世田谷区議会 2021-12-08
令和 3年 12月 定例会-12月08日-04号
令和 3年 12月 定例会-12月08日-04号令和 3年 12月 定例会
令和三年第四回定例会
世田谷区
議会会議録第二十一号
十二月八日(水曜日)
出席議員(四十八名)
一 番 神尾りさ
二 番 佐藤美樹
三 番 そのべせいや
四 番 青空こうじ
五 番
ひうち優子
六 番 上川あや
七 番 くりはら博之
八 番 つるみけんご
九 番
小泉たま子
十 番 あべ力也
十一番
高岡じゅん子
十二番
金井えり子
十三番
田中みち子
十四番
下山芳男
十五番 加藤たいき
報告、表決
七、日程第二十一
委員会付託省略、表決
八、追加日程第一
企画総務委員会付託、
委員長報
告、表決
九、日程第二十二 請願の処理、表決
十、日程第二十三 閉会中の
審査付託、表決
────────────────────
午後一時開議
○
下山芳男 議長 ただいまから本日の会議を開きます。
────────────────────
○
下山芳男 議長 直ちに日程に入ります。
△日程第一から
△第十四に至る十四件を一括上程いたします。
〔
井上次長朗読〕
日程第一 議案第九十三号 令和三年度世田谷区
一般会計補正予算(第五次)外議案十三件
○
下山芳男 議長 本十四件に関し、
企画総務委員長の報告を求めます。
〔三十九番
畠山晋一議員登壇〕(拍手)
◎
企画総務委員長(畠山晋一 議員) ただいま上程になりました議案第九十三号から議案第九十九号、及び議案第百六号から議案第百十二号の十四件につきまして、
企画総務委員会における審査の経過とその結果について御報告いたします。
初めに、議案第九十三号「令和三年度世田谷区
一般会計補正予算(第五次)」について申し上げます。
本件は、
ワクチン住民接種をはじめとした
新型コロナウイルス感染症防止対策や、せたがやPayを活用した
事業者支援など、速やかに対応すべき施策について補正計上し、
既定予算総額を増額するものであります。
委員会では、まず、学校において行事前に
抗原定性検査を行う事業の妥当性が問われたのに対し、理事者より、国の通知において、学校は
抗原定性検査の対象外とされていることは認識しているが、これはあくまでも国が一つの基準として示したものと考えており、必ずしも学校における無症状者を対象とした検査を禁じるものではないとも解釈できる。本事業は、区として、
ワクチン接種の対象外である小学生や、接種が十分に進んでいない中学生に安心して行事に参加してもらうため、一歩踏み出して実施の判断をしたものであり、今後も引き続き本検査を実施する妥当性があると考えているとの答弁がありました。
また、行事前検査に関する学校側からの意見の状況が問われたのに対し、理事者より、
児童生徒が行事に参加するに当たり、確定でないにせよ陰性と確認できる本検査は、一定の安心感につながるとの評価を得ている。また、今のところ、家庭における
検査実施に負担感があるという意見は寄せられていないとの答弁がありました。
その後、意見に入りましたところ、
自由民主党より「我が会派は、高齢者に対する三回目の
ワクチン接種については、あらかじめ区が指定した接種日時や場所を通知して実施する方式が、高齢者の予約に係る負担軽減、また混乱防止につながると提案してきた。今後、こうした手法も踏まえ、迅速かつ分かりやすい
ワクチン接種事業とするため、実施方法のさらなる改善を求める。また、第六波に備えた
抗原定性検査については、
PCR検査の無料化など、時々刻々と打ち出される国や都の施策を注視し、他自治体の先進事例も参考に、積極的かつ効率的に実施するとともに、真に区民の安全安心につながる施策とするため、さらなる工夫を改めて要望する。続いて、せたがやPayを活用した
事業者支援に関しては、加盟店が増えない要因を検証しないまま、せたがやPayを通じ、一律三万円を加盟店に直接給付する手法については、加盟店の創意工夫を引き出すという視点からも課題があると言わざるを得ない。一方で、せたがや
Pay決済額の五%を加盟店に還元する手法については、せたがや
Pay普及促進に有効なものとして評価する。今後、これまでの事業効果を丁寧に検証し、利用者や加盟店の拡充に資する施策のさらなる検討を求める。せたがやPayをより効果的、効率的な制度とするためには、区の担当者が現場に赴き、直接消費者や事業者の声を地道に拾い上げ、きめ細かく施策に反映することが肝要である。以上の意見を申し添え、今般の
補正予算に賛成する」、無所属・
世田谷行革一一〇番・維新より「本
補正予算には、十二月終了予定としていた
区立小中学校における行事前
抗原定性検査を来年の三月まで継続する予算が含まれているが、無症状の
児童生徒を対象とし、陰性であれば安心との考え方で
抗原検査を活用する本事業には問題がある。
文部科学省は、
抗原検査簡易キットは
有症状者に対して適切に使用した場合に有用と明示しており、
日本医師会の会長も、
抗原検査キットは無症状の方が感染していないことを確認するものではないと明言している。本定例会でもこれらの見解を示し、区が無症状の
児童生徒を対象に
抗原定性検査を実施する根拠を質問した際、
教育総務部長は国の示す
ワクチン・
検査パッケージ制度要綱に関するQ&Aの一部を引用し、『無症状者に対する
抗原定性検査は、確定診断としての使用は推奨されないが、無症状の感染者のうち、
ウイルス量が多いものを発見することにより、場の
感染リスクを下げ得るとの考え方に基づき、事前に
PCR検査等を受検することができない場合にも対応する観点から、
抗原定性検査も利用可能とする』と答弁した。しかし、この
教育総務部長の見解は議会答弁として許されるものではないと考える。なぜなら、同Q&Aのほかの箇所には、『学校は対象となるか』との問いに対しまして、学校等の活動については、引き続き、『学校における
新型コロナウイルス感染症に関する
衛生管理マニュアル』等を踏まえた対応を行い、『
ワクチン・
検査パッケージ制度』は適用しないと示され、さらには、『学校における
新型コロナウイルス感染症に関する
衛生管理マニュアル』の中には、まさに、『
抗原定性検査は
有症状者に対して適切に使用した場合に有用』と示されているからである。以上のように、無症状の
児童生徒に
抗原定性検査を実施し、安全を担保するというのは全く非科学的な施策であり、
文部科学省も認めてはいないと考えられることから、本
補正予算には反対する」、減税せたがやより「
新型コロナウイルスの新たな変異株が確認され始めていることからも、
感染拡大防止に資する
ワクチン接種の円滑な実施と
検査体制のさらなる充実を含む本
補正予算の速やかな執行を求め、賛成する」との表明がありました。
引き続き採決に入りましたところ、議案第九十三号は賛成多数で
原案どおり可決と決定いたしました。
次に、議案第九十四号「世田谷区
公文書管理条例の一部を改正する条例」について申し上げます。
本件は、区政に関する重要事項が記載された公文書を
重要公文書とし、その保存期間が満了したものを
特定重要公文書として永久に保存するとともに、
特定重要公文書を一般の利用に供する制度を設けるため提案されたものであります。
委員会では、理事者の説明の後、意見に入りましたところ、無所属・
世田谷行革一一〇番・維新より「科学技術の進展により、非常に簡便に文書保存が可能となった。今後、公文書を極力廃棄しないという前提で
文書管理に取り組むことを期待し、賛成する」、減税せたがやより「DX推進に伴い、新たな
文書管理の手法が確立してきている。公文書は廃棄ありきではなく、新たな手法を効果的に活用し、可能な限り保存する方向で検討を進めることを求め、本
条例改正に賛成する」、
都民ファーストの会より「紙文書はスペースや劣化の問題が生じるので廃棄も致し方ないが、
デジタルデータはそうした懸念がないことから、今後、
デジタルデータの公文書は原則廃棄しない方針で取り組むことを要望し、賛成する」との表明がありました。
引き続き採決に入りましたところ、議案第九十四号は
全員異議なく
原案どおり可決と決定いたしました。
次に、議案第九十五号「世田谷区
情報公開条例の一部を改正する条例」について申し上げます。
本件は、行政情報の開示の請求に係る制限を廃止するとともに、規定の整備を図るため提案されたものであります。
委員会では、理事者の説明を了とし、直ちに採決に入りましたところ、議案第九十五号は
全員異議なく
原案どおり可決と決定いたしました。
次に、議案第九十六号「世田谷区
手数料条例の一部を改正する条例」について申し上げます。
本件は、
長期優良住宅の普及の促進に関する法律及び住宅の品質確保の促進等に関する法律の改正に伴い、
長期優良住宅建築等計画認定申請手数料等を変更するとともに、規定の整備を図るため提案されたものであります。
委員会では、理事者の説明を了とし、直ちに採決に入りましたところ、議案第九十六号は
全員異議なく
原案どおり可決と決定いたしました。
次に、議案第九十七号「
世田谷区立上祖師谷中学校耐震補強工事請負契約」について申し上げます。
本件は、学校等の耐震再診断を踏まえた
補強工事の基本方針に基づく
耐震補強工事を実施するため提案されたものであります。
委員会では、理事者の説明を了とし、直ちに採決に入りましたところ、議案第九十七号は
全員異議なく可決と決定いたしました。
次に、議案第九十八号「
仮称世田谷区立玉川地域拠点保育園新築工事請負契約変更」について申し上げます。
本件は、令和二年第四回区
議会定例会において議案第九十八号として工期の変更を行ったが、工事着手後、
地中障害物が発見されたことによる建物のくいの設置位置の変更に伴い、再度、
建築基準法に基づく申請等が必要となったことから、工期の変更を行うため提案されたものであります。
委員会では、まず、本件工事の工期が変更となった経緯が問われたのに対し、理事者より、令和二年の秋頃、
施工事業者より、設計図書などから既存の擁壁と新たに設置する擁壁が干渉する可能性があるとの指摘を受け、区として
既存擁壁撤去について検討したが、建物の
解体工事後に実際の
既存擁壁を確認しなければ、撤去すべきかの判断ができなかった。令和三年二月、
解体工事に着手し、解体作業を進める中で地中の
既存擁壁を確認したところ、設計図書と大きさや形状が異なり、解体作業が困難であることが確認されたため、
既存擁壁の撤去を断念し、当初設計の一部を変更するとの判断に至った。その結果、設計変更と届出審査の期間に約三か月、設計変更に伴い発注する資材の納期に約三か月を要し、合計六か月の
工期延長となったとの答弁がありました。
また、
工期延長に伴う
契約金額の取扱いが問われたのに対し、理事者より、
施工事業者と協議の上、
工期延長に伴い増加する経費を算出し、
契約金額を変更することとなるとの答弁がありました。
その後、意見に入りましたところ、
自由民主党より「今般の経緯を確認したが、区がより迅速な対応を行っていれば
工期延長は避けられたのではないかという疑念を払拭できない。幸い、
工期延長による保育園の開園時期への影響はないことから、本議案には賛成するが、今後、近隣住民や
施設利用者などの関係者に影響が及ばないよう、発注者として厳に工程管理を徹底するよう要望する」との表明がありました。
引き続き採決に入りましたところ、議案第九十八号は
全員異議なく可決と決定いたしました。
次に、議案第九十九号「特別区人事及び
厚生事務組合規約の変更に関する協議」について申し上げます。
本件は、特別区人事及び
厚生事務組合規約を変更するため提案されたものであります。
委員会では、理事者の説明を了とし、直ちに採決に入りましたところ、議案第九十九号は
全員異議なく可決と決定いたしました。
次に、議案第百六号「職員の給与に関する条例の一部を改正する条例」、議案第百七号「
幼稚園教育職員の給与に関する条例の一部を改正する条例」及び議案第百八号「
会計年度任用職員の給与及び
費用弁償に関する条例の一部を改正する条例」の三件について一括して申し上げます。
本三件は、いずれも職員の給与を改定するため、それぞれ提案されたものであります。
委員会では、理事者の説明の後、意見に入りましたところ、
世田谷立憲民主党より「今般の
条例改正は、
人事委員会勧告に基づき、官民格差を解消するものであることから、本議案全てに賛成する。なお、労働者の
賃金底上げにより消費を拡大し、経済を活性化するという視点も重要であることを申し添えておく」、減税せたがやより「公務員が
労働基本権を制限されている代償措置として
給与勧告制度があると認識しており、その制度による妥当な勧告を受けての
条例改正であることから、本三件全てに賛成する」、
都民ファーストの会より「官民格差の解消を目的とした
条例改正に異論はないが、
コロナ対応に奮闘した公務員の
モチベーション維持のためには、昇給や表彰など、様々な手段によりその努力に報いる必要があることを申し添え、本
条例改正全てに賛成する」との表明がありました。
引き続き採決に入りましたところ、議案第百六号から議案第百八号までの三件はいずれも
全員異議なく、それぞれ
原案どおり可決と決定いたしました。
次に、議案第百九号「世田谷区長等の給料等に関する条例の一部を改正する条例」、議案第百十号「世田谷区
監査委員の給与等に関する条例の一部を改正する条例」、議案第百十一号「世田谷区
教育委員会教育長の給与及び勤務時間等に関する条例の一部を改正する条例」及び議案第百十二号「世田谷区
議会議員の
議員報酬及び
費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例」の四件について一括して申し上げます。
本四件は、いずれも期末手当を改定するため、それぞれ提案されたものであります。
委員会では、理事者の説明を了とし、直ちに採決に入りましたところ、議案第百九号から議案第百十二号までの四件はいずれも
全員異議なく、それぞれ
原案どおり可決と決定いたしました。
以上で
企画総務委員会の報告を終わります。(拍手)
○
下山芳男 議長 以上で
企画総務委員長の報告は終わりました。
────────────────────
○
下山芳男 議長 これより意見に入ります。
発言通告に基づき発言を許します。
なお、意見についての発言時間は、議事の都合により八分以内といたします。
二十三番
中里光夫議員。
〔二十三番
中里光夫議員登壇〕(拍手)
◆二十三番(
中里光夫 議員)
日本共産党世田谷区議団を代表して、議案第九十三号、九十四号、九十五号、百六号から百八号に賛成の立場から意見を申し述べます。
議案第九十三号「令和三年度世田谷区
一般会計補正予算(第五次)」は、
ワクチン接種をはじめとした
新型コロナウイルス感染防止対策や、せたがやPayを活用した
事業者支援です。
オミクロン株が世界に広がっています。感染対策の基本方針として、一、希望者への速やかな
ワクチン接種、二、大規模検査、三、
医療機関支援、四、事業者、個人への十分な補償を重ねて求めるものです。
検査については、福祉現場や我が党の検査拡充の要望を受け、
抗原検査キットを学校、福祉施設、さらに保育園、
幼稚園利用家庭へ配布することを評価します。首相も、無料で受けられる検査を抜本的に拡充しますと述べています。今後も
社会的検査の対象拡充と従来の枠にとらわれない無症状者への拡充を求めます。
三回目の
ワクチン接種について、日本では二回目接種後八か月に三回目接種を行うことが原則とされてきましたが、八か月に
医学的根拠があるわけでなく、
前倒し実施をすべきとの声が多く出されています。
日本共産党は、政府に対して、安全性と供給への責任をしっかり果たしながら、思い切った前倒しを決断、実施することを強く求めるものです。
同時に、富裕国と貧困国との
ワクチン格差の解消に真剣に取り組むことが必要です。誰もが安全にならない限り、誰も安全ではない、これはデルタ株の痛切な教訓であり、
オミクロン株の出現でもその重要性が示されました。我が党は日本政府に対し、
ワクチン格差解消への
国際的責任を果たすことを求めるものです。
先般、区長は国へ、
高齢者施設への
早期接種を要請され、積極的なものと評価します。
首相も
所信表明演説で、感染防止に万全を期す観点から、優先度に応じ、八か月を待たずに、できる限り前倒ししますと述べています。この間、第五波で百二十六園も休園という事態となった保育現場などから、三回目接種の
優先接種対象要望が聞かれています。区は、リスクの高い現場で働く方のニーズも踏まえながら、三回目接種の円滑な実施に向けた準備に取り組むと答弁もしています。保育や訪問・
通所介護従事者などの
早期接種の実施を求めます。
第六波に備えた
保健所体制の拡充が予算化されていますが、第五波の在宅死の事態を繰り返さないためにも体制強化と保健師の
計画的増員を改めて求めます。
また、一般質問で、第六波に備え、医療が受けられる
酸素療養ステーション運用を求めたところ、区は、
抗体カクテル療法や点滴、
ステロイド投与などを含め、
酸素療養ステーションで行うべき処置を検討と、前向きな答弁をされました。しっかり進めるとともに、医療機関と連携した病床確保や、医療機関への
財政支援等を求めます。
せたがや
Pay加入店舗への三万円の給付、売上げの五%を加盟店へ還元することは、我が党がこれまで求めてきた事業者への直接支援となるものと一定評価します。しかし、支援対象は一部の事業者に限られています。せたがやPayの加入促進を様々な方法で周知徹底することと、実施期間の延長を求めます。来年度に向け、効果の検証を行い、
情報弱者対策、低所得者を考慮した取組へと見直すことを求めます。
議案第九十四号は、
公文書管理条例に永久保存する
重要公文書、
特定重要公文書の規定を設け、これらの評価選別の手続と区民利用の手続規定を設けるものです。
議案第九十五号は、
情報公開条例から、
公文書管理条例で定める
特定重要公文書の扱いを除外する規定を設けることと、
公文書管理委員会からの指摘を受け、区外の者に対してこれまで行ってきた
情報開示請求時の理由の明示を、今後は区内の者の請求と同様に理由の明示を求めず、
情報開示手続をより利用しやすいものとする変更です。
公文書は、区民の共有の財産であり、民主主義の基礎です。今条例で、永久保存すべき
重要公文書の規定が加わり、
重要公文書の評価選別において、
公文書管理委員会での諮問、答申ができる仕組みとしたことを評価します。
永久に保存する
重要公文書の評価基準については、
適時見直しを行い、区民の財産である
重要公文書の適切な保存に努めることを求めます。
永久保存する
特定重要公文書の
保存、管理のために、公文書館の設置を求めます。また、
公文書館機能を支える専門職、アーキビストの配置を求めます。
特定重要公文書の利用に当たっては、
個人情報保護に努めることを求めます。
また、今後
デジタル化や技術の進展を踏まえて、保存期間の長期化や利便性の向上など、引き続き検討することを求めます。新庁舎整備に伴う庁内の引っ越しで公文書が廃棄、紛失など不当に処分されることがないよう適切な運用を求めます。
自治の推進と独自性のある自治体経営の確立をうたった行政経営改革の視点にあるように、自治の推進と情報公開、区民参加の促進の具体化、区政の透明性を高め、区民の知る権利が保障されるよう、運用されることを期待します。
議案第百六号から百八号は、職員の給与改定です。労使間の合意を尊重し、賛成します。
公務員給与が民間給与水準より高いとして期末手当が〇・一五月のマイナスです。職員は保健所業務や
ワクチン接種をはじめとしたコロナ感染症対策に全庁的に献身的に取り組んできました。
公務員の給与が下がることは、年金水準や民間給与水準に連動します。コロナ禍で奮闘する公務労働者の労苦に応えず、コロナを経て求められる内需主導型への経済転換にも背を向けるものです。本来は、公民ともに給与水準を上げることこそが必要です。
以上、意見といたします。(拍手)
○
下山芳男 議長 以上で
中里光夫議員の意見は終わりました。
これで意見を終わります。
これより採決に入ります。本十四件を二回に分けて決したいと思います。
まず、議案第九十三号についてお諮りいたします。採決は起立によって行います。
本件を
委員長報告どおり可決することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○
下山芳男 議長 起立多数と認めます。よって議案第九十三号は
委員長報告どおり可決いたしました。
次に、議案第九十四号から第九十九号及び第百六号から第百十二号の十三件についてお諮りいたします。
本十三件を
委員長報告どおり可決することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
下山芳男 議長 御異議なしと認めます。よって議案第九十四号から第九十九号及び第百六号から第百十二号の十三件は
委員長報告どおり可決いたしました。
────────────────────
○
下山芳男 議長 次に、
△日程第十五を上程いたします。
〔
井上次長朗読〕
日程第十五 議案第百号 世田谷区行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する条例の一部を改正する条例
○
下山芳男 議長 本件に関し、区民生活委員長の報告を求めます。
〔四十三番羽田圭二議員登壇〕(拍手)
◎区民生活委員長(羽田圭二 議員) ただいま上程になりました議案第百号「世田谷区行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する条例の一部を改正する条例」につきまして、区民生活委員会における審査の経過とその結果について御報告いたします。
本件は、個人番号を利用することができる事務として、心身障害者の医療費の助成に関する事務を追加するため提案されたものであります。
委員会では、理事者の説明の後、意見に入りましたところ、
日本共産党より「マイナンバー制度は、社会保障の給付削減を目的として、個人情報を国が一元的に管理、掌握する仕組みであり、我が党はかねてから反対の立場である。本
条例改正は、マイナンバーを利用する行政事務の範囲を広げるものであり、情報漏えいの危険性も懸念されることから、反対する」との表明がありました。
引き続き採決に入りましたところ、議案第百号は賛成多数で
原案どおり可決と決定いたしました。
以上で区民生活委員会の報告を終わります。(拍手)
○
下山芳男 議長 以上で区民生活委員長の報告は終わりました。
これより採決に入ります。採決は起立によって行います。
本件を
委員長報告どおり可決することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○
下山芳男 議長 起立多数と認めます。よって議案第百号は
委員長報告どおり可決いたしました。
────────────────────
○
下山芳男 議長 次に、
△日程第十六及び第十七の二件を一括上程いたします。
〔
井上次長朗読〕
日程第十六 議案第百一号 世田谷区特定教育・保育施設及び
特定地域型保育事業の運営の基準等に関する条例の一部を改正する条例外議案一件
○
下山芳男 議長 本二件に関し、福祉保健委員長の報告を求めます。
〔十九番津上仁志議員登壇〕(拍手)
◎福祉保健委員長(津上仁志 議員) ただいま上程になりました議案第百一号及び議案第百二号の二件につきまして、福祉保健委員会における審査の経過とその結果について御報告いたします。
初めに、議案第百一号「世田谷区特定教育・保育施設及び
特定地域型保育事業の運営の基準等に関する条例の一部を改正する条例」について申し上げます。
本件は、特定教育・保育施設等が書面により行うこととされている作成、交付等を電磁的記録及び方法により行うことができる旨の規定の整備を図るため提案されたものであります。
委員会では、理事者の説明を了とし、直ちに採決に入りましたところ、議案第百一号は
全員異議なく
原案どおり可決と決定いたしました。
次に、議案第百二号「世田谷区
保健所設置条例の一部を改正する条例」について申し上げます。
本件は、世田谷保健所の位置を変更するため提案されたものであります。
委員会では、今回移転の対象となる所管が問われたのに対し、理事者より、保健所のうち、健康企画課、感染症対策課及び地域保健課の三課が新たな場所に移転し、生活保健課は引き続き第二庁舎で業務を行うとの答弁がありました。
その後採決に入りましたところ、議案第百二号は
全員異議なく
原案どおり可決と決定いたしました。
以上で福祉保健委員会の報告を終わります。(拍手)
○
下山芳男 議長 以上で福祉保健委員長の報告は終わりました。
これより採決に入ります。本二件を一括して決したいと思います。
お諮りいたします。
本二件を
委員長報告どおり可決することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
下山芳男 議長 御異議なしと認めます。よって議案第百一号及び第百二号の二件は
委員長報告どおり可決いたしました。
────────────────────
○
下山芳男 議長 次に、
△日程第十八を上程いたします。
〔
井上次長朗読〕
日程第十八 議案第百三号 世田谷区建築物の建築に係る住環境の整備に関する条例の一部を改正する条例
○
下山芳男 議長 本件に関し、都市整備委員長の報告を求めます。
〔四十九番
石川ナオミ議員登壇〕(拍手)
◎都市整備委員長(
石川ナオミ 議員) ただいま上程になりました議案第百三号「世田谷区建築物の建築に係る住環境の整備に関する条例の一部を改正する条例」につきまして、都市整備委員会における審査の経過とその結果について御報告いたします。
本件は、
長期優良住宅の普及の促進に関する法律の改正に伴い、規定の整備を図るため提案されたものであります。
委員会では、
条例改正による効果が問われたのに対し、理事者より、
長期優良住宅のさらなる普及に伴い、良好な住環境の維持向上に寄与するものと期待しているとの答弁がありました。
その後、採決に入りましたところ、議案第百三号は出席者
全員異議なく
原案どおり可決と決定いたしました。
以上で都市整備委員会の報告を終わります。(拍手)
○
下山芳男 議長 以上で都市整備委員長の報告は終わりました。
これより採決に入ります。
お諮りいたします。
本件を
委員長報告どおり可決することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
下山芳男 議長 御異議なしと認めます。よって議案第百三号は
委員長報告どおり可決いたしました。
────────────────────
○
下山芳男 議長 次に、
△日程第十九を上程いたします。
〔
井上次長朗読〕
日程第十九 議案第百五号
世田谷区立図書館の
指定管理者の指定
○
下山芳男 議長 本件に関し、文教委員長の報告を求めます。
〔四十二番福田たえ美議員登壇〕(拍手)
◎文教委員長(福田たえ美 議員) ただいま上程になりました議案第百五号「
世田谷区立図書館の
指定管理者の指定」につきまして、文教委員会における審査の経過とその結果について御報告いたします。
本件は、
指定管理者を指定するため、地方自治法第二百四十四条の二第六項の規定に基づき提案されたものであります。
委員会ではまず、烏山図書館の
指定管理者候補者の選定において、総合評価点が同点であった事業者の順位の決定に関する根拠規定が問われたのに対し、理事者より、事業者間の総合評価点が僅差であった場合等は、合議により最終結論を出すことができるとの審査要領の規定に基づき、第二次審査のプレゼンテーションと質疑応答で得点が高い事業者を上位とすることを決定したとの答弁がありました。
また、経堂図書館の五年間の指定管理における適正な総括の実施の有無が問われたのに対し、理事者より、毎年の評価に加え、二年目には第三者評価を実施した。そして、今年度は選定委員会による評価の実施や、区民や学識経験者等も含めたあり方検討委員会による様々な検討などを行い、この間、適正に総括してきており、運営はおおむね良好との評価であったと認識している。なお、多くの職員の入れ替わりがあったことや、収支報告の人件費に人件費以外が含まれていたことなどの課題に関しては、教育委員会として指導を行うとともに、状況を把握しながら、一つ一つ改善していくとの答弁がありました。
さらに、今後の指定管理の総括や検証の手法に併せ、新たな指定管理館導入の方向性が問われたのに対し、理事者より、令和四年から(仮称)図書館運営協議会を設置して検証していくものと考えているが、
指定管理者は魅力ある図書館づくりに向けた一手法であり、今後どの館をどのような運営体制にするかは現時点では白紙であるとの答弁がありました。
引き続き意見に入りましたところ、公明党より「図書館の
指定管理者制度の導入については、長年検討して、ようやく踏み切ったと思うが、魅力ある図書館づくりを目指すために汗をかいていくことが重要である。また、先進事例を参考にしながら、官民が協力してコスト意識を持つなど、区民にとってよりよい運営ができるかどうかも肝心である。図書館運営協議会による直営館と指定管理館の比較をしっかりと行い、適正に運営していくことを要望し、賛成する」、
世田谷立憲民主党より「教育委員会は、先行して
指定管理者を導入した経堂図書館における五年間の総括を適正に行っているとは到底言えない。経堂図書館では一年で十人の職員が入れ替わるという事態を招いたが、その原因が賃金の問題なのか、職場環境の問題なのかなど、教育委員会は明らかにしていない。また、収支報告の人件費に人件費以外が計上されていたことや、支出超過という赤字運営が行われていることなど、不安定な運営も多々見受けられる。さらに、最大の問題は、区立図書館に
指定管理者を導入すること自体の統括が行われていないということである。民間に任せられるものは民間へという
指定管理者制度の導入自体を否定するわけではないが、特に公的責任が大きい教育領域においては、
指定管理者にしかできない利点などを明文化し、適正な総括を行った上で慎重に判断すべきであり、決して軽々に行うべきではない。加えて、教育委員会は今回の指定管理期間が終わる前に、他の図書館への指定管理導入の可能性を示唆しているが、経堂図書館における地域との連携や民間ならではの柔軟な取組を他の直営図書館でも取り入れられないかなど、真剣に検討するべきである。教育委員会での議論が指定管理ありきで進んでいることに危機感を覚えるとともに、特に教育分野においては、適正な総括を行い、熟議の上で進めるべきであると考えることから、本議案に反対する」との表明がありました。
引き続き採決に入りましたところ、議案第百五号は賛成多数で可決と決定いたしました。
以上で文教委員会の報告を終わります。(拍手)
○
下山芳男 議長 以上で文教委員長の報告は終わりました。
────────────────────
○
下山芳男 議長 これより意見に入ります。
発言通告に基づき発言を許します。
なお、意見についての発言時間は、議事の都合により八分以内といたします。
二十四番
江口じゅん子議員。
〔二十四番
江口じゅん子議員登壇〕(拍手)
◆二十四番(
江口じゅん子 議員)
日本共産党世田谷区議団を代表して、議案第百五号「
世田谷区立図書館の
指定管理者の指定」に反対の立場から意見を申し述べます。
図書館は、無料利用を原則に、国民の生存権の文化的側面である学習権を保障する役割を担う公的な機関であり、民主主義のとりでです。図書館は、その目的、基本的役割からして直営が基本であって、
指定管理者制度はなじみません。また、我が党はこの間、区政の根幹である参加と協働が貫かれておらず、指定管理ありきの拙速な進め方となっているのではないかと指摘し続けてきました。
経堂図書館は、指定管理料より事業者である世田谷TRCの支出が多い赤字収支であって、その大きな要因は人件費です。それにもかかわらず、職員が毎年三分の一も入れ替わる状態が三年間も続きました。職員の定着問題は今も解決していません。図書館サービスの継続性、安定性、公共性が問われる問題が顕在化しています。
新実施計画(後期)では、民間活用、官民連携の基本方針は、サービス向上やコスト縮減が図れる場合、行政の責任を明確にし、質の確保に十分留意しながら進めるとあります。しかし、経堂図書館の実態はこれから外れていると考え、また、課題の検証や改善も不十分なままです。
我が党は、これまでの経過も踏まえ、経堂図書館の
指定管理者の更新及び新たに二館の導入拡大に反対します。
また、来年度からの経堂図書館の
指定管理者に応募してきたのは世田谷TRCの一社だけでした。さきの一般質問で課題解決は担保されるのかただしましたが、区は五年間の収支計画について詳細に精査した、安定継続雇用に向けた改善策が示されたなどの答弁にとどまり、事業者提案が確実に履行されるかは不明です。
さらに、烏山図書館では、一位に選定されたナカバヤシが、他事案の談合報道を認め、辞退となりました。今後このようなことがないよう、選定過程でのチェック強化など改善を求めます。
我が党は、図書館の民間活用について、一旦立ち止まり、参加と協働での再検討を求めるものです。
以上、反対意見といたします。(拍手)
○
下山芳男 議長 以上で
江口じゅん子議員の意見は終わりました。
これで意見を終わります。
これより採決に入ります。採決は起立によって行います。
本件を
委員長報告どおり可決することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○
下山芳男 議長 起立多数と認めます。よって議案第百五号は
委員長報告どおり可決いたしました。
────────────────────
○
下山芳男 議長 次に、
△日程第二十を上程いたします。
〔
井上次長朗読〕
日程第二十 議案第百四号
世田谷区立総合運動場及び
世田谷区立大蔵第二運動場の
指定管理者の指定
○
下山芳男 議長 本件に関し、スポーツ・
交流推進等特別委員長の報告を求めます。
〔十七番阿久津皇議員登壇〕(拍手)
◎スポーツ・
交流推進等特別委員長(阿久津皇 議員)
ただいま上程になりました議案第百四号「
世田谷区立総合運動場及び
世田谷区立大蔵第二運動場の
指定管理者の指定」につきまして、スポーツ・交流推進等特別委員会における審査の経過とその結果について御報告いたします。
本件は、
指定管理者を指定するため、地方自治法の規定に基づき提案されたものであります。
委員会では、現
指定管理者の適格性審査が行われた選定委員会での評価結果について、五年前と比較して優れていた項目が問われたのに対し、理事者より、一部の評価項目や配点が変更となっているため、一概に比較することは難しいが、全体としては、前回同様、八割以上の高評価を得ている。その中で
個人情報保護等法令遵守に関する項目や、職員の研修・育成計画に関する項目、安全管理に関する項目等について、前回に比べて高評価を得た。一方で大きく評価を落とした項目についてはないとの答弁がありました。
その後、採決に入りましたところ、議案第百四号は
全員異議なく可決と決定いたしました。
以上でスポーツ・交流推進等特別委員会の報告を終わります。(拍手)
○
下山芳男 議長 以上でスポーツ・
交流推進等特別委員長の報告は終わりました。
これより採決に入ります。
お諮りいたします。
本件を
委員長報告どおり可決することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
下山芳男 議長 御異議なしと認めます。よって議案第百四号は
委員長報告どおり可決いたしました。
────────────────────
○
下山芳男 議長 次に、
△日程第二十一を上程いたします。
〔
井上次長朗読〕
日程第二十一 同意第六号 世田谷区
教育委員会委員任命の同意
○
下山芳男 議長 本件に関し、提案理由の説明を求めます。保坂区長。
〔保坂区長登壇〕
◎保坂 区長 ただいま上程になりました同意第六号「世田谷区
教育委員会委員任命の同意」につきまして御説明いたします。
本件は、世田谷区教育委員会委員のうち、宮田春美委員の任期が令和三年十二月九日をもって満了となるため、その後任として鈴木奈保子さんを委員に任命いたしたく、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第四条第二項の規定に基づき御提案申し上げた次第でございます。
鈴木奈保子さんは、これまで世田谷区立小学校PTA連合協議会会長を歴任され、現在は、東京都小学校PTA協議会副会長を務めるなど、本区の教育行政の発展向上に貢献をいただいております。
このような教育に関する豊富な知識と経験に加え、優れた識見と誠実な人柄は、教育委員として任命するにふさわしいと考え、任命の同意を求める次第でございます。
何とぞ御同意賜りますようお願い申し上げます。
○
下山芳男 議長 以上で提案理由の説明は終わりました。
ここで、委員会付託の省略についてお諮りいたします。
本件は、会議規則第三十八条第三項の規定により、委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
下山芳男 議長 御異議なしと認めます。よって本件は委員会付託を省略することに決定いたしました。
これより採決に入ります。採決は起立によって行います。
お諮りいたします。
本件を同意と決定することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○
下山芳男 議長 起立全員と認めます。よって同意第六号は同意と決定いたしました。
ただいまの同意に伴い、新旧教育委員から挨拶があります。
◎宮田 旧教育委員 宮田でございます。在任中は温かい御支援を賜り、心よりお礼申し上げます。
教育委員として多くの幼稚園や小中学校を訪問させていただき、子どもたち一人一人の限りない可能性を感じることができました。
世田谷区の教育行政に保護者の立場で関わり、子育てやPTA、学校運営委員、学校支援コーディネーターの活動を通して感じたことや考えを述べる機会をいただきましたことは、私にとりまして大変貴重な経験でした。
四年前就任した当時は、ソサエティ五・〇に向けた人材育成、そしてICTを活用した新しい学びへと時代や社会的な環境の変化に対応した教育の必要性が高まり、世田谷区の取組について、教育委員会の定例会や総合教育会議等で議論されていました。
昨年は、コロナ禍の影響で一斉休校、分散登校、オンライン授業等、子どもたちの日常生活が大きく変わる中で、行政、学校、家庭、地域が連携して様々なことに迅速に対応し、世田谷区の目指す質の高い教育の取組を改めて実感いたしました。
今後は、これまでの経験を生かして、世田谷の子どもたちや保護者の方々一人一人に寄り添った私にできる支援を微力ながら尽力してまいりたいと思います。
議会の皆様におかれましては、教育行政にさらなる御支援、御指導をお願い申し上げます。
改めて深く感謝申し上げ、私の退任の挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。(拍手)
◎鈴木 新教育委員 鈴木奈保子でございます。ただいま保坂区長の御推挙により、世田谷区教育委員会委員の任命について御同意いただきまして誠にありがとうございます。厚く御礼申し上げます。
GIGAスクール構想の前倒しや感染症に伴う休校により、教育現場は急激な変化を求められました。しかしながら、世田谷区では、ICT教育に向けてしっかり事前準備を進められておりましたことと、迅速な対応を取られておりましたので、子どもたちには大きな混乱はなく、学習環境は守られたと伺っております。改めて教育に対する質の高さを認識いたしました。
微力ではございますが、学校支援コーディネーター、新BOP、世田谷区や東京都のPTA活動での経験を生かし、世田谷の子どもたちのために、教育の向上と発展に力を尽くす所存でございます。
皆様におかれましては、温かい御指導と御鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
簡単ではございますが、私の挨拶とさせていただきます。本日はありがとうございました。(拍手)
○
下山芳男 議長 以上で挨拶は終わりました。
────────────────────
○
下山芳男 議長 ここで、日程の追加についてお諮りいたします。
お手元に配付してあります追加日程第一を本日の日程に追加し、ここで議題とすることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
下山芳男 議長 御異議なしと認めます。よって本件は本日の日程に追加し、ここで議題とすることに決定いたしました。
────────────────────
○
下山芳男 議長 これより
△追加日程第一を上程いたします。
〔
井上次長朗読〕
追加日程第一 議案第百十三号 令和三年度世田谷区
一般会計補正予算(第六次)
○
下山芳男 議長 本件に関し、提案理由の説明を求めます。中村副区長。
〔中村副区長登壇〕
◎中村 副区長 ただいま上程になりました議案第百十三号「令和三年度世田谷区
一般会計補正予算(第六次)」につきまして御説明申し上げます。
補正予算書三ページをお開きください。本件は、令和三年十一月十九日に閣議決定されたコロナ克服・新時代開拓のための経済対策のうち、子育て世帯への臨時特別給付(先行給付金)の支給について、速やかに対応するため補正計上するものであります。
この結果、補正後の歳入歳出予算額は、既定予算額に四十四億一千四百六十二万五千円を追加し、三千四百七十八億八千四百三万三千円とするものであります。
よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
○
下山芳男 議長 以上で提案理由の説明は終わりました。
本件を
企画総務委員会に付託いたします。
────────────────────
○
下山芳男 議長 この際、議事の都合により、本日の会議時間をあらかじめ延長いたします。
────────────────────
○
下山芳男 議長 ここで、議案の審査を行うため、しばらく休憩いたします。
午後一時五十四分休憩
──────────────────
午後四時三十五分開議
○
下山芳男 議長 休憩前に引き続き、会議を開きます。
議案第百十三号に関し、
企画総務委員長の報告を求めます。
〔三十九番
畠山晋一議員登壇〕(拍手)
◎
企画総務委員長(畠山晋一 議員) 議案第百十三号「令和三年度世田谷区
一般会計補正予算(第六次)」につきまして、
企画総務委員会における審査の経過とその結果について御報告いたします。
本件は、令和三年十一月十九日に閣議決定されたコロナ克服・新時代開拓のための経済対策のうち、子育て世帯への臨時特別給付(先行給付金)の支給について、速やかに対応するため補正計上し、
既定予算総額を増額するものであります。
委員会ではまず、本給付金の支給方法及び今後のスケジュールが問われたのに対し、理事者より、今般の
補正予算については先行給付として現金五万円を支給するものであり、国において年内に支給を目指すとされていることから、区としても速やかに本
補正予算を成立させ、年内に支給したいと考えている。残りの五万円分については、現在、国において
補正予算案の審議中で、成立見込みは年内と聞いており、現時点では区として支給方法を現金とするか、クーポン券とするかは決定していない。今後、国の
補正予算成立後、しかるべきタイミングで支給方法を判断し、新たな
補正予算としてお示ししたいと考えているとの答弁がありました。
また、支給方法による事務経費の差が問われたのに対し、理事者より、あくまで概算であるが、現金支給とした場合の経費は、主に現金の振込手数料、通知の郵送料などが想定され、合計で数百万程度と見込んでいる。また、クーポン券支給とした場合、クーポン券作成経費、換金手数料、事務処理委託経費、システム経費などが想定され、合計で数億円程度と見込んでいるとの答弁がありました。
さらに、現金支給をまとめて一回とする場合と二回に分ける場合の事務経費の差額が問われたのに対し、理事者より、現金支給一回分の事務経費と同様の額である数百万円程度となると見込んでいるとの答弁がありました。
その後、意見に入りましたところ、
自由民主党より「今回補正計上した五万円の現金給付を速やかに遂行するとともに、残る五万円の給付に関しても現金による給付を含め、迅速かつ経費抑制に資する手法を十分検討するよう要望し、本
補正予算に賛成する」、公明党より「我が党は、従来から十万円一括給付を求めてきた。このたびの
補正予算は先行で現金五万円を給付するものであるが、今後、残りの五万円分の給付についても、国の動向を注視し、迅速な対応を求める。また、クーポン券で支給する場合には多額の経費がかかるとのことであるが、適正に見極めた上で、コストを最小限に抑えることはもちろん、可能であれば現金での支給の検討を併せて要望し、賛成する」、無所属・
世田谷行革一一〇番・維新より「子育て世帯に対する経済支援という目的をしっかりと果たすため、迅速かつできるだけ事務経費がかからない方法で給付することを求め、賛成する」、減税せたがやより「今回の臨時特別給付については、コロナ禍における子育て世帯支援という政策目的に鑑みると、早急に支給することが一番大切なことである。支給方法などについては、現在国でも様々な議論がなされているが、区においてもしっかりと検討し、迅速かつ確実に事業を執行することを求め、賛成する」との表明がありました。
引き続き採決に入りましたところ、議案第百十三号は
全員異議なく
原案どおり可決と決定いたしました。
以上で
企画総務委員会の報告を終わります。(拍手)
○
下山芳男 議長 以上で
企画総務委員長の報告は終わりました。
────────────────────
○
下山芳男 議長 これより意見に入ります。
発言通告に基づき発言を許します。
なお、意見についての発言時間は、議事の都合により八分以内といたします。
二十三番
中里光夫議員。
〔二十三番
中里光夫議員登壇〕(拍手)
◆二十三番(
中里光夫 議員)
日本共産党世田谷区議団を代表して、議案第百十三号「令和三年度世田谷区
一般会計補正予算(第六次)」について、賛成の立場から意見を申し上げます。
本件は、政府が行う子育て世帯への臨時特別給付(先行給付金)の支給です。十八歳以下の子どもがいる家庭への一人五万円の現金給付です。長期化するコロナ禍の下、区民生活は逼迫しています。
首相は総選挙で、非正規、女性、子育て世帯、学生をはじめ、コロナでお困りの皆様に給付金をお届けすると公約していました。しかし、対象者は、主たる生計維持者の年収が九百六十万円未満の十八歳以下の子育て家庭に限定されています。これでは、コロナ禍で経済的に困窮している人に必要な給付が届きません。子どもがいる家庭でも、主たる生計維持者の収入が九百六十万円未満となっているため、夫婦共働きで千八百万円の所得がある家庭で支給を受けられる一方、年収一千万円の家庭で支給を受けられないなど不公平だとの声が上がっています。
区として、コロナ危機で困っている人全てに必要な給付金が行き渡るよう、国へ見直しを求めること、及び区独自対策の検討を求めます。
また、今後五万円分の追加支給をクーポン券で支給すると言われていますが、事務経費や事務負担が膨大なものとなることが予想されます。政府は、自治体の実情に応じ現金給付も可能だと説明しています。区民の声をよく聞き、経費を抑え、全額現金給付を中心に検討を進めることを求めます。
以上意見とします。(拍手)
○
下山芳男 議長 以上で
中里光夫議員の意見は終わりました。
これで意見を終わります。
これより採決に入ります。
お諮りいたします。
本件を
委員長報告どおり可決することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
下山芳男 議長 御異議なしと認めます。よって議案第百十三号は
委員長報告どおり可決いたしました。
────────────────────
○
下山芳男 議長 次に、
△日程第二十二を上程いたします。
〔
井上次長朗読〕
日程第二十二 請願の処理
○
下山芳男 議長 本件に関する委員会の審査報告はお手元に配付してあります。
これより採決に入ります。
お諮りいたします。
本件を委員会の報告どおり決定することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
下山芳男 議長 御異議なしと認めます。よって本件は委員会の報告どおり決定いたしました。
────────────────────
○
下山芳男 議長 次に、
△日程第二十三を上程いたします。
〔
井上次長朗読〕
日程第二十三 閉会中の
審査付託
○
下山芳男 議長 お手元に配付してあります請願継続審査件名表及び特定事件審査(調査)事項表に掲げました各件を閉会中の
審査付託とすることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
下山芳男 議長 御異議なしと認めます。よって本件は閉会中の
審査付託とすることに決定いたしました。
────────────────────
○
下山芳男 議長 以上をもちまして本日の日程は全て終了いたしました。
これをもちまして、令和三年第四回世田谷区
議会定例会を閉会いたします。
午後四時四十三分閉会...