世田谷区議会 2020-12-17
令和 2年 12月 福祉保健常任委員会-12月17日-01号
令和 2年 12月
福祉保健常任委員会-12月17日-01号令和 2年 12月
福祉保健常任委員会
世田谷区
議会福祉保健常任委員会会議録第十七号
令和二年十二月十七日(木曜日)
場 所 大会議室
出席委員(十名)
委員長 高久則男
副委員長 桜井純子
宍戸三郎
菅沼つとむ
高橋昭彦
中塚さちよ
大庭正明
佐藤美樹
江口じゅん子
高岡じゅん子
事務局職員
議事担当係長 下村義和
調査係主任 落合翔吾
出席説明員
副区長 中村哲也
保健福祉政策部
部長 澁田景子
次長 有馬秀人
保健福祉政策課長 羽川隆太
保健医療福祉推進課長 小泉輝嘉
国保・年金課長 五十嵐哲男
高齢福祉部
部長 長岡光春
高齢福祉課長 三羽忠嗣
介護予防・地域支援課長 佐久間 聡
障害福祉部
部長 片桐 誠
障害者地域生活課長 相蘇康隆
障害保健福祉課長 宮川善章
子ども・若者部
部長(保育部長兼務) 知久孝之
子ども育成推進課長 山本久美子
児童課長 須田健志
子ども家庭課長 増井賢一
保育部
部長 知久孝之
保育課長 大澤正文
保育認定・調整課長 伊藤祐二
保育計画・
整備支援担当課長
中西明子
世田谷保健所
所長 辻 佳織
副所長 鵜飼健行
健康企画課長 大谷周平
地域保健課長 松本麻子
◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇
本日
の会議に付した事件
1.請願審査
・ 令二・一六号 七十五歳以上
の医療費窓口負担二割化
の検討を中断し、新型コロナ拡大
の折り、安心できる医療制度維持を国に求める意見書
の提出に関する陳情
2.報告事項
(1) 社会的検査
の実施状況について
(2) 社会的インフラを継続的に維持するため
のPCR検査(社会的検査)における今後
の対応策等について
(3) インフルエンザと
新型コロナウイルスの同時流行へ備えた検査体制について
(4) 事務事業見直し
の状況について(追加報告)
(5) 世田谷区立特別養護老人ホーム等
の民営化に係る基本協定
の締結について
(6) 世田谷区認知症とともに生きる希望計画
の骨子について
(7) さら就労塾@ぽれぽれ(千歳台事業所)
の事業見直しと跡地活用について
(8) (仮称)世田谷区
医療的ケア相談支援センター事業の試行について
(9) ひとり親世帯臨時特別給付金(基本給付
の再支給)について
(10) 新
BOP学童クラブの実施時間延長モデル事業
の延長について
(11) 生活困窮世帯等
の子ども
の成長と家庭
の生活
の安定に向けた学習・生活支援
の拠点事業
の実施に向けた検討状況について
(12) 区立豪徳寺保育園病後児保育室きてぃるーむの廃止について
(13) 病児・病後児保育施設
の新規開設について
(14) 区立奥沢西保育園後利用施設
の私立認可保育園仮園舎による一時使用について
(15) 保育施設整備等
の状況について
(16)
新型コロナウイルスワクチン住民接種
の実施に向けた庁内体制
の整備について
(17) その他
3.協議事項
(1) 次回委員会
の開催について
◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇
午後零時開議
○高久則男 委員長 ただいまから
福祉保健常任委員会を開会いたします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○高久則男 委員長 本日は、請願審査等を行います。
まず、委員会運営に関しては、引き続き
新型コロナウイルス対策を講じてまいります。理事者から
の報告は簡潔明瞭に、委員から
の質疑も要点を絞っていただくなど、会議時間
の短縮に向けた御対応をお願いいたします。
なお、発言に当たりましては、お手元
のワイヤレスマイクを御使用いただきますようお願いいたします。
それでは、1請願審査に入ります。
(1)令二・一六号「七十五歳以上
の医療費窓口負担二割化
の検討を中断し、新型コロナ拡大
の折り、安心できる医療制度維持を国に求める意見書
の提出に関する陳情」を議題といたします。
なお、令二・一六号につきましては、四名分
の署名
の追加があり、代表者を含めて総計で七名となりましたことを御報告いたします。
ここでお諮りいたします。
本件について、陳情者より趣旨説明したい旨
の申出があります。これを許可することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○高久則男 委員長 御異議なしと認め、そのように決定いたします。
それでは、趣旨説明を聴取するため、ここで委員会を休憩いたします。
午後零時一分休憩
──────────────────
午後零時二十一分開議
○高久則男 委員長 休憩前に引き続き、会議を開きます。
本件について、理事者
の説明を求めます。
◎五十嵐 国保・年金課長 それでは令二・一六号「七十五歳以上
の医療費窓口負担二割化
の検討を中断し、新型コロナ拡大
の折り、安心できる医療制度維持を国に求める意見書
の提出に関する陳情」について御説明申し上げます。
初めに、要旨でございます。
厚生労働省は、七十五歳以上
の医療費窓口負担現行一割から二割に引き上げる改革案を先日示しました。負担増に対して、様々な意見・声明が出されています。
その特徴として共通している
のは、①窓口負担が増えれば、高齢者
の受診抑制が増加し慢性疾患
の重症化を招くリスク
の高まりが危惧される。
②新型コロナ禍で受診抑制に加え、窓口負担二倍化になれば、さらなる受診控えが生じてくる。
③新型コロナウイルスと窓口負担増により、医療機関
の経営圧迫がさらに強まり、医療経営危機が拡大される。
④消費税増税、低年金・コロナ禍による高齢者
の就労困難や生活
の困窮化にさらなる負担増が生じてくる。
以上
の点に加え、新型コロナ感染
の拡大が進み、いつ収束するか分からない危機的状況になっています。
こうした情勢では、高齢者が経済的な負担
の心配がなく、命と健康・暮らしを守る制度・施策を最優先にすべきです。
貴議会において、厚生労働省に対し、「七十五歳以上
の医療費窓口負担増」
の検討を一旦中断し、高齢者が安心してかかれる医療制度を目指すよう、意見書を採択されるよう陳情いたします。
以上が陳情
の内容でございます。
ここからは、区から制度等に関して御説明いたします。
まず、
後期高齢者医療制度についてでございます。
後期高齢者医療制度は、高齢者
の医療
の確保に関する法律に定められた七十五歳以上
の高齢者を対象とする独立した医療制度で、平成二十年四月から開始されたものでございます。運営主体は、法に基づき都道府県単位で
後期高齢者医療広域連合が担っています。広域連合は保険者として、広域にわたり処理することが適当と認められるものを処理し、区市町村と事務を分担しています。
次に、医療機関を受診した際
の保険医療費
の窓口負担についてでございます。
窓口負担は、前年一月から十二月
の所得に基づき、毎年判定しています。同じ世帯
の被保険者全員
の住民税課税所得がいずれも百四十五万円未満
の世帯は、保険医療費
の一割を医療機関窓口で自己負担していただきます。控除
の関係で個人差はありますが、先ほど申し上げた住民税課税所得百四十五万円という
のは、単身世帯で年金収入のみ
の場合、およそ三百万円以下
の世帯が該当してまいります。この基準を超える所得がある世帯
の方には三割を負担していただくということになってございます。
世田谷区における一割負担、三割負担
の方
の人数と構成比についてですが、被保険者
の総数およそ九万六千四百人
のうち、窓口負担一割
の方がおよそ七万五千四百人で構成比七八%、三割負担
の方が二万一千人で構成比二二%となっております。
次に、医療給付費
の財源構成についてです。窓口負担一割を除いた残り九割
の医療給付に要する費用は、公費による負担が約五割、後期高齢者被保険者が負担する保険料が全体
の一割、現役世代
の保険料による支援金が約四割となっております。
最後に、後期高齢者
の医療費窓口負担に関する国における検討状況等についてでございます。
昨年、経済財政運営と改革
の基本方針、いわゆる骨太
の方針二〇一九において、年齢ではなく能力に応じた負担とし、世代間
の公平性や制度
の持続可能性を確保する観点から、できる限り速やかに七十五歳以上
の後期高齢者
の窓口負担について原則二割負担とすべきとされました。
窓口負担
の在り方については、昨年九月に設置された国
の全
世代型社会保障検討会議において検討され、昨年十二月
の中間報告では、一定所得以上
の後期高齢者は窓口負担を二割とするとされたところです。
一方、
全国後期高齢者医療広域連合協議会は、今年十一月十二日、
厚生労働大臣宛てに要望書を提出しました。この要望書には、後期高齢者
の窓口負担
の在り方については、制度
の根幹である高齢者が必要な医療サービスを受ける機会
の確保という観点から、今般
の高齢者
の生活実態や
新型コロナウイルスの感染拡大など様々な影響を踏まえ、慎重かつ十分な議論を重ねること。やむを得ず窓口負担を引き上げる場合は、激変緩和措置を講じるなど被保険者に配慮するとともに、十分な周知期間を設け、被保険者へ国による丁寧な説明を行うこと。要望書にはこうした内容が盛り込まれました。
この後、全
世代型社会保障検討会議において、今年十二月十四日、後期高齢者
の窓口負担を含めた最終報告がまとめられました。
これを受け、十二月十五日、全
世代型社会保障改革の方針が閣議決定されました。閣議決定された方針
の中で、後期高齢者
の窓口負担について、後期高齢者であっても単身世帯
の場合は、課税所得二十八万円以上かつ年収二百万円以上、複数世帯
の場合は、後期高齢者
の年収合計が三百二十万円以上
の方に限って、医療費
の窓口負担を二割とすること。
実施時期については、準備期間等も考慮し、令和四年十月から令和五年三月まで
の間で政令で定めるということ。
長期頻回受診患者等へ
の配慮措置として、二割負担へ
の変更により影響が大きい外来患者について、施行後三年間、一か月
の負担増を最大でも三千円に収まるような措置を導入すること。
これらについて、令和三年
の通常国会に必要な法案
の提出を図ること、以上
のことが示されました。
世田谷区
の現状において、年金収入二百万円以上に該当する人、新たに二割負担となる人は、概算で約一万三千人、後期高齢者全体
のおよそ一三%と見込んでいるところでございます。
説明は以上です。
○高久則男 委員長 ただいま
の説明に対し御質疑ありましたら、どうぞ。
◆高岡じゅん子 委員 収入要件について、ちょっと分かりにくかったので、もう少し丁寧に教えていただきたい
のですが、月収何とかという、すみません、そこを少し詳しく、ゆっくり御説明いただければと思います。
◎五十嵐 国保・年金課長 現状は、一割負担か三割負担か
の二つしかありません。そのボーダーラインが、単身で年金収入のみ
の場合、三百万円という一つ
のボーダーがあります。今はそれを超えるか超えないかで三割か一割かという一つ
のボーダーしかない
のですが、今度新たに二つ目
のボーダーができて、そのボーダーは、年金収入に換算すると、年収二百万円を超える人は新たに二割負担で、今三割負担
の人は三割負担
のままということになります。
◆高岡じゅん子 委員 単身で、年金二百万円で、収入な
のか所得な
のか、課税所得という
のと収入という
のが、二つ
の、課税所得という言葉と収入という言葉が両方使われるので、そこ
のところで、例えば単身二百万円
の年金ということは、区
の課税所得で言ったら幾らぐらい
のレベルとか、そういうことは分かりますでしょうか。
◎五十嵐 国保・年金課長 まず、所得に直すときには各種
の控除がありまして、年金
の場合は百二十万円控除されます。年金収入から百二十万円控除されて、そのほかに基礎控除という
のが三十三万円あります。ですから、ほかに例えば配偶者控除だとか、保険料控除だとか、医療費交渉とか、いろいろな控除がありますが、今申し上げた年金だと、百二十万円
の控除、あと全員に適用される基礎控除が三十三万円ということになりますので、額面
の年金収入から百五十五万円を引いたものが所得ということになります。
◆江口じゅん子 委員 後期高齢
の医療保険
の一人当たり平均
の年間保険料は幾らな
のかと、やはり特に国保加入者には生活困難や経済的な基盤が脆弱な方が多いので、一〇%増税に伴って、国から低所得者対策ということでは財源も出たと思う
のですが、この
後期高齢医療保険というところでは、保険料は上がっていますが、昨今、だから一〇%増税などに伴って、その抑制
の動きは、ちょっとどうなっているか伺えますか。
◎五十嵐 国保・年金課長 まず一点目
の後期高齢者
の平均
の保険料ですが、すみません、ちょっと手元に資料がないので後ほどお答えしたいと思います。
二点目
の負担抑制策ですが、閣議決定された内容には、一か月当たり
の負担増が三千円を超えないような措置を講ずるとされています。
このほか、現状においても高額療養費と言って、所得に応じて、一か月当たり
の医療費
の上限を抑える、上限を決めてしまう、それ以上負担しなくてよいという制度がありまして、そのあたりでも上限を超える負担はしなくてよいという制度は持続されますので、単純に後期高齢で新たに二割負担になった方が、全員が窓口負担二倍になるということではないと言えるかと思います。
◆江口じゅん子 委員 ちょっとなかなか、保険料を聞いた
のは、先ほど陳情者
の方もおっしゃっていたと思いますが、年金が増えていない中で、もちろん保険料も年々上がっているわけですから、その上さらに窓口
の負担が増えるということでは、今、加入者が平均、年間幾ら払っていて、さらに増えるということで、どういう負担になる
のかを、ちゃんと数字で、保険料を言っていただきたかったので、それはまた後で伺いたいと思います。
国も、それは窓口負担や保険料が上がれば、こういう後期高齢者
の生活を圧迫するということでは、様々激変緩和とか、いろいろな対策はせざるを得ないということな
のですよね。ちょっとそれについて確認したかった
のです。どうですか。
ごめんなさい、広域連合などで、もうそういう要望書が出ているわけですよね。それはやはり加入者
の生活実態とか、コロナ禍
の状況を経て出ているわけで、そういう
のが今回
の閣議決定で十分反映されたかというところでは、私は疑問な
のですが、そういう要望書は一定反映されて、閣議決定では案が示されているということな
のですか。
◎五十嵐 国保・年金課長 先ほど御説明した
全国後期高齢者医療広域連合協議会から
厚生労働大臣宛ての要望
の中には、慎重かつ十分な議論をせよということと、窓口負担をやむを得ず引き上げる場合は、激変緩和措置を講じるなど十分に被保険者に配慮するとともに、十分な周知期間を設けて、被保険者へ国による丁寧な説明を行うことということが盛り込まれています。
こうしたことを踏まえてと思いますが、今回閣議決定された内容には、激変緩和措置に該当する、先ほど
の一か月三千円を超える負担増はしないという措置を三年間続けるということ、それから十分な周知期間を設けるということで、再来年
の十月以降からスタートするということで決定された
のだと理解しております。
◆中塚さちよ 委員 説明で、
後期高齢者医療制度の対象者は九万六千四百人組んでいらっしゃって、その構成比として、今一割負担
の方が七八%ということでしたが、これは二百万円がボーダーになった場合、二割に移行する方は何%ぐらいいらっしゃる
のですか。
◎五十嵐 国保・年金課長 今一割負担
の方が全体
の七八%いて、人数にすると七万五千四百人です。この七万五千四百人から、およそ一万二千人が新たに二割負担になるということで、構成比で言うと一三%くらい。ですから、今一負担
の人が七八%いますが、ここから一三%分抜けるので、一割負担
の人は六五%程度に下がると見込んでおります。
○高久則男 委員長 それでは、本件に対する御意見と取扱いについて、それぞれ
の会派より併せてお願いいたします。
◆宍戸三郎 委員 陳情者
の方、この間も御意見をいただきましてありがとうございました。御意見と御要望はしっかりと承りましたが、しかしながら、将来を見据えた医療制度維持
のためにも、今回は不採択とさせていただきます。
◆高橋昭彦 委員 全
世代型社会保障改革と言われる
のですが、やはり現役世代
の保険料
の負担がどんどん上がっているという状況があるということを、この全世代型
の中では言われていて、また特に若い世代は貯蓄も少なく、居住費、教育費等
のほか
の支出
の負担も大きいという事情を鑑みると、負担能力
のある方に可能な範囲で御負担いただくことにより、
後期高齢者支援金の負担を軽減し、若い世代
の保険料負担
の上昇を少しでも減らしていくことが最も重要な課題であるという認識
の下、この全世代型
の社会保障改革というものが進められた、総理と我が党
の代表が最終的に、どこが一番負担か、この中でも、何とかやっていけるラインはどこな
のかということは、やはり何回も何回も検討されて、二百万円というボーダーを何とか組んだということが今回
の現状だったと思います。そこ
の上において激変緩和やスタート時点
の日程も議論されてきたと。
そういった努力
の末
のこの結果だと思っておりますので、今後
の日本を支えていくためにも、日本
の医療を支えていくためにも重要な改革でもあるということを考えております。
その意味でも、今回
の陳情は不採択ということでお願いしたいと思います。
◆中塚さちよ 委員 立憲民主党社民党としては、まず取扱いと意見ということですが、取扱いについては趣旨採択でお願いしたいと思います。
以前にも、こういった陳情が出たときにも、そのような態度表明をさせていただいたと思う
のですが、意見というか補足になりますが、やはり高齢者にとって必要な医療を受ける機会を確保するという観点は、非常に重要な観点だと思っております。ただ一方で、他会派
の方から医療制度全体
の維持存続も本当に重要なことだと思っておりまして、この陳情だと窓口負担と書いてありまして、窓口、受診することに対する適正化的なところは、一方では考えていかなければいけない課題だと思いますし、全世代型という意味で言いますと、負担能力がある方に負担していただくということも、また必要な観点だとは思っています。
ただ、年収二百万円という
のが、負担能力あると言えるラインな
のかと考えると、なかなか厳しい
のかなとも思いますし、また、私はちょっと個人的には、ケアマネジャー
の仕事をしていて、最近も、全く家で医療を使っていなかった方が、褥瘡がちょっと悪化してしまって、看護と介護で一生懸命やっていた
のですが、今回なかなか治らないので、訪問診療を導入して、やはりすごい効果が、褥瘡に対してもそうですが、このコロナ禍で、例えば熱が出たときだとか、いろいろな対応を本当によくしていただけて、褥瘡は悪化したら入院になってしまいますし、入院中に誤嚥性肺炎で亡くなる方とかもいらっしゃるので、在宅で医療を新たに使っていくことで、入院
の医療費を抑えることもできるし、もちろんその方が必要な医療を手軽に受けられるということで、本当に効果が大きい
のですね。
これが最初から二割負担だとなると、ケアマネジャー
の立場からすると、使ったほうが明らかによいけれども、提案しにくかったり、提案しても、いや、厳しいねと言われて、そこで医療を、本当は必要なのに、使っていただけないと、本当にこういうことを現場で日々、私も、お金
のことを考えながら、でも、この方にはと思いながら仕事をしています。そういうケアマネジャーはたくさんいらっしゃる
のですね。
なので、窓口ということもありますが、ぜひこうした面もあるということもお考えいただきたいなと補足として申し上げさせていただきます。
◆大庭正明 委員 私たちとしては、本来なら継続審査と言いたいところですが、そういうことは取らないという主義でやっておりますので、趣旨採択ということでお願いしたいと思います。
一つは、今回、報道されているように、公明党さんが頑張って、最初
の自民党案からは緩和
の方向で動いていただいて、それはそれでよかったと思う
のですが、今
の新型コロナ
の、これほど蔓延している。かつ六十五歳以上で一応線引きされているわけですよね。六十五歳以上で基礎疾患、もしくは基礎疾患
のある人、当然七十五歳以上も、それ以上に厳しい状況
の中に置かれているという中で、一体その医療費、世田谷区
のように、無症状でも陽性者を見つけ出してまで病院に送り込んでいるというようなことをやっていて、その費用とかコストとか、日本全体でこのコロナに対する医療費とか医療負担とかいうものは一体どうなっている
のかということ
の全貌がまず分からないうちに、ここ
の、はっきり言って二割負担
のところ
の所得水準を上げるということだけで足りる
のか、足りない
のかという問題もあると思う
のです。
これをやっていて、実際に二〇二二年からやっている頃に、どういう状況になって、日本
の財政状況がどうなっているか分からない。本来なら、これはやはり、去年も同じような審議をしたことがある
のですが、あのときはまだ、今年がこのようになっているとは思わなかったし、経済も順調に回復していって、オリンピック景気
のような形でいろいろ潤っている
のではなかろうかなと。そういう中では、いろいろ負担をされる方も、いろいろな形で増えてくる
のではない
のかな、担税能力
のある人が増えてくる
のではないだろうかなという期待もあった。
そういうことも含めて、やはり財政規律という面も考えながらも、やはり年を取ると、年を取った人しか分からない
のですね。要するに二十五歳
の人に六十五歳
の人
の状況とか心境とか、そういうものを分かれと言っても、なかなかやはり年は取ってみないと、その実感が湧かないし、やはりその医療と
の距離感も、本当に年を取るとともにつながって近くに近づいてくるという中で、従来より医療体制を守るためには、いろいろな形で
の負担増は致し方ないという主張を我々はしてきています。
これからも多分していくだろうと思う
のですが、このコロナに対しては、もう予想外
の、もう財政規律
の羽目を外したような予算、補正予算を組んでやっているわけですよね。それは、国民がもう生きるか死ぬかみたいな形ですから、金に糸目をつけずという
のは、それは理解できます。
とはいえ、そのツケが、このコロナが終わった、まだいつ終息するか分かりませんが、それは相当莫大なものが出てくる
のではなかろうかと。
それからもう一方で、産業構造も、いわゆる飲食に関するもの、それから、そういうものは壊滅的な打撃を受けている。または旅行ですか、観光事業も含めてもあるわけですよね。そういうことを全体的に考えてみないと、ここで今決めるものか、決めて何か効果がある
のかと。
恐らく二割負担ということだけでは済まないような状況、もしくは、もうちょっと負担が増えるという可能性もあるだろうと思うんですよ。それは、やはりその世の中
の状況を見る。その若い人たち
の負担がどういう状況かということについては、それはやはり家計にいなくても、家族にお孫さんがいる人だとか、また家計にそういう人がいなくても、近辺
の若い人たち
の就労状況だとか、そういうことをもうちょっと深刻に分かれば、御負担も御理解がいただけるだろうと僕は思う
のです。
そのような経済状況が今どうなっているかということが、まだまだちょっと分からない。去年
の、まだオリンピックが来るだろうというぐらい
の感じでいる中で、そのような状況
の続きとして、ここで決めるということは、あまり意味がないと。
だから、やはり中断するという
のは、コロナ
の問題、それから産業構造
の変化、それから就業も、公務員
の定年制が六十五歳まで延長されるだとか、いろいろな状況が変わってくる中で、もう一度総合的に考えてみるべきだと思う。
付け加えるならば、現政権、三か月たった
のですが、ちょっと大丈夫かなという不安もある中で、これを決めていくということは、やはりちょっと疑問が残る。
決して高齢者に負担を求めるなとは言いません。経済
の状況が明らかになるに伴って、それは高齢者
の皆さんにあえて負担を求める時期も来るだろうと僕は思います。それも含めて、ここでまず、今、何かコロナ
の最中に、ちょっと診療控えですか、そのような心理的な圧迫を加えるということは、ちょっと世の中を暗くするだけであって、もうちょっと経済がよくなる方向が見えたときに改めて考えるべきだと思いますので、この中断するということについては、うちとしては趣旨採択でいきたいということです。
◆佐藤美樹 委員 Setagayaあらたとしては、取扱いに関しては不採択でお願いしたいと思います。
この陳情者
の方
のここに書かれているように、やはりコロナで、もともと受診控えという
のは、負担という意味で
の受診控えに加えて、コロナ
の感染症対策という意味で
の受診控えが今起っているという状況も非常に理解するところですが、そもそもこの議論は、今
の団塊
の世代が七十五歳以上に固まって入ってくる二〇二五年
のあたりまでに、この医療制度が維持できるように、いかに破綻しないようにするかというところが軸足だったと考えています。
ですので、今、社会状況は非常に激変していくわけですが、やはり医療財源という限られたパイをどうやって維持して、いかに負担できるところが負担をして、これを維持していくためという、そこ
の原理原則に基づいて考えまして、この陳情
の方
の趣旨は理解するところではありますが、扱いとしては不採択でお願いします。
◆江口じゅん子 委員 日本共産党世田谷区議団は、趣旨採択でお願いします。
陳情書
の要旨に①から④まで、その二割負担引き上げに対して様々な意見・声明が出されているとありますが、まさに本当にそのとおりだと思う
のですね。やはり年金が増えない中、後期高齢者は、その特徴として、基礎疾患を持っている方も多いし、加齢に伴ってますます疾病罹患率は高まって、医療
の需要は高まるわけですよね。
私も地域で、一か所だけではなくて、もう本当にいろいろな、複数
のところを何とか通いながら、その単身生活を維持しているという方
のお話を聞きますが、そういった中で、窓口負担
の二倍化ということは、あまりに高齢者
の暮らしや健康に対してその負担は大きいと。
そして、結局二割かかってしまうということで、受診抑制となれば、先ほど中塚委員もおっしゃっていましたが、やはり重度化につながるということですよね。
私も看護師として働いていましたが、何でこんな状態になってから受診して入院してきた
のという方は、やはりいらっしゃる
のですね。そういった方
の病状
の改善や治癒をするという中では、本当に高度
の先進的な医療を使うこともありますし、医師も看護師も、やはり手厚いケアをしていかなければいけない
のですよね。
一方で、国も区も医療機関も、がんでも何でも、早期発見、早期治療、ぜひ検診とかも受けて、早め
の受診をと呼びかける中で、やはり二割負担になってしまえば受診抑制になるということは、広域連合
の要望書などでもあるとおり、それは危惧されることなわけだから、やはり疾病治療
の根幹である早期発見、早期治療ということにも反していますし、結局それが、医療費負担がさらに大きくなるということにつながるということな
のですよね。
先ほど大庭委員が、この経済状況下で、こういったことに踏み出す
のはいかがかということもおっしゃっていましたが、やはり慎重かつ十分な議論ということを広域連合なども求めていますが、国民理解は得られていないという状況だと思う
のですね。
ここ
のところ
の内閣支持率も非常に低迷をしていて、コロナ禍
の対応
の迷走ということもあるとは思いますが、やはりこの時期に高齢者
の負担増をするということに対して
の国民的な理解は得られていないと考えます。
我が党としては、高齢者
の命と健康を守る、そしてコロナ禍で疲弊する医療機関
の経営を守るためにも、この二割負担には反対をします。
閣議決定はされましたが、法改正は来年ということもありますし、区議会として、やはり後期高齢
の区民
の方
の健康を守るというところでは、何かしら声を上げる必要はあると考えて、趣旨採択
の意見とします。
◆高岡じゅん子 委員 生活者ネットワークも、意見としては趣旨採択でお願いいたします。
本当にほか
の会派
の方もおっしゃったように、広域連合
の全国
のところからも、本当に慎重かつ十分な審議をして、この急激な二割化ということで、今以上
の受診控えが起こったことによって、やはり高齢
の方
の健康が守られなくなることや、そしてやはり地域医療としては、本当に皆さんと同じ意見ですが、やはり早期受診、そして安心して軽いうちに治して、できるだけ長い間健やかで暮らしていただくということがすごく大切だと思っております。
先ほど年収と区
の課税
の所得でお聞きしましたところ、やはり課税所得で五十七万円とか、五十万円台というところは決して楽な暮らしではないと思います。特に、もちろん若い方
の負担も本当に大変なことになっていることは分かりますが、このコロナ禍で受診控えということが進む中で、このようなメッセージが国から出るということは、より医療にかかること
の抑制が進んでしまうということが非常に懸念されますので、ぜひ早急にこの二割化を実施する方向で進む
のではなくて、やはり中断して考えていただくということに、このコロナ禍においてはすごく価値があると思いますので、趣旨採択でお願いいたします。
○高久則男 委員長 それでは、本件
の取扱いについてお諮りしたいと思います。
本件については趣旨採択、不採択と意見が分かれておりますので、本日
のところは継続審査とすることでいかがでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○高久則男 委員長 御異議がないようですので、令二・一六号は継続審査とすることに決定いたしました。
以上で請願審査を終わります。
それでは、ここで理事者
の入替えを行いますので、委員
の方はしばらくお待ちください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○高久則男 委員長 それでは、2報告事項
の聴取に入ります。
まず、(1)社会的検査
の実施状況について、理事者
の説明をお願いいたします。
◎小泉
保健医療福祉推進課長 私から御説明をさせていただきます。社会的検査
の実施状況でございます。まず資料一枚目を御覧ください。
主旨については記載
のとおりで、2以降に実施状況等をまとめましたので、御報告申し上げます。
まず2
の実施状況等、十二月十四日時点でそれぞれ項目を設けてございます。
まず(1)総括です。表では随時検査、定期検査に分けて表記しています。実施設数として百十七施設、延べで二百四施設、検査数三千六百十九件、そのうち
の陽性者数は五十三件でございます。この五十三件は無症状者
の方でございます。陽性率については、五十三件全体ですと一・四六%ですが、随時と定期に区分した場合、随時ですと三・七五%、定期ですと〇・六七%と差が出ている状況でございます。
(2)週ごと
の実施状況でございます。十月二日から開始して、検査数は先ほど述べたとおり三千六百十九件で、十月二日からは、まず区内
の医療機関においてスタートして、途中十一月十一日よりプロポーザル方式により決まった民間事業者が加わって、同時並行
の形で検査が進みましたので、表
の中ほど十一月中旬以降では検査数が全体的に伸びて増えているという状況がございます。
続いて裏面
の二ページをお開きください。(3)受検状況でございます。表
の見方として左側①区内施設数とその人数、②が調査において回答があった希望施設数で、その希望
の割合を出しています。③として受検施設数で、右端
の欄に受検割合をお示ししております。例えば一番上
の特別養護老人ホーム等は、希望した施設数に対して受検割合が高く、中段に書いた訪問介護等では、一方で希望数に対し受験割合が低いということで、数字上読み取れるということが分かります。
二ページ
の下以降〈分析等〉で少し記載をしました。簡単に御案内させていただくと、例えば受検を希望する施設、受検した施設を含みますが、全体
の三割と、数字的にはちょっと低いという状況が読み取れます。
介護老人保健施設などでは、PCR検査を実施できる病院があるとか、そういう体制があるということで、希望する施設
の割合が低かったと。
それから有料老人ホームについては、事業継続
のため
の体制整備も可能ということもあり、希望する施設
の割合が高いということが読み取れます。
三ページは、例えば認知症
の高齢者グループホームではクラスター化
のリスクが高いため、希望する施設
の割合が高いということが読み取れます。
それから訪問介護とか居宅介護支援等
の訪問・通所事業所等では、受検した施設数
の割合が低くなってございます。
区では、既に確保した検査会場を活用した手法等で受検施設を増やしていく必要があると認識してございます。
引き続き、定期検査
のこういった数が少ないということで、実施施設を増やしていくために、受検を促していく必要はあると考えていまして、ただ、今般
の感染状況とか保健所体制
の状況も勘案しながら受検
の促しをさせていただければと考えてございます。
それから3社会的検査で
の陽性
の発生状況および対応、こちらも十二月十四現在で一表にまとめておりまして、発生事例は十件でございます。発生順に十月二日から順に書いてございますが、利用者と職員
の内訳、対応ということでまとめ、三ページから四ページにまたがりまして、その表を記載していまして、合計でこの間十か所で、陽性者五十三人
の内訳として、職員が二十八人、利用者が二十五人という状況でございます。
こちら
の表も含めて、陽性者が発生した施設に対しては、定期検査
のルール化ということで、以前にもこちら
の委員会で御報告して、勧奨を促しているところでございます。
こちら
の分析も何点か記載していまして、五ページにまとめております。
例えば、これまで行ってきた検査で、おおむね施設内では濃厚接触者
の発生したケースが見られないということで、施設によってそれぞれ適切に感染予防対策が行われているものと考えられると思っています。
それから今回、先ほど申し上げたとおり、陽性者については全て
の方が無症状であったという事実、それから、例えば濃厚接触者
の特定とかいった疫学調査において、濃厚接触者
の特定が難しいケースなどがあった場合には、今回
の社会的検査を使って、多数
の陽性者が発生する事例も見られたということで、先ほど
の三ページ、四ページに載せている一表
の中でも「対応」で書いてございます。
それから、保健所による従来型
の検査で陽性者が発見された場合に、濃厚接触者
の範囲が広範に及ぶおそれがある場合は、こちら
の社会的検査
の、いわゆる随時検査
の枠組みを使用して、対象としなかった施設
の方全員を検査するなど、早期発見やクラスター化防止対策に迅速に対応できたと考えています。
それから無症状
の段階で早期に発見し、入院措置することで、有症状になった場合でも迅速な対応が可能になったと考えてございます。
今回この社会的検査は、十月から開始し、今日で二か月半ぐらいが経過しています。その中で、先ほど申し上げましたが、無症状
の方が陽性者ということを確認いたしました。日頃から生活をされている中で、意識することなく、検査を受けたところで、自分が陽性者だったということが判明したという事実がございます。このことは、御本人
の重症化を避けることにつながったと考えてございますし、加えて、施設においては、クラスター化
の防止にも寄与した
のではないかと考えてございます。
また、施設も休止することなく継続できているという点においても、今回
の検査が有効だった
のではないかと考えてございます。
説明は以上でございます。
○高久則男 委員長 ただいま
の説明に対し御質疑ある方は、どうぞ。
◆菅沼つとむ 委員 二ページで希望者だとか、ああいう
のはあるので、これは保育園、幼稚園・児童養護施設などがある
のですが、四か所で三十六人となっている
のですが、これは最初
のときには保育園、幼稚園も含めて、障害施設も含めて、手を挙げているところは全館全部やりますよということを言っていて、幼稚園とか保育園、いざやってほしいと言うと、なかなかコロナにかかった幼稚園だとか保育園はやりますが、全然対応していないという話がある
のだけれども、その辺はどうですか。
◎小泉
保健医療福祉推進課長 今お話しいただいた保育園、幼稚園等については、現に陽性者が発生した際に検査をするということで、この間、こちら
の委員会でも御報告しております。今回ここ
の数値に十二月十四日現在ということで、保育園については四か所、障害者施設は六か所ということで、まだ数字的には少のうございますが、先に御報告
のとおり、高齢、介護
の施設を十月から優先してスタートさせていただき、保育園、幼稚園については、十一月、十二月からということで段階を踏んで検査を進めておりますので、こういった数字になっているという状況でございます。
◆菅沼つとむ 委員 これから希望者はやるということな
の、コロナが出ていなくても。
◎小泉
保健医療福祉推進課長 今
の御答弁でちょっと言葉足らずで恐縮でございます。基本的には陽性者が出たとき
の対象で検査をするので、定期で全部
の園を回すというわけではございません。
◆菅沼つとむ 委員 その辺をもっときちんと、いや、最初言ったときには希望者は全部やると言って、幼稚園だとか保育園、言っていたではない
の。それでみんな申し込んでおいて、そうしたら、コロナが出た以外は駄目だと言うなら、きちんとそれを言っておかなくては。やりたくてもできないと言って苦情が来ているし、いつになるか分からないということでは、これ、どうする
の。最初に言ったことと違っているではない
の。
◎有馬 保健福祉政策部次長 一番最初、該当職員に対して定期的に行いますというような御報告をしたところではございますが、九月十日
の常任委員会において、このように資料としては説明しております。該当
の介護、障害、一時保育所、保育園、幼稚園等については随時検査
の対象にします。次に、定期検査については、介護から始め、障害を次に行いますと。保育園と幼稚園については、当面、これまで感染に伴い、休園した事業所については定期検査
の対象としますということで、九月十日に御報告しておりますので、この報告
の内容に基づいて検査を進めているところでございます。
◆菅沼つとむ 委員 委員会に報告しろと言っている
のではない
の、私は現場に分かるように、最初に言った話と違うから、保育園でもコロナが出なければやりませんよということをきちんとしないと、いつになったらできる
のかしらと、コロナが出ていない幼稚園とか保育園で。その辺を徹底して、やはりきちんと知らせてくださいよ。最初
の話が違っている
のだから。
それから、今度は社会的検査で、実際に東京都
の金が出て、プール検査だとか、本当
の社会的検査になる
のだけれども、これは今、ソフトバンクだとか、様々民間でPCR検査だとか、ああいうものが安くなっているよね。
○高久則男 委員長 菅沼委員、次
の所管で出ますので、その次でお願いいたします。
◆菅沼つとむ 委員 では、もう一つ。
担当部として、三密は避けてやりたいということで、区
のほうでもそうですし、この間、玉川区民会館
のオープンでも、本当に限られた人数で、三密にならないようにやっていますよね。そのときに、今度、成人式は大丈夫な
の。担当としてどのような考えを持っている
の。
◎中村 副区長 恐れ入ります、ちょっと所管外で、詳細には
把握していないところです。ただ、極力委員おっしゃったような密を避けて、できるものはリモートでやったり、そういうことを徹底するという方針には変わりありません。すみません、ちょっと成人式
の具体的なスキームをここでは
把握していませんで、申し訳ありません。
○高久則男 委員長 ちょっと所管外ということです。
◆菅沼つとむ 委員 いや、担当としてどうな
のだと聞いている。
◎辻 世田谷保健所長 成人式
の所管であります生活文化部からは、そちら
のほう
の対応について
の相談が来ておりまして、私どもは適切に実施ができるような支援、助言をしております。
◆菅沼つとむ 委員 では、担当部署としてはオーケーという話だよね。それでいい
の。
◎辻 世田谷保健所長 副区長が申しましたように、極力集まることを避けた方がよい
のですが、行う場合には適切に行うということで、生活文化部
のほうにはそのようにお話をしております。
◆菅沼つとむ 委員 区全体
の方針としては方針だけれども、担当部としてみれば、本当にいい
のですかということを発信しなければいけないと思いますよ。これは答弁は要りません、多分言えないと思いますので。
◆中塚さちよ 委員 御報告
の中で、あと、この資料もそうですが、もともとこのPCR
の定期検査を希望した
のだけれども、実際にまだ受検できていない施設
の中には、先に定期検査をやった施設から、無症状なのに、定期検査――定期検査で見つかった方は、皆さん無症状
の陽性者な
のですよね。そういう状況
の中で、やはりここで陽性者が出てしまうと、自分たち
の事業所
の運営自体が厳しくなってしまう
のではないかということで、受検控えをしてしまっているという現状がある
のだと思う
のですね。
私も先日、ちょっと介護事業者
の集まりでお話を伺ったら、やはり同じようなことをおっしゃっていた事業者さんが幾つかありまして、ちょっと今見合わせていると。
そういう中で、もともと、例えばそうした事業運営が厳しい、陽性者がたくさん出た場合
の救済というか支援として、東京都
のほうで、介護施設については、人を派遣するというようなスキームがあると伺っていますが、それを実際に活用された事例はあった
のかということが一つ。
もう一点は、障害
の方も始めましたが、まだ障害施設
のほうでは受診しているところが多くはないと。障害者施設
のほうも同じように、例えば陽性者が出て、運営が厳しくなったときに、助けてもらえるような、人を出してもらえるような仕組みがある
のかということを教えていただきたいと思います。
◎三羽 高齢福祉課長 東京都
のほうで特別養護老人ホーム、それから老人保健施設、それから養護老人ホーム等について相互応援協定という形でやるというスキームをつくったという話は聞いております。こちらは区市町村を通して陽性というような構図になっていまして、今
のところその要請は来ておりません。
それから、世田谷区
の施設長会において、区内
の特別養護老人ホームについて、相互応援協定を先日まとめたところで、活用する場合はそちら
の活用が優先されるものと考えます。
◎相蘇
障害者地域生活課長 障害者
の施設についても、同様に都
の人的な措置
の補助金等がありますので、そちらを活用していただいてということが一つございます。
また、区
の中では、高齢
のほうは、施設長会から
の働きかけというようなものはございませんが、所管では、それぞれ
の法人内で
のそういった事態になったとき
の対応について、きちんと検討して、困ったことがあれば相談をしてほしいというようなことでお話をしているところでございます。
◆中塚さちよ 委員 それぞれに一点ずつお聞きしたい
のですが、では、高齢に関しては、区内
のほうで
の、相互に特養
のほうで応援する体制があるということがあるので、では、それは大量にというか、多数
の陽性者が出た施設さんとかがあったと思う
のですが、そこでそういうものは機能した
のかとか、あるいはそういうものが活用されない
のであれば、結局、現実的ではないということな
のかとか、その辺お聞きしたいということですね。
あと、障害
のほうに関しては、同じ法人内で
の相談をしてくださいというようなことでしたが、助け合い
の区内
の施設で
のそういう仕組み
のようなものをつくっていくことで、少しでも、では、これを受診してみようかとなる
のかなということも考えられる
のですが、ちょっと一点ずつをお答えいただけますか。
◎三羽 高齢福祉課長 先般、博水
の郷という特別養護老人ホームで、社会的検査で発見された事例がございますが、まだその時点では、相互応援協定というものは調整中
の段階でした。ですが、前倒しで各施設に、いわゆる応援
の呼びかけをしたところ、何施設かからはお申出があったところです。
ただし、幸い法人さん内部で
の調整がついて、法人内部で
の対応で済むという話になったものですから、実際に応援という形では実施されなかったという状況はございます。そのようなバックアップがあるということで、該当
の施設では、非常に心支えになったというようなコメントをいただいております。
◎相蘇
障害者地域生活課長 障害者
の施設
のほうについても同様
のことが想定はされる
のですが、今
のところ法人を超えた形で
の支援というようなところについて
のお話を進んでおりませんし、現場
の法人さん
のところでも、やはりそれぞれ
の施設によってやり方であったり、障害者
の方
の特性が違うということで、基本的には法人
の中、それから事業所
の中で
のやりくりで今
のところ対応をというようなイメージを持っていると認識しています。
◆中塚さちよ 委員 それぞれ
の施設
の考え方とか特性とかもある
のだと思う
のですが、今後このPCR
の定期検査というものが本当に有効な
のであれば、少しそうしたことも検討していっていただきたいと思います。
◆大庭正明 委員 この五十三名
の方が陽性者として判明した
のですが、当然陽性者となれば入院、それからホテル療養、自宅療養、この三つぐらいに分かれると思う
のですが、それはどういう内訳になっている
のですか。
○高久則男 委員長 分からないですか。
◎有馬 保健福祉政策部次長 大変申し訳ございません、内訳は
把握しておりません。後ほどお伝えします。
◆大庭正明 委員 そんな、ふざけているとは言わないけれども、ちょっと何を考えている
のということですよね。これは陽性者が出たということが、やはりショッキングなニュースになったわけですよ。それに対して、六十五歳以上は東京都
の指針によれば入院になるという話だと伺っているので、高齢者施設で出た場合は、多分入院という形になると思う
のです。それで、その入院後も、一番最初
の特養
のほうで出た二人
の方は、その後入院されて、二週間たっても無症状
のままで、無事退院されたと聞いている
のですが、それ以外
の情報はあまり聞いていないわけですよ。
そして、はっきり言って、五十四名
の方が全員、陽性者が判明したけれども、有症状
の方がいなかったと。しかも、その七十代、八十代以上
の方も含めて
の陽性者で、重症化どころか、症状が現れないという人がいるということ自体、果たしてこれは、何か検査として、今優先すべき検査な
のかなということは、従来から我々は申し上げているわけですよ。
恐らく、少なくても入院された方がいる場合、その分、結局、病院
のベッドが埋まるわけですよね。そうすると、やはり病院
の負担はそこにかかるわけですよ。本来だったら、それでどういう治療をされた
のかも聞きたいわけですよ、もし例えば無症状者で、陽性だったけれども、入院して、初期
の治療として、軽症に至らない、または重症化に至らないために、例えばアビガン
の投与をして、なるべく症状が出ないようにするような処置をされている
のか、いない
のかも含めて知りたいわけですよね。
それか、もしくは、認知症
の高齢者
の場合だと、これは病院は大変なわけですよね。防護服を着て介護をする。いろいろな、通常
の、健康というか、認知症ではない入院患者と、それから認知症を帯びている入院患者
の、その介護プラス医療というものは、もうとてつもなく大変な負担をかけるわけですから。
本当にこれは、こういうことでどんどん陽性者を出していくと、そして陽性者
の中でほとんどが無症状者で終わっているというようなことを続けていてよい
のか。本当に症状があって、PCRを受けて、それで症状
のとおり陽性者でしたと、そして即治療が必要ですというような方々が、やはり優先すべき状況になってきている
のではない
のかなと思う
のだけれども、その辺は考え方としてどうな
のですか。
◎有馬 保健福祉政策部次長 まず最初に、すみません、先ほど
把握していないという点ですが、申し訳ございません。まず三ページを御覧いただいて、三ページ
の下から二番目
の特別養護老人ホームで、利用者二名が社会的検査で実施した結果、無症状
の利用者と職員
の方が出ました。この利用者二名については入院措置をしております。その後、そこでは症状が出ることなく、無事に退院されているというところまで
把握はしております。
それ以外
の利用者は、四ページに書かれている利用者については、例えば三番目に書いてある利用者三十一名とか、一番下に書いてある利用者四名という
のは、もともと保健所関連から来た内容になって、社会的検査
の枠組みを活用して、こちらで検査をし、その結果を保健所にお戻ししたということなので、すみません、こちら
の方では、申し訳ございません、
把握しておりませんので、後ほど御報告します。
次に、今後この社会的検査をこの状況下で続ける
のかどうかというような御質問ですが、現在
の状況として、保健所
の行政検査
の予約が取りづらい状況になっておりまして、先ほど申し上げた有料老人ホームや都市型軽費老人ホーム、四ページ
の三番目と五番目ですが、このように保健所で検査すべきところを、こちら
の社会的検査
の仕組みを使って丸ごと、施設ごと検査をしているような状況です。
さらに、こちらも今、三班体制で対応しているところですが、実はこちら
の検査
の状況も、かなり逼迫しているような状況です。
と申し上げますと、一日三百五十人
の検査能力はある
のですが、実際に一日に十か所を超える施設に訪問することがございます。そうすると、やはり一回施設に行くと、準備、片づけ、検体採取等々で時間がかかり、また移動
の時間がかかりということで、なかなか三百五十
の検体
の採取はできない状況です。
ですので、今具体的にどういう対応をしているかと申し上げますと、年内
の定期検査については、今予約を止めたところでございます。今なるべく随時検査で対応できるように進めておりまして、今後、保健所
の依頼とか随時検査
の件数が増えるようであるならば、年内
の定期検査で、せっかく御予約いただいた施設についても、年明けに回すことも含めて、今、検討しているところでございます。
◆大庭正明 委員 だから要するに、一番最初に、表で言うと、①と②に分かれていて、②に何か社会的検査とかなんとかという形でごちゃごちゃ書いてあったけれども、それは余計なことな
のだと。そうではなくて、全部①に寄せて、①
のサポート体制として、②をこっち側に合併させろと言っていた
のが我々
の主張なんですよ。要するに保健所
の支援をするという形で、やはり現実にそうなっているではないですか。
その希望者も、手を挙げるところも実際に少ないわけだし、そういうところに構っているような人材とか医療資源がある
のであれば、やはり保健所
の支援、さっき言った、丸ごと全部徹底的にやるような方向に変わってきているわけだから、それはそういうことで、この言葉ではなくて、紙面
の中で、やはり世田谷
の社会的検査みたいなものは名ばかりであって、実態はこのような形で蔓延が急角度で、この九月からね。九月
の時点では、恐らくまだのんびりしていた
のですよ。
でも、この十一月以降に、もう急激に、春以上
のスピードで感染者がどんどん増えてきているし、重症者も増えてきているし、それから医療関係も逼迫している、悲鳴を上げているという状況
の中で、やはり僕は方向性をきっちり、変えるなら変えたほうがいいと思いますよ。それは私
の主張として。
そしてもう一点、先般、例えば特養ホームで陽性者が発見されて、その分、機能が、人手が足りなくなったりとか、いろいろな面で負担が増した分、それを何か補填するような仕組みはない
のかと聞いたら、高齢福祉部長が、国
のほうでそういう支援制度があるようですというようにお答えになって、それはどうなっている
のと言ったら、いや、あまり使われていないようですというような答弁があったと思う
のですが、これはいろいろ報道などで聞きますと、もう国は地方自治体に対して、そういう支援
のお金を送っている
のだと。ただし、それが地方自治体
のほうで目詰まりを起こして、なかなか使われていない
のが実態であるというような報道を目にしたことがあります。
そして、恐らくあなた方は、国から
の補助金だとか、交付金だとかいうもの
の使い方については、多分プロだと思う
のです。プロというか、役人同士ですからね。だけれども、それを民間人に直接、何か申請しろとかなんとかと言っても、ちんぷんかんぷんで分からないと、そういうことをしたことがないわけだから。
だから、むしろそれを誰かが教えてあげるというか、サポートしてあげなければ、そのお金がそこで死んでしまうというか、とどまってしまうと思う
のです。
これはこの領域だけに限らず、国は金を出していると言っている
のです。出しているけれども、なかなか現場で使われていない、または使い勝手がよくない
のか、そこで目詰まりを起こしているということをいろいろな方々から聞くわけですよ。
さらに、その人件費等についても、使えるようにしてくれと。何か国
のほう
の仕組みでいくと、例えば、これは医療関係ですが、新たにベッドをつくれば、その分
のお金は出すだとか、陰圧
の設備を備えれば、その分
のお金は出すだとか、そのような仕組みになっていて、現状で
の何かマイナス面があったら、その部分を補填するような形で
の使い勝手にはなっていないということ
の不満を聞いている
のです。
その辺も、やはり現場
の行政が間に入って、国から、東京都を経ている
のかもしれませんが、使えるお金は相当あると思う。そして、今こそお金が回っていかないと大変だということは、医療も介護も含めて、いろいろな部分で、あると思う
のです。
その辺はもうちょっと分け入って、こっちから出前
のようなというのも変だけれども、こういうことができますよ、こういうことができますよ、申請書
の書き方は、こういう形で書けば通りますよとかいうことを、他人事
のようにしていないで、本当に現場
の人たちと、事業者と一体となって、そのお金
の有効活用をしてもらいたいと思う
のだけれども、その辺はちゃんと気配りしている
のかしら。
◎三羽 高齢福祉課長 特別養護老人ホーム
の施設長会
の皆さんとお話をしている範疇では、都
のかかり増し経費支援補助と、実は国
の補助金ですが、実際
の受付は都がやっています。その内容なども熟知している状況でした。ただ、現実問題、委員
のおっしゃるとおり、いろいろな事業種別がございますので、分かっている事業者
の方、そうでない方がいらっしゃると思います。今後、事業者団体
の方々ともお話をしつつ、どのような対応が可能か、ちょっと検討してまいりたいと思います。
◆佐藤美樹 委員 先ほど保育園、幼稚園、子ども関係、随時検査のみでということでお話がありましたが、小学校三か所六十五人
の内訳、大体二十人ぐらいずつと。小中学校で陽性者が一人出て、随時検査を学校が希望した場合は、大体二十人ぐらいずつという考え方な
のか。という
のは、この随時検査は、感染者または感染疑いがある方に接触した可能性が高く、またはその不安がある方というような、かなり検査対象としては、濃厚接触者に比べると、かちっとした定義があるわけではないので、あくまでもその申告ベースで、随時検査を学校は受けられると言っても、では、誰が検査を受けるかは、ちょうどその受ける側
の判断、希望で決まっていると思うので、この辺はどんな感じで検査を受けられている
のか、人数と、この随時検査
の検査対象になる人
の考え方、その辺をちょっと教えていただきたい
のですけれども。
◎有馬 保健福祉政策部次長 十一月十一日
の常任委員会で御報告した内容になりますが、小中学校及び新BOPについて対象にしまして、そのとき
の定期検査は対象外と、随時検査は対象にしますということですが、小中学校及び新BOPについては、教職員のみということで対象にしておりますので、例えば学校で出ても、児童生徒さんが濃厚接触者あれば、保健所
の検査対象になりますが、現在は、小中学校、新BOPは教職員のみということで、そのときに保健所
の対象でない方から御依頼を受けて、小中学校及び新BOPで実施しているという状況になりますので、御指摘
のとおり一校当たり大体二十名前後ぐらい
の方々が受けているような状況でございます。
◆佐藤美樹 委員 ごめんなさい、教職員全体は大体、学校によってばらつきはありますが、一学年八十人とかいう学校もありますので、結局そのうち
の二十人ぐらいずつ受けているということが、希望制なので、どのような傾向な
のかが知りたかったということです。分からなそうなので、これはいいです。その辺、分かりますか。
◎有馬 保健福祉政策部次長 すみません、対象としては教職員になる
のですが、実際
の事例としては、発生したから全員受けるということは、今
のところは御相談はなく、濃厚接触者にはなっていないけれども、影響
の出そうな場所、そのときにクラス単位であったりとか、職員室が近くだったりとか、そういう形で御相談を受けながら、検査対象を設定しているようなので、人数が、多分教職員に対して少ないような状況でございます。
◆佐藤美樹 委員 大体二十人ぐらいというところで、何となくは分かりました。
あともう一点、この三ページから四ページにかけて、どこで検査して何人という、高齢者施設
のほうで、このトータルで、一か月半ほどやってきて、二か月半ぐらいですか、そして五十三人
のうち、この一施設で、その中段にある職員八人、利用者三十一人、計三十九人というところが、この一番大きな陽性者
の数
の施設になるわけですが、全体としても、世田谷区全部でこの社会的検査をやってきて、五十三人
のうち三十九がここで占めているので、ここ
の施設でなぜこれだけ陽性者が発生した
のかなというところが、この施設
の職員
の数全体から見ても、あるいは利用者
の数から見ても、インパクトとして大きいと思うので、この数が押し上げられた、ここ固有
の何か要因とか背景があれば、もしお分かりでしたら教えていただきたいと思います。
◎辻 世田谷保健所長 こちらは保健所から依頼した検査になりまして、実はここ
の施設で、患者さんがいるということで探知しまして、そちらから
の対応となっております。
そして、その探知したときに既に検査、調査をいたしましたら、複数
のお互い
の接触
の関係が分からない患者さんがいたものですから、これはなかなかリンクが追えないということで、丸ごと検査をするということで依頼したものでございます。
そして、その後
の経過ですが、保健所としては、まず探知当日
の調査に入り、助言指導をした後に、五回ほど訪問して助言指導をしております。四回目までは主にその感染症対策課が入りまして助言指導をした
のですが、その指導がきちんとできているかどうかを確認するために、その一週間後
の五回目に関しては、感染症対策
の改善を評価するということで、国
のクラスター班
のメンバーでもあった専門家
の方に依頼をして、その施設
の対策
の確認と御指導をお願いしたところでございます。
また、施設
の職員及び入所者
の健康観察については、毎日保健所
の担当が施設
の職員から確認もしているところでございます。
対応は、当初ですが、既に複数名
の患者が発生しておって、その後に指導をしたところ、改善が見られまして、その最後
の専門家
の方
のお話によりますと、非常に対応ができているので、このまま様子を見てよいということで、その後、そのまま様子を見て、保健所
のほうでは毎日確認をしているというところでございます。
◆佐藤美樹 委員 私が聞きたかったことは、結局ほか
のところとどう違う
のか、この数が多いところ
の背景はありますかということでお聞きしたかった
のですが、ちょっと言われた話から私なりに分析すると、やはり、これは一番スタートは、有症状
の方から、患者さんとおっしゃっていましたが、職員
の発熱ということで、この方は有症状だったということになると思う
のですが、こういう方がいる施設
の場合に、これだけ、濃厚接触者にしても、その接触疑いというところにしても、感染が広がる可能性がある
のかなと分析していますが、この辺
の、だから結局、無症状
の定期的検査よりも、有症状
の方
のこういう人が一人いて、そこから入っていく検査で発見される、検出される陽性者
のほうが多いとか、この辺
の分析をもうちょっとしていただきたいなと思ってお聞きした
のですが、これからその辺も含めてお願いしたいと思います。
◆江口じゅん子 委員 詳細な報告をありがとうございました。五ページ
の分析などでありますが、定期検査で
把握された陽性者が、この間全て無症状であったということは、私はとても大きいことだと思っていて、従来、先ほど保健所長もおっしゃっていましたが、発熱とか呼吸困難とか、強い陽性症状が出たら初めて、その方もPCRをするし、保健所が入って濃厚接触者を特定する中で、その人たち
のPCRをして、でも、もうそのときにはクラスターが発生していたということもあったと思う
のですね。
先ほど博水
の郷という事例も出ましたが、私もこのコロナ禍で、博水
の郷さんは訪問して、コロナ対策がどれだけ徹底しているかという実地を見させていただいた
のですが、NHKでも、特養ホームでこれだけ
の対策をしているということで報道されるぐらい、本当に博水
の郷さんは、職員さん
の休日でも、本当に外出を控えるとか、大きな努力で、これまでも、いわゆる有症状者は出なかったから、あの博水
の郷さんが社会的検査でこんなに出たということは、本当にびっくりした
のですね。
ですから、この定期検査をすることで、無症状
の感染者
の方をいち早く発見して、その方が治療や隔離につながって、その施設
のクラスターを抑止できたというところでは、この社会的検査
の意義は改めて非常に大きいと実感したところです。
ただ、その五ページ
の分析にあると、丸
の二つ目、三つ目には事実が書いてあるわけですね。その黒丸
の四つ目では、強い陽性者が出たときに、このスキームを利用して、丸ごと検査をしたら、陽性者
の早期発見ができたからクラスター抑止につながったと分析していますが、分析
の二つ目
の黒丸、三つ目
の黒丸を、やはりこれからどう深掘りしていくが重要だと思う
のですね。
まさに大庭委員が、この状況下で続けていく
のかという提起もありましたが、せっかく区は対策本部で、有識者による意見交換をしているわけですね。まさにそういった医学者など
の有識者と
の意見交換も経て、この社会的検査が、当初
の目的である、地域と施設
のクラスター
の感染抑止につながっている
のか否か、その分析をきちんと示して、区民や議会にその分析を示していくことが必要だと思う
のですが、いかがですか。
◎有馬 保健福祉政策部次長 五ページ
の分析
の最初
の丸に書いてありますとおり、まず、社会的検査(定期検査)で、無症状
の陽性者が発生した施設については、濃厚接触者が今
のところいないということで、その結果、こちらとしては社会的検査(定期検査)を受ける施設においては適切な感染予防が徹底されていると書いています。
ここで、こちらでも、定期検査を受けていない施設がどのような感染対策を行っているかが
把握できていない状況です。ここが感染対策を適切に行っている
のか、行っていない
のか、まずはここを
把握することからスタートしなければ、この社会的検査
の意義がちょっと分からないと思っていますので、まずはその
把握を開始し、そこで分析し、そうすると、その定期検査が、例えば感染対策に寄与する仕組み
の一つになるかもしれませんし、そうでないかもしれないというところで、そこについては検討し、対応してまいりたいと思います。
◆江口じゅん子 委員 医学者などを交えて、その分析はきちんとしていただきたいと思う
のですね。
世田谷区はこの間、プール方式を認めてほしいとか、来年度以降もこの社会的検査に国
の全額負担をと国に求めていますと議会答弁もされ、報道もされていますよね。その理由としては、この社会的検査をすることが、繰り返しますが、地域と施設
のクラスター抑止につながるという目的があったわけですよね。
国もその方向で、高齢者、障害者施設
の一斉丸ごと検査を進めるよう自治体に通知したり、二十三区でも高齢者施設
の丸ごと検査を行いますとか、社会的検査は広がっているわけですよね。
だとしたら、国費ですが、これだけ大規模に予算も割いてやっている結果をきちんと分析して、来年度以降
の継続とか、プール方式にすれば、まさに一日三百五十件も実現するかもしれないですし、きちんとその次につなげていただきたいと思う
のですが、いかがですか。
◎有馬 保健福祉政策部次長 確かに、今は始まってから数か月たちましたが、まだこちらも、本日はこの段階で
の分析と現状ということで御報告しました。また、これに基づく対応策も後ほど御報告します。まずは今年度
のことをこれまで進めてまいりましたが、こうした状況を踏まえて、来年度この事業がどうなるべきかについては、また改めて御報告、御相談させていただければと思っております。
◆江口じゅん子 委員 その分析結果を、議会のみならず、その事業者や区民にもきちんと返していただきたいと思う
のですね。
この資料
の中で、定期検査について周知を行って、その受検率を上げていきたいというようなことが三ページにも書いてありますが、まさに検査
の分母を引き上げて、その症例がたくさんあればあるほど、科学的な分析
の有意性は高いと思いますし、一方で、先日も高齢
の区民
の方とお話しした
のですが、やはり第三波襲来
の中で、もう外出をとにかく控えていると、買物も本当におっかなびっくり行っていると、自分だけではなくて、今そういう周り
の高齢知人が多い
のだという話を聞いた
のです。
では、そういうときに区に何を求めるかというと、その方は、やはり情報が欲しいとおっしゃっていた
のですね。その方はちょっと勉強されていて、区
のホームページとかを見て、社会的検査も、今どのくらい
の到達かも御存じだった
のですが、その区民からすると、八千人も申し込んでいるのに、そのときは二千人ぐらいだったから、これは進んでいない
のではないですかという話だった
のです。
いや、そうではなくて、民間会社に委託してから、今スピードがすごく上がっているし、スピードアップするためにプール検査なども国に求めている
のですなどと私が説明したら、ああ、そうな
のですねと。そして、そういうことをもっとちゃんと区民に知らせてほしいと。そうすれば、高齢者は今、本当に外出を控えているけれども、では、今、世田谷区でここまで進んでいる
のだったら、そこまでおっかなびっくり生活していなくていい
のかなとも捉えられるんですよとおっしゃっていたので、やはりこの分析結果とか表とかも、なかなか様々な区民
の方が一見して分かるようなものではないですが、その効果とか、これをすることが区民生活にどういう影響がある
のかを、もうちょっと分かりやすく区民
の方に返していく必要がある
のではないかと思う
のですが、いかがですか。
◎有馬 保健福祉政策部次長 確かにこのデータについては、ちょっと複雑なつくりをしている部分もございますので、もう少し区民
の方が見て分かりやすい部分も含めて、持ち帰り検討し、公表させていただきます。
◆江口じゅん子 委員 社会的検査
の目的が、いわゆる感染抑止のみならず、区民
のQOL
の向上とか、社会経済
の循環にも寄与する
のではないかと思うので、そこら辺はちょっと分かりやすくお願いしたいと思います。
それと最後、一点ですが、シミック
のほうでやっているけれども、なかなか逼迫している
のだという状況報告もありましたが、トレーサー業務をシミックでしているわけですね。受付から検査もして、トレーシングもして、最後、結果を返すという一連
のシミック
の流れ
の中で、逼迫しているということは、要するにマンパワーとして足りない
のか、もしくは業務内容で、ここに支障を来している
のか、その逼迫ということをもうちょっと分かりやすく教えていただけますか。
◎有馬 保健福祉政策部次長 トレースについては後ほど
の報告でしたいと思っておりますが、逼迫と言った
のは、保健所から、今まで一日三百五十件
の検査能力はある
のですが、やはりこの場合、例えば一つ
の場所に多く
の方々が集まったり、また、例えば大規模な施設に行って、利用者、職員、二百人をやるとやれば、これは恐らく三百五十をはるかに超えてできる
のですが、今
の御依頼いただいているものが、結構一つ
の施設が十人とか二十人とかいう施設で、それを十数か所回っているということで、移動時間と準備等に取られているということで、御希望には今応えられている状況な
のですが、さらに膨らんでいくと、ちょっと今
の方策
のままだと難しいという意味で、すみません、逼迫という言葉を使わせていただきました。
一方で、では、一つ
の場所に集めてできるかというと、施設運営から見ると、そこに人が集まることは難しいので、やはり今
の訪問型で検査を進めていきたいと考えております。
◆中塚さちよ 委員 すみません、一点だけ申し訳ありません、この五ページ目
の分析
のところで少し踏み込んだことを聞ききたい
のですが、この定期検査で
把握された陽性者は全て無症状で、無症状
のまま健康観察期間を終了しているということですが、その中で、今後、定期検査はサイクルを短くしてやっていくということですよね。全く無症状
の方が発見されて、そのまま無症状で終了している中で、やはりこのサイクルをさらに短くしていくということは、一体何を期待してそれをやっていかれる
のですか。
◎有馬 保健福祉政策部次長 まず、この検査自体が、有症状
の場合には、当然、医療機関とか、そちらにお願いしますので、まず検査
の対象としては、そういう意味では無症状になります。ここで書いたことは、無症状であっても陽性者が、特に先ほど来出ている特別養護老人ホームでは、利用者まで広がるということがあったので、無症状でも陽性者を発見しているということを書いています。
ただ、現時点では無症状
のまま健康観察期間を終了しているということは、正直ただ
の結果であって、一番よい状態ではある
のですが、当然、結果によっては、この無症状
の人が有症状になる可能性もありますので、これは、すみません、そういう意味では分析と言うよりは、ただ
の事実を述べているような状況でございます。
これから検査回数等を増やし、この定期検査については、先ほどお話がありましたとおり、複数回実施することで、今計画を立てていて、それについては後ほど報告をさせていただきます。
○高久則男 委員長 それでは、約二時間近く経過しましたので、ここで一旦十分程度休憩したいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○高久則男 委員長 それでは、次は二時に再開したいと思いますので、よろしくお願いいたします。
午後一時五十一分休憩
──────────────────
午後二時一分開議
○高久則男 委員長 それでは、休憩前に引き続き、会議を開きます。
次に(2)社会的インフラを継続的に維持するため
のPCR検査(社会的検査)における今後
の対応策等について、理事者
の説明を願います。
◎小泉
保健医療福祉推進課長 では、私から社会的インフラを継続的に維持するため
のPCR検査における今後
の対応策等について御説明します。
こちらについてはこの間、当委員会でも御報告しておりますが、今後
の対応ということで、改めて本日、整理をしております。御説明します。
まず、1
の主旨は記載
のとおりでございます。
2から今後
の対応で、何点か項目をまとめさせていただきますので、先に今回
の対応
の内容を御報告し、その後に個別に御報告をする形をとりたいと思います。
まず、(1)社会的検査
の継続、定期検査
の実施サイクル短縮・対象拡大でございます。
区
の感染状況等を踏まえ、今
の社会的検査を来年
の三月三十一日まで延長することと、定期検査
の実施サイクルを二か月に一回と短縮します。
この間
の実施状況とか施設から
の御意見を踏まえて、定期検査
の対象を職員だけでなく、介護事業所、障害者施設等
のうち、宿泊を伴う施設
の入所者にも拡大してまいります。
詳細については、4と5と6にそれぞれ項目を設けて、後ほどページをめくりながら御説明します。
(2)としてスクリーニング検査
の実施でございます。訪問・通所事業所など、指定された日に検体採取ですと、なかなか日程調整が難しいことと、事業者
の対応もあるということで、柔軟性を持たせるため
の検査手法
の一つということで、スクリーニング検査を取り入れてまいります。後ほど7
の項目で御説明します。
(3)社会的検査
の拡大等に伴う積極的疫学調査
の体制強化でございます。感染拡大に伴い陽性者が発生する施設が増えているという状況がございまして、この疫学調査業務が増加していることから、体制強化を図るというものでございます。詳細は8で後ほど御説明します。
(4)施設内
の感染予防対策
の確認でございます。検査を受けている施設では、感染予防に対する対策がなされていると考えており、それぞれ
の施設でいろいろ工夫をされているという状況ですが、先ほど
の御報告でも御案内しましたが、検査を希望されていない施設に対する現在
の感染予防
の対策状況を
把握する必要があると考えてございまして、アンケート等を実施しながら現状
の把握をしたいということで書いております。
それから、今回この今四点ほど申し上げた対策について
の対応策
の財源ということで、3でございます。このたび
の三次補正予算
のPCR検査
の拡充で、費用
の範囲
の中で対応し、必要に応じて補正予算等
の対応を検討してまいります。
それでは、その項目ごと
の御説明をします。一ページ
の下、4社会検査
の継続でございます。先ほど申し上げましたが、来年三月三十一日まで延長ということで、現在
の一月三十一日
の契約から二か月延長するものです。契約相手方については記載
のとおりです。
二ページ目をお開きください。【参考】として現在
のプロポーザルにより決まった民間事業者
の契約内容を記載してございます。経費は委託として約三億三千八百万円、金額は変更ございません。
今回、三月三十一日まで
の契約延長
の経緯でございます。(2)に理由を述べております。感染状況
の今回
の状況、それから、これから深刻化するであろうという状況をいろいろ勘案した中で、それから、季節性インフルエンザ
の同時流行などが懸念される中で、検査を継続して行うことが重要であろうと考えて契約期間を延長と考えてございます。
予定
の検査数は二万一千件と考えてございまして、ただし、今後
の検査状況とか感染状況を踏まえながら、数についても時期を見ながら変更することも考えてございます。
それから、今後
の感染状況によって、この間も御報告していますが、従来型
の検査
の枠を超える有症状など
の発生した場合には、社会的検査は一旦休止ということで、この間も御報告していますので、そういう対応も考えてございます。
続いて(4)区内医療機関
の契約終了でございます。十月から区内
の医療機関に委託して検査を進めてまいりましたが、当初十月、十一月という履行期間でやっておりまして、今回プロポーザル
の民間事業者
の実施体制が整ったことで、こちら
の区内医療機関については契約を終了といたしました。
ただし、記載にございますが、その十月、十一月と検査
の日程調整を各施設等と行う中で、何施設かは十二月以降
の予約を受けているケースがございましたので、実質は契約期間を少し延ばし、十二月十一日をもって終了ということでございます。
検査件数は延べで千九百二十五件
の検査が終了して、費用については記載
のとおりでございます。
続いて三ページ、【参考】として年末年始
の業務ということで、社会的検査と従来型検査
の実施状況を書いております。
それから5定期検査
の実施サイクル
の短縮でございます。この間、四か月に一回
のサイクルで、過去に定期検査においては陽性者が発生したことに伴い休園した施設を対象にしておりましたが、早期発見、定期検査
の実施サイクルを短縮するということで、受検を希望する介護事業所や障害者施設を対象に二か月に一回ということで短縮を図りたいと考えてございます。
続いて6定期検査
の対象拡大でございます。宿泊を伴う施設
の入所者を対象とし、その対象を追加する理由でございます。職員等が仮に全員無症状であっても、施設内で陽性者が
把握されるケースがこの間、見られています。施設側から
の要望として、例えば同日中に検査を申し込むケースがここ増えておりますので、入所者が高齢者もしくは基礎疾患を有する場合など重症化が懸念されることから要望があると認識してございます。こういう声を踏まえ、定期検査において、介護事業所、障害者施設等
のうち、宿泊を伴う施設
の入所者を対象に追加し、既に十二月四日から対象を広げ、検査を進めております。
それから(2)保育園・幼稚園・一時保護所・児童養護施設等
の定期検査
の取扱い
の変更でございます。こちらは①現状では、先ほどと同様に、過去に陽性者が発生した施設を対象としていましたが、特に一時保護所などについては、休園した場合、代替施設
の確保が難しいため、休園
の有無にかかわらず定期検査
の対象とすることに変更をしました。
四ページをお開きください。続きで②対応を記載してございます。保育園、幼稚園
の定期検査を一回実施した後
の取扱いということで、定期検査
のルール化
の対象として、こちら
の施設についても継続的に検査をしていくことで記載をしております。
続いて四ページ
の中段、7スクリーニング検査
の実施でございます。検査導入
の目的として、訪問・通所事業所については、先ほど
の御報告
の中でも触れましたが、指定された日で
の検体採取が、日程調整がなかなか難しいということで、希望はするけれども、なかなか受検に至らないという状況がございました。
その中で、検査を通じてこういう状況が分かりましたので、このたび東京都
の財源を活用して、職員
の都合に合わせて行う自己採取方式で行うスクリーニング検査を導入したいと考えてございます。
スクリーニング検査は、既に御案内
のとおりではございますが、行政検査
の位置づけではないということで、陽性
の反応が出た場合には確定検査が必要となりますが、訪問とか通所
の働く方々
の受検しやすい環境を整えるという意味と、必要な方に検査
の機会を提供するという意味合いから、この検査手法を活用し、感染症対策
の充実を図りたいと考えてございます。
こちら
のスクリーニング検査については、行政検査による社会的検査同様、今後
の状況によっては一旦休止ということも含めて
の対応と考えてございます。
このスクリーニング検査
の実施内容については、(2)で①概要以下に記載しておりますが、検査手法として、複数
の検体を同時に検査するプール方式を採用してまいりたいと考えてございまして、ただ、このスクリーニング検査は、医師による診断を行わない自主採取ということで、行政検査とは認められていない
のですが、今回この該当する検査に対する東京都
の補助金が活用できるということで協議しており、費用として約八千万円ほど都
の補助金
の充当を予定してございます。
続いて五ページ、社会的検査
の拡大等に伴う積極的疫学調査
の体制強化でございます。
疫学調査については、真ん中に表
の記載がございますが、基本的には、従来型
のPCR検査においては、左で保健所と書いた部分が、①陽性者聞き取り以降、役割分担ということで、このように流れがございます。社会的検査においては今、十一月中旬から二月中旬では、基本的には保健福祉政策部
の保健師等から
の基本情報
の聞き取りということとしておりましたが、今回プロポーザル
の事業者から聞き取り調査をするということで進めておりますが、今後、二月中旬を目途に、業務委託による調査
の範囲を拡大したいと考えてございます。
その枠組みはこの表で委託事業者と書いた範疇を業務委託ということで考えてございます。広げることによって区
の負担軽減につなげていきたいと考えてございます。
それから9に今後
のスケジュールで記載してございます。今回
の報告では、来年三月三十一日まで
の延長という御報告内容としております。来年度以降
の体制については、今後いろいろまた検討しながら御報告し、お諮りしたいと考えてございますので、今現在では来年、次
の常任委員会でまた御報告と考えてございます。
資料としては、もう一枚A3判
の資料がございます。こちらは、この間、九月以降
の委員会でも何度か使っておりまして、PCR検査体制と社会的検査
の概要ということで一表としてまとめております。
この間、それぞれ中身が更新するたびにこの表を更新してお示ししております。中身については今御説明した内容で表としてまとめました。後ほどお目通しいただければと思います。
長くなりましたが、私から
の説明は以上でございます。
○高久則男 委員長 ただいま
の説明に対し御質疑ある方、どうぞ。
◆菅沼つとむ 委員 三ページで、世田谷保健所
のPCR検査、十二月三十一日と一月一日は実施しないと。だけど、世田谷区医師会
のPCR検査は休みなしにやっているということですが、十二月三十一日と一月一日は、PCR検査はしないけれども、保健所
のほうは誰か詰めている
の。
◎大谷 健康企画課長 三十一日、一日については防疫業務、また濃厚接触者等
の対応に当たるため、保健所
の保健師、事務方が出勤する予定でございます。
◆菅沼つとむ 委員 詰めているということですが、では、保健所に来たときに、PCR検査をしたときに、世田谷区医師会
のほうにお願いするという流れはできている
のだよね。
◎大谷 健康企画課長 検査が必要な場合は、世田谷区医師会さん
のほうにお願いをする流れになります。
◆菅沼つとむ 委員 それならいい
のですが、基本的には区民が三十一、一日に、万が一本人にコロナにかかったという疑いがあったときには、保健所
のほう
の電話に電話すればいいということですか、区
の代表から回してくれるということですか。
◎大谷 健康企画課長 コロナ
の疑いがあった場合は、三十一日、一日に関しては、東京都がやっている東京都発熱相談センターに連絡が入ります。そちらから保健所
のほうに御連絡をいただいて、検査が必要な医療機関等を御案内すると。また、代表電話
のほうは、緊急
の用事に関しては巡視を通じて所管課に連絡が入るという形になっております。
◎辻 世田谷保健所長 補足させていただきます。十一月一日から、このコロナ
の受診体制が変わりまして、発熱相談センターに相談がありますと、そのときに検査なり診察なりをしていただく医療機関がリスト化されておりまして、そちら
のほうを発熱相談センターから御案内することになっております。そちら
のほうで、例えばかかりつけがいないとか、保健所に連絡を取りたいという場合には、担当
の者
のところに発熱相談センターから連絡がありますので、私どもで対応します。
◆菅沼つとむ 委員 コロナがだんだん増えたときに、人員体制と聞き取り体制はどんどん増やしていったわけではないですか。それで世田谷区でもある程度対応できるようになった
のだけれども、これを東京都
のほうで全体でやったときに、その対応が、世田谷区でも、あれだけコロナがあったときには保健所に電話が鳴りっ放しで、ずうっと人を増やしていったのに、東京都に電話して、来るということは、本当にそんなことは可能な
のですか。
◎辻 世田谷保健所長 ちょっと繰り返しになりますが、十一月一日から、その発熱相談センターというものを設けて、平日などは保健所でもやっている
のですが、一応そちらで連絡を受けて、例えば今ですと、都内
の検査、診療等ができる医療機関が三千二百ございます。そちらに直ちに振り分けて、そちらに受診していただくという体制が設けてあります。なので、今
のところは、その相談も保険者も逼迫している状態ではございませんで、今はかかりつけ
のところにまず連絡をする、もしくは、例えば休日やっているところを御存じであれば、区民
の方はそちらに連絡する、御存じでなければ発熱相談センターに連絡をしていただいて、そちらから休日にやっているところを御案内するということを年末年始も実施いたします。
◆菅沼つとむ 委員 何を心配しているかというと、最初
のほうに、コロナでなかなか保健所に電話が通じなくて、要するに、結構手後れみたいになった例があるわけではないですか。今では大体、世田谷区にかけるか、主治医か何かがやると、そこでPCR検査は、次
の日
の午前中ぐらいには分かるようになっているではないですか。それが同じ体制で来ればよいけれども、ワンクッション置くことによって、本当に機能する
のかなと。その辺がちょっと疑問な
のです。そうすると、保健所に電話をするよりは担当
の医師に電話したほうが、間違いなく早く、次
の日
の午前中にコロナにかかっているか、かかっていないかが分かるということでいい
のですよね。
◎辻 世田谷保健所長 今
の役割分担として、保健所は、例えば熱発した方
の検査をする役割ではなくて、患者さん
の周囲
の濃厚接触者
の検査をする役割を担っております。今、菅沼委員がおっしゃった、例えば具合が悪くなった方は、一義的に医療機関を受診していただく
のですが、御自分が知らなければ発熱相談センターから御案内しますし、御自分
の主治医がいる方は、まずそちらに御連絡いただいて、そこで検査ができなければ、主治医からできるところを紹介していただくという仕組みになっておりますので、一応その相談
のところで目詰まりが起こらないような体制をしいております。
◆菅沼つとむ 委員 それから、先ほど聞こうと思って、こっち
のほうがいいと言うので、こっち
のほうで聞く
のですが、各PCR検査も社会的検査も、これが今幾らぐらいかかるかというような、スクリーニングなども出てきた
のだけれども、これは契約をしたときと今と、値段が大分違ってきているよね、民間も含めて。実際には、この中で一回につき九千円で、全体
の人件費などをやると一万六千円ぐらいと言う
のだけれども、これは周りが下がってきても、この契約はずっとこれでいくものな
の。
◎小泉
保健医療福祉推進課長 二ページに契約
の現在
の内訳を書いておりまして、今回
の契約は、前も御説明した
のですが、総価
の支払い方法と単価
の支払いということで、基本的には検査に係る部分については単価
の支払いということで、検査料は、今は九千円
の二万一千件、それ以外に容器代がかかるという計算が、ここは単価です。やはり人件費
の部分については、医師、看護師
の確保がこういった状況で困難ということもございますので、総価ということで契約はさせていただき、今現在、コールセンターも立ち上げ、各施設から
の直接
の問合せで対応をしておりますので、そちらについても契約満了日まで
の総価払いになりますので、総額では今三億三千八百万円という数字ですが、先ほど申し上げた三月三十一日まで延長する中で、それから実績
の数字を先ほど御報告しましたが、伸びていない状況もございまして、啓発するところもございますが、今
の契約金額が変わらない中で延長と考えてございますので、単価等については現状
のままと考えてございます。
◆菅沼つとむ 委員 そんなに長くしゃべらなくてもいいよ。この契約で行かざるを得ない
のかと。周り
の民間とかが安くなっていて、役所として見れば、国から十分の十来たり、東京都から金が来ても、全部税金ではないですか。世田谷区
のほうは交渉しないで、このまま行く
のですかと聞いている
のですから、行きますなら行きます、検討するなら検討する、それを聞きたかった
の。
◎小泉
保健医療福祉推進課長 現行は、この金額で行きたいと考えております。
◆菅沼つとむ 委員 もう一つは、スクリーニング検査をやると言う
のですが、これは結局一件幾らになる
の、どこかに書いてある
の。
◎有馬 保健福祉政策部次長 四ページですが、一件当たり
のものは、まだ今交渉中なので書いてございませんが、すみません、四ページ
の下
のほう、③と⑤ですが、概算経費で八千万円、延べ件数で七千件と書いていますので、一件当たりで割り返すと、検査及び人件費等々込み込みで一万円強で考えています。ただ、ここにプール方式を入れると、試薬が単純に、もし四件で回した場合には四分の一になりますので、その分
の経費が下がるということで、今交渉をしているので、また金額等が固まりましたら御報告します。
◆菅沼つとむ 委員 そんなことなら手間をかけないでソフトバンクか何かに頼んでしまったほうが早い
のではない
の、手間はかからないし。
◎有馬 保健福祉政策部次長 すみません、特定
のところというわけではなくて、金額で様々今出ておりますが、その金額に大きな割合を占めるものが試薬になります。試薬は、今見ているところだと、一件千円
のものから、正直六千円を超えるものもございます。その違いは、やはり精度、感度
の違いになってきます。世田谷区としては、やはりスクリーニング検査といえども、精度、感度
の高いものということで、現在試薬については、行政検査として使っている、同じ試薬で、スクリーニング検査も進めているところでございます。
◆菅沼つとむ 委員 これは基本的には行政検査ではないから、もう一回やらなければいけないわけだから、だけど、今これだけ世の中、様々安くなっていて、区民から言うと、区
の税金だろうが、都
の税金だろうが、国
の税金だろうが、税金は税金な
のだから、この金額がはっきり出てきていなくて、そのくらいで納得、区民に説明できる
の。
◎有馬 保健福祉政策部次長 昨日、報道等で、今日も出ておりましたが、そういったPCR検査
の価格
の問題が出ておりまして、やはりそこ
の問題提起としては、陽性でないものを陽性と判断したり、陰性
のものをという逆
の場合もあったりというようなお話もあります。私たちとしては、そこ
の感度が悪いものを選んだ場合に、その影響もございますので、しっかりしたものを試薬としても選んで、価格も、先ほど申し上げたとおり、先ほど九千九百円で出ていましたが、プール方式を取りますので、この件についても価格交渉等を行って、今よりも安い形に持っていきたいと思っております。
◆菅沼つとむ 委員 御存じ
のように、PCR検査というものは一〇〇%ではない
のだから、二割や三割誤差が出るわけだから、これはほか
のものだって同じことが言えると思いますよ。
価格
の問題と、もう一つは、本当にプール方式にしても、スクリーニングにしても、どこにどうやって、どのようにやっていく
のだ、それから、途中からPCR検査からプール検査に変わった場合に、どのようにやっていく
のか、契約もまた、契約
の中に入っていると思いますが、その契約
の値段
の内容はいつ頃を出していただける
の。
◎有馬 保健福祉政策部次長 まず、二ページを御覧ください。この契約は十一月十一日に契約した内容になっておりまして、先ほど課長からもお話ししましたが、まず、この金額にどれだけプラスアルファになるかで今詰めているところです。
具体的には、この中
の表
の①
のコールセンター等(総価払)、あと②
の人件費(総価払)、ここが今三か月分で積んでいますので、ここが金額として新たに二か月分かかってきます。
今度は③
の検査料については、現時点においては二万一千件から変えていませんので、これが件数が増えてくるようであれば、単価契約で金額が変わってきます。
なお、この契約については、今、一月
の中旬を目途に進めていますので、またそのとき
の直近
の常任委員会等で報告させていただきます。
次に四ページを御覧ください。スクリーニング検査については今述べたとおりですが、今お話ししたものは社会的検査
の行政検査
のお話ですので、このスクリーニング検査については新たに契約を結びます。これについては現在精査中で、早ければ年内に契約を結び、一月
の中旬から開始したいと思っておりますので、契約が結ばれましたら、これも情報提供をしたいと考えております。
◆大庭正明 委員 スクリーニング検査
の試薬
の値段が、千円から六千円ぐらいまであるとか言っていましたが、それは分かりませんが、両方ともレベルとして日本で認可されている試薬な
のでしょう。それとも認可というか許可
の水準が違う
のですか。
◎有馬 保健福祉政策部次長 すみません、細かい資料を持っていない
のですが、例えば私たちが使っているものは国
の認可等も受けていますし、当然アメリカ
のFDAですか、あちらで
の承認等も受けているものを使う予定でいます。
一方で、金額
の安いものは、国
の認可もたしか二種類あったと思う
のですが、一つは受けているけれども、一つは受けていないということで、必ずしも認可を受けているものではないという認識でございます。
◆大庭正明 委員 では、国
の認可を受けているもの
の中で、比較的廉価なものをやったほうがよい
のではないですか。
◎有馬 保健福祉政策部次長 今回
のスクリーニング検査で、例えば方法として、施設に物を送って、施設で唾液を採取し、そのまま配送するという方法もあります。今廉価なもので行われているものの多く
の契約は、そういう契約になります。
ただ、その場合は施設
の方がきちんと、誰
の検体かを確認し、それを自分たちで密封し、配送するということで、かなり事務も出ますし、その中で
の感染リスクもこちらとしてはちょっと懸念しています。ですので、今回そういうことができ得る事業所で、かつ試薬が認可等を受けているもので比べていきながら、また実施時期を極力早くということでした場合に、ここ
の一月中旬を目途に、この事業所で進めているところでございます。
◆大庭正明 委員 だって、それは無症状者
のところに送るわけだから、みんな
のところへ集まろうが、集まるまいが、それは常に集まったりしているわけですよ。社会的なディスタンスは取っているかもしれないけれども、無症状者にスクリーンをかける
のでしょう。
そして、その検査をするために集まるから危険だとか何だとかいうことは、大体そもそもおかしな話であって、そうであるならば、そうでなくても、一番安いものを選んだほうがよい
のではないですか。
だって、これは出ても、医師
のもとで、ちゃんともう一度本検査、PCR検査をするわけですから、スクリーニングだったら、早く、その分多く
の人にやったほうがよい
のではないかということです。
昔
の話で申し訳ないけれども、昔、耐震化
の学校
の検査で、安い
のと高い
のがあったわけです。それで高いほうが精度が高いだろうと思って、議会として、うん、うんと言った経過があった
のです。そうしたら、二十年たったら、それがとんでもない代物で、むしろ安いほうが正確だったみたいな話があって、ここ四、五年大変な目に遭っている
のです。だから、僕は高ければよいというものでもないと思う
のです。
その辺を考えて、やはり汎用性があって、より検査が早くできるような形
のものを選んだほうが、何でもかんでも、とにかく高ければよいという発想は、僕は違うと思いますよ。特に専門領域に関しては、我々はよく分からないから、その辺はなるべく税金を有効に活用していただきたいと言っておきます。
◆佐藤美樹 委員 すみません、まず、このシミックヘルスケア
のほう
の契約
の話をもう一度確認したい
のですが、二ページで、先ほどその二か月延長する分プラスアルファ、今総価払い
のほう
のコールセンターと人件費を足すと一・五億円ぐらいですが、一・五億円分
のこれを単純計算すると、もともとが三か月ほど
の契約で、このぐらいなので、プラス二か月だと、もう一億円払うとか、そういう費用を契約
の追加費用と言う
のですか、そういう形で見込んでいる
のかどうな
のかと、そもそも確かにその総価払いと、検査について単価払いで、検査はその出来高でという仕切りで契約は結ばれているとはいえ、結局その想定していた検査数に全く行っていないわけですので、人件費
の部分に至っても、この出来高
の多寡に合わせた見直しというか、この追加分については、そういう交渉をしてもよい
のではないかと考えている
のですが、その辺がある
のかどうかと。
あと、この(2)
の中段
の予定検査件数については必要な時期に変更を行うということは書いてある
のですが、今は大体一週間で六百件ぐらいこなされているようだと、これからあとプラス十二週あっても、今
のペースだと七千件とか、行って八千件ぐらいだと思う
のですが、だからやはり二万一千件を下方修正するという意味で書かれている
のか、その辺をお聞きしたいと思います。
◎有馬 保健福祉政策部次長 まず契約ですが、コールセンター
の運営費と人件費ということで、例えばこの中にはシステム改修等もございますので、既にシステム改修済みなので、こういう経費は落ちてくるものと見ています。
今二か月分で、こちらとしては、今一億円というお話がありましたが、それを下回るようなことで交渉しているところです。
また、件数については、どちらかというと事業者が適切にできなかったというよりは、希望
の問題と、あとはこちらが、今
のような状況で、コントロールをかけて、随時検査に待機をさせているような状況もございますので、人件費については、これだけ医師、看護師等
の確保も難しいところですので、交渉は進めますが、なかなか難しい状況でございます。
次に件数については、確かに御指摘
のとおり、今
のペースだと、なかなか予定どおりということも難しいところですし、また、さらにここにスクリーニング検査を入れますので、定期検査がそちらに流れていくことを考えると、そういう意味では、総体としては増える見込みを持っていますが、二万一千件
の数字がクリアできるかどうかは、ちょっと難しいところではございます。
ここら辺は、今こちらでコントロールをかけている部分がありますが、また一月等になったときに、例えば随時検査よりも定期検査
のほうが必要であるならば、そういう形で増やしていったり、また御要望を伺いながら件数も検討し、また御報告させていただければと思っております。
◆佐藤美樹 委員 スクリーニング
の分
の七千件は、このA3判
の紙を見ると、これはプラスアルファで、延べ
の数はもう、最初二万三千件が、スクリーニングを足すので、延べ三万件ということで、延べ件数自体も目標値は上がっているということで、この二万一千件
の中に組み込むということではない
のですよねということが一点。
あと、スクリーニング検査
のほうもちょっと聞きたかった
のですが、ここに書いてあるスクリーニング
の委託事業者はどこを想定している
のですか。
◎有馬 保健福祉政策部次長 まずA3判
の資料で二万三千件とございますが、これは契約としては、最初
の二千件が区内医療機関で二万二千件、今回
の事業者が二万一千件、これに七千件を足して延べ三万件となります。
今回
のスクリーニング検査ですが、事業所については同じ事業所を使います。という
のは、例えば事業者から
の問合せ、予約受付等を、新しい事業所にした場合に、恐らくまた新たに開発しなければならないので、その分
の経費等もかかってきますし、当然遅くなる可能性が高いです。こちら
のほうでも入札等も考えましたが、その場合には、やはりどんなに最短でも二月中旬ぐらいから
の契約になりそうだったので、今回については随意契約ということで、現状
の事業者で進めているところでございます。
◆佐藤美樹 委員 ありがとうございます。では、ここも、スクリーニング
のほうもシミックヘルスケアということで理解しました。
そして、スクリーニング
のほうでもう一点だけ聞きたい
のですが、今回スクリーニング
のほうでは一万五千四百人対象ということですが、これも、もともと
の社会的検査で考えていた数
の対象からは一部、介護だと一万九千人とあるもの
のうち
の一万二千九百人になっているので、これは今まで社会的検査をしたところは除外して、残りという、要は、まだ社会的検査を受けていないところという意味な
のか、それとも、社会的検査をこれまでに受けた、受けないにかかわらず、希望したところ全てということで対象としている
のか、その辺は教えていただけますか。
◎有馬 保健福祉政策部次長 まず介護については一万九千件、さらに障害については三千件ということで二万一千件おりますが、今回
のスクリーニング検査
の対象は介護と障害
の、通所と訪問
の事業所で働く職員となりますので、この二万一千件
のうち一万五千四百人が今回
のスクリーニング検査
の対象となります。この方々に対して複数回実施できる方向で今進めているところです。
こちらはスクリーニング検査な
のですが、一月中旬から始まる
のですが、施設によっては、まだ定期検査を様々な事情で受けられていない方々もいらっしゃると思うので、この通所と訪問事業所については、どちらも受けられるということで進めていきたいと考えております。当初はこちらで片方を選択しようかと思った
のですが、やはり施設によって、急にまた新しい事業が出てきた中で、選ばれる選択も残したほうがよいということで、事業者
の御希望を聞きながら対応していきたいと考えております。
◆江口じゅん子 委員 先ほど
の、この間
の社会的検査を経て、今後、対象範囲をまた拡充していくということで、大変積極的で、重要だと受け止めております。
私もスクリーニングについて伺いたい
のですが、この間、私も訪問介護
のヘルパーさんとお話しする機会があって、やはりこのコロナ禍で、当初はその需要が落ちた
のだけれども、今はもうコンスタントに入っているような状況ですと。むしろ第三波という中で、またそのデイ控えがあるので、こっち
の訪問介護
のほう
の需要とか必要性が高まっているという状況だということな
のですね。
もう感染対策も、もちろんもう徹底というか、できる範囲でやっていて、本当に手もあかぎれになるぐらいしていて、年末年始も、普通だったら子どもが来るとか孫が来るというところで、そのヘルパー
の需要が減る
のだけれども、今回はそういうことも期待できないし、そもそも単身でヘルパーを利用しながら、何とか在宅生活を続けている高齢
の方が多いので、この方は年末年始もなく働くということな
のですね。
休みもなく、その在宅介護を支えているヘルパーさんたちに、何とかして社会的検査を受けてもらって、安心感や、それから感染を持ち込まない、抑止をするというところでは、すごく積極的なので、これはきちっと進めていただきたいなと思う
のです。
ただ、同時に、区が分析した、なかなか時間が取れないから社会的検査を受けられないということは一つだと思う
のですが、それだけかなと思っていて、例えばその方も、やはり受けることで休業しなければいけなくなってしまうというところでは、ちゅうちょするとおっしゃっていた
のですね。それはこの間も、ほか
の会派さんからもそういう意見があったと思う
のです。
そういうときに、このスクリーニング検査
の御案内をする際に、例えば国保だって、この間、コロナ感染に罹患したら、八割まで休業補償が出るという傷病手当が創設されたわけですよね。普通
の社保にもそういった傷病手当、休業補償はあるわけではないですか。
ですから、休んだときに、全額ではないけれども、そういう経済的な補償もある
のだということも併せて広報することで、御案内することで、やはり検査
の受検率が向上することにつながる
のではないかと思う
のですが、そういう工夫もぜひしていただきたいと思う
のですが、いかがですか。
○高久則男 委員長 では、江口委員、もう一度その最後
のところ
の質問趣旨だけをお願いします。
◆江口じゅん子 委員 はい。スクリーニング検査は積極的で、やっていただきたい
のですが、やはりその休業をするというところで、自分
の経済的収入が下がってしまうというところで、ちゅうちょするヘルパーさんは、多いというか、やはり一定いると思う
のです。そういう人たちに対して、今、傷病手当が国保でもできたし、社保はもともとあるではないですか。ですから、もし陽性になってお休みをしたときに、こういった補償もあるから、ぜひ積極的に受けてくださいという広報も工夫が必要ではないかと思う
のですが、それについて伺います。
◎三羽 高齢福祉課長 事業者へ
の全般、希望を取る際
の御案内等は、各所管部からしているところですが、御指摘
のありました内容を盛り込む等、内容について事業者さんと御相談しながら検討を進めてまいりたいと思います。
◆江口じゅん子 委員 この間
の実施を経て広げていくということだから、それがきちんとその実効性が伴って、経済的なことに対しても、その質問に応えられるような工夫はぜひしていただきたいと思います。
あと、一点ですが、五ページでコンタクトトレース、民間委託事業者
の業務を拡大するということですよね。当然それに伴って、事業者も、看護師だと思う
のですが、やはり雇用を増やしていかなければいけないと思う
のですが、これは大体何人ぐらい、そのトレースをする業務拡大に伴って、人を増やすということを、事業者は想定している
のですか。
◎有馬 保健福祉政策部次長 今ここで行くと、五ページで、一月
の中旬から二月
の中旬、陽性者
の聞き取りは、既に今
の事業者で行っていただいております。二月中旬から
の委託事業者についても、既に本人
の聞き取り等も行っていますので、同じ事業者で考えておりまして、現時点では看護師を二名ないし三名で想定し、進めているところでございます。
◆江口じゅん子 委員 業者
のほうで必要な人員は手当てするということですが、必要な新しい人を増やすとなると同時に、これまで
の人だって、今までより業務が増えるわけだから、保健福祉政策部とか保健所でやっていた、同じコンタクトトレース業務は、間違いなく委託事業者も同様にできる
のかなというところでは、ちょっと心配がある
のですが、この間もそのコンタクトトレーサー
の育成とか研修ということを質問してきた
のですが、具体的に間違いなく、保健師と同じようにできるといった手だては、どういうことを考えている
のですか。
◎有馬 保健福祉政策部次長 まず、保健福祉政策部で実施するに当たりまして、どうやってというやり方が分からなかったところも正直ありましたので、保健所
の方々からやり方を聞きながら、とりわけ本人へ
の聞き取り部分、①、②については、様式及びそれら
の、どういう視点で聞くかを図式化、書面化し、今、行っているところでございます。
一方、二月中旬から
の委託になりますと、こちらから指示を出さなければならないので、今こちらで言うと、③
の施設へ
の聞き取り、④
の施設訪問調査について、やり方等
の文面等があまりなかったものですから、これについても保健所
の御協力をいただきながら、保健福祉政策部内
の専門職も既に施設等に行っておりますので、マニュアル、指示書を今つくっているところです。それらをつくった上で、二月中旬に委託事業者へお願いするということで手はずを整え、進めているところでございます。
◆大庭正明 委員 最初
のほう
の質問に戻る
のですが、新型コロナにかかったかもしれないというときに、保健所長からは、いわゆるかかりつけ医とか、そういうところに連絡して、入っていってくださいみたいなことだった
のですが、通常
のクリニックだと、年末年始は大体十日間ぐらい休むわけですね。二十八日から五日ぐらいまでを大体休むところが多い
のではないかと僕は思う
のですが、そうすると、多分東京中
のそういうクリニックレベル
のところは、休みを取った場合、では、今度は東京都
のほうに連絡しろというような御指示だったような気がしますが、そうすると、今までだったら通常
の近く
のかかりつけ医とかクリニックとか、そういうところで相談しながらということがあった
のですが、それが、僕は知りませんが、多分もうほとんどが、多く
のところが休みになってしまうと、その分、東京都へ連絡する、または保健所かもしれませんが、殺到する可能性はない
のですかね。電話をしても通じないとかいうことだと思う
のです。その辺は懸念はない
のですか。
◎大谷 健康企画課長 まず、年末年始
の診療・検査医療機関
の開設状況ですが、二十九から三十で二十から十、一日から三日ぐらいで、やはり十ぐらいは開けるというような情報をいただいています。なので、通常
のこのクリニックも含めて、年末に関しては二十程度、元旦
の松の内に関しては十程度開くというような情報が入っていますので、まずそちらに東京都
の発熱相談センターからかかっていただくような御案内をするというような流れになっております。
◆大庭正明 委員 今
の数は、二十とか三十という数は区内でということですか。
◎大谷 健康企画課長 区内です。
◆大庭正明 委員 だったら最初から、何日から何日まで開いているクリニックは、こことここですよということは、ホームページか何かで案内する
のですか。
◎大谷 健康企画課長 診療・検査医療機関そのものは、東京都等
の指示により公開できないようになっております。なので、その発熱症状を聞き取って、電話ができる窓口、特に十二月三十一日と一月一日に関しては、東京都
の発熱相談センターに御連絡くださいというようなホームページ
の案内は出す予定です。
◆大庭正明 委員 だから、東京都
の発熱何とかセンターに、東京中から対象で、世田谷区
の場合は二十か所、どこかはあるわけでしょう。まずその東京都に電話が通じる
のかどうかと言っているわけですよ。通じて、通じれば、それはどこどこ地区
のどこ
の病院へ行ってくださいという案内は受けられるかもしれないけれども、それだと、まず東京都に通じないと、そこから先が目詰まりになってしまうわけだから、その東京都に通じるぐらい
の配置というか、そういうことはやっている
の。たしか荒川区は、事前に公開していなかったっけ、違ったっけ。
◎大谷 健康企画課長 まず、東京都
の発熱相談センターに関しては、今
のところ、夜電話をしてもつながらなかったので、区
のほうにかけたというようなケースはこちらでは
把握しておりません。また、荒川区
の公開に関しては、申し訳ありません、こちらでは情報をつかんでおりません。
◆大庭正明 委員 だから、要するに東京都に、まあ、所管は東京都かもしれないけれども、結局、東京都で二十三区、または東京都下も含めてかな、そこも含めて、発熱してコロナかもしれないなということは、お正月前後を挟んで、多数出る可能性はあるわけですよね。
例えば年末年始ですから、やってはいけないような忘年会をやってしまう人だっているわけですから、そうなると、あらっという形で、あちこちで正月頃に、熱が出るとかなんとかいうことはあるわけでしょう。
そうしたときに、その窓口が、人員体制が整っていれば、区民は順調に区内
のしかるべきところにたどり着くことができるけれども、区は「東京都
のほうは大丈夫な
のでしょうね」という確認をしている
のかということですよ。
東京都に任せきりというわけにはいかないでしょう。大体
の規模が出て、どれぐらい
の相談件数が来る
のかは分かっている、まあ、想定できるわけだから、それに見合う人材を、ちゃんと人を配置している
のですかということ
の確認は、していなければいけない
のではないですか。
要するに、そうなってくると、また四月と同じような状況、電話が通じない、熱はどんどん上がっていってしまうみたいなことで、「助けてくれ」みたいな話になるではないですか。そこを東京都に丸投げみたいな形でよい
のですかと言っている
のです。
◎鵜飼 世田谷保健所副所長 先ほど課長が御説明したとおり、今
の段階では、開設
の状況とか、東京都
の窓口が休み
の期間中、それから区では区でやる期間というところに関して
の状況に関して御説明しましたが、今御指摘
の部分については、改めてこちらでもう一回調査して御報告します。
◆菅沼つとむ 委員 確認ですが、社会的検査でスクリーニング検査とかをするという話だけれども、今、PCR検査をする人がだんだん増えているはずなんですよ。そのときに、例えば保健所、医師会、病院が、ある程度検査がいっぱいになったときに、これは社会的検査をやるということは、途中でそのように増えた場合には、社会的検査でPCR検査をやるという話でしたよね。そこに行ってくださいという切替えと指示はできる
のだよね。
◎有馬 保健福祉政策部次長 まず、今既に行っておりますが、社会的検査
の検査能力を、保健所
の検査状況等を見ながら、前は、やめるか、やめないかみたいなお話もありましたが、今はかなり柔軟に対応しているところです。保健所から依頼があれば、こちらでもお受けしますし、保健所から
の指示がなくとも、こちらで必要とあれば、もう施設に御案内して、施設丸ごと検査をしているような状況です。
あとは、またさらに検査状況が、区として厳しい状況になるならば、先ほど来申し上げた定期検査を止める
のか、止めない
のかは、その都度都度判断して、適切にこの資源を使って対応していきたいと思っております。
◆菅沼つとむ 委員 もう一つ、スクリーニング検査、値段
の話だとか、制度
の話などがあった
のですが、これは要望にしておきますが、たしか保健福祉政策部
のほうでは、専門家がいなかったよね。だから、専門家がいる部署と、しっかり説明し、中身と単価をきちんと、会社を決めていただきたいと要望しておきます。
○高久則男 委員長 では、次へ行きます。次は(3)ですが、今日も報告事項がかなり多いものですから、委員
の皆さんから
の質疑も要点を絞っていただき、また、理事者から
の報告も簡潔明瞭に、会議時間
の短縮に向けた御対応をよろしくお願いします。
それでは(3)インフルエンザと
新型コロナウイルスの同時流行へ備えた検査体制について、理事者
の説明をお願いいたします。
◎小泉
保健医療福祉推進課長 インフルエンザと
新型コロナウイルスの同時流行へ備えた検査体制についてでございます。
まず、主旨では、世田谷区医師会及び玉川医師会
の御協力
のもと、現在PCR検査を実施しておりますが、今般
の季節性インフルエンザと
新型コロナウイルスの同時流行に備えということで、それぞれ
の医師会が行っている夜間・休日診療等
の検査体制
の拡充ということで、以下御報告します。
なお、国においても、このインフルとコロナ
の同時流行に備えということで、地域
の医療機関へ
の検査体制
の整備は要請されているものでございます。
検査体制は2以降でございます。まず、世田谷区医師会による検査体制、場所については非公表で、現在
の従来型PCR検査と同じ扱いになりますが、基本的には予約制という形になります。
診療状況については記載
のとおりでございます。
今回
の拡充としては、現在行っています内科
の診療時間
のほかに、平日は今、やっておりませんので、平日と土曜日
の一時から三時
の午後
の二時間を新たに開設し、ここにかかりつけ医を通じて、インフルエンザ
の検査とPCR検査
の予約制という形で検査を実施するというものです。
下には比較表で記載しています。時期は準備が整い次第ということで、今月末を目途に、来年三月三十一日までを予定してございます。
それから、経費等は記載
のとおりで、ただ、この感染状況ということで、受検者
の動線確保とか、感染防止策に配慮ということで、施設における案内
の徹底とか、待合スペースを臨時に設けるなど、そういう混雑時へ
の対応も図ってまいります。
続いて二ページ目、同じく世田谷区医師会
の取組
の二つ目は、医師会
の附属診療所ということで、巡回診療所
の新設になります。
場所についても先ほどと同様で非公表ということですが、こちら
の新設内容ですが、現在行っている診療所
の待合
の状況が、換気がよくなく、インフルエンザとコロナ
の同時流行を見据えた場合、発熱
の患者がいらしたとき
の待合
の場所とか、診療・検査体制も含めて、場所
の狭隘等、不安がありますので、新たに区内
の病院
の敷地をお借りして、いわゆるトレーラーハウスという車
の形
のものですが、検査用と待合
の車両を複数台、仮設ということで準備し、現在行っている診療所と同じ時間帯、プラス新しく平日と土曜日、祝日も含めた、先ほど同じ一時から三時
の二時間という枠を新規開設して、先ほどと同様で、かかりつけ医を通じた予約制ということで、インフルエンザとPCR検査を同時に検査するということでございます。
こちら
の費用等についても記載
のとおりですが、申し上げたとおり非公表ですが、課その他で記載してございますが、区内病院と言いつつも、実は協議が必要な場所で、文面に書いているとおり、都
の関係部局と
の協議が必要で、そこに医師会、区が関わり、協議が調い次第、開設
の準備ということで進めさせていただいております。
これが二つ、世田谷区医師会による体制でございます。
それからもう一つ、二ページ
の下
のほう、(2)玉川医師会
の協力による検査体制でございます。こちらは現在、平日
の夜間
の小児科
の部分と土曜日、休日ということでやっております。こちらについても、現在
の診療所
の前に駐車場
のスペースがございます。そちらに同じく検査車両ということで設置して、通常は中でその発熱
の対応をする
のですが、感染
の防止、それから患者
の動線切り分けで、そういった新しい形で
の外で
の診療ということで準備を進めております。
こちらについても基本的には先ほどと同様で、場所は非公表ですが、受付については従来
の診療所
の時間帯で行いますので、予約制ではございません。
それから、診療所においては、先ほどもお話が幾つか出ていますが、年末年始ということでは対応をさせていただく予定になっております。
最後に、三ページをお開きいただくと、そこに係る費用ということで、両医師会合計ですが、約二千五百万円ほど
の費用で、初期費用を含め考えてございます。なお、予算については、現在
の診療所等
の運営にかかっている既存
の予算で対応したいと考えてございます。
各実施場所については、それぞれ今協議中ですが、年末年始を挟むということもございますので、本日
の委員会にて調整状況を含め御報告しました。準備でき次第、それぞれ開設または仮設など
の設置を進めます。
説明は以上でございます。
○高久則男 委員長 ただいま
の説明に対し御質疑ある方、お願いします。
◆菅沼つとむ 委員 これは世田谷と、年末もやってくれて、感謝しなければいけない
のだけれども、合計経費が二千五百八十八万円と書いてあるけれども、これは国
の助成金というものはない
の、こういう
のは東京都だけしかない
の。もうさっき大庭さんが目詰まりしているという話があったけれども、もしかするとプラスアルファ、東京は国
のほうからも来る
のかなと思ったんだ。
◎小泉
保健医療福祉推進課長 今、財政
のほうとも協議している中では、今、都補助金を想定してございます。
◆菅沼つとむ 委員 それと、玉川
のほうは、どこでやるということは大体見当がつくけれども、世田谷
のほうは、場所があったかなと思って。梅ヶ丘
のあそこ
の前に、道路を挟んで向こう方に使っていない部屋があるはずな
のだけれども、あの辺な
の。
◎小泉
保健医療福祉推進課長 すみません、とても言いづらいところがございまして、先ほど申し上げたとおり非公表ということですが、世田谷区医師会
の管轄で、今、救急診療所と言われる
のが、いわゆる北沢地域に一か所と、烏山方面に一か所ございまして、そこ
の二か所を使うという形で考えてございます。ただ、住所等については一応非公表ということにさせていただいています。
◆菅沼つとむ 委員 それと、コロナですから、くれぐれも一般
のあれとは一緒にならないような施設が本当は一番いい
のですよね。その辺も、もしか空いている場所があったら考えていただければと思います。
それと、今これから、十二月から二月にかけてピークが来ると思う
のですが、コロナ
の話ばかりしていて、インフルエンザは今どんな感じな
の。
◎小泉
保健医療福祉推進課長 今回この両医師会で、インフルエンザとコロナ
の同時流行ということで、それぞれ
の医師会からお話を聞かせていただく中では、現状ではインフルエンザははやっていないということが事実ですが、ただ、来たときに何
の体制もないと、そこはそこで大変だということで、両医師会ともこういう形で検討をし、区も協議に加わっておりますので、現状はない
のですが、いつ来てもおかしくないということは両医師会
の認識でございます。
◆高岡じゅん子 委員 先ほど、年末年始
の医療体制
のことで、何かいろいろ質問をして、説明していただいていましたが、年末年始、やはりここ
の熱が出た、インフルエンザかコロナか分からないという場合に、都
の発熱外来
の発熱相談センターに電話をしたときにも、必要に応じて、ここも紹介先になると考えたらよろしい
のでしょうか。
◎辻 世田谷保健所長 おっしゃるとおりでございます。
○高久則男 委員長 それでは、ここで理事者
の入替えが行われますので、委員
の方はしばらくその場でお待ちください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○高久則男 委員長 それでは、次に(4)事務事業見直し
の状況について(追加報告)について、理事者
の説明を願います。
◎羽川
保健福祉政策課長 事務事業見直し
の状況について(追加報告)について説明を申し上げます。
本件は、企画総務、区民生活、福祉保健、都市整備、文教
の五常任委員会併せ報告でございます。
1
の主旨でございます。十一月十日、十一日
の五常任委員会で、事務事業
の見直し状況について報告をいたしました。今般、見直し検討項目について詳細を取りまとめましたので、報告をするものでございます。
2
の見直し状況でございます。(1)現時点
の見直し効果額でございます。令和三年度予算編成を進めるに当たり、各部において事業
の在り方や方向性を検証し、ゼロベースで所要経費を見積もり、下
の表にございますように効果額を集計したものでございます。
なお、この効果額については、執行実績等を踏まえた予算見積額
の精査などによります減額分も含まれたものとなってございます。
現在、予算編成過程
の途中で、事業見直しを引き続き行っております。随時金額が増減しているところで、そのため資料には各部による予算見積もり時点で
の見直し効果額を記載していまして、効果額は前回報告と同じ合計で歳出百十一・九億円、うち一般財源は七十一・二億円となってございます。
(2)
の主な見直し検討項目についてでございます。こちら主な見直し検討項目は別紙
のとおりでございます。別紙を御覧ください。
こちら
の別紙
の四ページが
福祉保健常任委員会所管分でございます。四ページをお開き願います。
こちら保健福祉領域
の主な見直し項目でございます。こちら
の表を用いて説明を申し上げます。
表
の左側は領域全体
の見直し効果額でございます。先ほど説明申し上げましたとおり、前回十一月
の報告と同じ額となってございます。
表
の中央
の部分が主な見直し検討項目とその内容について部ごとに記載したものでございます。
その右側は、項目ごと
の見直し効果額と見直し
の区分・視点でございます。
見直し
の区分・視点は、こちら
のページ
の下
の部分、御覧いただきますと、表で見直し
の区分と見直し
の視点が記載してございまして、そちらに従って、記号でそれぞれ
の事業
の記載項目に記載してございます。
冒頭に書いてございます保健福祉サービス苦情審査会
の開催回数見直しに関しては、見直し
の区分はアで、事業規模や対象
の見直し、見直し
の視点はAで、対象者・利用者
の必要度合いというような形になってございます。
さらに、こちら
の右側
の欄外に黒
のダイヤ
の印をつけたものは、今年度当初
の事業
の緊急見直しを行った事業で、来年度も見直しを継続するものでございます。
また、下
のほうに米印がついていますが、こちらは今回新たに記載した見直し項目でございます。
今回新たに米印をつけてお示しした項目は、保健福祉政策部
の、こちら夏
の施設借り上げ事業
の休止でございます。
また、五ページを御覧いただきますと、保育部
の保育施設整備
の見直し、また、今回表
の最後ですが、領域共通という項目を設けてございます。内部事務経費や事業費
の精査などについてまとめたもので、上段
の扶助費
の精査については、生活保護費と子ども医療費助成、ひとり親家庭
の医療費助成について、実績を踏まえ精査したというこちら
の金額でございます。
また、下段
のその他、内部事務、事業費
の精査などについては、保健福祉領域各事業で
の内部経費や事業費
の精査による効果額を集計したものでございます。
他
の領域で
の事業、項目については後ほど御覧いただければと存じます。
かがみ文にお戻りください。裏面を御覧ください。3
の今後
の取組みについてです。今後、予算案
の編成過程において、さらなる見直しを進め、収支
の均衡した予算案
の編成を進めてまいります。
4
の今後スケジュールでございます。見直し
の結果については令和三年二月
の五常任委員会において改めて報告をさせていただく予定でございます。
説明は以上です。
○高久則男 委員長 ただいま
の説明に対し御質疑ある方、お願いいたします。
◆菅沼つとむ 委員 見直しで百十五・九億円と七十一・二億円、これで予算的には足りている
の。足りていなかったら、あとどのくらい削減しなければいけない
の。
◎羽川
保健福祉政策課長 現在、まだ予算
の調整というか査定
の状況であると聞いてございまして、聞いているところによると、現在でもまだ不足があり、一層
の削減が必要であると、また、まだ見直しが必要であるとは聞いてございます。そのため、まだ、逆に必要となる増経費
のほう
の見合いになると思いますが、引き続き予算編成作業を進めているという状況でございます。
◆菅沼つとむ 委員 目標として、あと幾らぐらいですか。
◎羽川
保健福祉政策課長 実際
のところで言いますと、要するに増要素
のある事業
の、そちら
の検討検証、あるいは査定、そういったような編成は進めておりますので、ちょっと目標としてはお示しできない状況でございます。
◆菅沼つとむ 委員 前はよく三%削減で、目標削減額幾らだとか、そのように出していたけれども、最近は、大雑把に目標額も言えない
の。
◎中村 副区長 すみません、今、編成状況ということで、状況を、課題になっているところを御紹介したいと思います。あと幾らではまるというところ
のお話ではない
のですが、今、税収見通し自体を再精査しているところです。
当初、中期財政見通しでお示ししたとおり
の、かなり
の税収減を来年度、見ているわけですが、この間
の、一つはGDP
の実質成長率
の年率換算を見ると、四―六月は戦後最悪
のマイナスで、かなり落ちましたが、七―九月にはかなり戻しています。ただ、回復には程遠いと言われていますが、十―十二月
の期は、当初
の予測よりも下振れだと民間エコノミストは言っていますが、ただ、プラスに出ていることは確かです。
また、区民税
の徴収猶予も制度を入れていますが、当初想定したよりも、そう多い申請がない状況です。なので、これら
の状況は、当初想定した税収
のマイナス要因が、それほどでもないかなという要因を一つは見ているということと、一方で、報道にもありましたが、今年は固定資産税
の評価替え
の年な
のですが、通常は上がりますので、税収が多く入ってくるところを、それを評価替えを止めるということになりました。なので、これは財調
の大きな財源を占める固定資産税が上がらないということで、これはマイナス要因です。
なので、ちょっとこの辺
のプラス要因、マイナス要因を、今、政経部と財務部で再精査をして、見通しをもう一回立てているというところで、今、入り
のほうを見ているので、あと幾ら必要だというところはまだちょっと言いにくい状況にあります。
もう一個はコロナ
の、今回、PCRも十分の十で、国
のほうで見てもらえますが、来年度については、法定分
の二分の一は見られると思いますが、残り
のほうがまだ見えていないです。ワクチン
のほうは十分の十と言われていて、これは安心している
のですが、また、オリパラ
の事業規模とか、特定財源が見えていない。
なので、要は一般財源がどれだけ不足するか、足りるかというところなので、二つ目は、特定財源
の見通しがまだ立てられないというところにあって、現在はっきりした目標値が言えないという状況にあります、ただ
の年内には、予算編成状況ということでお示しします。年明けには財調
のほうも東京都から示されますので、それをもって、特別交付金
のほう
の見通しも併せて、年明けにはお示しします。
◆菅沼つとむ 委員 副区長が言ったように、政経部長だからよく分かっているように、このコロナで、これだけ冷え込むということは前例がないから、収入がどのくらい入ってくる
のか、どのくらい景気が落ちる
のかは、多分誰も分からない。十二月になっても、多分手探りでやるようになると思う
のですが、その辺はやはり考えておかなければいけないし、やっていかなければいけないと思います。それが当たった、外れたとは言いませんから、これはできませんので、ちょっと分からないことだけ聞きます。
福祉分野で、四ページ、保健センター
の事業運営
の見直しは具体的に何ですか。
◎宮川
障害保健福祉課長 こちら
の保健センター事業運営
の見直しですが、私どもで障害者相談、それから乳幼児育成相談というところで指定管理料を出しておりますが、この中で
の職員
の配置
の部分で、実態に即して見直す部分があったものですから、その金額を出しております。
◆菅沼つとむ 委員 それから、五ページ
の保育施設整備
の見直し、これは具体的に何ですか。
◎大澤 保育課長 これは保育施設整備
の見直しで、施設整備費計上内容を精査しております。今般、本年度ですと、もともと
の計画としては千八十二名でしたが、このコロナ禍
の状況でかなり低いような状況です。また、来年度については、今年度待機児が算出上、解消したこともありまして、計画数によらず、必要な整備に特化することへ変更したことに伴って、計画数が、今年度当初計画に比べて約三百人減少で、その部分
の割合で、その分整備を削減しているというような状況でございます。
◆江口じゅん子 委員 さき
の委員会でも、七十一億円
のうち、主な見直し検討項目という中では、大変小さくて、しかも、幾ら削減する
のかという額も書いていないというところなどで、説明が不十分ではないかという指摘があって、今回このように出されたということは一歩かなと思っている
のですが、やはり区民生活に関わるものなので、きちんと情報公開していただきたいと思う
のですね。
本日も、四ページ、五ページで出ている主な見直し検討項目は、前回出しているものと変わらないですよね。でも、例えばこの後、豪徳寺保育園
の病後児保育室
の廃止ということもありますが、やはりその百七十二
の、予算事業
の中で、区民生活に関わるものは、特に福祉ですから、多分にあると思う
のですよね。改めてここに出ている主な見直し検討項目だけを抽出して議会に提示したという、その視点というか理由を聞きたいと思う
のですが。
◎羽川
保健福祉政策課長 前回
の委員会でも申し上げまして、また、今
の委員
の御指摘
のところですが、主に区民へ
の直接的な影響
のあるものですね。金額
の多寡と言うよりは、そちら
のほうを視点として事業を抽出して掲載したというところでございます。
◆江口じゅん子 委員 だから、その区民へ
の直接
の影響ということですが、では、百七十二
の予算事業
の中では、それはない
のですかね。
やはり重要な
のは、きちんと情報公開して区
の考え方を示すということだと思う
のですよね。今、副区長から予算フレーム
の状況など、説明があったわけですが、やはりコロナ禍で疲弊している経済状況は、国から始めて、区もそうですし、しかし、区民生活だってそうなわけですよね。
ですから、今四定
の前に世田谷で先行してやるとか、区内産業を守るという取組なども出たと思う
のですが、そうやって疲弊している区民
の方に、世田谷区として、どうして必要で、こういう影響がある
のだということを、まずきちんと情報公開をして、分かりやすく説明する必要性はあると思っていて、前回、主な見直し検討だけではなくて、全体像をいつ示すかという議論もあったと思う
のです。そのとき、早期にというような御答弁でしたたが、結局今日も、主な見直し検討項目だけにとどまっていて、やはり区民へ
の説明というところでは、これは不十分だと思う
のですが、一体いつその全体像は示していただける
のですか。
◎羽川
保健福祉政策課長 まずは最後
のところに、主な見直し検討項目以外
のところが見えてこないというか、そのようなところも、これはあるかと思います。
まず、少々説明を申し上げますと、扶助費
の精査については、こちらは主に生活保護
の、こちらは基準とかではなくて、額
の執行状況に合わせた精査ですね。生活保護とか、あと、子ども医療費助成
の額
の精査になります。
また、この内部経費、事務費
の精査などという百七十二予算事業についても、大きなところ
の例で申し上げますと、例えば風疹
の対策とか、がん検診とか認可外保育施設
の移行支援とかいうようなところで、こちらは制度そのものが変わるわけではなくて、額
の精査を行ったというところで、額
の量というか、そのようなところは多い
のですが、要するに区民、利用される方、そういったところ
の直接的な影響は少ないというか、ないと判断をして、その他
のところでまとめたというような状況になってございます。
その上で今後
の状況ですが、先ほどは副区長からお話もあった予算
の見通し、歳入とかも含めて、年末、今年中、あるいはそのあたりで何か
の像というか、そういうところを示されるものと聞いております。
◆江口じゅん子 委員 今御説明を聞いて、執行実績を踏まえた扶助費
の精査というところでは、例えば生活保護
の執行状況を見て精査するということですが、一般的に聞くと、このコロナ禍で生活保護費を削減した
の、全体
の予算をと思うけれども、これは実はそうではなくて、予算はいつも実績よりかなり多く取っていると。それを実態に合わせてちょっと落とすということで、圧縮ということではあるけれども、区民生活に影響を及ぼす、必要な人が生活保護を受けられないということではないということなんですよね。
やはり議員も、そういうことも一々聞かなければ分からないわけですよ。百七十二予算事業は、区民へ
の直接
の影響はないと言い切っていましたが、だから、それをちゃんと見せていただかないと分からないということな
のですね。
ただ、十二月末ですか。
◎羽川
保健福祉政策課長 二月に出します。
◆江口じゅん子 委員 ちょっとそれでは遅い
のではないかと思う
のです。先ほども困窮している区民
の方
の影響ということも言いましたが、二月末にその全体像が示されて、もうそれは、予算議会をやっているわけですよね。そこで、では、これについて見直しがどうだ何だと議論しても、では、実際にその反映というところでは、とても難しいと思う
のです。
ましてや区は、参加と協働は区政
の根幹だと言っていましたが、例えばその事務事業見直しで、本当にそれは貫かれている
のかと。こういう表は、ホームページで一生懸命探せば出てくるかもしれないけれども、やはり区民
の方は分からないわけです。
ですから、例えば当初
の事務事業見直しでは、障害者
の団体バス
の補助というところでは、結構反応があったと思う
のですよ。デモということも行われましたが、やはり決まったことを、区民
の方が、提示して、「えっ、何だこれ」というようにしないでいただきたいと思う
のですね。
参加と協働とおっしゃっているし、この事務事業見直しだって、区
の姿勢として、いわゆる経費
の圧縮ということではなくてということで、ここに見直し
の視点を、これも分かりにくいなと思いますが、区民目線で
の視点でも検証されたわけではないですか。そういうものをいつ分かりやすく区民
の方に示す
のですか。決まったからと言って、それを押しつけるというような、そういう従来型
のやり方はしていただきたくないと思う
のですが、いかがですか。
◎中村 副区長 今回
のこの事務事業見直しですが、元をたどると、来年度
の大幅な税収減と、それにも増して、必要なコロナ対策とか、区民生活を支える、経済を支える、そういうプラス
の面があるので、あえて今回
の見直しをしなければいけないということで取り組んできたものです。
年度当初
の緊急見直しは、今年度
の事業を、予算が決まっている中で、やはりこの事業は、予算を認めていただいた
のですが、延期させていただきますとか、縮小しますということだったので、かなり全部
の予算項目としてお出ししましたし、それができました。
今回は、予算編成
の過程ということで、これでもかなり出したという感じはしていまして、この四ページ、五ページで言えば、歳出削減
の一番左
の金額は、この合計額になっていて、そのほとんど七割近くは、この扶助費
の精査とか、予算
の事業内容を変えないで、予算
の余裕分をきゅっとしたものになっていますが、この七割以外
の三割は、かなり具体的には出したものと考えています。
なので、ちょっとこれ以上
のところは、予算
の編成過程ということで、あまり詳細なところまでは出すことはちょっと困難と思いますが、この見えない百七十二事業については、羽川課長が説明したとおり、例えば冊子を縮減するとか、そのような、事業内容とは直接関わらないような内部事務努力というところが主なものと考えています。
また、ここに載っていない、先ほどありました病児・病後児などは、今回もちょっと詳細な形で、特出しでまた御報告はさせていただくような形にしています。
◆江口じゅん子 委員 努力されてきたということですが、それは一定分かりましたが、しかし、区民へ
の説明や、だから、参加と協働というところでは不十分ではないかと思う
のですが、それについては、副区長、いかがですか。
◎中村 副区長 個別に、例えば影響があるような事業については、個別に利用者
の方へ
の説明とか、そういうことはやっていかなければいけませんし、具体的な個々
のもので、今やりつつあるものもあると思っています。それは、見直しをやるときは念頭に置いて進めたいと思います。
◆江口じゅん子 委員 最後、要望しますが、決まったことに対して丁寧な説明を尽くすということは当然だと思います。しかし、参加と協働ということを区政
の根幹として掲げているわけですから、こういう事務事業見直し
の過程についても、そういうところは貫いて御努力していただきたいなと要望します。
◆高岡じゅん子 委員 江口委員もおっしゃった中になる
のですが、やはりこの福祉保健部門で
の精査
の結果、一番たくさんお金が捻出されているものが、扶助費
の実績を踏まえた精査ということで、これは実際
の実績に比べて、つまり毎年余らせている部分を精査したという意味だとは思う
のですが、ただ、やはり私たちは、今、住宅確保給付金を使っている方が、あんなにも、今までになく多く、そういう方たちが来年以降、本当に生活保護を申請してくるということをすごく懸念しております。
こういう精査というものが、水際対策と言われているものとかにつながらないということをぜひ要望したいと思いますし、これ
の精査をしたものが、つまり実績
のぎりぎりではなくて、そういう見込みというものがある中で、余裕を見た精査な
のかを確認したいと思います。
◎羽川
保健福祉政策課長 もちろんそのような、予算を抑えたから給付抑制するとか、そのような意図とかがあるというものではございませんし、当然、対応においてそのようなことを進めるとかいうようなものではございません。
ただ、予算
の確保というようなところで言いますと、やはりこういう状況ですので、要するに、現状で見ると生活保護
のあれという
のは、いっぱい住宅確保給付金とか
の利用という
のは、当然あるところですが、現状で言うと、実際
のところ微減というか、あまり変化していないというような状況であるとも聞いてございます。
そのようなところで、その状況を見ながら、例年よりは厳しくというか、そのようなところで精査をしているというようなところでございます。
◆高岡じゅん子 委員 本当に水際対策
のようなことを絶対にしないということを強く要望いたします。
◆佐藤美樹 委員 前回、委員会でこの見直し
の基準というものが、やはり最終的には区民へ
の説明責任というところにつながるということを申し上げまして、今回五つ
の視点、効率性とか費用対効果というものが入っているので、ここは一歩前進というか、評価したい
のですが、まず最初にお伺いしたい
のですが、これはこのまま
の形式で、区民に向けて
の公開という部分では、この形式で公開される
のか、そこをまず確認したいです。
◎羽川
保健福祉政策課長 少なくとも本日
の委員会
の資料というような意味合いでは、区民に対してはこのまま
の形で報告をされます。ただ、それを、では、例えば予算とか、そのようなところ
のページとかにどのように上げる
のか、説明する
のかについては、関係
の所管部とも相談をしたいと思います。
◆佐藤美樹 委員 という
のは、この見直し
の視点
の、ちょっと細かい話になる
のですが、A
の対象者・利用者にとって
の必要度合いという視点が入っている
のですが、要は必要性という視点で、でも、これは例えば福祉
の分野で言うと、この必要性というものは、区民
の人からすると、恐らく「いや、これは必要ですよ」と思われると思う
のですね。必要性と、ほかにもあって、必要性だけではなくて必要性と費用対効果、あるいは必要性と代替手段とかということで考えて、このようにしましたと言うなら分かる
のですが、この福祉分野
のところだけ、A単体、必要性だけで考えて削減している苦情審査会
の回数とか、老人性白内障
の助成事業、このような出し方は、必要性だけで出すと、やはり、いや、人によってはこれは必要ですよと思っていらっしゃる方もいると思いますし、必要性がないと判断した背景は、それをブレークダウンすると、費用対効果だったり、代替手段だったり、そのようなものがあるから、必要度合いで考えて、削減できる、あるいは廃止できるとなったと思うので、ちょっとこの辺
の見せ方は、少なくともこのAだけ、もしA
の項目、視点を残す
のであれば、Aだけという出し方だと、区民
の皆さんからすると納得は得られないと思います。意見です。
◆大庭正明 委員 何か一生懸命やっているふうに見えるけれども、前回と大して変わっていないわけですよね。それで、基本的に、前に要するに宮崎さんが言っていたことは、東京都
の方針がクリスマス前後に出されると。それまで出されない限りは、世田谷区としても何とも言えないと。それが大きな資源というか、財調
の問題も含めて、財調は最終的には一月
の真ん中ぐらいで決めるとしても、その前提として、年末までには大枠
の財調協議
のような形、または東京都
の予算
のものが出ないと、世田谷区としても予断をもってなかなか踏み込めないということな
のでしょう、僕が前回、前々回に聞いた話は。
だとすれば、もうそれでいいではないですか。だって、東京都が出さない限り、世田谷区はもうほとんど、おせち料理
のチョロギみたいなところだけを議論しているわけであって、本当は全体をもっと、要するに、おせち料理
の全体として
の議論をすべきな
のです。だけど、それは東京都が出してこないから、取りあえずチョロギ
の赤いやつを、これはどこに置くとか、その辺
の議論になってしまって、やはりこの時間は無駄なわけですよ、要するに。
だとすれば、東京都がこれこれこうだから、いつまでに出すから、それまで出せないと正直に言ったらどうな
のだという形ですよ。ここで十分、十五分費やしているわけですよね。要するに、爪先
の議論だけしかやっていないと。
それで、例えば、もう今日も、多分コロナで八百人を超えるような陽性者が出ているという話で、まだピークアウトしていないわけですよ。今後予断が許さない。
それで、我々としては、いろいろなことを想定しなければいけないわけですよね。コロナがどうなるかということも含めて。
それから、オリンピックについても、コロナ
の問題と、もうある程度一緒みたいな問題ですよ、要するに。コロナが蔓延、まあ、今、予防接種とかなんとかはやっていますから、急激に改善される
のかも分からないけれども、例えばオリンピックは、するとすればこういう予算になるし、オリンピックが中止になれば、こういう予算になるしとか、いろいろなAプラン、Bプランとかなんとかというものをいろいろ想定しながら、即時、東京都が出したときに対応できるという用意はできている
のかということが、今現在ここで問われていることだと思う
のです。
それでコロナに関しては、このままはどんどん重症者が増えていく中では、例えば医療機関はもたないと思いますよ。そうした場合に、二類から外すということだって、選択肢としてあると思う
のですね。そして急性感染症
の場合
の指定は一年ですから、ちょうど来月、一月に一回目
の指定期間が終わるわけですよ。
さらに、それを多分更新するか、しないかという
のが一月
の判断だと思うし、そのときに、もちろん二類から五類みたいに落とすということは多分不可能だと思うけれども、二類ではないけれども、重症者に関しては特別な措置をするとかというような話、これは国
の話だろうから、地方自治体では何とも言えないけれども、でも、感染症
の所管は東京都であるわけであるし、東京都イコール我々でもある
のだけれども、少なくても二類相当を維持するとか、しないとかという議論は、医療
の持久力からもって、そういう議論はない
のですか。
このまま、とにかく無症状者でも何でもかんでも、とにかく六十五歳以上は入院などとやっていたら、それはもうパンクしてしまいますよ。それはもうニュースを見ていれば分かりますよね。
それで方策とすれば、二類をもう少し緩和して、分類して、もうちょっと医療
の負担を緩めるということだろうと思う
のですが、保健所長、その辺はどうですか。
◎辻 世田谷保健所長 今おっしゃったことについては、当然ですが、保健所等
の所長とか、保健衛生主管部長、そういうところ
の特別区
の会議でもいろいろ話題が出ておりまして、この間、例えば東京都とか国とかにも直接意見を申し上げたりもしております。
ただ、こちらは本当に法定
の疾患ですので、私ども、意見は申し上げますが、やはり法に従った対策をしなければいけないということがございます。
今現在
の状況ですと、もうリンクが追えない患者さんが出ていますので、全員を隔離しても、実際は不顕性感染、症状がない方はどんどんうつしている状況ですので、あまり疫学的な効果
のほどはない
のではないかというような見解が多かっただろうと思っております。
なので、一月に、もしこの指定感染症をどうするかというような会議があれば、そちら
のほうを注視してまいりたいと思っております。
◆大庭正明 委員 年明け
の段階で、やはりそういうことが全て
の予算に関わってくるわけですね。だから、そういうことも織り込んだシナリオをつくっているという
のであれば、さすが世田谷区だなと思うし、そういういわゆる戦略的な予算組みだなと思う
のだけれども、ただ、ただ待っている、待っているだけで、出てこないから何も言えませんみたいなことだと、それは政令指定都市などは、はるかに目指せないですよということであって、やはり戦略的ということは、いろいろなケースを想定しながら予算組みを用意しておくということだし、これから起きること
の一番
の問題はコロナがどこまで行く
のか。それが感染症として二類からどのように移るかどうかによって、日本中が全部変わってしまうわけですから、それからあと、オリンピックがちゃんとやれるか、やれないかということによっても、世の中
の景気動向は全部変わってしまうわけですから。
だから、その辺を、やはり地方自治体がどういう形でバックアップできる
のかというような予算
の視点から考えるべきだと僕は思いますよ。
そして、分からない
のだったら分からないと言ってくださいよ。チョロギみたいなところだけでごちゃごちゃ、これは赤っぽ過ぎるとか、これは何かよくない
のではないかとかね、こんな着色はよくない
のではないかとかなんとかという議論ばかりをしていたって、もっと大枠
の議論は、この委員会でしなければいかんと思うし、また予算委員会も当然そういうことになるわけだから、そういう感じで臨んでほしい
のです。
細かい議論を、我々、設定されると、思わず細かい議論
の中で、またさらに細かい議論に入っていってしまう嫌いがあるので、それは果たして有効かというと、僕はそうは思えないので、ちゃんとした土俵を用意できるなら、土俵を用意する、土俵が用意できない
のだったら土俵はできないとしていただきたいと、これは意見です。
◆桜井純子 委員 すみません、さっき
の高岡さん
の質問にちょっと触れるものな
のですが、先ほど高岡さんから、生活保護
の水際で止めることをやらないでくださいという要望がありましたが、私も同じようなことを考えました。
それは、この間、世田谷区
の福祉
の窓口で、申請まで行かない、その前で止めていくという
のは、生活保護に限らず、そういう話が耳に入ってきていると質問でも取り上げましたが、そういうことがあるということを考えれば、今、生活保護については、申請が全く、ほとんど変わっていないですという話が、夏ぐらいからずっと同じように聞こえてきて、お聞きすると、そういう状況ではありました。
でも、一方では、住宅確保
の手続はすごく伸びているということで、いわゆる生活保護以下であっても、生活保護には頼らないで頑張るというような、そういう気持ちでやっている人たちがたくさんいるとしたら、この予算
の見直し
の中で、例えば生活保護については、今まで
の実績を見てぐっと抑えたということだったり、子ども医療費についても抑えたということが耳に入っていくと、頑張っていこうというようなことにもなりかねないし、あと庁内
の雰囲気も、やはり抑える方向に行く
のではないかと私は思います。
ですので、高岡さんも要望していましたが、では、その水際作成をしない、むしろ本当に苦しい状況であれば、一時的でも生活保護を使って、生活をしっかりと続けてほしいということを言うぐらい
の、そういう状況になっていて、そのように予算も考えていくということも、一つ視点としてある
のではないかと思いますが、こういう状況についてはどのようにお考えですか。
今、全体
のこの区民
の生活、苦しいけれども、もしかしたら申請していないかもしれない。福祉
の現場では、申請を手前で止めるような状況は、確かに生まれているということ、ここをしっかりとつかんでいかないと、来年度以降は本当に区民が、苦しい思いをしながら、例えば世田谷区を離れていくということで、私たち
の目
の前からいなくなってしまう、なかったことになるということになりかねない
のではないかと思いますが、いかがでしょうか。
◎中村 副区長 特に生活保護
の、いわゆる水際作戦と言う
のでしょうか、世田谷区にないと思っていますが、他
の自治体で聞いたことはあるようなことが、あってはいけませんし、ないと信じています。そういう組織体質は聞いたことがありませんし、一人一人
のケースワーカーは、区民
の方と向き合っていて、必ずしも自分
の予算
の枠があるわけではありませんし、結果論だと思っています。
ただ、予算
の中でそういうことを聞いて、何かマイナス
のほうに動くようなことがないように、それは職場では周知したいと思います。
また、住宅確保給付金
のほうが、生活保護
のほうに行くまでに、ちょっとそこで止まっているというような見方はあると思います。
そして、その住宅確保給付金
の内容を見ると、八割が、離職ではなくて、休業とか、自営で収入減とか、派遣で仕事が止まっているとか、そういう形になっていて、これが離職にまで及んだときには、生保
のほうにどんどん行くだろうと思っています。
予算
のほうは技術的にあまり余裕がないような組み方をしたいとも思いますが、万が一足りないようなときには補正予算もお願いしますし、予備費もいただいているところは、予備費
の使い道はその都度議会に御了解いただいてやっていますし、決して区民
の生活に穴があくようなことがないようには必ず運用はしてまいります。
◆桜井純子 委員 まあ、中村副区長
のところまで、生活保護を水際で止められたという話は入ってこないかもしれません。私が質問で取り上げたような障害者
の方
の状況も耳に入ってきませんよね。私は、生活保護を受けている方がすごく嫌な思いをしているというか、本当に外されそうになっているという話とかは聞いたりする
のですね。だから、全くないと思わないでおいてほしいと思います。
一点もう一つだけ質問しておきますが、生活保護、子ども医療費など
の、実態に合った額に抑えるという、そういう意味では数字を抑えていくということで、今回、見直し
のところに入りましたが、これから生活保護
の状況が変わるかもしれない、子ども医療費も分からないというような状況になったときには、ここをちゃんと補填するように、補正予算などを組むということを傍らに置いたこの予算ということでよい
のでしょうか。
◎中村 副区長 そのことはしっかりやっていくように、庁内でも合意
の上、予算を組んでいくようにします。
○高久則男 委員長 それでは、前回
の休憩から約二時間たちましたので、換気等を行いたいと思います。次は四時に再開したいと思いますので、よろしくお願いいたします。
午後三時五十一分休憩
──────────────────
午後四時開議
○高久則男 委員長 それでは、休憩前に引き続き、会議を開きます。
先ほどちょっと御案内しましたように、今日は報告事項がたくさんありますので、理事者から
の報告は簡潔明瞭に、また、委員から
の質疑も要点を絞り、会議時間
の短縮に努めていただきますようお願い申し上げます。
それでは(5)世田谷区立特別養護老人ホーム等
の民営化に係る基本協定
の締結について、理事者
の説明をお願いします。
◎三羽 高齢福祉課長 世田谷区立特別養護老人ホーム等
の民営化に係る基本協定
の締結について御報告申し上げます。
1
の主旨でございます。区立特別養護老人ホーム等
の民営化については、九月二日
の福祉保健常任委員会で運営法人候補者について報告したところですが、今後
の民営化
の施設
の運営に係る基本的な事項について、以下
のとおり協定を締結してまいります。
記書き
の2
の基本協定書(案)についてでございます。(1)基本協定書(案)
の主な規定事項です。表
の一番目、事業運営等に係る遵守事項です。事業計画提案書等を既に頂いているところですが、この内容
の誠実な実施、あるいは(15)重度者や医療的ケアが必要な利用者を可能な範囲で受け入れること、(17)区
の実施する福祉緊急対応へ
の協力を行うことなどを規定してまいります。
また、修繕・改修等に係る費用負担でございます。施設等
の修繕は、原則として法人
の負担により行うことを規定します。
改修工事に伴う既存
の都区補助事業がございますが、元区立特養が対象外となっておりますため、相当額を区が補助するということを規定しています。
協定期間終了後
の施設利用でございます。今後二十年間
の基本協定という形でやってまいりますが、その協定期間終了後
の施設利用に向けて、例えば大規模な改修工事をかけて延命する、あるいは改築という形で一旦取り壊すということは、区が総合的に判断するということを規定いたします。
改築を決定する場合については、協定期間
の延長ができるという規定を盛り込みました。
中身
の詳細については基本協定書、別紙1、別紙2をつけておりますので、そちらを御覧いただければと思います。
3
の実施協定書(案)についてでございます。こちらについては、各年度前に締結するものでございます。内容としては補助金
の年額(予定額)とか定員等を盛り込んでおります。内容については別紙3、別紙4をつけておりますので、御覧いただければと思います。
なお、(参考)として民営化後
の補助予定額を表にて掲載させていただいています。
今後
のスケジュールでございます。令和三年二月に両法人と基本協定を締結いたしまして、四月一日から民営化を開始したいと考えております。
以上でございます。
○高久則男 委員長 ただいま
の説明に対し御質疑ある方、どうぞ。
◆江口じゅん子 委員 3
の(参考)
のボックスに民営化後
の補助予定額等という記載がありますよね。その別紙3と別紙4に、その数字を落として実施協定書(案)があるわけですが、でも、これはあくまでも予定額であって、平成二十八年度決算額ベースで予定されている額ですよね。
コロナ禍で、特に今年度はこちらにある三つ
の特養ホームも、デイなど、やはり減収ということがあって、あくまでも予定であって、こういう経済状況やコロナ禍も受けて、この予定額は、増減
の可能性はある
のですか、そこを聞きます。
◎三羽 高齢福祉課長 こちらが予定額という記載になっている意味ですが、本来、補助金という
のは、申請があって、対象額を決定し、やるということでございます。この協定はタイミング的に二月に先にやるということになりますので、予定額という表現になるという意味合いで記載している内容です。
御指摘
の新型コロナウイルス感染症について
の経営へ
の影響についてですが、こちらについては他
の介護施設も同様に、かなり
の影響を受けているということがございます。今度民営化という形になってまいりますので、他
の介護施設と同様に、必要な支援について検討してまいります。
◆江口じゅん子 委員 予定額は予定だと、そして支援をしていくということですが、特に区立特養
の民営化で、協定書でも、例えば現在
の水準
の向上とか、医ケア
の方とか、福祉緊急対応という公的な役割を担うわけですから、そこがきちんと担保できるように、補助金
の在り方については、今おっしゃったように、必要な支援をきちんと加味して実施いただきたいなと要望します。
◆菅沼つとむ 委員 確認だけ。民営化になって、運営事業者による大きな事故があったときに、それは民間事業者が負うということですよね、世田谷区が負うようなことはないですよね、その確認。
◎三羽 高齢福祉課長 経営上、実施主体は各法人ということになりますので、世田谷区が負うということにはなりません。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○高久則男 委員長 それでは、次に移ります。(6)世田谷区認知症とともに生きる希望計画
の骨子について、理事者
の説明を願います。
◎佐久間 介護予防・地域支援課長 世田谷区認知症とともに生きる希望計画
の骨子について御説明します。
1主旨でございます。世田谷区認知症とともに生きる希望計画について、九月二日
の本常任委員会において計画
の骨子案を御報告しました。その後、条例検討委員会及び条例第十八条に規定しております認知症施策評価委員会において意見を伺い、計画
の骨子を取りまとめましたので、御報告します。
2計画
の骨子でございます。別紙1、A3判横長
の計画
の骨子【概要版】を御覧ください。第1として、計画策定
の背景、策定
の主旨、国、都
の動向、区
の現状と課題としております。
第2、計画
の位置づけ及び他
の計画と
の関係、及び計画期間を令和三年から令和五年まで
の三年間
の計画としております。
第3、計画
の基本的な考え方でございます。条例
の基本理念を記載しております。
右側、第4、認知症施策
の主な取組み項目でございます。前回
の骨子案においては、三つ
の大きな項目
の下に施策を記載しておりましたが、評価委員会等
の御意見を伺い、今回、図で示しているとおり、施策を大きな五つ
の項目に分類し、その下に様々な認知症施策を展開するように変更しております。
大きな項目として、条例
の考え方・理解を深める取組み、本人発信・社会参加
の推進、「備え」
の推進:「私
の希望ファイル」、地域づくり
の推進、暮らしと支えあい
の継続
の推進、この五つ
の項目を、本人
の声、本人参加
の下、連携を図りながら一体的に推進してまいります。
裏面を御覧ください。前回
の骨子案ではお示ししておりませんでしたが、重点項目を掲げて計画を推進するようにしております。
重点項目として、認知症観
の転換、本人
の発信・参加、みんなが「備える」「私
の希望ファイル」、希望と権利・人権が大切にされ、支えあい暮らしやすい地域をともにする、この四つ
の重点項目を達成するために、以下
の取組項目ごとに施策を推進してまいります。
取組
の内容については、先ほど御説明した五つ
の項目
の下に記載
の認知症施策を展開してまいります。
主な取組項目については、別紙2、世田谷区認知症とともに生きる希望計画
の骨子
の二ページ以降に記載しておりますので、後ほど御確認願います。
右下、第5、計画
の推進体制、区
の組織や進行管理、第6として、計画
の策定過程、認知症施策評価委員会等
の審議
の経過等、第7として資料編というつくりとしております。
かがみ文にお戻りください。今後
のスケジュールでございます。今後も、認知症施策評価委員会など
の御意見を伺いながら、計画案
の検討を進め、令和三年二月
の本常任委員会で計画案をお示しし、三月に計画策定を予定しております。
説明は以上でございます。
○高久則男 委員長 ただいま
の説明に対し御質疑ある方、お願いいたします。
◆菅沼つとむ 委員 地域で認知症とともに生きる希望条例という
のはすばらしいなと、この間褒められたんですよ。それともう一つは、ほか
の議会で、世田谷ではないですが、世田谷区さん、そんな条例、すばらしいね、中身は何と言われて、答えられなかった。基本的には理念条例ですよね。
◎佐久間 介護予防・地域支援課長 やはり認知症観
の転換というような形
の理念を大きく掲げているというような形になります。ただ、この条例
の中では、新たに私
の希望ファイルに取り組むとかいうような形で、地域づくり
のほうもやっていますので、単なる理念ということではなく、実効性を伴うような条例
のつくりとなっていると所管では考えております。
◆菅沼つとむ 委員 その気持ちを信用しておきます。ただし、来年度
の予算に具体策が出ていればという話です。終わります。
◆中塚さちよ 委員 ただいま
の菅沼委員
の質問ともちょっと重なることですが、この条例ができて、やはりその中身というところがどれだけ具体的に進んでいくかが今後
の課題だと思う
のですが、例えばですが、高齢者認知症グループホームがありますよね。あれは前々からありますが、個別に認知症
の方
の個室があって、なおかつ共同
のダイニングなどで食事をしたり、調理も一緒にやってもらったりしながら、非常に認知症
の方にとって、とてもよいケアが行われているものかなと思う
のです。世田谷区内は、やはり特養とかも、なかなか待機が多くて入れない中で、在宅で老老介護が非常に増えていますから、ちょっと自宅で配偶者
の方とか家族が大変になる、家族は介護が大変になってきたときに、認知症グループホームはすごくいいなと思っている
のですが、なかなかこれが、やはり利用料が、正直、年金収入がある程度ないと、月額二十万円ぐらいかかってしまう居住費、介護費とかで、誰でも認知症
の方がそこで過ごせるというわけではないわけな
のですね。
だから、例えばそうした認知症
の高齢者グループホームが、もうちょっと多く
の区民
の方
の手が届く料金で利用できるようなものがつくっていけないものかと思う
のですが、何かその辺で区
のほうで考えていることがありましたらお聞かせいただきたい
のですが。
◎三羽 高齢福祉課長 認知症グループホームについては、各地日常生活拠点、出張所、まちづくりセンター区域ごとに整備するということで目標を立てております。そして、確かに高額になるという状況がございますので、公有地
の活用とか、いわゆるホテルコストと建物に関するコストが利用者に転嫁されるというところが大きゅうございますので、公有地
の提供元に対して減免を申し入れる等
の対応を進め、より安価なものを誘導してまいりたいと考えております。
◆中塚さちよ 委員 でも、今までもそういうことはやっていたと思う
のですが、現実には、まだ手が届く料金になっていないですよね。そこをどうな
のかということをお聞きしたい
のですが。
◎三羽 高齢福祉課長 確かに工事費
の高騰等、なかなか建物に対する費用が縮減されないという状況はございますが、そこ
の部分、いろいろな事業者を公募する中で、より安価な対応を求めてまいりたいと考えております。
◆中塚さちよ 委員 条例については理念条例ということな
のかもしれませんが、今後そういった計画
のほうでは、また御尽力をお願いいたします。
◆宍戸三郎 委員 (2)本人
の発信・社会参加
の推進というところで、具体的にどんなことをやられる
のか、ちょっと教えていただけますか、考えている
のか。
◎佐久間 介護予防・地域支援課長 こちらは、講演会とかにお呼びして認知症
の方
の御意見を聞くというような形、この間
の九月にも、うめとぴあ
のほうで認知症
の条例
の制定
の講演会
のほうにも御本人に参加していただきましたし、十二月にも三軒茶屋
のほうで認知症を知る講演会がございまして、その中にも御本人に御登壇いただいて、発信するみたいな形で、そういうところで、いろいろなところで御本人
の御発言が聞けるようなところ、あとは御本人同士が集まって、いろいろなお話ができるような場も、今後どんどんつくっていきたいと考えております。
◆宍戸三郎 委員 今日、どんな内容か分からない
のですが、NHKで認知症
の方が認知症を見るみたいな、ちょうど十時からだと思う
のですが、書いてあった
のですが、それが多分この本人
の発信・社会参加につながってくると思うので、ちょっとどんな内容か、今日ちょっと見てみたいと思う
のですが、そういうものは多分、区でも役に立つと思うので、ぜひ参考にしていただきたいと思います。要望です。
◆佐藤美樹 委員 すみません、菅沼委員がおっしゃっていたように、私も理念条例な
のだろうなと認識していて、理念条例ということは、ここに書いてあるように、誰もが認知症になる、それでも、認知症になっても希望を持って安心して自分らしく暮らせる町、世田谷を目指しますという、その理念を達成するため
の計画ということだと思うので、今、計画
の骨子
の、認知症施策
の体系とかを見ていると、この考え方、理念に当たる部分と、それを達成するため
のいろいろな、希望ファイルだったり、地域づくりだったりというものがちょっと並列で混在しているように見えたりもするし、そういう書き方でも整理がつく
のか、ちょっと分からない、この全体
の案ができてくるところでは、もうちょっと整理がつく
のかな、今は骨子だからかなとも思う
のですが、その掲げた理念を達成するため
の計画というような、そういうつくり立てにしていただきたいなと要望しておきます。
◆高橋昭彦 委員 ちょっと確認しますが、条例はそういう理念でいいと思う
のですが、計画ですから、この計画が一番大事になってくるわけですね。これは三年間
の計画なわけでしょう。では、三年間でこの様々な施策が、どこまで達成しますよという目標とかいうものも、これは出してくる
のですよね。
◎佐久間 介護予防・地域支援課長 この今回
の中ではちょっとお示しをしておりませんが、第五章で進行管理というところを設けておりまして、ここ
の中で三年間
のロードマップだとか、例えば目標値であるとかを今後ちょっと詰めていきたいと考えております。
◆高橋昭彦 委員 出してくるんですよ。やはり一つ一つ
の施策は、この大事な
のは地域づくりと書いてあるわけだから、地域
の中でどう展開がされた
のかというようなことが大事だし、何回かこの認知症
の条例については質疑しましたが、特に地域をつくるという意味では、認知症
のSOSネットワークをどのように地域でつくっていく
のか、どのように地域が見守っていける
のかというような状況も、具体的にしっかりやっていかなければいけないと思いますし、もう一つ
の、若年性
の認知症について
の施策をどのようにここに盛り込んでいく
のかとか、そんなことはどのように考えている
のですか。
◎佐久間 介護予防・地域支援課長 計画
の中にも、地域づくり
の中に、安心・安全な外出を守る地域づくりみたいなところを入れておりまして、ただいまも委員
のほうで御発言
のあるように、地域
のほうでやられている高齢者見守りネットワークや、認知症
の徘回SOSネットワークなどが既にございますので、そういう方々とも連携しながら、地域
の見守り、地域づくりに取り組んでまいりたいと思います。
若年性認知症
の施策についても、身近なところで
の、あんしんすこやかセンター
のほうで
の御相談、特にそういうところに来た場合には、専門分野
のところ
のお話をしたり、あとは東京都が設置しております若年性認知症総合支援センターと連携を取りながら、就労や社会参加
の家族支援についても相談ができるような体制に取り組んでまいりたいと思います。
◆高橋昭彦 委員 一番大事な計画ですから、しっかりとつくり上げて、ああ、このようにみんなが参加していく
のだな、このようにちゃんと地域で取り組まなければいけない
のだな、それが認知症を支える大きなものになっていく
のだなということが誰もが分かるようにしていかなければいけないと思いますので、お願いしたいと思います。
一つ、誰もが分かるようにという意味では、前に何か条例
の解説書と言っていたよね。子どもでも分かるような、子どもたちでも理解できるような、今回
の認知症
の希望条例を分かりやすく解説したパンフレットみたいなものをつくると言っていた
のですが、それ
の進行状況はどうなっておりますか。
◎佐久間 介護予防・地域支援課長 ちょっと作成
のほうは、条例
の検討委員会
の先生方とか、あと御本人
の意見も聞きながら、あと御本人にもちょっとイラストを書いていただくなどして、今版ができ上がっているような状況でございます。年明けぐらい、一月、遅くても二月までには配布ができるような形で今準備を進めているところでございます。
◆高橋昭彦 委員 それはできたら、どのように活用していく
のですか、学校とか子どもにも分かるようにというような話をしていたけれども、そういったところにも、どう展開をしていくということを考えている
のですか。
◎佐久間 介護予防・地域支援課長 まずは身近なところ
の、あんしんすこやかセンターをはじめ、認知症
の在宅支援サポートセンターもございますので、そういうところ、あとは図書館とか、誰でも手に取れるようなところに配布させていただいて、条例
の制定とともに、認知症観
の転換というような形
のほうを広く図ってまいりたいと思います。
子どもにも分かるというような形
のリーフレットについては、また来年度以降、新たにつくりまして、小学生向けとかいう形で配布できればというような形で、今
のところは考えております。
◆高橋昭彦 委員 えっ、子どもでも分かるやつは、また別なものな
の。
◎佐久間 介護予防・地域支援課長 今回つくらせていただいたものについては、条例
の制定も周知するリーフレットというような形になりまして、この条例を網羅するような形でつくらせていただいておりますので、ちょっと子ども向けということでも難しいような感じもしますので、そこら辺が子どもでも対応できるかどうか、そこら辺をちょっと見ながら、その辺も検討したいと思っております。
◆高橋昭彦 委員 何で子ども向けと言うかというと、僕は前にいろいろ話したことがありましたが、大牟田市がやっている認知症
の徘回SOSネットワークなどは、やはり子どもが認知症というものを理解するがゆえに、その認知症
の方々を地域全体で守っていくということができているというところから、実は認知症ということを僕はずっと訴えてきている
のですが、そういった話をしたときに、子どもでも分かるというような話をされてきたので、そのように進んでいく
のだろうなとは思っていた
のですが、でも、また状況を教えていただきたいと思いますし、認知症条例
のリーフレットができたとしても、ただ、あんすこに置いたり図書館に置いているだけではしようがないので、それをどう活用する
のかということも、それをどう活用していく
のだということもしっかりと計画を持ってやってもらいたいと思いますけれども、よろしくお願いします。
◆桜井純子 委員 今、高橋さんが、結構私が聞きたいこと聞いてくださって、ありがとうございます。なので、この子どもでも分かるリーフ、パンフレットというものはすごく重要だと私も思っていて、これは高橋さんがおっしゃったように、町で認知症
の方に会ったときに、町で暮らしている隣人として
の支援というか、一緒に暮らしている人として何ができるというところもありますが、もう一つが、委員会でも確認をしてきましたが、ヤングケアラーに対する支援は、この認知症に関してはすごく重要な視点だと私は思っています。国は実態調査をするというところになりましたが、世田谷区として、この認知症条例という家族支援も考えられる条例ができるということで、ここに位置づけていきますということを部長もおっしゃっていただきましたが、これはちゃんと、何か今見ると、どこに入る
のか分からないし、その視点がすっぽり抜けてしまった
のではないかと思いますが、子ども
のそのパンフレットも、同じように活用もできると思いますので、これについてどのように考えていらっしゃる
のか、この骨子から発展すると、もっと家族として、地域に子どもがいるということが位置づけられる
のでしょうか。
◎佐久間 介護予防・地域支援課長 今、委員
のお話
のありましたヤングケアラーということについても、とても大切なこととは考えております。介護をされている方、特に若い方が介護をしている場合
の支援は、本当に大切なことだと考えております。
こちら
の裏面
の右側
の(5)暮らしと支えあい
の継続
の推進
の②相談と継続的支援体制づくり
のイ
の、本人及び家族支援者へ
の相談支援
の推進
の中で、ヤングケアラーを含めて、その介護者
の支援というような形で、今後書き込んでいく予定になっております。
◆桜井純子 委員 例えば、先ほど触れられた若年性
の認知症
の方に対する支援は、またその支援というところで特徴を持っていかなくてはならないところですし、家族支援というところに子どもたちが、同じように入るかといえば、大人家族支援と子ども家族支援は全く違う視点を持っていないといけないと。そして、連携する所管もまた広がっていくというところを、例えば教育委員会とか子ども部とか、そういうところにも広がっていく
のだという視点を持って取り組んでいただきたいと思います。次
のものが出てから、また意見交換させていただければと思います。
◆菅沼つとむ 委員 知らなかった
のですが、高橋さんが目標を出すと言っているですが、いつまでに出してくれる
の。
◎佐久間 介護予防・地域支援課長 次回、二月
の常任委員会では、計画案というような形で出させていただいて、そこには書き込んでいく予定となっております。
◆菅沼つとむ 委員 できましたら、本会議前に出してほしいんだよね。希望条例で、どういう目標を立てて、三年後にどうなる
のだというものを、これが本会議
の二月だったら、出てくる
のは質問が終わってしまった後でしょう。もうちょっと早めに出せないですか。
◎佐久間 介護予防・地域支援課長 一応二月
の頭
の常任で出す予定になっておりますので、その後、御議論ができるかとは思っております。
◆菅沼つとむ 委員 それと、御存じ
のように、専門家に言っては失礼な話ですが、認知症を抱えているという
のは、家族という
のは大変なんですよ。寝たきりも大変ですが、認知症
の人は、元気だと、すぐにいなくなってしまうわけ。散歩へ行くと言って、成城
のほうで見つかったり、一日帰ってこなかったりで、警察に届けを出して、いろいろなことをするわけですよ。
だから、逆に言うと、この専門家
のケアを通じて、どのように家族だとか、そういう条例ができて、少しでもプラスになる
のか、その辺はどうな
のですか。
◎佐久間 介護予防・地域支援課長 やはり認知症
の方を家族だけで見るということではなく、介護者であったり、医療であったり、あと地域
の見守りであったりとかいうようなところで、その家族だけに全て負わすような形ではなく、この条例に基づいて、地域
の中で皆さんで支えていくというような体制づくりをしていきたいというような形で考えております。
◆菅沼つとむ 委員 区長
の挨拶をたまに聞いたほうがいいですよ。年間何千人と、要するに、認知症が増えていると言っているではないですか。そんな
のを家族ではなくて、区でなんか全体的にできる
の。医療だとか、本当にそんなことを考えている
のですか。
◎佐久間 介護予防・地域支援課長 認知症に限らず、介護を受ける方については、その介護
のプロを使っていただくとか、介護保険を使っていただくとか、医療
の必要な方については医療もかかわっていただく。あとはその御家族が支援したり、あと御近所
のという、さっき
の繰り返しになりますが、御家族だけではなく、そういうツールを使って、皆さんで支えていく社会をつくっていきたいというような形で、この条例
の理念となっております。
◆菅沼つとむ 委員 本当にそのように、では、介護
のあれを受けてぎりぎり
の人がたくさんいるではないですか。その人たちだとか、認知症とまだらがあるわけだから、まだら
の本当
のときは大変だなと思うけれども、ちゃんとしたときもあるし、介護
の認定をそんなに受けられて、本当にそんなことを思っている
のですか。
◎佐久間 介護予防・地域支援課長 複雑な問題を抱えているような方、そういういろいろな問題行動を起こすような方については、それなりにケアマネとか、あと、あんしんすこやかセンターとか専門家が集まりまして、どのようなケアがよい
のかというような形で、個別にその方
の対応を検討して、その方に合うような介護、医療をやらせていただいているというような形になりますので、一生懸命やらせていただいているという形になります。
◆菅沼つとむ 委員 数字ではなくて、人がやる
のよ。最初、高齢者、介護だとか、全部それでやると言って、今は検討するという話になって、後向きになっているではない
の。これはどういう話な
の。本当に、今、では、認知症は世田谷区で何人いる
の。
◎佐久間 介護予防・地域支援課長 今年
の四月で、介護保険を受けて認知症
の問題行動があるというような形で認定された方は約二万四千人ぐらいございます。
◆菅沼つとむ 委員 では、予備軍は何人ですか。
◎佐久間 介護予防・地域支援課長 正確なことは出しておりませんが、国
の推計値で言いますと、それと同じような数
の方がいらっしゃるというような形になります。
◆菅沼つとむ 委員 では、五万人いる
のよ。それで毎年毎年何千人と増える
のよ。もうさっき言ったように、家族に手をかけずに、区だとか介護保険で本当にできる
のですか。
◎佐久間 介護予防・地域支援課長 こちら
のほうは、それで取り組んでいきたいと考えております。
◆菅沼つとむ 委員 介護認定を受けられるわけですか、通るわけですか。
◎佐久間 介護予防・地域支援課長 御申請があれば、そういう状態であれば、どなたでも介護認定は受けられます。
◆菅沼つとむ 委員 ちゃんと介護認定が認定される
のかと言う
のです。
◎佐久間 介護予防・地域支援課長 申請がありまして、主治医とか、あと、その専門員
の方
の御訪問で、その方
の状態を見て、認定審査会を経て、介護認定という
のが成りますので、そういう状態であれば、どなたでも介護認定は受けられます。
◆菅沼つとむ 委員 五万人
の中で約二万五千人が予備軍で、どのくらいが通ると思っている
の、あまり通らないよ。
◎佐久間 介護予防・地域支援課長 こちらについては、その認定
の調査
の中で、日常生活認知度が悪いというような形で、お医者さん
の診断であったり、訪問
の調査員
の診断があった上で
の数ですので、それはきちんとその様態に合わせて状態は通るというような形で思っております。
◆菅沼つとむ 委員 認知症
の認定という
のは、年寄りだし、ある程度高齢化していると、役所
の人間だとか看護師だとか認定
の人だと頑張ってしまうんですよ。本当に、トイレだって、やっと行くのに、肩を使ってやっと行くのに、私は自分で全部できますと言い切るわけだから、認知症
の場合は特にもっとある。だから、その辺を専門家だから、分かっていて、本当にこれから認知症は大変な
のだから、少しでも役に立つように、目標とあれをきちんと早めに出してくださいよ。お願いします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○高久則男 委員長 それでは、次に移ります。(7)さら就労塾@ぽれぽれ(千歳台事業所)
の事業見直しと跡地活用について、理事者
の説明をお願いいたします。
◎相蘇
障害者地域生活課長 それでは、さら就労塾@ぽれぽれ(千歳台事業所)
の事業見直しと跡地活用について御報告いたします。
1
の主旨ですが、さら就労塾ぽれぽれ
の千歳台事業所は、開設当初、先進的なIT特化型でしたが、現在、千歳台事業所
の利用者は減少しております。そこで、運営法人として令和三年四月に千歳台事業所を北沢タウンホールに分場として開所しております下北沢事業所と統合し、運営
の効率化を図り、就労移行支援事業を継続するとしております。
また、区
のほうでは、障害者施設
の計画的な整備を進めるために、障害者施設整備等に係る基本方針を策定して、重点的に取り組む課題としてグループホーム
の整備を掲げております。
本敷地跡地については、土地を民間事業者に貸し付け、補助金等を活用して、重度障害者対象
のグループホームを整備することとしましたので、報告をするものでございます。
2
の千歳台事業者についてですが、経過、現状等については記載
のとおりですが、現在、下北沢事業所と
の統合に当たって、現在、千歳台事業所を利用している方については、下北沢事業所
の定員・登録者数を増やして受入れを行ってまいります。
3
の跡地を活用した重度障害者対象
のグループホーム
の整備についてでございます。
(1)整備状況と必要性等ですが、施設整備
の基本方針において、グループホーム
の所要量を想定しているほか、東京リハビリテーションセンター世田谷・障害者支援施設梅ヶ丘から
の地域移行
の受皿としても、重度障害者対象
のグループホーム
の整備が必要となってまいります。
この間、中軽度
の障害者
のグループホームについては、民間事業所による整備が進んできておりますが、重度障害者を対象とした整備は進んできておりませんので、公有地
の活用・転用が必要であると考えております。
(2)敷地概要等は記載
のとおりでございます。
裏面を御覧ください。こちら
の敷地、運営事業者を選定した後、貸し付けて整備を行ってまいりますが、賃料、貸付け
の期間等については今後検討してまいります。
(3)グループホーム
の規模等については記載
のとおりで、十名
の定員を見込んでおります。
(4)所要経費
の見込みについては、整備については、都と区
の補助金がございますので、令和二年度当初
の補助金
の概要、それから、現在ある建物
の解体工事費について記載をしております。
4今後
のスケジュールですが、利用者説明等を行った後、令和三年四月に事業所
の統合、その後、工事に関する住民説明会等を行いまして、令和四年四月に運営事業者を決定し、解体工事
の後、令和五年九月に完成をする予定でございます。
5は現地
の地図になってございます。成城警察署
の西側に位置してございます。
説明は以上です。
○高久則男 委員長 ただいま
の説明に対し御質疑ある方、お願いいたします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○高久則男 委員長 次に、(8)(仮称)世田谷区
医療的ケア相談支援センター事業の試行について、理事者
の説明をお願いします。
◎宮川
障害保健福祉課長 (仮称)世田谷区
医療的ケア相談支援センター事業の試行について御報告いたします。
1主旨でございます。医療的ケア児を育てる保護者は、育児や介護、医療的ケアを行いながら、様々な社会的困難を抱えて生活しており、加えて、近年
の地震や風水害等
の自然災害、
新型コロナウイルス感染症
の拡大等により、生活上
の不安が増大しております。
こうした社会情勢
の中、区が平成三十年度に設置した世田谷区医療的ケア連絡協議会から
の施策に関する意見等を踏まえ、医療的ケア支援
の充実に向けて、保護者等に対するワンストップで
の相談対応や、病院を退院する際
の在宅生活支援プラン
の作成、施設に対する技術支援、人材育成などを行う(仮称)世田谷区
医療的ケア相談支援センター事業を試行的に実施してまいります。
2現状と課題です。体重
の少ない、千グラム未満
の超低出生体重児
のようなお子さんが医療的ケアを抱えながら退院するとき
の保護者
の不安
のこととか、あるいは施設看護師
のスキル不足
のこと、あるいは医療的ケアがあるけれども、重症心身障害
の認定
のない「動ける医療的ケア児」と言われるお子さん
のこととかを課題として記載してございます。
3です。このセンター
の事業についてでございます。
(1)目的です。このセンター事業を試行的に実施し、区として医療的ケア相談支援
のノウハウを蓄積しながら通所施設等と
の一体的な運営を視野に入れた支援センター
の検討を進め、医療的ケア児・者と家族
の安心確保と生活
の質
の向上を目指してまいります。
裏面を御覧ください。(2)事業
の概要です。ア)、イ)、ウ)、エ)と四点記載してございます。
一点目、ア)医療的ケアに関する専門相談・在宅生活支援プラン
の作成を行ってまいります。保護者等から
の各種相談に応じるほか、退院する際
のプラン作成に対応し、全体的なコーディネートを行ってまいります。必要に応じて総合支所保健福祉センター各課とも連携をしてまいります。
初年度は少し小さめに始めていこうということを記載してございます。
イ)施設へ
の技術支援です。現在実施しております「医療的ケア児を受け入れる施設へ
の技術支援」を、このセンター事業に集約し、一部拡充をしてまいります。
ウ)医療的ケア相談員
の指導・育成ですが、こちらも現在実施しております「医療的ケアに対応する相談支援専門員
の指導・育成事業」がございまして、これについてもこのセンター事業に集約してまいるということになります。
エ)災害時個別支援計画
の作成支援でございます。人工呼吸器
の使用者については、総合支所保健福祉センターが対応しておりますが、それ以外
のお子さんで医療的ケアが必要な方について、このセンター
のほうで作成を支援していきたいと、こんなことを想定しております。
(3)事業体制でございます。場所については大蔵二丁目、複合型子ども支援センター内、今
の発達障害相談・療育センター「げんき」
の建物
の一室を使ってまいります。国立成育医療研究センター
の敷地内にある建物でございます。開設
の時間や運営方法ですが、平日
の八時半から五時を想定し、業務委託で運営をしてまいります。
次
のページを御覧ください。委託先としては社会福祉法人全国重症心身障害児(者)を守る会を想定しております。
(4)運営委員会
の設置でございます。このセンター
の事業ですが、試行状況を区として
把握し、適切かつ効果的な支援を行うため、医師や学識経験者等で構成される運営委員会を障害福祉部に置いてまいります。
4
の所要額です。歳出については千六百万円弱
の事業規模を考えているところです。
歳入については都
の補助事業を活用し、特定財源を確保してまいります。
5その他です。国や都へ
の要望等については、記載
のとおり様々なルートを通じて上げていきたいと考えてございます。
裏面を御覧ください。都へ
の要望も記載してございますが、今後
のスケジュールですが、来年
の夏
の事業開始を予定してございます。
御説明は以上です。
○高久則男 委員長 ただいま
の説明に対し御質疑ある方、お願いします。
◆菅沼つとむ 委員 確認ですが、補助金が十分の十出るという話ですが、これは三年間だけですか、その先も出る
の。
◎宮川
障害保健福祉課長 三年間は先駆的事業として十分の十ですが、それ以降は二分の一に減額というか、補助率が変わってまいります。
◆菅沼つとむ 委員 では、先行的に三年間やって、その三年間で一応様子を見るという考えでいい
の。
◎宮川
障害保健福祉課長 三年間で試行をしながらノウハウや経験を蓄積していきまして、その後
の中核的事業としてどうしていくかいうところを分析検証していきたいと考えております。
◆高岡じゅん子 委員 「げんき」
の中も、結構いろいろな機能が入っていて、いっぱいかなと思う
のです。よくよく読みましたら、みつけばルームが今入っている
のが、「たすけっと」に移動してもらって、そこで部屋を一部屋空けて、これを始めるということだということが今分かりました。
そして、このみつけばルーム
の方たち、今は結構いらっしゃると思う
のですが、移行に関して説明とかは十分にしていただけている
のでしょうか。
◎宮川
障害保健福祉課長 みつけばルームですが、このコロナ
の状況で、やはりお部屋が狭くて、なかなか集まってできることが減ってきているという状況もありまして、場所を移ることで、少し広いスペースで運営しやすくなるということもございます。利用者さんも少し増えていることもありますので、移転してやっていきたいということで考えてございます。利用者については、しっかり御説明をしてまいりたいと考えております。
○高久則男 委員長 それでは、ここで理事者
の入替えを行いますので、委員
の方はそのままでしばらくお待ちください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○高久則男 委員長 それでは、次に移ります。(9)ひとり親世帯臨時特別給付金(基本給付
の再支給)について、理事者
の説明をお願いします。
◎山本
子ども育成推進課長 ひとり親世帯臨時特別給付金(資本給付
の再支給)について説明いたします。
こちらは令和二年十二月八日及び十一日に閣議決定された国
の新型コロナウイルス感染症へ
の追加経済対策
の中で示された、ひとり親世帯
の給付金
の再支給に対する区
の対応でございます。
本給付金は、低所得者
のひとり親世帯において、生活実態が依然として厳しい状況にあることを踏まえ、七月以降実施しております給付金
の支給対象者に対し、再度同様
の基本給付(再支給分)
の支給を実施するものでございます。
年内
の支給に向け、区において速やかに手続を進め、給付金
の再支給を行います。
2支給対象者ですが、(1)から(3)でお示しした方になります。こちらは六月
の常任委員会で御説明したひとり親世帯
の臨時特別給付金
の基本給付と同じ対象者でございます。七月より区において手続を開始しておりまして、八月以降十二月十一日までに基本給付を支給された方が再支給
の対象者となります。
なお、十二月十一日時点で基本給付
の申請を行っていない方についても、基本給付を申請することにより、基本給付に併せ、再支給分を含めて支給いたします。
3区における支給対象世帯数は、国
の試算による見込みですが、全体で四千六百二十三世帯、内訳は御覧
のとおりでございます。
4支給額等及び事務経費ですが、(1)支給額は、基本給付は一世帯につき五万円、第二子以降一人につき三万円加算となりまして、全体で三億七千百四十一万円、(2)
の事務経費は百四十五万三千円で、どちらも全額国庫補助十分の十でございます。
5支給方法は、支給対象者は十二月十一日時点で基本給付
の支給や申請があれば改めて申請する必要はございません。給付金は、受給者
の児童扶養手当振込口座等に振り込まれます。
6必要経費は、4
の金額を合わせまして三億七千二百八十六万三千円と見込んでおります。年内で
の支給開始が求められておりますため、まずは既存
の予算で
の対応で進めさせていただきます。
7、今後
の予定ですが、本日より区民へ
の案内通知等
の送付、周知、問合せ等
の対応をしておりまして、十二月二十三日以降、順次給付金
の振り込みを行ってまいります。
説明は以上です。
○高久則男 委員長 ただいま
の説明に対し御質疑ありましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○高久則男 委員長 次に、(10)新
BOP学童クラブの実施時間延長モデル事業
の延長について、理事者
の説明を願います。
◎須田 児童課長 私からは、新
BOP学童クラブの実施時間延長モデル事業
の延長について御報告させていただきます。
本件は、文教常任委員会と
の併せ報告でございます。
1
の主旨でございます。新
BOP学童クラブの実施時間延長モデル事業は、平成三十一年四月より、小学校五校にて二年間を期限として、午後七時十五分まで延長して実施しております。
これまで
のモデル事業
の実施状況と、今年度実施しました保護者アンケートから、午後六時三十分まで
の実施時間延長
の保護者ニーズに応える一定
の効果が見いだせたことから、令和四年度以降
の全て
の新
BOP学童クラブへ
の展開を見据えつつ、令和三年四月一日からモデル校
の五校のみを午後六時三十分まで
の実施時間に変更した上で、時間延長モデル事業を一年間延長して実施し、その効果を引き続き検証してまいります。
なお、新BOP事業
の在り方
の検討については、
新型コロナウイルス感染症拡大
の影響によりスケジュールを見直し、保護者ニーズを踏まえた実施時間
の延長に併せて引き続き検討してまいります。
2
新型コロナウイルス感染症
の影響によるスケジュール
の変更についてでございます。
七月二日
の本常任委員会報告
のとおり、学童クラブ
の運営は、
新型コロナウイルス感染症拡大防止対策を実施し、安全に配慮した取組を最優先で行っているため、時間延長モデル事業
の検討スケジュールを見直しした上で進めております。
詳細は表に記載
のとおりでございます。
裏面
の二ページを御覧ください。3
の実施時間
の変更理由についてでございます。
(1)時間延長モデル事業平均利用状況についてですが、表を御覧ください。①令和元年度
の利用状況
の平均を見ますと、学童クラブ登録児童数から見まして、時間延長モデル事業登録人数割合は八・九%、利用者は二・九人にとどまっておりまして、かつ利用率は全体
の二・三%となっております。
②平成三十年三月に実施しました保護者アンケートでは、四九%
の保護者が時間延長モデル事業を利用すると回答しておりましたが、実際
の利用状況では、アンケート
の数値を大きく下回る結果となっております。
(2)時間延長モデル事業利用児童
の平均退出時間でございます。表を御覧ください。午後六時三十分から十五分ごと
の退出時間帯
の平均退出児童数を見ますと、各時間による大きな偏りは見られず、午後七時十五分まで
の利用者も限定されております。
(3)令和二年九月実施、全新BOP保護者アンケート
の結果についてでございます。別紙1としてアンケート
の概要版を添付しておりますので、後ほど御確認ください。
①回答者
の九〇%を占める被雇用者
の保護者
の九一%におきまして、定時終業時間が午後六時頃までとなっており、その約七五%
の保護者は午後六時三十分頃までに帰宅しております。自営業
の場合は、約八五%
の保護者が午後六時三十分頃までに帰宅しております。
②、午後六時が終業時間
の場合は、保護者にとって新BOP終了時間
の午後六時十五分までに帰宅することは困難となると考えております。
(4)令和三年度
の対応でございます。①午後七時十五分まで
の利用者ニーズが高くなかったことから、児童が一人で自宅で
の留守番をする時間
の短縮にもつながるよう、保護者
のお迎え要件を撤廃した上で、午後六時三十分まで
の時間延長モデル事業を令和三年度
の一年間延長し、実施したいと考えております。
三ページを御覧ください。②現状
の時間延長モデル事業
の仕組みでは、人材確保等
の面で事業継続
の課題があることから、課題解決に向けまして、保護者ニーズを踏まえた持続可能な運営時間について引き続き検証してまいります。
③今年度
の時間延長モデル事業
の利用者数は、令和元年度よりさらに減少しております。
新型コロナウイルスの感染状況や新
BOP学童クラブの利用実態も踏まえ、感染
の終息に向かう過程も見据えた今後
の運営手法について検討してまいります。
4時間延長モデル時間
の実施時間変更に伴う運用
の概要でございます。
(1)運営体制につきましては、①対象校は二年間実施いたしました事業と比較を見るため、現モデル事業
の五校とします。
②令和三年度
の時間延長モデル事業
の職員体制につきましては、延長時間に対応したシフトを設定し、全新BOPに展開する際
の効果的かつ効率的なシフトについて検証してまいります。
(2)利用方法についてでございます。①新BOP
の運営時間は午後六時十五分までとし、六時十五分までに帰宅できない保護者を対象に、時間延長モデル事業を実施いたします。
②時間延長モデル事業
の利用料につきましては、利用する時間が十五分と短時間であるため、無料といたします。
5今後整備する課題検討についてでございます。新
BOP学童クラブの抱える以下
の課題
の解決に向けて庁内で検討を行い、令和四年度から
の取組について、令和三年九月を目途に、令和四年度
の予算編成に向けて、(仮称)今後
の新
BOP学童クラブのあり方
の方針案を策定してまいります。
検討課題については記載
のとおりでございます。
6今後
のスケジュールでございます。令和三年一月、延長モデル校保護者へ
の周知を図るほか、以下、記載
のとおりでございます。
私から
の説明は以上でございます。
○高久則男 委員長 ただいま
の説明に対し御質疑がある方、お願いいたします。
◆宍戸三郎 委員 まず、このアンケートは分かった
のですが、現場
の意見は取り入れている
のかどうか、実際そこに働いている方
の意見は取り入れている
のか、ちょっとお聞きしたいんですけど。
◎須田 児童課長 これまで実施している中で、いろいろな御意見を職員
の方からは聞いてございます。なかなか七時十五分までという
のが、利用人数が少ない中で
の運営となっているところに対する、どうしたらいい
のかとかいうところ
の疑問点もいただいておりますので、今後、職員
の意見も踏まえまして、これは今回モデル事業ですので、本格実施に向けて考えていきたいと思っております。
◆宍戸三郎 委員 あと、(4)
の①、児童一人が自宅で
の留守番をする時間
の短縮にもつながるよう、保護者
のお迎え要件を撤廃した上でというところ
の、この意味がよく分からない
のですが、これは、子ども
のことを考えたら、出迎えをやめてしまうということは、親
の利点ばかりで、子ども
の利点はないような気がする
のですが、どのようなお考えな
のでしょうか。
◎須田 児童課長 この撤廃という意味は、七時十五分までやっていたときには、必ずお迎えに来てもらうというような形にさせていただいております。ただ、児童
の成長には様々ございますので、必ずしもお迎えを要件とはせずに、保護者
の方と丁寧に相談しながら、必要に応じてはお迎えにきていただきながら運営していきたいと考えております。
◆宍戸三郎 委員 さっき
の現場
の意見もそうですが、一番大切な
のは子ども
のことを最優先に考えるとすれば、この時間を延長することによって、子どもにプラスになることはある
のでしょうか。僕は早く迎えに来てもらって、なるべく親と一緒に過ごしてもらって、なるべく早く御飯を食べて、朝早くなるべく起きられるようにして、学校に行くということが一番よいことだと思うので、この延長モデル事業が本当
の子ども
のためになる
のかということをもう一回よく考えていただきたいなということを要望です。
◆中塚さちよ 委員 ただいま宍戸委員からも質疑がありましたし、文教
のほうでもかなり質疑が出たと伺っています。確かに今は、だって、五時ですか、でも、こんなに真っ暗ですよね。お子さんは一人で帰る
のかなと思うと、ちょっと本当に子ども
のためな
のかという意見は深く受け止めるべきだと思う
のですが、私
のほうから
の質問は、まず、この二ページ目とかでもありますとおり、今回
のモデル事業で、利用率が結局二・三%ですよね。その二・三%も、もともと平成三十年三月
のアンケートでは、約四九%が利用すると言っていたけれども、大きく下回る結果となったと。半分ぐらい
の方が使いたいと回答していたけれども、二・三%だった。それに対する、この主旨、一ページ目
のほうで、六時三十分まで
の延長
の保護者ニーズに応える一定
の効果が見いだせたと。この二・三%に対して、この一定
の効果という
のが、そこまで言える
のか、何かちょっと文章として、あまりどうな
のかなというところがありますよね。
なおかつ、これはアンケート
のほうを見ますと、一〇ページで、放課後学童クラブ以外にも、ほかに選択肢があれば、七九%、約八割が、学童クラブ以外でも利用を検討したいと回答していますよね。
そういった中で、今回これは一年間、この二・三%
のニーズがあったから延長するということは、一体どうしてな
のかという
のですか。
例えば先ほど
の事業見直し
のところでも、代替的な手段があるものについては見直していくと。今本当に財政が厳しい中で、そういうことをやっていっているにもかかわらず、やっていることがちぐはぐ
のように思うんですよ。こちらに関しては、八割
の方はほか
の放課後
の代替サービスを検討したいというようなこともはっきり出ているのに、その辺がどうも矛盾しているように感じてならない
のですが、ちょっとそのあたり
の答弁をいただきたい
のですが。
◎須田 児童課長 ちょっと分かりにくい表現で申し訳ございませんでした。二・三%と低いことで、一時間
の延長については、利用率が低いということで難しいという判断をさせていただいて、ただ、アンケート
の結果等を踏まえますと、保護者
の方が、六時まで通常勤務をされている方が多くて、六時半まで七五%
の方が、どちらか
の保護者が自宅に帰っていらっしゃるとか、やはり御意見として、子ども
の考えからすると、先ほど来出ておりますように、これは職員からも出ていますが、やはり学校にずっといることがよい
のかどうかというところが子ども
の成長に対してどうだろうという疑問は確かに出ておりまして、そういった意見もいただいております。
ただ、一方では、子どもに一人でお留守番をさせるということに不安を感じる保護者もいるということもございますので、そういったことを考えたときに、六時半まで延長することで、ある程度
のそういったところが救える
のではないかというような、ちょっと判断をさせていただいて、今回はちょっと仮説ではございますが、それでちょっと今回一年間延長させていただいて、実際どうだろうというところを見させていただいて、令和四年、どうしていこうかと考えていきたいと考えているところでございます。
◆中塚さちよ 委員 だから、そもそもそういうことで一年間モデル事業をやっていた
のだと思う
のですが、何でそれをまた一年、それをまた見させていただきたいで延長な
のか、今
のお話を聞くと、まるで何か本格実施ありきでやっているようにしか聞こえないということと、先ほど質疑した、では、その八割近く
の方が代替的なサービスもあると答えていることは、この二・三%は、人数が少ないので、多分各BOPさんで、その保護者
の方々とかが、何かその地域でほかに使えるサービスがある
のかとか、経済的にどうな
のかとか、その辺を
把握してできる人数ではないかと思う
のですが、どうしてもこの二・三%
の方々は、このモデル事業を延長しないとどうにもならない
のですかね。
事業評価
のところで、代替的サービスがあるものに関しては見直すと言ったことと
の論理的な整合性はどうなっている
のですかという、先ほど
の質問へ
の答弁をお願いします。
◎須田 児童課長 今回、この二・三%
の方を救うために、このモデル事業を実施するわけではなくて、保護者
の方が、ほか
の居場所とかがあれば使いたいというところ、そちら
のほうについては、在り方
の検討
の中で、来年度、検討することにしておりますので、これと、その延長事業
の検討を踏まえて、令和四年度、どうしていくかを決めていきたいと考えております。
今回
の六時半まで
のものが、例えば、今まではかなり登録して、一定
の本当に少ない方、要件が厳しくて、なかなか利用できないというところもありましたが、少し要件を緩和して、利用しやすいものにして、使ってみたら、どうなるだろうかとか、ちょっとそういったところも踏まえて、保護者
のニーズに即しているものかどうかは判断させていただいて、実施させていただければと考えているところでございます。
◆中塚さちよ 委員 今
の御答弁を聞きまして、とても十分とはあまり思えなかった
のですが、要件を緩和したということが、その保護者
のお迎え要件を撤廃したということであるとすれば、ああ、保護者
のニーズかもしれないけれども、この真っ暗
の中、帰るお子さんという
のが本当に安全安心な
のかということについて心配だなとも思いますし、やはり誰
のため
の制度な
のかということ、もちろん保護者
の方は、困っている方はいらっしゃると思うので、何らかのそうした方々へ
の対応は絶対に必要だと思いますが、もう一度よく御検討いただきたいというふうに要望意見です。
◆佐藤美樹 委員 今、宍戸委員と中塚委員がおっしゃっていたことと、基本的に私も疑問に思っている方向性は同じな
のですが、だから、そもそもちょっとこの蓋を開けてみたら、平均
の利用率が二・三%だったという、ここ
の乖離、まあ、半分ぐらい
の保護者が時間延長モデルを利用すると回答していた
のが、二・三だった、ここ
の乖離
の理由についてはどう分析されている
のか、まず聞きたいと思います。
◎須田 児童課長 今まで保護者
の方
の状況をお伺いすると、お仕事で急に帰れなくなったとか、そういった場合に延長を使いたいとか、ちょっとそういったところが強く出ていた
のかなというところで、区
のこの制度については一か月使うということをモデルにして考えていたところもございますし、一般
のしっかり延長が必要な方については、民間
の学童クラブを結構使っている
のかなというところもありますし、いろいろな要件があった
のかなというところはあります。
◆佐藤美樹 委員 今、課長がおっしゃっていたように、スポット利用ではなくて、定時として、時間がその就業規則上、この時間に間に合わない方でないと認めなかったというところが一つはあるということですが、それだけではなくて、その後者で言った、ほかを使っているというところ
のほうが、私はその要因としては大きいと見ていますし、結局、再三言ってきましたが、その時間だけ長くしたって、子どもにとって居心地がよくなければ、そこは居場所にならない
のです。おやつ一つですら、スナック菓子とか、本当にいわゆる市販
のおやつだけで、六時半、七時十五分まで子どもがそこにいなければいけないということを、やはり親として、自分
の時間がどうしてもそうであったとしても、やはりすごく、それは選択肢には、五日間
の仕事
の中で、なるべくそういう日を切り札には使いたくないなと思いながらやっている親もきっといるでしょうし、そういうこと
の、だから内容面を、子どもにとってどうな
のかという視点で、この時間だけでなく組み立て直さない限り、この二・三は上がらないと、私は今、学童は、うち
の子は使っていませんが、そういうことを使ってきた立場としても、思いますし、その辺をきちんと捉えられなくて、ただその保護者にとって、その要件を撤廃したら利用率が上がる
のではないかという、そういう視点でこの事業をやることは、本当にやめていただきたいと思います。
もう一つ、ここ
の三ページ
の5に、新しい生活様式を踏まえた新BOP
のあり方と書いてあって、この間、やはりいろいろな質問で申し上げてきましたが、今、子育て世帯
の人たちは比較的テレワークになじむ勤務形態だったり職種
の人たちも多いので、在宅で仕事をしていたら、今までは、六時に都心で仕事を終わって、六時半だと間に合わない、七時だとありがたいかもしれないけれども、今だったらそこがクリアできている人もきっといると思う
のですが、その辺を踏まえて、その辺
の今
の実態が変わってきている部分というところはどのように捉えていらっしゃる
のですか。
◎須田 児童課長 今、委員
のおっしゃいますとおり、在宅で勤務している方はかなり増えているということは認識してございます。ただ、それだけではなくて、まだまだ進み切っていないところもあるというところもちょっとお伺いはしているところでございます。
また一方で、子ども
のほう、人
の流れについても、東京から地方
のほうに流れていく可能性もありますし、そこ
のところも今後ちょっと見ていかなければ分からないところもございますし、様々なそういった状況で、もし在宅勤務されている方が増えてくれば、必要な方に使っていただきたいと考えていますので、そういう方については、お子さんについては早く引き取っていただいて、御家庭で見ていただくというところについては、保護者
の方等に伝えながら運営したいと思います。
ただ、必要な方については、必要な時間がある程度与えられると言いますか、使っていただけるような制度を、どうすれば一番それが効果的、区としてどうやることがよい
のかを検討させていただければと思っております。
◆佐藤美樹 委員 区としてどうやったら一番効果的かではなくて、子どもにとってどういう放課後が一番最適かを一番
の柱に据えた上で、この新BOP
の終了時間は考えていただきたいと再三申し上げますし、やはり中塚委員もおっしゃっていましたが、今日、事業見直し
のお話があって、費用対効果とか代替手段
の有無ということで、ほかは全部ふるいにかける中で、この二・三%で来年もやりますということは、これはやはり区民
の皆さんに対して説明が、整合性はついていないと思います。意見です。
◆桜井純子 委員 幾つかお聞きしたい
のですが、さっきも中塚さんから話がありましたが、もうこの時間、五時十五分で、今真っ暗ですよね。こういう状況
の中で、もっと、だから六時半までいて、子どもが一人で帰っていったときに、もしも何かが起きたときは、区は全面的に責任を負うという覚悟で、お迎え撤廃と決めた
のですか。
◎須田 児童課長 お迎えを撤廃と言うと、ちょっと表現がきつい
のですが、その辺は保護者
の方と御相談
の上、お迎えをしていただく
のか、そのまま帰す
のかということは丁寧に判断していきたいと考えております。
◆桜井純子 委員 すみません、その撤廃と言う
のはきついって、紙に書いてありますよね。今日
の説明資料に「撤廃したうえで」、「時間延長モデル事業を」すると書いてあって、多分質問している人と、今は手を挙げていない人
の中でも、無理やりこの事業を何とか時間延長してやろうとしているとしか、この結果は見えないですよね。
モデル事業は取りあえず終わったわけですよ。それをなぜ延長する
のか。ここでいろいろと意見が出てきた、働き方が変わってきた状況とか、そういうものを、やはり明らかにしていく時期な
のではない
のでしょうかと思いますが、何かこれはやらなければいけないほか
の背景がある
のですかと私は思います。
それで、もう一つ、区全体
の姿勢としてお聞きしたいですが、児童
の成長には様々な状況があるのでとか、いろいろとおっしゃっていましたが、子ども条例を持っている世田谷区が、この事業を、このようなモデル事業
の結果
の中で、ごり押ししてやっていくことという
のは、子ども
の最善
の利益にかなう
のでしょうか。どのようにお考えですか。
◎知久 子ども・若者部長 平成三十年九月に、このモデル事業
の実施について御報告をさせていただきました。その際に、そのモデル事業
の詳細、延長時間、対象をお示しして、その中
の要件
の中に、保護者がお迎えに来ることということを要件にさせていただきました。ですので、ちょっと今回、この要件についてはなくしますということで設定をさせていただきました。
この辺
の御説明については、来月、こちら
のモデル校保護者へ
の周知
の際には丁寧に、課長
のほうから今御説明しましたとおり、季節によっても、暗さとかは変わってきますので、そこは新BOP側と保護者
の方々とで十分お話をさせていただいて、子ども
の安全安心に十分配慮した形で実施をしていきたいと思っています。
あわせて、今回
の事業ですが、やはり延長するにしても、それなり
の財源が必要になってまいります。一時間延長するに際しては、今年度一千七百万円程度
の経費を計上した上で実施をしているわけですが、今回
のこの十五分の延長については、4
の(1)
の中に書いているとおり、延長時間に対応したシフトを設定して、全新BOPに展開する際
の効果的、効率的なシフトを検討した上で実施をしていくということですので、その経費がそのまま引き続きかかるということは、今
のところ想定していないで、これからな
のですが、その辺を考えながらシフト
の設定をして事業に、もう一年モデルを実施させていただきたい。
そして、もう一つですが、三ページ
の5に今後整理する検討課題ということで幾つか挙げさせていただきました。新しい生活様式を踏まえた新BOP
のあり方、新BOP
の大規模化による活動場所と人材
の確保、質
の高い児童育成に向けた人材
の育成とか、こういったものの、本来はこれをセットでお出しして、延長モデル事業、どこまで延長するかをお示しするところが本来
の姿だった
のですが、こちら
の検討は、このコロナ禍もあって遅れている状況がございます。なので、これ
の延長時間とも絡んでおりますので、その辺も含めて、もう一年検証、検討をさせていただければということで、このような形で御提案をしたということになります。
◆桜井純子 委員 一つ感じたことは、では、職員
の方にサービス残業でもさせる
のかなという感じが、おっしゃっている中で感じましたが、それは絶対にやってはいけないことですよね。
それと、子ども
の最善
の利益にこれはかなっている
のですか。先ほどから、子どもはそんなに長い間学校にいないほうがよいという意見が、様々な立場
の人から出ているわけですよ。それは子どもにとって、成長にとって本当によい
のか、そして、そういう働き方を、そして、もっと大きく言うと、そういう働き方をしている保護者たちも、本当はそうではない働き方に、本当は社会が変わっていかなくてはならないわけですよね。それがかなわない状況な
のか、そうではない
のか、そこら辺は分かりません、いろいろな分析だと思いますが、まずは、世田谷区は、これが子ども
の最善
の利益にかなう
のかというところに立った政策をつくっていかなくてはならない
のではない
のですか。何時間も学校にいるということは、すごく負担だと思いますが、そのことについてはお答えをもらっていないので、最善
の利益にかなう
のですか。
◎知久 子ども・若者部長 現実として保護者
の今
の帰宅時間を見ると、子どもが一人でいるという時間も生じていることも想定されます。そういう意味で言えば、やはり安全安心な場所でお子様を預かるといった視点も一つ考えられる
のかなと思います。
そういう意味で、今、副委員長おっしゃるとおり、世田谷区
の中でも、子どもを中心とした中で
の施策を進めておりますので、そこから逸脱するわけではなく、それをしっかりと、きっちり守っていく上で
の事業展開というものをしていくということは、これは大元になると思っています。
◆桜井純子 委員 私は、これは、モデル事業
の延長というものは見直すべきだと思います。このペーパー
の中にも幾つも、今ここで話している子ども
の最善
の利益、子ども条例にかなう
のか、そして保護者
の方が本当にそれを望んでいる
のか、全てにおいて破綻している
のではないかと思うので、私はそのように考えます。検討をお願いします。
◆高橋昭彦 委員 私は全く違う
のですが、モデル事業を五校でやった
のですね。五校が世田谷全て
の学童
の状況だとは僕は思えない
のです。ここに利用者は大体平均二・九人となっていますが、各校には三人ぐらいは、これは学童
の時間を延長したくてしているというよりも、仕事
の働き方で、もうそこしかないから延長している、何とかしてほしいという声はあったわけですよ、延長できない
のかと。どうやったって間に合わないよと。
かといって、さっきも言われていたけれども、ほか
のものがあれば、そこを使うけども、民間
の学童なんか高くてどうしようもないではないか、預けられるなら預けたいですよと。だけれども、そうはいかないという家庭だっていっぱいあるんだと。だから、今
の学童をもう少し長くしてほしいという声があったわけですよね。だけれども、各地域で一校ずつしかできませんというところからこうやってみたと。
そして、利用者が少ないから、費用対効果でどうな
のだと、これは費用対効果が必要な
のですかね、僕は全く違うと思う。これは本当に困っている人を救うため
のものだと僕は思っている
のです。
もう少し学校
の拡大ができるかなと、僕は逆に思っていましたが、この一年間は、働いているみんなは、子どもを抱えている方々は、この一年間
の状況を見たら、これが日常ではないわけですよね。どうやってこれから、このコロナ後、また、子どもを抱えて、子どもを育てて、どうやって育てていこうかという状況ではない
の。
安心して産み育てやすい世田谷区をつくろうというところから、僕はこういった事業もある
のだと思いますよ。人数が少なくても、何としても救わなければいけない、何とか寄り添わなければいけない施策がある
のだということが、僕は大事な
のだろうと思っていますよ。
子どもは遊びでずっとここにいるわけではない。どうしようもなくて、預けたい、預けるところがないから、何とかお願いしたいということが、この学童
の意味な
のではない
のでしょうかという
のが僕
の意見です。
◆江口じゅん子 委員 私も各委員
のやり取りを聞いて、ますます来年度からまた一年間延長するということが、何でな
のだろうという疑問がますます大きくなった
のですね。各委員、やはりこの利用率
の、あまりにもその低さですよね。
そういう中で、私も、どうしても必要な人はいるとは思いますが、でも一方で、区は全事業に対して事務事業見直し
の視点をかけて精査をしてきたわけですよね。利用者が少ないから費用対効果はどうな
のだという意見もありましたが、私もそれはそうだと思いますが、でも、一方で各委員が、区
のやっていることには整合性がない
のではないかと指摘していましたが、例えば、この所管ではないですが、ふじみ荘だって、固定千人だと。それに対して経費はこれだけかかっていると、やはり費用対効果はどうな
のだという議論は議会でもあったわけですよね。
区も、事務事業
の見直し
の視点だったり、行革
の十
の視点ということで、一方では、そういう事業は中止されてきたわけではないですか。
この時間延長モデル事業も、もちろん聖域なくということだから、事務事業見直し
の視点で検討されたと思う
のですが、どういう視点で検討をして、それでどうしてこれが、また来年度もモデル事業を延長妥当と、しかも要件を緩和してまで続けるという結論に何で至った
のかということを、やはりきちんと説明する必要があると思う
のですが、いかがですか。
◎須田 児童課長 確かに今回
の利用率とか、いろいろな経費
の問題とかございまして、今
のこの一時間
の延長モデルはかなり経費がかかっている中で
の事業にはなっているところ、ただ、一人いれば二名は配置しなければいけないという運営は守らなければいけないので、そういう中で今まで実施してきています。
来年度については、その辺
の利用はある程度確保した上で、利用される中で、経費をできるだけ抑えて実施できないかという視点も入れながら、それで子どもたち
のことも考えなければいけませんし、やはり保護者
のこともちょっと考えなければいけないという中で、ここで実施させていただくことがよい
のではないかと考えたところでございます。
◆江口じゅん子 委員 質問に答えていないと思う
のです。先ほど事務事業見直しで五つ
のAからE
の視点があったわけです。対象者、利用者にとって
の必要度とか、施策と効果
の関連性とか、効果と行政コスト
のバランスがあって、今聞いた中で、この利用数で、しかも、アンケートで、中塚委員もおっしゃっていたけれども、民間サービスを使ったり、民間学童よりずっと低コスト
の、ファミリーサポートとかを使っている御家庭も、私
の周りでも多い
のです。
ですから、どうしてもこれを延長しなければいけないという区として
の整合性が、やはり理解できないし、また佐藤委員もおっしゃったけれども、区民理解というところでも、どうな
のだと私も疑問に思う
のです。
ここは、五校は延長しているわけだけれども、ほか
の五十五校ぐらい
の親は、十八時十五分と決まっていく中で、一生懸命やりくりして、何とか毎日いつも十八時十五分までに迎えにいっている
のです。区
のサービスは、その均質性とか、どこ
の学校にいても、ベテランや若い先生が放課後に安全安心に子どもを見てくれるというためにあるわけですよね。
でも、一方で、ある特定
の五校については、二年間モデル事業で延長十九時十五分までよかったと。さらに来年度からは十五分、だから十八時十五分までで無料でというあたりが、ちょっとやはり利用しているほか
の区民にとっては、こっちは毎日一生懸命十八時十五分まで迎えに、何とか双方
の親でやりくりしているのに、そういう意味でも区民理解は得られないと思う
のですが、これについてはどう思いますか。
◎須田 児童課長 確かに、今モデル事業ということで五校で実施しておりますが、視点としては、六十一校に今後展開する上で、どうする
のが展開しやすいかという視点も入れて、できるだけ早い段階で均一性を保てるようにできる方法を、ちょっと実施して検証してみないと分からない部分もございますが、そういうところについても視野に入れながら考えさせていただいているところでございます。
◆江口じゅん子 委員 今
の答弁を聞いても、今後六十一校実施ありきという、それが私はおかしいと思う
のですよ。だって、事務事業見直しをしている
のですよね。来年度だってどうなるか分からないわけですよね。聖域なくと言っているにもかかわらず、課長はそのように御答弁されるし、部長もそういった前提でも御答弁されていたし、この文章を見ても、だから、効果的な効率的なシフトを組んで全新BOBに展開すると決まっていて、だから、それがおかしい
のではないですかと各委員もおっしゃっているし、私もそう思う
のです。それについて副区長、どうですか。
◎中村 副区長 まず、この子ども
の関係
の事業については、子ども
の視点というものを大切にしたいということは、改めて御指摘いただいたとおりで、それは改めて考えなければいけない、それはもう一度肝に銘じてやっていきたいと思います。
その上で、今回
の事業ですが、今、共稼ぎ家庭が過半数を占めていると言われている中で、そこで育つ子どもも多くなっている実態があると思います。この間
のモデル実施
の中で、実際
の利用者数は当初
のアンケート
の回答よりも少なかったことは事実ですが、現に利用している方がいたことも事実で、ここは慎重に対応する必要があるかなということは考えた一つです。
また、今回
のモデル実施
の中では、コロナ
の中で、その特有なものがなかった
のかというところで、スケジュールもここにお示ししたとおり、かなり後ろ倒しになっていることも事実です。来年度に向けてどういう形でしていくかという議論を、庁内ではやったつもりですが、形を少しでも変えた形で、もう一年間見てみたい、実態も見てみたいということが率直なところです。
なので、今、お話をたくさんいただきましたが、モデル実施としては、基本的にはもう一度検証させていただきたいということと、ただ、コスト面ということと、あと、お迎え撤廃という言い方でしていますが、例えば一年生、二年生、三年生とはまた様子も違いますし、季節によっても、四月で入学したて
のときと、また慣れてはいるけれども、年末
の暗くなった時期とも違いますし、その辺
のルールといいますか、課長
の話ですと、個々
の保護者と
のお話でということですが、その辺ももう少し詰めた形で行きたいとは思います。
◆江口じゅん子 委員 実施ありきではなくて、副区長おっしゃられたように、本当に子ども目線で
の検証が必要だと思います。学童は保育園と違って、お迎え必須ではない
のですよね。このコロナ禍で、新一年生は特に大変でしたが、やはりそういった子どもたちも、もう夏休み前ぐらいから、もう五時になったら帰ります、五時半になったら帰りますというお子さんは多い
のですよね。やはり学童は三年間かけて一人でお留守番できるようになろう、四年生になったら、放課後は自分で時間をつくってと、そういう自立
の期間でもあるわけですよね。
私たち親にも、徐々に一人で留守番する時間を増やすようにしていきましょうということが言われているわけですよ。あと十五分延長して、お迎えも、あってもなくてもよいということですが、やはりこれは、そもそも何
のため
の事業な
のかなと、改めてそのことを指摘したいと思います。
あと、最後に一点ですが、アンケートを拝見して、だから、慢性的な人手不足や大規模化ということに対しても検討するということですよね。
ただ、何か一二ページに定員制ということが急に出てきたり、また、民間活用ということもありますが、やはり世田谷区
の新BOP学童は定員制を設けずに、誰でも、もちろん学童は審査はありますよ、放課後
の居場所を確保するという意味では、この間、議会や区民を交えて
の検討もあって実施した歴史や経緯もあると思う
のですね。
急に定員制というような言葉も出て、ちょっと戸惑った
のですが、これは、だから新BOP事業
の今後
の取組をどのように進めて、もう令和四年四月からやるということですよね。ちょっと拙速な感じがする
のですが、今後
のスケジュールについて伺います。
◎須田 児童課長 その規模
の適正化とか、民間
の活用とか、人材
の確保、質
の向上、いろいろ課題がございます。そういう意味では、来年度、検討しまして、どういう取組をしていくかは決めさせていただいて、いきなり全部四年度からできるというわけではないかと思いますので、そこをどのような形で進めていくかも含めてお示しさせていただければと思っております。
◆江口じゅん子 委員 やはりコロナ禍で、ますます大規模化
の学童は、このままでよい
のかということで、保護者
の不安も大きいですし、職員
の方も、本当に子ども
の生活と感染予防
のバランスを取って、毎日苦慮して保育をされている状況だと思う
のです。ですから、抜本的な学童クラブ
の在り方を検討するというところは否定しませんが、やはりコロナ禍という状況が続くわけですし、今、それで新BOPは休止しているわけですよね。学童だけがやっているという状況
の中では、こういった状況でもありますし、慎重に進めていただきたい、令和四年四月と決めて、ありきで進めるということは十分やめていただきたいなと、私も意見したいと思います。
◆佐藤美樹 委員 ちょっと副区長が子ども
の視点ということを肝に銘じてとおっしゃったので、さっきはお迎え要件
の撤廃
のところも触れられていたので、もう一度ちょっと確認というか、申し上げたい
のですが、今、学童ではなくて、BOP
のほうは、今というか、今までずっとそうですが、BOP
のほうは冬季は四時半で夏季は五時と、夏と冬で時間を三十分分けているわけですよね。これはBOP
のほうは子どもが一人で、いつでも、帰り時間も、学校側にも別に伝えるわけでもなく、好きな時間に帰る中で、この冬季、夏季
の時間
の差を設けている
のはなぜな
のかというところだと思いますよね。
それはやはり暗くならないうちに帰したほうがよい、それが子どもを守るというところ
の視点でなっている自然
の時間であって、今回お迎え要件を撤廃する、外してもよいと考えた理由が何な
のか、結局、私は聞いていても分かりませんが、もし外す
のであれば、先ほど桜井副委員長が言っていたように、やはりこの時間に、帰宅
の間に、今五時半でこんなに暗いわけですよね。こういう時間に帰って、もし何かあった場合ということも区は想定した上で、この要件を撤廃することがどうだ、こうだではなくて、撤廃してもよいと判断できる、そこはきちんと区として構築していただきたいと思います。
◆菅沼つとむ 委員 高橋君
の思い
の後に言う
のは私もつらい
のだけどな。学童を桜から五校やって、登録数が桜で百十六名か。それで利用者が一・七名。これは結局、利用者が多ければよい
のですが、あまりにも少ない。それで、これ
の欠点はゼロ
のときもある。だけど何人来るか分からないから、人をそろえておかなければいけない。だから、そういうこともあって、忙しいときもあるけれども、仕事がないから暇そうなときもありますよ。
昔は子どもたち
の手づくりクッキーだとか、よく作ったけれども、今は手間がかかるから、バナナ
の皮をむく
のも面倒くさいだとか、果物も面倒くさいと、一週間分
のお菓子をぼおんと配達されて、配っているだけでしょう。やはり、本当にこの事業が子どもたち
のためになっている
のか、その辺だよね。
それでこれは実際に六十四校で、金は幾らかかっている
の。
◎須田 児童課長 新BOP事業全体で、六十一校な
のですが、そこで
の全体
の予算
の経費としては二十二億四千四百万円でございます。
◆菅沼つとむ 委員 それで子どもたち
のために本当になっている
のかというと、これは中もそうな
のだね、学童だって一回学童に来て、友達がサッカーをやったり、ドッジボールやったりで一回抜けてしまうと、その場にいても、もう二度と入れないんだよね。だから、本当に同じ敷地内だよ。それで、父兄たちがドッジボールをやったりサッカーをやったりする人たちが、責任を持って迎えに行って帰しますからと言ったって、これは相ならぬという団体でしょう。そして、おまけに校長
のOBが代表者でしょう。本当にためになっている
のかなと。
まあ、子どもたちが少ない学校はいいですよ。ランチルームも広いし、みんなあるし。では、子どもたちが四クラス、五クラスある学校などと言ったら大変ですよ。学童も新BOPも入り切れないぐらいいるわけだから。
そして片っ方は、もうさっき江口さんが言ったけれども、事業
の見直しでいろいろなことを言っているけれども、これが通ってしまったら、事業
の見直しゼロだよ。これは本当に来年もやって、間違いなくいいと言える
の。
ずうっと皆さん
の質問で答弁を聞いていたけれども、ほかに来年度も新しい事業だとか、やるとか考えているみたいなことだけれども、延長で一人、二人で何ができると言う
の。
もう高橋君
の思いを聞いて本当に言いづらい
のだけれども、子どもたちは大事は大事ですよ。そして保育園
の場合は全部、延長保育もあってやったけれども、これは一年
の壁と言って、それが学校
のほうには、要するに延長だとか、障害者も含めて、サポートがなかなかつかないわけですよ。
ここでみんな子育てをしている人が、一年生で、一年、二年で苦労する。三年ぐらいになったらと。それが前々から言っている福祉と教育
の、あれが壁な
のですね。
だから四十人で、先生が一人やって、では、その中で、学校
の中で預かってくれるかと言ったら、もう授業が終わったら、BOPだとか新BOPだとか、逆に学童だとかに預けられて、学校
の先生は、子どもたちがけがをしようと、私たち
の仕事ではないと言っている
のが現実なんだから。あれは、私たちは頼まれて貸してやっているというだけ
の話でしょう。
そして、本当に子どもたち
のためになる
のか、これだけ税金を使ってなる
のか。本当は学童と新BOPを一体化したかった
のだけれども、あの当時
の社長がちょっと折れてしまって、こんな結果になった
のだけれども、一本化していれば、もっとよくなったと思いますよ。
費用対効果は何にも、私も使いたいほうではない。区民
のためになるならやりたいという方な
のだけど、あまりにも利用が少ない。
それで学童
のほうが子どもたち
のために本当に一生懸命やっている
のかと言ったら、忙しい、忙しい、時間延長で大変だと言う割には、暇なときにはぶらぶらしている。それを、要するに学童
のほうも、こういういろいろなイベントをやって、このようにやって、子どもたちが楽しい
のだよという努力をしているかと言ったら、まあ、している人も少しはいると思うけれども、そんな魅力あることをやっていないよね。もういいかげん諦めな。
◎知久 子ども・若者部長 今、委員
のほうからもお話がありました。補食
のお話とか、人材
の問題ですね。特に、これは勤められても非常勤という立場なので、離職が多いとか、また、大規模校
の児童
の非常に多い新BOP
の体制をどうしていくか、これはいろいろと様々な課題がございまして、これは先ほど
の答弁と繰り返しますが、5
の中で今後整理する検討課題ということで挙げました。ここも含めて、今回
の延長モデル事業と併せて鋭意検討をして、夏までにまた議会
のほうにお示しをしたいと思います。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○高久則男 委員長 それでは、次に移ります。(11)生活困窮世帯等
の子ども
の成長と家庭
の生活
の安定に向けた学習・生活支援
の拠点事業
の実施に向けた検討状況について、理事者
の説明をお願いします。
◎増井 子ども家庭課長 私からは、生活困窮世帯等
の子ども
の成長と家庭
の生活
の安定に向けた学習・生活支援
の拠点事業
の実施に向けた検討状況について御報告をいたします。
1
の主旨です。平成三十年度
の子ども
の生活実態調査では、生活困窮などにより家庭や地域に夜間・休日に安心して過ごすことができる居場所がない子どもや、多く
の家庭では普通
のこととされている体験や所有物がないなど
の子ども
の存在が明らかとなり、このような子どもたちをいかに支援するかが課題となっております。
また、
新型コロナウイルス感染拡大
の影響により、生活困窮世帯がさらに深刻な状況に直面しており、今後新たな生活困窮となる世帯
の急増など、懸念されるところがあります。子ども
の貧困対策を迅速に推進し、子どもと家庭
の生活
の安定を図っていくことが必要でございます。
昨年度策定した子ども
の貧困対策計画では、生活
の安定に資するため
の支援を重点政策と位置づけており、それを踏まえた子ども
の成長と家庭生活
の安定に向け、学習支援、生活支援、そして相談支援
の機能を兼ね備えた拠点事業
の検討を行っているところでございます。このたびは、その検討状況について御報告させていただくものでございます。
2
の事業
の必要性についてでございます。大きく三つ
の視点で整理をしております。
一つ目は、生活困窮世帯等
の子ども一人一人に丁寧に時間をかけて寄り添う支援
の視点、二つ目は、生活困窮世帯等
の子どもや保護者に特化した支援
の視点、三つ目は、生活困窮世帯等
の子どもが日常的に利用でき支援を受けられる固定
の場所
の視点でございます。
三枚目
の別紙1を御覧いただけますでしょうか。本事業
の必要性について、今ある子ども
の居場所や学習支援など
の取組から課題を整理した資料でございます。
上段が青少年交流センターや児童館といった日常的に開設している子ども
の居場所です。
子ども
の生活実態調査
の結果から見えてきたことですが、友人関係に課題を抱えがちな生活困窮層
の子どもたちには、児童館や青少年交流センターといった誰でも来られる施設は利用されにくい傾向がございました。
また、利用者に公平な対応が求められる
のが児童館とか青少年交流センターとなりますが、課題を抱える子ども
の把握とか支援を行うという役割を担っているところはございますが、このような施設
の中で、生活困窮世帯等
の子どもを対象に絞って事業を行うことは、そこに来た子どもたちにスティグマ、負
のレッテルを生じさせる危険性がございます。
そういうことから、新たな支援
の場が必要と考えております。そこでは、さらに、生活困窮世帯などが求めている特有
の専門的な支援を、子どもだけでなく、保護者に対しても継続的に行っていくことが求められております。
下段
のほうには、生活困窮世帯を主な対象とした事業を整理しております。こちら
の児童から見えてくる課題ですが、各取組は実施頻度が限られ、固定
の場所に子どもがいつも行け、支援を受けることができるという事業ではございません。
また、地域
の取組では、生活困窮世帯などへ
の支援
の専門性
の確保を求めていくことが課題となります。
そこで、資料
の中央部にありますように、生活困窮世帯
の子どもと家庭を支える学習・生活支援
の拠点事業
の実施が新たに必要と考えたところでございます。
現時点で
の拠点事業
の概要ですが、かがみ文にお戻りいただきまして、裏面
の二ページ
の3
の拠点事業
の概要を御覧ください。
事業
の目的は、記載
のとおりです。中学生を対象に考えております。その理由についてですが、記載にございますが、子ども
の生活実態調査
の結果では、小学校五年生よりも中学校二年生
のほうが、夜間・休日にいることができる場所、また、保護者にとっては学校以外
の学習支援
の利用意向が高く、児童相談所とか子ども家庭支援センターにニーズ
の確認を行った結果からも、中学生だけでも一定数
の利用が見込まれるということが考えられました。
また、中学生に対象を絞ることで、卒業後
の進路を見据えた支援に特化することができます。
中学生
の時期に、学習・生活習慣をしっかりと習得し、中学卒業後
の生活
の安定や高校中退
の防止につなげることが必要と考えております。
また、夜間まで
の実施となるため、中学生は保護者による送迎が必要ないといったこともあり、自身で公共交通機関、自転車などを使って利用することができることも、対象を中学生とした理由でございます。
実施する機能は記載
のとおりですが、一日
の活動
の流れですが、また三枚目
の、今度は裏面を御覧いただけますでしょうか。
別紙2となっておりますが、子ども
の状況に応じた個別
の学習支援
のほか、生活支援
の面では、一緒に料理を作るなど、家庭的な環境もつくってまいりたいと考えております。
開設ですが、土日を含む週五日で、児童館
の休館日は開設する方向で考えております。時間については、十四時から二十一時頃までを想定しております。
また、かがみ文にお戻りいただきまして、二ページを御覧いただけますでしょうか。実施場所は、記載
の【基本的な考え方】を踏まえて、既存施設を活用していきたいと考えております。
事業は委託により実施とし、地域
の中で子どもが安心して生活できるよう、支援機関とか地域と連携して進めてまいります。
4
の事業開始時期ですが、令和三年度に一か所事業を開始し、実施状況を踏まえて段階的な拡充を検討していきたいと考えております。
5
のスケジュールについては記載
のとおりです。
私から
の御報告は以上でございます。
○高久則男 委員長 ただいま
の説明に対し御質疑ある方、お願いいたします。
◆菅沼つとむ 委員 ちょっとよく分からない
のだけれども、これは後ろ
の図だと、小学校と中学校
の居場所と学習支援だと思う
のですが、これは対象は、基本的には中学生ですか。
◎増井 子ども家庭課長 別紙1
のほうに小学校期から中学校期、高校期と、切れ目ない支援という視点もあって、少し時期を並べております。その対象年齢に応じて、どの施設がどのように対応しているかを、この表では表させていただきました。
ですが、その中で今回
の事業
の対象と考えているものは、この中学校期ということで御理解いただければと思います。
◆菅沼つとむ 委員 それで、学習支援、生活支援、相談機能というような拠点事業と言う
のですが、これ、拠点はどこにある
の。
◎増井 子ども家庭課長 今、現にこういった事業が行われておりませんので、新たな事業としてこれから展開したいと考えております。そして、考え方としては、まず一か所整備して、段階的に増やしていきたいと思っている
のですが、現状、今、平成三十年度
の実態調査
の結果から、おおむねこういう施設を利用すると想定される子ども
の数としては百三十名程度を考えておりまして、三か所ぐらい
の整備が必要と思っております。場所については主要沿線という
のでしょうか、京王線とか小田急線とか田園都市線がございますが、その主要沿線ごとに整備ができると、子どもたちにとってはそれぞれ通いやすい環境になる
のではないかと、今、想定はしているところです。
◆菅沼つとむ 委員 中学生
の貧困家庭ということはいい
のだけれども、これは、うち
のほうでも子ども食堂みたい
のをやっている
のだけれども、本当に貧困家庭
の人たち
のほうにやっている
のだけれども、小学校に行って、町会だとか、そういうボランティア団体がいて、貧困家庭があったら、一々子ども食堂まで行かないで、家まで行って作ってあげますよと言っている
のだけれども、まあ、個人情報か知らないけれども、出さないんだよね。だから、貧困か、貧困でないかということは結構難しいよ。普通
の人が学習支援で来るかもしれないし、その辺はできる
の、実際にはできないと思っているんだ。
◎増井 子ども家庭課長 実際にこの事業
の対象者に関しては、学校とか、児童館とかいったところで気になったお子さんに声をかけていく、あるいは、今、子ども家庭支援センターで関わっているようなお子さんに声をかけていくということが、まずスタートになるかと思っています。ですので、施設
のほうが直接、利用者、対象者を探すということではなく、区側
のほうが声をかけていって、つなげていきたいということが最初になるかと考えています。
◆菅沼つとむ 委員 今言った小田急だとか、京王だとか、田園都市線だとか、大きい路線
のところにつくりたい、展開していきたいという話だけれども、財源はどこから来る
の。
◎増井 子ども家庭課長 こちら
の事業については、国や東京都
の補助がございます。それを活用して実施を考えております。
◆菅沼つとむ 委員 補助金率と、上限は一か所幾らまで。
◎増井 子ども家庭課長 まず、国も東京都も基本的には二分の一
の補助となっています。当初
の施設
の整備に関しては、東京都
のほうが十分の十という補助スキームをつくっております。一か所当たり、大体私ども
の方
の一年間
の見通しとしては、一か所当たり四千二百万円程度ということを今は想定しております。
◆菅沼つとむ 委員 一か所四千二百万円。それで、実際には家賃を含めて、多分人件費を含めてやる
のだろうと思う
のだけれども、これは誰がやる
の。
◎増井 子ども家庭課長 まず、今申し上げた
のが、主に、大体七割ぐらいは委託に係る経費が中心になるかと思います。それ以外
の経費としては開設準備に係る経費を見込んでいます。区
の施設を活用するということで、家賃は別に発生しないような方法で、今は考えております。
◆菅沼つとむ 委員 みんな、福祉もそうだけれども、区
の施設をただで貸してくれと言っていて、そんな駅
のそばに、うちはそんな施設を持っていたっけ。結構ないと思うよ。
◎増井 子ども家庭課長 こちら
のほうでは幾つか候補としていろいろ考えているところはございます。いずれにしても庁内で
の調整が必要ですので、ここは今使えますということではないので、庁内で
の調整をしながら活用できる施設で考えていきたいと思っております。事業そのものは委託という形を取っていますが、委託については、こういう事業
の実績
のあるところとか、あるいはいろいろと課題を抱える子どもたちに対応することになると思いますので、児童福祉施設など
の施設を持った社会福祉法人とかを委託先として考えているところです。
◆菅沼つとむ 委員 基本的には、本当に貧困
の人たちが集められるかという
のは、集める方法がないんだよね。各学校に行ってもさ、貧困
の人はあそこ
の場所に来てくださいと言って、中学生が来る
の。
◎増井 子ども家庭課長 実際に、この平成三十年
の調査
の中でも、おっしゃったとおり、なかなか支援する側
のほうも貧困が見えにくいというようなことは課題として挙がってきています。ですので、今年度から一応スタートしたいと思って考えているものが、新しい、子どもにも分かりやすい、いろいろな事業を紹介するリーフレットなどをつくって、学校を通して子どもたちにも目につくような形で、その資料、リーフレットを配布していくようなことを考えております。
◆菅沼つとむ 委員 一点目は、補助金がいつまで続く
のかっていうことと、子ども政策でもうさっき説明があった交流センターだとか、児童館だとか、障害も含めて様々あるではないですか。新しい事業を次々立ち上げる
のはよいけれども、そういう話ではなくて、もっと地域的に展開できるようなことを考えないと、人は来たけれども、開いているから子どもたちが来て、学習をやっているみたいな感じになって、本当に貧困で相談をして、なるような人が来る
のか。
第一、今、世田谷区がこれだけ厳しい中で、四分の一出す事業ではないでしょう。やめたほうがよいと思います。
◎増井 子ども家庭課長 国
のこの事業に関しては、生活困窮
の世帯に対する事業として、補助
のほうはかなり継続して出ている事業になっておりますので、すぐにこの補助がなくなるとは思ってはいないところです。
事業自体は、子どもたちに関しては登録制という形で事前に相談を受けて、登録をしていただいてから
の利用を考えているところです。
子どもたちですが、想定している子どもたちが、今、夜間一人で過ごしていたり、あるいは小さな子どもを抱えながら家で過ごしているような子どもたちということがある
のですが、平成三十年度
の実態調査
の中でも、そういう子どもたちがたくさんいること、またそういう子どもたちが、家では安心してほっとできる場所がない。一般
の子どもたちは、家をほっとできる場所として選んでいる
のですが、貧困層
の子どもたちが家をそういう場所としては選んではいない。
また、過ごしている場所としては、一人で過ごしている
のか、商業施設とかゲームセンターといったところで夜間過ごしているような姿がアンケートから見えてきています。
さらに、そういう子どもたち
の中で、どうして児童館とかアップスみたいなところで過ごせないかですが、やはり所有物
の調査も行っている
のですが、ほか
の友達がみんな持っているものを自分が持っていないと、なかなかほか
の友達と一緒に遊べなくなって、結果的にいじめを受けやすいという傾向も、詳細な分析
の中では、所有物を持っていない子どもたちが、いじめ
の対象になったりするというようなところが、アンケート結果からも見えてきた課題でした。
そういうことから、なかなかみんなが集まれる場所がこういう子どもたちにとっては集える場所にならないということで、個別的な支援が行える新たな拠点がどうしても必要と判断したものでございます。
◆菅沼つとむ 委員 つくるときはそんな格好いいことを言ったって、一点目は、貧困だとかは集められない
のだから。それから、野毛
の交流センターだって、昼間だって何だってがらがらではない
の。第二児童館みたいなもので、あそこで
ひきこもりの子どもたちを、学校がいないときに来てもらって伸び伸びやってもらうなんて、伸び伸びも何も、学校がいないときは人がいないではない
の。
自分たち
の子ども政策をもう一回見直して、本当に立ち上げるときは、理想論ばかりではなくて本当にできる
のか、本当に貧困
の人たちが来てやる
のならよいけれども、役所としては個人情報で集められない
のだから、やめたほうがよいと思います。
◆桜井純子 委員 子ども
の貧困
のことが言われ始めたときに、お金
の経済的な貧困だけではなくて、様々な経験や機会、どんなものを持っている
のか、そういう貧困というものが子どもに与える影響が本当に大きいということが語られ始めて、平成三十年
の調査で、世田谷にもそういう子どもたちがいるということが明らかになっていったということで、本当にあの調査はそのすばらしい調査だなと今でも思っています。
私も想像な
のであれですが、生活困窮世帯と言えば、年収ベースだったり、例えば手当をもらっている家庭だったり、区はそういうところから入っていけるかと思うので、そこら辺は工夫をしていただきたいと思います。
ちょっと最近アップスに行ってきた
のですが、たくさん子どもたちが、学校が終わったぐらい
の時間からやってきていて、でも、やはりそこに居着けなくて、違うところ、あとどこに行った
のだろうという子どもも確かにいるという話も聞いてきました。
なので、子ども
の居場所
の様々な役割ということはありますが、やはり自分が将来このようになりたいというモデルに出会うということが、私
の考えでは、例えば子ども
の虐待
の連鎖と言われているもの、いわゆるそういう連鎖というところに足を踏み入れない、自分自身
の理想を持てるというところで、本当に多様な居場所があって、そこに、一日二人か三人しか来ないかもしれないけれども、いつもそこが開いていて、何かがあったときに、子どもが自分
の本当に本来
の自分でいられる場所としてあり続けるということはすごく重要だと私は思うので、この事業をしっかりと取り組んでいっていただきたいと思います。
もう一つ
の側面として、こういういろいろな課題を抱えている子ども
の場合、中学生が対象となっていますが、例えば兄弟がいる場合は、兄弟が家にいれば、その子
の世話をしなくてはならない場合もありますので、そうすると、中学生に限っていると、兄弟を連れていけないということで、やはりそこで足が一歩出せないということにもなりますので、スタート時点でターゲットは中学生であるということは、私も理解できますが、その背景には、来れない理由として、兄弟ケアをしている子どもであるということもあると思うので、そこら辺も視野を広げた取組にしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎増井 子ども家庭課長 子ども
の生活実態調査
の中でも、下
の子ども
の面倒を見て、子どもたちだけで家で過ごしているという姿がありました。ですので、今回も、当初、中学生だけに限らないということも考えた経緯はあった
のですが、やはり対象が広がり過ぎると、支援も変わってくるというところもありまして、対象は中学生に絞った
のですが、おっしゃったように、その子がやはり下
の子ども
の面倒を見るがゆえに来れないという状況があってはいけないと判断できるケースもあると思いますので、そこは柔軟にできるような検討をこれからしていきたいと思っています。
また、子ども
の年齢が小さいようでしたら、ほか
の、例えばひとり親であれば、ホームヘルプサービスといったものがありますので、その他
のサービスと併用する形を取れないかということも、こちらも子ども家庭支援センターと連携しながら模索していくことも考えていきたいと思っております。
◆桜井純子 委員 ぜひソーシャルワーク
の視点を持った、そういう場所にしていっていただいて、世田谷区で育てば、子どもがどんな状況にあっても、経済的に、今は豊かでも、もしかしたら明日、本当にどん底になる場合もあって、そういう場合は、子どもは外に向けては、自分を偽るという言葉が合っているかどうか分かりませんが、違う自分を装うということも起こり得るわけですね。そうすると問題が見えにくいということもありますから、ぜひ安心して自分らしくいられる場所をつくっていただければと思います。要望です。
◆大庭正明 委員 しばらくちょっとしゃべっていなかったので、ちょっとこの文章を読んでいて、何か直感的に思う
のは、どうも何か上から目線で物事を言っているような感じがする
のです。貧困家庭に施してやるみたいな、何かそういう超上から目線で眺めているような形
の印象を受ける
のです。
そして、文章そのものはよくできていますよ。学者さんが書いたように、論理性もあるし、説得性もあるし。でも、これは実態にかなっている
のかなということが非常に思わざるを得ないというか、例えば身近な例で行くと、選挙
の学者さんがいたとして、説得力
のある文章を書いたとしても、実際
の選挙を知らないと、その人は選挙に受からないですよ。
選挙
の実態という
のは、いろいろ複雑な要因があって、文章に語れる部分と、語れない部分もいろいろあるわけですよ。それから勝ち方にもいろいろある。地域特性もある。その個人
の特性もある。
そして、菅沼さんが言われるように、個人情報というものも非常にかぶさってくるわけですよ。九十二万もいる中でね。それで、その九十二万を一括的に扱うということ
の無理という部分があるわけですよ。
つまり、地域では、何か今、地域
の条例をつくろうとかなんとかと言っていますが、地域では地域固有
のプライバシーというか、地域特有
の皆さんが持っている情報というものがあるわけですよ。それはなかなか公にはできにくいような部分があって、でも、人間社会ですから、そういうものはあるわけですよね。
それが最近どんどん地域で情報が共有されにくくなってきた。みんな隣
の隣
の隣
の人はどういう家庭状況か誰も知らないとか、それが都市
の状況になっているわけですよね。
だから、そういうところで一括的に、どこでも通用するようなこういう文章でやっていける
のかどうかということな
のです。
少なくとも、では、そこ
の理事者
の皆さんで、貧困世帯で育った人はいる
のですか。僕はここにいる人で、自分は貧困世帯で育ったというような体験者がいっぱいいれば、僕はもうちょっと政策的にはこなれたものという
のかな、そのようになる
のではないかという気がするんですよ。
皆さん、みんな普通
の家庭というか、そこそこ
の家庭で、いろいろ、どういう事情があったか知りませんが、僕は政策立案者
の中に、やはりこういう貧困世帯から抜け出したというわけではないけれども、地方公務員に、世田谷区
の役人になるということは、ある程度普通
の生活レベル以上
の人になったということな
のだろうと思うけれども、そういう貧困家庭で育ったような、または体験がある、またはそういう見識という
のか、力があるというような人たち
の中から
の発想でなければ、心理状況とかなんとかは分からないと思いますよ。
学校で
のいじめなどという問題も、それは先生に言ったり、親に言ったり、警察に言ったりしたって、いじめ
の実態などというものは解明できないわけですよ、強制的に何か排除でもしない限りはね。子ども
の世界は子ども
の世界で
のいろいろな秩序があったり、大人
の世界では大人
の世界
の秩序があったりで、いろいろなかなか難しいものがある
のですよね。
話を長くするわけではないですが、僕
の孫などという
のは、子ども夫婦は、女の子も男の子もいる
のですが、小さい頃から、もう何々さんと。例えば僕が正明だとしますと、親から正明さん、正明さんという形で小学校
の頃から育っているんですよね。一人
の人間として、呼び捨てにはしないし、まあ、怒るときは怒りますが、普通を生活
の中では、三歳であろうが、七歳であろうが、何々さん、何々さんと両親が言っているんですよ。ああ、やはり子どもが扱い方が変わってきている
のかなと。多分それはそのような時代になっている
のでしょう。僕たち
の時代とは全く違う。僕たちは呼び捨てということは当たり前ですからね、そういう世代的に見て。
そして、子育て
の環境が変わってきているということを考えて、そういうことから、もうちょっと目線を低くして考えるべきではないかなと、意見として申し上げます。
○高久則男 委員長 それでは、二時間以上経過しましたので、ここで十分程度休憩を入れたいと思いますが、よろしいですか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○高久則男 委員長 それでは、六時半から再開したいと思いますので、そこまで休憩になります。よろしくお願いします。
午後六時十八分休憩
──────────────────
午後六時三十分開議
○高久則男 委員長 それでは、休憩前に引き続き、会議を開きます。
次に(12)区立豪徳寺保育園病後児保育室きてぃるーむの廃止について及び(13)病児・病後児保育施設
の新規開設について、二件について一括して理事者
の説明を願います。
◎大澤 保育課長 それではまず、区立豪徳寺保育園病後児保育室きてぃるーむの廃止について御報告いたします。
1主旨でございます。区では、保育所等に通園中
の乳幼児が病気にかかり、集団保育
の困難な期間に一時的にお預かりする病児保育室と、病気
の回復期にあって集団保育
の困難な期間、一時的にその乳幼児
の預かりをする病後児保育室を設置し、保護者
の子育てと就労
の両立を支援するとともに、乳幼児
の健全な育成及び資質
の向上に寄与する事業を展開しております。
区立豪徳寺保育園病後児保育室きてぃるーむについては、他
の病児・病後児保育事業実施施設と比較して利用率が低く、周辺地域に令和三年四月から定員増
の既存施設及び、この後御報告しますが、新規開設予定
の病児保育室があることから、これら
の状況を総合的に鑑み、当該施設における病後児保育事業を廃止することとしたので報告するものでございます。
2
の「きてぃるーむ」
の現状と課題でございます。まず、豪徳寺保育園病後児保育室を含む病後児対応施設
の利用率は、病児・病後児対応施設と比べて低い状況にあり、とりわけ、きてぃるーむについては一割台
の利用状況が続いていること。それから、病後児対応施設(全三施設)
のうち、きてぃるーむと他
の二施設
の人件費も含めた支出額、運営経費はおおむね一千万円超と同程度ですが、当該施設
の利用率が低いために、ほか
の二施設と比較して、利用料収入及び国や都
の補助金収入が低く、運営費に占める一般財源
の比率が高いこと。
事務事業
の緊急見直しで報告した国
の緊急事態宣言に基づいて認可保育園等と同様
の対応として今年
の四月二十日より休園対応とし、その後、
新型コロナウイルス感染症対策に伴う事務事業等
の緊急見直しによって今年度末まで、現在、休止対応を延長しております。
この間、休止に伴う問合せはありますが、他施設を御案内するなどして利用者には理解いただいているところでございます。
3
の「きてぃいるーむ」
の取扱いについてでございます。きてぃるーむについては、本事業開始直後
の平成十五年四月より事業を開始しましたが、最後
のページ、三枚目
のページにマップを添付していますが、近年、当該施設を取り囲むように新規病児・病後児保育施設
の整備が進み、当施設
の周辺における病後児保育事業利用者
の需要は一定程度満たしてきているものと考えております。
一ページ目にお戻りください。また、平成二十七年度に策定した病児・病後児保育施設
の整備方針に基づいて区内全域を網羅することを目指し、未整備エリア
の需要
の高い鉄道駅近辺を中心として整備を進めていくこととしており、当該施設から約三キロ圏内に新たな病児・病後児対応施設が来年度開設に向けて準備を進めております。
また、既存施設
の定員拡充も予定されていることから、世田谷・北沢地域において受入れ枠
の拡充が図られる予定でございます。
以上を踏まえまして、区直営による病後児を対象とした当該施設については、その役割を終えたものと判断し、来年三月、令和二年度末をもって廃止することといたしました。
4
の廃止に伴う今後
の対応でございます。まず(1)利用者へ
の対応でございます。区立豪徳寺保育園保護者をはじめ、当該施設をこれまで利用されてきた方々に対しては、周辺
の病児・病後児保育施設を案内するなど、丁寧な説明を行うとともに、「区
のおしらせ」等により事前周知を図ってまいります。
また、(2)今後
の病児・病後児保育施設については、先ほどもお話しした平成二十七年九月に策定しております病児・病後児保育施設
の整備方針に基づいて、利用率が高く利用人数
の多い病児対応型保育施設については引き続き空白地域へ
の整備を進めてまいります。
5
の今後
のスケジュールですが、来年三月末
の廃止を踏まえ、今月より事前周知を開始してまいります。
参考に、利用率や支出
の表を記載しておりますので、後ほど御確認いただければと思います。
続いて、病児・病後児保育施設
の新規開設について御報告します。こちら
のペーパーを御覧ください。
1主旨でございます。先ほども御報告しましたが、病児・病後児保育事業については整備方針を定め、世田谷区子ども計画(第二期)後期計画に定める年間利用量
の整備を進めているところでございます。
このたび、医療機関併設型
の病児保育事業
の提案があり、適格性審査委員会において審査を行った結果、適格であると判断したことから、新規施設を開設することとしたので報告するものでございます。
2
の整備及び運営内容でございます。施設区分については医療機関併設型
の病児保育施設でございます。
(2)提案場所ですが、世田谷区太子堂三丁目、区立太子堂中学校
の近くになります。後ほど二枚目に開設予定案内図を添付しておりますので、そちらを御確認いただければと思います。
(3)提案者及び(4)施設名称は記載
のとおりでございます。
(5)定員は六名でございます。
(6)開設予定は来年四月下旬を予定しております。
(7)開所日時及び(8)休業日、(9)施設設備は記載
のとおりでございます。
3
の適格性審査方法及び結果でございます。適格性審査は、提案書類
の審査及び公認会計士による財務分析を行いました。
書類審査については、(1)
の①評価項目に基づき審査した結果、二ページ目
の②
の結果
のとおりとなっております。満点百九十五点中百三十六点(六九・七%)でございました。
また財務審査は、おおむね良好な法人と考えられるという評価でございました。
③
の総合評価ですが、運営主体がクリニックである点において、医療措置等
の安全が図られているとともに、病児保育事業
の主旨を理解した「子ども
のために」という視点で
の保育計画が立てられていること、また、施設
の指定基準や人員配置基準に適合しており、書類
の審査で
の評価点数が、先ほど御報告したとおり、適格基準
の六割を超え、財務審査で
の評価は「おおむね良好な法人と考えられる」と
の結果であったことから、本事業を実施する事業者として適格であると
の評価に至っております。
(2)適格性審査委員会
の構成は、記載
のとおりでございます。
4
の概算経費ですが、今年度については開設準備経費として約一千八百十八万円、うち特定財源は記載
のとおり、また来年度
の運営委託費ですが、約二千三百万円強でございます。うち特定財源は記載
のとおりを見込んでおります。
5
の今後
のスケジュール(予定)ですが、来年三月に区民周知を開始して、四月下旬
の施設開設を目指してまいります。
御報告は以上です。
○高久則男 委員長 それでは、ただいま
の説明に対し御質疑ある方、どうぞ。
◆江口じゅん子 委員 私がこの報告を伺って一番思ったことは、やはり病児・病後児保育というものが区
の都合でやめてよいものな
のかなと疑問に思った
のですね。先ほど
の学童
の議論ではないですが、私も、人数が少なくても必要な事業はあると思うし、ましてこれは子ども
の健康に関わる部分ですよね。費用対効果ではかってよい
のかと本当に疑問に思う
のです。
特にこのきてぃるーむは、年度当初
の事務事業見直しで、突然年間休止が掲げられて、本日、来年度から廃止ということが急に出されて、やはり拙速感が否めないですし、区として
の検討過程が分からない
のです。
もちろん利用率とか財源構成は丁寧に書いてありますが、保育
の質ガイドラインを掲げる世田谷区が病後児保育を閉鎖する、そして延べ百九十八人
の利用者が、新たに、もちろん太子堂につくるわけですが、熱や様々な身体症状がある小さなお子さんを抱えて、豪徳寺は近かったけれども、家から遠い下北沢や太子堂まで行く親子
の負担はあると思う
のです。
保育
の質にここまでこだわってきた世田谷区として、子ども
の目線で、保護者
の負担でというところで、どういう検討をして廃止と判断した
のか、ここはちゃんと説明していただきたいと思います。
◎大澤 保育課長 まず廃止
の過程でございます。この間、繰り返しにはなりますが、利用率
の推移とかを見てきております。また、先ほども御説明しましたが、病児・病後児保育施設としては必要と考えております。特に、現状としては病児対応型
の施設が利用状況としては増えてきているような状況ですので、そちら
のほうにシフトしていかなければいけないと考えておりまして、平成二十七年度になりますが、整備方針を定めております。
そういう部分も含め、今回、病後児専用施設については、このきてぃるーむについては、先ほどもお話ししましたが、周辺地域にも病児対応型
の保育施設が増えていること等々もございまして、その辺を総合的に勘案して、今回、廃止という形で結論に至ったということでございます。
◆江口じゅん子 委員 質問に御答弁されていないと思う
のです。子どもを大切にする、子ども
の最善
の利益を大切にする保育
の質ガイドラインを掲げる世田谷区として、どういう検討をした
のですかという質問に対して、利用率、それと病児・病後児施設は必要だけれども、より需要性
のある病児施設にシフトしていくと御答弁されていて、だから、子どもや保護者という目線はどうした
のかと思う
のです。
それと、今
の課長
の答弁で私が思ったことは、病児施設にシフトしていく、確かにその需要があるから、それは一定私も必要だと思います。
だけれども、私はちょっとほか
の施設
の歴史とかも見た
のですが、例えばバンビは、もう五十年も病後児保育を、区に最も先駆けてやってきたわけです。最初は保護者からお金を取って、足りない分はバザーでという中で、地域と、本来だったら子どもが病気
のときは親が休めればよいけれども、そうではないとき
のセーフティーネットを自分たちがつくってきた歴史があるわけです。だから、この利用率だって三つに比べて高いわけですよね。
ですから、そういう歴史とか経緯もありながら、何か病児施設にシフトしていくとはっきり言われてしまうと、では、結局ほか
の病後児施設も、いろいろな歴史とか経緯がありながらも、やはりこれは利用率が低いということで淘汰されていってしまうということな
のでしょうか。
◎大澤 保育課長 まず、今お話があったきてぃるーむについては、事業開始初期が平成十五年でございます。このきてぃるーむと、マップ
のほうにございますが、病児保育室としてハグルーム、この二つは当初、平成十五年、事業を開始してきております。
そういう意味では病後児保育室と病児保育室がそれぞれ役割を担ったような形で進んできて、平成二十年以降ですが、病児・病後児保育事業施設
の整備が進んできていると。特に医師
の巡回が条件となっている病児対応型施設
の利用が増えてきているということもあって、病後児専用施設
の利用が減少してきた経緯があるかと考えております。
また、今、バンビも含めた、では、病後児保育施設
の部分ですが、今、委員がおっしゃったとおり、バンビについてはもともと運営事業者独自で病後児保育事業を始めておりまして、平成二十年代に区が病児・病後児保育施設
の整備を推進するに当たって、運営事業者からも提案があり、その当時、区も適格性審査で適格としたことを踏まえて、バンビについては今後も利用状況については見守っていきたいと考えております。
また一方で、にこりんるーむについては、当初計画では病児・病後児保育施設を計画していましたが、指導員
の手配が進まないという理由で、今現在、病後児保育のみ
の対応となっております。今後もこの当初計画どおり、病児保育にも対応できるように運営事業者にも働きかけてまいりたいと考えております。
◆江口じゅん子 委員 私は病後児保育が必要だと思う
のは、大体
のお子さんは病児保育で、やはり親御さんも回復過程にあったら通常
の保育園に預けるという対応をされる方は多いと思う
のです。だから病後児保育
の利用率は悪いわけです。
しかし中には、例えば持病を持っていたり、虚弱だったり、発達障害などで自分
の症状を、特に小さければ小さいほど的確に言えない。そういう中では回復期もしっかりと専門家
の目で見守って、しっかり回復してから元
の保育園に戻そうという病後児保育というものは、保育を大事にする世田谷区としても、親
の需要としても、私は一定あると思う
のです。
ですから、病後児保育というところを今後も含めて、病児・病後児を含めて施設整備をしていくということですが、だったら、何でこれが今回拙速に、そしてやはり区
の都合は多分に多いわけですよね、一般財源比率が高いとか、ここまで保育
の質にこだわって保育施設もつくり、保育関係者のみならず、保護者
の評価もすごく高い世田谷区
の中で、コロナ禍で大変な収入減だと、それはあるけれども、しかし、そういうことが前面に出て、区
の都合で、こういう子ども
のセーフティーネットである病児・病後児保育を閉鎖するということについては本当に慎重に対応していただきたいと思います。拙速感が否めないと思います。指摘して要望します。
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○高久則男 委員長 それでは、次に移ります。(14)区立奥沢西保育園後利用施設
の私立認可保育園仮園舎による一時使用について、理事者
の説明をお願いします。
◎大澤 保育課長 それでは、区立奥沢西保育園後利用施設
の私立認可保育園仮園舎による一時使用について御報告いたします。
1主旨でございます。平成三十一年二月に本委員会で御報告した仮称世田谷区立玉川地域拠点保育園基本設計(案)において、移設後
の区立奥沢西保育園
の跡地については、この当時、令和五年度以降になりますが、私立保育園等をはじめとした必要な施設を整備する予定として御報告しております。
今般、近隣で区有施設を使用している等々力保育園より、老朽化した園舎
の建て替えに際し、区立奥沢西保育園園舎を仮園舎として使用したい旨
の申出がございました。当該園については老朽化が進んでいることや、建て替え後
の保育事業
の拡充、施設機能
の向上を検討していることなどから、園舎
の建て替えに際し、区立奥沢西保育園園舎を仮園舎として有償で使用することを認めることとしましたので御報告するものでございます。
2
の等々力保育園
の概要等でございます。当園については、平成二十年度
の区立等々力保育園
の民営化によって、現在、社会福祉法人代々木鳩
の会が運営を行っております。園舎は既存
の区立保育園
のものを活用しておりますが、一九七五年、昭和五十年
の竣工
の建物で、今年築四十五年となります。老朽化が進んでいるところでございます。
また、当施設については、現在は無償で土地・園舎を運営法人に貸付けをし、維持管理は区が行っていますが、園舎建て替えに伴って、区有施設である等々力保育園園舎
の解体は区が行い、建て替え後
の区有地は新たに有償で運営法人を貸し付けることといたします。
3
の今後
のスケジュールですが、本年七月に本委員会で御報告したとおり、令和五年四月、玉川地域拠点保育園開設後になりますが、開設後、記載
のとおり
の予定としております。なお、裏面に等々力保育園と区立奥沢西保育園
の位置図を記載しておりますので、後ほど御覧いただければと思います。
御報告は以上です。
○高久則男 委員長 ただいま
の説明に対し御質疑ありましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○高久則男 委員長 それでは、次に移ります。(15)保育施設整備等
の状況について、理事者
の説明をお願いします。
◎中西 保育計画・
整備支援担当課長 保育施設整備等
の状況について順次御報告させていただきます。
一枚おめくりいただきまして資料1、認可保育園整備・運営事業者
の決定についてでございます。区立池之上小学校
の改築に合わせて複合化を図る私立認可保育園
の整備・運営事業者を決定したので御報告いたします。
1整備・運営事業者です。名称は社会福祉法人和順福祉会で、昭和四十六年に茨城県で社会福祉法人を設立して、現在は那珂市で認可保育園を運営してございます。
2整備地
の概要は記載
のとおりで、予定定員四十八名でゼロ歳児から五歳児でございます。
3経過については記載
のとおりとなってございます。
4選定評価、(1)基本方針に記載
のとおりで、保育所保育指針、区保育理念、区保育方針を理解した上で、世田谷区において新たに保育所を運営する意欲と熱意を有し、保育
の質を維持・向上できる事業者であることを基本として、以下
の点を重視して選定を行ってございます。
ページおめくりいただいて中ほど(2)審査方法でございます。第一次審査として書類審査、公認会計士による財務審査を行い、応募
のございました二十八事業者
の中から三事業者を第二次審査対象事業者として選定してございます。
第二次審査では、現地調査・ヒアリング調査を実施して、第一次、第二次
の審査結果から総合的に評価して事業者を選定してございます。
5
の審査・選定結果でございます。(1)第一次審査【書類審査】
の結果については記載
のとおりとなってございまして、表
の右側に二次審査、対象と記載した三事業者を二次審査
の対象といたしました。
三ページ
の下
のほうにございますが、(2)第二次審査【現地調査・ヒアリング審査】
の結果、一位
の和順福祉会は総合評価で六五・一%となってございます。
おめくりいただいて四ページ、(3)総合評価でございます。社会福祉法人和順福祉会は、子どもたちが豊かな心を持ち、丈夫な体をつくり、友達と
の関わり合い
の中で刺激し合い、共に伸びることなどを保育目標に掲げている法人で、現在運営している園では、園長や主任
のリーダーシップ
の下、保育観を共有し合い、子ども一人一人
の状態に合わせて丁寧に対応する様子が確認でき、子どもたち
の発達に応じた保育環境が用意されている点などが高く評価され、整備・運営事業者として選定できると
の結論に至ったものでございます。
6審査委員会
の構成、7今後
のスケジュールについては記載
のとおりで、令和六年度
の開園を目指してまいります。
続いて資料2、保育施設整備
の進捗状況について御報告します。ただいま資料1で御報告した池之上小における整備については、六ページ下
のほうに令和五年度整備として太字で記載してございます。御確認いただければと思います。
説明は以上でございます。
○高久則男 委員長 ただいま
の説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆大庭正明 委員 今まで保育園
の誘致型というものは、こんなに二十八事業者も手を挙げたということは、何か手を挙げる人が少ないとかがほとんどで、誘致型とあれはちょっと違いますが、それにしても何か桁が違うぐらい殺到したみたいな感じですが、これは場所いいと、やはり採算というか、運営がしやすいということと関係する
のですか、何でこんなに集中したか、ちょっと今まで
の報告
の中でこんなに数が多かったという記憶はなかったので、何でこんなに多い
のですか。
◎中西 保育計画・
整備支援担当課長 五年ぐらい前とかにも過去には十六事業者とか、お申し込みがあったものがございました。今回
の二十八事業者となったところですが、各事業所
の提案書を私も拝見して、提案内容から推測するに、小学校と保育園ということで、小学校と連続できるというところに魅力を感じていた事業者がいらっしゃるということと、あと、今委員がおっしゃったように、やはり駅から近いというところ
の立地
のよさ、あとはやはりまだ世田谷で保育園を開きたいと思っている事業者が結構いらっしゃったと感じているところです。
◆佐藤美樹 委員 一点だけ、ちょっとこれは子ども部から、保育園
の報告だけなので、全体像というか、これは池之上小学校
の改築後
のスケジュールですか、改築後、開校する
のと合わせて開園な
のかということとか、あと、今
の整備予定地
のすぐ近くが多分、今
の学校
の正門な
のですが、基本的にこの学校
の正門
の隣に保育園
の門があるというような、そんなイメージですか。
◎中西 保育計画・
整備支援担当課長 このたび
の小学校と
の複合化については、池之上小
の改築
のスケジュールに合わせた形で、教育委員会と調整を進めているところです。開園
の時期が同時期になるかどうかは、一緒というところで進めてはおりますが、それはこれからまたスケジュールは詰めてまいりたいと考えております。
あともう一点、保育園と学校とということで、今四ページにお示した地図ですが、西側が商店街
の通りになっていて、保育園
の主たる入り口は、実はちょっと分かりにくい
のですが、西側
の商店街に抜ける通路がございまして、今、小学校では使用していない門がございます。そちらを保育園側
の入り口と計画しておりまして、小学校と
のセキュリティーはしっかり区別した形で対応していくということを計画としております。
◆中塚さちよ 委員 すみません、一点だけ御質問させてください。今回決まった和順福祉会という事業者ですが、審査
の結果を見ると、二十八事業者応募してきた中で、一次審査に関しても二次審査に関しても、ちょっと頭一つ抜けているというか、非常に高い評価だったようですね。この事業者、保育園自体は今
のところ一か所でしか実績がまだないということですが、すごく高く評価されたポイントは、総合評価にもあると思いますが、特にどういうところが評価された
のでしょうか。
◎中西 保育計画・
整備支援担当課長 一般的には、古くからやっている園ですと、一斉保育とか、古くから
の保育をやっている事業者が多い中で、こちら
の保育園についてが、子ども
の様子を一人一人よく見ながら、丁寧に保育されているというような点が、委員からは高く評価されているというところでございます。
子どもたち
の様子がすごく楽しく過ごされている様子も、現地で私も確認してきておりますし、園として
の取組が高く評価された園ということで御認識いただければと思います。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○高久則男 委員長 それでは、次に移ります。(16)
新型コロナウイルスワクチン住民接種
の実施に向けた庁内体制
の整備について、理事者
の説明をお願いいたします。
◎松本 地域保健課長 では、
新型コロナウイルスワクチン住民接種
の実施に向けた庁内体制
の整備について御報告します。
なお、本件に関しては、
新型コロナウイルス感染症対策本部
の決定事項として十二月九日付でお配りしております。本日は要点と変更点を中心に御説明します。
1
の主旨ですが、国は、令和三年前半で
の国民へ
の新型ウイルスワクチン接種
の実施を目指し、保健所を設置する特別区等に対し、コロナワクチン接種
のため
の必要な体制を実際
の接種よりも前に着実に整備することを求めております。
このことを踏まえて、区は日本で
の薬事承認後、区民全員へ
のコロナワクチン
の接種
の速やかかつ円滑な実施に向け、庁内体制を整備いたします。
なお、別紙1として本事業に関する国
の実施要綱を添付しております。後ほど御確認いただければと思います。
続いて2コロナワクチン接種
の概要についてでございます。①対象者は全区民約九十二万人。区より接種券を送付する区内医療機関で
の個別接種、そして区内施設等で
の集団接種を想定しております。②一人当たり二回、二週間以上間隔を空けてワクチン
の接種を行います。また、自己負担はなく、無料になります。やむを得ない事情があると区が認めた場合、他自治体でも接種することが可能になります。
お手数ですが、別紙2を御覧ください。こちらに事業概要をまとめております。上段
の枠
の概要は、ただいま述べたとおりでございます。事業経費には国庫補助が適用されます。
左側
の枠、市町村
の役割、課題については記載
のとおりとさせていただきます。
下
のほうに行って、接種対象者ですが、当該予防接種
の優先対象者は、まず医療従事者です。これは東京都が管轄して接種を行います。
次からは区
の管轄ですが、まず、六十五歳以上
の高齢者、そして基礎疾患
のある者を優先対象として、段階的に予防接種を実施いたします。その次
の段階として、全て
の方を対象として接種を実施します。
現段階で、それぞれを想定した数は記載
のとおりとしております。これを図に表したものが、右側
のスケジュールでございます。
これは国
の令和三年前半で
の国民へ
のワクチン接種
の実施という想定を踏まえ、国が令和三年二月を接種開始と想定した最短
のスケジュール
の見込みを書いたものでございます。
ただ、現実的には、国内では現在、薬事承認を申請したワクチンはなく、ワクチン
の開発、生産状況により接種開始時期は左右されると思われ、その状況に応じて本スケジュールは変更されると思っております。
では、本文にお戻りいただき、裏面二ページを御覧ください。
予防接種
の実施に向け、3庁内体制
の整備として、(1)住民接種班
の設置について及び(2)実施体制
の強化について
の取組について御説明します。別紙3を御覧ください。
こちらに書いております
のは、令和二年十二月十四日に
新型コロナウイルス感染症対策本部に新たに住民接種班を加え、庁内体制を整備したところでございます。
住民接種班については、右側に記載したような形で行っております。予算や国と
の調整を行う庶務担当、各業務
の管理システム
の構築を行うシステム担当、接種会場や人員
の確保等を行う接種体制整備担当、相談窓口や印刷発送等
の業務委託
の管轄を行う委託事業者調整や広報担当等、課題別
の担当に区分し、関係所管とも調整協力を図り、事業検討を開始いたしました。
本文にお戻りください。さらに3、(2)実施体制
の強化として、年度内
の世田谷保健所
の組織体制
の強化について、庁内
の応援体制を含め、関係所管と調整を行ってまいります。
今後
の予定ですが、こちらに記載
のとおりでございます。なお、末尾に三点、国
の資料を参考として添付しました。後ほど御確認ください。
説明は以上でございます。
○高久則男 委員長 ただいま
の説明に対し御質疑ある方、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○高久則男 委員長 それでは、次に移ります。(17)その他ですが、何か理事者
のほうからありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○高久則男 委員長 以上で1報告事項を終わります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○高久則男 委員長 次に、3協議事項に入ります。
(1)次回委員会
の開催についてですが、次回委員会は年間予定である二月九日火曜日正午から開催予定としたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○高久則男 委員長 それでは、次回委員会は二月九日火曜日正午から開催予定とすることに決定いたします。
以上で協議事項を終わります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○高久則男 委員長 その他、何かございますか。
◆大庭正明 委員 前回
の不適切な保育に関することについて、何か専門者会議を開いて検討するとか云々というところで終わっている
のだけれども、これはもうまさに世田谷区として、何か区立保育園、区立認可保育園全体
の問題
のような形で、最後、いや、個別
の特殊な保育士
の問題な
のかなと思っていたら、そうではなくて、どうも何か区立認可保育園全体として、そんなに驚くべきことではないというようなこと
のような異常な認識だったような感じがする
のですが、その後について何で報告がない
のですかね、何もしてない
の。
◎大澤 保育課長 前回
の十二月一日に、この件については第二報という形で御報告をしております。その後、たしか先週になりますが、当該園においてまた臨時保護者会を開いて、今回特別指導検査で御指摘を受けた内容について、保護者
の皆様方に御報告するとともに謝罪をさせていただきました。
また、そういったことも含めて、今、委員お話し
の外部有識者による検討会ですが、まさに明日
の午前中に第一回目を開催する予定になっております。前回
の委員会でもお話しましたが、この委員会
の取りまとめについては、今年度中に取りまとめをし、取りまとめ内容については、年度内に何とか議員
の皆様方にポスティングという形でさせていただきつつ、年度明け
の四月
の常任委員会には、その旨を御報告したいと考えております。
◆大庭正明 委員 区としては、これは重大な問題として捉えているという認識は変わらない
のですか。
◎大澤 保育課長 そのとおりでございます。
◆大庭正明 委員 であれば、もうちょっと緊張感と、現実に保育園はやっているわけですから、そこでどういうことが行われている
のか、一部にはやはり、ちょっと信用ができる
のかできない
のかということもあって、チェックできるような設備を整えるべきではないかという意見も、うちら
のほうでは上がっている
のです。やはり信頼関係が損なわれると、そこ
の部分を目に見える形で明らかにしてほしいということもあると思う
のですが、担当副区長としては、本当に重要な問題、つまり、副区長も、この保育
の問題に関しては古くから関与して、それからガイドラインにも関与して、いろいろな形で世田谷区
の保育
の質については誇るべきように質を高めてきたという経緯があるわけですよね。その辺からすると、その辺
の根底がちょっと崩れかけているというような認識
のようにもうかがえる
のですが、どういう認識で、今後どのように行く
のですか、僕はゆゆしき問題だと思う
のですが、前回
のように、外部から来る新しい保育園に対しては厳しい形
のガイドラインを示していたけれども、足元
の区立保育園がおろそかになっていたというような認識が示されたわけですが、どうな
のですか。
◎中村 副区長 今日御報告しなかったことはおわびをいたします。まだちょっとスタート前ということで報告には及びませんでした。
区立保育園
の今回
の件ですが、一人
の異質な保育をした方
の問題とは捉えません。それで終わらせては非常に危険だと思っています。そういう保育があったことを見過ごしてしまった組織もありますし、同僚もありますし、上司もありますし、それはきちんと客観的にあぶり出して、ほか
の園にも、ないことを祈りますが、そういうことがないだろうということも確認をし、職場
の中で話し合いもしてもらいたい。
あと、これは区立園だけではないかもしれないということで、私立園、幼稚園、こども園、そこにも公表していって、区立園
のこういうことがあったということをオープンにして、参考にしてもらいたいと思っています。このことについては、区立園では死亡事故が起きて以来、こういうことを二度と起こさないということでやってきましたが、死亡事故ではないにしても、こういうことがあったことは本当にじくじたる思いですし、まずはお子さんと御家族
の方にはおわびをした上で出直しをしていきたいと思います。
具体的には、外部
の専門家に入ってもらうことはもちろんですが、前回委員会でもお話があったような具体的なチェックリストと言う
のでしょうか、定性的にこういう保育が子ども
のためによい
のだというものは今も積み上げてきましたが、もうちょっと実務に直結したような、確認ができるような仕組みも、外部
の専門家
の方にも知恵をもらって、形をつくっていきたいと思っています。
◆宍戸三郎 委員 今日、区長
の記者会見で、さっきちょっと話した
のですが、区長
の記者会見もプレス
のすごく大事なことで、委員会もすごく大事なことだと思う
のですが、今日
の記者会見
の中にPCR検査、社会的検査
のことがあったと思う
のですが、今日、福祉保健
の方たちはいっぱいこちらに来ていて、その場にいなくて大丈夫だった
のかなということがちょっと、心配と言ってはいけない
のですが、いつも記者会見
のときは担当
の澁田さんとかはいらっしゃいますよね。それがいなくても、今回記者会見をやったということは、記者会見も軽く考えた
のか、ちょっとその辺が、前もってこの常任委員会は日程が決まっているわけですから、それなのにそういう設定をしたということが、ちょっとどっちを軽く取っている
のかなということが、両方とも大事なことだと思う
のですが、ちょっとその辺
のところをお聞きしたいなと思います。
◎澁田 保健福祉政策部長 御指摘
のとおり、本日、区長
の記者会見がございまして、担当として、できれば同席ということで考えておりまして、時間配分的に保健福祉政策部
の案件は、今日は、この常任
のほうは早めに設定させていただいて、区長
の記者会見
の時間帯は遅くして、何とかこの常任が終わった後に出るという算段で計画はしていた
のですが、少し長引きまして間に合わなかった感はございますが、同日ということでしたので、そちら
のほうは事前にはできるだけ調整していた
のですが、ちょっとこのような状況になっております。申し訳ございません。
○高久則男 委員長 それでは、なければ、以上で本日
の福祉保健常任委員会を散会いたします。
午後七時十五分散会
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
署名
福祉保健常任委員会
委員長...