◆いそだ久美子 委員 それから3のほうなんですけれども、区内における今後の予定で地表面沈下、これから測定器の設置を行い、地表面変動の観測を開始する予定となっているということなんですけれども、これは工事を始める前から設置しておかないと、地表面沈下は差分なので分からないのではないか、今の状態で何も観測されていないんですか。
◎石川 道路・
交通計画部副参事 今御質問いただきましたように、既に掘進が終わっている区間につきましても、こちらの測定器が設置されているところもございます。ただ、この事象を受けまして、さらに調査を追加して行うということもございまして、今後、
事業者のほうで設置する場所の検討、それから機器類の準備、そういったことは進められるというふうに聞いてございます。
◆いそだ久美子 委員 測定機器は今は最低限あるけれども、これから増やすという理解でよろしいですか。
◎石川 道路・
交通計画部副参事 今後、増設について検討されているという状況でございます。
◆
江口じゅん子 委員 本当に地表部に影響がないとしてきた大深度の安全神話が崩壊した本当に重大な事故だと思います。陥没の後、さらに長さ三十メートルにもわたる空洞が確認されたということで、本当に
世田谷区民の方々からも、同じことが起きるんじゃないかというお問合せが私の下にも寄せられています。経緯のほうを簡潔にまとめていただきましたけれども、現場では一か月にわたる振動や騒音という大変な被害があって、私も現地を見てきましたけれども、
世田谷区でも
シールドマシンが通過したときに野川沿い、やはり本当に軽微な振動があったんですよね。それとはもう全く違う地盤沈下ですとか、住居や道路のひび割れという、こういった振動が一か月以上あって、地域住民の方が
原因究明してほしいという要望を再三していたにもかかわらず、事業が進む中でこういった重大事故が起きたわけですから、
事業者のその責任というのは大変重いものと思っています。
私どもの会派としても、十八日、陥没が発生した翌日に、区長のほうに
原因究明と、それが分かるまでの工事停止を口頭で申し入れさせていただきました。その後、二十日、今日御報告ありましたけれども、区長のほうが迅速に要請書のほうを提出されまして、大変心強く思っています。内容のほうは既に事前報告もありましたけれども、具体的に二十日、
事業者のほうを呼んで要請書も提出されたということで、その際にどういったやり取りとか、それから
事業者側の回答、そういった状況をちょっと御報告いただきたいと思います。
◎石川 道路・
交通計画部副参事 今御質問いただきましたとおり、二十日の日に夕方になりますけれども、外環国道事務所の所長とNEXCO中日本・東日本の所長が区長のところにお越しいただきまして、状況の報告を受けた後に、文書について手渡しをさせていただいたところでございます。
事業者からは、まず原因の究明をさせていただきたいと。ただいずれにいたしましても、そういった原因の究明をする一方で、こういった不安の声が既に上がっているということは区長からもお伝えをさせていただいたところでございますので、
事業者としては、こういった声を受け止めながら、早急な
原因究明を今続けているというような状況でございます。
◆
江口じゅん子 委員 区長のほうからも不安の声を届けたということで、
事業者からは通り一編というか、具体的な回答がなかったのかなというふうに今認識しました。区がこのように
確認事項を四点上げられて、それに対して区への報告及び区民周知を行い、
原因究明がなされるまで工事を再開しないよう強く要請したという、その要請というのは本当に区民の立場に立った必要な要請だったと思います。ただ、一度これを出しただけで、検証や確認というのがどういうふうに進んでいくのか、それから、やはり地域住民としては
説明会を開いてほしいという声がとても大きいんですよね。やはり、調布でも
シールドマシンが通った一か月後にこういった重大事故が起きたわけですから、この要請にもあるとおり、既に掘進が完了した
世田谷区内で同様のというところが、地域の方は本当に不安なわけですよね。ですから、この四点の
確認事項ということを一回出しただけではなくて、その後も担当課のほうを通じてどういう状況になっているか確認をしたりとか、何より早急な、やはりきちんと
説明会というのを求めていただきたいと思うんですがいかがですか。
◎石川 道路・
交通計画部副参事 今お話がありましたように、要請書を出して、その後も定期的に
事業者のほうから情報収集することに努めているところでございます。また
説明会の開催、こういったことを求める声につきましても、しっかりと速やかに
事業者のほうに申し伝えてまいりたいと思っております。
◆
江口じゅん子 委員 重大事故なわけですから、
事業者には当然説明責任があると思います。先ほど報告で、六日、七日、調布では
説明会が開催されたとありますけれども、そこに駆けつけた
世田谷区民の方々から、ナンバリングが打ってある
説明会開催のお知らせを持った住民しか入れなかった、また、調布市議会も一般の議員は入れずに、調布市議長と特別
委員会の
委員長だけが限定されて入ることができたという閉鎖的な
説明会の開催というところでは、非常に不満の声が聞かれています。コロナ禍で三密を避けるとか、いろんな意図はあったかもしれませんけれども、やはり特に
世田谷は成城や喜多見と地域も広範囲にわたっていますし、私たち議員は区民代表として、どういう説明が行われたのか、やり取りをしたのかチェックする、そういった仕事があるわけですから、
説明会の開催については、広く参加を希望する住民や議会の保障ということも併せて要望していただきたいと思います。
あと、これまで掘り進めてきた区間の調査というところでは、本当に地域の方から丁寧にやってほしいという声をいただいています。衛星測位システムというのと、地上を走ってレーダーシステムを用いて空洞の有無の調査をするということですけれども、特に地表を走って車でレーダーシステムを用いるというふうになると、住宅の下は分からないわけですよね。調布では陥没事故を受けて、四日に地上の空洞の調査をした際はボーリング調査をしたわけですよね。やはり様々な、ボーリング調査も含めて、あらゆる手段を活用して、本当に
世田谷区ではこういうことがないのか、きちんと調査してほしいという住民の方の要望というのが大きいわけですけれども、そういったことも併せて要望していただきたいなと思うんですがいかがですか。
◎石川 道路・
交通計画部副参事 こちらの各種調査等につきましては、
有識者委員会の報告を受けての対応というふうに認識してございますけれども、今いただきました御要望につきましても、先ほどと同様に、速やかに
事業者のほうに申し伝えてまいりたいというふうに考えてございます。
◆
江口じゅん子 委員
有識者委員会の御報告もいただきましたけれども、やはり
事業者の方がそこの
委員会の大きな割合を占めているというところでは、本当に公平性というか、きちんとその調査をされているんだろうかという不安の声も地域の方から寄せられています。ぜひ地元区としては、そういった住民の声を
有識者委員会任せにせず届けていただきたいと思います。
あと最後ですけれども、3の区内における今後の予定です。現地踏査を早急に行って、準備が整い次第調査に着手するとしていますけれども、これを読んだだけでは、いつどのように行うかというのがちょっと分からないというふうに思いました。やはり、地域の方は速やかにしていただきたいというのが要望ですから、もうちょっと具体的にここの説明をいただければと思います。
◎石川 道路・
交通計画部副参事 この調査につきましては、今お話にもございましたとおり、レーダー探査車、車両を通行させるものでございますけれども、
世田谷区内の道路は比較的狭いところもございます。そういった中では、探査車両が通行できない部分もございますので、そういったところは人力で探査ができるようなものも併用しながらの調査を検討していただいているところでございますので、まずは今回対象となっている地区がどういう状況であるのかしっかりと見極めた中で、調査の
スケジュール等を組んでいきたいというふうに
事業者は考えているというような説明を受けたところでございます。
◆
江口じゅん子 委員 人力で探査する区間もあるというような区内の状況ではありますから、そういったところもきめ細かく、そして早急にということを重ねて区からも要望していただきたいと思います。
○
風間ゆたか 委員長 冒頭に申し上げましたけれども、委員からの質疑は要点を絞っていただくということで、会議時間の短縮に向けた御協力を重ねてお願いを申し上げます。
◆
大庭正明 委員 ちょっと説明を聞いていてよく分からなかったんですけれども、中日本のほうの工事というのも、これは中止しているということなんですよね。それはいつ、どういう条件が整ったら再開するというふうなことでしたか、ちょっと簡単に言っていただきたいんですけれども。
◎石川 道路・
交通計画部副参事 今お話しいただきましたとおり、現在シールドトンネルは、一部のシールドトンネルを除きまして停止をしている状況でございます。事業の掘進作業の再開につきましては、調査結果、こちらの分析が終わって、
有識者委員会等に報告した中で判断がされてくるものというふうに聞いてございます。
◆
大庭正明 委員 その意味がよく分からないんです。
因果関係が証明されなかったら再開するのか、
因果関係が証明されたら、それの
因果関係を解消する何か対策が講じられて、それで有識者会議で納得するのか知りませんけれども、それで再開するということなんですか。
◎石川 道路・
交通計画部副参事 こちらの事業再開時期の判断、こういったものにつきましては、各種調査が終わりまして、分析等が終わって
陥没事象発生の原因につきまして、こちらを究明すると。その中で、もし必要な対策があれば、必要な対策を講じた上で掘進を進めていくということを
有識者委員会のほうに諮りまして、その結果を踏まえて、
事業者のほうで掘進作業の決定については判断していくということで聞いてございます。
◆
大庭正明 委員 時間の関係でちょっと途中省略しますけれども、やはりこういうことが起きるということは不安に感じるし、ああいうテレビの中継を見れば、ああいうことになってしまったら困るなということだと思うんです。それでまた省略しますけれども、
世田谷区としては、従来東名以南のほうはどうなっているんだと、東名以南のほうの道をつながなければ困るわけですよ。ここだけ穴が開いても、トンネルが通過しても、できた直後から
世田谷区民は非常に迷惑とは言いませんけれども、話が違うというか困るということで、東名以南の話を、やっぱり今休憩しているんだったら、こちらもちゃんと話をつけてもらいたいと思うんですよ。
そうしないと、今の事例でいくと、もっと東名以南の人たちが怖がっちゃって、そんなことになるんだったら、もう絶対反対だみたいな話になってくるとますますやりにくいわけですから、今話を全部省略して言っていますけれども、要するにこういう機会も含めて、東名以南をやるんだということを区長は明確に意識して、それこそ政治的に動いていただいて、東名以南もちゃんとやってくれるんだということにならないと、もうこれ以上やりませんよみたいな話で安全策は講じて、ここで終わりみたいな話に持っていかれちゃうと、非常に
世田谷区民としては困るということなので、東名以南の羽田のほうに向かっての路線をきっちり話を詰めてくださいと、僕は要望したいと思います。
こういうときだからこそちゃんと言わないと、これで終わっちゃっているんだったら、ただ穴が開いて、
世田谷区内の中だけの移動で終わっちゃって困るので、それを強く要望しておいて、区長が言うのであればこの事故だけじゃなくて、東名以南のことについてのことを明確にしてもらいたいと、東京都も含めて、国も含めて、それを言ってくださいということです。
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○
風間ゆたか 委員長 (3)公共交通不便地域対策における
モデル地区での取組み(
需要予測アンケート調査の結果)等について、
理事者の説明を求めます。
◎堂下
交通政策課長 公共交通不便地域対策における
モデル地区の取組み等につきまして御説明いたします。
新たな公共交通不便地域対策の導入に向けた取組につきまして、二点御説明いたします。
まず一点目でございますけれども、砧
モデル地区における定時定路線型コミュニティ交通の検討についてでございます。九月の本
委員会におきまして、アンケート結果の速報版を報告し、また、十月には別紙1にあります概要版を情報提供させていただいております。別紙2におきましては、アンケート結果の詳細、またクロス集計を行っております。後ほど御覧ください。
それでは別紙1を使いまして、アンケート結果につきまして御説明いたします。沿線住民三千人を無作為抽出しアンケートを行った結果、千百二十二人の方に御回答をいただきました。回収率は記載のとおり三七・四%となっております。利用意向につきましては右側に記載のとおり、利用したいと回答された方は五百十六票、そのうち運行後すぐ利用したい方は百二十五票となっております。平日では利用目的が買物の方の利用が一番多く、週に一、二回、また、土休日では買物や通院以外の目的での方で、月に一、二回の利用が一番多い結果となっております。
(3)では、運行による日常の外出や行動範囲の変化についてお聞きしており、利用すると回答した方のうち半数以上が日常生活が変化すると回答をいただいております。
裏面に参りまして、コミュニティ交通を利用しない理由についてお聞きしております。徒歩または自転車で移動できるからと回答した方が最も多い結果となっております。
その他、(5)以降回答結果につきましては記載のとおりとなっております。
また、今回のアンケートにおいては、コロナ禍における公共交通機関の利用頻度の変化についてもお聞きしております。(8)に記載のとおりの結果となり、以前と変わらない方も約四割いらっしゃいますけれども、以前より利用頻度は減ると回答された方も同程度いらっしゃいました。これにつきましては、別紙2の一番最後のページに記載しているところでございますけれども、利用頻度が減ると答えられた方は若い方が多い結果となっております。これは、コロナ禍においてはリモートワークの推進、密を避けるために自転車への移動手段の変更等があると想定しております。
かがみにお戻りいただきまして、(2)の収支分析でございます。アンケート結果を基に、乗車定員を八名とした場合の収支分析を行いました。前提条件といたしましては、先ほどの利用したいと回答された五百十六名のうち、運行後すぐに利用したい方のみをサンプルとして使用しました。また、アンケートで得られた結果が実現する可能性を表す数字となります顕在化率を一〇%として計算した結果、収支率は三四・五%の結果となりました。実証運行に向かう基準といたしましては、需要予測アンケートにより収支率三〇%以上としておりますので、実証運行に向かう条件はクリアしたことになります。
次に、実証運行についてでございますが、まずは
新型コロナウイルス対策についてでございます。この間、各自治体が運行するコミュニティ交通におきましては、乗車人員の制限をはじめ様々な対応を試行しております。区におきましても、今後実証運行の実施に際しては、
利用者が安心して利用できるよう感染対策の検討が必要と考えております。今回のアンケートにより、収支率が三〇%以上となるとの予測結果となっておりますけれども、コロナ禍において乗車定員の制限等の対応策や人件費高騰等を加味した収支を精査していく必要があり、さらに今後の区の財政状況等も踏まえ、砧
モデル地区の進め方を検討してまいりたいというふうに考えております。
続きまして、民間
事業者主体の取組についてでございます。こちらは十一月十八日にトヨタモビリティ東京と包括
連携協定を締結する予定となっておりますけれども、
官民連携による取組の一つとなります。トヨタモビリティ東京は総合生活支援サービスの一環として、オンデマンド交通等の移動支援サービスのトライアルを検討しております。現時点でのトヨタモビリティ東京の取組状況は、十月三十日に地域公共交通会議にて、トヨタモビリティ東京が使用した資料を参考資料として添付しております。四分割した資料となっておりますけれども、それぞれの右下に番号を振っております。
右下の番号7を御覧いただければというふうに思います。具体的なトライアルといたしまして、喜多見・宇奈根地区にて住民ニーズに合ったサービスを展開していくとしております。
続きまして、8を御覧ください。トヨタモビリティ東京では具体的なトライアル案として、モビリティサービスと生活サービスを合わせたサービス展開を予定しております。記載のとおり、モビリティサービスといたしましては、移動支援、カーシェア、シェアサイクル、また生活サービスといたしましては、移動販売やカルチャー教室等の実施を検討しているとお聞きしております。具体的なルート等につきましては、次ページ以降記載のとおりでございます。
かがみ面の裏面にお戻りいただきまして、今後の予定でございます。十一月十八日に包括
連携協定を締結いたしまして、同日、喜多見の店舗にて移動支援サービストライアルに関する出発式を予定しているとのことでございます。その後、十九日より移動支援サービスの無償トライアルを開始するとお聞きしております。
説明は以上でございます。
○
風間ゆたか 委員長 ただいまの説明に対する御質疑がありましたら、どうぞ。
◆
江口じゅん子 委員 トヨタモビリティのほうを伺いたいんですけれども、十一月から無償でのトライアルを行って、二十一年の四月から会費制を取って正式にスタートというふうにありますけれども、区のほうはコロナ禍ということもあって、来年のモデル運行ということも加味して検討するということですけれども、今まさに第三波と言われている中で、移動支援のトライアルを始めるということに関して、
事業者の判断や、また区としてはどのような認識かというのを伺いたいと思います。
◎堂下
交通政策課長 今、委員からお話しいただきました十一月十九日の無料トライアルと、あとは来年度以降会員制サービスというお話をお聞きしております。その中で、コロナ禍における対策というものにつきましては、当然考慮した形で取り組んでいただくようにというお話はしております。現在、ワゴンタイプの車を二台使った形で運行を予定しているというお話を聞いておりますので、その中でも乗車の運用ですとか、そういったところについてはしっかりとコロナ対策をするように、改めて要望してまいりたいというふうに思っております。
◆
江口じゅん子 委員 トヨタが取ったアンケートと、あと今般、砧で区が実施したアンケートというのを見比べて、特に外出支援ということに関しては喜多見、宇奈根のほうの関心の高さというのはありますけれども、しかしコロナ禍であっても、やはり外出の意向というところがこれだけ大きくて、砧のほうでも、五〇%は下回りましたけれども、やはり状況なども見て利用したいという意向というところは遜色ないのかなというふうに思いました。
コロナ禍ではありますけれども、こういった外出意向というところでは、特に後期高齢者の方は気をつけているという一方、私も地域で聞き取りしたんですけれども、やはりあれば、祖師ヶ谷大蔵駅までもう歩けないという後期高齢の方は多くて、ぜひここは早く通してほしいと、高齢の方ばかりなので、自分たちが元気なうちに通してほしいという要望というのがあって、需要予測のアンケートは沿線の無作為抽出というところで出していますけれども、やはりきめ細かい地域の意向を酌み取って判断材料としていくというのも必要と思っていて、地域協議会などを通じて地域の声をすくい上げる、酌み上げる、そういったことというのは必要だと思うんですけれども、それ以外にも様々な方策で地域の声を酌み取ってもらって、来年度のモデル運行を検討する材料としていただきたいと思うんですがいかがですか。
◎堂下
交通政策課長 まず、アンケートをトヨタと区でやったことを御紹介いただきました。
世田谷区でやったアンケートにつきましては、特に六十五歳以上の方は四二・五%の回収率という形で、かなり地域としては関心が高いというふうに評価しております。その中で、特に利用したいという方はもちろんのこと、利用しないといった方が、どういった原因でなぜ利用していただけないかというところも注視しながら、運行計画というものは煮詰めていく必要があるかなと感じたところでございます。
今、委員お話のとおり、いろいろ地域の声をというお話もございました。まだコロナ禍ということもございまして、まだアンケート結果等々につきましては地域での御報告ができていない状況がございますので、コロナにおける対策を万全に取った中で、こういった地域の声をお聞きする場を設定していきたいというふうに思っております。
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○
風間ゆたか 委員長 (4)東急バス(株)による
バス路線の
再編等について、
理事者の説明を求めます。
◎堂下
交通政策課長 東急バス株式会社による路線バスの
再編等につきまして御報告いたします。
まず、都立01系統、黒07系統及び玉31系統の再編でございます。別紙1を御覧いただけますでしょうか。この資料は東急バスのプレス資料となります。再編の概要でございます。別紙1には、黒07系統の記載はございませんけれども、黒07系統というものは、目黒駅から都立大学駅、桜新町駅を経て弦巻営業所までの路線となりまして、グレーで記載しております都立01系統とは、都立大学駅から桜新町駅まで並走する路線でございました。今回、都立01系統を廃止いたしまして、黒07系統へ統合することとなります。
次に、玉31系統でございます。別紙1ではピンク色で記載しております路線でございます。これまで二子玉川駅から静嘉堂文庫、総合運動場を通り成育医療センターまでの路線でございましたけれども、今回の再編によりましてブルーの路線として記載しておりますけれども、成育医療センターを経由して成城学園前駅まで延伸する路線となっております。
廃止系統につきましては、都立01となりまして、概要は記載のとおりでございます。
次に、廃止理由についてでございます。都立01系統につきましては、十キロを超える長大路線となっておりまして、定時性の確保が大きな課題となっていたとのことでございます。その対応を含め、経費負担等の増、また
利用者数の減少も上げております。また、既に生産中止となっていた車両を使用していたわけでございますけれども、今後車両の更新に当たっては同様の車両がないため、一部区間で擦れ違いに支障が生じることも理由としております。
スケジュールでございますけれども、令和三年四月に本路線の再編を行うとのことでございます。
次に、渋55系統の一部区間廃止でございます。別紙2を御覧ください。現在、渋谷駅から駒場リサーチキャンパス、東北沢を通り幡ヶ谷折返所までの路線となります。こちらを東北沢駅前広場に乗り入れる形での折り返しといたしまして、東北沢以降のバス停を廃止するものでございます。
運行概要は記載のとおりでございます。
一部廃止の理由でございますけれども、他路線との競合区間がありまして
利用者数が減少していること、また折返所維持にかかる経費を含め、運行経費の増加への対応としております。
今後の
スケジュールでございます。令和三年四月に一部廃止となります。
説明は以上でございます。
○
風間ゆたか 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆加藤たいき 委員 この件に対し、ちょっと問合せが幾つか来ていたんですが、このコロナ禍で東急さんがバスを廃止するに当たって、乗客は戻ってこないというふうに聞いておりますので、なかなか民間の営利企業ですので、正直厳しいというのは理解しております。ただ、これは廃止バス停等を見ていくと、交通不便地域の対象になってしまうような地域があったり、私立学園があって子どもたちの通学の経路に変更があったりと、いろんな意味で大きな影響がある地域だなというふうに思っておりますが、これまでも私は議場では、新規路線に関しては
世田谷区のこれからの取組で、バスはどう考えていくのかというのは非常にいろいろな議題を出させていただきましたが、路線維持のためにも、今後
世田谷区が考えていく必要ができてしまったのではないかなというふうに、このコロナ禍において乗客が戻ってこないのが続くとすると、バスも減らしていくというのは正直しようがないという部分はありますけれども、だとしたら、行政としてやれることがあるのではないかなというふうに思っているんですが、その辺を
世田谷区としてどう考えているのか、ちょっとお聞かせください。
◎堂下
交通政策課長 まず、バス需要でございますけれども、会社によって違うと思いますが、やはり二割程度減少ということで、戻り切っていないというお話を聞いております。そういった中で、これは赤字だから単純に廃止していく、どんどん廃止していくということではないというふうに理解しておりますけれども、やはりこういった今回の再編といったような形で、効率化のための見直しというものは進めていかざるを得ないんだろうというふうに理解しております。また、学校につきましても、今回特に小学校の最寄りを通るような系統といったこともありますので、その点につきましては、バス
事業者に対してしっかりと説明するように要望しているところでありますけれども、改めて要望していきたいというふうに思っております。
区の今後の対応といいますか、取組ということでございますが、まずはそういった廃止につきましては、しっかりと情報周知ということは大前提といたしまして、区の役割としては、今回の趣旨というのは、やはり需要減少の中での効率化といったところだというふうに理解しております。したがいまして、時間は一定程度かかりますけれども、都市計画道路の整備ですとか駅前広場、バスベイの設置、渋滞となる交差点の解消等々につきまして、しっかりと区として取り組んでいく必要があるだろうというふうに思っております。
最後に、補助、支援という意味かなというふうにちょっと理解いたしましたが、そこにつきましては他の自治体等の事例等も踏まえまして研究はしてまいりたいというふうに思っております。
◆加藤たいき 委員 支援というところで言ったので、ぜひ考えてもらいたいなと思っておりますが、このバス、01系統で七十六本が減ってしまうというのはかなり大きな、だんだんと減少していくのであればちょっと理解できたんですが、いきなり廃止というのは結構寝耳に水状態だったので、ぜひこういったことが今後起きないように、
世田谷区として支援のところも含めて考えて、東急バスだったり、小田急バスだったり、幾つも
事業者があると思うので、しっかりとそこは話し合っていただければというふうに思います。
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○
風間ゆたか 委員長 (5)
世田谷区自転車活用推進計画及び
自転車等の利用に関する
総合計画(素案)について、
理事者の説明を求めます。
◎北川
交通安全自転車課長 それでは、
世田谷区自転車活用推進計画及び
自転車等の利用に関する
総合計画(素案)について御報告させていただきます。
まず、1主旨でございます。平成二十九年五月の自転車活用推進法の施行によりまして、区市町村に対し自転車活用推進計画の策定が努力義務として課されてございます。また、区の自転車施策の総合的な方針でございます、
世田谷区
自転車等の利用に関する
総合計画が令和二年度で計画期間を終了するということもございまして、区は上記二つの計画を一体的に策定することとし、
自転車等駐車対策協議会に諮問し、検討を進めてまいりました。このたび、庁内での検討、協議会での学識経験者等からの意見
聴取等を行い、計画の素案を取りまとめましたので御報告するものでございます。
次に、2これまでの経過については記載のとおりでございます。
続きまして、資料1、計画素案の概要版のほうを御覧ください。資料2については本編でございますが、資料1、計画素案の概要版で御説明させていただきます。本計画につきましては、五章立てで取りまとめてございまして、その概要を記載してございます。
まず一ページ目の左側、第一章におきましては、計画の概要といたしまして、記載のとおり計画の位置づけ、計画の期間等をまとめてございます。
続きまして、右側、第二章
自転車等の利用の現状でございますが、一ページ右側、2.2
自転車等の利用や利用環境の状況につきまして、例えば二項目めの交通事故の状況でございますけれども、区内の自転車事故件数は減少傾向にありましたが、平成二十八年度以降増加傾向にあること、またページをめくっていただきまして、二ページの上段になりますけれども、自転車駐輪環境の整備状況では、整備は進んできていますけれども、依然として対策が不十分な駅があること、また、増加する大型自転車への対応の結果、
駐輪場の収容台数が減少している場合もあるということで、自転車を取り巻く状況をまとめてございます。詳細は、資料2の本編にグラフ等も用いながらまとめてございますので、後ほど御覧ください。
また、二ページの下、2.3
総合計画におけるこれまでの成果と評価・検証につきましては、現行計画での主な取組内容と課題を記載のとおりまとめてございます。
また、三ページの下、2.5自転車を取り巻く社会情勢の変化につきましては、子育て世代や高齢者の足としての普及浸透、大型自転車や電動アシスト自転車の増加など自転車の多様化の進展、民間シェアサイクルの普及進展などを上げてございまして、このことを踏まえ、計画の見直しの方向性を取りまとめてございます。
めくっていただきまして四ページに、第三章計画の基本理念と基本方針をまとめてございます。基本理念といたしましては、通勤や通学のための自転車利用のみならず、買物や通院のための利用なども含めて、身近な地域での生活を支える全ての自転車の利用を生活自転車と区として定義させていただきまして、これらを誰もが安全に利用しやすい環境の整備を目指すとし、記載のとおりの基本理念とさせていただいております。また、本計画では、区の現状や特性に適合した自転車活用の在り方が改めて問われている、そういったことがございますので、自転車が担う社会的役割に基づきまして、守る、走る、駐める、支える、こちら四本の柱を立てて、それぞれ記載のとおり基本方針を定めてございます。
そして、六ページになりますけれども、その四つの基本方針に対しまして、八つの個別方針、十九の施策として取りまとめてございます。こちら、現行計画から追加された視点を簡単に御説明させていただきます。まず、基本方針1につきましては、自転車保険の義務化、また、十三歳未満のヘルメット着用義務化などを背景といたしまして、個別方針2事故の備えの徹底、こちらを追加いたしまして、それに伴う施策をまとめてございます。
また、基本方針2につきましては、これまで進めてきた自転車通行空間の整備促進だけではなくて、それ以外の場所でも自転車と歩行者、自転車と車が共存できる環境づくり、こちらを目指しながら、個別方針4まちづくりと
連携した取組みの推進を追加してございます。
基本方針3につきましては、近年自転車シェアリングが広まりつつありますので、今後も地域の新たな交通手段の一つとして期待されることから、施策として追加を行うとともに、今後の駐輪環境の整備には民間
事業者とのさらなる
連携が求められておりますので、このことについても施策として追加してございます。
また基本方針4につきましては、自転車活用推進法の趣旨に鑑み、健康づくりや観光、災害時への自転車の活用という視点を取り込んでございます。詳細につきましては、計画素案の本編に記載がございますので、後ほど御覧ください。
また、八ページ、第五章になりますが、鉄道路線沿線及び駅周辺の自転車利用環境の整備について、こちらでは基本的な考え方のみを記載しておりますけれども、対応の方向性などの詳細は本編にまとめてございます。また、自転車の乗り入れ台数の推計でございますけれども、直近までの
駐輪場の
利用状況等も確認した結果、コロナ禍において自転車の利用実態がいまだ不確実な状況でもございますので、今年度の放置自転車実態調査の結果だけではなくて、本年十月の実態調査に加え、令和三年十月、来年度の実態調査も踏まえて検討することとし、その結果を令和三年度末に公表することといたします。
かがみ文のほうに戻っていただきまして、裏面、6の今後の
スケジュールでございます。本件につきましては、令和三年一月に「区のおしらせ」特集号にて素案を公表し、パブリックコメントを行います。また、パブリックコメントに合わせ、表面4の計画愛称の公募についてというところにも記載しておりますけれども、計画を区民に親しんでいただけますよう、また関心を持っていただけますよう、計画の愛称をパブリックコメントと併せて募集いたします。その後、案を策定し、来年五月の当
委員会のほうに計画案の報告を行うとともに、第二回
定例会終了後、七月に計画の策定を予定しております。
説明は以上でございます。
○
風間ゆたか 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆
ひうち優子 委員 素案の六〇ページに自転車利用の多様化ということでありまして、自転車利用だけではなくて、今自転車も多様化してきていまして、自転車の定義が素案に明記されていないのですが、電動アシスト自転車も自転車ですが、セグウェイだとか、あとちょっとこの前質問した電動キックボードはまだ自転車の部類でないんですけれども、その定義の明記についてはどういうふうに考えていらっしゃるんでしょうか。
◎北川
交通安全自転車課長 本計画につきましては、対象は基本的には、いわゆる道路交通法に規定する自転車を対象にした計画でございます。一方、本計画は、自転車の安全利用の促進及び
自転車等の駐車対策の総合的推進に関する法律にございます法定計画としても位置づけられてございまして、
自転車等の駐車対策に関わる
総合計画としても位置づけられております。そういった意味では、そこには
自転車等の等が入っておりますので、五十cc以下の原動機付自転車も含まれているということもございまして、要は放置の関係、あと駐輪に関する関係については、五十cc以下の原動機付自転車も含まれていると解釈しています。ですので、電動キックボードは、法的には要は原動機付自転車と同類ですので、一応そこに含まれているということになってございます。
◆
ひうち優子 委員 ですので、その自転車の定義についても明記したほうがいいかなと思っていますので、要望させていただきます。
あともう一点、電動キックボードについてですが、新事業特例制度で自転車専用レーンを走れるように、実証実験の段階ですが認可が下りる予定ということなので、こうなってくると、その電動キックボードについても、この自転車の計画か、ほかの公共交通機関の計画か、何かしらのところで、これは十年間の計画なので明記したほうがいいかなと思っているんですけれども、そのあたりについての見解をお願いします。
◎北川
交通安全自転車課長 電動キックボードにつきましては、現状では先ほど申しましたように、原動機付自転車という取扱いでございまして、公道で利用する場合はヘルメットを着用したり、免許を帯同したり、ナンバープレートを設置したり、そういったことが必要になってくる乗り物でございます。お話しのとおり、電動キックボードの実証実験が行われておりまして、特定エリアの要は自転車専用通行帯、本来ならば自転車のみが使えるところについて、実証実験の中で電動キックボードも、対象は限られていますけれども、使うことができると。ただ、一般の電動キックボードは使えないというような状況でございます。
まだまだ安全性だとか利便性の検証を行っている段階なのかなというふうには考えておりますけれども、先ほど申しましたように、あくまでも今現時点の法的なところで言うと、原動機付自転車という扱いの中で、それ以上の特段の位置づけは今回の計画の中では考えてございませんけれども、今後そういった進展の状況も見ながら、取扱いについては考えていく必要があるのかなと考えてございます。
◆
ひうち優子 委員 海外、ヨーロッパだとかアメリカではかなり普及してきていて、日本でも今後来るであろうと予測されておりますので、よろしくお願いします。
◆
板井斎 委員 この施策の番号で言うと3―1―4の民間
事業者との
連携による駐輪環境整備の促進というところなんですけれども、民間の
駐輪場しかないところで、いわゆる放置を禁止している駅もありますよね。絶対数が足りない、そこも今は駅周辺の工事もやっていて、止められる台数が減ったり、場所が変わったりして、地元の方には大変不便な思いをさせているんですけれども、この計画を見ると、商業施設の附置義務を強化するとか書いてあるんですけれども、今駐輪スペースを確保する様々な、私も今ほかの自治体の取組例なんかを見たんですけれども、やっぱり会社だとか、それから個人のお宅で空きスペースがあれば、そこを
駐輪場代わりにして使っていただくとか、様々な施策を自治体が後ろ盾している、バックアップしている、また協定を結んでいると。ですから、その
駐輪場として使わせてくださる方、また
利用者、そしてその
事業者、三方よしでそれぞれが、
世田谷区もお金がかからず駐輪対策ができると。
そういう様々な施策があるんですけれども、これはある程度、もうちょっと幅広い民間
事業者の活用というふうに私は書き加えて、最新的なアプリを使った
駐輪場の確保とか、先鋭的な事例を学んだものをここに書き加えて駐輪対策の強化をすべきだと思うんですけれども、そういうお考えはありますか。
◎北川
交通安全自転車課長 放置自転車の台数が多い駅も含めてだと思いますけれども、自転車の駐輪環境に課題がある駅につきましては、やはり放置自転車の放置状況、あとは駐輪の需要など実態も見ながら、新たな収容台数の確保を含めて考えていかなければいけないのかなと思っておりますけれども、区としても必要な
駐輪場というところは引き続き検討もしなければいけないですし、あとは民間の力も活用しながら駐輪環境のほうを整備していく必要があるのかなと考えてございます。既存の助成制度の活用促進だとか、あとは商業施設の附置義務制度をより効果的に運用するためにはどういうやり方がいいのか、そういったところも検討していきたいとは考えておりますけれども、いずれにしても
官民連携というのが今後の一つのキーワードになってくるのかなとは考えております。
お話しにありました民間の空きスペースの活用も含めて、そういった事例があるということは承知してございますけれども、今後の事業展開等もそこについては注視していきながら、あとは今後の
総合計画の案を作成する段階で、パブリックコメントなどの御意見も踏まえながら、引き続き検討していきたいなと考えてございます。
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風間ゆたか 委員長 続いて、(6)その他ですが、何かありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕