出席説明員
副区長 松村克彦
政策経営部
部長 加賀谷 実
政策企画課長 秋山武徳
DX推進担当部
部長 菅井英樹
DX推進担当課長 齊藤真徳
副参事 松永 仁
総務部
部長 池田 豊
総務課長 中潟信彦
庁舎整備担当部
部長 佐藤絵里
庁舎管理担当課長 桐山徳幸
庁舎建設担当課長 鳥居廣基
◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇
本日の会議に付した事件
1.
報告事項
(1)
区公式LINEの
機能拡充について
(2) 世田谷区
本庁舎等整備工事の
契約変更について
(3) その他
2.閉会中の
特定事件審査(調査)事項について
3.協議事項
(1) 次回委員会の開催について
◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇
午前八時五十八分開議
○お
ぎのけんじ 委員長 ただいまから
DX推進・
公共施設整備等特別委員会を開会いたします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○お
ぎのけんじ 委員長 本日は
報告事項の聴取等を行います。
委員会運営に関しましては、引き続き
新型コロナウイルス対策を講じてまいります。理事
者からの報告は簡潔明瞭に、委員からの質疑も要点を絞っていただくなど、会議時間の短縮に向けた御対応をお願いします。
また、発言の際は、お手元の
ワイヤレスマイクの使用をお願いします。
それでは、1
報告事項の聴取に入ります。
まず、(1)
区公式LINEの
機能拡充について、理事
者の説明を願います。
◎齊藤
DX推進担当課長 それでは、
区公式LINEの
機能拡充について御報告します。
二ページを御覧ください。世田谷
区公式LINEは、これまでも、今年八月には公園の
不具合通報機能をスタートさせるなど、改善を続けてまいりましたが、このたび、さらに規模を拡充いたします。なお、
区公式LINEは、右上に表示されている二次元コードから御覧いただけます。
三ページを御覧ください。1概要です。十二月二十一日より
機能拡充を行い、世田谷区のアカウントを開いたときの
メニューが変わり、くらしと子育ての二つの
メニューが新たに加わります。左側の画像は現在の
メニュー、右側が新しい
メニューのイメージです。通報の
メニューはこれまで公園施設が対象となっていましたが、さらに道路の通報受付も開始します。
セグメント配信はユーザーの希望に応じて
メッセージを配信するものですが、こちらにつきましては
高齢・介護情報を新たに追加いたします。また、一月下旬を目途に資源やごみの収集をお知らせする
メッセージ配信機能を追加します。
次のページから各機能について御説明しますので、四ページを御覧ください。2「くらし」
メニューの新設です。身近な窓口(ポータル)として、暮らしに関わる身近な
コンテンツを掲載します。表示の八つの
メニューをそれぞれタップすると、区の
ホームページで
アクセス数が多い、需要が高いページを御案内します。この需要の高さに応じて表示をシンプル化することで、欲しい情報に迷わずアクセスいただけるようになるのではと期待しております。また、世田谷区が配信している
高齢・
介護応援アプリと同様の
コンテンツを
ユーザー視点で見直した上で、
メニュー右下にある
高齢・
介護メニューとして再構成して掲載いたします。
続いて、五ページを御覧ください。3「子育て」
メニューの新設です。現在配信している
子育てアプリと同様の
コンテンツを
ユーザー視点で見直した上で、
子育てメニューとして掲載します。
子育て支援のサービスは多岐にわたるため、右の
展開イメージのように、分かりやすく迷わない
メニューに一新します。また、施設の御案内や保育施設の空き情報については、
マイクロソフトパワーBIという
データ分析のアプリを使って
オープンデータを活用した地図表示をするなど、アプリよりも機能向上を図りますので、スマホに慣れた
子育て世代の方々に便利に利用いただけるものと期待しております。
続いて、六ページを御覧ください。4「通報」
メニューにおける「道路」の追加です。今年八月から公園の不具合の通報受付を実施しており、今回、道路の受付を開始いたします。道路の通報に関しては通報の内容が多岐にわたり、これまで事業
者等と連絡を取りながら対応していたことから、当面は試行運用とし、区民の利便性や情報の収集手段としての有効性を検証するものです。スマホの機能を使い、写真や位置情報を一緒に送ってもらうことで、具体的な不具合の状況を確認した上で職員の対応が可能になります。
続いて、七ページを御覧ください。5
セグメント配信における「
高齢・介護情報」の追加です、
高齢・
介護応援アプリの
プッシュ通知で配信している情報を
LINEでも
セグメント配信を行います。
LINEでは、
メッセージの見た目を変えたり、画像の利用なども可能ですので、分かりやすく伝えることが可能になります。なお、
子育て応援アプリと
高齢・
介護応援アプリの両アプリについては、今年度末をもって運用を終了すると聞いておりまして、後日、所管部より情報提供させていただく予定です。
続いて、八ページを御覧ください。6資源・ごみの
収集日通知機能の追加です。資源やごみの収集予定を
メッセージ配信する機能を一月下旬を目途に開始します。お住まいの地区と希望のごみの種別を登録しておくと、収集の前日十九時にお知らせが届きます。日常生活に必要な情報をリマインドする機能ですので、区民の皆さんに
LINEの便利さを実感いただけるものと期待しています。
続いて、九ページを御覧ください。参考情報として、十一月二十一日現在の
友達登録数、現在の
ユーザー数など、登録情報ですとか、今年度のこれまでの取組を載せております。今後も、
区民ニーズや他自治体の取組を参考にしながら、さらなる
機能拡充の検討ですとか、実施に取り組んでまいります。
御報告は以上です。
○お
ぎのけんじ 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆
高岡じゅん子 委員 まず、道路の
通報アプリに関してなんですけれども、とてもいいことだと思います。ただ、区道という限定なんですが、区民の方は、歩いている道が区道なのか、都道なのか、私道なのかは分からず、取りあえず、おかしいところがあったら通報していただいて、区道じゃなかった場合は、その後はどうなるのかということがちょっと分かるといいなと思います。
◎齊藤
DX推進担当課長 御指摘のとおり、確かに歩行
者の側からはそこは分かりづらいところであるので、実際、公園もそうなんですけれども、始めてみると、都立公園、砧公園ですとかの通報というのは多く来ておりまして、それも迅速に東京都の
担当所管のほうにエスカレーションできるような仕組みも整っておりまして、実際エスカレーションしていると。同じく道路につきましても、国道や都道の話、通報が来ましたら、同じく迅速にエスカレーションしていくというふうに所管としてはやっていくと聞いています。
◆
高岡じゅん子 委員 それでしたら、
通報メニューに、道路として、区道以外については関係所管に回しますみたいに書いていただいたほうが、写す方がここは区道かどうか分からないから通報していいのかどうかというふうに、区道限定というのは分かるんですが、通報をしてほしいのか、してほしくないのか、これを見ると、区道以外は通報してほしくないのかなというふうに読めるので、ちょっとそこを何か考えていただけるといいなと思いました。感想です。
あともう一つ別の質問で、
子育て応援アプリと
介護アプリは今年度中でアプリが中止になって、今後は
LINEをお使いくださいということなんだと思うんですけれども、そこに関して、どうやって今アプリを使っているユーザーの方にお伝えするのかとか、簡単に登録を切り替える方法とか、そういったことについて、特に子育てのほうは、
お母さんたちが勝手にやると思うんですけれども、介護のほうなんですけれども、切替えを簡単にする何か配慮とかはありますでしょうか。
◎齊藤
DX推進担当課長 まず、これらのアプリの
プッシュ通知機能を使って、三月末をもってアプリを終了しますみたいなことを利用
者の方にお伝えして、
LINEのほうに出てきますので、移行くださいというのをお伝えするのと、区の
ホームページでも周知する予定となっております。
◆
中山みずほ 委員 この
LINEということ自体は、私も望んでいたことなので、すごくいいなと思うんですが、個別の、例えば、子育て、資源・ごみ、
高齢者に関して、細かいことはちょっといろいろあるんですが、それは各所管に伺いたいと思っています。
私が伺いたいのは、友達数、一万四千五百五十七、これはまだ圧倒的に少ないなと思っていまして、これを拡充していくための広報はどういうことを考えられているんでしょうか。
◎齊藤
DX推進担当課長 御指摘のとおり、ちょっとまだまだ少ないなというところもありますので、こちらにつきましては、私どもも広報に力を入れていきたいと思っています。今回の
機能拡充につきましても、例えば、
DX推進のほうで持っているツイッターだとか、区の
ホームページ等で周知して、登録を促していくということですとか、とにかく、どんどん便利になっていきますよということを今後の期待感も込めて周知することで、区民の皆さんに広く使ってもらえるように取り組んでいきたいと思っています。
◆
中山みずほ 委員 まず、SNSも区のほうも所管ごとにいろいろやっているので、それで配信していただくのはもちろんだし、
ホームページ掲載も、あとは広報、区報にも載せるのは大前提だと思うんですが、これはできるか分からない、例えば、せたがやPayは二十四万でしたか、ダウンロードがあるというところ、区外の人もいるとは思うんですけれども、何かそういう情報を活用、アプリを使える人たちなので、親和性も高いですし、なので、そういうことも考えたらいかがでしょうかと思うんですが、どうでしょうか。
◎齊藤
DX推進担当課長 せたがやPayの
プッシュ通知というのもできるんですけれども、あちらについては、今回の
ポイント還元の話とかもそうだったんですけれども、
プッシュ通知を送るときに結構
サーバー側の負荷というのもあるというふうに聞いておりますので、ちょっとそことの見合いもしながら、所管課とも検討していきたいと思っています。
◆
中里光夫 委員 私もちょっと道路の通報が気になるんですけれども、通報した人には返事か何かを返すような仕組みなんですか。
◎齊藤
DX推進担当課長 こちらは公園の通報もそうなんですけれども、所管課のほうで受け付けて対応しまして、通報した方の状況等が分かれば回答するような話は聞いておりますが、ちょっとそれがどこまで分かるかというのもありますので、所管課のほうでどこまで対応しているかというのは確認したいと思います。
◆
中里光夫 委員 というのは、先ほど、道路が、私道か、都道か、国道かみたいな話がありましたけれども、やはり路面が荒れているところは圧倒的に私道なんです。私たちもよく相談を受けて、それで土木のほうと相談するんですけれども、地権
者の同意が得られないと直せないという問題があって、結局、直らないというのが非常に多くて、これは、区民の方が善意で一生懸命通報しても、いつまでいたっても直らないという事態がいっぱい起こると思うんです。そういうときにきちんと返していかないと、何かトラブルになってきそうな気がするんですけれども、どうでしょう。
◎齊藤
DX推進担当課長 そこは所管課に状況を聞きながら、ちょっとどういう対応があり得るのかというのは検討してまいりたいと思います。
◆
中里光夫 委員 きちんと情報を返すなりなんなりという仕組みが必要なんじゃないかなというふうに思います。検討してみてください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○お
ぎのけんじ 委員長 では次に、(2)世田谷区
本庁舎等整備工事の
契約変更について、理事
者の説明を願います。
◎鳥居
庁舎建設担当課長 それでは、世田谷区
本庁舎等整備工事の
契約変更について御報告いたします。
まず、1の主旨です。世田谷区
本庁舎等整備工事につきましては、令和五年度の供用開始に向けて、現在、工事を進めております。このたび、
スライド条項に基づく変更に加え、この間の議論を踏まえ、区が必要とした
変更内容について御報告いたします。今後、この
変更内容を反映した
工事請負契約を相手方と締結いたします。
2の概要です。
(1)相手方につきましては、記載のとおりでございます。
(2)契約金額につきましては、当初契約では三百六十四億一千万円となっております。昨年十二月に一回目の
契約変更を行っておりまして、変更金額につきましては約二億円増額の三百六十六億一千八十九万三千円となっております。今回の御報告内容は、第二回目の
契約変更となります。現在、係数調整中となりますが、変更後の金額につきましては約二十六億七千万円増額の約三百九十二億八千万円ということになります。
(3)工期につきましては、変更はございません。
3の
変更内容です。
(1)
スライド条項に基づく変更です。こちらは約二十三億八千万円の増額となります。
工事請負契約約款第二十五条の規定、
スライド条項に基づく請求が相手方よりあったため、賃金水準及び物価水準の変動に係る費用を追加するものとなります。内容につきましては、令和四年九月六日開催の本委員会にて御報告済みとなります。
(2)区が必要と判断した変更について御説明いたします。こちらは、総額で約二億九千万円の増額となります。
まず、
①DX推進に向けた
追加対応等に伴う変更です。こちらは約一億六千万円の増額となります。令和三年三月に策定しました世田谷区
DX推進方針を踏まえ、
行政サービスの向上及び
業務効率化を検討した結果、
庁内ネットワークの無線化、IP電話の導入などを追加するものとなります。
②建物仕様の向上に伴う変更になります。こちらは約一億二千万円の増額となります。世田谷区
気候非常事態宣言を踏まえまして、
地球温暖化対策の取組を一層進めるに当たり、
省エネ性能のさらなる向上が見込めるよう、窓ガラス及び断熱材の仕様などを変更するものとなります。
③当初想定していなかった既存状況に起因する変更です。こちらは約一千万円の増額となります。工事着手後、掘削工事の際に
地中障害物が確認されたため、撤去工事を追加いたします。また、区民会館につきましては、
既存仕上げを撤去した際に再利用する下地に脆弱な部分が確認されたため、補強工事を追加するものでございます。
4の今後の予定になります。令和五年一月中旬、本報告内容につきまして専決処分後に二回目の
契約変更を相手方と締結いたします。二月の第一回定例会において専決処分の報告を行う予定としております。
報告は以上となります。
○お
ぎのけんじ 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆
中里光夫 委員
仕様変更のところですけれども、環境性能の向上は必要なんだろうと思いますけれども、一億二千万円ということで結構多額のお金がかかるということで、これは当初設計をしたときには存在しなかったような新しい高性能の部材なりなんなりが出てきたということなんですか。
◎鳥居
庁舎建設担当課長 当初の設計段階でなかったものではないんですけれども、まず、設計が平成二十九年から令和二年というのもあって、ちょっと古いというのもございました。今回採用したものにつきましては、ガラスの種類、断熱材の厚さ変更ということで、工事の段階でしかできない変更となります。運用段階でのより省エネ化を進めるという検討を進める中で、今回、例えば、断熱材、ガラスの種類を変更することによって、年間三百万円ぐらいの
ランニングコストが抑えられるということが判明しましたので、そういう検証の上、
工事段階でしかできない変更ということで、今回、変更を追加したものということになります。
◆
中里光夫 委員 今、
ランニングコストが下がるという話もありましたけれども、やっぱりできるだけコストを抑えるというのは基本方針なわけで、なぜ上げざるを得ないのか、その分どこかで削るのか、そういったところをきちんと示していくということが必要なんじゃないかなというふうに思うんです。これをやることでこういう効果がありますだとか、ただ性能を上げるから一億二千万円というのは、なかなか理解を得られないんじゃないかなというふうに思うんです。例えば、設計した時期から時間がたっていますから、当時は物すごく高価だったものが安くなっているだとか、そういうことがあるのかだとか、その辺も含めてきちんと説明していただきたいなというふうに思います。いかがですか。
◎鳥居
庁舎建設担当課長 なるべく、できるだけ工事を進めながら、減額要素を見つけながら進めるというところはしっかり対応していきたいと思っております。
あと、設計段階から時間がたっていることによって、特に電気関連のものに多いかと思うんですが、最新の物にすることによって、物の値段が下がっているものもあるかもしれませんし、値段は変わらない、もしくは若干高いかもしれませんが、非常に性能が高くなっている、優位性が高いというものもあるかと思いますので、設計時に想定した、設計が平成二十九年から令和二年ということになりますので、そういった点を、しっかり優位性みたいなものを見極めながら、対費用を検討していきたいと思います。あとは、工事中に減額できるものもしっかり見つけていきたいと思っております。
◆
中里光夫 委員 そうしたら、その辺のこうやって抑えていますとか、下げていますというのをトータルで見えるような形でぜひ示していただきたいと要望します。
それから、免震構造を入れたことで、地面のところと建物の可動部が危険だという指摘が区民の方からずっとされてきていますけれども、そこに関わる
仕様変更のようなものはありますか。
◎鳥居
庁舎建設担当課長 今、詳細な資料がちょっとないのですが、
免震エキスパンション関連でいいますと、一部重たい車両にも耐えられるように、ちょっと性能をアップするような部分はあったと記憶しているんですけれども、そのような必要な機能に伴う
性能アップみたいな変更があったと記憶しております。すみません、詳細がちょっと今ないので、以上になります。
◆
中山みずほ 委員 私もちょっと中里委員と近いんですけれども、(2)の①と②に関して、今御説明があったように設計時点から時間がたっているというのが要因の二つだと思うんですけれども、特に①は、別に
DX推進方針が出る前から、
庁内ネットワークの
無線LAN化とか、IP電話とか、そういうのというのは想定していなかったのかなという、時代背景的にはもう想定する時代だと思うんですけれども、そこは、新たに今この
DX推進方針が出たから追加されたという解釈でよろしいんですか。
◎鳥居
庁舎建設担当課長 設計が令和二年にまとめたということもありまして、
DX推進方針につきましては令和三年ということで、前後しているというのがあるんですけれども、
設計完了時点では、例えば、組織改正ですとか、人事異動というのが毎年行われますが、職員の増減などにも柔軟に対応できるようにということで、ユニバーサルレイアウトという設計的な思想の採用ですとか、
あと執務室の床下に
OAフロアといって移動した際に配線などが容易に変更できるような空間を設けるような設計にはなっていましたが、庁内の無線化等は、当時は想定されていなかったということになります。
◆
中山みずほ 委員 あと、②に関しても、ちょっと
環境マインドの高い区民の方などからは、やっぱり断熱材はもっと何かできるんじゃないかという、多分、課長にも御報告したと思うんですが、そういうことも踏まえたものということで考えてよろしいですか。
◎鳥居
庁舎建設担当課長 先ほどもちょっと御答弁しておりますが、
工事段階でしかできないという変更になりますので、このタイミングで区として判断したということですが、断熱材につきましては厚みをどのぐらいにするかというのが
一つポイントかと思いますが、地域性ですとか、コストとの見合いで、今回、当初二十五ミリという厚みで想定していたものを三十五ミリというのに変更したものでございます。
◆
中山みずほ 委員 断熱材の
仕様変更に関しては、一定評価できるかなと思います。当然、これからの環境のことを考えたら、今やるしかないというのは理解できるんですけれども、こういうことがこの後も幾つか出る可能性があるんでしょうか。というのは、何が言いたいかというと、全体で今二億九千万円増額、③に関しては一千万円増額で大きな比率ではないのと、これは致し方ないと。でも、①、②に関わるところは、予測できる部分もあるんじゃないかなというふうには思うんです。今後も、
仕様変更が何か出る可能性というのはあるんでしょうか。
◎鳥居
庁舎建設担当課長 今御指摘いただきました(2)の①、②につきましては、今回御報告している金額が通期にわたるといいますか、工事終盤までの内容を含んでおりますので、この内容について新たにというのはないのかなというふうに考えておりますが、ただ、先ほど申し上げたように、いろいろと時代の流れの中で、これがいいというものがもし出てくれば、それについては採用する可能性はあるのかなと思っております。
◆
中里光夫 委員 さっき聞き忘れましたけれども、環境性能で
ZEB化を進めるということがあるかとは思うんですけれども、これをやることでどのぐらい性能が上がるとか、
ZEB化という点で新庁舎はどういう位置にあるのか。
◎鳥居
庁舎建設担当課長 ZEBといいますと、ちょっと専門的で恐縮ですけれども、まず、
エネルギー消費性能、BEIという数値がありまして、これが〇・五以下というふうになると、いわゆるZEB Readyというものになりまして、今回、本
庁舎等整備につきましては四割削減、〇・六以下ということで、具体的な数字につきましては〇・五九という数字で設計をまとめているという状況です。今回、ガラス、断熱材の変更により、その数値がどれぐらい変更するかといいますと、〇・五九のまま変わらずということで、なかなか規模も大きいことから、その数値自体に変更はなかったというのが実情でございます。今後、建物が完成しますと、いろいろな運用をしながらの創意工夫という部分もあるかと思いますので、
エネルギー消費の実績値などをしっかり積み上げながら設備機器を調整し、シミュレーション以上の省エネルギーを達成していきたいというふうに考えております。
◆つるみけんご 委員 今回の変更ということで、
DX推進方針と、あと
気候非常事態宣言ということで、必要なものがどんどん出てくる、あるいは技術の進歩によって予算がかかるということはあり得ると思うんですけれども、一方で、地域行政推進条例というのが十月一日に施行されて、それによって、区役所の在り方とか、区民サービスというものも変わっていくということが今言われているわけですけれども、このことについて、本庁舎の在り方というのも何か変更があり得るのか、地域行政部とどのようなお話をされているのか、その辺の
庁舎整備担当部としてのお考えをお聞かせください。
◎佐藤
庁舎整備担当部長 地域行政ということで御質問をいただきました。今、庁内でも本庁舎整備の分科会調整会議など庁内会議を開いておりまして、主にDXとの関係も深いのですけれども、窓口の在り方ですとか、そういったところも含めて、二期、三期を見据えながら、引き続き議論を進めていっているところでございます。
◆つるみけんご 委員 今のお話ですと、二期、三期のときに、もしかしたら本庁舎の在り方とかがまた変わってきているというか、今のやり取りの中で、地域行政推進条例の施行に合わせて何か変更していくということも想定されるということで、理解でよろしいんですか。
◎佐藤
庁舎整備担当部長 中の組織の話というところにまでは全然あれですけれども、例えば、窓口の在り方、来庁
者の待合の雰囲気、相談が多くなるのではないかとか、そういったところは、二期工事の区民の窓口あたりが新調されるときに非常に大きく影響してまいりますので、その辺を見据えた議論を進めているところでございます。
◆つるみけんご 委員 今お話があった来庁
者のことでいえば、これからは、どんどんまちづくり
センターに行っていただこう、地区で解決していただこうというのが基本になると思うので、むしろ来庁
者は減るということが想定されるのではないかなと思うんですけれども、その辺は、地域行政の理念に基づいて、条例施行の意味をよく庁内で御検討いただいて進めていただきたいと思います。
◆ひえしま進 委員
スライド条項に基づいて二十三億八千万円増額というふうに変更されるわけですけれども、こういった変更点は区民に今後周知されていくのかということをお聞きしたいんです。あと、各委員からも指摘が出ているように、今後、細々といろいろな変更点、修正点が出てくると思いますけれども、この区民周知についてお考えをお聞かせください。
◎鳥居
庁舎建設担当課長 今回の
契約変更につきましては、昨年十二月に続いて今回二回目ということになります。前回の資料につきましては、例えば、本
庁舎等整備の
ホームページ等での公表は現状ではしていないという状況ですけれども、今御質問いただきました内容につきましては、例えば、本日の資料につきましては、まだ金額がちょっと計数調整中ということで概算にはなりますので、今後、金額が確定し、
契約変更が締結し、内容が固まった後には、区の本
庁舎等整備の
ホームページのほうに掲載のほうをしていきたいというふうに考えております。
◆加藤たいき 委員 幾つかあるんですが、専決について聞きたいんですが、時間的要因とかで専決になってしまうというのは致し方ないというふうに思っておりますが、今現在、本会議中というところで、この期間に間に合わせることができなかったのかというのがまず一点。
議会に諮らなくてもいいパーセンテージだったがゆえに、恐らく専決で対応するということになったと思うんですが、この本庁舎の金額はあまりにも大きい金額で、専決処分自体の金額も高くなっているということで、私は専決よりも議会にしっかりと諮るべきだったんではないかなというふうに思うんですが、そこら辺はどう考えているんでしょうか。
◎鳥居
庁舎建設担当課長 まず、今回の第四回定例会の本会議に間に合わなかったのかという御質問につきましてですけれども、今回の様々な増額、金額が増えるものもあれば、減るものもあったんですが、この変更につきましては、工事受注
者である大成建設と協議をしながら進めてきたところなんですが、内容が固まったのが十一月の下旬ということで、今回のこのタイミングでの御報告となった次第でございます。
あと、本
庁舎等整備につきましては大きな金額が変動するということで、専決ではなく議決とすべきではという御質問ですけれども、まず、専決処分につきまして、ちょっと担当部署にも確認をしたところなんですが、平成三年に、区長の専決処分事項の指定についてという内容が御議決されております。内容といたしましては、議会の議決を得た契約につきまして、今回ですと、本庁舎の当初の三百六十四億一千万円の契約について、当該金額、この金額の二割以内の増減につきましては専決範囲というところを令和三年に御議決されているということに、専決処分の範囲が指定されているということになります。
専決処分の指定範囲内の変更につきまして、議決にできないのかという御質問ですけれども、当時の議決のとおり専決処分とするということを議会事務局にも確認しております。あとは、地方自治法上もそのような解釈になるということを確認をしております。
◆加藤たいき 委員 その二〇%を理解している上で今聞いていたわけなんですが、その二〇%の金額があまりにも大き過ぎるということで、私は今指摘をしております。ということで、今後は、専決にしても金額によってはもうちょっと丁寧にやっていただかないと、
スライド条項等の物価高騰というのは致し方ない部分はありますけれども、やっぱり先ほどひえしま委員よりあった区民周知の話だったり、先ほど来より中里委員、中山委員がおっしゃっていることは本当にもっともな話で、物価が上がった、それに加えて、想定しなかったものだったり、この間の何年かで変わってきたもので値段が上がらざるを得なくなったときに、やっぱり議会として、存在意義は何なのかと言ったら、その中身をちゃんと審査するというところもあると思うので、そこら辺はしっかりと審査するスキームをちゃんと構築していってもらいたいなというのは要望しておきます。
先ほど来話があった推進に後づけ、後づけになっている感が私は本庁舎はすごく否めなくて、当初、大成建設がプロポーザルで契約したときに、一番の契約の中で評価されたというのが工期だったり、金額だったりしたと思うんです。その金額の根底が今だんだん崩れ始めてきてしまっているというのは非常に気になっています。
建築仕様の向上に伴う変更ということで、世田谷
気候非常事態宣言が出たというので、これはたしか令和二年の秋口ぐらいに出た話で、二年間、では、この議論は何でこのタイミングなのか、あまりにも遅くないのかなというのは、すごく気になっています。では、この後づけ理論が、今後、本庁舎ができるまでの間に、いろんな要因でどんどん乗っかっていくことによって、これは
省エネ性能にさらなる向上が見込めるよというふうに記載がありますけれども、この一億二千万円がちゃんとペイができるようなスキームがこの金額に載っているのかというところも、ある程度つまびらかに開示していただかないと、この文だけでこの一億二千万円上げますよと言われても、あまりにも乱暴な、もうちょっと丁寧にできたんではないかなというのは、すごく感じる記載の方法です。
ですので、今後、何か
仕様変更に伴ってこの金額を載せるに当たってのしっかりとしたエビデンスみたいなものを出してもらいたいと思うんですが、いかがですか。
◎鳥居
庁舎建設担当課長 御指摘のとおり、本庁舎につきましては規模も大きいことから、何かを、例えば、変更点を採用すると、額が非常に大きくなるというところはしっかり認識して進めていかなければいけないというふうに今改めて思っております。
あと、後づけという印象を受けるという御指摘をいただきましたが、当委員会が開催されておりますので、当委員会において、例えば、変更を採用する際には、事前に根拠などを議会のほうにしっかりお示ししながら進めていきたいというふうに考えております。
◆加藤たいき 委員 丁寧にやられているということは信用していますので、重々承知しておりますが、後づけ議論になってしまっているんではないかというふうに思われてしまうことが、
庁舎整備担当部にしても、この本庁舎が新たにできることにしても、マイナス評価になってしまいかねないというところで、改めて、しっかりと数字だったりというのを出してもらうように要望して、終わります。
◆
中里光夫 委員 今の質問に関連してですけれども、新しい工事契約で議決が必要になる金額は幾ら以上でしたっけ。
◎鳥居
庁舎建設担当課長 今回の本庁等整備でのという御質問ではなく……。(「じゃなくて、一般的な話」と呼ぶ
者あり)一般的には、議決をされた金額から二割……。
◆
中里光夫 委員 新しい案件で議決が必要になるのは幾ら以上ですかという質問です。
◎鳥居
庁舎建設担当課長 失礼しました。一億八千万円以上になります。
◆
中里光夫 委員 一億八千万円以上の契約だったらば議決が必要というのが通常なわけですよね。なので、二割以内だからということで、これは全体が大きいものだから、やはり議決が必要なんじゃないかというのは、もっともな議論だというふうに私も思います。そこは、やっぱり再検討が必要だと思います。これは要望です。
◆福田たえ美 委員 区が必要と判断した変更というこの言葉なんですけれども、まず、①と②なんですが、これは、各所管からこういう方向で上がってきて、それで、庁舎の今やらなきゃいけないからということで追加するということなんですが、この上げ方というんでしょうか、変更が必要だということで各所管から上がってきて、それで御検討しているのか、それとも、今、基礎工事をこういうふうにやるので、関係所管のほうに投げているのか、そのプロセスというのをちょっと教えていただきたいんですが。
◎鳥居
庁舎建設担当課長 これらの変更につきましては、工事をはじめる前から、例えば、分科会調整会議などで庁内での意見交換などをしておりますが、そういった庁内での議論の中で、項目によって庁舎整備サイドから提案しているものもあれば、所管課からの要望というものもありますが、そういう議論の中で、最終的にその採否を判断しているという流れになります。
◆福田たえ美 委員 双方でということだったんですけれども、今、いろいろな委員の中でも、やっぱり金額のことも含めて、いま一つ明確になっていないなと私も感じていまして、今後、また必要であれば上がってくるというようなお話だと思うんですけれども、では、どういった内容が――予測できると思うんです。この段階でこういうものしかできないから、後からではできないことを今やっていると思いますが、そういう意味でも、庁内の検討委員会みたいなところで意見交換をしながらということですが、ある意味、こういう項目のところのものしかもう入ってこないというのが、今言った断熱材だとか大体分かると思うんです。ですので、項目として、今後、あと、つるみ委員もおっしゃっていましたが、地域行政というような大きく何かが変わると、どういうふうに変更するのかということが、もっと前から分かるんじゃないかなというふうに私たちは思ったんです。あと、金額に関しても、やはり、ここに書いてある金額が具体的に一億六千万円だとしても、本当に何がどこにあって、どう効果があるのかが、いま一つこちらに説明が明確でないので、これだと、ここの委員会での議論がいま一つ深くなっていかないなということを感じております。
ですので、今後のことについてと、あと、この金額についても、本当に効果的になっているのかというところ、もう少し詳細を今後教えていただきたいというふうに思っておりますが、いかがでしょうか。
◎鳥居
庁舎建設担当課長 まず、今回の変更につきまして、
仕様変更などがございましたが、先ほどもちょっと御答弁しているとおり、一期から三期、通期にわたる変更を多く含んでおりまして、大きな金額が動くものとしては今回盛り込んでいるのかなというふうには考えております。ただ、今回お示ししたものにつきましては、御指摘いただいているとおり、それぞれの金額の根拠といいますか、細目といった部分がちょっと載っていないという部分がありますので、今後、このような変更点を出すときは、そういった点をしっかり記載しながら、事前に当委員会にかけて、皆様に見ていただけるような資料づくりのほうをしっかりしていきたいと思っております。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○お
ぎのけんじ 委員長 では次に、(3)その他ですが、何か
報告事項はございますでしょうか。
◎齊藤
DX推進担当課長 先ほど御報告しました(1)
区公式LINEの
機能拡充についての質疑への答弁で訂正させていただきたいことがございます。
先ほど、
通報メニューが増える、道路通報の追加に関しまして、公園の通報も同様だが、通報
者に対応状況の返事はしているのかというような御質問がございました。そのときに、私のほうで連絡先が分かれば返しておりますみたいな答弁をさせていただいたんですが、大変失礼いたしました。現状だと、連絡先を入力してもらっていないので、返していないです。今のところ、通報を区で活用させていただく形で運用しておりまして、通報
者に対してどうやってフィードバックしていくとか、そういったことに関しては、現状の通報の件数ですとか、内容を精査、検証しまして、所管部とともに検討してまいりたいと思います。大変失礼いたしました。
◆
中里光夫 委員 さっきも言いましたけれども、道路の件は本当に私道が多くて、これは本当に地権
者がたくさんいたりして、合意を取るのが非常に困難なケースが多くて、本当になかなか進まないんですよね。なので、いつまでたっても直らないというふうになるケースがあるんじゃないかと思うので、そこはしっかりと情報提供できるようなスタイルを確立していただきたいと思います。要望です。
○お
ぎのけんじ 委員長 所管課によろしくお伝えください。
以上で1
報告事項の聴取を終わります。
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○お
ぎのけんじ 委員長 次に、2閉会中の
特定事件審査(調査)事項についてお諮りいたします。
1. デジタルトランスフォーメーションについて
2. 公共施設整備について
3. 本庁舎整備について
4. 国公有地等の対策について
とすることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ
者あり〕
○お
ぎのけんじ 委員長 御異議なしと認め、そのように決定いたします。
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○お
ぎのけんじ 委員長 次に、3協議事項に入ります。
(1)次回委員会の開催についてですが、次回委員会は、年間予定であります二月八日水曜日午前九時から開催したいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ
者あり〕
○お
ぎのけんじ 委員長 それでは、次回委員会は二月八日水曜日午前九時から開催することに決定いたします。
以上で協議事項を終わります。
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○お
ぎのけんじ 委員長 その他何かございますか。
〔「なし」と呼ぶ
者あり〕
○お
ぎのけんじ 委員長 特にないようですので、以上で本日の
DX推進・
公共施設整備等特別委員会を散会いたします。
午前九時四十分散会
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署名
DX推進・
公共施設整備等特別委員会
委員長...