杉並区議会 2019-02-27
平成31年 2月27日道路交通対策特別委員会−02月27日-01号
(4)
交通事故の状況について
◎
杉並土木事務所長 私からは、昨年の
交通事故の統計数値が警視庁より届きましたので、区内の
交通事故の状況について御報告いたします。
区内の
交通事故件数、自転車の事故、高齢者の事故など、5年間の推移を表にまとめております。
表の1段目、区内の
交通事故件数は確実に減少してございます。平成26年から30年の5年間で316件の減少でございます。
表の2段目、自転車の
関与事故につきましては、5年前と比べますと119件減少して、437件となっておりますが、前年と比べますと、残念ながら12件の増となっております。数年前よりはよくなってはいるものの、都内で第6位と変わらず高い順位であります。
3段目の、
交通事故においての自転車が関与した割合は近年微増しており、37.5%と、相変わらず都内での
平均関与率約36%より高い状況が続いております。
最後に、高齢者の
交通事故でございます。ここ数年は400件付近で推移しておりましたが、昨年は369件と減少いたしました。しかし、高齢者の事故は重傷化しやすい傾向がございます。表の一番下、区内の死亡者5名のうち3名が65歳以上の高齢者でございました。
私からは以上でございます。
○
奥田雅子 委員長 これより、ただいまの報告に対する質疑に入ります。
質疑のある方は挙手願います。──それでは、委員会の円滑な運営と公平を期すため、最初の質疑は答弁を入れてお一人往復10分程度とさせていただき、一巡いたしました後、必要があれば再度質疑をしていただくということで進めたいと思います。議事進行に御協力のほど、よろしくお願いいたします。
◆
浅井くにお 委員 私から、何点か話をさせていただきます。
まず外環道の話ですけれども、確認なんですが、
中央ジャンクションの部分では、
シールドマシンを組み立てして北、南に掘っていくとかというのはないんでしたっけ。
◎
都市企画担当課長 中央ジャンクションにつきましては、本年
シールドトンネルの発進はございません。
◆
浅井くにお 委員 それから、
西武新宿線のほうの話を何点かさせていただきます。
まず、素案の説明会が杉並では2月13日の夜、私の母校の
井草中学校で行われて、その翌日、私は一般質問でいろいろ聞かせてもらいましたから、その話はおいておきますけれども、他の、井草中以外の3カ所での
参加者数は何人ぐらいなんですか。
◎
拠点整備担当課長 4日間で1,600人でございますけれども、内訳的には、13日の
井草中学校が430名で、そのほか2月14日の、練馬区になりますけれども、関町小学校が366名、2月15日の西東京市の
東伏見小学校のほうで252名、2月16日練馬区の
上石神井小学校のほうで552名という形の参加で集計してございます。
◆
浅井くにお 委員 やっぱり上石神井は多かったですね。
それから、井草中でない3カ所の主な住民からの質問とか意見とか要望とか、どんなものが出たのか、簡単に教えてもらえますか。
◎
拠点整備担当課長 井草中学校以外のところの質疑でございますけれども、当然杉並区内のことも聞かれてございますけれども、主な意見としては、
高架構造の選定理由とか住民への
情報提供とか、そういったところがメーンでございます。
◆
浅井くにお 委員 今後の
スケジュールは、
西武新宿線の
連立事業、とりあえず先日の話で言うと井荻、西のほうの、今回の説明を受けたものの
スケジュールはどんな感じか、もう一度確認です。
◎
拠点整備担当課長 今回の説明会で都が説明した流れとしましては、今回2月に
素案説明を行いましたので、今後の予定としましては、31年度に
都市計画案の作成をいたしまして、31年度中に
都市計画の説明を行いたいというふうに申しておりまして、その後32年度あたりで
都市計画決定、33年か34年あたりで
都市計画の
事業認可というふうに進めていきたいと聞いてございます。
◆
浅井くにお 委員 示された素案は、かなり具体的な内容で示されていますけれども、区としてはそれで事業を進めていくというふうに考えているのか、確認です。
◎
拠点整備担当課長 この事業は東京都が事業主体であって、西武鉄道並びに沿線の区市と合同でやっている事業でございますので、当然あわせて進めてまいりたいというふうに考えてございます。
◆
浅井くにお 委員 この事業は、国のお金だったり都のお金だったり西武鉄道のお金だったり
地元自治体のお金だったり、多分使われるわけですよね。ですから、杉並区として、東京都の事業だから全くお任せよというんじゃなくて、自分のところの税金も投入するわけですから、それなりのことを区民のために話をして、少しでも区民のためになるような、そういう事業を進めてもらいたいと思いますので、よろしくお願いします。
あと、井草中の説明会で、いろいろな話が出ると思ったらそんなに出なかった。私はちょっと拍子抜けをしたわけですけれども、それまでの間に、
まちづくり協議会で区と協議会のメンバーといろいろなお話をされたと思いますが、協議会で区と話をした内容が地元の意見というか意思だというふうに思われているのか、確認です。
◎
拠点整備担当課長 協議会のメンバーは、当然、地域の全員の方ではないということがございますけれども、そういった
協議会形式のものを立ち上げられて、区のほうへ一定の提案をされたというので、地域の意見というふうに把握してございます。
◆
浅井くにお 委員 私は、それは甘いと思いますよ。本当に一部の人ですから、そういう面ではしっかりと、多くの人と膝突き合わせて話をしていかないと、物すごく大きな事業ですし、変な話、私が死んだ以降も、その事業の結果西武線が走るようになったら、それに対しての話がずっとつきまとっていくわけですから、生活者のために杉並区として最善の策を通してもらいたい、そういうふうに要望しておきます。
それから上井草駅周辺の「
まちづくりニュースNo.2」の、
オープンハウスが開かれた、昨年の11月18日から20日ですけれども、これも確認ですが、何時から開かれたのかちょっと教えてもらえますか。私も前の話なんで忘れてしまいましたので。
◎
拠点整備担当課長 3日間行ってございまして、11月18日日曜日が午前10時から14時まで、11月19日月曜日が13時から17時まで、11月20日火曜日が16時から20時までの毎回4時間ほどの時間で、時間帯をずらして行ってございます。
◆
浅井くにお 委員 結構時間を変えてやっていただいていたんですね。ありがとうございます。
環境影響評価の話ですけれども、この間の素案が示された段階で、もう東京都としては
高架方式ということで
環境影響評価を進めていたんですかね、確認です。
◎
拠点整備担当課長 環境影響評価については、これから行うとの
調査計画書を作成したので、今後3月5日から縦覧とか閲覧とかできて、
区民意見等を募集するというような状況でございます。
◆
浅井くにお 委員 ということは、環境に大きな影響が出る
構造形式を選択しないという理解でよろしいんですかね。
◎
拠点整備担当課長 構造形式の選定を今回高架としましたので、その内容について環境の影響があるものを項目を立てて、工事中とか工事後のものについて事前に予測等を行って評価していくというようなことだと考えております。
◆
浅井くにお 委員 ということは、
高架方式に対しての
環境影響評価をするという。いろいろな手法を考えていく上で、1個じゃなくて幾つか選択肢がある、それに対して周辺の
沿線地域に対する
環境負荷の一番低いものを選択するというのが一番いい方法だろうというふうに私は思いますが、いかがですか。
◎
拠点整備担当課長 この件につきましては、都のほうで考えてございます。当然都のほうの環境の条例に基づいて行うものだと思いますので、ちょっと区としての意見は差し支えが出てきますので。
◆
浅井くにお 委員 それで、同時並行で、
環境影響評価のフルじゃないにしても、やられていたのではないかなと私は思って、最初に質問いたしましたけれども、全く何もなくてAで行くというのは非常に乱暴な話かな、そういうふうに思いますので、もしあれだったら一度調べていただいて、委員会の後でもいいですから、教えてもらえればなと思います。
◎
まちづくり担当部長 環境面での影響につきましては、先ほど課長から答弁しましたが、高架を前提にした
環境アセスをするというのが今回の手続でございます。都からは、繰り返しになりますが、
事業的条件、
計画的条件、
地形的条件、この3条件で高架式を選定したというふうに聞いてございますけれども、その
計画的条件の中で
一定程度環境に与える影響、日影でありますとか振動、騒音、地下水に関しては、簡易な影響を比較考量の上で
計画的条件とされてございますので、そういった意味で、ある程度環境に与える影響というのを考慮した上で高架式も選択されているというふうに御理解いただければと思います。
◆
浅井くにお 委員 では、あとの質問は次に回しますけれども、今部長から言われたように、もう一度確認をして教えていただければなと思います。
私は一旦これで質問を終わります。
◆けしば誠一 委員 外環道と
連続立体交差事業に関して質問します。
まず外環道です。
外環道の
進捗状況を御報告いただきましたが、
大泉ジャンクションが初期掘進中の段階とのことですが、当委員会が視察した12月10日の段階では、
シールドはまだ
スタート台にあって、
後続台車の準備が始まったばかりでした。初期掘進が始まり、
後続台車の整備ということは、
シールドが
トンネル内に入って、
後続台車がその後に続いているということだと思いますが、
スタート台には後続設備がまだ残っている段階なのか、それも含めて
トンネル内に入ってかなり進んでいる段階なのか、その点確認します。
◎
都市企画担当課長 掘進につきましては、本年1月より実際掘り始めたということを聞いてございます。現在、必要となる後続機器をそれとともに設置しながら、いわゆる初期掘進をしているというところでございます。
◆けしば誠一 委員 ということは、1月からというと、
トンネルの中に入ってそこで進めているというふうに確認してよろしいですね。
◎
都市企画担当課長 実際どの
程度トンネルの掘進が進んでいるかということはちょっとまだ把握してございませんが、実際は掘り出したということを確認してございます。
◆けしば誠一 委員 そうしますと、本格掘進に入るのはおおよそいつごろになるのか。年度内か新年度に入ってからなのか、このあたりどうでしょう。
◎
都市企画担当課長 本格掘進の予定でございますが、確認をしましたところ、おおむね1年か1年半後に本格掘進ということを確認しているところでございます。
◆けしば誠一 委員
中央ジャンクションですが、中央道と連絡する橋梁の
下部工事が行われているということです。当委員会が以前視察した本線部分、開削して工事が行われたところを見てまいりましたが、そこは完成したのか、また、ランプ
トンネルはどのような大きさの
シールドが使われて、どのような工法で行われているのか。
◎
都市企画担当課長 中央ジャンクションにつきましては、中央道と連絡する橋梁
下部工事、ランプ工事、改良工事などが実施されており、現時点でも施工中というところでございます。
またランプ
シールドにつきましては、外径約12メートルの
シールドマシンを使用し、発進に向けた準備を行っていると聞いてございます。
工法につきましては、現在私どもまだ把握してございませんが、発進前には、地域住民の方々に説明会が開催されるということを聞いているところでございます。
◆けしば誠一 委員
東名ジャンクションの南行は多摩堤通りを越えたということですが、これは現在どのような工法を使用しているのか。
また、北行は本格掘進に向けた準備段階で、喜多見7丁目付近を掘進中と報告いただきましたが、野川の気泡が出た位置から何メートル進んでいるのか、施工基地の整備等、具体的にこれはどのような内容なのか、本格掘進に入るのはいつごろの予定か、現状での課題は何か、以上あわせてお答え願います。
◎
都市企画担当課長 現在、東名の発進の
シールドマシンにつきましては、説明会等、
オープンハウスでも説明がございましたが、空気を用いない掘削方法により工事を進めているということを聞いてございます。
次に
進捗状況につきましては、現在喜多見6丁目付近を掘進中であると。野川の気泡発生の場所から約600メートルほど先に進んでいるところと聞いております。
整備基地の整備とは、土砂搬出、ヤードの整備などと聞いております。
現在の状況は、本格掘進というふうに聞いてございます。
◆けしば誠一 委員 本格掘進に入ったということですね。
次に、大泉南工事にかかる工事説明会についてです。杉並で行われた12日、16日の説明会、私は12日に参加したんですが、それぞれ参加者おおむね何人であったのか。また区民の質問に、国や事業者から限られた時間で納得できる回答が得られなかったと私も確認しています。区の認識と感想をお聞きします。住民に納得を得られていない状況で、今後の国や事業者の住民への姿勢について、区の対応と今後のかかわりを求めますが、いかがでしょうか。
◎
都市企画担当課長 1月12日の
荻窪中学校で行われた説明会には、41名の方が参加されました。16日に
井荻小学校で行われた説明会には、45名の方が参加されました。
外環道施工においてのさまざまな、説明も含む課題につきましては、国などの事業者が責任を持って対応、対処すべきと考えてございます。住民の方々の懸念に対しては、説明責任をしっかり果たすよう、国などの事業者に常に求めてまいりたいと思っております。私どもといたしましては、外環道が本格的に進む状況となっておりますので、これまで以上に安全・安心の確保第一に、真摯かつ丁寧な対応が図られるよう求めてまいりたいと思っております。
◆けしば誠一 委員 杉並の下に今後掘り進んでくるわけですので、その点はさらに強く求めておきます。
オープンハウスについてです。杉並区で111名の参加ということで、
シールド工事に対する関心が高いことがわかりました。住民に沿線各地で行う
オープンハウスが1日2カ所で開催されていますが、そうなりますと、国や事業者の責任者は当然かけ持ちになる。移動時間含めて、会場にいない時間ができるわけですね。住民からは1日1会場にしてほしいという要望が出され、私も当然だと考えます。この点は区からも強く申し入れてほしいが、どうでしょう。
◎
都市企画担当課長 私がこの外環を担当するようになりまして2年がたちます。その中で、最初は1日1会場ということでございました。途中から2会場になってございます。確かに、2カ所ですと時間が限られる部分も多いので、今後とも丁寧な説明ができるように国等に伝えて、また求めてまいりたいと思っております。
◆けしば誠一 委員 その点よろしくお願いします。
オープンハウスの際に会場の一角で、事業者と住民との有意義な質疑が行われました。住民からは、30名以上いたかな、かなりの参加で重要なやりとりがなされました。酸欠空気に関しては当初、過去のボーリング孔などの人孔的な穴からのみ出たと説明されていましたが、住民からの質問で、北多摩層に亀裂などがあって複数のルートから流出した可能性があることを事業者の側も認めたと私は認識していますが、この点、区の見解を求めます。
◎
都市企画担当課長 私も
オープンハウスにおりまして、そのことを聞いておりました。またそれを再度確認いたしました。北多摩層は非常に固い状態の粘土層が主体で、水や空気を通しにくいものの、地中のわずかなすき間を通じて空気が伝わる可能性があるということを確認させていただきました。
◆けしば誠一 委員 野川の気泡についても質問が出まして、水面直上で20%強の酸素濃度であったので、安全だというような説明でした。これは一貫してそう説明しているわけですが。
そもそも酸欠空気の噴出量とかあるいはそのときの風速とか、そういった条件によってかなり状況が変わると思うんですね。その点が質問されましたが、回答がありません。
トンネル施工等検討委員会が安全と判断した根拠を、委員会に提出したデータを使って説明するよう住民の側から求めましたが、工事長さんでしたか、できる限り公表するというふうに答えたと住民の側は認識しているんですね。私もそれを期待しますが、区からもその点は求めてほしいが、実際のところどうなんでしょうか。
◎
都市企画担当課長 その件も私、聞いてございます。今後とも、住民の方々に必要なデータ開示は適宜行うよう、国等に求めてまいりたいと思っております。
◆けしば誠一 委員 大泉南工事は、気泡を使う場合に添加物の濃度を調整しつつ、気泡を使わない場合もあるとの説明でした。実際に大泉南工事はどちらにするのか。そして気泡を使わないか使うかというこの判断についてどのように判断していくのか、この点区の認識があれば、まずこの点を求めます。
また、気泡は削った土砂とともに
シールド内に回収することが原則になっていますが、野川のように回収できなかったものが人孔的な穴やすき間を通って抜け出した。一方、大泉から南の舎人層では、地中のすき間に滞留、注入する空気量も少ないので地表には出ないと説明されていましたが、そのたびに室内でまた現地で試験をするというふうに言っておりました。住民から、その試験方法やデータの説明を求めたところ、
シールドが民有地に入る前に説明の機会をつくると答えられたように私は当日聞きましたが、区からも再度その点の確認を願いたいんですが、いかがでしょう。
◎
都市企画担当課長 大泉発進の本線
シールド工事につきましては、地質の状況に応じて掘進時使用する添加剤や圧力を調整し、安全な掘進方法を有識者にも確認しながら工事を実施する予定というところまで確認してございます。
また、説明会等の件でございますが、国等に改めて確認させていただきました。そのときに、工事の状況や工事箇所への影響について、事業者はこれまでも東京外環プロジェクトホームページや
オープンハウスなどで
情報提供しているところでございますが、今後とも適切に
情報提供するよう努めてまいるということでございました。説明会等の御意見がございましたので、そのようなことも含めて国等に伝え、求めてまいりたいと思っております。
◆けしば誠一 委員 では次に、緊急避難計画について1点だけ。
昨年4月の参議院の決算委員会で、万が一陥没事故等の兆候が把握された場合にも、適切な避難等が行われるよう対応すると大臣答弁がありました。この内容と、これまで説明を受けていた
トンネル内に掘削土以外の土砂が大量に流入するときというふうに限定して緊急時としたことへの整合性が、この大臣答弁との間ではどうなのか、ちょっとこの点の確認だけして、一旦終わります。
◎
都市企画担当課長 今までの国の話を総合いたしますと、7月等に出されたもの、「安全・安心確保の取組み」というパンフレットがございましたけれども、工事に際して安心・安全確保の取り組みとして、万が一に備えた緊急時の対応を準備しているものと聞いております。今般の外環道
トンネルにつきましては、事業者などが24時間体制で情報を収集し、万が一の際には地上にお住まいの皆様や関係機関にできる限り速やかにお知らせ、対応する準備をしていると聞いてございまして、
トンネル内に掘削土以外の土砂が大量に流入するときを緊急時としていることと整合性があると聞いてございます。
◆山田耕平 委員 外環について確認していきたいんですけれども、工事の
進捗状況を確認したいんですが、まず、東名北工事の南行はもうヤードから出ていると思うんですが、どの程度の距離を進んでいるのか、具体的にお聞きしたいと思います。
北行は工事ヤードからまだ出てないと思うんですが、工事ヤードから出る予定はいつごろと予定されているのか。
あと、大泉南の工事については、南行、北行ともに初期掘進でどのくらいの距離進んでいるのか。初期掘進については、本格掘進まで1年か1年半後ということだったんですが、もう一度確認しておきたいと思います。まとめてお聞きします。
◎
都市企画担当課長 まず東名の北行の
シールドマシンは、現在、喜多見6丁目を掘進中、野川の気泡の漏出箇所から約600メートルほど北寄りの方向に進んでいるということでございます。
南行につきましては、今、多摩堤通りを掘進しているということでございまして、先ほども御答弁申し上げましたが、本格掘進を始めているというところでございます。
次に、初期掘進の距離につきましては、こちらのほうとしてはまだ把握してございませんが、期間としては、先ほど答弁したとおり1年から1年半を見込んでいるというところでございます。
◆山田耕平 委員 やはり民地にいつ出るのかというのはすごく重要な点だと思うんですけれども、その点では、東名北工事の北行は工事ヤードから民地に出るタイミングというのはわかっているんですかね。そのあたりお聞きしたいんですけれども。
◎
都市企画担当課長 今の状況では、先ほどの喜多見6丁目をというところまでしか把握してございません。
◆山田耕平 委員 ネットに、どこにいますというのが出ているんですけれども、いまいちよくわからないので、もうちょっと詳細なものを出していただきたいんですよね。あれがこれから民地に入っていくと、それぞれどこにいるのかというのは非常に住民にとっては気になる点ですので、もう少し細かいものを出していただくように要請してほしいと思いますが、どうでしょう。
◎
都市企画担当課長 国等の説明では、ホームページのほかに、近くに来ましたら、チラシ等を配布するということは聞いておるところでございますが、よりわかりやすさを目指すものとして、御意見は国等に伝えたり、求めたりしていきたいと思っております。
◆山田耕平 委員 当然世田谷では既に始まっているということになるので、世田谷の対応というものも杉並区の対応と同じようなものでなければいけないと思うんですけれども、そういうのがもうちょっと住民にわかりやすいものであるべきだなというふうに思っています。
シールドマシンの到達時期について確認していきたいんですけれども、特に、大泉南工事について、目白通り、大泉街道、西武池袋、西武新宿、青梅街道、JR中央、五日市街道、井の頭通り、それぞれどの程度の期間で来るのかというのを確認したいと思います。
◎
都市企画担当課長 この予定時期につきましては、工事説明会で示されたパンフに示されたとおり、大泉街道で約1年後、西武池袋線で約1年半後、青梅街道で約2年後と聞いてございまして、2年後以降の予定は未定であり、別途説明があるということを聞いてございます。
◆山田耕平 委員 井の頭通りに到達する時期もいまいちよくわからないということなんでしょうか。その点確認したいのと、あと、井の頭通りで南側と北側がドッキングするということになると思うんですが、ドッキングするのにかかる期間の見通しについて確認しておきたいと思います。
◎
都市企画担当課長 情報収集に努めてまいりたいと思っております。
◆山田耕平 委員 これだけの大規模な工事をしているのに、本当に予測がつかないというか、何もわからないんですよね。こういう進め方は、公共事業のやり方としてはちょっと異常だなというふうに思いますね。
杉並区内の直接かかわる問題としては、横連絡坑というものがあると思うんですが、横連絡坑の施工場所、工法というのはいまだに示されていないと思うんですが、いつごろ示されることになるのか、それについて確認しておきたいのと、あと、横連絡坑の施工というのは、
本線トンネルの施工中にも順次行われていくというものなのでしょうか、その点確認します。本線を掘りながら、掘ったところでは横連絡坑をどんどんつくっていくというようなことになるのかどうか、その点確認したいと思います。
◎
都市企画担当課長 横連絡坑につきましては、現在詳細な検討を行っていると聞いてございます。その工法も含めて区としては把握してございませんが、順次準備ができ次第説明がなされるものと認識してございます。
◆山田耕平 委員 2つ目の、施工中も同時にやっていくのか。
◎
都市企画担当課長 今詳細なものを詰めているというところでございまして、区としては施工の順序というところは把握してございません。
◆山田耕平 委員 本当に全くわからない状態ですよね。
これもさらにわからないのかもしれないんですが、地中拡幅工事の実施時期だったり工法、また、工事期間の見通しについてどういうふうになっているのか確認します。
◎
都市企画担当課長 地中拡幅部につきましても、現在詳細な検討を行っていると。準備ができ次第説明がなされると聞いてございます。
◆山田耕平 委員 結局何を聞いても、国、事業者がしっかりとした時期すら示さないという点で、本当に重大な問題だと思います。
次に、環境への影響について少し確認したいんですけれども、視察では、セグメントの裏込め材がモルタルであるということがわかりました。昨年12月の上旬、山陽新幹線六甲
トンネルの補修工事で使用したモルタルが河川に流出するという事故が発生したということなんですけれども、そういったことを把握されているかどうか。モルタルが硬化する前に背面に沿って流れ落ちてしまって、それが排水路を通って川に流出した。魚が150匹とか大量に死んだということなんですけれども、外環道の計画沿線についても地下水が豊富で、そこでモルタルを使うということについてはどういった対策がとられているのか、その点確認したいと思います。
◎
都市企画担当課長 昨年の12月ですか、山陽新幹線六甲
トンネルで裏込め材の対策について、これにつきましては、西宮市のホームページ、また一部の報道で承知しているところでございます。これは外環道に対してどう対応するのかというのはいまだ確認はとれてないところですが、国に対しては、そのようなことを含めて安心・安全が図れるよう求めてまいりたいと存じ上げます。
◆山田耕平 委員 大深度地下だから問題ないというふうには到底言えないと思うんですね。モルタルが2時間固まらないで地下水に流出するというような事態は、絶対許されないというふうに思いますので、この対策はどうなっているのかというのはしっかりと確認していただきたいと思います。
次に、気泡の噴出について確認していきたいんですが、基本的な問題なんですけれども、気泡
シールド工法をやってしまったがゆえに酸欠空気が地上に発生したという状況だと思うんですね。その後の対策を実施したとしても、気泡の発生を完全に抑制することはできないということも示されています。それなのになぜ気泡
シールドにこだわるのか、気泡
シールドを採用し続けるのか、その点確認したいと思います。
◎
都市企画担当課長 私も説明会等でそういうやりとりを聞いておりました。再度確認をさせていただきましたが、気泡を使った泥土圧
シールド工法につきましては、これまでの使用実績も多い安全な施工方法であると国等は認識しているとのことです。今回の漏気についても、皆様の生活環境には影響がないと考えると聞いてございます。今後、地質状況に応じて掘進時に使用する添加剤や圧力を調整し、安全な掘進方法を有識者にも確認しながら工事を実施していく予定と聞いてございます。
◆山田耕平 委員 国が言ったそのままなぞって言っていただいたんですけれども、気泡が発生しない工法を採用しないという理由がよくわからないんですね。視察では、排出した土が形質を変えないために気泡が楽だというようなことも言っていたんですけれども、そういうことが何でちゃんと説明されないのか、全く意味がわからないんですが、そのあたりどう考えますでしょうか。
あと、影響がないと言いつつ、私も近隣の不動産屋さんとかに話を聞いてみたら、地上にそういった影響が少しでも出るような場合は、地下にだって影響が出ますよということを率直に言っているわけですよ。影響が出ないなんてとんでもない話であって、そういった声が出ているということをどういうふうに区としては認識しているのか、確認したいと思います。
◎
都市企画担当課長 そういう御意見、さまざまな場面で私もお聞きします。今後とも国等に、繰り返しの御答弁になりますが、安心・安全な工法を充実するよう求めてまいりたいと思っております。
◆山田耕平 委員 次も、聞いても出てこないかもしれないんですが、何でこれほど酸欠空気となったのか、地上に発生するまでにどのような化学反応が起こったのか。これも事前に国には確認してほしいということを聞いておいたんですけれども、どうでしょうか。
◎
都市企画担当課長 酸欠空気の状況につきましては、地下に存在する鉄などの酸素吸収物質により、酸化還元反応が起き酸素を失い、地上に流出した、そういうふうに聞いてございます。
◆山田耕平 委員 何かその説明も、例えば砂れき層の中で鉄分が非常に多くてそういう反応が起こるということはそうなんでしょうけれども、北多摩層で何でそういうことが起きているのかというのは、余りよくわからないんですよね。その点についても確認していただきたいなと思うのと、世田谷の地層と杉並の地層は、地質条件が大きく異なると思うんですね。気泡発生を抑制するための実証実験というのが、大泉南工事の初期掘進、今現在において行われているのかどうか、その点を確認して、一旦終わります。
◎
都市企画担当課長 実証実験の件につきましては、区としてはまだ確認がとれてございません。今後確認をし続けてまいりたいと存じ上げます。
○
奥田雅子 委員長 それでは、一巡いたしましたので、再度質疑のある方は挙手願います。
◆
浅井くにお 委員 さっきの残りの部分。
交通事故の状況についての報告に対して、一番最後のほうの3番目に高齢者の事故というのが書かれていて、前から私、スケアードストレートの話をしているかと思うんですけれども、子育て中の奥様たちの自転車の運転なんかを踏まえて、ぜひ参加できるような方法という話もさせていただきました。高齢者の方は、逆に言うと、学校でやるのとかは、時間があって、しっかり呼びかけをすれば来ていただけて生徒と一緒に見られるとかいうことがあるだろうと思うんですけれども、そういう高齢者の方の参加は、今まで呼びかけたり今後呼びかけていこうとか、そういうあれはありますか。
◎
杉並土木事務所長 以前から委員からそういうお話がございまして、我々のほうも検討を進めております。高齢者の事故は非常に多いので、非常に大きな課題だと思っています。今現在は、出前型という自転車講習、職員が高齢者の集まるところに行って説明するというのを続けておりましたが、今後は、委員御指摘のような形でスケアードですとか、より多く参加できるような仕組みというか、そういったものを今検討を進めているところでございます。
◆
浅井くにお 委員 やっぱり生々しい、あの現場を見てもらうというのは、改めて高齢者の人も学び直すという機会になると思いますので、よろしくお願いしたいなと思います。
もう1点、幹線道路の横断歩道での信号の変わる時間。多分基本は、交通管理者の警察が車両の流れのいいような時間を決めていると思うんですけれども、私、最近思うんですが、短いなと。特に私の地元では、高齢者が渡り切れないんですね。例えばスーパーで買い物をして重いものを持ったり何かしたり、いろいろな方が大変多く買い物をして反対の自分のほうに帰る。そのときに青梅街道を渡るのに間に合わないんですよ。だから、逆に運転手さんが待っているような状況があったりで、交通安全というか死亡事故を減らしたり、死亡につながらなくても
交通事故を減らすという意味で、実際に警察だけに任せるんじゃなくて、交通安全という立場で、区内の主要な交差点というか横断歩道で実態がどうなのかという把握をして、警察と区と連携をして事故を減らしていくような、そんなことができないかなと思いますが、いかがですか。
◎
杉並土木事務所長 信号のタイミング、確かにほかの地域の方々からも、歩行者用の信号が短くてどうにかしてほしいというような要望も入っております。警察のほうには当然要望を届けるのですが、信号は全てつながっているものですから、容易に変えることは難しい。ただ、委員御指摘の御意見として受け取って、また今後交通対策の検討、研究を進めていきたいなと考えております。
◆
浅井くにお 委員 お願いします。終わります。
◆けしば誠一 委員 まず緊急避難計画について、続きを質問します。
国からこの間、緊急避難計画にかかわる何点か示されておりまして、ちょっと1つわからないところが、通常の施工管理体制というのがあって、1次、2次、3次というふうにありまして、そこから緊急時へのつながりはどういう判断でどういう段階でそうなるのか。その辺のつながり、関係がわからないんですね。3次段階に入れば緊急時と判断するのか、3次段階が続いて2次に戻らないというふうになったら緊急時となるのか、どのくらい続いたら判断するのか、この点の判断基準を具体化して説明してくれませんと、私も住民も理解できないんですね。この点どうなんでしょう。
◎
都市企画担当課長 国等の説明によりますと、3次管理段階にとどまっているうちは緊急時ではないということを聞いてございます。それを超えて土砂等が
トンネル内に大量流入したときを緊急時というふうに認識してございます。
◆けしば誠一 委員 それで本当に対応できるのか。1次、2次、3次とあって、3次段階がずっと続いているときというのは、危険な兆候だと思うんですよね。その辺はもう1回確認をしていただきたいと思います。
避難指示を出す責任者がNEXCOの工事事務所長ということが、先日の
オープンハウスの事業者からの回答でわかりました。区にもそのように伝えているのか、この点は実際どうなんでしょう。
◎
都市企画担当課長 避難指示を含めた緊急時の対応につきましては、事務所長を踏まえた事業者の責任において適切に実施されるというふうに確認がとれてございます。
◆けしば誠一 委員 国の責任がどうなのかというところがちょっと疑わしいところもありますので、この点もあわせて、今後の課題としてもう少し詳しく説明を求めていただきたいと思います。
野川の気泡問題は、これまでは地上には影響がないと言われてきた大深度地下
トンネル工事の前提が覆されました。
東名ジャンクションから数百メートルほどの
試掘段階で、気泡問題だけではなく、他にも異変が住民から報告されています。野川の中で中州のようなものが見えて、川底が隆起しているようなことが疑われています。世田谷の清水川では、復水、つまり水がかれたのが戻って、再枯渇の変化が観測されています。工事中こういう変化が起こっているんですよね。住民の中には、震度2程度の振動を夜間に感じたという声も耳にしました。このような事態は区はつかんでいますか。
◎
都市企画担当課長 この件につきまして、ほかの住民の方々等からもいろいろお伺いをいたしました。国等に確認いたしましたが、現在地表面をモニタリングしており、地表面への影響がないことは確認しているということでございました。掘削時に行った区間
トンネル坑内のセグメントのひび割れ、漏水が発生してないことも確認しておると聞いてございます。そのため
シールド工事が地下水を引き込んではいないということも聞いてございました。
野川においては現在渇水期であることから、河川の水位は低下しており、水位が浅いところで堆積した土砂等が水面上に露出し、中州のように見えるのではないかというふうに聞いてございます。河川の上流、下流とも同じような中州のようなものが見えている状況であることから、地下の
シールド工事により河床が隆起したものではないというふうに聞いてございます。
◆けしば誠一 委員 住民がさまざま不安の中で感じている事態は、重大事態への兆候とも考えられます。2年後に区内の住宅街の直下に
シールドが届くことになるわけですから、掘削土以外の
トンネル内への土砂の大量流入というだけではなく、重大事故に至る兆しをつかめる体制が必要であると考えます。管理値が具体的に示されていないことや、工事の前と工事中、工事後の水位や地盤の変化を計測しつつ緊急事態に即応できる体制が必要ですが、その観測データの開示もぜひ求めたいと思います。杉並に向かう本格発進前に国からの説明の場を改めて求めますが、この点での区の見解と対応を確認します。
◎
都市企画担当課長 この件は代表質問でも御答弁させていただきました。住民の皆様の安心・安全のために必要なデータの開示、これは常に区は求めてまいりたいと存じ上げます。
◆けしば誠一 委員 先ほど他の委員から、JR西の山陽新幹線六甲
トンネルの中での、いわゆる川に白濁が流れたということが示されました。これはJR西が
トンネル入り口から約7キロ付近で天井にモルタル、15から16トンを流し込む作業をしていた。JR西の担当者は、通常は約2時間で固まるが、何らかの原因で
トンネル東にある取水場や水路を通って津門川に流れた可能性があるというふうに説明しているんですね。大深度でこうした事態が起こる可能性、それが地下水にもたらす影響、こうしたものも懸念しますが、この点での区の見解を求めて、外環道に関しては、これで終わります。
◎
都市企画担当課長 現在、この件につきましては、JR西のプレスリリースでは、原因を調査中ということでございます。そのようなことを含めて、これが外環
トンネルにつきましてどのような影響を及ぼすのかというのは、こちらから問いたいと思っておりますし、その対応等を注視してまいりたいと存じ上げます。
◆けしば誠一 委員 その事態を知って私もちょっとびっくりしましたので、今後の対応、よろしくお願いします。
西武新宿線連続立体交差事業についてです。
冒頭に、私たちの会派が外環道で大深度地下
トンネル工事の問題点を質問し、一方で鉄道
連続立体交差事業で地下化を求めているということについて一言述べ、関連して質問します。
外環道は、高架計画が示された折に、沿線住民の党派を超えた反対で凍結、その後大深度地下方式で大泉から東名までの16キロの計画が浮上した際に、沿線住民は、当時1兆6,000億円、恐らくこれをはるかに超えていると思うんですけれども、かかる工事費と必要性から、外環道の地下化にも反対をしてまいりました。
一方、
西武新宿線連続立体交差事業は、あかずの踏切対策としての必要性から、立ち退きがなく環境への影響が少ない地下化を求めた次第です。西から東にこの杉並は地下水が流れています。東京西部地域では、こうした状況から、外環道がちょうど地下水をせきとめるという形でつくられます。京王線とか
西武新宿線は東西に走り、地下水の流れに沿う
トンネルで影響は少ないことがあります。
そこでお聞きしますが、既に野方−中井間は地下化の工事が始まっていますが、その
進捗状況と完成予定、工事中に環境にかかわる問題が生じていればお聞きします。
◎
拠点整備担当課長 中井−野方間でございますけれども、現在工事につきましては、新井薬師前駅のところで土どめ壁の工事と軌道の仮受けぐいの打設工事を行っております。また、沼袋駅のところでは、旧の乗りかえの跨線橋の解体工事、また南口のほうで駅舎の建築工事、線路下では上床版の構築工事を行っております。また野方の取りつけ部、これは西側になりますけれども、こちらでは工事桁の架設の準備の工事を進めているというふうに聞いてございまして、また、
シールド工事の着手に向けた準備を万事進めているというふうに西武鉄道から伺ってございます。完成につきましては、2021年3月末を予定していると伺っておりまして、環境に係る問題については、特に現状では伺ってございません。
◆けしば誠一 委員 先日の説明会の後、
高架方式を前提に、きょうも御報告いただいた
環境影響評価調査計画書が示されました。これまで沿線住民に
高架方式を前提にした説明と意見を聞く機会があったのかどうか、お聞きします。
◎
拠点整備担当課長 井荻から西武柳沢間につきましては、都が
連続立体交差事業の検討対象区間に位置づけた後、詳細な検討を進めてきておりまして、ようやく計画のめどが立ったということで、今回
都市計画素案の説明が行われたものでございます。その説明自体は、地域の皆さんに初めて計画を御説明して御意見を伺うために行ったものというふうに存じております。
◆けしば誠一 委員 もう既に、高架化を前提にこれから全ての
都市計画決定に至る流れが始まっているわけですよね。しかし、住民に対しては、事前にそのことについて何の説明もない。住民に影響を与える計画が、事前の説明やまた住民の意見を聞かずに進められたということをまず確認したいと思います。
高架方式による北側の住宅街に立ち退きが生ずることは、沿線住民にどの程度知らされているのか、今後どのように周知していくのか、その2点についてお聞きします。
◎
拠点整備担当課長 今回の
素案説明につきましては、東京都のほうで、沿線の南北の100メーターの範囲に御案内を配布いたしまして周知しているというふうに聞いてございます。
また、
素案説明会のほうで御説明いたしましたスライドとかパンフレットにつきましては、既に都のホームページに掲載されてございまして、また沿線区市のホームページからもリンクを張るとかそういったことで、沿線の方々を初め広く周知しております。今後も
都市計画案の御説明などございますので、そういったものを初めとして、都や沿線区市と連携協力して、周知については進めてまいりたいと存じます。
◆けしば誠一 委員 今の説明では、周知し、また今後も周知に努めるということなんですけれども、恐らく沿線の人たちの大半が青天のへきれきだと思うんですよね。自分たちが立ち退きになるというようなことは思いもよらない方がいると思います。そういう点も含めて、今後改めてその認識をもう少し区としてもしっかり持って周知に努めていただきたい。これは要望して、一旦まとめます。
◆山田耕平 委員 外環の続きなんですけれども、気泡について、
オープンハウスではセグメント1リング、1.6メートルということなんですが、1リング当たり100立米の気泡剤を注入するというようなことが説明されていましたが、それは事実なのかどうか、まずその点確認したいのと、100立米って余りぴんとこないんですけれども、物すごい量ですよね。10トントラックでいったら十何台みたいな、そういう量だと思うんですが、それだけの気泡剤を注入するということなのでしょうか、確認します。
◎
都市企画担当課長 まず100立米の空気につきましては、再確認を行っているところでございます。空気の回収量というのは、またこれもほとんど回収するというのが工事説明会で言われていました。今それを再確認しているところでございます。
◆山田耕平 委員 本当によくわからない中で進められている工事なんだなということにぞっとします。ほとんどとか、本当に具体的な数値が全く出てこないんですね。そういう中で気泡が出ない、抑制できているなんて言われても、全く説得力がないわけですよ。住民の皆さんもそこをちゃんと説明していただかなければ、全く納得できるものではないというふうに思いますが、区としてはどういう認識を持っているのか。ほとんどとか余りとか、そういうので納得できると思っていますか、確認します。
◎
都市企画担当課長 極力抽象的な言葉は使わないように、数値化されるようなものを求めてまいりたいと存じ上げます。
◆山田耕平 委員 ぜひ、ほとんどとか言わないでほしいというふうに厳しく言っていただきたいと思います。
回収できなかった気泡はどの程度の量だったのかとか、気泡で回収できたのはどの程度の量だったのかというのは、科学的に、技術的にはもう確認できないものなんですかね。そのあたり国はどのように説明しているのか教えてください。
◎
都市企画担当課長 この件につきましても、現在確認中でございます。
◆山田耕平 委員 そのあたりがしっかりとしたものが見えないと、全く気泡
シールドというものの安全性が保障されないということになると思います。
説明会では、地盤内に空気が滞留するということも示されたんですが、空気の滞留ってどういうことなのかということと、その滞留した空気の量というのはどの程度と想定されているのかということと、滞留だったり、先ほど他の委員からも話がありましたけれども、ボーリング孔にとどまらず複数のルートから流出した可能性もあるというようなことが示されたんですけれども、そうなってくると、これまでの気泡
シールドに関するメカニズムというものと少しずれてくるというか、メカニズムでは説明がつかないことが起きていたんじゃないのかというふうに思うんですが、その点どうなんでしょうか、確認します。
◎
都市企画担当課長 滞留した空気というのは、これも説明会、
オープンハウス等で聞いたことを確認して、同じような回答になりました。土丹層の中にあるすき間、いわゆる間隙の中にある空気というものでございました。その量につきましては、現在確認中でございます。
メカニズムにつきましても、今回の想定外と思われる事象が発生した件、またそれに対応する件、これを詳しく説明できるように国等に求めているところでございます。
◆山田耕平 委員
シールドマシンの、多分圧力とか気泡の影響でいろいろなことが地表に出てくるということだと思うんですが、各地域によって地層が全く異なってきますので、地層に応じたシミュレーションみたいなものを実施する必要があると思います。住民の皆さんもこういったシミュレーションが必要ではないかというふうに求めているんですが、その点区はどう考えているのか。
◎
都市企画担当課長 この前の
オープンハウスでも、一部シミュレーションとか室内実験とか、そんなお話が出ていました。そういうものを住民の方々の安心・安全のために広く情報を伝えるようにということは、常に私ども求めているところでございます。
◆山田耕平 委員 ちょっと古井戸について確認したいんですけれども、計画沿線の住宅地には古くから多くの井戸が存在していた。特にさくら町会なんかかなり古井戸があるという話も聞いているんですが、その古井戸等の調査はどのように実施されていくのか。地歴調査なども行われるのか。区としてその調査にどう関与していくのか、そのあたり。あと、杉並区として古井戸の実態など把握をしているのかどうか、確認したいと思います。
◎
都市企画担当課長 各お宅における古井戸の確認につきましては、家屋調査のときに実施するというふうに聞いてございます。また、都からもボーリング調査等の
情報提供が求められれば、そういう持っている情報は提供してまいりたいと存じ上げます。
古井戸の実数につきましては、区としては全てを把握してないことが現実でございます。今後、国等から正式に古井戸の調査等の依頼があれば、データの提供等を進めてまいりたいと存じ上げます。
◆山田耕平 委員 私の家も家屋調査をしたんですけれども、地歴の調査とか古井戸がありますかなんて調査は一切してないんですね。目視でできる範囲で調査をしたので。多分今の答弁というのは、実態とは少し異なっていくと思うんですね。古井戸というのは全然見えないところにあったりするかもしれないし、今の家屋調査のあり方ではそこまでつかめないはずなんですが、その点どう考えますか。
◎
都市企画担当課長 これも以前住民の方々から
情報提供とか御相談がありました。ボーリング孔の古井戸を埋めてしまうと、現在では地表面からは見えない状況にある場合もある。そのようなことを含めまして、国等からは、家屋調査時に調査というふうに伺っているところでございますが、今回の件も受けまして、国等に、古井戸の調査の件はどうなっているのかということを、再度確認作業を行ってまいりたいと存じ上げます。
◆山田耕平 委員 ぜひ確認していただきたいと思います。古井戸みたいなものから上ってくる可能性があるということも、国、事業者が出しているメカニズムではそういう説明がされているので、しっかりと確認をしていただきたいと思います。
計画沿線で地下室等の酸欠ガスの滞留が懸念される場所、そういった場所は区内でどの程度の数に上っているのか、区は把握しているのかどうか。また、国、事業者がこういったことを把握しているのかどうか、確認します。
◎
都市企画担当課長 気泡流出の想定箇所は、現在、国等からは
情報提供いただいていないところでございます。今後、野川の事象等も踏まえまして、また一般質問等でもございましたが、善福寺池周辺等もございますので、慎重なる対応を求めてまいりたいと存じ上げます。
◆山田耕平 委員 次に、区内のボーリング孔の数と場所、これは前回も聞いたんですけれども、もう一度確認しておきたいのと、全てのボーリング孔がどこにあるかというようなことを示す資料というのは存在するのかどうか。それがあるんだったらぜひいただきたいと思うんですが。
◎
都市企画担当課長 外環道に関するボーリング調査、以前ございました。その資料につきましては、国等と調整いたしまして、
情報提供ができればさせていただきたいと思います。
ほかに、ボーリング調査というのは中高層の建物を建てるときのものがあったりします。これも、提供できるかどうかを含め確認させていただきたいと思っております。全てのボーリング調査があるかどうか、把握しているわけではございませんが、事業等につきまして、国等とどういう調査をしていくのか、区がどういうやり方をしていくのかというようなものを、今後調整をしていきたいと思ってございます。
◆山田耕平 委員 ぜひそういったものを出すように言っていただきたいと思います。
これはもう何度も区にも聞いて、区も答えづらいなと思うんですけれども、地上部分への気泡の発生というのは、当初地上に影響はないとしていた大深度法とは全く前提が異なるというふうに思うんですね。大深度法に示されている以外の地下部分、だから40メートル上の部分については、それは地権者のものだと思うんですよ。地権者の権利範囲にあるというものだと思うんですが、気泡とか地下水が上に発生してきたということは、その部分を通過して地上面に影響が出てくるというようなことだと思うんですね。だとすると、大深度法で示されているような
事業認可の範囲を超えてしまっているんじゃないか。40メートルより上の部分に全く影響を及ぼさないからこそ大深度法というのはあるわけで、そのあたりについて区としてはどういう認識を持っているのか、確認したいと思います。
◎
都市企画担当課長 大深度法に関する解釈につきましては、区が直接判断するのは適当ではないと思っております。今回代表質問でもいただきました、この答弁にとどまってしまうわけでございますが、国からは、外環道事業者として、法律に基づき地下使用を申請し認可を受けているという答弁にとどまるところでございます。
◆山田耕平 委員 地権者にとってはとてもたまったものじゃないですよね。地下といえども地権者の権利が及ぶ範囲であって、そういった部分を通り抜けながら上に酸欠ガスとかが漏れてきているなんてことは、到底許されないというふうに思いますので、それについては改めて、どういうものなのかというのを確認していただきたいと思います。
あと、先ほど他の委員からの質問にもあったんですけれども、最近
トンネル施工等検討委員会が安全としているから問題ないんだみたいなことを国、事業者が平然と言ってのけるわけなんですが、ただ、
トンネル施工等検討委員会に示されたデータというのは全く開示されない。それがどう安全なのか、安全と判断されたのかというものが全く根拠が示されない中で、
トンネル施工等検討委員会が安全としたから大丈夫というのは、全く成り立たない理屈だと思うんですね。それについては、公開できる範囲で公開するみたいなことを
オープンハウスで言っていましたけれども、全てちゃんと示すようにということを改めて区からも国、事業者に対して言っていただきたいと思うんですが、その点どうでしょうか。
◎
都市企画担当課長 データは努めて開示するようにということはお伝えしてまいりたいと思います。
○
奥田雅子 委員長 それでは、今二巡いたしました。再度質疑のある方は挙手をお願いいたします。
◆けしば誠一 委員 東京都が高架が地下よりもすぐれているという判断をした理由について、最後に確認いたします。
まちづくり協議会は、先ほど他の委員からも、決して住民全体の意見を代表しているわけではない、一部の住民であるという指摘もなされました。ただ、その中でさえも、高架か地下の
構造形式をしっかりと議論する場はなかったんですが、このような状況で住民の合意を得たというふうに言えるのかどうか、まずこの点の区の見解を求めておきます。
◎
拠点整備担当課長 まちづくり協議会におきます
構造形式に関する御議論につきましては、高架、地下にかかわらず、鉄道の立体化を見据えましたまちの将来像を検討して、
まちづくり構想としてまとめまして区に提案をいただいたというふうに理解してございます。
また、今回
素案説明会で初めて都が
構造形式について説明して御意見を伺ったというような状況でございますので、沿線の住民の方の御意見を参考にしまして、
都市計画案を作成するなど、
都市計画の手続により、今後住民の方の御意見が反映されるものというふうに区のほうでは認識してございます。
◆けしば誠一 委員 先日の説明会の際にも、石神井の
まちづくり協議会にかかわっていた方から、この問題について、つまり高架か地下か、
まちづくりのあり方が大きく変わるのに何の議論もないということのおかしさが指摘されて、杉並の
まちづくり協議会の中でも、そのような意見が出されたと伺っています。
実は、今一貫して区は
構造形式に関しては都が判断すべきものという主張で、そうした見解でいるんですが、調布市では、市の側から地下化を求めて、都と京王にそれを認めさせて地下化で完成させた経過があります。中野区でも地下化を求めて、それが都と西武を動かし、地下構造で今既に、先ほども確認した工事が始まっています。
まちづくりの主体が
地元自治体であれば、
まちづくりのあり方に重大な変化をもたらす
構造形式に関しても意見を言うべきだと思いますが、どうでしょう。
◎
拠点整備担当課長 繰り返しになりますけれども、区としましては、踏切による交通渋滞や踏切事故の危険性を解消するために、
構造形式にかかわらず、
連立事業により安全で快適な
まちづくりにつなげていくことが重要というふうに考えてございます。したがいまして、一日も早い事業の実現を目指しているというような状況でございます。
◆けしば誠一 委員 その一日も早い、そうした状況がどうしたらできるかということなんですね。東京都の判断は、工事費の安さと工事期間の短縮で
高架方式をよしと判断しています。井荻駅−西武柳沢駅間は約5.1キロの事業予定区間でありまして、都から、高架であれば1,710億円、地下方式だと2,470億円と説明を受けました。
ところで、会派の一般質問で、中井駅から野方駅間は地下方式で約2.4キロの総事業費は726億円と、これはインターネットでも公表されています。そのことを示して一般質問で質問させていただきましたが、井荻駅から西武柳沢駅間は中野区の中井−野方間のほぼ2倍になるので、それで計算すれば1,548億円ということですね。都の試算が高過ぎるわけですよね。都が示した高架式よりも安くなることへの区の答弁がありませんでした。改めてこの点の説明を区から求めます。
◎
拠点整備担当課長 事業費につきましては、都において地形的な条件等を踏まえて試算されたものと認識してございますけれども、今回の区間におきましては、例えば上井草駅と上石神井駅の間にあります留置線が、かなり大きな鉄道施設がございまして、そういった整備を控えておりますことから、他の区間との比較というのは一概には、こちらの区間に関してはなじまないというふうには考えてございます。
◆けしば誠一 委員 区の今答弁されたことは、地下化でも高架化でも必要な設備なんですよね。
最後に、都の説明では、工事期間が
高架方式が15年、地下が16年と1年長く説明されているんですね。調布市の京王線
連立事業は、3.7キロの区間を2003年から予定どおり工事が始まって、2014年の11年間で完成しています。一方、京王線笹塚−仙川間は
高架方式で2002年に既に発表しながら、事業期間は2013年度から2022年の9年間とされて、2019年に入っても用地買収が50%超えたばかりで、工事が始まりません。着工式は行われたんですけれども、仮に、不可能だと思うんですが、ことしから始めたとしても終わるのは2028年、2003年から25年かかります。地下工事の11年間と比べて2倍以上の期間がかかります。これで都の言う高架工事が地下工事より短縮できると言えるのかどうか、この点区の見解を求めて、終わります。
◎
拠点整備担当課長 今回の説明会でも都のほうから、高架の場合の側道の用地買収と同様に、地下の場合でも鉄道施設などの用地買収がかなり必要になるというふうに用地の買収の件では御説明しておりますので、実際にどちらが早いかというのは一概に言えないというふうに都のほうも申しております。
◆けしば誠一 委員 どちらが早いかと一概に言えないのに、説明会で、地下のほうが逆に1年長くなるという、ある意味では区民、住民を、地下化ではなくて高架に誘導するようなこうした説明は、やっぱり私は間違いだというふうに思います。この点、区としても、しっかりそうした判断と、そして住民の納得がいくような立場でかかわっていただきたいと思います。その点を確認して終わります。
◎
拠点整備担当課長 いただいた御意見は、担当の都のほうに伝えてまいりたいと存じます。
◆山田耕平 委員 外環の続きですけれども、緊急避難計画についてなんですが、緊急時の定義が限定的過ぎるというふうに感じています。
トンネル内に掘削土以外の土砂などが大量流入するときを緊急時としているということなんですけれども、実際には、例えば地下水の異常噴出だったり、工事現場で火災が発生していたとか、酸欠ガスが大量に噴出したとか、そういったさまざまなケースが想定されると思うんですが、それらは緊急時ではなくて避難する必要はないというようなことを言っているということなんでしょうか。あくまで緊急時というのは事前に住民に被害が及ばないように避難するというものであって、土砂が流入するというものみたいに限定すべきではないと思うんですが、その点について区はどう考えているのか確認します。
◎
都市企画担当課長 今般示された「
トンネル工事の安心・安全確保の取組み」の中でも、緊急時というのは、委員が御指摘のとおり、
トンネル内への大量土砂流入ということで変わってないところでございますが、今回想定外と思われることも起きましたり、火災その他もろもろ発生するやもしれませんので、そういうことを含めまして、この対応と整合するのか、また別物なのか、そういうことは求めて、明らかにできればと思っております。
◆山田耕平 委員 次に、管理項目だったり管理基準値の情報共有のあり方なんですけれども、事業者だけがその状況を把握しているというのは非常に不安なんですね。いろいろな事故の事例を見ても、最後の最後までそういった情報が明らかにされないまま事故に直結してしまったというようなケースが各地であります。第三者、例えば
地元自治体、杉並区であったり住民であったり、そういったところとの共有が必要ではないかと思うんですが、その点どうでしょうか。
◎
都市企画担当課長 これも重ねての御答弁になります。区は、住民の方々を含めた安心・安全ということを第一に考えてございますので、データの開示につきましては、その大きな材料となりますので、必要なデータの開示を求めてまいりたいと思います。
あともう1点、答弁の修正をさせてください。先ほど、山田委員の古井戸の調査につきましては、今後、家屋調査の範囲を中心に古井戸の調査を進めていくということでございますので、区にそういう調査等の依頼がありましたら、必要なデータ提供などさせていただきたいと存じ上げます。
◆山田耕平 委員 わかりました。
区として緊急避難の段階でどういうふうに関与していくのかというのを確認したいんですが、特に災害時要援護者対策というのはどういうふうにしていくのか。その際、個人情報の取り扱いという問題が発生すると思うんですが、そういった点についてはどうしていくのか、確認したいと思います。
◎
都市企画担当課長 要配慮者の避難誘導につきましては、区からデータを提供している関係機関と連携をとりながら、配慮者の個人情報を守りながら対応するものと認識してございます。
◆山田耕平 委員 実際に具体的にどこまでそれができるのかというのがあるんですが、実際の避難時を想定した訓練という対応は行われるのかどうか。
あと、実際にどこに避難すればいいのかというのが率直な疑問なんですけれども、そういったことについてはどのように検討されているのか確認します。
◎
都市企画担当課長 今回の資料2に示された「対応について」というものは、今回初版でございます。今までの国等の打ち合わせの中で、杉並区は一時避難場所として
井荻小学校などを想定しているところでございますし、また、緊急時の対応は、防災無線のスピーカーを用いたことも想定をしているところでございます。
今回の緊急事態の対応についての一番の肝は、4ページにございます「その他の対応」の下段の部分でございます。「これらの内容については、工事実施状況や関係機関からいただいた意見を踏まえ、適宜、追加・見直しを行う」というものでございますので、今後事業が進むときにおいて、必要に応じて改定等を進めてまいりたいと存じ上げます。
◆山田耕平 委員 余り具体的にまだ決まってないというところなんだと思うんですが、緊急避難をした際の対象人数だったり避難する場所の収容人数、そういったものについてはどう検討されているのか。今の時点で検討されてなければ、そうお答えいただければいいんですけれども。
あと、土かぶり程度の範囲の対象世帯数と人数について、把握されていれば確認します。
◎
都市企画担当課長 具体的な人数、土かぶり程度の円を描くわけでございますが、地域ごと、円がどんどん推移していくわけですから、実際の数字は国等から聞いているところではございません。今後とも、事業の進捗につれ、必要な情報交換及び打ち合わせ等を進めてまいりたいと存じ上げます。
◆山田耕平 委員 収容人数なんかもわかってないのか。
◎
都市企画担当課長 直接具体的な人数は聞いてはございません。
◆山田耕平 委員 やはりこれは緊急避難計画というところにはなかなかまだいってないというような代物だと思いますね。緊急時の避難計画といえば、対象人数がどれくらいになるのか、そういった見通しも含めて、そういった方が避難するとしたらどこなのかとか、さまざまなことが事前に検討されていなければいけないのに、何か形上こういうものをつくりましたみたいなものになっているので、それについてはしっかりと、緊急時にちゃんと避難ができる体制のものをつくっていただきたいということを国に求めていただきたいと思います。
次に、ちょっと関連をするんですけれども、外環道の
オープンハウスのときに、外環の2に関することという主な意見があったと思うんですが、多くの住民にとっては、外環の2はどうなっているのかというのはすごく気になるところだと思うんですね。外環の2について杉並区の現状がどうなっているのかということについて確認しておきたいのと、あと、近隣自治体の武蔵野市での話し合いの会では、
中間まとめの作成が行われているということなんですが、その
進捗状況はどうなっているのか、把握をしていれば教えてください。いつごろ完成する予定なのか確認します。
◎
都市企画担当課長 外環の2に対する御質問にお答えいたします。
まず、区内における外環の2の
進捗状況については、ゼロベースからの検討というところで一貫してその立場をとってございます。以前より何ら変化はございません。
武蔵野市につきましては、今、中間のまとめについて慎重にまとめ作業を行っているということを聞いているところでございます。
◆山田耕平 委員 いつごろ完成するかというのはわからないですか。
◎
都市企画担当課長 まだ把握してございません。
◆山田耕平 委員 外環の2というのは本当によくわからない状態になっているんですが、練馬区では一部区間が動き始めているという状況なんですが、その点どうなっているのか、確認したいと思います。
◎
都市企画担当課長 練馬区の外環の2の
進捗状況でございます。東京都が平成24年9月に外環
大泉ジャンクション付近の約1キロ区間において事業認可を得て、用地取得等を進めていると聞いてございます。さらに新青梅街道から千川通りの区間につきましては、都から上石神井駅の交通広場について練馬区が平成30年12月に
事業認可を取得し、用地取得に向けて説明会を行うと聞いているところでございます。
◆山田耕平 委員 外環の2が杉並区ではゼロベースで変化なしと。武蔵野市では
中間まとめの作成作業、練馬区では一部区間が動き出していると。それぞれの自治体でばらばらに動いている状態だと思うんですね。ただ、外環の2というのは
都市計画として存在しているわけで、杉並区の話し合いの会自体は休止状態なんですけれども、
都市計画についての結論というのはどのように示されていくのか。住民にとっては、その
都市計画があるがために制約を受ける面があるわけですよね。例えばそういった制約をなくすために廃止を宣言するというようなことも検討していく必要もあるのかなと思うんですが、その点はどうなんでしょうか。
◎
都市企画担当課長 委員の御意見も踏まえまして、今後とも東京都と情報交換等を進めてまいりたいと存じ上げます。
◆山田耕平 委員 ゼロベースで検討と言いながら、今の時点で変化なしということで、必要性がもはやないというふうに言えるのかなと思うんですね。武蔵野市の話し合いの会の
中間まとめなんかの動きもしっかりと把握をしていただきたいし、こういった
都市計画をただやみくもに残しておくということになれば、住民生活にとっても制約が残り続けるということですので、そうしたことについて検討していただきたいというふうに思います。
次に、
西武新宿線の鉄道
連続立体交差事業について何点か確認したいんですが、連立の高架化方針が示されたということで、高架化については、いろいろな御意見が住民説明会の場でも出ていました。もっともだと思うんですね。こういった方針が出されることによって、地域の
まちづくりも含めたかなり重要な検討が必要になってくると思うんです。先ほど他の委員の話もありましたが、住民の声を広く集めるような機会というのはどのように検討されているのか、確認したいと思います。
◎
拠点整備担当課長 地域の方の声は大変大切だと思っておりまして、私どもも、上井草につきまして、せんだって
オープンハウスをやりましたので、
まちづくりニュースですとか
オープンハウスなどを通じて、今後いろいろ計画の節目節目で御説明して御意見を聞いてまいりたいと存じます。
◆山田耕平 委員 ただ、区としては意見を聞くと言いつつ、この間も指摘している上井草駅周辺の
まちづくり計画の駅前広場、A案、B案というのが今のところなくなっている様子なんですけれども、そういったものが突如示されたりして、住民にとっては、そういった意見がちゃんと聴取されているとか、私たちが意見を述べる場はあるのかというようなことをすごく多くの方から不安の声というか不満の声、そうした声が出されているので、しっかりそういった声を受けとめていただきたいと思います。
中には、駅前の広場をつくることによって、地権者にとっては非常に大きな影響になっていくわけですけれども、地権者に対しては、この間どういった協議を進めているのかというのを確認したいのと、ちょっと離れるんですが、逆に井荻駅から西側の区間についての事業化に向けた
進捗状況を確認しておきたいと思います。
あと、沿線住民からは地下化を求める声が明確に上げられていると思うんですね、井荻駅より西側について。そういった声が上げられていることを区は認識しているのかどうか。その点まとめて聞いて、終わります。
◎
拠点整備担当課長 上井草駅周辺の
交通施設の検討に当たりましては、地域の方のお声というのは聞いていくのは当然必要だと思いますので、今後も、駅前広場等の計画案ができました段階で、地域に広く、不満の声がないようにお話を聞いていくということは大変必要だと思っていますので、その辺ちゃんとやってまいります。
あわせまして、うちのほうで今いろいろ計画していますので、その辺の地権者との協議等についてはセンシティブな内容がございますので、この場で申し上げるのは現状では差し控えさせていただきたいと存じます。
また、東側の区間のことだと思うんですが、井荻から野方のほうでよろしいですね。そちらにつきましては、東京都が現在では詳細な検討中ということで、地域の方の声も都のほうで伺っている部分もございますし、うちのほうに来ている部分もございますので、そういったこともちゃんと丁寧に聞いてまいりたいと存じます。
◆松尾ゆり 委員 私からは、外環について2つほどお聞きしたいことがあります。
1つは気泡についてなんですけれども、説明会だとか
オープンハウスで事業者、国のほうからさまざま説明があったということで、結局のところ、要は地中に空気が漏出してしまうこと自体を完全に100%とめるということはどうもできないみたいな感じなんですよね。それで、何かいろいろ改善をするとか薬剤を調整するとかということをやっていますみたいな話なんですけれども、なので、これをやってみて安全を確保できるはずなので掘進を進めますというような立てつけになっているのかなと思うんですけれども、実際実験の結果等を開示請求してみた方がいて、その結果は完全に墨塗りで全く何もわからないと。それから説明会等でも、科学的な数値を示してこういうことで安定するので大丈夫ですというような説明は、問いかけても一切聞かれないんですよね。
そういった中で、結局のところ、今までの状況と余り変わらない状態で工事が進んでしまうのではないかなということを非常に私は不安に思っております。その点について、結局、空気が漏出することをとめられなくて、同じような事象がまた起きてくるということが想定される限りは、先ほども他の委員から指摘ありましたけれども、大深度地下以外の部分への改変を含む工事になってしまうということもあり、ですので、違法ではないかということもありますので、一旦掘進については見合わせるべきというふうに思っているんです。その点について、区のほうからも事業者、国に対して意見を述べていただきたいように思うんですが、どのようにお考えでしょうか。
◎
都市企画担当課長 住民の方々が開示請求されたデータとか、それは私のほうは認識してございませんが、この前の
オープンハウス等を通じまして、住民の方々がデータの開示は求められたところでございます。区も住民の方々の安心・安全のためにはデータの開示は必要だと思っておりますので、求めていきたいと思ってございます。
◆松尾ゆり 委員 それはすごく大事なことで、データを出してきちんと説明をしていただく、これで安全なんですよということがもし言っていただけるんだったら、それはそれで納得できる部分なのかもしれないんですけれども、今段階それが開示されていない状態では、
シールドの発進、少なくとも民地への掘進については控えるべきというふうに思うんです。それについて区のほうから、こういった意見がある、あるいは区としてもそのように考えるということを国や事業者のほうにお伝えいただけるということはいかがでしょうか。
◎
都市企画担当課長 委員の御意見は国にお伝えしてまいりたいと思っております。
◆松尾ゆり 委員 区としても住民の安全を守る立場から、その点については再度検討いただいて、国や事業者に対して、工事の進捗についても安全が確保されるまでは掘進を見合わせるなりということを申し入れていただきたいということは、私個人のことではないということで、再度要望しておきたいと思います。これは要望にとどめます。
それから2点目は避難計画についてなんですけれども、避難計画についての資料2をいただきました。今拝見しておりまして、国、事業者はこの間、
トンネル内への土砂の流入といった緊急の事態を避難するケースというふうに私たちにも説明をしてきたわけなんですけれども、これを見ますと、3ページの2−6の1で準備段階というのがあって、ここには、「兆候を把握した段階で、関係機関に連絡し」云々ということが書いてあるわけですよね。これをずっとたどっていくと、4番目に「関係機関へ事前連絡」ということで、ここで区のほうに通報があるのかなというふうに思うんですけれども、1つは、兆候を把握した段階での兆候というのは何を指すのか等について、区のほうには説明はありましたでしょうか。
それから4番の「関係機関へ事前連絡」、つまり、区のほうに事業者から連絡が来るまで、兆候を把握して以降どのぐらいの時間がかかるというふうに区のほうでは把握していらっしゃるでしょうか。
◎
都市企画担当課長 兆候と申しますのは、まず地中の大量の土砂流入の状況と地面の隆起等だと、こちらのほうには説明を受けております。
関係機関への連絡についての時間的な問題でございますが、現在のところ精査中というふうに伺っているところでございます。
◆松尾ゆり 委員 結局、土砂の流入が起きたということは、それは兆候ではなくて避難すべき事象が起きてしまったということだと思うんですよね。ですから、ここに兆候と書いてあるからには、一応計測しながら工事をしているはずなので、何らかの数値的な異常であるとか、そういったものを事業者が把握した段階ということだと思うんですけれども、区のほうにはそれ以上の説明は来てないという理解でよろしいですかね。
◎
都市企画担当課長 今後とも、兆候等の文言については意見交換をし、明らかにしてまいりたい、こちらが把握できる範囲でやってまいりたいと思っております。
◆松尾ゆり 委員 今まで、要は土砂が流入したときが大変なときなので緊急避難みたいなことを説明してきて、それはどこで判断するのかということについては、どうも明らかになっていない状況だと思うんですね。これは区のほうも多分理解に苦しんでおられるところだと思いますので、具体的にどういった管理数値であるとか、この場合は緊急避難が必要になる可能性があるよというようなこととかを把握していただくようにお願いしたいと思います。
それから関係機関への連絡ということなんですけれども、やはり速やかにやっていただかないと困ることなので、その辺についても、事業者等ときちんと連絡をとって把握していただくようにお願いしたいと思います。
それから、2ページのほうを見ますと、2−4の周知内容ということで、「自治体から避難勧告等が出された場合」というように書いてあるんですけれども、この避難勧告等というのは、まず、先ほどお話ししたような兆候について事業者が確認をした上で連絡をしてきましたよ、危ないから避難させてくださいというのは、来た段階で区としても速やかに避難勧告を出すということでよろしいのか。
それともう一つは、この避難勧告を出す部署というのは、庁内でどちらが担当されるんですか。
◎
都市企画担当課長 まず、避難勧告を誰が出すかというのは区長になりまして、今防災課と詰めているところでございます。
◆松尾ゆり 委員 避難勧告というのは、その兆候について。
◎
都市企画担当課長 これも実際問題として、国民保護法に準拠しますと、避難勧告というのは首長が出すものと。実際事業をしているのは事業者でございまして、そのところと兼ね合いがございます。今この辺のところ、実際避難勧告等をするのか、そういうことをしないで避難誘導に仕向けるのかというのは今精査中でございます。具体的には、兆候が出て、万が一のことが起きたらすぐさま避難誘導をするなり関係機関が交通どめをするなりというところを精査、調整しているというところでございます。
◆松尾ゆり 委員 そういうことなんだと思いますけれども、どうも、先ほどから言っているように、避難が必要な場合というのはどういう場合なのか、どのように把握をされるのかということがなかなかわからないということで、我々は杉並区ということでしばらくまだ工事来ないわけなんですけれども、でも、恐らく練馬区だとか世田谷区だとかそういったところでは、もう本当に迫られている課題だと思いますので、他の自治体とも協力をしていただいて、その辺についてはもっとクリアになるように努力をしていただきたいと思います。
最後なんですけれども、この避難計画、今度ちょっと逆のことを言うようなんですけれども、何といっても40メーター以深のところで起きる事象ですので、そこで避難が必要な段階というのがいつなのかというのはなかなか難しいように思いまして。例えば博多の事故みたいに地表面に近いところでぼこんと落ちたら、どうしようもないわけなんですけれども、杉並区のように大深度を掘っていくところで、地下40メーターみたいなところで仮に土砂が流入するような大事故が起きたとしても、地表面に直ちに影響があるとは限らないというふうに思うんですけれども、そういったことについて、最後に、ちなみにということで、区のほうではどのように所見をお持ちかなということを伺って、終わりにします。
◎
都市企画担当課長 国等の事業者から、避難に対応するときというのは、大量土砂流入したときからスタートということを聞いてございます。
○
奥田雅子 委員長 ほかに質疑はございませんか。
〔「なし」と-呼ぶ者あり〕
○
奥田雅子 委員長 なければ、質疑を終結いたします。
《閉会中の
陳情審査について》
○
奥田雅子 委員長 当委員会に付託されております陳情につきましては閉会中の継続審査といたします。
以上で
道路交通対策特別委員会を閉会いたします。
(午前11時51分 閉会)...