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令和 2年予算特別委員会−03月12日-08号

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  1. 杉並区議会 2020-03-12
    令和 2年予算特別委員会−03月12日-08号


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    最終取得日: 2021-09-29
    令和 2年予算特別委員会−03月12日-08号令和 2年予算特別委員会                  目   次 委員会記録署名委員の指名 ……………………………………………………………… 5 議案審査  議案第4号〜議案第18号、議案第25号、議案第30号〜議案第34号、議案第42号   一般会計歳出第5款・第7款に対する質疑応答   立憲民主党杉並区議団    山本あけみ委員 …………………………………………………………………… 6    川野たかあき委員 …………………………………………………………………15    ひわき 岳委員 ……………………………………………………………………17   いのち・平和クラブ    奥田雅子委員 ………………………………………………………………………26    そね文子委員 ………………………………………………………………………33    けしば誠一委員 ……………………………………………………………………38   自民・無所属・維新クラブ    藤本なおや委員 ……………………………………………………………………49    松本みつひろ委員 …………………………………………………………………55    小林ゆみ委員 ………………………………………………………………………58
       岩田いくま委員 ……………………………………………………………………64   共に生きる杉並    木梨もりよし委員 …………………………………………………………………69   杉並わくわく会議    松尾ゆり委員 ………………………………………………………………………73   正理会    佐々木千夏委員 ……………………………………………………………………78   杉並を耕す会    奥山たえこ委員 ……………………………………………………………………80   無所属    堀部やすし委員 ……………………………………………………………………88   美しい杉並    田中ゆうたろう委員 ………………………………………………………………96   都政を革新する会    ほらぐちともこ委員 ……………………………………………………………101   杉並区議会自由民主党    脇坂たつや委員 …………………………………………………………………107              予算特別委員会記録第8回  日   時 令和2年3月12日(木) 午前10時 〜 午後5時18分  場   所 第3・4委員会室  出席委員  (48名) 委 員 長  小 川  宗次郎     副委員長  中 村  康 弘        委  員  佐々木  千 夏     委  員  ほらぐち ともこ        委  員  田 中 ゆうたろう     委  員  堀 部  やすし        委  員  松 尾  ゆ り     委  員  奥 山  たえこ        委  員  野 垣  あきこ     委  員  奥 田  雅 子        委  員  松 本 みつひろ     委  員  木 梨 もりよし        委  員  ひわき    岳     委  員  関 口  健太郎        委  員  川 野 たかあき     委  員  山 本  ひろ子        委  員  わたなべ 友 貴     委  員  國 崎  たかし        委  員  矢 口 やすゆき     委  員  松 浦  威 明        委  員  酒 井  まさえ     委  員  山 田  耕 平        委  員  そ ね  文 子     委  員  小 林  ゆ み        委  員  藤 本  なおや     委  員  山 本  あけみ        委  員  北    明 範     委  員  川原口  宏 之        委  員  大 泉 やすまさ     委  員  井 原  太 一        委  員  大和田    伸     委  員  今 井  ひろし        委  員  浅 井  くにお     委  員  金 子 けんたろう        委  員  富 田  た く     委  員  くすやま 美 紀        委  員  けしば  誠 一     委  員  新 城  せつこ        委  員  岩 田  いくま     委  員  太 田  哲 二        委  員  大 槻  城 一     委  員  渡 辺  富士雄        委  員(副議長)           委  員  安 斉  あきら              島 田  敏 光        委  員  脇 坂  たつや     委  員  吉 田  あ い        委  員  大 熊  昌 巳     委  員(議 長)                                 井 口  かづ子  欠席委員 (なし)  出席説明員 区長      田 中   良   副区長     宇賀神 雅 彦        副区長     吉 田 順 之   教育長     井 出 隆 安        代表監査委員  上 原 和 義   政策経営部長  関 谷   隆        施設再編・整備担当部長事業調整   企画課長事務取扱政策経営部参事        担当部長情報・行革担当部長             伊 藤 宗 敏                喜多川 和 美        施設再編・整備担当課長       事業調整担当課長鉄道立体担当課長                福 本   弘           安 藤 武 彦        財政課長    中 辻   司   総務部長    白 垣   学        総務課長    寺 井 茂 樹   政策法務担当課長高 倉 智 史        区民生活部長  渡 辺 幸 一   区民生活部管理課長事務取扱区民                          生活部参事                                  齋 木 雅 之        文化・交流課長事務取扱区民     産業振興センター次長        生活部参事                     馬 場 誠 一                幸 内 正 治        保健福祉部長  森   雅 之   子ども家庭部長 徳 嵩 淳 一        都市整備部長  有 坂 幹 朗   まちづくり担当部長                                  茶 谷 晋太郎        土木担当部長  友 金 幸 浩   都市整備部管理課長                                  高 山   靖        都市企画担当課長交通施策担当課長  住宅課長都市整備部副参事                山 川   浩   (久我山・富士見丘地区まちづくり担当)                                  塚 田 千賀子        建築課長都市整備部副参事      市街地整備課長都市整備部副参事        (方南地区まちづくり担当)      (荻窪地区まちづくり担当)                佐々木 孝 彦           花 岡 雅 博        拠点整備担当課長清 水 泰 弘   耐震・不燃化担当課長                                  伊 藤 克 郎        都市整備部副参事(特命事項担当)   土木管理課長都市整備部副参事        (阿佐谷地区まちづくり担当)     (高円寺地区まちづくり担当)                河 原   聡           土肥野 幸 利        都市整備部副参事(特命事項担当)   土木計画課長都市整備部副参事                浅 井 文 彦   (西荻地区まちづくり担当)                                  三 浦 純 悦        都市整備部副参事(用地調整担当)   みどり公園課長 石 森   健                黒 田 康 弘        みどり施策担当課長都市整備部    杉並土木事務所長事務取扱都市        副参事(荻外荘担当)         整備部参事                星 野 剛 志           吉 野   稔        環境部長    齊 藤 俊 朗   会計課長    松 田 由 美        教育委員会事務局次長        教育企画担当部長教育人事企画                田 中   哲   課長事務取扱                                  白 石 高 士        学校整備担当部長中 村 一 郎   生涯学習担当部長中央図書館長                                  安 藤 利 貞        庶務課長事務取扱教育委員会     学務課長    村 野 貴 弘        事務局参事
                   都 筑 公 嗣        特別支援教育課長就学前教育支援   学校整備課長  渡 邊 秀 則        センター所長                正 富 富士夫        学校整備担当課長岡 部 義 雄   生涯学習推進課長事務取扱                          教育委員会事務局参事                                  本 橋 宏 己        済美教育センター所長        済美教育センター統括指導主事                平 崎 一 美           古 林 香 苗        済美教育センター統括指導主事    教育相談担当課長宮 脇   隆                東 口 孝 正        中央図書館次長 加 藤 貴 幸  事務局職員 事務局長    佐 野 宗 昭   事務局次長   植 田 敏 郎        議事係長    蓑 輪 悦 男   担当書記    十 亀 倫 行        担当書記    渡 辺 美由紀   担当書記    高 橋 知 久        担当書記    高 野 貢 志   担当書記    三 井 真太郎        担当書記    田 邉 由 衣 会議に付した事件  付託事項審査   議案審査    議案第4号 杉並区基本構想審議会条例    議案第5号 杉並区行政財産使用料条例一部を改正する条例    議案第6号 杉並区行政財産使用料条例等一部を改正する条例    議案第7号 杉並区職員特殊勤務手当に関する条例一部を改正する条例    議案第8号 杉並区公契約条例    議案第9号 杉並区事務手数料条例一部を改正する条例    議案第10号 杉並区立コミュニティふらっと条例    議案第11号 杉並区災害弔慰金支給等に関する条例一部を改正する条例    議案第12号 杉並区立保育所及び小規模保育事業所条例一部を改正する条例    議案第13号 杉並区営住宅条例一部を改正する条例    議案第14号 杉並区森林環境譲与税基金条例    議案第15号 杉並区教育振興基本計画審議会条例    議案第16号 杉並区立学校施設使用料条例一部を改正する条例    議案第17号 杉並区立図書館条例一部を改正する条例    議案第18号 杉並区選挙長等報酬及び費用弁償に関する条例一部を改正する条例    議案第25号 東京都後期高齢者医療広域連合規約変更について    議案第30号 令和2年度杉並区一般会計予算    議案第31号 令和2年度杉並区国民健康保険事業会計予算    議案第32号 令和2年度杉並区用地会計予算    議案第33号 令和2年度杉並区介護保険事業会計予算    議案第34号 令和2年度杉並区後期高齢者医療事業会計予算    議案第42号 杉並区国民健康保険条例一部を改正する条例     一般会計歳出第5款・第7款……………………………………………質疑応答                           (午前10時    開会) ○小川宗次郎 委員長  ただいまから予算特別委員会を開会いたします。  《委員会記録署名委員の指名》 ○小川宗次郎 委員長  初めに、本日の委員会記録署名委員を御指名いたします。山田耕平委員にお願いをいたします。  《議案審査》   議案第 4 号 杉並区基本構想審議会条例   議案第 5 号 杉並区行政財産使用料条例一部を改正する条例   議案第 6 号 杉並区行政財産使用料条例等一部を改正する条例   議案第 7 号 杉並区職員特殊勤務手当に関する条例一部を改正する条例   議案第 8 号 杉並区公契約条例   議案第 9 号 杉並区事務手数料条例一部を改正する条例   議案第10号 杉並区立コミュニティふらっと条例   議案第11号 杉並区災害弔慰金支給等に関する条例一部を改正する条例   議案第12号 杉並区立保育所及び小規模保育事業所条例一部を改正する条例   議案第13号 杉並区営住宅条例一部を改正する条例   議案第14号 杉並区森林環境譲与税基金条例   議案第15号 杉並区教育振興基本計画審議会条例   議案第16号 杉並区立学校施設使用料条例一部を改正する条例   議案第17号 杉並区立図書館条例一部を改正する条例   議案第18号 杉並区選挙長等報酬及び費用弁償に関する条例一部を改正する条例   議案第25号 東京都後期高齢者医療広域連合規約変更について   議案第30号 令和2年度杉並区一般会計予算   議案第31号 令和2年度杉並区国民健康保険事業会計予算   議案第32号 令和2年度杉並区用地会計予算   議案第33号 令和2年度杉並区介護保険事業会計予算   議案第34号 令和2年度杉並区後期高齢者医療事業会計予算   議案第42号 杉並区国民健康保険条例一部を改正する条例     一般会計歳出第5款・第7款に対する質疑応答 ○小川宗次郎 委員長  これより一般会計歳出第5款都市整備費、第7款教育費に対する質疑に入ります。  なお、質問は審査区分に従ってされますよう、また、理事者答弁は迅速かつ簡潔にしていただきますよう、お願いをいたします。  それでは、山本あけみ委員、質問項目をお知らせください。 ◆山本あけみ 委員  高井戸公園について、まちづくりについて。使います資料は、区政経営計画書、予算書、そして「広報すぎなみ」です。  まず、高井戸公園についてお尋ねをいたします。  高井戸公園整備現状、名称決定に関して、現状はいかがか。 ◎みどり公園課長 現在、現地は、公園北東部分について工事が行われているところでございます。その部分につきましては、来年度開園を予定しているところでございます。  名称につきましては、都立高井戸公園で決定されたということでございます。 ◆山本あけみ 委員  名称決定まで経緯を教えてください。 ◎みどり公園課長 名称決定につきましては、東京都より9月2日付で、名前を都立高井戸公園ということにしたいということで杉並区宛てに意見照会があったところでございます。それを受けまして、9月20日に区から都に対しまして、名称については異議がない、ただし、名称決定に当たっては、地域住民方に対して十分な説明をするようにというただし書を添えまして回答したところでございます。その後、東京都において、11月22日に名称告示がされたところでございます。 ◆山本あけみ 委員  今お話にありました9月2日から20日まで動きを教えてください。 ◎みどり公園課長 東京都から照会ありました高井戸公園という名前につきまして、その妥当性といいますか、その名前がよいかどうかということで内部で検討したものでございます。 ◆山本あけみ 委員  内部検討状況を教えてください。 ◎みどり公園課長 都市整備部、関係する所管と検討したところでございます。 ◆山本あけみ 委員  9月20日に東京都ほうに、異議がない、地域住民へは説明をしてほしいということを申し添えて御返答申し上げたということなんですが、都ではその後説明をされているでしょうか。 ◎みどり公園課長 9月20日以降、東京都ほうで、地域については特に説明はしていないかと思います。 ◆山本あけみ 委員  説明はしていないこと、大変残念でございます。  地域に愛される公園を目指してほしいと、これまでも私も提言をしてまいりました。その後、都からも何も、名称に関して決定をしたという地域に対して説明がありません。こういう都立公園進捗、なかなか見えづらいところです。しかしながら、生活に大きく影響してきます。地域へ工事説明会ではなく、しっかりとした、優先整備区域に指定されたなど、事業説明会を求めますが、区はいかがでしょうか。 ◎みどり公園課長 高井戸公園につきましては、御存じとおり都立公園ということでございますので、委員のお話につきましては、東京都所管部署ほうに申し伝えます。 ◆山本あけみ 委員  しっかりとお願いいたします。  次に、まちづくりについてお尋ねをいたします。
     杉並区まちづくり基本方針、略称都市マス中では、質高い住宅都市として発展していくため道筋を描いています。改めて、現基本計画を取りまとめた時代的な背景と当時目標、現時点で取組成果をどう捉えているか。 ◎都市企画担当課長 現基本方針改定特徴といたしましては、東日本大震災教訓を生かし、災害に強いまちづくりを第一課題として捉えたものでございます。  その目標として、建物耐震化や不燃化、狭隘道路拡幅整備、都市計画道路整備などをより強力に進めるものとし、実行計画においても目標数値拡大などを行い、現在は、目標達成に向け、着実に進めているところでございます。 ◆山本あけみ 委員  しっかりと実行計画で目標を確認しながら進めているということでございます。また、現基本計画を振り返りながら今後も進めていかれるんだと思いますが、具体的に伺ってまいります。  まず、当区が取組を進めている地区計画について、予算書239ページにある地区整備計画に関して、来年度はどのような事業を予定しているか。地区計画相談・指導で予算取りがされているが、詳しい内容は。 ◎市街地整備課長 まず、放射5号線周辺地区計画や、3月に策定しました阿佐ヶ谷駅北東地区計画をはじめ、地区計画適切な運用を図るため、普及啓発や調査研究を行ってまいりたいと考えております。  地区計画相談・指導計上ですけれども、これは例年計上しておりますが、建て替え相談や指導に関わる事務経費でございます。 ◆山本あけみ 委員  そうですね。地区計画、決まっておしまいではなくて、やはり地域に、それから疑問を持つ方がいらっしゃる、そういった対応もしてくださっているということ、確認をいたしました。  これまで区内策定状況と、住民発意による地区計画策定はあったか、確認をします。 ◎市街地整備課長 地区計画策定状況でございますけれども、沿道地区計画を含め、3月に策定しました阿佐ヶ谷駅北東地区も含めますと、計12地区となっております。  これまで取組でございますけれども、区では昭和50年代から、蚕糸、気象研地区以降、宮前2丁目地区、大田黒公園地区周辺において、住民参画を得ながら、地区計画制度を活用したまちづくりを進めてまいりました。その後、平成20年にまちづくり条例を改正し、協議会など住民発意によるまちづくり取組がより充実されたところでございます。  今後も関係課と連携を図りながら、住民発意地区計画につながるよう、地域におけるまちづくり動きを注視し、取り組んでまいります。 ◆山本あけみ 委員  住民発意による地区計画というものは大変難しいと思います。住民に情報提供して区課題を共有してもらう、その上で、自分たちで何ができるかという視点に立ってもらうこと、重要だと思っております。  既存住宅街をよりよいものにしていくためには、しかしながら、こういった住民発意に基づく、自主的に地区計画策定が活発に行われていく必要があると考えています。当区では、まちづくりに関して助成金を出し、活発な取組を後押ししています。今後は、こういったまちづくり活動から具体的な地区計画へ取組が出てくるよう、より一層後押し、お願いをいたします。区民が主体的にまちづくりを考えていくということが重要だということを申し伝えておきます。お願いいたします。  次に、空き家対策について。  区政経営計画書111ページには、「所有者不明土地空家等に対する相続財産管理人制度活用」とありますが、その内容と予算額、算出根拠は何か。 ◎住宅課長 相続財産管理人制度についてでございますが、土地建物所有者死亡後に、相続人が不存在ため、誰も管理する人がいないために管理不全となっている空き家について、区長が家庭裁判所に相続財産管理選任を申し立てるものです。申立てが認められれば、家庭裁判所が管理人を選任いたします。選任された管理人は、相続財産の管理、調査、処分を行えるというものですので、その管理人に空き家適切な管理を行ってもらい、課題解決を図ろうというものです。  予算額は400万余で、その根拠は、申立て時に家庭裁判所に予納すると考えられる金額と、その手続に関わる収入印紙等で、4件分を計上しております。 ◆山本あけみ 委員  こういった問題はどんどん多くなってくると思いますが、この4件というは、区内需要に対してどういう目算といいますか、これまでに何件ぐらいそういう相談があって、今後こういう事業に4件ぐらいつながっていくという御判断をされたと思いますが、その辺り、背景を教えてください。 ◎住宅課長 現在、相談があって、相続財産管理人制度を使えるではないかと想定されているものは3件ございます。あと1件については、これからあるかもしれないというところを予想して計上しております。 ◆山本あけみ 委員  予算が今回執行された場合には、こういった困った方、既に3件いるということを確認しました。区迅速な御対応を求めておきます。  また、この4件を超えて、これは個人的なお願いになりますが、空き家で困っている、管理もされていないというところ、例えば隣にあった場合には、空き巣被害だとか、火をつけられるんじゃないかとか、生活に身近な危機感を感じながら過ごしている区民方もいらっしゃるんだと思います。予算額を例えば超えたとしても、柔軟な対応をお願いしたいと思っております。  次質問です。防災まちづくりに関して。  予算書241ページ新重点地区不燃化促進で、3,300万円余予算が計上されています。主な内容は何か、新重点地区とはどこか。 ◎耐震・不燃化担当課長 新重点地区でございますけれども、こちらは、地震被害シミュレーション結果、延焼被害拡大が想定される地区ことでございます。具体的には、堀ノ内2丁目、3丁目、成田東1丁目、2丁目などがございます。  これら地区では、平成30年度から建築物不燃化助成を開始いたしまして、不燃化に努めているところでございますが、予算は、この不燃化助成に係る経費を計上したものでございます。 ◆山本あけみ 委員  重点地区ということで、住んでいる方が、自分ところは重点地区なんだよということをまず知ることも重要だと思っております。予算細かい使い道までは私もはかりかねるところですが、住民を巻き込んで事業と育っていくよう願っております。  防災まちづくりに関して、これまでも区粘り強い取組が続いていること、大変評価をし、感謝をするところです。これまでにも提言をしてきました事前復興、この取組に関しても検討が進むことを願っていますが、まずは、この事前復興とは何か。現在取組はどうか。 ◎都市企画担当課長 お尋ね事前復興につきましては、大規模な災害を受けた市街地復興に際しまして、あらかじめ被災前に、必要となる対応策を講じることによりまして、復興際に発生する課題解決をいかに負担を軽減するかなど、復興に関わる地域合意形成を図るため取組と考えてございます。  区では平成30年に杉並区被災市街地復興整備条例を策定し、来年度、令和2年度に、同条例趣旨を広く区民皆様などに周知するため、チラシを作成し、配布するものと考えてございます。 ◆山本あけみ 委員  条例が30年にできたということで、私も改めて勉強させていただいたんですが、この中で、復興理念、区責務、区民及び事業者責務、改めてお伺いをします。 ◎都市企画担当課長 区責務といたしましては、あらかじめ復興する場所を策定し、また、地域皆様とともにそこ計画を策定していく。また、発災した後におきましては、一定建築制限が課されるなど義務があるということでございます。 ◆山本あけみ 委員  区民にも義務があるという条例でございます。こういった条例場合、それぞれ御努力をいただかなくては、こういうものは本当に実現をしていかないんだと思います。この条例は本当にありがたいと思っております。取組が進むこと、区民周知が本年から進むということを注視してまいりますが、しかしながら、合意形成というものにたどり着くまで、本当に難しい道のりだというふうに考えています。  現在区では、今ある建物不燃化や計画道路整備などを進めてきました。以前、私ども、視察で兵庫県西宮市に行きました。阪神・淡路大震災被災地復興に関してお話を伺う機会がありました。震災でまちが壊滅的だった状況から、いち早く公的な助成を受けながら復興ができたは、計画を既に震災前に策定していたことが大きかったということを学びました。  なぜそういった計画があったかというと、まちをつくり直すため計画、震災が起きるなんてことは誰も分からなかったわけなんですけれども、よりよいまちをつくり直していくというため計画が、結果として、事前復興という計画としてそのまま活用できたということでございます。そういうことがあってから、多分、事前復興という言葉ができてきただろうと思います。  また、東日本大震災で被災され、復興まちづくりを現在進めている方お話では、震災後混乱した時期に復興計画をまとめるは至難業であって、被災地となる前に計画を進めていくことはできたはず、平時そういった取組が復興後スピードに大きく影響していくとありました。  当区におきましても、事前復興有効性とは何か、当区で実現可能性とはどういったものかといった検討が、それこそ区民を巻き込んで進んでいくように要望をしておきます。  震災に関しては、9年ということで、東日本大震災からもう9年もたったんだなということを思いますが、都市マスができてからどのように杉並まちが災害に強くなってきたか、そのことをやはり区方々、予算もつけていただいて、シミュレーションもされて、大変努力をしていることを身近で感じておりますが、一方で、どれだけそれを区民が感じているかというところはなかなか難しいだなと思います。  木密、木密と言って問題点を共有されてきたところでございますが、では、震災後、果たして木密をそのまま造り替えていくか、もう一度木密を造っていくか、このことに対しては、誰しもが疑問を持つところだと思います。そういったところ、様々な例え話であるとか事例ですとか、そういうことを区民に提供していただきながら、区民を巻き込んで活動となっていくよう願っております。  次質問です。まちバリアフリーについて。予算書239ページ。  都市マスでは、全て人が使いやすいように、建築物、製品、環境及び制度やサービスをあらかじめデザインする、世界標準であるユニバーサルデザイン考え方に基づき基盤整備を進めていくことが不可欠としています。  本予算案にもユニバーサルデザインまちづくり推進が掲げられていますが、この内容は何か。 ◎交通施策担当課長 私、交通施策担当課長も兼務しておりますので、私から答弁させていただきます。  バリアフリー推進につきましては、誰もがどこでも自由に暮らしやすいまちづくり実現を目指して、面的かつ一体に区内全域バリアフリー化を進めていくというものでございます。 ◆山本あけみ 委員  例えばどういう観点で事業を進めているんでしょうか。 ◎交通施策担当課長 観点と申しますと、目御不自由な方には、利用される経路に点字ブロックを設置するとかいうものでございます。  具体的な取組といたしましては、バリアフリー法に基づきまして、重点整備地区を設置しております。第1回目は高円寺地区、現在は方南町、そこで点字や音声式信号機、また、方南町ではエレベーター設置など、そういう取組を行ってございます。 ◆山本あけみ 委員  都市マスでは、「まちづくり計画などと連携したバリアフリー化推進」が掲げられています。今御説明にもあった高円寺ですとか方南町だと思いますが、「まちづくりに取り組んでいる地区について、まちづくり計画に位置付ける基盤整備などと連携しながら、地区全体バリアフリー化を進め、誰もが移動しやすく、暮らしやすいまちづくりを効果的に推進」とあります。難しい課題とは考えますが、来年度具体的な取組があれば教えてください。 ◎交通施策担当課長 まちづくり具体的な動きと連携につきましては、常にこちらは、段差解消とかそういうものに努めているところでございます。また、来年度取組につきましては、区内バリアフリー推進ために、障害者団体や町会、商店街皆様方と意見交換を行う杉並区バリアフリー推進連絡会を開催するとともに、歩行者誰もが円滑に利用できる歩行空間を確保するため、視覚障害者誘導表示など、これは点字ブロックでございますが、優先的に整備する路線や整備手法を整理するなど行ってまいりたいと思っております。 ◆山本あけみ 委員  今、2つ地区バリアフリーを目指して具体的に進んでいるということでございましたが、特定地区ごとバリアフリーを進めることも重要だと考えますが、全区的な課題、今お話にありました障害方たちにお話を伺って、歩行者目線として、誰もが歩きやすい道を造っていくということも、そういうものに含まれると思うんですが、例えば学校や大規模なマンションなど、大規模敷地開発計画時には、敷地内通路と道路面と段差がどのくらいあればバリアフリーとして認定をされるか。それは、道路幅によっても違いますし、通行量によっても違うと思います。もちろん、所有区分によっても違うと思います。そういった細かな計らいをしていく必要があると思っております。  そういったことをしていくためには、地区ごと取組をモデルケースとしながら、あらかじめ区で統一した考えを基に全て建築計画が進んでいくことで、まちバリアフリーに資するような全区的な取組に関しても進めていかれるよう要望しておきますが、御見解があれば伺いたいと思います。 ◎交通施策担当課長 委員御指摘とおりでございます。やはり敷地内通路から、こちらは事前協議等を行いまして、段差2センチとかフラットとかになるように協議をしているところでございます。常にバリアフリー観点、ユニバーサルデザイン観点を持ちつつ、まちづくりを進めていきたいと存じ上げます。 ◆山本あけみ 委員  まちバリアフリーというんでしょうかね、本当に難しい課題だと思いますが、例えば自転車で通っていたとしても、道路途中までは敷地内通路があるけれども、またここで壁があって、道路ほうに出てしまわなければいけないので、本当にまちまちな道路形成になってしまっていて、全体的に進めていくためには、モデルケースを中心にして、全区的に進めていくにはどういう統一基準をつくればいいんだろう、これを考えるはやはり区でしかないと思います。積極的な取組を要望しておきます。  次に、緑を増やすについてですが、区内これまで緑被率推移と今後予測はどうか。 ◎みどり施策担当課長 緑被率につきましては、5年前に行っているみどり実態調査によって求めております。第1回目は昭和47年、このときは杉並区緑被率は24.02%でございました。その後、道路整備ですとか宅地開発に伴い、徐々に年々減少して、平成9年には17.59%まで減少いたしました。その後、緑化助成など緑施策取組もあって、徐々に今回復をしてきております。平成29年、直近みどり実態調査では21.77%まで戻ってきております。区制100年2032年までには、調査を開始した当時25%を目標に、現在事業を進めているところでございます。 ◆山本あけみ 委員  予算書257ページでは、緑に関して、育てる、創る、守るという観点に分けて予算取りがされています。この具体策は何か。 ◎みどり施策担当課長 緑施策は、委員御指摘とおり、大きく3つ施策事業で展開しております。  まず、「みどりを育てる」ですが、こちらは、公園花壇植え替えなどをボランティア方がしております。こういったボランティア団体活動支援事業でございます。  続いて、「みどりを創る」事業でございますが、こちらは、建築に伴う緑化計画ですとか緑化助成、こういったことを行っている事業でございます。  最後に、「みどりを守る」、こちらは、既存民間樹木、保護樹木ですとか保護樹林、あとは農地関係、生産緑地、こういったことを行っている事業でございます。 ◆山本あけみ 委員  今御答弁にありました緑化計画と助成ということで予算取りがされているようなんですが、この計画というか、やっていこうと始まったはいつ頃でしょうか。どれくらいたっていますか。 ◎みどり施策担当課長 正確な年度はちょっと今分からないんですが、みどり条例に基づいて行っておるんですが、大きく改正されたが平成18年でございます。それから今緑化助成制度などを行っているところでございます。 ◆山本あけみ 委員  18年ということですね。  この緑化計画というものも個人財産に関わるところでございます。宅地造成が進んで、建て売り住宅が増えていくときに、年度をまたいで、その前は緑化計画がなくてもよかったものが、その後、計画が進んでいるところではこの助成が出ているんだなということを、まちを見ながら感じているところなんですが、しかしながら、緑化計画で、個人財産として緑を植えたということ、管理をしていくはまさしく個人なんですけれども、そういったことを見ていますと、やっぱり難しく感じる御家庭もあるんだなと。伸び放題ところをカットするも大変ですし、そんなところを感じますが、この計画自体、どういった形で見守りをしていただいているでしょうか。 ◎みどり施策担当課長 御指摘とおり、個人お宅の管理は、非常に厳しいところもあることを理解しております。今、具体的には維持に関する助成など制度はございませんので、今後研究などできればよいかなというふうには考えてございます。 ◆山本あけみ 委員  ぜひお願いをいたします。やはり管理のしやすいものであるとか、杉並という土地に合った緑化というものが進んでいく、せっかくある計画ですから、いい形で個人財産となっていくような誘導策みたいなものも必要であろうと思っています。  区内緑を守るという観点は重要ですが、今後緑被率が、生産緑地こともあって減っていくということが予測をされております。育て、創るという観点で取組がますます重要となってくると考えています。  目標値があるということですので、心強いところですが、先日、地域に愛されてきた久我山会館桜が、老朽化により、3本、危険性があるということで、大変残念なことに伐採となりました。今後も同様なことが発生していくだろうと考えています。建物が老朽化で更新時期を迎えると同時に、街路樹ですとか、そういったときに植えた木が老朽化していくだろうと思います。伐採はやむなしとしても、伐採と同時に、次世代にも緑を残していけるよう、新しい木を植えることも計画していってほしいと考えております。  区では、次期基本構想策定に向けて検討時期となってまいりました。今後順次、まちづくり基本方針や景観計画などを取りまとめていかれることと思います。次期まちづくり基本方針、少し先ことですが、主に3点要望しておきます。  まず、町並み誘導策に関して。土地利用現況調査結果分析を見ますと、建物全棟数は増加しており、1棟当たり平均敷地面積は減少傾向にあるとしています。平成13年から29年には85%に縮小されています。また、最低敷地面積は最も低い面積で60平米とありますが、今後杉並区において、敷地面積細分化を防いで、建て詰まり抑制に努める必要があるかといった検討は必要だと思っております。  また、戸建て住宅建蔽率、容積率利用率というものを見ていましても、若干増えているということで心強いところなんですが、しかしながら一方で、環8など大型幹線道路沿いに小さな敷地があったり、やはり誘導策というものが必要であろうと思います。  低炭素、省エネまちづくりに関しても触れていただきたい。  そして、それらを統合して、業界内では認定都市プランナーというものが育成されつつあるんですが、まちづくりというものは観点が本当に様々あります。阿佐谷北東地区においても、様々な観点を統合してよりより計画にしていく、それはやはり専門性、しっかりとした知識ある専門家が必要であろうと思っております。今後において、そういった専門家を区内でもしっかりと育てていく。庁舎内においてもそうですし、外部スタッフとしても、まちをつくっていくこと専門家を育てていくということが大変重要だと思っておりますので、取組を要望いたしまして、私質問を終わります。 ○小川宗次郎 委員長  それでは、川野たかあき委員、質問項目をお願いいたします。 ◆川野たかあき 委員  学校建築について。資料は特にありません。  来年度に盛り込まれました学校施設整備と改築はどういったものがあるか。また、現状、取組状況をお伺いいたします。 ◎学校整備課長 来年度におきましては、富士見丘小、富士見丘中及び杉並第二小学校については実施設計を行う。中瀬中につきましては、検討を開始しています。基本設計を行う。また、さらに高円寺学園は校庭整備、そういったものを予定しているところでございます。 ◆川野たかあき 委員  学校建築といえば、もちろん教育環境整備ということになると思うんですが、それだけではなくて、その規模や役割から、区政に与える影響も大きくて、地域における1つ大きな公共施設という見方もできるかと思いますが、区お考えはどうでしょうか。 ◎学校整備課長 今委員から御指摘あったとおり、学校はその地域で最大級公共機関、公共施設ということでございます。また、会議室だとか体育館、校庭なども地域に開放しておりまして、地域におきましても貴重なコミュニティー施設、そういった性格も有している施設だというふうに思っております。  杉並区教育ビジョンにおきましては、当然その点を踏まえて、「地域と共に歩む『新たな公共空間』として教育基盤」を整えるということで定義づけて、そのことを踏まえながら学校整備を行う、そんなことでやっているところでございます。 ◆川野たかあき 委員  本定例会文教委員会で審議された区内建築士団体から陳情にもありましたけれども、区立小中学校施設設計に当たりましては、まず第1には、子供たち暮らし場、教育場として心地よさ、そして、省エネ性能ですとか安全・安心へ配慮、また緑豊かな施設造り、それから、周辺を含めたまちづくりなどに配慮しながら進めていく必要があるだろうと考えますけれども、区御見解、先ほどとかぶる部分もあると思いますが、お願いします。 ◎学校整備課長 学校整備に当たりましては、子供たち安全・安心、教育場としてふさわしい良好な教育環境を確保していくというは当然でございますが、それ以外、今お話に出たような地域、そしてまちづくり、緑だとか省エネルギーだとか、そういったいろんなものを盛り込んで配慮していく、これは非常に大事なことだ、そういったことで認識しているところでございます。 ◆川野たかあき 委員  文教委員質疑中で、これまで統合校に関しては、どのように統合していくか議論は十分してきたものの、どういう学校建築でそれを実現していくかという、建築士を交えて早い段階で議論がなかったという区御答弁があったかと思います。しかし、この2つ議論というは本来は不可分でありまして、別々議論をつなぎ合わせるということではなく、要望と解決策を探りながら行ったり来たりと繰り返して、充実した議論場が必要なではないかなと素人ながらに考えているわけであります。  学校を建築する際は、区は学校建築検討懇談会を開催されまして、熟議場を設けているということは存じておりますし、評価もしておりますが、施設条件がある程度確定してしまってから検討懇談会ということになりますと、議論範囲が限られてしまうではないかなという危惧をするところでもあります。  例えば、敷地どこにどのように建てるが最適であるかですとか、近隣と学校建築物と関係性など、検討懇談会で議論を進めていく前に道筋を立てておかなければならない項目というが多々あるかと思うんですけれども、懇談会前段階というんでしょうか、その段階から、専門家である建築士や保護者及び学校関係者、周辺住民等、各方面から意見を踏まえて熟慮場をつくる必要があると考えるですが、いかがでしょうか。もしくは、そもそも懇談会を前倒しといいますか、前に持ってきて、懇談会中でそういった議論を併せて行っていくということほうが分かりやすいかもしれませんが、いかがでしょうか、御見解を伺います。 ◎学校整備課長 今委員御指摘をいただきましたとおり、統合した学校、杉並和泉学園だとか高円寺学園につきましては、確かに、統合に関する議論を最初に行うということで、先行してそういった形で進めました。その後、設計委託業者が決まる、その段階で設計業者にも参加していただいて、懇談会委員から出た意見をまとめて、基本設計なりその先実施設計に進んでいった、そういった経緯がございました。ということで、統合校については、建築いわゆる専門とされるような方がいなかったということはございました。  しかしながら、それ以外学校建築懇談会については、そういった専門人たちについても参加していただいて、改築基本方針なり学校配置、平面細かい内容ものにつきましては、幅広い御検討を皆さん意見をいただきながら行ってきた、そういう経緯がございます。  今後は、今御指摘も踏まえて、文教委員中でも御答弁している部分もございますけれども、全て学校建築に関しては、懇談会中で、最初から建築専門家にも御参加いただいて議論をした後に、きちんと具体的な設計に進めていく、そういうふうに考えているところでございます。 ◆川野たかあき 委員  ぜひよろしくお願いをいたします。  学校建築は周辺に与える影響が大きいことから、改築や跡地活用など、周知に努めて、区民意見聴取に努めるとともに、決定までプロセスが多く区民に理解が得られるように、これまで以上工夫をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。最後に伺いまして、私質問を終わります。 ◎学校整備課長 先ほど答弁した中に一部重複しているところもございますけれども、やはり地域最大公共施設だということを念頭に置きまして、学校建築に当たっては、様々な方に参加していただいた懇談会を通じて計画を具体化していく。さらに、その途中途中で、きちんと地域方、また保護者方にも御案内といいますか、情報提供する中で、広く区民御理解なりを得る、そんなことに努めていくということを踏まえて、懇談会在り方についても引き続き工夫していきたい、そういうふうに思っております。 ○小川宗次郎 委員長  それでは、ひわき岳委員、質問項目をお願いいたします。 ◆ひわき岳 委員  都市計画道路。使う資料は、区政経営計画書と、都市計画道路補助132号線交通量と、都市計画道路補助132号線ニュース。もう1点質問が、学校、図書館における新型コロナウイルス対応について。こちらは、資料は使いません。  都市計画道路が決定したはいつでしょうか。途中変更も行われておりますが、併せて確認します。 ◎土木計画課長 昭和22年に都市計画決定しております。その後、昭和41年に都市計画変更をしてございます。 ◆ひわき岳 委員  都市計画法には、都市計画決定際、住民や利害関係者意見を聞くために、公聴会や意見提出、都市計画審議会など手続が設けられていますが、都市計画道路決定際には、こうした手続は行われたでしょうか。 ◎土木計画課長 都市計画決定は、国ほうで都市計画決定を行ってございます。計画決定に至る過程につきましては、法にのっとって手続を進めているというふうに聞いてございます。 ◆ひわき岳 委員  補助132号線、133号線、227号線などが都市計画道路第四次優先整備路線に指定されていますが、いつ、誰によって決定されたでしょうか。 ◎土木計画課長 都市計画道路第四次事業化計画につきましては、東京都及び特別区、あと26市2町という合同で計画を策定してございます。132号線とか227号線などは区施行となっておりまして、区ほうで選定をしてございます。 ◆ひわき岳 委員  いつですか。
    ◎土木計画課長 策定したは平成28年3月でございます。 ◆ひわき岳 委員  決定に際して、どのような手続が取られたでしょうか。住民意見聴取は行われたでしょうか。 ◎土木計画課長 策定に関しましては、途中、中間まとめ、また基本方針案、それぞれにおいてパブリックコメントなどを行いまして意見を聞いてございます。 ◆ひわき岳 委員  その際、補助132号線についてはどういった意見が寄せられたでしょうか。 ◎土木計画課長 この計画に関して、どういった目的で、どのような必要性があるかとか、そういった必要性等について多く寄せられてございます。 ◆ひわき岳 委員  目的がなかなか伝わっていないというか、そういう状況なかなとも思います。  昭和41年、およそ50年前につくられた道路計画が、つい4年前に事業化するということに違和感を感じる区民は多いようです。補助132号線は、どういった理由で優先整備路線に指定されたでしょうか。 ◎土木計画課長 132号線選定理由でございますけれども、大きな目的としましては、防災性向上ということと、あと、西荻駅が地域拠点というふうになっておりますので、アクセス向上を図るということ、拠点形成というふうに位置づけておりますけれども、そのような理由で選定してございます。 ◆ひわき岳 委員  1月に補助132号線拡幅事業認可申請が都に出されていますが、この路線を拡幅することによって、防災、アクセス、その他どういったメリットがあるでしょうか。 ◎土木計画課長 その他メリットということですけれども、今回計画中では、道路拡幅ということになりますので、歩道拡幅も行われます。その歩道拡幅につきましては、無電柱化とか、バリアフリー化など図られますので、高齢者などが安心して歩けるようになるというような効果もございます。 ◆ひわき岳 委員  歩行者安全面や防災について推進していっていただきたいでありますが、デメリットについてはいかがでしょうか。 ◎土木計画課長 デメリットにつきましては、この工事に関しましては、工事中交通規制というものが伴います。また、工事期間もある程度かかりますので、そういった、課題という意味ではありますけれども、この事業に関することに関しましては、必要な事業と捉えておりますので、特にデメリットというものはございません。 ◆ひわき岳 委員  デメリット、私ほうでもう少し確認してみたいと思います。  都市計画道路補助132号線交通量データによりますと、拡幅後、交通量が増える予測です。青梅街道に近い点では、平成27年度、データによると5,666台だったですが、拡幅後、令和12年予想は幾らになりますか。 ◎土木計画課長 青梅街道側でございますけれども、22年度が5,991台、27年度交通量が5,666台、推計では、9,925台というような推計になってございます。 ◆ひわき岳 委員  道路が拡幅すると、およそ倍に近い台数交通量が増えていくということになると思います。  これに伴って、当然交通事故も増える可能性が出るではないかと思います。当該路線における平成31年度交通事故件数は7件でしたが、拡幅後についてはどのような予測をしていますか。 ◎土木計画課長 先ほど推計を言いました青梅街道側交通量が増えるということに関しましては、将来、あそこですと、女子大通りとかが都市計画道路として拡幅された場合推計になってございます。あそこはちょうど交差点ところでもございますので、そのような、車両がちょうど集中するところで増える予測にはなってございますけれども、本線につきましては、車線数は変更ございませんので、将来予測としましては、現状とそれほど変わる予測はしてございません。 ◆ひわき岳 委員  拡幅する形であれば、自動車は当然スピードも上がりますし、交通量は、今データよりも青梅街道ところでは倍増しているということは、当然駅ほうに流れる車も増えると思いますので、交通事故も増えていくが普通ではないかなと私は思います。  自動車が増え、そして速度も上がることによって起こるデメリットとして、もう一つ、地域コミュニティー分断というも挙げられます。カリフォルニア大学元教授ダン・アップルヤード氏調査によると、自動車速度速い道に面して居住している住民は、そうでない道に面している住民に比べて、お互い顔をよく知らず、また交流も少ないという結果が出るそうです。道路拡幅により、コミュニティーが失われてしまう可能性があります。  また、西荻は個性的な商店が集積していますが、ある地権者方は、拡幅によって店を維持できなくなるというふうにおっしゃっています。転出する方が出てくれば、今までコミュニティーとまち雰囲気は当然失われるではないでしょうか。  改めて伺いますが、区として、補助132号線拡幅における住民と合意形成に関して、どのような取組をしてきたでしょうか。 ◎土木計画課長 この計画につきましては、現在、第四次事業化計画で進めておりますけれども、その前第三次事業化計画から優先整備路線に位置づけられております。そういった中で、これまで、平成19年から説明会などを開催し、また、地域皆様にオープンハウスとかそういったお知らせをしまして、事業必要性とか目的などを丁寧にお伝えしてきたところです。 ◎都市整備部長 私も区役所に35年前に入って、そのとき、この地域出張所で勤務をしています。そのときからこの132号線については、悲願とする方たちも大勢いらっしゃいます。  道路が、先ほど言ったように、拡幅するということで、車線が増えるわけではございません。私も、今もこの地域に住んでいますけれども、ここところが、道路が拡幅することによって自転車幅が広がり、また、歩道が広がることによって見渡しがよくなるんですね。自転車で生活道路を走っているときは、善福寺川ほうを下っていくときに、その次は上りになります。ですから、本当に冷や冷やしながらそこを、目をつぶるような気持ちで走っていますけれども、今度132号線が広がることによって視野が広まってまいります。  また、歩道部分も、私も今までずっと見てきていますけれども、白杖をついている方たちがどれだけ不便をしているか。これは障害者団体方たちからもお話を伺っていますので、そういった点もよく視野に入れてお考えいただきたい、御理解いただきたいと思います。 ◆ひわき岳 委員  先ほど申し上げましたバリアフリーなど取組は進めるべきだと思いますが、一方でデメリットもあるというふうにお話をさせていただきました。  住民と合意形成話ですけれども、告知というは、誰に対してどのように行われたんでしょうか。 ◎土木計画課長 まず、測量とか説明会開催時には、地権者方に郵送で告知してございます。また、オープンハウスとかイベント開催時には、広く沿道方、また拡大して、さらに広くポスティングするなど、戸別に配布したりして丁寧に周知をしてまいりました。 ◆ひわき岳 委員  西荻方から、そういう告知チラシとか、あまり頂いていないという声も実際聞いていたりもします。地権者だけ問題でなく、まち全体問題なかというふうに私は思っております。  自分たちが暮らして、学んで、働くまちをどのようなまちにしていきたいか、子供たちにどのようなまちを残していきたいか、それを決めるは、まちに暮らす住民全体であるべきではないでしょうか。もっと広範囲合意形成に努めるべきだと思いますが、いかがでしょうか。 ◎土木計画課長 地域方々に、先ほどから言っておりますこの事業必要性などを十分伝えていきたいというは区ほうも思ってございますので、今後も丁寧に、事業を進めるに当たっては、各段階それぞれまた出てきますので、進めてまいりたいというふうに思ってございます。 ◆ひわき岳 委員  先ほどデメリットお話をしましたけれども、こういったデメリットほうもちゃんと説明会で伝えているんでしょうか。 ◎土木計画課長 先ほどもお話しいたしましたけれども、区としては、工事期間中、いろいろ御不便とか御迷惑をおかけすることになりますので、そういうような課題としては捉えてございますけれども、この事業に関しては、特にデメリットとしては考えてございません。 ◆ひわき岳 委員  いいことしか言わずに説明したということであれば、私は、区民に対しては不誠実なではないかなというふうに思います。  杉並区自治基本条例では、基本理念を定めた第3条2項に、「区民等及び区は、区政に関する情報を共有し、主権者である区民が、自ら判断と責任下に、区政に参画することができる住民自治実現を目指す」とあります。これまで御答弁を伺っていると、補助132号線事業化について、やや住民参画観点から取組としては不十分ではないかという気がしますが、見解はいかがですか。 ◎土木計画課長 これまでこの計画につきましては、見直し、検証などを行ってきてございます。補助132号線につきましては、都市計画マスタープランにおきましても、しっかりと整備促進について記載して、御意見等を伺って定めてございますし、総合計画、実行計画においてもしっかり定めてお示ししているところでございますので、今後もそういった説明会などを活用しまして、丁寧に説明してまいりたいと思います。 ◆ひわき岳 委員  よろしくお願いします。  防災お話、先ほどありましたけれども、どれぐらい災害規模を想定しているんでしょうか。 ◎土木計画課長 災害規模といいますとあれですけれども、例えば火災につきましては、その地域周辺で火災が発生し、それが延焼して大火災になったというような想定をした場合において、消火活動とか避難とか、そういったことを想定してございます。 ◆ひわき岳 委員  阪神・淡路大震災における神戸市長田区真野地区例を紹介します。  ほか地区では広範囲が延焼する中、この地区では、地域住民組織によって消火活動が展開され、被害が最小に抑えられたそうです。他地域と何が違ったかというと、消防車が来ない状況で、住民がバケツリレーによって消火活動を行った。もともと住民活動が活発な地域で、30年かけて深められた人間関係があったからこそ、それが実現できた。防災に重要なは、日頃地域コミュニティーで、住民自治力だということがここに示されております。  道路拡幅については、地域コミュニティー発展を阻害する負効果もあるということは、さきにお示しいたしました。道路拡幅は、防災観点からは逆行する効果もあるということなんですが、この点、見解を伺います。 ◎副区長(吉田) 極めて一面的な見方だというふうに私は思っています。国調査によりますと、平成7年阪神・淡路大震災では、道路幅員が12メーター以上で延焼が止まっているというふうに報告されています。そういう意味では、道路拡幅をして一定空間を設けないと、基本的には、都市火災中では、大規模火災ときには延焼拡大を防げない、要するに広げていかないと駄目だということだと言われています。  神戸長田地区がより早く復興したと、確かにそれは一面的には言えるんですが、そこにはもともと、ずうっとまちづくり協議会があって、さっき質問にもございましたが、震災復興というよりも、まちづくり計画を震災前からやっていたという経過がございます。そういうことで復興計画を立てやすかったということは言われております。  平成28年12月、新潟県糸魚川で、1軒ラーメン屋不始末で、144軒延焼いたしました。あれはまさしく延焼遮断帯がなかったから、ああいうふうな形で、結果的には、日本海に面した国道8号線で延焼が止まったという事例がございます。今、糸魚川まちづくりを見ていますと、その反省を含めて、街区一番中央線部分に延焼遮断帯を造るという形でまちづくり計画をつくっております。  そういう意味では、まちコミュニティーがあるから止まったという、一部にあったかもしれませんが、延焼を遮断するには、基本的には道路幅員を拡幅して周辺を不燃化する、それでなければ延焼拡大は止められないというふうに思っています。 ◆ひわき岳 委員  杉並区地震被害シミュレーションでは、該当地域、そこまで被害予想大きくない、低い地域ともなっています。いろんな防災取組が必要だと思いますけれども、地域防災根幹に関わるコミュニティー保存というは問題だと思います。道路拡幅、もう少し慎重に検討したほうがいいではないかと思います。  費用についても伺います。今回、認可申請された事業総事業費、幾らになりますか。 ◎土木計画課長 現在、事業認可申請中でございまして、費用につきましてはまだ確定してございませんので、公表は差し控えさせていただきます。 ◆ひわき岳 委員  東京都に、私、情報開示請求したんですね。そうすると、85億円ほどでした。これだけお金をかけることは本当に適切なでしょうか。単純計算しても、総延長事業費140億円ほどになります。  以前ほか議員から質問に際して、費用便益分析は不要であると答弁がありました。これほど巨額な事業、費用対効果検証を行わなくてもいいでしょうか。 ◎土木計画課長 今回事業につきましては、地域防災力、また駅へアクセス向上、また歩行環境向上を図ることが大きな目的でございますので、費用対効果検証は考えてございません。 ◆ひわき岳 委員  委員会でこれまで指摘しましたけれども、区は、少子高齢化による人口減少を理由に、非正規化や民間委託によって人件費を削っています。住民サービスがそれによって低下するものもあるかと思います。一方で、人口減に合わせて自動車も減るはずなんですが、費用対効果を検証せずに多額なコストを道路にかけていくは、予算として使い方は適切なでしょうか。 ◎土木計画課長 都市計画道路につきましては、道路ネットワークだけではなく、地域防災性や道路利用者安全性、そして利便性向上につながる必要な事業というふうに捉えてございます。 ◆ひわき岳 委員  きちんと費用対効果を検証してください。そして、住民自治尊重をお願いして、住民とともに、もう一度この計画について改めて考え直していっていただければというふうに思います。  次質問です。学校、図書館におけるコロナウイルス対応について。  小中学校一斉休校について、改めて経緯を伺います。 ◎学務課長 新型コロナウイルス感染拡大に伴いまして、都教委から通知を受け、国内における新型コロナウイルス感染状況や国取組等を踏まえるとともに、感染拡大防止と子供たち健康を守るために、臨時休業措置を実施したものでございます。 ◆ひわき岳 委員  政府要請は、法的根拠はあったでしょうか。 ◎学務課長 国はあくまで要請したものでございまして、臨時休業措置は区権限によるものでございます。 ◆ひわき岳 委員  学校現場2月28日様子、先生に伺ったんですけれども、大変な混乱ぶりだったということです。徹夜でテスト採点をした先生もいた、慌てて進路指導を行った先生もいた、そういうことだそうです。  首相があまりにも影響大きい決定を唐突に行ったことに最大問題があるかと思います。区ほうでも決定は大変難しいものだったと思いますが、当区が休校を決定した理由というはどういうものだったんでしょうか。 ◎学務課長 それは、新型コロナウイルス拡大防止と子供たち健康を守るために、臨時休業措置を実施したものでございます。 ◆ひわき岳 委員  専門家から、学校一斉休業有効性に疑問声も聞かれています。区として、専門的な知見や現場教員声も交えて判断されたでしょうか。 ◎区長 分からないんですよね、今回問題というは。コロナというはどういう性質ものかということが、専門家人が分からない。だから、専門家人が分からないんだけれども、いろんなことを想像してそれぞれ御発言されているということが正確な状況なわけですね。ただ、お隣中国武漢なんか、まあ中国ですから、必ずしも正確に伝えているかどうか分かりませんよ。ああいう国ですから。──いや、本当こと言ってね。それは、だって、日本みたいな国じゃないんですから。ただ、そうであったということを差し引いたとしても、相当被害になっているということは大体想像できるわけですね。  ここ一、二週間が、わあっと広がるかどうかポイントなんだというふうなことが言われて、それは専門家も大体そんなようなことを、みんな同じようなことを言っているんですよね。だけど、そのときに、どこまでそういう国要請に対して我々やるかやらないか、本当言うと悩ましい状況ではあった。ただ、もし後々、あのときにきちっとやっておいたほうがよかったなということになったとすると、そういう振り返ることがあるということは、わあっと広がっちゃったという事態があったときに、やっぱりその判断があのときに誤ったんじゃないかといって私が後悔するだけなら、それは個人問題だけど、そのときには、コロナウイルス被害を受ける人たちというが相当数になっているという状況ですよね。だから、そういうことを考えれば、ここは足並みをできるだけそろえて対応しようじゃないかという判断に至ったということです。ですから、もし後で振り返って、そんなことをする必要もなかったんじゃないかということになったら、それは誠に申し訳ありませんでしたというふうに謝るしかない。  ただ、かなり規模で、人が集まる機会だとかそういうことをやめてきている、学校も休校にしているとかというような状況で、コロナウイルス感染拡大にブレーキをかけられる、そういう効果をもたらしたということであれば、多少現場が混乱を──それは混乱しますよ。木曜か金曜だったかな、来週から学校休業とかというは。私が現場にいたって、何だよ、ばかやろうと言いたいぐらいことがあったんだろうと思いますよ。しかし、そういうことがあったとしても、ここは可能な限りそういう対応をしようというは、ある種自治体判断というか政治判断というか、そういう判断なんだろうと。だから、それがどうだこうだと言われても、もう判断してしまいましたので、これは御理解いただくしかないというが正直なところですね。後で私がもし、何だ、休校にしやがってと怒られるなら、ただ謝るしかないですね、ごめんなさいと。ただ、最悪ことを考えたら、やっぱり今回こういう判断をしたんだと、御理解をいただきたいと言うしかないんですね。 ◆ひわき岳 委員  専門分野知見などは参考にされているか。 ◎学務課長 臨時休業措置決定に当たりましては、危機管理対策会議において、そのメンバーである、医師である保健所長知見も交えた上で判断したものでございます。 ◆ひわき岳 委員  ありがとうございます。区長も御丁寧な答弁ありがとうございます。  休業中児童生徒に対しては、今、どのように過ごすように指導されているでしょうか。 ◎済美教育センター所長 子供たちには、各学校において、感染拡大防止ため今回臨時休業措置であること、そのために、不要不急外出などを控え、基本的には自宅で過ごすように指導してございます。 ◆ひわき岳 委員  自宅で過ごすことに、もしかしたらストレスを感じる子もいるかもしれません。外出することに対して、区としては禁止するような感じになっているんですかね。伺いたいんですが。 ◎済美教育センター所長 あくまでも今回、感染拡大防止ということが大きな目的でもありますので、これは子供たちだけへ指導ではなくて、保護者皆様にも通知をもって御協力お願いをしてきているところでございます。 ◆ひわき岳 委員  あと、児童が1人で自宅にいるとか、外にいるパターンもあるかもしれないんですが、多くなると思います。犯罪に巻き込まれないよう安全パトロールをしてほしいという保護者方から意見がありましたが、御検討いただけますでしょうか。 ◎庶務課長 今委員御指摘とおり、休業ということで、児童が1人で自宅にいる、また、ちょっと出かけているという町なか姿を見るといったようなこともあろうかと思います。これは区全体、地域全体で子供安心・安全、守っていかなければいけません。今現に動いております安全パトロール中で、例えば子供へ声かけをしてみるとか、それからホームページ、広報などで、地域方にもそういう気配り、目配り、見守りといったことを呼びかけていって、地域全体で子供安全を守っていければということで、関係所管とも検討してまいりたい、そのように考えます。 ◆ひわき岳 委員  よろしくお願いいたします。  図書館に関して、最後、1点伺います。  3月9日から休館に伴い、資料予約、リクエストに関しても受付が休止しています。そこだけでも営業してほしいという区民方から声をいただきました。受付だけで対応であれば、集団感染可能性はそこだけはないわけですから、予約、リクエストに限定した形で貸出しや返却業務を行うこともできるではと思うですが、いかがでしょうか。 ◎中央図書館次長 委員御指摘とおり、そういった声もあることは事実でございます。ただ、区といたしましては、全館一斉に休館ということで判断いたしましたし、やはり現下情勢を鑑みると、感染防止ということにまずは注力をして、手を緩めることなくこの対策を実施していくということで、現時点で考えております。 ◆ひわき岳 委員  分かりました。  以上で終わります。ありがとうございました。 ○小川宗次郎 委員長  以上で立憲民主党杉並区議団質疑は終了いたしました。  いのち・平和クラブ質疑に入ります。  それでは、奥田雅子委員、質問項目をお願いいたします。 ◆奥田雅子 委員  調節池について、学校給食について。使う資料は、「杉並区教育」、「杉並区学校給食」です。  まず、調節池についてです。  昨今豪雨については、いかに水害を防ぐかということは区民関心事になっていると思います。今日は、河川増水時に調節池となる施設について質問します。  ふだん区スポーツ施設などに使用されている調節池はどこかをまずお聞きします。 ◎土木計画課長 現在、野球場として利用しております和田堀第6号調節池と、テニスコートとして利用しております和田堀第2号調節池と、壁打ちテニスとして利用している和田堀第3号調節池3か所ございます。 ◆奥田雅子 委員  野球場場合なんですが、これまで10年間で、川水が入ったは何回か。 ◎土木計画課長 野球場として利用している和田堀第6号ですけれども、過去10年間で14回流入してございます。 ◆奥田雅子 委員  区内にはほかにも東京都が整備した調節池があると思いますが、既に整備されているもの、それから現在整備中もの、それぞれ箇所数をお聞きします。 ◎土木計画課長 既に整備され、運用しているものが2か所、現在整備中ものが2か所というふうになってございます。 ◆奥田雅子 委員  現在整備中2か所はどこなか、お聞きします。 ◎土木計画課長 善福寺川におきましては、大宮1丁目にある都立和田堀公園内和田堀公園調節池となりまして、神田川につきましては、下高井戸2丁目区立おおぞら公園東側に、下高井戸調節池として整備を進めているところでございます。 ◆奥田雅子 委員  和田堀公園調節池は、先ほど伺った区スポーツ施設場所で進められていると認識していますが、その計画概要と、今後、これまで使っていた区スポーツ施設に変更があるか伺います。 ◎土木計画課長 和田堀公園調節池につきましては、現在テニスコートと壁打ちとして利用してございますけれども、この調節池整備に伴いまして、統合して拡張しますので、貯留量が1万7,500立方メートル掘込み式調節池というふうになります。  テニスコート、また壁打ちスポーツ施設につきましては、調節池整備進捗に合わせまして、順次廃止予定として聞いてございます。
    ◆奥田雅子 委員  増水時に調節池に水が入る仕組みはどのようになっているか。また、水が入ることを地域住民に知らせる手段とタイミングについてお聞きします。 ◎土木計画課長 現在、調節池には、川から水を取り込む取水口にあらかじめ固定式堰を設けてございまして、増水時にその堰を超えた水が自然に入る仕組みというふうになってございます。  水が入る際お知らせですけれども、野球やテニス利用者に対しまして、調節池に水が入る前に、警戒水位と危険水位2段階で、現地に設置している警報器スピーカーからお知らせすることになってございます。 ◆奥田雅子 委員  先日、野球場案内板をちょっと見てきたんですけれども、この野球場性質については、何か所にも様々な形で掲示がありました。固定式立派な案内板が2か所ほか、グラウンド入り口、フェンスなどには、利用に当たって注意事項貼り紙などがあり、いずれにも河川増水時こと記載がありました。しかし、中には、字が消えて読めないものもありました。一度、掲示物について点検をする必要を感じました。  こういった管理はスポーツ振興課が担当ということですので、ぜひその旨伝えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎土木計画課長 現場を確認して、所管ほうへ伝えたいと思います。 ◆奥田雅子 委員  施設に川水を入れた後消毒、清掃などはどこが行って、費用負担はどこなか。また、1回概算金額も場所ごとに確認します。 ◎土木計画課長 所管に確認したところ、雨水が入った後和田堀調節池消毒などにつきましては、善福寺川和田堀調節池の管理に関する覚書定めによりまして、区負担でやってございます。  清掃等に関わる費用につきましてですが、水流入状況により異なりますけれども、平成30年8月集中豪雨際には、野球場及び壁打ち2か所に水が入りまして、清掃に要した費用は約310万となってございます。  もう1か所テニスコート利用調節池は、近年、水流入実績はないというふうに聞いてございます。 ◆奥田雅子 委員  消毒方法について、使用薬剤など、どのように行われるか。消毒後問題はこれまでになかったか、お聞きします。 ◎土木計画課長 消毒薬剤につきましては、オキシドールを使用しているということでございます。  実施している事業者にも確認しましたけれども、これまで消毒後に問題となる事案等発生、利用者から苦情、要望など、特にないということで聞いてございます。 ◆奥田雅子 委員  次に、学校給食について伺います。  栄養教諭や学校栄養職員日頃研究報告をまとめた「杉並区学校給食」という冊子が毎年発行されていますが、この発行目的と活用方法について伺います。 ◎学務課長 「杉並区学校給食」冊子は、杉並区学校給食現状や取組内容、栄養教諭、学校栄養職員日頃研究成果を広く周知する目的で作成しております。  東京都をはじめ各教育委員会、各学校に配布し、杉並区学校給食について知ってもらう機会としてございます。 ◆奥田雅子 委員  栄養面、健康面に配慮した給食作りに尽力され、子供たちがいかに楽しく、おいしく給食を食べているかも伝わってきます。これら取組中で登場してくる栄養教諭や学校栄養職員、食育推進チーム、また食育リーダーについて、どのような役割なか伺います。 ◎学務課長 まず、栄養教諭制度は、平成17年度から、児童生徒偏食などによる食生活乱れを改善し、児童生徒が食事や栄養を自己管理する能力、好ましい食習慣を身につけることを目的に、文部科学省によって開始されました。各学校食育リーダー支援を行うことにより、学校における食育推進中核的な役割を担っております。  学校栄養職員は、給食献立作成及び調理に関する指導助言を行うとともに、子供たち健康管理を栄養面からサポートする役割を担っております。  食育推進チームは、主幹教諭、家庭科教諭、養護教諭、学校栄養職員等によって構成され、各学校食育推進中心となって、食に関する指導全体計画を作成し、円滑な実施に向けた調整等を行うため組織です。  食育リーダーは、食育推進チーム中核的な役割を担い、全体計画作成や事業構築際に助言等を行っているものでございます。 ◆奥田雅子 委員  毎年研究は実際給食現場にどのように反映されているか、確認します。 ◎学務課長 研究課題1つに食物アレルギー研究がございますが、6年間にわたり、通常食にアレルゲンを使わない献立を立て、官能検査を行ってきました。その結果、献立が給食に取り入れられている例もございます。食物アレルギーを持つ児童生徒もみんなと同じ給食を食べることができ、コンタミネーション、微量混入おそれもなくなり、教職員や調理現場負担も軽減されているものでございます。 ◆奥田雅子 委員  テーマを持って活動され、2018年度、2019年度研究テーマ1つに地場産物というがありました。地産地消といった食育とも密接な関わりを持つテーマと捉えて、幾つか質問いたしますが、まず、区はこの地場をどのように捉えていらっしゃいますか。 ◎学務課長 学校給食におきましては、地場は、杉並区及び東京都と捉えてございます。 ◆奥田雅子 委員  私も、地場といってすぐにイメージするは農産物です。都市農業と学校給食が結びつくことは、まちづくりにもつながるとても有意義なことと考えています。  当区では地元野菜デーという取組もされているようですが、どういう取組か、お聞きします。 ◎学務課長 杉並区児童生徒に杉並区で取れた野菜を食べさせ、さらに、食安全や地産地消について考えてほしいという思いから、平成20年度から開始しました。学務課とJA東京中央城西地区青壮年部が中心となり、杉並区野菜を全校学校給食に提供する試みでございます。  また、農家さんが学校に行って、農家さん仕事や野菜育て方など授業を行う出前授業も実施しているところでございます。 ◆奥田雅子 委員  2017年4月に開設された上井草団体利用農園では、学校給食食材に向いた野菜試験栽培も行うと以前伺いましたが、実際に給食に取り入れるべく農家に栽培依頼されたか、お聞きします。 ◎学務課長 区内団体利用農園を利用し、管理しているJA協力下、学校給食食材に取り入れることができる野菜を試験的に区内農家さんに育てていただきました。その結果、今年度は、小学校6校と地元農家さん協力をいただき、本当であれば3月、4月、やる予定だったんですけれども、3月はちょっとできないので、4月からという形になると思います。野菜としましては、ノラボウナを予定してございました。 ◆奥田雅子 委員  コロナ影響だと思います。ちょっと残念でしたけれども、今後に期待したいと思います。  地場野菜活用における成果と課題について伺います。 ◎学務課長 成果については、学校給食食材に杉並区内農産物を活用することにより、子供たちが農産物や都市農業に関心を持ち、食文化へ理解を深め、学校給食を生きた食育教材として充実させていくことができるものでございます。  課題としましては、やはり野菜生育は天候、気温などに影響されることから、予定している時期に調達できないということが大きな課題となってございます。 ◆奥田雅子 委員  私もその課題はすごく理解できるんですが、ぜひ課題を乗り越える知恵と工夫を、JAや農家協力を得ながら、持続可能な仕組みを編み出してほしいと思いますが、区見解を伺います。 ◎学務課長 JAと農家さんと協力しながら、課題解決に向けて取り組んでいきたいと考えてございます。 ◆奥田雅子 委員  お願いします。  少し視点を変えて、食品安全性について。  「杉並区学校給食」冊子にも触れられていますが、食品添加物を使用した食品は極力用いないとか、ポストハーベスト問題から輸入かんきつ類は使用しないなど配慮を基本方針としていることは重要ですが、さらに気になるは、遺伝子組換え食品や、昨今話題になっているゲノム編集食品に対する取扱いについては、どのような見解か。 ◎学務課長 杉並区学校給食では、遺伝子組換え作物等につきましては使用しません。注意すべき食材を使用する場合は、学校に対しても注意喚起を行ってございます。 ◆奥田雅子 委員  ゲノム編集は。 ◎学務課長 それも含めて、今ところ使用しないと。 ◆奥田雅子 委員  安心しました。  次に、牛乳パックリサイクルについて、おとといも他の委員より質問がありましたが、改めて、これまでと何がどう変わるか、その経緯について確認します。 ◎学務課長 一昨日も他の委員から御質問がありましたが、改めて経緯を御説明させていただきます。  まず、昨年9月、都教育長から牛乳紙パック取扱いについて通知がございました。通知内容は、大手事業者撤退に伴い、次年度から、事業者による回収処理から学校で処理に移行するということで、東京都からは、可燃ごみとして廃棄することも可と説明がありました。  これを受けて、区としましては、環境部を含め様々な検討をし、これまでリサイクル取組や、児童生徒が自らリサイクルを行う取組意義等、総合的に考えた上で、ごみとして廃棄はせず、資源として取り扱うことを決定したものでございます。このため、次年度からは、牛乳パックを児童生徒が開き、洗浄、乾燥した上で、区と契約する牛乳配送事業者が回収し、古紙回収事業者へ引き渡す方法に変更するものでございます。 ◆奥田雅子 委員  さらに遡って、給食牛乳は、2017年度まで、洗って繰り返し使う瓶でしたが、紙パックになった経緯を伺います。 ◎学務課長 瓶牛乳は、割れることによるけが等危険と、瓶自重による配膳における従事者負担があることから、牛乳供給事業者から変更について依頼がございました。これを受け、検討した結果、杉並区においては、平成30年4月から紙パックに変更したものでございます。 ◆奥田雅子 委員  私はリユースできる瓶牛乳ほうが望ましいと考えているんですが、今回変更に伴って、瓶に戻すという検討はされたでしょうか。 ◎学務課長 確かに瓶いいところもございます。ただ、牛乳供給事業者が瓶から紙パックへ変更している現状において、都内で唯一、瓶牛乳を供給していた事業者が、今回学校給食牛乳から事業を撤退するということになってしまいましたので、現在、瓶に戻して提供を受けることが困難な状況にございます。 ◆奥田雅子 委員  牛乳アレルギーお子さんへ配慮については、今回取組に対してどのような対応をされるか、確認します。 ◎学務課長 乳アレルギー児童生徒に対しては、文部科学省監修による学校アレルギー疾患に対する取り組みガイドラインや、区学校給食における食物アレルギー対応方針等に基づきまして、リサイクル作業については、アレルギー度合いに応じて必要な配慮を行っていく考えでございます。 ◆奥田雅子 委員  おとといは、廃棄かリサイクルかといった議論がありました。廃棄はいつでもできる最も安易な方法で、最後手段としてはないことはないとは思いますけれども、その前にできることがあるだろうと思います。  「杉並区教育」29ページに教育機関環境方針があり、今回判断を裏打ちしているかなと思いました。本当は、限りある資源を長く大事に使うシステムを子供たちが体験できる意味でも瓶が一番と思いますけれども、その難しさも理解しました。  今回、手間も費用も含めて困難な方法をあえて選択した区チャレンジについて、区教委思いを最後に伺います。 ◎教育委員会事務局次長 今、ごみ廃棄は最も安易な方法ということで、その前にやることはいろいろあるんじゃないかと。私どももそういう思いで、先ほど課長が答弁したとおり、環境部局も含めて様々対応した結果でございます。  この問題をちょっと振り返ると、今もお話ありましたけれども、東京都、言ってみれば一方的な通知下で、かなり23区、私ども困惑しまして、この間、学務課長会あるいは教育長会で、村野学務課長あるいは井出教育長からかなり東京都には強く申入れをしたりとか、あるいは会を通じて、各区でかかる費用を都に要求したりとか、そういったことをしてございました。  ただ、そうしたことを学校現場でどうのこうのということではなくて、今委員から御指摘もあったとおり、杉並区教育機関環境方針を改めて見ますと、学校授業や行事などを通じて、様々な場面で、たくさん人が環境を守ることに気づいて、環境を守ろうとする心が育っていくことを目指すと書いてありますので、こういった指針もある本区としては、ある意味プラスに取って、しっかり環境教育に生かしていきたい、そのように思ってございます。 ◎教育長 ちょっと裏話を。  学務課長や次長は遠慮して、自分たちが被った苦労についてお話をしていませんけれども、実は、9月都教委から通知は、こういう文言があったんです。牛乳パック、洗って乾かせば資源ごみ。ところが、洗って乾かした資源ごみを回収してくれるところもなければ、その販路もなかったんです。順番からいえば、販路がないから回収しても無駄だということで、業者は1社たりともそれに応じてくれませんでした。  私たちは教育長会で、洗って乾かせば資源ごみと言うけれども、誰も買ってくれなければただごみ、軒下に積んでおくしかないかということで、かなり交渉しました。でも、駄目でした。牛乳瓶に替える方法や牛乳に代わる食材、魚煮干しであるとか、保健給食係長には、牛乳をなくした場合栄養補填は、何をもってすれば牛乳に劣らないことになるかということも検討してもらいました。  そういう中で、近隣区と提携して、一定程度ボリューム、スケール、サイズが整えば回収しても構わないという業者を見つけてきてくれたんです。学務課長は本当に大変な思いをして、区や市名前は言いませんけれども、やっと見つけてきたところが、それとて、販路がないので、資源ごみとして高価に買い取ることはできないと。むしろ、洗って整えてくれたら持っていってやってもいいよという程度回答でした。でも、そういったことを子供たちに、持っていってくれないから、洗って乾かせばただごみにするわけにはいきません。  そういうことから、学校現場とも話合いをしたり、いろんな調整をする中で、実は、1月に入ったらトライアルをしてみようと。牛乳パックを洗って乾かして片づけるのにどれぐらい時間がかかり、どれぐらい指導やエネルギーが要るかということを、中学校、小学校それぞれ何校か選んで、その検証をした上で、4月からどうやったら無理なくできるかということをやる予定だったんです。そのために、ざるを買ったりとか、いろんな必要なものを調えたんですけれども、このコロナ騒ぎでできなくなっちゃったんです。  そういう意味で、4月からはぶっつけ本番というような形になりますけれども、この間、様々な現場知見が集まっていますので、調理師あるいは栄養士、また学校栄養教諭等協力を得ながら、子供たちに負担ないように、ましてやアレルギーを持つ子供たちにとって危険がないように、いろいろ考えて進めてまいりたいというふうに思っています。  いずれにしても、通知一片で何とかなるといった都教委姿勢については、私は非常に憤慨をしておりますし、都環境局自体がごみとして出すことについて了承していたわけではありません。ましてや杉並区は1グラムでも生活ごみを減らそうとしているときに、何トンもごみをもし学校が事業ごみとして出すことがあれば、これは区清掃業務に関する、あるいは環境施策に対することについても大きな負担を及ぼすことになりますので、何としてもそういったことがないように進めていきたいということで、多く関係者協力を得てここまでこぎ着けたという次第でございます。御理解と御支援をお願いしたいと思います。 ○小川宗次郎 委員長  そね文子委員、質問項目をお願いいたします。 ◆そね文子 委員  学校業務合理化について、インクルーシブ教育について、不登校対策について、学校給食アレルギー対策について。使う資料はナンバー230です。  改めて、牛乳パックリサイクル、大変感謝したいと思います。  学校業務合理化について伺います。  区立小中学校では、保護者にメール登録を促し、緊急情報などを配信するシステムがつくられています。このメールを使って教員業務を減らせないかという質問です。  学校は、保護者に宛てて様々な手紙を配布しています。PTA関係お知らせも含めて、かなり量です。学校にデータがある手紙を、アドレス登録がある保護者にはメールで配信するということはできないかと、私は保護者立場としても思っています。これをすれば、印刷手間、クラスごとに分ける手間、配る手間などが一気に減ると思います。これは保護者にとってもありがたいことで、保護者は子供が手紙を出さなければ様々な連絡を受け取れませんが、このようなケースもかなり多いと思われます。  申込用紙がついた手紙などは、データ配信、プラス、当面は紙でも配ることにすれば、新たにシステムをつくる必要がないと思います。このようなことを検討したことがあるか、ある場合はどのような検討がなされたか、ない場合には今後検討していただきたいと思いますが、いかがか伺います。 ◎教育相談担当課長 学校で使用しているメールについては、緊急時に利用しているものですので、学校から配布物を配布するものではありません。ですので、検討というはこれまでもありません。 ◆そね文子 委員  ぜひ前向きに今後検討していただければと思います。  では次に、代表質問で、インクルーシブ教育について進めてほしいという立場で質問いたしました。教育長からは、インクルーシブ教育システム構築においては、障害ある子もない子もできるだけ同じ場所で共に学ぶことを追求するとともに、多様で柔軟な仕組みを整備する特別支援教育充実も図るという答えをいただきました。そのように進めるに当たり、障害がある子保護者は、希望すれば通常学級に通えることを知らないということはないでしょうか。  資料230で、就学相談を受けた子供が、通常学級、特別支援学級、特別支援学校に行った数を出していただきました。  まず、就学相談とはどのようなものか伺います。 ◎特別支援教育課長 お尋ね就学相談でございますが、就学相談とは、障害ある児童生徒可能性を最大限に伸長し、自立と社会参加を目指すために、障害種類や程度に応じた教育整備と適切な就学推進を行うものでございます。視覚障害、聴覚障害、知的障害、肢体不自由など、障害ある児童生徒及び保護者を対象に、面談を重ねていく相談場となってございます。 ◆そね文子 委員  小学校と中学校へ就学相談を受けた子供それぞれ進学状況、過去3年分状況をお示しください。 ◎特別支援教育課長 それでは、御紹介させていただきます。  就学先は、通常学級、特別支援学級、特別支援学校、3種類ございます。通常学級は通常、特別支援学級は学級、特別支援学校は学校という御案内で紹介させていただきたいと思います。  まず、小学校ですが、平成28年度、通常5、学級18、学校26。29年度、通常8、学級32、学校34。平成30年度、通常9、学級24、学校34。  中学校ですが、平成28年度、通常3、学級22、学校16。29年度、通常2、学級38、学校17。30年度、通常1、学級20、学校18となっております。 ◆そね文子 委員  小学校では通常学級へ進学者は10%台、中学校では10%未満という結果でした。子供がどのような教育を受けるか、子供本人と保護者に選ぶ権利があることを、就学相談を申し込んだ全て保護者に通常学級を選ぶことができるということを伝えていただきたいと思いますが、それはなされているか伺います。 ◎特別支援教育課長 お尋ね件でございますけれども、先ほど申し上げました就学相談なんですけれども、初回面談で、担当者が、保護者、本人意向を最大限に尊重して就学先をこれから決めていきますという申合せをまずいたします。その上で、その場で保護者から、就学考え、就学に対する思い、やってほしい教育等、いろいろ情報交換をしまして、担当者ほうで御家族思いを受け止めさせていただきます。  その後、日を改めて、専門家を交えて実際に行動観察をしたり、そういう中で、教育どのような内容がこのお子さんには必要なか、どういう環境であればいいか等指導指針というものを教育課で確立させまして、その見解をもって再度保護者と面談を進めてまいります。  さらに、保護者希望に応じて複数学校を授業体験するなど、選んでいただくような体制づくりをしまして、就学相談を進めております。最終的に合意形成に至ったところで就学先学校が決まるということになっておりまして、委員御指摘趣旨をしっかりと含んだ形で進めているが現状でございます。 ◆そね文子 委員  よろしくお願いします。  次に、不登校対策についてです。  発達に課題があって不登校になる子供は多いと考えます。個別に相談を受けたケースですが、発達に課題があり、小学校では不登校だったが、中学進学際には、特別支援教室に行きたいということで教師に相談したところ、特別支援教室は不登校子供は入れないと言われたとこと。その子供は少し学校に通っているので、さざんか教室にも申し込めないということでした。  区教委もこのような事実があることを認識していると思いますが、不登校子供は特別支援教室に通えないというは、どのような考え方やルールによるものなか伺います。 ◎特別支援教育課長 特別支援教室利用につきましては、学校教育法施行規則に基づいて運用を進めているところでございます。この中に、通常学級で学習におおむね参加できることが条件となっておりますので、不登校児童は対象外となっております。 ◆そね文子 委員  このような子供はどうやって教育機会を確保されるか、所管に伺ったところ、今対応策を考えているということでした。来年度、何か具体的な対策が取られるか伺います。 ◎教育相談担当課長 委員御指摘ケースについては、私推測なんですけれども、恐らく小学校段階で登校実績が少ないケースということで考えられます。このような場合については、進学後登校状況を丁寧に確認しながら、欠席が続く場合に、さざんかステップアップ教室を活用できるようにしていきたいというふうに思っております。  また、来年度、さざんかステップアップ教室では、現在も小集団による活動というを行っているんですけれども、さらにその機会を増やして、人と人と触れ合い中で社会的自立ということを整えていけるようにしていきたいと考えております。また、完全不登校支援を優先しながら、不登校予防対応として受入れを増やすということも、一層きめ細やかな不登校支援になると思いますので、引き続き取り組んでまいります。 ◆そね文子 委員  よろしくお願いいたします。  次に、学校給食アレルギー対応について伺います。
     学校給食において、直近3年間で、アレルゲンである食べ物を誤って食べてしまい、アナフィラキシーを起こした子供数、エピペンを使用した数、救急車が出動した数について伺います。 ◎学務課長 28年度から30年度に、アレルゲンである食べ物を誤って食べてしまい、アナフィラキシーと診断された児童生徒はおりませんが、給食後、運動誘発によりアナフィラキシーと診断された事例が、30年度に1件ございます。  なお、30年度に、アレルギー事故件数としましては、初発とか運動誘発とか原因が特定されていない症状等により、合わせて37件ございます。そのうち、河北総合病院ホットラインを利用した件数は27件で、医師指示を受け、救急車やタクシーで河北総合病院を受診した児童生徒は14名です。主治医等を受診した児童生徒は4名おります。  なお、エピペンを使用した件数はございません。 ◆そね文子 委員  卵、牛乳、小麦は3大アレルゲンと言われています。どの学校にも該当する子供はいると想像しますが、全体で、この3大アレルゲンに対して症状が出る小学生、中学生はそれぞれ何人くらいいるでしょうか。 ◎学務課長 30年度対応内容で申し上げますと、卵が小学校229人、中学校35人、牛乳・乳製品が小学校123人、中学校20人、小麦が小学校22人、中学校が3人でございます。 ◆そね文子 委員  この3大アレルゲン除去食対応をしている学校はどのくらいあるか伺います。 ◎学務課長 同じく30年度件数になりますが、卵が小学校41校、中学校18校、牛乳・乳製品が小学校37校、中学校18校、小麦が小学校21校、中学校5校でございます。 ◆そね文子 委員  ある保護者から、3大アレルゲン除去食対応をしてほしいと考えていたが、学校からは対応できないと言われたということですが、そういうことは一般的にあることなか。どういう事情があって対応できないということだったか伺います。 ◎学務課長 保護者が提出する生活管理指導票に基づき、校長先生とか副校長先生とか栄養教諭、栄養士、担任と面談し、給食除去対応を行っておりますが、児童生徒アレルギー度合いによりますと、コンタミネーション、微量混入を完全に防ぐことができない場合には、やむを得ず、お弁当持参対応をお願いしている場合もございます。 ◆そね文子 委員  昨年、地域中学校給食試食会で食べたカレー中に粉チーズが入っていました。以前から指摘していますが、2012年に調布市で、学校給食で粉チーズ入りチヂミを食べた子供が亡くなるという事故が起きたは、普通は入れない粉チーズが入っていたからです。  カレーは子供たちが好きなメニューで、チーズを入れなくても十分できると思います。除去食対応しなければならないものをなぜわざわざ入れるか、そういうことについて見解を伺います。 ◎学務課長 児童生徒が食べやすく、まろやかな味にするため、以前からカレーにチーズを取り入れておりますが、しかし、乳アレルギーある児童生徒に対しては、除去対応をしっかり行っているところでございます。 ◆そね文子 委員  先ほど、通常食からアレルゲンを抜いてもおいしい給食を提供できる、食物アレルギーを持つ子供もみんなと同じ給食を食べることができ、教員や調理現場負担を減らすという研究紹介がありました。  毎年対応メニューが増えていますが、そのメニューを活用している学校はどれぐらいあるか。これまで成果と課題があればお示しください。 ◎学務課長 全て学校が活用しているかどうか把握はしておりませんが、研究チームメンバーである栄養士いる学校につきましては、メニューに取り入れてございます。また、「杉並区学校給食」冊子が各学校に配布されることで、他校栄養士が取り入れていくということも期待しているところでございます。  課題としましては、アレルギー除去品目が多岐にわたることから、全てメニューからアレルゲンを取り除くというは少し難しいかなと考えているところでございます。 ◆そね文子 委員  ぜひ、通常食からアレルゲンを抜いてもおいしく、多く子供が安心して食べられるメニューを学校給食中で広げていっていただきたいと思いますが、区見解を伺って、終わります。 ◎学務課長 通常食にアレルゲンを使わない献立づくりにつきましては、研究課題1つとして、6年間にわたり研究を進めてきました。その結果、研究に参加した学校を中心として、現在献立に取り入れているところでございます。今後も各学校情報共有を図るとともに、児童生徒に安全で安心な給食を提供できるように支援していきたいと考えてございます。 ○小川宗次郎 委員長  それでは、けしば誠一委員、質問項目をお願いいたします。 ◆けしば誠一 委員  議案第15号杉並区教育振興基本計画審議会条例、議案第17号杉並区立図書館条例一部を改正する条例と図書館について、新型ウイルス対策、臨時休校について、外環道について、そして水害、治水対策についてです。資料は、議案と杉並区立図書館サービス基本方針、また外環道プロジェクトホームページです。  杉並区教育ビジョン2012最終段階に当たり、杉並教育取組実績や課題など、現状をどのように見ているか、総括をお聞きします。 ◎庶務課長 総括ということでございますけれども、この間、現教育ビジョン目標である「共に学び共に支え共に創る杉並教育」実現に向け、全て区民学びを支えてまいりました。地域運営学校指定は現在58校に達し、また、電子黒板全校設置などICT教育環境充実など、教育ビジョン推進計画を策定し、着実に取り組んできたところでございます。また、昨年9月には就学前教育支援センターを開設し、乳幼児期から成人期まで学び循環と連続が整いました。  今後課題としては、現ビジョン総仕上げ期間になりますので、より一層、事業推進に向けて日々進行管理をしっかりと行って、重要な達成目標をしっかりと把握して行っていきたいと思っております。 ◆けしば誠一 委員  今回、教育行政を取り巻く環境変化とは、具体的にどのようなことか。 ◎庶務課長 今捉えている変化、見えている変化という言い方であれば、国が教育振興基本計画において掲げた人生100年時代、また超スマート社会、Society5.0でございますが、こういった到来があり、その中で、1人1台パソコンを目指すGIGAスクール構想などを含む、文科省、経産省、総務省、3省合同「未来学び」構築、こういったものがスタートするなど、その変化は加速化しているというふうな認識を持っております。  こういった、今見えている変化以外にも、現時点では我々にとって気づきない環境変化、そういったものがあろうかと思います。そういったところを審議会の委員の皆様、それぞれ専門的な知見から読み解いていただきながら、ビジョンを策定してまいりたい、そのように考えてございます。 ◆けしば誠一 委員  現状を把握するためには、児童生徒、教職員、保護者などがどのように考えているか、つかむ必要があると思いますが、どのような方法で行うでしょう。 ◎庶務課長 まずもって、児童生徒、教職員と深く関わる学校関係者、こういった方々に審議会委員として参加していただいて、いろいろと御意見を率直に頂戴していきたいというふうに考えます。加えて、直接また間接に聞く機会として、教育シンポジウム開催、また関係団体と懇談、また、我々が年4回発行しておりますけれども、教育報で情報発信、そういった様々な方法を工夫して、区民皆様意見反映に努めてまいりたい、そのように考えます。 ◆けしば誠一 委員  ビジョン2012を改めて見たときに、教育委員管轄する領域は、就学前教育から学校教育、成人教育、社会教育から生涯教育まで広く、内容が深いものでした。国第3期振興基本計画を踏まえつつも、地域独自性をどのように考えるでしょうか。目指す教育内容は審議会で議論することになりますが、取組方向性をお聞きします。 ◎庶務課長 現教育ビジョンが目指し、そして実現しつつある人間像は、「夢に向かい、志をもって、自ら道を拓く人」であり、「『かかわり』を大切にし、地域・社会・自然と共に生きる人」を育てることでございます。こういった杉並教育行政にとって普遍的な姿勢を踏まえた上で、審議会において、予測が困難な未来ではありますけれども、時代変化を各委員の知見を交えて議論していく中から、今後取組方向性が見いだされていくものというふうに理解をいたします。 ◆けしば誠一 委員  この重要な課題に取り組む教育委員会附属機関審議会に区民2人を配置することになりますが、どのような観点で、どのような人を選ぶでしょう。 ◎庶務課長 選考基準など、具体的なところはこれから検討ということになりますけれども、今段階思いとしては、ぜひ若い方に参加をしていただきたいというふうに考えてございます。これから杉並未来を創っていく方、そういった方から御意見を頂戴できればと、そのように考えます。 ◆けしば誠一 委員  学識経験者とは別に、学校教育及び社会教育関係者6人を選ぶ理由。具体的にどういう方を考えているんでしょう。 ◎庶務課長 今申しましたように、現ビジョン下、「『かかわり』を大切にし、地域・社会・自然と共に生きる人」を目指すべき人間像として、全て区民学びを支えることに注力をしてまいりました。そして、常に地域と共にある学校運営を行ってきた、そういったことから、この区分に関していえば、PTA、また学校運営協議会など、地域で実践的な活動を行っている方々から現場御意見を頂戴して策定をしてまいりたい、そのように考えます。 ◆けしば誠一 委員  学識経験者5人を、どのような観点で、どのような方を選ぶか。 ◎庶務課長 学識経験者について御質問でございますが、学び連続性、またその成果循環という観点から、就学前教育から社会教育までと、御指摘いただいたように幅広い専門的な知識が必要となってまいります。そういったところから、各分野専門性、できるだけ杉並にフィールドを持っている方、そんなところにも着眼しながら御参画いただければと、そのように考えてございます。 ◆けしば誠一 委員  4月1日から施行後、審議会スケジュール、答申はいつ頃出す予定でしょう。 ◎庶務課長 施行後、委員の選定を行いまして、秋には第1回審議会開催。そして、年が明けますが、令和3年6月頃に答申を頂戴して、パブコメ後、10月ぐらい、この辺りを目途に公表してまいる、そんな大まかなスケジュールになります。 ◆けしば誠一 委員  2013年3月に出された杉並区立図書館サービス基本方針で、10年後区立図書館像が示されました。永福図書館を複合施設2階に建て替えるに当たり、3つ図書館像、学び場、知共同体、楽しい交流空間、どう実現されるでしょう。 ◎中央図書館次長 新しい永福図書館でございますが、現図書館収蔵規模維持を図る一方で、可能な限り閲覧席を増設いたしまして、より多く閲覧、学び場を提供できるというようなことに1つ配慮いたしました。  また、複合施設で、地域コミュニティ施設と複合ということがございますので、新たな仕組みづくりが必要だと思いますけれども、個人が学んだその成果などを、仲間ですとかあるいはほかグループなどと共有したり、あるいは生涯学習施設などと連携協働などを図ることによりまして、知共同体あるいは楽しい交流空間、こういったものの実現に寄与できるものと考えております。 ◆けしば誠一 委員  延べ床面積1,108.39平方メートルに、旧永福図書館1階と2階にあった機能は保証できるでしょうか。参考資料読書コーナー、対面朗読室、乳幼児室などは同規模で継承できるか。 ◎中央図書館次長 これまで永福図書館では、今委員が御指摘になったいろいろなお部屋ですけれども、それぞれ部屋が、フロアがばらばらに配置されていたというところがありましたが、今度永福図書館につきましては、全て2階図書館エリアに配置いたしまして、諸室、またコーナーとして整備するということで、図書館として利便性が大きく向上するというふうに考えているところでございます。 ◆けしば誠一 委員  複合施設になることで、資料数が旧館より減らされることが危惧されます。資料取捨選択をどのように行うか。行政資料や郷土資料で破棄するようなことはないように願いたいが、どうでしょう。 ◎中央図書館次長 現在図書館では、区要綱や基準に基づきまして蔵書規模適正化というものに取り組んでおりますが、今回改築ために特別に除籍数を増やすというような考えはございません。  地域図書館では、利用頻度多いものを中心に所蔵しているということですが、行政資料ですとか郷土資料につきましては、中央図書館で収集、保存を行いまして、地域図書館には、最近行政資料ですとか、杉並区史など基本的な郷土資料を置くなど役割分担を行っているところでございます。  一定年数が過ぎたものにつきましては、除籍対象ということにはなりますが、中央図書館では保存しておりますので、必要な場合は中央図書館から取り寄せて使うこともできるということでございます。 ◆けしば誠一 委員  先ほど一部お聞きしましたが、新設される図書館特徴は何でしょう。以前、複合施設内で、資料を持ち出し、閲覧できるようにするという話もありましたが、新しい住民サービスは検討されているでしょうか。 ◎中央図書館次長 新たな永福図書館ですが、特徴といたしましては、基本的には、一般書架と児童書架というが、普通図書館ですとフロアが分かれているということが多いんですが、今回は2階ワンフロアで全てを収めているということがございます。  また、予約図書貸出しとか返却だけでしたら、2階に上がることなく、1階だけで全て手続が済むということもございますし、3階地域コミュニティ施設にもまた図書館本を持ち込めるというような運用を行っていきます。  また、今後住民サービスということですが、これからプロポーザルで事業者選定ということになりますけれども、やはり複合施設特性というものを生かした形で、いろいろな来館者が来ますので、そういった方々をターゲットにする新たな提案が期待できるものと考えております。 ◆けしば誠一 委員  永福複合施設は、多世代が気軽に利用できるコミュニティー施設モデルであり、特に中高生居場所として、児童館やゆう杉並で行われてきた事業を拡大する最初試みです。この意図は永福図書館にも生かされているか、確認します。 ◎中央図書館次長 今度永福図書館でも、主に10代若い世代に向けた書籍を収集したヤングアダルトコーナー書架を3階地域コミュニティ施設内に設置いたしまして、特段手続を取ることなく中高生が自由に利用できるというような、そういうエリアを設けておりますので、十分にその趣旨を反映しているものと考えております。 ◆けしば誠一 委員  複合施設には指定管理を導入するとことですが、公共施設中で図書館の管理運営には専門性を要します。永福図書館はどのような事業者を考えているか。事業者が擁する司書資質、レファレンス能力はどのようにチェックし、選定されるか、確認しておきます。 ◎中央図書館次長 事業者選定については現在検討中でございまして、今後選定するということになりますが、これは、図書館長も兼ねていただくと思われる責任者ですとか、あるいは職員につきましても、司書資格保持ですとかあるいはこれまで実績、こういったものを選考1つ要件に考えるべきではないかというふうに今思っております。そういったことで、しっかりした事業者を選べるような、そういう募集をしていきたいと思っております。  また、選定委員の委員には、図書館関係学識経験者や、あるいはそういった分野に詳しい区民方なども御参加いただきたいというふうに思っているところでございます。 ○小川宗次郎 委員長  12時を過ぎようとしていますが、この際質疑を続行いたします。御了承お願いいたします。 ◆けしば誠一 委員  区立図書館運営形態は、現状ではそれぞれどのようになっているか。直営と民営館など図書館人員配置、人材育成はどうなっているか。 ◎中央図書館次長 現在、区立図書館は全部で13館ございまして、区直営が3館、指定管理館が6館、業務委託館が3館、これは来年度から指定管理になります。そのほかに、中央図書館が一部業務委託館ということになってございます。  人員につきましては、図書館規模ですとか開館時間に応じまして、ローテーションを組んで必要な職員を配置しているということになります。  人材育成につきましても、東京都など外部研修ですとか中央図書館主催研修などに参加するということや、OJTなどでキャリアアップを図っているところでございます。 ◆けしば誠一 委員  図書館司書は経験値によるスキルアップが重要だと思いますが、直営定着状況はどうか。本来定数化すべき司書を、1年更新雇用が不安定な専門非常勤にしてきたですが、4月から会計年度任用職員にすることで、より不安定な雇用になるおそれはないか、確認しておきます。 ◎中央図書館次長 誤解がもしあるといけないんですが、図書館司書というものは、全てが委員御指摘ような専門非常勤ということではなく、その多くは区常勤職員がなっております。ただ、一部、非常勤司書も現在3名ほど採用しているということでございます。  これまでも勤務成績が良好であれば雇用が継続されてきたわけですが、今後、会計年度任用職員制度になったといたしましても、このことについては同じ枠組みだというふうに認識しております。  現在勤務している職員うち2名につきましては、新年度から9年目に入るような職員でございまして、いずれも意欲を持って能力を発揮しているような職員と考えておりますので、理由もなく不安定な雇用になるというふうには考えておりません。 ◆けしば誠一 委員  1990年代以降、図書館経費大幅削減が求められ、民間委託や民営化、指定管理者制度導入結果、全国的には公立図書館公共性劣化が進行しました。その典型が武雄市TSUTAYA事例で、選書では、蔵書をグループ企業中古書店から1万冊調達し、浮いた1,300万円予算を流用するなど、住民訴訟になり、一方、愛知県小牧市では、住民投票によって、TSUTAYAから直営に戻された例もあります。区は認識していますか。 ◎中央図書館次長 委員御指摘ような事例が過去にあったということについては、承知しております。ただし、杉並区におきましては、毎年図書館評価というものを行っておりますが、概して指定管理評価が非常に高いというが実態でございまして、御指摘事例ようなことは杉並では起こり得ないというふうに思っております。 ◆けしば誠一 委員  図書館は、その専門性から、民営化や民間委託になじまないとも言われてきました。特に中央図書館は、区立図書館全体を管理運営するセンターです。図書館専門性を支える司書レファレンス能力を高めつつ、利用者ニーズに的確に応えることは区責任です。図書館直営がなくなり、区が図書館運営ノウハウやスキルを持たなくなれば、業者チェック、統制ができません。区見解と今後運営在り方を確認して、一旦終わります。 ◎中央図書館次長 現在、区立図書館多くに民間活力が導入されているということでございますが、今後とも区自らが図書館に関する政策方向性というものを示して、事業者をコントロールしていくという立場にあるということは、変わりはないというふうに思っております。  また、委員御指摘とおり、杉並区ならでは歴史ですとか、区民暮らし記録というようなものを適切に保存していく、そういった図書館役割が非常にありますので、それにはやはりノウハウ継承も必要だというふうに思っております。  今後、区立図書館がどんな運営形態になるにせよ、こういった観点を踏まえまして、中央図書館が単なる荻窪地域一図書館ではなくて、センター館として役割を十分に果たしていくということが重要であるというふうに認識しております。 ○小川宗次郎 委員長  けしば委員の質疑途中ですが、ここで午後1時5分まで休憩いたします。                           (午後 0時03分 休憩)                           (午後 1時05分 開議) ○小川宗次郎 委員長  休憩前に引き続き委員会を開きます。  けしば委員の質疑を続行いたします。 ◆けしば誠一 委員  安倍首相が、専門家意見も聞かず、与党幹部や文科大臣にすら相談せず、独善で臨時休校を決めたことも分かり、学校関係者からは疑問声も出されています。  教育委員会には保護者からどのような声が届いていますか。 ◎学務課長 今回臨時休業には、賛否両論、様々な声が届いております。臨時休業前は、学校で集団で生活に不安を感じるので、早く休業してほしいというような声が多く寄せられていました。また、臨時休業後は、授業遅れや子供過ごし方不安、子供居場所を求める声が上がっています。 ◆けしば誠一 委員  そもそも公立学校臨時休校措置は、法律ではどのように定められているか、確認しておきます。 ◎学務課長 学校保健安全法第20条では、「学校設置者は、感染症予防上必要があるときは、臨時に、学校全部又は一部休業を行うことができる。」と定められております。 ◆けしば誠一 委員  昨日衆院で採決されました緊急事態法には、立憲主義や法定める自治体権限を奪うことができる危険性を指摘しておきます。  区が苦渋決断で休校措置を取ったことは、他の委員の答弁で確認できました。仕事を休めない家庭や独り親負担が大きいものとなっていますが、その点はどのように検討されたか、お聞きします。 ◎学務課長 御家庭で負担は大きなものになりますが、感染拡大防止に全力を尽くすことと子供健康を守ることが最も重要と認識下、御指摘点なども含め十分に検討した上で、臨時休業としたものでございます。 ◆けしば誠一 委員  休校にしなかった小中は、報道によれば全国で295校とこと。中野区や世田谷区は2週間休校でしたが、その後どうするか、聞いていますか。  国はイベントや学校休校などについて10日間継続するよう求めていますが、今後開校など、区判断をお聞きします。 ◎学務課長 中野区と世田谷区も臨時休業を3月25日まで延長すると聞いてございます。  3月9日政府専門家会議後に、文部科学大臣記者会見では、当面は、円滑な臨時休業実施を通じて感染拡大防止に全力を尽くすことが最も重要だ、現段階で直ちに学校再開目安を示す状況にないと現時点では判断していると述べていることから、区としても、学校を再開することについては、国内及び区内感染状況推移、国、東京都動向を注視しつつ、慎重に検討してまいります。 ◆けしば誠一 委員  済美養護学校や、保護者仕事都合、病気、介護など、やむを得ない事情で、自宅等で過ごすことが困難な児童生徒は、学校で過ごすことができることになりました。9日から始まった実績はどのくらいでしょう。 ◎庶務課長 9日から実施しました居場所提供でございますけれども、9日41校全校で利用児童がありました。その数は587人、10日が593人、11日は567人でございます。済美養護学校については、9日が30人、10日が37人、11日が43人、このようになってございます。 ◆けしば誠一 委員  どのような体制で実施しているか。休業期間中教員はどのように関わっているでしょう。 ◎庶務課長 利用する児童数にもよりますけれども、20名程度利用があります杉一小例で申し上げますと、教員などが6人体制でシフトを組んで、教室で25分ぐらい自習をして、25分、校庭ほうで体を動かす、そんなふうに刻みながら教員が関わっている。今申しましたように、20人程度なので、1教室を使って、少し離れて、そんな利用をしている。また、図書室を使うときには、学校司書なども見守りに付き添っているということになります。 ◆けしば誠一 委員  国は、休校によって仕事を休まざるを得ない方へ補償、学校給食など事業者へ補償を示しました。詳細が分かり次第、迅速な対応を求めますが、いかがでしょうか。 ◎庶務課長 様々な対応策が国から今示されているところでございますけれども、現時点で、事務的にどうしていくかなど詳細なところはまだ分からないところだというふうに理解をしています。御指摘とおり、日々生活に関わる重要な事項でありますので、対策本部に情報を集中させて、しっかりと全庁で情報共有をしてまいりたい、そのように考えます。 ◆けしば誠一 委員  医療機関や高齢者施設、保育所などで働く方子供は、学童クラブ、児童館で対応していますが、9日以降取組実態、その傾向も併せてお聞きします。 ◎庶務課長 まず、区対策ですけれども、3月2日から区立学校臨時休業に伴って、学童クラブ、平日受入れ時間を9時半からということで対応するなど、取組をしてございます。  9日以降学童クラブ利用児童数及び児童館ほうですけれども、9日学童クラブは2,126人出席でございました。児童館ほうは、9日は館内整理日だったので、ゼロということになります。10日ですけれども、学童クラブは2,114人、児童館は185人、11日学童クラブは2,078人となってございます。 ◆けしば誠一 委員  子供が1人で過ごさねばならないことで、様々な課題が出てきます。休校中子供たち安全はどのように保障するか。  中学生が竹下通りに集まり、ゲームセンターなどで遊んでいると報道がありますが、休校中こうした児童生徒過ごし方は、どのような指導をしているでしょうか。
    済美教育センター所長 臨時休業中過ごし方につきましては、子供たちには、感染拡大防止ため臨時休業措置であること、そのために、不要不急外出は控えて、基本的には自宅で過ごすように、各学校で指導しております。ただ、子供へ指導だけではなくて、保護者方へも、教育委員会と校長連名で、安全な過ごし方について依頼をしてございます。 ◆けしば誠一 委員  卒業式や入学式はどのように実施するか。  来賓出席を取りやめたことは理解できる一方、子供1人につき保護者出席を各家庭で1人に制限したことには、保護者から、記念すべき日に両親で参加したいと願いが寄せられています。区教委判断と、保護者に丁寧な説明を求めますが、どうでしょう。 ◎済美教育センター所長 卒業式につきましては、参列者制限と、時間短縮をしまして、最大限感染拡大防止策を講じて実施していきます。  入学式につきましては、今後状況、国取組を踏まえて対応を検討していきたいと考えてございます。  なお、保護者出席を1名にしたということにつきましては、感染拡大防止を目的としたもので、保護者方々には、今後ともその趣旨を丁寧に説明してまいります。 ◆けしば誠一 委員  家にいなければならない児童に対し、様々な事情を抱えた家庭へ配慮はどうしているか。給食がないことで、40日間長さで不安が生ずる家庭は把握しているか。そのような課題ある子供へ支援は検討しているか、お聞きします。 ◎済美教育センター所長 臨時休業中個別に配慮が必要な子供たちへ対応については、適宜学校ほうから電話連絡、また家庭訪問をして、対応が必要になった場合は、子ども家庭支援センターですとか関係機関と連携して対応しております。  また、子ども家庭支援センターほうでも、個々家庭状況に応じて、個別に家庭訪問や面談を行っておりますので、定期的に情報交換をしながら支援していきたいと考えております。 ◆けしば誠一 委員  小学校は4月から新しい学習指導要領で、教科書も変わります。学年末に学習で残した部分を取り戻さなくてはなりません。教員たちはこれにどう立ち向かうか、教育委員見解と対応をお聞きします。 ◎済美教育センター所長 3月までに指導すべき内容、その指導ができなかった場合、各学校実態によりますけれども、卒業を迎える学年子供たち進学先ほうと子供たち学習状況を共有して、進学先で補充的な学習、そういったものに配慮をお願いしたり、進級する学年場合には、次年度に補充ため授業として未実施分を行うなど、子供たちに未指導がないようにしてまいりたいと考えております。 ◆けしば誠一 委員  日本感染症学会理事長が、インフルエンザように暖かくなると消えるウイルスではないため、戦いは数か月から半年、年を越えて続くおそれがあると認識を示しています。そうなれば、小中学校在り方も再検討が必要となりますが、区見解を求めます。 ◎済美教育センター所長 今後学校教育活動ですけれども、感染状況ですとか国や都取組を踏まえて、まずは感染拡大防止を原則として、学校だけでなく、子供たち、また保護者方が混乱せずに、円滑に教育活動を実施することができるようにすることが重要だと考えております。  教育委員会では、このことを踏まえまして、当面、1学期間教育活動をどのように実施していくかということを、校長会をはじめ学校関係者、専門家意見を踏まえて検討し、保護者や地域へ丁寧に説明してまいりたいと考えております。 ◆けしば誠一 委員  外環道についてです。  外環プロジェクトホームページに、3月6日、東名ジャンクション周辺野川漏気メカニズムと調査結果が新たに掲載されました。その主な内容を確認します。 ◎都市企画担当課長 今回ホームページ結果につきましては、外環道工事に関係する土留め工事と漏気因果関係について公表したものと聞いてございます。  また、気体成分調査と河川水質調査を実施したため、その結果を公表したものでございます。 ◆けしば誠一 委員  溶存酸素量一部訂正がなされましたが、溶存酸素量とは何か。  基準値5ミリグラム/リットル以下が「以上」に訂正されたんですが、以上になったことで何か問題はないか。 ◎都市企画担当課長 溶存酸素量とは、採取した水にどれだけ酸素が溶存、溶け込んでいるかを示したものでございます。  また、訂正につきましては、環境基準では5ミリグラム/リットル以上が基準となっているため、基準値を5ミリグラム/リットル以下から5ミリグラム/リットル以上に訂正したものと国など事業者から聞いてございます。  調査結果につきましては、環境基準は満足しているものと聞いてございます。 ◆けしば誠一 委員  3月7日に、住民が、外環工事関係者が数名、野川谷戸橋上流水面で気泡を採取したり測定しているところを目撃したと聞きました。  昨日、外環プロジェクトホームページに気泡発生が掲載されましたが、どのような内容か、確認します。 ◎都市企画担当課長 3月7日15時30分頃、野川水面において微小な漏気が見られたと聞いてございます。参考値として簡易測定を実施し、水面直上及び河床、川底から1.5メートル位置において酸素濃度は20.9%であり、周辺環境に影響はないと考えられると国などから聞いてございます。 ◆けしば誠一 委員  国、事業者は、当初は、気泡発生を抑えるため、粘土質層では気泡シールドを使わず、空気を通す東久留米層などでは気泡発生は起こりにくいと考えて、気泡シールドに切り替えました。国、事業者は、酸欠空気でも希釈されるから安全と言い、漏気や気泡発生はシールド工事ではやむなしと言い出しています。  住民が酸欠気泡安全性を確認できない以上、気泡シールド工法はやめて、気泡を使わず掘進するよう国に求めてほしいが、どうでしょうか。 ◎都市企画担当課長 工法につきましては、国など事業者が適切に選定するものと認識してございます。いずれにいたしましても、区といたしましては、安全・安心確保を第一とし、住民皆様不安を解消するために丁寧な対応を取るよう、国など事業者に強く求めてまいりたいと思っております。 ◆けしば誠一 委員  住民が危惧する閉鎖的な空間とか地下室とか、あるいは古井戸とか、そうした危険性について国説明を求めておりますので、その点も併せてお願いしておきます。  2005年9月4日から5日未明にかけて、1時間当たり112ミリ集中豪雨で、神田川、善福寺川、妙正寺川流域で大規模な浸水被害が発生しました。河川激甚災害対策特別緊急事業が認められ、その後対策が講じられましたが、その後水害被害状況を確認しておきます。 ◎土木計画課長 2005年に発生しました浸水被害後状況でございますけれども、河川激甚災害対策特別緊急事業に認定されました堀ノ内地区河川改修工事を始めまして、調節工事が進められております。水害被害状況につきましては、河川下流部においては大きく減少しておりますけれども、河川上流部や、集中豪雨時に低地部で局所的な被害が発生してございます。 ◆けしば誠一 委員  区内を流れる1級河川である神田川、善福寺川、妙正寺川水害対策は、環7地下調節池完成後、水害が多発した地域で状況は大幅に改善されました。この調節池が、2013年、台風11号ときに満水になったこともありますが、その後はどうでしょう。 ◎土木計画課長 環7地下調節池では、2013年から現在まで8回流入がありました。昨年台風19号におきましては、54万立方メートルに対しまして9割程度流入量がありましたが、幸いにしまして杉並区で降雨量が少なかったため、大事には至っておりませんでした。仮に満水が予想される場合には、早期に下流地域へ情報伝達に努めてまいります。 ◆けしば誠一 委員  都は、区内1級河川に1時間当たり50ミリ対応でしゅんせつや護岸工事、調節池など対策を講じてきましたが、この間ゲリラ豪雨では、50ミリでは間に合いません。これに対してどのような対策が行われているか。区として取組は歳入で確認しましたが、気候変動による新たな水害に備える今後課題も併せてお聞きします。 ◎土木計画課長 東京都豪雨対策基本方針では、河川整備、下水道整備で50ミリ対策、そして調節池などで15ミリ対策、流域対策で10ミリ対策ということで、合わせて75ミリ対策を目標としております。  また、近年気象状況を踏まえますと、いつどこで起きてもおかしくない豪雨に対する対策は喫緊課題というふうに捉えております。今後、ハード整備に加えまして、水防体制に万全を期すこと、また水害ハザードマップを活用して、浸水可能性、また日頃から備えをしていただくことも重要と考えております。水害ハザードマップ活用方法などをテーマとして出前講座を実施するなど、啓発を図ってまいります。 ○小川宗次郎 委員長  以上でいのち・平和クラブ質疑は終了いたしました。  自民・無所属・維新クラブ質疑に入ります。  藤本なおや委員、質問項目をお知らせください ◆藤本なおや 委員  1つが都市計画道路、そしてJRダイヤ改正と馬橋公園拡張整備、あとは特定空家代執行や不燃化特区、時間がある限りという感じです。  まず、都市計画道路について伺います。資料123を使います。  次年度組織改編によると、令和2年度から都市計画道路担当課長新設が挙げられておりますが、この新設課長役割について伺います。 ◎土木計画課長 新設課長役割についてでございますけれども、都市計画道路は、優先整備路線事業化に向けて現在取り組んでいるところですが、事業化に向けた地域説明や関係機関と調整、そして事業着手後進捗管理など、都市計画道路事業先頭に立って業務を遂行していきます。 ◆藤本なおや 委員  現状、区内都市計画道路整備状況はどこまで進んでいるか、まず確認いたします。 ◎土木計画課長 現在区内都市計画道路整備完成率でございますけれども、約49%、23区中22番となってございまして、遅れているというような状況でございます。 ◆藤本なおや 委員  都市計画道路221号線についてなんですが、第四次事業化計画において優先整備路線に位置づけられておりますが、計画概要と、令和2年度どのように取り組むか伺います。 ◎土木計画課長 補助221号線計画概要ですが、中野区境から環状7号線まで、延長約290メートル、計画幅員が16メートルとなっております。この計画線にかかる権利者数は、筆数で約60筆となっております。  令和2年度取組ですが、事業、測量説明会を開催しまして、その後、地形、路線測量を行う予定となってございます ◆藤本なおや 委員  221号線については、来年度、事業認可に向けていよいよ動き出す、こういうこともあって新設課長役割ということにもなるんですが、この路線が整備されることによって、高円寺駅と中野駅、2車線、幅員16メートル道路でつながるということになりますけれども、中野駅周辺ではまちづくりが活発に行われております。杉並区側へ影響、どのように考えておられるでしょうか。 ◎土木計画課長 杉並区へ影響ということでございますけれども、環状7号線と中野駅間におきまして、これまで以上にスムーズに行き来できるようになりまして、また、新たに歩道を設置することになりますので、通学路として安全性も高まっていくというふうに考えてございます。 ◆藤本なおや 委員  隣接する中野囲町再開発はどのような状況になっているか。また、中野区側スケジュールについても確認をいたします。 ◎土木計画課長 現在、隣接する囲町地区につきましては、再開発事業が予定されておりまして、その事業に合わせて221号線整備を行うというふうに聞いております。  再開発スケジュールですけれども、令和2年度に事業認可を取得し、組合が設立され、令和3年度には工事に着手するというふうに聞いております。 ◆藤本なおや 委員  今後、事業を進めていくためには、地権者はもとより、その対象となる住人や事業者、さらには周辺町会、こういった方々に対してどのように周知をしていくつもりなんでしょうか。 ◎土木計画課長 今後周知についてですけれども、説明会、またオープンハウス開催、また地域へニュース発行など、広く周知に努めてまいりたいと存じます。 ◆藤本なおや 委員  今後、事業実施については、丁寧に進めてもらうことを改めて強く要望いたしますが、区見解を求めます。 ◎土木計画課長 今後、事業目的や必要性、進め方などにつきまして、地域皆様にできる限り御理解いただきますよう丁寧な説明に努めまして、協力を得ながら事業を進めてまいります。 ◆藤本なおや 委員  この路線については、また改めて、場を変えて引き続き質問させてもらいますが、よろしくお願いします。  質問変えます。JRダイヤ改正影響です。  昨年12月に、3月14日、あさってからなんですが、大規模なダイヤ改正を行うと、このようにJRから発表されました。先週4日に改正お知らせが議員ポストにポスティングされましたけれども、要は、何がどのように変わるか、改めて3月改正説明を求めます。 ◎交通施策担当課長 今回ダイヤ改正背景から御説明させていただきたいと思います。  JR東日本では、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を見据え、競技会場最寄り駅である中央線・総武線各駅停車信濃町駅、千駄ケ谷駅、代々木駅で安全性向上ため、ホームドア設置を行い、大会開催7月までに完成を目指しているとことでございます。  中央線快速線、オレンジ帯電車は、各駅停車、黄色帯とドア位置が異なる車両を運行しているため、というは、オレンジ色電車は、4両、6両を増結というか足して10両になる、この車両が入っております。それで運行しているため、ホームドア設置後は、各駅停車ホーム発着ができなくなります。要は、信濃町駅とかでドア間隔が変わるということでございます。  また、中央線快速線は、2023年度末頃を目標にグリーン車サービス導入を予定しており、これにより中央線快速線はグリーン車2両を連結し、12両編成で運行となります。  今回ダイヤ改正は、これら動きを踏まえ、快速線と各駅停車運行を終日分離することによって、早朝・夜間帯電車時刻が変更になるほか、運転区間や運転本数が変更となるものでございます。 ◆藤本なおや 委員  この件に関しては、28年議会、4年前になるんですが、中央線12両編成化に伴うホーム拡張工事予定やダイヤ改正動きについて質問を私からいたしました。今回、ダイヤ改正によって、実際、中央線杉並4駅には具体的にどのような影響があるか。まず、平日においてどの程度本数に影響があるか伺います。 ◎交通施策担当課長 杉並区内、平日、4駅運転本数でございますが、中央線・総武線各駅停車、上りが10本減、下りが9本減、中央線快速上りが10本増、下りが11本増となっており、合計で2本増便になるということでございます。 ◆藤本なおや 委員  平日は2本増便ということなんですが、同じく土日休日における影響をお伺いいたします。 ◎交通施策担当課長 まず、土日におきまして、各駅停車と快速線、両方止まる荻窪駅でございますが、中央線・総武線各駅停車上りが19本減、下りが8本減、中央線快速上りが30本増、下りが18本増となっており、合計21本増便となります。  次に、高円寺、阿佐ケ谷、西荻窪につきましては、中央線・総武線各駅停車上りが19本減、下りが8本減、中央線快速線は土日停車しないため、合計で27本減便という形になります。 ◆藤本なおや 委員  要は、特に影響があるが土日休日ということで、快速電車が通過をする高円寺、阿佐ケ谷、西荻窪いわゆる杉並3駅において、これまで土日休日であっても、早朝・深夜帯ならば、1、2番線ホームにオレンジ色電車が乗り入れていて、乗換えなしに東京駅だったりとか三鷹よりも先駅に行けたということなんですけれども、これらが全てなくなって、乗換えが必要になってくるということ。1日当たり上下線合わせて、今答弁ありましたけれども、27本減便になる、こういう認識でいいか、もう一度確認をいたします。 ◎交通施策担当課長 委員御指摘とおりでございます。 ◆藤本なおや 委員  ダイヤ改正後はしばらく混乱する可能性があります。終電時間も変わるらしいので、皆さんも、いつもように気持ちよくマイクを握っていたら帰れなくなっちゃうということにもなりかねないので、気をつけていただきたいんですが、早朝・深夜帯における杉並各駅乗降客数データというを持っているかどうか。また、このダイヤ改正によって区民利便性が一部損なわれるということになるわけですが、実際区にどのような影響があると捉えているか伺います。 ◎交通施策担当課長 まず、早朝・夜間帯、各時間帯における杉並各駅乗降データにつきましては、JR等にお聞きしましたが、現在ところ、区では把握できてございません。  次に、ダイヤ改正に伴う区民へ影響でございます。JR東日本によりますと、御利用多い通勤時間帯や昼間、夜間帯では、お客様利用に影響がないよう調整し、利用少ない早朝帯をはじめとした一部時間帯で各駅停車を削減するというふうに聞いてございます。  また、夜間帯は、各駅停車削減を抑えつつ、快速電車を増発し、混雑緩和を図るとしておりますが、早朝・夜間帯においては、各駅停車しか止まらない高円寺、阿佐ケ谷、西荻窪において、例えば高円寺駅、早朝4時台は現行3本、千葉、東京ほうに向かう電車がございましたが、それが1本になるなど、区民一部皆様に影響が出るものと認識してございます。 ◆藤本なおや 委員  今回ダイヤ改正は、中央線長い歴史を変える大改正だというふうにも言われております。この背景には、各駅停車1、2番線ホームに念願ホームドアが設置されるということ、そして快速電車ほうにはグリーン車が導入されて、12両編成導入が23年度末に予定されている、こういった取組一環である、このように捉えておりますが、ホームドア設置工事などホーム改良工事、こういったスケジュールについて、現時点で何かつかんでいることがあればお示しください。 ◎交通施策担当課長 ホームドア設置につきましては、駅改良工事スケジュールなど、12両編成化に伴うホーム延長等につきましては、現在、2023年度末グリーン車サービス開始に向け、順次工事を行っているところと聞いてございます。  また、杉並区内4駅につきましては、運行に必要な駅改良等、一部工事に着手ということですが、それ以降詳細なことについては把握してございません。  ホームドア設置につきましては、中央線快速線、中央線・総武線各駅停車において、2032年度末までに整備を計画しているというところを聞いてございます。 ◆藤本なおや 委員  引き続き情報収集に努めていただいて、何より杉並3駅平日快速通過というような決定的なダメージにならないように、いまだ三鷹−立川間立体化複々線促進協議会というが動いて、諦めずに活動しておりますので、こういった動向にも細心注意を払っていただきたい。これは要望とさせていただきます。  次に、馬橋公園拡張整備についてであります。  現在、計画案づくりに着手をしておるところでありますが、区基本的な考え方についてお示しください。また、現在進捗状況についても確認をいたします。 ◎みどり公園課長 基本的な考え方でございますけれども、5つございます。まず、現公園と一体性を確保するということ。不燃化まちづくりに取り組んでいる地域でございますので、そういった災害に強いまちづくりに寄与する公園とすること。現開園部分施設については、老朽度を勘案して改修するということ。防災機能を備えた管理棟を新築するということ。それから、Park−PFIなど民間活力導入を検討することとしてございます。  現在進捗状況につきましては、基本計画づくりに向けまして、ワークショップを2回、懇談会を2回行いまして、案取りまとめを行っているところでございます。 ◆藤本なおや 委員  これまで2回ワークショップを行ったということで、私も2回とも見学をさせていただきましたが、オープンハウス並びにワークショップなどでどのような意見が出されているか、その辺はいかがですか。 ◎みどり公園課長 意見につきましては多岐にわたりますけれども、例えば、子供が安全に遊べるような芝生広場を造ってほしい、地域人で作る花壇が欲しい、管理事務所には大きなひさしを作って日よけが欲しい、それから、キッチンカーですとかプレーパークといった開園後利用仕方、さらに防災面に関して、ハード的、ソフト的な提案がいろいろ出されているところでございます。 ◆藤本なおや 委員  いろんなアイデアが出されているわけなんですが、計画案づくり当初スケジュールでは、ワークショップを2回行った後、計画案住民説明会を今月中に行うという予定でありましたが、2回目ワークショップが終わった際には、住民説明前に、もう一度ワークショップで案を検討させてほしいと、こういう要望も多々出されておりますが、その後どうなったんでしょうか。 ◎みどり公園課長 ワークショップ参加者要望を受けまして、もう1回開催する予定で考えているところでございます。 ◆藤本なおや 委員  コロナ影響で、3回目ワークショップだったりとか、その後住民説明会開催めどもなかなか立てづらくなっているかなと思いますが、今後スケジュールについて区見解をお示しください。 ◎みどり公園課長 ワークショップにつきましては、委員からお話があったように、3月末に開催予定でござましたけれども、感染症影響もございまして、会場が確保できないという状況でございます。今後感染症状況を見据えながら、開催時期は考えてまいりたいと思っております。 ◆藤本なおや 委員  3回目ワークショップを開催するに当たって、この拡張整備自体が馬橋公園防災機能向上を図るという目的ならば、一度防災にテーマを絞ってワークショップをやってほしい、こういう要望があります。区にもこういった声は届いているか。また、3回目テーマ設定についてはどのように考えているんでしょうか。 ◎みどり公園課長 これまで2回ワークショップ中で、防災施設整備に関して説明が、こちらから十分にできていなかったかなと考えているところでございます。次回につきましては、そういった防災機能、防災施設整備について、分かりやすくワークショップ参加者方に説明いたしまして、御理解をいただきたいと考えております。 ◆藤本なおや 委員  その際には、防災機能向上を目的とするという区基本方針もあるわけで、また防災倉庫新設も含まれているわけですから、ワークショップで議論際に、防災課職員から見解を聞きたいと、こういうメンバーから声も届いておりますが、いかがでしょうか。 ◎みどり公園課長 次回につきましては、防災課からも職員出席を予定してございます。いずれにしましても、馬橋公園につきましては、防災公園という性質ものでございますので、防災課と連携しながら今後進めてまいりたいと考えております。 ○小川宗次郎 委員長  それでは、松本みつひろ委員、質問項目をお願いいたします。 ◆松本みつひろ 委員  荻窪駅周辺都市再生事業推進についてお尋ねします。使う資料は、予算書、(仮称)荻窪駅周辺回遊性向上アクションプラン(案)、荻窪駅周辺都市総合交通戦略です。  本事業推進に関する予算として、本年度1,626万2,000円、来年度48%減846万9,000円が設定されていますが、今年度、来年度事業内容を確認します。 ◎拠点整備担当課長 今年度は、荻窪駅周辺都市総合交通戦略に基づきまして、駅周辺回遊性向上に向けたアクションプラン検討や、駅周辺案内サインルール検討等を実施しました。また、北口ミスト装置設置や、駅南北に荷さばきスペースも確保しました。
     来年度は、今年度末に策定予定アクションプランに基づきまして、それら実施や、駅サインルール案に基づいて、サイン整備計画を進めていく予定でございます。  また、予算額につきましては、ミスト装置設置完了に伴いまして、工事費を計上していないということから、ちょっと減額になっているということでございます。 ◆松本みつひろ 委員  回遊性に関連して、1月25日に荻窪駅北口広場で開催されたオープンハウスについて、参加者数と代表的な区民意見をお示しください。 ◎拠点整備担当課長 仮称荻窪駅周辺回遊性向上アクションプラン策定に先立ちまして、地元へ説明ということで、オープンハウスを実施したところでございます。182名来場者がいらっしゃいまして、97名から御意見をいただきました。  主な御意見といたしましては、楽しい回遊はまち活性化にもつながるよい取組である、貴重な文化財である3庭園幅広いPRが必要だと、おおむね肯定的な御意見をいただきましたけれども、一方で、人が来るはよいけれども、住民生活を守るため来街者マナーについてもしっかり整えていく必要があるなど御意見もいただきました。 ◆松本みつひろ 委員  荻窪駅から大田黒公園ルートが分からずに道に迷われた来街者へ対応で、地元商店に負担がかかっているという切実な訴えを受けています。晩秋ライトアップ期間に限らず、通年で起きている現象でありまして、一日も早い改善を求めます。  来年度何月を目途に案内サインを設置するか、明確な御答弁をお願いいたします。 ◎みどり公園課長 これまで大田黒公園案内につきましては、委員含め地域方からも御要望いただいておりまして、地域皆様には大変御負担をおかけしてしまっているというところでございます。  案内サイン設置につきましては、地域御協力をいただくというところも想定されておりまして、大変申し訳ありませんが、この場でいつとはっきりお約束ができるものではございませんけれども、荻窪まちづくりとも連携しながら、一日でも早く改善してまいりたいと考えているところでございます。 ◎拠点整備担当課長 荻外荘公園開園に先立ちまして、先ほど申し上げた仮称荻窪駅周辺回遊性向上アクションプランにおける取組としまして、地域住民、団体協力によるスムーズな案内や3庭園案内・誘導サイン設置について、また検討も進めていきたいというふうに考えてございます。 ◆松本みつひろ 委員  ただいま御答弁がありました荻外荘公園、大田黒公園、角川庭園3庭園に、荻窪まち宝として光を当てることは意義あることだと思いますが、一方で、荻窪まちづくり最大テーマである南北動線充実に寄与する取組ではありません。南北動線充実に関する区これまで取組を概括的にお示しください。 ◎拠点整備担当課長 区これまで主な取組といたしましては、駅西口におきましてエレベーターを設置するなど、南北動線におけるバリアフリーや利便性向上ということで進めました。ただ、南北動線充実については、これまで同様、重要な課題だと認識しておりますので、総合交通戦略に位置づけたように、引き続き検討、協議を進めてまいりたいと存じます。 ◆松本みつひろ 委員  地元団体関係者と会話していて感じるは疲弊感、様々な活動をし区に提言すれども、具体的には物事は一向に動かないという悲痛な思いであります。  「荻窪駅周辺都市総合交通戦略」5章には、実施工程が定められています。来年度は、おおむね5か年とされる短期2年目でありますが、この戦略策定まで長い期間を考えれば、いよいよ荻窪まち進化が始まるという兆しは、来年度には出していただきたいところです。南北移動・交通結節に掲げた9つ施策について、本格的に実施する想定年度をお示しください。 ◎拠点整備担当課長 なかなか単独でできないというところがございまして、難しいんですけれども、JR・メトロ間等乗換え経路改善については、今年度、案内・誘導サインルールづくりを進めているところでございます。来年度は駅周辺案内サイン整備計画策定を予定しております。  また、駅周辺開発に合わせた基盤整備については、長期的な課題としまして、今年度、現状や状況について鉄道事業者と情報、意見交換を行ったところでございます。  また、今後も引き続き取り組んでまいりますが、その他項目についても広く関係者と調整等が必要となりますので、条件が整ったものから順次実施していきたというふうに考えてございます。 ◆松本みつひろ 委員  ただいま御答弁に関連して、項目中に設置されている荻窪駅東に設置されている荻窪地下道について、地元住民から多く要望が寄せられているかと思います。  平成29年第1回定例会都市環境委員会では、荻窪地下道というような区道部分については早期に取り組んでいきますと、当時都市再生担当課長が答弁したものと承知しておりますが、バリアフリー化に向けたエレベーター設置ため用地収用など、来年度具体的に取り組むか、確認します。 ◎拠点整備担当課長 荻窪駅地下道でございますけれども、エレベーター設置に関しては、用地確保や費用ということで課題も非常に多いので、来年度予算としては計上しておりませんが、荻窪地下道バリアフリー化については、引き続き、荻窪交通戦略における中期的取組1つとして調査検討を行う予定としております。 ◎杉並土木事務所長 荻窪地下道につきましては、今年度修繕工事を予定したところですが、最低入札参加者数に満たずに入札が中止となりまして、令和2年度に繰り越して実施する予定でございます。  工事内容としては、地下道断面を修復し、塗装を施します。また、灯具をLED化し、現状以上明るさを確保してまいりたいと考えてございます。 ◆松本みつひろ 委員  まずはそこところから取り組んでいただければというふうに思っております。  重ねてお話で恐縮ですけれども、まちづくりアイデアをひたすら出し続けて、なかなか形にならず、一体いつ解決に至るかと、これがこの問題に20年以上取り組んできた地元切実な思いであります。  この間技術革新などにより、高架化は今からであれば検討に入ってくるか。中央線沿線では、中野区がJR東日本と東京メトロと協定を結び、中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業に取り組んでいましたが、今年度、実施設計が完了し、着工にこぎつけています。  また、中央線自体も、先ほど藤本委員から質疑にありましたとおり、2023年度末グリーン車運行と、それに伴って12両編成化に向け、あさって3月14日にダイヤ改正を行うなど、大型事業終期が見え始めたことから、本格的な交渉を始める機は熟したものと考えます。  今年度JR東日本と情報交換状況を確認し、また、交通戦略報告書工程を遵守して、地権者、交通機関、区3者で実務的な議論を行う分科会を来年度立ち上げるべきと提案しますが、これについて答弁を求めて、終わります。 ◎拠点整備担当課長 現時点で高架化については、課題が多く、非常に難しいというふうに考えておりますけれども、状況を見ながら、JRとは情報交換場を設定しているところでございます。  「荻窪駅周辺都市総合交通戦略」においても、長期的な取組課題としまして、駅前大規模商業施設機能更新期や周辺街区で共同建て替え等機会を捉えた駅周辺基盤整備に合わせた既存南北連絡通路抜本的改善や、新たな動線整備に向けた取組を検討することとしておりますので、今後も引き続き、関係者と情報共有等していきたいというふうに考えてございます ○小川宗次郎 委員長  分科会についてはということを言っています。 ◎拠点整備担当課長 分科会についても、状況を見ながら進めていきたいというふうに考えてございます。 ○小川宗次郎 委員長  それでは、小林ゆみ委員、質問項目をお願いいたします。 ◆小林ゆみ 委員  杉並区特定課題に対する調査、ICT教育、学校トイレ、新型コロナ対応、施策指標目標達成状況です。使用する資料は、杉並区特定課題に対する調査、中学校第2、第3学年英語、平成29年度、30年度、2019年度版、杉並教育ICTフォーラムチラシ、資料請求で頂いた資料ナンバー356、「神明中だより」令和2年2月号、区政経営計画書です。  まず、杉並区特定課題に対する調査について伺います。  区は、毎年5月に、全て杉並区立学校児童生徒に、学校指導改善ため、区教員と済美教育センターで作成する杉並区特定課題に対する調査を行っていますが、この結果はどのように使われているんでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 本区が実施しておりますは、学力調査ではなくて特定課題に対する調査ということで、児童生徒は、学びを振り返って今後に生かす、また教員は、指導や評価在り方について考え、指導改善に生かす、また教育委員会は、学校実情に応じて支援することなどに活用しております。 ◆小林ゆみ 委員  中学校第2、第3学年英語、平成29年度版、30年度版、2019年度版を年度ごとに比べると、出題されている問題が毎年ほとんど同じであり、問題類似率は90%以上です。毎年同じような問題であると、生徒たちは答えを覚えてしまえば高得点が取れて、正確な調査結果が出ないと思いますが、改善できないでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 調査問題は、経年変化を見るように作成をしております。今後も学習指導要領に準拠した内容をベースにしながら、必要に応じた改善は進めてまいります。 ◆小林ゆみ 委員  ほとんど同じなので、ちょっと変えてほしいなと思っています。  次、このテストには記述問題が少ない上に、29年度、30年度版を比べると、30年度は、29年度ある記述問題が記号問題に変わっており、さらに減ってしまっています。加えて、中学生が理解して自分から使えるようになるべきSVOCM要素であったり、5文型など基礎知識をフルに用いて英作文とか並べ替えをするようなアウトプット問題がありません。英語記述問題が減ると、正確なつづりが書けなくなり、文章構成能力を鍛えるアウトプット機会も失われると思いますが、こちらも改善できないでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 記述問題ですけれども、委員にもお示ししました3年間問題構成を見ますと、中2で25問中13問が記述問題、中3は11問が記述問題ということで、増えてはいないんですが、減ってもいない状況にあるかと思います。 ◆小林ゆみ 委員  英作文問題など、ぜひいろいろ増やしてほしいと思っております。  次に、ICT教育について伺います。  現在、塾や予備校では、授業中に板書をノートに書くではなくて、タブレットやスマートフォンで画像を撮影している児童生徒も多いと聞きます。また、授業中に何か分からないことがあって調べ物をする際に、インターネットで検索するということもあるようです。  これらことについて、区立学校で現状はどのようになっているでしょうか。また、授業中に個人タブレットやスマートフォンを使用することはできないようになっているか、確認します。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 現在は、児童生徒私物になる携帯電話とかスマートフォン学校へ持込みは原則禁止としております。 ◆小林ゆみ 委員  画像撮影とかも学校タブレットでできないようになっているんでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) その画像を使って何か学習を進めるというようなときには、状況に応じて使用しております。 ◆小林ゆみ 委員  資料ナンバー356、ICT教育についてを見ると、ICT教育使用教材として自動採点ソフトが挙げられていますが、具体的にどういったものでしょうか。また、今後、区立小中で導入される予定はあるでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) こちら2つは、どちらも児童生徒個別学習を支援するソフトになっております。子供たちがタブレット端末に手書きで書き込んだ回答を自動で採点してくれるものです。基礎的、基本的な学習内容をそれぞれペースで進めることができるようになっております。現在、「ミライシード」が全小中学校に、また「ペンまーる」というものが小学校12校、中学校2校に導入されております。 ◆小林ゆみ 委員  すごく効率がいいと思うので、ぜひお願いいたします。  次に、「神明中だより」令和2年2月号を見ると、令和元年度教育調査結果報告について記載されています。その中で、ICT教育肯定率が1年生94%、2年生は94.5%と高いですが、3年生は79.1%となっていまして、3年生が低い傾向にありますが、これはどうしてでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 学校ごと個別状況でございますが、これは学校が分析して、また次年度へ生かしていくものであると考えております。委員が御指摘部分につきましても、当該校で分析していると考えております。  区内中学校様子を見てみますと、同様傾向を示しているわけではございません。 ◆小林ゆみ 委員  関連して、少し前話になるんですが、平成29年度に実施した杉並教育ICTフォーラムについて、このICTフォーラム内で実施したICTを活用したスピーキング、リスニング活動について、この目的と、これを今後通常授業で行っていく予定があるか伺います。  また、外国人講師と話すとあるんですが、国によって英語になまりもあるかなと思うんですが、これはどちら方か、お分かりになるでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 平成29年度フォーラムで実践報告しましたタブレットパソコンを活用したオンラインスピーキング学習ですけれども、日頃学習成果を活用して、外国人講師と楽しくコミュニケーションを取ることを目的に取り組みました。このとき外国人講師方ですけれども、フィリピン方々だと記憶しております。  また、この取組は、タブレットパソコンを活用した学び可能性を探る1つ取組として、この学校で複数回にわたって実施したものでございます。 ◆小林ゆみ 委員  また、同フォーラム内で休憩時間に上映した動画テーマである「家族愛」授業というものはどういったものでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 道徳学習でございますが、学習する項目が20項目ほど決まっております。家族愛もその項目1つとなっておりまして、家族を敬愛し、家族一員として自覚を持って、充実した家庭生活を築くということを考える学習となっております。 ◆小林ゆみ 委員  ICTとどういう関連性があったんでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) この学習中で、何か資料を提示するときに示したりですとか、それから、いろいろな考えを前に表示したりとか、様々な場面でツールとして使いました。 ◆小林ゆみ 委員  道徳授業中でもICT教育がなされているということなんですね。分かりました。  次に、区立小中学校トイレについて伺います。  区議会ではよく学校トイレについて、和式から洋式に換えるべきという意見が多いですが、私はちょっと立場が違います。導入コストや、和式トイレに慣れておくこと社会的な重要性、また細菌による感染症リスクなどを考えると、トイレを全て洋式にすべきであるとは言い切れないと思います。  中でもコスト問題ですが、和式から洋式に換える際は、便器だけでなく、周りパイプや壁、そして必要であれば便座除菌用具など、一式を全て洋式仕様に換えなければなりません。都補助金も全額出るというわけではないので、区財政的負担も大きいと思いますが、洋式に換える際、周り設備等も換える必要があることを考えると、一式につきどのくらい費用がかかるでしょうか。 ◎学校整備課長 概算でいいますと、和式を洋式に換えるという場合には、1つ当たり大体100万前後工事費といいますか費用がかかる、そんな概算でございます。 ◆小林ゆみ 委員  区立小中学校では、新しい学校を造る際においても和式便器が残されていると思いますが、それはどういった意図や目的があるんでしょうか。 ◎学校整備課長 当然、学校は、震災救援所ということで避難するような方がいらっしゃいます。そうなると、様々な方がトイレを使う。中には高齢者方もいますし、和式便器ほうが慣れているというような方もおります。またさらに、先ほど委員おっしゃったように、衛生面なんかを気にする方もいて、直接肌に触れたくないというようなこともあるので、和式を一定程度希望する方もいらっしゃる。  学校によりますと、ある意味社会勉強といいますか、まだ和式が完全に世の中からなくなっているわけではないので、何か際に和式に慣れておく、そういうことが必要なので、学校には一定数ものを置いておいてほしい、そんな声も学校から出ている。そんな形で、全部を洋式にしているわけではないということでございます。 ◆小林ゆみ 委員  たしか似たような話で、最近、公衆電話というを使ったことがない子供が増えているということで、災害時ですとか非常時とかに困るという子も多いので、和式トイレも大事なかなと思います。  和式トイレを日常的に使うことで、大腸炎だったり、痔、結腸がん、中耳炎リスクが減少するという、米・スタンフォード大による研究データもあるので、メリットも多いかなと感じるところです。  ちなみに、さっきイニシャルコストについてはお話があったんですが、和式トイレと洋式トイレでは、ランニングコストはどのぐらい異なるんでしょうか。 ◎学校整備課長 業務委託でトイレ清掃なんかをやるときに、例えば和式をお掃除する、洋式をお掃除する、当然、洋式ほうが少し便器形状が異なるので煩雑というはありますが、そこで何か単価に差をつけているというはございませんので、具体的にランニングコストに大きな差はない。ただし、何か故障したときには、和式場合には埋め込んでいるようなことがあるので、全部換えなきゃいけないので、和式ほうが高い、そんなものもございます。 ◆小林ゆみ 委員  区立小中学校改修ですとか補修などテーマにおいては、和式トイレ洋式化というが頻繁に取り沙汰されている印象ですが、実際に私自身が区内小中学生と会って話をする際に、要望をいろいろ聞いてみるんですが、その場合に、トイレよりも、理科実験で使用しているビーカーが割れているので、実験器具を換えてほしいとか、塾友達が持っていた教材を学校でも使いたいというソフト面が多く、またハード面にしても、雨漏りを直してほしいとか、急を要するものが多い印象です。  学校施設改修や補修、または物品購入などを考える際に、そもそも優先順位というはどのようになっているんでしょうか。 ◎学校整備課長 新しい学校もあれば古い学校もあるので、当然設備も古くなっていく。今委員御指摘いろいろあったように、トイレだけを注目しているわけじゃないので、我々もいろんな設備とか施設、それが故障したり老朽化すれば、当然それを換えていく。それについては、改修履歴だとか学校から要望を受けて、優先順位を、じゃ、これほうが先ですねとか、じゃ、これはまた来年でいいですかねとかいうことはやっています。大規模な施設になれば、営繕課とも相談しながらやるというはございます。  そういったことで、突発的に壊れることもありますので、その都度学校から要望を聞いた上で、優先順位というか、必要な修繕、改修を行っている、そういう現状でございます。 ◎庶務課長 加えまして、今ビーカーお話が出ましたけれども、そういった物品お金と修繕お金、費目が少し分かれています。校長権限で、学校運営費中で、必要に応じてそれは判断をして購入しているもの、そういうふうに理解します。 ◆小林ゆみ 委員  分かりました。ぜひ、トイレだけじゃなくて、バランスよくお願いしたいと思います。  次に、1点だけ、新型コロナウイルス感染症対応について確認です。  今般新型コロナ流行ために、学校が一斉休校となり、その結果、ほとんど中高で学年末期末試験実施が取りやめになり、それによって、指定校推薦、推薦入学試験を目指す子や、期末試験で巻き返しを図ろうと思って勉強を頑張っていた、あと少しで目標達成という成績進学機会が狭まってしまったという話を区内学生たちから直接聞きました。  これについて、ある国会議員方を通して文科省に問合せをしたところ、来年度、令和2年度大学入試へ向け、5月から6月に出すガイドラインには、今回期末試験実施、不実施によって、特定学校が推薦入試で不利益が出ないように配慮する旨記載するようにしたいという回答をいただきました。  この問題について、当区見解と対処法を伺います。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) まず、本区公立中学校3学期に行う定期考査ですけれども、臨時休業前に全校終了しております。  なお、学校における子供たち評価はこの定期考査のみで決まるものではなく、ふだん学習状況なども含めて総合的に行うものです。今回実施しました定期考査結果も、その評価材料1つとして適切に活用してまいります。  次年度入学試験に関わる対応につきましては、東京都教育委員会ですとか、各私立学校等が出しますガイドラインに沿って適切に進めてまいります。 ◆小林ゆみ 委員  ぜひお願いします。  最後に、施策指標目標達成状況中で、教育に関するものだけ伺います。  まず、学習習熟度なんですけれども、これは少しずつ上がってきているなと思うんですが、これまでに学習習熟度が思ったより伸びなかったという年度には、どのような原因が考えられるかと、今後どういうふうに目標に向かって伸ばしていくか伺います。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 平成24年度から推移を見ますと、途中で10ポイント程度下がった年が1度ありました。これは新学習指導要領を見据えて、調査問題を、これから時代に求められる、より高度な思考力を考慮したものに移行したことが要因1つであるというふうに考えております。  小学校はこの4月からですが、学習指導要領が改訂になるということで、学びというものが変わってまいります。そんな中で、教員も新たな授業改善に取り組み、子供たちにしっかり新しい学びを身につけさせていく必要があります。そのために、ICT活用ですとか、それから、児童生徒主体的な学びとなる授業改善などを丁寧に一つ一つ積み重ねていき、目標に向けて取り組んでまいります。 ◆小林ゆみ 委員  ぜひお願いします。  ちょっと時間がないので、最後質問なんですが、「将来夢・目標が定まっている子ども(高校生)割合」という指標があります。平成30年度実績が56%、意外と少ないんだなと感じたんですが、少なくとも令和2年度目標74%まで引き上げていただきたいと思います。  夢や目標というは、具体化するには、子供たち好きな科目や得意科目、その子持つ興味、関心をどのように生かして、その結果どのような職業に就くことができるかというを教えなければならないと思います。  それに関連し、特色ある学校づくりについてですが、私生まれ故郷北海道には、スーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクールという英語学習に特化した学校があります。杉並区においても、例えば英語、プログラミング、スポーツ、芸術など得意分野を伸ばして、子供たち自信につなげ、将来夢、こういった希望などを具体化するようにしてほしいと思います。  杉並区は特色ある教育活動に力を入れていると思いますが、区内どの学校がどのような特色を持っているか、実例を幾つかお示しください。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 数例御紹介させていただきますと、小学校には、英語専科教員を配置している学校が5校ございます。こちらについては、英語教育推進リーダーが英語授業を専門的に行っております。  また、中学校においては、杉森中学校において国際理解教育を推進し、外国人講師方と実践的な英会話を楽しんだりですとか、世界文化とかスポーツなどについて学ぶ多様な取組を行っているところでございます。 ○小川宗次郎 委員長  それでは、岩田いくま委員、質問項目をお願いいたします。
    ◆岩田いくま 委員  議決科目変更、それから議案15号、学校における情報通信端末取扱い、給食室改修。資料は117番です。  まず最初、議決科目について、1点お尋ねいたします。  平成31年度、今進行中一般会計予算、これは議決科目として、7款教育費中に4項として幼稚園費がありました。ただ、これが現在審議中令和2年度予算案からはなくなっております。  ということで、1つ目が、その理由。2点目として、当該歳出は令和2年度一般会計予算案ではどこに含まれているかと、3点目として、なぜこのタイミングでこうした変更を行ったか。以上、よろしくお願いします。 ◎財政課長 こちらは幼児教育無償化影響でございますので、厳密には今年度から半分移行すべきところでございまして、それぞれに今年度については補正予算で計上しているものですけれども、これまで学校教育法に基づき実施しておりました保護者へ補助、助成につきまして、幼児教育無償化によりまして、子ども・子育て支援法を根拠とするということになりました。その結果、具体的には、4款保健福祉費、2項児童福祉費、私立幼稚園等支援、こちらほうに計上してございます。 ◆岩田いくま 委員  では、議案第15号ほうに行きます。  これも既に質疑も幾つか出ているんですが、まずは、現在ビジョンと比較、策定とき比較で行きたいんですけれども、現在教育ビジョンを策定する際は、策定委員会を要綱設置していたかと思います。今回は法に基づく附属機関として審議会を置くとことで、条例設置としているかと思いますけれども、まずその理由を伺います。 ◎庶務課長 前16年ときビジョンを策定する際に、この委員会は要綱で設置をいたしました。23年度、現在ビジョンをまた策定するときも、それに倣って、踏襲をしてしまったということはあります。  その後、今回ですけれども、改めてビジョン策定に当たってその役割を見直したところ、教育委員会から諮問に応じて、策定に関して必要な事項を調査審議して、答申を会としてまとめていただくということから、今回、教育委員附属機関として、条例による設置としたものでございます。 ◆岩田いくま 委員  それから、委員についても既に質疑がありましたが、私ほうでお聞きしたいは、議案4号と委員構成がかなり異なりますけれども、4号と比較で視点と、もう一つ、前回要綱設置時の委員構成と違いがあれば、どういった違いがあるかと、その理由。以上、お願いいたします。 ◎庶務課長 委員構成についてでございますが、まずもって人数ですけれども、これは前回と同様に13人以内というところで置いておりますけれども、前回に比べまして、職員とか学校関係者、この部分を減らしまして、その分を学識経験者、区民団体推薦枠といいますか、そこ人数を増やしております。  何度か御答弁で申し上げたかも分かりませんけれども、ビジョン策定を、学校支援本部だとか地域運営学校など、常に地域と共にある教育というところ、開かれた学校運営を目指してきたというところからすれば、できるだけ多く声を、この間振り返りも含めてですけれども、先読みするためにも、そういった、開かれた学校に参画してくださった方々を入れていきたいというところが1つ狙いといいますか、考え方でございます。  そしてまた、学び成果継承と還元という普遍的な理念から申しますと、就学前から社会教育、幅広いところで、それぞれ分野における専門的な知見も必要なところから、学識経験者も増やして、そういったところで委員構成を変えたということが大きな理由だというふうに理解をしております。 ◆岩田いくま 委員  今回、議案4号と15号が、同じ定例会に議案として出てきております。スケジュール質疑が既にありまして、第1回目審議会は秋にという御答弁だったと思うので、ああ、そういうことかなと思ったんですが、一応確認をします。新基本構想と新しい教育ビジョン策定でどのように整合性を取っていくかということ。それと関連しますが、基本構想審議会と教育振興基本計画審議会で、委員の重複、こうしたことはあるかというか考えているか、この辺りについてお尋ねいたします。 ◎庶務課長 基本構想ほうは、令和2年当初から検討がされるというふうに聞いております。基本構想審議会は非常に委員の人数が多くて、またそれぞれ分野ごとに専門的な部会が設けられるとも聞いております。その中に教育関係を扱う部会があるというふうに考えるならば、そういったところ進捗状況、審議具合を見ながら、我々ほうは、申しましたように秋口から始めていくことで、そこと整合性、方向性、もちろん大きな方向性という意味ですけれども、そこはそろえていけるんじゃないかなということで、スケジュール的には、半年ずらして動いていこうと思っております。  そしてまた、委員の重複話ですけれども、今時点でどなたということではもちろんないわけですけれども、今言ったような整合ということも含めて、情報連携をしていく、情報共有をしていくというところでは、委員が重複するということは妨げるものではないというふうに思っております。 ◆岩田いくま 委員  では、次に、学校における情報通信端末取扱いほうに行きたいと思います。  昨年6月、東京都教育委員会が、「学校における情報通信端末取扱いについて」というものを示したかと思います。これによって、1つは、基本は都立学校向けということだろうとは思うんですけれども、そこでどうなったかと、小中学校でスマートフォン等校内持込みについてはどのように位置づけられているか、まず最初にお尋ねします。 ◎済美教育センター統括指導主事(東口) 委員御指摘いただきました東京都教育委員会では、都立学校を対象に、情報端末が学習活動で活用されている事例や、安全確保ために必要とされている事例があることを踏まえて、取扱いについては、都立学校校長判断により許可できるとしたものです。  小中学校で取扱いについては、市町村教育委員会において適切に判断し対応することとなっております。 ◆岩田いくま 委員  今どうなっているかというは、既に先ほど御答弁がありましたので分かっているんですが、東京都方針が変わったという言い方でいいかな、そういったことを受けて、今後当区としてどうしようかとか、何かしら検討なり方向性なり、もしあるようであれば一応確認したいと思います。 ◎済美教育センター統括指導主事(東口) 今委員御指摘いただいたんですが、区立小中学校においては、平成21年2月に区教育委員会として、「学校における携帯電話取扱い等について」という通知で、校内へ持込みは原則禁止しております。しかしながら、その中で、校長判断により、通学時安全対策や緊急時連絡用、特別な事情により持込みが必要とされる場合は、保護者理解を得て、例えば校内で使用を禁止するとか、校内で携帯電話の管理を他人に預けるなどという措置を講じて認めているところでございます。 ◆岩田いくま 委員  今後について、改めてどうするか。もしあれば。 ◎済美教育センター統括指導主事(東口) スマートフォン持込み可否については、高等学校等に準じることはできないとは思いますが、学校や保護者、また地域方々意見を踏まえ、今後検討していく必要があると考えております。 ◎教育長 これまでスマートフォン等個人端末扱いは、生活指導上問題が中心に議論をされてきているわけです。時代が変わってきまして、いわゆるモバイル端末を公で全て整備していくという方向と、もう一つは、個人所有モバイル端末を活用した学習をどう進めていったらいいかという議論が既に進められております。BYODといった用語でくくられておりますけれども、いずれにしましても、デジタルディバイドことを考えると、誰でも持っているわけじゃないので、これを安易に学習端末として持ち込んでよしというわけにもいきませんし、また、この間、解決がまだ終わっていません生活指導上様々な問題隘路もありますので、すぐさまこれを学習道具として活用することはなかなか難しい問題がありますが、昨今状況、また今般コロナウイルス等に関わる自宅学習へコンテンツ提供、こういったものを見ておりますと、今後、近い将来、BYODを意図した個人端末持込みも検討せざるを得ないというふうに私は思っています。  既に多く識者あるいは関係保護者等から、どうして使わないんだという話も来ておりますが、御承知ように、落とせば壊れる、どこかに置いておけばなくす、どこにいるかが分かってしまう、また端末を使っていじめ送信をするとか、たくさん問題が控えておりますので、そう簡単にはいかないと思いますが、可能性1つとして、デジタルディバイドを起こさないような方法で端末を活用していくことについては、検討する時期に来ているかなというふうには思っております。 ◆岩田いくま 委員  御丁寧な御答弁ありがとうございます。  私も、正直、どっちがいいか、個人的にも判断つきかねていまして、日々、小中高校生がスマホに向き合っているいい面、悪い面、両方実感をしておりますので。ただ、どうしても世の中全体流れというものとバランスを取りながら進めていただければと思います。  その中で、仮にこの先、例えば中学生であれば、スマートフォン、取りあえず校内持込みまではある程度いいよとかするような場合には、ほか施策と連携というも見ていただきたいなというがあって、今回はちょっと質問しているんですけれども、例えば保健福祉ほうでは、ICTを活用した見守り充実、アプリダウンロードというも新しく取り組もうとしていると思うので、持込みが中学生とかはいいというであれば、こういうも生徒に呼びかけてもらうとか、状況に応じて他施策と連携というものも見ていただければと思います。これは意見、要望としておきます。  最後に、給食室改修ほうに行きたいと思います。  もともとは私も牛乳パックをやろうかと思っていたんですが、もう既にあれだけ御答弁をいただいておりますので、給食室改修に行きます。  昨年12月なんですが、改修された小学校給食室を内覧する機会があって見に行きました。非常に、ああ、すごいなというが率直なところだったんですが、2点併せてお尋ねします。  空調設備設置というものは除いて、純粋なといいますか、それ給食室改修だと大体予算が幾らぐらいかかるかと、給食室を改修して新しくする際に、当区として留意していることだとか特徴、この辺、併せてお尋ねします。 ◎学務課長 まず、給食室改修工事につきましては、来年度は1校予定していまして、予算額は1億2,000万です。今年度実施した久我山小学校ですと、約1億3,000万弱でございます。  給食室を改修する際なんですけれども、狭小な給食室を改修するためには、移転可能であれば、調理員休憩室を違うスペースに移転しまして、調理スペースを確保するとか、また、より衛生的に作業できるように、作業区分ごとに部屋を仕切ったり、あるいは空調設備を設置するようなことで、より安全な給食が作れるような工夫をしているところでございます。 ○小川宗次郎 委員長  以上で自民・無所属・維新クラブ質疑は終了いたしました。  共に生きる杉並質疑に入ります。  それでは、木梨もりよし委員、質問項目をお願いいたします。 ◆木梨もりよし 委員  阿佐ヶ谷駅北東地区地区計画について、その1点です。それと参考資料は、地元説明会等で配付された資料を基にして行います。  この問題につきましては、3月6日公明党委員からもいち早く質問がありまして、大変いい勉強をさせていただきました。この質問中で、区長が答弁に立たれて、何か私は気になったんですが、根も葉もないデマが飛び交っているというような区長お話がありましたが、私も、根も葉もないデマというはけしからぬと思うんですよね。区長、これはどういうデマなんですか。 ◎事業調整担当部長 この間、議会でもいろいろ賛成、反対立場から御意見をいただいておることから推察いたしますと、例えば河北病院土壌汚染について、さも、もう既に土壌汚染があるのに何も対策しないというようなことであるとか、それから、これは阿佐谷まちづくりで、公共福祉を増進するため事業であるにもかかわらず、一定法人ですとか特定者に対する利益供与をしている、そういったことがございまして、そういった計画では全くないというような意味でございます。       〔発言する者あり〕 ○小川宗次郎 委員長  静粛にお願いします。 ◆木梨もりよし 委員  根も葉もないデマは私もよくないと思います。根も葉もあるかどうかは、これから歴史が証明してくれることになってくるかと思います。  北委員の質問中で、区長はこの問題について前々から相談に乗っていたんだというお話がありました。区長は何を相談に乗ってきたか、お聞かせいただきたいと思います。 ◎区長 あくまで区としてということになりますけれども、病院建て替えについては、区に以前から相談があった。それに対して、区として、その相談中でできるアドバイスなり知識提供というようなことは何度もあったということでございます。 ◆木梨もりよし 委員  それはいつごろからあったんですか。 ◎副区長(吉田) もともと当該病院は、耐震関係ではNGでございまして、建て替えが必要だということは、もう老朽化していますので、そういった相談はございました。  現地で建て替えるには、あの敷地形状では、非常に変形しております。病院建て替えというは、仮設を造ると2倍金額がかかりますので、できれば、改築、改築、改築というような形で、徐々に棟別で進んでいくほうが経費的には助かるということで、現地で建て替えを行うには、あの真ん中道路、いわゆるけやき屋敷と道路を少し移設しないと敷地が足らないということがございました。  そういう関係で、開発行為によって道路を移す場合にはどのような手法があるかとか、それから、中に形態ない道路位置指定が入っています。それをどう廃止をするかとか、様々にいろんなそういう御相談を我々は受けてまいりました。そういう意味では、改築に関係する打合せというようなことで様々な業者も来ましたし、その関係では改築に関係するような内容が多かったというふうに記憶しております。 ◆木梨もりよし 委員  私が聞いたは、いつごろからということなんですが。 ◎副区長(吉田) 改築そのものを計画しているというは、私が施設再編に行く前からですから、かれこれ10年ぐらい前になるんでしょうか、ちょっと正確ではございませんけれども、そんなところがございました。  それから、前に敷地交換ができないかという話も区長ほうから出ましたが、これは、私は直接あそこ商店街方から聞いたことがございます。 ◆木梨もりよし 委員  ここで確認しておきたいと思うは、先ほど区長から、度々この件について相談を受けたと。これは事実ですか。 ◎区長 区としては、度々相談はあったんじゃないでしょうかね。それは何度あったかなんていうような細かい──私は技術者じゃないので、法令上手続的なことや、あるいは土木、建築技術的なことや、様々なことがあろうかと思いますけれども、それはいろいろ現場でやり取りがあったんじゃないですかね。 ◆木梨もりよし 委員  先ほど副区長ほうから、大体この問題、10年ほど前からあったと。私が区長に聞きたいは、では、河北病院理事長があなた政治資金集めパーティー発起人になったはいつからなんですか。 ○小川宗次郎 委員長  質問とはあまり……。予算委員会と関係ないので、答えは簡潔に。あまり関係ないので。 ◆木梨もりよし 委員  何言ってる。おまえ、いいかげんなこと言ってるんじゃないよ。 ○小川宗次郎 委員長  おまえと言わないでください。 ◆木梨もりよし 委員  失礼しました。 ○小川宗次郎 委員長  今、不規則発言です。 ◆木梨もりよし 委員  小川さん、失礼しました。ちょっと公平にやってください、あなたも。 ○小川宗次郎 委員長  公平にやっています。  区長、簡潔にお願いいたします。 ◎区長 何年前からなんていうは、今手元にないので分かりませんよ。それは、こうだったじゃないか、ああだったじゃないか、さんざん今まで質問していたんだから、木梨委員が御存じなんじゃないですか。 ◆木梨もりよし 委員  私も詳しくは知らない。資料に、私手元にあるは、2回ぐらいしかありませんので。あなたは何か河北さんと選挙直後に、ノーサイドということで、その直後ぐらいですか。あなた、記憶たどって教えてください。 ○小川宗次郎 委員長  簡潔にお願いいたします。 ◎区長 流れからいえばそうだったかもしれませんね。何年とかというは覚えていませんけれども。 ◆木梨もりよし 委員  あなたが当選して、恐らく、早ければ次年ぐらいですから、5年間ぐらいは彼を発起人としてお願いしていたんじゃないですか。 ○小川宗次郎 委員長  なければないで、答弁お願いします。 ◎区長 それはもう覚えていませんけれども、何回かお願いしたことはありますけれども、そういうやり方は今やっていませんので。だから、何年かというは、何回かはあったと思いますけれども、それと全然関係ないですよ、この北東まちづくり問題と。関係あるんだったら、どう関係あるか。これ、予算の委員会ですから、政治的な何か自分主張をただ述べるとか、政治的に人を攻撃するとか、そういうことを目的でやっているわけじゃないんだよね、委員長。だから、僕はこの件については何度も答えているので、何をおっしゃりたいか分からないけれども、何か問題があるんだったら、具体的に何が問題があるか、どう予算と関係があるか、きちっと御説明されたい。 ○小川宗次郎 委員長  そういうことですので、関係ない質問であれば、区長も答えなくて結構ですので。 ◆木梨もりよし 委員  これに似たようなケースが、千代田区区長さんが最近テレビにお出になったりしておりますが、この辺実情をつかんでいれば説明をお願いしたいと思います。 ◎総務部長 委員がおっしゃっている千代田区長報道された件というは、私も、2日ぐらい前ですか、ニュースで流れたこと、存じておりますけれども、今委員、似たようなケースとおっしゃいましたが、全然関係ないと思います。全く関係ないケースだと思います。 ○小川宗次郎 委員長  審査区分に沿って質問していただきますよう、木梨委員、お願いいたします。 ◆木梨もりよし 委員  委員長、関連しているんですよ。用途地域見直しによって、緩和をすることによって、千代田区長はテレビでもNHKで私は2回見ているんですね、たまたま偶然。  ですから、要するに利益供与によって、あなたは政治資金をもらっているんですよ、河北病院から。だから私は言っているんです。何にもあなたが政治資金提供を受けていなければ、私はわざわざこんな質問しませんよ。要するに政治資金をあなたはもらっているんです。それで用途地域見直しを今回したんです。だから私は問題にしているんです。これが何ら関係ないんですか、委員長。 ○小川宗次郎 委員長  それは断言をされているので、関係ないんですよ。それはあくまでも仮定で言っている。それはあくまでも何かほか…… ◆木梨もりよし 委員  事実をもって言っているんですよ。 ○小川宗次郎 委員長  事実ではないと思っています。 ◆木梨もりよし 委員  いやいや、だから、あなたね…… ○小川宗次郎 委員長  私に質問はしないでください。 ◆木梨もりよし 委員  だから、あなたは事実じゃないと言っているんだから。あなた、おかしいよ。事実でしょう。 ○小川宗次郎 委員長  事実証拠を出して質問するは結構なんですけれども。 ◆木梨もりよし 委員  だから、証拠は、前から言っているじゃないですか。田中区長、認めているでしょう。河北理事長が…… ○小川宗次郎 委員長  1回座ってください。では、簡単に答弁していいです。答弁、簡潔でいいですから。 ◎都市整備部長 区長と関係なく、この用途地域については、都市計画マスタープランに基づいて、都市計画として決定したものでございます。 ◆木梨もりよし 委員  じゃ、最高責任者は誰ですか。 ◎都市整備部長 区長ということですけれども、用途地域変更については東京都ほうで行っております。 ◆木梨もりよし 委員  だから、今部長が答えたように、この用途地域変更、杉並区における責任者は田中区長なんですよ。私が問題にしているは、千代田区区長と全く同じ構図をたどっているんですよ。(発言する者あり)いやいや、用途見直しを行う、容積率緩和をしているんでしょう。用途地域見直しを、杉並区がつくった原案を東京都都市計画審議会で決定しただけじゃないですか。杉並区素案、原案をつくった責任者は杉並区長、最大、要するに権限者じゃないですか。それを何ら関係ないなんて言う、予算審議中で。これは3月5日に用途地域見直しが都市計画決定されているんですよ。ですから私は言っているんです。  まだまだ問題あるんですよ、この問題は。要するに、都市計画決定をしていないのに、もう仮換地というか、仮に土地交換をしているわけですよ。こんなことが今まで、私も議員を長くやっているけれども、地区計画でこれほど用途が緩和されたケースは、何万平米という土地緩和がされたというは、私、初めて経験しているものだから。私は北委員の質問を聞きながら、それからNHK報道を聞きながら、これは構造的には杉並区用途変更とよく似ているな、これは予算で取り上げなくちゃいけないということで私は取り上げているわけでして、この辺ところにつきましては、これからもこの問題を取り上げていきたいと思います。  答弁は恐らく同じ答弁だから、繰り返しになるから要りません。取りあえず、また質問するから、よろしくお願いします。 ◎まちづくり担当部長 用途地域変更に関しましては、部長が申し上げたとおり、都市計画審議会で都市計画決定されたものでございます。  千代田区事例に関しましては、個別不動産売買に関する事案でございますので、全く都市計画と関係ないことでございますので、千代田区事例とは全く関係ないと。(発言する者あり) ○小川宗次郎 委員長  静粛にお願いします。 ◎まちづくり担当部長 それと、換地と用途地域変更に関しましては、東京都と協議上、適切に対応しておりますので、議員指摘は当たらないものと考えてございます。 ○小川宗次郎 委員長  以上で共に生きる杉並質疑は終了いたしました。  杉並わくわく会議質疑に入ります。  それでは、松尾ゆり委員、質問項目をお知らせください。 ◆松尾ゆり 委員  質問項目は、学校図書館について、それから阿佐ヶ谷駅北東地区まちづくりについてです。使います資料は、請求資料177番、それから、提供いただいた資料、前後単価設定という計算、それから平成29年3月21日付不動産鑑定評価書、日本不動産研究所によるもの、以上です。
     まず、学校図書館について伺います。  富士見丘中学校改築図面を拝見しました。学校図書館がないはなぜでしょうか。 ◎学校整備課長 学校図書館がないというはちょっと誤解があると思いますけれども、富士見丘は小学校と中学校を一体的に整備する、隣り合う敷地を利用してというがございますので、今回、それに伴って、小学校棟ほうに小中共用図書館、ラーニングセンターを造ったというところでございます。 ◆松尾ゆり 委員  富士見丘場合は、小中一貫校ではない、別々学校であるという話なんですけれども、なぜ図書館は1つなか。 ◎学校整備課長 今回、移転先として購入した元社宅土地が7,000平米弱ということで、1つ学校としては非常に狭いというがございます。また、隣中学校については校庭が狭いというがありますので、その改善をしたいというところで、2つ敷地を一体的に活用する。そこで、一団地認定という特別な手法を用いて造るということになったんですが、それに先立って、小学校棟ほうに、中学校で本来あるべきボリュームを少し移す、そういう必要が生じたので、小学校、中学校、共用する形で図書館、さらには給食室なんかも含めてそういったものを造った、そういう経緯でございます。 ◆松尾ゆり 委員  メゾネット方式というふうになっているんですけれども、フロアは小中で分けるか。 ◎学校整備課長 2階、3階というふうに分かれていますので、おおむね2階が小学生、その上が中学生、そういった使い方で、フロアは一応分けるというような原則でやっております。 ◆松尾ゆり 委員  ただでさえ中学生は図書館に来にくくなるので、学校先生、司書も苦労しているところなんですが、小学校校舎に喜んで中学生が行くでしょうか。 ◎学校整備課長 その辺も懇談会中で御意見、御指摘をいただいて、議論をかなりしたところでございます。委員おっしゃったように、小学校棟ほうにあるとなかなか行きにくいというがありますので、小学校と中学校、今回、区道が真ん中にあって、2つ校舎間を路上橋という形で結びますので、その路上橋を渡ったすぐ先に図書室、ラーニングセンターを今回設計で設けました。そういった工夫によって中学生も行きやすい、そういったものをやっていこう、そういうことで設計上は工夫をしたというところでございます。 ◆松尾ゆり 委員  吹き抜け構造になっています。3階で勉強している中学生には、2階から騒音が邪魔になったりしませんでしょうか。 ◎学校整備課長 吹き抜けといっても、図書館は、もともと騒いでやるという想定になっておりませんので、当然音はありますが、上ほう、例えば中学生が図書室で勉強するという場合には、部屋を仕切れるようなもので造りますので、ある程度そういったところで遮音できるというふうに考えております。 ◆松尾ゆり 委員  吹き抜け構造ために、3階フロアがちょっと狭くなっているんですけれども、今おっしゃった閲覧室ですけれども、狭くて、ちょっと授業はできないではないかと思うんですが、いかがですか。 ◎学校整備担当課長 基本設計で最初示した図書室配置と閲覧室、委員御指摘ような狭いというような指摘もありましたことから、最新ところでは、面積を見た目で1.5倍ぐらいに広げて、十分な広さを取って閲覧室機能は確保しております。 ◆松尾ゆり 委員  授業ができないではありませんか。 ◎学校整備担当課長 十分な広さを取りましたので、授業には支障ないようになっております。 ◆松尾ゆり 委員  通常教室3分の1にも満たないような広さなので、ちょっと厳しいかなと思います。  これ、吹き抜けをやめて、床を張って、3階を広くすればいいんじゃないかと思うんですが、それはいかがですか。 ◎学校整備担当課長 先ほど答弁にもありましたけれども、そもそもラーニングセンターをこうした配置で設けたは、委員も懇談会資料は入手かと思いますけれども、小学生は登下校日常アプローチから道草感覚で気軽に立ち寄れる、本と触れ合える空間、中学生も自然と足が向くように、渡り廊下を含めて、魅力的で居心地いい空間づくりということで設計しておりますので、そうした心配は当たらないと思います。 ◆松尾ゆり 委員  学校図書館というは、公共図書館と違って授業をする場所であって、ちょっと役割が違います。区ホームページ、今おっしゃった掲載されているパースを見ました。とてもすてきな図書館なんですよね。ただ、これはどう見ても一体図書館として設計されたものように見えます。小学校単独でこの図書館だったらすばらしいんですけれども、中学生が3階を利用するにはちょっと不便ではないかなというふうに私は思いました。  専門職である学校司書意見はお聞きになりましたでしょうか。 ◎学校整備課長 司書というよりかは、学校づくりに当たって懇談会を設ける。そこには校長、副校長も委員として入ります。学校意見については、校長、副校長が、各教科専科先生なり担任なり、司書も含めて、御意見についてはまとめた上で、それを懇談会で議論するということで、そういった意味では、司書声についても学校ほうで把握して出ているものというふうに考えております。 ◆松尾ゆり 委員  学校司書声を直接は聞いていないということでよろしいですか。 ◎学校整備課長 直接私ども担当係長ほうに、司書だとかほうからそういったいろんな意見がありますよということはお聞きしているし、学校に直接赴いて、校長を交えてそういった点をお話ししたということはございました。 ◎学校整備担当課長 少し補足させていただきますけれども、先ほど閲覧室広さとかあるいは司書コーナーとか、従前設計ときには、少し位置関係がよくないとか、懸念される事項がありましたので、そういったところは意見を反映して修正しております。 ◆松尾ゆり 委員  ちょっと修正し切れていないかなと思います。  富士見丘小図書館としてこれはすばらしいと私も思います。ただ、中学校ほうにも図書館を設けるように設計変更できないものでしょうか。 ◎学校整備担当課長 先ほども申したとおり、図書館、ラーニングセンター位置としては、施設全体ほぼ中央に来ておりますし、2階、3階で、縦方向についても真ん中に来ていて、機能的にも十分機能を確保できるだけスペースも確保しておりますので、別に中学校に設ける必要はないですし、基本設計としてはこれで十分かなと考えております。 ◆松尾ゆり 委員  学校なだから、別図書館を設けていただいたほうがいいかなというふうに思いますので、引き続き検討をお願いいたします。  次に、阿佐ヶ谷駅北東まちづくりについてお伺いします。  請求資料177番、推進事業予算ですけれども、委託料うち、土地履歴調査とは何か、また委託先はどういった事業者か。 ◎事業調整担当課長(安藤) 土地利用履歴等調査委託でございますけれども、これは東京都環境確保条例117条に基づく手続を進めるために委託を実施します。これは、河北病院ですとかけやき屋敷周辺調査を来年度するため予算でございます。 ◆松尾ゆり 委員  地歴調査ということで、書類上調査ですかね。 ◎事業調整担当課長(安藤) こちらは、住宅地図とか地形図、航空写真とか登記簿等を集めたものを資料として作成するほか、ヒアリングなどもする予定でございます。指定調査機関が実施するというふうに聞いております。 ◆松尾ゆり 委員  ということで、やっと土壌調査がされるわけなんですけれども、結果が出たら区議会ほうに速やかに報告していただきたいんですが、できますか。 ◎事業調整担当課長(安藤) 結果につきましては、施行者間で協議上、適時適切に報告はしてまいりたいというふうに考えております。 ◆松尾ゆり 委員  次に、整理前後単価設定について、この計算について伺います。  これは区が依頼した不動産鑑定に基づく資料でございます。A街区杉一小、C街区河北病院鑑定による地価平均、幾らでしょうか。 ◎都市整備部副参事(黒田) 今回事業計画書土地平均単価を出すに当たりまして使用しました鑑定評価額平均につきましては、A街区ほうが従前で、平米当たりになりますけれども、164万4,000円、C街区とB街区平均が100万9,000円となっております。 ◆松尾ゆり 委員  整理後単価も示されていますが、それぞれ幾らか。 ◎都市整備部副参事(黒田) 整理後単価につきましては、A街区ほうが平米当たりで181万円、B街区ほうが110万1,000円、C街区が98万円となっております。 ◆松尾ゆり 委員  ということで、整理後には地価が大体2倍ぐらいに開くという鑑定になっているわけです。  私はこの数字を頂いて、換地計画に当てはめて計算をしてみました。面積に単価を掛けたものの合計、すなわち資産総額になるわけですが、これが区資産ほうでは、従前93億が従後88億に、約5%減少いたします。逆に民間資産総合計は、従前208億から従後212億に、約2%ですが増加をいたします。区財産は目減りをして、民財産が少し増えるという、合計ですけれども、そういう構図になっていることが、鑑定によっても明らかになったわけでございます。  こうした数字については所管にもお伝えしたところですけれども、なぜ鑑定と換地計画で開きが出てきたかということについて、お考えを教えてください。 ◎都市整備部副参事(黒田) こちらほう格差につきましては、鑑定書におきます道路条件や敷地形状など個別敷地価格形成要因格差認定数値違いで発生しているものと考えております。  なお、今回区画整理事業における土地評価につきましては、道路条件や敷地形状など個別敷地価格形成要因について、客観的な修正係数を定め、専門家確認によって策定した土地評価基準によって評価しているものでありますので、問題ないものと考えております。 ◆松尾ゆり 委員  評価員というんですけれども、存在するかどうかも分からない、どこ誰だか分からない評価員が適正であると言っているという話なんですけどね。  それで、換地計画では、私はやはり杉一小資産として評価が低過ぎるんじゃないかと。特に大規模敷地でありますので、そのことスケールメリットというが、換地上では係数としてどのように表現をされているか、少し説明してください。 ◎都市整備部副参事(黒田) 換地上で面積規模による補正ほうにつきましては、標準的な敷地を3,500平米以上5,000平米未満という形で設定しまして、その範囲から広くなる場合につきましては修正係数をプラス、それより画地面積が小さくなる場合については減価修正係数を設けてございます。その中で、敷地が大きくなるというところでいきますと、杉一小部分につきましては、5,000平米以上7,500平米未満ということで、1.1係数をプラスしております。 ◆松尾ゆり 委員  1.1倍というが、あの大きさ敷地に対して適正なかどうかは、私はちょっと疑問に思っております。  そこで、先ほどもちょっとお話が出ましたけれども、用途地域が3月5日告示で変更されました。容積率が変更になりましたが、どう変わったか。 ◎都市整備部副参事(河原) A街区につきましては、現在、近隣商業地域が一部、それから第一種中高層住居専用地域部分が一部ございますが、それがそれぞれ商業地域ということで変更になりまして、容積率がそれぞれ、近隣商業地域につきましては300から500、第一種中高層住居専用地域につきましては200から500に変更になったものでございます。 ◆松尾ゆり 委員  杉一小敷地全体が500%になったという変更ですね。  それで、区が委託しました、先ほど申しました不動産研究所鑑定書、この中開発法では、最大有効利用はマンションだというふうになっているんですけれども、どういった、どの規模マンションというふうに言われているかをちょっと説明してください。 ◎都市整備部副参事(黒田) こちらほう鑑定中で結果となりますけれども、鑑定士考え方でいきますと、敷地5,425平米に対し、1万6,422平米マンションが想定されているものでございます。 ◆松尾ゆり 委員  ちょっと一般私どもに分かりにくいので、どういった規模、どのぐらい大きさマンション何戸とか言えますか。 ◎都市整備部副参事(黒田) 延べ床面積約73平米3LDK部屋で、約207戸マンションになります。 ◆松尾ゆり 委員  それは実効容積率300で計算した場合なんですよ。だから、今回500に上がっているので、当然、もっと大きいマンションが造ろうと思ったら造れるわけですね。ということは、買う人にとっては、当然、地価が倍近くとまでは言わないですけれども、かなり高く評価されていいはずだと思うんです。  そもそもこの計画について、区画整理にしては、照応原則を逸脱しているんじゃないかということを私も他議員も指摘をしてきたところでございます。判例によると、そういった際には、実勢価格をきちんと考慮する必要があるとされております。  今、マンションがという話をしたんですけれども、今回、容積率変更もあります。それから、実際にマンションを建てればどうなかという実勢価格問題もあります。そういった実勢価格と今回換地計画というは非常に乖離があるんじゃないかということが、私もずっと言ってきたんですけれども、先ほど述べたように、区委託した鑑定、日本不動産研究所に委託した鑑定によっても明らかになったということを指摘して、終わりにいたします。 ○小川宗次郎 委員長  以上で杉並わくわく会議質疑は終了いたしました。  正理質疑に入ります。  それでは、佐々木千夏委員、質問項目をお願いいたします。 ◆佐々木千夏 委員  質問項目は、都市整備とコロナ対策について、教育費についてお伺いします。  私は、都市整備とコロナ対策についてお伺いします。  本年2月26日、総務局が発表した「新型コロナウイルス感染症に関する集中的取組」によると、都営地下鉄では、駅改札口付近に赤外線サーモグラフィーを設置する体制を検討中とあり、人体から放射される目に見えない赤外線を分析、その熱分布画像により、乗車前、体温を自己チェックできるようになります。  そこでお伺いします。区民方々、区職員方々、また来庁者方々を守る防犯・防災と並行し、感染しても自覚症状がない場合もあり、また全て方々が地下鉄を利用するわけではありませんので、区役所、区内施設玄関、小中学校校門でもぜひ予算を投入し設置していただきたいと考えており、区民方々からも御要望がありますが、区御所見をお聞かせください。 ◎交通施策担当課長 都市整備とコロナ対策ということにつきまして、私ほうから、多く方々が利用するすぎ丸を所管するコロナ対策、これについてちょっと御紹介させていただきたいと思います。  まず、車内で対策ということで、除菌スプレーを設置し、手すりやシート除菌を実施しているとことでございます。  また、乗務員へ対策として、一人一人取組励行としましては、手洗い、うがい、指先アルコール消毒徹底、免疫力維持向上、栄養取れた食事などを遂行する。あと、マスク着用許可。通常、乗務員さんはマスクを使用しないことが原則ようですが、今回についても義務づけはしておりませんが、マスク着用を許可しているということでございます。  また、営業所内、起終点においては、ドアノブ、手すり、電動スイッチなど不特定多数が触れることが想定される場所をスプレー除菌、スプレー消毒。  万が一乗務員さんに罹患者が出た場合対応としまして、保健所指示に従って、営業所内、また全車両消毒等を実施していると聞いてございます。 ◆佐々木千夏 委員  今後動向、一部専門家方々は、長引くではないかという見方もありますので、今後動向を注視して、ぜひこのことも考えていただきたいと思っております。  次に、教育費についてお伺いします。  区長が区内中学生を広島に引率される平和教育について、区民方々も区英断を大変歓迎されていますが、一部専門家、医師方々によると、8月終息も危ういではという見方もあり、交通手段が新幹線では集団感染おそれもあるので、状況によっては延期、ほか平和事業に変更も視野に入れていただきたいと、大変御懸念声もありますが、御所見をお聞かせください。 ◎区民生活部管理課長 平和事業でございますので、私から御答弁させていただきます。  広島へ平和学習中学生派遣につきましては、8月に実施を予定してございまして、現在準備をしているところでございます。こちらにつきましては、当然ことながら、新型コロナウイルス感染症については、状況に応じ、生徒安全第一に、教育委員会とも相談して適切に対応いたします。 ◆佐々木千夏 委員  続いて、昭和63年3月、区は杉並区平和都市宣言を行い、本年は戦後75周年を迎え、戦前生まれ、戦争を知る世代が少なくなる中、広島、長崎、沖縄に関する平和教育について、これまで区はどのように教育され、また、今後はどのような教育を考え、実行したいとお考えでしょうか、御所見をお聞かせください。 ◎済美教育センター所長 まず、学習指導要領上で平和教育という用語はございません。委員が御質問されたことにつきましては、これまで学校では各教科等学習において実施しております。今後も学習指導要領に基づきまして、適切に指導してまいります。 ◆佐々木千夏 委員  続きまして、本年は教育長が交代されるとお伺いしておりますが、平和教育について、教育長御自身は、子供たち教育に平和教育は何が最も重要とお考えでしょうか、お考えをお聞かせください。 ◎教育長 教育基本法第1条に、教育目的は、民主的で平和な国家形成者を育成するという理念がうたわれております。全て教育はこの理念に基づいて行われるべきものと考えます。 ◆佐々木千夏 委員  ありがとうございます。平和について、御自身は。 ◎教育長 今答弁しました。 ◆佐々木千夏 委員  分かりました。  以上です。ありがとうございました。 ○小川宗次郎 委員長  以上で正理質疑は終了いたしました。  ここで午後3時20分まで休憩いたします。                           (午後 3時03分 休憩)                           (午後 3時20分 開議) ○小川宗次郎 委員長  休憩前に引き続き委員会を開きます。  杉並を耕す会質疑に入ります。  傍聴方より委員撮影、録音申請が提出されましたので、これを許可いたします。  それでは、奥山たえこ委員、質問項目をお願いいたします。 ◆奥山たえこ 委員  3つあります。1番目は、放置自転車と自転車撤去手数料について。この手数料は、この前質疑途中だから。この前みたいに、調定が分からぬとかいうことではなくて、ちゃんと事前に伝えてあるので、きちんと所管、担当する方、答弁してください。2番目です。阿佐ヶ谷駅北東地区についてですが、これはけやきの森緑についてと、もう一つ、杉一馬橋公園通り区画整理事業範囲についてです。3番目です。これは議案15号、教育振興基本計画審議会、教育ビジョンに関することですが、これは教育格差、つまり子供貧困、中でも教育格差、これは家庭環境とか養育環境とかもろもろ関係していますけれども、その解消に公立学校は貢献できるかという観点から伺います。それに付随して、先ほども質疑ありましたけれども、富士見丘中学校、新しいほう、図書室位置です。これは教育格差観点から伺います。  まず、一般的に納付通知書を発行するには、どういった情報が分からなければいけないか、御説明を。 ◎会計課長 納入通知書発行に関しましては、調定をするということになりますけれども、納入通知書原則としまして、所属年度、歳入科目、納入すべき金額、納期限、納入場所、納入請求事由を調べるということになります。 ◆奥山たえこ 委員  納入する人名前は。 ◎会計課長 納入者氏名も入ります。 ◆奥山たえこ 委員  自転車撤去手数料ですけれども、まず、当区においてこの手数料が発生する時期はいつですか。 ◎土木管理課長 手数料が発生する時期でございますけれども、こちらは本人確認ができたというところでございますので、集積所において窓口に行って、本人確認をした時点でございます。 ◆奥山たえこ 委員  公債権だということで間違いないですか。
    ◎土木管理課長 公債権でございます。 ◆奥山たえこ 委員  この撤去手数料は、どういうルートを経て区に納められるか。 ◎土木管理課長 ルートでございますけれども、区ほうは、集積所運営に関係しまして事業者に委託をしてございます。事業者ほうは、手数料徴収事務委託を受けてございますので、その事業者が委託中で手数料を徴収して、区ほうに入るという状況になります。 ◆奥山たえこ 委員  どのようなスパンで納付しているか。毎日なか、一月なか。 ◎土木管理課長 その日その日うちで、翌日営業日ときに納めていただくというふうになってございます。 ◆奥山たえこ 委員  仕様書には、一月まとめてと書いていませんでしたっけ。 ◎土木管理課長 翌日営業日というふうになっております。 ◆奥山たえこ 委員  納めるまでそのお金性質は何になるか。 ◎土木管理課長 すみません、性質でございますか。 ◆奥山たえこ 委員  そうそう。預かっていると言っていたっけ。 ◎土木管理課長 それは手数料として預かってございます。 ◆奥山たえこ 委員  自転車を集積所に置いてありますよね。これは一体どういう権限に基づいて置くことができるか。 ◎土木管理課長 条例に基づきまして、撤去した自転車は一定期間保管するということになっておりますので、それに基づいて保管してございます。 ◆奥山たえこ 委員  直接的には条例なんだけれども、もっと上位、例えば民法でいうと留置権とか質権とかあると思うんだけれども、まさか、条例で定めれば、何でもそこにあるものを持ってきていいというわけじゃないですよね。何で自転車を撤去して、一定場所に、つまり自分占有下に置くことができるか。それ、条例で全部できるんですか。分かる人、教えてください。 ◎政策法務担当課長 もともとはですけれども、自転車安全利用促進及び自転車等駐車対策総合的推進に関する法律という法律がございまして、その条文といたしましては第6条中で、撤去することができるというふうになっておりますので、それを根拠に条例ほうで定めている。撤去根拠規定はここになるかと存じております。 ◆奥山たえこ 委員  そのときに手数料が発生するということは条例で定めたと。ちょっとここつながりがよく分からないですね。つまり、債権が発生するわけだから。撤去することと撤去手数料という債権が発生すること、そこ関係が私、分からない。説明を。 ◎政策法務担当課長 手数料につきましても、今述べた法律中で、6条5項ですかね、条例で定めるところにより、放置自転車等撤去をした場合は、「当該自転車等利用者負担とすることができる。」とされてございますので、これに基づいて、条例でその手数料を5,000円と定めているものでございます。 ◆奥山たえこ 委員  債権といえば民法に当たるわけだけれども、民法上解説、どなたかしてくれませんかね。つまり、留置権なか質権なか、それともほかものなか。この債権由来する権利ですよ。 ◎政策法務担当課長 民法というよりかは、手数料になりますので、自治法で、手数料を徴収するときは条例で定めなければいけないとされておりまして、条例にその手数料を定めている。その条例に基づいて債権というものが発生しているものと我々は受け止めているところでございます。 ◆奥山たえこ 委員  端的に聞くけれども、条例で定めれば、どんな債権でも設定できる、そういうことですか。 ◎政策法務担当課長 ちょっと委員の意図に沿う答弁になるか分かりませんが、自治法上、手数料を徴収するときは条例で定めなければならないとされておりまして、条例に定めておりますので、それは徴収することができるというふうに我々は考えておるところでございます。 ◆奥山たえこ 委員  いろいろ曖昧なところがあるんですね、この撤去。もう時間もないので次に行きますけれども。  自転車を撤去しますよね。あれ、自転車狩りと言っているんですけれども、相当クレームが来ているんじゃないかと思うんですよ。持っていく人に対して、ふざけんな、私自転車返せとか、それから区役所ほうにも電話がかかってきているそうなんだけれども、どんなクレームが来ていますか。 ◎土木管理課長 確かに、持っていったときは、自転車がなくなったというところで、自転車返してほしいというクレームというか要望が来ております。区ほうにも何件か寄せられているという状況です。 ◎土木担当部長 これまで、平成12年度は放置自転車が9,000台以上ございました。この10年間で10分の1ぐらいまで減ってきております。委員も放置防止協力員として区にも協力いただいてきた結果、区地道な自転車撤去業務と相まって、ここまで減ってきたわけですけれども、事業開始当初は、撤去された方苦情、相当多かったんですけれども、ここに来て、放置すれば撤去されるというは皆さん分かって、クレームについてはかなり減ってきております。今は逆に、駐輪場対応が悪いだとか、接遇についてクレームが多くなってきている状況でございます。 ◆奥山たえこ 委員  そうなんですよね。仕様書を読みましたら、ちょっと変わった仕様書で、相当苦労しているんだなということがしのばれます。ますますよろしくお願いします。  時間使っちゃったので、ちょっと飛ばしていきます。阿佐谷北東地区ですれども、まず、地区計画で緑比率を25%以上と決めることは可能であるということは、この前都市環境委員会で確認したと思うけれども、ここで改めて確認します。 ◎都市整備部副参事(河原) 都市環境委員会で御答弁申し上げましたは、緑化率最低限度を決める、規制として、制限として決めるときに、都市緑地法中で、条例を定める場合には25%を超えてはならないとされてございましたので、それをお答えした上で、例えば建て主方が自主的な努力で、緑をそれ以上されることを妨げるものではないとお答えしたものでございます。 ◆奥山たえこ 委員  副参事ね、丁寧に答弁してくれてありがたいんだけれども、私はそれを目くらまし答弁だと命名しますよ。国会では何か御飯論法というがはやっているらしいけれども。つまり、前半にちょっと違うところを付け加えることで、本当は私が聞きたかった後半ところが、聞いていて、私、何を言われているか分からなくなっちゃう。目くらまし、やめてくださいよ。今度あったら、そういうは一つ一つ指摘しますからね。  もう一つです。杉一馬橋公園通り区画整理ところが、道路境界ではなくて、区画整理区域ところに少し入っていますよね。まずその事実を確認します。 ◎事業調整担当課長(安藤) 杉一馬橋公園通りにつきましては、街区が3つ接してございますけれども、杉一小部分とけやき屋敷、また河北総合病院3区画が接していまして、委員御指摘とおり、河北病院とけやき屋敷部分は、街区が多少といいますか、形が変わっております。 ◆奥山たえこ 委員  なぜそういうふうにしたか、情報公開で出ているわけですが、その理由を説明してください。そのとき話合いなど。 ◎事業調整担当課長(安藤) 総合病院とけやき屋敷北側杉一馬橋公園通り部分に関しましては、区道路整備方針というがございまして、その中で主要生活道路優先整備路線ということで、平成29年から37年間に事業に着手するような目的を持っている道路でございます。そうしたことから、土地区画整理事業といたしましては、この道路整備を前提に事業を計画しているところでございますけれども、杉一小北側に関しましては、今回施行者以外土地があることから、事業取得時期とかそういったものに課題があるということで、今回は区画整理事業換地によって用地を確保することにしたもので、事業範囲が異なっております。 ◆奥山たえこ 委員  本当はそれじゃ説明が足りないんだけれども、まあいいですよ。  けやきの森と河北病院ところが、つまり境界から少し下がっている。ということは、その分を、いずれ道路を造るときに、杉並区は金を出して買うことになるわけだけれども、何でそんなことをしなきゃいけないんですか。区画整理中に入れてしまえば、その必要なかったじゃないですか、金を出す必要が。 ◎事業調整担当課長(安藤) これは先ほども申しましたけれども、ここは区事業として、すぎなみ道づくり中で、そういった道路用地を買収により整備していくという方針があったところですから、そのとおりに事業区域は決定しております。 ◆奥山たえこ 委員  3番目、議案15号に行きます。  日本公立学校制度は、諸外国と比べてもかなり平等な仕組みになっていると思いますが、どういうふうになっているか。 ◎教育企画担当部長 日本公教育、まず教育基本法で、全て国民にひとしくその能力に応じた機会が与えられる、いわゆる教育機会均等というが明確に定められております。また、学習指導要領、これは日本全国全て学校において最低限内容が示された、いわゆる国スタンダードがつくられている。また、国庫負担金等、教員給与が一部国でどこ学校においても負担されている。そういったことから平等だと言われていると思います。 ◆奥山たえこ 委員  教育機会均等は保障されているわけですが、では、杉並子供たちに学力格差はないかどうか。 ◎教育企画担当部長 子供たちは様々おりますので、当然ながら学力違いはございます。 ◆奥山たえこ 委員  その要因として、例えば子供貧困とか言われますけれども、これは経済的要素に集中することが多いんだけれども、そうではなくて、いろんな要素が重層的になっていると思いますが、御説明、お願いできますか。 ◎教育長 子供貧困を教育的な見地から捉えたときに、一番問題なは、生まれ育った環境によって、その後に受けることできる教育に格差が生じるということが最大問題点だと私は思っています。具体的には、親や保護者経済的な格差が生活に反映して、それがまた子供教育機会に影響してくる。例えば、塾とか習い事ような学校外教育成果が直接、仮に学校教育に反映するようなことが大きくなってくれば、当然その格差は生じてくる。  一方、これまで調査可能であると言われている認知能力、つまり学力ですね、この学力違いが、例えば観劇であるとか、外国旅行であるとか、読書数であるとか、そういった、言わば親が与えることができる影響によって差が生じてきているという報告はかなり前からあったんですが、最近は、非認知能力と言われている部分、つまり意思とか意欲とかあるいは自己肯定感とか、そういったことにまで影響してきているではないかという報告もされております。  ですから、学校教育が果たす役割というは、こういった教育格差を固定させない、階層化として残さない、これが最大使命なんですが、残念なことに、大きな流れとして、貧困固定化であるとか格差階層化が進んでいます。かつて教育は、この階層移動最大力点、つまり条件であったわけですね。教育を受けることによって社会的な上昇を図ることができたんです。ところが、最近は、現実的になかなか教育を受ける機会あるいは教育差、また高等教育、それからその先就業、こういったもの中で、社会間階層を移動していくことが困難になってきている、これも現実だと思います。  ですから、私たちは、義務教育9年間を、そういったことがその子未来に大きな禍根を残さないように、学校で教育を受ける限りは、どこ学校であろうとも、十分な基礎学力を備えさせることが最も肝要なことであるというふうに考えています。  1つ面白い調査がありまして、先ほど、親社会経験が子供認知能力に影響する、あるいは非認知能力に影響するという話をしましたけれども、国が行っております学力調査生活に関する調査があるんですが、そこで、経済力に関係なく、地域行事であるとか町会行事に参加する親姿を見ている子供学力は、面白い傾向があって、総合的な学習ような、調べたり探索したりすることを好む傾向にある。そういった総合的な学習ような、言わば知体系を解きほぐしていくような学習を好む子供傾向として、比較的学力が高いという、風が吹けば桶屋がもうかるような話なんですけれども、こういう報告もあります。  ですから、私たちは、地域と学校が協働して子供を育てるということは、ここに大きな意義があるというふうに思います。学校教育はもちろん学校で行うわけですけれども、保護者と協力し、また学校を取り巻く地域と協働して、子供を育てる体制を万全に整えていくことが、貧困固定化であるとか、あるいは階層間移動を困難にすることに立ち向かう1つ手段であるというふうに考えます。 ◆奥山たえこ 委員  ありがとうございます。子ども貧困対策基本法ができて、初めときは全然指標がなかった。そして法律が改正されて、25指標とかというものが設けられたんだけれども、それを見てもやっぱり経済的なことが多くて、今まさに教育長が御答弁くださったような、そういった幅広い、重層的な、複雑な要素がなかなか入っていない。それは一朝一夕に何とかなるものではないんだけれども、でも、その御認識があるであれば、少しずつでも杉並子供たちに資していくではないかなと思っています。  そういう意味では、これから教育ビジョンをいろいろ実践していくわけですが、その中に具体的に入れることは難しいかもしれないけれども、そういった認識を取り入れていくことは可能なかどうか。 ◎教育企画担当部長 いわゆる経済格差を教育格差にしないということは、本ビジョンにおいても、そういう根底流れというは当然あり、ですから、子供たちが塾に行かなくともしっかり学校教育で力をつけていく、こういったことを目指して今回ビジョンも策定しているところであります。当然、新しいビジョンはこれから考えていくわけでありますけれども、そういったビジョンにおいても、そうした考えは貫いていけるものと考えております。 ◆奥山たえこ 委員  富士見丘中学図書室位置です。  苦言を呈しますけれども、まず、杉並区において私立に進学するお子さん割合です。小学校と中学校、大ざっぱで結構なんですけれども、分かりますかね。 ◎教育企画担当部長 いわゆる就学前施設から小学校に入っていく、大ざっぱで約10%、それから小学校から中学校に行くとき、私立等が約3分の1、3割ちょっとだというふうに思っております。 ◆奥山たえこ 委員  デリケートな問題なので、言葉を選びつつ話をしなければいけませんが、中学校になると大分子供たちがばらけるわけですよね。地域で育っていた子供たちが、私学に行く子、そして国公立に行く子と分かれるわけだけれども、またそこで先ほど、言ってみれば家庭環境なんかを考えた場合に、格差が生じていると思いますが、まずそこ認識を伺います。 ◎教育企画担当部長 当然ながら、1つ小学校からいろんな中学校に行く、その中には私立もあり国公立もあり、様々なところに行って、ばらけていく。様々な家庭環境子供たちが様々なところに行く。ただ、必ずしも、例えば経済的に裕福な子供たちが私立に行くとか、そういうわけではない。必ずしもそうではありませんが、そういった傾向は若干はあるかと思います。 ◆奥山たえこ 委員  必ずしもないですよ、確かに。傾向はあるんですよ。それで言うならば、先ほど答弁中で、中学生がふらっと図書室に行く、渡り廊下を渡って図書室に行くようなという答弁があったけれども、家に1冊も本がない、そして本を読む習慣がない、親が本を読んでいるを見たことがない、そういう家庭に育った子供が、ふらっと、図書室があるからって行きますか。そういう子供ためには、中学校は特に、それこそ廊下に本を並べるぐらいして、子供が嫌でもそこで本が目に入る、そしてそれを手に取って読みたくなる、つい読んでしまう、そういう環境こそつくるべきじゃないんですか。どうしてふらっと行くなんて言えるんですか。 ◎教育長 ある日突然、ふらっと図書室に行くことはないと思います。小さい頃から本になじんでいた子は、当然、ほっておいても行くようになるでしょうし、そうじゃない子は、どこかで動機づけをしてやる必要があるんです。  井荻中と松溪中で面白い実践をしておりまして、1冊本を全生徒が読みます。あるときは、「走れメロス」を全員が読んで、全校書評会をします。同じ本ですから、解説は要りません。ただ、感想は様々です。中には、メロスは歩いていたと。どう計算しても走っていたとは言えない、作者は一体何を言いたかったんだろうか、こういう面白い指摘をした生徒もいます。  その子は、日頃、本を読んで読んで、本に親しんでいた子かというと、実はそういう子ではないんです。みんなで本を読んで意見を交換していく中で、自分がメロスだったらといったときに、待てよと。走れメロスというけれども、走って間に合ったか、歩いていたか。どうも変だな。これは、我々大人からすると、何をとんでもないことを言っているんだということになるかもしれませんが、きっと彼は、この経験がその後読書生活に大きな影響を及ぼしていると思います。  松溪中でも始めました。これは何年か前に中学生生徒会が、全校、つまり全中学校が集まって読書感想発表会をしたことを契機に、一部生徒だけではなくて、全部子供がやったらどうかということで各学校で取組を始めたんですが、それを一番広く展開したが当時井荻中であり、今松溪中なんです。  ですから、図書をどこに置くかとか、あるいは図書室構造をどうするかということももちろんありますけれども、日常教師や、あるいは周り大人、あるいは生徒様々な刺激によって読書に対する動機づけもされるものと思いますので、御指摘は分かりますけれども、日常生活中で本に親しむことよさや、あるいは問題を解決していく上で活字を参考に、数字を参考に考えを巡らせなければならないような学習場面を設定することによって、そういった活字媒体に当たることや、グーグルで引っ張ってくるだけではなくて、そういったものも大きな役割を果たすという経験をぜひさせていきたいというふうに思います。 ○小川宗次郎 委員長  以上で杉並を耕す会質疑は終了いたしました。  無所属質疑に入ります。  それでは、堀部やすし委員、質問項目をお願いいたします。 ◆堀部やすし 委員  第1に、施設白書を踏まえて、学校改築、建て替えについて、第2に、本日WHOパンデミック宣言を踏まえまして、教育委員会など新型コロナウイルス感染症対策について、第3に、公園行政、時間があれば、新年度入札・契約問題について。  施設白書を公表している趣旨を説明してください。 ◎施設再編・整備担当課長 施設白書2018でございますけれども、こちらにつきましては、施設老朽化状況や利用状態、維持管理に係る経費、今後改築改修に必要な経費、こういったものを、現時点で状況を改めて整理するということで、その後、30年度につくりましたけれども、施設再編整備計画(第一期)・第二次実施プラン、その後、来年度予定しています個別施設ごと長寿命化計画、こういった策定を見据えまして、区民ニーズに的確に対応する、さらには効率的な整備を推進していくため基礎資料とするということを目的としております。 ◆堀部やすし 委員  地方自治体で最初に施設白書を公表したはどこでしたかね。 ◎施設再編・整備担当課長 存じておりません。 ◆堀部やすし 委員  杉並区はいつですかね。 ◎施設再編・整備担当課長 平成16年が最初ということでございます。 ◆堀部やすし 委員  かなり早くから取組は進めてきましたけれども、どうも区民皆さんも、また議会もそうですけれども、必ずしもここに書かれていることが共有されているとは言い難いように感じております。  ここで示されている重要事項、共有すべきことは何ですか。 ◎施設再編・整備担当課長 施設白書につきましては、先ほど申し上げましたとおり、基礎資料ということで、施設状態や各施設コスト計算もしておりますし、あと、2018については、長寿命化試算というもしておりまして、そういった形で、今後30年間で3,452億円という多額な経費がかかる施設について、どうやったらそれを維持していけるかというところ基礎資料とするために、長寿命化改修等指標も使いながら、財政平準化ですとかいうところをお示ししたところでございます。 ◆堀部やすし 委員  今少し数字が出ましたけれども、そうした試算をするとき前提条件をいろいろつけていましたよね。60年まで使う、80年まで使う、その辺り説明してもらえますか。 ◎施設再編・整備担当課長 施設白書につきましては、長寿命化をするということにつきましては、基本的に、昭和56年6月以降に造った施設新耐震基準に適合しているものですとか、あるいは学校施設とか住宅施設におきましては、それに加えまして、コンクリート強度、そういったものも加味しながら、長寿命化に資する施設というものについては80年にするというような、そういったことをしているところでございます。 ◆堀部やすし 委員  改築需要過半を占めているは学校だと思いますが、学校はどういうふうに対応していくか。 ◎学校整備担当課長 学校施設についても、長寿命化が期待できるものについては80年、それ以外ものについては60年という形で、今後維持更新していきたいと考えております。 ◆堀部やすし 委員  今まで60年使った建物、ありますか。 ◎学校整備担当課長 例えば、直近ところでいうと、今、杉並第一小学校改築設計に取り組んでおりますけれども、一番古いところが築60年。ほかに幾つかとなると、そこまでちょっと調べておりません。 ◆堀部やすし 委員  杉一だけですよね。今まで使ったことがないんだけれども、今後はそれ以上使っていかなきゃいけない、こういう状況にあります。  過去10年間と今後10年間で、これはほか施設もあると思いますが、改築需要はどれぐらい差がありますか。 ◎施設再編・整備担当課長 過去10年ということですけれども、ばらつきがございますけれども、改築改修経費ということでいきますと、50億から多いときは100億程度というがありました。今後につきましては、さらに波がこれから、先ほど改築改修経費グラフでお示ししているように上がってきますので、それも上がってくるような傾向はあるかと思います。 ◆堀部やすし 委員  施設白書によると、仮に今後築60年まで使っても、改築需要、改築経費、1.4倍以上になる、そういう数値が出ていますが、間違ってないですね。 ◎施設再編・整備担当課長 このとき試算条件に照らしたものという形では、そのとおりでございます。 ◆堀部やすし 委員  つまり、そのとき現在価値で計算していて、今後物価上昇や金利上昇は念頭に入っていない、こういうことですね。 ◎施設再編・整備担当課長 単価につきましては、実勢価格というよりも、施設白書で計算したときには、自治総合センターですとかあるいは文科省、こういったものの数字を参考にして単価を設定したところでございます。また、金利上昇とかそういったものについては見込んでおりません。 ◆堀部やすし 委員  施設白書を確認すると、例えば令和7年から9年ぐらいに、年200億円を超える見通しなどが出ています。過去実績3倍から4倍ぐらいかかる、こういうことですが、間違っていませんね。 ◎施設再編・整備担当課長 これはあくまでも試算ということで、60年ないし80年で改築するという前提条件下に、単純に並べたときに、そのときに山が来るというようなことでございます。 ◆堀部やすし 委員  大事ですね。60年から80年使うことを考えてもこんな山が来る、こういうことですよね。 ◎施設再編・整備担当課長 試算上条件に照らし合わせた場合は、そういう形になります。 ◆堀部やすし 委員  とても対応できないと思いますが、見解を求めます。 ◎施設再編・整備担当課長 それであるからこそ再編整備計画を策定して、施設複合化や多機能化ですとか、そういった効率的な整備を進めること、それから長寿命化を推進していく、そういったところで、その山を少しでもならしていくというか、そういうが必要ということで、今回二次プランというをお示ししたところでございます。 ◆堀部やすし 委員  円滑にいっていればいいんですが、阿佐谷地域区民センターように、必ずしも建物規模が合理的になっていない。つまり、規模が現在ままになっている。むしろ膨らんでいる、こういうもあるので、大変心配をしております。  現在決算でいったときに、区施設減価償却状況はどうなっていますか。 ◎施設再編・整備担当課長 減価償却状況ということですけれども、30年度決算におきまして、減価償却累計額でいきますと、約1,172億円というふうになっております。 ◆堀部やすし 委員  減価償却率でいうとどれぐらいですか。 ◎施設再編・整備担当課長 53.9%ということでございます。 ◆堀部やすし 委員  建物過半が帳簿上価値を失っている、こういうことですね。
    ◎施設再編・整備担当課長 減価償却をして、取得した金額と比較中で、半分以上が減価償却をしているという状況です。 ◆堀部やすし 委員  それだけ老朽化が進んでいるわけですが、営利企業ではない公益法人場合は、減価償却累計額に見合っただけ積立てをしておくということが実務上行われていますが、杉並区はどうなか。 ◎施設再編・整備担当課長 減価償却に基づく積立てというは、特に行っておりません。 ◆堀部やすし 委員  減価償却累計額1,172億円に対して、施設整備基金残高は新年度どうなりますか。 ◎財政課長 2年度末想定でいきますと、67億ほどでございます。 ◆堀部やすし 委員  そうすると、減価償却累計額と比較すると、準備率が5%か6%ぐらいしかない、こういうことですね。 ◎財政課長 私ども、施設整備基金につきましては、委員御指摘減価償却という考え方もあろうかと思いますけれども、今後30年間改築改修経費を基に、施設整備基金毎年度積立て40億必要額というものを算出したものでございまして、委員のような考え方を取っていないということでございます。 ◆堀部やすし 委員  ほか公益法人考え方に沿って言っただけなので。それだけ、逆に言うと、頭金になる部分はあまり用意していない、こういうことは間違いないですね。 ◎財政課長 頭金という考え方が適切かどうかということはありますが、委員御指摘点とは、私もそのとおりと思うところもございます。年度によっては、改築が重なれば、試算上は200億を超えるような状況も想定されるということは私どもも承知しております。その中で、工事を考えた中でいかに平準化していくか。長寿命化というも当然取り組んでいくべき課題でございますし、さらには規模適正化ということで、施設複合化、そういったことにも取り組んでいく。加えて申し上げれば、特定財源についてもしっかり獲得していく。そういった中で試算したところ、毎年度40億円を積み立てることで、一定程度施設改修需要には耐えられるというふうに考えております。  今後、財政需要等を見て、永遠にこのルールで行くということを申し上げているわけではございませんので、必要があれば、そういった部分も取り入れて見直していきたい、そのように考えております。 ◆堀部やすし 委員  令和7年辺りから非常に大きな山が来る中で、あまり余裕はないですね。急にルールを変えても対応できるかどうなか心配なんですが、その点を聞きたいというと、それから、80年まで使える建物は使うんだというけれども、実際そういうふうに動いてはいない。例えば杉並第二小学校、それから富士見丘中学校、30年から40年ぐらい築浅建物も今回解体してしまう。こういうことがいつまで続けられるかということに非常に関心がありますが、見解をお示しいただきたい。 ◎財政課長 まず前段、令和7年頃に山が訪れるというお話でございますが、確かに御指摘とおりでございます。その後緩やかに下がっていくというようなこともございますけれども、やはりその辺り、中期的に見て、建築計画、改築計画等がなるべく重ならないようにという工夫は、今後当然検討していくべきかと存じます。 ◎学校整備担当課長 委員から御指摘いただいた富士見丘中学校と杉並第二小学校で、築浅建物を改築範囲に入れてしまっていると。学校というは、校舎と体育館、少なくとも2棟、富士見丘中については、特別教室棟と教室棟も2つに分かれて4棟あるわけですね。そのうち何棟かを古くて改築するに当たって、割と築浅を残すときに、残すことで全体計画がうまくいくかどうか。仮にうまくいったとして、先々その建物を、例えば80年でいうと、ちょうど40年ぐらいがスパン分かれ目ですから、40年後にまた適正な改築が迎えられるかなどなど、全体を見ていくと、どうしても計算どおり、試算どおり、簡単に40年だから残しましょうというわけにはいかずに、今回は改築に含めたということです。 ◆堀部やすし 委員  それはその学校だけではなくて、ほか学校も一緒ですよね。そうすると、同じやり方は今後ずっと続けていかれないと思うんですよ。しかも、令和7年というと、5年後ですからね。どうするんだという話ですよ。 ◎学校整備担当課長 そうはいっても、その部分を残して、経費だけで、先々ことはもういいよ、あるところだけ改築すればということも無責任な話ですので、そのケース、ケースで、残すもの、全体で改築するもの、いろんなケースがあっていいかなと考えております。 ◆堀部やすし 委員  80年近くまで現実的に使用可能な建物というはどの程度あると見込んでいるか。 ◎学校整備担当課長 学校については、現在そういったデータ、情報を基に、来年度なるべく早期に作成する改定において、今作業しているところですので、具体的にどのくらいというを現在述べる段階ではないです。 ◆堀部やすし 委員  そうやって分からないのに、30年、40年で解体していくというは恐ろしいことで、ずっと続けていかれるとは思えないわけです。  じゃ、その長寿命化計画、個別施設計画というは一体何を根拠にして、どういう形で策定していくか。 ◎学校整備担当課長 ちょっと根拠というとあれなんですけれども、策定流れとしては、国が長寿命化基本計画をつくって、それ行動計画を、例えば学校でいうと、文科省ほうで行動計画をつくって、各市町村は各学校個別施設計画をつくりましょうと。区においては、杉並区公共施設等総合管理計画に基づいて、それが再編計画になるわけですけれども、それで個別施設計画をつくっていきましょうという流れ中で作成していくものです。 ◎施設再編・整備担当課長 今、学校施設お話がありましたけれども、一般施設につきましては、令和2年度中に個別施設ごと長寿命化計画を策定するというところでございますが、それに当たりましては、現時点も施設状況調査をしておりまして、その辺りデータに基づきまして、長寿命化に関する具体的な対応方針を定めていきたいというふうに考えているところでございます。 ◆堀部やすし 委員  報告を待ちたいと思いますが、危機意識を持っています。  ちょっと時間がないので、少し先に行きますが、施設使用料見直し(案)パブリックコメントを見ていましたら、幾つか興味深い回答がありました。示された資料2番目意見がありますが、これ、ちょっと読んでもらえますかね。 ◎財政課長 いただいた御意見を読ませていただきますが、「経費算定方法が変わり、ベース金額が増えたはずなのに、使用料が下がる施設がある点が理解しづらい。なぜ現行よりも安くなるか、新しい方式が適正とするであれば、旧来費用はなぜ高いかについてもっと詳しい説明が必要ではないかと思う。  特に、安くなる改定後使用料金で、将来建て替え費用や補修費用がまかなえるかどうかについて試算等についても説明が必要ではないかと思う。」こういった御意見でございます。 ◆堀部やすし 委員  ここには2つ意見が書かれていまして、これに対してどういう回答をしていますか。読んでもらえますか。 ◎財政課長 区考え方でございます。「これまで直接的人件費と施設維持管理経費のみを使用料算定対象経費としていましたが、今回見直しでは、施設利用者と未利用者と負担公平性観点から、施設にかかる経費全額を算定対象とします。  また、使用料設定に当たっては、施設設置目的などを考慮し、施設性質(必需性と選択性、公共性と市場性)による負担割合(0%、50%、100%)を導入することとしています。そのため、ベース金額が増えたとしても、利用者負担割合が50%となる施設では、現行使用料と比べ引下げとなることもあります。  なお、今回見直し内容につきましては、今後、広報、区公式ホームページ等でわかりやすくお知らせする予定です。」以上です。 ◆堀部やすし 委員  安くなった料金で将来建て替え費用や改修費用が賄えるかという区民素朴な質問がありますが、これには回答されていません。どう考えていますか。 ◎財政課長 安くなったというところ御理解が、こちら説明不足もあり、正しくされていないかというところで、その前段を御説明して御理解いただいております。コスト、対象経費自体は引上げになっている。ただ、実際御負担いただく部分は、施設によっては50%ですよと、そこをまず御理解していただく必要があろうかと思いましたので、今回ような回答になってございます。 ◆堀部やすし 委員  で、賄えるんですか。 ◎財政課長 使用料定義につきましては、自治法解説書なんかを読みますと、施設維持管理に係る経費、また減価償却費、こういったものに充てるということとしておりますので、直接的にこの使用料をもって施設建て替え経費とするという、そういう直接的な考え方は持ってございません。 ◆堀部やすし 委員  しかし、減価償却なんか考えていると、不合理に建て替えをし続ければ、使用料算定根拠基礎数値が上がっていくということはありますよね。 ◎財政課長 そこは御指摘とおりかと存じます。 ◆堀部やすし 委員  そこは区民皆さんにもっと理解していただく必要があるかと思いますが、見解を。 ◎財政課長 減価償却費という考え方自体、分かりにくいというところはあろうかと思いますが、極力、なるべく分かりやすく使用料についてはお知らせしていきたい、そのように考えております。 ◆堀部やすし 委員  時間がないので、話題変えます。新型コロナウイルスについて、WHOはパンデミックを宣言しました。  新学期、学校は開けられるんですか。 ◎区長 まさにそこは悩むところですよね。ですから、休校にするということを決めるとき、我々も会議でいろんな議論をしましたけれども、一旦休校にした場合に、どういう条件が整ったら今度それを解除できるか。国ほうも何も示してないんですよね。だから、そこは非常に悩ましいところなんです、正直言って。  ただ、とにかくこの一、二週間が、感染拡大を抑え切れるかどうか、今大事な局面なんだということを、総理がそういう話をする。当然、その総理言葉背景には専門家知見もあってことだろうというふうに我々は捉えて、とにかくその一、二週間思い切った蛇口を絞るというところ、コロナと戦いということでいえば、そこ勝負はきちっと歩調を合わせてやろう、そういう判断なんです。  ですから、感染拡大がどういう影響を、休校とか、いろんなイベント自粛とか、そういうような状況が反映されるかというは、まさにこれからそういう現状を見極めながら、どこかで判断を──どこかでというか、これは春休みまで続くわけですから、やっぱり一定段階で何らかのはっきりした結論は出さないといかぬだろうというふうに思います。ただ、まだ、そういう意味では、今日は3月12日ですから、10日間ほどまた自粛延期要請ということがあるので、そこはぎりぎり歩調を合わせていくという考え方が1つ自然な考え方かなと思いますけれども、その1週間なり10日後状況を見ながら、どこかでもう1回議論をしていかなきゃならないかなというふうに思っています。  議会皆さんも対策本部をつくられて、議会皆さんにも対策本部を通じて、我々がお伝えするべき話については情報としてお伝えをしていますけれども、逆に議会皆さんからは、学校以外一般区有施設もこの際一斉に休館をしてほしいという要望を私はいただいていて、この間、議会の委員冒頭で御説明した、朝令暮改みたいになりましたけれども、ただ、それはあくまで我々執行機関として判断をしましたけれども、議会対策本部としてそういう要望であれば、そこはやっぱり重く受け止めて、ワンランク、グレードを上げて蛇口を絞るという形にさせていただいたということです。  ですから、まさに堀部委員がおっしゃるところが悩みなので、いろいろ御意見があれば、折に触れてそれはおっしゃっていただければというふうに思っています。 ◆堀部やすし 委員  区長、ありがとうございます。実際開けられるかどうかは非常に厳しいかもしれません。  最近はビデオ会議ツールも無料で使えるものがいろいろありますけれども、こういったもので、オンラインでホームルームをやったり、こういう試みはあってもいいと思いますが、いかがですか。 ◎教育企画担当部長 これから例えば20年後とか学校を考えたときに、今委員の御指摘あったようなシステムを使って、これは通常学級だけでなく、例えば不登校子供たちだとか、あるいは事情があって学校に来ることができない子供たちへシステム1つになり得る、1つ可能性は十分感じています。  しかしながら、今回コロナウイルスに対して、急にそうしたものを今導入していくというところは、まだちょっとなかなか難しいかなと。それは個人情報問題だとかイントラ問題だとか、様々な問題がある。しかしながら、実際は今、学校に提供している教材というは、インターネット教材等を提供し、子供たちが家庭で学習しているというがありますので、そうしたものを視野に入れながら、今後ICT活用も視野に入れて検討してまいりたいと思います。 ◆堀部やすし 委員  長期間顔が見られないというふうになりますと、お互い心配しますし、人間関係構築上でも様々な課題があります。学校校長先生がユーチューブにでも出てきて皆さんに声をおかけするとか、そういうことも含めて、少し活用を検討していただきたい。  時間が来ましたので、終わります。 ○小川宗次郎 委員長  以上で無所属質疑は終了いたしました。  美しい杉並質疑に入ります。  それでは、田中ゆうたろう委員、質問項目をお願いします。 ◆田中ゆうたろう 委員  質問項目は、杉並第十小学校防犯カメラについて、公園遊具について、杉並芸術会館における小学生を対象とする演劇上演事業について、杉並区教育委員会が後援している区内商店会関連イベントについて、桃園川について、郷土博物館について、道路舗装について、行けるところまで参ります。使う資料は、区道第606号写真、郷土博物館「年中行事だより」、昨年第4回定例会一般質問に対する当時産業振興センター所長答弁、それと令和2年度区政経営計画書などなどです。  まず、杉十小防犯カメラについて、何か増設が図られていると聞きますが、どうなっていますでしょうか。 ◎学校整備課長 杉十小防犯カメラについては、既存6か所、6台ついておりましたけれども、昨年夏時点で2台ほど増設したというところがございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  私、塀ない杉十小防犯体制を強化してほしいということを従来から申し上げてまいりました。蚕糸の森公園ほうに増設するということは依然不可能なんでしょうか。 ◎みどり公園課長 これまで御答弁申し上げているとおり、蚕糸の森公園につきましては、公園利用者プライバシー保護という観点から、現在ところ、設置予定はございません。 ◆田中ゆうたろう 委員  特殊な学校、そして公園でありますので、引き続き検討をお願いしたいと思います。  それと、来年度予算で、通学路等防犯カメラ増設が図られておりますけれども、この「等」というは何ですか。 ◎学務課長 今までは通学路につけていたんですけれども、「等」というは、通学路から、例えば学童に向かう道とかがございますので、そういうところにもつけていこうという内容ものでございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  杉十小エリアについてはどうでしょうか。 ◎学務課長 これは安全点検をしますので、今年度30台、3月までにつけるということになっていまして、来年度59台つける予定ですので、またそのエリアにつきましても、保護者や学校関係者、警察、土木事務所等、皆さんと回りまして、危険な箇所に設置していく予定でございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  それと、何しろ塀ない小学校でありますので、果たして防犯カメラを増設すればそれで事足りるかという問題があります。その辺はいかがでしょうか。 ◎庶務課長 杉十小学校に関しましては、その設立、始めたときから、地域皆様と、あえて塀ないところで、地域で一丸となって子供を見守っていく、その上で安全についても包含してそのことを請け負っていく、そういう地域熱い思い中でできた学校であります。ですので、今お話中で、防犯カメラというは1つ手段であるということは理解をしますけれども、塀があるないというところ議論と今防犯カメラというを併せて議論すべきではないかなと、学校経過から考えると、そういうふうな気がいたします。 ◆田中ゆうたろう 委員  先ほど、杉十小に防犯カメラを増やしていいただいたということで、それは感謝いたしますけれども、ただ単にカメラを増やしただけではなくて、それをずっと監視して、いざ何かあったときにぱっと飛び出していって子供たち安全を守れる、そういう体制づくりが求められると思いますので、よろしくお願いします。  次、公園遊具につきまして、森林環境譲与税に関連して、1点提案いたします。遊具にも木造もの、木製ものを増やしていただけないでしょうか。 ◎みどり公園課長 現在、遊具につきましては、長寿命化ということで、少しでも長く使える部材に変更しているようなところでございます。設置する場所ですとか状況、利用実態等によりまして、いろいろ条件はあると思いますけれども、遊具に限らず、例えばベンチですとか野外テーブルなどにも、木材については利用を図ってまいりたいと考えているところでございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  ビニールは、長寿命化とおっしゃいますけれども、やっぱり味気ないので、ぜひぬくもりある木製ものを増やしていただきたいと思います。  次、杉並芸術会館における小学生を対象とする演劇上演事業について、この事業正式名称、また出し物はどのようなものをやっているか、対象は誰判断で見せているか伺います。 ◎文化・交流課長 この事業名称は演劇鑑賞教室事業ということで、指定管理ほうで、対象が区立小学校4年生全児童と、あと一部私立小学校児童を無償で招待して、自主制作児童演劇を鑑賞する機会を提供するということでやっている事業でございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  一部私立というは、どういうふうに選んでいるんですか。 ◎文化・交流課長 一部私立というは、指定管理者から私立小学校ほうに御案内をして、希望によって、来られるという学校に対して招待をしているというところでございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  この演劇ですけれども、区及び区教委は見ているんでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(東口) この演劇に関しては、管理職も参りますし、教育委員会も、毎回ではございませんが、鑑賞しに行っております。 ◆田中ゆうたろう 委員  それを見て、区及び区教委は、それら劇をどう評価しているんでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(東口) 演劇鑑賞教室教育的な狙いにつきましては、文化や芸術に親しみ、美しいものや優れたものに触れることによって豊かな情操を育てることであります。その上では資するものであると考えております。 ◆田中ゆうたろう 委員  今御丁寧に御答弁いただきましたけれども、私は、子供にはもっと優先して見せるべき劇があると考えます。例えば、区内能楽堂で能楽を見せるとか、区内神社で里神楽を見せるとか。作品として評価が確立していない現代演劇よりも、日本伝統演劇などほうが、文学史、また美術史、音楽史等観点からも、古典教育一環として意義が深いではないでしょうか、見解を求めます。 ◎済美教育センター統括指導主事(東口) 古典劇につきましては、演劇鑑賞教室ではなく、日本伝統文化理解教育一環といたしまして、能や狂言鑑賞や体験教室等を実施しております。 ◆田中ゆうたろう 委員  それを伺い、ちょっと安心しましたが、私は、座・高円寺「ふたご星」という作品を見たことがあります。原作は宮沢賢治でありますが、脚本・演出は、この劇場芸術監督・佐藤信氏でありまして、過度に前衛的で難解な演劇と感じました。好き嫌いや主観はともかく、小学校4年生にはとても楽しめる内容とは考えられませんでした。教育的な意義がどれだけあるか、極めて疑問です。再度、この私指摘に対して区見解を求めます。 ◎文化・交流課長 演劇評価というは様々、委員の意見ありますけれども、それをいいと言う人もおりますので。児童にとっては、劇場で直接そういう演劇に触れるということが大切なことであると思います。現在は「ふたご星」ではなくて、「ピノッキオ」と「フランドン農学校豚」ということで上演をしているところでございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  初めて演劇に触れる子供たちが演劇嫌いになってしまわないように、不断チェックをお願いしたいと思います。  次、区教委が後援している区内商店会関連イベントについて質問いたします。  まず、これらイベントに後援名義を区教委が出す基準、根拠は何でしょうか。また、年間どのくらいイベントに出しているでしょうか。 ◎生涯学習推進課長 杉並区教育委員会後援等名義使用承認事務取扱要綱に基づきまして、年間200件を超える後援、共催名義を出しているものでございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  それらに対する教育的な効果、教育的意義がもちろん期待されてことと思いますけれども、どのようになっていますでしょうか。 ◎生涯学習推進課長 これらにつきましては、事業目的が教育、学術、文化向上普及に寄与するもので、公益性あるものが認められたものについて承認しているものでございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  高円寺びっくり大道芸については、どこが後援名義許可をしているんでしょうか。 ◎生涯学習推進課長 生涯学習推進課において承認したものでございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  平成26年度広告収入未計上件につきまして、昨年第4回定例会、私一般質問で問うたところ、都から平成26年12月に返還請求があり、協賛金140万円を収入計上するとともに、都補助金及び違約加算金を返還したと答弁を得ました。  商工費を予算流用して返還したとことですが、なぜ違約加算金を損害賠償しなかったか。また、今からでも主催者に求償しないか、問います。 ◎産業振興センター次長 当時は、違約加算金が損害賠償に当たるという考えを持っておりませんで、商工費を流用して償還をしてございます。そのとき判断では、都と区考え方違いがございまして、商店会側は区要綱及びマニュアルに適合しているということで判断してございまして、返還を求めないという判断をしてございます。これから求償することはいたしません。 ◆田中ゆうたろう 委員  大変不公平に感じる方々もいると思います。  次、桃園川について伺います。  まず、文化財表示板、桃園川に関して書かれた表示板が、なぜ高円寺宝橋付近に設置されているか、理由を問います。 ◎生涯学習推進課長 文化財案内表示板につきましては、史跡散歩地図などに関連づけまして、指定登録文化財等であるという基準を満たしたものについて設置しているところでございます。桃園川についても、その基準に従って設置したものでございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  どうして宝橋付近なんですか。 ◎生涯学習推進課長 史跡散歩地図経路中にあるということでございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  高円寺のみならず、天沼、阿佐谷、馬橋、それぞれ地域とそれぞれ固有歴史を歩んできた川であります。天沼池畔亭や半兵衛・相澤堀、天保新堀用水など、新たな表示板を増設するなど、この川歴史について、区民にさらに広く知ってもらう工夫はできないでしょうか。 ◎生涯学習推進課長 それらものは、確かに文化財ではございますけれども、文化財案内表示板は、一定基準に基づいて設置しているものでございますので、現在ところ、設置する予定はございません。
    ◆田中ゆうたろう 委員  文化財表示板に限らず、何か方法を検討していただきたいと思います。  特に、阿佐谷地域にあります阿佐ヶ谷弁天は、阿佐谷という土地地域調和象徴でありまして、地域方々に極めて大事にされてきた場所であります。阿佐谷北東地区まちづくりに当たりましては、今後、水というモチーフもプラス意味で大切にしていただきたいと思いますけれども、まちづくり担当所感を問います。 ◎みどり公園課長 北東地区とは少し外れてしまうんですが、阿佐谷けやき公園再整備に当たりましては、流れというものではないんですけれども、ミスト施設を造りまして、水が感じられるようなものを造る予定でございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  阿佐谷という地名由来でもありますので、今後新しい学校づくり、また区立施設づくり、まだまだこれからところだと思いますけれども、頭に留め置いていただきたいと思います。  それと、郷土博物館分館もやはり川記憶、湧き水記憶、もうちょっと何か工夫できないでしょうか。 ◎生涯学習推進課長 現在、公園内に解説板がございます。あと、随時、天沼近辺、弁天池も含めてですけれども、その歴史については、企画展等で紹介していく予定でございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  区制施行90周年に当たり、区史調査研究などに来年度から力を入れていかれるということですので、ぜひ桃園川あるいは阿佐ヶ谷弁天、そういったものにもアンテナを張っていただきたいと思いますけれども、見解を求めます。 ◎総務課長 教育委員会と連携をして、そのような視点も参考にさせていただきます。 ◆田中ゆうたろう 委員  よろしくお願いします。  次、郷土博物館について伺います。  資料提示、よろしいでしょうか。 ○小川宗次郎 委員長  はい。 ◆田中ゆうたろう 委員  「年中行事だより」というがあります。これ、手作りで、とてもよくできていると思うんですけれども、いつからこういうものを作り始めたんでしょうか。 ◎生涯学習推進課長 従前は、年中行事につきましては、各年中行事ごとにチラシを作っておりましたけれども、やはり年中行事は季節ごとに固めて御案内したほうがいいということで、平成29年度からそのような形で発行しているものでございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  これは毎回手作りなんですか。 ◎生涯学習推進課長 手作りというがどういうことか分かりませんけれども、中側は職員が文字、イラストを書いて発行してございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  大変心籠もった、情熱あふれるもので、ぜひこれは優れた教材として児童生徒に広く配布していただきたいと願いますが、いかがでしょうか。 ◎生涯学習推進課長 現在も既に小中学校、あと児童館、図書館等に配布しているところでございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  なるべく多く子供に配布をしていただきたいというふうに願っておきます。  それと、郷土博物館古民家、自主企画ばっかりではもったいないと思いますので、もうちょっと区民文化活動に供するように求めます。いかがでしょうか。 ◎生涯学習推進課長 この古民家は、基本的に区指定文化財になっておりますので、活用ということは十分考えていかなければいけないんですけれども、保存ということも重要なポイントになっておりますので、その辺りも含めて考えていきたいというふうに考えてございます。 ○小川宗次郎 委員長  以上で美しい杉並質疑は終了いたしました。  都政を革新する会質疑に入ります。  それでは、ほらぐちともこ委員、質問項目をお願いします。 ◆ほらぐちともこ 委員  阿佐谷再開発についてです。  杉一小移転先とされている河北総合病院付近浸水危険性について、まずお尋ねします。  区は、第二桃園川幹線整備が行われれば問題ないという旨答弁を繰り返していたと思いますが、一般質問でも言いましたが、2月10日に、都下水道局による第二桃園川幹線整備事業説明会に参加しました。そこでは、たとえ整備が完了しても、対応できるは、既設阿佐谷貯留施設と合わせても毎時50ミリ雨ということでした。  50ミリをはるかに超える記録的大雨が降れば、旧桃園川流域も浸水する危険性は十分あると思いますが、心配ないとする区主張は変わっていませんか。 ◎土木担当部長 委員、ちょっと誤解されているようですが、私ども、下水道整備が完了すれば水害は起きないということではなくて、今回病院移転、それから小学校建設際に、必要対策量以上雨水流出抑制、浸透・貯留施設を設けていただいて、さらに学校開校時には第二桃園川幹線整備も完了するということから、今以上に治水安全度が向上するというふうに申し上げております。  委員御指摘ように、整備水準を超える雨量があれば、当然、水害というは発生するおそれがございます。私どもは、1時間に153ミリ降雨を想定した水害ハザードマップを作成しまして、こういう危険性がありますよということで注意を促しているところでございます。  学校につきましては、そういう想定下に設計を進めますし、当然、耐震についても、その地盤ごとに安全性を確保した設計がされるものと理解しております。 ◆ほらぐちともこ 委員  誤解というか、実際にそういう答弁があったと思うんですよ。浸水地域ということでハザードマップでも指定されているけれども、どうなんですかということに対して、この幹線整備事業ことを言っていたと思います。  この施設が、例えば地震などで損壊しないという保証もないと思うんですけれども、どうですか。 ◎副区長(吉田) 学校耐震性お尋ねかと思います。学校施設は避難場所にもなりますので、従前耐震基準1.25倍で造ります。それから、こういった庁舎は1.5倍に強度を上げています。そういう意味では、必要最低限強度ではなくて、必要以上に強度を上げて造っておりますので、全然問題ないというふうに考えております。 ◆ほらぐちともこ 委員  学校じゃなくて、第二桃園川幹線整備、この貯留施設が地震などで破壊される可能性もあると思うんですけれども。 ◎土木計画課長 下水道施設におきましても、当然そういった安全上計算を考慮して設置しているものでございます。 ◆ほらぐちともこ 委員  前提として、区が公表しているハザードマップ前提はどのようなものなんでしょうか。 ◎土木計画課長 杉並区で公表しています水害ハザードマップですけれども、基本的には東京都が作成した浸水予想区域図を基に作成しております。 ◆ほらぐちともこ 委員  現在下水道局が行おうとしている桃園川第二幹線工事、どのような内容なか、ちょっとお尋ねします。 ◎土木計画課長 現在下水道局が行っている工事ですけれども、あれは既設桃園川幹線が浅い位置にあるということから、下水へ雨水流れ込みが多くなったことから、50ミリ降雨に対する能力が不足しているということで、既存幹線より深い位置に第二桃園川幹線を構築して、流下能力を高めるというような工事をやってございます。 ◆ほらぐちともこ 委員  それはハザードマップ条件を満たすものではないと思うんですけれども、後ほど触れます佐藤総合計画指摘、浸水地である、震災救援所として不適切であるということは正しいということじゃないんでしょうか。 ◎副区長(吉田) ハザードマップで1メーターから2メーターぐらい浸水領域があるというは、学校想定区域中では約9%でございます。完全に2メーターほど学校全体が水没するなんていうハザードマップにはなっておりません。  そういう意味では、多分本会議場で答弁したではないかと思います。桃園川幹線が出来上がる頃には大分そういうは軽減される。それから、学校造り形も変えていくから、良好な状態になっていくというような趣旨で答弁したんだと思いますが、実際に、桃井第二小学校は竣工いたしましたが、あれは川前に校地がございます。実際に水害問題では避難場所に適するかということはございますが、全体にその学校ところへ行けなければ、別学校を指定するということもありますが、桃井第二小学校は2階に体育館を造っております。つまり、1階が浸水しても、恐らくそこに到達できていれば避難はできます。  それから、和泉小中一貫校も、中学校ところは既存体育館を全体的にリニューアルして使いましたが、小学校は造り替えをいたしました。あれも河川ところに横に面してございます。これも、小学校部分体育館は2階に造ってございます。一度大雨ときに、1階体育館が浸水したことがございましたので、それを受けて、そういう考慮をしております。そういう意味では様々に、地盤そのものを上げて、なおかつ、そういったような安全対策を講じていくということですので、御心配は要らないかというふうに思います。 ◆ほらぐちともこ 委員  学校全体が水没するということを私は言いたいわけじゃなくて、学校敷地も浸水可能性があると言われている。それが佐藤総合計画報告書でも言われている。それに加えて、そのエリア自体が浸水可能性が指摘されているわけで、避難所に行く過程で水没していたら、どうやって子供たちや地域人たちは避難するかとか、そういうことも踏まえるべきじゃないかと思いますし、例えば、下水道能力を超えたらどうなるか、どういう状況になるという想定はありますか。 ◎副区長(吉田) たしか、そのとき防災ほう答弁では、もし仮に杉一ところに到達できなければ、例えば馬橋ないしは阿佐ヶ谷中学校近隣避難場所に振り替えるということは可能ですので、そのとき状況を見て判断するといったような答弁をしたというふうに記憶しております。 ◆ほらぐちともこ 委員  それは地域住民にとっても子供たちにとっても、突如、変更されますということが、実際に子供たちや住民安全、それで守れるかといったら、そんなことはないと思います。  杉並区地域防災計画風水害編で、4ページからだと思うんですけれども、毎時50ミリを超える大雨が今まで降ったは、この10年間でいうと何回あったか、具体的日にち、そして阿佐谷地域は何回浸水したか伺います。 ◎土木計画課長 これまで過去10年間におきましては、時間50ミリを超える大雨は8回ございました。阿佐谷地域で浸水したは6回ということでございます。  日にちにつきましては、平成21年5月24日、平成23年8月26日、平成25年8月12日、平成26年6月24日、平成26年7月24日、平成26年9月10日、平成29年8月19日、平成30年8月27日というふうになってございます。 ◆ほらぐちともこ 委員  台風19号ときに、長野新幹線車両基地が水没したというニュースがあったと思います。あの土地は、ハザードマップで水没することが既に予知されていたということが話題になりました。したがって、杉並区浸水予想もこの前提で考えるべきじゃないでしょうか。 ◎土木計画課長 杉並区ハザードマップ予測ですけれども、これは東京都がシミュレーションした、想定し得る最大規模降雨量を基にしてございます。それもこれまで観測データとかそういったものを基に算出してございますので、これを基にハザードマップを作成してございます。 ◆ほらぐちともこ 委員  既設下水道能力を超えた場合にはどのような状況が現出するかとか、そのシミュレーションはあるんでしょうか。マンホールから下水が噴出するとかいう、いわゆる内水氾濫ような状況になるという想定はありますか。 ◎土木計画課長 想定50ミリを超える場合とかそういった場合には、下水道局ほうでシミュレーションを行っておりますけれども、マンホール等から逆流して地表面に雨水があふれるというようなことはございます。 ◆ほらぐちともこ 委員  別に雨量だけじゃなくて、河川施設が崩壊するとか破壊する可能性もあるし、学校周辺環境変化によって変化するものもあると思いますし、側溝に排水口ごみが詰まったとか、あらゆる要因を考えなければいけないと思うんですけれども、浸水問題について、改めて区認識、どうでしょうか。 ◎区長 先ほどからやり取りを聞かせていただいて、おっしゃるところは、今は何があるか御存じですよね。今ほらぐち委員が問題にされているところは、今はどういう状況になっているかというは御存じですよね。そこは言うまでもない、病院なんですよ。病院がそこにあるんですよ。例えば病院に入院している患者さんというは、明らかに災害弱者ですよね。何かあったときは、病院というは機能として発揮してもらわなきゃ困るんだよね。だから、ハザードマップ、水没するかもしれないというところに、病院だったらあっていいということになる。そういうことを言ってないというんだったら、じゃあ、学校だろうが病院だろうが、可能性、危険性ということをいえば、そういうところはいろんなところにありますよ、全国含めていえば。  ただ、それに対してどういう対策を取っているかということが大事なことなので、先ほどから御答弁を所管ほうでしているように、きちっと、想定されている、我々が示している被害想定を念頭に置いて、それに対抗し得るものをきちっと造っていこうということでやろうとしているので、そういう意味では問題はないんじゃないですか。  ただ、私は、もう一つ言いたいは、ある意味で、あらゆる可能性というは、人間は完璧なものじゃありませんから、例えば昨日3・11でしたけれど、10メートル以上津波は来ないんだというふうに想定して福島第二原発というは造られて、運用されてきたけれども、現実にはそれを越える津波が起こったという事実はあるわけですね。ですから、そういう意味でいえば、可能性ということでいえば、幾らでもそういう危険性、可能性というは、言おうと思えば幾らでも言えます。でも、そういうことをどこまで想定して現実に対応するかということは、まさにそのために議論をしたり研究したりするわけで、言おうといえば何でも言えるけれども、常識的に考えて、先ほどから言っているように、今我々が想定をしている水害があったとしても、それに対抗し得る設計上工夫をしようと。  それから、いわゆる都市型水害というは、私、今まで10年経験して、時間によって全然違うんですよ、対応力が。例えば、職員がここにいる通常勤務時間に発生した場合と、真夜中にそういうことが起こった場合とかいうことで全然対応が違う。それは逆に言うと、学校ということでいえば、学校をやっているときに起こったことであれば、子供たちが避難するは、私は割と簡単にできると思います。だけど、学校が休みとき、やっていないときに、例えば豪雨があって氾濫したということになれば、それはそのときケース・バイ・ケース対応になっていくんだろうなというふうに思います。そういうことを全部トータルで勘案して、我々は一つ一つ政策を進めていくということなんですね。そこは理解してほしいなと思います。 ○小川宗次郎 委員長  理事者答弁は簡潔にお願いします。 ◆ほらぐちともこ 委員  そんなことにならないんじゃないかとか、そこまで考えなくてもというような意見、避難所がこういうところでいいかということについて意見もあると思うんですけれども、やっぱり予想とか人間想定というをはるかに超える事態が起きるんだということを、3・11だし、コロナ問題で世界中人々が学んだと私は思うんですよ。浸水問題も同じだし、多く命がかかっている問題ですので、そういうことです。  私は佐藤総合計画報告書についてちょっと聞きたいんですけれども、どのような経緯で佐藤総合計画に調査委託をしたかということと、区が受け取りましたという一般質問答弁があったんですけれども、区が受け取ったはさすがに私も分かるんですけれども、具体的にどこ所管が受け取ったかということと、議会へ報告が、いつ、どのような形で行われたか。 ◎施設再編・整備担当課長 まず、報告書経緯ということでございますけれども、御指摘報告書につきましては、区が、杉一小建て替え計画、これはA案、B案でございますが、これに関する検討、それから同小学校を移転改築した場合におきます移転後土地利用に関する調査研究等を行う上で1つ参考とするために、民間事業者に調査を委託したというところでございます。  また、報告書を受け取った所管ということでございますが、これはさき一般質問でも答弁させていただきましたように、具体的には、こちら所管であります施設再編・整備担当ほうが受け取ってございます。  また、議会へ報告はというお話がございましたけれども、報告書内容につきましては、当然、その当時、この報告書を参考にはしております。それを参考にしつつも、将来に向けた教育環境向上ですとか、あるいは地域防災性向上、こういったものを総合的に考慮し検討した結果、B案を整備する方針としたということで、そのときに、併せて報告書で出された、今御懸案部分につきましても、対応策を検討しているというところです。それを議会ほうでは平成29年4月17日総務財政委員会におきまして、施設再編・整備担当ほうから杉一小施設整備方針(案)という形で御報告をしておりまして、同方針案中でその考え方をお示ししたところでございます。  なお、これにつきましては、その後、方針決定をしまして、6月9日総務財政委員会でも方針決定という形で報告しております。 ◆ほらぐちともこ 委員  学校建て替え問題だったので、私は教育委員会が受け取ったかなと思っていたんですけれども、教育委員会はどのように受け止めたんでしょうか。 ◎学校整備課長 当然、教育委員会としては、病院敷地ところが浸水被害が想定されるというは、その前提であった。ただし、今答弁したとおり、都治水事業が進んでいた、そのことを踏まえて、実際にあそこにB案ということで決まって学校を移転するんだとなったときには、この浸水想定、さらには土地地盤高さを踏まえて、子供たちにとって安全・安心な配慮設計を行う、当然それを目指すんだということで、対応が可能だというような受け止め方をしていた、そういうふうに承知をしております。 ◆ほらぐちともこ 委員  先日、区長がこの委員会で、阿佐谷に関してデマが流されているということを言われて、ほかの委員も聞いていましたけれども、デマというが、私はとんでもないことを言っていると思っていて、だったら、住民説明会で、住民前で言えばいいじゃないですか。デマだったら大変なことじゃないですか。だって、いろんな住民人たちが意見書を出したり陳情を出したりして、本当に体を動かして、実際に何度も何度も区に尋ねたり、いろんな意見を言っている。デマじゃなくて、小学校を移転して何ができるかとかも言わないし、土壌汚染、あるかないか分からない、でも、調査もまだできないとかって言って、じゃ、ある可能性、あるわけじゃないですか。それを心配することが何でデマになるかと思いますし、そもそも…… ○小川宗次郎 委員長  時間ですので、よろしくお願いいたします。 ◆ほらぐちともこ 委員  長いものには巻かれろということを、そういう姿勢を、対極、自分は貫いてきたんだと言っていますけれども、巻かれるも何も、どう見たって区長は長いものほうですよ。長いも以外何物でもないですよ。だって、この件で…… ○小川宗次郎 委員長  ほらぐち委員、時間がもう……。すぐまとめてください。 ◆ほらぐちともこ 委員  最後です。かなり区長答弁であれだったので。この阿佐谷問題だって、区長選ときに、石原伸晃さんから北口きれいにしましょうよと言われてやっていることじゃないですか。だから、私はダブルスタンダードなんですよということを言いたいんですよ。だから、改めて私はこの計画に反対します。 ○小川宗次郎 委員長  以上で都政を革新する会質疑は終了いたしました。  杉並区議会自由民主党質疑に入ります。  それでは、脇坂たつや委員、質問項目をお願いいたします。 ◆脇坂たつや 委員  阿佐谷と登下校時道路規制、それと教育あれこれ。そわそわしている皆さんために、私終わり時間は73分の予定です。  主には北東地区ですが、阿佐谷まちづくりについて伺います。  直近で私が阿佐谷に関する質問をしたは昨年予算特別委員会でしたから、あれから1年が過ぎました。あのときは、地域中から不安声が聞こえてくることもあるけれども、まち多く方は区ことを信頼しているので、区考え方というものをしっかりと地域に分かってもらえるように、より一層努めていただきたいということを申し上げました。  そこで伺いますけれども、この1年間阿佐谷まちへ姿勢について見解をお示しください。あわせて、北東地区まちづくりについて、都市計画審議会で動きなど、具体的にどのようなことが進んだか、まとめてお聞かせをいただけたらと思います。 ◎都市整備部副参事(河原) 阿佐谷まちづくりこの1年ということでございますけれども、この1年は、阿佐ヶ谷駅等周辺まちづくり方針重点的取組でございます北東地区あるいは中杉通り沿道まちづくり、こうしたもの具体化に向けて取り組んだ1年、このように捉えてございます。  その中で北東地区まちづくりにつきましては、今年度、地区計画素案、原案、案に至る策定段階におきまして、区議会へ御報告はもちろんこと、地域で説明会開催、それから都市計画手続を経まして、昨年12月に都市計画審議会へ諮問、答申を経て、この3月5日に地区計画等都市計画を決定することができた、こうした1年でございました。 ◎事業調整担当課長(安藤) 個人共同施行土地区画整理事業につきましては、区と地権者と病院運営法人3者で、施行者によります地域へ御説明を行った後に、区による公聴会が開かれまして、その後、まちづくり条例に基づきます手続を進めた上で、昨年8月30日に施行認可を受けまして、そういったことを経て、事業推進に向けて、1年間、着実に進めてまいりました。 ◆脇坂たつや 委員  御丁寧にありがとうございました。  議員としていろいろと今年も新年会にも参加をして、地域皆さんともいろいろお話をさせていただいたんですけれども、阿佐谷まちづくりについても、賛成方とも反対方ともお話をしました。今私自身が強く思っていることで、一連まちづくりに反対する方に私自身が申し上げたは、まち将来について、もっとリアリティーというものを持って考えてほしいということなんですよね。  例えばですけれども、阿佐谷からもし総合病院がなくなってしまったら、一体区内医療体制というはどうなってしまうか。あくまでもない話仮定だから、これ以上は申し上げないですけれども、大前提として押さえておかなければいけないことだと思います。  区は表立ってこういった話をしているようには見受けられませんけれども、見解はいかがでしょうか。保健福祉款ではないので、まちづくり観点から答弁をいただきたいと思います。 ◎都市整備部長 まちづくり観点ということなんですけれども、私ほうから病院ことについてもちょっとお話をさせていただきたいと思います。  よく言われているように、救急車搬送車両は年間8,000台、そのほかに外来患者が年間33万人います。また、こちらには病床数が407床、年間で13万人、合わせて46万8,000人、これだけ多く方たちが利用しています。また、ここには分娩室があって、やはりこちらも500人以上新しい生命が分娩室で受け止められています。  こういったような、多く利用されている方たち、病に苦しんでいる方、また不安を覚えている方、そういった方たちに向き合っている医師も126名、看護師も400名以上、そのほか専門職も200人以上、事務員も70人、800名近くスタッフが受け止めて頑張っている。  そういった施設が、すみません、ちょっと長くなりますが、万が一他地区に行く。東京都医療構想というがありまして、これは厚生労働省ほうで病床数が割り当てられているんですけれども、東京場合は、東京中央部と島嶼部まで13地域に分けています。その中で杉並区場合は東京西部に位置して、杉並区と中野区と新宿区が一緒になっています。杉並区が例えば中野区ほう、せんだっても公募していましたけれども、仮に当該医療機関が移ってしまったら、病床数、戻すことができなくなります。病床数が戻らないとともに、先ほど申し上げたほか医療機関機能も全て失うことになります。戻すことがほぼ不可能な状況になってきますので、そういった大きなダメージを考えると、まちづくり観点からも、必ずこの移転は成功させないといけないというふうに考えてございます。 ◆脇坂たつや 委員  そうですよね。それと併せて、少し生々しいですけれども、地域経済という意味においても、阿佐谷まちで、病院に行くまで間に商店街もあるわけですし、そういったこともあるんだというふうに思います。  それともう1点、けやき屋敷持ち主が杉一小跡地に大きな商業ビルを建てるんじゃないかといったうわさが流れていますけれども、これはあくまでも私推測になってしまうんですが、本当にそうなかなというふうに感じているところです。つまり、彼立場になって考えてみますと、区を挟まないで、病院と2者間で話を進めるほうがメリットがあるんじゃないかなということなんです。  病院跡地に何かを建てるだけならば、建てるんだったらあと何年か待てば、それがそのままもうけになるわけですよ。でも、実際動きというは、それ以上に長くビル完成を待たなくてはいけないんです。この間に得られるはずだったお金というものを棒に振って、昔、経済学で機会費用という言葉を習いましたけれども、財政課長、使い方合ってますかね。その機会費用、こうイメージしてみると、やはりけやき屋敷本音というは、阿佐谷まち発展を心から願って今回選択をしたんだと、この点に尽きるんじゃないかというふうに考えますけれども、区はけやき屋敷方から何か聞いていることというはございませんか。 ◎区長 これはけやき屋敷御当主だけではなくて、病院、河北さんも、それからもちろん区は同じですけれども、やっぱりこの地域将来というは真面目に考えていますよ、公共公益的な立場で。我々はそこが一番強いわけですけれども。そして学校も発展させたい、病院もいい病院にしたい、そして区民医療ニーズにしっかり応えられるような形に発展させたい、そして緑も可能な限り残したい、そういう中でどういうふうにやっていくかということで3者合意をしているので、そこところを何か特定、何か利益があるんじゃないかとか。特に私なんか何もないですからね。事業をやっているわけじゃないし。あくまで杉並区、阿佐谷北東地域まちづくりということで関わっているであって、それはみんな真剣にやっていますよ。そこはもう見ている方には分かっていただけるんじゃないか。  ただ、それを我々は真面目にやっているけれども、わざわざ政争具にしたいという人たちがわあわあ言っているというふうに私は思いますよ。 ○小川宗次郎 委員長  5時を過ぎようとしていますが、この際質疑を続行いたします。御了承をお願いいたします。 ◆脇坂たつや 委員  今区長からも御答弁いただいたとおりだというふうに私自身も思っております。  これというは、阿佐谷地域100年計というがあることが明らかだからこそ、私自身は、けやき屋敷持ち主にも総合病院理事長さんにもやっぱり何らかのコメントというものを出してもらうべきなんじゃないかなというふうに思っていますし、そうしていただけたら、いろいろな憶測や不安というはなくなると思うんですけれども、見解はいかがでしょうか。 ◎都市整備部長 確かに、当事者お声を届ける、先ほど言ったようにリアリティーあることだと思います。地権者声も、また病院側声もぜひ届けられるように。ただ、今ネット社会で、陰として誹謗中傷が簡単にできるようになっています。そういったことも踏まえた上で、当事者方たちとお話をして、実現できるように頑張ってみたいと思います。
    ◆脇坂たつや 委員  そういったリスクも潜んでいるかと思いますので、慎重に、でも、区民皆さんを安心させるためということで、少し御検討していただけたらと思います。  話題を変えます。スクールゾーンについてですけれども、私区道は小学校通学路となっていまして、通学時間帯7時半から9時までは車を走らせることができなくなっています。同じく午後についても、下校時間帯13時から15時までが同様対応です。警察から通行証をもらえばこの道に入ることはできるんですが、あまり堂々と走るもよくないですし、何よりも児童安全確保に努めることというはドライバー責務です。しかしながら、明らかにランドセル子供たちがいない時間帯に設定されているはおかしいという認識から質問してまいります。  まず確認しますが、一般的な公立児童登下校時間をお示しください。あわせて、この時間帯というは全国一律なか、いつ時代から設定されているものなか、そこら辺について見解もお聞かせください。 ◎学務課長 登校時間につきましては、各小学校によって若干違いますが、大体8時15分から8時25分ぐらいで、下校時間につきましては、学年及び曜日によって違いはございますが、大体2時から3時半ぐらいでございます。  委員御指摘とおり、スクールゾーンにつきましては、交通管理者である警察署所管になりますが、制度自体は昭和47年に制定されておりまして、設定時間等につきましては、地域実情に応じて、道路ごとに異なる時間帯が設定されております。 ◆脇坂たつや 委員  学校によってスクールゾーン時間帯設定が異なっていると。  次に、通学路途中にある信号機交差点では、シルバー人材センター方に立っていただくことで児童安全確保を図っています。こちら方というは全て交差点にいるでしょうか。  また、私自身も通勤時間帯に駅頭に立って演説をすることがあって、その際にシルバー方と御一緒することがあるんですけれども、こういった方は何時から何時までいらっしゃるか。午後についても同様にお示しください。 ◎庶務課長 シルバー人材センター方々、いつも見守りをしていただいているわけですけれども、この配置場所ですが、通学路上全て交差点ということではなくて、丁字路だったり交差点だったり中で、学校ごと、地域、またPTA皆さんと実際に場所を見て調整しながら、ここは危ないね、ここは飛び出し、気をつけたいねと、そんなことをやり取りしながら、特に交通量多い場所、また過去に事故があった場所、そういうところに危険性順位づけといいますか、考え方を整理して配置をしているというが実情です。  シルバー人材センター配置時間ですけれども、お話ありましたように、学校ごとに若干ばらつきはありますけれども、おおむね登校時は7時半から8時40分となっております。下校は、新入学4月なんかは低学年が早く帰りますので、少し早め立ち番になりますけれども、おおむね14時から16時半ということになっております。 ◆脇坂たつや 委員  話はそれますけれども、通学路として歩道橋を渡るということもあると思います。そこで、歩道橋リスクについて考えてみたんですが、まずは、階段を降り切ったときに自転車が走ってきてぶつかっちゃうんじゃないかとか、また、今小学生は荷物が多いので、両手が塞がっていたりとか、雨日なんかは足が滑って階段から転げ落ちちゃうんじゃないかなんて御相談をいただいたこともあって、ほかにも学区外から通う児童安全確保等とか、いろいろリスクはあるものと考えますけれども、これら点について見解はいかがでしょうか。 ◎学務課長 まず、歩道橋について御質問ですが、区内にある歩道橋は全て都道もしくは国道に架かるものになっておりまして、都道につきましては東京都第三建設事務所、国道ですと国道事務所が所管ということになります。通学路になっている歩道橋場合は、学務課ほうから第三建設事務所等に要請して、委員御指摘とおり、降りていって自転車とぶつかったりしないように、カラーコーンや注意喚起用表示板を設置するなどして、歩行者安全確保に努めております。  また、通学区域内から通う児童につきましても、保護者に協力を求めるとともに、登下校時安全指導を行っているところでございます。 ◆脇坂たつや 委員  いろいろ御配慮いただいてありがとうございます。  話を戻しまして、スクールゾーン課題というは、私はやっぱりアップデートするべきだというふうに考えています。また、長期休暇時や土曜日なんかも道路を規制するというは変な話ですよね。  いろいろと現実と合致しない例というものを挙げてきましたけれども、道路規制改定について、これまで区や教育委員会、警察対応経過と今後可能性をお示しいただきたいと思います。 ◎学務課長 道路規制について所管は、交通管理者である警察署ということになりますが、これまでも区や教育委員会では、保護者や住民等要望を受けて、新たな時間規制設定や時間延長申請を警察に対して要望してきているところです。ところが、現在、実際に時間規制等を新たに設けたり時間変更したりという場合には、近隣住民総意が必要ということで、かなりハードルが高い現実がありまして、ただし、今後も粘り強く交渉していきたいと考えてございます。 ◆脇坂たつや 委員  そのハードルというものは私も聞いておりますし、高いものだなと。誰が中心になってそこまで動くんだというものがあると思いますけれども、そういったことも含めて、いろいろと要望は上げていっていただきたいと思います。  この話題に関連して、前回決算特別委員場でも登下校時子供安全対策について触れましたが、今日も少しだけ伺います。  まず、学校へスマートフォン持込みですが、先ほど他の委員から同様質問があって、区規定については確認をしました。教育長からじかに御答弁がありましたので、私から聞きたいことはなくなってしまったんですけれども。それで、あまり大っぴらに話せることではないんですが、実際問題として、学校長許可を得ずに、子供が学校に行くにスマホを持たせている保護者方って、いると思いませんか。 ◎済美教育センター統括指導主事(東口) 基本的には、先ほど申し上げましたとおり、学校長に申出をして、申告をしていただいた上で持ち込んでいるというが現状だと思いますが、先ほど教育長から答弁もございましたとおり、実際にSNSを使ったいじめですとか、また様々な問題が区内中学校でも起きておりますので、その場合には当然、教員が管理しているものではないので、黙って持ち込んでいるもので行われたと存じます。 ◆脇坂たつや 委員  小学生にもなると、勝手に出かけたりとか、Suicaを持って電車に乗っていってしまうなんていうケースも耳にします。昨今は物騒な事件も多く聞こえてきますし、子を持つ親心情としては、常に子供と連絡を取れるようにしておきたいというは当然気持ちです。  文部科学大臣が、高校へスマホ持込み様子を注視していくといった趣旨発言もなされていましたし、こういったことも踏まえて、グレーな状況というものが一刻も早くクリアになるように、今後区教委議論が進むことを期待します。  また、少し話題を変えまして、先日一般質問で、児童が学校を休むとき対応についてという議論があったかと思いますが、この点について、どのような質問と答弁がなされたか、確認をさせてください。 ◎済美教育センター統括指導主事(東口) 質問でございますが、「体調不良などで学校を欠席する際、その連絡を保護者は学校に対しどのように行っているか確認する」質問に対して、「学校へ欠席連絡については、原則、連絡帳や生徒手帳を活用して保護者方から連絡を受けております」です。 ◆脇坂たつや 委員  我が家場合は、たまたま毎日ピンポン押してくれる友達がいて、娘が体調不良で学校を休んだときには、代わりに連絡帳を持っていってくれるということがあったんですけれども、改めて伺いますけれども、この手法を用いている目的というは何ですか。 ◎済美教育センター統括指導主事(東口) アナログでありますけれども、朝会や朝学活で担任が児童生徒出席を確認する際に、その場にいなかった児童生徒いわゆる安否確認をその場で行うために、連絡帳を前もって出してもらうということをしております。先ほども委員の質問で、メールもというお話もありましたが、学校にあるメールは緊急用メールでございまして、その他パソコンで外部とやり取りができるものが管理職用と限られているからでございます。 ◆脇坂たつや 委員  今御答弁で、他の委員の今朝方質問でも、午前中にもメール連絡に関することでありましたけれども、今日ずうっと話をしてきたスクールゾーン話もスマホ話もそうですけれども、ルールが時代に追いついていないケースというは、日常生活中で幾らでもある。それでも決まりは決まりなんだから、従わざるを得ないというふうに思うんですけれども、ぜひそういった、今課長もおっしゃったアナログな部分に積極的にメスを入れて、どんどんアップデートしていっていただきたいなというふうに思いますけれども、いま一度見解をお願いしたいと思います。 ◎教育企画担当部長 確かにおっしゃるとおり、保護者方から見ると、昔は近所子たちが一緒に集まって学校に行ったりとか、いわゆる地域でつながりというが非常に多かったものの、最近は、残念ながら、保育園も違うところだった、一緒友達がいないといって、近くで預ける子供がいないので、保護者方が直接学校にお持ちになることも現実にあります。我々としては、そういう子供たち同士つながりというは大事にしたいとは思っていますが、忙しい保護者方が朝お届けになるというはなかなか難しい部分だと思います。  今、例えばメールとかというは答弁いたしましたけれども、電話というが少なからずあります。多く学校教員勤務時間が8時15分ですので、保護者方が大体7時半過ぎぐらいに電話をかけてくることがあるんですけれども、原則は、もしかしたら誰もいないという状況、実際はいるんですが、誰もいない状況が本来生まれてしまう。ですから、保護者によっては、突然ファクスを送ってくる方もいらっしゃる。ただ、ファクスも、大体職員室じゃなくて事務室にあって、教員は直接見ていないとか、いわゆる送った送らない、言った言わないというトラブルを避けたいという思いから、非常に原始的なアナログ方法を現在は継続して使っています。  しかしながら、この状況は確実に変わってくる。本日、他の委員答弁でありましたけれども、手紙を例えばメールで送るとかというも、間違いなくこれから先は行われていくものだと思います。しかしながら、まだ保護者パソコンあるいはスマホ所有率が100%でない。それから、送っても、プリンターを持っていない家庭が非常に多くて、打ち出せない。様々な原因から、いま一つまだ踏み切れないところはありますが、これからSociety5.0時代において、連絡帳だけというは、間違いなくこれは解消されていくものと考えております。 ◆脇坂たつや 委員  部長強い決意だということでお聞きして、今日はこの話は以上にして、最後に、杉並第七小学校について伺います。  区長は、区制施行90周年を経て、100周年を見据えて施策を展開していくというふうに述べておられましたけれども、それは私自身も大いに賛同するところです。  杉七小では、昨年秋に90周年記念式典が催されました。式典冒頭に、高学年児童が和太鼓を披露してくれまして、とても格好よかったんですけれども、そのとき教育長御祝辞中でその点に触れていただいて、皆さん目がすばらしかったんだと、そういう言葉をかけてくださいまして、私は本当に感動いたしました。教育者として、児童最も励みになる言葉というものを瞬時にかけてくださったということに心から感謝をしております。  そんな杉七小ですけれども、これから100周年に向けた歩みを進めていくということになりました。そこで、今後課題ですが、まずは校舎改築といったものをどのように考えていくかといったハード面と、あとは、まだCSが設置されていませんので、そのソフト面で、大きく2つ課題があるというふうに考えています。まだそんなに具体化していない段階ですので、具体化していないというか何も決まっていないと思いますけれども、ここでは、区教委として、杉七小100周年に臨む姿について見解をお示しいただきたいと思います。 ◎教育委員会事務局次長 杉七100周年へ臨む姿というお求めもありましたが、それは感動お言葉を与えた教育長からお話しいただいたほうがよろしいかと思いますけれども、前段ソフト、ハード、両面課題ということがありましたので、ちょっと部局がまたがりますので、私ほうから。  まず、ハード課題といいますと、やっぱり校舎改築ということになっていくと思います。これは現段階ではまだ具体話が言えない段階で申し訳ございませんが、学校というは、身近にある区民共有最大公共財でございますので、そうはいっても、子供学習場でありますから、安全・安心、快適、そういった学習・生活空間といったことが必要だと思いますし、それから地域拠点となる開かれた学校づくり、そういったことを地域皆様も交えて一緒に議論しながら、いいものをつくっていくべきかなと思ってございます。  それから、ソフト面については、今まさしく委員が御指摘CSがまだ未設置ということがありますので、これも、地域とともに歩む学校づくりを進めていますので、これからも地域方々お声を聞きながら、早くそうした調整ができたらいいかなと思ってございます。 ◎教育長 太鼓話がありましたので、その続きを。  あのとき私は、子供たち太鼓をたたく姿に大変感動したんですけれども、もう一つ思いを新たにしたことがありまして、それはそれを見守っている地域方々まなざしです。多分50年、60年前に杉七小を卒業された大OBが、小さな子供たちがたたく太鼓を本当に真剣な顔で見入って、聞き入っていた。これはすばらしいことだったなと。あえて大人にそういう話をするは僣越ですので、しませんでしたけれども。  杉七小が100年を迎える2030年前後はどういう時代になっているかということが今盛んに議論されています。大方、予測不能な社会がやってくるというような、おどろおどろしい言い方をしておりますけれども、来年から始まる新しい学習指導要領は、この2030年を想定して内容を構成しております。  ちょっと紹介しますと、その目標1つに、地域よさを学び、コミュニティーを支える人を育てるというが大きな柱になっております。10年後社会がどうなっているかは予想できないとしても、少なくとも、時代がどう変わっても、地域社会、自然や周り人と手を携えて、自分幸せや社会幸せ、また豊かさを追求していくことができる、そういう社会であってほしいと誰もが思っているはずです。教育ビジョン2012最も目指すところは、人や自然と共に新しい時代をつくっていくということを教育目標としているわけで、まさにそのことを今後実践していかなくてはならないと思います。  お忘れになったかもしれませんけれども、私はあのときに子供に2つ宿題を出しまして、1つは、どうして君たちは勉強する。答えはあるけど、1つだけしか教えてあげないよ。もう一つは自分たちで考えてください。2030年にもし100周年を行うとしたら、あそこにいた子供たちは多分卒業生、同窓生として出席してくれるかもしれません。そうすると、彼ら前にあるは、今子供たちではなくて、小さな後輩たちです。自分たちが太鼓をたたいているときに注がれたまなざしと同じようなまなざしを、もし彼らが出席してかけてくれるとしたら、これは大変すばらしい。ぜひそういう、地域中でお互いに育ち合っていく、地域と共にある学校、これを目指して、杉七小、2030年、100年を迎えていただきたいというふうに考えております。 ◆脇坂たつや 委員  教育長御自身言葉で、ありがとうございました。今、新型コロナウイルス影響で卒業式もままならない状況下で、今年度義務教育を終える中学生や、また小学6年生にも励みになるお言葉だったんじゃないかなというふうに思います。ありがとうございます。  以上で終えます。 ○小川宗次郎 委員長  杉並区議会自由民主党質疑途中でありますが、本日の委員会はこれで閉じ、明日午前10時に委員会を開会いたします。  本日の委員会を閉じます。                           (午後 5時18分 閉会)...