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  1. 世田谷区議会 2022-02-02
    令和 4年  2月 スポーツ・交流推進等特別委員会-02月02日-01号


    取得元: 世田谷区議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-03
    令和 4年  2月 スポーツ交流推進等特別委員会-02月02日-01号令和 4年  2月 スポーツ交流推進等特別委員会 世田谷区議会スポーツ交流推進等特別委員会会議録第一号 令和四年二月ニ日(水曜日)  場  所 大会議室  出席委員(十名)    委員長         阿久津 皇    副委員長        田中優子                菅沼つとむ                いたいひとし                岡本のぶ子                いそだ久美子                田中みち子                あべ力也                そのべせいや                神尾りさ  欠席委員(一名)                上島よしもり  事務局職員    議事担当係長      長谷川桂一    調査係主任       落合翔吾
     出席説明員   生活文化政策部    部長          片桐 誠    区民健康村・ふるさと交流課長                大谷 昇   スポーツ推進部    部長          内田政夫    スポーツ推進課長    中潟信彦    スポーツ施設課長    野元憲治   交流推進担当部    部長          小澤弘美 ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇ 本日の会議に付した事件  1.報告事項   (1)世田谷区スポーツ推進計画 調整計画(案)について   (2)世田谷区立千歳温水プールにおける死亡事故の発生について   (3)(仮称)上用賀公園施設整備事業の今後の進め方について   (4)大蔵運動場・大蔵第二運動場整備の基本的な考え方について   (5)和田堀給水所の上部利用について   (6)「共生のまち世田谷」の実現に向けた取組みについて   (7)東京農業大学との包括協定締結について   (8)「令和三年度 自治体間連携フォーラム」の実施結果について   (9)その他  2.資料配付   (1)世田谷区における東京二〇二〇大会の記録  3.協議事項   (1)参考人の出席要請について   (2)次回委員会の開催について   ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇     午後零時五十八分開議 ○阿久津皇 委員長 ただいまからスポーツ交流推進等特別委員会を開会いたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━阿久津皇 委員長 本日の委員会に上島委員より欠席の届けが出ておりますので、御報告いたします。  まず、委員会運営についてですが、新型コロナウイルス対策として、これまでも会議時間の短縮に御協力いただいておりましたが、本日は、レジュメに記載のとおり、多くの案件が予定されております。理事者の報告は簡潔明瞭に、委員の質疑は要点を絞るなど、引き続き御協力をいただきたいと思います。また、発言の際はお手元のワイヤレスマイクの使用をお願いいたします。  それでは、1報告事項の聴取に入ります。  まず、(1)世田谷区スポーツ推進計画調整計画(案)について、理事者の説明を願います。 ◎中潟 スポーツ推進課長 それでは、世田谷区スポーツ推進計画調整計画について御説明いたします。  資料を御覧いただきたいと思います。1ページ目でございます。  1の主旨に記載のとおりでございますけれども、平成二十六年三月に策定いたしました世田谷区スポーツ推進計画の目標を達成するための重点的な取組みを具体化し、実行していくための事業計画でございます調整計画につきまして、素案を作成し、九月三日の本委員会に報告した後、庁内における議論、区民アンケート等の意見を踏まえまして、修正をいたしました。今般、案として取りまとめましたので、御報告するものでございます。  2の計画期間でございますが、記載の二年間となります。  3の計画終了時に達成すべき目標、成人の週一回以上のスポーツ実施率六五%以上の実現、こちらを目指していくものでございます。  4の調整計画における視点でございますが、記載の四点につきましては、素案からの変更はございません。  次に、5素案に対する区民等の意見募集の結果についてでございます。  別紙1、三を御覧ください。区民意見募集につきましては、「区のおしらせ」九月十五日号等、記載の周知方法で十月六日までに素案に対する意見募集を行いました。五十名の方から合計で七十一件の御意見をいただいてございます。意見の要旨につきましては、主な内容、件数についてでございますが、詳細につきましては後ほど御確認いただければと思います。  それでは、主立ったものについて説明いたします。まず、計画の現状と課題について、施設の利用や計画に対する新型コロナウイルス感染症の影響の分析、対策資料を求めるなどが六件、次に、資料右上の四番以降でございますが、生涯スポーツの振興についてに関するもの、内容としましては、アプリ等を利用した情報発信や動画配信、オンライン講座などの開設や、東京二〇二〇大会アメリカ合衆国選手との交流などスポーツをするきっかけづくりに対する意見が二十七件、資料七ページでございます。地域スポーツの振興についてにつきましては、総合型地域スポーツクラブなど地域コミュニティーの活性化に関するものが四件、次は八ページ目から一二ページ目でございますが、スポーツの場の整備について、高齢者や障害者、子どもなど誰もが気軽に使用できる施設、場の整備などの意見が二十七件、次に、一三ページでございます。パラスポーツの推進について、ボッチャなどのパラスポーツに親しめる体験会の実施等についてが五件、その他が二件となっております。いただきました御意見につきましては、施設の利用方法など、区の考え方として御回答を示すとともに、本調整計画の中で、文言そのままということではないですが反映させていただくもの、また次期スポーツ推進計画策定において検討の際に活用させていただくものとさせていただいております。  次に、資料かがみ文の裏面に戻っていただきまして、6素案からの変更点でございます。こちらにつきましては、別紙2により説明させていただきます。資料のページでいきますと、上の一五ページ目でございます。  なお、次の7の調査計画(案)についてで記載しているところでございますが、別紙3として概要版、別紙4として調整計画(案)本編をつけてございます。この別紙4、本編につきまして、その内容を訂正、修正、追記したところにつきましては、赤字で下線を引いております。そちらも併せて後ほど御確認いただければと思います。  それでは、資料の別紙2でございます。こちらで説明させていただきます。  初めに、第一章、調整計画についてでございます。計画の位置づけ、冒頭でございますが、本計画策定の根本でありますものを追記するとともに、2の計画期間の説明の下に、文言だけでございましたので、スポーツ推進計画の期間十年間の年次を表した図を新たに追記しているものでございます。  次に、一六ページ目でございます。こちらに参考といたしまして、国(スポーツ庁)の次期スポーツ基本計画策定の動向が公表されましたので、新たに追記、表記をしているものでございます。令和六年度からの次期スポーツ推進計画策定に向けまして、国の動向等を注視し、情報収集に努めてまいりたいと考えております。  次に、同じく一六ページ目の下段でございます。第二章、現状と課題、2の社会状況の変化についてでございますが、(1)の新型コロナウイルス感染症対策についてという項目につきまして、区民からの意見も踏まえまして、本調整計画の期間中でありますこの二年間の間に、新型コロナウイルス感染症による影響、その分析、対応策について検討を進めることを明記、表記いたしまして、コロナ禍におけますスポーツ実施環境の変化について、平成三十年度と緊急事態宣言まん延防止等重点措置が発せられました令和元年度、令和二年度の施設利用状況総合運動場大蔵運動場でございますが、そちらの施設の休止期間等を新たに表記しているものでございます。  次に、一七ページでございます。3の調整計画の取組みと課題の方向性、素案では調整中としておりました部分でございます。パラスポーツの推進の内容の中に、東京二〇二〇パラリンピック競技大会結果がございましたので、そちらを追記いたしました。さらに、アメリカ合衆国選手団キャンプ実施状況についても新たに追記をしているものでございます。  次に、一八ページ目でございます。第四章、スポーツ推進施策についての重点的な取組み1、生涯スポーツの振興でございます。1のスポーツに親しむきっかけづくりのところにICTを活用した、身近な場所で気軽なスポーツができる環境の整備について、eスポーツの動向や健康増進のためのウオーキングアプリの活用についてを表記し、今後、スポーツ庁や他自治体の動向を踏まえ、最新の情報収集や研究、庁内関係所管との情報共有をしてまいるものでございます。  次に、2の生涯に渡ってスポーツを楽しめる環境づくりにつきましては、庁内調整を進める中で、項目に合わせ、シニア世代と表記していたものを中高年や高齢者と表記するなど、表現を修正しているものでございます。今後、中高年や高齢者世代運動習慣向上に向けた取組について関係所管と連携を深めながら詰めてまいるものでございます。  次に、一九ページ、重点的な取組み2、地域スポーツの振興でございます。こちらの1の総合型地域スポーツ文化クラブの支援につきましては、各クラブにおいて、障害のある人でも気軽に参加できる場となるよう、ボッチャなどのパラスポーツの推進のための講師派遣、人材育成、講習会等への参加促進など、活動の支援を進めることを検討してございますので、新たにそちらを表記しているものでございます。  次に、二〇ページでございます。重点的な取組み3、スポーツの場の整備につきましては、1の適正なスポーツ施設の配置について、さらに2のスポーツ施設の機能充実についてのところにつきまして、上用賀公園施設整備の進捗、また民間事業者との連携により新たに整備し、令和四年一月に開設しましたJ&Sフィールド、また新たに検討、調整を進めていきます和田堀給水所の上部の活用について新たに追記をしております。施設整備に当たりましては、東京二〇二〇大会を契機とした利用者のニーズですとか周辺環境等の考慮、UDや多様性に配慮した上で、施設整備、機能充実を行う、これらを踏まえた検討を進めてまいります。  次に、二一ページでございます。重点的な取組み4、パラスポーツの推進でございます。こちらにつきましては、修正となります。令和五年度に目指す数値、障害者の週一回以上のスポーツ実施率、当初、素案では五〇%としていたところ、誤植でございまして四〇%と直してございます。こちらにつきましては、国の第二期スポーツ振興基本計画の成人の実施率、また東京都のスポーツ推進総合計画の十八歳以上の実施率四〇%ということで、当初よりそこに合わせているものでございます。そこの修正でございます。次期計画におきましては、四つの視点、国の動向などを踏まえ、目標を設定してまいります。  最後に、二二ページでございます。資料といたしまして、資料6として、都民生活に関する世論調査を新たに追加しております。都との調査結果による比較、その対象ですとか調査項目などを参考とし、次期計画策定を進めてまいりたいと考えてございます。  資料かがみ文の二ページ目にお戻りください。8のこれまでの経緯および今後のスケジュールでございます。今年度の三月末に計画の策定を予定しているものでございます。  長くなりましたが、説明は以上でございます。 ○阿久津皇 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━阿久津皇 委員長 次に、(2)世田谷区立千歳温水プールにおける死亡事故の発生について、理事者の説明を願います。 ◎野元 スポーツ施設課長 それでは、世田谷区立千歳温水プールにおける死亡事故の発生について御報告いたします。  1の発生日時は令和三年十二月十二日日曜日、午前十時五十五分頃、2の発生場所は千歳温水プール四階にございます健康運動室の男性浴室でございます。3の事故に遭われた方は区内在住の八十七歳男性、4の死亡原因につきましては、虚血性心筋梗塞でございます。3及び4につきましては、御遺族からお聞きした情報でございます。  5の経過でございますが、十二月十二日当日の午前十時五十五分、男性浴室を二名の方が御利用されていたとき、当該利用者の方が浴槽から上がったところで倒れ、洗い場にいた別の利用者の方がそれに気づいて、洗い場と脱衣所の緊急呼出しボタンを押して通報いたしました。その通報を受けた同じ階の四階受付、シルバー人材センター職員が浴室内で当該利用者が倒れていることを確認し、一階事務室に救急要請いたしました。一階事務室の指定管理者であるスポーツ振興財団の職員が消防へ救急通報するとともに、二名が四階に直行し、倒れている本人に声をかけましたが、返答はございませんでした。また、嘔吐していたため、気道の確保を行いました。そのとき、呼吸があったため、体をタオルで保温し声をかけ続けていたところ、十一時〇分、救急隊が施設に到着し、救命措置を実施いたしました。警察到着後、十一時十五分に救急車で病院へ搬送され、現場では警察による現場検証が行われ、その後、十四時四十五分、残念ながらお亡くなりになった旨の連絡が警察から施設に入りました。区のほうでも施設から事故報告の連絡を受け、現地に駆けつけました。そして十七時五十分、警察が当該利用者の荷物を取りに来所し、その際、事件性はなかった旨、施設に御報告がございました。  経過の説明は以上でございますが、最後に、今回の事故を受けまして、6の浴室利用における安全対策を御報告いたします。  (1)の従前から実施しておりました安全対策といたしましては、四階健康運動室受付横の記録簿による浴室利用者の把握、また浴室の三十分に一回の定期巡回、浴槽の湯温につきましては、高温にならないよう、自動制御により四十一度に設定してございます。また、四階に血圧計を設置してございます。  (2)の事故発生を受けて新たに実施した安全対策といたしましては、これまでも表示物により注意喚起は行っておりましたが、消費者庁が公開しているお風呂の事故防止に関する情報などを参考に、お湯につかる時間は十分を目安にすることや、入浴前には血圧をチェックして体調確認することなど、表示項目を追加して注意喚起を実施してございます。また、今回の事故の後、一週間程度、脱衣所、洗い場、浴槽の温度を毎日一時間ごとに計測したところ、湯温は設定どおり四十一度になっていることを確認するとともに、脱衣所と洗い場の温度差は平均で一度から二度程度でした。引き続き、一日三回、定期的に温度を計測し、湯温の設定が調整されているか、室温は適切かなど温度管理を行ってございます。  (3)の今後早期に取り組む安全対策といたしましては、現在、一階にAEDが設置してありますが、今回の事故を踏まえ、四階にもAEDを設置し、安全管理マニュアルにも反映してまいります。また、今回は一緒に入浴されている方がいらっしゃったので、早期発見につながりましたが、倒れられた浴槽周りにも緊急用の呼出しボタンを追加し、転倒した場合にも使えるひもつきのタイプを設置することで、より安全性が向上するよう調整しているところでございます。今回の事故を踏まえ、今後も区民に安全で快適に施設を御使用いただくため、より一層施設の安全管理に努めてまいります。  説明は以上でございます。 ○阿久津皇 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆あべ力也 委員 これは経緯が書いてありますけれども、AEDというのを使ったんですか。この報告の中だと、使っていないんですよね。 ◎野元 スポーツ施設課長 今回、連絡を受けた一階事務所の職員が一階のAEDを、まずは現地でどういう状況かと確認するということで、四階に向かいまして、そのときに呼吸等を確認して、呼吸があったということで、AEDは使っていない状況でございます。 ◆あべ力也 委員 職員が確認した後に救急隊が来て救命措置をしたということですけれども、これは死因が心筋梗塞ですよね。そうすると、AEDを使うと有用だったかもしれないんですが、そこの判断を、救急隊員が来るまでそのまま放置していたということだと、ちょっとどうなのかなという感じがして、せっかくAEDがあるのに、大体、そういう心臓系なのかどうかというようなことも、例えば職員の方で、そういう救急救命の資格を持っているとか、そういう方が対応をされたんですか。その辺はどうなんですか。 ◎野元 スポーツ施設課長 今回対応したスポーツ振興財団の職員は、救命講習を受けている職員でございます。 ◆あべ力也 委員 受けられていたということなんですが、私も消防団か何かに所属したときに、救急救命の上級の資格とかも取っていますが、実際、こういう状況になったときに、どれぐらい判断ができるかというところまではやっていないわけで、なかなか判断が難しいところだと思いますけれども、多分、除細動器はそれなりの効果があるので、あまりためらわずに使ったほうが私はいいのかなというふうに思います。  呼吸があっても心臓そのものが異常を来しているということもあるんでしょうから、その辺の判断が現場でできるかどうかというのは大変難しくて、倒れている方はあまり動かさないほうがいいというようなこともあるでしょうし、救急隊が来るまではちょっとそのままにということでしょうけれども、でも一刻を争う状況なので、AEDに関しては、どういう場合は使ったほうがいいというような判断が現場でできるようなことをちゃんと決めておいたほうがいいと思うんですけれども、その辺はどうなんですか。前にも、ここの施設だけじゃなくて、以前にもそういう高齢の方がお亡くなりになったというようなことがあって、公共施設ですから、いろんな方がお使いになっていて、特に高齢者の利用というのが多い中で、前にそういう事故があったというのを教訓にできるようなことを生かしていられるのかどうかということのほうが問題かなと僕は思うんですけれども、その辺はどうなんですか。 ◎内田 スポーツ推進部長 今回、一階からスポーツ振興財団の職員が四階に駆けつけたわけですけれども、その職員は救急の技能の認定を受けているというところで、倒れられた方が息があるのかという部分と、あと脈があるのかというところで、実際に頸動脈を測って、脈もあるというような状況で、ただ、嘔吐の状況があったので、まず気道の確保が重要だという部分と、あとお風呂に入っているわけですから、当然、体温が低下しないようにということで、体をタオル等で拭かなければいけないというような状況をまずやっていたというところです。  確かに、一階にAEDがありますので、来たときに、四階に上がったときにAEDを持ってくれば、よりよかったのかもしれませんけれども、判断としては、その段階で息もしているというところなので、AEDは必要ないだろうというところで判断したと同時に、実は消防署が当該施設から直線で約二百五十メートルのところにあります。ですので、電話をかけたら、すぐサイレンが来たというようなところで、時間から言っても、この記載のとおり、四分だとか三分だとか、そのくらいですので、そういう意味では、対応しているうちに消防の方が駆けつけたというところですので、そういう意味では、財団が消防署の方に状況を説明し、バトンタッチをしたというところでございます。ですので、AEDにつきましては、使う使わないという部分もありますけれども、やはり一階にあるだけではなくて、四階にあったほうがよりいいだろうというところで、今後の対策というところで記載をさせていただきました。  また、対策なんですけれども、私どもも財団の動きを見ていますけれども、財団も消防署の方に今回の対応についてどうでしたかということで聞きに行っております。消防署の方からは、やはり気道を確保したということであるとか、息をしていたというところで、体も拭いて、AEDを使うにしても、体を拭かないと無理ですから、そういう対策をしたということは、それは対応としてはよかったんじゃないですかというようなお言葉をいただいたというところです。  やはり安全対策としては、訓練を何度も何度も繰り返すというようなことが必要ですので、そこはこれからも十分にやってくださいという部分と、あともう一点、言われたところが、四階にいた財団の職員が救急車の音を聞いたので、そのうちの一名が四階から一階に下りたんですけれども、やはり倒れられた方のところの人数を減らすのはあまりよろしくないということなので、それは違う人が対応したほうがいいだろうという御指摘もいただきました。判断としては、実際に見ている方が一階まで下りて、消防の職員に今の状況はどうですということで、エレベーター、ストレッチャーを乗せながら説明をしたというところが重要であると思っていたんですけれども、それよりもというところですので、体制も含めて、今後そういうことがないようにということで、プラスアルファということの安全対策をこれからしっかり財団と詰めていきます。 ◆あべ力也 委員 部長から今お話しいただきましたので、よく分かりましたけれども、いずれにしても、この方は八十七歳という大変高齢な方で、お元気に区の施設にお通いになっていたということ自体は、区としての施設の役割も果たせていたし、高齢者のスポーツに対する取組も、多くの方が参加されているということなんですけれども、逆にそれだけ高齢者の事故というのも今後増えていく可能性もございますので、施設を管理されている、または施設の中で働いている方が高齢者のこういう事故に対して、そのときに適切な判断ができるような体制づくりを今後とも、こうした事故を教訓に、次のときに生かせるように、しっかり取り組んでいただきたいと要望しておきたいと思います。 ◆いたいひとし 委員 ちなみに浴室を利用できない方の決まりとか、例えば利用したいという方がいらっしゃったら聞き取りをしているとか、そういうことというのはあるんでしょうか、教えてください。 ◎野元 スポーツ施設課長 はっきりとしたお使いできないというのはございませんが、四階の受付にいますシルバー人材の職員が常に声をかけながら、コミュニケーションを取りながら行っているという状況でございます。 ◆田中みち子 委員 この場合、浴室利用における安全対策として、事故発生を受けて新たに実施した対策ということの中に、脱衣所とか洗い場、浴槽の定期的な温度計測を行いましたということで、少し聞き取れなかったんですけれども、一週間ぐらいやられて、一度から四度ぐらい、日によって差があったというようなことでよろしかったですか。 ◎野元 スポーツ施設課長 声が届きませんでして、申し訳ありません。事故の後、一週間程度計測を一日一時間ごとに行いまして、脱衣所と洗い場が平均でいいますと、一度から二度程度の差だったということでございます。 ◆田中みち子 委員 一、二度の差ということですけれども、浴槽と脱衣所とか洗い場とか、そこの温度差というのも、また調べていただいたほうがいいと思うんです。やはり浴槽でのヒートショックというんですか、高齢の方は大変多くて、死亡につながってしまうという残念な結果も本当に増えていますので、もしかすると、そこの温度差が急激にあって、一気に来たのではないかということも考えられますので、できれば、そこの温度差をなくしていただきたいと思っています。そして、今後早期に取り組む対策の中では、AEDとか緊急呼出しボタンを追加ではありますけれども、ぜひここの中にも、温度差が本当になくなるような対策というのを加えていただいて、早急に取り組んでいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎内田 スポーツ推進部長 先ほど担当課長が御説明したとおり、まず、更衣室と浴室の温度差をなるべくなくすというところで、更衣室にはエアコンがありますので、そこのところで温度設定をし、浴室内と更衣室のところの温度にあまり差が開かないようにするというのが一点、それから、四十一度設定ということになっております。これは機械で設定しておりますので、その四十一度設定なんですけれども、当然に、毎回、四十一度なのか、若干差があるのかというところもありますので、毎時の部分で、今、検査、点検をしたというところでございます。これらにつきましても、一日何回か点検をしまして、当然に自動設定だから間違いないと思いますけれども、そこの部分で確認を必ずするというところで、これにつきましては今後やっていきたいと思います。 ◆田中みち子 委員 ぜひお願いします。結構、暖房で全体的にかかっていて温かいのはいいんですけれども、浴室から出たときは、足元にあるような遠赤外線の小さい暖房機とか、あんなものが一個あるだけでも随分違うと聞いたこともありますので、そういったあたりも御検討の中に加えていただければと要望いたします。 ◆岡本のぶ子 委員 今回の事故の御報告は細かく伺って、今後の対策ということで、今るるお話が出ていますが、入浴する前、また入浴した後、それぞれ水分補給をするということがすごく大事だと思いますので、先ほどシルバー人材センターの方がコミュニケーションを取っていらっしゃるというお言葉はあったんですけれども、入浴時の留意点ということで、入浴する前に一杯お水を飲んでとか、白湯を飲んで入ってくださいとか、出てこられたら、また一杯、お水を飲んでくださいとか、そういったことを目に見える形で張り紙するとか、そういうことも脱水症状等を引き起こさないためにも大切かと思いますので、そこら辺は、そういう注意喚起はされていますか。 ◎内田 スポーツ推進部長 実際に、入られる方が分かるようにということで表示をしております。その表示の中身につきましては、今、岡本委員が御指摘いただいたとおり、入浴前後には水分補給をしましょうですとか、かけ湯をしてくださいですとか、血圧を測定しましょうですとか、入浴時間は十分以内ですと、そういう部分が書いてありますので、そこを利用される方に、皆さんが分かるような形の部分と、あとは受付のところで、当然に入浴をするときには名前を書いてという部分がありますので、声かけという部分で、そういう部分についても利用していきたいと思います。  また、どう見ても例えば酔っ払っているだとか、そういう方は当然に、もちろんそういう方はお風呂に入るということはないと思いますけれども、そういう外見上あまりにもという部分につきましては、当然のごとく、あなたはというふうになっていると思いますけれども、そこも再度確認をさせていただきたいと思います。 ◆岡本のぶ子 委員 去年の四月から、ふじみ荘を利用された方々が多くこちらのほうを利用されるようにもなっています。ふじみ荘の場合は看護師さんがいらして、健康チェックをしていただいたりとか、そういうこともあったかと思いますので、より高齢者の方たちの利用が今後促進されると思いますので、そういった健康面の点も御留意いただけるように要望させていただきます。 ◆あべ力也 委員 今、岡本委員の質問にちょっとプラスで、私は民間のスポーツクラブに行っていて、民間のスポーツクラブも高齢者の方が大変多いんですが、血圧を測ったり、体重を量ったりとか、いろいろ測定器が常設されているんですけれども、ちょっと私も千歳温水プールはどうだったかなとか、世田谷区のそれぞれのスポーツ施設がどうだったかというのは、ちょっと今思い起こせないものですから、そういう例えば高齢者の方が自分の体調管理のために血圧を測定するとかというような環境には今あるんでしたか。設備としては、どうなんですか。 ◎野元 スポーツ施設課長 報告書にも御記載してございますが、四階の健康運動室の入り口を入った左側に、腕を入れて測るタイプの血圧計が現在設置してございます。 ◆田中優子 委員 これを機会に一つ確認できたらと思うんですけれども、AEDを使うときの大原則といいますか、ここでは呼吸があったために使わなかったという答弁がありましたけれども、心肺停止していなければAEDは基本的には使わないということでよろしいですか。 ◎野元 スポーツ施設課長 現在、スポーツ振興財団でつくっている安全管理マニュアルの中を見ますと、呼吸がある場合にはAEDを使わないというような……。 ○阿久津皇 委員長 もう少し大きな声でお願いします。
    ◎野元 スポーツ施設課長 AEDの判断といたしましては、呼吸があった場合はAEDを使わないというマニュアルになってございます。 ◆田中優子 委員 それをもう一度、私たちが再確認できていれば、呼吸があったためということでAEDは使わなかったということがすぐ分かると思うんですけれども、ちょっと基準がどうだったかなというところで確認させていただきました。ありがとうございます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━阿久津皇 委員長 それでは次に、(3)(仮称)上用賀公園施設整備事業の今後の進め方について、理事者の説明を願います。 ◎野元 スポーツ施設課長 それでは、(仮称)上用賀公園施設整備事業の今後の進め方について御報告いたします。  1の主旨でございます。本件につきましては、令和二年三月に施設整備に関する基本構想を策定したところでございますが、その後、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による事業見直しなどにより検討作業を一時中断しておりました。このたび計画の検討を再開させていただくことについて、都市整備常任委員会と併せて御報告させていただくものでございます。  2の事業概要でございます。図の中央、緑で色塗りしている部分は既に開設している上用賀公園でございまして、赤く色塗りしている部分が本件事業地であります上用賀公園の拡張用地でございます。所在地、面積、用途地域は記載のとおりでございます。主な予定施設といたしましては、体育館や多目的広場といったスポーツ施設、それから公園施設、防災倉庫等でございます。  3のこれまでの経緯は、記載のとおりでございます。  二ページ目に移りまして、4の計画検討の再開に当たり、今後の進め方について三点御報告させていただきます。  一点目は、住民意見の計画への反映でございます。基本計画の策定に当たりましては、住民説明会やワークショップ等を開催し、住民の意見を丁寧に聞き取り、検討を進めてまいります。  二点目は、基本計画の策定・官民連携手法導入可能性調査の実施でございます。令和四年度は、基本計画策定と官民連携手法導入可能性調査を委託により行う予定でございます。委託先の事業者は、類似業務や住民参加による公共施設整備における実績並びに本業務に対する考え方、取り組み体制等について、選定委員会を設置し、プロポーザルにより選定してまいります。  三点目は、民間事業者への詳細な意向調査についてでございます。令和二年二月に施設整備に関する基本構想案を御報告させていただいた際には、事業の実効性を担保するための手法として、事業の検討を共同で行う事業協力者を公募するとしておりましたが、検討の再開に当たりまして、官民連携手法導入可能性調査の中で、基本構想段階より具体的な要件で複数の民間事業者へ詳細な意向調査を実施することから、今回、事業協力者の公募は行わずに本事業の実効性を担保していくものとして、検討の手法を整理させていただきました。  次に、5の計画地の暫定利用につきまして、現時点では、施設の着工は最短で令和七年度になると想定しておりまして、それまでの間、計画地の一部を暫定的に活用するための広場等の整備を行います。整備内容につきましては、住民意見をお聞きするとともに、施設や公園の計画等を踏まえて検討いたします。  6の令和四年度予算経費(案)につきましては、基本計画作成業務・官民連携手法導入可能性調査は三千八百十七万七千円、暫定利用のための測量設計委託費整備費として四千九百二十万円を予定してございます。基本計画等につきましてはスポーツ推進部、暫定利用につきましてはみどり33推進担当部が主体となって進める予定でございます。  三ページ目に移りまして、最後に、7の今後のスケジュールでございます。この後、基本計画作成等のプロポーザルを実施いたしまして、五月に契約を締結し、検討作業を開始いたします。七月から十月頃には住民説明会やワークショップ等を開催し、本年十二月頃をめどに基本計画案を取りまとめてまいります。また、併せて実施いたします官民連携手法導入可能性調査を踏まえまして、令和五年度中には事業手法を決定し、その後、設計工事を経て、令和九年から十年頃の開設を目指して進めてまいります。  説明は以上でございます。 ○阿久津皇 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆菅沼つとむ 委員 公園担当と一緒で、近隣住民のお話を聞いて進めていくということになっているんですけれども、この地域は、地図で見るとグリーンのところは上用賀公園、昔の国の速記者の住宅とグラウンドだとか保養施設があったところなんだよね。それで、地域の人たちはそこの地域の話を聞きながら、これをつくってきた。この公園は、今度は、今、新しくつくる公園は、世田谷全体の公園なんですよ。例えば大蔵運動場の体育館が本当は建て替えしなくちゃいけないんだけれども、残念ながら、世田谷区には一つしかないので、こっちにつくらないとゼロになっちゃう。そういうものも含めて、近隣の人たちの話を聞くのはいい。車の駐車場だとか、迷惑がかからない解体工事かなんかはいいけれども、今までの公園と違って、世田谷全体のスポーツ公園なんだから、その辺は隣近所じゃなくて、中身の話は全体に聞くべきだと思うんですけれども、その辺はどういうふうに考えているか。公園担当のほうも一緒だと思うんだけれども、どういうふうにお考えか、聞きます。 ◎野元 スポーツ施設課長 今御指摘いただいたように、既に平成二十八年に開設しております上用賀公園、こちらは地域の皆様からお声を聞きながらつくり上げてきたものでございます。今回は上用賀公園の拡張の公園ということでございまして、まずは、その地域の方のお声を聞いて、計画を進めるんですが、やはり今、区の中でも、全体的なスポーツ施設ということもございますので、一つ進んだ段階では、区全体的に御意見を聞くようなことも今想定してございます。 ◆菅沼つとむ 委員 しっかりと世田谷全体のことを考えていただきたいということを要望しておきます。  それから、ここに書いてあるように、官民連携というんですけれども、基本的には、大蔵の場合には、緑地の土木のほうと駐車場と区の施設や何かでばらばらでやってあるけれども、要するに官民連携の場合は、民間がどういうふうに利益を上げるかということになって、それで区の使用料を少し下げるということになるんだけれども、実際には、ここにスポーツ施設を造ったときに、大蔵だとかほかのところと世田谷公園も含めて値段が一緒なんですよね。使用料も一緒になるわけだ。そうすると、官民の場合、どういうふうにしていくんだと。例えば公園とあれを全部一体にしてやるのか、例えばこれを夜、スポーツクラブに貸しちゃうよということになると、それは区民から使えないんじゃないかという話が出てくるけれども、この辺はどういうふうに考えているのか、お聞きします。 ◎内田 スポーツ推進部長 なかなか悩ましい課題でありまして、官民連携手法というのが世田谷区で初めてのケースになってきております。従来の手法と比較した場合に、基本的には、まずいわゆる経費の部分でどのぐらい有利になるのかという部分がありますけれども、それ以外にサービスの質ですとかレベルですとか、内容という部分がどの程度になるのかというところで手法が変わってくるというところがありますので、なかなか今の段階では、これから検討に入るというところですので、明確なお答えはできないんですけれども、いずれにしても、まだサウンディング調査のアバウトな部分のところの調査ですので、その詳細の部分を今回やらせていただきたいというのが一点。  それからもう一点は、現在、いわゆる区民の声を聞くということももちろん重要なんですけれども、基本構想という部分ができておりますので、先ほど御指摘いただいたとおり、体育館があったり、ある程度、このところはこういうものをつくりますよという柱がありますので、そこを基本として、区民の方、隣接の方の意見を聞くというところの運びをしたい、このように考えております。 ◆菅沼つとむ 委員 よく民間に委託すると、総合支所の部屋だとか、ああいうところで、例えばどこでもそうですけれども、契約に決まっているから、前のほうが一時間から使っていないのに一分たりとも使わせないとか、要するにこの施設は何のために使うんだ。やっぱり区民のためにスポーツをやっていただいて、いろんな公園だとか、リフレッシュしていただくためのものなんだから、その辺もこれから官民の場合には考えていかなくちゃいけないというふうに思いますので、まずは区民を対象にいかにいいスポーツ公園をつくるか、その辺を公園担当とよく話し合いながらつくっていただきたいというふうに要望しておきます。 ◆岡本のぶ子 委員 今、菅沼委員のお話もありました。この地域の住民の声をどう聞くかということは、私は大事だと思っています。その上で、この場所が解体をされたのが、細かく書いていただきましたけれども、平成二十九年に解体工事をしまして、当時から、この地域住民の方たちは、工事車両がどういうふうに動くのかですとか、また、囲いは最終的にはしていただいていますけれども、周辺が暗くて、防犯上危ないですとか、様々なお声をいただいた場所です。ただ、平成二十九年に解体をしたにもかかわらず、このスケジュールでいうと、令和九年度から十年度に開設しますという十年がかりの時間を要すると。三万平米という土地を利活用しないままというのは、公有財産を非常に無駄に使っているということになるというふうに私も思っておりましたので、今回、暫定利用を令和四年度から行うと計画に書かれたことは評価いたします。  その上で、今回、PCR検査センターが臨時にここで開設になりますね。五台の車両が入って、PCR検査センターとして使われていく、これも暫定利用の一つだと思いますし、今後、世田谷区として、ここを防災拠点に、当然、スポーツ公園はしていくという予定ですから、災害時にいかにこういう広場が活用できるかということを区としてのシミュレーションするような期間に活用することも重要ではないかなと思うんです。  この暫定利用期間、三年間の中で、最近話題になっているのが、いざという災害時にトレーラーでコンテナを運んで、そこで備蓄物品を皆さんに配るですとか、医療施設をコンテナで運んで、そこで活用するですとか、車で運ぶので、終了すればそれは撤去できるということにもなるということで、暫定利用の期間に三万平米全部使うわけではないのであれば、一部のところで、そういう民間も活用しながら、世田谷区としての防災機能の強化のための活用も考えるべきではないか。ただ場所を貸すとかだけではなくて、そういう利用。なので、ちょっと伺いたいのが、この暫定利用というのはどのようなお考えがあるのか、なければ、そういった視点もぜひ取り入れるべきではないかなということを伺いたいと思います。 ◎内田 スポーツ推進部長 御指摘のとおり、区がその用地を取得してから期間がかなりたっているというところがございます。これはコロナであったり、財政上の話でしたり、あるいはオリンピックで組織委員会が借りているという部分もございますけれども、特に隣接されている区民の方からすると、かなり長いよねという部分があるので、そういう意味では、そこをいかにして利活用するかというのは重要な課題だというふうに思っております。  幾つか事例を挙げていただきましたけれども、今回、その暫定利用の部分につきましては、公園のほうで今組んでおりますので、どういう形になるかというのはまだ明らかになっておりませんけれども、範囲も含めて、今日いただいた意見は伝えたいと思います。  また、防災ということで言うならば、ここは当初の計画から防災広場というものも位置づけとして、スポーツ施設だけではなくて、そういう部分がありますので、結構広いですので、その暫定期間というんですか、実際問題、施設がオープンする前に、どういう形ができるのかという部分につきましては、危機管理、あるいは総合支所のほうとどういうことが可能性としてあるのか、あるいは何を考えているのかというところも含めて意見交換をさせていただきたいと思います。 ◆岡本のぶ子 委員 広場の一部暫定利用のための整備費用も今回計上されていますので、広場として、何もなくてもそこが広場であれば、子どもたちが遊びたいとか高齢者の方たちがゲートボールをしたいとか、いろいろな活用があります。また一方で、今申し上げた防災という視点で、区有財産を活用しながら、いざという災害時に備えるということも重要だと思うので、シミュレーションの場としてもぜひ検討いただきたいということを重ねて要望させていただきます。 ◆あべ力也 委員 スポーツ施設を備えた公園ということで、この事業概要を見ると、主な予定施設というので、スポーツ施設として、括弧して体育館となって、あと多目的広場となっているんですけれども、基本的にはスポーツ施設というのは体育館だけという考え方なんですか。ちょっとよく分からない。  そうじゃないということは、世田谷区として、スポーツ関係の敷地面積も結構あって、ここに対する期待というのはすごくあると思うんですけれども、ただ、スポーツの種目というのはいろいろあって、世田谷区の施設の現状から見て、足りていないなと思われる競技というのは、大体決まっているようなところもありますよね。すると、スポーツそのものも競技人口によって、世田谷区の区民の皆さんがやっているスポーツのほうがより皆さんに使っていただけるというところもあるでしょうから、スポーツの競技人口の問題であったり、要望であったり、現状の施設の過不足の問題であったり、いろんなことを加味して、整備する競技の施設も検討されるんだと思うんですけれども、その辺の決め方はどういうふうにやるんですか。  体育館もあるだろうし、あと最近、オリンピックの種目なんかで取り入れられているようなもので、世田谷区にも、世田谷公園なんかにもスケートボードでしたか、ああいう施設はあるんだけれども、競技用でなかったりとかということで、私も住民の方から、競技に準拠するような施設整備をしてほしいとか、あとボルダリングなんかもそうですよね。そういうような施設に関しての検討なんかも必要なのかなと思いますけれども、区としては、その種目等の区民ニーズに関しては、どういうふうに検討されるつもりなのか、その辺をちょっとお伺いしておきたいなと思うんですけれども。 ◎内田 スポーツ推進部長 あべ委員が御指摘のとおり、特にオリンピックが開催されまして、いわゆるアーバンスポーツですとか、様々なスポーツという部分が、区民の方も、ああいうスポーツがあるんだというようなところで、種目が非常に多くなっているというのは現実だと思います。  この上用賀の部分なんですけれども、確かにオリンピックの前なんですけれども、いわゆるスポーツの団体等の意見も聞きながら、防災の公園ですという位置づけもある中で、今現在、どういう形の基本構想かというのは、一つは体育館、体育館はいろいろな使い方、バスケですとか様々な使い方がありますので、一つは中規模体育館という部分と、もう一つは多目的な広場、いわゆるここも例えばフットサル等々、様々な部分ができる形を考えていると、プラス防災施設だというところの基本構想はできております。そこの部分の中身をどうするかというのは、これからの基本計画の議論になってきますけれども、ただ、世田谷を考えた場合に、ここだけで全てスポーツをオーケーにするというのは無理ですので、そういう意味では、これから御報告をする、例えばここの部分の機能が確定すると、今度は大蔵の部分はどうするんだと。ちょっと全体を見ないと、一か所だけで他種目の部分を全部というわけにはいきませんので、一個一個、上用賀はこういう機能、そうすると、今度、それを踏まえた形で大蔵の部分はどうするんだと、それ以外の施設、あるいは民間施設だとすると、どういうところにアクションを起こせばいいのかという形になってきますので、取っかかりとしては、上用賀があり、上用賀の部分を踏まえた形で、今度は大蔵の部分をどうするか、こういう議論になってきますので、その過程の中で、オリンピックがあって、様々なスポーツということも出てきておりますので、そこを踏まえた形で議論をさせていただきたいと思います。 ◆あべ力也 委員 よく分かりましたけれども、ここだけじゃなくて、世田谷区のスポーツ施設全体の問題として整備をしていく必要があるんだと思うんです。例えば和田堀の上部に関しても説明をいただきましたけれども、サッカーコートがフルサイズの一面を取れないというような話を伺っていて、競技する人にしてみれば、フルサイズの競技場というのがやっぱり必要なんじゃないかなと思うんですが、どれもこれも中途半端にならないような、いわゆるレクリエーションスポーツだけをやっている方にはそれでいいのかもしれないですけれども、実際にその競技スポーツに参加をされるという方からすれば、設備そのものが競技の内容に耐え得るような施設なのかどうかということも重要な視点だと思うんです。  八王子のほうの話を聞くと、スケートボードの競技に耐え得るような施設をいち早く造ったということが、逆にそこに人を、八王子だけじゃなくていろんな東京都のスケートボードをやっている方を呼び込むようなことにもつながっているというふうにお聞きをしておりますので、やっぱり施設として、正式な競技に耐え得るような施設を整備していくということも一つ大事なことだと思いますので、その辺の視点もぜひ検討していただきたいと。和田堀なんかもすごく期待して、いいなと思うんだけれども、フルサイズのサッカーコートじゃないよというような話だったので、何かその辺、競技をする人にしてみれば、期待している部分もあるんでしょうから、行政じゃないと、なかなかできない部分だと思いますので、その辺を視点として検討していただきたい。世田谷の場合は地価が高くて、空いている土地がなかなかないという中で、行政としても、検討するのには腐心をされるところだと思いますけれども、そういう視点もぜひ検討していただきたいと思うんですが、部長にお考えを聞いておきます。 ◎内田 スポーツ推進部長 場の整備ですけれども、確かにプレーする、見る、支えると、スポーツはいろいろあるんですけれども、プレーするという部分に、いわゆる公式というんですか、そういう試合ができるようなスペックのところがあるという部分と、もう一つは、いや、そこまではないんだけれども、練習はできますよという部分があろうかと思います。一方で、見るということになると、観客席はどうなっているんだみたいな、こういう話になってきますので、そこの部分は十分に配慮しながらと思っております。委員御指摘のとおり、世田谷区は物理的というんですか、そんなに広大な土地を一気にどんとそろえるという話ではありませんので、制約があると思いますので、制約の中で何が一番ベストなのかというところで、議員の皆様方の御意見も聞きながら検討させていただきたいと思います。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━阿久津皇 委員長 それでは次に、(4)大蔵運動場・大蔵第二運動場整備の基本的な考え方について、理事者の説明を願います。 ◎野元 スポーツ施設課長 それでは、大蔵運動場・大蔵第二運動場の基本的な考え方について御報告いたします。  1の主旨でございます。両運動場につきましては、かねてより施設の老朽化への対応や大蔵第二運動場の運動施設面積の超過、両施設の機能重複が課題となってございます。令和十三年に大蔵運動場体育館が築六十五年となることに向け、両施設の整備計画の検討を進め、大蔵運動場体育館の再整備方法を今後決定していくことについて御報告するものでございます。  2の整備予定地は記載のとおりでございます。  最後のページ、五ページ目になりますが、別紙、大蔵運動公園案内図というところを御覧ください。図の赤枠で囲われた部分が大蔵運動場でございまして、現在、体育館、温水プール、陸上競技場、野球場、テニスコート等がございます。黄色い枠で囲われた部分が大蔵第二運動場でございまして、体育館、屋外プール、ゴルフ練習場、テニスコート等がございます。  一ページ目にお戻りください。3のこれまでの経緯は記載のとおりでございます。  4の検討の背景でございます。(1)は大蔵運動場体育館が世田谷区公共施設等総合管理計画による改築等の検討時期を迎えることによるものでございます。(2)は大蔵第二運動場の運動施設面積の上限超過への対応によるものでございます。こちらにつきましては、区が当該施設を取得後、都市公園法に基づく都市公園として開設したことにより、公園敷地面積に対する運動施設面積の割合、上限五〇%が適用された経緯がありまして、適用日以前から存在していた運動施設ということで、既存不適格の状態として現状のまま使用することは可能ですが、大規模な施設整備等の際には、現行の基準に適合するよう改善する必要がございます。(3)は東京二〇二〇大会を契機としたアーバンスポーツパラスポーツの機運の高まりによるものでございます。  二ページ目に移りまして、5の表は大蔵運動場と大蔵第二運動場それぞれの主な建築物及び運動施設と公園面積に占めるそれらの合計の割合を記載してございます。それぞれ①の表は建築物を上から垂直に投影した建築面積の割合、②の表は建築物に該当しないテニスコートなどの屋外運動施設部分を加えた運動施設面積の割合を記載してございます。  三ページ目に移りまして、6の整備計画検討にあたっての視点・方向性を御説明いたします。  (1)は区の拠点スポーツ施設としての役割を拡充といたしまして、①九十万区民を支えるスポーツの場としての機能の拡充におきましても、現在と同程度以上の施設規模、機能とするものでございます。②体育館、テニスコートといった両施設に重複した機能を一体的に捉えた機能の整理とするものでございます。③は、先ほど御報告いたしました上用賀公園の整備内容を基にして、施設、機能の検討をするものでございます。④パラスポーツ推進の拠点として、ユニバーサルデザインへの対応などでございます。(2)は①から③に記載の区の財政負担軽減の方策、(3)の「みる」スポーツの場としての機能、(4)の防災・減災といった視点、方向性で今後検討してまいります。  7の大蔵運動公園、大蔵第二運動公園の統合の検討につきましては、仮に両公園を一つの公園とすることができれば、大蔵第二運動場の運動施設面積の超過を現状のままでも解消でき、より敷地を有効活用することが可能となるため、両公園の統合の可否についても併せて検討を行うことといたします。検討に当たりましては、公園管理における都と区の役割分担や都市計画交付金の交付対象事業が、十ヘクタール未満の都市計画公園の整備事業とされている点等について、都との調整を図っていきたいと考えております。  8の検討体制につきましては、(1)の次期スポーツ推進計画における外部有識者を入れた検討委員会や、庁内の都市整備であったり、総合支所であったりというところと庁内検討委員会を立ち上げて検討してまいります。  9の上位計画による位置づけは記載のとおりでございます。  最後に、10の今後のスケジュールでございます。令和三年度から四年度中は庁内において基本的な考え方、条件整理をいたしまして、令和五年度から基礎調査として外部に委託、官民連携手法の検討を行いながら、令和十年度以降の着工を目指して取り組んでまいります。  説明は以上でございます。 ○阿久津皇 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆そのべせいや 委員 具体的でちょっとアイデアベースの提案で恐縮なんですが、公園面積に占める運動施設面積の割合を見ると、半分以上がゴルフ練習場になっているという現状を鑑み、また様々なスポーツ需要みたいなことが高まっていることも併せて考えると、このゴルフ練習場を物理的なスペースを広大な面積を取って造るのではなくて、ゴルフシュミレーターを入れていくみたいな、先ほどスポーツ推進計画の中でICTとかデジタル化みたいな話もありましたが、eスポーツみたいな文脈だけでなくて、体を動かす分野についても、こうしたリアルとデジタルの融合みたいなことについて取り組んでいけば、この面積を別のスポーツにかなり還元をしていくことができると考えますが、こういった考え方は可能でしょうか。 ◎内田 スポーツ推進部長 ゴルフの練習ということで、今御指摘のとおり、室内の練習場というのもかなりあるというのが現状でございます。実際にボールを打つと、初速と回転で何ヤード飛んで、どっちに曲がったという部分もあるというのも承知はしております。一方で、そうではなくて実際にボールがあそこに落ちたみたいな、そういうところを求めているゴルファーもいらっしゃるかと思います。一つの方法としてはあり得るかなと思いますけれども、やはり利用されている方々の御意見ですとか様々検討しないと、技術的には、確かに室内でやろうと思えばできないことはないですけれども、それに伴うデメリットというのもございますので、そこは十二分に検討しなければいけないというふうに思っております。 ◆そのべせいや 委員 要望にとどめておきますが、同じ方々の声だけでなくて、幅広い方々の声を聞かないと、成人のスポーツ実施率が六五%に達するみたいな目標の達成も難しいかと思いますので、既存のものをそのままつくるという考え方以外も取り入れていただきたいということは要望しておきます。 ◆あべ力也 委員 大蔵第二運動場と大蔵運動場が一体になれば、施設超過ではないというような御説明があったんですが、その辺、ちょっと基本的な部分を伺いたいと思うのは、そもそも大蔵運動場と第二運動場は、第二運動場はウエルサンピアの跡地で、世田谷区が買収というか収用したということで、後づけなわけですよね。そうすると、一体じゃないというのは機能的な問題じゃなくて、開発する土地の問題として一体じゃないと、今は分筆されているのかな。だから全体の敷地として見ていないので、第二運動場のほうだけは施設の超過になっているんですよということなので、そうすると、これは別に第二運動場も大蔵運動場も世田谷区が持っている土地なので、その土地を一体にするというのは、機能的な問題ではなくて、登記上の問題だったり何かで済む話ということの認識でいいんですかね。その辺はどうなんですか。 ◎野元 スポーツ施設課長 両公園につきましては、運動場としてであれば、今のままで大丈夫なんですが、都市公園法、それから区の公園条例におきまして、別々の公園となってございますので、そうした場合に、それぞれの公園ごとに、建築面積の割合、それから施設面積の割合というのが適用されることになります。これが一体の公園と見た場合には、その全体の敷地面積に対して、その建築面積と運動施設面積の割合がかかることから、現状のままでも基準をクリアできるというところでございます。 ◆あべ力也 委員 ということは、一体型にすれば既存不適格じゃなくなるのかな。できれば一体型にしたいという考えが区はあるんですよね。そうすると、それをどういうふうにやればいいのかというと、今言った条例で決められたり、都市公園法上の問題とか、いろいろ申請をしたりしている部分があるので、新たに一体型としての公園として登録をしたり、何かそういう手続をすれば可能だということの認識でいいんですかと聞いているんです。 ◎野元 スポーツ施設課長 手続的には、都市計画の手続というのが出てくることになりますが、一度、都市計画決定したものなので、それなりの理由が必要であるというところで、今回、この大蔵の運動場については世田谷区のスポーツの拠点ということですので、そういう理由をつけて、今後検討をしたいというふうに考えてございます。 ◆いそだ久美子 委員 施設の老朽化に伴って、大蔵運動場、大蔵第二運動場を整備していくというお話を伺いましたが、全体的に見ていても、先日、区民の方から入退室管理のことでお問合せがあって、私も課長に現場を案内していただきましたが、今、コロナでいろいろな体調管理確認のシート、出入りする施設ごとに全部名前と電話番号と体調が大丈夫かどうかというシートを書いては出し、書いては出し、こういうのは、一旦入室したら、そのデータが全部飛ぶようにできないのか、もう少しIT化できませんかという話が既に今から出ていますので、そういった視点も含めて、実施設計は令和九年度だから、その頃にはもう入退室管理は、安全面、防犯面を考えても、こういうスポーツ施設も入退室管理というものはスタンダードになってくると思うんですね。もちろん区民の方にも便がいいので、一旦入室したら、その人のデータは全て行く場所で一元管理されるように、また御自身のカードの中でも、これまでの履歴とかをためられるかもしれませんし、この辺は検討委員会なりプロの方にお任せしますけれども、せっかく自治体DXと言っていますので、そういった視点からもスポーツ施設を改革していくというお考えを今から準備しておいていただけないでしょうか。質問です。 ◎野元 スポーツ施設課長 御意見ありがとうございます。この計画については、十年程度、時間をかけて行っていくものなんですけれども、早い段階から、そういう御要望を取り入れて、DXの推進というところも検討してまいりたいと考えております。 ◆いそだ久美子 委員 今からでも入退室管理、簡便にできるところがあれば、工夫して改善していっていただきたいと思います。よろしくお願いします。 ◆菅沼つとむ 委員 大蔵運動場のほうの体育館が五十五年ということで、学校のほうもそうなんですけれども、長寿命化という名前だけつけて、建て替えないで伸ばすということなんですけれども、この辺はある程度長寿命化するなら、やっぱり上用賀のほうをきちんとやって、建て替えたほうがコスト的にはきちんと長もちして、区民も使えるんじゃないかと思うんですけれども、その辺は施設課としてどういうふうに考えているの。 ◎野元 スポーツ施設課長 今回、上用賀公園のスケジュールがある程度見えてきたというところで、大蔵の検討についても動き始めているところなんですが、その一つといたしまして、世田谷区の総合管理計画の中で築六十五年というのを改築と長寿命化の一つの目安としているところがございますので、まず建物の構造的に今後もつのか、そういうところも調査しながら、それから東京二〇二〇大会も終わって新たな視点も見えてきたところで、ユニバーサルデザインの関係であれば、今、現状のままでそれが対応できるかどうか、機能的に今の時代に合っているかどうかというところもございますので、そういうのを総合的に考えて、今後進めていきたいというふうに考えております。 ◆菅沼つとむ 委員 それと大蔵運動場のほうの利用率ですよね。基本的には、あれだけの面積でプールなんて二、三か月ぐらいしか使っていないのかな。だけれども、今年からなるべく使えるように長くしたじゃない。だから、今、温暖化で気温がだんだん暑くなっているから、その辺も臨機応変に長く、要するに利用率を上げる。それから、もう一つは、たしかテニスコートの奥のほうの梅が咲いているコートは、昔は土だったよね。だけれども、あれを人工芝のほうにやって、利用率を上げてきた。やっぱりそういうようなことをきちんと区民に対して利用できるようなことを考えていかなくちゃいけない。あれは全体で考えて、民間なら一時間何万円というお金を払わなくちゃ合うわけじゃないわけだから。  それから、別件になるけれども、グラウンドのほうの人工芝の進捗状況というのはどうなっているの。今、グラウンドのほうの陸上競技場の中のあれというのは、基本的には冬は芝の養生をして、夏は水をまいて、何年に一回か張り替えているじゃない。その辺は、やっぱり人工芝にして、雨でもちょっとしたものでも全部使えるように。今の人工芝は、砲丸投げだとか円盤投げだとかやり投げでも使えるような公式な種目になっているじゃない。その辺というのは、やっぱり利用率から見て、きちんと早めにやるべきだと思うけれども、どういうふうに考えているの。 ◎内田 スポーツ推進部長 幾つか御指摘をいただいた中で、最後、陸上競技場の中の人工芝化の話でございます。この委員会でも何度か御質問等々をいただいたところでございます。スポーツ推進部としては、利用率のアップ、あるいは他種目で使えるというところで、ぜひ陸上競技場のインフィールドの中、あの部分につきましては人工芝化をぜひというところで要求はしているんですけれども、財政状況が厳しい等々ございまして、令和四年度の予算には計上できないというところがございました。私どもとしては、なるべく早く人工芝化をし、他種目の種目で利用率もアップするということがありますので、引き続き、財政当局となるべく早く人工芝化に向けて予算をつけ、施工するようにというところで強く働きかけをしてまいります。 ◆菅沼つとむ 委員 御説明を受けたとおりなんですけれども、世田谷区は財政悪くないからね。ただ、そっちのほうに金をくれないだけの話だから。その辺はきちんと政経と財政のほうに言っておいていただきたいというふうに思います。  それからもう一点、ゴルフ場の利用というのは、今、相続税で結構、中町だとかああいうところで相続が発生すると、なくなる。そうすると、ゴルフ場というのは、あそこは一番厚生年金で、全国で最後の二つ目か三つ目ぐらいの要するに黒字だったのね。その黒字の元というのはゴルフ場だったんですよ。ゴルフ場のお金を何とか税金を使わないで、ほかの施設のほうに金を回そうというのは基本だから、これからもあそこできちっとしたゴルフをやるスポーツの人たちにいい環境でやらせて、その代わり、少ししっかりとお金を頂いて、ほかの施設に回すとか、要するにあそこで使う経費を少なくするだとか、そういうことを考えていただきたい。  それから、もう一つは、前は厚生年金の場合には、ゴルフ場でやって、その後、レストランか何かでお茶を飲んだり、みんな話したりして、ゆっくりして帰った。ところが、世田谷区になったら向こうの陸上競技場と同じ駐車場なのに、ゴルフ場のほうは安くするようにいかないといって、レストランの客や何かはみんないなくなっちゃったんだよね。だから、その辺も全体的に考えて、区民が来てもらって、ゴルフをやって、お金を落として、それだけのものをほかの施設に回すようなことを考えないといけないと思うので、これからもゴルフ場は金をかけて、きちんと利用者からお金をもらっていただきたいというふうに思います。要望しておきます。 ◆いたいひとし 委員 先ほどの上用賀公園の施設整備事業のお話と今回の大蔵運動場、第二運動場の基本的な整備について、私はこれは一体不可分のものだというふうに思っているんですけれども、今ちょっとばらばらに説明がされたので、そうではないんではないかなという思いで聞いていたので、その辺の一体としての整備計画をすべきではないかということの質問と、それから、先ほどは、パークPFIだと思うんですけれども、官民連携等のお話もありました。そう考えると、こちらの大蔵運動場、第二運動場についても、私たちは官民連携は非常に大事で、行政コストをできるだけ抑えて、区民の満足度を上げるということを党の基本としていますので、そうしたこちらの大蔵のほうの運営手法についての検討がなされるのかということが二番目。  三番目は、テニスコートの話が重複しているというか二つがあるということで、重複という意味なんだと思うんですけれども、私は必要であれば別に残してもそれは構わないし、二つを一つにすれば、それはそれで構わないというようなお話だったと思うんですけれども、アーバンスポーツなり、世田谷区ではやはり貴重なスポーツ施設ですので、そのほか区民の意見を聞いていただく場というのはつくる必要があると思うんです。それは実現するのか、しないかは分からないですけれども、そういう実態調査なり、こういったスポーツ、また、ちょっとした残地があればできるんじゃないかとか、様々聞いていただいて、それを実現するかどうかはその次の問題として、そうした場というのは絶対必要ではないかと思うんです。その三点についてお答えください。 ◎野元 スポーツ施設課長 まず、一点目の上用賀と大蔵を一体的に説明というところでございまして、こちらにつきましては、これまでも上用賀と大蔵は、同じデータで説明していただくというところもございますが、今回、上用賀のほうが具体的に一時中断していたのが動き出すというところで、今後の進め方について御報告させていただきまして、この大蔵のほうは、上用賀との世田谷区の中で、どういうスポーツ施設が必要かという考え方と、仮に大蔵が建て替えとか改修になった場合には、上用賀のほうに同程度の体育館ができることで、スムーズに工事のほうもできるというところで、前々からセットでは動いておりますので、今回についても一緒に御報告させていただいたところでございます。今後につきましても、併せて説明していきたいというふうに考えてございます。  二番目の運営につきましては、今回、大蔵のほうの資料でも御説明したとおり、官民連携手法についても、今、このスケジュールでいきますと令和七年度、基本計画・官民連携手法導入可能性調査というところで検討してまいります。  三番目の重複する機能というところで、必要であれば残してもいいのではないかというようなところがございますので、これについては、これからの検討になりますが、そういう視点も含めまして検討してまいります。 ◆いたいひとし 委員 ちょっと声が小さくて聞き取りにくいんです。二番目の大蔵のほうも官民連携をするのかということがちょっと聞き取りにくかったんですけれども、もう一度、教えてもらえますか。 ◎野元 スポーツ施設課長 大蔵につきましても、今、スケジュールですと、令和七年度に官民連携手法の導入可能性調査を行う予定としてございます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━阿久津皇 委員長 それでは次に、(5)和田堀給水所の上部利用について、理事者の説明を願います。 ◎野元 スポーツ施設課長 それでは、和田堀給水所の上部利用について御報告いたします。  1の主旨でございます。本件は、大原二丁目にございます東京都水道局和田堀給水所について、上部利用の整備時期や手法について都と調整してきた結果を踏まえ、二号配水池完成後の早期開設に向けて、都へ上部利用を要望するとともに、施設の計画、設計を進めることについて、DX推進・公共施設整備等特別委員会と併せて御報告させていただくものでございます。  2の事業地の概要について御説明いたします。当該地は約四ヘクタールの敷地であり、配水池及びポンプ棟の撤去、建設に係る工事が進められております。今回の上部利用は、そのうち一部を利用する事業でございます。  3の主な経過について御説明いたします。平成二十三年の都による説明会の実施などを経て、施設更新の工事が進められております。また、平成二十七年には、かねてより給水所の更新に係る地域からの御要望があり、区は東京都へ協議要望を行い、区民に親しまれる場所となるよう求めてきたところでございます。  次に、4の区の上部利用案について御説明いたします。三ページ目の別紙、機能の配置イメージ図を御覧ください。  区は、都より破線で示す利用範囲を借用し、青で色塗りしてある東側の二号配水池上部の約五千五百平方メートルに屋外スポーツ施設機能を整備してまいります。配水池上部は地上約十一メートルの高さになるため、緑で色塗りしてある地上部の防災広場、約千五百平方メートルに管理棟を整備し、エレベーターで上がり、連絡橋により往来するイメージでございます。屋外スポーツ施設機能の用途につきましては、配水池上部が約五十五メートル掛ける百メートルでフェンス等を設置することを踏まえると、利用面積は若干狭くなりますが、少年サッカーコートの設置は可能であると考えております。そのほかにも、フットサルやラクロスなど考えられる用途も含め、多目的な利用も検討してまいります。  5の施設整備の考え方につきましては、二ページ目にお戻りください。地上部に設置する区の管理棟は、管理室、更衣室及び地域利用が可能な集会施設機能等を含んだものを想定し、地上部においては、防災機能を兼ね備えた広場整備、二号配水池上部においては、屋外スポーツ施設の整備を検討してまいります。今後、地域の課題やニーズを把握した上で東京都との協議を進め、機能の具体化を図ってまいります。また、概算経費につきましては、整備全体で約六・九億円を想定しております。なお、土地の賃借料につきましては、今後の都との協議によりますとともに、概算経費につきましても、今後の都との協議や利用計画の具体化を経て精査をしてまいります。  最後に、6の今後のスケジュールについてでございます。令和四・五年度に基本設計、実施設計を行い、東京都の工事完了後、令和六年度以降に区の整備を開始し、令和八年度以降の開設を目指し事業を進めてまいります。  説明は以上でございます。 ○阿久津皇 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆菅沼つとむ 委員 限られた世田谷区の土地を利用するというのは悪くないんだけれども、これは一体幾らかかるの。最初に設備して、それから年間の維持経費、それから東京都のほうの幾らで貸してくれるのか。東京都も結構金を取るところは取るからね。その辺はどういうふうに考えているの。 ◎野元 スポーツ施設課長 工事につきましては、今、概算経費として六・九億円というところでございまして、そのほかに年間の維持経費、これはまだ具体的に金額は出しておりませんが、ほかの例えば今あるような施設の経費を加えまして、それから賃借料につきましても、今後、都との協議になりますので、今、記載してございます六・九億円にその部分が加わってくるような状況でございます。 ◆菅沼つとむ 委員 都と交渉するときに貸してもらえる前提、それから最初に六・九億ぐらいかかる、それから一番大事なのは維持経費。それからもう一点、水道局だと、これというのはテロ対策で、今でもそうなんですが、結構うるさいんですよね。造ったのはいいけれども、途中から使わせないみたいなことにならないように、その辺はしっかりと東京都と詰めて、年間維持経費もやっぱり分かれば議会のほうに示すべきだと思うんですけれども、その辺、いかがでしょうか。 ◎内田 スポーツ推進部長 水道局のほうも都民の水を預かるということですので、もちろん当たり前なんですけれども、安全の部分はかなり神経質というのか重点ということがあろうかと思います。まだ金額面でもお示しできないんですけれども、御指摘のとおり、私どももこのスポーツ施設ということであれば、何かしら人を置かないと、安全面も含めて必要だと思いますので、ランニングコストが必要だというふうに思っておりますし、また、都との関係では、いわゆる賃借料という部分もありますので、分かり次第、適宜議会にも報告をさせていただきたいと思います。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━阿久津皇 委員長 それでは次に、(6)「共生のまち世田谷」の実現に向けた取組みについて、理事者の説明を願います。 ◎小澤 交流推進担当部長 それでは、「共生のまち世田谷」の実現に向けた取組みについて御説明いたします。
     一ページ、1の主旨でございます。世田谷区は、東京二〇二〇オリンピック・パラリンピック競技大会におきまして大蔵運動場などがアメリカ選手団のキャンプ地に決定いたしまして、馬事公苑が馬術競技会場となったことから、新型コロナウイルス感染対策を徹底いたしまして、限られた期間の中で機運醸成や会場周辺整備、交流事業など必要な取組を進めてまいりました。今後でございますが、大会に向けたハード、ソフト両面にわたるこれまでの取組を多文化や多様性、障害への理解につなげるとともに、アメリカ合衆国ホストタウン・共生社会ホストタウンとしての取組を継続いたしまして、東京二〇二〇大会のレガシーである共生のまち世田谷の実現を目指すものでございます。  2の「共生のまち世田谷」の実現に向けた考え方でございます。区は、東京二〇二〇大会に向けまして、二〇二〇年に向けた世田谷区の取組みを策定し、観光、スポーツ、国際、文化・芸術、環境、福祉、教育などの観点を踏まえて取組を進めてまいりました。今後でございますが、各所管が次世代を担う子どもたちに引き継げるよう、八つのテーマに基づき具体的な取組を進めてまいります。各テーマと取組の方向性については、後ほど概要版で御説明いたします。  3「共生のまち世田谷」の実現に向けた取組みと進め方でございます。八つのテーマに基づく取組は、令和六年度を初年度といたします新たな世田谷区基本計画を見据えまして、世田谷区未来つながるプラン、また各分野別計画にその考え方を反映し、各所管が主体的に取組を進行管理してまいります。  それでは、二ページ目のほうを御覧ください。二ページから三ページにかけまして、「共生のまち世田谷」の実現に向けた取組みの概要版を掲載してございます。先ほど申し上げました八つのテーマでございますが、まず、1の街づくりと情報発信、こちらのテーマにつきましては、安全・安心の取組みなどを含めまして四つの方向性を示してございます。具体的な取組といたしまして、地域の実情に応じた防犯カメラの設置促進やバリアフリー法に基づく移動等円滑化促進方針の策定などがございます。  2の競技会場、キャンプ地のレガシー化でございます。こちらについては、馬事公苑やけやき広場を会場としたイベントの実施など、三つの方向性を示してございます。具体的な取組といたしましては、東京二〇二〇大会馬術競技のレガシーとなるイベントの実施などがございます。  次に、3大会の記憶とボランティア文化の定着です。こちらについては、ボランティアの育成とボランティア文化の定着など三つの方向性を示してございます。具体的な取組といたしまして、おたがいさまbankへの登録や地域活動団体の活性化に向けた取組などがございます。  4の生涯スポーツパラスポーツの推進でございます。こちらにつきましては、生涯スポーツパラスポーツの取組みなど二つの方向性を示してございます。具体的な取組といたしましては、ICTを活用したオンラインによるスポーツ参加の機会の拡大などでございます。  三ページを御覧ください。こちらのほうは、5といたしまして、他文化や交流・連携の促進でございます。こちらのテーマに向けては、国際交流の取組み・交流事業など三つの方向性を示してございます。具体的な取組といたしましては、USOPC等アメリカ合衆国関係者と区民との交流事業の実施などがございます。  六番目、文化・芸術と触れる環境づくりの推進です。こちらについては、文化・芸術の魅力発信など三つの視点を方向性として示させていただきました。具体的な取組としては、年齢、国籍、障害の有無、また経済状況にかかわらず、身近なところで文化・芸術に触れ、親しむことができる機会の充実でございます。  七番目のテーマといたしまして、持続可能なライフスタイルの実現、こちらにつきましては、環境美化活動を含めまして四つの方向性を示させていただきました。具体的な取組といたしまして、二〇五〇年度までに区内の二酸化炭素排出量実質ゼロを目指す取組などがございます。  八番目のテーマといたしまして、多様性を尊重し互いに支えあう共生社会づくりといたしまして、多様性を尊重する意識づくりなど四つの方向性を示させていただきました。具体的な取組といたしましては、多様性を認め合い、人権が尊重される社会を構築するための普及啓発の実施などがございます。  四ページ以降につきましては、今、私が御説明した内容の詳細と具体的な分野別テーマなどが掲載してございます。  説明は以上です。 ○阿久津皇 委員長 ただいまの御説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆菅沼つとむ 委員 交流推進担当部だから言っておかなくちゃいけないなと思って、アメリカとの子どもたちの交流、それから各姉妹都市も含めて、来年度予算はバツになったけれども、途中でやめるというようなことはないよね。確認。 ◎小澤 交流推進担当部長 アメリカ合衆国との交流は、来年度も予算化しております。具体的には、これまでUSOPCとの交流事業も続けてまいりましたので、スポーツ推進部のほうでの事業予算も取っておりますし、アメリカ関係者という点では、アメリカ大使館との交流事業なども一応考えておりまして、そちらのほうの予算の確保もしてまいります。 ◆あべ力也 委員 オリンピック・パラリンピックそのものがコロナ禍の中で行われて、この共生のまち世田谷の事業に関しても、コロナ禍でなくて、オリンピック・パラリンピックもコロナ禍の状況でなければ、大変つながりがずっといい感じでいったんじゃないかなと大変残念なところがあるんですけれども、今、菅沼委員も指摘をされた交流事業に関しては、大々的にできなかったまでも関係する学校の生徒さんたちであったり、あとは競技に参加されたアメリカの選手団の方だったりというような、そういう絆を大切にしていく必要もあるでしょうし、ただ、いつまで続けられるかという問題もあるんだと思います。その部分と切り離しても、オリンピックを契機とした共生のまち世田谷という視点での事業としては意義があることだと思いますので、しっかり取り組んでいただきたいなと思います。交流事業に関しては、何年度ぐらい先まで考えていらっしゃるのか、その点だけちょっと伺っておきます。 ◎小澤 交流推進担当部長 何年度までというのは具体的にはちょっとお答えはできないんですけれども、少なくとも、私どもの部署が多様性、あと国際理解、そういった分野の理解も進めて町の活性化、そういったものでホストタウン事業というのをやってまいりました。また、共生社会ホストタウンについては、バリアフリーのまちづくりであるとか、あと心のバリアフリー、またパラスポーツの推進ですか、そういった観点で行ってきておりますので、こういった観点も含めて交流事業というのは今後も続くと思っております。来年度で申し上げますと、今回できませんでしたけれども、ホストタウンコンサートなどは来年度もぜひ行いたいと思っていまして、今回も準備を随分進めておりました。ですので、こういった経験は必ず次に生かすということは私も考えておりますので、ぜひ継続してまいりたいと思います。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━阿久津皇 委員長 それでは次に、(7)東京農業大学との包括協定締結について、理事者の説明を願います。 ◎小澤 交流推進担当部長 それでは、東京農業大学との包括協定締結につきまして御説明申し上げます。  1主旨でございます。区は、総合戦略の基本目標にある地域人材と社会資源を活用した活力ある地域社会の構築の実現に向けまして、大学の持つ専門性や地域資源を生かしながら、大学と相互に連携、協力するネットワークの強化を進めてございます。このたび区と東京農業大学は、これまでもおのおのが持つ資源や特色を生かしながら様々な事業を実施しておりましたが、今後も一層連携、協力した取組を進め、地域社会の持続的な発展に資するために包括協定を締結するものでございます。  2の経緯でございます。東京農業大学は区内唯一の農業大学でございます。この間、川場村における区民健康村事業への協力や、災害時、水防における避難所としての施設利用、また世田谷産の農産物を利用した加工品開発など、地域イベントへの参加、そういった様々な交流事業や連携事業を実施してまいりました。こうした中で、世田谷キャンパス以外のキャンパス、また農業大学が関連するネットワーク、そういったものを相互に生かしまして、さらなる地域協働事業の充実、発展を目指すために、世田谷区は東京農業大学に対しまして、包括協定締結を要請いたしました。  3協定の主な内容及び期待される取組みです。(1)の主な内容については記載のとおりです。(2)期待される取組みですが、先ほど申し上げたお互いのネットワーク、そういったものを生かしながら、既存の進めている事業につきまして、羅列させていただいております。まず、東京農業大学オホーツク校との区内産業連携、二番目といたしまして、豪雨対策としてのグリーンインフラへの大学の知見を用いた協力、③といたしまして、海洋プラスチックに関するごみ問題への大学の知見を用いた協力、④農業体験機会の拡充や農業問題への解決に向けた考察等の協力、⑤食品ロス等への取組み協力、⑥農業の体験を通じた、生命や食料等の探求的な思考を育む事業の実施、⑦といたしまして、区と川場村、株式会社世田谷川場ふるさと公社と連携した区民健康村事業の実施などです。  それでは、4の協定締結等でございます。相手方、協定名は記載のとおりでございます。(3)有効期間でございますが、協定締結日から五年といたします。締結日につきましては、令和四年三月十四日でございます。また、連携・協力実績につきましては、三ページ以降に掲載してございます。  参考までに、東京農業大学の概要とこれまでの包括協定締結大学を記載してございます。  説明は以上です。 ○阿久津皇 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆菅沼つとむ 委員 ちょっと具体的なことよりは、交流事業の協定を結ぶのは悪くないんだけれども、例えば農大だったら、食、農地、それからリサイクルとあるじゃないですか、グリーンチップだとか、様々な問題。それから屋上緑化だとか得意な分野はたくさんあるじゃない。ここの交流推進というのは、結局、自分たちが交流推進で協定はいいんだけれども、ほかのほうの庁内の調整というのがどうなったの。川場も川場で担当部がいるから、その辺は交流事業というのはどこまで調整できるものなの。所管が違うところもあるし。 ◎小澤 交流推進担当部長 交流推進担当部交流推進担当課という名称ではあるんですが、交流事業だけ実施しているというわけではございませんで、今の大学連携でいきますと、確かに、委員おっしゃるとおり、それぞれの取組は所管のほうで行っておりますが、それを区全体として、どのような形で行っているかというような取りまとめであるとか、例えば各大学の担当者、これは各大学の事務担当者ですが、そちらとは年数回、実務担当者会議などを開いておりまして、区のいろんな調整事項については、その窓口で調整しております。それで、もうちょっと深掘りをした調整というのは各所管で進めていると思うんですが、その入り口の整理であるとか、全体の大学との調整する、そういったところを私どもの部署がやっておりますので、今こちらに期待される取組で幾つか挙げさせていただきましたが、これは交流推進担当課だけでやっているわけではありませんけれども、その実施状況などはこちらのほうで把握して、それを区民の皆様にお伝えしたり、庁内で共有するような仕組みでございます。 ◆菅沼つとむ 委員 協定を結ぶのはいいけれども、本当に実績が出てくるのか、各所管で予算は組んでいるのか、具体的に誰が動かすのか。やっぱりその辺まで示していただかないと、紙に協定書を結んだだけじゃ何の意味もないし、世田谷区として協定を結ぶということはお互いに協力していい関係をつくっていくというのは基本だから、本来はその辺を具体的な協定を結ぶときには出していただきたい。結べばいいというものじゃないと思います。それから、来年度予算に対して協定を結んだときにどのくらいの予算が執行されるのか。人は誰がやるのか。そこまでやらないと協定を結んだとは言い切れないと思いますけれども、いかがでしょうか。 ◎小澤 交流推進担当部長 今、菅沼委員に御指摘いただいたことは本当にごもっともだと思います。今、こちらの説明資料の中でも、これまでの協定を締結した大学名というのは羅列させていただいているんですが、確かに大学によっては、協定時に協定した取組以外にも発展したところもありますし、やはりそこがなかなか進んでいないところも正直ございます。そういったことも含めまして、私どもがこういった大学との締結を進めるときに、今回、東京農業大学につきましては、世田谷区のほうから申し入れたということになっております。今までは大学側から世田谷区に要請が来て、締結をしたというような形で協定を結んだものがほとんどというか全てだったんですけれども、今回については、やはりこれまでの取組を踏まえまして、世田谷区から締結要請したという経緯がございますので、大学と世田谷区、こちらの取組につきましては、やはり所管として、今、予算の話もございましたが、そういったところも含めて把握できるように努めてまいりたいと思います。 ◆岡本のぶ子 委員 今、部長の答弁で、世田谷区から今回、東京農業大学には申入れをしたということで、その上で期待される取組みが七項目挙げられていますが、この七項目を決められた経緯は、各部署に東京農業大学と連携、包括協定を結ぶので、何か希望はありますかとか、そういうふうに各部署に聞かれたということでしょうか。 ◎小澤 交流推進担当部長 こちらの具体的に期待される取組みというふうに書いた項目ですが、東京農業大学との連携事業につきましては、年一回、今年度からなんですが、庁内調査をしておりまして、その調査を基に東京農業大学と具体的に協定を締結した後は、どういった取組が進められるかというものをお互い調整し合って決めた項目です。 ◆岡本のぶ子 委員 所管外だとは思うんですが、ちょっと参考までに伺いたいんですが、今の期待される取組みの中の⑤食品ロス等への取組み協力とあるんですが、もし部長のほうでお分かりになれば、これはどういった取組を東京農業大学の方に申入れをされているのか、教えてください。分からなければ結構です。 ◎小澤 交流推進担当部長 食品ロスの取組なんですが、こちらにつきましては、ちょっとすぐに出ないので、後ほど答弁させてください。失礼しました。 ◆岡本のぶ子 委員 食品ロス等への取組み協力については、後日で結構ですので、教えてください。 ◆あべ力也 委員 先ほど菅沼委員が御指摘されたことと趣旨としては同じですけれども、協定を結んで、それが双方にとっていい協定になるのが一番いいんですけれども、世田谷区として、農大さんとか、ほかの大学もそうですけれども、協定を結んで、どういう成果があって、結果的にこの協定を結ぶことによって、成果としてどういうものがあったかということを検証するという部分があるのかなというふうに思うんですね。ですから、検証する場をしっかりつくっていただきたいということと、成果そのものを区民なり議会なりに報告をしていただけるような仕組みというのか、その点については、この中ではちょっと書かれていないので、今後の考え方として、その辺はしっかり検討していただきたいなと、これは要望しておきたいと思います。よろしくお願いします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━阿久津皇 委員長 それでは次に、(8)「令和三年度自治体間連携フォーラム」の実施結果について、理事者の説明を願います。 ◎小澤 交流推進担当部長 それでは、「令和三年度自治体間連携フォーラム」の実施結果について御報告いたします。  まず、1の目的でございます。自治体間連携フォーラムでございますが、交流自治体との連携強化や交流、広域での課題解決に向けて実施しております。今年度の自治体間連携フォーラムでございますが、新型コロナウイルス感染防止の観点から、オンラインを活用いたしまして、コロナ後を見据えた自治体運営の参考となるよう、地域資源や連携を生かした取組事例を複数出し合いまして、具体的な手法についての可能性を探り、今後も交流・連携協力につなげることを目的に実施いたしました。  2事業の概要でございます。日時等は記載のとおりでございます。  3フォーラムの内容でございます。(1)テーマは、先ほどちょっと申し上げましたが、コロナ後を見据えた地域社会のつながりと地域経済の活性化ということでございます。  (2)各自治体、大学の取組事例ですが、六事例を紹介させていただきました。世田谷区からは二事例を紹介しました。まずは、第二のふるさとづくりからということで、自治体間連携について、四十周年を迎えた世田谷区と川場村の交流経緯や取組、また世田谷区が進めている自治体間連携の取組について紹介いたしました。②の電子通貨「せたがやPay」の活用による地域経済の活性化については、地域商品券の電子版としてのPayの活用が商店街を盛り上げ、他自治体での産業振興ツールとして生かすことを踏まえまして、取組事例を紹介いたしました。③コミュニティ活性化におけるオンラインコミュニケーションの活用につきましては、川崎市からコミュニティー活性化におけるオンラインコミュニケーションの活用事例といたしまして、LINEを活用した町会支援やオンラインを活用した若者が参加いたしますイベントの実施、また、市独自のユーチューブチャンネルの御紹介をいたしました。④といたしまして、自然エネルギー活用~地熱発電を通じた世田谷区との電力の連携、⑤の松代棚田ハウスによる半農+半テレワークでの都市と地方の新たな関係づくりにつきましては、エネルギーといたしましては、松之山温泉を活用した地熱発電を通じた世田谷区との連携、また、半農+半テレワークについては、こちらの十日町市が設置しました施設における都市と地方との関係づくりについて御説明いたしました。最後に、⑥といたしまして、北海道中川町と日本大学文理学部の共働による「地域資源を活用した地域再生」に向けた交流事業ということで、中川町、下高井戸商店街、日大文理、また世田谷区が連携した取組について御紹介いたしました。  三ページ以降に取組の概要を掲載しておりますので、後ほど御覧ください。  (3)の意見交換でございます。こちらにつきましては、発言者といって記載してございます市町村の首長による懇談会を実施いたしました。こちらの意見交換につきましては、六ページの要旨を掲載してございまして、こちらの意見交換のテーマとしては、コミュニティについて、またエネルギー・環境対策について、ワーケーションについて、こういった内容についての意見交換を行いました。  それでは、二ページに戻っていただきまして、4の参加自治体・大学からの主な意見です。参加の理由、発表の中で特に参考となったもの、今後取り上げたいテーマ、その他と分類いたしまして、こちらのフォーラム終了後、アンケートを聴取いたしましたので、そちらの状況を掲載してございます。  また、このフォーラムの実施結果につきましては、区ホームページに掲載予定でございます。  説明は以上です。 ○阿久津皇 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆あべ力也 委員 前にも意見を申し上げましたけれども、世田谷区が音頭を取って、各自治体の発表会の場をつくっているというだけじゃどうなのかなという感じがして、各自治体さんも世田谷区とこういう取組をするに当たって、まさに自治体間の連携フォーラムということだから、世田谷区と何か連携をしたいとか、そういうことに関してのアイデアを出してもらったりとか、そういう御意見を言っていただくような場であったりとかということも必要じゃないかなと思うんです。ただ、うちはこんなことをやっていますよという発表会になっちゃっていたらどうなのかな。世田谷区の行政にそれを生かしていくということはできているのかなというふうに、この事業そのものの評価ということもちょっとクエスチョンマークがついちゃうんですけれども、その辺、部長は、今後この会をどういうふうに、世田谷区の行政や区民にとってよりよき事業となるように、ほかの自治体さんと連携ということですから、どういう連携をしていくのか、まさにそこの糸口を見つけるのに、皆さんで集まって話をしていらっしゃるんじゃないかなと思うんですが、どうも発表会形式になって、自己満足的な会になってしまっているような気がして仕方がないんですが、その辺、お考えとしてはどうですか。 ◎小澤 交流推進担当部長 従来は首長が一泊二日で集いまして、そこで意見交換するということで、首長が顔を見た関係の中で率直な意見交換を行ってまいりました。今回、今、御指摘いただいたことにつきましては、十一月の委員会で、開催するに当たって、やはり目的と、あとこれがどんなふうに役立つのか、そこが不明確ではないかというような御意見もいただきました。  そういったこともございまして、今回、事例発表会みたいだというような御指摘はあるんですが、アンケートを取りますと、都市と地方の共存共栄という観点からいきますと、やはり役に立ったと、今、問題だと思っているところに、こういった他自治体の取組であるとか、また、いろんな意見を聞くことが自分たちの自治体の職員、もしくは関係者で考えるよりも範囲が広がったというような御意見もいただいておりますし、世田谷区といたしましても、今回、川崎市の取組などは、やはり町会・自治会との電子媒体ツールとしての今後の活用というところでは勉強になったというふうには思っています。今後につきましては、具体的にどんな内容が皆さんに情報共有の場として効果的に働くのかというのは、今回、アンケートで次回の内容について、出席している自治体には限られますが、取っておりますし、今後、私どもの範囲だけではなくて、今回、五十の自治体にお声がけはしておりましたので、そういった自治体にも必ず事前にアンケートを取って、この会が効果的になるように、そういった取組に変えていきたいというふうに思います。 ◆あべ力也 委員 参加している自治体さんが地方の自治体さんだけじゃなくて、都市部の自治体さんも参加しているので、一概には言えないですけれども、このコロナ禍でテレワークが進んで、都市部に住んでいなくても地方の自然豊かな自治体に住みながら、東京の企業なんかの仕事をテレワークでもできるというような実感を持った方がたくさんいて、そうすると、逆に言うと、世田谷に拠点を持ちながら、地方でもお仕事をできるような拠点が必要だというふうに感じている方もたくさんいらっしゃると思うんですね。  だから、今の世田谷区の住民の現状を捉まえて、地方と連携をしていくといったときに、例えばその切り口がコロナ禍でのテレワークの問題であったりとか、そういうことで地方と連携をしていくというようなことも大事な視点だと思いますし、実際、地方の自治体なんかは、いわゆる空き家の問題なんかで、その空き家を解消するために特別のサイトをつくったりなんかで居住者を支援したりというようなこともやっていますし、世田谷の場合には、世田谷からそっちに移住しちゃえば納税してもらえなくなっちゃうから、ちょっとその辺は二の足を踏むところなんでしょうけれども、ただ、今、二拠点居住というような考え方も大変進んでおりますし、世田谷に拠点を持ちながら、地方でも様々目的に応じて、週末は地方に行くとか、また農業体験をしたりとか、様々な目的で、世田谷区の住民の皆さんが地方の自治体なんかと交流をしていくというようなことは極めて考えられる話だし、逆に進めていただきたいなと思うので、こういう自治体連携の場で、まさに首長の皆さんが来るわけですから、世田谷区の住民の皆さんのニーズに合った内容で、自治体のトップ同士がお話をできるというすごくいい機会なんですから、そういう区民が求めているような内容のことをぜひ話をしていただけたらなというふうに思いますので、そういう視点をぜひ取り入れていただきたいというふうに要望しておきたいと思います。よろしくお願いします。 ◆神尾りさ 委員 これは今、大学さんが入っているんですけれども、大学が入ったのは今年からでしょうかということと、あと、世田谷区以外の大学もいるんですけれども、全ての自治体に大学さんもどうぞという形でお声かけしたのかということと、あと、ズームウェビナーというのは、ズームの会話に参加しないで閲覧をする、見るだけという形の参加も可能の媒体だと思うんですけれども、そういう形で大学が参加したのでしょうかということをお伺いしたいです。 ◎小澤 交流推進担当部長 まず、大学の参加ですが、もう三年ほど前から、駒澤大学とか都市大学、こういった大学に参加をいただいておりました。大学へのお声がけにつきましては、区内十七大学部と、あと川崎市が包括協定を行っておりましたので、都市部ということで川崎市のほうの関係する大学にお声がけをいたしました。こちらの参加の状況なんですが、こちらのズームで行ったわけですけれども、御意見につきましては、掲示板ですか、あちらの機能を使って掲示板に記載していただいたり、また質問についても掲示板に記載していただいて、その内容をこちらに参加している発表者なりが答えるというような形を取らせていただきました。 ◆神尾りさ 委員 大学だけではなくても、例えば区民の方がこれを見ても、有益な情報がいろいろもらえるし、やっぱり今は世の中が変わって、いろんなところで、いろんな発想があって、実践があって、それを共有して、そこから学んで、また役に立つというような時代になっているので、できれば区民にもそういった形で見られるような仕組みに今後していただきたいなと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ◎小澤 交流推進担当部長 今回、オンラインを使った取組は初めてだったものですから、限られた範囲にさせていただきました。次回以降、どの程度広げるかはまたちょっと調整させていただきたいと思いますが、今回よりも範囲は広げていきたいというふうに思っております。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━阿久津皇 委員長 それでは、(9)その他ですが、ほかに報告事項はございますか。 ◎大谷 区民健康村・ふるさと交流課長 私からは、口頭で恐縮でございますけれども、世田谷区・川場村縁組協定四十周年区民健康村関係者の集いについて御報告させていただきます。  昨年十一月二十八日に行いました四十周年記念式典とシンポジウムに引き続きまして、二月六日に、川場村において区民健康村関係者の集いを行う予定としておりました。これまで長年にわたって健康村事業に御協力いただいた村の方々をお招きしながら、今後の交流のさらなる促進に向けて、一つのステップとする催しになるようにということで、川場村と検討を進めておりまして、世田谷区からも参加をする予定として調整をしてまいりました。しかしながら、一月二十一日から二月十三日まで東京都や群馬県等にまん延防止等重点措置が適用されることとなりました。これを受けて区議会議員の皆様の参加を見合わせていただくということで、通知のほうをポスティングさせていただいたところです。  コロナウイルスの感染の急拡大という状況で、川場村のほうに多くの人間が行くということはなかなか困難だという判断と、また、村のほうも式典についても、人数を絞った形で縮小して行うということで調整してまいりました。今回、登壇者を除いて世田谷区からの参加を見送ることとなりましたので、こちらについては、私どものほうからおわびさせていただきます。また、この模様については、川場村のほうで映像で撮影する予定としておりますので、また、その模様については区のホームページ等で見られるように調整してまいりたいと考えております。  実施の報告につきましては、次回の特別委員会のほうで御報告させていただく予定としております。  私からは以上です。 ○阿久津皇 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○阿久津皇 委員長 それでは、以上で報告事項の聴取を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━阿久津皇 委員長 次に、2資料配付ですが、レジュメに記載のとおり資料をおつけしておりますので、後ほど御覧ください。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━阿久津皇 委員長 次に、3協議事項に入ります。  まず、(1)参考人の出席要請について協議いたします。  外郭団体の経営状況等の報告につきましては、議会運営委員会において、団体を所管する委員会で報告を受けることとし、団体の職員を参考人として招致すること、また開催については、それぞれ各委員会の判断により実施することが確認されております。  当委員会が所管する外郭団体は、株式会社世田谷川場ふるさと公社、世田谷区スポーツ振興財団の二団体でありますが、今後の新型コロナウイルス感染症の状況にもよりますが、当委員会において両団体の経営状況について聴取するため、日程調整などの準備を進めさせていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○阿久津皇 委員長 それでは、参考人招致について準備を進めさせていただきます。日程などについては、団体及び理事者と調整の上、次回の委員会で協議いたしますので、日程調整に御協力いただけますよう、よろしくお願いいたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━阿久津皇 委員長 次に、(2)次回委員会の開催についてですが、次回委員会は第一回定例会の会期中である三月一日火曜日、午後一時から開催したいと思いますが、よろしいでしょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○阿久津皇 委員長 それでは、次回委員会は三月一日火曜日午後一時から開催することに決定いたします。  以上で協議事項を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━阿久津皇 委員長 そのほか何かございますか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○阿久津皇 委員長 以上で本日のスポーツ交流推進等特別委員会を散会いたします。     午後三時八分散会    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━  署名   スポーツ交流推進等特別委員会    委員長...