杉並区議会 > 2009-06-12 >
平成21年 6月12日都市環境委員会−06月12日-01号

  • 安城市(/)
ツイート シェア
  1. 杉並区議会 2009-06-12
    平成21年 6月12日都市環境委員会−06月12日-01号


    取得元: 杉並区議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-29
    平成21年 6月12日都市環境委員会−06月12日-01号平成21年 6月12日都市環境委員会                  目   次 席次について ……………………………………………………………………………… 3 委員会記録署名委員の指名 ……………………………………………………………… 3 説明員の紹介 ……………………………………………………………………………… 3 事務事業概要説明及び報告聴取 ………………………………………………………… 4  (1) 「都市計画高井戸公園周辺まちづくりグランドデザイン」の提言について     ………………………………………………………………………………………12  (2) 鉄道連続立体交差事業について …………………………………………………14  (3) 特別区道第2102−1号線電線共同溝設置工事(一期)の実施について     ………………………………………………………………………………………18  (4) 環境基本計画の改定について ……………………………………………………19  (5) 「杉並・わがまちクリーン大作戦」の実施について …………………………19  (6) レジ袋削減の推進に関する協定の締結について ………………………………20  (7) COP15サイクリングツアーの実施結果について …………………………20  (8) 「環境博覧会すぎなみ2009」の開催について ……………………………20  (9) 「すぎなみ打ち水2009」の実施について …………………………………20 閉会中の請願・陳情審査及び所管事項調査について …………………………………59
                   都市環境委員会記録  日   時 平成21年6月12日(金) 午前10時 〜 午後2時15分  場   所 第3・4委員会室  出席委員  委 員 長  安 斉  あきら     副委員長  井 口  かづ子  (9名)  委  員  堀 部  やすし     委  員   橋  綾 子        委  員  北    明 範     委  員  はなし  俊 郎        委  員  富 本    卓     委  員  鈴 木  信 男        委  員  小 川  宗次郎  欠席委員  (なし)  委員外出席 (なし)  出席説明員 副 区 長    菊 池   律   都市整備部長  上 原 和 義        まちづくり担当部長                大 塚 敏 之   土木担当部長  小 町   登        都市計画課長事務取扱都市      調整担当課長  浅 井 文 彦        整備部参事                大 竹 直 樹        住宅課長    小 峰   孝   まちづくり推進課長                                  齋 木 雅 之        地区整備担当課長拠点整備担当課長  建築課長事務取扱都市整備部参事                佐々木 孝 彦           横 山   薫        土木管理課長事務取扱都市      道路区域整備担当課長        整備部参事                     友 金 幸 浩                山 口 一 好        建設課長    加 藤   真   交通対策課長  植 田 敏 郎        みどり公園課長 吉 野   稔   杉並土木事務所長大 林 俊 博        環境清掃部長  原   隆 寿   環境課長    中 村 一 郎        環境都市推進課長木 浪 るり子   清掃管理課長清掃施設調整担当課長                                  内 藤 友 行        杉並清掃事務所長森 山 光 雄   杉並清掃事務所方南支所担当課長                                  武 田   護        庶務課長    徳 嵩 淳 一  事務局職員 事務局次長事務取扱区議       議事係長    中 島 廣 見        会事務局参事                佐 野 宗 昭        担当書記    井 上 ひとみ 会議に付した事件  席次について……………………………………………………………………………決定  説明員の紹介  所管事項調査  1 事務事業概要説明及び報告聴取   (1) 「都市計画高井戸公園周辺まちづくりグランドデザイン」の提言について   (2) 鉄道連続立体交差事業について   (3) 特別区道第2102−1号線電線共同溝設置工事(一期)の実施について   (4) 環境基本計画の改定について   (5) 「杉並・わがまちクリーン大作戦」の実施について   (6) レジ袋削減の推進に関する協定の締結について   (7) COP15サイクリングツアーの実施結果について   (8) 「環境博覧会すぎなみ2009」の開催について   (9) 「すぎなみ打ち水2009」の実施について  閉会中の請願・陳情審査及び所管事項調査について…………継続審査及び継続調査                             (午前 9時59分 開会) ○安斉あきら 委員長  ただいまから都市環境委員会を開会いたましす。  本日は、正副委員長互選後初めての委員会ですので、まず、席次についてお諮りをいたします。  ただいまお座りになられているお席でよろしいでしょうか。       〔「はい」と呼ぶ者あり〕 ○安斉あきら 委員長  それでは、この席次で決定をさせていただきます。  《委員会記録署名委員の指名》 ○安斉あきら 委員長  本日の委員会記録署名委員は、私のほか、市橋綾子委員をご指名いたしますので、よろしくお願いいたします。  《説明員の紹介》 ○安斉あきら 委員長  次に、説明員の紹介をお願いいたします。 ◎副区長(菊池) それでは私から、参事級の説明員をご紹介させていただきます。  まず、都市整備部でございますが、都市整備部長(統括部長)であります上原和義でございます。続きまして、まちづくり担当部長の大塚敏之でございます。続きまして、土木担当部長の小町登でございます。続きまして、都市整備部参事都市計画課長(統括課長)事務取扱の大竹直樹でございます。続きまして、都市整備部参事建築課長(統括課長)事務取扱・横山薫でございます。続きまして、都市整備部参事土木管理課長(統括課長)事務取扱の山口一好でございます。  次に、環境清掃部でございますが、環境清掃部長(統括部長)の原隆寿でございます。  副参事級の説明員につきましては、それぞれの部長からご紹介させていただきます。 ◎都市整備部長 私から、都市整備部の副参事級職員につきましてご紹介をさせていただきます。  初めに、拠点整備担当課長地区整備担当課長兼務(統括課長)の佐々木孝彦でございます。続いて、建設課長(統括課長)の加藤真でございます。調整担当課長・浅井文彦でございます。住宅課長・小峰孝でございます。まちづくり推進課長・齋木雅之でございます。道路区域整備担当課長・友金幸浩でございます。交通対策課長・植田敏郎でございます。みどり公園課長・吉野稔でございます。最後に、杉並土木事務所長・大林俊博でございます。  都市整備部は以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 ◎環境清掃部長 引き続きまして、私のほうから環境清掃部の課長級の職員をご紹介いたします。  まず、環境課長(統括課長)の中村一郎でございます。その横が環境都市推進課長の木浪るり子でございます。清掃関係でございますが、清掃管理課長の内藤友行でございます。杉並清掃事務所長の森山光雄でございます。最後になりますが、杉並清掃事務所方南支所担当課長の武田護でございます。  以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○安斉あきら 委員長  なお、本日は、臨時の説明員として庶務課長が出席をしておりますので、お伝えをいたします。  《事務事業概要説明及び報告聴取》 ○安斉あきら 委員長  これより事務事業概要の説明を受け、引き続き報告を聴取いたします。  質疑は説明と報告を一括して聴取した後に行いたいと存じます。  事務事業概要につきましては、委員の皆様に事前に配付をされ、お目通しをいただいておりますので、説明は簡略にお願いをいたします。  それでは、理事者の説明と報告を順次お願いいたします。 ◎都市整備部長 事務事業概要のご説明に当たりまして、私から、今年度の都市整備部の運営につきまして簡単にご説明申し上げます。  都市整備部は、その運営の方針の中で、使命、ミッションと申しますか、掲げてございますが、区民1人1人がその天分を存分に発揮できるように、まちの基盤づくりを進め、安全で快適な住環境と都市機能を提供するということを使命としてございます。  この実現のために、都市の基盤である道路、公園、公共交通の整備、そして災害に強いまちにするための建物の耐震化改修や水害対策などを着実に進めてまいります。同時に、杉並百年の計といたしまして、大規模な都市計画公園の整備や、みどりと水辺をつくり出していく取り組みなど、夢のあるまちづくりを進めてまいりたいと存じます。このためには多くの課題、事業がございますが、ここでは、そのうち今年度の重要課題を6つご紹介をいたします。  第1は、まちづくり景観施策の推進でございます。昨年度ご議決をいただきました改正まちづくり条例と新条例であります景観条例を2本の柱といたしまして、大規模開発の届け出制度や景観計画の策定など、新しいルールで魅力あるまちなみをつくり出してまいります。  第2は、みどりや水辺を残し、増やしていく仕組みづくりでございます。一例を挙げますと、生けがき道づくり事業の創設がございます。これは、生け垣を緑化、景観、防犯、防災などの観点から都市の公共財ととらえて、生け垣の続くまちづくりを進めるものでございます。  第3に、企業グラウンド等への対応でございます。区民にみどりに囲まれたスポーツや憩いの空間を提供するため、昨年度に引き続きまして、都市計画高井戸公園都立和田堀公園について、東京都などに働きかけ、方向づけをしてまいります。  第4は、鉄道連続立体交差事業でございます。京王線や西武新宿線の立体化に、まちづくりの一環として取り組んでまいります。  第5に、民間建築物の耐震化促進でございます。これは、現在70%強でございます民間建築物の耐震化率を平成27年度までに90%にする目標に向けまして、大幅に拡充した支援策を活用して耐震化を進めてまいります。  最後、第6になりますが、善福寺川上流域の浸水対策でございます。これは、豪雨のときにあふれる水を一時的に貯留するための大規模な調節池の設置に向けまして、都と連携して取り組んでまいります。  今年度、都市整備部は以上のように事業展開を図ってまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。  私からは以上でございます。 ◎環境清掃部長 続きまして、環境清掃部の21年度の経営方針のポイントだけお話をさせていただきたいと思います。
     環境清掃部では、環境先進都市の実現という大きな目標に向けまして、21年度の目標を、ちょうど清掃の移管10年という節目の年にも当たりますし、また身分切りかえ等あるいは昨年の分別変更を含めて、今後の将来を語るべき具体的な時期に差しかかってきたと、現実的なそういう判断をしております。そういう中で、移管10年、さらなるごみ減量への構造改革と称して、さまざまな施策に取り組んでまいりたい、そのように考えます。  その重点課題として、3点ほどでございますが、そのあらあらを申し上げます。  1点目は、いわゆるごみ処理政策の基盤づくりといいまして、中継所跡地の活用の問題、そしてまた工場については、この3月におおむね改築計画が決まりましたけれども、それにあわせて、その後、また環境影響評価を含めて着実な改築に向けての計画も進めてまいりたいと思っています。  また2点目は、いわゆる戸別収集の問題でございますが、この収集方法については、1年遅れましたけれども、来年度、22年度にモデル実施するということを前提に、その準備に向けて取り組んでまいりたい。あわせて委託あるいは雇上の拡大、22年度に向けてさらに取り組んでまいりたいと思います。  大きな2点目は、いわゆる安全・安心の問題でございますが、たばこの過料の問題がこの10月1日から始まります。それに向けて今全職員を挙げて取り組んでおりますが、その問題については、具体的な取り組みとして、円滑な徴収、あるいは徴収しなければそれにこしたことはありませんが、区民の方のご理解を得ながら、順調なたばこのポイ捨ての根絶に向けて取り組んでいきたい、そう思います。  あわせて資源の抜き取りの問題でございますが、これについても一定の条例改正をお願いいたしまして、現在、様相がさま変わりしてまいりました。かといってまだ根絶できているわけではございませんが、この問題についても、きちっとした執行体制を整備し、現在取り組んでおりますので、引き続き強化に意を用いてまいりたい、そう思います。  大きな3点目でございますが、これについては環境意識の問題でございます。区民の方の環境意識をまた大きく培っていただきたいという観点から、ことし環境基本計画を改定するに当たり、現在、国のほうの今回の補正予算14兆のうちでも1兆6,000億は環境問題に充てられるという予定になっておりますので、こうした国の動向も踏まえて、環境基本計画の中でうたえるもの、そして現実に予算化していくもの、そういうものを前提にしながら必要な取り組みを進めてまいりたいと思います。  そして、最後になりますが、レジ袋の関係でございます。レジ袋の削減問題については、条例が昨年の4月に施行されて、2年ワンクールとして一定の60%の達成率を検証していく、その2年目の年度になります。したがいまして、来年3月末に向けて、60%のマイバッグの持参率をいかに達成していけるか、あるいはその検証を含めて、今後の条例の実効性を担保できるような形で、さまざまな関係団体とも協議しながら、ご理解をいただきながら、目標達成に向けて努力をしてまいりたいと思います。  簡単でございますが、21年度の環境清掃部は、そのような形で運営目標に向けて取り組んでまいりたい、そう思います。  以上でございます。 ◎都市計画課長 それでは私のほうから、都市整備部の事務事業の概要についてご説明をさせていただきます。別冊の事務事業概要をごらんいただきたいと存じます。  それでは、お手元の事務事業概要1ページから2ページの職員配置表をごらんいただきたいと存じます。都市整備部につきましては、部及び2担当部9課4担当課長で構成されてございます。  3ページの都市計画課から6ページの住宅課までが都市整備部の所管でございます。8ページのまちづくり推進課から10ページの建築課までがまちづくり担当部の所管となります。15ページの土木管理課から28ページの杉並土木事務所までが土木担当部の所管でございます。  都市整備部の職員総数は、本年4月1日現在で302名となっております。  私からは、都市整備部のうち、都市計画課から住宅課までの事務の概要についてご説明をさせていただきます。  それでは、3ページをごらんいただきたいと存じます。都市計画課は、課長以下、3係2担当係長で、職員総数が19名でございます。部全体の庶務的な事務、都市計画審議会や建築審査会の開催等に関する事務、都市整備関連施策の総合的な調整、情報の収集、調査研究やまちづくり基本方針の事務を処理してございます。  続きまして、4ページをごらんいただきたいと存じます。土地利用に係る総合的な計画、生産緑地、用途地域等に関すること、国土利用計画法に基づく各種届け出の事務処理、また建築物に起因する相隣関係についての相談、調整や建築紛争調停委員会に関する事務、大規模民間建築物の建築に係る計画や斎場設置の調整を担当してございます。  杉並百年の計の実現に向けた基盤づくりのため、都市整備部の総合調整を図りまして、都市計画の手続を着実に進めるとともに、課題に的確に対応するよう、課を挙げて取り組んでいきたいと存じます。  続きまして、5ページをごらんいただきたいと存じます。調整担当課長でございますが、課長以下、2担当係長の職員総数7名で構成されてございます。  各担当係長といたしまして、東京外かく環状道路や放射5号線などの主要道路、都市計画公園などの都市整備関連施設の総合的な計画、バリアフリー基本構想や交通施策の総合的な計画、鉄道連続立体事業への対応、環状鉄道(エイトライナー)の調査研究及び促進活動に関する事務を担当してございます。  当課は協議、調整に係る事務が多くございますが、住民の皆様と誠実に対応するとともに、関係事業者との的確な対応、協議に努めていく所存でございます。  続きまして、6ページをごらんいただきたいと存じます。住宅課でございますが、課長以下、3係1担当係長の職員総数13名で構成されてございます。  住宅マスタープラン等の住宅施策に係る調査研究、計画、推進及び連絡調整に関する事務、住宅修築資金の融資あっせんに関する事務、住宅施策の技術的支援に関する事務、都営住宅等の団地の建て替えに関する事務、区営住宅、区民住宅の使用者及び使用料収納に関することや使用者の公募受付に関する事務、区営住宅、区民住宅の整備、維持管理に関する事務を担当してございます。  続きまして、7ページをごらんいただきたいと存じます。都営住宅の移管に関することや使用者の公募受付に関する事務、高齢者住宅の使用者、使用料収納に関することや使用者の公募受付に関する事務、高齢者住宅の整備、維持に関する事務のほか、高齢者等応急一時居室の提供、高齢者等アパートあっせんなどの事業を実施することによりまして、高齢者等の居住継続支援に努めているところでございます。  今年度も区が提供する公共住宅等のセーフティーネット機能の強化を図りまして、住宅にお困りの区民の皆様に優しい対応を進めてまいりたいと考えております。  以上、都市計画課、調整担当課、住宅課の3課についてご説明をいたしました。 ◎まちづくり推進課長 では、続きまして、私からまちづくり担当部門事務事業概要についてご説明させていただきます。  まず、概要の1ページをごらんいただきたいと存じます。まちづくり担当部門は、職員配置といたしまして、表の中段から下がまちづくり担当部門になってございます。まちづくり推進課、建築課の2課のほか、地区整備担当課長拠点整備担当課長を配置し、職員は合わせて66名で構成してございます。  それでは、8ページをごらんいただきたいと思います。9ページまでがまちづくり推進課の事業でございます。  まず、管理係につきましては、まちづくり条例の住民参画や、このたび新しく設置することになりましたまちづくり景観審議会に関すること、そのほか不燃化促進住宅の維持に関することを担当してございます。  また、景観係につきましては、景観条例の運用に関することといたしまして、荻窪の大田黒公園周辺地区などの景観まちづくりや、さらに、ことし景観条例に基づきまして杉並区景観計画を策定いたしますので、そちらを担当してございます。  また、まちづくり調整係につきましては、阿佐谷南・高円寺南の防災まちづくりを担当してございます。  次に、地区整備担当課長でございます。地区計画係と地区計画担当係長は、地区計画、土地区画整理に関すること、及び地区計画による地区施設の整備を担当してございます。  次に、9ページでございます。拠点整備担当課長でございます。拠点整備係、拠点整備担当係長を置きまして、JR駅周辺及びJR以外の駅周辺の拠点整備、市街地再開発事業、優良建築物整備事業などを担当してございます。  また、団地再生係につきましては、都市計画による住宅団地の建て替えを担当してございます。  次に、10ページをごらんいただきたいと思います。14ページまでが建築課でございます。建築基準法に基づく許可、認定、確認、検査、指導のほか、違反建築物の調査取り締まり、建築リサイクル法による届け出、既存建築物の耐震改修促進指導などを担当してございます。  なお、建築物の耐震化につきましては、杉並区耐震改修促進計画を確実に推進するため、ことしの4月より住宅課の耐震改修助成と建築課の耐震診断を一元化した担当係を建築課に設置をいたしました。今後さらに強化していく予定でございます。  また、住宅を次世代の長期にわたって使用していただくために、長期優良住宅の普及の促進に関する法律に基づく認定がこの6月から新しくスタートしてございます。この事務の円滑な実施も建築課のほうで進めてまいる予定でございます。  私からは以上でございます。 ◎土木管理課長 私からは、土木担当部各課事務事業概要をご説明させていただきます。  土木担当部の組織は、4課1担当課1土木事務所で構成されております。  まず土木管理課でございますが、15、16ページをごらんいただきたいと思います。占用係を初め4係1担当係で構成され、土木施設に係る許認可や道路台帳の整備、区道の認定、改廃、不法占用の取り締まりなどを所掌しております。  本年4月1日より道路台帳閲覧システムを導入し、窓口サービスの迅速化を図っております。今後とも許認可等の管理事務を充実させるとともに、区民の共有財産である道路、水路等の適正な管理に努めてまいります。  次に、道路区域整備担当課でございます。17、18ページをごらんください。狭あい道路係を初め5係で構成され、いわゆる2項道路の拡幅整備に係る事前協議、塀の除却費等の助成、後退部分の拡幅整備のほか、都市計画法に基づく開発許可、道路や水路の土地境界確認事務を所掌しております。  狭あい道路拡幅整備事業につきましては、平成元年に事業開始以来20年を経過し、整備延長距離は約149キロ、整備率では約22%となっております。  次に、建設課でございますが、19ページから21ページをごらんください。計画調整係を初め3係3担当係で構成されており、土木事業の総合調整、国、都の土木事業との調整、道路、河川の計画、設計、また水防対策や総合治水対策など、都市基盤となります土木施設のハード面を中心に所掌しております。  今年度、高円寺駅広整備につきましては、昨年度の北口に続き、南口の整備に着手してまいります。また、潤いのある水辺空間の創出を目指す善福寺川水鳥の棲む水辺創出事業の基本方針を策定する予定です。  水害への対応策としましては、引き続きホームページなどに雨量や河川の水位等を掲載し、区民へ迅速な情報提供を行うとともに、雨水流出抑制対策の推進、高床化工事、防水板設置工事費助成等を設置し、被害の軽減に努めてまいります。  次に、交通対策でございますが、22、23ページをごらんください。交通対策課は、自転車対策係を初め2係1担当係で構成され、自転車駐車場の整備や放置自転車対策、交通安全指導、南北バス交通を所掌しております。  昨年度からは、買い物客の放置自転車対策や自転車利用者のルール、マナーの周知徹底など、新たな課題解決に向け、自転車利用総合計画の改定作業を行っております。  また、区内の交通事故につきましては、全体では減少傾向にありますが、自転車が関与する交通事故の割合が4割近くを占めており、小学生の自転車免許証の発行や、昨年度からは中学生と地域住民を対象に、スタントマンによります自転車事故擬似体験を実施しております。  南北バスすぎ丸につきましては、昨年の11月29日に第3路線としてかえで路線が開通いたしましたが、1日平均約560名の方々にご利用いただいております。  なお、昨年度から、新たなコミュニティバスのあり方について検討を開始いたしました。  次は、みどり公園課でございますが、24ページから27ページをごらんください。みどり公園課は、管理係を初め5係2公園緑地事務所で構成され、公園や緑地等の整備から維持管理、運営に至るまで一体的に管理しております。  みどりの施策としまして、樹木の保護育成や緑化指導、屋上緑化や接道部緑化等に対する助成を行っております。  また、本年4月にモデル地区に指定しました公園2地区でのみどりのベルトづくりや生けがき道づくりによります接道部緑化を推進していきます。  仮称桃井中央公園につきましては、今年度から造成工事を開始し、22年度末に開設する予定となっております。  また、今年度は、平成17年に改定いたしましたみどりの基本計画の見直しを行います。  最後になりますが、土木事務所ですが、28、29ページをごらんください。工務係を初め5係2担当係で構成され、区道の保全工事のための設計、維持補修、駅前広場や噴水の管理、河川の清掃やしゅんせつ、交通安全施設や街路灯の維持管理等、日々の業務は多岐にわたっております。  また、水害対策の最前線の組織としまして、水防時に現場を指揮するとともに、水防基地の整備、土のうの整備等を行い、水害から被害軽減に努めております。  以上が土木担当部各課の事業でございますが、土木担当部は、道路や公園など多くの土木施設の管理を行っておりますので、区民の方々が安全に、快適にご利用いただけるよう適切な管理に努め、安全・安心のまちづくりに一丸となって対応してまいりたいと考えております。  私から、以上で説明を終わらせていただきます。 ◎環境課長 私からは、環境清掃部の職員配置と環境関連の事務事業について簡単にご説明申し上げます。なお、清掃関連につきましては、この後、清掃管理課長のほうからご説明を申し上げます。  31ページをごらんください。環境清掃部は、3課1所1担当課長で構成されており、職員数は部長以下313名でございます。先ほど部長からご説明申し上げましたが、今年度も部を挙げて区民との協働による環境先進都市杉並の構築に取り組んでまいります。  それでは、引き続き環境課の事務事業につきましてご説明を申し上げます。  環境課は、環境清掃審議会の運営、各種庶務事務を行う庶務係、路上喫煙指導、カラス対策等を行う生活環境担当、公害にかかわる苦情、要望、相談窓口を開設している公害対策係、さらに大気汚染、騒音等の実態調査を担当する環境調査担当から成ります。  主な所掌事務につきましては、32ページから34ページのとおりでございますので、ご参照いただきたいと思います。  今年度の主な課題でございますが、後ほど報告事項でもご説明申し上げますが、6年ぶりに環境基本計画を改定することでございます。  このほか、路上喫煙指導の徹底及び生活公害等の苦情、相談事務など、区民の立場に立った環境施策を今年度も展開をしてまいります。  引き続きまして、環境都市推進課の事務事業についてご説明を申し上げます。資料のほう、35ページ、36ページをお開きください。環境都市推進課は、環境先進都市を目指すさまざまな事業を1つの課に集約して、区民にわかりやすく効果的な事業展開を図るために、今年度から設置をされました。  課の組織でございますが、レジ袋削減等を担当する計画調整係、杉並区地域省エネ行動計画に基づき、太陽光発電等への助成、省エネなんでも相談などを所管する環境都市推進担当、さらには区役所のISO14001を担当する環境マネジメント担当、最後に環境博覧会、環境学習の開催などを行う、荻窪にございますすぎなみ環境情報館、こちらも所管をしてございます。  同課の21年度の主な課題といたしましては、杉並区レジ袋有料化等の取組の推進に関する条例を適正に執行していくとともに、太陽エネルギー利用機器や高効率給湯器等の助成をさらに行い、地域のエネルギー効率をより一層高め、区民とともに省エネ、省資源を図ることでございます。  以上、私のほうから環境清掃部の組織構成及び環境課、環境都市推進課の主な事務事業についてご説明を申し上げました。 ◎清掃管理課長 続きまして、私からは、清掃関連の事務事業につきましてご説明を申し上げます。清掃管理課の事務の概要につきましては、37ページから39ページに記載してございます。  まず、管理係では、区の推奨ごみ袋、清掃車両の安全運行等に関する事務を、指導係では、一般廃棄物処理業や浄化槽清掃業の許可及び指導等に関する事務を、清掃計画係では、ごみ収集作業計画、資源物の回収事業の推進等に関する事務を、資源対策係では、資源の持ち去りやカラス対策、集団回収等に関する事務を行ってございます。  次に、清掃施設調整担当課長の事務でございますが、杉並清掃工場の建て替えに係る調整、杉並中継所の跡地利用等に関する事務を担当しております。  なお、今年度より、ごみ減量担当課長が担当しておりました資源回収に関する事務は、清掃管理課と清掃事務所に移行しております。  次に、40ページから41ページに記載してございますが、杉並清掃事務所杉並清掃事務所方南支所担当課長でございます。この所管につきましては、ごみの収集・運搬、資源の回収作業を直接所管しておりまして、方南支所担当課長は、杉並清掃事業所で直営車両の運営管理も行っております。  現在、ごみの収集、資源の回収につきましては、4月1日現在で約2万6,400カ所のごみ集積所で行ってございます。  なお、不燃ごみの積みかえ施設である杉並中継所は、昨年度末にその用途を廃止しております。  今年度におきましても、一般廃棄物処理基本計画に掲げておりますごみの減量とリサイクル率の向上に向けた発生抑制の促進、循環利用の拡充、排出管理等、各計画につきまして、区民の皆様と事業者の方々の協力を得ながら着実に実行していき、ごみを限りなくゼロにする社会の実現を目指してまいりたいと思います。  私からは以上でございます。   (1) 「都市計画高井戸公園周辺まちづくりグランドデザイン」の提言について ◎都市計画課長 それでは引き続きまして、報告事項の1番目といたしまして、都市計画高井戸公園周辺まちづくりグランドデザインの提言につきましてご報告をさせていただきます。  伊藤滋先生の主宰する研究会にて検討を進めていただきまして、その研究成果として、今後10年から20年後を見通した将来構想の提言をいただきました。  では、別冊の資料の提言報告書に沿って要点を報告いたします。  表紙から2枚めくっていただきたいと存じます。現状の高井戸公園の航空写真でございます。その中に白い線が書いてございますが、その内側17.6ヘクタールの広いオープンスペースとなっております。この部分が東京都が整備すべき公園として都市計画決定されている区域でございます。  次に、1ページめくっていただきますと、目次でございます。全体で4章の構成となっております。  次の1ページから3ページまでが現状と課題となっております。3ページをごらんいただきたいと存じます。  都市計画高井戸公園につきましては、昭和32年に都市計画決定がされまして、企業の運動場や京王井の頭線の検車区、西側の一部が住宅地となっておりますが、東京都として早期の整備着手の対象となる重点公園にはなっておりません。また、周辺には未整備の都市計画道路や緑地の都市計画が定められておりまして、災害時の広域避難場所にも指定されているところでございます。  次に、4ページと5ページがグランドデザインの基本的な考え方でございます。まず、グランドデザインといたしまして3つの方針が示されてございます。  大規模な空間資源が持つ魅力を生かして、新たな装いによるスポーツレクリエーション公園とし、また、公園内に小中一貫教育校の実現の可能性も検討し、スポーツ公園の中に教育空間としての多様性がはぐくまれるような公園を目指すこと。また、北側の神田川や電車の検車区の環境整備にも取り組んだみどり豊かな公園にすること。周辺のまちづくりの課題解決のため、幹線道路や身近な生活道路の改善、周辺市街地を公園と調和した住宅地への環境づくりを目指すこととしてございます。  次の5ページをごらんいただきたいと存じます。その部分が、今のグランドデザインを公園構想のイメージ図ということであらわしたものでございます。  次に、6ページでございます。大規模な公園整備には時間がかかるものでございますので、将来に向けた施策が9項目述べられてございます。  順番に、段階的に公園整備の完成度を上げていくこと。公園内外をまたいだ企業用地や富士見丘中学校などの用地の有効活用、地域の教育環境の改善に向けた方向性の検討、周辺道路の安全対策やバリアフリー、周辺市街地の再編やみどり資源の整備など、幅広い施策の必要性が述べられてございます。次の7ページがこれらの施策を地図に落とした必要な施策の概念図でございます。  次に、8ページから9ページでは、現状の運動場に少しでも区は手を加えていくことで、公園としての存在感や本格的な整備への足がかりに向けて当面とるべき対策として、8項目の提言がされてございます。  現状の土地利用の継続や富士見ケ丘通りの整備、大規模地権者との協議、小中一貫教育校に向けた検討、将来の公園整備に向けた土地利用のあり方、緑道の整備などが示されてございます。  次の10ページと11ページに、今後の公園整備や周辺のまちづくりに特に必要なことが述べられてございます。  公園づくりでは、現在利用されている雰囲気を壊さずに、少しずつでもよくしながら魅力ある公園づくりを進めるとともに、関係地権者の理解を得ていくこと。
     まちづくりに関しましては、現状の良好な住環境を生かしながら、アクセス道路の整備や周辺道路の安全対策、バリアフリー化を進めること、周辺の道路のネットワーク化を進めていくことなどが示されてございます。  次に、杉並区の果たす役割として、公園整備や周辺まちづくり、教育環境の改善などに向けて、区有地の活用のほか、公園区域外の企業用地の有効活用や取得の検討を進めること。また、そのためには、やれることから小さなことでも実行していくことが肝要であるとしております。  最後に、12、13ページは、このグランドデザインの目指しているイメージをわかりやすく上空から見たパース図として2のつ案が示されてございます。  提言の内容は以上でございます。  申しわけございません。お手元のA4のペーパーに戻っていただきたいと存じます。  2の今後の対応でございますが、このグランドデザインを提言をいただきまして、新たな出発点として、杉並区としても当面とるべき対策や将来の整備に向けた施策の検討を進めるとともに、今後も、整備を担当いたします東京都や地権者、周辺の区民の方々との協議を行いまして、高井戸公園整備の推進に取り組んでまいります。  長くなりましたが、高井戸公園グランドデザイン提言のご報告でございました。  以上でございます。   (2) 鉄道連続立体交差事業について ◎調整担当課長 私からは、報告の2番目、鉄道連続立体交差事業について報告いたします。  最初に、資料でございますが、表紙の次に、資料1といたしましてカラーコピーA3判の図面、京王線(代田橋〜八幡山駅間)位置図とあるものでございます。次に、資料2といたしまして、A4判で、地下化の問題点(イメージ図)とあるものでございます。よろしいでしょうか。  それでは、表紙にお戻りいただきまして、鉄道連続立体交差事業について、最近の動向をご報告いたします。  最初に、鉄道連続立体交差事業について、経緯などをご説明いたします。  鉄道連続立体交差事業は、市街地において道路と交差している鉄道を一定区間連続して高架化または地下化することで立体化を行い、多数の踏切の除却や新設交差道路との立体交差を一挙に実現する、東京都が実施する都市計画事業でございます。単に踏切の遮断による交通渋滞や踏切事故の解消という交通問題の解消を図るだけではなく、一体的で総合的なまちづくりの推進に寄与する事業とされています。  区内の西武新宿線は、東京都が鉄道連続立体交差事業の事業候補区間に位置づけており、京王線については、国が鉄道連続立体交差事業の新規着工準備箇所として採択しています。  次に、事業候補区間と新規着工準備箇所について、若干説明を加えさせていただきます。  最初に、※の1、事業候補区間でございますが、東京都が位置づけているものですが、都が国に対して新規着工準備採択の要望をする前の段階で、沿線住民の意見を聞きながら、まちづくりの課題などを整理し、条件整備を行っていく区間と考えております。平成20年6月に、区内では、西武新宿線野方駅〜井荻駅付近、及び井荻駅〜東伏見駅付近の2区間を事業候補区間として位置づけております。杉並区内にある西武新宿線については、事業候補区間であるということでございます。  次に、※の2番でございますが、新規着工準備採択区間でございますが、国により新規に事業化に向けて調査検討が認められた区間で、他の事例から申し上げますと、5年程度で事業認可に至っております。国は、平成20年5月に西武新宿線中井駅〜野方駅付近、これは中野区でございますけれども、京王線代田橋駅〜八幡山駅付近の2区間について、新規着工準備箇所として採択いたしました。調査検討に対する国庫補助がございます。  次に、2番の都の動向でございますが、京王線の代田橋〜八幡山駅付近について、新規着工準備区間でございますけれども、現在東京都は、地下式、高架式などの構造形式や鉄道の位置等の検討を行っております。構造形式については、東京都は検討中ということでございますので、現段階では未定でございます。  この区間について、5月26日に都議会の環境・建設委員会において、主に明大前駅周辺の住民から出されました京王線の連続立体交差化を地下式とすることに関する請願の審査が行われました。この審査に当たり、東京都は、構造形式等の検討結果から、代田橋駅〜八幡山駅付近において京王線を地下化した場合の踏切の解消などに係る問題点を説明したとのことでございます。  東京都から答弁内容について情報提供がございましたので、東京都の説明をもとにご報告いたします。資料1、A3判をごらんくださいませ。  この資料は東京都から提供を受けたものでございますが、上が平面図、下が断面図になってございます。  まず、東京都の説明によりますと、現在の京王線の検討状況でございますが、代田橋駅付近から八幡山駅付近間の連続立体交差化は、鉄道や沿線の状況、既定の都市計画が昭和44年5月に高架式の複々線でされておりますけれども、それによって既に高架化されている笹塚駅、一番右側でございます、及び八幡山駅、左側でございますけれども、の状況を踏まえ、高架式、地下式における踏切除却への影響などを検討している状況ということでございます。引き続きこの区間の構造形式の選定に向け、さらに検討等、国との協議を進めていく考えであるということを説明しているところでございます。  笹塚駅と八幡山駅の整備状況について、その次にご説明したということでございますけれども、代田橋から八幡山駅を含む笹塚駅から調布の柴崎駅間は、先ほど申し上げたとおり、高架式の構造で都市計画決定がされております。このうち笹塚駅付近と八幡山駅付近は、下の断面図をごらんいただくとわかりやすいと思いますが、この都市計画に基づき、既に高架式で立体化されています。グレーの線が鉄道の線路で、茶色の部分が地上でございますけれども、地上から上がっておりますので、これは高架式という形でございます。  笹塚駅は、都営新宿線と京王線との相互直通運転開始に合わせて、昭和53年10月に高架式の駅が完成したとのことでございます。八幡山駅は、環状8号線の整備に合わせて、昭和45年7月に在来線を高架化し、さらに62年12月に上下の通過線を追加する改良が加えられ、高架式の駅が完成しているということでございます。  次に、この区間のあかずの踏切の状況でございますけれども、上の図面にございますが、この図の中の代田橋〜八幡山駅間には16カ所の踏切があります。この丸印のところでございます。そのすべてがピーク1時間当たりの遮断時間が40分以上のあかずの踏切です。  杉並区内の踏切は、このうち下高井戸〜桜上水の間にある中央にある左側が赤いもの、それからピンクのものと、この2カ所でございます。赤の一点鎖線が区の境でございます。この16カ所のうち4分の3に当たる12カ所が50分以上も遮断されているということでございます。上側の図の赤丸の踏切が1時間当たり50分以上遮断されている踏切でございます。  次に、地下化する場合の問題点でございます。資料2をごらんください。資料2のほうは、東京都の区への説明をもとに区で作成した図面でございます。  まず、代田橋から八幡山駅を地下化する場合は、既に高架化されている笹塚駅と八幡山駅からの地下という形になるということでございますので、この地下への取りつけについて、100メートルで3.5メートル下るという、鉄道営業線で最も急な勾配を用いたとしても、次のような問題があるということでございます。  最初に笹塚駅側の問題点でございますが、上側の図になりますが、左側の1番、笹塚駅から環状7号線間の取りつけですが、笹塚駅と環状7号線の間での地下への取りつけを検討すると、高架から地下のトンネルの間にできる掘り割り区間が、現在道路が立体化されている環状7号線、赤い小さな四角の部分ですが、にぶつかるとのことです。  次に、2の図面でございますが、環状7号線を越えてから代田橋駅の間で地下への取りつけを検討すると、代田橋駅の手前までに地下へ潜り込むことができないということでございます。  その右、3の図面になりますが、代田橋駅を越えてすぐに地下への取りつけを検討すると、代田橋駅が現在の地上駅のままとなり、立体化できない。駅前の商店街と沿線の住宅地を結ぶ歩行者と自転車が1日に5,000人も通過する駅付近の代田橋1号踏切が除却できない、なくせないということでございます。この踏切がこのまま残るということは、連続立体交差事業の効果が十分に発揮されないとのご説明をしたということでございます。さらに、明大前方向、左方向になりますけれども、その先の代田橋4号踏切、緑色のものでございますけれども、地上から地下への掘り割り区間に位置し、交差道路が分断され、地域の人や車の行き来に支障を来すということでございます。  下側の4の図面になりますが、八幡山駅側の問題点としては、八幡山駅から上北沢駅間での地下への取りつけを検討すると、上北沢駅直近の上北沢2号踏切が地上から地下への堀り割り区間に位置して、交差道路が分断、つまり通行ができなくなるということでございます。その結果、この付近で交差道路の間隔が400メートルもの間隔になり、地域の人や車の行き来に支障を来すということでございます。  最後に、東京都は、現段階において構造形式をどう考えているかという質問には、連続立体交差事業は、数多くの踏切を同時に除却することにより、交通渋滞や地域の分断を解消し、地域の活性化にも資する極めて効果の高い事業であり、このため、この区間における構造形式の選定は、あかずの踏切で分断されている交差道路の円滑な通行を確保することが重要であるとのことから、地下式に比べ、高架式の場合は本区間の16カ所のあかずの踏切すべてを解消し、交差道路の円滑な通行を確保できると答弁したとのことでございます。  都議会では、委員から連立事業の構造形式については現在検討段階であるとのご意見もありまして、継続審議となったとのことでございます。  表紙にお戻りいただきまして、今後の対応でございますが、西武新宿線につきましては、昨年度は沿線の地区町会連合会に鉄道連続立体交差事業について意見を聞いてまいりました。  今後は、まちづくりを検討する場の設置を視野に地域住民と協議してまいります。また、沿線住民へのアンケート調査など住民の意向を確認してまいりたいと考えております。  京王線につきましては、区は、世田谷区と共同で、下高井戸駅及び桜上水駅周辺地区街づくり協議会の活動を支援しておりますが、また昨年度は、両協議会に参加している杉並区民の方や沿線の地区町会連合会にまちづくりの課題などについて意見を聞いてまいりました。  今後は、芦花公園駅及び上北沢駅周辺地区街づくり協議会の設立を支援してまいるとともに、このような駅周辺地区街づくり協議会活動の支援を継続するとともに、今後想定される鉄道連続立体交差事業の都市計画の手続について、都の動向を注視し、東京都や隣接区、鉄道事業者と調整を図りつつ、庁内検討等、十分検討しながら対応してまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。   (3) 特別区道第2101−1号線電線共同溝設置工事(一期)の実施について ◎建設課長 私からは、特別区道第2101−1号線電線共同溝設置工事(一期)の実施についてご報告させていただきます。資料をごらんいただきたいと存じます。  区では、円滑な歩行空間の確保、災害時を含めた安全性の向上、電力や通信の安定供給、良好な景観形成を目指しまして、無電柱化事業を進めているところでございます。このたび、特別区道第2101−1号線(永福町駅北口商店会通り)の無電柱化につきまして、地元商店会代表の方々との検討を経まして、電線共同溝設置工事(一期)を実施する運びとなりましたので、ご報告いたします。  工事概要でございますが、件名が特別区道第2101−1号線電線共同溝設置工事(一期)。場所は、杉並区和泉3丁目13番から52番先。工期が契約締結の翌日から180日間。工事規模、電線共同溝の敷設延長390.1メーターを予定してございます。  表紙の裏に、資料1としまして案内図を添付してございます。今回の工事は、井の頭通りから方南通りまでの特別区道約760メーターのうち、図で示しました太い矢印の約390メーターの部分の共同溝設置を進めていくものでございます。  資料2に電線共同溝のイメージ図を示してございます。今回の工事では、このイメージ図にありますような電力や通信の管路部あるいは電線類の接続、分岐、点検等を行います特殊部を設置してまいります。  資料2の裏に標準横断図、これは完成を想定したものの道路の断面を示してございます。このうち今回の工事では、矢印で示しました、1つは地下部分のただいま申しました電線共同溝、赤いところが管路部を示してございますけれども、管路部、特殊部を設置していくこと。それから、矢印で示してございますトランス、変圧器でございますが、変圧器や照明灯が設置されます柱状機器用支持柱、こちらが今回の工事では14基。そのほかに照明灯単独で4基、設置を予定しているところでございます。  資料の表紙にお戻りください。ただいまこの工事につきましてはまだ仮契約の段階でございますけれども、契約の金額は2億506万5,000円、税込みでございます。  契約の相手がコムシスアドバンス株式会社を予定してございます。  今後のスケジュール(予定)でございますけれども、本工事につきましては、本定例会中の総務財政委員会で、請負契約の締結につきましてご審議いただく予定でございます。本定例会でご議決いただければ、本契約をいたしまして、工事着手してまいります。  22年度、二期工事といたしまして、残りの約370メーターの電線共同溝設置を予定してございます。その後、23年度以降、周辺の既存の電柱との接続をいたします連系管敷設事業委託、あるいは電線事業者により電線を設置していきます入溝工事、その後の仕上げといたしまして、道路の舗装工事を実施する予定でございます。  私からは以上でございます。   (4) 環境基本計画の改定について   (5) 「杉並・わがまちクリーン大作戦」の実施について ◎環境課長 それでは私のほうから、環境基本計画の改定につきまして、簡単に説明をさせていただきます。資料をごらんください。  当該基本計画につきましては、平成15年3月の改定から6年が経過いたしました。この間、国においては省エネ法の施行、都においても環境確保条例の制定等、新たな制度や仕組みが構築され、これらに対する対応が必要になったこと、さらにはまた、太陽光発電ですとかエコカーなど、この間の環境技術の進展を踏まえた新たな計画として改定する必要が出てございました。  これを受けまして、昨年9月に環境清掃審議会に対して諮問を行い、先月5月、改定に当たっての基本的方向性及び目指すべき目標等についての答申をいただいたところでございます。  答申の骨子につきましては、2に記載のとおりでございます。詳細につきましては、本日配付いたしました概要及び冊子をごらんいただきたいと存じます。  区といたしましては、この答申を十分に踏まえ、本年10月を目途に、環境基本計画の改定に取り組んでまいります。  続きまして、報告の5番目になりますが、杉並・わがまちクリーン大作戦について、簡単にこちらのほうもご説明を申し上げます。資料をごらんください。  このクリーン大作戦は、区民との協働のもと、例年1万人近い参加者を得て行ってございます。このような地域の環境美化に対する取り組み、こういったものに参加していただく団体を、これからも積極的に区として支援をしてまいりたいというふうに考えてございます。  実施方法、スケジュール、過去の実績等については記載のとおり。  今年度も環境博覧会が開催される10月、この1カ月間をクリーン大作戦の期間として行ってまいります。  以上、大変簡単ですが、私からは2点、ご報告申し上げました。   (6) レジ袋削減の推進に関する協定の締結等について   (7) COP15サイクリングツアーの実施結果について   (8) 「環境博覧会すぎなみ2009」の開催について   (9) 「すぎなみ打ち水2009」の実施について ◎環境都市推進課長 私からは4点報告させていただきます。  まず、レジ袋削減の推進に関する協定の締結についてご報告いたします。資料をごらんください。  1の杉並区商店会連合会等との協定でございますが、杉並区商店会連合会の発案で、杉並区商店会連合会及び杉並区レジ袋削減推進協議会と杉並区は、資料にあります協定を締結いたしました。  商店会連合会加盟店舗でレジ袋を取り扱う店舗に協力金箱を置き、レジ袋を必要とするお客様に任意で協力金をお願いし、これを各商店会単位で寄附金として区に寄附していただき、学校における緑化対策に充てるというものでございます。  裏面に協定書の写しを記載してございます。  カラー刷りのものは、ポスター、チラシにして配布し、周知を図っていくつもりでございます。  2のレジ袋有料化収益金の寄附でございますが、いなげや新高円寺店から堀之内小に、昨年は自然観察等の授業に役立つネイチャーゲーム、ことしは環境学習のための掲示板、いなげや桜上水店からは高井戸第三小学校へ、ビオトープの看板等が寄附されることとなりました。  続きまして、COP15サイクリングツアーの実施結果についてご報告いたします。資料をごらんください。  ポスト京都議定書を定める、ことし12月にデンマークのコペンハーゲンで開催される国際気候変動枠組条約会議(COP15)の成功を願い、会議の趣旨をアピールするため、デンマーク大使館からの協力要請に基づき開催したイベントでございます。  自転車で区役所をスタートし、ゴールの明治神宮外苑を目指すもので、杉並区民36名の参加を得、裏面にあります区長からのメッセージをデンマーク大使に渡し、成功裏に終わりました。  続いて、環境博覧会すぎなみ2009の開催についてご報告いたします。こちらも資料をごらんください。  ことしで9回目となります環境博覧会すぎなみ2009は、10月17、18の両日、高井戸地域区民センター及びセンター前広場で開催いたします。  現在、詳細につきまして、区民及び関係団体代表から成る実行委員会で詰めておりますが、目玉事業といたしましては、「地球温暖化を考える」集いがございます。地球温暖化に関する異なる見解を持つ学者の2人の方に講演していただき、区長を交えたパネルディスカッションを行うことを予定しております。  最後に、すぎなみ打ち水2009の実施についてのご報告をいたします。こちらも資料をごらんいただければと存じます。  今年度も区民、事業者の環境配慮行動の輪を広げることを目的に行ってまいります。  区役所での打ち水は、7月31日の金曜日正午から、雨水貯留水など二次利用水を利用して実施いたします。この日に合わせて、区民、事業者にも参加を呼びかけてまいります。  以上、長くなりましたが、私から4点ご報告申し上げました。  以上でございます。 ○安斉あきら 委員長  ただいまの説明及び報告に対して質疑のある方は挙手願います。  それでは、委員会の円滑な運営と公平を期するため、最初の質疑は答弁を入れて1人往復20分程度とさせていただき、一巡しました後、必要があれば再度質疑をしていただくということで進めていきたいと思います。議事進行にご協力のほどをよろしくお願いいたします。  それでは、北委員からお願いいたします。 ◆北明範 委員  まず、私のほうからは、特別区道の電線共同溝の設置工事についてお伺いをいたします。  これは390.1メーターで約2億円ということで、メーター52万というのは、道路によって違うと思うんですけれども、平均的には大体こんなものなんですか。 ◎建設課長 委員今ご指摘のとおり、道路によって大分違うんですけれども、今回、柱状機、照明も含まれてございますので、共同溝本体設置で考えますと、五十二、三万というのはちょっと高い値段かなと思っております。 ◆北明範 委員  これはすごいお金がかかるわけですけれども、財源はすべて区ですか。 ◎建設課長 これは国の補助がございまして、今回の工事につきましては、対象に対して国の補助が一部入ってございます。 ◆北明範 委員  商店会の負担とかというのはないんですよね。 ◎建設課長 ございません。
    ◆北明範 委員  あと、トランスというのが結構でかいなと。これは14基つくんですよね。電柱がなくなってトランスがどんと立つと、これは道路の支障になるのかなというふうに思ったりするんですけれども、この辺はどうなんですかね。 ◎建設課長 今回、このトランス、はっきりは示してないんですけれども、標準横断図の上部の、これは横から見ていますのでトランスの出っ張り部分しか出ていませんけれども、一般の電柱についていますトランスよりはかなりコンパクトになってございます。ですから、今委員ご心配のような支障になるようなことはないかと。比較的コンパクトなものでございます。 ◆北明範 委員  メンテナンスは、この図のイメージのU型と書いてある、メンテナンスはここでやるんですか。何かあったときに、ここだけでメンテナンスオーケーなのかどうか。 ◎建設課長 基本的には、先ほど申しました、今委員ご指摘のU型あるいはここでは箱型というところ、特殊部ですね、それからもう1つハンドホールというのもありますけれども、こういったところからメンテナンスを行うこととなります。 ◆北明範 委員  こちら、安全性について、例えば地震とかで道路が割れた場合、陥没したりしたときにビリッと感電するような、そういうことはないんですか。 ◎建設課長 その辺は安全性は十分確保されるというふうに考えてございます。 ◆北明範 委員  これはすばらしいことなんで、ぜひやっていただきたいという、商店街あちこちから出てくると思うんですけれども、将来的な見通しというか、今、永福のほうをやっていますけれども、私が住んでいる富士見丘なんかも非常に住民の皆さんから要望が多いわけですけれども、今後の展開というか、この辺の見通し、お願いします。 ◎建設課長 無電柱化につきましては、ただいま基本的に歩道のある道路で実施ができるといいますか、技術的にも一定の幅員が必要だということでございます。都市計画道路等で今実施してございますけれども、この道路につきましては、一応幅員が約8メーターございまして、交通自体も一方通行になっているというような状況がございまして、車道部分3.5メーターをとったとしても、その両側に歩行空間がとれるというようなことがありまして、約8メーターの路線だから実施できたという点もございます。  今後、この路線での成果を検証しながら、また、今後はなるべく効果の上がる、一般的に通行の多い、人通りの多いような路線について、慎重に路線の指定については検討していきたいというふうに思っております。 ◆北明範 委員  8メーター以上というのは何か基準が決まっているんですかね。8メーター以内でもできそうなものなんですけれども。 ◎建設課長 特に基準というのはございませんけれども、ただいま申しましたように、結果的に歩行者が歩く安全性といいますか、その辺が確保できるかということがございまして、この路線の構造を考える上でも、交通管理者とも協議してまいっておりますので、その辺のところがクリアできれば、またこういった柱状機型の地上機を活用した無電柱化は実施可能な路線も出てくるかと、その可能性はあるかというふうに思っております。 ◆北明範 委員  よろしくお願いします。  次に、事務事業概要についてちょっとお尋ねしますが、8ページ、不燃化促進事業に関することと不燃化防災まちづくりに関すること、ここをもうちょっと詳しく説明していただけますか。 ◎まちづくり推進課長 不燃化の防災まちづくりに関してでございますが、今回、私ども、阿佐谷南・高円寺南地区防災まちづくりというふうに事務分掌の中で挙げさせていただいております。昨年、20年度でございますが、阿佐谷南・高円寺南の防災まちづくり計画を策定いたしまして、その計画に基づいて、今年度、21年度から具体的な事業を進めていく予定でございます。  具体的には、この区役所も入ってございますけれども、青梅街道から中央線、そして中杉通りから方南通りに挟まれたこのエリア一帯に対して防災まちづくりを進めていくものでございます。  国からの密集事業という補助金もいただきまして、大きな事業といたしましては、杉並第六小から青梅街道に至る馬橋通りの拡幅に取り組みたいというふうに考えてございます。現況およそ5.5メーターの幅の道路を6.5メーターに拡幅していきたい。いずれも住民の方のご理解とご協力が必要でございますので、その点は今後、住民の皆様と十分ご相談しながら事業を進めていきたいというふうに考えてございます。 ◆北明範 委員  不燃化促進事業。 ◎建設課長 失礼しました。不燃化促進住宅でございますが、こちらは区内に2カ所ございます。馬橋と和田にございまして、どちらも、不燃化する住宅を建てる場合に、住宅を一時的に取り壊して仮住まいをしていただくようなことになります。そういうときの仮住まいとしてお貸しするための住宅でございます。 ◆北明範 委員  最後に、高井戸公園のグランドデザインについてお伺いしますが、これは全部読ませていただきまして、非常にすばらしいなというふうな感想ですけれども、これを受けての区の感想をちょっとお聞かせください。 ◎都市計画課長 やはり国でも有名な都市計画家の伊藤滋先生の主宰する研究会でございますので、幅広い視点からの施策とドラスチックな提案、それと現場の実情に合わせた実現の可能性も含めた多様な提案をいただいたというふうに感じてございます。 ◆北明範 委員  一番最後のパースを見ますと、非常にすばらしいなというふうに思うわけですけれども、ここまでいくのに非常に時間もかかるし、折衝する区民の方、また東京都とかいろいろいっぱいありますけれども、それは順番に、できるところから1つずつ進めていくということなんでしょうけれども、将来的には、この先のビジョン、何年後にここまでという何かあるんですか。 ◎都市計画課長 整備指定が東京都でございますので、現時点で東京都とそこまで具体的な年次の打ち合わせを受けてございません。ただ、これだけ大きな敷地、周辺のまちづくりの課題がございますので、やはり10年、20年かけて、最終的にはその程度時間がかかるものというふうに考えてございます。 ◆小川宗次郎 委員  私は、報告のほうの2件と、事務事業概要を簡単に質問いたします。  まず、今、北委員が言われた電線共同溝なんですが、私も電線共同溝、地中化というのは進めていくべきとは思っている1人ですけれども、私、勘違いしたのは、電線のこういった地下化というのは、電柱が道路を邪魔していて、電柱を地下化することによって道路が広くなって、いわゆる車とか歩道が通行しやすくなると。もう1点、電柱があるからこそ、狭あい道路とか生活道路に入ってくる車をよけるために、電柱が安全の1つになっているという位置づけというふうに考えていたんですけれども、こういったトランスというふうな形をやると、では一体、電柱を地中化することによって、単なる電柱がなくなって景観がよくなるというイメージというふうな解釈でよろしいんでしょうか。 ◎建設課長 委員ご指摘のとおり、無電柱化ということで、電柱をなくすことが1つの目的でございます。それによって安全な歩行空間ができたりということでございますけれども、今回は、電柱にトランスを共架させますのは照明でございまして、電柱はなくなっていきます。ですから、一般の無電柱化でも、歩道部分でも電柱はなくなりますけれども、照明灯というのは必要なものでございますので、必要な照明灯の中にあわせてつけていくというようなことでございます。  一般的には、無電柱化、電柱をなくしても、地上機といいまして、こういったトランスが、よくボックス状でありますけれども、ああいったものを歩道上のどこかに置く必要がございますので、そういった意味では必要最小限の照明灯を活用して、極力無電柱化、また電線類は当然地下に入りますのでなくなるというような今回の手法でございます。 ◆小川宗次郎 委員  何となくわかりました。  それと、これは総務財政委員会の所管ですが、先ほど2億円ということで、商店街等の負担はないということなんですが、今までは東京電力とかNTTとかが、電線がなくなる、地下になることによって、当然電線の地下化の工事も入るわけですよね。この図を見ると、赤い、私これは東京電力のマークかと思ったら違うんですね。よく似ているなと思って、紛らわしかったんですが、こういったことをすることによって、ほかの事業者、いわゆる東京電力さんとかNTTさんは、電線と違って工事の仕方とかメンテナンスが変わってくると思うんですけれども、そういった費用というのはこの2億円の中に入っているのか。当然毎年かかるコストですから、その割合というのはどういうふうなイメージで考えたらいいんですかね。 ◎建設課長 この電線共同溝は、基本的には道路管理者の負担によって設置するものというふうになってございます。その中の線については、各企業者の占用物件ということになります。したがいまして、一部、その管敷設につきましても、企業者の建設負担金というのが発生してきます。負担もございますけれども、基本的には道路管理者が管は設置していく。その中に、今申しましたように占用物件の線が入っていく。ですから、先ほど申しました、今後、トランスですとかあるいは電線類をこの中に通線していく工事については、すべて企業者の負担で行っていくものでございます。その後にかかります、電線に関するメンテナンスについては、各企業者の負担で行われていくというものでございます。 ◆小川宗次郎 委員  そうすると、今回のこの工事に関しては、これからの線の、事業者が払うものは、含めておおよそどれぐらいなんでしょうか。メーター単価でもいいですし。 ◎建設課長 今想定されているところで申しますと、電線類についてはメーター年28円という占用料が発生してまいりますので、760メーター全体で見ていきますと、今の段階の計画で計算いたしますと、年間33万円程度、こういった占用料が発生してくるということでございます。 ◆小川宗次郎 委員  実際に事業者が線を新しくつけなきゃいけないわけですよね、その値段をお聞きしているんです。 ◎建設課長 それは企業負担になりますけれども、今の段階では、すみません、ちょっと詳細、把握してございません。 ◆小川宗次郎 委員  そうすると、どんどんどんどん電柱を地中化することによって企業負担がすごく増えていくという、デメリットも出てきて、それが逆に、将来的に何か影響というのは区としては考えていらっしゃるんでしょうかね。 ◎建設課長 電線類を地中化していきますので、一般的にいいますと、電柱から地下部に入るところの道路の掘削費とかそういうのは、今の状況ですと一般的には企業が負担してございますので、そういった長い目で見ますと、企業の負担は、どちらが将来的に重いか軽いかというのは一概には言えないと思いますけれども、路線指定については、当然企業者の方々のご意見を伺いながら、調整しながら進めているところでございます。 ◆小川宗次郎 委員  もう1点、報告のほうで、簡単にします。  京王線なんですけれども、確かに高架または地下化したほうが、私も十分それは理解をするところですが、京王線に関しては、幹線道路においてはもう高架化が進んでいると。唯一井の頭通りが踏切ということですが、この道路は、朝とか夕方とか私もよく通ります。  例えば赤堤通りですと、八幡山、今高架式になりましたけれども、ほとんど八幡山駅を通らないで、側道に抜けて踏切のほうへ行ったほうが早いという考えを持つ人が多いと思うんですよね。京王線なんか線路と民家がすごく近いと思うんですけれども、立体化、地下化することによって逆に道路を遮断するような、まちを遮断するようなイメージがわいてくるんですけれども、その辺はいかがでしょうか。 ◎調整担当課長 今、ピーク時、1時間に40分以上閉まっているというのがこの区間のすべての踏切でございまして、その踏切によって交通渋滞や交通の遮断、歩行者の横断が損なわれているという実態を解決したいということで、立体化を考えられたということでございます。 ◆小川宗次郎 委員  交通渋滞はわかりますが、例えば荒玉水道とか下高井戸の近辺は、時間帯によって、一番通りたいときに車が通れない状況ですよね。ということは、こういう状況を解消して、当然商店街等が関係するかと思うんですけれども、地下化、高架化することによって、こういう道路を時間制限なしで自由に南北通行するようなイメージというふうなことでよろしいんでしょうか。 ◎調整担当課長 ただいま行われている交通規制が、商店街のお買い物用の道路の規制とかございますので、一概に交通規制をなくすということではないのでございますけれども、立体化することによりまして南北の交通が行きやすくなる、いわゆるバリアフリー化されるということでございますので、そういう面では、踏切だけでなく、駅周辺におきましても歩行者が行きやすくなる。  車については、これとあわせて、まちづくりの観点から道路については考えていくべきことであると考えております。 ◆小川宗次郎 委員  それでは事務事業のほうに行かせていただきます。  住宅関係ですけれども、今都営住宅等が建て替えで、ほかのものに建て替わっているということでございますが、杉並区内で都営住宅を建て替えするときに、何平米以下の都営住宅の場合は新たな都営住宅は建て替えられなくて、ほかに代替しなくてはいけないというふうにお聞きしました。杉並区内において、都営住宅の建て替えで新たに建て替えられない件数というのはどれくらいあるんでしょうか。 ◎住宅課長 都営住宅の建て替えで、今、区のほうに協議として来ているのが1団地でございまして、今委員ご指摘の、そのような建て替えられない団地が幾つかあるとか、そういうのはちょっとまだ把握してございません。 ◆小川宗次郎 委員  わかりました。では、後ほどお聞きしたいと思います。  それともう1点、住宅関連ですが、まちづくりの観点から、公務員住宅や国が持っている土地がいろいろあるかと思います。何年前かに、これは所管は総務財政委員会かもしれませんけれども、まちづくりの観点からお聞きいたしますが、これから公務員住宅の廃止というか、公務員住宅の縮小によって、区内にも幾つかの公務員住宅跡地が出てきます。そういった、現在国家公務員宿舎の跡地利用に対して杉並区に対する情報等があれば、お示しをいただきたいと思います。 ◎都市計画課長 国が2年ほど前に国家公務員宿舎の統廃合、配置、それから売却方針を示しました。インターネットでもオープンにされてございます。杉並区内では36カ所ございましたが、その後、具体的な動きというのが明確になりませんで、具体的に売却するんだとか建て替えするんだというお話は、区のほうには来ておりません。 ◆小川宗次郎 委員  では、まだ情報が進んでないという認識だというふうに考えます。  もう1点、ちょっと細かいんですけれども、これも言われた話なんですが、事務事業概要にカラス対策というのがあって、区民の方がいろいろと相談するときに、要するにカラスの巣といろいろな問題が所管が分かれているというのは、何かあって分けているんでしょうか。 ◎環境課長 当然カラス対策は環境清掃部のほうで取り扱っている、そういった事業でございます。例えばカラスの巣の撤去ですとか、あるいはまたさまざまな情報を区民の方からいただいて、まず第一義的に対応するということと、それから何といっても、委員ご存じのように、廃棄物の対策につきましては環境清掃部のほうで、清掃部門と環境部門が一体となって取り組んでいるということでございます。 ◆小川宗次郎 委員  ちょっと質問の趣旨が違ったので、いいです。  次、最後にいたします。ごみの戸別収集ですが、平成22年度にモデル実施をすると。例えば将来的にごみを戸別収集した場合に、当然ごみの収集場所がなくなる。杉並区は、以前聞いた話ですと、他区と違って全部のごみ、いわゆる資源物もすべて戸別収集にしていくというふうな話を聞いたと思うんです。そうすると、今まで杉並区では何万カ所という収集場所があるんですけれども、戸別収集とかしてそういった収集場所を手放したらというのはおかしいんですけれども、今まで広げてきた戸別収集の場所をなくするというイメージになる。そうすると、今度また新たに、戸別収集ではなくほかのものを、例えば今までどおりごみ収集場所でやる場合、新たな負担が非常にかかると思うんですけれども、区は今のところどういう将来的なイメージを持って、全部をやるのがあくまでもイメージなのか、やりたいと思っているのか、お聞きしたいと思います。 ◎環境清掃部長 今の戸別収集のお話でございますが、将来的には区内全域ですべての家庭からの、資源を含めた排出物を各戸単位で収集することによって、現在2万5,000カ所ある集積所は全廃をするということを考えています。  今現在、区内では、戸建ての住宅といわゆる集合住宅とおおむね7対3の割合で、戸建てが7割でございます。したがいまして、集合住宅の場合には一定の場所への、事実上の集積場所というのはその集合住宅の前とかそういったところは残りますけれども、基本的には、それぞれ、最終的にごみを出される方のごみの自己管理というものを前提としたごみ処理政策というものを目指していきたいと思っております。 ◆鈴木信男 委員  では、若干質問させていただきます。  最初に、共同溝に関連してちょっと続きをさせてもらいたいんですけれども、そこの地域の安全とかそこの地域の住民の皆さんの要望とかいろいろあって、こういう共同溝で地下化をするということなわけですが、先ほど、こういう制度を進めていく基本は道路管理者がやるんだという話だったんですが、それは何か法的な裏づけみたいなものがあるんでしょうか。  私ちょっと思うには、電柱がいろいろ道路に出ていて、例えばそれがなくなって地下に入るということになれば、道路幅の問題とか、その地域のいろいろな意味での安全性とか、歩行者も大変歩行しやすくなるとか、そういう意味でいうと、地域の安全なまちづくりという視点からすると、企業も一定の社会的責務というか、そういう観点から、本来であれば、地上の部分なんかも邪魔になったり何だりするような場所であったにしても、公共性という観点から、企業に電柱を立てる場所とかそういうのを貸してあげるというか、占用料を取っているわけですから、貸してあげて、そういう事業をしてもらって、同時にそれが公共性があるということをやっているわけですけれども、地下にしても、それはある意味では同じような意味ではないのかなと。そうすると、地下化をする場合の費用を道路管理者が全部持つという、国の補助金があるということだったんですけれども、それはどういうことなのか、その辺をもう少し詳しく教えていただきたい。  あわせて、時間の関係もありますので、国の補助金というのは大体どのぐらいの割合で出るのか、とりあえずその2点について。 ◎建設課長 電線共同溝の設置ですけれども、これは電線共同溝の整備等に関する特別措置法というのがございまして、基本的には共同溝については道路管理者が設置するものということでございます。  先ほども他の委員のご質問にお答えした中で申しましたように、一部、企業の建設負担金というのはいただくということでございます。  それから、その中の線については、それぞれ事業者の占用物件ということで、管理含めまして、また占用料も発生いたしますけれども、企業者の負担になるというところでございます。  また、国による補助でございますけれども、今回の1期工事に予定しています補助額といたしましては4,650万円でございます。 ◆鈴木信男 委員  それで、特別措置法に基づくと基本的には管理者だということなんですけれども、この管理者というのは道路の管理者という意味で今お話だったと思うんですけれども、表立った道路に電柱を立てていれば、電柱を立てている人たちが道路を借りて、そこに電柱を立てている企業が、使っている人たちがもちろん責任を持って管理をして云々するということになるわけですよね。それが、地下にするときにはその費用は全部道路の管理者だというのはちょっと解せない気がするんですけれども、その辺はどういう意味なのか、もうちょっと説明をお願いしたい。 ◎建設課長 電線共同溝につきましては、道路管理者が地下に設置しますけれども、これは道路附属物という位置づけになりますので、財産的にもこれは道路管理者のものになるというところでございます。 ◆鈴木信男 委員  今回はここの場所ということなんですが、こういうふうにしてほしいという声というか、場所は、住民の皆さんからするといろいろあるんだろうなと思うんですが、現在そういうことで、どのぐらいの箇所なりメーターなり、そういうことがなっているのか、それもちょっと示していただきたい。  それからもう1つは、道路の安全とか利用者の観点とか、地域全体の安全なんていうことを考えた場合に、そういう視点から多分お決めになっているのかなと思うんですが、例えば避難場所に通じるような主要な、あるいは準主要な道路のようなところなんていうのは一定数優先されて、電柱が地下化されることによって消防自動車その他いろいろな災害発生時には大変大きな役割を果たすわけですから、その辺が優先されてもいいのかなと思うんですが、その辺はどういうふうにお考えをしているのか、ちょっと示していただきたい。 ◎建設課長 ただいままでの実績でございますが、例えば区道で申しますと、これまで1,080メーターほど無電柱化が済んでございます。また、高円寺の226号線につきましては現在施工中でございまして、この6月末には完成するというような予定でございます。区内見てみますと、そのほかに国道では甲州街道で4,300メーターほど、あるいは都道では青梅街道、五日市街道、環状7号線や中杉通り、環状8号線、こういったところで約6,600メーター余り、こういったところが整備済みでございます。  また、確かに、無電柱化によります1つの目的が安全性の向上ということがございますので、区といたしましても、先ほど申しましたように、技術的にもすべての路線で可能というわけではございません。また、設置に当たっての費用もかかる事業でございますので、やはり効果のある路線、委員ご指摘のような安全性も含めて、今後慎重に路線指定については検討していきたいというふうに考えてございます。 ◆鈴木信男 委員  具体的には、例えば今年度とかあるいは次年度とか、中長期にこのぐらいのことをしていかなければいけないとか、何かそういう計画があれば、私はまだこちらのほうは余りよくわからないもので教えていただきたいと思うんですが、その辺はどうですか。 ◎土木担当部長 基本的には、歩道のある道路につきましては、電線の地中化を進めていきたいなというふうに考えてございます。  また、今回の例のような歩道のないところにつきましては、ある程度の幅員がないとできません。これを始める前に幾つか選定をいたしました。先ほど言ったように富士見ケ丘通りはどうだろうとか鎌倉街道の通りはどうだろうとかと言ったんですけれども、やはり幅員がないところにはどうしてもできないんです。いろいろな特殊部が出てきますので、マンホールが多くなるわけです。そうすると、車が通るとすごく振動しますので、そういうところにはかえって振動で住民としては逆の効果が出てきますので、できない。  今回みたいな8メートルで一方通行でやりますと、多少の、歩道がなくても車の通るところが確保できますので、そういう路線からやっていこうということで、ですから今のところ、これをやってからの検証ということで、さっき建設課長が言ったとおりでございますので、歩道のないところにつきましては、今後どうしていくかということはまだ未定でございます。 ◆鈴木信男 委員  関連するんですが、8ページのまちづくりで、阿佐谷南・高円寺南地区防災まちづくりのところで、先ほど説明もありましたけれども、幅員が5.5メートルのここの、いわゆる通称馬橋通りですか、それを6.5メートルにするんだということで、これは例えば道路のどちら側をするのか。場所によっては西側のほうが拡幅できたり、場所によっては左側ということになっちゃいますね。こんなような道になる。それもそれで、最近意識的にそういうのをつくっているというようなこともありますけれども、これはどちら側というように計画の上ではなっているんですか。 ◎まちづくり推進課長 先ほどの馬橋通りの拡幅のご質問でございますけれども、6.5メーターに拡幅する際には、両側を50センチずつ拡幅をさせていただきたいということで住民の皆様にはご説明をしているところでございます。 ◆鈴木信男 委員  国からの補助も出るということだったんですが、こういう事業は大体どのぐらいの補助が出るんでしょうか。移転の費用だとか、ご商売されていればそれのまた補償だとか、いろいろな種類があって、相当費用のかかることだと思うんですけれども、そういうこと含めて大体どのような補助の割合になっているのか、その辺についてちょっと説明を願いたい。 ◎まちづくり推進課長 国からはいわゆる密集事業、木造住宅が密集している地域に対する補助金をいただく予定でございます。国のほうからは事業費の2分の1の割合で補助をいただける。それに加えまして、東京都からさらに4分の1の補助をもらえるというふうに見込んでございます。 ◆鈴木信男 委員  それは大体確定して、申請すれば大体そのとおりに決裁がされる、そういうふうに見ていいんですか。 ◎まちづくり推進課長 決裁といいますか、国とか東京都には、こちらのほうから補助金の申請を今年度、計画を立てて行います。その計画の調整をこれからするわけでございますけれども、私どもとしては、防災まちづくり計画に基づいて申請をすれば、それに沿った補助金をいただけるものというふうに考えてございます。 ◆鈴木信男 委員  次に、鉄道の立体交差についてちょっと質問させていただきたいんです。  先ほど来説明を若干いただいたわけですけれども、住民の皆さんは地下化をしてほしいと。だけど、都のほうは、先ほどの説明ですと、高架のほうがいいんだということなわけですよね。この辺は住民の皆さんと根本的に意見が、方法論で異なるということなんですが、この辺はどういうふうに見たらいいのか。  いずれにしても、あかずの踏切で、1時間のうち50分もあかないなんていう説明がいろいろありましたけれども、本当にひどいところだというのはそれなりに私も知ってはいるわけですけれども、一刻も早く解消というところでは、両者共通するんですが、地下対高架ということではちょっとどうなのかなと。もうちょっとその辺を説明していただけたらありがたいと思いますけれども、いかがですか。 ◎調整担当課長 ただいまご報告いたしました東京都議会の委員会における審議を見ますと、ある程度、東京都のご説明が構造形式について予断を与えるようなこともあるかと思いますけれども、東京都のほうは依然として、構造については、高架か地下かということについては今検討中ということで、国と協議しつつ検討しているという段階と聞いております。  請願につきましては、確かに地下化とございますけれども、区民の方の意見も、さまざまな意見の中には双方の意見等もあるということもありますので、この辺はまた、十分に区民の意見のほうも私ども聞いてまいりたいと考えております。 ◆鈴木信男 委員  この鉄道ができたときから随分時間が経過をして、今日のような密集した都市ができ上がって、そういう中であかずの踏切というようなことになってきていると思いますけれども、当事者である鉄道事業者は、それではどういう考えを持っているんですか。 ◎調整担当課長 鉄道事業者と打ち合わせる中では、鉄道事業者は、踏切事故を防ぐとか、そういう観点では連続立体交差は必要であると考えておりますが、鉄道事業者としても十分に協力をしてやっていきたいというふうに言っております。 ◆鈴木信男 委員  もちろん協力をして大いに進めていただきたいんですけれども、例えば当該の鉄道事業者としては、できることなら地下の方式でやりたいんだとか、あるいは費用の観点からいうと多分高架のほうが費用も安いのかなというふうに、素人考えですけれども思いますので、できることなら高架のほうでやりたいというようなことなのか。  実際に、でも、この辺のところを高架にすると、周辺との関係でさまざまな問題がまた、二次的な公害といいますか、発生もしてくるということもあって、多分住民の皆さんは地下に入れて、地表部は生活の観点から影響が出ないようにということだろうと思うんですけれども、その辺含めてもう少し、鉄道事業者なり国、都がどうなのか、その辺がいまいちよくわかりませんので、その辺の説明を。検討するんだということだけしか言えないということであれば、それはそれで今の時点ではわかりますけれども、その辺、もう一度すみません、いかがでしょうか。 ◎調整担当課長 委員ご指摘のとおり、ただいま東京都が国と協議しつつ検討している段階でございますので、検討内容については鉄道事業者もまだお話をお聞きすることはできておりません。  もともと昭和44年の都市計画決定がございまして、これは高架で都市計画決定をしております。その後、時代の変遷とともに、今東京都が検討しているところでございますので、八幡山駅とか笹塚駅とか、先ほど申し上げましたように高架が完了しておりますので、その辺から考えられているところはあるやにも思いますけれども、現時点ではお聞きしてないという状況でございます。 ◆鈴木信男 委員  ちょっとしつこくて申しわけないんですが、例えばきょういただいた説明なり、それから区のほうが策定した地下化の問題のイメージ、こういうものを説明をいただく。いずれにしても、もうにっちもさっちもいかないのかなみたいな印象が強いんですけれども、これまでの検討ではこうだけれども、何らかの打開策があるんだ、多少時間がかかるかもわからないけれどもと、そういうふうに見ていいということなんでしょうか。そこら辺だけ、もう一度お願いします。 ◎調整担当課長 繰り返しになって申しわけございませんけれども、東京都は検討しておりまして、これについては、ただいま地下化についての問題点がこういうふうに都議会で示されたわけでございますけれども、今後さらなる検討を十分にやっていくというふうに聞いておりますので、現時点では、高架か地下か、構造形式について全く未定であると言わざるを得ないという状況でございます。 ◆鈴木信男 委員  それでは、高井戸公園関係のグランドデザインに関連してちょっと教えていただきたいと思います。  1つは、大変著名なというか、有名な先生がされているわけですけれども、この報告書(提言)という、いただいたこれを、さらっとですけれども読ませていただきましたけれども、事前に関係する鉄道会社なり民有地のところとか、そうはいっても、広域避難場所にも指定されているという、そういう意味では共通の中にあるわけですので、一定数その辺の意見なども聞いた上で、専門家の目からこういうようなことが考えられるのではないか、こういう方法はいかがなものかと出たのかなと思うんですけれども、その辺は、地元との関係というか、関係者との関係ではどういうふうなあれでつくられているのか。 ◎都市計画課長 この報告書(提言)は伊藤先生、丸田先生のお考えを区に寄せられたものでございます。  関係地権者の皆様には、他人の土地の上にこういう絵をかきますので、こういうことをやらせていただきたいというお願いをしましたけれども、内容については一切、地権者と協議をしてつくったものではございません。 ◆鈴木信男 委員  話がまとまれば10年、20年のスパンということでありますけれども、一定方向としては、地域の方も賛同ができる中身なのかなと思います。  ただ、その中で私、幾つかの視点があるわけですけれども、教育環境の改善ということで小中一貫教育のこともあるので、、一番最後の絵を見ますと、小学校と中学校が一緒にくっついたような絵が、ナンバー1のほうはたしかそういう絵なのかなと思うんですけれども、その辺、学校も場合によっては移転をしてという考えが既に、例えば教育委員会のほうなんかも一緒にそういうのがあるのかどうか。そういうことがあるんだということを、あるいはそういう方向も考えるんだということでここに書いてあるんですけれども、その辺のところはどうなんでしょう。 ◎都市計画課長 5ページ含めまして、富士見丘小学校に色をつけてあります。その中では、公園整備に当たりましては、公園本体と周辺のまちづくりの課題、両方あわせないと東京都としても行政としてもなかなか課題の先が見えないというところもございます。  あわせて、公園の整備もあるんですが、富士見丘小学校につきましては、環境の問題というのが長年の課題でございます。それもこのときにあわせて解決できることも考えられるだろうというのが伊藤先生のお考えだというふうに考えてございます。
    ◆鈴木信男 委員  もう少しお聞きしたいんですが、とりあえず時間が来ましたので、次の方と。 ◆市橋綾子 委員  まず、NHKグラウンドのことでお伺いいたします。このグランドデザインができたところで具体的に見えてきたかなということで喜んでいるところですけれども、それに関して何点かお聞きします。  まず、このグランドデザインの研究会がありますけれども、これは私的なものか公的なものか。また、メンバーは今お二方、伊藤先生と丸田先生の名前ありますけれども、これはこの提言ができたことでクローズされるのか、それとも今後もまだ継続していくのか。また、継続するときはメンバーが増えるということも考えられるのか、あわせてお伺いします。 ◎都市計画課長 この研究会というのは、伊藤滋都市計画研究所というところに委託をして、伊藤滋先生に研究会を設置していただいて、丸田先生とこの提言をまとめていただいたということでございます。したがいまして、この提言が提出された時点で、この研究会は主宰はなくなるというふうに考えてございます。 ◆市橋綾子 委員  わかりました。ということは、ちょっと確認です。この研究会はグランドデザインを書いていただくに当たってつくられたもので、ここに委託する区の、都かな、お金がどういう形で流れているのか、教えてください。 ◎都市計画課長 契約につきましては、伊藤滋都市計画事務所というところに委託したという契約でございます。 ◆市橋綾子 委員  わかりました。それでは、前の委員の質問の中にもちょっと触れられていましたけれども、富士見丘小学校の環境問題があります。ここに高井戸ランプの場所がありますけれども、今閉じられているというふうな現状がありますけれども、今閉じられているいきさつをお聞かせください。 ◎都市計画課長 富士見丘小学校の南側からずっと西側にかけまして、首都高速と中央高速道のオンランプといいますか、側道の建設計画が以前ございました。しかしながら、交通量の発生だとか隣接する地権者の皆様、それから学校関係者の皆様、環境の問題から問題があるということで大分、東京都、国、住民の方、杉並区が話し合いをしまして、和解事項が出まして、あのような形で、オンランプについては未整備のまま和解条項が継続しているという状況でございます。 ◆市橋綾子 委員  このデザインのその1のところで、小学校が例えば移転をするというふうなデザインですけれども、こういうふうになってくると、このランプがあくということが考えられるということですか。 ◎都市計画課長 あくかどうかというのは、ここですぐにというのは非常に難しい話ですが、区としては、現状の富士見丘小学校が窓もあけられないような教育環境にある。それがもう長年かかってしまって建物も老朽化している状況を見ますと、いつかはそれは解決しなければいけない時期が来るだろうと。その時期に向かったときに、小学校の代替地を含めまして、この機会をねらって高井戸公園の全体整備の中で、そういう課題を含めて検討していく必要もあるんだということを伊藤先生がおっしゃっているというふうに考えてございます。 ◆市橋綾子 委員  いずれ小学校が移転する移転しないにしましても、高速道路を抱えているあそこの地域で、やはり環境問題というのは大きなところではありますので、このグランドデザインを、1にしても2にしても具体的に進めていくには、やはり地域住民の人たちとの対話というのが欠かせないと思っています。そういうふうなところを視野に入れて進めていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。 ◎都市計画課長 もちろん小学校の移転含めて、そこをお持ちのNHKを含めまして大規模地権者、公園区域内にお住まいの方々、周辺の皆様、それと東京都を含めて幅広い関係者がございます。今後とも、区としてはなるべく早い整備の方針が出るように、関係の方々と協議を進めてまいりたいというふうに考えてございます。 ◆市橋綾子 委員  ぜひよろしくお願いいたします。  それと、小学校が移るというふうになったときに、ちょっとこの絵を見て思ったんですけれども、下高井戸1丁目のほうから今ある富士見丘小学校に歩いてくる子たちも結構歩いてくるというふうに思うんですが、より一層北側に移った場合に、また通学距離が長くなるということで、一番長く歩く子でどのくらい歩くというふうに踏んでいるんでしょうか。 ◎庶務課長 非常に粗い数字になりますけれども、現行は小学校のほうは1キロの範囲内ということですけれども、1.5から1.8ぐらいの間にはなろうかなと存じてございます。 ◆市橋綾子 委員  その距離というのは、ほかの学校を平均して考えるとどうなんでしょう。 ◎庶務課長 すべての小学校が、おおむね半径1キロの範囲で通学区域が設定されているというのが現状でございます。 ◆市橋綾子 委員  結構歩くことにはなりますけれども、健康のために歩くのはいいというふうに考えれば、山坂歩いて通っている子どもたちもよその地域にはいるところでもありますので、そこのところには余り触れませんけれども、やはり通わせる保護者の方たちの意見というのもありますでしょうから、学校に関しては本当に丁寧な進め方をしていくことが必要というふうに思いますので、意見として申し上げておきます。  それと、これは来年3月までの使用期限になっていますけれども、その後の貸借というか、またお借りをするというふうなものに関しては今後どのようになっているのか、もしおわかりであればお答えください。 ◎都市計画課長 NHKのほうは3年を期限ということでお借りしてございますが、現時点でNHKも具体的に土地を動かすということは内部としてはございません。  今後の契約でございますが、NHKも、これまでの経過とかNHKの社会的な立場もございますので、一番いいのは、方針が決まるまでこのままの形態が続けば、周辺の皆様も満足している状況でございますので、区としても東京都と打ち合わせをして、都が借りるか区が借りるかわかりませんけれども、現状を維持していくというのも1つの選択肢で、ぜひNHKと協議を進めていきたいと考えてございます。 ◆市橋綾子 委員  今現在、無償でお借りしているという状況ですけれども、今後、貸借料というのも発生しないようにしていかれるのでしょうか。 ◎都市計画課長 予想ですけれども、NHKのお立場を考えますと、ここで行政にお金を要求するということはまずないのではないかというふうに考えます。 ◆市橋綾子 委員  それでは、この項目に関しては最後なんですけれども、今の段階で、まずここから手をつけられるんじゃないかと考えられるようなものがあれば、お聞かせいただきたいんですが。 ◎都市計画課長 この提言は、あくまでも伊藤滋先生、丸田先生の提言として区が受け取ったばかりでございます。内容についてはこれから区の内部で検討して、どうするか決めなきゃいけません。  ただ、提言の内容につきましては、当面とる対策、8ページだとか、それからその後10ページで、杉並区として果たすべき役割というところで、ある程度杉並区にも宿題が投げかけられているのが現実でございます。その辺、この高井戸公園の早期整備に向けて区としてできることは何だと、すぐにやることは至急検討して決めていくのが今の時点でございまして、具体的な施策についての決定事項というのは、今の時点では詳細述べることはできないという状態でございます。 ◆市橋綾子 委員  9ページにも、「公園用地内における一般民有地の地権者との対話」というふうに書いてあります。さまざまな方たちがここに住んでいるということで、地元住民との対話を開始するというふうなことが提言の中にはありますけれども、私としても、地域住民の方たちの声を十分に反映して、対話をしながらつくっていって、いい公園ができるように望むものです。よろしくお願いいたします。  かわりまして、環境基本計画の改定に関してお伺いいたします。  こちらの審議会のほうのを拝見いたしましたらば、CO2のことなんですけれども、これまでは22年に向けてマイナス2%ということで計画が立ってきた、しかし13.5%の上昇になっている。そんな中で、今度2013年に向けてマイナス2%のままで行くという。マイナス2%にするのは本当に大変なことだというふうなことはわかりますけれども、この先延ばしにした、先延ばしにしたという言い方は、すみません、目標年月を2013年にしたときに、今厳しい13.5%アップしたものを、また目標を目指していくためにマイナス2%を設定したということは、具体的な削減計画を立てていかないと、あっという間に3年間というのはたっていくというふうに考えます。  区としては、この審議会の提言を受けて、今後削減計画というものをどのように立てていくのか、お示しいただければと思います。 ◎環境都市推進課長 この計画を策定いただいた時点では13.5%増になっておりますが、直近年ですと7.2%の増というふうに変化してございます。その中で計画全体を、終わりの年度が2013年ということですので、終期をそれにそろえたということでございます。  もちろん、その中で太陽光発電や高効率給湯器の普及、緑化対策、あらゆる手段を用いまして、地域のエネルギー効率を高めて、マイナス2%を達成していきたいというふうに考えてございます。そのためには、基本計画をきちんと立て、行動計画を立てていきたいというふうに考えてございます。 ◆市橋綾子 委員  先ごろ政府のほうでは、麻生首相が基準年を2005年に動かしましたけれども、うちの基本計画の中では基準年は1990年のままで行くというふうに考えてよろしいんでしょうか。 ◎環境都市推進課長 現段階ではそのように考えております。 ◆市橋綾子 委員  CO2の削減をしていくのは本当に大変だけれども、でも確実に歩んでいかなければならないことで、ぜひ区民とともに進めていきたいというふうに考えております。  それと、この中に下水道の分流化のことが述べられていました。これまで東京都は下水道の合流改善ということを言ってきましたけれども、今回の審議会の答申の中では、下水道の分流化というふうなことが出てきています。これに関して区としてはどうとらえているんでしょうか。 ◎環境課長 下水道の分流化というのはなかなか大きい問題でございまして、今回の答申の中でも、より長期的な視点で考えるという、そういったお示しもいただいているところでございます。当然、区独自で分流化に対して有効な対策というのがなかなか見出せないというところもございますので、関係機関とも調整の上で、広く区民の皆さん方のご意見も伺った上で、今後進めていきたいというふうに考えてございます。 ◆市橋綾子 委員  よろしくお願いいたします。  特別区道の工事のことなんですが、先ほどの質問にもありましたけれども、ここにはガス、水道、下水道は入ってなくて、その下にありますよね。こういうふうな工事をした場合に、電線と通信のものは今回こうやって共同溝に入れますけれども、ガスの工事が必要になってきた、やれ水道の工事が必要になってきたといった場合に、こういうふうにせっかくきれいになったものをまたほじくり返して、継ぎはぎだらけの道路になるということをよく見かけるんですけれども、こういった場合に、共同溝というのをもう少し大きな視野で考えて、下水道、上水道、ガスとかの共同溝というふうなことを、特別区道だからこそやれるとかということはないんでしょうか。 ◎建設課長 確かに委員ご指摘の、考え方としては、下水道とかガスとか他の管も含めた構造のものという考え方はございますけれども、こちらにつきましては現実的にはなかなか難しい、莫大な費用もかかるということで、今回、電線類の地中化ということでございます。したがいまして、今後、当然、ガスですとか水道の必要な引き込み等によって道路が掘削を受けるというようなことは想定されるところでございます。 ◆市橋綾子 委員  道路照明灯のことについてお伺いいたしますけれども、ここの道路照明灯にかかる電力の電気代はどこが支払うんでしょう。 ◎建設課長 今回、この整備が進んでまいりますと、これは区有街路灯になりますので、電気料につきましては、区が負担ということでございます。 ◆市橋綾子 委員  ここのところの電球はLEDを使うということは考えていませんでしょうか。 ◎建設課長 今回のところはLEDの使用はちょっと考えてございません。 ◆市橋綾子 委員  なぜ考えられないんでしょうか。 ◎建設課長 ここは現状、街路灯のほかに商店街装飾灯もございまして、かなり照度を確保されているところでございます。今回の整備が完成していきますと、全体の照明の灯数が減っていくわけですけれども、そうした中でも必要な照度を確保するというところから、LEDの使用は今回行っていないというところでございます。 ○安斉あきら 委員長  12時を過ぎようとしていますが、このまま会議を続行させていただきます。 ◆市橋綾子 委員  そこは、区がつけるのであればなおさらお願いをしたいところです。照度を確保していくというのは当然そうなんですけれども、今、環境基本計画のことも述べましたけれども、私たちの暮らし、さまざまなところでいろいろな環境問題に当たっています。建設のところでこういう計画が出てきたときに、環境に配慮した整備をしていく、それがそういうきっかけだと思うんですね。そのときにどういった電球を使ったらいいのか、どういう照明を使ったらいいのか、そういうことを横断的に考えていかなければ、部局ごとにやっていたのでは、CO2削減、環境都市杉並は築けないと思っております。今回そういうようなことは考えていらっしゃらないようですけれども、今後、区の中で照明が必要になるものがあった場合には、ぜひLEDの使用を検討していただきたいというふうに思います。意見です。 ◎土木担当部長 LEDにつきましては、今年度、試験的にモデルとしてLED化をちょっと路線をはかってやっております。まだ技術が、いろいろありますので、すべての公道に一律にやるというのはなかなか無理な段階で来ておりますので、とりあえずモデルでやってみて、それで検証しながら広げていきたいなというふうに考えてございます。 ○安斉あきら 委員長  説明及び報告に対する質疑の途中ですが、ここで午後1時5分まで休憩といたします。                            (午後 0時01分 休憩)                             (午後 1時03分 開議) ○安斉あきら 委員長  休憩前に引き続き委員会を再開いたします。  説明及び報告に対する質疑を続行いたします。  それでは、堀部委員からお願いいたします。 ◆堀部やすし 委員  環境基本計画の改定について伺います。  6年ぶりの改定の検討に当たりまして、環境清掃審議会から報告書が出てきました。それに差し当たって杉並区として現行計画の状況についての説明資料が添付されております。これを見ますと、かなりの事業が未実施の事業という形になっていたわけです。このうちの幾つかについては、今回の報告書の中でも、今後取り組む必要があるというような形で指摘を受けているものもあります。生ごみの資源化の検討などがそれに当たりますけれども、それ以外のものですね、今回報告書の中では指摘されていなくて、実際現行計画の中でも未実施のままになっている事業については、今後どういうふうになるのか、この辺について、まず方針を伺っておきたい。 ◎環境課長 今回の環境基本計画の改定につきましては、今委員ご指摘のとおり、審議会のほうからご答申をいただきました。そこでも、現行計画での進捗状況についての細かな評価をいただいたところでございます。当然、その評価を十分尊重した上で新しい改定を行っていくということは言うまでもないことでございますが、それ以外の事業につきましても、今庁内でこの改定に向けた検討委員会を立ち上げてやってございますが、各所管部のほうでも、実際にそれぞれの事業の進捗状況はどうかというところを、事務事業の観点あるいはまた予算執行の観点等から十分に精査した上で計画に盛り込んでいくように、今庁内で議論を進めているところでございます。 ◆堀部やすし 委員  その未実施の事業の中にもいろいろ温度差があるように見えるわけですが、例えば今回の冊子でいうと、23ページの基本目標IIIの中の未実施事業で、みどりの表彰制度の創設というのがあります。この状況を見ると、「みどりの基本計画では検討事項で、環境基本計画では計画事業になっている。整合性を取るため今後は検討事業としたい。」こういう記載なんですが、例えば検討事項と検討事業というのはどういうふうに違いがあるのか、この辺はどういうことなんでしょう。 ◎みどり公園課長 みどりの基本計画の中でも表彰制度の創設というのは当初から挙げられて、実際に全体として、みどりについては保全であったり創設であったりいろいろある中で、今後とも表彰制度導入については、基本計画をことし改定する中で検討してまいりたいというふうに考えておりますので、環境基本計画との整合性を図るということで、検討事業という形で環境基本計画にはのせてまいりたいというふうに考えてございます。 ◆堀部やすし 委員  よくわからないのは、環境基本計画はこの分野における基本の計画ですよね。それに対して、みどりの基本計画が下にくっついているという言い方をすると変なんだけれども、そういう位置づけになりますよね。その関係でいうと、どっちにどう整合性をとるのかがちょっとよくわからなかったんですね。みどりの基本計画では検討事項となっていて、今後は検討事業としたいということは、これは前進するという受けとめでいいわけですよね。 ◎みどり公園課長 委員おっしゃるとおりです。 ◆堀部やすし 委員  だから、未実施事業といっても、そういうようにこの表現だけではちょっとつかみ切れない部分もあって、前向きのものと、そうじゃなくてただ課題があると書いてあるだけのものといろいろあって、そのあたりの温度差であったり課題の深さといったものについては整理をして、計画改定に当たっては説明をしていっていただくことを求めたいと思いますが、いかがでしょう。 ◎環境課長 当然ご指摘のとおりでございまして、今回の改定の基本方針の中でも述べてございますが、この間の環境問題をめぐる国内外の動向、そういったものを、今委員ご指摘のとおり、現行計画の進捗状況も踏まえて、今後の事業計画の中でどのような形で位置づけていくのかというのを総合的に考えて、新しい環境基本計画をこの秋までにつくっていくという所存でございます。 ◆堀部やすし 委員  それから、現行計画の状況について、達成とあるものと一部達成とあるものと未達成というもの、あるいは未実施というのがあるわけですが、達成と一部達成の違いについて、少し違和感を感じる部分があります。  例えばこの冊子でいうと21ページにありますが、すぎなみ環境カエルくらぶ参加人数は平成22年度1,700人の目標、これに対して平成19年度末217人ということになっていて、これが一部達成であると、こういう説明になっているんですが、これは一部達成と真に言えるものなのかどうか、この辺を少し説明していただきたい。 ◎環境都市推進課長 確かに、カエルくらぶにつきましてはご指摘のとおりでございます。このくらぶにつきましては、他の環境団体がこの間、平成14年度以降たくさんできまして37団体に上りまして、使命を終えたということで、ことし5月に解散してございます。そういう意味でも一部達成ということでございます。 ◆堀部やすし 委員  それが一部達成なのかどうか。環境カエルくらぶ自体としてどうなのかという意味でいうと、どうなんだろうという気がしますが、このすぎなみ環境カエルくらぶについては、補助のあり方を平成20年に恐らく見直していると思うんですが、見直してすぐに5月に解散というのはどんな背景があったのか。 ◎環境都市推進課長 直近のあり方を見直して、事務局機能を環境ネットワークのほうに移行して、自分たちで自主的な活動を行うようにしたところ、それぞれに構成しているメンバーが他の環境団体も立ち上げていた関係で手いっぱいになって、とてもカエルくらぶを維持できないという状況になったということでございます。 ◆堀部やすし 委員  これ、立ち上げたときは多分、役所の発意と言うとちょっと語弊があるんだと思うんですが、そんなような感じだったような記憶をしています。そうすると、補助のあり方を見直して、いわば区役所が手を引いていくというか、まあまあ金の切れ目ではないけれども、その中で解散することになってしまったと。もちろん発展的に解消という言い方もあるんでしょうけれども、そういうことなのかどうか。 ◎環境都市推進課長 自主的に活動をするということで、発展的な解消ということでは、ご指摘のとおりでございます。 ◆堀部やすし 委員  自主的に活動ということなんですが、すぎなみ環境カエルくらぶでやっていたことは、どんなふうにその後受け継がれていくことになるのか、その辺はどうですか。 ◎環境都市推進課長 実際に活動をカエルくらぶの中で行っておりました、きれいにカエル隊の清掃部門については地域で行われておりますし、ヤゴの救出などにつきましては、各学校へ網の貸し出しを行うということで継続して行ってまいります。 ◆堀部やすし 委員  だから、一部達成というその考え方が余り納得がいかなかったので、そういう評価をし出すと、すべての事業が何か一部達成になってしまって、それで未実施になっているというのはどれだけやる気がないんだろうというふうにも受けとめられかねませんので、その辺の峻別というか、評価のあり方というのは考えなくてはいけないというように考える次第であります。  高井戸公園の周辺まちづくりグランドデザインの提言について伺います。  この場所についてはいろいろな状況がありますけれども、一時期、東京都のほうで民設公園の検討の話が話題になったことがありました。突然何でそんな話が出てきたんだろうなと思うと、新聞報道に、NHKグラウンドの写真が一緒にくっついているような報道が出てきて、随分誘導的な報道だななどというふうに思った記憶があるんですが、その民設公園の検討そのものが直接ここに当てはまるわけではないにせよ、しかし、NHKグラウンドの閉鎖の話の後にそういう構想が出てきたこともあって、民設公園の今後の状況については目を離せないというふうに感じています。  今回の、伊藤先生を座長とする報告に当たっては、この民設公園というものの状況については、何か特段ご意見というものはなかったのかどうか、その辺を伺いたい。 ◎都市計画課長 伊藤滋先生も民設公園が東京都のほうで検討されているということはご存じでございました。ただ民設公園制度というのは、本来公園にすべき区域を、達成できない枝葉として将来35年間にわたって維持していくという枝葉的な施策でございます。民設公園制度自体は都市計画法と制度的につながっている制度ではございませんで、例えば高井戸公園で民設公園制度を導入した場合、都市計画法関連がクリアできるかどうかまだわからない状況ですので、伊藤先生におかれましては、民設公園は、ご存じだったんですが、全く視野に入れない中で検討をお進めになったというふうに考えております。 ◆堀部やすし 委員  それでいいと思うんです。当然、民設公園というのは後からとってつけたように出てきた制度なので、何でそんなものを突然持ち出してきてなんていう思いも、杉並区側としてはあったわけで、それでいいんですが、東京都としては、そんな意向もひょっとしてあるのかもしれないということを考えると、民設公園というようなあり方の模索については余り好ましくないというような方針づけというか、そういった意見があってもよかったのかななどと、少し政治的には思ってしまうわけですが、いかがでしょう。 ◎都市計画課長 確かに本文のほうで民設公園は触れられてございません。それから最後のイメージ図でも民設公園を導入した絵になってないということは、考え方の中に、民設公園を導入すべきではないという考えも含んでおまとめになったというふうに感じられます。 ◆堀部やすし 委員  そう解釈するのが自然だと思いますし、そういうふうに位置づけているということで広くご説明をいただきたいというふうにもお願いをしたいと思います。  事務事業概要について本年度の状況が説明されましたので、伺います。  本年度、組織改編が幾つか行われております。住宅課と建築課のほうであったようで、耐震改修のほうで1つ変化がありました。それは納得をします。  環境のほうで、これは一般質問でも行ったんですが、何年ぶりになるのかわかりませんけれども、ごみ減量担当課長のポストがなくなりました。その説明は余り私は納得がいってないんですが、ここでもう少し詳しく説明をしていただきたい。 ◎環境都市推進課長 今般の組織改正は、新しい環境分野に関するものを環境都市推進課に集め、リサイクル関係のものを清掃事務所、清掃管理課に移行するというものでございまして、そういった意味で、区分けをして区民にわかりやすい組織改正を目指したものでございます。 ◎環境清掃部長 私のほうから簡単にお話し申し上げます。  まず原則的には本会議でご答弁申し上げたとおりでございますが、ごみ減量担当課長は、これまで担っていたものがリサイクルと、それから、とりわけレジ袋条例が去年の4月に施行されたということもございまして、その後はレジ袋削減の目標達成に向けた進行管理をメーンにしてまいります。それまでのさまざまな関係団体との協議あるいはそのための調整というものをメーンにして、これまでのごみ減量担当課長の職務に位置づけてきましたけれども、今後は、60%というマイバッグの持参率の達成、それからそのための有料化等への有意な取り組みをいかに促進していくかということに視点が移っていくということもあって、これからの環境施策全体のスキーム、枠組みを考えていけば、むしろ効率的な事業執行、あるいは対外的にも説明しやすい内容としていくためにも今回組織改正を行った、そういうものでございます。 ◆堀部やすし 委員  進行管理がメーンになるというような説明については、納得しないではないんですけれども、今いろいろなものが過渡期を迎えていく中で、それほど各課に大勢人がいるところではありませんから、ポストばかりたくさんつくってもしようがないという気もしないでもありませんけれども、何かタイミングがもう1年、2年違うんじゃないかなという率直な私の感想なんですが、それは私は実務をやっていませんから、私の感想はそうなんですが、実務家のトップの部長としては、その辺はどうお考えになるのか。 ◎環境清掃部長 タイミングのお話でございましたけれども、タイミング的には、私はちょうどよかったと思っています。ただ単に進行管理というのみならず、先ほど申し上げたように、杉並区政、山田区政の中での環境施策の象徴的な1つの取り組みがレジ袋でございまして、とりわけコンビニ等を中心としたそういったものへの働きかけは、今後ますますまた創意工夫を凝らしてやっていかなければいけない。そういうことから、ただ単にごみ減量という組織目標の達成そのものがいわゆる職名になっているポストを廃止したからといって、その中の取り組みの具体的な密度とかあるいは取り組みの方法、内容について、それが減退したということでは決してなくて、むしろ組織全体としてはいかに機能させるかというのが、私の目から見た現状、実態等も踏まえた上で、今回の組織改正を行うのが最適だと、私はそういう判断をしたものでございます。 ◆堀部やすし 委員  それは内部の目線ではそれで合っているんだと思うんですよ、恐らく。内部の面でいうとそれで合っているんだと思うし、決してそれを誤りだと言うつもりはないんですが、政治的というか、外部的なタイミングという意味でいうと私は疑問を持ったので、伺った次第であります。  それで、そういう状況の中で、戸別収集のモデル実施について、予定ではことしの秋からだったはずですよね。それが少し遅れて来年になるんですか、平成22年になるんですか。その背景にはどんなことがあったのか。 ◎環境清掃部長 今委員ご指摘のとおり、本来であれば、ことしの秋口からというものを想定して私どもも準備を進めておりましたが、ご存じのとおり、昨年の9月以降の経済状況とそれに伴う区の財政状況、とりわけ財調等の減退、こういった中で、戸別収集を行うにはかなりのコストが早々かかってくる。それをいかに抑えながらどうやっていくかということをやってきたわけですが、それでもなおかつ、緊急経済対策を含めた、当面まず区としては優先度合いということも含めて考えれば、戸別収集については、ことしというよりもむしろ来年のほうへ回すべきではないかと、最終的にはそういうもろもろの区政を取り巻く状況判断の中で選択をしたというものでございます。 ◆堀部やすし 委員  その話を聞いていると、部長の判断ではなくて、全区的な判断の中でそうせざるを得なかったんだというようにも聞こえますが、そういうことなのか。部長としては別に、本当はことしやりたかったんだということなのかどうなのか。 ◎環境清掃部長 環境清掃部の部長として言えば、早期に執行していくことが当然必要だというふうに考えておりますが、その部といえども区の1つの組織ですから、当然のことながら区全体の中で最終的に判断していく、これはこれまでもどの部においても同じだと思っています。 ◆堀部やすし 委員  それで、本会議の答弁にもありましたが、ペットボトルの集積所収集を全域でやり出しました。それにあわせて相当のコストがかかるようになっているわけですが、また区役所でも、この4月からペットボトルがある意味全面的に解禁になったというような、こういう言い方はいけないか、自動販売機での販売が復活してきた、こういうような状況があります。あのときに政策経営部長が、缶とペットボトルの処理費用はそんなに変わらないんだというような答弁があったんですが、これは本当なんですか。 ◎杉並清掃事務所長 本会議でもご答弁いたしましたけれども、ペットボトルにつきましては、20年度については回収経費がおよそ3億9,000万円ほど必要でしたので、そのような金額になってございまして、古紙、びん、缶につきましては、同一というか、1つの契約の中で結んでございますので、その金額の差は今ちょっと資料として持ち合わせてございません。 ◆堀部やすし 委員  もう20分になるのでとりあえずやめますが、それは缶もびんもいろいろなものも入れてとなるとどうなるかわかりませんけれども、缶とペットボトルを比較して処理費用がそんな変わらないんだというような説明はあり得ようはずが、現状ではないと私は思うんですが、どうなんですかね。その辺はいかがですか。それだけ聞いて、とりあえず終わります。 ◎杉並清掃事務所長 ペットボトルにつきましては、非常に軽くて、収集にコストはかかるというふうに認識してございます。 ○安斉あきら 委員長  一巡いたしましたが、ほかに質疑がある方いらっしゃいましたら、挙手をお願いしたいと思います。 ◆鈴木信男 委員  では、もう少しさせていただきたいと思います。
     環境基本計画の改定に関連してなんですが、この報告書の11ページのところを中心にお聞きしたいんですが、5つの基本目標のうちの5番目の中のというんでしょうか、私たちの4つの挑戦というのがあって、そのうちの1つに、先ほどもちょっと質疑がありましたけれども、二酸化炭素の排出量を2010年度までに1990年度比で2%削減することを目指しますというふうにあって、若干先ほども説明があったんですが、ちょっと私よくわからないというか、1回整理をしてもらいたいんですよね。  というのは、まず国全体の話ですけれども、京都議定書のときには2020年度までに1990年度比で6%減らしましょうと。ところが、今こうなってきて、そういう状況で見てみると、確かにそれが達成できてなくて、むしろ増えている状況だというふうに思うんですけれども、1つそういう状況がある。その辺の数値がどういうふうになっているのか、そこを1つ示してもらいたいのと、今ちょうど、今度はさらなる次の計画ということで、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)が今さらに全体に20から40%ぐらい削減ができるような、そういう選択でということで、今国際会議が、ご存じのようにやられているわけなんですが、例えばそういう数値との関係でいうと、杉並区が報告書の中で示している2%というのはどういう意味の数字になるのかなという辺を、2つなんですが、ちょっと整理をしていただけるとありがたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎環境都市推進課長 杉並区の削減目標の2%でございますが、杉並区は住宅地でございますので、国等の場合と異なりまして、産業部門がございません。それで住宅地で2%削減するということは、家庭部門が主となって削減ということで、これは非常にハードルの高い目標だというふうに認識しております。  それから、長期的な目標につきましては、今後の課題の部分が多いというふうに認識しております。 ◆鈴木信男 委員  そうしますと、今私がお聞きした、前段で2つの指標みたいのを示して、杉並区の2%という数字がどういう意味なのかというのはなかなか難しいというか、こういう数値との関係でいうと、高い目標なんだとか低い目標なんだとかいうことは、数字的にもどうなのかというのはなかなか難しいことなんですか。 ◎環境都市推進課長 住宅都市という点から申しまして、2%というのは、産業部門がございませんので、削減としては難しい、高い目標だというふうに認識しております。 ◆鈴木信男 委員  私ももう少し勉強してからまたいろいろ教えてもらいたいんですけれども、2%というのは、例えばどういうようなことを──家庭の数でいうと28万戸ぐらいありますよね。その1戸が単純に、目に見えるようなイメージで、例えば100ワットの電球を、ほかのことでもいいんですが、何百時間ぐらいつけるのを我慢したら、そういうふうなことになるんだというようなことでいうと、どういうことになるのか。もうちょっとわかりやすいイメージというか、あれば示してもらえるとありがたいんですけれども。 ◎環境都市推進課長 この環境基本計画策定時の13.5%二酸化炭素が出ていた状態での場合で申しますと、全家庭が1週間に1日、全く電気を使わない日を設けますと、2%削減が達成できるということでございます。 ◆鈴木信男 委員  それで、もう1つちょっと私が気になっていることは、この間も本会議その他でもいろいろな同僚の議員が質疑をしていましたけれども、区長が、地球の温暖化の原因が二酸化炭素を中心とする温室効果ガスではないんだととれる、地球の軸の移動によってそういうことが起きたり何だりだとかいうようなことで、そういう話をずっとしているわけですよね。その辺が、何か目標をつくる上で、あるいは抜本的な取り組みをする上で少しひっかかるようなことになっているのかなと。高い目標だと言いつつ、その辺はどうなのか。  それからもう1つ、それを言うのは、ご存じのようにアメリが今大きく転換をしています。アメリカの環境保護局というところが4月17日に、二酸化炭素は温室効果のあるそういう原因のガスであるということで、それを認めて、そのことがまた公衆衛生とかいろいろな福祉に関連して大きな影響になるので、これを抜本的に削減するようなことをしなければいけないという、言ってみれば大転換を今示したわけですよね。そういうようなことの中で、区長も、二酸化炭素を初めとする温室効果ガスが地球温暖化の主要なテーマなんだ、あるいは要因なんだという認識がされているのかどうか、あるいは転換されたのかどうか。その辺のことは、この次もう1回質問させてもらいたいんですが、今後の住宅都市の中で抜本的に進めていく上で私は極めて重要な要素になるのではないかなと思っているので、その辺はいかがなんでしょうか。 ◎環境都市推進課長 いろいろな説がございますが、区長も二酸化炭素は1つの指標だというふうに申しております。2%削減という目標については変わっているものではございません。最初に環境基本計画を策定し、省エネ行動計画を策定したときから変わっているものではございません。 ◆鈴木信男 委員  もう1つは、世界が、とりわけヨーロッパ、ドイツなんかが先進国で、ご存じのとおりですけれども、そういう中で太陽電池というか、今の二階経済産業大臣の言葉を使えば、革命的に太陽パネルを使うようなことをやって二酸化炭素を減らさなければいけないというので、それが使えるような、電気を固定的な単価にして、電力会社との間できちっと買ってもらえるようなことをするとか、ドイツなんかでも、100万ぐらい自分が出してつけたのが、数年ぐらいたてば元がとれるということで、どんどんどんどん普及するというようなことで成功しているわけですよね。そういうような方向に進めるということで、非常に高いレベルの目標を自分のところでもつくって積極的にやっている。それがまた、環境問題だけでなくて、産業その他いろいろなことに循環していい方向に回っているという、私のように素人が言うまでもなく、なっているかと思うんですが、そういうことからいうと、今その辺はどういうふうに、政府がこの春ごろに打ち出された方針と、杉並区がこれから中長期に向かって住宅都市の中で抜本的に減らしていこうということになれば、太陽パネルというのは相当ないい、あるいは活用が抜本的に、それこそ革命的に使われるようなことにならなければいけないというふうに思うんですけれども、その辺はいかがなんでしょうか。 ◎環境都市推進課長 国が平成17年に補助を打ち切った後も杉並区は単独で助成を行って、太陽光発電の助成を進めてきたところでございます。今年度につきましても、既に82件の申請がございまして、飛躍的に進んでいるところでございます。これからも、省エネ、省資源、緑化で地域のエネルギー効率を高めて、環境先進都市を目指してまいりたいと存じます。 ◎環境清掃部長 ちょっと総括的に私のほうから補足させていただきますが、今委員ご指摘になったように、世界的にもあるいは国においても東京都においても、いわゆる温暖化対策あるいは温暖化戦略として、今回の14兆の補正でも盛り込まれたように、20年までに15%減だと、産業界とのバランスをとりながら、いろいろな振興策を講じようとしておりますが、そういったものをにらみながら、杉並区としてこれから基本計画にどういうふうに盛り込んでいくか、あるいはそれを具体的に予算化をし、施策化をし、それを実践に移していくかということをこれからよく考えてまいります。  区長は区長で、先ほど申し上げたとおり、さまざまな見解がある中で、それをむしろそれぞれの立場から重要視していくべきである、1つの考え方のみに偏向すべきではないというのが持論でございます。したがいまして、私たちも、古典的ではありますけれども、省エネあるいは緑化というものを、とりわけ杉並の地勢を考えていけば、そういったところに力を注ぎながら、同時に周りを見ながら最もいい選択をしていきたい、そう思います。 ◆鈴木信男 委員  また別の機会に議論させてもらいたいと思いますけれども。  それで、ごみのほうの問題に突然話が変わるんですが、ごみの問題で、ここに書かれているような目標があるわけです。ここにもちょっと書いてありますけれども、拡大生産者責任制度が国全体という形でつくられるかどうかというのは、こういう目標が実現するかどうかという非常に大きなファクターだというふうに思っております。それで、23区の中でも皆さん共同して毎年、国に言ったり働きかけをしていることも知っていますけれども、こういう状況の中で、さらにその辺の動きが少し何か変化が見られるようなことがあるのか、あるいは今日の状況を踏まえて、ますますその辺が難しくなってきているような方向なのか、その辺の総体的なといいますか、感じているところを所管として教えていただければありがたいと思います。 ◎清掃管理課長 拡大生産者責任につきましては、市町村長会で要望したり、いろいろな形で行われているところでございますが、事業者のほうの動きがなかなかついてこないというような状況もございまして、徐々にではありますけれども、進展はしているかと思われますが、劇的な変化ということはなかなか難しいというような状況だと感じております。 ◆鈴木信男 委員  大変難しいというか、相手が相手なものですから、難しいんだろうと思いますが、努力されていることはよくわかっておりますので、引き続き頑張っていただきたいなと思います。  ごみの問題についてもう1つですが、生ごみなんですけれども、例えば行政でいうと、学校などのようなところも残菜という意味では生ごみが出ると思うんですが、とりわけ日常生活のかかわりでいうと、大手のスーパーなんかがとても大きな生ごみが出たり何だりすると思うんです。それも何か法律で、何年ごろからはこういうふうにしようということがたしかあったと思うんですが、その辺は今どういうような動きになっているんでしょうか。ちょっと教えていただけたらと思います。 ◎清掃管理課長 生ごみのスーパーなどから排出されるものにつきましては、いわゆる行政回収で行ってございません。生ごみのプラント化については行われているところでございますが、今後拡大するかどうかについてはちょっと情報がございませんので、申しわけございません。 ◆鈴木信男 委員  確かに自己責任的に自分でちゃんとやりなさいよと、そういう計画というか法律というか、法律じゃないかもしれませんけれども、何かそういうのがあったと思いますので、その辺も研究しながら詰めていただきたいなというふうに思います。  それと、もう1つ関連ですけれども、レジ袋のほうに移ります。きょうのご報告でいただいた削減推進に関する協定の中身で、実施予定店舗数が2,500店舗ということで、商店会連合会の加盟店舗の約50%というんですが、これはどういう意味で50%というふうになったのか、その辺の経緯。それから、今後残りのほうはどういうふうなことをしていこうとしているのか、その辺もあわせて説明をお願いしたいなと思います。 ◎環境都市推進課長 商店会連合会加盟の2,500店舗が協力金箱を置く、50%だということの理由は、商店会連合会加盟でレジ袋を取り扱っている店が2,500店舗、約半分だということでございます。残りのところはレジ袋を扱っていないので、もともとレジ袋有料化等に関する条例の対象外でございます。 ◆鈴木信男 委員  意味がわかりました。  それで、もう1つ2つお聞きしたいんですけれども、資源の抜き取りの件なんですけれども、実施されてから1カ月ちょっとだと思うんですが、これが変化みたいなものはあるんでしょうか。その辺はいかがでしょうか。 ◎清掃管理課長 条例を改正しまして、いわゆる罰則規定を盛り込んだ形で5月1日施行してございます。これに伴いましてパトロールを強化しているところ、杉並区の中にそういう資源の抜き取り業者が入ってくる状況がさらに改善されまして、減少しているところでございます。それで警告書、命令書等の発付もしているところでございます。 ◆鈴木信男 委員  引き続き努力をしていただきたいなと思います。  最後になりますけれども、拠点整備に関係するんでしょうか、阿佐ケ谷駅の南口が今大開発がされていると思うんですけれども、1つ目の大きいビルが今姿をあらわしました。もう1つの高さ50メートル超える、さらに大がかりなビルができながら、あの周辺を再開発というのか再整備というのか、今進もうとしております。既に地下にかかわる基礎工事が今進んでいるわけですけれども、周辺の住民とか何とかの関係でいうと、1つはどういうふうになっているのか。  それから、都のほうが所管だと思いますけれども、区のほうはどういうふうにかかわりながらどういうことをやろうとしているのか、その辺のところなり何なり示してもらいたいのと、あと、住民との関係で、説明会とかそういうようなことがどういうふうになっているのか、されていたらどういうふうな経緯があってどういうふうになっているのか、その辺の説明をしていいただけたらありがたいと思います。 ◎拠点整備担当課長 阿佐ケ谷駅南口の再開発の件ですけれども、これは法定の再開発事業ではなくて、国の要綱に基づく優良建築物等整備事業で国の補助がついた事業でございます。平成19年度に調査、設計委託を行い、20年度から工事、完成の予定は22年度になっています。  工事の説明会でございますけれども、工事前に説明会等は、再開発をやっている方々が、建て主の方々がやったというふうに聞いております。 ◆鈴木信男 委員  やったのも、私もそれなりには知っているんですけれども、そこでどういうふうなことというのは余り区のほうは関係していないんですか。そういうことをやりましたよという報告を受けて、それだけという範囲のことしか区は関与というか、できないんですか。もう少しいろいろ云々くんぬんというようなことはできるのかできないのか、しているとすればどういうことなのか、その辺をもうちょっと説明をお願いしたいと思うんですけれども。 ◎拠点整備担当課長 今資料がございませんので、しばらくお待ちください。 ◆鈴木信男 委員  では、もう1つだけ。先ほどの電線の地下にかかわることでもう1つだけ教えていただきたいんですけれども、先ほど、青梅街道を初めとする国道、都道、中杉通りとか、そういうところをこういうふうにして何千メーターやりましたよと、こういう話を聞かせていただきました。  それで、そういうところをするのも結構なんですが、むしろ地元というか、地域のいろいろなお話を聞くと、例えば中杉通りをやってきれいになるのは大いにいいことなんですが、実際にああいうところを電柱を地下化しなくても、車の通行に障害があるわけでもないし、災害のときに電柱が支障になるというようなことでも何でもないわけですよね。日常的にはむしろ、かなり微妙な道幅の4メートル前後ぐらいというか、そういうところに電柱があったり、むしろ狭い道のところで電柱があって、それが救急車の問題とか災害時のいろいろなときにも邪魔になるので、むしろそういうところを優先してやってもらうほうがいいのではないかという話をよく聞かされるんですけれども、その辺の考え方と、進めるときの優先順位の場所の問題でどのようにお考えなのか。もちろん、まちのメーンのところだからきれいにするということもそれはそれとして1つの理由だと思うんですけれども、その辺の考えをもう1回聞かせていただきたいなと思います。いかがでしょう。 ◎建設課長 確かに無電柱化することによる効果は、狭い道路での効果も高いというふうには考えてございますけれども、先ほど少しご答弁しましたけれども、技術的に少し難しい面もございます。どうしても、地中化するに当たって、さまざまな電線類以外の地下埋設物等もございますし、そういったものを移設しながら地中化する場所を確保する必要もありますし、また、地上機をどう設置していくかというようなこともございますので、なかなか難しゅうございます。そういった中で、永福町で、先ほど申しましたように、約8メーターのところでまず実現が可能ということでございますので、この結果を見ながら、それをどう展開できるのかということはまた検討していきたいというふうに思っております。 ○安斉あきら 委員長  先ほどの鈴木委員の質問に対して、答弁できますでしょうか。 ◎まちづくり担当部長 私の知る限りでは、地権者の方の中で相続の関係で若干トラブルがあって遅れたことはございますが、それ以外に周りの方に関しては、まちづくり条例に基づく説明会、その他の説明会をする中で、特に大きな問題は私のほうも聞いておりませんので、順調にいったというふうに考えてございます。 ◆市橋綾子 委員  環境博覧会の先ほどのご報告について伺います。  先ほど、今回の環境博覧会の中で目玉はというご報告の中で、異なる考えのお二人ということが報告されましたけれども、具体的に何がどう異なる考えの方なんでしょうか、教えてください。 ◎環境都市推進課長 地球温暖化の原因が地球自体のバイオリズムであるとされる説と、二酸化炭素が原因であるとする説でございます。 ◆市橋綾子 委員  その場合、こういったシンポジウムを開くときに、違う意見を持ってくるといったときに、コーディネートする人の力量というか方向性が問われるんでしょうけれども、コーディネーターはお決まりですか。 ◎環境都市推進課長 現在のところ、NHKのBSディベートの司会をしているアナウンサーを予定しております。 ◆市橋綾子 委員  そのアナウンサーの方の考え方というのがあると思うんですよね。それはこの主催者側の杉並実行委員会、杉並区も入っていますけれども、そういう方たちと丁寧に意見交換しながら進めていくようなことをしていかないと、結局このディスカッションというか、ここの集いがどこに着地するかというところがあると思うんです。先ほどのご答弁の中で、CO2を削減していくには民生部門のところが一番大事だ、難しいというふうにおっしゃった。ここは市民が集まる場所であるし、市民に向けて働きかけをしていく大きなチャンスの場だと思うんです。そのときにコーディネーターにだれを持ってくるのかということは重要なことなので、そこのところ、お考えを教えてください。 ◎環境都市推進課長 パネルディスカッションにおきましては、コーディネーターは、公正な立場、公平な立場で議論を進めていくということが最大のポイントでございますので、その点は十分配慮して人選しているところでございます。 ◆市橋綾子 委員  ジャッジマンじゃないから、公平な立場じゃなくて、私どもも何かイベントを開いてパネルディスカッションなり何なりやろうとしたときに、コーディネーターの力量はすごく問われて、どこに着地させるかというのを見ながらやっていく。それはもちろん公平性は求められるところではあるけれども、今回異なる意見の方たちを呼んでやるわけだから、やっぱり意図するところはあるんだと思うんですよね。終わったときに、ああ、両方とも真っ当なこと言っていたねといって終わるのか、それとも、民生部門が大事だからやっていかなきゃいけないよねということを気づかせながら、地球温暖化に対して自分たちが何かできることがあればやらなくちゃというふうな思いを持って帰ってもらう必要があるので、そこは公平なところというのはちょっと違うような気がするんですが。 ◎環境清掃部長 今回の企画につきましては、先ほども他の委員にご答弁申し上げましたが、さまざまな見解があることは委員よくご存じだのところだと思います。そういう見解の違い、その具体的な根拠、論証、それから、それぞれそれをお聞きになった方々がどのように考えていくべきなのか、あるいは考えられるのか、そのありのままを、今の論議の実態を聞いていただきたい。それが実はねらいでございまして、ですから、ある一定のところに着地点を求めてこういう方向づけをしていくことを1つ前提に置きながらこの企画をやるということではなくて、さまざま巷間言われているものが、一方ではもちろん通説的に温暖化がCO2の主因論というものが大きな主流になっている実態はございますけれども、そうでない見方、こういうことが現実にあるんだというような、そのことについての議論の存在自体についてもぜひ知っていただきたいということもあって、あえてそれぞれ見解の異なる方々を一緒に呼んで、同時にその実態を、あるいは現実を聞いていただきたい。最終的にはそれぞれの区民の方がご判断いただくことになりますけれども、もちろん区としては今後とも一定の環境施策としては取り組んでいくことは事実ですけれども、あくまでも1つの参考としてこういうことがあるんだということを知っていただくのが最大のねらいでございます。 ◆市橋綾子 委員  わかりました。結局、判断は市民側が宿題として持って帰るというようなつくりになるということがわかりました。  そのときに、環境博覧会という中でいつも厚着賞、薄着賞、言われますけれども、いつもパンフレットをいただきます。きょうも環境世紀という旗をはためかせて、下で環境の月間ということでアピールが行われて、結構いろいろな人たちが足をとめていますけれども、こういったパンフレット、区民にアピールしていくためにはいい材料なんだと思うんですが、これ自体が私は何か厚着賞のような気がして、これをもう少しスリムにご一考いただけないかというふうに思っているところなんですが、今後もこういう形を続けていかれるのでしょうか、お伺いいたします。 ◎環境都市推進課長 必要に応じて、書類、パンフレット類の分量等は考えて今後進めてまいりたいというふうに考えております。 ◆市橋綾子 委員  環境を配慮して進めていくところの催しだったりアピールだったりするので、ぜひスリムに、そしてわかりやすい、厚ければいいものではないわけで、理解しやすい、市民がわかりやすい、そういったものに今後していっていただきたいと思います。  次に、COP15のサイクリングツアーのことなんですが、これは協力要請が来たとここに書いてありますが、実際杉並区に求められているものは何であって、結局これは特別区長会に対してデンマーク大使館から来たものですので、それを受けてのイベントだということはわかりますけれども、区長も自転車に乗って絵画館前に行かれたのか。また、ここに集って行ったのが36名の区民がいらしたということなんですが、車道を走っていったのかも含めて、ちょっと危険性もあることで、保険はどうなっているのか、お答えいただければと思います。 ◎環境都市推進課長 デンマーク大使から特別区長会に対して協力要請行動があり、23区のうち22区が協力して行ったものでございます。保険は当然入ってございます。  区として協力しましたこととしましては、参加者の募集、これは広報4月11日号に載せてございます。それから参加者の受け付け、それから裏面にございます文書の作成と大使への手渡しでございます。  参加者は、受付時間8時半からでございましたので、自由に区役所に集まってスタートして絵画館を目指すというもので、安全なコースを日本サイクリング協会のほうで設定しまして、歩道を走るところと車道を走るところとありましたけれども、その辺は安全なルートを日本サイクリング協会が確認して実施しているものでございます。  区長につきましては、公務がありましたので、参加してございません。 ◆市橋綾子 委員  これをやることによって何をアピールしていったのか、そういうふうなものがちょっと見えないんですが、走っていった方たち36名が、走行しながら何をアピールしたのかお教えください。 ◎環境都市推進課長 自転車という環境に優しい乗り物に乗って10キロ走って絵画館前に行くということで、CO2削減、COP15の成功を祈念するというものでございます。 ◆市橋綾子 委員  ということは、外に対してアピールではなくて、参加した人が、自分たちは環境に配慮したこういう乗り物でアピールをするこういうイベントに参加したよということだったと認識していいんですか。 ◎環境都市推進課長 これは東京だけでなく、東京、安城、福島、札幌、宮崎、広島、今治、和歌山、京都と9カ所で開催しているものでございまして、その一環でございます。参加者みんなそろいのTシャツを着て走ることによって、見る人にアピールも行ったところでございます。 ◆市橋綾子 委員  ご苦労さまでした。で、これは参加をした人の感想は集めていらっしゃいますでしょうか。 ◎環境都市推進課長 申しわけございませんが、自由解散でございましたので、集めてございません。 ◆市橋綾子 委員  せっかくですので、そういうふうな声を聞くチャンスがあったらよかったかなというふうに思います。ということは、この裏面の山田区長のメッセージというか、この文書は、だれがどうやってお相手に渡したんですか。 ◎環境都市推進課長 僣越ではございますが、代理として私がデンマーク大使に渡したところでございます。 ◆堀部やすし 委員  先ほど伺いました缶とペットボトルの処理費用の違いというのはわかりますか。 ◎杉並清掃事務所長 少々お待ちくださいませ。 ○安斉あきら 委員長  ほかの質問に移れますか。 ◆堀部やすし 委員  では、ほかの質問に移っていましょう。  電線共同溝の設置工事の件を少し伺います。  今回はこれということで、1つ動くわけですが、杉並区としては、無電柱化については主に景観を重視してこういう施策を推進しようと考えているのか、それとも、それよりは地域の暮らしの安全性ということを重視してこれに取り組もうと考えているのか、どちらなんでしょうか。両方ともといえば両方ともになるんでしょうけれども、いかがなんでしょう。 ◎建設課長 目的としては両方だと思います。ただ安全ということはやはり第一に考えていきたいと思っております。 ◆堀部やすし 委員  そう思うんですよね。まずは安全があって、その付随的なものとして景観をよくするんだということなんだと思うんです。そうするとやっぱり、先ほども指摘がありましたが、課題として道路の幅員の問題があるというんですけれども、むしろ安全性ということを考えると、往来は多い場所なんだけれども道路の道幅は狭いというところのほうについて積極的に検討していかないと、方針としては適合しないようにも思うんですが、この辺はどうなのか。 ◎土木担当部長 その件につきましては、歩道のない生活道路を始めるときに、議論を研究会をつくってやりました。荻窪にある教会通りという狭いところとか、ああいうところの埋設管を下を調べまして、今ある共同溝みたいなのが入るかどうかというのをやりましたら、その辺は今技術的に不可能だということだったので、ぎりぎりいっぱい歩道のないところでできるということで、モデルとしてこの大円寺通りをやったところでございます。本来はそういうところをしたいんですけれども、なかなか地中化のスペースがないというのが結論でございます。 ◆堀部やすし 委員  教会通りのようなところを優先しようと思うと、それは大変だなと思うんですが、これは今事業になる前にこんなことを言ってはいけないけれども、もう少し、もう気持ち狭いようなところで危ないところあるじゃないですか。具体的に言うとあれだけれども。そういうところでは全く検討というのはできないんですかね。教会通りのようなところはそれは無理だと思いますよ、多分。だけど、そういうことについて少し検討していかなきゃいけないんじゃないかなという思いを強く持つわけです。  それで、関係業者の方の姿勢というか協力というのはどういう感じなんですかね。よくこういう共同溝といいますか、電柱をなくしましょうという話が出てくると、そういうことよりも幹線道路の整備を先にしようじゃないかというような意見が出てきたりするようなことがあって、関連事業者の方なんかも余りこういうことについては、負担も出てくるし、前向きではないというようにも漏れ聞くわけなんですが、そのあたりはどういう感触ですか。 ◎土木担当部長 前段の質問で、教会通りもありましたけれども、あとは鎌倉街道とか、さっきの富士見ケ丘の通りとかいろいろなところをモデルに、10カ所か20カ所ぐらい選んで、それで可能なところということで、最終的には現在の道路をとにかくやってみようということになりました。  あと、事業者ですけれども、確かにお金のかかることなので、法律に従って、区が入れ物を用意して事業者が中の管理をしていくというような話がございますので、確かに事業者にとっても負担がかかるので、やろうということはやっているんですけれども、そんなに前向きというところにはないのかなと私はちょっと考えてございます。 ◆堀部やすし 委員  それは現実だと思うんですよね。そう思うとなおのこと、広いからやりやすいからやっていこうということになっていくと、本当に必要がところが後回しになってしまうことが本当にいいのかどうか、そのあたりについてはよく考えないと、事業者も次から次に提案されても多分ついてこれないということもあるだろうし、こちら側もそういう課題を一方で持っていると思うんですよね。こういうものの工事については、地元とまず協調的にやっていかなきゃいけないというのもあるんですが、もう少し幅広い範囲で、必要性あるいは優先順位づけというものを議論する場を持っていく必要があるのではないか、そんなふうに思うこともあるんですが、いかがお考えでしょう。 ◎土木担当部長 今回これを試しまして、また検証したいというふうに思っておりますし、また、例えば今まで家庭の電話があったんですけれども、今携帯電話があるということで、そうするとNTTの電話線なんか要らなくなるような時代も来る、そういう環境の変化もありますし、地中化の技術も進歩していますので、そういう中で検証は続けていきたいなというふうに思っております。 ◆堀部やすし 委員  数字は出ますか。 ◎杉並清掃事務所長 現在、19年度の決算額で申し上げますけれども、19年度につきましては、古紙、びん、缶合わせまして2万5,000トンほど収集いたしまして、5億6,600万経費を要してございます。また、先ほど申し上げました20年度のペットボトルの回収経費につきましては、1,800トンでございまして、およそ1,800トンで3億9,000万ほどになってございます。  遅くなりました。 ◆堀部やすし 委員  19年度は「ざいせい」にも載っているものですよね。そうじゃなくて。20年度のは、では、もう少し先にならないと出ないということなんだと思いますが、びんも古紙も缶もと一緒にやると正確なコストではないので、そのあたりは留意をして出すようにしてもらいたいと思います。  それで、そういった資源回収についても、今後は戸別収集にしたいという方針を区としては現時点で持っているということです。資源の回収は完全に民間委託ですから、多分やろうと思えばやれるだろうし、やろうと思えば午前中収集ということも比較的簡単にできるだろうなと、こうは思います。しかし、現状、普通のごみの収集について、午前中収集の公約というのがありますが、それについては、私は達成ということは短期間では相当難しいというふうに思っているわけですが、その辺はどういうふうに整理をされているのか。 ◎清掃管理課長 100%午前中収集ということはなかなか難しいかと思います。というのは、ライフスタイルがかなり変わってきてございまして、一応今7時半から8時あたりに出していただくというような決めがございまして、出せなかった場合については、積み残し、取り残しというような現象もございますし、戸別収集を開始することによりましてきめ細かな収集ができるのでございますが、午前中の収集だけにしますと、車、人、機材等がかかりまして、経費のほうもかかっていくというような状況でございますので、100%はなかなか難しいかと思いますけれども、近い数値にはしていきたいというふうな考えでございます。 ◆堀部やすし 委員  現場はそういう声なんですが、区長は以前から午前中収集をやると。やるというのかな、午前中収集をいわば公約にしていたわけですよね。だから、そういうことであれば、それに向かっての課題整理をして、実現するようにしていかなきゃいけないわけですよね、本当は。だけれども、短期間では難しいだろうと。その決定的な大きな原因は、フルタイムの勤務を要求される正規の清掃職員がまだたくさんいますから、その人たちとの兼ね合いもある、こんなふうに思うわけですが、さて、では区長の公約は達成無理だと、そういうことなんですかね。 ◎清掃管理課長 区長の公約につきましては、最大限尊重しながらやっていきたいと思っておりますので、そのような形で今後も進めたいと思います。 ◆堀部やすし 委員  少し今回一般質問で触れたわけなんですが、では、最大限午前中収集やりましょうということで一生懸命前倒しをしていくとしても、清掃工場自体がそんな朝早くからあいているわけじゃありませんから、持ち込める時間帯というのは当然限られますよね。大体7時半ぐらいからごみを収集し始めたとしても、午後に残ってしまうわけですが、仮に午前中に全部収集できてしまうとすると、正規の清掃職員の皆さん方は、7時過ぎぐらいから動き出して午前中ぐらいで仕事が終わってしまうということは、午後は仕事はほとんどないということにもなりかねないわけで、そういう人たちは今後どういう仕事をしていくのかということについては、見通しを立てていかなくちゃいけないと思いますが、このあたりについては、ちょっと本会議では明確なものがありませんでしたけれども、整理をして説明をしていただきたい。 ◎杉並清掃事務所長 職員には、ふれあい指導ですとか有料ごみ実験の処理券の貼付指導など、そういったもろもろの仕事を作業が終了した後やっておりますので、今後も引き続きそれを実施してまいりたいというふうに思っております。また強化してまいりたいというふうに思っております。 ◆堀部やすし 委員  そういう説明に終わってしまうと思うんですが、平成17年度の外部監査で指摘されていた事項についてはどういう解決が図られているのか。すなわち収集の終了時間が早いと。つまり正規の職員の就業時間を考えると、仕事が早く終わり過ぎているという指摘がありましたけれども、この点はどうですか。 ◎杉並清掃事務所長 本会議でもご答弁いたしましたけれども、現在、午前中の収集につきましては、大体75%から80%の推移でございまして、午後1回ないし2回作業をしておりますので、ほぼ2時半から3時というような終了時間になっておりまして、その時間のほかは、今申し上げたような作業に従事しているところでございます。 ◆堀部やすし 委員  そうすると、地域に対する指導というのは迅速に積極的にやっていただける体制にある、こういうことでいいわけですね。最近、地域の集積所のトラブルというのは非常に多いわけですけれども、積極的にこういったものについて仲介の労をとっていただけるような体制にもう整備されている、こういうことで受けとめていいのかどうか。 ◎杉並清掃事務所長 杉並清掃事務所には、ふれあい指導班という専門の班もございますので、そういった班が機動的に町中のごみ集積所の管理というか、そういった指導をやっているところでございます。 ◆堀部やすし 委員  大変いい話を聞きましたので、積極的に今後も働いていただきたいし、働いてもらうように、私からもいろいろお話をさせていただきたいなというふうに思う次第であります。  以上でおしまいにします。 ○安斉あきら 委員長  ほかに質疑はございませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○安斉あきら 委員長  ないようですので、質疑を終結いたします。
     《閉会中の請願・陳情審査及び所管事項調査について》 ○安斉あきら 委員長  当委員会に付託されております請願・陳情は、席上にご配付してあります一覧表のとおりですが、すべて閉会中の継続審査とし、あわせて当委員会の所管事項につきましても閉会中の継続調査といたします。  以上で都市環境委員会を閉会いたします。                             (午後 2時15分 閉会)...