杉並区議会 > 2016-09-20 >
平成28年 9月20日都市環境委員会−09月20日-01号

  • 安城市(/)
ツイート シェア
  1. 杉並区議会 2016-09-20
    平成28年 9月20日都市環境委員会−09月20日-01号


    取得元: 杉並区議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-29
    平成28年 9月20日都市環境委員会−09月20日-01号平成28年 9月20日都市環境委員会                  目   次 委員会記録署名委員の指名 ……………………………………………………………… 3 議案審査  議案第76号 杉並区立区民住宅条例の一部を改正する条例 ……………………… 3 報告聴取  (1) 景観重要建造物等の指定について ………………………………………………15  (2) 玉川上水・放射5号線周辺地区地区計画(原案)等の策定について ………15  (3) 荻窪駅周辺まちづくり方針の中間まとめの策定及び今後の進め方について     ………………………………………………………………………………………17  (4) 杉並区空家等対策計画の策定について …………………………………………18  (5) 狭あい道路の拡幅に関する取組について ………………………………………20  (6) 都市計画道路補助線街路第132号線について ………………………………20  (7) (仮称)すぎなみの道づくり(道路整備方針)について ……………………20  (8) 第10次杉並区交通安全計画(案)について ……………………………………22  (9) 燃料電池自動車(水素自動車)の導入について ………………………………24 閉会中の所管事項調査について …………………………………………………………68 委員の派遣について ………………………………………………………………………68
                    都市環境委員会記録  日   時 平成28年9月20日(火) 午前9時59分 〜 午後2時48分  場   所 第3・4委員会室  出席委員  (9名)  委 員 長  金 子 けんたろう     副委員長  増 田  裕 一        委  員  川 野 たかあき     委  員  木 梨 もりよし        委  員  大 泉 やすまさ     委  員  北    明 範        委  員  原 田  あきら     委  員  佐々木    浩        委  員  大 熊  昌 巳  欠席委員  (なし)  委員外出席 (なし)  出席説明員 区長      田 中   良   副区長     吉 田 順 之        都市整備部長  渡 辺 幸 一   まちづくり担当部長                                  松 平 健 輔        土木担当部長  吉 野   稔   都市整備部参事(まちづくり振興担当)                                  内 藤 友 行        都市計画課長  井 上 純 良   調整担当課長都市整備部副参事                          (鉄道立体担当)                          (西武線沿線地区まちづくり担当)                                  緒 方 康 男        住宅課長    寺 井 茂 樹   まちづくり推進課長都市整備部                          副参事(阿佐谷地区まちづくり担当)                          (久我山地区まちづくり担当)                                  河 原   聡        都市再生担当課長都市整備部     建築課長事務取扱都市整備部参事        副参事(荻窪地区まちづくり担当)           佐々木 孝 彦        (西荻地区まちづくり担当)                花 岡 雅 博        耐震・不燃化担当課長都市整備部   土木管理課長  阿 部 吉 成        副参事(方南地区まちづくり担当)                相 馬   吏        都市整備部副参事(特命事項担当)   狭あい道路整備担当課長                浅 井 文 彦           石 森   健        土木計画課長都市整備部副参事    都市整備部副参事(用地調整担当)        (高円寺地区まちづくり担当)             阿 部 光 伸                友 金 幸 浩        交通対策課長  山 川   浩   みどり公園課長 土肥野 幸 利        杉並土木事務所長三 浦 純 悦   環境部長    森   雅 之        環境課長放射能対策担当課長     ごみ減量対策課長高 山   靖                喜多川 和 美        杉並清掃事務所長江 川 雅 志   杉並清掃事務所方南支所担当課長                                  天 海 和 彦  事務局職員 事務局長    北 風   進   議事係長    蓑 輪 悦 男        担当書記    高 橋 知 久 会議に付した事件  付託事項審査  1 議案審査   議案第76号 杉並区立区民住宅条例の一部を改正する条例……………原案可決  所管事項調査  1 報告聴取   (1) 景観重要建造物等の指定について   (2) 玉川上水・放射5号線周辺地区地区計画(原案)等の策定について   (3) 荻窪駅周辺まちづくり方針の中間まとめの策定及び今後の進め方について   (4) 杉並区空家等対策計画の策定について   (5) 狭あい道路の拡幅に関する取組について   (6) 都市計画道路補助線街路第132号線について   (7) (仮称)すぎなみの道づくり(道路整備方針)について   (8) 第10次杉並区交通安全計画(案)について   (9) 燃料電池自動車(水素自動車)の導入について  閉会中の所管事項調査について…………………………………………………継続調査  委員の派遣について……………………………………………………………………決定                             (午前 9時59分 開会) ○金子けんたろう 委員長  ただいまから都市環境委員会を開会いたします。  《委員会記録署名委員の指名》 ○金子けんたろう 委員長  本日の委員会記録署名委員は、私のほか、大泉やすまさ委員を御指名いたしますので、よろしくお願いいたします。  《議案審査》   (1) 議案第76号 杉並区立区民住宅条例の一部を改正する条例 ○金子けんたろう 委員長  これより議案審査を行います。  議案第76号杉並区立区民住宅条例の一部を改正する条例を上程いたします。  本会議の説明以外に、理事者からの補足説明はございますか。 ◎都市整備部長 特にございません。よろしく御審議のほどお願いいたします。 ○金子けんたろう 委員長  これより質疑に入ります。  質疑のある方は挙手願います。──それでは、委員会の円滑な運営と公平を期するため、最初の質疑は答弁を入れてお一人往復10分程度とさせていただき、一巡しました後、必要があれば再度質疑をしていただくということで進めていきたいと思います。議事進行に御協力のほど、よろしくお願いいたします。 ◆大泉やすまさ 委員  議案第76号杉並区立区民住宅条例の一部を改正する条例について質問をさせていただきます。  まず初めに、区民住宅とはどのような住宅であるのか、確認の意味で概要を伺います。 ◎住宅課長 区民住宅は、中堅所得層で18歳未満のお子さんがいるファミリー世帯に良質な賃貸住宅を提供するために、平成6年から9年にかけまして、区が民間の住宅を借り上げるなどして設置をしたものでございます。 ◆大泉やすまさ 委員  それでは、このたびの上高井戸区民住宅を廃止する理由についてお示しください。 ◎住宅課長 区民住宅は、住宅マスタープランですとか施設再編整備計画にあるとおり、20年間の契約期間が満了したものから順次廃止するということになっておりまして、廃止の理由としましては、開設当初は民間の家賃の半分程度に家賃を設定いたしまして、それを年々少しずつ家賃を上げていくというような方式をとっておりまして、20年間経過しようとしている現在は、民間の家賃と同程度になっております。そのため、入居する方も少なくなっておりますし、区が設置する必要性も薄れているというふうに考えてございます。 ◆大泉やすまさ 委員  よくわかりました。ありがとうございます。  それでは、建物について、これは所有者さんにお返しするという形になるかと思いますけれども、返還後、その建物はどのようになりますでしょうか。 ◎住宅課長 建物はオーナーに返還後は、民間のオーナーさんが引き続き賃貸住宅として活用するというふうに伺っております。 ◆大泉やすまさ 委員  そうしましたら、上高井戸区民住宅を今回廃止することによって、区民住宅としては残る団地が幾つあって、それぞれ廃止予定がいつぐらいまでになっていますでしょうか。 ◎住宅課長 区民住宅はもともと5団地、5住宅ありましたけれども、今回御承認をいただければ、ベル・サラン上高井戸が4つ目の廃止となりまして、残る1つは、西荻南4丁目にございますベル・サラン西荻南1つになります。来年10月末で契約満了となりますので、そのころに廃止というふうに考えてございます。 ◆大泉やすまさ 委員  そうしますと、残り1つということで、区民住宅が全てそれで廃止になるというような形になるかと思うんですけれども、今後区として、中堅所得者層子育て世帯の住宅供給についてどのように考えているのか、最後に伺います。 ◎住宅課長 区民住宅の廃止をもちまして中堅のファミリー層への支援は終わりということではございませんで、昨年度設置しました総合的な住まいのあり方に関する審議会等でも、子育て世帯向けの良質な住宅供給の必要について御提言もいただいておりますので、民間の住宅ストックを活用した子育て支援策子育て世帯の定住策というものを、今後設置される居住支援協議会などでもテーマとして上げて検討していきたいというふうに考えてございます。 ◆北明範 委員  今ちょっと出ましたので、それ以外でということで、この上高井戸区民住宅は現在の入居状況はどうなっているのか。  それと、全部で何戸あって、入居中は何世帯、何人入居しているのかお聞きします。 ◎住宅課長 ベル・サラン上高井戸でございますけれども、管理戸数は全部で15戸ございまして、現在は5世帯、18名の方が入居していらっしゃいます。 ◆北明範 委員  さっき、家賃が世間相場並みということで、家賃は今、何平米で幾らになっているのかお聞きします。 ◎住宅課長 現在は家賃の補助がございませんので、全て3LDKの広さで、65平米から73平米程度で、家賃は14万400円から15万8,600円までとなっております。
    ◆北明範 委員  世間相場よりちょっと高いぐらいですよね。わかりました。  入居者の立ち退きというのはあるのか、ないのか。 ◎住宅課長 今回お住まいの5世帯の方に昨年度意向調査を行いまして、引き続き居住する意思・意向があるかということを調査いたしましたところ、5世帯の方全てがお住まいになりたいということでしたので、オーナーとの取り決めにより、引き続き賃貸住宅として民民の契約でお住まいになるということになります。 ◆北明範 委員  民民契約でオーナーさんとの契約ということで、そうすると家賃は、高い家賃なんですけれども、下がったり上がったりという、その辺の話し合いというのはどうなっているのか。 ◎住宅課長 これもオーナーとの協議の結果でございますが、家賃、管理費等は変わらず、そのままお住まいになれるということでございます。 ◆原田あきら 委員  重ならないところで、区は、この物件の持ち主に対して、現在、月どれだけ払っているのかお聞かせください。 ◎住宅課長 月額でおよそ220万円ほど賃料としてお支払いしております。 ◆原田あきら 委員  そうすると、十四、五万の5世帯の収入は入ってくるけれども、はるかに及ばない、大幅な賃料を今持ち主に払っているということですよね。この状態についてはどのように考えているか。 ◎住宅課長 もともとの20年前の契約で、1棟の団地そのまま丸ごと借り上げということになっておりますので、空き家があっても、その分を区が支払う、負担するということになってございます。もちろん空き室がある状態で家賃を支払うという状態は適当ではないといいますか、もったいないという話ですので、20年をもって廃止するということでございます。 ◆原田あきら 委員  その問題については、確かに区民から見て、常識的に考えて、解消されなければいけないなというふうに私たちも考えます。  希望者全員居住可能ということなんですけれども、この持ち主の方は、15軒のうち10軒があいている状況の中で、ちゃんと継続していくという意思は確認できているんでしょうか。 ◎住宅課長 オーナーの意思は確認をしておりまして、引き続き賃貸住宅として活用していきたいということで、賃貸住宅として新しい名称も決まっているというふうに聞いてございます。 ◆原田あきら 委員  先ほど他の委員の質問に対して、中所得者層の住宅問題については、住宅施策については総合的な住まいのあり方に関する審議会で検討していくんだと。その際は、先ほどの答弁だと、民間ストックを使ってということなんですけれども、前回の廃止の議案なんかは、あのときには、たしか区が直接持っていたんですよね。それを売却するという、ちょっと居住者からすれば不安定な感じなんですけれども、今回についてはまさに民間ストックを使って提供していたわけですけれども、総合的な住まいのあり方に関する審議会でもまた民間ストックということなんですけれども、何か違いはあるんですか。 ◎住宅課長 民間ストックをこの住宅も活用をしてきておりますけれども、ハードの丸ごとの借り上げというような方式ではなくて、ソフト面も生かしまして、少し他区の事例なども見まして検討していきたいというふうに考えております。 ◆原田あきら 委員  もうちょっと突っ込んで聞きたいんですけれども、ソフトと言われれば、民間ストックを使ったソフトな対応というと家賃助成ということが真っ先に思い浮かぶんですけれども、それについてはどうなんでしょうか。 ◎住宅課長 家賃助成はほかの区で実施しているところもありますけれども、さまざまな対象で、例えば高齢者向け、障害者向け、ひとり親向けというようなところで、また、子育て世帯向けに行っている区もあると聞いておりますけれども、例えば高齢者、障害者、ひとり親等につきましては、アパートあっせん事業入居支援事業等、杉並区は既に先駆的に行っているということもございます。  子育て世帯向けでございますけれども、家賃助成、一部の方に助成をするというのは慎重に検討していきたいというふうに考えてございますが、国のほうでは、国交省のほうで、空き家を活用した低所得者向けの賃貸住宅で家賃助成を行うというような報道もございましたので、国の動向を見ながら、居住支援協議会の中で検討してまいります。 ◆原田あきら 委員  今の答弁だとなかなか突っ込み切れていないので、ここは部長なり、せっかく区長もいますから、この問題は余りいつものようにぶつかり合うような質問ではないので、ぜひ区長なんかの意見もお聞きしたいなと思うんですけれども、我々共産党的には、ハードの住宅施策というのはやっていくべきだ、公営住宅というのを建てていくべきだというふうに思っているわけですよ。長い目で見れば、そんなにお金のかかる話ではなくて。ただ、ソフトの面というところでの住宅施策というのは、確かになきにしもあらずだなと思っています、早く対応できますし。その点についてどういうふうに考えているのかなと。  今回ベル・サランはまさに民間ストックを使っていたわけですよ。これはもうなしだと。確かに、今回の件についていえば無駄が大きいなと私も思っています。その点で、あり方に関する審議会で、今後民間ストックを使ってソフトな、中所得者層、あらゆる世代の住まいの施策をやっていくんだと。これは一体どういう方向に向いていくのかなというところで、ぜひ展望ある見解を、区長なんかにもたまには聞いてみたいなと思うんですけれども、どうでしょう。 ◎都市整備部長 区民住宅自体は平成9年ぐらいですか、そのときには中堅所得層を区にどんどん来ていただく、そういったものの一助になればということで始めて、たしか私もそのとき担当だったような気もするので、これは一定の成果があって、逆に役割をもう終えたのかなと。役割を終えたというのは、その後の住宅ストックがこれだけ空き家が多く出て、まだ活用可能なものがいっぱい市場にある。ただ、今一番決定的に足りなかったのはマッチングだろうと。例えばお年寄りの方、あるいは障害を有する方、そういった要配慮者の方がいざアパートを借りるときに、例えば不動産屋さんがどこまで対応していただいたのかなと。もちろん個別にはやっていただいて、区でもそういう相談窓口はしっかりあるんですけれども、これは一般論としてです。そういったものをしっかり今回の居住支援協議会で、そういったまさに不動産業界の方であるとか専門家の方が皆一堂に会してそういった仕組みをつくっていこうと。これは非常に新たな、すごく期待できるなという取り組みですので、まずはそういった中で幅広く専門家の方の御意見も伺いながら、よりみんなが安心して住める住宅を確保していきたいというふうに思っています。 ◆原田あきら 委員  なかなか家賃助成というところとかに踏み込んだ発言というのは出にくいのかなと思いますけれども、一定、そういうことも検討していくんだという話だったのかなと、そういう答弁だったのかなというふうに受けとめました。  最後に、今の答弁の中で、この施策が平成6年から9年にかけてということなんですけれども、当時ファミリー世帯に来てもらおうと。当時はちょっと都市の集中というのが鈍くなった時期ですよね。現在、都市の集中、都市回帰というのがまた始まって、ファミリー世帯とかがどんどんと来ている。当時は悪く言われましたけれども、保育施策の展開というのは、ここに来て区長も、むしろファミリー世帯に来てもらうんだという話とかもいろいろあるんですけれども、中所得者層のファミリー世帯向け住宅施策というのは、改めて、一定の役割を担って、都市にファミリー世帯を呼び込むということに成功した、それを前向きに捉えているという評価でいいんでしょうか。それだけ聞かせてください。 ◎都市整備部長 その当時の時代背景もございまして、そのときはこれは一番効果的な施策だったのかなというふうに考えてございます。ただ、逆に今の時点で考えますと、今の一番のファミリー世帯、あるいは中堅所得層に来ていただくというのは、やはり保育の充実かなと。子育て支援、福祉の充実、保育、それが直接的にそういったものにつながっていくのかなということで、政策目的は一緒ですけれども、そのための手法が時代とともに変わってきている、そのように感じているところです。 ◆川野たかあき 委員  区民住宅というもの以外で、今住宅支援ということで何か行われている取り組みというのは、ほかにどういったものがありますでしょうか。 ◎住宅課長 低所得者向けには、区営住宅ですとかアパートあっせん事業等がございます。 ◆川野たかあき 委員  先ほど居住支援協議会のお話があったんですけれども、私も以前、ちょうど多分1年前ぐらいの一般質問で確認した際には、設置は検討中であるということだったかと思うんですけれども、設置は決定しているということであれば、その時期等、細かく言えるところがあればお願いします。 ◎住宅課長 今回の改定の実行計画にも載っておるとおり、設置は決定しておりまして、設置の時期ですけれども、10月下旬以降ということでしたけれども、ちょっと日程調整の関係で11月に入る予定でございます。  また、来週でございますが、主なメンバーといいますか、不動産業界の団体、それから社会福祉協議会学識経験者等が集まりまして、設立の準備会といたしまして打ち合わせを行う予定になってございます。 ◆川野たかあき 委員  基本的に今後、住宅支援ということに関しては、居住支援協議会で検討されていくということでよろしいんでしょうか。 ◎住宅課長 居住支援協議会は団体と行政のネットワークというふうに考えてございまして、そのネットワークの中に、言ってみれば住宅施策のシンクタンク的な機能を持たせていきたいというふうに考えてございますので、その中で住宅施策については御提言をいただきたいと考えてございます。 ◆川野たかあき 委員  先ほどちょっと他の委員からもいわゆる家賃補助のような話がありましたけれども、私も以前一般質問でも検討を要望させていただいたりしていましたが、先ほど他区の状況というのがちょっと話に上がりましたけれども、具体的に今把握されている内容がおわかりでしたら教えてください。 ◎住宅課長 23区の他の区の家賃助成の実施状況でございますが、現在、さまざまなものがございますけれども、10区で家賃助成を行っているというふうに聞いております。 ◆川野たかあき 委員  その中身は先ほどおっしゃっていたように、いろいろと対象だったり何だりと違いはあるということのお話でしたでしょうか。 ◎住宅課長 内容は本当にさまざまでございまして、千代田区ですとか新宿区等は、勤労者、単身者、子育て世帯、高齢者、障害者、ひとり親というようなことを幅広くやっている区もございますし、高齢者だけやっているというところもございます。実績もさまざまでございまして、年間2件とか9件とか、そういう区もございますが、多いところはそれなりに実施しているというふうに考えてございます。 ◆川野たかあき 委員  最後になりますけれども、例えば、難しいというお話もあったとは思うんですけれども、家賃補助なんかももし検討があるとすれば、その居住支援協議会でまず始まるというような形になるんでしょうか。 ◎住宅課長 家賃助成は現在のところ考えてはございませんが、国の動向を見たり、ほかの区の状況も研究をしながら、また、総合的な住まいのあり方の審議会の提言の中では、定期借家制度の活用ですとか空き家のリノベーション等の提言もございますので、そうしたところを含めて総合的に考えていきたいと考えてございます。 ◆佐々木浩 委員  まず、この施策自体が平成6年から平成9年ということで、私もそのころはまだ議員をやっておりましたので、そのころいろいろ話をした中で、ファミリー世帯を呼び込むということと、まず、お試しじゃないけれども、杉並に住んでいただいて、その後も末永くその方々が杉並にいわゆる定住をしていただくというような、そういう意図もちらほらあったんですけれども、このベル・サランの事業で、20年間ですから、もう何代目かになっていると思うんですね。その後、その方々は、例えばどこかにもう引っ越しちゃったんだとか、やはり杉並っていいところだから残ったのかとかいうような、アンケートというか、動向調査というほどでもないんだけれども、どういうふうにつかんでいらっしゃいますでしょうか。 ◎住宅課長 その後の話でございますが、この上高井戸についていえば、今お住まいの5世帯のうち3世帯は設立当初からお住まいの方で、ほぼ20年お住まいの方ということで、他の2世帯は七、八年前にお住まいになったという方でございます。  その後、ここを出られた方は、出られた理由はお子さんの独立ですとかさまざまでございますけれども、その後どちらにお住まいになったかというところは、残念ながらちょっと調査はしてございません。 ◆佐々木浩 委員  上高井戸でも、15戸中5世帯が今入居されて、10戸が空室。2月の都市環境委員会の記録なんかを見てみましても、ほかのベル・サラン、もう終わったところがほとんどですけれども、近年、一般のマンション事業からすれば、空室率が異常に高いというふうに思うんですね。これはどういう原因なのか。 ◎住宅課長 家賃の水準が民間とほぼ同程度になっている、あるいは少し高いという話もありましたけれども、同程度であるということで、また、20年たっているということもあるのかというふうに考えてございます。 ◆佐々木浩 委員  専門家もいらっしゃるけれども、築20年の物件ですから、家賃が同程度だったら、普通は、これだと3分の1しか入ってないんですよね。3分の2が空室というのは、入居に対する努力が足りないというか、そういうような結果だと思うんですね。オーナーさんは、別にあいていてもあいていなくても、今は家賃保証という民間会社がありますけれども、お金が入ってくるもので、特にそういったことを考える必要はありませんけれども、その保証がなくなった後になりますと、今度はそういう努力をオーナーさんも多分しなきゃいけないですよね。そうすると、家賃はこの後は据え置きということで、5世帯の入居者に対してはそうだということになりますが、ほかの10戸を埋めるために、私がオーナーさんであれば、家賃下げてでもそこを埋めないと、減価償却を考えればなかなかやっていけないというような状況もあると思うんです。これはつくるときにいろいろな補助金が入っていますけれども。そういうことになると、今の5世帯の方と、ほかの新しい方のギャップが生まれるという可能性がありますよね。民民だからもう知らないというわけじゃないんですけれども、そういうようなことが考えられると思うんですけれども、その辺に関してはオーナーさんとはどのような話をしていますか。 ◎住宅課長 先ほど、大分入居の方が少なくなっているというお話もありましたけれども、20年でこれは廃止ということが決まっていますので、入居者が少なくなってきたということもございます。  今お住まいの5世帯の方は家賃も管理費も据え置き、少なくとも、契約は2年更新ですので、2年間は据え置きということでございますし、区が保証金として3カ月分の家賃をお預かりしていましたけれども、新しいオーナーさんになった場合には、敷金は2カ月分でいいですよ、1カ月分は家賃に充当させていただきますよというようなことも言っていまして、非常に良心的にオーナーさんは考えていただいております。オーナーさんとお話をしたんですが、この5戸以外の住宅については、家賃設定はオーナーさんの自由でございますので、今現在お住まいの5世帯とはギャップといいますか、さまざまな条件も違いますけれども、違ってくる可能性はあると考えてございます。 ◆佐々木浩 委員  その辺は現実に、オーナーさんと今話していますけれども、お住まいになられた方が、5世帯の方がそれに気づいてしまうと、あれっ、隣の部屋は1万円安いぞ、これはどうなんだろうと。2年更新ですから、2年間たてばまたちょっと戻るのかもしれませんけれども、御近隣トラブルというのかな、そういうことが起こり得るということは、現在住まれている5世帯の方も、ある程度、こういう契約事なのでしようがないというふうに御納得をされているのかどうかということはいかがでしょう。 ◎住宅課長 お住まいの方には、廃止ですとか廃止後のことにつきましては、まずは2年前にお知らせをしております。家賃助成がなくなりまして、廃止になりますということをお知らせをして、昨年度お知らせをした際には意向調査も行ってございます。廃止後の家賃ですけれども、民民の契約になりますので、家賃が幾らになりますよというようなことは、オーナーさんのほうから直接居住者の方と連絡をとっていただいておりますので、その後のことは御了解の上お住まいになるというふうに考えてございます。 ◆佐々木浩 委員  マンションの建築なんかで、最初に設定して入居された第一次募集の方が高く分譲されて、その後なかなか売れないので安くしちゃった、そのギャップがすごいということで訴訟になったりなんかしていますよね、あっちゃこっちゃで、民間の会社ですけれども。だから、そういうこともあり得るのかなということもちょっと含みおいていただいて、今お住まいになっている方に御納得をいただいて、それはもちろんずっと永劫じゃなくて、期間ごとにオーナーさんとお話をしていただくということも、少し区のほうからきちっと御説明されたほうが優しいのかなというふうにも思いますので、そういうフォローもぜひしていただきたいなと思います。これは要望にしておきます。  それから、確かにベル・サランのような事業というのは一定の役割を終えたなというふうに私は思いますし、今となっては、空き室率が多くてちょっと効率が悪いなというふうにも思いますけれども、今度、空き家民間ストックを活用して広げていくんだ、違うやり方でやっていくんだということがありました。当初予算のときに、上井草のところで、今度は多世代型という形で、サ高住がついてファミリー向けの住宅ができるというような計画がありました。保育園になったので、その計画はもうなくなりましたけれども、しかしながら、場所を変えてやるというような答弁もありました。そうすると、ベル・サランの事業のファミリー向けの引き寄せというのは終えたけれども、また新しい形でそういったファミリー向け世帯を杉並に呼び込むというのは、今、保育園をつくること、これがやはり呼び込むんだろうということはありましたけれども、こっちを潰しておいて、今度多世代型のまた住居をつくるというのも、何かちょっとした矛盾を感じるところもあるんですけれども、その辺はいかが考えていますか。 ◎都市整備部長 今回の区民住宅の施策、20年で、来年あと1個で全てが廃止ということで、一定の役割を終えた。先ほどちょっとお話もありましたけれども、区民住宅を契機に区に移り住んでこられた方がその後どうしたのか、何年住んでいらっしゃったか、そういったお話もございました。確かに今十分検証し切れてないんですけれども、例えばそういった施策を20年やったその効果というのは、しっかりこの機会に検証する必要があるだろうなというふうには考えています。その上で、一体どういった方策がそういった永住促進のために真に必要で効果があるのか、また、区民全体の理解を得られるのか、そういったことはしっかり考えていく1つの契機にしたいというふうには考えてございます。 ◆佐々木浩 委員  今部長がお答えいただいたとおりでありまして、結局、この区民住宅ベル・サランが近年空き室率が高い割には、我々の税金でそれを補填しなきゃいけないというような状況の中で、新たに区としてファミリー世帯──サ高住は非常に今需要が高いので、それはどんどんどんどん入っていくんだと思うんですけれども、ファミリー向け住宅をやる際には、民間ストックを活用するのが一番なんですけれども、これもなかなか今難しいところもありますよね。そういうのをうまくやらないと、区としては、オーナーは別にいますけれども、区がほとんどやっていて、空き室率が高いところのちょっと失敗したところが、また違う事業に手出して、余りうまくいかないというケースが出てくると思いますが、協議会等専門家の意見を聞きながらやっていくということもありますけれども、そういった多世代型住宅群、これは今後どういうふうに考えていくのか。ほかでやる、あいている場所があればねという言い方でしたけれども、それは今後どうなるんですか。 ◎住宅課長 高齢者と子育て世帯等の多世代の住宅でございますけれども、今後適地があればこのようなものも計画をしていくということで2月に御答弁しているとおりでございます。さまざまな施策の中で考えていきたいと考えてございます。 ◆佐々木浩 委員  あいている場所があればということでありますが、物事には優先順位というものがあって、今は保育園だとか特養だとか、場所場所によるんでしょうけれども、優先順位は、どちらかというとそちらに入っているわけですよね。だから、そういう意味での今の多世代型住宅群の優先順位というのは一体どういうふうになっているのか、これを聞いて終わります。 ◎都市整備部長 確かに施策のそのときの最優先の課題というのはあると思います。今の話については、当初は上井草山葉名のところというふうに想定はしていましたけれども、こういう状況になりまして、今のお話も踏まえまして、居住支援協議会もこれから立ち上げて、いろいろな御意見も幅広く聞ける。せっかくそういったチャンスも与えていただいたと思いますので、今回ちょっと考える時間ができたと前向きに捉えまして、しっかりよりよいものをつくっていくように、皆さんの意見を聞いてやっていきたいと思います。 ○金子けんたろう 委員長  ほかに質疑はございますか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○金子けんたろう 委員長  なければ、質疑を終結いたします。  これより意見の開陳を求めます。  意見のある方は挙手願います。 ◆大泉やすまさ 委員  議案第76号杉並区立区民住宅条例の一部を改正する条例について、杉並区議会自由民主党を代表して、賛成の立場から意見を述べさせていただきます。  本議案は、平成8年に開設した上高井戸区民住宅、ベル・サラン上高井戸を、20年間の開設期限の到来によって廃止をするものであります。区民住宅は、一定の所得基準の範囲にある中堅所得世帯、かつ18歳未満の子供がいるファミリー世帯向けに良質な賃貸住宅を提供することを目的とした住宅施策でありますが、傾斜家賃制度によって、現在では近傍同種の民間賃貸住宅とほぼ同じ水準になっているということ、また、現在入居されている区民については、意向調査と廃止後の居住等にも配慮がなされているということを質疑を通して確認いたしました。  区民住宅の順次廃止については、施設再編整備計画にも示されているとおりであり、今後は民間住宅ストックの活用、また居住支援協議会の設立を通して、多様かつ良質な居住環境の整備に向け、住宅施策の充実を図るとの区の姿勢への期待を申し添えまして、本議案に賛成いたします。 ◆北明範 委員  議案第76号杉並区立区民住宅条例の一部を改正する条例について、杉並区議会公明党を代表して意見を述べます。  質疑の中で、現居住者について、廃止後も入居条件は変わらず、安心して暮らしていただけることを確認することができました。  今回の議案は、区民住宅の20年契約期間が満了したこと、区として空室にもかかわらず家賃負担をしていること、そして所有者の理解も得ており、廃止についてはやむを得ないというふうに思っております。よって、我が会派として本議案に賛成いたします。 ◆原田あきら 委員  議案第76号について、日本共産党杉並区議団として賛成の意見を述べます。  我が党区議団は、公営住宅の維持、拡充を強く求めてきた会派であり、区民住宅についても、その案件ごとに考慮し、賛否を表明してまいりました。  今回示された区民住宅については、区が区民住宅の家賃収入をはるかに上回る多額の賃料を物件の所有者に支払っており、そうした問題の解消は確かに重要です。  また、現在の居住者が希望すれば、同じ条件で継続して居住が可能であることを確認しました。  以上の点を確認した上で本議案には賛成としますが、住宅施策の総量が削られることには間違いなく、その分を、より時代や区民ニーズに合った住宅施策の拡充に求めて、意見とします。 ◆川野たかあき 委員  議案第76号杉並区立区民住宅条例の一部を改正する条例について、いのち・平和クラブとして意見を申し上げます。  本議案における区民住宅は、もともと20年という設定がなされていたものであること、また中所得者向け支援ということ、それから、現在では家賃も民間の相場と比べて特に安くもなく、同程度であるということを確認しました。  現在、世界でも日本でも広がり続ける格差、貧困の問題があるということは、特に異論のない認識であると思います。住宅支援が必要であるのは、むしろ低所得者層となってきているかと思います。区では、年内に居住支援協議会も設置され、新たな住宅支援策も検討されていくということでありまして、その方針を歓迎するものであります。  とはいえ、現在既に他区などでは家賃補助などの住宅支援策も実施されており、杉並区においても同様の低所得者層向け住宅支援策の検討実施を要望しつつ、本議案に賛成とさせていただきます。 ◆佐々木浩 委員  議案第76号杉並区立区民住宅条例の一部を改正する条例につきまして、賛成の立場から意見を申し上げます。  質疑でも明らかになっておりますけれども、契約期間20年を超えたことを機に、今回区民住宅として廃止をするという趣旨でありました。空き室があってもその分を補助しなきゃいけない、そういう効率性の悪さからも1つ脱却ができるということもあります。  それから、質疑ではそこまで触れませんでしたけれども、区民住宅のほかにも区営住宅も含めて、今後協議会もできますが、公営住宅のあり方というものを今我々考えなきゃいけない時期に来ておりますので、この区民住宅が一定の役割を終えて廃止をしたというのは、1つのエポックメーキングみたいなもので、ほかの区営住宅なりそういったものもこの機に、我々区ですから、区が取り扱っている公営住宅に関してはどうあるべきかということを考えていかなきゃいけないということを申し上げて、意見といたします。 ○金子けんたろう 委員長  ほかに意見はありますか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○金子けんたろう 委員長  なければ、意見の開陳を終結いたします。  それでは、採決いたします。  議案第76号杉並区立区民住宅条例の一部を改正する条例について、原案を可決すべきものと決定して異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○金子けんたろう 委員長  異議ないものと認めます。よって、原案を可決すべきものと決定いたしました。  以上で議案審査を終了いたします。  なお、区長は公務のためここで退席いたしますので、御了承願います。  《報告聴取》 ○金子けんたろう 委員長  続きまして、当委員会の所管事項につきまして、9件の報告を聴取いたします。  なお、質疑は報告を一括して聴取した後に行いたいと思います。  それでは、理事者から報告を願います。   (1) 景観重要建造物等の指定について   (2) 玉川上水・放射5号線周辺地区地区計画(原案)等の策定について ◎まちづくり推進課長 私からは、景観重要建造物等の指定についてと、玉川上水・放射5号線周辺地区地区計画(原案)等の策定につきまして、御報告を申し上げます。  まず、景観重要建造物等の指定でございます。  ことし6月に改定を行いました杉並区景観計画等に基づきまして、景観重要建造物及び景観重要樹木の指定を行いましたので、御報告を申し上げます。  まず、1番として、景観重要建造物の指定でございます。  このたび、杉並区景観重要建造物の第1号といたしまして、幻戯山房(区立角川庭園)を指定いたしました。  根拠条文等は、景観法第19条第1項、杉並区景観計画、景観重要建造物の指定方針でございます。  指定対象及び指定理由は別紙をお目通しいただければと存じますが、指定理由といたしましては、角川庭園の周辺、歴史と文化を基調としたまちづくりに貢献する建築物であるという視点、それから、築61年を経過する建物でございまして、荻窪の住宅地としての歴史を象徴する建物であるということなどが指定の理由となってございます。
     次に、景観重要樹木の指定でございます。  景観重要樹木の第1号といたしまして、区立坂の上のけやき公園のケヤキ1本を指定したものでございます。  根拠条文等は、景観法第28条第1項、杉並区景観計画の景観重要樹木の指定方針でございます。  こちらも指定対象等の詳細は別紙をお目通しいただければと存じますが、善福寺川の周辺にありまして、自然地形などを生かした景観づくりに貢献する樹木ということ、それから、地域で長く親しまれている樹木ということで、今回は指定を行ったものでございます。  今後の予定スケジュールでございますが、今回の指定を踏まえまして、標識の設置をそれぞれの指定対象に行ってまいりたいと考えてございます。その上で、この指定を行ったことにつきまして、景観まちづくりイベント、あるいは景観録などを通じまして、広く区民の方に御周知を図ってまいりたいと考えてございます。  次に、玉川上水・放射5号線周辺地区地区計画(原案)等の策定についてでございます。  このたび、玉川上水・放射5号線周辺地区地区計画(原案)等を策定いたしました。今後、これを踏まえ、都市計画決定に向けまして、都市計画法第16条及び杉並区まちづくり条例第9条等に基づきまして、地区計画原案の説明会や公告縦覧等を実施してまいります。  まず、地区計画原案の策定ということでございますが、正式な都市計画の名称は、東京都市計画玉川上水・放射5号線周辺地区地区計画(原案)でございまして、これは杉並区が決定するものでございます。  次に、原案の説明会、公告縦覧等のスケジュールでございますが、まず、地区計画原案の説明会につきましては、明日になりますけれども、9月21日と22日、2日間3回にわたりまして久我山会館で開催をいたします。  それから、地区計画原案の公告縦覧及び意見の提出でございますけれども、明日、9月21日に公告を行うとともに、22日から10月5日にかけまして縦覧を行ってまいります。縦覧場所は、区のまちづくり推進課とともに、地元地域ということで、久我山会館でも縦覧を行うという予定でございます。さらに、意見の提出期間といたしまして、9月22日から10月12日まで意見の提出を求めるという形でございます。  今後の予定スケジュールでございますが、この原案の説明会などを経まして、11月ごろには地区計画案の作成、それから、12月にはこれらの公告縦覧、意見提出を経まして、都市計画審議会に諮問、答申を行った上で、今年度内に都市計画決定を行う予定でございます。  なお、地区計画原案につきましては、本日、別紙ということで添付をしてございますが、概要ということで一番最後にカラーの資料、参考資料ということで添付をしてございますので、お開きをいただければと存じます。  (原案)等の概要ということで、A3の資料でございますけれども、資料の左側にありますように、地区計画の区域、黄色で表示をしたところでございますが、この区域につきまして、それぞれの土地利用の状況等に応じて9つの地区に区分をしてございます。そして、それらの中で、右側に示しますように、建築物の制限をそれぞれその特性に応じて設けているという状況でございます。  なお、左側のほうの下にございますように、用途地域の変更につきましても、今回原案を策定してございます。  これらにつきましては、東京都の都市計画決定になるものでございまして、現在、都市計画の変更に向けまして、協議、調整を行っているという段階でございます。  私からは以上でございます。   (3) 荻窪駅周辺まちづくり方針の中間まとめの策定及び今後の進め方について ◎都市再生担当課長 私からは、荻窪駅周辺まちづくり方針の中間まとめの策定及び今後の進め方について、御報告させていただきます。  区では、平成27年12月に地域住民主体の荻窪まちづくり会議から、荻窪駅周辺地区まちづくり構想が提案されたことを踏まえ、区民、事業者、行政が一体となって、戦略的、計画的にまちづくりを推進していくため、荻窪駅周辺まちづくり方針の策定に向けて検討を進め、このたび中間まとめを策定しましたので、今後の進め方とあわせて御報告させていただきます。説明は、別紙2のA3判を使って説明させていただきます。  最初に、方針策定の背景と目的です。  荻窪駅は区内最大の交通結節点でありますが、地上駅であることによる駅南北の地域の分断、回遊性の不足などの課題を抱えております。そうしたことから、杉並区基本構想において、「南北分断の解消と都市機能のさらなる強化を図る」としております。24年度からまちづくりの機運の醸成を図り、昨年12月に地域住民主体の荻窪まちづくり会議より、荻窪駅周辺地区まちづくり構想の提案を受けました。  区では、こうした取り組みを踏まえ、区民、事業者、行政が一体となって戦略的、計画的にまちづくりを推進していくため、まちの将来像と目標、その実現に向けた取り組みの方向性を明らかにするまちづくり方針を策定することといたしました。  次に、方針の位置づけでございますが、杉並区まちづくり基本方針を補完し、個別具体のまちづくり計画や取り組みへの橋渡しとなるまちのグランドデザインとして、区民、事業者、行政がまちの将来像を共有するものとしております。  方針策定のプロセスですが、中間まとめをもとに、オープンハウスの開催などにより地域の皆様の御意見を伺いながら方針案を策定し、その後、説明会、意見募集を行い、年度内の策定を目指してまいりたいと考えております。  方針の対象区域は、荻窪駅から半径約500メートルの範囲を基本として、町丁目境や地形地物などで区切った範囲としております。  まちの将来像ですが、右側に記載しておりますが、「住宅都市杉並の芯として 歴史文化を礎に にぎわいと住環境が調和したまち」とし、目標は「人にやさしい、歩いて楽しめるまち」や「災害に強く、安全で安心して暮らせるまち」など、記載の4つを挙げております。  「エリア別の取組の方向性」といたしましては、対象区域を3つのエリアに設定し、そのエリアの地域の特性に応じてまちづくりの取り組みの方向性を示すこととしております。  今後の進め方につきましては、先ほど、方針策定のプロセスで説明させていただきましたとおりです。  私からの報告は以上です。   (4) 杉並区空家等対策計画の策定について ◎建築課長 それでは私から、杉並区空家等対策計画の策定について報告させていただきます。  この対策計画案につきましては、さきの都市環境委員会で報告いたしました。その後の動きについて報告させていただきます。  6月11日より公表しました対策計画案に対する区民等の意見提出手続を行いまして、その結果等を踏まえまして一部修正した上で、以下のとおり杉並区空家等対策計画を策定いたしましたので、御報告いたします。  まず、区民等の意見提出手続の実施状況でございますが、実施期間といたしましては、6月11日から7月11日まで31日間。  公表方法につきましては、「広報すぎなみ」6月11日号及び区ホームページ。閲覧につきましては、記載のとおりでございます。  意見提出の実績といたしましては、9件、延べ18項目の御意見がございました。  別紙1をごらんになっていただきたいと思います。区民等の意見提出の概要と区の考え方でございます。この項目の1「計画全体への意見」ということで、「『空家等対策の推進に関する特別措置法』は指針としてとらえ、『杉並スタイル』で計画を考えてほしい。」。これに対する区の考え方といたしましては、「空家等対策の推進に関する特別措置法及び『空家等に関する施策を総合的かつ計画的に実施するための基本的な指針』に基づき、区内の空家等や空家等対策に関連する団体等と連携し、本計画に定めた具体的な取組を推進して」いくというところでございます。  また、3ページの中ほど、10をごらんになっていただきたいと思います。「居住可能な空家については、保育園、地域の居場所や避難場所など、地域のために利活用をしてほしい。」。これに対する区の考え方でございますが、「区では、空家等の利活用に関するモデル事業を平成29年度から実施する予定です。モデル事業の実施にあたっては、福祉分野等との連携なども視野に、利活用が推進される汎用性の高いものとなるよう検討をしています。」  また、めくっていただきまして、13「多様な主体との連携」でございます。意見の内容としては、「不動産業に特化した住宅政策ではなく、区内で空き家を活用しているNPO法人などの団体とも連携して有効な空き家対策を実行してほしい。」区の考え方でございますけれども、「空家等の問題は、住宅市場面の課題、所有・権利関係や経済的な課題、土地・建築等の課題など、多岐にわたる対応が必要であるため、区民、事業者、専門家団体、関係機関など多様な主体が連携して、空家等対策に取り組む必要があると考えており、すでに空家利活用の取組を実施しているNPO法人などの団体との連携も重要であると認識しています。」  次に、別紙2をごらんになっていただきたいと思います。杉並区空家等対策計画(案)の修正一覧でございます。修正した部分でございますけれども、まず、「計画期間」の中に空家実態調査に関する記載がございます。パブコメ案ではおおむね5年ごとに空家実態調査を実行するという趣旨が書かれておりますけれども、「おおむね5年ごと」というのを削除させていただきました。これにつきましては、弾力的な対応、細かい対応ができるようなという趣旨で外させていただきました。  次に、「空家等対策の推進」の中の「税負担の軽減制度の周知」の中で、そのベースになっている国の空家実態調査に関する記述でございますけれども、前提がかなり省略されておりましたので、それにつきましては詳細に書かせていただきました。誤解ないようにするために記載したということでございます。  次に、別紙3、これが空家等対策計画の本編でございます。  次に、別紙4、A3の1枚紙でございます。これが空家等対策計画の概要版でございます。この裏面の5の「空家等対策の推進」、これをごらんになっていただければ、これから区がとり行う空き家等対策の全体像が理解できるというふうに考えております。  最後ですけれども、今後のスケジュールでございますが、9月21日に広報で空き家対策に関する計画の公表を行う予定でございます。ホームページでも公表をとり行う予定でございます。  私からは以上でございます。   (5) 狭あい道路の拡幅に関する取組について ◎狭あい道路整備担当課長 私からは、今年度改正いたしました杉並区狭あい道路の拡幅に関する条例施行後の狭隘道路の拡幅に関する取り組みにつきまして、御報告をさせていただきます。  まず、これまでの取り組みでございます。  主に条例改正のPRとなってございます。「広報すぎなみ」7月1日号、公式ホームページにて、改正条例の施行と合わせましてPRをしてございます。次に、オープンハウス、こちらはパネル展示と職員による個別相談となりますが、区役所1階ロビーにて行いました。また、地区町会連合会への説明を、特に狭隘道路の多い11地域で行っております。そのほか、防災関連イベントにおきましても、パネル展示等を通じましてPRを行っているところでございます。  続いて、狭あい道路の拡幅に関する協議会でございます。  協議会につきましては、改正条例に基づきまして公平中立な判断を行うため、第三者協議会となっております。8月の頭に第1回目を開催いたしまして、委員の委嘱後、重点整備路線の指定に関する諮問をいたしまして、御審議をいただいているところでございます。  最後、今後のスケジュールでございます。  9月、11月と協議会を行いまして、重点整備路線の指定に関しまして、引き続き御審議をいただきます。その審議の内容を受けまして、重点整備路線の指定を区として11月に行う予定です。また、改正条例の内容など、狭隘道路の拡幅につきまして、特に狭隘道路の多い木密地域でのPRをオープンハウスとして行っていきます。平成29年1月1日には、支障物件の設置の禁止に関する条例が施行となりますので、12月の広報などでPRを行っていきます。  私からは以上となります。   (6) 都市計画道路補助線街路第132号線について   (7) (仮称)すぎなみの道づくり(道路整備方針)について ◎土木計画課長 私からは2件の御報告をさせていただきます。  初めに、都市計画道路補助線街路第132号線についてでございます。  東京における都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)において、今後10年間で優先的に整備すべき路線として位置づけました補助132号線につきまして、用地測量に先立ち説明会を開催しましたので、御報告いたします。  開催日時と場所につきましては、1に記載のとおり、8月26日金曜日と28日日曜日の2日間、桃井第三小学校体育館で開催いたしました。  今回の説明会は、用地測量で境界の立ち会いなどが必要な土地の所有者525名を対象として開催いたしました。当日は、2の表に記載のとおり、2日間で98名の方に出席いただきました。  説明会の内容につきましては、2日間とも同じ内容で、都市計画道路の必要性、132号線の整備方針、用地測量の進め方、今後のスケジュールについて25分程度の説明の後に、質疑応答の時間を設けてございます。  質疑応答では、2日間で8人の方から22件の御質問や御意見をいただきました。主な質問といたしましては、整備完了までのスケジュールや道路の計画幅員についてなどがございました。また、早く用地買収を進めてもらいたい、商店の再建など、まちのにぎわいにつながるようにしてもらいたいなどの御意見もいただきました。  今後のスケジュールにつきましては、神明通りから青梅街道までの優先整備区間約1,070メートルを、4に記載のとおり、平成28年度から30年度の3カ年で用地測量を実施しまして、31年度に事業認可手続を経て、32年度から用地買収のための物件調査を行い、用地交渉に入る予定でございます。  添付資料としまして、当日会場で配付しました資料をおつけしておりますので、後ほどお目通しいただければと存じます。  次に、仮称すぎなみの道づくり(道路整備方針)について、今年度策定を目指し検討を進めておりますので、御報告いたします。  1番、検討に至る背景でございますが、防災や交通安全などさまざまな課題に対応するため、骨格となる都市計画道路や身近な生活道路の整備、また、狭隘道路の拡幅など、それぞれの道路機能に応じた体系的な道路網の整備が必要となってございます。本年3月に策定しました東京における都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)や、先ほど御報告がありました狭隘道路の拡幅に関する取り組み状況などを踏まえまして、その都市計画道路と狭隘道路の間にある幅員4メートルから約13メートル程度の生活道路につきましても、区民意見を伺いながら検討しまして、道路整備方針を策定することといたしました。  2に記載の内容を検討し、道路整備方針を取りまとめてまいります。  道路整備方針の位置づけにつきましては、杉並区まちづくり基本方針の下に位置づけ、今後策定に当たりましては、パブリックコメントを実施するなど、区民意見を伺いながら検討結果を取りまとめまして、方針策定後は広く区民に周知することで、今後の道路整備に対する理解を得るために活用してまいります。  これまでの取り組み状況でございますが、今年度の6月から検討を開始しまして、7月には道路整備に期待する内容について、区政モニターアンケートと、区役所1階ロビーでアンケートを実施して、意見把握を行っております。また、9月5日と8日に区役所1階ロビーにおいて、道路整備方針の考え方についての意見把握を行いました。これら3回のアンケートでいただいた意見の結果につきましては、資料1として添付してございます。  今後のスケジュールにつきましては、10月1日号の「広報すぎなみ」で、道路整備方針の考え方についての意見募集を行う予定でございます。この意見募集につきましては、9月5日、8日に1階ロビーでパネル展示により行った意見把握と同じ内容となります。  御意見をいただく道路整備方針の考え方につきましては、資料2として添付しておりますので、後ほどごらんいただければと存じます。  その後、11月に仮称すぎなみの道づくり(道路整備方針)案を作成、12月にパブリックコメントの実施、来年の3月に方針を策定する予定としております。  今後、パブリックコメントや道路整備方針策定等の各段階で当委員会に報告の上、進めてまいります。  私からは以上でございます。   (8) 第10次杉並区交通安全計画(案)について ◎交通対策課長 私からは、第10次杉並区交通安全計画(案)について御報告いたします。  表紙1と2でございますが、本年度は交通安全対策基本法に基づく第9次杉並区交通安全計画の改定年度に当たるため、策定主体である杉並区交通安全協議会において、人優先、人命尊重を基本理念とし、国や都の計画との整合性を図り、地域の実情に応じた第10次杉並区交通安全計画(案)を策定しました。  3の計画期間は、平成28年度から平成32年度の5カ年でございます。  4の目標につきましては、資料1、17ページをお開きください。  近年の杉並区内の交通事故状況を踏まえ、1、交通事故発生件数を1,300件以下にする、2、交通事故死者数をゼロにする、3、自転車事故関与件数を420件以下にすると設定いたしました。  表紙の5、取り組みの重点化の方向性につきましては、同じく資料1、18ページをお開きください。  取り組みの重点化の方向につきましては、区内で発生した事故の特徴などから、(1)、自転車の事故関与率が高いところから、自転車交通事故防止策の強化、(2)、高齢者事故の重大化、重傷化が高いことから、高齢者事故防止策の強化、(3)、交通事故、交通死亡事故における二輪車運転者の割合が高いことから、二輪車事故防止策の強化、以上の3つを重点化といたしました。  表紙の6、具体的取り組み(分野別取り組み)につきましては、資料1、20ページをお開きください。  取り組みの重点化の方向の考え方に基づき、重点化に取り組む各区関係機関、団体等が実施する項目を記載しております。分野別取り組みとして、1、道路整備分野、2、交通安全教育分野、3、道路交通法規分野、4、医療・被害者支援分野、5、防災・減災分野の5分野を設定しております。  資料1の20ページから25ページまでは道路整備分野として、幹線道路の整備を初め20項目、重点項目2項目が記載されております。  次に、26ページをお開きください。31ページまでが交通安全教育分野について、重点事業にある、(1)、区立小学校における自転車安全利用実技講習会の実施を初め23項目、重点項目17項目を記載しております。  次に、32ページをお開きください。34ページまでが道路交通法規分野について、(1)、交通規制の見直し、交通安全施設の整備を初め12項目、重点項目2項目を記載しております。  次に、35ページをお開きください。36ページまでが医療・被害者支援分野について、(1)、応急手当等の普及啓発の推進を初め4項目を記載しております。  次に、37ページをお開きください。38ページまでが防災・減災分野について、(1)、道路構造物の点検、修理を初め4項目を記載しております。  以上が第10次杉並区交通安全計画(案)の概要でございます。  また、パブリックコメントは8月11日から9月12日まで実施し、8件の御意見をいただき、現在、整理、集約中でございます。  裏面をごらんください。今後のスケジュールでございますが、パブリックコメントなどの御意見を踏まえ、計画策定を行った後、11月の当委員会に御報告、公表を行ってまいります。  私からは以上でございます。
      (9) 燃料電池自動車(水素自動車)の導入について ◎環境課長 私からは、燃料電池自動車(水素自動車)の導入について御報告をいたします。  走行時に二酸化炭素や排気ガスを排出しない燃料電池自動車(水素自動車)を公用車として導入いたしまして、区の環境事業に活用することとしましたので、報告をいたします。  初めに、導入車両でございます。本田技研工業株式会社製のクラリティ フューエルセル、燃料は圧縮水素、動力は電動機、モーターでございます。走行距離は、1充填につき約750キロメートル、さらに外部給電機能つきの車でございます。  次に、活用方法でございます。(1)、区内イベントで展示し、環境に優しい燃料電池自動車の普及のためのPRに用いる、(2)、子供たちを対象とした環境学習などに活用する、(3)、公用車として使用し、環境施策のPRを行う、(4)、車両の外部給電機能を活用いたしまして、災害時の非常電源として必要な場所に移動して電力供給を行う、このような活用を行ってまいりたいと存じます。  最後に、今後のスケジュールでございます。本年10月の中旬に当該車両は納車となります。11月5日、6日のすぎなみフェスタにおきまして、初披露を区民の方にさせていただきたいと思います。それ以降は随時イベント等での展示を行ってまいります。  私からは以上でございます。 ○金子けんたろう 委員長  それでは、ただいまの報告に対する質疑に入ります。  質疑のある方は挙手願います。 ◆大泉やすまさ 委員  報告事項がちょっと多いものですから、質問も多岐にわたりそうなので、なるべく簡潔にさせていただきたいと思います。  まず初めに、荻窪駅周辺まちづくり方針の中間まとめの策定及び今後の進め方についてという御報告についての質問ですけれども、これは1点だけ簡潔に、今回方針の策定に当たっては、地域住民を主体とする荻窪まちづくり会議からの提案を受けて、荻窪駅周辺まちづくり構想を踏まえるというふうな説明を受けているんですけれども、区としては、この荻窪駅周辺まちづくり構想をどのように捉えているのか。また、今回のまちづくり方針の中間まとめにはどのように反映されているのか。この2点伺います。 ◎都市再生担当課長 荻窪駅周辺地区まちづくり構想につきましては、区として、本会議でも御答弁させていただきましたとおり、まちづくりの実現に向けた重要な第一歩として認識しております。このため、昨年12月に提案された後、杉並区まちづくり景観審議会に諮問した上で、区の施策に反映するよう努めるという判断をし、まちづくり方針の策定を進めているところでございます。  まちづくり構想は、地域発意によるまちの将来像だけでなく、取り組みの具体的な内容を示されており、多岐にわたるテーマについて、地域みずからが主体的に取り組むことも含めた提案となっております。  一方、まちづくり方針は、まちの将来像とその取り組みの方向性を示すもので、その具体化については、方針を踏まえ、今後、地域、関係機関などと調整を図りながら進めてまいりたいと考えております。  また、杉並区まちづくり基本方針に基づき行政が主体となって取り組むことや、地域などと協働して取り組むことを記載するというところでは違いがございますが、まちづくり基本構想の趣旨はおおむね反映されていると認識しております。  これに加えて、区が施策するまちづくり方針として、広域的な視点や外部有識者からの意見なども踏まえ、今回中間のまとめを作成しております。 ◆大泉やすまさ 委員  ちょっと先に進めさせていただきますが、続いてが杉並区空家等対策計画の策定についてなんですけれども、今般策定された空家等対策計画については、その対象とする空き家の種類、この中身を見ると、主に戸建て住宅が対象であると。共同住宅の場合は、全住戸が空室で、要するに空っぽの状態での建物1棟という場合のみがこの対策計画で対象とする空き家になるというふうなことで記載があります。例えば事業用のビルなんかでワンフロアが丸々あいているようなケース、例えば1階が全部あいているということで、そういったものは今回の対策の対象にはならないのかどうか、このあたりを伺わせてください。 ◎建築課長 まず、空家等対策特別措置法の空き家の定義からいいますと、残念ながら、ビルのワンフロアだけがあいているという状態では、この法の対象には基本的にはならない。ただ、空き家の利活用のモデル事業等で、区の施策に通じるようなものについては、今後モデル事業について検討していくんですけれども、その中ではもしかすると対象になり得るかもしれません。 ◆大泉やすまさ 委員  今御答弁いただいたとおり、まさに私も、施策にどのくらい貢献度があるのかとか、そういったものによっては柔軟に捉えるべきだなというふうに考えておりますので、その辺が確認できて非常によかったと思います。ありがとうございます。  あと、対策計画の取り組みについて、これだと12ページになるんですかね、取り組みの基本的な考え方ということで4つ挙げられております。特にこの中では空き家等の利活用の促進、ここの部分に対して特に期待が大きいのではないかなというふうに考えるところでございますけれども、この重点的な取り組みとして、空家等利活用モデル事業の実施を挙げられております。これは平成29年から実施するという話なんですけれども、実際にモデル事業が大体どのくらいの時期に取りそろえられてくるというか、出そろってくるのかなというところを、想定がどのような時期であるのかというのをお伺いしたいということと、あとは、各種専門家団体やNPO団体のノウハウ等の収集・活用に当たっては、恐らくこれは居住支援協議会が主体的なところになるのかもしれませんけれども、具体的にどういう体制で検討だとか精査だとか実施等を行っていく予定であるのか、そこの点についてお伺いいたします。 ◎建築課長 モデル事業自体については、具体的な仕組みについては今検討中でございます。ただ、各専門団体の御意見を聞きながら、また、空家等対策協議会も含めまして、いろいろな方の意見を聞きながら仕組みをつくっていきたいというふうに考えております。 ◆大泉やすまさ 委員  今御答弁いただいた内容で、いろいろな専門家団体の意見を聞きながらというのが、例えば会議体みたいな形で皆さんにお集まりいただいた中でいろいろ御意見、その中で例えば座長みたいな形でそういうのをもんでいくというような形をとるのか、区が個別にいろいろなところで意見を伺っていくのか、その辺はどうなんでしょうか。 ◎建築課長 具体的にはまだ詰まってはいませんが、空き家対策というのは区だけではなかなかできないという面では、区だけではなくて、関連する団体の方も含めて検討というか、仕組みをつくっていきたいというふうに考えております。 ◆大泉やすまさ 委員  個別というよりは、いろいろな専門家の皆さんにお集まりいただいた中で、それぞれ強みだとかを補完し合いながら、実りある計画を立てていただきたい、モデル事業というのをつくり上げてもらいたいなと思うので、ぜひそういった構成、仕組みづくりを、区には主導的役割を果たしていただきたいなというふうに思っております。  あと、これは聞こうかどうか迷っていたんですけれども、やはりちょっと聞きたいので、パブコメの11番のところなんですけれども、これは3ページになりますかね。建築基準法に適合しない空き家について、これをどう扱うかということなんですが、区の考え方としては、特例的な取り扱いをすることは公平性の観点から難しいですよということが書かれているんですが、現実には平成26年に国交省のほうから、検査済証のない建築物をどういうふうに活用していくかということの中で、指定検査機関によって、建築基準法に、適合状況がどうであるのかといったことによって、その内容によっては検査済証を取った建物と同等の扱いを受けられるというような制度も今ありまして、実際に活用している区もありますので、この点については、ぜひこれも柔軟に考えてほしいなというふうに思っているところです。  ただ一方で、検査済証のない建物自体がそもそも築年数が古いとか、立地的な条件でいろいろと難しいというのもあるかと思うんですが、今後の民間ストックの活用という中では、その辺の柔軟な姿勢も持っていただきたいなというふうに思っているところです。これは要望として、この件は御検討いただければなというふうに思います。  続きまして、すぎなみの道づくり(道路整備方針)についてなんですけれども、道路整備方針を拝見させていただきました。重点化する項目ですとか必要性が高い項目、それぞれ理解したんですけれども、1点気になりましたのが、超高齢社会における道づくり、こういった視点がちょっと見当たらないというふうに思うところです。先ほどの荻窪まちづくりでもそうなんですけれども、バリアフリーだとかというのが高齢者に優しい道づくりという部分もありますが、高齢者人口がどんどんふえていくというのは過去に発想としてなかった部分でありまして、そういったものが今後ふえていくというと、一般質問でも私触れましたけれども、早い段階からまちを歩くとかいろいろ歩行する、これが生活習慣病の予防ですとか寝たきりの予防には効果的だというふうにも言われているところがあるものですから、道づくり、まちづくり、こういったものにも、単に安全性だとかということじゃなくて、歩きやすさだとか、むしろ進んで楽しく歩きたくなるような工夫だとか、そういう視点も必要なのではないかなというふうに考えるところでございます。この点についていかがでしょうか。 ◎土木計画課長 委員御指摘のとおり、超高齢社会における道づくりの視点、大変重要かと思います。区としてもその辺は認識しているんですが、書き方が言葉足らずで申しわけございません。歩行者及び自転車に優しい道づくりというところでは、子供からお年寄りまで、そして障害者を含めて全ての人に優しいという意味合いで書いておりますが、方針策定におきましては、ちょっと言葉の使い方をまた検討してまいりたいと考えてございます。  それから、楽しい道づくりというところにおきましては、歩いて楽しい道、これまでも旧水路敷などを活用して歩行系の散歩道等を整備してまいりましたが、生活道路につきましても、そのような観点から今後検討を進めてまいりたいと思います。 ◆北明範 委員  私からは4つ質問します。景観重要建築物、そして玉川上水の地区計画、空き家対策、132号線、この4つ質問をさせていただきます。  まず、景観重要建築物等の指定につきまして。  今回、景観重要建築物、そして樹木、この指定に当たりまして、杉並区まちづくり景観審議会の審議の中でどのような意見があったのか、お伺いしたいと思います。 ◎まちづくり推進課長 まず、景観審議会の御議論の中では、指定対象の建造物、樹木について特段異論はなかったというところでございます。  その他の意見でございますけれども、今後、指定された公共施設などは、改修に当たっては景観ということに配慮して意識してやってほしいというようなこと、それから区内には非常に立派な樹木があるので、これらは指定できるのかどうか、そのような御意見があったというところでございます。 ◆北明範 委員  今後どのような樹木、建築物を指定しようと考えているのか、お伺いしたいと思います。 ◎まちづくり推進課長 今回この指定の第1弾として、公共の建造物、それから樹木を指定したわけでございます。景観審議会の御議論の中でも、まずは公共施設などを指定することで景観づくりの意識を高める必要があるという御意見がございました。したがいまして、まず、公共のものが当面の対象かなと考えてございますが、今後民間敷地も含めて、まちづくり景観審議会の御意見も伺いながら、今後の取り組みを考えてまいりたいと思ってございます。 ◆北明範 委員  わかりました。よろしくお願いいたします。  続きまして、玉川上水・放射5号線周辺地区地区計画等の策定についてお伺いしたいと思います。  もう決まっていることなので、ここで言うのはあれなんですけれども、ちょっと確認の意味でお聞きしたいと思いますが、まず、この参考資料の左の下のほうの「用途地域等の変更」の中で、ウとオ、これはいわゆる都営住宅ですよね。これは今建てかえ工事も進んでいるわけですけれども、現状が建蔽率40の80、第一種高度ということで、これが今後50の150、二種高度になるということなんですけれども、今現在スタートして、工事も進められているんですけれども、用途が変わった、この後また建てかえる予定があると思うんですけれども、その辺の計画というか、もうちょっと細かく教えてもらいたいんですが。 ◎まちづくり推進課長 それは都営住宅の計画ということでよろしいですか。──まず、ウの部分、久我山一丁目第2団地ということでございますけれども、こちらは計画自体、前期地区と後期地区ということで分かれてございます。これは非常に長い団地の建てかえ計画でございましたので、前期地区につきましては、現行の都市計画で実施をしたというものでございます。現在、一部建てかえ中のものもございます。  それから、放射5号線に面した部分の後期地区につきましては、現在、東京都では基本設計に向けた準備を進めているということでございますので、今後、そうした中でまた設計等詰めていくものと思ってございます。 ◆北明範 委員  次に、カについては、40の80の第一種高度から、60の150の第二種高度ということで、結構中層の建物が建つんですけれども、この辺の議論というのはどういうふうになっていたんですか。 ◎まちづくり推進課長 御案内のとおり、用途地域の都市計画は東京都の決定でございます。そうした中で東京都と用途地域の見直しについていろいろ議論する中で、このカの部分につきましては、この図を見てもおわかりのとおり、まず、北側で隣接する部分は、今回、放射5号線の沿道ということで、第一種中高層住居専用地域に変更となる部分でございます。それで、この図には表示されていないんですが、実は、この区境、南側のほうですね、こちらのほうの世田谷の側も、現在第一種中高層住居専用地域に指定をされているところでございます。その中間部分になるところでございますので、そうした中で、今回、合わせて一種中高層住居専用地域に変更するのが適当、このような議論になったものでございます。 ◆北明範 委員  そうすると、北側は高層で中層、結構高い建物、南側は今世田谷の団地が建っていますよね。ということは、高い建物が建つ。真ん中は低層住宅だから、もうちょっと上げていこうというような感じなんですかね、イメージとしては。 ◎まちづくり推進課長 土地利用的に同質のものにしたということでございますけれども、カの部分につきましては、高さの制限もあわせて地区計画で決めてございますので、それほど高層のものということを意識してのものではございません。 ◆北明範 委員  それで、敷地の最低限度について、まちづくりの場合は100平米というのが、大体そんな感じなんですかね。100平米だと結構流通しにくいとよく言われるじゃないですか。100平米で新築で建物を建てようとすると、七、八千万しますよね。ですから、ファミリー世帯、若世帯なんかはなかなか建築しにくい、杉並に家を持てないというような方々も結構多いという議論は出ていると思うんですが、これは80平米にしないで、100平米、120平米にしているわけですけれども、良好な環境という部分ではあるとは思うんですけれども、その辺の議論はどういうふうなことが出ていたんでしょうか。 ◎まちづくり推進課長 今回、120ないし100とした経過でございますけれども、これは委員御指摘のとおり、やはり住環境の維持ということでございます。これは放射5号線の整備に伴いまして、総合的、一体的なまちづくりを進めるものでございまして、とりわけ放射5号線の後背地につきましては、今回、建蔽率、容積率等の見直しを現在検討しているところでございます。ただ、これは、放射5号線の整備に伴って道路基盤も一定程度向上するということが1つの理由でございますが、それでもなお後背地にはまだ狭隘道路も残ってございます。そういった意味で、ただ緩和するだけでは、ゆとりという部分、これまでの住環境という部分で懸念があるということから、敷地面積の最低限度を含めて、地区計画でさまざま制限を決めていくというところでございます。 ◆北明範 委員  あと1点、道路境界線からの後退距離について、これは右側なんですが、ア、イが1メーター、ウが4.5メーターから12.5メーターという、ここをちょっと説明していただけますか。 ◎まちづくり推進課長 これは久我山一丁目第2団地のところでございます。これは少し幅を持って書いてございますけれども、従前の団地の配置計画を踏まえまして、それらを今後の地区計画の中でも継承していく意味で、こうした形で少し幅といいましょうか、余裕を持った設定にしているという状況でございます。 ◆北明範 委員  図面で説明してもらえば。まあ時間がかかるのでいいです。それぞれあるわけですよね、北面は何メーターと。はい、了解しました。では、これは終わります。  次に、空き家についてお聞きしたいと思いますが、先ほども若干出ましたが、まだはっきり決まってないとは思うんですが、イメージをちょっとつかみたいんですけれども、別紙4の中にありますけれども、「空家等の利活用の促進 マッチングシステムの構築」、これは具体的でない、これからですよ、いろいろな団体と仕組みをこれからつくっていくということなんですが、どんなイメージなんでしょうか、ちょっと教えてもらえますか。 ◎建築課長 この「マッチングシステムの構築」についてはかなり具体的に計画化されておりまして、居住支援協議会がいわゆる住宅確保要配慮者への物件情報の提供を図るために、空き家等所有者と利活用する希望者とのマッチング、そういった仕組みを居住支援協議会にやっていただきたいという計画でございます。 ◆北明範 委員  失礼しました。僕が言いたかったのは、ごめんなさい、その下でしたね。利活用モデル事業実施については具体的ではないということだったんですよね。ここ、どんなモデルが考えられるのか、ちょっとイメージを教えてもらえますか。 ◎建築課長 これから詰めていく事業でございますけれども、1つのイメージとして、空き家の所有者や、あるいは空き家を利活用したい方が、提案型のプロポーザルというような形で提案していただいて、それを区ないし委員会が選考してモデル事業として認定するみたいな形で考えております。 ◆北明範 委員  プロポーザルでやるんですけれども、どんなことが考えられるのかというイメージ。 ◎建築課長 例えば、今区の施策で課題になっている空き家をグループホームとして使うだとか、1つはそういったようなイメージでございます。 ◆原田あきら 委員  まず、玉川上水・放射5号線のことなんですけれども、今回の地区計画原案の公告縦覧及び意見の提出なんですけれども、極めて重い内容ですよね。いよいよあしたからもう始まるということなんですけれども、この極めて重い内容の公告縦覧と意見の提出なんですけれども、この間、いろいろな意見募集とかやっても、10件とか十何件とかいうのも中にはあるわけで、大丈夫なのかなと。地域の人に意見を多数寄せてもらえるような状況が現地につくられているのかどうか、お聞かせください。 ◎まちづくり推進課長 まず、広報という意味では、区の広報、それからホームページなどでも御案内をしているところでございます。それらに加えまして、今回の説明会等につきましては、この検討区域の皆様方には各戸に「まちづくりだより」の形でポスティングをしているという状況がございます。  また、土地の所有者様で区域外にお住まいの方などもいらっしゃいますので、区で把握できた方々には御案内を差し上げている、そういう状況でございます。 ◆原田あきら 委員  ポスティングやっているんですね。ポスティングは、どのようなものをどのぐらいの規模でやっていらっしゃるんでしょうか。 ◎まちづくり推進課長 これは「まちづくりだより」というまちづくりニュースの形でございますが、こちらのほうで、説明会の開催や意見書の提出などの手続に関すること、それから本日お示しをしています地区計画の原案、こちらの概要などを編集したものを各戸に配布してございまして、約1,800戸程度かと存じます。 ◆原田あきら 委員  1,800戸というのはこの地域で全戸に近いものになるんですか。 ◎まちづくり推進課長 そのとおりでございます。そのほかにも、区域外の地権者の方などにも御送付はしてございます。 ◆原田あきら 委員  わかりました。専門家や地域の顔役にはこういう計画は知られてきているんですけれども、私の肌感覚では、地域の人たちがつぶさに、この計画というか、縦覧の内容を知っているという状況では全くないなという感じを受けているんですけれども、大丈夫ですか。 ◎まちづくり推進課長 そうしたことで、今回、広報の手順につきましても、さまざまな方法で行ってございます。また、幾つか電話などでの照会もあるようでございます。また、これまでも、こうした「まちづくりだより」の発行などを通じて、内容については御案内してございますので、地域のほうには一定程度浸透しているものと理解してございます。 ◆原田あきら 委員  地域には一定浸透しているという答弁をいただきました。これから地域に帰って、今の答弁が実際本当なのかどうかについても、我々も改めて、なかなか浸透していないなと思っていたので、浸透しているんだという答弁が来ましたから、ちょっと地域にも知らせていかなきゃいけないなと思っています。  反対意見が非常に強く出た場合なんかはどうしていくんでしょうか。すごく大きな重要な内容だと思うんですけれども、反対意見が出た場合はどういうふうに受けとめていくのか。 ◎まちづくり推進課長 明日から説明会などが始まります。これはどのような意見をいただくか、その内容、杉並区まちづくり基本方針あるいはまちづくり計画などと整合などを十分精査した上で、区としての考えを明確にしながら、今後の案の策定につなげていくということかと思ってございます。 ◆原田あきら 委員  財産に直接かかわるような内容がふんだんに盛り込まれているわけで、この間、区立施設再編整備計画でも相当な地域にかかわる問題ということで、区民の反発もたくさんあるわけですけれども、直接自分の財産にかかわるような重大な内容がめじろ押しですよね、この縦覧は。理解を得られない場合は相当厳しい反発もあるかもしれないと思うんですけれども、そういう構えもあるんでしょうか。それともこれまでの、十分にやってきた、地域の人には浸透しているんだとおっしゃいましたけれども、その間の反応で、理解をしてもらえるという手応えを感じているということでしょうか。 ◎まちづくり担当部長 こういう地区計画、特に地域の合意を得ながら進めていくということに当たりましては、しっかりとその地域に理解いただいて、浸透していくということが重要だと思ってございます。  そうした中で、先ほど課長からも御答弁させていただいたとおり、これまでも、昨年1月以降、その前の地域の協議会も含めてでございますけれども、意見交換会、それからオープンハウス、そういったような場でさまざま御説明し、意見をいただいてきたところでございます。  やはり地区計画ということになりますと、少し専門的なところですとか、わかりにくい内容といったところもあろうと思いますので、そのあたりはこれまでも御説明してきましたし、これから説明会もございますので、そこでも丁寧に御質問、御意見等ございましたらお答えしていくというつもりでございます。  一方で、都市計画審議会などでまた引き続き公告をしてございましたが、そういった中でも、既に放射5号線の供用に向けた工事等も進んでいるというところでございまして、そういった中でしっかりとまちづくりの形が決まるということへの期待も、このタイミングで非常に大きゅうございますので、そういった御意見も踏まえながら、引き続き対応したいというふうに考えてございます。 ◆原田あきら 委員  意見の提出期間が9月22日から10月12日の20日間しかないんですね。率直に言って、これだけ重大な問題ですから、地域の方々も、特に地権者の方なんかは、法律的にも、不動産の人たちにもいろいろ話を聞いて、こうした問題に、この内容が浸透していればですけれども、対応するんだと思うんです。その点でいうとちょっと短いなというか、10月22日の間に自分たちの意見を、将来にかかわる重大な意見を決めて、ちゃんとした意見が出せるのかなとすごく私は心配なんです。もうこうやって打ち出しちゃいましたけれども、意見の提出期間外で出てきた意見についてもちゃんと受けとめるという姿勢があるかどうか、そこを聞きたいんですけれども、あるいは10月12日の、20日間の提出期間で十分だというふうに考えているのかどうか、ちょっと聞かせてください。 ◎まちづくり推進課長 まず、この期間の設定でございますけれども、これはまちづくり条例の中でも、地区計画等の原案に対する意見の提出については、縦覧開始の日から起算して3週間を経過する日までに意見書を区長に提出ということを定めてございますので、それに沿ったようなものでございます。  期間を過ぎて以降の提出ということでございますが、それはその内容等に応じて、参考とするかどうか検討すべきものと理解をしてございます。 ◆原田あきら 委員  今まで課長、部長からは、理解をしてもらっているから大丈夫だというような答弁でしたけれども、私の肌感覚としては、なかなかそう簡単にこの状況が、内容が皆さんに広く知れ渡っていて、それに対してまとまった意見が出ているという感じにはなっていないと思うんですよね。これから蜂の巣をつついたような話になっていく、そういう状況になっていくんじゃないのかなと私なんかは危惧をしているわけです。その点からいうと、ちょっと動きが速いというふうに感じています。恐らくこの縦覧期間がなくなった後、11月に入ってからでもいろいろな意見がまちの中から噴出してくるように私は感じるんですね。そういう意見についてはしっかりと、縦覧期間の意見と同等に扱って受けとめていただきたいと思いますけれども、もう一度答弁。 ◎まちづくり担当部長 繰り返しにはなりますけれども、いただいた地域の意見、反応というのは当然しっかりと私どもも、私どもの考えもございますが、都の関係の整理も含めて、受けとめ自体はしたいと思います。  ただ一方で、先ほど申しましたけれども、この間も都市計画審議会などでの御意見、論議なども聞いていますと、放射5号線というものの供用開始の時期ということも明らかになっている時期でございますので、そういった中でまちづくりの形というものがはっきりするように、そういった御意見、思いというものもあわせて聞いておりますので、そこら辺もしっかり私としては受けとめなければいけないというふうに考えてございます。 ◆原田あきら 委員  内容をもう1点だけ聞きたいんですけれども、別紙1ページのところの「地区計画の目標」で、1番に「『玉川上水のみどりと景観を活かし、住環境と交通環境が調和したまち』の形成」と、住環境も交通環境も景観も全部生かすんだというすごい目標になっているわけなんですけれども、これが意味するところは、景観も住環境も交通環境もほどほどに発達したまちだということなのかどうなのか。例えば、この地域は前々からインターチェンジの話なんかもあったりするわけですよね。そういう中で、例えばインターチェンジなんかができたりすると、景観と住環境とは完全にぶつかっていくのかなというふうに感じるんですけれども、区の見解は。 ◎まちづくり推進課長 今回の地区計画の目標ということでいいますと、先ほどの参考資料にありましたように、検討区域の中における地区計画ということでございますが、御案内のとおり、ここには史跡である玉川上水がございます。そうしたものの緑などを生かしていくという視点、それらと加えて、新たに整備される放射5号線の交通環境、それと周辺の住環境を総合的、一体的に捉えたまちづくりという観点でございます。 ◆原田あきら 委員  まだ出ていない話をしてもと言われるかもしれませんけれども、我々は5年先、10年先の計というものを考えて議員として活動していかなきゃいけないわけで、その点ではっきりと聞いていきたいと思うんですけれども、インターチェンジというのは、住環境と景観と共存することができていくんでしょうか。今の時点で、これについては例えば区としてはどういう見解を持っているのか。環境負荷が大き過ぎるんじゃないかと考えているとか、いや、むしろインターチェンジで利便性を高めていって、それがまちづくりに寄与するんだと考えているのか。ただ、その場合は、どうしても景観と住環境に重大な被害をもたらすのではないのかと私は思うんですけれども、その点、この一文というのは、景観も生かして、住環境も交通環境も調和のとれたまちづくりを目指すんだと書いてあるものですから、どういう方向性を持っているのかお聞かせいただきたい。 ◎まちづくり推進課長 インターチェンジというか、先ほどもちょっと御答弁しましたが、検討区域は今回図でお示しした範囲ということでございまして、ここは玉川上水も唯一区内で開渠となっている区間でもございます。そうした点を生かしつつ、道路整備に伴う環境変化など、それから住環境というものをどう捉えていくかということで考えているということでございます。  委員御指摘のインターの話はこの区域外でございますけれども、また別途考えるところかなというふうに考えてございます。 ◆川野たかあき 委員  今ちょうど出ていました玉川上水のところなんですけれども、この別紙の1ページで、今出ていたすぐ真上のところに、「本地区における従来からの課題に対応した」とあるんですが、これ、私が存じ上げなくてなんですが、その従来からの課題というのはどういったものなんでしょうか。 ◎まちづくり推進課長 こちらの区域、この放射5号線の沿線につきましては、例えば土地区画整理事業を施行すべき区域というような指定がございまして、建築制限がかかっているというような課題もございます。また、先ほどちょっと御答弁させていただきましたけれども、都営住宅の建てかえというような動きもございます。そうしたことを総合的に捉えて、「従来からの課題」とあらわしたものでございます。 ◆川野たかあき 委員  用途の変更のお話もちょっとあったんですけれども、これも私ちょっとよくわからないので簡単に教えていただきたいんですが、基本的に用途変更する理由というのは、道路の幅が広がるからとか、そういうことなんでしょうか、ちょっと教えてください。 ◎まちづくり推進課長 用途地域変更の理由ということでございますけれども、今回60メーターの都市計画道路が整備をされるということでございますが、杉並区まちづくり基本方針などに照らして、そうした幹線道路沿道沿いにふさわしい土地利用を考えるという点が1点でございます。  それから、その後背地につきましても、現在脆弱な道路基盤などを背景に、建蔽率、容積率も低く抑えられておりますので、今回、その沿道、さらには後背地を含めて総合的、一体的にまちづくりを考える中で用途地域の変更を考えたということでございます。 ◆川野たかあき 委員  今度は荻窪のまちづくりの件なんですけれども、荻窪まちづくり会議は地域住民主体ということなんですけれども、具体的にはどういったメンバー構成なんでしょうか。また、それはこの資料にありますように、平成24年時の区民意見交換会のメンバーと同じようなものなんでしょうか。検討会というのもあるんですけれども、お願いします。 ◎都市再生担当課長 まず最初に、荻窪まちづくり会議ですけれども、こちらは住民主体で、住民の方々が、同じ荻窪駅周辺500メーターぐらいの範囲で、将来のまちづくりを考えましょうという形で募集をかけて、そこに住んでいる方々とか勤めている方々にお声かけをして、会員を募って、これまで2年半かけて議論をしてきたというものでございます。  また、先ほどありました懇談会とか意見交換会というのは、24年当初、区のほうから、荻窪の将来像について御意見を下さいというふうな形で募集をかけまして、議論をいただいたというものでございます。 ◆川野たかあき 委員  完全に募集で、地位とか立場とか余り関係なくということですね。 ◎都市再生担当課長 もうちょっと細かく言わせていただきますと、意見交換会は無作為抽出式で、年齢層とか男女比率なんかも考慮しながら無作為抽出で意見を聞いていったということで、懇談会のほうはそういう無作為抽出でなくて、ワークショップをやりますので来てくださいというような形で広くお声かけをしたというものでございます。 ◆川野たかあき 委員  この資料の中にも何個か出てくる駅の南北の分断の問題、確かにそうだろうなと思うんですけれども、何でそもそも荻窪だけ地上駅のままになっているかというのを教えてください。 ◎都市再生担当課長 もともと高架になるときに、環状8号線とか青梅街道といったものが連続立体になっていったというようなこともあるかと思うんですが、細かい、こういう理由でというところまではちょっと把握はしておりません。 ◆川野たかあき 委員  これを解消するということに関しては、高架化ということになるんですかね。 ◎都市再生担当課長 高架化というのは、先ほどもちょっと御説明させていただきましたが、青梅街道や環状8号線などは既に立体交差しており、連続立体交差事業の採択要件には合っていないというような課題もありますので、こちらについては、長期的に慎重に検討すべき事項という形で認識しております。  今回まちづくり方針の策定につきましては、おおむね20年後の未来を視野に、南北連携を解決していく、まず早期に実現を目指す取り組み、次に中長期的に取り組むという方向性を明らかにして、それぞれ具体化を図っていきたいという考えでございます。 ◆川野たかあき 委員  あと、別紙1の11ページの3つ色分けされている中で、右の緑のところの「暮らしやすさ 文化交流」というところの一番下の課題に、「地域資源を有効に活用していく必要がある」というふうにあるんですが、ここで言っている地域資源というのはどういったことを指しているんでしょうか。
    ◎都市再生担当課長 若干上のほうにも書いてありますけれども、荻窪駅周辺には歴史的、文化的資源が点在しております。こういった資源を有効に活用しながらという必要があるのではないかというような意味合いでございます。 ◆川野たかあき 委員  この件は最後になりますが、10月からこの中間まとめが公表されていくということですが、具体的な方法を教えてください。 ◎都市再生担当課長 今回、オープンハウスといった、パネルを展示させていただきまして、広く住民の方々から意見をもらいたいというふうに思っております。今回、区域内もしくは駅を利用されている方に広く意見をもらえるように、今、日時とか場所を、バランスも含めて調整を図っているところでございます。 ◆川野たかあき 委員  それでは、次、空き家のほうをお願いします。  先ほども少しあったんですが、別紙1の区民等からの意見に対しての回答で、4番「『誰もが安心して住み続けられる良好な住環境の実現』を目指すのであれば、障害者や貧困家庭のことも考えてほしい。」というところの回答で、最後の文章、「居住可能な空家を賃貸住宅として利活用することについて今後検討していく予定です。」とあります。具体的に賃貸住宅というワードがあるわけなんですが、先ほど他の委員からも似たような質問かと思うんですが、それ以外、具体的にどういったことを今、これからだということは伺ってはいるんですが、とはいえ、こういった他区の事例なんかもいろいろごらんになっていると思いますので、先ほどグループホームという言葉も少し出てきましたけれども、一応区として方向性として考えているものが今何かあるのであれば、教えていただきたい。 ◎住宅課長 ここの回答については、居住支援協議会における活動ですので、私のほうから回答させていただきます。  「居住支援協議会においても、居住可能な空家を賃貸住宅として利活用」という言葉ですけれども、この空き家ですけれども、大きく分けて空き室と空き家というふうに考えてございまして、戸建ての空き家の活用については、それほど数という意味では余り考えてございません。むしろ戸建ての空き家をリフォーム、リノベーションしまして、例えば障害者の方のグループホームですとか、ひとり親家庭の方のひとり親の支援のための住宅ですとか、そうしたことに質を合わせた住宅というものに改造していくというようなことで考えてございまして、また、空き室のほうにつきましては、数がたくさんございます。これは賃貸住宅として活用できるというふうに考えてございますので、主にそのように考えてございます。 ◆川野たかあき 委員  今上がったもの以外にもモデルとして検討していて、ほかにも出てくるかもしれないという認識でいいんでしょうか。 ◎住宅課長 居住支援協議会のほうでも、NPOの強みを生かしましてさまざまな御提案をいただいて、事業をやっていきたいというふうに思っていますし、空き家の利活用においても、モデル事業等でそのようなものが出てくるというふうに考えてございます。 ◆佐々木浩 委員  私のほうからは、地元でございますので、荻窪駅周辺まちづくり方針中間まとめについてでありますが、この間、地元の皆さん、本当に御苦労されて構想をつくられて、それに基づいて今この方針の中間まとめを出されたんですけれども、多大な御苦労があったということは本当に存じ上げております。  ただ、私の印象としましては、落ちつくところに落ちついたなと。どうしても、意見集約型で集めていくと、こういう無難なものができたなというふうに思いまして、これは20年後の荻窪をイメージしてこの方針をつくられるわけですよね。だけれども、20年前も10年前も、荻窪のまちの考え方って、これと同じようなことをずっといろいろな会議で私も議論をしてまいりまして、さて、20年前から比べて荻窪って今どんなものができたのかな、どういうふうになったのかなと思うんですけれども、この20年間、荻窪というのはどのように変遷してきたのかというのをお聞かせください。 ◎都市再生担当課長 委員御指摘のとおり、荻窪については、まちづくりについてこれまでいろいろな議論がされてきたということは承知しております。当時は自転車駐輪場問題ということで自転車駐輪場の設置であるとか、駅構内のバリアフリーの問題ということで、エスカレーター、エレベーターの設置というふうなことでバリアフリーに取り組んできたということで、さまざままちづくりについては取り組んできているというところでございます。 ◆佐々木浩 委員  これまでいろいろ個別に対応をしてまいりましたが、そのころはそういったきちんとした方針がなくても、それぞれの個別対応、今、自転車の問題も大変な問題でありましたけれども、それも解消してきたということであります。荻窪のそういったいろいろな議論をする中で、今の住環境をそれほど変えないでも、ちょっとふぐあいがあれば直していただきたい、そういう考え方も相当多いんですね。ただ、そうではなくて、ある種ダイナミックに変えたい、そういう部分が特に駅の周辺の部分ですよね。駅から離れた住宅街に関しては、できるだけ現在の環境をというところがあるんですが、そういう意味では、先ほど出ましたけれども、荻窪の問題というのは現在の荻窪駅の構造上の問題だと思うんですね。今回この方針の中にそういったことが明確に盛り込まれていないというところが、私は少しダイナミックさに欠けるなと思うんですが、いかがですか。 ◎都市再生担当課長 あくまでも今まちづくり方針ということで、委員御指摘のとおり、20年後のまちの将来像というようなところを、地域の皆さん方、区民、事業者、行政と将来像を共有していくという役割のグランドデザインですので、個別具体的なものをこの方針の中で決めていくというようなものではないといったところで、今後検討していくというところではないかなと思っております。 ◎まちづくり担当部長 ちょっと補足させていただきますと、先ほど来の議論でもございましたけれども、もともと高架化かどうかというようなことがあった。それは承知していますし、それは歴史的な経緯の中で、先ほど課長からも若干御答弁申し上げましたけれども、幹線道路が既に立体交差をしていた中で、昭和40年代に中央線の杉並区内の連続高架化ということもございましたが、ちょうどそこはある意味、道路と鉄道は解決しているというところがあって、そこから連立事業の対象にならずにというか、ここはそのまま地上駅という形で残ったものだというふうに承知していますし、そこら辺が委員おっしゃるとおり、構造的に残っていた課題ということはあろうと思います。  そこは20年なりというような時間の流れで考えたときには、当然、短期的に着手するものから、中長期的に、特に鉄道事業者との関係、あるいは周辺の大規模商業施設との関係で、民間の動きを捉えて動かないといけないというところもあろうかと思いますので、そういったところは今回の取り組みの方向性の中でも書かせていただいて、そこは具体性というところでは、これからそういったところとの協議の中で高めていく、そういう方針にしているという考えでございます。 ○金子けんたろう 委員長  12時を過ぎようとしていますが、この際委員会を続行いたします。 ◆佐々木浩 委員  例えばエリア別の取り組みの方向性、14ページとかになりますよね。構造的な問題というのは、やっぱり南北が分断をされているということが一番大きな問題で、ここを解消しなければ、荻窪のまちづくりをする意味がないと思うんですね。これは災害発生時でもそうでありますし、さまざまな部分で、南北の分断というのが荻窪の最大のウイークポイントなんですね。  この方向性なんかを見ても、一応、南北連絡動線みたいなのが黄色でありまして、この黄色の実線の部分が多分現在の部分だと思うんです。これは一応南北に行けるんですけれども、非常に脆弱な動線でありますので。荻窪駅、あれは夜閉まりますからね。ですから、あそこは使えないんですよ、下から。だから、端っこから行くしかないというような、夜はそういう状況になります。  そういう中でぱっと見ると、今度は点線の黄色の矢印がありますけれども、ここは要するに天沼側ですかね、こちらのほうにどういうふうに誘導するかというような形になるのかなと思いますけれども、そうすると、実線の部分はもうこれで終わり、多少色つけると。今後はこの点線の部分を実線化するというふうに、こういう図面だと捉えられちゃうんですけれども、えっ、それで本当にいいのというような勘違いをされると思うんですが、いかがですか。 ◎都市再生担当課長 ちょっと図面の書き方が不十分だったのかなというところもありますが、15ページのところで「南北連携動線の充実」といったところで、先ほどもちょっと説明させていただきましたけれども、南北については早期に実現すべきものとか、中長期的なものというようなことが大事かなというふうにも思っております。今回方針は20年後を視野というふうになっておりますので、そういった部分を視野に入れているということで、この実線部分は何もしないということではなくて、こういったところも含めて今後検討していきたいというようなところではございます。 ◆佐々木浩 委員  20年間、JRあるいは地下鉄と交渉してきて、まだまだ今の姿なんですね。ということになれば、あと20年後の荻窪を考えるのであるならば、もう既に例えば鉄道各社と話し合いをして、なかなか高架が難しいということであるならば、もともと高架にならなかったのは技術的な問題ではなくて、荻窪の住民の反対があったからというふうに私は鉄道事業者から聞いております。今は反対はありません。そういう意味で、地域の総意として、高架ができるのが一番いいんでしょうけれども、今はまたいろいろなものができてしまいましたから、地下をうまく使うか、あるいは今いろいろな地域の駅を見てみると、スカイウオークというような、上を使うというようなやり方、技術的にもいろいろあると思うんです。  こういうことを早目に鉄道事業者や関係者とやっていかないと、実は、荻窪駅周辺の駅前のビルなんかがどんどんどんどん今建てかえが始まっていまして、青梅街道沿いもそうですけれども、もしそういうような計画が後づけでこられても、だって数年前に建てたばかりなんだけれどもと、こういうような事態が今起き始めてきているんですよね。だから、そういう方針は明確にしないと、これは大きなプランですから、後で駅の小さな計画でやりますというのではなくて、方針の中からどしんと載っけていただかないと、本当にやれるのという気持ちがあるんです。警察署のところだってそうですよね。ああいうところだって、本当はスカイウオークみたいなことを考えれば、あそこちょっとやめておいてよというぐらいなところだったと思いますよ。  こういうふうに、おくれればおくれるほど、周りがその環境がそれをさらにおくらせる、こういう悪循環を生んでしまいますので、もう少し明確にしたらどうかと思いますが、いかがですか。 ◎都市再生担当課長 今委員御指摘の部分もあろうかと思いますが、今回はあくまでもまちづくり方針グランドデザインといったところで、この作成に当たっては、JR、東京メトロとも意見交換を引き続きしております。ここも数回にわたってしておりますし、中間まとめについても御説明をさせていただいたというところはございます。今後も鉄道事業者とも意見交換をする中で、まとめ上げていきたいなというふうには思っておりますが、先ほど、周りの建てかえも今起きていますよということがありましたように、今回の方針の目的の1つは、区民、周りの方、事業者とか、あと行政と、同じ方向性を持つための荻窪駅周辺のグランドデザインというような役割を担うものの策定というふうに思っておりますので、今回このような形で中間のまとめをつくりまして、今後オープンハウス等で住民の意見も聞きながら、また方針案の策定という形にさせていただきたいなというふうに思っております。 ◆佐々木浩 委員  例えば10ページの資料なんか比較してよくわかりやすいと思うんですが、これ見てぱっと皆さんもお気づきだと思いますけれども、荻窪だけ南口に広場がないんですよね。こういうのもまた個別計画になるんだと。これだってあの周りのビル、どんどん変わってきます。三菱銀行が新しくできたとき、少し前をあけましたね。だから、通常の荻窪の乗降客を見れば、北と南に広場があって当たり前だと思いますが、こういうこともやはり明確に考えていかなきゃいけないと思うんですね。そうしないと、多分ほかのビルもそろそろという話になってきますよ。だから、そのタイミングというのがいろいろありますから、南口に広場という考え方に関してはどう考えていますか。 ◎都市再生担当課長 今委員御指摘のとおり、JR4駅を見て、西荻にはないんですけれども、阿佐ケ谷、高円寺にはある。荻窪については北側に今整備をされた広場はあるというところでございます。今回、交通体系とかいろいろと調査はしておりますが、この方針の中では、南側は、これまでもいろいろな議論をいただいている中で、住環境を維持保全していくというような御意見もありますように、今回は駅周辺のにぎわい、活性化という部分については、さらに南側の駅広といったところについては記載はしていないという状況でございます。 ○金子けんたろう 委員長  報告に対する質疑の途中ですが、ここで午後1時10分まで休憩といたします。                             (午後 0時05分 休憩)                             (午後 1時09分 開議) ○金子けんたろう 委員長  休憩前に引き続き委員会を再開いたします。  報告に対する質疑を続行いたします。 ◆木梨もりよし 委員  それでは、燃料電池車と玉川上水の地区計画、この辺についてお聞きしたいと思います。  まず、燃料電池車。これは車種は、いろいろな会社の車があると思うんですが、私も余り詳しいわけじゃないんだけれども、どうしてこの車を選択したのか。  それと、10月の中ごろ納車ということですが、お値段はいかほどになるのか。 ◎環境課長 実は、この燃料電池自動車、水素自動車は、乗用車なるものはトヨタが1台、それからホンダが1台、この2車種でございます。それで、トヨタはMIRAIという車なんですが、こちらは実は今発注しても3年待ちでございます。ホンダの車がこの春に発売されまして、実は、納車と申しましても売ってはいないんですね。リース専用ということでございます。自治体ですとか企業向けとか、そういったところに向けて、まずホンダがこの車種を出したということでございます。そうしたことから、ホンダ。ホンダは申し込みをしたらこの10月の中旬に納車ができるということでしたので、ホンダを選定させていただきました。  そして、車両の本体価格ですが、買うとしたら、ホンダは税込みで766万円でございます。ただし、燃料電池自動車、クリーンエネルギーの自動車につきましては、国及び都から補助金の制度がございまして、例えばトヨタのMIRAIでも、一般の区民の方がお買いになる場合にはその補助を使える。今回、リース契約ということになりますけれども、こちらについても、国及び都の補助金を用いてリース契約というふうにしてございます。 ◆木梨もりよし 委員  そのリース代金というのは、ただ貸してくれるわけじゃないと思うんですけれども、その辺でもしわかればお聞かせいただきたい。 ◎環境課長 今、ホンダ関連のリース業者と最終段階で契約を詰めているところでございますけれども、5年のリース契約を結びまして、登録料ですとかメンテナンス料ですとかを含んで、今のところ多分、月額6万4,000円ほどのリース額になるという試算をしております。 ◆木梨もりよし 委員  どうもありがとうございました。大変参考になりました。  それでは、玉川上水と放射5号線周辺地区地区計画についてでございます。  私も再三この問題については指摘をさせていただいているわけですが、私の指摘に対して何か計画自体が変わったところがあるのかどうか、まずお聞きしたいと思います。 ◎まちづくり推進課長 敷地面積という意味では、特段ございません。 ◆木梨もりよし 委員  明快な御答弁をいただきまして。私も再三指摘したけれども、特段変更はなしということでございまして、私が一番問題にしているのは、敷地面積の最低限度、これを一番、ほかは大体いいんですよ。おおむねいろいろなものの状況で変化していくというのは、放射5号線ができるということで、沿道上の緩和でありますとか、その辺はある程度はやむを得ない。ただ、私が思うのは、なぜ敷地面積の最低限度をここまで変えなきゃいけないかということです。  私はよく浜田山のほうからお散歩して吉祥寺に行くのに、たまにあそこを通って行くんですが、今回この問題があったもので、あの辺を、住宅地をくまなくまではいきませんけれども、相当きめ細かく歩いて現場を見てまいりました。現場を見て、玉川上水があるから特別な町並みを形成しているということは感じ取れなかったんですよね。  そうすると、ここで特にわかりやすいのでいけば、イの地区が、今の最小敷地からいけば建蔽率40の80ですので、80平米以上と。それが今度50の100に変わるということで、それでも変わっても120平米以上ということでございまして、先ほど北委員からも、価格帯からいっても、これじゃ普通の人がなかなか買うことはできないなと。先ほど、議案の中にもありましたベル・サランの区民住宅、これは家族用の住宅を提供する、その施策として20年間やられてきたわけでございまして、そうしたことから考えると、共働きで、普通の中堅のサラリーマン層が住めるような計画を立てていかなければおかしいんじゃないか。  私は、憲法29条の財産権を侵害してはならないということを根拠にしてお話を申し上げたことがあったんですが、むしろ、普通のサラリーマン層、普通の人が取得して住めないということであれば、むしろ憲法が一番重要視している公共の福祉に反するんじゃないかなというふうに思うんですよね。公共の福祉に反することを、それは民間が勝手に悪いことしてやる分には、やることはとんでもないと思うんだけれども、行政が主導してこのような地区計画を立てるということは、公共の福祉に反するんじゃないか。財産権の侵害もあるけれども、公共の福祉にも反しているんじゃないかなというふうに思うんですよね。  だから、この地区計画は、私は、最小敷地の問題を見ますと、何もいじくらないほうがこの辺の地区は、特にイ地区については、住民のいろいろな意見、今の環境を守ってほしいということは、いじくらないほうが一番いいんじゃないかなと。接道の問題とか道路づきがどうだとか、それは、この地区だけじゃなくても、住宅の中に入った道路については、ここの地区に限ったことじゃなくて、杉並区内どこの地区でも狭隘道路があったり、いろいろな地区で杉並区全体の問題なんですね。ここの地区に限ったことじゃなくて、この地区だけで地区計画をこんなことやっちゃだめじゃないかなというふうに思うんですが、この辺のところの見解をお聞かせいただきたいと思います。 ◎まちづくり推進課長 後背地を含むまちづくりの考え方でございますけれども、これは先ほども別の委員の方に御答弁したとおりでございますが、放射5号線整備を契機に、後背地も含めたまちの課題、それを総合的、一体的に取り組むという観点でございます。そうした中で、緩和の部分もありますが、地区計画という制限のもとに、現在の住環境を保っていくというふうに考えてございますので、そうした考えでございます。 ◆木梨もりよし 委員  ほかに、この地区だけじゃなくて、杉並区全体でも、用途の40/80とか50/100とかあるんですよね。では、杉並区全体を環境整備で地区計画全部やったらどうですか。行政の公平性からいっても、何でここの地区だけこれをやらなきゃいけないか。今放射5号線の話があったけれども、沿道に面した方に対しての、大きな道路ができますので、規制の緩和というのはある程度は私はやむを得ないと思うんですよ。ですから、ほかのことを言っているわけじゃなくて、私は、一般の人が住めないような地区計画をやるということは、公共の福祉に反することだと。突き詰めて言えば、これは憲法に違反する。これは誰かが訴えて裁判にでもなったら、大変なことになるのかなというふうに私は思うんですが、勝手に行政のほうが、私はずっと都市計画審議会、今回はたまたま枠がなかったもので外れましたけれども、この問題はやはり大きな問題。私は、都計審からずっと見ていますと、行政主導でやっているような感じがしてしようがないんですね。あなた方は専門家ですから、何かいじくりたいというのもわかるんですよ。放射5号線ができるので、何かやらなくちゃ、何かやらなくちゃということで、そこに向かって真剣にやってこられるのはわかるけれども、私は、大局を見失っているんじゃないかなと。これはとんでもないことなんですよね。  改めて、公共の福祉、一般の人が取得して住めないような地区計画、この辺のところの見解を示していただきたいと思います。 ◎まちづくり担当部長 憲法との関係については、都市計画法がございまして、そこの中で地区計画を定めるということでございます。したがって、それは当然都市計画法に基づく手続、それからそれ以外も含めて、しっかり地域と意見交換なりオープンハウスなりを進めるといったところの手続を経た上で、法律に基づいて適切に進めていくというような考えでございます。  それから、先ほど課長からも御答弁しましたけれども、まさにここでいろいろな地区計画の中のメニューといいますか、規定事項がございますけれども、この単独の部分で成り立っているわけではございません。そこは、この地域が道路基盤が脆弱という中で、建蔽・容積率を抑えられていたりですとか、あるいは土地区画整理を行うべきだということが前提で建築制限もかかっている。ある意味、そこでは財産権の縛りが当然既に既存でかかっているということだろうと思います。そこは今回放射5号線という幹線道路ができ、一定の技術的な話でいうと、道路の率というのは向上するので、そういった財産権の緩和ということも可能にはなる。  ただ、実態面で見ると、そこはこの状況においては狭隘道路もございますし、後背の部分のところの道路も必ずしも万全な状態であるとは言えない。そういった中で、そういった緩和と、ここでの地区計画での規制、それから狭隘道路の整備、こういったところの関連事業をしっかりバランスをとってやっていくということが、恐らく公共福祉に資するようなまちづくりだろうというふうに考えておりまして、そういった中で私どもの考え方というのはしっかり説明していきたい、こういう考えでございます。 ◆木梨もりよし 委員  今部長から説明あったように、法的な手順は私は間違いないと思う。ただ、手順を踏んだ結果が、憲法の財産権や公共の福祉と乖離した、かけ離れたところに行っちゃっている。これはやはり考えてもらわなきゃならない。答弁があれば答弁もらうし、考えてもらうということを求めて、私の質問を終わります。 ◎まちづくり担当部長 私どもの考えというのは、申し上げたとおりでございます。 ○金子けんたろう 委員長  それでは、一巡しましたので、再度質疑のある方は挙手願います。 ◆大泉やすまさ 委員  2巡目ということで、簡単にしたいと思いますけれども、第10次杉並区交通安全計画(案)について質問をさせていただきます。  こちらの安全計画、過去の第9次計画の成果なんかも出ておりますけれども、交通事故ですとか自転車事故は着実に減少しているということで、まずは所管の皆様の御努力を評価させていただく次第でございます。  このたび、また新たに5年計画ということで、第10次計画を策定されるということになるんですけれども、この計画案につきましての何か大きな改正点ですとか、もしくは新たな取り組み等、ポイントとなるものがあればお聞かせください。 ◎交通対策課長 今回の大きな改正点と申し上げますと、自転車の交通事故が非常に多い。区内は35.4%、これは自転車が関与する交通事故の率でございます。都内が32%。ということで、都内平均より多いということで、まず自転車の安全走行、安全強化というところを主眼としております。  またもう一方で、高齢者の事故、これは一旦事故を起こしますと重傷化しやすい傾向がございますので、ヘルメットの着用等、そのような啓発活動を行ってまいりたいと存じております。 ◆大泉やすまさ 委員  そうしますと、第9次計画、実質成果を上げているということの中で、そういったところへの取り組みが成果を生んだ、要するに成果につながるような施策というのが主にどういったものであるのかという分析はどういうふうにされているのか、お聞かせください。 ◎交通対策課長 交通安全計画というのは、区初めとしまして、各警察署さん、行政関係機関、及び交通安全協会を初めとする地域の皆様が、皆様の協働、総合努力によって行ってきたたまもの、その成果が事故の減少につながったと認識しております。 ◆大泉やすまさ 委員  そうしましたら、交通安全計画、交通安全対策といってもいいかもしれませんが、現在警視庁が整備を進めておりますゾーン30という安全対策につきまして、調べると、杉並区では今13カ所ほどその地域が指定されている。主に南荻窪2、3丁目、西荻南3、4丁目、あとは井草4、5丁目と上井草の1、2、3丁目。合計で13区域がゾーン30ということで指定をされている。ゾーン30というのは、要するに道路ということではなくて、ある一定の区域の中を全部30キロ規制だとか、そういった形で車の流入等々も規制しながら、安全な環境を生み出していこうというような規制であるというふうに理解をしておりますけれども、まず、このゾーン30の整備について、区がどのように考えているのかお聞かせください。 ◎交通対策課長 委員が御指摘のとおり、ゾーン30というのは、一定の区画割りをされたエリアにおいて、その中に制限速度を30キロ以下にするというものを設けるものでございます。また、入り口等に関しましては、ゾーン30ということで、この中は30キロ制限ですよ、そして安全に走行してくださいということを示す路面標示等を行います。また、そこが指定されますと、所轄警察署が指導強化を行うものと認識しております。 ◆大泉やすまさ 委員  今御説明いただきましたけれども、まさに高齢者ですとか、自転車事故だとか、そういったものを防いでいくという上で、このゾーン30という考え方を積極的に取り入れていくというのも1つの方法ではないかなというふうに思うところですけれども、区として、今13カ所ございますけれども、今後さらに整備を進めていく予定だとか、そういった地域があるかどうかお聞きします。 ◎交通対策課長 ゾーン30は、速度を低下させることによって、相手方の認識、また飛び出し等による抑制というか制御、制動が非常にできる有用なエリアだと思っています。しかしながら、このゾーン30の指定に当たりましては、大きな役割を果たす警察署との協議が非常に必要でありまして、また、一旦そこを指定するとなりますと、地元の御理解も必要でございますので、今後につきましては、さらに協議、相談を行ってまいりたいと思っております。 ◆大泉やすまさ 委員  今現在杉並区でゾーン30が取り入れられている地域、西荻南ですとか南荻窪、要するに北側のほうが中心的に多いなというふうに思いますので、南側のエリアにもぜひそういった考え方の中で検討していただきたいなと。その際には地元理解が必要だということなので、その辺の周知活動も含めて今後取り組んでいっていただきたいということを要望として、私の質問を終わります。 ◆北明範 委員  二、三問お願いいたします。まず、空き家対策について質問します。  先ほどの続きですけれども、別紙4の2番目に、今の空き家の総数が3万5,690ということで、これはアパートも1戸1戸全部数えてこれぐらいあるということなんですけれども、戸建て住宅、特に木造の戸建て住宅、この辺はどれぐらい杉並区であるのか。 ◎建築課長 区で空き家の実態調査を行いました。平成25年11月でございますけれども、その実態調査で、推計で408軒ということでございます。 ◆北明範 委員  408軒ですね。では、408軒のうち、木密地域にどれぐらいあるのかわかりますか。 ◎耐震・不燃化担当課長 木密地域でございますけれども、阿佐谷、高円寺のほうが、昨年の時点で41棟ですね。方南1丁目のほうが17棟という状況でございます。 ◆北明範 委員  意外に木密少ないですね。全部足すと58棟ということですよね。  それで、特にこの3番目のほうなんですが、経済的な課題としてそのまま残しているという場合ですね。固定資産税の住宅用特例地を利用したいため取り壊せないという理由があるわけですよね。これはたしか6分の1ぐらいになりますよね。これは更地にすると6倍になっちゃうから、そのまま残しているということで、特に木密なんかは、ポケットパークとか、ちょっと空き地をどんどんつくっていかなきゃいけないというふうに、これは前から僕もずっと言っているんですけれども、こういう意味で、例えば固定資産税の分を助成して、杉並区が5年とか借りて公園にするということも可能だと思うんですけれども、その辺、何かそういう方向性というのは考えあるんでしょうか。 ◎耐震・不燃化担当課長 ちょっと難しい御質問なんですが、木密地域、特定不燃化特区の中でございますけれども、こちらは除却した場合、5年間、都市計画税、固定資産税等が免除になるというのもございます。そういったところを御活用いただいて、空き家等につきましては除却していただけるよう、区としては皆様にお願いしているところでございます。 ◆北明範 委員  それは建物を解体する除却費用を出してくれる、5年間免除になるよということなんですが、建てかえた場合もそれはずっと生きるわけですね。 ◎耐震・不燃化担当課長 建てかえた場合は、建物のほうが固定資産税が免除になるということで、土地のほうは、建物が建っていますのでこれまでどおりということでございます。 ◆北明範 委員  要は、そこに住まなくてもいいし、活用もしたくない、更地にしておきたいんだという人は結構いると思うんですけれども、お金持ちの方ね。そういう方の場合に、更地にするのに、別に何もしませんよ、更地にしてポケットパークであろうが何であろうが杉並区で使ってください、そのかわり固定資産税分ぐらいは頼みますねというような方もいると思うんですよ。どうでしょう。 ◎建築課長 不燃化特区に限らない話になるんですけれども、今の重点的な取り組みの中で、老朽危険空き家除却助成制度を創設する準備をしております。これについては、基本的には跡地要件というのはないんですね。別に、除却するだけで、除却していただければ国の補助と区の補助を出す。ただ、今うちのほうで考えている空き家の除却助成制度の中では、跡地要件はないんですけれども、例えば防災上有効な空地などについて、区が無償で借り上げを求めた場合に、その土地所有者が協議に応じることは条件にしようかなということで調整はしているところでございます。 ◆北明範 委員  なるほど。少し前向きなあれですね。  いろいろな手法を使って、木密というのは危険であるからということで今話しているけれども、杉並全体で言われることなんでしょうけれども、特に木密は空地をつくらなきゃいけないというところで僕は言っているんですね。ですから、いろいろな手法を使いながら、なかなか前に進めない部分を取り除きながら、安全をきちっとつくっていくということが大事だと思いますので、よろしくお願いいたします。  最後に、132号線について、これは西荻の私どもの地域でございますが、さっき、説明会を2回やって、スケジュール、幅員の質問、商店の再生等で、お話が8人の方からあったということでございますけれども、その辺もう一度ちょっと細かく説明してください。 ◎土木計画課長 質疑応答の時間では、先ほど御説明したとおり、2日間で8名の方から22問の質問、御意見をいただいております。主なところを先ほど御説明しましたけれども、もう少し詳しくお話ししますと、質問としては、41年の都市計画決定ですけれども、50年たって計画の変更はあるのかというような形と、今後事業計画の説明などは行っていく予定があるのかというようなところ、これに対しては、随時いろいろな形、オープンハウス等で今後やっていきたいというお答えをしております。  先ほどの計画については、50年前は位置と幅員のみですので、計画の変更はございませんというお話をしております。  計画幅員につきましては、西側がおおむね16メートル、線路から南側が20メートル、高架下が30メートルということでございます。  それから、まちづくりについてでございますね。道路だけではなくて、まちづくり全体を考えてほしいということですので、私ども、道路整備に際しては、沿道の商店の再建に資するような整備を進めていきたいということでお答えしております。  測量については、1,070メートルを3カ年で整備して、その後事業認可手続、それから1軒ごとの用地交渉。整備に、明確にはわからないんですけれども、着手後おおむね10年ぐらいかかるんじゃないかなと見込んでおります。 ◆北明範 委員  測量のほうが、1,070メーター分の370メーターということで、これは3つに分けて説明していくわけですよね。どこが早くなるかわからないということですよね。これ、順番にやるんでしょうけれども、神明通りから青梅街道まで全部終わるのに大体どんなものなんでしょうか。 ◎土木計画課長 測量についてはおおむね3年で完了を目指しておりますが、個別に積み残しは出ると思います。それについては引き続き事業認可後も進めてまいります。  事業認可につきましては、一遍に全線をやるか、それとも分割して事業認可をとるかについては、測量を進めて、その進捗状況を勘案して今後考えていきたいと思っております。──失礼しました。測量に3年、手続に一、二年、そしてその後着手後の整備に10年ぐらいですので、おおむね全線の完了は15年程度かかるのではないかなと考えております。 ◆北明範 委員  沿道の方にいろいろお話をいただくんですけれども、本当に賛成している方もいるし、反対していらっしゃる方もいるし、いろいろな諸事情あると思いますので、その辺、本当に丁寧に進めていただきたいというふうに要望しておきます。よろしくお願いいたします。 ◆原田あきら 委員  引き続き、放射5号のほうなんですけれども、先ほどはちょっと手続上のことで、大丈夫なのかという質問だったんですけれども、中身のほうについても二、三お聞きしたいんです。  2ページを見ますと、例えば大規模敷地B地区とか、地図になると、エとかイとかもそうなんですけれども、アとかもそうなのかな。放射5号線とかそこら辺ですよね。中層の住宅が主体となって良好な環境をつくっていくんだということなんですけれども、一般的には、私もずっと40年ほど杉並に住んでいて、中層住宅がびっしり建っているような地域というのは、良好な住環境とは私の感覚では余り言わないんですけれども、これはどういうことなんですかね。中層住宅が主体となった良好な環境というのはあり得るんですかね。 ◎まちづくり推進課長 沿道ということでよろしいですか。──沿道地区につきましては、幹線道路沿道でございますので、将来的な住宅の再建などを考慮して、一定の用途地域の変更を行うという考えでございますが、放射5号線が環境に配慮した都市計画道路ということもございますので、一種中高層ということで変えつつも、地区計画の中で、高さや壁面の位置の制限などを行って住環境を保っていく、そういう考えでございます。 ◆原田あきら 委員  これは何かここで問題があると指摘している質問ではなくて、純粋に聞きたいんですけれども、大きな通りのわきに中層住宅がびっしり建っていく。そこに居住空間を合わせていくんだということなんですけれども、それ自体は環境的に余りよくないと思うんですよね。その際、どういう観点で、中層住宅がびっしり建っているところを住環境としてよくしていきたいというふうに考えているのか。それとも、道路の脇で低層だとかわいそうだから、その点では、そのことを考えるより中層にしてあげたほうがよりましになる、そのくらいのイメージなのか。 ◎まちづくり推進課長 事業に御協力をいただいた方もいらっしゃると思います。将来的な建てかえという意味では、今よりは少し上に建物を積めるような容積率などにしていく必要はあろうかと思ってございますが、そうした中でも、先ほどの繰り返しになりますが、地区計画という部分で、高さを沿道部分13メーターに制限するとか、そういったことによりまして、地区計画のツールを使って、カの中に住環境に配慮した制限を設けていく、そういう考えでございます。 ◆原田あきら 委員  こうやってかなり大胆なまちづくりの誘導を行うわけですよね。その際に、例えば学校であるとか保育園であるとか、そういう行政需要も含めた将来的なビジョンというのはどういうふうに考えているのか。この計画がいよいよできて、縦覧という重大な手続に入っていくという中で、例えばこの地域の人口推計というのは既に行われていて、それに基づいたまちづくり計画というのは行政の中には一定ビジョンがあるのかどうか。 ◎まちづくり推進課長 この地区計画などの策定につきましては、地域の将来像という観点で策定をしているものでございますが、主な柱となりますのは、都市計画法に基づいたこうした地区計画による建築の制限ということが1つ。それから、区の制度などを活用して、例えば狭隘道路の拡幅整備の促進でございますとか、そうしたことを行うということに、ややハード的なところに主眼を置いた計画かと思ってございます。
     このまちづくり計画及び地区計画はそうした視点でございますけれども、当然、区の関連する施策とは連携を図っていくという考え方を持ってございます。 ◆原田あきら 委員  この点については本当に課長にだけ聞いていちゃいけない気がするんですね。部長も、そのうち杉並区から国のほうに帰るんでしょうけれども、真剣に考えてもらいたいわけですよね。  今、ややハードな面の計画になっているという答弁も課長からありました。ソフトの面というところで、ここまで大胆なまちづくりの誘導を行うわけです。私も見たことないなというぐらいです。ずっと昔の議員さんなんかは見たことがあるのかもしれないですけれども、ここまで大胆なまちづくりの誘導をする中で、ソフトの面というのを考えておかないというのは、私は割と問題かなと。地域には、このまちをずっと支えてくれた、大熊委員もいらっしゃいますけれども、商店街とか地域の職人の皆さん、商人の皆さんもいらっしゃって、そこにも私は少なからずの影響があると思うんですよね。まちががらっと変わっていっちゃうかもしれない。この地域のお祭りというのは物すごく大きくて、私は成田に住んでいますけれども、有名で、よく知っているわけですよね。その地域がどうなっていっちゃうのかと考えた場合に、ソフトということをちゃんと考えていかないといけないんじゃないかなと思うんです。行政需要の検討も含めたまちづくりのビジョンというのはあるのかどうか、この際はっきりさせていただきたいんですね。先ほどの課長の話ではややハードに偏った計画になっていると。ソフトの面についてはほぼ検討がないという答弁に聞こえましたが、どうでしょう。 ◎まちづくり担当部長 地区計画でございますので、そういった意味では、性格上ハードの内容が多いというところはあろうかと思います。ただ、この地域にはもちろんホタル祭りですとか、そういった地域の資源もあったりイベントもあったりというところもございますので、そういったようなところは、地域との関係、区政全体の中ではさまざまなソフト施策と連携を図って、これからの地区のまちづくりをどうしていくかということをまず考えなきゃいけない、そういう認識は当然ございます。  ただ一方で、ここはまさにこういう大きな幹線道路ですね。これは事業認可から10年も経ているほど、それ以前も含めて長い年月をかけてこういう幹線道路ができるわけですから、それなりの影響というのは大きいと思います。したがって、それをどう地域と調和を図っていくかということの内容についても、それはそれなりにしっかりとした内容にしなきゃいけない、そういう認識でございます。 ◆原田あきら 委員  やはりこれから考えるんだというふうに私には聞こえましたよね、今の答弁は。  その点で、先ほど他の委員から幾つか質問があったと思うんですけれども、例えば一般住宅地Aの地区では、120平米の敷地面積最低限度というのを定めていくと。これはどうなんですかね。これを定めていく上で、本当に純粋に聞きたいんですけれども、例えば不動産的な観点からも検討は入ったんですかね。まちのあり方として、これだけ大きな道路ができるから、その後ろはちょっとゆったりしたほうがいいという観点だけなのか、それとも不動産的に見て価値への影響というのはほぼないと考えてやったのか。 ◎まちづくり推進課長 この敷地面積の考え方につきましては、ちょっと繰り返しになりますけれども、現在のこういう総合的、一体的まちづくりの中で、そうした都市計画的なまちづくりの中で、緩和をするという部分もございますけれども、それだけでは建て詰まり、住環境への影響ということも考えられることから、敷地面積の最大限度を含む制限を地区計画で定めていくという考え方でございます。そうした都市計画的な側面からの検討ということで良好な住環境を築いていく、そのような考え方でございます。 ◆原田あきら 委員  はっきり言うと、だから、不動産的な価値への影響というものについては余り考えてなかったということですかね。 ◎まちづくり推進課長 不動産的価値をどのように捉えるかというのはなかなか難しいところかと存じますけれども、将来を見据えた形で、現在の良好な住環境が、そうした道路整備が行われた以降も保たれていくようにまちづくりを考えたというところでございます。 ◆原田あきら 委員  その点で少し見えなくなってくるのが、どういう戸建てのケースを考えているのか、あるいは戸建てじゃなくてアパートだとか考えているとか、あるいは大家さんが1階に住んで2階に誰かファミリー世帯を住まわせようと思う、そういうまちづくりを考えているのか。120平米というと、確かに手は出ないなという気はするんですよね。敷地面積120平米というので、さっきもお聞きしたんですけれども、ややハードな面でと。ソフトという面で、このまちのお祭りだとか行事だとか、いい面というのを残していきたいじゃないですか。発展させたいじゃないですか。ここまで大胆なまちづくりの誘導を図っていく上で、どういうふうに住民の変遷というのを考えているのかなと、すごく純粋に気になるんですけれども、一体120平米の敷地最低限というのは、これからどういうまちに変わっていくのかなと。杉並区が区の独自推計をやるときには、必ず、大きな屋敷が潰れるとどういうのが建っていくかというのもちゃんと考慮に入れて、人口推計の中に入れるんですよね。だから、多分ここでもやっていると思うんですけれども、どうなんでしょう。120平米の敷地最低限というのは、どういう世帯がこれから移り住むというふうに考えているのか。 ◎まちづくり推進課長 まず、敷地面積の最低限度の制限でございますけれども、これは委員から御指摘もあったように、敷地分割の制限という形でございます。そこにどのような建物が建つか、これは必ずしも戸建ての分譲ということだけを考慮しているものではないところでございますので、多様な住形態があるというふうには認識してございます。 ◆原田あきら 委員  このまま行くと、何軒かが一緒になって大きな集合住宅とかになっていくのかなと。そうすると、本当にこのまちって、これまでとさま変わりしていくのかなとか、そういうビジョンが、どういうふうなものを考えているのかというのが私は気になるんですけれども、もう一度私の疑問に何か答えていただければ。 ◎まちづくり推進課長 将来的なまちづくりのビジョンということでございますが、これは地区計画の目標像の中でも記載をしているところでございます。地区計画の活用ということを柱にいたしまして、放射5号線沿道の適正な土地利用、あるいは良好な景観、安全・安心といった部分、ハード、ソフト、そうした面から総合的なまちづくりを進めるという観点でございます。 ◎まちづくり担当部長 補足しますと、土地利用は、実際に計画をしていく中で、どういうふうに具体の利用があるかということは、課長からも御答弁しましたが、さまざまあろうかと思います。そういったもののイメージが湧くように、これまでもさまざま意見交換ですとか、そういうような形で地域のほうと議論を重ねて、結果としてこういう形で行けるんじゃないかというようなことで、合意形成を図りながら進めてきた、そういうふうに認識してございます。 ◆川野たかあき 委員  もう少しだけちょっと教えていただきたいんですけれども、まず、狭隘道路の拡幅に関する部分ですが、これからもまだあるみたいですけれども、これまでも一応オープンハウスや地区町会連合会への説明等々されているということで、これまでのその時々の区民の反応というのは、また、特に例えば当事者に当たる方なんかから意見はあったのかどうか。 ◎狭あい道路整備担当課長 オープンハウス等で区民の方から寄せられた御意見といたしましては、自分のうちがそれに該当するんだけれども、そのときはどうすればいいかというような具体的な御意見があったりですとか、あと、こういう場所でこういうところがあるんだけれども、そういうところはどうなのかというような、個別の意見に近いような形で御意見があったというふうに考えております。 ◆川野たかあき 委員  それはやる前提でといいますか、特に強硬な反対の意見とかではなくということでいいんでしょうか。 ◎狭あい道路整備担当課長 御意見があった中では、特に反対だということではなく、自分も拡幅したいんだということでお話があったというところもございます。 ◆川野たかあき 委員  あと、132号線についてなんですけれども、説明会の中で都市計画道路の必要性等お話しされているということなんですが、改めてその必要性という部分をどういった説明をされているのか教えていただきたい。また、特にその中でも、132号線のやる意味というか意義といった部分、どういった説明をされているのか教えてください。 ◎土木計画課長 都市計画道路につきましては、区内では昭和41年に大方の都市計画道路の計画変更等の決定がございました。こちらについては、広域的なネットワークですとか、災害時の輸送路、避難路、延焼遮断帯機能、それから交通ネットワークとしての渋滞対策等の観点から必要な路線で、その後50年にわたって、都市計画道路の整備については継続して進めてきたところでございます。  132号線につきましては、輸送路、避難路の整備、それから延焼遮断帯、駅への交通アクセスの観点から、優先的に整備すべき路線として選定しております。こちらにつきましては、第3次の優先整備路線のときから測量に入りまして、事業化を目指して進めてきましたので、第4次に入って説明会に入って、順次事業化に向けて進めていくということで説明しております。 ◆川野たかあき 委員  先ほど、説明会、2日で8名、22問というお話もありましたし、また、賛成の中に反対の意見もあるという話も上がりましたけれども、参加人数なんかで考えればそんなに多くもなく、印象としては、地元の反対なんかも特に大きな声が上がっていないのかなという印象は受けるのですが、基本的に今のところ、地元住民、対象住民なんかの理解を得られているという感覚なのでしょうか。 ◎土木計画課長 都市計画事業でございますので、当然、賛成の方もいれば反対の方もいらっしゃると認識しております。今回は地権者の方を対象に説明させていただきました。これまで長い間建築に関する規制とかもかかっておりまして、既に計画線の外側で建築している方もいらっしゃいますので、その用地については早く買収していただきたいというような意見が多かったように感じております。  今回は全線のうちの3分の1でございますので、また地権者以外にもいろいろな形で説明しながら事業を進めていきたいと考えてございます。 ◆佐々木浩 委員  荻窪の続きでありますけれども、先ほど来議論してまいりまして、今中間まとめで、これからのスケジュールを見ますと、この中間まとめをこれから公表して、まちづくり方針が2月、案として今度公表されて、1カ月余りでまちづくり方針を策定するということであります。案から案がとれるまでの間に、説明会をやって意見聴取をして、それでもう方針決定ということは、どういうふうなスケジュール感になるんですか。 ◎都市再生担当課長 今回、中間まとめで意見をもらった後に、今言った方針の案を策定して、本委員会にも御報告した後に、説明会と意見募集を行っていきたいというふうに考えておりますので、意見募集については、おおむね2週間程度で行っていこうかなというふうに思っております。その中で、3月ぐらいに案なり方針の策定を目指していきたいというふうに考えております。 ◆佐々木浩 委員  それでは、私は議員として、委員として、そして地元でございますので、強く要望をさせていただきますけれども、まちづくり方針の中で駅本体の部分が余りにも弱過ぎるので、そこは区として何とかしていくんだという気概というんですかね、そういうものをしっかりと盛り込んでいただきたいということを要望して、中間まとめから案がどのように変質していくのかを期待しています。  それから、ちょっと周辺の荻窪のことで、例えば15ページ、ここにいろいろなゾーンのエリア別方向性というのがあります。ここで気になったのが荻窪の北東地域。この地域においては、青い図柄になっていまして、「共同建替えや協調的な土地利用の誘導」というふうになっております。かつてこの地域は再開発ということで、組合が今解散をしてしまいましたけれども、ここも荻窪のウイークポイントなんですね。ですから、この表現だと非常に後退をした雰囲気がありますよね。なかなか難しいのは、私もかかわっていてよくわかるんですけれども、しかしながら、相当後退した感があります。そして、あんさんぶる云々のときに指摘をいたしましたけれども、区のほうでも何か少し動いていた気配があるということも承知をしておりますけれども、物事にはタイミングがあります。行き当たりばったりでやってしまうと、ああいうふうになるんですよ。だから、しっかりとこの方針、計画の段階できちっきちっと積み上げていかないとなかなか実現をしないなというのは、私も地元として感じておりますので、こういうあやふやな表現で、何かやれるときになったらやろうみたいな、そういうことでは腰が引けているなという印象がありますけれども、いかがでしょう。 ◎都市再生担当課長 委員御指摘のとおり、過去に北東地区に再開発の準備組合があったということは、以前お話ししたところかもしれませんが、一般的に共同建てかえは、民間の再開発の実現は、地元の関係権利者、地権者の主体的な取り組みが重要かなというふうにも考えております。まちづくり推進を図っていくためには、そうした関係権利者の理解と協力を得ながら、民間の開発計画と連携した取り組みが必要になってくるのかなというふうにも考えております。その際、地域と区の間でまちづくりの課題、方向性が共有されるためにも、今回の方針をつくっているというところでございますので、後退しているわけでもなくて、共同・協調建てかえのときには、その動きも十分察知しながら、協力しながらやっていきたいというところでございます。 ◆佐々木浩 委員  区も今回この一部の地権を持っているわけですね。それで、大きな開発というのは、個別の人たちが集まってやっても無理なんですよね。行政なり大きなところが入って、いろいろ縁の下の力持ちであったりというふうなことをやらないと無理なんですが、確かに行政が開発に絡むというのは反対する人もいますし、私自身は、そのやり方でありまして、よく地方都市にありがちな、駅前の開発で、その後閑古鳥みたいな、なんて非効率な開発なんだろうというのはありますけれども、物差しの尺度としては、大きなところも含めて民間がそこにお金を投資するような、要するに民間の資金を活用する呼び水になるような、あるいはそういう段取りができるような、余り行政が主体的にやり過ぎるとろくなものができないんですけれども、そういうものを呼びつけるためには、行政も本気でやっているんだということを示していかないと、どこの大手だって入れないんですよ。やる気あるのかなということなんです。だからこそこういう中で、これは国だとか東京都も巻き込まなきゃいけない場合もありますけれども、そういった意思をはっきりすること、こういうことが呼び水になってくるんじゃないかなというふうに私は思うんですね。これを見て、私が民間の不動産屋さんの大手に勤めていたら、ああ、ここは余り投資する価値ないな、ここじゃなくてほかに行こう、こういうふうになりますよね。  だから、そういうものを私は期待しているのであって、区の税金をがばがばつぎ込んで無計画な開発をするのは反対ですけれども、そういう、ある種我々も投資ですから、区民の生活の利便性とか、ちょっと民間とは物差しが違いますけれども、だけれどもそういうのを誘導していく、あるいはお手伝いをしていく、それから段取りを組んでいく、こういうような縁の下の力というものを期待したいんですが、その部分がこの表現からは余り感じられないんですね。いかがですか。 ◎都市再生担当課長 駅周辺のまちづくりとして、共同建てかえ、協調建てかえを誘導する。その中で、災害時を含む滞留スペースの確保等をやっていきたいというふうなことで、まちの将来像のグランドデザインとしてはこういう形でお示ししているというところでございます。 ◆佐々木浩 委員  だったら、20年間そんなに、駅もそうだし、ここもどうぞお任せしますみたいなちょっと弱いあれだと、グランドデザインにはなかなかなり得ないので、その辺の気概をもう少し文章の中というか、この中に盛り込んでください。これは要望します。これがこの後どうなるか楽しみにしていますから、よろしくお願いします。  では、次に行きますけれども、空き家対策についてであります。これについては、例えば区民の提出意見の中で3ページ8番、これ、なかなか私は、ああ、そうかなというふうに思ったんです。いわゆる公営施設の建てかえのときに民間のストックを活用したらどうかというような案ですけれども、区の考え方としては結構むげに、いや、それはというようなことになっているんですが、私は、公営住宅全体のあり方を考える中で、区営住宅だってこれからあの戸数のままでいいのか。東京都からおりてくるから戸数はふえますけれども、本当に必要なのはどういうふうになるのか。そして、その空きスペースを新しく区の施設にかえたほうがいいんじゃないかとか、いろいろな考え方の中で、この8番のような考え方も実は一考すべきことかなというふうに私自身は思っているんですけれども、この区の回答の真意はいかがですか。 ◎住宅課長 公営住宅の建てかえにつきましては、今お住まいの方が移る先が必要でございますけれども、そこについては、公営住宅と書いてありますけれども、ここで区営住宅というふうに想定して話をしますと、区営住宅の建てかえを行う際に、まず最初にそちらの団地の募集を停止して、そこにあきをつくりまして、そこに違う団地の方を移してそちらを建てかえていく。順々に建てかえていくというような計画が必要になってきます。区営住宅は100戸未満のものでございますけれども、ここにある空き家の利活用ということで、戸建ての空き家を利用するというのは、ここでは想定外だと思いますが、空き室を利用していくということも考えた場合にも、そこまでの、活用できれば活用は考えていくんでしょうけれども、実際には公営住宅のそれぞれの設置者、区であったり都であったり公社であったりというようなところが、それぞれ順々に計画を立てて建てかえていくということを現実には行ってございます。 ○金子けんたろう 委員長  それでは、一巡しましたので、再度質疑のある方は挙手願います。 ◆原田あきら 委員  荻窪駅周辺まちづくりなんですけれども、この点については佐々木委員と割と似たような感想を持っています。このまとめを見ますと、方針という段階だと、基本構想の議論にかなり影響を受けた、杉並の拠点だとか、潜在能力を十分に生かすんだとか、かなりハードな、駅前開発をにおわせるような文言が踊っているんですけれども、将来像だとか取り組みの方向性を見ると、そうした勢いは見られない気が私もするんですね。本会議でも、このギャップについてどう考えるかという質問をしたんですけれども、失礼なことを言うわけじゃないんですけれども、部長の答弁はちょっとずれておりまして、ぜひこのギャップをどう考えているかお聞かせいただきたいと思います。もしかしたらギャップと感じていないのか。 ◎都市再生担当課長 今委員御指摘の部分ですけれども、先ほどもちょっと答弁いたしましたが、まちづくり構想は地域発意によるまちの将来像だけではなく、取り組みの具体的な内容も記載されております。また、多岐にわたるテーマについて、地域住民が主体で取り組むことも含めて提案をされているものでございます。  一方、今回の方針については、将来像と取り組みの方向性を示すもので、その具体化については、方針を踏まえて、今後、地域関係機関と調整しながら進めてまいりたいというふうに考えております。 ◆原田あきら 委員  ですから、その将来像の中で、地域の方々が多く入ったと言われるこの会議の構想を受けて見てみますと、基本構想ですから、極めて重大な方針なわけですよね。その方針の中の、それが形づくられていくときの基本構想、例えば第1部会の議論ですとか、そういうのとはかなりかけ離れてというか、そのときのハードな開発という議論とはちょっとずれた内容に、もうちょっとソフトな面で頑張っていこうぜというような、そういう今回のまとめになっているような気がするんです。区長の大方針は、ハードな駅前開発というのをどんと打ち出しているわけですけれども、地域の人を入れたらそうではなくなってきているという状況についてどう考えるかという評価をお聞きしたいので、課長では答えられないんじゃないのかなと思うんですけれども。 ◎都市再生担当課長 この部分についても、先ごろの定例会で御答弁させていただいたところではございますけれども、荻窪まちづくりにつきましては、杉並区基本構想、杉並区まちづくり基本方針に基づいて、地域の方々のまちの将来像を共有しながらこれまで進めております。提案いただいたまちづくり構想等も踏まえて、着実にまちづくりを進めているというところでございます。 ◆原田あきら 委員  基本構想に基づいて着実に荻窪駅周辺まちづくりは進んでいるというふうに捉えていると考えていいんですか。 ◎まちづくり担当部長 実際にどういう取り組みをするかというその具体化のお話なんだと思っておるんですけれども、それについては当然、区として大きな思いというのを語るということも重要だと思いますし、それはやっていくべきだと思います。それとあわせて、実際、いろいろな時間の流れですとか、民間の中でさまざまどういう動きがあるか、そういうことを捉えるというのがこの方針だというふうに思っておりますので、そういった意味で、恐らく原田委員がおっしゃっているようなところ、そのギャップという観点については、私としてはギャップはないと考えていますけれども、それについては、今後具体化をしていく中ではっきりさせていく。そこは地域関係者あるいは鉄道事業者等と調整しなきゃいけないところだと思います。 ◆原田あきら 委員  ギャップとしては捉えてないと言うんですけれども、例えば基本構想の第1部会、荻窪のまちづくりについてハードな面を議論する部会でしたけれども、私も忘れもしませんけれども、部会長が、民間事業として荻窪駅前をやろうとしたらこれはペイできないだろう、これからは国、都、区の公共機関を駅前に集約させる、そうやって税金を投入していくということでしかやっていけないんじゃないかみたいな、そういう話もあったわけですよ。それがなかなかうまくいかなくて、あおりを食らってあんさんぶるがああいうひどいありさまになって、これで相当当初の状況からは、ずれてきているのかなと思うんですね。  荻窪駅前開発というのは漠然とした方針で終わってないわけですよ。まさに荻窪を中心とした7つの駅中心のまちづくりによって、いろいろな地域で、今田中区政のもとで、荻窪駅前でないところからどんどんと学校が潰されていったり、地域施設がなくなっていくかもしれないという危機感の中にありまして、荻窪駅前開発はそのうちの大きな柱ですよね。これが地域住民の議論の中で、先ほど他の委員も指摘したように、なかなかそんなものが進められるような状況じゃないぞ、杉並のまちどころか、荻窪のまちだってリアルに見たら、そんなハードな開発なんかより、もっとソフトな地域地域の、エリアごとのと書いてありますけれども、そういうソフトな視点に立ってまちづくりというのはこの杉並では行われるべきじゃないのかという議論がかなりしっかりとされていると思うんですね。佐々木委員なんかは、もっと荻窪駅前開発、本腰入れるんだということを書き込めと言いましたけれども、私は、その点ではとても杉並区民らしい落ちついた議論が展開されたなと思っているんです。  その点について、当初の、何度も言いますけれども、これは荻窪駅前開発という漠然とした単なる方針、将来像じゃないんですよ。これのもとで実際に被害に遭っている地域が出てき始めているという、まちづくりの大転換の柱なんですよね。それを、今なかなか進んでないんじゃないんですか、基本構想自体をちょっと見直すべきときが来ているんじゃないんですかと私なんかは言いたいんですけれども、その点について私は聞いているので、ここまでしゃべって答弁をと言われても困ると思いますけれども、答弁どうでしょう。 ◎まちづくり担当部長 そういう意味で荻窪について、荻窪に限らず、まちづくりについては、そもそも市街化も進んでいて、杉並というまちでどうしていくかというところは、しっかりと地域住民の合意も図りながら、もちろん事業者の動きというのもよく捉えながら、それぞれのタイミングを見て動いていくということが基本姿勢だろうと思っています。それは基本構想に基づいてこうした取り組みを進めていく中でも、それぞれ変わらない考え方だと思っていまして、確かに荻窪については駅前に大規模な公有地があるわけじゃないというところもありますから、そういった中では、特に民間の、地域の御意見とか事業者の動き、それをどう誘導していくかというところも含めて考えていく、そういう基本的な考えでございます。 ◆原田あきら 委員  先ほども少し出しましたけれども、12ページにエリアごとの発展みたいな話が出ているんですよね。私なんかそれ見たりすると、基本構想の議論に見られたような駅前への公共施設の、あるいは民間施設の集積ビル開発みたいな、駅前総合開発的なものというのはいよいよちょっと現実から離れてきたというふうに私なんかは見るんですけれども、その点だけお聞きしておきたいと思います。 ◎まちづくり担当部長 そういった点では、荻窪自体が交通結節点になって、そこがにぎわいの拠点ということは変わらないと思います。それをあとはどういうふうにどういうスケジュールで関係者と調整しながら高めていくかということだと思っております。 ◆原田あきら 委員  いよいよこの駅前開発については、今の答弁を聞いても、ちょっと見えなくなってきたと担当部長が答弁をしたというふうに私は捉えたいと思います。何ら具体的な話も何も出てきませんし、今後今後と言うばかりですから、そう受け取らざるを得ませんよね。  この中間まとめを見ますと、あんさんぶるの問題というのが全然出てこないんですね。「あ」の字も出てこないといいますか、あんさんぶるというのは、あの地域のまちのにぎわいだとか活性化だとか、いろいろなものにかかわっているんですけれども、それが一言も触れられないというのは、メリット、デメリットの面でも幾らかでも記述があってしかるべきだと思ったんですけれども、何もないというのはどういうことなんでしょうか。 ◎都市再生担当課長 委員御指摘の駅周辺エリアにつきましては、南側エリアと全体的な駅周辺エリア、北側エリアというような中で、各施設を有効に使っていくようなアクセス性の向上というようなところで全体的には見ていっているというところでございます。 ◆原田あきら 委員  ほぼわからない答弁なんですけれども、議論はあったんですか。あんさんぶる荻窪について、もうちょっと考えようよとか、メリット、デメリットの面、まさにこの中間まとめをやっている最中ですよね。そのときに起きてきた荻窪地域の大事件なわけです。特にこの中にはコミュニティー形成、発展というものも書いてあるわけです。その点では、荻窪南側地域の地域コミュニティーの最たる場所だったわけですね。これについての議論は、実際この会議の中では出てこなかったんですか。 ◎都市再生担当課長 今言われている会議というのは、庁内でこれをつくるときの会議ということですよね。──今回中間まとめをまとめるに当たっては、当然、関連計画、上位計画に基づいて検討をしていって、今回中間のまとめをまとめたというところでございます。 ◆原田あきら 委員  だから、まちづくり会議のまとめの構想ですよね。そういうところでも、たしか話が出てなかったんですけれども、結局、まちづくり会議の中では、あんさんぶるについて構想の中に記述をすべきだ、すべきでないとか、そういう議論はなかったんですかね。 ◎都市再生担当課長 今委員が言われるのは、住民主体の荻窪まちづくり会議の話ですか。荻窪まちづくり会議の中では、いろいろな御意見がありながら、今回提案いただいているまちづくり構想にまとめ上げたというところでございます。 ◆原田あきら 委員  その構想を受けてまとめというのを出したわけですよね。だから、そういう議論もあったわけですよね。それで、地域コミュニティーの発展とかなんとかと書きながら、自分たちがやらかした、所管じゃないかもしれませんけれども、あんさんぶる荻窪の大きなまちづくりの変遷について、何で一切の記述がないのかというところを聞いているんですけれども。 ◎まちづくり担当部長 その点については、まちづくり会議の議論の中でメリット、デメリットという話がされたわけではないと認識しておりますし、また、区として方針をつくるに当たっても、まさに区としてのほかの計画との整合を見ながらということでございますので、施設再編整備計画等に従って着実に進んでいるものということでございますので、この中に何か記載するということではございません。 ◆佐々木浩 委員  荻窪の方針については、方針ですから、もっとめり張りをつけてね。総花的にやっちゃうと、誰もが何となく賛成しやすいんだけれども、それはめり張りをつければ物議を醸しますよ。だけれども、区長だって開発と言っているんでしょう。だから、そこは区はこういうふうに思っているんだ、皆さん、どうですかというぐらいのめり張りを持ったほうがいいと思いますよ。これは別に質問じゃないですから。  それと、道路整備方針についてでありますけれども、この間、最近、本当に杉並区はインフラとしての道路に対して非常に強い思いを持っているなというのはよくわかります。前にほかの委員がおっしゃったように、道路の回遊性というか、道路自体を楽しむ、道を楽しむというような考え方の中で、旧用水路を散歩道にしたりとかしています。通常の生活道路の中でも、高齢者という話が出ましたけれども、高齢者や子供が安心してできるのが大事だなと思います。  前シャンゼリゼプロジェクトというのがありましたけれども、これが全然この中には見えてこないんですが、あれはどうなりましたか。 ◎土木担当部長 国家戦略特区を使ってのシャンゼリゼということだろうと思うんですが、当然、区だけではなくて、地域団体が運営する中で、地域団体と連合して道路をそういった形で使うということで、実際に都内でも環2の部分でやったりとか、あるいは福岡で実際に国家戦略特区の中で認定をされた団体が、道路を活用してそういったシャンゼリゼに近いようなことを模索しているのは事実だと思うんです。検討はしていますが、実際にそういった該当する箇所が区内で、なかなか広い道路とか歩道がないというのが課題でもございますので、今後、例えば駅広を含めて、商店街あるいは地元団体と連携する中で考えていくものというふうに考えてございます。 ◆佐々木浩 委員  道路上にいろいろなお店をつくって、あるいは座る場所をつくって楽しむと。新宿なんかでもありましたけれども、逆に、そういうものがないにしても、私の地元なんかそうなんですけれども、最近夜に特にそうなんですが、お店がオープンになって、道のほうにまで椅子をどっと並べて、そこで飲んだり食べたりしているというのは、これは道交法違反だろうというような話になるんですけれども、そういう状況って区は把握しているんですか。 ◎土木担当部長 杉並区内あちこちでそういったお店がふえてきた関係で、路上に実際に、それ以前からもそうですけれども、ある駅周辺もございます。私どもも、区の道路管理、監察事務の中でやる一方で、警察とも連携しながらいろいろな形で、あるいは保健所も含めてお願いをしていますが、なかなか実態上改善に至らない部分もありますし、改善いただいたところもあると思います。今も日々道路監察の中で取り組んでいるところでございます。 ◆佐々木浩 委員  深夜営業やっているところなんかは、今度騒音の苦情が私のところに来るんですよね。ドアを閉めればいいのに、ドアをあけてちょっとはみ出して営業しているというのが、2時とかというようなケースがあるので、そういうときのクレームというか、誰が責任とってそこを排除していかなきゃいけないんですか。警察ですか。 ◎杉並土木事務所長 日常の管理は当然土木事務所がやっておりまして、また、夜間につきましては、直接苦情を受けるのは警察のほうに行くケースが多いんですけれども、そういったところについては、警察と連携して指導を強化してやっているところです。 ◆佐々木浩 委員  次の話題で、交通安全計画のほうで、3つの柱のうち、二輪車の件が出ました。私も二輪愛好者でございまして、実際に自損というか、自爆で事故を起こして入院していますけれども、そういう意味で二輪車は確かに危ないなと思います。ただ、二輪側の要因だけではなくて、私も走っていて、最近自転車が我々の領分に入ってきたものですから、非常に危ないケース。これは車でも一緒だと思うんですけれども。あと、私なんかもそうだったんですけれども、雨のときとか道路が滑る。それはマンホールみたいなああいうものとか、あるいは横断歩道の描いてあるあの白いところとかが、雨になると物すごく滑るんですね。それで操作ミスを起こすケースってどうしても出てきてしまうので、プロテクターがどうのこうのというのももちろん我々気をつけますけれども、そういった道路整備上でスリップをするような場面とか、そういうものをこういうところに盛り込んでいただきたいなというのが思いなんですけれども、いかがですか。 ◎交通対策課長 道路の路面ステッカー、あと白線等のメンテナンスの件とお伺いいたしました。貴重な御意見として伺わせていただきたいと思っております。 ◆原田あきら 委員  杉並区空家等対策計画の策定についてなんですけれども、いろいろな人から意見があったので、さくっとさせてもらいます、渡辺部長がうんうんうなずいていますけれども。  意見提出実績というところで極めて少ない状況、計9件。この結果についてどのように考えているか。 ◎建築課長 まあそこそこ出てきたというふうには思います、9件でございますので。 ◎都市整備部長 この手のものは数の多さ少なさではなくて、当然計画そのものは審議会等で丁寧に議論していただいて、御意見もその段階で広く伺っておりますので、そういった意味では十分御理解をいただいているのかなというふうに考えてございます。 ◆原田あきら 委員  最初の答弁だと本当に、私も疲れてきていますからあれですけれども、そこそこ出てきたというレベルで、この重大な問題が終わっていいのか。  理解をいただいたと言いますけれども、先ほどの議案でもそうですけれども、区はこの間、住宅施策といったら民間ストックの活用と、特に空き家を活用した施策の展開とずっと言ってきているわけです。共産党は多くの住民団体の方々とともに、どういう形かわかりませんけれどももっと公営住宅をふやしていかなきゃいけない、そういう立場を持って言ってまいりました。そうしたら必ず、ハードなものではなくて、ソフトの面も含めて空き家対策というのが出てきたわけです。  ところが、この間いろいろな検討会とか専門家の方針ですとかいろいろなものが出てきましたけれども、どれを見ても、例えば11ページの「空家等対策を進めていく上での主な課題」というのがありますけれども、どれをとっても相当重いですよね、解決までに一体どれだけかかるんだというような。この解決が図られたとして、では空き家というのが、住宅ニーズ、保育ニーズ、介護ニーズ、いろいろなものにどういうふうに変わっていくのかと考えたら、はっきり言って、3年、4年、5年とかできく話じゃないんじゃないのかなというふうに、そういう内容にしか見えないんですね。この11ページなんか見て思うんですけれども、公共事業への空き家活用というのはかなり遠い課題かなというふうに率直に言って感じるんですけれども、これはどう思うのか。これは本当に所管の課長でいいのか。部長、そろそろしゃべりたいんじゃないんですか。 ◎都市整備部長 確かに住宅施策、今後の空き家対策も簡単な課題ではないというふうには、言われるまでもなく十分理解をしております。  それで、どうしても私ども行政の内部だけで考えるものには、恥ずかしながらやはり限界もあるし、固定観念にもとらわれてしまいますので、そういった意味では、今回の居住支援協議会というのは物すごく実は期待をしているところです。このような形で幅広く関係者の民間の方から御意見を伺える機会というのは本当にありがたいことで、総合的な住まいに関する審議会の過程においても、民間の例えば不動産情報誌の方から意見を聞く機会に恵まれましたけれども、本当にこういう考え方もあるんだと、すごく得るものがあった。そういった経験も私もありますので、いろいろ御心配はあろうかと思いますが、今後の展開をぜひ見守っていただきたいというふうに考えてございます。 ◆原田あきら 委員  その努力については私たちも評価させてもらいますし、ぜひ頑張ってもらいたいなというふうに思うんです。  ただし、今本当に住宅に困っている方々、例えば高齢者だったり障害があったり、あるいは現役世代でも、何かしらその家庭に重大な、あるじの病気であるとか失業であるとか、本当に住宅を求めるその瞬間瞬間の声というのは、悲惨というか、すごい切迫したものがあるんですね。この切迫した住宅施策に対する区民の要求というものに対して、言われるまでもない、簡単でないことはわかっているというのを、対策としてこれがありますからもうちょっと待ってくださいというのは、どういうことなのかなと。これだけちゃんと税金も取って、区内で働いてもらっている、暮らしてもらっているというからには、住宅施策というのは区政の大きなテーマなんですから、まずは、私たちははっきり言って、公営住宅の整備というものをやりつつ、そして空き家対策というものを同時に考えていくということをやらないと、公営住宅の拡充というのはやりません、むしろ減っていく可能性があります、片やその対策として出す空き家対策は一体何年先になるかわかりませんといったら、税金だけ取って働いてもらって、住宅施策は一切やらない、空白期間がずっと何年も続くということになっちゃうんじゃないんですか。 ◎都市整備部長 現在でも何もやってないわけじゃなくて、個別の住宅要配慮者の方に対してきめ細かく個別対応しているわけです。それをさらに発展させていくというのが今回の1つの主眼であるわけです。おっしゃるように、公営住宅を例えばふやしたりとか、現金給付をしたり、それは手っ取り早いやり方かと思います。でも、それで済むならば、今回広く居住支援協議会をつくって民間のストックや民間の知恵を生かす意味がないなと考えますので、まずは区のこのような方針でやらせていただきたいと思いますので、御期待ください。 ◆原田あきら 委員  抜本的に施策というのは足りてない状況がずっと続いているんですよね。それをちゃんと自覚していただかないと、部長が言う目指すところというのも相当低いところで終わる可能性がある。率直に言って、マッチングであるとかすごく大事ですけれども、それが区民の住宅ニーズに、本当に困っている人たちに手を差し伸べられるだけの量を提供できるかといったら、とてもじゃないけれども、皆さんが出しているこうした資料を見る限り、遠くそのニーズに及んでいないというのを指摘せざるを得ないと思うんですよね。  ただし、先ほども言ったように、いろいろな業者の専門の声も聞いて頑張っていただきたい。その点では、他区の例を検討して、これからも例えば家賃補助ですとか、いろいろなマッチングですとかやっていきたいというふうに言っていましたけれども、これ1つだけ聞いておきたいんですけれども、どういう区のどういう施策を念頭に置いて、これから検討をしていきたいと答えていたのかお聞かせください。 ◎住宅課長 家賃補助をやっていきたいというふうには答弁していなくて、家賃補助等を行っている区もございます。例えば都心の区、千代田区ですとか新宿区等は、若い世帯の定住ということを考えているのか、若い世帯向けの家賃補助も行っておりますけれども、そうしたこともありますし、また、国のほうでは空き家等を活用した家賃補助というふうなことも考えているようですので、そうした動向を見ながら、杉並区として何がふさわしいのかということを居住支援協議会の中で御意見いただきながら考えていきます。 ◆原田あきら 委員  空き家対策とかで他区の例というところで、よく住民団体からも、杉並区でもやってもらいたいという要望が出てくるのが、世田谷の施策ですね。世田谷トラストまちづくり、それについてわかっていたら紹介してください。 ◎建築課長 空家等対策計画の中で若干関係する部分としては、空き家等利活用モデル事業でございますけれども、これは世田谷区のトラストまちづくりでも行っているというふうに聞いております。そういった事例を参考に、空き家等利活用モデル事業を進めていきたいというふうに考えております。 ◆原田あきら 委員  世田谷トラストまちづくりというのを参考に、これからも空き家の利活用を検討していきたいという答弁は大事だと思いますので、覚えておきたいと思います。  最後に、都市計画道路補助線街路第132号線についてお聞きしたいんですけれども、当初は早く進めてもらいたいという意見が多かったみたいな答弁だったんですが、結局、反対の声も、不安を持っているといった意見も幾つかあったということでした。  一般的には、道路拡幅を商店街の中で行った場合、商店街には重大な影響が出て、商売を続けられなくなる人たちも出てくるというので、ほぼ多くの地域では商店街を含んだ道路拡幅というのは反対の声が強いと思うんですけれども、そういう声は認識しているんでしょうか。 ◎土木計画課長 今回の説明会の中でも、若干ではございますが、商店街が衰退するとか、まちづくりで西荻の発展が望めないから進めてほしくないというような意見もございました。これまでも、今回は用地測量説明会なんですけれども、当初地形測量等の説明会を実施したときにも、さまざま御意見いただいております。  ただ、今後、隣接の用地をお譲りいただく方につきましては、個別に調査をして、用地交渉等説明をいたしますので、その中でいろいろ再建等相談をさせていただきたいと思っております。 ◆原田あきら 委員  他の委員からは、慎重に丁寧に説明をして進めていただきたいという言葉が出ましたけれども、私たちの会派としては、丁寧に進めて、事業は進めてもらいたくないという立場ですよね。  私も荻窪まちづくりの資料を見せてもらっておもしろいなと思ったんですけれども、西荻というのは、商店街が網の目のように張りめぐらされていて、売り上げというところで阿佐谷よりも高いということなんですね。こういう資料とかを見ると、あの地域がどれだけ商店街によって支えられているかというのを感じます。その商店街の一部が、私はかなり壊滅的な被害を受けるのではないかと思っていますけれども、西荻に行きたいからといって青梅街道から入ってくるわけじゃないですよね。恐らく通過交通としてその太くなった道にどんと入ってくると思うんですよ。そうしたら、はっきり言って、西荻の地域は、車はふえるけれども、そこを歩いていく買い物客がふえるとは私は到底思えないんですよね。そういう中で、商店街とかこの地域に対する影響というものを区はどのぐらいに考えているのか。 ◎土木計画課長 交通量でございますが、基本的には車線数は現在のまま、若干路肩では余裕を持たせて広げますが、今回の幅員をふやす分については、おおむね歩道を広げるというような考え方です。ですから、買い物客がより余裕を持ってゆっくり買い物できるという環境にしていきたいと思っています。 ◆原田あきら 委員  買い物客の歩道を進めるということですね。それは先ほどの私の意見と違って、申しわけありませんけれども、そうなってくると、買い物客が歩きやすい道をつくって、ところが、その道にはもう商店街がなくなっているというすごい矛盾になると思うんですけれども、どう思いますか。 ◎土木計画課長 お譲りいただいて、今度新たに都市計画道路に接するところにつきましては、一低層とかということではございませんので、それなりの沿道にふさわしい立地が進むんじゃないかなと考えております。 ◆原田あきら 委員  今回の説明会は地権者が対象ということなんですけれども、そうなると、間借りをしている商店主だとか、そういう人たちはなかなか参加できなかったということでしょうか。 ◎土木計画課長 今回につきましては、所有権をお持ちの方を対象に開いておりますが、今後、借地人等は個別に、境界立ち会い等のときには現地で立ち会っていただきますので、個別に連絡させていただきますし、これから先、いろいろな段階でいろいろな方を対象に、オープンハウス等いろいろ説明して丁寧に進めていきたいと考えております。 ◆原田あきら 委員  この地域というのは、商店街の中でもなかなか大事な1つですよね。この人たちに、商店街というのは、区も認めるとおり、区の準公共的な存在といいますか、その地域を本当に陰にひなたに支えてもらっている方々なんですよ。この人たちに対して、集団の説明会とか専門の説明会がないというのはどういうことなのかなと思いますけれども。 ◎土木計画課長 これまでにも何度か説明会はしておりますし、商店会、町会長には直接個別に説明もしております。
     先ほど来御説明しているとおり、今回は境界等の確定のための用地測量でございますので、地権者を対象にさせていただきましたけれども、今後いろいろな段階で広く説明したいと思っております。 ◆原田あきら 委員  そう言いますけれども、もうこれは完全に事業化に向けた一里塚なわけですよ、かなり深く足を踏み込む。その段階で、地域商店街に専門の説明会とか、このまちをどうしていくんだという議論の過程もないというのは、私は重大だと思いますよ。率直に言って、今、そうはいっても、みんなもうかっているような状況じゃない商店街が、一生懸命この地域を支えて頑張ってくれているわけですけれども、こういう商店街というのは、自分が持っていればいいですけれども、大体は間借りしている場合は、地権者とのこういう問題が起きたときに、やはりあつれきが出てくるんですよね。そういうときに、地権者にだけ説明会をして、賛成の意見もたくさんありましたというのは、余りにもこの地域を支えてくれた商店街の方々に対して失礼ではないのかなと思うんです。今後説明会もやっていくと言いましたけれども、個別しかやらないんですか、それとも商店街に対して、このまちをどうしていくのかという深い議論も含めた説明会といいますか、膝詰めの協議というのは行うつもりはないんでしょうか。 ◎土木計画課長 説明会という形は抜きにしても、いろいろな形で説明していきたいと思っております。商店会の方だけではなくて、今年度もオープンハウス等で、通行者の方も含めて、広く皆さんに説明させていただきたいと思っております。今後も事業化に当たっては事業説明会、それから用地交渉に当たっては、個別に条件が違ってまいりますので、1軒ごとに相談しながら進めていきたいと思っております。 ◆原田あきら 委員  そろそろ終わりに近づいているわけですけれども、オープンハウスで通行者も含めてということでしたけれども、さっきも言ったように、商店街と地権者とのあつれきが生まれたりとか、すごくナイーブな問題なんですよ。通行人呼んでオープンハウスやると言いますけれども、それは通行人は、歩行空間が広くなるといったら、いや、いいことだと思いますよ。しかも、そのオープンハウスの中には、広くなった歩道の脇には商店街がびっしりとなっているような絵を描かれるわけでしょう。そうしたら、いいことしか想像ができないわけで、もしかしたら商店街がこうやって歯抜けになるかもしれないみたいな、そんなイメージ図は描かないわけでしょう。そこら辺でこの間の区の説明会というのは、ここの問題に限らず、区立施設再編も全部含めてですけれども、ちょっとそこら辺の機微というか、区民の目線に立った説明会とか、そういうものが行われていないなというすごく不丁寧さを感じるんですよね。  だからちゃんと、区の職員さんたちは専門家ですから、こういうことをやったらどういう影響が起きるのか、区民がどういう反応をするのかというのはちゃんとわきまえた上で、商店街を守る、この地域の発展をこれからも維持していくんだという最大の立場に立って、説明会も広報もやっていってもらいたいと思いますけれども、その点についての答弁と、最後、つかみで結構ですから、幾らぐらいの事業になると考えているのか。もし、これについては今まだわかりませんという答えであれば、私は地域に帰って、全く事業で幾らぐらいになる事業なのかも考えずに、道路の拡幅なんていうのを今さらやろうとしているよというふうに説明してもいいのかということにもなりますので、以上まとめて答弁をお願いします。 ◎土木計画課長 私どもも沿道の商店街が衰退するような道路整備は考えてございません。買い物がしやすく、歩道を広げてバリアフリーも進める。それから無電柱化を進めて、地域に貢献するような道路整備を進めていきたいと思っております。  沿道の方につきましては、賛成の方もいらっしゃれば、反対の方もいらっしゃると思います。いろいろな方に整備の目的、それから西荻のまちの発展につながるような進め方を今後一緒に考えていきたいと思っております。  事業費につきましては、委員おっしゃるとおり、ここでお知らせできるような金額については積算しておりません。概略はもちろんめどは持っていますけれども、その数字がひとり歩きしますので、ここでは控えさせていただきたいと思います。 ○金子けんたろう 委員長  ほかに質疑はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○金子けんたろう 委員長  なければ、質疑を終結いたします。  《閉会中の所管事項調査について》 ○金子けんたろう 委員長  当委員会の所管事項につきましては、閉会中の継続調査といたします。  《委員の派遣について》 ○金子けんたろう 委員長  次に、委員の派遣についてお諮りいたします。  御配付いたしました案のとおり、記載の調査事項の調査のため、10月24日から10月26日まで、愛知県豊田、岐阜県岐阜、及び愛知県安城市に委員全員を派遣することに異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○金子けんたろう 委員長  異議ないものと認めます。よって、案のとおり委員を派遣することに決定いたしました。  杉並区議会会議規則第60条の規定により、派遣承認要求書を議長に提出することといたします。  以上で都市環境委員会を閉会いたします。                             (午後 2時48分 閉会)...