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令和 元年 6月10日文教委員会−06月10日-01号

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  1. 杉並区議会 2019-06-10
    令和 元年 6月10日文教委員会−06月10日-01号


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    令和 元年 6月10日文教委員会−06月10日-01号令和 元年 6月10日文教委員会                  目   次 席次について ……………………………………………………………………………… 3 委員会記録署名委員の指名 ……………………………………………………………… 3 説明員の紹介 ……………………………………………………………………………… 3 議案審査  (1) 議案第32号 杉並区立学校設置条例の一部を改正する条例 ………………… 4  (2) 議案第33号 杉並区立就学前教育支援センター条例 …………………………29 事務事業概要の説明及び報告聴取  (1) 「杉並区教育ビジョン2012推進計画」の改定について …………………47  (2) 「杉並区立学校における働き方改革推進プラン」の策定について …………47  (3) 令和元年度区立学校在籍者数等について(令和元年5月1日現在) ………47  (4) 通学路等防犯カメラの設置拡大について ………………………………………47  (5) 「杉並区特別支援教育推進計画」の改定について ……………………………47  (6) 「杉並区教育委員会運動部活動の在り方に関する指針(ガイドライン)」の策定について     ………………………………………………………………………………………47  (7) 富士見丘小学校外2施設改築等工事に伴う基本設計及び実施設計業務受託者候補者の選定結果等について     ………………………………………………………………………………………47
     (8) 杉並第二小学校の改築検討に向けた今後の進め方について …………………47  (9) 区立学校で使用する教科用図書の採択事務について …………………………47 (10) 地域図書館(業務委託館)の指定管理者制度への移行及び今後の取組について     ………………………………………………………………………………………47 閉会中の所管事項調査について …………………………………………………………81                 文教委員会記録  日   時 令和元年6月10日(月) 午前9時59分 〜 午後3時27分  場   所 第3・4委員会室  出席委員  (10名)  委 員 長  山 本  あけみ     副委員長  藤 本  なおや        委  員  佐々木  千 夏     委  員  野 垣  あきこ        委  員  木 梨 もりよし     委  員  山 本  ひろ子        委  員  松 浦  威 明     委  員  そ ね  文 子        委  員  島 田  敏 光     委  員  吉 田  あ い  欠席委員 (なし)  委員外出席 議  長  井 口  かづ子     議  員  関 口  健太郎  出席説明員 教育長     井 出 隆 安   教育委員会事務局次長                                  田 中   哲        教育企画担当部長教育人事企画    学校整備担当部長中 村 一 郎        課長事務取扱  白 石 高 士        生涯学習担当部長中央図書館長    庶務課長事務取扱教育委員会                安 藤 利 貞   事務局参事   都 筑 公 嗣        学務課長    村 野 貴 弘   特別支援教育課長(仮称)就学前                          教育支援センター開設準備担当課長                                  正 富 富士夫        学校支援課長  市 川 雅 樹   教育委員会事務局副参事                          (子どもの居場所づくり担当)                                  倉 島 恭 一        学校整備課長  渡 邊 秀 則   学校整備担当課長岡 部 義 雄        生涯学習推進課長事務取扱      済美教育センター所長        教育委員会事務局参事                平 崎 一 美                本 橋 宏 己        済美教育センター統括指導主事    済美教育センター統括指導主事                古 林 香 苗           東 口 孝 正        教育相談担当課長宮 脇   隆   中央図書館次長 加 藤 貴 幸  事務局職員 事務局次長   植 田 敏 郎   議事係主査   十 亀 倫 行        担当書記    渡 辺 美由紀 会議に付した事件  席次について……………………………………………………………………………決定  説明員の紹介  付託事項審査  1 議案審査   (1) 議案第32号 杉並区立学校設置条例の一部を改正する条例…………原案可決   (2) 議案第33号 杉並区立就学前教育支援センター条例…………………原案可決  所管事項調査  1 事務事業概要の説明及び報告聴取   (1) 「杉並区教育ビジョン2012推進計画」の改定について   (2) 「杉並区立学校における働き方改革推進プラン」の策定について   (3) 令和元年度区立学校在籍者数等について(令和元年5月1日現在)   (4) 通学路等防犯カメラの設置拡大について   (5) 「杉並区特別支援教育推進計画」の改定について   (6) 「杉並区教育委員会運動部活動の在り方に関する指針(ガイドライン)」の策定について   (7) 富士見丘小学校外2施設改築等工事に伴う基本設計及び実施設計業務受託者候補者の選定結果等について   (8) 杉並第二小学校の改築検討に向けた今後の進め方について   (9) 区立学校で使用する教科用図書の採択事務について   (10) 地域図書館(業務委託館)の指定管理者制度への移行及び今後の取組について  閉会中の所管事項調査について…………………………………………………継続調査                           (午前 9時59分 開会) ○山本あけみ 委員長  ただいまから文教委員会を開会いたします。  傍聴人の方より録音、パソコン等電子機器使用の申請が提出されましたので、これを許可します。  《席次について》 ○山本あけみ 委員長  本日は、正副委員長互選後初めての委員会ですので、まず席次についてお諮りをいたします。  ただいまお座りの席でよろしいでしょうか。       〔「はい」と呼ぶ者あり〕 ○山本あけみ 委員長  それでは、この席次で決定をいたします。  《委員会記録署名委員の指名》 ○山本あけみ 委員長  本日の委員会記録署名委員は、私のほか、野垣あきこ委員を御指名いたしますので、よろしくお願いいたします。  《説明員の紹介》 ○山本あけみ 委員長  次に、当委員会の説明員の紹介をお願いいたします。 ◎教育長 教育委員会事務局の説明員の御紹介をいたします。  私は教育長の井出でございます。よろしくお願いいたします。  私からは、参事級の説明員の紹介を申し上げます。  教育委員会事務局次長・田中哲でございます。教育企画担当部長・教育人事企画課長事務取扱・白石高士でございます。学校整備担当部長・中村一郎でございます。生涯学習担当部長・中央図書館長兼務・安藤利貞でございます。教育委員会事務局参事庶務課長事務取扱・都筑公嗣でございます。教育委員会事務局参事生涯学習推進課長事務取扱・本橋宏己でございます。  以上、よろしくお願いをいたします。  なお、副参事級の事務職員につきましては、事務局次長より紹介を申し上げます。 ◎教育委員会事務局次長 それでは私から、副参事級の説明員の御紹介を申し上げます。  初めに、学務課長・村野貴弘でございます。特別支援教育課長・済美教育センター(仮称)就学前教育支援センター開設準備担当課長兼務でございます正富富士夫でございます。学校支援課長・市川雅樹でございます。教育委員会事務局副参事(子どもの居場所づくり担当)・倉島恭一でございます。学校整備課長・渡邊秀則でございます。学校整備担当課長・岡部義雄でございます。済美教育センター所長・平崎一美でございます。済美教育センター統括指導主事・古林香苗でございます。同じく済美教育センター統括指導主事・東口孝正でございます。済美教育センター教育相談担当課長・宮脇隆でございます。最後になります、中央図書館次長・加藤貴幸でございます。  以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。  《議案審査》   (1) 議案第32号 杉並区立学校設置条例の一部を改正する条例 ○山本あけみ 委員長  これより議案審査を行います。  それでは、議案第32号杉並区立学校設置条例の一部を改正する条例を上程いたします。  本会議での説明以外に、理事者からの補足の説明はございますか。 ◎教育委員会事務局次長 特段ございません。よろしく御審議のほど、よろしくお願いいたします。 ○山本あけみ 委員長  それでは、これより質疑に入ります。  質疑のある方は挙手を願います。──それでは、委員会の円滑な運営と公平を期するため、最初の質疑は答弁を入れてお一人往復10分程度とさせていただき、一巡しました後、必要があれば再度質疑をしていただくということで進めていきたいと思います。議事進行に御協力のほど、よろしくお願いいたします。 ◆吉田あい 委員  議案32号について、幾つかお伺いします。  今回のこの条例は、高円寺地域における新しい学校づくり、いわゆる高円寺一貫校にかかわる条例制定と認識しております。今回の委員会は、選挙後に行われる初めての委員会でもありますから、確認の意味を込めて、この新しい学校を設置することの目的、概要、そしてまたこれまでの経緯というものを改めてお示しください。
    ◎学校整備課長 今回の条例改正につきましては、杉四小学校、杉八小、高円寺中を廃止して、現在の中学校の位置に改めて高円寺小学校、そしてまた高円寺中学校を設置するというものでございます。  発端は、平成21年ですか、杉八小が全ての学年が単学級になるということで、適正配置の対象、また高円寺中についても、全学年が単学級といいますか、そういった方向ということがありましたので、高円寺地域全体の課題で、小学校、中学校どうやっていくのがいいのか、児童生徒、保護者、地域にとって望ましい姿はどうなのかということで、いろいろ地域の方も含めて御意見をいただき、それを踏まえて、区として、杉四小、杉八小を統合して1つの小学校にする、それで、中学校のところに移転をさせた上で小中一貫教育に取り組むということが望ましいだろうということで結論づけました。  具体的な内容については、平成25年度に地域の懇談会をつくって、また詳しくいろいろ御意見をいただきながら、具体的な設計、設置に至った、そういう経緯でございます。 ◆吉田あい 委員  たしか三十何回懇談会も行って、今日やっとここまでこぎつけたのかなというふうに認識しています。  来年の4月開校だったと思いますが、それに先駆けて、まずは高円寺中学校が移転するというふうに聞いています。いつ移転するのでしょうか、タイムスケジュールを確認させてください。  また、3年生にとっては今後の進路を決める大切な時期でもあるので、できるだけ子供たちに影響がないように配慮すべきと考えますが、このあたりはどのように配慮されているんでしょうか。 ◎学校整備課長 校舎自体はこの7月に竣工するということで、あと間もなく、一月ちょっとでございますけれども、引っ越し作業は夏休みの8月中に行うということで、先行して中学生がひとまず新しい校舎に移転、引っ越していただく。時期は2学期からということになります。当然受験等も控えていますが、2学期ということで、少しその辺は前倒しして、学校のほうでもいろいろ、受験を控えた3年生に負担をかけないような取り組みをしていくというふうに聞いていますので、そういったことで、新しい学校で生活を送っていただくということになります。  来年3月になりますと、新校に向けた準備ということで、今度杉四と杉八が春休み中に引っ越しをして、いよいよ新年度ということになりますので、いずれにしても、学校関係者の中で十分な引っ越し作業、スケジュールでやる、また、保護者の方ともいろいろ意見交換をして、なるべく子供たちに負担がないような形で進める、そういうことを第1に配慮をしてきた、そういうことでございます。 ◆吉田あい 委員  学校の名称について確認させてください。高円寺小学校、高円寺中学校と学校名が変更になります。しかし、地元では既に高円寺学園というふうに呼ばれています。しかし、この議案を見ると、どこにも高円寺学園という言葉が出てこない。この高円寺学園という名称はどのような位置づけになるんでしょうか。 ◎学校整備課長 高円寺学園につきましては、先ほどお話ししたとおり、杉四と杉八を統合して高円寺小学校をまずつくる。高円寺中学校については、小中一貫にするという過程の中で一旦廃止をして、改めて小学校と一緒の形でスタートをする。合わせた形で杉並区立小中一貫教育校、高円寺学園という名称を愛称的にといいますか使う。これは条例の中では示しておりません。この愛称といいますか名称については、教育委員会の中の規則で定めてお使いいただくという位置づけになっているというところで、先行して開校した杉並和泉学園と同じやり方をしたというところでございます。 ◆吉田あい 委員  小学校低学年の保護者の方からなんですけれども、小さい子が交通量の多い環7を渡って通学すること、また杉八の学区の方からは、学校が移転することによって、学校までの通学の距離がすごく遠くなってしまう子がいる、そのような心配の声をいまだに聞くことがあります。  子供たちを交通事故、あるいは最近ですと不審者の事件なんかもありますので、こういったものからどのように守っていくのか。あわせて、著しく通学が遠くなってしまう子、こういった児童生徒に対してはどのように対応していくおつもりなのか、それぞれ聞かせてください。 ◎学務課長 通学路の安全対策につきましては、環7を渡る際には、歩道橋が3つあるんですけれども、歩道橋を必ず渡るように指導を徹底するとともに、通学安全指導員を危険箇所に配置するとともに、子ども安全ボランティア等、地域の方にも見守りを依頼してまいります。  また、新しい通学路につきましては、高円寺地域における新しい学校づくり懇談会の中に設置しました通学路検証部会のもとに、防犯対策の専門家の方にも依頼しまして、PTA、学校、警察、町会等の方と通学路を点検しまして、交通面、防犯面、両面から安全性の高いと考えられる通学路を新たに設定してまいります。  また、通学距離の問題につきましては、隣接の小中学校に通学することもできるような特例措置を設けるなどの対応をしてまいります。 ◆吉田あい 委員  では、杉四、杉八小学校の跡地の活用についてなんですけれども、これから地域の方の要望とか御意見とか、そういったものを聞きながら進めていくものというふうに認識していますが、今のところ、どういった意見が出ているのかなと。また、跡地活用で、何か方向性とかそういったものが決まっている部分があるならお示しください。 ◎生涯学習推進課長 私からは、杉四小の跡地活用についてお答えをいたします。  地域の方からは、震災救援所機能の維持ということと、あと、地域のイベントですとかコミュニティー活動、それから若者のさまざまな活動など、多目的に利用できる場を整備してほしいというような御意見が出ております。それらの意見を踏まえながら、高円寺北子供園の改修と次世代型科学教育の新たな拠点の整備、これらを杉四小の跡地で考えていきたいというふうに考えております。 ◎中央図書館次長 私のほうから、杉八小学校の跡地活用についてお答えいたします。  まず、地域の方々の御要望ということですが、やはり杉四小と同じように、震災関連の活動が非常に活発な地域ということがございますので、震災救援所に配慮した施設づくりをしてほしいということや、コミュニティー的な活動が活発に行えるような施設づくりをしてほしい、こういったような御要望が出ているところです。  あと、現時点で方針的に出てきているのが、跡地としては、高円寺図書館の移転改築先とするということや、地域コミュニティー施設をつくる、あるいは保育所の整備、それから特別養護老人ホーム等の整備、こういったようなものが出ております。 ◆吉田あい 委員  新しく開校する高円寺学園は、30回を超える地域懇談会、そして標準服や学園章検討部会ですとか、あとメモリアル検討部会なんていうのもたしかあったかと思います。学校と保護者、そして地域の方が意見を出し合って、よりよい学校となるように取り組んでこられました。義務教育9年間を通した一貫性のある教育によって、さらなる充実を図るとともに、学校の適正規模を確保し、より質の高い教育活動、学校の活性化を狙い、まさに高円寺地域における学びの拠点となることが期待されています。  最後に、高円寺学園における今後の決意、展望、そういったものがあればお聞かせください。 ◎教育長 足かけ10年、回数として30回を超える話し合いを続けてきて、ようやっと建物ができ上がり、9月にはまず中学生が使い始め、来年の4月には小学生も一緒になって新しい学校生活が始まるというところまで来ました。当時、古い町会長さんから、この高円寺中学のあるところに、高円寺を代表するような、高円寺のメルクマールあるいはシンボルになるような、そういう学校をつくりたいという熱い思いを伺ったことを改めて思い出します。  確かに、高円寺中の生徒が少なくなり、あるいは杉四や杉八に通う児童数も減ってきていたときでありましたから、余計そういう思いは強かっただろうと拝察いたします。そういう中で、いろんな意見を交わしながらここまで学校が用意されてきたということに対しまして、改めて多くの関係の皆様方に御礼を申し上げたいと思います。  御承知のように、杉並第四小学校も杉並第八小学校も、また高円寺中学校も、杉並区の古い小中学校であります。どちらも歴史と伝統を持つ、地域に根差した教育をしてきたかけがえのない学校でございます。ですから、この話が持ち上がったときには、地域の方々から多くの危惧の言葉もいただきました。学校がなくなるということが地域をなくすことにつながらないか、あるいは小学校と中学校が一緒になって問題はないのか、さまざまな御意見をいただきましたけれども、そういった一つ一つの問題を考え、解決策を見出してここまで来られたことに、本当に長かった歴史をもう一遍振り返る感じがいたします。  この間、杉四小と杉八小はお互いに連携をし、さらに杉八小、杉四小が高円寺中学とも連携して授業をしたり、あるいは阿波踊りのときにさまざまなボランティア活動をしたり、また、御承知のように、高円寺カルタというのがございます。高円寺のことをうたったかるたですけれども、これは本当によくできたかるたで、このかるたをすることを通して、我がまち、我がふるさと高円寺をもう一遍学び直していく、こんなことの支えをしていただいたのも高円寺の地域の方々のお力です。  高円寺の方々は、高円寺シップという言葉をよくお使いになります。1つの船という意味もあるでしょうし、また高円寺精神という意味になるかもしれません。そういった高円寺に根差した学校づくりをしていきたいというその願いに応えて、今後とも、いいまちはいい学校を育てる、そして学校づくりはまちづくりというこの基本理念を大切にして、小中一貫9年間、「共に学び共に支え共に創る杉並の教育」の実現にこれからも力を尽くしてまいりたいと思っております。  この間の御理解と御支援に改めて感謝を申し上げ、新しい学校の出発に当たり、さらなる御支援を賜りたいとお願い申し上げます。 ◆山本ひろ子 委員  来春、仮称高円寺学園が開校というときを迎えまして、私は新人議員の1年目、文教委員会で、8年ぶりにやってまいりました。緊張感でいっぱいの中、教育長の優しいほほ笑みに励まされていたなというのが今よみがえってまいりましたが、3期目ではございますけれども、全てに新しい精神で取り組んでまいりたいと思いますので、1年間、どうぞよろしくお願いいたします。  いよいよ学校設置条例の改正という段になりまして、本当に長い道のりだったなと感慨深いものがございます。長女が高南中学校に入学してしばらく、保護者会で高円寺地域の学校のあり方を検討するという話があり、あれから9年の歳月がたとうとしています。その後、区行政に携わる立場となり、また、当時、高円寺中、杉四小に子供が在籍していた保護者として、委託事業者、建設事業者と住民との訴訟には心を痛め、決して穏やかな道のりではありませんでした。  施設一体型小中一貫教育校第1校となりました杉並和泉学園も、小学校2校と中学校1校が一体となりましたが、和泉学園と比較してどうだったのでしょうか。立地条件が違っていたとも思いますし、もっと丁寧な周知が必要ではなかったのかなど、仮称高円寺学園の計画から建設に至るまでの進め方に課題はなかったのか等検証し、今後に引き継ぐことがあればしっかりと継承していただきたいと考えるものですが、区の御所見をお伺いします。 ◎学校整備課長 今委員から御質問いただいた内容、私どもも、この高円寺については、住民の方と図らずも対立するような形になった場面があったことは非常に反省しております。  和泉学園のほうは、もともと和泉小中、隣り合っているというようなところで、そこで新泉小というところと、また、立地条件が全く違って、高円寺中が単独に住宅密集地にあったというところで、周辺の住民の方からは、建物の高さなり壁面の幅といいますか距離なりで、いろいろ御心配のお声を非常にいただいた。  その中で高円寺がいよいよというふうになったんですが、我々としても、先ほどほかの委員の御質問でも答えましたが、10年以上にわたって地元の意見を聞きながら、それで、26年からは検討の懇談会も開いて、33回ですかね、やってきました。我々としてはそれで聞いたというような考えに立っていたんですが、やはりそれでも、直接声を届けたい、聞いてほしいという地域の方が非常にいらっしゃるということがありますので、今後そういったことを踏まえた上で、しっかりとほかの学校の改築には生かしてまいりたい、そんな考えを持っているところでございます。 ◆山本ひろ子 委員  私も、10年間さまざまな方にかかわっていただいて、丁寧にやっていただいたなという実感はございますが、この間、学校整備課長、前任の和久井課長が何度も何度も地域住民の中に入って、住民の声を伺っていただいたということを承知しております。改めて、地域住民とはどのようなやりとりをされてきたのか、そして住民の声を伺って改善してきた点はどのような点か、確認させてください。  また、今後も地域住民の声を丁寧に伺いながら対話を重ね、改善できるところは改善し、よりよい関係を築いていただきたいと考えます。現在、地域住民と区の関係はいかがでしょうか、お伺いします。 ◎学校整備課長 さまざまな御意見をいただいて、実際に、例えば工事の作業のことについて、また設計そのものについて、いろいろ改善といいますか変更をいたしました。軒高といいますか建物の高さも低くする、またボリューム的にも武道場をやめるとか、そういったものをする中でいろいろな取り組みをしてまいりました。  あしたの総財の補正予算でも計上しているんですが、これから環境整備で校庭整備が始まりますが、人工芝という形もちょっと導入をして、今まで南校庭だったのが北校庭になって、砂じんの被害なんかも非常に心配される地域の方の御意見もありましたので、そういったことにも配慮するというようなことを行ってまいりました。また工事中も、騒音だとかそういったものが非常に耐えられないというようなお話もありましたので、例えば防音シートという形で、全体を覆うような形でなるべく音の軽減をする、そんなこともとりあえずは取り組みをしたところだと思っております。  今現在も、現在進行形で地域の方とお話し合いを進めております。不定期的にはなりますが、私も既に数回お会いをして、具体的に、のぞかれるというのがあるので、そういったことが心配だというので、窓ガラスにシートを張って見えなくするとか、目隠しになるように植樹、植栽を検討してほしい、そういったものもいろいろ御意見をいただいて、少しずつ御理解はいただいているものと我々は思っていますので、引き続き皆さんともお話し合いを続けていく、そんな考えでございます。 ◆山本ひろ子 委員  人工芝、本当にいいなと思います。子供が阿佐ヶ谷中学校でサッカーをやっているんですけれども、きのうも日大二中で試合がありまして、あの雨の中でも試合ができるという、本当に楽しみなことでございます。ぜひよろしくお願いいたします。  次に、これまで、近隣住民の方々の巨大校舎反対という表示にも心を痛めてまいりました。その数は少なくなってまいりましたが、いまだ巨大校舎反対との表示が四、五軒残っていることを先日も確認してまいりました。これまで工事等で御迷惑をおかけしてまいりました近隣を丁寧に御挨拶に回りながら、こうした表示を開校までに何とかおさめていただけないだろうか、私も地元の区議会議員として頭を下げる覚悟でございます。ぜひ区教委にも、ともにお願いをしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎学校整備課長 今委員御指摘いただいたとおり、残念ながらいまだにそういった反対といいますか、そういったポスター掲示がされている状況にございます。  今も現在進行形で地域の方とはお話し合いを続けていますが、折に触れて、あの看板はということは申し上げていますけれども、いまだに取り外しには至っておりません。いよいよ竣工を7月、また全面開校を来年4月に控えて、我々としては、最終的にはあれは完全に取り除きたいという気持ちがありますので、引き続き、地域の方には御理解をいただくようにお話、申し入れをさせていただきたいというふうに思いますので、御理解、御協力、一緒にお願いしたいと思います。 ◆山本ひろ子 委員  ぜひよろしくお願いします。学校の西側の通りには私の知り合いも何人もおりまして、これまでも表示があった御家庭もありますが、1軒1軒外されていって、御理解を得ていくということがすごく重要だなと思っておりますので、ぜひよろしくお願いいたします。  次に、杉四小、杉八小の児童は、来年4月から新校舎で新たな友人との学校生活がスタートするわけですが、うちの学校はこうだった、うちはこうだったということがないように、保護者の細やかな配慮から、PTAとしても連携をしていこうといった取り組みをしていただいていると伺っております。具体的にどのような取り組みをされているのか、把握されていましたら、また学校間交流も、先ほど教育長の話でも少し述べられておりましたけれども、その点についてもお伺いさせてください。 ◎学校支援課長 PTAの関係でちょっと御答弁させていただければと思います。現在、杉四小と杉八小のほうでPTAの取り組み、どういうことをやっているかというのは、私どものほうで存じ上げてないんですけれども、PTA所管課といたしまして、和泉学園のほうでも統合というのがございましたので、今後、相談等あれば、我々の持てる限りのノウハウを発揮しまして、統合へ向けた支援をさせていただければと思っております。  また、直接PTAではないんですけれども、学校運営協議会ですとか学校評議会等々、一緒になっていくものがございますので、そちらのほうにつきましては、現在相談を始めている段階です。またわかりましたら御報告させていただければと思いますけれども、現段階で、PTAの直接的な部分については把握しておりません。申しわけございません。 ◎学校整備課長 私からは、そのほかの学校間の交流で、今でも小中一貫教育ということで、高円寺中と、あと杉四、杉八の子供たちは定期的に交流を続けておりますが、いよいよ本格的に来年4月からということを踏まえて、運動会なり授業なりでいろんな交流をしていって、本当に1つになるんだ、そんな気持ちでやっている。その1つの象徴が制服なんかにあらわれて、みんなで意見を出し合いながら決めたもの。あと、校章もそうです。皆さんから意見を言って、3つの学校がコンセプトとしても1つになるようなデザインを選んだ。また校歌についても、改めて高円寺学園の歌ということで今回作成をしていった。そんなことで、3つの学校が本当に1つになるんだという形で取り組みが既に学校現場、児童生徒の間で始まっておりますので、区としても引き続きサポートをしっかり行っていきたいと思っております。 ◆山本ひろ子 委員  次に、平成27年4月、杉並和泉学園が開校してから丸4年となります。施設一体型教育一貫校として目指す方向に向かっているのか、これまでの成果と課題をどのように捉えているのか、お伺いします。  来春小学生を迎えるまでの半年間、和泉学園の取り組みからしっかりと学び、継承していただきたいと考えますが、その点の連携はいかがでしょうか。 ◎学校支援課長 和泉学園の検証につきましては、3年間、単年ごとに評価をいたしまして、昨年の11月、3年目の評価をし、文教委員会の場でも御報告したところでございますが、和泉学園をつくった最大の主眼といたしましては、小中が単学級化等になっているところで、それがかなりの人数がふえてきたということで、3年間で一定程度の達成ができたというところを評価しております。  また、小中学校の教員同士ですけれども、日々の工夫等々で交流ができて、よりよい教育ができているというのが一定の評価になってございます。  一方で、課題といたしましては、中学部と小学部、交流をしているんですけれども、お子さんたち、児童生徒につきましては、なかなか活動が難しいということで、楽しく共助はできていますけれども、その大切さが伝わるところまではまだ行っていないということで、そういったところについては課題かというふうに考えております。  今まで評価、検証等してきたことにつきましては報告書等になっておりますので、そちらをもとに、高円寺学園のほうにも反映できるように今後取り組んでまいりたいと思っております。 ◆山本ひろ子 委員  最後に、先日、高円寺中、杉八小の運動会に参加してまいりまして、新しい制服が展示されて、アンケート調査等が行われており、開校に向けての機運の高まりを感じてまいりました。中学生は、2学期から新校舎での生活が待ち遠しく待たれているのではないかと思います。  令和の元号には、人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つという意味が込められているということです。たしか高円寺中学校は、杉並区として開校1校目の中学校と認識していますが、令和元号初の開校にもなります。仮称高円寺学園では、特別支援学級、学童クラブが設置され、また地域の方々の活動拠点として、多様な人々のかかわりの中で新たな文化が生まれ育つことを期待しています。  最後に、開校に向けての区の決意を伺って、質問を終わります。 ◎学校整備担当部長 委員御指摘のように、高円寺学園につきましては、ここに来るまで、地域の皆様とのさまざまな関係、かかわりがあったなというふうに思っているところでございます。この間、説明会、さらには、先月もやりましたから33回ですか、懇談会を開いて、我々の考えを説明し、たくさんの御意見をいただきました。  私は、高円寺学園開校後は、さまざまありましたけれども、地域に住む全ての皆さんに高円寺学園のサポーター、支援をしていただきたいというふうに思ってございまして、そのためには、これからも私どもの考えをしっかりとお伝えして、きめ細かく御意見をいただき、それを反映させていく、こういったことが何よりも肝要かなというふうに思ってございます。いずれにしましても、地域の皆様方に愛される高円寺学園づくりをこれからも進めてまいります。 ○山本あけみ 委員長  委員の皆様、議事進行、若干延びてしまっているようです。御協力をお願いいたします。 ◆野垣あきこ 委員  今回の議案で、高円寺地域の3小中学校が統廃合されて、高円寺学園、小中一貫校を設置するというものですけれども、高円寺地域の学校統廃合計画については、区が方針を無理やり住民に押しつけてきたというところから、我が党区議団は、さまざまな問題点をこの間指摘してまいりました。今回の議案の審査を通して、改めて確認させていただきたいと思います。  議案の資料2から10までに新校舎の平面図が記載されておりますけれども、校舎の高さまでは記載されておりません。校舎の高さと、南北、東西、校舎の幅をお答えください。 ◎学校整備課長 済みません、手元に高さ、幅のほうはちょっと資料がないので。──高さは28メーター、幅のほうまではちょっと私どものほうで今わかりませんので、後ほどお答えさせていただきたいと思います。 ◆野垣あきこ 委員  私たちの調べですと、南北で約72メートル、東西で62.5メートル、高さは屋上のフェンスを入れたところで28.8メートルということなんですけれども、ちなみに、現在の高円寺中学校の規模、どれくらいなんでしょうか。東西、南北、校舎の幅と高さ、確認してまいります。 ◎学校整備課長 済みません、現在の校舎についてもちょっと数字を手元に持ち合わせておりませんので、後ほどということでお願い申し上げます。 ◆野垣あきこ 委員  図面を見ても、巨大校舎ということを我々は指摘しているんですけれども、新校舎の高さ、先ほどおっしゃっていた28メートルというのは、通常のマンションだと10階程度に相当するのだと思います。低層住宅地の中に超巨大な校舎がいきなり建ってしまったということで、先ほども話題になりましたけれども、近隣の方々の住環境の悪化が避けられないと思っています。  ここまで大きな校舎にどれくらいの児童や生徒が通うことになるのか。開校時の想定人数と、現在の杉四小、杉八小、高円寺中のそれぞれの児童生徒数、3つの小中学校の合計人数、お示しください。 ◎学校整備課長 人数については、今、杉四、杉八でそれぞれ、12クラスと杉八が7クラスで466名、高円寺中は4クラスで118名。想定している規模としては、小学校だと17学級、460名程度、中学校は6クラス、150名程度、そんな予想をしているところでございます。 ◆野垣あきこ 委員  以前議会でも示されていたと思うんですけれども、この一貫校の巨大校舎の児童生徒数、最大の収容人数、どれくらいでしょうか。 ◎学校整備課長 今手元にあるのが、最大収容という形ではちょっと私ども数字がございませんので、大変申しわけありませんが、後ほどさせていただきたいと思います。 ○山本あけみ 委員長  想定人数というお問い合わせでございますが。 ◎学校整備課長 今資料がありましたが、想定では小学校が680名程度、中学校が350名程度で、合計で1,000名を超えるというような最大規模を想定はしております。 ◆野垣あきこ 委員  平成28年11月の総務財政委員会で他会派の委員の質問に、「1,080名という記載をした書類を出してございます。」と答弁されているようなんですね。小中学校合わせて、このとき1,080名と答えているようなんですけれども、その内訳を簡単に計算してみました。区内の中学校への進学率が大体6割程度と考えて、1,080名の内訳、大まかに小学生が810名、中学生が270名と想定します。2つの小学校が統合されているので、小学校1校当たりは405名となり、単純に6学年で割った場合に、1学年67.5名ということで、学級数、2クラスを想定しているのかなというふうに思います。  結果的に、全学年単学級で過小校だから、適正配置が必要だと杉八小については言っていたと思うんですけれども、将来的には小学生の数がふえることを想定していることが、この巨大校舎の構想からも明らかなのではないでしょうか。ふえることを想定しているのであれば、学校統廃合などはそもそもする必要がなかったと改めて指摘したいと思います。  それから、パブリックコメントについてお聞きします。  これほど巨大な校舎を建設することとなったこの地域の学校統廃合による小中一貫校計画ですが、この計画について、多くの区民から見直しや反対の意見が寄せられていたと思います。平成25年9月から10月当時、高円寺地域における新しい学校づくり計画に、当時、案ですけれども、パブリックコメントを行っておりますけれども、寄せられた区民意見のうち、7割以上が反対の意見を寄せていたということについて、区はどう認識されているのでしょうか。 ◎学校整備課長 済みません、当時のパブコメの資料が今ございませんので、ちょっと確認はできないというところでございます。後ほどでお願いいたします。 ◆野垣あきこ 委員  当時、たしか反対意見、数えていないとか言っていたようなんですけれども、我が党区議団は、パブコメに寄せられていた意見をしっかり真摯に受けとめてほしいと区に要望していたんですけれども、区が、何も言わない方やパブリックコメントに対して個別に言わない方は、この施策についての同意があるという、パブコメに意見を寄せない方々がこの計画に賛成しているかのような答弁をして、パブコメに寄せられた区の方針に対して反対の意見を無視するような態度をとりました。大変問題のあるこうした区の姿勢、いまだに改善されていないのではないでしょうか。改めて改善を求めるものです。  それから、防災について伺います。  防災の観点から、区内の小中学校は、首都直下型地震などの大規模震災の際に、震災救援所としての重要な役割を担っていることと思います。杉四小、杉八小が廃止された場合、高円寺地域の震災救援所はどのように運営されるのか、確認いたします。 ◎学校整備課長 震災救援所につきましては、先ほど他の所管課長のほうからお話ししたとおり、杉四にしろ杉八にしろ、引き続き機能を残してほしいとの地元の要望ですので、それを踏まえた上で、何らかの形で今の杉四、杉八のところに残すというふうに聞いてございます。 ◆野垣あきこ 委員  地域の方からのそういった要望、私どもにも寄せられております。学校跡地を震災救援所として維持するということも言っていらっしゃったと思うんですけれども、杉四小と杉八小がなくなるので、震災救援所の運営の一翼を担っていた職員ですとかPTAですとかそういった方がいなくなり、残された防災市民組織の方々に多くの負担がかかることは言うまでもないと思います。小中学校の統廃合で学校が奪われて、地域の防災力が低下してしまうことを改めて厳しく指摘したいと思うんです。  また、大規模災害が発生した際に、校舎の中で児童生徒たちの避難についても心配の声が上がっております。3小中学校を統合して、狭い敷地に大規模校舎を建設したことによって、プールが6階に設置されております。もし小学校低学年がプールの授業などを受けているときに災害が発生したら、安全に避難できるかとの強い懸念が今でも残ります。こういった無理な統廃合が招いた巨大校舎の問題点が、地域の住民や保護者の方々からも噴出していることを指摘しておきたいと思います。  次に、住民対応についてです。  この間、新校舎の建設とかプールの解体をめぐって、我が党区議団に住民の方の声が寄せられております。新校舎の建設や、その前段に行われた高円寺中のプール解体工事で発生した騒音、振動が余りにひどいということで、振動によって駐車場の舗装に亀裂が入ったり、2階のベランダの温室のガラスが割れて落ちるなどという被害が発生したと聞いています。そうした住民被害の件数と損害の総額などは出ておりますでしょうか。 ◎学校整備課長 工事に伴ってさまざまな御意見、御要望をいただいて、その都度対応を、現場なり区のほうでもそれを聞いてやっております。ちょっと具体的な金額とか、それは私どもでは今把握していないというところでございます。 ◆野垣あきこ 委員  工事の影響で発生した被害は、補修されても、騒音とか振動は、我慢しろという一点張りで冷たい対応だったということを、我が党区議団に住民の方からの訴えがありました。今後こういう住民への態度、しっかりと改めていただきたいと思うんです。  一旦終了いたします。 ◆そね文子 委員  ほとんどの質問が出ているので、1点確認したいと思うんです。これまでさまざまな話し合いがされてきて、そして30回以上の懇談会を持って意見がまとまったというようなお話だったんですけれども、私たちが聞いたところでは、特に区内でも高円寺中学の立地が環7とJRに分断された地域で、そこで中学校の統廃合の話が出たというときに、地域の方たちが、高円寺中学をどうしても残してほしい、そんな強い要望があったというふうに伺っているんですが、そのことの確認をさせていただきたいと思います。 ◎学校整備課長 他の委員の御質問でもしておりますが、今回の統廃合については、10年以上前に、杉四、杉八小なり高円寺中学校なりが非常に生徒児童が減っていく中で、存続というものがどうなのかというのが危惧、懸念された。具体的にどういうふうにしていったらいいのかということで、地域の方に御意見をいただきました。その中で、やっぱり学校を残したい。今委員御質問あったように、中学校なりをしっかり残して、地域と学校という関係は切っても切れないといいますか、そういう関係にあるという、地域の方たちは非常に強い思いがございましたので、それに応える形で、では統合という形で、また一貫校という形でどうなのかということで結論が出たということで、今回、高円寺中、そしてまた杉八、杉四を合わせた高円寺学園をつくって、新しい一貫教育校をあの場に残すんだと、そういう趣旨で計画を進めてきた、そういう経緯でございます。 ◆そね文子 委員  先ほどから出ていますが、学校建設中にさまざまな反対の意見なんかもありまして、会派としても、区に対しては、地域の方々の意見に真摯に向き合うようにということも求めてまいりましたが、改めて今後の姿勢を伺います。 ◎学校整備課長 先ほど教育長並びに部長のほうも答弁をいろいろしております。この間、長い期間、地域の方、また保護者の方の御意見を聞きながら取り組んできたつもりでおりますが、高円寺については、周辺の方から意見、要望がいまだにいろいろある。今継続中でもあるということを踏まえますと、区としても、今後の改築に当たっては、丁寧な地域への説明、情報提供、そしてまた理解と協力を得ながら、地域とともに学校をつくっていくんだと、そんな考えでしっかりと取り組んでまいりたい、そのように考えております。 ◆木梨もりよし 委員  和泉学園と比較すると、結局和泉学園は、小学校2校と中学校が一体になった。ただ、その違いは、和泉学園のところは、和泉小学校と和泉中学校の敷地に新泉を統合したというような経過だと思うんですよね。高円寺学園の場合は、要するに杉四、杉八を高円寺中学校の中に入れちゃうということなんですね。私はそこが一番の、大きな問題とは言えないけれども、そこに課題が、当初、初動の段階で、施設再編の方針を決める、そこに何かちょっと際どい線があったんじゃないかなと、住民の皆さんに理解をいただくために。  先ほど課長の答弁を伺っても、あそこは住宅密集地と。和泉学園は神田川沿いで、お寺さんがあったり、かなり空間が広々としたところに、しかも和泉中学校と和泉小学校の敷地の中に新泉を取り込んでいった。取り込むと言ったら悪いけれども、統合していったということですので。私は、この問題、ずっと何年も議論を伺っていて、20回、30回議論しても、やはりその辺の初動のところの施設再編の現場の、要するに説明会を開いて住民との交渉よりも、初動の段階の施設再編の課題がそこにあったのかなというふうにずっと伺っているんですが、この状況を踏まえて、やはり何となく無理があったのかなという感じも受けるんですが、どうでしょうか。 ◎学校整備課長 今、木梨委員が御指摘いただいたとおり、確かに和泉の場合には、2つの小中があった中に新泉も入れた3つの学校が1つになるという、敷地的な立地条件の違いがあります。高円寺は、中学校の敷地の中に小学校2つ、計で3つ。  しかしながら、区といたしましては、子供たちが減っていく中でどういう形で統廃合を進めていったらいいのかという形で、意見を聞く中で、施設一体型で、小中一貫教育をしっかり小から中の連携をしながら1つのところで行うんだと、そういったことで1つの学校にするんだというのがございました。  我々としても、定められた法令上の建築の延べ床面積とかその範囲を逸脱しているということは一切ございませんので、その範囲でやる中で、校庭の配置にしても、当然北側に高いのが建てば、ちょっと日影がということがあるので、南側に校舎を寄せて北側を校庭にした。そんなことで、地域にもいろんな配慮をした中で今回の3校の統合による小中一貫教育校をつくってきた、そんな経緯があったというところでございます。 ◆木梨もりよし 委員  その辺の初動の、ずっと何年もこの問題、問題提起をされて議論して、感想としては、ちょっと無理があったのかなというような思いを私自身は今持っております。  それから、先ほどの答弁の過程の中で、住民との折衝の中で、武道場を取りやめたというお話がありました。当初は、武道場をつくると。中学校の教育のためには武道場が必要であるということで計画に出していたと思うんですが、例えば和泉学園には、私もあそこに開校のとき行ったんだけれども、ちょっと今記憶がないんですが、武道場は中学校で必要なんでしょうか。
    ◎学校整備課長 中学校の体育で柔道が取り入れられる中で、畳敷きのしつらえが必要だということがありますので、武道場という形で、個別に畳が敷いてあってそれをできるものがあれば理想ですが、具体的には、それは別に義務ではなくて、代用する形で、体育館の一角に畳敷きをするなりなんなりで代用できればいいということで、今回高円寺については、あえて独立した武道場ではない形をとった、そんな経緯でございます。 ◆木梨もりよし 委員  和泉学園の場合はどんな対応をとっているのか、武道場については。 ◎学校整備課長 和泉学園については、個別の武道場を設置したしつらえにしたというところでございます。 ◆木梨もりよし 委員  そうすると、中学校には、今のお話、最初にできた和泉学園のほうは武道場があって、それで、高円寺中学校、高円寺学園のほうにも武道場を本当はつくりたかった。だけど、容積とか高さとか、いろんな住民の皆さんの要望に応えて、あえて体育館に畳を敷くとかそういう代用で、そういう形でやっていこうということが交渉の過程の中であったという認識を持ちました。  それと、結局中学校1校の中に小学校2つが取り込まれるわけですので、当然建物の大きさも、上と幅と大きくなってくるかなと。上に延ばせばそうでもないかもしれない、もっとスリムになるかもしれないけれども、ただ、その場合に、校庭の関係の広さというか、建物が、幅が大きくなったり前後が大きくなったりすれば、当然校庭が狭くなってくる。その辺の校庭の広さの変化はどんな感じになっているんでしょうか。 ◎学校整備担当課長 先ほどの既存校の答弁もありましたので、そこと絡めてちょっとお話しさせていただきたいと思います。  校庭については、現況よりも校舎が大きくなる関係で狭くなりまして、それでも約4,400平米ということで、必要な校庭の面積は確保できます。  それから、この場をかりて、先ほど答弁が漏れておりました既存校舎と新校舎の幅と高さの関係ですが、幅については、現在の既存校舎も東西方向にかなりいっぱい建ててあって、そこを横と見ますと、横幅が65メートル、新しい校舎は63メートルということで若干狭くなっております。縦方向は、校舎の規模が既存よりも大きくなるということで、既存は44メートルに対して新しい校舎は72メートルということです。  高さについては、既存校舎は4階建てということで、ちょっと今正確な数字が出ませんが、約16メーターほどということで考えていただければ結構だと思います。 ○山本あけみ 委員長  それでは、一巡いたしましたので、再度質疑のある方は挙手をお願いいたします。 ◆佐々木千夏 委員  佐々木と申します。よろしくお願いいたします。新人で、非常に僣越ではございますけれども、私、一般質問で、このたび核シェルターについて提言をいたしました。これから杉並区でこうした新しい小中学校の新設の際には、突拍子もない意見と思われるかもしれませんけれども、核シェルターの整備についてもぜひお考えいただきたいと思っております。  現在、いつ北朝鮮からミサイルが飛んでくるかもわからない。また実際、中国は日本に向けて5,000発以上ミサイルを配備していると言われております。現実に首相官邸にも皇居にも核シェルターの配備はされておりまして、何か有事の際には、見殺しにされるのが私たち一般国民であるという認識のもと、国がやらなければ区がやる、日本で最も安全なまち杉並ということをぜひ──安全ということは田中区長もおっしゃっていましたけれども、ぜひ今後そのような対策も皆さん念頭に置いて、区会議員、国会議員、また行政にかかわる皆様方、国防あって、安全あっての福祉や教育であるということをぜひ念頭に置いていただいて、これから新しい小中学校などの設置計画がございましたら、新設の小中学校の地下に核シェルターをつくっていただくことを提案いたしますので、ぜひ皆様、よろしくお願いしたいと思っております。  以上です。 ○山本あけみ 委員長  要望でよろしいでしょうか。 ◆佐々木千夏 委員  はい。 ◆野垣あきこ 委員  先ほどに引き続いて、ちょっと住民対応のところをお聞きしていきたいと思います。  日照被害について深刻な報告が出ていると思います。住民説明会の資料にもありましたけれども、巨大な校舎がゆえに、近隣の住宅の西側、東側ともに発生する日照被害、これをどう考えて、住民に対してどうやって説明してきたんでしょうか。 ◎学校整備担当課長 先ほども答弁ありましたけれども、近隣、周囲への日影としましては、校舎を南配置にすることによって、真北方向については、ほぼ敷地内の校庭でおさまるような形にしています。東西方向ですけれども、東側については、これまでの校舎よりも大きくなりますので、そこは日影の影響が大きくなりますけれども、これも当然のことながら法規制の範囲内。西側については、沿道沿いはたしか日影規制のないところですので、そういう範囲の中で、近隣にも配慮した形で高さ、配置関係を計画したものでございます。 ◆野垣あきこ 委員  規制がないということですけれども、近隣の住民の方から、西側の方ですけれども、午後はほとんど日が当たらないんじゃないかという声も聞こえてまいりました。本当にこういったところ、丁寧に対応をしていただきたいと思っています。  そもそも、3つの小中学校を1つの校舎に押し込めるという無理な一貫校の計画を進めなければ、日照被害など住環境が著しく悪化するようなことにはなってはいないと思います。区の強引な計画決定が住民の住環境を悪化させてきたということは、改めて指摘しておきたいと思います。  それから、教育ビジョンとの関係ですね。  杉並区教育ビジョン2012推進計画にもある「家庭・地域・学校が協働し、共に支える教育を進めます」、こうあるんですけれども、この目標に沿った学校づくりが今回行われていたと区は考えているのでしょうか。 ◎学校整備課長 先ほど他の委員のところでも何回かお話をしていますが、10年前から検討を始め、具体的には25年から地域の懇談会をつくりました。その中には学校関係者、保護者、協議会なり、さらには地域の町会の方々、30名以上でしたかね、そういった人数の方にお集まりいただいて、いろんな意見を出していただいて、一緒に学校をよくしていこう、またそういった学校づくりをしていこうということで行ってきた。その集約した内容は、新校における教育方針の中でも、今御指摘があったビジョンをもとにして、小中一貫教育をしっかりと高円寺の地でやっていくんだと、そういったことでやっているということで、趣旨に沿った内容でまさしく検討してきた、そういうふうに感じているところでございます。 ◆野垣あきこ 委員  こういった住民の方とか保護者の方との懇談とか説明会の回数、多いか少ないかということよりも、その内容ですとか、住民の方、保護者の方と一緒にいい学校をつくっていくというところが欠けているのではないのかなというふうに思います。子供は地域の方々に育てられる、地域住民とのつながりを大切にするという行政の姿勢がここに求められていると思っております。  以上です。 ◆藤本なおや 副委員長  質疑が出ていなかったところをさせていただきます。  まず1つ目が、教育財産の用途の廃止、また変更ということがこれから必要になるのかなというふうに思いますけれども、条例の施行日が4月1日ということでありますが、いつ、どこで、どのような形で行政財産の変更というか教育財産の変更を行っていくのか、その手順とか、またスケジュールなども含めてお聞きします。 ◎学校整備課長 教育財産のほうでございますけれども、杉八については、統合後、校舎が残って、跡地は取り壊した上で新しい施設をということになりますので、取り壊しまでは教育財産という名目で、うちのほうでということになろうかなと思います。  杉四については、引き続き校舎を残した上で、一部子供園等もありまして、あれが教育財産になっているということがありますので、その区分けについて所管部局と調整をして、具体的に日付といいますか対応を決めていく、そういうことで今協議を進めているところでございます。 ◆藤本なおや 副委員長  あしたの総務財政委員会で中学校の解体工事の議案が出ていますけれども、この解体、旧校舎になりますけれども、高円寺中学校の解体工事、そのスケジュールだったりとか、あとは、先行して今の中学生が新校舎のほうに移っていくわけで、その辺の兼ね合いと、解体工事のスケジュール感がどういうふうに重なってしまうのかということの懸念を教育委員会としてはどのように捉えているのか。  あとは、グラウンド、外構ですね。まだ外構工事がこれから残っているわけなので、そこのスケジュールも全部含めて、高円寺学園として完全に完成するのがいつぐらいの時期にこれからなっていくのか、その辺も含めてちょっとお伺いします。 ◎学校整備課長 今委員御質問があったとおり、あすの総財で解体工事の案件が出ます。その中で議決を経た後に正式契約ということで、先に7月に新校舎が、先ほどほかの委員にも答弁しましたが、でき上がる。8月に子供たちが引っ越しをする。その後に、9月以降に現校舎を取り壊していって、大体これが2月ぐらいには終わりますので、その2月で、更地になったところを、先ほども申し上げましたが、人工芝を含めた校庭の整備をして、来年、大体8月、2学期ぐらいには人工芝を含めた新しい学校での校庭ができ上がる、そんなスケジュールにしているところでございます。 ◆藤本なおや 副委員長  騒音とか、解体するとかなり音が出ると思うんですね。そういうところで、学校の環境、子供たちの環境にどのような影響があると考えているのか、その辺はどうですかね。 ◎学校整備担当課長 学校改築につきましては、どうしても、既存校舎を利用するにしても、プレハブ校舎で一時的な運用をするにしても、既存校舎の解体については、騒音、振動がそれなりには出ます。ただ、解体に当たっては、防音パネルで周囲を囲うなり、あるいは重機については低騒音、低振動のものを使うなど、今、通常とり得る解体工法については、最大限配慮した解体工事で進めたいと考えております。 ◆藤本なおや 副委員長  あしたの議案にまでちょっと入っているので、この辺にしておきますけれども、あとは、学校が完全に小中としてスタートするというところで、周囲の住宅環境に影響がどのくらいあるのかなということで、今の段階から私、言われているのが、学校から出る音ですよね。そういうところで、周辺の住民たちへの配慮なり環境の変化なりについて教育委員会としてはどのように捉えているのか、また、その対策をどのように考えているのか、そこを確認して、質問を終わりにします。 ◎学校整備担当課長 今、校庭で子供たちが運動したり遊んだりするときの音が近隣に影響を与えるということで、中には、音とかそういうことについてデリケートに感じる方もおります。それに当たっては、校庭周囲に建てます附属棟だとかあるいは囲いなどで、通常とり得る、多少高さを高くしたりとか、できる範囲で要望に応えていきたいと考えているところです。 ○山本あけみ 委員長  ほかに質疑はございませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○山本あけみ 委員長  それでは、関口議員から委員外議員の発言の申し出がありましたので、これを認めることに異議はありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○山本あけみ 委員長  異議ないものと認め、発言を許可することに決定をいたしました。  関口議員、発言席へ移動をお願いいたします。  関口議員、質疑は答弁を含めおおむね10分以内でお願いをいたします。 ◆関口健太郎 議員  立憲民主党杉並区議団の関口でございます。まずもって、こうして委員外議員としての質疑をさせていただくこと、皆様に感謝を申し上げます。ありがとうございます。  まず、高円寺学園の開校についてですけれども、なかなか地元の皆さんの中にもいろんな考えがあったかと思います。理解を得られずに進んだ経緯というものもあったかと思います。そしてその反面、地元で高円寺学園を進めていった皆さんも、非常に大変な苦労があったと思いますし、実際にそうした皆さんからお話を聞くと、自分たちが非常に泥をかぶったということで、かなりつらい思いをされたという御意見もいただきました。いろいろと高円寺学園の建設に対して厳しい御意見をいただくこともあったと思います。  先ほど担当課長のほうから、巨大校舎のプラカードについてということで質問があったときに、撤去させるというような答弁があったかと思うんですけれども、こうした姿勢が高円寺学園の建設に至って住民の皆さんの理解が得られなかった、こうした姿勢が根幹にあるのではないかなと思っております。やはり地元の皆さんの声にしっかり耳を傾けて、時には計画の歩みをとめる、そしてしっかり熟議をしていく、こうしたことが今後求められると思うんですけれども、いかがお考えでございましょうか。 ◎学校整備課長 今委員から、撤去させると。させるといいますか、我々としては、ああいう状態が決していい状態ではないというふうに思っています。というのは、通学する児童生徒があの看板を見ながら、現在でも中学校に来ていますし、これから4月になってから、今度小学生たちが来る。まして入学式、卒業式も含めて親御さんもお見えになるといったときに、やはりどうなのかなと。近隣の人から受け入れられていない学校ではないかと、そんな危惧をするという懸念が非常にありますので、我々としては、この間も機会があるごとに、ああいったポスター掲示についてはいかがかというのを申し上げました。  ただし、張ってある看板を我々が無理やり物理的に外すということではなくて、やはり自主的に、わかりましたというところで、御理解を得た上で外していただく。あくまでも自主的に外していただくということが我々としては望ましいと思っていますので、それに向けた努力は地道に行っていきたい、そういう趣旨でございます。 ◆関口健太郎 議員  通学する子供たちの気持ちを考えると、自分が通う学校の校舎反対ということで掲げられたら、それなりにいろんな複雑な思いを抱くというのは、確かにそうだと思います。ただ、そういったものも地域の皆さんに納得してもらって、理解してもらって、そういったプラカードをおろしてもらうという、そうした姿勢が必要なのではないかなと思っております。  そして次に、ちょっと変えますけれども、昨年の10月に教育長宛てに、高円寺の小中一貫校の特別支援級の中学生フロアと小学生フロアが同一の配置であるということに対して、現場の子供たちや保護者の声を聞いて、また教育の場で配慮が必要であるといった場合は柔軟に対応していただきたいということ。そして、特別支援級と通常学級の間に格子戸の使用がされてしまうということで、そうしたことに対しても配慮するようにということで、教育長宛てに要望書を提出いたしましたが、この要望書2件に対しての区の対応はどのようなものでしたでしょうか。 ◎学校整備課長 確かにそういった御要望をいただいたということがございます。特別支援学級について、現在は小学校の低学年と同じフロアに小学部、中学部を並べて置く、中学部は上層階にというのがございますが、あくまでも、同じフロアに入れたというのは、9年間の一貫した教育を特別支援教育の中でもやっていくという趣旨がある中で、校長先生を初め、特支にかかわる先生方の意見を聞きながら、新しい学校ではこういう形がいいのではないかということで取り組んだ。しかしながら、今後、当然子供の数だとかそういうのは変化してまいりますので、その中でもし必要があれば、そういった検討はやぶさかではないといいますか、範囲としては考えておりますので、適正に今後もそういった状況を見ながら配置、どこの場所に、どのフロアにどのようなクラスを配置するのか、それは学校のほうできちんと判断して取り組んでまいりたいというふうに思っているところでございます。  また今、格子戸云々というお話が出ました。格子戸については、以前この議会の場でも御説明申し上げましたが、特別支援の子供たちを隔離するとか分離するという意図は全くございませんで、例えば学校開放に当たって、動線を確保する、また特支から普通学級に行くのに当たって、子供が急に飛び出すような場面、ちょっと集団で移動するようなときに、そこを閉じて、こっちだよと誘導するという、あくまでもそういう使い方をするということがございましたので、それに見合う形でやっていくということで、別に格子戸でなければいけないというのはありませんので、計画の中では、格子戸にかわるようなベルトパーティション的なものでもできるのではないかということで、今現在、最終段階で建設をやっていますけれども、そういったしつらえも柔軟に対応していく、そんな考えで現状はやっているというところでございます。 ◆関口健太郎 議員  よろしくお願いいたします。  最後に、ちょっと提案なんですけれども、先ほど少しお話もいたしましたが、特別支援級のフロア配置に関してなんですけれども、実はこのフロア配置の図面というのが、高円寺地域における新しい学校づくり懇談会の平成27年12月9日開催の際に既に示されているものであったそうです。こうしたものもなるべく早い段階で幅広い意見を聞きながら、学校整備や再編というものも進めていかなくてはいけないと考えております。  立憲民主党杉並区議団として、昨年、区民の皆さんから無作為の抽出をして、そうした地域のまちづくりや子育て政策を議論する住民協議会というものを開催いたしました。学校づくり、学校の再編整備、そうしたものに関して、幅広い区民の皆さんを無作為で抽出したり、もちろん参加したい人には参加していただくといったことで、そうした幅広い意見集約をする必要があると思っておりますけれども、区の見解はいかがでしょうか。 ◎学校整備課長 今委員の御質問の中で、前段で出た、27年の懇談会で図面がと。当然懇談会は、どなたが傍聴されてもよい、公開された場でございますので、我々としては案ができた段階で、懇談会で意見をいただくという趣旨でやっているのと同時に、広く傍聴も認めています。そういった中で資料もお渡ししているというのがありますので、何か特定の情報を秘匿したとか、そういった意図は全くないということをまず御理解いただきたいと思います。  その上で、今の協議会云々ありましたけれども、25年からまちづくり、新しい学校づくりの地域懇談会をつくった上で、いろんな意見をいただいてまいりました。その結果については、それぞれ出身の団体、PTAだとか町会だとか学校支援本部とか、さまざまな団体から来ていただいていますので、そこからまたフィードバックして、それで広めてもらった上で、何か意見があればこっちに戻してもらうという手法をとっております。我々としては、広くさまざまな方に意見を聞くスタイルを高円寺でもやりましたし、現在進行しているほかの富士見なり杉二なりでも同じように取り組んでいるというところで、今後もこの形で考えてまいりたいと思っているところでございます。 ○山本あけみ 委員長  よろしいでしょうか。──それでは、関口議員はお戻りください。  以上で質疑を終結いたします。  これより意見の開陳を求めます。  意見のある方は挙手願います。 ◆吉田あい 委員  議案第32号杉並区立学校設置条例の一部を改正する条例について、杉並区議会自由民主党として、賛成の立場から意見を申し述べます。  今回の条例は、平成25年11月に策定された高円寺地域における新しい学校づくり計画に基づき制定されるものです。学校の適正規模を確保し、9年間の義務教育を通した一貫性のある教育を行うことで、さらなる教育の充実、学校の活性化を図ることが期待でき、未来を担う児童生徒の健やかな成長につながるものと理解いたしました。  また、ここに至るまで、時には地域の方から不安の声、心配の声などもありましたが、多くの地域の方々と話し合い、ともに取り組んでいる姿が見受けられ、高円寺の地域特性を盛り込んだ、まさに高円寺地域の学びの拠点として魅力ある学校となっていくことが期待できます。ただ、通学路に環7のような大きな道路を含んでいること、これまでよりも家から学校までの距離が遠くなってしまう子供がいることなど、子供たちが安全に、そして健やかに通学できるよう、でき得る限りの配慮と対策を講じていただけるように要望いたします。  教育長がおっしゃるように、学校づくりはまちづくり、高円寺のシンボルとなるような学校になることを強く期待し、意見といたします。  以上です。 ◆山本ひろ子 委員  議案第32号杉並区立学校設置条例の一部を改正する条例について、杉並区議会公明党として、賛成の立場から意見を述べます。  施設一体型小中一貫教育校2校目となります仮称高円寺学園の開校に向けて、多岐にわたりさまざまな準備が進められていることを質疑を通して確認いたしました。開校が計画より1年おくれることとなりましたが、現場の先生、関係者からは、その間しっかり準備ができると前向きに捉えていただいている声を伺い、3校の関係者の連携が深まり、これまでさまざまな局面をともに乗り越えてこられた連帯感や柔軟さといったものが生まれているように感じられ、心強く思いました。これから校舎の解体が始まります。これ以上おくれることがないよう、一切無事故で滞りなく推進されますよう、事業者との連携、進捗確認等をよろしくお願いいたします。  また、昨今の園児や児童が巻き込まれる事故の報道に触れ、通学距離が延びることに対する事故が懸念されます。警察等専門的な関係機関との連携協力を深め、また、交通安全指導員の増員など、ハード、ソフト両面からの安全対策に万全を期していただきますようお願いいたします。  最後に、長きにわたり、仮称高円寺学園開校に向けて多大なる御尽力を賜りました3校の地域関係者、保護者、校長先生初め教職員、関係する全ての皆様に心から感謝を申し上げ、明年4月の晴れやかな開校を心より御祈念いたしまして、賛成の意見といたします。 ◆野垣あきこ 委員  日本共産党杉並区議団として、議案第32号杉並区立学校設置条例の一部を改正する条例について意見を申し述べます。  この議案は、高円寺地域の杉四小、杉八小、高円寺中の3小中学校を統廃合し、新たに小中一貫校を設置する内容です。小中一貫校の設置は、学校統廃合が前提であり、我が党区議団は、一貫してその問題点を取り上げてまいりました。  そもそもこの学校統廃合計画は、児童や生徒、保護者、地域住民が望んだものではなく、教育にかかわる予算削減のために区が強引に進めたものでした。子供の数が減ったという区の言い分にも、ベビーブーム時に比べれば減ってはおりますけれども、学校を廃止するほど高円寺地域の子供たちは減ってはおりません。全学年単学級となったのも学校選択制による弊害であり、決定もしていない学校統廃合計画、方針を区が地域に流したことによって入学者数が激減したことも、我が党区議団は指摘してきました。  ちなみに、今年度は、杉四小、杉八小ともに2年生は2クラスとなっています。過小校が教育的に問題のあるような言い方を区はしますけれども、詰め込み教育となってしまう大規模校に比べれば、少人数教育を進める環境としては理想的だと考えます。  平成25年9月から10月に行われた高円寺地域における新しい学校づくり計画案のパブリックコメントでは、寄せられた121件の意見のうち、90件が反対。しかし、区は、「何も言わない方、パブリックコメントに対して個別に言わない方は、施策についての同意があるのではないかなという認識が持てるものだというふうに思ってございます。」と、パブコメに意見を寄せない方全員がこの計画に賛成している発言、パブコメに寄せられた区の方針に反対する意見を無視する態度もとりました。パブリックコメントの制度自体の存在意義を揺るがすような区の姿勢は、到底容認できるものではありません。  区民の声を聞かずに3つの小中学校を統廃合することによって、新校舎、高さ30メートル、横幅60メートルから70メートルとなり、超巨大校舎が低層住宅地に出現しました。区は、こうした住環境に大きな負担を負わせる計画について、近隣住民に丁寧な説明もせずに進めたため、住民との不要なあつれきを生む結果となりました。  住環境の悪化を心配する住民は、新校舎について区との話し合いを求めていましたが、その話し合いも途中のまま工事を進め、多くの住民から不安の声や不信が噴出しました。話し合いを求める住民は、応じない区に対し、非暴力のスタンディングで抗議の意思を表明していましたが、こうした住民を区と工事業者が敵視し、工事妨害と決めつけ、スラップ裁判が起こされたりと、本当にひどい仕打ちを住民に浴びせてきました。抗議行動をしていた際、住民たちが嫌がるのを無視して、工事業者が執拗に住民をカメラで撮影し、住民が近づいてきたら工事業者がみずから転んで、警察を呼んで、車道に突き飛ばされたと証言をするなど、工事業者の住民に対する敵視は目に余るものがありました。この件は、結果不起訴が決定し、住民に対する疑いは事実無根なことが証明されています。  さらに、ボーリング調査で軟弱地盤が発見されていたのに、住民から指摘を受けるまで区はその問題点を隠していた上、結果的に校舎を支えるくいの工法が変更となる事態も起きました。あげく、区が東京都に申請した計画通知には469項目の不備があり、1カ月程度で決定されると見積もっていた許可が5カ月半にわたりおりず、工事を開始できませんでした。その責任を住民に押しつけるなど、行政としてあるまじき行為であります。  学校は、地域の方々の理解と協力がなければ、どんなに立派な校舎をつくってもよい学校にはなりません。これまでの住民無視、住民に対するひどい行いについて、区は反省し、姿勢を改めることを強く求め、本議案には反対いたします。  最後に、以前のプール解体工事では、騒音、振動など、住民にとって多くの負担がかかりました。今後の旧校舎の解体工事については、騒音、振動などを最小限に抑え、住民の日常生活への影響を抑える対策を行うとともに、今後も住民の声を真摯に聞くように求め、意見といたします。 ◆そね文子 委員  議案第32号杉並区立学校設置条例の一部を改正する条例について、いのち・平和クラブの意見を述べます。  これは、高円寺中学校、高円寺小学校が新たな施設一体型の小中一貫教育校として開設されることに伴う条例改正です。我が会派は、施設一体型の小中一貫教育校が、他自治体でのこれまでの実績や教育効果を確認できていないことから、賛成の立場をとってはきませんでした。しかし、高円寺北1丁目に中学校を残したいという地域の強い要望からこの計画が立てられたという理由で、学校建設に賛成してきました。  学校建設が終盤に入った現在、地域の人たちが学校にかかわり、子供や学校を地域みんなで育てるという杉並区の理念を理解し、学校づくりに参加いただけるよう、引き続き地域の人たちの意見に耳を傾け、真摯に向き合うよう要望いたします。  新しくできた学校に子供たちが期待を抱き、自分たちの意見を出し合い、先生や保護者、地域の人たちと協力し、ともによい学校をつくっていこう、そんな気持ちで学校生活をスタートさせてほしいと願っています。学校にかかわる人たちの力、地域の力で新しい学校がよい学校に育つよう願って、議案には賛成といたします。 ◆木梨もりよし 委員  議案第32号について意見を申し述べます。  先ほど質疑の中でも申し上げましたように、中学校の中に、同じ敷地の中に小学校2校を統合する。当初の、学校再編の初動の腹固めというか、そこに課題があったのかなと。そのことによって、当初予定していた武道場がなくなる、それから運動場も若干狭くなるというような御答弁をいただきました。  私は、三十数回、地域の皆様方と教育委員会が汗を流しながら議論を重ねてこの学校が開設ということになる、この御努力を多としたいと思います。ただし、今後の施設再編については、やはり無理のないように、ひとつじっくりと、余り急がずに進めていただきたいなということを要望しながら、議案第32号については賛成をいたします。 ◆藤本なおや 副委員長  議案第32号杉並区立学校設置条例の一部を改正する条例について、自民・無所属・維新クラブを代表して意見を申し上げます。  高円寺地域における新しい学校が、来春いよいよ開校することとなるわけであります。この間、10年以上にわたって地域住民の代表者などとの懇談会を重ねてきたところでありますけれども、当初の開校予定が1年おくれるなど、さまざまな事情があったわけでありますが、いずれにしても、この学校に通う子供たちのために、これまで以上に教育環境が充実をされていくこと、そして地域の住民に長らく愛される学校になっていくように、教育委員会も含めて、これからの努力に期待をするところであります。  また、杉四、杉八の跡地については、地域の町会を中心として要望が既に出されているわけでありますが、これから本格的に形がつくられていくに当たっては、より丁寧に地域の要望を酌み入れて、跡地も有効活用して地域の発展に寄与するものになりますようお願いを申し上げて、私どもの会派としては、当議案について賛成をさせていただきます。 ○山本あけみ 委員長  ほかに意見はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○山本あけみ 委員長  それでは、議案第32号について、関口議員より委員外議員の意見の開陳の申し出がありましたので、これを認めることに異議はありませんでしょうか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○山本あけみ 委員長  異議ないものと認め、議員の意見の開陳を許可することに決定をいたしました。  関口議員は委員外議員発言席に移動してください。  関口議員、時間は5分以内でお願いをいたします。 ◆関口健太郎 議員  議案第32号杉並区立学校設置条例の一部を改正する条例について、立憲民主党杉並区議団の意見を述べます。  本議案は、高円寺小学校、高円寺中学校の設置に伴うものであると確認をされました。しかしながら、開校に至るに当たって、地元の方々のさまざまな意見があり、理解を得られず進んだ経緯がありました。行政として地元の意見に真摯に耳を傾け、建築計画を早期の段階で地元に周知をする必要があったのではないかと指摘をいたします。  また、今後の区内の学校整備や学校再編に関しては、地元の声に真摯に耳を傾けること、そして時には計画の歩みをとめ、熟議をすることを要望いたします。
     また、高円寺小中一貫校の特別支援級の中学生フロアと小学生フロアが同一の配置であることに対し、現場の子供たちや保護者の皆さんの声を聞き、また教育の場で配慮が必要であるといったような声が出た際には、柔軟に対応することなどを要望いたします。  以上の要望をもって本議案には賛成といたします。 ○山本あけみ 委員長  それでは、関口議員はお戻りください。  以上で意見の開陳を終結いたします。  それでは、採決をいたします。  議案第32号杉並区立学校設置条例の一部を改正する条例について、原案に賛成の方の挙手を求めます。       〔賛成者挙手〕 ○山本あけみ 委員長  挙手多数であります。よって、原案を可決すべきものと決定をいたしました。   (2) 議案第33号 杉並区立就学前教育支援センター条例 ○山本あけみ 委員長  続きまして、議案第33号杉並区立就学前教育支援センター条例を上程いたします。  本会議での説明以外に、理事者から補足の説明はございますか。 ◎教育委員会事務局次長 特段ございません。御審議のほど、よろしくお願い申し上げます。 ○山本あけみ 委員長  これより質疑に入ります。  質疑のある方は挙手を願います。──それでは、委員会の円滑な運営と公平を期するため、最初の質疑は答弁を入れてお一人往復10分程度とさせていただき、一巡しました後、必要があれば再度質疑をしていただくということで進めていきたいと思います。議事進行に御協力のほど、よろしくお願いを申し上げます。 ◆松浦威明 委員  まず初めに、改選もあったということで、杉並区立就学前教育支援センターの設立の目的や概要などをお伺いしたいと思いますが、よろしくお願いいたします。 ◎[仮称]就学前教育支援センター開設準備担当課長 目的についての御質問ですが、現在、幼児教育では、保育者等の資質、能力の向上、それから家庭教育力の低下によるさまざまな経験不足などの課題が挙げられております。とりわけ発達にかかわる課題を抱える子供への対応が喫緊の課題となっており、幼児の個々の発達特性に応じた教育を実践し、その上で円滑に小学校へとつなぎ、発達に課題を抱える児童の保護者からの就学相談の機会等の拡充を図るとともに、保育者のスキルの向上を図っていくことを目的として設置するものでございます。 ◆松浦威明 委員  杉並区就学前教育振興指針という本があると思うんですけれども、これと配付資料の「9月開設(仮称)就学前教育支援センターはどんな所?」というところの内容が、就学前教育振興指針のほうでは、例えば発達障害児に関するものが余りないんですね、この中には。ところが、こっちに来るとすごく目立つんですけれども、これは何か方針が変わったとか、そういうことですか。 ◎[仮称]就学前教育支援センター開設準備担当課長 趣旨としては何も変わっていないと思っております。振興指針、これは平成24年度作成のものだと思いますが、その後、特別支援教育関係の方針も、文科省のほうから多々打ち出しがございました。その中で、そういった打ち出しの背景としましては、近年、発達障害により支援の必要なお子さんが急増している実態もございまして、その支援の手がかなり増加してきている現状がございました。そういったことも含めまして、幼児教育の中には、もともと特別支援教育というのは当然含まれているわけでございますが、さらに近年の対応数の多さ、そういったところを勘案しまして、今後、このセンターには特別支援教育課も移設されますので、特別支援教育課とも連携しながら、さらに手厚く支援してまいりたいと考えております。 ◆松浦威明 委員  それでは、杉並区就学前教育振興指針によると、乳幼児期の教育は家庭が基盤ということが書かれておりますが、家庭教育の支援、要望、指導などはどのようにセンターで行っていくのでしょうか、お伺いします。 ◎[仮称]就学前教育支援センター開設準備担当課長 家庭教育につきましてお答えします。  まず、このセンターでは、先ほど申し上げましたとおり、保育者の質の向上を図っていくことが喫緊の課題かと考えております。保育者の力量を上げ、丁寧に幼児教育の質の向上を図り、粘り強く取り組んでいくことが、最終的には家庭教育につながるものと考えております。  また、本センターが開設しましたときには、就学支援相談の中で具体的に保護者と面談を通し、さらにきめ細かく丁寧に助言をしてまいることとなっておりますので、そういった意味からも、そういった機会を通して家庭教育の充実を図ってまいりたいと考えております。 ◆松浦威明 委員  家庭の教育があって、就学前教育支援センターの役割は学校までのつなぎということで、その辺はしっかりやっていただきたいなと思っております。  それでは、就学前教育の重要性は、ノーベル経済学賞を受賞したシカゴ大学のヘックマン教授が、就学前の幼児教育の重要性を経済学的観点から実証したことから広がったと認識しております。そのヘックマンの著書によると、40歳までの追跡調査によって、就学前教育を受けた子供と受けなかった子供を比較すると、受けた子供は学力、学歴が高く、収入、持ち家率などが高いことが立証されているということです。これを受けて、区は、米国のように費用対効果みたいなものを数値化することは困難だとは思うんですけれども、今後もこの有意義な事業を持続可能にさせるためには、利用者の反応や区民の反応、それに対して必要な改善をするようなことが必要かと思うんですけれども、どのように考えているのでしょうか。 ◎[仮称]就学前教育支援センター開設準備担当課長 費用対効果等のお話ですが、先ほど委員のほうで引用されたお話につきましては、私のほうで何か言えるというものではないと思いますので、ちょっと省略させていただきますが、センターができた後のセンター運営、園の運営につきましては、保護者等の声など詳細に伺いながら必要な改善を図り、よりいいものにしていきたいと考えております。 ◎済美教育センター統括指導主事(東口) 今委員御質問のヘックマンについてですけれども、幼児期における、非認知における教育ということの大切さが述べられております。それについては、先ほど課長のほうからも申し上げましたが、幼稚園教諭、保育士の質の向上というのが何よりも大切なことと考えております。ですので、教育委員会といたしましては、まず教員の質の向上を目指した研修に力を入れていきたいというふうに考えております。 ◆松浦威明 委員  期待しておりますので、どうぞよろしくお願いします。  当センターは、就学前教育に関する調査や研究をして、情報の収集及び提供をするということが書かれております。情報を提供することに加え、全区内の乳幼児施設がその情報を最大限に生かせる工夫や方法をお聞かせいただけますでしょうか。 ◎[仮称]就学前教育支援センター開設準備担当課長 さまざまな研修に取り組んでいく予定となっておりますが、研修の予定とかにつきまして、ホームページを新たにセンターで立ち上げる予定となっておりまして、現在、広報課、広報監とも打ち合わせをしているところでございます。さらに、アップさせていく内容等につきましても、より皆さんに伝わっていく形のホームページの内容を考えております。  また、適宜、「広報すぎなみ」等、「杉並区の教育」、そういったもので情報を強く発信していく予定となっております。 ◆松浦威明 委員  就学前教育の趣旨や目標には、家庭、学校、地域の連携が重要というふうに書かれております。2番目に重要な地域についてですが、就学前教育を行う上でも、施設を建築する上でも、近隣住民の理解や配慮が必要不可欠であると考えます。地域の連携につきまして、これまでどのようなことを行ってきたのか、また、これからどのように行っていくのか、お示しいただければ幸いです。 ◎[仮称]就学前教育支援センター開設準備担当課長 これまでも建設に当たりましては、何度も住民の方と御意見を交換させていただき、住民の方の御意見も反映しながら円滑に工事を進めてきたところです。この点につきましては、センター開設後、このときから、さらに本格的な近隣との関係につきましては有効にしていかなければいけないと考えております。  なお、御理解いただきながら工事を進めてきたところではあるのですが、3月にクレーン車による事故がございまして、この点につきましては、クレーン車で近隣の家屋を少し破損するというようなことがございましたが、すぐに謝罪に伺い、御理解も得ながら工事が再開となりました。現在のところ、予定どおり着実に進んでおります。 ◆松浦威明 委員  最後の質問なんですけれども、乳幼児期は、感性をつかさどる右脳の発達に重要な時期であると脳科学者は言っております。就学前教育の発端は米国であると認識しておりますけれども、欧米人と日本人とでは、脳の構造と機能は同じなんですけれども、右脳と左脳の作用が異なるということを聞いております。そのことを配慮して、感性を育む重要な時期である就学前教育に取り組んでいただきたいと思いますが、杉並区就学前教育振興指針に子供の感性を育てるような方法や取り組みが余り書かれていないように感じます。就学する前に行う子供の感性を育てる環境や取り組み、工夫などをお願いいたします。 ◎済美教育センター統括指導主事(東口) 幼児期における教育、いわゆる学びというのは、遊びが中心になってまいります。そのために保育者たちは、遊びの環境をどのように設定していくのかというところに心を砕いております。子供園、幼稚園、そして保育所、保育園、それぞれ立地条件も違い、環境も違うわけですが、子供たちが継続して遊んでいけるような環境設定をしていけるように取り組んでまいりたいと思います。 ◆山本ひろ子 委員  就学前教育支援センターに関する議事録を少し確認してきまして、このセンターの必要性というものを、また今の質疑を通して確認させていただきました。全く異論はなく、大いに賛同するものでありまして、期待を寄せているところでございますが、1点だけお願いしたいことがございます。  就学前教育に携わる全ての保育者が研修を受け、研究をされ、資質や能力を向上していただくことが、障害理解にとってまず何よりも重要なことと思いますが、傾聴と同苦の心を忘れずに、どこまでも保護者と児童に寄り添っていただきたいということであります。  実は私は、発達に特性のある子供を持つ母親であります。生まれたときから育てにくさというのを感じていまして、5歳になって、勇気を出して専門病院に行ったんですね。そしたら、検査していただきましたが、検査結果からは明らかに発達のでこぼこがあるにもかかわらず、医師は私の話を聞くこともなく、診察室を走り回る子供に対して、どこがおかしいんですかと言い放たれまして、私は言葉を失って、二度とその病院に行くことはなかったんですけれども、それからも大変な子育てでありましたが、小学校5年生のときに、済美教育センターにお子さんと一緒に通っているお母さんから、ぜひ行ったほうがいいよというふうに勧めていただきまして、伺いました。そこで初回の面談の際に、私の話にじっくりと耳を傾けていただいて、一言、お母さん、大変だったねと優しい言葉をかけていただいて、本当に滂沱の涙があふれてとまらなかったという、今でも思い出すとうるっときてしまうんですけれども、ここに娘と1年間通わせていただきました。  その後、診断を受け、優先順位がつけられないとか、計画的に物事を進められないという特性がわかりまして、できないことはサポートするしかないと、やっとありのままを私自身が受け入れられるようになったという状態なんですけれども、また別の子供が就学前施設に通っていたときに、発達特性について研修を受けられた先生から、発達障害かもしれないとにおわせるようなことを言われまして、全くそうではなかったので、そのこともすごく心に残ってしまっているんですが、頭でっかちになってしまうと、かえって危険なこともあるんじゃないかというふうに思っています。発達障害の診断、有無ということよりも、困っている、そのことに寄り添うという視点に重きを置いていただく、そういう支援であっていただきたいと思っています。  そのためには、当事者やその家族の声を聞くこと、何に困っているのかがわからなければ必要な支援はできないと思うので、そういった研修をぜひ充実させていただきたいというふうに思っているんですけれども、研修内容について少し伺いたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎[仮称]就学前教育支援センター開設準備担当課長 先ほど御指摘があったとおり、保護者からの就学相談等を通した相談につきましては、しっかりと寄り添うような体制で取り組んでまいりたいと思います。  また、研修につきましては、先ほど御意見をいただいたとおり、本当にそのとおりだと思います。そういったことで、障害の種別としては発達障害というふうにすぐ出てしまうんですけれども、現場ではそういった言葉遣い一つ一つ、丁寧に丁寧に捉えていかなければ本当に大変なことになるという、普及啓発するだけではよくなくて、内実も伴った形での普及がすごく大事だと認識しております。  今年度より、現在の就学担当課に保育課のほうから特別支援教育に関する研修も事務移管されてまいりました。そういったことで、センターのほうとしましても、特別支援教育につきまして、今委員の御指摘のあった視点をしっかりと踏まえながら、充実した、実りのある研修を今後構築してまいりたいと考えております。 ◆山本ひろ子 委員  よろしくお願いいたします。  私自身の反省でもあるのですが、親というものは、いつかできるようになるんじゃないかという期待を抱いてしまって、対応が後手後手になりがちなのではないかなと思います。早く必要な支援に気づいてあげて、そういった支援ができたら、また違った人生だったのかなという、そういった思いもあるんですけれども、その当時に就学前教育支援センターがあったら、すぐに相談に行っていたなという思いなんですけれども、ぜひそうやって、相談件数も過去5年間で2倍にふえているということでございますので、そういったお母さんたちが本当に気軽に相談に行けるセンターとして成長していっていただきたいなというふうに思います。  どのような場合でも、研修を受けた先生方が現場で成功したという成功体験を保護者に伝えていただき、保護者も同じことで困っていると思うんですね。私もよく学校の先生に、学校でこういうことで困っていますと言われるんですけれども、私、そこにいないので何もできないし、言われるだけですごくつらかったというのがありまして、やっぱり学校で、家庭で、こういうふうな対応をしたらうまくいったということを保護者と先生が共有できるような、そうした関係性をつくっていただきたい。連携して一貫性のある支援ができることが望ましいと思います。保育現場での困り事、保護者の困り事、同じことになってしまいますが、一緒に共有して、ともに成長を喜び合える関係を築いていってほしいと考えます。開設に向けての決意を伺います。 ◎教育長 実は、就学前教育支援センターの構想に取り組み始めた最大のきっかけは、フィンランドに行ってネウボラの仕組みを見てきたときなんです。その問題意識はどこにあったかというと、発達の課題あるいはでこぼこ、表現はいろいろありますけれども、杉並区の場合には、医療、福祉の視点からの取り組みは進んでいたけれども、早期に教育という視点から取り組んでいく体制がまだ十分ではなかった。もちろん、済美教育センターにおける就学相談であるとか、医療と連携した相談・指導体制はあったわけですけれども、むしろ課題を適切に教育的に認知する、つまり、たくさんの事例を解析して、臨床的に意味づけをしたり教育の方法について考えていくという組織的に対応していく場所がぜひ必要だと私は思ったわけです。  委員のお話のように、保護者が1人で抱えて苦労をする、あるいは福祉の関係でさまざまな支援を受けられるけれども、その後の教育をどうしていったらいいのかということは全くわからない。さらには、複合的に医療、福祉、教育が構造的に組み合わさっていないと、一つ一つの取り組みが実を結ばない。そんなことから、早急に就学前の発達課題を持った子供たちの教育を始めたい。そのためには組織が必要である。そのためには、当然研修の内容とか、あるいはその後の指導体制もつくっていかなければならないということで、時間はかかりましたけれども、ようやっとセンターを開設して対応の体制が整ったというふうに考えます。  いずれにしましても、保護者に寄り添うということは、単に同情して寄り添うのではなくて、求められるのは、臨床的な経験と専門的な知識です。これは専門家がしかるべき時間をかけて身につけていかなければ、そうそう、本を読んだりあるいは耳学問であったりして整っていくわけではありません。なかんずく就学前の保育士に対しては、そういうことについてしっかり研修をし、それを継続することによって、より具体的な課題に、より具体的に寄り添っていくことができるような、そんな体制をつくっていきたいと考えております。幸い済美教育センターにはすぐれたスタッフがそろっておりますので、そういった知見をより広く展開して、御期待に応えていきたい、そう考えます。 ◆山本ひろ子 委員  本当に子育ては大変だ、今もそうなんですけれども、自分の枠を広げてもらえるという、今では感謝ができるような状態にまでなりました。本当にいろんな人を受け入れていける、私自身も成長させてもらえる子供たちなんだという、そういった視点で教育に当たっていただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。  ありがとうございました。 ◆野垣あきこ 委員  私からも何点かお伺いしたいと思います。  まず初めに、組織として、済美教育センター内にある就学前教育係と特別支援教育課が新たに設置される就学前教育支援センターに入るということですけれども、今の済美教育センター内でそれらの業務を進めていく過程において、手狭になったですとか組織の改善が必要になったということでよろしいのでしょうか。 ◎[仮称]就学前教育支援センター開設準備担当課長 これは、先ほど申し上げましたとおり、区内の幼児教育の質の向上をさらに図っていく必要があるために新設するものでございます。 ◆野垣あきこ 委員  この問題ですけれども、発達とか障害とか教育・保育などさまざまな所管にもかかわると感じています。可能な限り現状の済美教育センター内で行われることがふさわしいとも感じるんですけれども、教育的な視点から、就学前教育支援センターとして独立していくという理解でよろしいんでしょうか。 ◎[仮称]就学前教育支援センター開設準備担当課長 杉並区内の幼児教育を総合的、一体的に展開するために設置するものでございます。 ◆野垣あきこ 委員  済美教育センターから就学前教育係と特別支援教育課が移っていきますと、そこのあいた部分というのは今後どういうふうな活用がされるのか、予定があればお聞かせください。 ◎[仮称]就学前教育支援センター開設準備担当課長 正確に申し上げますと、現在、特別支援教育課につきましては、昨年から組織変更が少しございまして、新しく就学前教育支援センターのほうに移設するのは、特別支援教育課の中で就学相談の部分になります。教育相談は済美教育センターのほうの所管となるような組織変更が行われております。その上で新たに9月にセンター新設となるわけですが、今のあいたスペースのところには、中央図書館が今改修工事に入りましたので、そこの職員が一旦間借りして事務を行う予定となっております。 ◆野垣あきこ 委員  それと、就学前教育支援センターは成田西子供園との併設になるということで、建物としては、地下1階地上1階が成田西子供園、2階がセンター、屋上が子供園になるということでよろしいでしょうか。 ◎[仮称]就学前教育支援センター開設準備担当課長 そのとおりでございます。 ◆野垣あきこ 委員  済みません、そもそも論で教えていただきたいのが、併設というのは、複合施設というのとは意味合いが変わってくるのでしょうか、教えていただきたいんですが。 ◎学校整備担当課長 普通、学校なり保育園とか区民センター、単独で建っている場合はもちろん単独で、それに対して違う用途のものを合築したり複合して建てるのを複合化とか、そういうふうにいいます。 ◆野垣あきこ 委員  表記の違いだけなのか、併設と複合の違いみたいなのがあれば教えていただきたいんですが。 ◎学校整備担当課長 施設名としては、他の用途のものが入るときは併設という言葉を使います。計画としては複合施設です。 ◆野垣あきこ 委員  それと、子供園の複合施設というのは今までなかったと思うんですけれども、例えば杉四小のところが、先ほど話していたような高円寺北子供園との併設みたいな、そういう意味でよろしいんでしょうか。 ◎学校整備担当課長 個別の施設としては、杉四小に対して子供園が併設、施設の全体の形態として、そういうつくりを複合施設という位置づけです。 ◆野垣あきこ 委員  わかりました。ありがとうございます。  就学前教育支援センターが子供園併設にされることによって、子供園の子供たちの発達とか教育に影響などはないのでしょうか。 ◎[仮称]就学前教育支援センター開設準備担当課長 センター職員の中には専門家もおりますので、そういった方々の力をかりながら、併設になる子供園に出向く頻度は多くなると思います。そういった中で、具体的な教員間の連携の課題、それから専門家同士の入り方、そういったことを実証しながら、パイロット園として1つ大きな実証を得たいと考えております。 ○山本あけみ 委員長  12時を過ぎようとしておりますが、この際委員会を続行いたします。 ◆野垣あきこ 委員  じゃ、最後の質問です。子供園との実践的な交流なんかもあるというふうに聞いているんですけれども、済美教育センター内にあった今までもそういった交流はしてきたと思うんですが、子供たちの最善の利益につながる実践交流になることを希望いたします。  ちなみに、今後、子供園を改築とか移転などする際に、他施設との併設などをしていく予定というのはありますでしょうか。 ◎[仮称]就学前教育支援センター開設準備担当課長 この1件を併設で設立したわけなんですけれども、その後の計画については、まだ何も申し上げられるところはございません。 ◆そね文子 委員  センターの行う事業について伺います。  就学前教育、幼稚園教諭や保育士の研修は、これまではどこで行われてきたんでしょうか。 ◎[仮称]就学前教育支援センター開設準備担当課長 済美教育センター、それから区役所の大きな部屋をお借りしたり、園で行ったり、さまざまな場所で行ってまいりました。 ◆そね文子 委員  担当の所管はどこがやっていたか。 ◎[仮称]就学前教育支援センター開設準備担当課長 済美教育センターの就前担当課がやっておりました。 ◆そね文子 委員  就学前教育に関する情報収集、情報提供、また調査研究も、これまで済美教育センターの担当がやっていたということでよろしいのでしょうか。  今後の情報提供は、もちろん教育者、保育者にやっていくと思うんですけれども、保護者にも情報提供というのはされていくのか伺います。 ◎[仮称]就学前教育支援センター開設準備担当課長 現在も、まだセンターはできていないわけですが、担当課のほうでそういった研修につきましては、年間の計画をつくり、もう既にスタートしているところでございます。具体的に、センターができた後もその事業は、今年度については継続をしていく予定となっております。  案内につきましては、強力に、センターができると区内の保育者に発信していきたいと考えておりますが、保護者対象で直接やる講習というのはないんですけれども、何らかの形で、その成果につきましては、園のほうも共有できるし、保護者の方にも参考になるような情報発信の仕方を今後検討してまいりたいと思います。 ◆そね文子 委員  教育と福祉の連携の拠点ができたということでは大変期待をしているところです。必要なことの取り組みが始まったのかなというふうに思っています。  先ほどもあったんですけれども、「就学前教育支援センターはどんな所?」というプリントをいただいたんですが、そこには、特別支援教育の義務教育9年間に就学前教育を加えた一貫性のある支援体制を築くための拠点として整備したというふうにありまして、これは、こども発達センター、済美教育センターの教育相談、児童発達支援事業所、また子ども家庭支援センターなどで行う相談、また学齢期の発達障害の支援というのも新たに始まっているかと思うんですけれども、そういったことをこのセンターで一括して管理するようなことになるんでしょうか。 ◎[仮称]就学前教育支援センター開設準備担当課長 一括してここで事業展開するということではなく、今もそうなんですけれども、今委員のおっしゃった関係機関とはスムーズに連携がとれる体制を既に構築しております。その体制をそのまま移設していき、さらに今後実りあるような形で事業を進められればと考えております。 ◆そね文子 委員  今、9年間を終えた高校生の相談とかというのはどういうふうになっているのか、ちょっと伺えればと思います。 ◎教育相談担当課長 委員が御指摘の高校生、義務教育を卒業した子供たちも、今教育相談のほうで担当がかかわっております。 ◆そね文子 委員  また、「特別支援教育の専門家と心理専門職が小中学校に行ってきた巡回支援が子供園に対しても行われ、さらに就学相談や発達の特性にかかわる相談などを、新たに設置する就学支援相談係できめ細やかに対応していきます」と書かれています。これは、子供園に対しては巡回支援が行われると同時に、保護者からの就学相談も受け付けるということですね。 ◎[仮称]就学前教育支援センター開設準備担当課長 まず、先ほどもお話のございました小中を既に回っている教育支援チームと申しますが、これについては、子供園のほうも拡大して今年度から回ることとなっております。  就学相談の中では、保護者との直接の相談、御不安をお受けしながら、就学について、1年間かけてじっくりと検討させていただくわけなんですが、ここにつきましては、区内の私立、保育、関係なく、御相談があればそこで受け付けをし、丁寧な就学につなげていく取り組みは、就学支援相談のほうでやらせていただきます。 ◆そね文子 委員  先ほど他の委員からあったんですが、発達にかかわる相談がある保護者が気軽にここで相談できるというふうな確認があったんですけれども、発達にかかわる相談も、このセンターで行うということなんですか。 ◎[仮称]就学前教育支援センター開設準備担当課長 その点は、こちらでやる予定はございません。ただし、先ほど申し上げた各機関と日ごろから連携がとれておりますので、例えば、たまたま私どもに入ってきても、療育が必要なお子さんでしたら、しかるべき部署を御案内しますし、それぞれが双方に御案内できる体制はできております。 ◆そね文子 委員  じゃ、ここは、個人からの相談というのは就学相談に特化してやるところだという理解でよろしいんですね。 ◎[仮称]就学前教育支援センター開設準備担当課長 そのとおりでございます。 ◆そね文子 委員  障害児であっても普通学級に通わせたいと考える保護者がいますが、その希望に沿った形での就学支援が行われることを確認したいと思います。就学に伴って起こる課題への支援の拡充も図っていただきたいと思いますが、いかがか伺います。 ◎特別支援教育課長 その点につきましては、1年間かけまして判定会議という場を持ちまして、そこで具体的にとった検査の結果等を踏まえながら、どのような支援が必要か等、専門家を交え、るる検討してまいります。その結果を保護者の方にフィードバックしながら、保護者の方の願い、思い、さまざまあると思います。それも最大限にお聞きしながら、その上でこちらの見解も述べるというような形で就学相談を進めております。  そこで意見が合致すれば結構なんですが、合致しなかった場合、どのような形でスムーズな就学を迎えるかをさらに検討し、就学後もこちらのほうで連携をとりながら、保護者の方とやりとりをしていくこととなっております。そのような形で9年間、しっかりと継続した、必要なお子さんには支援ができるように進めてまいりたいと考えております。 ◆そね文子 委員  ぜひその役割、保護者の希望で、判定の結果と違う、障害があっても通常級に通いたいというお子さんはいらっしゃると思います。そういう方への支援ですとか、個別の教育のプログラムというんですかカリキュラム、そういうことについても、しっかりと研究をして支援を行っていただきたいというふうに要望しておきます。  それと、今後一般向けの周知、いろんなところから回ってくると思うんですけれども、一般の保護者への周知というのはどのようにしていかれるんでしょうか。
    ◎[仮称]就学前教育支援センター開設準備担当課長 ただいまリーフレット等の作成も考えておりまして、夏以降発行したいと考えております。それから、ホームページに掲載し、取り組み等を紹介していきたいと思っております。  なお、子供園につきましては、成田西子供園で協働の取り組みをやっている関係がございますので、保護者にこのような取り組みをやっていきますというような御案内を差し上げようと考えております。 ◆そね文子 委員  じゃ、最後です。就学前教育支援センターは、現在仮称というふうになっているんですが、今後名称なんかはどのように決めていくのか伺います。 ◎[仮称]就学前教育支援センター開設準備担当課長 一応今回お出ししてあります資料もそうなんですが、9月30日に正式にセンターが開設ということになっておりますので、9月30日で仮称がとれることとなっております。  就学前教育支援センターの名称のほかに愛称も考えておりまして、これにつきましては、すぎっこひろばという形で愛称を決めさせていただきました。今後印刷物等につきましても、すぎっこひろばと表記したものを印刷するような形になります。  これにつきましては、どのように決定していこうかと考えたんですが、最終的には、毎日子供さんはやってきて、その子供さん、成田西の子供さんが一番親しみが持てる、そういう名前にしてあげたほうがいという判断から、園長会のほうにお話をしまして、園長会のほうに教育委員会事務局の職員も若干加わりまして、31の候補を挙げました。その中から、いろいろ内容を見て5候補にさせていただき、その5候補をもう一度園長会にお戻ししました。園長さんのほうで3案に絞り込んでいただいて、その3案を各園に持ち帰り、そこで5歳児のお子さんに投げかけていただき、決定したものでございます。その中で、すぎっこひろばというのが一番どの園も盛況だったようで、そのように決めた次第でございます。 ◆そね文子 委員  子供たちの意見を取り入れて名称が決定されたということで、ぜひ親しみを持ったところとしてなじんでいっていただきたいなと思います。  ありがとうございます。 ◆木梨もりよし 委員  1点質問したいと思います。  昔は済美教育研究所と言ったんですかね。ここの施設、うろ覚えなんですが、どなたか偉い方が寄贈していただいて、教育のためにあそこの施設は使ってほしいということで、そういう流れで済美教育研究所ができて、今、済美教育センターですか、そういうふうに発展をしてこられたと思います。  私が質問したいのは、そういう寄贈者の教育に対する魂があそこには宿っているんじゃないかなと、何かそんな感じをずっと持ちながら、教育委員会がその魂を受け継ぎながら、生かしながら、さまざまな課題に取り組んできたんじゃないかなというふうに私は受けとめております。  そこで質問なんですが、なぜ就学前教育支援センターが済美教育センターのほうに入らないのかなという素朴な疑問があるんですね。それは、当然組織が拡大していけば、それなりのスペースが必要になってくると思います。ただ、私、あそこを見ると、相当大きな敷地だから、空間をうまくやりくりすれば、あそこの施設全体の──教育委員会として、これからのいろんな教育に対する課題を今も抱えながら、恐らく手狭の状況でやっておられるんじゃないかなという感じもするんですよね。そしたら、むしろ、ほかの場所に何か施設をつくるよりも、あそこの中に、やはりその魂を生かしながら、杉並区の教育の発展のために、何であそこにやらなかったのかなという事情があれば、お聞かせいただきたいと思います。 ◎教育長 委員の御指摘はまことにごもっともで、そのとおりかと思うんですけれども、実は成田西子供園のところに持っていった最大の理由は、単なる机上の研究ではなくて、臨床的な部分と密接にかかわり合って仕事を進めたい。ですから、研究したことや、あるいは新たに発見したことやさまざま学んだことがそのまま、隣の子供園から上がってくる情報、あるいは日々、毎日見ている子供たちの実際の場面とタイアップして研究、実践を進めることが望ましい。ということは、済美教育センターの中にももちろん就学相談あるいは教育相談にかかわるブランチはございます。ですから、それは当然研究、研修として機能させますけれども、より具体的に日常のかかわりの中から実践的な知見を得ていきたい、それに基づいて研修や指導を進めていきたい、これが最大の理由でございます。  そういう意味で、新しくつくったほうは、私から言わせればもう少しゆとりのあるところにと思ったんですけれども、諸般の事情でああいう形になりましたけれども、そもそもは、現場に根づいたところで研究、研修、実践を進めたい、これが最大の理由でございます。 ○山本あけみ 委員長  それでは、一巡いたしましたので、再度質疑のある方は挙手願います。 ◆吉田あい 委員  いろいろ質疑を聞かせていただきました。すばらしい施設になることが期待できるかなというふうに感じました。  「三つ子の魂百まで」ということわざもあるように、就学前の教育というのはとても大切だと思います。幼いころに受けた教育によって形成された性質、性格というのは、100歳になっても変わらない、そのようにも言われております。なので、今回できる仮称就学前教育支援センターの意義は大きく、また担っていく責任も非常に大きいものだと思います。だからこそ、センターができたことによって子供たちがどのように変わっていくのか、また、保護者の方あるいは子供たちを取り巻いている環境というものがどのようになっていくのか、いいふうになっていったのか、悪いふうに、余り変わらなかったのか、そういった検証というのが必要だと思うんですけれども、今後、何年かごとに検証というのはしていくお考えはあるんでしょうか。 ◎[仮称]就学前教育支援センター開設準備担当課長 今後新たにやる取り組みにつきましては、その都度その都度検証していくことが必要かと思っております。中身を高めまして、強く情報発信していきたいと考えておりますが、何年後にどうするということはまだ検討しておりません。 ◆吉田あい 委員  これだけの施設をつくって、これだけ思いを込めてつくるわけですから、ぜひ追跡調査というものを行って生かしていっていただければと思います。  以上です。 ◆松浦威明 委員  当支援センターなんですけれども、子供園と併設しているということで、支援センターと特別支援教育課の職員が何人も通勤すると思うんですけれども、子供たちとの連携というか、動線というのはどうなっているのか、お伺いいたします。 ◎[仮称]就学前教育支援センター開設準備担当課長 職員と子供さんたちは、動線上合わないような流れで今出入りを考えております。1階の正門につきましても、職員が入る門と子供園のほうに行く門は完全に分かれておりますので、そのような形で、動線は合わないというような内容で進めております。 ◆松浦威明 委員  最後なんですけれども、発達障害児という言葉、これは国が定めた言葉だと思うんですけれども、ここのパンフレットにも発達障害児ということが書いてあって、これは親御さんたちにも見せるのかどうか。という私も、実は、発達障害児という言葉があれば、多分小学校のとき発達障害児と言われていたんだと思います。左目が0.02しかない弱視で、何とか鍛えて1.0まで戻ったんですけれども、人それぞれ、みんな発達障害でいい悪いというのはあると思うんです。これを一くくりに発達障害という言葉にしちゃうのは余りにもずさんというか、問題があるのではないかなと思って。親御さんたちには、どこにこの言葉を出すのかということをちょっと教えてください。 ◎[仮称]就学前教育支援センター開設準備担当課長 そのあたり、言葉の使い方につきましては重々配慮しておかなければいけないと考えております。例えば、現在もそうですが、対保護者向けには直接的にそのような表現を使わないような内容で通知をしたり、そういった形でやっておりますので、今後もその点については十分配慮しながら進めてまいりたいと思います。 ◆藤本なおや 副委員長  私から2点、まとめてお伺いします。  就学前教育の充実ということで、このセンターができることによって期待されるものではありますが、一方で、これまで認可外の保育所とか民間の幼児教室なんかがやってきたそれぞれのノウハウとか方針とかというのがあるんですね。そういうところを評価してお預けをされる親御さんも中にはいるわけで。ですから、これから、それぞれがやってきた民間企業のノウハウというのをいかに生かしていくのかということも大事ですし、一方で、センターからの上から目線で押しつけるような形であってはいけないというふうに思いますので、そういうところはどのように考えているのかというのがまず1点。  それと、就学前教育で特に必要なのが、現時点で保育所に通っていないお子さんに対する、ある意味アウトリーチをどういうふうにしていくのかというところが重要になってくると思うんですね。そういうところはどのようにセンターとして、それは福祉分野との連携というところもあるんですが、そこはどのように捉えて考えているのかというところを、2点、とりあえずお伺いいたします。 ◎[仮称]就学前教育支援センター開設準備担当課長 これまで民間の機関が持っているノウハウ等との整合なんですけれども、当センターにつきましては、区立子供園への研修等を核にしながら、その子供園の研修等に、区内全施設にお呼びかけをしているという形で、あくまでも区のほうの参考に、御希望であれば参加してくださいというような流れで事業を組んでおります。ただし、非常に好評を博しているところもありまして、一つ一つの研修、区のほうは必修でやるわけなんですが、区内施設から多くの方がお集まりいただいているというところが現状です。今後、双方のいろんなやり方等を交流できることもいいのかなと考えております。  それから、保育所に通っていない人につきましては、当面区のほうでは、今まで以上に積極的に幼児教育につきまして情報発信はしていきたいと考えておりますので、ホームページを充実させたり、そのようなところで対応していきたいと考えております。 ◆藤本なおや 副委員長  最後のほうのホームページの発信とかで対応していくというのは、ちょっと対応としては僕は弱いと思うんですね。就学前教育が必要だ、充実をさせていくということであるならば、去年ですか、虐待があって、区内の保育園に通っていない、たしか215名でしたかね、安全確認を行ったという、訪問活動事業をやってきたということがありますから、そういうところと今回のセンターと連携をよくとって、センターとしての相談体制というもの、窓口はこういうものがあるんだよということを積極的にアプローチしていくというか提供していくということが大事で、ホームページがあるからそれを見てくださいという受けじゃなくて、積極的に出ていく姿勢が必要になってくるんだというふうに思いますので、そこはもう少し整理されたほうがいいかなと思いますが、いかがでしょうか。 ◎[仮称]就学前教育支援センター開設準備担当課長 御指摘の点につきましては、福祉的な要素もかなり多いと思いますので、福祉部局との連携もしっかりととりながら進めてまいりたいと思います。 ○山本あけみ 委員長  ほかに質疑はございませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○山本あけみ 委員長  ないようですので、質疑を終結いたします。  これより意見の開陳を求めます。  意見のある方は挙手をお願いいたします。 ◆松浦威明 委員  議案第33号杉並区立就学前教育支援センター条例について、杉並区議会自由民主党を代表して、賛成の立場から意見を申し述べます。  国が定めた9年間の義務教育の期間が子供の教育にとって大切な時期であることは言うまでもありませんが、それに先立つ乳幼児の時期も、同じくらい大切なものです。  本条例は非常に有意義であり、就学する前の幼児期の重要性に対する区の姿勢のあらわれでもあります。そのような観点から、杉並の未来を左右する重要な取り組みであると捉えております。  杉並区立就学前教育支援センターは、杉並区教育ビジョン2012がもととなり、就学する前に質の高い教育・保育を行うことや、発達障害児等に対する教育的支援と保育者の育成支援を拡充させ、小学校へ円滑に接続ができるよう、幼保小の連携を図るとともに、区内全ての就学前施設に対する教育的支援を総合的かつ一体的に展開し、区全体の幼児教育の向上を図り、さらに、現場である子供園を併設することにより、よりきめ細やかな質の高い就学前教育が期待できるものと理解いたしました。就学前教育の機能を拡充させ、特別支援教育課とともに連携を図り、さらに教育・保育の現場である区立子供園を併設することにより、連動した、より切れ目のない細やかな就学前教育を充実することができると、これまでの質疑により改めて理解できました。また、そこでの情報を区内全ての乳幼児施設に発信することにより、保育現場の核となり、杉並区の教育の底上げが十分に確認できました。  家庭、地域、学校の3者が、杉並区立就学前教育支援センターを基軸として、子供たちの感性を育む教育環境をさらに充実させることを要望いたしまして、賛成の意見といたします。 ◆山本ひろ子 委員  議案第33号杉並区立就学前教育支援センター条例について、杉並区議会公明党として、賛成の立場から意見を述べます。  近年、発達障害を含め、特別な支援が必要な児童が増加しており、また保護者からの相談件数の増加に伴い、その対応力向上が求められている現状から、全ての保育者のスキルアップ、底上げを図る就学前教育支援センターの開設は、就学前の早い段階から必要な支援を行うことで、一人一人の可能性を開いていくことにつながるものと大いに期待を寄せるものです。  真に就学前施設の保育者と児童、その家族の支援に資するセンターとしての機能を十分に発揮されるよう、PDCAサイクルで成果を確認しながら運営されることを付して、賛成の意見といたします。 ◆野垣あきこ 委員  日本共産党杉並区議団として、議案第33号杉並区立就学前教育支援センター条例について意見を申し述べます。  就学前の教育相談や発達相談の件数が増大しているということで、医療的支援だけでなく、就学前の教育的支援を進めたいという区の認識は理解いたしますが、教育相談という業務は、就学前かどうかとか発達障害か否かと、単純に問題や担当部署を分けられるものではなく、済美教育センターと場所が離れてしまっても、しっかりと連携するべきと考えます。せっかく新しい部署をつくるのに、一部の子供しかカバーされないとなると残念なことですので、子供園のみならず、各保育施設や保健所、こども発達センターなど、保健福祉分野とのしっかりした連携も求めたいと思います。  区としては、杉並区全体の就学前の子供たちがカバーされ、保育者の質の向上や、今後とも件数、需要が増加すると想定される保護者の不安や相談などにも適切に対応できるよう要望いたしまして、本議案には賛成をいたします。 ◆そね文子 委員  議案第33号杉並区立就学前教育支援センター条例について、いのち・平和クラブの意見を述べます。  近年増加する発達に課題がある子供への適切な対応をとるために、子供園、幼稚園、保育園の教職員の研修を充実させることは大変重要なことだと考えます。また、子供園に対して新たに巡回支援が行われることも効果を期待するところです。  就学前教育支援センターの愛称が子供の意見を取り入れて決められたことも歓迎するものです。  相談の内容によって、場所がこども発達センター、済美教育センター、子ども家庭支援センターと分かれ、さらに就学相談がセンターというふうに確認しましたが、利用者にとってちょっとわかりにくいところもあるのかなと思いました。福祉と教育の連携というのは大変重要なことだと思います。各部署間の連携を密にとり、子供や保護者の利益となる対応がなされるよう期待し、議案に賛成といたします。 ◆藤本なおや 副委員長  議案第33号杉並区立就学前教育支援センター条例について、自民・無所属・維新クラブを代表して意見を申し上げます。  就学前教育は、小学校義務教育につながる、学びの芽を育てる重要な役割を担っているとともに、生涯にわたって人格形成を図る大変重要なものだと理解をしております。一方で、質疑で指摘をいたしましたけれども、現時点で幼稚園とか保育所に通っていない子供たちに対して、いかに就学前教育の重要性というものをアピールし、また積極的に取り組んでいくかということがこれから大きな課題になっていくんだろうというふうに思っております。そういった意味において、福祉分野としっかり連携を図りながら、このセンターが十分に機能されて、区内の就学前教育の質がさらなる向上を図れるように期待を申し上げて、賛成とさせていただきます。 ○山本あけみ 委員長  ほかに意見はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○山本あけみ 委員長  ないようですので、意見の開陳を終結いたします。  それでは、採決をいたします。  議案第33号杉並区立就学前教育支援センター条例について、原案を可決すべきものと決定して異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○山本あけみ 委員長  異議ないものと認めます。よって、原案を可決すべきものと決定をいたしました。  以上で議案審査が終了いたしましたので、事務事業概要の説明と10件の報告聴取は休憩後とし、ここで1時35分まで休憩といたします。                           (午後 0時33分 休憩)                           (午後 1時34分 開議) ○山本あけみ 委員長  休憩前に引き続き委員会を開きます。  《事務事業概要の説明及び報告聴取》   (1) 「杉並区教育ビジョン2012推進計画」の改定について   (2) 「杉並区立学校における働き方改革推進プラン」の策定について   (3) 令和元年度区立学校在籍者数等について(令和元年5月1日現在)   (4) 通学路等防犯カメラの設置拡大について   (5) 「杉並区特別支援教育推進計画」の改定について   (6) 「杉並区教育委員会運動部活動の在り方に関する指針(ガイドライン)」の策定について   (7) 富士見丘小学校外2施設改築等工事に伴う基本設計及び実施設計業務受託者候補者の選定結果等について   (8) 杉並第二小学校の改築検討に向けた今後の進め方について   (9) 区立学校で使用する教科用図書の採択事務について   (10) 地域図書館(業務委託館)の指定管理者制度への移行及び今後の取組について ○山本あけみ 委員長  これより事務事業概要の説明と10件の報告を聴取いたします。  なお、報告は事務事業概要の説明の中であわせて聴取し、質疑は、説明と報告を一括して聴取した後に行いたいと存じます。  事務事業概要につきましては、委員の皆様に事前に配付され、御確認をいただいているものと存じますので、説明は簡略にお願いをいたします。  それでは、順次お願いいたします。 ◎庶務課長 それでは私から、事務事業概要について御説明をいたします。  お手元の資料1ページから3ページには、教育委員会の構成及び事務局全体の職員配置表を、また4ページから6ページには、私のほう、庶務課の事務事業概要を記載しておりますので、後ほどごらんいただければと思います。  今年度の庶務課の主な課題ですけれども、まず、後ほど御報告いたしますが、今般改正した教育ビジョン2012推進計画の着実な推進を図ることでございます。  次に、29年度からいじめ防止対策推進法に基づき設置いたしましたいじめ問題対策委員会の一層の活用を図ってまいりたいと考えております。委員会における個別事案の検討のほか、委員の専門的な知見を活用し、個別具体的な事案に対する助言を受けるなど、学校の取り組みを支援してまいります。  続きまして、報告事項(1)番、杉並区教育ビジョン2012推進計画の改定について御報告です。  計画の考え方ですが、教育ビジョン2012の目標の実現を図るため、その行動計画となる推進計画(平成29〜31年度)を策定し、これまで推進に努めてまいりました。このたび、令和2年度から順次全面実施となる新学習指導要領への対応、また、昨年11月に改定されました総合計画等との整合を図り、令和元年から令和3年度に取り組む計画として改定したところでございます。  改定の概要ですが、平成29年度からスポーツ振興課が区民生活部へ移ったことから、スポーツに関する目標が1つ減り、6つの目標のもと、40事業を計画化、そのうち新規事業は3事業となっております。  パブコメの実施状況でございますが、4月1日から30日間実施をいたしまして、総数12件、延べ28項目、御意見を頂戴したところでございます。  別紙1をごらんいただければと思います。提出された意見と教育委員会の考え方をまとめたものでございます。  続きまして、別紙2をごらんください。修正箇所についてですが、区民等の意見を踏まえた修正はありませんでした。それ以外の20項目について修正をし、今回の改定といたしました。主な修正理由は、実績値を最新数値に修正したもの、また30年度末で事業量が確定したこと、そういったところで数値の修正を行ってございます。  また、パブコメの後に都補助を活用し増設することとした通学路等防犯カメラ設置拡大につきましては、設置済みの通学路防犯カメラに加えて、令和2年度までに89台を設置することとし、「通学路等安全対策の推進」という取り組み項目を追加するといたしました。  別紙3が修正後の全文となってございます。  今後のスケジュールといたしましては、6月15日号「広報すぎなみ」及びホームページ、また教育報で公表をしてまいります。  以上でございます。 ◎教育人事企画課長 私からは、教育人事企画課の事務事業概要及び主要課題について御説明をいたします。事務事業概要につきましては、7ページをごらんください。  本年度の課題については、まず働き方改革の推進でございます。これにつきましては、後ほど御報告をいたします。  次に、いわゆる区費教員の有効活用でございます。区費教員の多様な能力を一層開発し、より柔軟かつ的確な配置、活用を促進してまいります。  次に、管理職候補者の発掘と育成強化でございます。研修を通して、管理職に求められる資質、能力を育成し、次代の杉並の教育を支える人材を計画的に育成してまいります。  続けて、報告事項(2)、働き方改革推進プランの策定について御報告いたします。  まず、プラン策定の目的でございますが、これまでの本区の質の高い教育を維持発展させていくことを目指し、本プランを策定したものでございます。
     経過でございますが、策定委員会を計3回開催して検討を進めるとともに、PTA、学校運営協議会及び学校支援本部の代表者からの意見を聴取する機会を設け、プランへ反映したところでございます。  次に、当面の目標ですが、週当たりの在校時間が60時間を超える、いわゆる過労死ライン相当の長時間労働の解消を目指し、東京都教育委員会が定めた当面の目標と同様の目標を設定し、「週当たりの在校時間が60時間を超える教員をゼロにする。」としたところでございます。  次に、プランに掲げる取り組みの方向性につきましては、東京都教育委員会と同様に、5つの柱として設定し、これらを組み合わせて総合的な対策を講じていくとしたものでございます。  プランの詳細につきましては、お配りいたしました資料をごらんください。一番末尾に概要版を載せてあります。  私からは以上でございます。 ◎学務課長 私からは、学務課の事務事業概要と今年度の主要課題について御説明させていただきます。事務事業概要につきましては、学務課は8ページ、9ページに記載していますので、ごらんいただければと思います。  今年度の主な課題としましては、まず1点目ですが、児童生徒の安全確保のさらなる推進でございます。  昨年度、警察官やPTAとともに小学校全校の通学路の緊急合同点検を行ったところでございます。通学路安全点検について、現在実施している学校安全マップの作成や、子ども安全ボランティア活動との連携を図り、通学路沿道の危険なブロック塀の把握等を含め、児童生徒の登下校時の安全確保をさらに推進してまいります。  2点目としましては、新たな通学区域の指定でございます。  平成27年4月に開校しました杉並和泉学園の通学区域について、現在の指定通学区域と特例措置の対象地域の就学実態等を検証し、学校関係者、保護者や地域の理解を得ながら、令和3年4月の新たな通学区域の指定に向けて取り組んでまいります。  そのほか、健康教育、食育の推進など、各課題に取り組んでまいります。  続きまして、報告事項の説明に移らせていただきます。  報告事項の(3)、令和元年度区立学校在籍者数について説明いたします。お手元の資料をごらんください。  まず、1の概要(1)、在籍児童・生徒数について。  区立子供園の在園児数につきましては、3歳児クラスが102人、4歳児が166人、5歳児が187人、6園全体で455人で、昨年度に比べまして3名減となっております。学級数は、(2)の記載のとおり17学級で、昨年度と同様でございます。  次に、小学校につきましては、通常学級の人数が2万690人、昨年度に比べまして392人の増で、学級数は707学級、昨年度に比べまして10学級の増となっております。  次に、中学校では、通常学級の人数が6,316人、昨年度に比べまして66人の増で、学級数は198学級で2学級の増となっております。  次に、特別支援学級につきましては、小学校は173人で26学級、中学校は86人で13学級となっております。  最後に、済美養護学校は、小学生が85人で20学級、中学生が46人で9学級となっております。  2の児童・生徒数、学級数一覧では、裏面を含め、子供園及び各学校の学年別児童生徒数、学級数一覧を記載しております。  参考資料としまして、平成31年度新入学児童・生徒の指定校変更認定結果と「児童・生徒数、学級数の推移について」をつけております。  次に、報告事項の(4)、通学路等防犯カメラの設置拡大についての説明をいたします。お手元の資料をごらんください。  区は、登下校時の児童の安全確保のため、東京都の補助制度を活用し、平成29年度までに、区立小学校全校の通学路を対象に合計205台の通学路防犯カメラを設置し、犯罪が起こりにくいまちづくりを推進してきたところでございます。  その後、平成30年5月に新潟市で発生いたしました児童の殺害事件を受け、小学校通学路等の緊急点検を実施した結果、安全対策を必要とする89カ所を把握し、その後、安全パトロール等の警戒活動を行ってきたところでございます。  東京都において、緊急点検の結果を受け、通学路に限らず、安全対策が必要と区市町村が認めた箇所を新たに防犯カメラ設置の補助制度の対象とすることを今般決定したところでございます。区においては、児童の安全・安心のより一層の向上を早期に進める必要があることから、この東京都の補助制度を活用し、防犯カメラの設置拡充を図ることといたしました。今年度30台、来年度59台を設置する予定でございます。  今後のスケジュールにつきましては、記載のとおりでございます。  私からは以上でございます。 ◎特別支援教育課長 私からは、特別支援教育課の事務事業及び令和元年度における主な事業課題について御説明いたします。事務事業概要は10ページでございます。  今年度の特別支援教育課の主な課題について、4点御説明いたします。  1つ目は、特別支援教育推進計画の改定と着実な取り組みでございます。  計画の改定につきましては、後ほど報告事項として御説明いたします。この改定した計画に基づきまして着実な取り組みを進めてまいります。  2点目は、仮称高円寺学園特別支援学級の開設準備でございます。  令和2年度開校予定の仮称高円寺学園への特別支援学級開設に向け、教育課程の編成や指導体制の整備を学校及び済美教育センターと連携して進めるとともに、本年9月に完成する新校舎を使用して、体験学習等を実施する予定となっております。  3点目は、特別支援教室の設置、充実でございます。  今年度、中学校全校に特別支援教室が設置されました。今後、校長会とも連携しながら、円滑な運営とともに指導の充実を図ってまいります。また、小学校特別支援教室につきましては、各エリアの巡回コースの平準化を検討し、従来の8エリアを変更し、今年度から10エリアで運営を行ってまいります。  4点目は、就学支援相談でございます。  就学前施設において発達相談や療育支援を受けてきた児童が増加している実情を踏まえ、適切かつ円滑な就学に向け、こども発達センター等との関係機関と連携を図りながら、丁寧な相談を進めてまいります。  次に、報告事項(5)番の杉並区特別支援教育推進計画の改定について、御報告をいたします。それでは、資料をごらんください。  まず、計画改定の必要性でございますが、特別支援教育を取り巻く環境の変化を踏まえるとともに、昨年改定した杉並区実行計画との整合を図りつつ、特別支援教育のさらなる充実を図るものでございます。  計画期間でございますが、令和元年度から3年度までの3年間としております。この点は、杉並区教育ビジョン2012推進計画との整合を考慮しております。  次に、計画改定の概要でございますけれども、資料かがみ文3に記載のとおり、従前の計画に掲げた3つの視点と5つの推進プランは継承しつつ、必要な改定を行っております。  なお、この計画の改定に当たりましては、素案を校長会、PTA、障害者団体等に個別に説明を行いまして、意見聴取を行っております。それらを踏まえ、今回の改定にしております。  最後に、今後につきましてですが、ホームページ等で公開のほか、意見をいただいた諸団体にはもう一度御説明に上がるとともに、さらなる普及啓発に努めていく考えです。そして、これらの事業の着実な実施に努め、特別支援教育の充実につなげてまいる所存でございます。  私からの報告は以上でございます。 ◎学校支援課長 私からは、学校支援課と子どもの居場所づくり担当の事務事業概要とを御説明いたします。該当ページは11ページ、12ページになります。  本年度の主な課題についてですが、1点目、小中一貫教育方針の改定に向けた取り組みでございます。  杉並和泉学園について、開校から3カ年にわたり検証を行い、今後は、本検証を踏まえ、小中一貫教育の取り組み状況等の研究をさらに進め、済美教育センターとともに、方針の改定に向けた検討を行ってまいります。  2点目は、部活動に関してでございます。  次の報告で御説明申し上げます運動部活動の在り方に関する指針について、実効性を担保するよう学校を支援するとともに、引き続き部活動のあり方について幅広く検討してまいります。  最後に、子供の居場所づくりに関して、区長部局が進めている放課後等居場所づくりに関し、既存校に続き、来年4月実施予定の5校について、円滑に実施できるよう、学校関係者と連携調整等の支援を適切に行ってまいります。  続きまして、報告事項になります。  (6)、杉並区教育委員会運動部活動の在り方に関する指針(ガイドライン)の策定についてになります。お手元の資料をごらんいただければと思います。  本ガイドラインは、杉並区立中学校における部活動を持続可能なものとし、望ましいスポーツ環境を構築するという観点に立ち、本年3月に策定したもので、スポーツ庁が昨年出した運動部活動の在り方に関するガイドライン、都が出した方針を踏まえ、杉並区版としたものです。作成に当たっては、校長会の代表や中学校体育連盟の校長先生に参加いただき、検討会をしてまいりました。途中、校長会全体ですとかPTAの御意見を聞く場を持ち、進めてきました。  内容に関しまして、1の策定の趣旨等ですが、2つ目の○、文化部についてになりますが、昨年12月に文化庁からガイドラインが、3月には都から方針が出されましたので、区としては都の方針に準拠し、区のガイドラインを踏まえた運営を行うこととしています。  次に、2、指針に盛り込んだ内容ですが、1の適切な運営のための体制整備等、記載の1から5の内容でございます。  表紙の次には、別紙として、ガイドライン本体、5ページ物を添付しております。  内容はほぼ都の方針の準拠が中心ですが、区独自のものとして、3ページ目の一番上の段、エの部分になるんですが、熱中症事故防止に係る内容を盛り込んでおります。また、4ページ目、4、(1)、ウになりますが、PTAの方々の御意見を聞いたところにより、事務局としては、部活動の精査として、休部、廃止の記載を盛り込むことを考えていたところですが、可能な限りなくさないでほしいという意見もあることから、2行目中ほどの記載にあるように、「生徒の多様なニーズに応じた活動を行うことのできる部活動を設置するよう努める。」としております。  今後の検討事項として喫緊のものが部活動指導員の導入でございまして、こちらは、大会等への引率が可能な指導員になり、教員の負担軽減にも資するとの点から、学校現場やPTAの方から要望の強い事項となっており、検討することをガイドラインに明記しております。  なお、本ガイドラインについては、各学校に通知し、運用をお願いするとともに、ホームページに掲載し、多くの方に見ていただけるような状況になっております。  教育委員会としては、本会議で御質問に御答弁申し上げたように、杉並区の部活動改革をさらに進めていきたいと考えております。  私からは以上です。 ◎学校整備課長 私からは、学校整備課の事務事業概要及び今年度の主な課題について御説明申し上げます。事務事業概要は13ページ及び14ページでございます。  学校整備課の事務事業は、区立学校施設の改築計画、施設設備の修繕、維持及び財産管理等を行っております。  今年度の主な取り組みでございますけれども、区立学校につきましては、実行計画等に基づきまして改築工事を行っております。仮称高円寺学園につきましては、この7月の竣工に向けて建設工事、また桃二小につきましては、校庭等の環境整備工事を今年度行ってまいります。  次に、富士見丘小中でございますけれども、昨年度、基本計画をつくりましたが、これに基づきまして、今年度は基本設計に取り組む。また杉二小につきましては、ことしの4月に検討懇談会を設置しまして、基本計画に取り組むという内容になっております。中瀬中学校につきましては、今年度検討を行った上で、来年度以降、基本設計の作成ということで取り組んでまいるものになってございます。  その他、施設の改修につきましては、特別教室及び体育館への空調設備等を設置しております。  最後、平成29年から学校整備担当課長を置きまして、今年度、区立施設老朽改築計画と学校施設長寿命化計画の作成を行ってまいります。  以上が学校整備課の事務事業概要となります。  次に、報告案件が2件ございます。  1点目が、富士見丘小学校外2施設改築等工事に伴う基本設計及び実施設計業務受託者候補者の選定結果ということでございますが、プロポによりまして、選定を以下のとおり行いました。  1番目、選定事業者ですが、株式会社山下設計。代表者、所在地は記載のとおり。  選定経過でございますが、8事業者応募がございましたので、その中で、6割以上かつ最上位の事業者を選定いたしました。  当該選定に当たりましては、事務手続上の不備がございまして、再度選定委員会を設置するという経緯がございます。別紙に書いてありますので、後ほどこれは説明させていただきます。  選定経過で、4月10日付で正式に受託者を決めた上で、山下設計と契約を5月8日付で締結しております。  委員の構成については、4人、表のとおりでございます。  また、審査結果につきましては、8者、AからHまで、最上位のA者が山下設計ということで選定されております。  今年度中に基本設計を終わりまして、来年度は実施設計を行うという形になっております。  1枚おめくりいただきまして、別紙で経過についての補足がございます。  実は、当該プロポに当たりまして、選定委員会で一旦、3月19日に受託候補者を決めたんですが、その際に、当時選定委員6人ございましたが、外部と内部の比率について疑義が生じました。該当が、熊耳氏が元富士見丘中の校長なんですが、この方を外部として入れていたんですが、済美教育センターのほうで非常勤の相談員もおやりになっているということで、この辺を加味すると、内部で取り扱うべきではないかということで、急遽内部という扱いをしました。そうなりますと、外部と内部の比率が逆転することになりますので、内部の職員を除して、表のほうで報告した4人の委員の構成に直したというところでございます。それで改めて審査をしていただいた結果、山下設計になったということでございますが、最初の6人での選定のときも山下設計ということで、この辺には変わりがなかったという内容でございます。  以上が富士見丘でございます。  次に、杉並第二小学校の改築検討に向けた今後の進め方について御報告を申し上げます。  基本的な考え方でございますけれども、杉二小学校は、築年次の異なる校舎等、さらには敷地に高低差がございますので、全面建てかえ、もしくは築浅のプール棟の長寿命化を図るような形にするかについては、地域の方の御意見なんかをお聞きしながら、年度内に基本設計という形で決定をしてまいるということになってございます。  今後の取り組みが2番に書いてございますが、先ほど申し上げた運営協議会のほうで御意見を広く伺って、基本設計に取り組むとしております。基本設計につきましては、既に設計事務所が決定しておりまして、株式会社石本建築事務所となってございます。こちらのほうに懇談会の運営支援についても委託をあわせて行い、開催と設計を同時に進めるということにしてまいります。途中である程度の意見がまとまった段階で、保護者の皆様、さらには地域の方について説明会を開催する、そういう予定でございます。  3番目、開催の状況は、既に1回目、2回目は4、5月で終了しております。  4番目、裏面に参りますが、今後のスケジュールといたしましては、11月ぐらいをめどに、一旦計画についてまとめたものを地域の方に御説明する。2月に懇談会としてのまとめを経た上で、3月には基本設計を策定するとなってございます。  委員の構成は、参考で、18名、地域、学校関係者等々の名簿を記載しておりますので、ごらんください。  私からは以上です。 ◎生涯学習推進課長 私からは、生涯学習推進課の事務事業概要と今年度の主な課題について御説明いたします。事務事業概要は15ページから18ページに掲載されております。  主な課題の1つ目は、郷土博物館開館30周年特別展示の実施でございます。  陽明文庫所蔵の近衞家に伝世する名品の展示を、開館30周年記念特別展として11月に実施し、荻外荘復原に向けた機運醸成を図ります。  2つ目は、次世代型科学教育の推進です。  出前型、ネットワーク型の科学教育事業のさらなる推進に向け、杉四小跡地に次世代型科学教育の新たな拠点を整備するため、社会教育委員の会議などの意見を踏まえながら、民間活力の導入を視野に具体化を図ってまいります。  3つ目は、セシオン杉並の大規模改修に向けた設計でございます。  令和3年度から施行するセシオン杉並の大規模改修に向けて、改修後の施設が利用団体に有効に利用され、区の社会教育行政が効果的に推進できるように設計を行ってまいります。  私からは以上です。 ◎済美教育センター所長 私からは、済美教育センター事務事業及び本年度の主な課題について御説明いたします。事務事業概要につきましては、19ページ、20ページに記載してございます。  本年度の済美教育センターの主な課題につきましては、まず、新学習指導要領の完全実施等を踏まえた取り組みの推進でございます。  令和2年度から完全実施となる小学校5、6年生の英語科の指導や評価、プログラミング学習、その他の教科の指導が円滑に実施できるよう、参考資料の提供や研修を実施し、区立小学校の取り組みを支援してまいります。  次に、いじめ、児童虐待等の初期対応の充実でございます。  各種研修会において、初期対応のあり方について理解を深める事例研修を取り入れたり、いじめ問題対策委員会の専門的知見を伺ったりするなど、学校の対応力を高めてまいります。児童虐待への対応につきましては、学校、済美教育センター、区長部局や関係機関等との連携を強化し、当該児童生徒の支援体制等の徹底を図るとともに、児童虐待への初期対応のあり方について研修を実施し、学校の対応を支援してまいります。
     最後に、ICTの効果的活用の推進でございます。  各学校でのICT機器の活用状況の把握、授業における効果的な活用についての指導助言、校内研修への個別支援などを行い、ICTの効果的活用を推進してまいります。  引き続き、私から、報告事項の(9)、区立学校で使用する教科用図書の採択事務について御説明いたします。  区立学校で使用する教科書の採択は、関係法令に基づきまして、教科書を使用する年度の前年度8月31日までに行います。  まず、小学校の教科書採択事務につきましては、資料1ページをごらんください。  今年度は、令和2年度から完全実施となる学習指導要領に基づき編集された教科書の採択を行います。  調査研究につきましては、教科書調査委員会、種目別調査部会を設置し、種目別調査部会、各小学校では、対象となる全ての教科書について調査研究を行っていきます。教科書調査委員会につきましては、種目別調査部会調査、学校別調査、教科書見本本展示会での区民アンケートを参考にして調査研究した結果を教育委員会に報告いたします。教育委員会では、各調査報告、区民アンケートを十分に参考にした上で、8月31日までに採択し、東京都教育委員会に報告します。  次に、中学校の教科書採択事務につきましては、資料2ページをごらんください。  今年度は、特別の教科道徳を除く現行学習指導要領に基づく教科書の採択を行います。採択する教科書については、検定が予定されていた昨年度、申請図書がなかったことから、平成26年度検定合格図書の中から改めて採択することとなります。  調査研究につきましては、小学校と同様、各種委員会を設置し、種目別調査部会、各中学校では、文部科学省の通知に基づき、平成27年度の調査結果を活用して調査研究を行います。教科書調査委員会の調査研究、教育委員会における採択については、小学校と同様に進めてまいります。  最後に、特別支援教育教科書採択事務については、資料3ページをごらんください。  特別支援学校及び特別支援学級で使用する教科書は、関係法令によって、毎年採択が行われることとなっております。  調査研究につきましては、特別支援教育教科書調査委員会を設置し、特別支援学校及び特別支援学級設置校ごとの調査研究結果を参考に調査研究を行い、教育委員会に報告します。教育委員会での採択については、小学校、中学校と同様に進めてまいります。  私からは以上でございます。 ◎教育相談担当課長 私からは、教育相談担当の事務事業概要と主要課題について説明いたします。事務事業概要については、20ページをごらんください。  主要課題については3点ございます。第1点は、再構築した教育相談体制による支援の実施、第2点は、不登校対策の推進、第3点は、いじめにかかわる相談体制の充実についてです。  第1点の再構築した教育相談体制による支援の実施については、教育SATと教育相談業務を一体的に展開する円滑な事業運営を行います。  第2点の不登校対策の推進については、平成30年度から実施したフリースクール等との情報交換をさらに充実させ、不登校児童生徒にとっての多様な学びの機会について考え、必要な支援を行ってまいります。さざんかステップアップ教室におけるICT機器を活用したeラーニングを研究し、個々の状況に応じた学びの機会の確保、学びの質の向上を図るようにしてまいります。また、長期欠席の兆候が見られる児童生徒が不登校にならないよう、学校における初期対応を明確にするとともに、スクールソーシャルワーカーをかなめとして、教育委員会と学校が密に連携して、一人一人の状況に応じたきめ細やかな支援を行うための体制を構築してまいります。  最後に、いじめにかかわる相談体制の充実です。いじめ等の対応は、初期の対応を迅速かつ適切に行うことが、長期化、複雑化を避ける重要な取り組みとなることを踏まえ、担当校指導主事と情報連携を小まめに行い、関係機関と連携して、当該児童生徒へきめ細やかな支援体制を行ってまいります。  以上です。 ◎[仮称]就学前教育支援センター開設準備担当課長 私からは、当課における事務事業及び令和元年度における主な課題について御説明いたします。事務事業概要は21ページでございます。  今年度の主な課題につきまして、3点御説明いたします。  1つ目は、就学前教育支援センターの開設及び円滑な運営を行うための準備を着実に進めてまいります。  2点目は、就学前教育支援センターの主要事業となる保育者研修の充実、発達障害児等への教育的支援、幼児教育に関する調査研究等の検討を進めるとともに、就学前教育支援センターのホームページを作成し、それらを通して事業内容等を区民に積極的に周知してまいります。また、これまで実施してきました区立、私立保育合同研修などの研修をさらに充実させていくとともに、幼児期の発達障害に係る研修を新たに開催し、一人一人の子供のニーズに応じた支援ができる教員、保育者を育成してまいります。  3点目に、今年度から幼保小連携推進校を全小学校に拡大いたしました。全ての小学校において、就学前の学びが小学校への学びに円滑に接続できるよう、交流、連携活動等の一層の充実を図ってまいります。  私からは以上です。 ◎中央図書館次長 私からは、中央図書館の事務事業概要と今年度の主な課題について御説明いたします。お手元の資料の22ページから24ページにかけまして、中央図書館の事業の内容や事業実績が記載されております。  今年度の主な課題でございますが、1つ目は、中央図書館の大規模改修です。  荻窪臨時図書窓口の円滑な運営を確保するとともに、蔵書類の民間倉庫等への移送や保管を実施いたします。また、中央図書館の各係を仮設事務所に移転し、令和2年9月のリニューアルオープンを目指し、大規模改修工事を実施する予定でございます。  2つ目といたしまして、業務委託を行っている地域図書館の指定管理者制度への移行及び中央図書館のリニューアルオープン後の委託内容の見直しを行ってまいります。  3つ目は、永福図書館が移転改築予定である仮称永福三丁目複合施設の建築工事です。  工事の実施と並行いたしまして、新図書館オープン後の管理運営のあり方について、関係所管とともに検討してまいります。  次に、報告事項の10番目、地域図書館(業務委託館)の指定管理者制度への移行及び今後の取り組みについて御報告いたします。  地域図書館につきましては、現在12館ございますが、6館で指定管理者制度を導入し、残りの3館が直営、また3館が業務委託を行っているところでございます。  業務委託を行っている3館につきましては、委託期間が令和元年度末で満了となることから、行財政改革推進計画に基づきまして、より一層の業務の効率化とサービスの向上を図るために、指定管理者制度へ移行し、3館を一体的に運営する指定管理者候補者の選定を進めることといたします。  対象といたしましては、記載の3館でございます。  指定管理期間は、令和2年4月1日から令和7年3月31日までの5年間を予定しております。  選定方法は公募型プロポーザル方式といたしまして、杉並区プロポーザル選定委員会条例に基づく選定委員会を設置して選定いたします。  その他といたしまして、行財政改革推進計画に基づく中央図書館の業務委託内容の見直しにつきましては、引き続き検討を進めまして、本年6月をめどに決定いたします。  最後に、今後のスケジュールにつきましては、記載のとおりでございます。  私からは以上でございます。 ○山本あけみ 委員長  以上、一括して聴取をいたしました。  これより、ただいまの説明及び報告についての質疑に入ります。  なお、事務事業概要につきましては、当委員会が所管する事務事業の概要を把握することを趣旨として説明を受けておりますので、質疑に関しましては、個別事業の詳細に及ばないように御配慮をお願い申し上げます。  それでは、質疑のある方は挙手願います。 ◆吉田あい 委員  杉並区立学校における働き方改革推進プランについて、何点かお伺いします。  平成30年通常国会でも働き方改革関連法案が成立いたしました。そういった背景の中、区立学校に特化した推進プランが出てきたわけです。しかし、まず国の働き方改革関連法案そのものが、労働基準法だとか労働安全衛生法だとか労働契約法だとか、何だか幾つも法改正が含まれていて、改正も多岐にわたっていて、ちょっとわかりにくいなというのが正直なところで、そこで確認したいんですけれども、今現在の区立学校における実態と、働き方改革を踏まえた上での杉並区立学校における働き方改革推進プランの目的と概要について、かみ砕いて御説明いただけますか。 ◎教育人事企画課長 実態とということで、実はこのプランの中に、昨年度教員の勤務実態調査を行いましたので、その内容については書かれておりますが、実際、学校の先生たちが勤務時間を超えて仕事をせざるを得ない状況はたくさんあり、在校時間を調べたところ、いわゆる過労死ラインを超えている教員が小学校で約半数、中学校がそれ以上、6割ぐらいの教員が過労死ラインを超えているという実態が出ています。  教員は、いわゆる超過勤務というのがありません。給特法に基づいて4%が支給されている関係で、いわゆる超過勤務手当というのは一切出ないというのが教員の勤務体系になっています。しかしながら、超過勤務というのは、法で決められた4つの項目しかありませんので、その4つの項目以外の、いわゆる教材研究であるとかそういったものをせざるを得ない。当然ですけれども。そういったことがいわゆる長時間の労働につながっているというのが、現在の小学校、中学校における実態です。中学校においては、それに部活動というのが入りますので、部活動は勤務時間外に行っているということから、当然ながら、それが終わってから教材研究をすると勤務時間が延びるということになっています。  そこで、私たちは、過労死ラインにいる教員をゼロにするというのを当面の目標にしています。これは東京都が定めた目標であり、杉並だけ目標が違うではなく、全都的に同じ目標で、全都で取り組んでいこうと。これを当面目標にしているのは、あくまでも過労死ラインをゼロにすることを当面目標にしているのであって、本来ですとそうではなく、在校時間を月45時間に定めていかなければならない。しかしながら、今そこを目標にするのは余りにもハードルが高いということで、東京都も当面目標ということで過労死ラインをゼロと、そういうところに目標を置いています。  働き方改革の推進をしていくのは、教員に楽をさせようとかそういう意味ではなく、今我々が行っている杉並の教育をより維持発展させていく、子供たちのためによい教育をするためには、先生たちも心身の健康を守っていかなければならない、そういう意図でプランを策定しているものでございます。 ◆吉田あい 委員  御丁寧な説明ありがとうございます。わかりました。  あと、プランを読んでいきますと、各教科の外部支援員とか部活動指導員、サポートスタッフなど、外部人材の活用というものが見受けられます。基本的には私もこういうのは大いに賛成ですし、どんどん活用したらいいと思います。しかしながら、指導員の方によって指導のスキルの有無があったりとか指導の癖があったりとか、そういうのがやっぱり出てくるんじゃないのかなと。支援員の方によって、格差と言ったらちょっと言い方が悪いかもしれないんですけれども、差が出てきてしまうとか、そういうのが出てきちゃうんじゃないかなとちょっと感じたりもします。  また、今子供たちを取り巻く事故とか事件とか不審者情報とか、そういうのをいろいろ聞くと、余り外部の人外部の人って気軽に来てもらうというのも、大丈夫なのかなとちょっと思ったりもするんです。  そこで、ちょっと伺うんですが、外部人材というのは、どこがどのような基準で選任するのか。そして、その外部人材の指導が適切に行われているかどうかというのは、誰がどのように評価するのか。また学習支援員の場合は、資格を持った方が選ばれるのでしょうか。ちょっとその辺、御説明をお願いします。 ◎教育人事企画課長 御指摘のとおり、今ここに書いてあるものは、いわゆる人の数を入れるということであり、当然そこには質的向上というのが裏側にある問題だと思っています。これは外部指導員に限らず、教員であっても何であっても全て同じであると思います。  実はここにあるさまざまな外部人材の中で、区として雇用しているものと、それから学校独自で外部指導員、部活のボランティアなんかはそうですけれども、学校独自でやっているものがあります。質の担保というのは、区の場合はもちろん公募をかけて、その中で応募をし、選考し、その中で選んでおります。また学校におきましても、校長が必ず面接をし、そして学校の中で協議をし、採用しております。単発で1回だけ来ていただくというボランティアではなく、継続的に来ていただくということで、子供たちも顔はもちろんわかっていますので、それはいわゆる不審者扱いではないと思いますが、しかしながら、学校はよりよい人材をできるだけ確保し、そして子供たちの学習活動をより豊かなものにしていく、この目的で全てのものを実施しているものでございます。 ◆吉田あい 委員  運動部で部活動指導員を入れた場合、顧問というのはやっぱり教員が担うものなんでしょうか。 ◎学校支援課長 部活動指導員のほうになりますと、一応1人で顧問を担当できるということになっておりますので、引率ですとか部活の指導、あと方針なんかもつくれるようになっております。ただ、学校側の管理者は一定程度必要かと思いますので、先生とタッグを組んで、メーンは外部指導員が部活動の指導等をすることになろうかと思います。 ◆吉田あい 委員  あと、教員の時間外のときは、「自動応答メッセージ機能を備えた留守番電話を運用」というふうにありました。  まず、自動応答メッセージというのはどういったもので、どういったメッセージが流れるのか。必要に応じて学校のほうから折り返すということはあるんでしょうか。 ◎教育人事企画課長 いわゆる留守番電話で応答メッセージが流れるもの、昨年の7月から全校で実施をしています。夕方の6時半から朝の7時半まで、平日の夜間に流れるもので、その応答メッセージを一字一句私も正しくは覚えていないんですが、おかけ直しくださいという形で、留守番電話の録音機能はついておりません。  これを導入するに当たって、当然ながら、昨年、地域の方、それから保護者に事前にお知らせをして、学校運営協議会だとか支援本部からは非常に前向きな、肯定的な御意見をたくさんいただいているところでございます。 ◆吉田あい 委員  夜間、休日は留守電ということなんですが、例えば子供が事故とか事件に巻き込まれたとか、どうしても先生に相談したいことがあるわ、ほかの子がいない時間がいいわとかいう場合、何か先生と緊急で連絡をとりたい場合はどうするんでしょうか。 ◎教育人事企画課長 保護者の方には、6時半までにお電話くださいという形にはしております。基本的に、教員の個人の携帯番号ですとかメールアドレスというのは教えておりませんので、必要に応じて、例えば夜中ですと、多分どこへ電話をかけても通じませんので、そういう場合は、どうしても緊急の場合は区役所にかけていただいて、そこから緊急のほうで、例えば教育委員会経由で校長に連絡をするということが一応ラインになっていますが、そういったことは現在のところございません。 ◆吉田あい 委員  自分が子供のころだったかな、クラスの子がプチ家出をしたということがあって、担任の先生も出てきて、地域の方もクラスの保護者の方も出てきて大騒ぎになって、みんなで探し回ったということがあったんですが、今そういうことがあったら、今だったら先生は来てくれないんですかね。 ◎教育人事企画課長 現在でも、連絡をもらえば学校の教員は行っています。しかしながら、例えば夜中の10時に子供がいなくなって、学校の先生、どうしましょうと、これは本来ではないと思います。これはやはり警察がかかわる事案であり、お母さん、すぐ110番をしてください。学校から110番をすることはできません。ですから、保護者に依頼をして110番をしていただく。  現在でも、例えば子供がいなくなった、実際は友達の家にいたというケースが非常に多いんですが、そういう場合は、もちろん学校にも連絡をいただきますが、お母さん、それは110番をしてくださいということで、110番をして、服装とかそういうのを知らせて、警察がパトロールカーで回っていただいているというのが現状だと思います。 ◆吉田あい 委員  わかりました。時代かなという気もしたんですが。  昭和27年でしたか、日本教職員組合が出した教師の倫理綱領によると、「教師は労働者である」、このようにうたわれております。確かに残業代──残業代と言わないのか、そういった賃金というものは正当に支払われるべきだと思うし、先生だからといって、常に自己犠牲的な精神で子供と接すればいいという問題ではないと思いますが、やはり子供からすれば、先生って尊敬とか憧れの対象となり、時には初恋の人だったり、そういった憧れるべき存在であったりしますし、時としてその子の人生を左右するぐらい発言力、影響力を持った教育専門職であるというふうに考えるんですね。だからこそ、先生には聖職者の部分があってほしいなというふうに私なんかは思うんですけれども、その辺いかがでしょう。 ◎教育人事企画課長 以前、教師は聖職者であるとか、あるいは労働者であるとか、いろいろなことが言われてきた時代がありました。どっちの側面もあるかと思います。もちろん、学校の先生に憧れ、例えば今若い先生たちは、なぜ先生になったのというと、自分が憧れの先生が幼少期にいたという理由が断トツで1位です。それだけ子供たちに影響を与える職業であることは間違いありません。  しかしながら、この数年間、いろんなことを教師は抱えてきた。例えば子供の生活指導、それからお昼を食べさせてあげたり夕飯を食べさせてあげたりと、そういう時代があり、もちろん教師の使命感だけでサービスでやってきたことが非常に膨らんできてしまっている。それが学校の先生の長時間労働の非常に大きな要因になっていると言っています。文部科学省でも、例えば登下校の見守りは教師が担うべきものではなく、地域が担うべきものだということを明確に出しています。  私たちは、働き方改革を進めるに当たって、本来教師がやるべき仕事が、本来やるべき時間で、やるべき内容の質を上げたものができるようにするというのが働き方改革の推進であり、そうしたことをするためには、人を入れたり、あるいは地域や皆さんの意識を変えていったり、また教員自身の意識も変えながら働き方改革を進めてまいりたいと考えております。 ◆吉田あい 委員  確かに意識の改革って必要だと思います。最近では土日なんかでも、地域のお祭りとかイベントなんかに校長先生、副校長先生が来てくれたりして、お休みの日なのに申しわけないなと思う反面、やっぱり来てくれるとうれしかったりもするんですね。こういった地域の交流というのも大切だと思うんですけれども、その辺はどうでしょう。 ◎教育人事企画課長 とても難しい問題で、もちろん私たちは校長先生方に、地域を大切にした教育を杉並はしておりますので、ぜひそういった教育を進めてくださいというふうに言っています。校長はもちろん、特に管理職は、土日の地域の行事があれば、どちらかが必ず出るとか。でも、地域のほうからすると、校長が来ないのかというのもあるので、校長先生はほとんど秋の時期になると土日がない状況になっています。もちろん、それだからといって、振りかえがとれる──正式にはとれますけれども、しかしながら、そうすると平日に穴があいてしまうということを考えると、ほとんどボランティアで出勤しているのが実態です。  もちろん、地域をないがしろにしようとかそんなことは我々は一切思っていませんし、地域と協働した教育をこれからも推進していくという強い意思は持っています。しかしながら、そういった意識を校長自身も、それから地域の方々も含めて、社会全体の合意を図っていかないと働き方改革は進められないと我々は思い、このようなプランを策定しているところでございます。 ◆吉田あい 委員  そうですね。やっぱり地域を巻き込んだ、いい意味で、保護者とか地域とか、先生方もそうですけれども、そういった全体的な、総合的な意識改革、意識の啓発という取り組みが必要だと思いますが、最後に、これからの展望とかビジョンとか伺います。 ◎教育人事企画課長 今回このプランを策定するに当たって、今御指摘いただきました地域、社会との合意というのは、非常に私たちは大切にして、策定の準備をしてまいりました。もちろん、教育委員会からこうしなさいとか、あるいは例えば定時退勤を週1回つくりなさいとか、こういうふうに言うことは可能ですけれども、しかしながら、教員の意識や地域の意識が変わらなければ、結局先生方が楽しているだけではないかとか、教育委員会から押しつけで帰らされたという、そういうような意識を招きかねません。そこで、我々は、学校の関係者とともにプランをつくるとともに、CSですとか支援本部、それからPTAの方々も一緒に交えて、今回のプラン策定は協議をしてまいりました。  実はその策定の意見聴取をしたときに、いらっしゃった方皆さん、やはり今の学校の先生たちは非常にやることが多過ぎる、いつ学校に行っても先生たちは忙しくてなかなか話しかけられないというお声をたくさんいただきました。何とか私たちがお手伝いをして少しでも楽にできるような形があれば、少しでも子供たちと話す時間がふえるんじゃないか、そういう思いを持っている方は非常にたくさんいらっしゃいました。私たちはその御意見をすごく大切にしながら、ぜひ地域と協働した教育をこれから杉並も進めてまいりますので御協力くださいというお話をしたときに、皆さん、ぜひやらせてくださいという御意見をいただいております。まだまだ全ての方とはなかなか難しいですが、地域、社会との合意を進めながら、どんどん進めてまいりたいと思います。 ◆松浦威明 委員  いじめ対策推進についてなんですけれども、区は、区の教育としていじめをゼロにするのが目標なのかどうか、ちょっとお伺いいたします。 ◎教育相談担当課長 いじめは、目標としてやはりゼロを目指したいと思います。しかし、いじめは、どの学校でも、どのところでも起こるというふうな捉え方で今対応に当たっています。理想は、ゼロを目指していくということで挙げております。 ◆松浦威明 委員  私なんかも、社会に出たら、いじめというのは必ず存在するというふうに思っております。それは私の知人から聞いても、いじめは社会に出たら必ずあると。今の答弁で終わってしまったんですけれども、いじめをゼロにするという観点じゃなく、いじめはあるんだというふうに想定をして、社会に出たら必ずいじめは起こる、それに対して免疫力をつける、そのような発想のほうが、私は、社会に出たときに、子供たちにスムーズに、社会に出ていじめられてもその対応ができるのではないかと思うんですが、そういった対策等はどういったことをされているのか、お伺いいたします。 ◎教育相談担当課長 早期発見・早期対応ということも大事にしていっております。また、子供のほうで、いじめが悪いということを自覚していくということも大事にして、今、未来サミット等も行いながら、子供たち自身がいじめはよくないというふうに思って、子供たちの側から変わっていくという取り組みも行っております。 ◆松浦威明 委員  私個人も小学校のときにいじめられた経験があります。小学校2年生のとき、私は学級全員からいじめられて、そのいじめられたのがすごく嫌だったんですね。それで、それが嫌だったからこそ、中学になっていろいろ自分も体力的な力とかついてきたときには、いつの間にかいじめられた人間をかばうほうになっていたんですね。それはなぜかというと、いじめられることが嫌だとわかっていたから、それを経験したから、いじめをとめる側に回ったという経緯があって、私の周りではそれが意外とうまくいっていたのかなというふうに思っているんです。今と昔で少し違うのかもしれませんけれども、そういうサイクルとかいうのは今はないのでしょうか、ちょっとお伺いいたします。 ◎済美教育センター所長 いじめの対応につきましては、まずは早期発見・早期対応していくということで、先ほど担当課長からありましたけれども、どの学校でも、どの子にも起こり得る。これは学校の最優先課題だということで教育委員会としても学校としても捉えています。  あと、子供たちへの指導につきましては、当該者だけではなくて、周りの子たちについても、いじめにどう向き合っていくかというようなこともあわせて指導、また考えさせる授業というのを行っております。 ◆松浦威明 委員  それでは次に、不登校対策の推進についてお伺いいたします。  私の知り合いで、小学校4年生の子供を持つ親御さんの話なんですけれども、子供の友人が不登校児となって、親子ともどもその子のことを非常に心配しておりました。そして子供は、友達みんなでその不登校児の家に行って、みんなで学校に行こうよというふうに行きたかったんですけれども、学校側から、余り不登校児の子に触れないようにということを言われたそうなんですね。そういうような指導はしているのかどうか、お伺いいたします。 ◎教育相談担当課長 そのお子さんの状況ということもあると思います。基本的にはやはり学校復帰というのは非常に大事なことだと思いますが、今、教育機会確保法もあり、全てが学校復帰というだけではない、それぞれの学びの場というのも大事になってきているということで、今教育委員会としても、場所の確保ということも取り組んでいっている最中であります。 ○山本あけみ 委員長  委員の皆様にお願い申し上げます。  先ほど申し上げたように、当委員会が所管する事務事業の概要を把握することを趣旨としています。個別事業、御興味あること、大変存じておりますが、詳細に及ばないよう御配慮をお願いいたします。 ◆松浦威明 委員  そのように言われてしまうと次もなくなってしまうので、簡単にさせていただきます。  あと、学校ICT環境の整備充実についてなんですけれども、区は生徒にタブレット型のパソコン、そしてICT化を進めております。生徒がタブレットPCを使うメリット、デメリット、ちょっとお伺いさせていただければと思います。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) ICTを活用するメリット、デメリットというお話でしたが、今はメリットを最大限に生かして、とにかく教育活動をよりよいものにしていこうということで頑張っております。個別での学習、それから友達との協働での学習、一人一人が追求していくような学習、どれにも有効に活用できる場面がありますので、そちらを大切に進めているところです。 ◆松浦威明 委員  個別の案件はちょっと控えるということで、この辺にさせていただきます。  ありがとうございます。 ◆野垣あきこ 委員  私も学校における働き方改革プランについて意見、質問などをしていきたいんですけれども、概要版にあります03番の「働き方改革に向けた取組」のアイウエオ、アイウエオというやつですね、これについてちょっと思ったことがあったんですけれども、例えば(1)番の「在校時間の適切な把握と意識改革の推進」というところのイの部分、「教員のタイムマネジメント力向上の推進」というところなんですけれども、こういうのは一人一人の学校教員に任せるというような問題ではなくて、確かに向上はしていかなければいけないのかもしれないんですけれども、教員として採用されたというところでは、民間の仕事と違って、タイムマネジメントみたいな概念というのはなかなか難しいのかなと思っていまして。  全体の中の、例えば近いのが(5)番のライフワークバランスのところのウの「自己申告等におけるライフワークバランスの推進目標の設定」とか、そういうところがちょっと近いような気がするんですけれども、全体的な、例えば行事の負担ですとか、新たな地域との連携の活動みたいなものも出てきていると思うんですけれども、そういうことが負担になっている可能性があるのではないかと。(2)の業務内容の見直しとかにもつながっていくんですけれども、仕事量の改善や軽減というのが本当に必要な問題であるなと思っています。  ただ、仕事量というところについても、個別の案件で必要なものだったり、やらなくてはならないことなんていうのもあると思いますので、ちょっと基準は曖昧なんですけれども、現場の先生たちの声なんかをしっかり聞いて、慎重に取り組んでいただきたいなと思っています。個人的には、学校統廃合ですとか小中一貫校の計画なんかが負担がふえていることをちょっと指摘したいなとも思っています。  それから、「学校事務の共同実施の実施」というところでは、これは都の事務とか区の事務とかあると思うんですけれども、合理化という意味なのか、ちょっと教えてください。
    ◎教育人事企画課長 最初の、学校の先生たちの声を聞いてと、これはもちろん、私たちも教員でしたので、学校の中のことは十分わかっている。また、今区内の学校についても、管理職や主幹の先生たちと話す中で学校の実態を把握しながら、今回のプランを策定しております。  タイムマネジメント、いわゆる時間管理の力を身につけていくということは、今まで教員の世界では、時間を管理して仕事をするという風習がなかったというのが大きな原因です。なぜならば、超過勤務という考え方がなかったがために、管理職も、勤務時間を超えて、つまり働いているということを本当は管理しなければならないんだけれども、そこが十分管理できていなかったという実態が何十年にもわたってあります。そこを、教員一人一人が時間というものを意識して仕事をするということを身につけさせることは、民間であろうと公務員であろうと私は必要であろうと思っています。実はパイロット校で今研修をしておりまして、昨年度、今年度、小中1校ずつ行い、今年度末にはある程度の形の研修が終わりますので、全ての学校に広げてまいりたいと思っています。  それから共同事務につきましては、杉並区独自というよりも東京都の事業でございまして、幾つかの学校を、都費の事務職を1つの学校にまとめて、そこで数校分の事務を行うというような東京都の制度であり、東京都でも市部の幾つかのところで、あと区部も、江東区の中学校だったかな、行っているところでございます。 ◆野垣あきこ 委員  御説明ありがとうございました。  今伺ったパイロット校の研修というのは、こちらに研究の段階というふうに書いてあるものを指しているということでよろしいんでしょうか。 ◎教育人事企画課長 プランの15ページのところにタイムマネジメント力というのがありまして、30年度、31年度、モデル実施とありますが、昨年度、今年度、2年間かけて、小中1校ずつで、民間の力も入れながら研修を実際やっております。今、半分終わって、今年度分が始まっているところでございます。そのものを、いわゆる研修の成果をある一定の形にし、残りの学校に普及啓発をし、32年度から全校実施と考えております。 ◆野垣あきこ 委員  それから、続けて、(3)番、「学校を支える人員体制の確保」のところは、おおむね人員の配置というところでは賛同できる内容だと思っています。特にアの30人程度学級については、引き続き実施していただいて、杉並区の子供たちの育ちというのをしっかり保障していくという立場に立っていただければと思います。  それから、区費教員の配置とか活用の必要性が結構出ていると思うんですけれども、もしそういった必要性があれば、今後ふやすことなんかも、できれば視野に入れてほしいなと思っていまして、そこら辺、今後の流れはいかがでしょうか。 ◎教育人事企画課長 区費教員につきましては、現在72名、小学校、中学校及び特別支援学校に配置をしております。  御指摘の30人程度学級については、毎年、学級数というのは子供の数で決まりますので、何人と決まらないんですね。ですが、30人程度学級は現在実施をし、これからも継続して実施をしてまいりたいと思っています。  それ以外に、実は区費教員を杉並区は活用して、例えば英語専科なども行っています。東京都から来る教員で英語を行うにはなかなか難しいところがあるんですが、杉並区の場合は、区費教員を学校に充てることによって、英語ができる教員が英語の専科という形をとっています。小学校で英語専科、今年度は4校行い、あるいは理科専科というのも行っていますので、区費教員は、30人程度学級だけじゃなくて、学校の教育活動の幅を広げるために非常に有効に活用しているところでございます。  区費教員について、増員等も含めて、いわゆる新規の採用という意味だとは思いますが、現在のところ、そういうことは考えておりません。 ◆野垣あきこ 委員  それから、教育SATなんですけれども、済みません、私も勉強不足で、ここは読んでいて、運用といってずっと続いてはいると思うんですけれども、どのように学校の中の課題解決の支援が行われているのかというのがちょっと気になっていまして。現場への介入みたいになっていないのかなとか、ちょっと気になっているんですけれども、いかがでしょうか。 ◎教育人事企画課長 教育SATというのは、スクール・アシスト・チームの頭文字なんですね。ですから、その言葉を見ていただくと、学校支援の集団ということになります。  学校では、さまざまな子供たちの課題が発生をします。例えば、先ほどありましたいじめの問題もしかり、あるいは虐待の問題もしかり、あるいはネグレクト、同じですね、そういう問題がいろいろあり、スクール・アシスト・チーム、教育SATには、保護者ではなく学校から直接相談が来ます。一部保護者から来る場合もありますけれども、その課題に対し、SATのメンバーというのは、管理職を経験した者がたくさんおりますので、いわゆる現場の経験が非常に豊富な教員がたくさんいますので、その教員が管理職に対して、こういうふうに対応したほうがいいとか、こういうところは気をつけたほうがいいとか、そういったことを支援するところでございます。  決して現場に全部介入して、全てこちらが引き揚げて何かを解決するということではなく、子供の問題というのは、できるだけ子供の近いところで解決をしていくということが一番ベストだと私たちは考えておりますので、それができるよう支援するのが教育SATであると考えております。 ◆野垣あきこ 委員  それと、今までやっていることなんかもかなり含まれていると思うんですけれども、スクール・サポート・スタッフというのは恐らく新たなものになっていくかなと思うんです。このプランを見ると、30年から研究・検討というんですけれども、今どういった流れになっておりますでしょうか。 ◎教育人事企画課長 よく御存じで。これはまだやってないです。  スクール・サポート・スタッフは東京都の事業の1つで、学校に週1日とか2日とか、大体地域の方が多いかと思いますけれども、教員の例えば印刷物を印刷したりとか仕分けをしたりとか、そういった担任業務を手伝うスタッフということで、スクール・サポート・スタッフというのが都の事業であります。  これまで杉並区は、学校によっては、例えば地域のCSや学校支援本部の方が学校のいろいろな手伝いをしていただいているという地域がたくさんあります、全てではありませんけれども。そういったことがあり、特にこういった事業を導入していなかった経緯はあります。しかしながら、そういったところを入れて学校の担任の業務を少し軽減させることができるならばということで、今後研究をして、導入の方向を考えていきたいなと思っているところでございます。 ◆野垣あきこ 委員  私、補助教員とか介助員みたいなイメージがあったんですけれども、それとは明確に区別して、スクール・サポート・スタッフというのが配置されるということでよろしいんですよね。 ◎教育人事企画課長 配置されることを検討してまいりますということです。 ◆野垣あきこ 委員  ごめんなさい、ちょっとここだけ細かくなっちゃうんですけれども、スクール・サポート・スタッフというのは、年齢とか資格とかといったものはありますか。 ◎教育人事企画課長 まだ実施しておりませんし、そういう制度設計も含めて検討ですので、例えば年齢制限だとか免許の有無ですとか、いろんな条件があると思いますけれども、それについて今、東京都については、免許は所持しなくてもいいというふうになっていますが、杉並としてどうしていくかというのはまだ検討中です。 ◆野垣あきこ 委員  わかりました。できるだけ現場の先生とかをしっかりとサポートできるような形をとっていただきたいなと思っています。  それから、(4)番の「部活動の負担の軽減」については、おおむね賛成で、先ほど他の委員からも話があった外部指導員とか外部の方を入れる場合の心配なんかもあると思うんですけれども、こういった方たちにしっかりとパワハラなんかの研修とかをしてほしいというのは区民の声からもあったなと思っていて、本当に今の時代、何が起きるかというのが、いろんな事件が起きていて、本当にみんなで心を痛めているところだと思うんですけれども、こういった対応もお願いしたいなと思っています。  あと、ライフワークバランス、(5)のところですね。学校閉庁日の実施とかそういったところは強制的にというので、多分いいことなのかなと私も思っています。  あと、イクボス宣言。イクボスというのも余り知らなかったんですけれども、調べたら結構有名というか、今の流れなのかなというところで、さっきのマネジメント力じゃないですけれども、本人たちの自覚もそうですが、やっぱり管理職が率先してこういった視点に立つということがすごく大事だなと思っています。  それで、この問題の最後に、各自治体がこういった働き方推進プランですか、どんどんつくっていっていると思うんですけれども、ちょっと中野区の推進プラン(案)というのを読む機会がありまして、いろいろ同じようなことが書いてあったりするんですけれども、最後に、中野区は、国とか都への働きかけという欄があるんです。今後の展開というところまで書いていて、ここには、「学校における持続可能な勤務環境の整備や教員の長時間労働の改善は、自治体や個々の学校の取組だけでは実現することはできません。根本的な解決のためには、教員の勤務時間内の業務のあり方についての見直しと改善及び教員定数の充実、業務改善に係る財政支援の拡充など、抜本的な制度改正が不可欠です。これらのことについて、教育委員会として国や都に対し求めていきます。」こういう記述があるんですね。  私、これを見て、おおっと思ったんですけれども、こういった観点は本当に地方自治体としても大事だなと思っていて、この役割、ぜひ杉並区でも発揮していただきたいなと思っています。現場の職員の皆さんと一緒に、働き方改革できるという、そういう取り組む必要があると思いますので、どうぞ御検討よろしくお願いいたします。 ◎教育人事企画課長 私は中野のプランを見ていないからわからないんですけれども、今お話のあったようなことは、当然私たちとして、しかるべき機関を通してやるべきことだと思って、あえてプランに書く必要はないということで書いてはおりませんが、今言ったように、例えば私たちだけではどうしようもないということがたくさんあります。先ほどお話しした給特法の4%についても、区がどうのこうのというレベルの話ではないので、そういったものは行ってまいりたいと考えております。 ◆そね文子 委員  教育相談体制についてちょっと伺いたいと思います。  先ほどの就学前教育支援センターができることに伴っても、教育相談、組織の体制が変わっているのかなと思っています。教育相談担当課というのが創設されて、それが特別支援教育課から独立した形で済美教育センターに引き続き置かれるということになると思うんですが、これまでも不登校の問題にかかわってきまして、保護者から相談の予約が非常にとりにくいというふうなことを伺ってまいりました。予約をしようと思って電話をしてから非常に長い時間がかかる。改善が必要だと思うんですけれども、新たな相談体制になってそれらはどうなるのか、ちょっとお伺いします。 ◎教育相談担当課長 これまでも特別支援教育課の教育相談として、いじめ、不登校に対して、子供、保護者の相談に乗って対応してまいりました。今回新設ということになりますけれども、これによって、情報がより密に、即対応できるということで新設をいたしました。  委員がおっしゃっていました教育相談、なかなか相談が難しいというか、とりづらいというところについては、これまでもさまざまな教育相談ということで乗ってまいりました。子供の心の問題について、寄り添い、そのお話についてかかわっていくというのが教育相談の中でとても大事だというふうに思っていますので、教育相談だけではなくて、関係機関とも連携をしながら、相談の窓口も、今後、教育相談だけではなくて、考えていきたいなというふうに思っています。 ◆そね文子 委員  他の機関でやるというのは大切なことだと思うんですけれども、相談体制の充実ということですね。予約がとりやすくなるような体制がとられるのかどうかというところをちょっとお伺いしたいんですけれども。 ◎教育相談担当課長 これまでは教育相談、就学とも一緒に行っていたところを、相談内容について分けて取り組んでいく中で、極力相談できる体制をとっていくということを行っていきたいというふうに思っています。 ○山本あけみ 委員長  予約がとりやすくなるのか。 ◎済美教育センター統括指導主事(東口) 今回組織改正で、教育相談担当課という形で、いじめ、不登校、一般教育相談というような形で窓口をはっきりさせました。それで、就学支援相談に関しては就学支援相談。委員御指摘の予約というところでは、インテークの段階で、何の相談なのかというところは、丁寧に教育相談担当課のほうで受けてまいります。その内容によっては、例えばこども発達センターであったり、子ども家庭支援センターであったり、場合によっては保健所、児童相談所等々、その内容について専門的に相談を受けてくださる機関もありますので、その辺の割り振りをこちらのほうでしながらやっていくというところでは、これまで以上にスムーズには進んでいくのではないかと考えております。 ◆そね文子 委員  よろしくお願いいたします。  もう一つ、不登校のところは、そちらの相談のところでしっかりやっていただけるというふうに理解しました。不登校のお子さんと親御さんの相談というのが両方あると思うんですけれども、不登校のお子さんというのは、その日の気分によって、外に出られないということが間々あるわけですよね。そうすると、どうしても親御さんだけが相談に来る、そういうことも想定されると思うんですけれども、つまり親御さんだけの相談というのも、子育てですよね、発達障害もかかわっているかもしれません。そういうことに対してはしっかりとやっていっていただけるというふうに理解してよろしいですか。 ◎教育相談担当課長 お子さんがなかなか出てこられないということは、今現実に相談を受けている中でもあります。その中で、子供の様子を少しでも教育相談のほうにつないでいけるのであればつないでいくという意味で、SSWの者もおりますので、うまくつなぐ体制というのもとっていきながら取り組んでいきたいというふうに思っております。 ◆そね文子 委員  もちろんSSWの方と協力してということでされていると思うんですけれども、教育相談として、子供が来られない場合親御さんだけの相談というのも受けていただけるという理解でよろしいですか。 ◎済美教育センター所長 不登校のお子さんをどう支援していくかというのは、子供と心理の面談だけではなくて、保護者と、この子にとってどうしていこうかということを考えていく必要があるので、済美教育センターのほうでは、子供担当、保護者担当というふうに分けて対応するのがありますので、保護者の方が相談していきながら、じゃ子供とどうつないでいくかということは今後も進めてまいります。 ◆そね文子 委員  よろしくお願いいたします。  4年前の文教委員会だったんですけれども、教育支援チームの体制が変わったことについて取り上げました。教育相談を担当していた心理職の方が教育支援チームにも同行するような業務内容の変更があって、それに伴うやりにくさが起きていることが気がかりで質問したんですけれども、また今回体制が変更されることになりまして、業務の配置がえや業務内容の変更があるのは非常勤の専門職の方々が常に多いと思うんですけれども、働きやすさが子供への支援の充実につながると思っていまして、業務内容の変更に当たっては、その方たちからの意見をしっかりと聞いて、業務が円滑に行えるように配慮していただきたいと思っているんですが、いかがか伺います。 ◎教育相談担当課長 委員おっしゃるとおり、メンバーそれぞれの、今教育相談にいる者の話を聞きながら進めてまいりたいと思います。 ◆そね文子 委員  よろしくお願いいたします。  教育相談、スクールカウンセラーについてなんですが、学校で全員面談というのをやっていただいていると思います。子供も受けてきまして、非常にいいことだなというふうに思っているんですけれども、これは1対1が基本ということでよろしいですか。 ◎済美教育センター所長 小学校5年生、中学校1年生対象に、学校規模にもよりますけれども、基本は1対1にしていますけれども、子供の数が多い場合はグループにして、そこでまた個別に面談したほうがいいというような子供がいた場合は個別にするとか、基本は個別ですけれども、学校の実情に応じて、工夫して実施しているところです。 ◆そね文子 委員  他自治体で、グループでやっているということを聞いて、ちょっと心配だったんですね。というのは、グループでやったときに、そうすると、話せないことがあると思うんですよね。本当に悩んでいることを、例えば、いじめられている子がそのグループにいたら、いじめられているというふうには言えませんよね。大規模校へのスクールカウンセラーも1人しか配置していないということで、全員面談ができないということであれば、全員面談の目的が達成できないんじゃないかというふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。 ◎教育相談担当課長 委員御指摘の内容ですけれども、全員面談で、大規模校については都のほうからもあっせんといいますか人を派遣ということで、規模の数によってあります。ですが、今区内でも、都の基準にはちょっと達しておらず、その中で都のほうからスクールカウンセラー1名で対応しているところでございます。 ○山本あけみ 委員長  全員面談の目的が達成をされているか。 ◎教育相談担当課長 今の対応については、丁寧にやっていると私は思っております。 ◆そね文子 委員  1対1の面談に意味がある。グループにいじめられている子がいるとか、例えば先生のお気に入りの子が同じグループにいたときに、先生の悪口じゃないですが、でも、担任がつらいとかということもあると思うんですよね、実際に。そういったときに目的が達せられないんじゃないかというふうに思うので、やっぱり面談は1対1で行っていただきたいなと思います。これは御検討をお願いいたします。  それと、運動部活動の在り方に対するガイドラインについて伺いたいと思います。これはよいものだと思うので、各学校で取り入れていっていただきたいと思います。  「新たに部活動指導員の任用・配置についても検討を行う。」というふうにされていますが、外部指導員とは違う、教師の資格を持ったような方で顧問ができる方、これは、現在配置されている学校はあるんでしょうか。 ◎学校支援課長 部活動指導員につきましては、現在杉並区では導入しておりません。23区のほうで、この前我々職員が調査したところ、12区で一応導入はしているんですが、今後想定しているのが、元教員ですとか顧問経験がある方がメーンになろうかと思いますが、あながちそういう人間だけを対象にした制度ではないので、今後、どういった方が対象かというのは検討してまいるということで、今回書いております。 ◆そね文子 委員  働き方改革とも通じると思うんですけれども、土曜日に練習、日曜日に練習試合や大会ということだと、全く顧問の先生は休みがないなということになって、外部指導員だけじゃ対応できていないという実態があると思いますので、導入をぜひよろしくお願いしたいと思います。  それと、熱中症対策がここの中に書かれているんですけれども、ことしから体育館にエアコンが設置される学校や、既に設置されている学校もあったかと思うんですけれども、非常に暑いといったときに、体育館にエアコンが設置されている学校については、エアコンを使って部活を行うということなのか伺います。 ◎学校支援課長 エアコンを使って部活動をやっていただくんですが、外気温がある程度の、済みません、すぐ出てこないんですが、35度とかになったときについてはやめていただきたいというお話をしておりますのと、あと、学校のエアコンの使用については、教育委員会として学校のほうにお願いをしておりますので、適切な運用ですとか使用に基づいて部活動をやっていただくということで行っております。 ◆そね文子 委員  4ページのアのところなんですが、「合同部活動制度の推進を図る。」というふうにあります。私も、自分の中学時代とは違って、学校に部活があってもクラブチームに入るとかそういった方で、学校の部活に入らないという方が結構いるのを見て、合同部活動制度の推進が現実味を帯びて考えられるのかなというふうに思っています。  クラブチームというのはお金が非常にかかるものなので、公立で合同部活の推進がやはり有効かなと思って、進めていただきたいと思っているんですけれども、区内で今実際に行われているのがあるのかどうか。もしある場合には、どれくらいの数、どういったものが行われているのか伺います。 ◎学校支援課長 実際に合同部活は何校かで行われておりまして、校長先生同士で、今のところ教育委員会が直にかかわっているというものはございませんで、済みません、数がすぐ出てこないんですけれども、学校同士で一緒にやっているという話は聞いております。そういった学校が大会等に出られるという状況はあるので、やってはいるんですが、何校かというのは、済みません、調べさせていただければと思います。 ◆そね文子 委員  内容はどういうものをやっているかというのはわかりますか。 ◎学校支援課長 野球ですとかサッカーになると思います。 ◆そね文子 委員  特別支援教育について、1つ要望をしたいことがあって、申し上げます。  杉並区でも、すばるIIという就学支援シート、就学後に就学先の学校に対して出すもので、保護者の希望ですとか、あと、これまでの在籍機関がその子の様子を書いたシートがあると思います。それが個別の指導計画ですとか学校支援、そういったものに反映されているというふうに認識しているんですが、先日、日野市の発達・教育支援センターというところを視察しましたら、御存じかもしれないんですけれども、かしのきシートというのを使っている。それは、システムなんですけれども、在籍機関がそれぞれに記入していく。保護者も個人情報と希望を書いていく。  そのシートというのが、ゼロ歳から18歳の子供までの成長記録や、受けたサポート内容を切れ目なくつないでいく。次の機関に上がるとき、保育園から小学校に上がるときには、保護者の同意を得て、保護者がいいと言った場合には、今度保育園はそのシートをインターネットで見られなくなる。しかし、小学校の在籍機関はそれを見られるようになる。1年に1回、専門家が、こういった指導内容とかでいいかということを保護者に確認して、オーケーであればそれを登録していく。そんな仕組みがあって、在籍している機関が書き込めるようになっていて、それは高校卒業した後も、30歳までセンターに保存されて、本人が必要なときには使用できるシートというふうに伺って、これまで、すばるが活用されていなかった、どこかにあったとか、あとは、いろんな機関に行って初めから説明しなきゃいけないとか、そういう御意見が保護者から聞かれていましたので、今後そういうシートについてぜひ検討いただきたいなと思いましたので、要望しておきます。  以上で終わります。 ○山本あけみ 委員長  それでは、一巡いたしましたので、再度質疑のある方は挙手をお願いいたします。 ◆山本ひろ子 委員  質疑を聞いていて、ちょっと1点だけ確認させていただきたいと思ったことが、就学前教育支援センターができた背景には、発達の支援が必要な人がふえてきた、また相談件数もふえている、そういったことで、就学に関する相談は就学前教育支援センターで専門的に受けていく。そのほかはこれまでどおり済美教育センターで受けていただくんですけれども、いじめ、不登校、発達障害とか、そういった専門性で分けられていくと、1人が抱える課題ってそれだけじゃない場合もあって、経済的な理由であったり、あとは親の介護があってネグレクトになっていたりとか、背景ってさまざまだと思うんです。専門的なところが特化していくのはすばらしいことだと思うんですけれども、ほかとの連携というのがちょっと心配だなというふうに思ってしまいまして。  受け入れるキャパを広げるために、専門職をふやしていって受けるというふうにしていくというか、何か聞いていて逆にわからなくなってしまったので、ちょっとその辺教えてください。 ◎済美教育センター統括指導主事(東口) 今委員御指摘のとおり、1人の子の問題、その背景にあるものというのはさまざまであり、またいろいろな要素が組み合わさっていると思うんですね。ですからこそ、インテークではしっかりインテークした上で、それぞれの相談チームといいますか、教育委員会だけではない、福祉的なところ、医療的なところ等にも相談機関というのがございますので、そことの連携をとにかく密にとっていくということが、1つ大切なことだなというふうに思っております。ですので、うちに入ってきたのは、この問題だけしかやらないよとか、そういった立て分けではございません。 ◆佐々木千夏 委員  区民の方からのお尋ねがありましたので。9番目の区立学校で使用する教科用図書選択について、区内では、いわゆる自虐史観の教科書につきまして、なぜ納税していながらちゃんとした正しい歴史を教えないのかという御指摘がありまして、確かに私も思います。  実際、自虐史観で育った人間と、正しい歴史、日本は2,800年の歴史と伝統ある世界最古の、いわゆる万世一系の、このように申し上げると極右とか言われるんですけれども、こういう国家というのは、世界に1つ、我が国だけしかないんですね。そうした世界最古の国家の民と教えられた人間と、これまでの自虐史観にあるような、侵略戦争をした悪い国と教えられたのでは、全く違う人間ができてくると思うので、歴史教育は、私自身は非常に大事なことだと思っておりますし、今、歴史の教科書がもう決まっているとか、これまでのしきたりだとかいろいろなことで決められるかと思いますので、そこで、教科書ではこう書いてあるんですけれども、前区長の山田先生が成人式で特攻隊の方の辞世の句などを紹介されたと聞いておりますが、日本は、歴史教育、私もその教科書で学びましたけれども、日本は強制的に韓国を植民地にしたという歴史的事実はないんですね。韓国自身が救済を求めてきたというのが、これはいろいろな、参議院議員の青山繁晴先生等々著名な先生方が今、そうではないということを教えられているんですけれども、まだまだ教科書どおり、NHKの歴史番組の偏向の、そのままを信じている方が大変多い現状を区民の方も非常に危惧しておられまして、ぜひこのことを区の議員の方やほかの行政にかかわる方に伝えていただきたいということで御要望があったんですけれども、歴史教科書ではこういうふうに教えているんだけれども、本当は韓国を強制的に植民地にした事実はない、特攻隊の方は無駄死にではないとか、本当の歴史、そうしたことを教員の先生に伝えていただけるような…… ○山本あけみ 委員長  佐々木委員、大変申しわけないんですが、今回の報告事項に関しての質問を今お受けしております。ただいま質問をお受けしているのは、教科用図書の採択事務についてでございます。教科書の中身であるとか、それに関する御自身のお考えはあるかと思いますが…… ◆佐々木千夏 委員  自分の考えはもちろんあるんですが、区民の方が非常に、恐らくおっしゃり方からしたら大学教授の方ではないかなと思うような方だったんですけれども、それをぜひ……。 ○山本あけみ 委員長  御質問をお受けしているのは、採択事務に関してでございます。改めて申し上げます。 ◆佐々木千夏 委員  そうした歴史の教科書を採択するときには、この教科書は仕方ないんですけれども、こうではないということを盛り込んでいただくようなプリントを配るですとか、そうした綿密なことをやっていただけるようなことをぜひ提案したいと思っております。そのような提案がありましたので、この機会にと思いまして伝えさせていただきます。  長くなりまして申しわけございません。以上です。 ◆野垣あきこ 委員  私も区立学校で使用する教科用図書の採択事務について、ちょっと意見と、お聞きしたいことがあります。  資料を見て、見本展示会、これは区民の方が閲覧するということだと思うんですけれども、結構杉並区は広い中で5カ所しか見られないというところで、もうちょっとサンプルをふやすとかして、できるだけ多くの区民の人が確認できるようにしていければなと思っていまして、サンプルをふやすということをもそうですし、周知期間の問題とかもあるとは思うんですけれども、区民にぜひさまざまな形で周知をして、見ていただけるような努力を今後ともしていただきたいなと。  それから、学校内での見本巡回展示もそうだと思うんですけれども、ごめんなさい、私、巡回というところを見落としていて、1カ月ぐらい全部の学校で見られるんだなと思っていたんですけれども、これって、それぞれ1校当たり巡回ということで、何日間ぐらい見られることになっているのか、確認したいんですが。 ◎済美教育センター所長 各学校については、1週間もないんですけれども、平日になりますけれども、4日から5日ということでございます。  区民周知につきましては、区の広報、ホームページもそうですけれども、学校の掲示板に、区のどこで、どの期間展示してあるかということを掲示していただいて、保護者にも周知していくというような工夫をしてございます。 ◆野垣あきこ 委員  いろいろ工夫されていると思うんですけれども、さらなる工夫をというふうに思っています。  それから、学校については四、五日ということなんですけれども、先生たち、本当に忙しい中で、ただ、ぜひ閲覧してほしいと思いますし、お一人お一人も恐らくしたいと思っていると思うので、できるだけ、さっきも言いましたけれども、サンプルをふやすとか、期間をちょっと長目にするとかという努力をこれからも続けていただきたいなと思います。よろしくお願いいたします。 ◎済美教育センター所長 サンプル、見本本というふうに申し上げるんですが、協会のほうから送られてくる、これも限りがありまして、その中で巡回展示また各5カ所での見本本展示ということで、最大限努力をしているところでございます。 ◆野垣あきこ 委員  わかりました。そういうことで数が決まるということですね。  これは、子供たちの数とか人口の数とかで決まる基準みたいなものがありますか。 ◎済美教育センター所長 子供の数で決まるということではございません。 ◆野垣あきこ 委員  わかりました。そういう事情だということはわかったんですけれども、求めたいということで、要望です。 ◆藤本なおや 副委員長  ビジョンの質問がありませんでしたので、まずはビジョンの質問をさせていただきます。  今回、ビジョンの改定がありました。そもそもなんですが、パブコメをとる前の案の段階、素案というか案の段階で、これは議会や委員会に報告があったのかどうか、その辺を確認しておきます。 ◎庶務課長 パブコメの前には、委員会には報告をしてございません。 ◆藤本なおや 副委員長  その理由について伺います。 ◎庶務課長 これまでも同じなんですけれども、委員会に諮らないということではなくて、基本的に、今回の推進計画をごらんいただければ、幾つかの場所に書いてあるのですが、数字が入ってございます。つまり、3カ年の年度の事業量というものを当て込んでといいますか、進める上で記載をしてございます。そういった性格のものから、これについてはパブコメの前に委員会には諮らずに、今回のパブコメで変更があれば、それについて御報告ということで、この間もずっとそういうやり方でやってまいりました。 ◆藤本なおや 副委員長  このタイミングでどうなのかというところも正直あるんですが、今回、計画の指標も含めて、目標値と、あと実績値も変わっているところがありますよね。そこの変わった部分の説明がまず必要なのかと思いますが、いかがですか。 ◎庶務課長 今回の改定の中で新しく指標の新設をしたものが2件、廃止をしたものが3件、また上方修正をしたものが1件、下方修正をしたものが2件というのが実態でございます。
     お諮りをしなかったというよりは、これまでの過去2回の改定を踏襲したということと、今回、杉並区教育ビジョン2012最後の改定ということになりますので、同じフォームと同じやり方でさせていただいたというところでございます。  この後、令和3年以降、教育ビジョン2012が変わっていく中では、新たな推進計画のありようということになってくると理解をしていますので、そのときは大きく改定をする、計画そのもののありようを改定するということから、事前に文教委員会のほうにもお諮りをして、さまざま御意見を頂戴したいというふうには考えております。 ◆藤本なおや 副委員長  今回、最後の目標値に向かっていくローリングだったわけなんですが、実績値を23年度と30年度と対比していくと、実績値が下がっているものがあり、また、それに対しての目標値として高いハードルを設けているものがあるかなというふうに思っております。これができるかできないかというのは今後の努力というところで、高い目標値を設定すること自体が悪いということではないですが、そこに向かっていくには、それ相当の努力をしていかなきゃいけないわけですよね。  例えば、中学3年生の習熟度なんかは80%まで上げていくということなんですが、現時点で61%ということで、これもあと3年ぐらいですか、なかなか難しいかなというふうには思いますが、どのように目標値に向かって今後取り組んでいくのか、その意気込みについて、まず確認をしておきます。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) ビジョンの話になると、いつもここのところには注目が行き、話題として取り上げていただくところですけれども、確かに、ここ数年で60%を超えたあたりを推移しておりますので、現実的に80%というのはなかなか高いハードルかなと思っております。  また、ここで学習指導要領も改定になりまして、学びというものが少し変わってくる中で、教員も新たな授業改善をする中で、子供たちにしっかり新しい学びを身につけさせていかなければいけないということで、かなりな工夫は必要となってまいりますが、先ほど話に出ましたICTの活用ですとか、それから各自の授業改善、そのようなことを丁寧に、1時間1時間を積み重ねていくことで、少しでも目標に向かっていきたいと考えております。 ◆藤本なおや 副委員長  質問を変えます。富士見丘小学校の設計のプロポです。  これも質問が出なかったのでやりますが、結果についてはあれなんですけれども、この経過、経緯ですね。選定委員が変わってしまった、変わらざるを得なかったということなんですが、これは、まず条例の要件を満たしていないことが判明したということなんですが、判明した経緯、どこでどういう感じでわかったのかというのは、どこかから指摘があったのか、その辺の詳細を教えていただけますか。 ◎学校整備課長 今御指摘いただいたところについては、資料の2枚目のほうにも書いていますが、3月19日で一旦、政調会議等々で受託者候補者を決めました。その後、もう一度選定委員の経歴等を確認する中で、済美教育センターの非常勤をやられている方の扱いがどうなのかということで庁内で疑義が生じたというところから、確認をした結果、我々も当然非常勤であることはわかっていたわけなんですが、我々としては、非常勤であるという立場、また兼業も認められているというようなことから、外部という取り扱いでいけるのではないかというようなことを考えていたんですが、それはちょっと無理があるのではないかという庁内での疑義が生じたために、そこはきちんと見直そう、やり直そうというところで、急遽その決定を取り消した上で、改めて委員を招集し直して、それで設置した結果に至った、そういう経緯でございます。 ◆藤本なおや 副委員長  あってはならないことですので、以後気をつけていただきたいと強く申しつけておきますけれども、結局これは、もう1回委員を選定し直して、選定をもう1回やり直した、こういうことなのかどうか、その辺はどうなんですか。 ◎学校整備課長 プロポに当たっては、書類審査のほか、実際にプレゼンでおいでいただいて、事業者から説明を受けて、そことヒアリングをしてやるというのがありますので、いわゆる瑕疵ある内容について更正するやり方で、新しいメンバーといいますか新しい4人で、もう一度業者に来てもらうというやり方をとろうかという話があったんですが、それですと、事業者8者の中で上位5者を呼んでプレゼンをやっていただいたというのがあるので、また二重にプレゼンをやっていただくということがあったものですから、そのやり方は控えようということで、一番最初にやった書類審査をもとに、プレゼンの結果もそのまま承認といいますか、新しい選定委員会の中で、前回と点数的に変わりはないかということを委員長のほうに確認した上で、それを改めてつくった新選定委員会でも踏襲をした、そういう結果になっています。 ◆藤本なおや 副委員長  そこが問題なんですね。要は、旧選定委員会で選定をした結果と今回新しく選定をし直した委員会の結果が、そのことによって変わってしまうということになると、これはまた大きな問題がありますし、なおかつ、旧選定委員会から内部が2人抜けたわけですよね。抜ける人によって結果が変わる可能性があるわけですよね。そこを意図的に操作して変わらないようにするということだってできるわけですから、そこは公平公正な観点から、プロポのあり方としても重々気をつけていかなきゃいけないというふうに思いますが、その辺はどのように考慮されてやったのか、そこを確認して、終わりにします。 ◎学校整備課長 委員の御指摘のとおり、本来あってはならない内容でございました。そこを、選定委員会の会長を含め構成員の方々も一番御心配をされました。  今回、6人でやったうちの2名を除しているんですが、それが教育委員会の次長と、あとは政経部の大竹参事になりますけれども、条例を受けた要綱の中で、担当部長は必ず入れろというのがあるので、どうしても担当部長は残す。その中で我々としては、熊耳先生の、元中学校長であるという知見を生かした御審査をいただきたいという観点から、熊耳先生にも残っていただきたいということで、4人に構成をし直した。そういう形でこの2人は除したということですが、当然、審査の過程の中で、人によって点数が変わっては困るので、シミュレーションを事務局でしてくれないかということがございましたので、我々でシミュレーションして、例えば田中次長、大竹参事を残した形の組み合わせでどうなるかというのをシミュレーションした結果、たまたま、どの結果でも順位の変動はなかったというのがありましたので、新選定委員会の会長のほうでも、その内容を受けて、改めてお諮りをしていただいて選定に至った、そういった経緯でございました。 ○山本あけみ 委員長  ほかに質疑はございませんか。──ないようですので、質疑を終結いたします。  《閉会中の所管事項調査について》 ○山本あけみ 委員長  当委員会の所管事項につきましては閉会中の継続調査といたします。  以上で文教委員会を閉会いたします。                           (午後 3時27分 閉会)...