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令和 元年 9月20日文教委員会−09月20日-01号

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  1. 杉並区議会 2019-09-20
    令和 元年 9月20日文教委員会−09月20日-01号


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    令和 元年 9月20日文教委員会−09月20日-01号令和 元年 9月20日文教委員会                  目   次 委員会記録署名委員の指名 ……………………………………………………………… 3 報告聴取  (1) 済美養護学校教育環境の整備等について ……………………………………… 3  (2) 杉並第四小学校の跡地活用に関するサウンディング型市場調査の実施報告について     ……………………………………………………………………………………… 4  (3) 小学校及び中学校教科用図書の採択結果等について…………………………… 5  (4) 令和元年度「すぎなみ小・中学生未来サミット」の実施報告について     ……………………………………………………………………………………… 6  (5) 令和元年度「杉並区中学生海外留学事業(第7期)」の実施報告について     ……………………………………………………………………………………… 7  (6) 杉並区立就学前教育支援センターの事業内容等について …………………… 8 閉会中の所管事項調査について …………………………………………………………29 委員の派遣について ………………………………………………………………………29
                    文教委員会記録  日   時 令和元年9月20日(金) 午前9時59分 〜 午前11時37分  場   所 第3・4委員会室  出席委員  (10名) 委 員 長  山 本  あけみ     副委員長  藤 本  なおや        委  員  佐々木  千 夏     委  員  野 垣  あきこ        委  員  木 梨 もりよし     委  員  山 本  ひろ子        委  員  松 浦  威 明     委  員  そ ね  文 子        委  員  島 田  敏 光     委  員  吉 田  あ い  欠席委員  (なし)  委員外出席 議  長  井 口  かづ子  出席説明員 教育長     井 出 隆 安   教育委員会事務局次長                                  田 中   哲        教育企画担当部長教育人事企画    学校整備担当部長中 村 一 郎        課長事務取扱  白 石 高 士        生涯学習担当部長中央図書館長    庶務課長事務取扱教育委員会                安 藤 利 貞   事務局参事   都 筑 公 嗣        学務課長    村 野 貴 弘   特別支援教育課長(仮称)就学前                          教育支援センター開設準備担当課長                                  正 富 富士夫        学校支援課長  市 川 雅 樹   教育委員会事務局副参事                          (子どもの居場所づくり担当)                                  倉 島 恭 一        学校整備課長  渡 邊 秀 則   学校整備担当課長岡 部 義 雄        生涯学習推進課長事務取扱      済美教育センター所長        教育委員会事務局参事                平 崎 一 美                本 橋 宏 己        済美教育センター統括指導主事    済美教育センター統括指導主事                古 林 香 苗           東 口 孝 正        教育相談担当課長宮 脇   隆   中央図書館次長 加 藤 貴 幸        施設再編・整備担当課長                福 本   弘  事務局職員 事務局次長   植 田 敏 郎   議事係長    蓑 輪 悦 男        担当書記    渡 辺 美由紀 会議に付した事件  所管事項調査  1 報告聴取   (1) 済美養護学校教育環境の整備等について   (2) 杉並第四小学校の跡地活用に関するサウンディング型市場調査の実施報告について   (3) 小学校及び中学校教科用図書の採択結果等について   (4) 令和元年度「すぎなみ小・中学生未来サミット」の実施報告について   (5) 令和元年度「杉並区中学生海外留学事業(第7期)」の実施報告について   (6) 杉並区立就学前教育支援センターの事業内容等について  閉会中の所管事項調査について…………………………………………………継続調査  委員の派遣について……………………………………………………………………決定                           (午前 9時59分 開会) ○山本あけみ 委員長  ただいまから文教委員会を開会いたします。  傍聴人の方より撮影、録音、パソコン等電子機器使用の申請が提出されましたので、これを許可いたします。  《委員会記録署名委員の指名》 ○山本あけみ 委員長  本日の委員会記録署名委員は、私のほか、木梨もりよし委員を御指名いたしますので、よろしくお願いいたします。  なお、本日は、施設再編・整備担当課長が臨時説明員として出席しておりますので、お知らせをいたします。  《報告聴取》 ○山本あけみ 委員長  続きまして、報告事項を聴取いたします。  本日の報告事項は6件です。  なお、質疑は、報告を一括して聴取した後に行いたいと思います。  それでは、順次お願いいたします。   (1) 済美養護学校教育環境の整備等について ◎特別支援教育課長 それでは私のほうから、済美養護学校教育環境の整備等について御報告をいたします。お手元の資料をごらんください。  1番目に、これまでの経過でございますが、済美養護学校は、開校以降、児童生徒数が増加しており、これに対応するため、平成26年度に校舎の増築を行ったところですが、その後も、さまざまな教室を転用するなど教室の確保を行ってきたところでございます。令和2年度に向けまして、更衣室、手芸室等の教室への転用を考えているところでございます。ただし、それを行ったとしても、区の人口推計等、最近の済美養護学校への入学のお子様の数等考えますと、まだまだ右肩上がりで在籍者数がふえることが想定されておりますので、今後、以下にお示しする内容で対応を図っていきたいと考えております。  2点目に、済美養護学校児童生徒数の推移を載せております。現在、令和元年度131名で29教室となっております。  3番目に当面の対応といたしましては、令和2年度中に済美養護学校の中庭に普通教室4教室分のスペースを確保できる新たな教室棟を建設したいと考えております。ただし、当面の教育環境を確保する観点から、2教室分については、これまでの間で普通教室を確保するために転用した特別教室等に充てたいと考えております。当面は33学級で対応できる学級運営、このような形の建設を考えております。その上でもさまざまなところでの調整、それから給食室等狭くなっているようなところもございます。そういったところも含めまして、適切な対応を図っていきたいと考えております。  4点目に今後の取り組みでございますが、済美養護学校の教育環境については、今後も児童生徒数のさらなる増加が見込まれるとともに、開校当時に想定した児童生徒数を大幅に上回る状況がございます。そのため、近隣の施設等を活用した教育環境整備を含め、引き続き検討を行い、本年度末を目途に方向性を決定する予定でございます。  今後のスケジュールは記載のとおりです。  資料1枚めくっていただきまして図面をごらんください。図面にお示ししてあるグレーで色をつけたところ、中庭の真ん中に、先ほどの4教室分の棟を建てる予定でございます。そのために、建蔽率等の関係から、四角の中でバツをつけてある3カ所の自転車駐輪場、それから現在ある体育館横の倉庫、ここを除去いたしまして、面積を稼いで、新たにグレーのところに、中庭に建てる予定でございます。  私からは以上でございます。   (2) 杉並第四小学校の跡地活用に関するサウンディング型市場調査の実施報告について ◎生涯学習推進課長 私からは、杉並第四小学校の跡地活用に関するサウンディング型市場調査の実施報告について、御報告をいたします。  杉四小の跡地活用につきましては、高円寺北子供園を拡充するとともに、民間活力の導入を視野に、次世代型科学教育の新たな拠点及び多目的に利用できる場などを整備することとしております。  今般、民間事業者による整備・運営の実現可能性を確認するとともに、事業者選定における公募条件の整理を行う観点から、サウンディング型市場調査に係る基本方針に基づきまして、民間事業者との対話を実施したので、報告をするところでございます。  調査の実施スケジュールでございますが、記載のとおりでございますが、対話自体は8月8日、8月9日両日行いまして、参加事業者は9団体でございました。  民間事業者からの提案・意見等につきましての詳細は、別紙に添付してございます。後ほどごらんいただければと思います。  このサウンディング型市場調査を行いまして確認できたことでございますけれども、次世代型科学教育の新たな拠点、多目的に利用できる場、あと学習活動園、これはビオトープがございますけれども、この3つの機能につきましては、一体的に活用することで採算性を確保するとともに、サービスの相乗効果が図れることから、定期借家契約による事業方式が可能であるということが確認できております。  グラウンドにつきましては、活用のアイデアはありましたが、使用できる時間帯等に制約があることから、採算性の確保が困難であるということを確認しております。  また、区民が利用しやすい利用料金設定、サービスの質の確保を考えた場合、民間事業者の経費負担につきましては、賃借料を廉価にすることや初期投資に係る負担軽減などを検討する必要があるということを確認しております。  今後の進め方及びスケジュールでございますが、調査の実施により確認できたことを踏まえまして、計画のさらなる具体化を図るとともに、民間事業者による整備・運営に向けた公募条件の検討を進めてまいります。  この10月に整備方針を決定いたしまして、来年1月ごろに公募要項を公表する予定でございます。その後、公募型プロポーザル方式による運営事業者を選定しまして、開設は令和5年度中ごろとなる予定でございます。  私からは以上です。   (3) 小学校及び中学校教科用図書の採択結果等について ◎済美教育センター所長 私からは、8月7日に開催されました令和元年第12回教育委員会定例会において、小学校教科用図書及び中学校教科用図書が採択されましたので、その結果等について御報告いたします。  今年度採択を行った小学校の教科用図書は、新学習指導要領に基づき編集された教科用図書で、義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律等の法令に基づき、令和2年度から令和5年度までの4年間使用するものとなります。  文部科学省の検定に合格した11教科13種目60種類305点の教科用図書から、教科書調査委員会報告種目別調査委員会報告、学校別調査報告、区民アンケートを十分に参考にした上で、教育委員の識見に基づき採択いたしました。  採択の結果につきましては、お手元の資料をごらんください。  次に、中学校の教科用図書の採択についてです。  通常、おおむね4年ごとの周期で行われる検定に合格した図書の中から採択が行われますが、検定が予定されていました昨年度、中学校教科用図書につきましては、検定に合格した新たな申請図書がなかったことから、平成26年度検定合格図書の中から改めて採択することとなりました。  また、今年度、令和3年度から実施される新学習指導要領に基づき編集される中学校教科用図書の検定が予定されているため、今回採択した教科用図書につきましては、令和2年度1年間に限って使用するものとなります。  平成30年度の文部科学省の検定に合格した特別の教科道徳を除く9教科15種目66種類129点の教科用図書から、各種調査報告、区民アンケートを十分に参考にした上で、教育委員の識見に基づき採択いたしました。  採択の結果につきましては、お手元の資料をごらんください。  次に、調査事務について御報告いたします。  教科用図書の調査研究につきましては、小学校教科書調査中学校教科書調査ともに、教育委員会が任命した委員による教科書調査委員会を設置し、規則、要綱、手引に基づき、全ての教科用図書について専門的な見地から調査研究を行いました。その際、種目別の調査を各種目別調査部会へ、学校別の調査を各学校へ依頼し、教科書調査委員会では、その報告書をもとに、小学校、中学校ともに合計2回の協議を行っております。その協議に当たっては、区内5会場で行われた教科書展示会で区民の皆様からいただきました区民アンケート181通を参考にしております。  私からは以上でございます。
      (4) 令和元年度「すぎなみ小・中学生未来サミット」の実施報告について ◎済美教育センター統括指導主事(東口) 私からは、令和元年度すぎなみ小・中学生未来サミットについて御報告いたします。  配付資料にありますように、3つの目的のもとに、「明日も行きたくなる学校」をテーマとして、令和元年7月27日土曜日にセシオン杉並において実施いたしました。  第I部は、今年度のテーマに即した各連携校グループでの児童会、生徒会等を中心とした取り組みを記載したポスターを掲示し、当該校の児童生徒が来場者へ説明を行いました。  第II部では、合同会社Active learners共同代表の山ノ内凛太郎氏と米元洋次氏をファシリテーターとして、区内小中学校を代表して、中学校第3分区の連携校グループの代表児童生徒による意見交換会を行いました。パネリストの中学生からは、学校に来ている人だけにとっての「明日も行きたくなる学校」ではいけない、学校に来られていない人について考える場面や、校則について触れる場面などが見られました。また、パネリストの意見について、会場の小学生からも鋭い意見が飛び交うなど、充実した時間となりました。  参加者は601名でした。  今後の予定といたしましては、各学校において、今回のサミットで話し合われた内容や発表された実践等を生かし、各学校及び連携校グループにおいて、具体的な取り組みへと実践を広げていってほしいと思っております。  済美教育センターといたしましては、懇談会、作業部会等で次年度以降の方向性について検討を重ねてまいります。  また、サミット当日に掲示いたしましたポスターを、12月9日月曜日から16日月曜日までの期間、区役所1階ロビーに展示し、小中学校の取り組みを区民等に御紹介していきます。ぜひごらんいただきたいと思っております。  私からは以上です。   (5) 令和元年度「杉並区中学生海外留学事業(第7期)」の実施報告について ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 私からは、令和元年度杉並区中学生海外留学事業について御報告させていただきます。  本事業は、杉並区次世代育成基金活用事業であり、区内在住の中学生を、交流都市であるオーストラリア連邦ウィロビー市に留学生として派遣するものであります。  海外における生活や現地の方々との国際交流などの直接的な体験を通して豊かな人間性を培い、国際感覚や英語によるコミュニケーション力など、国際社会において必要な資質の形成を目的として、令和元年8月13日から25日に12泊13日で実施いたしました。  派遣生は、区内在住中学生第2学年、第3学年の25名でした。  内容について、簡単ではありますが、御説明いたします。  まず事前の学習として、ウィロビー市への留学について興味・関心を高め、知識、理解を深めたり、英語によるコミュニケーション力を高めたりする学習を5回行いました。現地におきましては、ウィロビー市長の表敬訪問を初めとするさまざまな場所への訪問ですとか体験活動、また1週間のホームステイと現地校体験、そして事前学習で設定した個人課題の追求など、充実した毎日を過ごしてまいりました。  最後に、今後の取り組みといたしましては、各自が設定した課題に対する学習内容、成果についてまとめる事後学習会を3回実施いたします。そして、その内容を11月23日土曜日の成果報告会にて発表いたします。その後は、各生徒が学校において発表したり、日常の生活の中で取り組みを進めたりすることで成果を還元していく予定です。もしよろしければ、成果報告会にお越しいただければと思います。  私からは以上です。 ○山本あけみ 委員長  ただいま報告の途中ではございますが、委員の方に、この場をおかりしてお諮りいたします。  本日は傍聴希望者が多く、規定の22名の傍聴席の数を超えることが予想されますが、できる限り傍聴希望を受け入れたいと思いますが、異議はございませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○山本あけみ 委員長  異議なしと判断いたします。それではそのようにいたします。  引き続き報告を受けます。   (6) 杉並区立就学前教育支援センターの事業内容等について ◎[仮称]就学前教育支援センター開設準備担当課長 私からは、杉並区立就学前教育支援センターの事業内容等について御報告いたします。  9月30日にいよいよ杉並区の幼児教育の質の向上を総合的に目指す拠点として、杉並区立就学前教育支援センターが成田西に開設する運びとなりました。  主な事業といたしましては、4本の柱といたしまして、就学前教育の調査研究、就学前教育の質の向上、次に幼保小連携の推進、最後に発達障害児等への教育的支援の拡充、以上を掲げ、力強くスタートしてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  私からは以上です。 ○山本あけみ 委員長  これより質疑に入ります。  質疑のある方は挙手をお願いいたします。──それでは、委員会の円滑な運営と公平を期するため、最初の質疑は答弁を入れましてお一人往復10分程度とさせていただき、一巡しました後、必要があれば再度質疑をしていただくということで進めていきたいと思います。議事進行に御協力のほど、よろしくお願いいたします。 ◆吉田あい 委員  それでは、杉四小学校の跡地活用に関するサウンディング型市場調査の実施報告というところを少し伺っていきたいと思います。  杉四小学校の跡地活用については、今回新生議会ということで、新しく議員になった方もいらっしゃいますので、杉四が今年度いっぱいで閉校し、高円寺学園として生まれ変わること、その結果、今回こういった跡地活用について俎上に上がっていることなど、これまでの経緯について御説明いただきたいと思います。 ◎学校整備課長 高円寺学園に関する経緯ということでございますので、まず私のほうからお話をさせていただきます。  平成19年度に、杉八小が児童数の減少で全学年が単学級となりました。また杉四小につきましても7学級、そしてさらに、同じ高円寺地区にあります杉三小と杉四、杉八合わせて630名程度の児童まで落ち込んだということになりまして、このことから、児童数減少が高円寺地区の全体の問題であるということになりまして、学校関係者、地域関係者の皆様と、その後約6年にわたって、より望ましい教育環境は何であるかというようなことで御意見をいろいろ伺ってきたというところでございます。  このような地域の皆様との御議論を経て、平成25年度に高円寺地域における新しい学校づくり計画を作成して、杉四小、杉八小、高円寺中の3校による新しい小中一貫教育校をつくりましょう、それを高円寺の中学校の場所に新校舎をつくって移転させましょうということになったものでございます。  新校舎については、ことしの7月に、おかげさまをもちまして竣工して、先行して今高円寺中学校の生徒が使っておりますが、この後、今吉田委員からお話があったように杉四小と杉八小、さらには現行の高円寺中については令和2年の3月で廃校という形で、新たに統合した高円寺小学校、そして新たな高円寺中学校から成る小中一貫教育校、高円寺学園を来年4月に開校するということになったものでございます。  廃止後の杉四小につきましては、今当該の課長から説明があったとおり、区立再編整備計画、さらにはその実施プランに基づいて活用を図っていくということになったものでございます。  経過の概要については、以上でございます。 ◆吉田あい 委員  御丁寧な説明、ありがとうございます。高円寺中学、新しくできたところに通っているお子さんのお話をちょこっと聞きましたが、すごくプールもきれいで教室も明るくてすばらしいという、そういった評価を耳にしました。  今回は、区立施設再編整備計画実施プランに基づき、杉四小跡地について動き出したというふうに認識もしております。  では、杉四小跡地にはどのような施設や機能を整備する計画でしょうか。また計画を進める際、地域の声、要望などというものはしっかりと生かされているのでしょうか、改めて御説明をお願いします。 ◎生涯学習推進課長 杉四小の活用でございますけれども、震災救援所としての機能を維持していくとともに、高円寺学園の部活動ですとか、これまで活動していた少年団体が活動できるようにグラウンドを開放してまいります。これに加えまして、先ほど御説明をいたしましたけれども、次世代型科学教育の新たな拠点、それから地域のイベントですとかコミュニティー活動など、多目的に利用できる場を整備してまいります。  このほか、現在もありますけれども、高円寺北子供園については、3歳児を拡充した上で、引き続き運営をしていくところでございます。  これらの活用方法につきましては、先ほど御説明いたしましたけれども、施設再編整備計画第二次実施プランに示されておりますけれども、これをまとめる際に、地域の声ですとか要望を反映してまとめたところでございます。 ◆吉田あい 委員  震災救援所としての機能、そして高円寺学園の子供たちが部活動で使うことができる、またそれ以外にも、地域の声というものがしっかりと反映されているということで安心しました。  それでは、次世代型科学教育の新たな拠点というところについて伺います。  この資料を読みますと、「参加型・体験型の企画を提供する」というふうにあるんですが、どのようなイメージなのでしょうか。また、従来の科学館と違うところ、どのような点が違うか、ちょっと教えてください。 ◎生涯学習推進課長 今回整備を予定しております新たな拠点ですけれども、いわゆる従来型の科学館と言われているものは、どちらかというと常設的、固定的なものが多かったと思います。そういうものと異なりまして、例えば展示であれば、容易にリニューアルが行えるような可動式のものですとか、ワークショップにつきましても、専門家とコミュニケーションをとりながら学べる、常にプログラムが継続的に更新されるというような、来るたびに常に新たな発見ができるような場にしていきたい、そういうふうに考えてございます。 ◆吉田あい 委員  参加型とか体験型ってすごくおもしろいと思うんですね。私も子供と一緒に参加型のテーマパーク、例えば1年中雪遊びができるところとか、電気をつくれる、電気をさわれるところなんて、そんなテーマパークに行ったりするんですけれども、実際に見たり聞いたりさわったりすると、子供はすごくテンションが上がるというか、興味・関心が一気に上がるというか、遊びながらいろいろなことが学べるのかなというふうに感じます。そういう意味では、これまでにない参加型・体験型の科学館はすごく期待するところです。  それでは、もう一つ質問なんですが、次世代型科学教育の新たな拠点を民間活力の導入を視野に整備されるということですが、なぜ民間活力の導入が必要とお考えなのでしょうか。また、区が民間活力に期待する部分はどのような点なのでしょうか。 ◎生涯学習推進課長 科学を深く追求したいと考える区民がさらに学びを深めていくためには、やはりそれなりの専門性が必要だというふうに考えてございます。このため、企業ですとか研究機関などと連携して、その方たちが持つ科学技術や専門性などを提供できる、そういうことが不可欠だというふうに考えています。民間の活力を導入するということは、企業や研究機関、専門家などと既につながりを持っているような、そういう事業者も多いということもありますし、ネットワークをつくることが得意な事業者などもおります。そういう民間ならではのノウハウを活用しまして、新たな拠点を運営していくことを期待しているところでございます。 ◆吉田あい 委員  区とまた一味違った、民間ならではのアイデアとか工夫というのも十分に生かしていただければ、よりよいものになるのかなというふうに期待しています。  区はこれまで、社会教育センターが次世代型科学教育事業というものを実施してきたかと思います。  まず、社会教育センターでの次世代型科学教育事業をどのように評価していますか。そして、この次世代型科学教育の拠点が杉四小学校の跡地に移転した後は、これまで行っていた事業というのはどのようになるのでしょうか。 ◎生涯学習推進課長 次世代型科学教育事業は、私たちは出前型・ネットワーク型事業というふうに呼んでおります。これは社会教育センターを当面の拠点として、ことしで5年目を迎えてございます。移動式プラネタリウムを使って、それぞれ、区民センターまつりですとか児童館まつりに出張して事業を展開したり、科学教室ということ、夏休みにフューチャーサイエンスクラブということで、子供たちに科学を学んでもらったりというようなことで、区民の身近な場所で科学に親しむ、そういう機会を提供してきたところでございます。  新たな拠点になりましても、これらの事業につきましては、継続的に実施してまいりたいというふうに考えてございます。 ◆吉田あい 委員  新たな拠点ができることで、区の科学教育がさらに充実していくことを期待しています。  最後に、これからの区の科学教育にかける意気込みとか決意とか、そういったものを伺って、質問を終わります。 ◎生涯学習推進課長 次世代型科学教育の新たな拠点は、出前型・ネットワーク型の、今まで社教センターでやっておりました事業を発展・継承させるだけではなくて、新たな拠点で今度新たな事業も展開していく、そういうものが一体となって実施していくということを考えておりますし、子供だけではなくて大人の方まで、世代を超えて何度でも足を運んでいただける、そういう魅力的な拠点だと言っていただけるように、今後全力で取り組んでいきたいというふうに考えてございます。 ◆松浦威明 委員  私は、小学校及び中学校教科用図書の採択結果についてお伺いしたいと思います。  まず、採択が4年に1度ということですけれども、これの経過と採択した判断基準を改めてお伺いしたいと思います。 ◎済美教育センター所長 まず教科書採択のサイクルですけれども、これは法に基づいて4年に1回、それから、学習指導要領の改訂が行われた際に採択をしているというようなことで、法令に基づいて実施しているものでございます。  調査につきましては、例えば教科書の表記ですとか使用上の便宜、使いやすさですとか、内容が系統的になっているとか、構成がわかりやすいとか、幾つかの観点に基づいて採択してございます。 ◆松浦威明 委員  採択のそういう基準はわかるんですが、選考委員が小学校が13名、中学校が11名というふうに書いてありますけれども、この選考委員の意見で全て決まるということでよろしいんでしょうか。 ◎済美教育センター所長 教科書調査委員の13名のことだと思いますけれども、教育委員会が任命した校長であったり副校長であったり教諭であったり、その委員が教科書の内容を調査研究いたします。調査研究した結果を報告書にまとめ、それを教育委員会に報告し、それに基づいて、教育委員会がそれを参考にして採択をしていくということで、調査研究を行う委員会の委員でございます。 ◆松浦威明 委員  では、教育委員会で教科書が採択されるということですね。  それと、教科書が山田区政のときと田中区政のときと随分そこで大きく変わったと思うんですけれども、その判断基準はどのようなことだったのか、ちょっとお伺いできないでしょうか。 ◎済美教育センター所長 先ほどもお話ししましたが、採択につきましては、関係法令ですとか規則、手引、そういったものに基づいて調査研究を進め、先ほどお話ししました採択の観点に基づいて、教育委員の識見に基づいて採択していくということでございます。 ◆松浦威明 委員  では、教育委員の中で全ては決まっているという認識でよろしいですね。  最後なんですけれども、先日の議会で佐々木議員のほうから朝鮮通信使のことが出たので、ちょっと私、済美教育センターのほうに行って一日中よく見たんですけれども、歴史教科書のことをその議員は言っていると思うんですけれども、その歴史教科書についても同じような判断基準で採択したという認識でよろしいでしょうか。 ◎済美教育センター所長 全ての採択対象の教科用図書については、同様に調査研究、採択を行っております。 ◆松浦威明 委員  教育はやはり杉並区の未来を大きく変えるものだと思っております。教科書を決定する際には、子供たちが将来自信と誇りと生きがいを持って生活できるような教科書をこれから採択することを要望として、終わらせていただきます。 ◆山本ひろ子 委員  まず、済美養護学校の教育環境の整備について何点か伺います。  今報告を受けまして、児童生徒の増加に伴い、教室を確保するための増築を行ったり、図書室、印刷室等移転されたりと、教室の確保が大変厳しいという状況を理解いたしました。今後も人口推計により増加傾向が続くと予測されているようですけれども、人口増加以外の要因等について、何か別の要因があるとお考えなのか、その点1つお伺いしたいと思います。  また、現状として何教室必要と捉えて、現在は何室足りていないのか。また、転用について図書室や手芸室がなくなってしまうということになりますが、これについては、これからどのようにしていくおつもりなのか、伺います。 ◎特別支援教育課長 まず、児童生徒数の増加につきまして、なぜというところでございますが、済美養護学校につきましては、人口推計だけではなかなかはかれないところがございますが、1つは、済美養護学校の教育につきましては、非常に丁寧できめ細かいというところで、非常に充実しているという評価をいただいていることは多々耳にするところでございます。  また、これは私が事務を進めている中で感じることでもあるんですが、障害者差別解消法等が施行されて以来、就学相談の年度当初の説明会とかに集まる保護者が非常に多くなりました。そこから率直に教育委員会と就学相談の中でお話し合いする中で、具体的な支援について話し合いをする機会も非常に多くなりまして、そういう意味では、逆に保護者のほうから、具体的にどんな支援が受けられるかという脈絡の中で相談をし、済美養護学校を選ばれているようなケースも多いかと考えております。  2点目に、先ほどおっしゃったいろいろな教室の転用につきましては、現在のところ足りているかといえば、ハード面としては、ことしのお子さんについては現状で足りておりますけれども、来年以降、入学されるお子さんの数によっては足りなくなることもあるかなというようなところで、確定的に足りている、足りていないという形ではございません。ただし、特別教室とかを転用して普通教室にしたりする中で、縮小された特別教室等もございます。そういったものにつきましては、来年度工事をする中で再度調整をしながら、よりよい環境に戻していきたいというようなところもございます。 ◆山本ひろ子 委員  杉並区の教育がすばらしいということで選んでくださっている親御さんがいるということ、大変評価したいと思います。そういうことですと、今後さらにふえてくる可能性も見えてくるかなと思いました。  また、今後の取り組みとして、近隣の施設等を活用した教育環境整備を含め検討されるということですけれども、具体的に上がっている施設というのはあるのでしょうか。 ◎特別支援教育課長 これは今後の検討になります。ただし、ふえるお子さんに対応するためには、ずっと時間を延ばすわけにはいきませんので、本年度末を目途に、その方向性をまず決定したいと考えております。 ◆山本ひろ子 委員  先日、高円寺学園を内覧させていただきまして、本当にすばらしい教育環境に、子供たちの笑顔が浮かびました。また既に中学生は利用されていますし、お母さんたちもママさんバレーで体育館を使っているということで、喜びの声が届いております。  来年4月から小学生とともにスタートするわけですが、まだ利用されてない教室ですとか少人数教室も多くありまして、こうした教室が有効に活用されるといいなというふうに、今回報告を受けて感じたんです。そういったことは軽々には言えませんが、近隣施設等の有効活用ということで、仮校舎また分校として、杉並区全区から済美養護学校に通っているということもあると思いますので、分散をするというようなことも考えられるんじゃないかなというふうに、これは私の思いなんですけれども、とにかく、杉並区内で全ての児童生徒にとってよりよい教育環境が整いますことを願っております。どうぞよろしくお願いいたします。  次に、杉四小学校の跡地活用についてお伺いいたします。  杉四小は私の子供の母校でもありまして、大変愛着のある場所であります。また、地元の方からも、これまで多くのお声を伺って区に届けてまいりましたし、私もアーツ千代田3331という廃校の跡を活用した、そうした施設も視察をしてきまして、議会で提案をしてきましたので、これから杉四の跡地活用を大変楽しみにしているものであります。  今回サウンディング型市場調査を実施したとのことですけれども、区で初めての試みになると思いますが、サウンディング型市場調査とはどのような手法であるのか、まず伺います。 ◎生涯学習推進課長 サウンディング型市場調査でございますが、これは、施設や用地の有効活用策を検討するに当たりまして、民間事業者と直接対話を行って、提案や意見を求めるものでございます。導入には大きく2つの段階があると言われておりまして、1つが事業検討段階、もう一つが公募条件検討段階ということで、今回は、公募条件検討段階で行ったものでございます。民間事業者による整備・運営の実現可能性の確認と公募条件の整理を行う観点から実施したものでございます。 ◆山本ひろ子 委員  サウンディング型市場調査を今回杉並第四小学校の跡地活用で導入しようとしたのはどのような理由なのか、お伺いします。 ◎生涯学習推進課長 まず、次世代型科学教育の新たな拠点というのが前例のない施設ということもありまして、その具体的な方法について、民間事業者からのアイデアですとか意見を聞いた上で実現可能性を判断して、計画の具体化を図る必要があるということで導入いたしました。  また、先ほど御説明をいたしましたけれども、跡地の中には、新たな拠点だけではなくて、集会機能を初め、グラウンドですとか学習活動園などもございますので、これらを一体的に活用する可能性があるかどうかというような意見ですとか、その後公募条件はそれらを反映する必要があるということから、実施したものでございます。 ◆山本ひろ子 委員  私も民間事業者からの提案・意見を読ませていただきまして、レンタルオフィスですとかカフェ、またアートギャラリー等、さまざまな提案がされていて、とても楽しみだなというふうに思ったんですけれども、今回参加された民間事業者、9者参加されたということです。次世代型科学教育の新たな拠点など、運営に意欲的な事業者であると考えていますけれども、対話にはどのような事業者が参加されたのかお伺いします。 ◎生涯学習推進課長 公共施設の内装などを担う建設業の会社ですとか、公共施設を運営している事業者、出版業をやっているところ、学校法人、地域団体等の参加があったところでございます。 ◆山本ひろ子 委員  それらの民間事業者からいろいろと話を聞くことができて、こうした形でまとめていただいたんですけれども、区としては今回の調査結果をどのように評価しているのか、お伺いします。 ◎生涯学習推進課長 先ほど、どうして導入したかという御説明のときにもいたしましたけれども、新たな拠点において、民間事業者による運営の実現可能性が今回確認できたということが一番大きかったと思います。  また、集会機能ですとか学習活動園、これについてもいろいろなアイデアが出されておりますので、また一体的に活用することの効果も確認をできたところでございます。  公募条件の検討に当たって、民間事業者に対する負担軽減などについて、課題も提案されましたので、そういうものを踏まえて、より多くの民間事業者が参入しやすい公募条件となるように、今後検討を進めてまいりたいと考えてございます。
    ◆山本ひろ子 委員  サウンディング型市場調査の結果、本当にさまざまな御意見がありましたので、こうしたことをしっかり生かして、また区民の声もさらに伺っていただきながら、立地もすばらしく、駅に近いですし、環境は大変いいところだと思います。杉並区のランドマークとなるような、そうした魅力的な施設になることを期待して、質問を終わります。 ◆野垣あきこ 委員  私からは、済美養護学校について、まずこれまでの経過のところで、済美養護学校の整備、当面の対応として教室棟を中庭に増築ということですけれども、今回私が本会議の一般質問でこの問題について取り上げた際に、この対応についての答弁は、具体的な対策を決めているというふうにしか答弁がありませんでした。1週間後にこの報告ということで、大変びっくりしているわけですけれども、事前にこういった事案があったのであれば、議員には報告して、本会議の場ではしっかりと答弁いただきたいと思いました。なぜ本会議では答えていただけなかったのか、その理由を伺います。 ◎教育委員会事務局次長 答弁したのは私ですので、私からお答えします。  議会のいろいろ報告事案のルール等々もございますけれども、私どもは、本会議場でもお答えしましたが、かねてからこの問題については課題認識を持っていましたので、今年度当初から庁内のPTを組んで検討してございました。段階を追って庁内での意思決定をしながら、あるいは教育委員会にも御報告しながら、その後に、今定例会期中の文教委員会に御報告する用意をしておりましたので、議会等々とも御相談いたしましたけれども、やはり文教委員会で詳細を報告する前に、一般質問を受ける本会議場で余り細部についてお答えするのはいかがなものかということで、詳しくは、直後にこの委員会を控えていますので、そういった予告をさせていただいたということでございます。 ◆野垣あきこ 委員  この内容は、恐らく最終的には教育委員会で報告、決定されるものだと思うんですけれども、教育委員会が開催された日程を教えていただきたいんですが。 ◎特別支援教育課長 9月6日の教育委員会で報告をしております。 ◆野垣あきこ 委員  私、9月3日に質問通告を行いまして、4日の聞き取りの場でも、この件について具体的なお話はありませんでした。その後6日に教育委員会で報告、決定されたということであれば、10日の本会議での答弁は可能なはずで、これは議会軽視と言わざるを得ませんが、教育長、いかがでしょうか。 ◎教育委員会事務局次長 先ほど申し上げたとおり、本会議、それからその後に控えている常任委員会である文教委員会の報告事案との、そういった流れがございますので、そういったことで私どもは議会とも相談しながら、詳しくは、本日この文教委員会で報告するという判断をさせていただいたものでございます。 ◆野垣あきこ 委員  いろいろ伺っているんですけれども、納得できませんし、ちょっと答弁になっていないのではないかと思っています。一般質問でこの件について答弁しなかったことについては、厳しく反省を求めたいと思います。今後の一般質問に対しては、誠実に答弁していただくよう強く求めますけれども、区教委の見解を伺います。 ◎教育委員会事務局次長 先ほどお答えしたとおりでございます。 ◆野垣あきこ 委員  新たな教室棟について伺います。  対応についてですけれども、現状の校舎が敷地の建蔽率ぎりぎりという状況で、当然学校敷地外での整備という検討もあったのでしょうか、伺います。 ◎特別支援教育課長 まず短期的なところで、来年どう迎えるかというところから課題がございまして、その後具体化していったところがございます。今後の取り組みのところでも紹介いたしましたが、もう少し大きなところについては、本格的に今後検討していくことになります。 ◆野垣あきこ 委員  この建物は、面積としては、こちらに図面が出ておりますけれども、中庭の一体何割程度を占めるのでしょうか、お答えください。 ◎特別支援教育課長 正確なものはちょっと出ませんけれども、およそ全体の13%程度を占める建物となります。 ◆野垣あきこ 委員  13%程度、大した数字でないと思う方もいらっしゃると思うんですけれども、中庭は、採光とか、またサブグラウンドとしての役割も果たしていると思います。はっきり言ってちょっと限界を感じます。  次に学級数についてです。現状の29学級から33学級程度にということですけれども、児童生徒数が今131名から最大何人までの増加に対応できるのか伺います。 ◎特別支援教育課長 増設したところ、予定どおりですと、33教室で144名は対応可能かと考えております。 ◆野垣あきこ 委員  私は済美養護学校に視察に伺ったんですけれども、先ほど言った、平成26年度に校庭に整備されたさくら校舎、この図でいいますと、南側のグラウンド部分に突き出た校舎棟という部分がありますけれども、ここには内階段がありませんでした。避難用の外階段はありましたけれども、新たに中庭に設置される教室棟は、内階段は設置されるのでしょうか。 ◎特別支援教育課長 そのあたりの詳細については、これから議論をさらに進めるところでございますが、さくら校舎に階段がなかったということからの御質問だと思いますけれども、新しく建てるところについても、現在ある校舎とほぼ隣接してつくりますので、渡り廊下的なもので対応できるケースもございます。さまざまな面から検討した上で内階段をつけるかつけないか、機能的には劣らないものにしたいと考えておりますが、さらに議論を進めていきたいと考えております。 ◆野垣あきこ 委員  また、この校舎にトイレは設置するのか、それとも既存の校舎棟のものを使うのか伺います。 ◎特別支援教育課長 そのあたりも含めて検討してまいります。 ◆野垣あきこ 委員  検討するということで、もしつくられる場合に、数とかそういったものまでは多分決まってないと思うんですけれども、済美養護学校は今、知的障害の子供たちが学んでいますけれども、同時に肢体不自由も抱える児童生徒もいると思います。ぜひ、トイレを設置するときに、洋式トイレの設置を求めたいと考えますが、いかがでしょうか。 ◎特別支援教育課長 機能的なところを含めまして、学校生活の中で子供がどのように過ごし、どのような動線でこれを活用していくのか等を踏まえ、さまざまな観点から機能的なところも検討していきたいと考えておりますので、詳細は今後を待つことになりますが、検討してまいりたいと思います。 ◆野垣あきこ 委員  ぜひ検討していただきたいと思います。  それで、この教育環境は改善だと思いますので、教職員とか保護者とか子供たちは報告を心待ちにされているかと思います。今後のスケジュールを見ますと、11月議会の補正予算の以降、工事のスケジュールは示されているんですが、学校の現場とか保護者の方への報告や説明会の予定については、どのようになっていますでしょうか。 ◎特別支援教育課長 今回御報告させていただきましたので、この後できるだけ早く学校と打ち合わせをしながら、早急に保護者の方にはお伝えしたいと考えております。 ◆野垣あきこ 委員  なるべく早くということですね。  教職員や保護者の方との意見交換会などは予定されていますでしょうか。 ◎特別支援教育課長 保護者会は予定しておりますが、意見交換会という具体的なものは想定しておりません。 ◆野垣あきこ 委員  新たな教室棟の設計や詳細について、まだ決定されてないということですけれども、もちろん、この間、学校や区教委での検討や積み重ねもあるとは思うんですが、ぜひ現場の教職員や保護者からの声を聴取して、実用性、利便性の高い環境整備を進めていきたいと思っています。  また、今後の取り組みの最後のところで、恐らく敷地外も含めた検討を行い、「本年度末を目途に方向性を決定する。」というふうにありますので、次こそは議会にしっかりとした報告を求めたいと強く要望しまして、次の質問に移ります。  杉四小学校跡地活用について。  まず、学校統廃合や高円寺小中一貫校の強引な推進、住民の合意もなく巨大校舎の建設などは問題となっており、我が党は反対の立場です。来年度から杉四小は新校舎に移るということですけれども、改めて、跡地活用については、住民や子供たちのための施設として活用すべきだということ、また、地域の防災の拠点としての機能は絶対になくしてはならないということを、先に申し述べておきます。  区立施設再編整備計画の中で、杉四小は次世代型科学教育の新たな拠点等の整備とあり、科学館がなき今、学校教育のみならず生涯教育の場でも、区民の中には、世代を超えて科学教育の要求があり、区としてもその拠点が必要であることはうかがえます。  3の「サウンディング型市場調査で確認できたこと」のところに、採算性の確保というのが出てきます。過去にこの計画について我が党区議団の質問に、区は、公共性、市場性、選択性と答弁していますけれども、区立施設は区民の財産であって、使用料値上げの問題もそうですけれども、市場性や採算性という考え方自体がそぐわないというのが我が党の立場です。そして事もあろうに、運営は民間委託が前提、計画では民間活力の導入で経費の抑制、歳入確保というふうにありますけれども、区としては経費の削減が見込まれても、採算性を追求しながら、区立施設を使ってその賃料を払い、次世代型科学教育を進めていける民間業者というのが存在するのか、甚だ疑問です。  そこで、他自治体や過去に、こういった成功事例、参考事例があればと思うんですけれども、お答えください。 ◎生涯学習推進課長 科学館で定期借家の契約で行ったという事例は、把握しておりません。ただ、民間活力の導入にはいろいろな方法がございまして、もちろん指定管理ですとか委託で実施しているところは、数多くあるところでございます。 ◆そね文子 委員  私も杉四小の跡地活用について。これまで質疑が行われてきましたが、今回は公募条件の検討段階で行った調査というふうに伺いました。区民の声も聞いたというふうに御答弁があったと思うんですけれども、どのようにしてこれまでに聞いたということなのか、改めて確認させてください。 ◎生涯学習推進課長 地域の意見は要望書というような形でも上がっておりまして、それは施設再編整備計画第二次実施プランの枠組みをつくるときに、中に組み込んでございます。例えば震災救援所機能を残してもらいたいとか、あとは、地域イベントだとかコミュニティーで使えるような集会機能を維持してもらいたいとか、そういうことが既にプランの中で生かされているということと、この間、地区町連ですとかそういうところにも御説明に上がっているところでございます。 ◆そね文子 委員  どういうものをやるかという段階では聞いているというふうに理解しました。  そして、企業から、これは民間事業者だけだったのかなと思うんですけれども、さまざまな意見が上がっているんですけれども、今後またもう一段階聞く場があってもいいのかなというふうに思ったんですけれども、それについていかがでしょうか。 ◎生涯学習推進課長 今回のサウンディング調査は、まさしくアイデア、意見・提案をお聞きする場であって、これによって何かが決定したということではございません。基本的な枠組みがある中で、今後、拠点を含めた杉四の施設をどういうふうに使っていくかとか、どういうふうに調整していくかというようなことは、今後地域の方とも御相談をしながら進めてまいりたいというふうに考えてございます。 ◆そね文子 委員  地域の方と相談していただけるということなんですが、広く意見を取り入れるような形でお願いしたいと思います。これは要望いたします。  次に、すぎなみ小・中学生未来サミットについて伺います。  私も参加したんですが、これまでのやり方と今回は大きく変わったと思います。これまでは、講演会があって、その後に、講演された方と一緒にパネルディスカッションをするというような形だったんですけれども、今回このように大きく変えたのはどうしてなのか。これまでの継続されてきたサミットをどのように総括されたのか、伺います。 ◎済美教育センター統括指導主事(東口) 小・中学生未来サミットという形で開催しておるんですが、今までは、どちらかというと中学生の生徒会サミットというもので発表したものを、連携している小学生たちに伝える活動が行われてきました。それを、小中学生が同じテーマで、本音で話し合える、子供たち自身がいじめについて考える機会でしたりとか、自分たちの学校の生活をよりよくしていく活動にしたいという思いで、集合型のああいう場を設けました。  今回は、講演会を聞く時間も子供たちの意見の交換できる時間に充てたいという思いで、今回のような形をとりました。 ◆そね文子 委員  より参加型を進めるという形でされたんだと思います。本当に多くの方が参加されていて、ポスターセッションも一生懸命されていて、そこにも大勢の人が参加していて、参加状況はこれまでよりもよかったのかなというふうに思いました。先ほども御報告でありましたけれども、不登校の子たちがどう思うのか、そういう配慮をするような発言もあって、有意義だったかなと思います。  あと、小中学校の異学年の交流というんですけれども、あそこで本音が出ていたかと思うんです。異学年の交流といったって、異学年のクラスとかフロアに行ってはいけないとか、あとは、私もちょっとびっくりしたんですけれども、自分のクラス以外のクラスに入ってはいけないとか、結構厳しい校則、先ほど言った校則があるんだなと思って、ちょっと私はそれは窮屈に感じたんですけれども、ただ、子供たちが自発的にそういうのを自分たちで変えていこうというような動きがあったのかどうか、そこら辺のところをお伺いしたいと思います。 ◎済美教育センター統括指導主事(東口) 今委員から御指摘ありました校則について、子供たちから率直な意見が出たということでございます。今回の発言を通して、教員も、なぜこの校則ができてきたのかという歴史背景ですね。ちょうど我々の世代が中学生のころの中学校では必要なものだった。でも、現在の中学校ではそのような校則が本当に必要なんであろうかどうかというところでは、そろそろ検討の時期に入ってきているのではないかなと思います。小学校のほうでは縦割り活動とか異学年交流というのを中心に置いている中で、中学校では昔ながらの校則が現存しているというところで、今後考えていく1つの契機になったかと思っております。 ◆そね文子 委員  生徒たちからの自発的な意見を大人がサポートするという形で、自分たちで変えていくというような体験ができればいいなと思っていますので、ぜひよろしくお願いいたします。  次に、就学前教育支援センターについて伺いたいと思います。  区立子供園を対象に、「特別支援教育に関する巡回指導や区内就学前教育施設の介助員を対象とした研修を実施する。」などとあり、より多くの園で発達障害児の受け入れが進むのかなと思って、期待しています。  区立子供園では、現在は1つの園でどれぐらいの人数の受け入れを行っているのか。今後この制度ができてさらにふやすということかどうか伺います。 ◎済美教育センター統括指導主事(東口) 子供園で障害のあるお子さんたちの受け入れ枠という形で枠は決めてはございません。ただし、これは保育所との絡みもございますので、大体今1園の1クラス、3歳児、4歳児、5歳児になりますが、各年齢のクラスに1人程度、そして介助員を1人つけるというところでスタートしておりますが、現実今は、各子供園に大体6.4人の障害のある、介助員を必要とするお子さんが通っていらっしゃいます。 ○山本あけみ 委員長  今後ふやしていく予定はあるか。 ◎済美教育センター統括指導主事(東口) それにつきましては、また子ども家庭の保育との絡みもございますので、拠点園との絡みも含めながら考えていくことになると思います。 ◆そね文子 委員  私立幼稚園についても、必要があれば指導とかサポートとかは行われるんでしょうか。 ◎[仮称]就学前教育支援センター開設準備担当課長 やり方はさまざま考えるところがございますが、1つは研修等を通しての啓発、それからあと、先ほど申し上げました私立を回っている介助員さんと協働で、今年度も一緒に研修会をやったところ、非常に効果的な研修が持てましたので、そういったところでのスキルアップを図れるやり方、それからあと、就学相談を通してのきめ細かな継続的な相談、こういったものは早速取りかかる内容となっております。 ◆そね文子 委員  ぜひよろしくお願いいたします。  就学相談は専門で受けるということなんですが、先日、私立園に行っていたんですけれども、発達障害が原因で通えなくなってしまったというような相談がありまして、受け入れてくれる園を紹介してほしいなんていう相談があったんですけれども、今後このセンターでそのような相談を受けるような予定があるかどうか、伺います。 ◎[仮称]就学前教育支援センター開設準備担当課長 相談であれば電話等で一旦お受けして、少し関係部署とも調整した後に、区民の方にスムーズな御案内ができるような体制はとっていく必要があるかと考えております。 ◎済美教育センター統括指導主事(東口) 補足でございますが、支援センターのほうにできる就学支援相談というのは、小学校、中学校になります。こども発達センターのほうにも相談できる場所があると思いますので、そちらのほうに御相談されると、また開けてくるのかなと思います。 ◆木梨もりよし 委員  済美養護学校の教育環境の整備について、先ほど報告を伺っていましても、右肩上がりでずっと、恐らく昭和54年に開設ですか、その当時は35人だったのが、令和元年では131人ということの御報告をいただいたわけです。それで、ちょっと特別教室を転用したり、それからまた増築したりして、建蔽率の範囲の中で何とかやりくりしながら当面はやっていこうということだと思いますが、ここで、この場所でそういう需要の伸びに対処するのは非常に難しいんじゃないかなという印象を持つんです。お聞きしたいのは、済美養護学校はここの場所じゃなきゃいけないという何か理由があるんでしょうか。 ◎特別支援教育課長 もともとの経緯が、この済美の地域といいますのは、障害教育振興のために地域の方から寄贈を受けた土地で、その中でこのように活用してほしいという遺志も受け継いでおりますので、そういったことからすると、ここは1つの大きな拠点であろうというふうに考えております。 ◆木梨もりよし 委員  利用される方にとっては、要するにここの場所でなければいけないという理由はないんじゃないかと思いますが、その辺はどうでしょうか。 ◎特別支援教育課長 先ほど、今回報告した件が児童生徒数の増加による対応ということで御紹介いたしましたが、これは過去からもずっと繰り返していたことなんですけれども、資料の中で今後の取り組みを先ほどお示しいたしましたが、このときに、人数増加に対応するという視点だけでなく、杉並区の特別支援教育のあり方、済美養護学校を中心とした、展開されてきた歴史が特別支援教育にはございますので、このあたりもしっかりと確認しながら、児童増加に対応することも含め、検討していきたいと考えております。 ◆木梨もりよし 委員  土地を教育目的で寄贈されたという理由、その辺が、どこか別のところに、もうちょっと広々としたところに移転するということはまずいんでしょうか。 ◎特別支援教育課長 今御指摘いただいた点も踏まえまして、検討してまいりたいと考えております。 ◆木梨もりよし 委員  今後の取り組みの中でも、ここに書かれているように、「近隣の施設等を活用した教育環境整備を含め、」ということで、何かちょっと視野というか、周りとか隣近所だけ見ているんじゃなくて、今施設再編の中で、小学校が高円寺地区だけでも2つなくなって、高円寺中学に統合というか合体していくというような、ダイナミックな状況でありますので、近隣だけじゃなくて、全区的な視野に立って教育の需要に応えていくということが、この数字を見ると、喫緊の課題じゃないかなというふうに私は受けとめるんですが、その辺の緊急度というか、視野を広めた形での検討が必要ではないかなと。しかももう猶予がないんじゃないかなというふうに思うんですが、どうでしょうか。 ◎教育委員会事務局次長 今るる御質問いただきました。済美には済美の地の歴史、沿革というものもございます。私ども、先ほど御答弁しましたけれども、今年度、庁内のPTでいろいろ検討してございます。きょうの資料にも「近隣の施設等を活用した」ということで、「等」という言葉も入っておりますので、まず済美の地でずっとつないできた歴史、沿革等も含めながら、視点は幅広く持って、先ほど再編整備計画等のお話もありましたけれども、そういったものももちろん視野に入れながら、片や済美の地でずっと紡がれてきた歴史というものも十分考えながら、実は今年度後半のPTのテーマになっておりまして、これについては、杉並区の今までも展開してきた特別支援教育、これからの特別支援教育というものはどういうふうにあるべきか、そういった大きな根幹をしっかりにらみながら、幅広く検討していきたいと思ってございます。 ◆木梨もりよし 委員  歴史はわかる。歴史のある高円寺、杉八もなくなっちゃった。歴史のある杉並第四小学校もなくなっちゃった。歴史はみんな刻んでいるわけですよね。なくなる学校みんなそれぞれ思いが、高円寺中学は中学のみんなそれぞれ、代々卒業生やそこの地域の人たちの歴史を刻んできて重みがあるわけでして、済美のあそこに通ってきた歴史もわかるけれども、ただ、障害をお持ちの生徒さんが通う場所については、ここでなくてはいけないということは私はない。周りで携わっていた方はその思いが、親の方にはあるかもしれませんが、それは時代の流れで、ある程度思い切って、広いステージで教育の未来を据えて、しかも余り猶予せずに喫緊にこの課題に取り組んでいただきたいなと。これは要望にとどめておきたいと思います。  それから次に、杉並第四小学校の活用についてでございますが、先ほど来質問が出ていましたが、この中の実施報告の下のほうから上の、「区民が利用しやすい利用料金設定とするなど、」ということが書かれているんですが、そうすると、ここの集会施設等だけが利用料金が違うのかなと。今、利用料の改定で、均一的な形で集会施設等は利用料をかなり上げてきた。受益者負担というような観点が出てきて、私自身もそれを認めてきたわけですが、ただ、利用料金も他の集会施設との均衡を図る必要がある。利用する人は区民なんですよね。運営する人は民間事業者であろうと、やっぱり均衡を図る必要があるんじゃないかなと思いますが、この辺のところはどうか、お聞きしたいと思います。 ◎生涯学習推進課長 民間が集会施設を運営した場合、一般的には区が設定した料金よりも高くお貸しすることになってしまうと思います。そのあたり、区の施設を活用してやるわけですから、区の施設並みの使用料で利用できるようにしなければいけないという意味でございます。 ○山本あけみ 委員長  それでは一巡いたしましたので、再度質疑のある方は挙手をお願いいたします。 ◆山本ひろ子 委員  1点だけ質問というかお願いというか、今、他の委員の質疑を聞いていて、すごくむなしくなってしまったというか、発達障害を持っているということが理由で園をやめなきゃいけなくなるという、枠に入らない子は排除していくみたいな社会を私たちはつくりたくないなというふうに思っています。  今回、就学前教育支援センターができるということを本当に期待しているんですね。就学前の区内の全ての教育・保育に携わる先生方がここで研修をされていくということですので、そのことを、また園によってもいろいろなお考えがあると思うんですけれども、であれば、今おっしゃったように、相談する窓口が区にこういうところがありますよ、こういった情報が全ての園で共有されているような、本当に誰一人取り残すことのない教育現場であっていただきたいというふうに強く思いました。決意をお願いします。 ◎[仮称]就学前教育支援センター開設準備担当課長 さまざまな社会的な、児童教育に対する課題を抱え、しっかりそれを克服するための中心拠点として開設するわけですので、しっかりと取り組んでまいりたいと思います。 ◆野垣あきこ 委員  杉四小の跡地活用について続けます。  敷地内にある高円寺北子供園なんですけれども、4、5歳だったのが3歳からの3年保育となり、施設整備されるということですけれども、今の定員と拡充後の定員を伺います。 ◎生涯学習推進課長 今、4歳児、5歳児それぞれ35名ずつなので70名、そこに3歳児が23名加わりますので、93名、定員はそういうふうに聞いてございます。 ◆野垣あきこ 委員  まだサウンディング調査の段階なので何とも言えない部分があるんですけれども、出入り口とかは違うと思うんですが、子供園という施設で93名のお子さんが生活します。子供たちの生活に影響が出るような使われ方は、絶対に避けなければならないと思っていますが、そこで、採算性というフレーズをここで出すことが適切なのか、区の見解を伺います。 ◎生涯学習推進課長 セキュリティー的な問題と採算性というのがどういうふうに一致するのかわかりませんが、子供園のセキュリティーのほうはきちんと確保できるようにしたいというふうに考えてございます。 ◆野垣あきこ 委員  ぜひしっかりと子供たちの生活を守っていくというところも考えていただきたいなと思っております。  次に教科書採択ですね。区内の教科書の展示会について、今回も5会場で行われたということですけれども、我が党の立場としては、もっと会場をふやして多くの方に見てもらって意見をもらうという努力が必要かと思っています。前回の委員会でも要望しましたけれども、今後会場数をふやすとか期間を延ばすとかサンプルをふやすことなど求めますけれども、区の見解を伺います。 ◎済美教育センター所長 教科書の見本本の展示会については、法定では1カ所というような定めがあるんですが、本区では5カ所ということで、できるだけ多くの区民の方に見ていただきたいということで、約四、五日ぐらい、会場は違いますけれども、そういった機会を設けています。どうしても、見本本を展示して、いらっしゃる区民の方が、ある程度のスペースがあったり、静かに熟読してそれを見てメモしていきたいとかいうような御要望もあったり、私もそういう様子を見ているんですけれども、それに適した場所ということで、済美教育センター初め区立図書館4カ所で今後も実施していきたいと考えてございます。 ◆野垣あきこ 委員  法定より充実されているというのは私も思うんですけれども、要望ですが、会場数、期間、サンプル数をふやすというか、期間も延ばしていただきたいと思います。  今回採択された教科書の見本なんですけれども、閲覧などは今もできるのでしょうか。図書館とか、できる場所とか期間とかあれば教えてください。 ◎済美教育センター所長 採択された教科書につきましては、済美教育センター2階にあります教育図書館、それから区政資料室で閲覧できるようになってございます。 ◆野垣あきこ 委員  展示会の来場者数とアンケート受領数が書かれていますが、この数年間の来場者数、一般教職員、教委関係者別とアンケート数、増減など教えていただきたいんですが。 ◎済美教育センター所長 年度によって採択の対象が違うところですが、平成29年度、この年は小学校の特別の教科道徳の採択の年でしたが、来場者が240人、アンケートの回収数が181です。それから平成30年、中学校の特別の教科道徳、現行の学習指導要領に基づく小学校の教科書の採択があった年は、来場者数が236人、アンケート回収数が184、今年度につきましては、来場者は227名で、アンケート回収数は181となってございます。 ◆野垣あきこ 委員  数についてはわかりました。  今回のアンケートで、何か特徴的な声ですとか内容がありましたら教えていただければ。 ◎済美教育センター所長 今年度につきましては、新学習指導要領に基づく教科書でございまして、例えばQRコードがついて、スマホでかざすと見られるとかというような、ICTに対応した教科書になっているねという話であったり、あとは判の大きさ、教科書の大きさですとか色合いですとかページ数ですとか、そういったことはかなり多くの区民の方から寄せられた意見として特徴的なことでありました。 ◆野垣あきこ 委員  14年前に、侵略戦争と植民地支配を賛美し正当化する教科書、いわゆるつくる会教科書が採択された経緯がありました。多くの区民がこの採択を問題と受けとめて、その後はつくる会系ではない教科書が採択されています。学校教科書の役割は大変重いものがあり、杉並の子供たちがしっかりと過去の歴史を学び、考え、交わる機会を保障し、これからの世界平和の担い手として、この杉並から巣立っていってほしいと考えます。そのために区教委は、教科書採択を初め、過去の侵略戦争の問題点などを正しく子供たちに伝えていく役割を果たしていただくよう求め、次の質問に移ります。  就学前教育支援センターです。  (1)の「就学前教育の調査・研究」というところですね。「専門家や外部人材が協働して」とあるのですけれども、外部人材というのは具体的にどのような方のことを指すのか、その方たちがかかわる内容というのは例えばどんものなのか、伺います。 ◎[仮称]就学前教育支援センター開設準備担当課長 詳細はこれから園とも相談しながら決めていくことになりますが、センターに配置している職員のほか、外部人材ということで、幼児教育に詳しい大学の先生であるとか、それから例えば造形表現に詳しい方、大学の先生に限らずそういった方、歌遊びとかそういったものに詳しい方とか、研究テーマを設定する中でさまざまな人が考えられます。そのような方と連携しながら進めていく予定でございます。 ◆野垣あきこ 委員  では、結構実践的な調査とか研究がされるのかなという印象を受けました。
     あと、資料センター、図書室の設置とありますけれども、これは基本的に教育関係者向けのものなのか、申請などすれば、区民や学生などの研究でも利用することが可能なのか教えてください。 ◎[仮称]就学前教育支援センター開設準備担当課長 貸し出しは想定しておりませんが、センターで行う研修時とか、事前に御相談いただく中で、資料の閲覧等を考えております。  資料の内容につきましては、具体的にこれからどんどん蔵書も少しずつふやしていく予定がございますので、実践的な教材づくりの本であるとか、幼児教育に関する研究本、そういったものも将来的にはふえていくかなと考えております。 ◆野垣あきこ 委員  あと、教育支援センターの交通についてなんですけれども、研修とかで教育関係者とか、時によっては保護者の方など、多くの住民や関係者が利用することが予測されます。このセンターまでの主な公共交通手段として、すぎ丸や関東バスなどが考えられると思います。すぎ丸のけやき路線での鎌倉街道沿いのバス停、今の成田西子供園前が最寄りになるかなと思うんですけれども、例えば就学前教育支援センターを車内アナウンスで流すアナウンス広告などは検討されているのか。また、停留所付近の案内、屋外看板なども充実させる必要があると考えますが、見解を伺います。 ◎[仮称]就学前教育支援センター開設準備担当課長 施設に目立つ案内板とか工夫しながら設置したいと考えております。  また、すぎ丸につきましては、バス停の名称を含め、少し担当部署と相談を始めているところでございます。 ◆野垣あきこ 委員  あと、関東バスについて、五日市街道沿いのバス停の豊多摩高校とか杉並第二小学校が最寄りになると思いますが、同じように車内アナウンス等考えているでしょうか、教えてください。 ◎[仮称]就学前教育支援センター開設準備担当課長 車内アナウンスはまだお話をしていないんですけれども、バス停については、ちょっとお話をしたところ、当該校とも相談をさせていただき、豊多摩さんのほうもお名前がなくなったりするのはよくないので、そういったところで今話を保留にしているところでございます。うちも併記することはできるんですが、そうするとすごく長い名称になるということも1つの課題となっておりまして、現在保留中でございます。 ◆野垣あきこ 委員  財政面とか法令上の整備の難しさはあると思うんですけれども、就学前教育の実践調査研究のための施設として、また支援の拠点として、区民や教育関係者が利用しやすいような施設整備を進めていただくことを要望して、質問を終わります。 ○山本あけみ 委員長  それでは、2巡が終わりました。再度質疑のある方は挙手をお願いいたします。 ◆藤本なおや 副委員長  杉四小学校の跡地に関するサウンディング型市場調査の実施結果についてのみ質問させていただきます。  今回サウンディング型市場調査で確認できたことということで、3番、3つ項目が上げられておりますが、その中の1つで、まず1番目のところ、「定期借家契約による事業方式が可能である」、こういうふうに記載をされておりますが、具体的に定期借家契約による事業方式とはどういう形になるのか。また、区のほうでこういった契約の方式がこれまでとられてきた実例があるのかどうか、それを確認させてください。 ◎生涯学習推進課長 まず、借家契約というか賃借関係でお貸ししているということであれば、旧新泉が高校のほうに教室としてお金を頂戴して貸しているという事例がございます。  定期借家契約による事業は、まだ年数は決定しておりませんけれども、ある一定期間の契約を結んで、その間お金を頂戴して施設を貸し付けるという事業形式でございます。 ◆藤本なおや 副委員長  そうすると、定期借家というのは、基本的には廉価な賃借料でお貸しをする。そのかわりに、契約期間はまだ決まってないといえども、かなり長期にわたる可能性があるわけですよね。そうすると、ある1事業者に対して長期的にこの施設を占有させてしまうような可能性も出てくるわけなんですが、こういったことについて区はどのように考えているのか、見解を求めます。 ◎生涯学習推進課長 今回サウンディング調査の結果では、賃借料については廉価にしてほしいと。あと、初期投資はできるだけかからないほうが運営がしやすいというような御意見はいただきましたが、そのあたり、どれぐらいの賃借料にするかとか、賃借料も、例えば最初のうちはこの値段だけれども段階的に上げていくとか、そのあたりの考え方については、公募要項を整理する段階で詰めていきたいというふうに考えてございます。 ◆藤本なおや 副委員長  余り答弁になっていないんですが、質問変えます。  公募プロポを今後行うに当たって、事業者から運営に関する提案を今後受けていくわけですよね。一方で、今回結果公表を行うというふうにされておりますけれども、公募プロポに手を挙げる事業者が、今回の結果を見て他の事業アイデアを、言い方があれですけれども、採用するとか参考にするということもできてしまうわけでして、結果公表の取り扱いも含めて慎重に行っていかなくてはいけないというふうに思いますが、どのように行っていくのか伺います。 ◎生涯学習推進課長 今回のサウンディング調査の結果については公表していくわけですけれども、公表に当たりましては、企業ノウハウにかかわる部分も当然出てきておりますので、事業者のほうに、一旦これで公表していいかどうかを確認しております。確認がとれたものについてお出ししていくということでございます。 ◆藤本なおや 副委員長  それと、サウンディング型市場調査を行う意義と、今後は公募プロポを行うことによって事業者を広く募っていく、要項の作成をどういうふうに行っていくのかという段階に入っていくわけなんですが、要は募集要項のつくり方によっては、市場調査の結果から特定の事業者しか応募できないような要項をつくることもできるわけですよね。ですから、対話実施に参加した9団体、さらには参加をしていない団体からも公募プロポに手を挙げてもらえるような、公平なルールづくりを今後していかなくてはいけないと私は思っているんですけれども、疑義が出ないように区としてはどのようにこれから行っていくのか、見解だけお伺いして、質問を終わります。 ◎生涯学習推進課長 サウンディング調査の目的は、民間事業者が参入しやすい公募条件を整理することが目的の1つになっております。また、多くの事業者に参加していただいて競争性がそこに生まれるということが必要であるというふうに考えてございます。  公募要項の作成につきましては、サウンディング調査の結果を踏まえまして、特定の事業者のみが応募可能とならないよう検討して作成してまいりますので、多くの事業者からの応募を期待しているところでございます。 ○山本あけみ 委員長  ほかに質疑はございませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○山本あけみ 委員長  ないようですので、質疑を終結いたします。  《閉会中の所管事項調査について》 ○山本あけみ 委員長  当委員会の所管事項につきましては……(傍聴席より発言する者あり)  傍聴人に申し上げます。静粛に願います。  当委員会の所管事項につきましては閉会中の継続調査といたします。(傍聴席より発言する者あり)  静粛に願います。  《委員の派遣について》 ○山本あけみ 委員長  次に、委員の派遣についてお諮りいたします。  御配付いたしました案のとおり、記載の調査事項の調査のため、10月16日から10月17日まで、広島広島市、愛知県岡崎市に委員を派遣することに異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○山本あけみ 委員長  異議ないものと認めます。よって、案のとおり委員を派遣することに決定いたしました。  杉並区議会会議規則第60条の規定により、派遣承認要求書を議長に提出することといたします。  以上で文教委員会を閉会いたします。                           (午前11時37分 閉会)...