杉並区議会 > 2018-10-11 >
平成30年決算特別委員会−10月11日-08号

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  1. 杉並区議会 2018-10-11
    平成30年決算特別委員会−10月11日-08号


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    最終取得日: 2021-09-29
    平成30年決算特別委員−10月11日-08号平成30年決算特別委員  目   次 委員記録署名委員の指名 ……………………………………………………………… 5 決算審査  認定第1号〜認定第6号   一般会計歳出第5款・第7款に対する質疑応答   区民フォーラムみらい    安斉あきら委員 …………………………………………………………………… 5   立憲民主党杉並区議団    川野たかあき委員 …………………………………………………………………11    山本あけみ委員 ……………………………………………………………………16   杉並わくわく会議    松尾ゆり委員 ………………………………………………………………………27   美しい杉並    田中ゆうたろう委員 ………………………………………………………………32   無所属    堀部やすし委員 ……………………………………………………………………37   日本維新の
       木村ようこ委員 ……………………………………………………………………44   杉並区議会自由民主党    井原太一委員 ………………………………………………………………………48    脇坂たつや委員 ……………………………………………………………………54    吉田あい委員 ………………………………………………………………………60    浅井くにお委員 ……………………………………………………………………68    小川宗次郎委員 ……………………………………………………………………72    富本 卓委員 ………………………………………………………………………76    今井ひろし委員 ……………………………………………………………………87   杉並区議会公明党    横山えみ委員 ………………………………………………………………………93    大槻城一委員 ………………………………………………………………………99    北 明範委員 ……………………………………………………………………105              決算特別委員記録第8回  日   時 平成30年10月11日(木) 午前10時 〜 午後5時10分  場   所 第3・4委員室  出席委員  (47名) 委 員 長  渡 辺  富士雄     副委員長  はなし  俊 郎        委  員  木 村  ようこ     委  員  田 中 ゆうたろう        委  員  堀 部  やすし     委  員  松 尾  ゆ り        委  員  関 口  健太郎     委  員  奥 田  雅 子        委  員  市 来  とも子     委  員  小 林  ゆ み        委  員  藤 本  なおや     委  員  上 野  エリカ        委  員  川 野 たかあき     委  員  山 本  あけみ        委  員  太 田  哲 二     委  員  山 本  ひろこ        委  員  大 泉 やすまさ     委  員  井 原  太 一        委  員  小 川  宗次郎     委  員  山 田  耕 平        委  員  上 保 まさたけ     委  員  そ ね  文 子        委  員  岩 田  いくま     委  員  松 浦  芳 子        委  員  増 田  裕 一     委  員  安 斉  あきら        委  員(副議長)           委  員  北    明 範              中 村  康 弘        委  員  川原口  宏 之     委  員  大和田    伸        委  員  今 井  ひろし     委  員  浅 井  くにお        委  員  脇 坂  たつや     委  員  金 子 けんたろう        委  員  富 田  た く     委  員  くすやま 美 紀        委  員  けしば  誠 一     委  員  新 城  せつこ        委  員  佐々木    浩     委  員  河 津  利恵子        委  員  大 槻  城 一     委  員  島 田  敏 光        委  員  横 山  え み     委  員  吉 田  あ い        委  員(議 長)           委  員  井 口  かづ子              大 熊  昌 巳        委  員  富 本    卓  欠席委員  (なし)  出席説明員 区長      田 中   良   副区長     宇賀神 雅 彦        副区長     吉 田 順 之   教育長     井 出 隆 安        代表監査委員  上 原 和 義   政策経営部長  白 垣   学        施設再編・整備担当部長事業調整   企画課長    伊 藤 宗 敏        担当部長                喜多川 和 美        行政管理担当課長高 林 典 生   施設再編・整備担当課長                                  福 本   弘        事業調整担当課長都市整備部     財政課長    中 辻   司        副参事(特命事項担当)                浅 井 文 彦        営繕課長    相 馬   吏   施設整備担当課長心得                                  郡 司 洋 介        総務部長    関 谷   隆   情報・法務担当部長                                  牧 島 精 一        総務課長事務取扱総務部参事     政策法務担当課長心得                原 田 洋 一           高 倉 智 史        人事課長事務取扱総務部参事     職員厚生担当課長                手 島 広 士           松 沢   智        経理課長    山 田 隆 史   広報課長    藤 山 健次郎        危機管理室長  寺 嶋   実   地域安全担当課長山 田 幸 雄                          地域活性化担当部長オリンピック・        区民生活部長  森   雅 之   パラリンピック連携推進担当部長                                  安 藤 利 貞        スポーツ振興課長阿出川   潔   産業振興センター所長都市整備部                          参事(まちづくり振興担当)                                  齋 木 雅 之        保健福祉部長  有 坂 幹 朗   子ども家庭担当部長                                  徳 嵩 淳 一        健康担当部長杉並保健所長      障害者生活支援課長                木 村 博 子           諸 角 純 子        児童青少年課長 土 田 昌 志   都市整備部長  渡 辺 幸 一        まちづくり担当部長         土木担当部長  吉 野   稔                茶 谷 晋太郎        都市整備部管理課長         都市企画担当課長山 川   浩                正 田 智枝子        事務取扱都市整備部参事住宅課長   交通施策担当課長建築課長        都市整備部副参事          都市整備部副参事        (阿佐谷地区まちづくり担当)     (方南地区まちづくり担当)                塚 田 千賀子           佐々木 孝 彦        市街地整備課長都市整備部副参事   拠点整備担当課長都市整備部        (久我山・富士見丘地区        副参事(鉄道立体担当)        まちづくり担当)                   安 藤 武 彦                河 原   聡        耐震・不燃化担当課長都市整備部   土木管理課長都市整備部副参事        副参事(荻窪地区まちづくり担当)   事務取扱都市整備部参事                花 岡 雅 博    (高円寺地区まちづくり担当)                                   金 幸 浩        土木計画課長都市整備部副参事    都市整備部副参事(用地調整担当)        (西荻地区まちづくり担当)              黒 田 康 弘                三 浦 純 悦        狭あい道路整備課長都市整備部    みどり公園課長 土肥野 幸 利
           副参事        (西武線沿線地区まちづくり担当)                緒 方 康 男        みどり施策担当課長         都市整備部副参事(特命事項担当)                石 森   健           伊 藤 克 郎        杉並土木事務所長星 野 剛 志   環境部長    齊 藤 俊 朗        会計管理室長  南 雲 芳 幸   会計課長    小 松 由美子        教育委員事務局次長        教育企画担当部長教育人事企画                田 中   哲   課長事務取扱  白 石 高 士        学校整備担当部長中 村 一 郎   生涯学習担当部長中央図書館長                                  鈴 木 雄 一        庶務課長事務取扱教育委員     学務課長    高 山   靖        事務局参事                都 筑 公 嗣        特別支援教育課長阿 部 吉 成   学校支援課長  高 沢 正 則        教育委員事務局副参事       学校整備課長  渡 邊 秀 則        (子どもの居場所づくり担当)                倉 島 恭 一        学校整備担当課長岡 部 義 雄   生涯学習推進課長事務取扱                          教育委員事務局参事                                  本 橋 宏 己        済美教育センター所長        済美教育センター統括指導主事                平 崎 一 美           寺 本 英 雄        済美教育センター統括指導主事    就学前教育担当課長                古 林 香 苗           東 口 孝 正        中央図書館次長事務取扱       監査委員事務局長和久井 義 久        教育委員事務局参事                加 藤 貴 幸  事務局職員 事務局長    佐 野 宗 昭   事務局次長   植 田 敏 郎        議事係長    蓑 輪 悦 男   担当書記    十 亀 倫 行        担当書記    渡 辺 美由紀   担当書記    高 橋 知 久        担当書記    高 野 貢 志   担当書記    三 井 真太郎        担当書記    矢 澤 泉 未 会議に付した事件  付託事項審査   決算審査    認定第1号 平成29年度杉並区一般会計歳入歳出決算    認定第2号 平成29年度杉並区国民健康保険事業会計歳入歳出決算    認定第3号 平成29年度杉並区用地会計歳入歳出決算    認定第4号 平成29年度杉並区介護保険事業会計歳入歳出決算    認定第5号 平成29年度杉並区後期高齢者医療事業会計歳入歳出決算    認定第6号 平成29年度杉並区中小企業勤労者福祉事業会計歳入歳出決算     一般会計歳出第5款・第7款……………………………………………質疑応答                             (午前10時    開会) ○はなし俊郎 副委員長  委員長の職務を代行いたします。  ただいまから決算特別委員を開会いたします。  《委員記録署名委員の指名》 ○はなし俊郎 副委員長  初めに、本日の委員記録署名委員を御指名いたします。脇坂たつや委員にお願いいたします。  《決算審査》   認定第1号 平成29年度杉並区一般会計歳入歳出決算   認定第2号 平成29年度杉並区国民健康保険事業会計歳入歳出決算   認定第3号 平成29年度杉並区用地会計歳入歳出決算   認定第4号 平成29年度杉並区介護保険事業会計歳入歳出決算   認定第5号 平成29年度杉並区後期高齢者医療事業会計歳入歳出決算   認定第6号 平成29年度杉並区中小企業勤労者福祉事業会計歳入歳出決算     一般会計歳出第5款・第7款に対する質疑応答 ○はなし俊郎 副委員長  前回に引き続き、一般会計歳出第5款都市整備費、第7款教育費に対する区民フォーラムみらいの質疑を続行いたします。  それでは、安斉あきら委員、質問項目をお知らせください。 ◆安斉あきら 委員  自転車事故と取り締まりについて、部活動について、公立小中学校へのタブレットPC導入について、全公立小中学校の特別教室のエアコン設置状況について、学校飼育動物について。使う資料は、427、457、458、459、460、時間があるところまでやれればと思います。  まず、自転車事故と取り締まりについて伺ってまいりたいと思います。  私も、中杉通りを通って、非常に危険な走行をしている自転車を多く見かけます。そういった観点で質問を進めていきたいというふうに思っております。  まず初めに、資料の458で、平成27年から29年の過去3年間、区役所に寄せられた自転車運転に関する意見、要望をまとめていただきましたが、この資料で区民から寄せられた主な内容をお聞かせいただきたいと思います。 ◎杉並土木事務所長 区民から寄せられた主な要望の内容でございますが、約7割は自転車のスピードの出し過ぎなど、危険走行に関するものでございます。約2割につきましては、自転車の安全利用の取り組みの強化、交通安全マナーの教育などについてでございます。 ◆安斉あきら 委員  私も、資料を見ると、非常にスピードを出している自転車があるということで、最近アシスト自転車がありますから、そういった話が多いのかなというふうに思います。  2つ目に、自転車運転ルールに関する問い合わせが多いわけなんですけれども、資料の459で、区内における過去5年間の自転車運転違反及び事故状況について資料をいただきましたが、この資料から見てとれる状況を説明願います。 ◎杉並土木事務所長 毎年、自転車の事故で多いのは、交差点での事故でございます。違反の中身としましては、一時不停止、安全の不確認などでございます。 ◆安斉あきら 委員  2015年6月1日に改正道路交通法が施行されて、自転車による交通違反がより厳しく取り締まられるようになりました。  その内容は、設定された14項目の危険行為について3年間に2回以上の取り締まりを受けた場合、14歳以上の者は自転車運転講習の受講が義務づけられております。講習は3時間で受講料は5,700円。万が一受講しない場合は、5万円以下の罰金が科せられます。  最近は、アシストつき自転車のスピードの出し過ぎや、ながらスマホ、傘差し運転、イヤホンで音楽を聞きながらの運転などを非常に多く見かけますが、こうした行為は14項目の危険行為に当てはまるのか。  また、危険行為を行った場合、交通違反となることの啓発活動は重要であり、小学校で行われる自転車安全教室や中学校で行われているスタントマンを活用したスケアードストレート時、保育園、幼稚園などの保護者時、さらには区立自転車駐車場の定期利用更新時などあらゆる機会を捉え、自転車利用に対して広く2015年6月の道路交通法改正のポイントを啓発すべきと考えますが、所管課の見解をお尋ねいたします。 ◎杉並土木事務所長 ながらスマホ、傘差し運転、イヤホンで音楽を聞きながらなどの運転につきましては、14項目の危険行為のうち、安全運転義務違反に該当いたします。また、ただいま委員からいただきましたさまざまな御提案につきましては、今後の啓発活動に向けて検討をさせていただきたいと思います。 ◆安斉あきら 委員  ぜひよろしくお願いします。多分、どういうふうに網かけをして区民の方に啓発をしていくか、なかなか難しいと思います。今事例を挙げましたけれども、取り締まりをされて行政処分の対象になるということも理解をしなければ、こういった危険行為の運転をすると思いますので、機会を捉えながら、予算も多少かかるのかもしれないですけれども、未然の事故防止というのはお願いをしてまいりたいと思います。  区内の3警察署管内で、3年間で2回の取り締まりを受けた者はいるのか、いた場合はその人数を教えていただければと思います。 ◎杉並土木事務所長 警視庁からの回答をいただいております。必ずしも杉並区内だけで2回の取り締まりを受けるわけでないため、区内の3警察署管内というくくりでは数字は把握できておりません。全国的には、現在310名、警視庁管内では50名、そのうち杉並区在住者は3名いらっしゃるという回答を受けております。 ◆安斉あきら 委員  やはりそういう対象者の方がいるということが、今確認をできました。  以前、杉並じゃないんですけれども、中野駅の周辺で野方警察署が、自転車運転のマナーを守らない運転者に対し、集中的な取り締まりを行ったことを聞きました。また、野方警察署のホームページでは、「自転車の交通事故防止対策」についてと題し、「自転車利用者に対する取締りを強化するとともに、街頭で正しいルールやマナーについて指導するなど、自転車の交通事故防止対策に力を入れています。」と記載がされております。確認のため、杉並区内の3警察署のホームページを確認しましたが、このような記載はありませんでした。区内の駅周辺で警察が集中的な自転車利用者に対する取り締まりを行ったことはあるのか、確認をしたいと思います。 ◎杉並土木事務所長 ホームページのほうに記載はございませんが、2015年に道路交通法が改正されたのを受けまして、杉並区内でも自転車に対する取り締まりを集中的に行っております。 ◆安斉あきら 委員  私が資料を見ると、多少、最初の年は、2年ぐらいは取り締まりの件数は多かったんですけれども、ちょっとここのところ少ないのかなと思いまして、これは警察の話なので区がどうのこうのというわけじゃないんですが、そういうようなのが資料から見てとれました。  今後、警察と連携し、集中的な取り締まりや街頭で正しいルールやマナーの啓発活動を強化することを検討すべきと考えますが、この点についてはどうでしょうか。 ◎杉並土木事務所長 現在も一部の商店、町会、警察と協力して、自転車運転のマナー啓発のキャンペーンなどは行っているところでございます。ルール、マナーの啓発活動をより一層強化したいと考えておりますので、今後も警察と連携しまして検討をしてまいりたいと存じます。 ◆安斉あきら 委員  私も、以前、荻窪のほうでそういった啓発活動を行っていただきたいということで、所管課でやっていただいたということで、感謝をしております。また、高円寺のほうでもそういった取り組みをしているというのは知っているんですけれども、区内全体的にそういった取り組みを今後強化していただければと思いますので、こちらは要望でございます。  東京都自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例の概要と、制定理由を伺います。 ◎杉並土木事務所長 まず、概要でございますが、東京都、自転車利用者、事業者、その他関係者の責務を明らかにし、都の基本的な施策、関係者が講じるべき措置等を定めたものでございます。  制定の理由につきましては、自転車は環境負荷がなく、通勤通学、買い物など、さまざまな用途に利用されております。都民の生活に密着していると。ただ、その一方で、自転車に関連する事故の多発、また、ルールを無視した危険な運転が社会的な問題になっている、そのために交通ルールの習得といった自転車利用者が守るべき事項を明らかにし、取り組みを推進する、自転車の安全で適正な利用を社会全体で促進することを目的として制定されたというものでございます。 ◆安斉あきら 委員  自転車は非常に快適で、そして環境にも優しい乗り物なんですけれども、一たび乗り方を、ルールを守らないで乗った場合に凶器になってしまうということで、ことしの予算委員でも他の委員がこの辺の話をされておりましたけれども、そういった意味ではルールを守っていただかなきゃいけないということなんで、こういった条例ができたのかなというふうに私も思ってございます。  そこで、この条例の中で、自転車利用者に対する道路上における指導、助言ができるとあります。杉並区では、安全パトロールを組織し、区内の巡回を図り、区民の安心・安全を担保しておりますが、安全パトロールが巡回を通じ自転車利用者に対する道路上における指導や助言を行っているのか、伺っておきます。 ◎地域安全担当課長 職員及び委託事業者による安全パトロールにつきましては、区内の防犯パトロールを実施しておりますが、巡回中、危険走行など交通法規等に違反する自転車を発見した場合には、状況に応じて、運転者に対しその場で注意喚起をしているところでございます。今後も、警察等の指導状況を踏まえつつ、積極的に声かけを行ってまいります。 ◆安斉あきら 委員  今、声かけを行っているということなんですが、この間、声かけの状況とか、そういうのは把握なさっていますでしょうか。 ◎地域安全担当課長 その都度、活動としては声かけ等を行ってはいるんですが、資料としては保存等しておりません。 ◆安斉あきら 委員  どのぐらい杉並区の中でそういったような危険走行されている方がいるのか、私は把握すべきだなというふうに思っているんですが、ただ、年間を通じてずっとやるわけにいかないので、例えば機会を捉えて、春と秋ですか、交通安全週間、その時期に少しサンプル的に、そういった危険走行に対する声かけをどのぐらいやったとかそういうのは、1つの指標というかサンプルとして、今後とっていただければというふうに思いますけれども、その辺はいかがでしょうか。 ◎地域安全担当課長 そのように今後検討させていただきたいと思います。
    ◆安斉あきら 委員  ぜひよろしくお願いしたいと思います。  多くの自治体で、自転車の安全利用に関する趣旨の条例が制定をされておりますが、23区内の同趣旨の条例制定状況はどのようになっているんでしょうか、お尋ねをしたいと思います。 ◎杉並土木事務所長 昭和57年の葛飾区が一番古いのですが、そのほかに世田谷、練馬、江戸川、板橋、豊島、台東、合計7区で条例を制定されております。 ◆安斉あきら 委員  約3分の1弱がそういった条例を制定しているということが今の答弁でわかったんですけれども、今、引き続き区のほうはさまざまな観点で啓発活動を行っているということなんですけれども、一たび自転車に起因する事故が起きますと、加害者の方、被害者の方、人生が大きく変わってしまう。特に加害者の方が、前の事例でも大学生が事故を起こしてということでございまして、一生を棒に振るようなことになるわけでございますので、そういった事例を起こさないためにも、ある一定程度のそういったような助言や指導を強化して行えるような、私はある意味では条例が必要なのかなというふうに考えています。最後に、杉並区においても、自転車の安全利用に関する条例を制定すべきと考えますが、この辺はどうでしょうか。 ◎杉並土木事務所長 23区でも交通事故が増加している自治体が多い中、杉並区は確実に事故は減少しております。これはひとえに地元の交通安全協会の皆様や警察とともに進めている交通安全運動の成果だというふうに考えております。  しかし、委員御指摘のとおり、区内の交通事故の中、自転車の関与する事故というのはまだまだございます。我々としましては、まず、これまで以上に、自転車利用のルール、マナーを徹底させるよう啓発活動を強化してまいりたい、多くの方に知ってもらいたいと思っております。それでも、ルール、マナーを守れずに事故が増加するようであれば、条例による規制が必要になるかもしれません。  いずれにしましても、条例制定につきましては、啓発活動を強化しつつ、時期を逸することがないように研究してまいりたいと思います。 ◆安斉あきら 委員  条例制定となりますと、大変難しい課題とかも出てくると思いますけれども、今継続的にいろいろと啓発活動をやっていますので、本当は必要がないほうがいいですけど、将来的にそういうことが必要になれば、そういうことも視野に入れたことも今後また研究をしていただければと思います。  それでは、話題を変えますが、部活動について質問をしていきたいと思います。  まず、部活動活性化事業、以降事業としますが、この事業の目的を改めて伺うとともに、この事業の平成28年、29年の予算額、決算額、執行率を伺います。 ◎学校支援課長 部活動事業の目的でございますが、各校のニーズに合わせて、企業とか団体の専門コーチの指導、こういったもので部活動を行う事業でございます。全国に先駆けて外部の力を活用した区独自の活動支援の取り組みで、生徒がやりがいを持って部活を十分楽しめ、そして顧問教諭の負担軽減を図るために、28年度から本格実施をしているものでございます。  また、予算額、決算額、執行率の関係でございますが、平成28年度の予算額は3,380万6,000円余、決算額につきましては2,481万円余、執行率73%。29年度の予算額は3,438万9,000円余、決算額は2,798万円余、執行率は89%でございます。 ◆安斉あきら 委員  平成28年度は17校、36部活、平成29年度は当初の目的であった40部活を上回る19校、45部活にこの事業が活用されましたが、主に活用されている部活はどんな部活でしょうか。 ◎学校支援課長 硬式テニスが最も多くて8部活でございます。次にバトミントン部が7部活、さらにバスケット、バレーボール、卓球、サッカー、こういったものが5部活で続いている、こういった状況です。 ◆安斉あきら 委員  19校、45部活の中で活用されていますが、45部活を19校で割り返すと、1校当たり2から3の部活になりますが、学校により事業を利用している部活数の偏りがあるのか、また一番多い学校は何部活か。 ◎学校支援課長 偏りでございますけれども、人事異動によって配置された教員の当該部活における競技経験とか指導経験、こういったものを踏まえた活用となることから、偏りの傾向は常に存在する状況でございます。  29年度から最も多い活用校は5部活で活用している、こういったことでございます。 ◆安斉あきら 委員  この事業を活用しない学校が4校ありますが、学校と、事業を活用しない理由を、把握していれば伺っておきます。 ◎学校支援課長 4校につきましては、高南中、杉森中、阿佐ヶ谷中、大宮中、この4校でございます。  理由でございますけれども、顧問を担える教員がしっかりいるということ、さらに、もう一つ部活動支援事業のかなめで外部指導員事業を杉並区は有効に活用してございますので、この活用を踏まえて対応している、こういったことでございます。 ◆安斉あきら 委員  外部指導員というのもありますから、必ずしもここに当たらないのかなということもわかりましたけれども。  教員の働き方改革が取り沙汰されておりますが、本事業はこうした問題の改善を先取りした先進的な取り組みであり、私は大変評価をしております。予算の関係もあり、厳しい面もありますが、先ほど執行率73、89とあったので、当初予定していた本事業に対する来年度予算の増額を求めますというところなんですけれども、もっと執行率も高めていただいて、これはいい取り組みなんで、予算の増額はお願いしたいと思うんですが、その辺いかがでしょうか。 ◎学校支援課長 この執行率でございますけれども、天候とかあるいは学校行事によって左右されるところがございます。それから、人事異動の前に、12月に学校長等にヒアリングする関係で、実際にふたをあけてみると、教員の配置が顧問になる教員がいたりいなかったり、こんな現実もありますので、若干タイムラグを生じているということで、予算の執行率が少し少ない部分はあると思います。  ただ、委員御指摘のとおり、32年度以降、しっかり実行計画の改定を踏まえて、予算の増額を求めていく考えでございます。 ◆安斉あきら 委員  時間がないので質問の最後にしますけれども、私は、この事業は非常に先進的な取り組みで、日本全国の中でも一番なのかなというふうに思っています。これからなかなか学校が部活を担保できないとなれば、過去に質問しましたけれども、総合型地域スポーツクラブに移行していくことになるかと思いますので、この辺も踏まえて、この事業の必要性というのを財政当局も認識していただきながら、予算の配置も進めていただけることを要望いたしまして、私の質問を終わりにしたいと思います。  以上です。 ○はなし俊郎 副委員長  以上で区民フォーラムみらいの質疑は終了いたしました。  立憲民主党杉並区議団の質疑に入ります。  川野たかあき委員、質問項目をお示しください。 ◆川野たかあき 委員  済みません、先日ちょっと勘違いだったということで失礼しましたが、ちょっと続きがありましたので、水害対策についてやらせていただきます。あと、道徳の授業について。使う資料は道徳の書籍、この1冊になります。  8月末の水害について、まず先日のちょっとおさらいですが、現状は既存の、いわば第一桃園川幹線で1時間に50ミリ対応となっているところを、それを超える70ミリ以上の降雨だったため被害が発生したということ、それに対して今後は、都と連携して第二桃園川幹線で対応していくということを確認しました。それから、先日の災害対策特別委員の委員に配付された資料には、1時間50ミリの降雨に対応する第二桃園川幹線を整備するという記載がありましたので、ということは、50足す50で1時間100ミリ対応になるのかという質問をしたところ、そうではないんだと、第二は第一を補強するものであるという御答弁がありました。  それで質問なんですが、そうしますと、これは単純にまずは算数として疑問なんですが、第一と第二合わせて1時間に何ミリまでの対応となるのでしょうか。 ◎土木計画課長 第二桃園川幹線でございますけれども、これは既存の桃園川幹線を補完するものでありまして、時間50ミリの降雨に対応するものでございます。 ◆川野たかあき 委員  第一だけで50ミリ対応だったはずなんですが、そうじゃないということでしょうか。現状をわかりやすく御説明をお願いします。 ◎土木計画課長 既存の桃園川幹線は、都市化によって雨水がしみ込みにくくなったことで下水道に流れる雨量がふえたこと、そして、旧桃園川であったところの浅い位置に下水道が設置されているため処理能力が不足しております。こうしたことから、その処理能力を補うために第二桃園川幹線を整備しまして、時間50ミリの降雨への対応を図るものです。 ◆川野たかあき 委員  確認なんですが、つまり、第一を本来の目標である1時間当たり50ミリ対応とするために、第二を整備するということでよろしいんですか。 ◎土木計画課長 既存の桃園川幹線で処理できない雨水を第二桃園川幹線でカバーしまして、浸水被害の軽減を図るものです。 ◆川野たかあき 委員  そうしますと、結局、8月末のような豪雨には対応できないというようにも考えられますが、今後整備する第二の管を、径をもっと大きくするなど、1時間に50ではなくそれ以上のものにすべきと素人ながら思うんですが、いかがでしょうか。 ◎土木計画課長 対策規模につきましては、下流部の下水処理や神田川や善福寺川などの河川施設の能力に合わせる必要があるため、現在の規模というふうになってございます。 ◆川野たかあき 委員  河川のほうの雨水の受け入れ部分というのは、誰が管理しているのか。そこを広げるとか、対応の降雨量を上げるとかいうことはできないのか。 ◎土木計画課長 河川計画につきましては、東京都が所管しております。東京都は、東京都全体の総合治水対策として、東京都豪雨対策基本方針に基づきまして河川改修や下水道工事などを行っておりまして、現在も、浸水被害の軽減のために、現計画である時間50ミリに対応できるよう事業を進めております。 ◆川野たかあき 委員  都がその気になればというか、仮にですけれども、計画を見直せば、河川での雨水の受け入れ量というのは上げることができるのでしょうか。 ◎土木計画課長 河川断面を大きくすることで理論的には可能ですけれども、河川整備には時間がかかることや、都市部では現実的に用地確保が困難な状況であるため、河川の整備と調節池や流域対策をあわせた総合治水対策を推し進めております。 ◆川野たかあき 委員  大変な年月がかかるということなんですかね。  調節池などということですけれども、しかしそれですと、実際先日のような豪雨に対応し切れるものなのでしょうか。 ◎土木計画課長 浸水対策には、ハード対策以外のソフト対策も重要であります。特に西日本豪雨で重要視されました洪水ハザードマップなどを通じまして防災意識を高め、各家庭でできる事前の備えをしていただくことが必要です。 ◆川野たかあき 委員  ソフト面での対応ということですけれども、具体的にその中身というのはどんなものなんでしょう。 ◎土木計画課長 区民みずからできる対策としましては、自宅前の側溝や雨水ますを塞がないこと、また、土のうの事前準備、防水板の設置などが有効と考えております。 ◆川野たかあき 委員  現実的にハード面だけでは対応し切れるものではなく、ソフト面での対応が重要ということかと思うんですけれども、先日も紹介しましたけれども、実際その豪雨のときに、阿佐谷のとある商店では、例えば土のうがどこにあるかも、どうしていいかもわからなくて大変だったという話も後で聞いたりもしました。そういったソフト面での対応の重要性ですとか具体的な対策など、しっかりと区民に周知することとか、区民と区がしっかり連携して、スクラム組むような形で取り組んでいくことが重要と考えますが、いかがでしょうか。 ◎土木計画課長 異常気象とも言える近年の時間100ミリ近い降雨に対しましては、現状のハード対策ではどうしても補えない部分がございます。区としましては、ソフト対策として、気象にかかわる注意情報を早目にお伝えする仕組みづくりや、ハザードマップを活用した防災意識の啓発、土のうに関する情報などを区民にわかりやすくお伝えしていくよう努めまして、区民とともに、ハード、ソフト対策の両面から浸水被害の軽減に取り組んでまいります。 ◎土木担当部長 委員御指摘のように、この間のような大雨が降った場合は、ハードの整備も、時間もかかりますし十分にできない場合に、いかに早く安全な対策を一人一人とっていただくかということが重要ということを申し述べてございまして、当然、ハード整備についても時間をかけて着々とやっていただきますが、それにも限界がございますので、50ミリ対応も、現在河川整備もそれを目指して神田川、善福寺川、進めているところでございますから、当然50ミリ以上の雨が降れば区内低地では浸水被害は発生いたしますし、その際に、いかに一人一人守っていただくかという部分でいけば、区としては土のうを配ったり止水板、防水板の助成をしたりしてこれまでも対応してきているところでございます。従前のように毎回毎回のように浸水被害が発生するわけではなくて、何年かに一遍突然に来るということで、どうしても危機意識が下がっている部分をいかに高めていくかということで、毎年水害時期には広報等で周知もしてございますし、当然メール等での情報発信もしているところですが、それでもなかなか限界がある。  被害があったときにどう対応するかも含めて、これまでも調査をしながら事前にしていますけれども、毎回毎回あるわけではなくて、今回も平成17年9月以来の大雨が降った結果ああなったということで、10年なり5年に1回必ず起きるということをいかに周知していくかということが区としても重要だということを、全国の雨を見たときに思ってございます。ハード対策についてはできることを今後着実には進めていきますけれども、いかに被害に備えていただくかをしっかりやっていきたいというふうに考えてございます。 ◆川野たかあき 委員  御理解はいただいているかと思いますので、よろしくお願いします。  道徳に行きます。これまでも道徳について私、伺ってまいりましたけれども、今回、私自身で、以前区内の某小学校の道徳の公開授業を見学させていただきましたので、それをもとに質問をいたします。  まず、ことし4月に小学校において教科化されるまで、どのような研修を行ってきたのか、これは改めて確認をします。また、現在教科化されて約半年となりますが、実際に授業を行ってみて何か感じた課題や問題点など、教員から上がっているものなどあれば、その対応策も含めてお願いをします。  あと、研修なんですけれども、それは区内各学校共通でやっているものなんでしょうか。例えば各学校から代表が出てきて、集まってかんかんがくがくとやるものなのか、それとも学校ごとに別々に独自に研修をしているものなのか、具体的にあわせてお願いします。 ◎済美教育センター所長 道徳についての、まずはこれまでやった研修につきましては、道徳推進教師を対象にして、指導のあり方ですとか評価のあり方についての研修を実施してまいりました。教科化されてから以降、教員のほうからは、評価が難しいといったような声が上げられています。これに対しては、今年度、道徳推進教師だけではなくて若手教員に対しても、昨年実施しました久我山小学校の実践例をそこでまた改めて報告したり、授業参観をもとにしたワークショップ型の研修を実施しています。  各学校においても、校内研究ですとかOJT研修の中で、意欲的に研修を進めているところでございます。 ◆川野たかあき 委員  見学に行った当日、各学年でやっていましたけれども、幾つかクラス、拝見をしました。中で、特に気になった「手品師」という話がありまして、高学年の授業なんですけれども、これについて質問していきたいんですが、済みません、まずこの「手品師」がどういうお話か、お手数ですが御紹介をお願いします。 ◎済美教育センター所長 「手品師」、本当にかいつまみますけれども、ある手品師がいました。その手品師が、父親を亡くして元気をなくしている子供に手品を見せてあげて勇気づけるということがあって、またあした手品を見せてあげると言って約束をしたんですが、その夜に、大きな劇場で手品を見せるチャンスがあるよという電話があって、手品師は悩みに悩んだ結果、その男の子に手品を見せるというほうを選んで、大舞台、大きな劇場での披露ができなかったという話でございます。 ◆川野たかあき 委員  ありがとうございます。  皆さんはどういう感想をお持ちでしょうか。人それぞれと思いますが、授業ではその話を、先生が紙芝居のように最後まで話をしていって、最終的にどう思うのかというのを生徒に問う。たしか途中、生徒同士でちょっと議論をしてみたりとか、考えをワークシートに書き込んでという作業は行っていたんですけれども、工夫は見られたんですが、しかし、最終的にその生徒たちの反応がどうだったかというと、本当に全員が全員、男の子との約束を優先させた手品師は偉い、どんなことがあろうと約束は優先させるべきだというような意見だったんですね。  余りにそうなもんで、先生が、いや、でもすごいチャンスなんだよと何回も言うんですけれども、いや、正解は男の子の優先でしょということになってしまっていた。手品師は、自分の夢をつかみにいくべきだったというような趣旨の生徒は本当に1人もいなかったというのが現実でした。  この部分こそが、価値観の押しつけとなってしまっていると言われている点でして、なぜそうなってしまうのかといえば、話を最後まで読んでしまっているからなんですね。最後まで読めば、男の子を優先させることが正解なんだと子供たちは判断してしまう。  じゃ、どうすればいいかというところなんですけれども、例えば中断読みという方法があります。前にも御紹介しましたが、「『特別の教科道徳』ってなんだ?」というこの書籍ですけれども、これは道徳の教科化を問題視する教員グループが、どうすれば子供の内面に介入をしないで授業ができるかという視点で議論して考えをまとめたものです。  その手品師の話でいえば、手品師は迷いに迷っていましたというところで話を中断して、そこで生徒同士に議論をさせる。そうしますと、実際に、その男の子も劇場に招待すればよかったとか、いろんな意見が、多様な意見が出てくるという実績がこの本にも書いてあるんですけれども、こういったさまざまな方法が研究されておりますので、子供に価値観の押しつけとならないような、子供の個性ですとか多様性を大切にするような授業をぜひ今後も研究して行っていっていただきたいなと思いますけれども、御見解はいかがでしょうか。 ◎済美教育センター所長 道徳の授業について、道徳の特質を踏まえた指導法の工夫というのは、教科化される前から先行研究がかなりありまして、各学校でもそういったものを参考にしながら、自分のクラスの子供の実態に応じたものを取り入れていくといったようなことに努めています。  今年度、宮前中学校で指導のあり方や評価についての研究発表がございますので、さまざまな機会を捉えて、そういったさまざまな指導法の工夫については情報提供して、教員の指導力を高めてまいりたいと考えております。 ◆川野たかあき 委員  ぜひよろしくお願いします。  以上です。ありがとうございました。 ○はなし俊郎 副委員長  それでは、山本あけみ委員、質問項目をお知らせください。 ◆山本あけみ 委員  富士見丘小中学校改築についてです。資料は模型を使用いたします。こちら、お願いします。 ○はなし俊郎 副委員長  わかりました。 ◆山本あけみ 委員  まず、富士見丘小中学校改築について、当該年度の本事業の支出と内容を確認します。 ◎学校整備課長 29年度における支出の内訳ということでございますので、取得した企業用地につきまして、一体的整備を行う関係がありますので、事前に敷地条件等の調査委託を行いました。これの金額が350万円余、さらに企業用地を中学校の第二校庭として暫定活用するということで整備した費用が約2,000万円余、そういうような支出になってございます。 ◆山本あけみ 委員  この富士見丘小中学校に関しては、さきの質問でも取り上げましたが、かなり区のほうでも検討が進んでいるようです。まず、学校建築に関しては配置計画が重要であって、区でも検討しているA案、B案、C案、C'案というものがあるんですが、少し大きくして模型を用意いたしました。さきにも述べましたように、学校建築のその敷地内だけで検討するということではなくて、大きくまちづくりを俯瞰してほしい、これから先、都市計画高井戸公園、運動公園ができるという場所の隣接した学校にもなるということを重々考えてほしい、そういうような要望もしてきたところです。  まず、A案というものを申し上げますと、これ実は、こうはめるんですね。ちょっと議員の方には申しわけないんですが、既存の南北の道路をどういうふうに使っていくかということが、大きく配置計画を決めるときには重要になってきます。このA案に関しては、南北道路を切り回しをして、その道路をなくした形での大きい建物を建てていこうという案です。  B案は、多目的広場と校庭を一続きにして、大きなスペースをとっていこうという案で道路の処理をされています。  そして、C'案というものは、道路はそのままにしておいて、2つの校舎を、小学校は小学校、中学校は中学校という形で建てていこうという案。敷地を1つとして使って、一団地という形で使っていますので、ある意味1つでは使っているんですけれども、建物に関しては2つの敷地を利用してという形のプランになっています。  そこで、質問です。配置計画を大きく左右する敷地内の南北道路というものの存在が必要かどうかの庁舎内での議論が、どういうものがあったか。また外部、これは警察や広範囲なまちづくりの視点からは、見解はどういったものがあるか。懇談の議事録を拝見しますと、1日当たりの通過車両台数が400台とありました。これが多いのか少ないのか、判断に迷うところですが、存続をさせる場合には、何が基準でその道路が必要と考えてきたのか。 ◎土木管理課長 まちづくりを考える上では、駅から都市計画公園へのアクセス、それから災害時の防災機能の観点からも、この南北道路は必要と考えてございます。  この道路の必要性につきましては、通行台数は400台ということですけれども、生活道路では多い数字でもございませんし、かといって極めて少ないということでもございません。通行台数だけで判断するのではなくて、先ほどの観点、それからライフラインの収容空間としての機能、それらの機能が必要かどうか、また代替する道路があるかどうかで判断するということでございます。 ◆山本あけみ 委員  今の御答弁にありました代替する道路があるかどうか、これは富士見丘通りの拡幅も同時に予定をされていて、あとは敷地の南側の道路も、今よりも幅を広くしていくという計画が同時にされています。このあたりも勘案していってもいいのかなというふうに考えています。  今申し上げた南北の道路は、生活者の立場から申し上げますと、途中に民家がありません。時間帯によっては暗くて人通りが少なく、大人でも危険を感じることがあります。個人的には、南北道路は本当に必要なのか、そういうようなことを考えるところです。この機に、もう一回り、もう二回りの、大きな庁舎内での議論をしていっていただきたいと思います。  どうして人通りが少なくて大人でも危険と感じたかというと、実は、早朝に私もこの道路の近くを通っていまして、人がいるなと、私がいるなと思って、車が近づいてきました。私の後方3メートルぐらいのところで爆竹を落としたんですね。これはいたずらです。別に私が、たまたま歩いていただけなんでしょうけれども、でも本当に身の危険を感じました。誰も助けてくれる人も身近にいなくて、そしてその爆竹が私に落とされたとしたら、本当に火だるまになっていただろうという恐怖を感じました。このことを申し添えておきます。  次に、計画地の建蔽、容積、高さ制限、外周道路の現状を踏まえて、改築に当たり、この条件をどう生かすと考えているか。 ◎学校整備担当課長 当該地は、都市計画でいうと大きく2面ありまして、富士見丘通りの沿道につきましては第二種中高層住居専用地域で、住居専用としては割と緩やかなところで、建蔽率60%の容積200、高度地区が第二種となっております。その後背地、後背地が圧倒的に面積では多いんですが、そちらにつきましては、区内でも最も厳しい部類に入る第一種低層住居専用地域で、建蔽率も低くて40%、容積が80%、10メートルの高さ制限、絶対高さの制限もございます。  道路ですけれども、外周道路につきましては、富士見丘通りと北側の区営住宅の一部のところは6メーターございますが、その他については4メートル未満の狭隘道路となっておりまして、その整備が改築に当たっては課題となっております。  これらの敷地条件を踏まえまして、先ほど委員から御紹介いただきましたA案、B案、C案、それぞれ、道路を存続させる場合、全面的に振りかえる場合、一部機能を移転する場合などについて検討を進めてまいりまして、そのそれぞれの特性を生かした検討を今後も進めてまいります。 ◆山本あけみ 委員  今の御答弁、敷地の東側、富士見丘通りに面したところは高さがとれるというお話がありました。何メートルまでとることができるのか。また駅からの現状、建物が並んでいるところの様子を考えますと、富士見丘アパートを含めて、高さのある建物が並んでいるところです。今計画で高さを最大限活用していくことは、可能かどうか。 ◎学校整備担当課長 沿道の20メートルの範囲は第二種中高層住居専用ということで、高さ制限につきましては、絶対高さの制限はございません。第二種高度地区ということで、いわゆる北側斜線制限があるわけですけれども、加えて日影規制も第一種低層に比べれば格段に緩くなっている状況で、そうした特性を生かせば、この沿道沿いにやや高い建物を計画することは十分に可能でございます。 ◆山本あけみ 委員  高いものを建ててくださいという要望ではございません。ただ、必要な平米数をとっていくに当たって、こういったところをきちっと踏まえて、また近隣への配慮ももちろん必要だと思っています。しかしながら、富士見丘通りの拡幅が考えられ、その上で敷地内の通路もとっていく。建物がずっと後退するということも考えながら、近隣への配慮、方向性を打ち出していってもらいたいと考えています。  次の質問です。高井戸公園の南北エリア内の東西の道路、地図上だと横に走る道路なんですけれども、これは存続か。東京都との調整は済んでいるのか。 ◎土木管理課長 今東京都のほうで公園整備を進めている段階で、2項道路のセットバックについては協議をしてございます。ただ、都市計画公園全体が完了したときの道路の取り扱いについては、まだ協議は進めてございません。 ◆山本あけみ 委員  ぜひ協議を進めていってもらいたいと思います。この道路、生活者にとっては大変重要になってきます。重々お願いをいたします。  次に、現状の確認です。懇談実施状況、参加メンバーと話し合われた内容の確認、延べ参加人数、議事録などの公開はどうか。PTA、近隣住民へ懇談の話し合いの内容の周知は進んでいるかお尋ねします。 ◎学校整備課長 懇談につきましては、この4月から発足をいたしまして、大体月1回のペースで、今まで延べ6回ほど開催しております。  富士見丘小中学校の関係者だとか、中学校の学区域にある高井戸、久我山、高二の学校関係者を含めて、地元町会、商店等々、さらには学識経験者、24名のメンバーでやっておりますが、当然一体的整備における学校づくりのビジョンだとか、小中一貫教育の考え方、さらには敷地を活用した校舎配置も含めて、いろんな御意見をいただいてきているということがございます。その中で、その結果については、懇談の資料、ホームページにもアップしていますし、途中でかわら版というようなチラシなんかもつくって、周辺に配置をする、そんな形で保護者への周知等は図っていくという状況になってございます。 ◆山本あけみ 委員  ぜひ、こういった学校づくりということに周辺の方、またPTAなどを巻き込んでいっていただきたいと要望をいたします。  次に、懇談に建築の専門家はかかわっているか、どういう役割で進めてきたか、配置計画なども手がけてきたのか。
    ◎学校整備課長 学識経験者として、お一人、建築や都市計画が御専門の首都大学の、具体的なお名前を申し上げますと高見澤先生ということで、今までも富士見丘関係を中心にいろいろ御助言いただいてきた先生にお願いをいたしました。その中で、今回資料づくりの中でも御提案、御意見いろいろいただいて、アドバイスを時にはいただきながら、お示しをしてきた。  さらに、現在進めている基本計画の策定については、2つ分の学校の設計、さらには特殊な敷地の関係がございますので、設計会社のほうに委託して、基本計画の作成支援という形でアドバイス、お手伝いをいただいているという現状がございます。 ◆山本あけみ 委員  着実な検討が進んでいるようです。安心いたしました。  次に、杉並和泉学園や仮称高円寺学園のように一貫教育校とするのか。また、区が予定をしている教育を実現するのに建物を分離する必要はあるか。 ◎学校整備課長 今回の富士見丘の小中の一体的整備については、今までの杉並和泉学園、さらには仮称高円寺学園のように、統合してというのと全く環境が違うということがありますので、今回も、特に学校関係者からはいろんな意見をいただきました。今、高井戸小も含めた3校による一貫教育なんかを進めている関係がありますので、わざわざ一貫教育校とすることについてはどうかなというような御意見なんかもいただいてきております。  そういったことを思えば、校舎の配置もそれを踏まえた考えで、別々なものだというふうなことでもどうなのかというような御意見をいただいていますので、方向性としてはそういったことで検討を進めているという状況でございます。 ◆山本あけみ 委員  ごめんなさい、ちょっとわからなかったんですが、統合しない方針というものは確認したんですが、その統合しない、小学校は小学校、中学校は中学校として建てていく。その場合には、建物が1つでないとその教育というのは実現できないのか。建物内で分離をする、きちっと出入り口、管理を分けるということも可能だと思いますが、いかがでしょうか。 ◎学校整備課長 1つの校舎にしたとしても、区画の中でフロアで分ける、例えば東西とか南北で分けるということで、区画をすること自体は可能かなというふうには考えております。 ◆山本あけみ 委員  次に、敷地の北側の件のお尋ねをします。高低差6メートルあるという北側の斜面があるんですね。これは、建築はなかなか難しいでしょうが、北側斜面ならではのよさがあると考えます。活用策を考えているのか。 ◎学校整備担当課長 現段階で特定の活用策まで検討しているところではございませんけれども、今回移転と改築ですので、学校施設の整備を優先しつつ、有効な土地活用の案などがあれば、検討してまいりたいと考えております。 ◆山本あけみ 委員  次に、懇談で示された改築基本方針案というのがあるんですが、現時点でのビジョン、目標、取り組みの概略は。 ◎学校整備課長 今、案という段階で中間まとめをお示ししております。その中には、目指すべき学校像、また改築に当たっての基本的な考え方を、大きく3つのビジョン、そしてさらには6つの目標、23の取り組みというようなことで例示をしてございます。  ビジョンの中には、あえて富士見丘小学校と中学校のみによる小中一貫教育校としてではなく、個々の学校として改築したらどうかというような御意見を載せたり、さらには高井戸公園、周辺の環境を生かした、改築を機に、学習、スポーツ等の環境向上もあわせてやっていく、さらには、防災力のアップ、そういったことも踏まえた学校づくりをしたらどうか、そういうことになってございます。 ◆山本あけみ 委員  では、この中から幾つか確認をします。目標IIに「部活動の諸課題」とあるが、何か。まず、取組IIの2から4の内容を確認します。 ◎学校整備課長 この中で示しているのが、文字どおり中学校の校庭の面積の拡大、校庭や体育館の地域開放といったことを進めていこうという形です。学校側からの意向としては、部活動とかスポーツに積極的に取り組みたいというのがございまして、そういったものの内容です。そんなことが載せられているということでございます。 ◆山本あけみ 委員  私がここを読みますと、具体的な方策を探っていくと、地域型スポーツクラブを想定していくのではないかというふうにもとれます。設置の検討を想定しているということか、お尋ねします。 ◎学校整備課長 先ほども申し上げましたが、学校側としては部活動とかスポーツに特に積極的に取り組んでいきたいというような意向がありますが、1つの可能性としては、地域型のいわゆるスポーツクラブというのもございますけれども、果たして実施が実際できるのかどうかということについては、関係方面、いろんな方の意見を聞きながら、今後研究を引き続き進めたいと思っております。 ◆山本あけみ 委員  生徒に多様なスポーツに触れる環境を提供でき、また教師の多忙の緩和、都立高井戸公園は運動公園として整備され、スポーツ好きな人が集う場所となることを考えると、これまで議会でも議論が持たれてきた地域型スポーツクラブ設置を、この絶好のチャンスに検討されるよう要望いたします。  次に、高井戸公園に関しても触れています。意図は何か。  高井戸公園は、東京都によって4万9,000人が避難をするための広域避難所として設定されていますが、これは場所のみの確保で、物資の提供はありません。避難者が食事や暖をとるなどで富士見丘小中学校の震災救援所に大勢来ることが予想されます。小中分離型校舎をつくるなどの場合には、震災救援所が2つできるという想定なのか、このあたりの検討をお伺いします。 ◎危機管理室長 仮に小中分離校、2校できる場合のお尋ねですけれども、各震災救援所の御意見を聞いた上で、区民の安全確保、円滑な運営などの視点を持ちまして、2カ所の避難所を設置するのかあるいは一体的な運営をするのかについては、今後考えてまいりたいというふうに考えております。 ◆山本あけみ 委員  今後というお話がありました。私は、今考えていただきたいというふうに考えています。  なぜかといいますと、当区でも取り組んでいますHUG訓練というのがあるんですが、これは既存の、今ある校舎をどのように救援所の人たちが工夫をして震災救援所として運営していくかということをシミュレーションするゲームです。であるならば、そもそもこれからつくる学校は、綿密に震災救援所としての設計を盛り込んでおけば、災害の混乱時であっても、容易に震災救援所を運営することができると考えています。これは担当課をまたいでの議論を要望しておきますが、こういったことを含めまして、以前から私も提案をしております震災救援所としての学校建築を考えていく際に、ぜひとも動線などを設計に盛り込んでもらいたいと考えていますが、いかがでしょうか。 ◎危機管理室長 小中学校の建設とか改築に当たりましては、区では小中学校を震災救援所として利用していくということで既に方針が出てございますので、そういったことを踏まえた設計、検討が行われるものというふうに理解をしているところでございます。  それから動線等を入れた設計というふうなお尋ねでございますけれども、まだ施設配置が未定の段階の御質問でございますので難しいのですが、広域避難場所と一体的な運営ということでは、杉十小学校の事例がございます。長期滞在者と短期滞在者というのは区別する必要があるというふうに認識しているところでございます。学校施設としての配置計画等が確定した以降に、震災救援所運営連絡の中で検討を行いまして、利用計画を策定してまいりたいというふうに考えてございます。 ◆山本あけみ 委員  私は、ぜひ専門家の意見も聞いていってもらいたいと思います。本当にちょっとした工夫です。シャッターを閉めるときに電動ではなくて手動にしておく、または必要なところに外から鍵をかけることができるようにしておく、看板を掲げておくなど、本当にちょっとした工夫などを設計に盛り込んでおくだけで、かなり震災救援所を運営しやすくなるのだろうと考えております。取り組みを要望しておきます。  次の質問です。今後の取り組みの予定をどのように考えているか。 ◎学校整備課長 今後の取り組みでございますけれども、当面、改築基本計画の中間のまとめが今月の下旬にでき上がる。それを保護者、地域の方などに説明、またチラシ、ホームページ等で幅広く公表してさまざまな御意見をいただきながら、基本計画、ことしじゅうの取りまとめを行い、その後、基本設計等々の動きを来年度予定しているというところでございます。 ◆山本あけみ 委員  これから始まる富士見ヶ丘駅周辺まちづくりと本計画との関係性をどのように考えているか。 ◎都市企画担当課長 委員御指摘の富士ヶ見丘駅周辺まちづくりは、本計画を踏まえて策定したいと思っております。 ◆山本あけみ 委員  学校施設のPFI事業の取り組みが、全国で実例ができつつあります。都立公園に隣接し、交通も至便などの立地条件を考えると、先ほど申し上げた地域型スポーツクラブや特別教室の地域開放、またプレーパークや場合によっては学童クラブなど、民間の知恵で実現できることが多くあると考えます。この敷地で何ができるのか、幅広く検討を要望しますが、いかがでしょうか。 ◎学校整備担当課長 PFI事業、学校改築、今回は2棟分ということになりますので、コストは大変かかります。区の施設白書や施設再編整備計画でも、施設の整備に当たっては経費削減等に民間活力の導入を検討すべしとしておりますので、今回についても研究してみたいと考えております。 ◆山本あけみ 委員  教育の場ですので、それを第一に考えながらの検討を要望します。  次に、今回の小学校の移転があることで、八幡山駅の付近から通ってくるお子さんがいるだろうということが想定をされています。最大1.7キロ、そして大型の幹線道路を3つ渡って通うというお子さんが想定されるわけですが、これに関しては配慮が必要だと考えます。その1つの方策として、すぎ丸の八幡山駅までの延伸ということを望む声もあるところですが、検討を要望しますが、いかがでしょうか。 ◎交通施策担当課長 委員の御趣旨、理解するところでございます。しかしながら、すぎ丸の開設趣旨などを踏まえますと、その開設というのはなかなか困難なことと認識してございます。 ◆山本あけみ 委員  開設趣旨とは何か。 ◎交通施策担当課長 趣旨は、交通不便地域の解消でございます。交通不便地域とは、駅から半径500メートル、バス停から300メートル、そのようなことがございまして、民間バスとかの補完、規制があるということがございます。 ◆山本あけみ 委員  お子さんのことも考えまして、ほかに代替案があれば私もこんなに強くは申し上げないんですが、1つ案であることをお含みおきください。  次の質問です。先日も御紹介しましたが、9月22日に行われた当区の建築士団体主催の富士見丘小・中学校改築を考えるまちづくりフォーラムというものがありました。40名近くの参加者があり、当区の区議会からも4名が参加をしました。また、スポーツやプレーパーク、まちづくりの関係者と区内在住の建築士が、公明党の北議員と私を含めて20名参加をしています。よりよい学校建築に関して大いに話し合い、楽しいでした。建築士の方々は、全て今回の計画地を歩いて見て回ってくださっています。大変よい敷地で、ぜひともよい学校をつくってほしいという要望をいただきました。また、この敷地のポテンシャルを生かすためには何に注目すべきかといった提言などをいただいております。改めて、多くの専門家から見ても貴重な敷地に建つ学校建築なのだということを再認識しました。  今後、主催者側から、フォーラムの報告や提言があると聞いていますが、区政にどのように生かしていく予定があるのか、確認します。 ◎学校整備課長 9月に行われたフォーラム、それを受けて、今後提言も考えているというふうなことは既にお聞きしておりますが、現在、改築の検討懇談での御意見を踏まえて、中間のまとめを取りまとめております。11月には、これを広く地域の方とか保護者にもお知らせをして、実際に現地で説明を開く、またチラシだとかホームページにも掲載をして、さまざまな意見を募っていこうと。パブコメに近い形でオープンな議論をというふうにも思っております。  委員、今御質問いただきましたそういったフォーラム、自主的に開催されて、先ほどの精巧な模型なんかも非常に感銘を受けておりますけれども、そういった形でいろんな方から御提言いただくというのは非常に我々も歓迎するところでありますので、そういった中身で御提案もしあれば、当然その中身については確認、検討させていただいて、じゃどういう内容が年内に取りまとめる基本計画づくりに生かせるのか、そんなこともしっかり考えてまいりたいと思っております。 ◆山本あけみ 委員  お願いいたします。  お話にありました懇談形式による地域や学校関係者の意見聴取のほかにも、省エネ建築やコスト管理、震災救援所としての学校建築のあり方、またPFI事業の可能性など、多種の専門家や学識経験者などの意見を聞く必要があると考えております。  昨日も他委員から、学校プールは必要かというお話がありました。全国で話題になっていることだと思います。加えて、議会への途中経過の報告なども必要と考えます。区のこれまでの懇談と中間のまとめの段階は、建築計画を進める上ではまだ3合目ぐらいなのではないかと感じています。今後これまでの取り組みをもとにした多くの議論の場を設定し、よりよい学校建築を目指すことを要望するが、いかがか。 ◎学校整備課長 今3合目というお話がありましたが、我々もまだまだ頂上は先で、今それに向かっていろんな準備をしている段階だと思っております。  議会に対しましても、この中間まとめについては、11月の第4回区議会定例の中での、例えば文教委員での御報告なんかも考えておりますし、中間のまとめができた段階では、ポスティングも考えております。そういったことも踏まえた上で、さらにいろんな方、専門家からいろんな御意見をいただいた上で、よりよい学校を目指していきたいということで考えているところでございます。 ◆山本あけみ 委員  お願いいたします。  ここで1つ御案内なんですが、先ほど議員の方には模型をごらんいただけなくて大変申しわけなかったんですが、先般のフォーラムでの提案のパネル展示と、現在区が検討を進める敷地の利用に関してシミュレーションをしたこういった模型の展示を、10月15日のこの委員の意見開陳の後、こちらの同じフロアの議員会議室にて行う予定でございます。区長を初めといたしまして、理事者の皆様方や議員各位にはぜひごらんをいただきたいと思っております。  この項で最後の質問です。今後の設計者選定では、設計料の高い安いだけで決める入札制度ではなくて、発想力や設計の提案力で選定ができるよう、配置計画を含めて、できるだけ区民公開型でのプロポーザル方式による選定をされるよう要望しますが、いかがでしょうか。 ◎学校整備課長 これから設計に入っていくわけでございますけれども、当然設計委託については、競争入札またはプロポーザル、いろんな手法が考えられます。学校建築については非常にコストがかかりますし、今回でいえば2校分ということで、非常に大型なプロジェクトということもございます。となれば、設計の段階でもある程度コストに配慮したものも必要だろうと思っていますが、その中であっても、当然プロポは選択肢の1つだというふうな形では思っております。  具体的に、じゃ設計委託の方法をどうするのかについては、関係部署とも十分な打ち合わせをして、今後決めてまいりたいと思っております ◆山本あけみ 委員  私も民間で働いておりましたので、コストコストコストです。その中からいい知恵を出せと言われ続けてきました。ですから、そういったコスト意識はもちろんのこと、いい提案をしてもらえる設計士をぜひとも選んでもらいたいと思います。  プロポーザルに関しては要項作成が難しいと思います。これに関しては、例示を挙げますと、JIAという建築家集団などが要項づくりのサポートを行っている、こういったこともされているようです。御参考までに検討していただければと思います。  地域に愛される学校建築を目指して、当区が今後とも尽力されることを大いに願っております。  次に、今回は時間の関係で取り上げませんでしたが、教育分野におきましては、中央図書館改修時に、当区の戦災の記録や平和維持活動の資料をまとめた平和祈念コーナーというものをかねてから要望してきました。これは、大きな建物をつくるですとか何か特別なお部屋をつくるということではなくて、さまざま区民の方が体験されてきた戦争の記録、また活動の記録などを、そこに行けば必ず出会うことができる、知らなかったことも知ることができる、そういったコーナーをつくってほしいという要望です。改めて要望しておきます。  次に、児童生徒の通学かばんが重いことへの対応も求めてまいりました。大変に重いということ、小学校1年生の女のお子さんなどでは、ランドセルをしょったところが青あざができる、そんなお話も聞いております。そういった中で、先ほど例示に挙げました1.7キロ歩いて来なさいと言われても、これは本当に大変なことだと思います。このあたりへの配慮も求めておきます。  また、いじめや不登校、特別支援学級などへの、これまでにも増して手厚い対応を求めておきます。  次に、都市整備分野に関しましては、今般の富士見丘の小中学校の改築に関してもそうなんですけれども、敷地内通路というものが盛り込まれています。敷地内通路は大変ありがたいことなんですが、通路をつくるたびにまちのバリアフリーが後退をしてしまうのではないか、そのような危惧も持っているところです。敷地内通路、ここからは敷地内だからということがわかるように段差をつけてしまう場合が多いんですね。これがいいのか悪いのか、道路の幅員にもよるでしょう、利用の方法にもよるでしょう、そのあたりを鑑みて、これは建築当初でなければできない工夫です。工夫を求めておきます。  また、外環道の工事に関して、気泡と出水問題というものがあります。また緊急避難計画がなかなか思ったようなものが作成されてこない、こういったこと、住民の方の御心配をいただいております。対応を求めておきます。  また、緑被率向上に向けても、これまでも提案をしてまいりましたが、やはりこれから先は接道緑化を進めていかなければいけないんだと考えております。地区計画策定などの活用などによって、接道緑化がふえていくような施策に取り組まれていくことを要望しておきます。  これで私の質問を終わります。 ○はなし俊郎 副委員長  以上で立憲民主党杉並区議団の質疑は終了いたしました。  杉並わくわく会議の質疑に入ります。  それでは、松尾ゆり委員、質問項目をお知らせください。 ◆松尾ゆり 委員  質問項目は、小学校の警備と阿佐谷北東地区のまちづくりです。資料は、請求資料の257番、こちらは小学校の警備関係です。それから、阿佐谷の関係でみどりの実態調査報告書、東京における自然の保護と回復に関する条例の開発許可の手引。手引の中では主に6ページ、12ページ、13ページを参照しますので、御用意ください。  まず、小学校の警備について伺います。小学校の校門にガードマンの方が立っています。いつからどのような経緯で始まったか、また当該年度の費用は幾らか、お尋ねします。 ◎庶務課長 校門警備ですけれども、現在全ての小学校に立っていただいておりまして、始まったのは平成17年のいろいろな社会を騒がせた事件以来、早急に始めたというところでございます。  経費でございますが、現在かかっている経費は約1億2,000万ぐらいということでございます。 ◆松尾ゆり 委員  先日、PTAの方から、このガードマンをシルバー人材センターに切りかえる話があるんじゃないかということで、ちょっと驚いたんですね。そのような検討は行っているのか、またその理由は財政面でしょうか。 ◎庶務課長 教育委員全体の事業の見直しの一環として、今お話をしたような金額がかかっているところについて、同じような効果をつくれるということであれば、少し事業をということは検討したことは事実でございます。  しかし、この間に、新潟での連れ去り事件ですとか藤枝市の事件ですとか、さまざまなことが生じております。そういったことを踏まえまして、この検討については、これまでどおり、警備会社での警備を継続するということで、せんだって、6月の末になりますけれども、小学校PTA協議の全体においても、継続するということで御説明申し上げたところでございます。 ◆松尾ゆり 委員  結果的にはこれまでどおりということで、安心しました。ガードマンさんがいてくれることは、保護者にとって大きな安心感になっていると思います。今後とも継続するよう求めますが、いかがでしょうか。 ◎庶務課長 おっしゃるとおりで、地域の安全というのは、今非常に不安定になっているのかもわかりません。おかげさまで杉並においてそういうことがあるということではございませんけれども、いつ何どき不測の事態が起こるかということを鑑みれば、このまま継続的に警備は行っていくということを判断しております。 ◆松尾ゆり 委員  次に、阿佐谷です。阿佐谷はケヤキのまちであります。私は子供時代、朝な夕な、2階の窓から近所の教会の大きなケヤキの木を見て育ちました。中杉通りやけやき屋敷は言うまでもありません。みどりの実態調査でも、区内14ゾーンのうち、阿佐谷はケヤキが多いとの結果が出ています。その本数と占める割合を確認します。 ◎みどり施策担当課長 阿佐谷のケヤキの本数ですけれども、414本になりまして、阿佐谷には1,477本の木がございますので、割合としては28%となってございます。 ◆松尾ゆり 委員  約3割がケヤキということで、区内はケヤキがもともと多いんですけれども、阿佐谷はこの中でも飛び抜けてケヤキが多いまちです。  他方、阿佐谷は緑の少ない地域でもあります。阿佐谷ゾーンは、緑被率で14ゾーンのうち下から2番目、樹木率では最下位ですが、その率は幾らか、求めます。 ◎みどり施策担当課長 緑被率でございますけれども、15.98%となってございます。樹林の割合ですけれども、1.42%という状況でございます。 ◆松尾ゆり 委員  1.何%ということで、もうほとんどないみたいな状況なんですけれども、この貴重なケヤキの木、けやき屋敷について考えてみたいです。  まず、東京における自然の保護と回復に関する条例について伺います。ここで手引を参照してまいります。  東京都の条例ですが、開発行為に関して許可を要するのはどんな場合でしょうか。 ◎事業調整担当課長(浅井) 一定の面積でありますけれども、1,000平米以上の自然地、まとまった土地がある場合に、これでいいますと3,000平米以上の土地については、この条例に基づく開発行為が許可の対象になるということでございます。 ◆松尾ゆり 委員  今回の開発行為にも当てはまるということなんですが、この場合の自然地とは何か。 ◎事業調整担当課長(浅井) この場合、いわゆるけやき屋敷におきまして、屋敷林がございます。この屋敷林については、自然地という取り扱いをこの条例ではしております。 ◆松尾ゆり 委員  それでは、どのような条件を満たした場合に開発が許可されるのか、手引の6ページを参照ください。 ◎事業調整担当課長(浅井) 端的に申しますと、自然の保護と回復に関する条例でございますから、自然の保護と回復に十分配慮をするということで、既存樹木等の保護の検討、調査を行って、樹木等をどのように扱っていくか、そういうことを十分に行ったかどうかというところでございます。 ◆松尾ゆり 委員  既存樹木をそのまま残す、あるいは行為地内に移植することについて適正な検討が行われていることなどが求められます。  この条例に照らして、自然環境調査を行うとのことですが、どういった場合に調査義務があるか、手引の13ページを御参照ください。 ◎事業調整担当課長(浅井) 今回の場合、けやき屋敷だけではなく、ただいま阿佐ケ谷駅北東地区で土地区画整理事業を計画、検討しているところでございますけれども、その区域全体を対象にしてやってほしいということが、東京都との打ち合わせの中でありました。そういう意味では、この行為地が1ヘクタールから3ヘクタール未満の土地ということでございますので、土地区画整理事業区域が現時点では3ヘクタール未満でございますので、約3ヘクタールですけれども、そういう意味ではここが対象になるということでございます。 ○はなし俊郎 副委員長  傍聴人より撮影、録音の申請が出されましたので、これを許可します。 ◆松尾ゆり 委員  具体的に、調査の時期、回数、それからどういったものを調べるのかについて伺います。 ◎事業調整担当課長(浅井) この面積の場合は、調査の時期が春、夏、秋のうちの2回、2時期必要だということになりますので、現時点では春、秋という2時期に調査をするということで東京都と今調整をしているところでございます。  調べるものは、木もそうですが、植物と動物ということでございまして、植物については、植物の群落とかいわゆる植物相、それからもう一つ景観という視点もございます。それから動物については、哺乳類、鳥類、昆虫類等を調べるということでございます。 ◆松尾ゆり 委員  自然環境保全計画書の作成が義務づけられていると思いますが、その求められる内容や添付すべき文書は何でしょうか。 ◎事業調整担当課長(浅井) 自然環境保全計画書でございますけれども、調査結果に基づいて、保全、移植、伐採等の計画とか、それから工事工程等を示して、自然の保護と回復を図るということを、方針を明らかにするものでございます。 ◆松尾ゆり 委員  次に、同じく提出義務のある既存樹木等保護検討書について伺います。保護の検討が必要となる樹木の条件は何でしょうか。手引の12ページを御参照ください。 ◎事業調整担当課長(浅井) 保護の検討が必要になるものについては、既存樹木のほうの検討については、現状でいえば、杉並区のみどりの条例に基づく保護樹木、保護樹林等の規定に類するもの、そういう指定基準を満たすものを対象としてくださいというところが、この規定にございます。 ◆松尾ゆり 委員  保護樹木、保護樹林が対象になるということなんですけれども、手引12ページの2、「調査及び検討について」というところで調査項目が示されていますが、調査項目について伺います。 ◎事業調整担当課長(浅井) 植物の群落、植物相、そういう御答弁でよろしいでしょうか。
    ◆松尾ゆり 委員  ここに書いてあるものを見ていただければ。樹種、樹高とか書いてあります。 ◎事業調整担当課長(浅井) 樹木については、当然樹種、樹高、目通りの周り、それから生育状態等の調査を行うこととされております。 ◆松尾ゆり 委員  さらに「行為地にそのまま残すこと又は行為地内での移植を検討し、……添付する必要があります。」と書いてあります。続けて、「また検討に当たっては、」以下について、ちょっと読み上げていただけますか。 ◎事業調整担当課長(浅井) 「検討に当たっては、必要に応じて、各自治体が策定している『緑の基本計画』等における当該樹木等の位置付け等の確認を行い、区市町村や行為地にかかわる団体等に対し、当該既存樹木等に関して配慮すべき事項の意見聴取も行ってください。」とあります。 ◆松尾ゆり 委員  そういうことで、みどりの基本計画についての意見聴取が必要と。また、既存樹木の残置または行為地内での移植が困難である場合には、その理由をきちんと述べなければならないとなっています。  次に、先日、阿佐谷で開かれた意見交換のほうの御説明で、けやき屋敷の敷地内は全部が森というわけじゃなくて、結構そんなでもないんですよ的な説明があったんですが、しかし、みどりの実態調査の航空写真を見ますと、敷地のほとんどは樹林被覆地、すなわち木に覆われている場所というふうに認識をされているんですけれども、そういうふうなことでよろしいのか確認します。 ◎事業調整担当課長(浅井) 大径木がかなり葉が茂っておりますので、航空写真では結構そのように見えるということは認識しております。 ◆松尾ゆり 委員  そこが樹木被覆地、覆われているという意味なわけですね。  同じく意見交換では、けやき屋敷用地での河北病院の建設に当たっては、緑化率を上限の25%ないし20%ぐらいに設定することも考えられるということでしたけれども、今そういうふうな案が出ているということでよろしいでしょうか。 ◎市街地整備課長 今のお話は、前回の意見交換でのコンサルタントの提案のお話かと存じます。これにつきましては、区の都市計画マスタープランあるいは阿佐ヶ谷駅等周辺まちづくり方針におきましても、いわゆるけやき屋敷におきましては、土地利用の見直しとともに地区計画制度を活用して緑の保全を図るとしてございます。したがいまして、今委員がおっしゃった緑化率等につきましても、1つそれを想定しながら今後検討していくという考えでございます。 ◆松尾ゆり 委員  同じくそのときの御提案なんですけれども、現在の杉一小、だから事業の終わった後は跡地となりますけれども、それから杉一小の移転先、現在の河北病院の敷地ですね、これらについての緑被率はどのように設定しようというふうな御提案だったか。 ◎市街地整備課長 それぞれの土地利用の状況に応じてそれは異なる部分があろうかと存じますので、その措置については今後検討してまいりたいと考えてございます。 ◆松尾ゆり 委員  お話の中では、やや低くて10%から15%というようなお話でした。  いずれにしても、ちょっと緑についてお尋ねをしてまいりましたけれども、この計画の中で、地域の方は、あのけやきの森がなくなることで阿佐谷の緑が失われる、阿佐谷らしさがなくなってしまうのではないかということを心配しておりますので、ぜひその辺には御配慮をいただきたいというふうに思います。  続きまして、街並み誘導型地区計画について伺います。やはり意見交換で、この街並み誘導型地区計画を利用するということでしたが、これは一体どういうものなのか、説明してください。 ◎市街地整備課長 街並み誘導型地区計画につきましては、都市計画法に定める制度ということでございます。これは、例えば高さの制限、こうしたことを幾つか定めなければならないルールがございますけれども、これを定めることによりまして、建築基準法の斜線制限などを緩和することで良好な町並み形成を図る、こういう仕組みでございます。  なお、加えて申し上げますと、今緩和ということを申し上げましたが、その緩和の適用に当たりましては、建築基準法に基づいてルールの条例化を図るなどの対応が必要でございます。 ◆松尾ゆり 委員  緩和型の地区計画ということで、容積率、建蔽率──建蔽率はどうなんですかね、高さとか、そういったものを緩和していくことができる、そのかわりに道路を広げるとか、そういった地区施設を設置していくということだと思います。また、御説明いただいた条例設置について、要は議会での議決を要するということなんですけれども、大体これはいつごろの御提案になるかという見通しは立っているでしょうか。 ◎市街地整備課長 具体的にいつの議会ということまでお話しできる状況ではございませんが、現在、来年度この都市計画手続を進めていく考えでございますので、都市計画を決定した後の議会で御審議いただく、こういう想定でございます。 ◆松尾ゆり 委員  都市計画の用語というのは大変素人には難しくて、ちょっと煙に巻かれるような感じがするわけですね。この街並み誘導型地区計画というのも初めて聞いたんですけれども、緩和型の地区計画ということで、まちの環境を配慮したものになっていくように要望して、終わります。 ○はなし俊郎 副委員長  以上で杉並わくわく会議の質疑は終了いたしました。  美しい杉並の質疑に入ります。  それでは、田中ゆうたろう委員、質問項目をお知らせください。 ◆田中ゆうたろう 委員  杉十小、保健センターのバリアフリー、道路、公園における蚊対策、時間が残れば図書館です。  まず、杉十小についてお尋ねをいたします。  今定例一般質問におきまして、塀のない杉並第十小学校について、塀のかわりとなるだけの警備体制の強化を求めたところ、地域や学校の安全に対する社会の見方が変化していることは認識している、保護者を含む学校関係者の意見等も踏まえ、学校の安全のあり方について工夫してまいるとの旨の答弁をいただきました。  そこで、今後の区教委の取り組みを注視してまいりたいと思っておりますが、つい先日も、私が夕方過ぎに校庭内を通りましたところ、校庭北東部、ちょうど地下の温水プールの明かり取りになっているエリア、あそこはネットが張られておりまして、人の立ち入りを防いでいるわけでありますけれども、そのネットの切れ目から子供たちが中に立ち入って、立入禁止エリアの植え込みに落ちてしまった野球のボールを探しておりました。すぐに外に出るように指導いたしましたけれども、一歩間違えば地面から足を踏み外し、転落して大事故につながりかねない一件でありました。直ちに改善を求めますが、いかがでしょうか。 ◎学校整備課長 その案件につきましては、学校に確認をして、確かにネットのところが穴があいているところがありますので、至急修理、補修をいたしました。学校のほうでは、管理責任者として、巡回等をしながら、もしその場所があればすぐ補修をするというような体制をとっているところでございますが、今回については、それがすぐに学校側が発見できなかった事情かなと思っております。 ◆田中ゆうたろう 委員  隣接する蚕糸の森公園と一体化している以上、防犯のみならず、事故防止の面でも、通常の小学校以上に意を用いなければならない小学校であると思います。また、当該校は、過去に、起こしてはならない児童の転落死亡事故を起こした経緯もあります。ともすれば、当時の猛省が形骸化していないでしょうか。くれぐれも設備の改善やメンテナンスに怠りなきよう、最善の注意と努力を求めるものでありますが、力強い決意のほどをお聞かせいただければと存じます。 ◎学校整備課長 委員御指摘のとおり、杉十小では以前痛ましい事故が起こっております。現在、区内に例がない開放型の校庭でありますので、その辺も踏まえて、しっかりと防犯対策面も含めて、警備、そういった巡回体制を学校のほうもきちんと考えていくという決意でございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  よろしくお願いします。  次に、保健センターについて伺います。保健センターのうちエレベーターがあるところ、ないところを確認いたします。 ◎営繕課長 今エレベーターがついている保健センターは、荻窪保健センターになります。ないところは、上井草、高円寺、高井戸、和泉の4つの保健センターで、このうち和泉保健センターにつきましては、現在、実行計画に基づいてエレベーターの設置工事を進めているところでございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  私は、高円寺保健センターにエレベーターがない、よりによって保健センターがなぜバリアフリーになっていないのかという地元の方のお声をいただいたわけですけれども、ほかにもあるということを確認いたしました。  どうして保健センターにエレベーターがないんでしょうか。 ◎営繕課長 保健センターの建った時期等にもよるかと思うんですけれども、例えば高円寺保健センターですと、今現在の建物が建ったのが昭和51年の建設になります。バリアフリーに関する法律が整備されましたのが平成6年、当時はハートビル法といって、今のバリアフリー法ではございませんけれども、そういった法が整備されたのが平成6年でございます。そういったことから、建物が建った当時は、法的にはエレベーターがなくても問題がなかったということもありますし、また、高円寺保健センターは2階建てということもございますので、そういったことからエレベーターは設置されなかったものと考えております。 ◆田中ゆうたろう 委員  法的には当時は問題がなかったということは確認いたしましたけれども、そうはいいましても、区民の切実な御要望があるわけですね。設置できないでしょうか。 ◎営繕課長 区としましても、保健センターの施設の用途を考えれば、エレベーターの必要性というのは十分認識しているところでございます。しかしながら、エレベーターを設置するとなりますと、多額の費用がかかることですとか、あるいはその工事の期間の施設の運営をどうするか、あるいは今保健センターは幾つもまだついていないところがございますので、ほかの保健センターをどうするのか、あるいは区立施設全般を見たときに、エレベーターがついていない施設をどうするのか、さまざま課題がございますので、そういったことにつきましては、区立施設全体を見て、しっかりと計画を立てて取り組んでいくべき課題だと認識しております。 ◆田中ゆうたろう 委員  念のために確認いたしますけれども、技術的には可能なんですか、不可能なんですか。 ◎営繕課長 技術的には可能でございます。しかしながら、例えば建物の内部にエレベーターを設置するとなりますと、つくるために重機を建物の中に入れなければならないということになりますので、この場合は、建物の外壁の一部を壊すなど、大変大規模な改修工事になりますので、工事も半年以上かかるものと考えております。この間、施設が運営できないというような課題がございます。  また、建物外部にエレベーターを設置した場合は、高さの規制ですとかあるいは近隣への日影の影響、そういったさまざま課題がございますので、外部にしても内部にしても、さまざまな課題があると認識しております。 ◆田中ゆうたろう 委員  技術面も含めまして種々の課題があるということは、今の御答弁から理解をいたしました。  諸課題を理解はいたしましたけれども、そうはいいましても、区民の側の感情というものもございます。せめてそういった諸事情、諸課題があるということを御理解いただきたいということを、区としてそういった声があることを無視しているわけではなくて、重々そこは認識はしているけれども、そういった課題があるということを御理解いただきたい旨をアナウンスのプレートを掲げるなどして、ソフト面での工夫は図れないものか、お尋ねいたします。 ◎杉並保健所長 保健センターといたしましても、エレベーターの必要性、それとエレベーターの設置にさまざまな課題があることにつきましては、十分に認識しているところでございます。このため、今後は利用者の方にその理由をきちっと説明し、周知をしていきたいというふうに考えております。  また、御利用の際、必要な方は1階の階段のところにインターホンを設置しており、職員が1階へおりて手続等の対応を行っておりまして、このインターホンの場所や利用につきまして、入り口ですぐわかるような案内板の設置等、対応を今後検討してまいりたいと考えております。 ◆田中ゆうたろう 委員  そういったものがあるとないとで大分違うと思いますので、よろしくお願いいたします。  次に、道路、公園における蚊対策についてお尋ねをいたします。  先般の環境清掃費に関する他の委員の質疑で、蜂については区の施策がとられているということを確認いたしましたけれども、蚊についてはいかがでしょうか。区民の方々からは、蚊にまつわる御要望もいただいておりますけれども、ここ数十年来、蚊あるいはその発生源であるボウフラへの長期的な対策が行政として十分に図られていないのではないかと感じておりますので、以下お尋ねをいたします。  まず、道路について、蚊に関する区民の要望は届いておりますでしょうか。また、その際の対応は。 ◎杉並土木事務所長 道路に設置してあります雨水を排水する雨水ますから蚊がすごく出ているというような要望、また、ますの清掃もしくは殺虫剤の散布などの要望を、毎年蚊が多く発生する時期に、おおむね30件程度いただいております。  対策につきましては、まず、ますの清掃、そして我々成長制御剤と申しておりますが、虫の脱皮や羽化を阻害する毒性の低い殺虫剤の散布を行っております。 ◆田中ゆうたろう 委員  次に、公園について同種の要望は届いておりますでしょうか。また、その際の対応は。 ◎みどり公園課長 蚊に対する要望というものは、やはり公園のほうにも届いてございます。また、区政相談のほうにも要望が寄せられてございます。  要望がありましたら、区のほうでは、除草をやるとか、ます清掃をするとか、あるいは日常の中で巡回していますので、雨水がたまらないように空き缶を除去するなどの対策を講じています。 ◆田中ゆうたろう 委員  デング熱ですとかジカ熱ですとか、そういったウイルスを媒介している蚊というものを、どのように調査しているんでしょうか。 ◎みどり公園課長 蚊の発生する時期なんですけれども、大体4月の下旬から11月の頭ぐらい、その間、区のみどり公園課の職員が蚊の採取を行って、そのとった蚊を保健所のほうに届けて、ウイルスに感染している蚊なのかどうか、持っている蚊なのかどうかということを調べてもらっています。 ◆田中ゆうたろう 委員  どういう公園でそういうことを行っているのか。また、なぜその公園で行っているんでしょうか。 ◎みどり公園課長 蚕糸の森公園で、蚊の発生する時期、毎月第3月曜に職員が蚊の採取をしているんですけれども、その公園はなぜかといいますと、デング熱の発生した時期、おととしでしたかその前でしたか、ありましたが、都心のほうからそういうデング熱の情報が入りましたので、区でも都心に近い公園で、なおかつ人が多く利用する公園というところで、サンプルの公園ということで蚕糸の森で調査をしているという状況でございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  これまでそうしたウイルスを媒介している蚊といったものは出ているのか。また、もし今後出たら、どういう対策がとられることになるんでしょうか。 ◎みどり公園課長 調査の中ではまだ陽性という反応は出てきてございません。もし発生した場合には、連携する危機管理だったりとか、そういうところと連携を密にしながら、区民への情報提供、またその公園の消毒だったりとか、そういうことに取りかかるようになるというふうに考えてございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  みどり公園課の職員の方々が地道に御努力いただいているということがよくわかりました。  そこで、1つ私も提案したいんですけれども、道路側溝の排水ますあるいは暗渠道の雨水ます、こういったものを浸透ますに改良するということを行えば、水たまりが減って、おのずから蚊の発生抑制につながっていくかと思うんですけれども、この私の提案に対する区の見解をお尋ねいたします。 ◎杉並土木事務所長 委員御指摘の浸透ますにつきましては、構造的に雨水を地中にしみ込ませるというものでございます。通常、道路構造物は、水を地中にしみ込ませないようにつくるんですが、これは逆でございます。したがいまして、どこにでも設置できるというものではございません。現在は、雨水流出抑制事業の中で、交通量の少ない道路などに設置しているような状況でございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  交通量の少ないところに設置をしているという御答弁がありましたけれども、そうはいいましても、快適なまちをつくっていく上で、トライする価値はあるんじゃなかろうかと思っております。全てとは申しませんけれども、せめてそういった車通りが激しくないところでは、先ほどの私の提案も活用できるんじゃないかと思うんですけれども、少しそのあたり御調査いただければと思いますけれども、いかがでしょうか。 ◎杉並土木事務所長 雨水ますの底は水がたまる構造になっております。確かに今まではそのますの清掃、その次には殺虫剤、薬剤の投入のような対策をしておりました。ただ、委員御指摘のとおり、蚊の発生源となる水のたまっている部分を浸透ますにかえることで、確かに水はなくなります。蚊の発生抑制に効果があるかもしれません。したがいまして、少しこの辺は研究させていただければと思っております。 ◆田中ゆうたろう 委員  ぜひよろしくお願いしたいと思います。2014年に国内発生したデング熱を媒介したのはヒトスジシマカであったということもすぐに忘れ去られ、近年アメリカで流行しているウエストナイル熱を媒介するのもヒトスジシマカ、アカイエカであって、国内への侵入が大変気がかりであります。特にオリンピックも控えておりますので。  こういったことを少しずつやりながら、蚊への対策を行く行くは区で全庁的に広げていっていただきたい。蚊の発生源がボウフラであることを周知するのみならず、薬品を選定し時期的に投入するなど、方法を決めるなど、より計画的な施策を求めたいと思いますけれども、いかがでしょうか。 ◎環境部長 蚊の対策についてでございますけれども、人体に衛生上の害を与えるネズミとかと一緒の部類ですけれども、ハエですとか蚊の衛生害虫の駆除に関しましては、今環境課のほうで所管しておりますので、ただいま公園課ですとか土木事務所のほうで説明しましたとおり、各施設におきましてはその所管課が対処するということで、こういったことを講じております。  また、環境課のほうにつきましても、区民ですとかそういう情報提供、保健所の生活衛生課とも連携をとりながらするようになってございますので、また感染症になりますと当然保健予防課ですとか、それぞれの所管になっております。各課それぞれの事案に応じまして連携に努めて、それについてそれぞれ話し合い等も持ってございますので、そういったことを活用しながら、今後も全庁的な対策につきましては考えていきたいと考えております。 ○はなし俊郎 副委員長  以上で美しい杉並の質疑は終了いたしました。  無所属の質疑に入ります。  それでは、堀部やすし委員、質問項目をお知らせください。 ◆堀部やすし 委員  第1に、公会計制度改革により新たに導入された統一的な基準による固定資産台帳と、公共施設インフラの維持管理、更新について。第2に、新学習指導要領への対応、特に小学校の英語について。資料は416、417、平成29年度杉並区財務書類を使います。  固定資産台帳上の減価償却累計額について確認します。建物、インフラ、いろいろありますが、総額は。 ◎会計課長 減価償却累計額でございますが、これを全体としては出してございませんので、財務諸表のほうから全体に関しての累計額をそれぞれお伝えいたします。建物に関しましては1,115億3,000万余、有形固定資産の合計の減価償却累計額でございますが、1,912億5,000万円余となってございます。 ◆堀部やすし 委員  学校が多いと思いますが、学校でいうとどれぐらいになりますか。 ◎会計課長 学校で申しますと、489億3,000万円余となってございます。 ◆堀部やすし 委員  いろいろ確認すると時間がないのであれですが、大分老朽化しています。減価償却累計額をもとに算定する区の資産老朽化比率は幾らになっていますか。 ◎会計課長 減価償却率でよろしいですか。そちらになりますと、まず建物といたしましては、合計では54%という形で算出してございます。 ◆堀部やすし 委員  インフラ資産なんか入るとどうなるんですか。 ◎会計課長 インフラを含めまして、建物と工作物合わせまして62%という形で算出しております。 ◆堀部やすし 委員  かなり深刻ですけれども、23区として全体的にどんな感じになっていますかね。 ◎会計課長 済みません、23区ではまだほかのところが出ておりませんので、今手持ち資料はございません。 ◎会計管理室長 23区は、その区によって建物の新しさといいますか古さといいますか、それが結構違ってございまして、具体的な数値は持ち合わせてございませんけれども、以前江戸川区を訪ねたときは、杉並区に比して減価償却率はまだ低いという状態で、区によって違いがあるように認識してございます。 ◆堀部やすし 委員  江戸川は大分新しいものがありますが、区は大変古いということですね。  減価償却累計額は経常費用という積み重ねで、本来は将来の更新に対する準備額というべきですが、見解を。 ◎会計課長 委員おっしゃるとおり、準備額にも参考資料になるのかなというふうには考えてございます。 ◆堀部やすし 委員  健全な民間企業であれば、それ相応の財産を持ちます。区はどうですか。──じゃ施設整備基金なんかはどうですか。 ◎財政課長 施設整備基金ということでございますので私のほうからですが、現在70億程度準備はしておりますが、今般見直しを行います新たな財政運営のルールでは、毎年度40億積み立てるということにいたしております。 ◆堀部やすし 委員  インフラまで含めた減価償却累計額からすると、ほんの数%しかない、こういう状況についてはどう考えているか。 ◎財政課長 この40億の試算につきましては、これまでも何度か御答弁しておりますが、施設白書をもとに今後30年間に要する経費を長寿命化、さらには規模の適正化を図った上で試算をした結果でございますので、40億を毎年度積み立てることによって対応可能というふうに現在考えております。 ◆堀部やすし 委員  インフラを含めて聞いているので、道路とかインフラはどうですか。 ◎財政課長 インフラ資産につきましては、他の市町村と違いまして、上下水道等大規模なものを持ち合わせておりませんので、年度間計画を立てて予算で対応している、そういう状況でございます。 ◆堀部やすし 委員  じゃ道路について確認します。まず、区道と区有通路の総延長を確認します。 ◎土木管理課長 区が管理する道路につきましては、67万6,109メートルとなってございます。 ◆堀部やすし 委員  このほか、私道はどうですか。 ◎狭あい道路整備課長 およそ302キロメーターございます。 ◆堀部やすし 委員  大変膨大ですね。  新公会計が定めるインフラ資産という概念はそもそも民間にはないと思いますが、開始時の固定資産台帳において道路はどんなふうに資産計上したのか。国のマニュアルで何か3種類くらい載っていますが、どうですか。 ◎会計課長 昨年度の財務書類、注記に書かせていただきましたが、59年度以前に取得した道路の底地につきましては、備忘価額1円として計上いたしました。
    ◆堀部やすし 委員  底地じゃなくて、上物はどうですか。 ◎会計課長 上物につきましては、基準モデルのときに作成しておりました固定資産台帳に載ってございます金額を計上してございます。 ◆堀部やすし 委員  他区の状況なんかはどうなんでしょうか。これは統一的基準ですが、他区全部統一基準でやっているのか。 ◎会計管理室長 これも詳しくはわかりませんけれども、取替法という評価で以前もやっていたところはそれを踏襲しているようでございます。東京都モデルがどうなのか、ちょっと私それも、申しわけないですけれども詳しく知りませんけれども、私どもも実は取替法が現実的なのかなというような思いも実際しているところでございます。 ◆堀部やすし 委員  ほかと比較しにくいというところもありますけれども。  道路の耐用年数は何年として計算しているのか。 ◎会計管理室長 これは基準モデルのときをそのまま踏襲してございます。というのは、基準モデルで固定資産台帳をつくったものについては、その数値を踏襲することを許容されておりますので、杉並区の場合は48年の耐用年数で計算してございます。 ◆堀部やすし 委員  全部48年ですか。それから他の自治体の状況を把握しているか。 ◎会計管理室長 他の自治体の状況、耐用年数が何年かというのは、申しわけございませんけれども把握してございません。 ◆堀部やすし 委員  これも、じゃ比較しにくいですね。  建物の場合は附属設備を分けて計上することが原則だと思いますが、道路はどうですか。 ◎会計管理室長 おっしゃるとおり、原則は分けて計上しなければなりませんが、杉並区の場合は、舗装面と底地、その2つで積算しているかと思います。 ◆堀部やすし 委員  ということは、附属の設備、ありますよね、街灯だったりカーブミラーだったり。ああいったものは全部道路と一体化しているのかどうなのか。 ◎会計管理室長 ちょっと調べさせていただきます。申しわけございません。 ◆堀部やすし 委員  そうするとほかにも大きいのがありますよね、何か地図が道路に付随していたり、ああいうのはどう計上しているんですかね。 ◎会計管理室長 道路上の町内の地図とかそういうお話でしょうか。工作物でございますね。工作物については、基準モデルでは原則道路と一体で計上しているのかなと思ってございます。道路と一体ということは、底地ではございませんで、上の舗装面と一体ということかと思います。 ◆堀部やすし 委員  そうすると、標識とかカーブミラーもみんな舗装面と一体で全部資産計上している、こういうことですよね、多分。 ◎会計課長 基準モデルで引き継ぎました台帳につきましては、一体化で計上してございます。今後につきましては、そちらのところは分けて計上していくという形をとってございます。 ◆堀部やすし 委員  土木に確認します。道路法上の道路台帳については、こうした金額情報は載っているのかどうか。 ◎土木管理課長 資産の金額については、道路台帳には載ってございません。 ◆堀部やすし 委員  道路舗装白書2014では、過去の実績値から今後の舗装経費を試算していますが、これについて説明してください。 ◎土木管理課長 舗装白書につきましては、今後、今までどおりの舗装、修繕を積み重ねたときの累計の金額と、モデルを選定しまして、効率的に部分的な舗装ですとかオーバーレイ、全部を打ちかえないような方法ですとか、いろんなモデルを試算しまして、一番経費のかからない方法を選択して平準化を図るというような考え方で舗装白書をまとめてございます。 ◆堀部やすし 委員  平成25年基準で、100年間で約471億円と試算されていますが、これで間違ってないかどうか。 ◎土木管理課長 舗装白書についてはそのようにまとめてございまして、今後、極めて悪い舗装を出さないで維持管理していくためには、年平均で4.71億円の経費が必要という試算でございます。 ◆堀部やすし 委員  これは、物価上昇などは見込まれてないということですね。 ◎土木管理課長 舗装白書につきましては、5年ごとに見直していく考えでございます。 ◆堀部やすし 委員  これについては、固定資産台帳で今話題にしましたけれども、カーブミラーとか標識とか、そういうものは入っているのか入っていないのか。 ◎土木管理課長 舗装白書につきましては、舗装のみの考え方でございます。 ◆堀部やすし 委員  同様の課題、公園にもありますが、固定資産台帳上は、公園の遊具なんかはどうなっていますか。 ◎会計課長 そちらにつきましては、基準モデルで引き継いでいる部分は一体化されておりますが、その後の28年度以降は工作物として計上してございます。 ◆堀部やすし 委員  道路に話を戻しますが、平成29年度決算を見ると、道路の維持補修、路面改良などで優に十数億円使っています。狭隘道路の拡幅舗装まで入れると20億を超えるという状況ですが、さっき言った4億どころの話じゃないんですが、これはどう考えたらいいのか。 ◎土木管理課長 今のは道路工事全体の経費でございまして、舗装白書につきましては舗装面だけでございますので、L形側溝であるとか、先ほどの道路附属物等の経費は入ってございません。 ◆堀部やすし 委員  道路工事全体でいったらもっと膨れますよね。20億どころの話じゃないと思うんだけれども、維持補修とか路面改良だけでも十数億ということは、4.7というのは、じゃどこまで入っているんですか。 ◎土木管理課長 L形側溝であるとか雨水ますであるとか街路灯であるとか、そういうところを抜かして、舗装の維持管理経費という考え方でございます。 ◆堀部やすし 委員  そうすると、実際は、4.7億では現実には全然足りないということですよね。 ◎土木管理課長 道路全体ということで考えれば、街路灯であるとかガードレールであるとか、道路全ての附属物ということであれば、舗装白書だけの考え方ではございません。その附属物については、整備方針というのはまた別の考え方に基づいてまとめてございます。 ○はなし俊郎 副委員長  12時を過ぎようとしていますが、この際質疑を続行いたします。御了承ください。 ◆堀部やすし 委員  いや、附属物はそんなに高価じゃないと思うんですけれども、例えば、今狭隘道路の拡幅で舗装してなんていうの、結構やっていますよね。今後もやると思いますけれども、そういうのも結構な額になりますよね。今後も加速させるとすると、4.7億という見通し自体が、ちょっと疑問があるんですが、いかがですか。 ◎土木管理課長 これは区内全体の舗装の状況を調査しまして、その上で試算しておりますので、現在、舗装、路面性状調査をかけまして、来年度、また舗装白書のほうを改めて取りまとめていく考えでございます。 ◆堀部やすし 委員  ですから、行政需要としては、4.7というのはかなり狭く試算されたものであるということは指摘したいと思います。  さっきの話じゃないんですが、建物については施設整備基金で積み立ての目標がはっきりあると。しかし、道路も、こう考えると、かなり必要な経費があるんじゃないかと思いますが、この点については今後は何も対策を打たなくていいのか。 ◎財政課長 道路につきましては、ただいまもそうですけれども、実行計画に基づきまして生活道路の整備等を進めているところでございますので、計画事業としてしっかりと計画的に進めてまいります。 ◆堀部やすし 委員  経常収支比率が90%超えると大変なんじゃないかなというふうに感じます。  話題を変えます。固定資産台帳の更新についてです。新たに整備された固定資産台帳は、今後も管理、更新する必要がありますが、更新に責任を持つのはどこになるのか。 ◎会計課長 会計課でございます。 ◆堀部やすし 委員  では伺いますが、例えば今阿佐ケ谷駅の北東地区で区画整理事業に取り組んでいます。あれに伴うものはどんなふうに整理していくことになるのか。 ◎会計管理室長 あの事業が進んで、学校とかそういうものが移転改築するというようなお話でございますか。例えばの話でございますけれども、杉並第一小学校が移転する場合は、既存のものについては取り壊す、除去、新規に建ち上がったものが新規取得、そういうようなことになりますし、道路の交換といいますか、そういうものがありました場合につきましても、同じように財産の動きによって道路に係る固定資産台帳の修正が入る、そんなふうに認識してございますが。 ◆堀部やすし 委員  測量、設計等管理業務なども発生しますが、まだ話のまとまってない段階のその途上はどうなるんですか。建設仮勘定は全額上げるということになるんですかね。 ◎会計課長 基本的に支払いが実際に済んだものだけを計上してまいりますので、まだ話が出ている段階では計上等はございません。 ◎会計管理室長 委員のおっしゃっているのは、測量経費とかそういうお話かと思いますけれども、たしか統一的基準では、測量経費、そういうものについては反映させないと私は認識してございますが。 ◆堀部やすし 委員  じゃ、それは全く表に出さないの。出さないというと変だけど。 ◎会計課長 済みません、反映させます。計上されます。 ◎会計管理室長 失礼しました。 ◆堀部やすし 委員  要するに、まだ話がまとまってない段階でも測量経費だったりいろんな経費、出ますよね、管理経費だったり、設計経費だったり。それは最終的にはいろいろ関係者で案分するんだろうけれども、案分してない段階では誰が負担するかわからないものもあるんじゃないですか。それ、全部区の建設仮勘定に入っちゃうという考え方なんですか。ちょっとその辺がよくわからないんですけれども。 ◎会計管理室長 私の勉強不足かもしれませんけれども、今の私の知識でいえば、建設仮勘定に入るというふうに認識してございます。 ◆堀部やすし 委員  また整理してください。  仮に移転補償費などがもし発生した場合は、これは資産になるのか費用になるのか。どうなるんですかね。──例えば、じゃ富士見丘中学校隣地の王子製紙の用地買収にかかった補償費というのは、あれは資産計上されているのか、そうじゃないのか。 ◎会計課長 ちょっと調べますので、お時間ください。 ◆堀部やすし 委員  じゃ話題を変えまして、自治法に基づく公有財産台帳のほうですが、こちらは作成の責任は誰が持っているのか。 ◎経理課長 経理課でございます。 ◆堀部やすし 委員  こちら3年ごとに価格改定を求めていますが、実務的にはどんなふうに対応しているのか。元データは何を使っているのか。 ◎経理課長 こちら、3年に1回の更新ということでございますので、実務的には今年度それを改定という形になってこようかなというふうに思ってございます。元データといたしましては、固定資産の台帳等ということになってございます。 ◆堀部やすし 委員  そうすると、固定資産税評価額を写してきてコピぺしているだけということですよね。そういうことですよね。 ◎経理課長 そのあたり、申しわけございません、ちょっと調べさせていただきます。 ◆堀部やすし 委員  これは、規則を読んでいると各課に仕事をやらせているんだけれども、何で各課にやらせているんですかね。 ◎経理課長 それぞれの資産に関しましては、各課において取りまとめを行ってございますので、各課から情報が上がってきてそれを取りまとめるというようなことでございます。 ◆堀部やすし 委員  でも、固定資産税評価額があるわけだから、そんな各課にやらせなくてもいいのではないかと思いますが、いかがなんでしょう。 ◎経理課長 これは、これまでの取り組みの中でそのような形でやっているというところでございますので、基本的にはそのやり方でこれからもしていきたいというふうに考えてございます。 ◆堀部やすし 委員  新公会計による資産の評価方法はどうなっていますか。取得原価でいいですね。 ◎会計課長 取得価額になります。 ◆堀部やすし 委員  そうすると、台帳間でいろいろ制度も違ってきてこれも大変だと思うんですが、国の研究で、和光市の先進的な取り組みが紹介されていましたけれども、新公会計制度の固定資産台帳と自治法上の公有財産台帳を一体化させて、効率的に財産管理に生かす、あるいは施策に反映させる、こういう取り組みがありますけれども、効率化という意味で今後研究していくことも必要ではないかと思いますが、見解を伺います。 ◎会計管理室長 委員のおっしゃるとおりかと思います。台帳によっていろいろな数字があるというのは、やっぱりいいことではないということで、何に合わせるかということが一番大切になってくるかと思います。今回は、27、28、29年度の中で1,800の自治体が同じ基準に移行するということで、一定の割り切りはございました。また、今までの固定資産台帳を使用することを許容して、その中で3年間でつくり上げるということがあったわけでございますけれども、今後は精緻化という意味で、どこの数字に合わせていくかというのは、これは本当に重要な課題かと、そんなふうに認識してございます。  ただ、これがどこまで国のスピードで進むかというところは、私どもも今のところよくわからないところでございます。  あと1点ちょっと、委員長、補足させていただきたいんですけれども、先ほどの公園の話でございますけれども、公園はインフラ資産でございまして、その底地、それから遊具、フェンス、街灯などの工作物、土地、底地、工作物、それから管理事務所とかトイレなどの建物、この3つに分類して計上してございます。失礼いたしました。 ○はなし俊郎 副委員長  以上で無所属の質疑は終了いたしました。  ここで1時10分まで休憩いたします。                             (午後 0時07分 休憩)                             (午後 1時10分 開議) ○渡辺富士雄 委員長  休憩前に引き続き委員を開きます。  質疑に先立ち、保留になっておりました堀部委員の質疑に対する答弁を受けます。 ◎会計課長 先ほどの2つのお尋ねについて御答弁いたします。  有形固定資産についてのいわゆる付随費用につきましては、建設仮勘定に計上いたします。阿佐谷北東地区についての設計費などにつきましては、建設仮勘定に計上されるものと考えてございます。  また、富士見丘の学校に係る物件移転補償費につきましては、国のマニュアルを踏まえまして、移転費用として計上してございます。 ○渡辺富士雄 委員長  それでは、日本維新のの質疑に入ります。  木村ようこ委員、質問項目をお知らせください。 ◆木村ようこ 委員  性的マイノリティーの児童生徒に対する対応について、区立学校における組み体操について。資料は、322、325、教職員向けパンフレット「性同一性障害や性的指向・性自認に係る、児童生徒に対するきめ細かな対応等の実施について」を使用いたします。  性的マイノリティーの児童生徒に対する対応について伺います。  性的マイノリティーの児童生徒に対するきめ細かな対応を実施するには、教員の皆さんに性的マイノリティーに対する理解を深めていただくことが重要と考えます。  そこでまず、平成28年度、29年度の性的マイノリティーに関する教職員研修の実施状況を確認します。 ◎済美教育センター所長 平成28年度、29年度ともに、人権教育推進担当教員を対象にした研修を実施しております。 ◆木村ようこ 委員  今、人権教育推進担当教員対象ということでございましたが、これは人権教育推進担当教員に限定して行われたということでしょうか。それ以外の教員も参加可能だったのでしょうか。 ◎済美教育センター所長 研修につきましては、受講対象者として人権教育推進担当者としていますが、希望があれば、ほかの教員でも受講できることとしています。 ◆木村ようこ 委員  平成28年度、平成29年度ともに64人です。これは定員が64人ということだったのでしょうか。 ◎済美教育センター所長 64人というのは、小中学校それぞれ人権教育担当者がいまして、小学校41名、中学校が23名で64名ということで、特に定員ということではございません。 ◆木村ようこ 委員  当区には区立小中学校の教員だけで約1,500人います。64人というのはごくわずかです。限られた教員ではなく、もっと多くの教員に参加していただきたいと思います。  ところで、この研修は30年度にも実施されたのでしょうか。実施されたようでしたら、参加者数をお示しください。 ◎済美教育センター所長 今年度につきましては、人権教育推進担当教員だけではなくて、中堅教員も対象にしておりますので、参加については、114名となっております。 ◆木村ようこ 委員  114名ということですね。参加への働きかけ、ありがとうございます。さらにたくさんの方が参加してくださいますように、教育委員からの働きかけ、よろしくお願いいたします。  平成28年には文科省より、「性同一性障害や性的指向・性自認に係る、児童生徒に対するきめ細かな対応等の実施について」という教職員向けのパンフレットが周知されたかと思います。このパンフレット、全教職員に配布されたのでしょうか。 ◎済美教育センター所長 各学校で全教員に配布してございます。
    ◆木村ようこ 委員  このパンフレットには、学校における支援事例も掲載されています。例えば服装については、「自認する性別の制服・衣服や、体操着の着用を認める」という記載があります。  そこで伺います。区立中学校のうち、標準服、いわゆる制服を定めている学校は何校ありますか。 ◎済美教育センター所長 14校でございます。 ◆木村ようこ 委員  まだ14校が制服を着用しているんですね。  制服といえば、ことし2月、新たに開校する中学校の制服が注目を集めたのは、記憶に新しいところです。千葉県柏市で、4月に開校する市立柏の葉中学がジェンダーレス制服を導入するというのです。このジェンダーレス制服とは、どういった制服なのでしょうか、御存じでしたら御説明をお願いいたします。 ◎済美教育センター所長 報道等の情報では、当該中学校で導入した標準服は、生徒が性別に関係なく、スラックス、スカートを自由に選択できるというふうになってございました。 ◆木村ようこ 委員  性別に関係なく自由に選べるということですね。こういったジェンダーレス制服の導入について、教育委員のお考えをお聞かせください。 ◎済美教育センター所長 標準服につきましては、各学校が生徒や保護者などからの意見を踏まえて、校長の方針に基づき決定するものと認識してございます。 ◆木村ようこ 委員  NHKがことし1月に、市立柏の葉中学のジェンダーレス制服のニュースを放送したそうですが、柏市には全国の教育委員から問い合わせが来ているほか、市民からも電話やメールで賛同の声が届いたそうです。私も市立柏の葉中学の試みには大いに賛同するところで、ジェンダーレス制服が広まることを期待しております。  それでは次に、区立学校における組み体操について伺います。  平成30年度における組み体操の実施状況を伺います。 ◎済美教育センター統括指導主事(寺本) 平成30年度、中学校ではゼロ校、小学校では26校が実施をしております。実施校に関しましては、いわゆるピラミッドタワーといったわざは実施をしておりません。 ◆木村ようこ 委員  中学校はゼロとのことですが、来年度以降もゼロ校なのでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(寺本) 種目に関してなんですけれども、各校が児童生徒の実態に応じて、校長が最終的に決定しておりますので、来年度以降もそれぞれ学校が判断をすることとなります。教育委員といたしましては、実施校に対して、安全に実施できるように指導をしていきます。 ◆木村ようこ 委員  ぜひゼロを継続していただきたいと思います。  次に、30年度の組み体操による事故の発生状況、けがの種類、事故内容を伺います。 ◎済美教育センター統括指導主事(寺本) 平成30年度、事故は3件報告を受けております。1件が骨折、残りの2件が捻挫、ともに足のけがとなっております。 ◆木村ようこ 委員  5月14日の事故は骨折ということなので、少し確認させてください。  9時25分ごろに、右足を痛め、保健室で湿布を張って教室に戻したということですが、この児童は、学校が終わるまで教室で授業を受けたのでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(寺本) 学校での組み体操の練習を行いまして、その後、保健室で1度治療を受けて、6時間目までまた授業を受けております。 ◆木村ようこ 委員  下校後に保護者が病院に連れていったところ、骨折と診断されたわけですが、これは、養護教諭が児童の負傷の状況を見誤ったということはないですか。 ◎済美教育センター統括指導主事(寺本) 2時間目終了後に保健室に本人が来た際に、右足に痛みを訴えておりました。その際、張りや歩行困難等の様子が見られなかったために、湿布を張ってそのまま経過観察をいたしました。結果として、家に帰った後に、骨折だったということがありましたので、学校ではその骨折というところを判断できなかったといった意味では、判断が適切ではなかったと考えております。 ◆木村ようこ 委員  早期に病院へ搬送するなど、児童に対して適切な治療が施されるべきではなかったのかと思います。  診断名の右第四中足骨骨折は、症状によっては手術を伴う場合もあるようですが、児童は入院されたのでしょうか、それとも通院治療ですか。完治までの日数についてもわかるようでしたらお示しください。 ◎済美教育センター統括指導主事(寺本) 入院はしておりません。通院で1カ月ほど、完治まで時間はかかりました。 ◆木村ようこ 委員  1カ月ということですね。わかりました。  事故発生時からの経緯を踏まえて、保護者が学校の対応に不信感を持っておられるということはないですか。保護者にはどのような説明をなされたのでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(寺本) 保護者への説明ですけれども、まず、帰宅後の診断でけがの状況が明らかになりましたので、すぐにその後、担任と校長が、保護者へ謝罪と経過報告を行いました。後日、経過を見ました養護教諭からも改めて謝罪をしております。また、該当の児童だけではなくて、5、6年生の保護者に対しても学校から通知を出しまして、今回のけがの経過、また再発防止に向けた対策を周知しております。 ◆木村ようこ 委員  対応内容を確認させていただきました。ありがとうございます。  5月に骨折1件、捻挫2件ということですが、資料が返ってきた時期が9月後半で、その後も、9月末、10月前半と運動会シーズンが続いています。現時点で、資料の事故に加えて、組み体操による事故が発生しているようでしたら教えてください。 ◎済美教育センター統括指導主事(寺本) この資料の統計以降に、9月に4件発生しております。4件のうち1件が右足親指の骨折、そしてもう1件が、あごを打って歯を強打しております。また、膝の高さのあたりから落ちたときに転んで、頭部を打撲というのが2件入っております。 ◆木村ようこ 委員  9月に4件ということですが、今初めて聞きました。  組み体操を取り上げるのは、今回で3度目です。子供たちの事故を聞くたびに胸が痛みます。その4名のお子さん、完治されているのでしょうか、大変心配です。  組み体操の意義は、子供たちが全員で1つのものをつくり上げるという達成感が得られるということでした。以前にもお伝えしておりますが、達成感であれば、ダンスや表現運動でも可能です。そろそろ組み体操の意義について考え直す時期に来ているのではないかと考えますが、教育委員のお考えをお聞かせください。 ◎済美教育センター統括指導主事(寺本) 先ほどもお話をいたしましたが、種目に関しては、各校の実態に応じて校長が判断をするということなんですけれども、ただ、組み体操を実施する場合には、前年度にやったからということで、そのまま同じことをするのではなくて、やはり目の前の子供の実態に合わせて内容を吟味すること、そして、小学校6年間、中学校3年間を見通した上で、しっかりと体育科の年間指導計画に位置づけて、児童生徒の安全を第一に考えて実施するように教育委員としては指導してまいります。 ○渡辺富士雄 委員長  以上で日本維新のの質疑は終了いたしました。  杉並区議会自由民主党の質疑に入ります。  それでは、井原太一委員、質問項目をお知らせください。 ◆井原太一 委員  質問項目は、1、公衆トイレ、公園のトイレについて、2、学校のトイレについて。使います資料は、各会計歳入歳出決算書、区政経営報告書、資料番号の366、367、368番です。  質問に入ります前に、10月4日の当委員において、区長より、日本共産党の機関紙に関する一連の発言がありました。この際、この発言の趣旨について、ここで改めてお聞きします。  本審査区分から都市整備部並びに教育委員の各組織において、これまでこれに該当するような事案があったのかどうか、確認をさせていただきます。 ◎経理課長 庁内の管理規則では、庁舎の秩序保持の観点から、庁舎内での寄附金の募集、また物品の販売もしくは宣伝、あるいは保険の勧誘その他これらに類する行為を禁止しております。一方で、公務の円滑な遂行を妨げるおそれがないというふうに認められる場合におきましては、執務時間内の配達あるいはカウンター内への立ち入りなどの禁止を条件にしまして、これらの行為を例外的に許可することができるルールとしておりまして、このルールにつきましては、御指摘のあった政党の機関紙を含めまして、飲料販売あるいは書籍の販売といった事業者などもその対象となるところでございます。しかしながら、これまで、庁舎内での勧誘行為あるいは執務時間内の配達、カウンター内への立ち入りなど、必ずしも当該ルールが遵守されているとは言えないというような状況があったことを確認してございます。  そこで、ことし6月に、改めて当該ルールの遵守徹底を図るために、庁内の各課に通知を行うとともに、関係する各事業者及び団体に対しまして、ルールの徹底に関して申し入れを行ったところでございます。その結果、現在は、個別に発行した許可証に基づきまして、庁内管理規則にのっとった対応が徹底されているものと認識しているところでございます。 ◆井原太一 委員  さきの発言は一定の根拠があったということですね。わかりました。  では、質問に入ります。まず、公衆トイレ、公園のトイレについて伺います。これまでの他の委員の質問とかぶらないように進めていきます。トイレの質問もいよいよ大詰めです。  さて、高齢者、身障者、そして親子連れの方々がまちへ出る際に、不安に感じ、気にかけるのがトイレです。また、これからオリンピック・パラリンピックなどもあり、これからもっと多くの人が区内を訪れるようになります。これまで他の委員の質問もあり、公園のトイレを中心とした質問の中で、これらのことが確認をされましたが、ここでは、誰もが安心してまちに出て過ごせるように、公衆トイレについて焦点を当てて伺っていきたいと思います。  まず、そもそも公衆トイレとはどういうものなのか伺います。 ◎みどり公園課長 経過としては、公衆衛生のために設けられたもので、使用者を特定せずに、広く一般に開放されているトイレでございます。 ◆井原太一 委員  区内に公衆トイレは何カ所あるのか。 ◎みどり公園課長 16カ所でございます。 ◆井原太一 委員  そのうち、バリアフリー対応のだれでもトイレと呼ばれるものは何割か。 ◎みどり公園課長 だれでもトイレがある公園は、16カ所中9カ所でございまして、割合としては56%です。 ◆井原太一 委員  バリアフリーの整備率は低いと感じます。低いという事案に対してどう捉えているのか、また、その要因は何だと考えているのか伺います。 ◎みどり公園課長 多くの人が使いやすいという部分の割合としては、確かに50%そこそこでございますので、整備率が低いというふうに認識してございます。ただ、公衆トイレのある位置、それが例えば高低差のあるようなところだったりとか、あるいは敷地の狭いところ、そういうところでございますので、そこでだれでもトイレの基準を満たすということはなかなか難しいのかなというふうに捉えてございます。 ◆井原太一 委員  決算ですので、公衆トイレに係るメンテナンス費用は幾らぐらいか伺います。 ◎みどり公園課長 清掃だったりとかその辺も含めまして、ざっとでございますが、約2,170万でございます。 ◆井原太一 委員  公衆トイレは汚れているというイメージで見られがちです。そこで、そのうち清掃に使われている費用はどのぐらいか伺います。 ◎みどり公園課長 清掃にかかわる費用でございますけれども、こちらが約1,690万という状況でございます。 ◆井原太一 委員  清掃費用を1カ所当たりに換算すると幾らになるのか。 ◎みどり公園課長 16カ所でございますので、1カ所当たり大体105万円程度かかっているという状況でございます。 ◆井原太一 委員  清掃頻度はどのくらいでしょうか。 ◎みどり公園課長 多くの人が利用するというところもございまして、2日に1度は清掃をしています。ただ、駅前にあるトイレはかなりの人数の方が御利用になりますので、そこに関しましては、毎日あるいは1日の中で2回、3回と清掃に入っているケースがございます。 ◆井原太一 委員  快適に利用されるために、何か工夫されていることはあるのか伺います。 ◎みどり公園課長 2020年にオリンピック・パラリンピックがあるということもございまして、トイレにつきましては、快適に利用していただけるよう、28年度からトイレットペーパーを全公衆トイレに設置しました。また、順次、年4カ所でございますけれども、特別清掃というのをやってございます。例えば便器の周りのタイルだったりとか、そういうところに尿石だったりとか、においがしみついてございますので、そういうにおいを落とすという清掃を年4カ所続けてきてございます。 ◆井原太一 委員  区では、公衆トイレがきれいになるように努力いただいていることがよくわかりました。  では、視点を変えて、町なかにトイレが欲しいという話は私もよく聞きます。例えば桃園川緑地や玉川上水のような細長い公園は、散歩やウオーキングで利用される方も多くいますが、トイレに困った、トイレがあるとよいという話をよく聞きます。  そこで、桃園川緑地、玉川上水には現在トイレは何カ所あるのか伺います。 ◎みどり公園課長 桃園川緑道には1カ所でございます。玉川上水は、第二、第三公園とありますので、その辺の公園も含めまして3カ所でございます。 ◆井原太一 委員  これらでトイレ整備がなかなか進まないようですけれども、進まない理由は何か。 ◎みどり公園課長 桃園川緑道、そして玉川上水は、特殊な場所にある公園でございます。例えば、下水の上にボックスカルバートというものがありまして、暗渠を塞いでいるような状況ですね、その上に公園が成り立ってございますので、構造的になかなかトイレがつくれないということと、あと緑道でございますので、幅が狭くて、トイレをつくると通行を塞いでしまうということがあります。また、周りが民家ということもありますので、なかなかトイレがつくりにくいというふうな状況でございます。 ◆井原太一 委員  区にもトイレ設置の要望が寄せられているのかどうか伺います。 ◎みどり公園課長 現在、桃園川緑道につきましては、トイレの設置要望はございません。ただ、玉川上水につきましては、朝、ウオーキングをするとか、あるいは散歩をするとか、そういう方が多いというところで、要望が寄せられてはございます。 ◆井原太一 委員  トイレ設置要望に対して、区はどのように対応していくのか伺います。 ◎みどり公園課長 先ほど言いましたように、構造的な問題、それと緑道としての幅が狭いというものがありまして、いろいろな課題はありますけれども、そういうところを含めまして、どういうふうに対処できるかということは調査していきたいというふうに思ってございます。  また、こちらにつきましては、複数の町会から要望が出ているというところもございますので、前向きに対応したいというふうに考えてございます。 ◆井原太一 委員  要望については、実は私も、地元の町会・自治、いきいきクラブ、ウオーキング団体、青年や子育て支援団体などからも多く寄せられています。ぜひよろしくお願いいたします。  さて、これまでトイレについて幾つか伺ってきました。震災救援所では、人としての尊厳が保たれるべきこと。観光施策にあっては、来訪者に快適さと感動を与えるトイレ。高齢者のトイレ事情では、ハード面だけでなくメンタルな面でも周囲の人々が配慮してさしあげ、また施設管理においても配慮すべき点が多々あること。これは、おむつを当てがっていればそれで済むというものでは決してありませんでした。そしてきょうの質問、これらは、トイレは衣食住に劣らず、人が生きていくためには必要な要素であり、人が人らしく、健康で文化的な生活を営む、そういう区民福祉の向上を区はどのように目指すのか、そういう観点からるる伺ってきたわけです。  他区に追随する必要はありません。確かに、古いという理由で全ての公衆トイレを新しく一新するというのも1つの選択肢ではあると思います。しかし、私は、そのように機械的に行うのではなく、より深い観点から、これまで述べてきたように、区民の人生に真摯に向き合い、寄り添える、そのようなトイレ文化を支えていく、そのような観点から、部署、所管を超えた杉並区独自の考え方の上に、戦略を持ち、実行に当たっていっていただきたいと思っています。これは要望といたします。  次に移ります。学校のトイレについてです。最後になります。これも他の委員と質問がかぶらないようにいたします。  トイレについては、これまで幾つか質問がされてきましたが、学校のトイレについては、これまでの質疑の内容とは少し異なる視点が必要になります。なぜならば、学校は、児童生徒にとっての生活の場である一方で、そもそも教育の場であるからです。トイレは、生きる上でも、エチケットを含めた社会生活を営む上でも、人にとっては大切な要素です。  そこで伺いますが、区内の小中学校ではトイレをどのように捉え、どのような観点からどのように教育に取り入れているのか、何かあればお聞かせください。 ◎済美教育センター所長 学校では日ごろから、学校のトイレは公共の場であり、みんなが使うところだから、きれいに使うようにということで指導してございます。 ◆井原太一 委員  では、児童生徒によるトイレ清掃は行っているのでしょうか。行っていないのなら、その理由をお聞かせください。 ◎学校整備課長 現在のところは、児童生徒によるトイレ掃除は行っておりません。安全で快適な教育環境の確保という点からも、施設管理という面で、委託による清掃ということで実施をしております。 ◆井原太一 委員  ここでトイレ清掃を例として取り上げたのは、修養を積むとかそういう意味からではなくて、人として生きる上で必要な場所として、ハード面でもソフト面でも大切にするということも教育の一環ではないかと考えたからです。  ところで、学校のトイレは汚いというふうに言われることもありますが、そんなに汚いところなのでしょうか。あるいはそう思われているのか、どうでしょう。 ◎学校整備課長 資料でもお示しをしておりますけれども、水洗化率は100%ということでもございます。また清掃については、先ほど申したとおり、委託により、週1回ではございますけれども清掃を行っているということで、汚いということはないのかなと思います。老朽化によって古くなったり壊れかかったりしている、または鍵がないとか、においが詰まってということはありますが、決してそうではない。汚いとかきれいということではなくて、きれいに使うべきところだというような認識を持っているところでございます。 ◆井原太一 委員  老朽化という話も出てきましたが、改修はどのぐらい必要と見込まれているのか。改修はどの程度進んでいるのか。また、今後の見込みについて伺います。 ◎学校整備課長 必要に応じて改修をしておりますが、おおむね20年前後で、各学校のほうのトイレの改修を見てみると、そういうふうな計画でやってまいりました。ことしでいえば、また何校か、洋式化も含めた改修をしてきているということでございます。 ◆井原太一 委員  洋式化率については、他の委員の質問もありました。  ところで、改修イコール洋式化なのか、それとも教育上の配慮から和洋折衷が望ましいと考えているのか、そのあたり、区の所見を伺います。 ◎学校整備課長 教育上の配慮というよりかは、家庭のトイレがほとんど洋式化している現実がありますので、学校に行って和式トイレがあるということだとなかなか使いづらい、要は使いなれていないというのがございますので、改修の際には洋式化を図っておりますが、ただし、開放しているようなことで学校のトイレを使っていただくということもありますので、その場合には、一部和式じゃないとという要望の方もいらっしゃるので、一部は残してということで洋式化を図っているというところでございます。 ◆井原太一 委員  学校のトイレに行きたがらない児童生徒がいると聞いたことがあります。その理由の1つとして、今お話があったように、家庭トイレの洋式化が普及したことが挙げられている、そういうこともあると思います。  それ以外に、児童生徒がトイレに行きたがらない、学校では行かないという理由については何か分析されているのでしょうか。それ以外の要因があるとすれば、どんな事例があるのか、お示しください。 ◎済美教育センター所長 においが気になったり、また周りに人がいることが気になったりというようなことも挙げられるのかなと考えております。 ◆井原太一 委員  例えば、学校のトイレがいじめの場所になっているという事例はあるのでしょうか、伺います。 ◎済美教育センター所長 学校からの報告がございましたが、これは適切に学校で指導しているところでございます。 ○渡辺富士雄 委員長  あるかどうかという話。 ◎済美教育センター所長 ございました。 ◆井原太一 委員  なぜなんでしょうかね、学校のトイレがいじめの場所になるというのは。何かお考えはありますか。
    済美教育センター所長 例えばですけれども、鬼ごっこをしていて逃げ込んで、追いかけられたほうは、それをいじめと受けとめているというようなこともございます。 ◆井原太一 委員  ある犯罪ジャーナリストの報道の中には、犯罪は起こるべき場所で起こるというような話もありました。トイレの汚さ、きれいさだとか、古い、古くないだとか、あるいは装飾だとか、何かそういうようなところで犯罪を起こしやすいような要因があるのかななんてこともちょっと思いましたので、伺いました。  ところで、私ごとで恐縮ですが、私の父が寝たきりになり、介護が必要になったとき、私も在宅で世話をしていた時期があります。もちろん下の世話もしました。汚いとは思いませんでした。  親子の関係にはいろいろあると思います。特に若いころなどは、親に対して、あんな人間になりたくないと思う子供だったり、親の背中を見て、それを超えてやろうとする子供であったり、無関心な子供であったり、100人いたら100人が異なる思いを持ち、人それぞれなのでしょう。が、私は父を介護する中で、介護を通して、その全てを受け入れなければならなくなったときに、それらのしがらみを忘れて、1人の人間と向き合うことができました。そして、その父が93歳で、すうっと旅立ったとき、生と死の間で人の尊厳を改めて感じることができました。  排せつは、人にとって大切な要素です。トイレという場所も、その意味では人としての尊厳を重んじる大切な場所です。もし子供たちにもそのように感じられたならば、トイレを大切に使い、汚さず、そしてここをいじめの場所にはできない、そのように期待をしています。そのようなトイレ教育、指導をしてもよいのではないでしょうか。  トイレは、学校の中にあっては決しておまけの設備ではありません。大切な教育の場であると考えますが、いかがでしょうか。区の所見があればお聞かせください。 ◎済美教育センター所長 トイレ教育という言葉はございませんけれども、トイレを含めた学校の施設全てというものは、教育の場でありますし、そうした場を生かして教育活動を充実させてまいりたいと考えてございます。 ○渡辺富士雄 委員長  脇坂たつや委員、質問項目をお知らせください。 ◆脇坂たつや 委員  先日の阿佐谷の豪雨と、あともう一つは学校行事と天候について。資料はありません。  質疑に入る前に、冒頭、一言御礼を申し上げます。  先日、消防団の東京都大会出場に際しまして、理事者各位、また議員各位から温かな力強い激励の言葉をいただきました。本当にありがとうございました。結果は8位ということで、何とも言いにくいところではありますが、今後の努力、精進をお誓いし、しっかりと地域に還元してまいりたいと思います。  それでは質問に入ります。他の委員からもありましたけれども、内容がかぶらないように、地元の声も届けながら、私からも8月27日の阿佐谷の豪雨について伺います。  この日は、朝から雷注意報、午後からは大雨洪水注意報が発令されていました。ただ、夜になっても雨がまだ降り始めませんでしたので、私は相も変わらず消防団の訓練に参加をしていたんですけれども、7時半ごろに雷がゴロゴロと鳴り始めて、そろそろ危ないなと思った途端にもう大雨になってしまいました。すぐに引き揚げるも被服はずぶぬれになってしまって、余りの風の強さに、投光器という光を当てる設備も倒れてしまうというような、非常に大変なものでございました。  そこで、まず伺いますが、このときの雨量情報と風速情報をお示しいただきたいと思います。 ◎土木計画課長 まず、当日の雨量情報ですけれども、善福寺川の相生橋におきまして、時間最大79ミリの降雨を記録しております。この降雨はおよそ20時から20分間で降ったもので、猛烈な雨となってございます。  あと、風速についてですけれども、区役所に設置しております風速計によりますと、20時に最大瞬間風速24.5メートルを記録しています。 ◆脇坂たつや 委員  一番近くということで、区役所の時間雨量と、あと10分単位のものがあれば、あわせてお示しください。 ◎土木計画課長 ちょっと今手元に資料がありませんので、申しわけありません。 ◆脇坂たつや 委員  言いたかったのは、答弁は後で構わないんですけれども、短時間で物すごい量が降ったんだということなんですね。  その後、JRの阿佐ケ谷駅前の南口のロータリーは冠水をして、南北の商店街では浸水の被害が見られました。私自身もすぐに各地を回りましたけれども、残念ながら、ここら辺、ちょっとポイントとして危なそうだなというところは軒並み大変な状況というふうになっていました。  そこで伺いますが、当日の被害を区はどのように把握しているのでしょうか。区への連絡件数とあわせてお示しください。 ◎土木計画課長 まず、区内で発生しました住宅にかかわる浸水被害ですけれども、床上が96件、床下浸水が5件、土間上が38件、その他住宅にかかわる被害が70件ございました。  あと、水防活動時における区への要望としましては、区内全域で土のう要請が72件、ポンプ排水要請が25件、道路冠水情報が17件、倒木が12件など、合計で200件近い要望がありました。 ◆脇坂たつや 委員  私は区が発信する災害情報をメールで受け取れるようにしているんですけれども、当日は、大雨がばあっと降って、やんだ直後に大雨警報のメールが来たんですね。これは何だと思って非常に不安な気持ちになったんですけれども、この点について説明をお聞かせください。 ◎危機管理室長 8月27日の大雨警報の発表の関係でございますが、気象庁に直接確認をしてございます。昨年度から大雨警報の発令基準が、実際の降雨量から地表面にたまっている雨量、それから1時間先の気象レーダーの予測、過去の災害などを組み合わせた、指数化したものを組み合わせまして、それにより発表するということに変更がなされてございます。  当日27日のゲリラ豪雨につきましては、実際に雨が降っている時点ではこの基準値に達していなかったため、発表が降雨後になったというふうに説明を受けてございます。 ◆脇坂たつや 委員  ゲリラ豪雨は台風とは異なって、それこそゲリラ的にいきなりやってくるわけですから、いつ、どれだけ降るのかとか読み切るというのは非常に難しいでしょう。しかし、かといって、降り始めてから気象庁の判断をもってアクションを起こすとしても、先日のように、やんでしまっているという可能性があるわけで、地域に住む方からすれば、迷惑以外の何物でもないということになってしまいます。  見切り発車でも構わないので、危険だという情報をまずは伝える姿勢が重要だと考えていて、それ以降、そのようなニュアンスのメールも最近区は送るようにしているんですかね、実態はいかがでしょうか。防災無線もどういうふうになっているのか、あわせてお聞きしたいと思います。 ◎危機管理室長 27日のゲリラ豪雨対応を教訓といたしまして、防災対応の見直しを進めているところでございまして、既にできることから実施をしているところでございます。見直しの視点は、第1に、区民の方へ迅速な情報提供を行うこと、第2には、水防態勢の即応態勢を強化するという点でございます。  27日以降でございますけれども、台風21号とか24号の対応等がございまして、その中では、雷、強風注意報の発表を受けまして、午前、午後にそれぞれ、強風への備えにつきまして、区民の方へ注意喚起の防災メールを発信しているところでございます。  また、新たな水防態勢の強化策といたしまして、注意報段階から管理職を含めます情報連絡態勢に入りまして、区内の状況を把握して判断する態勢というふうに変更してございます。この中で、午後になりまして、台風の接近に備えまして、暴風警報、大雨洪水注意報発表前に都市型緊急部隊の配備を決定いたしまして、直ちに職員の参集をかけ、避難所を開設するとともに、水防態勢を整えたところでございます。  今後も、気象情報や近隣での警報発表状況などを参考にいたしまして、必要と判断した場合には、前例にとらわれることなく情報発信を行うとともに、水防態勢の移行について判断を行ってまいります。 ◆脇坂たつや 委員  災害から学ぶということで、非常によいことだと思います。  次に、阿佐谷の雨水貯留施設ですけれども、これができた経緯、使用目的、キャパシティー等について確認させていただきたいと思います。 ◎土木計画課長 まず、先ほどの雨量について御答弁させていただきます。  近くということで、杉並区役所の10分間雨量につきましては39ミリ、時間雨量につきましては67ミリとなっておりまして、総雨量が70ミリということになっております。  阿佐谷の雨水貯留施設でございますけれども、経緯につきましては、阿佐ケ谷駅周辺におきまして、たび重なる浸水被害の発生がありまして、平成17年9月4日の豪雨を契機に、浸水被害の軽減対策としまして、中杉通りの地下に貯留管を設置する工事を行いまして、平成23年度に完成したというところでございます。  貯留管の規模としましては、内径が2.8メートル、延長約450メートル、貯留量が2,400立方メートルというふうになってございます。 ◆脇坂たつや 委員  小学校のプール8つ分ぐらいだというふうに伺っています。  長期間の大変な工事だったということで、覚えていらっしゃる方も多いと思います。実際に平成17年の大雨以降、雨による大きな被害がなかったので、この施設の知名度というのも高いですし、地域からの信頼というのは本当に厚いものがありました。しかしながら、今回のまちの反応というのは、雨水貯留施設はちゃんと作動したのとか、行政がふたをあけなかったんじゃないのというものだったんですね。  そこで伺うんですけれども、この施設はどのような条件下でどのように動くのか、詳細をお示しください。また、当日はどうだったのかもあわせて確認をします。 ◎土木計画課長 中杉通り下の貯留管の仕組みについてですけれども、この貯留管は、桃園川幹線と阿佐ケ谷駅の南口広場の下に埋設しております下水道管がのみ切れない状況になったときに、自然に流れ込む仕組みということになっておりまして、人が直接操作するものではございません。  また、当日は、降り始めてから約1時間ぐらいで満杯になったということを聞いております。 ◆脇坂たつや 委員  今の答弁からもわかるんですけれども、多くのまちの方がその施設について誤解を抱いているということです。あれだけの時間とコストをかけて、それこそ景観的にも、駅をおりたときにいろいろ我慢があって、やっとの思いででき上がった施設ですから、勘違いであるとはいえ、ネガティブなイメージというものは持ってもらいたくないというふうに考えます。  そもそも論なんですけれども、下水道関係というのは都が所管をしているわけで、広域行政がそういう細やかな情報伝達を行うというのは非常に難しいんじゃないかなというふうに思っています。やはり地域に根づいた区がしっかりと区民とつながっていくことが大切ですし、区民から見たら、都も区もそんなことは関係ないわけですから、改めて、都との連携を深めて、しっかりとすみ分けを図っていただくように要望しますけれども、見解はいかがでしょうか。 ◎土木計画課長 委員御指摘のように、都も区も区民からすると関係はない、一緒だというようなところで対応はしなければいけないと思いますけれども、これまでも下水道局と連携しまして対策を進めてきております。区としましても、さらに速やかに気象情報をお伝えするとか、水防の態勢を迅速に行っていくなど、水害に強いまちづくりを目指して取り組んでまいりたいと思います。 ◆脇坂たつや 委員  今の答弁、おっしゃるとおりなんですけれども、その答弁どおりだと結局、あの地下の貯留施設というのは自然にあくものだというふうに理解しないと思うんですけれども、その点、もう一度御答弁お願いしてもいいですか。 ◎区長 具体的には所管がお答えしたとおりなんですけれども、脇坂委員がおっしゃるように、どうしてああいう被害をもたらしたのか、そのときにあの貯留管がどういう状況になったのかというようなことをわかりやすく地域の住民にお知らせをする、事後報告ということになりますけれども、そういう御趣旨だというふうに思いますので、どういうわかりやすさでお知らせすることが適切か、ちょっと検討させていただいて、対応できる範囲で対応するように私から指示いたします。 ◆脇坂たつや 委員  ありがとうございます。  先ほどの他の委員の質疑では、今後、第二桃園川幹線を整備するということで、阿佐谷地域の時間雨量50ミリの対応というものを確実にしていくんだということを確認いたしました。確かに、近い将来において、今回のような70ミリですとか、それ以上の100ミリといった豪雨が来ないとも限らない。しかしながら、ハード面におきましては、今度の工事というのが一旦の区切りになるというふうに私は考えます。  この議論は、昔あったようなスーパー堤防をどうするのかといったような、そういう話にも似ていて、予算と財源確保も含めて検討する必要があり、そういう意味におきましては、阿佐谷地域であれば、例えば不燃化ですとか狭隘道路の拡幅といった緊急性の高い施策とあわせて優先順位を決めていかなければならないというふうに思います。  先ほど午前中の答弁にもあったんですけれども、これからの鍵となってくるのは、それを補完するソフト面の対応であると。メールの周知の話というのもそうだと思いますけれども、排水処理能力を100%生かせるように、地域の方にも協力をいただいて、事前にまちをきれいにしてもらうとか、そういった仕組みづくりをぜひとも区も東京都も協力をして進めていただきたいというふうに思って、そういう原稿を用意していたら、午前中、土木部長が全く同じような答弁をされていましたので、ここは私からも要望ということでとどめておきたいというふうに思います。  では、次の項目に移ります。次に、学校行事と天候について伺います。  今定例のポスターにもなっていますけれども、小学校の運動シーズンになりまして、先日も私、お招きいただきましたけれども、児童たちの躍動感、保護者の皆さんの応援の熱気、先生方の御努力、本当にすばらしかったと思います。  ただ、残念なのは天気です。土曜日の開催だったんですけれども、事前の予報では、その日の土曜は午後から雨、日曜は台風が来るかもしれないということで、とても開催できるものではなかった。そこで、学校側は知恵を絞って、プログラムの構成を変えて、表現等の全体種目みたいなものを冒頭早目に盛り込んできて、それで何とか土曜日の午前中に開催をしたというところ。天気というのは、予報どおり午前中の後半から雨が降り出して、残った午後の種目というのは、今度は日にちを変えて、平日、予備日の水曜日に開催ということになりました。何とか運動を成功させたいという執念に似た思いすら感じましたけれども、綱渡りのような運営には誰もがやきもきしたんじゃないかと思います。  思い返すと、近年の秋の運動は延期することが多くなりました。もともとは、1964年の東京五輪が10月10日に開催されたことで体育の日の制定に至って、これは、秋雨前線が去って、東京は晴れる可能性が高いというのが当時の通説だったと思います。しかし、時がたつにつれ、温暖化の影響もあってか、もはや今の季節というのは、すがすがしい秋晴れを期待することが難しくなっています。  最近は5月の運動もふえましたが、やはり新1年生にとっては、まだ学校になれていないということもありますし、例えば日程を11月にずらすとか、思い切った決断が求められているのではないかと感じます。運動会の開催日については、各学校の判断によると思いますけれども、例えば、教育委員として何か日程のモデルなど示すことはできないんでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(寺本) 運動の日程につきましては、近隣の幼保、子供園、あと小中学校の運動の日程、また地域の行事、各校の学習その他の取り組みに鑑みて、各校の校長が決定しております。ですので、教育委員が時期を指定しているということはございません。  ただ、今お話がありましたように、秋の運動シーズンは台風などの天候の影響を大きく受ける時期でもありますので、今後も、これらさまざまな活動予定を考慮した上で、各校の校長がより適切な時期を設定できるように、教育委員といたしましても支援をしていきたいと考えております。 ◆脇坂たつや 委員  もう1点、夏の屋外授業ですけれども、ことしのような猛暑においては、特に熱中症対策が欠かせません。児童はまだ小さくて、照り返しが心配です。ある保護者の方から相談を受けたんですが、お子さんがプールの授業に参加できないということがあって、でも、それは授業の一環だからということで、プールサイドで見学をしていなさいというようなことがあったそうです。その日もとても暑くて、親としては心配だったということでした。  そこで伺いますけれども、暑い日の学校の対策に関して、教育委員として何か指針を示しているんでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(寺本) 熱中症事故防止ということで、水泳授業に限らず、全ての運動に関しまして、気温が35度以上に関しましては運動は原則中止、気温31度以上で激しい運動は中止といった指針をそれぞれの学校へ示しております。  また、今お話がありました水泳の見学者への対応につきましては、見学場所となるプールサイドに日陰などの場所を設定する、またそのようなものがない場合には、それぞれの施設設備の実態に応じて、また子供の状態に応じて対応するようにということで指導しております。 ◆脇坂たつや 委員  学校教育において、無理しない、無理させないということを再度強く意識していただきたいと思います。  以上です。 ○渡辺富士雄 委員長  それでは、吉田あい委員、質問項目をお知らせください。 ◆吉田あい 委員  学校の校内掲示物について、教育現場における女性の健康推進について、あと学校の樹木、シンボルツリーについてです。資料は特にありません。  まず、学校の校内掲示物について。  6月の上旬のことです。区内のある中学校の保護者の方から、中学校の玄関にある某新聞社の写真ニュースという掲示板に、森友記録、意図的に廃棄という記事、その下に、加計理事長、首相との面会を拒否、「誰がウソつきか」という見出しで、野党が実施したアンケートで、あたかも首相がうそつきであるかのような、写真とともに掲示されていました。この問題の賛否はともかく、どちらか一方の意見に誘導してしまう、そんな危険性がある記事のチョイス、レイアウトではないか、非常に政治的であると、そのようにおっしゃって私のところに連絡が来ました。そこで、こういった掲示物の取り扱いについて伺っていきます。  まず、小中学校の廊下や玄関にはよく掲示板が設置されていて、「ほけんだより」や「子どもニュース」などが張られています。この掲示物は、誰がどのような目的で、どのような経緯で設置しているんでしょうか。 ◎済美教育センター所長 新聞社等から寄贈の申し出があった場合に、校長が子供たちの学びに役立つというようなことで設置しております。 ◆吉田あい 委員  掲示されているニュースの記事というのは、どこからどれぐらいのペースで配布されるのか。また、その中からどういった立場の人が、この記事は掲示する、この記事は掲示しないと選別しているのか。また、最終的な掲示責任者は誰になるんでしょうか。 ◎済美教育センター所長 寄贈の申し出があったところによって違いがございますが、1週間または2週間ごとに送られてくるというようなことでございます。管理職が内容を確認して掲示をしておりますけれども、最終責任者は校長です。 ◆吉田あい 委員  公立学校の場合、やはり公平性、中立性の配慮というものは何よりも大切だと思います。どのようにこのような公平性とか中立性は担保されているんでしょうか。 ◎済美教育センター所長 掲示をする前に管理職によって確認をしたり、日ごろ管理職が学校内を回っていろいろなものを確認しておりますので、そういったところで確認を行っております。 ◆吉田あい 委員  選定基準や公平性、中立性については、それぞれの学校で決めているんでしょうか。例えば、学校とか担当の先生によってばらつきというのは出ないんでしょうか。 ◎済美教育センター所長 掲示物については、各学校において、公平中立の立場に立つとともに、子供たちの学びに役立つようにというような視点で掲示されております。 ◆吉田あい 委員  ちょっと関連して2つ3つ伺いたいんですけれども、ほかの区立施設において、民間団体が持ってきたポスターやお知らせを掲示することはあるんでしょうか。あるのならば、掲示するに当たっての基準はどのようなものなんでしょうか。また、最終的な掲示責任者はどなたになるんでしょう。 ◎経理課長 他の区立施設全般というようなお話でございましたけれども、本庁舎のことを例に挙げてということでお話をさせていただきます。  本庁舎の掲示板は経理課のほうで管理をしてございますけれども、民間団体の方が経理課に直接お持ち込みになられても、それを掲示するというようなことはしてございません。本庁舎内の掲示板につきましては、各所管課のほうで、例えば後援名義をとられているようなイベント等がある場合には、一部民間団体のそういう掲示物も掲示されることがございますけれども、基本的にはそのような取り扱いになってございます。  最終的な掲示責任者につきましては、本庁舎であれば経理課長ということになります。また、各区立施設におきましては、それぞれの施設管理者のほうが判断をしているというふうに考えてございます。 ◆吉田あい 委員  これまでに、例えば民間団体のポスターを掲示した例なんか教えてください。 ◎経理課長 各区立施設の状況、申しわけございません、つぶさには確認ができないんですけれども、本庁舎ですと、例えば各所管課のほうで、民間の団体からということでいいますと、杉並浴場組合のイベントなどのポスターについては掲示をしたことがあったかと思います。 ◆吉田あい 委員  この夏の話なんですけれども、高円寺の障害者交流館の玄関に入ったところにピースボートのポスターが張られていたと区民の方から連絡がありました。私が確認に行ったときには既に外されていましたが、まず、この件は事実なんでしょうか。また、区は、この団体と何かしらの関係はあるんでしょうか。 ◎障害者生活支援課長 交流館を所管しております私のほうからお答えいたします。  御指摘の件につきましては、同様のお問い合わせが高円寺事務所のほうに入りまして、その後、障害者交流館の部分を含めましてすぐに確認をしております。御指摘のポスターが張られていたということで、すぐに撤去したということでございます。  団体との関係はございません。 ◆吉田あい 委員  今は外されているとのことなんですが、ポスターを外した理由、また、どのような経緯でこのポスターの掲示に至ったんでしょうか。 ◎障害者生活支援課長 館内及び建物の敷地内に何かしらの掲示をする場合には、事前に掲示物の確認をした上で、内容が的確なものか、基本的には障害関係のもの、福祉的関係のものに限って掲示をしているというような状況がございます。  御指摘の掲示物については、特に事前の確認、それから許可もなく張ってあったものでありますので、すぐに外したということでございます。 ◆吉田あい 委員  わかりました。NPO団体とはいえ、特定の団体だけを張るのはちょっとどうかなというふうに思いました。区立学校や区立施設は、やはり中立公平、公平性があるべきと思います。特に多くの人の目に触れる掲示物は細心の注意を払っていただくように要望して、次の質問に移ります。  教育現場における女性の健康推進について伺います。  まず、男女の体の違いや年齢に応じた体の変化について学ぶ授業というものは、小学校、中学校でそれぞれどの程度の時間なんでしょうか。また、どのような指導内容か。 ◎済美教育センター統括指導主事(寺本) 小学校では、第3学年及び第4学年の体育、保健の授業において、体は年齢に伴って変化すること、また、体の発育発達には個人差があること、思春期になると次第に大人の体に近づき、体つきが変わったり、初経、精通などが起こったりすることについて、3時間程度学習いたします。  中学校では、第1学年の保健体育、保健分野において、発育発達の時期やその程度には個人差があること、思春期には内分泌の働きによって生殖にかかわる機能が成熟することなどについて、3時間程度学習いたします。 ◆吉田あい 委員  自分が子供のころ、小学生のころだったか、女子だけ別教室に集まって、初潮について学ぶ時間がありました。あれから30年、今もそのような授業はあるんでしょうか。  ちなみに、女子が別教室でその授業を受けている間、男の子は何をしているんですかね。女子はこういうつらい日があるから優しくしましょうね的な、意識啓発みたいな授業ってやっているんでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(寺本) 小学校では、今お話ししたように、第3学年、第4学年の体育、保健の授業で、体の中で起こる変化として、初経や精通について学ぶこととともに、男女別の指導につきましては、学校の実態に応じて行われる保健指導において、男女別に実施される身体測定の時間などを活用して、発達段階に応じた、思春期に伴う体の変化について学んでおります。 ◆吉田あい 委員  男女の体の違いや女性の体の変化を学ぶのに、今の授業時間で十分であるとお考えでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(寺本) 指導時数につきましては、学習指導要領に示された時数配分に基づいて、各学校が授業時数を設定しております。児童生徒の興味、関心や意欲などを高めながら効果的に学習を進めていくためには、課題に取り組む学習などにおいては、時間と時間の間を確保するなどして次の時間との間にゆとりを持たせるなど、各学校が工夫をして取り組んでいるところでございます。
    ◆吉田あい 委員  指導要領に基づいてという感じになっちゃいますよね。ただ、今はインターネットで簡単に性についての情報というものも目にすることができます。しかし、ネットの情報って、誤った情報も多いと感じます。性について、女性の体について、正しい知識を適切な表現で学ぶことは、子供たちにとってもとても重要なことと考えます。区の見解を伺います。 ◎済美教育センター統括指導主事(寺本) 今委員がおっしゃったような正しい知識を学ぶことは、子供たちにとって非常に重要なことだと捉えております。今後とも、学習指導要領に基づいて、各学校が効果的に学習を進めていけるように、教育委員として支援していきたいと考えております。 ◆吉田あい 委員  ちょっと視点を変えて伺います。生理でプールに入れないという女子生徒が、先生からグラウンドを走るように言われた、そのような記事がSNSで話題になりました。西日本新聞が当該教育委員に調査したところ、体調への配慮は必要としつつも、事情があってプールに入れない場合、体力向上のために走らせることはあり得るというふうにお答えになったそうです。杉並区ではこういったことは起こっているんでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(寺本) そのようなことはないと認識しております。 ◆吉田あい 委員  月経痛のときは、やはり体調への配慮というものは必要だと思います。特に生活に支障が出るぐらい月経痛がひどい場合、月経困難症という、治療が必要な状態に陥っている可能性があります。これは放っておくと子宮内膜症に進むリスクが高まり、不妊症の原因にもなり得ます。  特に保健の先生とか体育の先生、運動部の顧問の先生なんかは、第二次性徴期特有の女の子の心と体のバランスに配慮した指導が必要と考えます。教員の先生に対する研修なんかはどのように行っているんでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(寺本) 今お話があったような特化した研修等はございませんが、水泳指導や体育的行事に当たりましては、健康観察とともに、健康診断結果や保護者、養護教諭の情報共有によって児童生徒の健康状況を十分に把握した上で、個に応じた指導を行うようにということで、通知等で周知をしております。  また、運動部の活動につきましては、都の方針が出ていますが、それを示して、専門的知見を有する保健体育教諭等の教師や養護教諭とが連携して、個人の発達、女子の成長期における体と心の状況等、正しい知識を得た上でしっかりと指導するということを周知しております。 ◆吉田あい 委員  ぜひよろしくお願いします。学校現場でも、女性の体について、ひいては女性の生涯の健康について、生徒、児童、そして教員の先生も正しく学ぶ機会というのはとても大切だと考えます。  青森県では婦人科医師の校医配置をしていると伺いました。女の子が体のことを気軽に相談できる仕組みとして、ああ、いいなというふうに感じました。  今、小中学校の校医さんの中に婦人科の先生というのはいらっしゃるんでしょうか。 ◎学務課長 杉並区では今、学校医として、内科、眼科、耳鼻科の先生に委嘱しております。婦人科の先生はおりません。 ◆吉田あい 委員  そもそも学校の校医さん、どういった基準で配置を決めていらっしゃるんでしょうか。 ◎学務課長 学校保健安全法だとか施行規則の中でも、具体的に診療科とかそういったところの記載等はございません。そういった中で、法の趣旨だとか施行規則の中でも、校医の役割として、健康相談だとか保健指導だとか、それから感染症の予防だとか疾病だとかいうようなところが業務となっておりますので、そういったところを鑑みて、医師のほうに推薦をいただいて委嘱をしているというような状況になっております。 ◆吉田あい 委員  女性の体のこととか、性のこと、昔は保健室の先生に相談していましたけれども、しかし、今はもっと多岐にわたり、そして専門性を有するケースもあるというふうに聞きます。婦人科の病院に行くということは、大人にとっても敷居の高いことです。ましてや思春期の女の子にとっては、なおさら敷居が高いんじゃないかと思います。そんなときに、もし婦人科の校医の先生がいてくれれば、ちょっと保健の先生では判断しにくいような、治療が必要というような、そういった症状も見過ごすことなく、早期に適切に、病院に行きなさいとか、そういった適切な治療に結びつけることができるんじゃないかなというふうに考えます。  ぜひ婦人科の校医さんを配置していただくとともに、先生方の研修、そして保護者の方も含めた、子供たちの正しい理解促進に取り組んでいただきたいと思います。区の見解を伺います。 ◎済美教育センター統括指導主事(寺本) 私からは、先生方の研修であったりとか、保護者への周知といったことについてお答えをいたします。  今後とも、学習指導要領に基づいて、個や発達段階に応じた指導が行われるように、子供だけではなくて保護者への啓発も含めて、学校への指導に取り組んでいきたいと考えております。 ◆吉田あい 委員  ぜひよろしくお願いします。  それでは、学校のシンボルツリーについて伺います。  台風24号では、区内でも大きな影響が出ました。倒木などの被害もあったと聞きますが、被害状況を伺います。 ◎みどり施策担当課長 区立施設の樹木被害になりますけれども、約150施設で倒木などの被害がございました。 ◆吉田あい 委員  善福寺川の桜も倒れたように聞いておりますが、こういった倒れてしまった樹木というものは、どうなんでしょう、修復したり直したりできるんでしょうか。 ◎みどり施策担当課長 倒れてしまった樹木につきましては、その状況にもよりますけれども、基本的には回復というのは難しいような状況になりますので、倒れてしまったら根本から伐採するような処理になると思います。 ◆吉田あい 委員  学校には高い木が多くて、また開校当時からあるような古い木をシンボルツリーとして大切にしている学校もあります。学校での倒木被害などはなかったんでしょうか。また、けが人などは出なかったんでしょうか。 ◎学校整備課長 学校でも、今回の台風によって相当被害が出ました。合計でいうと25校から、さまざまな種類、例えば杉の木、桜、シラカバ、ヒノキ、柳、桑などといったいろんな木の枝が折れる、また幹そのものが倒れるというような報告をいただいております。  幸いなことに、けが人は出ていないということでございます。 ◆吉田あい 委員  私の母校であります馬橋小学校でも、正門の横にある山桜の枝が折れたんですね。この山桜は、私が小学校に通っていたころからあった木で、校歌の中にもうたわれ、小学校の関係者だけでなく地元からも愛されている、まさにシンボルツリーです。傷ついた山桜にはどのような処置がなされたのか。桜の木が腐ってしまわないような、そんな処置は行われたんでしょうか。 ◎学校整備課長 当該馬橋の山桜については、学校に確認をしたところ、枝折れ、中の枝のほうが折れたということで、幹そのものには大きな被害がなかったということで、特に何か処置をしたというのは聞いておりません。  この山桜については、先ほど委員のほうからもお話があったとおり、相当古くから馬橋のところにある、シンボルツリーとしてやっているということで、管理だとかは同窓の方の協力を得て一緒に取り組んでいるということがありますので、何かあった場合には同窓に連絡をして、どういうふうにしようかと。その結果で、もし何か処置が必要であれば区のほうに相談が来る、そんな流れになっている木でございます。 ◆吉田あい 委員  シンボルツリーとされている木は、昔からある古い木が多い。また、それだけに病気になったり腐ったりしないか、倒れないかというような対策も必要と思います。また、学校にある高い木についても定期的なメンテナンスが必要と考えますが、樹木の定期診断などはどうなっているんでしょう。 ◎学校整備課長 特に定期的なメンテを行っている状態にはないんですが、当然、非常に高い木、古い木、いろいろありますので、日常、学校による周回点検、巡回点検などを行っていただいて、もし異常があるとか問題があるといった場合には教育委員に報告いただき、教育委員のほうでは、専門的な見地から、みどり公園課の協力を得て樹木の状況を見てもらって、適切な判断、処置等を行っているという現状でございます。 ◆吉田あい 委員  巡回診断というんですか、行っているのはどなたなんですか。 ◎学校整備課長 要は、学校の職員が巡回して、木の様子を見て、ああ、あの枝が折れそうだとか何とかだというところでございます。 ◆吉田あい 委員  じゃ、例えば公立の場合はそうやっているとして、私立の場合、どうなんですかね。私立の場合は、やっぱり各学校に任せっきりなんでしょうか。 ◎みどり施策担当課長 私立学校につきましては、例えば保護樹木ということで保護指定がされている場合は、区のほうから、適切な管理をしてくださいということで定期的にお知らせをしております。ただ、その管理自体については、あくまでも所有者、私立学校であれば学校法人のほうでするということになっていますので、点検等については、各学校に任せているというような状況でございます。 ◆吉田あい 委員  せっかく立っていただいたので、ついでに、公園とかの樹木というのはどうなっているんでしょうか。 ◎みどり公園課長 公園の樹木につきましては、所管課であるみどり公園課のほうで見て回っています。そして、年に適切な剪定等、対応しているという状況でございます。 ◆吉田あい 委員  わかりました。ありがとうございます。  大きな樹木というのは管理が大変だと思います。しかし、それが、樹木であったり植物の生態について子供たちが学ぶきっかけにもなります。また、シンボルツリーの歴史というか生い立ちというんですか、を通じて、学校の歴史とか地域の歴史を学ぶこともできると思います。学校のシンボルツリーを通じて、自然への関心を深める環境教育の一環として、また地域の歴史を学ぶツールとして大切に活用していってほしいと思います。最後に、区の見解を伺います。 ◎学校整備課長 いろいろ御質問いただいた中で、御指摘いただいたとおり、学校にはシンボルツリー、高い木があって、それぞれに歴史がございます。今例に挙げた馬橋の山桜もそうですし、今改築を進めている桃二小でも、シロハタザクラでしたか、そういうようないわれのある木があるというのがありますので、そういったことを活用して、環境教育というんですか、そういったものを行う、さらには地域の歴史を学んでいただくということで、具体的には、みどり公園課などの専門的な立場の職場と協力して、引き続き樹木の管理に努めてまいりたい、そんなことを考えております。 ○渡辺富士雄 委員長  それでは、浅井くにお委員、質問項目をお知らせください。 ◆浅井くにお 委員  私からは、荻窪駅周辺のまちづくりについて、使います資料は区政経営報告書、資料ナンバー304。それから緑化対策について、区政経営報告書、平成29年度のみどりの実態調査報告書。小中学校の特別教室へのエアコン設置の進捗状況と学校の体育館のエアコン設置について、中央図書館所蔵の16ミリフィルムのアーカイブ化について。  まず最初に、荻窪駅周辺のまちづくりについてお尋ねをしてまいります。  決算書の中で、荻窪駅周辺総合交通戦略策定調査委託、約747万円を支出しているかと思いますけれども、具体的な調査内容と、その成果はどのようなものなのか、お聞きします。 ◎拠点整備担当課長 昨年度の委託の内容でございますけれども、調査項目としましては、教会通り商店街での交通量調査、また公会堂への、公共施設へのアクセス状況調査となってございます。  成果としましては、現状の把握及び課題の整理、将来像や目標の設定、目標達成に必要な施策や事業の検証など、交通戦略の案の策定に必要な項目となってございます。 ◆浅井くにお 委員  総合交通戦略を策定して、目指すまちづくりというのはどういうものをイメージされていますか。 ◎拠点整備担当課長 交通戦略でございますけれども、昨年度策定しました荻窪駅周辺まちづくり方針の具体化に向けた取り組みの1つというふうに考えてございます。戦略におきまして目標を5つ設定してございまして、例えば南北を気軽に行き来できるまち、乗りかえしやすい駅、駅前広場があるまちとか、そういったものが目標となってございます。 ◆浅井くにお 委員  今お話がありましたように、やはり駅の南北、これは大変大きな話だというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。  次に、荻窪駅周辺のまちづくりの関連で、以前、北口広場に災害用の電光掲示板が設置されたかというふうに思います。災害時には、東日本大震災のときにも大変人が多く滞留をしましたけれども、帰宅困難者がいっぱいになるかなと思います。情報提供としては大変有効なものというふうにも私は認識をしておりますけれども、そうしたところで、せっかくああいう大きな塔をつくったわけですので、帰宅困難者が滞留をする、それから、日常的にもそうですけれども、北口広場は時計がないんですよね。あの塔にぜひ時計を設置していただければなというふうに要望しますけれども、いかがお考えでしょうか。 ◎土木担当部長 御要望があるのは承知していますが、今後、状況を把握した上で考えてまいりたいというふうに考えてございます。 ◆浅井くにお 委員  誰が答弁するかって、まちづくりで少し考えてもらえばいいかなというふうに思いますけれども、ぜひ設置をしてもらいたいと思います。小さいのがあるんですけれども、今、クスノキで隠れて見えなかったりもしています。やはり全体的にまちで何時というのを、時計もありますけれども、見られる、そういう時計を設置してもらえるといいなというふうに思います。  次に、前に一般質問でも質問をしておりますけれども、天沼陸橋の欄干の絵、これは落書き対策ということで、前にもお話をしましたけれども、さらに傷んできています。そういう意味で、いろんな関係があるので十分調整をしてほしいという要望を私させていただきましたけれども、今その調整状況、いかがでしょう。 ◎拠点整備担当課長 天沼陸橋の欄干の絵でございますけれども、平成18年ごろに東京都の事業で整備したものでございます。前回の御指摘を受けまして、東京都の関係する所管のほうには連絡しておりますけれども、10年以上前の事業で、事業が終わってしまっておりまして、ちょっと補修するのは難しい状況というふうに聞いてございます。今回もまた御意見を受けましたので、再度私のほうからきちんと都のほうには伝えてまいりたいと存じます。 ◆浅井くにお 委員  例えばオリンピックの聖火リレーが通るといったときに、あの状況は恥ずかしいですよね、杉並区として。よろしくお願いします。  同じことの話ですけれども、景観まちづくりという観点ではどうお考えでしょう。 ◎拠点整備担当課長 あちらの事業的には、地元の文化学園大学杉並の中学校、高校と東京都の治安対策本部のほうが、ああいった落書きをするとまちの治安がよくないということでされた事業だと聞いてございます。ですので、景観まちづくりという観点でもやはりそういった修景化というのは必要かと思いますので、強く東京都のほうには訴えてまいりたいと存じます。 ◆浅井くにお 委員  よろしくお願いいたします。  次、緑化対策について質問いたします。  前の吉田委員からもいろいろな話がありましたけれども、もう少し視点を変えながら話をさせていただきますけれども、まず最初に、馬橋の山桜の話が出ていましたけれども、しっかり処理をしておかないと、桜は、腐朽菌が物すごくたかりますから、その辺はしっかりされるといいかなと思います。  台風で杉並区内、高木が倒れたり幹折れしたり、枝折れは物すごくたくさんだったというふうに思いますけれども、私の地元の被害状況、当然のように私はまちを回って確認をさせてもらいました。その原因は3つありました。1つは根の不良ですね。2つ目は不適切な手入れ。3つ目というのは、その両方が相乗効果で木が傷んでいた、それで幹が折れたり、そういうことだと思います。  この間、一般質問でも、区内の高木の保全に力を入れるように要望しておりましたけれども、これが、私が要望していたものの証明といいますか、被害がやっぱりあるんだよ、ちゃんと手入れをしたほうがいいよということだと思っております。本気で高木の保全、公園樹木や街路樹の管理に力を入れてもらいたいと思います。  先ほども話が出ていましたけれども、造園技術職の方も区にはおります。しかし、誰もが樹木の生理に詳しいかといえばそうではありませんので、樹木の育成の専門家である樹木医を積極的に活用する樹木保全のための事業をちゃんとつくって、区内の大きな木を保全することを要望しますけれども、いかがでしょう。 ◎みどり施策担当課長 高木につきましては、緑の面、それから地域のランドマークといったようなこと、景観の面、グリーンインフラということで、とても重要なものと考えてございます。まずは、区の職員に樹木医の資格を持つ者がおりますので、そういったものも活用しながら、高木の保全に努めてまいりたいと考えております。 ◆浅井くにお 委員  本当に真剣にやっていただければと思います。  次に、みどりの実態調査についてお話を聞かせていただきますけれども、決算額で約2,400万円の委託料がありますけれども、経費って4割ぐらいだったんでしょうか。 ◎みどり施策担当課長 諸経費につきましては、約10%ということでございます。 ◆浅井くにお 委員  委託だから、工事と違うんですね。わかりました。  実態調査で、区内に調査員がじかに回って調査をしているんだろうと思いますけれども、どんな調査がありますか。 ◎みどり施策担当課長 直接回る調査につきましては、樹木調査、樹林調査、接道部調査、道路内植栽調査、壁面緑化調査、緑視率調査となってございます。 ◆浅井くにお 委員  今お話があった中でなかなか聞きなれないものとして、接道部調査というのがありますけれども、その接道部調査の接道部とはどういうものをいうのか。どんな調査なんでしょう。 ◎みどり施策担当課長 区内の国道、都道、区道、それから私道に面した敷地の部分を接道部と定義してございます。その接道部につきまして、生け垣などの緑化の状況ですとか、あとブロック塀などの種類ですとか延長を調査するものでございます。 ◆浅井くにお 委員  調査結果は当然まとめているわけですけれども、現地の状況を地図に落としたり、詳細な集計をされていますか。 ◎みどり施策担当課長 調査結果につきましては、「緑化有り」「緑化余力有り」「緑化余力無し」というような大きく3つに分けまして、集計しているような状況でございます。 ◆浅井くにお 委員  報告書の106ページですか、細かく集計がされていますけれども、こういうものじゃなくて、地図で、例えば私の家だと生け垣という形に多分なっているというふうに思いますけれども、分類で、今お話がありましたように、「緑化余力有り」とはどのような箇所をいうのか、もう一度、ちょっと説明ください。 ◎みどり施策担当課長 接道部分にブロック塀などがある場所で、それを撤去すれば、生け垣など緑化するスペースがあるような場所を「緑化余力有り」ということで分類しているところでございます。 ◆浅井くにお 委員  接道部の総延長って、報告書では1,930キロで、そのうちの26%である510キロが「緑化余力有り」と、そういうふうになっています。この部分が緑でない部分ですけれども、先ほど言われたように、ブロック塀とか万年塀、そういう塀なわけですけれども、この塀をなくせば、減災・防災的には道は安全になるとお考えですか。 ◎みどり施策担当課長 ブロック塀などの状況にもよりますけれども、そういったものがなくなって生け垣などになれば、安全性については向上に寄与するものと考えます。 ◆浅井くにお 委員  そうですね。私たち、鳥のようにまちを飛べないので、まちを歩いたときに、緑が多いなと一番感じられるのは、やっぱり道路沿いに緑がある、そういうところだろうと思いますね。しっかり緑化に励んでいただければと思います。  大阪の地震以来、区では、区内の通学路、避難路に面したブロック塀などの倒壊の危険箇所について、撤去などに補助金を出すということになっていますけれども、緊急でこの事業が今、補正予算で組まれて、今後議決されて実際にやられるんだろうというふうに思っておりますけれども、この機に、先ほども言いましたけれども、区内に510キロあるわけですね。通学路、避難路も入っていますけれども、そういうところを生け垣にする。緑化担当には、昔から接道部緑化助成事業というのがあるわけですよね。ですから、塀のこういった箇所を積極的に改修してもらう、場合によっては緑にならないかもしれないですけれども、そういうPRとか直接の事業説明というのはされているんでしょうかね。 ◎みどり施策担当課長 今委員のほうからお話のありました危険ブロック塀の対策につきましては、補正予算成立後の話になりますけれども、所管であります耐震・不燃化担当のほうと連携しながら、接道部緑化助成のPRに努めてまいりたいと考えております。 ◆浅井くにお 委員  よろしくお願いします。直接危険ブロック塀の担当とも連携をして、あそこのところにあるよというのをよく教えてあげればいいかなと、そんなふうに思っています。役所の中での連携、よろしくお願いします。  次に、小中学校の特別教室のエアコン設置の状況、今、進捗状況はどうなっていますか。 ◎学校整備課長 特別教室へのエアコン設置については、例えば今年度は、小学校でいうと家庭科室、図工室、中学校については図工室への設置を進めているところでございます。 ◆浅井くにお 委員  あと何教室残っていますか。 ◎学校整備課長 図工室、家庭科室については、今年度で事業のほうが終わって、あと残りは、中学校のほうの例えば美術室だとか技術室、これがあと十五、六校分ぐらい残っているというような状況でございます。 ◆浅井くにお 委員  計画的に予算をしっかりとって、早目に整備していただきたいと要望いたします。  終わります。 ○渡辺富士雄 委員長  小川宗次郎委員、質問項目をお知らせください。 ◆小川宗次郎 委員  私からは、教育委員関係の協議等で、学校運営協議、CSですね、そして地教連、地教推、青少年委員。それから、関連で青少年育成委員と学校支援本部、以上です。資料は、整理番号484、485。  CSは、地方教育行政の組織及び運営に関する法律に基づき設置できるようになり、17年度から杉並区は桃四、三谷、杉森、向陽で始まり、29年度末で小学校28校、中学校19校、計47校に設置され、平成33年までに全校拡大させていくと。  CSの役割は、校長が作成する学校運営に関する基本的な方針の承認、学校運営について教育委員、校長に意見を述べる、教職員、管理職員も含めて任用に関して任命権者に意見を述べることができるなどが挙げられます。任用に関しては、採用、転任、昇任だけであると思います。  意見の対象となる範囲が、昨年の地方教育行政の組織及び運営に関する法改正で、自治体の教育委員の規則で定めることができるようになったと理解をしております。この改正によって区教委が変えた規則はあるのか。また、杉並区内の学校の学校運営協議の特色をお聞かせください。 ◎学校支援課長 委員御指摘のように、法改正によって、学校運営協議の設置に努力義務が課せられて、追い風が送られたというふうに認識しておりまして、規則につきましては、委員の任命に当たって、当該校長から意見を聞くことなど盛り込みました。  また、本区の特色でございますが、委員の任命に当たって、区分をそれぞれ校長推薦、学識経験者、さらには公募委員ということで、3つの区分に分けております。それぞれの委員がそれぞれの役割を持って運営協議に参画していただく、こうしたことを期待しているものでございます。 ◆小川宗次郎 委員  CS会議は基本、公開となっていますが、対象学校の職員の採用その他の任用に関する事項については、公開しないことを必要と認める事項については判断で非公開にできると。協議が公開しないことを必要と認める事項とは、どのような事項を想定しているのか。 ◎学校支援課長 それぞれ学校運営協議の合議で決定するものかなと考えておりますけれども、個人情報を含んだ案件ということで受けとめているところでございます。 ◆小川宗次郎 委員  CSの委員の任命は、規則3条で、対象学校校長、対象学校の校長が推薦する者4名以内、対象学校の保護者、その他校長が必要と認める者、学識経験者3名以内、教育委員が公募する者で4名以内、対象学校の地域住民、対象学校の地域住民と、いろいろありますが、「当該学校の運営に資する活動を行う者」ともあります。  校長推薦は、「その他校長が必要と認める者」とあり、「認める者」の委員として推薦されている主な出身、例えばOB、町会・自治、商店など、把握している範囲でお聞かせください。
    ◎学校支援課長 この件も委員御指摘のとおりでございまして、保護者のOB、それから町会・自治、さらに商店等でございます。  なお、現職の保護者もこの中に含まれております。 ◆小川宗次郎 委員  公募で、対象学校の地域住民であって、当該学校の運営に資する活動を行う方の想定として、どういう方を指しているのか、お聞きします。 ◎学校支援課長 学校支援本部で活動していただいている方とか、あるいは青少年委員の方などを想定しております。 ◆小川宗次郎 委員  「教育委員は、対象学校の校長から申出があったときは、前項の委員の任命について、当該校長から意見を聴くものとする。」とは、どのような想定で規則にあるのか、お聞きします。 ◎学校支援課長 主に公募の委員を指してございます。当該校長の意見を反映した任用とするということになっておりますので、こうした観点から校長に確認をしている、こういったことでございます。 ◆小川宗次郎 委員  CSは、公募に関しては、区教委が面接して関与され、校長推薦については関与していないかと思います。CS委員もバランスのとれた年齢層の構成がよいかと思っていますし、規則にたしか年齢の基準はないかと思います。難しいと思いますが、例えば学生や、学生に近い年齢の方に委員に入ってもらえば、違った角度からの意見も出てきて、よりよい運営会議になるかと私は思っております。  資料484で示していただいた29年度末では430名の委員がいらっしゃいますが、こういったところでは大体学識経験者、校長推薦、公募、そして会長の選出区分など、どちらの協議もほとんど同じであるというふうに認識をいたしているところでございます。  ここで、確認のために質問の趣旨を変え、平成15年度から検討された教育分野の地域内分権として、中学校区単位で地区教育委員の設置が計画されました。平成18年には、将来的には区内全域に設置するとのことでした。当時の地区教育委員の計画内容は、以前の答弁から拾いますと、中学校区内の就学前教育、「小中学校の教育をめぐる多様な教育問題に関する目標あるいは指針を定めることや、地域住民による学校教育支援活動、地域の子どもの教育や生涯学習に関する活動の推進等を考えております。」ということでした。  地区教育委員は、検討の結果、中学校単位で設置されている地教連を発展させた地教推が、地区教育委員の計画にあった役割を継承したものと認識しております。現在、天沼中学校区、高円寺地区、この認識でよろしいですか。 ◎学校支援課長 委員の御認識のとおりというふうに考えております。 ◆小川宗次郎 委員  それで、地教推の役割は大きく、教育改革の一環として捉え、期待しているところではあります。地区教育委員を全校に設置する計画があったことを考えますと、全校に設置することが望ましいと思います。予算も10倍近く違うことでありますから、地教連から地教推へは区教委が指定するのではなく、手挙げ方式にするなどして今後は考えていただければと思います。  一方の地教連のほうです。青少年委員が企画立案し、学校とともに事務局業務を行っていると思います。この組織は、青少年委員主体なのか、学校主体なのか、教育委員主体なのか、地域主体なのか、そして任意団体なのか、確認のためお聞きするのと、地教推は任意団体なのか、お聞きします。また、自主団体であれば、教育委員からの委嘱ではなく、地域で取り決めることができるのか、確認のためお聞きします。 ◎学校支援課長 まず、主体のお尋ねがございました。主体は地域でございます。  それから、地教連、地教推とも任意団体なのかというお尋ねがございました。両方とも任意団体という理解でございます。  それから、それぞれ地域で取り決めることができるのかという御要望、これは委員の御指摘のとおりでございます。 ◆小川宗次郎 委員  わかりました。任意団体ということで、地域で取り決めることができるというふうに確認をさせていただきました。  またちょっとそれて、青少年委員推薦に当たっての留意事項、確認のためお聞きします。 ◎学校支援課長 青少年委員の候補者の推薦基準というのがございまして、そこに、青少年育成委員の活動に関与されている方、あるいは定例、研修などの青少年委員に伴う事業に参加できる方等々、5つの規定を設けておりまして、こういった規定の中で推薦されているものと認識しております。 ◆小川宗次郎 委員  所管は違いますが、青少年委員の推薦母体である青少年育成委員、これは旧出張所17カ所に設置されているかと思います。この委員は、地区によって構成メンバーの違いはあろうかと思いますが、町会・自治からの推薦と、あとどのような団体からの推薦になっているのか。これは所管の方がいらっしゃらなければ結構ですので、わかる範囲でお願いいたします。 ◎児童青少年課長 青少年育成委員につきましては、各青少年育成委員から、町会・自治のほか、杉並区保護司会、民生児童委員、小中学校のPTAなどに推薦を依頼しているものと承知しておるところでございます。 ◆小川宗次郎 委員  学校運営協議に話を戻しますが、学校運営協議は法律で定められた組織とすると、学校運営協議委員の位置づけはどのようなものか、見解をお伺いします。 ◎学校支援課長 非常勤の公務員ということでございます。 ◆小川宗次郎 委員  どちらの公務員になりますか。 ◎学校支援課長 教育委員の非常勤の公務員ということでございます。 ◆小川宗次郎 委員  教育委員の附属機関、また協議、ほかの所管も含めて、わかる範囲で結構ですので、委員に就任する場合の委嘱と任命の法律上の違いはないかと思いますが、確認のためお聞きします。 ◎学校支援課長 教育委員の附属機関では、社会教育委員とかあるいは文化財保護審議などがございます。委員御指摘の委嘱と任命、これは法律上の違いはないものと認識しております。 ◆小川宗次郎 委員  法律上の関係がないということは、任命も委嘱も同じというふうに理解をさせていただいて、学校運営協議委員を校長から推薦されても、できれば避けてほしい方、対象というか、留意事項がありましたらお聞きしておきます。 ◎学校支援課長 これまでも御相談をいただいた現職の議員の方なんですけれども、議員の発言の重み等踏まえまして、これまでは御遠慮申し上げているところでございます。 ◆小川宗次郎 委員  ほかに。 ◎学校支援課長 規定の中には特段そういった規定は盛り込んでございません。 ◆小川宗次郎 委員  理解をいたしました。  杉並区も先進的に取り組んでいる学校支援本部は任意団体ということで、委員も委嘱ではなく、これも普通の地域の推薦ということで、現職議員は就任しても何ら問題はない。私も、現職の時代も母校の本部長に就任していますし、現在も中学校やっておりますが。  そこで、るる質問してまいりましたが、学校運営協議委員推薦の場合は、今後のためにも、区も学校も議会も共通認識を持ったほうがいいと私は認識をしております。青少年委員は慣例で現職議員は推薦しないこととなっていますし、家族は微妙で、慣例というか決まりが教育委員にはあるかと思います。民生委員と同じく、現職議員の就任を遠慮してもらうことであれば、明確に内外に示すべきであると思いますし、そのほうがすっきりしますので、最後に区の見解をお聞きして、質問を終わりたいと思います。 ◎教育委員事務局次長 CSに関していろいろ御質問、いただきました。本題の質問に入る前に、当初のほうで、CSの委員に、若い、学生に近いような年齢の委員というような委員のお考えがありましたが、私どももそういった考えを持っていまして、そういった方向で活性化が図られることを期待しているところでございます。  最後の、なかなか難しい御質問ですけれども、なかなか明文化するということは難しい現状で、今私ども考えてございます。CSの制度は平成17年から始まって、徐々に広がってきてございますけれども、先ほど冒頭で委員に読み上げていただいたような委員の持つ機能とか権能とか、そういったことも踏まえた上でですけれども、最後のほうのお話でありました青少年委員についても、実は現職の議員さんについては、その取り扱いについては、委員が述べていただいたような慣例がございます。CSについても、これは始まって10年ちょっとたっていますけれども、その慣例に準じたような形で、この間運用をしてございますので、なかなか明確にということはしづらい分野でございますけれども、そういった形で当面は取り扱いをしていきたいと思ってございます。 ○渡辺富士雄 委員長  杉並区議会自由民主党の質疑の途中ですが、ここで午後3時10分まで休憩いたします。                             (午後 2時52分 休憩)                             (午後 3時10分 開議) ○渡辺富士雄 委員長  休憩前に引き続き委員を開きます。  杉並区議会自由民主党の質疑を続行いたします。  それでは、富本卓委員、質問項目をお知らせください。 ◆富本卓 委員  通学路、学区、不登校、あと、ちょっと小ネタを1つ。  先日、ちょっと都市整備部に用事があって、エレベーターに乗ろうかと思ったんですけれども、エレベーターを工事していまして、何階にエレベーターがいるのかわからないですよ、あの新しいエレベーター。物すごく乗りづらいんですけれども、あれ、あのままなんですか。 ◎経理課長 御指摘のあったエレベーターの表示のことかと思いますけれども、これまで表示については、何階にいるということで表示がなされていたということだったかと思うんですけれども、新しいエレベーターにかえたところでその表示がなくなっております。そういう製品ということでございまして、表示が出ないような形のものになっております。ちょっと御不便な状況があるというようなところでのお話かと思いますけれども、そういうエレベーターになっているというところでございますので、御理解いただければと思います。 ◆富本卓 委員  きょうも朝、区民の方が、2つ来ていたら、こっちが5階で、どっちが来るのかなってわからないわけですよ。こっちに来たら急に乗ったりとかしていて、あと警備とかの問題でも、変な人が入ってきたら、何階でおりたというのがわからない、そういう意見もありますよ。あれ、ちょっとかえたほうがいいと思いますが。そんな製品を選ぶのは、センスがない。 ◎営繕課長 御迷惑をおかけして申しわけございません。工事担当課ですので、私のほうから。  今、工事中で、表示が出ているものと出ていないものとございます。東棟のほうは工事が終わっておりまして、次に来るエレベーターは、チカチカと三角形のマークが光るということで、次にこちらのエレベーターが来ますよということで御利用者の皆様にはお知らせしているところでございます。  数字が今まで出ておりましたけれども、数字が出ていることで、これから来るかなと思って通り過ぎてしまうということも、これまでエレベーターとしてございました。そういったところから、そういうのがあるからいけないんだという御意見もいただいているところでございます。そういったことから、今回、現在のような形のものを定めて、工事として進めているところでございます。 ◆富本卓 委員  余りいい感じじゃないかなというのが正直な印象で、何かできる限りのことをやってください。  それでは、通学路について。  先般の文教委員でブロック塀の点検の話がありまして、そのときに、通学路の定義等を伺ったんだが、正直、少し要領を得ない答弁だったんですが、改めて通学路の定義を聞いておきたい。 ◎学務課長 各学校が、児童生徒の通学の安全の確保と、それから教育的環境維持のために指定している道路ということになってございます。区では、ちなみに、581路線、総延長約259キロになってございます。 ◆富本卓 委員  基本的な路線が通学路ということでわかりました。  ただ、私の経験でもそうですが、小学校の高学年ぐらいになると、裏道を通りたい衝動に駆られるというか、なかなか通学路を守らない子もいるのかと思いますけれども、通学路の徹底を学校ではどのように行われ、また保険の関係で、仮に通学路を通らないで、違うところを通っていても対象になるのか、その辺について。 ◎学務課長 集団下校時などを捉えて、児童それぞれの通学路の確認等を行っているところでございます。  また、保険ということですけれども、区は日本スポーツ振興センターの災害共済制度に加入しておりまして、通学中の事故に対して、医療費とか見舞金を給付しているところです。通学中の寄り道などについても、センターが認めた場合は給付の対象になるということでございます。 ◆富本卓 委員  その辺でうまいことやっていただければと思いますけれども。  小学校の通学路にたしか防犯カメラをつけていると思います、都の助成なんかを得て。これは通学路につけているということでよろしいんですか。 ◎学務課長 全て通学路につけております。 ◆富本卓 委員  ちょっと文教委員でも何か答弁がはっきりしなかったので。よくわかりました。  じゃ次に、関連して、学区について伺います。  まず、現状の小中学校の配置になって学区が定められたと思うんですけれども、今の学区の体制になって大体どのぐらいの期間がたっているのか。  あと、当初学区を設定する際には、どういった点を参考にしたのか。当然、通学人口もあると思いますけれども、例えば町会の区割りとか、そういうのも関係しているのかと思いますが、その辺についてはいかがですか。 ◎学務課長 戦後、多くの学校が開校してきておりますけれども、杉並区立学校の指定通学区域に関する規則というのを昭和41年に制定しております。そのときが現在に近い学区ができた時期というように捉えております。  学区域を設定する際に町会をどこまで考慮したかというのは、ちょっとわかりかねるところがあるんですけれども、委員御指摘の児童生徒数だとか、通学距離などとあわせて、あと鉄道路線だとか幹線道路などを通学区域の境界線としてそういった設定をしたというふうに認識しております。 ◆富本卓 委員  じゃあ、私は42年生まれなんで、大体50年以上たっているということですね。  次に、データ的な部分で伺いたいんですけれども、現在、学区内で最も人口の多い校区、また少ない校区、あと就学人数が多い校区、少ない校区、それぞれ小中学校でお示しいただければと。あわせて、最も通学の時間がかかっている子供さんは、どこの学校の方で、どのぐらいかかっているのか。 ◎学務課長 まず、4月1日現在で学区内で最も人口の多い学区域ですけれども、これは天沼小と高井戸中でございます。少ない学区域は松ノ木小と和泉中でございます。  また、就学人数が最も多い学校は浜田山小と井草中で、最も少ないのが杉八小と高円寺中になってございます。  通学時間が長くかかっているということで、これは小学生ということで、児童でいうと、富士見丘小の児童で、低学年であると30分以上かかって通学している者があるというふうに認識しております。 ◆富本卓 委員  それで、大体50年ぐらいたっているということなんですけれども、私も20年ぐらいやっていますけれども、記憶するところにおいては、統廃合の関係以外はほとんど学区はいじってないのかなというふうな印象があるんですけれども、これはわかる範囲で結構なので、これまでの変遷で、何かいじった、学区域を変更したというところはどんなところがあるのか。 ◎学務課長 先ほど言った昭和40年代から50年代にかけては、学校規模の適正化だとか過大校の解消とか、あと隣接校との区域調整などとかということで、通学区域の見直しなどを行ってきたことがあります。ただ、昭和60年代以降は、ほぼ統合による通学区域の見直しだけというふうになってございます。 ◆富本卓 委員  具体的にどういうところをやったのかというのがあれば。 ◎学務課長 例えば、高井戸中のところで過大校の解消というのを行っておりますし、あとは…… ◆富本卓 委員  いいです。  ただ、過大校の解消というのも最近はやってないと思いますね。  そういった中で、何でこの質問をしようかと考えたかというと、正直、素朴な疑問からなんですよ。保育園がふえて、その余波で学校の教室が足りないということでよく議会でもありますけれども、そこで、特別教室を潰したり、何か学校の記念教室を潰して普通教室にしているというのがありますけれども、正直、合理主義者の私からしてみれば、学区を変更すればいいんじゃないかなというのが素朴な疑問です。さっき天沼小が多いということでしたけれども、天沼小なんかはそういうことですよね。確かに地元やOBの反発はあると思いますけれども、単純に言えばそういうふうに思うわけです。  それから、本来からいえば、統廃合の議論も、最近はありませんけれども、少し前はあった。そういうときには学区の見直しをしてからやるべきじゃないか。神明は残りましたけれども、神明でもそういう議論があったことを記憶しております。  それから、正直考えて、50年もたてば、赤ちゃんもこういう人間になるわけですから、まちも大きく変わるわけですね。大きいマンションが建ったりとか道路が大きくなったりとか、いろんなことでまちも変わるので、そういうことを考えれば、学区の見直しというのも手をつけるべきなんじゃないのかなというふうに思うわけです。  また、区も施設の再編というのを進めていますけれども、区はこれまで学校区を単位にいろんな施設を建設してきたのでありますけれども、児童館の問題なんかを見ると、その方針も少し変わりつつあるのかなということがあるわけです。  そこで、まず質問しますけれども、区が進めている施設再編の中で、学校区の考え方は今どのようになっているんでしょうか。 ◎施設再編・整備担当課長 施設再編整備計画におきましては、施設の配置基準につきまして、これまで採用しておりました児童の通学区域を基準に設定いたしました46地区から成ります近隣住区、こういった考え方を見直しまして、地区の枠にとらわれず、施設の複合化、多機能化を進めることによりまして必要なサービスを提供するという考えに至ったところでございます。 ◆富本卓 委員  ということは、事実上はそこはもう変わったということですね。  それから次に、学校の統廃合がいろいろありました。その俎上に上がったときや、今般、施設の再編もやって、ちょっと考え方も変える中で、区として、教育委員として、学区を変更するとかいうようなことを検討はしてこなかったのか。 ◎学務課長 学校の統合の際、当該学区域についての見直し等を行っておりましたけれども、全体の学区域の見直しというのを考えてきたことはございません。  あと、先ほどの、ほかにも桃三だとか富士見丘中だとか東田中だとか、そういったところでも一部そういった変更を行ってきたことがございます。 ◆富本卓 委員  今、区教委は小中一貫教育というのをやっています。これはいいことだと思ってやって、大体、中学校1校に小学校2校ということですけれども、小学校の学区2つ分と中学校が、これは学区も微妙にずれているんですよね。そうすると、連携じゃない学校の子供さんはちょっと不利益を受けるんじゃないかなと思うんですね。その辺も整理したほうがいいんじゃないかと思いますけれども、その辺についてはいかがか。 ◎済美教育センター統括指導主事(寺本) 本区の小中一貫教育は、全区立小中学校において、3つの方針で進めております。1つ目が「学びの系統性・連続性を重視した指導による学力・体力の向上」、あと、「『かかわり』と『つながり』の中で育まれる豊かな人間性の涵養」、さらに「地域とのかかわりの中で、社会とかかわる力の育成」の3つの方針を掲げております。  また、学校の特色を生かした教育を推進しており、学校の実態を非常に大切にしております。これらの地域の実態を生かしつつ、杉並区の小中一貫教育の方針にのっとり、どの小中学校においても同様の教育が受けられるということが、杉並区が進めている小中一貫教育の考え方でございます。 ◆富本卓 委員  高邁な理屈を聞きたくて聞いているわけじゃなくて、違う学校に行く、例えばうちだったら荻中だから、桃三の子とかいるわけです。そうすると、自分の弟分みたいな扱いでいろいろ交流しているわけですよ。それが、私は別の学校ですと言われていきなり違うところへ行ったら、何となく、はあっていう感じがするんですが、その辺について聞いているんです。 ◎済美教育センター統括指導主事(寺本) 今お話があったように、小学校から中学校に、知っているお兄さん、お姉さんがいるといった、関係が深いところのほうが行きやすいということはあると思いますが、ただ、小中一貫教育の考え方は一緒ですので、小学校から中学校に行って学んだことが、違う中学校に行っても同じような考え方で教育はつながっているということで考えております。 ◆富本卓 委員  まあわかるけどわからないというのが、何となく答弁を聞いていての感想です。  あと、そもそも公立学校に名門とかいう概念も、僕は正直よくわからないんですね。確かに同じ学校でも、例えば高円寺と西荻では距離も離れていて、まちがちょっと違うので、風土も違って、いろいろ違うかと思いますけれども、基本的に学区なんて隣同士だとそんなに大きく変わらないと思うんですよ。あと、先ほどもいみじくもおっしゃったように、区教委は、杉並区の学校はどこに通っても同等の教育が受けられるという方針で行っていると思いますけれども、改めてその辺を確認しておきます。 ◎済美教育センター統括指導主事(寺本) 今お話をしていただいたように、どこに通っても同等の教育が受けられると考えております。 ◆富本卓 委員  ちょっと具体的なことを聞きたいんですけれども、区では和泉学園、高円寺学園と進めてきていますけれども、この間、地元からは、学区についての変更等の意見はありましたか。 ◎学務課長 現在、仮称高円寺学園で進めている通学区域に関する地域だとか保護者説明の中で、区が示した新たな通学区域案について、これまで先祖代々通ってきた学区域と違ってくるということなどから、そういったことを懸念する意見だとか、あとは、和泉学園でもある指定校、特例措置を継続するような形の意見は出てきております。 ◆富本卓 委員  確かに、こういうことをやろうとすると、地元の反発等は大いに予想されると思います。自分の通った学校が、区域が変わるとか、いろいろ意見がある。ただ、子供に適切な教育環境を提供するという視点も大事ですよ。天沼小みたいな状況は余りよくないと思います。  何となく私が感じるのは、この学区、国でいえば憲法というか不磨の大典みたいになっているんじゃないか。さわるのはちょっと怖いのかなというふうにも感じている。ただ、区政は今、施設再編を通じて変わろうとしています。何もつけないのもどうかなと思います。町田市なんていうのは、市境とか県境が6回も変わっているんですよ。それに比べたら、学区域ですし、変な話、学校がなくなるよりは、ちょっと小さくなったり大きくなってもいいのかなと思いますけれども、この辺、もう一回考えるべきかと、ちょっと問題提起をしたいと思いますけれども、教育委員の見解は。 ◎教育委員事務局次長 今いろいろ通学区域の問題、不磨の大典というような表現もございましたけれども、決して聖域ではなく、委員がおっしゃったような、子供の適切な教育環境というんですか、そういったものを提供する視点というのは非常に大事だと思いますので、時には柔軟に考えるといったことも必要だと思ってございます。
     今、通学区域の問題いろいろありました。私もちょっと思い出しながら聞いていたんですが、平成12年に副参事をしていたときに、通学区域の弾力化という問題があって、学校の自由選択が始まったわけですけれども、そのときにもかんかんがくがくの、通学区域についてのあり方、議論があったのを思い出しながら聞いてございました。  通学区域の問題は、先ほど高山学務課長のほうから話したとおり、昭和の時代にさかのぼれば、柔軟な対応を、これもかなりの労力があったと思いますけれども、やってきた時代があったということでございます。そんなことで、当時もそうだったと思いますけれども、やはり合理的な理由があった上で、地域住民や保護者のしっかりしたコンセンサスがないと、なかなか変更等は難しいと思ってございますけれども、大切なのは、子供の適切な教育環境を提供していくという視点が私も大事だと思っていますので、そういった点では、委員からいろいろ御質問ありましたけれども、将来に向けての問題提起型の御質問かなと思って受けとめていきたいと思ってございますので、今後、教育委員として、この問題、しっかり考えていきたいと思ってございます。 ◆富本卓 委員  人間って案外、1回やると、ああ、そうだったのかと思うようなこともありますし、それから、いろいろ推測する、推計するのも、数値が正しいとか間違っているとかいろいろありますけれども、なかなか当てはまらないこともあるので、そういう方法もあるのかなということで提起をさせていただきました。  次に、不登校について伺います。  改めて、定義について。それから、現在杉並区の学校内において、不登校の方はどれぐらいいるのか。あわせてその理由、上位3つぐらい。それからあと、現在不登校で最も期間の長い人は、どれぐらい不登校状態なのか。 ◎済美教育センター所長 まず、定義につきましては、何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因や背景により、児童生徒が登校しない、あるいは登校できない状況にあるため、年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的理由を除いたものというふうに定義されております。  不登校数につきましては、平成28年度につきまして、小学校108名、中学校217名、合計325名となっております。  不登校の要因としては、家庭に係る状況、学校での友人関係をめぐる問題、学業不振の順になっております。  あと、長期の欠席日数についての調査はございませんが、長くなると1年以上不登校になるという児童生徒も実際におります。 ◆富本卓 委員  30日ということを聞いていますけれども、連続で30日休むと不登校というのはわかるんですけれども、例えば、ぽろっぽろっと休んで、結果的に、1年たったら30日になっていた、こういう人も不登校の扱いになるんですか。 ◎済美教育センター所長 連続30日でなくても、合計30日以上の欠席の理由が、先ほどお話ししました定義に当てはまれば不登校となります。 ◆富本卓 委員  なるほど。そうすると、1年たってみてふと振り返ると、不登校というような方もいらっしゃるということですね。  それから、ちょっと難しいのは、不登校とひきこもりの違いですよね。これは改めてどういうものなのか。あと、前者は文科省の所管で、後者は厚労省の所管ということで、ちょっと縦割りでうまくいかないという話も聞いたことがあるので、その辺については、現場としてはどうなっているんですか。 ◎済美教育センター所長 まず、ひきこもりにつきましては、厚生労働省の定義で、自宅に引きこもって、社会参加をしない状態が6カ月以上続いており、自宅以外での生活がほとんどないというふうな定義がされていますが、不登校の場合は、塾やフリースクールに通うなど、自宅外での活動もあるというところに違いがございます。  あと、不登校の背景、要因については、さまざまなものが複雑に絡み合っていますので、学校としては、保護者はもとより、関係機関と連携した対応が必要だというふうに認識しているものでございます。 ◆富本卓 委員  それで、何となく学校のほうで、この子、ちょっと不登校ちゃうかなというふうに感じることとかあると思うんですけれども、一般的に大体何日目ぐらいから対応し始めるのかとか、ある意味、30日休んでから対応するということになっているのか、その辺の初動マニュアル的なものは、ある程度区として統一したものがあるのか。 ◎済美教育センター所長 一般的に、何日たってから開始とか、30日たたないと対応しないとかということではなくて、欠席が続いたときに、不登校の予兆ではないかというような視点を持って、電話連絡とか家庭訪問とか、そういったことで子供の状況を確認しながら丁寧に対応していくということであると考えてございます。  マニュアルにつきましてはございませんけれども、若手研修とか生活指導研修の中で、不登校の初期対応ですとか、関係機関と連携をした対応については研修をしております。 ◆富本卓 委員  残念ながら不登校になった場合は、現在どのような対処策をまず学校としては行っているのか。 ◎済美教育センター所長 まず第1に、担任だけではなくて、学校で校内委員を中心にして組織的に対応すること。また、心理面ですとか福祉の面のサポートが必要であれば、ケース会議を開いて、役割分担して対応していくというようなことをしてございます。 ◆富本卓 委員  それで、もちろん今回、確保法ができたりとかいろんなことで、子供の人権が第一ということは理解しておりますから、首根っこつかまえて戻すみたいな、昔みたいな発想はないと思いますけれども、とはいっても、やっぱり基本は、学校に戻ってもらうということが基本だと思うんですが、その辺は、そういう姿勢で臨んでいるのか。 ◎済美教育センター所長 学校としましては、子供に学校にまた登校してほしいという思いを持って対応しているところでございますけれども、子供一人一人の状況に合う学びの場をどういうふうに整えていくかということで、保護者また本人に寄り添いながら対応しているところでございます。 ◆富本卓 委員  ただ、学校に戻ってこようよという働きかけは随時やっているということの姿勢は持っていますかということです。 ◎済美教育センター所長 基本的にはそういうふうに学校は願っておりますけれども、そこは子供の状況によって、また、かける言葉とかでも変わってきますので、基本は、学校に戻ってきてほしいという思いを持ってやっております。 ◆富本卓 委員  その間の扱いで、出席扱いみたいな話で、例えばレポートを提出すると云々とか、中学生ぐらいだとあると思うんですけれども、そういうのもルール化はされているのか。僕は金八先生を見たら、金八先生が、ある子が不登校になって、レポートが何かメールで来たからよかったと言ったら、ほかの先生が、そんなの出席扱いにするのはおかしいみたいな議論があったんですけれども、この辺はどのようになっているんですか。 ◎済美教育センター所長 そういったところでもやっぱり子供の状況に応じて学校のほうが判断していくということですが、学校外の施設に通っている子供たちについては、保護者と連携をとって子供の状況を把握する。また学校は、学校外の施設での指導の状況をしっかり確認した上で校長が判断していくというふうになってございます。 ◆富本卓 委員  例えば、ちゃんとそういうことでレポートを出せと、やった人は出席扱いで、出していないと欠席扱いとか、そういうふうになるんですか、やっぱり。 ◎教育企画担当部長 これはいつだったか忘れたんですけれども、随分前に文科省から通知が出ておりまして、いわゆる不登校児の、今おっしゃったように家庭学習だと思うんですけれども、学校が責任を持って、例えば教材を与えるとか、それについて提出をするとか、ICTを活用するなどして、そのようなしっかり学習の成果が評価できるような場合には、校長の判断により出席扱いにすることができるという通知が出ております。 ◆富本卓 委員  今そういう話の中で、フリースクールとか、ネット学習というのがあると思いますけれども、このあたりの実態を区教委はつかんでいるのか。また、区内あるいは近隣には現在どのぐらいのフリースクールがあるのか。また、どの程度の子供が通っているのか、実態を把握しているのか。また、そもそも区は、これらのフリースクールそのものの実態も把握をしているのか。その辺は。 ◎特別支援教育課長 区内のフリースクールでございますけれども、フリースクールの定義が、法に基づく施設でないということもあり、さまざまあるということで、精緻にその実態を把握するというのはなかなか困難でございますけれども、区内のフリースクール、10施設ぐらいは確認しているところでございます。  それで、通っている子供の人数ですけれども、小中ともに十数名ずつございまして、その所在地につきましては、区内のものもございますし区外のフリースクールもあるというような状況でございます。 ◆富本卓 委員  フリースクールの様子なんかもある程度わかっているんですか。 ◎特別支援教育課長 全てというわけではないんですけれども、学校で、フリースクールに通っている場合には、そこに確認しに行くというようなことはしているところでございます。 ◆富本卓 委員  ただ、確保法もできたりする中で、これらの実態を区教委としてももっと把握をしなきゃいけないのかなと、これまで以上に。それと、ある意味いえば、これからは連携もしていかなきゃいけないのかなと思いますけれども、その辺についての見解。 ◎教育委員事務局次長 今委員から御指摘ありました教育機会確保法というものが施行されておりまして、フリースクールといったような、学校のほかで学ぶ場というのがいろいろございますけれども、そういったものを重視したというような、そんな指摘がされてございます。杉並区のような地方自治体も、不登校の子供たちに対する情報提供等の支援をするということが定められてございます。  それと同時に、今所管課長から言いましたけれども、民間のフリースクール等の団体との連携、それから相互に協力、補完し合いながら、実際の不登校の子供たちに対する取り組みを推進するというような方向性が示されておりますので、今年度の教育委員の課題の中に、フリースクールとの意見交換をやっていこうといったことを掲げてございます。今年度の後半の取り組みになってくると思いますけれども、今準備を進めながらやっていきたいと思ってございます。 ◆富本卓 委員  最後に、確保法の精神や子供たちの権利擁護は理解しています。ただ、例えば逆に言うと、受験対策のために、学校行かなくていいわというような、法の悪用みたいなのもよくないし、それから、さっきもあれですけれども、不登校だからしゃあないなみたいになってしまって、だんだん基準が緩くなって、学校に行かないことが当たり前になるみたいな世の中になるのは、僕はちょっと違うのかなと思うんですよ。  改めて今、学校教育の意義とか公立学校の存在意義、公教育の責務や役割が問われていると思いますけれども、最後に、この点の教育委員の見解を伺っておきたい。 ◎教育長 公教育の意義と責務という大きな命題でございますけれども、教育基本法の一番最初のところに、人格の完成と民主的な国家、社会の形成者を育成するというふうに述べられております。これを公教育の目的と置きかえることはできるかと思います。  そして、公立学校の意義でございますが、公立学校は、こういった公教育の目的を実現するために学校教育を行う。ただし、私立の学校におきましても例外ではございませんで、教育基本法に基づく教育は当然求められているものでございます。  最後に、学校は何をするところかということですけれども、学校は、学年があります、先生がいます。こういった発達段階やさまざまな要素を整理して、意図的、計画的、そして組織的に知識、技術、技能、あるいはさまざまな体験をしていく非常に有効な教育機関であるというふうに思います。  こういった教育制度が整っている国は、日本は一番すぐれているかと自負をしておりますけれども、どこに行っても一定の水準の教育を受けることができる、こういった仕組みはぜひこれからも守っていく必要があるし、さらに充実をさせていく必要があろうかと思います。  御指摘の不登校の件でございますが、不登校になる理由が、かつての単一的な理由から、さまざまな原因が複合的に重なって起きてきている場合もございます。また、新しい知見としては、発達障害に伴う不登校、学習障害を起こすということもございますので、不登校指導は、むしろこれからは特別支援教育というふうに位置づけて、個別に指導をしていくことも必要だろうという議論も、今されているところでございます。いずれにしても、こういった方向を探っていくと同時に、学校に対する信頼も回復していかなければなりません。  委員御指摘のように、学校に行かなくてもいいとか、学校でやらなくても、どこかほかでやるところがあればいいとかというのは確かにございまして、今、eラーニングであるとかMOOCであるとか、御指摘のフリースクールであるとか、かなり内容のある体系的な学びを提供している組織もございます。  そういったところがあるから、じゃ学校に行かなくてもいいかというと、私は学校が持っている機能を考えたら、やっぱり学校に来てほしい。学校に復帰することを唯一の不登校児童の目的とはしないけれども、学校に来るということは、とてもいいこと──いいことと言うと語弊があります。来ることによって得られる大きな成果があるので、ぜひ学校に来てほしい。ただ、さまざまな理由で来られないことが重なっているわけですから、学校としては、そういったものをきちっと受けとめて対応していく必要がある。そういう意味で、特別支援教育的な発想で一人一人を受けとめていくというのは、新しい知見として考えていく必要があろうかと思います。  いずれにしましても、子供たちがしっかり勉強して、体を鍛えて、豊かな心を整えて、自分の夢の実現に向けて社会に羽ばたいていくことができるような、そういう教育をしていくことが私どもの責務でありますので、杉並の教育を一層充実させて、その願いに応えていきたいと考えております。 ◆富本卓 委員  ありがとうございました。 ○渡辺富士雄 委員長  それでは、今井ひろし委員、質問項目をお知らせください。 ◆今井ひろし 委員  引き続き、不登校について、それからいじめ電話レスキュー、情報モラル教育について。使います資料は、資料ナンバー561、562、563、564、565です。  今井ひろしです。よろしくお願いします。  先ほどと重複しない関連で、不登校についてお聞きします。  資料を見ますと、325名、年々ふえていますが、予算額のほうを見ますと減少傾向にあります。あわせて適応指導教室も実績値は減少していますが、この辺、説明してください。 ◎特別支援教育課長 不登校対策の予算額の主な理由でございますけれども、ふれあいフレンドの謝礼の実績による減というところでございます。  また、さざんかステップアップ教室の登録者数でございますけれども、確かに27年度95名に対して29年度は85名と若干減ってはおりますけれども、今年度におきましても、昨年同様の人数にはなるのかなというふうに考えてございます。 ◆今井ひろし 委員  そのふれあいフレンド事業、訪問数はどのくらいですか。 ◎特別支援教育課長 昨年度の訪問回数は、延べ174回ということでございます。 ◆今井ひろし 委員  そうすると、残りの児童に対してどのようなアプローチをしたのか、教えてください。 ◎特別支援教育課長 残りというんですか、その他全てというわけではないんですが、大部分はスクールソーシャルワーカーが対応しているものが多いかと存じます。 ◆今井ひろし 委員  そうすると、今、年々不登校がふえていますが、教育委員は何らかの施策を拡充する必要があると思うんですけれども、その辺、どのように考えているでしょうか。 ◎特別支援教育課長 不登校児童生徒への支援につきましては、スクールソーシャルワーカーの派遣というのが今大変ふえております。昨年度、29年度2名増員して10名体制としましたし、また昨年は、さざんかステップアップ教室の宿泊体験事業というのも、そういった体験的な事業を拡充するために初めてやりました。こういった新しい取り組みなどを今後とも支援の充実に向けて整備してまいりたい、そういう考えでございます。 ◆今井ひろし 委員  ぜひ不登校の施策の拡充もお願いしたいと思います。  次に、いじめ対策について伺います。  資料565を見ますと、電話レスキューの29年度相談件数49件です。前年度よりは減っているんですけれども、この49件に関してしっかり検証し、解決したのか、教えてください。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 匿名ではないケースにつきましては、話をじっくり聞き、助言をした後、相談者の了承を得た上で学校へ情報を伝えて、学校が解決に向けて対応しているところです。 ◆今井ひろし 委員  「杉並区の教育」30年度版58ページを見ますと、スクールカウンセラーのいじめ相談件数が小中合わせ283件、これはレスキューの49件とは別のものと考えていいのか。また、こちらの283件もどのような対応をしたのか、お示しください。 ◎特別支援教育課長 スクールカウンセラーと電話レスキュー、両方に相談する場合もありますので、完全に別とはちょっと言えないのかなと思っております。  スクールカウンセラーの283件でございますけれども、いじめの相談という内容でございますので、なかなかすぐに解決するということではございませんで、大部分はスクールカウンセラーが継続的に相談を受けているというような状況かと存じます。 ◆今井ひろし 委員  しっかり検証し、解決に向けてほしいと思います。  同じく57ページに、いじめの相談、来所教育相談18件、電話教育相談5件とありますが、こちらに関してはいかがでしょう。 ◎特別支援教育課長 こちらにつきましては、教育相談の相談員が直接いじめの解決に出るというわけではございませんので、教育SATなど、そういったところを御案内しているというような対応をとっているところでございます。 ◆今井ひろし 委員  案内しているだけ。対応は。 ◎特別支援教育課長 子供の状態によりましては、その後のケア、カウンセリングなどが必要な場合もありますので、継続的な教育相談につながる場合もございます。 ◆今井ひろし 委員  継続的に対応していただきたいと思います。  29年度にはいじめ問題対策委員が設置されましたが、この内容はどんなものだったのか、あわせて開催状況をお示しください。 ◎庶務課長 29年度新設をいたしまして、2回ほど会議を開催いたしました。区のいじめの防止について理解を深めていただくために、委員の皆様には、例えば学年別のいじめの認知件数などさまざまなデータを御提供し、早期発見や対処、そういったことについて専門的な知見からお知恵を拝借して、私どものいじめ防止対策推進基本方針、こういったものの見直しに寄与していただいたところでございます。  30年度、ことしは1回、6月に開催いたしました。 ◆今井ひろし 委員  これは、平時で行うということは、特段大きな問題がなくても行っているという理解でいいですか。 ◎庶務課長 おっしゃるとおりでございます。平時にそういうことをすることによって、何か事あれば、すぐにその理解のもとに皆さん協力をして調査に当たるということの迅速性を確保するということになっております。 ◆今井ひろし 委員  識見を高めるという意味では有効であると思います。  29年度のすぎなみ小・中学生未来サミットについて、この概要をお示しください。 ◎済美教育センター統括指導主事(寺本) セシオン杉並において、いじめ問題を含めて、「明るい学校づくりをするためには」というテーマのもとに開催しております。  全区立小中学校の代表児童生徒が集まりまして、前半には、それぞれの連携校の取り組みを発表しております。後半は、代表の小学生、中学生が舞台の上に上がりまして、グループで討論をしております。 ◆今井ひろし 委員  いじめの当事者である中学生、小学生が理解を育む取り組みとして、充実していただきたいと思います。  すぎなみネットでトラブル解決支援システムの29年度相談件数115件ですが、ネットトラブルの理由のうち主なものを教えてください。あわせて、解決したのかもお示しください。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) ネットでトラブル解決支援システムにありました相談の内容としましては、人間関係や勉強の悩み、また、いじめの相談も来ております。特に、SNS上に嫌なことを書かれた、自分の写真を投稿されたといった相談内容も来ております。  1回で相談が終わってしまうケースも多いのですけれども、中には、何回かやりとりした後、状況が改善したとお礼のメールが来るようなケースもあります。 ◆今井ひろし 委員  昨年、東京都は教育施策大綱を策定し、その中で、学習の弊害やいじめの温床となっている先ほどのSNSについて、独自のSNS東京ルールを策定しました。この5つのルールと取り組みの概要をお示しください。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) SNS東京ルールには5つのルールがございます。「1 一日の利用時間と終了時間を決めて使おう。2 自宅でスマホを使わない日をつくろう。3 必ずフィルタリングを付けて利用しよう。4 自分や他者の個人情報を載せないようにしよう。5 送信前には、相手の気持ちを考えて読み返そう。」です。  東京都教育委員では、この内容を都内公立学校に周知するとともに、情報モラル補助教材を作成して、都内公立学校の児童生徒に配布をしております。 ◆今井ひろし 委員  新学習指導要領にも、小学校、中学校にも情報モラルの記述はございます。区の教育委員として、この東京ルールも含めてどのような対応を行っているか、お示しください。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 区教育委員の取り組みですけれども、このSNS東京ルールを小中学校に周知するとともに、教員に対しても情報モラル教育に関する研修を行っております。  また、各学校の状況に合わせたSNS学校ルールというものを策定し、児童生徒の発達段階に合わせて指導するように学校に周知をしてきたところです。 ◆今井ひろし 委員  これは小学校、中学校、個別にみんなつくっているという理解でいいですか。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 学校別につくっております。 ◆今井ひろし 委員  SNSはいろいろな種類があるんですけれども、その種類や問題点、見解をお示しください。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 小中学生の相談の中に出てくるものとしては、LINEですとかツイッターがあります。恐らくほかにもあるのではないかと思いますが、ちょっと詳細は把握しておりません。  問題点としては、一般的に、先ほども申し上げましたが、SNSへの不適切な書き込みですとか、それによるトラブル、それから高額課金、長時間使用による健康被害などがあると考えております。 ◆今井ひろし 委員  SNSにはもっとたくさんありまして、インスタグラムやショールーム、スナップチャット、ツイキャスとかあるんですが、配信系アプリ、LINE LIVEとかありますし、それから学習系、こっちはいい話なんですけれども、学習系のSNSというのもたくさんあるんですね。その辺、ちょっと理解をしておいたほうがいいと思います。  7月27日に内閣府は第4次青少年インターネット環境整備基本計画を公表し、フィルタリングの利用促進、低年齢期からの保護者支援、SNSいじめの抑止、学校に対する情報モラル教育に関する改訂などが発表されましたが、これらの認識と区教委の見解、お示しください。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 委員お話しくださいました基本計画ですけれども、インターネット利用者の低年齢化ですとか、SNS等を悪用した痛ましい事件の発生等の課題を受け、青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備に係る取り組みを一層推進するために策定された計画と認識しております。
     区教育委員としましては、この計画を受け、学校における教育、それから啓発活動の推進をさらに充実させていくことが大切と考えております。 ◆今井ひろし 委員  9月1日、厚労省の研究班が中高生6万人の調査を発表し、病的なインターネット依存が全国で93万人に上り、そのうちの8割がゲーム依存であるとしています。WHOは、ことしから、生活や健康に深刻な支障が出るゲーム障害を精神疾患として認定することとしました。  私は、不登校、いじめ、情報モラルとネット環境と関連があるのではと考えています。一昨年の決算において私は同様の質問を行い、教育長より、地域、保護者、あらゆる関係者と協力しながら、ICTをいかに人間的に使っていくことができるかという教育に取り組んでまいりますとの答弁をいただきました。あれから2年たって、さらに子供を取り巻く環境は著しく深刻な状況になっています。  質問の最後に、この状況に対する教育委員の取り組みへの意気込みをお伺いして、質問を終わりたいと思います。 ◎教育長 私は、スマホの問題が取り上げられるたびに、こんなもの、なくなっちゃえばいいとよく思うんです。そのくせ、私も使っているんです。こういった矛盾を抱えながらこういう質問に御答弁をするというのは大変苦しいんですけれども、先日、テレビを見ておりましたら、産業革命期に蒸気機関が発明されて、工場労働者が駆逐されるという動画をやっておりました。ラッダイト運動というのは、その蒸気機関を壊そうとした運動ですね。つまり、人間が人間のために、文明の利器、考え出したものに対して、存在を脅かされる。そうすると、それを壊そうとする。ですから、私がこんなものはなくてもいいんじゃないかと思ったのは、歴史的に成長していないなという思いなんですけれども。  一方で、日本でテレビが家庭に普及し始めたころ、有名な評論家の大宅壮一が、一億総白痴化だと。こんなものが家庭に入ってきたら、日本人はみんな白痴化する。大変意味深なお話をされたんですが、さて、あれから私たちは白痴化したでしょうか。私は決してそんなことはないというふうに思っているんです。  人間が人間のためにと思ってつくったものに、今度は人間が使われたり脅かされたりするということを克服していかないと、文明は文化として定着していかない。必ず新しい文明が生まれれば、それと人間との間にさまざまな相克があって、それを克服する努力をしていく必要がある、するのは人間の側だろうというふうに思います。  ですから、スマホやICTに関するさまざまな機器についても、使うなというよりは、使うことを通して新しい知恵を獲得していく。歴史的に見ても、ラッダイト運動が収束していったのは、機械を使うということを覚え、日本人が白痴化しなかったのは、テレビとのつき合い方をちゃんと覚えて、それなりに上手につき合うようになってきた。としますと、スマホやICT端末等の使い方も、使うことを通して使い方を覚えていく。つまり、あれするな、これするなと言うよりは、むしろその機能をより深く理解して使い込んでいくことによって自分のための利器に変えていく、そういう教育をしていきたいと思います。  私たちはもう人生のたそがれに差しかかっておりまして、デジタルデバイスに出会ったのはほんのつい最近ですけれども、今の子供たちは、まさにデジタルネーティブ、生まれたときからそういう環境で育ってきております。きっとこの子たちが、いい使い方、人間にふさわしい使い方を身につけていってくれるものと私は確信をしております。ですから、学校の教育においても、ICT環境を整え、教師はおくれないように研修して腕を身につけ、そしてそれを使うことが自分の幸せにつながるような、そんな使い方ができるように育てていきたい。そのためには、地域、保護者、家庭、あらゆる力を総動員して、子供たちの健全な育成に努めてまいりたいと改めて思ったところでございます。 ◆今井ひろし 委員  ありがとうございました。 ○渡辺富士雄 委員長  以上で杉並区議会自由民主党の質疑は終了いたしました。  杉並区議会公明党の質疑に入ります。  それでは、横山えみ委員、質問項目をお知らせください。 ◆横山えみ 委員  自転車駐車場、井荻地下歩道のエレベーター、学校飼育動物、あとペアレントトレーニングについて。資料は、決算書、29年度の「すぎなみの教育」、全国学校飼育動物研究会誌。  こんにちは。横山えみです。区民の声を届けます。  まず、西永福に待望の駐車場が検討されるとのことです。地域を代表して感謝申し上げます。  それでは、当該年度、本区の自転車駐車場の数は何カ所か。 ◎土木管理課長 区立の自転車駐車場は40カ所ございます。 ◆横山えみ 委員  定期使用と一般利用者の推移は。特に平成29年度は定期使用の利用者がふえているのではないかなと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ◎土木管理課長 月決めの定期利用、一般の1日ごとの使用、どちらの利用状況についてもおおむね横ばいの傾向です。あえて申し上げれば、微減の傾向と言えます。 ◆横山えみ 委員  利用状況が横ばい、微減ということですけれども、その要因を教えてください。 ◎土木管理課長 近年、民営の自転車駐車場の整備が進みまして、利用される方は、御自分のニーズに合った駐車場を選択されているということだと考えております。そのために、区立の自転車駐車場の利用状況が横ばいというふうに考えてございます。 ◆横山えみ 委員  方南西口の駐輪場の使用料、歳入の29年度と25年度を示してください。 ◎土木管理課長 申しわけございません。ちょっとお待ちください。 ◆横山えみ 委員  後で調べておいてください。  保育園がふえたことに伴い、定期使用者がふえて、一般の使用者は、特に西口は1階に駐車できないようになっているんですよ。その要因を教えてください。 ◎土木管理課長 定期使用の方だけでフロアが満車にならないように、フロアごとに登録の上限を定めて受け付けておりますので、1日ごとの使用の方も駐車できるようになってございます。ただ、1日利用の方は、とめやすい1階からとめますので、すぐに満杯になるという場合もございます。 ◆横山えみ 委員  私、ここ5年間見ているんですけれども、29年度から一気に2階が混んでいるのを実感しているので、今聞いています。  区立自転車駐車場のうち、立体駐車場は何カ所か。また、オートスロープが設置されているのは何カ所か。 ◎土木管理課長 全体40カ所のうち、立体になっているのが14カ所でございます。このうち、オートスロープが設置されている箇所は4カ所でございます。 ◆横山えみ 委員  方南西口の2階を利用したことがある方、手を挙げてください。 ○渡辺富士雄 委員長  ないですね。 ◆横山えみ 委員  では、行ったことがある方。 ○渡辺富士雄 委員長  5人。 ◆横山えみ 委員  感想を聞かせてください。 ○渡辺富士雄 委員長  誰か、手を挙げた方、感想をどうぞ。 ◎土木管理課長 3階までございまして、階段を利用して上がるのがなかなか大変な駐車場と認識してございます。 ◆横山えみ 委員  もう1人。 ◎学務課長 私も自転車対策で働いていたことがありますけれども、そこに行ったときには、3階建てで、ちょっと狭くて、利用しづらいなという感想を持ちました。 ◆横山えみ 委員  私はちょうど足をけがしたときに、この駐輪場に自転車で行って、1階に置きたかったんですけれども、置かせていただけませんでした。2階に持っていってくださいと言われて、本当に苦労して2階に上げたんですけれども、おろすのが大変。中2階もあるんですよ。向きを変えなくちゃいけない。その様子を見て、後ろで待っていた若い女性が、おろしましょうかと言ってくださって、私は本当に助かったんですね。  ここの2階からおろす、これがすごく大変なんですけれども、こういう声は届いているでしょうか。 ◎土木管理課長 立体駐車場で上りおりに苦労されているというお話、要望等も伺ってございます。 ◆横山えみ 委員  そういうところこそオートスロープにすべきだと思うんですけれども、いかがですか。 ◎土木管理課長 オートスロープは設備が大がかりでございまして、当初、施設をつくるときに設置していないものについては、後づけがなかなか難しいというような課題もございます。老朽化に伴って施設を改修する場合については、エレベーター、それからオートスロープについて検討してまいりたいと考えてございます。  特に方南町西の場合につきましては、施設ごと大家さんから借りているというようなこともございまして、なかなかすぐに対応というのは課題が多いと考えてございまして、私どもとしては、今、ソフト的な対策、管理人のほうでお手伝いするというようなことで利便性を図りたいと考えてございます。 ◆横山えみ 委員  ここの管理人さんはシルバーの方がほとんどで、高齢者なのね。自転車を運ぶお手伝いというのも大変しにくいです。管理人にお手伝いをするという認識がありますか。 ◎土木管理課長 利用者の方のお手伝いも重要な業務の1つと捉えておりまして、マニュアルにも大切な業務ということを記載して、管理人の方に指導してございます。 ◆横山えみ 委員  だから、管理人が積極的に言ってくれないと、私たちわからないですよね。小屋のところとか入り口に、お手をかしますのでお気軽にお申しつけくださいとか、張り紙をちょっとしていただけないでしょうか。あと、体力のある方にこういう駐輪場には来ていただきたいです。 ◎土木管理課長 お手伝いを必要とされている方々がお声がけしやすいような工夫を考えてまいります。  また、体力のある方ということですが、高齢の方が多いので、少なくとも利用者のお手伝いに支障にならないような業務体制を組んでいただくように、事業者のほうに申し伝えてまいります。 ◆横山えみ 委員  期待しています。  それでは、駐車場の使用料、歳入は幾らか、平成28年度と比べてどのくらいふえたか。あと、駐車場の運営に係る経費は幾らか、そのうちの委託料は。 ◎土木管理課長 使用料の歳入につきましては、28年度が6億6,200万円余、29年度が6億5,900万円余、約200万円の減でございます。  駐車場の運営に係る経費につきましては約6億9,000万円、このうち、委託料につきましては約3億9,000万円でございます。 ◆横山えみ 委員  いずれにしても、大変大きな事業です。1回100円という微々たるものですけれども、多くの区民が利用されています。区民が安全で使いやすい駐輪場に、区の対応を求めます。  それでは、故障中で利用できないラックが見受けられます。メンテナンスはどういうふうになっているでしょうか。 ◎土木管理課長 一般的な駐車ラックにつきましては年1回、精算機や電磁ラックなどの設備につきましては、年2回の定期点検を行っておりまして、ふぐあいが発見されましたら、これを改修しているところでございます。  また、現地の管理事務所などからふぐあいの連絡が入りましたら、その都度対応しているところでございます。 ◆横山えみ 委員  点検はどなたが行っていますか。 ◎土木管理課長 駐車場はいろいろ形態がございまして、区の土地で区が設置した設備につきましては、委託事業者に委託して点検をかけております。先ほど申し上げましたように、施設ごと借りているところにつきましては、大家さんに管理していただいているので、ふぐあいが発見され次第お願いしているところでございます。 ◆横山えみ 委員  その西口も方南東口も、壊れっ放しのラックがもう数年続いています。直ちに直していただきたいと思います。 ◎土木管理課長 方南東につきましては、直接区のほうで点検等行っておりますので、そういうことはないと思いますけれども、再度確認して、速やかに対応させていただきたいと思います。 ◆横山えみ 委員  よろしくお願いします。  次に、井荻地下歩道のエレベーターについて。  昨日も質問が出ました井荻地下歩道の北側のエレベーターが、8月27日の豪雨により故障し、約1カ月半にわたり使用ができない状況です。近隣の方々にとっては、南北通行に大変な支障を来しております。公明党にも多くの声が寄せられています。  機械が大きく損傷したため、工事に長期間を要するとのことですが、復旧の見通しはいつごろなのか、現段階での見込みをお聞かせください。 ◎杉並土木事務所長 現地調査の結果、部品等の調達に数カ月かかることが判明いたしました。部品といいましても、小さな部品を交換するものではなくて、例えば制御盤自体も水に完全につかってしまいましたので、これを一からつくり直すことになりますので、ちょっと期間を要するというところでございます。既にこちらについては仮注文を行っておりまして、ただいま都のほうと調整中でございます。 ◆横山えみ 委員  一日も早い復旧をお願いします。  エレベーターの前には、故障の旨の張り紙が土木事務所名で掲示されていますが、現在の内容では、将来の見通しが全くわかりません。不安が募るばかりです。現在の状況をもう少し詳しく説明するとともに、復旧時期についてもある程度示す内容にしてもらいたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎杉並土木事務所長 復旧の時期等が定まりましたら、すぐに現地のほうに詳しい案内を行ってまいりたいと思います。 ◆横山えみ 委員  私、足をけがして、エレベーターがどんなに大切なのかというのを実感しています。復旧までの期間、井荻駅構内のエレベーターを使用することについて、西武鉄道にも改めて協力を申し入れていただきたいが、いかがでしょうか。 ◎杉並土木事務所長 委員の御指摘を受けまして、西武鉄道のほうに正式に依頼を行いたいと存じます。 ◆横山えみ 委員  よろしくお願いいたします。  それでは、学校飼育動物について伺います。  学校飼育動物については、命のある動物との触れ合いが、命のとうとさを実感し、人間性の豊かさにつながる活動として評価しております。近年の若者の殺人事件や虐待事件に触れるたびに、命の教育はますます重要となっています。  命の尊厳を教育目的とした角度から、まず、学校飼育動物の位置づけを伺います。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 学校飼育動物ですけれども、1つには、学習の中での飼育、観察の対象として、またもう1点、かかわりを通じて、命あるものを慈しむですとか、生命尊重の精神を育む対象と考えております。 ◆横山えみ 委員  飼育動物がいる学校数、また、どんな動物が何匹いるのか、入手方法、選び方、確認します。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 小学校は、全校で何らかの動物を飼育しております。平成29年度の例を幾つか御紹介しますと、モルモットが9匹、ウサギ31羽、亀37匹、鶏6羽、そのほか、ちょっと変わったところでは、1頭ですけれども、ヤギを飼育している小学校もございます。  また、中学校については、学習の中で飼育、観察の対象として扱う単元がないこともあり、亀や金魚、昆虫を飼育している学校が4校あるにとどまっております。  入手方法ですけれども、獣医師さんに御相談して購入先等を紹介していただくこともありますし、地域の方等からいただくこともあると聞いております。  また、その選び方ですけれども、学習の中での飼育、観察の対象となる動物については、教科書の例示等をもとに、児童の扱いやすさですとか飼育のしやすさを勘案して学校が決めております。 ◆横山えみ 委員  長期の休みの世話はどなたがしているか。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) さまざまな方法がございます。児童が当番で学校に来る、また地域の方々の協力を得る、それから児童や教職員が自宅に連れ帰る、また学校にそのまま置いておき、教員が世話をする等、さまざまございます。 ◆横山えみ 委員  松庵小のヤギにはびっくりしました。いきもの係ボランティアが発足して、地域、保護者、同窓からたくさんの方が、雨の日も雪の日も、命を預かるのにお休みはありませんということで頑張っていました。そんなような様子を、ほかの学校でもあればお聞かせください。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) ほかの学校でも、さまざまな生き物に対して子供たちが温かな心を持って、高学年が当番を決めて、委員活動としてお世話をしているところもありますし、また学習の一環として、低学年の子供たちが順繰りにグループで世話をしているような話も聞いております。 ◆横山えみ 委員  世話とは別に、動物との触れ合いを全校生徒で体験できるようにしている学校はありますか。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 全校生徒でというと、1年間で全員がということではないのですが、必ずこの学年はお世話の学年として位置づけるというようなことで、その学年を通過していきますので、結果的に全校生徒が触れ合う機会を持てているというような話は聞いております。 ◆横山えみ 委員  先日、獣医師の先生方との懇談で、触れ合う頻度の高い動物の死亡率が高いという話がありました。移動動物園の動物もそうですが、命のぬくもりを子供たちに残してとうとい命を閉じています。  動物が亡くなったときは、どのような活動を心がけているか。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 亡くなる動物にもよるのですが、まず、世話をしていた子供たちで、安らかに眠ってもらおうねというようなことを話しながら、温かくその動物を見送るということをしたりですとか、その後、全校で世話をしてきた動物などであれば、校長が朝会の中で、亡くなってしまったけれども、みんなで冥福をお祈りしようねというようなことを話題に取り上げて、命の教育の一環にすることもございます。 ◆横山えみ 委員  獣医師の中川美穂子先生は、実践事例を通して、愛着を培うためには、最初の飼育導入、動物ふれあい教室で、動物の体と心を気遣わせながら心地よい接触を体験させることが重要である。関心、興味から本気で世話ができるようになり、掃除のつらさも動物を守る喜びになり、作業を工夫し、ともに活動を楽しむようになり、観察力、問題解決能力、愛情、優しさ、死なれるつらさ、命の大切さ、責任感、勤勉性、動物の喜びがうれしい、達成感、自尊心を醸成し、生きる力、人に伝えたい言葉の育成、将来の子育てにもつながると言われました。指導者が教育的目的を持って、何の動物をどのように飼い、どのように子供に与えるかを意図して、動物飼育を教科として体験教育に位置づけることが大切だと言われました。大変感動しました。ここら辺の教育に挑戦してはいかがかと思いますが、いかがでしょう。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 本区でも獣医師の先生方にかなり御協力を願いまして、昨年度もたくさん、直接動物に触れ合うような学習の機会をいただきました。また、校外学習の中で、そのような機会が持てるところへ出かけていっている学校も多くございます。そのように、直接触れ合う体験を通して学んでいくような学習機会はこれからも充実させていきたいと考えております。 ◆横山えみ 委員  さっきの動物が亡くなったときの埋葬代だとか、動物の購入費、えさ代、かなり予算が必要だと思います。担当の先生は、半分ぐらいでそれがなくなってしまうと言っています。十分な予算を計上していただきたいと思いますが、担当、いかがでしょうか。 ◎庶務課長 学校のほうの飼養にかかるお金というのは、学校標準のほうで、ほかの経費と一緒にまるっと行っているんですけれども、今お話をいただいたように、命の学びのところでございます。学校もいろいろやりくりはしていると思いますけれども、適時適切に予算を張って、子供たちのために命の教育を充実させてもらっているものと認識しております。 ◎土木管理課長 先ほどの方南西の使用料の歳入でございますが、平成25年度が1,012万円余、平成29年度決算が1,033万円余でございました。失礼しました。  それから、先ほど駐車場利用者へのサポートについて、当然の仕事というお話をいたしましたけれども、今回御指摘をいただきまして、再度、利用者のほうに徹底するように伝えてまいります。 ○渡辺富士雄 委員長  それでは、大槻城一委員、質問項目をお知らせください。 ◆大槻城一 委員  まず通学路の安全対策について、そして仮称就学前教育センターについて、空き家対策について質問をします。資料は特にないんですが、途中で資料を提示させていただきます。 ○渡辺富士雄 委員長  許可します。
    ◆大槻城一 委員  初めに、通学路安全対策について質問をします。  私は、本年第2回定例の本会議で、通学路安全対策について一般質問をしました。区からは、通学路安全対策としての防犯カメラによる抑止力を高めるため、防犯カメラ設置を周知するステッカーなどを作成することに前向きな答弁をいただきました。地域で報告をしますと、保護者の方からは大きな期待のお声が寄せられました。地域の方からは、現在区が配布をしているステッカーのような図柄ではなく、一目で防犯カメラが設置されていることがわかるよう、ピクトグラムのようなものが外国人の方にも理解しやすいのではないかとのこと。  委員長、ここでちょっと提示させていただきます。 ○渡辺富士雄 委員長  どうぞ。 ◆大槻城一 委員  ピクトグラムというのは、こういう、一目でわかるものですね。こういうものです。あと、たばこを吸う人、吸わない人ということで。今回のような防犯カメラだと、一目で遠くから防犯カメラとわかるというものです。  区は、ピクトグラムの効果についてどのような認識をお持ちですか。 ◎学務課長 今委員おっしゃったように、視覚言語として世界的にもその存在が注目されているということと、言語に制約されることがなく内容を伝達するのが容易にできるというような特徴があって、そういう効果があるというふうに認識しております。 ◆大槻城一 委員  18時まで学校に滞在できる当区の放課後等居場所事業は、和泉学園や杉二小で始まり、今後さらに拡大していく予定です。また、来年度から全ての学童クラブも19時まで延長となることが、昨日の私への区長答弁で表明されています。  冬季は日の入りも早く、通学路も暗くなり、子供たちの安心・安全のため、なるべく早い通学路防犯対策用ステッカー作成が望まれていますが、現在の検討状況はどのようになっていますか。 ◎学務課長 現在、委員が今御提案いただいたピクトグラムのデザインなども参考にして、区の広報専門監とも相談をして、なるべく早い時期に作成できるように検討を進めているところでございます。 ◆大槻城一 委員  よろしくお願いします。  この質問の最後に、通学路の安全対策についての所管の決意を改めて伺います。 ◎教育委員事務局次長 決意ということでございますけれども、第2回定例で御質問いただきまして、そのとき教育長から御答弁させていただいたと思いますけれども、ことしは特に5月に新潟の女児の殺害事件という痛ましい事件がございましたので、杉並区ではそうしたことがないように、しっかりした取り組みをしていきたいという決意は、そのとおりでございます。  具体的には、今委員から御指摘のありました通学路のステッカー、防犯カメラ、これはそのとき私からも答弁しましたけれども、現在、先ほど所管課長から申し述べたとおり、鋭意検討してございますので、なるべく早目に実現に至らしていきたいと思ってございます。  それから、この夏から秋にかけては、新潟の事件も踏まえてのことですけれども、国からの通知を受けまして、区内3警察署と合同で、学校関係者、PTA、地域の方々、それから区の職員も入って、合同緊急点検というのもやってございます。そういった結果も出ていますので、そういったものも今後通学路の安全に生かしていきたいと思いますし、それから、何より、日ごろから地域の方々初めPTA、保護者の方々に通学路、登下校の安全等の御協力をいただいていますので、こういった区の取り組みに加えまして、重層的な多様な取り組みで安全をしっかり守っていきたいと思ってございます。 ◆大槻城一 委員  よろしくお願いいたします。  続きまして、仮称就学前教育センターについて伺います。  成田西地域では現在、仮称就学前教育センターの工事が進んでいますが、工事状況及び今後のスケジュールについて確認します。 ◎施設整備担当課長 工事の進捗状況につきましては、ことしの4月上旬に着工いたしまして、現在は地下のコンクリート工事を行っているところでございます。工事全体の進捗率といたしましては、9月末で約18%となっておりまして、予定どおりとなっております。  今後は、来年4月にコンクリートの躯体工事を終えて、その後、順次内装などの仕上げを行って、8月末の竣工に向けて着実に進めてまいる予定でございます。 ◆大槻城一 委員  同センターの正式名称は、どのような経過を経て、いつごろ決定するのか。また、名称の公募などは考えているのか伺います。 ◎就学前教育担当課長 名称につきましては、今、教育委員で検討しております。正式な名称についての公募というのはございませんが、愛称について、各子供園の園長ですとか、今御意見をいただいているところでございます。 ◆大槻城一 委員  愛称というのはいいですね。ぜひ親しまれる愛称、よろしくお願いします。  同センターの工事は、着工前に地域住民からさまざま要望があり、区と話し合いが持たれてきたとのことですが、現在の状況はいかがですか。 ◎施設整備担当課長 建設工事に関する御意見につきましては、工事着工後、振動や騒音などについて数件ほど御意見をいただいております。工事の日程ややり方を変更するなど、適宜柔軟に対応するように建設の工事業者と協議しながら取り組んでいるところでございます。 ◆大槻城一 委員  当初、同センターと移転する成田西子供園のみが建設予定地に設置される予定でしたが、保育園需要の拡大に伴い、建設予定地が分割をされ、認可保育園も併設されました。1カ所に2園分の幼児と保護者が日々来園することになり、地域住民の負担が心配との声もあります。区はこの状況に鑑みて、同センターと地域との友好を深めるため、地域に寄り添い、交流推進をしていく必要があると考えますが、区の見解を伺います。 ◎就学前教育担当課長 現在、施設の運用については、まだ検討している段階ではございますが、地域との友好的な協力関係が築けるように、柔軟に対応できるように検討を進めてまいりたいと思います。 ◆大槻城一 委員  よろしくお願いします。  そして、仮称就学前教育支援センターの主要事業について伺います。 ◎就学前教育担当課長 現在、来年9月の開設に向けて、就学前教育担当課と特別支援教育課で組織の再構築に取り組んでいるところでございます。主要事業につきましては、大きく2つの柱となってございます。1つ目が保育者の資質、能力向上に向けた研修機能、2つ目が発達障害児等に対する教育的支援機能でございます。 ◆大槻城一 委員  田中区政になり、認可保育園の拡充が進み、定員も倍増しました。これまでの国を挙げての議論は量の確保が中心でしたが、かねてより申し上げているとおり、今後は質の充実が重要と考えます。仮称就学前教育センターの完成も間近に控え、関係所管での議論も進んでいることと思われます。杉並区全体の就学前教育の基幹センターとして、同センターの役割とその使命について、これからの就学前教育の重要性にいち早く注目されてきた教育長の決意を伺います。 ◎教育長 御指摘の就学前教育支援センターにつきましては、お話のとおり、事業計画以来、さまざまな紆余曲折を経て、多くの方の御理解と御支援をいただいて、いよいよ来年9月に開設の運びとなったところでございます。改めて、この間の皆様の御尽力に御礼を申し上げたいと思います。  現在、済美教育センターでは、組織の改編あるいは資料、教材等の準備をしておりまして、開設に向けて着実に取り組んでいるところです。  先ほど課長から答弁がありましたけれども、就学前教育支援センターの目玉の1つは、就学前の発達障害を持つ幼児の教育支援にあります。そもそもこのセンターをつくろうと思ったきっかけは、ともすると医療的なケアに偏りがちであった就学前の発達障害児に対して、早い時期から教育的な支援をしていく必要がある、そういう問題意識のもとに、この開設に取り組んでまいりました。そういう意味で、この支援センターに対する区内外の期待は大変大きなものがございます。教育委員といたしましても、全面的に支援をして、この期待に応えてまいりたいと考えているところでございます。 ◆大槻城一 委員  よろしくお願いいたします。ありがとうございました。  続きまして、空き家対策について伺います。  本年6月18日に発生しました最大震度6弱の大阪北部地震から間もなく4カ月を迎えます。この地震では、3万棟を超える住宅の被害が報告されています。当区の委員視察でもお世話になった高槻市も、最大震度6弱でありました。  高槻市は、大阪市と京都市の間にあり、水と緑の住宅都市として発展しているところは杉並区とも似ており、被災した高槻市の住宅対策の教訓は、当区にとっても重要ではないかと考えておりますが、いかがですか。 ◎住宅課長 新聞の報道などによりますと、二次災害の対策をするのについて、空き家の所有者の特定などが壁になっていると報道されていたのを見ております。このことについては、杉並区にもつながるのではないかと考えます。 ◆大槻城一 委員  まさに、大阪北部地震の被災状況の把握が進んでいますが、大きな課題として明らかになってきたのは、老朽マンション対策、特に1981年前のですが、それと空き家対策とのことでした。約8,400棟の住宅被害を受けた高槻市の場合、1カ月後の7月中旬時で、地震以降の空き家に関する60件の通報のうち半数以上が、市としては未把握物件であったと。また、隣接する枚方市でも、91件中47件が未把握物件だったとのこと。空き家は老朽化した建物であることが多く、被災後は建物の崩壊による危険とともに、自治体は所有者との連絡がとりづらく、復旧への足かせとなっているとのことです。  当区も今後早急な空き家の把握が求められ、その上で、災害時の空き家対策策定も十分な検討が必要と考えます。当区の空き家の把握状況については、これまでどのような経過を経ているのか伺います。 ◎住宅課長 平成25年に空き家の実態調査を行っております。その後、空家等対策計画に基づいて対策を進めているところですけれども、管理が不全な特定空家の候補になるような建物については、その後追跡調査を行いまして、建物の所有者の把握を行い、特定できたものについては、除却するよう指導してきたところです。その中で、1件は改修され、11件は除却されてきました。 ◆大槻城一 委員  それで、本年行われている空き家の実態調査とは、どのような手法で、何を目的に行われていますか。 ◎住宅課長 昨年度、土地利用現況調査を行っているんですけれども、そのときに、区内全域の空き家について予備調査を行っております。この調査は外観の目視によるんですけれども、空き家だろうと、住んでいるという気配が感じられないものについては、空き家になる可能性があるとして把握しております。その把握したものと住宅課で従来から持っている情報とを合わせまして、全体で登記の情報とかを確認しながら、その所有者に向けてアンケート調査を行う予定です。現状の空き家についての状態を把握することと所有者の意向を把握することによって、今後の空き家対策の充実を図っていくための基礎資料とする目的として行っております。 ◆大槻城一 委員  詳しくありがとうございました。  空家法では、固定資産税の納税情報が活用できるようになりましたが、当区の活用状況はいかがですか。 ◎住宅課長 空き家の所有者の特定をするために、謄本等で確認できないものについては、納税者情報について、所有者の氏名と住所を活用しております。 ◆大槻城一 委員  2015年、空家対策特別措置法が施行され、同法では、空き家の把握について、空き家が常態化していると規定した上で、電気、ガス、水道の使用状況などから判断することが望ましいとされています。高槻市の場合は、1年以上水道が使われていない場合、空き家と判断しているとのことですが、当区も今後、水道局から定期的な情報を取得し、より正確な空き家情報を把握することは、増加する空き家に対する施策を策定する上で有効と考えますが、見解を伺います。 ◎住宅課長 委員おっしゃるとおり、その対策に使えるかと考えております。水道局のほうには、6カ月閉栓しているものについてのデータの情報提供を依頼しました。その内容について、最近データが上がってきたんですけれども、内容が膨大であったことと、あと場所が特定できない等の課題もありましたので、このデータを精査して、今後使えるかどうか検証していきたいと思います。 ◆大槻城一 委員  田中区長も、防災対策、しっかり今期はやっていきたいということですので、よろしくお願いいたします。  先日の台風24号では、記録的な強風により、区内でも多くの倒木が見られましたが、空き家に関する被害状況を伺います。 ◎住宅課長 住宅課のほうに寄せられた電話での相談等は、アンテナの傾きとか、老朽空き家のトタンとか雨どいの飛散等について、34件ございました。 ◆大槻城一 委員  台風24号により、空き家の一部分が強風で剥がされ、周辺に飛来するケースがありました。区は、この場合、どのような対応をとるのか伺います。 ◎建築課長 対応についてですけれども、区民の方々から陳情、要望を受けまして、区はすぐ現場に駆けつけて、現場の状況を調査します。現場で飛散あるいは落下しそうな屋根材等がある場合については、所有者が把握できていれば、まずは早急に対応するよう所有者に働きかけを行います。また、現場でもケースによっては注意喚起の張り紙をして、区民の方々に気をつけるようにするとか、あるいは区道であれば、土木と連携し、コーンの設置などを行うケースもございます。 ◆大槻城一 委員  区は、空き家対策について、これまでさまざまな角度から施策を進めているところは大いに評価するところであります。しかし、区だけではなかなか限界もあります。今後は、さまざまな民間の方々の力もかりて、協働体制の充実をつくり上げていくことが、大変にこの施策を進める上で必要だと思いますが、所管の決意を伺います。 ◎住宅課長 今までも弁護士などのお知恵をかりたりとか、民間のほうでやっている空き家の抑制のための対策のセミナーなどについて後援などを行ってきたところです。今後も、民間の知恵とかノウハウを活用しながら住宅対策に取り組んでまいります。 ○渡辺富士雄 委員長  それでは、北明範委員、質問項目をお知らせください。 ◆北明範 委員  富士見丘小中一貫校、耐震化、学校の体育館への空調、応急危険度判定員。資料は、ナンバー217、218、新耐震パンフレット、そして、委員長、済みません、資料の提示を区長のほうによろしいでしょうか。 ○渡辺富士雄 委員長  はい。 ◆北明範 委員  まず、富士見丘小中一貫校について質問したいと思います。  先日、杉並建築主催の富士見丘小・中学校改築を考えるまちづくりフォーラムに参加をさせていただきました。感動的な内容でした。意見交換をしながら私なりに思いついたことを、設計、そしてまちづくりの観点で質問をしたいと思います。  まず、学校敷地の、この地図を見ていただいて、一番左が現況なんですけれども、学校敷地の北端部、北のほうですね、これは神田川に向かって傾斜地となっております。傾斜を利用したプレーパークやアスレチック、体験農園、そして冬はそり遊びなんかができるんじゃないかなというふうに思っておるんですが、子供の居場所をつくることで学校と地域のつながりを強めることができると思いますが、いかがでしょうか。 ◎学校整備担当課長 委員指摘のとおり、本件敷地の北側については、十数メートルの範囲で高低差が約5メートルの傾斜地となっております。建物の建設には相当の工夫を要しますし、限られた敷地規模ではございますが、委員御指摘のような傾斜地を生かした活用については、さまざまな可能性があるものと認識しております。 ◆北明範 委員  特に、お配りした2枚目なんかは、アスレチックが載っておるんですけれども。  敷地南西部、これは高井戸公園、住宅地となっておりますけれども、公園から駅までの間、子供たちの学びの風景を見ることができます。放課後はグラウンドを開放することによって、学校と地域がつながります。生涯スポーツの拠点にもなると思いますが、いかがでしょう。 ◎学校整備課長 現在、改築の検討懇談でいろいろ議論している中で、こういった学校の目標を立てるというような例で、高井戸公園の良好な周辺環境を生かした学校づくりだとか、生涯スポーツの拠点となる学校づくりといったような議論がいろいろなされております。都立高井戸公園には5,000平米の多目的の広場を借り受けるということがございますので、借りる際には、都からは、学校が使っていない時間については広く都民に開放して、スポーツだとか憩いの場に利用してもらうようにということになっておりますので、そういったものも踏まえて、地域、学校関係者、さまざまな方からいろんな意見、アイデアをいただいて、今後の設計等に、スポーツの拠点として果たしてどういったことが図れるのか、そんなことを検討してまいりたいと思っております。 ◆北明範 委員  よろしくお願いします。  あと、公園を意識した計画とすることで、敷地内だけではなく、公園と周辺環境との濃い関係性のある、高いポテンシャルを秘めた計画にできるというふうに考えられますが、いかがでしょう。 ◎学校整備課長 先ほどの答弁の中でもいろいろ例を出しました。公園に隣接する、またスポーツができるような広いフィールドに隣接するというのがありますので、それらも踏まえた上で、いろいろ懇談では議論をしているところでございます。また、委員のおっしゃるように、そういった観点も持って、いろんな可能性を秘めた敷地であるというふうに考えておりますので、改築の検討に当たってもしっかり考慮していきたい、そんなことを考えているところでございます。 ◆北明範 委員  今、A、B、C、C'案と4案出ておりますけれども、A案のメリット、デメリットを教えてください。 ◎学校整備課長 多分、今お配りしている資料は、懇談の中で、敷地活用の仕方として大きくA、B、C、C'ということで示しております。  その中でのA案というのは、今回買った企業の用地、その隣にある中学校との間の区道、これは下水道の本管が入っている区道なんですが、それがあるがために2つの敷地に分かれているんですが、1つの敷地にするということで、区道を移設する、または下水道の本管も場所を迂回して設置するということで、1つの一体型の敷地になるということが大きなメリットの1つとして考えております。  その中で、校舎も一体型の大きなものをつくるということでやっていったらどうかというのがありますが、その反面、敷地の面積が、周辺、道路を迂回させる、また富士見丘通り、NHKグラウンドとの間の道についても全て拡幅をするということがありますので、総じてほかの案に、例えばC'案に比べても面積が少なくなる、そんなデメリットが書かれた案でございます。 ◆北明範 委員  ちょっと私のほうで言います。メリットは、公園に面する部分が非常に大きい。校庭、グラウンドが150メーターとれるということで、デメリットは、ボリュームが大きく、周辺に対する圧迫感がある。仮校舎が必要というのがかなりのデメリットだと思います。南北の道も寸断されて、富士見丘通りまで新たな道をつくらなければならないということで、開発行為はかからないにしても、土木のほうでは6メーター、周りも必要だという認識があるということで、東側の富士見丘通りについても、歩道を含めて9メーター、それ以外は6メーターということですよね。  最大のデメリットというのは、敷地面積が減る。延べ面積が150平米も減ってしまうということですよね。また、多目的広場と連続性がないというデメリットがございます。  B案について、メリット、デメリットをお伺いします。 ◎学校整備課長 今委員の御質問の途中で、A案については、あくまでも開発行為の対象になる案でございます。その中で減る面積については、150ではなくて750平米ということになってございます。  それで、B案については、このうち、下水道を移すことなく、通路として一部だけ残して、下水の本管は残す。ただし、道路のほうは移しかえる、そういったことを考えているのがB案ということになります。  これのデメリットについては、同じように道路をどうしても迂回してつくっていかなければいけないということがありますので、やはり面積が少なくなるというのがあろうかなというふうに思っております。  メリットとしては、同じように敷地が一体的に使えますので、少し設計の自由度。下水道の通路がありますので、どうしてもまた棟は分かれますが、そんな形。  さらに大きなメリットの1つとしては、借りる多目的広場と一体的な校庭ができるということで、それが大きなメリットかなというふうに考えております。 ◆北明範 委員  そうですか。A案は開発行為にかかると。かからないと聞いていたんですけれども、かかるということで、じゃ、6メーターは絶対必要ですよね。  B案は、メリットをもう一回復唱しますと、体育館部分を除いて、公園に面する部分が大きい。最も大きいメリットは、多目的広場と校庭、そしてまた斜面、これが連続するということが一番いい。そして、2つの体育館が間仕切りで一体化することによって活用の場が広がる。道に接している表面積が大きいので、開放的にすれば、地域開放、またイベントなどにも有効に活用できる。また、富士見丘通りのにぎわいの創出ができるということで、区長にお渡ししております3枚目以降、これが地域との、この写真ですね、こんなふうにできるよということを一応お出ししております。  デメリットとしましては、A案よりも住宅地に近く、周辺に対する圧迫感が出るということですね。仮校舎も必要である。A案と同じように、南北の道が寸断されると延べ面積が750平米も減るというデメリットがあるということでよろしいですよね。  じゃ次、C案についてのメリットとデメリットをお願いします。 ◎学校整備課長 いろいろメリット、デメリット、今追加でお話しいただいておりますが、C案については、今までのA、Bと違って、道路を迂回させることによる面積の縮小を少し抑えようというような案でございます。真ん中の区道はそのままにした上で、東西それぞれ校舎をつくっていくということがあります。そういった形でやるんですが、どうしても今回購入した西側にある企業用地のほうが、建蔽率、容積率の関係で限定した校舎の広さになってしまうということがあるので、現在の中学校がある校舎を建てかえる際には、かなり大き目の校舎にしなければ、小学校、中学校の機能が入り切らないということになります。そういったことになると必然、中学校の校庭のほうが狭くなるとか、もっとグラウンドのところに校舎が張り出してくる、そういうような形のものがデメリットということで挙げられるかなというふうに我々としては考えているところでございます。 ◆北明範 委員  メリットについては、段階的な建設で、仮校舎は不要。体育館と一部を除いて公園に面するので、既存区道を生かすことができる。建物が狭いので、採光、通風もとりやすい。A、B案よりも延べ床面積が750平米多くとれるというのが最大のメリットであるというふうに思います。  あとデメリットについては、校庭が狭くなる。体育館が住宅地に面するので圧迫感が出るとか、敷地それぞれ使っているから、建蔽、容積が全部違いますから、こっちが小さい、こっちが大きいという、バランスはとれないなというふうに思っております。  そして次に、最後ですけれども、C'案について、メリット、デメリットをお伺いします。 ◎学校整備課長 C'については、今までA、B、Cと順を追っていろいろ考えてくる中で、Cをとれば、敷地は確保できるけれども校舎の面積がちょっとどうなのかということで、その2つの敷地を建築基準法上の特例の一団地認定というのを使って考えたらどうかということで、この制度を使うと、もともと容積率で余裕があった中学校側の面積を、新しく買った企業用地側に移せるというのが大きなものでありますので、小学校、中学校それぞれで規模が適切なものが建つというのが大きなメリットとして存在しています。  先ほど委員のほうからも、メリットのところでもほかの案でお示しになったとおり、そうなると仮校舎も要らないということがあって、小学校棟を例えば先につくれば、でき上がれば小学生が移転する。中学生が今の富士見丘小学校に仮校舎で通えば、わざわざ仮校舎もつくらなくていいとか、中学校の校庭の面積が、今まで一番狭い学校なんですが、その広さが確保できるというようなことがございます。 ◆北明範 委員  C'案のメリットについては、一団地申請ですから、全体を1つの敷地としてやるということですよね。このC案のよさに加えて、建物全てが公園に面するとか、C案と同じ南北の道が残るので、A、B案よりも延べ床面積が750平米多くとれる。仮校舎も必要ない。校庭は150メーターとれるというメリットがあります。  デメリットについては、斜面地が孤立する。校庭と多目的広場が別々になるということですね。  この4つの案には一長一短があります。例えば、一団地申請が前提ですけれども、C案の小学校の体育館を富士見丘通りに持ってくれば、体育館の連続性ができて、地域開放、イベントに使えるようになり、にぎわいが創出できるというふうに思います。また、南北道路を生かすので、床面積もとれる。校庭を西側に持ってくれば、校庭と多目的広場、斜面が一体的に使えるというふうに私は思うんですね。だから、まだまだ4つの案以外に検討する余地はいっぱいあるというふうに思いますけれども、いかがか。 ◎学校整備課長 今委員御指摘いただいたとおり、例えばC'案の一団地認定の特例を使ったとしても、これは、そこの注釈にも書いてあるんですが、一例の配置として考えております。一団地の認定なので、その寄せ方を中学校の現敷地のほうに寄せて、ここに大型の校舎を1つぼんとつくれば、今委員おっしゃったように、企業側の用地があきますので、そこを多目的広場と一体的なグラウンドにできる、そういう考えもとれなくはないです。ただし、それについては、今までグラウンドだったところに校舎ができるというようなこともあるので、そういったいろんなデメリット、メリットはありますけれども、確かにいろんな考え方ができるという認識は持っているところでございます。 ◆北明範 委員  東側の方々につきましては、西日ということなんですけれども、9メーター以上の道路になって、かなり採光はとれるし、体育館ですから、ちょっと建物も低くすることができるので、対応できるのかなと。それよりも、にぎわいができるということは、非常に近隣の方には大きいなというふうに思っております。  富士見丘通りのにぎわいをどうつくっていくのか。せっかく一緒につくるんだから、校庭と多目的広場、そして斜面の遊び場、これがぜひ連続性ができるような、そういうことを考えていただきたいなというふうに思っております。  そして、通学路に関しても、前回他の委員から出ましたけれども、上高井戸の1丁目近辺の児童はかなり距離があります。例えば八幡山駅から富士見ヶ丘駅まで、コミュニティーバスは厳しいというお話がありましたけれども、スクールバスは検討されたのか。 ◎学務課長 現在やっている改築の検討懇談の前の25年度、26年度に教育環境の懇談というのもありまして、そちらでも、長距離化のところでスクールバスの導入を視野に検討していくということがうたわれておりました。今回の改築の検討懇談を始めるときにも、そういった意見をいただいたというのがあります。  区としても、通学距離の国の示している考え方をお示ししたりとか、それから他自治体での通学状況を勘案したりというようなことをしております。さらにスクールバスの導入、他区でどういった形で入れているのかということも検討を進めている中で、なかなかスクールバスの導入は難しい。それでは話が進みませんので、代替案ですね、どういった形で補えるのかということとか、あと通学路の安全対策をお示ししして、地域の方に理解を求めているところでございます。
    ◆北明範 委員  公共交通で、もう1個。例えば上高井戸1丁目から高井戸駅までバスで行って、そこから富士見ヶ丘駅まで1駅ということで、20分で行けるということなので、そういうことも検討されているのか。 ◎学務課長 第6回まで懇談をやっておりますけれども、その前ですかね、そのときに、私どもの職員が実際に上高井戸1丁目、それから高井戸までバスで行って、それから電車に乗って、井の頭線ですけれども、富士見ヶ丘へ行ってというところで、学校まで行ったところで、バスもそんなに混雑もなく、5分間隔ぐらいで出ているというところで、20分ぐらいで行けたということもありますので、懇談の中でもそういった案を示しまして、今後、地域の方でそういった案の御要望とかもあれば検討を進めていければというふうに考えているところでございます。 ◆北明範 委員  ぜひよろしくお願いいたします。  最後に、富士見丘小中学校の改築については、るる伺ってまいりましたけれども、質問でも触れましたが、富士見丘小学校、中学校の改築用地の周辺には、高井戸公園や富士見丘通りの整備など、まちづくりに関する動きがさまざまあると思います。それらの課題を踏まえ、富士見丘小中学校の改築は、一学校の改築にとどまらず、これを契機として、富士見ヶ丘駅周辺を含め、まち全体の将来を見据えたまちづくりの取り組みが欠かせないと思いますが、区長の所見をお伺いします。 ◎区長 北委員から、富士見丘小中の改築について、まちづくりの視点からということで、御意見もさまざまいただきました。この地域では、平成21年3月、学識経験者、基本構想の座長を務めていただきました伊藤滋先生によります都市計画高井戸公園・周辺まちづくりグランドデザインの提言を受けまして、平成24年8月に高井戸公園が事業着手するなど、課題解決を図ってまいりました。そして現在も、富士見丘小学校、中学校の改築計画や関連する道路整備など、さまざまな課題に取り組んでいるというところでございます。  これらは単に施設整備にとどまるものではなく、安全・安心やにぎわいなど、地域のまちづくりに一定の影響を与える動きでございまして、まちの将来像を地域の方々と共有して、地域活性化や交流、創出などに結びつける好機でもあると認識をしております。そこで、今般の実行計画改定に当たりまして、杉並区まちづくり基本方針を補完して、当該地域のグランドデザインとしての役割を担う仮称富士見ケ丘駅周辺まちづくり方針の策定を計画案に盛り込んだところでございます。  今後、富士見丘小学校、中学校の改築もまちづくりの契機として捉えて、本日の委員からの御意見も参考にしながら、関係所管と教育委員事務局とがしっかりと連携を図って、地域の多くの皆様と議論を重ねて、まちづくり方針の検討を進めてまいりたいと思っております。 ○渡辺富士雄 委員長  5時を過ぎようとしていますが、この際質疑を続行いたします。御了承願います。 ◆北明範 委員  ありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。  続きまして、区立小中学校の体育館の空調設備について質問をしてまいります。  先日、川原口委員も取り上げましたが、まず初めに、都議の中でのやりとりと事実をしっかりここで申し上げたいと思います。  都議公明党は、本年8月3日、中井敬三教育長に対し、体育館への空調設備設置に対する補助制度創設、調理中に室温が上がる給食調理施設への空調設備の整備などを求める要望書を提出しました。それに対して教育長は、今夏の記録的な猛暑は重大な事態であり、しっかり対応を講じていくとのことでございました。  そして本年9月、都議公明党の代表質問の中で、学校体育館への空調整備について、「来年夏に、まず第一陣の整備の実現を間に合わせることを前提に、都は、国や区市町村と連携しながら、学校体育館への空調整備を急ぐべきです。また、食品衛生の観点から、窓あけもままならない調理室への空調整備を含め、知事の見解を求めます。」と。この質問に対しまして小池都知事は、「公立小中学校の体育館でございますが、国や区市町村との役割を踏まえながら、体育館への空調設備の整備が進みますように、来年夏からの対応を見据えて補正予算を編成するなど、緊急的な対応を行って、区市町村を支援してまいります。なお、給食調理室の空調について」も、「区市町村に対しても必要な支援を検討してまいります。」ということでございました。  都議第3回定例での公明党の討論の中で──これも事実でございます。体育館の空調整備について、小池知事が補正予算編成を視野に入れてスピード感を持って対応する方針を表明したことに対する評価とともに、日本共産党が提出した議員提出議案第17号で冷房機器の整備を求めているが、既に知事は公明党の緊急要望や代表質問に答え、補正予算での緊急対応を検討する旨を本会議で表明しています。今から条例をつくっているようでは夏には間に合わない。したがって、補正予算で迅速に事業化することが重要です。また、共産党の条例案では、学校全体への冷房整備をうたっているが、夏だけではなく、冬も大事であり、給食調理室も大切です。この点も我が党の代表質問に答弁が出ております。また、共産党の試算では、5年間で160億円にもなる巨額の費用を必要とする予算案でありながら、財源について、地方自治法が求める首長との事前の調整が図られておらず、財源確保の見通しが全く不透明とのことです。これが都議公明党の討論でございました。  それでは質問させていただきます。都議の4定で補正予算が決まった場合、区としてはどのような予算措置になるのか。 ◎政策経営部長 学校の体育館への空調設備につきましては、来年度から順次やっていく予定でございますけれども、まず和泉学園について、都議のそういったやりとりも視野に入れまして、今般、設計費をまず積んでございます。今、北委員のほうから御説明があったような形で東京都のほうが補正予算を組みましたら、それを踏まえまして、来年度の当初予算かあるいは補正予算で、設計の後の工事費について適切に予算措置を講じてまいりたい、このように考えてございます。 ◆北明範 委員  よろしくお願いいたします。  かなり前進したわけでございますが、それで課題になるのが、ずっと出ておりますが、古いかまぼこ形の体育館ですね。これは機密性が悪く、空調効率が非常に悪いと。体育館自体の機密性を上げることはできるのかどうか。 ◎学校整備担当課長 委員指摘のいわゆるかまぼこ形の体育館につきましては、総じて古いものが多くて、設置当時、空調設置を想定したつくりになっておりません。冷房効率を上げるには、やはり大規模改修の際に必要な対策を検討するのが基本と考えられますが、都の設置補助の話が出た後、各区でもその取り組みについていろいろ発表されています。今後は、これを受け、事業者などからも効率的なエアコン導入に関するさまざまな提案がなされるものと予想しております。こうしたところをよく注視して、効果的な空調設置、暑さ対策について考えてまいりたいと思っております。 ◆北明範 委員  よろしくお願いいたします。  例えば体育館や工場とか倉庫など、機密性が低くても、半分あいていても、人がいるところだけ快適に冷やせるスポット型のエアコンというのもあるんですね。文京区で導入しております空調システムなんですけれども、こういった例も参考にしながら検討をお願いしたいと思いますが、いかがでしょう。 ◎学校整備課長 今委員お話しになった文京区の例も、マスコミなんかの報道でも一部あったので、承知はしております。いわゆるスポットクーラーと呼ばれる小型のクーラーの設備を使って、全体は冷やせないけれどもエリア的に冷やす、そういう形で体育館への導入を図っていくというのがあります。  いずれにしても、そういう設備だとしても、費用の面、コストの面等々がありますので、その辺を研究しながらやっていく必要があるのかなというふうに感じているところでございます。 ◆北明範 委員  コストはかなり安いそうです。ぜひ検討してください。  次に、応急危険度判定員についてお伺いします。  応急危険度判定とは。 ◎建築課長 応急危険度判定でございますけれども、地震により被災した建物が、その後発生する余震等で倒壊したり、建物の瓦などが落下して、人命に危険を及ぼすおそれがある場合、そのため、発災後すぐに、二次災害を防止するために、応急危険度判定員が、被災建物を使用できるかできないかについて緊急的に判定を行うものでございます。 ◆北明範 委員  当区の区議会議員でも、応急危険度判定員は多分私と山本あけみ議員の2人おると思いますけれども、区内で612人が一応登録されているんですが、私たちも入っているんでしょうか、その中に。 ◎建築課長 北委員については、私が確認させていただきました。山本委員については、申しわけございません、私、まだ確認してございません。 ◆北明範 委員  次に、ネットワーク手帳、5年ごとに配布となっていますけれども、どんなものなのか。 ◎建築課長 これについては、杉並区で応急危険度判定制度をさらに有効に機能させるために、杉並区独自で応急危険度判定員のネットワークを構築しております。このネットワークに参加していただいた方が160名程度ございますけれども、その方にネットワーク手帳を配ったりして機能させているものでございます。 ◆北明範 委員  平成29年2月に、ネットワークに基づいた連絡訓練を行ったというふうに聞いておりますが、どんな訓練ですか。 ◎建築課長 これについては、連絡先の確認を目的とした連絡訓練でございます。区から判定員にメールあるいは電話で、一人一人連絡がつくかどうかを確認したものでございます。 ◆北明範 委員  二次災害を防止する上で大事なことなので、実効性のある制度の構築を速やかに進めていただきたいというふうに要望したいと思います。よろしくお願いします。  耐震改修促進について。  特定緊急輸送道路の沿道建築物について、どれぐらいまだ残っているのか。 ◎耐震・不燃化担当課長 特定緊急輸送道路沿道の建築物でございますけれども、平成30年8月末の時点ですけれども、耐震診断の進捗状況としましては、313棟のうち、未診断が13棟でございます。耐震改修の進捗状況については、313棟のうち、まだ改修が行われていないのが220棟でございます。 ◆北明範 委員  まだまだありますね。  旧耐震の木造建築物について、昭和56年以前だから築37年以上になりますが、耐震性が不十分と見込まれる木造住宅はどれぐらい残っているのか。 ◎耐震・不燃化担当課長 平成28年の杉並区の耐震改修促進計画からの推計値になりますけれども、約1万3,700棟が想定されております。 ◆北明範 委員  新耐震が導入されまして、これは23区で初めてですかね。感謝を申し上げたいというふうに思います。  この進捗状況についてお伺いします。 ◎耐震・不燃化担当課長 9月末の時点の申込件数でございますけれども、簡易診断が34件、精密診断が11件でございます。耐震改修まで行った申請が3件となっております。 ◆北明範 委員  次、枠組み壁工法、ツーバイフォーと木質工業化住宅、これを対象外とした理由は。 ◎耐震・不燃化担当課長 平成29年5月に日本建築防災協会が作成しております新耐震木造住宅検証法、こちらに基づきまして、簡易診断を行っておりますけれども、検証法の中で、枠組み壁工法や木質系工業化住宅については、1981年、新耐震以降に特段の基準強化や明確化が行われておらず、検証法の対象外となっておりますので、杉並区においても同様の取り扱いをしているものでございます。 ◆北明範 委員  改修しにくいということなんですかね。難しいということですね。  旧耐震についても多分同じだと思うんですが、いかがですか。 ◎耐震・不燃化担当課長 旧耐震につきましては、日本建築防災協会の木造住宅の耐震診断と補強方法に基づきまして精密診断を行っておりますが、若干新耐震と違いまして、対象工法は、従来の軸組み工法、枠組み壁工法、あと伝統的工法としております。こちらのほうが対象となっております。 ◆北明範 委員  最後になります。新耐震にA、Bの要件をつけた根拠を教えてください。 ◎耐震・不燃化担当課長 こちらにつきましては、限られた財源の中で、より効果的な耐震化を促進するため、今回は、迅速な避難が困難な65歳以上の方や介護の必要な方が居住する建築物の所有者に対して、また、防災意識が高く、被災後の速やかな復興につながる自助の取り組みとして地震保険に加入している方を対象としたものでございます。 ◆北明範 委員  新耐震の耐震改修についての取り組みも今年度からということで、まだ半年なので、今後の状況を見ながら、条件を外すなど、引き続き、安全なまちづくりについて検討を進めていただきたいことを要望して、質問を終わります。  ありがとうございます。 ◎建築課長 先ほど山本委員の応急危険度判定員、御質問ございました。今確認しましたので。失礼いたしました。申しわけございませんでした。 ○渡辺富士雄 委員長  杉並区議会公明党の質疑の途中ですが、本日の委員はこれで閉じ、明日午前10時に委員を開会いたします。  本日の委員を閉じます。                             (午後 5時10分 閉会)...