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  1. 世田谷区議会 2020-11-10
    令和 2年 11月 区民生活常任委員会-11月10日-01号


    取得元: 世田谷区議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-03
    令和 2年 11月 区民生活常任委員会-11月10日-01号令和 2年 11月 区民生活常任委員会 世田谷区議会区民生活常任委員会会議録第十二号 令和二年十一月十日(火曜日)  場  所 大会議室  出席委員(十名)    委員長         中村公太朗    副委員長        岡本のぶ子                阿久津 皇                畠山晋一                福田たえ美                いそだ久美子                ひえしま進                小泉たま子                たかじょう訓子                田中みち子  事務局職員    議事担当係長      長谷川桂一    調査係主事       小山内沙希  出席説明員    副区長         岡田 篤
      世田谷総合支所    総合支所長       志賀毅一    地域振興課長      玉野宏一   北沢総合支所    総合支所長       髙木加津子    地域振興課長      土屋雅章   玉川総合支所    総合支所長       工藤 誠    地域振興課長      荒  学   砧総合支所    総合支所長       原田茂実   烏山総合支所    総合支所長       皆川健一    地域振興課長      大塚 勇   生活文化政策部    部長          松本公平    市民活動・生涯現役推進課長                加野美帆    文化・芸術振興課長   三浦与英   地域行政部    部長          清水昭夫    住民記録・戸籍課長   泉 哲郎   環境政策部    部長          竹内明彦    エネルギー施策推進課長 池田あゆみ   経済産業部    部長          田中耕太    商業課長        中西成之    工業・ものづくり・雇用促進課長                香山桂子    都市農業課長      江頭 勝   清掃・リサイクル部    部長          辻  正    世田谷清掃事務所長   畑中 健   ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇ 本日の会議に付した事件  1.請願審査   ・ 令二・一二号 「種苗法の一部を改正する法律案」の廃案及び調査・報告を求める意見書等の提出に関する陳情〔取り下げ審査〕   ・ 令二・一三号 婚外子差別撤廃のための戸籍法改正を国に求める意見書の提出に関する請願  2.報告事項   (1) 令和二年第四回区議会定例会提出予定案件について   〔議案〕    ①世田谷区立区民会館の指定管理者の指定    ②世田谷区立区民斎場の指定管理者の指定   (2) 事務事業見直しの状況について   (3) 世田谷区立太子堂区民センターの運営再開時期等の変更について   (4) アーティスト等支援事業「せたがや元気出せArtsプログラム」の応募状況等について   (5) 世田谷区第三期文化・芸術振興計画(調整計画)の策定について   (6) 十日町市との新たな電力連携について   (7) 新型コロナウイルス感染症に係る区内の社会経済状況について   (8) 新型コロナウイルス感染症に係る地域経済対策について   (9) 世田谷ものづくり学校の実績等について   (10) 区民農園の閉園について   (11) 自動車事故の発生について   (12) その他  3.資料配付   (1) 世田谷文学館の燻蒸に伴う臨時休館について   (2) 行事予定等について  4.協議事項   (1) 次回委員会の開催について   ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇     午前十一時五十九分開議 ○中村公太朗 委員長 ただいまから区民生活常任委員会を開会いたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○中村公太朗 委員長 本日は、請願審査等を行います。  まず、委員会運営に関しまして、新型コロナウイルス対策として、理事者からの報告は簡潔明瞭に、委員からの質疑も要点を絞っていただくなど、会議時間の短縮に向けた御対応を引き続きお願いいたします。  また、発言に当たりましては、お手元のワイヤレスマイクを御使用ください。  それでは、1請願審査に入ります。  まず(1)令二・一二号「『種苗法の一部を改正する法律案』の廃案及び調査・報告を求める意見書等の提出に関する陳情」を議題といたします。  本件につきましては、お手元にお配りした資料のとおり、陳情者より取下願が提出されております。  そこでお諮りしますが、本陳情の取下げを承認することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○中村公太朗 委員長 異議なしと認めます。よって令二・一二号は取下げを承認することに決定いたしました。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○中村公太朗 委員長 次に、(2)令二・一三号「婚外子差別撤廃のための戸籍法改正を国に求める意見書の提出に関する請願」を議題といたします。  ここでお諮りいたします。本件について、請願者より趣旨説明をしたい旨の申出があります。これを許可することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○中村公太朗 委員長 異議なしと認め、そのように決定いたします。  趣旨説明を聴取するため、委員会を休憩いたします。     午後零時一分休憩    ──────────────────     午後零時十一分開議 ○中村公太朗 委員長 では、休憩前に引き続き会議を開きます。  本件について、理事者の説明を求めます。 ◎泉 住民記録・戸籍課長 それでは、「婚外子差別撤廃のための戸籍法改正を国に求める意見書の提出に関する請願」につきまして、私から御説明申し上げます。  趣旨につきましては、区議会におきまして、国に対し戸籍法の改正を求める意見書を提出していただきたいというもので、要旨は二点ございます。  具体的には、まず一つ目といたしまして、戸籍法第四十九条第二項第一項を削除し、出生届における嫡出子、嫡出でない子の別の記載欄を廃止すること。二つ目といたしまして、戸籍法第十三条第四号及び第五号を改正し、戸籍の実父母との続柄及び養親との続柄を廃止し、続柄廃止に伴い性別を明らかにする必要がある場合は性別欄を設けることとなります。  なお、ここで述べられております戸籍法第四十九条第二項第一号とは、出生の届に係る届書に記載すべき事項の一つとして、子の男女の別及び嫡出子また嫡出でない子の別を定めているものです。なお、嫡出子とは、法律上の婚姻関係にある男女の間に出生した子を意味しております。  また、戸籍法第十三条は戸籍の記載事項を定めたもので、その第四号に実父母の氏名及び実父母との続柄を、第五号に養親の氏名及び養親との続柄を記載しなければならないと定めております。  次に、理由になります。請願要旨1になります。平成二十五年九月四日、最高裁大法廷において、嫡出でない子の相続分を嫡出子の二分の一とする民法の規定を、法の下の平等を定める憲法第十四条第一項に反するとの判断が示され、同年の国会において、民法第九百条四号ただし書前段の嫡出でない子の相続分は嫡出である子の相続分の二分の一としの部分を削除する民法の改正が行われ、平成二十五年十二月十一日に公布施行されました。  同年九月二十六日の最高裁第一小法廷が、戸籍法第四十九条第二項第一号で、届書に嫡出子または嫡出でない子の別を記載すべきものと定めることは憲法十四条一項に違反するものではないと判断されました。同判決文では、届書に嫡出または嫡出でない子の別を記載することを届出人に義務づけることが、市町村長の事務処理に不可欠の要請とまでは言えないとしても、少なくともその事務処理の便宜に資するものであることは否定し難く、およそ合理性を欠くものと言うことはできないとされています。  なお、裁判官の補足意見として、出生届に子が嫡出であるか否かの記載を求めることが、戸籍事務処理の便宜に資するものであることは認められるとしても、平成二十二年通知に記述されているとおり、他の確認の手段があるのであるから、必ずしも事務処理上不可欠な記載とまでは言えないであろう。そうであれば、本件のような事態に陥る嫡出でない子の問題の発生を将来にわたって極力避けるためには、父母の婚姻関係の有無に係る記載内容の変更や削除を含め、出生届について戸籍法の規定を含む制度の在り方についてしかるべき見直しの検討が行われることが望まれるところであると付されています。  法務省におきましては、平成二十五年に民法第九百条の改正案と併せて、戸籍法第四十九条第二項第一号の嫡出または嫡出でない子の別を削除する法案の提出を検討しましたが、閣議決定に至りませんでした。なお、同趣旨の議員立法による改正案も国会に提出されましたが、成立に至りませんでした。  請願におきまして、諸外国の動き等について述べられております。これにつきましては、平成二十五年九月四日の最高裁大法廷の判決文を引用して説明に代えさせていただきます。  判決文では、現在我が国以外で嫡出子と嫡出でない子の相続分に差異を設けている国は、欧米諸国にはなく、世界的に限られた状況にある。また、平成五年に自由権規約委員会が包括的に嫡出でない子に関する差別的規定への削除を勧告し、中略いたしますが、国籍、戸籍及び相続における差別的規定を問題にして、懸念の表明を法改正の勧告等を繰り返してきたと述べられております。  次に、請願要旨2になります。嫡出子の父母との続柄は、父母を同じくする嫡出のみについて、同一の戸籍内に在籍するか否かにかかわらず、出生の順にしたがって、長男、長女、次男、次女等とするとされていますが、請願者は、これを現在では全く必要ないものと述べられております。  ここに記載の平成十六年十一月の制度改正とは、戸籍法施行規則の改正に伴い、平成十六年十一月一日から、嫡出でない子の戸籍における父母との続柄欄の記載が、母が分娩した嫡出でない子も、出生の順により長男、長女等と記載するものとされたことです。また、制度改正前に既に戸籍に記載されている嫡出でない子の続柄について、男、女の記載を長男、次男、長女、次女等に変更する取扱いとされました。  なお、広報につきましては、法務省のホームページに記載をされており、区としても、戸籍の届等がなされた際に、職員より続柄の更正の申出方法、戸籍の再製等について御説明をしているところでございます。  説明は以上です。 ○中村公太朗 委員長 ただいまの説明に対して御質疑がありましたら、どうぞ。
    ◆福田たえ美 委員 一つ確認なんですけれども、戸籍法の改正について今もありました子の出生届の嫡出、非嫡出の区別の記載欄については、最高裁の判決では違憲とはならなかったということですけれども、この届出書に記載を義務づけることが、市町村長の事務処理上不可欠の要請とまでは言えないというふうに最高裁は指摘をされています。  このことを受けて、世田谷区では出生届を受理した後に、実務上の確認作業というのはどのように行われているのかを確認させてください。 ◎泉 住民記録・戸籍課長 ただいまの御質問は、嫡出あるいは非嫡出の部分に関して、チェックがあるなしにかかわらずということでよろしいでしょうか。  まず記載がない場合も、戸籍簿等の対照等の方法により内容を知り得ることができますので、そちらで確認をしている状況にあります。 ◆福田たえ美 委員 では、嫡出の有無というチェックがあるなしにかかわらず、必ず戸籍を調べてから出生届を記載していくということでよろしいですか。 ◎泉 住民記録・戸籍課長 有無欄のチェックのありなしということでありますと、基本的には嫡出あるいは非嫡出等含めて、記載の内容については、記載を促していくことはしております。ただし、これは国の通知でもありますけれども、最終的に記載がなくても、先ほどお話をしたとおり、戸籍簿等による確認ができますので、記載がないものでも受理をしている状況にあります。 ◆田中みち子 委員 そうすると、今の答弁で記載は促しているということで、そうはいっても、促さなくても確認はできる現状にはあると。 ◎泉 住民記録・戸籍課長 戸籍の記載がされることによって他の自治体とかに照会をかけるときに、契機といいますか、そういうことでの事務の便宜上はありますけれども、戸籍の記載がない場合でも、戸籍簿の確認、対照という形で対応できておりますので、時間はかかる場合がありますけれども、確認は取っております。 ◆田中みち子 委員 ありがとうございます。  それと、あともう一点、確認なんですけれども、この二〇〇四年の制度改正以前に出生届がなされた婚外子は男、女と記載されており、婚外子差別の要因となると。そして、本人、または母の申出によっての記載の変更は可能ということではありますが、なかなか知られていないというようなことで、趣旨説明の方のお話があったかと思います。  今この世田谷区の中で、戸籍の更正の申出はこれまで何件ぐらいだったのかというのと、また更正しても再製をしないと、また差別的な記載、文言が残ってしまうということだと思うんですけれども、この更正の申出の数と再製の数、そのあたりもちょっと教えてほしいです。 ◎泉 住民記録・戸籍課長 まず、数ということになりますけれども、昨年度、平成三十一年度、令和元年度になりますけれども、続柄の更正がありましたのは世田谷区では二十八件になります。戸籍の再製がございましたのは七件になります。  現状、例えば婚姻の届出等でいらっしゃったときに、添付資料として戸籍をお持ちになったようなときに、戸籍の更正、あるいは再製について、手続の御案内をしている状況になります。 ◆田中みち子 委員 そうすると、二十八件の更正があって、再製まで申し出るというのが七件ということで、ちょっと少ないというか、そこはどうお考えになっていらっしゃるのか。御説明はされているということではありますけれども、私が当事者で考えたら変えてほしいと更正までしたんだったら、やっぱり再製までしないと戸籍には残っちゃうんだというのが分かれば、やっぱり再製の手続も二段階としてするんだと思うんですけれども、随分数の開きがあるなと思うんですが、そのあたりの認識はどうお考えでしょうか。 ◎泉 住民記録・戸籍課長 まず、先ほどから出ております更正というものは、既に記載されている続柄を修正することになります。再製は、修正の履歴を削除することになります。  先ほど更正の件数と再製の件数に開きがあるということかと思います。これはいろいろケースがあるかと思いますけれども、例えば婚姻の場合ですと、婚姻することによって新戸籍が作成されますので、従前の戸籍の更正だけでいいというケースもございます。  また、これはいろんな方がいらっしゃいますので、例えば更正はしても、再製に関しては親御さんの戸籍にも影響するので、ちょっとその辺は考えているというケースも、これも一部ではあるかと思いますが、あると認識をしております。また、戸籍の再製件数に関しますと、これは兄弟で再製をする場合は、共に同じ戸籍の場合一件という形になりますので、そういったところでも数に少し開きがあるのかなというふうに考えております。 ◆田中みち子 委員 では、丁寧にそこは御説明いただいているということでよろしいですか。 ◎泉 住民記録・戸籍課長 戸籍の受付、あるいは証明書の受付のときにも、こういった戸籍の更正等が対象になるような方につきましては、引き続き丁寧に御案内をしていきたいというふうに考えております。 ○中村公太朗 委員長 では、以上で質疑を終わります。  それでは、本件に対する御意見と取扱いについて、併せてお願いをいたします。 ◆阿久津皇 委員 婚外子の差別に関しては、平成二十五年の民法改正において相続分が同等になるということで実質的な差別は既に解消されているというふうに考えています。また、この戸籍上の区別についてですけれども、我が国においては法律婚というものが重視されていて、法律婚を尊重する意識というものが国民の間に広く浸透しているというふうに考えています。また、家族制度というものは国、社会の根幹をなすものであって、また戸籍の続柄というものについても、我が国の伝統とか文化、こういったものにもつながってくるものだというふうに考えています。  戸籍上の区別については違憲ではないという最高裁の判断があって、国会においても戸籍法の改正というものは見送られているといった状況がありますし、また平成三十年の参議院法務委員会においても、このことについては改めて確認されているということですので、戸籍法の改正については、依然国会においても議論が続いている状況だというふうに認識しています。  つきまして、本請願については、我々自民党世田谷区議団としては、継続としていただきたいとお願いします。 ◆福田たえ美 委員 令二・一三号につきましては、公明党世田谷区議団といたしましては、採択でお願いいたします。  公明党は、婚外子の差別問題については、人権を守る党として、かねてから差別撤廃を訴えてきました。人は出生によって差別されるべきではないといいますのは、憲法十四条で保障されます法の下の平等原則であります。また、日本が批准をしております自由権規約、児童の権利条約でも、児童は出生によっていかなる差別も受けないと、このようにされております。  今回の戸籍法第四十九条第二項第一号に関しては、出生届出書が受理後、嫡出子のチェックの有無にかかわらず戸籍簿をたどって子について戸籍の実際の記載、記入が行われるということを先ほど確認させていただきました。わざわざ嫡出子のチェック欄を設ける必要は乏しいですし、また最高裁の判決は、違憲の判決はしませんでしたけれども、だからそれを放置していいとは思っておりません。  我が会派は、人権保障の観点から早期に改正をすべきと考えております。よって採択でお願いいたします。 ◎いそだ久美子 委員 立憲民主党社民党といたしましては、会派内で討議いたしました結果、採択といたします。 ◆ひえしま進 委員 F行革としましては、婚外子差別はあってはならないことであり、差別が現に存在する以上、政治の側がこの問題を放置していてはならないと考えます。  よって地方議会でも一つの意思を明らかにすることは検討に値すると考え、趣旨採択とします。 ◆小泉たま子 委員 Setagayaあらたとして話し合いました結果は、趣旨採択でございます。  やはり、もちろん差別なんてあってはいけませんし、よくここまで頑張ってこられたなと、先ほどのお話を聞きまして思いました。決してあってはならないことで、実務上の確認もできる、実質上の差別はあってはいけないということから、趣旨採択です。 ◆たかじょう訓子 委員 日本共産党として、この令二・一三号について、採択とさせていただきます。  婚外子の人権尊重のためにも、日本共産党は一刻も早い法改正を求めていっております。今後、先ほどの趣旨説明でのお話にもありましたように、こういった新たな戸籍を再製するという手続についての周知を丁寧にしていただくことも求めておきます。 ◆田中みち子 委員 生活者ネットワークは、採択といたします。  私たちは、これは一貫して賛成の立場でおりました。これまでも、国連からも何度も度重なる勧告や指摘なども受けながらも、いまだに残る婚外子差別というのは一日も早く解消するべきだと考えています。 ○中村公太朗 委員長 それでは、本件の取扱いについてお諮りをしたいと思います。  本件につきましては、採択、趣旨採択、継続審査と意見が分かれておりますので、本日のところは継続審査とすることで、お諮りをしたいと思います。  本件を継続審査とすることに御異議ございませんか。    〔「異議あり」と呼ぶ者あり〕 ○中村公太朗 委員長 御異議がございますので、継続審査とすることについての採決を挙手により行います。  本件を継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。    〔賛成者挙手〕 ○中村公太朗 委員長 挙手少数と認めます。よって本件を継続審査とすることは否決されました。  したがいまして、本件につきましては、本日結論を出すこととなります。これより、本件を可とすることについてお諮りをいたしますが、先ほど本件の取扱いに関する意見の中で、採択、趣旨採択とする御意見が出ておりましたので、本件については趣旨採択ということでお諮りをしたいと思います。採決は挙手によって行います。  本件を趣旨採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。    〔賛成者挙手〕 ○中村公太朗 委員長 挙手多数と認めます。よって令二・一三号は趣旨採択とすることに決定をいたしました。  なお、議会としての対応については後ほど協議事項の中で御協議をいただきます。  以上で1請願審査を終わります。  ここで理事者の入替えを行いますので、しばらくお待ちください。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○中村公太朗 委員長 では次に、2報告事項の聴取に入ります。  まず、(1)令和二年第四回区議会定例会提出予定案件について、議案①世田谷区立区民会館の指定管理者の指定について、理事者の説明を願います。 ◎大塚 烏山総合支所地域振興課長 それでは、世田谷区立区民会館の指定管理者の指定につきまして御説明申し上げます。  1の主旨でございますが、令和三年四月からの世田谷区立区民会館指定管理者候補者を選定いたしましたので、第四回区議会定例会に、指定管理者として指定するための議案を提出するものでございます。  2の施設名称及び指定管理者の候補者名等は、表に記載のとおり、世田谷、北沢、玉川の区民会館別館につきまして、現在のそれぞれの指定管理者である世田谷サービス公社、共立が候補者となっております。  3の指定期間は、世田谷、北沢の区民会館別館は、令和三年四月から令和八年三月までの五年間でございます。玉川区民会館別館につきましては、利用率向上への取組の成果を検証することなどのため、三年間といたしました。  4の選定方法等でございます。まず、(1)の選定方法でございますが、区民集会施設等指定管理者選定委員会におきまして審議し、公募による選定を行うこととされました。令和二年七月に公募を行いまして、各施設につきそれぞれ一社から応募がございました。選定委員会におきまして、世田谷、北沢の区民会館別館につきましては、世田谷区立区民会館区民斎場指定管理者選定審査基準に基づき審査を行っております。  恐れ入ります、二ページを御覧ください。玉川区民会館別館につきましては、利用率の向上に着目した評価を行うために、玉川区民会館別館指定管理者選定審査基準に基づき審査を行っております。  次に、(2)の選定経過でございます。第一次審査では、施設等の管理実績、運営管理体制ほか、収支計画、施設事業計画、サービス改善の取組など、また玉川区民会館別館におきましては、加えまして、利用率向上の取組、提案について書類審査を行いました。各応募団体が審査基準点となる七割を超えておりましたので、第一次審査通過者といたしました。また、第一次審査に合わせまして実施いたしました財務諸表診断につきましては、税理士に評価を依頼しております。第二次審査では、プレゼンテーション及び選定委員によるヒアリングを行いまして、審査の結果、各応募団体が審査基準点の七割を超えており、第二次審査の通過者といたしました。  財務諸表診断、第一次審査、第二次審査を総合的に判断いたしまして、最終審査において指定管理者の候補者を選定いたしました。  続きまして、(3)の選定委員会の構成でございますが、表に記載のとおり、学識経験者を含む外部委員五名と区職員二名による構成となっております。令和元年度の末で委員の任期が満了いたしましたので、今年度委員を改選しております。  三ページを御覧ください。(4)の選定委員会開催状況は、記載のとおり、合計五回の選定委員会を開催しております。参考資料といたしまして、会議録要旨を添付しておりますので、後ほど御確認いただければと存じます。  5の選定結果でございます。審査基準に基づきまして、財務諸表診断、事業計画書等の書類審査、プレゼンテーション、ヒアリング審査の結果を総合的に判断した結果、世田谷、北沢の区民会館別館世田谷サービス公社玉川区民会館別館は共立を指定管理者の候補者として選定いたしました。  別紙1を御覧ください。世田谷区民会館別館の選定結果表でございます。1の施設名称から4の指定期間までは記載のとおりでございます。  5の審査結果でございます。まず、(1)の財務諸表診断でございますが、税理士による財務諸表診断では、団体の経営状況は良好で長期的な安定経営が大いに期待できるという評価でございました。これはA、B、C、Dの四段階中のA評価でございます。  次に、(2)の第一次審査でございます。表に記載のとおり、合計得点は七百一点、次ページを御覧いただきまして、(3)の第二次審査につきましても、記載のとおり、合計得点は四百点でございました。いずれも配点合計の七割とした審査基準点を超えております。(4)の最終審査におきまして、各評価を総合的に判断した結果、世田谷サービス公社が候補者に選定されております。  別紙2を御覧ください。北沢区民会館別館の選定結果表でございます。1の施設名称から4の指定期間までは記載のとおりでございます。  5の審査結果でございます。まず、(1)の財務諸表診断でございますが、世田谷区民会館別館と同様でございます。  次に、(2)の第一次審査でございます。表に記載のとおり、合計得点は七百三点、次ページを御覧いただきまして、(3)の第二次審査につきましても、記載のとおり、合計得点は四百三点でございました。いずれも審査基準点を超えております。(4)の最終審査におきまして、同様に、世田谷サービス公社が候補者に選定されております。  別紙3を御覧ください。玉川区民会館別館の選定結果表でございます。1の施設名称から4の指定期間までは記載のとおりでございます。  5の審査結果でございます。まず、(1)の財務諸表診断でございますが、長期の経営に対しては大きな問題は見当たらないという評価で、四段階中のB評価でございます。  次に、(2)の第一次審査でございます。表に記載のとおり、合計得点は五百九十九点、次ページを御覧いただきまして、(3)の第二次審査につきましても、記載のとおり、合計得点は三百八十八点でございました。いずれも審査基準点を超えております。(4)の最終審査におきまして、各評価を総合的に判断した結果、共立が候補者に選定されております。  なお、お一人の委員からは、提案書のページの欠落などから、候補者として選定することは反対するとの意見がございました。  戻っていただきまして、本文の三ページを御覧ください。6の選定理由でございます。世田谷区民会館別館につきましては、まず、選定団体の世田谷サービス公社は指定管理者として豊富な実績とノウハウを有しており、また、財務諸表診断でも記載のとおりで、A評価でございました。第一次審査では、区内高齢者・障害者雇用に関する考え方と利用料金で高い評価を得ております。第二次審査では、地域連携、文化交流の内容について評価されており、また障害者雇用に積極的に取り組んでいることも評価されております。これらのことから、候補者として適していると判断されたものでございます。  次に、北沢区民会館別館につきましても、選定団体は世田谷サービス公社でございますので、実績やノウハウ、財務諸表診断、第一次審査の評価は世田谷区民会館別館と同様でございました。四ページを御覧ください。第二次審査では、教育、文化、産業に関する事業企画が多い点について評価されておりまして、また障害者雇用についても評価されております。これらのことから、候補者として適していると判断されたものでございます。  続きまして、玉川区民会館別館につきましては、選定団体の共立は、指定管理者として全国において豊富な実績とノウハウを有しており、財務諸表診断では記載のとおり、現預金も多く、長期の経営に対しては大きな問題は見当たらないという評価でございました。第一次審査では、セルフモニタリングと利用料金で高い評価を得ております。第二次審査では、利用率の向上の取組を前向きに捉えている点について評価されており、また当施設の十四年間の運営をはじめ、多くの施設の管理実績についても評価されております。これらのことから、候補者として適していると判断されたものでございます。  次に、7の選定事業者の事業計画書でございますが、別添のとおりでございます。後ほど御確認いただければと存じます。  最後に、8の今後のスケジュールは記載のとおりでございます。  長くなりましたが、御説明は以上でございます。 ○中村公太朗 委員長 ただいまの説明に対して御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○中村公太朗 委員長 では次に、議案②世田谷区立区民斎場の指定管理者の指定について、理事者の説明を願います。 ◎大塚 烏山総合支所地域振興課長 それでは、世田谷区立区民斎場の指定管理者の指定について御説明申し上げます。  1の主旨でございますが、先ほどと同様、令和三年四月からの世田谷区立区民斎場の指定管理者候補者を選定いたしましたので、第四回区議会定例会に、指定管理者として指定するための議案を提出するものでございます。  2の施設名称及び指定管理者の候補者名等は、表に記載のとおり、現在の指定管理者であるJA東京中央セレモニーセンターが候補者となっております。  3の指定期間は、令和三年四月から令和八年三月までの五年間でございます。  4の選定方法等でございます。(1)の選定方法でございますが、先ほどの区民会館の指定管理者の指定と同様に、指定管理者選定委員会におきまして公募による選定を行うこととされ、公募の結果、一社から応募がございまして、区民会館・区民斎場指定管理者選定審査基準に基づき審査を行いました。  次に、(2)の選定経過でございます。こちらも区民会館の指定管理者の指定と同様に、一次審査として書類審査を行い、応募団体が審査基準点となる七割を超えておりましたので、第一次審査通過者といたしました。あわせて、実施いたしました財務諸表診断につきましても、税理士に評価を依頼しております。第二次審査では、プレゼンテーション、ヒアリングを行いまして、審査の結果、応募団体が審査基準点の七割を超えており、二次審査の通過者といたしました。  二ページを御覧ください。財務諸表診断、一次審査、二次審査を総合的に判断いたしまして、最終審査において、指定管理者の候補者を選定いたしました。続きまして、(3)の選定委員会の構成及び(4)の選定委員会開催状況は、区民会館の指定管理者の指定と同様、記載のとおりでございます。  なお、参考といたしまして、添付しております会議録要旨は、区民会館の指定管理者の指定と同じものでございます。  三ページを御覧ください。5の選定結果でございます。審査基準に基づきまして、財務諸表診断、書類審査、プレゼンテーション、ヒアリングの結果を総合的に判断した結果、JA東京中央セレモニーセンターを指定管理者の候補者として選定いたしました。  恐れ入ります、別紙を御覧ください。選定結果表でございます。1の施設名称から4の指定期間までは記載のとおりでございます。  5の審査結果でございます。まず、(1)の財務諸表診断でございますが、税理士による診断では、団体の経営状況は良好で長期的な安定経営が大いに期待できるということで、A評価でございました。  次に、(2)の第一次審査でございます。表に記載のとおり、合計得点は五百九十九点、次ページを御覧いただきまして、(3)の第二次審査につきましても、記載のとおり、合計得点は三百五十二点でございました。いずれも配点合計の七割とした審査基準点を超えております。(4)の最終審査におきまして総合的に判断した結果、JA東京中央セレモニーセンターが候補者に選定されております。  戻っていただきまして、本文の三ページを御覧ください。6の選定理由でございます。まず、選定団体のJA東京中央セレモニーセンターは、斎場の運営に豊富な実績とノウハウを有しておりまして、また財務諸表診断でも記載のとおりで、A評価でございました。一次審査では、セルフモニタリングと研修計画で高い評価を得ております。二次審査では、地域貢献への取組や低価格の料金設定について評価を得ておりまして、これらのことから候補者として適していると判断されたものでございます。  7の選定事業者の事業計画書につきましては、別添のとおりでございますので、後ほど御確認いただければと存じます。
     最後に、8の今後のスケジュールは記載のとおりでございます。  御説明は以上でございます。 ○中村公太朗 委員長 ただいまの説明に対して御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○中村公太朗 委員長 それでは、ここで理事者の入替えを行いますので、しばらくお待ちください。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○中村公太朗 委員長 では次に、(2)事務事業見直しの状況について、理事者の説明を願います。 ◎加野 市民活動・生涯現役推進課長 事務事業見直しの状況について御説明をいたします。  なお本件は、企画総務、区民生活、福祉保健、都市整備、文教の五常任委員会併せ報告とさせていただきます。  1主旨でございます。八月に策定した世田谷区政策方針及び令和三年度予算編成方針に基づき、全庁を挙げて取り組んでいる事務事業の見直しについて、現時点での状況を取りまとめましたので御報告いたします。  2取組み内容です。令和三年度予算編成を進めるに当たり、各部において全ての施策での事業の在り方や方向性を一つ一つ検証し、従来どおりの継続を前提とせず、事業規模、対象の見直し、事業内容手法の転換、他の施策と合わせた見直し、事業の休止、廃止などの見直しを行い、その内容を令和三年度の予算見積りに反映したものです。  3見直し状況です。(1)現時点での見直し効果額の表では、四つの区分に集計しており、歳出削減効果額の合計が約百十六億円、うち一般財源効果額の合計が約七十一億円となっております。  次に、(2)主な見直し内容です。現時点で見直し検討対象としている主な項目は、別紙のとおりです。  別紙の表を御覧ください。各部が見直しを行った事業について、領域ごとに効果額と主な内容を記載しております。主な見直し内容の黒の星印につきましては、新型コロナウイルス感染拡大防止を踏まえた内容、手法の見直しを行った事業、また黒ダイヤ印につきましては、今年度当初に事務事業の緊急見直しを行った事業です。  なお、今回お示しをしている内容は、各部での見直し検討を集約したものであり、今後さらに財政担当部による詳細な確認、査定、調整を進め、予算案としてまとめてまいります。  区民生活領域の見直し効果額につきましては、歳出十二億二千万円、うち一般財源が十一億七千八百万円となっております。見直し内容は、右欄に記載のとおりです。各領域の主な見直し内容につきましては、後ほど御確認ください。  かがみ文にお戻りください。4今後の取組みについてでございます。これらの見直しを経ましても、令和三年度の予算編成での大幅な財源不足の解消には至っておりません。引き続き、内部経費の一層の縮減、事業の一時休止、公共施設やインフラの工事時期の調整など、区民生活や事業活動への影響などを見極めながら、さらなる見直しを行い、議会の御意見等を踏まえながら、収支均衡した予算案の作成を進めてまいります。  5今後のスケジュールについてです。引き続き、全庁を挙げさらなる事業の見直しを進めてまいります。進捗状況等につきましては、十二月の五常任委員会において改めて御報告させていただく予定でございます。  御報告は以上です。 ○中村公太朗 委員長 ただいまの説明に対して御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆たかじょう訓子 委員 別紙のほうですね。区民生活領域の中で見直し事業として、ふじみ荘廃止に伴う運営管理費の減というのは、具体的にはどんな内容なのか教えてください。 ◎加野 市民活動・生涯現役推進課長 ふじみ荘につきましては、今般廃止条例の議決をいただいております。令和三年度から閉館に伴い運用経費が不要となりますので、その内容でございます。 ◆小泉たま子 委員 今見せていただいたわけですけれども、ぱっと見て、敬老、お年寄りに対するのが最後のページに出ていますよね。慶祝事業の対象者・金額等の見直し、これがぱっと目に入るんですけれども、あといろいろ目に入りますが、これだけでは、なぜこれを見直しの内容にしたかが分かりません。やはりこれをこの委員会に出すのであれば、もう少し丁寧な説明が必要だと私は思います。なぜ見直しの対象になったのか、今後これがどうなっていくのか、例えばほかの部署と一緒にやるからこれを減らしたとか、これだけでは本当に乱暴な出し方だと私は思います。  何と質問していいか分かりませんね。本当にこれで皆さんに分かってもらおうとしているんでしょうか。これで納得しなさいと、こういうことなんでしょうか。私は、議員の人はもっときちっとなぜなのか、木造住宅除却制度の耐震診断手法の見直し、これはどういうことなんだろう。このまま終わりになっちゃうのかな、木造でこのままで耐震診断をやらないのかなとか、どっか別の業者に移すのかなとか、私は、一つ一つが疑問に思うんですけれども、こういう出し方というのは本当に非常に乱暴だと思いますけれども、どうですか。 ◎岡田 副区長 今回の七十一億円積み上げということで、見直し効果額として出させていただいている中で、右側に書いてあります主な見直し内容というのは、今委員お話しのとおり、かなり各部でたくさん項目を挙げて、細かいところから積み上げをしておりまして、その中で主なものを項目として挙げさせていただいているものでございます。  まだ予算の編成の途中でございまして、これではまだまだ足りないということで、これから詰めをしていかなきゃいけないんですけれども、政策方針で抜本的な見直しをするんだというようなことと、そういう中でも、コロナ対策であるとか、区民生活、事業者の活動を守る仕組みだとか取組だとか、こういったことについてはちゃんとやっていくんだという基本的な考え方の下でこの積み上げをしたものでございます。  一つ一つについては、この間、所管のほうで積み上げてきてまいりましたので、また御質問いただければと思います。 ◆小泉たま子 委員 いや、質問を今しているわけで、これ一つ一つが本当に分からないです。例えば最初に言いましたけれども、慶祝事業の対象者・金額等の見直し、幾らにするのか。本当に今までおめでたいということで、このぐらいしかないわけですよ、喜んでますけれども。それを少なくするのか、ほかのことで敬意を表するのか、そういうことが分からないんですね。だから、区がどういう方向に向かって区民に示すんだろうと、一つ一つが分からない。  だって、今までこれは、去年度まで区民もみんな関わってきていたわけですから、急になくなったり、急に縮減されたり、ワークショップの休止とか、区民が関わっていたことと、区の内部の事務で減らせることとか、種類もあると思うんですよね。そういうのが非常に乱暴にばばっと出てきて、お金がないから、お金がないからと言うだけで納得しなさいというやり方というのは、私はおかしいと思いますけれども、どうでしょうか。 ◎岡田 副区長 この内容につきましては、先ほど申し上げましたとおり、まだ経過でございまして、先ほど課長から御報告申し上げましたとおり、十二月の本委員会でも、さらに積み上げたものを御報告させていただこうと思っております。  今お話しのとおり、区の仕事の中では、区が内部的に済ませている仕事だけではなく、区民の方と一緒にやっている仕事もたくさんございます。そういう中では、それぞれの一緒にやっていらっしゃる区民の方の対応等も踏まえながら、できる範囲で減らしていくということで積み上げたものが今の項目として出させていただいているというふうに理解していただければありがたいと思います。 ◆小泉たま子 委員 この区民の方は、分かって納得したわけですよね、ということでよろしいんでしょうか。  もう余り時間を取っちゃいけないと思いますけれども、やっぱりこういう出し方については、もう少し丁寧に今後やっていただきたいと思います。この委員会で出されて、何もなかったんだ、納得なんだと思われても困りますし、今までの区民生活そのものなんですね、こういう出てきているものが。それが一瞬にして、お金がないからと休止だの中止だの、なくなったりするわけですよ。そういうのは区民に対して丁寧にしなくちゃいけないし、私たち委員会に出すときも、もうちょっと紙を大きくして丁寧に、何行かなり分かりやすく書くべきだと私は思いますが、そのようにしていただきたいということを要望しておきます。 ◆たかじょう訓子 委員 先日ポストインされた有識者会議の議事録を見たんですけれども、その中でも、これは区の特に福祉分野のところで加藤委員が発言をされているんですけれども、ただお金のためにストップさせることによってそれ以外の問題が出てきてしまう、重篤につながってしまう可能性があるということをおっしゃっていて、例えばおでかけひろばの利用を制限した結果、子育てに不安を抱える人が増加し、相談対応が増えていくかもしれない、虐待相談もかなり増加している。そうすると、一時的保護やショートステイを必要とすることも増えてくる。さらに、不安感から自粛警察みたいなものも増加して、外遊びをしている子どもに対する地域の目が厳しくなっていくかもしれない。こういった形でいろいろと出てきてしまうというふうに指摘をしていて、こういった連動の問題が生じる可能性があるというふうに指摘されているんですね。  やはりコロナの支援については本当にそういった視点が必要で、ただ一時的にあまり利用されていないからやめてしまうということだけじゃなくて、それによってどんなことが起こる可能性があるかということも含めて、こういった時期だからこそ、支援は引き続きやったほうがいいということも多分起こってくるんだと思うんですね。  十月二十一日に行われたそうですけれども、この会議での内容も踏まえた上で見直していただきたいというふうに私は思うんですけれども、この辺はどうなんですか、既に反映しているということですか。 ○中村公太朗 委員長 区民生活の部分についてですか、全体像の話ですか。 ◆たかじょう訓子 委員 区民生活の部分にも、そういった支援に関わることとかもあるでしょうし、イベントでも中止することによっていろいろ出てくると。全体像でやっぱり今報告されていますので、その辺についてちょっと伺いたいです。 ◎松本 生活文化政策部長 ただいま御指摘をいただきましたことですけれども、今、課長から御説明をさせていただいているのは、来年度予算編成に向けまして、種々本質的な見直しを含め、あるいは各部で大変細かな事業まで積み上げさせていただいて、可能なところの削減の状況を申し上げているということでございます。  一方で、新型コロナウイルスの感染症対策ですけれども、この後、御報告もさせていただきますが、区内の社会経済状況、様々影響が出ております。その状況を踏まえつつ、そういった実態を踏まえた上で、どういった手だてが必要なのかということを今後丁寧にやっていく必要があるだろうと。必要に応じて補正予算もお願いをしていきたい。そんなことをこの後御報告をさせていただきますので、それら含めまして政策方針も踏まえつつ、今後の区政運営に当たっていきたいと考えているところでございます。 ◆たかじょう訓子 委員 ぜひそういった方向で見直しをしていただきたいというふうに思います。これによってどういう影響があるんだろうということがやはり検討されないといけないだろうと思っていますので、よろしくお願いします。 ◆岡本のぶ子 委員 区民生活領域の中で伺いたいのが、砧総合支所で、船橋まちづくりセンター自動販売機の設置と書いてあるんですけれども、ほかのところは延期とか廃止とかそういった書き方なんですが、設置というのは、なくすのではなくて、設置をして税外収入を得るという意味なのか、ちょっとそこが分からない。 ◎原田 砧総合支所長 おっしゃるとおりで、これは歳入の増という観点で、今まで船橋まちづくりセンターには自動販売機を設置していなかったんですけれども、税外収入を少しでも得るために設置するということで載せているものでございます。 ◆岡本のぶ子 委員 先ほどの小泉委員の御意見にもつながるんですけれども、この表の書き方ですね。見直しの内容がプラスになるのか、経費を削減するのか、それとも税外収入を得るほうの提案も書いてあるのかが混在していて、やはり私たちが判断するのには、報告のつくりとして非常に判断しかねる資料になっているなと思います。  また、金額そのものも合算で、一応主なものだけというふうに書いてありますけれども、合算でここに書かれているので、やはり個々にどういう効果額が見直しによって出るのかというところまで落とし込んでいただかないと、どういう視点でこの効果額を求めたのかなというところまで、議会としては最終的な判断をしていかなくてはいけないことなんだと思いますので、その点、十二月に最終報告ですよと先ほどおっしゃられていますけれども、その段階にはそういった資料のつくりになるのかどうか、ちょっと確認させていただきたいんですが。 ◎松本 生活文化政策部長 本日お示しをしております資料は、まだ本当に経過でございますので、見直しを進めてきた項目と総額ということだけでお示しをしておりますので、なかなかその点でどこでそれぞれの事業が幾らぐらい効果を生んでいるのかということが分かりにくいということや、増額を、歳入の部分ですけれども、そういったことも入っていて混在しているという御指摘は、そのとおりだろうと考えております。  その点では、予算編成のさなかでございますので、まだ十分なところまでお示しし切れていないというのが現状でございます。十二月の常任委員会、併せ報告になっていこうかと思いますが、その際には、より分かりやすく丁寧な説明となるよう、政策経営部などとも本日の質疑、御要望を伝えつつ整えてまいりたいと考えております。 ◆岡本のぶ子 委員 まだまだ削減をしないと足りないんだという先ほどの御説明もありました。一方で、ここの部分を削減しなくても、歳入増を目指せるものがあるのであれば、さらなるところに歳入増の見込みがあるんだったら、いいかげんですけれども、自動販売機をもっともっと設置して、削らなくていい部分は残すという選択もあるのかもしれない。そういったところがこちらに情報として見えてこないと何も議論にならないのかなと思いますので、そこは要望ですけれども、ぜひ次回までにそういったものを準備していただければと思います。 ◆阿久津皇 委員 これはまだ計画の途中で、これからもっともっと見直しを進めていくということですけれども、最終的な削減の目標額というものは設定されているんですか。 ◎松本 生活文化政策部長 現時点でということしか申し上げようがないんですけれども、予算編成の途中でございますので、今段階で私どもで承知をしている範囲で申し上げますと、現時点ではまだ百億円ぐらいがフレームにはまってないというふうに聞いておりますので、そこが一つのメルクマールになろうかと存じます。 ◆阿久津皇 委員 コロナで歳入が大幅に減ってくるというのが見込まれる中で、百億円、あるいはその一般財源という意味で七十億円ということでは、ちょっと桁が一つ足りないのかなと思いますし、この事業の見直しにおいて、例えば民間で代替のものがあるとか、事業の目的を達成したとか様々理由はあると思いますけれども、もっともっと切り込んでいく必要があると思いますし、また、先ほどあった税外収入の部分もまだまだ拡大できる余地はあると思いますので、一層の見直し、あるいは歳入の増というのを目指して進めていただきたいとお願いします。 ◆小泉たま子 委員 今やっぱりここで言わなきゃいけないなと思っているんですけれども、教育の中に、ここは教育ではないのでお答えできないかもしれませんが、川場移動教室の事業の見直しとあって、二泊が一泊になるんですね。これは子どもたちにとっても大変なことだと思うんですね。今年はなくなって、もう本当に泣いた子がいっぱいいるというのは聞きましたけれども、これはどうやってここに出てきたか分かりませんが、やっぱり子どものこと、高齢者のこと、最大限の努力をしなきゃいけないと私は思います。  甲子園に行けなくて野球の選手がというのと似たような感情を、私は川場の子どもたちのことを聞いたときに思ったんですけれども、本当にこれが精いっぱいの区としての子どもたちに対する気持ちなのか。そういうことも含めて、やっぱり本当にしっかり考えていただきたいと思います。教育ですからここではお答えできないかもしれませんが、一つ一つがそういうふうになっているということをよく認識していただきたいと思います。  半分の人がいて半分の人がどうのと中には何か書いてありますけれども、どうかそのぐらい真剣に考えて、足りないのは何とかして生み出すにしても、私はほかにもいっぱいあると思いますよ。ですから、そのあたりはよろしくお願いします。要望しておきます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○中村公太朗 委員長 では次に、(3)世田谷区立太子堂区民センターの運営再開時期等の変更について、理事者の説明を願います。 ◎玉野 世田谷総合支所地域振興課長 私からは、世田谷区立太子堂区民センターの運営再開時期等の変更につきまして御報告をいたします。  本件は、福祉保健常任委員会と併せ報告でございます。  1の主旨でございますが、現在改修等工事中の太子堂区民センターにつきまして、令和三年三月に運営再開を予定しておりましたが、本年九月に地中に障害物があることが判明いたしまして、工事工程を再調整いたしました結果、運営再開の時期が変更となったため報告するものでございます。  2の運営再開時期等のスケジュールを御覧ください。工事終了が令和三年二月二十六日から四月の二十日へ変更となりまして、それに伴い、運営再開が令和三年三月から五月に変更となりました。  3の工期延伸に伴う施設運営ですが、全館を休館とし、併設いたします小規模保育事業につきましても、区の設置した仮設の園舎で運営を継続いたします。  恐れ入りますが、裏面を御覧ください。こちらに参考といたしまして、仮設園舎の案内図を掲載しております。  表面にお戻りください。4今後のスケジュールですが、十一月第四回区議会定例会におきまして工事契約の変更、そして第四次補正予算の議案提出をいたします。また、それ以降、利用者への周知を随時できる限り丁寧に行いまして、来年四月に工事竣工、五月に運営再開となっております。  報告は以上です。 ○中村公太朗 委員長 ただいまの説明に対して御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆たかじょう訓子 委員 この地中障害物というのは、具体的には何だったんですか。 ◎玉野 世田谷総合支所地域振興課長 こちらは、建設当時の図面には入っていなかったんですが、恐らく建設当時に使用したと思われる仮設の台を支えるくいが、ちょうどエレベーターを増設する増築部分にくい打ちをしようとした際に四本あることが判明したということでございます。 ○中村公太朗 委員長 それでは、ここで理事者の入替えを行いますので、しばらくお待ちください。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○中村公太朗 委員長 では次に、(4)アーティスト等支援事業「せたがや元気出せArtsプログラム」の応募状況等について、理事者の説明を願います。 ◎三浦 文化・芸術振興課長 それでは、アーティスト等支援事業「せたがや元気出せArtsプログラム」の応募状況等について御説明させていただきます。  1アーティスト支援事業の募集結果です。募集期間は、記載のとおりです。本事業は二つの企画内容で募集を行いました。企画内容を応募いただき、採用したものについて、その企画内容に沿って動画を作成するというものでございます。区内在住者を対象とし、個人もしくはグループでの応募を可とし、グループの場合は代表者が区内在住であることを要件としました。  (3)の補助額にあるとおり、一人十万円の補助とし、グループの場合は三人上限三十万円とし、百名分の応募を行いました。  (2)応募・採用件数ですが、企画Aは、区民が鑑賞できる文化・芸術活動の動画企画とし、北沢タウンホール及び世田谷美術館講堂で動画撮影を行うもので、二百七十七人、百七件の応募があり、うち五十人、十八件の企画を採用いたしました。ジャンルの内訳は記載のとおりです。企画Bは、四十歳未満の若手アーティストの支援を行うため自ら撮影する文化・芸術活動の動画作品を提供するもので、三百二十八人、百三十四件の応募があり、うち五十人、二十件の企画を採用いたしました。ジャンルの内訳は記載のとおりです。  (4)今後のスケジュールですが、企画Aにつきましては十一月下旬、十二月上旬に撮影を行い、企画Bにつきましては一月までに動画作品を提出してもらいまして、十二月以降、順次動画作品を公開してまいります。  動画作品の公開については、記載のとおりユーチューブに専用のチャンネルを作成し、区やせたがや文化財団のホームページから御案内できるようにして配信してまいります。配信に当たりましてはテーマごとにまとめるなど、分かりやすい区分けとして、区民の方が視聴しやすい構成に工夫してまいります。また、子ども向けの企画も採用しておりますので、例えば児童館やBOPなどの区の施設でも御覧いただけるよう関係所管と調整してまいります。  裏面を御覧ください。2民間文化・芸術施設支援事業についてです。この事業は、世田谷区の魅力の一つとなっているライブハウスや小劇場等の文化・芸術施設を対象に、映像配信に係る経費の一部を補助するものです。  (1)募集状況です。受付期間は記載のとおりです。②受付件数ですが、十一月四日現在で、ライブハウス二十三、小劇場六、ミニシアター一の三十施設から応募を受け付け、順次補助金の交付決定を行っているところです。なお、先週末で小劇場が三つ増えまして九施設となり、計三十三施設を受け付けております。申請の経費の内訳は、撮影機材費やアーティストの出演料が多い状況です。  (2)、(3)は記載のとおりです。各施設の動画配信について区のホームページにリンクを貼っており、そちらから視聴できるようにしております。  説明は以上です。 ○中村公太朗 委員長 ただいまの説明に対して御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆福田たえ美 委員 今回の申込みの数がたくさんあったということで、大変多くの方が手を挙げていただいたんだと思います。予算の関係上、どうしても百人ということで五十人、五十人ということに絞り込まれたということですが、この絞り込みの仕方というのでしょうか、それはどのように行ったのか教えていただけますでしょうか。 ◎三浦 文化・芸術振興課長 審査につきましては、区民の方に分かりやすい、あるいは楽しんでもらえる作品を応募させていただきまして、その視点に立って、せたがや文化財団のほうで審査をしていただきました。最終的に選考されたものを、区として審査を終了したということになります。 ◆福田たえ美 委員 今、御説明がありました区民の方が楽しんでいただけるという基準を設けているということですが、今回枠が五十人で、そこから少し外れて、今回は対象にはならなかったけれども十分世田谷区の区民に楽しんでいただける、鑑賞していただける内容に値する方がいらっしゃったということでよろしいでしょうか。 ◎三浦 文化・芸術振興課長 もちろん多くの方が応募いただいて、大変難しいところもあったんですけれども、その中でいいものから順にということで選ばせていただきましたので、中には当然よかったものもあると思います。ただ、今回企画内容のほうで募集させていただきましたので、当選された方には、その内容に沿って作成していただくという形になりますので、その点で、今後に向けていろいろ状況を踏まえながら、今後の施策に向けて検討してまいりたいと思います。 ◆福田たえ美 委員 やはりまだコロナの影響というのが長期化するということで、この方々、アーティストの方が一番本当に影響を受けていると思いますので、今、課長がおっしゃっていただきましたこの五十名という枠には入らなかったけれども、本当に区民の方に見ていただけるような作品もあったということですので、ぜひまたその方々の作品を、どこかで何か紹介していただけるか、さらに支援していただけるように、ぜひともお願いしたいと思います。 ◎いそだ久美子 委員 ただいま福田委員からも御指摘がありましたとおり、思ったより多くの団体さんに応募いただいて、当たっている企画だと思うんです。今、私ども途中、結果を説明、解説を受けているんですけれども、区民の方への選考過程ですとか、例えば一次審査、二次審査があるのでしたら、選考の様子を広報とかそういうことというのはされたんでしょうか。 ◎三浦 文化・芸術振興課長 審査につきましてはせたがや文化財団のほうでさせていただいたということで、審査の方法等については区民の方にという形は取ってはおりません。 ◎いそだ久美子 委員 これは区内在住者対象ということで、多分選考過程については御家族の方や御友人なども気にされていると思うし、この企画自身が本当にせたがや元気出せのプロジェクトになり得ると思いますので、これで終わりなのか、また続くのか分からないですけれども、こういう企画で、企画そのもので区が元気を出せるように、ぜひ広報活動を工夫していっていただければと思います。 ◆たかじょう訓子 委員 我が党としても、こういった芸術家への支援をと求めてきましたので、実際に区が実施を決めて、これだけの方が応募してきたというのは大変重要だというふうに思います。私どもとしても、先ほど福田委員からもありましたけれども、今回の事業をしっかりと検証して、さらに支援ができないかということなども検討をしていただきたいというふうに要望いたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○中村公太朗 委員長 では続きまして、(5)世田谷区第三期文化・芸術振興計画(調整計画)の策定について、理事者の説明をお願いします。 ◎三浦 文化・芸術振興課長 それでは、世田谷区第三期文化・芸術振興計画(調整計画)の策定につきまして御説明させていただきます。  1主旨です。世田谷区文化及び芸術の振興に関する条例に基づき策定しております世田谷区第三期文化・芸術振興計画が令和三年度をもって終了することから、次期計画の策定に着手するものでございます。次期計画につきましては、第三期計画を基本としつつ、新型コロナウイルス感染症の影響による社会経済情勢等の急激な変化を踏まえまして、また、世田谷区政策方針に示された新実施計画の策定期間との整合を図るため、二年間の調整計画とするものでございます。  2第三期調整計画策定の視点でございます。(1)の誰もが参加、体験できる文化芸術の振興につきましては、文化芸術基本法の年齢障害の有無または経済的な状況にかかわらず等しく文化芸術の環境の整備が示されており、いわゆる社会的包摂という観点から、区の計画においてさらに拡充する必要がある項目として設定させていただいたものです。  (2)の新たな生活様式への発信につきましては、現計画は三年目に入っておりますが、今年は新型コロナウイルスの影響により多くの事業が休止となっており、今後においても先を見通せない状況にあります。そのため、これまで実施してきた手法に捉われず、本質的な見直しを行った上で、新しい生活様式に対応した事業展開が必要になっておりますので、その視点を入れております。  (3)、(4)につきましては、本年度の区政モニターアンケートにおいて関心の高かった、身近なところで文化芸術に触れる機会の創出や、町なかで子どもなどが文化芸術を楽しむ機会の提供などの項目や、文化芸術基本法の基本的施策に示されている各地域の文化芸術の振興を通じた地域の振興を図ることを踏まえまして設定した視点でございます。今後これらの視点を基に検討を進めてまいりたいと考えております。  3計画期間につきましては、記載のとおり、令和四年度と五年度の二か年になります。  4検討体制につきましては、世田谷区第三期文化・芸術振興計画(調整計画)検討委員会を設置いたします。また、庁内関係各課による庁内部会や、せたがや文化財団と連携を図りながら検討してまいりたいと考えております。検討体制は一番下に記載のとおりでございます。  5主なスケジュールですが、令和三年一月から検討委員会を四回程度開催する予定としておりまして、九月には素案の御報告、令和四年二月に調整計画案を御報告し、三月に策定する予定でございます。
     説明は以上です。 ○中村公太朗 委員長 ただいまの説明に対して御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○中村公太朗 委員長 では、(6)十日町市との新たな電力連携について、理事者の説明を求めます。 ◎池田 エネルギー施策推進課長 それでは、十日町市との新たな電力連携について御説明いたします。  なお、本件は、文教常任委員会との併せ報告でございます。  まず、1の趣旨でございます。区では、脱炭素社会に役立つエネルギーの利用拡大と創出を目指しております。こうした中、十日町市との自然エネルギー活用を通じた電力連携に関わる協力協定を締結しまして、区施設及び区民への利用を進めてまいります。あわせて、電力連携をきっかけとして、さらなる地域交流を目指していきたいと思います。  次に、2の協定締結式についてでございます。締結日は、今月二十四日を予定しております。協定文につきましては、恐れ入ります、一枚おめくりいただき、別紙のとおりとなっております。協定式の会場につきましては、区の庁議室にて行う予定です。  お戻りいただきまして、続いて、3の連携事業の内容でございます。発電施設は、十日町市の所有地にあります松之山温泉を活用した地熱発電となります。出力規模は二百十キロワットです。発電事業者は、松之山温泉合同会社地・EARTHという、松之山温泉合同会社まんまと株式会社地熱開発の合同会社となっております。小売電気事業者は、既に発電事業者にて選定しておりますみんな電力株式会社となっております。  次に、電力供給先でございます。区施設には、世田谷区立世田谷中学校を予定しております。当学校を主な会場としておりますいずみ学級は、例年、冬季宿泊研修を十日町市松代地区で実施しておりまして、そのつながりで当学校への供給を予定しております。また区民への供給も予定しております。供給できる量としまして、約八十世帯を予定しております。  最後に、今後のスケジュールでございます。区民募集を「区のおしらせ」二月一日号にて周知いたします。世田谷中学校への電力供給は、来年四月を予定しております。  御報告は以上でございます。 ○中村公太朗 委員長 ただいまの説明に対して御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○中村公太朗 委員長 それでは、ここで理事者の入替えを行いますので、しばらくお待ちください。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○中村公太朗 委員長 それでは次、(7)新型コロナウイルス感染症に係る区内の社会経済状況について、理事者の説明を願います。 ◎加野 市民活動・生涯現役推進課長 それでは、新型コロナウイルス感染症に係る区内の社会経済状況について御説明いたします。  本報告は、福祉保健常任委員会との併せ報告でございます。  また、資料の量が多くなっております。説明に少々お時間をいただきますので御承知おきください。  1主旨でございます。区では緊急事態宣言解除後、十月一日から主催イベントや区民利用施設の制限を緩和いたしました。感染者数が高い水準で推移し、第三波の到来や季節性インフルエンザの同時流行も想定される中、感染症対策と社会経済活動との維持両立を図るための施策が求められております。十月二十三日の新型コロナウイルス感染症対策本部の有識者との意見交換でも、区内の実情を把握し、対策を講じるべきとの意見をいただいたところでございまして、区としても実態を踏まえ効果的な取組を進めてまいります。  2新型コロナウイルス感染症に係る区内の状況です。別紙をお開きいただき、一ページ目を御覧ください。第一章、区民生活の状況です。外出自粛や休校、休業が要請され、対面によるコミュニケーションが制限される状況が続く中、区民生活への影響について、総合支所、まちづくりセンターへ調査を実施したものです。  (1)地域活動、地域・地区のイベント等の状況でございます。①地域の活動団体の状況ですが、例年の活動水準には至らず、団体により再開に向けた動きに違いが生じている状況でございます。②各地域・地区のイベント等の状況では、表1に主なものを記載しております。規模にかかわらず、ほとんどが中止または中止を決定しております。二ページ目を御覧ください。③地域における課題ですが、地域コミュニティーの希薄化や区民の孤立化などの課題が生じております。  (2)区民の困りごと、相談の状況です。①すぐやる相談窓口の相談件数は増加傾向にあり、日中在宅する区民の増加により、騒音等や感染予防等に関する苦情が増えたものと考えられます。②の区民相談室への相談は昨年度比で減少ですが、来所相談が大きく減少し、電話相談が増加しています。相談内容等は下に記載のとおりです。③福祉の総合窓口では、まちづくりセンターの相談が増加しており、特別定額給付金やマイナンバーカードの影響と見られます。また、各種給付・助成金、イベントや施設の運営状況等の問合せもございました。四ページに、件数や相談内容を記載しております。あんしんすこやかセンターでは相談件数が減少し、社会福祉協議会への相談件数は増加しております。五ページでございます。④高齢者に関する相談として、高齢者安心コールの電話件数を記載しております。昨年度の同時期と比べ増加しております。六ページを御覧ください。⑤の障害者に関する相談です。地域障害者相談支援センター「ぽーと」の相談は、昨年と比べ大きく増加しました。心のケアが必要な方が増加したことが要因の一つとして考えられます。  (3)子どもたちの状況です。①児童館でございます。六月三十日以降段階的に再開し、現在は一部の制限の下、平常時に近い運営を行っています。子どもたちの様子につきましては、話や遊びの相手として職員を求めて来館する児童が増えており、丁寧な対応を心がけているところです。  七ページでございます。②の児童相談所です。児童虐待相談の対応件数でございます。在宅勤務などで面前DVとして警察を呼ぶケースなどが発生し、気になったという泣き声通告が多くなりました。登校が再開され、学校からの通告が増加し、六月以降の児童虐待の相談対応件数が増加しています。月別対応件数は以下の表3のとおりです。なお、例年と比べ、新型コロナウイルス感染症拡大により件数が増加するなどの影響は、今のところ見られておりません。  八ページをお開きください。第二章、区内の生活困窮者の状況です。  (1)の特例貸付の状況でございます。緊急小口資金は五月が申請のピークでしたが、六月以降徐々に減少しています。九ページの②総合支援資金は、六月から九月までは一日当たりの件数が五十件前後と高止まりしておりましたが、十月になって少し落ち着いています。  (2)住居確保給付金の状況です。申請のピークは令和二年五月で、九月から十月は延長申請が多くなっております。該当者には延長申請書類を送付するとともに、ぷらっとホーム世田谷において、就労支援や無料法律相談、家計相談等を行っていることを周知しております。延長申請は勤務形態、職種ともに幅広い方からございました。収入回復に至らない世帯の方からは、短期アルバイトにより生活を維持しながら収束を待ちたいという声も聞かれますが、若年層を中心に区外へ転出するケースも少なくありません。  一〇ページには、申請件数などを記載してございます。  一一ページを御覧ください。(3)生活困窮者自立相談支援事業の状況では、七月以降、新規相談件数等の実績が前年同月比で増加しております。申請相談事例等は一一ページから一二ページに記載してございます。  一二ページの(4)生活保護の状況です。保護世帯及び保護人員につきましては、九月の前年比で微減となっており、申請件数も減少しております。相談件数は増加傾向にございます。生活保護費は、保護基準の見直しがございましたが、医療扶助費や介護扶助費は増加しており、全体では微増となっております。現在のところ、新型コロナウイルスによる大きな影響は見られておりません。  一三ページから一四ページにデータを記載してございます。  一四ページの(5)就学援助の状況です。申請認定者数が増加しておりますが、主な増加要因は、令和二年度より全児童生徒の保護者に対しての申請の意思を確認する方法に改めたことによる影響と見られます。  ここで説明者を代わります。 ◎中西 商業課長 一五ページの第三章は区内の経済状況でございます。  一六ページをお開きいただけますでしょうか。こちらは、区で実施いたしました新型コロナウイルス感染症対策緊急融資あっせんの実績から、区内事業者のコロナ禍における状況を分析したデータを並べております。  図17、18のとおり、卸売業・小売業、飲食サービス業で、申込み件数の全体の約三分の一を占めております。これらの業種はかなり苦境にあったと見られます。  一ページめくっていただいて、一九ページに、申込者の売上減少率、申込書に書いていただいているんですが、そちらを業種別に見たものですけれども、飲食サービス業の売上減は、前年度比で五〇%から八〇%というところがボリュームゾーンになっておりまして、ほかの事業者と比べても特に売上減が大きかったというところが見てとれます。  左側の一八ページですけれども、こちらの棒グラフは、融資申込者の件数を時系列で並べたグラフでございます。五月以降は、国の制度による実質無利子の融資、あるいは持続化給付金などが実施されたこと、また緊急事態宣言が解除されて経済活動が段階的に再開されたことによりまして、徐々にあっせん額は減少しておりまして、現在図のような件数で推移してございます。  めくっていただいて、二一ページ、二二ページにかけてですけれども、区内中小企業の景況を記載してございます。調査を行った六月には経済活動が再開されたということもありまして、来期は業績が好転するという見通しを持つ事業者もございましたが、現在の悪い状態が変わることはない、あるいはさらに悪くなるというふうに考える事業者も多く、先行きが非常に暗いと考えている事業者がこの時点では大半を占めておりました。  二三ページですけれども、労働環境の変化でございます。図31、有効求人倍率が非常に大きく減少しております。下の図32、ハローワークへの離職票の提出件数及び雇用保険の基本手当の初回受給者数が、いずれも昨年の同じ月を上回る件数となっています。  二四ページ、図34を御覧いただきたいんですけれども、飲食サービス業は雇用を縮小していると。それに対して、医療、福祉の分野では雇用は拡大しているという状況が見られます。また、求職者、下の(8)に記載してございますが、三茶おしごとカフェの利用者数が、外出の自粛や雇用保険失業認定の特例措置により昨年同月比では減少しております。ただ、二五ページの中段に件数を書かせていただいておりますが、ハローワーク機能のワークサポートせたがやの新規求職者数は、昨年同月比で三割から六割増しと大きく増えてございます。  二六ページ、二七ページですけれども、こちらは昨年度末より実施した臨時労働電話相談の実績でございます。緊急事態宣言が出された四月八日前後が非常に件数が多かったと。このときかなり不安に感じている労働者、事業者が相談を寄せてきたという様子が見て取れます。  ここで説明者を交代させていただきます。 ◎加野 市民活動・生涯現役推進課長 それでは続きまして、二八ページから御説明いたします。  第四章、区のこれまでの対策です。第三章までで申し上げました区の状況への対策を表にしたものでございます。後ほど御覧いただければと存じます。  続きまして、三二ページです。第五章、区の今後の方向性でございます。  (1)地域活動等の支援でございます。区主催イベントや区民利用施設が徐々に再開してまいりましたが、地域主体のお祭りなど、不安感やICTの活用など事業転換のノウハウがないことなどで休止を余儀なくされています。収束が見通せない中、地域の絆が希薄化し、健康不安の高まりや生きがいの創出、地域での孤立など区民生活への影響は甚大なものとなっております。区民の方が安全安心に地域活動等を行っていくために、オンラインイベントなどの新たな手法による活動の支援や若い世代の地域参加促進、相談窓口の強化などにより、地域のつながりをより強固なものにしてまいります。  (2)子どもや生活困窮への対策でございます。緊急小口資金や住居確保給付金など非常に多くの申請を受け付け、就学援助の認定者数も増加しており、生活困難となっている世帯が幅広く広がっていると考えられます。生活保護は現在大きな影響が見られませんが、貸付けや助成期間が満了し、生活困難となる世帯が増加する可能性があり、国や都、区で実施してきた単発の給付や貸付けだけではなく、就労支援機能の強化など中長期的な視点での支援に取組を進めます。  さらに、新型コロナウイルスの影響による環境変化により、精神的な不安やストレスを多くの子どもたちが抱えているものと考えられます。現時点では、虐待やDVなどで顕著な影響は見られませんが、相談窓口を分かりやすく区民に伝えるとともに、相談支援を拡充し、一人一人に合った最適な対応により、虐待やDVを未然に防止していくための取組を進めてまいります。  三三ページ、(3)の事業者支援でございます。緊急融資あっせんや臨時労働相談件数は減少傾向にありますが、有効求人倍率は大きく下落し、多くの業種で売上げが大幅に落ち込み、回復には程遠い状況にございます。倒産件数は横ばいですが、緊急融資や補助金の活用と従業員の解雇や休業などで維持していると考えられ、今後持続困難となる企業が増加する可能性がございます。コロナ禍により消費者の行動や市場の需要は大きく変化しており、中長期的な視点で事業者が新たなビジネスを創出し、リスク分散に向けた経営多角化を図るための支援や雇用環境の変化への対応、消費喚起策等を切れ目なく講じていく必要がございます。  (4)今後の方向性でございますが、感染症対策と社会経済活動の維持、活性化の両立を図るため、区民生活や地域経済の実態を捉えながら、時期を逸することなく、必要な施策を講じてまいります。  長くなりまして申し訳ございませんが、説明は以上でございます。 ○中村公太朗 委員長 ただいまの説明に対して御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆小泉たま子 委員 今、最後のところで、虐待やDVなどコロナによる影響があまりないと、影響は見られないと書いてありますけれども、相談は増えているという報告がたった今、何分か前にあったんですよね。相談が増えているということは、表へ出ていなくてもこれから出てくる可能性もあるわけだし、この書き方はおかしい、ちょっと楽観的過ぎると私は思います。これは訂正するべきだと思いますね。  それから、ここの五章に今書いてあることなんですけれども、対策が必要だとか、それから強固なものにしていきますとか、何か評論家的で、本当にどうしていくのかというのが見えない、生ぬるい感じがします。内容は非常に厳しいものなんですけれども、区の言い方というのは非常に緩いですよね。緊迫感がないと思います。  やっぱり私は、これも読んで、段落でも思うんですけれども、二つあって、一つは、結局私たちは今コロナの中でどうやって地域の中でやっていったらいいだろうかと、みんなで力を合わせて乗り越えていかなきゃいけないんだろうかと思ったときに、やっぱりコミュニティーという言葉が出てくるんですが、区が考えているコミュニティーというのは、全く行政の下請をしてもらうためのコミュニティー。私たちが考えるのは、全く区民の、区民の日々の生活の中のコミュニティーをつくっていくということのコミュニティーなんです。だから、もともとのところが、出発が違う、根っこのところが違うということをこの頃私は気がつきました。だから幾ら議論してもかみ合わないなと。皆さんが言っているのは、三層構造を維持するためのコミュニティーなんですよ。それは今言っておきます。  それからもう一つは、活動ですね。コミュニティーをつくっていくために皆さん活動のことをおっしゃいますけれども、団体活動ではなく、それから今ここに書いてあるように、町会・自治会など、NPOなどという言葉が出てきますけれども、全く個人的なというか、小さいグループ、そのグループも、その人たちも、コミュニティーの力を地域の中で発揮します。自治会やその人たちだけではないので、やっぱりそういう小さい集まりの人たちの力も非常に大きいということ、同じであるということをもう一回考え直さないと、これはどんな施策をしても町会・自治会、そういう方向だけになっていきます。ですから、やっぱりこのコロナの時期にどうやって変えるかといったら、個人的に活動している人たちに対してどうやって支援をしていくか。支援というのは、お金を出せというんじゃなくて、場所とか、できることをやっていくかということによって、その二つが一つになって地域を盛り上げていく、つくっていくんだということだと思うんです。  やっぱりその小さいグループの人たち、その自由にしている人たちに、今区は目が向いていないと思うんですけれども、どうでしょうか。 ◎志賀 世田谷総合支所長 今、小泉委員からのコミュニティーのことと、あと団体の活動についてお話しいただきました。  確かに今おっしゃるとおりで、大小問わず活動が中止、もしくはストップしてしまっている状況でございます。このコロナ禍におきましては、活動の在り方というのは今後変わってくることも考えられます。確かに少人数であっても非常に有益な活動というのは、たくさんあると我々考えてございます。そういった意味で、今後の地域活動の在り方というのも、コロナ禍における新しい社会状況の変化の中で、我々としても、どうやってコミュニティー活性化に向けて、区として、またまちセンなどを通じまして御支援ができるのかということにつきましては、状況の変化とまた活動の実態をよく把握しながら、お話し合いをしながら、一緒になって考えていきたいなと。区としては、なるべく地域の活動がしっかり軌道に乗っていくと、大小問わずしてやっていくこと目指して、これからも取り組んでまいりたいと考えております。 ◆小泉たま子 委員 その区民の活動、小さい活動も、有益であるか有益でないかというのは行政が判断するものではないですね。それは、その人たちがいかにして自分たちで育っていくかという自分たちの問題ですから。でも、それを支援するということなので、行政でそれを判断して分けては絶対にいけないと思います。どんなグループでも、人としての生き方ですから、その上に立ってやっぱり支援をしていく、それが個々にたくさん集まった地域だという、もう一回別の視点に立たないと、このコロナ禍は乗り越えていけないと思うんですね。  この最後の真ん中の段に書いてあるじゃないですか。今後区民の方々が安全安心に地域活動等を行っていくために、オンラインイベントなどの新たな手法による活動支援やとずっと書いてあって、それを、これまで以上に地域と社会のつながりを強固なものにしてきいきたいと。書くのは簡単ですけれども、本当にそういう一つ一つ、つまり一つ一つというのは一人一人ということですので、その人たちをしっかり支えてくという観点に立たないと、町会・自治会だけを相手にしていては、私は絶対にいけないと思います。町会・自治会は大事ですよ。  それから、もう一つは窓口ということも書いてありますけれども、ここに書いていないのは、区民のことは書いてありますが、相談窓口も書いてありますが、今回コロナ禍で大失敗をしましたというか、対応し切れなかった窓口業務ですね。ですから、今度また二月、三月、四月が来ます。そのときに、今回のように区民係と区民のすごい努力でこれを乗り越えましたけれども、今回のような失敗のないように今からちゃんと施策をつくらないと、同じことを何年も繰り返していますので、ぜひここで、在宅だとか、楽な人と楽じゃない人と、区民の人、外まで椅子を出してもらって座っていたんですよ、御覧になりましたか。各総合支所全部そうですけれども、これからこれをやらないと、ここに窓口の言葉が出ていないということが私はちょっと一つ抜け落ちていると思うんですけれども、区民が密にならないための方策ですよね。区民の人たちのために、それが抜けていますけれども、今何か窓口として考えていることはありますか。 ◎志賀 世田谷総合支所長 確かに今年の三月から四月、四月終わりから特別定額給付金のマイナンバーカードの申請がありまして、大変な混雑がずっと続いたという状況がございました。なお、毎年、三月、四月というのは大変異動が重なって窓口が繁忙する時期ですが、さらに今年はマイナンバーカードの申請ということが非常に増えております。それに伴って窓口体制をやはり強化していかなければならないということで、現在、地域行政部とも、例えばマイナンバーカードの窓口を増やせないかとか、そういったものにつきまして、現在至急詰めているところでございます。  いずれにいたしましても、非常に混雑をして密になるようなことは避けなければならないと考えておりますし、区民にもあらかじめ、なるべく午前中の時間ですとか、そういった窓口の状況などはホームページで見ることもできますので、御案内させていただきながら、可能な限り分散が図れるような形で取り組んでまいりたいと考えております。 ◆小泉たま子 委員 ホームページを見れない人もいますし、ですから、そういうできることをやっていくんじゃなくて、本当にどこから直せばいいのか、私は抜本的な直さなければだめだと。分散しなければまず無理だと思います。あれだけの状況で、何百人も待つような、二時間も待つような、それは駄目ですよね。  ですから、本気になって、この機にやっていただきたいということを要望しておきます。 ◎いそだ久美子 委員 ざっと資料を拝見いたしますと、やっぱりコロナウイルス感染症といっても、みんなばたばたコロナウイルスで体を悪くしているというより、やっぱり雇用が問題だと思うんですね。雇用を切られると、坂道を転がり落ちるように、家賃が払えなくなり、生活が困窮し、子どもを養えなくなりというところなんですけれども、区の今後の方向性で見ると、三二から三三ページのところに、ちょこっと就労支援機能の強化と書いてありますけれども、確かに区でできることは限られていると思いますけれども、例えば区内の大手企業に世田谷区の区民を雇ってもらうように働きかけるとか、何かもう少し踏み込んだ就労支援というのをやっていかないと、なかなか今大変な時期に来ていると思いますが、何かそういった就労支援の強化というのは考えられないでしょうか。 ◎香山 工業・ものづくり・雇用促進課長 御存じのように、雇用施策につきましては、国の施策で、区のほうでも職業紹介権を持っていないので、マッチングまではちょっと難しいと思っております。ですから、ハローワークとも連携しながら、就労状況、企業の状況を踏まえて、何か施策を打っていかなければならないかなと思っています。  現状は、まだまだ雇用調整金があるので、何とかつながっているような状況もございます。ただ、今後、持続化給付金や雇用調整金がなくなってくると、解雇だとか、事業者自体の失業というのが現れるということは想定しております。国の動きも見ながら、区でできることは今後検討していきたいと考えています。 ◎いそだ久美子 委員 ぜひよろしくお願いいたします。 ◆たかじょう訓子 委員 本当に切実な状況が報告されたなというふうに思っています。先ほども引用した有識者の意見交換会の議事録にも、そういった状況がすごく如実に現れているなと拝見しました。  私も地域の商店街の方などにも話を伺っている中で、やっぱり二手に分かれているという実感があります。一つは、本当に明日のお金がもう困窮している人たち、いろんな支援からも外れてしまったという方もいらっしゃるし、何とか食いつないでいる、それは支援があってこそだというふうに言っておられました。しかし、本当に先行きはもう暗いと。そういった中で、どんなふうに今の商売を変えていく必要があるのかということについて、分からないと。どうしたいのか、どうすればいいのか分からないというようなお声も大変多いんですね。  そこで伺うんですけれども、この相談事業について、経営についての相談などはどのぐらい今されているんでしょうか。 ◎中西 商業課長 今、産業振興公社で総合経営相談という窓口を開き、中小企業診断士を中心とした経営のいわば何でも相談をやっています。当面どうやってつないでいけばいいかというところから始まり、また、このままだとちょっと市場に合わない、何とか自分の強みを生かして変えていきたいんだと。そこまでの問題意識を明確化できている方は少ないんですけれども、そういったところまで話が発展していくところも含めて相談をやっております。  ただ、周知が不十分なところもまだまだあるのかなというところで、当初に比べれば増えてきたんですけれども、一日十件前後の相談件数となっておりまして、今後こちらの窓口のさらなる強化、周知を図っていくことと、また、まだ検討中ですけれども、もう少し踏み込んで、事業者の現場に出ていって、事業者の現状を見させていただいて、必要なアドバイスをさせていただいて、業態の転換ですとかこの苦境をどうやって乗り越えていくのかということを御支援する。そういった事業の展開も必要であるというふうに認識しております。 ◆たかじょう訓子 委員 ぜひそういったきめ細やかな対応と、それから相談事業について、できるだけつないでいく、そういったことをぜひ努力していただきたいと、していただくというふうに答弁いただいていますけれども、ぜひやっていただきたい。あと、今一か所だというふうに認識しています。それで十分なのかということも含めて、ちょっと検討をしていただきたいと思っています。どうでしょうか。 ◎中西 商業課長 サテライトで実施するなど場所を増やしていくということも一つの手段としてあると思うんですけれども、先ほど申し上げました、外に出ていって回らせていただく。そこで、現場で相談を聞くという方法も一つあるかなと思っておりまして、それらを組み合わせて、なかなかまだ相談の窓口にたどり着いていない事業所の方の御相談に乗るということができるように努めたいと思います。 ◆たかじょう訓子 委員 ぜひしっかりお願いします。 ◆福田たえ美 委員 今のに関連してお伺いしたいんですけれども、この総合経営相談窓口なんですが、まず申請サポートをしますということになっているんですが、例えば持続化給付金とかの申請をお手伝いというのももちろんやっていただけるということでよろしいですか。 ◎中西 商業課長 持続化給付金だとか、家賃給付金などの各種の支援はどんなものが受けられるのか、そのサポートの申込みがなかなか難しいという方に対して、書類の書き方ですとか、そういったことのサポートを産業振興公社の職員がマンツーマンでサポートする、そういった機能も持ってございます。 ◆福田たえ美 委員 今、確認したのは持続化給付金の申請サポート会場というのがもう世田谷区からは撤退されてなくなっているということになりまして、国のサポート会場がなくなったということもあったのと、あと、ここのところ個店の方で、今まではどうにか売上げが五〇%減までいかなかったので持続化給付金の対象ではなかったけれども、ここのところになったら影響が徐々に出始めて、受けたいという相談がなんか増えてきたんですね。それで、こちらの相談窓口の紹介もしていく必要があるなと思ったんですけれども、先ほどの御答弁でも、まだ周知不足というようなお話もありましたが、今どのような形で周知されているのか、私の御相談者は皆さんこの相談窓口を知らなかったということだったので、周知の今現在と、あと今後どのように行うかというところが、それも時間はあまりかけないほうがいいと思っていますので、その工夫などが具体的に分かれば教えてください。 ◎中西 商業課長 現在までの周知の方法ですけれども、なかなか事業者の方にダイレクトにというのが、我々も回路を持っていないというところがありまして、例えば法人会のようなところだとか、あるいは業界団体にお願いしてチラシを配っていただくとか、あとは公共施設等でチラシを設置して、それをたまたまといいますか、見ていただいた方にお知らせするということと、あとはホームページで、何かそういうキーワードで調べたら、ここが当たるようにというようなことでホームページを用意しているということになるんですけれども、ただ、そのいずれにもかからない事業者の方も恐らくいらっしゃるんだろうということがあります。何か別の方法での周知はできないものかと思っているんですが、あと残っている手段というのは、例えば電話帳に載っているところに何らかのダイレクトメール的なものを送るとか、今のところそういう手段しかなかなかなくて、地道な周知を継続的にやっていくということで、少しでも目に触れていただく、それを怠ることなくやるということで、少しでも知っていただけるように努めたいと考えています。 ◆福田たえ美 委員 さらに目につく場所、例えば官民連携とかもされていたりして、そういった企業様のところにも置いていただくとか、いろいろな区民の人が知ることによって、その人が直接存じ上げていなくても、例えばお客様から聞くチャンスもあるかもしれませんので、まだ工夫のしがいがあるかなとも思っておりますので、ぜひともそこのところは、工夫と拡大をよろしくお願いいたします。 ◆田中みち子 委員 三二と三三ページの区の今後の方向性を見て、本当にちょっとがっかりしているんですけれども、やはり小泉委員からも指摘があったと思うんですけれども、虐待やDVなどによるコロナの顕著な影響はないんだというふうに言い切っているところなんですね。ここだけ見ただけでも、その前のほうで児童相談所とか子ども家庭支援センターなんかで受けた対応の中で、緊急事態宣言期間中に、在宅勤務で夫婦とも自宅にいてささいなことで口論となって、面前DVとして警察を呼ぶケースなども発生している、こういった泣き声通告も多くなっているとか、こういうふうに分析しているにもかかわらずこんな総括になっているというのは、やはり当事者意識が欠けているんじゃないのかなと思わざるを得ないと思っています。  また、ぱっと見ただけでも、とにかく相談件数は増えている、だけれども現時点ではコロナの影響ではないんだと、何回も何回も繰り返し言い切られていて、果たしてそうなのかと、現場の方の声もぜひ聞いていただきたいと思うんですね。  私たちのところでも、本当にたくさんの方から、これから生活をどうしたらいいんでしょうか、世田谷にもう住み続けていられないんだという声をたくさん聞いているんですね。もちろんそういう方々の苦悩、それぞれの支所に御相談に行かれたりしています。そして、生活が困窮してしまうんだということで、生活保護の申請をしなければいけないんじゃないかということで相談に行ったけれども、申請にまでは至らなかったということもちょっと聞いたりはするんですね。  そうすると、相談件数は増加しているけれども、保護世帯及び保護人員は微増となっていると言い切っているというのは、本当にその方の相談をきちんと受けた対応ができているのかというのをちょっと疑問に思うんですね。やはりこの方向性をいま一度、表現の仕方も含めて、しっかり考えていただく必要があるんじゃないかと思います。これを外に出すのが恥ずかしいなと思うぐらいにがっかりしています。  あと、二五ページなんですけれども、三茶おしごとカフェの利用数ということで、ワークサポートせたがやの六月の新規求職申込人数というのも、三割から六割も増えているということで、ぱっと見ると、ミドル層の割合が四割、女性の割合が五五%と大変高くなっているということで、まさに働く中心にある方がお仕事を探しているという現状だと思うんですよね。これは本当に早急に何とかしなければいけないと思っていて、このあたりは具体的に所管でどのように分析して今後やっていこうと考えているのか聞かせていただければと思います。 ◎香山 工業・ものづくり・雇用促進課長 結局このコロナの影響で最初に学校が休みになってしまって、パートをしていた女性だとかが一旦仕事を辞めたりだとか、ちょうど三月だったので派遣の契約が切れているとか、そういう方たちが、この六月以降また働けるような状況になって、働きたいというニーズが増えてきたんだと思われます。  その中には、フル勤務で働きたい方もいれば、まだ子どもが小さいので短時間という様々な方がいるかと思います。そういう意味では、そういうニーズを捉えながら、今回御提案もさせていただきますけれども、フル勤務のマッチングのみならず、短時間のマッチングだとかそういうのも検討しながら、おしごとカフェやハローワークと連携しながら進めていきたいというふうに考えています。 ◆田中みち子 委員 仕事の切り出しなど、フルタイムで難しいという方の新たな仕事ということを、長らく取り組みをされていらっしゃると思うんですが、ぜひ数字に結びつけるようにしっかり取り組んでいただきたいと要望します。 ○中村公太朗 委員長 それでは、開始から二時間以上経過しておりますので、ここで一旦、トイレ休憩を挟みたいと思います。再開は二時二十分とします。     午後二時十四分休憩    ──────────────────     午後二時二十分開議 ○中村公太朗 委員長 では、休憩前に引き続きまして会議を再開いたします。
     続きまして、(8)新型コロナウイルス感染症に係る地域経済対策について、理事者の説明を願います。 ◎中西 商業課長 新型コロナウイルス感染症に係る地域経済対策について御説明いたします。  趣旨でございますが、コロナウイルス感染症の地域経済への影響軽減に向けまして、これまでも様々な施策を実施してきましたが、このたびさらなる地域経済対策として二つ、売上げ減の影響が特に大きい区内飲食店への支援及び就労支援について検討しておりまして、その状況について御報告するものでございます。  2区内飲食店への支援について、題しまして「せたがやPayを活用した飲食店応援キャンペーン」を実施いたします。せたがやPayにつきましては、第二次補正予算で御議決いただきました個店支援プロジェクトの一環といたしまして、区内共通商品券を電子化するキャッシュレス決済を来年二月から始めさせていただくと。業種業態を問わず広く流通を図り、区内での経済循環を加速する地域通貨としての活用を目指すものとしてスタートいたしますけれども、運営開始と同時に個店支援プロジェクトを実施いたしますが、これに加えまして、さらに飲食店を応援するキャンペーンも同時に実施するというものでございます。  (1)の概要ですけれども、まず背景で、日本フードサービス協会の調査によりますと、飲食店の売上げが一度四月に六割ぐらいまで落ち、現在も、回復したものの八月に八四%で、そこから頭打ちになっているというふうな報告がございます。消費者の行動が大きく変わったことや、感染防止策で定員制限していることなどが影響していると考えられますけれども、国はこれを支えるということでGo Toイートキャンペーンなどを実施しております。  この十一月からは、飲食店、業種を問わずに参加できるプレミアム付食事券も開始されますけれども、これに加えて、せたがやPayの仕組みを活用し、下四行ほどですけれども、年末年始、それから二月から三月、それから四月から五月の三期に分けまして、飲食店を支援するキャンペーンを実施しようというものでございます。  (2)の内容です。一旦、おめくりいただいて、二ページ目の②から御覧いただきたいんですけれども、この飲食店応援キャンペーンは、せたがやPayが二月に始まりましたら、せたがやPayで飲食店で食事をして支払いをするときに、その支払額の二〇%をポイントとして還元すると。これによって消費者の方の消費を促し、また繰り返し飲食店に通っていただくインセンティブにしようというものでございます。  これの事前キャンペーンで、一枚戻っていただいて、一ページ目の①の事前キャンペーンですけれども、せたがやPayを取り扱うよという飲食店にクーポン券を渡しておいて、そのクーポン券を飲食された方に一枚ずつ配っていただきます。このクーポン一枚につき、先ほど申し上げた飲食店応援キャンペーンのポイント還元率二〇%が一%ずつ上がっていくと。だから、足しげく飲食店に通っていただいて、最大で一〇%還元率アップを獲得してくださいねということで、この十二月、一月の飲食店に通う動機づけを行うというものでございます。  また、このときに、同時にGo Toイートキャンペーンを利用したいんだけれども、ちょっと難しくて利用できないと利用を見送っているという飲食店の方もいらっしゃると思うので、せたがやPayの営業で各店舗を回らせていただく際に、Go Toイートキャンペーンも併せて御利用なされたいという店舗さんがあれば、そのサポートをしていくということを考えております。  二ページ目に戻っていただいて、今度は③ですけれども、第一弾が二月、三月で二〇%のポイントバックと、事前キャンペーンの登録により最大でさらにプラス一〇%というのを実施いたしますが、四、五月も引き続き、今度は決済額の一〇%のポイントをバックするキャンペーンを継続いたします。消費者一人当たりの還元ポイントは、第一弾と第二弾合わせまして合計で六千ポイントまでという上限を設けて、なるべく多くの方に使っていただくことを目指しております。  事業期間は令和二年の十二月から令和三年の五月まで、経費については五千五百万円で、内訳は記載のとおりでございますが、特定財源として都の補助金を活用予定で、上限二千万円なんですけれども、こちらを目いっぱい使うということで考えております。  (5)の本事業による経済効果ですけれども、飲食ポイントの原資として四千八百万円投入いたしますけれども、これに加えまして、実際消費者が飲食していただく金額を加えますと約三億円ほど飲食店で消費されるということになりますが、さらに、これを産業連関表を使いまして他業種への影響というのをはじいてみますと、五億四百万円ほどの経済波及効果が見込めるという試算が出ております。  参考までに、Go ToイートTokyo食事券の区内飲食店への経済効果をはじいてみますと、二十五億二千万円ですので、二十五億円に対して区独自に五億円を上乗せして、経済効果をさらに高めていくということを考えてございます。  6の今後のスケジュールは、先ほど御説明したとおりです。  ここで説明者を交代させていただきます。 ◎香山 工業・ものづくり・雇用促進課長 それでは、私からは三ページの3の就労支援について御説明いたします。(仮称)介護等人材不足産業を中心とした短時間・短期間雇用マッチング支援事業でございます。  (1)概要といたしましては、新型コロナウイルス感染症が収まるまでの期間、例えばフリーランスや個人事業主等の方で、現在の仕事を続けながら収入の減少分を他の仕事で補うために副業を希望する方など、短時間・短期間就労を希望する方を対象に、区民生活を支える介護などの人材不足産業の魅力をウェブや冊子により発信することで希望職種の幅を広げる支援を行いながら、一人でも多くの区民の就労を進めるとともに、区内産業の人材確保を進めます。さらに、テレワークが可能な求人や事業系の求人など、幅広く求人を用意し、就労を希望する区民とのマッチングを進める事業でございます。  (2)委託事業内容といたしましては、二つありまして、一つ目はウェブを活用した就職マッチング事業でございます。内定までに二週間で完結するマッチング企画を全十回開催する予定でございます。対象は、短時間・短期間雇用を前提とした就労を希望する区内在住、区内在学の方で、年齢制限はございません。具体的なメニューについては記載のとおりでございます。  二つ目の事業といたしましては、介護の仕事と福祉系産業の魅力発信事業となります。こちらは冊子の作成とオンラインなどを活用して周知を行う予定でございます。事業期間は、令和三年二月から令和四年の三月までで、経費については記載のとおりでございます。今回の第四回定例会の補正予算につきましては、ウェブを活用した就労マッチング事業として八百九十五万八千円を計上させていただいております。  裏面を御覧いただきまして、今後のスケジュールについて記載しております。  説明は以上でございます。 ○中村公太朗 委員長 ただいまの説明に対して御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆たかじょう訓子 委員 このせたがやPayの二月からというものを、クーポン券を発行して前倒しでということについては、この年末にかけて、普通だったらクリスマスやお正月に向けて、飲食店などの利用が例年だったら相当ある時期に、コロナで非常に難しいということもあって、これによって経済効果が高いということになると思いますし、今苦しい飲食店の方、大変喜ばれるのではないかなというふうに思います。  ただ、とても分かりづらいものなので、これは分かっていただくための手だても特段必要だというふうに思います。特にそれについて、どんなことをやる予定なのかちょっと教えてください。 ◎中西 商業課長 今月の下旬に、せたがやPayそのものの説明会を実施する予定なんですけれども、そこで併せて飲食店応援キャンペーンについても、飲食店の方対象にはなりますけれども、説明はさせていただくと。やっぱり紙で書いてお渡しするだけでは確かに仕組みが分かりにくいところもございますので、そこで改めて説明をさせていただきたいと考えているのが一つ。  それから、加盟店を増やしていく取組の中では、必要であれば個店を訪れて、せたがやPayの操作方法だとか不明な点を御説明するという営業活動をしようと思っていますけれども、その折に、飲食店の方に対しては、このキャンペーンの仕組みを御説明し、御協力をお願いする、このような手段を考えてございます。 ◆たかじょう訓子 委員 これは本当にぜひ多くの方に利用してもらえるように努力が必要だなと思いますので、ぜひ取り組んでいただきたいというふうに思います。  それと、介護人材の就労支援のほうです。短期間雇用マッチング支援事業のほうですけれども、これについて、オンラインでのそういう発信事業を行うというふうになっていますが、具体的にはどんなことを考えておられるのか伺います。 ◎香山 工業・ものづくり・雇用促進課長 委員の御質問は、二つ目の介護の仕事、福祉の魅力発信事業のことだと思います。一つは、冊子を作成するということで、若者が手に取っている冊子の中に、厚労省でも福祉的冊子を作っているんですが、冊子でPRするものと、あと若者対象なので、その冊子の中身についてオンラインで発信するなどの工夫をしていきたいというふうに考えています。 ◆たかじょう訓子 委員 オンラインで、PDFで見せていくという感じなんですか、まだ詳細はこれからですか。 ◎香山 工業・ものづくり・雇用促進課長 テーマとしてはオンラインということで、これからプロポーザルをさせていただきますので、事業者さんからの提案で、どういう形にすれば若い人から、年齢を問わずですので、オンラインがいいのか、冊子がいいのかも含めて御提案いただきたいというふうには考えております。 ◆小泉たま子 委員 同じところで、介護の仕事等福祉系産業魅力発信事業とありますけれども、大変これに私は期待しているわけですけれども、今非常に少なくて、明かりのついていないところが多くて、そういうホームとか事業所ですね。ぜひここを、本当にここから元気が発信されるといいなと思っているんですけれども、このやり方だと思うんですけれども、今までと同じようなことではやっぱり駄目だと思うので、何かわっと驚かせるような、若い人たちにやってもらいたいと思うんですけれども、冊子ということもありますけれども、何かほかにありましたら教えてください。 ◎香山 工業・ものづくり・雇用促進課長 今、若い人はみんなオンラインとかITとか言っているんですが、実はITというのは、例えば自分から介護事業と入ってこないと絶対たどり着かないんですね。そうではなくて、あえて紙媒体で作って、言葉は悪いんですが、押しつけるというか、こういう働き方もあるんですよというのをやろうと思っています。  今も建設マッチングをやっているんですけれども、やっぱり建設とか介護とかはあまり働く環境がよくないと思い込んでるところがあるんですけれども、そうではなくて、すごくやりがいのある仕事だとか、そういう魅力を発信することが、一つ一つが魅力だと思っているので、その発信の手法として、今紙媒体というのを考えています。オンラインもどういうやり方がいいのかも、事業者さんに御提案いただこうと思っているんですが、ハローワークとかそういうものは自分から行かないと仕事に結びつかない。そうではなくて、働く人の視野を広げるというのを考えています。  今までは、多分若い人はもうコマーシャルに出るような大手企業しか分からなかったんですが、意外と考え方も、自分が役に立つことをしたいという方もいますので、そういう人に魅力を発信していきたいというのを趣旨で考えております。 ◆小泉たま子 委員 心に響くコピーかな、何かそういうものがばしっと入っていくような、何か斬新なものがないと、コロナに流されちゃいますから、やるぞというそういうものを、コピーかなと思いますけれども、しっかりやっていただきたいと思います。期待しております。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○中村公太朗 委員長 では続きまして、(9)世田谷ものづくり学校の実績等について、理事者の説明を願います。 ◎香山 工業・ものづくり・雇用促進課長 それでは、世田谷ものづくり学校の実績等について御説明いたします。  まず、1の主旨でございますが、二段落目から御覧ください。令和元年七月三十日から令和二年七月二十九日までの事業の実績がまとまりましたので、御報告いたします。また、耐震改修工事の一年先送りにより、令和三年五月までであった現事業者の契約についての内容を見直した上で、令和四年五月まで再契約する交渉を進めてまいりました。その契約内容についても併せて御報告いたします。  2の活動実績についてでございます。新型コロナウイルス感染症による影響により地域イベントができず、施設の貸出しも中止となりましたことから、予定より歳出歳入とも減少しております。コロナ禍における取組といたしましては、創業支援事業者に対し、弁護士、社会保険労務士、知的財産コンサルタント、クラウドファンディング事業者への無料相談なども実施してまいりました。また、創業支援セミナーをオンラインに切り替えるなど、コロナの中でも創業支援を学べるようなノウハウを発信してまいりました。  次に、(1)創業に関する場の提供についてでございます。①入居事業者の状況は、令和二年七月二十九日現在を記載しておりますので御覧ください。②創業支援事業者の退去状況につきましては、創業支援事業者オフィスは四人退去し、うち区内で引き続き事業をしている方が二名でございます。コワーキングスペースは七人退去し、そのうち創業者は三人でございます。  退去者の主な事業内容は、映像制作、ウェブビジネス、コンピュータソフトの開発などでございます。創業支援事業者が区外移転する理由といたしましては、事業拡大によるもので、千代田区、渋谷区に移転した方、また事業収入減少に伴いまして、費用削減のため、区外にある自宅をオフィスと兼用で行っている方ということで聞いております。  恐れ入りますが、裏面を御覧ください。③の活動情報発信支援については、入居事業者及び創業支援事業者、その他区内事業者について、イベントなどの活動の場を提供するとともに、後方支援や活動協力を行い事業拡大につなげる取組を行ってまいりました。④入居事業者との交流。入居者サロンや入居者ランチミーティングなどを通じて入居者間の交流を促進し、新たなビジネスチャンスをつくる機会を提供いたしました。  (2)創業に関する技術的な支援(講座やセミナーの実施等)でございます。①創業支援講座では、ウェブサイト作成講座やVRエンジニア育成講座等、創業希望者が実際に必要とする情報や技術が学べる講座を開催いたしました。②創業支援セミナーでは、新たなビジネスや時代を先取りした取組を行う事業者を招き、セミナーを行いました。新型コロナウイルス感染症拡大以降はオンラインに切り替え、講師にはコロナ禍でも業績を伸ばす事業者や新たな取組を始めた事業者を招き配信いたしました。  (3)世田谷らしい産業・観光拠点の育成、(4)新たなコミュニティづくりと地域活性化への取組、(5)ものづくり体験及び区民交流の場の提供については、ものづくりを中心とした事業が書いてありますので、記載のとおりでございます。  次のページをお開きください。(6)区内創業・雇用創出の拡大、(7)区内事業者及び区との連携、(8)「世田谷ブランド」の普及・向上による産業の活性化については記載のとおりでございますので、後ほど御覧ください。  裏面を御覧ください。3の収支実績及び施設賃料につきましては、収入合計は一億四百六十七万円、歳出合計は一億四百二十七万円、収支差額は四十万円となっております。詳細については、記載のとおりでございます。  その下の4に目標数値の設定について掲げております。今期、令和二年八月から令和三年の五月までの目標数値につきましては、①区内創業数、創業支援講座、創業支援セミナーの開催数を目標設定いたしました。目標数値については、四角の中に記載しております。  また、新型コロナウイルス感染症の影響等、社会環境の変化に柔軟に対応する事業についても取り組んでまいります。さらに、創業支援退去者が区内で事業を継続することができない理由や傾向などを分析し、過去のものを分析しながら、今後の事業展開に反映するよう検討してまいります。  次のページをお開きください。5令和三年六月から令和四年五月までの新型コロナウイルス感染症を踏まえた取組を記載しております。  (1)新たな時代に対応するための起業、創業支援の強化、(2)区内事業者における事業転換及び多様な働き方を実現する拠点としての機能強化、(3)学びの機会が不足しているこどもへの取組を充実させる、(4)就労活動支援、(5)その他として、区の取組についてを追記いたしました。詳細については記載のとおりでございます。  これらを含めまして、通年の契約に上記の取組を上乗せし目標数値を加えた内容で、契約金額といたしましては月額百十万円程度を決定し、速やかに契約をする予定でございます。  なお、参考資料として、IID世田谷ものづくり学校の令和元年八月から二年の七月までの取組を添付しておりますので、後ほど御覧ください。  説明は以上でございます。 ○中村公太朗 委員長 ただいまの説明に対して御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○中村公太朗 委員長 では、ここで理事者の入替えを行いますので、しばらくお待ちください。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○中村公太朗 委員長 では次に、(10)区民農園の閉園について、理事者の説明を願います。 ◎江頭 都市農業課長 区民農園の閉園について御報告いたします。  主旨としまして、区民農園は区民に対し、野菜づくりを通じて土に親しむ機会を提供し、区内農業への関心と理解を深め、あわせて、農地の保全と緑地空間の確保を図ることを目的として開設しております。このたび、土地所有者側より土地の返還を求められたため、区民農園を二か所閉園することといたしましたので、御報告いたします。  2概要です。閉園農園、農園名としまして、桜丘四丁目南ファミリー農園、喜多見三丁目ファミリー農園となってございます。土地の所在、面積、区画数、開設年度については、こちらの表のとおりとなってございます。  (2)閉園日ですが、令和三年一月三十一日となっております。閉園の理由といたしましては、土地使用貸借契約満了に伴い、所有者より土地の返還を求められたためでございます。(4)利用者及び利用待機者登録者への周知方法です。利用者へは農園内の掲示により周知し、待機登録者については、個別通知により周知をしているところでございます。  農園の所在地ですが、こちらの案内図のとおりとなってございます。  御報告は以上になります。 ○中村公太朗 委員長 ただいまの説明に対して御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆ひえしま進 委員 区内の区民農園の数を教えてもらえますか。 ◎江頭 都市農業課長 区内の数といたしましては、二十か所ほど農園がございまして、区画として八百三十三区画ございます。 ◆ひえしま進 委員 区としては、この区民農園は今後増やす方向なのか減らす方向なのか、教えてください。 ◎江頭 都市農業課長 現行の区民農園は宅地化農地という位置づけでございますが、生産緑地制度の改正及び都市農地の貸借の円滑化法が平成三十年度に定めたところでございまして、これらの制度を使いまして生産緑地を今後区として借りて、区民農園を増やしていきたいというふうに考えてございます。 ◆たかじょう訓子 委員 待機者、この二つの農園での待機者ということだと思うんですけれども、案内して駄目になりましたよということだけですか。それとも、ほかの農園なんかも案内しているかなというふうに思うんですけれども、どんな状況で報告されているんですか。 ◎江頭 都市農業課長 待機者に関しましては、十一月一日ですが、「区のおしらせ」及びホームページで、別途、区画数の空きが生じた農園について御案内をしているところでございます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○中村公太朗 委員長 では次に、(11)自動車事故の発生について、理事者の説明を願います。 ◎畑中 世田谷清掃事務所長 自動車事故の発生につきまして御報告させていただきます。  事故の発生日時は、十月五日月曜日午前八時五十分頃でございます。  場所でございますが、恐れ入りますが、裏面の位置図を御覧ください。松原四丁目三十七番先の菅原天神通りの交差点、丸印で記された部分でございます。これを拡大した下の現場説明図を御覧ください。事故の内容ですが、世田谷清掃事務所の車両が当該道路を走行中、右方向から来た自転車に衝突されたものでございます。  事故による損傷ですが、表面にお戻りください。人身部分は相手方のみ記載のとおりの軽症、区側はなし。物損部分は、双方記載のとおりの状況でございました。  事後の交渉でございますが、相手方とは誠意を持って交渉を進めております。  なお、本件事故を踏まえまして、改めて職員に対し、安全運転かつ安全作業の徹底を図るよう所内に周知いたしますとともに、今後とも事故防止に向け職員の指導を継続して行ってまいります。御迷惑と御心配をおかけし、大変申し訳ありませんでした。  以上で説明を終わります。 ○中村公太朗 委員長 ただいまの説明に対して御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○中村公太朗 委員長 では次に、(12)その他ですが、ほかに報告事項はございますか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○中村公太朗 委員長 なければ、以上で2の報告事項の聴取を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○中村公太朗 委員長 次に、3資料配付ですが、レジュメに記載の資料を席上に配付しておりますので、後ほど御確認ください。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○中村公太朗 委員長 次に、4協議事項に入ります。  まず、先ほど趣旨採択とした請願令二・一三号に関し、当議会としての対応について協議をしたいと思いますが、御意見がございましたら、どうぞ。 ◆福田たえ美 委員 意見書については、たしか今まで全会一致で提出していたと思いますので、今回は趣旨採択ということですので、もし自民党さんの合意があれば、要望書の提出ということでお願いしたいと思います。 ○中村公太朗 委員長 御意見がございましたが。 ◆畠山晋一 委員 今の福田委員の意見に倣って、その方向で進めてください。 ○中村公太朗 委員長 ほか、よろしいですか。それでは、関係機関に対し要望書を提出することを前提に、まずは正副委員長で案文を作らせていただくということでよろしいでしょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○中村公太朗 委員長 では、そのようにさせていただきます。  案文につきましては、正副委員長で調整次第、事前に皆さんにもお示しをしたいと思います。また、委員外の会派にも御意見をいただいた上で、一度臨時の委員会を開催し決定するというような流れで進めたいと思いますが、よろしいでしょうか。
       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○中村公太朗 委員長 では、そのようにさせていただきます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○中村公太朗 委員長 次に、次回委員会の開催についてですが、先ほど申し上げましたように、要望書について協議をするため臨時に委員会を開催したいと思いますので、日程調整を行いますので御協力ください。  なお、この臨時の委員会には、理事者の出席は求めませんので、あらかじめ御承知おきください。  次に、定例会中の委員会についても確認をしておきます。第四回定例会の会期中である十一月三十日月曜日正午から開催予定としたいと思いますが、よろしいでしょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○中村公太朗 委員長 では、そのように決定いたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○中村公太朗 委員長 そのほか何かございますでしょうか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○中村公太朗 委員長 なければ、以上で本日の区民生活常任委員会を散会いたします。     午後二時五十一分散会    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━  署名   区民生活常任委員会    委員長...