世田谷区議会 2021-04-26
令和 3年 4月 福祉保健常任委員会-04月26日-01号
次に、二ページでございます。
健康増進事業でございますが、専門職員の派遣による地域の
健康づくり支援として、
地域健康講座等身近な
健康づくりの場への派遣を拡大いたします。
三ページ目でございますが、
障害者相談支援事業につきましては、区民からの陳情がございました
高次脳機能障害相談支援について、区からの福祉職の派遣職員を一名増やしていただきましたが、加えまして、財団でも四月に職員採用を行い、体制を強化し、支援の充実に努めてまいります。
また、昨年度開始いたしましたこころの
健康支援事業においては、平日夜間、休日の電話相談に加えまして、区民向けの普及啓発にも取り組んでまいります。
財団の自主事業、(2)収益事業の部分でございますが、移転を機にMRIやCTなどの
高度医療機器を更新いたしましたので、地域の医療機関へのPRに努め、
高度医療機器を有効に活用して、地域医療の後方支援に取り組んでまいります。
さらに、うめとぴあ内の事業者の連携も期待をされておりますので、うめとぴあ内の中核施設として積極的に事業実施に取り組み、拠点としての役割を果たしてまいりたいと考えております。
四ページ目の予算につきましては区から御説明がございましたので省略いたしますが、
保健センター利用について、区民への広報、新たな設備、
高度医療機器を有効に活用するため、医療機関への営業を積極的に行いながら、感染症の収束状況によっては年度途中でも利用定員の見直しを行うなど、事業内容を変更しまして、スピード感を持って
区民サービスの向上と経営改善に取り組んでまいりたいと考えております。
最後に、中期的な取組について申し上げたいと存じます。
四月の中旬にポスティングをさせていただいておりますが、当財団では、
新型コロナ感染症による事業への影響や前の
ビジョン策定以降の社会状況の変化を踏まえまして、本年三月に向こう五年間の中期的な経営方針である第三次
経営ビジョンを策定しております。ビジョンでは、移転後の施設設備を有効に活用して、区民、医療機関に信頼され、利用される
保健センターを目指すとしております。そのために、事業の拡充、新たなサービスの構築、経営基盤の安定化に取り組むこととしております。このビジョンに基づきまして、
保健医療福祉に関わる専門的な人材により、
区立保健センター及び
総合福祉センターを長年にわたり運営し、培ってきたノウハウも生かしながら、区民の健康増進及び
障害者福祉の向上という
保健センターの使命を果たしてまいります。引き続き、当財団への御支援、御指導を賜りますようお願い申し上げます。
私からは以上でございます。
○高久則男 委員長 ありがとうございます。それでは、これまでの報告、説明に対し、御質疑ある方、お願いいたします。
◆
高岡じゅん子 委員 先ほども少し御説明いただきましたが、
高次脳機能障害の相談支援に関して、体制強化について、実質上対応してくださる方が二名増えたみたいな感じだったんですが、ちょっと聞き取り切れなかったので、そこの人員体制の強化についてと、やはり
東京リハビリテーション世田谷との連携が非常に大切なことになっていくと思うのですが、そこに関してどのように今後取り組んでいただけるか、二点、お答えください。
◎竹花
専門相談課長 まず、体制強化についてでございます。
保健センターでは、評価等の専門相談をするというような役割の中から、従来から
理学療法士等の常勤職員、かつ
非常勤職員の専門職員の体制で行ってまいりましたが、どうしても相談に乗る、いわゆるケースワーカーといいますか、福祉職の職員が十分ではないという御指摘の中で、今年度から専任の係長級の職員を一名区から派遣いただきました。この職員は、以前、
総合福祉センター時代に長年にわたりまして勤務していた職員でございます。また、
保健センターでは固有職員として四月に一名採用ということで、この職員については育成をしながら従事してもらうことになろうかと思います。
したがいまして、従来の評価、相談を受ける職員に加えまして、二名の職員が増えたというところで、体制としては大幅に強化をいただきましたので、この体制でしっかり行っていきたいと考えております。
また、もう一つの
東京リハビリテーションセンターとの連携でございますけれども、様々課題があろうかと思っておりますので、先日、
東京リハビリと共に、区の中でもう一つの支援の拠点である
ケアセンターふらっととも今後の連携について協議してまいりましたが、今後は
東京リハビリテーションセンターと近日中に今後の連携、あるいは体制の強化について協議をした上で、しっかり連携してまいりたいと考えております。従来から連携の打合せの機会等はございましたけれども、もう少し実務的な内容でしっかり連携をしていきたいと考えております。
◆
高岡じゅん子 委員
東京リハビリテーションセンターとの連携に関して様々な課題があると言われてしまうと、何かどきどきしてしまうんですけれども、一人一人の方にとっては、やはりもう自分たちの将来とか一生に関わってきますので、一人一人のケースの引継ぎ、進展に合わせての対応の変化とかを密接になさって、現場での訓練と相談支援がきちんとかみ合ったものになるように今後もぜひ努めてください。要望いたします。
◆菅沼つとむ 委員 ちょっとお聞きしたいんですけれども、御存じのように今は
緊急事態宣言がかかっているんですけれども、
保健センターは、区の中で看護師さん、お医者さんへのパイプがある唯一のものだろうと思うんですけれども、その中でコロナの対策には何か関わってきたのか。
◎小泉
保健医療福祉推進課長 昨年度の実績で申し上げますと、
保健センターの看護師とCTの技師に、保健所が行う行政検査、
PCR検査センターに従事いただくということで御協力いただいたことがございます。
緊急事態宣言の中におきましても、検診事業は感染対策をしながらも継続実施ということで進めていましたので、その辺は、
保健センターのほうは、
コロナ対策とは別なんですけれども、通常の業務を止めないという形で協力をいただいているという状況です。
◆菅沼つとむ 委員 保健師だとか、ああいうものを派遣したと言うんですけれども、今、五年に一度か、十年に一度、こういうものが来るかもしれないというようなことが言われているんです。保健所と
保健センターは両輪だと思うんですけれども、まだ終わっていませんけれども、これからはどのように考えているのか、考えがあればお聞かせください。なければないで結構です。
◎小泉
保健医療福祉推進課長 先ほども申し上げましたけれども、人手、人材が足りないといったときに、技師さんとか看護師さんの派遣ということで御協力いただいた面がありますので、今後、人材というところは区のほうでも重要だと思っていますので、もしあれば、また
保健センターに御相談しながら体制を万全にしたいなと思います。
◆菅沼つとむ 委員 あまり考えていないということだよね。
◆高橋昭彦 委員 この間、話が出た第三次
経営ビジョンというものをポスティングしていただいたので、
保健センターが梅ヶ丘に移転して、大分大きなスペース、きれいなところで、今まで以上に区民の方々に足を運んでいただけるような場所になるかなとも期待したんですけれども、感染症の影響があって、スタートの滑り出しがなかなかうまくいかないかなという危惧もしているんです。特に
保健センターで行っているのはがん対策だと思うんですけれども、これまでもがん対策、がん検診をどのように多くの方々に受けていただくか。早期発見、早期治療というのが一番重要なポイントなんだということをずっとやりながら、
がん対策推進条例なんかもつくってきたわけですけれども、そのポイントとなるがん検診をどのように向上させていくかというか、検診率を上げていくかということが大きな課題だと思うんです。
保健センターさんにしても、促して、しっかり検診を受けてもらうような工夫とか努力が必要なんだろうと思うんですけれども、五年間の
経営ビジョンみたいなものも含めて、その点はどのように、こんな工夫をしてここまで伸ばしますよみたいなものを持っているのかどうか、お聞きしたいんですけれども、御返事ないですか。
◎島田 管理課長 がん検診につきましては、かねてから受診率の向上という部分につきまして、事業所間の保健所と協議をしながら事業展開しているという状況ではありますけれども、なかなか受診率が伸びていかないような状況が現在もございます。特にその中で、昨年度、コロナという状況もあった関係で、より受診が落ち込んだという状況もございますので、後半ある程度コロナが落ち着いた状況から、これは政府広報などでも行われていましたけれども、がん検診は必要なものだからということで、できるだけ受診を促すような働きかけを、国もそうでしたが、こちら
保健センターとしても受診の皆様のほうにお伝えしてきたところです。
また、受診者、こちらで行っている全てのがん検診を
保健センターが担っているわけではございませんが、
保健センターで担わせていただいているがん検診につきましては、次回の受診に向けて受診勧奨などの働きかけというところで、御本人に受診のタイミングで次回の御受診についてアプローチをさせていただいたり、また、保健所から住民向けのダイレクトメールでの勧奨などが行われるんですが、そのあたりにつきましては、よりよい実施の時期などを踏まえた形での発送時期などにつきまして御協議させていただいている状況でございます。
このビジョンの中では、五年のスパンの中でステップを追って徐々にというような形の記載まではされていない状況ではありますが、
がん対策推進委員会などの提言などを含めて、そちらの
受診率向上に向けた働きかけを区とともに協力していきたいと考えているところでございます。
◆
江口じゅん子 委員 冊子の一七ページなんですけれども、こころの相談機能で電話相談などをされていて、やはり従来の電話相談の抜けている穴を平日夜間、土曜日と
保健センターで担っていただいているので、大変助かっているという方は多いと思うんです。計画数が書いてありますけれども、まだ実績の数というのはないとは思うんですが、コロナ禍でメンタル不調の方の増大というのは各方面からも指摘されていて、実際二年度で
電話相談件数というのは増えているのか、それとも減っているのか、また、相談概要などももし分かったら教えていただきたいんですが、お願いします。
◎竹花
専門相談課長 現在集計は済んでおりますけれども、令和二年度の電話いただいた総数といたしましては二千五百二十二件のお電話をいただいております。また、
新型コロナウイルス関係での相談状況につきましては、どういう理由というのを正確に把握しているわけではないんですが、昨年の六月から七月にかけて、相談票の中から
新型コロナの記載のあるものを抽出して、大ざっぱに把握しましたところ、その期間中の三百七件中三十一件、約一割の相談票に
新型コロナみたいな記載がございましたので、一割程度は
新型コロナ関係での相談だったということでは影響がかなりあったのかなと考えております。
また、全体の相談の傾向といたしましては、不安の解消、情緒安定に関する支援というようなことが最も多くて、これは、いわゆるリピーターという形で何度も御相談いただく方が多いので、この項目が多いのかなと考えております。
また、
新型コロナの関係での調査をした期間に限っていいますと、外出自粛などにより、体調、メンタル面の不調を来したというものが相談の中では三割と最も多く、その他就労とかサービス利用というような御相談もございました。
傾向としては以上でございます。
◆
江口じゅん子 委員 リピーターが多いとはいえ、二千五百件を超えるというのはかなりの需要だなと思いました。
昨年度、一回目の
緊急事態宣言後だったと思うんですけれども、保健所が五支所で土曜日の日中にこころの健康相談を行ったときに、たしか実績がゼロだったように記憶しているので、やはり心が不安定になりがちな平日夜間とか、役所が閉じている土曜日に対する需要というのは大変大きいと思うので、今後もしっかり回線を増やすなり、充実していただきたいと思います。
最後、要望ですけれども、昨年も申し上げたと思うんですが、ピア相談員の養成が昨年は一回で、今年度も一回ということで、コロナ禍というような状況もありますけれども、区ではピア相談員を活用して長期入院患者の地域移行の促進事業などにも踏み出しておりますし、やはり従来の薬物や作業療法のみならず、当事者同士のカウンセリングというか、相談事業の効果というのは大変大きいと思うので、このあたりもぜひ充実していただきたいと要望します。
◆
高岡じゅん子 委員 こちらの第三次
経営ビジョンに関してで要望なんですが、
経営ビジョンは平時に関しては全部書かれているんですが、たしか新しいセンターは災害時の医療拠点と薬品の分配拠点にもなっていたと思うので、ぜひこういう長期の
経営ビジョンを立てるときには、災害時の
保健センターの役割ということについてもきちんと言及のあるものをつくっていただきたいなと気づきました。持っていらっしゃると思うんですが、これだけを見ると災害時のことが全く書いていないので、ぜひ分かるような形でつくっていただきたいなと思いました。要望します。
○高久則男 委員長 それでは、ほかに質疑がなければ、以上で
公益財団法人世田谷区
保健センターにおける令和三年度事業についての報告を終わります。
参考人の皆様に、委員会を代表し御礼を申し上げます。外郭団体の経営につきましては、議会としても大変関心を寄せているところであります。本日は皆さんに御出席をいただき、それぞれの事業について詳細にわたり議論をすることができました。本日は、誠にありがとうございました。
それでは、ここで理事者、参考人の入替えを行いますので、委員の方はしばらくお待ちください。
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○高久則男 委員長 次に(2)
社会福祉法人世田谷区
社会福祉協議会における令和三年度事業についての報告に入ります。
本日は、参考人として、吉村会長、金澤事務局長、若林
事務局次長、雨宮総務課長、金安
地域社協課長、小野
地域福祉課長、田邉
自立生活支援課長、山本
連携推進課長に御出席をいただいております。
本日は、お忙しい中、御出席いただきまして誠にありがとうございます。委員会を代表し、心から御礼申し上げます。
それではまず、区理事者より、令和三年度
事業計画等の報告をお願いいたします。
◎工藤
生活福祉課長 それでは、
社会福祉法人世田谷区
社会福祉協議会における令和三年度事業について御報告いたします。
世田谷区
社会福祉協議会ですが、社会福祉法第百九条に基づき、社会福祉を目的とする事業の企画及び実施や社会福祉に関する活動への住民の参加のための援助などを通じて、社会福祉の推進を図ることを目的として設立された団体でございます。区では、その運営を補助するとともに、幾つかの事業を委託しております。令和三年度の事業計画・予算につきましては冊子をお配りしてございます。
私からは、
社会福祉法人世田谷区
社会福祉協議会における令和三年度事業についてに沿って、主な事業について御説明いたします。
まず(1)の地域福祉推進事業でございます。
地区福祉活動支援事業につきましては、地域福祉コーディネート推進事業として、地域包括ケアの二十八地区における地区活動への参加支援や地域資源開発に取り組んでおります。まちづくりセンター、あんしんすこやかセンターと連携し、生活上の課題を抱えた方への断らない相談支援と支えあいによる地域づくりを推進いたします。
また、高齢者の新たな居場所づくり事業として、千歳温水プール健康運動室などを活用して、高齢者が参加しやすい多様なプログラムを提供し、高齢者の気軽な居場所として、参加者同士の交流や仲間づくりのコーディネートに取り組むこととしており、四十八回の開催を計画しております。
続きまして、地域支えあい活動支援事業では、地域支えあい活動支援として、コロナ禍での感染防止の観点からICTの活用による支えあい活動のリモート開催を支援いたします。
また、子ども食堂の支援では、子ども食堂の立ち上げや運営支援を行うとともに、区清掃・リサイクル部のせたがやフードドライブや事業者などと連携した食材の提供などによる子どもの食支援に取り組んでまいります。令和二年度は、
新型コロナウイルス感染症の影響による子どもの食の確保、緊急対応策として、子ども食堂を開催していなくても、配食などで食事を提供している活動も新たに対象としたこともあり、申請団体が増加いたしました。今後とも団体間の情報交換や連携を強化し、地域との横断的なつながりを深め、支援の担い手と支援を必要とする人をつないでいく食のネットワークづくりを推進してまいります。
次に、裏面の二ページを御覧ください。
日常生活支援事業は、高齢者や障害者、産前産後で生活に支援が必要な方に対する協力会員による家事支援、生活支援、外出支援を行うふれあいサービスと、介護保険制度の要支援者などに対し、家事援助などの生活支援サービスを行う介護予防・日常生活支援総合事業の受託による支えあいサービスがございます。訪問や外出を伴う事業ではございますが、心身の健康や孤立防止など区民の地域生活を支える重要な事業であり、感染症対策を徹底し、事業の継続に取り組んでまいります。
続いて、ファミリー・サポート・センター事業です。この事業は、子育ての手助けが必要な利用会員と子育ての手助けができる援助会員をつなぐ会員登録制による地域の子育てを支援する事業でございます。この事業も子どもと直接関わる事業のため、感染防止に努めながら取り組んでまいります。また、オンラインによる申込みにより、利用を希望する方がコロナ禍においても、安全かつ簡易に登録できる環境を整備いたします。さらに、利用会員交流会と援助会員交流会を充実し、会員同士の交流や意見交換を行い、横のつながりを支援してまいります。計画数は記載のとおりでございます。
次に(2)生活自立支援事業でございます。
生活困窮者自立支援事業では、ぷらっとホーム世田谷において、生活困窮者への相談支援やフードバンク、住居確保給付金の申請、受付を行うなど、自立生活に向けた総合的な支援を行っております。特に住居確保給付金については、コロナ禍に伴う特例措置として対象者が広がり、休業などにより収入が減少し、離職などと同程度の状況にある方も対象となったこともあり、令和二年度より申請件数が増加し、令和三年度においても引き続き増加を見込んでおります。また、生活福祉資金貸付をはじめ、受験生チャレンジ支援貸付、子どもの学習支援、居場所の提供など、自主事業も含めて総合的な支援を行ってまいります。
続いて、三ページを御覧ください。
生活困窮者自立支援事業につきましては、一般就労に向けた就労準備支援をはじめ、ひきこもりについての理解促進や当事者の居場所の確保、生活習慣の改善や生活技術の習得を支援する日常生活支援アドバイザーの派遣など、ひきこもり状態にある方への支援の拡充に取り組んでまいります。各事業の計画数は記載のとおりでございます。
生活福祉資金貸付事務事業では、従来の生活福祉資金に加え、
新型コロナウイルス感染症の影響による緊急小口資金及び総合支援資金の特例貸付の受付事務が令和二年三月から始まり、令和三年度も六月末まで受付事務を行います。事業計画については、令和二年十月から令和三年三月までの受理件数を基に算定しております。
次に(3)権利擁護事業でございます。
あんしん事業は、社会福祉法に基づく地域福祉、権利擁護事業として、介護保険などの福祉サービス利用援助や日常的な金銭管理、書類などの預かりを行うとともに、あんしん法律相談として成年後見制度などについて弁護士による無料法律相談を行っております。
成年後見制度利用支援事業では、令和二年度に策定しました世田谷区成年後見制度利用促進基本計画に基づき、成年後見センターが区の成年後見制度の中核機関として支援の充実に取り組むこととしております。事業計画数については、成年後見センターの相談件数、本人及び親族による申立てや親族後見人への支援、相談、助言の件数、区民成年後見人の養成数を記載しております。
四ページには、法人による成年後見事業として、区民成年後見人の後見監督や法人後見、将来、認知症などで自ら判断や契約などができなくなった場合に備えた任意後見、成年後見制度などについて弁護士が分かりやすく説明する老い支度講座を行ってまいります。
(4)法人運営事業、(5)その他の福祉活動団体などへの支援につきましては記載のとおりとなっております。
五ページにお移りください。こちらは令和三年度の資金収支予算総括表でございます。
事業活動収入は十二億五千九百七十六万一千円、事業活動支出は、ページをめくりまして七ページになりますが、十二億四千七百三十万八千円、事業活動資金収支差額は、その下に記載のあるとおり一千二百四十五万三千円でございます。
施設整備などによる収支とその他の活動による収支を加えまして、八ページ下に記載のとおり、予備費として一千万円の計上を含め、当期資金収支差額合計はマイナス二千七十一万三千円、前期末支払資金残高二千九百三十三万三千円を加えた当期末支払資金残高は八百六十二万円となっております。
御説明は以上でございます。
○高久則男 委員長 それでは次に、
経営方針等についての説明をよろしくお願いいたします。
◎吉村 会長 皆さん、こんにちは。世田谷区
社会福祉協議会の吉村です。委員の皆様におかれましては、日頃の区政への御尽力に対しまして深く敬意を表しますとともに、
社会福祉協議会への御理解と御協力に心より感謝申し上げます。
本会は、住民主体の団体として、地域生活課題の解決に向けた支援や多くの住民、地域福祉団体とのネットワークを生かした福祉のまちづくりに取り組んでいるところです。また、現在、
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、生活支援を必要とされている方々に対し、東京都社会協議会や世田谷区と連携し、生活資金の特例貸付や住居確保給付金など様々な支援に取り組んでおります。本会では、平成三十年度に策定した社協改革計画に基づき、経営改善や人材育成に取り組んでおり、今後も職員一人一人が自覚を持って区民からの信託にしっかりと応えていくため、改革の取組を着実に実行してまいります。
今後とも、皆様の御支援をお願い申し上げ、私からの挨拶とさせていただきます。
なお、経営状況につきましては、この後、事務局長より御説明させていただきます。ありがとうございます。
◎金澤 事務局長 私からは、令和三年度の事業計画・予算について御説明いたします。
恐れ入りますが、令和三年度事業計画・予算書の一ページをお開きください。
1のはじめにのところで、コロナ禍の中で令和三年度の運営に関する基本的な考え方を述べております。
二段落目ですが、令和三年度の事業計画は、
新型コロナウイルス感染症の収束の見通しが立たない中、事業の計画数や見込み量は、令和二年度の実績を踏まえて、かなり低い水準に設定しているものがあります。本会では、令和二年度、コロナ禍に対する経済支援策である生活福祉資金の特例貸付や住居確保給付金の特例措置に組織を挙げて当該業務に取り組むとともに、食の支援を独自に実施してまいりました。令和三年度もコロナ禍による生活に困窮する人への支援は大変重要な課題であり、相談支援や食の支援等のセーフティーネット機能の拡充に取り組んでまいります。
2の主な事業についてです。区の説明とも重なりますので、ポイントのみ御説明いたします。
(1)の地域福祉推進事業ですが、コロナ禍により、地区
社会福祉協議会の活動やふれあい・いきいきサロン、ファミリー・サポート・センター事業などの訪問、外出を伴う事業の実績が大きく落ち込みました。しかし、これらは心身の健康や孤立防止など、区民の地域生活を支えるために重要な事業であるという認識の下、感染防止に努めながら取り組んでまいります。
(2)の生活自立支援事業ですが、コロナ禍により生活に困窮する人が増加する中で、世田谷区は受託事業である自立相談支援や家庭相談を充実させるとともに、ひきこもりの状態にある方への支援を拡充させます。また、生活福祉資金の特例貸付は、おめくりいただきまして二ページです。令和三年六月末で終了予定ですが、延長申請や償還に関する事務の一部が予定されております。こうした事務に適切に対応するため、ぷらっとホーム世田谷の近くに事務スペースを確保して、職場の密の状態を防ぎながら事業に取り組んでまいります。
(3)権利擁護事業ですが、世田谷区は、令和二年度に世田谷区成年後見制度利用促進基本計画を策定し、成年後見制度の利用促進や、必要な体制整備を進めるとしています。成年後見センターは、世田谷区における成年後見制度の中核機関として、地域連携ネットワークを構築するとともに、区民の成年後見制度利用に係る申立てや親族後見人への支援等に取り組んでまいります。また、成年後見センター新五ヵ年計画、これは平成三十年度から五か年を計画期間としておりますが、進捗状況を評価、分析し、令和三年度以降の計画数値の見直しを行います。
3の社協改革の推進です。
本会では、平成三十年度に世田谷区
社会福祉協議会経営改革計画を策定し、財政の健全化、組織・事業の見直し、人材育成を三本の柱とする社協改革に組織を挙げて取り組んでおります。財政健全化では、財政健全化計画の三年間の進捗状況を検証するとともに、中期財政見通しの見直しを行い、引き続き事務の効率化や事業の見直しなど財政の健全化に努めてまいります。
組織・事業の見直しでは、新たに連携推進課を設置し、社協内連携の推進による効果的、効率的な事業運営を図るとともに、企画機能を強化し、食支援の拡充、ICT化の推進に取り組んでまいります。
人材育成では、コロナ禍を踏まえ、オンラインで参加できる環境を整備します。また、コミュニティソーシャルワーク研修を実施して、相談支援や地域づくりに関する専門性を高めてまいります。
4の令和三年度の予算ですが、令和三年度の当初予算は、収入は十五億六千六百六万七千円と前年度比一・七四%の増となり、支出は十五億五千七百四十四万七千円で、前年度比二・五五%の増となりました。事業活動の収入では、コロナ禍における会員会費募集の見通しが不透明なため会費収入を大幅に減額しています。同様に、福祉喫茶やふれあいサービスの事業収入も減額しています。一方で、三ページになりますが、生活困窮者自立相談・支援事業において、生活困窮者の増加から追加の支援事業の受託や新規事業として、高齢者の新たな居場所づくり事業の受託などにより、区からの受託金が大幅に増えております。
支出では、受託事業の仕様変更や新規事業受託で職員を増員することにより、人件費が増えています。事業活動と施設整備等による収支は令和二年度に引き続きプラスとなっており、財政収支の改善により、収入不足による基金、積立金の取崩しを前提とした予算編成から脱却しています。しかしながら、
新型コロナウイルス感染症により、先行きが不透明な状態が続いており、財政運営も予断を許す状況ではありません。平成三十年度より取り組んでいる社協改革の進捗状況を適切に評価検証し、健全な経営と組織力の強化を図り、本会が世田谷区において地域福祉を推進する中核的な役割を果たせるよう、組織一丸となって取り組んでまいります。
御説明は以上です。
○高久則男 委員長 御説明ありがとうございました。それでは、これまでの報告、説明に対し、御質疑ある方、お願いいたします。
◆
高岡じゅん子 委員 本当にすごい忙しい中、生活困窮者自立支援事業を昨年何とか乗り切っていただいたので、本当によかったなと思いますし、人員も増やされて、今年も引き続き取り組んでいただくということで、先日、この事業に関して、各総合支所に出張相談をしていただいているような実例を聞いたんですが、この計画書で言うとどこにそれが書かれているのか、教えていただければと思います。
◎田邉
自立生活支援課長 出張相談というのは計画書の中には特にうたっておりませんが、各総合支所で月一回開催させていただいております。また、ぷらっとホーム世田谷は三軒茶屋での業務となりますので、三軒茶屋までおいでになれない方がいらっしゃる場合には、各支所と連携して場所を取っていただいて、身近な場所での相談も行っております。
◆
高岡じゅん子 委員 ひきこもり支援に本格的に取り組まれる中で、やはりぷらっとホームまで行けないとか、身近な支所で相談していただくと、そのまま生活支援課に付添いで行っていただくこともできまして、非常にいい取組だと思います。毎月一回、確実にしてくださるということで、これからも続けていただくように要望いたします。
◆佐藤美樹 委員 いずれの事業も今、本当に大事な事業ばかりだなと思って、いろいろ聞いて、見ています。
子ども食堂の支援のところで一つお伺いしたいんですけれども、冊子の七ページ、運営助成金交付団体の数のところなんですけれども、助成金だったり、ここに書いてある団体数、いずれもおととしから去年、令和元年度から二年度にかけての増加数に比べて、令和二年度から今年度にかけては微増というか、少し増加のカーブが緩やかな傾向なのかなと思うんですが、やはりコロナで前年度はこういう活動をしようという団体の手がかなり挙がってきて、それに沿うような計画で、ある程度今、世田谷区内でこういった団体は充足してきているという傾向にあるのか。それとも冒頭にあった、いろんな社会的なニーズはあるけれども、社協として今こういった助成金とかの支出について、やはり低めに見ていかなければいけない状況なのでこのような数なのか、その辺の傾向、分析みたいなものを教えていただきたいと思います。
◎金安
地域社協課長 ただいま委員御指摘の子ども食堂に関しまして、ここ最近の傾向といたしましては、新規の登録団体の伸びが若干鈍化しているのは事実でございます。ただ、これは子ども食堂のニーズというものが充足してきたということでは決してございませんで、やはりコロナ禍の状況の中で、みんなで食事をつくって、楽しく勉強なんかもしながら、遊びながら食事を楽しむという活動がなかなか思うようにできない状況でございます。
一方で、コロナが晴れた折には、ぜひ活動を行いたいという御相談は、本部を含めて、地域事務所等にも多く寄せられております。ごく最近でございますが、四月の中旬に、実はこんな状況の中でも一つのグループが誕生しておりまして、そこは当初から、いわゆるテークアウトの形で欠食に何とか対応したいという地域の方の真心の結集だと認識しております。
社協といたしましては、絶えずそういったアンテナを張りながら、御相談に応じて、状況に応じた活動の御提案と御助力をさせていただきたいと思っているところでございます。
◆佐藤美樹 委員 ありがとうございます。先ほど冒頭、
生活福祉課長からも配食のみの団体も含まれているというので、そういう形態もあるのかなとは聞いていたんですけれども、とてもよく分かりました。人が集まれない状況ですけれども、課長がおっしゃったようにニーズ的にはまだまだ足りていないんだろうなというのも実感しているところなので、引き続きよろしくお願いいたします。
ありがとうございます。
◆中塚さちよ 委員 各委員の方からもありましたとおり、社協さんにおいては、今回困窮していらっしゃる方、困っている方々のための事業が急に増えて、一生懸命対応していただいているところかなと思うんですけれども、ちょっと将来的な話になって恐縮なんですが、経営方針についてなんですけれども、そうした事業はほとんど区からの受託事業ということで、区からの予算が大分組まれている関係で黒字というのか、赤字から脱却しているという話ですけれども、一方で、コロナ禍の中で収益が上がるような自主事業とかがなかなか難しくなっている現状が見てとれるわけですが、今後、そうした区受託事業が―落ち着いてきた場合、例えば募金なんかもすごい激減していますよね。このあたり、要は自主的な財源確保というのはどのような形で考えていらっしゃるんでしょうか。
◎雨宮 総務課長 私からお答えさせていただきます。確かに昨年度から今年度にかけては区からの生活困窮者支援に対する事業の追加ということで、六千万円から七千万円ほど委託費が増えてきています。また、それとは別に、東京都
社会福祉協議会から特例貸付の事務に関わる委託金ということで、一億円を超える額を追加でいただいているという状況です。
一方では、御指摘いただいたように事業系ですね。喫茶ですとか、ふれあいサービスの利用料等の減収があります。コロナが落ち着けば従来の事業はまた再開されますので、ふれあいサービスや喫茶の収入は元に戻りつつあるだろうと踏んでいますし、一方で会費につきましても、令和元年度と比べますと令和二年度は二千三百万円ほど減収をしております。こちらにつきましても、今年度も引き続き自粛傾向で、戸別訪問は極力控えていただくという方針を出す予定にはしておりますけれども、コロナが明ければ戸別訪問もまた始めていただけるだろうと思いますし、今年度からコンビニで振込をしていただけるような振込用紙を作成いたしまして、会費募集にはまた別の方向での力を入れていきたいなと思っております。
そして、今年度は特に子ども食堂関係に向けての寄附というのが全体で約一千万円を超える額を御寄附いただいております。一件三百八十万円ほどの遺贈がございましたけれども、このように世の中の状況に合わせて目的を持った御寄附を頂戴できるというところも今後十分な周知が必要かな、アピールが必要かなと思っています。
そしてまた、今年度から連携推進課という新しい課を創設いたしまして、新規事業ですとか、また、クラウドファンディングも含めた収入の確保に向けた検討を進めていきたいと考えております。
◆中塚さちよ 委員 様々な新たな形で募金とか寄附を増やしていくような取組が聞かれて、非常に期待できるというか、頑張っていただきたいなと思いましたので、また今後も御報告等お願いできればと思います。
◆菅沼つとむ 委員 七十五歳以上が世田谷区で十万八千人いらっしゃる中では、成年後見制度の利用率が少ないな。私の記憶ですと、日本で一番最初に後見制度をつくったのは多分世田谷区だと思いますけれども、これから高齢者時代になって、これがもっともっと増えるのかなと思っているんですけれども、意外と増えない。増えない理由は何なのか。
◎若林
事務局次長 私からお答えをいたします。今回、区の成年後見制度利用促進基本計画の中核機関としての位置づけに向けました関係で、今後、広報相談等に力を入れていくということはますます必要になっていると思いますけれども、制度自体の理解がなかなか思うように進んでいないところと、御相談いただいても、すぐに、簡単にマッチングしないところもございまして、一つ一つ丁寧に進めている状態でありますので、今のところ、急激な高齢化に合わせた形での増加というところまで追いついていないと考えてございます。
◆菅沼つとむ 委員 どうもあまり期待できないような感じです。
中塚委員も言ったんですけれども、社協という団体は、町会を含めた日本最大のボランティア団体だろうと思います。ただし、経営状況は、利益が出るようなやつを全部区に取られてしまって、自分たちの貯蓄を崩している。今の説明ですと今年はそんなことはないですよと言うんですけれども、区もそうなんですけれども、社協も様々な事業がほとんど中止になっているわけですよ。そうすると、今年は、どちらかというと、事業にかかれないから、要するに収入を増やして、ためることができるのかなと思っていたら、あまり変わらない。これは人件費でみんな食べてしまったということですか。
◎雨宮 総務課長 令和三年度の予算ですので、現状、どれくらいたまっているという言い方はあれですけれども、なかなか見えづらいです。予算書自体は、最終的に当期末残高につきましては、翌年度使用する地区社協の活動費だけを繰り越すという数字でございますので、ここの数字が大きく上がるか、上がらないかというのは、会費額をどのくらい前年度に頂戴できたかというところに行き着きます。実際今、令和二年度決算を進めているところですけれども、収入自体は、先ほどお話しのあったように受託事業等が増えている関係で、全体的には十三億円ほどの収入を頂き、十二億円ほどの支出になっておりますので、七千万円ほどのプラス、収益が出るであろうと見込んでいます。こちらにつきましては、事業運営積立金ですとか、権利擁護の積立金等に適時積立てをして、新しい事業や、また今後、成年後見を利用される方のための財源として活用していきたいと考えております。
◆菅沼つとむ 委員 この団体は本当にボランティア団体の最たるものだと思うんですけれども、やっぱり経営をしっかりしていただきたい。そうでないと長続きしない。私の感覚だと、地区社協あたりはみんなボランティアでやっているわけですよ。だけれども、人件費でみんな食べられてしまっているような感じがするので、その辺も踏まえて、将来を踏まえた財政というのを考えていかなくてはいけないなと思います。その辺はしっかりお願いします。
最後に、吉村会長さんがいるから、一つ御意見として聞きたいと思うんですけれども、今、地域活動の条例をつくろうとしているんですよ。その中で、町会・自治会、様々な地域の協力を取り付けてやろうというふうに区は思っているとあるんですけれども、その中で、社協の寄附金、赤い羽根、歳末たすけあい運動、様々なやつは、面倒くさいから、区のほうはやめたほうがいいのではないかというふうな項目が出ているんですけれども、実際には各町会・自治会、商店街も含めて、要するに地区社協に寄附をして、その一部が地域の地区社協の中で、子どもたちのクリスマスだとか、子ども食堂だとか、ボランティアでやっているんですけれども、それがなくなってしまうと、社協だとか、ああいう手足の財源だとかが少なくなると思うんですけれども、その辺はいかが考えているのか、お答えできればお願いしたいと思います。
◎吉村 会長 町会としての動きは去年はほとんどできなかったんですよ。回覧を回したりなんかすることができないのでということなんだけれども、自主的にやっている町会とかはいっぱいありまして、微々たる量なんですが、それで集めたということなんです。
町会としても各町会に寄附をお願いしているんですけれども、それができない場合は、さっき言ったように個人で各地区の町会に持っていって、区役所に持っていってもらうという個人的な収入も結構あるものですから、今年は回覧を回して、皆さんにお願いしてやっていきたいと思います。社協としては、今のところそれを徐々にやりながらやっていくんですが、こういうコロナの状況ですから、なかなか集めにくいという現状にあります。
子ども食堂とか、いろんなことがありますが、それは社協が集めた寄附を各事務所に持っていって、皆さんに配っているという状態です。缶詰とか、いろんなものを集めて、それを配っているような状態です。
◆菅沼つとむ 委員 会長も御存じのように、町会役員、自治会役員というのは、自分の懐に一銭も入らないのに、社協の赤い羽根、歳末たすけあい運動の説明をし、会員から幾らかいただいて、それを地域で運用しているわけですから、本当に大変ですよ。今は行ったとしても留守が多いではないですか。行って、寄附を下さいと言っても、人間関係ができていないとなかなか頂けないということがありますので、それはそれとして大変なんですけれども、そういうものを集めて地域に使っているという事実もあるわけですから、区が勝手に、大変だからやめたほうがいいなんて言うのはちょっとおかしいかなと思っています。
◎吉村 会長 区にもある程度それをお願いして、区はお互いに協力し合って社協とやっていきたいという考えなんです。今後ともいろんな問題が出てくると思うんですけれども、お互いに協力関係で、区とタイアップしてやっていきたいと思います。
個人的には社協の動きというのはなかなか見えづらいところがありますけれども、一般の皆さん社協というものを知っていただく機会が今回非常に出てきたのではないかと思います。なぜかというと、回り回って生活資金や何か、皆さん、今まで社協というものが分からなかったんですが、それが分かり出したということで、一応は社協の意味合いが分かり出したということで、ありがたいと思っています。
◆宍戸三郎 委員 先ほどの佐藤委員とちょっと関連があるんですけれども、子ども食堂の伸びが少ないという中で、フードパントリーが今度の事業計画では二百四十件から三百六十件となっているんですけれども、これの増減のあれというのはお互いに多少影響があるのか、関連性があるのか、お伺いしたいんですが。
◎田邉
自立生活支援課長 フードパントリーは、支援計画を立てた方に対して、家計ですとか経済が安定するまでの間、食料を提供するものになっております。区内ではぷらっとホームともう一か所、配付先となっておりましたが、今回、コロナの影響でぷらっとホーム一か所になってしまいました。身近で食料を提供できる場所を今年度は増やし、食料を必要とされる方に提供していきたいと考えております。
◆宍戸三郎 委員 今度の変異ウイルスは子どもにもかなり感染力があるということなので、食堂で食事をするよりは、やっぱり食材を提供したほうが今年度に関しては安全というか、安心な面もあるので、力を入れられるのであれば、できればこちらのフードパントリーのほうに力を入れていただければなというのが要望です。
◆
江口じゅん子 委員 各委員社協の役割について本当に重要ということを評価されていたと思うんですけれども、私もこのコロナ禍で困窮する区民の生活や福祉を下支えする本当に大切な事業になっていらっしゃることを実感しました。引き続き役割を果たせるような内部努力とともに、区としてもふさわしい支援というのは求めたいと要望したいと思います。
伺いたいのは高齢者の新たな居場所づくり事業なんですけれども、場所としては千歳温水プールとひだまり友遊の二か所だと思うんですが、事業計画数四十八回とあるんですけれども、二か所で、例えば月何回とか、そのスケジュールを教えていただきたい。あとコーディネートとあるんですが、どういった方が具体的にどのような支援をするのか、伺います。
◎金安
地域社協課長 今委員から御指摘いただきました高齢者の新たな居場所づくり事業でございますが、この四月より世田谷区から受託をして始めさせていただいているところでございます。目下のところ、四月から始めまして、都合三回開催をしておるところでございます。
なお、計四十八回の計画というのは、あくまで千歳温水プール四階の健康運動室を中心とした数のカウントでございまして、目安といたしましては、おおむね月四回程度ずつ開催をしようというふうに計画しているところでございます。また、その中では、当然多彩なプログラム、参加型、主体的に関われるような楽しめるプログラムを中軸にしながら、お薬相談ですとか健康相談といった相談的な講座も取り入れようというところでございます。その中で
社会福祉協議会は各職員が必ずそこに常駐といいましょうか、従事をする形で、そこに集った方も、講座を目的にいらっしゃったとしても、仲間づくりをするためのコーディネーションですとか、それぞれ地元にお戻りになったときにお近くの方同士を御紹介してさしあげたりしながら、新たな活動、あるいは新たな地域での居場所なども御提案できればというところでございます。
なお、資源開発事業で初めて出会った企業さんですとか、そういったところにも御協力をいただきまして、せんだってもある企業さんにおなか元気講座ということでお出ましをいただきまして、大変御好評をいただいたところでございます。今般の
緊急事態宣言で、大変残念ながら当該千歳温水プールが休館になっておりますので、それが明けましてからは、またスマホ講座ですとか、あとは囲碁講座、マッサージコーナーなども設けながら、多様な方々、高齢者の方々にお集まりをいただいて、社協が人と人を結んでまいりたいと考えております。
◆
江口じゅん子 委員 利用される方の声、高齢者の方の声をよく聞いて、丁寧に寄り添った支援をお願いしたいと思います。
◆桜井純子 委員 先ほど出た成年後見人制度についてお聞きをしたいと思うんですけれども、弁護士さんなんかにお話を聞くと、成年後見人制度はまだまだ改善の余地のある制度であって、例えばかつてでいえば、成年後見制度を利用して後見人をつけた方が選挙権を奪われてしまうことがあって、これは憲法的にも違反だ、違憲だということで、これについては法的な改正が行われて、今では選挙権が奪われることはないということにはなっていますけれども、例えば一たび成年後見人をつけたら、そういう意味では法律行為を全部委任してしまうわけですから、この後見人は合わないと思ったとしても、自分自身でそれを外すことができないとか、まだまだ制度的に不具合があるということを教えていただき、地域の中ではいろいろな問題が起きていることをお聞きしました。
成年後見人制度というのは一定のニーズというか、社会的に安心して暮らしていくためには、どのような状況になっても必要になっていくだろうものではあるけれども、ややもすると、人権を奪ってしまう側面もあるということを認識しながら、現時点ではこの制度は進めていかなくてはならないのかなと私は思っています。
この間の定例会の中でもこれは取り上げたんですけれども、こういう問題点というものもちゃんと認識をした上での成年後見制度だから、その中には一足飛びに後見人をつけるということだけではなくて、制度的ないろいろなものがあり、その前段でも、例えば弁護士に相談すればその一回だけで済むものもあったり、また、高齢者だけではなくて、例えば障害のあるお子さんに相続が発生したようなときにも必要になるケースがあるということもあって、実は幅広い視野でこの制度を考えていかなくてはならないということがあるんです。世田谷区は促進計画もつくりましたけれども、今後はそういう問題点も意識した上での相談ができるセンター。十分にこの制度の問題点も意識しながら使いこなせるような力をつけていっていただきたいと思うんですが、こういった点に関してのお考えというのはいかがでしょうか。
◎若林
事務局次長 今委員がおっしゃったとおりだと思いますけれども、必要な支援をどのような形でコーディネートしていくのかというのは非常に大事なことだと思いますが、一方で、やはり本人の主権といいますか、様々な権利を代わりに、代理で行っていくということは、やはり御本人ではないので、あくまでも御本人に不利益が及ばないようにという視点がもちろん大事なんですけれども、それをどういう形で客観化していくかということと、そういう危惧があることによって、先ほど菅沼委員からも御質問ありましたけれども、もし制度が広がっていかないんだとすれば、それはやっぱり本末転倒なので、そこも含めて、きちっとお伝えしていくといった啓発といいますか、広報が大事になってくるんだろうなと思います。私どもとしては、やはり様々な関係の方々から御意見をいただきながら、もちろん専門家の方々にもいろいろとお知恵を絞っていただきながら、今後よりよいといいますか、より確実な形で、御本人のためになる権利擁護ということでの成年後見センターになっていけるように努力してまいりたいと思っております。
◆桜井純子 委員 例えば後見制度に対する不安などもお聞きになるんだとは思いますけれども、困り事があった場合にも相談ができるようなところに、身近なセンターになっていっていただきたいなと思いますので、そのことについては区とも連携をして検討していっていただきたいと思います。
せっかく
社会福祉協議会という地域福祉の一番先頭に立ってやってくださっている皆さんがいらっしゃっているので、お聞きしたいなと日頃から思っていることを一つお聞きしたいと思います。
コロナの状況が起きて、それまでの経済状況とか、働き方の問題とか、様々あったとは思いますけれども、そこが露呈した形で、すごく経済的に困った人たちが出てきている。日本全国で見れば生活保護を申請する方もすごく多くなっているという状況にありながらも、世田谷区は生活保護の申請がそんなに増加していないということを何回か、この一年間調べてもらって、それは確認しているところなんです。
ただ、住居確保の制度自体は申請もすごく伸びているし、継続したい、延長したいという人も十倍ぐらいになっているというような、そこの面から見ると困窮している区民が増えているにもかかわらず、生活保護は増加しないということ。現場で相談を受けている状況の中で、世田谷区ではなぜ生活保護が伸びていないのか。ここまで困窮している方、フードパントリーの話も出ましたけれども、様々なものが出てきているにもかかわらず、なぜしかるべき制度が使われないのかということに対するお考えがあればお聞きしたいなと思うんですが、いかがでしょうか。
◎田邉
自立生活支援課長 委員おっしゃいますように、生活保護を受給される方というのは、相談に来られている中でもそう多くはありません。住居確保給付金を利用されている方の状況を見てみますと、二五%の方、四分の一の方が失業されているということなんですが、それ以外の方は休業もしくはコロナの影響で所得が減少したという方です。こうした方々は、いずれコロナが収まったら自分たちで暮らしていくんだというお考えが非常に強くあられますので、今この時期を何とかこういった制度を活用しながら乗り切りたいというふうに思われていると思います。
また、相談の中で、体調不良であるとか、お仕事を探してもなかなか仕事に結びつかないという方につきましては、よくよく御本人と相談させていただきながら、やはり今、ここは体調をまず整えて、生活を立て直すことが必要というふうになりますと生活保護の説明をさせていただき、そうした際には、まず御本人の納得、また、生活支援課ともよくよく調整をさせていただいて、必要であれば一緒に行くような形で手をつないでいって、必要な方には御提供できていると考えております。
◆桜井純子 委員 ありがとうございます。聞くところによると、お勧めしても、なかなか生活保護に踏み切らないという話は私も聞いたことあるんですが、例えば親族に対する照会とか、そういうものは必ずしも必要ではないこととか、もしかしたらこれがブレーキになっているのではないかということもいろいろあると思いますので、そういったところも含めて、本当に短期間だけであっても必要な支援が使えるように協力をして、御支援いただければと思います。
今日はありがとうございます。
○高久則男 委員長 それでは、ほかに質疑がなければ、以上で
社会福祉法人世田谷区
社会福祉協議会における令和三年度事業についての報告を終わります。
参考人の皆様には、委員会を代表しお礼を申し上げたいと思います。外郭団体の経営につきましては、議会としても大変関心を寄せているところであります。本日は皆様に御出席をいただき、それぞれの事業について詳細にわたり議論することができました。本日は、誠にありがとうございました。
それでは、ここで理事者、参考人の入替えを行いますので、委員の方はしばらくお待ちください。
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○高久則男 委員長 それでは(3)
社会福祉法人世田谷区
社会福祉事業団における令和三年度事業についての報告に入ります。
本日は、参考人として、板谷理事長、野口事務局長、町田総務課長、本間
訪問サービス課長、水上
在宅支援課長、日高
芦花ホーム施設長、石塚
上北沢ホーム施設長、瓜生
福祉人材育成・
研修センター長に御出席をいただいております。
本日は、お忙しい中、御出席いただきまして誠にありがとうございます。委員会を代表して、心から御礼申し上げます。
それではまず、区理事者より、令和三年度
事業計画等の報告をお願いいたします。
◎杉中
高齢福祉課長 それでは、
社会福祉法人世田谷区
社会福祉事業団における令和三年度事業について御報告いたします。
令和三年度の事業計画・予算につきましては、冊子をお配りしておりますが、本日はA4の資料に沿って概要を御説明いたします。
社会福祉法人世田谷区
社会福祉事業団における令和三年度事業についてを御覧ください。
まず、事業計画でございますが、この資料では、事業を介護保険事業、障害者総合支援事業、一般会計による区委託・補助事業、その他自主事業の四つに区分けし、事業名、事業内容等、区負担の有無、事業計画数を記載しております。
1介護保険事業でございます。一ページから二ページにかけて記載しておりますように、事業団では十の介護保険事業を実施しております。
一ページ上から二番目、通所介護事業、いわゆるデイサービスを区内六か所で展開しております。認知症対応型デイサービスを中心とした認知症ケアと認知症介護者の人材育成に取り組むなど、サービスの質の向上を図るとともに、利用者定員の見直しやデイサービス一か所をサテライト事業所に機能変更するなど、事業規模の適正化と運営の効率化に取り組んでまいります。
一ページ目、下から二番目、特別養護老人ホーム事業、一番下、短期入所生活介護事業です。本年四月、これら四施設は区立から事業団立として民営化されました。これまで医療的ケアの対応、みとり、被虐待者の受入れなどのセーフティーネット、地域高齢者を支える拠点としての役割を担ってきました。民営化後はこうした機能や役割を継承しつつ、法人の創意工夫による自主的、主体的な施設経営により、さらなるサービスの拡充と高齢者福祉の増進を図ってまいります。
次に、二ページ一番上、地域密着型特別養護老人ホーム事業です。平成三十年三月に、事業団立施設として寿満ホームかみきたざわを開設いたしました。建物の構造上の問題等もあり、収支面で厳しい状況ではございますが、四月より上北沢ホームのサテライト施設としたことにより、人員の効率化が可能になるなど、運営の効率化に取り組んでまいります。
次に、中ほど2障害者総合支援事業です。
視覚障害により移動に著しい困難を有する障害者に対し、同行援護サービスを行うなど、ほかの事業者の参入が進まない事業にも取り組んでおります。
次に、3区委託・補助事業です。
福祉人材育成・研修センター事業は、令和二年四月より区立
保健医療福祉総合プラザ、いわゆるうめとぴあ一階に移転し、従来の高齢福祉、障害福祉分野に加え、子ども・子育て、保健医療分野に業務を拡大するとともに、福祉向上のための調査研究などの機能も加え、区の
保健医療福祉の推進に取り組んでいます。区では、介護人材確保を推進するための基盤として世田谷区介護人材対策推進協議会の設立準備を進めておりますが、介護人材確保に向けた中核機関である研修センターがその運営を担ってまいります。
次に、三ページの上から五番目、福祉事業者等の活動支援です。これは、介護サービスの質の向上、福祉・介護人材の確保及び育成等のため、介護サービス事業者に対する研修や情報提供、情報交換等、介護事業者のサービス向上支援業務に関する補助金になります。
最後に、4その他自主事業でございます。
事業団が独自に行っている研修事業や東京都からの受託事業、訪問介護事業のうち、介護給付対象外のサービス、いわゆる自費サービスと呼ばれる事業などを記載しております。
なお、各事業の事業計画数につきましては、いずれも記載のとおりでございます。
続いて、五ページ、資金
収支予算書でございます。
事業活動による収支ですが、中ほど事業活動収入計(1)と記載があるところですが、本年度の予算額は三十八億四千六百四十四万五千円。六ページに参りまして、上のほう、事業活動支出計(2)と記載のあるところですが、本年度の予算額が三十七億九千三百三十九万円。そのすぐ下の欄ですが、収入から支出を差し引いた事業活動資金収支差額は五千三百五万五千円となっております。これに施設整備やその他の活動の収入と支出を足し引きしまして、下から三行目(11)ですけれども、当期資金収支差額合計は五千八十四万円となっております。
私からの説明は以上です。
○高久則男 委員長 それでは次に、
経営方針等についての説明をよろしくお願いいたします。
◎板谷 理事長 この四月から理事長に就任しました板谷です。よろしくお願いいたします。議会の皆様には、日頃から御支援を賜り感謝申し上げます。着座にて説明を続けさせていただきます。
こちらの冊子のほうになります。令和三年度事業計画・予算につきましては、ただいま杉中課長から御説明がありましたので、私からは、経営の概要、重点的な取組等について説明をさせていただきます。
当事業団の令和三年度事業計画・予算の二ページをお開き願いたいと思います。こちらの令和三年度運営方針に基づき御説明をいたします。
初めに、事業団を取り巻く状況でございますが、
新型コロナウイルスの世界規模での感染拡大は、社会経済を直撃し、社会的な変革をもたらしておりますが、介護事業にありましても、
緊急事態宣言による利用者の利用控えや介護施設などでのクラスター発生による事業停止などにより、事業経営に大きな打撃を受けております。国では介護報酬改定が行われ、感染症や災害が発生した場合においても、継続してサービス提供ができるよう事業継続に向けた計画の策定が義務化されることとなりました。また、エビデンスの蓄積とデータ活用により事業者によるサービスの質の向上を目指し、令和二年五月から高齢者の状態やケアの内容等のデータ収集システムであるCHASEの運用が開始されております。
なお、CHASEにつきましては、令和三年四月からリハビリの情報に特化したシステムVISITと統合されたLIFEというふうに名称が変更されております。
世田谷区では、第八期世田谷区高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画が策定され、引き続き、住み慣れた地域で支えあい、自分らしく安心して暮らし続けられる地域社会の実現を基本理念とし、自立支援・介護予防・重度化防止の推進、高齢者が活躍できるまちづくり、介護人材の確保・定着支援の三つの重点取組が定められ、それに沿って重点施策が推進されることとなりました。
また「一人ひとりの希望及び権利が尊重され、ともに安心して自分らしく暮らせるまち、せたがや」を目指し、世田谷区認知症とともに生きる希望条例が令和二年十月一日から施行されております。
一方で、区立特養ホーム民営化後の運営法人選定が行われ、芦花、上北沢両特養につきましては、当事業団が令和三年度から令和二十二年度までの運営法人として選定されました。
こうした中、事業団では、現中期計画の最終年度を迎え、各アクションプランの目標達成向け取り組むとともに、次期中期計画の策定を進めてまいります。
また、法人本部補助金廃止などに向けた経営の効率化、省力化を喫緊の課題として、自立経営の推進と事業継続性の向上を図ってまいります。
さらに、コロナ禍におきましても、安心安全なサービス提供ができるよう感染症対策に取り組むとともに、アフターコロナを見据えたサービス提供基盤の整備を図ります。
今年度の運営方針といたしましては、個人の人権を尊重し、利用者お一人お一人の特性を大切に、自立支援に向けて取り組むことを基本といたします。また、利用者が尊厳ある生活を継続するための、多様なニーズへの対応や個別支援を充実させてまいります。そのため、令和三年度も施設と在宅サービスや多職種間の連携に向けた取組を継続、発展させ、医療依存度の高い方や認知症高齢者をはじめとする在宅生活の継続支援を推進してまいります。事業運営など積み上げてきたノウハウの地域への還元や区民との連携など、地域における共生社会づくりにも貢献を図ってまいります。
経営面におきましては、各事業における利用率などの目標管理を徹底し、収支の改善を図ってまいります。介護ロボットやICTの活用を進め、業務の効率化や業務委託の見直しなどにより安定した経営基盤を確保するとともに、質の高いサービス提供を行ってまいります。さらに、寿満ホームかみきたざわ、デイ・ホーム太子堂のサテライト化など、より効率的な人員配置や業務の効率化を進め経営改善につなげてまいります。
説明は以上でございます。
○高久則男 委員長 ありがとうございました。それでは、これまでの報告、説明に対し、御質疑ある方、お願いいたします。
◆中塚さちよ 委員 この間、コロナ禍がありまして、いろいろな地域の介護サービス事業者さんとかは、例えば感染者が出て、デイとか、特養とか、そこでずっとケアをしているようなところ。デイとかはやはり閉鎖というか、しばらく休業したりとか、いろいろなことがありましたけれども、そうした中で、やはり民間の事業者さん、収入が非常に減っているという現状がありますが、事業団もこの数字だけを見るとかなりマイナスになっている部分はコロナの影響なのかということと、一方で、この計画の中にはコロナ禍に関連すること、感染対策とかは割とさらっとしか書かれていないような印象も受けるんですけれども、そのあたりは今後どのように考えているのか、経営に関することで教えていただければと思います。
◎野口 事務局長 今年度予算に関してなんですけれども、約五千万円ぐらいの黒字となっています。収入に関しましては、ちょっと分かりにくいんですけれども、介護保険に関しましてはそんなに落ち込んでいることはないです。ただ、これはコロナがなかった場合ということで想定をしております。ただし、前年度、上北沢ホーム等で大規模修繕をやっておりましたので、それの補?の補助金、委託料とかがなくなったことにより、かなりマイナスということで出ております。
令和二年度なんですけれども、今ちょうど決算をやっているところなんですが、当初約二億円の赤字を見込んでおりました。ですけれども、経費の削減とか掛かり増し経費、支援金をいただいたり、賞与もカットいたしまして、いろいろな努力をいたしまして、現状で大体八千万円の赤字になるのではないかなと予想しております。ですので、繰越金はなくなってしまうということはあります。
◎町田 総務課長 事業団の
感染防止対策といたしましては、まず、職員に対しては出勤前の検温の徹底などをして、施設内とか事業所に持ち込まないことをコロナ禍の中ではずっと徹底して指導しております。また、在宅勤務ですとか時差出勤といったものを取り入れて、職員の感染防止に努めるとともに、研修や会議など不要不急なものは極力中止して、ウェブ会議などを導入してということなども行っております。
各施設では、定期的な館内の消毒、換気、アクリル板の設置など、入館時の手指消毒ですね。基本的な
感染防止対策の徹底を引き続き行っております。
また、特養ホームでは、職員の動線を館内で部署ごとに、更衣室や休憩室を別にして切り分けるなどの接触機会の減少に努めるようなこと、外部からの館内への入館の制限ですね。ボランティア、実習生受入れは行っておりません。御家族の面会についてもガラス越しの面会などを現在行っておりますが、ほかにリモートでのオンラインの面会、昨日からの
緊急事態宣言で、また施設にお越しいただいての面会というのは御遠慮いただいているようなこともございます。
そのほかデイ・ホームでは、御利用前に御自宅で検温していただくなど、体調不良の場合は御利用を控えていただくことなども行っております。また、訪問の介護、看護師といったところでは直行直帰で、事業所での職員の接し方を少しでも減らすようなことなども行って、極力感染防止には努めているところです。
これまで事業団の中では、職員で九人、利用者で十九人の方の感染が確認されております。ケースとしては十件となりますが、このうち特養ホームで六件ございましたが、施設内での感染は確認されておりません。陽性者は一名でとどまっているという状況でしたが、やはり通所介護、デイサービスの事業所では、最初に利用者の方一名の感染が確認された後、結果的に、利用者七名、職員三名が感染するに至るようなことになっております。職員が全員濃厚接触になったこともあって、一時事業所の休業も行っております。
発生に関しては、都内での急激な感染が多かった十二月末から二月にかけての発生が十件中八件で、三月以降は事業所では発生していないような状況でございます。
説明は以上です。
◆中塚さちよ 委員 今御説明いただいたことは書いてあることだと思うんですけれども、私がお聞きしたかったのはもうちょっと踏み込んだ話で、例えばPCR検査をどれぐらいの頻度でやっているのかとか、ワクチン接種とかはどうなのかとか、その辺の話をお聞きしたいんですけれども。
◎日高
芦花ホーム施設長 今御質問いただきましたPCR検査につきましては、定期的なものは施設としては今行っておりません。昨年職員が罹患した二ケースの直後に百名以上の職員がPCR検査を実施していることと、事業団の特養ホーム三施設はPCR検査を、万が一、社会的検査の結果で集団感染が発生した場合、施設間で相互応援をするために一か月ほど期間をずらしまして、一月、二月、三月で合計二百名ほどの検査を行って、全て陰性となっております。
随時のPCR検査につきましては、特養ホームにつきましては、職員が先ほど説明のありました感染対策を徹底していれば特養の入所者の方から発生することはないと思っておりますので、私どもが一番気をつけておりますのがショートステイ、短期入所のお客様につきましては二週間前の健康管理、また、お口からお食事が摂取できない胃ろうの利用者の方につきましては処置を行う看護師の動線もありますので、特養ホームのフロアの中に経管栄養の方を受け入れておりますので、経管栄養の方のみ、御利用前に検体採取を行って、PCRの結果、陰性と判明した場合に御利用いただくということで検査は実施しております。
◎杉中
高齢福祉課長 施設のワクチン接種については高齢福祉課よりお答えしたいと思います。
高齢者施設に関しましては特養を優先的にということで、四月十二日からエリザベート成城を皮切りに始まりました。先行十施設、その後の十七施設になりますけれども、芦花、上北については残りの十七施設に位置づけられておりますが、具体的な日程はこれからですけれども、今のところ、第一回目は五月中には始めていきたいというスケジュールで考えております。
◆大庭正明 委員 今、中塚委員の質疑に対して、PCR検査の社会的検査については定期的にはやっていない、随時のときに百人ぐらい関連でやったということと、一月、二月、三月に、全員ではなく、ぱらぱらで、合計で二百件ぐらいやっているということなんですけれども、今お話を聞いていると、PCR検査よりも、手指消毒とか、そういう意味での衛生面の徹底を図るほうが重点になっているように聞こえたんですけれども、もちろんそういうことだろうと思うんです。PCR検査なんて、やったところで別に治るわけでもないし、衛生面が強化されるわけでもない。基本は手指消毒だと思うんですけれども、社会的検査とかなんとかと言うんだけれども、現場としてはどうですか。煩わしいというか、そんなことをやるよりも、手指消毒とか、マスクだとか、場合によってはマスクというか、N90何とかという完全なマスクが十分に配られているとか、いないとかという話も聞きますけれども、その辺の実態は現場の特養ホームをお持ちの側からしてどのように思っていますか。
◎板谷 理事長 PCR検査につきましては、報道等で知ったんですが、
山梨方式ということで、
山梨が皮切りで週に一度ぐらいやっていこうかというような動きがあるというふうに承知しています。社会的検査ということで全体の動向を把握するとともに、週一回でも陰性か、陽性かということでは検査を図る意味はあると思いますけれども、私どもとしましては、それと同時にといいますか、介護の場合は日頃から高齢者の方と接することが多いですので、かかっているかもしれないという下に、手指消毒なり、感染予防というところに力を入れているということでございます。
◆大庭正明 委員 だから、結局、言わんとすることは、PCR検査云々よりも、要するに手指消毒とか、消毒を徹底してやるというところにあなた方は注目というか、細心の注意を払っているのであって、PCR検査があろうが、なかろうが、要するに現場での向き合い方は変わらないということでよろしいですね。
◎板谷 理事長 PCR検査につきましては、今の頻度がどのように設定されるのかいかんによっては違ってくるかと思うところであります。PCR検査自体の意義はあると思いますけれども、我々現場側としては、日頃からの感染予防拡大が最重要かなと考えています。
◆
江口じゅん子 委員 コロナ禍で現場を担ってくださって、ありがとうございます。
伺いたいのは、寿満ホームかみきたざわを上北沢ホームのサテライト施設とするということですけれども、これの理由として、地域密着型で寿満ホームを運営できるほど人材確保が困難ということなんでしょうか。事業団特養のこの間の離職や欠員、人材確保の状況を伺いたいと思うんですけれども、分かる範囲で教えてください。
◎町田 総務課長 寿満ホームかみきたざわのサテライト化についてなんですけれども、人材が足りないというよりは、効率的な人材の配置ということでの状況です。人件費の経営的な面という考え方が強いと考えております。
現在の事業団の職員の確保状況ですけれども、令和二年度の実績。パートの職員とか全ての職員を含めてですが、採用数七十一に対して、退職者九十一となっております。離職率一二・五%と計算しておりまして、介護業界全体としては低いといいますか、いい数値にはあると思いますけれども、前年度よりは少し悪化した数字を出しているような状況がございます。現状としては、事業を止めなくてはいけないとか、そこまでの欠員状況はなく、一部派遣の職員なども使っておりますけれども、事業を行える範囲での欠員状況でありますので、今後も職員の確保に努めていきたいと考えております。
説明は以上です。
◆
江口じゅん子 委員 地域密着型は顔と顔の見える少人数規模での事業運営ということで、身近な地域で運営していくというそもそもの狙いがあったと思うんですよ。コロナ禍での大きな収入減や、何といっても人材確保が難しい中で、苦肉の策ということだとは思うんですけれども、ただ、質を下げないようにということは重ねて要望していきたいと思います。
人材確保の状況も聞いて、辞職率一二・五%が介護業界全体では決して悪くないということですから、本当に深刻だなと思います。四月に世田谷福祉専門学校も生徒を停止するという御案内が区議会にもありましたけれども、この間、そういった専門学校と事業団が一緒になって外国人の方に来ていただいて、定着するコンソーシアム事業というのもされていたと思うんです。ただ、コロナ禍ですから、そこの見通しも非常に不透明という中で、本当に大変な状況だと思うんです。しかし、人材こそが福祉を支えるやっぱり根幹ですから、今年度、福祉人材の確保、定着、育成というところをどうしていくのか、改めて確認したいと思います。
◎町田 総務課長 人材の確保につきましては、先ほど申し上げたとおり、まだ欠員がある状況もありますので、これからもまた、力を入れていくところでございますけれども、私ども同時に力を入れているのが採用時の事前のマッチングの部分で、いかにミスマッチをなくすかというところにも力を入れております。事前に施設にお越しいただいて、いいところ、悪いところも含めて、きちんと丁寧に伝えていくということと、入職後の職場に対するイメージの違いとかをなくすために、極力現場の内容、現場の職員の話を少しでも機会を取って採用活動を行っております。同時にOJTの部分でも相当力を入れて、新規に採用した職員がいかに施設内あるいは事業所内で仕事を覚えていくかという、その過程も大事にしておりますので、採用の人を採るというところと離職させない、定着させるというところの両輪、両方に重きを置いて、人材の確保、育成に励んでおります。今はコロナ禍ということで、施設見学とかがなかなか難しい現状もありますが、その中でも少しでも工夫しながら、丁寧な形での職員採用を行っていきたいと思っております。
◆
江口じゅん子 委員 本当に大変な状況だと思いますけれども、よろしくお願いしたいと思います。
福祉人材育成・研修センターも、新しい場所で、様々新しい取組もされていると伺っているんですけれども、やはり身近なところでの入門という役割は大きいと思うんですが、
福祉人材育成・研修センターでは、今年度どのようにその強化、取組をしていくのか、伺いたいと思います。
◎瓜生
福祉人材育成・
研修センター長 福祉人材育成・研修センター、二十三区内でもあまりない施設かと思います。研修センターでは、コロナ禍でもありますので、なかなか集合研修はできない。そういう中では、昨年度からウェブ研修を中心として研修を実施しております。そういう中で、受講者は今までよりも大変増えている。ウェブ研修にしたことで、集合ではないよさが認められて、大変多くの方に受講いただいています。また、研修センターでは、そういうサービスの質の向上に加えまして、福祉の仕事の理解を深めていきたいということで、福祉の仕事理解向上、発信の取組にさらに力を入れていきたいと考えております。
◆高橋昭彦 委員 芦花と上北沢が民営化、令和三年度から令和二十二年度までの運営法人となりましたというふうに最初報告がありました。独自で全てのことを行っていくというような状況なんでしょうけれども、どう変わっていくのか。
もう一つ下のところに「法人本部補助金廃止などに向けた経営の効率化・省力化」と書いてありますけれども、今、相当努力をして、独立に向けての改革をずっとやられてきたと思うんです。大分職員の皆さんもやせ細って、大変な状況を乗り越えてこられたと思うんですけれども、今後、社事団というのは、区からどう独立をして、どういう方向性を持って向かわれていくのか、何がどう変わっていくのか、教えていただければと思うんです。
◎板谷 理事長 今般お話しありましたとおり、両特養は、民営化ということで運営主体になりました。私どもこれまで指定管理ということでやっていましたけれども、二十年間、継続してやれるということで引き続き、これまでのみとりだとか、そうしたものも継続しつつ、新たな付加価値、区民のためになることというものも、しっかり腰を据えてできるのかなと思っております。
一方、本部補助等の話もあって、実際のところ、きついです。特に我々も自主自立化しなくてはいけないというふうに思っているんですが、そこに来てコロナということで、事業に大きく影を落としていますので、少し見通し的に厳しいところはあります。今般、中期計画を策定ということで、先ほどお話ししましたけれども、そうした中でも一段、過去に人事給与制度の改革も行いましたけれども、引き続きいわゆるメンバーシップ型からジョブ型へということも考慮をしていかなければならないのかなとは思っています。
ただ、一方で、これまで事業団が比較的人員の確保ができたのは、普通よりも若干いい給与体系とかというのもありましたので、その辺の人材確保の競争力が落ちるのも少し課題というふうには捉えております。私ども経費の削減等々は当然取り組んでいくわけですけれども、そうした中でも、区に対してどのように求めるかということで、それぞれ社会福祉法人、ミッションがありますけれども、事業団はその中でも公共性、公益性が高いようなミッションを与えられています。そうした中で、区の高齢福祉計画等とも歩調を合わせながら、特に私ども居宅から訪問看護、介護、デイ、特養ということで三十二の事業所を持っています。そうした中では、個々人の区民の方の環境に合わせた地域包括ケア的なことが一緒にできるというような強みがありますので、そうしたものを生かしつつ、区の施策と合致するような提案もしつつ、事業の中身を膨らませて、経営的にも成り立つようにしていきたいと思っています。
道は厳しいですけれども、コロナ禍の中で私ども頑張っていきますので、区議会の御支援もいただければと思っています。
○高久則男 委員長 それでは、ほかに質問がなければ、以上で
社会福祉法人世田谷区
社会福祉事業団における令和三年度事業についての報告を終わります。
参考人の皆様に、委員会を代表し御礼を申し上げたいと思います。外郭団体の経営につきましては、議会としても大変関心を寄せているところであります。本日は皆様に御出席をいただき、それぞれの事業について詳細にわたり議論することができました。本日は、誠にありがとうございました。
ここで理事者の入替えを行いますので、十分程度休憩を入れます。再開は三時十分といたしますので、よろしくお願いいたします。
午後三時三分休憩
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午後三時十一分開議
○高久則男 委員長 それでは、休憩前に引き続き会議を開きます。
次に(4)
新型コロナワクチンの予約受付について理事者の説明をお願いいたします。
◎寺西
住民接種調整担当課長 それでは、
新型コロナワクチンの予約受付について御説明いたします。
お手元の資料でございますけれども、時間がなかった関係もございまして、昨日、区議会議員の皆様にメール等で周知をさせていただいた内容を御説明させていただきます。
こちら、先日、四月二十三日金曜日の
福祉保健常任委員会で予約受付等について御報告をさせていただきました。その際、予約の受付等についていろいろ御指摘いただいたこと、同日、委員会の後にワクチンの次回の配送について国から十分な供給量が示されたことがございまして、受付の方法を変更させていただくものでございます。
変更点につきましては下の記載のとおりとなっております。
変更前につきましては、もともと五月三日から六月二十一日まで、七か所で約一万六千八百人の予約を受け付けることとさせていただいておりましたが、今回国から百三十七箱のワクチンが届くということで、人数にしますと大体八万人ぐらいの規模のワクチンがとりあえず五月の中旬、下旬に届くことが明らかとなっております。また、その次の第六クールの五月の下旬から六月上旬にかけては、国も同数か、または同数以上のワクチンを供給するということで、当面確保する見通しが立ったということがございます。
これを踏まえまして、変更後として、①は、まず五月三日から七月三十一日まで期間を延長しております。五月十八日の次の予約については、五月三日から七月三十一日の中で必要に応じて予約数を拡充するですとか、また、八月分以降の予約受付についても供給量を踏まえて検討していきたいと思っております。
また、予約可能施設数については全十九か所で予約可能とする、開設時期については予定のとおりでございます。また、予約可能人数は、概算になりますが、約十・五万人、十万人強の人数が二回分の接種の回数となってございます。
二枚目になりますけれども、こちらはまだ作成中の案でございますが、今回予約の方法が変更となりましたので、この変更点について御案内するとともに、変わった内容について区民の皆様に周知するためのチラシの案ということになってございます。内容としましては今御説明した内容となっております。
二枚目には会場等の一覧もつけてございます。こちらは今まだ調整中でございまして、実際今日の夕方頃から配布、掲示を行っていきたいと思いますが、もう少し中身を更新したもので配布等を行っていきたいと思ってございます。
御説明は以上でございます。
○高久則男 委員長 それでは、ただいまの説明に対し、御質疑のある方、お願いいたします。
◆
高岡じゅん子 委員 これで約十・五万人の方が受けられるということで、七月三十一日まで十九か所を開けると二十万回の接種が可能なスケジュールになっているということなんでしょうか。
◎寺西
住民接種調整担当課長 各会場、今のところ五分に一回接種を行うと。金曜日に示させていただいた回数になりますけれども、こちらを開けていく会場のスケジュールに当てはめていくと大体二十一万回ぐらいの数字になる。それを単純に割り返してこの数字になっているんですけれども、現時点ではそれぐらいの見通しが立っているということになります。
◆
高岡じゅん子 委員 そうしますと、七十五歳以上の方が全員受けられるということでとてもいいとは思うんですが、この後も世田谷区民はまだまだ、最終的には八十何万人の方が受けるんですけれども、約二か月かかって、やっと十万人分打てる状態で、この後、どうやって加速していくかということについて何かお考えがありますか。
◎田村
接種体制整備担当課長 おっしゃるとおり十・五万人分が七月三十一日までということでございますけれども、今の人口と高齢者の数もいろいろ計算していく中で、今、寺西課長からも五分に一回というお話をされましたけれども、今回感染状況に応じて、それを四分に一回ないし、三分に一回というような形で速度を上げるようなお話ですとか、また、会場の運営について、接種時間につきましては、午前中二時間半、午後二時間半ということで、一日当たり五時間と設定しておりますけれども、そちらにつきまして、午前、午後、三十分程度延ばしていくような考え方もございます。これにつきましてはいろいろ接種者の安全を考えて、いろんな意味で医療機関が開いている時間帯での終了を目安として、四時半と考えておりますけれども、そこら辺である程度様子が見えてきたら、そういった延長するだとか、今は御高齢の方が多いですけれども、この後、若年の方がやるような時期になりましたら、例えば夜間の時間帯で、割りかし近隣の駅に近いような施設を夜間開設するだとか、また、病院の接種ですね。診療所も含めた接種の御協力もいただけるようなことも想定していきたいなと考えております。
今のところそのような考えでおります。
◆
高岡じゅん子 委員 昨日、ニュースで言っていたんですが、大手町とか新宿と二か所つくるみたいなことだったんですけれども、国が武道館みたいなところで巨大接種センターをつくるような話もありまして、例えばそういう職場に近いところに世田谷区の接種券を持っていくと受けられるとか、そういうことも考えていらっしゃいますか。
◎田村
接種体制整備担当課長 そのような形のスキームというか、いわゆる職域というか、そういった区民の方についての接種は今のところ想定しておりませんけれども、今後、国全体で住民接種が進んでいく中でそのようなお話があれば、当然区がそれをどのような形で受け止めていくかということになるかと思いますので、今の時点では判断を控えたいと存じます。
◆
高岡じゅん子 委員 無料の接種券というのは、やはり住民票のあるところで出すというのが原則になっていると思いますので、ぜひ漏れなく、できるだけ早く受けられるように検討を続けていただきたいと思います。要望します。
◆高橋昭彦 委員 もっと早く教えていただければよかったなと思うんです。ともかくよかったとは思うんですが、二十八日、あさってから受付を開始します、七十五歳以上の方の分は確保しました、七十五歳以上の皆さんは全部予約できますよというわけですね。これを徹底するわけだよね。
六十五歳から七十四歳の方の接種券がこの後送られますよね。これが五月一日からになっていましたか。
◎寺西
住民接種調整担当課長 六十五歳から七十四歳の方については、お話しのとおり、区の特集号では五月一日から五月十二日までの少し幅を持たせた形で御案内しております。実際のところは、郵便局への持込みなどの作業がありますので、おおむね連休明けぐらいから配り始めることになるだろうと考えております。
◆高橋昭彦 委員 その方々が予約を開始するのは、この間の表の五月十八日なんですか。
◎寺西
住民接種調整担当課長 接種券が届きましたら予約はできますので、届き次第、予約はできるということになります。
◆高橋昭彦 委員 ということは、今は七十五歳以上の方の十万人に行き渡るようになっているけれども、これプラス六十五歳以上の方々の接種券が届いたら、一気にまたそこから、送ってきた瞬間に予約が取れるということですか。そうすると、どちらにしても、六十五歳以上の方々全員分はありませんということですか。
◎寺西
住民接種調整担当課長 届いた時点では五月十日前後になるかと思いますので、十・五万人という規模から言えば六十五歳から七十四歳の方の分はもちろん足りないんですけれども、今度五月十一日に次の第六クールのワクチンの供給量が見えてきますので、それを踏まえて、五月十八日にまた次の枠の予約の受付ということを考えておりますので、そこでどれくらいまで対応できるのかということを検討していきたいと思います。
◆高橋昭彦 委員 六十五歳以上の方々の接種券が十二日までの間に届く。届くけれども、次の枠が決定されるのは五月十八日ですよということですか。今の説明は。
◎寺西
住民接種調整担当課長 どうしてもワクチンのスケジュールとの兼ね合いというものがございますので、十一日で大体の数の見通しが立つと思いますので、それを踏まえて、十八日にはこれぐらい―それは、期間を延ばすのか、あるいは今の期間の中で受付の量を少し増やすのか、どちらかの対応になるかと思いますけれども、そこでまた判断をしていきたいと思います。
◆高橋昭彦 委員 この間みたいな表がないので、今決まった十九施設がどのようになるのか、明確には分からないけれども、その表は五月十八日でないと更新されないですよということですか。
◎寺西
住民接種調整担当課長 今日は表はついていないんですけれども、今の時点ではとりあえず七月末までのそれぞれの開設の曜日と回数というものを計算して、この数を出しております。五月十八日のタイミングでは、それを少しまた更新した形で期間を延ばしたり、あるいは五分に一回だったところを例えば四分に一回するのか、その辺の調整によって六月に打てる数が少し増えたりとか、そういった調整になるかと思います。
◆高橋昭彦 委員 だから、五月十八日でないと更新されませんよということなんだね。そうすると、六十五歳以上の方々への接種券が届いた瞬間にどんどんまた電話が入っていきながら、実際はそこの会場は全部埋まってしまっているんですよということもあり得るということだよね。そういったことがどんどん明確になっていかないと、ちゃんとお知らせになっていかないといけないと思うので。
この間、ここで、七十五歳以上の区民の方々にどのように最新の情報をお伝えするのかという話をしたけれども、こういう形の二枚のものがまちセンや総合支所に配られて、多くの目に見えるところに貼り出すということでいいのかな。
◎寺西
住民接種調整担当課長 お話しのとおり、まちづくりセンターですとか支所のほうに掲示いただくですとか、予約開始とともに窓口に来られる方もいらっしゃると思いますので、こういったチラシで御案内をして、最初は予約が取りにくいという状況も起きるかなとは思うんですけれども、ちゃんと数は確保しておりますので御安心くださいというような御案内をしていきたいと思っております。
◆高橋昭彦 委員 この間、お話ししたとおり、広報板だとか、町会なんかにも配って、町会の掲示板なんかにも貼れるような体制とか、もうみんなで協力して、ちゃんと目に触れるような、迷うことのないような状況をつくってあげてください。随時どんどん変わっていくんでしょうから、今度六十五歳以上の方に第二弾で接種券が送られてくるときは、そのときの詳しい内容をもう一回ちゃんと入れて、五月十八日にまた更新されますから幅も広がりますよとか、今申込みはできるけれども、五月十八日にはまた新たな情報が入りますからねとか、そういったこともちゃんと詳しく封書に入れながら、きめ細かく、しっかりやってください。
ともかく出だしが一番重要ですから、まちセンとか、いろんなところに協力してもらって、全体でうまくいくように回してください。よろしくお願いします。
◆菅沼つとむ 委員 すみません、確認なんですけれども、七十五歳以上の高齢者が四月二十八日から受付開始、五月一日から六十五歳以上開始ですよね。
◎寺西
住民接種調整担当課長 接種券の送付の時期を五月一日から十二日と定めてはおりますけれども、そこですぐに届くというよりかは、若干期間も設けておりますので、恐らく連休明けぐらいに順次届くような形になるかと思います。
◆菅沼つとむ 委員 そうすると、ここに書いてあるんですけれども、七十五歳以上は十万人以上のワクチンが確保できましたと言うけれども、基本的には二日以内に申し込んだ人だけですよね。
◎寺西
住民接種調整担当課長 予約が二十八日から始まりまして、毎日、インターネットあるいはコールセンターで予約を受付することができますので、基本的にはこの枠が埋まるまでの間、予約はできることになります。なので、六十五歳の方に届き始めれば、当然そこからまた、予約をされる方が出てくると思うんですけれども、基本的には、それまでの間は七十五歳の方だけが予約できる期間だということになります。
◆菅沼つとむ 委員 もうちょっと分かりやすく、簡単に。七十五歳以上の人たちは四月二十八日から予約ができる。五月一日に届いたときは六十五歳以上の人たちもできる。だから、七十五歳以上の人たちができるのは二日間だけですよね。(「いや三十日まであるから」と呼ぶ者あり)だけれども、真ん中に祭日があるでしょうよ。(「祭日も受けるんだよ」と呼ぶ者あり)じゃ、三日間だけということでいいんですね。
◎寺西
住民接種調整担当課長 一日は郵便局に持ち込んだりというような手続がございますので、恐らく届き始めるのは連休明けぐらいになるかと思いますので、その連休の期間に関しては七十五歳の方だけが予約できるという形になるかと思います。
◆菅沼つとむ 委員 大丈夫ですか。最初に一回失敗しているんだから。一日に届いてしまうのではないの……。
終わります。
◎中村 副区長 ちょっと補足させていただきますと、今回、郵便局に持っていった時期と実際届く時期がかなり想定と違いましたので。今回、万が一しくじると、一日に届いた人と、二日、三日、四日、五日になるので、戦略的にといいますか、この連休明けに届くような運用を考えたいと思っていますが、率直に言えばそういうところで運用できればと思っています。
◆宍戸三郎 委員 今、中村副区長からそういう話をいただいたので、本当は連休明けに送ったほうが間違いないと思います。だから、六日なり七日に郵便局に持っていくほうが……。これは早く届いても、六十五歳以上の人は別に早く打てるわけでないので、とにかく七十四歳以上の方がちゃんと予約が取れるような……。せっかくこうなったのに、その意味がなくなってしまうので、そんなに慌てて送らなくても、ぜひ六日か七日以降に郵便局に持っていくようにお願いしたいと思います。
◆佐藤美樹 委員 今日はA3横長の表、金曜日のやつは家に置いてきてしまってないんですが、接種会場ごとに枠が決まっていると思うんですけれども、二十八日から予約開始になって、十万人分は七月三十一日まで取れるといっても、会場によって多分ばらつきが出ると思うんです。この会場はもういっぱいですみたいな情報というのは何か開示されるんでしょうか。掲示板方式で五月十八日以降の分はこうなりましたよとかという、ざっくりとした大きなというか、全員に関係するものは掲示板方式でいいと思うんですけれども、会場ごとのとかは一々コールセンターに聞くしかないのか。その辺の情報は開示されるんですか。
◎寺西
住民接種調整担当課長 どこの会場が埋まったとか、そういう情報は、とりあえず、随時区のホームページ等では確認できるような形を取りたいと思います。あとは紙ベースでどこまで情報が間に合うかということはあると思うんですけれども、随時そこは最新の情報を発信していきたいと思います。
◆
高岡じゅん子 委員 確認なんですが、二十八日に始まりますけれども、十万人分のやつが全て埋まるまで、ずっとコールセンターの受付はしていくんだと思うんですが、ある時点で、例えば十八日のちょっと前の十五日ぐらいに最初のやつはもう全部埋まりましたという場合は、電話をかけた人に次は十八日ですとか、十八日にまた電話をしていただきたいというようなことがコールセンターやナビダイヤルで分かったりするんでしょうか。
◎寺西
住民接種調整担当課長 もし予約がいっぱいになった場合は、基本的にそういう御案内をすることになると思うんですが、必ずしもナビダイヤルなのか、あるいはコールセンターのオペレーターにつながって、そこで御案内するかという形になるかとは思いますが、取れなかった方に対して、次回の予約は十八日からですという御案内は、どのような形であれ、御説明はしていくことになると思います。
◆大庭正明 委員 七十五歳以上の人というのは、名簿というか、一応管理されているわけではないですか。そうすると、打った人と打たない人というのも、そちら側は把握しているわけでしょう。となると、五月末になっても予約を取らない人というのは大体リストアップすることができて、本来からいくと、高齢者の方を優先的に打たないと……。要するに一番そこが弱いところだからということなんだから、督促状とかそういうものを出すとかというのはあるんですか。忘れているとか、郵便物は絶対見ないとかなんとかという人もいるかもしれないから、区のほうで、この人は二回終わっている、この人は一回終わっている、この人は予約もしていないという人は把握しているはずだから、それはアウトリーチするみたいな形は考えているんですか。
◎寺西
住民接種調整担当課長 今の時点で、いつのどのタイミングでそういったことを行うかということまではちょっとまだ想定はしておりませんけれども、国で導入したVRSという接種記録システムで区民の方の接種の履歴を確認できるような形が取れますので、それで確認しながら、必要に応じてその対応を検討していきたいと思います。
◆
江口じゅん子 委員 変更前後で約五倍のワクチン供給量が来るということで、それはよかったと思うんですが、医療従事者の確保は大丈夫なのかなというのが心配です。十・五万人分が二回きちんと打てる医療従事者確保の見通しというのを教えてください。
◎田村
接種体制整備担当課長 お話しの医療従事者の関係につきましては、今、事業者のほうに委託をいろいろ調整しているところでございます。お話しのとおり、新聞紙上等でも看護師さんが不足しているようなお話がありますので、当然それは全国的に言えるお話ですので、医師よりも看護師のほうが依頼しづらいような状況になっているのは事実でございます。
ただ、ここの部分につきましても引き続き調整をしながらやっていくということと、医療従事者接種が終了する段階で、医師会をはじめとしたそれぞれの医療機関の方たちの御協力を仰いだりだとか、そういったいろいろな面で調整しながら進めていきたいと考えております。
◆髙橋昭彦 委員 すみません。これは集団接種ですけれども、さっきも社事団とかが来ていて、高齢者施設での接種というのは、まだ社事団の二つのほうもやっていないのかな。そんな話をされていましたけれども、そちらの分のワクチンというのは別なんだろうか。施設系というのは一体どんなスケジュールになっているんだろうか。今やっているのはまだ特養だけかな。そうすると、その後、ほかの高齢者施設も、訪問したりして、ずっと全部やるんだよね。そこは別でワクチンがあるのかとか、スケジュールがどのように……。こちらのスケジュールとそちらのスケジュールがあまりかけ離れていても変だろうなとは思うんだけれども、どのようにやっているのか、分かりますか。
◎田村
接種体制整備担当課長 お話しのまずワクチンの確保ですけれども、施設用という形でのカウントをして、ワクチンは確保しているところです。また、特養を中心に四月の末から始めたところですけれども、今現在二つの手法がメインとしてありまして、嘱託医さんによる訪問の接種。施設を訪問して接種していただくというやり方と、委託事業者を使って、チームをつくって接種するという方法があります。それを今ミックスしながら、できるだけ早く、なるべく早く済ませるという形で調整しているところで、こちらについては高齢のほうの担当になりますけれども、そこがメインで動いているところです。
私どもといたしましては、いずれにしても七十五歳も含めて、なるべく早いうちに高齢者の接種を進めていきたいということですので、区としていろんな所属の方からPTでチームをつくったりだとか、そういった形で対応していただいているところですので、引き続き
住民接種担当部としてはその点を確認しながら、一緒になって進めてまいりたいと考えております。
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○高久則男 委員長 次に(5)その他ですが、理事者のほうから何か報告事項はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○高久則男 委員長 特になければ、以上で1報告事項の聴取を終わります。
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○高久則男 委員長 2協議事項に入ります。
(1)次回委員会の開催についてですが、現在の常任委員会の任期はこの五月までとなっておりますので、特に何もなければ、本日が任期中の最後の委員会となります。
なお、委員会開催の必要が生じた場合は、正副委員長で日程を調整させていただくことになりますので、御承知おきいただきたいと思います。
以上で2協議事項を終わります。
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○高久則男 委員長 そのほか、何かございますか。
◆菅沼つとむ 委員 今日は、正副委員長、区の職員さん、福祉保健委員会を開いていただきましてありがとうございます。
今期最後、お疲れさまでございました。
○高久則男 委員長 ありがとうございます。
それでは、以上で本日の
福祉保健常任委員会を散会いたします。
午後三時四十二分散会
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署名