杉並区議会 2020-03-12
令和 2年予算特別委員会−03月12日-08号
令和 2年予算特別
委員会−03月12日-08号令和 2年予算特別
委員会
目 次
委員会記録署名
委員の指名 ……………………………………………………………… 5
議案審査
議案第4号〜議案第18号、議案第25号、議案第30号〜議案第34号、議案第42号
一般会計歳出第5款・第7款に対する質疑応答
立憲民主党杉並区議団
山本あけみ
委員 …………………………………………………………………… 6
川野たかあき
委員 …………………………………………………………………15
ひわき 岳
委員 ……………………………………………………………………17
いのち・平和クラブ
奥田雅子
委員 ………………………………………………………………………26
そね文子
委員 ………………………………………………………………………33
けしば誠一
委員 ……………………………………………………………………38
自民・無所属・維新クラブ
藤本なおや
委員 ……………………………………………………………………49
松本みつひろ
委員 …………………………………………………………………55
小林ゆみ
委員 ………………………………………………………………………58
岩田いくま
委員 ……………………………………………………………………64
共に生きる杉並
木梨もりよし
委員 …………………………………………………………………69
杉並わくわく会議
松尾ゆり
委員 ………………………………………………………………………73
正理
の会
佐々木千夏
委員 ……………………………………………………………………78
杉並を耕す会
奥山たえこ
委員 ……………………………………………………………………80
無所属
堀部やすし
委員 ……………………………………………………………………88
美しい杉並
田中ゆうたろう
委員 ………………………………………………………………96
都政を革新する会
ほらぐちともこ
委員 ……………………………………………………………101
杉並区議会自由民主党
脇坂たつや
委員 …………………………………………………………………107
予算特別
委員会記録第8回
日 時 令和2年3月12日(木) 午前10時 〜 午後5時18分
場 所 第3・4
委員会室
出席
委員
(48名) 委 員 長 小 川 宗次郎 副
委員長 中 村 康 弘
委 員 佐々木 千 夏 委 員 ほらぐち ともこ
委 員 田 中 ゆうたろう 委 員 堀 部 やすし
委 員 松 尾 ゆ り 委 員 奥 山 たえこ
委 員 野 垣 あきこ 委 員 奥 田 雅 子
委 員 松 本 みつひろ 委 員 木 梨 もりよし
委 員 ひわき 岳 委 員 関 口 健太郎
委 員 川 野 たかあき 委 員 山 本 ひろ子
委 員 わたなべ 友 貴 委 員 國 崎 たかし
委 員 矢 口 やすゆき 委 員 松 浦 威 明
委 員 酒 井 まさえ 委 員 山 田 耕 平
委 員 そ ね 文 子 委 員 小 林 ゆ み
委 員 藤 本 なおや 委 員 山 本 あけみ
委 員 北 明 範 委 員 川原口 宏 之
委 員 大 泉 やすまさ 委 員 井 原 太 一
委 員 大和田 伸 委 員 今 井 ひろし
委 員 浅 井 くにお 委 員 金 子 けんたろう
委 員 富 田 た く 委 員 くすやま 美 紀
委 員 けしば 誠 一 委 員 新 城 せつこ
委 員 岩 田 いくま 委 員 太 田 哲 二
委 員 大 槻 城 一 委 員 渡 辺 富士雄
委 員(副議長) 委 員 安 斉 あきら
島 田 敏 光
委 員 脇 坂 たつや 委 員 吉 田 あ い
委 員 大 熊 昌 巳 委 員(議 長)
井 口 かづ子
欠席
委員 (なし)
出席説明員 区長 田 中 良 副区長 宇賀神 雅 彦
副区長 吉 田 順 之 教育長 井 出 隆 安
代表監査
委員 上 原 和 義 政策経営部長 関 谷 隆
施設再編・
整備担当部長事業調整 企画課長事務取扱政策経営部参事
担当部長情報・行革担当部長 伊 藤 宗 敏
喜多川 和 美
施設再編・整備担当課長
事業調整担当課長鉄道立体担当課長
福 本 弘 安 藤 武 彦
財政課長 中 辻 司 総務部長 白 垣 学
総務課長 寺 井 茂 樹
政策法務担当課長高 倉 智 史
区民生活部長 渡 辺 幸 一 区民生活部
管理課長事務取扱区民
生活部参事
齋 木 雅 之
文化・
交流課長事務取扱区民 産業振興センター次長
生活部参事 馬 場 誠 一
幸 内 正 治
保健福祉部長 森 雅 之 子ども家庭部長 徳 嵩 淳 一
都市整備部長 有 坂 幹 朗
まちづくり担当部長
茶 谷 晋太郎
土木担当部長 友 金 幸 浩 都市整備部
管理課長
高 山 靖
都市企画担当課長交通施策担当課長 住宅課長都市整備部副参事
山 川 浩 (久我山・
富士見丘地区まちづくり担当)
塚 田 千賀子
建築課長都市整備部副参事
市街地整備課長都市整備部副参事
(方南地区まちづくり担当) (荻窪地区まちづくり担当)
佐々木 孝 彦 花 岡 雅 博
拠点整備担当課長清 水 泰 弘 耐震・不燃化担当課長
伊 藤 克 郎
都市整備部副参事(特命事項担当) 土木
管理課長都市整備部副参事
(阿佐谷地区まちづくり担当) (高円寺地区まちづくり担当)
河 原 聡 土肥野 幸 利
都市整備部副参事(特命事項担当) 土木計画課長都市整備部副参事
浅 井 文 彦 (西荻地区まちづくり担当)
三 浦 純 悦
都市整備部副参事(用地調整担当) みどり公園課長 石 森 健
黒 田 康 弘
みどり施策担当課長都市整備部 杉並土木事務所長事務取扱都市
副参事(荻外荘担当) 整備部参事
星 野 剛 志 吉 野 稔
環境部長 齊 藤 俊 朗 会計課長 松 田 由 美
教育
委員会事務局次長
教育企画担当部長教育人事企画
田 中 哲 課長事務取扱
白 石 高 士
学校整備担当部長中 村 一 郎 生涯
学習担当部長中央図書館長
安 藤 利 貞
庶務課長事務取扱教育委員会 学務課長 村 野 貴 弘
事務局参事
都 筑 公 嗣
特別支援教育課長就学前教育支援 学校整備課長 渡 邊 秀 則
センター所長
正 富 富士夫
学校整備担当課長岡 部 義 雄 生涯
学習推進課長事務取扱
教育
委員会事務局参事
本 橋 宏 己
済美教育センター所長 済美教育センター統括指導主事
平 崎 一 美 古 林 香 苗
済美教育センター統括指導主事 教育相談担当課長宮 脇 隆
東 口 孝 正
中央図書館次長 加 藤 貴 幸
事務局職員 事務局長 佐 野 宗 昭 事務局次長 植 田 敏 郎
議事係長 蓑 輪 悦 男 担当書記 十 亀 倫 行
担当書記 渡 辺 美由紀 担当書記 高 橋 知 久
担当書記 高 野 貢 志 担当書記 三 井 真太郎
担当書記 田 邉 由 衣
会議に付した事件
付託事項審査
議案審査
議案第4号 杉並区
基本構想審議会条例
議案第5号 杉並区
行政財産使用料条例の一部を改正する条例
議案第6号 杉並区
行政財産使用料条例等の一部を改正する条例
議案第7号 杉並区職員
の特殊勤務手当に関する条例
の一部を改正する条例
議案第8号 杉並区公契約条例
議案第9号 杉並区事務手数料条例
の一部を改正する条例
議案第10号
杉並区立コミュニティふらっと条例
議案第11号 杉並区災害弔慰金
の支給等に関する条例
の一部を改正する条例
議案第12号 杉並区立保育所及び
小規模保育事業所条例の一部を改正する条例
議案第13号 杉並区営住宅条例
の一部を改正する条例
議案第14号 杉並区
森林環境譲与税基金条例
議案第15号 杉並区
教育振興基本計画審議会条例
議案第16号
杉並区立学校施設使用料条例の一部を改正する条例
議案第17号
杉並区立図書館条例の一部を改正する条例
議案第18号 杉並区
選挙長等
の報酬及び費用弁償に関する条例
の一部を改正する条例
議案第25号 東京都
後期高齢者医療広域連合規約の変更について
議案第30号 令和2年度杉並区一般会計予算
議案第31号 令和2年度杉並区
国民健康保険事業会計予算
議案第32号 令和2年度杉並区用地会計予算
議案第33号 令和2年度杉並区
介護保険事業会計予算
議案第34号 令和2年度杉並区
後期高齢者医療事業会計予算
議案第42号 杉並区国民健康保険条例
の一部を改正する条例
一般会計歳出第5款・第7款……………………………………………質疑応答
(午前10時 開会)
○小川宗次郎
委員長 ただいまから予算特別
委員会を開会いたします。
《
委員会記録署名
委員の指名》
○小川宗次郎
委員長 初めに、本日
の委員会記録署名
委員を御指名いたします。山田耕平
委員にお願いをいたします。
《議案審査》
議案第 4 号 杉並区
基本構想審議会条例
議案第 5 号 杉並区
行政財産使用料条例の一部を改正する条例
議案第 6 号 杉並区
行政財産使用料条例等の一部を改正する条例
議案第 7 号 杉並区職員
の特殊勤務手当に関する条例
の一部を改正する条例
議案第 8 号 杉並区公契約条例
議案第 9 号 杉並区事務手数料条例
の一部を改正する条例
議案第10号
杉並区立コミュニティふらっと条例
議案第11号 杉並区災害弔慰金
の支給等に関する条例
の一部を改正する条例
議案第12号 杉並区立保育所及び
小規模保育事業所条例の一部を改正する条例
議案第13号 杉並区営住宅条例
の一部を改正する条例
議案第14号 杉並区
森林環境譲与税基金条例
議案第15号 杉並区
教育振興基本計画審議会条例
議案第16号
杉並区立学校施設使用料条例の一部を改正する条例
議案第17号
杉並区立図書館条例の一部を改正する条例
議案第18号 杉並区
選挙長等
の報酬及び費用弁償に関する条例
の一部を改正する条例
議案第25号 東京都
後期高齢者医療広域連合規約の変更について
議案第30号 令和2年度杉並区一般会計予算
議案第31号 令和2年度杉並区
国民健康保険事業会計予算
議案第32号 令和2年度杉並区用地会計予算
議案第33号 令和2年度杉並区
介護保険事業会計予算
議案第34号 令和2年度杉並区
後期高齢者医療事業会計予算
議案第42号 杉並区国民健康保険条例
の一部を改正する条例
一般会計歳出第5款・第7款に対する質疑応答
○小川宗次郎
委員長 これより一般会計歳出第5款都市整備費、第7款教育費に対する質疑に入ります。
なお、質問は審査区分に従ってされますよう、また、理事者
の答弁は迅速かつ簡潔にしていただきますよう、お願いをいたします。
それでは、山本あけみ
委員、質問項目をお知らせください。
◆山本あけみ
委員 高井戸公園について、まちづくりについて。使います資料は、区政経営計画書、予算書、そして「広報すぎなみ」です。
まず、高井戸公園についてお尋ねをいたします。
高井戸公園
の整備
の現状、名称決定に関して、現状はいかがか。
◎みどり公園課長 現在、現地は、公園
の北東部分について工事が行われているところでございます。その部分につきましては、来年度開園を予定しているところでございます。
名称につきましては、都立高井戸公園で決定されたということでございます。
◆山本あけみ
委員 名称決定まで
の経緯を教えてください。
◎みどり公園課長 名称
の決定につきましては、東京都より9月2日付で、名前を都立高井戸公園ということにしたいということで杉並区宛てに意見
の照会があったところでございます。それを受けまして、9月20日に区から都に対しまして、名称については異議がない、ただし、名称
の決定に当たっては、地域
の住民
の方に対して十分な説明をするようにというただし書を添えまして回答したところでございます。その後、東京都において、11月22日に名称
の告示がされたところでございます。
◆山本あけみ
委員 今お話にありました9月2日から20日まで
の区
の動きを教えてください。
◎みどり公園課長 東京都から照会
のありました高井戸公園という名前につきまして、その妥当性といいますか、その名前がよいかどうかということで内部で検討したものでございます。
◆山本あけみ
委員 内部
の検討状況を教えてください。
◎みどり公園課長 都市整備部、関係する所管と検討したところでございます。
◆山本あけみ
委員 9月20日に東京都
のほうに、異議がない、地域
の住民へは説明をしてほしいということを申し添えて御返答申し上げたということなんですが、都ではその後説明をされているでしょうか。
◎みどり公園課長 9月20日以降、東京都
のほうで、地域については特に説明はしていないかと思います。
◆山本あけみ
委員 説明はしていないこと、大変残念でございます。
地域に愛される公園を目指してほしいと、これまでも私も提言をしてまいりました。その後、都からも何も、名称に関して決定をしたという地域に対して
の説明がありません。こういう都立公園
の進捗、なかなか見えづらいところです。しかしながら、生活に大きく影響してきます。地域へ
の工事説明会ではなく、しっかりとした、優先整備区域に指定されたなど、事業説明会を求めますが、区はいかがでしょうか。
◎みどり公園課長 高井戸公園につきましては、御存じ
のとおり都立公園ということでございますので、
委員のお話につきましては、東京都
の所管
の部署
のほうに申し伝えます。
◆山本あけみ
委員 しっかりとお願いいたします。
次に、まちづくりについてお尋ねをいたします。
杉並区
まちづくり基本方針、略称都市マス
の中では、質
の高い住宅都市として発展していくため
の道筋を描いています。改めて、現基本計画を取りまとめた時代的な背景と当時
の目標、現時点で
の取組
の成果をどう捉えているか。
◎都市企画担当課長 現基本方針改定
の特徴といたしましては、東日本大震災
の教訓を生かし、災害に強いまちづくりを第一
の課題として捉えたものでございます。
その目標として、建物
の耐震化や不燃化、狭隘道路
の拡幅整備、都市計画道路
の整備などをより強力に進めるものとし、実行計画においても目標数値
の拡大などを行い、現在は、目標達成に向け、着実に進めているところでございます。
◆山本あけみ
委員 しっかりと実行計画で目標を確認しながら進めているということでございます。また、現基本計画を振り返りながら今後も進めていかれるんだと思いますが、具体的に伺ってまいります。
まず、当区が取組を進めている地区計画について、予算書239ページにある地区整備計画に関して、来年度はどのような事業を予定しているか。地区計画
の相談・指導で予算取りがされているが、詳しい内容は。
◎市街地整備課長 まず、放射5号線周辺地区計画や、3月に策定しました阿佐ヶ谷駅北東地区計画をはじめ、地区計画
の適切な運用を図るため、普及啓発や調査研究を行ってまいりたいと考えております。
地区計画
の相談・指導
の計上ですけれども、これは例年計上しておりますが、建て替え相談や指導に関わる事務経費でございます。
◆山本あけみ
委員 そうですね。地区計画、決まっておしまいではなくて、やはり地域に、それから疑問を持つ方がいらっしゃる、そういった対応もしてくださっているということ、確認をいたしました。
これまで
の区内
の策定状況と、住民
の発意による地区計画策定はあった
のか、確認をします。
◎市街地整備課長 地区計画
の策定状況でございますけれども、沿道地区計画を含め、3月に策定しました阿佐ヶ谷駅北東地区も含めますと、計12地区となっております。
これまで
の取組でございますけれども、区では昭和50年代から、蚕糸、気象研
の地区以降、宮前2丁目地区、
大田黒公園地区周辺において、住民参画を得ながら、地区計画制度を活用したまちづくりを進めてまいりました。その後、平成20年にまちづくり条例を改正し、協議会など
の住民発意によるまちづくり
の取組がより充実されたところでございます。
今後も関係課と連携を図りながら、住民発意
の地区計画につながるよう、地域におけるまちづくり
の動きを注視し、取り組んでまいります。
◆山本あけみ
委員 住民発意による地区計画というものは大変難しいと思います。住民に情報提供して区
の課題を共有してもらう、その上で、自分たちで何ができるかという視点に立ってもらうこと、重要だと思っております。
既存
の住宅街をよりよいものにしていくためには、しかしながら、こういった住民
の発意に基づく、自主的に地区計画
の策定が活発に行われていく必要があると考えています。当区では、まちづくりに関して助成金を出し、活発な取組を後押ししています。今後は、こういったまちづくり
の活動から具体的な地区計画へ
の取組が出てくるよう、より一層
の後押し、お願いをいたします。区民が主体的にまちづくりを考えていくということが重要だということを申し伝えておきます。お願いいたします。
次に、空き家対策について。
区政経営計画書111ページには、「所有者不明土地
の空家等に対する相続財産
管理人制度
の活用」とありますが、その内容と予算額、算出根拠は何か。
◎住宅課長 相続財産
管理人制度についてでございますが、土地建物
の所有者死亡後に、相続人が不存在
のため、誰も
管理する人がいないために
管理不全となっている空き家について、区長が家庭裁判所に相続財産
管理人
の選任を申し立てるものです。申立てが認められれば、家庭裁判所が
管理人を選任いたします。選任された
管理人は、相続財産
の管理、調査、処分を行えるというものですので、その
管理人に空き家
の適切な
管理を行ってもらい、課題解決を図ろうというものです。
予算額は400万余で、その根拠は、申立て時に家庭裁判所に予納すると考えられる金額と、その手続に関わる収入印紙等で、4件分を計上しております。
◆山本あけみ
委員 こういった問題はどんどん多くなってくると思いますが、この4件という
のは、区内
の需要に対してどういう目算といいますか、これまでに何件ぐらいそういう相談があって、今後こういう事業に4件ぐらいつながっていくという御判断をされたと思いますが、その辺り、背景を教えてください。
◎住宅課長 現在、相談があって、相続財産
管理人制度を使える
のではないかと想定されているものは3件ございます。あと1件については、これからあるかもしれないというところを予想して計上しております。
◆山本あけみ
委員 予算が今回執行された場合には、こういった困った方、既に3件いるということを確認しました。区
の迅速な御対応を求めておきます。
また、この4件を超えて、これは個人的なお願いになりますが、空き家で困っている、
管理もされていないというところ、例えば隣にあった場合には、空き巣
の被害だとか、火をつけられるんじゃないかとか、生活に身近な危機感を感じながら過ごしている区民
の方もいらっしゃるんだと思います。予算額を例えば超えたとしても、柔軟な対応をお願いしたいと思っております。
次
の質問です。防災
のまちづくりに関して。
予算書241ページ
の新重点地区
の不燃化促進で、3,300万円余
の予算が計上されています。主な内容は何か、新重点地区とはどこか。
◎耐震・不燃化担当課長 新重点地区でございますけれども、こちらは、地震被害シミュレーション
の結果、延焼被害
の拡大が想定される地区
のことでございます。具体的には、堀ノ内2丁目、3丁目、成田東1丁目、2丁目などがございます。
これら
の地区では、平成30年度から建築物不燃化助成を開始いたしまして、不燃化に努めているところでございますが、予算は、この不燃化助成に係る経費を計上したものでございます。
◆山本あけみ
委員 重点地区ということで、住んでいる方が、自分
のところは重点地区なんだよということをまず知ることも重要だと思っております。予算
の細かい使い道までは私もはかりかねるところですが、住民を巻き込んで
の事業と育っていくよう願っております。
防災
のまちづくりに関して、これまでも区
の粘り強い取組が続いていること、大変評価をし、感謝をするところです。これまでにも提言をしてきました事前復興、この取組に関しても検討が進むことを願っていますが、まずは、この事前復興とは何か。現在
の取組はどうか。
◎都市企画担当課長 お尋ね
の事前復興につきましては、大規模な災害を受けた市街地
の復興に際しまして、あらかじめ被災前に、必要となる対応策を講じることによりまして、復興
の際に発生する課題解決をいかに負担を軽減するかなど、復興に関わる地域
の合意形成を図るため
の取組と考えてございます。
区では平成30年に杉並区被災市街地復興整備条例を策定し、来年度、令和2年度に、同条例
の趣旨を広く区民
の皆様などに周知するため、チラシを作成し、配布するものと考えてございます。
◆山本あけみ
委員 条例が30年にできたということで、私も改めて勉強させていただいたんですが、この中で、復興
の理念、区
の責務、区民及び事業者
の責務、改めてお伺いをします。
◎都市企画担当課長 区
の責務といたしましては、あらかじめ復興する場所を策定し、また、地域
の皆様とともにそこ
の計画を策定していく。また、発災した後におきましては、一定
の建築制限が課されるなど
の義務があるということでございます。
◆山本あけみ
委員 区民にも義務があるという条例でございます。こういった条例
の場合、それぞれ
の方
の御努力をいただかなくては、こういうものは本当に実現をしていかないんだと思います。この条例は本当にありがたいと思っております。取組が進むこと、区民周知が本年から進むということを注視してまいりますが、しかしながら、合意形成というものにたどり着くまで、本当に難しい道のりだというふうに考えています。
現在区では、今ある建物
の不燃化や計画道路
の整備などを進めてきました。以前、私ども、視察で兵庫県西宮市に行きました。阪神・淡路大震災
の被災地復興に関してお話を伺う機会がありました。震災でまちが壊滅的だった状況から、いち早く公的な助成を受けながら復興ができた
のは、計画を既に震災前に策定していたことが大きかったということを学びました。
なぜそういった計画があったかというと、まちをつくり直すため
の計画、震災が起きるなんてことは誰も分からなかったわけなんですけれども、よりよいまちをつくり直していくというため
の計画が、結果として、事前復興という計画としてそのまま活用できたということでございます。そういうことがあってから、多分、事前復興という言葉ができてきた
のだろうと思います。
また、東日本大震災で被災され、復興
のまちづくりを現在進めている方
のお話では、震災後
の混乱した時期に復興計画をまとめる
のは至難
の業であって、被災地となる前に計画を進めていくことはできたはず、平時
のそういった取組が復興後
のスピードに大きく影響していくとありました。
当区におきましても、事前復興
の有効性とは何か、当区で
の実現可能性とはどういったものかといった検討が、それこそ区民を巻き込んで進んでいくように要望をしておきます。
震災に関しては、9年ということで、東日本大震災からもう9年もたったんだなということを思いますが、都市マスができてからどのように杉並
のまちが災害に強くなってきた
のか、そのことをやはり区
の方々、予算もつけていただいて、シミュレーションもされて、大変努力をしていることを身近で感じておりますが、一方で、どれだけそれを区民が感じているかというところはなかなか難しい
のだなと思います。
木密、木密と言って問題点を共有されてきたところでございますが、では、震災後、果たして木密をそのまま造り替えていく
のか、もう一度木密を造っていく
のか、このことに対しては、誰しもが疑問を持つところだと思います。そういったところ、様々な例え話であるとか事例ですとか、そういうことを区民に提供していただきながら、区民を巻き込んで
の活動となっていくよう願っております。
次
の質問です。まち
のバリアフリーについて。予算書239ページ。
都市マスでは、全て
の人が使いやすいように、建築物、製品、環境及び制度やサービスをあらかじめデザインする、世界標準であるユニバーサルデザイン
の考え方に基づき基盤整備を進めていくことが不可欠としています。
本予算案にもユニバーサルデザイン
のまちづくり推進が掲げられていますが、この内容は何か。
◎交通施策担当課長 私、交通施策担当課長も兼務しておりますので、私から答弁させていただきます。
バリアフリー
の推進につきましては、誰もがどこでも自由に暮らしやすいまちづくり
の実現を目指して、面的かつ一体に区内全域
のバリアフリー化を進めていくというものでございます。
◆山本あけみ
委員 例えばどういう観点で事業を進めているんでしょうか。
◎交通施策担当課長 観点と申しますと、目
の御不自由な方には、利用される経路に点字ブロックを設置するとかいうものでございます。
具体的な取組といたしましては、バリアフリー法に基づきまして、重点整備地区を設置しております。第1回目は高円寺地区、現在は方南町、そこで点字や音声式信号機、また、方南町ではエレベーター
の設置など、そういう取組を行ってございます。
◆山本あけみ
委員 都市マスでは、「まちづくり計画などと連携したバリアフリー化
の推進」が掲げられています。今御説明にもあった高円寺ですとか方南町だと思いますが、「まちづくりに取り組んでいる地区について、まちづくり計画に位置付ける基盤整備などと連携しながら、地区全体
のバリアフリー化を進め、誰もが移動しやすく、暮らしやすいまちづくりを効果的に推進」とあります。難しい課題とは考えますが、来年度
の具体的な取組があれば教えてください。
◎交通施策担当課長 まちづくり
の具体的な動きと
の連携につきましては、常にこちらは、段差解消とかそういうものに努めているところでございます。また、来年度
の取組につきましては、区内
のバリアフリー推進
のために、障害者団体や町会、商店街
の皆様方と意見交換を行う杉並区バリアフリー推進連絡会を開催するとともに、歩行者誰もが円滑に利用できる歩行空間を確保するため、視覚障害者誘導表示など、これは点字ブロックでございますが、優先的に整備する路線や整備手法を整理するなど行ってまいりたいと思っております。
◆山本あけみ
委員 今、2つ
の地区
のバリアフリーを目指して具体的に進んでいるということでございましたが、特定
の地区ごと
のバリアフリーを進めることも重要だと考えますが、全区的な課題、今お話にありました障害
の方たちにお話を伺って、歩行者目線として、誰もが歩きやすい道を造っていくということも、そういうものに含まれると思うんですが、例えば学校や大規模なマンションなど、大規模敷地開発
の計画時には、敷地内通路と道路面と
の段差がどのくらいあればバリアフリーとして認定をされる
のか。それは、道路
の幅によっても違いますし、通行量によっても違うと思います。もちろん、所有区分によっても違うと思います。そういった細かな計らいをしていく必要があると思っております。
そういったことをしていくためには、地区ごと
の取組をモデルケースとしながら、あらかじめ区で統一した考えを基に全て
の建築計画が進んでいくことで、まち
のバリアフリーに資するような全区的な取組に関しても進めていかれるよう要望しておきますが、御見解があれば伺いたいと思います。
◎交通施策担当課長
委員御指摘
のとおりでございます。やはり敷地内通路から、こちらは事前協議等を行いまして、段差2センチとかフラットとかになるように協議をしているところでございます。常にバリアフリー
の観点、ユニバーサルデザイン
の観点を持ちつつ、まちづくりを進めていきたいと存じ上げます。
◆山本あけみ
委員 まち
のバリアフリーというんでしょうかね、本当に難しい課題だと思いますが、例えば自転車で通っていたとしても、道路
の途中までは敷地内通路があるけれども、またここで壁があって、道路
のほうに出てしまわなければいけないので、本当にまちまちな道路形成になってしまっていて、全体的に進めていくためには、モデルケースを中心にして、全区的に進めていくにはどういう統一基準をつくればいいんだろう、これを考える
のはやはり区でしかないと思います。積極的な取組を要望しておきます。
次に、緑を増やすについてですが、区内
のこれまで
の緑被率
の推移と今後
の予測はどうか。
◎みどり施策担当課長 緑被率につきましては、5年前に行っているみどり
の実態調査によって求めております。第1回目は昭和47年、このときは杉並区
の緑被率は24.02%でございました。その後、道路整備ですとか宅地開発に伴い、徐々に年々減少して、平成9年には17.59%まで減少いたしました。その後、緑化助成など緑施策
の取組もあって、徐々に今回復をしてきております。平成29年、直近
のみどり
の実態調査では21.77%まで戻ってきております。区制100年
の2032年までには、調査を開始した当時
の25%を目標に、現在事業を進めているところでございます。
◆山本あけみ
委員 予算書257ページでは、緑に関して、育てる、創る、守るという観点に分けて予算取りがされています。この具体策は何か。
◎みどり施策担当課長 緑
の施策は、
委員御指摘
のとおり、大きく3つ
の施策事業で展開しております。
まず、「みどりを育てる」ですが、こちらは、公園
の花壇
の花
の植え替えなどをボランティア
の方がしております。こういったボランティア団体
の活動
の支援事業でございます。
続いて、「みどりを創る」事業でございますが、こちらは、建築に伴う緑化計画ですとか緑化
の助成、こういったことを行っている事業でございます。
最後に、「みどりを守る」、こちらは、既存
の民間
の樹木、保護樹木ですとか保護樹林、あとは農地関係、生産緑地、こういったことを行っている事業でございます。
◆山本あけみ
委員 今御答弁にありました緑化計画と助成ということで予算取りがされているようなんですが、この計画というか、やっていこうと始まった
のはいつ頃でしょうか。どれくらいたっていますか。
◎みどり施策担当課長 正確な年度はちょっと今分からないんですが、みどり
の条例に基づいて行っておるんですが、大きく改正された
のが平成18年でございます。それから今
の緑化
の助成制度などを行っているところでございます。
◆山本あけみ
委員 18年ということですね。
この緑化計画というものも個人
の財産に関わるところでございます。宅地
の造成が進んで、建て売り住宅が増えていくときに、年度をまたいで、その前は緑化
の計画がなくてもよかったものが、その後、計画が進んでいるところではこの助成が出ているんだなということを、まちを見ながら感じているところなんですが、しかしながら、緑化計画で、個人
の財産として緑を植えたということ、
管理をしていく
のはまさしく個人なんですけれども、そういったことを見ていますと、やっぱり難しく感じる御家庭もあるんだなと。伸び放題
のところをカットする
のも大変ですし、そんなところを感じますが、この計画自体、どういった形で見守りをしていただいているでしょうか。
◎みどり施策担当課長 御指摘
のとおり、個人
のお宅
の緑
の管理は、非常に厳しいところもあることを理解しております。今、具体的には維持に関する助成など
の制度はございませんので、今後研究などできればよいかなというふうには考えてございます。
◆山本あけみ
委員 ぜひお願いをいたします。やはり
管理のしやすいものであるとか、杉並という土地に合った緑化というものが進んでいく、せっかくある計画ですから、いい形で個人
の財産となっていくような誘導策みたいなものも必要であろうと思っています。
区内
の緑を守るという観点は重要ですが、今後緑被率が、生産緑地
のこともあって減っていくということが予測をされております。育て、創るという観点で
の取組がますます重要となってくると考えています。
目標値があるということですので、心強いところですが、先日、地域に愛されてきた久我山会館
の桜が、老朽化により、3本、危険性があるということで、大変残念なことに伐採となりました。今後も同様なことが発生していく
のだろうと考えています。建物が老朽化で更新
の時期を迎える
のと同時に、街路樹ですとか、そういったときに植えた木が老朽化していく
のだろうと思います。伐採はやむなしとしても、伐採と同時に、次
の世代にも緑を残していけるよう、新しい木を植えることも計画していってほしいと考えております。
区では、次期基本構想
の策定に向けて
の検討
の時期となってまいりました。今後順次、
まちづくり基本方針や景観計画などを取りまとめていかれることと思います。次期
のまちづくり基本方針、少し先
のことですが、主に3点要望しておきます。
まず、町並み
の誘導策に関して。土地利用現況調査結果
の分析を見ますと、建物
の全棟数は増加しており、1棟当たり
の平均敷地面積は減少傾向にあるとしています。平成13年から29年には85%に縮小されています。また、最低敷地面積は最も低い面積で60平米とありますが、今後杉並区において、敷地面積
の細分化を防いで、建て詰まり
の抑制に努める必要がある
のかといった検討は必要だと思っております。
また、戸建て住宅
の建蔽率、容積率
の利用率というものを見ていましても、若干増えているということで心強いところなんですが、しかしながら一方で、環8など
の大型幹線道路沿いに小さな敷地があったり、やはり誘導策というものが必要であろうと思います。
低炭素、省エネ
のまちづくりに関しても触れていただきたい。
そして、それらを統合して、業界内では認定都市プランナーというものが育成されつつあるんですが、まちづくりというものは観点が本当に様々あります。阿佐谷
の北東地区においても、様々な観点を統合してよりより計画にしていく、それはやはり専門性、しっかりとした知識
のある専門家が必要であろうと思っております。今後において、そういった専門家を区内でもしっかりと育てていく。庁舎内においてもそうですし、外部
のスタッフとしても、まちをつくっていくこと
の専門家を育てていくということが大変重要だと思っておりますので、取組を要望いたしまして、私
の質問を終わります。
○小川宗次郎
委員長 それでは、川野たかあき
委員、質問項目をお願いいたします。
◆川野たかあき
委員 学校建築について。資料は特にありません。
来年度に盛り込まれました学校施設整備と改築はどういったものがある
のか。また、現状、取組状況をお伺いいたします。
◎学校整備課長 来年度におきましては、富士見丘小、富士見丘中及び杉並第二小学校については実施設計を行う。中瀬中につきましては、検討を開始しています。基本設計を行う。また、さらに高円寺学園は校庭整備、そういったものを予定しているところでございます。
◆川野たかあき
委員 学校建築といえば、もちろん教育環境
の整備ということになると思うんですが、それだけではなくて、その規模や役割から、区政に与える影響も大きくて、地域における1つ
の大きな公共施設という見方もできるかと思いますが、区
のお考えはどうでしょうか。
◎学校整備課長 今
委員から御指摘あったとおり、学校はその地域で最大級
の公共機関、公共施設ということでございます。また、会議室だとか体育館、校庭なども地域に開放しておりまして、地域におきましても貴重なコミュニティー施設、そういった性格も有している施設だというふうに思っております。
杉並区
の教育ビジョンにおきましては、当然その点を踏まえて、「地域と共に歩む『新たな公共空間』として
の教育基盤」を整えるということで定義づけて、そのことを踏まえながら学校整備を行う、そんなことでやっているところでございます。
◆川野たかあき
委員 本定例会
の文教
委員会で審議された区内建築士団体から
の陳情にもありましたけれども、区立
の小中学校
の施設設計に当たりましては、まず第1には、子供たち
の暮らし
の場、教育
の場として
の心地
のよさ、そして、省エネ性能ですとか安全・安心へ
の配慮、また緑豊かな施設造り、それから、周辺を含めたまちづくりなどに配慮しながら進めていく必要があるだろうと考えますけれども、区
の御見解、先ほどとかぶる部分もあると思いますが、お願いします。
◎学校整備課長 学校整備に当たりましては、子供たち
の安全・安心、教育
の場としてふさわしい良好な教育環境を確保していくという
のは当然でございますが、それ以外
の、今お話に出たような地域、そしてまちづくり、緑だとか省エネルギーだとか、そういったいろんなものを盛り込んで配慮していく、これは非常に大事なことだ、そういったことで認識しているところでございます。
◆川野たかあき
委員 文教
委員会
の質疑
の中で、これまで統合校に関しては、どのように統合していくか
の議論は十分してきたものの、どういう学校建築でそれを実現していく
のかという、建築士を交えて
の早い段階で
の議論がなかったという区
の御答弁があったかと思います。しかし、この2つ
の議論という
のは本来は不可分でありまして、別々
の議論をつなぎ合わせるということではなく、要望と解決策を探りながら行ったり来たりと繰り返して、充実した議論
の場が必要な
のではないかなと素人ながらに考えているわけであります。
学校を建築する際は、区は学校建築検討懇談会を開催されまして、熟議
の場を設けているということは存じておりますし、評価もしておりますが、施設
の条件がある程度確定してしまってから検討懇談会ということになりますと、議論
の範囲が限られてしまう
のではないかなという危惧をするところでもあります。
例えば、敷地
のどこにどのように建てる
のが最適である
のかですとか、近隣と学校建築物と
の関係性など、検討懇談会で議論を進めていく前に道筋を立てておかなければならない項目という
のが多々あるかと思うんですけれども、懇談会
の前段階というんでしょうか、その段階から、専門家である建築士や保護者及び学校関係者、周辺
の住民等、各方面から
の意見を踏まえて熟慮
の場をつくる必要があると考える
のですが、いかがでしょうか。もしくは、そもそも懇談会を前倒しといいますか、前に持ってきて、懇談会
の中でそういった議論を併せて行っていくということ
のほうが分かりやすい
のかもしれませんが、いかがでしょうか、御見解を伺います。
◎学校整備課長 今
委員御指摘をいただきましたとおり、統合した学校、杉並和泉学園だとか高円寺学園につきましては、確かに、統合に関する議論を最初に行うということで、先行してそういった形で進めました。その後、設計委託
の業者が決まる、その段階で設計業者にも参加していただいて、懇談会
の各
委員から出た意見をまとめて、基本設計なりその先
の実施設計に進んでいった、そういった経緯がございました。ということで、統合校については、建築
のいわゆる専門とされるような方がいなかったということはございました。
しかしながら、それ以外
の学校建築
の懇談会については、そういった専門
の人たちについても参加していただいて、改築
の基本方針なり学校
の配置、平面
の細かい内容
のものにつきましては、幅広い御検討を皆さん
の意見をいただきながら行ってきた、そういう経緯がございます。
今後は、今
の御指摘も踏まえて、文教
委員会
の中でも御答弁している部分もございますけれども、全て
の学校建築に関しては、懇談会
の中で、最初から建築
の専門家にも御参加いただいて議論をした後に、きちんと具体的な設計に進めていく、そういうふうに考えているところでございます。
◆川野たかあき
委員 ぜひよろしくお願いをいたします。
学校建築は周辺に与える影響が大きいことから、改築や跡地活用など、周知に努めて、区民意見
の聴取に努めるとともに、決定まで
のプロセスが多く
の区民に理解が得られるように、これまで以上
の工夫をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。最後に伺いまして、私
の質問を終わります。
◎学校整備課長 先ほど答弁した中に一部重複しているところもございますけれども、やはり地域最大
の公共施設だということを念頭に置きまして、学校建築に当たっては、様々な方に参加していただいた懇談会を通じて計画を具体化していく。さらに、その途中途中で、きちんと地域
の方、また保護者
の方にも御案内といいますか、情報提供する中で、広く区民
の御理解なりを得る、そんなことに努めていくということを踏まえて、懇談会
の在り方についても引き続き工夫していきたい、そういうふうに思っております。
○小川宗次郎
委員長 それでは、ひわき岳
委員、質問項目をお願いいたします。
◆ひわき岳
委員 都市計画道路。使う資料は、区政経営計画書と、都市計画道路補助132号線
の交通量と、都市計画道路補助132号線ニュース。もう1点質問が、学校、図書館における新型コロナウイルス対応について。こちらは、資料は使いません。
都市計画道路が決定した
のはいつでしょうか。途中変更も行われておりますが、併せて確認します。
◎土木計画課長 昭和22年に都市計画決定しております。その後、昭和41年に都市計画変更をしてございます。
◆ひわき岳
委員 都市計画法には、都市計画決定
の際、住民や利害関係者
の意見を聞くために、公聴会や意見提出、都市計画審議会など
の手続が設けられていますが、都市計画道路決定
の際には、こうした手続は行われた
のでしょうか。
◎土木計画課長 都市計画決定は、国
のほうで都市計画決定を行ってございます。計画決定に至る過程につきましては、法にのっとって手続を進めているというふうに聞いてございます。
◆ひわき岳
委員 補助132号線、133号線、227号線などが都市計画道路
の第四次優先整備路線に指定されていますが、いつ、誰によって決定された
のでしょうか。
◎土木計画課長 都市計画道路
の第四次事業化計画につきましては、東京都及び特別区、あと26市2町という合同で計画を策定してございます。132号線とか227号線などは区施行となっておりまして、区
のほうで選定をしてございます。
◆ひわき岳
委員 いつですか。
◎土木計画課長 策定した
のは平成28年3月でございます。
◆ひわき岳
委員 決定に際して、どのような手続が取られた
のでしょうか。住民意見
の聴取は行われた
のでしょうか。
◎土木計画課長 策定に関しましては、途中、中間
のまとめ、また基本方針
の案、それぞれにおいてパブリックコメントなどを行いまして意見を聞いてございます。
◆ひわき岳
委員 その際、補助132号線についてはどういった意見が寄せられた
のでしょうか。
◎土木計画課長 この計画に関して、どういった目的で、どのような必要性がある
のかとか、そういった必要性等について多く寄せられてございます。
◆ひわき岳
委員 目的がなかなか伝わっていないというか、そういう状況な
のかなとも思います。
昭和41年、およそ50年前につくられた道路計画が、つい4年前に事業化するということに違和感を感じる区民は多いようです。補助132号線は、どういった理由で優先整備路線に指定された
のでしょうか。
◎土木計画課長 132号線
の選定理由でございますけれども、大きな目的としましては、防災性
の向上ということと、あと、西荻駅が地域
の拠点というふうになっておりますので、アクセス
の向上を図るということ、拠点形成というふうに位置づけておりますけれども、そのような理由で選定してございます。
◆ひわき岳
委員 1月に補助132号線拡幅
の事業認可申請が都に出されていますが、この路線を拡幅することによって、防災、アクセス、その他どういったメリットがある
のでしょうか。
◎土木計画課長 その他
のメリットということですけれども、今回
の計画
の中では、道路拡幅ということになりますので、歩道
の拡幅も行われます。その歩道
の拡幅につきましては、無電柱化とか、バリアフリー化など図られますので、高齢者などが安心して歩けるようになるというような効果もございます。
◆ひわき岳
委員 歩行者
の安全面や防災について推進していっていただきたい
のでありますが、デメリットについてはいかがでしょうか。
◎土木計画課長 デメリットにつきましては、この工事に関しましては、工事中
の交通規制というものが伴います。また、工事期間もある程度かかりますので、そういった、課題という意味ではありますけれども、この事業に関することに関しましては、必要な事業と捉えておりますので、特にデメリットというものはございません。
◆ひわき岳
委員 デメリット、私
のほうでもう少し確認してみたいと思います。
都市計画道路補助132号線交通量データによりますと、拡幅後、交通量が増える予測です。青梅街道に近い点では、平成27年度、データによると5,666台だった
のですが、拡幅後、令和12年
の予想は幾らになりますか。
◎土木計画課長 青梅街道側でございますけれども、22年度が5,991台、27年度
の交通量が5,666台、推計では、9,925台というような推計になってございます。
◆ひわき岳
委員 道路が拡幅すると、およそ倍に近い台数
の交通量が増えていくということになると思います。
これに伴って、当然交通事故も増える可能性が出る
のではないかと思います。当該路線における平成31年度交通事故件数は7件でしたが、拡幅後についてはどのような予測をしていますか。
◎土木計画課長 先ほど推計を言いました青梅街道側
の交通量が増えるということに関しましては、将来、あそこですと、女子大通りとかが都市計画道路として拡幅された場合
の推計になってございます。あそこはちょうど交差点
のところでもございますので、そのような、車両がちょうど集中するところで増える予測にはなってございますけれども、本線につきましては、車線
の数は変更ございませんので、将来
の予測としましては、現状とそれほど変わる予測はしてございません。
◆ひわき岳
委員 拡幅する形であれば、自動車は当然スピードも上がりますし、交通量は、今
のデータよりも青梅街道
のところでは倍増しているということは、当然駅
のほうに流れる車も増えると思いますので、交通事故も増えていく
のが普通ではないかなと私は思います。
自動車が増え、そして速度も上がることによって起こるデメリットとして、もう一つ、地域コミュニティー
の分断という
のも挙げられます。カリフォルニア大学元教授
のダン・アップルヤード氏
の調査によると、自動車速度
の速い道に面して居住している住民は、そうでない道に面している住民に比べて、お互い
の顔をよく知らず、また交流も少ないという結果が出るそうです。道路拡幅により、コミュニティーが失われてしまう可能性があります。
また、西荻は個性的な商店が集積していますが、ある地権者
の方は、拡幅によって店を維持できなくなるというふうにおっしゃっています。転出する方が出てくれば、今まで
のコミュニティーとまち
の雰囲気は当然失われる
のではないでしょうか。
改めて伺いますが、区として、補助132号線
の拡幅における住民と
の合意形成に関して、どのような取組をしてきた
のでしょうか。
◎土木計画課長 この計画につきましては、現在、第四次事業化計画で進めておりますけれども、その前
の第三次事業化計画から優先整備路線に位置づけられております。そういった中で、これまで、平成19年から説明会などを開催し、また、地域
の皆様にオープンハウスとかそういったお知らせをしまして、事業
の必要性とか目的などを丁寧にお伝えしてきたところです。
◎都市整備部長 私も区役所に35年前に入って、そのとき、この地域
の出張所で勤務をしています。そのときからこの132号線については、悲願とする方たちも大勢いらっしゃいます。
道路が、先ほど言ったように、拡幅するということで、車線が増えるわけではございません。私も、今もこの地域に住んでいますけれども、ここ
のところが、道路が拡幅することによって自転車
の幅が広がり、また、歩道が広がることによって見渡しがよくなるんですね。自転車で生活道路を走っているときは、善福寺川
のほうを下っていくときに、その次は上りになります。ですから、本当に冷や冷やしながらそこを、目をつぶるような気持ちで走っていますけれども、今度132号線が広がることによって視野が広まってまいります。
また、歩道部分も、私も今までずっと見てきていますけれども、白杖をついている方たちがどれだけ不便をしているか。これは障害者
の団体
の方たちからもお話を伺っていますので、そういった点もよく視野に入れてお考えいただきたい、御理解いただきたいと思います。
◆ひわき岳
委員 先ほど申し上げましたバリアフリーなど
の取組は進めるべきだと思いますが、一方でデメリットもあるというふうにお話をさせていただきました。
住民と
の合意形成
の話ですけれども、告知という
のは、誰に対してどのように行われたんでしょうか。
◎土木計画課長 まず、測量とか
の説明会
の開催時には、地権者
の方に郵送で告知してございます。また、オープンハウスとかイベント開催時には、広く沿道
の方、また拡大して、さらに広くポスティングするなど、戸別に配布したりして丁寧に周知をしてまいりました。
◆ひわき岳
委員 西荻
の方から、そういう告知
のチラシとか、あまり頂いていないという声も実際聞いていたりもします。地権者だけ
の問題でなく、まち全体
の問題な
のかというふうに私は思っております。
自分たちが暮らして、学んで、働くまちをどのようなまちにしていきたいか、子供たちにどのようなまちを残していきたいか、それを決める
のは、まちに暮らす住民全体であるべきではないでしょうか。もっと広範囲
の合意形成に努めるべきだと思いますが、いかがでしょうか。
◎土木計画課長 地域
の方々に、先ほどから言っておりますこの事業
の必要性などを十分伝えていきたいという
のは区
のほうも思ってございますので、今後も丁寧に、事業を進めるに当たっては、各段階それぞれまた出てきますので、進めてまいりたいというふうに思ってございます。
◆ひわき岳
委員 先ほどデメリット
のお話をしましたけれども、こういったデメリット
のほうもちゃんと説明会で伝えているんでしょうか。
◎土木計画課長 先ほどもお話しいたしましたけれども、区としては、工事期間中、いろいろ御不便とか御迷惑をおかけすることになりますので、そういうような課題としては捉えてございますけれども、この事業に関しては、特にデメリットとしては考えてございません。
◆ひわき岳
委員 いいことしか言わずに説明したということであれば、私は、区民に対しては不誠実な
のではないかなというふうに思います。
杉並区自治基本条例では、基本理念を定めた第3条2項に、「区民等及び区は、区政に関する情報を共有し、主権者である区民が、自ら
の判断と責任
の下に、区政に参画することができる住民自治
の実現を目指す」とあります。これまで
の御答弁を伺っていると、補助132号線
の事業化について、やや住民参画
の観点から
の取組としては不十分ではないかという気がしますが、見解はいかがですか。
◎土木計画課長 これまでこの計画につきましては、見直し、検証などを行ってきてございます。補助132号線につきましては、都市計画マスタープランにおきましても、しっかりと整備
の促進について記載して、御意見等を伺って定めてございますし、総合計画、実行計画においてもしっかり定めてお示ししているところでございますので、今後もそういった説明会などを活用しまして、丁寧に説明してまいりたいと思います。
◆ひわき岳
委員 よろしくお願いします。
防災
のお話、先ほどありましたけれども、どれぐらい
の災害
の規模を想定しているんでしょうか。
◎土木計画課長 災害
の規模といいますとあれですけれども、例えば火災につきましては、その地域
の周辺で火災が発生し、それが延焼して大火災になったというような想定をした場合において、消火活動とか避難とか、そういったことを想定してございます。
◆ひわき岳
委員 阪神・淡路大震災における神戸市長田区真野地区
の例を紹介します。
ほか
の地区では広範囲が延焼する中、この地区では、地域
の住民組織によって消火活動が展開され、被害が最小に抑えられたそうです。他
の地域と何が違ったかというと、消防車が来ない状況で、住民がバケツリレーによって消火活動を行った。もともと住民活動が活発な地域で、30年かけて深められた人間関係があったからこそ、それが実現できた。防災に重要な
のは、日頃
の地域
のコミュニティーで、住民自治
の力だということがここに示されております。
道路拡幅については、地域コミュニティー
の発展を阻害する負
の効果もあるということは、さきにお示しいたしました。道路拡幅は、防災
の観点からは逆行する効果もあるということなんですが、この点、見解を伺います。
◎副区長(吉田) 極めて一面的な見方だというふうに私は思っています。国
の調査によりますと、平成7年
の阪神・淡路大震災では、道路幅員が12メーター以上で延焼が止まっているというふうに報告されています。そういう意味では、道路拡幅をして一定
の空間を設けないと、基本的には、都市火災
の中では、大規模火災
のときには延焼
の拡大を防げない、要するに広げていかないと駄目だということだと言われています。
神戸
の長田地区がより早く復興したと、確かにそれは一面的には言えるんですが、そこにはもともと、ずうっとまちづくり
の協議会があって、さっき
の質問にもございましたが、震災復興というよりも、まちづくり
の計画を震災
の前からやっていたという経過がございます。そういうことで復興
の計画を立てやすかったということは言われております。
平成28年
の12月、新潟県
の糸魚川で、1軒
のラーメン屋
の油
の不始末で、144軒延焼いたしました。あれはまさしく延焼遮断帯がなかったから、ああいうふうな形で、結果的には、日本海に面した国道8号線で延焼が止まったという事例がございます。今、糸魚川
のまちづくりを見ていますと、その反省を含めて、街区
の一番中央線部分に延焼遮断帯を造るという形でまちづくり計画をつくっております。
そういう意味では、まち
のコミュニティーがあるから止まったという、一部にあったかもしれませんが、延焼を遮断するには、基本的には道路幅員を拡幅して周辺を不燃化する、それでなければ延焼
の拡大は止められないというふうに思っています。
◆ひわき岳
委員 杉並区地震被害シミュレーションでは、該当地域、そこまで被害
の予想
の大きくない、低い地域ともなっています。いろんな防災
の取組が必要だと思いますけれども、地域防災
の根幹に関わるコミュニティー
の保存という
のは問題だと思います。道路拡幅、もう少し慎重に検討したほうがいい
のではないかと思います。
費用についても伺います。今回、認可申請された事業
の総事業費、幾らになりますか。
◎土木計画課長 現在、事業認可申請中でございまして、費用につきましてはまだ確定してございませんので、公表は差し控えさせていただきます。
◆ひわき岳
委員 東京都に、私、情報開示請求したんですね。そうすると、85億円ほどでした。これだけ
のお金をかけることは本当に適切な
のでしょうか。単純計算しても、総延長
の事業費140億円ほどになります。
以前ほか
の議員から
の質問に際して、費用便益分析は不要であると
の答弁がありました。これほど巨額な事業、費用対効果
の検証を行わなくてもいい
のでしょうか。
◎土木計画課長 今回
の事業につきましては、地域
の防災力、また駅へ
のアクセス向上、また歩行環境
の向上を図ることが大きな目的でございますので、費用対効果
の検証は考えてございません。
◆ひわき岳
委員 当
委員会でこれまで指摘しましたけれども、区は、少子高齢化による人口減少を理由に、非正規化や民間委託によって人件費を削っています。住民サービスがそれによって低下するものもあるかと思います。一方で、人口減に合わせて自動車も減るはずなんですが、費用対効果を検証せずに多額なコストを道路にかけていく
のは、予算として使い方は適切な
のでしょうか。
◎土木計画課長 都市計画道路につきましては、道路
のネットワークだけではなく、地域
の防災性や道路利用者
の安全性、そして利便性
の向上につながる必要な事業というふうに捉えてございます。
◆ひわき岳
委員 きちんと費用対効果を検証してください。そして、住民自治
の尊重をお願いして、住民とともに、もう一度この計画について改めて考え直していっていただければというふうに思います。
次
の質問です。学校、図書館におけるコロナウイルス
の対応について。
小中学校
の一斉休校について、改めて経緯を伺います。
◎学務課長 新型コロナウイルス
の感染拡大に伴いまして、都教委から
の通知を受け、国内における新型コロナウイルス
の感染状況や国
の取組等を踏まえるとともに、感染拡大防止と子供たち
の健康を守るために、臨時休業
の措置を実施したものでございます。
◆ひわき岳
委員 政府
の要請は、法的根拠はあった
のでしょうか。
◎学務課長 国はあくまで要請したものでございまして、臨時休業
の措置は区
の権限によるものでございます。
◆ひわき岳
委員 学校
の現場
の2月28日
の様子、先生に伺ったんですけれども、大変な混乱ぶりだったということです。徹夜でテスト
の採点をした先生もいた、慌てて進路指導を行った先生もいた、そういうことだそうです。
首相があまりにも影響
の大きい決定を唐突に行ったことに最大
の問題があるかと思います。区
のほうでも決定は大変難しいものだったと思いますが、当区が休校を決定した理由という
のはどういうものだったんでしょうか。
◎学務課長 それは、新型コロナウイルス
の拡大防止と子供たち
の健康を守るために、臨時休業措置を実施したものでございます。
◆ひわき岳
委員 専門家から、学校
の一斉休業
の有効性に疑問
の声も聞かれています。区として、専門的な知見や現場
の教員
の声も交えて判断された
のでしょうか。
◎区長 分からないんですよね、今回
の問題という
のは。コロナという
のはどういう性質
のものかということが、専門家
の人が分からない。だから、専門家
の人が分からないんだけれども、いろんなことを想像してそれぞれ御発言されているということが正確な状況なわけですね。ただ、お隣
の中国
の武漢なんか
の、まあ中国ですから、必ずしも正確に伝えているかどうか分かりませんよ。ああいう国ですから。──いや、本当
のこと言ってね。それは、だって、日本みたいな国じゃないんですから。ただ、そうであったということを差し引いたとしても、相当
の被害になっているということは大体想像できるわけですね。
ここ一、二週間が、わあっと広がるかどうか
のポイントなんだというふうなことが言われて、それは専門家も大体そんなようなことを、みんな同じようなことを言っているんですよね。だけど、そのときに、どこまでそういう国
の要請に対して我々やるかやらないか、本当言うと悩ましい状況ではあった。ただ、もし後々、あのときにきちっとやっておいたほうがよかったなということになったとすると、そういう振り返ることがあるということは、わあっと広がっちゃったという事態があったときに、やっぱりその判断があのときに誤ったんじゃないかといって私が後悔するだけなら、それは個人
の問題だけど、そのときには、コロナウイルス
の被害を受ける人たちという
のが相当数になっているという状況ですよね。だから、そういうことを考えれば、ここは足並みをできるだけそろえて対応しようじゃないかという判断に至ったということです。ですから、もし後で振り返って、そんなことをする必要もなかったんじゃないかということになったら、それは誠に申し訳ありませんでしたというふうに謝るしかない。
ただ、かなり
の規模で、人が集まる機会だとかそういうことをやめてきている、学校も休校にしているとかというような状況で、コロナウイルス
の感染拡大にブレーキをかけられる、そういう効果をもたらしたということであれば、多少現場が混乱を──それは混乱しますよ。木曜か金曜だったかな、来週から学校休業とかという
のは。私が現場にいたって、何だよ、ばかやろうと言いたいぐらい
のことがあったんだろうと思いますよ。しかし、そういうことがあったとしても、ここは可能な限りそういう対応をしようという
のは、ある種
の自治体
の判断というか政治判断というか、そういう判断なんだろうと。だから、それがどうだこうだと言われても、もう判断してしまいましたので、これは御理解いただくしかないという
のが正直なところですね。後で私がもし、何だ、休校にしやがってと怒られるなら、ただ謝るしかないですね、ごめんなさいと。ただ、最悪
のことを考えたら、やっぱり今回こういう判断をしたんだと、御理解をいただきたいと言うしかないんですね。
◆ひわき岳
委員 専門分野
の方
の知見などは参考にされている
のか。
◎学務課長 臨時休業措置
の決定に当たりましては、危機
管理対策会議において、そのメンバーである、医師である保健所長
の知見も交えた上で判断したものでございます。
◆ひわき岳
委員 ありがとうございます。区長も御丁寧な答弁ありがとうございます。
休業中
の児童生徒に対しては、今、どのように過ごすように指導されている
のでしょうか。
◎
済美教育センター所長 子供たちには、各学校において、感染拡大防止
のため
の今回
の臨時休業
の措置であること、そのために、不要不急
の外出などを控え、基本的には自宅で過ごすように指導してございます。
◆ひわき岳
委員 自宅で過ごすことに、もしかしたらストレスを感じる子もいるかもしれません。外出することに対して、区としては禁止するような感じになっているんですかね。伺いたいんですが。
◎
済美教育センター所長 あくまでも今回、感染拡大防止ということが大きな目的でもありますので、これは子供たちだけへ
の指導ではなくて、保護者
の皆様にも通知をもって御協力
のお願いをしてきているところでございます。
◆ひわき岳
委員 あと、児童が1人で自宅にいるとか、外にいるパターンもあるかもしれないんですが、多くなると思います。犯罪に巻き込まれないよう安全パトロールをしてほしいという保護者
の方から
の意見がありましたが、御検討いただけますでしょうか。
◎庶務課長 今
委員御指摘
のとおり、休業ということで、児童が1人で自宅にいる、また、ちょっと出かけているという町なか
の姿を見るといったようなこともあろうかと思います。これは区全体、地域全体で子供
の安心・安全、守っていかなければいけません。今現に動いております安全パトロール
の中で、例えば子供へ
の声かけをしてみるとか、それからホームページ、広報などで、地域
の方にもそういう気配り、目配り、見守りといったことを呼びかけていって、地域全体で子供
の安全を守っていければということで、関係所管とも検討してまいりたい、そのように考えます。
◆ひわき岳
委員 よろしくお願いいたします。
図書館に関して、最後、1点伺います。
3月9日から
の休館に伴い、資料
の予約、リクエストに関しても受付が休止しています。そこだけでも営業してほしいという区民
の方から
の声をいただきました。受付だけで
の対応であれば、集団感染
の可能性はそこだけはないわけですから、予約、リクエストに限定した形で
の貸出しや返却業務を行うこともできる
のではと思う
のですが、いかがでしょうか。
◎中央図書館次長
委員御指摘
のとおり、そういった声もあることは事実でございます。ただ、区といたしましては、全館一斉に休館ということで判断いたしましたし、やはり現下
の情勢を鑑みると、感染防止ということにまずは注力をして、手を緩めることなくこの対策を実施していくということで、現時点で考えております。
◆ひわき岳
委員 分かりました。
以上で終わります。ありがとうございました。
○小川宗次郎
委員長 以上で立憲民主党杉並区議団
の質疑は終了いたしました。
いのち・平和クラブ
の質疑に入ります。
それでは、奥田雅子
委員、質問項目をお願いいたします。
◆奥田雅子
委員 調節池について、学校給食について。使う資料は、「杉並区
の教育」、「杉並区
の学校給食」です。
まず、調節池についてです。
昨今
の豪雨については、いかに水害を防ぐかということは区民
の関心事になっていると思います。今日は、河川
の増水時に調節池となる施設について質問します。
ふだん区
のスポーツ施設などに使用されている調節池はどこかをまずお聞きします。
◎土木計画課長 現在、野球場として利用しております和田堀第6号調節池と、テニスコートとして利用しております和田堀第2号調節池と、壁打ちテニスとして利用している和田堀第3号調節池
の3か所ございます。
◆奥田雅子
委員 野球場
の場合なんですが、これまで
の10年間で、川
の水が入った
のは何回か。
◎土木計画課長 野球場として利用している和田堀第6号ですけれども、過去10年間で14回流入してございます。
◆奥田雅子
委員 区内にはほかにも東京都が整備した調節池があると思いますが、既に整備されているもの、それから現在整備中
のもの、それぞれ
の箇所数をお聞きします。
◎土木計画課長 既に整備され、運用しているものが2か所、現在整備中
のものが2か所というふうになってございます。
◆奥田雅子
委員 現在整備中
の2か所はどこな
のか、お聞きします。
◎土木計画課長 善福寺川におきましては、大宮1丁目にある都立和田堀公園内
の和田堀公園調節池となりまして、神田川につきましては、下高井戸2丁目
の区立おおぞら公園
の東側に、下高井戸調節池として整備を進めているところでございます。
◆奥田雅子
委員 和田堀公園調節池は、先ほど伺った区
のスポーツ施設
の場所で進められていると認識していますが、その計画
の概要と、今後、これまで使っていた区
のスポーツ施設に変更がある
のか伺います。
◎土木計画課長 和田堀公園調節池につきましては、現在テニスコートと壁打ちとして利用してございますけれども、この調節池
の整備に伴いまして、統合して拡張しますので、貯留量が1万7,500立方メートル
の掘込み式調節池というふうになります。
テニスコート、また壁打ち
のスポーツ施設につきましては、調節池
の整備
の進捗に合わせまして、順次廃止
の予定として聞いてございます。
◆奥田雅子
委員 川
の増水時に調節池に水が入る仕組みはどのようになっている
のか。また、水が入ることを地域住民に知らせる手段とタイミングについてお聞きします。
◎土木計画課長 現在、調節池には、川から水を取り込む取水口にあらかじめ固定式
の堰を設けてございまして、増水時にその堰を超えた水が自然に入る仕組みというふうになってございます。
水が入る際
のお知らせですけれども、野球やテニス利用者に対しまして、調節池に水が入る前に、警戒水位と危険水位
の2段階で、現地に設置している警報器
のスピーカーからお知らせすることになってございます。
◆奥田雅子
委員 先日、野球場
の案内板をちょっと見てきたんですけれども、この野球場
の性質については、何か所にも様々な形で
の掲示がありました。固定式
の立派な案内板が2か所
のほか、グラウンド入り口、フェンスなどには、利用に当たって
の注意事項
の貼り紙などがあり、いずれにも河川増水時
のこと
の記載がありました。しかし、中には、字が消えて読めないものもありました。一度、掲示物について
の点検をする必要を感じました。
こういった
管理はスポーツ振興課が担当ということですので、ぜひその旨伝えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎土木計画課長 現場を確認して、所管
のほうへ伝えたいと思います。
◆奥田雅子
委員 区
の施設に川
の水を入れた後
の消毒、清掃などはどこが行って、費用負担はどこな
のか。また、1回
の概算金額も場所ごとに確認します。
◎土木計画課長 所管に確認したところ、雨水が入った後
の和田堀調節池
の消毒などにつきましては、善福寺川和田堀調節池
の管理に関する覚書
の定めによりまして、区
の負担でやってございます。
清掃等に関わる費用につきましてですが、水
の流入状況により異なりますけれども、平成30年8月
の集中豪雨
の際には、野球場及び壁打ち
の2か所に水が入りまして、清掃に要した費用は約310万となってございます。
もう1か所
のテニスコート利用
の調節池は、近年、水
の流入実績はないというふうに聞いてございます。
◆奥田雅子
委員 消毒
の方法について、使用薬剤など、どのように行われる
のか。消毒後
の問題はこれまでになかったか、お聞きします。
◎土木計画課長 消毒
の薬剤につきましては、オキシドールを使用しているということでございます。
実施している事業者にも確認しましたけれども、これまで消毒後に問題となる事案等
の発生、利用者から
の苦情、要望など、特にないということで聞いてございます。
◆奥田雅子
委員 次に、学校給食について伺います。
栄養教諭や学校栄養職員
の日頃
の研究報告をまとめた「杉並区
の学校給食」という冊子が毎年発行されていますが、この発行
の目的と活用方法について伺います。
◎学務課長 「杉並区
の学校給食」
の冊子は、杉並区
の学校給食
の現状や取組内容、栄養教諭、学校栄養職員
の日頃
の研究成果を広く周知する目的で作成しております。
東京都をはじめ各教育
委員会、各学校に配布し、杉並区
の学校給食について知ってもらう機会としてございます。
◆奥田雅子
委員 栄養面、健康面に配慮した給食作りに尽力され、子供たちがいかに楽しく、おいしく給食を食べているかも伝わってきます。これら
の取組
の中で登場してくる栄養教諭や学校栄養職員、食育推進チーム、また食育リーダーについて、どのような役割な
のか伺います。
◎学務課長 まず、栄養教諭制度は、平成17年度から、児童生徒
の偏食などによる食生活
の乱れを改善し、児童生徒が食事や栄養を自己
管理する能力、好ましい食習慣を身につけることを目的に、文部科学省によって開始されました。各学校
の食育リーダー
の支援を行うことにより、学校における食育
の推進
の中核的な役割を担っております。
学校栄養職員は、給食
の献立作成及び調理に関する指導助言を行うとともに、子供たち
の健康
管理を栄養面からサポートする役割を担っております。
食育推進チームは、主幹教諭、家庭科教諭、養護教諭、学校栄養職員等によって構成され、各学校
の食育推進
の中心となって、食に関する指導
の全体計画を作成し、円滑な実施に向けた調整等を行うため
の組織です。
食育リーダーは、食育推進チーム
の中核的な役割を担い、全体計画作成や事業構築
の際に助言等を行っているものでございます。
◆奥田雅子
委員 毎年
の研究は実際
の給食現場にどのように反映されている
のか、確認します。
◎学務課長 研究課題
の1つに食物アレルギー
の研究がございますが、6年間にわたり、通常食にアレルゲンを使わない献立を立て、官能検査を行ってきました。その結果、献立が給食に取り入れられている例もございます。食物アレルギーを持つ児童生徒もみんなと同じ給食を食べることができ、コンタミネーション、微量
の混入
のおそれもなくなり、教職員や調理現場
の負担も軽減されているものでございます。
◆奥田雅子
委員 テーマを持って活動され、2018年度、2019年度
の研究テーマ
の1つに地場産物という
のがありました。地産地消といった食育とも密接な関わりを持つテーマと捉えて、幾つか質問いたしますが、まず、区はこの地場をどのように捉えていらっしゃいますか。
◎学務課長 学校給食におきましては、地場は、杉並区及び東京都と捉えてございます。
◆奥田雅子
委員 私も、地場といってすぐにイメージする
のは農産物です。都市農業と学校給食が結びつくことは、まちづくりにもつながるとても有意義なことと考えています。
当区では地元野菜デーという取組もされているようですが、どういう取組か、お聞きします。
◎学務課長 杉並区
の児童生徒に杉並区で取れた野菜を食べさせ、さらに、食
の安全や地産地消について考えてほしいという思いから、平成20年度から開始しました。学務課とJA東京中央城西地区青壮年部が中心となり、杉並区
の野菜を全校
の学校給食に提供する試みでございます。
また、農家さんが学校に行って、農家さん
の仕事や野菜
の育て方など
の授業を行う出前授業も実施しているところでございます。
◆奥田雅子
委員 2017年
の4月に開設された上井草
の団体利用農園では、学校給食食材に向いた野菜
の試験栽培も行うと以前伺いましたが、実際に給食に取り入れるべく農家に栽培依頼された
のか、お聞きします。
◎学務課長 区内
の団体利用農園を利用し、
管理しているJA
の協力
の下、学校給食食材に取り入れることができる野菜を試験的に区内
の農家さんに育てていただきました。その結果、今年度は、小学校6校と地元
の農家さん
の協力をいただき、本当であれば3月、4月、やる予定だったんですけれども、3月はちょっとできないので、4月からという形になると思います。野菜としましては、ノラボウナを予定してございました。
◆奥田雅子
委員 コロナ
の影響だと思います。ちょっと残念でしたけれども、今後に期待したいと思います。
地場野菜
の活用における成果と課題について伺います。
◎学務課長 成果については、学校給食
の食材に杉並区内
の農産物を活用することにより、子供たちが農産物や都市
の中
の農業に関心を持ち、食文化へ
の理解を深め、学校給食を生きた食育
の教材として充実させていくことができるものでございます。
課題としましては、やはり野菜
の生育は天候、気温などに影響されることから、予定している時期に調達できないということが大きな課題となってございます。
◆奥田雅子
委員 私もその課題はすごく理解できるんですが、ぜひ課題を乗り越える知恵と工夫を、JAや農家
の協力を得ながら、持続可能な仕組みを編み出してほしいと思いますが、区
の見解を伺います。
◎学務課長 JAと農家さんと協力しながら、課題解決に向けて取り組んでいきたいと考えてございます。
◆奥田雅子
委員 お願いします。
少し視点を変えて、食品
の安全性について。
「杉並区
の学校給食」
の冊子にも触れられていますが、食品添加物を使用した食品は極力用いないとか、ポストハーベスト
の問題から輸入かんきつ類は使用しないなど
の配慮を基本方針としていることは重要ですが、さらに気になる
のは、遺伝子組換え食品や、昨今話題になっているゲノム編集食品に対する取扱いについては、どのような見解か。
◎学務課長 杉並区
の学校給食では、遺伝子組換え作物等につきましては使用しません。注意すべき食材を使用する場合は、学校に対しても注意喚起を行ってございます。
◆奥田雅子
委員 ゲノム編集は。
◎学務課長 それも含めて、今
のところ使用しないと。
◆奥田雅子
委員 安心しました。
次に、牛乳パック
のリサイクルについて、おとといも他
の委員より質問がありましたが、改めて、これまでと何がどう変わる
のか、その経緯について確認します。
◎学務課長 一昨日も他
の委員から御質問がありましたが、改めて経緯を御説明させていただきます。
まず、昨年
の9月、都教育長から牛乳紙パック
の取扱いについて
の通知がございました。通知
の内容は、大手事業者
の撤退に伴い、次年度から、事業者による回収処理から学校で
の処理に移行するということで、東京都からは、可燃ごみとして廃棄することも可と
の説明がありました。
これを受けて、区としましては、環境部を含め様々な検討をし、これまで
の区
のリサイクル
の取組や、児童生徒が自らリサイクルを行う取組
の意義等、総合的に考えた上で、ごみとして廃棄はせず、資源として取り扱うことを決定したものでございます。このため、次年度からは、牛乳パックを児童生徒が開き、洗浄、乾燥した上で、区と契約する牛乳配送事業者が回収し、古紙回収事業者へ引き渡す方法に変更するものでございます。
◆奥田雅子
委員 さらに遡って、給食
の牛乳は、2017年度まで、洗って繰り返し使う瓶でしたが、紙パックになった経緯を伺います。
◎学務課長 瓶
の牛乳は、割れることによるけが等
の危険と、瓶
の自重による配膳における従事者
の負担があることから、牛乳供給事業者から変更について
の依頼がございました。これを受け、検討した結果、杉並区においては、平成30年4月から紙パックに変更したものでございます。
◆奥田雅子
委員 私はリユースできる瓶牛乳
のほうが望ましいと考えているんですが、今回
の変更に伴って、瓶に戻すという検討はされた
のでしょうか。
◎学務課長 確かに瓶
のいいところもございます。ただ、牛乳供給事業者が瓶から紙パックへ変更している現状において、都内で唯一、瓶牛乳を供給していた事業者が、今回学校給食
の牛乳から事業を撤退するということになってしまいましたので、現在、瓶に戻して提供を受けることが困難な状況にございます。
◆奥田雅子
委員 牛乳アレルギー
のお子さんへ
の配慮については、今回
の取組に対してどのような対応をされる
のか、確認します。
◎学務課長 乳アレルギー
の児童生徒に対しては、文部科学省監修による学校
のアレルギー疾患に対する取り組みガイドラインや、区
の学校給食における食物アレルギー対応方針等に基づきまして、リサイクル作業については、アレルギー度合いに応じて必要な配慮を行っていく考えでございます。
◆奥田雅子
委員 おとといは、廃棄かリサイクルかといった議論がありました。廃棄はいつでもできる最も安易な方法で、最後
の手段としてはないことはないとは思いますけれども、その前にできることがあるだろうと思います。
「杉並区
の教育」
の29ページに教育機関環境方針があり、今回
の区
の判断を裏打ちしている
のかなと思いました。本当は、限りある資源を長く大事に使うシステムを子供たちが体験できる意味でも瓶が一番と思いますけれども、その難しさも理解しました。
今回、手間も費用も含めて困難な方法をあえて選択した区
のチャレンジについて、区教委
の思いを最後に伺います。
◎教育
委員会事務局次長 今、ごみ
の廃棄は最も安易な方法ということで、その前にやることはいろいろあるんじゃないかと。私どももそういう思いで、先ほど課長が答弁したとおり、環境部局も含めて様々対応した結果でございます。
この問題をちょっと振り返ると、今もお話ありましたけれども、東京都
の、言ってみれば一方的な通知
の下で、かなり23区、私ども困惑しまして、この間、学務課長会あるいは教育長会で、村野学務課長あるいは井出教育長からかなり東京都には強く申入れをしたりとか、あるいは会を通じて、各区でかかる費用を都に要求したりとか、そういったことをしてございました。
ただ、そうしたことを学校現場でどうのこうのということではなくて、今
委員から御指摘もあったとおり、杉並区
の教育機関環境方針を改めて見ますと、学校
の授業や行事などを通じて、様々な場面で、たくさん
の人が環境を守ることに気づいて、環境を守ろうとする心が育っていくことを目指すと書いてありますので、こういった指針もある本区としては、ある意味プラスに取って、しっかり環境教育に生かしていきたい、そのように思ってございます。
◎教育長 ちょっと裏話を。
学務課長や次長は遠慮して、自分たちが被った苦労についてお話をしていませんけれども、実は、9月
の都教委から
の通知は、こういう文言があったんです。牛乳パック、洗って乾かせば資源ごみ。ところが、洗って乾かした資源ごみを回収してくれるところもなければ、その販路もなかったんです。順番からいえば、販路がないから回収しても無駄だということで、業者は1社たりともそれに応じてくれませんでした。
私たちは教育長会で、洗って乾かせば資源ごみと言うけれども、誰も買ってくれなければただ
のごみ、軒下に積んでおくしかない
のかということで、かなり交渉しました。でも、駄目でした。牛乳瓶に替える方法や牛乳に代わる食材、魚
の煮干しであるとか、保健給食係長には、牛乳をなくした場合
の栄養
の補填は、何をもってすれば牛乳に劣らないことになる
のかということも検討してもらいました。
そういう中で、近隣
の区と提携して、一定程度
のボリューム、スケール、サイズが整えば回収しても構わないという業者を見つけてきてくれたんです。学務課長は本当に大変な思いをして、区や市
の名前は言いませんけれども、やっと見つけてきたところが、それとて、販路がないので、資源ごみとして高価に買い取ることはできないと。むしろ、洗って整えてくれたら持っていってやってもいいよという程度
の回答でした。でも、そういったことを子供たちに、持っていってくれないから、洗って乾かせばただ
のごみにするわけにはいきません。
そういうことから、学校
の現場とも話合いをしたり、いろんな調整をする中で、実は、1月に入ったらトライアルをしてみようと。牛乳パックを洗って乾かして片づけるのにどれぐらい
の時間がかかり、どれぐらい
の指導やエネルギーが要る
のかということを、中学校、小学校それぞれ何校か選んで、その検証をした上で、4月からどうやったら無理なくできるかということをやる予定だったんです。そのために、ざるを買ったりとか、いろんな必要なものを調えたんですけれども、このコロナ騒ぎでできなくなっちゃったんです。
そういう意味で、4月からはぶっつけ本番というような形になりますけれども、この間、様々な現場
の知見が集まっていますので、調理師あるいは栄養士、また学校
の栄養教諭等
の協力を得ながら、子供たちに負担
のないように、ましてやアレルギーを持つ子供たちにとって危険がないように、いろいろ考えて進めてまいりたいというふうに思っています。
いずれにしても、通知一片で何とかなるといった都教委
の姿勢については、私は非常に憤慨をしておりますし、都
の環境局自体がごみとして出すことについて了承していたわけではありません。ましてや杉並区は1グラムでも生活
のごみを減らそうとしているときに、何トンも
のごみをもし学校が事業ごみとして出すことがあれば、これは区
の清掃業務に関する、あるいは環境施策に対することについても大きな負担を及ぼすことになりますので、何としてもそういったことがないように進めていきたいということで、多く
の関係者
の協力を得てここまでこぎ着けたという次第でございます。御理解と御支援をお願いしたいと思います。
○小川宗次郎
委員長 そね文子
委員、質問項目をお願いいたします。
◆そね文子
委員 学校業務
の合理化について、インクルーシブ教育について、不登校対策について、学校給食
のアレルギー対策について。使う資料はナンバー230です。
改めて、牛乳パック
のリサイクル、大変感謝したいと思います。
学校業務
の合理化について伺います。
区立小中学校では、保護者にメール登録を促し、緊急情報などを配信するシステムがつくられています。このメールを使って教員
の業務を減らせないかという質問です。
学校は、保護者に宛てて様々な手紙を配布しています。PTA関係
のお知らせも含めて、かなり
の量です。学校にデータがある手紙を、アドレス登録がある保護者にはメールで配信するということはできない
のかと、私は保護者
の立場としても思っています。これをすれば、印刷
の手間、クラスごとに分ける手間、配る手間などが一気に減ると思います。これは保護者にとってもありがたいことで、保護者は子供が手紙を出さなければ様々な連絡を受け取れませんが、このようなケースもかなり多いと思われます。
申込用紙がついた手紙などは、データ配信、プラス、当面は紙でも配ることにすれば、新たにシステムをつくる必要がないと思います。このようなことを検討したことがあるか、ある場合はどのような検討がなされたか、ない場合には今後検討していただきたいと思いますが、いかがか伺います。
◎教育相談担当課長 学校で使用しているメールについては、緊急時に利用しているものですので、学校から
の配布物を配布するものではありません。ですので、検討という
のはこれまでもありません。
◆そね文子
委員 ぜひ前向きに今後検討していただければと思います。
では次に、代表質問で、インクルーシブ教育について進めてほしいという立場で質問いたしました。教育長からは、インクルーシブ教育システム
の構築においては、障害
のある子もない子もできるだけ同じ場所で共に学ぶことを追求するとともに、多様で柔軟な仕組みを整備する特別支援教育
の充実も図るという答えをいただきました。そのように進めるに当たり、障害がある子
の保護者は、希望すれば通常学級に通えることを知らないということはない
のでしょうか。
資料230で、就学相談を受けた子供が、通常学級、特別支援学級、特別支援学校に行った数を出していただきました。
まず、就学相談とはどのようなものか伺います。
◎特別支援教育課長 お尋ね
の就学相談でございますが、就学相談とは、障害
のある児童生徒
の可能性を最大限に伸長し、自立と社会参加を目指すために、障害
の種類や程度に応じた教育
の場
の整備と適切な就学
の推進を行うものでございます。視覚障害、聴覚障害、知的障害、肢体不自由など、障害
のある児童生徒及び保護者を対象に、面談を重ねていく相談
の場となってございます。
◆そね文子
委員 小学校と中学校へ
の就学相談を受けた子供
のそれぞれ
の進学状況、過去3年分
の状況をお示しください。
◎特別支援教育課長 それでは、御紹介させていただきます。
就学先は、通常学級、特別支援学級、特別支援学校、3種類ございます。通常学級は通常、特別支援学級は学級、特別支援学校は学校という御案内で紹介させていただきたいと思います。
まず、小学校ですが、平成28年度、通常5、学級18、学校26。29年度、通常8、学級32、学校34。平成30年度、通常9、学級24、学校34。
中学校ですが、平成28年度、通常3、学級22、学校16。29年度、通常2、学級38、学校17。30年度、通常1、学級20、学校18となっております。
◆そね文子
委員 小学校では通常学級へ
の進学者は10%台、中学校では10%未満という結果でした。子供がどのような教育を受ける
のか、子供本人と保護者に選ぶ権利があることを、就学相談を申し込んだ全て
の保護者に通常学級を選ぶことができるということを伝えていただきたいと思いますが、それはなされている
のか伺います。
◎特別支援教育課長 お尋ね
の件でございますけれども、先ほど申し上げました就学相談なんですけれども、初回
の面談で、担当者が、保護者、本人
の意向を最大限に尊重して就学先をこれから決めていきますという申合せをまずいたします。その上で、その場で保護者から、就学
の考え、就学に対する思い、やってほしい教育等、いろいろ情報交換をしまして、担当者
のほうで御家族
の思いを受け止めさせていただきます。
その後、日を改めて、専門家を交えて実際に行動観察をしたり、そういう中で、教育
のどのような内容がこのお子さんには必要な
のか、どういう環境であればいい
のか等
の指導指針というものを教育課で確立させまして、その見解をもって再度保護者と
の面談を進めてまいります。
さらに、保護者
の希望に応じて複数
の学校を授業体験するなど、選んでいただくような体制づくりをしまして、就学相談を進めております。最終的に合意形成に至ったところで就学先
の学校が決まるということになっておりまして、
委員御指摘
の趣旨をしっかりと含んだ形で進めている
のが現状でございます。
◆そね文子
委員 よろしくお願いします。
次に、不登校対策についてです。
発達に課題があって不登校になる子供は多いと考えます。個別に相談を受けたケースですが、発達に課題があり、小学校では不登校だったが、中学進学
の際には、特別支援教室に行きたいということで教師に相談したところ、特別支援教室は不登校
の子供は入れないと言われたと
のこと。その子供は少し学校に通っているので、さざんか教室にも申し込めないということでした。
区教委もこのような事実があることを認識していると思いますが、不登校
の子供は特別支援教室に通えないという
のは、どのような考え方やルールによるものな
のか伺います。
◎特別支援教育課長 特別支援教室
の利用につきましては、学校教育法施行規則に基づいて運用を進めているところでございます。この中に、通常
の学級で
の学習におおむね参加できることが条件となっておりますので、不登校児童は対象外となっております。
◆そね文子
委員 このような子供はどうやって教育機会を確保される
のか、所管に伺ったところ、今対応策を考えているということでした。来年度、何か具体的な対策が取られる
のか伺います。
◎教育相談担当課長
委員御指摘
のケースについては、私
の推測なんですけれども、恐らく小学校段階で
の登校実績が少ないケースということで考えられます。このような場合については、進学後
の登校状況を丁寧に確認しながら、欠席が続く場合に、さざんかステップアップ教室を活用できるようにしていきたいというふうに思っております。
また、来年度、さざんかステップアップ教室では、現在も小集団による活動という
のを行っているんですけれども、さらにその機会を増やして、人と人と
の触れ合い
の中で社会的自立ということを整えていけるようにしていきたいと考えております。また、完全不登校
の支援を優先しながら、不登校
の予防対応として
の受入れを増やすということも、一層きめ細やかな不登校支援になると思いますので、引き続き取り組んでまいります。
◆そね文子
委員 よろしくお願いいたします。
次に、学校給食
のアレルギー対応について伺います。
学校給食において、直近3年間で、アレルゲンである食べ物を誤って食べてしまい、アナフィラキシーを起こした子供
の数、エピペンを使用した数、救急車が出動した数について伺います。
◎学務課長 28年度から30年度に、アレルゲンである食べ物を誤って食べてしまい、アナフィラキシーと診断された児童生徒はおりませんが、給食後、運動誘発によりアナフィラキシーと診断された事例が、30年度に1件ございます。
なお、30年度に、アレルギー事故
の件数としましては、初発とか運動誘発とか原因が特定されていない症状等により、合わせて37件ございます。そのうち、河北総合病院
のホットラインを利用した件数は27件で、医師
の指示を受け、救急車やタクシーで河北総合病院を受診した児童生徒は14名です。主治医等を受診した児童生徒は4名おります。
なお、エピペンを使用した件数はございません。
◆そね文子
委員 卵、牛乳、小麦は3大アレルゲンと言われています。どの学校にも該当する子供はいると想像しますが、全体で、この3大アレルゲンに対して症状が出る小学生、中学生はそれぞれ何人くらいいる
のでしょうか。
◎学務課長 30年度対応内容で申し上げますと、卵が小学校229人、中学校35人、牛乳・乳製品が小学校123人、中学校20人、小麦が小学校22人、中学校が3人でございます。
◆そね文子
委員 この3大アレルゲン
の除去食対応をしている学校はどのくらいある
のか伺います。
◎学務課長 同じく30年度
の件数になりますが、卵が小学校41校、中学校18校、牛乳・乳製品が小学校37校、中学校18校、小麦が小学校21校、中学校5校でございます。
◆そね文子
委員 ある保護者から、3大アレルゲン
の除去食対応をしてほしいと考えていたが、学校からは対応できないと言われたということですが、そういうことは一般的にあることな
のか。どういう事情があって対応できないということだったか伺います。
◎学務課長 保護者が提出する生活
管理指導票に基づき、校長先生とか副校長先生とか栄養教諭、栄養士、担任と面談し、給食
の除去対応を行っておりますが、児童生徒
のアレルギー
の度合いによりますと、コンタミネーション、微量
の混入を完全に防ぐことができない場合には、やむを得ず、お弁当持参
の対応をお願いしている場合もございます。
◆そね文子
委員 昨年、地域
の中学校
の給食試食会で食べたカレー
の中に粉チーズが入っていました。以前から指摘していますが、2012年に調布市で、学校給食で粉チーズ入り
のチヂミを食べた子供が亡くなるという事故が起きた
のは、普通は入れない粉チーズが入っていたからです。
カレーは子供たちが好きなメニューで、チーズを入れなくても十分できると思います。除去食対応しなければならないものをなぜわざわざ入れる
のか、そういうことについて見解を伺います。
◎学務課長 児童生徒が食べやすく、まろやかな味にするため、以前からカレーにチーズを取り入れておりますが、しかし、乳アレルギー
のある児童生徒に対しては、除去対応をしっかり行っているところでございます。
◆そね文子
委員 先ほど、通常食からアレルゲンを抜いてもおいしい給食を提供できる、食物アレルギーを持つ子供もみんなと同じ給食を食べることができ、教員や調理現場
の負担を減らすという研究
の紹介がありました。
毎年対応メニューが増えていますが、そのメニューを活用している学校はどれぐらいある
のか。これまで
の成果と課題があればお示しください。
◎学務課長 全て
の学校が活用しているかどうか
の把握はしておりませんが、研究チーム
のメンバーである栄養士
のいる学校につきましては、メニューに取り入れてございます。また、「杉並区
の学校給食」
の冊子が各学校に配布されることで、他校
の栄養士が取り入れていくということも期待しているところでございます。
課題としましては、アレルギー
の除去品目が多岐にわたることから、全て
のメニューからアレルゲンを取り除くという
のは少し難しいかなと考えているところでございます。
◆そね文子
委員 ぜひ、通常食からアレルゲンを抜いてもおいしく、多く
の子供が安心して食べられるメニューを学校給食
の中で広げていっていただきたいと思いますが、区
の見解を伺って、終わります。
◎学務課長 通常食にアレルゲンを使わない献立づくりにつきましては、研究課題
の1つとして、6年間にわたり研究を進めてきました。その結果、研究に参加した学校を中心として、現在献立に取り入れているところでございます。今後も各学校
の情報共有を図るとともに、児童生徒に安全で安心な給食を提供できるように支援していきたいと考えてございます。
○小川宗次郎
委員長 それでは、けしば誠一
委員、質問項目をお願いいたします。
◆けしば誠一
委員 議案第15号杉並区
教育振興基本計画審議会条例、議案第17号
杉並区立図書館条例の一部を改正する条例と図書館について、新型ウイルス対策、臨時休校について、外環道について、そして水害、治水対策についてです。資料は、議案と杉並区立図書館サービス基本方針、また外環道プロジェクトホームページです。
杉並区教育ビジョン2012
の最終段階に当たり、杉並
の教育
の取組実績や課題など、現状をどのように見ているか、総括をお聞きします。
◎庶務課長 総括ということでございますけれども、この間、現教育ビジョン
の目標である「共に学び共に支え共に創る杉並
の教育」
の実現に向け、全て
の区民
の学びを支えてまいりました。地域運営学校
の指定は現在58校に達し、また、電子黒板
の全校設置などICT教育
の環境充実など、教育ビジョン推進計画を策定し、着実に取り組んできたところでございます。また、昨年
の9月には就学前教育支援センターを開設し、乳幼児期から成人期まで
の学び
の循環と連続が整いました。
今後
の課題としては、現ビジョン
の総仕上げ
の期間になりますので、より一層、事業
の推進に向けて日々進行
管理をしっかりと行って、重要な達成目標をしっかりと把握して行っていきたいと思っております。
◆けしば誠一
委員 今回、教育行政を取り巻く環境
の変化とは、具体的にどのようなことか。
◎庶務課長 今捉えている変化、見えている変化という言い方であれば、国が教育振興基本計画において掲げた人生100年時代、また超スマート社会、Society5.0でございますが、こういった到来があり、その中で、1人1台
のパソコンを目指すGIGAスクール構想などを含む、文科省、経産省、総務省、3省合同
の「未来
の学び」構築、こういったものがスタートするなど、その変化は加速化しているというふうな認識を持っております。
こういった、今見えている変化以外にも、現時点では我々にとって気づき
のない環境
の変化、そういったものがあろうかと思います。そういったところを審議会
の委員の皆様、それぞれ
の専門的な知見から読み解いていただきながら、ビジョンを策定してまいりたい、そのように考えてございます。
◆けしば誠一
委員 現状を把握するためには、児童生徒、教職員、保護者などがどのように考えている
のか、つかむ必要があると思いますが、どのような方法で行う
のでしょう。
◎庶務課長 まずもって、児童生徒、教職員と深く関わる学校関係者、こういった方々に審議会
委員として参加していただいて、いろいろと御意見を率直に頂戴していきたいというふうに考えます。加えて、直接また間接に聞く機会として、教育シンポジウム
の開催、また関係団体と
の懇談、また、我々が年4回発行しておりますけれども、教育報で
の情報発信、そういった様々な方法を工夫して、区民
の皆様
の意見
の反映に努めてまいりたい、そのように考えます。
◆けしば誠一
委員 ビジョン2012を改めて見たときに、教育
委員会
の管轄する領域は、就学前教育から学校教育、成人教育、社会教育から生涯教育まで広く、内容が深いものでした。国
の第3期振興基本計画を踏まえつつも、地域
の独自性をどのように考える
のでしょうか。目指す教育内容は審議会で議論することになりますが、取組
の方向性をお聞きします。
◎庶務課長 現教育ビジョンが目指し、そして実現しつつある人間像は、「夢に向かい、志をもって、自ら
の道を拓く人」であり、「『かかわり』を大切にし、地域・社会・自然と共に生きる人」を育てることでございます。こういった杉並
の教育行政にとって普遍的な姿勢を踏まえた上で、審議会において、予測が困難な未来ではありますけれども、時代
の変化を各
委員の知見を交えて議論していく中から、今後
の取組
の方向性が見いだされていくものというふうに理解をいたします。
◆けしば誠一
委員 この重要な課題に取り組む教育
委員会附属機関
の審議会に区民2人を配置することになりますが、どのような観点で、どのような人を選ぶ
のでしょう。
◎庶務課長 選考
の基準など、具体的なところはこれから
の検討ということになりますけれども、今
の段階
の思いとしては、ぜひ若い方に参加をしていただきたいというふうに考えてございます。これから
の杉並
の未来を創っていく方、そういった方から
の御意見を頂戴できればと、そのように考えます。
◆けしば誠一
委員 学識経験者とは別に、学校教育及び社会教育
の関係者6人を選ぶ理由。具体的にどういう方を考えているんでしょう。
◎庶務課長 今申しましたように、現ビジョン
の下、「『かかわり』を大切にし、地域・社会・自然と共に生きる人」を目指すべき人間像として、全て
の区民
の学びを支えることに注力をしてまいりました。そして、常に地域と共にある学校運営を行ってきた、そういったことから、この区分に関していえば、PTA、また学校運営協議会など、地域で実践的な活動を行っている方々から現場
の御意見を頂戴して策定をしてまいりたい、そのように考えます。
◆けしば誠一
委員 学識経験者5人を、どのような観点で、どのような方を選ぶ
のか。
◎庶務課長 学識経験者について
の御質問でございますが、学び
の連続性、またその成果
の循環という観点から、就学前教育から社会教育までと、御指摘いただいたように幅広い専門的な知識が必要となってまいります。そういったところから、各分野
の専門性、できるだけ杉並にフィールドを持っている方、そんなところにも着眼しながら御参画いただければと、そのように考えてございます。
◆けしば誠一
委員 4月1日から
の施行後、審議会
のスケジュール、答申はいつ頃出す予定でしょう。
◎庶務課長 施行後、
委員の選定を行いまして、秋には第1回
の審議会
の開催。そして、年が明けますが、令和3年
の6月頃に答申を頂戴して、パブコメ
の後、10月ぐらい、この辺りを目途に公表してまいる、そんな大まかなスケジュールになります。
◆けしば誠一
委員 2013年3月に出された杉並区立図書館サービス基本方針で、10年後
の区立図書館像が示されました。永福図書館を複合施設2階に建て替えるに当たり、3つ
の図書館像、学び
の場、知
の共同体、楽しい交流空間、どう実現される
のでしょう。
◎中央図書館次長 新しい永福図書館でございますが、現図書館
の収蔵規模
の維持を図る一方で、可能な限り閲覧席を増設いたしまして、より多く
の方
の閲覧、学び
の場を提供できるというようなことに1つ配慮いたしました。
また、複合施設で、地域コミュニティ施設と
の複合ということがございますので、新たな仕組みづくりが必要だと思いますけれども、個人が学んだその成果などを、仲間ですとかあるいはほか
のグループなどと共有したり、あるいは生涯学習施設などと
の連携協働などを図ることによりまして、知
の共同体あるいは楽しい交流空間、こういったものの実現に寄与できるものと考えております。
◆けしば誠一
委員 延べ床面積1,108.39平方メートルに、旧永福図書館
の1階と2階にあった機能は保証できる
のでしょうか。参考資料読書コーナー、対面朗読室、乳幼児室などは同規模で継承できる
のか。
◎中央図書館次長 これまで
の永福図書館では、今
委員が御指摘になったいろいろなお部屋ですけれども、それぞれ
の部屋が、フロアがばらばらに配置されていたというところがありましたが、今度
の永福図書館につきましては、全て2階
の図書館エリアに配置いたしまして、諸室、またコーナーとして整備するということで、図書館として
の利便性が大きく向上するというふうに考えているところでございます。
◆けしば誠一
委員 複合施設になることで、資料数が旧館より減らされることが危惧されます。資料
の取捨選択をどのように行う
のか。行政資料や郷土資料で破棄するようなことはないように願いたいが、どうでしょう。
◎中央図書館次長 現在図書館では、区
の要綱や基準に基づきまして蔵書規模
の適正化というものに取り組んでおりますが、今回
の改築
のために特別に除籍数を増やすというような考えはございません。
地域図書館では、利用頻度
の多いものを中心に所蔵しているということですが、行政資料ですとか郷土資料につきましては、中央図書館で収集、保存を行いまして、地域図書館には、最近
の行政資料ですとか、杉並区史など
の基本的な郷土資料を置くなど
の役割分担を行っているところでございます。
一定
の年数が過ぎたものにつきましては、除籍
の対象ということにはなりますが、中央図書館では保存しておりますので、必要な場合は中央図書館から取り寄せて使うこともできるということでございます。
◆けしば誠一
委員 先ほど一部お聞きしましたが、新設される図書館
の特徴は何でしょう。以前、複合施設内で、資料を持ち出し、閲覧できるようにするという話もありましたが、新しい住民サービスは検討されている
のでしょうか。
◎中央図書館次長 新たな永福図書館ですが、特徴といたしましては、基本的には、一般書架と児童書架という
のが、普通
の図書館ですとフロアが分かれているということが多いんですが、今回は2階
のワンフロアで全てを収めているということがございます。
また、予約図書
の貸出しとか返却だけでしたら、2階に上がることなく、1階だけで全て
の手続が済むということもございますし、3階
の地域コミュニティ施設にもまた図書館
の本を持ち込めるというような運用を行っていきます。
また、今後
の住民サービスということですが、これからプロポーザルで事業者選定ということになりますけれども、やはり複合施設
の特性というものを生かした形で、いろいろな来館者が来ますので、そういった方々をターゲットにする新たな提案が期待できるものと考えております。
◆けしば誠一
委員 永福複合施設は、多世代が気軽に利用できるコミュニティー施設
のモデルであり、特に中高生
の居場所として、児童館やゆう杉並で行われてきた事業を拡大する最初
の試みです。この意図は永福図書館にも生かされている
のか、確認します。
◎中央図書館次長 今度
の永福図書館でも、主に10代
の若い世代に向けた書籍を収集したヤングアダルトコーナー
の書架を3階
の地域コミュニティ施設内に設置いたしまして、特段
の手続を取ることなく中高生が自由に利用できるというような、そういうエリアを設けておりますので、十分にその趣旨を反映しているものと考えております。
◆けしば誠一
委員 複合施設には指定
管理を導入すると
のことですが、公共施設
の中で図書館
の管理運営には専門性を要します。永福図書館はどのような事業者を考えている
のか。事業者が擁する司書
の資質、レファレンス能力はどのようにチェックし、選定される
のか、確認しておきます。
◎中央図書館次長 事業者
の選定については現在検討中でございまして、今後選定するということになりますが、これは、図書館長も兼ねていただくと思われる責任者ですとか、あるいは職員につきましても、司書資格
の保持ですとかあるいはこれまで
の実績、こういったものを選考
の1つ
の要件に考えるべきではないかというふうに今思っております。そういったことで、しっかりした事業者を選べるような、そういう募集をしていきたいと思っております。
また、選定
委員会
の委員には、図書館
の関係
の学識経験者や、あるいはそういった分野に詳しい区民
の方なども御参加いただきたいというふうに思っているところでございます。
○小川宗次郎
委員長 12時を過ぎようとしていますが、この際質疑を続行いたします。御了承お願いいたします。
◆けしば誠一
委員 区立図書館
の運営
の形態は、現状ではそれぞれどのようになっている
のか。直営と民営館など
の図書館
の人員配置、人材育成はどうなっている
のか。
◎中央図書館次長 現在、区立図書館は全部で13館ございまして、区
の直営が3館、指定
管理館が6館、業務委託館が3館、これは来年度から指定
管理になります。そのほかに、中央図書館が一部業務委託館ということになってございます。
人員につきましては、図書館
の規模ですとか開館時間に応じまして、ローテーションを組んで必要な職員を配置しているということになります。
人材育成につきましても、東京都など
の外部研修ですとか中央図書館主催
の研修などに参加するということや、OJTなどでキャリアアップを図っているところでございます。
◆けしば誠一
委員 図書館司書は経験値によるスキルアップが重要だと思いますが、直営
の定着状況はどうか。本来定数化すべき司書を、1年更新
の雇用が不安定な専門非常勤にしてきた
のですが、4月から会計年度任用職員にすることで、より不安定な雇用になるおそれはない
のか、確認しておきます。
◎中央図書館次長 誤解がもしあるといけないんですが、図書館
の司書というものは、全てが
委員御指摘
のような専門非常勤ということではなく、その多くは区
の常勤職員がなっております。ただ、一部、非常勤
の司書も現在3名ほど採用しているということでございます。
これまでも勤務成績が良好であれば雇用が継続されてきたわけですが、今後、会計年度任用職員
の制度になったといたしましても、このことについては同じ枠組みだというふうに認識しております。
現在勤務している職員
のうち2名につきましては、新年度から9年目に入るような職員でございまして、いずれも意欲を持って能力を発揮しているような職員と考えておりますので、理由もなく不安定な雇用になるというふうには考えておりません。
◆けしば誠一
委員 1990年代以降、図書館経費
の大幅削減が求められ、民間委託や民営化、指定
管理者制度導入
の結果、全国的には公立図書館
の公共性
の劣化が進行しました。その典型が武雄市
のTSUTAYA
の事例で、選書では、蔵書をグループ企業
の中古書店から1万冊調達し、浮いた1,300万円
の予算を流用するなど、住民訴訟になり、一方、愛知県小牧市では、住民投票によって、TSUTAYAから直営に戻された例もあります。区は認識していますか。
◎中央図書館次長
委員御指摘
のような事例が過去にあったということについては、承知しております。ただし、杉並区におきましては、毎年図書館評価というものを行っておりますが、概して指定
管理者
の評価が非常に高いという
のが実態でございまして、御指摘
の事例
のようなことは杉並では起こり得ないというふうに思っております。
◆けしば誠一
委員 図書館は、その専門性から、民営化や民間委託になじまないとも言われてきました。特に中央図書館は、区立図書館全体を
管理運営するセンターです。図書館
の専門性を支える司書
のレファレンス能力を高めつつ、利用者
のニーズに的確に応えることは区
の責任です。図書館
の直営がなくなり、区が図書館運営
のノウハウやスキルを持たなくなれば、業者
のチェック、統制ができません。区
の見解と今後
の運営
の在り方を確認して、一旦終わります。
◎中央図書館次長 現在、区立図書館
の多くに民間活力が導入されているということでございますが、今後とも区自らが図書館に関する政策
の方向性というものを示して、事業者をコントロールしていくという立場にあるということは、変わりはないというふうに思っております。
また、
委員御指摘
のとおり、杉並区ならでは
の歴史ですとか、区民
の暮らし
の記録というようなものを適切に保存していく、そういった図書館
の役割が非常にありますので、それにはやはりノウハウ
の継承も必要だというふうに思っております。
今後、区立図書館がどんな運営形態になるにせよ、こういった観点を踏まえまして、中央図書館が単なる荻窪地域
の一図書館ではなくて、センター館として
の役割を十分に果たしていくということが重要であるというふうに認識しております。
○小川宗次郎
委員長 けしば
委員の質疑
の途中ですが、ここで午後1時5分まで休憩いたします。
(午後 0時03分 休憩)
(午後 1時05分 開議)
○小川宗次郎
委員長 休憩前に引き続き
委員会を開きます。
けしば
委員の質疑を続行いたします。
◆けしば誠一
委員 安倍首相が、専門家
の意見も聞かず、与党幹部や文科大臣にすら相談せず、独善で臨時休校を決めたことも分かり、学校関係者からは疑問
の声も出されています。
教育
委員会には保護者からどのような声が届いていますか。
◎学務課長 今回
の臨時休業には、賛否両論、様々な声が届いております。臨時休業前は、学校で
の集団で
の生活に不安を感じるので、早く休業してほしいというような声が多く寄せられていました。また、臨時休業後は、授業
の遅れや子供
の過ごし方
の不安、子供
の居場所を求める声が上がっています。
◆けしば誠一
委員 そもそも公立学校
の臨時休校措置は、法律ではどのように定められている
のか、確認しておきます。
◎学務課長 学校保健安全法第20条では、「学校
の設置者は、感染症
の予防上必要があるときは、臨時に、学校
の全部又は一部
の休業を行うことができる。」と定められております。
◆けしば誠一
委員 昨日衆院で採決されました緊急事態法には、立憲主義や法
の定める自治体
の権限を奪うことができる危険性を指摘しておきます。
区が苦渋
の決断で休校措置を取ったことは、他
の委員の答弁で確認できました。仕事を休めない家庭や独り親
の負担が大きいものとなっていますが、その点はどのように検討された
のか、お聞きします。
◎学務課長 御家庭で
の負担は大きなものになりますが、感染拡大防止に全力を尽くすことと子供
の健康を守ることが最も重要と
の認識
の下、御指摘
の点なども含め十分に検討した上で、臨時休業としたものでございます。
◆けしば誠一
委員 休校にしなかった小中は、報道によれば全国で295校と
のこと。中野区や世田谷区は2週間休校でしたが、その後どうする
のか、聞いていますか。
国はイベントや学校休校などについて10日間継続するよう求めていますが、今後
の開校など、区
の判断をお聞きします。
◎学務課長 中野区と世田谷区も臨時休業を3月25日まで延長すると聞いてございます。
3月9日
の政府
の専門家会議
の後に、文部科学大臣
の記者会見では、当面は、円滑な臨時休業
の実施を通じて感染拡大防止に全力を尽くすことが最も重要だ、現段階で直ちに学校再開
の目安を示す状況にないと現時点では判断していると述べていることから、区としても、学校を再開することについては、国内及び区内
の感染状況
の推移、国、東京都
の動向を注視しつつ、慎重に検討してまいります。
◆けしば誠一
委員 済美養護学校や、保護者
の仕事
の都合、病気、介護など、やむを得ない事情で、自宅等で過ごすことが困難な児童生徒は、学校で過ごすことができることになりました。9日から始まった実績はどのくらいでしょう。
◎庶務課長 9日から実施しました居場所
の提供でございますけれども、9日41校全校で利用児童がありました。その数は587人、10日が593人、11日は567人でございます。済美養護学校については、9日が30人、10日が37人、11日が43人、このようになってございます。
◆けしば誠一
委員 どのような体制で実施している
のか。休業期間中
の教員はどのように関わっている
のでしょう。
◎庶務課長 利用する児童
の数にもよりますけれども、20名程度
の利用があります杉一小
の例で申し上げますと、教員などが6人体制でシフトを組んで、教室で25分ぐらい自習をして、25分、校庭
のほうで体を動かす、そんなふうに刻みながら教員が関わっている。今申しましたように、20人程度なので、1教室を使って、少し離れて、そんな利用をしている。また、図書室を使うときには、学校司書なども見守りに付き添っているということになります。
◆けしば誠一
委員 国は、休校によって仕事を休まざるを得ない方へ
の補償、学校給食など
の事業者へ
の補償を示しました。詳細が分かり次第、迅速な対応を求めますが、いかがでしょうか。
◎庶務課長 様々な対応策が国から今示されているところでございますけれども、現時点で、事務的にどうしていくかなど詳細なところはまだ分からないところだというふうに理解をしています。御指摘
のとおり、日々
の生活に関わる重要な事項でありますので、対策本部に情報を集中させて、しっかりと全庁で情報共有をしてまいりたい、そのように考えます。
◆けしば誠一
委員 医療機関や高齢者施設、保育所などで働く方
の子供は、学童クラブ、児童館で対応していますが、9日以降
の取組
の実態、その傾向も併せてお聞きします。
◎庶務課長 まず、区
の対策ですけれども、3月2日から区立学校
の臨時休業に伴って、学童クラブ、平日
の受入れ時間を9時半からということで対応するなど、取組をしてございます。
9日以降
の学童クラブ
の利用児童数及び児童館
のほうですけれども、9日
の学童クラブは2,126人
の出席でございました。児童館
のほうは、9日は館内整理日だったので、ゼロということになります。10日ですけれども、学童クラブは2,114人、児童館は185人、11日
の学童クラブは2,078人となってございます。
◆けしば誠一
委員 子供が1人で過ごさねばならないことで、様々な課題が出てきます。休校中
の子供たち
の安全はどのように保障する
のか。
中学生が竹下通りに集まり、ゲームセンターなどで遊んでいると
の報道がありますが、休校中
のこうした児童生徒
の過ごし方は、どのような指導をしている
のでしょうか。
◎
済美教育センター所長 臨時休業中
の過ごし方につきましては、子供たちには、感染拡大防止
のため
の臨時休業
の措置であること、そのために、不要不急
の外出は控えて、基本的には自宅で過ごすように、各学校で指導しております。ただ、子供へ
の指導だけではなくて、保護者
の方へも、教育
委員会と校長連名で、安全な過ごし方について
の依頼をしてございます。
◆けしば誠一
委員 卒業式や入学式はどのように実施する
のか。
来賓
の出席を取りやめたことは理解できる一方、子供1人につき保護者
の出席を各家庭で1人に制限したことには、保護者から、記念すべき日に両親で参加したいと
の願いが寄せられています。区教委
の判断と、保護者に丁寧な説明を求めますが、どうでしょう。
◎
済美教育センター所長 卒業式につきましては、参列者
の制限と、時間
の短縮をしまして、最大限
の感染拡大防止策を講じて実施していきます。
入学式につきましては、今後
の状況、国
の取組を踏まえて対応を検討していきたいと考えてございます。
なお、保護者
の出席を1名にしたということにつきましては、感染拡大防止を目的としたもので、保護者
の方々には、今後ともその趣旨を丁寧に説明してまいります。
◆けしば誠一
委員 家にいなければならない児童に対し、様々な事情を抱えた家庭へ
の配慮はどうしている
のか。給食がないことで、40日間
の長さで不安が生ずる家庭は把握している
のか。そのような課題
のある子供へ
の支援は検討している
のか、お聞きします。
◎
済美教育センター所長 臨時休業中
の個別に配慮が必要な子供たちへ
の対応については、適宜学校
のほうから電話連絡、また家庭訪問をして、対応が必要になった場合は、子ども家庭支援センターですとか関係機関と連携して対応しております。
また、子ども家庭支援センター
のほうでも、個々
の家庭
の状況に応じて、個別に家庭訪問や面談を行っておりますので、定期的に情報交換をしながら支援していきたいと考えております。
◆けしば誠一
委員 小学校は4月から新しい学習指導要領で、教科書も変わります。学年末に学習で残した部分を取り戻さなくてはなりません。教員たちはこれにどう立ち向かう
のか、教育
委員会
の見解と対応をお聞きします。
◎
済美教育センター所長 3月までに指導すべき内容、その指導ができなかった場合、各学校
の実態によりますけれども、卒業を迎える学年
の子供たち
の進学先
のほうと子供たち
の学習状況を共有して、進学先で
の補充的な学習、そういったものに配慮をお願いしたり、進級する学年
の場合には、次年度に補充
のため
の授業として未実施分を行うなど、子供たちに未指導がないようにしてまいりたいと考えております。
◆けしば誠一
委員 日本感染症学会理事長が、インフルエンザ
のように暖かくなると消えるウイルスではないため、戦いは数か月から半年、年を越えて続くおそれがあると
の認識を示しています。そうなれば、小中学校
の在り方も再検討が必要となりますが、区
の見解を求めます。
◎
済美教育センター所長 今後
の学校
の教育活動ですけれども、感染
の状況ですとか国や都
の取組を踏まえて、まずは感染拡大防止を原則として、学校だけでなく、子供たち、また保護者
の方が混乱せずに、円滑に教育活動を実施することができるようにすることが重要だと考えております。
教育
委員会では、このことを踏まえまして、当面、1学期間
の教育活動をどのように実施していく
のかということを、校長会をはじめ学校関係者、専門家
の意見を踏まえて検討し、保護者や地域へ丁寧に説明してまいりたいと考えております。
◆けしば誠一
委員 外環道についてです。
外環プロジェクトホームページに、3月6日、東名ジャンクション周辺
の野川
の漏気
のメカニズムと調査結果が新たに掲載されました。その主な内容を確認します。
◎都市企画担当課長 今回
のホームページ
の結果につきましては、外環道工事に関係する土留め工事と漏気
の因果関係について公表したものと聞いてございます。
また、気体
の成分調査と河川
の水質調査を実施したため、その結果を公表したものでございます。
◆けしば誠一
委員 溶存酸素量
の一部訂正がなされましたが、溶存酸素量とは何か。
基準値5ミリグラム/リットル以下が「以上」に訂正されたんですが、以上になったことで何か問題はない
のか。
◎都市企画担当課長 溶存酸素量とは、採取した水にどれだけ
の酸素が溶存、溶け込んでいるかを示したものでございます。
また、訂正につきましては、環境基準では5ミリグラム/リットル以上が基準となっているため、基準値を5ミリグラム/リットル以下から5ミリグラム/リットル以上に訂正したものと国など
の事業者から聞いてございます。
調査結果につきましては、環境基準は満足しているものと聞いてございます。
◆けしば誠一
委員 3月7日に、住民が、外環工事関係者が数名、野川
の谷戸橋上流
の水面で気泡を採取したり測定しているところを目撃したと聞きました。
昨日、外環プロジェクトホームページに気泡
の発生が掲載されましたが、どのような内容か、確認します。
◎都市企画担当課長 3月7日15時30分頃、野川
の水面において微小な漏気が見られたと聞いてございます。参考値として簡易測定を実施し、水面直上及び河床、川
の底から1.5メートル
の位置において
の酸素濃度は20.9%であり、周辺環境に影響はないと考えられると国などから聞いてございます。
◆けしば誠一
委員 国、事業者は、当初は、気泡発生を抑えるため、粘土質
の層では気泡シールドを使わず、空気を通す東久留米層などでは気泡発生は起こりにくいと考えて、気泡シールドに切り替えました。国、事業者は、酸欠空気でも希釈されるから安全と言い、漏気や気泡発生はシールド工事ではやむなしと言い出しています。
住民が酸欠気泡
の安全性を確認できない以上、気泡シールド工法はやめて、気泡を使わず掘進するよう国に求めてほしいが、どうでしょうか。
◎都市企画担当課長 工法につきましては、国など事業者が適切に選定するものと認識してございます。いずれにいたしましても、区といたしましては、安全・安心
の確保を第一とし、住民
の皆様
の不安を解消するために丁寧な対応を取るよう、国など事業者に強く求めてまいりたいと思っております。
◆けしば誠一
委員 住民が危惧する閉鎖的な空間とか地下室とか、あるいは古井戸とか、そうした危険性について国
の説明を求めておりますので、その点も併せてお願いしておきます。
2005年9月4日から5日未明にかけて、1時間当たり112ミリ
の集中豪雨で、神田川、善福寺川、妙正寺川流域で大規模な浸水被害が発生しました。河川激甚災害対策特別緊急事業が認められ、その後対策が講じられましたが、その後
の水害
の被害状況を確認しておきます。
◎土木計画課長 2005年に発生しました浸水被害後
の状況でございますけれども、河川激甚災害対策特別緊急事業に認定されました堀ノ内地区
の河川改修工事を始めまして、調節工事が進められております。水害
の被害状況につきましては、河川
の下流部においては大きく減少しておりますけれども、河川
の上流部や、集中豪雨時に低地部で
の局所的な被害が発生してございます。
◆けしば誠一
委員 区内を流れる1級河川である神田川、善福寺川、妙正寺川
の水害対策は、環7
の地下調節池
の完成後、水害が多発した地域で
の状況は大幅に改善されました。この調節池が、2013年、台風11号
のときに満水になったこともありますが、その後はどうでしょう。
◎土木計画課長 環7地下調節池では、2013年から現在まで8回
の流入がありました。昨年
の台風19号におきましては、54万立方メートルに対しまして9割程度
の流入量がありましたが、幸いにしまして杉並区で
の降雨量が少なかったため、大事には至っておりませんでした。仮に満水が予想される場合には、早期に下流
の地域へ
の情報伝達に努めてまいります。
◆けしば誠一
委員 都は、区内1級河川に1時間当たり50ミリ対応でしゅんせつや護岸工事、調節池など
の対策を講じてきましたが、この間
のゲリラ豪雨では、50ミリでは間に合いません。これに対してどのような対策が行われている
のか。区として
の取組は歳入で確認しましたが、気候変動による新たな水害に備える今後
の課題も併せてお聞きします。
◎土木計画課長 東京都
の豪雨対策基本方針では、河川整備、下水道整備で50ミリ
の対策、そして調節池などで15ミリ
の対策、流域対策で10ミリ
の対策ということで、合わせて75ミリ
の対策を目標としております。
また、近年
の気象状況を踏まえますと、いつどこで起きてもおかしくない豪雨に対する対策は喫緊
の課題というふうに捉えております。今後、ハード整備に加えまして、水防体制に万全を期すこと、また水害ハザードマップを活用して、浸水
の可能性、また日頃から
の備えをしていただくことも重要と考えております。水害ハザードマップ
の活用方法などをテーマとして出前講座を実施するなど、啓発を図ってまいります。
○小川宗次郎
委員長 以上でいのち・平和クラブ
の質疑は終了いたしました。
自民・無所属・維新クラブ
の質疑に入ります。
藤本なおや
委員、質問項目をお知らせください
◆藤本なおや
委員 1つが都市計画道路、そしてJR
のダイヤ改正と馬橋公園
の拡張整備、あとは特定空家
の代執行や不燃化特区、時間がある限りという感じです。
まず、都市計画道路について伺います。資料123を使います。
次年度
の組織改編によると、令和2年度から都市計画道路担当課長
の新設が挙げられておりますが、この新設課長
の役割について伺います。
◎土木計画課長 新設課長
の役割についてでございますけれども、都市計画道路は、優先整備路線
の事業化に向けて現在取り組んでいるところですが、事業化に向けた地域
の説明や関係機関と
の調整、そして事業着手後
の進捗
管理など、都市計画道路事業
の先頭に立って業務を遂行していきます。
◆藤本なおや
委員 現状、区内
の都市計画道路
の整備状況はどこまで進んでいる
のか、まず確認いたします。
◎土木計画課長 現在
の区内
の都市計画道路
の整備
の完成率でございますけれども、約49%、23区中22番となってございまして、遅れているというような状況でございます。
◆藤本なおや
委員 都市計画道路221号線についてなんですが、第四次事業化計画において優先整備路線に位置づけられておりますが、計画概要と、令和2年度どのように取り組む
のか伺います。
◎土木計画課長 補助221号線
の計画概要ですが、中野区境から環状7号線まで、延長約290メートル、計画幅員が16メートルとなっております。この計画線にかかる権利者数は、筆数で約60筆となっております。
令和2年度
の取組ですが、事業、測量
の説明会を開催しまして、その後、地形、路線測量を行う予定となってございます
◆藤本なおや
委員 221号線については、来年度、事業認可に向けていよいよ動き出す、こういうこともあって
の新設課長
の役割ということにもなるんですが、この路線が整備されることによって、高円寺駅と中野駅、2車線、幅員16メートル道路でつながるということになりますけれども、中野駅周辺ではまちづくりが活発に行われております。杉並区側へ
の影響、どのように考えておられる
のでしょうか。
◎土木計画課長 杉並区へ
の影響ということでございますけれども、環状7号線と中野駅間におきまして、これまで以上にスムーズに行き来できるようになりまして、また、新たに歩道を設置することになりますので、通学路として
の安全性も高まっていくというふうに考えてございます。
◆藤本なおや
委員 隣接する中野囲町
の再開発はどのような状況になっている
のか。また、中野区側
のスケジュールについても確認をいたします。
◎土木計画課長 現在、隣接する囲町地区につきましては、再開発事業が予定されておりまして、その事業に合わせて221号線
の整備を行うというふうに聞いております。
再開発
のスケジュールですけれども、令和2年度に事業認可を取得し、組合が設立され、令和3年度には工事に着手するというふうに聞いております。
◆藤本なおや
委員 今後、事業を進めていくためには、地権者はもとより、その対象となる住人や事業者、さらには周辺町会、こういった方々に対してどのように周知をしていくつもりなんでしょうか。
◎土木計画課長 今後
の周知についてですけれども、説明会、またオープンハウス
の開催、また地域へ
のニュース発行など、広く周知に努めてまいりたいと存じます。
◆藤本なおや
委員 今後、事業
の実施については、丁寧に進めてもらうことを改めて強く要望いたしますが、区
の見解を求めます。
◎土木計画課長 今後、事業
の目的や必要性、進め方などにつきまして、地域
の皆様にできる限り御理解いただきますよう丁寧な説明に努めまして、協力を得ながら事業を進めてまいります。
◆藤本なおや
委員 この路線については、また改めて、場を変えて引き続き質問させてもらいますが、よろしくお願いします。
質問変えます。JR
のダイヤ改正
の影響です。
昨年
の12月に、3月14日、あさってからなんですが、大規模なダイヤ改正を行うと、このようにJRから発表されました。先週
の4日に改正
のお知らせが議員ポストにポスティングされましたけれども、要は、何がどのように変わる
のか、改めて3月改正
の説明を求めます。
◎交通施策担当課長 今回
のダイヤ改正
の背景から御説明させていただきたいと思います。
JR東日本では、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を見据え、競技会場最寄り駅である中央線・総武線各駅停車
の信濃町駅、千駄ケ谷駅、代々木駅で
の安全性向上
のため、ホームドア
の設置を行い、大会開催7月までに完成を目指していると
のことでございます。
中央線快速線、オレンジ帯
の電車は、各駅停車、黄色帯とドア
の位置が異なる車両を運行しているため、という
のは、オレンジ色
の電車は、4両、6両を増結というか足して10両になる、この車両が入っております。それで運行しているため、ホームドア
の設置後は、各駅停車ホーム
の発着ができなくなります。要は、信濃町駅とかでドア
の間隔が変わるということでございます。
また、中央線快速線は、2023年度末頃を目標にグリーン車サービス
の導入を予定しており、これにより中央線快速線はグリーン車2両を連結し、12両編成で運行となります。
今回
のダイヤ改正は、これら
の動きを踏まえ、快速線と各駅停車
の運行を終日分離することによって、早朝・夜間帯
の電車
の時刻が変更になるほか、運転区間や運転本数が変更となるものでございます。
◆藤本なおや
委員 この件に関しては、28年
の議会、4年前になるんですが、中央線
の12両編成化に伴うホーム拡張工事予定やダイヤ改正
の動きについて質問を私からいたしました。今回、ダイヤ改正によって、実際、中央線杉並4駅には具体的にどのような影響がある
のか。まず、平日においてどの程度本数に影響がある
のか伺います。
◎交通施策担当課長 杉並区内、平日、4駅
の運転本数でございますが、中央線・総武線各駅停車、上りが10本減、下りが9本減、中央線快速
の上りが10本増、下りが11本増となっており、合計で2本増便になるということでございます。
◆藤本なおや
委員 平日は2本増便ということなんですが、同じく土日休日における影響をお伺いいたします。
◎交通施策担当課長 まず、土日におきまして、各駅停車と快速線、両方止まる荻窪駅でございますが、中央線・総武線各駅停車上りが19本減、下りが8本減、中央線快速
の上りが30本増、下りが18本増となっており、合計21本
の増便となります。
次に、高円寺、阿佐ケ谷、西荻窪につきましては、中央線・総武線
の各駅停車上りが19本減、下りが8本減、中央線快速線は土日停車しないため、合計で27本
の減便という形になります。
◆藤本なおや
委員 要は、特に影響がある
のが土日休日ということで、快速電車が通過をする高円寺、阿佐ケ谷、西荻窪
のいわゆる杉並3駅において、これまで土日休日であっても、早朝・深夜帯ならば、1、2番線
のホームにオレンジ色
の電車が乗り入れていて、乗換えなしに東京駅だったりとか三鷹よりも先
の駅に行けたということなんですけれども、これらが全てなくなって、乗換えが必要になってくるということ。1日当たり
の上下線合わせて、今答弁ありましたけれども、27本
の減便になる、こういう認識でいい
のか、もう一度確認をいたします。
◎交通施策担当課長
委員御指摘
のとおりでございます。
◆藤本なおや
委員 ダイヤ改正後はしばらく混乱する可能性があります。終電
の時間も変わるらしいので、皆さんも、いつも
のように気持ちよくマイクを握っていたら帰れなくなっちゃうということにもなりかねないので、気をつけていただきたいんですが、早朝・深夜帯における杉並各駅
の乗降客数
のデータという
のを持っている
のかどうか。また、このダイヤ改正によって区民
の利便性が一部損なわれるということになるわけですが、実際区にどのような影響があると捉えている
のか伺います。
◎交通施策担当課長 まず、早朝・夜間帯、各時間帯における杉並各駅
の乗降データにつきましては、JR等にお聞きしましたが、現在
のところ、区では把握できてございません。
次に、ダイヤ改正に伴う区民へ
の影響でございます。JR東日本によりますと、御利用
の多い通勤時間帯や昼間、夜間帯では、お客様
の利用に影響がないよう調整し、利用
の少ない早朝帯をはじめとした一部
の時間帯で各駅停車を削減するというふうに聞いてございます。
また、夜間帯は、各駅停車
の削減を抑えつつ、快速電車を増発し、混雑緩和を図るとしておりますが、早朝・夜間帯においては、各駅停車しか止まらない高円寺、阿佐ケ谷、西荻窪において、例えば高円寺駅、早朝4時台は現行3本、千葉、東京
のほうに向かう電車がございましたが、それが1本になるなど、区民
の一部
の皆様に影響が出るものと認識してございます。
◆藤本なおや
委員 今回
のダイヤ改正は、中央線
の長い歴史を変える大改正だというふうにも言われております。この背景には、各駅停車1、2番線ホームに念願
のホームドアが設置されるということ、そして快速電車
のほうにはグリーン車が導入されて、12両編成
の導入が23年度末に予定されている、こういった取組
の一環である、このように捉えておりますが、ホームドア
の設置工事など
のホーム改良工事、こういったスケジュールについて、現時点で何かつかんでいることがあればお示しください。
◎交通施策担当課長 ホームドア
の設置につきましては、駅改良
の工事スケジュールなど、12両編成化に伴うホーム延長等につきましては、現在、2023年度末
のグリーン車
のサービス開始に向け、順次工事を行っているところと聞いてございます。
また、杉並区内
の4駅につきましては、運行に必要な駅改良等、一部工事に着手ということですが、それ以降
の詳細なことについては把握してございません。
ホームドア
の設置につきましては、中央線快速線、中央線・総武線各駅停車において、2032年度末までに整備を計画しているというところを聞いてございます。
◆藤本なおや
委員 引き続き情報収集に努めていただいて、何より杉並3駅
の平日快速通過というような決定的なダメージにならないように、いまだ三鷹−立川間
の立体化複々線促進協議会という
のが動いて、諦めずに活動しておりますので、こういった動向にも細心
の注意を払っていただきたい。これは要望とさせていただきます。
次に、馬橋公園
の拡張整備についてであります。
現在、計画案づくりに着手をしておるところでありますが、区
の基本的な考え方についてお示しください。また、現在
の進捗状況についても確認をいたします。
◎みどり公園課長 基本的な考え方でございますけれども、5つございます。まず、現公園と
の一体性を確保するということ。不燃化まちづくりに取り組んでいる地域でございますので、そういった災害に強いまちづくりに寄与する公園とすること。現開園部分
の施設については、老朽度を勘案して改修するということ。防災機能を備えた
管理棟を新築するということ。それから、Park−PFIなど
の民間活力
の導入を検討することとしてございます。
現在
の進捗状況につきましては、基本計画づくりに向けまして、ワークショップを2回、懇談会を2回行いまして、案
の取りまとめを行っているところでございます。
◆藤本なおや
委員 これまで2回
のワークショップを行ったということで、私も2回とも見学をさせていただきましたが、オープンハウス並びにワークショップなどでどのような意見が出されている
のか、その辺はいかがですか。
◎みどり公園課長 意見につきましては多岐にわたりますけれども、例えば、子供が安全に遊べるような芝生広場を造ってほしい、地域
の人で作る花壇が欲しい、
管理事務所には大きなひさしを作って日よけが欲しい、それから、キッチンカーですとかプレーパークといった開園後
の利用
の仕方、さらに防災面に関して、ハード的、ソフト的な提案がいろいろ出されているところでございます。
◆藤本なおや
委員 いろんなアイデアが出されているわけなんですが、計画案づくり
の当初
のスケジュールでは、ワークショップを2回行った後、計画案
の住民説明会を今月中に行うという予定でありましたが、2回目
のワークショップが終わった際には、住民説明
の前に、もう一度ワークショップで案を検討させてほしいと、こういう要望も多々出されておりますが、その後どうなったんでしょうか。
◎みどり公園課長 ワークショップ参加者
の方
の要望を受けまして、もう1回開催する予定で考えているところでございます。
◆藤本なおや
委員 コロナ
の影響で、3回目
のワークショップだったりとか、その後
の住民説明会
の開催
のめどもなかなか立てづらくなっている
のかなと思いますが、今後
のスケジュールについて区
の見解をお示しください。
◎みどり公園課長 ワークショップにつきましては、
委員からお話があったように、3月末に開催
の予定でござましたけれども、感染症
の影響もございまして、会場が確保できないという状況でございます。今後
の感染症
の状況を見据えながら、開催
の時期は考えてまいりたいと思っております。
◆藤本なおや
委員 3回目
のワークショップを開催するに当たって、この拡張整備自体が馬橋公園
の防災機能
の向上を図るという目的ならば、一度防災にテーマを絞ってワークショップをやってほしい、こういう要望があります。区にもこういった声は届いている
のか。また、3回目
のテーマ設定についてはどのように考えているんでしょうか。
◎みどり公園課長 これまで2回
のワークショップ
の中で、防災施設
の整備に関して
の説明が、こちらから十分にできていなかったかなと考えているところでございます。次回につきましては、そういった防災機能、防災施設
の整備について、分かりやすくワークショップ
の参加者
の方に説明いたしまして、御理解をいただきたいと考えております。
◆藤本なおや
委員 その際には、防災機能
の向上を目的とするという区
の基本方針もあるわけで、また防災倉庫
の新設も含まれているわけですから、ワークショップで
の議論
の際に、防災課
の職員から見解を聞きたいと、こういうメンバーから
の声も届いておりますが、いかがでしょうか。
◎みどり公園課長 次回につきましては、防災課からも職員
の出席を予定してございます。いずれにしましても、馬橋公園につきましては、防災公園という性質
のものでございますので、防災課と連携しながら今後進めてまいりたいと考えております。
○小川宗次郎
委員長 それでは、松本みつひろ
委員、質問項目をお願いいたします。
◆松本みつひろ
委員 荻窪駅周辺都市再生事業
の推進についてお尋ねします。使う資料は、予算書、(仮称)荻窪駅周辺回遊性向上アクションプラン(案)、荻窪駅周辺都市総合交通戦略です。
本事業
の推進に関する予算として、本年度1,626万2,000円、来年度48%減
の846万9,000円が設定されていますが、今年度、来年度
の事業内容を確認します。
◎拠点整備担当課長 今年度は、荻窪駅周辺都市総合交通戦略に基づきまして、駅周辺
の回遊性向上に向けたアクションプラン
の検討や、駅周辺
の案内サイン
のルール
の検討等を実施しました。また、北口
のミスト装置
の設置や、駅南北に荷さばき
のスペースも確保しました。
来年度は、今年度末に策定予定
のアクションプランに基づきまして、それら
の実施や、駅
のサインルール案に基づいて、サイン
の整備計画を進めていく予定でございます。
また、予算額につきましては、ミスト
の装置設置完了に伴いまして、工事費を計上していないということから、ちょっと減額になっているということでございます。
◆松本みつひろ
委員 回遊性に関連して、1月25日に荻窪駅北口広場で開催されたオープンハウスについて、参加者数と代表的な区民意見をお示しください。
◎拠点整備担当課長 仮称荻窪駅周辺回遊性向上アクションプラン
の策定に先立ちまして、地元へ
の説明ということで、オープンハウスを実施したところでございます。182名
の来場者がいらっしゃいまして、97名から御意見をいただきました。
主な御意見といたしましては、楽しい回遊はまち
の活性化にもつながるよい取組である、貴重な文化財である3庭園
の幅広いPRが必要だと、おおむね肯定的な御意見をいただきましたけれども、一方で、人が来る
のはよいけれども、住民
の生活を守るため
の来街者
のマナーについてもしっかり整えていく必要があるなど
の御意見もいただきました。
◆松本みつひろ
委員 荻窪駅から大田黒公園
のルートが分からずに道に迷われた来街者へ
の対応で、地元商店に負担がかかっているという切実な訴えを受けています。晩秋
のライトアップ
の期間に限らず、通年で起きている現象でありまして、一日も早い改善を求めます。
来年度
の何月を目途に案内サインを設置する
のか、明確な御答弁をお願いいたします。
◎みどり公園課長 これまで大田黒公園
の案内につきましては、
委員含め地域
の方からも御要望いただいておりまして、地域
の皆様には大変御負担をおかけしてしまっているというところでございます。
案内
のサイン
の設置につきましては、地域
の御協力をいただくというところも想定されておりまして、大変申し訳ありませんが、この場でいつとはっきりお約束ができるものではございませんけれども、荻窪
のまちづくりとも連携しながら、一日でも早く改善してまいりたいと考えているところでございます。
◎拠点整備担当課長 荻外荘公園
の開園に先立ちまして、先ほど申し上げた仮称荻窪駅周辺回遊性向上アクションプランにおける取組としまして、地域住民、団体
の協力によるスムーズな案内や3庭園
の案内・誘導サイン
の設置について、また検討も進めていきたいというふうに考えてございます。
◆松本みつひろ
委員 ただいま御答弁がありました荻外荘公園、大田黒公園、角川庭園
の3庭園に、荻窪
のまち
の宝として光を当てることは意義
のあることだと思いますが、一方で、荻窪
のまちづくり
の最大テーマである南北動線
の充実に寄与する取組ではありません。南北動線
の充実に関する区
のこれまで
の取組を概括的にお示しください。
◎拠点整備担当課長 区
のこれまで
の主な取組といたしましては、駅西口におきましてエレベーターを設置するなど、南北動線におけるバリアフリーや利便性
の向上ということで進めました。ただ、南北動線
の充実については、これまで同様、重要な課題だと認識しておりますので、総合交通戦略に位置づけたように、引き続き検討、協議を進めてまいりたいと存じます。
◆松本みつひろ
委員 地元団体
の関係者と会話していて感じる
のは疲弊感、様々な活動をし区に提言すれども、具体的には物事は一向に動かないという悲痛な思いであります。
「荻窪駅周辺都市総合交通戦略」
の5章には、実施工程が定められています。来年度は、おおむね5か年とされる短期
の2年目でありますが、この戦略
の策定まで
の長い期間を考えれば、いよいよ荻窪
のまち
の進化が始まるという兆しは、来年度には出していただきたいところです。南北移動・交通結節に掲げた9つ
の施策について、本格的に実施する想定
の年度をお示しください。
◎拠点整備担当課長 なかなか単独でできないというところがございまして、難しいんですけれども、JR・メトロ間等
の乗換え経路
の改善については、今年度、案内・誘導サイン
のルールづくりを進めているところでございます。来年度は駅周辺
の案内サイン
の整備計画
の策定を予定しております。
また、駅周辺
の開発に合わせた基盤整備については、長期的な課題としまして、今年度、現状や状況について鉄道事業者と情報、意見交換を行ったところでございます。
また、今後も引き続き取り組んでまいりますが、その他
の項目についても広く関係者と
の調整等が必要となりますので、条件が整ったものから順次実施していきたというふうに考えてございます。
◆松本みつひろ
委員 ただいま
の御答弁に関連して、項目
の中に設置されている荻窪駅
の東に設置されている荻窪地下道について、地元住民から多く
の要望が寄せられているかと思います。
平成29年第1回定例会
の都市環境
委員会では、荻窪地下道というような区道
の部分については早期に取り組んでいきますと、当時
の都市再生担当課長が答弁したものと承知しておりますが、バリアフリー化に向けたエレベーター設置
のため
の用地収用など、来年度具体的に取り組む
のか、確認します。
◎拠点整備担当課長 荻窪駅
の東
の地下道でございますけれども、エレベーター
の設置に関しては、用地
の確保や費用ということで課題も非常に多いので、来年度
の予算としては計上しておりませんが、荻窪地下道
のバリアフリー化については、引き続き、荻窪交通戦略における中期的取組
の1つとして調査検討を行う予定としております。
◎杉並土木事務所長 荻窪地下道につきましては、今年度
の修繕工事を予定したところですが、最低入札参加者数に満たずに入札が中止となりまして、令和2年度に繰り越して実施する予定でございます。
工事
の内容としては、地下道
の断面を修復し、塗装を施します。また、灯具をLED化し、現状以上
の明るさを確保してまいりたいと考えてございます。
◆松本みつひろ
委員 まずはそこ
のところから取り組んでいただければというふうに思っております。
重ねて
のお話で恐縮ですけれども、まちづくり
のアイデアをひたすら出し続けて、なかなか形にならず、一体いつ解決に至る
のかと、これがこの問題に20年以上取り組んできた地元
の切実な思いであります。
この間
の技術革新などにより、高架化は今からであれば検討に入ってくる
のか。中央線沿線では、中野区がJR東日本と東京メトロと協定を結び、中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業に取り組んでいましたが、今年度、実施設計が完了し、着工にこぎつけています。
また、中央線自体も、先ほど藤本
委員から
の質疑にありましたとおり、2023年度末
のグリーン車運行と、それに伴って
の12両編成化に向け、あさって3月14日にダイヤ改正を行うなど、大型事業
の終期が見え始めたことから、本格的な交渉を始める機は熟したものと考えます。
今年度
のJR東日本と
の情報交換
の状況を確認し、また、交通戦略報告書
の工程を遵守して、地権者、交通機関、区
の3者で実務的な議論を行う分科会を来年度立ち上げるべきと提案しますが、これについて答弁を求めて、終わります。
◎拠点整備担当課長 現時点で
の高架化については、課題が多く、非常に難しいというふうに考えておりますけれども、状況を見ながら、JRとは情報交換
の場を設定しているところでございます。
「荻窪駅周辺都市総合交通戦略」においても、長期的な取組
の課題としまして、駅前大規模商業施設
の機能更新期や周辺街区で
の共同建て替え等
の機会を捉えた駅周辺
の基盤整備に合わせた既存南北連絡通路
の抜本的改善や、新たな動線整備に向けた取組を検討することとしておりますので、今後も引き続き、関係者と情報共有等していきたいというふうに考えてございます
○小川宗次郎
委員長 分科会についてはということを言っています。
◎拠点整備担当課長 分科会についても、状況を見ながら進めていきたいというふうに考えてございます。
○小川宗次郎
委員長 それでは、小林ゆみ
委員、質問項目をお願いいたします。
◆小林ゆみ
委員 杉並区特定
の課題に対する調査、ICT教育、学校トイレ、新型コロナ対応、施策指標
の目標達成状況です。使用する資料は、杉並区特定
の課題に対する調査、中学校第2、第3学年英語、平成29年度、30年度、2019年度版、杉並教育ICTフォーラム
のチラシ、資料請求で頂いた資料
のナンバー356、「神明中だより」令和2年2月号、区政経営計画書です。
まず、杉並区特定
の課題に対する調査について伺います。
区は、毎年5月に、全て
の杉並区立学校児童生徒に、学校
の指導改善
のため、区教員と済美教育センターで作成する杉並区特定
の課題に対する調査を行っていますが、この結果はどのように使われているんでしょうか。
◎
済美教育センター統括指導主事(古林) 本区が実施しております
のは、学力調査ではなくて特定
の課題に対する調査ということで、児童生徒は、学びを振り返って今後に生かす、また教員は、指導や評価
の在り方について考え、指導改善に生かす、また教育
委員会は、学校
の実情に応じて支援することなどに活用しております。
◆小林ゆみ
委員 中学校第2、第3学年英語、平成29年度版、30年度版、2019年度版を年度ごとに比べると、出題されている問題が毎年ほとんど同じであり、問題
の類似率は90%以上です。毎年同じような問題であると、生徒たちは答えを覚えてしまえば高得点が取れて、正確な調査結果が出ないと思いますが、改善できないでしょうか。
◎
済美教育センター統括指導主事(古林) 調査問題は、経年変化を見るように作成をしております。今後も学習指導要領に準拠した内容をベースにしながら、必要に応じた改善は進めてまいります。
◆小林ゆみ
委員 ほとんど同じなので、ちょっと変えてほしいなと思っています。
次、このテストには記述問題が少ない上に、29年度、30年度版を比べると、30年度は、29年度
のある記述問題が記号問題に変わっており、さらに減ってしまっています。加えて、中学生が理解して自分から使えるようになるべきSVOCM
の文
の要素であったり、5文型など
の基礎知識をフルに用いて英作文とか並べ替えをするようなアウトプット
の問題がありません。英語
の記述問題が減ると、正確なつづりが書けなくなり、文章構成能力を鍛えるアウトプット
の機会も失われると思いますが、こちらも改善できないでしょうか。
◎
済美教育センター統括指導主事(古林) 記述問題ですけれども、
委員にもお示ししました3年間
の問題構成を見ますと、中2で25問中13問が記述問題、中3は11問が記述問題ということで、増えてはいないんですが、減ってもいない状況にあるかと思います。
◆小林ゆみ
委員 英作文
の問題など、ぜひいろいろ増やしてほしいと思っております。
次に、ICT教育について伺います。
現在、塾や予備校では、授業中に板書をノートに書く
のではなくて、タブレットやスマートフォンで画像を撮影している児童生徒も多いと聞きます。また、授業中に何か分からないことがあって調べ物をする際に、インターネットで検索するということもあるようです。
これら
のことについて、区立学校で
の現状はどのようになっているでしょうか。また、授業中に個人
のタブレットやスマートフォンを使用することはできないようになっているか、確認します。
◎
済美教育センター統括指導主事(古林) 現在は、児童生徒
の私物になる携帯電話とかスマートフォン
の学校へ
の持込みは原則禁止としております。
◆小林ゆみ
委員 画像撮影とかも学校
のタブレットでできないようになっているんでしょうか。
◎
済美教育センター統括指導主事(古林) その画像を使って何か学習を進めるというようなときには、状況に応じて使用しております。
◆小林ゆみ
委員 資料ナンバー356、ICT教育についてを見ると、ICT教育使用教材として自動採点ソフトが挙げられていますが、具体的にどういったものでしょうか。また、今後、区立小中で導入される予定はあるでしょうか。
◎
済美教育センター統括指導主事(古林) こちら
の2つは、どちらも児童生徒
の個別学習を支援するソフトになっております。子供たちがタブレット端末に手書きで書き込んだ回答を自動で採点してくれるものです。基礎的、基本的な学習内容をそれぞれ
のペースで進めることができるようになっております。現在、「ミライシード」が全小中学校に、また「ペンまーる」というものが小学校12校、中学校2校に導入されております。
◆小林ゆみ
委員 すごく効率がいいと思うので、ぜひお願いいたします。
次に、「神明中だより」令和2年2月号を見ると、令和元年度教育調査結果報告について記載されています。その中で、ICT教育
の肯定率が1年生94%、2年生は94.5%と高い
のですが、3年生は79.1%となっていまして、3年生が低い傾向にありますが、これはどうしてでしょうか。
◎
済美教育センター統括指導主事(古林) 学校ごと
の個別
の状況でございますが、これは学校が分析して、また次年度へ生かしていくものであると考えております。
委員が御指摘
の部分につきましても、当該校で分析していると考えております。
区内
の他
の中学校
の様子を見てみますと、同様
の傾向を示しているわけではございません。
◆小林ゆみ
委員 関連して、少し前
の話になるんですが、平成29年度に実施した杉並教育ICTフォーラムについて、このICTフォーラム内で実施したICTを活用したスピーキング、リスニング活動について、この目的と、これを今後通常授業で行っていく予定がある
のか伺います。
また、外国人講師と話すとあるんですが、国によって英語になまりもある
のかなと思うんですが、これはどちら
の国
の方か、お分かりになるでしょうか。
◎
済美教育センター統括指導主事(古林) 平成29年度
のフォーラムで実践報告しましたタブレットパソコンを活用したオンラインスピーキング
の学習ですけれども、日頃
の学習
の成果を活用して、外国人講師と楽しくコミュニケーションを取ることを目的に取り組みました。このとき
の外国人
の講師
の方ですけれども、フィリピン
の方々だと記憶しております。
また、この取組は、タブレットパソコンを活用した学び
の可能性を探る1つ
の取組として、この学校で複数回にわたって実施したものでございます。
◆小林ゆみ
委員 また、同フォーラム内で休憩時間に上映した動画
のテーマである「家族愛」
の授業というものはどういったものでしょうか。
◎
済美教育センター統括指導主事(古林) 道徳
の学習でございますが、学習する項目が20項目ほど決まっております。家族愛もその項目
の1つとなっておりまして、家族を敬愛し、家族
の一員として
の自覚を持って、充実した家庭生活を築くということを考える学習となっております。
◆小林ゆみ
委員 ICTとどういう関連性があったんでしょうか。
◎
済美教育センター統括指導主事(古林) この学習
の中で、何か資料を提示するときに示したりですとか、それから、いろいろな考えを前に表示したりとか、様々な場面でツールとして使いました。
◆小林ゆみ
委員 道徳
の授業
の中でもICT教育がなされているということなんですね。分かりました。
次に、区立小中学校
のトイレについて伺います。
区議会ではよく学校
のトイレについて、和式から洋式に換えるべきという意見が多いですが、私はちょっと立場が違います。導入コストや、和式トイレに慣れておくこと
の社会的な重要性、また細菌による感染症
のリスクなどを考えると、トイレを全て洋式にすべきであるとは言い切れないと思います。
中でもコスト
の問題ですが、和式から洋式に換える際は、便器だけでなく、周り
のパイプや壁、そして必要であれば便座除菌
の用具など、一式を全て洋式仕様に換えなければなりません。都
の補助金も全額出るというわけではないので、区
の財政的負担も大きいと思いますが、洋式に換える際、周り
の設備等も換える必要があることを考えると、一式につきどのくらい
の費用がかかるでしょうか。
◎学校整備課長 概算でいいますと、和式を洋式に換えるという場合には、1つ当たり大体100万前後
の工事費といいますか費用がかかる、そんな概算でございます。
◆小林ゆみ
委員 区立小中学校では、新しい学校を造る際においても和式便器が残されていると思いますが、それはどういった意図や目的があるんでしょうか。
◎学校整備課長 当然、学校は、震災救援所ということで避難するような方がいらっしゃいます。そうなると、様々な方がトイレを使う。中には高齢者
の方もいますし、和式便器
のほうが慣れているというような方もおります。またさらに、先ほど
委員おっしゃったように、衛生面なんかを気にする方もいて、直接肌に触れたくないというようなこともあるので、和式を一定程度希望する方もいらっしゃる。
学校によりますと、ある意味社会勉強といいますか、まだ和式が完全に世の中からなくなっているわけではないので、何か
の際に和式に慣れておく、そういうことが必要なので、学校には一定数
のものを置いておいてほしい、そんな声も学校から出ている。そんな形で、全部を洋式にしているわけではないということでございます。
◆小林ゆみ
委員 たしか似たような話で、最近、公衆電話という
のを使ったことがない子供が増えているということで、災害時ですとか非常時とかに困るという子も多いので、和式トイレも大事な
のかなと思います。
和式トイレを日常的に使うことで、大腸炎だったり、痔、結腸がん、中耳炎
のリスクが減少するという、米・スタンフォード大による研究データもあるので、メリットも多い
のかなと感じるところです。
ちなみに、さっきイニシャルコストについてはお話があったんですが、和式トイレと洋式トイレでは、ランニングコストはどのぐらい異なるんでしょうか。
◎学校整備課長 業務委託でトイレ清掃なんかをやるときに、例えば和式をお掃除する、洋式をお掃除する、当然、洋式
のほうが少し便器
の形状が異なるので煩雑という
のはありますが、そこで何か単価に差をつけているという
のはございませんので、具体的にランニングコストに大きな差はない。ただし、何か故障したときには、和式
の場合には埋め込んでいるようなことがあるので、全部換えなきゃいけないので、和式
のほうが高い、そんなものもございます。
◆小林ゆみ
委員 区立小中学校
の改修ですとか補修など
のテーマにおいては、和式トイレ
の洋式化という
のが頻繁に取り沙汰されている印象ですが、実際に私自身が区内
の小中学生と会って話をする際に、要望をいろいろ聞いてみるんですが、その場合に、トイレよりも、理科実験で使用しているビーカーが割れているので、実験器具を換えてほしいとか、塾
の友達が持っていた教材を学校でも使いたいというソフト
の面が多く、またハード面にしても、雨漏りを直してほしいとか、急を要するものが多い印象です。
学校施設
の改修や補修、または物品
の購入などを考える際に、そもそも
の優先順位という
のはどのようになっているんでしょうか。
◎学校整備課長 新しい学校もあれば古い学校もあるので、当然設備も古くなっていく。今
委員御指摘いろいろあったように、トイレだけを注目しているわけじゃないので、我々もいろんな設備とか施設、それが故障したり老朽化すれば、当然それを換えていく。それについては、改修
の履歴だとか学校から
の要望を受けて、優先順位を、じゃ、これ
のほうが先ですねとか、じゃ、これはまた来年でいいですかねとかいうことはやっています。大規模な施設になれば、営繕課とも相談しながらやるという
のはございます。
そういったことで、突発的に壊れることもありますので、その都度学校から要望を聞いた上で、優先順位というか、必要な修繕、改修を行っている、そういう現状でございます。
◎庶務課長 加えまして、今ビーカー
のお話が出ましたけれども、そういった物品
のお金と修繕
のお金、費目が少し分かれています。校長
の権限で、学校運営費
の中で、必要に応じてそれは判断をして購入しているもの、そういうふうに理解します。
◆小林ゆみ
委員 分かりました。ぜひ、トイレだけじゃなくて、バランスよくお願いしたいと思います。
次に、1点だけ、新型コロナウイルス感染症対応について確認です。
今般
の新型コロナ流行
のために、学校が一斉休校となり、その結果、ほとんど
の中高で学年末
の期末試験実施が取りやめになり、それによって、指定校推薦、推薦入学試験を目指す子や、期末試験で巻き返しを図ろうと思って勉強を頑張っていた、あと少しで目標達成という成績
の子
の進学
の機会が狭まってしまったという話を区内
の学生たちから直接聞きました。
これについて、ある国会議員
の方を通して文科省に問合せをしたところ、来年度、令和2年度大学入試へ向け、5月から6月に出すガイドラインには、今回
の期末試験実施、不実施によって、特定
の学校が推薦入試で不利益が出ないように配慮する旨記載するようにしたいという回答をいただきました。
この問題について、当区
の見解と対処法を伺います。
◎
済美教育センター統括指導主事(古林) まず、本区
の公立中学校
の3学期に行う定期考査ですけれども、臨時休業前に全校終了しております。
なお、学校における子供たち
の評価はこの定期考査のみで決まるものではなく、ふだん
の学習状況なども含めて総合的に行うものです。今回実施しました定期考査
の結果も、その評価
の材料
の1つとして適切に活用してまいります。
次年度
の入学試験に関わる対応につきましては、東京都教育
委員会ですとか、各私立学校等が出しますガイドラインに沿って適切に進めてまいります。
◆小林ゆみ
委員 ぜひお願いします。
最後に、施策指標
の目標達成状況
の中で、教育に関するものだけ伺います。
まず、学習習熟度なんですけれども、これは少しずつ上がってきているなと思うんですが、これまでに学習習熟度が思ったより伸びなかったという年度には、どのような原因が考えられる
のかと、今後どういうふうに目標に向かって伸ばしていく
のか伺います。
◎
済美教育センター統括指導主事(古林) 平成24年度から
の推移を見ますと、途中で10ポイント程度下がった年が1度ありました。これは新学習指導要領を見据えて、調査問題を、これから
の時代に求められる、より高度な思考力を考慮したものに移行したことが要因
の1つであるというふうに考えております。
小学校はこの4月からですが、学習指導要領が改訂になるということで、学びというものが変わってまいります。そんな中で、教員も新たな授業改善に取り組み、子供たちにしっかり新しい学びを身につけさせていく必要があります。そのために、ICT
の活用ですとか、それから、児童生徒
の主体的な学びとなる授業改善などを丁寧に一つ一つ積み重ねていき、目標に向けて取り組んでまいります。
◆小林ゆみ
委員 ぜひお願いします。
ちょっと時間がないので、最後
の質問なんですが、「将来
の夢・目標が定まっている子ども(高校生)
の割合」という指標があります。平成30年度実績が56%、意外と少ないんだなと感じたんですが、少なくとも令和2年度目標
の74%まで引き上げていただきたいと思います。
夢や目標という
のは、具体化するには、子供たち
の好きな科目や得意科目、その子
の持つ興味、関心をどのように生かして、その結果どのような職業に就くことができる
のかという
のを教えなければならないと思います。
それに関連し、特色ある学校づくりについてですが、私
の生まれ故郷
の北海道には、スーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクールという英語学習に特化した学校があります。杉並区においても、例えば英語、プログラミング、スポーツ、芸術など得意分野を伸ばして、子供たち
の自信につなげ、将来
の夢、こういった希望などを具体化するようにしてほしいと思います。
杉並区は特色ある教育活動に力を入れていると思いますが、区内
のどの学校がどのような特色を持っている
のか、実例を幾つかお示しください。
◎
済美教育センター統括指導主事(古林) 数例御紹介させていただきますと、小学校には、英語
の専科教員を配置している学校が5校ございます。こちらについては、英語教育推進リーダーが英語
の授業を専門的に行っております。
また、中学校においては、杉森中学校において国際理解教育を推進し、外国人講師
の方と実践的な英会話を楽しんだりですとか、世界
の文化とかスポーツなどについて学ぶ多様な取組を行っているところでございます。
○小川宗次郎
委員長 それでは、岩田いくま
委員、質問項目をお願いいたします。
◆岩田いくま
委員 議決科目
の変更、それから議案15号、学校における情報通信端末
の取扱い、給食室
の改修。資料は117番です。
まず最初、議決科目について、1点お尋ねいたします。
平成31年度、今進行中
の一般会計予算、これは議決科目として、7款教育費
の中に4項として幼稚園費がありました。ただ、これが現在審議中
の令和2年度予算案からはなくなっております。
ということで、1つ目が、その理由。2点目として、当該歳出は令和2年度一般会計予算案ではどこに含まれている
のかと、3点目として、なぜこのタイミングでこうした変更を行った
のか。以上、よろしくお願いします。
◎財政課長 こちらは幼児教育
の無償化
の影響でございますので、厳密には今年度から半分移行すべきところでございまして、それぞれに今年度については補正予算で計上しているものですけれども、これまで学校教育法に基づき実施しておりました保護者へ
の補助、助成につきまして、幼児教育
の無償化によりまして、子ども・子育て支援法を根拠とするということになりました。その結果、具体的には、4款
の保健福祉費、2項児童福祉費、私立幼稚園等
の支援、こちら
のほうに計上してございます。
◆岩田いくま
委員 では、議案第15号
のほうに行きます。
これも既に質疑も幾つか出ているんですが、まずは、現在
のビジョンと
の比較、策定
のとき
の比較で行きたいんですけれども、現在
の教育ビジョンを策定する際は、策定
委員会を要綱設置していたかと思います。今回は法に基づく附属機関として審議会を置くと
のことで、条例設置としているかと思いますけれども、まずその理由を伺います。
◎庶務課長 前
の16年
のとき
のビジョンを策定する際に、この
委員会は要綱で設置をいたしました。23年度、現在
のビジョンをまた策定するときも、それに倣って、踏襲をしてしまったということはあります。
その後、今回ですけれども、改めてビジョン
の策定に当たってその役割を見直したところ、教育
委員会から
の諮問に応じて、策定に関して必要な事項を調査審議して、答申を会としてまとめていただくということから、今回、教育
委員会
の附属機関として、条例による設置としたものでございます。
◆岩田いくま
委員 それから、
委員についても既に質疑がありましたが、私
のほうでお聞きしたい
のは、議案4号と
委員構成がかなり異なりますけれども、4号と
の比較で
の視点と、もう一つ、前回
の要綱設置時
の委員構成と
の違いがあれば、どういった違いがある
のかと、その理由。以上、お願いいたします。
◎庶務課長
委員構成についてでございますが、まずもって人数ですけれども、これは前回と同様に13人以内というところで置いておりますけれども、前回に比べまして、職員とか学校関係者、この部分を減らしまして、その分を学識経験者、区民団体推薦枠といいますか、そこ
の人数を増やしております。
何度か御答弁で申し上げたかも分かりませんけれども、ビジョン
の策定を、学校支援本部だとか地域運営学校など、常に地域と共にある教育というところ、開かれた学校運営を目指してきたというところからすれば、できるだけ多く
の方
の声を、この間
の振り返りも含めてですけれども、先読みするためにも、そういった、開かれた学校に参画してくださった方々を入れていきたいというところが1つ狙いといいますか、考え方でございます。
そしてまた、学び
の成果
の継承と還元という普遍的な理念から申しますと、就学前から社会教育、幅広いところで、それぞれ
の分野における専門的な知見も必要なところから、学識経験者も増やして、そういったところで
委員構成を変えたということが大きな理由だというふうに理解をしております。
◆岩田いくま
委員 今回、議案4号と15号が、同じ定例会に議案として出てきております。スケジュール
の質疑が既にありまして、第1回目
の審議会は秋にという御答弁だったと思うので、ああ、そういうことかなと思ったんですが、一応確認をします。新基本構想と新しい教育ビジョン
の策定でどのように整合性を取っていく
のかということ。それと関連しますが、基本構想審議会と教育振興基本計画審議会で、
委員の重複、こうしたことはある
のかというか考えている
のか、この辺りについてお尋ねいたします。
◎庶務課長 基本構想
のほうは、令和2年
の当初から検討がされるというふうに聞いております。基本構想
の審議会は非常に
委員の人数が多くて、またそれぞれ
の分野ごとに専門的な部会が設けられるとも聞いております。その中に教育関係を扱う部会があるというふうに考えるならば、そういったところ
の進捗状況、審議
の具合を見ながら、我々
のほうは、申しましたように秋口から始めていくことで、そこと
の整合性、方向性、もちろん大きな方向性という意味ですけれども、そこはそろえていけるんじゃないかなということで、スケジュール的には、半年ずらして動いていこうと思っております。
そしてまた、
委員の重複
の話ですけれども、今
の時点でどなたということではもちろんないわけですけれども、今言ったような整合ということも含めて、情報連携をしていく、情報共有をしていくというところでは、
委員が重複するということは妨げるものではないというふうに思っております。
◆岩田いくま
委員 では、次に、学校における情報通信端末
の取扱い
のほうに行きたいと思います。
昨年
の6月、東京都教育
委員会が、「学校における情報通信端末
の取扱いについて」というものを示したかと思います。これによって、1つは、基本は都立学校向けということだろうとは思うんですけれども、そこでどうなった
のかと、小中学校で
のスマートフォン等
の校内持込みについてはどのように位置づけられている
のか、まず最初にお尋ねします。
◎
済美教育センター統括指導主事(東口)
委員御指摘いただきました東京都教育
委員会では、都立学校を対象に、情報端末が学習活動で活用されている事例や、安全確保
のために必要とされている事例があることを踏まえて、取扱いについては、都立学校校長
の判断により許可できるとしたものです。
小中学校で
の取扱いについては、市町村教育
委員会において適切に判断し対応することとなっております。
◆岩田いくま
委員 今どうなっている
のかという
のは、既に先ほど御答弁がありましたので分かっているんですが、東京都
の方針が変わったという言い方でいい
のかな、そういったことを受けて、今後当区としてどうしようかとか、何かしら検討なり方向性なり、もしあるようであれば一応確認したいと思います。
◎
済美教育センター統括指導主事(東口) 今
委員御指摘いただいたんですが、区立小中学校においては、平成21年2月に区教育
委員会として、「学校における携帯電話
の取扱い等について」という通知で、校内へ
の持込みは原則禁止しております。しかしながら、その中で、校長
の判断により、通学時
の安全対策や緊急時
の連絡用、特別な事情により持込みが必要とされる場合は、保護者
の理解を得て、例えば校内で
の使用を禁止するとか、校内で
の携帯電話
の管理を他人に預けるなどという措置を講じて認めているところでございます。
◆岩田いくま
委員 今後について、改めてどうするか。もしあれば。
◎
済美教育センター統括指導主事(東口) スマートフォン
の持込み
の可否については、高等学校等に準じることはできないとは思いますが、学校や保護者、また地域
の方々
の意見を踏まえ、今後検討していく必要があると考えております。
◎教育長 これまでスマートフォン等
の個人端末
の扱いは、生活指導上
の問題が中心に議論をされてきているわけです。時代が変わってきまして、いわゆるモバイル端末を公で全て整備していくという方向と、もう一つは、個人所有
のモバイル端末を活用した学習をどう進めていったらいい
のかという議論が既に進められております。BYODといった用語でくくられておりますけれども、いずれにしましても、デジタルディバイド
のことを考えると、誰でも持っているわけじゃないので、これを安易に学習端末として持ち込んでよしというわけにもいきませんし、また、この間、解決がまだ終わっていません生活指導上
の様々な問題
の隘路もありますので、すぐさまこれを学習
の道具として活用することはなかなか難しい問題がありますが、昨今
の状況、また今般
のコロナウイルス等に関わる自宅学習へ
のコンテンツ
の提供、こういったものを見ておりますと、今後、近い将来、BYODを意図した個人端末
の持込みも検討せざるを得ないというふうに私は思っています。
既に多く
の識者あるいは関係
の保護者等から、どうして使わないんだという話も来ておりますが、御承知
のように、落とせば壊れる、どこかに置いておけばなくす、どこにいるかが分かってしまう、また端末を使っていじめ
の送信をするとか、たくさん
の問題が控えておりますので、そう簡単にはいかないと思いますが、可能性
の1つとして、デジタルディバイドを起こさないような方法で端末を活用していくことについては、検討する時期に来ているかなというふうには思っております。
◆岩田いくま
委員 御丁寧な御答弁ありがとうございます。
私も、正直、どっちがいい
のか、個人的にも判断つきかねていまして、日々、小中高校生がスマホに向き合っているいい面、悪い面、両方実感をしておりますので。ただ、どうしても世の中全体
の流れというものとバランスを取りながら進めていただければと思います。
その中で、仮にこの先、例えば中学生であれば、スマートフォン
の、取りあえず校内持込みまではある程度いいよとかするような場合には、ほか
の施策と
の連携という
のも見ていただきたいなという
のがあって、今回はちょっと質問しているんですけれども、例えば保健福祉
のほうでは、ICTを活用した見守り
の充実、アプリ
のダウンロードという
のも新しく取り組もうとしていると思うので、持込みが中学生とかはいいという
のであれば、こういう
のも生徒に呼びかけてもらうとか、状況に応じて他
の施策と
の連携というものも見ていただければと思います。これは意見、要望としておきます。
最後に、給食室
の改修
のほうに行きたいと思います。
もともとは私も牛乳パックをやろうかと思っていたんですが、もう既にあれだけ
の御答弁をいただいておりますので、給食室
の改修に行きます。
昨年
の12月なんですが、改修された小学校
の給食室を内覧する機会があって見に行きました。非常に、ああ、すごいなという
のが率直なところだったんですが、2点併せてお尋ねします。
空調設備
の設置というものは除いて、純粋なといいますか、それ
の給食室
の改修だと大体予算が幾らぐらいかかる
のかと、給食室を改修して新しくする際に、当区として留意していることだとか特徴、この辺、併せてお尋ねします。
◎学務課長 まず、給食室
の改修工事につきましては、来年度は1校予定していまして、予算額は1億2,000万です。今年度実施した久我山小学校ですと、約1億3,000万弱でございます。
給食室を改修する際なんですけれども、狭小な給食室を改修するためには、移転可能であれば、調理員
の休憩室を違うスペースに移転しまして、調理スペースを確保するとか、また、より衛生的に作業できるように、作業区分ごとに部屋を仕切ったり、あるいは空調設備を設置するようなことで、より安全な給食が作れるような工夫をしているところでございます。
○小川宗次郎
委員長 以上で自民・無所属・維新クラブ
の質疑は終了いたしました。
共に生きる杉並
の質疑に入ります。
それでは、木梨もりよし
委員、質問項目をお願いいたします。
◆木梨もりよし
委員 阿佐ヶ谷駅北東地区
の地区計画について、その1点です。それと参考資料は、地元説明会等で配付された資料を基にして行います。
この問題につきましては、3月6日
の公明党
の北
委員からもいち早く質問がありまして、大変いい勉強をさせていただきました。この質問
の中で、区長が答弁に立たれて、何か私は気になったんですが、根も葉もないデマが飛び交っているというような区長
のお話がありましたが、私も、根も葉もないデマという
のはけしからぬと思うんですよね。区長、これはどういうデマなんですか。
◎事業調整担当部長 この間、議会でもいろいろ賛成、反対
の立場から御意見をいただいておることから推察いたしますと、例えば河北病院
の土壌汚染について、さも、もう既に土壌汚染があるのに何も対策しないというようなことであるとか、それから、これは阿佐谷
のまちづくりで、公共
の福祉を増進するため
の事業であるにもかかわらず、一定
の法人ですとか特定
の者に対する利益
の供与をしている、そういったことがございまして、そういった計画では全くないというような意味でございます。
〔発言する者あり〕
○小川宗次郎
委員長 静粛にお願いします。
◆木梨もりよし
委員 根も葉もないデマは私もよくないと思います。根も葉もあるかどうかは、これから
の歴史が証明してくれることになってくるかと思います。
北
委員の質問
の中で、区長はこの問題について前々から相談に乗っていたんだというお話がありました。区長は何を相談に乗ってきた
のか、お聞かせいただきたいと思います。
◎区長 あくまで区としてということになりますけれども、病院
の建て替えについては、区に以前から相談があった。それに対して、区として、その相談
の中でできるアドバイスなり知識
の提供というようなことは何度もあったということでございます。
◆木梨もりよし
委員 それはいつごろからあったんですか。
◎副区長(吉田) もともと当該病院は、耐震
の関係ではNGでございまして、建て替えが必要だということは、もう老朽化していますので、そういった相談はございました。
現地で建て替えるには、あの敷地形状では、非常に変形しております。病院
の建て替えという
のは、仮設を造ると2倍金額がかかりますので、できれば、改築、改築、改築というような形で、徐々に棟別で進んでいくほうが経費的には助かるということで、現地で
の建て替えを行うには、あの真ん中
の道路、いわゆるけやき屋敷と
の間
の道路を少し移設しないと敷地が足らないということがございました。
そういう関係で、開発行為によって道路を移す場合にはどのような手法があるかとか、それから、中に形態
のない道路位置指定が入っています。それをどう廃止をする
のかとか、様々にいろんなそういう御相談を我々は受けてまいりました。そういう意味では、改築に関係する打合せというようなことで様々な業者も来ましたし、その関係では改築に関係するような内容が多かったというふうに記憶しております。
◆木梨もりよし
委員 私が聞いた
のは、いつごろからということなんですが。
◎副区長(吉田) 改築そのものを計画しているという
のは、私が施設再編に行く前からですから、かれこれ10年ぐらい前になるんでしょうか、ちょっと正確ではございませんけれども、そんなところがございました。
それから、前に敷地
の交換ができないかという話も区長
のほうから出ましたが、これは、私は直接あそこ
の商店街
の方から聞いたことがございます。
◆木梨もりよし
委員 ここで確認しておきたいと思う
のは、先ほど区長から、度々この件について相談を受けたと。これは事実ですか。
◎区長 区としては、度々相談はあったんじゃないでしょうかね。それは何度あったかなんていうような細かい──私は技術者じゃないので、法令上
の手続的なことや、あるいは土木、建築
の技術的なことや、様々なことがあろうかと思いますけれども、それはいろいろ現場でやり取りがあったんじゃないですかね。
◆木梨もりよし
委員 先ほど副区長
のほうから、大体この問題、10年ほど前からあったと。私が区長に聞きたい
のは、では、河北病院
の理事長があなた
の政治資金集め
のパーティー
の発起人になった
のはいつからなんですか。
○小川宗次郎
委員長 質問とはあまり……。予算
委員会と関係ないので、答えは簡潔に。あまり関係ないので。
◆木梨もりよし
委員 何言ってる
の。おまえ、いいかげんなこと言ってるんじゃないよ。
○小川宗次郎
委員長 おまえと言わないでください。
◆木梨もりよし
委員 失礼しました。
○小川宗次郎
委員長 今、不規則発言です。
◆木梨もりよし
委員 小川さん、失礼しました。ちょっと公平にやってください、あなたも。
○小川宗次郎
委員長 公平にやっています。
区長、簡潔にお願いいたします。
◎区長 何年前からなんていう
のは、今手元にないので分かりませんよ。それは、こうだったじゃないか、ああだったじゃないか、さんざん今まで質問していたんだから、木梨
委員が御存じなんじゃないですか。
◆木梨もりよし
委員 私も詳しくは知らない。資料に、私
の手元にある
のは、2回ぐらいしかありませんので。あなたは何か河北さんと
選挙直後に、ノーサイドということで、その直後ぐらいですか。あなた、記憶たどって教えてください。
○小川宗次郎
委員長 簡潔にお願いいたします。
◎区長 流れからいえばそうだったかもしれませんね。何年とかという
のは覚えていませんけれども。
◆木梨もりよし
委員 あなたが当選して、恐らく、早ければ次
の年ぐらいですから、5年間ぐらいは彼を発起人としてお願いしていたんじゃないですか。
○小川宗次郎
委員長 なければないで、答弁お願いします。
◎区長 それはもう覚えていませんけれども、何回かお願いしたことはありますけれども、そういうやり方は今やっていませんので。だから、何年かという
のは、何回かはあったと思いますけれども、それと全然関係ないですよ、この北東
のまちづくり
の問題と。関係あるんだったら、どう関係ある
のか。これ、予算
の委員会ですから、政治的な何か自分
の主張をただ述べるとか、政治的に人を攻撃するとか、そういうことを目的でやっているわけじゃないんだよね、
委員長。だから、僕はこの件については何度も答えているので、何をおっしゃりたい
のか分からないけれども、何か問題があるんだったら、具体的に何が問題がある
のか、どう予算と関係がある
のか、きちっと御説明されたい。
○小川宗次郎
委員長 そういうことですので、関係ない質問であれば、区長も答えなくて結構ですので。
◆木梨もりよし
委員 これに似たようなケースが、千代田区
の区長さんが最近テレビにお出になったりしておりますが、この辺
の実情をつかんでいれば説明をお願いしたいと思います。
◎総務部長
委員がおっしゃっている千代田区長
の報道された件という
のは、私も、2日ぐらい前ですか、ニュースで流れたこと、存じておりますけれども、今
委員、似たようなケースとおっしゃいましたが、全然関係ないと思います。全く関係
のないケースだと思います。
○小川宗次郎
委員長 審査区分に沿って質問していただきますよう、木梨
委員、お願いいたします。
◆木梨もりよし
委員 委員長、関連しているんですよ。用途地域
の見直しによって、緩和をすることによって、千代田区長はテレビでもNHKで私は2回見ているんですね、たまたま偶然。
ですから、要するに利益供与によって、あなたは政治資金をもらっているんですよ、河北病院から。だから私は言っているんです。何にもあなたが政治資金
の提供を受けていなければ、私はわざわざこんな質問しませんよ。要するに政治資金をあなたはもらっているんです。それで用途地域
の見直しを今回したんです。だから私は問題にしているんです。これが何ら関係ないんですか、
委員長。
○小川宗次郎
委員長 それは断言をされているので、関係ないんですよ。それはあくまでも仮定で言っている。それはあくまでも何かほか
の……
◆木梨もりよし
委員 事実をもって言っているんですよ。
○小川宗次郎
委員長 事実ではないと思っています。
◆木梨もりよし
委員 いやいや、だから、あなたね……
○小川宗次郎
委員長 私に質問はしないでください。
◆木梨もりよし
委員 だから、あなたは事実じゃないと言っているんだから。あなた、おかしいよ。事実でしょう。
○小川宗次郎
委員長 事実
の証拠を出して質問する
のは結構なんですけれども。
◆木梨もりよし
委員 だから、証拠は、前から言っているじゃないですか。田中区長、認めているでしょう。河北理事長が……
○小川宗次郎
委員長 1回座ってください。では、簡単に答弁していいです。答弁、簡潔でいいですから。
◎都市整備部長 区長と関係なく、この用途地域については、都市計画マスタープランに基づいて、都市計画として決定したものでございます。
◆木梨もりよし
委員 じゃ、最高責任者は誰ですか。
◎都市整備部長 区長ということですけれども、用途地域
の変更については東京都
のほうで行っております。
◆木梨もりよし
委員 だから、今部長が答えたように、この用途地域
の変更、杉並区における責任者は田中区長なんですよ。私が問題にしている
のは、千代田区
の区長と全く同じ構図をたどっているんですよ。(発言する者あり)いやいや、用途
の見直しを行う、容積率
の緩和をしているんでしょう。用途地域
の見直しを、杉並区がつくった原案を東京都
の都市計画審議会で決定しただけじゃないですか。杉並区
の素案、原案をつくった責任者は杉並区長、最大
の、要するに権限者じゃないですか。それを何ら関係ないなんて言う、予算審議
の中で。これは3月5日に用途地域
の見直しが都市計画決定されているんですよ。ですから私は言っているんです。
まだまだ問題あるんですよ、この問題は。要するに、都市計画決定をしていないのに、もう仮換地というか、仮に土地
の交換をしているわけですよ。こんなことが今まで、私も議員を長くやっているけれども、地区計画でこれほど用途が緩和されたケースは、何万平米という土地
の緩和がされたという
のは、私、初めて経験しているものだから。私は北
委員の質問を聞きながら、それからNHK
の報道を聞きながら、これは構造的には杉並区
の用途変更とよく似ているな、これは予算で取り上げなくちゃいけないということで私は取り上げているわけでして、この辺
のところにつきましては、これからもこの問題を取り上げていきたいと思います。
答弁は恐らく同じ答弁だから、繰り返しになるから要りません。取りあえず、また質問するから、よろしくお願いします。
◎
まちづくり担当部長 用途地域変更に関しましては、部長が申し上げたとおり、都市計画審議会で都市計画決定されたものでございます。
千代田区
の事例に関しましては、個別
の不動産
の売買に関する事案でございますので、全く都市計画と関係ないことでございますので、千代田区
の事例とは全く関係ないと。(発言する者あり)
○小川宗次郎
委員長 静粛にお願いします。
◎
まちづくり担当部長 それと、換地と用途地域
の変更に関しましては、東京都と協議
の上、適切に対応しておりますので、議員
の指摘は当たらないものと考えてございます。
○小川宗次郎
委員長 以上で共に生きる杉並
の質疑は終了いたしました。
杉並わくわく会議
の質疑に入ります。
それでは、松尾ゆり
委員、質問項目をお知らせください。
◆松尾ゆり
委員 質問項目は、学校図書館について、それから阿佐ヶ谷駅北東地区
のまちづくりについてです。使います資料は、請求資料
の177番、それから、提供いただいた資料、前後単価
の設定という計算、それから平成29年3月21日付
の不動産鑑定評価書、日本不動産研究所によるもの、以上です。
まず、学校図書館について伺います。
富士見丘中学校改築
の図面を拝見しました。学校図書館がない
のはなぜでしょうか。
◎学校整備課長 学校図書館がないという
のはちょっと誤解があると思いますけれども、富士見丘は小学校と中学校を一体的に整備する、隣り合う敷地を利用してという
のがございますので、今回、それに伴って、小学校棟
のほうに小中共用
の図書館、ラーニングセンターを造ったというところでございます。
◆松尾ゆり
委員 富士見丘
の場合は、小中一貫校ではない、別々
の学校であるという話なんですけれども、なぜ図書館は1つな
のか。
◎学校整備課長 今回、移転先として購入した元
の社宅
の土地が7,000平米弱ということで、1つ
の学校としては非常に狭いという
のがございます。また、隣
の中学校については校庭が狭いという
のがありますので、その改善をしたいというところで、2つ
の敷地を一体的に活用する。そこで、一団地
の認定という特別な手法を用いて造るということになったんですが、それに先立って、小学校棟
のほうに、中学校で本来あるべきボリュームを少し移す、そういう必要が生じたので、小学校、中学校、共用する形で図書館、さらには給食室なんかも含めてそういったものを造った、そういう経緯でございます。
◆松尾ゆり
委員 メゾネット方式というふうになっているんですけれども、フロアは小中で分ける
のか。
◎学校整備課長 2階、3階というふうに分かれていますので、おおむね2階が小学生、その上が中学生、そういった使い方で、フロアは一応分けるというような原則でやっております。
◆松尾ゆり
委員 ただでさえ中学生は図書館に来にくくなるので、学校
の先生、司書も苦労しているところなんですが、小学校
の校舎に喜んで中学生が行くでしょうか。
◎学校整備課長 その辺も懇談会
の中で御意見、御指摘をいただいて、議論をかなりしたところでございます。
委員おっしゃったように、小学校棟
のほうにあるとなかなか行きにくいという
のがありますので、小学校と中学校、今回、区道が真ん中にあって、2つ
の校舎
の間を路上橋という形で結びますので、その路上橋を渡ったすぐ先に図書室、ラーニングセンターを今回設計で設けました。そういった工夫によって中学生も行きやすい、そういったものをやっていこう、そういうことで設計上は工夫をしたというところでございます。
◆松尾ゆり
委員 吹き抜け
の構造になっています。3階で勉強している中学生には、2階から
の騒音が邪魔になったりしませんでしょうか。
◎学校整備課長 吹き抜けといっても、図書館は、もともと騒いでやるという想定になっておりませんので、当然音はありますが、上
のほう
の、例えば中学生が図書室で勉強するという場合には、部屋を仕切れるようなもので造りますので、ある程度そういったところで遮音できるというふうに考えております。
◆松尾ゆり
委員 吹き抜け構造
のために、3階
のフロアがちょっと狭くなっているんですけれども、今おっしゃった閲覧室ですけれども、狭くて、ちょっと授業はできない
のではないかと思うんですが、いかがですか。
◎学校整備担当課長 基本設計で最初示した図書室
の配置と閲覧室、
委員御指摘
のような狭いというような指摘もありましたことから、最新
のところでは、面積を見た目で1.5倍ぐらいに広げて、十分な広さを取って閲覧室
の機能は確保しております。
◆松尾ゆり
委員 授業ができない
のではありませんか。
◎学校整備担当課長 十分な広さを取りましたので、授業には支障
のないようになっております。
◆松尾ゆり
委員 通常
の教室
の3分の1にも満たないような広さなので、ちょっと厳しいかなと思います。
これ、吹き抜けをやめて、床を張って、3階を広くすればいいんじゃないかと思うんですが、それはいかがですか。
◎学校整備担当課長 先ほど答弁にもありましたけれども、そもそもラーニングセンターをこうした配置で設けた
のは、
委員も懇談会
の資料は入手かと思いますけれども、小学生は登下校
の日常
のアプローチから道草感覚で気軽に立ち寄れる、本と触れ合える空間、中学生も自然と足が向くように、渡り廊下を含めて、魅力的で居心地
のいい空間づくりということで設計しておりますので、そうした心配は当たらないと思います。
◆松尾ゆり
委員 学校図書館という
のは、公共図書館と違って授業をする場所であって、ちょっと役割が違います。区
のホームページ、今おっしゃった掲載されているパースを見ました。とてもすてきな図書館なんですよね。ただ、これはどう見ても一体
の図書館として設計されたもの
のように見えます。小学校単独でこの図書館だったらすばらしいんですけれども、中学生が3階を利用するにはちょっと不便ではないかなというふうに私は思いました。
専門職である学校司書
の意見はお聞きになりましたでしょうか。
◎学校整備課長 司書というよりかは、学校づくりに当たって懇談会を設ける。そこには校長、副校長も
委員として入ります。学校
の意見については、校長、副校長が、各教科
の専科
の先生なり担任なり、司書も含めて、御意見についてはまとめた上で、それを懇談会で議論するということで、そういった意味では、司書
の声についても学校
のほうで把握して出ているものというふうに考えております。
◆松尾ゆり
委員 学校司書
の声を直接は聞いていないということでよろしいですか。
◎学校整備課長 直接私ども
の担当
の係長
のほうに、司書だとか
のほうからそういったいろんな意見がありますよということはお聞きしているし、学校に直接赴いて、校長を交えてそういった点をお話ししたということはございました。
◎学校整備担当課長 少し補足させていただきますけれども、先ほど
の閲覧室
の広さとかあるいは司書
のコーナーとか、従前
の設計
のときには、少し位置
の関係がよくないとか、懸念される事項がありましたので、そういったところは意見を反映して修正しております。
◆松尾ゆり
委員 ちょっと修正し切れていない
のかなと思います。
富士見丘小
の図書館としてこれはすばらしいと私も思います。ただ、中学校
のほうにも図書館を設けるように設計変更できないものでしょうか。
◎学校整備担当課長 先ほども申したとおり、図書館、ラーニングセンター
の位置としては、施設全体
のほぼ中央に来ておりますし、2階、3階で、縦方向についても真ん中に来ていて、機能的にも十分機能を確保できるだけ
のスペースも確保しておりますので、別に中学校に設ける必要はないですし、基本設計としてはこれで十分かなと考えております。
◆松尾ゆり
委員 別
の学校な
のだから、別
の図書館を設けていただいたほうがいい
のかなというふうに思いますので、引き続き検討をお願いいたします。
次に、阿佐ヶ谷駅北東
のまちづくりについてお伺いします。
請求資料177番、推進事業
の予算ですけれども、委託料
のうち、土地
の履歴調査とは何か、また委託先はどういった事業者か。
◎事業調整担当課長(安藤) 土地利用
の履歴等調査
の委託でございますけれども、これは東京都
の環境確保条例117条に基づく手続を進めるために委託を実施します。これは、河北病院ですとかけやき屋敷
の周辺
の調査を来年度するため
の予算でございます。
◆松尾ゆり
委員 地歴調査ということで、書類上
の調査ですかね。
◎事業調整担当課長(安藤) こちらは、住宅地図とか地形図、航空写真とか登記簿等を集めたものを資料として作成するほか、ヒアリングなどもする予定でございます。指定
の調査機関が実施するというふうに聞いております。
◆松尾ゆり
委員 ということで、やっと土壌
の調査がされるわけなんですけれども、結果が出たら区議会
のほうに速やかに報告していただきたいんですが、できますか。
◎事業調整担当課長(安藤) 結果につきましては、施行者間で協議
の上、適時適切に報告はしてまいりたいというふうに考えております。
◆松尾ゆり
委員 次に、整理前後単価
の設定について、この計算について伺います。
これは区が依頼した不動産鑑定に基づく資料でございます。A街区杉一小、C街区河北病院
の鑑定による地価平均、幾らでしょうか。
◎都市整備部副参事(黒田) 今回
の事業計画書
の土地
の平均単価を出すに当たりまして使用しました鑑定
の評価額
の平均につきましては、A街区
のほうが従前で、平米当たりになりますけれども、164万4,000円、C街区とB街区
の平均が100万9,000円となっております。
◆松尾ゆり
委員 整理後
の単価も示されていますが、それぞれ幾らか。
◎都市整備部副参事(黒田) 整理後
の単価につきましては、A街区
のほうが平米当たりで181万円、B街区
のほうが110万1,000円、C街区が98万円となっております。
◆松尾ゆり
委員 ということで、整理後には地価が大体2倍ぐらいに開くという鑑定になっているわけです。
私はこの数字を頂いて、換地計画に当てはめて計算をしてみました。面積に単価を掛けたものの合計、すなわち資産
の総額になるわけですが、これが区
の資産
のほうでは、従前93億が従後88億に、約5%減少いたします。逆に民間
の資産
の総合計は、従前208億から従後212億に、約2%ですが増加をいたします。区
の財産は目減りをして、民
の財産が少し増えるという、合計ですけれども、そういう構図になっていることが、鑑定によっても明らかになったわけでございます。
こうした数字については所管にもお伝えしたところですけれども、なぜ鑑定と換地計画で開きが出てきた
のかということについて、お考えを教えてください。
◎都市整備部副参事(黒田) こちら
のほう
の格差につきましては、鑑定書におきます道路条件や敷地
の形状など
の個別
の敷地
の価格形成要因
の格差
の認定
の数値
の違いで発生しているものと考えております。
なお、今回
の区画整理事業における土地評価につきましては、道路条件や敷地
の形状など
の個別
の敷地
の価格形成要因について、客観的な修正係数を定め、専門家
の確認によって策定した土地評価基準によって評価しているものでありますので、問題ないものと考えております。
◆松尾ゆり
委員 評価員というんですけれども、存在するかどうかも分からない、どこ
の誰だか分からない評価員が適正であると言っているという話なんですけどね。
それで、換地計画では、私はやはり杉一小
の資産として
の評価が低過ぎるんじゃないかと。特に大規模敷地でありますので、そのこと
のスケールメリットという
のが、換地
の上では係数としてどのように表現をされている
のか、少し説明してください。
◎都市整備部副参事(黒田) 換地
の上で
の面積規模による補正
のほうにつきましては、標準的な敷地を3,500平米以上5,000平米未満という形で設定しまして、その範囲から広くなる場合につきましては修正係数をプラス、それより画地
の面積が小さくなる場合については減価
の修正係数を設けてございます。その中で、敷地が大きくなるというところでいきますと、杉一小
の部分につきましては、5,000平米以上7,500平米未満ということで、1.1
の係数をプラスしております。
◆松尾ゆり
委員 1.1倍という
のが、あの大きさ
の敷地に対して適正な
のかどうかは、私はちょっと疑問に思っております。
そこで、先ほどもちょっとお話が出ましたけれども、用途地域が3月5日
の告示で変更されました。容積率が変更になりましたが、どう変わったか。
◎都市整備部副参事(河原) A街区につきましては、現在、近隣商業地域が一部、それから第一種中高層住居専用地域
の部分が一部ございますが、それがそれぞれ商業地域ということで変更になりまして、容積率がそれぞれ、近隣商業地域につきましては300から500、第一種中高層住居専用地域につきましては200から500に変更になったものでございます。
◆松尾ゆり
委員 杉一小
の敷地全体が500%になったという変更ですね。
それで、区が委託しました、先ほど申しました不動産研究所
の鑑定書、この中
の開発法では、最大有効利用はマンションだというふうになっているんですけれども、どういった、どの規模
のマンションというふうに言われているかをちょっと説明してください。
◎都市整備部副参事(黒田) こちら
のほう
の鑑定
の中で
の結果となりますけれども、鑑定士
の考え方でいきますと、敷地5,425平米に対し、1万6,422平米
のマンションが想定されているものでございます。
◆松尾ゆり
委員 ちょっと一般
の私どもに分かりにくいので、どういった規模
の、どのぐらい
の大きさ
のマンション何戸とか言えますか。
◎都市整備部副参事(黒田) 延べ床面積約73平米
の3LDK
の部屋で、約207戸
のマンションになります。
◆松尾ゆり
委員 それは実効容積率300で計算した場合なんですよ。だから、今回500に上がっているので、当然、もっと大きいマンションが造ろうと思ったら造れるわけですね。ということは、買う人にとっては、当然、地価が倍近くとまでは言わないですけれども、かなり高く評価されていいはずだと思うんです。
そもそもこの計画について、区画整理にしては、照応
の原則を逸脱しているんじゃないかということを私も他
の議員も指摘をしてきたところでございます。判例によると、そういった際には、実勢価格をきちんと考慮する必要があるとされております。
今、マンションがという話をしたんですけれども、今回、容積率
の変更もあります。それから、実際にマンションを建てればどうな
のかという実勢価格
の問題もあります。そういった実勢価格と今回
の換地
の計画という
のは非常に乖離があるんじゃないかということが、私もずっと言ってきたんですけれども、先ほど述べたように、区
の委託した鑑定、日本不動産研究所に委託した鑑定によっても明らかになったということを指摘して、終わりにいたします。
○小川宗次郎
委員長 以上で杉並わくわく会議
の質疑は終了いたしました。
正理
の会
の質疑に入ります。
それでは、佐々木千夏
委員、質問項目をお願いいたします。
◆佐々木千夏
委員 質問項目は、都市整備とコロナ対策について、教育費についてお伺いします。
私は、都市整備とコロナ対策についてお伺いします。
本年2月26日、総務局が発表した「新型コロナウイルス感染症に関する集中的取組」によると、都営地下鉄では、駅改札口付近に赤外線サーモグラフィーを設置する体制を検討中とあり、人体から放射される目に見えない赤外線を分析、その熱分布
の画像により、乗車前、体温を自己チェックできるようになります。
そこでお伺いします。区民
の方々、区
の職員
の方々、また来庁者
の方々を守る防犯・防災と並行し、感染しても自覚症状がない場合もあり、また全て
の方々が地下鉄を利用するわけではありませんので、区役所、区内施設
の玄関、小中学校校門でもぜひ予算を投入し設置していただきたいと考えており、区民
の方々からも御要望がありますが、区
の御所見をお聞かせください。
◎交通施策担当課長 都市整備とコロナ対策ということにつきまして、私
のほうから、多く
の方々が利用するすぎ丸を所管するコロナ対策、これについてちょっと御紹介させていただきたいと思います。
まず、車内で
の対策ということで、除菌スプレーを設置し、手すりやシート
の除菌を実施していると
のことでございます。
また、乗務員へ
の対策として、一人一人
の取組
の励行としましては、手洗い、うがい、指先
のアルコール消毒
の徹底、免疫力
の維持向上、栄養
の取れた食事などを遂行する。あと、マスク
の着用許可。通常、乗務員さんはマスクを使用しないことが原則
のようですが、今回についても義務づけはしておりませんが、マスク
の着用を許可しているということでございます。
また、営業所内、起終点においては、ドアノブ、手すり、電動スイッチなど
の不特定多数が触れることが想定される場所をスプレー除菌、スプレー消毒。
万が一乗務員さんに罹患者が出た場合
の対応としまして、保健所
の指示に従って、営業所内、また全車両
の消毒等を実施していると聞いてございます。
◆佐々木千夏
委員 今後
の動向、一部専門家
の方々は、長引く
のではないかという見方もありますので、今後
の動向を注視して、ぜひこのことも考えていただきたいと思っております。
次に、教育費についてお伺いします。
区長が区内中学生を広島に引率される平和教育について、区民
の方々も区
の英断を大変歓迎されていますが、一部専門家、医師
の方々によると、8月
の終息も危うい
のではという見方もあり、交通手段が新幹線では集団感染
のおそれもあるので、状況によっては延期、ほか
の平和事業に変更も視野に入れていただきたいと、大変御懸念
の声もありますが、御所見をお聞かせください。
◎区民生活部
管理課長 平和事業でございますので、私から御答弁させていただきます。
広島へ
の平和学習中学生派遣につきましては、8月に実施を予定してございまして、現在準備をしているところでございます。こちらにつきましては、当然
のことながら、新型コロナウイルス感染症については、状況に応じ、生徒
の安全第一に、教育
委員会とも相談して適切に対応いたします。
◆佐々木千夏
委員 続いて、昭和63年3月、区は杉並区平和都市宣言を行い、本年は戦後75周年を迎え、戦前生まれ、戦争を知る世代が少なくなる中、広島、長崎、沖縄に関する平和
の教育について、これまで区はどのように教育され、また、今後はどのような教育を考え、実行したいとお考えでしょうか、御所見をお聞かせください。
◎
済美教育センター所長 まず、学習指導要領上で平和教育という用語はございません。
委員が御質問されたことにつきましては、これまで学校では各教科等
の学習において実施しております。今後も学習指導要領に基づきまして、適切に指導してまいります。
◆佐々木千夏
委員 続きまして、本年は教育長が交代されるとお伺いしておりますが、平和教育について、教育長御自身は、子供たち
の教育に平和教育は何が最も重要とお考えでしょうか、お考えをお聞かせください。
◎教育長 教育基本法第1条に、教育
の目的は、民主的で平和な国家
の形成者を育成するという理念がうたわれております。全て
の教育はこの理念に基づいて行われるべきものと考えます。
◆佐々木千夏
委員 ありがとうございます。平和について、御自身は。
◎教育長 今答弁しました。
◆佐々木千夏
委員 分かりました。
以上です。ありがとうございました。
○小川宗次郎
委員長 以上で正理
の会
の質疑は終了いたしました。
ここで午後3時20分まで休憩いたします。
(午後 3時03分 休憩)
(午後 3時20分 開議)
○小川宗次郎
委員長 休憩前に引き続き
委員会を開きます。
杉並を耕す会
の質疑に入ります。
傍聴
の方より
委員会
の撮影、録音
の申請が提出されましたので、これを許可いたします。
それでは、奥山たえこ
委員、質問項目をお願いいたします。
◆奥山たえこ
委員 3つあります。1番目は、放置自転車と自転車撤去手数料について。この手数料は、この前
の質疑
の途中だから。この前みたいに、調定が分からぬとかいうことではなくて、ちゃんと事前に伝えてあるので、きちんと所管、担当する方、答弁してください。2番目です。阿佐ヶ谷駅北東地区についてですが、これはけやきの森
の緑についてと、もう一つ、杉一馬橋公園通り
の区画整理事業
の範囲についてです。3番目です。これは議案15号、教育振興基本計画審議会、教育ビジョンに関することですが、これは教育格差、つまり子供
の貧困、中でも教育格差、これは家庭環境とか養育環境とかもろもろ関係していますけれども、その解消に公立学校は貢献できる
のかという観点から伺います。それに付随して、先ほども質疑ありましたけれども、富士見丘中学校
の、新しいほう
の、図書室
の位置です。これは教育格差
の観点から伺います。
まず、一般的に納付通知書を発行するには、どういった情報が分からなければいけない
のか、御説明を。
◎会計課長 納入通知書
の発行に関しましては、調定をするということになりますけれども、納入通知書
の原則としまして、所属年度、歳入科目、納入すべき金額、納期限、納入場所、納入
の請求
の事由を調べるということになります。
◆奥山たえこ
委員 納入する人
の名前は。
◎会計課長 納入者氏名も入ります。
◆奥山たえこ
委員 自転車撤去手数料ですけれども、まず、当区においてこの手数料が発生する時期はいつですか。
◎土木
管理課長 手数料が発生する時期でございますけれども、こちらは本人確認ができたというところでございますので、集積所において窓口に行って、本人確認をした時点でございます。
◆奥山たえこ
委員 公債権だということで間違いないですか。
◎土木
管理課長 公債権でございます。
◆奥山たえこ
委員 この撤去手数料は、どういうルートを経て区に納められる
のか。
◎土木
管理課長 ルートでございますけれども、区
のほうは、集積所
の運営に関係しまして事業者に委託をしてございます。事業者
のほうは、手数料
の徴収事務
の委託を受けてございますので、その事業者が委託
の中で手数料を徴収して、区
のほうに入るという状況になります。
◆奥山たえこ
委員 どのようなスパンで納付している
のか。毎日な
のか、一月な
のか。
◎土木
管理課長 その日その日
のうちで、翌日
の営業日
のときに納めていただくというふうになってございます。
◆奥山たえこ
委員 仕様書には、一月まとめてと書いていませんでしたっけ。
◎土木
管理課長 翌日
の営業日というふうになっております。
◆奥山たえこ
委員 納めるまで
のそのお金
の性質は何になる
のか。
◎土木
管理課長 すみません、性質でございますか。
◆奥山たえこ
委員 そうそう。預かっていると言っていたっけ。
◎土木
管理課長 それは手数料として預かってございます。
◆奥山たえこ
委員 自転車を集積所に置いてありますよね。これは一体どういう権限に基づいて置くことができる
のか。
◎土木
管理課長 条例に基づきまして、撤去した自転車は一定
の期間保管するということになっておりますので、それに基づいて保管してございます。
◆奥山たえこ
委員 直接的には条例なんだけれども、もっと上位
の、例えば民法でいうと留置権とか質権とかあると思うんだけれども、まさか、条例で定めれば、何でもそこにあるものを持ってきていいというわけじゃないですよね。何で自転車を撤去して、一定
の場所に、つまり自分
の占有下に置くことができる
のか。それ、条例で全部できるんですか。分かる人、教えてください。
◎政策法務担当課長 もともとはですけれども、自転車
の安全利用
の促進及び自転車等
の駐車対策
の総合的推進に関する法律という法律がございまして、その条文といたしましては第6条
の中で、撤去することができるというふうになっておりますので、それを根拠に条例
のほうで定めている。撤去
の根拠
の規定はここになるかと存じております。
◆奥山たえこ
委員 そのときに手数料が発生するということは条例で定めたと。ちょっとここ
のつながりがよく分からないですね。つまり、債権が発生するわけだから。撤去することと撤去手数料という債権が発生すること、そこ
の関係が私、分からない。説明を。
◎政策法務担当課長 手数料につきましても、今述べた法律
の中で、6条
の5項ですかね、条例で定めるところにより、放置自転車等
の撤去をした場合は、「当該自転車等
の利用者
の負担とすることができる。」とされてございますので、これに基づいて、条例でその手数料を5,000円と定めているものでございます。
◆奥山たえこ
委員 債権といえば民法に当たるわけだけれども、民法上
の解説、どなたかしてくれませんかね。つまり、留置権な
のか質権な
のか、それともほか
のものな
のか。この債権
の由来する権利ですよ。
◎政策法務担当課長 民法というよりかは、手数料になりますので、自治法で、手数料を徴収するときは条例で定めなければいけないとされておりまして、条例にその手数料を定めている。その条例に基づいて債権というものが発生しているものと我々は受け止めているところでございます。
◆奥山たえこ
委員 端的に聞くけれども、条例で定めれば、どんな債権でも設定できる、そういうことですか。
◎政策法務担当課長 ちょっと
委員の意図に沿う答弁になるか分かりませんが、自治法上、手数料を徴収するときは条例で定めなければならないとされておりまして、条例に定めておりますので、それは徴収することができるというふうに我々は考えておるところでございます。
◆奥山たえこ
委員 いろいろ曖昧なところがあるんですね、この撤去。もう時間もないので次に行きますけれども。
自転車を撤去しますよね。あれ、自転車狩りと言っているんですけれども、相当クレームが来ているんじゃないかと思うんですよ。持っていく人に対して、ふざけんな、私
の自転車返せとか、それから区役所
のほうにも電話がかかってきているそうなんだけれども、どんなクレームが来ていますか。
◎土木
管理課長 確かに、持っていったときは、自転車がなくなったというところで、自転車返してほしいというクレームというか要望が来ております。区
のほうにも何件か寄せられているという状況です。
◎土木担当部長 これまで、平成12年度は放置自転車が9,000台以上ございました。この10年間で10分の1ぐらいまで減ってきております。
委員も放置防止協力員として区にも協力いただいてきた結果、区
の地道な自転車撤去業務と相まって、ここまで減ってきたわけですけれども、事業開始当初は、撤去された方
の苦情、相当多かったんですけれども、ここに来て、放置すれば撤去されるという
のは皆さん分かって、クレームについてはかなり減ってきております。今は逆に、駐輪場
の対応が悪いだとか、接遇について
のクレームが多くなってきている状況でございます。
◆奥山たえこ
委員 そうなんですよね。仕様書を読みましたら、ちょっと変わった仕様書で、相当苦労しているんだなということがしのばれます。ますますよろしくお願いします。
時間使っちゃったので、ちょっと飛ばしていきます。阿佐谷
の北東地区ですれども、まず、地区計画で緑
の比率を25%以上と決めることは可能であるということは、この前都市環境
委員会で確認したと思うけれども、ここで改めて確認します。
◎都市整備部副参事(河原) 都市環境
委員会で御答弁申し上げました
のは、緑化率
の最低限度を決める、規制として、制限として決めるときに、都市緑地法
の中で、条例を定める場合には25%を超えてはならないとされてございましたので、それをお答えした上で、例えば建て主
の方が自主的な努力で、緑をそれ以上されることを妨げるものではないとお答えしたものでございます。
◆奥山たえこ
委員 副参事ね、丁寧に答弁してくれてありがたいんだけれども、私はそれを目くらまし答弁だと命名しますよ。国会では何か御飯論法という
のがはやっているらしいけれども。つまり、前半にちょっと違うところを付け加えることで、本当は私が聞きたかった後半
のところが、聞いていて、私、何を言われているか分からなくなっちゃう
の。目くらまし、やめてくださいよ。今度あったら、そういう
のは一つ一つ指摘しますからね。
もう一つです。杉一馬橋公園通り
の区画整理
のところが、道路
の境界ではなくて、区画整理
の区域
のところに少し入っていますよね。まずその事実を確認します。
◎事業調整担当課長(安藤) 杉一馬橋公園通りにつきましては、街区が3つ接してございますけれども、杉一小
の部分とけやき屋敷、また河北総合病院
の3区画が接していまして、
委員御指摘
のとおり、河北病院とけやき屋敷
の部分は、街区が多少といいますか、形が変わっております。
◆奥山たえこ
委員 なぜそういうふうにした
のか、情報公開で出ているわけですが、その理由を説明してください。そのとき
の話合いなど。
◎事業調整担当課長(安藤) 総合病院とけやき屋敷
の北側
の杉一馬橋公園通り
の部分に関しましては、区
の道路整備方針という
のがございまして、その中で主要生活道路
の優先整備路線ということで、平成29年から37年
の間に事業に着手するような目的を持っている道路でございます。そうしたことから、土地区画整理事業といたしましては、この道路
の整備を前提に事業を計画しているところでございますけれども、杉一小
の北側に関しましては、今回
の施行者以外
の土地があることから、事業
の取得
の時期とかそういったものに課題があるということで、今回は区画整理事業
の換地によって用地を確保することにしたもので、事業
の範囲が異なっております。
◆奥山たえこ
委員 本当はそれじゃ説明が足りないんだけれども、まあいいですよ。
けやきの森と河北病院
のところが、つまり境界から少し下がっている。ということは、その分を、いずれ道路を造るときに、杉並区は金を出して買うことになるわけだけれども、何でそんなことをしなきゃいけないんですか。区画整理
の中に入れてしまえば、その必要なかったじゃないですか、金を出す必要が。
◎事業調整担当課長(安藤) これは先ほども申しましたけれども、ここは区
の事業として、すぎなみ
の道づくり
の中で、そういった道路用地を買収により整備していくという方針があったところですから、そのとおりに事業区域は決定しております。
◆奥山たえこ
委員 3番目、議案15号に行きます。
日本
の公立学校
の制度は、諸外国と比べてもかなり平等な仕組みになっていると思いますが、どういうふうになっているか。
◎教育企画担当部長 日本
の公教育、まず教育基本法で、全て
の国民にひとしくその能力に応じた機会が与えられる、いわゆる教育
の機会均等という
のが明確に定められております。また、学習指導要領、これは日本全国全て
の学校において最低限
の内容が示された、いわゆる国
のスタンダードがつくられている。また、国庫負担金等、教員
の給与が一部国でどこ
の学校においても負担されている。そういったことから平等だと言われていると思います。
◆奥山たえこ
委員 教育
の機会均等は保障されているわけですが、では、杉並
の子供たちに学力格差はない
のかどうか。
◎教育企画担当部長 子供たちは様々おりますので、当然ながら学力
の違いはございます。
◆奥山たえこ
委員 その要因として、例えば子供
の貧困とか言われますけれども、これは経済的要素に集中することが多いんだけれども、そうではなくて、いろんな要素が重層的になっていると思いますが、御説明、お願いできますか。
◎教育長 子供
の貧困を教育的な見地から捉えたときに、一番問題な
のは、生まれ育った環境によって、その後に受けること
のできる教育に格差が生じるということが最大
の問題点だと私は思っています。具体的には、親や保護者
の経済的な格差が生活に反映して、それがまた子供
の教育機会に影響してくる。例えば、塾とか習い事
のような学校外教育
の成果が直接、仮に学校教育に反映するようなことが大きくなってくれば、当然その格差は生じてくる。
一方、これまで調査可能であると言われている認知能力、つまり学力ですね、この学力
の違いが、例えば観劇であるとか、外国旅行であるとか、読書数であるとか、そういった、言わば親が与えることができる影響によって差が生じてきているという報告はかなり前からあったんですが、最近は、非認知能力と言われている部分、つまり意思とか意欲とかあるいは自己肯定感とか、そういったことにまで影響してきている
のではないかという報告もされております。
ですから、学校教育が果たす役割という
のは、こういった教育
の格差を固定させない、階層化として残さない、これが最大
の使命なんですが、残念なことに、大きな流れとして、貧困
の固定化であるとか格差
の階層化が進んでいます。かつて教育は、この階層移動
の最大
の力点、つまり条件であったわけですね。教育を受けることによって社会的な上昇を図ることができたんです。ところが、最近は、現実的になかなか教育を受ける機会あるいは教育
の差、また高等教育、それからその先
の就業、こういったもの
の中で、社会間階層を移動していくことが困難になってきている、これも現実だと思います。
ですから、私たちは、義務教育
の9年間を、そういったことがその子
の未来に大きな禍根を残さないように、学校で教育を受ける限りは、どこ
の学校であろうとも、十分な基礎学力を備えさせることが最も肝要なことであるというふうに考えています。
1つ面白い調査がありまして、先ほど、親
の社会経験が子供
の認知能力に影響する、あるいは非認知能力に影響するという話をしましたけれども、国が行っております学力調査
の生活に関する調査があるんですが、そこで、経済力に関係なく、地域
の行事であるとか町会
の行事に参加する親
の姿を見ている子供
の学力は、面白い傾向があって、総合的な学習
のような、調べたり探索したりすることを好む傾向にある。そういった総合的な学習
のような、言わば知
の体系を解きほぐしていくような学習を好む子供
の傾向として、比較的学力が高いという、風が吹けば桶屋がもうかるような話なんですけれども、こういう報告もあります。
ですから、私たちは、地域と学校が協働して子供を育てるということは、ここに大きな意義があるというふうに思います。学校教育はもちろん学校で行うわけですけれども、保護者と協力し、また学校を取り巻く地域と協働して、子供を育てる体制を万全に整えていくことが、貧困
の固定化であるとか、あるいは階層間移動を困難にすることに立ち向かう1つ
の手段であるというふうに考えます。
◆奥山たえこ
委員 ありがとうございます。子ども
の貧困対策基本法ができて、初め
のときは全然指標がなかった。そして法律が改正されて、25
の指標とかというものが設けられたんだけれども、それを見てもやっぱり経済的なことが多くて、今まさに教育長が御答弁くださったような、そういった幅広い、重層的な、複雑な要素がなかなか入っていない。それは一朝一夕に何とかなるものではないんだけれども、でも、その御認識がある
のであれば、少しずつでも杉並
の子供たちに資していく
のではないかなと思っています。
そういう意味では、これから教育ビジョンをいろいろ実践していくわけですが、その中に具体的に入れることは難しいかもしれないけれども、そういった認識を取り入れていくことは可能な
のかどうか。
◎教育企画担当部長 いわゆる経済格差を教育格差にしないということは、本ビジョンにおいても、そういう根底
の流れという
のは当然あり、ですから、子供たちが塾に行かなくともしっかり学校教育で力をつけていく、こういったことを目指して今回
のビジョンも策定しているところであります。当然、新しいビジョンはこれから考えていくわけでありますけれども、そういったビジョンにおいても、そうした考えは貫いていけるものと考えております。
◆奥山たえこ
委員 富士見丘中学
の図書室
の位置です。
苦言を呈しますけれども、まず、杉並区において私立に進学するお子さん
の割合です。小学校と中学校、大ざっぱで結構なんですけれども、分かりますかね。
◎教育企画担当部長 いわゆる就学前施設から小学校に入っていく、大ざっぱで約10%、それから小学校から中学校に行くとき、私立等が約3分の1、3割ちょっとだというふうに思っております。
◆奥山たえこ
委員 デリケートな問題なので、言葉を選びつつ話をしなければいけませんが、中学校になると大分子供たちがばらけるわけですよね。地域で育っていた子供たちが、私学に行く子、そして国公立に行く子と分かれるわけだけれども、またそこで先ほど
の、言ってみれば家庭環境なんかを考えた場合に、格差が生じていると思いますが、まずそこ
の認識を伺います。
◎教育企画担当部長 当然ながら、1つ
の小学校からいろんな中学校に行く、その中には私立もあり国公立もあり、様々なところに行って、ばらけていく。様々な家庭環境
の子供たちが様々なところに行く。ただ、必ずしも、例えば経済的に裕福な子供たちが私立に行くとか、そういうわけではない。必ずしもそうではありませんが、そういった傾向は若干はあるかと思います。
◆奥山たえこ
委員 必ずしもないですよ、確かに。傾向はあるんですよ。それで言うならば、先ほど答弁
の中で、中学生がふらっと図書室に行く、渡り廊下を渡って図書室に行くようなという答弁があったけれども、家に1冊も本がない、そして本を読む習慣がない、親が本を読んでいる
のを見たことがない、そういう家庭に育った子供が、ふらっと、図書室があるからって行きますか。そういう子供
のためには、中学校は特に、それこそ廊下に本を並べるぐらいして、子供が嫌でもそこで本が目に入る、そしてそれを手に取って読みたくなる、つい読んでしまう、そういう環境こそつくるべきじゃないんですか。どうしてふらっと行くなんて言えるんですか。
◎教育長 ある日突然、ふらっと図書室に行くことはないと思います。小さい頃から本になじんでいた子は、当然、ほっておいても行くようになるでしょうし、そうじゃない子は、どこかで動機づけをしてやる必要があるんです。
井荻中と松溪中で面白い実践をしておりまして、1冊
の本を全生徒が読みます。あるときは、「走れメロス」を全員が読んで、全校書評会をします。同じ本ですから、解説は要りません。ただ、感想は様々です。中には、メロスは歩いていたと。どう計算しても走っていたとは言えない、作者は一体何を言いたかったんだろうか、こういう面白い指摘をした生徒もいます。
その子は、日頃、本を読んで読んで、本に親しんでいた子かというと、実はそういう子ではないんです。みんなで本を読んで意見を交換していく中で、自分がメロスだったらといったときに、待てよと。走れメロスというけれども、走って間に合った
のか、歩いていた
のか。どうも変だな。これは、我々大人からすると、何をとんでもないことを言っているんだということになるかもしれませんが、きっと彼は、この経験がその後
の読書生活に大きな影響を及ぼしていると思います。
松溪中でも始めました。これは何年か前に中学生
の生徒会が、全校、つまり全中学校が集まって読書感想
の発表会をしたことを契機に、一部
の生徒だけではなくて、全部
の子供がやったらどうかということで各学校で取組を始めたんですが、それを一番広く展開した
のが当時
の井荻中であり、今
の松溪中なんです。
ですから、図書をどこに置くかとか、あるいは図書室
の構造をどうするかということももちろんありますけれども、日常
の教師や、あるいは周り
の大人、あるいは生徒
の様々な刺激によって読書に対する動機づけもされるものと思いますので、御指摘は分かりますけれども、日常
の生活
の中で本に親しむこと
のよさや、あるいは問題を解決していく上で活字を参考に、数字を参考に考えを巡らせなければならないような学習場面を設定することによって、そういった活字媒体に当たることや、グーグルで引っ張ってくるだけではなくて、そういったものも大きな役割を果たすという経験をぜひさせていきたいというふうに思います。
○小川宗次郎
委員長 以上で杉並を耕す会
の質疑は終了いたしました。
無所属
の質疑に入ります。
それでは、堀部やすし
委員、質問項目をお願いいたします。
◆堀部やすし
委員 第1に、施設白書を踏まえて、学校
の改築、建て替えについて、第2に、本日
のWHO
のパンデミック宣言を踏まえまして、教育
委員会など
の新型コロナウイルス感染症対策について、第3に、公園行政、時間があれば、新年度
の入札・契約問題について。
施設白書を公表している趣旨を説明してください。
◎施設再編・整備担当課長 施設白書2018でございますけれども、こちらにつきましては、施設
の老朽化状況や利用状態、維持
管理に係る経費、今後
の改築改修に必要な経費、こういったものを、現時点で
の状況を改めて整理するということで、その後
の、30年度につくりましたけれども、施設再編整備計画(第一期)・第二次実施プラン、その後、来年度予定しています個別施設ごと
の長寿命化計画、こういった策定を見据えまして、区民ニーズに的確に対応する、さらには効率的な整備を推進していくため
の基礎資料とするということを目的としております。
◆堀部やすし
委員 地方自治体で最初に施設白書を公表した
のはどこでしたかね。
◎施設再編・整備担当課長 存じておりません。
◆堀部やすし
委員 杉並区はいつですかね。
◎施設再編・整備担当課長 平成16年が最初ということでございます。
◆堀部やすし
委員 かなり早くから取組は進めてきましたけれども、どうも区民
の皆さんも、また議会もそうですけれども、必ずしもここに書かれていることが共有されているとは言い難いように感じております。
ここで示されている重要事項、共有すべきことは何ですか。
◎施設再編・整備担当課長 施設白書につきましては、先ほど申し上げましたとおり、基礎資料ということで、施設
の状態や各施設
のコスト計算もしておりますし、あと、2018については、長寿命化
の試算という
のもしておりまして、そういった形で、今後30年間で3,452億円という多額な経費がかかる施設について、どうやったらそれを維持していける
のかというところ
の基礎資料とするために、長寿命化改修等
の指標も使いながら、財政
の平準化ですとかいうところをお示ししたところでございます。
◆堀部やすし
委員 今少し数字が出ましたけれども、そうした試算をするとき
の前提条件をいろいろつけていましたよね。60年まで使う、80年まで使う、その辺り説明してもらえますか。
◎施設再編・整備担当課長 施設白書につきましては、長寿命化をするということにつきましては、基本的に、昭和56年6月以降に造った施設
の新耐震基準に適合しているものですとか、あるいは学校施設とか住宅施設におきましては、それに加えまして、コンクリート強度、そういったものも加味しながら、長寿命化に資する施設というものについては80年にするというような、そういったことをしているところでございます。
◆堀部やすし
委員 改築需要
の過半を占めている
のは学校だと思いますが、学校はどういうふうに対応していく
のか。
◎学校整備担当課長 学校施設についても、長寿命化が期待できるものについては80年、それ以外
のものについては60年という形で、今後維持更新していきたいと考えております。
◆堀部やすし
委員 今まで60年使った建物、ありますか。
◎学校整備担当課長 例えば、直近
のところでいうと、今、杉並第一小学校改築
の設計に取り組んでおりますけれども、一番古いところが築60年。ほかに幾つかとなると、そこまでちょっと調べておりません。
◆堀部やすし
委員 杉一だけですよね。今まで使ったことがないんだけれども、今後はそれ以上使っていかなきゃいけない、こういう状況にあります。
過去10年間と今後10年間で、これはほか
の施設もあると思いますが、改築需要はどれぐらい差がありますか。
◎施設再編・整備担当課長 過去10年ということですけれども、ばらつきがございますけれども、改築改修経費ということでいきますと、50億から多いときは100億程度という
のがありました。今後につきましては、さらに波がこれから、先ほど
の改築改修経費
のグラフでお示ししているように上がってきますので、それも上がってくるような傾向はあるかと思います。
◆堀部やすし
委員 施設白書によると、仮に今後築60年まで使っても、改築需要、改築経費、1.4倍以上になる、そういう数値が出ていますが、間違ってないですね。
◎施設再編・整備担当課長 このとき
の試算条件に照らしたものという形では、そのとおりでございます。
◆堀部やすし
委員 つまり、そのとき
の現在価値で計算していて、今後
の物価上昇や金利上昇は念頭に入っていない、こういうことですね。
◎施設再編・整備担当課長 単価につきましては、実勢価格というよりも、施設白書で計算したときには、自治総合センターですとかあるいは文科省、こういったものの数字を参考にして単価を設定したところでございます。また、金利上昇とかそういったものについては見込んでおりません。
◆堀部やすし
委員 施設白書を確認すると、例えば令和7年から9年ぐらいに、年200億円を超える見通しなどが出ています。過去
の実績
の3倍から4倍ぐらいかかる、こういうことですが、間違っていませんね。
◎施設再編・整備担当課長 これはあくまでも試算ということで、60年ないし80年で改築するという前提条件
の下に、単純に並べたときに、そのときに山が来るというようなことでございます。
◆堀部やすし
委員 大事ですね。60年から80年使うことを考えてもこんな山が来る、こういうことですよね。
◎施設再編・整備担当課長 試算上
の条件に照らし合わせた場合は、そういう形になります。
◆堀部やすし
委員 とても対応できないと思いますが、見解を求めます。
◎施設再編・整備担当課長 それであるからこそ再編整備計画を策定して、施設
の複合化や多機能化ですとか、そういった効率的な整備を進めること、それから長寿命化を推進していく、そういったところで、その山を少しでもならしていくというか、そういう
のが必要ということで、今回二次プランという
のをお示ししたところでございます。
◆堀部やすし
委員 円滑にいっていればいいんですが、阿佐谷地域区民センター
のように、必ずしも建物規模が合理的になっていない。つまり、規模が現在
のままになっている。むしろ膨らんでいる、こういう
のもあるので、大変心配をしております。
現在
の決算でいったときに、区施設
の減価償却
の状況はどうなっていますか。
◎施設再編・整備担当課長 減価償却
の状況ということですけれども、30年度
の決算におきまして、減価償却
の累計額でいきますと、約1,172億円というふうになっております。
◆堀部やすし
委員 減価償却率でいうとどれぐらいですか。
◎施設再編・整備担当課長 53.9%ということでございます。
◆堀部やすし
委員 建物
の過半が帳簿上
の価値を失っている、こういうことですね。
◎施設再編・整備担当課長 減価償却をして、取得した金額と
の比較
の中で、半分以上が減価償却をしているという状況です。
◆堀部やすし
委員 それだけ老朽化が進んでいるわけですが、営利企業ではない公益法人
の場合は、減価償却累計額に見合っただけ
の積立てをしておくということが実務上行われていますが、杉並区はどうな
のか。
◎施設再編・整備担当課長 減価償却に基づく積立てという
のは、特に行っておりません。
◆堀部やすし
委員 減価償却累計額1,172億円に対して、施設整備基金
の残高は新年度どうなりますか。
◎財政課長 2年度末
の想定でいきますと、67億ほどでございます。
◆堀部やすし
委員 そうすると、減価償却累計額と比較すると、準備率が5%か6%ぐらいしかない、こういうことですね。
◎財政課長 私ども、施設整備基金につきましては、
委員御指摘
の減価償却という考え方もあろうかと思いますけれども、今後30年間
の改築改修経費を基に、施設整備基金
の毎年度
の積立て40億
の必要額というものを算出したものでございまして、
委員のような考え方を取っていないということでございます。
◆堀部やすし
委員 ほか
の公益法人
の考え方に沿って言っただけなので。それだけ、逆に言うと、頭金になる部分はあまり用意していない、こういうことは間違いないですね。
◎財政課長 頭金という考え方が適切かどうかということはありますが、
委員御指摘
の点とは、私もそのとおりと思うところもございます。年度によっては、改築が重なれば、試算上は200億を超えるような状況も想定されるということは私どもも承知しております。その中で、工事を考えた中でいかに平準化していく
のか。長寿命化という
のも当然取り組んでいくべき課題でございますし、さらには規模
の適正化ということで、施設
の複合化、そういったことにも取り組んでいく。加えて申し上げれば、特定財源についてもしっかり獲得していく。そういった中で試算したところ、毎年度40億円を積み立てることで、一定程度施設
の改修需要には耐えられるというふうに考えております。
今後、財政需要等を見て、永遠にこのルールで行くということを申し上げているわけではございませんので、必要があれば、そういった部分も取り入れて見直していきたい、そのように考えております。
◆堀部やすし
委員 令和7年辺りから非常に大きな山が来る中で、あまり余裕はないですね。急にルールを変えても対応できる
のかどうな
のか心配なんですが、その点を聞きたいという
のと、それから、80年まで使える建物は使うんだというけれども、実際そういうふうに動いてはいない。例えば杉並第二小学校、それから富士見丘中学校、30年から40年ぐらい
の築浅
の建物も今回解体してしまう。こういうことがいつまで続けられる
のかということに非常に関心がありますが、見解をお示しいただきたい。
◎財政課長 まず前段
の、令和7年頃に山が訪れるというお話でございますが、確かに御指摘
のとおりでございます。その後緩やかに下がっていくというようなこともございますけれども、やはりその辺り、中期的に見て、建築計画、改築計画等がなるべく重ならないようにという工夫は、今後当然検討していくべきかと存じます。
◎学校整備担当課長
委員から御指摘いただいた富士見丘中学校と杉並第二小学校で、築浅
の建物を改築
の範囲に入れてしまっていると。学校という
のは、校舎と体育館、少なくとも2棟、富士見丘中については、特別教室棟と教室棟も2つに分かれて4棟あるわけですね。そのうち
の何棟かを古くて改築するに当たって、割と築浅
のを残すときに、残すことで全体計画がうまくいく
のかどうか。仮にうまくいったとして、先々その建物を、例えば80年でいうと、ちょうど40年ぐらいがスパン
の分かれ目ですから、40年後にまた適正な改築が迎えられる
のかなどなど、全体を見ていくと、どうしても計算どおり、試算どおり、簡単に40年だから残しましょうというわけにはいかずに、今回は改築に含めたということです。
◆堀部やすし
委員 それはその学校だけではなくて、ほか
の学校も一緒ですよね。そうすると、同じやり方は今後ずっと続けていかれないと思うんですよ。しかも、令和7年というと、5年後ですからね。どうするんだという話ですよ。
◎学校整備担当課長 そうはいっても、その部分を残して、経費だけで、先々
のことはもういいよ、あるところだけ改築すればということも無責任な話ですので、そのケース、ケースで、残すもの、全体で改築するもの、いろんなケースがあっていい
のかなと考えております。
◆堀部やすし
委員 80年近くまで現実的に使用可能な建物という
のはどの程度あると見込んでいる
のか。
◎学校整備担当課長 学校については、現在そういったデータ、情報を基に、来年度なるべく早期に作成する改定において、今作業しているところですので、具体的にどのくらいという
のを現在述べる段階ではないです。
◆堀部やすし
委員 そうやって分からないのに、30年、40年で解体していくという
のは恐ろしいことで、ずっと続けていかれるとは思えないわけです。
じゃ、その長寿命化
の計画、個別施設計画という
のは一体何を根拠にして、どういう形で策定していく
のか。
◎学校整備担当課長 ちょっと根拠というとあれなんですけれども、策定
の流れとしては、国が長寿命化
の基本計画をつくって、それ
の行動計画を、例えば学校でいうと、文科省
のほうで行動計画をつくって、各市町村は各学校
の個別施設計画をつくりましょうと。区においては、杉並区公共施設等総合
管理計画に基づいて、それが再編計画になるわけですけれども、それで個別施設計画をつくっていきましょうという流れ
の中で作成していくものです。
◎施設再編・整備担当課長 今、学校施設
のお話がありましたけれども、一般施設につきましては、令和2年度中に個別施設ごと
の長寿命化計画を策定するというところでございますが、それに当たりましては、現時点も施設
の状況調査をしておりまして、その辺り
のデータに基づきまして、長寿命化に関する具体的な対応方針を定めていきたいというふうに考えているところでございます。
◆堀部やすし
委員 報告を待ちたいと思いますが、危機意識を持っています。
ちょっと時間がないので、少し先に行きますが、施設使用料
の見直し(案)
のパブリックコメントを見ていましたら、幾つか興味深い回答がありました。示された資料
の2番目
の意見がありますが、これ、ちょっと読んでもらえますかね。
◎財政課長 いただいた御意見を読ませていただきますが、「経費
の算定方法が変わり、ベース
の金額が増えたはずなのに、使用料が下がる施設がある点が理解しづらい。なぜ現行よりも安くなる
のか、新しい方式が適正とする
のであれば、旧来
の費用はなぜ高い
のかについてもっと詳しい説明が必要ではないかと思う。
特に、安くなる改定後
の使用料金で、将来
の建て替え費用や補修費用がまかなえるかどうかについて
の試算等についても説明が必要ではないかと思う。」こういった御意見でございます。
◆堀部やすし
委員 ここには2つ意見が書かれていまして、これに対してどういう回答をしていますか。読んでもらえますか。
◎財政課長 区
の考え方でございます。「これまで直接的人件費と施設
の維持
管理経費のみを使用料
の算定対象経費としていましたが、今回
の見直しでは、施設利用者と未利用者と
の負担
の公平性
の観点から、施設にかかる経費
の全額を算定対象とします。
また、使用料
の設定に当たっては、施設
の設置目的などを考慮し、施設
の性質(必需性と選択性、公共性と市場性)による負担割合(0%、50%、100%)を導入することとしています。そのため、ベース
の金額が増えたとしても、利用者
の負担割合が50%となる施設では、現行
の使用料と比べ引下げとなることもあります。
なお、今回
の見直し内容につきましては、今後、広報、区公式ホームページ等でわかりやすくお知らせする予定です。」以上です。
◆堀部やすし
委員 安くなった料金で将来
の建て替え費用や改修費用が賄える
のかという区民
の素朴な質問がありますが、これには回答されていません。どう考えていますか。
◎財政課長 安くなったというところ
の御理解が、こちら
の説明不足もあり、正しくされていない
のかというところで、その前段を御説明して御理解いただいております。コスト、対象経費自体は引上げになっている。ただ、実際御負担いただく部分は、施設によっては50%ですよと、そこをまず御理解していただく必要があろうかと思いましたので、今回
のような回答になってございます。
◆堀部やすし
委員 で、賄えるんですか。
◎財政課長 使用料
の定義につきましては、自治法
の解説書なんかを読みますと、施設
の維持
管理に係る経費、また減価償却費、こういったものに充てるということとしておりますので、直接的にこの使用料をもって施設
の建て替え経費とするという、そういう直接的な考え方は持ってございません。
◆堀部やすし
委員 しかし、減価償却なんか考えていると、不合理に建て替えをし続ければ、使用料
の算定根拠
の基礎数値が上がっていくということはありますよね。
◎財政課長 そこは御指摘
のとおりかと存じます。
◆堀部やすし
委員 そこは区民
の皆さんにもっと理解していただく必要があるかと思いますが、見解を。
◎財政課長 減価償却費という考え方自体、分かりにくいというところはあろうかと思いますが、極力、なるべく分かりやすく使用料についてはお知らせしていきたい、そのように考えております。
◆堀部やすし
委員 時間がないので、話題変えます。新型コロナウイルスについて、WHOはパンデミックを宣言しました。
新学期、学校は開けられるんですか。
◎区長 まさにそこは悩むところですよね。ですから、休校にするということを決めるとき、我々も会議でいろんな議論をしましたけれども、一旦休校にした場合に、どういう条件が整ったら今度それを解除できる
のか。国
のほうも何も示してないんですよね。だから、そこは非常に悩ましいところなんです、正直言って。
ただ、とにかくこの一、二週間が、感染拡大を抑え切れるかどうか、今大事な局面なんだということを、総理がそういう話をする。当然、その総理
の言葉
の背景には専門家
の知見もあって
のことだろうというふうに我々は捉えて、とにかくその一、二週間
の思い切った蛇口を絞るというところ
の、コロナと
の戦いということでいえば、そこ
の勝負はきちっと歩調を合わせてやろう、そういう判断なんです。
ですから、感染拡大がどういう影響を、休校とか、いろんなイベント自粛とか、そういうような状況が反映されるかという
のは、まさにこれからそういう現状を見極めながら、どこかで判断を──どこかでというか、これは春休みまで続くわけですから、やっぱり一定
の段階で何らかのはっきりした結論は出さないといかぬだろうというふうに思います。ただ、まだ、そういう意味では、今日は3月12日ですから、10日間ほどまた自粛延期
の要請ということがあるので、そこはぎりぎり歩調を合わせていくという考え方が1つ
の自然な考え方かなと思いますけれども、その1週間なり10日後
の状況を見ながら、どこかでもう1回議論をしていかなきゃならないかなというふうに思っています。
議会
の皆さんも対策本部をつくられて、議会
の皆さんにも対策本部を通じて、我々がお伝えするべき話については情報としてお伝えをしていますけれども、逆に議会
の皆さんからは、学校以外
の一般
の区有施設もこの際一斉に休館をしてほしいという要望を私はいただいていて、この間、議会
の委員会
の冒頭で御説明した、朝令暮改みたいになりましたけれども、ただ、それはあくまで我々執行機関として判断をしましたけれども、議会
の対策本部としてそういう要望であれば、そこはやっぱり重く受け止めて、ワンランク、グレードを上げて蛇口を絞るという形にさせていただいたということです。
ですから、まさに堀部
委員がおっしゃるところが悩みなので、いろいろ御意見があれば、折に触れてそれはおっしゃっていただければというふうに思っています。
◆堀部やすし
委員 区長、ありがとうございます。実際開けられるかどうかは非常に厳しいかもしれません。
最近はビデオ会議ツールも無料で使えるものがいろいろありますけれども、こういったもので、オンラインでホームルームをやったり、こういう試みはあってもいいと思いますが、いかがですか。
◎教育企画担当部長 これから例えば20年後とか
の学校を考えたときに、今
委員の御指摘
のあったようなシステムを使って、これは通常
の学級だけでなく、例えば不登校
の子供たちだとか、あるいは事情があって学校に来ることができない子供たちへ
のシステム
の1つになり得る、1つ
の可能性は十分感じています。
しかしながら、今回コロナウイルスに対して、急にそうしたものを今導入していくというところは、まだちょっとなかなか難しいかなと。それは個人情報
の問題だとかイントラ
の問題だとか、様々な問題がある。しかしながら、実際は今、学校に提供している教材という
のは、インターネット
の教材等を提供し、子供たちが家庭で学習しているという
のがありますので、そうしたものを視野に入れながら、今後ICT
の活用も視野に入れて検討してまいりたいと思います。
◆堀部やすし
委員 長期間顔が見られないというふうになりますと、お互い心配しますし、人間関係
の構築
の上でも様々な課題があります。学校
の校長先生がユーチューブにでも出てきて皆さんに声をおかけするとか、そういうことも含めて、少し活用を検討していただきたい。
時間が来ましたので、終わります。
○小川宗次郎
委員長 以上で無所属
の質疑は終了いたしました。
美しい杉並
の質疑に入ります。
それでは、田中ゆうたろう
委員、質問項目をお願いします。
◆田中ゆうたろう
委員 質問項目は、杉並第十小学校防犯カメラについて、公園遊具について、杉並芸術会館における小学生を対象とする演劇上演事業について、杉並区教育
委員会が後援している区内商店会関連イベントについて、桃園川について、郷土博物館について、道路
の舗装について、行けるところまで参ります。使う資料は、区道第606号
の写真、郷土博物館「年中行事だより」、昨年第4回定例会
の私
の一般質問に対する当時
の産業振興センター所長
の答弁、それと令和2年度区政経営計画書などなどです。
まず、杉十小防犯カメラについて、何か増設が図られていると聞きますが、どうなっていますでしょうか。
◎学校整備課長 杉十小
の防犯カメラについては、既存6か所、6台ついておりましたけれども、昨年夏
の時点で2台ほど増設したというところがございます。
◆田中ゆうたろう
委員 私、塀
のない杉十小
の防犯体制を強化してほしいということを従来から申し上げてまいりました。蚕糸の森公園
のほうに増設するということは依然不可能なんでしょうか。
◎みどり公園課長 これまで御答弁申し上げているとおり、蚕糸の森公園につきましては、公園利用者
のプライバシー
の保護という観点から、現在
のところ、設置
の予定はございません。
◆田中ゆうたろう
委員 特殊な学校、そして公園でありますので、引き続き
の検討をお願いしたいと思います。
それと、来年度予算で、通学路等防犯カメラ
の増設が図られておりますけれども、この「等」という
のは何ですか。
◎学務課長 今までは通学路につけていたんですけれども、「等」という
のは、通学路から、例えば学童に向かう道とかがございますので、そういうところにもつけていこうという内容
のものでございます。
◆田中ゆうたろう
委員 杉十小エリアについてはどうでしょうか。
◎学務課長 これは安全点検をしますので、今年度30台、3月までにつけるということになっていまして、来年度59台つける予定ですので、またそのエリアにつきましても、保護者や学校関係者、警察、土木事務所等、皆さんと回りまして、危険な箇所に設置していく予定でございます。
◆田中ゆうたろう
委員 それと、何しろ塀
のない小学校でありますので、果たして防犯カメラを増設すればそれで事足りる
のかという問題があります。その辺はいかがでしょうか。
◎庶務課長 杉十小学校に関しましては、その設立、始めたときから、地域
の皆様と、あえて塀
のないところで、地域で一丸となって子供を見守っていく、その上で安全についても包含してそのことを請け負っていく、そういう地域
の熱い思い
の中でできた学校であります。ですので、今
のお話
の中で、防犯カメラという
のは1つ
の手段であるということは理解をしますけれども、塀があるないというところ
の議論と今
の防犯カメラという
のを併せて議論すべきではない
のかなと、学校
の経過から考えると、そういうふうな気がいたします。
◆田中ゆうたろう
委員 先ほど、杉十小に防犯カメラを増やしていいただいたということで、それは感謝いたしますけれども、ただ単にカメラを増やしただけではなくて、それをずっと監視して、いざ何かあったときにぱっと飛び出していって子供たち
の安全を守れる、そういう体制づくりが求められると思いますので、よろしくお願いします。
次、公園遊具につきまして、森林環境譲与税に関連して、1点提案いたします。遊具にも木造
のもの、木製
のものを増やしていただけないでしょうか。
◎みどり公園課長 現在、遊具につきましては、長寿命化ということで、少しでも長く使える部材に変更しているようなところでございます。設置する場所ですとか状況、利用
の実態等によりまして、いろいろ条件はあると思いますけれども、遊具に限らず、例えばベンチですとか野外
のテーブルなどにも、木材については利用を図ってまいりたいと考えているところでございます。
◆田中ゆうたろう
委員 ビニール
のは、長寿命化とおっしゃいますけれども、やっぱり味気ないので、ぜひぬくもり
のある木製
のものを増やしていただきたいと思います。
次、杉並芸術会館における小学生を対象とする演劇上演事業について、この事業
の正式名称、また出し物はどのようなものをやっている
のか、対象は誰
の判断で見せている
のか伺います。
◎文化・交流課長 この事業
の名称は演劇鑑賞教室事業ということで、指定
管理者
のほうで、対象が区立小学校4年生全児童と、あと一部
の私立小学校児童を無償で招待して、自主制作
の児童演劇を鑑賞する機会を提供するということでやっている事業でございます。
◆田中ゆうたろう
委員 一部
の私立という
のは、どういうふうに選んでいるんですか。
◎文化・交流課長 一部
の私立という
のは、指定
管理者から私立小学校
のほうに御案内をして、希望によって、来られるという学校に対して招待をしているというところでございます。
◆田中ゆうたろう
委員 この演劇ですけれども、区及び区教委は見ているんでしょうか。
◎
済美教育センター統括指導主事(東口) この演劇に関しては、
管理職も参りますし、教育
委員会も、毎回ではございませんが、鑑賞しに行っております。
◆田中ゆうたろう
委員 それを見て、区及び区教委は、それら
の劇をどう評価しているんでしょうか。
◎
済美教育センター統括指導主事(東口) 演劇鑑賞教室
の教育的な狙いにつきましては、文化や芸術に親しみ、美しいものや優れたものに触れることによって豊かな情操を育てることであります。その上では資するものであると考えております。
◆田中ゆうたろう
委員 今御丁寧に御答弁いただきましたけれども、私は、子供にはもっと優先して見せるべき劇があると考えます。例えば、区内
の能楽堂で能楽を見せるとか、区内
の神社で里神楽を見せるとか。作品として評価が確立していない現代演劇よりも、日本
の伝統演劇など
のほうが、文学史、また美術史、音楽史等
の観点からも、古典教育
の一環として意義が深い
のではないでしょうか、見解を求めます。
◎
済美教育センター統括指導主事(東口) 古典劇につきましては、演劇鑑賞教室ではなく、日本
の伝統文化理解教育
の一環といたしまして、能や狂言
の鑑賞や体験教室等を実施しております。
◆田中ゆうたろう
委員 それを伺い、ちょっと安心しましたが、私は、座・高円寺
の「ふたご
の星」という作品を見たことがあります。原作は宮沢賢治でありますが、脚本・演出は、この劇場
の芸術監督・佐藤信氏でありまして、過度に前衛的で難解な演劇と感じました。好き嫌いや主観はともかく、小学校4年生にはとても楽しめる内容とは考えられませんでした。教育的な意義がどれだけあるか、極めて疑問です。再度、この私
の指摘に対して区
の見解を求めます。
◎文化・交流課長 演劇
の評価という
のは様々、
委員の意見ありますけれども、それをいいと言う人もおりますので。児童にとっては、劇場で直接そういう演劇に触れるということが大切なことであると思います。現在は「ふたご
の星」ではなくて、「ピノッキオ」と「フランドン農学校
の豚」ということで上演をしているところでございます。
◆田中ゆうたろう
委員 初めて演劇に触れる子供たちが演劇嫌いになってしまわないように、不断
のチェックをお願いしたいと思います。
次、区教委が後援している区内商店会関連イベントについて質問いたします。
まず、これら
のイベントに後援名義を区教委が出す基準、根拠は何でしょうか。また、年間どのくらい
の数
のイベントに出している
のでしょうか。
◎生涯学習推進課長 杉並区教育
委員会後援等名義使用承認事務取扱要綱に基づきまして、年間200件を超える後援、共催名義を出しているものでございます。
◆田中ゆうたろう
委員 それらに対する教育的な効果、教育的意義がもちろん期待されて
のことと思いますけれども、どのようになっていますでしょうか。
◎生涯学習推進課長 これらにつきましては、事業目的が教育、学術、文化
の向上普及に寄与するもので、公益性
のあるものが認められたものについて承認しているものでございます。
◆田中ゆうたろう
委員 高円寺びっくり大道芸については、どこが後援名義
の許可をしているんでしょうか。
◎生涯学習推進課長 生涯学習推進課において承認したものでございます。
◆田中ゆうたろう
委員 平成26年度
の広告収入未計上
の件につきまして、昨年第4回定例会、私
の一般質問で問うたところ、都から平成26年12月に返還請求があり、協賛金140万円を収入計上するとともに、都補助金及び違約加算金を返還したと
の答弁を得ました。
商工費を予算流用して返還したと
のことですが、なぜ違約加算金を損害賠償しなかった
のか。また、今からでも主催者に求償しない
のか、問います。
◎
産業振興センター次長 当時は、違約加算金が損害賠償に当たるという考えを持っておりませんで、商工費を流用して償還をしてございます。そのとき
の判断では、都と区
の考え方
の違いがございまして、商店会側は区
の要綱及びマニュアルに適合しているということで判断してございまして、返還を求めないという判断をしてございます。これから求償することはいたしません。
◆田中ゆうたろう
委員 大変不公平に感じる方々もいると思います。
次、桃園川について伺います。
まず、文化財表示板、桃園川に関して書かれた表示板が、なぜ高円寺宝橋付近に設置されている
のか、理由を問います。
◎生涯学習推進課長 文化財
の案内表示板につきましては、史跡散歩地図などに関連づけまして、指定登録文化財等であるという基準を満たしたものについて設置しているところでございます。桃園川についても、その基準に従って設置したものでございます。
◆田中ゆうたろう
委員 どうして宝橋付近なんですか。
◎生涯学習推進課長 史跡散歩地図
の経路
の中にあるということでございます。
◆田中ゆうたろう
委員 高円寺のみならず、天沼、阿佐谷、馬橋、それぞれ
の地域とそれぞれ固有
の歴史を歩んできた川であります。天沼池畔亭や半兵衛・相澤堀、天保新堀用水など、新たな表示板を増設するなど、この川
の歴史について、区民にさらに広く知ってもらう工夫はできないでしょうか。
◎生涯学習推進課長 それら
のものは、確かに文化財ではございますけれども、文化財案内表示板は、一定
の基準に基づいて設置しているものでございますので、現在
のところ、設置する予定はございません。
◆田中ゆうたろう
委員 文化財表示板に限らず、何か方法を検討していただきたいと思います。
特に、阿佐谷地域にあります阿佐ヶ谷弁天は、阿佐谷という土地
の地域調和
の象徴でありまして、地域
の方々に極めて大事にされてきた場所であります。阿佐谷北東地区まちづくりに当たりましては、今後、水というモチーフもプラス
の意味で大切にしていただきたいと思いますけれども、まちづくり担当
の所感を問います。
◎みどり公園課長 北東地区とは少し外れてしまうんですが、阿佐谷けやき公園
の再整備に当たりましては、流れというものではないんですけれども、ミスト
の施設を造りまして、水が感じられるようなものを造る予定でございます。
◆田中ゆうたろう
委員 阿佐谷という地名
の由来でもありますので、今後新しい学校づくり、また区立施設づくり、まだまだこれから
のところだと思いますけれども、頭に留め置いていただきたいと思います。
それと、郷土博物館分館もやはり川
の記憶、湧き水
の記憶、もうちょっと何か工夫できないでしょうか。
◎生涯学習推進課長 現在、公園内に解説板がございます。あと、随時、天沼近辺
の、弁天池も含めてですけれども、その歴史については、企画展等で紹介していく予定でございます。
◆田中ゆうたろう
委員 区制施行90周年に当たり、区史
の調査研究などに来年度から力を入れていかれるということですので、ぜひ桃園川あるいは阿佐ヶ谷弁天、そういったものにもアンテナを張っていただきたいと思いますけれども、見解を求めます。
◎総務課長 教育
委員会と連携をして、そのような視点も参考にさせていただきます。
◆田中ゆうたろう
委員 よろしくお願いします。
次、郷土博物館について伺います。
資料
の提示、よろしいでしょうか。
○小川宗次郎
委員長 はい。
◆田中ゆうたろう
委員 「年中行事だより」という
のがあります。これ、手作りで、とてもよくできていると思うんですけれども、いつからこういうものを作り始めたんでしょうか。
◎生涯学習推進課長 従前は、年中行事につきましては、各年中行事ごとにチラシを作っておりましたけれども、やはり年中行事は季節ごとに固めて御案内したほうがいいということで、平成29年度からそのような形で発行しているものでございます。
◆田中ゆうたろう
委員 これは毎回手作りなんですか。
◎生涯学習推進課長 手作りという
のがどういうことか分かりませんけれども、中側は職員が文字、イラストを書いて発行してございます。
◆田中ゆうたろう
委員 大変心
の籠もった、情熱あふれるもので、ぜひこれは優れた教材として児童生徒に広く配布していただきたいと願いますが、いかがでしょうか。
◎生涯学習推進課長 現在も既に小中学校、あと児童館、図書館等に配布しているところでございます。
◆田中ゆうたろう
委員 なるべく多く
の子供に配布をしていただきたいというふうに願っておきます。
それと、郷土博物館
の古民家、自主企画ばっかりではもったいないと思いますので、もうちょっと区民
の文化活動に供するように求めます。いかがでしょうか。
◎生涯学習推進課長 この古民家は、基本的に区
の指定文化財になっておりますので、活用ということは十分考えていかなければいけないんですけれども、保存ということも重要なポイントになっておりますので、その辺りも含めて考えていきたいというふうに考えてございます。
○小川宗次郎
委員長 以上で美しい杉並
の質疑は終了いたしました。
都政を革新する会
の質疑に入ります。
それでは、ほらぐちともこ
委員、質問項目をお願いします。
◆ほらぐちともこ
委員 阿佐谷再開発についてです。
杉一小
の移転先とされている河北総合病院付近
の浸水
の危険性について、まずお尋ねします。
区は、第二桃園川幹線
の整備が行われれば問題ないという旨
の答弁を繰り返していたと思いますが、一般質問でも言いましたが、2月10日に、都
の下水道局による第二桃園川幹線整備事業
の説明会に参加しました。そこでは、たとえ整備が完了しても、対応できる
のは、既設
の阿佐谷貯留施設と合わせても毎時50ミリ
の雨ということでした。
50ミリをはるかに超える記録的大雨が降れば、旧桃園川流域も浸水する危険性は十分あると思いますが、心配ないとする区
の主張は変わっていませんか。
◎土木担当部長
委員、ちょっと誤解されているようですが、私ども、下水道整備が完了すれば水害は起きないということではなくて、今回
の病院移転、それから小学校
の建設
の際に、必要対策量以上
の雨水流出抑制、浸透・貯留施設を設けていただいて、さらに学校
の開校時には第二桃園川幹線
の整備も完了するということから、今以上に治水安全度が向上するというふうに申し上げております。
委員御指摘
のように、整備水準を超える雨量があれば、当然、水害という
のは発生するおそれがございます。私どもは、1時間に153ミリ
の降雨を想定した水害ハザードマップを作成しまして、こういう危険性がありますよということで注意を促しているところでございます。
学校につきましては、そういう想定
の下に設計を進めますし、当然、耐震についても、その地盤ごとに安全性を確保した設計がされるものと理解しております。
◆ほらぐちともこ
委員 誤解というか、実際にそういう答弁があったと思うんですよ。浸水地域ということでハザードマップでも指定されているけれども、どうなんですかということに対して、この幹線整備事業
のことを言っていたと思います。
この施設が、例えば地震などで損壊しないという保証もないと思うんですけれども、どうですか。
◎副区長(吉田) 学校
の耐震性
のお尋ねかと思います。学校施設は避難場所にもなりますので、従前
の耐震基準
の1.25倍で造ります。それから、こういった庁舎は1.5倍に強度を上げています。そういう意味では、必要最低限
の強度ではなくて、必要以上に強度を上げて造っておりますので、全然問題ないというふうに考えております。
◆ほらぐちともこ
委員 学校じゃなくて、第二桃園川幹線
の整備、この貯留施設が地震などで破壊される可能性もあると思うんですけれども。
◎土木計画課長 下水道施設におきましても、当然そういった安全上
の計算を考慮して設置しているものでございます。
◆ほらぐちともこ
委員 前提として、区が公表しているハザードマップ
の前提はどのようなものなんでしょうか。
◎土木計画課長 杉並区で公表しています水害ハザードマップですけれども、基本的には東京都が作成した浸水予想区域図を基に作成しております。
◆ほらぐちともこ
委員 現在下水道局が行おうとしている桃園川第二幹線工事、どのような内容な
のか、ちょっとお尋ねします。
◎土木計画課長 現在下水道局が行っている工事ですけれども、あれは既設
の桃園川幹線が浅い位置にあるということから、下水へ
の雨水
の流れ込みが多くなったことから、50ミリ降雨に対する能力が不足しているということで、既存
の幹線より深い位置に第二桃園川幹線を構築して、流下能力を高めるというような工事をやってございます。
◆ほらぐちともこ
委員 それはハザードマップ
の条件を満たすものではないと思うんですけれども、後ほど触れます佐藤総合計画
の指摘、浸水地である、震災救援所として不適切であるということは正しいということじゃないんでしょうか。
◎副区長(吉田) ハザードマップで1メーターから2メーターぐらい
の浸水領域があるという
のは、学校
の想定区域
の中では約9%でございます。完全に2メーターほど学校
の全体が水没するなんていうハザードマップにはなっておりません。
そういう意味では、多分本会議場で答弁した
のではないかと思います。桃園川幹線が出来上がる頃には大分そういう
のは軽減される。それから、学校
の造り形も変えていくから、良好な状態になっていくというような趣旨で答弁したんだと思いますが、実際に、桃井第二小学校は竣工いたしましたが、あれは川
の前に校地がございます。実際に水害
の問題では避難場所に適するかということはございますが、全体にその学校
のところへ行けなければ、別
の学校を指定するということもありますが、桃井第二小学校は2階に体育館を造っております。つまり、1階が浸水しても、恐らくそこに到達できていれば避難はできます。
それから、和泉小中一貫校も、中学校
のところは既存
の体育館を全体的にリニューアルして使いましたが、小学校は造り替えをいたしました。あれも河川
のところに横に面してございます。これも、小学校
の部分
の体育館は2階に造ってございます。一度大雨
のときに、1階
の体育館が浸水したことがございましたので、それを受けて、そういう考慮をしております。そういう意味では様々に、地盤そのものを上げて、なおかつ、そういったような安全対策を講じていくということですので、御心配は要らないかというふうに思います。
◆ほらぐちともこ
委員 学校全体が水没するということを私は言いたいわけじゃなくて、学校
の敷地も浸水
の可能性があると言われている。それが佐藤総合計画
の報告書でも言われている。それに加えて、そのエリア自体が浸水
の可能性が指摘されているわけで、避難所に行く過程で水没していたら、どうやって子供たちや地域
の人たちは避難する
のかとか、そういうことも踏まえるべきじゃないかと思いますし、例えば、下水道
の能力を超えたらどうなる
のか、どういう状況になるという想定はありますか。
◎副区長(吉田) たしか、そのとき
の防災
のほう
の答弁では、もし仮に杉一
のところに到達できなければ、例えば馬橋ないしは阿佐ヶ谷中学校
の近隣
の避難場所に振り替えるということは可能ですので、そのとき
の状況を見て判断するといったような答弁をしたというふうに記憶しております。
◆ほらぐちともこ
委員 それは地域住民にとっても子供たちにとっても、突如、変更されますということが、実際に子供たちや住民
の安全、それで守れる
のかといったら、そんなことはないと思います。
杉並区
の地域防災計画
の風水害編で、4ページからだと思うんですけれども、毎時50ミリを超える大雨が今まで降った
のは、この10年間でいうと何回あった
のか、具体的日にち、そして阿佐谷地域は何回浸水した
のか伺います。
◎土木計画課長 これまで過去10年間におきましては、時間50ミリを超える大雨は8回ございました。阿佐谷地域で浸水した
のは6回ということでございます。
日にちにつきましては、平成21年5月24日、平成23年8月26日、平成25年8月12日、平成26年6月24日、平成26年7月24日、平成26年9月10日、平成29年8月19日、平成30年8月27日というふうになってございます。
◆ほらぐちともこ
委員 台風19号
のときに、長野新幹線
の車両基地が水没したというニュースがあったと思います。あの土地は、ハザードマップで水没することが既に予知されていたということが話題になりました。したがって、杉並区
の浸水予想もこの前提で考えるべきじゃないでしょうか。
◎土木計画課長 杉並区
のハザードマップ
の予測ですけれども、これは東京都がシミュレーションした、想定し得る最大規模
の降雨量を基にしてございます。それもこれまで
の観測データとかそういったものを基に算出してございますので、これを基にハザードマップを作成してございます。
◆ほらぐちともこ
委員 既設
の下水道
の能力を超えた場合にはどのような状況が現出する
のかとか、そのシミュレーションはあるんでしょうか。マンホールから下水が噴出するとかいう、いわゆる内水氾濫
のような状況になるという想定はありますか。
◎土木計画課長 想定
の50ミリを超える場合とかそういった場合には、下水道局
のほうでシミュレーションを行っておりますけれども、マンホール等から逆流して地表面に雨水があふれるというようなことはございます。
◆ほらぐちともこ
委員 別に雨
の量だけじゃなくて、河川施設が崩壊するとか破壊する可能性もあるし、学校周辺
の環境変化によって変化するものもあると思いますし、側溝に排水口
のごみが詰まったとか、あらゆる要因を考えなければいけないと思うんですけれども、浸水
の問題について、改めて区
の認識、どうでしょうか。
◎区長 先ほどからやり取りを聞かせていただいて、おっしゃるところは、今は何があるか御存じですよね。今ほらぐち
委員が問題にされているところは、今はどういう状況になっているかという
のは御存じですよね。そこは言うまでもない、病院なんですよ。病院がそこにあるんですよ。例えば病院に入院している患者さんという
のは、明らかに災害弱者ですよね。何かあったときは、病院という
のは機能として発揮してもらわなきゃ困るんだよね。だから、ハザードマップ
の、水没するかもしれないというところに、病院だったらあっていいということになる
の。そういうことを言ってないというんだったら、じゃあ、学校だろうが病院だろうが、可能性、危険性ということをいえば、そういうところはいろんなところにありますよ、全国含めていえば。
ただ、それに対してどういう対策を取っている
のかということが大事なことなので、先ほどから御答弁を所管
のほうでしているように、きちっと、想定されている、我々が示している被害想定を念頭に置いて、それに対抗し得るものをきちっと造っていこうということでやろうとしているので、そういう意味では問題はないんじゃないですか。
ただ、私は、もう一つ言いたい
のは、ある意味で、あらゆる可能性という
のは、人間は完璧なものじゃありませんから、例えば昨日3・11でしたけれど、10メートル以上
の津波は来ないんだというふうに想定して福島第二原発という
のは造られて、運用されてきたけれども、現実にはそれを越える津波が起こったという事実はあるわけですね。ですから、そういう意味でいえば、可能性ということでいえば、幾らでもそういう危険性、可能性という
のは、言おうと思えば幾らでも言えます。でも、そういうことをどこまで想定して現実に対応するかということは、まさにそのために議論をしたり研究したりするわけで、言おうといえば何でも言えるけれども、常識的に考えて、先ほどから言っているように、今我々が想定をしている水害があったとしても、それに対抗し得る設計上
の工夫をしようと。
それから、いわゆる都市型水害という
のは、私、今まで10年経験して、時間によって全然違うんですよ、対応力が。例えば、職員がここにいる通常
の勤務時間に発生した場合と、真夜中にそういうことが起こった場合とかいうことで全然対応が違う。それは逆に言うと、学校ということでいえば、学校をやっているときに起こったことであれば、子供たちが避難する
のは、私は割と簡単にできると思います。だけど、学校が休み
のとき、やっていないときに、例えば豪雨があって氾濫したということになれば、それはそのとき
のケース・バイ・ケース
の対応になっていくんだろうなというふうに思います。そういうことを全部トータルで勘案して、我々は一つ一つ政策を進めていくということなんですね。そこは理解してほしいなと思います。
○小川宗次郎
委員長 理事者
の答弁は簡潔にお願いします。
◆ほらぐちともこ
委員 そんなことにならないんじゃないかとか、そこまで考えなくてもというような意見、避難所がこういうところでいい
のかということについて意見もあると思うんですけれども、やっぱり予想とか人間
の想定という
のをはるかに超える事態が起きるんだということを、3・11だし、コロナ
の問題で世界中
の人々が学んだと私は思うんですよ。浸水問題も同じだし、多く
の人
の命がかかっている問題ですので、そういうことです。
私は佐藤総合計画
の報告書についてちょっと聞きたいんですけれども、どのような経緯で佐藤総合計画に調査委託をした
のかということと、区が受け取りましたという一般質問
の答弁があったんですけれども、区が受け取った
のはさすがに私も分かるんですけれども、具体的にどこ
の所管が受け取った
のかということと、議会へ
の報告が、いつ、どのような形で行われた
のか。
◎施設再編・整備担当課長 まず、報告書
の経緯ということでございますけれども、御指摘
の報告書につきましては、区が、杉一小
の建て替え計画、これはA案、B案でございますが、これに関する検討、それから同小学校を移転改築した場合におきます移転後
の土地利用に関する調査研究等を行う上で
の1つ
の参考とするために、民間事業者に調査を委託したというところでございます。
また、報告書を受け取った所管ということでございますが、これはさき
の一般質問でも答弁させていただきましたように、具体的には、こちら
の所管であります施設再編・整備担当
のほうが受け取ってございます。
また、議会へ
の報告はというお話がございましたけれども、報告書
の内容につきましては、当然、その当時、この報告書を参考にはしております。それを参考にしつつも、将来に向けた教育環境
の向上ですとか、あるいは地域
の防災性
の向上、こういったものを総合的に考慮し検討した結果、B案を整備する方針としたということで、そのときに、併せて報告書で出された、今御懸案
の部分につきましても、対応策を検討しているというところです。それを議会
のほうでは平成29年4月17日
の総務財政
委員会におきまして、施設再編・整備担当
のほうから杉一小施設整備方針(案)という形で御報告をしておりまして、同方針案
の中でその考え方をお示ししたところでございます。
なお、これにつきましては、その後、方針決定をしまして、6月9日
の総務財政
委員会でも方針決定という形で報告しております。
◆ほらぐちともこ
委員 学校
の建て替え
の問題だったので、私は教育
委員会が受け取った
のかなと思っていたんですけれども、教育
委員会はどのように受け止めたんでしょうか。
◎学校整備課長 当然、教育
委員会としては、病院
の敷地
のところが浸水被害が想定されるという
のは、その前提であった。ただし、今答弁したとおり、都
の治水事業が進んでいた、そのことを踏まえて、実際にあそこにB案ということで決まって学校を移転するんだとなったときには、この浸水
の想定、さらには土地
の地盤
の高さを踏まえて、子供たちにとって安全・安心な配慮
の設計を行う、当然それを目指すんだということで、対応が可能だというような受け止め方をしていた、そういうふうに承知をしております。
◆ほらぐちともこ
委員 先日、区長がこの
委員会で、阿佐谷に関してデマが流されているということを言われて、ほか
の委員も聞いていましたけれども、デマという
のが、私はとんでもないことを言っていると思っていて、だったら、住民説明会で、住民
の前で言えばいいじゃないですか。デマだったら大変なことじゃないですか。だって、いろんな住民
の人たちが意見書を出したり陳情を出したりして、本当に体を動かして、実際に何度も何度も区に尋ねたり、いろんな意見を言っている。デマじゃなくて、小学校を移転して何ができる
のかとかも言わないし、土壌汚染、あるかないか分からない、でも、調査もまだできないとかって言って、じゃ、ある可能性、あるわけじゃないですか。それを心配することが何でデマになる
のかと思いますし、そもそも……
○小川宗次郎
委員長 時間ですので、よろしくお願いいたします。
◆ほらぐちともこ
委員 長いものには巻かれろということを、そういう姿勢を、対極、自分は貫いてきたんだと言っていますけれども、巻かれるも何も、どう見たって区長は長いもの
のほうですよ。長いも
の以外
の何物でもないですよ。だって、この件で……
○小川宗次郎
委員長 ほらぐち
委員、時間がもう……。すぐまとめてください。
◆ほらぐちともこ
委員 最後です。かなり区長
の答弁であれだったので。この阿佐谷
の問題だって、区長選
のときに、石原伸晃さんから北口きれいにしましょうよと言われてやっていることじゃないですか。だから、私はダブルスタンダードなんですよということを言いたいんですよ。だから、改めて私はこの計画に反対します。
○小川宗次郎
委員長 以上で都政を革新する会
の質疑は終了いたしました。
杉並区議会自由民主党
の質疑に入ります。
それでは、脇坂たつや
委員、質問項目をお願いいたします。
◆脇坂たつや
委員 阿佐谷と登下校時
の道路規制、それと教育あれこれ。そわそわしている皆さん
のために、私
の終わり時間は73分の予定です。
主には北東地区ですが、阿佐谷まちづくりについて伺います。
直近で私が阿佐谷に関する質問をした
のは昨年
の予算特別
委員会でしたから、あれから1年が過ぎました。あのときは、地域
の中から不安
の声が聞こえてくることもあるけれども、まち
の中
の多く
の方は区
のことを信頼しているので、区
の考え方というものをしっかりと地域に分かってもらえるように、より一層努めていただきたいということを申し上げました。
そこで伺いますけれども、この1年間
の阿佐谷
のまちへ
の区
の姿勢について見解をお示しください。あわせて、北東地区まちづくりについて、都市計画審議会で
の動きなど、具体的にどのようなことが進んだ
のか、まとめてお聞かせをいただけたらと思います。
◎都市整備部副参事(河原) 阿佐谷
のまちづくり
のこの1年ということでございますけれども、この1年は、阿佐ヶ谷駅等周辺まちづくり方針
の重点的取組でございます北東地区あるいは中杉通り沿道
のまちづくり、こうしたもの
の具体化に向けて取り組んだ1年、このように捉えてございます。
その中で北東地区
のまちづくりにつきましては、今年度、地区計画
の素案、原案、案に至る策定
の段階におきまして、区議会へ
の御報告はもちろん
のこと、地域で
の説明会
の開催、それから都市計画
の手続を経まして、昨年12月に都市計画審議会へ
の諮問、答申を経て、この3月5日に地区計画等
の都市計画を決定することができた、こうした1年でございました。
◎事業調整担当課長(安藤) 個人共同施行
の土地区画整理事業につきましては、区と地権者と病院運営法人
の3者で、施行者によります地域へ
の御説明を行った後に、区による公聴会が開かれまして、その後、まちづくり
の条例に基づきます手続を進めた上で、昨年
の8月30日に施行認可を受けまして、そういったことを経て、事業推進に向けて、1年間、着実に進めてまいりました。
◆脇坂たつや
委員 御丁寧にありがとうございました。
議員としていろいろと今年も新年会にも参加をして、地域
の皆さんともいろいろお話をさせていただいたんですけれども、阿佐谷
のまちづくりについても、賛成
の方とも反対
の方ともお話をしました。今私自身が強く思っていることで、一連
のまちづくりに反対する方に私自身が申し上げた
のは、まち
の将来について、もっとリアリティーというものを持って考えてほしいということなんですよね。
例えばですけれども、阿佐谷からもし総合病院がなくなってしまったら、一体区内
の医療体制という
のはどうなってしまう
のか。あくまでもない話
の仮定だから、これ以上は申し上げないですけれども、大前提として押さえておかなければいけないことだと思います。
区は表立ってこういった話をしているようには見受けられませんけれども、見解はいかがでしょうか。保健福祉
の款ではないので、まちづくり
の観点から答弁をいただきたいと思います。
◎都市整備部長 まちづくり
の観点ということなんですけれども、私
のほうから病院
のことについてもちょっとお話をさせていただきたいと思います。
よく言われているように、救急車
の搬送車両は年間8,000台、そのほかに外来患者が年間33万人います。また、こちらには病床数が407床、年間で13万人、合わせて46万8,000人、これだけ多く
の方たちが利用しています。また、ここには分娩室があって、やはりこちらも500人以上
の新しい生命が分娩室で受け止められています。
こういったような、多く
の利用されている方たち、病に苦しんでいる方、また不安を覚えている方、そういった方たちに向き合っている医師も126名、看護師も400名以上、そのほか専門職も200人以上、事務員も70人、800名近く
のスタッフが受け止めて頑張っている。
そういった施設が、すみません、ちょっと長くなりますが、万が一他
の地区に行く。東京都
の医療構想という
のがありまして、これは厚生労働省
のほうで病床数が割り当てられているんですけれども、東京
の場合は、東京中央部と島嶼部まで13地域に分けています。その中で杉並区
の場合は東京西部に位置して、杉並区と中野区と新宿区が一緒になっています。杉並区が例えば中野区
のほう、せんだっても公募していましたけれども、仮に当該医療機関が移ってしまったら、病床数、戻すことができなくなります。病床数が戻らない
のとともに、先ほど申し上げたほか
の医療機関
の機能も全て失うことになります。戻すことがほぼ不可能な状況になってきますので、そういった大きなダメージを考えると、まちづくり
の観点からも、必ずこの移転は成功させないといけないというふうに考えてございます。
◆脇坂たつや
委員 そうですよね。それと併せて、少し生々しいですけれども、地域経済という意味においても、阿佐谷
のまちで、病院に行くまで
の間に商店街もあるわけですし、そういったこともあるんだというふうに思います。
それともう1点、けやき屋敷
の持ち主が杉一小
の跡地に大きな商業ビルを建てるんじゃないかといったうわさが流れていますけれども、これはあくまでも私
の推測になってしまうんですが、本当にそうな
のかなというふうに感じているところです。つまり、彼
の立場になって考えてみますと、区を挟まないで、病院と2者間で話を進めるほうがメリットがあるんじゃないかなということなんです。
病院
の跡地に何かを建てるだけならば、建てるんだったらあと何年か待てば、それがそのままもうけになるわけですよ。でも、実際
の動きという
のは、それ以上に長くビル
の完成を待たなくてはいけないんです。この間に得られるはずだったお金というものを棒に振って、昔、経済学で機会費用という言葉を習いましたけれども、財政課長、使い方合ってますかね。その機会費用、こうイメージしてみると、やはりけやき屋敷
の方
の本音という
のは、阿佐谷
のまち
の発展を心から願って今回
の選択をしたんだと、この点に尽きるんじゃないかというふうに考えますけれども、区はけやき屋敷
の方から何か聞いていることという
のはございませんか。
◎区長 これはけやき屋敷
の御当主だけではなくて、病院、河北さんも、それからもちろん区は同じですけれども、やっぱりこの地域
の将来という
のは真面目に考えていますよ、公共公益的な立場で。我々はそこが一番強いわけですけれども。そして学校も発展させたい、病院もいい病院にしたい、そして区民
の医療ニーズにしっかり応えられるような形に発展させたい、そして緑も可能な限り残したい、そういう中でどういうふうにやっていくかということで3者
の合意をしているので、そこ
のところを何か特定
の、何か利益があるんじゃないかとか。特に私なんか何もないですからね。事業をやっているわけじゃないし。あくまで杉並区、阿佐谷北東地域
のまちづくりということで関わっている
のであって、それはみんな真剣にやっていますよ。そこはもう見ている方には分かっていただけるんじゃないか。
ただ、それを我々は真面目にやっているけれども、わざわざ政争
の具にしたいという人たちがわあわあ言っているというふうに私は思いますよ。
○小川宗次郎
委員長 5時を過ぎようとしていますが、この際質疑を続行いたします。御了承をお願いいたします。
◆脇坂たつや
委員 今区長からも御答弁いただいたとおりだというふうに私自身も思っております。
これという
のは、阿佐谷地域
の100年
の計という
のがあることが明らかだからこそ、私自身は、けやき屋敷
の持ち主にも総合病院
の理事長さんにもやっぱり何らかのコメントというものを出してもらうべきなんじゃないかなというふうに思っていますし、そうしていただけたら、いろいろな憶測や不安という
のはなくなると思うんですけれども、見解はいかがでしょうか。
◎都市整備部長 確かに、当事者
のお声を届ける、先ほど言ったようにリアリティー
のあることだと思います。地権者
の方
の声も、また病院側
の声もぜひ届けられるように。ただ、今ネット社会で、陰として誹謗中傷が簡単にできるようになっています。そういったことも踏まえた上で、当事者
の方たちとお話をして、実現できるように頑張ってみたいと思います。
◆脇坂たつや
委員 そういったリスクも潜んでいるかと思いますので、慎重に、でも、区民
の皆さんを安心させるためということで、少し御検討していただけたらと思います。
話題を変えます。スクールゾーンについてですけれども、私
の家
の裏
の区道は小学校
の通学路となっていまして、通学時間帯
の朝
の7時半から9時までは車を走らせることができなくなっています。同じく午後についても、下校時間帯
の13時から15時までが同様
の対応です。警察から通行証をもらえばこの道に入ることはできるんですが、あまり堂々と走る
のもよくないですし、何よりも児童
の安全確保に努めることという
のはドライバー
の責務です。しかしながら、明らかにランドセル
の子供たちがいない時間帯に設定されている
のはおかしいという認識から質問してまいります。
まず確認しますが、一般的な公立
の児童
の登下校時間をお示しください。あわせて、この時間帯という
のは全国一律な
のか、いつ
の時代から設定されているものな
のか、そこら辺について
の見解もお聞かせください。
◎学務課長 登校時間につきましては、各小学校によって若干違いますが、大体8時15分から8時25分ぐらいで、下校時間につきましては、学年及び曜日によって違いはございますが、大体2時から3時半ぐらいでございます。
委員御指摘
のとおり、スクールゾーンにつきましては、交通
管理者である警察署
の所管になりますが、制度自体は昭和47年に制定されておりまして、設定時間等につきましては、地域
の実情に応じて、道路ごとに異なる時間帯が設定されております。
◆脇坂たつや
委員 学校によってスクールゾーン
の時間帯
の設定が異なっていると。
次に、通学路途中にある信号機交差点では、シルバー人材センター
の方に立っていただくことで児童
の安全
の確保を図っています。こちら
の方という
のは全て
の交差点にいる
のでしょうか。
また、私自身も通勤時間帯に駅頭に立って演説をすることがあって、その際にシルバー
の方と御一緒することがあるんですけれども、こういった方は何時から何時までいらっしゃる
のか。午後についても同様にお示しください。
◎庶務課長 シルバー人材センター
の方々、いつも見守りをしていただいているわけですけれども、この配置場所ですが、通学路上
の全て
の交差点ということではなくて、丁字路だったり交差点だったり
の中で、学校ごと、地域、またPTA
の皆さんと実際に場所を見て調整しながら、ここは危ないね、ここは飛び出し、気をつけたいねと、そんなことをやり取りしながら、特に交通量
の多い場所、また過去に事故があった場所、そういうところに危険性
の順位づけといいますか、考え方を整理して配置をしているという
のが実情です。
シルバー人材センター
の配置
の時間ですけれども、お話ありましたように、学校ごとに若干
のばらつきはありますけれども、おおむね登校時は7時半から8時40分となっております。下校は、新入学
の4月なんかは低学年が早く帰りますので、少し早め
の立ち番になりますけれども、おおむね14時から16時半ということになっております。
◆脇坂たつや
委員 話はそれますけれども、通学路として歩道橋を渡るということもあると思います。そこで、歩道橋
のリスクについて考えてみたんですが、まずは、階段を降り切ったときに自転車が走ってきてぶつかっちゃうんじゃないかとか、また、今
の小学生は荷物が多いので、両手が塞がっていたりとか、雨
の日なんかは足が滑って階段から転げ落ちちゃうんじゃないかなんて御相談をいただいたこともあって、ほかにも学区外から通う児童
の安全確保等とか、いろいろリスクはあるものと考えますけれども、これら
の点について
の見解はいかがでしょうか。
◎学務課長 まず、歩道橋について
の御質問ですが、区内にある歩道橋は全て都道もしくは国道に架かるものになっておりまして、都道につきましては東京都
の第三建設事務所、国道ですと国道事務所が所管ということになります。通学路になっている歩道橋
の場合は、学務課
のほうから第三建設事務所等に要請して、
委員御指摘
のとおり、降りていって自転車とぶつかったりしないように、カラーコーンや注意喚起用
の表示板を設置するなどして、歩行者
の安全確保に努めております。
また、通学区域内から通う児童につきましても、保護者に協力を求めるとともに、登下校時
の安全指導を行っているところでございます。
◆脇坂たつや
委員 いろいろ御配慮いただいてありがとうございます。
話を戻しまして、スクールゾーン
の課題という
のは、私はやっぱりアップデートするべきだというふうに考えています。また、長期休暇時や土曜日なんかも道路を規制するという
のは変な話ですよね。
いろいろと現実と合致しない例というものを挙げてきましたけれども、道路規制
の改定について、これまで
の区や教育
委員会、警察
の対応
の経過と今後
の可能性をお示しいただきたいと思います。
◎学務課長 道路
の規制について
の所管は、交通
管理者である警察署ということになりますが、これまでも区や教育
委員会では、保護者や住民等
の要望を受けて、新たな時間規制
の設定や時間延長
の申請を警察に対して要望してきているところです。ところが、現在、実際に時間規制等を新たに設けたり時間変更したりという場合には、近隣住民
の総意が必要ということで、かなりハードルが高い現実がありまして、ただし、今後も粘り強く交渉していきたいと考えてございます。
◆脇坂たつや
委員 そのハードルというものは私も聞いておりますし、高いものだなと。誰が中心になってそこまで動くんだというものがあると思いますけれども、そういったことも含めて、いろいろと要望は上げていっていただきたいと思います。
この話題に関連して、前回
の決算特別
委員会
の場でも登下校時
の子供
の安全対策について触れましたが、今日も少しだけ伺います。
まず、学校へ
のスマートフォン
の持込みですが、先ほど他
の委員から同様
の質問があって、区
の規定については確認をしました。教育長からじかに御答弁がありましたので、私から聞きたいことはなくなってしまったんですけれども。それで、あまり大っぴらに話せることではないんですが、実際問題として、学校長
の許可を得ずに、子供が学校に行く
のにスマホを持たせている保護者
の方って、いると思いませんか。
◎
済美教育センター統括指導主事(東口) 基本的には、先ほど申し上げましたとおり、学校長に申出をして、申告をしていただいた上で持ち込んでいるという
のが現状だと思いますが、先ほど教育長から答弁もございましたとおり、実際にSNSを使ったいじめですとか、また様々な問題が区内
の中学校でも起きておりますので、その場合には当然、教員が
管理しているものではないので、黙って持ち込んでいるもので行われたと存じます。
◆脇坂たつや
委員 小学生にもなると、勝手に出かけたりとか、Suicaを持って電車に乗っていってしまうなんていうケースも耳にします。昨今は物騒な事件も多く聞こえてきますし、子を持つ親
の心情としては、常に子供と連絡を取れるようにしておきたいという
のは当然
の気持ちです。
文部科学大臣が、高校へ
のスマホ
の持込み
の様子を注視していくといった趣旨
の発言もなされていましたし、こういったことも踏まえて、グレーな状況というものが一刻も早くクリアになるように、今後
の区教委
の議論が進むことを期待します。
また、少し話題を変えまして、先日
の一般質問で、児童が学校を休むとき
の対応についてという議論があったかと思いますが、この点について、どのような質問と答弁がなされた
のか、確認をさせてください。
◎
済美教育センター統括指導主事(東口) 質問でございますが、「体調不良などで学校を欠席する際、その連絡を保護者は学校に対しどのように行っている
のか確認する」
の質問に対して、「学校へ
の欠席連絡については、原則、連絡帳や生徒手帳を活用して保護者
の方から連絡を受けております」です。
◆脇坂たつや
委員 我が家
の場合は、たまたま毎日ピンポン押してくれる友達がいて、娘が体調不良で学校を休んだときには、代わりに連絡帳を持っていってくれるということがあったんですけれども、改めて伺いますけれども、この手法を用いている目的という
のは何ですか。
◎
済美教育センター統括指導主事(東口) アナログでありますけれども、朝
の会や朝
の学活で担任が児童生徒
の出席を確認する際に、その場にいなかった児童生徒
のいわゆる安否確認をその場で行うために、連絡帳を前もって出してもらうということをしております。先ほども
委員の質問で、メールもというお話もありましたが、学校にあるメールは緊急用
のメールでございまして、その他
のパソコンで外部と
のやり取りができるものが
管理職用と限られているからでございます。
◆脇坂たつや
委員 今御答弁で、他
の委員の今朝方
の質問でも、午前中にもメール連絡に関することでありましたけれども、今日ずうっと話をしてきたスクールゾーン
の話もスマホ
の話もそうですけれども、ルールが時代に追いついていないケースという
のは、日常生活
の中で幾らでもある。それでも決まりは決まりなんだから、従わざるを得ないというふうに思うんですけれども、ぜひそういった、今課長もおっしゃったアナログな部分に積極的にメスを入れて、どんどんアップデートしていっていただきたいなというふうに思いますけれども、いま一度見解をお願いしたいと思います。
◎教育企画担当部長 確かにおっしゃるとおり、保護者
の方から見ると、昔は近所
の子たちが一緒に集まって学校に行ったりとか、いわゆる地域で
のつながりという
のが非常に多かったものの、最近は、残念ながら、保育園も違うところだった、一緒
の友達がいないといって、近くで預ける子供がいないので、保護者
の方が直接学校にお持ちになることも現実にあります。我々としては、そういう子供たち同士
のつながりという
のは大事にしたいとは思っていますが、忙しい保護者
の方が朝お届けになるという
のはなかなか難しい部分だと思います。
今、例えばメールとかという
のは答弁いたしましたけれども、電話という
のが少なからずあります。多く
の学校
の教員
の勤務時間が8時15分ですので、保護者
の方が大体7時半過ぎぐらいに電話をかけてくることがあるんですけれども、原則は、もしかしたら誰もいないという状況、実際はいるんですが、誰もいない状況が本来生まれてしまう。ですから、保護者によっては、突然ファクスを送ってくる方もいらっしゃる。ただ、ファクスも、大体職員室じゃなくて事務室にあって、教員は直接見ていないとか、いわゆる送った送らない、言った言わないというトラブルを避けたいという思いから、非常に原始的なアナログ
の方法を現在は継続して使っています。
しかしながら、この状況は確実に変わってくる。本日、他
の委員へ
の答弁でありましたけれども、手紙を例えばメールで送るとかという
のも、間違いなくこれから先は行われていくものだと思います。しかしながら、まだ保護者
のパソコンあるいはスマホ
の所有率が100%でない。それから、送っても、プリンターを持っていない家庭が非常に多くて、打ち出せない。様々な原因から、いま一つまだ踏み切れないところはありますが、これから
のSociety5.0
の時代において、連絡帳だけという
のは、間違いなくこれは解消されていくものと考えております。
◆脇坂たつや
委員 部長
の強い決意だということでお聞きして、今日はこの話は以上にして、最後に、杉並第七小学校について伺います。
区長は、区制施行90周年を経て
の、100周年を見据えて施策を展開していくというふうに述べておられましたけれども、それは私自身も大いに賛同するところです。
杉七小では、昨年
の秋に90周年
の記念式典が催されました。式典
の冒頭に、高学年
の児童が和太鼓を披露してくれまして、とても格好よかったんですけれども、そのとき
の教育長
の御祝辞
の中でその点に触れていただいて、皆さん
の目がすばらしかったんだと、そういう言葉をかけてくださいまして、私は本当に感動いたしました。教育者として、児童
の最も励みになる言葉というものを瞬時にかけてくださったということに心から感謝をしております。
そんな杉七小ですけれども、これから100周年に向けた歩みを進めていくということになりました。そこで、今後
の課題ですが、まずは校舎
の改築といったものをどのように考えていく
のかといったハード面と、あとは、まだCSが設置されていませんので、そのソフト面で
の、大きく2つ
の課題があるというふうに考えています。まだそんなに具体化していない段階ですので、具体化していないというか何も決まっていないと思いますけれども、ここでは、区教委として、杉七小
の100周年に臨む姿について見解をお示しいただきたいと思います。
◎教育
委員会事務局次長 杉七100周年へ
の臨む姿というお求めもありましたが、それは感動
のお言葉を与えた教育長からお話しいただいたほうがよろしいかと思いますけれども、前段
のソフト、ハード、両面
の課題ということがありましたので、ちょっと部局がまたがりますので、私
のほうから。
まず、ハード
の課題といいますと、やっぱり校舎改築ということになっていくと思います。これは現段階ではまだ具体
の話が言えない段階で申し訳ございませんが、学校という
のは、身近にある区民共有
の最大
の公共財でございますので、そうはいっても、子供
の学習
の場でありますから、安全・安心、快適、そういった学習・生活空間といったことが必要だと思いますし、それから地域
の拠点となる開かれた学校づくり、そういったことを地域
の皆様も交えて一緒に議論しながら、いいものをつくっていくべきかなと思ってございます。
それから、ソフト面については、今まさしく
委員が御指摘
のCSがまだ未設置ということがありますので、これも、地域とともに歩む学校づくりを進めていますので、これからも地域
の方々
のお声を聞きながら、早くそうした調整ができたらいいかなと思ってございます。
◎教育長 太鼓
の話がありましたので、その続きを。
あのとき私は、子供たち
の太鼓をたたく姿に大変感動したんですけれども、もう一つ思いを新たにしたことがありまして、それはそれを見守っている地域
の方々
のまなざしです。多分50年、60年前に杉七小を卒業された大OBが、小さな子供たちがたたく太鼓を本当に真剣な顔で見入って、聞き入っていた。これはすばらしいことだったなと。あえて大人にそういう話をする
のは僣越ですので、しませんでしたけれども。
杉七小が100年を迎える2030年前後はどういう時代になっている
のかということが今盛んに議論されています。大方、予測不能な社会がやってくるというような、おどろおどろしい言い方をしておりますけれども、来年から始まる新しい学習指導要領は、この2030年を想定して内容を構成しております。
ちょっと紹介しますと、その目標
の1つに、地域
のよさを学び、コミュニティーを支える人を育てるという
のが大きな柱になっております。10年後
の社会がどうなっているかは予想できないとしても、少なくとも、時代がどう変わっても、地域社会、自然や周り
の人と手を携えて、自分
の幸せや社会
の幸せ、また豊かさを追求していくことができる、そういう社会であってほしいと誰もが思っているはずです。教育ビジョン2012
の最も目指すところは、人や自然と共に新しい時代をつくっていくということを教育
の目標としているわけで、まさにそのことを今後実践していかなくてはならないと思います。
お忘れになったかもしれませんけれども、私はあのときに子供に2つ宿題を出しまして、1つは、どうして君たちは勉強する
の。答えはあるけど、1つだけしか教えてあげないよ。もう一つは自分たちで考えてください。2030年にもし100周年を行うとしたら、あそこにいた子供たちは多分卒業生、同窓生として出席してくれるかもしれません。そうすると、彼ら
の目
の前にある
のは、今
の子供たちではなくて、小さな後輩たちです。自分たちが太鼓をたたいているときに注がれたまなざしと同じようなまなざしを、もし彼らが出席してかけてくれるとしたら、これは大変すばらしい。ぜひそういう、地域
の中でお互いに育ち合っていく、地域と共にある学校、これを目指して、杉七小、2030年、100年を迎えていただきたいというふうに考えております。
◆脇坂たつや
委員 教育長御自身
の言葉で、ありがとうございました。今、新型コロナウイルス
の影響で卒業式もままならない状況下で、今年度義務教育を終える中学生や、また小学6年生にも励みになるお言葉だったんじゃないかなというふうに思います。ありがとうございます。
以上で終えます。
○小川宗次郎
委員長 杉並区議会自由民主党
の質疑
の途中でありますが、本日
の委員会はこれで閉じ、明日午前10時に
委員会を開会いたします。
本日
の委員会を閉じます。
(午後 5時18分 閉会)...