世田谷区議会 2022-01-31
令和 4年 1月 文教常任委員会-01月31日-01号
令和 4年 1月
文教常任委員会-01月31日-01号令和 4年 1月
文教常任委員会
世田谷区
議会文教常任委員会会議録第一号
令和四年一月三十一日(月曜日)
場 所 大会議室
出席委員(九名)
委員長 福田たえ美
副委員長 加藤たいき
下山芳男
山口ひろひさ
高橋昭彦
藤井まな
田中優子
田中みち子
青空こうじ
事務局職員
議事担当係長 髙橋 亮
調査係主事 小山内沙希
出席説明員
教育長 渡部理枝
教育監 粟井明彦
教育総務部
部長 知久孝之
教育総務課長 安藤良徳
学務課長 田中勝将
学校健康推進課長 山下裕光
教育環境課長 青木 徹
副参事 秋元勝一
教育政策部
部長(教育監兼務)
粟井明彦
学校職員課長 前島正輝
教育指導課長 毛利元一
教育ICT推進課長 齊藤真徳
乳幼児教育・
保育支援課長
本田博昭
教育研究・研修課長 隅田登志意
副参事 北村正文
副参事 塚本桂子
生涯学習部
部長 内田潤一
生涯学習・
地域学校連携課長
谷澤真一郎
中央図書館長 會田孝一
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本日の会議に付した事件
1.報告事項
(1)令和四年第一回区
議会定例会提出予定案件について
〔報告〕
① 議会の委任による専決処分の報告(児童の負傷事故に係る損害賠償額の決定)
(2)世田谷区未来つながるプラン(案)について
(3)令和四年四月一日
付け組織改正(案)について
(4)第二次世田谷区
教育ビジョン・調整計画(案)について
(5)区立幼稚園、小学校及び中学校の卒業(修了)式・入学(園)式の日程について
(6)物損事故の発生について
(7)通学路における合同点検の実施結果について
(8)世田谷区
債権管理重点プラン 令和四~五年度(二〇二二~二〇二三年度)について
(9)
区立幼稚園用途転換等計画の見直しの方向性について
(10)
世田谷区立弦巻中学校・
松丘幼稚園改築整備方針の変更について
(11)
世田谷区立砧小学校・
砧幼稚園改築事業の
見直し検討状況について
(12)
区立小・中学校の校庭整備における基本的な考え方について
(13)奥沢地区における区立児童館の整備について
(14)
損害賠償請求事件の判決について
(15)
教育DX推進に向けた取組みについて
(16)世田谷区
特別支援教育推進計画(調整計画)(案)について
(17)
世田谷区立小・中学校特別支援学級等整備計画の一部改定(案)について
(18)第二次世田谷区不
登校支援アクションプラン(案)について
(19)世田谷区
学童クラブ条例の一部を改正する条例について
(20)新
BOP学童クラブの
放課後児童システム導入後の状況について
(21)新BOP事業の喫緊の課題解決に向けた
放課後児童健全育成事業の運営方針及び
保護者アンケートの検討状況について
(22)第二次
世田谷区立図書館ビジョン第三期行動計画(案)について
(23)
新型コロナウイルス感染症に係る
教育委員会事務局の対応について
(24)その他
2.協議事項
(1)次回委員会の開催について
◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇
午後四時九分開議
○福田たえ美 委員長 ただいまから
文教常任委員会を開会いたします。
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○福田たえ美 委員長 本日は、報告事項の聴取等を行いますが、議事に先立ちまして、十二月二十日付で理事者に人事異動がございました。後ほどお手元の文教領域の管理職一覧を御確認いただきますようお願いいたします。
委員会運営に関しては、引き続き
新型コロナウイルス対策を講じてまいります。理事者からの報告は簡潔明瞭に、委員からの質疑も要点を絞っていただくなど、会議時間の短縮に向けた御対応をお願いいたします。
また、発言に当たりましては、お手元の
ワイヤレスマイクを使用いただきますようお願いいたします。
なお、本日の委員会から、資料はレジュメを除き電子資料のみとなりますので、よろしくお願いいたします。
それでは、1報告事項の聴取に入ります。
まず(1)令和四年第一回区
議会定例会提出予定案件について、報告①議会の委任による専決処分の報告(児童の負傷事故に係る損害賠償額の決定)について、理事者の説明をお願いいたします。
◎山下
学校健康推進課長 私からは、議会の委任による専決処分の報告について御報告申し上げます。
1主旨についてでございますが、本件は令和三年四月二十二日の
文教常任委員会において、学校事故に関する
損害賠償請求が発生し、請求人とは示談交渉を進めていく旨を報告しており、このたび示談を進めるため、令和四年一月十七日に地方自治法第百八十条の規定に基づく専決処分を行いましたので、その旨の御報告でございます。
2事件の概要等については記載のとおりでございます。
3合意内容及び4損害賠償額についてですが、区は損害賠償額について、負傷事故の慰謝料算定に用いられる一般的な算定基準を基に請求人と交渉を重ねた結果、百四十五万円とすることで合意に至りました。
なお、賠償金につきましては全額保険で補填されます。
報告は以上でございます。
○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
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○福田たえ美 委員長 次に、(2)世田谷区未来つながるプラン(案)について、理事者の説明をお願いいたします。
◎安藤
教育総務課長 世田谷区未来つながるプラン(案)について御報告いたします。
本件は、令和四年度、五年度の二年間の実施計画となる未来つながるプラン(案)、また、本計画素案への
パブリックコメントの実施結果を五常任委員会併せて御報告させていただくものでございます。詳細につきましては既に委員の皆様に御説明申し上げているところでございますので、概要のみ御説明させていただきます。
PDF一ページのかがみ文を御覧ください。3の主な変更点について、十一月に検討状況を御報告させていただきましたが、それ以降の主な変更点をまとめてございます。
第二章では
中期財政見通しの更新、また、この間の社会動向や区議会での議論も踏まえ、次期基本計画に向けた区の考え方などを加筆しております。第三章以降では、四つの政策の柱に基づく取組、DXの取組、行政経営改革の取組について、それぞれ具体的な行動量や成果指標、事業費などを追加しております。
二ページを御覧ください。四の
パブリックコメントの実施結果ですが、百五十九人から二百十件の御意見をいただきました。PDF一九七ページ以降の別紙3で御意見の概要と区の考え方をまとめております。
最後に、PDF二ページ、かがみ文の5今後のスケジュールでございますが、今後、第一回区議会定例会にて御議論いただきまして、三月末に策定させていただく予定です。
御説明は以上となります。
○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
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○福田たえ美 委員長 次に、(3)令和四年四月一日
付け組織改正(案)について、理事者の説明をお願いいたします。
◎安藤
教育総務課長 それでは、令和四年四月一日
付け組織改正(案)について御説明いたします。
なお、本件につきましては、五常任委員会併せ報告とさせていただいております。
まず、1の基本的な考え方でございます。区政の重点的課題、緊急課題への対応や、
事業見直し等に伴う体制を整備するため、令和四年四月一日付で別紙にありますとおり組織改正を行うものです。
組織改正の主な内容についてですが、領域ごとに内容をまとめております。七ページを御覧ください。
文教常任委員会関連について御説明させていただきます。左から所管部、現行組織、改正組織、改正内容となっております。不登校児童生徒への支援や医療的ケア児への支援の推進に向けて、
教育総合センターの機能強化を図るため、
教育総合センター担当参事を新設し、
教育支援特命担当副参事を廃止するものでございます。
御説明は以上です。
○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
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○福田たえ美 委員長 次に、(4)第二次世田谷区
教育ビジョン・調整計画(案)について、理事者の説明をお願いいたします。
◎安藤
教育総務課長 それでは、
教育ビジョン・調整計画(案)について御説明いたします。
本件は、今年度が世田谷区
教育ビジョン第二期行動計画の最終年度に当たることから、令和四年度、五年度の二か年の調整計画案を取りまとめたので報告するものです。詳細につきましては既に委員の皆様に御説明申し上げているところでございますので、概要のみ御説明させていただきます。
一三八ページを御覧ください。別紙3、
教育ビジョン・調整計画(素案)からの主な変更点について御説明いたします。
上から四つ目、
次期教育ビジョンの目指すべき方向性や、
教育総合センターに関するコラムを追記いたしました。
上から六つ目、
リーディング事業2については、人権教育、道徳教育の推進、キャリア・
未来デザイン教育について追記いたしました。
その次の項目では、
教育デジタル・トランスフォーメーションの推進について追記しております。
一番下の項目、第二章第五節では、九つの施策の柱の下、二十二の取組項目と、取組項目それぞれに合計七十七の個別計画を位置づけております。
飛びまして、右上、一三九ページを御覧ください。別紙4、調整計画(素案)に対する
パブリックコメント実施結果でございます。九月から実施しました
パブリックコメントでは、合計百四十三件の御意見をいただいております。
今後のスケジュールでございますが、今後、第一回区議会定例会で御議論いただきまして、三月末に計画策定させていただく予定でございます。
御説明は以上です。
○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
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○福田たえ美 委員長 では、次に(5)区立幼稚園、小学校及び中学校の卒業(修了)式・入学(園)式の日程について、理事者の説明をお願いいたします。
◎安藤
教育総務課長 区立幼稚園、小学校及び中学校の卒業(修了)式・入学(園)式の日程について御説明いたします。
1令和三年度卒業式日程でございます。幼稚園から
三宿中学校夜間学級まで、記載のとおりでございます。
次に、2令和四年度入学式日程でございます。こちらも幼稚園から
三宿中学校夜間学級まで記載のとおりでございます。
3その他でございますが、今般の
新型コロナウイルス感染症対策を徹底するために、幼児、児童生徒の安全を第一に考え、引き続き人数制限などを実施してまいりたいと存じます。その一環として、昨年に引き続き、今回の式典も来賓の皆様をお招きすることを中止させていただきたいと考えております。どうぞ御理解、御協力のほどお願いいたします。
説明は以上です。
○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
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○福田たえ美 委員長 次に、(6)物損事故の発生について、理事者の説明をお願いいたします。
◎田中 学務課長 それでは、物損事故の発生について御報告申し上げます。
1の事故の概要です。(1)発生日時、(2)発生場所、(5)相手方は記載のとおりです。
(3)事故内容、(4)損傷の程度ですが、松原小学校の川場移動教室の帰路のバス車内において、引率教員がバス内の格納式テレビに接触し、その部品を破損し、収納が不可となり交換が必要となったものです。
2の事故後の対応です。被害を受けたバス業者とは誠意を持って示談交渉を進めます。また、今後の移動教室等の行事につきましては、本事案を踏まえ、一層の安全管理を徹底して実施するよう学校長等へ指導を行い、再発防止を図ってまいります。このたびは御心配をおかけし申し訳ございません。
報告は以上です。
○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆田中優子 委員 もうちょっと状況を詳しく知りたいんですけれども、そんな簡単にテレビが壊れてしまうのかなと思って、どんなぶつかり方というか、どんな接触の仕方をして、どの程度、どういうふうに壊れちゃったのかとか教えていただけますか。
◎田中 学務課長 まず、児童に保険証のコピーを返却するため、教員がバス車内を後ろ向きで進み、児童の様子を見ながら進んでいて、最前列の自席に戻る最中にテレビに後頭部をぶつけたものです。後ろ向きに歩いている状況でぶつけておりまして、強い衝撃ではないですが、テレビの片側を支えている柱でしょうか、そういう部品がちょっと下がったものにゆがみが生じたというふうに聞いております。ただ、強くはぶつかっていないので、教員にけが等はないとは聞いております。
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○福田たえ美 委員長 では、次に(7)通学路における合同点検の実施結果について、理事者の説明をお願いいたします。
◎山下
学校健康推進課長 私からは、通学路における合同点検の実施結果について御報告申し上げます。
まず、1主旨については記載のとおりでございます。
次に、2実施内容の(1)国からの依頼内容についてですが、国の実施要領では、学校、PTA、
道路管理者等が連携して、見通しのよい道路や幹線道路の抜け道など、車の速度が上がりやすい、大型車の進入が多いなどの危険な箇所を中心に点検することとされております。なお、今回は全ての通学路に対する一斉の再点検を求めるものではなく、これまでに実施した合同点検などを補完するものとなってございます。
次に、(2)区の対応についてです。区では、小学校全六十一校を対象とし、国の実施要領に基づいて実施した五十二校につきましては、各学校で抽出した合計四百二十か所を、十月から集中的に合同点検を実施いたしました。残りの九校につきましては、毎年の学校やPTAなどによる安全点検をもって今回の合同点検に代えるとしております。合同点検については、今回の対応とは別に四年に一度実施しておりますので、その実績も踏まえての判断と理解してございます。なお、教育委員会では、九校での安全点検の結果を確認し、道路管理者などに必要な安全対策の実施を検討していただくよう依頼いたします。
次に、3合同点検の実施結果についてでございます。次のページを御覧いただきたいと思います。点検箇所四百二十か所のうち、既に対策を実施したところが百五十か所、今後実施予定としているところが百七十三か所、検討中・実施見送りとしているところが九十七か所となっております。
点検箇所の主な状況でございますが、自動車がスピードを出している、運転手からは見えにくい、道幅が狭く児童と接触する危険性が高いなどの箇所が多くございました。
次に実施済み、実施予定の主な対策ですが、カラー舗装、ポストコーンの設置など記載のとおりでございます。
また、検討中・実施見送りとした主な対策についても資料に記載のとおりでございますが、すみません、資料に記載はしておりませんが、九十七か所のうち実施見送りと判断されたものは二十八か所でございます。そのうち信号機に関するものが十四か所、横断歩道に関するものが五か所、
スクールゾーンに関するものが五か所で、多くは交通規制に関するものとなってございます。信号機や横断歩道については、既に設置されているものとの間隔や交通量などから、設置場所として適さないというふうに判断されてございます。また、
スクールゾーンについては、地域住民で反対されている方がおり合意形成が難しいこと、また、適当な迂回路がないことなどが見送りの理由となってございます。
最後に、4今後のスケジュールですけれども、三月中旬に点検結果を区のホームページに掲載いたします。これまでと同様に、学校ごとに周辺の地図に点検箇所と対策内容を表記するとともに、一覧表で
点検箇所ごとに点検理由、対策案、検討状況など詳細な情報を掲載いたします。四月には毎年開催している
通学路安全対策連絡会におきまして、警察や道路管理者、学校やPTAの代表など、関係機関と点検結果を共有しまして、より緊密な連携を図ってまいります。
報告は以上でございます。
○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
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○福田たえ美 委員長 では、次に(8)世田谷区
債権管理重点プラン令和四~五年度(二〇二二~二〇二三年度)について、理事者の説明をお願いいたします。
◎山下
学校健康推進課長 それでは、私のほうから引き続き世田谷区
債権管理重点プラン令和四~五年度について御報告申し上げます。
なお、本件は五常任委員会での併せ報告となってございます。
初めに、右上の通し番号一ページのかがみ文を御覧ください。1の主旨でございますが、現行の
債権管理重点プランが令和三年度で計画期間を終了いたします。現行のプランの趣旨を引き継ぎまして、新たに令和四年度から二か年のプランを策定いたしましたので御報告いたします。
続きまして、通し番号で二ページ、次のページになりますけれども、
債権管理重点プラン令和四から五年度概要版を御覧いただきたいと思います。本資料の説明につきましては、資料の中央にある囲みの第二項、次に上段の第三項、最後に右下の囲みの第四項の順番で御説明させていただきます。
それではまず、中央の囲み部分の第二項、これまでの取組みにおける実績評価と課題を御覧ください。
(1)の実績では、現行プランでの取組について、①から⑦までを記載しております。⑦の納付機会の拡大につきましては、スマートフォンアプリを利用した
電子マネー決済による納付を、令和三年九月より
国民健康保険料と介護保険料で開始しており、令和四年四月からは特別区民税でも開始いたします。また、こちらの
概要版プラン本編に記載がないことで恐縮でございますが、プランにおいて、重点的に取り組むべき債権としております九債権の収入未済額の推移といたしましては、現行プランの初年度である平成三十年度では約百十四億円あったものが、令和二年度では約百三億円と、およそ十一億円の減少となりました。これはプランに基づく取組による一定の成果であると考えてございます。
続いて、資料に戻りまして下段の(2)の課題です。これまでの実績を評価した上で、そこから生じた課題について①から⑤まで記載してございます。
次に、上段の第三項、プランの目的と考え方を御覧ください。中央の丸囲みのプランの目的でございますが、令和三年九月の
企画総務常任委員会での
推進状況報告時において、目標設定は根拠を持って設定するべきではないかという御指摘を踏まえまして、本プランでは、目標設定に関する説明の項目を設けてございます。これは、各債権において掲げております目標収納率につきまして、その根拠を明確にお示しし、より具体的な進捗管理をしていくとともに、区民の方への説明責任を果たすこととしております。①から⑤につきましてはプランの考え方の五つの柱を記載しており、これらの考え方に基づき各債権の取組を作成してございます。
続きまして、概要版の右下のところです。四角の囲みで第四項今後の取組を御覧いただきたいと思います。主な取組内容としましては、(2)滞納の未然防止では、世田谷区DX推進により、インターネットから口座振替の登録手続を可能とする
Web口座振替受付サービスを令和四年四月より開始し、口座振替の利用促進を行ってまいります。
次に、(3)の徴収体制の強化では、特別区民税において、滞納整理の早期着手の観点から、新たに
ショートメッセージサービスを利用した催告を導入いたします。
続きまして、右上の通し番号三、資料2の世田谷区
債権管理重点プラン令和四から五年度の債権ごとの取組について御説明いたします。
右上の通し番号一四ページをお開きください。
(1)にございますように、対象の債権は収入未済額がおおむね一億円以上の債権及び一億円に満たないが前期プランの対象債権のうち引き続き重点的に取り組むべき債権といたしました。対象とする債権は、次の通し番号一五ページにありますとおり、引き続き九債権としてございます。以降のページに債権ごとの収納の現況、目標等に関して記載をしてございます。
教育委員会が所管の債権につきましては、一番最後にございます九の学校給食費でございます。右上の通し番号三二ページ、三三ページを御覧いただきたいと思います。三二ページには、令和二年度までの収納状況等について記載をしてございます。三三ページは、四年度以降の目標について記載してございます。三三ページの6目標実現に向けた取組みの三番目の欄、その他の方策について記載しておりますが、学校給食費におきましても、先ほど御説明した
Web口座振替受付サービスを活用し、口座登録率の向上に取り組んでまいります。また、
国民健康保険料等で先行して実施している
電子マネー決済につきましても、その導入に向けた検討を進めてまいりたいと考えております。
最後に、本プランにつきましては、
常任委員会報告後、速やかに区のホームページに掲載し、区民公表する予定でございます。
説明は以上でございます。
○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆藤井まな 委員 そもそも我々は
学校給食費無償化を求めているので、あまり突っ込んでどうこう言いたくはないんですけれども、やっぱり三二ページ、三三ページを見ていると、滞納者数がどんどん増えてきている状況ですよね。やっぱりこの数字をどう見るかというところをやっぱり教育委員会に考えていただかなきゃいけないわけで、こうなる前に、滞納しちゃったから滞納分を取り返すのではなくて、滞納しない、前の段階にどうにかしなきゃいけないという考え方が大事だという発言は、多分いろんな会派の人たちが言っている話で、そういった部分について教育委員会はどう思っているのかを聞かせていただいてよろしいですか。
◎山下
学校健康推進課長 委員おっしゃられるとおり、なるべく滞納繰越分に持っていかないということで、現年分の徴収を強化するため、口座の登録率の向上というところを目指しています。令和二年度の実績で、すみません、ちょっと細かな数字を覚えていないですけれども九八%以上の登録率と、かなり高い登録率というふうになってございます。
滞納繰越分が年々増えているんですけれども、そもそも二十九年度から公会計化を始めまして、三十年度に全校対象になりました。予算規模が四倍に膨れ上がっておりますので、現年分の徴収を頑張ってはいるんですけれども、やはりちょっと滞納繰越分に回ってしまう額というのが増えている状況にあります。こういったことから、教育委員会のほうとしましては、先ほど申し上げた
電子マネー決済の導入等を検討しまして納付機会の拡大を図り、なるべく債権管理のほうを徹底してまいりたいと考えております。
◆藤井まな 委員 学校給食費を無償化したほうがいいんだろうななんて、今のを聞いていて思いますけれども、今その電子マネーの使えるところを増やすとかというのって、解決策になるんですかね、本当に。多分、それって根本的な解決策にはならないと僕は思いますけれども、とにかくこういう滞納者になってしまってそこから取るという発想じゃなくて、いかに滞納者を増やさないかという発想でもっと進めてください。
あんまりこれ以上言ってもしようがないと思うので、取りあえず意見として言っておきます。
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○福田たえ美 委員長 では、次に(9)
区立幼稚園用途転換等計画の見直しの方向性について、(10)
世田谷区立弦巻中学校・
松丘幼稚園改築整備方針の変更について、(11)
世田谷区立砧小学校・
砧幼稚園改築事業の
見直し検討状況について、三件について一括して理事者の説明をお願いいたします。
◎本田 乳幼児教育・
保育支援課長 私からは、
区立幼稚園用途転換等計画の見直しの方向性について御報告をいたします。
1の主旨でございますが、区では、平成二十六年に
区立幼稚園用途転換等計画を策定いたしました。しかし、幼児教育・保育の無償化等の影響により、ここ数年区立幼稚園の入園者数も大幅に減少するなど、幼児教育・保育施設を取り巻く環境が大きく変化していることを踏まえて、用途転換等計画の見直しについて方向性を取りまとめましたので御報告いたします。
2の現状についてでございます。
(1)用途転換等計画の進捗状況についてでございますけれども、用途転換等計画では、当初九園あった区立幼稚園のうち、五園を区立認定こども園、四園を私立認定こども園に移行する予定でございました。これに基づき、多聞幼稚園を平成二十八年度に区立の幼稚園型認定こども園に、塚戸幼稚園を令和二年度に私立の認定こども園に移行しています。その後、区立松丘幼稚園と区立砧幼稚園については、それぞれ区立弦巻中学校、区立砧小学校との複合化によって用途転換する計画が進んでおりましたが、現在延期または計画見直しとなっている状況です。その他の幼稚園の用途転換等計画につきましては、現時点では未定となっております。
六ページ目に別紙①といたしまして九園の用途転換等計画について表でまとめておりますので、後ほど御覧いただきたいと思います。
②用途転換後の状況についてでございますけれども、(ⅰ)の多聞幼稚園につきましては、開設当初は様々な課題が生じておりましたけれども、徐々に人員体制の整備などが進み、現在では幼稚園と保育園の両方の要素を融合した安定した運営を行っている状況でございます。
二ページ目のほうに進んでいただきまして、(ⅱ)の区立塚戸幼稚園から用途転換した世田谷ベアーズにつきましては、開園当初の令和二年度から幼稚園枠、保育枠ともに定員を満たしており、要配慮児についても区との協定に基づき受入れを行っております。途中、園長の交代などもあり、保育実施に当たっての問題なども生じておりましたが、現在随時区と協議を行いながら、教育、保育の改善に向けて取組を進めているところでございます。
(2)の区立幼稚園の入園児数の状況でございます。こちらにつきましては、参考として載せております過去五年間の新入園児数の状況についてを見ていただくと分かりますとおり、区立幼稚園では幼児教育・保育の無償化などの影響を受けて、新入園児数が急激に減少している状況です。その点を踏まえまして、最後の七ページにも別紙②として区立幼稚園在園児数の推移も添付しておりますので、後ほど御参照いただければと思います。また、認可保育園においても欠員が生じている状況であり、私立幼稚園においても入園児数が減少傾向にございます。
三ページ目の(3)区立幼稚園等を取り巻く状況でございますが、①として、いわゆる要配慮児童の数は減少傾向にあるものの、全体の園児数と比べると大きな減少ではないことから、割合としては増加傾向にございます。また、令和三年九月十八日には、いわゆる医療的ケア児支援法が施行され、学校設置者は医療的ケア児に対し適切な支援を行う責務を有することとなりました。小さく注にも記載がございますけれども、区立幼稚園には医療的ケア児が八名在籍しており、そのうち七名が砧幼稚園の園児であるという状況がございます。
②の三歳児以上の教育・保育の共通化、③の多様な保育需要については記載のとおりでございます。
四ページ目に進んでいただきまして、④教育・保育の新たな制度枠組みへの対応といたしましては、令和三年十二月から
教育総合センター内に乳幼児教育支援センターを開設いたしまして、こちらで幼稚園、保育所等の枠を超えて、乳幼児期の子どもたちに質の高い教育、保育を提供する体制を構築していくこととしているところでございます。
⑤の認定こども園「保育教諭」の職種については記載のとおりでございますので、後ほど御確認ください。
そのような区立幼稚園を取り巻く状況を踏まえまして、3の見直しの方向性ですが、まず、区においては、乳幼児教育支援センターを推進拠点として、乳幼児期の教育、保育の質の向上を図ってまいります。その点を踏まえて、区立幼稚園は区内五地域の教育、保育の拠点として、質の向上に向けた実践に取り組んでまいります。また、配慮を要する子どもたちの受皿としての役割を果たしながら、医療的ケア児の対応など、インクルーシブ教育・保育を積極的に推進してまいりたいと考えております。
その上で、(1)として、平成二十九年に用途転換等計画を作成した当時とは、乳幼児教育・保育施設を取り巻く状況が大きく変わっていることから、用途転換等計画全体について見直しを行うことといたします。
(2)としまして、区では、当面の間新規の保育施設整備を見合わせることとしたことから、私立の幼保連携型認定こども園への転換を予定しておりました桜丘、八幡山、中町の三園については見直しを行ってまいります。
(3)としまして、弦巻中学校との複合化に合わせて用途転換することを計画しておりました松丘幼稚園については、他の幼稚園との集約化等に向けた検討を進めるため、複合化による園舎改築は行わないことといたします。また、令和五年四月からの新規入園申込みが開始するまでの間、区立幼稚園の適切な規模や今後担うべき役割などを検討し、幼稚園全体の在り方について新たな計画を取りまとめていく予定でございます。
五ページ目に進んでいただきまして、(4)として、各園の要配慮者の受入体制を維持するとともに、医療的ケア児の受入れの多い砧幼稚園につきましては、区立小学校との複合化による改築の予定に合わせまして、医療的ケア児を幼稚園から小学校、新
BOP学童クラブまで一貫して受け入れるモデル的取組を行う幼児教育・保育施設として、必要な機能等の整備に向けた検討を行っていきたいと考えております。検討に当たりましては、幼稚園も含めた学校施設における医療的ケア児への支援の在り方について、
教育委員会事務局のみならず、障害福祉部と連携して検討体制を組み、
放課後児童健全育成事業を含め、学校全体としての支援を検討してまいります。四年度に検討を進めてまいりますが、医療的ケア児のモデル的取組に関する検討の体制や方向性については、令和四年度早々に
文教常任委員会に報告してまいる予定でございます。
(5)といたしまして、区立幼稚園の今後の役割として、公私立幼稚園・保育所等の連携や、保幼小連携等を先導、促進する役割や、家庭の教育力向上や子育て支援に向けた取組などを想定してございます。
最後に、4の今後の取組みについてでございますが、令和四年七月をめどに、仮称ではございますが、
区立幼稚園用途転換等計画調整計画を策定し、
文教常任委員会に報告することを予定しております。
私からの説明は以上でございます。
◎青木
教育環境課長 それでは私からは、まず初めに、
世田谷区立弦巻中学校・
松丘幼稚園改築整備方針の変更について御報告をさせていただきます。
まず、1の主旨でございますが、
世田谷区立弦巻中学校、松丘幼稚園につきましては、中学校と幼稚園を複合化するものとして令和二年度より基本設計を進めてまいりましたが、新型コロナウイルス感染拡大に伴う事務事業等の見直しにより、事業を見合わせておりました。この間、先ほど報告がありました
区立幼稚園用途転換等計画の見直しの方向性についてを取りまとめたことを踏まえまして、計画の見直し検討を進め、このたび改築整備方針の変更を取りまとめたことから御報告するものでございます。
次に、2の整備方針の変更についてでございますが、(1)の基本的な考え方の主な変更点は、①といたしまして、松丘幼稚園との複合化を取りやめ、弦巻中学校は単独の改築といたします。②の棟別改築と③の仮設校舎の抑制につきましては記載のとおりでございますが、三ページ目に既存の学校配置図を添付してございますので、後ほど御確認願います。
次に、(2)の施設の概要でございますが、①の施設利用状況及び②の敷地概要は記載のとおりでございます。
③の建物概要でございますが、二ページ目を御覧願います。整備後の改築する建物と、改修して引き続き活用する建物の面積の内訳を記載しておりますとおり、整備後の延べ床面積は合計で約八千四百平米となります。
(3)の施設面積の考え方ですが、普通教室を十二室、将来の生徒数の増加にも対応するワークスペースを三室、特別支援学級等の面積としまして六室分を確保いたします。
次に、3の概算経費についてでございますが、(1)の設計費、工事費等を含めた
概算事業費は約三十六・三億円を見込んでおります。
最後に、4の今後のスケジュールは記載のとおりでございますが、中学校の単独改築となりましたので、令和四年度に改めて基本構想を取りまとめ、事業を進めてまいります。
引き続きまして、
世田谷区立砧小学校・
砧幼稚園改築事業の
見直し検討状況について御報告をさせていただきます。
まず、1の主旨でございますが、
世田谷区立砧小学校・砧幼稚園は、令和二年度に実施した設計施工一括発注方式による事業者選定プロポーザルが不調となったことから、昨年五月の本委員会において御報告させていただいておりましたが、改築整備手法等の見直しをしたところ、事業費の大幅な増額が見込まれておりました。このたび、事業費縮減の検討とともに、先ほど報告がありました
区立幼稚園用途転換等計画の見直しの方向性についてを取りまとめたことから、改築事業計画の検討状況につきまして本日御報告するものでございます。
次に、2の改築にあたっての基本的な方針でございますが、(1)の整備手法につきましては、改築を契機に、敷地内の一部にあります土砂災害特別警戒区域の指定解除を目指すとともに、小学校と幼稚園の連携を図るため、当初の整備方針のとおり、敷地を有効活用した複合化による改築といたします。なお、現時点における
概算事業費は約六十八・一億円を見込んでおりまして、昨年五月時点から約二億円の縮減としております。
(2)の医療的ケア児の受け入れモデル校につきましては、先ほどの
区立幼稚園用途転換等計画の見直しの方向性についての中での御報告がありましたとおりでございます。
(3)の施設規模につきましては、世田谷区将来人口推計とともに、直近の児童推計を注視しているところでございますが、令和四年度の五月の児童推計等を踏まえた上で、改築する施設規模及び
概算事業費を改めて算定してまいります。
最後に、今後のスケジュールにつきましては記載のとおりでございますが、令和四年度にデザインビルド事業者選定プロポーザルを実施し、事業を進めてまいります。
なお、二ページ目に施設配置計画図と現況の敷地周辺状況の写真を添付してございますので、後ほど御確認願います。
御報告は以上でございます。
○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆藤井まな 委員 すみません、一番最後のこの砧小学校、砧幼稚園のところをちょっと伺いたいんですけれども、この医療的ケア児受け入れモデル校という取組は大変いいと思いますし、生育が近くにあるからということだと思うんですけれども、この医ケア児を新
BOP学童クラブで受け入れるときの、その医ケアの度合いというか、いろいろ医ケアというのはそれぞれその子によって全然状況が違うわけでありますけれども、どこまでの医ケア児が受け入れられるということを目指していらっしゃいますか。
◎本田 乳幼児教育・
保育支援課長 現在、新
BOP学童クラブではなかなか医療的ケア児を受け入れられていないという状況があるというふうに伺っております。どこまでというのはなかなか今の時点では明確には申し上げられないんですけれども、やはり一定数のニーズがあるというふうに聞いておりますし、当該学校以外のほかの学校からも来たいというニーズもあるというふうに伺っております。そういった方々のニーズをできる限り受け止められるような、ハード面の整備も含めて検討を進めたいと思っております。
その中で、多分、やはり医療的ケア児の状態によっては、そういった新
BOP学童クラブで受け入れることによって、なかなか安全性を保てないような方も中には出てくると思います。そういった方がどこまで受入れが可能かというのも少し検討、研究を重ねさせていただいて、全体の計画に反映させていただければというふうに思っております。
◆田中優子 委員 これは最初に書いてありますように、一度事業者選定プロポーザルが不調になっている案件ですよね。整備手法を見直したら大幅な増額が見込まれたと。このたび改築に当たっての基本的な方針というのがまた報告されたんですけれども、敷地内の一部が土砂災害特別警戒区域に指定されていることから、この改築を契機とした指定解除を目指すというふうにあるんですけれども、これは指定の解除が見込まれるということなんですか、改築によって。
◎青木
教育環境課長 土砂災害特別警戒区域は二つありまして、特別警戒区域と普通の警戒区域があるんですけれども、いわゆるレッドゾーンと言われる特別警戒区域につきましては必要な措置、擁壁または建物等で土砂災害特別警戒区域のところを整備することによって解除ができるというふうになってございます。
◆田中優子 委員 事業費が大幅に増額して、今回、現時点では
概算事業費は六十八・一億円と、令和三年五月の時点では約七十億円だったから約二億円ですか、一億九千万円が削減されたというふうになっているんですけれども、これはなぜ削減できたんですか。いろいろこうやらなきゃいけない難しい工事だというふうに散々言われていたんですけれども、その辺の説明があまりなかったので分からないんですが、教えてください。
◎青木
教育環境課長 土砂災害特別警戒区域ということで、まず、この学校施設の特殊要因である擁壁等の工事につきましては、まず安全を第一に整備しなければならないということで、五月の時点で七十億円、その中で擁壁の見直しを積み上げてございました。今回二億円の削減ということで、一番建物の整備に当たって費用がかかるところは地下の工事部分になってございますので、地下の中のレイアウト等をちょっと見直すことによりまして、工事費及び設計費の縮減を図ったところでございます。
◆田中優子 委員 では、地下のちょっとした見直しということなんですけれども、大幅増額は変わりないから、この金額だったらきちんとプロポーザルが成立するというふうに見込んでいらっしゃるということでしょうか。
◎青木
教育環境課長 昨年度のプロポーザル実施後に、いろいろと事業者のほうともヒアリングする中で、どういったところが問題であったかという中で、やはり住宅に接している擁壁の工事につきまして、その安全性等の課題がちょっとあるというふうなところがございましたので、今回の見直しに当たっては、直接本当にもう住宅に接しているような擁壁のところを残しながら、より安全な擁壁を構築するというような整備手法に変えて、金額もその分計上してございますので、この内容で何とか事業者のプロポーザルがうまくいくように考えてございます。
◆田中優子 委員 ざっくり言うと二校分の改築費ということですよね、この一校に対して。だから、非常に工事費がかさんでいる案件だと思うんですけれども。確かにこの擁壁写真とかを今回分かりやすくつけていただいていますけれども、大変な工事であるんだろうなということは否めないので、これでやるしかないんだろうなというふうに思いますけれども、本当に安全性には十分気をつけてやっていただきたいということを申し述べておきます。
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○福田たえ美 委員長 次に、(12)
区立小・中学校の校庭整備における基本的な考え方について、理事者の説明をお願いいたします。
◎青木
教育環境課長 それでは、
区立小・中学校の校庭整備における基本的な考え方について御報告をさせていただきます。
まず、1の主旨でございますが、区立小中学校の校庭整備におけるグラウンドの仕様は、クレー系舗装のうち一般的にグリーンダストと呼ばれる仕様を基本としておりますが、一部の学校におきましては天然芝またはゴムチップ舗装による整備が行われている状況でございます。しかしながら、グリーンダストは砂ぼこりによる周辺環境への影響とともに、人体への健康被害も懸念され、また、天然芝は芝生の養生期間の確保が必要なため、学校運営や地域利用への影響などが課題となっております。このような状況を踏まえまして、今後の改築改修に当たっては、敷地状況に応じた校庭整備とする必要があることから、このたび校庭整備における基本的な考え方を取りまとめましたので御報告するものでございます。
次に、2の小・中学校の校庭整備の状況と仕様についてでございます。
まず初めに三ページ目を御覧ください。こちらは区立小中学校の校庭整備の状況とともに、ページの下のほうに区内の国立・私立小中学校の校庭整備の採用状況、また、特別区における校庭整備の採用状況を表にしてございます。
次に、四ページ目を御覧ください。別紙2です。こちらでは、区で採用している校庭整備の仕様とともに、採用の実績はございませんが、一番右側に人工芝も併せて、一般的な使用による利便性や防塵性、また経済性などの性能評価等を記載してございます。それぞれメリット、デメリットがあるような状況でございます。
一ページ目にお戻り願います。3の校庭整備の基本的な考え方についてでございます。今後の改築、改修に当たりましては、良好な教育環境の確保や環境保全の観点から、以下に示します(1)のクレー系舗装と一部天然芝の採用を基本としてまいりますが、今後も周辺住環境を考慮し、学校ごとの敷地状況に応じて、(2)のゴムチップ舗装の採用の可否も御判断してまいります。なお、人工芝の整備につきましては、他自治体等における採用事例も見られますが、整備費が増額となることとともに、自然環境への影響などが懸念されていることを踏まえまして、新素材の技術開発などの動向について引き続き調査研究を進めてまいります。
(1)のクレー系舗装と一部天然芝につきましては、①から⑥の留意点を記載しております。新たな砂塵対策といたしまして、①では、これまで基本としていたグリーンダストと比較いたしまして、ほこりが立ちにくい粒度調整を行った材質、こちらは一部の学校でも採用してございますが、こちらを標準の仕様としてまいります。また、④では土壌を安定させる防塵剤を必要に応じて散布し、砂ぼこりの抑制を図るよう維持管理に努めてまいります。
二ページ目を御覧願います。(2)のゴムチップ舗装につきましては、既にゴムチップ舗装を採用している学校を含め、地域特性を踏まえて採用を検討してまいります。
(3)の全面天然芝化につきましては、学校運営や地域利用に支障を来している状況を踏まえ、新規の学校においては採用しないことといたします。なお、第二校庭等の利用により学校運営に支障がない場合を除き、既に全面またはトラック内を天然芝としている学校につきましては、先ほどの(1)のクレー系舗装と一部天然芝への改修を基本としてまいります。
最後に、4の令和四年度の校庭整備(改修)を予定している学校につきましては、記載している三校を予定してございます。
御説明は以上でございます。
○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆高橋昭彦 委員 この間ちょっと小学校に行ってきたんです、実は。このグリーンだっけ、緑色になっているやつ。新しい学校なんですけれども、すごいほこりが立つのね。学校の建物の配置によるのかもしれないけれども、そんなに風が吹いていなくても、ちょっとしたものでわっと舞って。職員室のところなんかは窓を開けられないぐらいほこりが入る。サッシにはもう砂が積み重なっている。このグリーンダスト、これが水を含むと固まっちゃって排水溝が完全に目詰まりして、何かこれはどうしようもないなという感じがするんだけれども。周りの住宅のところなんかもすごく飛んでいるから洗濯物が干せないという状況になっていて。その隣のうちの洗濯物がだんだん緑色になっていくという状況にまでなっていたのでね。
職員も、もうかわいそうなぐらいずっと掃除するんですよ、どんどん中に入ってきちゃって。本当に何回掃除したってどんどん入ってきちゃうし、やっぱり今この時期だから窓を開けないとしようがないし、開けると入ってきちゃうし、何かもう踏んだり蹴ったり状態になっていたんですよ。これは早急に手を打たなきゃいけないなと思うところだったんですけれども、学校の建物とかの環境にもよるんだろうと思うんだけれども。
この改修の予定校は三つだけでしたっけ、今回は。これ以外のところが僕はひどかったなと思ったんだけれども、そういうところの早急な手だてというのはどういうふうにするんですかね。本当に急がなきゃいかんと思いましたよ、これを見たときは。どうですか。
◎青木
教育環境課長 多くの学校で砂ぼこりの状況というのは御報告を受けて、学校からも報告がございました。先ほど御説明もさせていただきましたけれども、一ページ目の3の(1)の④土壌を安定させる防塵剤、砂を団粒化させるというような散布剤がございますので、こちらを砂ぼこりが極度にひどいところにつきましては、こういったものを早急に採用して、改修等というか修繕をしていきたいなというふうに考えてございます。
それで、この状況が続くようでありましたら、またその次のステップということで、この間も砂ぼこりが相当ひどいと、周辺の住環境に影響が大きいというようなところでゴムチップ舗装を採用している学校がございますので、そういった採用も考え方として採用を検討していきたいというふうに考えてございます。
◆高橋昭彦 委員 大分お金もかかるから順次というふうになるんだろうけれども、早急に手だてを打ってあげないと、窓を開けなきゃいけない、開けられないというひどい状況になっていますからね。もう一回点検して、手を打てるところは早めにやってください。よろしくお願いします。
◆加藤たいき 委員 私は今回これを聞いてすごく落ち込んでいるんですが、前期から人工芝をつけるべきだと提案し続けていて、今回のこの話が来て、いよいよ人工芝をどこどこの学校に張ります、かと思いきや張りませんということです。
今回、この話の前に試行予算を人工芝、どこの学校に入れるか分からないですが、人工芝に対しては試行予算を取っていたと思うんですけれども、このコロナ禍で財政の問題でちょっと後ろに倒しますという話だったはずなんですが、なぜに今回試行予算ではなく、試行予算でつくらない方針から一気にこっちに急転直下変わったのか、まずこれを伺わせてください。
◎青木
教育環境課長 人工芝のモデル実施につきましては、令和二年二月の本委員会で御報告をさせていただき、令和二年度に実施する予定でございました。しかしながら、新型コロナウイルス感染拡大に伴う事務事業等の見直しとともに、海洋マイクロプラスチックの問題における人工芝の影響が一部報道機関でも取り上げられまして、また、自然環境への影響を懸念する意見が区議会からもありまして、モデル事業を中止することといたしました。
◆加藤たいき 委員 海洋に流れ出すという因果関係というのは正直、もし出すのだったらこれに一緒にくっつけてきてくださいよ。もし小学校、中学校に人工芝をつけますという話になったときに、豪雨だったり川の氾濫で人工芝が流れていきますよというような学校って、この世田谷区内にあるんですか。
◎青木
教育環境課長 学校の中で校庭に人工芝を設置しているところがないので、流出等については具体的なところはないんですけれども、環境調査団体のほうが一昨年報告されたものの中には、河川の浮遊するプラスチック、浮遊物としまして、スポーツ施設や学校等の人工芝が劣化されて、水路や下水道等を通じて河川へ流出したものがあるというような調査報告がされてございました。そういったところを契機に、実はあるメーカーにつきましては、その環境調査報告を契機に、スポーツ用の人工芝由来のマイクロプラスチック問題への取組として、今年度に人工芝や充填剤の流出防止対策の効果についての実証実験を行っているところでございます。
◆加藤たいき 委員 今、世田谷区内の小中学校で豪雨だったり川が氾濫した場合に、海洋に流れるような学校というのはあるんでしょうかという質問をしたんですが、それをもう一度お願いします。
◎青木
教育環境課長 今御答弁を少しさせていただいたんですけれども、環境の調査を実施した団体によると、人工芝の芝がちぎれて、それが河川に流出したということがあるので、世田谷区にかかわらず、そういった可能性があるのかなと思ってございます。以前、ほかの自治体さんのほうで人工芝を設置しているところでのヒアリングをする中でも、人工芝のところがちぎれて体につく、洋服等につくというようなことがございますので、そういったことで劣化して切れて、それが流れる可能性というのは全くゼロではないのかなというふうに考えてございます。
◆加藤たいき 委員 U字溝だったり側溝に人工芝が流れないようにする仕組みとかもあるので、それが流れないようにする方針とかも考えられるじゃないですか。今回、ゴムチップ舗装をしている学校はもう一回ゴムチップにしていくという方針なのかなというふうに思うんですが、先ほど人工芝に対して、その金額は高額だというところで、でも、四ページにある仕様比較の中の金銭的なところで、ゴムチップ舗装と人工芝も同程度の金額が記載されていますよね。それで高額だと言うのであれば、説得力に欠けるなというところがまず一点。
環境面の話が今ありましたけれども、では、このゴムチップ舗装というものは環境面に対して影響は、この人工芝と比べてどのようなものなのか伺わせてください。
◎青木
教育環境課長 まず、ゴムチップ舗装の仕様といたしましては、ゴムチップを接着剤等で固着させて固めてございますので、適切な管理運営等をすることによりゴムチップ舗装の河川への流出はないかなというふうに考えてございます。人工芝につきましては、劣化してちぎれて海洋、海や河川や港への流出が懸念されるというようなところがございますので、先ほどもお話ししましたけれども、あるメーカーでは流出防止策の実証実験を行っているところがございますので、そういったところも見ながら、今後の方針等研究を続けていきたいというふうに考えてございます。
◆加藤たいき 委員 この件も河川のというふうに強調されていますけれども、河川のって強調されるのであれば、しっかりとしたデータがないと判断できないですよね。というのも、この人工芝だったりゴムチップ舗装も全天候型なので、教育機会の創出というところを考えると、人工芝とかゴムチップ舗装のほうがグリーンダストのものよりも、正直、体育の授業だろうが運動会だろうが、少し前まで雨が降っていたとしてもすぐ使用できるわけですよね。そういったところとバランスを取って、どっちのほうが大事なのかというところも教育委員会として考えなきゃいけないのじゃないですか。
今回教育委員会としては、人工芝を使わないという方針なんでしょうけれども、世田谷区では大蔵総合運動場には人工芝を張ると言っていたり、今度、上用賀公園のほうのフットサル場も人工芝を張る予定ですよね。なぜそっちはオーケーで、教育委員会の学校は駄目になるのか。どちらかというと学校のほうが日常的に使うんですから、雨天時にも使えるようにしたほうが圧倒的に学校としては利点があるわけじゃないですか。そこら辺を考えて、世田谷区全域で考えてちょっと答弁をいただきたいなというふうに思うんですが。
◎青木
教育環境課長 まずは水はけ等につきまして、人工芝につきましては全天候型ということで水はけのよいものでございます。クレー系舗装、ダスト舗装につきましても、基本的には水はけがよいものでございますが、水はけが悪くなる原因としましては、年数が経過することによって砂が締め固められてしまいますので、そのため水はけが悪くなるというようなところがございますので、今後定期的に砂の入替え等を行うことで、良好な教育環境を確保していきたいというふうに考えてございます。
校庭の仕様につきましては、先ほどの表にありましたとおり一長一短あるかなというふうに考えてございます。ただ、学校の校庭につきましては、教育活動の場だけではなく、地域のお祭りなどの行事、また避難所運営、また消防訓練等々ございます。多様な用途の使い方がされているということがございますので、コスト面等も含め、自然環境面以外の視点も必要になるのかなというふうに考えてございます。そのため、学校施設における校庭整備につきましては、多様な用途でも利用でき経済的でもあるクレー系舗装と一部天然芝を基本と考えてございます。
◆加藤たいき 委員 ちょっと話が戻るんですけれども、今回駒沢小学校だったり中里小学校を見てきたんですけれども、今非常に状態が悪い状況で、すぐにでも入れ替えなきゃいけないという状況なのは私も、中里小学校はこれに載っていないですけれども、中里小学校も非常に傷んでいるので替えていかなきゃいけない時期が来ているなというふうに思うんですが、今回同じゴムチップ舗装を駒沢小学校はつけるんですかね。平成十八年に整備されたものが、たかだかこの期間であんな状況になってしまっている、中里小学校も平成二十三年につけて、今非常に悪い、悪いとまでは言いませんけれども、ちょっと使いにくい校庭になってしまっているということを鑑みると、ある程度の年数使える校庭でないといけないと私は思うんですよ。
先ほど高橋委員がおっしゃっていたように、グリーンダストの状況というのはもう非常に、地域の方々が側溝を掃除してくれたり、また、冬場なんかは雨が降っていなくても結露で使えない環境になってしまっているわけですよ、グリーンダストは。そういうことをぜひ教育委員会として、学校側の声として、校庭を使えていないという現況をなぜ解決しないのかなと日頃より思っていたから人工芝を提案し続けてきたわけですよ。今回、人工芝をつけませんという、これはもう一回考え直してもらえないでしょうか。
◎青木
教育環境課長 今回の報告の趣旨といたしましては、まずは砂ぼこりによる周辺環境の悪化、また、全面を天然芝にしている学校につきましては教育活動などに支障が出ているというようなところがございます。あと、今委員からもお話しいただきましたとおりゴムチップ舗装が劣化している学校もありますので、そういったところにつきましては早急に改善を図りたいということで、今回の御報告をさせていただいた趣旨でございます。
人工芝につきましては、様々な仕様がございます。金額も先ほどのとおり大きく差がありますので、様々な仕様があるというところがございますので、また、製造メーカーにおいては環境対策に取り組んでいるところもございますので、引き続き新素材の技術開発などの動向について調査研究を進めて検討を進めてまいりたいと考えてございます。
◆加藤たいき 委員 ちょっと長くなってしまっているのでこれまでにしますけれども、教育長はこの件についてどう考えているのか、ちょっと最後に教えてください。
◎渡部 教育長 この件に関しては、教育委員会の中でも様々に検討してきました。一度人工芝ということにも少し視点を当てて考えていましたので、教育委員会の中でも何回も、何度も重ねました。ただ、やっぱり今の段階では環境面の問題等を考え合わせたところでは、まだまだこれから発展していくものなのかなというふうに教育委員会は思っています。これから研究をどんどん続けていって、もっとさらにいいものが出てくるというふうにも話として伺っているので、今の段階では早急にやらなきゃいけない、先ほどからお話をいただいていますが、そこの件に関しては、今回のこのやり方でやらせていただきながら、これからも人工芝の動向とか、その研究の実証実験がどのようになるのかというところも考え合わせながら考えていきたいというふうに思っています。
◆加藤たいき 委員 環境面で考えるんだったら、CO2ですけれどもZEB化みたいな、河川に流れていくプラスチックの課題だったらプラスチックの環境面を学校の中で違う分野から相対的に考えるという時間をつくるというのも必要なんじゃないですか、そうしたら。人工芝を使うけれども、その分プラスチックを削減しますという学校の考え方だったりもできると思うんですけれどもね。ということを申し述べて、ちょっと長くなったので一回ここで。
◆田中優子 委員 今、加藤副委員長のいろいろ御意見を伺っていて、私もちょっと疑問に思ったのは、この一覧表ですね。仕様の比較という中に、経済性というところに平米幾らは出ているんですけれども、では耐久性はどうなのかという情報がないと思うんです。仮に一平米が高くても、何年もつのかによって経済性というのは変わってくると思うんですけれども、そこの情報というのはどうなっているか教えてください。
◎青木
教育環境課長 耐久性でございますが、まず、人工芝につきましては、メーカーでは約十年程度と言われてございますけれども、使い方等によっては長く使えるのかなと思ってございます。ただ、人工芝になりますと、毛というか芝がだんだんへたってくるので、定期的なブラッシングで毛を立たせるというようなところはする必要があったりします。
あと、ゴムチップ舗装につきましても十年程度で表面が剥がれたりとかというような状況があるかなと思ってございます。天然芝は、毎年芝の張り替え等々をするようなところがあります。クレー系舗装、こちらにつきましても経過年数がたつことによって土が固くなるというところがございますので、こちらもこの間、なかなか校庭整備のところの改修というのが少し進んでいなかったところがございますけれども、こちらも定期的な砂の入替え等をすることで良好な環境は確保できるかなというふうに考えてございます。
◆田中優子 委員 今の説明だけだといまいちよく分からない、クレー舗装については定期的な入替えが必要ということは、またそれなりに手間も費用もかかるということですよね。ですから、当初安くてもどれだけ、トータルで見たらどうなのかなというのは私もちょっと疑問に感じるんですけれども。確かに、その環境調査団体の方たちって一般的な、全般的な話で、こういう可能性があるとか、だからこういうふうに気をつけてほしいという指示というか見解を出されるわけなんですけれども、では、世田谷区の学校の校庭から河川にそんなに行くかなという、先ほどの議論を踏まえて、私もちょっとそれはどれだけの話なのという気がします。
それで実際使い勝手がいいとか、近隣に迷惑をかけないとか、それから区内のほかの公園やスポーツ施設では人工芝を使うということになっているのであれば、何で学校だけそうやって、多様な使い方をするからという答弁がありましたけれども、ちょっと理解できなかったんですね。多様な使い方をするからクレー系なんですかという、そこの結びつきがもう全然ちょっとよく分かりませんし、全天候使えるということを考えたら、多少費用がかかったとしても、毎日毎日使う子どもたちにとって一番いい環境、できるだけよい環境を整備するのが区の役割じゃないかなというふうに私も思います。
なので、加藤副委員長がさんざんおっしゃっていたけれども、私もちょっと、これはもう一度基本を、基本もうこうすると決めないで、最悪もうどうしても急がなきゃいけないというところがあるのかもしれませんけれども、大原則をもう一度見直すということはできないんですかね。教育長はいろいろこれから出てくるかもしれないから、またよい手法も出てくるかもしれないとおっしゃっていましたけれども、それをもう少し柔軟に考えて、今もう区の教育委員会としては、基本的にはこれですと決めてしまわないような表現が必要なんじゃないですか、現時点では。そのように思ったんですけれども、せめてそういう打ち出し方というのはできないものですか、伺います。
◎知久 教育総務部長 まず、スポーツ施設におきます整備については、来年度予算については世田谷区のほうで人工芝の設置はスポーツ施設についても行っておりませんので、その点については区としての整合性は取れているのかなと思います。令和二年二月に一つモデル事業として実施をしますということでお話をさせていただいて、そのときも今言っていた海洋プラスチックのお話とともに、やっぱりプラスチックの使用というのはどうなんだろうという議論が当時あったというふうに記憶しています。その後、世田谷区のほうでも令和二年十月には世田谷区気候非常事態宣言を発出、この令和四年の四月からはプラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律というのが施行されまして、プラスチックの単に捨てる量を減らすというよりは、捨てることを前提としない社会の仕組みができていくんだろうという法律が一つ動き出す。そういった大きな中で、今回こういう判断をさせていただいたということです。
一方で、やはりプラスチックに関する、先ほども課長のほうからもありましたとおり、原料、素材の見直しというのがかなり進んでいて、例えば植物由来のプラスチックの素材の検討が進められていて、自然に土に帰るような検討も進んでいるというふうにお聞きしておりますので、そこは今後の技術の発展を見ながら、必要なときに必要な対策を取っていきたいと思います。
例えば、天然芝についても、この議論が教育委員会の中であったときに、自然界に芝だけの世界というのはないというお話を伺って、天然芝だから環境にいいよという話でもないよというお話もありました。そういう意味では、様々な素材を検討する中で、そのときそのときでベストなといいますか、ベターな素材を使って整備をするべきではないかというふうに考えております。
◆田中優子 委員 今最後におっしゃったように、その時々での判断というものが必要になってくるっておっしゃって、まさにおっしゃったように、例えば、では当面とか、いかにもこれで決まりみたいな感じの報告事項になっているじゃないですか。それをもう少し幅を持たせた形にはできないんですかという質問なんですけれども、いかがでしょう。
◎知久 教育総務部長 そうした点も含めて、一ページ目の3の、なお、人工芝の整備については云々のところで、新素材の技術開発などの動向につきまして引き続き注視し、調査研究を進めていくということでの記載をさせていただいているところです。
◆田中優子 委員 意見にとどめますけれども、それはあくまでも人工芝についてだけの話であって、全体的な方針として当面はこのようにするというものがあったほうがいいんじゃないですかということを申し上げました。一応、要望として終わらせます。
◆高橋昭彦 委員 このクレー系という、要は土を基本とするということなんですね、これは。だけれども、さっきちょっと申し上げたのは、実際に今も話があったとおり、非常に周りも、また子どもたちに対しても、またそこの職員に対しても、非常に大変な状況が生まれているんですよ。だから、本当にできるだけ周りに影響ないような、人工芝だけが何か悪者になっているけれども、もう少し、できるだけ手間がかからなくて全天候型みたいな形になるような状況を早急にやってもらったほうがいいと思うし、やっぱりこうだとすぐ決めるのではなくて、よく状況を見ていただきながら、この砂というか土系は子どもたちの呼吸器にもよくないんじゃないかなと思うぐらい、すごい舞っていますよ、これは。大丈夫なんだろうか、こんなのを毎日吸っていてというぐらい舞っているし、周りの家なんかも全部もう砂だらけですよ。もう一回よく検討したほうがいいんじゃないですかね。どうですか。
◎青木
教育環境課長 クレー系舗装、今はグリーンダストを基本とさせていただいてございまして、グリーンダストというのは、緑色の岩を砕いて製造するものなんですけれども、すごく粉状のもの、パウダー状のものも混じったものがグリーンダストと言われるものになってございます。このパウダー状のものが風によって舞い上がって、いろいろと住宅地に砂が飛んでいるというような状況があるのかなというふうに考えてございます。
このグリーンダストをほかの多くの学校でも今採用しているところがございまして、学校によって建物の配置でありましたり、周辺の環境によって砂の舞い方が若干違うのかなというところは感じてございますけれども、今後は粒度調整を行ったもの、よりパウダー状のもの、砂が混じらないような材質に置き換えていきたいというふうに考えてございますので、そういったところで防塵対策をする。また、散布剤等をまきまして、土を重たくさせて飛散しにくいようにする。また、今までもやっていますけれども、防砂ネットであったり、植栽帯による防砂林的な役割も持たせるような形で、周辺環境の状況に応じてクレー系舗装だけでなくほかの仕様も考えていきたいというふうに思ってございます。
◆田中みち子 委員 私としては、この考え方については賛成させていただいて、これまでの意見とは真逆になってしまうんですけれども。やはり海洋プラスチック問題というのはここまで大きな問題にもなりましたし、そのうちにこの人工芝が占める割合というのも大きいという調査結果なども出ていますから、やはりここは思い切りかじを切られて、こういった考え方を取りまとめたということは評価させていただきたいと思います。
ただ、これはすごくいい環境教育にもつながるのじゃないかと思っています。校庭なんかは近隣の住民なども本当にいろんな御意見をお持ちだと思うんです。もちろんそこで学んでいる子ども、保護者も当然なことなので、例えば、人工芝にしたらこういう問題、問題という形にしないまでも、こういう研究結果がありますということも子どもたちに学んでもらって、それで自分たちのいい校庭というのはどういうものを選んでいったらいいのかみたいなことを、その環境教育の一端として、授業で体系的に学べるような機会をつくるとかということも、教育委員会なんかが主導してやっていってもすごくいいのではないかと思います。そのあたりはいかがでしょうか。
◎青木
教育環境課長 まず、学校施設につきましては、学校施設そのものが環境教育に資するエコスクールに取り組んで整備を進めているところでございます。それとともに、環境教育を学校の中で実施してございますので、そういった中で人工芝も題材の一つとして取り上げていきたいなというふうに考えてございます。
◆田中みち子 委員 ぜひお願いします。これからやはり自然に帰るような環境に、人工芝みたいなものを本当にどんどん開発されていくということの可能性もあるわけで、そういった中で、もしかしたら子どもたちから商品開発につながるようないいアイデアなんかも出ることも考えられるわけで、企業などとそんなことをタイアップしながらの授業とかというのも面白い学びにつながるのではないかと思いますので、ぜひ知恵を働かせて取り組んでいただきたいと要望いたします。
◆山口ひろひさ 委員 各委員でいろいろお話がありましたけれども、取りあえず来年度予算がついている三校というのは、ここで一億二千万円、来年度の予算がついているのかな。そうですよね、一・二億円。
概算事業費計として。もうこの三校に関してはどういう形でやるというのも、もうおおむね決まっているんですか。
◎青木
教育環境課長 まず一校目の烏山北小学校、こちらにつきましては、全面を天然芝生になってございます。なので、全て養生期間が必要になると、二か月から三か月程度養生期間があるということで、校庭を使えない期間があるというところの課題がございますので、来年度につきましては全面ではなく一部トラック部分、またトラックの中につきましてはクレー系舗装に改修していきたいということで、周辺の部分につきましてはなるべく天然の芝生を残していきたいというふうに考えてございます。
駒沢小学校につきましてはゴムチップ舗装を全面に張ってございますが、表面の大分劣化が進んでございますので、全面的にゴムチップ舗装で改修するというようなことを想定してございます。駒繋小学校につきましては、数年前に建物につきましては内部、外部の大規模改修を行っているところでございましたけれども、この間、校庭の改修工事は滞ってございましたので、こちらにつきましては、今、クレー系舗装のところを同じくクレー系舗装に改修する予定でございます。
◆山口ひろひさ 委員 世田谷区においては、グリーンダストというのは非常に水はけがよくて、雨が降った後でも何時間かしたら使えるという、私が行った小学校もグリーンダストになって、取り入れたときは本当に非常にあれだったんですけれども、いろいろほこりが舞うだとか、先ほど洗濯物が緑になっちゃうというような話もありましたけれども、このクレー系というのは、それで新たな飛びにくいのが出てきたわけですけれども、天然芝というのも、結局は養生期間があるのでなかなか難しいと。養生期間というのは、やっぱり学校で使えないということですよね。
それで、いろいろ考えると、学校というのは多分校庭は生徒、もちろん授業が優先ですけれども、そういうことだけじゃなくて、これだけ九十二万人も人口がいる中で、スポーツに今度親しんでいこうよという中で、やっぱり多くの人がそういうスペースというのはあったらいいなという、それで校庭というのはいろいろ生徒じゃなくても地域のスポーツクラブだとかが使っているわけじゃないですか。そういう観点からいくと、使いやすさ、雨が降った後でも使えるとか、そういう学校だけの観点じゃなくて、区民がスポーツに親しむという観点を考えなくちゃいけないし、世田谷区の中にそれだけのスペースがあるのかといったら、やっぱりそういうところを利用していかなくちゃいけないわけですよね。やっぱりその点を考えなくちゃいけないと思うし、だから、先ほど生ネさんのほうの田中委員が大賛成だと、その環境の面だけを捉えて大賛成だというのも僕は理解はできるんですけれども、やっぱりその一つだけを取って人工芝を悪というふうに考えるのは僕もいけないと思うし、そういった全体的な総合的なメリットというのもやっぱり考えて、これから取り組んでいっていただかなくてはいけないのじゃないかなと思います。
それで、先ほど部長のほうから来年度は総合グラウンドは予算に乗っていませんからということじゃなくて、こうして本当に世田谷区の校庭の基本的な考え方というのを本当に考えるのであれば、やっぱり今多様性の世の中なので、一校人工芝の校庭があって、では本当にどうなんだと。実際に烏山では全面天然芝にしたわけじゃないですか。いろいろうちの会派も強い芝の視察に行ったり提案もしてきましたけれども、そういう中で、やっぱり養生期間をこれだけつくらなくてはいけないということでね。だから、僕は一校、人工芝とはどういうものなのかというのをやってみるということは大事なんじゃないか。その多様性の中で、本当にでは世田谷区としてどういう校庭がいいんだというのを、やっぱりやっていくことが必要だと思うので、何か調査云々と言っておりましたけれども、その辺は全体的な、総合的な観点から見て、もちろん環境も大切なんですけれども、先ほどうちの副委員長が駒沢小学校はちょっと人工芝の試行的なというのは上がったらしいですけれども、だから、そういうところもしっかり考えて、僕は取り組んでもらいたいなというふうに思います。
いろいろ考えは変えられないのかということで先ほどから質問ありますけれども、考えられないんでしょうけれども、ぜひ総合グラウンドの人工芝とか、今野球場だって人工芝を使っているんで、それに対して環境によくないからこれを替えてくれという声が出ているというのは僕は全く聞かないし、やっぱりスポーツに親しんでいる方からは、やっぱり人工芝というのは求められている部分もありますので、しっかりその辺を考えて取り組んでもらいたいなというふうに思いますけれども。
◎知久 教育総務部長 先ほども課長のほうからも話があったんですけれども、国のほうでも今まだ調査研究を進めているという段階でもありますから、その辺の状況も把握するとともに、今日の議論も持ち帰らせていただいて、スポーツの部署とも情報共有しつつ、ちょっと今後、確かに使用面だけということであれば、おっしゃられるようにスポーツの機会の拡大等につながっていくことだと思いますので、そこは区として考えて、検討してまいりたいというふうに思っています。
◆山口ひろひさ 委員 本当に多様性の社会ですから、校庭も多様性を実験してみて、その中で一番いい形を取っていただきたいなというふうに思います。
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○福田たえ美 委員長 次に、(13)奥沢地区における区立児童館の整備について、理事者の説明をお願いいたします。
◎青木
教育環境課長 それでは、奥沢地区における区立児童館の整備につきまして御報告をさせていただきます。
なお、本件は福祉保健常任委員会との併せ報告でございます。
まず、1の主旨でございますが、区立児童館の整備につきましては、令和元年度に整備の考え方を取りまとめ、福祉保健常任委員会において報告がなされておりました。その後、この考え方に基づき関係部署と協議調整を進め、このたび奥沢地区における児童館の整備について取りまとめましたので、御報告するものでございます。
次に、2の整備の考え方についてでございますが、(1)といたしまして、児童館を見守り等の支援を行う中核と位置づけ、まちづくりセンターごとの地区に整備することを基本とします。
(2)としまして、現在児童館が未整備である八地区につきましては、児童館の機能を担うため、必要な面積の確保等の観点から、学校等との複合化を基本に計画的な整備を行ってまいります。
(3)といたしまして、現在児童館が複数設置されている五地区につきましては、一地区一児童館を基本としつつ、当該地域の特性や児童館の役割等の視点も含め、多面的に検討してまいります。
次に、3の奥沢地区における児童館の整備についてでございます。奥沢地区における児童館につきましては、奥沢中学校の改築に合わせ学校敷地内に整備をしてまいります。奥沢中学校は、これまで棟別長寿命化改修をする方針としておりましたが、学校等の耐震再診断の結果を踏まえた対応を優先に取り組むことから事業を延期しておりました。児童館整備を踏まえまして、既存施設規模や学校敷地の有効活用等を勘案し、全面改築として進めてまいります。地域要望の高い児童館につきましては、早期に整備が進められるよう、今後全体の整備スケジュールを検討してまいります。
二ページ目を御覧願います。次に、4の未整備地区及び重複地区の対応についてでございます。奥沢地区以外の未整備地区における児童館の整備計画及び重複地区における今後の取組方針につきましては、令和四年度を目途に策定をしてまいります。
最後に、5の今後のスケジュールでございますが、本年九月には児童館も含めた奥沢中学校改築の整備方針を取りまとめてございます。
御説明は以上でございます。
○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆田中優子 委員 報告の中に、地域要望の高い児童館については早期に整備を進められるようにとあるんですけれども、これはどこが要望が高いとか低いとかあるんですか。
◎青木
教育環境課長 地域の方々から、児童館の整備の要望書も区のほうに提出されているというところからでございます。
◆田中優子 委員 例えば、具体的には言えないんですか、この八地区の中でどこが優先になるのかなと思ったんですけれども。
◎青木
教育環境課長 3のところで奥沢地区における児童館の整備というところで書いてございますので、奥沢地区において地域の方から児童館の早期整備を要望されているというところでございます。
◆田中優子 委員 全体の整備スケジュールを検討するということなんですけれども、今分かる範囲で、大体のスケジュールはこんな感じで、何年後にはどこ、どこ、どこというのは全然出せない状況なんですか、スケジュールは。
◎青木
教育環境課長 奥沢地区以外の未整備地区につきまして、七地区になりますけれども、基本的には学校等の複合化を基本というふうに考えてございますので、学校の中でも特に敷地が広い中学校が基本になるのかなと思ってございます。こちらにつきましては、基本的には学校の改築の時期に合わせるというようなところがございますので、学校につきましては、学校施設等の長寿命化計画を昨年度策定してございますので、その時期に合わせて整備を進めていくというふうに考えてございます。
◆田中優子 委員 やっぱり待ち望んでいる人たちはかなり多いと思うんですね。なので、いつだか全く分からないというのと、ここの地区はいつごろになりますよというのが分かるのとでは大違いだと思うので、できるだけ、中学校の改築予定などはもう大分スケジュールが出ている部分があると思うので、ひもづけて、できるだけ早く発表していただけたらと思います。お願いします。
◆山口ひろひさ 委員 私の近くで九品仏地区というのが未整備なところなんですけれども、先ほどやっぱり中学校というお話がありましたけれども、そうすると、今度八幡中学があるんですけれども、八幡中学は今度一部改築がありますけれども、この九品仏地区に関しては、やっぱり八幡中学なのかなという、ほかは見渡してもなかなか敷地がないのでそういう考え方になるのかなというふうに思うんですけれども、基本的にはそんな考え方でよろしいでしょうか。
◎青木
教育環境課長 まず、学校施設を中心に基本的な考え方、複合化するところはまず第一というふうに考えているんですけれども、長寿命化計画の中でも、中学校の改築時期というのが結構ばらつきというんですか、すぐに改築を迎えないというようなところもあったり、ほかに他の施設敷地の活用等も確認されれば、その中学校に限らず、ほかの場所での整理も考えられるというふうに考えてございますので、そちらにつきましては来年度を目途に整備計画を策定するというふうに考えてございます。
◆山口ひろひさ 委員 それと、等々力児童館、森の児童館、玉川台児童館とこういうふうにあるんですけれども、実はこれはみんな国分寺崖線の上の地域で、下のほうはこの三つの地域、本当に坂を上って上まで行かなくちゃいけないということもありまして、例えば、この辺で各まちづくりセンターの区域の中で一か所ということですけれども、その辺のこともちょっと考慮する必要はあるのかなというふうに思うんです、将来的なことですけれどもね。その辺はどんな考え方をお持ちでしょうか。
◎青木
教育環境課長 児童館の整備につきましては、児童館の所管の児童課において検討しているところでございますので、具体的なところはすみません、把握してございません。
◆山口ひろひさ 委員 ちょっと福祉になっちゃったんですね、ごめんなさい。お伝え願いたいと思います。
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○福田たえ美 委員長 次に、(14)
損害賠償請求事件の判決について、理事者の説明をお願いいたします。
◎毛利
教育指導課長 それでは私からは、
損害賠償請求事件について判決の言渡しがありましたので御報告いたします。
事件の概要については1のとおりです。なお、本件につきましては令和元年五月の
文教常任委員会にて訴訟発生の報告をした内容でございます。
判決について、十二月二十七日、東京地方裁判所のほうで行われました。2を御覧いただきたいと思いますが、(2)主文、①原告の請求をいずれも棄却とする、②訴訟費用は原告の負担とするということです。
理由の要旨といたしまして、争点は三点ございまして、一点目はいじめの行為、また児童の保護者の監督責任の有無が一点目、二点目は、小学校のいじめの防止等の懈怠の有無、そして三点目、これに伴う原告の被った被害というふうになっておりましたが、いずれにつきましても原告の主張は採用することができず、原告の請求は理由がないことから、いずれも却下するというような判決になっております。
私からは以上です。
○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆田中優子 委員 難しいかもしれませんけれども、もう少しその理由の要旨、もう少し詳しく説明していただくことはできますか。
◎毛利
教育指導課長 本件ですが、当時区立小学校児童六年生女子なんですけれども、子ども同士のトラブルから発展をいたしました。その際、小学校のほうでは原告のほうからいじめであるということで、学校のほうでいじめ対策委員会等を開いて対応してきたところです。それに併せまして、今回このような請求があったわけですけれども、裁判所といたしましては、いじめの有無も含めて棄却するというような判断になっております。
◆田中優子 委員 何に気をつけなきゃいけないかという点で、これは棄却されてよかったなではなくて、こうやって訴訟に持ち込まれてしまうこと自体が問題だということを教育委員会は反省しなきゃいけないというか、胸に刻まなきゃいけないと思うんですね。やっぱり不服があって、学校では解決してくれなかったじゃないか、教育委員会も何も対応してくれなかったじゃないかみたいなことからの訴訟になっていると思うんですね。ですから、本当にこういう事案になってしまったこと自体が非常に残念なことであり、原告、当事者も苦しんでいたり傷ついていたりすることは絶対だと思うんですよね。だから、裁判の判決だけをよしとしないで、こうならないような対応、対策を今後しっかり取っていただきたいということを要望しておきます。
○福田たえ美 委員長 では、ここで理事者の入れ替えを行います。
一旦休憩をしたいと思います。十八時より再開させていただきますので、よろしくお願いいたします。
午後五時五十二分休憩
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午後六時一分開議
○福田たえ美 委員長 休憩前に引き続き、会議を開きます。
それでは、(15)
教育DX推進に向けた取組みについて、理事者の説明をお願いいたします。
◎齊藤
教育ICT推進課長 では、
教育DX推進の取組について御説明いたします。PDF一ページ目のかがみ文を御覧ください。
1の主旨でございます。一人一台のタブレットで学習したデータの利活用などによる個別最適化された学びなど、学びの変革をさらに加速し、教員の働き方改革による子どもたちと向き合う時間を拡充するといった教育DXの推進に向けた取組を行ってまいります。
2の
教育DX推進に向けた取組み内容は、続く別紙にて御説明いたしますので、PDFの三ページ目をお開きください。
三ページ目、1教育委員会の現状・課題と目指す姿です。教育委員会が抱える現状の課題と解決により目指す姿を次の四ページまで整理しまして、どのような変革を実現するかを記載しております。
続く五ページの2教育DXの全体像で、それらを一枚の絵でまとめておりまして、実現のために、次のページ以降に示す取組を行ってまいります。
六ページ目、3の教育DXの実現に向けた取組み・ロードマップでございます。教育DXの実現に向けた取組内容と、それが関わる子どもですとか教職員などの関係者、令和四年度からの五年間の取組予定を五ページまで表形式で掲載しております。赤い星印は令和四年度に重点的に取り組む内容としておりまして、内容は後ほどのページで御説明いたします。
続く八ページ目に参りまして、4令和四年度の取組みとして、重点的な実施事項の概要と令和四年度の概算経費を記載しております。金額は記載のとおりとなっておりまして、参考に令和三年度の金額も記載しております。
続いて九ページ目から来年度の重点取組の内容を御説明いたします。
まず、(1)システム統合及び学びのデータの共有・利活用です。タブレット端末の学習データはアプリ内に日々蓄積されておりますが、学校生活のデータを管理している現行の校務支援システムは、インターネット等のほかのネットワークに接続されておらず、学習データとの連携が行えない状態です。また、左側の絵にありますような各機能が分散して存在しております。そうした状況を改善しまして、学校生活の情報と学習データの連携による個別最適化された学びの推進や、分散した機能を統合し効率的な運用を実現するため、統合型校務支援システムを導入いたします。また、データ連携により、ダッシュボードとして児童生徒の状況を見える化することができます。
一〇ページを御覧ください。子どもたちに関わる様々なデータを集約して一元管理し、教員が閲覧できるようにすることで、個々の児童生徒の状況変化を一目で確認し、教育効果の向上に生かしてまいります。導入に当たりましては十分なセキュリティー対策を行ってまいります。
次に一一ページ、(2)教育ICTの統合支援です。個性や特性に応じた学びのさらなる推進や、教員の働き方改革を進めていく上で学校へのサポート体制を充実させるため、ICT事業者による統合支援委託を導入し、保護者や学校からの問合せへの切れ目ない対応や、ICT環境の整備等、コストの最適化を図ってまいります。
ここに示すとおり多岐にわたる取組を行ってまいりますが、特に星印の重点取組を御説明しますと、右上の教員のリモートワークとして、多様な働き方による働き方改革のため、リモートワークをモデル実施を経て徐々に拡大してまいります。また、統合ID管理として、児童生徒が学習アプリを利用するときのIDを統合しまして、今後のデータ利活用の基盤としてまいります。
一二ページに参りまして、統合支援(ヘルプデスクの統合)です。ヘルプデスクはこれまで三種類のネットワーク別に分かれておりましたが、それらを段階的に統合し一本化するとともに、ICT支援員との連携を強化することで、学校への対応の円滑化ですとかコストの最適化を図ってまいります。
続きまして一三ページ、ネットワーク統合・全体コストの最適化です。三種類のネットワークを段階的に集約しまして、クラウドのシステムや教材ファイルの利便性向上や端末等の統合など、コストと運用の合理化を図ってまいります。
一四ページ以降は補足資料として、教育DXで教育現場がどう変化していくのか、写真を交えて説明しておりますので後ほど御覧ください。
一番最初のページ、一ページ目のかがみ文にお戻りください。3令和四年度の概算経費ですが、記載のとおりの費用を見込んでおります。
4今後のスケジュールにつきましても記載のとおりです。
御説明は以上でございます。
○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
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○福田たえ美 委員長 次に、(16)世田谷区
特別支援教育推進計画(調整計画)(案)について、理事者の説明をお願いいたします。
◎粟井 教育政策部長 私からは、世田谷区
特別支援教育推進計画(調整計画)(案)について御報告いたします。
資料は別紙1の概要版、そして別紙2の本体、別紙3の主な変更点の三点で構成されております。
右上の一ページでございますが、かがみ文1の主旨でございますけれども、令和四年度から五年度までの二年間にわたる区立小中学校・幼稚園における特別支援教育の推進に係る具体的な行動目標について規定しました世田谷区
特別支援教育推進計画の案を取りまとめたので報告するものでございます。
2の計画案の内容は、別紙1の概要版と別紙2の本文のとおりでございます。
次に、3の素案からの変更点でございます。こちらは九月の
文教常任委員会の報告後に、第二次
教育ビジョン調整計画及び仮称の世田谷区未来つながるプランの
パブリックコメントや学識経験者等からのアドバイスをいただきまして、追記、変更等を行ったところでございます。
一番最後のページになります五〇ページを御覧いただければと思います。こちらが資料の別紙3でございます。主な変更内容は、この五〇ページの別紙3のとおりでございますけれども、ここでは別紙2の本編を用いながら変更箇所について御説明を申し上げたいと思います。
ページが途中に戻りますが、PDF資料の二五ページをお開きいただければと思います。(2)の世田谷型インクルーシブ教育を支える体制の推進につきましてでございます。医療と福祉等との連携強化の必要性についての御指摘をいただきまして、その必要性があることから、二段落目になりますけれども、下から二行目にございますとおり、「また」以下になりますが、また、世田谷区における医療や福祉等の社会資源を活用し、教育と医療、福祉等の関係機関と連携して、支援の更なる充実を図るという旨を追記させていただいたところでございます。
続きまして、その次のページ、二六ページを御覧いただければと思います。(3)の調整計画の体系というところでございます。表になっておりますが、大項目Ⅰの特別支援教育の推進体制の充実の中項目の〔2〕の中にあります切れ目のない一貫した支援の小項目の⑥というところがございますが、こちらにつきましては保護者支援の取組を盛り込むために、「関係機関との連携の充実」と当初は書いておりましたが、「関係機関との連携や保護者支援の充実」という形で変更させていただいております。
具体的な内容につきましては二九ページになりますけれども、二九ページを御覧いただければと思います。一番下の段落の一行目の後半になりますけれども、保護者の心理状態をよく理解した上で、保護者が周囲から孤立しないよう、長期的できめ細かな心が必要であり、特別支援学級の保護者会では、学校生活の悩みや進路の不安等を互いに相談しているという現状について追記をさせていただきました。
さらに二ページ下って三一ページを御覧いただければと思います。こちらでは年次別計画の上の一番下の段落になりますけれども、先ほどの現状を踏まえた取組として、「また」以下になりますが、保護者同士が日頃の悩みを話し合ったり、情報交換する機会を設けることは保護者支援につながることから、特別支援学級や特別支援教室における保護者会が広まるよう、校長会等の機会を捉え周知していく旨を追記させていただきました。
ページが飛びまして四〇ページを御覧いただければと思います。四〇ページでございますが、上から二段目でございます。教育の資質、専門性の向上に向けた取組といたしまして、研修動画の配信をはじめ、校長のリーダーシップの下、学校全体で専門性や指導力を高めていくために必要な方策や、指導スキルの段階的な向上、インクルーシブ教育に関する好事例のデータベース化など、ICTを活用した専門性向上に向けた研究及び検討を行うという旨を追記させていただきました。
その次の段落になりますけれども、学習障害のある児童生徒の支援の必要性から、学習障害のある児童生徒の指導や支援を充実できるよう、教職員の専門性の向上やICTの活用促進、心理的な援助の充実などに取り組むというものを記載させていただいております。
さらに、最後の段落になりますけれども、児童生徒の特性を把握するためのチェックリストの有効活用に向けというところでございますが、通常の学級におきましては、特別支援学級の利用を検討する際に、児童の特性把握のためにチェックリストを活用しておりますけれども、これが導入から五年が経過することから、その活用状況や効果について検証するというものを追加させていただいたところでございます。
素案からの変更点につきましては以上でございます。
最後になりますが、一番頭のかがみに戻っていただければと思います。今後のスケジュールでございますが、令和四年三月策定ということで、記載のとおりでございます。
説明は以上でございます。
○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○福田たえ美 委員長 次に、(17)
世田谷区立小・中学校特別支援学級等整備計画の一部改定(案)について、理事者の説明をお願いいたします。
◎粟井 教育政策部長 それでは、
世田谷区立小・中学校特別支援学級等整備計画の一部改定(案)について御報告いたします。資料は、かがみ文と別紙の
世田谷区立小・中学校特別支援学級等整備計画の二点で構成されております。
まず、かがみ文を御覧いただければと思います。かがみ文には主旨がございますけれども、主旨は、本整備計画につきましては昨年度の三月に策定したところでございますが、その際に区の人口推計に合わせて見直しを行うとしておりまして、今般、昨年七月に世田谷区将来人口推計が補正されたことを受けまして、整備の前提となります児童生徒数の推移について見直しを行うとともに、今年度より新たな種別として開設しました自閉症・情緒障害特別支援学級について、こちらも現計画において令和三年度に改めて検討するとしていたところでございますので、併せて見直しを行いまして、整備計画の改定を取りまとめたので報告するものでございます。
次に、2の主な改正内容でございます。全部で三点ございますが、一点目が世田谷区将来人口推計の補正の反映、二点目が小・中学校自閉症・情緒障害特別支援学級(固定学級)の整備計画の見直し、三点目が中学校情緒障害等学級(通級指導学級)の制度終了に伴う記載部分の削除でございます。
では、一点目より順次本編の中で改正内容を説明させていただきたいと思います。PDF資料で行きますと六ページを御覧いただければと思います。
六ページでございますが、七月の将来人口推計によりますと、児童数につきましては令和五年頃まで増加をし、そして、その後微減もしくは横ばいとなり、令和八年頃より減少、そして令和二十年頃に再び増加に転じると推計されているところでございます。生徒数につきましては、令和十年頃までは増加し、その後減少するとして、令和二十年頃から再び増加に転じると推計されているところでございます。
それに基づいて、自閉症・情緒障害特別支援学級を除き、小中学校の各種別の特別支援学級等の利用人数を再算出し計画案に反映しておりますが、いずれの種別も現在の想定数や暫定定数で補えるために、今回の人口推計の補正に伴う整備計画自体の変更はないということでございます。
次に、主な改正内容の二点目でございますけれども、資料で行きますと一二ページを御覧いただければと思います。一二ページが小中学校の自閉症・情緒障害特別支援学級の固定学級の整備計画の見直しのところでございますけれども、まずは小学校でございます。現状では二校、三学級、定員二十四名のところ、二十二名の児童が在籍しているところでございます。なお、六年生の在籍数はゼロ名でございますので、卒業者がいないということで、現状では次年度の受入れ可能数は二名となるところでございます。こちらの種別につきましては、昨年四月に開設した新しい種別でございまして、現在も入級に関する相談状況も多いところでございます。一方で、この種別につきましては就学相談の実績が今年度の入級分であることから、当分の間、整備計画を立てるに当たっては入級者の推移を見極める必要があるため、池之上小学校での開設を予定している令和六年度までの見込みを暫定的に算出し、長期的な推計については令和六年度以降に算出するということで変更させていただいております。
また、整備計画につきましても、現時点においては令和六年度の池之上小学校の二学級開設の計画となっておりますけれども、先ほど申し上げたとおり、定員二十四名に対し既に二十二名の児童が在籍している中、次年度以降の受入れが難しいという状況であるため、このページ下の③でございますが、そのとおりに、令和四年四月に新たに旭小学校に一学級を開設、また、既設の多聞小学校に一学級を開設し、計二学級の整備を行うことと考えております。また、令和五年度におきましても、地域偏在の解消も考えながら、四月に新たに一学級開設する計画に見直しを行っております。
次に、中学校の自閉症の情緒障害特別支援学級でございます。こちらはPDF資料の二〇ページになります。ちょっと飛びますがよろしくお願いいたします。こちらにつきましても、小学校と同様、当面の間、入居者の推移を見極める必要があることから、小学校に合わせて令和六年度までの見込み数を暫定的に算出し、長期的な推計について、令和六年度以降に改めて実施する形で変更しております。また、中学校の自閉症・情緒障害特別支援学級につきましては、現在四学級三十二名のところ、二十六名の生徒が在籍しているところでございます。この中には、昨年度まであった不登校の通いの場となっておりました世田谷中のひなぎく学級の生徒が含まれているところでございますけれども、③に記載のとおり今年度末で受入れを終了し、このひなぎく学級は不登校特例校に移るために一学級減らして、定数を三学級二十四名に令和四年度は変更いたします。その上で、需要数の増加には対応が必要でございますので、令和五年四月に新たに一学級を整備する内容に変更します。なお、整備に当たりましては地域偏在の解消に向け、地域バランスを考慮した学校を優先して整備してまいりたいと思います。
また、四月の就学先、転学先につきましては現在も調整を行っているところでございまして、今後の状況により、さらなる学級数の増が必要になった場合には改めて御報告をさせていただきたいと思います。
次に、主な改正内容三点目でございますが、こちらにつきましては、中学校情緒障害学級制度の終了ということで、世田谷中学校のひなぎく学級の制度が終了に伴いまして、計画からこの該当部分が削除されているということでございます。
以上が主な改正点となります。
最後に一ページ目のかがみ文に戻りますけれども、記載のとおり、スケジュールといたしましては三月改定を予定しているところでございます。
説明は以上でございます。
○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
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○福田たえ美 委員長 次に、(18)第二次世田谷区不
登校支援アクションプラン(案)について、理事者の説明をお願いいたします。
◎北村 副参事 それでは、第二次世田谷区不
登校支援アクションプラン(案)について説明をさせていただきます。十八番でございます。
一ページを御覧ください。まず、主旨でございます。本件は、不登校支援のさらなる充実に向けまして、令和四年度から二か年にわたる具体的な行動計画を定めた第二次世田谷区不
登校支援アクションプランの素案を十一月に報告させていただきましたが、その後検討を進めまして、今回案として取りまとめましたので御報告をさせていただくものでございます。
2の計画案の内容につきましては、別紙1の概要版と、それから別紙2の本文となります。また、3の素案からの主な変更点につきましては別紙3を添付しておりますので、後ほど御確認いただきたいと思います。
アクションプラン案の内容と素案からの主な変更点につきましては、本文のほうで説明させていただきます。
各ページの右上に付番しております通し番号一七ページを御覧ください。一七ページでございますが、こちらは第一章、第二次不
登校支援アクションプランの位置づけ、計画期間でございます。計画期間、図表01でございますが、第二次
教育ビジョン調整計画と表記を合わせまして、令和六年度、それから七年度につきましても記載をさせていただいてございます。
それから、PDF番号の二〇ページを御覧ください。こちら(1)でございますが、不登校児童・生徒数の推移等でございます。こちらの図表01世田谷
区立小・中学校における不登校児童・生徒数の推移でございますが、合計の折れ線グラフが二十九年度から三十年度及び令和元年度から令和二年度に向けて増加しております。その増加原因の要因を、次の二一ページの中ほどになりますけれども、そちらに追記をさせていただいております。二十九年度から三十年度は教育機会確保法の趣旨の浸透、それから令和元年度から二年度につきましては新型コロナウイルスの影響が大きく影響しているものというふうに分析をさせていただいております。
PDF番号二四ページを御覧ください。こちらは不登校になった要因と学校復帰率の部分でございます。こちらは図表04の2の下に、不登校になった要因につきまして、学校内で直接的に児童生徒と関わるスクールカウンセラー及び長期化、複雑化した課題に対する教育相談員がまとめた分析結果について追記をさせていただいております。
それから、PDF番号二九ページを御覧ください。こちらはコロナ禍における分散登校及びオンライン学習の不登校児童生徒への影響などにつきまして、コラムを追記してございます。オンライン学習を進める中で、不登校傾向にあった子どもたちが授業や学級活動などに参加するケースも見られたことなどを紹介させていただいております。
それから、PDF番号の四二ページまでちょっと飛びますが、四二ページを御覧ください。こちらは不登校児童生徒への支援の方向性でございます。児童生徒、保護者の状況把握と、児童生徒の進路の選択を広げる多様な支援策の展開の必要性を追記してございます。また、①でございますが、こちら項目を多様性や個性を認め伸ばす学校づくりに変更いたしまして、児童生徒一人一人の個性に応じてその多様性を認め、自己有用感や自己肯定感を高めながら安心して通い続けられる学校づくりが重要というふうに訂正をさせていただきました。
また、次の四三ページの中段でございますけれども、こちらに体系図について分かりやすくなるよう工夫をさせていただいてございます。
それから、次の四四ページを御覧ください。
教育総合センターにおける不登校支援の推進のイメージ図、こちらを追記させていただきました。また、その下でございますけれども、4の第二次不
登校支援アクションプランの目標について一部修正を加えてございます。
(1)、(2)がございますが、(1)が児童・生徒一人一人の多様性や個性を認め伸ばす学校づくりでは、様々な教育活動や体験活動を通じ、学校生活が楽しいと感じる児童生徒を増やしていくこと。それから(2)としまして、不登校の児童・生徒一人一人の状況に即した適切な支援へのつなぎでは、不登校児童生徒、保護者の状況を的確に把握して、どこにも支援につながっていない児童生徒の減少を図ることとしてございます。
それから、ちょっと飛びますけれども、PDF番号の五七ページを御覧ください。こちらは多様な教育機会や居場所の確保という項目になります。ちょっと分かりにくいんですけれども、上から二つ目のポツでございます。「これまで区では」というところ、それからポツの四つ目でございますけれども、「不登校の背景や要因」というところでございますが、こちらを追記させていただきまして、不登校特例校分室、分教室、それからほっとスクールそれぞれの役割と機能について追加で記載をしてございます。
また、六三ページ以降につきましては資料編といたしまして、資料を最後までつけさせていただいております。
PDF資料の一ページにお戻りください。一ページのかがみ文でございます。4の今後のスケジュールでございます。令和四年三月策定予定という形でさせていただいてございます。
説明は以上です。
○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑ありましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○福田たえ美 委員長 次に、(19)世田谷区
学童クラブ条例の一部を改正する条例について、理事者の説明をお願いいたします。
◎谷澤 生涯学習・
地域学校連携課長 私からは、世田谷区
学童クラブ条例の一部を改正する条例について御報告いたします。
1の主旨でございます。区立瀬田小学校改築に伴いまして、瀬田小新
BOP学童クラブにつきましては、工事期間中小学校内で新BOP室等の場所を確保できないことから、令和四年四月から瀬田中学校内で確保し運営することとなります。つきましては、世田谷区
学童クラブ条例別表の瀬田小新
BOP学童クラブの活動場所を変更する必要が生じたため、改正する条例を令和四年第一回区議会定例会へ提案するものでございます。
2の内容につきましては、4参考に記載のとおりでございます。
3施行日は令和四年四月一日でございます。
私からの御説明は以上でございます。
○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑ありましたら、どうぞ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○福田たえ美 委員長 次に、(20)新
BOP学童クラブの
放課後児童システム導入後の状況について、理事者の説明をお願いいたします。
◎谷澤 生涯学習・
地域学校連携課長 それでは、私からは新
BOP学童クラブの
放課後児童システム導入後の状況について御報告いたします。
本件は、福祉保健常任委員会との併せ報告でございます。
まず、1主旨でございます。放課後児童システムを令和三年七月に十五校に先行導入しておりますが、このたび先行実施の状況を踏まえまして、令和四年五月に全校導入するために御報告するものでございます。なお、令和四年度以降検討が進められる予定の新たな
教育DX推進に向けた取組に合わせて、放課後児童システムと教育委員会のシステムとの情報連携など、効果的、効率的なシステムとなるよう検討を進めてまいります。
2の放課後児童システムの概要と効果でございます。
(1)システムの概要につきましては、入退所記録、保護者メール通知、欠席連絡等の機能を備えております。詳細は記載のとおりでございます。
(2)対象者、そして(3)主な機能と導入効果は記載のとおりでございます。
続きまして、右上の二ページ目のほうにお進みください。3の先行導入校十五校における導入効果についてでございます。
まず、(1)の保護者の意見でございます。今回、本システムのアンケート機能を活用しまして御意見をいただきました。その結果、保護者からは、システム導入後、退所時間の変更連絡等の際電話のできない環境でもスマホで連絡ができるようになった、また、子どもの入退所の時刻が確認でき一人帰りさせていることで安心できる、また、保護者間で退所時刻の共有ができる点も便利であり安心すると回答するなど、約九二%の保護者がシステム導入に肯定的でございました。
次に、(2)新
BOP学童クラブの状況でございます。これまで職員負担が大きかった連絡帳の児童の退所予定時間や保護者からの連絡事項の確認、保護者への児童の出欠及び帰宅時間の確認や電話連絡及び手処理で行っていた例月の利用実績の報告作業にかかる時間が大幅に削減されました。また、これまで職員が手作業で日々作成していた退所予定時刻ごとの児童一覧を、保護者が入力したデータを基に作成できるようになりました。このようなことから、職員が児童と関わる時間が創出されるとともに、事務ミスが削減され、これまで以上に子どもの状況に合わせた必要な育成支援が行えるようになっております。
続きまして、4所要経費でございます。こちらにつきましては記載のとおりでございます。
そして5教育委員会のシステムとの連携でございます。教育委員会では、令和四年度以降教育DXの推進に取り組み、その中で学校のネットワークの段階的な統合を進め、コストと運用の合理化を図っていく予定としておりまして、この検討の中で放課後児童システムとの情報連携など、効果的、効率的な運用が図れるよう連携協力して検討を進めてまいります。
そして、最後の6今後のスケジュールでございます。二月に残り四十六校にシステム専用パソコン等の設置及びシステム操作研修を実施した上で、四月に全新
BOP学童クラブ利用児童保護者へ案内文書配付をいたしまして、五月に全校で運用を開始する予定でございます。
私からの御説明は以上でございます。
○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆加藤たいき 委員 この件は議場のほうでも、プロセスを含め大きな課題があるのではないかという非常に厳しい質問をしました。それで結局導入するということで、所要経費が年間四千五百万円ということですが、例えば、これは教育DXを進めるという話で、今後複合化したものを統合していくというところの観点で、違約金とかが発生するものなのか。また、違約金が発生するのであればどれぐらいの金額、途中で契約を切るとなったら、どれぐらいの期間、今契約しているのか、違約金をまず教えてください。
◎谷澤 生涯学習・
地域学校連携課長 今お話しの違約金でございますが、システムの機器の賃貸借、保守につきましては、長期継続契約で令和六年度まで契約があります。これは確認したんですが、損害賠償につきましては双方の協議になるということを伺っておりますので、現段階ではっきり幾らという金額は申し上げられないんですが、今回もし年度途中で契約をしないというようなことになれば、受託者のほうには瑕疵がないということになって、契約金額だけではなくて、その先の利益も含めて請求される可能性があるということを認識しております。
◆加藤たいき 委員 この件て、今保護者の意見を聞きました、新
BOP学童クラブの働いている方は聞きましたというのは、それはいいことを言うのはもちろん当然ですよ。私は何を問題にしているかというと、これはミマモルメとか、ほかの一般の学童に通っていない保護者も自分たちの自費でそういった同じような仕組みを使っている状況がある中で、学童のお子さんだけ公費で賄っている。だったら複合的なものを統合して一つのものを公費で賄ったらいいじゃないですかというのが私の考えですよ。なので、これは教育DXって進めるというんだったら、令和四年度以降教育DXの推進に取り組みではなくて、もう今から考えて、なるべく早く統合していくことが保護者の方々、そして児童の安全にもつながるものだと思いますよ。
これはさっきの話で縦割りになってしまっていて、かなり谷澤さんには申し訳ないですけれども、こんなに厳しく言ってしまって。これは学校のほうで教育DXがあるので引き取ってもらって、いろんなものが、これはさっきの教育DXの話で、保健室の話とかも全部いろんなものが一人の児童にデータとして蓄積されていくわけじゃないですか。学童のほうにもそういったアレルギーの話とかも、いろんなものを複合的に考える時代が、一つの端末でできるような時代になってきたんですから、そういったものを理解して進めないと、せっかくの公費、年間四千五百万円、学童の子の利用する機能だけで四千五百万円て結構な金額ですよ。それで、ずっとこれが続いていくかと思ったら、もうなるべく早く統合してもらいたいと思うんですが、いかがですか。
◎谷澤 生涯学習・
地域学校連携課長 今副委員長お話しいただきました。学童クラブは今単独のシステムということで、契約もまだ六年度までちょっとあるということもあるんですが、そういった統合あるいは情報連携、どういった形できるのかというのはちょっと慎重に考えていかなければいけないと思っていますので、そこは児童課を含めてちょっと連携を取って考えていきたいと思っております。
◆加藤たいき 委員 ぜひ令和七年度からはしますぐらいは、ぜひ福祉のほうの所管と話し合っていただけたらというふうに思います。
◆田中優子 委員 今の加藤副委員長の応援演説じゃないんですけれども、私もこれは、ああ、やっぱりこうなるんだねと思って、もう今日はいいかなと思っていたんですが、やはり年間四千五百万円以上のシステム使用料ですか、それが学童クラブの子たちだけが対象ということで、どうなのという。いろいろ自己負担でやっている保護者の方とか、もうぐちゃぐちゃになっちゃっている部分がありますから。前の文教委員会でも、やっぱり、だったら児童みんなにこういう安全安心、保護者の方たちも全員対象に安全安心が行き届くようなシステムにすべきじゃないのと、そこに公費を出すべきだという意見がほかの委員からもあったと思うんですね。ですから、今の加藤副委員長の指摘も含め、ぜひこれは、これだけ単独でやり続けるということじゃなくて、しっかり考えていただきたいということを重ねて私からも要望しておきます。
◆高橋昭彦 委員 同じですけれども、これは児童課がやっている事業なんでしょう。やっぱり子どもたち全員の問題だと思いますよ、この学校から出ていく、学校に入ってきたということはね。その間の安全、危険回避というのは、きちっとどうやって保護者に伝えられるのかということは全体の問題だと思うので、教育委員会として子どもたちの登下校に関してのこのシステムの導入というのを、やっぱり考えるべきなんじゃないですかね。だから、児童課はどうあれ、教育委員会としての思いというのをちゃんと示していくべきなんだと思うんですけれども、どう思いますか。
◎齊藤
教育ICT推進課長 今、高橋委員から御指摘がありました教育委員会としてシステムをどう考えていくかというところなんですけれども、まさに今、教育DXの中で、そのあたりの整理をやろうとしております。先ほど申しましたとおり、学校のシステムだけでも三つネットワークあったりだとか、それを統合して管理していくということを今後やって合理化を図っていかなければいけない。それから、御指摘いただきましたミマモルメみたいな登校の安全のシステムだとかというのも、今保護者に自己負担を求めているところとそうでないところがあって、では、それをどこまで自己負担でお願いするのかとか、あるいは公費で出すべきなのかとか、そういった事情がいろいろございます。そういったところをちょっと教育DXも含めまして整理していきたいと考えています。
一口に統合と言っても、システムそのものを統合するというだけではなくて、例えば情報連携、例えば学校で収集している出席の情報だとか時間割の情報だとか、そういったことを、今だと新BOPの事務局長と副校長が話し合って情報連携したりするのが、副校長がいなかったりすると当然できないとか、そういうことがあったりするのを、例えばシステマティックに必要な情報だけ自動的に受渡しできるようにするとか、そういったことも考えられますし、あとはシステムの統合もそれでコストが安くなればいいですけれども、場合によっては安くならない場合もある。そういったことの検証とか検討、合理化について総合的に考えていきたいと思っております。それを教育DXの中で教育委員会として一体として、ほかの領域とも連携しながら進めていきたいと考えております。
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○福田たえ美 委員長 次に、(21)新BOP事業の喫緊の課題解決に向けた
放課後児童健全育成事業の運営方針及び
保護者アンケートの検討状況について、理事者の説明をお願いいたします。
◎谷澤 生涯学習・
地域学校連携課長 私からは、新BOP事業の喫緊の課題解決に向けた
放課後児童健全育成事業の運営方針及び
保護者アンケートの検討状況について御報告いたします。
本件は、福祉保健常任委員会との併せ報告でございます。
まず、1の主旨でございます。新BOP事業の喫緊の課題解決に向けた取組の一つである学校外での民間の
放課後児童健全育成事業者の活用につきましては、進め方を一部見直しまして、サービスの質の確保、向上に向けて、仮称でありますが世田谷区
放課後児童健全育成事業の運営方針の策定を進めることとし、現在検討を進めておるところでございます。策定に当たりましては、令和三年十二月から実施しております世田谷区
放課後児童健全育成事業の運営方針検討委員会における検討のほか、子ども・子育て会議での御意見や、子ども、保護者へのアンケート結果を反映することとしております。今回は、これまでに実施した検討委員会における運営方針及び子ども・
保護者アンケートの検討状況について報告するものでございます。
2(仮称)世田谷区放課後健全育成事業の運営方針についてでございますが、区内で実施される
放課後児童健全育成事業において、支援の質や事業の安定性、継続性の確保を図ることなどを定めた
放課後児童健全育成事業の運営方針を現在検討しているところでございます。
(1)世田谷区
放課後児童健全育成事業の運営方針検討委員会についてでございますが、学識経験者二名のほか、学童クラブ父母会代表、青少年委員会代表に、区の現場職員などを加えたメンバーで検討を進めております。学識経験者は、中央福祉学院教授の西郷泰之先生と、新潟県立大学教授の植木信一先生にお願いしております。
(2)世田谷区
放課後児童健全育成事業の運営方針検討委員会の検討内容についてでございます。第一回の検討会につきましては、十二月二十一日に開催いたしまして、世田谷区
放課後児童健全育成事業の運営方針の策定に向けまして、考え方、作成のプロセス、支援の質確保のための手法等及び運営方針に子どもと保護者の意見を反映させるため、実施するアンケートの内容について意見交換を行いました。御意見といたしましては、保護者のためでもあるが、特に留意すべきは子どものためになるかどうかというところ、子どもの意見を反映させた運営方針を策定したほうがよいのではないか、そのためには子どもアンケートは肝であり、現場の職員に意見を聞くなど質問の仕方を工夫したほうがよいなどの御意見をいただきました。
また、続きまして右上の二ページになりますが、②の第二回検討会につきましては、一月十八日に開催いたしました世田谷区放課後健全育成事業の運営方針で大切にする基本的な理念について検討を行うとともに、アンケートの内容について意見交換を行いました。御意見といたしましては、運営方針については、子どもを中心とした理念にすべきである、子ども自身がしっかり生き抜く力を持ち、それを支援していくことが基本である、子どもの権利や遊びの保障、意見表明についても書いていくべきとの御意見。また、アンケートにつきましては、児童アンケートは子どもたちが設問を読んでも理解できるよう易しい言葉遣いにすべきなどの御意見をいただきました。
ここで右上の四ページのほうにお進みください。PDF右上四ページになりますが、こちら別紙1になります。こちらに現在検討中の運営方針のイメージを添付させていただいております。国の指針を基に項目を整理いたしまして、検討結果を盛り込んで現在作成をしているところでございます。
真ん中のところの理念というところに九項目載せてございますが、策定に当たっては基本的な理念を定め、各項目に生かすようにしていきたいと考えております。あとは後ほど御確認ください。
それでは、かがみ文二ページにお戻りください。3子ども・保護者へのアンケートの実施についてでございます。
(1)の目的としましては、新
BOP学童クラブにおける児童数の増加による大規模化や活動場所の不足による狭隘化などの課題解決に向け、民間事業者の活用も視野に入れた区の
放課後児童健全育成事業の質の確保や、多様なニーズへの対応等の方策につなげていくため実施をいたします。
(2)アンケートの視点でございます。児童にとって楽しく、意見が自由に言え、行きたいと思える場所とするために何が必要かなど、記載の五つの視点でアンケートの項目を定めていきます。
(3)調査概要でございますが、子どもにつきましては新
BOP学童クラブに登録している全児童を対象といたしましてアンケート調査を実施するとともに、新BOP以外の児童館等の施設においても、アンケートまたはヒアリングを実施したいと考えております。保護者のアンケートにつきましては、新
BOP学童クラブに登録していない一年から三年生までの全保護者を対象に行いたいと考えております。
(4)のアンケート調査票の案でございます。右上の七ページの別紙2を御覧ください。七ページ以降の別紙2に、こちらにアンケートの設問等の概要を添付しております。子ども向けと、そして保護者向けがございますが、こちらは後ほど御確認をいただければと思います。
それでは、かがみ文三ページのほうにお戻りください。4今後のスケジュールについてでございます。令和四年二月七日、子ども・子育て会議で御意見をいただきまして、二月の文教、そして福祉保健の両常任委員会でアンケート案をお示しし、御意見をいただいた上で、三月に子ども、保護者等のアンケートを実施する予定でございます。そして五月の両常任委員会でアンケート結果と運営方針素案を、そして七月の両常任委員会で運営方針案、事業概要等をお示しいたしまして、九月の両常任委員会で民間の
放課後児童健全育成事業の活用及び時間延長モデル事業の取扱いについて御報告する予定としております。
私からの御説明は以上でございます。
○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆藤井まな 委員 今口頭でお話をしていたからいいんですけれども、運営方針検討委員会というのが十二月と一月に二回開かれていて、こういうここに載っていらっしゃる委員さんがやっていらっしゃるという、議事録も僕は読みましたけれども、こういう学識経験者という人たちが誰がやっているかというのは、きちんとこういう区議会の資料にもつけてほしいんですよね。教育委員会とか世田谷区がどういう方向性を持っているかという意図を、僕らは僕らなりに調べたいわけですよ。だから、どういう学識経験者がいて、委員長というか座長は多分有識者から選んでいるんですね、多分。議事録を読んでも委員長が誰かって書いていないから分からないじゃないですか、あれを見ても。そうすると、座長を誰がやっているのかとかも分からないし、そういうのを考えると、やっぱりここにきちんと、そのほかの連絡会の代表の方とかはいいですけれども、せめて学識経験者の方の名前を挙げたり、我々に分かるように、意図が分かるようにしっかり表記をしていただきたいなと思いますけれども、何か名前を挙げないことに意図があるんですか。
◎谷澤 生涯学習・
地域学校連携課長 今回ちょっと構成委員の氏名が書いておりませんで失礼いたしました。ホームページのほうには、資料の中にこの委員のお名前は全て記載しております。また、会議録の要旨を、今一回目につきましては公表しております。今後、こういった資料のお示しの仕方につきましては、また児童課に申し伝えまして、お示しの仕方についてはまた検討していきたいと思います。どうも失礼いたしました。
◆藤井まな 委員 議事録なんですけれども、これは委員長すら明かせない理由があるんですか、これは。
◎谷澤 生涯学習・
地域学校連携課長 実際に議事録には、一応表記としましては、議事録の中では委員長、副委員長の名前までは出ていることになっております。
◆藤井まな 委員 委員長と副委員長の名前が出ているの。では、委員長はどなたですか。
◎谷澤 生涯学習・
地域学校連携課長 委員長は西郷泰之先生でございます。
◆藤井まな 委員 議事録のどこに書いてあるんですか、それは。議事録もこういう資料とかに載せたほうがいいんじゃないですか、何をやっているかって。
◎谷澤 生涯学習・
地域学校連携課長 そうですね、公表できるものは公表していくということで、そこはまた児童課とちょっと話をして、お示しの仕方についてはまた今後ちょっと考えていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
◆藤井まな 委員 僕の能力の低い頭で一生懸命議事録を読みましたが、どこにも書いていないように思いましたので、もう一度確認してみてください。
◆山口ひろひさ 委員 一つだけ、今藤井委員も学識経験者二名というところを言っていましたけれども、下の児童館長のうち区長が指定する者二名、新BOPの職員のうち区長が指定する者一名って、何か今までこういう書き方ってありましたか。
◎谷澤 生涯学習・
地域学校連携課長 一応要綱を定めておりまして、それに沿った形の表記になっております。
◆山口ひろひさ 委員 余り今までこういう検討委員会とか、こういうメンバーが書かれていることはあるんですけれども、要綱云々という話ですけれども、区長が指定するものなんですか、今までも全部。
◎谷澤 生涯学習・
地域学校連携課長 ほかのところでどのような形で記載されていたかは、すみません、ちょっと把握をしておりません。申し訳ございません。
◆山口ひろひさ 委員 別にすごく細かいことをあれしちゃって申し訳ないんですけれども、例えば、館長にしたっていろんな考え方を持っている館長もいらっしゃるだろうし、この新BOPの職員だっていろんな考えを持っている職員がいらっしゃると思うんですよ。あまりにもこの区長が指定するということになると、ちょっと疑義を感じちゃうんですね、その選び方において。本当はもっといろんな意見の中で、この放課後のいわゆる健全育成の運営方針というのがまとまるのが一番いいわけであって、そのための検討委員会だと思うんですけれども、ちょっとその辺が、何かおやっと思ったものですから質問させていただきました。
◆高橋昭彦 委員 これは、もともと話が出てきたのは、大規模化というか学童の子どもたちのいる場所がもう全然ないから、学校の中では無理なんですという、だから、学校の外で学童クラブをやって、そこにしたいと思いますというその狭隘化という話が一つあったですよね、その解消のためと。もう一つは時間延長の話だったですよね。この二つを解消するのに何でまたアンケートなのかというのは全然解せません、私。何回アンケートをやっているんでしょうか。
今後の運営方針を検討するって、解決するために運用方針を検討するわけですか。それで、アンケートをまた子どもたちと保護者にすると。何のためにするんですかといって、学校の中も狭いんです、外へ出していいですかというのを聞くんですか。民間でやりたいと思っている方針があったんですけれども、それをもう一回聞かせてもらえませんかと言うんですか。これは本当に何か、もう迷走していますよ。谷澤さんに言っても申し訳ないんだけれども、これは児童課だから、児童課がいたら冗談じゃないと僕は言いますけれども。でも、これは学校でやっていることなのだから、保護者にしてみれば何やっているの教育委員会というふうに見えるんだよ、これは。もう何か、あまりに迷走していますよ。
学童は楽しいですかって、全然関係ないじゃない、これは。おやつは好きなのを食べていますかって、そんなことを聞くわけ。何か趣旨と聞くことが全然違っていませんか。保護者に対してもそうじゃありませんか、これは。何が目的なんですか。何でまた運営方針なんですか。喫緊の課題は何だったんですか、何でこんなに時間をかけるんですか。保護者のニーズがどこにあるのかって、もう分かっていますと言っていたんですよね。それにしっかり対応する世田谷区になりますということなんでしょう。子育てをしっかり支えますという世田谷区になるということなんでしょう。教育委員会がしっかり先頭に立って旗を振らなきゃいけないんだと僕は思いますよ、これは本当は。もう児童課に任せているからこういうことになる。どういうふうに理解しているんですか、谷澤さん、これは。
◎谷澤 生涯学習・
地域学校連携課長 今、アンケートの内容についていろいろ御意見いただきまして、アンケート内容についてはちょっとまだ練っている途中でございます。再三のアンケートということでございますが、今回はちょっと民間事業者の外に誘致をしてというところもございますので、その辺も含めて、また今回運営方針を定めるに当たりましても、やっぱりそういったお子さんの、よりよく安全に楽しく放課後を過ごすために、そういった今国にはない視点で、ちょっと視点を盛り込んだ形でやっぱり定めるべきだという委員からの意見もいただいていていますので、そういった子どもの意見も聞いて、視点を盛り込んで運営方針を定めているところでございます。
◆高橋昭彦 委員 国からの視点以外の視点をつくるということですか。放課後健全育成事業という国が示しているものは、何のために示しているのかという、それさえできてもいない世田谷区が何をほかに入れたいというんですか。国が示しているものさえやっていない世田谷区なんですよ、実は。それをしっかりともう一回反省からスタートしないと、スピードの遅さと迷走した姿があまりにも滑稽に見えますよ、本当に。もう一回しっかりと考え直してもらいたい。
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○福田たえ美 委員長 次に、(22)第二次
世田谷区立図書館ビジョン第三期行動計画(案)について、理事者の説明をお願いいたします。
◎會田 中央図書館長 それでは、第二次
世田谷区立図書館ビジョン第三期行動計画(案)について御説明いたします。
1の主旨です。本件は、図書館ビジョンの第二期行動計画を引き継ぎ、知と学びと文化の情報拠点としての新たな図書館の創造のさらなる実現を目指し、九月に御報告した素案を踏まえ検討してまいりましたが、今回案を取りまとめたので御報告するものです。
2行動計画(案)の概要でございます。(1)計画期間は二年間、(2)計画内容につきましては、概要版と本文冊子のとおりでございます。(3)重点プロジェクトについては記載のとおりでございます。
3素案からの主な変更点でございます。事業項目ごとに令和四年度、五年度の二年間の取組内容を定めるとともに、議会等の議論を踏まえ、文言等の修正、追記などをさせていただいております。こちらにつきましては、概要版と本編それぞれ参照しながらの説明とさせていただきます。
まず、かがみ文の次の三ページでございます。こちら概要版でございます。こちらですが、まず、上の点線の囲みのリード文でございますが、この中に計画の概要について記載しておりますが、二段落目の文書につきまして、図書館運営のあり方検討委員会からの報告を踏まえた三つの柱、中央図書館のマネジメント機能の強化、民間活用、そして(仮称)図書館運営協議会設置と、この三つの取組の柱を着実に進めることにより、魅力ある図書館づくりを目指すということを記載しました。
次に四ページでございますが、こちらは四つの重点プロジェクトについて記載してございます。こちらについて事業項目の整理、修正をしております。かいつまんでお話ししますと、プロジェクト1のところで、誰もが安心して利用し続けられる図書館においては、「利用者がつながり交流を生む事業の検討・実施」を追記しました。また、三点目につきまして、「子どもの発達段階に応じた読書機会の提供による読書習慣の継続」におきましては、「中央図書館を活用した若い世代を対象とした機能整備の検討・実施」を追記しました。また四点目、「ICTの活用によるサービス向上とDXの検討」では、「地域資料の電子化の推進及び電子資料の公開方法等利活用の検討」を追記するとともに、電子書籍の充実やICタグ関連機器の全館導入については重点プロジェクトの1とかぶっておりましたので、4のほうに統一というようなことをさせていただいております。
次に、本文冊子の主な修正点について御説明いたします。
二一ページです、右肩の二一ページのほうをお開きください。こちらから第二章ということで、第三期の行動計画ということでございます。この下の表のところで、
教育ビジョンでもお示ししましたとおり、図書館ビジョンについては令和六年度からの
次期教育ビジョン・行動計画に統合を予定する形ということで、こちらのほうを修正してございます。
続きまして二八ページ、こちらから第三期行動計画の事業項目ごとの年次計画でございまして、基本方針の1から6に従いまして記載しているところでございます。
こちらの主な修正点でございますが、三三ページをお開きいただけますでしょうか。こちらの基本方針2の大人の学びを豊かにする図書館で、こちらの施策の方向性、(1)多様な学びの機会をつくるでございますが、こちらの中で障害者サービスの充実というところで、点字でございますとかサピエ、そういったところについての記載について追記しております。
続きまして、四〇ページをお開きください。こちらにつきまして、基本方針4、世田谷の魅力を収集・発信する図書館という中では、各地域図書館が地域、地区の知の拠点としての役割を担う点というあたりを追記しているところでございます。
続きまして、四三ページをお開きいただけますでしょうか。こちら基本方針5の図書館ネットワークの構築の中では、①図書館・図書館カウンターの機能の充実というところで、図書館カウンター下北沢開設後の今後の図書館カウンターの在り方検討というようなことを追記いたしました。
そして四六から四七ページで、基本方針6、専門性と効率性を両立した運営体制の構築についての記載でございますが、こちら中央図書館のマネジメント機能の強化、そして民間活用としての烏山・下馬図書館への指定管理者導入、そして(仮称)図書館運営協議会により、きちんと評価検証を進めていくということについて記載しているところです。
四八ページ以降は資料編としてまとめさせていただいてございます。
かがみ文の二ページのほうにお戻りいただけますでしょうか。4の今後のスケジュール(予定)でございますが、三月に計画策定ということで、これに向けて取り組んでまいります。
説明は以上となります。
○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆藤井まな 委員 今までの委員会で言っていることと同じになってしまうんですが、一応素案から案になって、計画の策定が三月にあるということであえてもう一回言わせていただきますけれども、第二次
世田谷区立図書館ビジョン第三期行動計画(案)概要版を見ても、例えば重点プロジェクトのところで三つから四つまでの大きな項目があります。前回や前々回の委員会でも指定管理者の話が、ずっと話していたと思いますけれども、その中にやっぱりこの二番の中の民間活用というところがそこに当たってくると思うんですけれども、僕は本当にここに一行さらっと書いて終わるような問題じゃないって、全く同じ発言を今までもしていますけれども、やっぱり一つの項目として民間活用をどうしていくのかというのを広くみんなで考えなきゃいけないぐらいの大きなことだと思っています、僕は。だからこそ前回いろいろ言ったわけで。別に、我々は民間にやらせることを全て否定しているわけではないです。ただ、図書館に関してはもっと慎重にならなきゃいけないんだという立場を出させていただいて、だからこそもっと広くみんなで議論していかなきゃいけないと思っているんですね。それをこう一行でさらっと書くのはどうなのかなって、やっぱり違和感があります。
それは、僕は何度でも言いますからね。館長に何度でも言いますけれども、僕に資料を出さなかったりとか、隠して物事を進めているようなことが今まであったわけです。こうやってさらっと一行書いて、余り大きな議論にならなくてそのまま進めちゃうというふうな意図に僕は読み取れちゃうんですよね。だったら正々堂々と大きく出して、民間活用をどうしていくかってやったらいいじゃないですかって僕は思うんですけれども。もうどうせここまで来ちゃったんだったら、図書館長はこれを変えるつもりはないんでしょうけれども、取りあえずはこれをもうちょっとしっかり扱って、みんなが多く見えるような形にして議論していく必要があるんじゃないですか。
◎會田 中央図書館長 民間活用についての取組については重要な案件と考えています。今回のこの報告の中では、まず、未来つながるプランという全庁的な計画がございました。この中でも魅力ある図書館運営、サービスの推進ということで、指定管理者制度導入についてきちんと記載をさせていただいております。そして、次の上位計画で図書館ビジョンの上位計画である調整計画の中でも民間活用という言葉を今回入れさせていただいています。その上で、この図書館ビジョンというところでは、確かに本文の中で四十六、四十七というところで具体的な経堂、烏山、下馬というような館名も入れ、そういった形できちんとやっていき、そしてそれを検証していくんだと。評価検証していくということが非常に重要だというふうに考えているところです。
また、御指摘いただきましたので、特に概要版の記載について、もう少し厚くできるかどうか、それについては検討のほうをさせていただきます。
◆藤井まな 委員 僕はもう、また繰り返しになっちゃうから皆さんも飽きているかもしれないですけれども、経堂をやったときにきちんと総括ができていないと思っているわけですよ。それで烏山と下馬を増やして、総括するって言っているけれども、僕はもうほかのところも指定管理者にすることありきで進んでいるんじゃないかなって勘ぐっています、僕は。だからこそ、もっと幅広い議論をする必要があるんじゃないかと思っているわけで、言ってどうにかなるか分からないですけれども、やっぱり民間活用というものは幅広く議論できるように、もっと日に当たるような形で取り扱っていただきたいという意見を最後にもう一度だけ言っておきます。意見です。
◆山口ひろひさ 委員 すみません、ちょっと素朴な疑問で教えてもらいたいのは、重点プロジェクトの中で非来館型サービスの充実とあるんですけれども、これはイメージでは電子書籍を充実させて、これから5Gも取り入れられるのでそういうイメージなのか、また、別にパソコンとかそういうインターネットで自分の読みたい本を選んだ場合に、例えば宅配で来るだとか、近くのコンビニに届けますよとか、そういうイメージなのか、ちょっと分かったら教えてもらいたいんですけれども。
◎會田 中央図書館長 こちらの非来館型サービスでございますが、こういったコロナ禍ということの中で、一つはおっしゃるとおり電子書籍ということの充実というのがございます。それ以外にも、今もお話の出ました宅配サービスのようなことも実際やっている自治体もございますので、世田谷ではいわゆる障害者サービスの一環としての宅配サービスがございますが、そこの域を超えていないところを今後どう考えていくか。また、最初に図書館の登録ということについては、現状予約はインターネットでできますが、最初の登録だけはどうしても来館いただかなきゃいけないというところがございます。この辺も改善できないかとか、ちょっとそういったことでいろいろ考えているところでございます。
◆高橋昭彦 委員 藤井さんには申し訳ないけれども、さっきの四六ページ、ニーズに応じた多様な運営体制の検証・構築というふうにうたっていることに対して、ここに書いてあるのは何か経堂と烏山と下馬が民間活用の形態の評価、検証、検討を進めてまいりますと、要はそういう民間で業務委託を含めて、指定管理者制度のところがどうなっているのかということの検証をずっとしますというふうになっているんだけれども、区立の図書館との比較をしっかりしていきながら、区立ではできないことが民間ではできているということが重要だということを僕はずっと言ってきたつもりなので、そういう意味で、そういうところも区立図書館も含めて、しっかり評価、検証を進めていくというのは、やっぱり両方をしっかり進めていくということが大事なんだろうと思いますので、その点はよろしくお願いしたいと思います。どうですか。
◎會田 中央図書館長 申し訳ございません、この四六ページの記載でございますが、指定管理だけでなく、業務委託、さらにいわゆる区立図書館というのは直営ですね。直営館も含めて、その全体を評価検証するというところでございます。ちょっとそれがきちんと読めるような内容になってございませんので、直営も含めてということでございますので、このリード文については訂正のほうをさせていただければと思います。
○福田たえ美 委員長 では、ここで理事者の入替えを行いますので、委員の方はしばらくお待ちください。
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○福田たえ美 委員長 次に、(23)
新型コロナウイルス感染症に係る
教育委員会事務局の対応について、理事者の説明をお願いいたします。
◎安藤
教育総務課長 新型コロナウイルス感染症に係る
教育委員会事務局の対応について御説明いたします。
1感染拡大抑止に向けた取り組みです。
(1)通常授業とオンライン学習の選択制について、一月二十六日水曜日以降、準備が整った日より二月十三日まで実施いたします。
(2)分散登園について、区立幼稚園において、一月二十六日以降、二月十三日まで実施いたします。
(3)まん延防止等重点措置を踏まえたその他の対応です。
①区立小中学校及び幼稚園について。小中学校教員が出勤できない場合は、教員体制に応じた時間割の再編を行うとともに、学年ごとに複数クラスに対して授業を同時配信するなど、学びの保障を維持できるようにいたします。
②宿泊行事についてです。
a実施判断についてです。今後実施を予定している宿泊行事は、行事前の抗原定性検査を活用しつつ、参加状況等も考慮した上で、教育委員会と学校が連携して実施の判断をいたします。次のページ、二ページを御覧ください。川場移動教室、日光林間学園、修学旅行は記載のとおり、三月まで予定されています。なお、本日川場移動教室を予定していた一校は滞りなく出発しております。
b学校間交流事業の中止についてです。千歳台小と川場小が一月二十六日から二十八日に実施を予定していた学校間交流事業は、感染症拡大の状況を踏まえ中止となりました。
③新BOP、④学校施設開放、⑤図書館等の対応については記載のとおりです。
2陽性判明時の対応方法の変更についてです。児童生徒の感染者数の急増に伴い、
教育委員会事務局による全ての疫学調査の実施が困難となったことから、抗原定性検査キットを活用するとともに、先週より二人目の陽性者が一人目の発生から四日以内に確認された場合に学級閉鎖を実施することとし、こうした学級閉鎖期間三日間を活用して学校内の感染拡大防止に努めます。
3区立小中学校での感染発生状況、直近三か月の推移は記載のとおりです。御覧のとおり、一月から感染者が急増している状況でございます。
説明は以上です。
○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆藤井まな 委員 最後の部分なんですけれども、学級閉鎖って今どれぐらいしていらっしゃるんですか。
◎山下
学校健康推進課長 昨日までに決定した部分で申し上げますと、小学校が四十二校、クラス数で九十五クラスとなってございます。また、中学校につきましては十三校で三十三クラスでございます。うち二校で学年閉鎖をしておりまして、それぞれ一学年ずつという状況でございます。
◆藤井まな 委員 児童生徒に陽性者が出るじゃないですか。当然、給食とかを一緒に囲んだ子どもたちは濃厚接触者になるんですよね。
◎山下
学校健康推進課長 陽性児が判明した場合につきまして、以前は保健所あるいは教育委員会で学校内の様子の調査をしてございました。今、各学校のほうでの感染症対策というのはかなり徹底されていまして、給食時については大体どこの学校も黙食を徹底してございます。なので、給食を一緒に食べているからということで濃厚接触者に特定されるというような事例はございません。
◆藤井まな 委員 給食を一緒に、席をくっつけて食べていても濃厚接触者にならないということ。(「くっつけていない」と呼ぶ者あり)くっつけていない。濃厚接触者にならないということなんだと思うんですけれども、そうなんですか。ごめんなさい、分かりました。
◆田中優子 委員 抗原定性検査キットの活用のところなんですけれども、濃厚接触者に相当する、あるいは具合が悪いというような条件、要件というんですかね。要件があるというふうに議員の何か通知、議員に連絡が来るものにも書いてあったと思うんですけれども。実際には何か全員にもうみんな配っちゃっているという学校もあるかのように聞いているんですが、その要件を満たしていなくても配付したという判断はなぜなのか。あるいは何校ぐらいがそうなっているのか伺います。
◎山下
学校健康推進課長 抗原定性検査キットの配付につきましては、今月の初めに社会的検査の担当所管のほうから、区立の小中学校を含め社会的検査の対象となっている施設での配付の対象を拡大しますというような方針が定まりました。今まではその施設の職員が対象となっておりまして、陽性が判明したときにその施設の利用者、学校で言えば児童生徒も配付の対象になりますというようなところでございましたが、オミクロン株の市中での感染が確認されているというような状況から、その対象を追加しまして、感染者または感染疑いのある方に接触した可能性が高く、かつ感染の不安がある場合、また、軽い倦怠感や喉の痛みなど体調が気になる場合、これらについても児童生徒に配付してもいいということになってございます。これを受けまして、教育委員会のほうではその旨各学校のほうに通知をいたしまして、保護者に周知をし、希望があれば学校に申し出てくださいというようなことを基本的に周知しております。
毎日すぐーる等で体温のお知らせだとかそういったことをしていますので、多くの学校ではそこの備考欄のところにキット希望というような形で意思表示をしていただいて学校のほうから配ると。ただ、学校によってはこの感染状況を心配して、希望する方のみならず全員に配りたいというようなところもございました。それについてはちょっと教育委員会のほうとして全て何校というところまでは把握してございません。学校からのそういったお話については、それは構わないということで教育委員会として回答してございます。
◆田中優子 委員 抗原検査キット自体は、医療機関が非常に不足しているというニュースがこの間何度も流れていました。そして、区民に無料配付という、これは教育委員会の所管じゃないと思いますけれども、その件では非常に現場が混乱して、結局予定どおりには全くならなくて、すぐにやめたと。薬局で配るということも延期と言っていますけれども、実質中止みたいな状況だと思うんですね。制度設計が非常にずさんだなということを感じている中にありまして、その中での小中学校での配付ということで、一応保護者宛てに配られた連絡、手紙によりますと、こういう要件に当たる方、つまり、先ほど課長からも説明ありましたけれども、感染者とか感染疑いのある方の濃厚接触じゃないかと思われるとか、軽い倦怠感など、喉の痛み、つまり症状がちょっと出ている場合という感じですかね、そういうふうに書いてあるんですけれども、何かどうも現場はそうでもないらしいよというふうに聞きましたので質問したわけです。
これを決めているところは所管が違いますから、こちらで言ってもしようがないのかもしれませんけれども、やっぱり限られた医療資源は本当に大事に使わないといけないなと。やたら配れるものだからみんな分頂戴とか、一応全員分くださいという安易な感じで考えてもらっては困るなということを感じたということだけはお伝えしておきたいと思います。
◆高橋昭彦 委員 もうオンライン学習というのはやっているんですよね、今ね。今、この学級閉鎖とかは非常に多くなってきて、またこれからもまだ多くなるんだろうと思うんですけれども、そんな中でも普通に出席している子どもたちも、今は半々とか人数を決めてやっているんですか、これは。
◎毛利
教育指導課長 学級閉鎖のクラスにつきましては、家でオンライン学習を受けております。また、先週からなんですが、通常登校とオンラインの選択制にしておりまして、小学校ですと平均しますと約八割の児童が登校しておりまして、二割の子どもがオンラインを選択しております。中学校につきましては約七五%が通常登校で、二五%がオンラインを選択しておりますが、これはかなり学年によって散らばりもありまして、例えば中学校三年生ですと半分ぐらいの子どもたちが今オンラインを選択しているような状況になっております。
◆高橋昭彦 委員 選択というかできるだけ、あまりにも今週がまた非常に懸念されている部分もありますよね。二月三日が非常に多くなるみたいな予測も立てられちゃっているので、今週が山だといいんですけれども、これをどう乗り越えられるかということ、特に教職員の方々が出られないときはというふうになっていますけれども、通常に出席しているクラスで、やっぱり担任の先生とか教員が出て来られないという状況に陥っているところも結構あるんでしょう、これ。今、その学校の中の対応は全然問題ないんですか。
◎毛利
教育指導課長 今委員からお話しあったように、教員も陽性であるとか、また濃厚接触として学校に来られないという状況もございます。まずは学校のほうで、学年であったり、またほかの空いている先生が入りながらというふうな工夫をしていたり、あとオンラインについては、例えば同じ授業を複数の学級で見るというような工夫をして、教員がいない部分もフォローするようにしています。
◆高橋昭彦 委員 ともかくうまく乗り越えられるようにお願いしたいと思うんですけれども。
あと、宿泊行事について。もうずっと延期をして、ようやく計画が立てられた川場とか日光ですから、何とか落ち着いてうまく行けるようになれば一番いいんですけれども。抗原検査キットを活用してというふうになっているけれども、これはそれだけの数はもう学校には行っているんですか。やっぱりこれからの状況の中で、本当にうまくこれを活用して何とか宿泊行事がうまくできればいいなというふうに思っているんですけれども。これをいろんな区民に配っちゃったりして、どんどんなくなっちゃって、子どもたちの分がなくなるというような、そんなことはないんですよね。
◎田中 学務課長 委員のおっしゃるとおり、何とかここまで実施ができた宿泊行事ですので、何とかここは最後、子どもたち、年度末というところもありますのでやっていきたいという考えは一緒です。その中で、抗原定性検査を活用していということで、今確かにかなりの数を学校の中で使用せざるを得ない状況はありますが、今のところこちらについては確保のほうに努めておりますので、何とか、特にこの三月ですね、本当にちょっと今の状況が改善していけるようなことを望んでいるところですが、それに当たって今ちゃんと準備したキットを使って、子どもたちがいい思い出をつくれるように頑張ってやっていきたいと思います。
◆加藤たいき 委員 ちょっとさっき聞き逃しちゃったので、安藤課長がおっしゃっていた学級閉鎖の一人のところというところをちょっともう一回、基準みたいなところをおっしゃっていたと思うんですけれども、いただいてもいいですか。
◎山下
学校健康推進課長 学級閉鎖の基準につきましては、夏にデルタ株が流行したときに九月に一度定めておりまして、そのときはクラスで三名を一つの目安としてございました。それは国のガイドラインでは複数名となっていて、具体に人数等までは入っていない状況です。一方で、以前に東京都のほうが新型インフルエンザの学級閉鎖の基準というのを都立の学校向けに出していまして、区市町村もそれを参考にしてほしいというような通知がございました。それによりますと、クラスで一〇%欠席が出た場合ということでございまして、一クラス三・何人というようなことになりますので、それを参考に一旦三名というふうに基準を定めました。
ここに来てオミクロン株のかなり強い感染力と、あとその陽性の報告の件数で、もう調査もちょっとままならない状況になってきたという状況がありまして、学級閉鎖の基準を目安の三人から二人に改めまして、四日間の中で二人発生した場合については基本的に学級閉鎖と。また、一人の場合も、もう明らかにこれは二人目が出そうな状況が確認されていれば、その時点でも学級閉鎖というようなことで基準を改めまして、閉鎖の期間を三日としております。この期間につきましては保健所のほうとも相談をさせていただいて、感染症対策というようなことを重視するならば五日程度閉じたほうがいいのかなというふうにも思うんですけれども、学校運営の継続と、あまりにも長くなると保護者、家庭への負担というところもありますので、その辺のバランスを見て三日というふうにさせていただいているところでございます。
◆加藤たいき 委員 ありがとうございます。この間、児童の感染の声が届いて、学級閉鎖が相次いでいるという中で、土曜日にもなんですけれども、この間教育委員会とも、山下課長ともやり取りをさせてもらっているんですけれども、土曜日にもまた学級閉鎖の基準がいまいち不透明で、あの学校は学級閉鎖になっているのになっていないみたいなのが保護者間で結構飛び交っておりまして、一度整理して基準なりを改めて周知してほしいなということがまず一点。
あと、濃厚接触者に今、恐らく保健所が逼迫していて、教育委員会が主体となって濃厚接触者に準ずる方を特定して社会的検査等をやっているんじゃないかなとは思うんですけれども、社会的検査って、今全員、学校でみんな保健室に行ったりとかして受けているようなんですけれども、それってもし学級閉鎖になったら全員受けている状況なのか、それとも濃厚接触者に準ずるような方を特定してその方だけ受けているのか、ちょっとそれも教えてください。
◎山下
学校健康推進課長 まず一点目の基準の周知ですけれども、学校のほうには当然周知していることではございますが、保護者のほうには現状周知はしていません。理由の一つとしましては、ケース・バイ・ケースでちょっと柔軟に対応するような場面もあるかなというところと、今後の状況次第で、その期間であったりというところは多少変更するところもあるかなというようなところでちょっと控えているというところがございます。
あと、二点目のところですけれども、先週、一月二十六日までは、我々教育委員会のほうが保健所に代わって学校の様子の調査をし、濃厚接触者に相当する方の特定をし、PCR検査までつなげていました。なのですが、日に百件、月曜日なんかは百件を超えるような報告が上がってきておりまして、もうとてもその日にちょっと判断し切れなくなってございます。なので、もうその調査も一旦休止をしまして、先ほど申し上げたとおり学級閉鎖の基準を見直し、併せて陽性が出たクラスには、検査キットがあればお配りして、それで陽性であればまた実際にPCR検査につないでというような対応に切り替えてございます。
◆加藤たいき 委員 検査キットで陽性が出るというのを私はまだ聞いたことがないので、それで本当にあぶり出せるのかなと正直心配なところはあるんですけれども。
では、保健室でやっているあの社会的検査というのは、一月二十六日以前に教育委員会として特定したから受けているのであって、それ以降は今行っていないということですか。
◎山下
学校健康推進課長 今副委員長がおっしゃられたとおりでございます。
◆加藤たいき 委員 となると、社会的検査というものは今学校でやっていないということですかね。それはびっくりしちゃったんですが。学級閉鎖の整理はできたので、ちょっとこの点を一回置いておいて、一月二十六日以前にオンライン授業を、ちょっと山下課長から離れるんですけれども、まず、学校閉鎖のところにオンライン授業をされていない学校があったんです、一月二十六日以前は。それって学校として、一月二十六日以前はしっかりとしていくという指示をしていなかったのかなとは思うんですが、一月二十六日以降は、先ほど高橋委員の話にもありましたが、全学年学級閉鎖中でも授業を受けられる環境になっているのか、ちょっと教えてください。
◎毛利
教育指導課長 学級閉鎖時もオンラインで学習を保障するようにというふうには通知を出しているところなんですが、今、副委員長からお話しあったように、学級閉鎖の対応に追われてオンライン授業をすぐに配信するというよりは、学習課題を最初に送るとか、その程度の対応を最初、初期にしていた学校もあるかと思います。
◆加藤たいき 委員 私も息子がオンラインで今授業を受けているんですけれども、非常に先生方は上手に教えるなと思いながら、黒板が見えにくいとかというのもなくなりましたし、オンラインだけの先生を用意してくれて、ほかの組とやってくれたり、何組と何組合同でオンラインだけの授業というのを配信してくれたりと、本当に学校の先生方は御努力されているなというふうに感心して私も見ています。
やっぱりこれを継続的にしてもらいたいというところがまず一点と、さっきの不登校の方が教室にただ一人だとしても、必ずできるようなところというのは継続してつくっていただきたいということは、これは要望しておきます。
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○福田たえ美 委員長 では、次に(24)その他ですが、何かございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○福田たえ美 委員長 以上で報告事項の聴取を終わります。
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○福田たえ美 委員長 次に、2協議事項に入ります。
(1)次回委員会の開催についてですが、次回委員会は第一回定例会の会期中であります二月二十五日金曜日午後三時から開催したいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○福田たえ美 委員長 それでは、二月二十五日金曜日午後三時から開催することに決定いたします。
以上で協議事項を終わります。
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○福田たえ美 委員長 その他、何かございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○福田たえ美 委員長 特にないようですので、以上で本日の
文教常任委員会を散会いたします。
午後七時四十分散会
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署名
文教常任委員会
委員長...