杉並区議会 > 2015-10-13 >
平成27年決算特別委員会−10月13日-08号

ツイート シェア
  1. 杉並区議会 2015-10-13
    平成27年決算特別委員会−10月13日-08号


    取得元: 杉並区議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-29
    平成27年決算特別委員会−10月13日-08号平成27年決算特別委員会  目   次 委員会記録署名委員の指名 ……………………………………………………………… 5 決算審査  認定第1号〜認定第5号   一般会計歳出第5款・第7款に対する質疑応答   いのち・平和クラブ    市来とも子委員 …………………………………………………………………… 5    新城せつこ委員 ……………………………………………………………………13    奥田雅子委員 ………………………………………………………………………23    そね文子委員 ………………………………………………………………………26   杉並わくわく会議    松尾ゆり委員 ………………………………………………………………………33   共に生きる杉並    木梨もりよし委員 …………………………………………………………………38   美しい杉並    田中ゆうたろう委員 ………………………………………………………………40   無所属
       堀部やすし委員 ……………………………………………………………………45   杉並区議会自由民主党    井原太一委員 ………………………………………………………………………52    大泉やすまさ委員 …………………………………………………………………59    今井ひろし委員 ……………………………………………………………………65    大熊昌巳委員 ………………………………………………………………………75    大和田 伸委員 ……………………………………………………………………81    浅井くにお委員 ……………………………………………………………………89   杉並区議会公明党    島田敏光委員 ………………………………………………………………………93    中村康弘委員 ………………………………………………………………………98              決算特別委員会記録第8回  日   時 平成27年10月13日(火) 午前10時 〜 午後4時40分  場   所 第3・4委員会室  出席委員  (47名) 委 員 長  北    明 範     副委員長  吉 田  あ い        委  員  奥 田  雅 子     委  員  川 野 たかあき        委  員  田 中 ゆうたろう     委  員  堀 部  やすし        委  員  松 尾  ゆ り     委  員  上 保 まさたけ        委  員  市 来  とも子     委  員  木 村  ようこ        委  員  藤 本  なおや     委  員  上 野  エリカ        委  員  山 本  あけみ     委  員  木 梨 もりよし        委  員  山 本  ひろこ     委  員  中 村  康 弘        委  員  大 泉 やすまさ     委  員  井 原  太 一        委  員  大和田    伸     委  員  山 田  耕 平        委  員  富 田  た く     委  員  そ ね  文 子        委  員  岩 田  いくま     委  員  松 浦  芳 子        委  員  増 田  裕 一     委  員  安 斉  あきら        委  員  川原口  宏 之     委  員  大 槻  城 一        委  員  今 井  ひろし     委  員  浅 井  くにお        委  員  脇 坂  たつや     委  員  金 子 けんたろう        委  員  原 田  あきら     委  員  くすやま 美 紀        委  員  けしば  誠 一     委  員  新 城  せつこ        委  員  佐々木    浩     委  員  河 津  利恵子        委  員  太 田  哲 二     委  員  渡 辺  富士雄        委  員  島 田  敏 光     委  員(副議長)                                 横 山  え み        委  員  大 熊  昌 巳     委  員(議 長)                                 はなし  俊 郎        委  員  井 口  かづ子     委  員  富 本    卓        委  員  小 泉  やすお  欠席委員  (1名)  委  員  小 林  ゆ み  出席説明員 区長      田 中   良   副区長     宇賀神 雅 彦        教育長     井 出 隆 安   代表監査委員  上 原 和 義        政策経営部長  白 垣   学   施設再編・整備担当部長                                  吉 田 順 之        情報・法務担当部長         企画課長    松 沢   智                牧 島 精 一        行政管理担当課長武 井 浩 司   施設再編・整備担当課長                                  福 原 善 之        財政課長    齊 藤 俊 朗   政策法務担当課長中 辻   司        営繕課長    岡 部 義 雄   施設整備担当課長伊 藤 克 郎        総務部長    関 谷   隆   総務課長    都 筑 公 嗣        職員課長    手 島 広 士   定数・組織担当課長                                  村 野 貴 弘        経理課長    白 井 教 之   危機管理室長  北 風   進        区民生活部長  井 口 順 司   地域活性化担当部長                                  有 坂 幹 朗        区民生活部管理課長男女共同参画   産業振興センター所長都市整備部        担当課長事務取扱区民生活部参事   参事(まちづくり振興担当)                安 藤 利 貞           内 藤 友 行        保健福祉部長  森   仁 司   高齢者担当部長 田 中   哲        子ども家庭担当部長         健康担当部長杉並保健所長                田部井 伸 子           西 田 みちよ        医療・介護・福祉・保健       保健福祉部管理課長        連携担当部長                    井 上 純 良                長 田   斎        高齢者施設整備担当課長       保育施設担当課長高 沢 正 則                森 山 光 雄        生活自立支援担当課長        都市整備部長  渡 辺 幸 一        事務取扱保健福祉部参事                鈴 木 雄 一        まちづくり担当部長         土木担当部長事務代理都市整備部                松 平 健 輔   副参事(特命事項担当)                                  浅 井 文 彦        都市計画課長事務取扱都市整備部参事 調整担当課長都市整備部副参事                吉 野   稔   (鉄道立体担当)                          (西武線沿線地区まちづくり担当)                                  緒 方 康 男        住宅課長    和久井 伸 男   まちづくり推進課長都市整備部                          副参事(阿佐谷地区まちづくり担当)                          (久我山地区まちづくり担当)                                  河 原   聡        都市再生担当課長都市整備部副参事  建築課長事務取扱都市整備部参事        (荻窪地区まちづくり担当)              佐々木 孝 彦        (西荻地区まちづくり担当)                花 岡 雅 博        耐震・不燃化担当課長        土木管理課長狭あい道路                相 馬   吏   整備担当課長                                  三 浦 純 悦        土木計画課長都市整備部副参事    都市整備部副参事(用地調整担当)        (高円寺地区まちづくり担当)             田 雜 耕 二                友 金 幸 浩        交通対策課長  山 川   浩   みどり公園課長 土肥野 幸 利        環境部長    森   雅 之   環境課長事務取扱環境部参事
                                     齋 木 雅 之        会計管理室長  南 雲 芳 幸   会計課長    後 藤 行 雄        教育委員会事務局次長        学校整備担当部長大 竹 直 樹                徳 嵩 淳 一        生涯学習スポーツ担当部長      庶務課長    岡 本 勝 実        オリンピック・パラリンピック        連携推進担当部長                和久井 義 久        教育人事企画課長藤 江 敏 郎   学務課長    正 田 智枝子        特別支援教育課長伴   裕 和   学校支援課長  朝比奈 愛 郎        教育委員会事務局副参事        (子どもの居場所づくり担当)                塩 畑 まどか   学校整備課長  喜多川 和 美        生涯学習推進課長事務取扱      スポーツ振興課長オリンピック・        教育委員会事務局参事        パラリンピック連携推進担当課長                本 橋 宏 己           人 見 吉 也        済美教育センター所長        済美教育センター統括指導主事                白 石 高 士           大 島   晃        済美教育センター統括指導主事    就学前教育担当課長                手 塚 成 隆           加 藤 康 弘        中央図書館長  井 山 利 秋   中央図書館次長 吉 川 英 一        監査委員事務局長佐 野 宗 昭  事務局職員 事務局長    本 橋 正 敏   事務局次長   植 田 敏 郎        議事係長    野 澤 雅 己   担当書記    太刀川   修        担当書記    浅 野   純   担当書記    奥 原 悠 太        担当書記    牧 野 達 也   担当書記    渡 辺 美由紀        担当書記    新 谷 広 隆 会議に付した事件  付託事項審査   決算審査    認定第1号 平成26年度杉並区一般会計歳入歳出決算    認定第2号 平成26年度杉並区国民健康保険事業会計歳入歳出決算    認定第3号 平成26年度杉並区介護保険事業会計歳入歳出決算    認定第4号 平成26年度杉並区後期高齢者医療事業会計歳入歳出決算    認定第5号 平成26年度杉並区中小企業勤労者福祉事業会計歳入歳出決算     一般会計歳出第5款・第7款……………………………………………質疑応答                             (午前10時    開会) ○北明範 委員長  ただいまから決算特別委員会を開会いたします。  《委員会記録署名委員の指名》 ○北明範 委員長  初めに、本日の委員会記録署名委員をご指名いたします。木村ようこ委員にお願いいたします。  《決算審査》   認定第1号 平成26年度杉並区一般会計歳入歳出決算   認定第2号 平成26年度杉並区国民健康保険事業会計歳入歳出決算   認定第3号 平成26年度杉並区介護保険事業会計歳入歳出決算   認定第4号 平成26年度杉並区後期高齢者医療事業会計歳入歳出決算   認定第5号 平成26年度杉並区中小企業勤労者福祉事業会計歳入歳出決算     一般会計歳出第5款・第7款に対する質疑応答 ○北明範 委員長  前回に引き続き、一般会計歳出第5款都市整備費、第7款教育費に対するいのち・平和クラブの質疑に入ります。  それでは、市来とも子委員、質問項目をお知らせください。 ◆市来とも子 委員  子どもの貧困について、教員の多忙化についてです。  子どもの貧困について伺ってまいります。  昨年閣議決定されました子どもの貧困対策に関する大綱、そして、ことし発表されましたひとり親家庭・多子世帯等自立応援プロジェクト、また杉並区立ひとり親家庭実態調査報告書について伺ってまいりたいと思います。名称が長いので、以下、それぞれ大綱、プロジェクト、実態調査と呼んでいきたいと思います。  さて、大綱とプロジェクトの中で、学校を子どもの貧困対策のプラットフォームと位置づけるということが書かれているんですけれども、この貧困対策のプラットフォームとは何でしょうか。 ◎学務課長 国の大綱における教育支援の一環としまして、学校を子どもの貧困対策のプラットフォームと位置づけて、総合的な対策を推進するということなんですけれども、具体的には、「つなぐ」をキーワードに、就学支援でありますとか教育相談等の5つの項目について、支援対策を充実させて推進していくものと承知しております。 ◆市来とも子 委員  「つなぐ」をキーワードにするということで、学校から子どもの貧困問題について福祉的支援につなげていく、学校から福祉部門までの連携を行っていくということだと思います。  学校の現場において、子どもの貧困の実態というのを現在どのように把握して、それをどのように福祉部門に連携しているのか伺います。さらに、プラットフォームとなることでどう変わっていくんでしょうか。 ◎済美教育センター所長 学校の現場におきましては、特にそういった貧困について実態調査をするわけではございません。例えば、就学援助の申請状況ですとか、あるいは子どもたちが担任やスクールカウンセラー、養護教諭などと話をする中で、学校は実態を少しずつ把握していくところでございます。当然ながら、その中で連携が必要な事項につきましては、子ども家庭支援センターや児童相談所、それ以外の関係機関等に連携を図ることにより、学校はケース会議ですか、そういった会議を持ちながら、総合的に子どもたちを支援していく1つの形を現在も行っているところでございます。プラットフォームになることによって、そういった連携がさらに強化されるものと考えております。 ◆市来とも子 委員  今、スクールカウンセラー等実態把握をしているということなんですが、その連携についてどうしているのかということを改めてお聞きしたいんですけれども。 ◎済美教育センター所長 福祉部門との連携ということでよろしいですか。──当然ながら学校は、子どもたちの会話の中、あるいは子どもたちと保護者との会話の中からある程度の状況を把握しながら行うんですが、確実というものがなかなか学校は持てないというのが現実でございます。連携につきましては、何か確実なことがあってから連携をするというのではなく、情報提供を子ども家庭支援センターなどに図りながら、よりよい方向を見つけていくように連携しているところでございます。 ◆市来とも子 委員  このプロジェクトにも、スクールソーシャルワーカーを拡充するということが書かれています。スクールソーシャルワーカーについては、他の委員からもその重要性について質問がありました。  一方で、学校の中で相談できる一番身近な存在として、保健室の先生、養護教諭がいると思います。養護教諭は、気軽に子どもが相談できる存在としてその役割は非常に大きいと思うんですが、大綱やプロジェクトには、特にその位置づけについては記載されていません。子どもの貧困対策の中で、養護教諭の位置づけとその役割についてはどのように考えているでしょうか。 ○北明範 委員長  傍聴人より委員会の撮影の申請が提出されましたので、これを許可します。 ◎学務課長 養護教諭につきましては、学校における全ての児童生徒の健康面、安全面ということの仕事を担当していると承知しておりますけれども、特に身体的な不調、健診によるいろいろな異常の発見ですとかそういったことを通じて、その背景に、貧困だけではなく、いろいろな心の問題、家庭の問題があるということを一番把握しやすい立場にあるものと考えております。  今後は、もちろん引き続き担任やスクールカウンセラーと連携をして、子どもたちの支援に当たっていく役割が非常に重要と考えております。 ◆市来とも子 委員  大綱とプロジェクトでは、子どもの夜の居場所という新しい施策が打ち出されました。この夜の居場所とはどういったものでしょうか。 ◎生活自立支援担当課長 親の帰宅時間が午後6時より遅い子どもたちが年間約50万人いるというような調査結果もありますけれども、そういった子どもたちに、学習の支援であるとか食事の提供、そういった夜の居場所を設置するという事業と認識してございます。 ◆市来とも子 委員  プロジェクト案の中で、約50万人に夜の居場所を設置していくという数値目標が出ています。私は、子どもの貧困対策のかなめは学習支援だと思っています。  ことしから区でも、あんさんぶる荻窪において夜の無料学習塾を展開しています。また、学校においても学習支援を行っていると思いますが、区の学習支援の現状について伺います。  また、区で行う事業以外にも、民間で無料塾や学習支援を行っているNPOなどの団体はどの程度あるのか、お伺いいたします。 ◎済美教育センター所長 学校教育のことについてお答えをさせていただきます。  学校におきましては、まず、日ごろの授業の中で確実に子どもたちの力をつける、これは大前提でございます。その中で、もっと自分の課題を発展させたい、あるいは可能性を伸ばしていきたいという子どもたちに対して、夏休み中に夏季パワーアップ教室というのを全ての学校で実施するとともに、休日パワーアップ教室という、中学3年生を対象にしている教室を実施しております。また、学校支援本部などが、定期考査の前ですとか、あるいは日常的に補習などを行っている学校もあります。 ◎生活自立支援担当課長 私の担当する分野でいいますと、あんさんぶる荻窪で、居場所事業とあわせまして、NPOに委託をいたしまして学習支援を行っているところでございますが、約50名が現在登録いたしまして、週1回実施しているところでございます。学習指導に実績のありますボランティアのお力もかりながら、学習意欲とかレベルに応じて、マンツーマン形式で学習支援を行っている、そういったところでございます。  また、無料塾のNPOなどの団体があるかどうかということですが、不登校やひきこもりとか、経済的に厳しい家庭など、さまざまな事情にある子どもたちのために無料で学習支援を行っている、そういったNPOであるとかボランティアがあるということは存じているところですが、杉並区も、杉並区を拠点として、中高生のために無料で学習支援を行っているNPOもあるところでございます。 ◆市来とも子 委員  区が行った実態調査でも、全体の約75%が育児費や教育費に負担を感じている。そのうち50%以上の方が、塾、習い事に負担を感じていると回答しています。杉並においても、学習支援のニーズはまだまだあると思います。居場所事業での学習支援、また学校の中における学習支援をますます拡充してほしいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎済美教育センター所長 学校におきましては、先ほどの答弁の繰り返しになりますが、塾に行かなくても、子どもたちに確実に義務教育修了時に多様な進路が選択できる力を身につけるような教育を現在行っているところでございます。ただ、どうしてもそれぞれ子どもたちの課題が多様でございますので、現在行われております夏季パワーアップ教室及び休日パワーアップ教室、それから学校支援本部等による補習事業等、働きかけをして実施をしてまいりたいと考えております。 ◎生活自立支援担当課長 あんさんぶる荻窪の学習支援につきましては、現在、毎週火曜日午後6時から9時まで実施しているところですけれども、実施日であるとか時間、実施内容、そういったところにまだまだ工夫の余地があるというふうに考えておりますので、実績を見ながら、拡充についても視野に入れながら検討してまいりたいというふうに考えてございます。 ◆市来とも子 委員  所管から多くの資料をいただきましたけれども、資料だけでは、数字上だけではなかなか貧困の実態というのはつかみにくいのかなという印象があります。特に子どものいる世帯の構成と年収の掛け合わせがなかなかできないなど、複合的に把握することが難しいと思います。実態調査でも総合的な把握というのは困難であると思います。足立区では、小学校1年生に限定した定点調査をことしから行っていくということです。  貧困があると言われている中で、その実態をどのように把握するかというのは1つ大きな課題だと思いますが、今後、学校の中で実態の把握というのはどのように取り組んでいくんでしょうか。 ◎済美教育センター所長 学校における調査ということでございますが、現在検討しているところではございませんが、子どもたちの生活のプライバシーにかかわる大きな問題でございますので、内容については、今後実施するかどうか、これは慎重に検討していかなければならないものと考えております。現在のところ、繰り返しになりますが、考えておりませんが、子どもたちの状況を担任を通してしっかり把握しながら、今後は支援してまいりたいと考えております。 ◆市来とも子 委員  貧困問題は非常に個別的であり、かつ多面的であるということだと思います。そういう意味では庁内連携が欠かせないと思います。  このプロジェクトでは、ひとり親家庭が年1回児童扶養手当の申請を行いますけれども、そのときに、子育てや生活、就業、養育費の確保といった総合的な課題を相談できる体制づくりを強化していくという方針が示されています。児童扶養手当の申請時に、年1回必ず区に連絡があるわけですから、この施策は有効なものだと思いますが、現在、児童扶養手当の申請時の他部署との連携はどのように行っているか。そして、今後しっかりとさらに進めてほしいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎生活自立支援担当課長 この4月にあんさんぶるのほうに自立支援窓口を開設しているところですけれども、区におきましても、関係部署で構成する自立支援調整会議というものを立ち上げまして、自立プランの支援を含めて包括的な支援を行うために、各所管の実態など、情報交換をそこで行っているというところでございます。  子どもの貧困につきましては、部内はもちろん、区全体で連携して実態把握に取り組んでいく必要があると思いますけれども、まずは、部内はもとより、関係部署、教育委員会含めまして、それぞれの事業であるとか取り組みを通じて実態の把握に努めまして、課題認識を共有しながら、より実効性のある支援につなげていけるような体制をつくっていきたいというふうに考えているところでございます。 ◆市来とも子 委員  よろしくお願いいたします。  次に、教育費の負担軽減策について伺います。  大綱やプロジェクトでは教育の負担軽減策をどのように行っていくのか、これについて伺います。 ◎学務課長 大綱の中ではさまざまな負担軽減策を打ち出しておりますけれども、例えば、幼児教育無償化に向けた段階的な取り組みですとか、高校生等への就学の支援、大学等奨学金事業の充実といったようなことが挙げられていると認識しております。 ◆市来とも子 委員  奨学金の充実ということが言われています。利子つきの奨学金が今非常に多いということが問題になっています。無利子の奨学金を拡充していくという国の方針が打ち出されました。  まず、区の奨学金について伺いますけれども、区の奨学金の実績、お願いいたします。 ◎学務課長 区の26年度の高校生奨学資金の実績でございますけれども、入学準備金の利用者が28名、月額の奨学金の利用者が142名でございます。 ◆市来とも子 委員  その区の奨学金は無利子なんでしょうか。 ◎学務課長 無利子でございます。
    ◆市来とも子 委員  これから奨学金が拡充されていくという中で、無利子の奨学金を拡充していくということを国が打ち出したのは本当に大きなことだと思います。私たちの世代のときは、利子がある奨学金というのは余りなかったと思うんですけれども、今の子どもたちは、利子つきの奨学金が当たり前ということになっておりまして、大学卒業時には、400万、500万も借金を抱えて卒業するという人も少なくないと聞きます。  そういう中、奨学金の拡充を打ち出しているわけですけれども、区においても無利子の奨学金制度を拡充してほしいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎学務課長 国の制度について、給付金ですとかさまざまな制度が紹介されておりますけれども、今後そういった取り組みを注視していくということはもちろんですが、制度の案内。区の制度については、現状、特に見直す考えはございません。 ◆市来とも子 委員  子どもの貧困対策は大きなテーマです。先ほどの実態の把握も含めて、細かく把握をしながら進めてほしいと思います。  最後に、教育委員会として、子どもの貧困対策に向けた決意を伺います。 ◎教育委員会事務局次長 委員からもありましたけれども、今回の決算特別委員会で、子どもの貧困対策というのは非常に大きな議論があったものというふうに認識しています。先ほど来教育委員会のほうからご答弁申し上げましたけれども、教育委員会の取り組みというのは、いわゆる学習支援もそうですし、義務教育費の負担軽減もそうなんですけれども、全ての児童生徒にきちんと教育の機会を保障して、学力の定着、向上を図るという視点から、この間も着実にやってきたというのが1つあると思っています。  それと、スクールカウンセラーもそうですし、スクールソーシャルワーカーも、私どもは平成20年度からSSWも配置を始めて、かなり早い段階からそういった身近なところでの相談、気づき、それを関係機関にきちんとネットワークでやって、個々の状態に即した支援ということに努めてきたという実績もあるのではないかというふうに存じています。  そうした中で、今後なんですけれども、この間、区長部局のほうからご答弁させていただきましたけれども、このテーマについては国もようやく本腰を入れてきたという率直な印象です。区におきましても、区長部局と教育委員会を含めて全体的な組織間連携の中で向き合っていく問題だと思っていますし、今後もそうした中で、国は例のプロジェクトについても、本年度中ですか、具体的な施策の方向性を示すというふうにしていることもありますので、そうしたこともしっかり見きわめながら、区としての総合的な取り組みについては検討していくべきものと、かように考えているところでございます。 ◆市来とも子 委員  ありがとうございます。しっかりよろしくお願いいたします。  次に、教員の多忙化について伺います。  OECDが2013年に行った調査により、加盟国34カ国の中で教員の働く時間が最も長いということが判明し、文科省は、昨年11月に、全国の公立小中学校の教員の1日当たり平均在校時間を調査しました。この結果について把握しているか。 ◎教育人事企画課長 区の教員の実際の在校時間ですけれども、実際に区のほうでは調査はしておりません。ただ、校長、副校長のヒアリングによりますと、長く残っている教員はいるかもしれませんけれども、おおむね文科省の調査と一致しているということで把握しております。 ◆市来とも子 委員  この調査では、小学校で11時間35分、中学校で12時間6分、副校長、教頭は、小学校で12時間50分、中学校で12時間53分、さらに加えて、持ち帰り仕事時間は1時間30分以上もあるということになっています。  この調査を受けて、文科省は、学校現場における業務改善のためのガイドラインをことし7月に発表しました。この内容について把握しているでしょうか。 ◎教育人事企画課長 ガイドラインについてですけれども、学校によって、校務分掌もしくは職層によって若干仕事の内容が変わりますので、この調査について、50%以上の職員が持っている仕事をおおむね把握いたします。その仕事につきまして負担感を持っているかどうかというのを調査したのが、このガイドラインでございます。  このガイドラインの中身につきまして、各都道府県の教育委員会、市町村の教育委員会が実際に行っている業務の改善の方法、状況をここでお示しして、改善につなげてほしいというようなガイドラインになっております。 ◆市来とも子 委員  区も教員の多忙化というものは認識をしていると思うんですが、その要因をどのように分析しているんでしょうか。また、ガイドラインを受けて、改善に向けた取り組みはどのように行っていくのか、その業務改善のポイントとはどういったものでしょうか。 ◎教育人事企画課長 まず、ガイドラインですけれども、学校支援本部の全校設置ということで本区のほうは行っております。そのほかにも、地域支援学校の指定、教育活動への支援、特に部活動の支援等を行って、積極的に改善を行っているというところでございます。  それから、ポイントにつきましてですけれども、実際には学校長が校務分掌を決定して、それぞれの職層に応じた業務を決めていくわけですので、学校長が決めた業務、職務に対して、なるべく削れるところは削ります。ところが、教員も実際に時間がない、多忙化がありますので、その面について、教育委員会として人的な支援、その他の支援をしていきたいというところがポイントと考えております。 ◆市来とも子 委員  調査では、8割以上が、国や教育委員会からの調査やアンケートへの対応、そして保護者、地域からの要望、苦情への対応が特に負担を感じるということで、8割以上の方が答えています。このような実態を区は把握しているでしょうか。 ◎教育人事企画課長 実際に副校長、それから教員の多忙化については把握をしております。調査やアンケートにつきましては、非常に学校のほうから多過ぎるという声が来ておりますので、都教委から直接行ってしまうものについては、都のほうにお願いはしてありますけれども、区からの調査につきましては、極力なくすような方向で考えております。それから、報告書等につきましてもなるべく簡略化させて、実際に教員の多忙化を軽減したいというふうに考えております。  それから、保護者、地域からの要望、苦情等につきましては、済美教育センターのほうにスクールアシストチーム、SATというものがありますし、それから実際に指導主事が出向いたり、あとはスクールソーシャルワーカー等が各学校からの要望に応じて、もしくは対応に当たっているというところでございます。 ◆市来とも子 委員  区が行っている安全衛生委員会とはどういったものか。この委員会ではどのような声を聞いているでしょうか。 ◎教育人事企画課長 安全衛生委員会と申しますのは、教職員の健康障害をなくすため、防止するための調査委員会というふうに認識しております。  それから、実際に出ている意見ですけれども、特別教室の冷房の設置、それから職員の休憩室というんでしょうか、休息室をつくっていただけないかとか、健康相談室を設置してほしいとか、委員がおっしゃる教員の負担軽減という声も出ております。 ◆市来とも子 委員  負担軽減の声も実際に委員会で出ているということですので、ぜひ細かく教員の声をしっかりと把握していただきたいと思います。  教員は、個人単位で働くということから、なかなかその負担が見えにくいという部分があると思います。そしてまた、多く業務を担当しているという職員さんが1人で抱え込んでしまうというような状況もあると思いますので、そういう優先的な課題解決をきちっと把握をして対応していただきたいと思います。  業務改善と勤務時間短縮に向けた取り組みをさらに行ってほしいと思いますが、最後にお伺いをいたします。 ◎教育人事企画課長 委員のおっしゃるとおりでございます。教員の多忙化につきましては、先ほどちょっと申し上げましたけれども、校長が職層、職務についてしっかりと分掌を決めていただいて、その中で削れるものはしっかり削る。1人の教員に業務が集中しないようにということで、まずは校長のほうをしっかり指導しなければならないというふうに思っております。  それで、あくまでも削ったものが残って、やはり多忙化という面が残りますので、その面について、実際に教育委員会として人的な支援をできるだけして、その中で教員の多忙化を何とか減らしていきたいというふうに考えております。 ◎教育長 多忙化と多忙感のことについてちょっと触れておきたいんです。実は、東北の大震災のときに、学校支援本部が機能している地域は復興の取り組みが非常に早かった。それは日常のかかわり方が、何かが起きてから始まるのではなくて、日ごろから人と人とのつき合いが緊密にでき上がっていた。その緊密さの中身は何かといいますと、地域と学校の共通理解があった。学校をどう避難場所として運営していくかというときに、1人1人のエゴとかあるいは都合が優先するのではなくて、みんなのために何とかできないかという共通理解が非常に早くできたという報告があります。  それとあわせまして、学校支援本部であるとか地域運営学校、CSですね、こういうところが機能し始めると、学校と地域との理解が非常に深くなってくる。先生が忙しいときには何が支援できるか、あるいは、先ほどの質問の中にありましたように、地域からの要望であるとか、あるいは苦情であるとか、クレームであるとかいったものが少なくなってくる。なぜかというと、自分たちは学校に一方的に要求する立場ではなくて、学校と一緒に子どもを育てていく立場なんだということがよく理解されるようになると、単に先生にクレームや苦情を言ったりするだけではなくて、自分たちは何ができるかというところまで踏み込んだかかわりに変わっていく、そんな報告もございます。  今、杉並区では学校支援本部を全校に配置し、そして学校運営協議会の機能するCSを全校に設置していく取り組みをしておりますけれども、ぜひこういった、地域と学校が子どもを育てるということでお互いに共通理解して、助け合っていく関係をつくっていきたい。そうすることによって、少なくとも、業務を減らすことが難しいことであれば、心的な負担から来る多忙感あるいは圧迫感のようなものは改善されるのではないか。そして、協力、協働の体制ができ上がっていけば、実際に多忙な状態も改善されるのではないかというふうに考えております。そんなことから、CSの推進、地域とともにある学校づくりにこれからも努めていきたいというふうに考えます。 ○北明範 委員長  それでは、新城せつこ委員、質問項目をお知らせください。 ◆新城せつこ 委員  私からは、図書館について、それから、さざんかステップアップ教室に関連して、新泉小学校跡地利用に関して、小中一貫教育で和泉学園、それから、高円寺の施設一体型一貫校。時間がありましたら、放置自転車対策ということで質問いたします。  まず、図書館についてですが、この間、他の委員からも図書館の改修ということが言われています。建て替えではなくて改修にした理由。改修では、現状の柱や壁を残すなど一定の制約があると思いますが、その理由を伺います。 ◎中央図書館次長 中央図書館は鉄筋コンクリート造ですが、築33年ほどになります。建物自体は健全と思われますので、内外装の修繕とか、壊れているような機能を修繕すればまだまだ十分使えると思いますので、改修といたしました。 ◆新城せつこ 委員  建物は頑丈だという答弁かと思いますが、給排水の設備、電気設備、地下の電動書架、耐用年数が過ぎて動かなくなっているところもあるというふうに聞いていますが、新設、この点についてはいかがでしょうか。 ◎中央図書館次長 劣化して修繕が必要な部分につきましては、これから調査いたしまして、改修について検討したいと思います。 ◆新城せつこ 委員  残す理由が、建物は大丈夫ということだったと思うんですが、中央図書館は、黒川紀章氏がつくられた、著名な建築家がつくられたということなんですが、仮に建て替えをする場合に、建築法との関係からいきますと何か規制があるのか、その点確認します。 ◎中央図書館次長 築33年でございますので、劣化した部分について、改修ができるものだったら改修したいというふうに考えております。特に黒川紀章先生の設計だからというふうには考えておりません。 ◆新城せつこ 委員  すみません、改築する場合に、建築基準法との関係から何か制限や制約が出てくるのかということで、よろしくお願いします。 ◎営繕課長 今回は築33年ぐらいということで、通常、鉄筋コンクリートの建物は50年とか60年、そういう意味ではまだまだ使えるということと、ご質問の建築法規の点では、仮に改築するのであれば、現行法規に合わせて改築すればいいわけであって、法規上の問題で改築が困難ということではございません。 ◆新城せつこ 委員  改修に当たりまして、全国のすぐれた図書館、例えば南相馬市の図書館のことは他の委員からも触れられていますが、図書館の専門的知見のある方が設計をしたということで、大変優秀だということが言われています。  今回の全面改修に当たっては、こうした専門的知見を有する方への依頼、どのようにされるんでしょうか。 ◎中央図書館次長 十分に検討してまいりたいと思います。 ◆新城せつこ 委員  改修の検討の前に利用者懇談会を開いて、区民はどういう図書館を望んでいるのか、広く区民の意見を集めていただきたいと、こうした意見も出されていますが、いかがでしょうか。 ◎中央図書館次長 ふだんから図書館利用者の皆様からご意見を伺っておりますし、これからも意見を伺ってまいりたいと存じます。 ◆新城せつこ 委員  どのような意見が出ているでしょうか。 ◎中央図書館次長 さまざまな意見でございまして、お答えできるような内容はまだいただいておりません。 ◆新城せつこ 委員  図書館には、図書館協議会に参加をされる方々もいらっしゃるんですが、その意見を聞いてほしいとの要望も出ているんですが、区には届いていますでしょうか。 ◎中央図書館次長 図書館協議会は附属機関でございますので、図書館協議会にも当然ご意見を伺いたいと存じます。 ◆新城せつこ 委員  また、これまで他の委員からも、いつまでもいたくなるような図書館にとの意見、また、本来の図書館のあり方からすれば問題であるかのように私は思いますが、集客だけを目的とするツタヤが行うような図書館。愛知県の小牧市では、新図書館をめぐる住民投票では、ツタヤが連携した図書館の建設は停止になったということも経過として伺っていますが、これまで国が示した課題解決型など、図書館のあり方などのさまざまな議論があります。  2013年、杉並区立図書館サービス基本方針を制定していますが、その中身について若干お願いいたします。 ◎中央図書館長 平成25年に、委員ご指摘のサービス基本方針を定めました。図書館は進化する、学びの場・知の共同体・新しい交流空間ということで、従前、ややもしますと貸し本的な機能に順化しがちだったと地方の図書館は言われておりますけれども、こういったものから一歩進めて、楽しい交流空間ができるという、ここを加えた上での図書館というものを目指してございます。 ◆新城せつこ 委員  私も中身を読ませていただきましたが、本当に豊かな中身だと改めて感じました。この方向を基本にしていただきたいとの要望がありますが、その点、ぜひ。 ◎中央図書館長 まさに私どもも、新しい改修、また改修でないとしても、地域館も含めて、こういった方向性で進めていこうというふうに考えてございます。 ◆新城せつこ 委員  中央図書館に関連して、展示コーナーは図書館の顔というべきもので、1階の展示コーナーを有効活用してほしいとの意見も出ています。展示の内容も吟味する努力が欲しいとのことですが、要望、届いていますでしょうか。 ◎中央図書館次長 いただいております。 ◆新城せつこ 委員  それから、中央図書館は70万冊という蔵書になっていますが、この蔵書計画、一旦、改修に当たってはどうなるのかという不安の声も出されています。古いものをどうやって整理するのか。貸し出しが少なくても貴重なものもあります。杉並区に関連した著者もいれば、判断基準の課題、どうやっていくのかということのいろいろな意見もあります。それから、子どものコーナー、新聞などを閲覧するフリースペース、調べ物や読書をするスペース、分けてほしいという要望もあります。  改修工事の蔵書、どこで行うのか。また、改修中の貸し出し、学校への貸し出しなども行われていますが、その対策。  それから、こうしたことに関連して、図書館の職員など専門的知見を持つ人々がかかわることが重要だと思いますが、図書館職員の意見はどういうふうに反映をされるのか、その点お答えください。 ◎中央図書館次長 29年度の改修設計に向けまして、さまざまな検討を行っていきたいと思います。また、その検討に際しましては、職員の意見なんかも参考にしてまいりたいと考えております。 ◆新城せつこ 委員  現在の中央図書館の人員体制を確認します。 ◎中央図書館次長 中央図書館におきましては、企画、選書などの専門的な知見が必要な、また責任ある判断が必要な部門については、直営で行っております。窓口業務などにつきましては、委託を行っております。 ◆新城せつこ 委員  職員の人数。 ◎中央図書館次長 直営の区職員は40名で、委託職員は27名でございます。 ◆新城せつこ 委員  地域館が、民間委託や民営化、直営の3つの構造になっているわけなんですが、図書館という高度な専門性を必要とし、個人情報の取り扱いなど、公的責任で安定した運営をしなければならない事業ですが、中央図書館が直営で管理運営してきた実績を確認させてください。 ◎中央図書館次長 業務委託または指定管理等を行うに当たりまして、細かな規定を置き、また、それにつきましてしっかりと確認しております。また、毎月館長会や事業連絡会などを行いまして、小まめに調整連絡いたしまして、杉並区の図書館として区民サービスを行っております。 ◆新城せつこ 委員  今の答弁は一般的に言えることで、つまり、直営で行ってきたその実績はどうだったかということなんですが。 ◎中央図書館次長 例えば、図書に関するレファレンスがございます。このようなレファレンスにつきましては、やはり専門的な判断が必要でございますので、中央図書館の資格を有する者が中心となってレファレンスを行っております。例えば、昨年度におきましては、合計で7,807件のレファレンスを行いまして、その中心たるものにつきましてさまざまな内容を抽出しまして、地域館に連絡し、レファレンスを地域館でも行えるように取り計らっております。 ◆新城せつこ 委員  今、検討されるということの中で、具体的にこれはどうなっている、これはどうなっているということの確認がなかなかできないというのが非常に不完全燃焼といいますか、ところなんですが、この間、さまざまな意見、図書館協議会や職員や区民の皆さんからさまざま出ている点はぜひ対応していただきたいということと、今後、中央図書館は改修になるんですが、この1年間あるいは数年間、現場で働く40人を超える職員体制はどうなるのかということで、大変私は危惧をしています。  臨時の中央図書館事務所がどこに行くのか。この間の職員はどういうふうな現状維持がされるのか。職員との協議、今後の課題だと思いますが、これを機会に、職員削減、そして中央館の管理業務の委託や民営化がないよう私は求めておきますが、その点について確認をします。 ◎中央図書館長 委員のご指摘のとおり、実は、こういった大規模改修でございますので、行うことが大変さまざまございます。ただ、1つ1つが全て相関しておりますので、1つだけぽこっと、こういうふうに決定するというわけにはなかなかまいりません。実行計画にございます29年度の改修の設計に向けまして、こういったものもしっかりと取り組みながら、中央図書館、また教育委員会全体の支援を受けながら、しっかりとした中央図書館づくりを進めてまいりたいと存じます。 ◆新城せつこ 委員  ぜひ民営化、業務委託がないように、私はそれを要望させていただきます。  この間、永福図書館、私も近くなのでよく利用させていただきますが、大変建物が古いということも感じてまいりました。永福、柿木、高円寺、宮前、同じ年代で建築をされていますが、この改築は今後どういうふうになるんでしょうか。 ◎施設再編・整備担当課長 区立施設再編整備計画では、平成30年度まで検討ということになってございます。どのような改築の方法がいいのかという部分を、図書館の部門、また再編担当の部門としっかりと連携をとりながら検討を進めてまいりたいと考えてございます。 ◆新城せつこ 委員  高円寺地域の図書館のあり方検討会、現在検討もされているかと思うんですが、この進捗状況はどういうふうになっているか。改築、今後どういうふうに予定をされているのか、まずこの点。 ◎施設再編・整備担当課長 こちらも現在検討中という状況になりますが、老朽化しております現在の高円寺図書館や他の近隣の区立施設の状況などを含めまして、総合的な視点から検討を進めてまいりたいと考えてございます。 ◆新城せつこ 委員  では、さざんか教室についてです。  南伊豆健康学園がちょうど3年前に廃止をされまして、課題のある子どもたちの通所施設が中央図書館になりました。3年を過ぎて、現状の実績、それから検証も行うということを私は求めてまいりましたし、そのような答弁であったかというふうに思いますが、いかがでしょうか。 ◎特別支援教育課長 現状、16名の児童が今、さざんか荻窪教室に登録をして、それぞれの状況に応じた教室の利用、また1人1人の状況に合わせた支援をしているところでございます。また、平成24年にさざんか教室を開設して、荻窪教室に通いながら、さまざまな活動を通して学校に復帰した児童もございます。  さざんか教室において、学校、家庭との連携をとりながら、個に応じた適切な不登校児童の支援ができたものと考えてございます。 ◆新城せつこ 委員  学校がつらいときには図書館においでと、子どもたちに鎌倉の図書館が出したツイートが話題になりました。子どもたちの問題を解決することに力を注ぎたい職員の思いが伝わってきますが、この間、中央図書館にこの教室がつくられるに当たって、図書館も利用しようという、非常に希望にあふれた答弁もあったかと思いますが、どのように利用されているでしょうか。 ◎特別支援教育課長 図書館職員による読み聞かせやブックトークなどが行われまして、そこで幅広いジャンルの本の紹介を通じて、興味、関心を広げるきっかけとなって、児童が教室の帰りに本を借りて帰る、また来るときに返す、そうした活動につながっているところでございます。 ◆新城せつこ 委員  開設に力を尽くした当時の先生、今答弁にありましたように、さまざまな活動を行っているということなんですが、活動を外に拡大していくようなことも行われているというふうに伺いました。具体的にはどういう活動なんでしょう。 ◎特別支援教育課長 図書館の中に限らず、近くの荻窪地域区民センターの調理室を使って調理実習を行ったり、荻窪体育館、また近隣の公園で運動をしたりということで、図書館の外に拡大した活動を行っているところでございます。 ◆新城せつこ 委員  健康学園で育まれた子どもたちが、図書館という場所だけで代替施設が完結するのかと私は危惧をしていましたが、今の答弁のように、図書館という枠を超えて地域にフィールドを拡大して、遊びや人との交わりを通して子どもたちの活動をされていると伺いました。非常に元気になって、原籍校に早くに戻る子どもたちもいるとの報告もいただいています。  私は、この間、南伊豆の元保護者の方にもご意見を伺いましたが、どんな状況であっても子どもたちが工夫をして、自分たちで考えて解決すること、これが健康学園の精神なんだよということも改めておっしゃっていましたが、当時の子どもたちはほとんど卒業されていると思いますが、他のさざんか教室でどのような運営がされているのか、そこを教えてください。 ◎特別支援教育課長 他のさざんか教室におきましても、学習活動、教育相談やレクリエーション、また体験的活動、そうした組み合わせで、各個人に合った学習計画に従って、学校、家庭とも連携をとりながら学校への復帰の援助を行っているというところでございます。 ◆新城せつこ 委員  16名の子どもたちが通う、中央図書館にあるさざんか教室ですが、中央図書館の全面改修となれば、この子どもたち、じゃ行き場所はどこになるのかということが不安になるわけなんですが、どういうふうな検討が行われているのか、確認をいたします。 ◎特別支援教育課長 図書館の改修につきましては、実行計画に基づいて、29年度に設計、また実際の工事は30年度以降ということでございますので、現在通室している児童の状況を勘案しながら適切な対応を図ってまいりたいというふうに考えてございます。 ◆新城せつこ 委員  一方で、さざんかが入ることによって、これまで区民が使っていた生涯学習教室がかなり狭くなって活動範囲が狭められた、広くしていただきたいという要望もあるんですが、その点については図書館に届いていますでしょうか。 ◎中央図書館長 いろいろな意見、ご要望の中で、そういった意見も伺ってございます。こういったものも含めまして、総合的に検討してまいりたいと存じます。 ◆新城せつこ 委員  新泉小学校の跡地利用についてですが、この間、区と町会、専修大学との3者協議が行われています。地域の人たちがこだわった中身について、どういうふうな配慮が行われ、実現に向かっているのか、お答えください。 ◎生涯学習推進課長 地域の方からは、震災救援所を残してほしい、防災機能を強化してほしいというようなご要望ですとか、子どもが遊べる公園ですとか地域団体のための会議室を設置してほしい、そして校庭や体育館の地域団体への開放などについてご要望がございました。  これらの要望に対しまして、震災救援所は残しましてマンホールトイレ等を設置する、地域の子どもが遊べる場を特養敷地内に整備をする、東校舎1階を防災会議室として地域が利用する、校庭や体育館を時間枠を設けて地域団体に開放するということなど、地域の特性にも配慮をいたしまして、実現に向けて努めてまいったところでございます。 ◆新城せつこ 委員  残された課題、そして住民の要望、まだまだあるかと思いますので、ぜひその点には真摯に対応していただきたいと思います。  住民説明会が行われまして、当日は解体業者による説明も行われました。解体工事に関連した周辺からの意見に対し、どういうふうな対策が行われたのか、確認をします。 ◎施設整備担当課長 解体工事につきましては、騒音、振動をなるべく抑えてほしいということから、建物をカッターで切る工法に変えられないかというご意見がございましたけれども、特殊な工法でして、工期が長くなるとか工事費が膨れ上がるとかいった問題がございましたので、対策といたしましては、低騒音・低振動型の建設機械を使うとか、解体工事を丁寧に行うというようなことで、一般的な工法でやらせていただいております。
     また、土曜日の作業を中止できないかというご要望もあったんですけれども、これにつきましては、土曜日にはなるべく騒音や振動の大きな工事を抑えるということで、土曜日もやらせていただいているところでございます。 ◆新城せつこ 委員  防災会議室のスペース、地域の人たちが使えるようになったということで、大変私もありがたく思っているのですが、新泉小学校があったときのように、町会の皆さんが鍵を持って管理をしていましたが、その責任のもとで自由に出入りすることができるのかという、こうした地域の声もありますが、その点いかがでしょう。 ◎生涯学習推進課長 防災会議室の鍵の管理と利用調整のほうは町会の防災会にお願いすることとしておりますので、従前と変わらない形でご利用いただけるというふうに考えてございます。 ◆新城せつこ 委員  旧学童クラブの建物について、特養の管理になって、地域の人たちが使いたいときに使えるよう配慮が必要になると思いますが、その点はどういうふうに特養に対して申し入れ、そして保障されたのか、確認します。 ◎高齢者施設整備担当課長 旧学童クラブにつきましては、特養の地域交流スペースとして使用してまいりますけれども、地域の会議、ボランティア活動等にも利用していただくことを考えてございます。  今後、使用頻度や使用方法につきましては、区と運営法人、町会の3者で協議をしてまいりたいというふうに考えてございます。 ◆新城せつこ 委員  ぜひ地域の要望に最大限沿って進めていただきたいと思います。  時間がありませんので。施設一体型の小中一貫教育が新泉・和泉小中学校で始まって、半年が過ぎました。10年近くPTAなど学校関係者や地域との話し合いが進められ、実施されたものですが、現在どのような課題があるのか。 ◎済美教育センター統括指導主事(大島) 本区の小中一貫教育は、知り合うからわかり合う、そして生かし合うという3つの段階をもって進めております。本区立学校全体的には、知り合うからわかり合う段階に至っている状況ですが、杉並和泉学園につきましては先を行きまして、生かし合う、まさに協働の段階に入って、パイオニアとして取り組んでおります。  小中一緒に活動する中でさまざまな課題もございますが、おおむねこれまでの研究を生かして順調に進んでいるところと受けとめております。課題につきましては、日常的に小中一緒の職員室で相談しながら解決して進めているところです。  施設面につきましては、校庭が現在整備中ということが課題として挙げられると考えております。 ◆新城せつこ 委員  先日、和泉学園の公開授業を見学させていただきました。小学校部は教室が開放されていて、隣の騒々しさがどの程度、大丈夫かなと思ったんですが、教室に入ってみれば、それも大分抑えられて、子どもたちも集中しているという状況を目の当たりにしてまいりました。  以前、新泉小学校に間借りをしていた際は、授業時間が中学部と違うことから、移動に大分苦情も出たりするということもあったようなんですが、施設一体にする場合の動線、どのような対策をとられたのか、確認をします。 ◎学校整備課長 杉並和泉学園を改築するに当たりましては、まず、今統括指導主事が申し上げました和泉学園では、協働、生かし合うということを進めているわけですけれども、そこで、つなぐということが大事だと思っておりました。学習環境につきまして、ラーニングセンター、ランチルームなど小中共用のスペース、諸室を設けて、児童と生徒、小学校と中学校をつなぐ、これが重要なこと。これは施設一体型のよさを生かし、小中の連携、それから交流の推進を図る、それをコンセプトとしました。  今委員おっしゃったように、小と中の分けをどうするかということがございます。小中の普通教室につきましては、学齢、そして学習形態の違いに配慮して、おのおのの学習空間を確保しています。そして、特別教室への動線をなるべくコンパクトにするような設計をいたしたところでございます。 ◆新城せつこ 委員  先ほど答弁で、一緒に行事を行うということもありましたが、この間、運動会は一緒にやって、今回コンクールの案内をいただいていますが、これがまた中学部だけというふうになっています。その点では、一緒に行事を行うことや分離して行う行事、そして施設一体型の行事のあり方について、区教委はどういうふうにお考えでしょう。 ◎済美教育センター統括指導主事(大島) 区立中学校、多くの学校で合唱コンクール等行われておりまして、本格的な音響設備やステージが用意された音楽専用ホールを活用して実施しております。杉並和泉学園中学部におきましても、同様にそのような施設で実施するという予定になっております。そのため、会場の規模等を考慮して、今年度、小学校の参加は考えていないということです。ただし、発表の日まで頑張ってきた中学生の歌声につきましては、小学部にも聞かせたいと、そういう機会は検討しているというふうに考えております。  このように、小中一貫教育は、小中学生があらゆる面で交流するということが目的ではございません。各教育活動、各行事にはそれぞれ目的がございます。小中一貫教育のつながりとかかかわりというものを効果的に用いるべき手段として考えられております。効果あるそれらの手段につきまして、現在創意工夫を図っております学園を、教育委員会としても今後とも支援してまいります。 ◆新城せつこ 委員  安全対策なんですが、井の頭通り、オイスカ部分が高台になっていて、人が安易に入ってこられるような状況だということが言われていました。この安全対策についてどうされているのか。かつてはオイスカには番犬もいて、ボールが入ったときにはそれで知らせてくれるというふうなこともあったらしいんですが、現在いないようなんです。その点についていかがでしょう。 ◎学校整備課長 杉並和泉学園の改築につきましては、児童生徒の登下校時の安全、学校を運営しているときの安全・安心に配慮した設計をいたしたものでございますけれども、児童生徒の動線、それから教職員の目が行き届くというような設計にも配慮しております。  2つ校門があるんですが、こちらには警備員が常駐をしております。現在グラウンド整備などの環境整備工事を行っておりますので、委員おっしゃった件につきましては、現在でも安全は守られていると思いますけれども、個別の課題に対しては、学校と調整し、丁寧に進めてまいりたいと思います。 ◆新城せつこ 委員  今、杉八、杉四、高円寺中と一体化が進められていますが、この和泉学園の状況、私はぜひ検証をしっかりやっていただきたい。  それから、今後、小中一貫教育をどんどん拡大する方針なのか、その点についても最後に確認をして、終わります。 ◎学校整備担当部長 高円寺地域における新しい学校づくり懇談会では、和泉学園の現場視察と教職員の方々の懇談を行いました。また、戻りまして、懇談会でも和泉学園を議題にいたしまして、生かせるところ、改善点などを議論してございます。  今後の計画でございますけれども、この懇談会でも、今後の設計でも、和泉学園の実績だとか改善点を十分検討しながら、よりよい教育環境の向上を目指して計画を進めてまいりたいと考えてございます。 ○北明範 委員長  それでは、奥田雅子委員、質問項目をお知らせください。 ◆奥田雅子 委員  善福寺川について、そして道路上の路面標示についてです。資料は、都市整備事業の概要と、この写真のパネルを提示したいと思いますが、よろしいですか。 ○北明範 委員長  許可いたします。 ◆奥田雅子 委員  まず、善福寺川についてです。  善福寺川は杉並区だけを流れる川で、私もこの川を大事にしていきたいと思っております。ですが、ゲリラ豪雨時には溢水が起き、川沿いに住む皆さんは、豪雨のたび、強雨のたびに不安を抱えています。昨年度は被害が多かったと記憶しておりますが、何回あったのか、時期も含め伺います。 ◎土木計画課長 昨年は浸水被害が4回ございました。6月24日、29日、7月24日、9月10日に発生してございます。 ◆奥田雅子 委員  川沿いの住民からしゅんせつを求める声が上がり、昨年の第3回定例会では、区はしゅんせつを行うと答弁をしています。  ところで、このしゅんせつとは何でしょう。 ◎土木計画課長 川底にたまった土砂を取り除くという意味で使ってございます。 ◆奥田雅子 委員  では、そのしゅんせつ、どこをどの程度行ったのか伺います。 ◎土木計画課長 善福寺川の山下橋から置田橋、また荻窪橋から松渓橋の区間で実施してございます。一部の区間では、建設機械を入れて重点的に実施しております。 ◆奥田雅子 委員  定期的に川の清掃が入っているようなんですが、どのくらいの頻度で入っているのでしょうか。また、どういったものが除去対象物なのか。鉄板などは引き揚げの対象物ではないのでしょうか。 ◎土木計画課長 2カ月に1回程度の割合で、空き缶などのごみを人力で除却している作業でございます。 ◆奥田雅子 委員  松見橋と松渓橋の間の川沿いの住民から、景観を損ねている鉄板が川底にあるんですが、その除去を望む声があります。川をきれいに保つ秘訣は、市民の目を川から背けさせないようにすることだと思うんですが、鉄板の除去をご検討いただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎土木計画課長 善福寺川の川底にはかなりのガラが入っていまして、これまでにも多く撤去してきたところでございます。中には、機械を入れても取り除けないような大きなものもございますので、護岸への影響が出ないように、現場のほうも至急確認させていただきたいと思います。 ◆奥田雅子 委員  よろしくお願いいたします。  次に、雨水浸透ますの設置助成金についてです。  2014年度予算3,500万円に対し、都市整備事業の概要の131ページにある実績では、83基2,139万3,000円、執行率は約6割でした。この数字を区としてはどのように捉えていらっしゃるか伺います。 ◎土木計画課長 確かに助成金の交付件数については目標に届いておりませんが、区内の公共施設、民間施設を含めた全体の浸透ます設置の届け出につきましては、平成26年度4,216件ございまして、増加傾向にあります。 ◆奥田雅子 委員  雨水の浸透と貯留は、水害を減らす意味でも水循環を図る上からも、取り組みの強化が求められます。私どもも区民の皆さんに呼びかけてまいりますが、区としてもさらに積極的に雨水浸透ますの設置に取り組んでいただくようにお願いいたします。  さて、善福寺川なんですが、私どもは、地域を流れる大事な川だと思っています。善福寺川は川じゃなくて排水路だと職員の方に言われたと、環境活動をしている市民の方が嘆いていらっしゃることを聞きました。  そこで伺いますが、善福寺川は排水路なのでしょうか。 ◎土木計画課長 善福寺川は、区内のほぼ中央を流れる、区を代表する河川でございます。 ◆奥田雅子 委員  そうですよね。排水路と言ってしまっては、「水鳥の棲む水辺」創出事業や湧水の保全、親水化などの施策を進める上で整合性が図れなくなります。区の見解を求めます。 ◎土木計画課長 その発言の詳細はわかりませんが、そのような発言があったとすれば、合流式下水道が、各家庭と川とがつながっているために、降雨時に生活排水の削減を啓発する意味合いからの表現をそのように捉えられたのではないかと思っております。  区は今後も、潤いと安らぎのある水辺空間の創出に努めてまいります。 ◆奥田雅子 委員  さて、環境教育の一環として、善福寺川の中に入って生き物調査や水質調査などをしている学校がありますが、何校あるのでしょうか。また、2014年度の善福寺川におりる申請数と許可数を伺います。 ◎土木計画課長 事業の詳細については把握してございませんが、川の中に入る届け出につきましては、小中学校合わせて5校から出されてございます。また、環境団体などを含めまして、昨年度は16件の届け出が出されてございます。 ○北明範 委員長  許可数。 ◎土木計画課長 届け出でございますので、許可という意味ではなくて、全て入ってございます。 ◆奥田雅子 委員  大宮八幡下の宮下橋の上流で、市民団体が毎年、水質調査、生き物調査、調査活動の展示を15年近く行っておられます。私も先日のイベントに参加し、川におりてみました。川の中でザリガニをとる子どもたちの生き生きとした顔がとても印象的でした。このイベントを後援している区として、この市民の活動をどのように評価されているのか伺います。 ◎土木計画課長 川への関心や親しみを持ってもらうことで、環境に対する意識を高めるというような重要な活動であると認識してございます。 ◆奥田雅子 委員  このポイントで行うイベントは、残念ながらことしが最後です。今行われている東京都の河川整備工事により護岸の構造が変わるため、川におりられなくなります。来年度は、既に工事が終わっている整備公園の親水テラス付近にポイントを移せないでしょうか。来年度以降も、子どもも大人も楽しみにしているこのイベントを行えるよう、区のご協力をお願いしたいところですが、いかがでしょうか。 ◎土木計画課長 安全が確保できるように主催者と調整するなど、区としても協力していきたいと考えてございます。 ◎土木担当部長 先ほど、ちょっと補足させていただきますけれども、善福寺川について、区の職員が排水路と言ったというご質問ございましたけれども、それについては、課長がご答弁したとおり、真意が伝わらなかったということで、大変残念なことと考えております。  大雨が降った場合に、一般の家庭と、それから雨とが、水は合流式下水道でございますので、それが川に入るということで、川が汚れるという状況がある、そういうこと。それから、学校なんかで川に入る場合に、これは川の急な増水もありますけれども、衛生面の問題もあるということをお話ししたということだと思いますけれども、この辺については丁寧な説明を心がけるように指導してまいります。  区のほうは、善福寺川「水鳥の棲む水辺」創出事業とか、先ほどございました環境団体の川に入るイベントにも、後援するだけでなく、区の職員が参加、協力もしております。それから、東京都の下水道の改善にも連携して努めております。そういう中でございますので、川に親しむ、それから環境をよくしていくための施策をこれからも応援していただけるようにお願いいたします。 ◆奥田雅子 委員  では次に、道路上の路面標示について伺います。  路上に描かれているさまざまな標示にはどういうものがあるのでしょうか、伺います。 ◎土木計画課長 センターラインや外側線、停止線や自転車とまれ、それから路上喫煙禁止や自転車放置禁止区域などの路面標示がございます。 ◆奥田雅子 委員  今回取り上げたいのは、その中の自転車とまれです。  これです。この路上の標示は一体どういった箇所にペイントされるのでしょうか。また、ここの道路に描くことを決めるのはどなたでしょうか。 ◎土木計画課長 自転車事故を減らすために、交差点など危険な箇所で必要に応じて設置してございますが、ご指摘の写真のものは警察が設置しているものでございまして、中には区が設置しているものもございます。 ◆奥田雅子 委員  杉並のように道路幅が狭く自転車と自動車が並走できない道で、このような標示を守って自転車が急にとまった場合、後ろを走る自動車はびっくりするだけではなく、最悪、自転車に追突してしまうおそれがあります。自動車もとまれにしないととても危険です。  自転車の飛び出しへの注意喚起はよく理解できます。しかし、状況判断を誤った標示によって、かえって危険を引き寄せる結果になり、事故が起こってからでは取り返しがつきません。自転車とまれだけの標示箇所の点検を至急行い、自転車がとまることで危険になる箇所については、消すことも含めて、子どもの安全を守ることを最優先にお考えいただき、見直しをしてほしいと思いますが、区の見解を伺います。 ◎土木計画課長 今後は、舗装の改修時などを捉えまして、場所ごとに安全性を確認した上で検討してまいりたいと考えてございます。 ◎土木担当部長 今の件でございますけれども、交通事故というのは区民の生命に直ちにかかわるという非常に重要な問題と捉えております。その中で各交差点、警察、道路管理者、私どもでございますけれども、地域の方といろいろお話をしながらやってきたという経緯もあるということも認識してございますので、その辺は、課長が答弁したように、道路工事等のときにはまたよく検討して、安全性等を考えてまいりたいと思います。  それから、もう1点、ちょっと蛇足でございますけれども、車が自転車に追突するというようなお話もございましたけれども、そもそもお子様や自転車はどういう行動するかわからないということを認識しながら車を運転していただきたいと考えております。ですから、そういう面では十分に安全な距離をとり、速度を落とした運転をしていただきたいということで、これは警察や交通安全協会とも協力して、また啓発に努めてまいりたいと考えております。 ◆奥田雅子 委員  きょうはちょっと時間がないので、ぜひよく検討していただいて、早急な対応をしていただきたいとお願いしまして、質問を終わります。 ○北明範 委員長  それでは、そね文子委員、質問項目をお知らせください。 ◆そね文子 委員  部活動活性化支援事業について、男女混合名簿について、学校給食のアレルギー対応について。使う資料は、No.39、467と杉並区の学校給食研究報告です。  まず、部活動について。  中学生の部活活性化事業について、その目的と概略をお示しください。また、中学生で部活動をする子どもは何割ぐらいいるのでしょうか。 ◎学校支援課長 部活動活性化事業でございますけれども、これは、部活動を指導する顧問教員の不足あるいは生徒数の減少によりまして、顧問教員による指導を常時確保することが困難だというような運動部を対象にいたしまして、原則としまして、土曜日、日曜日あるいは長期休業期間に練習指導を民間団体に委託するものでございます。  当該部活動の運営の確保、あるいはそういった方に指導していただくことによります活動の活性化を図ることを目的としてございまして、25年度から今年度、27年度までモデル的に実施しているところでございます。 ◆そね文子 委員  何割ぐらいいるんですか。 ◎済美教育センター所長 部活動全体を通して部活動に参加している子ども、文科系、運動系合わせて98.7%の生徒でございます。 ◆そね文子 委員  これは外部委託と伺いましたが、具体的な委託先とその契約内容を確認いたします。 ◎学校支援課長 これの契約先でございますが、株式会社あるいはNPO法人、一般社団法人等々ございますが、10団体に委託しております。  内容につきましては、いわゆる土日の練習を指導していただくということが委託業務でございまして、あくまでもその指導につきましては、当該部活の活動方針、学校の運営方針等々に基づきまして、専門的な見地から子どもたちに指導してもらうというものでございます。 ◆そね文子 委員  契約では、教師に義務づけられている体罰禁止や人権ルールの遵守をその指導者にも適用することを取り決める必要があるのではないかと思いますが、いかがですか。 ◎学校支援課長 体罰とか人権ルールの話につきましては、当然禁止が前提ということで考えてございまして、現在の契約の中身としましては、特段の明記はしていないところでございますが、それにつきましては、打ち合わせ等々で徹底しているところでございます。 ◆そね文子 委員  聞き取りをする中で、体罰があったという話も聞きました。契約でルールを定めると同時に、指導者には人権教育を受ける研修の機会なども必要かと思います。今後工夫していただけないかと思いますが、いかがでしょうか。 ◎学校支援課長 今後、来年度から本格実施という中では、もちろんこれまでと同様に、体罰等々につきましては禁止ということが前提でございますので、それは強く委託先にも言ってまいりたいというふうに考えてございます。 ◆そね文子 委員  モデル事業に取り組んでいる学校は幾つあるのか。また、この間に数の変化はあったのか伺います。 ◎学校支援課長 26年度ベースでいきますと、これを活用している学校は11校でございます。部活としては20部活、種目としては9つ活用してございます。  25年度から始めまして、25年度は9校20部活でございましたので、活用回数も、25年度に比べまして大きく増えてきているところでございます。 ◆そね文子 委員  モデル事業を通して、学校関係者や子ども、保護者の評価はどのようなものであったのか。また、具体的にどのような部活で行われたのかも教えてください。 ◎学校支援課長 評価でございますけれども、総じて、生徒、学校──学校は校長あるいは顧問でございますが、あるいはこの事業に立ち会っていた保護者等々からは、おおむね良好な、大変肯定的な意見をいただいているところでございます。  具体的な部活の種類ですけれども、ちょっと述べますが、卓球、テニス、バスケットボール、野球、サッカー、剣道、陸上などなどでございます。 ◆そね文子 委員  子どもの評価ということ。 ◎学校支援課長 子どもからも、総じていい評価をもらってございます。特に、うまくなったと感じるとか、コーチの教え方がわかりやすいとかいうような具体的な意見をいただいております。 ◆そね文子 委員  そもそも中学生の部活動の教育的な意味は何だとお考えでしょうか。生活指導の一環か、技術の向上か、それともそれ以外もあるのでしょうか。 ◎済美教育センター所長 中学校の部活動におきましては、教育課程外の活動ではありますが、学習指導要領にも示されているように、学校の教育活動の一環として取り組んでおります。生徒が自らの興味や関心をより深く追求するために、知識や技術などを身につけるだけでなく、友達と一緒に協力をすることの大切さや、1つの責任を果たすという責任感、そういったものを育成していく、人間関係の形成に資するものであると考えております。 ◆そね文子 委員  今おっしゃったそのような意義を、派遣される指導者とはどのように共有しているのか伺います。
    ◎学校支援課長 指導者はそれぞれ経験者でございますので、そもそもスポーツですとか部活ですとか、そういったものの持っている一般的な意義については、当然理解しているところであるかと思います。また、個別の部活につきましては、活動に入る前に、顧問、学校と十分に指導方針等を打ち合わせした上で入るということにしてございます。 ◆そね文子 委員  学校によって、人数が少なくて部活が成り立たない、また指導する先生が異動になって、新たにそれを担う先生がいなくて部活ができなくなったというようなことは起こっていますでしょうか。 ◎済美教育センター所長 教員の異動によって専門とする教員がいなくなってしまうことによって、部活がなかなか存続できないというケースが生じていることは存じています。ただ、そのときには、学校は誰か違った人を顧問に立てるなどして、その部活動が可能な限り存続するように努めているところでございます。  また、人数が少なくてというのは、特に中学校の小規模校におきまして、サッカーで11人が確保できない、野球で9人が確保できない、こういったことはどうしても生徒数が少ないことから生じているところでございます。 ◆そね文子 委員  先生の忙しさ、特に中学校の先生は忙しく、本来の授業の準備や、子どもに余裕を持って向き合う時間がとれないなどという話も聞かれます。この事業が、忙し過ぎる教師の負担軽減策として効果がなければ、子どもにとっても意味がないと思いますが、実際に先生の負担軽減になっているか伺います。 ◎学校支援課長 この事業の目的は、冒頭申し上げましたように、部活の活性化ということを主眼としてございますけれども、委託内容でお話ししましたように、土日の部活動を中心に、先生がお休みになる、部活の面倒が見られないというときに委託を行っているところでございまして、その意味では先生方の負担軽減につながっているというふうに理解してございます。 ◆そね文子 委員  子どもが先生以外の指導者から指導を受けるのもよかったというような声を私も聞いています。これまでの総括をしっかり行い、うまくいった事例を積み上げ、先生の負担軽減も実現し、子どもにとって楽しめる部活動になってほしいと思います。  教育委員会としては、これまでやってきた中で、この事業の課題はどのようにお考えでしょうか。 ◎学校支援課長 この間、2年半モデル事業をやってきまして、さまざまな生徒等々から意見を聞いているところでございまして、例えば、平日はできないのかとか、あるいは試合には一緒に行っていただけないのか等々の意見がございます。それぞれの意見が私どもにとって課題だと考えてございます。そういったところを総合的に勘案いたしまして、本格実施に向けて検討しているというところでございます。 ◆そね文子 委員  部活動は学校ごとに、学校単位で実施するものという今の形から発想を転換し、例えば、エリアごとに何校かが一緒に部活を行う、地域のクラブチームのような形で行うということは考えられないかと思います。  来年度から学校希望制度がなくなりますが、7号事由として、本人の希望があれば、指定校ではない近隣の学校に申し込める道が残されましたが、中学校では、やりたい部活のある学校に子どもが申請することが想定されていると思います。しかし、地域のクラブチームならそういうことはなくなり、学校にとって部活動を運営していく負担も軽減されるし、子どもが減っていく状況にも合っていると思いますが、これについて区教委はどのようにお考えでしょうか。 ◎教育委員会事務局次長 部活動についてさまざまなご質問をいただきましたけれども、今の合同部活動のことについていえば、既に教育委員会のほうでは、今委員がご指摘のあったような、ある1つの学校だと人数が少ない、それを複数の学校で組み合わせることによって部活動の活性化が図れるような場合には、そういった手だても講じているというところでございます。  先ほど他の委員からあった教員の多忙、それと部活動もそうなんですけれども、何のためにやっているかということになれば、私ども、教育課程の内外であろうと、教育の内容あるいは教育の活動、そういうものをいかに充実させていくかというのが大きな目的の1つ。  もう1つは、教員の多忙感、単にそれを軽減するんじゃないんですね。多忙感を軽減することによって、今委員からありましたけれども、教材研究だとか授業の実施方法だとか、そういったものに時間を充てて、総じて教育の質の向上を図るという1点でやっているわけですね。  これまでモデル事業でこの活性化については2年半やってまいりましたけれども、先ほど課長がご答弁申し上げたようなさまざまな課題、あるいは前向きな建設的な意見もいただいています。そうしたこともしっかり踏まえて、これまでやってきた外部の力を生かした部活動の取り組みについて、総合的な視点から来年度の予算編成に向けて検討していきたいなと、かように考えているところでございます。 ◆そね文子 委員  よろしくお願いいたします。  では、小中学校の男女混合名簿について伺います。  男女混合名簿は、子どものときから性別役割意識を解消し、学校という場で男女平等を見える形で捉えるための重要な取り組みだと考えます。区教委の考えはいかがでしょうか。 ◎済美教育センター所長 男女平等教育につきましては、各学校で学校教育活動全体を通して、学習指導要領に基づいて行っているところでございます。その1つとして男女混合名簿があるものと考えております。 ◆そね文子 委員  10年ほど前に、男女混合名簿の作成に当たって権限を持っているのは校長先生で、校長の判断によって実施されていました。今はどうなっているか。実施する際の決定権はどこにあるか、伺います。 ◎済美教育センター所長 校長でございます。 ◆そね文子 委員  杉並区の小中学校の男女混合名簿の実施状況について、6月に区教委に伺ったところでは、小学校は41校中34校、中学校では23校中2校でした。現在、この数字でよろしいでしょうか。 ◎済美教育センター所長 この数値は平成26年度調査の数値でございまして、今年度は調査しておりませんので、26年度数値でございます。 ◆そね文子 委員  2004年には、小学校全校、中学校3校と済美養護学校で実施されていたことが、過去の区議会一般質問の議事録からわかっていますが、この11年間に何があったのか、どうしてそのように変化したのか、伺います。 ◎済美教育センター所長 明確な原因は調査しておりませんのでわかりませんが、校長が判断をしてこのような状況、社会の情勢ですとかさまざまな子どもたちの実態、保護者からの要望等を受けてこのようになっていると考えております。 ◆そね文子 委員  男女別名簿は、男女どちらが先になっているのでしょうか。 ◎済美教育センター所長 男女別名簿は、保健の名簿とかは男女別に作成をしておりまして、男子のほうが前になっているケースが多いかと思います。 ◆そね文子 委員  男女別名簿で女子を先にしていいと思いますが、男子を先にしなければならない規定とかあるんでしょうか。 ◎済美教育センター所長 特にございません。 ◆そね文子 委員  もし規定がないんでしたら、例えば、1年生は男子が先になっている場合、2年生は女子を先にする、男女平等を扱うということもいいかと思いますが、いかがでしょうか。 ◎済美教育センター所長 校長が判断をして名簿を作成するものでございますので、各学校の校長が実態に応じて判断するものと考えております。 ◆そね文子 委員  男女平等を推進する観点から見ては後退だというふうに思われます。6月に東京・生活者ネットワークで調査したところ、都内の多くの自治体では、全ての学校が男女混合名簿を使用しています。わかっただけでも、世田谷区、葛飾区、板橋区、文京区、目黒区などでは、小中とも全校、中野、品川、豊島区は、小学校全校で男女混合名簿を使用しています。  杉並区がちょっと後退しているのには残念な思いをしていますが、男女共同参画担当と区教委にこの見解を伺います。 ◎済美教育センター所長 学校におきましては、先ほどご答弁させていただきましたように、出席簿に関しましては、校長が決めているところでございます。ただ、男女平等教育という教育は、混合名簿だけでなく、学校教育活動全てを通して行っているところでございますので、そういった教育は推進してまいりたいと思います。 ◎男女共同参画担当課長 男女共同参画担当の見地からいきましても、男女平等に関する教育、学習の推進については、適切に推進されていると認識してございます。 ◆そね文子 委員  会派として、これまでもLGBTsについても取り上げてきましたが、男女別名簿は性的少数者にも心理的苦痛を与えるものですので、この視点からも、ぜひ男女混合名簿を進めていただきたいと思います。  では次に、給食のアレルギー対応について伺います。  杉並区では、栄養士の研究グループが、通常食からアレルゲンを抜いたおいしい給食のメニューづくりに取り組んでいる、こちらのほうに報告されていますが、区教委では、このことをどのように評価されているでしょうか。 ◎学務課長 学校給食は、全ての児童生徒の栄養面、健康面を考えて実施をしているものでございます。その中で、アレルギーを持ったお子さんに関してもきちっとした対応を図っているところでございますが、その中で、アレルゲンを取り除いても、要は味覚ですとか食感ですとかそういったものに違和感がなく、全てのお子さんが一緒に食べられるような機会ということも検討しておりまして、こういったことをいろいろな改善に向けて実施していくことは重要と考えております。 ◆そね文子 委員  大変すばらしい取り組みだと思っています。しかし、ある学校では、卵のアレルギー児童192人もいるんですけれども、その卵が1カ月20回の給食のうち8回も使われているところがあったんです。この研究チームの成果が各学校のメニューづくりに生かされてほしいと思うんですが、今はどうなっているのか。また、今後どのように働きかけていかれるか伺います。  終わります。 ◎学務課長 この研究報告につきましては、全ての学校の栄養士で共有をされております。定期的に栄養士の研究ですとか会合とかということでも情報交換をしておりますし、いろいろなメニュー、カレーとかコロッケですとかというのを試作して、食して実際に給食に提供するというようなことも実施しておりますので、そういったことを通じて少しずつ改善につなげていきたいというふうに考えております。 ○北明範 委員長  以上でいのち・平和クラブの質疑は終了いたしました。  杉並わくわく会議の質疑に入ります。  それでは、松尾ゆり委員、質問項目をお知らせください。 ◆松尾ゆり 委員  質問項目は、桃二小の改築、それから荻窪まちづくり会議、科学館について伺います。資料は、桃二小改築検討懇談会第6回に提出された意見書、それから第5回の議事録、そして学習指導要領の小学校理科。  まず、桃二小について伺います。  第6回の桃二小改築検討懇談会で、荻窪5丁目の町会長さんから、改築基本方針に対し、改めて意見が出されましたが、その内容はどういうものでしょうか。 ◎学校整備課長 5丁目町会の意見でよろしいですか。──まず1番目は、荻窪北児童館を存続してほしいという意見があるということを記録にとどめる、基本方針に併記しろということが1つ。2つ目は、桃二小の早期改築は荻窪地区町会連合会の総意ではないということ。3つ目は、あんさんぶる荻窪と荻窪税務署等用地の財産交換に伴う桃二小の改築計画は反対するということでございました。 ◆松尾ゆり 委員  基本方針は決まったんだけれども、異論が残ったということで議事録に記載されるということだそうです。町会がこうした問題を真剣に憂慮していることを区はしっかりと受けとめていただきたいと思います。中でも、早期改築は町会連合会の総意ではないというポイントは、大変重大だということを指摘しておきます。  次に、あんさんぶる荻窪の財産交換後の1年間、学童クラブはどこで行われますか。 ◎子どもの居場所づくり担当課長 学童クラブにつきましては、平成29年度まではあんさんぶる荻窪の荻窪北児童館の中で行いますが、30年度につきましては杉並保健所の中で実施をいたします。 ◆松尾ゆり 委員  保健所の4階ということなんですが、4階の面積、また現在の荻窪北児童館の面積はいかほどでしょうか。 ◎子どもの居場所づくり担当課長 現在の荻窪北児童館の中の学童クラブの育成室が132平米です。保健所の4階全体でよろしいですか。 ◆松尾ゆり 委員  両方とも全体でお願いします。 ◎子どもの居場所づくり担当課長 現在の荻窪北児童館ですが、財産台帳では1,000平米を超える面積になってございますが、こちらは外側の階段等も含んだ面積となっております。保健所の4階については、600平米を超えているというふうに認識しております。 ◆松尾ゆり 委員  この面積について懇談会でやりとりがあったと思いますが、その部分を読み上げることはできるでしょうか。 ◎学校整備課長 第5回の懇談会での内容ですか。 ◆松尾ゆり 委員  はい。 ◎学校整備課長 「区も、今、知恵を絞って、杉並保健所4階を今提案しています。これは、今の荻窪北児童館の会議室とか育成室を含めて、約600平米ぐらいございます。保健所の4階が750平米ぐらいございますので、規模的に、それほど狭くならないで、それなりの面積がとれるということです。」 ◆松尾ゆり 委員  先ほど、荻窪北児童館1,000平米超という話でしたが、これは実質の階段等を除いた面積でも800平米以上ございます。ここの懇談会で600という数字を聞いて、委員の方も、全体で600ですかと聞き直して、そのことについて、600平米ちょっとと改めて回答なさっているんですが、部長、これは何を間違えたんですか。 ◎学校整備課長 間違いとは思っておりません。荻窪北児童館、財産台帳はその辺、1,000平米という話は確かに載っていると思いますが、子どもたちが過ごすエリアで考えて、そして保健所をどうするかということを我々は考えてきたわけでございます。例えば、荻北児童館のフロアでいきますと、廊下、階段、エレベーター、エントランス、その共用部分を除くと、私が試算したところでは635平米と考えております。 ◆松尾ゆり 委員  保健所も共用部分等々合わせて七百幾らだと思うんですよ。だから、有効面積は、どう考えてもあんさんぶるのほうが広いんです。これはこのときの懇談会でのかなり大きなテーマだったと思うんですけれども、こういったところで正確な数字が出てこないというのは、大変私は問題だというふうに思います。はっきり言って、これはミスリードだというふうに考えております。  荻北児童館に関しては、桃二小にすぽっと入るとか、今度は保健所のほうが広いとか言われて、肝心なところで正確な情報が伝わっていない。だから、いろんな誤解が生まれ、後から混乱を招いているのではないでしょうか。 ◎施設再編・整備担当部長 数字的なお話ですので、私からお答えをさせていただきます。  建築基準法での延べ床面積というのは、屋外であっても、開放されていないと面積に入るということがございます。先ほど1,000平米、財産台帳ではそうでしょうけれども、それは恐らく建築基準法の延べ床面積を引いたものというふうに理解しております。実際には、外部空間であるものの面積もこれは算入されておりますので、実際に保健所の面積は延べ床750平米ぐらい、使えるところは658。それから、荻窪北児童館が入っているのは、延べ床では1,000でございますが、子どもたちが使う面積並びに事務室を合わせると635ということですので、ほぼ同等のスペースだということでご理解をいただければと思います。 ◆松尾ゆり 委員  エントランスとか、それからデッキの部分も子どもたちは使っているんですよ。これは外だとかそういうことは関係なく、階段はもちろん使っていますし、デッキの部分も外だけど使っているんですよ。ですので、これはちょっと正確に後でちゃんとやりたいんですけれども、ごめんなさい、時間がないので先に行きますね。  その次なんですけれども、桃二小の設計案、どういった設計案になりましたでしょうか。 ◎学校整備課長 校舎を敷地の南側に配置するという設計案でございます。──失礼しました、配置計画ですね。配置計画までは懇談会で今固まったところで、案ですけれども、南側に配置をしております。 ◆松尾ゆり 委員  北側校庭になるということと、それから川沿いだということで、もともと地盤が緩いということが指摘されているんですけれども、その辺は大丈夫という認識でしょうか。 ◎学校整備課長 地盤については何ら問題ございません。当然、工事をするに当たっては、どの学校、どの工事も同じく地盤改良を行いますし、現状、地盤が緩いから建物が建てられないというわけではございません。実際、いい校舎も建っております。  それから、南側に配置をするという案でございますけれども、例えば、南側に配置した場合に、一部北側に諸室が入る案が今出ておりますが、ただ重ねて申し上げますが、これは案でございますので、最終的なものではございません。ただ、南側、北側それぞれメリット、デメリットがございますので、それをうまく融合した設計を進めていきたいと思っております。 ◆松尾ゆり 委員  この案が決まった途端に、いろいろ大丈夫なのかという声をいただいていますので、そこらは保護者の方とも話し合って、しっかりとやっていただきたいと思います。  この項の最後ですけれども、先ほどの学童の話とか校庭が使えないという問題もあります。せめて桃二小が完成するまではあんさんぶる荻窪は残してほしいという声が保護者の中から上がっておりますが、なぜ1年間ぐらいあんさんぶるの交換を遅らせることができないんでしょうか。 ◎施設再編・整備担当課長 この間もご答弁させていただいておりますが、財産交換を行うことによりまして、平成30年度、現在のあんさんぶる荻窪につきましては荻窪税務署等用地のほうに移転をいたしまして、税務署をあんさんぶるに移すことによりまして、大規模な特養ホームを整備するという考え方でございますので、この内容に沿いまして進めてまいりたいと考えてございます。 ◆松尾ゆり 委員  すみません、なぜ遅らせられないんですかと聞いたんですけれども。 ◎施設再編・整備担当課長 喫緊の課題でございます特養ホームを整備するという目的もございますので、いち早くということで考えてございます。 ◆松尾ゆり 委員  次行きます。荻窪まちづくり会議。  先日、荻窪まちづくり会議は提言の案を公表し、住民アンケートをとりました。その回答の中で、あんさんぶるの存続に関する意見が何件ありましたか。 ◎都市再生担当課長 現在、委員もご存じのとおり、地域住民主体の荻窪会議で地域住民に対して意見の募集を行ったというところでございます。荻窪会議から聞いているデータとしましては、大体60件ぐらいですかね。 ◆松尾ゆり 委員  私も案を拝見したんですけれども、そもそも提言の案に「あんさんぶる」の文字が全くなかったと言っていいと思います。アンケートでかなり多くの意見が出たので、あんさんぶるについて、提案に加筆すべきと、役員会でかなり激しい議論があったとお聞きしていますが、その後どうなりましたでしょうか。 ◎都市再生担当課長 現在荻窪まちづくり会議の中で、この意見についてどう取り扱うかということについて議論をしているところでございます。区としては、その内容を注視しているというところでございます。 ◆松尾ゆり 委員  アンケートをとるに当たり、人が一番集まるあんさんぶる荻窪に回収箱を置かなかったというんですが、なぜでしょうか。 ◎都市再生担当課長 置場についても、タウンセブンであるとか、いろいろ各所に置いております。そういった中で、どこに置くかというところについては、荻窪会議の中で決めた問題でございます。 ◆松尾ゆり 委員  聞くところによりますと、あんさんぶるに置くと財産交換に反対する意見が多数出るので置かないと職員の方がおっしゃったというのを聞いた人がいますけれども、事実でしょうか。 ◎都市再生担当課長 そのようなことはございません。 ◆松尾ゆり 委員  いや、あったんですよ。聞いた人がいるので。何か区役所で、あんさんぶる荻窪に言及すること自体がタブーみたいになっていませんか。いかがですか。 ◎都市再生担当課長 そのようなことはないと思っております。 ◆松尾ゆり 委員  それだったら、もっと公明正大に議論したほうがいいと思うんですけど。  ところで、基本構想の懇談会で、荻窪駅の高架化とか、そういった立体化をするんだという意見がいろいろ出ていたと思うんですが、その後、中央線の高架案などはどうなりましたでしょうか。 ◎都市再生担当課長 現在荻窪まちづくり会議の中で、南北分断ですね、人とか自転車が行きづらいというような議論がされている中でございます。区としては、そういう構想を受けて今後検討していきたいというふうに考えております。 ◆松尾ゆり 委員  まちづくり会議を傍聴しましたときに、ちょうど高架案についての説明があったんですけれども、実際、実施することは難しいというようなお話だったように思いますが、その辺ちょっと説明してください。 ◎都市再生担当課長 当日、連続立体交差事業として、コンサルタントのほうが、荻窪についてはその要件を満たしていないという説明だったかと思います。 ◆松尾ゆり 委員  次に、南北通行の問題なんですけれども、区はJRやメトロとの話し合いは行っているでしょうか。 ◎都市再生担当課長 現在区としては、南北の連携について、地元の荻窪会議の動向も見ながら今後検討していきたいというふうに考えております。 ◆松尾ゆり 委員  提言も年内に出されるような話を伺っております。JRやメトロとの3者協議を再開し、今後、通路拡張など話し合うべきということを指摘しておきます。  最後に、科学館について伺います。  新しい科学教育の拠点という案が出ているみたいなんですが、その具体的な内容などはいかがなっておりますでしょうか。 ◎生涯学習推進課長 今、新しい拠点づくりにつきまして調査研究を進めているところでございます。 ◆松尾ゆり 委員  コンセプトみたいなものは何かないんですか。
    ◎生涯学習推進課長 従来の来館型から、身近な施設に出向いて科学教育授業を行う出前型、ネットワーク型の拠点、それから、子どもから大人まで世代を超えて、常に最先端の科学を提供できる場所、そういう拠点というコンセプトを考えてございます。 ◆松尾ゆり 委員  ICTとかデジタルとか、そういう言葉も出ているみたいなんですけれども、私はここで学習指導要領について指摘したいと思うんですが、学習指導要領、小学校理科の目標のところをちょっと読み上げていただけますか。 ◎済美教育センター統括指導主事(大島) 「自然に親しみ、見通しをもって観察、実験などを行い、問題解決の能力と自然を愛する心情を育てるとともに、自然の事物・現象についての実感を伴った理解を図り、科学的な見方や考え方を養う。」でございます。 ◆松尾ゆり 委員  特に杉並のような都会の子どもには、実感を伴った理解というものこそ必要ではないかなと思いますので、今後の検討では生かしていただきたいと思います。  次に、科学館の跡地なんですけれども、これはどうなりますでしょうか。特養になるという話も一時ありましたが、どうでしょう。 ◎施設再編・整備担当課長 区立施設再編整備計画の中では、特養ホームの整備を視野に入れ検討するということにしているところでございますが、区全体の行政需要、また現在、総合的な住まいのあり方に関する審議会でのご意見などもいただいているところでございますので、この内容を踏まえながら検討を進めてまいりたいと考えてございます。 ◆松尾ゆり 委員  解体を性急にやらないほうがいい。国立競技場の例もありますのでね。壊しちゃってから、ああっということもあるかもしれません。次が決まっていないのであれば、慌てて壊すことはないと私は思いますが、いかがか。  また、結論が出るまでの間、次の施設が決まるまでの間、科学館を廃止という形でなく、とりあえず休止という形に持っていけないでしょうか、いかがでしょうか。 ◎施設再編・整備担当課長 区立施設再編整備計画に基づいて、この内容で進めてまいりたいと考えてございます。 ◆松尾ゆり 委員  それは解体をするということですか。 ◎施設再編・整備担当課長 計画に沿って進めてまいりたいと考えてございます。 ◆松尾ゆり 委員  ちゃんと答えてくださいよ。慌てて解体するなと言っているんです。  もう1つ、答弁漏れですよ、答弁漏れ。休止はどうですかというのが答弁漏れ。 ◎施設再編・整備担当部長 休止をする考えはございません。 ○北明範 委員長  以上で杉並わくわく会議の質疑は終了いたしました。  共に生きる杉並の質疑に入ります。  それでは、木梨もりよし委員、質問項目をお知らせください。 ◆木梨もりよし 委員  小中学校の道徳教育と、田中区長の政治とお金の問題について。それから小中学校就学援助について、この辺は時間があったらですね。あと、南北バスの運行や公園の便所の維持管理、それから高齢者アパートあっせん等、時間がある中でやらせていただきたいと思います。  田中区長の政治とお金の問題、最初の質問で、私はこの決算議会でさせていただきましたけれども、私が指摘しているのは、補助団体から政治資金を集めているのは、杉並区役所がやっているんじゃないんですよね。政治資金パーティーで、杉並区が、あなたが一番、区長が補助金を出す最大の責任者ですよ、それぞれ部署の方々もいらっしゃると思いますけれども。ですから、この問題については、行政のほうから私は答弁を求めているんじゃなくて、田中区長自身に求めているのであって、その辺のところをよくよく理解をしていただきたいと思います。まず冒頭申し上げておきます。  それから、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律がことしの4月から施行されました。その中のポイントとして、教育委員長と教育長を一本化した新教育長の設置と、それからもう1つのポイント、4つのポイントがあるようですけれども、教育長へのチェック機能の強化と会議の透明化、これが第2点。3番目として、全ての地方公共団体に総合教育会議を設置、そして4番目として、教育に関する大綱を首長が策定ということで、この法律の背景として、教育行政の責任の明確化。いろんないじめの問題で自殺を図ったり、全国各地で起こっていることを背景として、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部が改正をされたわけでございます。  そこで、教育行政の中で、ポイントの中で総合教育会議を設置すると。これは区長と教育委員会、教育長初め教育委員の皆さんが会議を開いてやる。そしてそのほかに、先ほど申し上げたように、教育に関する大綱を首長が策定するということで、教育に関して、区長の役割というか責任が明確化されたわけでして、従来、区長は、どちらかというと、これまでこの法律ができる前は、教育のことは教育に任せていくんだということをよく言われていたんですけれども。  そこで、文部科学省のほうで、今、道徳教育を教科として、平成30年度には小学校に、平成31年度からは中学校にということで、正式な教科としてやっていこうということでございまして、そこで、道徳教育の内容のポイントですけれども、その中に非常に重要な項目がございます。公正、公平、社会正義ということが道徳教育の教科の項目に挙げられておるわけでございますけれども、このことを考えたとして、法律の改正によって教育に責任を持つ立場になった区長として、先ほど申し上げましたように、補助団体から政治資金を集めている、これは公正、公平、社会正義に反するんじゃないかなというふうに思うんですが、区長はどうお思いなんでしょうか。 ◎総務部長 この間、多分何年間か同じ質問を繰り返されておりますので、これは繰り返しのご答弁になるんですけれども、改めて確認の意味で。  政治資金パーティーは、この間もご答弁させていただいたとおり、政治資金規正法上の寄附ではないということは申し上げてきました。それは、パーティーの開催というのは、会場の確保、それから飲食の提供なんかがありますから、対価性があるということで、政治資金規正法上の政治献金とは異なるということは申し上げてきたとおりでございまして、区長がパーティーを開催することについては、法的制約は全くございません。一部、量的制限という総量の規制等はあるんですけれども、今回、区長のパーティーについては適法に開催されていますし、収支については公開をされているということでございます。  このパーティーについては区政報告会的な意味合いもありますから、多くの構成団体の方も参加をしております。個人の立場で参加されている。中には、区政自体も補助交付というのはいろいろ多岐にわたっておりますから、交付団体の構成員の方も参加している可能性もあります。ただ、それをもって、こうした法的な1つの締め方ができている中で、あたかも何か道義の問題だとか癒着の問題が生じるかのようなご発言というのは、参加されている方々に礼をいささか失するんじゃないかというふうに懸念しているところでございます。 ◆木梨もりよし 委員  私は、法的には、これを取り締まる法律がないだけであって、実際構造的には区長が予算編成権があって、補助金を出す最大の責任者。そこの代表格の方々に、自分で自ら、以前区長もおっしゃっておりましたけれども、発起人をお願いして、その団体、構成員のところに案内状が届いている。私も地域の方から相談を受けたことがございます。木梨さん、出たほうがいいんでしょうか、どうでしょうかと。それは自由にしてくださいという答えを私はさせていただきましたけれども、私は、区民がこういうふうに区長の顔色をうかがうような、このことはやめていただいたほうがいいんじゃないかなと。出たほうがいいのかな、補助金がいろんな団体に出ている、そういうことを考えますと、やはりこれは何か杉並区の民主政治そのものがゆがめられたものになってしまうんじゃないかなという感じを持ちますので、これはぜひ改めていただきたい。  この問題については、私は引き続き、機会を捉えて質問をさせていただきたいと思います。  以上です。 ○北明範 委員長  以上で共に生きる杉並の質疑は終了いたしました。  ここで午後1時まで休憩いたします。                             (午前11時56分 休憩)                             (午後 1時    開議) ○北明範 委員長  休憩前に引き続き委員会を開きます。  美しい杉並の質疑に入ります。  それでは、田中ゆうたろう委員、質問項目をお知らせください。 ◆田中ゆうたろう 委員  区民の健康増進施策、ハード面、それとゆとり教育、時間があれば、性教育、協働教育などです。  まず、健康増進施策、ハード面についてであります。  私は、さきの一般質問におきまして、皇居ランニングの魅力や人気の理由などについてお話をいたしまして、区内の神田川や善福寺川、妙正寺川の3河川においても、それぞれの資源を生かすことで、皇居とまではいかずとも、多くの区民がランニングやウオーキングを楽しめるようになれば区民の健康増進につながるとの考え方から、区民の健康づくりの取り組みについてお尋ねをいたしました。  河川沿いの水辺環境を生かし、より爽快感が感じられるような整備を進めるべきと考えておりまして、ここでは、子どもからお年寄りまで家族そろって健康づくりを楽しめる遊歩道整備などハード面の取り組みについて、まずはお尋ねをいたします。  区はこれまで、河川沿いの遊歩道の整備をどのように進めてきましたでしょうか。 ◎土木計画課長 都の河川改修事業が一段落した昭和50年代後半から、河川の管理用通路や旧河川敷の環境整備に着手しまして、隣接する公園などと一体的な空間となるよう配慮しつつ、遊歩道としての整備や緑化に努めてまいりました。 ◆田中ゆうたろう 委員  区内3河川の中でも、特に善福寺川は、都立善福寺川緑地などもみどりも多く、ランニング、ウオーキングに最適な環境と考えます。先ほど他の委員からの質疑もございましたけれども、単にゲリラ豪雨の際に水害を引き起こす、そういう魔の川あるいは汚らしいどぶ川ということではなくて、潤いをもたらす、安らぎをもたらす、そのような宝として川沿いというものを大切に活用していきたいと考えますけれども、とりわけ善福寺川沿いにつきましては、最上流部の善福寺公園まで整備を進めるべきと考えますが、見解はいかがでしょうか。 ◎土木計画課長 区では、善福寺川沿いを地域のシンボルとなる歩行系の空間として位置づけてございます。上流部の管理用通路以外にも、川に沿った旧水路を遊歩道として整備するなど、歩行者空間のネットワークの整備に努めてまいりたいと考えております。 ◆田中ゆうたろう 委員  桃園川のような例もございますので、松渓橋以西が特に問題になるかと思いますけれども、ぜひ鋭意進めていただきたいというふうにお願い申し上げます。  また、現在、神田川や善福寺川において河川工事が行われ、遊歩道の通行ができないところがあります。都が施行する工事と理解しておりますけれども、その復旧に当たっては、さらに区民が利用しやすいものとなるよう、区からも働きかけていただきたいですが、いかがでしょうか。 ◎土木計画課長 管理用通路につきましては、現況復旧が基本となってございますが、環境面やバリアフリー化に配慮して、より区民が憩えるような場所となるよう東京都と調整してまいりたいと考えてございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  今後も杉並区内の遊歩道の環境整備を進めていただきまして、区民の健康増進に取り組んでいただきますよう要望いたしまして、次の項目に移ります。  ゆとり教育について伺ってまいります。  ゆとり教育という言葉は、この議会でもこれまでたびたび質疑の中で用いられ、それに対して杉並区の答弁もなされておりますけれども、そもそもゆとり教育というのはどういう意味ですか。 ◎済美教育センター所長 ゆとり教育という言葉は、文部科学省が使っている言葉ではございません。ゆとりある教育活動、学習内容を統合したり、難しいものは上に上げたりしながら、学習内容を精査しながらゆとりある教育活動を行い、その中で子どもたちに基礎的、基本的な内容を確実に定着させていくという意味で使われている言葉だと認識しております。 ◆田中ゆうたろう 委員  マスコミ用語だと思いますけれども、いわゆるゆとり教育の特徴として、授業時数の問題あるいは週5日制の問題などなど聞きますけれども、具体的に、ゆとり教育とされるものの特徴というのがあればお伺いします。 ◎済美教育センター所長 今ご指摘いただきました学校週5日制によって授業時数が減る、それから総合的な学習の時間というのが平成14年の学習指導要領のときから創設されておりますので、総合的な学習の時間による子どもたちの探求的な学びを行うということが特徴であると言えます。 ◆田中ゆうたろう 委員  時数が減ったということは、週5日制に基づくということなんですか、それともそれ以外の要因もあるんですか。 ◎済美教育センター所長 学校週5日制につきましては、突然ある年に毎週土曜日が休みになったわけではなく、第2土曜、第2・第4土曜、それから毎週というふうに段階的に実施されておりますので、一概にそれだけで時数が減ったというわけではないと認識しております。 ◆田中ゆうたろう 委員  ゆとり教育前、ゆとり教育、そしてゆとり教育後、脱ゆとりとも称されますけれども、それぞれの小学校1年生から中学校3年生までの学年別総授業時数の変化について確認をさせていただきたいと思います。 ◎済美教育センター所長 学年の総時数ということでお話しさせていただきますと、例えば小学校6年生は、1,015時間というものが、平成14年度の後の学習指導要領におきましては945時間、中学校におきましては、1,050時間から980時間というふうになっております。 ◆田中ゆうたろう 委員  それが脱ゆとりになってからはまたどういうふうに変わるのか。 ◎済美教育センター所長 現行のところ、まだ学習指導要領の改訂は行われておりませんので、新しい学習指導要領が出たときに時数が示されるものと考えております。 ◆田中ゆうたろう 委員  総合的な学習の時間というのは何なんでしょうか。そして、杉並区ではどんなことを具体的にやってきたんでしょうか。 ◎済美教育センター所長 総合的な学習の時間というのは、平成14年度の学習指導要領の改訂から行われている領域の1つでございます。これは教科などで学んだ知識を活用する、そしてそれを探求していく、そういった学習活動を行っていくものと認識しております。 ◆田中ゆうたろう 委員  評価基準はどのようになっているんでしょうか。 ◎済美教育センター所長 もちろん評価基準というのは学校が定めていくものでございますが、例えば、物事を考えていく考え方ですとか、あるいは関心、意欲、そういったものであるかと考えております。 ◆田中ゆうたろう 委員  それらは数値化してはかれるものなんですか。 ◎済美教育センター所長 これは総合的な学習の時間だけに限りませんが、例えば各教科の評価基準につきましても、数値ではかれるものとはかれないものがあるのではないかと考えております。 ◆田中ゆうたろう 委員  総合的な学習の時間も数値でははかれないということでよろしいですね。 ◎済美教育センター所長 そう考えております。 ◆田中ゆうたろう 委員  そういったもので学力のアップというものがはかれるんでしょうか。 ◎済美教育センター所長 学力というのは、今、学校教育法にも定められておりますが、基礎的、基本的な知識、それからそれを活用して問題を解決するための思考力、判断力、表現力、そして学ぶ意欲というふうに決められているところでございます。当然ながら、その中ではかれるものとはかれないものがありますので、ですから、子どもたちのさまざまな発言、ノート、いわゆる表現したもの、それから子どもたちが物を考えた途中経過などを総合的に評価するものと考えております。 ◆田中ゆうたろう 委員  週5日制については、現在杉並区ではどのように変わってきておりますでしょうか。また、今後はどういうふうに変わっていくんでしょうか。 ◎済美教育センター所長 週5日制の制度自体は現在も実施されておりますが、杉並区におきましては、土曜授業という形で、土曜日を月1回、最低1回実施をしているところでございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  どんなことをやっているんでしょうか。また、月最低1回ということですけれども、今後増やしていくことはお考えにあるんでしょうか。 ◎済美教育センター所長 土曜授業は、各学校が抱えている課題を解決する、これが内容でございまして、方法としましては、地域の人を初めさまざまな人や物、自然や社会を含めて、つながりやかかわりを持った教育活動を行うということを趣旨に、全ての学校で実施をしております。  今後増やすかどうかについてはまだ検討しているところではございませんが、学校の負担とかいろいろ考えると、月1回が妥当でないかと考えております。 ◆田中ゆうたろう 委員  これも先ほど他の委員の質疑にありましたけれども、学校の先生方の現場の負担が大変増しているということは私も重々理解しているつもりなんですけれども、土曜日の授業というのは、私はなるべく増やしていってほしいというふうに考えております。これは現段階では要望とさせていただきます。  次に、ことしの夏は、夏休み宿題代行サービスなるものがしょうけつをきわめたというニュースがマスコミで大分取り上げられましたけれども、当区での状況、また何らかの抑止策といったものはとられているんでしょうか。 ◎済美教育センター所長 確かにマスコミ等で報道されたのは存じ上げております。各学校で、というか、保護者がそういったサービスを利用したかどうか、実態は全くわかりません。当然ながら学校は、子どもたちに力をつけるために、夏季休業中を初め、日々の授業の中でも宿題を出しておりまして、家庭でそれに取り組んでくるというのが実態であるかと考えております。 ◆田中ゆうたろう 委員  どうしてこういうサービスがもてはやされた、はやったというふうに分析していらっしゃいますか。 ◎済美教育センター所長 詳細はわかりません。詳細はわかりませんが、子どもたちが、例えば学習塾ですとかそういったところに行って忙しい、それで宿題ができないというようなことが新聞報道には書かれておりました。 ◆田中ゆうたろう 委員  私は、宿題代行サービスなるものがこんなにも出回ったということを大変残念、遺憾に思っております。また、そういったものに安易に手を出す保護者にも大変問題があると思っておりますけれども、保護者につきましては、保護者のいわゆるモンスターペアレントの問題につきましては、この間の保健福祉でも伺いましたけれども、教育現場で、そういった一部の保護者の振る舞いによって支障が出ているというような実例はあるんでしょうか。 ◎済美教育センター所長 具体的な詳細な事例は把握しているところではございませんが、当然ながら学校は、1人1人の保護者の方、それから子どもたちがよりよく育つようにさまざまな支援をしているところでございますので、可能な限りいろいろお話を伺う中で、保護者と連携をしながらよい教育をしてまいりたいと考えております。 ◆田中ゆうたろう 委員  よろしくお願いします。  性教育について。  さんづけで呼ぶ先生、君づけで呼ぶ先生、まちまちなようですけれども、これはどういうふうになっているんでしょうか。 ◎済美教育センター所長 今年度は、実は調査をしておりませんが、基本的には学校で統一しているところ、あるいは学年で統一をしたり、あるいは教員ごと異なる、それは各学校の校長の判断で行っているところでございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  杉並区で統一したらいかがでしょうかね。 ◎済美教育センター所長 これは校長が自校の実態に応じて決定するものであると考えております。 ◆田中ゆうたろう 委員  先ほど男女混合名簿の質疑もありました。異なる視点からお尋ねしますけれども、男らしさ、女らしさというものはどういうふうに教えているんでしょうか。 ◎済美教育センター所長 男らしさ、女らしさという言葉は、いわゆる学習指導要領に載っている言葉ではございません。 ◆田中ゆうたろう 委員  わかりました。機会を変えてまたしつこくやります。  次、愛郷心についてですけれども、日本経済新聞10月9日「古里の将来考える 『郷土学』広がる」という記事、ごらんになりましたか。感想があれば。 ◎済美教育センター所長 拝見しておりません。 ◆田中ゆうたろう 委員  ちょっと目を通してください。  以上です。 ○北明範 委員長  以上で美しい杉並の質疑は終了いたしました。  無所属の質疑に入ります。  それでは、堀部やすし委員、質問項目をお知らせください。 ◆堀部やすし 委員  まず第1に、耐震・不燃化、狭あい道路拡幅整備の問題について、資料ナンバーは、所管に請求しました368番。第2に、荻窪南地区都市再生整備計画、第3に、就学援助の状況について、その他学校教育について。  先般、耐震診断が実施されていない特定緊急輸送道路沿道建築物が公表されました。現状について説明を求めます。 ◎耐震・不燃化担当課長 特定緊急輸送道路沿いの耐震診断が義務づけられております建物は全体で314ございますけれども、そのうち24棟が耐震診断をまだ行っていないということで東京都より公表されています。 ◆堀部やすし 委員  東京都全都の公表件数は159件と、杉並区が非常に多いんですが、これは理由は何ですか。
    ◎耐震・不燃化担当課長 母数となる棟数も、杉並区は、23区及び市も含めてですけれども、多いほうから数えて二、三番目ということで、全体的な診断率は92%ということで、都内全体の平均をいっているという状況でございます。 ◆堀部やすし 委員  そうはいっても、数が多いですから、大変心配しております。  東京都によると、実は診断実施が確認できない建物の数は259件だったけれども、直前で診断実施の意思が示されたので、一部公表しなかったということですが、杉並区にこれ、どれぐらいあるんですか。 ◎耐震・不燃化担当課長 杉並区においては、東京都からそういったデータは来ておりませんのでちょっと不明ですが、全体として、東京都のほうの指導によって、耐震診断を行いますということでリストから外れた物件はあるというふうに聞いております。 ◆堀部やすし 委員  公表しても余り話題になっているようでもなくて、対策は余り進められていないようにも見受けられますが、この点はいかがですか。 ◎耐震・不燃化担当課長 公表につきましては、東京都のホームページで公表されているわけですが、耐震診断を行っていない方々に対しても、東京都と連携して現在も指導しているところでございます。 ◆堀部やすし 委員  しかし、さっきの話だと、公表から外れた100件のうち、杉並区にどれぐらいあるか把握してないんですよね。そのあたりはどうなんですか。 ◎耐震・不燃化担当課長 その辺につきましても、東京都から情報を聞きまして、一緒に指導していきたいと思っております。 ◆堀部やすし 委員  耐震診断を受けてないけれども、受ける意思があったというだけで公表から外れた物件が結構ある。100ぐらい東京であって、杉並に幾つあるか把握してないんですよね、それは。どういうことなんですか。それでどうやって指導の実績を上げるんですか。 ◎耐震・不燃化担当課長 現在公表されたものが24件ございますので、それについて指導してきたということでございます。 ◆堀部やすし 委員  だから、それ以外にもやっぱりあるわけですよね。それについては区が把握してないわけでしょう。でも、それは、実際は今後ちゃんとやっていただかなきゃ困るわけだから、そのあたりの都と区の連携というのはどうなっているんですか。 ◎耐震・不燃化担当課長 その辺につきましても、東京都と連携して頑張っていきたいと思っています。 ◆堀部やすし 委員  それで、今年度から一応耐震の助成の基準が拡大して、メリットが拡大していますよね、区民にとっては。だけども、4月以降、緊急輸送道路の建築物の改修助成というのは余り実績が上がってないんですが、これは何か理由があるんですか。 ◎耐震・不燃化担当課長 実績としましては、特定緊急輸送道路沿いの建物は非常に大きい建物が多くございます。そういった中で、設計がなかなか時間がかかっていて改修が進んでいないというようなものもございます。 ◆堀部やすし 委員  そういうものもあるのはわかるんですが、昨年度の3月まではかなり急ピッチで助成が進みましたよね。4月以降、ぱたっと助成が途絶えているのはどういうことなんですか。 ◎耐震・不燃化担当課長 特定緊急輸送道路の改修助成でございますか。 ◆堀部やすし 委員  そう。 ◎耐震・不燃化担当課長 昨年は14件ございましたけれども、今年度、現在のところまだ1件という状況でございます。これにつきましても、今後出てくるだろうと推測しているものもありますけれども、設計の段階で管理組合と合意がなかなか進まなかったりとか、さまざまな条件がございますので、そういったところを注視しているところでございます。 ◆堀部やすし 委員  どうも都と区の連携がうまくいっているのかいってないのか、引き続き注視したいと思います。  話題変えます。狭あい道路拡幅整備に関する審議会についてです。  設置の趣旨を説明してください。 ◎土木管理課長 狭あい道路拡幅整備の後退部分については私有財産となってございますので、その財産権について、審議会を設置しているものでございます。 ◆堀部やすし 委員  3月に審議会として取りまとめをしていますが、その後どうなっていますか。 ◎土木管理課長 現在も議論を積み重ねてございまして、近々答申をいただく予定となってございます。 ◆堀部やすし 委員  審議会は全然開いていませんよね。一体どこで議論しているんですか。 ◎土木管理課長 審議会は3月に開催しましたけれども、それ以降、その審議会の状況を踏まえて、区の内部検討等を行っているところでございます。 ◆堀部やすし 委員  だから、議論は全然進んでないわけですよね。なぜこんなことになっているんですか。 ◎土木管理課長 今、審議会の委員同士でお話ししたりとか、いろいろ財産について意見の交換をしているところでございます。 ◆堀部やすし 委員  それは審議会を開いてやってくれればいいことで、何でそんな水面下でやらなきゃいけないんですか。 ◎土木管理課長 現在、審議会の会長が取りまとめを行っているところでございます。 ◆堀部やすし 委員  会議録を見ると、一応3月で取りまとめをしたんですよね。いろいろ意見、ちょっと食い違いがありました、よく読むとね。そのときの会議録を読んでいると、これから1カ月ほどを目途として答申に向けてやっていく、そんなような話になっていましたよね。もう半年以上たって、答申は出るんですか。審議会自体開かれないというのは、どこに問題があるんですか。 ◎土木管理課長 今いろいろな意見がございまして、審議会の中でやっているところなんですけれども、近々に審議会を開催し、答申いただく予定になってございます。 ◆堀部やすし 委員  外部から見ていると、どこに問題があってとまっているのか、全くわからないんですよね。法的に問題があるのか、具体的な運用上にどこか問題があるのか。じゃ具体的に何が問題になっているんですか。説明してください。 ◎土木管理課長 やはり財産権のことですので、財産権のことについて、公共の福祉との兼ね合いの点からいろいろ意見をいただいている、意見をしているというところです。 ◎政策法務担当課長 若干補足をさせていただきます。  3月の末に最後の審議会を開催いたしまして、その後、答申文をまとめるに当たりまして、どういった論点で記載するのがいいのかということで、会長を中心に話し合いを現在も進めているところでございますが、近々答申をいただけるという方向でございます。 ◆堀部やすし 委員  何かちょっと表現の食い違いとか、そういうレベルじゃないですよね、あの文章を見ている限りは。相当突っ込んだやりとりがそこでは行われているはずなんですよね。それをあたかも何もなかったかのように答申が出てくるとすると問題なので、意思形成過程はしっかりと記載をしていただきたいと思いますが、いかがですか。 ◎政策法務担当課長 そのあたりのやりとりも含めまして、最終的に審議会を開催した上で答申をいただきますので、議事録の中で明らかになっていくものと考えております。 ◆堀部やすし 委員  そうしますと、パブリックコメントの実施などはどのように計画されていますか。 ◎土木管理課長 答申いただきまして、それを踏まえてパブリックコメントは実施してまいります。 ○北明範 委員長  時期の見通しはいかがですか。 ◎土木管理課長 近々答申をいただくということになってございますので、それをいただいて、その後実施していくということでございます。 ◆堀部やすし 委員  これは区長選前に条例を大慌てでつくって、大急ぎで作業を進めてきたと思うんですけれども、パブリックコメントは年度内に実施できそうにない、そういう可能性もあるということですね。 ◎土木管理課長 今現在、その内容を踏まえてパブリックコメントをやっていくというようなことは予定してございます。 ◎政策法務担当課長 補足をさせていただきます。  答申案をいただきましたら、区内部で、どういった条例にしていくのかという意思決定等が必要でございますので、そういった検討の後に、必要なパブリックコメントの手続に入ってまいりたい、そのように考えております。 ◆堀部やすし 委員  時間がないので、話題変えます。  当該年度、大宮前体育館が移転改築してオープンしました。移転改築前には存在しなかったプールが新設されたのはなぜか。 ◎スポーツ振興課長 やはり区民の健康の関係で、水中ウオーキングですとか、多様な泳ぎ方もあるということでプールを設置したものでございます。 ◆堀部やすし 委員  この地域にも、杉十小のような地域開放型の温水プールを改築校などに設置すれば、そのプールの設置ということは実現できたと思うんですが、そのあたりはいかがお考えですか。 ◎スポーツ振興課長 そういったお考えもあるかと思いますけれども、大宮前体育館ではより広く区民の方にご利用いただけるということを狙って、体育施設のほうに設けたといったことで考えております。 ◆堀部やすし 委員  確認しますが、この温水プールは国の社会資本整備総合交付金の交付の対象外でしたね。 ◎スポーツ振興課長 そのように認識してございます。 ◆堀部やすし 委員  それだけ区の一般財源から多く負担をしてつくったわけですけれども、今後は、やはり施設再編整備の考え方もありますから、近隣にたくさん学校があって、たくさんプールがあるわけで、もう少し効率的に整備をする必要があると思いますが、いかがでしょう。 ◎スポーツ振興課長 ご意見として承りたいと存じます。 ◆堀部やすし 委員  最近、学校統合の作業が進んでいますけれども、各学校の施設の耐用年数から見ると、そろそろ次の話が出てきても不思議ではないというふうに認識をしております。どのようになっていますか。 ◎学校整備課長 杉並区実行計画で定めております桃二小、杉一小、高円寺中というところで、その先についてはまだ未定でございます。 ◆堀部やすし 委員  昨年策定の小中学校老朽改築計画によると、平成29年度から新たに2校の改築について基本設計が予定されていますが、これはどうなったんですか。 ◎学校整備課長 委員お示しになられた老朽改築計画は、教育委員会が、これからの老朽改築をどうするかということについて定めたものでございます。どこの学校を改築するかというのは、実行計画、総合計画で定めてまいりますものでございますので、まだ29年については未定でございます。 ◆堀部やすし 委員  だから、29年からの予定はあるんですよね。 ◎学校整備課長 大変申しわけございません。老朽改築計画の第1次改築計画対象校というところでございますけれども、これに当てはめますと、1番目が杉四、杉八、高円寺中学校でございますね。その次が杉並第一小学校でございますので、その下のところが桃井第二小学校でございます。もう1つというのはまだ未定でございます。 ◆堀部やすし 委員  平成29年度からということになると、実質的には1年半しか時間がないんですが、このあたりはどんなふうに作業を進めていく予定になっているのか。 ◎学校整備課長 学校の置かれている状況、それから施設再編整備計画の進捗状況、もろもろを検討しながら検討してまいります。 ◆堀部やすし 委員  だから、29年度いきなり発表になるわけじゃないですよね。いつごろ発表を予定しているんですか。 ◎学校整備課長 この間も委員の皆様からお話が一部出ておりましたが、富士見丘地区の教育環境の向上ということで、富士見丘小学校、富士見丘中学校について検討はしているところでございますけれども、具体的な設計の時期などについては未定でございます。 ◆堀部やすし 委員  時間がないので、話題変えます。  移動教室の実施状況を見ますと、富士学園に比べて南伊豆の弓ヶ浜クラブへ行っている学校の数が少ないですが、これは何か理由があるんですか。 ◎済美教育センター所長 学校よっては5、6年生が一緒に行っている学校もありますので、ある年は5、6年生一緒に弓ヶ浜、ある年は5、6年生一緒に富士学園ということがありますので、必ず一緒であるというふうになっておりません。 ◆堀部やすし 委員  それから、学校関係でいくと、区費教員の現在の人数はどれぐらいになっていますか。 ◎教育人事企画課長 区費教員の現在の人数ですけれども、97名となっております。 ◆堀部やすし 委員  随分人数が減りましたけれども、どういった事情ですか。 ◎教育人事企画課長 年々ですけれども、都の教員採用選考に合格した者、それから他府県の教員採用選考に合格した者、あとは家事のご都合で退職した方ということになっております。 ◆堀部やすし 委員  この調子でいくとさらに減る可能性があると思いますが、その辺をどう見ているのか。 ◎教育人事企画課長 今年度も都の採用試験を12名受験しております。ですので、年々大体4名から5名ずつ減少していくものと考えております。 ◆堀部やすし 委員  区独自の教育活動に与える影響が考えられますが、いかがですか。 ◎教育人事企画課長 今現在、30人程度学級を区の施策のまず第一に考えておりますので、そちら、まず30人程度学級のほうに区費教員を配置したいというふうに考えております。その後、理科教育の充実ということで、理科専科として区費教員を配置しているんですけれども、そちらが若干減るかなというふうに考えております。 ◆堀部やすし 委員  なかなか大変だと思います。  それで、各校における区費教員の配置を見ますと、大分ばらつきが出るようになっていますね。ゼロ人のところもあれば、5人のところもある。これはどういう事情ですか。 ◎教育人事企画課長 実際に30人程度学級に該当する学年がかなり変わる場合がありますので、3学年配当する場合もありますし、全く30人程度学級にさわらない学校もありますので、差が出るということになっております。 ◎教育委員会事務局次長 ちょっと補足をさせてください。  区費教員の今ご質問いただきましたけれども、我々行政職もそうなんですけれども、それぞれの人生、ライフステージがあるわけですね。それぞれの事情というのはやっぱりあるんだろうと思っています。しかし、今委員、かなり減っているというお話ですけれども、私どもは、大多数の区費教員は、杉並の教育というところに熱意と情熱を持って、引き続き、各校の特色ある教育活動などなど、相当貴重な戦力としてやっていただいているというふうに思っています。  私どもは、そういった区費教員、これは都費教員もそうなんですけれども、総体としての研修などの充実というところで底上げを図るということはもとより、区費教員については、その経緯も踏まえて、定期的に連絡会などを開いて情報交換、意見交換をやりながら、またもう一方で、これからの区費教員の人事制度について、きっちりそこを確立させて、将来にわたって杉並の教員として活躍いただける、そういった環境整備もまた雇用者としての重要な課題だというふうに思っていて、そのように取り組んでいるところです。  いずれにしましても、ライフステージ、それぞれの人生という問題はありますけれども、やはり杉並の教育の質の充実というところで、区費教員は非常にこれからも貴重な戦力と考えておりますので、そういった姿勢で臨んでまいりたい、かように考えてございます。 ◆堀部やすし 委員  時間がなくなりましたけれども、そこを言いたかったので、よろしくお願いします。 ○北明範 委員長  以上で無所属の質疑は終了いたしました。  杉並区議会自由民主党の質疑に入ります。  それでは、井原太一委員、質問項目をお知らせください。 ◆井原太一 委員  質問項目ですが、1番が補助教員、学校サポーターについて、2番が学校支援本部、コミュニティ・スクールについて、3番、もし時間があれば、特別支援教育について。使います資料は、決算書、区政経営報告書、整理番号の470、471、472、473です。  まず、補助教員、学校サポーターについてでございますが、補助教員について伺います。資料番号470と471番を使います。  初めに、補助教員と学校サポーターの違いについて、改めて伺います。 ◎教育人事企画課長 補助教員につきましては、現在16名配置しておりますけれども、仕事の内容につきましては、実際に担当の教諭とTTによる授業、それから特別活動の補助等を行っているという状況でございます。 ◎学校支援課長 学校サポーターでございますけれども、これは地域の人材等によりまして、ボランティアで入っていただいている人材でございます。 ◆井原太一 委員  補助教員についてですが、いただいた470番の資料によりますと、区立小学校の3校で補助教員が配置されていますが、その配置理由が、学級編制が35人以上の学校で、空き教室がないため2学級にできない学校への配置となっています。当該学級は具体的に何人学級となっているのでしょうか。そのような状況はいつから始まっているのか、お尋ねします。 ◎教育人事企画課長 今現在の小学校でございますが、3校に4名配置しておりますが、実際に30人程度学級で、本来であれば区費教員を配置したいんですけれども、分けることができない、教室がない状況ですので、そちらのほうに、3校ですけれども、補助教員として4名配置をして対応しているというところでございます。 ◆井原太一 委員  たまたまその学級だけで起こり、これからは起こりがたいと思われる一過性の問題なのか、それとも児童数が増加傾向にあり、これからもたびたび起こり得ることなのか、どのように分析されているのか、お示しください。 ◎教育人事企画課長 実際にこの後の状況については難しい部分があるんですけれども、今現在も教室が満タンという状況なので、この後、学区域等が変わってくれば別ですけれども、今のところはこの状況が続くのではないかというふうに考えております。 ◎教育委員会事務局次長 ちょっと今の答弁を少し修正させてもらいたいと思っています。  委員、これは各学校のハード面と、今委員からありました新入学生の数ですね、そういったこともあるので、余り画一的なものでない。そしてその傾向は、我々も、特に新入学児童生徒については、毎年秋の時期に直近の住基人口等を参考にしてきちんと短期間の予測を立てていますけれども、これもそれぞれの世帯の移動などによって変動があるので、きっちり予測するのはなかなか難しい状況もあります。ですから、ここは、ある学校ではいわゆる余裕教室などもあって、そういったことになっても十分対応できるところもあれば、一部ですけれども大規模化している状況の中で、少し厳しいかなというところもあります。  しかし、そこについては、今議論がありましたような補助教員の配置もそうですし、今後、学校のICT化というところで、今、研究指定校を中心にやっていますタブレット型端末の計画的な配備などによって、従来のパソコン教室が他に転用できるような、そういった可能性もこの間模索してまいりました。ですから、その時々の予測もそうですし、学校ごとの事情に即してこれは考えるべきテーマだなというふうに考えていて、しっかりそれは毎年4月を見据えてやってまいりたい、かように考えてございます。 ◆井原太一 委員  ちょっと視点を変えまして、中学校の補助教員ですけれども、いただいた資料ですと、11校にそれぞれ1名ずつしか配置されていませんが、この理由は何でしょうか。
    ◎教育人事企画課長 中学校への配置でございますが、これは11校から実際に配置の要望があったところでございます。他校については、要望が今のところはございませんでしたので、この11校に配置しているというところでございます。 ◆井原太一 委員  その理由というのはわかりますか、それぞれの学校の理由、なぜ欲しいのか。 ◎教育人事企画課長 理由まではちょっと自信を持ってお答えできないんですが、実際に各中学校は補助教員が欲しいかと思うんですけれども、とりあえず今のところ、11校からの要望しかないんですが。お答えになったでしょうか。 ◎済美教育センター所長 事情はいろいろあるんですが、各学校で、例えば数学の教員が2人配置の中で、どうしても1年目と2年目とか、あるいは若手であったりとか、非常に指導力に安定性を欠くようなことが予想されるような場合に、学校として1名プラスをして入れていきたいという意向があったり、あるいは、部活動の関係もありますので、そういったところで少し補助的にお手伝いをいただきたいとか、そんなような理由から学校が配置を希望しているものと考えております。 ◆井原太一 委員  いずれにいたしましても、現場の先生方も、それから教育委員会の皆様も、本当に子どもたちの教育、苦労していろいろやりくりをしてやっていらっしゃるんだなというふうに思います。これからもぜひうまく都合してやりくりをして、子どもたちを支えていただきたいと思います。  続きまして、学校サポーターについて伺います。  資料番号の471番によりますと、学校別の金額についてばらつきがあります。特に授業支援のところでしょうか。これは出来高ということなんでしょうか、あるいは年度当初に各校予算を申請する形でこのようになっているんでしょうか。 ◎学校支援課長 年度当初につきましては、枠としまして、1学校当たり何回という形でお示しするところでございますけれども、実績ですとか必要性に応じまして、多少の調整という形で多い少ないが出てきている、そういう状況でございます。 ◆井原太一 委員  小学校では授業支援の回数が圧倒的に多いようですけれども、この理由は何でしょうか。 ◎済美教育センター所長 各クラスの中にいる子どもたち、いろいろ課題を抱えている子どもたちが今非常に多く在籍しているというふうに認識をしております。そういった子どもたちに対して、安全配慮ですとかあるいは学習の補助ですとか、そういったところでサポーターが活用されていると思っております。 ◆井原太一 委員  そうしますと、例えば、最初に枠を申請したとしても、4月に入ってきた児童が、そういう指導を要する子であったりとか、いろんな事情の変化がわかってきて、その時点で、あっ、これは大変だということがあるということだと思うんですけれども、そのような学校のサポーターを導入するのに、当初の予算だけではなくて、途中で変えるとか増額するとか、そういう柔軟な対応というのは可能なんでしょうか。 ◎学校支援課長 ちょっと繰り返しのご答弁になるかもしれませんが、必要に応じまして、学校によってどうしても、使っているところ使っていないところというのは結果として出てまいります。そういったことを踏まえまして、できる限りその学校の状況、実情に応じまして調整をしている、そういうことでございます。 ◆井原太一 委員  蛇足になりますが、途中でどうしても事情があって増枠したい、増員を願いたいというような学校があったとします。そういうものは、例えば後からその学校の評価とか人事評価とか、そういうものに関係するということはあるんでしょうか。 ◎済美教育センター所長 そういうことはございません。 ◆井原太一 委員  続きまして、2つ目、学校支援本部、そして地域運営学校、コミュニティ・スクールについて伺います。  先ほどほかの委員からもいろいろご質問、ご指摘があったと思いますが、時代とともに子育ての環境が変化してきました。核家族化が進み、一人っ子で、小さいときにきょうだいの面倒を見たことがない親が増え、子育てを手伝ってくれる両親も近くにいない。いざ自分が子育てをする立場になって、子育てのマニュアル本はどこでも手に入りますが、生身の人間相手では本に書いてないことも多々起こる。これまでと違った苦労を親はしています。  一方で、学校では、先生たちは増える事務作業に忙殺され、保護者対応に追い回され、子どもたちに向き合う時間が少なくなってしまっているとさえ言われています。先生たちも苦労をしています。  ところで、地域は人材の宝庫でもあります。地域の歴史や風習、自然や環境、茶道や箏曲、能などの伝統文化に精通している方々を初め、社会人としての各分野でのキャリアを積んでいる人々など、学校での総合学習などに活用することはとても有益です。これらの人材を学校現場で生かすこと、また、地域で子どもたちを共に見守り、助言や支援、協力をしていただくことも役に立ちます。今は学校教育と地域とが連携して子育てに当たる時代だと言われています。  学校支援本部が区内にでき始めた当初、教育長がこのようにおっしゃっていたことを私は今も記憶しております。10年近く前のことで、言葉は正確ではありませんが、その意味合いとしては、学校を1そうの船に例えれば、学校は自分自身でエンジンを持っていて、自力で走ることができます。しかし、地域には、子どもたちの教育にとってとてもいい風が吹いています。この風をつかまえる帆があれば、船はもっと速く自由自在に走ることができる。学校支援本部はこの帆の役割を果たすのです。この言葉を胸に、今も学校支援本部の現場で活躍している方たちも多数いるはずです。  そこでお聞きします。学校支援本部は、平成22年度までの5年間で区立の全小中学校に開設されました。まず、開設の目的、言いかえれば、学校支援本部をつくることによってどのような効果を期待したのか、改めて確認させてください。 ◎学校支援課長 地域には豊富な経験、知識を有する多くの方が学校を取り巻いて、地域にお住まいでいらっしゃいますので、こういった方を学校のほうでお力をいただきまして、子どもたちにより豊かな教育、あるいはよりよい教育環境、こういったものをつくっていきたいなということから、学校支援本部、またそういったことを通しまして地域の皆さんと一緒に学校をつくっていく、そういったことで、22年度までに全校に設置したものでございます。 ◆井原太一 委員  学校支援本部ができてから5年から10年がたちました。それぞれの支援本部の活動も落ちついてきたころだと思いますが、当初期待していた効果は出てきているのでしょうか。あるいはやってみて、当初の目的から修正されたところはあるでしょうか。 ◎学校支援課長 ことしでちょうど10年目になります。22年度に全校設置いたしまして、地域の人材、いわゆるその力としまして十分ご尽力をいただいているところだと思ってございます。ただ、学校によりまして、大きく動いているところ、あるいは大きく動いているところと比べますと小さいところというような、ちょっとでこぼこがあるかなというふうに思ってございます。ことし10年目ということでございますので、そういった他校の取り組み等をどんどん情報発信しながら、平均化というわけではないんですけれども、全ての学校支援本部にそういったいろいろな取り組みを参考にしていただきたいなというふうに考えているところでございます。 ◆井原太一 委員  学校によっては、教員から学校支援本部の意義や使い方が理解されず、十分に利用されていないというところもあるようです。特に新卒や新任で他区から来られた先生などがそうです。教員の負担軽減にもつながり、子どもたちの幅広い学習支援にも役立つこのシステムを利用しないのはもったいない話です。そのあたりの指導はどのようにされているのか、お示しください。 ◎学校支援課長 私どものほうとしましては、機を捉えまして、学校支援本部と学校の間でぜひコミュニケーションをとっていただきたいということでお願いしている。一番大きいところは、コミュニケーションを密にしていただきたいというところでございます。 ◆井原太一 委員  整理番号472番の学校支援本部の経費を見ますと、各支援本部とも区分担金の36万円から40万円をほぼ使い切っていますけれども、数校では三、四割の残金があるようです。この理由は把握されていますでしょうか。先ほどのでこぼこという言葉のことなんでしょうか。 ◎学校支援課長 具体的な形としましてはお示しすることはなかなかできないんですけれども、取り組んでいただいた結果ということで、多少でこぼこがあるところなのかなということで認識してございます。 ◆井原太一 委員  一方で、学校支援本部の中では、この分担金、いわゆる公費部分以外に自分たちで費用を工面して活動に充てる、いわゆる私費の部分があります。この私費の部分で行われた活動がどれほどあるか。もちろんこの部分については報告義務がないにしても、どの程度自助努力で頑張っているのか、区はそのおおよそでも把握しておられるでしょうか。 ◎学校支援課長 基本的には分担金の中でやっていただいて、例えば、行事の中で材料費等々を徴収しながらやっているということは認識してございますけれども、それ以外のものにつきましては、私どものほうでは把握しているところではございません。 ◆井原太一 委員  先ほどのでこぼこの話に戻りますが、活動が活発なところと活動が伸びていないところがありますが、その原因には何があるとお考えでしょうか。 ◎学校支援課長 これも一概には言えないのかなというところはございますけれども、学校支援本部としましても、活動していく、あるいは広げていく、続けていくというところに人材が必要になってまいりますが、そういった人材を上手に、言葉は悪いんですけれども、調達できているところ、ちょっと苦手になっているところというのが少しあるのかなというところはございます。 ◆井原太一 委員  基本的には、子どもたちを育てる学校を支えようという地域の方々の気持ちが第一ですから、細かいことをあれこれ言い過ぎても、地域がやってくださらなくなってしまったら本末転倒なので、そこまでなんですけれども、逆に、何でも地域丸投げで、システムだけつくったら後はお任せというのでも困ります。学校支援本部の運営には、今ご答弁ありましたように、その人材、ある程度のスキルが必要とされます。その運営するスキルを持つスタッフを養成することがかなめとして必要ですけれども、区はどのようにされているでしょうか。 ◎学校支援課長 まず、いろいろ活動していただくに当たりまして、学校支援本部のほうにはコーディネーターというものを必ず配置してございます。このコーディネーターを養成する研修、あるいは学校支援本部自体の活動に関する、これもちょっと言葉は悪いんですが、底上げを図るような研修、こういったもので学校支援活動の支援を教育委員会としてもしているところでございます。 ◆井原太一 委員  地域コーディネーターなどの研修は確かに必要ですが、講習を受けたからといって、すぐに現場で働く人材になれるかどうかはわからないですね。その意味で、講習を受けた最初の数年間は、この人材に寄り添い育てる専任のスタッフが必要だと思いますけれども、区はどのようにフォローされているでしょうか。 ◎学校支援課長 コーディネーターの方の支援をしているということに尽きるのでございますけれども、区内に分区という形で7分区擁してございまして、その分区ごとに、学校支援本部の活動の横の連携なり情報の共有をする機会を設けてございます。また、コーディネーターも各学校1人ということではなくて、複数置くような形で拡充を進めているところでございます。こういった形でそれぞれの支援を図っているところでございます。 ◆井原太一 委員  中にはベテランのコーディネーターさんがいて、ほかの学校の面倒も見てくださるという方もいるんですが、その人は自分の学校を持っているので、ほかのところまでマンツーマンで指導するわけにもいかないですよね。そうすると、それぞれの学校をいかに育てていくかということが大切なので、ただ講習を開きましたというだけではなくて、そういう1人1人に寄り添って育てるような何かシステムがあればなというふうに思いますが、いかがでしょうか。 ◎教育委員会事務局次長 いろいろとご質問いただきました。私ども、一言で言えば、地域とともにある学校づくりということで、この間、地域に支えられた学校づくりというのを長年にわたって先駆的に取り組んできました。思い起こせば、平成13年の学校評議員制度に始まり、17年、18年あたりからCSとか支援本部というところで現在に至っている。この中では、先駆的に取り組んできたがゆえの難しさといいますか、課題も本当にあったというふうに思っています。それが、今委員が言われた人材の問題が大きな1つだと思っています。  今、研修のお話もありましたけれども、少し課長の答弁、突っ込んでなかったですけれども、要は、今、例えばコーディネーターについても、画一的に何校何名でそれ以上だめというような形では人材の底上げにつながっていかないというので、そのあたりは個々の学校の実情に応じて柔軟にコーディネーターの数を配置するなど含めて、そういったところにはいろいろと意見を聞きながら腐心しているところです。  特に学校支援課は、これだけの学校数がありますから、個々の支援本部の役員の方々と結構頻繁にいろいろと意見交換しながら、その学校に今何が求められているのかと、そういった学校を支援するという支援本部の取り組みの中で、どういったところが喫緊の課題になっているのかというところもよく聞き取った上で、できることについてはスピード感を持ってやっていく、こんな姿勢でこの間やってきていて、まだまだ足りないところもあろうかと思いますけれども、ことし、支援本部ができて10年という振り返りを地域の方々、学校関係者とともに12月にやって、そういったこともまた共有化して今後の取り組みにつなげていければと、こんなふうに思っているところなので、これからもさまざまな視点でまたご指導、ご鞭撻いただければまことにありがたい、かように考えてございます。 ◆井原太一 委員  区の取り組みにはいつも敬意を表しておりますし、いろんなご努力もあると思います。結果として、先ほどでこぼこがある、いいところはいいんですけれども、なかなか地域の力を生かせない、そこの先生たちが苦労しているという現実もあるので、これは地域の特性があって一概にいかないんですけれども、いろいろご苦労もありますけれども、そこのところはまたいろいろ地域をサポートしていただけたらなと思います。  次に、コミュニティ・スクールについて伺います。  資料番号473、コミュニティ・スクールの経費ですけれども、委員報酬の額に随分各校ばらつきがありますが、この違いは何でしょうか。 ◎学校支援課長 委員の報酬につきましても、学校運営協議会という会議体に出席しました回数に応じて支払われるという仕組みがございます。人数的なものもございますので、回数的なところ、こういったことの差が結果としてあらわれているというところでございます。 ◆井原太一 委員  コミュニティ・スクールは、学校支援本部とまた違った位置づけがあるわけですけれども、現状と今後の課題についてお示しいただけたらと思います。 ◎学校支援課長 コミュニティ・スクールというものは、一口で申し上げましたら、学校運営の頭脳でございます。この頭脳を形骸化させないために、まず学校支援本部という仕組みを各校につくりまして、地域の人材をいろいろ掘り起こしながら、この頭脳がしっかり働けるように、続いていけるように工夫しながらやってきているところで、ありていに申し上げましたら、この間、ゆっくりとコミュニティ・スクールの指定を続けてまいりました。現在、ほぼ半数の学校でコミュニティ・スクールが指定されたという状況でございますので、33年度全校指定という目標もございますので、今後は少し加速させながら進んでいくことも必要になってくるのかなというふうに考えているところでございます。 ◆井原太一 委員  学校支援本部もコミュニティ・スクールも、学校と地域を結びつけ、学校の負担を軽減するだけではなく、学校の教育課程にない幅広いさまざまな経験、学習の場を子どもたちに提供してくれます。ますますの充実を期待いたします。 ○北明範 委員長  それでは、大泉やすまさ委員、質問項目をお知らせください。 ◆大泉やすまさ 委員  すぎ丸について、また学校教育のICT活用について伺ってまいります。使用する資料は、区政経営報告書、平成27年度杉並区事務事業評価表の整理番号441番です。  まず、すぎ丸についてですけれども、先日、他会派の委員からも質疑がございましたので、重複しない範囲で伺ってまいりたいと思います。  当該年度のすぎ丸の利用者数は114万人を数え、2000年の運行開始から15年で着実に利用者が増えてきております。そこで、まず、この15年間、すぎ丸の果たしてきた意義について、区の所見をお聞かせください。 ◎交通対策課長 すぎ丸は、交通不便地域の解消、高齢者等の交通弱者への対策、そして既存バス路線の補完のために南北交通を導入するものとし、平成12年11月から、けやき路線を初めとする3路線を運行してまいりました。すぎ丸の役割としましては、地域の重要な公共交通機関として確実に定着しているものと認識しております。 ◆大泉やすまさ 委員  私も同じ認識で、杉並区の交通不便地域の解消と、公共施設への区民の足の確保、さらには健康長寿にも資するであろうご高齢者の外出機会の創出など、区民に一定の評価と愛着を持ってすぎ丸は受け入れられているものと思うところです。  一方で、全国の自治体で相次いで導入されましたコミュニティバスの現状はといいますと、先駆けとも言われる武蔵野市のムーバスなどの一部を除いては、成功しているとは言いがたく、利用率や採算性など課題を抱える自治体も少なくありません。  当区においては、当該年度も活動指標、成果指標ともに順調に達成しており、これも所管と関係者のご努力ゆえと感謝する次第ではありますが、とはいえ、課題もあろうかと思います。そこで、事業費の推移等も踏まえ、本事業における課題認識をお示しください。 ◎交通対策課長 活動指標の乗客数の増につきましては確実に上がっていること、これは喜ばしいことだと思います。ただ、一方、事業費の増大、これは人件費の増とか燃料費の高騰などにより赤字の傾向が増大していく、そういうような傾向があることが課題と認識しております。 ◆大泉やすまさ 委員  赤字の増、人件費の増ということもありましたけれども、本事業を安定的に継続させるためには、区内のバスネットワークの全体最適にも配慮しつつ、引き続き、効率化できる点は効率化を図りながら、利便性の向上に努めていかなければならないと考える次第です。  そのために、事務事業評価表を用い、活動指標、成果指標を設定し、また当該年度の成果を明らかにした上で次年度の改善へとつなげていくわけですけれども、ここで本事業における活動指標と成果指標について伺いたいのですが、活動指標にある南北バスすぎ丸路線全長と、成果指標にある年度1日平均利用者数。すぎ丸の路線全長という活動指標は、平成20年度にかえで路線が運行を開始して以降、往復で22キロという計画と実績がずっと固定のままとなっております。また、成果指標の年度1日平均利用者数は、同じく成果指標にあります年度総利用者数を年間日数で割れば求められる数字ですので、実は私もこれを眺めていながら、この2つの指標にどのような意味があるのかが正直わからなかったという中で、例えば路線全長については、今後さらに増やす、もしくはいろいろな事情があって減らす、そういったときのことを想定して残しているということもあるかもしれませんけれども、いずれにしても、今の状態では、指標としては余り適当というふうには個人的には思いませんでした。やはり指標というものは、目指すべき目標であり、また改善点をすくい取れるものであるべきと考えますが、この点について所見をお示しください。 ◎交通対策課長 委員ご指摘の改善点について十分理解いたしました。今後、例えば定員に対する乗客数、定員率等の改善点等がわかりやすいような指標を検討してまいりたいと思います。 ◆大泉やすまさ 委員  今ご答弁いただきました定員率、これも私は非常にいい指標かななんて思います。それ以外にも私もいろいろ考えてみましたけれども、利便性の向上の度合いですとか、また利用者の満足度であるとか、そういった適切な指標というのを見つけるのはちょっと難しかった部分もありますけれども、せっかくの事務事業評価制度でもあります。それが意味あるものとして機能するように、今ご答弁いただきました定員率の採用ですとか、それも含め指標の検討、変更、この点、改善をご要望させていただきます。  続きまして、地域の区民から寄せられるご要望として、運行時間の延長がございます。現在の運行時間が設定された経緯は、当時、住民説明会等々でさまざまなご意見を伺ったり、また事業者への委託コストなどを検討し尽くした結果とも伺っておりますけれども、区でもこの要望については認識をしておりますでしょうか、お聞かせください。 ◎交通対策課長 時間延長についてのご要望はございます。そのように認識しております。 ◆大泉やすまさ 委員  利便性の向上という面では、それ以外にもさまざまな要望はあるかと思いますけれども、多くあるものについては、もちろんコスト検証というものも欠かせないと思いますけれども、可能性の検証には消極的であってほしくないなと思います。  そこで伺いますけれども、運行時間を延長するに当たってはどのような問題があると区ではお考えでしょうか。 ◎交通対策課長 時間延長による利用者数の増とか、あと、延長することによる地元住民、沿線住民の方のご理解が必要だと認識しております。 ◆大泉やすまさ 委員  利用者数というのは確かに、いざ運行時間を延長してみたら、実は余り人が乗らなかったということでもいけませんし、かといって、確実に利用者の増が見込めるという確証がなかなか得られない中で、区は見切り発車できないという考えは十分に理解できるところでもございます。私も決して見切り発車を要望するわけではございませんし、むしろ需要をしっかりと見きわめて、着実に利便性の向上につながるような取り組みを今後も行っていただきたいという立場でございます。  ちょっと余談になりますが、つい最近も、運行時間の延長ではないものの、阿佐ヶ谷住宅の改築に伴って停留所が移動した。これが杉並高校の近隣住民からちょっとしたご要望をいただきました。阿佐ヶ谷住宅の工事終了後には停留所を復活させていただけないのだろうか、そういうような要望が入っております。  そこで、それができるできないは別としても、ことしはすぎ丸誕生15周年という節目の年でもありますので、改めて今の状況の中で、利用者ですとか沿線の区民から幅広い意見を募集してみてはいかがかと思いますけれども、区の所見を伺いまして、次の質問に移ります。 ◎交通対策課長 委員ご指摘のとおり、すぎ丸が開通して15年がたちました。今後、区は、利便性向上を図るための1つのご意見と受けとめ、研究を重ねてまいりたいと存じます。 ◆大泉やすまさ 委員  ぜひ前向きな研究をよろしくお願いいたします。  次に、学校教育のICT活用について伺ってまいります。  まず、小中学校での児童生徒用のICT環境の整備状況について、区政経営報告書によりますと、端末1台当たり6.9人となっておりますが、小学校、中学校とで分けた場合には、それぞれ端末1台当たり何人で使用することになるのでしょうか。 ◎庶務課長 コンピューター室などに設置されたパソコンとタブレット、こうしたものを含めまして、小学校では約7.2人に1台、中学校では約5.2人で1台となってございます。 ◆大泉やすまさ 委員  成長の過程に合わせて、より利用できる機会を増やしていこうというようなことだと思うんですけれども、ICT機器の導入を進めるに当たりましては、ほかの自治体の中には、教育委員会が業者からの提案を丸のみするという中で、現場の意向が置き去りにされて、結果、設備だけは整ったものの、十分な活用がなされていないという事例もあると聞きました。杉並区ではどのようなプロセスで導入を進めているのか。また、その過程で現場の意向を酌み取るような仕組みは用意されているのか、お聞かせください。 ◎庶務課長 杉並では、教育課題研究指定校としてICTの研究校をまず指定いたします。その中で、使い方など、どういうふうに使ったら有効に運用できるかということを学校の現場で調査を行っているところです。今後は配備数を全校で増やしていきたいというふうに考えておりますので、教育委員会の中に学校ICTの支援委員会をつくりまして、そこで現場の校長などの意見を十分に聞きながら、さきに述べた研究校で蓄積されたノウハウを生かしていきたいというふうに考えております。 ◆大泉やすまさ 委員  それに関連しますけれども、今言われたのが恐らくこれだと思うんですが、区内で特にICT活用に力を入れており、タブレット端末を導入している学校が5校ほどあると伺いました。これがICT研究校ということなのかなと思うんですが、そちらでの機器の整備の状況と具体的な取り組みを教えてください。 ◎済美教育センター統括指導主事(大島) タブレット端末の研究校につきましては、区立小学校4校、それから杉並和泉学園について、合計1,329台配置しております。主に小学校高学年、和泉学園だと高学年と中学部につきましては1人1台配置、そのほかの学年につきましては、グループ数人での活用ということで配置しております。  それから、具体的な取り組みにつきましては、教育課題研究指定校である小学校3校につきましては、タブレット端末の特性を生かしまして、主体的な学び、協働的な学びを積極的に進めております。  桃井第三小学校につきましては、これまでの成果をこの10月23日に発表いたします。  また、教育課題研究指定校、もう1校につきましては、タブレット端末にあるドリル機能を用いまして、基礎的な学力を高める個別学習に活用しております。  杉並和泉学園では、これら先行の取り組み等も生かしながら、協働学習、それから個別学習、双方活用しているような状況です。 ◆大泉やすまさ 委員  詳細にありがとうございます。ICTを活用した授業は、活用しない授業に比べて学力が向上するというようなことも言われておりますが、その点、成果として感じられるようなものがありましたら教えてください。また、今後、いわゆる研究校の取り組みをもとに、区内の小中学校にどのように展開していく計画であるかについてもあわせてお示しください。 ◎済美教育センター統括指導主事(大島) 1人1台の活用につきましては、1人1人子どもがしっかりと自分の考えを持って、その上で共有したり話し合ったりしながら自分の考えを深める、そういった教育活動が充実してきているなというふうに感じております。それが1人1人の確かな学力の向上、そういったものにつながっていくものと考えております。  これらの成果は、教育課題研究指定校の発表や、教員1人1人に配置されております校務パソコンでの情報配信を通して広く周知しまして、これから導入する学校につきましても、ICTが効果的に活用できるよう整えてまいります。 ◆大泉やすまさ 委員  ぜひ、いろいろな研究をもとに、区内の小中学校に役立つような展開をお願いしたいと思います。  ここで、佐賀県の武雄市というところでの導入事例、これをちょっと引き合いに出させていただきたいんですけれども、ご存じかとは思いますが、武雄市では、実証実験校での成果をもとにして、全小中学校に1人1台のタブレット型端末を配布したところ、故障が相次ぎ、また回線への接続もうまくいかず、現場ではほぼ授業崩壊寸前というような事態が起こりました。  その理由は、全校配布した端末が、その前の実証実験を通して信頼性を確認し、また現場からも導入を期待された機種ではなく、値段こそ安価ではあるものの、信頼性が余り確認できていない機種にしたため、また、その機種選定によって、せっかくの実証実験の成果が生かされないばかりか、ともすれば武雄市が、全小中学生分の端末代、2億円超となっておりましたけれども、これが無駄ともなりかねない状況であったということでございます。  もし同じようなことが杉並区で起こったと考えますと、大変身の毛もよだつ思いなんですけれども、ぜひ同じ轍を踏まぬよう、実証実験における成果検証をしっかり行っていただいて、その後の展開に生かしていただきますよう要望いたします。  ICTの活用に当たりましては、環境や機器の整備のみならず、デジタルの特性を生かし、児童生徒の興味、関心を高める教材の充実をいかに図っていくか、さらには、それらの教材を用いて教える教員側の意欲やスキルアップも重要であると考えます。教材としましては、文部科学省初めさまざまなウエブサイトでも、取り組み、授業デザイン等が紹介されており、また当区においても研究、実践をされていることと思います。  ここで、何か区独自の教材や授業デザインというものがあればご紹介いただけますでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(大島) 区独自の教材につきましては、現在研究しているところでございますが、全小中学校に準備しておりますデジタル教科書につきまして、効果的な活用について研修等図っているところでございます。  ICTは、1人1人の子どもの考えが瞬時に共有できて、それをもとに学び合う、高め合う授業の可能性を広げております。授業デザインとしましては、これまでの一斉授業よりも、子どもたちが主体的、協働的に学ぶ授業のスタイル、いわゆるアクティブラーニング、そういったものを想定しております。また、子どもたちが自らテクノロジーを駆使して自分の学びを自ら高めていく、そういった授業のスタイルも検討しております。 ◆大泉やすまさ 委員  また、教員の中には、意欲も旺盛でITリテラシーも高いという方もいらっしゃれば、パソコンは全く苦手という方もいらっしゃると思います。意欲的な方にはどのように活用していただくか、また、デジタル教材にふなれであっても授業力にすぐれているという方のスキルをどのようにICT教育に活用していくか等々、直接に子どもに接する教員のICT授業力の向上も欠かせないピースの1つと考えます。  そこで、最後に、ICT教育を進めていく上で、教員に対する研修、フォロー体制はどのようになっているのかを伺うとともに、設備、教材、教員の三位一体となって、社会の宝である子どもにとっての、より視野を広げ、また可能性を伸ばすICT教育の実践にますますご努力いただきますことをお願いいたしまして、私の質問を終わります。 ◎済美教育センター統括指導主事(大島) 研修につきましてですが、ICT機器やデジタル教材の使い方につきましては、一斉研修のほか、各学校ごとの研修につきましても、講師を派遣するなど支援して行っております。また、授業での効果的な活用についても研修を図っておりますが、センターが行う教員研修そのものにつきましてもICTを活用して、教員がICTになれ、日常的に活用し、効果的に授業においても使っていけるよう支援しているところです。さらに、ICT支援員が各学校を回って、教員の授業を日常的にサポートしております。 ◎教育長 これまでの答弁にちょっと抜けているところがありますので、補足をさせていただきます。  実は、私はICTを特別支援教育に大いに使いたいと考えております。10月23日に、杉並区立桃井第三小学校の梅組がICTを活用した授業を公開いたしますけれども、特別支援教育にこういったものを導入しようかと思ったいきさつは、障害の内容によりまして、例えば、コミュニケーションを不得手とする児童生徒、あるいは表現力に力を必要とする児童生徒、さまざまな障害特性によって、授業支援、教育支援の内容は変わってきます。タブレット端末を初めとするICT機器の特徴は、1人1人の特徴に応じた支援を可能にすることができるということがございます。  ですから、一昨年、昨年、井草中学校の特別支援学級でタブレットを使った研究を進めてきたわけですが、その中で、菅平の移動教室での出来事をタブレットを使って表現するとか、あるいは遠足に持っていく持ち物を端末を使って表現して、冊子にはなりませんけれども、電子黒板に映してみんなで確認するとか、そういった使用をすることによって、子どもたちの足らないところをサポートして、持っている能力を伸ばしてやることの可能性を大変強く感じました。  今後も、特別支援を要する子どもたちのまさに支援を要する部分にICTを活用することによって、多様な教育を展開していきたいというふうに考えております。 ○北明範 委員長  現在、臭気について調査をしておりますので、後ほど結果をご報告させていただきたいと思います。  それでは、今井ひろし委員、質問項目をお知らせください。
    ◆今井ひろし 委員  区内都立学校との包括協定について、学校司書について、通学路について、ネット対策について。使います資料は、区政経営報告書と「杉並区の教育」平成27年度版です。  今井ひろしです。よろしくお願いいたします。  平成26年3月24日、杉並区教育委員会と区内都立学校とで包括協定締結がなされたと認識しております。協定の内容は、校種を超えて連携することで、互いの教育活動の充実・発展、人的・知的・物的資源の交流・活用を促進し、多様な活動の展開とあります。締結から1年6カ月を過ぎたところです。  まずは、締結に至った経緯と目指している方向性などをお示しください。 ◎済美教育センター所長 包括協定を結ぶ前からも、区内の都立学校と区内の小中学校、養護学校との交流は、実際のところは各校で行われてきたところでございます。しかし、今ご指摘いただきましたように、同じ杉並区の中にある学校、校種は違いますが、そうした学校が、校種を超えて、互いの人的、物的な資源を交流・活用することによって、互いの教育活動を充実させていきたい、そういう思いから締結しているものでございます。そして最終的には、互いに協力することを通して、杉並区という地域の発展と人材育成に寄与できるものと考えております。 ◆今井ひろし 委員  それでは、これまで行った具体的な活動などありましたら教えてください。 ◎済美教育センター所長 締結後というふうに考えさせていただきまして、連携推進連絡会というものを年間2回程度開催し、これは都立学校の全ての校長先生、小中学校の代表、養護学校の代表、それから事務局が入って、連携の進捗状況等を確認しているところでございます。それから、今年度、都立学校のリーフレットを作成し、小中学校に配布をしたところです。  各学校それぞれの取り組みにつきましては、例えば三谷小学校が近隣の都立農芸高校と連携をしまして、小学校1年生が馬との触れ合いを行ったり、2年生が自分たちの育てたトマトをケチャップにするという、そういった技術的な支援をしていただいたり、そういったことを取り組んでおります。  また、西宮中学校は近隣の都立西高等学校と連携をしまして、これは学校図書館、西高図書館の日常的利用ということで、利用証というんですか、それを西宮中の子どもたちもいただいて、日常的に西高の図書館を利用することができるようにしているところでございます。 ◆今井ひろし 委員  中央ろう学校や永福学園との交流や指導、連携など、実績がありましたら詳しく教えてください。 ◎済美教育センター所長 中央ろう学校につきましては、近隣の向陽中学校と和太鼓の交流ですとかあるいは部活動、ちょっと今年度、明確に確認してないんですけれども、卓球部とか、クラブ活動を一緒に行っていると伺っております。  また、永福学園につきましても、ここは特別支援学級の子どもたちの見学を受け入れていただいたり、あるいは体験を受け入れていただいたり、そういったところで交流しているところでございます。 ◆今井ひろし 委員  今、卓球部の話が出ましたが、それ以外にスポーツの連携や取り組みなんかありますか。 ◎スポーツ振興課長 ことしの1月に、都立西高と豊多摩高校と学校の体育施設開放事業についての協定締結をいたしました。それに伴いまして、杉並区民のスポーツの場が広がったというふうに考えてございます。 ◆今井ひろし 委員  学校はないのかな。 ◎済美教育センター所長 中央ろう学校ということでなくていいですか。 ◆今井ひろし 委員  都内の都立高等学校。 ◎済美教育センター所長 幾つかございまして、例えば、バスケットボール部の練習会に高校生が来て一緒に合同練習を受けるとか、野球部ですね、これは同じく中央ろう学校ですけれども、野球部が、年3回ですが合同練習を行ったりということがございます。 ◆今井ひろし 委員  「杉並区の教育」平成27年度版には、区内大学との連携協力の記載はあるんですが、区内都立学校についての記載はありません。学校教育の充実の項に入れるべきものと考えるんですが、見解を教えてください。 ◎済美教育センター所長 今後検討してまいりたいと思います。 ◆今井ひろし 委員  ぜひお願いします。  この取り組みは、中学生にとってとてもよい取り組みだと高く評価しております。中学生に年齢の近いお兄さん、お姉さんとの交流は共感を得やすく、インクルーシブ教育は、情報リテラシー教育、スポーツ教育、主権者教育などさまざまに応用、発展していけるものと考えます。今後はどのように展開していくことを考えているでしょうか、方向性を教えてください。 ◎済美教育センター所長 今ありました子どもたちの交流、例えば中学生と高校生の交流、これは現在も、進路説明会も含めて行っているところでございます。ただ、こういった協定を使って、例えば小学生と高校生との交流ですとか、特別支援学校と通常の小中学校との交流をより盛んにさせていくということは、教育活動の質を上げる非常に大事な取り組みだと思っております。杉並区という同じ地域の中で教育をしているそれぞれの機関として、互いに協力し合うことはとても大切であり、これは杉並区の教育ビジョンにあります、かかわりやつながりを持っていくということにも通じると思いますので、ぜひさらなる取り組みの充実を図ってまいりたいなと考えております。 ◆今井ひろし 委員  ぜひともさらなる充実をお願いしたいと思います。  次に、学校司書についてお聞きします。  昨年、学校図書館法が改正され、ことしの4月1日から学校司書が法制化され、学校の教職員として配置が努力義務化されました。まずは、今回の改正において、当区で変更があったかどうか、お示しください。 ◎教育人事企画課長 学校司書でございますが、区内全校に配置されておりまして、大変一生懸命活動していただいております。今回の改正におきまして、特に変更等はございません。 ○北明範 委員長  先ほどの臭気につきまして、経理課長から説明を受けます。 ◎経理課長 大変失礼いたしました。先ほどちょっと異臭がしたのは、室温がちょっと高くなったものですから、空調機の運転を依頼したところ、ちょうど今、西棟の外壁工事をやっているさなかで、外気を取り入れる口が西棟の屋上といったことで、その臭気が、シンナー臭いにおいが委員会室のほうに流れ込んだものでございまして、ただいま空調機のほうはとめさせていただきました。室温がちょっと高くなってございますが、いましばらくご辛抱いただければと思います。大変失礼いたしました。 ◆今井ひろし 委員  現在は昨年より1人減って64人ですが、学校司書は、学校図書館法では資格の定めがありません。どのような資格の方の64人なのでしょうか、お示しください。 ◎教育人事企画課長 区内の小中学校に配置しております学校司書ですけれども、この方たちは、司書教諭もしくは司書、司書補の資格を持った方を採用しているということでございます。全員資格を持っている方ということでございます。 ◆今井ひろし 委員  皆、資格、研修を受けた方というふうなことですね。わかりました。  区政経営報告書496ページに「学校図書館の充実」という項目があり、中身を見ると、学校司書の報酬、旅費65件とあります。全て人件費なのに「学校図書館の充実」とするのは、ちょっと素朴な疑問があるんですが、見解をお示しください。 ◎教育人事企画課長 課といたしましては、司書教諭の全校配置というのが学校図書館を充実させる1つの事業かなというふうに考えましたので、事業名につきましては、今後検討してまいりたいと思います。 ◆今井ひろし 委員  それでは、現在の学校司書の契約期間、契約時間を教えてください。 ◎教育人事企画課長 学校司書でございますが、1年間契約ということで、毎年の延長が可能となっております。勤務状況等は校長等に確認をいたします。  勤務ですけれども、週5日6時間ということで、勤務時間につきましては、学校長と司書のほうで協議して決めているという状況でございます。 ◆今井ひろし 委員  通常よりも短いということですね。  26年度の決算額で見ますと、1億4,101万。単純に65件で割りますと、216万9,000円です。ここから所得税と社会保険を引きますと、216万で計算しますと、170万を下回ります。これは学校司書として専門的な活動を行うに値する金額としては低いように考えますけれども、見解をお示しください。  また、衆参両院での附帯決議には、学校司書が継続かつ安定して職務に従事できる環境の整備に努めることとあります。現在の契約期間がこれに該当するものと考えます。あわせて、今後の方向性も含めて教えてください。 ◎教育人事企画課長 現在ですけれども、学校司書につきましては、パートタイマーという形で雇用しております。現在の64名の学校司書ですけれども、先ほど申し上げましたように、学校のために大変一生懸命頑張っていただいております。  1年間の契約で毎回の更新ということなんですけれども、月に1回以上の研修も済美教育センターのほうで行っていただいておりますので、今後も引き続き学校司書の専門性を高めるとともに、子どもたちの読書活動を充実させてまいりたいというふうに考えております。 ◆今井ひろし 委員  さて、実際の学校図書館の充実についてお伺いしますが、以前、私は、学校図書館の学校図書標準に偏りがあり、標準図書数に満たない学校があることを指摘し、教育委員会も満たすよう努力するとのことでした。数年たって状況は変わったのでしょうか、教えてください。 ◎庶務課長 改善しております。具体的には、小学校全体で3%向上したということと、中学校が全体で5%の向上、小中合わせると全体的には4%向上したというところです。ただ、学校の標準図書は冊数だけそろえばいいというものではありませんので、教育委員会では区立図書館と連携して、学校に団体貸し出しを行って図書の充実を図るほか、学校図書館の活用モデル実践校というのを実行計画の中でも指定しまして、より一層学校図書の充実を図っていきたいというふうに考えております。 ◆今井ひろし 委員  中学校なんかでは新聞は購入しているんでしょうか。 ◎庶務課長 小学校、中学校もおおむね3分の2の学校で購入をしております。 ◆今井ひろし 委員  国は24年度から地方財政措置として、学校図書館に蔵書の整備、新聞の配備、学校司書の配置など、所要の措置がなされています。本来の学校図書館の充実とは、司書を交え、教員全員が積極的に学校図書館を活用していくことを年間指導計画等に位置づけ、子どものニーズに応えつつ、教科の学習等に利用できる図書を計画的、体系的に整備していくことと考えます。また、学校図書館はもっと学校教育へ深く連携、融合していくことが求められていると思います。また、NIE(ニュースペーパー・イン・エデュケーション)なども今後必要と考えます。また、杉並区教育ビジョンでは、今年度から研究校を3校指定していると認識しています。  これらの状況を鑑み、今後の学校図書館の充実の方向性について、教育委員会の見解をお示しください。 ◎済美教育センター所長 学校図書館は、子どもたちが読書をするだけの場でなく、調べ学習をしたり、あるいは1つ居場所になったりという、学校の中でとても大切な場であると私たちは考えております。学校によっては、コンピューター室とくっつけて、いわゆる調べ学習を容易にできるようにしたり、そういった施設の工夫も、今取り組んでいる学校もあるところでございます。これまでも学校の図書館の利用の年間指導計画を全校でつくり、どのように年間で活用していくかというのは、各学校で計画的に取り組んできたところでございます。  また、先ほどご指摘のありました学校図書館活用研究課題指定校につきましては、今年度は3校指定をし、蔵書率の増加をするとともに、学校図書館にいるいわゆる学校司書を教育活動、授業の中で活用していく、そういったことも含めて研究を今年度から行っているところでございます。  今後につきましては、ICTの活用も含め、学校図書館という場や、あるいは人材、学校司書という人的な資源も有効に活用して、より有効な教育活動にしていきたいと考えております。 ◆今井ひろし 委員  ありがとうございました。ぜひとも充実をお願いしたいと思います。  次に、通学路についてお聞きします。  区政経営報告書492ページの通学路の設置管理を見ますと、予算のほとんどが防犯カメラと通学路標識です。  まずは防犯カメラについて確認ですが、1校につき5台とあります。設置は全て街灯や電柱なのですか。また賃貸料とかあるんでしょうか。 ◎学務課長 通学路の防犯カメラにつきましては、全て電柱に設置をしております。設置に際しまして、電柱の使用料としまして、東京電力に半年ごとに1本につき600円を支払っております。 ◆今井ひろし 委員  それは教育委員会の負担になるんですか。 ◎学務課長 教育委員会でございます。 ◆今井ひろし 委員  防犯カメラですけれども、その映像の管理場所は学校に設置されているのでしょうか、教えてください。 ◎学務課長 通学路の防犯カメラの映像でございますけれども、こちらは取り外しが可能な電子媒体のSDカードに保存をしてございます。通常、保存期間1週間ということで、上書き消去なんですけれども、管理としましては、教育委員会が実施をしている。事故等ない場合は、通常は見ることはございません。 ◆今井ひろし 委員  基本的なことを伺いますけれども、通学路の安全を目的としていると考えます。それは不審者等への抑止力としての効果を狙っていると考えていますが、それならば、周辺に非常によくわかるように掲示する必要を考えますけれども、どのように考えていますか。 ◎学務課長 委員ご指摘のとおり、防犯カメラの設置というのは、登下校時の児童生徒の安全を確保ということですので、不審者等に対する抑止力というのは当然あるものと考えております。  カメラを設置している電柱ですけれども、「防犯カメラ作動中」という表示をしておりまして、連絡先等もあわせて記載をしているところでございます。 ◆今井ひろし 委員  次に、通学路の標識についてお聞きしますが、区内に6,534あるわけですが、当該年度937組を取りかえています。耐用年数はどのくらいなのでしょうか。また、電柱への取りつけに使用料とか、かかっているんでしょうか。 ◎学務課長 通学路標識の耐用年数につきましては、大体8年程度で順番に取りかえを行っております。  それから、電柱への取りつけに際しましては、新規の設置時に、1組大体4,130円程度がかかります。それから、8年の際の取りかえのときですけれども、こちらは1組当たり3,600円がかかるということでございます。 ◆今井ひろし 委員  防犯カメラより高いんですね。ちょっとびっくりしました。  道路に「文」とか「通学路」とか「スクールゾーン」とか書いてある道路標示ですが、道路法45条では、標示は道路管理者の裁量とあります。区道にある標示は、教育委員会で要請しているのですか。 ◎学務課長 道路標示につきましては、教育委員会から所管の警察署へ要請を行いまして、許可がおりましたら、道路管理者である土木事務所のほうに標示を依頼しているということです。 ◆今井ひろし 委員  標示がまちまちというのは、教育委員会の要請なんでしょうか。 ◎学務課長 標示につきましては、ご要望等もあったりしますので、それに応じて、地域の方のご依頼とかも踏まえて標示ということでやっているかと思います。 ◆今井ひろし 委員  「杉並区の教育」27年度版を見ますと、シルバー人材センターに通学安全指導業務を委託し、とあります。これは通学路標識の設置管理には入ってないものなのでしょうか。決算書からはよくわからないんですけれども。  それからまた、子ども安全ボランティアの数1万2,402人とあります。登下校の見守りを行うボランティアと認識しますが、毎日見守っているのでしょうか。この1万2,402人は登録者の数なんでしょうか。41校で割ると300人ぐらいになりますけれども、こんなに日々出ているというふうには考えづらいので、少し詳細を教えてください。 ◎学務課長 道路標識の設置管理委託には、シルバー人材センターの安全指導業務は含まれておりません。  それから、子ども安全ボランティアの数でございますけれども、こちらは登録者の数でございまして、全ての方が毎日見守りを行っているということではございません。 ◆今井ひろし 委員  そうしたら、日々どのぐらい出ているんでしょうね。 ◎学務課長 場所とかにもよると思うんですけれども、大体学校で主にPTAの方が中心になってやっていただいておりまして、交通量の関係ですとか、そういったところで2人ずつが一定時間、何分かで交代をされたりとか、そういった形で実施をしていただいているものと。 ◆今井ひろし 委員  通学路やスクールゾーンは、朝の登校時間に車を通行規制しているわけですが、子ども安全ボランティアの方から、当該時間帯に多くの車が通行して困っているとの相談を受けました。これは教育委員会で何らかの対応はできないのでしょうか。それとも土木課や警察の所管なのでしょうか。 ◎学務課長 朝の登校時間の車の通行規制については、場所によって、ご指摘のように車が入ってくるというようなことがあることは承知をしております。当該の道路が通学路、またスクールゾーンであるということがはっきりわかるように、学務課のほうでは、警察署に路面等への標識を依頼するとか、あと地域の方にご協力をいただきながら、こういうふさぐバリケード等を設置するなど対応を図っているところでございます。 ◆今井ひろし 委員  昨年度は通学路での交通事故21人とありますけれども、全て対車なのでしょうか。 ◎済美教育センター所長 車ももちろんありますが、最近は自転車との接触という事故が増えてきておりまして、大体半分半分というふうに考えております。 ◆今井ひろし 委員  半分半分、自転車もやっぱり大分高くなってきましたね。ぜひ、安全な通学路を確保するために、所管それぞれが連携して、通学路の交通事故ゼロ件を目指してください。  確認の意味で、教育委員会、これからも交通事故ゼロ件を目指し、何らかの充実をお願いしたいんですが、その辺について方向性をお示しください。 ◎学務課長 通学路は児童生徒が毎日登下校時に利用するものですので、まず子どもたちの安全の確保というのを最優先に考えまして、警察署を含めて関係部署と連携をとって、しっかり対応させていただきたいと考えてございます。 ◆今井ひろし 委員  ありがとうございます。ぜひともお願いします。  さて、私は委員会で毎年お聞きしている情報リテラシー教育、いわゆるネット対策について伺います。  区政経営報告書496ページ、ネット被害の防止ですが、ほとんどがすぎなみネットでトラブル解決支援システムの構築となっています。今年度スタートした事業ですけれども、これまでの状況について教えてください。 ◎済美教育センター統括指導主事(手塚) こちらについては、本年の6月より運用を開始しました。周知用のカードをつくりまして、区内の全小中学校に配布をしたところでございます。9月現在なんですが、ダウンロード数は248件、相談件数は4件となっております。 ◆今井ひろし 委員  4件か、まだまだですね。専任の相談員が対応しているそうですが、どのような専門の方なのでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(手塚) これはいじめの相談に関する専門的な知識や経験を持ち、現在もネット相談等をされている専門家が配置されております。 ◆今井ひろし 委員  これは済美教育センターに常駐している方なんですか。 ◎済美教育センター統括指導主事(手塚) 専門非常勤として常駐しております。 ◆今井ひろし 委員  安心しました。  基本的にこの解決支援システムの狙いや効果について教えてください。 ◎済美教育センター統括指導主事(手塚) これまでもいじめ問題の解決に当たっては、各学校が丁寧に指導してきているところです。また、中学生生徒会サミットを通して、中学生が自主的にいじめ問題について協議をしたり、また、いじめ電話レスキューを開設して電話相談をしたりしてきました。本システムの開設は、これらの取り組みに加えて、スマートフォンの所持率が小中学生において上がってきているということもございましたので、いじめ問題やネットトラブルで悩む子どもたちが問題を解決するための手段の1つとしてつくったところでございます。 ◆今井ひろし 委員  報告書にあるシンポジウムについて、概要を教えてください。 ◎済美教育センター統括指導主事(手塚) いじめ問題やネットトラブルの解決に当たっては、学校や家庭だけではなく、社会総ぐるみで取り組み、1人1人の意識を向上させていくことが非常に重要と考えております。こうしたことを受けまして、本年の3月、区内の警察署や警視庁サイバー犯罪対策課の協力を得まして、すぎなみネットトラブル防止シンポジウムを開催しました。パネルディスカッションでは、都立の高校生や区内の中学生、PTAの方にも参加をしていただき、活発な議論が行われたところです。また、個人情報の流出についての模擬体験やパネル展示なども行い、社会全体でネットについて考える機会になったというふうに認識しております。 ◆今井ひろし 委員  すばらしい取り組みですね。いじめ対策も大変大事です。それから、ネットの依存やネットの犯罪対策もとても急がれるところです。ことしに入って、政府は、青少年が安全に安心してインターネットを利用できるようにするための施策に関する基本的な計画を改定しました。また、東京都の青少年・治安対策本部は、アンケートによる調査で、フィルタリングサービスの割合は全体で31%と低く、小中学生の早い時期から有害サイトに潜む危険性について啓発を行い、家庭でルールをつくり、推進することが必要と提言しています。  ことしの夏、大田区の中学校では、ネット利用の自主ルールを制定し、地域に向けて宣言を行いました。当区も全ての中学で早急にスマホやネットに対する講習やルールづくりにしっかり取り組む必要性を感じています。  最後に、教育委員会に取り組みの意気込みをお聞きして、私の質問を終わります。
    ◎教育長 人類の文化の発展と道具の発明、進化というのは、これはまさに両輪でありまして、人類がほかの動物に比べてこれほど発展したのは道具を得たからだというふうに指摘をされて、これは正しいことだと思うんですが、一方で、ご承知のように、哲学や倫理観に裏づけられない科学技術の発展、これが大きな不幸をもたらしたということも事実であります。  ICT等にかかわって、今さまざまな問題が起きておりますが、要は発明したものを使わせないようにするということではなくて、いかに人間的に使用するかということを教育していくのが私たちの役割だというふうに考えております。  あるアメリカの科学者が、スマホの正しい使い方を問われたときに、スマホに正しい使い方も悪い使い方もない。技術を正しく使うということはどういうことかということを考えればすぐわかる。例えば、スマホでくぎを打ってはいけません。スマホで水をくんではいけません。これは正しくない使い方なんだと。言い方を変えれば、正しい使い方というのは、科学技術が持っているその技能をいかに人間的に使っていくかということを我々が方法あるいはルールとして確立していかなければ、どんなに科学技術が発展し、すばらしいものが生まれても、それは、半分は人類の幸せを奪うことにつながりかねないというふうに考えます。  現在、中学生が、あるいは高校生、小学生も含めて、スマホ等によるさまざまな被害をこうむっています。また、年寄りは、スマホあるいは例の成り済まし電話等で莫大なお金を奪い取られるといったこともございます。科学の力を犯罪に使うということは許されない。それから、子どもたちにとっては、科学の力を非人間的な道具として使うことは許されない。学校でこの部分、つまりスマホを初めとする新しいICT機器を、自分たちを幸せにするためにはどういうふうに使えばいいのかということを教えていかないと、イタチごっこになって、新しい技術が発展すれば、使ってはいけない、もっと有効なものが発見されれば、それをやめさせるにはどうしたらいいかということになりかねませんので、少なくとも根底にある、科学は自分たちを幸せにするためにあるのだということと、幸せになるためにはそれを正しく使っていく、つまり人間的に使っていくということを教えていきたいというふうに考えます。  余談になりますけれども、全国の学力調査のさまざまな分析をしている中で、杉並区の中学生で、スマホを1時間程度使っている中学生と3時間以上使っている中学生では、学力に差が出てきているという報告もございます。皮肉なことに、持っていない中学生は、ではもっと高くなるかというと、1時間程度使っている子どもに比べると、むしろそっちのほうが学力が高いという皮肉な結果も出ておりますけれども、これはまさに使い方を工夫すれば、人間性を高めることも学力を高めることもできるという証左でもあろうかと思います。  今後、地域、保護者、あらゆる関係機関と協力をしながら、科学技術の粋、かたまりのようなスマホを、あるいはICTをいかに人間的に使っていくことができるかという教育に取り組んでいきたいというふうに考えます。 ○北明範 委員長  杉並区議会自由民主党の質疑の途中ですが、ここで3時5分まで休憩いたします。                             (午後 2時48分 休憩)                             (午後 3時05分 開議) ○北明範 委員長  休憩前に引き続き委員会を開きます。  杉並区議会自由民主党の質疑を続行いたします。  それでは、大熊昌巳委員、質問項目をお知らせください。 ◆大熊昌巳 委員  都市整備で保護樹木、それから教育でスポーツアカデミーと部活について質問します。  初めに、地域の保護樹木のあり方について質問をいたします。  地域でシンボル的なケヤキを所有し、ご近所の理解の中、奥さんと2人で日々の管理を行い、定期的に剪定を自費で行い、区の保護樹木としてケヤキの維持に努めてきた方がおられます。所有者の方がお年を召され、維持管理が難しくなり、落ち葉の掃除が本当に大変であるとの相談を受けました。  初めに、保護樹木の選定に当たり、樹木の所有者と区はどのような内容の同意を交わされているのか、お示しください。 ◎みどり公園課長 保護樹木の指定に当たっては、一定の基準の大きさに加え、樹木の健全度、また近隣等の状況を見て、所有者の同意を得て保護指定してございます。  また、指定に当たっては、区の支援の説明とともに、所有者には適正な管理をお願いしているところでございます。 ◆大熊昌巳 委員  その内容の中で、費用の問題とかありましたらお示しください。 ◎みどり公園課長 保護樹木につきましては、金額でいうと1本8,000円の助成でございます。また、第三者への被害というところで、樹木保険に加入してございます。 ◆大熊昌巳 委員  管理が大変であるとの裏には、近隣から落ち葉や枝の伸びぐあいにクレームがつき、対応に苦慮されているとのことでもあります。区内でも有数のケヤキとのこと、近隣では当然今までのように維持管理が行われるものと思っている方が大方ですが、所有者の方は、維持に高額な費用がかかるので、一度は根元から切ってしまうことを考えられましたが、どうしてもその気持ちにはなれず、所管課と相談し、従来行ってきた枝の剪定を決断されました。高額な費用がかかることになりますが、「保護樹木」との看板をつけたケヤキの大木を残すことに安堵される所有者の姿を拝見させていただきました。  日々何気なくケヤキのそばを通り過ぎていた私も、相談を受け、一転、毎日のようにこのケヤキをどうすればよいのかと眺めるようになり、地域の歴史を見守ってきたケヤキの生命力に心が引かれるようになりました。ケヤキを切ってしまえば全てが終わってしまい、何も残らない。日々悩ましくケヤキを見ておりましたが、所管課のアドバイスもあり、枝の剪定が行われることになり、保護樹木の使命とその生命を守るとの選択がなされ、ほっとしました。人間社会において生命が軽んじられ、殺伐とした社会観が広がる昨今、1本のケヤキがいつもと変わりなくいつもの場所に生きていることがうれしく思えます。しかし、その一方で、このケヤキに不満を持つ方がおられるわけですから、社会生活の難しさが身にしみるところです。  区は、みどりの保全に区民に協力をお願いしていますが、しかし、保護樹木の維持に関しては、持ち主の負担が大き過ぎるのではないかと懸念をいたすところです。保護樹木は地域の多くの方に理解されておりますが、地域の総意ではないわけで、樹木の所有者には精神的な負担がかかってしまうことを、今回の一連の流れの中で私自身感じております。そして、地域には保護樹木の枯れ葉や枝の成長に不満を持つ方がおられ、ストレスを持たれることになります。区は、みどり豊かな区民生活の環境を維持するために、保護樹木の枯れ葉の処理とその剪定など、費用面において今まで以上の配慮が必要と考えますので、区のご所見をお示しください。 ◎みどり公園課長 保護樹木をお持ちの方には、剪定だったり落ち葉だったり、周辺の状況が変わることによって多く要望が寄せられることがあります。  区としましては、これまで落ち葉につきましては、落ち葉は樹木が大きくなる上での自然の摂理ということで、決して邪魔者というわけではなくて、土に返すような、みどりのリサイクルの考え方を広める落ち葉感謝祭を実施したりして、自然へ返すことを普及啓発として行ってございます。  また、剪定につきましては、樹木の所有者を対象に、専門家を交えた意見交換をしてございます。どのようなポイントで剪定をしていいかとか、あるいは樹木のこういう部分が成長のポイントになるよとか、そういうふうなことを意見交換してございます。  所有者の方々には大変だというふうには思ってございますけれども、このように、落ち葉に関すること、剪定に関することを、地道に普及啓発を通じて所有者の支援をしていきたいというふうに考えてございます。 ◆大熊昌巳 委員  所有者といたしましては、やはり高額な剪定というところにどうしても行き着くところがございますので、どうぞそこのところをご理解いただきまして、改善をよろしくお願い申し上げます。  それでは次に、スポーツアカデミーと部活について質問いたします。  この10月1日よりスポーツ庁が開設され、約半月になろうとしております。スポーツ庁開設に当たり、基礎自治体へ何か通達のようなものは出ておりますでしょうか。また、その通達の中から期待感のようなものが示されておりますでしょうか、お示しください。 ◎スポーツ振興課長 9月30日付で文部科学省のほうから、スポーツ庁設置についての通知がございました。その中では、従来から取り組んでいます選手の育成ですとか、あとは地域スポーツの推進、そういったものに加えまして、よりスポーツを通しての体力・健康増進ですとか、国際的地位の向上といったところを各省庁が連携して総合的に取り組んでいく旨が示されておりました。 ◆大熊昌巳 委員  それでは、本題の質問に移ります。  まず、26年度におけるスポーツアカデミーの事業内容をお示しください。 ◎スポーツ振興課長 まずは、より質の高い指導者の方から、区民の方々が楽しく運動・スポーツができるように指導していただくといったことを目的に、指導者養成ですとか、あとは子どもの方にもそれなりの年齢とかに合った指導をしていただくためのジュニア指導、また障害者の方と一緒にスポーツを行うといった障害者サポーター、そういった養成講習などを行ってまいります。 ◆大熊昌巳 委員  それでは、26年度スポーツアカデミーの予算執行率が69.5%になっております。それからもう1点、次世代トップアスリートの育成は、予算執行率が56.6%になっております。予算執行率が少し低いように思いますので、そのあたりの説明をお願いいたします。 ◎スポーツ振興課長 いずれの事業も昨年度初めての事業だったものですから、若干参加者が少なかったかなといったところは今後の課題なんですけれども、また、一部事業のほうを縮小して実施したといったことなどもございまして、そんなことになっております。今年度はより充実してまいりたいと思います。 ◆大熊昌巳 委員  初年度ということであります。ことし、そして来年度としっかりと実績を上げていっていただきたいと思います。  目に見える施策として、26年度にスポーツアカデミーを立ち上げ、外部指導者の導入と指導者の育成など、それから部活の活性化に乗り出しました。スポーツアカデミーの事業は、区にとりまして、私は、スポーツ部門にとりまして本当に大きな進歩と考えております。そのような中で、管理顧問の体制については、外部指導者を平日も活用できるようにしたらどうかなという思いがありますが、その辺についてはいかがでしょうか。 ◎学校支援課長 現在、ボランティアによる外部指導員につきましては、平日にも入っていただき、お力をおかしいただいているところでございますけれども、部活動活性化モデル事業の中におきましては、土日あるいは長期休業を基本に、事業をモデル的に実施してまいったところでございます。そういった中で、平日も行ってもらえないかとかいうような声、平日もやはり先生は忙しいところもございますので、そういった声を踏まえまして、現在、1つの課題と捉えまして、来年度からの本格実施に向けまして検討を行っているところでございます。 ◆大熊昌巳 委員  専門的な外部指導者の導入は、やはり部活にとっては大変必要なことだと思います。これからもお尋ねしますが、顧問、管理顧問の問題がありますので、ぜひ拡大をしていっていただきたいと思うところです。  それでは次に、先ほども部活の質問がありましたが、私の場合はちょっとおじさん的な質問になってきますが、よろしく答弁をいただきたいと思います。  部活の衰退が新聞等でさまざま報じられ、その対応策も報道されているところです。公立中学校の部活のあり方も変わっていくように思えます。総合型地域スポーツクラブとの連携を試みる関西の中学校が、新聞報道に取り上げられました。部活活性化の一助となっていくように思えますが、区はこの報道をご存じと思いますが、どのような感想をお持ちか。また、杉並区の今後の施策に参考になる点はありますでしょうか、ご所見をお示しください。 ◎済美教育センター所長 感想というふうにありましたので、日本全国、今同じような問題を抱え、どこの行政においても、部活をどう存続させていくか、こういったことについては悩んでいるんだろうなということを思ったところでございます。  今、学校の教育活動は学校だけではなかなか実施ができないという状況になってきています。子どもの数しかり、教員の数しかり。そういった中で、やはり外部の力を使って、これまでも杉並区は多くの外部人材を活用したさまざまな教育活動を行ってきておりますが、外部の力を使ってよりよい教育をしていく、それが部活動であり、その他の教育活動であり、そういうことをしていくことが必要であると考えたところでございます。 ◆大熊昌巳 委員  外部指導者の充実をさらに願うところであります。  部活衰退の理由に顧問制度が取り上げられています。少子化の中で教員の人数が減り、教員の仕事量が増え、部活の問題どころではない。教員本人が中学校や高校時代に部活に所属をしておらず、これは世代間格差というのか、部活そのものに余り興味がない。部活顧問として過ごす時間がサービス残業のように理解されているところがある。部活の時間を授業の準備に、自分の趣味に、家庭のためにとの新聞報道をご存じと思います。  決して全ての教員がそうとは思いません。学校運営上必要とされる部活の顧問制度に、私は合点がいかない思いでおります。顧問制度についてはもともと矛盾点があったのかもしれませんが、今まで教員の部活へ寄せる情熱や理解がまさっていたものであって、何も今に始まった問題ではなかったのかもしれません。サービス残業的意味合いとの思いは一部としても、部活顧問制度を維持していかなくてはならない現状に、私は、厳しいなとの思いでおります。逆に、部活顧問として勤務する教員の方々の情熱が評価される手だてはないのだろうかと思うところでもあります。  教員生活において、教員の方々は現状の部活問題をどのようにお考えになっているのか。決して教員の方々を批判しているのではなく、現代の教員気質とでもいいましょうか、そのあたりの説明をいただければと思います。  今の質問に当たって、一言申し述べます。新たな部活のあり方を示すことも大切ですが、学校運営の中で顧問制度を教員がどう考えているのか、本質の部分が区民や社会に伝わらない中で、部活が大切と言っても、新たな部活のあり方を望んでも、活性化を望む側のひとり相撲になってしまうように思いますので、本音のご所見をお示しいただければと思います。どうぞよろしくお願いをいたします。 ◎教育人事企画課長 部活動の問題ですけれども、教員の意識でございますが、実際に教員に調査をしたわけではございませんが、各学校に行って学校長のお話を聞きますと、教員の中には、本当にその競技、その部活動を自分の時間を割いてでも教えたい、教授したいという方もいます。それから、実際に教えたいけれども、その競技についてはちょっと自信がない、わからないという方もいます。それから、実際に全くわからないので、できればほかの方にお願いしたいという方もいます。ですので、実際に教員の本音の部分としては、その持ちようというんでしょうか、自分が知っている、知らないも含めての部分かと思います。ですので、実際に部活動の活性化、それから外部指導員を活用して学校のほうを支援、部活動の顧問を支援していくのが一番の理由かと思います。 ◆大熊昌巳 委員  最後に、こんな声を私は聞いておりますが、外部指導者が部活指導に当たると、顧問、管理顧問がおもしろく思わない。顧問、管理顧問を任せると、仕事が大変だとなる。教師も人間であります。いろいろな声があって当たり前と思います。  ただ、生徒にとっては大事な3年間であります。以前も申し述べましたように、中学校の部活に憧れる小学生たちの夢を摘んでしまわないようにしないといけないと思います。顧問が大変とおっしゃる教員も、実は、顧問を通して教員として成長があるのではと思います。生徒も教員も共に教科書以外の勉強が必要であると思います。スポーツ、音楽、演劇などなど、1つのことに一生懸命打ち込み、自分づくり、学校づくりがあるように思います。  私は部活のあり方を問い続けてまいりました。教育長初め所管課の答弁を尊重する中で、私も勉強いたしてまいりました。質問を続けることができました。感謝を申し上げます。そして、本日の答弁からも理解を得るところであります。今後の部活のあるべき姿を改めてお示しいただき、私の質問を終わります。 ◎教育委員会事務局次長 先ほど、教員の本音というところでご質問いただいて、教育人事企画課長からご答弁申し上げましたけれども、この間、私ども杉並区の教育委員会では、多分ほかの自治体にかなり先行する形で、外部の力を部活動の活性化に生かす取り組みを進めてきたものというふうに考えています。  そうした中で今、この間、例えばスポーツアカデミーもそうなんですけれども、そのほかにプロフェッショナル事業だとか合同部活とか、先ほども他の委員からありました活性化のモデル事業だとかやってきて、その中で大きく、本当に概括的に申せば、指導力もあって、熱意を持って部活の指導に当たりたいし、きちんとできるんだという方もいれば、指導力が少し不安だから、そういうところをもう少し高めたいと思っている先生もいます。また、やっぱり授業といったところの教材研究などにじっくり時間を割いて、自分の資質の向上というところをまず第一にしたいという方もいる。そうした中で、今までの、私どもの外部の力を活用した部活動の支援というのは、そういった教員の個々の状況に即したときに、柔軟性だとか少し欠けるところがあったなと、こんなふうに思っています。  また、部活動活性化モデル事業も、今、土日だとか長期休業を中心にやっていますけれども、平日だとか、試合への帯同、試合での指導、そういった課題もあります。  そこで、今、来年度予算の編成の中で、今までやってきた外部の力を活用した部活動の支援を、もう1回総合的に今の実情に即した形で組みかえていくことも検討すべき時期に来ているんじゃないか、こんなふうに考えています。そうしたところを今、鋭意検討していますので、これについては、中学校の校長も入った形で、実際の部活動の顧問の実情も反映させながら検討を進めていくので、そのあたりは、ぜひ来年度に向けて、もう1段上の形をつくっていければなというふうに思っているところでございます。その先に、昨年改定した総合計画、実行計画の中で、総合型地域スポーツクラブというような宿題もありますので、そうしたことをきちんとやりながら、今お話し申し上げたような視点も決して忘れることなく、見据えて取り組んでいきたい、かように考えてございます。 ○北明範 委員長  それでは、大和田伸委員、質問項目をお知らせください。 ◆大和田伸 委員  1つ目が次世代型科学教育について、使用する資料請求番号は489番。2つ目が、トランスボックスラッピングを含む東京高円寺阿波おどり60周年大会に向けた取り組みについてお伺いしてまいります。  なお、こちらのほうは後ほどパネルを使わせていただきたいと思います。 ○北明範 委員長  許可いたします。 ◆大和田伸 委員  それでは、科学からお伺いしてまいります。  既に他の委員も触れておることですけれども、先週、自然科学分野におけるノーベル賞をこのたびお二人の日本人が受賞されたという大変喜ばしいニュースが国内を駆けめぐりました。特にお一人目の大村智先生については、区内にある女子美術大学の名誉理事長、そしてお二人目の梶田隆章先生につきましては、当区の名誉区民である小柴昌俊先生の教え子に当たるというふうなことで、まさに今般の受賞というのは、当区にとりましても他人事ではなく、本当に大変名誉なことであります。  そこで、先日、総務課長から区を代表してその思いをお聞かせいただいたんですが、ここで改めて科学の所管からその思いをもう一度お聞かせいただければと思います。 ◎生涯学習推進課長 大村先生のノーベル賞受賞に続きまして、小柴先生の教え子である梶田先生の受賞は、杉並区にとって大変喜ばしいことだというふうに思っております。このような杉並区にゆかりのある先生方の受賞が杉並区の子どもたちの刺激になって、科学を志す子どもが増えて、第2、第3の受賞者が生まれることを望んでいるところでございますけれども、そのためには、改めまして、次世代型の科学教育を推進していく必要があると意を新たにしているところでございます。 ◆大和田伸 委員  ご指摘のとおり、まさに子弟関係である小柴先生から梶田先生へとバトンが渡り、今後はまたさらに次の世代へとそれが引き継がれていく。そういった意味におきましては、ぜひ当区の子どもたちにも、両先生が追い求めた、追い続けている、まさにスケールの大きい、宇宙のロマンを解き明かすような、こういった視点のもと、その夢を引き継いでいただきたい、このように思います。ただ、これは区が望むだけではなくて、実際、区もそのような環境の充実あるいは整備をしていかなくてはいけない、これは言うまでもないことであります。そういった思いのもと、本日は、区が進める次世代型の科学教育についてお伺いをしてまいりたいと思います。  まず、区が進める次世代型の科学教育とは一体どういうものか。何が次世代なのでしょうか、わかりやすくご説明ください。 ◎生涯学習推進課長 従来の来館型の科学教育を発展させまして、ICTですとかデジタル技術の発達も踏まえて、学校や地域の施設に出向いて、授業それから事業を行う出前型、ネットワーク型の展開を図りまして、広く子どもから大人まで世代を超えて、身近な場所で、最新の機器を活用して常に最先端の科学を提供していく、そのような次世代型の科学教育を推進していきたいというふうに考えてございます。 ◆大和田伸 委員  請求資料によりますと、区では昨年度、区内の複数の、小学校で5校、中学校で3校、試行的に出前授業を実施したと。まず、所管課ではこれらの試行実施をどのように総括し、また、それが今年度からの本格的な出前授業の実施にどのようにつながっているのか、具体的にお示しください。 ◎済美教育センター統括指導主事(大島) 平成26年度に行いました出前授業の試行につきましては、理科を担当する教員の代表と昨年度科学館の指導員、センター指導主事等で作成しましたカリキュラムの案をもとにしまして、実験授業は小学校で50回、中学校で18回、プラネタリウムは小学校で58回、中学校では8回、試行を実施いたしました。  この試行の中では、指導員と教員との連携のとり方やデジタル教材の開発、活用など、より効果の高いカリキュラムへと改善することができました。これらの成果を今年度の全小中学校における本格実施につなげたところでございます。 ◆大和田伸 委員  しかし、やはり肝心なのは、何といっても現場の声だというふうに思っております。こうした出前型の授業を参加者はどのように受けとめているのか、また、この間寄せられた声にはどのようなご意見があるのか、お示しください。 ◎済美教育センター統括指導主事(大島) 本年度は9月末の段階で、実験授業が176回、移動式プラネタリウムは139回、合わせて315回の出前授業を実施しております。教員からは、今までは科学館に出向くことで授業時程等を変更する必要があったが、大きく授業時程を変更しないで学校で実施できるようになったという教育課程上の評価や、指導員の丁寧な指導のもと、充実した学習を行うことができたなど、指導員に対する肯定的な意見をいただいております。また、子どもたちからも、星の動きについてとてもよくわかった、それから、解剖実験を通して命についてさらに深く考えることができたなど、肯定的な感想が多数寄せられております。  生涯学習分野の出前事業についても、総じて好評の声をいただいているところでございます。 ◆大和田伸 委員  今夏、我が会派は、今全国的に科学教育で注目を集める石川県の小松市、ひととものづくり科学館、こちらのほうに視察に伺いました。同館は、地元企業と連携をして、理科科学大好き青少年の育成を1つのコンセプトに掲げ、昨年3月に開館をした。館内には、最新式のICTを駆使して、子どもから大人まで科学に心を奪われる、科学に夢中になる、こういった仕掛けが至るところに施されており、当日は、私たちも童心に返って科学に触れ合う機会を得ました。  一方、当区では、実行計画にも記載があるように、今後も出前型の授業を継続発展させつつも、科学館にかわる新たな科学教育の拠点づくりを進めるということであります。  そこで、先ほども他の委員も触れておりましたが、ここで新たな拠点の意義と、この間どのように拠点づくりの検討を進めているのか。また、現時点で考えている拠点のイメージについて、可能な範囲でもう少し詳細を詳しくお示しください。 ◎生涯学習推進課長 27年度の出前授業の実績を踏まえますと、小中学校の出前授業は、引き続き済美教育センターを核として実施することが適当であるというふうに考えております。  新たな科学教育の拠点は、従来の科学館の展示機能ですとか実験工作室の機能等に加えまして、ICT機器ですとか図書、これらによりまして最新の科学情報を提供するライブラリー機能を備えたものにしていきたいというふうに考えてございます。こうした観点に立ちまして、現在、専門事業者に委託して調査研究を進めているところでございます。  この新たな拠点を核にいたしまして、身近な地域施設等を活用した、幅広い区民に対する出前型、ネットワーク型の科学事業を展開することは、多くの区民が世代を超えまして科学に親しみ、生涯にわたって学び続けることができる大きな意義を持つものというふうに考えてございます。 ◆大和田伸 委員  ご答弁で、最新の科学機能と、そういったこともあったんですが、先ほど、私たちが今夏視察に行った小松市が、今現在、民間企業等との連携によって最新式ICTを駆使してさまざまな試みを行っていること、こういったことをご紹介させていただきましたが、実際に今現在、都内の自治体でこのような連携を図っているところはあるか、把握されていたらお示しください。 ◎生涯学習推進課長 例えば、日野市ですとか昭島市などでは、企業と連携をいたしまして、電子顕微鏡を活用したミクロの世界の観察が行われておりますし、また練馬区などでは、超音波診断装置を活用した、筋肉ですとか内臓の動きの観察、そういうことが企業と連携して行われているところでございます。 ◆大和田伸 委員  都内でも複数の自治体がそういった連携を図っているというふうなことでありますが、私は、まさに、今後当区に整備される新たな拠点づくりに当たっては、何よりも子どもから大人まで世代を超えて科学に親しみ、そして学び続けることができるような拠点としていただきたい、そして特に子どもたちに本物に触れる機会を与えていただきたい、このように強く思っております。そうした拠点において、当区も専門の企業や団体と連携をすることで、高価な最先端の機器等を活用した事業を展開し、区民の皆さんはもとより、小中学生が通常の理科の授業ではなかなか行うことが難しい、大変貴重で興味深い実験、体験等もできるのではないかというふうに思います。  そこで、この項の最後に、新たな科学教育の拠点づくりに向けて、ただいま申し上げたような企業等との連携、ネットワークによる、生涯学習のみならず学校教育を支援する機能、この機能を取り込むことについてもぜひ検討していただきたいと考えますが、区の見解をお聞かせください。 ◎教育長 これまで科学館が行ってきたさまざまな学校の支援機能の中で一番大きなものは、本来学校の理科教育の中で行うべきことがなかなかできない時期に、科学センターに子どもを集めて、例えばフナの解剖をするとか、ほかの実験をするとかということを行ってきたわけですね。それが各学校でできるように環境が整えられたということから考えれば、当然科学館の役割というのは変わってくることは自明のことであって、この間答弁の中で指摘している最先端の科学等に触れることができるような、そういう施設、設備にしていきたいということが基本であります。  ご指摘のハイパーサイエンスといいますか、電子顕微鏡であるとか超音波の診断装置であるとか、あるいはハイスピードカメラ、エックス線を使ったCTスキャナー、こういったものを使って観察をしたり実験をしているところが増えてきているわけですけれども、これらは非常に高価なものであるわけですね。それから技術更新が、非常にそのスパンが短くなっていますから、高額なお金を出して買って固定して、何年かたったらそれが時代遅れの陳腐なものになってくるということも十分考えられる。さらに、こうした機器を操作するにはかなり高度な専門的な技術を必要とする。そうなれば、そういった施設を持ち、あるいはそういった装置を持ち、その装置等を操作することにたけたスタッフがいるところと提携をして、その技術や内容を提供していくということが一番好ましい状態になっていくだろう。ですから、ネットワーク型の科学の拠点をつくっていきたいという考えのスタートはそこにあるわけです。  いずれにいたしましても、こういった新しい科学の拠点を活用して、学校の理科教育を支援していく。先端の科学技術を使った理科教育というのはなかなか難しいものがありますから、ネットワークを生かし、日ごろの学校の中では扱えないようなものも、そういったところと提携することによって可能になりますし、あるいはさまざまな要望に新たに応えていくことができる。つまり内容を更新していくことができるということから考えれば、ご指摘のような関係を取り結び、さらなる科学教育の充実に資していくことは最も有効な方法であるというふうに考えております。 ◆大和田伸 委員  今のご指摘の部分は、なかなか行政だけでは難しいというか、ほぼ不可能。ですから、そういった課題については、民間企業と連携できるところは連携を図り、補完をする。今回の新たな拠点づくりについても、さすが杉並と、そのように思われるようなエッジのきいた、そういった連携、ネットワークも積極的に図っていただきたい、このように最後、要望させていただきます。  次に、トランスボックスのほうに移ります。  一般質問でも触れましたが、現在JR高円寺駅には、3基のトランスボックスにラッピングをされています。本日はパネルを、3基のうち2枚分用意させていただきました。これがちょうどJR高円寺駅ロータリーの北口で、こちらは南口にあるもの。もう1基あるんですけれども、改めて区の迅速な取り組みに感謝を申し上げます。  さて、所管課では、設置後に来街者や地元の方々にアンケートを実施した。その結果、区はさらにトランスボックスのラッピングを拡大するために、今般、総合戦略の取り組みに組み込んでいただいたと理解しておりますが、ここで今後の取り組み予定について確認させてください。 ◎都市再生担当課長 本区議会に国の交付金事業として補正予算を計上しております。補正予算をご議決いただきましたら、速やかに地元商店街、町会を中心とした実行委員会を立ち上げまして、地元の方々と協働事業で進めていきたいと考えております。その後、年内にデザインの募集をかけ、年明けにデザインの審査、選定を行いながら、年度3月までに30基ほどのトランスボックスのラッピングを実施していきたいというふうに考えております。 ◆大和田伸 委員  では、ここから以下、トランスボックスラッピングの増設のプロセスについて確認を数点させていただきます。  今の答弁で、地元の方々と協働で事業を進めていく、こういったものをベースに進めていくということだったんですが、実際はどのような役割分担を考えているか。 ◎都市再生担当課長 駅周辺に施すデザインですので、デザインの選定につきましては、地元の商店街、町会を中心とした実行委員会に行っていただき、デザインが決定しましたら、そのデザインを区が設置していくというような役割分担として考えております。 ◆大和田伸 委員  デザインの選考の話があったんですけれども、委員会方式ということになるんでしょうか。その委員会にはどのようなメンバーが入っているのか。 ◎都市再生担当課長 実行委員会にデザインの選定委員会を設置して、もちろんその選定委員会の中には、地元商店街や町会を初め、美術大学の学識の方とかデザイナーなどがよいかなというふうに考えておりますが、今後実行委員会を立ち上げますので、意見を交わしながら決定していきたいというふうに考えております。 ◆大和田伸 委員  実行委員会方式ということですから、これから検討されることも多いと思うんですけれども、デザインのテーマについてはどのように考えているか、現段階で何か構想などあればお示しください。 ◎都市再生担当課長 デザインのテーマにつきましては、当然募集をかけていきますので、テーマは決めていきたいというふうに考えております。具体的には実行委員会で決定していくことになりますが、阿波踊りに関するものや高円寺地域の文化や歴史など、地域資源の発信につながるものとなるようなものがよいのではないかというふうに考えております。いずれにしましても、地元の方々と意見交換をしながら決定していきたいというふうに考えております。 ◆大和田伸 委員  確かに30基のトランスボックスがおのおのばらばらなテーマだと統一感がないから、そのようにしていただきたいというふうに思いますが、ただ、1つのまちに、しかもこれだけのラッピングが、30基ですか、施されるというのは全国でもまれですし、その分注目も浴びると思うんですね。ですから、このトランスボックスラッピング事業、もちろん第1には、全国の方々が高円寺に、そして何といっても杉並に愛着を抱いていただけるような、そしてもう一方では、デザイン業界や若手アーティストからもこの事業がある意味ブランド視される、このような気概をぜひとも所管課には持って臨んでいただきたいと切に願いますが、本事業の今後の展開について、区のご所見をお示しください。
    まちづくり担当部長 今委員からお話しいただきましたとおり、高円寺駅周辺に30基というのを予定しておりますので、これができると、見た目にもかなりインパクトがあると思いますので、地元の方々、それから外部のデザイナーの方のアドバイスなどもいただきながら、これについては、効果的な魅力発信ということで取り組んでいきたいというふうに思います。  また、今後の展開ということにつきましては、無電柱化の推進ということは、まちなみの景観、それから歩行環境、さらには防災という観点からもますます重要な取り組みになりますので、そうしたハード整備によってできる副産物というものをソフト的にも有効に使っていくということが重要かなというふうに考えております。そういった観点で、デザインあるいは活用の仕方、こういったものにつきましては、よく工夫、研究をしながら展開をしていきたいというふうに考えております。 ◆大和田伸 委員  ぜひよろしくお願いいたします。  さて、話を少し変えますが、冒頭に取り上げましたトランスボックスのラッピング事業に対する町なかのアンケート結果では、同事業を展開して来年の阿波踊り60周年大会をもっとPRする必要があるかという設問に対し、9割以上の大勢の方から前向きな回答をいただいた。つまりこの事業、ラッピング事業のほかにも、潜在的に、もっと来年の60回大会を盛り上げる仕掛けを多くの方が望んでいると推測することができますが、地元でも、実は今、来年の60回大会を華やかに盛大に盛り上げたいという思いの一方、なるべくならば予算をかけずに、まちの活性化にもつながる、話題性に富む取り組みを模索しております。  そこで、またパネルを使わせていただきます。ちょっと小さくて、見づらくて申しわけございません。こちらにJR高円寺駅があって、こちらに青梅街道、つまり阿波踊りが開催される会場となるこの通りについて、恐れ入りますが、名称を何というか、確認させてください。 ◎土木計画課長 高円寺駅から青梅街道までのこの路線につきましては、正式名称は2つの路線に分かれておりまして、駅側の北側につきましては、正式名称を申し上げますと、特別区道第2331号路線、青梅街道側の南側が特別区道第2545号路線となってございます。 ◆大和田伸 委員  ちょっと数字も入りまじった聞きなれない名前なんですけれども、一般的に、地元ではこの通りは高南通りと呼ばれており、現在も複数のマップにもそのように記載されている。しかし一方では、地元の方の中には、この高南通りを、幅員が18メートルあるということから、18メーター道路あるいは高南大通りと呼ぶ方もいらっしゃる。つまり、高南通りと通称名がつけられている一方で、地元では今でも呼び方が統一をされていない。そもそも高南通りという通称名がつけられた経緯を確認させてください。 ◎土木計画課長 杉並区内には、ほかにも馬橋通りや鎌倉街道、また神明通りや本郷通りなど、通称名で呼ばれている通りがございますが、これは区がつけたものではなくて、自然発生的に地域で呼ばれていた通称名と理解してございます。 ◆大和田伸 委員  つまり、正式な区道の名称は数字の入ったもので、それは変更できない。しかし、通称名については、地元の盛り上がりぐあいとともに一定程度の認知を得ることができれば、つける可能性もあるというふうなことだと理解いたしました。  一方、今般、北区では、区の代名詞ともいえるナショナルトレーニングセンターと最寄り駅をつなぐ区道を「ROUTE2020トレセン通り」と命名し、先月、PRイベントを開催したと。区はこの概要を把握されているかどうか。 ◎土木計画課長 北区のその事業の概要については承知してございます。トップアスリートのまちのシンボルとして愛される道になってほしいとの願いから、地元小中学生を中心にしたアンケートや地元高校生などの意見を聞いて、愛称を決定したものと伺っております。 ◆大和田伸 委員  繰り返しますが、今、地元関係者の中でも、今大会の阿波踊りが終わって、その総括も終わって、いよいよ来年60回大会に向けた議論が始まりました。そのうちの第1弾が、取り上げさせていただいたトランスボックスのラッピング。これには地元関係者も大変感謝をしております。  そして、次は第2弾。もちろん一部の方が一方的に望むだけではかなわないということは確認もいたしましたが、一定の条件を満たし、かつ地元の盛り上がりぐあいによっては、阿波踊りのメーン会場となる今の高南通りという通称名から、例えば、もっと阿波踊りとかかわりのある名称に変更することも可能だと。つまり、そうすることで地元の皆さんにもさらに愛着を持っていただき、また、シティープロモーションの視点から、まちのにぎわいにも大きく寄与することも可能であるということを質疑を通じて確認させていただきました。  これらを含め、ぜひとも来年60回大会に際し、区には地元関係者とともに寄り添っていただきたいと切に願いますが、最後に区のご所見をお伺いいたします。 ◎土木担当部長 区といたしましても、区道の愛称名について、道路に愛着を持っていただくということでは非常に喜ばしいことであると考えております。それが地域のにぎわいや活性化につながるということであれば、より効果的なことだと考えております。  来年、阿波踊りの60回大会に向けてご提案いただきました地域の皆さんのご意見をお伺いして、連携協力して60回大会を盛り上げてまいりたいと考えております。 ◎産業振興センター所長 産業振興、観光の振興としましても、毎年100万人の観客でにぎわう高円寺阿波おどりについては、区の貴重な観光資源として捉えております。そのため、今後もますます区の観光促進のためにも、高円寺阿波おどりを通して、杉並の知名度並びににぎわいをアップさせていきたい、このような思いがございますので、今後、地元の関係者、振興協会の皆さんとお話をしながら、60回のメモリアル大会を盛り上げていきたい、このように思ってございます。 ○北明範 委員長  それでは、浅井くにお委員、質問項目をお知らせください。 ◆浅井くにお 委員  私からは、各委員の質疑と重複をしないように、ちょっと細かくなってしまいますけれども、1つは図書館について、使います資料は「杉並区の教育」平成27年度。それから南北バスについて、これは資料No.281。次が道路の舗装について、資料No.278、279、そして区政経営報告書。それから小学校、中学校の特別教室へのエアコン設置について、これは資料No.277。時間がある限り、造園技術職としての観点で総合体育館の整備について、それから、荻窪のまちづくりで大災害時に南と北と平面で行ける、そういう話。それから、善福寺川上流部の水害対策におけるまちづくり協議会の設置について。  まず初めに、図書館についてお聞きをいたします。  図書館は区内に13館が配置され、区民のさまざまな学習などの重要な拠点となっているというふうに思います。中央図書館にはさまざまな蔵書のほかに、ビデオが普及する前に、記録映像など16ミリフィルムが、ライブラリーとして1,600本ほど所蔵されております。中には、杉並の昔の映像をおさめた貴重なフィルムもあります。それを見るには、一般的にはフィルムと映写機を借りることになります。ただ、機器は操作の講習会に出て、その修了証がないと借りられない。したがって、簡単には見られないということがあろうかと思います。  今の時代、これからの時代、そして区民サービスという観点に立って考えれば、別のメディアに移して、貴重な資料を埋もれさせないことが必要だろうというふうに思いますけれども、教育委員会さん、どうお考えでしょう。 ◎中央図書館次長 16ミリフィルムにつきましては、委員ご指摘のとおり、1,600本ほどございます。ただ、内容といたしましては、かつて学校教材用として購入したものが大半でございます。もっとも内容は確かに杉並区でつくったものもございます。この時期、やはり貴重なものは大切に扱う必要があると考えておりますので、別のメデイアのほうに移して、ただ、法令等の問題もございますので、活用のほうも考えたいと思います。 ◆浅井くにお 委員  例えば、私が見たことのあるもので「杉並物語」とか、これは昭和27年のもの、それから「心のある町杉並」という、こんなもの、知っていますか。 ◎中央図書館次長 地下に16ミリフィルムの保存庫がございまして、私も拝見いたしました。 ◆浅井くにお 委員  先ほど言いましたように、埋もれさせないようによろしくお願い申し上げます。  次に、図書館の区民サービスでは、蔵書の充実というのは、杉並区の図書館は大変充実していると私は思っております。ただ、館を利用する区民の多くは、私の地元の話にもなりますけれども、自転車で来る人が非常に多いと思います。私がよく利用する地元の館は、区内で一番新しい今川図書館になりますけれども、ゆうゆう館と併設をしていて、特にお年寄りが多く来られます。さらには、子どもさんも多く来られます。そのあらわれとして、児童図書の貸出冊数を見せていただきましたけれども、やはり私の思うように中央図書館に次ぐ多さという、そういう館でございます。  これからの時期、私もそうなんですけれども、夕方に自転車で行くと、サドルがびしょびしょになって困っちゃうんですよね。そういう意味で、13館全部を見たわけではありませんけれども、敷地に余裕のある図書館には、そういう夜露をしのぐような屋根のついた駐輪場を整備していただきたいなというふうに思います。  実は、何でこういう話をするかというと、今川図書館の利用者のお年寄りとかお子さんが困っている声を私は多く聞いています。ぜひ、敷地に余裕があって建蔽率にも余裕がある、今川図書館を初めとした、整備されていない図書館の自転車置場に屋根を設置する、そういうことを考えていただきたいと思いますけれども、教育委員会さんのお考えをお聞きします。 ◎中央図書館次長 ご指摘いただきましたように、自転車置場に屋根がないために、区民の方には大変ご不便を強いております。申しわけございません。今川図書館の自転車置場にもたしか屋根がなかったかと存じます。屋根がなかったのは、建物を建てる際の法令による制限等によって建てる余裕がなかったというふうに認識しております。もしよろしかったら、図書館のほうにお話しいただければ、タオルなり雑巾なり貸し出しするようにいたしますので、よろしくお願いいたします。 ◆浅井くにお 委員  寂しい話をしないで、できるだけ考えていただいて、先ほどのサービスをよろしく検討をお願い申し上げます。  南北バスについてお聞きをいたします。  南北バスは、けやき、さくら、かえでの3路線のうち、2路線でコマーシャルのラッピングバスが運行されております。しかし、民間企業のバスではないバスでございます。収入を上げて、私たちの足になれば何でもありというものではないというふうに私は考えております。民間路線バスは、その路線の多くが広告にあふれた街道沿いを運行しております。一方、南北バスは住宅地を中心に走っております。杉並のシンボルの1つとして、名前に恥じない、みんなに愛される、住宅地景観を乱さない車体デザインで運行してもらいたいと私は思っております。そして、すぎ丸という言葉が今回の委員会でも大分出ておりましたけれども、このすぎ丸という名前のもとを知らない方もかなり増えているのかなと私は思いながら聞いておりました。  ラッピング収入などを考えるよりも、やはり私は運賃の100円に目を向けるべきだろうというふうに思っております。利用者は、当然のように安ければそれにこしたことはありません。だけど、経営状況は決していいものとは言えないというふうに思っております。新しい路線開設を希望し、請願を出しても、審査未了で流れてしまった地域の方々は、今質問している私と同じような思いを実は持っております。  それは、納税者への行政サービスの公平性の観点に立てば、最低でも運賃は200円なのかなと。例えば200円にしたとして、乗り継ぎをするときに一定時間、短い時間であればそのまま次の路線にも乗れるみたいな、そういう別のサービスを考えるなりして、先ほども言いましたように、100円で経営を圧迫するということではなくて、200円にして税金の支出を減らしていく。さらに、その中で新たな区民サービスをしていく、そういうことを考えていただければ、南北バスも新たな路線整備もできるでしょうし、今まで多分、新しい路線は税金の支出が大変多いとかって、そういう話があって二の足を踏まれているんだろうと思いますけれども、私の地元、区長も機会があるとお話をしていますけれども、内田秀五郎という方と地元の大地主の人が何人かで区画整理をして、今の時代でも大変いい道で整備をされております。非常に広い道がいっぱいあります。そういうところに、これからの時代、南北バスというくくりを少し離れて、コミュニティバスというようなことで新たな路線整備をしていただければなと。  200円取られても、文句を言う人が何人かいるかもしれせんけれども、走っていないところの区民は、何で私はあそこへ行くのに2回乗って400円で、あっちのほうは100円で走っているのかなと、そういう思いを大変持っている方が多いということをお話をし、この話を聞いて区はどういうふうに考えられるか、お話をお聞きします。 ◎交通対策課長 委員のご指摘、貴重な意見として尊重していきたいと思いますが、すぎ丸の開通の経緯につきましては、まず、交通不便地域を解消することを中心としまして、区の施策として開通、3路線を行ってまいりました。  料金につきましても、そこはなかなか民間では手が出しにくい路線を開通させたことによりまして、小学生から大人まで全員100円ということで、地域、区、もちろん事業者とともに知恵を出し合い、支え合いながら運行している路線でございます。したがいまして、先ほどご指摘のありましたラッピングについても、本当は裸だとすぎ丸マークのかわいらしい車体となっておりますが、足の維持ということも含めまして、地域の支え合いということで、地元企業様を中心にスポンサーになっていただいております。このことはご理解いただければと思います。  今後も、コミュニティバス自体となりますと、何回も今までご答弁差し上げていますが、車両制限令等もありますが、他方、交通に不便を感じていらっしゃるというお声も聞きます。したがいまして、民間バスの活用その他、今までの十分な経緯を踏まえ、その解消に努めてまいりたいと存じております。 ◆浅井くにお 委員  時間も限られているのであれなんですけれども、私よりも東のほうの人で、実はプールが欲しいという人もいるんですよ。その方、体育館が整備されたり、この委員会でいろいろ話の出た施設がなくなるとかという、そういうところにプールがあると年寄りは物すごくいいんだと、そんなような話も十分聞きました。そのときに、いや、そんなプールは何カ所もできないよと。例えば上井草スポーツセンターのほうに近くからバスで行けるようになったらどうなんだと言ったらば、その人は、それが一番いいんですよと、そういうことを話されていましたよ。  ですから、これから、くどいようですけれども、道に特に問題がなくて、経営的に問題がないのであれば、区民サービスとしてもっともっとコミュニティバスを走らせるべきだろうというふうに私は思っておりますので、よろしくお願いをいたします。  次に、道路の舗装についてお話をさせていただきますけれども、道路の陥没という話をちょっとさせていただきますけれども、どんな原因で陥没ってあるんでしょうかね。 ◎土木計画課長 主に多いのは、下水管の破損ですとか水道管、それから雨ますからの下水につなぐ導水管の破損等がございます。 ◆浅井くにお 委員  1年で一番多いのはいつぐらいですかね。 ◎土木計画課長 道路陥没は、気温が上がりまして、路面温度が上昇することでアスファルトがやわらかくなりますので、傾向としましては、7月、8月に多くなっている状況でございます。 ◆浅井くにお 委員  そうですね、夏の夕方ですよね。  それで、空洞調査みたいなのをされていますか。 ◎土木計画課長 平成25年に、道路陥没事故を未然に防止することを目的にしまして、幅員5メーター以上の道路、延長142キロで路面下空洞調査を実施してございます。 ◆浅井くにお 委員  今後もよろしくお願いしたいと思います。  それで、杉並の道路はとても悪くなっているというふうに私は思っています。実行計画やなんかでいうと、年間4万平方メートルの舗装整備、そういうことがうたわれていますけれども、バス通りは常に舗装をやり直しているんですよ。これは振動のことだろうと思いますけれども。ただ、私が生活している普通の住宅地、身近な生活道路は、道に亀の甲羅のような模様でひび割れしていて、1つ1つががたがたしていて高齢者が歩きにくくて、そこをベビーカーが通ると振動で子どもが起きちゃうような、そういう道がいっぱいあります。  そういう意味で、道路の舗装をもっともっと積極的に進めてもらいたいというふうに思います。前の答弁で、40年前に整備したものが今傷んできているんだと、そういう話もあります。来年、多分実行計画の見直しもあろうと思いますけれども、政策経営部さん、もしくは土木担当部さん、いかがですか、意気込みを。 ◎土木計画課長 ご指摘のとおり、区内の道路の多くは、下水道の普及に伴いまして一斉に舗装された経緯がございます。ですから、今後、修繕時期の集中による費用の増大だとか、そういうところが課題となってございます。昨年まとめました道路舗装白書の考え方に基づきまして、道路の長寿命化や修繕費用の平準化を図り、良好な歩行環境の維持に努めてまいりたいと考えてございます。 ○北明範 委員長  以上で杉並区議会自由民主党の質疑は終了いたしました。  杉並区議会公明党の質疑に入ります。  それでは、島田敏光委員、質問項目をお知らせください。 ◆島田敏光 委員  公営住宅、旧若杉小学校、荻外荘公園、そんなところです。  4時過ぎましたけれども、もう少しです。区民のために頑張りましょう。  それでは、都営住宅、区営住宅についてお伺いしたいと思います。  当該年度、富士見丘アパートが区に移管になりました。94戸だったと記憶しておりますけれども、都営住宅が区営住宅に移管される、この辺の都の考え方をちょっとお示しいただけますか。 ◎住宅課長 区への移管ということでございますけれども、こちらにつきましては、昭和56年、平成元年に都区の合意に基づいて実施をしてございます。昭和56年当時は、対象としては20戸以下の団地、平成元年には100戸程度以下の団地ということで変更になっているものでございます。 ◆島田敏光 委員  一覧表をいただきました。資料101番、都営住宅が36戸、それから移管になった区営住宅が32戸、ここに載っております。  1つお尋ねしたいんですが、世帯数のところで、25番の天沼アパート、これは世帯数が88となっています。戸数は非常に多いんですけれども、百三、四十あったと思いますが、この数字は何でしょうか。 ◎住宅課長 当初は148戸というふうに東京都から聞いてございましたが、このたび、ここの団地につきましては建て替え計画ということでございまして、今現在管理をしている戸数については88戸というふうに伺っているところでございます。 ◆島田敏光 委員  それでは、この一覧表をいただいた中で、実際にはもっと戸数があるというところはほかにもありますか。 ◎住宅課長 そこにつきましては、今現在は把握してございませんが、今回、天沼アパートにつきましては、そういった変化があるということで、そういったお話を伺ったところでございます。 ◆島田敏光 委員  天沼アパートについては、5年前から結構すったもんだしておりまして、住人からもいろいろご相談を受けてまいりました。西側の入り口には会議室があり、また保育室もつくらせていただいて、まだ3年ぐらいでしょうか、区と都の協議をしなきゃいけない場所というのは当然あるわけですけれども、いろいろ経緯をお伺いしたところ、都のほうが非常に傲慢な態度だったかなというふうな感想を持っておりますけれども、説明できる範囲で、きょうまでの経緯をお願いできればと思います。 ◎住宅課長 こちらの計画につきましては、ここ数年、今委員おっしゃるように協議を重ねてまいりました。建て替え事業の実施に当たりましては、特にここの団地につきましては開発行為という形に当たりまして、必要な道路幅員を確保するという必要がございまして、区で持っている天沼会議室であったり、それから民間の認可保育所の除却というようなところを含む取り扱いについて、何年かかけて協議をしてまいったという経過がございます。 ◆島田敏光 委員  詳しいのは私もよく存じ上げていますので、いいんですけれども、ここがもう築58年というところです。これは東京都で建て替えるということで、いろいろ区の施設も入れていただき、また土地の問題もいろいろ解決していただいたようでございますが、そのほかにも、例えば高円寺アパート、梅里1丁目ですけれども、これは築54年、それから桃井二丁目アパートは48年、和田一丁目アパートが42年、方南二丁目アパート41年と、かなりたっています。  事住んでいる場所の話なので、今挙げたのはみんな100戸以下の、そのままいけば区に移管されるような規模の住宅です。こういったところをどうするかというのは、少し早目に東京都と話し合いをしなければいけないんじゃないかというふうに思いますけれども、この点、大分ぼろくなってきたところを、どんな協議を行っているのか、また全然ないのか、その辺お示しいただけますか。 ◎住宅課長 改築につきましては、東京都も改築計画というものを持っているというふうなお話は伺っておるところでございますが、この天沼アパートが、実は、先ほど委員からもお話がありましたように、5年ほど前から区とも協議をしている中でございます。そうした中で、こちらの工事につきましても相当長期の期間を要するというところでは、次の建て替えというところも私のほうでは確認をしてございますが、今現在はまだ未定であるというお話を都からは伺っているところでございますので、もし今後建て替えというような事業になった暁には、委員おっしゃるように、早目早目の協議という形で対応してまいりたいというふうに考えているところでございます。 ◆島田敏光 委員  建て替えといっても、例えば、これまでにも更地移管というのがたしか2件あったかなというふうに思うんですけれども、東京都が更地にして区に移管して、そこで住宅建てなさいと。当然負担付き譲与になってくると思うんですけれども、そういうのを少し早目に計画するとか、例えば、高齢者が結構住んでいたりなんかして、認知症なんかかかっていると、環境の変化が非常に認知症に悪いということも聞いております。住まいのことに関しては少し早目早目が必要だろうというふうに思うんですけれども、この点についていかがでしょうか。 ◎住宅課長 ここ最近、天沼アパートの建て替えに関して都と協議する機会も多くなってございますので、そうした中で、今後のこういった建て替え等含めまして、早目早目の協議という形で対応してまいりたいというふうに考えてございます。 ◎区長 私からちょっと。  おっしゃるご趣旨はごもっともだと思います。私はこの間、何件かの都の事業が絡む件について、直接いろいろ協議をしたことがありますけれども、たとえ東京都の事業だとしても、例えば東京都の施設だとしても、それを建て替えるなり何かする場合に、地元の住民に対する丁寧な説明というものが当然必要になってくる。その際に、区が後から聞いたとか、事前に知らなかったとか、教えなかったとか、立場によってとり方はいろいろ、とにかく都と区がきちっと協議ができていないで、東京都がこういうふうにしたいとかああしたいとか情報発信をして、そのことで混乱をするというケースが何度かありました。  私はその際に必ず東京都の幹部を呼びまして、都区がきちっと一致をしたものを住民に対して丁寧に説明をしていく、協力をして説明をしていく。そのことでお互いに信頼関係が保てるわけだし、責任が共有できる。これがやはりお互いの、都と区のあるべき立場であるんじゃないかということで、よくそういうことを言ってあります。  したがいまして、これは東京都にもそういうことでやってもらわなきゃならないけれども、区も現場がきちっと都と忌憚のない意見交換をして、そして、区は区として住民の立場を踏まえてきちっと都と協議をして、一致点を見出していく。そして、それをきちっと議会の皆さんなり住民の皆さんに説明をしていく。これをより徹底させるように指示していきたいと思います。 ◆島田敏光 委員  力強い答弁を区長からいただきました。ありがとうございます。  すみません、もうちょっとだけ。更地移管になった場合に、全部住宅でなければいけないのか、それとも負担付き譲与の条件をいろいろ提示できるのか、これまでにそれをやったことがあるのか、その辺、もしわかれば教えてください。 ◎住宅課長 都営住宅が建っていたという土地であれば、基本的にはやはりそういった住宅の建設という形にはなろうかと思いますが、それ以外の用途ということになりますと、それは別途東京都に確認をしてみないと、今の段階では何とも申し上げられない状況でございます。 ◆島田敏光 委員  施設再編、ずっと続くわけなので、この辺も区民のニーズ等をよく把握しながら交渉していただければというふうに思います。  それから、旧若杉小学校北側の道路を拡張していただきまして、大変にありがとうございました。きのうも自転車で通ったんですけれども、まだ整備が終わっていないという状況で、どういうふうにするのか、これをまずご説明いただきたいと思います。 ◎耐震・不燃化担当課長 旧若杉小学校の北側の道路の拡幅につきましては、4メーターの車道と2メーターの歩道をつけまして、現況が3.5メーターでございますが、最終的には6メーターの道路というふうな状況にしていく予定でございます。 ◆島田敏光 委員  隅切りもまだなので、歩道がこんなに大きくなって段差があるので、あそこをチャリンコで曲がると非常に危ないので、早くやっていただきたい。  それから、東側の、要するに衛生病院側の若杉小学校の校庭、これも2メーター、セットバックすると前におっしゃっていたんですけれども、樹木がかなり生えていまして、これをどう考えるのか。また、もし予定が決まっているのであれば、そのロードマップをお知らせいただければと思いますが。 ◎耐震・不燃化担当課長 旧若杉小の東側の樹木についてでございますけれども、みどりというのは非常に貴重でございますので、その辺の樹木につきましては、旧若杉小学校の校舎を建て替えして新たな施設をつくっていくというようなときに合わせて、緑化あるいは東側道路のセットバックというようなことを検討しているところでございます。 ◆島田敏光 委員  それと、今保育室があり、ことしは障害児の養育もそこで行うと。来年は日大幼稚園が一時、間借り、入ってくる。入り口の使い方が非常に難しいと思うんです。北側は車が直接つけられるような状況なので、多分障害児関係で使うのかなと。幼稚園と保育室と使っている人たちは自転車で利用が多いと思うので、並べるところが北側にはなかなかないかなというふうな状況なんですけれども、その辺の検討状況はいかがでしょうか。 ◎施設整備担当課長 ご指摘の部分については、当然調整が必要でございますので、日大もこれから10月から工事に入りますから、それから保育室も若干改修工事とか、重度の障害児施設についてはもう開設もしておりますので、そういったところと、詳細については、それぞれ開始する前段階できちっと詰めを行っている最中です。  それから、自転車につきましては、今委員ご指摘のとおり、自転車置場は恐らく東側になると思うんですけれども、その辺も日大とも調整して、きちっと事故のないように対応してまいります。 ◆島田敏光 委員  子どもたちの歓声が途切れることのないように、しっかり無事故でやっていただきたいというふうに思います。  それから、荻外荘公園について少しお尋ねをさせていただきます。  整備状況はいかがでしょうか。 ◎みどり公園課長 整備状況につきましては、敷地の南側の、以前駐車場として使われていた部分、約2,300平米を3月14日に暫定開放したという状況でございます。 ◆島田敏光 委員  最終的にどういう公園にするのかというのが余りよく見えてこないんですけれども、例えば、巣鴨にあるのをまたこっちに移築できるのかどうかとか、それから、近衛家というか近衛文麿とか、あの辺の時代の歴史的な資料をどうするのかとか、展示とかいろんな方法があると思うんですけれども、どうやって人を呼ぶかという話もあると思うんですけれども、その辺ちょっとひっくるめて、いかがでしょうか。 ◎まちづくり推進課長 荻外荘の活用ということでございますけれども、これにつきましては、本年3月に荻外荘公園の基本構想を策定したところでございます。この中には、今委員からご指摘のございました、例えば陽明文庫との連携でございますとか、あるいは天理教からの建物の再移築を目指すというような考え方でございますとか、そうしたことが記述されてございます。今後はこの基本構想を踏まえまして、それぞれの取り組みを進めてまいりたいと思ってございます。 ◆島田敏光 委員  貴重な資料がみんな陽明文庫に行っちゃって、残ってないんじゃないかという話もちょっと聞いたことがあるんですけれども、何か残っているかなと。それから、陽明文庫との提携の問題、それをどう見せるかとか、意義をどういうふうに表現するかとかあると思うんですけれども、その辺もうちょっと詳しくご説明いただけますか。 ◎生涯学習推進課長 陽明文庫との関係でございますけれども、陽明文庫と3月に覚書を交わしまして、現在、陽明文庫にこちらの職員が赴いて調査をしているところでございます。  また、荻外荘の中に資料が残されているものがありまして、その中にも肖像画を初め重要な資料がございます。あと、郷土博物館のほうには、荻外荘の建築当時の棟札でありますとか、荻外荘そのものの看板というか、扁額というものですけれども、そういうものもございます。もちろん展示のときには陽明文庫から資料をお借りするということもございますし、意義ですとか展示の方法等の詳細についてはこれから詰めることになると思いますけれども、いずれその機会は訪れる、展示をするということで考えてございます。 ◆島田敏光 委員  地域的にも、大田黒公園から角川庭園、荻外荘で与謝野晶子公園、小泉議員の家まで行く、こういう経路がいいかなと。散歩するにもいいし、ちょっと南のほうにはバラ園もきれいなのがございますし、新しいまちづくり、それから人が滞留するまち、そういう中でお金も落としていただかなきゃいけないので、いろんなことを考えていただかなきゃいけないんですけれども、少しでも行きたくなるような公園の整備を、しっかりコンセプトを持ってつくっていただければ大変ありがたいなというふうに思っております。これからのいろんな作業、期待しておりますので、どうぞよろしくお願いをいたします。  ありがとうございました。 ○北明範 委員長  それでは、中村康弘委員、質問項目をお知らせください。
    ◆中村康弘 委員  住宅施策について、主に民間ストックの活用という角度から、あと食育について質問いたします。  それでは、本日最後の質問者になりますので、どうぞよろしくお願いいたします。  まず、住宅の民間ストックの活用に関して、住宅確保要配慮者の言葉の定義、並びにその対象者は区内に今どの程度いるか、お示しいただきたいと思います。 ◎住宅課長 まず、定義でございますけれども、平成19年に制定をされました住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給の促進に関する法律で示されてございまして、具体的には、低額所得者、被災者、高齢者、障害者など、特に配慮を要する者となってございます。  また、26年度の高齢者の数ということでございますが、11万5,000人余、それから障害者につきましては1万8,600人余となってございまして、年々この2つに関しましては増加傾向にございます。 ◆中村康弘 委員  住宅確保要配慮者に対しての本区の取り組み状況、住宅施策ですね、特に26年度の実績について、どういうことを行ってきたのか、お知らせください。 ◎住宅課長 実績ということでございますけれども、民間賃貸住宅につきましては、福祉事務所などとも連携をいたしまして、ニーズに応じた住まいを円滑に確保できるように、アパートあっせんや入居支援事業、こういったものを行ってございます。また、区営住宅では、先ほども話がありましたが、富士見丘アパートの移管を受けている。それから高齢者などでは、特養ホームであったり認知症の高齢者グループホーム、それから都市型軽費老人ホームの設置、障害者にあっては、グループホームの設置などを行っているところでございます。 ◆中村康弘 委員  それで、今お話がありましたとおり、住宅確保要配慮者、主に高齢者、障害者あるいは低所得者等々、今、福祉事務所というお話もありましたけれども、日常の生活支援と住宅施策が密接にかかわる方々であります。これは私、一般質問でも過去に述べましたけれども、こういった方々に対するアプローチとしては、住まいの確保と住まい方の支援を一体的に提供していくという意味で、住宅政策、住宅部門と福祉部門との連携が非常に大事であるというふうに訴えさせていただいております。これについて、区は現状どのように取り組んでいるのでしょうか。 ◎住宅課長 住宅確保要配慮者につきましては、やはり住宅部門と福祉部門の連携が不可欠ということでございます。福祉事務所のワーカーなどと情報の共有化を図るなど、福祉部門と一体となって取り組んでいるところでございます。  なお、住宅課におきましても、社会福祉士の資格を持った生活相談員という嘱託員でございますけれども、3名配置をしてございまして、こうした方々と住民の方との生活に関する相談、そしてケア24との連携なども行っているところでございます。 ◆中村康弘 委員  それで、現状、これまでの取り組み等お示しいただいたわけでありますけれども、これから増加傾向にもあるということもありまして、今後こういった方々に対する住宅政策をどういった形で展開していくのかということで、本年度、区では総合的な住まいのあり方に関する審議会を行いまして検討を進めているというふうに理解しております。同審議会でのこれまでの議論の内容、概略で結構なのでお示しいただけますでしょうか。 ◎住宅課長 ことしの5月に第1回の審議会を立ち上げまして、この9月までには4回開催をしてございます。2回目以降に区の現状と課題、論点整理などを行いまして、実質議論に入ったのは3回目以降。そうした中で、外部講師ということで、子育て世代の住まい方ということでは東京電機大学の山田准教授をお呼びしたり、第4回目では、空き家の利活用というところでは住宅情報誌のSUUMOの編集長をお呼びするなどして、審議会を行ってございます。  また、8月は開催をしてございませんが、事務局のほうで各委員のところに赴きましてご意見を聴取していただきました。このご意見につきましては、現在まとめているところでございまして、11月、12月にあと2回実施をする予定でございますので、そこで結論づけまで持っていきたいというふうに考えているところでございます。 ◆中村康弘 委員  以前、これも私、一般質問で訴えたことがあるんですけれども、要配慮者に対する支援について、居住支援協議会の設置が有効であると私は考えております。改めて、言葉の定義として、居住支援協議会とはどういうものなのか、またその求められている役割について、申しわけございませんが、ご説明いただけますでしょうか。 ◎住宅課長 居住支援協議会とは、住宅確保要配慮者の民間賃貸住宅への円滑な入居の促進を図るため、地方公共団体や不動産関係団体、居住支援団体等が連携をいたしまして、要配慮者及び民間賃貸住宅の賃貸人の双方に対し、住宅情報の提供等の支援を実施する組織ということでございます。また、住宅確保要配慮者の民間賃貸住宅への円滑な入居、それから入居後の居住の安定を図ることなどが役割というふうになっていると認識してございます。 ◆中村康弘 委員  今課長からご説明ありましたとおり、民間住宅というと、当然ながら市場原理が働くフィールドでありますけれども、そういった中で、福祉という公共性の高い課題を、行政と民間がネットワーク化して、また地域の住民ニーズや特性を尊重しながら、そういった問題に対しての課題解決を図っていくというものであり、まさに地域密着の取り組みであり、なおかつ官民協働、場合によっては民間主導で住宅問題に取り組んでいく、そういうアプローチであるというふうに思います。  先ほどの生活の安定化ということも含めて、福祉との連携という部分でも居住支援協議会の役割は大きいというふうに思っております。全国でも、そういった意味で協議会の活動が活発に進められているケースもたくさんあります。今大きく注目されています空き家、空き室の活用についても、協議会が中心となって行っているケースも多々あります。  実際に、国交省の空き家改修補助事業というのがありますけれども、来年度からは居住支援協議会を設置している自治体のみが対象となる。そういうふうな形で国も積極的に設置を進めているということでありますけれども、本区において居住支援協議会を設置するということに関しては、現状どのような考えでしょうか。 ◎住宅課長 先ほどご答弁しました審議会の中でも、特に要配慮者がオーナーとうまくマッチングできる仕組み、こういったものをどう構築するかというのが非常に重要であるというようなご意見もいただいております。また、このたび区でも作成をいたしました杉並区まち・ひと・しごと創生総合戦略(案)の中でも、子育て世帯向けの住宅確保の促進として、マッチング支援の仕組みを構築するというふうにしてございます。区といたしましても、このマッチングの仕組みが大変重要であるという認識を持っているところでございます。  また、空き家の特措法も施行されてございまして、これからは、空き家も含めた民間住宅ストックの活用も推進をしていかなければなりません。そうした中で、区といたしましても、居住支援協議会の設置に向けた検討をさらに進めてまいりたいというふうに考えてございます。 ◆中村康弘 委員  ぜひ前向きに設置に向けて検討していただきたい。単に組織をつくればそれで終わりという話じゃありませんので、しっかりクリエーティブな形で、杉並区ならではのそういった取り組みをぜひ進めていただきたいというふうに思います。  今課長のご答弁の中でも、空き家というふうな話がございました。それに関連しまして、ことしの5月に特措法が完全施行されまして、要は、危険を伴う特定空家の解消というのと、そうじゃない空き家の利活用について、地方自治体が中心となって進めていくというのがこの法律の趣旨であるというふうに私は理解しております。あり方審議会で、先ほどもお話ございましたとおり、SUUMOの編集長である池本洋一氏から、空き家の活用について大変興味深いお話があったというふうに伺っておりますけれども、概要どのような内容があったのでしょうか。 ◎住宅課長 編集長・池本氏には、空き家の利活用等のお話をしていただいてございます。内容といたしましては、空き家の利活用には3つの観点があるということでございまして、1つ目が、公共性や社会性にどう対応していくかということで、事例としては、高齢者宅に学生が一緒に住むプロジェクトの話とか、2つ目は、家を開くということで、自宅の一部を開放いたしましてサロンやカフェ等に利用が行われている話など、3つ目といたしましては、借り主負担、DIY型賃貸契約などのお話を伺ったところでございます。 ◆中村康弘 委員  今お話がありましたけれども、そういう意味で、単に空き家を誰かに使っていただくというだけで済む問題じゃなくて、いろいろハード的なコンバージョンといいますか、そういったものも当然付随をしてくるものであります。これは単に住宅用だけではなくして、空き家、空き店舗を初めとして、例えば集合住宅とか、先ほどの若杉小学校じゃないですけれども、公共施設、また空きビルなどの既存の建物を地域資源と捉えて、地域の福祉を行う用途に転用していく。これを福祉コンバージョンというそうでありますけれども、そしてその上で、例えばデイサービスや小規模多機能、グループホームやコレクティブハウジングとかありますけれども、また保育園、コミュニティカフェ等々活用されている事例、これは行政、民間問わず、今全国的に広がっているというふうに聞いております。  これまで会派としてもこういった事例を幾つか視察してきまして、例えば千代田区では、中学校の校舎を民間自立型の地域の文化芸術拠点として活用している「3331 Arts Chiyoda」というのをつくっておりまして、学校の食堂と給食室の計300坪のスペースを芸術作品のメーンギャラリーとして活用しておりまして、それぞれ上の階の教室は、芸術文化、デザインに関する団体、事業者、グループ等がテナントとして入っておりまして、そこで相互コミュニケーションが行われている。年間80万人入館者がそこにあるらしくて、経済効果は約13億2,000万。そういったことも、今活用している事例も見てきました。  また、北委員長が一般質問でも引用されましたけれども、福山市の鞆の浦では、築300年の醸造酢の工場と店舗の建物をほぼそのまま保存して、認知症グループホームとして使っているんですね。酢をためる大きな木のたるがあるんですけれども、そのたるをそのままというか、ちょっと改造してお風呂に使用している、非常に印象的な建物の活用の事例もありました。  また、大分の別府では、会社の倉庫兼社屋を、増築じゃなくて減築しまして、隣接する精神科の病院からの退院者の集合住宅とデイケアの拠点として利用している、そういう事例も拝見いたしました。  また、区内におきましても、先日の島田委員の保健福祉の款での質問でもありましたけれども、区内の民家を活用した都市型軽費老人ホーム、改修型の軽費老人ホームのそういうようなプロジェクトも今進められている。  そういった形でさまざま、民間、行政問わず、今そういった動きがあるんじゃないかなというふうに思っております。こういった既存建物のリノベーション、コンバージョンを通した利活用について、区内での実態を区は今どの程度把握しているのでしょうか。 ◎住宅課長 今お話のあった、特に九州小倉であるとか京都であるとか、かなり空き家の利活用に関しては進んでいるといいますか、先駆的に行っているという事例は存じてございますが、区内の事例といたしましては、私自身も実はそんなに存じ上げてございませんで、2つばかり申し上げますと、築60年余りの民家を、壁の色を水色に塗り直すなどして、この家を拠点として地域住民中心に大人の部活動を展開している阿佐谷みずいろの家とか、それから、事業の柱としては4戸のシェアハウスということなんですけれども、居住者以外でもメンバーとなれば、これは会費を払うということなんですけれども、キッチン等の共有スペースを利用することができるokatteにしおぎといったようなものがあるということは承知をしてございます。 ◆中村康弘 委員  これは、さまざまな事業を展開していく運営者にとってみれば、イニシャルコストが非常に軽減できますし、また地域の景観、先ほどの鞆の浦の倉庫じゃないですけれども、地域になじみがある環境で、また、先ほどの北九州のリノベーションの例もそうなんですけれども、まちの再生に戦略的にこういったことを取り入れている地域もあります。一定のニーズがこれから出てくるんじゃないか。ただ、課題や制約も当然ながらあると思います。また、マッチングや地元との調整というのもこれから必要になってくると思いますけれども、これからそういった動きに関して行政はどういった形で関与できるというか、どういったことが行政に求められる役割なのか、その辺に関して区はどう認識していますか。 ◎住宅課長 いろいろな課題があるというのは、特に建築基準法であるとか、もろもろございますが、まず制度的な課題といたしましては、設置基準であったり、消防法、その他福祉用途に伴う関連法令の遵守であるとか、それから構造的設備の課題といたしましては、耐震性、防火性、それから設備更新、バリアフリーなどが挙げられる。安全性の確保というところとか財政支援、こういったものをどうするかというのが課題になってくるのではないかと思いますが、福祉コンバージョンというところでは、福祉施設への転用ということになりますので、そういったところ、特に行政が地域、地元と連携調整というものが非常に大事になってくるというふうに考えてございますので、こうした地域の理解を得るためにも、行政も一役買うというのは当然のことというふうに認識をしているところでございます。 ◆中村康弘 委員  よろしくお願いします。  最後に、食育に関して質問させていただきます。  昨年、会派の山本ひろこ委員が、三谷小学校のスーパー食育スクール、昨年度行われた国のモデル事業でありますけれども、取り組みにつきまして質問をしました。私の地元でもありますので、一緒に視察に行きましたけれども、大変興味深いものでありました。和食教育の推進を柱に、朝食献立の親子和食料理教室や親子農業体験の開催、和食料理人の講演会などを開催しておりまして、また、児童が自作するお弁当の日を行うなど、食育が大変活発に行われております。  昨年の質問に対しまして、答弁が、これらの取り組みの、児童の生活習慣の改善や保護者の食に関する意識変化などの調査分析を行いますと。その上で、その成果を各校に周知して、26年度に報告会を開催する、そういうふうな答弁が昨年ございましたが、その報告会ではどのような成果が報告されたのか。また、他校への展開については今どのような状況でしょうか、お示しください。 ◎済美教育センター統括指導主事(手塚) スーパー食育スクールの報告の中では、例えば、和食を中心に取り組んできたというところで、朝食のほうなんですけれども、実際家庭の中で28.3%だったものが40%に上がったとか、夕食の和食のほうが56%から67.1%に上がってきたというようなことが報告されています。  三谷小学校のほうなんですけれども、昨年度の研究の成果を受けまして、本年の11月20日に、自主発表でございますけれども、そのことについて研究発表を行っていきます。このことにつきましては、区内の小中学校のみならず、子供園にも報告をし、東京都全体に通知を配布しているところでございます。その成果がこの場において発表されるということを期待しているところでございます。 ○北明範 委員長  杉並区議会公明党の質疑の途中ですが、本日の委員会はこれで閉じ、明日午前10時に委員会を開会いたします。  本日の委員会を閉じます。                             (午後 4時40分 閉会)...