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平成29年 4月17日総務財政委員会−04月17日-01号

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  1. 杉並区議会 2017-04-17
    平成29年 4月17日総務財政委員会−04月17日-01号


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    平成29年 4月17日総務財政委員会−04月17日-01号平成29年 4月17日総務財政委員会                  目   次 席次について ……………………………………………………………………………… 3 委員会記録署名委員の指名 ……………………………………………………………… 3 人事異動に伴う説明員の紹介 …………………………………………………………… 3 陳情審査  28陳情第20号 旧永福南小学校跡地ビーチバレーコート建設計画に関する陳情   …………………………………………………………………………………………… 4 報告聴取  (1) 「杉並区と大塚製薬株式会社との連携と協働に関する包括協定」の締結について      ……………………………………………………………………………………33  (2) 杉並第一小学校等施設整備方針(案)の策定と今後の取組について ………34                 総務財政委員会記録  日   時 平成29年4月17日(月) 午前10時 〜 午後0時14分
     場   所 第3・4委員会室  出席委員  (10名) 委 員 長  大和田    伸     副委員長  山 本  ひろこ        委  員  田 中 ゆうたろう     委  員  山 本  あけみ        委  員  中 村  康 弘     委  員  松 浦  芳 子        委  員  今 井  ひろし     委  員  くすやま 美 紀        委  員  けしば  誠 一     委  員  はなし  俊 郎  欠席委員  (なし)  委員外出席 議  長  井 口  かづ子  出席説明員 副区長     宇賀神 雅 彦   副区長     吉 田 順 之        政策経営部長  白 垣   学   施設再編・整備担当部長政策経営部                          参事(特命事項担当)                                  大 塚 敏 之        企画課長    伊 藤 宗 敏   行政管理担当課長小 峰   孝        施設再編・整備担当課長       財政課長事務取扱政策経営部参事                福 原 善 之           齊 藤 俊 朗        営繕課長    岡 部 義 雄   施設整備担当課長伊 藤 克 郎        総務部長    関 谷   隆   情報・法務担当部長                                  牧 島 精 一        総務課長    原 田 洋 一   総務部副参事(特命事項担当)                                  木 下   元        情報政策課長事務取扱総務部参事   情報システム担当課長                馬 場 誠 一           吉 川 英 一        政策法務担当課長中 辻   司   秘書課長    林 田 信 人        人事課長    手 島 広 士   職員厚生担当課長人材育成担当課長                                  村 野 貴 弘        経理課長    白 井 教 之   総務部副参事(用地調整担当)                                  阿 部 光 伸        広報課長    山 田 隆 史   区政相談課長  河 俣 義 行        危機管理室長  寺 嶋   実   危機管理対策課長事務取扱                          危機管理室参事                                  青 木 則 昭        地域安全担当課長佐々木 泰 志   防災課長    武 井 浩 司        会計管理室長  南 雲 芳 幸   会計課長    小 松 由美子        選挙管理委員会事務局長事務取扱   監査委員事務局長和久井 義 久        選挙管理委員会事務局参事                井 山 利 秋        監査委員事務局次長         地域課長事務取扱区民生活部参事                後 藤 行 雄           堀 川 直 美        地域施設担当課長河 合 義 人   スポーツ振興課長阿出川   潔        産業振興センター次長        障害者生活支援課長                朝比奈 愛 郎           諸 角 純 子        高齢者施設整備担当課長       保育課長    中 村 充 明                森 山 光 雄        保育施設支援担当課長        児童青少年課長 藤 山 健次郎                毛 利 比登志        まちづくり担当部長         まちづくり推進課長                松 平 健 輔           河 原   聡        土木計画課長  友 金 幸 浩   みどり公園課長 土肥野 幸 利        学校整備担当部長大 竹 直 樹   学校整備課長  和久井 伸 男        学校整備担当課長渡 邊 秀 則  事務局職員 事務局長    佐 野 宗 昭   議事係長    蓑 輪 悦 男        担当書記    高 橋 知 久 会議に付した事件  席次について……………………………………………………………………………決定  人事異動に伴う説明員の紹介  付託事項審査  1 陳情審査   28陳情第20号 旧永福南小学校跡地ビーチバレーコート建設計画に関する陳情    ……………………………………………………………………………………不採択  所管事項調査  1 報告聴取   (1) 「杉並区と大塚製薬株式会社との連携と協働に関する包括協定」の締結について   (2) 杉並第一小学校等施設整備方針(案)の策定と今後の取組について                             (午前10時    開会) ○大和田伸 委員長  ただいまから総務財政委員会を開会いたします。  《席次について》 ○大和田伸 委員長  初めに、今般、会派の構成が変更になりましたので、席次の変更をお諮りいたします。  ただいまお座りの席でよろしいでしょうか。       〔「はい」と呼ぶ者あり〕 ○大和田伸 委員長  それでは、この席次で決定させていただきます。  《委員会記録署名委員の指名》 ○大和田伸 委員長  本日の委員会記録署名委員は、私のほか、くすやま美紀委員を御指名いたしますので、よろしくお願いいたします。  《人事異動に伴う説明員の紹介》 ○大和田伸 委員長  次に、人事異動に伴う説明員の紹介をお願いいたします。 ◎副区長(宇賀神) 4月1日付人事異動に伴います部長級説明員を紹介いたします。  政策経営部参事財政課長(統括課長)事務取扱・齊藤俊朗です。総務部情報・法務担当部長・牧島精一です。総務部参事情報政策課長(統括課長)事務取扱・馬場誠一です。危機管理室参事危機管理対策課長(統括課長)事務取扱・青木則昭です。  以上です。 ◎政策経営部長 私からは、政策経営部の課長級の職員の御紹介をさせていただきます。  企画課長(統括課長)・伊藤宗敏でございます。同じく行政管理担当課長(統括課長)・小峰孝でございます。  以上でございます。 ◎総務部長 私からは、総務部の課長級の職員を紹介させていただきます。  総務課長(統括課長)・原田洋一でございます。副参事(特命事項担当)、区民生活部副参事のふるさと納税担当の兼務でございます木下元でございます。情報システム担当課長・吉川英一でございます。政策法務担当課長・中辻司でございます。  次に、危機管理室でございますが、防災課長(統括課長)・武井浩司でございます。会計管理室会計課長・小松由美子でございます。監査委員事務局次長・後藤行雄でございます。  以上でございます。 ○大和田伸 委員長  続きまして、事務局でも人事異動がありましたので、事務局長より挨拶をお願いいたします。 ◎議会事務局長 4月1日付で事務局長を拝命いたしました佐野でございます。当委員会を担当させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。  《陳情審査》   28陳情第20号 旧永福南小学校跡地ビーチバレーコート建設計画に関する陳情 ○大和田伸 委員長  これより陳情審査を行います。  それでは、28陳情第20号旧永福南小学校跡地ビーチバレーコート建設計画に関する陳情を上程いたします。  本陳情につきまして、理事者から何かございますか。
    ◎総務部長 特段ございません。よろしくお願いいたします。 ○大和田伸 委員長  本陳情の内容については、これまでも多くの質疑がなされてきております。さきの第1回定例会における総務財政委員会予算特別委員会での質疑なども踏まえまして審査いただきますよう、何とぞ各位におかれましてはよろしくお願いいたします。  これより質疑に入ります。  質疑のある方は挙手願います。──それでは、最初の質疑は答弁を入れてお一人往復10分程度とさせていただき、一巡しました後、必要があれば再度質疑をしていただくということで進めていきたいと思いますので、議事進行に御協力のほど、よろしくお願いいたします。 ◆はなし俊郎 委員  さきの総務財政委員会でも答弁があったと思っております。確認の意味も含めまして幾つか質問させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  まず、旧永福南小学校跡地に保育施設をつくることにしたこれまでの経緯はどのようなものなのか、お聞きします。 ◎保育施設支援担当課長 既存校舎の東側部分の一部を解体した後でなければ、現計画の保育施設を建てることができず、29年4月の開設には間に合わないということから、28年5月の待機児童解消緊急対策の中では、この用地は活用しませんでした。しかし、待機児童解消への取り組みは重要な課題であり、30年4月以降の保育需要の高まりは継続するということが見込まれていることから、この用地の計画を一部変更いたしまして、ビーチコートの南側に31年4月開設予定で認可保育園を整備することといたしました。 ◆はなし俊郎 委員  今、認可保育園という言葉が出ましたけれども、認可保育園の概要というのはどのようになっていますか。 ◎保育施設支援担当課長 約650平米の敷地の面積の中に、床面積で500平米、2階建ての建物を想定しております。定員数は60名程度の認可保育園民設民営方式で整備していく予定としてございます。 ◆はなし俊郎 委員  31年の開設とさっきお話が出ました。31年の開設までの今後のスケジュールを教えてください。 ◎保育施設支援担当課長 今後のスケジュールでございますけれども、ことしの8月から事業者の公募を開始して、30年1月に事業者を決定する、そのような予定で組んでおります。  また、体育館の工事が終わってから保育園の工事になるわけでございますけれども、体育館の工事が30年6月までとなっておりますので、6月以降に保育園の建設工事を開始し、31年4月に今申し上げましたとおり開設、そういったスケジュールで進めてまいる予定でございます。 ◆はなし俊郎 委員  じゃ、ビーチコートを建設しないで、その用地も含めて保育園の整備を図るとどの程度の規模になるのか。 ◎保育施設支援担当課長 この用地には、これまでも御答弁申し上げてきておりますけれども、杉並南部土地区画整理事業の事業計画が入っております。校庭南側に、市街化予想図で幅員8メートルの予定細街路が通っている計画になってございますが、仮にこの細街路が整備されることになりますと、特別養護老人ホームに必要な敷地面積が不足するということになってまいります。建物が既存不適格になってしまうというところで、現計画の保育園につきましては、そういったことを踏まえて計画してございます。建蔽率がそういったことに抵触しない規模となっているということでございます。ビーチコート用地を含めて保育園整備に充てたとしても、土地区画整理事業を踏まえた整備となるため、定員は30名程度増にとどまるというところでございます。 ◆はなし俊郎 委員  陳情書では、この地域は保育園不足が深刻であるというふうになっていますけれども、今後これをどのように見込んでいるのか、お聞きします。 ◎保育施設支援担当課長 この地域ではこの4月に、近接地域を含めまして、合わせて定員186名の保育施設を開設しました。内訳ですが、認可保育園が2園、小規模保育事業所が3園でございます。また、30年4月には、近接地の和泉2丁目に民間提案による大体80名規模の認可保育園を予定しております。また、31年4月には、この旧永南小跡地と下高永福会議室跡地で合わせて140名規模の保育所を開設いたします。ここまでで合計400名余の規模となってございます。さらに、その2年後になりますが、平成33年には、永福体育館跡地に100名規模の認可保育園も整備することとしてございます。  このほか、この地域に重点的な民間提案による認可保育園等の整備を促進していくことで、地域の需要に応えてまいりたいと考えているところでございます。 ◆はなし俊郎 委員  ということは、60名定員の保育園の整備、これは最適であるというふうに認識してよろしいのか。 ◎保育施設支援担当課長 この用地においては、特別養護老人ホーム永福体育館重度身体障害者支援施設ビーチコートなど、こういったさまざまな施設とともに保育所を整備し、いかに地域のニーズに応えていくかということで進めてまいりました。そうした中で、60名定員の保育園整備を進めていくことが最適な計画であると考えております。今後も地域の需要に応えられるよう頑張ってまいりたいと存じております。 ◆はなし俊郎 委員  大規模マンションによる世帯の増というのも言われておりますけれども、こうしたマンション建設に対してはどのようにお考えですか。 ◎保育施設支援担当課長 杉並区建築物の建築に係る住環境への配慮等に関する指導要綱というのがございまして、大規模マンション建設の相談が都市整備部のほうの窓口にございますと、保育課へ事業者が案内される仕組みとなってございます。その段階で、価格帯、対象世帯数などを確認しております。その上でさらに、ファミリー世帯が多いということが想定される場合には、マンション内に保育施設を整備するように、そういった協議を進めているところでございます。 ◆中村康弘 委員  では、私のほうから、本陳情審査に関しましてるる質問させていただきたいと思います。  まず、本件に関しましてはこれまでも、先ほど委員長も述べられたとおり、昨年度は補正予算もありましたし、前回の議会で請負契約に関しても審査がございまして、いずれも可決、成立しております。私もこの議案に賛成してきた立場でもありますので、ビーチバレーコートの今後の活用計画についてのみ確認をさせていただきたいと思います。  これまでさまざま議会でも、当委員会も含めて議論されてきた本件でございますけれども、私が理解するにおいては、本施設、ビーチバレーコートを設置する意義といたしましては、まず1つ目は、2020年東京オリンピックパラリンピック競技大会開催に絡めた、その参画も含めた取り組みを通して地域の活性化を図るというもの。2点目といたしましては、ビーチバレーを初めビーチサッカービーチテニス等、多様なスポーツの振興を進める1つの拠点としていきたいという考えがあるということ。3つ目は、砂場を利用して、子供から高齢者まで幅広い世代の健康増進施策の推進をしていくというふうなことなどが挙げられると考えております。  そこで最初に、オリンピックパラリンピック競技大会への参画という点について伺います。このビーチバレーコートの1つの特徴は、国際規格による常設のものということでありますけれども、事前キャンプや、また、ビーチバレーの外国チームを誘致して練習会場として活用していただく、そういうふうな考えが区のほうにはあると理解しております。この取り組みに関しては具体的にこれからどのように考えて計画をしているのか、どのように取り組みを進めていくのか、その辺、お聞かせいただきたいと思います。 ○大和田伸 委員長  傍聴人より撮影、録音の申請が提出されましたので、これを許可いたします。 ◎スポーツ振興課長 誘致の取り組みでございますけれども、今大きく2つの方法を考えてございます。1つは、ビーチコートの竣工に合わせまして、ビーチバレーボールの国際規格の認定を受けまして、オリンピック組織委員会ホームページにキャンプ地の候補地として掲載して、広く世界に発信してまいりたいと考えています。  また、もう一つといたしましては、日本バレーボール協会と連携しまして、外国の競技チームに個別にアプローチを行っていきたいと考えているところでございます。 ◆中村康弘 委員  さまざま、これは国際的な動きにもなりますので、実現するしないというのも、当然、区が今一方的に決められる話じゃないと思うんですけれども、実現への見通しについては、今区はどの程度考えているんでしょうか。 ◎スポーツ振興課長 こちらの永福体育館でございますけれども、国際規格のビーチコートに加えまして、アップができる体育館、そして筋トレができるトレーニングジムも一緒につくっているところでございます。以前、日本バレーボール協会の役員の方にお話をしたところ、アスリートの方々が練習するには非常に魅力的な環境であるという御意見をいただいたところでございます。  また、組織委員会ホームページで、今、ビーチバレーボールキャンプ地誘致を行っているのが宮崎県の日向市の1カ所だけということから、こうしたことも踏まえて、実現の可能性は高いのではないかと考えているところでございます。 ◆中村康弘 委員  仮にそれが実現したと仮定しますけれども、その場合、地域の活性化及び区民及び地元が受けるメリットについては、どのようにそれを還元というか、活性化を図っていくかというふうなところについてはどのように考えているのでしょうか。 ◎スポーツ振興課長 キャンプ地誘致のメリットにつきましては、区民の方々のオリンピック開催に向けた機運の醸成や、選手との触れ合いを通した国際交流や青少年の育成、そして地域経済の活性化やスポーツ振興など、いろいろメリットがあると考えているところでございます。  今後外国チームからアプローチがありましたら、区としてもメリットが生かせるように、区民向けの公開練習や交流会の開催ができるよう調整を行うほか、実現すれば、外国チームの母国を知るための学習会の開催や永福体育館でのパブリックビューイングなどをやりながら、区民が応援し、また地域の活性化につながるような仕組みを考えていきたいと考えているところでございます。 ◆中村康弘 委員  ぜひその辺に関しては引き続き努力をしていただきたいと思います。  とはいえ、オリパラに関しては2020年で終わってしまうということでありますので、それ以降も、もし仮にできたとしたら国際規格を満たしているという、これは1つのアピールというか売りになると思います。それを生かした形での活動、その点に関しては、オリンピックパラリンピック以外で、どういった形でこの施設の活用を考えているのか、その辺に関してはいかがでしょう。 ◎スポーツ振興課長 オリンピック後の活用なんですけれども、この施設は区立の体育施設で唯一、国際規格でつくっているということで、トップアスリートの利用に供せる施設だと考えているところでございます。ですから、今後は、こうした施設を活用しながら、区民がトップ選手のプレーや技術を目の当たりにする機会をふやしていきたいと考えてございまして、国内でも、日本バレーボール協会が公認するビーチバレーの大会も多数行われておりますので、そうしたところの開催も検討しながら活用を考えてまいりたいと考えております。 ◆中村康弘 委員  今お話ございましたが、ビーチスポーツについては、スポーツ人口が少なく、仮につくったとしても施設を利用する人が少ないのではないか、そういうふうな意見もあると思います。そうした中、この4月に大田区でビーチコートが整備されたということでありますけれども、4月なので、まだ1カ月もたっていないんですけれども、その利用状況について、また種目等、区はその辺の状況に関しては把握しているでしょうか。 ◎スポーツ振興課長 大田区の取り組みでございますけれども、羽田空港近くに、ビーチコートやフットサルコートを備えた大森東水辺スポーツ広場をこの4月からオープンしました。3月25日に落成式が行われまして、約1万人ぐらいの方が見えられて、ビーチスポーツトップアスリートによるデモンストレーションや体験講座、そして子供向けには砂場で宝探し遊びを行うなどして、大いに盛り上がったと新聞でも報道されてございました。  利用状況ですけれども、今、4月から土日を中心にビーチテニスビーチバレーで活発に利用されていて、今後は、より一層利用いただくために、ビーチスポーツの講習会も積極的に取り入れていくということを区のほうから聞いております。 ◆中村康弘 委員  ちょっと角度を変えて、健康事業への活用、先ほど私が引用させていただいた3つ目の意義に関して伺っていきたいと思いますけれども、砂場を利用した高齢者の健康事業については、これまでも議会の中でもさまざまやりとりがありました。その効果について、学術的な裏づけ、これも前回の予算特別委員会でも議論になりましたけれども、それに関して区はどの程度把握しているのか。あれば、内容についてお示しいただきたいと思います。 ◎スポーツ振興課長 以前もちょっとお答えしたこともございますが、研究としては、県立広島大学の大塚教授が砂地歩行の研究の中で、各種の実験の結果から、砂浜のはだしウオーキングは下肢筋力の強化訓練効果バランス訓練効果が高いということで、こうしたはだしの砂地歩行を推奨してございます。  また、日本福祉大学の荒深教授の研究では、「高齢者に対する砂場を活用した運動の効果について」という研究がございまして、こちらとしては、足指の力の向上などに貢献するといったことから、高齢者の運動の1つの場として砂場を利用できるのではないかというような研究が行われております。 ◆中村康弘 委員  今そういった研究状況に関して内容をお示しいただいたわけでありますけれども、具体的にそういったことを行っている実例というのはあるのでしょうか。それに関しては、区は把握しているでしょうか。 ◎スポーツ振興課長 砂場を活用した高齢者の健康事業の実践例でございますけれども、名古屋市にあります、ほほえみあるけるデイサービスという事業所では、事業所内にトレーニング用の砂場をつくって、歩行に必要な筋力の向上に力を入れたデイサービスを行っているとのことでございます。こちらの事業所におきましては、砂場というのが通常の歩行時に比べて二、三倍のトレーニング効果があるといったこと、そしてまたバランス能力の向上にも適しているということから、爪先立ちや四股を踏むなどの歩行に必要な筋力トレーニングを高齢者の方々を対象に行っていまして、非常に効果が上がっているというような聞き取りを行ったところでございます。 ◆中村康弘 委員  名古屋でデイサービスでやっているということですね。こういった事例、多分探せば名古屋以外にもさまざまあるんじゃないか。実際研究も進んでおりますので、そういったことも積極的に情報収集して、さらに区としても研究しながら、区も健康づくり推進条例というのもありますので、健康寿命の延伸という部分においては、さまざま要因はあります。ここでは詳しく述べないですけれども、ロコモティブシンドローム対策とか足腰を鍛えるということは、これから大変大切な方向性であると思いますので、しっかりとこういったところも施策の充実を進めていただきたいと思いますけれども、最後に区の所見を伺います。 ◎スポーツ振興課長 ビーチコートにつきましては、ピーチスポーツの振興のみならず、区民の健康増進に寄与する施設という可能性がかなり高いものだと、私、考えているところでございます。今委員からもお話がございましたように、砂場を活用した健康事業を研究している方々がおりますし、また実践例もございますので、そうした事象を広く集めて研究するとともに、ビーチコートをつくっている自治体が多々ございますので、そうしたところと意見交換をしながら、より一層、スポーツの振興、そして健康増進の施策に取り組んでまいりたいと思います。 ◆山本あけみ 委員  既に、保育園の需要は今後充足されていく見通しがあるということと、あとビーチバレーコートの活用の方向性について伺いました。かぶらないように質問いたします。  細かい部分からなんですが、今回陳情いただいた中の理由の1番の一番下の段から3行目からなんですけれども、まず、事実誤認があるかどうかというところを確認させていただきたいんですが、コートがなければ保育所用地は2倍以上になるということを御指摘いただいています。また、ビーチバレーコートから飛散をする砂が健康被害の懸念があるというふうに御指摘を受けているんですが、この2点について御所見をお伺いします。 ◎施設再編・整備担当課長 私のほうからは、前段のほうの御質問にお答えをさせていただきます。  今回の保育の計画でございますけれども、ビーチコートだけではなくて、校舎の部分については倉庫棟、駐車場なども配置する計画としておりますが、こういったものを全てやめて保育園をつくったらどうかという想定という形になるかなと思います。陳情の中では2倍というふうに言っておりますが、土地の形状や容積率、建蔽率といったところを踏まえて想定いたしますと、約1.5倍ぐらいかなというふうに考えてございます。 ◎施設整備担当課長 砂の飛散についてでございますけれども、防球ネットに飛散防止ネットを張るとか、コート面を地面から少し掘り下げてつくるとか、そういった対策で飛散しないような対策をとってございます。 ◎スポーツ振興課長 砂の飛散による健康被害とありますけれども、私いろいろ実例を調べたんですが、砂が飛んで健康被害といったものについては、今のところそういった事例はございません。 ◆山本あけみ 委員  飛散する砂による健康被害は懸念がないだろうと考えているということを確認いたしました。  私もビーチバレーコートでネットで検索をしますと、特殊な砂を供給していらっしゃる商社のホームページに行き当たりました。こういったところは、今後の介護施設への活用をもっと促進していきたいということで事業をなさっているようですが、そういった部分を含めて、また、先ほどの保育所用地が2倍になるという御指摘をいただいたというところから見て、区民の方への今回の事業の周知ですとか御理解が進んでいないのかなと思います。やはり公費を使う以上は、ビーチバレーコートをつくるということをきちっと、区のほうでもっともっとメリットを周知していってほしい。  あわせて、保育園不足、昨年の今ぐらいから、私の地元の久我山でも大きな議論がありました。こういったことを踏まえて、ビーチバレーコートにするのであれば保育園にしてほしいという今回の陳情者の方のお気持ち、重々私も理解をしているつもりでございます。この区民周知はこれまでどういう形で、特にこの地域の方、保育園をこれから望んでいく方、こういった御心配をなさっている方々へどういう形でアプローチをされてきたのか、その辺を確認させてください。 ◎スポーツ振興課長 こちらの永福南小跡地の活用計画につきましては、施設再編整備計画の第一次ができたときから、地域の方々に住民説明会を行ってきたところでございます。昨年の夏、一部設計変更を行いまして、永福体育館の用地を活用して保育園をつくるといったときに関しましても、地域住民の方々を対象とした説明会をやりまして、目的そして活用の用途等を説明してきたところでございます。  今後もさまざまな機会を捉まえて、こうした計画についてのメリット、デメリット、特にメリットと活用方法について広く区民に周知してまいりたいと考えております。 ◆山本あけみ 委員  今回ビーチバレーコートということで、設置される場所は永福南ということなんですけれども、やはり区の施設でありますので、これは全区民に対して利用、活用が進んでほしいと望んでおります。地域のためだけのものではないと思います。  また、先ほどの質疑を通して、名古屋のほうのデイサービスが独自に、砂を活用した介護予防に努めていらっしゃるというお話を伺いました。今後こういった分野は進んでいくと思います。介護予防、健康寿命を延ばそうということを大きく大きく、いろんな事業者さんも考えていることですし、研究者の方も考えている。そうであれば、利便性としては、都心から大変近い場所にビーチバレーコートができるということで、ぜひ研究の場としても提供、少しでも貢献できるような施設にも育っていけるんじゃないかなというふうにも考えます。この点に関して見解はいかがでしょうか。 ◎スポーツ振興課長 ビーチコートというか砂場を活用した健康事業や交流事業、多々ございまして、こういった場の実践として、ここは区民の健康増進や交流に使われると非常にいいと考えておりますので、そういった声があったらいろいろ研究してまいりたいと思います。 ◆山本あけみ 委員  ぜひアピールもお願いをしたいです。  最後の質問なんですが、今回は永福南小学校跡地ということだったんですが、今後、区立施設再編整備が進んでいくと、やはり跡地活用ということが全区で、少しずつですが、議論の対象になってくると思います。  以前からお願いをしているんですが、区立施設再編整備計画、文字も長いし、一体どれぐらいのボリュームなのか、どれくらい自分たちの生活にとって必要なことなのか。それは杉並区だけで起こっていることではなくて、今後、自分たちの経済的な活動に関しても絶対不可欠なものであるという認識がやっぱり進んでいないんじゃないかなということがあります。自分の目の前の土地を見て、ここをどうするかというお話だけではないんだと思うんですよね。  このことを、今年度を通して、またこれからも、跡地活用をどうしていくか、そこに区民をどう巻き込んでいくか。「広報すぎなみ」が大変いい形で刷新されてきました。こういう媒体を使いながら、また、地域でさまざま貢献してくださっている、例えば介護事業者さんもいらっしゃるわけなんですよね。そういった方々の細かな意見も集約をしながら、公有地の活用というのは、欲張れば欲張るほどいろんな形で踏み込める場所でもあるでしょうし、そういう中で、今回はビーチバレーコートというものが1つ選ばれてきたんだということであれば、もっと理解が進むんだと思うんですよね。そういうふうに私のところではこの陳情をいただいて考えた次第ですが、これに関しての見解はありますでしょうか。 ◎施設再編・整備担当課長 委員からこの間も、施設再編を進めるに当たっての御理解がまだまだ不足しているんじゃないか、もっと理解を高める取り組みというところでの御指摘、御意見、さまざまいただいているところでございます。委員の御指摘のとおり、施設再編の個別の取り組みを進める前に、まずは施設再編を何でやっているのかというようなところであるとか、これはどこかの地域だけではなく、当然、区全体の話でもありますし、全国的な課題であるというところ、また、数年の問題ではなく、長年にわたってのところを見据えたときに必要なんだということについてはしっかりとお伝えをしていった上で、そういった理解をいただいた上での個別の取り組みというお話が必要なのかなというふうに考えております。  施設再編整備に当たりましては、単に施設を整備するというだけではなく、さまざまな行政需要もありますので、さまざまな行政需要をかなえていくために、その中で施設がどう役割を果たすかという部分、財政面もそうですけれども、そういったところの幅広い視点からしっかりと考え、それを訴えながら進めてまいりたいと考えてございます。 ◆けしば誠一 委員  陳情の背景に永福・和泉地域の保育園不足の深刻さがあり、その気持ちは理解できます。その上で、陳情の内容をよく見ますと、必ずしも正しい情報が伝わっていないと感じました。事実に基づいて議論するために、何点かここで確認させていただきます。  委員長、そのために拡大図を資料として使わせていただきたいんですが、よろしいでしょうか。 ○大和田伸 委員長  許可いたします。 ◆けしば誠一 委員  見にくいんですが、まずこれが計画地域の航空写真、拡大しました。ブルーで囲んでいるのが学校の敷地でありまして、そして、これでいくと上の黒いところが神田川です。それで、右手に鎌倉街道がありまして、そこから道が学校につながっています。そして、学校の隣に、学校に至る途中に住宅地があって、それからもう一つ、永福学園が隣にあって、この下に住宅地がある。この住宅地の関係も重要ですので、まずこの点確認します。  それで、永福南小学校跡地利用に関して、当初、ブルーで囲んだ上の部分の、既存校舎を基本的に活用して、そこに特養や障害者施設をつくるという計画が、この下の校庭のほうにつくることに変わりました。その理由を確認します。 ◎施設再編・整備担当課長 今委員からお話がありましたとおり、当初は、既存校舎を活用いたしまして特別養護老人ホームに転用する、また、既存の体育館を使って老朽化した近隣の永福体育館を転用するということとしてございました。その後、詳細な検討を行った結果、既存校舎を改修いたしまして特別養護老人ホームに転用する場合には、建物の構造上、安定的な運営に必要な入所定員の確保が困難であること、また、改修費用が高額になるなどの課題が明らかになってまいりました。そこで、最大数の入所定員の確保と建設コスト、維持管理や運営面での容易さ等を総合的に勘案いたしまして、校庭部分に特別養護老人ホームを整備する計画に変更し、あわせて、障害者団体から御要望いただいておりました重度身体障害者の支援施設を整備するという計画に変更したものでございます。 ◆けしば誠一 委員  次に、計画図を使わせていただきます。これが計画図です。傍聴している方も見えるでしょうか。下の黄色で囲った部分が元校庭であり、ここに特養をつくる。赤で塗り潰したところが、保育園をつくるという位置です。そして、ブルーで囲ったところが基本的には体育館です。緑色で囲ったところが、本陳情にある、ここがビーチバレーコートになるという計画であります。上の赤い部分が、ビーチバレーコートや、仮にテニスコートとかほかの施設、空地を使うために必要な、そして体育館にも必要な駐車場とか管理棟、そしてトイレなどです。これを前提に質問させていただきます。  体育館、教室、管理棟を永福体育館の移転先として利用するためには、校舎の一部を解体しなければならなくなりました。そして、その利用に当たっては、もう既に先ほど質疑にあったように、これを全部使えるというわけではなくて、空地を残さなきゃいけないとか、それから、この下に道路計画があって、その道路ができるための空き地を残さなきゃいけないとか、一定、いずれにせよ空地を残さなければならなくなります。住民からも議会からも要望した保育園を、そうした条件のもとで空地の南側に配置して、なぜ北側の形状のいいところにつくらなかったのか、この点を再確認します。 ◎施設整備担当課長 まず、体育館を運営するには、サービス用の車両とか、駐車場としても整備しないといけないので、駐車場は、今の計画でいきますと、北側の道路から入ってきて、赤く塗ってある、そこは今も給食室の搬入口とかになっているんですけれども、そちらに駐車場を整備することにしております。そこから東側の道路、こちらは今車どめ等入っていまして車が通行することができないので、駐車場は南のほうに、今保育園の用地として確保したところにつくることができなくて、結局、南側の一番日当たりのいいところに保育園をつくる、そういった配置になったものでございます。 ◆けしば誠一 委員  当然、体育館を利用するのに最低限、ここには4台分でしょうか、このくらいの駐車場は私も必要不可欠だと考えます。ここに保育園をつくるということになったわけでありますが、そもそも体育館と、それから、今回はビーチバレーコートなんですが、ほかの施設でいろいろ併設されているテニスコートだとか、そのあたりの利用率はどんな状況ですか。 ◎スポーツ振興課長 体育施設の利用率でございますけれども、そちらは永福体育館が一番近いんですけれども、永福体育館で申しますと、大体4万人ぐらいが利用していまして、利用率で申しますと95%を超えています。基本的には、体育施設の利用率というのはおおむね9割を超えておりまして、同様の利用率となっております。 ◆けしば誠一 委員  この体育館の改築と、また、一定空地が必要ですから、何らかのスポーツ施設の利用ができるわけで、それに対して住民からどんな要望が出されていましたか。 ◎スポーツ振興課長 永福体育館を今利用している方々がいらっしゃるんですけれども、永福体育館は、古い、築50年の体育館が1つあるのみで、屋外の施設とかがないといったことから、いろんなスポーツでできることとして体育館の強化や、外側にはいろいろ、屋外でもできる体育施設をつくってほしいというような声をいただいていたと聞いています。 ◆けしば誠一 委員  住民の要望のある体育館の今後のあり方、そしてまた、いずれにせよ必要な空地をとらなきゃいけないわけなので、そこをどのように使うかということは非常に重要な課題だということを確認します。  その上で、次に、オリンピックビーチバレーコートとの関係です。私は、福島第一原発事故が収束できず、福島の復興がいまだ遅々として進まない現状で東京オリンピックが開催されることには、個人としては反対です。ビーチバレーコートオリンピックのためだけであり、そのために多額の予算が使われるならば、反対しなければならないと考えていました。その点を検証し直してみたいと思います。  ビーチバレーコートが決まる経過は予算特別委員会の質疑で確認済みでありますが、ここでもう一度、陳情者にもわかりやすく、簡潔に説明ください。 ◎スポーツ振興課長 ビーチバレーコートの整備の経緯でございますけれども、先ほどもちょっとお話ししましたが、現永福体育館は築50年が経過して老朽化が著しく、また体育施設としての機能がすごく限定的なことから、旧永福南小学校跡地へ移転改修し、機能の拡充を図るに当たりまして、建蔽、容積で発生する空地部分について、スポーツ議員連盟の要望もございましたが、多様なビーチスポーツへの活用や、子供から高齢者まで多世代にわたる健康事業での活用、さらには、国際規格で整備することによって、外国チームの練習会場としての活用などが期待できるということから、そういったことを多面的に検討しまして、区としましてビーチコートを整備することとしたものでございます。 ◆けしば誠一 委員  ビーチバレーコートが国際規格であれば、外国チームが練習場として利用するなど、区内の外国人の来訪の増加に期待する声が強いことも事実です。しかし、オリンピックが終われば閑古鳥が鳴くような施設であれば、賛成できません。ビーチコートの利用について、先ほど、高齢者の健康推進に非常に役立つ、こうした実態や、そして具体例を確認させていただきましたが、区は、オリンピックが終わった後どのような活用を検討しているのか、その点確認します。 ◎スポーツ振興課長 オリンピック後の活用でございますけれども、やはりこちらはスポーツ施設として、区民の健康増進に利する施設にしていきたいと考えてございます。なので、今後、多様なビーチスポーツスポーツ人口をふやしていくためのスクール、教室等もやりながら、スポーツの人口をふやしてまいります。さらには、先ほどもお話しさせていただきましたが、砂場を活用した健康事業なども積極的に研究をいたしまして、高齢者から子供まで、さまざまな方々に利用される施設にしてまいりたいと考えております。 ◆けしば誠一 委員  このビーチバレーコートの検討が始まったやさきに、障害者団体に勤める知人から、障害者の機能訓練にも利用できる砂場コートの要望を私たちも聞きました。仮に障害者団体や障害者からの要望があった場合には、オリンピック後、あるいはそこに至る過程、利用可能なんでしょうか。 ◎スポーツ振興課長 今、基本的に体育施設は団体登録によるコート貸しが中心でやっておりますが、一般の、さまざま触れ合いたいという方々には一般使用というものもやってございます。ビーチコートにつきましても、そうした使用方法を今後工夫を加える中で、いろんな人が活用できる施設にもしていきたいと考えているところでございます。 ◆くすやま美紀 委員  ビーチコート建設については、我が党区議団としては、さきの第1回定例会の際に反対をしたという立場でありますし、やはり今なお、可決された後も多くの区民の方たちから、この陳情の理由にもありますとおり、海のない杉並になぜビーチバレーコートなのか、一体どれだけの人が活用するんだろうかというような疑問、また批判の声が私たちのところには届いております。  先ほど来、ビーチスポーツだけではなく、区民の健康増進、特に高齢者の介護予防なんでしょうか、そういうことに効果が期待できるというようなことがこれまでの答弁でもあったんですけれども、そういうことがたとえ期待できるにしても、場所的に永福という地で、一体、高齢者の方たちがどれほどそこに行って運動をするのか、本当に期待が見込めるのかということが私はいまだに疑問なんですけれども、その点についてはいかがでしょうか。 ◎スポーツ振興課長 先ほども御答弁いたしましたが、砂場を活用したデイサービス事業を行っているところがあり、非常に効果が上がっている、そういったことを広く周知していくことによって、利用者はふえていくのではないかなと考えているところでございます。  また、スポーツ人口につきましても、ビーチバレーボールにつきましては、2019年の国民体育大会からは正式種目となっていくということも聞いておりますので、少しずつ活用人口というのはふえておりますし、そうしたことを後押ししながら、非常に有効に利用される施設にしてまいりたいと考えております。 ◆くすやま美紀 委員  私たちとしては、まだ競技人口の少ないスポーツを振興していくというようなことを支援していくことは否定するものではありませんし、大いにそれは区としても行っていく、支援をしていく必要はあると思います。  ただし、このビーチコート建設については、区民の要望がほとんど聞かれない。そもそもは、議会の一部の方たちからの要望によって計画が始まったものだと思いますし、昨年、保育緊急事態宣言を出して、利用頻度の極めて高い公園を保育園に転用するという、周辺住民の方たちの反対の声を押し切ってそういうことが強行されたということを考え合わせますと、この陳情の理由の中にも、「長年住民に活用されてきた公園よりも保育園建設が優先される地域がある中、区民にとって公園より大幅に利用頻度の低いビーチバレーコートを保育園に優先する計画は非合理的である」というふうに指摘されているわけですけれども、私たちもやはりそういうふうなことだと思うんです。この「ビーチバレーコートを保育園に優先する計画は非合理的である」という指摘について、区の見解はいかがでしょうか。 ◎保育施設支援担当課長 この件に関しましても、これまでの予算特別委員会総務財政委員会等で御答弁申し上げていると思いますが、待機児童解消緊急対策に関しましては、29年4月に間に合う施設を建設するということで総合的に施設を検討しまして、公園の転用ということをさせていただいたわけでございます。この永福南小跡地に関しましては、29年4月には間に合わないということで、緊急対策とは別に31年4月を目指して保育園を建設する、整備するという方向で、ここまで進めてきたものでございます。 ◆くすやま美紀 委員  29年4月に間に合わないという理由は何だったんですか。 ◎保育課長 待機児童解消緊急対策の中では、先ほど担当課長も御答弁したとおり、施設の整備、建設等のスパン、スケジュールを考えますと、29年4月には間に合わなかったというところでございます。ただ、今後の保育需要の高まりを考えれば、当然、30年4月以降、整備がこの地域に必要というところがありますので、この旧永南小を使うというものでございます。 ◎施設再編・整備担当課長 若干補足をさせていただきますが、そもそもの話としてですけれども、先ほど他の委員に御答弁申し上げましたが、既存校舎をそのまま残してということであると、容積、建蔽率の関係もあるというところから、建物を壊さなければいけないということがありますので、その時点でもう29年4月の整備は無理ということでございます。 ◆くすやま美紀 委員  その後、いろいろ保育需要の関係で、31年4月開設を目指して60名の保育園をつくるということになったわけです。それで、この間も議論が議会でありました。先ほども出ましたが、仮にビーチコートを建設しなかった場合は30名程度ふやせるということでしたけれども、それをしなかった理由について、これまでも何度も答弁がありましたよね。たしか白垣部長などもおっしゃっていたのは、地域の保育需要が全てそこで賄えるということであれば判断も異なったかもしれないけれども、そういうわけではないということで、あくまでもビーチコートを建設するんだというようなことをおっしゃっていたと思うんです。たとえ30名程度の定員増であったとしても、それだけニーズがあるということでいえば、ここでは2倍というふうにおっしゃっていましたけれども、1.5倍だというお話があって、30名程度ということであっても、やはりそれは、ビーチコートではなく、保育園をさらに拡充していくという方向で判断すべきではなかったかと思うんですけれども、その点についての見解を再度、改めて伺いたいと思います。 ◎施設再編・整備担当課長 1.5倍になるという話ですけれども、ビーチコート部分がどうのという問題の前に、先ほども御答弁いたしましたが、空地部分を確保しなければいけないよというのが前提としてございます。ビーチコートであれ、テニスコートであれ、空地は必要だというところがまず前提としてございます。
     今回の取り組みについては、老朽化した永福体育館の改築というところがまずございます。体育館を、アリーナ部分だけではなく、先ほどもございましたトレーニングルーム、また屋外でも運動できるようなもの、また倉庫や、体育館として必要な駐車場、駐輪場、そういったものを全てやめて保育園をつくったらどうかということで考えると、約1.5倍になるというところがまず前提としてございます。  今回、計画を一部変更いたしまして保育園を整備することといたしましたが、移ってきます永福体育館跡地につきましても、保育園を整備するという計画もございますし、そういったところを総合的に判断した中では、ここについては、永福体育館の整備をしていくということが必要だというところから進めているものでございます。 ◆くすやま美紀 委員  体育館は整備されるわけですよね。ただ、ビーチコートをやめて、そこに全面的に、できる限りの、最大限の保育施設を拡充していく、60名プラス拡充すべきではないんですかということなんです。その判断をしないというのは、あくまでもビーチコートに固執しているというふうに思うんですけれども、その点の判断、非合理ではないかということを言いたいんですけれども、いかがでしょうか。 ◎政策経営部長 先ほど冒頭に保育施設支援担当課長のほうからも御答弁申し上げましたけれども、ここのビーチコートに併設する保育園のみで全ての地域の保育需要に応えていくということは考えておりません。それは非現実的だというふうに思います。そうではなくて、エリア全体で、民間事業者からの提案も含めて、保育施設を今後とも計画的に整備をしていくことによって地域の需要に応えていこうと。  先ほど申し上げたように、この4月にも186名の定員をふやしましたし、今後もこのビーチコートのところに、南側に併設する保育園で60名、民間事業者であれば70名程度になるかもしれません。それから、和泉2丁目の民間提案もありますし、下高永福会議室の転用、これらを含めると、今後400名程度以上の定員確保が図れる。こうしたことでかなりの定員数を稼いで、地域の需要に応えていくことができると思いますし、さらに重点地区として民間事業者からの提案などを求めることによって、今後ともこのエリアの保育需要には十分応えることができる。  その一方で、先ほど来質疑応答がありましたけれども、ビーチコートの意義というものも、東京オリンピックパラリンピック、また、その後を視野に入れたときにも十分あるというふうに区としては考えておりますので、その辺のバランスをとって、60名定員の保育施設を併設させることで、この計画を進めてまいりたいというふうに考えているところでございます。 ◆くすやま美紀 委員  今、バランスをとってというような区の判断があったということでしたけれども、私は、そういうことはまだ区民には理解は得られないのではないかというふうに思っています。  ちなみに、この4月の保育の待機児童数というのはわかったんでしょうか。その点を最後に伺っておきます。 ◎保育課長 待機児童数につきましては、現在、最終の数値は精査中でございますので、御答弁はできません。 ◆田中ゆうたろう 委員  私もビーチコート建設につきましては反対でありまして、さきの第1回定例会、総務財政委員会でも予算特別委員会でも重点的に質問させていただきました。残念ながら、ビーチコート建設に関する議案は可決をしてしまったわけでありますけれども、先ほど他の委員からも指摘があったように、今なお、ビーチコートは大変疑問であるという区民の声は私のもとにも寄せられておりますので、これまでの私、また他の委員の質疑とはなるべく重複しない範囲で伺ってまいりたいというふうに思います。  今、他の委員から質疑があって、それに対して白垣部長が御答弁になりましたけれども、やっぱりありていに申し上げて、ちょっと苦しいんじゃないかという印象を持ちます。といいますのは、るる今までも議論になっておりますように、昨年、待機児童解消緊急対策でもってあれほど、いわば荒療治をも辞さずに待機児童ゼロの確実な達成ということを区内外に力強く掲げた割には、なぜかこの永福地域に限ると突然トーンダウンをして、地域全体の需要をこの1カ所で賄うつもりはないとか、今後時間をかけてというようなことになってくるんですけれども、平成29年4月までに何としてでも待機児童ゼロを達成するとあれほど力強く確約をして、そして、今保育課長からも答弁があったように、まだこの段階で待機児童ゼロが達成されてもいない、精査中ということですけれども、そういう段階で、あれほど待機児童ゼロを急いだはずの杉並区が、この永福地域に関するや否や、ビーチコート建設予定地域の件になるや否や、なぜ突然トーンダウンするのか、悠長に事を構え始めるのかということがやっぱり非常に苦しく聞こえるんですけれども、再度お考えを伺いたい。 ◎保育施設支援担当課長 先ほども御答弁申し上げましたが、悠長にということではございませんで、29年4月には永福南小跡地での保育施設の整備が間に合わない、そういうところで、待機児童解消緊急対策においては、この永福南の用地に関しては外させていただきましたけれども、当然、保育需要に対して応えていくことは重要な課題でありますので、31年4月を目指して保育施設をこの用地に整備していく、そういう計画を立てたところでございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  課長、平成29年4月に間に合わないということがわかったら、何で途端にトーンダウンするのかということを私はさっきから聞いているわけですよ。わかりますかね、言っていること。平成29年4月までに、約束していたけれども達成はできなかったと。じゃ、何で90人できるところを30名にとどまるというような、私も第1回定例会のときにも申し上げましたけれども、一人一人の親御さん方の保活の苦しみを顧みぬような表現を、30名にとどまるだなんてものは失礼な言い方ですよ。法的に、待機児童というのは1人もいてはいけないわけでしょう。平成29年4月に間に合わなかったからといって、何で60名の現行にこだわるんですか。30名程度定員増が図れるわけでしょう。1.5倍にできるわけでしょう。どうしてそれをやらないのか。 ◎保育施設支援担当課長 ここは、特別養護老人ホーム永福体育館、それから重度身体障害者支援施設ビーチコートなど、さまざまな施設を一体的に、総合的に整備するということで進んできたところでございます。そうした中で計画を一部変更して60名規模の保育施設を整備する、そういうところで昨年決定して進めてきたところでございますので、決してトーンダウンをしているということではありません。できる限り保育施設を整備していく、そういう区の取り組みには変わりはございません。 ◆田中ゆうたろう 委員  何度も申し上げますけれども、特養に関しても感謝を申し上げておりますし、重度障害者施設についても感謝を申し上げております。また、当初の予定を若干修正していただいて、60名程度の保育園をつくるということに関しても感謝をしております。ただ、やっぱりこだわるようですけれども、このビーチコートを手放しさえすれば保育園の定員増が図れるわけですから、それをしないということは、幾ら総合的にと言われても、60名程度の保育園をつくったことも感謝する、特養も重度施設も感謝するけれども、ビーチコートについては依然として強い疑問が残るわけですよ。30名程度にとどまるとおっしゃったけれども、30名程度でもつくらなきゃいけないに決まっているわけですね。  翻って、ビーチコートをどうして今つくらなきゃいけないんですかね。 ◎スポーツ振興課長 この間ちょっとお話を申し上げてきましたけれども、永福体育館が築50年で移転改修をしなければならない。その際に、地域の方々の、いろいろ健康増進につながるスポーツの施設にしていきたいということで機能拡充を図っていくという中で、移転改修に当たって空地を絶対設けなければならない。これは建蔽、容積の関係で必要なものです。その建蔽、容積で必要な部分につきましても、体育施設として多様な活用、健康増進に使えるものとして、空地だけにしておくのはもったいなく、その中で、ビーチコート、こちらはいろんなビーチスポーツにも活用できますし、健康寿命の延伸に活用できる、そして、国際規格で整備することによって、オリンピックの活用で区民の機運醸成にもつながる、そうしたことをさまざま考えてビーチコートを整備したというようなところでございまして、やはり必要なものと考えているところでございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  そうおっしゃいますけれども、待機児童を解消しなくちゃいけないということは喫緊の、今まさに私どもが求められている法的な責務ですよね。その児童福祉法上の法的責務よりも、必ずしも建設しないからとて法的な瑕疵が生まれるわけでも何でもないビーチコートというものの建設を優先する、そのために30名の定員増が図れるということを低きに置く、ビーチコートというものを高きに置くということのその根拠をお示しいただきたい。 ◎スポーツ振興課長 繰り返しの答弁になりますけれども、高きに置いているというわけではなく、先ほど他のところでも回答したと思いますけれども、体育館として必要な、整備しなければならない施設、そして特別養護老人ホーム、保育園をあの土地の中でいろいろ活用していく中で、今の形が一番バランスがとれているということで、今の計画になっているというところでございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  あなた方お役人さん方は、試験を通過してこられて、大変優秀な方々で、私、尊敬していますけれども、ただ、弊害というのがどうしてもあって、それは縦割りなんですよ。今課長は真摯に御答弁いただいたと思っていますよ。だけれども、高きに置いているつもりはないと言ったけれども、それは、スポーツの観点あるいは生涯学習の観点から見れば、高きに置いているつもりはないかもしれないけれども、区民はそう見ませんよ。全体で見るんですよ。そのときに、保育園を建てようと思えば30名増を図れるところを何でビーチコートにするんだ、それは高きに置いていることになるじゃないかと私は言っているのに、高きに置いていることにはならないというふうにおっしゃっても、それは縦割りの弊害でしかないわけですよ。保育のあれから見てどうなんですか、30名つくれるのにつくらないというのは。 ◎保育施設支援担当課長 先ほど政策経営部長からも御答弁がありましたけれども、この永福の地域でございますが、認可保育園を2所、小規模保育事業を3所、この29年4月に開設してございます。また、30年4月には、民間提案の事業でございますけれども、80名規模の施設の整備を予定しております。また、31年には、下高永福会議室の転用ということで、80名規模の保育室を計画しているところでございます。  近隣施設も含めてでございますけれども、永福地域で約400名余の保育定員、施設を整備していく、そういうことも踏まえての、この永福南小でのさまざまな施設の計画というふうに御理解いただきたいと思います。 ◆田中ゆうたろう 委員  全然かみ合わないようで、さっきからまるっきり堂々めぐりなんですよね。私は今でしょということを言っているんですよ。なのに、認可保育園を2つつくる、小規模保育を3つつくる、全体でもって云々かんぬんとおっしゃっているけれども、今待機児童ゼロを実現すべく、1人でも定員増を図らなくてどうするんだということを私は言っているんですけれども、それがちょっと御答弁いただけないようなので、大変心外です。  それで、じゃ最後、一旦終わりますけれども、もう一つ聞いておきますよ。どうして永福なんですか。仮に健康増進等の効果が見込まれるにしても、そういうメリットが享受できるのであったら、永福だけじゃなくて、区民、東西南北いろんな方々がその利益にあずかりたいですよね。永福まで遠い人はいっぱいいますよ。その辺、非常にわからないし、あと、さっき阿出川課長がスポーツ振興議連の要望だというふうに言い直してくださったのは、私、大変ありがたいし、評価したいと思いますけれども、逆に、議会に説明をされるときに、地域のニーズだとさっきも御答弁があったと思います。地域のとおっしゃるんですけれども、まさか永福地域の方々が総意でもってそういうニーズを発表されているわけでもなかろうし、なぜ永福なのか。地域のニーズがあると言うんだったら、それはどのような形で提示されているのか。この陳情に関しては、きちんとこの方々が同意者を集めて陳情書という形でもって区にはっきりと提示をされているわけですよ。こういうものに匹敵するような、あるいは上回るような地域の何らかの意思というものが示されているのか。我が地域にビーチコートをつくってくれ、スポーツ施設をつくってくれ、健康増進施設をつくってくれというような要望書でも請願書でも、何か永福の方々から出されているんでしょうか。なぜ永福なのか。 ◎施設再編・整備担当課長 まず、基本的な考え方からお話ししますけれども、今回はそもそも、老朽化した永福体育館を改築しなきゃいけないなという課題から始めているということになります。永福体育館を改築するに当たっては、永福南小学校が統合後ということもありますので、学校の既存体育館を使うことで合理的にできるという発想から、永福南小学校を活用して永福体育館を移していこうというところがまずございます。  その上で、旧永福南小学校全体を俯瞰してどういった活用がいいかというところで、容積率、建蔽率、こういった問題も含めて検討した結果、特別養護老人ホームを校庭等につくることによって一定の空地も必要ですよねという発想、こういったものを総合的に考えて、空地が必要であれば何に使うかという中で、スポーツという部分から、屋外運動広場を今回つくろうではないかというところで来たということが経過であるというふうに考えございます。 ○大和田伸 委員長  それでは、一巡いたしました。再度質疑のある方は挙手を願います。  質疑の前に、冒頭申し上げましたけれども、これまでも、この件に関しましては多くの質疑がなされております。先ほど他の委員も御自身でおっしゃっていましたけれども、重複は極力避けるよう御配慮をお願いいたします。 ◆けしば誠一 委員  次に、国際規格でのビーチバレーコートの建設費用についてです。  あえてもう一度これをやるのは、総額12億8,600万円という建設費がひとり歩きし、ビーチバレーコートを国際規格にして多額の税金が使われると一部で言われているためです。総額のうち、ビーチバレーコートの建設にかかわる費用は実際幾らか。 ◎施設整備担当課長 約9,500万円でございます。 ◆けしば誠一 委員  その内訳をお示しください。 ◎施設整備担当課長 擁壁等、土地の整備に約5,500万円、防球ネットに約2,500万円、それからコート部分の整備に約1,500万円でございます。 ◆けしば誠一 委員  擁壁が高額となっているんですが、仮にテニスコートや公園に利用する場合どうなのか。防球ネットは他の利用でも必要だと思いますが、その場合どうなのか。 ◎施設整備担当課長 永福南小学校の用地が神田川に向かいまして北側に傾斜してございます。必ず擁壁をつくらないと平らな土地が生み出せませんので、テニスコートあるいは公園等をつくる場合でも、同等の金額がかかると考えております。防球ネットにつきましても、当然、テニスコート等、球技をやる場合には必要になってくる設備でございます。 ◆けしば誠一 委員  差し引くと、純粋にビーチコートに必要な費用が1,500万円になるわけですね。海外から購入するビーチコートの砂は高くて、当初3,000万円ぐらいかかるということも聞いた経過があります。その後、契約に当たって実際それはどうなったのか。 ◎施設整備担当課長 設計に入る前に概算で3,000万円というお話もあったんですけれども、設計のほうで精査して契約した結果、砂についてはおおむね1,000万円ぐらい。それと、その周辺の整備と合わせて1,500万円ぐらいというふうに考えてございます。 ◆けしば誠一 委員  テニスコートなど、区内の他の事例と比較してその数字はどうなのか。今度別なところで、テニスコートで砂入り人工芝、オムニコートが使われます。ビーチコートの平米単価と比較してどうか。 ◎施設整備担当課長 直近の、妙正寺体育館で砂入り人工芝のテニスコートを整備してございますけれども、こちらの平米単価は1万2,100円。それから、今回のビーチサンドが平米当たり1万700円ということで、ほぼ同等の金額というふうに考えてございます。 ◆けしば誠一 委員  ビーチコートが特に高いというわけではないということを確認しました。  陳情の中の疑問点がありますので、何点か確認します。  この陳情理由の冒頭に、「海のない杉並にはビーチバレーコート建設の必要性・緊急性が無い」と書かれていて、反対者がよくそうおっしゃっているんですが、ビーチバレーコートは内陸にないものと思われていますが、実態はどうか。 ◎スポーツ振興課長 この間、予算特別委員会等でも御説明してきたところでございますけれども、海のない自治体でもビーチコートをつくっているところは多々ございます。例えば埼玉県の深谷市の体育館、そして予算特別委員会で紹介しました山梨県の北杜市、こちらのほうでは広くビーチバレーが行われていまして、国体の予選もそちらのほうに招致して行っているといったことを聞いてございます。 ◆けしば誠一 委員  私も、率直に言えば、保育園の必要性に比べれば、ビーチバレーコートの必要性は低いと思います。陳情者は、コートをつくらなければ保育園用地が2倍以上になると述べていますが、先ほどのやりとりでそれは明らかになりましたので、ここは了解しました。  さきの他の委員の質疑の中で、30人ふやせば、それだって重要じゃないかということが、この間繰り返し言われています。  済みません、使わせてもらいます。 ○大和田伸 委員長  どうぞ。 ◆けしば誠一 委員  改めてこれで確認したいんですが、赤で囲ったところも含めて、全部チャラにしたら30人できるということですよね。どうですか。 ◎施設再編・整備担当課長 今委員がお示しいただいた既存校舎の右側部分、そちらを全部一旦白紙にして、もう一回、保育園をつくったらどうかというところを考え直すとどうかということでのお答えとなります。 ◆けしば誠一 委員  つまり、これ全体を使えば30人ふやせるということなんですよね。ところが、この赤で囲った部分には4台の駐車場があります。じゃ、ここを潰して、この赤いこちらに駐車場はできますか。 ◎施設整備担当課長 先ほどちょっとお答えしましたけれども、北側から入ってくるしかないんですけれども、北側から入ってきて東側の道路、そこは今、車どめがしてあって、自動車の通行ができないようになってございますので、やはり駐車場は、北側の赤く囲った部分、そちらで整備するのが最適だというふうに考えてございます。 ◆けしば誠一 委員  先ほど航空写真で示したように、こちらのほうにも住宅街があるんですよね。ですから、関係者との関係で車は入れないという事実があります。その結果、この赤い部分に駐車場をつくる。そしてまた、当然、保育園をつくるにしても、先ほど言ったように空地は設けなきゃいけないわけですから、空地がなかったらこっちが不適格になっちゃうということで、空地は何らかの、例えば、ビーチバレーコートじゃないにしても、テニスコート1面つくるとかいうことに当然利用されると思います。そうなった場合にも管理棟とかトイレは必要になりますよね。つまり、この赤い部分は、永福体育館の改築工事の中では不可欠だということを確認して、その上で保育園をもう少しふやそうというふうになった場合に、実際30人ふえるんですか。  保育園をさらに拡張するということによって、この赤い部分を、必要不可欠な──駐車場がなければ体育館なんか使えませんよ。イベントできませんから。そうなりますと必要ですから、それを残して30人ふやせるのか、つまり1.5倍の定員をふやせるのか、その点を再確認します。 ◎施設再編・整備担当課長 今委員からお示しいただいたとおり、ビーチバレーコートの北側部分については、トイレとか倉庫とか、そういったものもございます。こういったものを含めて容積率、建蔽率で見たときにどうなるかというところで見ていますので、そこを仮に全部残すということになった場合には、今の1.5倍とるというのは不可能であるというふうに考えてございます。 ◆けしば誠一 委員  陳情の中には砂の問題を心配されていました。私も、知らないうちはやっぱりそうなのかなというふうに思ったんですが、隣の永福体育館の校庭などの砂と比べて、ビーチコートの砂というのは重いんじゃないかと思うんですね。これは風で飛ぶというようなことはあるんですか。 ◎スポーツ振興課長 今委員から御指摘がありましたように、非常に飛びにくいものでございます。さらに、ビーチコートの壁面のところには1メートルの高さで防砂ネットを引いてございますので、飛ばないようにしています。さらには、底地の部分は一般のところよりも低くつくってありますので、さらにそこからも砂の飛散防止に努めているところでございまして、ほとんど飛ぶことがないと考えているところでございます。 ◆けしば誠一 委員  陳情の中では、確かに永福・和泉地域の保育園不足の深刻さは間違いありません。4月に井草まで通わざるを得ないような方がこの地域で出ています。先ほど、ことし4月の実態は明らかになりましたが、今後この地域での計画を含めて、来年の4月、大体どんな状況になるのか。また、質疑でこの地域に保育園の新設計画が示されましたけれども、永福地域にはマンションがつくられるとか、いろいろこの方たちの心配があります。そうしたことに対応する計画として、先ほど報告された流れで大丈夫なのか、この点を最後に確認します。 ◎保育施設支援担当課長 今の御質問でございますけれども、31年4月までに約400名定員の保育施設を建てていきます。もちろんそれで十分だということではなく、杉並区内全体を見渡したときには、そういった保育需要の高まりを継続して重要課題として捉え、民間提案の認可保育所、小規模事業所など、引き続きこの整備を促進していきたい、そういうふうに考えているところでございます。 ◆けしば誠一 委員  最後に1点確認します。地元の反応についてです。  永福商店会、町内会の方々の反応、また、隣接する永福学園からどのような声が届いているか。また、施設の建設とその後の運営には近隣の理解を得ることが重要でありますが、住宅街が2カ所、この計画の左右にあります。こういう方たちの声、そしてどのように対応しているのか、工事中の課題は何か、以上確認して終わります。 ◎スポーツ振興課長 私のほうからは、前段のほうをお答えさせていただきます。  永福の商店街の方々からは、永福体育館が移転改修されるということで、地域の活性化に非常に寄与されるんじゃないかということで期待の声をいただいております。さらには、永福体育館の建設に当たっては、地域の方々が集えるような会議室なども設けてほしいといった声をいただきました。  また、隣の永福学園からは、こうした周辺に特別養護老人ホーム、保育園、体育館、そして学校とあって、非常に地域でいろんなことが発信できるんじゃないかということで、新たな運営に期待をしているといった声もありました。また、体育館で高校生の方々が参加する中で、いろいろ社会参加にもつなげていきたいということで、非常に期待しているという声をいただいているところでございます。 ◎保育施設支援担当課長 保育施設の工事等に当たっての近隣への説明等でございますけれども、昨年夏に永福体育館の移転改修の設計変更に伴う説明会ということで地域で御説明した際に、ここに保育施設を建てるということは御説明してございます。今後、具体的な事業者が決まり、また工事の日程等が決まりましたところで、近隣の方にそうした工事のことについて御理解を得ていくように説明会等を開催してまいりたい、そういうふうに考えてございます。 ◎施設整備担当課長 私のほうからは、工事についてのお話でございますけれども、やはり工事の騒音、振動について、気をつけてやっていただきたいという声を聞いております。それから、現在、特養のほうの工事も同時に進行しているわけでございますけれども、その辺の事業者との調整を図りながら、騒音、振動等の被害について調整して、周りの方に御迷惑を極力かけないようにやっていきたいと考えてございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  先ほど福原課長の御答弁で確認をさせていただいたんですけれども、つまり最初から、永福地域の方々から何か要望、陳情書とかそういうものが出されて、我が地域にビーチコートをつくってくれとか、そういう要望があったのではなくて、老朽化した永福体育館の移転とか改修とかそういうことがあって、その上で進んできたビーチコート案だというふうに理解をしましたけれども、そういうことでよろしいんですよね。 ◎施設再編・整備担当課長 若干補足で、済みません。もともとは、他の委員に御答弁いたしましたけれども、既存体育館を使って永福体育館をつくり、既存校舎を使って特別養護老人ホームをつくろうという計画が一番最初の計画です。その中で、校庭の部分に、いろんな理由から特別養護老人ホームをつくったほうがいいのではないかというふうに選択をした結果、体育館はつくるんだけれども、空地を確保しなければいけないなという中から、屋外運動広場、ビーチコートはどうかというふうになったという流れですので、当初からビーチコートだったということではありません。 ◆田中ゆうたろう 委員  つまり、今細かく御答弁いただきましたけれども、施設再編上の理由があったわけですよ。要するに、施設再編上の理由が先にあったのであって、地域の方々から何か要望書とか、あるいは陳情・請願が出されたというようなことがあったわけではないですよね。  それで、先ほど来御答弁いただいている地域のニーズというのは何なんだということなんですよ、私がここで問題にしたいのは。前回、第1回定例会のときに私が問題にしたのは、永福の地域説明会で、簡単に議会の要望でというような言葉を使ってくれるなということを申し上げたわけです。議会の全員じゃないわけですから、議会の総意であるかのような表現はやめていただきたいということをお願いして、さっきスポーツ議連の要望でというふうに言ってくださったわけですけれども、逆に今回は、議会に対して役人の方々から御説明をいただく際に、地域のニーズという言葉を結構簡単に使ってくださるんですけれども、地域のニーズと私なんかが聞くと、さぞやその地域の方々が、ほぼ大多数の、総意ないしは総意に近い雰囲気で要望しておられるのかなというように一見捉えそうになるんですけれども、話を聞いていると、繰り返すけれども、施設再編上の理由がまずあって、そこから出てきたと。その後、さっき他の委員に対して阿出川課長がお答えになったように、商店街のいろいろ期待する声なんていうのも、後から結果的に、付随的に出てきたというふうに認識をしているんですけれども、そういう理解でよろしいんですか。 ◎スポーツ振興課長 このビーチコートの整備の経緯を何度かお話しさせていただきました。その中で、空地を体育施設としてどのように活用して、区民の健康増進につなげていくのかといった際にいろいろ検討しました。そこには、多様なビーチスポーツでの活用やオリンピックでの活用、さらには健康増進事業、そういったことを総合的に見て区としてビーチコートをつくっていくという判断をして、地域に伝えていっているといったところでございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  中には、ビーチコートを心待ちにしていらっしゃる、あるいはスポーツ施設を心待ちにしていらっしゃる方も当然いらっしゃるだろうと思います。そのことはもちろん理解をしているつもりですけれども、一方で、地域のニーズと一言で言っても、それは当然いろんなニーズがあるわけで、今回この陳情者は、わざわざこうしてきちんとした内容のある文章をお書きになって、そして同意見の方々もお集めになって、こうしてきちんとした形で区に対して陳情を上げてこられている。これは紛れもなく、決しておろそかにできない地域の確かなニーズであって、わざわざ陳情という形で出されているものを、ともすればさておいて、こうした正規の形をとらずに、いわば声というような形で、例えば商店街の何かお集まりのときにそういう御意見が出るかもしれない、あるいは、役人に対しても、議員に対しても、そういう声を伝えてくる人があるかもしれない、それも地域の声だろうけれども、私が言いたいのは、こういう陳情という形を正規にとられたということの重みは決してないがしろにしちゃいけないのであって、このままいくと、前回の第1回定例会の結果を踏まえるならば、この陳情よりも、こういう陳情という形をとらずに何となく伝わっているそういった声のほうが重きを置かれるかのような結果になりそうで、それはどうなんだろう。  地域のニーズとか地域の声といったときに、まさに今回のこの陳情のようなものこそが、まず真っ先にたっとばれなければいけないんじゃないかと私は思いますけれども、どうですか。 ◎政策経営部長 委員御指摘のように、この陳情者の当該エリアに対する保育施設の定員確保ということに対する御懸念というのは、私どもも重く受けとめております。当該エリアに限らず、どのエリアでも、今後とも待機児童を発生させないように、十二分な取り組みは必要だというふうに認識してございます。  その上で、当該エリアにつきましては、繰り返しになりますけれども、計画変更によって60名の定員確保を図る。ただこれは31年4月でございます。それ以前に、この4月に186名の定員を既に確保しております。さらに来年の4月にも、もう既に民間事業者による民設民営の80名定員の保育園を計画化して、これも確実にできるというものでございます。その上で、当該エリアの計画変更による60名、プラス下高永福会議室の転用によっても80名定員のものができる。こういうことを総合的に勘案しますと、先々を見通しても、当該エリアの需要は今の計画でおおむね賄えるだろうと。  ただ、それに甘んずることなく、さらに重点エリアとして位置づけて、民間からの公募も積極的にこのエリアで得ていきたい。そういうことによって陳情者の御懸念には十分応える、陳情者の御懸念を解消するような形で保育の定員確保も図っていけるだろう、このように考えています。その上で、繰り返しになりますけれども、ビーチコートにも、オリンピックパラリンピック以降も含めて一定の意義がありますので、これも進めさせていただきたい、こういう考えでございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  今部長から御丁寧に御答弁をいただきました。この辺で私もそろそろ締めたいと思いますけれども、とにかくいろんな声が区民の中にある中で、こういう陳情という形をとって、わざわざ労をとって同意見者を募って、わざわざこういうちゃんとした文章をつくって、正規の手続を踏んで出した声というのは最重要ですよ、いろんな声がある中で。ふわっと何かの会合のときにちらっと言ってくるような声、それも声だけれども、今回のこの陳情というものの重みをもう一回忘れずに、できれば30名程度にとどまるだなんていう表現も慎んで、しっかりとこの陳情者の不安、懸念を払拭することに努めていただきたいと思います。  これで最後にしますけれども、さっき他の委員の質問に対する阿出川課長の答弁で、地域の活性化の具体的な内容、商店街とか学校の寄せられている声というのを聞きましたので、私が聞こうと思っていたことはその中でおおむね尽くされているんですけれども、やっぱり地域のニーズというような言葉をうかつに使ってくださるなということを申し上げましたけれども、なお1点添えるならば、地域の活性化なるものもちょっとぬえ的なんですよね。  これもよく行政の場では、地域の活性化、地域の活性化と言うけれども、何をもって地域の活性化と言うのか。集会所をつくるのが地域の活性化なのか何なのか。例えば、荻窪の荻外荘というものを買って、国の史跡にもなりますとかなんとかと言えば、それは人が見に来るだろうな、それは地域にお金も落ちるし、活性化につながるだろうなというふうに想像ができますけれども、今回ビーチコートをつくることが果たして、永福地域の活性化につながると言うけれども、本当になるのかどうか、私は非常に今もってクエスチョンマークがつくし……。 ○大和田伸 委員長  田中委員、もうちょっとコンパクトにお願いします。まとめてください。 ◆田中ゆうたろう 委員  ビーチコートが地域の活性化につながるということが、イメージがつきにくいんですよ。私は、子育てをしやすいまちをもっともっと進めて、若い家族も住みやすいようなまちをつくっていくということも地域の活性化に十分つながることであって、それよりもビーチコートをつくることのほうが地域の活性化につながるということは非常に疑問です。  そのことだけ伝えて、これは答弁は結構ですけれども、私は、まちの活性化といったときに今申し上げたような考えを抱いているので、そのことはちょっと覚えておいていただきたいと思います。 ○大和田伸 委員長  ほかに質疑はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○大和田伸 委員長  ないようですので、質疑を終結いたします。  これより意見の開陳を求めます。  意見のある方は挙手願います。 ◆はなし俊郎 委員  杉並区議会自由民主党を代表いたしまして、28陳情第20号旧永福南小学校跡地ビーチバレーコート建設計画に関する陳情について意見を述べます。  本陳情の趣旨に関しては、1つは、旧永福南小学校の跡地におけるビーチバレーコートの建設計画の白紙撤回を求めること、もう一つは、同跡地において保育園の建設を要望すること、以上2点です。  永福南小学校跡地へのビーチコートの整備と、そして定員60名規模の保育施設建設については、先般の区議会定例会においてしっかりと議論を行い、関連予算も議決しております。区議会として意思も決定しております。また、本日の質疑においては、当該地域における保育施設の今後の整備予定を確認するとともに、当該地への保育施設整備が適切な規模であると確認いたしました。さらに、他の委員の質疑において、ビーチコートに関して、高齢者の健康増進や地域活性化への寄与等についても改めて確認できました。  以上の点から、本陳情については、陳情者の願意に沿いがたいものであり、不採択といたします。 ◆中村康弘 委員  28陳情第20号旧永福南小学校跡地ビーチバレーコート建設計画に関する陳情について、杉並区議会公明党といたしまして不採択の意見を申し述べます。  本施設は、2020年東京オリンピックパラリンピック競技大会への参画や、多様なスポーツの振興、さらには多世代にわたる健康増進策といったその設置については、多面的な意義があると考えます。あわせて、当初の計画からも見直しを行い、施設内に60名程度の保育定員を確保するなど、待機児童対策についても寄与するものとなります。したがい、本件に関する現行の区の計画については、妥当性、合理性があると考えます。  こうした本施設整備が有する意義について、今後の運営面においても充実を図るとともに、区の内外に向けて広くPRに努めていただくことを要望しておきます。  以上です。 ◆山本あけみ 委員  28陳情第20号旧永福南小学校跡地ビーチバレーコート建設計画に関する陳情について、区民フォーラムみらいを代表いたしまして意見を申し述べます。  陳情では、当該地でのビーチバレーコートの建設計画を白紙撤回し、かわりに保育園の建設を求めています。しかしながら、質疑を通して、当区が完成後のビーチバレーコートの利用を想定しているオリンピックの練習会場としての使用や、子育てや高齢者、障害者の福祉向上、健康増進、介護予防に資する利用方法に関しても活用が進み、想定に近い形での利用が進むだろうということ、また、当該地の保育需要を把握した上で保育園の整備は別途進んでおり、陳情の理由として挙げられるような深刻な保育園不足の状況は、今後改善していく予定があることが確認されました。本審査を経て、当会派といたしまして、今回のビーチバレーコート建設に賛同する立場であることに変わりはありません。  今後は、この施設の活用をもって地域活性化につなげていくこと、また、区立施設再編整備計画や、ひいては公共施設マネジメントの取り組みが、広く区民に周知が進んでいくこと、そして、当該施設によって介護予防や、障害者の利用に関しては今後研究が大きく進む分野であると考えられることから、大学の研究機関や地域の介護事業者、障害者福祉施設との連携を強く進めていくことを要望いたしまして、本陳情においては、願意に沿いがたいことから不採択といたします。 ◆けしば誠一 委員  いのち・平和クラブの本陳情に対する意見を述べます。  陳情の背景に、和泉・永福地域の保育園待機児童の深刻な実態があることは理解できます。また、ビーチバレーコートオリンピックのためだけであり、また、それに多額の税金が使われているとすれば問題だと考え、その観点から陳情の内容を吟味させていただきました。
     質疑を通じて、第1に、永福・和泉地域での待機児童の実態は、ことし4月で一定改善され、なお保育園が足りない地域偏在を、新年度予算、今後の区の取り組みによって解消する方向は確認できました。  第2に、砂場のコートが、オリンピックのためだけではなく、高齢者の機能回復訓練や子供の遊び場として広く活用されている実態と、区の今後の活用方法を確認しました。  第3に、危惧した国際規格のビーチバレーコートの建設費は、平米単価で、テニスコートや公園の工事費と変わらないことも確認できました。  第4に、永福体育館の移転先として、ビーチコートを含む新たな体育館の建設に対する地元を初め住民の期待と理解を確認できます。  一方、私たち議員や行政に、住民に正しい情報を伝える義務がありながら、今回この陳情を受け、それが必ずしもできていないことを痛感します。今後、行政も私たち議員もそのために力を尽くすことを求め、28陳情第20号は不採択といたします。 ◆くすやま美紀 委員  28陳情第20号について、日本共産党杉並区議団は採択を主張します。  ビーチコート整備については、さきの第1回定例会で契約議案が提出され、我が党区議団は反対しましたが、残念ながら賛成多数で可決されました。しかし、区民からは今なお、なぜ杉並区にビーチコートが必要なのか、待機児童がこれだけ問題になっているのなら、保育園をつくるべきではないのかといった批判や疑問の声が多数寄せられています。ビーチコートを建設しなければ、30名程度の保育定員枠を新たに確保することも可能でしたが、区は、平成29年4月の開設に間に合わない、あるいはオリンピックの機運醸成、地域の活性化、オリンピックが終わった後は区民の健康増進にも寄与するであろうということに期待するなどとして、あくまでもビーチコート建設に固執しています。しかし、どれだけの区民需要があるのかということは大いに疑問です。  昨年区は、保育緊急事態宣言で保育待機児童ゼロを目指すとして、周辺住民の訴えにも耳をかさず、利用頻度の極めて高い公園を潰してまで保育園整備を強行しました。そうした区の乱暴な姿勢は到底受け入れられませんが、区民の声を押し切ってまで公園を保育園に転用して待機児童ゼロを目指すと言うのなら、たとえ数十人の定員増であっても、不要不急のビーチコート建設は中止して、全面的に保育園整備に転換すべきであると考えます。住民の声を受けとめることなく、利用頻度の高い公園を潰す一方、区民からの要望は聞かれないどころか、批判や疑問視をする声が多いビーチコート建設に固執する区の姿勢に道理はないと指摘するものです。  本陳情の趣旨は理解できるところであり、日本共産党杉並区議団は採択を主張します。 ◆田中ゆうたろう 委員  美しい杉並として、28陳情第20号について意見を申し上げます。  待機児童解消は、児童福祉法上、区の法的義務であることは明白であります。一方、ビーチコートを建設すべき法的根拠は何もありません。なぜビーチコート建設を保育定員増よりも優先するのか、質疑を通じて、ついに納得のいく区の説明は得られませんでした。  当陳情の内容は極めて正当なものであります。また、陳情という正規の手続を経て出されたこうした区民の声こそが最も重要な地域のニーズにほかならないことも、今改めてかみしめる必要があると考えます。この永福地域へのビーチコート建設は税金と区有地の無駄遣いであると、改めて警告を発するものであります。  以上の理由から、当陳情について採択すべきと主張いたします。 ○大和田伸 委員長  ほかに意見はありませんか。       〔「なし」と呼ぶものあり〕 ○大和田伸 委員長  ないようですので、意見の開陳を終結いたします。  それでは、採決いたします。  28陳情第20号旧永福南小学校跡地ビーチバレーコート建設計画に関する陳情について、採択に賛成の方の挙手を求めます。       〔賛成者挙手〕 ○大和田伸 委員長  挙手少数であります。よって、不採択とすべきものと決定いたしました。  不採択の理由は、願意に沿いがたいためということでよろしいでしょうか。       〔「はい」と呼ぶ者あり〕 ○大和田伸 委員長  それでは、そのようにさせていただきます。  以上で陳情審査を終了いたします。  《報告聴取》 ○大和田伸 委員長  続きまして、報告を聴取いたします。  本日の報告事項は2件です。  質疑は、報告を聴取した後に行いたいと存じます。  それでは、順次お願いいたします。   (1) 「杉並区と大塚製薬株式会社との連携と協働に関する包括協定」の締結について ◎企画課長 私からは、杉並区と大塚製薬株式会社との連携と協働に関する包括協定の締結について御報告を申し上げます。  このたび、4月12日になりますが、区と大塚製薬株式会社とで協定を締結したので、御報告するものでございます。  協定の相手方、また協定の目的については、資料記載のとおりでございます。また、内容につきましても、記載のとおりでございます。  大塚製薬に関しましては、健康増進の事業を活発に行っておりまして、多くの自治体とも連携協働の取り組みを進めているところでございます。今般、こうしたノウハウを生かして杉並区とも連携の取り組みをしていくというふうな御提案を受けまして、区としましても、健康増進、また災害対策といった点で区民サービスの向上にもつながるということから、協定の締結をしたものでございます。  今後、協定の内容につきましては、具体的な内容をまた協議しながら、取り組みを進めてまいる予定でございます。  私からは以上です。   (2) 杉並第一小学校等施設整備方針(案)の策定と今後の取組について ◎施設再編・整備担当課長 私からは、杉並第一小学校等複合施設整備の検討状況と今後の進め方について御報告をさせていただきます。  昨年8月に杉並第一小学校の近隣病院の移転・建てかえ計画が明らかになったことを受けまして、この間検討してまいりました同小学校近隣の病院用地への学校の移転改築の可能性と、阿佐谷地域区民センター及び産業商工会館の整備のあり方、いわゆるB案につきましては、本年2月に検討状況を中間まとめとして整理し、地域住民や関係団体の方々などに説明し、意見交換会を実施してまいりました。  こういった意見交換会でいただきました御意見等を踏まえまして、B案の詳細検討をさらに進めた上で、杉一小等複合施設のいわゆる現計画、A案との比較考察を多角的に行った結果、今回B案を整備方針(案)とし、同方針の決定に向けて取り組みを進めることといたしましたので、御報告をさせていただくものでございます。  1の整備方針(案)でございますが、お配りいたしました別紙1の冊子の整備方針(案)の2ページをごらんください。  A案につきましては、これまで改築・複合化検討懇談会の意見を踏まえ、一定の時間をかけて積み上げてきたものでございます。杉一小を初め、産業商工会館、地域区民センターの早期改築並びに現状の土地利用を前提といたしまして、新たにつくります複合施設の中杉通り側の1階ににぎわいの拠点づくりが図られるということに加えまして、複合施設の機能を教育環境に有効活用することができる計画となってございます。  まちづくりの観点から考えますと、複合施設の整備と病院の移転改築を契機としまして、区では、周辺道路基盤の整備による地域の防災性及び安全性の向上を目指していくという方針でございますが、複合施設の整備、病院の移転改築、病院跡地の活用、これがそれぞれ単独で行われることから、道路拡幅用地の確保について、それぞれの土地所有者等の意向を踏まえつつ、個別に調整し、段階的に整備することになるため、周辺道路基盤の整備、こういったものを実現できる時期、範囲等を明確に想定することができないということで考えてございます。  一方、B案につきましては、事業計画が長期にわたり、多様な関係者との調整を図りながら進める必要がありまして、学校改築や産業商工会館の改築時期につきましても、A案と比べ遅くなるほか、当初考えておりました学校と区民施設の複合化による効果が見込めなくなるというところがございます。  その一方で、教育環境の面では、病院跡地に移転改築することによりまして、より静かな環境で、A案より約1,000平米広い敷地面積を確保でき、A案と同規模の地上校庭の整備が可能になるなど、将来に向けた教育環境の向上が見込めるというふうに考えてございます。  加えまして、土地区画整理事業等を活用し、3つの大規模敷地における建物の解体、建設や敷地の整序を一体的に連続して行うということによりまして、周辺道路基盤の整備を実現できる時期、範囲等を具体的に見通すことができるとともに、杉一小の移転改築を契機といたしまして、新たなオープンスペースを創出することができるというものでございます。これらを通じまして、震災時に甚大な被害が想定されるこの地域の防災性の向上と、歩行者や自転車が安全で快適に利用できる道路環境の向上、こういったものがA案に比べ早期に実現できるというふうに考えております。  さらには、駅至近の立地を生かしまして、杉一小跡地を一体的な街区として土地利用の見直しを図ることによりまして、民間と連携したにぎわいの創出を図ることが可能ともなってまいります。  区といたしましては、これらのことを総合的に考慮いたしまして、全体最適、長期最適の観点から、今回B案を整備方針案としたところでございます。  かがみ文にお戻りいただきまして、2番の、2月に開催いたしました意見交換での御意見の概要と区の考え方でございますが、こちらにつきましては、別紙2としてお配りをしてございますので、後ほどごらんください。  最後に、今後のスケジュールでございますが、3月28日に開催いたしました説明会や、教育委員会等でいただきました御意見等を踏まえまして、再度、整備方針(案)に関する地域説明会を4月27日に開催いたします。また、5月7日及び8日には、阿佐谷地域区民センターを使いましてオープンハウスを開催いたします。区議会や説明会等でいただきました御意見等を踏まえまして必要な修正等を行った上で、5月中旬には整備方針を決定し、6月中旬に地権者等との協定を締結するという予定でございます。  私からは以上でございます。 ○大和田伸 委員長  以上、聴取いたしました。  これより、ただいまの報告についての質疑に入ります。  質疑のある方は挙手を願います。 ◆山本あけみ 委員  何点かお伺いをします。  まず、大塚製薬株式会社との包括協定ということなんですが、なぜ大塚製薬という企業体であったのか。実績があるというお話だったんですが、どういったものか。また、この有効期間が1年間ということで、もう既に始まっているわけですが、具体化はこれからということなんですが、果たしてこの1年でどれくらいのステップアップを目指しているのか、お伺いします。 ◎企画課長 大塚製薬につきましては、先ほど御報告で申し上げたとおり、多くの自治体との連携の実績がございます。実際、都道府県でも39、杉並区は、区市町村レベルでいうと50番目になります。これだけの実績を持ってさまざまな自治体とも連携した健康増進等の取り組みを行っているというところも踏まえて、こちらに関しましては、区としてもこうした他の自治体の取り組みも踏まえたところから、有効なものというふうに認識しております。  今後ですけれども、まず熱中症予防に関しましては、啓発のポスターの制作なども行って、ことしの夏からそれが実現できればというふうに考えてございます。また、災害対策に関しましても、災害備蓄品の確保ですとかそういったところについて、個別具体的な協定を健康増進また災害対策のほうでも結んで、可能なところから実現を図っていくというふうな予定で考えてございます。  協定に関しましては、自動更新でございます。 ◆山本あけみ 委員  見える形で区民への貢献、期待をしているところです。  次に、杉並第一小学校の施設整備方針がB案に決まってきたということで、区民に対しての説明も丁寧に行われていくことになると思うんですが、これからまだ区民の方々の疑問にも答えていかれるというふうには理解をしているところです。  私のほうでは、防災上、道路率が向上していくだろうという方向も見えてきたことは大変歓迎をしているんですが、これがどれくらい向上していくのか。例えば、今災害の危険度がどれくらいで、それが、今回の地区計画にのっとった形で、数年かけてどれくらいの災害への強さが出てくるのかというのが見えないところなんですが、それに関してはいかがでしょうか。 ◎まちづくり推進課長 1つの考え方として、消防活動の困難区域の解消ということがございます。今回B案で道路の整備というようなことが実現可能になれば、周辺の緊急時の消防活動の困難率の解消につながるということでございまして、そうしたことで周辺区域の整備ということが可能になろうかと考えてございます。 ◆山本あけみ 委員  東京都のほうで、災害危険度というものをわかりやすく地域別、町丁目別に示していると思います。その認識がまずあって、それがもっと改善されるということをもっともっと地域の方々に認識していただきたいと思っております。そうでなければ、これだけ大がかりな組みかえですよね、これからまた地域をつくり直していくということに着手をすることの大きな意味が読み取れないのではないか、そのようにも心配するところです。取り組みを求めてまいります。  次に、公共施設マネジメントということを申し上げて、私も勉強しながら、事例を参考にしながら訴えをさせていただいているんですが、B案に関して、決定していく段階で、大きく区のほうで掲げている床面積の縮小を目指していくという方向性、どのように議論がされたのか教えてください。 ◎施設再編・整備担当課長 今回、限られた時間での検討という中では、現計画のA案をもとにどのぐらいの面積が必要かというところを前提として考えています。この後、B案として決定した後については、それぞれの施設の詳細の検討をしてまいりますので、そういった中で、今御指摘のあった延べ床面積、こういったことについてもあわせて検討してまいりたいと考えてございます。 ◆山本あけみ 委員  実績につながるように取り組みを求めてまいります。  最後の質問ですが、産業商工会館に関してはもう少し先送りで、今後の複合化に向けて取り組みを進めるというお話だと理解をしているんですが、この産業の商工に資する会館ということの意味というものを、もう一度、どのように捉えているか、実績をどのように把握しているか、お尋ねします。 ◎産業振興センター次長 昭和40年に産業商工会館ができまして、この間50年以上、この地域におきまして、各産業団体のいわば本拠地としまして、あるいは集会施設、展示施設としまして、大きな機能を果たしてまいりました。  今般、杉一の複合化に伴いまして、改めてこの地域におきましてにぎわいと商機の創出ということで、これまでの効能が大きく飛躍できるものというふうに考えてございます。B案になったことによりまして、また今後さらに、にぎわいの創出などに資する施設を整備するような検討が図れるというところかと考えてございます。 ◆山本あけみ 委員  私も、今回の報告を受けるに当たって、産業商工会館、23区でどのように取り組みがされているか、少しネット上ですが調べさせていただきました。そういったものを拝見しますと、やはり産業団体の本拠地となっている様子が発信をされているわけなんですね。しかしながら、今、一部機能が移転しているということで、耐震上の都合で床面積も減っているという、やや過渡的な、中途半端な使われ方をしているんだと認識しているんですが、今後また新たに、駅前にわかりやすいところ、ランドマーク的に産業商工会館をつくるということをもう少し熱心に議論をしていく必要性があると考えます。これに関していかがでしょうか。 ◎産業振興センター次長 委員おっしゃったとおりだというふうに考えてございます。改めて、もう少しお時間をいただくことにもなりますものですから、地域の皆様も含めまして、各産業団体の皆さんを初めとしまして、議論を尽くしてまいりたいというふうに考えてございます。 ◆けしば誠一 委員  今回の報告は、区が、子供たちの教育環境の整備、将来にわたって教育環境をどのように最善のものにしていくかということで判断されたというふうには理解します。しかし、これまでA案は、さまざまな困難やさまざまな方向からのいろいろな意見がありながら、保護者、学校関係者、そうした地域の方たちが工夫に工夫を重ねて、また、課題であった校庭を屋上にするなどで広さを確保するとか、本当に長い間の検討を経てつくられてきたという経過があります。そうした方たちが、突然、ある意味では降って湧いたB案、それは病院の建てかえ計画という重大な問題が持ち上がったことによるものでありますが、それに対して理解を得るということの努力が大変重要だと思います。  特に懸念されているのは、建てかえがこれによって、もともとの計画から7年おくれるという問題です。それに対して今回も、そのために必要な環境整備、耐震化、そして具体的な教育環境の整備の予算が組まれており、その期間の取り組みが今回示されておりますが、そうしたことを含めて、この決定に至るまで、学校関係者、そしてA案を決定したそうした人たちとどのような話し合いが行われ、どのように理解を得ているのか、この点を確認します。 ◎施設再編・整備担当課長 委員御指摘のとおり、現計画、A案につきましては、改築・複合化検討懇談会の皆様を初め、地域のさまざまな皆様がいろいろな検討をしていただきまして、また、いろんな御意見をいただきながらつくり上げてきたものであるということは強く認識をしているものでございます。  今回のB案の検討に当たりましては、まず、実行計画、再編整備計画の中で一旦立ちどまってということでしましたけれども、その立ちどまろうかどうかというところからまずは皆さんに御意見を伺って、どうでしょうかというところから始めました。そしてまた、検討の中間まとめということで、まだ検討途中のものではありますが、今こんなことを考えていますというものをお出ししたりとか、また、説明会等を実施しながらやってきてというところでございます。  こういったことだけではありませんが、それぞれの取り組みの中で御意見いただいたものを受けとめまして、区として、こういったことができるのではないかというところを考えながら、先ほど御提案ありました長寿命化の話でありますとか、ソフトの面でありますとか、こういったところも含めて検討を重ねてきたという経緯でございます。 ◆けしば誠一 委員  実際新たなB案を実行するに当たっては、相当長期にわたるいろいろなまちづくりや、そして防災対策だとか、ある意味では、阿佐谷地域全体の今後のあり方にかかわる重大な新しい方向なんですね。そういう意味では、私も基本的な線は理解できるんですが、これは当然、地域の理解を得て、地域の人たちがまさにその推進力となって進めていかなければ実現できません。非常に短期間の転換ですから、それをどのように得ているのか、現状は私もまだわからないところがあるんですが、その現状及び今後のその点での区の努力を求めて、私は終わります。 ◎施設再編・整備担当課長 この間もさまざま、説明会等の場だけではなく、それぞれ団体のほうに出向いたりとか、そういった中で、公式、非公式含めましていろんな御意見を伺ってまいりました。今回B案ということでさせていただきたいと考えてございますが、その上は、また各施設の整備に当たりましても、その場で御意見を伺うことも多くございますでしょうし、また、まちづくり全体の課題になってまいりますので、まちづくりをどうしていこうかというところの中でもさまざま地域の方から御意見をいただきながら、区としてもしっかり対応してまいりたいと考えてございます。 ◆くすやま美紀 委員  最初に、大塚製薬株式会社との連携協働に関する包括協定の締結なんですけれども、具体的な実施事項については今後協議の上決定するということなんですけれども、これだけですと、一体何を取り組んでいくのかなというのがさっぱりわからなくて、既にほかの多くの自治体で連携して取り組みをやっているということなんですけれども、具体的にどういうことを他の自治体などでは行っているんでしょうか。 ◎企画課長 実績で申し上げると、熱中症対策のための啓発、また、そのための講座などが行われているようです。また、食育、健康増進ということで、管理栄養士の方々がいらっしゃって、食育の推進に関する講座やセミナーなどが行われているというふうなことを伺ってございます。 ◆くすやま美紀 委員  区民を対象にそうした講座を開いていくということが主な取り組みになるのかなというイメージなんですけれども、そういうふうに捉えておいてよろしいんでしょうか。 ◎企画課長 今申し上げたとおりの講座やセミナーなどがありますが、先ほど申し上げたとおり、災害備蓄品の確保といった点で、大塚製薬さんの飲料ですとか食品、こういったものなどについても、確保できるかどうかを協議していきたいということもございますので、双方が持っているもので、さまざま資源が生かせるものを考えていきたいということでございます。 ◆くすやま美紀 委員  また今後、報告などで聞いていきたいと思います。  杉一小のほうなんですけれども、大きな計画の転換だと思うんですが、そもそも昨年8月に病院をけやき屋敷に移転改築するという意向が示されたわけなんですけれども、その移転改築することになった経緯について、改めて、どのようなものなのか、お伺いしておきたいと思います。 ◎まちづくり推進課長 移転の経緯ということでございますが、昨年の夏に、けやき屋敷の地権者の方、また病院から、病院の建てかえに当たって、けやき屋敷を活用して移転改築を検討していく、そのような意向が示されたという経過でございます。 ◆くすやま美紀 委員  突然だったというふうに私は捉えているんですけれども、例えば杉一小の再編整備計画という議論の当初から、病院側が屋敷に移る、そうした考えは、病院側なりけやき屋敷の地権者なりには全くなかったんでしょうか。ちょっとその辺が、何で突然8月にそういうふうになってしまったのかなという疑問が大いにあるんですけれども、その点について区はどのように捉えていらっしゃるんでしょうか。 ◎政策経営部長 これにつきましては、私どもも平成26年3月に施設再編整備計画を策定いたしまして、そこで、杉一小と区民センター、商工会館の複合計画を打ち出したわけですけれども、その策定段階で病院の移転がどうなるかということは気にとめて、状況は確認をした上で今の計画をつくっております。その時点では、病院は現在地で建てかえ、けやき屋敷の地権者はそれをみずからの財産として存続させる、貸したりはしないというようなお話を聞いてございました。ですので、それを前提に計画を策定したものでございますけれども、先ほどまちづくり推進課長が答弁をしたとおり、昨年の8月半ばに、まさに私たちとしても青天のへきれきでございましたけれども、急転直下という感覚を私どもは持ってもおりますけれども、両者で、基本的にけやき屋敷を活用して病院を移転・建てかえすることに合意をしたというような区への申し入れがあったというのが状況でございます。 ◆くすやま美紀 委員  区としてはそういう捉え方といいますか、当初は病院がそこで建てかえるというふうに聞いていた、そういう意向だったということなんですけれども、何だかちょっと腑に落ちないような感じがいたします。  意見交換会でやはりそういう意見が出ていたと思うんですね。昨年8月よりも前の段階でこうした議論ができていれば、区民の混乱も少なかったと思うというような意見もあって、私たちはA案についてもいろいろ問題はあると言ってきましたけれども、ただ、それなりに懇談会の方たちが一定議論されてきたものですから、やはりそうした方たちからすれば、なぜ急にこんなB案にという思いもあったと思いますし、何かその辺が、もう少し当初から全体の、病院やけやき屋敷の地権者の方、区とか、関係者が一堂に会して議論ができていれば、こういうふうな大きな混乱といいますか転換といいますか、そういうことがなかったのではないかなというふうな思いはしているところなんですね。  今回区はB案で行きたいということなんですけれども、A案、B案に限らず、例えば杉一と河北病院をそのまま交換できないのかとか、さまざまそうした意見も多分あったんじゃないかと思いますし、私たちも緊急に周辺住民の方たちにアンケートを行った中でも、やはりそうした意見もあったんですが、例えば杉一小と病院を交換することはできないのか、あるいは、けやき屋敷をそのまま残してほしいとか、さまざま意見があるんですね。だから、A案、B案に限らず、もっとこうしたことができないのかというような区民の意見を取り入れる、そういう場は持てないのかなというふうに思うんですけれども、どうでしょうか。あくまでもB案でもう進んでしまうということなのかどうか。 ○大和田伸 委員長  12時を過ぎましたが、この際委員会を続行いたします。 ◎施設再編・整備担当部長 この間の説明会でもそのような御意見ございましたけれども、具体的に、小学校と病院は両方とも使いながらやっていかなくちゃいけないものですから、取りかえてぽっとやるというのは、これはまず難しいことでございます。どこかに例えば1回仮設をつくってこちらへ動かして、壊してつくる、そういう現実的な話が1つあるのと、もう一つは容積率とか面積の関係で、いろいろ検討しても難しいというような判断でございまして、実際にはもう病院がけやき屋敷に移るという大分具体的な可能性が出てきたので、その前提で今検討しております。A案のほうにつきましても、もう既に基本設計まで入っていたところなので、これをもし比較検討するにはまた1年、2年延ばす、そういう状況ではなく、半年だけ考えて、そこで今回集中検討した、そのような次第でございます。 ◆くすやま美紀 委員  進め方なんですけれども、1回目の区民説明会が3月28日に行われて、次回が4月27日に行うということなんですけれども、例えばパブリックコメントなどは行わないんでしょうか。 ◎企画課長 パブリックコメントに関しましては、予定はしてございません。 ◆くすやま美紀 委員  B案にしましても、発表されたばかりでありますし、多くの区民の方への周知は進んでいない状況だというふうに思うんですね。重大な区の方針であり、2回ほどの説明会でそうした整備方針を決めていくというのは、拙速過ぎるのではないかなと思っております。パブリックコメントを行うべきだと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ◎企画課長 パブリックコメントに関しましては、ここは阿佐谷のまちづくりということで、当該地域ということでございますので、あえてパブリックコメントを行うのではなく、当該地域の方々に説明会等を尽くしてまいりたい、また、関係団体の方々に説明等を尽くしてまいりたいというふうなことでございます。
    ◆くすやま美紀 委員  説明会を尽くすといっても、これまで示されたことだと、2回の説明会、懇談会、たった2回で議論が尽くせるのかなと非常に疑問なんですね。1回目の区民懇談会、区民説明会でも、さまざま疑問の声も、意見も出ておりますし、やはりここは時間をかけて、といっても、そんなにずっとというわけじゃなくて、一定時間をかけて議論を何回も重ねていく必要があるというふうに考えるんですけれども、その点について区の見解はいかがでしょうか。 ◎政策経営部長 今回の計画、見直しという形になるわけですけれども、それについては、この間本当に長い時間をかけて真摯に、制約された条件の中でA案を積み上げてきていただいた皆様には本当に敬意を表しますし、一方で、見直しになることについては、大変申しわけなく思ってもございます。そういう皆様の感情も踏まえて丁寧に進めなければいけないというのは、我々も非常に強く感じております。  先ほど委員、2回とおっしゃいましたけれども、3月3日にまず中間まとめの説明会をいたしました。その上で、そのときにいただいた意見も踏まえて、3月28日に整備方針案の最初の説明をさせていただいた。そしてまた4月27日に、さらに意見を踏まえて、よりわかりやすく丁寧に説明を行わせていただこうと思っております。  今回の4月27日の説明も、前回の3月28日の説明もそうですが、本当に短い時間の中で、地域の方に関心を持ってきちんと理解をして、納得をしていただきたいという思いから、近隣の住民の方に御案内をポスティングして、4月27日に向けたポスティングには、計画の概要も裏面に印刷をして、理解を深めていただこうというふうに工夫をしてございます。さらに、それに加えまして、4月27日の後に、冒頭担当課長からも御説明申し上げましたけれども、5月7日、8日にオープンハウスという形でより丁寧に、個別に必要があれば御説明をさせていただけるような機会も設けて、決定に臨んでいきたいというふうに思ってございます。  いずれにしても、最初からこういうことがわかっていれば、計画の見直しということにはならなかったんですけれども、それは言っても仕方がありませんので、この検討期間が延びると、その分、学校を初めとする施設の建てかえも延びるという一面がございますので、その辺を考えてこのスケジュールで進めてまいりたいというふうに考えてございます。 ◆くすやま美紀 委員  先ほど今後のスケジュールの中で、オープンハウスとか行った後で修正等を行って、整備方針を決定するということだったんですけれども、その修正等という中はどの程度の修正が考えられるのか。多分そんな大きな修正というのはないと思うんですけれども、例えばどういうことなら修正が考えられるのかというのはいかがでしょうか。その点についてお伺いしておきたいと思います。  区としては丁寧に進めていくという御答弁でしたけれども、私たちとしては、整備方針を決定する上での進め方、やはり区民的な議論を成熟させて、合意形成を図りながら進めていくことを強く求めておきたいと思いますので、その点についてもお答えいただければと思います。 ◎施設再編・整備担当課長 なかなか御答弁が難しい話ではあるんですが、整備方針案から方針決定に当たっての修正点については、説明会や、こういったところでいただいた御意見を踏まえてという形になるので、どこがどう変わりますということを今言いづらい部分はありますが、この間いただいた御意見を踏まえて考えますと、まずは学校の整備が遅くなるというところがございますので、学校をつくるのが遅くなるということに対しての長寿命化、こういったところについてもまだまだ伝え切れていない部分があると思いますので、こういったところについても載せる必要があるかなというふうに考えております。  また、この間の御意見で考えますと、単に今回は施設整備というだけではなく、まちづくり全体、他の委員からもありましたが、道路基盤整備とかこういったところもあるんですが、これもなかなかわかりにくいところもあるかと思いますので、こういったところもわかりやすくと思っています。その他につきましては、またこれからの御意見なども踏まえながら、区として考えてまいりたいというふうに考えてございます。  丁寧に説明をしていくという中では、わかりやすさの部分もありますし、また、今回決定した後につきましても、それぞれ施設整備のタイミング、またまちづくりの観点の中でも、機を捉えながら説明を繰り返してまいりたいというふうに考えてございます。 ◆くすやま美紀 委員  最後に1点だけ。丁寧な説明はいいんですけれども、いつも丁寧に説明していくと言いながら、区民の反対の声が大きいにもかかわらず押し切ってしまうということが、この間、区の進め方の点で私たちはすごく疑問視といいますか問題視しているところです。ですので、ただ丁寧に説明をしたからいいというのではなくて、やはり合意形成を図っていく。例えば大きな強い反対の声があるものについては、強行することのないように改めて強く求めておきたいと思います。 ◎施設再編・整備担当課長 御指摘のとおり、合意形成を図るということが当然のこと必要ですので、合意形成を図るために説明を繰り返しまして、御理解いただきながら進めてまいりたいというふうに考えてございます。 ◆松浦芳子 委員  時間も押していますので、1点だけお聞きします。  大塚製薬との協定についてなんですが、50番目の協定とのことですが、大塚製薬の企業理念は、「世界の人々の健康に貢献する革新的な製品を創造する」ということになっています。  そこでお聞きしたいんですが、第2条の3番、食育の推進に関すること、さっき講座とか御答弁いただいたんですが、実際には食育というのは製品ではないので、食育の推進というのは、私は、ちょっとここは不安というか疑問になったんですが、他区の地区の協定を見てみますと、2条はほとんど同じことが書いてあるんです。他区では、この食育、3番について、講座だけなのか、それとも、杉並区としては具体的に何を創造するのか。大塚製薬の企業理念は「製品を創造する」とあるので、その点についてお答えできるでしょうか。 ◎企画課長 企業理念につきましては、委員御指摘のとおりでございます。ただ、その中で、大塚製薬自体は社会貢献活動というものを推進しています。そのときのキーワードとしましては、健康と自然環境と地域社会、この3つをキーワードにした社会貢献活動を行うということが大塚製薬の進めている取り組みでございます。それに従って健康というものを、製品ではなく社会貢献というところからさまざま取り組んでいきますよということで行っておりまして、それが先ほど申し上げているとおり、食育ですとか、それから熱中症、またメタボリックシンドロームなどの取り組みです。こういったものなどについてさまざま、講座、講演、セミナーなどを通じて啓発活動などを行っていくというものでございます。  他自治体におきましてもそうした講座などは行っておりますが、あわせて、さまざま体験型のものなども行っている自治体も実例としては聞いてございます。 ◆松浦芳子 委員  大塚製薬は製薬会社なので、杉並区としては食育について何を求めているのかお聞きしたかったんですけれども。 ◎企画課長 実際、具体的にはこれからということでございますので、一概に全てこういうことということではないんですが、健康長寿という点から考えて、生き生きと過ごせる、健康長寿のためにどういったものができるのか、こうしたところを重点的に見ながら、関係所管が大塚製薬と協議を進めていくということでございます。 ◆松浦芳子 委員  最後に意見なんですが、50番目なんですけれども、他区や他区の地域に右へ倣えするわけではなく、杉並区としては、食育というのは製品ではないということをきちっと頭に入れた上で、今後いろんなものを推進していただきたいと思っています。よろしくお願いします。 ○大和田伸 委員長  ほかに質疑はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○大和田伸 委員長  ないようですので、質疑を終結いたします。  以上で本日の総務財政委員会を閉会いたします。                             (午後 0時14分 閉会)...