渋谷区議会 2011-03-01
03月28日-04号
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。討論はありませんか。討論なしと認めます。 これから日程第四及び日程第五を一括採決いたします。 以上二件は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(松岡定俊) 御異議ないと認めます。 よって、一括された議題はそれぞれ原案のとおり可決されました。 日程第六を議題に供します。 〔
可部次長朗読〕 -------------------------------
△日程第六 議案第七号 渋谷区
国民健康保険条例の一部を改正する
条例 -------------------------------
○議長(松岡定俊) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
可部次長朗読〕 ------------------------------- 総務区民委員会審査報告書議案第七号 渋谷区
国民健康保険条例の一部を改正する条例 本委員会は、付託を受けた右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと多数をもって決定した。 右報告する。 平成二十三年三月二十三日
総務区民委員会委員長 小林清光渋谷区議会議長 松岡定俊殿
-------------------------------
○議長(松岡定俊)
総務区民委員長の報告を求めます。
小林清光委員長。
◆十四番(小林清光) ただいま議題となりました議案第七号 渋谷区
国民健康保険条例の一部を改正する条例につきまして、
総務区民委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 本案は、保険料の賦課方式の変更及び保険料率等の改定を行うため、条例の一部を改正しようとするものであります。 審査の中で、反対の立場から、
国民健康保険料はこの十年間で区民一人当たりの平均保険料が二倍以上となっており、反面、収入が下がっている現状では、今後、支払いが困難となる世帯の増加が見込まれる等の意見がありました。 また、賛成の立場から、税制改正により保険料が変動する階層が生じていることや、医療費が増加している中で中間層に負担が集中していること等を勘案すれば、妥当な改正である。また、出産育児一時金の恒久化は評価できる等の意見がありました。 本委員会は慎重審査の結果、原案のとおり可決すべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、
総務区民委員会の報告といたします。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。 事前に討論の通告がありますから、指名いたします。 三十三番苫 孝二議員。
◆三十三番(苫孝二) 私は、議案第七号 渋谷区
国民健康保険条例の一部を改正する条例について、日本共産党区議団を代表して反対討論を行います。 今回の条例の改正は、保険料について、住民税方式から所得税旧
ただし書き方式に変え、所得の低い多子世帯や障害者世帯に負担を重くするとともに、介護分の保険料の均等割について一万二千円を一万三千二百円に引き上げるなど、厳しい生活を強いられている加入者の保険料を年間一人当たり平均千三百七十四円引き上げるものであり、絶対許すことはできません。
国民健康保険加入者は、自営業者や失業者、企業や団体の保険に加入できない若者など生活困窮者が大半を占めています。
国民健康保険加入世帯の全国平均所得は、一九九一年度の二百七十六万五千円から二〇〇八年度は百六十八万円と大幅に落ち込んでおります。とりわけ東京の場合、二〇〇九年度の所得は百六万円と、さらに低くなっているのであります。 こうした状況のもとで保険料が引き上げられれば加入者に大きな負担となることから、私たち区議団は二十三区の党区議団とともに、昨年の十月十二日、特別区長会に、来年度の
国民健康保険料の引き上げをやめ、区民が安心して医療を受けられるようにすることを求める申し入れを行いました。 その内容は、区民にこれ以上の負担を課さないため、来年度の保険料の引き上げは行わず負担軽減に努めること、旧
ただし書き方式への移行に伴う保険料の負担増の状況のデータや経過措置の内容とその財源について、区民、区議会にすべての情報を公開すること、
国民健康保険制度の広域化は、政府が進める事業主の負担軽減・廃止をねらった医療制度の一元化の布石であるとともに、行政の財政支援をやめさせることでさらに保険料の大幅引き上げ、強引な保険料徴収や給付の抑制、住民無視の組織運営をもたらす危険の強いものであることを示し、広域化に反対し、受け入れないことを強く求めました。そして、この内容に基づき桑原区長にも申し入れを行いました。 しかし、今回の条例の改正案は、年間所得二百五十万円の四人家族では、これまで十二万七千六百八十円の保険料が十五万二千七百六十円にもなるのであります。区民の置かれている苦しい生活状況を無視し、また、区民や区議会に加入者がどれだけの負担増になるのか具体的な説明、情報を公開しないまま保険料を引き上げる条例案を提出したものであり、到底認められるものではありません。 実際、渋谷区の一人当たりの平均保険料は、この十年間で所得が下がり続ける中で二倍以上に上がっており、区民の生活実態から見て保険料は引き下げることが求められていました。ところが、桑原区長は区民の願いを真っ正面から踏みにじり、また高い保険料を押しつけるのであります。 渋谷区の
保険料滞納世帯は保険料の引き上げに連れて増加の一途をたどり、二〇〇九年度決算では滞納世帯は二九・七%に上っています。加入者の三割の世帯が保険料が払えないことは、制度の根幹にかかわる重大事態と言わなければなりません。 都内の立川市、羽村市では新年度の保険料の引き上げを中止しました。渋谷区でもこうした措置をとるべきであり、区民の深刻な生活にさらに追い打ちをかける保険料の値上げ条例は断じて認めることはできません。 以上、反対討論といたします。
○議長(松岡定俊) 以上で通告による討論は終了いたしました。 ほかに討論はありませんか。これをもって討論を終結します。 これから日程第六を採決いたします。 本件は原案のとおり決定することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(松岡定俊) 起立者多数。 よって、本件は原案のとおり可決されました。 議事進行上、日程第七及び日程第八を一括議題に供します。 〔
可部次長朗読〕 -------------------------------
△日程第七 議案第十一号 渋谷区
道路占用料等徴収条例の一部を改正する条例
△日程第八 議案第十二号
渋谷区立都市公園条例の一部を改正する
条例 -------------------------------
○議長(松岡定俊) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
可部次長朗読〕 ------------------------------- 都市環境委員会審査報告書議案第十一号 渋谷区
道路占用料等徴収条例の一部を改正する条例議案第十二号
渋谷区立都市公園条例の一部を改正する条例 本委員会は、付託を受けた右議案を審査の結果、それぞれ原案を可決すべきものと全員一致をもって決定した。 右報告する。 平成二十三年三月二十三日
都市環境委員会委員長 芦沢一明渋谷区議会議長 松岡定俊殿
-------------------------------
○議長(松岡定俊)
都市環境委員長の報告を求めます。 芦沢委員長。
◆三十二番(芦沢一明) ただいま一括議題となりました二議案につきまして、都市環境委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 初めに、議案第十一号 渋谷区
道路占用料等徴収条例の一部を改正する条例につきまして、本案は、道路占用料の額の改定を行うため、条例の一部を改正しようとするものです。 審査の中で、渋谷区が基礎自治体として独自の算定を行う改正であり、住民や公共的なイベントなどは減免するとしており、賛成する。関連する占用企業に対しては十分理解を得るよう努められたい。また、施行日を二年間延長したことは、震災発生という社会情勢の変化に素早く対応したものであり、評価する等の意見がありました。 次に、議案第十二号
渋谷区立都市公園条例の一部を改正する条例につきまして、本案は、都市公園の占用料の額の改定を行うため、条例の一部を改正しようとするものです。 審査の中で、区独自の算定により適切な占用料を算出して財源を確保するものであり、賛成する。社会情勢の変化に対応して施行日を二年間延長したことは評価する等の意見がありました。 本委員会は慎重審査の結果、それぞれ原案のとおり可決すべきものと全員一致をもって決定いたしました。 以上、都市環境委員会の報告といたします。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。討論はありませんか。討論なしと認めます。 なお、以上二件は、さきの日程第一及び日程第二で承認決定いただきました訂正内容で採決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(松岡定俊) 御異議ないと認めます。 よって、訂正内容で採決することで決定いたしました。 これから日程第七及び日程第八を一括採決いたします。 以上二件は、それぞれ原案のとおり決定することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(松岡定俊) 御異議ないと認めます。 よって、一括された議題はそれぞれ原案のとおり可決されました。 議事進行上、日程第九及び日程第十を一括議題に供します。 〔
可部次長朗読〕 -------------------------------
△日程第九 議案第九号 渋谷区
女性福祉資金貸付条例の一部を改正する条例
△日程第十 議案第十六号 渋谷区
スポーツ施設条例の一部を改正する
条例 -------------------------------
○議長(松岡定俊) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
可部次長朗読〕 ------------------------------- 文教委員会審査報告書議案第九号 渋谷区
女性福祉資金貸付条例の一部を改正する条例議案第十六号 渋谷区
スポーツ施設条例の一部を改正する条例 本委員会は、付託を受けた右議案を審査の結果、それぞれ原案を可決すべきものと全員一致をもって決定した。 右報告する。 平成二十三年三月二十三日 文教委員会委員長 菅野 茂渋谷区議会議長 松岡定俊殿
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 文教委員長の報告を求めます。 菅野委員長。
◆三十四番(菅野茂) ただいま議題となりました議案第九号 渋谷区
女性福祉資金貸付条例の一部を改正する条例、議案第十六号 渋谷区
スポーツ施設条例の一部を改正する条例の二議案につきまして、文教委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 初めに、議案第九号 渋谷区
女性福祉資金貸付条例の一部を改正する条例につきまして、本案は、技能習得資金及び修学資金に係る貸し付けの限度額の引き上げを行うため、条例の一部を改正しようとするものです。 審査の中で、今回の改正は現下の経済状況において区民のニーズに合致する改善であると評価する。制度が十分に活用され、ステップアップにつながるよう広報をさらに強化し、周知の徹底に努められたい等の意見がありました。 次に、議案第十六号 渋谷区
スポーツ施設条例の一部を改正する条例につきまして、本案は、ひがし健康プラザに多目的ルームを設置するため、条例の一部を改正しようとするものです。 審査の中で、多目的ルームの設置は区民のスポーツ振興、健康増進に寄与するものであり、安全で使いやすく有効活用されるよう、周知と運営に配慮されたい等の意見がありました。 本委員会は慎重審査の結果、それぞれ原案のとおり可決すべきものと全員一致をもって決定いたしました。 以上、文教委員会の報告といたします。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。討論はありませんか。討論なしと認めます。 これから日程第九及び日程第十を一括採決いたします。 以上二件は、それぞれ原案のとおり決定することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(松岡定俊) 御異議ないと認めます。 よって、一括された議題はそれぞれ原案のとおり可決されました。 日程第十一を議題に供します。 〔
可部次長朗読〕 -------------------------------
△日程第十一 議案第十号
渋谷区立保育園条例の一部を改正する
条例 -------------------------------
○議長(松岡定俊) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
可部次長朗読〕 ------------------------------- 文教委員会審査報告書議案第十号
渋谷区立保育園条例の一部を改正する条例 本委員会は、付託を受けた右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと多数をもって決定した。 右報告する。 平成二十三年三月二十三日 文教委員会委員長 菅野 茂渋谷区議会議長 松岡定俊殿
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 文教委員長の報告を求めます。 菅野委員長。
◆三十四番(菅野茂) ただいま議題となりました議案第十号
渋谷区立保育園条例の一部を改正する条例につきまして、文教委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 本案は、区立桜丘保育園を廃止するため、条例の一部を改正しようとするものです。 審査の中で、反対の立場から、低年齢層の待機児が深刻で子育てが困難な中、三十三人のゼロ歳児から二歳児を保育できる桜丘保育園を廃止するのは区の公的責任を放棄するもので、認められない。耐震強度はAランクであり、給排水管の改善により十分活用できる施設なので存続すべきである等の意見がありました。 また、賛成の立場から、桜丘保育園は昭和五十三年開設で老朽・狭あい化が著しいため、安全・安心な保育の観点より廃止はやむを得ない。さくら上宮保育園の開設、大向区民施設跡地保育室の開設予定など、近隣地区の待機児解消にも配慮されている。今後も待機児解消に取り組まれたい等の意見がありました。 本委員会は慎重審査の結果、原案のとおり可決すべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、文教委員会の報告といたします。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。 事前に討論の通告がありますから、指名いたします。 二十二番森 治樹議員。
◆二十二番(森治樹) 私は、日本共産党区議団として、ただいま議題となりました議案第十号
渋谷区立保育園条例の一部を改正する条例の原案に反対の立場から討論いたします。 本条例案は、桜丘町一一-八にある区立桜丘保育園を廃園にするために、条例から削除するというものです。 今、保育園に入れない待機児が大きな社会問題になっています。実際、今年四月の認可保育園の入園申し込みは昨年比百十四人増の九百五十八人、入所可能数に対して入所希望者は、ゼロから三歳児では四百二人も上回る深刻な事態です。 区はこの間、待機児解消のためとして、認可保育園より職員基準や施設要件が緩和され株式会社も参入できる認証保育所を整備し、昨年は緊急措置として区立認可外保育室を整備してきました。そして、やっとの思いで保育施設に子どもを預けることができても、認可外の施設によっては園庭や給食がなかったり、区内の認証保育所に子どもを預けている保護者は「保育士が不安定雇用のために入れかわりが激しく、子どもが落ち着いた環境で保育ができない」という状況も出てきています。 認可外保育室に子どもを預けている保護者からは「子どもが毎日冷たい弁当を食べている。区立保育園に入れることができなかった親の責任を感じている」「園庭がない、日が当たらないなど、認可保育園に比べて十分とは言えません。子どもたちの保育に不公平があってはなりません。認可保育園を増やしてほしい」という声が上がるように、どの親も、施設面と職員体制からも安心して子どもを預けることのできる認可保育園、とりわけ区立園を望む声が大きくなっているのです。 この間の区長の対応は、区立美竹の丘保育園を民間企業に譲り渡したり、認証保育所や区立認可外保育施設を設置してきました。西原では、区の土地を無償で提供し私立認定子ども園をつくることから、区立西原保育園をなくそうとしています。安上がりの保育を子どもたちに押しつけようとすることは保育に対する区の公的責任を放棄するもので、絶対に認められません。 児童福祉法では、第一条で「すべて児童は、ひとしくその生活を保障され、愛護されなければならない。」、第二条で「国及び地方公共団体は、児童の保護者とともに、児童を心身ともに健やかに育成する責任を負う。」と規定されています。区のやり方は、自治体の役割を放棄するものです。 区は、桜丘保育園の空調や給排水管が老朽化しているため廃園するとしていますが、この施設は耐震強度もAランクであり、修繕をすれば引き続き活用できる区民の財産です。区立桜丘保育園は存続するべきです。 今、渋谷区がやることは、認可保育園を増設していくことであり、桜丘保育園は廃園すべきではありません。 以上、反対の討論といたします。
○議長(松岡定俊) 以上で通告による討論は終了いたしました。 ほかに討論はありませんか。これをもって討論を終結します。 これから日程第十一を採決いたします。 本件は原案のとおり決定することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(松岡定俊) 起立者多数。 よって、本件は原案のとおり可決されました。 日程第十二を議題に供します。 〔
可部次長朗読〕 -------------------------------
△日程第十二
議員提出議案第一号 渋谷区議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改正する
条例 -------------------------------
○議長(松岡定俊) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
可部次長朗読〕 ------------------------------- 総務区民委員会審査報告書
議員提出議案第一号 渋谷区議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改正する条例 本委員会は、付託を受けた右議案を審査の結果、原案を否決すべきものと多数をもって決定した。 右報告する。 平成二十三年三月二十三日
総務区民委員会委員長 小林清光渋谷区議会議長 松岡定俊殿
-------------------------------
○議長(松岡定俊)
総務区民委員長の報告を求めます。
小林清光委員長。
◆十四番(小林清光) ただいま議題となりました
議員提出議案第一号 渋谷区議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改正する条例につきまして、
総務区民委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 本案は、経費節減のため条例の一部を改正しようとするものであります。 審査の中で、反対の立場から、この改正案については根拠が明確ではない。また、費用弁償等議会改革の問題については、別途検討の場を設け論議を深めていく必要がある等の意見がありました。 また、賛成の立場から、議員については報酬が出ており、さらに費用弁償の必要性はない。また、他区の状況を見ても、時代の流れとともに費用弁償のあり方が変わってきている等の意見がありました。 本委員会は慎重審査の結果、原案を否決すべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、
総務区民委員会の報告といたします。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。討論はありませんか。討論なしと認めます。 これから日程第十二を採決いたします。 なお、本件に対する委員長の報告は、否決であります。 本件は原案のとおり決定することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(松岡定俊) 起立者少数。 よって、本件は原案を否決されました。 日程第十三を議題に供します。 〔
可部次長朗読〕 -------------------------------
△日程第十三
議員提出議案第二号 渋谷区長等の退職手当に関する条例の一部を改正する
条例 -------------------------------
○議長(松岡定俊) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
可部次長朗読〕 ------------------------------- 総務区民委員会審査報告書
議員提出議案第二号 渋谷区長等の退職手当に関する条例の一部を改正する条例 本委員会は、付託を受けた右議案を審査の結果、原案を否決すべきものと多数をもって決定した。 右報告する。 平成二十三年三月二十三日
総務区民委員会委員長 小林清光渋谷区議会議長 松岡定俊殿
-------------------------------
○議長(松岡定俊)
総務区民委員長の報告を求めます。
小林清光委員長。
◆十四番(小林清光) ただいま議題となりました
議員提出議案第二号 渋谷区長等の退職手当に関する条例の一部を改正する条例につきまして、
総務区民委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 本案は、区民生活の実態から見て高額であるため、条例の一部を改正しようとするものであります。 審査の中で、反対の立場から、退職手当については妥当な金額であり、また、基本的には首長自らが判断する問題である等の意見がありました。 また、賛成の立場から、高過ぎる退職手当を減額するもので、区民感情に沿った内容である等の意見がありました。 本委員会は慎重審査の結果、原案を否決すべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、
総務区民委員会の報告といたします。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。 事前に討論の通告がありますから、指名いたします。 十九番浜田浩樹議員。
◆十九番(浜田浩樹) ただいま議題となりました渋谷区長等の退職手当に関する条例の一部を改正する条例に、渋谷区議会民主党を代表して反対の立場から討論を行います。 渋谷区長等特別職の退職手当に関しては、任期ごとに高額の退職手当が支払われることから、一般の退職金のイメージからはかけ離れており、現行の制度が区民の皆さんからの理解が得られているかには疑問があります。例えば、桑原区長の場合は、区職員として、助役として退職手当を受けた上、区長としてこの四月で二回目の退職金を受けることになります。 平成二十三年度の税制改正では、勤続年数が五年以内の法人役員等の役員の退職金については課税が大幅に見直されることになりました。今までは、一般的には通常の給与よりも退職金のほうが大幅に税額が少なく設定をされていましたが、こうした税制改正によって、退職手当という制度は意義が薄まってきていると思います。 今は給与の後払いの意味合いが強く、また、課税の軽減の効果もありましたが、今後は、区長の退職手当については区民の皆さんからわかりやすくするため、存在そのものを含めて議論をしていくことが必要になってきていると考えます。今回の改正案では、単に額について削減しようとするもので、こうした問題にはこたえられていません。 区長等の退職手当については、報酬等審議会などの関与が定められており、慎重な取り扱いが求められていると考えますし、任期の終わりになってから議会が一方的に条例を改正しようとすることはなじまないものと考えます。早期に、支給の仕組みを含んでこの問題について取り組むことが求められていると考えます。 次期区長には退職手当のあり方、額の定め方を含めて、特別職をどう処遇していくのか、仕事ぶりをどのように評価していくのかを示すことが求められていると考えます。 以上、反対討論といたします。
○議長(松岡定俊) 以上で通告による討論は終了いたしました。 ほかに討論はありませんか。これをもって討論を終結します。 これから日程第十三を採決いたします。 なお、本件に対する委員長の報告は、否決であります。 本件は原案のとおり決定することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(松岡定俊) 起立者少数。 よって、本件は原案を否決されました。 日程第十四を議題に供します。 〔
可部次長朗読〕 -------------------------------
△日程第十四
議員提出議案第三号 渋谷区特別区税条例の一部を改正する
条例 -------------------------------
○議長(松岡定俊) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
可部次長朗読〕 ------------------------------- 総務区民委員会審査報告書
議員提出議案第三号 渋谷区特別区税条例の一部を改正する条例 本委員会は、付託を受けた右議案を審査の結果、原案を否決すべきものと多数をもって決定した。 右報告する。 平成二十三年三月二十三日
総務区民委員会委員長 小林清光渋谷区議会議長 松岡定俊殿
-------------------------------
○議長(松岡定俊)
総務区民委員長の報告を求めます。
小林清光委員長。
◆十四番(小林清光) ただいま議題となりました
議員提出議案第三号 渋谷区特別区税条例の一部を改正する条例につきまして、
総務区民委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 本案は、区民生活の実態から見て、減免制度の拡充を図り区民生活を支援するため、条例の一部を改正しようとするものであります。 審査の中で、反対の立場から、現行においても個別、具体的な対応をしており、一方で、税負担の公平性の観点から減免制度の拡大は望ましくない。また、財源は慎重に見きわめるべきである等の意見がありました。 また、賛成の立場から、当該年に所得が皆無になったり、もしくは著しく減少した等の少額所得で生活が困難な者を対象とするものであり、困難な中で税負担を強いられる場合に必要な措置である等の意見がありました。 本委員会は慎重審査の結果、原案を否決すべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、
総務区民委員会の報告といたします。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。討論はありませんか。討論なしと認めます。 これから日程第十四を採決いたします。 なお、本件に対する委員長の報告は、否決であります。 本件は原案のとおり決定することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(松岡定俊) 起立者少数。 よって、本件は原案を否決されました。 日程第十五を議題に供します。 〔
可部次長朗読〕 -------------------------------
△日程第十五
議員提出議案第四号 渋谷区中小企業緊急特別対策資金貸付
条例 -------------------------------
○議長(松岡定俊) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
可部次長朗読〕 ------------------------------- 総務区民委員会審査報告書
議員提出議案第四号 渋谷区中小企業緊急特別対策資金貸付条例 本委員会は、付託を受けた右議案を審査の結果、原案を否決すべきものと多数をもって決定した。 右報告する。 平成二十三年三月二十三日
総務区民委員会委員長 小林清光渋谷区議会議長 松岡定俊殿
-------------------------------
○議長(松岡定俊)
総務区民委員長の報告を求めます。
小林清光委員長。
◆十四番(小林清光) ただいま議題となりました
議員提出議案第四号 渋谷区中小企業緊急特別対策資金貸付条例につきまして、
総務区民委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 本案は、厳しい経済情勢の中、資金を必要とする区内中小企業に対して緊急に特別の対策資金を貸し付けるため、条例を制定しようとするものであります。 審査の中で、反対の立場から、現制度が十分機能している。また、原資をどのようにするか問題であり、直貸しを行うことはリスクが高く、回収できない場合の対処が困難である等の意見がありました。 また、賛成の立場から、昨年の渋谷区内の倒産件数百八十二件という厳しい状況の中、経営が困難な中小企業の支援をすることは区の責務である等の意見がありました。 本委員会は慎重審査の結果、原案を否決すべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、
総務区民委員会の報告といたします。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。討論はありませんか。討論なしと認めます。 これから日程第十五を採決いたします。 なお、本件に対する委員長の報告は、否決であります。 本件は原案のとおり決定することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(松岡定俊) 起立者少数。 よって、本件は原案を否決されました。 日程第十六を議題に供します。 〔
可部次長朗読〕 -------------------------------
△日程第十六
議員提出議案第十八号 渋谷区議会議員及び区長の選挙における選挙運動の公費負担に関する条例の一部を改正する
条例 -------------------------------
○議長(松岡定俊) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
可部次長朗読〕 ------------------------------- 総務区民委員会審査報告書
議員提出議案第十八号 渋谷区議会議員及び区長の選挙における選挙運動の公費負担に関する条例の一部を改正する条例 本委員会は、付託を受けた右議案を審査の結果、原案を否決すべきものと多数をもって決定した。 右報告する。 平成二十三年三月二十三日
総務区民委員会委員長 小林清光渋谷区議会議長 松岡定俊殿
-------------------------------
○議長(松岡定俊)
総務区民委員長の報告を求めます。
小林清光委員長。
◆十四番(小林清光) ただいま議題となりました
議員提出議案第十八号 渋谷区議会議員及び区長の選挙における選挙運動の公費負担に関する条例の一部を改正する条例につきまして、
総務区民委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 本案は、実態から見て燃料の公費負担の上限が高額であるため、条例の一部を改正しようとするものであります。 審査の中で、反対の立場から、本条例案ではガソリンの誤認請求を防止することは難しい。また、今回、領収書の添付等、新たな防止策が既に講じられている等の意見がありました。 また、賛成の立場から、時代の流れ、渋谷区の実情に合わせるため、上限を引き下げることは必要である。また、誤認請求を防ぐ上でも有効である等の意見がありました。 本委員会は慎重審査の結果、原案を否決すべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、
総務区民委員会の報告といたします。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。 事前に討論の通告がありますから、指名いたします。 二十番
吉田佳代子議員。
◆二十番(吉田佳代子) 私は、渋谷区議会民主党を代表いたしまして、
議員提出議案第十八号 渋谷区議会議員及び区長の選挙における選挙運動の公費負担に関する条例の一部を改正する条例に賛成の立場から討論をいたします。 この改正案は、選挙運動用自動車の燃料代の公費負担の上限額が現在、一日当たり七千三百五十円であるものを四千円に変更しようとするものであります。 現行の一日当たり七千三百五十円の根拠は、一リットルにつき燃費が七キロ、一リットル当たりのガソリン単価が百七十一円、選挙における一日十二時間の走行距離三百キロを想定して計算がされております。しかし、この根拠は日本全国統一的なものであり、例えば衆議院議員選挙や都道府県議員選挙など、広域的なものについても同額であります。都心部と地方では一日の走行距離も大幅に異なると考えられます。 改正案では、一リットル当たりのガソリン単価は百七十一円、一リットルの燃費七キロもそのまま採用しておりますが、都心部である渋谷区の一日当たりの走行距離を百五十六キロと考えて計算をしております。その根拠は、都バスの平均時速が十一・二七キロであることを参考にしています。選挙カーの時速を都バスより少し早目の十三キロと想定しますと、一日十二時間当たりの走行距離は百五十六キロになり、その要素をもとに計算すると、一日十二時間走行した場合のガソリン代は約四千円となります。 また、今回、選挙時におけるガソリン代の誤認請求がないよう、請求方法が変更されますが、それでもなお、誤認を一〇〇%解決するためには上限金額を四千円に変更する必要があると考えます。 加えて、今回の選挙管理委員会の予算のうち、区議会・区長選挙執行事務費一億三千二百十八万一千円が計上されておりますけれども、そのうちガソリン代は五十三人分、二百七十二万六千八百五十円です。上限金額を四千円にすることで百二十九万八千五百円の予算のスリム化を図ることができます。 以上の理由により、本改正に賛同するものです。 以上、討論といたします。
○議長(松岡定俊) 以上で通告による討論は終了いたしました。 ほかに討論はありませんか。これをもって討論を終結します。 これから日程第十六を採決いたします。 なお、本件に対する委員長の報告は、否決であります。 本件は原案のとおり決定することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(松岡定俊) 起立者少数。 よって、本件は原案を否決されました。 日程第十七を議題に供します。 〔
可部次長朗読〕 -------------------------------
△日程第十七
議員提出議案第十九号 渋谷区外部監査契約に基づく監査に関する
条例 -------------------------------
○議長(松岡定俊) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
可部次長朗読〕 ------------------------------- 総務区民委員会審査報告書
議員提出議案第十九号 渋谷区外部監査契約に基づく監査に関する条例 本委員会は、付託を受けた右議案を審査の結果、原案を否決すべきものと多数をもって決定した。 右報告する。 平成二十三年三月二十三日
総務区民委員会委員長 小林清光渋谷区議会議長 松岡定俊殿
-------------------------------
○議長(松岡定俊)
総務区民委員長の報告を求めます。
小林清光委員長。
◆十四番(小林清光) ただいま議題となりました
議員提出議案第十九号 渋谷区外部監査契約に基づく監査に関する条例につきまして、
総務区民委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 本案は、外部監査契約に基づく監査を実施するため、条例を制定しようとするものであります。 審査の中で、反対の立場から、現状の監査制度が機能している状況で新たな費用をかけることは、費用対効果に疑問がある。必要性の根拠が希薄である。また、外部監査の導入だけで信頼を得る根拠とはならない等の意見がありました。 また、賛成の立場から、現在、行政に対しての透明性確保は区民の要望として非常に強く求められている状況である。この点において、外部監査を導入することは透明性確保に大きく寄与するものである等の意見がありました。 本委員会は、慎重審査の結果、原案を否決すべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、
総務区民委員会の報告といたします。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。討論はありませんか。討論なしと認めます。 これから日程第十七を採決いたします。 なお、本件に対する委員長の報告は、否決であります。 本件は原案のとおり決定することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(松岡定俊) 起立者少数。 よって、本件は原案を否決されました。 日程第十八を議題に供します。 〔
可部次長朗読〕 -------------------------------
△日程第十八
議員提出議案第五号 渋谷区住宅リフォーム助成
条例 -------------------------------
○議長(松岡定俊) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
可部次長朗読〕 ------------------------------- 都市環境委員会審査報告書
議員提出議案第五号 渋谷区住宅リフォーム助成条例 本委員会は、付託を受けた右議案を審査の結果、原案を否決すべきものと多数をもって決定した。 右報告する。 平成二十三年三月二十三日
都市環境委員会委員長 芦沢一明渋谷区議会議長 松岡定俊殿
-------------------------------
○議長(松岡定俊)
都市環境委員長の報告を求めます。 芦沢委員長。
◆三十二番(芦沢一明) ただいま議題となりました
議員提出議案第五号 渋谷区住宅リフォーム助成条例につきまして、都市環境委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 本案は、区内の中小建設業者の仕事確保と安全な住まいを確保するため、条例を制定しようとするものです。 審査の中で、反対の立場から、住宅は個人資産の最たるものであり、リフォームや模様替えなど個人的事情により行うことに税金を使うべきではない。 住宅修築資金を初め様々な融資制度がある中で、屋上屋を重ねる制度であり、さらなる財源の負担を発生させるものであり、反対する等の意見がありました。 また、賛成の立場から、区民の住環境の改善と区内産業の振興を図るものであり、賛成する。住宅リフォームは、塗装や給排水設備、屋根、板金、電気など、建設業者ばかりでなく、リフォームに合わせて家具や電気製品を購入することも少なくないため、地域経済への波及効果が大いに期待できる等の意見がありました。 本委員会は慎重審査の結果、原案を否決すべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、都市環境委員会の報告といたします。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。討論はありませんか。討論なしと認めます。 これから日程第十八を採決いたします。 なお、本件に対する委員長の報告は、否決であります。 本件は原案のとおり決定することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(松岡定俊) 起立者少数。 よって、本件は原案を否決されました。 議事進行上、日程第十九から日程第二十四までを一括議題に供します。 〔
可部次長朗読〕 -------------------------------
△日程第十九
議員提出議案第六号 渋谷区
保育料等徴収条例の一部を改正する条例
△日程第二十
議員提出議案第七号 渋谷区学童保育条例
△日程第二十一
議員提出議案第八号 渋谷区子どもの医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例
△日程第二十二
議員提出議案第九号 渋谷区
子育て支援センター条例の一部を改正する条例
△日程第二十三
議員提出議案第十号
渋谷区立幼稚園条例の一部を改正する条例
△日程第二十四
議員提出議案第十一号 渋谷区
幼保一元化施設条例の一部を改正する
条例 -------------------------------
○議長(松岡定俊) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
可部次長朗読〕 ------------------------------- 文教委員会審査報告書
議員提出議案第六号 渋谷区
保育料等徴収条例の一部を改正する条例
議員提出議案第七号 渋谷区学童保育条例
議員提出議案第八号 渋谷区子どもの医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例
議員提出議案第九号 渋谷区
子育て支援センター条例の一部を改正する条例
議員提出議案第十号
渋谷区立幼稚園条例の一部を改正する条例
議員提出議案第十一号 渋谷区
幼保一元化施設条例の一部を改正する条例 本委員会は、付託を受けた右議案を審査の結果、それぞれ原案を否決すべきものと多数をもって決定した。 右報告する。 平成二十三年三月二十三日 文教委員会委員長 菅野 茂渋谷区議会議長 松岡定俊殿
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 文教委員長の報告を求めます。 菅野委員長。
◆三十四番(菅野茂) ただいま一括議題となりました
議員提出議案第六号 渋谷区
保育料等徴収条例の一部を改正する条例、
議員提出議案第七号 渋谷区学童保育条例、
議員提出議案第八号 渋谷区子どもの医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例、
議員提出議案第九号 渋谷区
子育て支援センター条例の一部を改正する条例、
議員提出議案第十号
渋谷区立幼稚園条例の一部を改正する条例、
議員提出議案第十一号 渋谷区
幼保一元化施設条例の一部を改正する条例の六議案につきまして、文教委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 初めに、
議員提出議案第六号 渋谷区
保育料等徴収条例の一部を改正する条例につきまして、本案は、困難を抱えている子育て世帯を支援するため、条例の一部を改正しようとするものです。 審査の中で、反対の立場から、渋谷区では行財政改革の中、保育園に通う三人目以降の保育料無料化を初め保育料の負担軽減施策に十分積極的に取り組んでいる等の意見がありました。 また、賛成の立場から、本案は子育ての経済的負担軽減策としてのすべての第三子以降の保育料無料化であり、子育て支援をさらに拡大するものである等の意見がありました。 次に、
議員提出議案第七号 渋谷区学童保育条例につきまして、本案は、保護者の就労または疾病等により保育を必要とする児童の放課後の健全な育成を図り、学童保育を実施するため、条例を制定しようとするものです。 審査の中で、反対の立場から、既に放課後クラブが全小学校で実施され、条例化もされているので、その充実を図るべきである等の意見がありました。 また、賛成の立場から、放課後に保育を必要とする子どもたちに学童保育を実施するための条例であり、区の学童保育の責務を明確化したもので、賛成する等の意見がありました。 次に、
議員提出議案第八号 渋谷区子どもの医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例につきまして、本案は、子育て中の保護者の負担を軽減するため、条例の一部を改正しようとするものです。 審査の中で、反対の立場から、医療費無料化の対象者を教育費等の負担を理由に十八歳に引き上げる根拠に乏しく、就職した人を除外しないのも矛盾している等の意見がありました。 また、賛成の立場から、高校生のいる家庭で教育費等の負担が増加する中で、安心して医療にかかれるよう医療費の無料化をするもので、賛成である等の意見がありました。 次に、
議員提出議案第九号 渋谷区
子育て支援センター条例の一部を改正する条例につきまして、本案は、ひがし健康プラザ内に子育て支援センターを設置するため、条例の一部を改正しようとするものです。 審査の中で、反対の立場から、代官山に移転した子育て支援センターとともに、文教委員会の意見で実現した子育て広場についても、さらなる充実に努められたい等の意見がありました。 また、賛成の立場から、子育て支援が求められている中、これまで設置していたひがし健康プラザに子育て支援センターを復活する条例であり、賛成する等の意見がありました。 次に、
議員提出議案第十号
渋谷区立幼稚園条例の一部を改正する条例につきまして、本案は、困難を抱えている子育て世帯を支援するため、条例の一部を改正しようとするものです。 審査の中で、反対の立場から、渋谷区では行財政改革と並行して保育料の負担軽減策に積極的に取り組んでおり、これ以上の対応は不要である等の意見がありました。 また、賛成の立場から、子育て世代の経済的負担軽減として、すべての第三子以降の保育料を無料化するもので、賛成である等の意見がありました。 最後に、
議員提出議案第十一号 渋谷区
幼保一元化施設条例の一部を改正する条例につきまして、本案は、困難を抱えている子育て世帯を支援するため、条例の一部を改正しようとするものです。 審査の中で、反対の立場から、行財政改革とともに渋谷区が取り組んでいる保育料の負担軽減策は、他区にひけをとらない十分積極的なものであり、評価する等の意見がありました。 また、賛成の立場から、子育て世代の負担軽減として、すべての第三子以降の保育料を無料化するものであり、賛成する等の意見がありました。 本委員会は慎重審査の結果、それぞれ原案を否決すべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、文教委員会の報告といたします。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。討論はありませんか。討論なしと認めます。 これから日程第十九から日程第二十四までを一括採決いたします。 なお、以上六件に対する委員長の報告は、それぞれ否決であります。 以上六件は、それぞれ原案のとおり決定することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(松岡定俊) 起立者少数。 よって、一括された議題はそれぞれ原案を否決されました。 日程第二十五を議題に供します。 〔
可部次長朗読〕 -------------------------------
△日程第二十五
議員提出議案第二十号 渋谷区学校給食費
条例 -------------------------------
○議長(松岡定俊) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
可部次長朗読〕 ------------------------------- 文教委員会審査報告書
議員提出議案第二十号 渋谷区学校給食費条例 本委員会は、付託を受けた右議案を審査の結果、原案を否決すべきものと多数をもって決定した。 右報告する。 平成二十三年三月二十三日 文教委員会委員長 菅野 茂渋谷区議会議長 松岡定俊殿
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 文教委員長の報告を求めます。 菅野委員長。
◆三十四番(菅野茂) ただいま議題となりました
議員提出議案第二十号 渋谷区学校給食費条例につきまして、文教委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 本案は、教育行政の一環として実施する学校給食について、保護者等が負担すべき学校給食費の徴収に関し必要な事項を定めるため、条例を制定しようとするものです。 審査の中で、反対の立場から、公会計化は学校の徴収事務を教育委員会に肩がわりさせるに過ぎず、事務量や経費、未納金の増加などが想定される。渋谷区では給食センター方式を採用していないため、手続が煩雑化するおそれもある。学校徴収金取り扱い要綱のマニュアル化を見守るべきである等の意見がありました。 また、賛成の立場から、教育行政の一環として、学校給食の事務の透明性の向上、学校給食を取り巻く諸課題など適切に対応することが求められている。学校給食費について、総計予算主義の原則にのっとり、公会計により処理すべきである等の意見がありました。 本委員会は慎重審査の結果、原案を否決すべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、文教委員会の報告といたします。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。討論はありませんか。討論なしと認めます。 これから日程第二十五を採決いたします。 なお、本件に対する委員長の報告は、否決であります。 本件は原案のとおり決定することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(松岡定俊) 起立者少数。 よって、本件は原案を否決されました。 議事進行上、日程第二十六から日程第三十までを一括議題に供します。 〔
可部次長朗読〕 -------------------------------
△日程第二十六
議員提出議案第十二号 渋谷区重度要介護高齢者福祉手当条例
△日程第二十七
議員提出議案第十三号 渋谷区
心身障害者福祉手当条例の一部を改正する条例
△日程第二十八
議員提出議案第十五号 渋谷区高齢者生活支援手当条例
△日程第二十九
議員提出議案第十六号 渋谷区高齢者の医療費の助成に関する条例
△日程第三十
議員提出議案第十七号 渋谷区
ひがし健康プラザ条例の一部を改正する
条例 -------------------------------
○議長(松岡定俊) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
可部次長朗読〕 ------------------------------- 福祉保健委員会審査報告書
議員提出議案第十二号 渋谷区重度要介護高齢者福祉手当条例
議員提出議案第十三号 渋谷区
心身障害者福祉手当条例の一部を改正する条例
議員提出議案第十五号 渋谷区高齢者生活支援手当条例
議員提出議案第十六号 渋谷区高齢者の医療費の助成に関する条例
議員提出議案第十七号 渋谷区
ひがし健康プラザ条例の一部を改正する条例 本委員会は、付託を受けた右議案を審査の結果、それぞれ原案を否決すべきものと多数をもって決定した。 右報告する。 平成二十三年三月二十三日 福祉保健委員会委員長 牛尾真己渋谷区議会議長 松岡定俊殿
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 福祉保健委員長の報告を求めます。 牛尾委員長。
◆二十一番(牛尾真己) ただいま一括議題となりました
議員提出議案第十二号 渋谷区重度要介護高齢者福祉手当条例、
議員提出議案第十三号 渋谷区
心身障害者福祉手当条例の一部を改正する条例、
議員提出議案第十五号 渋谷区高齢者生活支援手当条例、
議員提出議案第十六号 渋谷区高齢者の医療費の助成に関する条例、
議員提出議案第十七号 渋谷区
ひがし健康プラザ条例の一部を改正する条例につきまして、福祉保健委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 初めに、
議員提出議案第十二号 渋谷区重度要介護高齢者福祉手当条例につきまして、本案は、社会的に支援が必要とされる重度の要介護状態にある高齢者に対し、手当を支給することにより負担の軽減と生活の安定を図るため、条例を制定しようとするものです。 審査の中で、反対の立場から、介護保険制度は高齢者の介護を社会全体で支え合う相互扶助の考え方の上に成り立っている。要介護度四と五の人だけに保険外の現金を支給することは、区の財政負担も大きいので、反対する等の意見がありました。 また、賛成の立場から、現在、年金から天引きされる介護保険料、健康保険料が増大し、経済的困難はかつてより増している。介護を受けている人や家族の負担を軽減するため、福祉手当を支給することは実現可能であるので、賛成する等の意見がありました。 次に、
議員提出議案第十三号 渋谷区
心身障害者福祉手当条例の一部を改正する条例につきまして、本案は、心身障害者福祉手当の対象外とされた人々を救済し、心身障害者の生活の向上を図るため、条例の一部を改正しようとするものです。 審査の中で、反対の立場から、心身障害者福祉手当の年齢制限や所得制限の撤廃などは社会保障制度全般で考えていくことであり、趣旨に沿いがたいため反対する。また、本案は、他の制度や施策とのバランスに問題があるので賛成しがたい等の意見がありました。 また、賛成の立場から、現在の障害者自立支援法のもとでは、作業所に通うだけでも利用料がかかり、社会参加を閉ざす状況になっている。福祉手当を支給し、社会参加、個別の能力をさらに充実させるべきである等の意見がありました。 次に、
議員提出議案第十五号 渋谷区高齢者生活支援手当条例につきまして、本案は、後期高齢者医療制度の導入によりこれまでの
国民健康保険料と比べ負担増になることから、多年にわたり社会に貢献してきた高齢者等に対し、その保険料負担分の一部を支給することにより負担の軽減と生活の安定を図るため、条例を制定しようとするものです。 審査の中で、反対の立場から、高齢者医療制度は社会保障制度の一つとして国の責任において解決するべき問題であり、医療制度が変わったからといって区が現金を支給するということには問題があるので、反対する等の意見がありました。 また、賛成の立場から、後期高齢者医療制度については現政権も見直しを約束しているが、実際は継続という方向であり、現時点では区が七十五歳以上の人たちの負担を軽減するのは当然である等の意見がありました。 次に、
議員提出議案第十六号 渋谷区高齢者の医療費の助成に関する条例につきまして、本案は、高齢者の医療費の負担軽減を図るため、条例を制定しようとするものです。 審査の中で、反対の立場から、本来、高齢者医療制度は社会保障制度の一つとして国の責任において解決すべき問題である。渋谷区独自に医療費を助成することは問題であり、持続可能な社会保障制度の確立につながらないので反対する等の意見がありました。 また、賛成の立場から、後期高齢者医療制度では七十五歳以上の人たちが強制加入させられ、窓口負担が一割でも年間約八万円の重い負担となっている。中学生までの医療費無料化と同様、高齢者に対しても国に先駆けて無料化を実施すべきである等の意見がありました。 最後に、
議員提出議案第十七号 渋谷区
ひがし健康プラザ条例の一部を改正する条例につきまして、本案は、ひがし健康プラザ内に子育て支援センターを設置するため、条例の一部を改正しようとするものです。 審査の中で、反対の立場から、子育て支援センターと子育てひろばの違いは、相談員が常駐するかどうかの違いであり、区は相談員を利用実績に応じて配置するとしているので、限られた予算の中で経費がかからない子育てひろばを増やすべきである。また、ひがし健康プラザ内には子育てひろばが残っている実情があり、最小限の経費で最大のサービスを実施すべきである等の意見がありました。 また、賛成の立場から、子育て支援が今ほど求められているときはなく、核家族の中で様々な弊害等が起きている中で、子育て支援センターで実施されている子育て相談事業は、母親たちにとって子育ての苦労を乗り越えていく役割を担っているので、子育て支援センターを復活させることに賛成する等の意見がありました。 本委員会は慎重審査の結果、原案をそれぞれ否決すべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、福祉保健委員会の報告といたします。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。討論はありませんか。討論なしと認めます。 これから日程第二十六から日程第三十までを一括採決いたします。 なお、以上五件に対する委員長の報告は、それぞれ否決であります。 以上五件は、それぞれ原案のとおり決定することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(松岡定俊) 起立者少数。 よって、一括された議題はそれぞれ原案を否決されました。 日程第三十一を議題に供します。 〔
可部次長朗読〕 -------------------------------
△日程第三十一
議員提出議案第十四号 渋谷区
特定疾病患者福祉手当条例の一部を改正する
条例 -------------------------------
○議長(松岡定俊) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
可部次長朗読〕 ------------------------------- 福祉保健委員会審査報告書
議員提出議案第十四号 渋谷区
特定疾病患者福祉手当条例の一部を改正する条例 本委員会は、付託を受けた右議案を審査の結果、原案を否決すべきものと多数をもって決定した。 右報告する。 平成二十三年三月二十三日 福祉保健委員会委員長 牛尾真己渋谷区議会議長 松岡定俊殿
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 福祉保健委員長の報告を求めます。 牛尾委員長。
◆二十一番(牛尾真己) ただいま議題となりました
議員提出議案第十四号 渋谷区
特定疾病患者福祉手当条例の一部を改正する条例につきまして、福祉保健委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 本案は、特定疾病患者福祉手当の対象外とされた二疾病を再指定するとともに、支給される手当額を引き上げ生活の向上を図るため、条例の一部を改正しようとするものです。 審査の中で、反対の立場から、平成二十二年四月から身体障害者手帳の障害事由に肝機能障害が加わり、重度の肝硬変などについては身体障害者手帳の対象となっている。手帳の一級から三級の方については心身障害者福祉手当が支給されているので、趣旨に沿いがたいため反対する等の意見がありました。 また、賛成の立場から、慢性肝炎、肝硬変・ヘパトームは治療が長期間にわたり、治療費等にも苦慮している方がおり、二疾病について再指定し、手当を増額することに賛成する。また、特定疾病の種類については、区が独自に幅広い観点から柔軟に対応すべきであり、手当の支給額については、社会情勢を考えればさらに支援が必要である等の意見がありました。 本委員会は慎重審査の結果、原案を否決すべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、福祉保健委員会の報告といたします。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。討論はありませんか。討論なしと認めます。 これから日程第三十一を採決いたします。 なお、本件に対する委員長の報告は、否決であります。 本件は原案のとおり決定することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(松岡定俊) 起立者少数。 よって、本件は原案を否決されました。 日程第三十二を議題に供します。 〔
可部次長朗読〕 -------------------------------
△日程第三十二
委員会提出議案第一号 渋谷区
議会委員会条例の一部を改正する
条例 -------------------------------
○議長(松岡定俊) 提案理由の説明を求めます。 十三番前田和茂議員。
◆十三番(前田和茂) ただいま議題となりました
委員会提出議案第一号 渋谷区
議会委員会条例の一部を改正する条例について、提案理由の説明をいたします。 本案は、本年四月一日から渋谷区組織条例の改正に伴い、常任委員会の所管に関する規定の整備を行うため、条例の一部を改正しようとするものです。 どうぞ提案どおり御議決いただきますようお願い申し上げ、提案理由の説明とさせていただきます。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 本件は委員会付託を省略することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(松岡定俊) 御異議ないと認めます。 よって、本件は委員会付託を省略することに決定いたしました。 これから討論に入ります。討論はありませんか。討論なしと認めます。 これから日程第三十二を採決いたします。 本件は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(松岡定俊) 御異議ないと認めます。 よって、本件は原案のとおり可決されました。 議事進行上、日程第三十三から日程第三十六までを一括議題に供します。 〔
可部次長朗読〕 -------------------------------
△日程第三十三 議案第十九号 平成二十三年度渋谷区一般会計予算
△日程第三十四 議案第二十号 平成二十三年度渋谷区国民健康保険事業会計予算
△日程第三十五 議案第二十一号 平成二十三年度渋谷区介護保険事業会計予算
△日程第三十六 議案第二十二号 平成二十三年度渋谷区後期高齢者医療事業会計予算
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 予算特別委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
可部次長朗読〕 ------------------------------- 予算特別委員会審査報告書議案第十九号 平成二十三年度渋谷区一般会計予算議案第二十号 平成二十三年度渋谷区国民健康保険事業会計予算議案第二十一号 平成二十三年度渋谷区介護保険事業会計予算議案第二十二号 平成二十三年度渋谷区後期高齢者医療事業会計予算 本委員会は、付託を受けた右議案を審査の結果、それぞれ原案を可決すべきものと多数をもって決定した。 右報告する。 平成二十三年三月二十五日 予算特別委員会委員長 伊藤美代子渋谷区議会議長 松岡定俊殿
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 予算特別委員長の報告を求めます。 伊藤美代子委員長。
◆十七番(伊藤美代子) ただいま一括議題となりました議案第十九号 平成二十三年度渋谷区一般会計予算、議案第二十号 平成二十三年度渋谷区国民健康保険事業会計予算、議案第二十一号 平成二十三年度渋谷区介護保険事業会計予算及び議案第二十二号 平成二十三年度渋谷区後期高齢者医療事業会計予算につきまして、予算特別委員会の審査経過並びに結果を御報告いたします。 平成二十三年度一般会計予算は、歳入歳出の総額がそれぞれ八百二十億四百万円となっており、一時借入金の借入最高額は二十億円、そのほか債務負担行為、特別区債などであります。 本案に対しては、五十嵐委員ほか五人の委員から修正案が提出をされました。その内容は、歳入歳出予算をそれぞれ二億三千三百三十八万一千円を減額し、それぞれ八百十七億七千六十一万九千円に修正しようとするものです。 次に、平成二十三年度国民健康保険事業会計予算は、歳入歳出の総額がそれぞれ二百十六億三千四百六十六万七千円となっており、一時借入金の借入最高額は十五億円となっております。 また、介護保険事業会計予算は歳入歳出の総額がそれぞれ百十四億七千六百七十九万九千円、同じく後期高齢者医療事業会計予算は歳入歳出の総額がそれぞれ四十三億八千八百八十二万六千円となっております。 本委員会は全議員三十四人をもって構成され、審査の方法は、総務区民分科会、都市環境分科会、文教分科会及び福祉保健分科会の四分科会を設け、各所管部門別に慎重に審査を行ってまいりました。 各分科会での審査結果につきましては、既に二十五日の予算特別委員会において御報告のとおりでありますので、省略をさせていただきます。 なお、一般会計予算の修正案に賛成し、一般会計、国民健康保険事業会計、介護保険事業会計及び後期高齢者医療事業会計の各予算原案に反対する立場から討論がございました。 一般会計予算では、大型開発を誘導する地区計画は認められない。保育園、小中学校の耐震補強工事を最優先に実施すべきである。また、国民健康保険事業会計予算では、賦課方式を所得税方式に変更し、障害者のいる世帯への負担を重くする保険料は認められない。介護保険事業会計予算では、保険料と利用料負担の軽減を行うべきである。後期高齢者医療事業会計予算では、高齢者に重い負担となる制度は廃止すべきである等の意見がありました。 本特別委員会では慎重審査の結果、一般会計予算に対する修正案を賛成少数で否決し、議案第十九号 平成二十三年度渋谷区一般会計予算、議案第二十号 平成二十三年度渋谷区国民健康保険事業会計予算、議案第二十一号 平成二十三年度渋谷区介護保険事業会計予算及び議案第二十二号 平成二十三年度渋谷区後期高齢者医療事業会計予算につきまして、それぞれ原案を可決すべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、予算特別委員会の報告といたします。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。 事前に討論の通告がありますから、順次指名いたします。 二十一番牛尾真己議員。
◆二十一番(牛尾真己) 私は、日本共産党渋谷区議団を代表して、ただいま議題になりました議案第十九号、平成二十三年度渋谷区一般会計、議案第二十号、同国民健康保険事業会計、議案第二十一号、同介護保険事業会計、議案第二十二号、同後期高齢者医療事業会計の各予算に反対の立場から討論します。 今定例会中に発生した東日本大震災は、発生から二週間が経過した二十五日現在で死者が一万人を超え、行方不明者が一万七千人以上、避難者二十四万五千人という未曽有の大災害となりました。また、東京電力福島第一原子力発電所の事故は、今なお高濃度の放射線が大量に拡散される危険から脱しておらず、多くの国民を不安に陥れています。日本共産党渋谷区議団は、お亡くなりになられた方々に哀悼の意を表するとともに、被災された方々に心からのお見舞いを申し上げます。また、国の総力を挙げて
原発事故の被害を食い止め、被災者救援と被災地の復興を求めるとともに、党区議団としても全力を尽くすことを表明するものです。 当区としても、震災被災者の避難場所として提供した三施設で食事を提供するとともに、ケアコミュニティ施設でも入浴できるようにし、開設期間も四月末までと機械的にせず、柔軟に対応すべきです。 東日本大震災の甚大な被害は、これまでの行政のあり方を根本から問い直すことを求めています。災害から区民の命を守るためには学校、公共施設、住宅の耐震化などの対策の強化とともに、普段からの医療、介護、福祉、子育て支援などの強い基盤とネットワークづくりが求められます。 そうした立場に立って、桑原区長が提案した来年度の各会計予算の問題点を、以下、四点にわたって指摘するものです。 第一に、震災対策を初め災害から区民の命を守ることを区政の基本に据えることです。 一九七一年に制定された東京都震災予防条例は「地震は自然現象であるが、地震による災害の多くは人災である」として、都民の生命と財産を守るために全力を尽くすことが表明され、防災拠点や広域避難場所の整備が進められました。しかし、石原知事のもとでこの条例は震災対策条例に改悪され、その理念は「第一は「自らの生命は自らが守る」という自己責任原則による自助の考え方だ」として、防災予算も大幅に削減されました。 当区の震災対策総合条例でも「わがまちは、わが手で守る」と自助・共助が強調され、区の役割が後景に置かれています。耐震改修促進計画では、学校や区民施設の耐震補強は平成二十七年度までとされ、その結果、二〇一〇、一一年度で実施する予定だった松濤中学校の耐震補強工事が先送りされ、山谷小学校で耐震Bランクの校舎が残されたままとなっています。保育園との複合施設である上原、神宮前区民会館の耐震補強工事は未実施で、代々木保育園・区民会館、本町第二保育園はBランクのままとなっています。また、個人住宅でも木造住宅耐震改修助成が百二十三件、分譲マンションの耐震診断助成は三十六件と、耐震化目標からは大きく遅れているのが現状です。 さらに、十一日の震災では、帰宅困難者に対しても東京都や事業者と連携して抜本的な見直しの必要性が明らかになりました。 こうした現状を変えるために「地震は防げないが震災は防げる」という立場で、住民の命を守ることを最優先にした防災対策を立てるべきです。 そして、直ちに実施すべきこととして、一、耐震補強工事未実施やBランクとなっている小中学校、保育園等の耐震化を進める。二、区民が生活の場として利用している学校、保育園、高齢者、障害者の入所及び通所施設、多くの区民が利用している区民会館などの集会施設について、今回の震災による被災状況をまとめるとともに耐震診断を実施し、抜本的な改修計画を作成する。三、Bランク、Cランクの施設には防災の観点から保安要員と、保育園には予備保母を配置して災害に備えるとともに、住民の避難場所となっている学校については夜間も含め警備員の常駐体制をとる、四、個人住宅の耐震化を促進するために木造住宅耐震補強工事費助成制度を周知するとともに、住宅リフォーム助成制度を創設するなどの対策を行うべきです。 第二に、住民の暮らしと福祉を守るという自治体本来の役割を放棄していることです。 今、区民の暮らしが悪化していることは、生活保護や就学援助を受ける世帯が増えていることや、区税収入が大きく落ち込んでいることからも明らかです。私たちが実施した暮らしと区政に関するアンケートでも、「昨年より暮らしが悪くなった」と答えた人が六割を超えています。しかも、その理由として「医療保険料や医療費の負担が重くなっている」と答えた人がトップを占めています。 医療、介護、子育てなど、家庭の経済事情が厳しくなっても欠くことのできない福祉サービスや教育をだれもが必要に応じて受けられるようにすることは、自治体の最も重要な責務です。ところが、区長の予算案は、施設建設と土地購入を優先する一方で、区民には国保料を値上げし、保育や高齢者など区民の福祉は金をかけずに安上がりで済ませています。 国保料の引き上げでは、とりわけ扶養家族の多い世帯や障害者など配慮の必要な人に多額の負担増を押しつけ、医療にかかりにくくしています。区民の不安を広げる値上げは中止すべきです。 介護では、軽度認定者に対する区独自施策は拡大すべきなのに、実績に合わせて予算を一割近くも削減し、指定管理者による特養ホーム、ショートステイなどは年々運営費を削り、指定期間の五年間で七割以下に減らし、直営の美竹の丘の特養ホームでも非常勤職員を五人も減員しようとしています。職員を減らし、利用者へのサービス低下と負担増の転嫁はやめるべきです。 また、昨年から実施した若者向け家賃補助事業も、単身者への支援を一年限りで廃止しようとしていることは区民の願いに逆行するものであり、今後も継続すべきです。 さらに、区政の最重要課題としている保育園の待機児対策でも、新たな認可園はすべて民設民営方式で、ゼロ歳児から二歳児が最も待機児が深刻なのに、区立桜丘保育園を廃園にしようとしています。緊急対応として設置された認可外保育施設や山谷かきのみ園でも、ケータリングの給食のままです。桜丘保育園を存続し、認可外保育施設でも子どもたちが温かい食事を食べられるように改善すべきです。 区の職員は、新たに千八百名体制を目指すとして新年度から九十二人の削減が予定されています。地域の区の窓口であり、地域防災のかなめとなる出張所にも、新たに民間委託が導入されようとしています。また、図書館や区民会館の運営委託が拡大され、子ども発達相談センターの心理職員、保健所の保健師や歯科衛生士、栄養士などの専門職にまで委託化が及んでいます。 第三に、施設整備計画と区長が次々と拡大している土地購入を聖域とし、開発優先の予算となっていることです。 新年度の施設整備費は、本町小中一貫教育校建設の四十一億一千七十二万七千円、恵比寿区民複合施設整備事業に三億四千九百八十二万六千円、西原幼保一元化施設整備費補助に一億六千百七十一万二千円など、合計で六十一億五千六百六十七万二千円が計上されています。 この計画は三年半前に区長が独断で決定し、強引に推し進めてきましたが、当初二十三施設四百四億円の計画は次々と拡大され、これまでに七カ所の土地取得に四十九億円余が追加支出されました。ところが、現時点での財政見通しも、今後どこまで計画が拡大するのかも明らかにされていません。区長は今年度と新年度で百億円近い減収が見込まれるとして、区民向けの施策の予算を削っていますが、一方で、新たな土地を購入目的も財政的な見通しも示さないまま次々と取得することはやめるべきです。 特に、新年度には富ヶ谷二丁目の防衛庁宿舎跡地の取得に四億九千二百万円、同公園整備費として七千九百五万円が盛り込まれ、昨年購入した北海道庁の土地と合わせて十二億五百五万円をかけて区長のマンションの隣に公園をつくる計画が示されていますが、この計画を聞いた地元の人たちからも「代々木公園も近いのになぜこんな所につくるのか」と批判が上がっています。巨額の税金を使っての公園整備は、一体だれのための計画なのかと言わざるを得ません。富ヶ谷二丁目の土地取得と公園整備はやめるべきです。 また、渋谷駅周辺再開発を引き続き促進し、新年度から土地区画整理事業にかかわって今後十五年間で二十億円を投入することも明らかになりました。大企業、ゼネコンのための渋谷駅再開発の予算は見直すべきです。 また、昨年十一月に開設された文化総合センター大和田の運営管理費には五億五千一万二千円が計上されています。それを賄う経費として使用料や賃借料など四億四千百十三万四千円の収入を見込んでいますが、一億八百八十七万八千円の不足分の内容を明らかにすべきです。 第四に、施設整備計画など区の施策が住民無視の区長のトップダウンで決定され、区施設が一部の団体に便宜供与されていることです。 次々と進められる施設建設や土地購入などは、区民の前に計画も示されないまま区長のトップダウンで進められています。個々の施設建設の計画説明会で反対意見が出ても当初の計画どおりに進めるやり方は、住民自治のかけらもない区政運営と言わざるを得ません。 また、特定の企業や団体に対して便宜を図る区政運営が拡大されています。 神宮前小学校の国際交流学級では、当初の運営者となったホライゾン学園に無償で施設を提供してきました。区民の批判で表向きはNPO法人への貸与に改められましたが、今なおホライゾン学園が実質的な運営の中心にあります。勤労福祉会館内の一室は、新年度もNPO法人おやじ日本に引き続き無償で使用させようとしています。宮下公園はナイキジャパンに命名権を売却し、施設整備をゆだねることを秘密裏に進めてきました。また、文化総合センター大和田の十階、十一階のインキュベーションスペースの運営は、文化学園に六千五百四十九万円という格安の賃借料で全フロアを一括して貸し出し、若手起業家支援を名目に、区の施設を一法人に便宜供与するやり方です。 さらに、西原の幼保一元化施設では、福岡県の社会福祉法人に無償で土地を提供し、認定子ども園を建設、運営させるものです。開設後には西原保育園や西原幼稚園を統合する方向です。区立の保育園、幼稚園は存続させるべきです。補正予算で購入が決まった代々木五丁目の保育園用地では、人件費等のコスト削減として民設民営方式としていますが、これをやめ、特定団体への便宜供与をするのでなく、区が直接設置し、運営に当たるべきです。 このような特定団体への区財産の便宜供与は区政をゆがめるものと言わざるを得ません。 我が党区議団の提出した一般会計修正案は、福祉や教育に携わる職員の削減をやめて民間委託された事業を直営に戻すこと、高校生と七十五歳以上の住民税非課税世帯高齢者の医療費無料化を初め、深刻な区内中小企業、商店街を支援する施策など住民の切実な願いとなっている福祉、暮らしの充実を図るとともに、不要不急の施設建設や土地購入と開発優先の税金の使い方を改めようとするものです。 次に、国民健康保険事業会計についてです。 二〇一一年度から
国民健康保険料の所得割分の算定方法について、区は賦課方式を旧
ただし書き方式に変え、保険料の値上げを提案しています。二十三区長会の資料では、年収二百五十万円の四人家族ではこれまで十二万七千六百八十円の保険料が二十二万七千九百九十六円に引き上げられ、激変緩和措置をとられても十五万二千七百五十九円の保険料となることが明らかになりました。しかし、渋谷区では一切こうしたケースなどについて明らかにしませんでした。収入や世帯構成によって区民の保険料がどうなるのかさえ示さず、負担増を押しつけることは許されません。 今回の所得税旧
ただし書き方式への移行によって、二十三区の一人当たりの平均保険料は年間五千八百八十円引き上げられ、二年間のみ行われる激変緩和措置を行っても千三百七十四円の引き上げとなります。渋谷区では、二〇〇九年度の決算で滞納世帯は加入世帯の二九・七%に達する深刻な事態となっています。こうした状態になっているにもかかわらず、さらに保険料を引き上げ、負担を重くすることは絶対に許されるものではありません。保険料は加入者の負担能力に応じて引き下げるべきで、区としても低所得者の減額措置を活用すべきです。 次に、介護保険事業会計についてです。 昨年引き上げられた保険料により、今年の一月末現在の普通徴収滞納者は千百四十六人もいる一方で、区の減免制度を利用している人はわずか五十七人と、前年度より減少しています。早急に低所得者の保険料軽減の対象拡大を図るべきです。 また、要支援・要介護者の介護サービス利用限度額に対する利用率は全体で五一・一%にとどまっており、利用料が負担できる範囲でサービスを抑制しているのが実態です。区民が必要なサービスを受けられるよう、介護保険低所得者負担金助成を拡充して預貯金額の制限をなくすとともに、周知徹底をさらに強化すべきです。 また、今年度は第五期の計画策定を行う年となっています。国は介護保険の見直し案として、要支援者に対するヘルパー派遣などを地域支援事業として自治体の判断で保険の対象外とし、ボランティアなどにゆだねる方向を示しています。こんな改悪が行われれば今よりさらに「保険あって介護なし」の状態を拡大するもので、断じて認められません。国に改悪しないよう申し入れるとともに、区の計画策定に当たっては介護予防を引き続き重視し、保険給付に含めるべきです。また、策定委員会についても、当事者や家族の意見を十分に反映できる委員構成にすべきです。 最後に、後期高齢者医療事業会計についてです。 民主党政権は「後期高齢者医療制度を廃止する」とした公約を四年間先送りしました。新年度の保険料は、所得の減少を反映して今年度に比べ一人当たりで六千九百七十八円減少し、平均十二万七千九百九円と見込んでいます。今年度、二月末現在の滞納者は六百九十三人ですが、高齢者の家計も厳しさを増しており、ますます滞納者が増えることが懸念されます。 また、窓口負担も二〇〇九年度決算では一割負担の人で約八万円となっており、少ない年金で暮らす高齢者にとって重い負担となっています。このため、年収百五十万円以下で三〇%、三百万円以下では一〇%の人が受診を減らしているという調査結果も出ています。 高齢者が安心して医療にかかれるよう、保険料を軽減し、窓口負担はかつてのように無料にすべきです。高齢者を差別し、医療を遠ざける後期高齢者医療事業会計予算案は認められません。 以上、区長提案の平成二十三年度四会計予算案に対する反対の討論とします。
○議長(松岡定俊) 一番中谷琢也議員。
◆一番(中谷琢也) 私は、渋谷区議会自由民主党議員団を代表して、議案第十九号 平成二十三年度渋谷区一般会計予算、議案第二十号 平成二十三年度渋谷区国民健康保険事業会計予算、議案第二十一号 平成二十三年度渋谷区介護保険事業会計予算、議案第二十二号 平成二十三年度渋谷区後期高齢者医療事業会計予算のそれぞれについて、賛成の立場から討論を行います。 討論に入ります前に、一言申し述べたいと存じます。 今月十一日に東北地方を中心とする東日本を襲った地震は、我が国の観測史上最大規模のものであり、それによって発生した大規模な津波とともに、広範な地域にわたって甚大な被害をもたらしました。町並みが破壊され、家屋が流されるという想像を絶する光景に私たちは言葉を失いましたが、この震災によって多くのとうとい命が失われたことに対して深く哀悼の意を表しますとともに、被災された多くの方々に心よりお見舞いを申し上げます。 被災地の状況は依然として厳しく、その復興には多くの支援が必要とされております。また、発電所の被災に伴って生じた電力供給をめぐる問題は、人々の日常生活や経済活動に多大な影響をもたらしております。まさに国難とも言うべき状況でありますが、私たちはこの大地震を必ずや乗り越えることができるとの信念に基づいて行動しなければならないと思います。 渋谷区においても、桑原区長を先頭に、震災への対応を矢継ぎ早に打ち出しております。被災地に向けて救援物資の輸送を実施し、ケアコミュニティ・美竹の丘、ケアコミュニティ・原宿の丘等における被災者の受け入れを表明されたほか、今回の震災によって明らかになった課題への対応として備蓄品の増強を進めるなど、区民や被災者の方々の生命と安全を守るために全力を尽くしておられることに対して深い共感を覚えるものであります。 一方で、このような状況においても区民の日々の生活を守り、区民福祉の一層の向上を図るため、区政には一瞬の停滞も逡巡も許されません。 本区は、桑原区長が本定例会における所信表明の中で述べられたように、一貫して区民に身近な区政として少子・高齢化の課題を直視し、安全・安心のまちづくりを推進し、住んでいてよかったと思う渋谷、未来に夢と希望のある渋谷であるために全力を傾け、政策を推進してきました。社会情勢の先行きの見通しが一段と困難さを増す中で、桑原区長が区政の進むべき方向性を常に明確に示されていることに対して、私は、そのリーダーシップを強く信頼するものであります。これからもともに、区政の一層の前進のため全力を尽くしてまいりたいと存じます。 以上のことを申し上げ、討論に入らせていただきます。 平成二十三年度一般会計の歳入歳出予算額は八百二十億四百万円で、前年度に比較して二十五億一千九百万円、率にして三・〇%の減となっております。我が国の経済は、長引く景気低迷とデフレという状況下にあります。その影響を受けた個人所得の減少により、本区の収入の大宗をなす特別区民税は平成二十三年度予算案において前年度比で二十六億七千四百万円余の減収となっております。それに加えて、三位一体改革に伴う住民税フラット化の激変緩和措置である都区財政調整制度の特別交付金三十億が終了すること等により、本区の財政状況は一段と厳しさを増すことが考えられます。 このことに対して、桑原区長は所信表明の中で、今後は多様な行財政運営手法を活用して無駄を排した行政運営を実行し、財政収支の均衡に向けた努力をするとの決意を示されております。これまでも区政運営に当たっては、増大する行政需要に的確に対応しつつも、経費の節減に努めることによって財政の健全性が維持されてまいりましたが、今後とも財政対応力の一層の強化が図られるものと確信いたします。 さらに、今回の震災被害や計画停電が景気に与える影響も強く懸念されるところではありますが、引き続き堅実な財政運営が維持され、区政課題への対応が着実かつ計画的、継続的に推進されていくことを期待するものであります。 以下、桑原区長が所信表明において示された重点施策に沿いまして、申し上げたいと存じます。 初めに、子育て支援についてであります。 これまでも本区は、急増する保育園入所待機児の解消を最重要課題と定め、緊急対策による保育園の新設、建て替えや定員拡大などの保育環境の整備や保育料の負担軽減を実施するなど、産みやすく、育てやすく、働きやすい環境づくりに向けて、時宜を得た的確な対策を推進してまいりました。しかしながら、区民の保育ニーズはさらなる高まりを見せており、こうした状況下に対して、平成二十三年度予算案においては計画的な保育施設の整備と、それに伴う定数の拡大が打ち出されております。 まず、大向区民施設跡地に新たに区立保育室を本年秋に開設するほか、幼保一元化施設として千駄谷なかよし園が本年四月に開設いたします。また、西原地区の幼保一元化施設が平成二十四年四月に開設し、加えて、本町小学校跡地施設における幼保一元化については、平成二十四年秋の開設に向けて整備が進められています。 桑原区長は所信表明において、必ずやほかの自治体に先駆けて待機児ゼロを実現するとの決意を述べられましたが、その決意を高く評価するとともに、これらの積極的な施策が待機児解消につながることを強く期待するものであります。 また、区民の保育ニーズや就労形態の多様化に対応したサービスの提供についても充実が図られることとなっております。 本年四月からは、派遣型病児・病後児保育助成事業として、派遣型の病児・病後児保育サービスの利用料金についての助成が実施されます。また、大向区民施設跡地の区立保育室において、短期間就労の保護者に対する定期利用保育サービスが本年秋から実施となります。これらの保護者や園児に対するきめ細かなサービスの提供は、安心な子育て環境の整備を求める区民ニーズに的確にこたえたものとして評価するものであります。 また、平成二十三年度予算案において特に評価すべき施策は、産前・産後ケアの設置であります。 これまでも本区の子育て支援施策は、母子の健康について総合的な取り組みを図ってまいりましたが、平成二十三年度からは区民健康センター桜丘において相談室や授乳室を整備し、渋谷区医師会の協力により、産婦人科医、小児科医等による相談業務が開始されます。そのほか母体ケアにかかわる助成や乳児のショートステイなどが実施されます。 この産前・産後ケアセンターは、これまでにない新たな発想に基づく施策であり、母子の心身の健康を守るための支援体制が一層充実していくことを期待するものであります。 次に、高齢者福祉施策についてであります。 本年五月には特別養護老人ホーム「あやめの苑・代々木」の増床改修工事が完了し、運営を開始いたしますが、そのほか、平成二十三年度予算案においては平成二十五年四月開設予定の旧代々木高校跡地における特別養護老人ホームの整備費が計上されております。 また、日本赤十字社の特別養護老人ホーム等の整備や社会福祉法人福田会の都市型軽費老人ホーム等の整備に対して助成を行うこととされており、これらの整備により、長寿社会を支える福祉の基盤づくりが着実に進められていくことを心強く思い、これまた評価するものであります。 次に、区民の健康づくりについてであります。 本区では、感染症の予防によって子どもの健康保持・増進を図るため、予防接種助成制度の充実を随時図ってまいりましたが、平成二十三年度予算案においては、我が渋谷区議会自由民主党議員団の強い要望であった、子どもインフルエンザ予防接種費用を全額公費負担とするための経費が計上されました。これは満一歳から中学生までを対象として所得制限を設けずに助成を行うものであり、子育て世代の経済的負担を軽減するという点も含めて高く評価するものであります。 そのほか、子宮頸がん予防接種費用につきましては、平成二十二年度から満十歳から十九歳までの女性に対して一部助成を実施しておりましたが、本年二月一日からは中学一年生から高校一年生の女性を対象に全額助成を実施しております。これについては平成二十三年度においても予算計上されているところでありますが、あわせて、十八歳と十九歳の一部助成についても経過措置として継続することとなりました。これは制度の変更に伴って、それまでの対象者に不利益を生じさせないための措置であり、区民の健康に対して可能な限り配慮したものと理解いたします。 また、区民健康センター桜丘におきまして、渋谷区医師会の協力により小児科と内科の2診療体制による休日診療を実施するほか、マンモグラフィやCT機器を活用したがん検診事業を実施するための運営経費が計上されております。このことによって、子どもから高齢者までを対象とした区民の健康を守る拠点としての事業の充実が図られ、区民の健康づくりがさらに進められることを大いに評価するものであります。 次に、教育についてであります。 本町小中一貫教育校、渋谷本町学園については、長期間にわたる準備と保護者や地域の皆様に対する丁寧な説明を経て、平成二十四年四月の開校に向けて建設が進められているところであります。現在、教育委員会において教育カリキュラムの具体的作成を進めているとのことでありますが、我が会派の提案により、九年間の一貫した義務教育を見据え、まず、平成二十三年度からは本町中学校を英語教育重点校に指定し、ALTを増員配置するとともに、英語以外の教科においても英語による実践を取り入れるということであります。これはグローバル社会に活躍できる人材育成を図るという目的に立つものということでありまして、小中一貫教育校における教育の実践内容に今から大いに期待するものであり、高く評価するものでございます。 また、読書離れによる子どもたちの思考の短絡化、情緒の欠如を防ぐためとして、読書推進にも力が入れられております。各学校の読書ボランティアを支援するほか、中央図書館の図書館専門員及び各地域図書館のボランティアの活用により、新たに読書推進事業が実施されます。この事業によって子どもたちが読書習慣を身につけ、さらに活発な読書活動に結びついていくことを期待するものであります。 次に、文化振興についてであります。 昨年十一月二十一日に、区民待望の施設である文化総合センター大和田が開館いたしました。開館以来多くの来館者があり、大変な好評を博しております。 中・小文化ホールにおいては一流の演奏家や芸術家等による公演が開催され、プラネタリウムやこども科学センターには大勢の子どもたちや家族連れが連日訪れております。また、これまでも中・小文化ホールを舞台として国際文化交流の活動が展開されておりますが、今後も、区内の大使館とも連携して海外との文化交流を進めていく構想があると承知しております。このように、文化総合センター大和田が平和・国際文化都市渋谷の拠点としての役割を果たしていることを大いに評価するものであります。 なお、平成二十三年度予算案には、文化総合センターの運営等に係る経費が計上されております。その中で、施設の運営管理費は約五億五千万円となっており、この歳出金額だけを取り上げて批判する向きもあると聞いております。しかしながら、同時に使用料及び手数料、財産収入などの特定財源が年間四億四千万円余りあるため、あの大きな規模の施設でありながら、実質的な運営コストは年間約一億円にとどまるということであります。 このように、財政負担を最小限にとどめながら施設運営が図られているわけでありますが、今後とも文化芸術活動の一層の推進、各種事業のさらなる充実が図られることにより、文化総合センター大和田がますます発展することを期待しております。 次に、防災についてであります。 今回の震災被害によって、防災・災害対策の重要性が改めて認識されました。 渋谷区は早くから帰宅困難者対策に取り組み、平成二十一年十一月には渋谷区と東京都が共同で駅周辺事業者を主体とした渋谷駅周辺混乱防止対策訓練を実施し、他の大都市ターミナルの範となる規模、内容となりました。しかしながら、今回の震災によって、いまだ様々な課題のあることが浮き彫りとなりました。これについては、今後、早急に対策を講じる必要があると存じます。 平成二十三年度予算案には、災害時の拠点となる防災センターの整備と防災情報システムの構築に係る経費が計上されております。防災センターにつきましては、平成二十四年春に竣工する渋谷ヒカリエの八階に整備するための工事が進んでおりますが、その中には災害対策本部を常設した防災センターが置かれ、高所カメラやデジタル防災無線などを装備した、最先端の機能を有する防災拠点として整備されるということであります。 また、防災情報システムにつきましては、災害対策本部において地域の被災状況等を迅速かつ的確に収集、把握し、正確な情報を地域に伝達するとともに消防、警察などの関係機関と情報を共有し、消防団や自主防災組織など、地域における災害対策活動を的確に支援するという機能を有するものであります。 今回の震災でも明らかになりましたように、正確な情報の収集、伝達は被災地の応急対策、復旧対策を進めるに当たって最も重要であります。その意味で、渋谷区がこのように本格的な防災施策を講じることに対して高く評価するとともに、強く賛意を表するものであります。 次に、まちづくりについてであります。 渋谷駅周辺地域の整備は、昨年十月の土地区画整理事業の施行認可を皮切りに、いよいよ具体的な実施段階に入ってまいりました。 渋谷駅中心地区については、まちづくりの具体的方策である「渋谷駅中心地区まちづくり指針二〇一〇」が策定され、百年後の渋谷の姿を見据えた、賑わいのある国際文化都市としての発展を目指すためのまちづくりが進められようとしております。この渋谷駅周辺地域の整備は、その事業期間や規模から、まさに百年の計と言うにふさわしく、渋谷の将来にわたる発展の中心となる事業であると考えるものであります。 翻って区内各地域に目を転じますと、区民が集う地域コミュニティ活動の中心の場として、また、高齢者が憩う場、子どもたちの体力増進の場を確保するため公園施設の整備が進められております。 富ヶ谷二丁目公園につきましても、計画的な公園整備として事業が進められており、区議会の議決を経て用地が取得されております。目標もなく用地を取得していると主張する者もいると聞きますが、目的のない用地の取得を本区議会が議決するわけがありません。現在の地形を活用した区民の健康に寄与する公園として、平成二十四年四月に予定されている開園の日が大変に待たれます。 以上、平成二十三年度一般会計予算は、厳しい財政状況にあっても区政の重要課題に的確に対応し、区民福祉を着実に向上させる内容となっており、高く評価するものであります。 次に、平成二十三年度国民健康保険事業会計予算についてであります。 歳入歳出予算総額は二百十六億三千四百六十六万七千円で、前年度に比べて十一億三千五百八十九万九千円、率にして五・五%の増となっております。 国民健康保険事業会計予算は、国民健康保険法等の関係法令及び特別区国民健康保険事業の調整に関する共通基準に基づき算定されているものであります。平成二十三年度からは保険料の賦課方式が変更されることとなりましたが、給付と負担の適切な均衡を維持した予算となっており、評価するものであります。今後とも区民に対するサービスを安定的に提供できるよう、適正な事業運営を期待いたします。 次に、平成二十三年度渋谷区介護保険事業会計予算について申し上げます。 歳入歳出予算総額は百十四億七千六百七十九万九千円で、前年度に比べて九億四千二百七十六万三千円、率にして八・九%の増となっております。 平成二十三年度は、第四期介護保険事業計画の最終年次でありますが、介護保険制度は平成二十四年度が見直しの時期とされており、その後の制度のあり方を見据えた安定的な事業運営を今後とも期待するものであります。 次に、後期高齢者医療事業会計についてであります。 歳入歳出予算総額は四十三億八千八百八十二万六千円で、前年度に比べて一億二千二百三十五万一千円、率にして二・九%の増となっております。 後期高齢者医療制度においては、国において廃止の方針が打ち出されたにもかかわらず、関係法案について国会審議の見通しが立たないなど、新たな制度に移行する時期も含めて先行きが不透明な状況となっております。これにつきましては、地方自治体に無用の混乱をもたらしたり新たな負担を強いることのないよう、今後とも注視していく必要があると考えるものであります。 さて、先日、内閣府より発表された平成二十三年三月の月例経済報告においては「景気は持ち直しに転じているが、自律性は弱く、
東北地方太平洋沖地震の影響が懸念される。また、失業率が高水準にあるなど依然として厳しい状況にある」とされており、景気の持ち直し傾向が続くことが期待される一方で、今回の震災の影響に十分留意する必要があり、また、海外景気の動向等によっては景気が下振れするリスクが存在し、デフレの影響や雇用情勢の悪化懸念が依然残っていると述べられています。 震災による今後の景気への悪影響が懸念されるところでありますが、いずれにしても、当面の社会経済情勢は先行きが楽観できないものと考えられます。このような中で、本区の財政環境も厳しさを増すことが想定されますが、そうした状況であればこそ、区民に最も身近な自治体である区の役割はますます重要となると考えます。 私は、渋谷区政が桑原区長の強いリーダーシップのもとで現下の厳しい状況を必ず克服し、一層の発展を遂げていくことを疑わないものであります。今後とも本区が堅実で安定的な財政運営に努められるとともに、区民福祉の向上のために諸施策を推進されることを大いに期待するものであります。 私ども渋谷区議会自由民主党議員団は、渋谷区民が安全に、そして安心して日常生活ができるよう、今後も一致団結して渋谷区政の発展のために一層努力し、活動してまいりますことをお誓い申し上げ、議案第十九号、議案第二十号、議案第二十一号及び議案第二十二号について、それぞれの賛成討論といたします。
○議長(松岡定俊) 三十二番芦沢一明議員。
◆三十二番(芦沢一明) 私は、渋谷区議会民主党を代表して、平成二十三年度一般会計予算案を初めとする四会計当初予算案に対して、原案に賛成の立場から討論を行います。 まず、三月十一日に発生した
東北地方太平洋沖地震に関してです。 昨日現在で死者一万八百四人、行方不明者一万六千二百四十四人、避難をされている方々十九万九百七十五人と戦後最悪の被災となりました。ここに亡くなられた方々にお悔やみを申し上げるとともに、被災されたすべての方々に心よりお見舞いを申し上げます。 本日の本会議では、被災者の皆さんに対する迅速な支援強化と福島第一原子力発電所事故に関する国民の不安解消への取り組みを求めた国会と政府に対する意見書案も提案をされているところですが、今回の震災に対する区の対応について意見を申し述べます。 三月十五日と二十二日の幹事長会では、当面の区の対応策について報告が行われ、被災状況の把握や区の施設対応、節電協力、義援金の受け付けや救援物資の送付などが報告されています。これらの対応について、我が会派も二度にわたって区長への要請も行ってきましたが、組織体制や情報伝達の面で課題も浮かび上がってきています。 一点目として、被災者支援についてです。 福島県からの被災者を三百名程度、ケアコミュニティ・美竹の丘及び原宿の丘、檜原自然の家の三施設で受け入れることが明らかにされました。これらは体育館と簡易宿泊施設であり、被災者が住みなれた地から遠く離れた場所で長期間の避難生活を送る状況を考え、区民からは、食事や入浴面でのサポートを求める声も寄せられています。余震が今も続き、放射能被害の拡大も懸念される中、被災者支援の活動の役に立ちたいというボランティアの申し出も相次いでいます。こうした区民の思いも生かした支援策の具体化を求めるものです。 二点目は、地震発生時の対応です。 渋谷区では、自分のいる場所が危険になった際の避難行動を行うときの移動先として、一時集合場所と避難場所という二段階の準備がなされています。しかし、今回の地震においても、実際にどこに逃げたらいいのか知らないといった声も多く耳にしました。これについては町会組織の班単位で広場や空き地など集合場所を定め、ポスターの掲示、チラシの作成で周知に努力している地域もあります。こうした先進事例を全体化して、防災力の強化につなげてほしいと考えるものです。 三点目は、区民や帰宅困難者への施設の提供に関してです。 幹事長会に提出された資料では、区内の国、都、ホテルなど民間施設において最盛期一万三千二百三十八人が収容されたことが報告されています。区のホームページでは、施設では受け入れは行っていないことが記載されていましたが、本庁舎や美竹の丘、原宿の丘において百名余りの受け入れが行われたことも明らかにされていますし、災害対策本部や危機管理対策部の指示によることなく、独自の判断で利用者や区民の受け入れを行った施設も多くありました。こうした対応も細かく把握して、今後の体制整備に生かしていただきたいと思います。 四点目は、災害対策本部の対応についてです。 地震発生は十一日の十四時四十六分で、災害対策本部の設置は二分後の十四時四十八分、第一回の本部会議は十五時とされていますが、出席メンバーの多くは、その後の会議も含めて、これは庁議であったという認識をされているとのことでありました。本部の設置をどの時点で決め、それをどう宣告するかも、区の危機管理機能を構築していく上ではっきりさせておかなければならない重要な問題であります。 新年度の重要課題として、防災センターの整備が掲げられております。十億八千七百万円が計上されている事業でありますが、今回の震災対応を検証した上で、機能、設備の充実に生かされるよう要望するものです。 さて、二十三年度の一般会計予算案は、経済の低迷とデフレの影響から前年に引き続き減収に見舞われ、区長の所信表明において「過去にはあり得ない金額」と表現されましたが、二年間で百億円近いという減収になる極めて厳しい情勢のもとで編成されました。財政状況の悪化の中で、基金取り崩しや起債発行を余儀なくされたものの、緊急課題である子育て支援、保育園の待機児童解消に向けた意欲的な施策を打ち出された姿勢を評価するものです。 これまでの計画に加えて、旧代々木高校跡地施設における二十五年四月からの保育園の開設、二十二年度補正予算で打ち出された代々木五丁目における保育園用地の取得などを合わせ二年間で五百人を超える定員拡大方針は、区民の保育ニーズの増大に基礎自治体としての使命を果たそうという決意のあらわれであると受け止めます。 また、高齢者福祉では、あやめの苑の十六床の増床改修工事が本年五月に完成し、旧代々木高校跡地の特別養護老人ホーム八十床が二十五年四月に開設が予定され、日赤や社会福祉法人福田会の特養や都市型軽費老人ホーム、老人保健施設、認知症グループホーム、通所リハビリ施設への支援策が打ち出され、本町東小跡地における特養の整備計画を含めるとベッド数は二十三区でも有数の水準に進むことになり、少子化とともに高齢化への対応を最優先とする姿勢が鮮明に打ち出されたものと言えます。 以下、所管部ごとに指摘と要望を申し上げたいと思います。 企画部。 減少が続く限られた財源の中で、各所管ごとの予算要望の取りまとめにはさらなる工夫を要すると考えます。予算編成の際の各事業の成果、執行事業の評価など、より総合的な判断を求めます。 総務部。 震災発生による節電協力として、総合庁舎エレベーターの一部休止が行われています。電力供給は今後なお厳しさを増すことが想定されており、この機会に庁舎や区施設を省エネ型に再構築していくことが望まれます。国ではサマータイムの導入なども検討されているようですが、施設の開館時間、職員の勤務体系、ネットの活用を含む窓口体制など、抜本的改革を検討するよう求めるものです。 危機管理対策部。 食料など備蓄物資の充実が当初予算及び二十三年度補正予算で打ち出されたことは評価するものですが、帰宅困難者の発生が相当な規模となることが今般の震災でも立証され、企業、事業所における備蓄の充実、集客施設における新たな対応が求められています。 恵比寿の防災職員住宅について、耐震性に問題があることを指摘してまいりましたが、これを廃止し、神宮前に防災職員住宅を整備する方針が示されたことは評価します。引き続き区内在住職員の確保への努力を求めます。 区民部。 区税収入の落ち込みは、震災による経済低迷の長期化が予想されることから、ますます今後、厳しいものとなることが懸念されます。徴収率の確保に向けた努力を要望するものです。 震災被害と放射能汚染の拡大の影響によって、食料品や生活物資の不足などで商店、飲食店には業績悪化の傾向が顕著になっています。緊急融資などの支援策を検討されるよう要望いたします。 国民健康保険については、計算方法が税額方式から旧ただし書きに変更となります。経過措置は設けられているものの、保険料の滞納は増加するものと予想されます。徴収を確実に行うために徴収嘱託員から委託への変更が予定されており、これにより、支出は約七百万円削減されることとなります。賦課した保険料はいずれ払わなければならないものであり、滞納が累積しないような努力を求めます。 福祉保健部。 定住促進家賃助成については昨年度から実施されましたが、目的と手段がよく絞り込まれていない印象が否めません。従来の例とこれまでの実績をよく検証しながら、慎重に進めていただきたいと思います。 介護の分野では、指定管理者更新に向けて事業者評価を適切に行い、第三者評価の目も入れながら選定、更新を行い、利用者へのサービス向上や安心・安全につなげていただけるよう要望いたします。 高齢者福祉については、手厚いサービスが行われていることは評価いたしますが、シニアのバス旅行など、内容や目的を再検討すべきものも見受けられます。また、配食サービスについても、新規事業者を開かれた形で募集し、地域の事業者の活用を行い、より充実したものとするよう要望いたします。 障害者福祉の分野では、民間作業所への支援が前進していること、各施設の安定的な運営が行われていることを評価するものです。また、障害者それぞれの特性に応じてきめ細かい支援を行うとともに、区役所も一つの事業所としての社会的使命を果たしながら、障害の状況に応じたきめ細やかな就労や自立のための支援を行ってほしいと思います。 予防接種については、ヒブワクチンの助成に続き、おたふく風邪、水ぼうそうと順次助成が拡大されてきました。昨年度の補正予算から継続して、ヒブ・小児肺炎球菌、子宮頸がんワクチンも全額無料で実施されることになり、高く評価するものです。引き続き区民の健康を守る取り組みを充実するよう要望いたします。特に、予防接種スケジュールが過密になっているので、予診票等の早期送付、三、四カ月健診及びBCGの弾力化など、利用者の利便性への配慮を求めます。 ヒブワクチン・小児肺炎球菌については、三月二十四日の厚労省の合同部会会合で接種再開のめどが立ったと考えます。区の速やかな対応を求めるものです。特に、接種差し控え時には防災メールやFAX、ホームページ、区ニュース等で告知が行われましたので、再開についても同じ媒体で告知されるよう求めます。 また、保育園、幼稚園、幼保一元化施設の新入園の時期に当たることから、保護者への告知に留意されるよう要望するものです。 子ども家庭部。 病児保育等利用料助成の実施については、高く評価をいたします。子どもの体調、親の就労形態、所得等によって柔軟な対応が必要であることを指摘しておきます。 待機児解消の取り組みについては、先ほども触れましたが、地域における子育て支援機能の強化を求めるものです。今定例会では、ひがし健康プラザ子育て支援センターの再開も可能な対応をするとの答弁がありましたが、ニーズにこたえた取り組みのさらなる充実を求めるものです。 都市整備部。 地球温暖化防止の取り組みについて、区も事業者としての役割を果たすとともに、区民、事業者とともに活動を推進する枠組みづくりを検討されるよう要望いたします。 土木部。 区道、都市公園の占用料を引き上げる条例改正案については、地震発生という社会経済状況の変化に対応して施行を二年間繰り延べる訂正が行われました。迅速な対応を評価するものです。 また、公園の新設、改良、管理に当たっては、植栽や遊具の配置について、利用者や近隣住民の要望を広く聞きながら進めるよう要望いたします。 清掃リサイクル部。 分煙ルールの見直しに当たっては、区民、事業者の協力のもとに、これまでの成果を踏まえ、マナーの一層の啓発や喫煙所の整備など分煙環境の整備への努力を求めます。 持続可能な資源循環型の清掃行政を確立するため、ごみの減量とリサイクル回収品目の拡充へ、これは将来への投資という観点から、積極的に取り組まれるよう求めるものです。 教育委員会。 学校給食については一層の充実を求めるとともに、公会計に改めて区として責任ある取り組みが必要であることを指摘しておきます。地方自治法との整合性も問われており、早期に切りかえるべきです。 また、学校等のホームページについては、さらに充実を求めます。学校経営の一環として広報機能を展開するよう、学校への支援策を検討されるよう望みます。 さらに、コミュニティスクールについても早期導入を目指して取り組まれるよう要望いたします。 以上、二十三年度当初予算案に対する評価と事業執行への要望を申し述べてきました。 この本会議が今任期最後の定例議会となるわけですが、新しい構成のもとで開かれる区議会が一層活発な政策形成に向けた議論が交わされる場となるように、私たち区議会民主党は自らその先頭に立つ決意を申し上げて、賛成討論といたします。
○議長(松岡定俊) 以上で通告による討論は終了いたしました。 ほかに討論はありませんか。これをもって討論を終結します。 これから日程第三十三を採決いたします。 本件は原案のとおり決定することに賛成の方は御起立を願います。 〔賛成者起立〕
○議長(松岡定俊) 起立者多数。 よって、本件は原案のとおり可決されました。 これから日程第三十四を採決いたします。 本件は原案のとおり決定することに賛成の方は御起立を願います。 〔賛成者起立〕
○議長(松岡定俊) 起立者多数。 よって、本件は原案のとおり可決されました。 これから日程第三十五を採決いたします。 本件は原案のとおり決定することに賛成の方は御起立を願います。 〔賛成者起立〕
○議長(松岡定俊) 起立者多数。 よって、本件は原案のとおり可決されました。 これから日程第三十六を採決いたします。 本件は原案のとおり決定することに賛成の方は御起立を願います。 〔賛成者起立〕
○議長(松岡定俊) 起立者多数。 よって、本件は原案のとおり可決されました。 これをもって予算特別委員会は任務を終了いたしましたので、解消いたします。 委員の方々にはまことに御苦労さまでございました。 この際、会議時間の延長をいたしておきます。 議事進行上、暫時休憩いたします。
------------------------------- 休憩 午後三時五十二分 再開 午後六時四十一分
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 休憩前に引き続き会議を開きます。 お諮りいたします。 ただいま
総務区民委員会、
小林清光委員長から、議案第二十三号の委員会報告書が提出されましたから、直ちに日程に追加し、議題とすることに御異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(松岡定俊) 御異議ないと認めます。 よって、本件は日程に追加し、議題とすることに決定いたしました。 追加日程第一を議題に供します。 〔
可部次長朗読〕 -------------------------------
△追加日程第一 議案第二十三号 平成二十三年度渋谷区
一般会計補正予算(第一号)
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。
------------------------------- 総務区民委員会審査報告書議案第二十三号 平成二十三年度渋谷区
一般会計補正予算(第一号) 本委員会は、付託を受けた右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと全員一致をもって決定した。 右報告する。 平成二十三年三月二十八日
総務区民委員会委員長 小林清光渋谷区議会議長 松岡定俊殿
-------------------------------
○議長(松岡定俊)
総務区民委員長の報告を求めます。
小林清光委員長。
◆十四番(小林清光) ただいま議題となりました議案第二十三号 平成二十三年度渋谷区
一般会計補正予算(第一号)につきまして、
総務区民委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 本案は、平成二十三年度渋谷区一般会計予算の総額に歳入歳出それぞれ一億三千八百七万円を増額し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ八百二十一億四千二百七万円とするものであります。 歳出の内容は、総務費で、災害対策事業にかかわるものとなっております。 これらに要する歳入としての財源は、繰入金が計上されております。 また、使用料及び手数料につきましては、減額計上されております。 審査の中で、想定を超えた未曽有の大災害に対応し、区民の安全・安心のため速やかな対策をとったことを評価する。帰宅困難者対応にも配慮するとともに、その予算については、広域自治体の責務として東京都に財源の確保を要望されたい。また、備蓄品の増加に応じ管理体制も再確認されたい等の意見がありました。 本委員会は慎重審査の結果、原案のとおり可決すべきものと全員一致をもって決定いたしました。 以上、
総務区民委員会の報告といたします。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。討論はありませんか。討論なしと認めます。 これから追加日程第一を採決いたします。 本件は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(松岡定俊) 御異議ないと認めます。 よって、本件は原案のとおり可決されました。 日程第三十七を議題に供します。 〔
可部次長朗読〕 -------------------------------
△日程第三十七 大幅増員と夜勤改善で安全・安心の医療・介護を求める請願
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
可部次長朗読〕 ------------------------------- 総務区民委員会審査報告書大幅増員と夜勤改善で安全・安心の医療・介護を求める請願 本委員会は、付託を受けた右請願を審査の結果、不採択とすべきものと多数をもって決定した。 右報告する。 平成二十三年三月二十三日
総務区民委員会委員長 小林清光渋谷区議会議長 松岡定俊殿 意見 請願の趣旨に沿い難いため
-------------------------------
○議長(松岡定俊)
総務区民委員長の報告を求めます。
小林清光委員長。
◆十四番(小林清光) ただいま議題となりました大幅増員と夜勤改善で安全・安心の医療・介護を求める請願について、
総務区民委員会の審査経過並びに結果を御報告いたします。 本請願は、渋谷区、全日赤医療センター第一労働組合執行委員長、坂本真起子さんほか一団体から提出されたものです。 本請願の趣旨は、看護師などの夜間交代勤務労働者の労働条件を抜本的に改善し、医療・社会保障予算を先進国並みに増やすことを求めるものです。 審査の中で、反対の立場から、財源や国民負担の問題を踏まえ、社会保障制度、労働制度、国家試験制度を変革していかない限り、現状では、本請願の趣旨でこのような課題は解決できない等の意見がありました。 また、賛成の立場から、労働状況を少しでもよくしなければ過労死を招く事態となっている。このような状況を改善しなければ日本の医療は深刻なものとなる。医療従事者の確保は国民の健康と安全を守るために必要である等の意見がありました。 本委員会は慎重審査の結果、本請願を不採択とすべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、
総務区民委員会の報告といたします。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。討論はありませんか。討論なしと認めます。 これから日程第三十七を採決いたします。 なお、委員長の報告は不採択であります。 本件は採択することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(松岡定俊) 起立者少数。 よって、本件は不採択とされました。 日程第三十八を議題に供します。 〔
可部次長朗読〕 -------------------------------
△日程第三十八 消費税の増税に反対する請願
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
可部次長朗読〕 ------------------------------- 総務区民委員会審査報告書消費税の増税に反対する請願 本委員会は、付託を受けた右請願を審査の結果、不採択とすべきものと多数をもって決定した。 右報告する。 平成二十三年三月二十三日
総務区民委員会委員長 小林清光渋谷区議会議長 松岡定俊殿 意見 請願の趣旨に沿い難いため
-------------------------------
○議長(松岡定俊)
総務区民委員長の報告を求めます。
小林清光委員長。
◆十四番(小林清光) ただいま議題となりました消費税の増税に反対する請願について、
総務区民委員会の審査経過並びに結果を御報告いたします。 本請願は、渋谷区、消費税廃止渋谷各会連絡会代表者、鈴木英雄さんほか九十五団体から提出されたものです。 本請願の趣旨は、消費税の増税をやめることを求めるものです。 審査の中で、反対の立場から、現在は危機的な財政状況下にあり、そのため、抜本的な税制改革が必要である。その中では消費税についての論議も必要であって、この点からも本請願の趣旨には賛成できない等の意見がありました。 また、賛成の立場から、現在、法人税減税がされようとしているが、七割の中小企業はその恩恵を受けることができない。まずそうした減税を行わなければ、消費税の増税は必要ない等の意見がありました。 本委員会は慎重審査の結果、本請願を不採択とすべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、
総務区民委員会の報告といたします。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。討論はありませんか。討論なしと認めます。 これから日程第三十八を採決いたします。 なお、委員長の報告は不採択であります。 本件は採択することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(松岡定俊) 起立者少数。 よって、本件は不採択とされました。 日程第三十九を議題に供します。 〔
可部次長朗読〕 -------------------------------
△日程第三十九 認可保育園の増設で待機児の解消を求める請願
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
可部次長朗読〕 ------------------------------- 文教委員会審査報告書認可保育園の増設で待機児の解消を求める請願 本委員会は、付託を受けた右請願を審査の結果、不採択とすべきものと多数をもって決定した。 右報告する。 平成二十三年三月二十三日 文教委員会委員長 菅野 茂渋谷区議会議長 松岡定俊殿 意見 請願の趣旨に沿い難いため
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 文教委員長の報告を求めます。 菅野委員長。
◆三十四番(菅野茂) ただいま議題となりました認可保育園の増設で待機児の解消を求める請願につきまして、文教委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 本請願は、渋谷区、公的保育福祉を守る渋谷実行委員会事務局長、染矢ゆう子さんほか二千五百七十一名から提出されたものです。 本請願の趣旨は、保育の必要なすべての子どもを安心して預けられるよう、認可保育園の増設を求めるものです。 審査の中で、反対の立場から、渋谷区では待機児解消を区政の最重要課題とし、保育ニーズの拡大や多様化に対応して保育室の新設、定期利用保育の実施、一時利用保育の拡大など、計画的かつ継続的に最大限の努力を行っている。保育園に空きがなく求職活動ができない現状においては、準備に時間をかけずに待機児を解消することを第一義の施策と考えるべきである等の意見がありました。 また、賛成の立場から、低年齢層の待機児が深刻な中、今年の認可保育園入園希望者が昨年に比べ百十四人も増加していることから、保護者や区民の願いが、施設整備や職員配置が認可基準に基づく認可保育園にあることは明らかである。児童福祉法や児童権利条約が明記するとおり、よりよい環境のもとですべての子どもたちを健やかに育成することは、国や自治体の公的責務である等の意見がありました。 本委員会は慎重審査の結果、本請願を不採択とすべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、文教委員会の報告といたします。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。 事前に討論の通告がありますから、指名いたします。 二十三番新保久美子議員。
◆二十三番(新保久美子) 私は、日本共産党渋谷区議団を代表して、ただいま議題となりました認可保育園の増設で待機児解消を求める請願に対する賛成討論を行います。 この請願は、公的保育福祉を守る渋谷実行委員会、染矢ゆう子さんほか二千五百七十一名から提出され、深刻な保育園の待機児解消として認可保育園の増設を求めるものです。 保育園に入所できない待機児童が社会問題になっていますが、子育て世帯の生活状況が厳しさを増し、母親が働かざるを得ない状況がさらに広がり、保育園への希望が急増しています。こうした中、今年四月、渋谷区の認可保育園の入園申し込みは昨年と比べ百十四人増え、九百五十八人に上り、入所可能数に対してゼロ歳児から三歳児では四百二人上回り、今年どこにも入れない子は百人を超える見込みとなっています。 母子家庭の母親は「二歳の子どもは保育園に入れましたが、四歳の子どもが入れず、手当があっても保育園に入れなければ働けず、生活できない」と悲痛な声を寄せています。また「認可外の保育室で園庭も給食室もなく、給食はケータリングのお弁当。小さい子どもがかわいそう」という声や、「ビルの三階の保育室では災害時、子どもの安全が心配」「十一日の大地震のとき、下の子を預けている認証保育所では「保育士が帰れないから迎えに来てほしい」と何度も携帯に連絡があった。公立園では最後まで子どもを預かってくれ、公立園の大切さを感じた」「認証や認可外保育園は一概によくないと思っているわけではありませんが、認可保育園に入れないためで、決して納得していません」など、認可保育園の増設で待機児を解消してほしいと切実な声が広がっています。 若い世代が子どもを保育園に入れることができず、子育てが困難になっていることに対して、多くの区民が心を痛め、子どもたちを安心して預けられるよう区の予算を優先し、認可保育園を増やしてほしいと私のところにも声が寄せられています。 しかし、渋谷区が進めている待機児対策は、保育にもコストを持ち込み、コスト削減、効率化の名のもとに安上がりの保育として区の保育水準を引き下げた区立認可外保育室の設置や、区の施設や土地を民間企業などに提供し、民設民営の保育園の設置を推進し、公的責任を放棄してきました。また、待機児解消を口実に、役割も機能も違う幼稚園と保育園を統合し幼保一元化施設をするとして、区立保育園や区立幼稚園を保育関係者や保護者、住民との協議、十分な検証もなくトップダウンで強行し、ゼロ歳児から五歳児までの一貫した保育を困難にし、保育現場に混乱を持ち込み、子ども、保護者に犠牲と負担を押しつけています。 現行の保育制度は憲法に基づき、就学前の子どもたちの健やかな成長する権利と保護者の就労権を同時に保障し、保育を必要とする子どもの保育を国と自治体が責任を持って保障することを児童福祉法で規定しています。認可保育園は認可基準に基づき、施設的にも保育室の広さや給食室、園庭など整備され、職員配置も保育士や看護師など配置され、一人一人の子どもの成長を保障しています。 昨年六月、国連の子どもの権利委員会は第三回勧告で、日本政府が児童の権利条約を批准して十六年、子どもの権利の置かれている状況は悪化の一途をたどっていると厳しく指摘をしています。最終所見では「新自由主義構造改革のあらゆる要素が大人を直撃し、格差と貧困の広がりは子どもとの関係も貧困にしている」としています。子どもの貧困が問題になっている今、余裕のない子育ての中で生活の困難さを背負って生きる子どもたち、一人一人の子どもに心を寄せ、健やかな育ちを保障する保育園の果たす役割が一層求められています。 未来を担う子どもたちが大切にされ、安心して産み育てられるためにも、本請願に賛同いただきますようお願いし、賛成の討論といたします。
○議長(松岡定俊) 以上で通告による討論は終了いたしました。 ほかに討論はありませんか。これをもって討論を終結します。 これから日程第三十九を採決いたします。 なお、委員長の報告は不採択であります。 本件は採択することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(松岡定俊) 起立者少数。 よって、本件は不採択とされました。 議事進行上、日程第四十及び日程第四十一を一括議題に供します。 〔
可部次長朗読〕 -------------------------------
△日程第四十 区営住宅の家賃減免制度を創設することを求める請願
△日程第四十一 「家賃助成事業」募集世帯数の拡大と若者・
子育て世帯向け区営住宅の建設を求める請願
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
可部次長朗読〕 ------------------------------- 福祉保健委員会審査報告書区営住宅の家賃減免制度を創設することを求める請願「家賃助成事業」募集世帯数の拡大と若者・
子育て世帯向け区営住宅の建設を求める請願 本委員会は、付託を受けた右請願を審査の結果、それぞれ不採択とすべきものと多数をもって決定した。 右報告する。 平成二十三年三月二十三日 福祉保健委員会委員長 牛尾真己渋谷区議会議長 松岡定俊殿 意見 請願の趣旨に沿い難いため
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 福祉保健委員長の報告を求めます。 牛尾委員長。
◆二十一番(牛尾真己) ただいま一括議題となりました区営住宅の家賃減免制度を創設することを求める請願、「家賃助成事業」募集世帯数の拡大と若者・
子育て世帯向け区営住宅の建設を求める請願につきまして、福祉保健委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 初めに、区営住宅の家賃減免制度を創設することを求める請願につきまして、本請願は、渋谷区、渋谷生活と健康を守る会会長、河野 満さんほか七百六人から提出されたものです。 本請願の趣旨は、区営住宅に都営住宅と同じ基準での家賃減免制度の創設を求めるものです。 審査の中で、反対の立場から、区営住宅は、公営住宅法にのっとり低所得者に十分配慮した家賃設定となっており、これに対してさらに減免措置を講じることは、民間住宅に入居している方々の理解を得ることは難しい。また、もともと都営住宅の減免措置は特別なものであり、区営住宅では都営住宅と同様の減免制度を創設し、渋谷区で長期に維持していくことには問題がある等の意見がありました。 また、賛成の立場から、他の二十区では都から区に移管された住宅では区営住宅になっても引き続き減免措置が受けられ、年金生活の方でも安心して住み続けている。一方で、当区では五年間の激変緩和措置が経過した住宅ではそれが維持できない状況であるので、当区も都営住宅と同じように減免措置をとることを求めるべきであり、採択に賛成する等の意見がありました。 次に、「家賃助成事業」募集世帯数の拡大と若者・
子育て世帯向け区営住宅の建設を求める請願につきまして、本請願は、渋谷区、日本民主青年同盟渋谷地区委員会代表、阿部裕輔さんほか二百六十人から提出されたものです。 本請願の趣旨は、定住対策家賃助成事業の募集世帯数を増やすこと、並びに若者・
子育て世帯向け区営住宅の建設、整備することを求めるものです。 審査の中で、反対の立場から、助成募集世帯数の拡大については、新年度でも少子化対策につながる助成を実施することになっている。助成制度は後年度負担も大きいことから、安易に拡大することには賛成できない。区営住宅等の整備に当たっては、区民の要望を把握し、総合的に判断すべきである等の意見がありました。 また、賛成の立場から、将来的に渋谷区を考えると、高齢化社会を支えていく若者世代が継続して住み続けられることが求められているので、定住対策家賃助成制度では、単身世帯を含め、助成を拡大すべきである。また、計画的に若者、子育て世帯向けの区営住宅を整備していくべきであり、賛成する等の意見がありました。 本委員会は慎重審査の結果、それぞれ請願を不採択とすべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、福祉保健委員会の報告といたします。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。討論はありませんか。討論なしと認めます。 これから日程第四十及び日程第四十一を一括採決いたします。 なお、委員長の報告は不採択であります。 本件は採択することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(松岡定俊) 起立者少数。 よって、一括された議題はそれぞれ不採択とされました。 日程第四十二を議題に供します。 〔
可部次長朗読〕 -------------------------------
△日程第四十二 高齢者の医療費無料化を求める請願
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
可部次長朗読〕 ------------------------------- 福祉保健委員会審査報告書高齢者の医療費無料化を求める請願 本委員会は、付託を受けた右請願を審査の結果、不採択とすべきものと多数をもって決定した。 右報告する。 平成二十三年三月二十三日 福祉保健委員会委員長 牛尾真己渋谷区議会議長 松岡定俊殿 意見 請願の趣旨に沿い難いため
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 福祉保健委員長の報告を求めます。 牛尾委員長。
◆二十一番(牛尾真己) ただいま議題となりました高齢者の医療費無料化を求める請願につきまして、福祉保健委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 本請願は、渋谷区、渋谷社会保障推進協議会会長、福井典子さんほか四千二百五十六人から提出されたものです。 本請願の趣旨は、国や都に高齢者の医療費を無料にするよう要請すること、並びに渋谷区独自に当面、低所得者で七十五歳以上の高齢者の医療費窓口負担を無料にすることを求めるものです。 審査の中で、反対の立場から、低所得者で医療費を支払うことができない人については、社会保障制度の中で考えていくべきである。高齢者の医療費の一番の問題は、治療行為と予防行為が一緒になっていることであり、高齢者に対しては予防事業を確立し、医療費制度については現役世代の保険料にはね返らないこと、その財源を消費税に求めないで持続可能な制度を確立しなければならない等の意見がありました。 また、賛成の立場から、高齢者になっても経済的な心配をしないで医療を受けたいという気持ちは当然である。国は、無駄な事業を見直せば持続可能な社会保障が可能であり、都の財政状況から言っても直ちに医療費の無料化は可能である。また、当区の財政上から言っても、低所得者で七十五歳以上の方に対する医療費無料化は可能であり、請願の採択に賛成する等の意見がありました。 本委員会は慎重審査の結果、本請願を不採択とすべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、福祉保健委員会の報告といたします。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。 事前に討論の通告がありますから、指名いたします。 二十四番五十嵐千代子議員。
◆二十四番(五十嵐千代子) 私は、日本共産党渋谷区議団を代表して、ただいま議題となりました高齢者の医療費無料化を求める請願の採択に賛成の立場から討論します。 請願者は、渋谷区、渋谷社会保障推進協議会会長、福井典子さんほか四千二百五十六人から出されたものです。 請願の趣旨は、昨年十一月に発表された都民生活の世論調査でも、都民の願いは医療や高齢者対策が上位を占めている。また、高齢者の生活は介護保険料、後期高齢者医療保険料、住民税などの負担増でますます厳しくなっている。こうした中で、高齢者がお金の心配をしないで医療を受けられるよう、国や都に高齢者の医療費を無料にするよう求めるとともに、渋谷区独自にも七十五歳以上の低所得者に医療費窓口負担を無料にしてほしいというものです。 今年の一月一日現在、渋谷区で七十五歳以上の人は一万九千三十六人となっています。これらの年代の方たちは、戦争を体験し、戦後、日本の復興と発展を支えてこられた国の宝です。しかし、この間の歴代政権は、社会保障費を毎年二千二百億円ずつ削減することを決め、医療保険や介護保険など国の負担もどんどん削減してきました。とりわけ七十五歳以上の人たちを「後期高齢者」と決めつけ、現役世代とは別枠の後期高齢者医療制度に強制加入され、医療の中身を差別するだけではなく、保険料を二年ごとに引き上げ、高齢者に重い負担を押しつけていることは許されません。 全国的にも、高齢者の高い医療費が受診抑制の原因となっていることが問題となっています。高齢者の受診抑制を調査した日本福祉大の近藤克則教授の調査によれば、高齢者の所得と受診の関連については、年収百五十万円以下の人では三三%、三百万円以下では二〇%の高齢者が受診を控えており、所得が低い人ほど「過去一年間に治療を控えたことがある」と回答しています。 実際、渋谷区の二〇一一年度の一人当たりの平均保険料は十二万七千九百九円になります。また、高齢者一人当たりの窓口負担は二〇〇九年度の決算額でも約八万円となっており、多くの高齢者を苦しめています。 月額九万円の年金で生活している区内の八十八歳のひとり暮らしの女性は、大腸がんで入院を余儀なくされましたが、十四日間の医療費が食事代を含めて四万四千円となったため、途中で退院せざるを得なくなるという深刻な事態が起きています。また、脳梗塞の後遺症で半身が不自由となったひとり暮らしの男性は「医療費を負担するため配食サービスは一日一回しか利用できないので、一回のお弁当を二回に分けて食べている。医療費が少なくなったら本当に安心だ。是非実現してほしい」と訴えられています。 我が党区議団の試算では、区内の非課税世帯の高齢者は約六千人、これらの人々の医療費を無料にするために必要な予算は約五億円です。渋谷区の一般会計予算八百億円のわずか〇・六%、不要不急の事業や無駄なイベントを見直すとともに六百億円の基金を活用すれば、直ちに実現することができます。 国民の生存権を保障する憲法二十五条は「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」「国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。」としています。今こそ高齢者が安心して医療にかかれるよう、国はこの責務を果たすべきです。 また、渋谷区は地方自治法で第一の任務として定められている区民と滞在者の福祉の向上、この役割を果たすことが強く求められています。全国に先駆け渋谷区で高齢者の医療費無料化を実現できますよう、是非本請願の採択に賛成されますようお願いを申し上げまして、賛成の討論といたします。
○議長(松岡定俊) 以上で通告による討論は終了いたしました。 ほかに討論はありませんか。これをもって討論を終結します。 これから日程第四十二を採決いたします。 なお、委員長の報告は不採択であります。 本件は採択することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(松岡定俊) 起立者少数。 よって、本件は不採択とされました。 日程第四十三を議題に供します。 〔
可部次長朗読〕 -------------------------------
△日程第四十三
東北地方太平洋沖地震の震災支援についての意見書
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 提案理由の説明を求めます。 十三番前田和茂議員。
◆十三番(前田和茂) ただいま議題となりました
東北地方太平洋沖地震の震災支援についての意見書の提案理由を説明させていただきます。 意見書案の朗読をもって提案理由の説明にかえさせていただきます。
東北地方太平洋沖地震の震災支援についての意見書(案)。 三月十一日に発生した
東北地方太平洋沖地震による被災者は数十万人規模に達し、未曽有の被害が広範囲で明らかになり、国難とも言うべき事態である。 この震災に対して、行方不明者の速やかな救出活動を行うと共に、生活必需品である水、食料、燃料(ガソリン・軽油・重油等)の流通ルートの確保や、医薬品、血液、消毒薬、粉ミルク、簡易トイレ等早急に支援を行うことが求められている。 また、生活再建・復興のために、道路の復旧や、障害物を除去すると共に、海運の活用等も早急に実施し、電気・水道・ガスのライフラインの復旧と合わせて住宅の確保など、救援・復興にはたす政府の役割は重大で、あらゆる措置を講ずるべきである。 よって渋谷区議会は、国会及び政府に対し、被災者への迅速な震災支援の実施を強く求めるものである。 以上、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。 なお、提出者は栗谷順彦議員、岩崎保夫議員、五十嵐千代子議員、金井義忠議員、鈴木建邦議員と私、前田和茂の六名の議員であります。 提出先は、衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、総務大臣、経済産業大臣、国土交通大臣及び内閣府特命担当大臣(防災)あてであります。 何とぞ御賛同いただきますようお願い申し上げ、提案理由の説明とさせていただきます。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 本件は委員会付託を省略することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(松岡定俊) 御異議ないと認めます。 よって、本件は委員会付託を省略することに決定いたしました。 これから討論に入ります。討論はありませんか。討論なしと認めます。 これから日程第四十三を採決いたします。 本件は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(松岡定俊) 御異議ないと認めます。 よって、本件は原案のとおり決定されました。 日程第四十四を議題に供します。 〔
可部次長朗読〕 -------------------------------
△日程第四十四
東京電力原子力発電所事故の対応に関する意見書
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 提案理由の説明を求めます。 十三番前田和茂議員。
◆十三番(前田和茂) ただいま議題となりました東京電力原子力発電所の事故の対応に関する意見書の提案理由を説明させていただきます。 意見書案の朗読をもって提案理由の説明にかえさせていただきます。
東京電力原子力発電所事故の対応に関する意見書(案)。 東京電力福島第一原子力発電所で発生した爆発及び火災により、高濃度の放射性物質の広範囲への飛散・拡散が危惧されている。 官邸と東京電力が一体となった体制はつくられたが、官邸と現地(福島)との密接な連携体制は確立しておらず、更に、原子力安全・保安院、東京電力等がそれぞれに会見・発表を行い、情報伝達が一体的とは言えないため、国民は不安になっている。今後の安全確保のためには、原子力安全委員会の活動が極めて重要になっている。 よって渋谷区議会は、国会及び政府に対し、今回の事故で停止した原子炉の冷却・安全化及び使用済燃料の冷却状態の確認・確保に万全を期すると共に国民の不安を解消するために、放射線数値を適宜適切に公表し、放射線量の健康に与える影響等の周知を徹底すること、並びに原子炉格納容器が損壊していないと判断する根拠データを速やかに公表し、国民の不安を解消することを強く求めるものである。 以上、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。 なお、提出者は栗谷順彦議員、岩崎保夫議員、五十嵐千代子議員、金井義忠議員、鈴木建邦議員と私、前田和茂の六名の議員であります。 提出先は、衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、経済産業大臣、国土交通大臣及び内閣府特命担当大臣(防災)あてであります。 何とぞ御賛同いただきますようお願い申し上げ、提案理由の説明とさせていただきます。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 本件は委員会付託を省略することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(松岡定俊) 御異議ないと認めます。 よって、本件は委員会付託を省略することに決定いたしました。 これから討論に入ります。討論はありませんか。討論なしと認めます。 これから日程第四十四を採決いたします。 本件は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(松岡定俊) 御異議ないと認めます。 よって、本件は原案のとおり決定されました。 議事進行上、日程第四十五及び日程第四十六を一括議題に供します。 〔
可部次長朗読〕 -------------------------------
△日程第四十五 自治権拡充・地方分権に関する調査並びに対策の件
△日程第四十六 清掃工場・清掃事業の地域処理体制に関する調査並びに対策の件
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
可部次長朗読〕 ------------------------------- 自治権確立特別委員会調査報告書自治権拡充・地方分権に関する調査並びに対策の件清掃工場・清掃事業の地域処理体制に関する調査並びに対策の件 本委員会は、付託を受けた右の件について、別紙の理由により、それぞれ調査を打ち切ることに全員一致をもって決定した。 右報告する。 平成二十三年三月二十三日 自治権確立特別委員会委員長 染谷賢治渋谷区議会議長 松岡定俊殿 〔別紙の朗読を省略いたします〕
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 自治権確立特別委員長の報告を求めます。 染谷委員長。
◆二十七番(染谷賢治) ただいま一括議題になりました自治権拡充・地方分権に関する調査並びに対策の件及び清掃工場・清掃事業の地域処理体制に関する調査並びに対策の件につきまして、自治権確立特別委員会の調査経過並びに結果について御報告させていただきます。 本特別委員会は、平成十九年第二回定例会において設置され、この二付議事件について鋭意調査を行い、諸課題に取り組んでまいりました。その間の経緯等につきましては、お手元に御配付の報告書のとおりでございますので、省かせていただきます。 都区制度改革は、その実現後も、都区の役割分担を踏まえた財源配分等につきましては現在検討中であり、いまだ最終的な結論を見るに至ってはおりません。さらに調査・研究を講ずる必要があると思料いたします。 渋谷清掃工場につきましては、平成二十年から廃プラスチックサーマルリサイクルが本格実施され、排ガス等すべての計測結果が各種法規制値、自己規制値を下回って安定稼働をしているところであります。 しかしながら、残された課題についてはなお一層の調査、対策が求められていると考えますが、今議会が議員の任期の満了する最終の定例会となることから、残された課題については引き続き調査・対策を講じられるようここに希求し、これをもって本特別委員会は、付託された事件の調査並びに対策の件をそれぞれ打ち切ることに全員一致をもって決定いたしました。 最後に、当委員会活動に積極的に御協力いただきました議員の皆様に深く感謝を申し上げまして、自治権確立特別委員会の報告とさせていただきます。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。討論はありませんか。討論なしと認めます。 これから日程第四十五及び日程第四十六を一括採決いたします。 以上二件は、それぞれ調査を打ち切ることに御異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(松岡定俊) 御異議ないと認めます。 よって、一括された議題は、それぞれ調査を打ち切ることに決定されました。 これをもって自治権確立特別委員会は任務を終了いたしましたので、解消いたします。 委員の方々には、長期間まことに御苦労さまでございました。 議事進行上、日程第四十七及び日程第四十八を一括議題に供します。 〔
可部次長朗読〕 -------------------------------
△日程第四十七 区内の交通問題に関する調査並びに対策の件
△日程第四十八 公有地問題に関する調査並びに対策の件
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
可部次長朗読〕 ------------------------------- 交通・公有地問題特別委員会調査報告書区内の交通問題に関する調査並びに対策の件公有地問題に関する調査並びに対策の件 本委員会は、付託を受けた右の件について、別紙の理由により、それぞれ調査を打ち切ることに全員一致をもって決定した。 右報告する。 平成二十三年三月二十三日 交通・公有地問題特別委員会委員長 広瀬 誠渋谷区議会議長 松岡定俊殿 〔別紙の朗読を省略いたします〕
-------------------------------
○議長(松岡定俊) 交通・公有地問題特別委員長の報告を求めます。 広瀬委員長。
◆二十八番(広瀬誠) ただいま一括議題となりました付議事件二件について、交通・公有地問題特別委員会の調査の経過並びに結果を御報告いたします。 本委員会は、平成十九年第二回定例会、六月六日の本会議におきまして、名称を「交通問題特別委員会」として十七人の構成員で設置され、区内の交通問題に関する調査並びに対策の件、地下鉄十三号線に関する調査並びに対策の件が付議されました。 途中、地下鉄十三号線の全線開業により付議事件の目的を達成したため、平成二十年十月第三回定例会におきまして、地下鉄十三号線に関する調査並びに対策の件についての調査終了が決定され、また、同年三月をもって廃止となった東京都職員共済組合青山病院や、機能移転が検討されている都立児童会館等公有地の跡地活用とまちづくりに関して対応する必要から、同年十一月第四回定例会におきまして公有地問題に関する調査並びに対策の件を付議事件に加え、委員会の名称を「交通・公有地問題特別委員会」と変更する決定をいたしました。 この間、正副委員長、委員の交代があり、委員定数十八人への変更がありました。 この間における付議事件についての取り組みの詳細につきましては、既に皆様のお手元に御配付をさせていただきました別紙交通・公有地問題特別委員会調査報告書をごらんをいただきたいと思います。 付託されました付議事件につきましては多くの課題が残っており、今後とも引き続いて一層の調査並びに対策を要するものと思料いたします。しかし、議員の任期満了に伴い、本交通・公有地問題特別委員会では、付議されました事件の調査並びに対策の件を打ち切ることを全員一致をもって決定いたしました。 最後に、この間、本委員会の活動に御協力をいただきました議員各位と関係者の皆様に御礼を申し上げ、交通・公有地問題特別委員会の報告とさせていただきます。 ありがとうございました。
○議長(松岡定俊) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。討論はありませんか。討論なしと認めます。 これから日程第四十七及び日程第四十八を一括採決いたします。 以上二件は、それぞれ調査を打ち切ることに御異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(松岡定俊) 御異議ないと認めます。 よって、一括された議題は、それぞれ調査を打ち切ることに決定されました。 これをもって交通・公有地問題特別委員会は任務を終了いたしましたので、解消いたします。 委員の方々には、長期間まことに御苦労さまでございました。 日程第四十九を議題に供します。 〔
可部次長朗読〕 -------------------------------
△日程第四十九 閉会中の審査及び調査事件について
-------------------------------
○議長(松岡定俊) お手元に御配付いたしました請願継続審査件名表並びに特定事件継続調査事項表に記載のあります各件については、それぞれ所管の委員長から、さらに審査並びに調査を要するとの申し出がありましたから、閉会中も審査並びに調査を続行するよう付託することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(松岡定俊) 御異議ないと認めます。 よって、さよう決定されました。
-------------------------------
○議長(松岡定俊) この際、私ども議員の任期中としては最終の会議であります関係上、議員二人の方々より特に発言の通告がありますので、順次これを許可いたします。 十七番伊藤美代子議員。
◆十七番(伊藤美代子) 貴重なお時間をいただきまして、まことにありがとうございます。一言、私の勇退に当たりましてごあいさつを申し上げさせていただきます。 今日の本会議を皆様と一緒に過ごしておりましたら、実感が吹っ飛んでしまいまして、何かもう自分が、これが最後の定例会という実感が本当になくなってしまいました。 といいますのも、私が勇退を決意をいたしましたのが昨年の八月のことでございましたので、その間、いろんな事情もありました。しかし、平成十一年度が私の渋谷区議会議員としての初当選の年でございまして、あっという間に三期十二年目を迎えるに至りました。特に決意をした後、これが公になりましたときに、私が思いもかけない、また、大変厳しくもあり、また人生の宝とも言うべく、皆様からたくさんのエールをいただきました。本当にそのことが、今もって大きな励みとなっております。本当に、自分が思っていた以上に地域で、議会で、それぞれの場所で、本当に強いネットワークの中で議員をさせていただけたんだなと思えることに感謝の思いでいっぱいでございます。 今後は区民の一立場になりますけれども、同じ決意、心で一生懸命またボランティア活動等、地域でさせていただき、十二年間の宝を、経験を生かして、また区民の目線で、できることをしっかり取り組んでいきたいと思っております。 本当にこの間お世話になりました。議員の皆様はもとより桑原区長を筆頭に理事者の多くの皆様と、そして何より区議会事務局の皆様には本当に支えていただきまして、ありがとうございました。 以上でございます。
○議長(松岡定俊) 二十二番森 治樹議員。
◆二十二番(森治樹) 貴重な本会議の時間をいただきまして、ありがとうございます。 私、森 治樹は、四月三十日をもちまして区議会議員を退任いたします。 一九九九年--平成十一年から三期十二年間務めさせていただきました。私は、区民の皆さんに住民こそ主人公、住み続けられるまちづくりを公約として訴えてまいりました。その立場で、微力ながらも区議会議員として活動させていただきました。 思えばあっという間の十二年でした。無我夢中でした。文教委員長を務めたときは、委員の皆さんの御指導と協力で大過なく務めることができました。今後の私の人生にとって大きな財産となりました。文教委員会や福祉保健委員会での保育関係者の皆さん、障害者団体の皆さんとの懇談では、多くのことを学ばせていただきました。特別委員会では、交通問題で取り組んでおります埼京線の開かずの踏切解消問題で、議員と地域住民の皆さんと取り組みができたことが貴重な体験でした。 この間、私が十二年間、渋谷区議会の仕事を務めることができたのも、区民の皆さんはもちろん区議会の皆さん、事務局の皆さん、理事者の皆さん方のおかげだと思っております。皆さんの御健勝を心からお祈りいたしまして、退任に当たってのあいさつとさせていただきます。 ありがとうございました。
○議長(松岡定俊) 以上で議員二人の発言を終わらせていただきます。 区長から発言の通告がありますから、これを許可いたします。 桑原区長。
◎区長(桑原敏武) このたびの定例会には、平成二十三年度当初予算案を初め多くの重要議案につきまして御審議をお願いいたしましたところ、早速にそれぞれ原案のとおり御議決をいただき、まことにありがとうございました。 なお、本日の会議が、特別の事情のない限りこの議会構成によります区議会の最終日と相なるところであり、この機会をかり、一言ごあいさつを申し上げたいと存じます。 顧みますと、議員各位の皆様は平成十九年にこの議席を得られて以来、今日まで議会活動に専心され、数多くの案件審議に対しまして貴重な御意見、御指摘を賜り、区政進展に寄与されたところであります。心から敬意と感謝を申し上げる次第でございます。 この四年間には様々なことがありましたが、とりわけ国民にとって、能登中越沖地震の被害がなお記憶に新しい中で、今般、東北地方太平洋沖の巨大地震及び津波が悪夢のように襲いかかりました。改めて亡くなられた方々の御冥福を心からお祈りをするとともに、被災された方々に心からお見舞いを申し上げたいと存じます。 今後は早期に復興を遂げられますよう心からお祈りを申し上げる次第でございます。 被災地では、なお厳しい寒さの中で、今なお困難な生活を強いられています。さらには原子力発電所の事故は広がりを見せ、町や村そのものが集団疎開をしなければならないような想像もできない悲惨な事件と相なりました。本区は今後とも誠実にこの自治体を支援してまいりたいと存じます。 また、顧みて、本区といたしましてもこれを一過性の課題とすることなく、安全なまちづくりの第一歩としなければなりません。平成二十三年度補正予算を作成し、備蓄や乳幼児用粉ミルク、ベビーフード、寝袋等、災害対策の強化を図ることといたしましたが、区議会議員の皆様には早速御理解をいただき、御議決をいただきました。心からお礼を申し上げたいと存じます。 社会経済を顧みますと、大手証券会社リーマンブラザーズの破綻をきっかけとした世界同時不況のため、社会経済は大きく後退いたしました。さらには、新型インフルエンザの流行等で渋谷区政にも数々の影響が及んだところでございます。その中で、日本人のノーベル物理学賞や化学賞の受賞、小惑星探査機「はやぶさ」の帰還のニュースは日本人にどれほど夢と希望を、また、勇気と自信を与えたことかはかれ知れないところがございます。 振り返りまして、区政におきましては新橋、恵比寿、大向区民施設の改築、西原区民施設の新設等、コミュニティを活性化し、地域福祉、地域文化をはぐくむ区民施設として整備を進めてまいりました。高齢者福祉施策においても、「あやめの苑・代々木」の増床、旧代々木高校跡地に特別養護老人ホーム、ショートステイ、デイリハビリ機能を備えた施設の着工、さらには日本赤十字社の協力による特養老健施設、グループホーム、重度身体障害者施設の整備を進め、他方、はぁとぴあ原宿を建設し、安心して住み続けられるまちづくりを着々と進めるとともに、コミュニティバスを四ルート完成することができました。 少子化対策につきましても、代官山、新橋、大向保育園の改築による定員の拡大、ゼロ歳児保育の拡充、民設民営方式による認可保育園、さくら上宮保育園、聖ヨゼフ保育園西原の開設、幼保一元化施設山谷かきのみ園や千駄ケ谷なかよし園の開設など、待機児を解消し、安心して産み育てられる保育環境の整備に取り組んでまいりました。 また、都下最大のまちづくりとして老朽化した渋谷駅並びに周辺地域整備を住民参加のもとに、国・都の協力を得て、また、関係事業者やまちづくり関係者とともに「渋谷駅中心地区まちづくり指針二〇一〇」を策定をし、バリアフリー、そして利便性、そしてうるおいのある協働型まちづくりに取り組んでまいりました。 さらに、安全・安心のまちづくりとして防災センターを新文化街区に設置を予定しております。また、旧耐震木造住宅の全戸訪問調査、一戸建て建築耐震診断、耐震改修工事の助成制度の充実や、さらには簡易補強工事制度を新設するなど、災害に強いまちづくりに努めてまいったところでございます。 福祉とともに重要な次世代の育成がございますが、本町小中一貫教育校の着手や土曜学習にも取り組むとともに、中央図書館の改築を初め図書館環境の整備にも努めてまいりました。これらは文化総合センター大和田とともに、未来に夢と希望のあるまちづくりのために必ずや貢献するであろうと、このように思っているところでございます。 もちろん、この数々の実績は私一人のみによってなし得たものではなく、議員各位の将来を展望する高い見識と格段の御協力あってのことでございました。改めて深く、厚くお礼を申し上げる次第でございます。 四月には、間もなく区議会議員・区長選挙を間近に控えることと相なりますけれども、ともども区民の審判を問うことと相なります。ともに区民の信任を得てめでたく議場に会することを願うものでございます。 なお、今期をもって御勇退をされます伊藤美代子議員、森 治樹議員には、献身的に、情熱をもって区政の発展に取り組まれてまいりました。伊藤美代子議員には、女性の健康問題については大変御指導をいただきました。また、森 治樹議員には議員会派にない、純情で誠実な、そういうことを感じさせていただきました。お二人に対し哀惜の念を持ち、深甚なる敬意と感謝の意を表する次第でございます。今後ともますます御健勝で区政のために御貢献くださいますよう願う次第でございます。 以上、平成二十三年度第一回区議会定例会の閉会に当たり、あいさつとさせていただきます。 ありがとうございました。
○議長(松岡定俊) 高い所から大変恐縮ですが、私からも一言ごあいさつを申し上げます。 私ども議員の任期も余すところ一カ月余りでございます。急施案件がない限り、本日が最後の本会議となります。 今期を顧みますれば、特別区が基礎自治体として法的地位を確立した平成十二年の都区制度改革からちょうど十年目を迎えるという節目の時でもありました。また、国においては地方主権に係る地方自治法の抜本的改正が検討される中、住民に第一義的に責任を持つ基礎自治体としてのありようが問われた四年間でもあったと思います。 一方、区においては、平成十九年に富ヶ谷高齢者センター及び広尾子育て支援センターが開設されました。平成二十年にはハチ公バス・神宮の杜ルートの運行が開始され、障害者福祉センター、はぁとぴあ原宿や、恵比寿、美竹、参宮橋の各区民菜園が開設された年でもありました。平成二十一年は、ケアステーション本町やはつらつセンター参宮橋、渋谷子育て支援センターが開設されるとともに、放課後クラブ条例が制定された年でもありました。また、この間、トルコ共和国との文化交流及びフィンランド共和国の教育調査が進められ、議員の各国への派遣も行われました。 そして、昨平成二十二年、二十三年は「だれもが安心して住み続けられるまち渋谷」を目指して四カ年計画「渋谷の未来に向けて」の施設整備計画が次々と実施に移され、計画が花開いた年となりました。西原、新橋、代官山、大向の各複合施設、中央図書館を初めとした各地域図書館、幼保一元化施設などが開設されました。また、文化総合センター大和田が華やかにオープンした年でもありました。文化、教育、健康、福祉、産業など幅広い分野における区民活動の拠点として、渋谷区の百年後まで間違いなく区民に夢と希望を与え続けるものと思います。 このほか、ハチ公バス・丘を越えてルートの運行、待機児対策、まちづくり、現下の震災を受けて真価を発揮しております防災対策、命と健康にかかわる施策など、まさに全力疾走の四年間の区政でありました。不透明で厳しい経済状況が続く中、積極的な行財政改革への取り組みと的確な行財政運営により、これらの区民福祉の向上も可能となったものであります。 区議会も、この間、区政の進展とともに各施策の関連条例案等の審議、視察等に力いっぱい取り組んでまいりました。まさに今期四年間の区政は、少子・高齢化が着実に進み、人口減少社会を迎える中で、これからの基礎的自治体としての渋谷区の進路を示していく重要な時期であったと存じます。ここに改めまして桑原区長を初め行政委員、理事者の方々、そして職員の皆様一体となって、区民福祉の充実に理解と連携を図りつつ御努力いただきましたことを感謝いたします。 今後とも一層の御活躍をお願いいたします。 さて、間もなく区議会議員選挙が行われ、改めて区民の皆様の審判をあおぐわけでございます。皆様がそろってめでたく当選を果たされて再びこの議場で御活躍をされることを願ってやみません。 また、今期を最後に勇退をされる議員各位におかれましては、これまでの区政への御尽力に対しまして深甚なる感謝を申し上げますとともに、私どもに今後とも御指導いただきたくお願いをする次第であります。あわせまして御健勝と御活躍を祈念いたします。 最後に、任期最後の本会議となりましたが、皆様方の御健勝と一層の御活躍をお祈り申し上げ、お礼の言葉とさせていただきます。 まことにありがとうございました。 本日の日程は全部終了いたしました。 これをもって本日の会議を閉じ、平成二十三年第一回渋谷区議会定例会を閉会いたします。
------------------------------- 閉議・閉会 午後七時五十一分
-------------------------------右会議の経過を記載し、その相違ないことを認め署名する。渋谷区議会議長 松岡定俊渋谷区議会議員
小林清光渋谷区議会議員 牛尾真己...