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  1. 世田谷区議会 2020-02-03
    令和 2年  2月 文教常任委員会-02月03日-01号


    取得元: 世田谷区議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-03
    令和 2年  2月 文教常任委員会-02月03日-01号令和 2年  2月 文教常任委員会 世田谷区議会文教常任委員会会議録第一号 令和二年二月三日(月曜日)  場  所 第五委員会室  出席委員(十名)    委員長         平塚敬二    副委員長        石川ナオミ                下山芳男                和田ひでとし                板井 斎                風間ゆたか                中山みずほ                田中優子                金井えり子                あべ力也  事務局職員    議事担当係長      下村義和    調査係副係長      三平公則  出席説明員    教育長         渡部理枝
      教育委員会事務局    教育次長        淺野 康    教育総務課長      會田孝一    学務課長        田中勝将    幼児教育・保育推進担当課長                須田健志    学校健康推進課長    桐山徳幸    教育環境課長      青木 徹    副参事         秋元勝一   教育政策部    部長          池田 豊    学校職員課長      内田潤一    教育指導課長      青木雄二    教育相談特別支援教育課長                工藤木綿子    新教育センター整備担当課長                北村正文    副参事         板澤健一    副参事         加藤敏久   生涯学習部    部長          皆川健一    生涯学習・地域学校連携課長                田村朋章    中央図書館長      松田一清   ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇ 本日の会議に付した事件  1.報告事項   (1) 令和二年第一回区議会定例会提出予定案件について   〔議案〕    ① 世田谷区立教育センター条例及び世田谷区立図書館条例の一部を改正する条例   (2) 令和二年四月一日付け組織改正(案)について   (3) 世田谷区新実施計画(後期)推進状況(案)について   (4) 世田谷区障害者活躍推進計画(案)について   (5) 区立幼稚園、小学校及び中学校の卒業(修了)式・入学(園)式の日程について   (6) 世田谷区幼児教育・保育のあり方検討委員会における検討結果について   (7) 令和二年度以降の学校給食用牛乳の取り扱いについて   (8) 世田谷区立砧小学校・砧幼稚園改築基本構想について   (9) 校庭整備のあり方検討について   (10) 自校以外のプールを活用した水泳授業のモデル実施について   (11) 区立小学校教師用指導書の購入について   (12) 第十回世田谷ガリレオコンテスト科学コンテスト)の実施結果について   (13) 令和元年度「十四歳の成人式」の実施結果について   (14) ほっとスクール「希望丘」の定員の見直しについて   (15) 「自閉症・情緒障害特別支援学級(固定学級)」の開設(令和三年度)について   (16) 「特別支援教育巡回グループ」の設置について   (17) 新BOP学童クラブの実施時間延長モデル事業について   (18) 弦巻中学校トレーニングルームの休館について   (19) 次大夫堀公園民家園再整備基本構想について   (20) 区立図書館の運営体制の検討状況について   (21) その他  2.資料配付   (1) 中高生向け講座「春休みの声のおしごと体験会。」   (2) 図書館活用講座(中級編)「今の日本語はどうなってる?―身の回りのことば観察法―」  3.協議事項   (1) 次回委員会の開催について   ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇     午前九時五十九分開議 ○平塚敬二 委員長 ただいまから文教常任委員会を開会いたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○平塚敬二 委員長 本日は、報告事項の聴取等を行います。  それでは、1報告事項の聴取に入ります。  まず、(1)令和二年第一回区議会定例会提出予定案件について、議案①世田谷区立教育センター条例及び世田谷区立図書館条例の一部を改正する条例について、理事者の説明をお願いします。 ◎北村 新教育センター整備担当課長 それでは、世田谷区立教育センター条例及び世田谷区立図書館条例の一部を改正する条例について御説明をいたします。  1の主旨でございます。  教育センターの名称、位置、事業及び施設を変更いたしまして、プラネタリウムに係る観覧の承認、その他の事務を中央図書館に移管させるとともに、規定の整備を図る必要があるため、世田谷区立教育センター条例及び世田谷区立図書館条例の一部を改正するというものでございます。  2の主な改正内容です。  (1)の世田谷区立教育センター条例です。①名称及び位置の変更(第一条)でございます。名称を、世田谷区立教育センターから世田谷区立教育総合センターに変更でございます。また、位置につきまして、弦巻三丁目十六番八号から若林五丁目三十八番一号への変更でございます。②の事業構成の変更(第二条)でございます。教育総合センターの事業に次の二つの事業を追加しております。「学校等の活動に対する総合的な支援に関すること」、それから、「乳幼児期における教育及び保育の支援に関すること」でございます。続きまして、教育総合センターの事業から「視聴覚教育に関すること」及び「プラネタリウムに関すること」を削除してございます。③の施設構成の変更(第三条)でございますが、こちらは後ほど別紙1のほうで御説明をさせていただきます。④のプラネタリウムの観覧に関する規定、第五条から第十条及び別表を削除してございます。  続きまして、(2)の世田谷区立図書館条例でございます。①事業構成の変更(第三条)でございます。「プラネタリウムに関すること(中央図書館に限る)」を追加してございます。②施設構成の変更(第八条)です。こちらも後ほど別紙1で御説明をさせていただきます。③のプラネタリウムの観覧に関する規定、第九条から第十四条及び別表第2を追加しております。  大変申しわけございませんけれども、ページをおめくりいただきまして、ホチキスどめの資料の二枚目でございますが、別紙1をごらんください。教育総合センター条例及び図書館条例の施設構成の変更でございます。枠で囲っております部分の左側でございますけれども、現在の教育センター条例第三条の施設を記載してございます。また、枠で囲みました部分の右上が新たな教育総合センター条例第三条の施設、それから右下には図書館条例第八条の附帯施設を記載してございます。左の教育センター条例の施設の①学校教育研究室②教育研修施設、③総合教育相談室、この三つを右上の教育総合センターのほうに移します。④社会教育資料室⑤視聴覚施設につきましては廃止と記載してございます。⑥のプラネタリウムにつきましては、右下の図書館条例のほうに引き継ぎをいたします。  また、枠の下に米印を三点ほど記載してございます。まず一つ目ですけれども、社会教育資料室、それから視聴覚施設につきましては、資料等を整理いたしまして、必要な処分を教育研究施設に移しまして、専用施設としては廃止いたします。二つ目でございます。タッチ・ザ・ワールドにつきましては、現在の場所で教育指導課の事業として継続実施をいたします。三つ目でございます。教育センター移転後のスペースにつきましては、中央図書館の機能拡充に活用することを予定しておりますが、本庁舎等整備期間中につきましては、生涯学習部の事務室の移転場所等として活用いたします。  恐れ入りますが、かがみ文のほうにお戻りください。3の改正案でございます。こちらの別紙2のほうに新旧対照表を、教育センター条例、図書館条例、それぞれつけてございます。  裏面をごらんください。4の施行予定日につきましては、世田谷区教育委員会規則で定める日とさせていただいております。  今後のスケジュールでございます。令和二年二月、第一回区議会定例会に提案予定でございます。  また、参考資料といたしまして、資料を添付いたしております。参考資料1につきましては、教育総合センターの平面図をつけてございます。参考資料2につきましては、昨年の十一月十一日の文教常任委員会で御説明いたしました教育総合センターの取り組み(概要)でございます。教育総合センターの取り組みにつきましては、十一月に運営方針をお示しさせていただきまして、現在、内容を検討しているところでございます。検討を進めまして、まとまりましたら、また常任委員会のほうに報告させていただきたいと思っています。  私からは以上です。 ○平塚敬二 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○平塚敬二 委員長 次に、(2)令和二年四月一日付け組織改正(案)について、理事者の説明をお願いします。 ◎會田 教育総務課長 それでは、令和二年四月一日付け組織改正(案)について御説明させていただきます。  なお、本件につきましては、企画総務、区民生活、福祉保健、都市整備、文教の五常任委員会合わせ報告です。  まず、1の基本的な考え方でございます。区政の重点的課題、緊急課題への対応や事業見直し等に伴う体制を整備するため、令和二年四月一日付で、別紙にありますとおり組織改正を行うものです。  2の組織図(案)でございますが、領域ごとに内容をまとめております。  恐れ入ります。別紙の六ページをごらんいただけますでしょうか。文教常任委員会関連について御説明させていただきます。左から、所管部、現行組織、改正組織、改正内容となっております。教育領域における政策強化及び重点施策等の推進に取り組むことを明確にするとともに、区民にわかりやすい名称とするため、領域筆頭部であります教育次長を教育総務部に改称するものです。  御説明は以上でございます。 ○平塚敬二 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○平塚敬二 委員長 続きまして、(3)世田谷区新実施計画(後期)推進状況(案)について、理事者の説明をお願いします。 ◎會田 教育総務課長 それでは、世田谷区新実施計画(後期)推進状況(案)について御説明いたします。  本件は、平成三十年度からの四年間の新実施計画(後期)の推進状況について、五常任委員会であわせて報告させていただくものでございます。  かがみ文をごらんください。1の主旨は記載のとおりでございます。  次に、計画の推進状況(案)の内容につきましては、A3資料の概要版で説明させていただければと思います。A3資料概要版をごらんください。一ページは計画の位置づけ、それから世田谷区総合戦略、そして新実施計画(後期)の考え方の概要を記載してございます。上段の計画の位置づけのマークがあります推進状況についてでございますが、○推進状況(令和二年三月)についてということで、各事業における令和元年度末の取り組み状況、事業費、効果額の実績見込みを示すというようなこと。それから必要に応じて見直し、取りまとめたということを記載してございます。  次の黒ポチでございますが、こちらのほうで新新実施計画(後期)から事業の成果を明確にするために、事業の実施結果をはかる活動指標、アウトプット指標に加えて、新たに目標達成の度合いをはかる成果指標、アウトカム指標を今回設定いたしております。今年度は計画がスタートして初めての実績となる平成三十年度実績が確定し、当該実績値における成果達成度の評価を行った結果、実績値が既に計画の最終年度である令和三年度の目標値を達成している事業などがございました。こうした状況を踏まえて目標値の修正を行うとともに、成果指標の客観性をより高めるための指標の追加など、必要な見直しを行って推進状況に反映いたしたものでございます。  中段、世田谷区総合戦略をごらんください。世田谷区総合戦略について、第一期世田谷区総合戦略は、平成二十七年度から令和元年度を計画期間とし、まち・ひと・しごと創生法に基づき、基本計画、新実施計画の取り組みから、総合戦略の基本目標実現への寄与度が高いものを抽出し、作成いたしました。  第二期の世田谷区総合戦略の策定に当たっては、第一期世田谷区総合戦略の取り組み結果及び平成三十年度までの新実施計画等の実施状況の結果を踏まえ、第一期世田谷区総合戦略の目標及び基本的方向については、原則として継続することとし、総合戦略の具体的な施策、事業を基本的に新実施計画(後期)の計画事業としているため、進行管理及び区民にわかりやすい計画体系を示すために、推進状況において、第二期世田谷区総合戦略に位置づける施策事業を明確にすることとしております。また、一体的に管理を行っていくことといたします。  第二期世田谷区総合戦略の計画期間については、国においては総合戦略の経過期間を五年間としておりますが、基本計画、実施計画の計画期間を踏まえて、世田谷では令和二年度から令和五年度の四年間といたします。  概要の二ページをごらんください。重点政策の概要を記載してございます。先ほど御説明いたしました成果指標の見直しでございますが、重点政策の成果指標の中では、見直しにつきましては、重点政策3安全で災害に強いまちづくりの、食料を備蓄している区民の割合と、重点政策4自然の恵みを活かして小さなエネルギーで暮らす豊かなまちの実現の、区民一一日当たりのごみ排出量の目標値の修正を行っております。  三ページから四ページでございます。基本計画分野別政策に基づく取り組みについて、令和元年度末実績見込みなどを踏まえまして、令和二年度以降の年次別計画について調整したものでございます。令和二年度の計画の変更点と成果指標の主な見直し内容について、三ページの健康・福祉から四ページの都市づくりの破線の枠内に記載しているところでございます。例えばでございますが、文教領域では、三ページの右側、子ども若者・教育というところの下の破線のところ、令和二年度計画の修正事業数から下の成果指標の主な見直し内容ということで、文教領域にかかわるところはこのあたりになるかというところでございます。  五ページをごらんください。行政経営改革の取り組みのうち、十の視点に基づく取り組みについて、令和元年度末実績見込みなどを踏まえまして、令和二年度以降の年次別計画について、このとおり調整したものでございます。令和二年度計画の主な変更点、効果額等については、右側の枠内に記載のとおりでございます。
     六ページをごらんいただけますでしょうか。行政経営改革の取り組みのうち、外郭団体の見直し、公共施設等総合管理計画に基づく取り組みと財政収支見通しについて記載してございます。下のほう、新実施計画事業費についてでございますが、一番下の枠内の左側の表に記載してございますが、事業費としまして、四年間で約五百六十三億円、五百六十三億三千六百万円、行政経営改革の効果額につきましては、右のほうに行きまして、こちらが約六十五億円ということを見込んでいるところでございます。  次に、計画本体の冊子ですが、こちらにつきましては、簡単に構成について説明させていただきます。まず、基本計画の分野別政策に基づく取り組みについては、三五ページの健康・福祉から始まって、一七五ページまででございます。文教領域におきましては、子ども若者・教育ということで、八八ページから九三ページ及び一〇二ページから一〇八ページが直接掲載しているところでございます。「世田谷九年教育」の推進から、知と学びと文化の情報拠点としての新たな図書館の創造というあたりが直接記載ということになります。次に、行政経営改革の取り組みのうち、十の視点に基づく取り組みについては、一八〇ページから二四七ページに掲載してございます。次に、外郭団体改革基本方針に基づく取り組みについては、二四八、二四九ページの全体説明、そして二五一ページから三四三ページに団体ごとの取り組み項目の年次別計画や計画変更理由、財政・人員計画などを掲載してございます。次に、公共施設等総合管理計画に基づく取り組みについて、三四四ページ、三四五ページに全体説明を、三四六ページから三六一ページに建物に関する取り組みなど、各取り組みの年次別計画等を掲載してございます。最後に、財政収支見通しについて、三六三ページ以降に掲載してございます。  かがみ文のほうにお戻りください。今後のスケジュールについては記載のとおりでございます。  御説明は以上でございます。 ○平塚敬二 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆板井斎 委員 事業を進めるという観点ではなくて、その事業が効率的かどうかという観点がなかなかここには見られない。例えば児童館にかかわっている大人の数をふやすのは、延べ何というふうに、数字だとその数字に合わせるために事業費が膨れるのではないかという懸念。そういうことでなくて、本当にその事業が必要なのかどうかという視点というものは、庁舎の中では、例えば新公会計制度を導入してコスト意識を持っていただくということがあるんですけれども、これを見ると事業の進捗だから、コストという部分がこの資料からではなかなか読み取れないと思うんですよ。  この中には、公会計制度に基づいて進めますという、その大きなくくりはあるけれども、事業全体一つ一つを含めて、そのコスト意識というものをどの程度、皆さん方がこれをやるときに意識されているのか、また、するように上から言われているのか、その基本的な事業の推進とコストの関係について伺いたいんですが。 ◎會田 教育総務課長 今、委員からお話がありましたコストということは大変重要なことですし、これにつきましては、教育ということに限らず、区全体として周知徹底されていて、それに基づいて職員は事業展開しているところでございます。  今回のこの推進状況(案)の中に新公会計制度の考え方も取り入れながらというようなことで作成してまいったところではございますが、まだまだコストというところが見えにくいというお話をいただきましたので、取りまとめの政経部のほうともお話しさせていただきながら、よりよいものにしていきたいというふうに考えております。 ◆板井斎 委員 例えば、タッチ・ザ・ワールドを所管がえするようですけれども、そういった一つの事業を見ても、本当に改善してより利用者を増すとか、これはもう必要ないからなくしますという、そいう事業の切り分け方というのは、これに載っていない事業については教育委員会としてはどういうふうな考え方でいるんですか。 ◎會田 教育総務課長 こちらは新実施計画ということでございますので、こちらに載っていないもの、この下位にもちろん教育ビジョンがございます。教育ビジョンの第二期行動計画で、教育委員会は計画として各事業を推進しているところでございますし、地教行法上の点検評価というようなものもございます。そういった中できちんと点検しながら、事業を今後とも進めてまいりたいと思います。 ◆板井斎 委員 具体的に課題ごとに議論したほうがより深まると思うので、ちょっときょうはこれではわからないので、以上、要望だけにしておきます。 ◆あべ力也 委員 文教委員会は副区長が出ていないので、誰がお答えになるのかよくわからないんですけれども、六ページに行政経営改革の効果額というのが出ておりますけれども、そもそも新実施計画(後期)を策定するに当たって、抑制額をまず目標値を決めてやられたのかなと、ちょっとその点が聞きたいんです。積み上げていって結果的にこの数字になったということなのか、まず目標数値があって、それぞれ見直しをしてきたのかなと。  いみじくも、大体六十五億円ぐらいということなんですが、ふるさと納税の流出額が約七十億円と見積もられているようですけれども、その数字に近い数字なので、ふるさと納税のその影響によって、世田谷区の計画そのものも削減せざるを得ないということなのか、その辺がこの中からちょっと読み取れないんです。そもそも削減をしなくてはならない、歳出抑制というのは、もちろん行政の課題の一つでありますから、見直しをやっておくことは大事なことなんでしょうけれども、むやみな削減というか、行政サービスを低下させるようなことの必要性ということで考えれば、何か理由があるはずなんですよね。  歳出抑制しましょうという、それはふるさと納税の税収の減ということが一つの理由になっているのか、その点は書かれていないということなので、そのそもそもの目標値を設定して、これだけ削減しようということでの見直しなのか、それぞれ行政経営改革というか見直しの中で積み上げていった結果としてこの数字になったのかということ、その辺がどうなのかなと思うので、説明していただきたいと思います。 ◎會田 教育総務課長 委員からの御質問でございますが、こちらにつきましては、そういったふるさと納税の減額に目標値を合わせたわけではなくて、積み上げていったもの、後者のほうと認識してございます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○平塚敬二 委員長 続きまして、(4)世田谷区障害者活躍推進計画(案)について、理事者の説明をお願いします。 ◎會田 教育総務課長 それでは、世田谷区障害者活躍推進計画(案)について御報告申し上げます。  本件は、企画総務常任委員会との合わせ報告でございます。  1の主旨でございますが、昨年六月十四日に公布された障害者の雇用の促進等に関する法律の一部を改正する法律では、障害のある職員が活躍しやすい職場づくりや人事管理を進める等、雇用の質を確保するための取り組みを確実に推進していくため、国及び地方公共団体に、障害者である職員の職業生活における活躍の推進に関する取り組みに関する計画の作成及び公表が義務化されました。これに伴い、区では、この計画を策定するために、障害のある職員も参加した庁内の管理職で構成する策定検討委員会を設置して検討を行ってまいりました。このたび、障害のある職員や障害者福祉団体等からの意見も踏まえて、計画(案)をまとめたので御報告するものでございます。  2の計画(案)の内容でございますが、こちらにつきましては別紙2をもちまして御説明させていただければと思います。1から5について、項目としてはこちらに記載してあるとおりです。  まず、それでは別紙1のA3の資料をごらんいただけますでしょうか。こちら、資料の一番上のほうに趣旨を記載しておりますが、こちらについては記載のとおりです。  次に、計画の期間でございますが、令和二年四月から令和六年三月までの四年間としております。これは、次期の世田谷区障害者計画、障害福祉計画の計画期間の終期に合わせて四年間ということにしたものでございます。  次に、達成目標でございます。三つの項目を達成目標として掲げております。こちらにつきましては、別紙2のA4判の世田谷区障害者活躍推進計画(案)の一ページの下のほう、4達成目標をごらんいただけますでしょうか。こちらの表をごらんください。障害者の実雇用率は、令和三年度には法定雇用率を充足する二・六%を目標としております。また、計画の終期である令和五年度には二・七%を目標としております。これは表の欄外に記載しておりますとおり、特別区の目標雇用率が三%となっております。これを十年程度を目途に達成するために設定したものでございます。  別紙2の二ページをごらんください。(2)障害のある職員の職場定着でございます。表の一番左側の列にありますとおり、採用三年後の離職率と平均勤務年数を指標としております。採用三年後の離職率は、各年度五%未満、平均勤務年数は各年度常勤職員全体の平均勤務年数以上を目標としております。続きまして、(3)職員の障害者雇用に対する理解促進でございます。研修の実施回数、参加人数を指標としており、研修の実施回数は年三回、参加人数は、令和五年度までで延べ六百六十を目標としております。  A3判の別紙1の資料に戻っていただけますでしょうか。こちら中段から下の部分にあります取り組み内容をごらんください。取り組み内容は1から3まで、大きく三項目ございます。左側1の障害者の活躍を推進する体制整備でございます。この計画を全庁を挙げて進めていくために、推進体制の整備と職員に障害に関する理解の促進を図るというものでございます。主な具体的な取り組みとしまして、推進体制の整備として、障害者雇用推進者の選任や、計画の進捗管理を行う障害者活躍推進会議の設置、専門資格を持つ職員などを配置した障害者雇用推進チームの設置などでございます。また、障害に関する理解促進として、全職員や全管理職を対象とした研修の実施、さらに、昇任時研修などでの研修の拡充など、幅広く障害理解の研修を実施していくほか、情報交換や事例検討会、イントラネットでの周知など、さまざまな手法により、障害者雇用についての理解を促進していくこととしております。  右側の上の部分、2の障害者の活躍の基本となる職務の選定・創出でございます。職員の障害特性を理解し、意欲や個性に応じて能力を有効に発揮できるよう、創意工夫して職務の選定、創出に取り組んでいくというものでございます。主な具体的な取り組みといたしましては、配属職場の業務だけでなく、課内や部内に範囲を拡大した職務の選定、創出を行うことや、全庁調査を実施し、また各課の業務を集約して行う職場を設置するなどでございます。  次に、3の障害者の活躍を推進するための環境整備・人事管理でございます。障害のある職員が活躍できる環境づくりに向けまして、職務環境の整備と柔軟な働き方などを進める人事管理の取り組みを行うというものです。具体的な取り組みとしまして、職場環境の整備として、障害者雇用推進チームによる、障害のある職員との採用初年度における面談や、その後の必要に応じた面談の実施、配属職場での施設、設備等への合理的配慮、支援体制や支援内容の全庁周知などでございます。また、募集・採用としまして、職員採用説明会などでの障害者雇用の取り組みの周知、常勤職員、会計年度任用職員の計画的な採用、チャレンジ雇用の継続的な実施などがございます。働き方・キャリア形成としまして、障害などを理由とした早出・遅出勤務や休憩時間の弾力的な設定の検討、障害特性に配慮した人事評価、キャリア形成の検討などでございます。  かがみ文のほうに戻っていただけますでしょうか。3の今後のスケジュールでございます。議会等の御意見も踏まえまして、三月に計画を策定する予定でございます。  御説明は以上でございます。 ○平塚敬二 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆あべ力也 委員 世田谷区は法定雇用率をまだ達成できていないんですよね。それで、民間の法定雇用率に対する考え方と、自治体というか、公共の法定雇用率に対する考え方は僕は違うと思うんです。まず、法定雇用率を達成するというのは、自治体なんかの場合にはやっぱりマストだと思うので、ぜひ早目に達成をしていただきたいということ。  あと、その採用に当たっての考え方が、民間の場合には、どうしても利潤を追求したり会社の経済活動にどういうふうに寄与していただけるのかということになるんでしょうけれども、自治体の場合には、そもそも利益を生み出すのが目的ではないですから、どちらかというと、その法定雇用率を達成していくというのは一つの福祉的な要素というのがすごく強いわけで、その意味でしっかり、今、国が示しているような、法定雇用率が最終的には三%までになるわけですから、各部各課での、うちの部ではちょっと受けられないとか、仕事内容的にはこうだとか何とかということだけではなくて、そういうことではなくて、全ての部、課で障害者を受け入れるというような考え方に変えていく必要があると思うんですが、この点についてはどのように考えているんでしょう。 ◎會田 教育総務課長 障害者の雇用率につきましては、昨年七月の当委員会につきまして、現在の雇用率等について御報告させていただきました。委員御指摘のとおり、二・五%にまだ達しておりませんで、教育委員会としても、二・一七%ということで、人数的にはまだ三足りていないということを御報告させていただきました。  教育委員会だけでなく、任用については区長部局と関係がありますので、区長部局と連携をとりながら、とにかく達成してまいりたいということで、またそのための計画でございます。お話しのように全ての部、課で採用されるよう、受け入れていけるような体制づくりということも大変重要だと思います。  ちなみに、今年度、いわゆる令和元年度の障害者を対象とする採用選考につきまして、現在のところ、世田谷区採用予定数としては十七名程度としているというふうに聞いているところでございます。また、非常勤職員、来年度から会計年度任用職員になりますが、こちらにつきましても積極的な採用ということで、今、募集ということで行っているところでございます。 ◆あべ力也 委員 あと聞きたいのは、今、世田谷区内の障害者の方で、就労を希望している方というのは、どれぐらいの数を世田谷区としては把握しているんですか。  世田谷区として、法定雇用率を上げていく上で、障害者の方のニーズとかも把握をしてマッチングをしていかなければならないという部分はあるんでしょうけれども、ただ、フルタイムで働けないような障害者の方の事情もあるでしょうし、ただ、それは法定雇用率は何も一で法定雇用率を達成するということではなくて、一単位を〇・五ずつ分け合う、シェアすることも認められているということですから、障害者の方の就労に対する意欲がもしあるのであれば、行政側としてはしっかり受け入れるべきだと思うんですが、その考え方はどうなんでしょうか。 ◎會田 教育総務課長 今お話しのありました、障害者の意欲等の把握につきましては、教育委員会として把握しているという段階ではございません。区長部局、あるいは、今、障害者福祉団体等というお話もさせていただきましたけれども、世田谷区の就労支援センターと障害者の就労について連携をとりながら行っていきたいと今考えているところでございます。  いろんな体系につきましては、柔軟にできるものにつきましては柔軟な考え方も取り入れていきたいと思っております。 ◆あべ力也 委員 教育所管ですから、数字を今は持っていらっしゃらないと思うので、数字がわかったら、これは総務部のほうになるんですか、そちらから、どれぐらい就労希望者がいるのかという数字をいただきたいんですけれども、よろしくおねがいします。 ◆板井斎 委員 採用は、世田谷区というか、特別区なのかな。どういう障害の方を世田谷区としてはこれまでに採用してきたんでしょうか。 ◎會田 教育総務課長 今まででございますが、身体障害、知的障害、精神障害、現在でもそういった障害者が含まれているところでございます。 ◆板井斎 委員 それは常勤ということですか。 ◎會田 教育総務課長 今のは常勤職員でございます。今年度から知的、精神というところも常勤職員で採用しているところでございます。 ◆板井斎 委員 今年度ということは、令和元年ということでよろしいですか。 ◎會田 教育総務課長 昨年四月、つまり令和元年度ということでございます。 ◆板井斎 委員 それだけじゃない障害の方もいると思うんですけれども、例えば内部障害とか、そういう方については今まで採用されたことはあるんですか。 ◎會田 教育総務課長 私の把握している限りでは、現状としては今お話ししたとおりの身体障害、知的障害、精神障害まででございます。  今後につきましては、また人事部局のほうとも相談しながら進めてまいりたいと思います。 ◆板井斎 委員 せっかくですから、採用条件がどうなっているのかわからないんですけれども、ちょっと私の知り合いで内部障害の方で、ぜひ応募したいという方がいらっしゃったものですから。後で結構ですけれども、採用ができるのかできないのか、改めて教えてください。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○平塚敬二 委員長 続きまして、(5)区立幼稚園、小学校及び中学校の卒業(修了)式・入学(園)式の日程について、理事者の説明をお願いします。 ◎會田 教育総務課長 区立幼稚園、小学校及び中学校の卒業(修了)式・入学(園)式の日程について御報告いたします。  小学校及び中学校については、卒業式と入学式の日程を記載しているところです。また、幼稚園については、小中学校の卒業式に相当する修了式と入園式の日程を記載しております。  まず、1令和元年度卒業(修了)式日程でございます。幼稚園、小学校、中学校、そして三宿中学校夜間学級につきまして、記載の日程のとおりでございます。  2令和二年度入学(園)式日程につきましては、幼稚園、小学校、中学校、三宿中学校夜間学級と、これまた記載のとおりでございます。  なお、本件に関連いたしまして、本日、全区議会議員の皆様宛てに卒業式、入学式等の御出席の確認について、文書をポスティングさせていただきたいと考えておりますので、後ほど確認の上、いただければと思います。  報告は以上でございます。 ○平塚敬二 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○平塚敬二 委員長 続きまして、(6)世田谷区幼児教育・保育のあり方検討委員会における検討結果について、理事者の説明をお願いします。 ◎須田 幼児教育・保育推進担当課長 私からは、世田谷区幼児教育・保育のあり方検討委員会における検討結果について御説明申し上げます。  1主旨でございますが、区立幼稚園用途転換等計画に基づきまして、区立幼稚園の区立認定こども園への用途転換へ向けまして、世田谷区幼児教育・保育推進ビジョン等を踏まえた質の高い教育・保育を実践するための施設のあり方につきまして、検討委員会で検討し、報告書を取りまとめましたので御報告するものでございます。  2検討委員会の構成及び運営は記載のとおりでございます。  3検討委員会報告書の内容でございますが、資料2に報告書を添付してございますが、こちらのほうは後ほどごらんいただければと思います。資料1の報告書(概要版)のほうで御説明させていただきますので、A3の資料1をごらんください。  資料の左上、1でございますが、背景といたしまして、幼稚園教育要領、保育所保育指針、幼保連携型認定こども園教育・保育要領の改訂と非認知的能力への関心の高まりがございまして、遊びや生活を通した質の高い総合的指導を行うことが求められていることを挙げさせていただいております。  右側の2これまでの取り組みでございます。区では、世田谷区幼児教育・保育推進ビジョンを策定いたしまして、乳幼児期の教育・保育の充実や幼稚園、保育所等の教育・保育と小学校教育との円滑な接続などの取り組みを進めるとともに、区立幼稚園用途転換等計画に基づきまして、幼保一体化に取り組むこととしております。  続きまして、3の区立認定こども園についての区の基本的な考え方でございます。二つ白丸で、区立認定こども園の基本的な考え方と、その右側に区立認定こども園の整備コンセプト、この二つに整理させていただいてございます。まず、区立認定こども園の基本的考え方でございますが、全体的キーワードを「出会う・つながる・ひろがる~遊びと学びの空間」といたしまして、五つの環境にまとめさせていただいております。一つ目は、主体的な対話を生み出す環境、二つ目は、親しみをもってみずからかかわる環境、三つ目は、感性と表現する力を養い、創造性を豊かにする環境、四つ目は、一緒につくり、変えていくことができる環境、五つ目は、誰もが安心して過ごせる環境としてございます。  この基本的な考え方を踏まえまして、その右側に、区立認定こども園の整備コンセプトを整理させていただきました。一つ目は、「まちでこどもを育てる」「子育てによるまちづくり」の両面から、こども園とまちを捉えるとし、こども園が地域に根差し、子どもたちが地域とかかわりながら育ち、また地域で子育てしている親もこども園とかかわりながら育つということから、ともに成長できる環境づくりが大切としてございます。二つ目は、エントランス部分に地域に対し開かれた交流の場を設けることです。保護者や地域の方々に、園が大切にしていることを発信するとともに、親睦の場とすることを想定してございます。三つ目は、人々が集い、交わり、対話することができる場を設置し、全体を子どもたちの生活・遊び・学びの空間として捉えた施設計画とすることで、学級活動以外に、異年齢の子どもたちの交流や、遊びや生活を通して子どもがさまざまな体験をし、主体的に学べるようにすることが大切と考えております。四つ目は、「素材」「素材置き場」を工夫しながら、子どもの好奇心を育てる場所を設け、表現力や創造性といった非認知的能力を育める場を目指していきます。五つ目といたしまして、保育室は、大きなスペースの中を小さなスペースに区切れるようにし、多様な活用が可能な汎用性のある空間を目指していきます。六つ目としまして、誰もが落ちついて過ごせるスペースを設け、配慮が必要な子どもも含め、誰もが落ちつける場を工夫することが大切と考えております。七つ目といたしまして、調理室の見える化など、食への関心を高めるスペースづくりが大切としております。八つ目といたしまして、子どもが主体となり、自分たちでつくり上げて遊べる園庭にし、子どもたちの創造性が育まれるようにすることで、自然を生かし、土の築山などを設けるなど、遊びの中から子どもの創造性が育まれることが大切と考えております。九つ目としまして、こども園に合ったアイデアや工夫あるスペースづくりといたしまして、子どもたちのさまざまなアイデアや、教員の狙いを生かした環境設定ができる充実した活動となるようなスペースづくりが大切と考えております。十個目といたしまして、複合化する場合は、そのメリットを生かした施設計画を行いまして、小学生、中学生等と交流しやすく、かかわりが持てるような空間づくりが大切です。  一番右のところでございますが、4今後の課題、方向性でございますが、検討委員会の検討結果ですとか、幼稚園教育要領等、また、幼児教育・保育推進ビジョンを踏まえまして、区立認定こども園で質の高い教育・保育を実践するため、認定こども園のカリキュラムの改定を初めといたしまして、こども園で取り組む教育・保育の運営方法など、さまざまな検討を進めてまいりたいと考えております。  御報告は以上でございます。 ○平塚敬二 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆田中優子 委員 資料1のこれまでの取り組みの中で、イタリア、レッジョ・エミリア市など諸外国の先駆的取り組みを調査したとあるんですけれども、どういう形、どういう方法で調査されたんですか。 ◎須田 幼児教育・保育推進担当課長 レッジョ・エミリア市につきましては、職員が海外派遣研修等に行きまして、報告書も作成させていただきましたが、そういった形で研究してまいりましたし、こちらに帰ってきましてからも、そういったいろんな取り組みなども見させていただきながら、検討させていただきました。 ◆田中優子 委員 それは、具体的に今後の施設整備の考え方などにどのように反映されているのか教えていただけますか。 ◎須田 幼児教育・保育推進担当課長 レッジョ・エミリア市、ほかのところもそうなんですが、やはり幼児教育につきましては、環境を整えるということが非常に大切で、そこのアイデア的なところというのはやはり独特なものがございまして、そういった専門家の助言も受けながら、園の中で環境をどう整えていくかということができるような取り組みですとか、そういった研修なども考えていきたいというふうに思っております。 ◆田中優子 委員 ちょっと漠としているんですけれども、環境というのは具体的にどういう環境が、例えば日本になかったものが、このようにその研修によって生かされてここに出ていますよというのはありますか。 ◎須田 幼児教育・保育推進担当課長 例えば、素材置き場と素材の活用につきましても、幼稚園等でも実際にはやっていたりはするんですが、そういったものというのは、幼稚園の場合、例えばそのまま素材を置いておいて使ってもらうですとか、そういったことが多かったんですが、一工夫、教育者が狙いを持って、種類ですとか、大きさですとか、そういったものを工夫することによって、いろんな気づきができてくるということを聞いております。そういったソフト面の部分もございますけれども、そういったところを踏まえて、施設の中では環境を、例えば置き場をうまく変えられるとか、教員の、先生たちの狙いによっていろんな工夫ができるような空間ですとか、あとはやはり外に行って、いろんな自然のものを教育に生かしているというところもございますので、園庭につきましては、グラウンドみたいにするのではなくて、築山にしたりですとか、自然を、虫とかそういったものがいるような環境ですとか、植物が育てられる環境ですとか、そういったところを目指していきたいなというふうに考えてございます。 ◆板井斎 委員 私たちは、このこども園に移行するに当たって、そういったところで実践したことを、区内の今度できる幼児教育センターとかにしっかりと結びつけて、また、いいものはお互いに学び合って、また現場で取り入れて、そこで感じたこととか、新たな出来事はそのセンターに持ち寄ってと、その繰り返しをすることによって、世田谷区の幼児教育の質を高めていけるものと思ってはいるんですけれども、このあり方検討委員会の議論、ちょっとコンセプトとか考え方というのは書いてあるんですけれども、ここだけで終わらないというか、区全体を循環するというか、そういう思いでぜひやっていただきたいと思うんですけれども、そういったことの検討なり考えなりというのはあるんですか。 ◎須田 幼児教育・保育推進担当課長 こちらの区立の認定こども園につきましては、ここで取り組んだものを広く区内の幼稚園、保育所等に発信するということを想定してつくってございます。ですから、これから整備されます乳幼児教育支援センターはそういったところをコーディネートするような役割が求められるものと考えておりますので、そこで取り組んだ事例等を広く、私立も含めて周知して、一緒に取り組んでいただけるような環境整備に努めてまいりたいと考えております。 ◆中山みずほ 委員 保育のほうでは、保育の質ガイドラインというのが他自治体からも結構評価されていて、厚労省なんかでも規制緩和の際に参考にしたんじゃないかという話も聞いたんですけれども、今のこの整備コンセプトは結構ハード面が多くて、実際中身の部分で、そういった区の今持っている、例えばガイドラインとか、そういったところは何か共有されているんですか。 ◎須田 幼児教育・保育推進担当課長 今回のこちらの検討委員会につきましては、主に施設のほうをメーンに考えさせていただきました。ただ、施設を考えただけではいい幼児教育はできませんので、そこのソフトの部分を今後検討していかなければいけないというのが課題で、今後検討していくということで、保育の質のガイドライン等も含めて、そういったものも参考にしながら、あと保育担当部とも連携しながら検討していければというふうに考えております。 ◆中山みずほ 委員 ありがとうございます。もう一点、誰もが安心して過ごせる環境ということで、当然区立ならではということで、障害の有無や国籍、文化にかかわらず、障害の部分に関しては具体的にハードの面とか、バリアフリーも含めて、あとは定員枠、そういうのも考えられているんでしょうか。 ◎須田 幼児教育・保育推進担当課長 実際の施設につきましては、施設の基本設計ですとか、そういったところで検討していくことにはなるんですが、こちらのコンセプトにありますとおり、障害者の方も含めて、いろんな状況が保育をしていく中でございますので、クールダウンできるようなところとか、それぞれの方々によっていろいろ違うかなという、ちょっと暗くなったほうがいいとか、少し狭目な空間があったほうがいいとか、逆にちょっと高い天井があったらいいとか、それぞれあると思うので、どこまでできるかとかその辺はあるんですけれども、そういったところも工夫していければというところと、やはり教育上どうしてもバリアフリーというよりも、ちょっと山を築いたりとかそういう面も出てきますけれども、施設面としてはバリアフリーになるような形で実施していきたいというふうに考えてございます。  定員につきましては、個々の用途転換の計画をつくりますので、そちらの中で実際にはやることになりますけれども、そちらのほうもあわせて今後検討していきたいと思っております。 ◆田中優子 委員 ちょっと確認なんですけれども、幼保一体化のところで、今後、区立五園と私立四園がこども園へ移行するということで出ていますが、具体的な園名はもう決まっているんですか。 ◎須田 幼児教育・保育推進担当課長 区立幼稚園から区立認定こども園に用途転換する園につきましては、今、多聞幼稚園が一園なってございますが、このほかに砧幼稚園と松丘幼稚園が今進んでいるところでございます。  あと二つが、玉川地域の三島幼稚園と烏山の給田幼稚園が区立になる予定でございます。そのほかは私立に用途転換する予定でございます。 ◆田中優子 委員 区立の幼稚園は、この五園がこども園に行くと、あと残り何園になるんですか。これでもう全部が移行になるんですか。 ◎須田 幼児教育・保育推進担当課長 今、塚戸幼稚園が閉園いたしましたので、認定こども園は多聞幼稚園も含めまして八園ございますが、五つが区立認定こども園、四つが私立の認定こども園になりますので、それで全てという形になります。 ◆田中優子 委員 私立が認定こども園に移行する場合は、区としての補助というのが相当出るんですか。 ◎須田 幼児教育・保育推進担当課長 区としては、私立の認定こども園につきましては、補助金は保育担当部のほうから出すんですけれども、それ相応の補助金は出ることになります。 ◆板井斎 委員 今思い出したんですけれども、塚戸幼稚園のときに、公私連携幼保連携型認定こども園ということで、幼稚園の枠がかなり少なく、従前の枠よりも少なくなって募集がされたと思うんですけれども、その際にやはり、その地域の保育事情と、それから幼稚園事情というものをしっかり加味して、その定数を決めてほしいと。私立の場合はやっぱり経営というようなところもあるかもしれませんが、区立の場合は、そういったところをよく見計らって、定員の、要するに幼稚園側の定員はしっかり残してほしいと思うんです。私立と区立の違いというのはそういうところで差別化できるんじゃないかと思うんですけれども、今現状の考えを教えてほしいんです。 ◎須田 幼児教育・保育推進担当課長 定員の幼稚園枠と保育園枠の関係につきましては、直近の待機児童の状況と、あと幼稚園需要の状況等を踏まえまして、何名にするかということは決めていければというふうに考えてございます。 ◆板井斎 委員 いつから塚戸がどういう状態だったのかというのをしっかりと、委員会に報告するなりして、その辺の状況について委員会でも確認できたらと思うんですけれども、要望しておきます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○平塚敬二 委員長 続きまして、(7)令和二年度以降の学校給食用牛乳の取り扱いについて、理事者の説明をお願いします。
    ◎桐山 学校健康推進課長 私からは、令和二年度以降の学校給食用牛乳の取り扱いについて御報告申し上げます。  まず1の経緯等でございますが、世田谷区立小中学校の給食用牛乳につきましては、現在、東京学乳協議会を構成する牛乳供給事業者から供給を受けており、容器はガラス瓶となっております。その大手事業者が本年度末をもって東京学乳協議会を撤退することが明らかとなりました。令和二年度以降は、新規参入予定の牛乳供給事業者から供給を受けることとなり、区の学校給食用牛乳は紙パック牛乳での供給となります。また、現在、東京学乳協議会を通じて、都内小中学校に納品される学校給食用牛乳の空き紙パックにつきましては、納入事業者が回収、処理をしておりますが、令和二年度からは納入事業者による回収、処理は行わないと通知がございました。あわせまして、東京都教育委員会から空き紙パックの処理につきましては、リサイクルを極力推進することと通知があり、これらを踏まえまして、2令和二年度以降の対応につきましては、(1)牛乳の供給につきましては、世田谷区の学校給食用牛乳は紙パックでの供給となります。(2)空き紙パックの処理につきましては、リサイクルに取り組むことを基本といたします。具体的な処理の流れにつきましては現在検討しているところですが、各校の児童生徒が空き紙パックを開いて洗い、リサイクル処理するために洗った紙パックを乾かすことを想定しております。(3)空き紙パックの回収についてでございますが、民間事業者に回収を委託する予定でございます。また、必要経費としまして、紙パックの回収運搬費として、約一千七百万円、物品購入費、紙パックを洗浄するための水切りかご等で約四百八十万円を想定しているところでございます。また、全国牛乳容器環境協議会が作成しております「学校給食用牛乳パックリサイクルの手引き」を添付させていただいております。  資料を一枚おめくりください。牛乳パックの開き方等の記載がございます。  説明は以上でございます。 ○平塚敬二 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆田中優子 委員 これまで納入業者が紙パック、空きパックを処理してくれていたのに、なぜ令和二年度からはやらなくなってしまったんですか。 ◎桐山 学校健康推進課長 理由についてなんですけれども、大きく二点ございます。まず第一点が、大手事業者の撤退によりまして、安定した牛乳供給をまずは確保するために、東京都は東京学乳協議会と調整を重ねた結果、令和二年度から新規参入の牛乳供給事業者は他県の事業者を予定しているところでございます。その他県の事業者が空き紙パックの回収、処理の対応ができないということでございます。  あと、全国的に牛乳の紙パックにつきましては、瓶の供給から牛乳紙パックの供給になっているという実情がございます。  もう一点が、空き紙パックの取り扱いなんですけれども、廃棄物の処理及び清掃に関する法律によりまして、事業活動に伴い生じた廃棄物は、みずからの責任において適正に処理しなければならないとされております。こうしたことから、東京学乳協議会から、令和二年度以降、空き紙パックの処理につきましては、事業者、要は区のほうで処理を適切に行ってほしいというような依頼がございました。 ◆田中優子 委員 それで、この資料、手引きがついているんですけれども、日常は私は瓶の牛乳を購入しているんですが、たまに牛乳パックを買うと、結構これは処理が面倒くさいというか、大変ですよね。途中まで開くのはいいんだけれども、底のところは物すごくかたいし、切らなきゃいけないしとかというので、これを各校の児童生徒がほぼ毎日やれるのかなという懸念があるんですけれども、その辺は大丈夫なんですかね。学校への指導と、実際現場でできそうな感じを想定していらっしゃいますか。 ◎桐山 学校健康推進課長 まず、現在なんですけれども、こういった状況につきまして、校長会等で周知をさせていただいているところでございます。  あと、東京二十三区の中で、現在、瓶の供給形態というのが世田谷区と、ほかもう一区しかございませんで、残りの二十一区につきましては、今現在も紙パックからの供給を受けております。そういった観点から申しますと、一部の自治体では先行してリサイクルの処理を試行しているところもございます。そういった部分で、現在、瓶からの供給ということですので、四月からの取り組みにつきましては、各校の児童生徒数や施設整備の状況も異なりますので、年度当初につきましては各校で調整しながら、リサイクルに取り組んでいただくことを考えております。  また、あわせまして、詳しい処理方法等を掲載させていただきましたガイドライン等の作成を今進めているところでございます。 ◆田中優子 委員 瓶がもう世田谷ともう一区だけというのは、きょう初めて知って、そうなんだと思ったんですけれども、子どもたちに言わせるとというか、大人もそうかもしれないんですけれども、紙パックより瓶のほうが絶対おいしいと思うんですよね。味がわかればというか、こだわる子であればなんですけれども。そうすると、そのガラス瓶から紙パックになったことによって、ガラス瓶でさえも牛乳を飲まない子というか、残りが多い部分もあると思うんですが、そこから余計、残飯として牛乳が残ってしまうようなことがないのかちょっと懸念されると思うんですね。実際、その先行して変わってしまった自治体でそういう情報があるかどうか、つかんでいらっしゃるかどうか、それはいかがですか。 ◎桐山 学校健康推進課長 他の自治体につきましても、瓶から紙パックになったということは聞いております。その中で、残留の状況についてどうかということは、そこまではちょっと確認はしていませんけれども、ただ、瓶の包装形態から紙パックになったということだけでも多少の混乱はあったというふうに伺っております。 ◆田中優子 委員 今後そこはよく注意して、また情報などあれば、移行した後の状況をまたお知らせいただきたいと思います。要望しておきます。 ◆あべ力也 委員 紙パックになることによって、附属でストローを使うということになりますよね。今、世田谷区も民間も脱プラスチックで、ストローを使わないようにしようと言っているわけですよね。そうすると、ちょっと逆行して、紙パックにすることによって、ストローをどうしても使わざるを得ないということになるんですけれども、脱プラスチックに関しては、学校でも教育的な観点からもいろいろやられていると思うんだけれども、そもそもの給食でストローを使うということになってしまうことに関しては、何か方策はないんですか。 ◎桐山 学校健康推進課長 今、委員がおっしゃったとおり、我々も他県の自治体を調査させていただいております。リサイクルを行っておりまして、現在、例えばプラスチック製のストローにつきまして、やはり海洋廃プラスチックごみの問題もございますので、そういったストローをどうしていくかということは、もう先行している自治体は調整しているところでございます。我々のほうも、来年度以降の事業者がまだ決定していない状況でございますので、事業者が決定次第、その事業者と調整をさせていただきまして、ストローの扱いにつきましても対応を考えていきたいと思っております。  また、東京都内の一部の小中学校の給食で、そのプラスチック製ストローの削減に向けまして、東京都が試験運用を開始しております。試験運用なんですけれども大きく三つございまして、まず一点が、児童生徒たちは自分で紙パックから牛乳をコップに入れて飲むように指導する方法、あともう一点が、洗って繰り返し使えるマイストローの導入、三点目が、紙製ストローなどのプラスチック系の代用品の利用などを実施して今後の運用を検討しているというような報道もございました。  そういった試験的な運用も踏まえまして、今後、そのプラスチック製のストローにつきましてどういうふうに対応していくかということもあわせて検討してまいりたいと考えております。 ◆あべ力也 委員 プラスチック製のストローに関しては、削減する方向でいろんな部署が考えていると思いますので、この学校給食に関しても、どういうふうにしていくのか、しっかり議論していただいて、できればストローを使わない、プラスチック製ストローを使わないで給食ができるような検討をぜひしていただきたい。これは要望しておきます。 ◆下山芳男 委員 一つ質問といいますか、確かに紙パックを洗って一手間かければ資源にというふうに書いてあるんですけれども、今皆さんもご承知だと思いますけれども、いわゆる古紙の回収というのがもう本当に海外、中国を初めとするところでほとんど受け入れができなくて、それぞれの製紙会社の倉庫なんかはもういっぱいで、実際にはそういった古紙を資源として利用できないような状況というのは聞いているわけです。この牛乳パックにして、その先、最終的に資源として本当に活用できるのかというようなこともしっかりやっていかないと、とにかく世田谷区から外に出すことは出しても、最終的には資源として活用されないようなことになるとやはり本末転倒なことになってしまうと思うんですけれども、その辺の先のことは考えているんですか。 ◎桐山 学校健康推進課長 こちらの廃棄物につきましては、みずからの責任において適正に処理をしまして、最終的にどういう形で処分されるかも、事業者の責任に基づいて確認をしないといけないことでございますので、そちらの最終的な処分状況につきましても確認をさせていただくところでございます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○平塚敬二 委員長 続きまして、(8)世田谷区立砧小学校・砧幼稚園改築基本構想について、理事者の説明をお願いします。 ◎青木 教育環境課長 それでは、世田谷区立砧小学校・砧幼稚園改築基本構想につきまして説明をさせていただきます。  まず1の主旨でございますが、砧小学校、砧幼稚園は、児童数増への対応とともに、敷地北東側の道路拡幅による通学路や敷地内崖地の安全確保、また、認定こども園に用途転換する砧幼稚園との複合化を図るものとして、平成二十七年度に次期改築校に選定をいたしました。  その後、既存擁壁の調査及び整備手法等の検討を踏まえて、平成三十年度に改築整備方針を策定し、この間、学校長を初め、地域等の方々にも委員として参加していただきました改築基本構想検討委員会において検討を行い、このたび基本構想がまとまりましたので、その内容につきまして御報告するものでございます。  次に、2の基本構想の概要でございますが、(1)の基本方針は、整備に当たっての五つの基本的な方針を掲げてございます。次に、(2)の計画の概要ですが、①の敷地概要は記載のとおりでございます。  なお、資料の三枚目に別紙1として付近見取り図と現況の配置図を添付してございますので、後ほど御確認をお願いいたします。  ②の建物概要でございますが、改築する建物の構造・階数は、鉄筋コンクリート造の地下二階、地上四階建てとなります。整備後の延べ床面積は、小学校は約八千七百六十平米、幼稚園は約千四百四十平米の合計約一万二百平米となります。③の主要室構成でございますが、小学校は普通教室を二十教室、ワークスペースを三教室、特別支援教室等を六教室整備し、こども園に用途転換する幼稚園は、保育室を六室整備いたします。  二ページ目をおめくり願います。(3)の計画の特色でございますが、こちらにつきましては、資料の最後に添付しております別紙2をごらん願います。こちらは、改築建物の配置図、各階平面、断面となってございます。最初に、敷地状況等について御説明をさせていただきます。敷地の北東側の道路は東側から西側へ世田谷通りへ抜ける一方通行で、四メートル程度の狭い道路でございます。また、西側の道路は世田谷通りから南側へ下る道路になってございます。小学校の校庭と幼稚園は高低差約七メートル程度ございまして、また、敷地南側は急傾斜地となっており、最大で高さが約六メートルの擁壁となってございます。新たに整備する校舎棟につきましては、現在の校舎と同じ北側と西側に配置をいたしまして、せたがや百景に指定されております百年桜を保存いたします。また、松の一部保存など、国分寺崖線の景観に配慮した配置計画といたしました。通学動線は、現在は主に東側からとなってございますが、西側にも新たに階段を設けまして、どの方角からも安全で通いやすい計画といたします。  こども園は、図面の右下に断面図が描いてございますけれども、地形の高低差を生かしながら、現在の園舎と同じ南側に配置いたします。また、小学校とこども園の交流や連携が図れる動線を建物内部だけではなく、屋外にも確保いたします。  各諸室の配置につきましては、後ほど御確認いただければと思います。  かがみ文の二ページ目にお戻り願います。(4)発注方式についてでございます。敷地の一部は土砂災害特別警戒区域に指定されており、改築に当たっては、建築工事のほか、擁壁を更新するための難易度の高い土木工事が必要になります。そのため、工事が長期に及ぶことが想定され、学校運営や教育環境、また、周辺の住環境等にも大きな影響が生じるおそれがございます。こうしたことから、建築工事と土木工事が連携をしながら工事を安全に行い、工期の短縮やコスト削減が図れるよう、本計画において効率的かつ効果的な手法である設計段階から建築土木の施工技術を導入する設計施工一括発注方式、いわゆるデザインビルド方式を採用し、整備を進めてまいります。  続きまして、三ページ目をごらんください。3の概算経費についてでございます。(1)の概算工事費は、設計・改築費、また、擁壁の改修費等も含めまして、約六十二・一億円となります。(2)の概算年間施設維持運営費は、約四千万円となってございます。  最後に、4の今後のスケジュールについてでございますが、年度内に基本構想の住民説明会を開催いたします。令和二年度にはプロポーザル方式により事業者を選定いたします。令和三年度以降から設計に着手し、現時点では擁壁の改修工事等もあることから、おおむね七年から八年の工事期間を想定し、整備をしてまいります。  説明は以上でございます。 ○平塚敬二 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○平塚敬二 委員長 続きまして、(9)校庭整備のあり方検討について、理事者の説明をお願いします。 ◎青木 教育環境課長 それでは、校庭整備のあり方検討につきまして御説明をさせていただきます。  まず、1の主旨でございますが、小中学校の校庭整備は、区の標準設計仕様書におきまして、緑色スクリーニング、いわゆるグリーンダストを基本としておりますが、一部の学校におきましては、天然芝、ゴムチップ舗装による整備が行われてございます。しかしながら、砂ぼこりや芝の養生など、学校運営や地域利用への影響とともに、周辺環境への配慮などの課題が見られております。  このような状況を踏まえまして、今後の改築、改修に当たっては、敷地状況に応じて仕様の比較検討を行いながら校庭整備を進める必要があることから、他自治体におきましても採用実績がございます人工芝による整備につきまして調査研究に取り組むものでございます。  次に、2の取り組みの内容でございますが、1)は、人工芝のモデル実施についてでございます。人工芝の整備費は、グリーンダストと比較して割高ではございますが、人工芝の効果や課題などを把握するため、既存施設の状況等を踏まえて、対象校を一校選定いたしまして、令和二年度にモデル実施をいたします。  なお、整備後、複数年かけまして、学校運営や地域利用における効果検証を実施いたしまして、その上で他校への採用の可否を検討してまいります。  2)は、標準設計仕様書の見直しでございます。校庭整備の仕様につきましては、引き続き緑色スクリーニング、グリーンダストを基本としつつも、改築・改修時において、周辺環境などの敷地状況に応じて、人工芝などの全天候型も含めて比較検討することといたします。  次に、3のその他でございますが、校庭の天然芝生化につきましては、芝刈りなどの維持管理や年間一、二カ月程度の養生期間を要し、学校運営や地域利用への影響が大きいことから、今後、校庭トラック内が芝生化されている学校につきましては、芝生範囲の見直しなどを含めて対応方法を検討してまいります。  なお、芝生の整備は都の補助金を活用しておりますことから、都と協議の上、改修範囲や時期を判断してまいります。  なお、校庭への天然芝生化は、学校運営などに支障とならない範囲を整備することを検討することといたしまして、自然環境の観点からも、引き続き学校敷地内の緑化を推進してまいります。  説明は以上でございます。 ○平塚敬二 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆田中優子 委員 人工芝は、グリーンダストと比較して割高とあるんですけれども、どのくらい違うのかということと、実際にどれぐらいかかるのかということの説明をお願いします。 ◎青木 教育環境課長 校庭整備の面積によりますので、全体の金額は差があれなんですけれども、グリーンダストですと、一平米当たり約五千円程度の整備費でございます。人工芝につきましても、種類に幅がありますけれども、一平米当たり約二万円程度の整備費がかかるとなってございます。 ◆田中優子 委員 それから、モデル校の対象校一校を選定するとありますが、これはもう決まっているんですか。 ◎青木 教育環境課長 対象校の選定につきましては、現在の校庭の状況等、また、費用を抑えるために改修方法、改修範囲を考慮して選定してまいりたいと考えてございますが、先ほどお話しさせていただきましたとおり、学校の校庭整備においてゴムチップ舗装を採用している学校が幾つかございます。こちらにつきましては、雨天時に滑りやすいですとか、劣化が著しく剥げてしまっているところがありますので、そちらの学校の中から対象を絞っていきたいというふうに考えてございます。 ◆田中優子 委員 その他のところで、天然芝についての考え方が出ているんですけれども、区としてはどちらを目指そうとしているのか、私は聞いていてよくわからなかったんですね。行く行くは人工芝に全部かえていく、基本的に人工芝がいいのではないかというふうなことで調査研究に取り組むという目標というか、目的があってのことなのだと理解したんですけれども、でも天然芝についてもまだ何か残しますみたいなことがあって、どっちなんですかというところを教えていただけますか。 ◎青木 教育環境課長 まず、区といたしましては基本的に、標準設計仕様書でもうたってございますグリーンダストを校庭整備で進めていきたいというふうに考えてございます。人工芝につきましては、先ほどもお話しさせていただきましたけれども、グリーンダストがなかなか周辺環境等の影響で整備されなかったゴムチップ舗装で整備されている学校を対象に、基本的には人工芝の検討を進めていきたいというふうに考えてございます。  天然の芝生化につきましては、校庭内にある芝生化につきましては、なかなか、やっぱり学校運営上への影響があるということもございますので、校庭内への天然芝生については見直しを図っていきたいと考えてございます。  将来的に学校施設につきましては、区としても緑の促進、みどり率も結構厳しいことになってございますので、一部は天然芝生化も図りながら、緑の確保を努めてまいりたいと考えてございます。 ◆風間ゆたか 委員 これは人工芝だった場合、素材は何になるんですか。 ◎青木 教育環境課長 基本的には樹脂製でございます。 ◆風間ゆたか 委員 それはプラスチックの類いになるのか、天然のものになるのかということは、樹脂だから天然のものという捉え方なんですかね。自然にかえるものなんですかね。 ◎青木 教育環境課長 人工芝ですので、人工物、天然ではございません。 ◆風間ゆたか 委員 樹脂は天然なんじゃないですか。木の脂だから。 ◎青木 教育環境課長 天然の芝生が天然のものでありまして、人工の樹脂製につきましては基本的には化合物というか、天然ではございません。 ◆風間ゆたか 委員 その確認をしたのは、結局、プラスチックの問題が出ている今の状況で、何で新たに人工芝を学校でわざわざ敷いていく必要があるのかと。結局摩耗して、それがこすれていって、それがマイクロプラスチックになってという、まさにごみで回収できないような目に見えないものが、風とか雨とかに流されて、結局海に流れていくんじゃないんですかというようなことが問題にされている状況で、なぜ学校がそういうことを気にもせずに人工芝に取り組むのかということが全く理解がまずできませんと。  区の標準設計仕様書においては、緑色スクリーニングというのは、これはどうかわからないですけれども、考え方としては、みどり率の問題からしても、そういう方向で考えていく必要があるんじゃないかと。なぜゴムチップ舗装だったところにわざわざ、スクリーニング、グリーンダストの四倍もする人工芝を試すというようなことになったんですか。 ◎青木 教育環境課長 既存の学校でゴムチップ舗装を採用させていただいている学校につきましては、先ほどのグリーンダストにつきましては、砂ぼこりが舞うですとか、そういった周辺への影響が大変に大きかったといったところから、ゴムチップ舗装を採用したところでございます。  しかしながら、ゴムチップ舗装につきましては、雨天時につきまして滑りやすいですとか、ゴムチップの劣化がすぐ進行してしまったというような事例がございました。その観点から、改めて改修するに当たって、区が標準的に設計しているグリーンダストへの改修というのが困難であることから、他の方向につきまして検討していきたいというところがまずございました。  先ほどの、人工の芝生につきましては、環境への影響というところがございますけれども、スポーツ施設等につきまして採用されている素材につきましては、耐久性や、また耐摩耗性につきまして強度が高いものが開発されてございますので、そういったところも製品の研究を行いながら採用していきたいというふうに考えてございます。 ◆風間ゆたか 委員 マイクロプラスチックになっていくことへの環境への負荷とか影響ということは考えていないんですかという質問なんですけれども、今のは、全く考えていないということですね。 ◎青木 教育環境課長 環境問題への取り組みというのは大変重要なものというふうに考えてございます。人工芝の採用につきましては、各メーカーで出されている耐久性や耐候性の高い材料を選定していきたいというふうに考えてございます。  また、人工芝に充填されているものにつきましても、ゴムチップは入れられているものがございますけれども、ほかには一般的な砂を入れているもの、また、天然の素材を充填剤に採用している製品もございますので、より環境に配慮した製品を採用していきたいというふうに考えてございます。 ◆風間ゆたか 委員 最後にしますけれども、ゴムチップ舗装になっている学校が幾つかあるという状況で、今回試験的に行うということ。それをこれからかえていかなきゃならないといったときに、人工芝に全部かえていくということに関しては問題があると思いますよ。テスト的にやってみるのであれば、そこからどのように環境に負荷がかかるのかということもきちんとモニタリングしていく等のことを行っていって、まずは世田谷区が打ち出している環境への取り組みが逆行しないようなことをもっと教育委員会として考えるべきだと思いますよ。ということを意見しておきます。 ◆あべ力也 委員 ちょっと素朴な質問ですけれども、これは人工芝にした場合というのは、児童生徒の靴、運動靴というのは、現状のままで大丈夫なんですか。人工芝はやっぱり滑りやすいというようなこともあるじゃないですか。人工芝仕様の靴とかそういうのがあるのか、その辺はどうなんですかね。 ◎青木 教育環境課長 人工芝を利用する場合の靴の仕様につきましては、一般的な運動靴で問題はございません。 ◆下山芳男 委員 確認なんですけれども、確かにこれは一校ということで、あくまでもモデル実施ということで、それを検証するということですよね。それでまた、天然芝については、その学校の環境でうまく使っていけるということであれば、引き続き天然芝についても使っていくということでよろしいんですか。 ◎青木 教育環境課長 まず人工芝につきましては、今御報告させていただきましたとおり、一校を選定してモデル実施をいたします。それはまた数年かけて学校の運営であったり、先ほどの人工芝の劣化のぐあい等も見ながら、今後、ゴムチップ舗装を採用している学校に対応していくかどうかは判断してまいりたいと考えてございます。  また、天然の芝生化につきましては、校庭内におきまして、トラックの中はなかなか学校運営上支障があるということでございますけれども、学校敷地の周辺に天然の芝生化というのは、今後整備に当たって検討していきたいと考えてございます。 ◆下山芳男 委員 やはり学校は、非常に緑にとっては大切な場所だと思うので、芝生ということだけに限らず、学校全体の緑化ということもよく考えて、バランスのとれた施設の整備をしていただきたいということを要望しておきます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○平塚敬二 委員長 続きまして、(10)自校以外のプールを活用した水泳授業のモデル実施について、理事者の説明をお願いします。 ◎青木 教育指導課長 では、自校以外のプールを活用した水泳授業のモデル実施について御報告いたします。  1主旨でございますが、現在、区内の全小学校にはそれぞれプールが設置されておりますが、プールの維持管理等には多額の経費を要し、また敷地のかなりの面積を占めている状況でございます。また、プールは夏季以外にほとんど活用されておらず、近年夏季において、気温の上昇による野外プールでの水泳授業中止をせざるを得ない状況も生じております。こうしたことを踏まえまして、区立小学校のプール施設の今後のあり方として、複数の学校でのプールの共同使用、あるいは民間施設の活用などによる経費削減、プール設置空間の有効活用などの可能性を検討いたします基礎資料とするために、令和二年度において、自校以外のプール施設を活用した水泳授業をモデル実施したいと考えております。  なお、区立中学校については、部活動への影響等も考え、モデル事業による検討の対象外としております。  2モデル事業でございます。対象は、玉川小学校でございます。事業の概要といたしましては、玉川中学校の温水プールにおいて、小学校の児童の水泳授業を行いたいと考えております。実施につきましては記載のとおり、やや十月までも範囲としております。民間事業者による水泳指導、民間のプール施設を利用しての水泳指導を実施した場合の影響等も検証するために、水泳指導の主たる部分を民間事業者に委託し、教員が補佐する、補助する形をとりたいと考えております。  なお、夏休み期間中のプール指導においても、玉川中学校の温水プールで実施いたしますが、指導については民間業者によるものとしない考えでございます。  (3)事業の概算経費でございます。委託料として四百三十八万円を考えております。(4)その他、この実施については、移動、あるいは授業も含め、児童の安全確保が十分に必要と考えております。また、保護者の見学なども対応する、あるいは、この実施中、後も含めまして、児童、教員、保護者へのアンケート等で検証してまいりたいと考えております。  3モデル事業を本格実施した場合の経費削減効果(試算)でございます。(1)にありますように、まずプールの整備・維持管理費として、年間七百四十万円と試算してございます。これはプールの耐用年数を六十五年とし、プールの整備経費、あるいは六十五年間の改修、維持管理等の経費想定から試算したものでございます。これに水泳の委託経費を除きますと、一年で約三百二万円の効果額がございまして、これを六十五年間延べで計算しますと、約一億九千六百三十万円となります。  裏面をごらんください。先ほど、空間というお話をしましたが、玉川小学校プールの敷地面積を二〇一九年の公示地価で合わせますと、約三億三千七百七十三万円となりまして、先ほどのものと合わせますと、五億三千四百三万円となっております。  今後のスケジュールについては記載のとおりでございます。  私からの御説明は以上でございます。 ○平塚敬二 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆田中優子 委員 結構これは大きな決断というか、小学校からプールをなくすかもしれないわけですよね。この試算とか、こういう効果を考えて、実際実験してよければそのようにするということなので、かなり大きなかじ取りなのかなと思うんです。ちょっと細かいことを伺いたいんですが、指導に関して民間事業者へ委託というのは私はいいと思うんですけれども、どういうふうに選ぶのかということをまず一つお聞きします。 ◎青木 教育指導課長 まず、これからですけれども、細かな実施日程の中で必要な、いわゆる専門家、インストラクターというんでしょうか、それの派遣が可能なのかどうか。それから、インストラクターの持っている経験、知識などに含めても求めてまいりたいと思います。何より、子どもの安全がかかわりますし、水泳の指導というところですので、学習指導要領の内容等についての理解なども求めてまいりたいと考えております。 ◆田中優子 委員 夏休みも指導していて、その期間は対象にしない、民間委託は対象にしないというのはなぜなんですか。 ◎青木 教育指導課長 夏休みの指導については、子どもたちの希望による自由参加でございまして、参加数などについて、あるいは泳力等についても前もっての把握などがなかなか難しいという点、あるいは、子どもたちの参加についても、健康状況の確認ですとか、さまざまな対応があります中で、子どもたちの状況がわかっている教員のほうで対応という形で考えております。 ◆田中優子 委員 授業のときも先生が補助する形でついていらっしゃるわけだから、夏休みも同じようにしたほうが、先生がそういう状況をよく見て、子どもたちの状況をよく見て、実際教えるは専門のが来てくれたほうが、学校の先生としても助かるだろうし、同じようにやればいいのかなというふうに、ちょっと私は思いました。これは意見としておくので、今後ちょっと考えていただけたらいいのかなと思うんですけれども、一つ、今後のことですけれども、プールがもしもなくなるとしたら、防火対策みたいな、水がたくさんたまっているということが、学校の機能として必要なのかなとちょっと思っていたんですけれども、そういうことは特にないんですかね。
    ◎青木 教育環境課長 防災の観点から言いますと、まずは防火水槽が別途ございますので、そちらは水利的には必要になってございます。学校のプールにつきましても、基本的には年間を通して水をためているということでございますので、消防と協議の中で、そちらも利用するということになってございます。消防とも事前に協議させていただいて、まず解体することは今は想定していませんけれども、なくなった場合についても、それは消防との事前協議をすれば問題ないというふうには確認をとってございます。 ◆田中優子 委員 あるものを解体することはないのかもしれませんけれども、行く行く改築のときに、これがこれでいいとなればでしょうけれども、改築のときは、プールの場所はほかに利用するということでの試算が、土地の分の試算も出ていると思うんですね。そのときに、学校のプールの水も利用するという今の計画が、今度それがなくなってしまうと変わるわけなんですけれども、その辺は今後検討というか、そういう課題になってくるということでよろしいんですかね。 ◎青木 教育環境課長 今おっしゃられるとおりで、消防、防災面に関しましては、今後改築するに当たって、プールを本当になくすのかなくさないのかという議論があるかと思いますけれども、もし仮にプールを整備しないということになりましたら、防災面、いろんな環境面についての考え方というのは整理する必要があると考えてございます。 ◎淺野 教育次長 学校のプールなんですけれども、最終的に全てのプールをなくすとかいうことではなくて、今回、こちらについてはたまたま近くの中学校を使える条件にあるという。あと、個別の学校の状況とかを踏まえて判断させていただくものだと思っております。  例えば、この間ですが、直近ですと代沢小学校であるとか、若林小学校であるとか、新規につくったところで、プールができているものをそれをなくすであるとか、そういったことではございません。また、先ほどお話がありましたように、防火水槽としての役割というのは大変重要なものですので、今後、仮にですが、プールを整備しないときに、じゃ、どういった防火的な観点から一定の貯水をする必要がとれるのか、そういった部分を含めて総合的に考えていきたいというふうに考えてございます。 ◆田中優子 委員 この話がちょっとひとり歩きしたら怖いですよね。今度、小学校からプールがなくなるんだみたいなことになったら怖いと思うので、そうじゃないということはよく注意して、私たちも情報発信しなきゃいけないと思うんですけれども、今ちょっと気づいたんですが、新しく改築したところはちゃんとプールを整備して、これからもその学校でやりますよね。そういうところも、民間にコーチは委託してもいいんじゃないのとちょっと私は思いました。  というのは、水泳指導は独特ですし、体育の先生だからできるというのはあるかもしれませんけれども、補助的について、本当に専門で教えられるがいたら、やっぱり子どもたちにとっても先生にとっても助かると思うんですね。教えられる先生も一緒に教えればよりいいわけだから、このモデル校は外でそのインストラクターに教えてもらえるのに、学校で授業をする場合は先生一だけで教えなきゃいけないというのは結構負担なのかな。そこがちょっと差が出てしまうんじゃないかなと思ったんですね。それもちょっと……。そういう考えはないのかどうか、いかがですかね。 ◎青木 教育指導課長 おっしゃるように、専門家としての、水泳指導に関しての専門性というのは高いということが予想はされます。また、これについては子どもたちの指導の実際、それから教育活動になりますので、評価活動などについても今回のこのモデル実施の中で検討しながら、適切にできるのかどうか、これもまた教員との連携もございますので、こうしたことについての教員の連携の仕方、どういう状況か、ボリューム感もあるのかもしれませんので、そうしたものを検証、研究してまいりたいと考えています。 ◆板井斎 委員 このモデル事業については、来年度、六月から十月の間の実施ということでよろしいんですか。翌年度について、またさらにモデル実施をするということは考えていらっしゃいますか。 ◎青木 教育指導課長 お話しのように、まず令和二年度についてのモデル実施を考えております。この実施状況等も踏まえまして、その後の継続というところについては検討してまいりたいと考えています。 ◆板井斎 委員 これは私の勝手な思いかもしれないけれども、玉川小学校のプールの授業の環境というのは、結構厳しい環境の中でやっていらっしゃると思うんですよ。だから、やらないということはかえってそういう環境をより悪化させるのではないかと私は懸念をしてるんですけれども、そういった周辺環境との兼ね合いというのはどうなんですか。 ◎青木 教育指導課長 お話しいただいた環境、つまりこのモデル事業の効果については検証してまいりたいと考えております。これの実施についても、学校からこれまでの指導の状況なども聞いておりますので、そうしたものも捉え、把握の中では含めて考えていきたいと考えています。 ◆板井斎 委員 そういうことを質問したのではなくて、要するに近隣からの苦情が多いところとはっきり言わないと答えが返ってこないので言いますけれども、そういったところで休止をすると、かえって、もう一回復活をさせたときに、しようと思ったときに、そういう方法でできるんだったらそういうやり方で今後やってよねと言われないでしょうかねと危惧するので、それを確認しているんですけれども。済みません、私のほうが違っていたら謝りますけれども、ちょっと教えてください。 ◎青木 教育指導課長 私の理解も、現玉川小学校での実施の状況というところもありますので、それと今回のモデル実施の状況をあわせて検証しながら、考えてまいりたいと思います。やはり子どもにとって水泳授業が充実していくということも重要であると考えておりますので。 ◆板井斎 委員 ですから、今まで教職員は頑張って授業を続けてこられたとは思うんですけれども、そういう状況になりながら、二ページ目で、他の用途に使用した場合の効果というのは、そこをプール以外に何か使用できるというか、教育以外の用途に使えるのかという、ちょっと大胆な、今までこういうような効果を書いてきたことはないし、実際に使えるのかどうかということもわからないんですけれども。  環境を変えるんだったら、建てかえてちゃんとプールをつくってあげたほうが、より近隣とのトラブルは少ないんじゃないかなと、単純に考えるとそう思うし、地域の父兄の皆様も、それを長年皆さん方に要望していらっしゃると思うんですよ。  ですので、水泳授業と経費の削減というのと、どっちが本当なのかなと、ちょっとわからないんですけれども、こういう授業をすることについては否定するものではないんですけれども、そういった地域の要望というか、この説明をしたときに私が心配しているようなことが父兄から意見として出ないかなと心配しているんですけれども、その辺は大丈夫なんですか。 ◎淺野 教育次長 こちらの自校以外のプールを活用した水泳授業については、御案内のとおり、今、公共施設等総合管理計画の見直し等をやっている中の一つの手法としてということであります。そういった中で、たまたま今委員お話しのような、どちらの学校を例えばモデル校に選ぶか、いろいろな考え方がございますでしょうけれども、諸事情を勘案して、こちらについてモデル実施校として、教育委員会事務局として考えさせていただいたところです。  なお、建てかえにつきましては、こちらについても次期改築校であるとか、校舎の耐用年数等を含めて、諸事情があるからすぐ建てかえて整備しましょうと、すぐに取りかかれない事情にあることもございますので、そこら辺を総合的に勘案して、こちらについてプールのモデル実施事業校とさせていただいているところでございます。  なお、このプールについて、プール使用をやめたからといって、先ほど申しましたように、改築なり改修をぼんと行っていくということではございませんので、すぐにプールを取り壊して、そこを更地にして何かに使うという形ではございません。たまたま条件が整っているというところから、玉川中学校のプールを活用して、この事業をやってみて、検証を引き続き行っていくという形で考えているところでございます。 ◆風間ゆたか 委員 今、板井委員が話したことだけじゃなくて、いろいろおかしいんですよね、この報告。  まず、タイトルが、自校以外のプールを活用した水泳授業のモデル実施。モデル実施ということは、先ほど田中委員からお話があったように、じゃ、広げていくんですかと。これが教育委員会として効果ありと評価した場合には広げていくんですかというふうに捉えられるようなタイトルだけれども、必ずしもそうじゃないという先ほどのお話でしたよね。  モデル実施にもかかわらず、なぜ指導について外部委託するということとの抱き合わせなのかということが一切書いていないわけですよ。もうどっちがメーンなんですかと。何がやりたいからこのモデル実施をするんですかということが、主旨には書いてあるようであって、委託することに関しての理由は別に書いていない。これはどういうことなんですか。教員の負荷軽減というところでやるというのであれば、堂々とそういうことをモデル実施していくと書くべきであって、それをモデル的に実施する、それでうまくいったらそれをほかの学校にも展開していくということなのであればわかるんですよ。そういう意図があるということですか。 ◎青木 教育指導課長 まず、民間に委託というところでございますが、こうしたプール施設を複数の学校で使うというところと、あと民間施設の活用についても、基本的なところで検討いたしたいと思っておりますので、こちらについて、その施設を使った場合、指導についても委託するという意味で、こちらを実施しております。  委員おっしゃるとおり、これには教員の指導のあり方、あるいは連携を業者ととるという側面も重要な検討事項、検討していく中身であると考えておりますので、このモデル事業の実施に際しては、そうしたことも含め、教員の負担軽減につながるのかどうかというところも検証してまいりたいと思います。 ◆風間ゆたか 委員 よくわからない。民間施設の活用、民間でジムとかでやっているプールを活用していく可能性があるのであれば、そこの実際活用した経費と、この委託した経費は全く異なりますよね。施設利用と、その人件費の問題と、全く違うところであるから、別にその民間活用による経費削減のモデル実施には全くならないですよね。  ですから、いろんなことをごちゃまぜに説明しているけれども、実際にやっているわけではないと。大丈夫ですか。ちゃんと何をやりたいのかということが明確になっているんですかね。ちゃんとプランがあるんですか。来年度は中学校の温水プールを使うと。じゃ、その次は民間のプールを使う試しもやるんですかと。そういう計画が、民間を活用していくような全体的な計画も含めてあって、それを順次やっていくんだという説明ならわかるんですけれども、やるかやらないかもわからないものをこの言葉に入れていくということもまず意味がわかりません。何で書いたんですかと。 ◎青木 教育環境課長 再来年度以降のモデル実施の検討につきましては、来年度につきましては、この玉川小学校と玉川中学校、区の温水プールを活用して、効果を検証していきたいと考えてございます。それは複数校、中学校も使っていますので、中学校と小学校が一緒に使ってプールの授業がうまく回るのか、また、移動の時間等もありますので、学校運営等に支障がないのか、さまざまな検証をしていきたいというふうに考えております。  来年度、検証した結果、再来年度以降も広げられるかどうか、区の温水プールにつきましては中学校がほかにあと三校ございますけれども、そういったところの活用だけではなく、今後、民間の施設の活用もちょっと視野に入れながら考えていきたいと思ってございます。そちらは先ほどの総合管理計画の中でもやってございますので、区長部局と連携しながら、再来年度以降、次年度以降のモデル事業の拡充につきましては検討していきたいというふうに考えているところでございます。 ◆風間ゆたか 委員 そのまま書けばいいじゃないですか。そう書くべきですよ。このまま、こういったものが委員会で報告で出てきて、先ほど田中委員が注意しなきゃと言っていたけれども、これが地域のたちに流れていったときに、そういうふうに読み取れますよね。混乱のもとになるような記載をするべきじゃないと思いますよ。  なおかつ、コストがこれだけ安くなると書いてありますけれども、学校プールの維持管理にこれだけかかって、これがかからなくなるから、ほかのプールを活用するのは意味があるんだということかもしれないですけれども、そもそも水泳指導の委託経費、抱き合わせである必要があるのかどうかは、全く別問題ですよね。水泳指導の委託をしないで、学校の先生たちが一緒に中学校に行って、中学校で指導をすれば、そもそもこの四百三十八万円という経費はかからないで済むんじゃないんですかという話になってくるわけですから。何をモデル実施として実施して何を検証したいのかということを明確にして、それだけをきちんと記載するべきですよ。  個人的には、教員の負荷軽減というところできちんと正々堂々と出してきたことによって、それによって、先ほどの話にもあったように、夏のプール指導とかも含めて、それを全校で広げていくということを検討するということに関しては反対するものではありませんし、そういう意味があるのであればそういうふうにやっていったらいいのではないかと思います。  あと、二時間一回、五回で四百三十八万円委託費がかかるということについてはどうなのかなと思うんですけれども、これは一回につき何指導者が来る予定なんですか。 ◎青木 教育指導課長 まず、指導時間数については、こちらに出ていますように、年間の中で十時間、これは二つの時間を一つにしますので、一学年につき五回実施をするというところでございますので、六学年ございますので、全部で授業としては三十回という形になります。  これに伴って、配置するインストラクターにつきましては、あちらとの今やりとりをしておりますが、児童数、何名につき一名というような形で考えています。今は低学年のほうが少し手厚く、安全管理などもありますので、予定をしているところでございます。そうしたものを積み重ねての人数、経費となってございます。 ◆風間ゆたか 委員 これも民間への委託というものが適切なのかどうかというところも含めて検証したのか確認したいんですけれども、例えば、TTで専門性があるを招いて授業をやるということも普通にやっているわけであって、水泳の指導ができる個人に対して臨時職員的な形でこの夏の期間、プール、その学校専属でやるというやり方もできたんじゃないですか、むしろそのほうが経費としては安いんじゃないですかと思うわけですけれども、そういう比較検討はしているんですか。 ◎青木 教育指導課長 今お話があったような、個別な指導の主たる指導を担っていただける方個人などの検討についてはまだいたしておりません。 ◆風間ゆたか 委員 では、委託ありき、事業者に対しての委託ありきという判断をしたのは何でなんですか。 ◎青木 教育指導課長 水泳授業の場所自体については別のところでやってみるという試行でございますけれども、やはり一定程度の授業の質、安全については確保せねばなりませんので、そうした中で、一定程度の人数を組織的に確保する、あるいはその研修なり質の担保ができるというところで委託業者について検討してきたというところでございます。 ◆あべ力也 委員 プールの整備・維持管理費というのが3で書いてありますけれども、温水プールの場合というのは普通のプールとは違いますよね。経費は、温水プールの場合はどれぐらいかかるんですか。 ◎青木 教育環境課長 資料を御用意していないんですけれども、一般的な屋外のプールですと維持管理費で年間約三百万円かかるんですけれども、温水プールということはボイラーで炊きますので、その費用というのはプラスアルファされるというふうに考えてございます。 ◆あべ力也 委員 後から正確な数字を教えてください。 ○平塚敬二 委員長 開始から二時間たちましたので、休憩を十五分程度とりたいと思いますが、よろしいでしょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○平塚敬二 委員長 それでは、十二時十五分再開ということで休憩いたします。     午後零時休憩    ──────────────────     午後零時十六分開議 ○平塚敬二 委員長 休憩前に引き続き、会議を始めます。  (11)区立小学校教師用指導書の購入について、理事者の説明をお願いします。 ◎青木 教育指導課長 では、区立小学校教師用指導書の購入について御説明いたします。  1趣旨でございます。小学校で使用する教科書は原則四年に一度採択をしております。令和二年度から使用いたします小学校の教科書につきましては、本年度、令和元年度に採択をいたしました。今回、採択がえに伴いまして、新たな教師用指導書を購入させていただきます。  教師用指導書とは、教員が各教科の授業準備を行うため、教材研究の参考とするものでございまして、単元全体へ一時間ずつの授業の案、あるいは教材などが示されているものでございます。  2購入物品につきましては、一枚資料をおめくりいただきまして、次のページに書名、それから通年で使うもの、あるいは上巻、下巻で使うもの、それから配布基準についてお示ししているところでございます。  かがみ文に戻っていただきまして、納品場所といたしましては、各小学校全六十校、それから教育指導課でございます。  4契約金額につきましては、契約金額が一億百四十万八千十円でございます。契約の方法等については記載のとおりでございます。  5今後のスケジュールでございますが、こちらに記載のとおりでございまして、四月納品というところで進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○平塚敬二 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○平塚敬二 委員長 続きまして、(12)第十回世田谷ガリレオコンテスト科学コンテスト)の実施結果について、理事者の説明をお願いします。 ◎青木 教育指導課長 私からは、第十回世田谷ガリレオコンテスト科学コンテスト)の実施結果について御報告いたします。  このコンテストは、記載のとおり、区立中学生の科学への関心を高めることなどのために自然科学や科学技術等に関する研究作品を募集いたしまして実施したところでございます。  1日時、2会場については記載のとおりでございます。  3参観者につきましては、発表した生徒の御家族や友達、学校関係者など、合わせまして全部で百六十名の参観をいただきました。  4コンテスト概要でございますが、(1)応募総数は千九百九十九点でございました。(2)入賞者は記載のとおりでございまして、最優秀賞となりますガリレオ賞三点と優秀賞それぞれ六点を選びまして、その表彰等を行ったものでございます。(3)講演ですが、今回はJAXA研究員の方にお願いいたしまして、はやぶさ2の研究等について興味深いお話を伺ったところでございます。(4)その他につきまして、協力団体は記載のとおりでございます。  コンテスト終了後、大学等の審査員からは、研究テーマについて身近な事象の疑問から始まっており、実験方法なども理論的なものになっている、コンテスト当日の各生徒のプレゼンテーションも大変高いレベルであるなどのお認めの言葉をいただきました。次回に向けまして、応募者、参加者等がさらにふえ、関心が高められるよう、工夫を図ってまいりたいと考えております。  報告は以上でございます。 ○平塚敬二 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆田中優子 委員 入賞者以外の入選作品は会場ロビーで映像で展示されたということなんですが、この入賞したたちの研究内容というんですか、発表内容はどのように普及される、啓発されるとか、何か利用されたりするんですか。 ◎青木 教育指導課長 まず、入賞者につきましては、こちらにあります九グループ十名の生徒が当日会場で発表をいたしました。いわゆるプレゼンテーションソフトを使いまして、自分たちの実験結果などを報告してございます。それから、会場にはその次点という形で入選の子どもたちの映像を示しておりました。  これらの周知、活用などについては、その発表の様子などを動画で撮っておりますので、各学校に参考に示してまいりたいと考えております。 ◆田中優子 委員 何か、一般に知られる、区民に広く知らせる方法とかは、その学校に動画は示すかもしれないんですけれども、例えば、ちょっと見て、これ、おもしろそうだな、どんな内容なのかなと思ったわけですね。それを私たちが知る方法というのはあるんですか。 ◎青木 教育指導課長 このコンテストにつきましては、広く区民の方にも、実施のことはお知らせしたところではございますが、事後についてのこの内容の公表、あるいは知っていただくというところについては今後検討してまいりたいと考えています。 ◆田中優子 委員 今はまだないみたいなので、何かもったいないなと思ったんですね。ちょっと興味深いものもあるので、何か知る手だて、手がかりというか、そういうものが、せっかくなのであったらいいのになと思いますので、ちょっと検討をお願いします。 ◆板井斎 委員 考えて立証したりする、研究したりするというのは、これは学校の先生方も何かお手伝いするようになっているんですか。それとも子どもたちが自分の力で基本的にはやるようになっているんですか。 ◎青木 教育指導課長 基本的には、生徒たちが自分たちでテーマの設定から実験などを行っています。ただ、状況によっては、その実験の中で助言を仰いだりというようなことを学校の先生にお願いをしたり、あるいはこれは中学校の理科部の先生方にも御協力いただきながら、実際の発表に向けてのまとめ方などは助言をいただいている状況でございます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○平塚敬二 委員長 (13)令和元年度「十四歳の成人式」の実施結果について、理事者の説明をお願いします。 ◎板澤 副参事 では私から、令和元年度「十四歳の成人式」の実施結果について報告をさせていただきます。  資料をごらんいただければと思います。世田谷区立中学校の第二学年の生徒会の代表者が月一回程度集まりまして、今年度のテーマといたしました「持続可能な社会の実現のために踏み出す一歩」につきまして話し合ったことや取り組んだことにつきまして、中学校一年生に向けて発表、提言を行う「十四歳の成人式」を行いましたので、御報告させていただくものでございます。  日時、場所、参加者につきましては、1、2、3に記載のとおりでございます。  発表内容は、4にございますように、全体テーマといたしました「持続可能な社会の実現のために踏み出す一歩」につきまして、中学校の四ブロックごとに取り組んだ食品ロス、あるいは植樹等の取り組みを紹介しながら、今の自分たちの行動によって未来が変わることを劇やインタビュー形式など、生徒自身が趣向を凝らしまして、工夫した形式で発表を行ったものでございます。  なお、5には、当日御参加いただいた方の声を参考までに掲載させていただきました。参加した中学校一年生の生徒からは、自分たちの行動の大切さに気づいた点、また保護者等の方からは、中学生の取り組みへの評価をいただいたところでございます。  報告は以上でございます。 ○平塚敬二 委員長 ただいまの報告に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆中山みずほ 委員 内容がどうというのじゃなくて、なぜ十四歳の成人式というタイトルなんですか。 ◎板澤 副参事 これは、中二の子どもたちが発表、提言をするというところで、十四歳というところで提言を行うということで成人式というイベントの名前にしております。 ◆中山みずほ 委員 私もまだよくわかっていなかったんですが、このタイトルと中身が何か余り一致して……。成人式も悪いことではないんですけれども、せっかく今回の発表内容が持続可能なということであれば、これをもっと表に出したほうが、今の教育委員会が取り組もうとされていることとも一致します。  これは毎回テーマが変わるものなんでしょうか。 ◎板澤 副参事 今、委員がおっしゃいますように、この持続可能な社会というテーマに取り上げましたのは、ここ昨年度くらいから取り上げまして、これまではいじめですとか、さまざま中学校の中での課題を生徒会の中でどう取り組むかというところを中心に取り上げてきたことがございましたので、さまざまなテーマで取り組んできたところでございます。この近年、持続可能というところは、ぜひ中学校の子どもたちも考えてほしいテーマだったというところで取り上げ始めたところでございますので、例年、テーマにつきましては変更もございます。 ◆風間ゆたか 委員 前は生徒会サミットとかじゃなかったでしたっけ。 ◎板澤 副参事 委員おっしゃいますように、月一回程度集まる会につきましては、生徒会サミットとして実施をさせていただいておりました。ただし、最後のこの一月十八日に行いました、いわゆるその生徒会サミットで取り組んだこと、また、まとめたことを発表する会といたしまして、十四歳の成人式という会の名称でさせていただいておりますので、いわゆるサミットの一環であると捉えていただいて結構でございます。 ◆田中優子 委員 ちなみに、一番最初はどんなテーマで始まったんでしたっけ。十四歳の成人式は、前にいた議員が提案して始まったと記憶しているんですけれども、何で十四歳の成人式なのと私も思いましたが、実際始まったんですけれども、最初は何でしたか。 ◎板澤 副参事 第一回目のテーマといたしましては、十四歳とはどういう時期かというところで、決まりを守ることですとか、いろいろ努力をするべきだとか、自分たちを見詰める、そういったテーマで取り組んできたということでした。 ◆田中優子 委員 そういう内容だと、何となく十四歳というものを一つの区切りとして意識して、そこで成人式だよねみたいなネーミングでやったんでしょうけれども、今、ちょっと中山委員がおっしゃったように、内容が、もうちょっと違うテーマで具体的に研究していこうみたいなことになっていて、十四歳とはとか、ここが一つの成人に向かう区切りとか、何かちょっと違ってきているので、ネーミングも、月一回の生徒サミットの集大成の発表会であれば、ちょっと違っていないですかというような、ずれてきていませんというふうに思いますね。何年も重なってきて、経緯で変化しているので、ちょっとこれはネーミングも考えたほうがいいんじゃないんですかというふうに思いますけれども、その辺はどのように捉えていらっしゃいますか。 ◎板澤 副参事 委員がおっしゃいますように、これまでの経緯の中で、自分たちを見詰めているテーマから、少しずつ社会問題ですとか、そういったものにテーマが変わってきて、ぜひ子どもたちに考えさせたいというところに変わってきたことは、おっしゃるとおりでございます。ぜひ、そういった中でもサミットの中身ですとか、発表の方法ですとか、ネーミングも含めて、今後の課題とさせていただきたいと思っています。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○平塚敬二 委員長 (14)ほっとスクール「希望丘」の定員の見直しについて、理事者の説明をお願いします。
    ◎工藤 教育相談特別支援教育課長 ほっとスクール「希望丘」の定員の見直しについて御説明いたします。  ほっとスクール希望丘につきましては、現在定員を三十五名程度としておりますが、利用ニーズが想定以上にあることから、小集団活動を基本とするほっとスクール事業の効果を損なわない範囲で、定員を五十名程度に見直しを行いたいと思います。  所要経費につきましては、四千二百八十九万九千円となります。  御説明は以上です。 ○平塚敬二 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆下山芳男 委員 この希望丘は、私たちもちょっと視察させていただいて、いろいろお話を伺って、なかなかしっかりした取り組みをされているなというのもあるんですけれども、ほかのほっとスクールは応募が少ないような話も聞いているんですが、いわゆるほかのほっとスクールとの見合いというか、どうやって生かしていくかというのは同じだと思うんですけれども、その辺の考え方はどうでしょうか。 ◎工藤 教育相談特別支援教育課長 このほっとスクール希望丘での主な特色として、子どもたちが企画、立案して実現をしていく体験活動ということが充実をしております。この部分について、三カ所のほっとスクールで合同会議を定期的に行っておりますので、その中で情報共有をして、ほかのほっとスクールでもそういうことができないかということは話し合いをさせていただいているところです。 ◆下山芳男 委員 この利用状況の表を見せていただいても、やはり城山、尾山台というのは少し少ないように思うんですよね。ぜひ、それぞれのよいところをしっかりとお互いに研究していただいて、対応していただきたいと思います。 ◆田中優子 委員 ちなみに、城山、尾山台のそれぞれの定員がそもそも違うとは思うんですけれども、尾山台の二名というのは本当に、すごく少ない気がするんですけれども、原因はどう捉えていらっしゃいますか。 ◎工藤 教育相談特別支援教育課長 原因はいろいろとあると思うんですけれども、この二名が今中学生二名となっていて、最近ちょっと小学生の不登校の子もふえてきているというところでは、見学には来ていただいてはいるんですけれども、小学生が活動しているところを見れないというところ。尾山台のほうには小学生が今いないので、そういう部分で、ちょっと小学生の利用が伸び悩んでいるというところがあるかと思います。 ◆風間ゆたか 委員 この問題は本会議でも指摘しましたけれども、担当課長がその程度の認識だったら小学生は利用しませんよ、本当に。利用したいと思えるような施設になっていないから入らないのであって、そのことは、そういうふうに感じた小学生から話を直接聞いたこともあります。尾山台とか城山を見に行ったけれども行きたいとは思えませんでした、だから電車に乗って川崎まで行っていますという話をしましたよね。  結局、運営がそもそも違うわけですから。取り組み方の規格があるからやっているわけではなく、そこの場所で学びたい雰囲気があるかとか、そこで指導してくれる先生が本当に自分を受け入れてくれるのかとか、そういったことをちゃんと、いろいろあると思いますという一言で済ませるんじゃなくて、きちんと文教委員の皆さんには共有しておいたほうがいいと思いますけれども。それを変えていくという意欲がないから話がなかったのかなと感じましたけれども、その辺はどうなんですか。 ◎工藤 教育相談特別支援教育課長 言葉が足りず大変申しわけありませんでした。城山、尾山台についても今後、取り組みを検討していきたいというふうに思っておりますし、現場のスタッフのたちとも話し合いをしたりしながら、運営方法の改善については現在も相談をして検討しております。 ◆田中優子 委員 はっきり覚えていなくて済みません。これはそれぞれ別々のところに運営委託しているのか、区が直営でやっているのか、それはどうなんですか。 ◎工藤 教育相談特別支援教育課長 ほっとスクール希望丘については委託になっておりますけれども、あと二つは直営でやっております。 ◆田中優子 委員 となると、何か直営のところはだめですねみたいなことがあからさまに出ていると思うわけですね。風間委員がおっしゃったように、相当ここを根本的に考え直さないといけないですよね。もう直営じゃだめなのか、むしろきちんと専門性のあるところに委託してもらって、もっと楽しいプログラムなり環境づくりなりをしなきゃいけないのかとか、そういう判断も迫られているんじゃないですか。そこは認識されているんでしょうか。 ◎工藤 教育相談特別支援教育課長 希望丘のほうにつきましては今年度始めたというところで、その中でいいところ、改善すべきところ等を職員と一緒に話をしているところです。  令和三年度に検証をするという計画になっておりますので、来年度に向けても今希望丘の職員と話をしているところですし、また城山、尾山台の職員も、この利用の状況については十分課題として認識をしておりますので、一緒に考えていければなというふうに思っております。 ◎池田 教育政策部長 城山、尾山台の利用の低迷については課題と考えておりまして、運営面を含めて、てこ入れに取り組んでまいりたいと考えております。 ◆中山みずほ 委員 ちょっと質問がかぶるんですけれども、やっぱり今、本当に不登校の御相談がすごく多くて、それは中学校に限らず小学生低学年から中学校の受験のタイミング、もうすぐ卒業という方々まで多い中で、やっぱり城山――今度若林のほうに移ると思うんですが――尾山台、この二校に関しては、本当はニーズがすごくあるのに、それに応えられていないということ。例えば、尾山台に住んでいる方がわざわざ希望丘まで通うことを、保護者が仕事をやめて通わせることまで考えている方もいらっしゃるんですね。  そういう現状を考えると早急に、例えば、子ども・若者部のほうでかるがもスタディルームは、小学校、中学校一緒だったから通いづらかったけれども、部屋を単純に分けただけで利用者数がふえた。すごく明確なものがあるんですね。今はこれは小中一緒だと思うんですね。一個でもできること、予算の問題もあるとは思うんですけれども、一つでも考えられることを来年度からすぐにやっていく、実施するという計画はないんでしょうか。 ◎渡部 教育長 今、委員より御指摘いただいたように、希望丘だけが希望が多くて、城山と尾山台のこの現状については非常に課題だというふうに捉えています。  希望丘のほうは、施設が新しくなって、とても充実をしているので、子どもにとって魅力的に見えるというところは非常に理解できます。城山も尾山台も古い施設というところもあります。ただ、これから考えられるのは、中身を充実させていくことだと思いまして、希望丘のノウハウを教えていただくとか、または、新しいものが希望丘ではたくさんあって子どもにとっては魅力的だというふうに考えています。  来年度の中では、そのような子どもにとって落ちつける、または魅力的なものを入れていくとか、または教員というかその施設にいるたちへの研修とか、そういうところで魅力的な施設にするというてこ入れを次年度はやろうというふうに考えているところでございます。 ◆中山みずほ 委員 結構これは喫緊というか、本当に急ぎの問題で、悩まれている御家族の方の声も当然聞いていらっしゃると思うので、ぜひ早急に進めていただきたいと思います。 ◆田中優子 委員 先ほど、令和三年度に検討というふうに答弁があったんですけれども、それじゃ遅いと思います。今、中山委員がおっしゃったように、令和三年度って、ええっという感じじゃないですか。そこで検討してじゃなくて、やっぱりこれは本当にニーズはあると思うので、応えられるように、急ぎやってほしいです。私からも要望でお願いします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○平塚敬二 委員長 続きまして、(15)「自閉症・情緒障害特別支援学級(固定学級)」の開設(令和三年度)について、理事者の説明をお願いします。 ◎工藤 教育相談特別支援教育課長 それでは、令和三年度開設予定の自閉症・情緒障害特別支援学級(固定学級)の開設について御説明いたします。  設置目的及び趣旨ですが、現在、知的発達の全般的なおくれのない自閉症またはそれに類する障害がある児童生徒は通常の学級に在籍し、一部特別な指導が必要と認められた児童生徒は特別支援教室において週に一時間から八時間の範囲で指導、支援を受けておりますが、こうした指導、支援では、十分にその成果を上げることが難しい児童生徒もいることから、令和三年度から自閉症・情緒障害特別支援学級(固定学級)を開設し、必要な支援、指導を受けることが可能となるよう整備をするものです。  2設置校につきましては、小学校が多聞小学校、船橋小学校、中学校は世田谷中学校に設置をいたします。  なお、世田谷中学校では、情緒障害等通級指導学級を転用し、現在利用している生徒は新設する固定学級や不登校対応施設などにおいて引き続き支援、指導が受けられるよう配慮をしてまいります。  対象児童生徒は記載のとおりとなります。  裏面をごらんください。支援、指導の内容ですが、授業内容は通常の学級に準ずる内容とし、加えて、自立活動について必要な支援、指導を行ってまいります。支援・指導体制は教員、講師、特別支援学級支援員、介添員を配置いたします。また、通常の学級の児童生徒との交流及び共同学習を教育課程に位置づけ実施いたします。  5通学についてですが、小学生は保護者などの送迎を原則とし、中学生については一通学を原則といたしますが、必要がある場合は保護者による送迎を依頼いたします。  今後のスケジュールは記載のとおりで、令和三年四月の開設を予定しております。  御説明は以上となります。 ○平塚敬二 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆風間ゆたか 委員 前からこの件については提案してきたところですけれども、知的発達の全般的なおくれがないASDだとかADHDの子どもたちというのは、特別支援という今までの枠組みの中で新しくできた学級に入るということに関しては、保護者も含めて抵抗もあるだろうなと思うわけです。でも、おくれがないということですから、もしかすると特別な能力を発揮できる可能性も秘めているわけで、その意味では幅広い意味での支援ができる体制を、単にこれまでの特別支援学級の中での自閉症だとか、情緒障害に特化した特別支援学級ということではなく、隣で渋谷がやっているような、ギフテッド教育というような打ち出し方も必要ではないでしょうかということも言ってきたわけですけれども。  実際に取り組んでいく内容としては、特別支援学級のこういう形でもいいとは思うんですけれども、保護者のハードルを下げるという意味でも、本人たちがもっとその自分たちの特性を生かして、学びの環境を得るという意味での、そういった打ち出し方をしていくべきじゃないかと思いますが、そのあたりの検討状況はどうなんでしょうか。 ◎工藤 教育相談特別支援教育課長 ここでの指導内容については、来年度、また教員ですとか、教育委員会の中と一緒に考えていくところでありますので、その中でいただいた御意見等も踏まえながら検討させていただければと思います。 ◆金井えり子 委員 通学についてなんですが、小学校については通学の安全等を考慮し、保護者等による送迎を原則とするというふうになっていますけれども、これは今、通常の形で通っているところと、また離れたところに通うことがあるからというような、そういった配慮なんでしょうか。 ◎工藤 教育相談特別支援教育課長 ここに記載のとおり、区内に小学校ですとまだ二校というところで設置になりますので、子どもの安全上から保護者の送迎をお願いするということになります。 ◆あべ力也 委員 この特別支援学級の名称は、この自閉症・情緒障害特別支援学級というふうに呼ぶんですか。前はひまわり学級と言ったんですけれども、通称は何か考えているんですか。 ◎工藤 教育相談特別支援教育課長 通称というか、そういう学級名については今後、教員の方たちと一緒に考えていければなというふうに思っております。 ◆あべ力也 委員 ちょっと長ったらしいですしね。自閉症と情緒障害の支援学級という直接的な名称で記載されるよりも、やっぱり何かちょっとやわらかい通称で、誰もがわかるんだけれども、内容はこういう学級だとわかるけれども、通称を決めていただいてもいいかと思いますので、検討していただければと要望しておきます。 ◆板井斎 委員 令和三年度ということで、期間はあるんですけれども、よく聞くのは、そういう障害をよく理解されていらっしゃる先生がちゃんとつかれるのかどうかという、今でも特別支援学級に対しては、なかなかそうじゃない先生がいらっしゃるということもたまには聞くんですけれども、特に世田谷のこの職員の配置については、東京都なり、区内のこういう設置の目的をちゃんと理解して、そういう職員を配置したり、世田谷区内で配置ができるようになるものなんですか。 ◎青木 教育指導課長 今、この自閉症・情緒障害特別支援学級(固定学級)の設置というところになりますと、こちらは都からの正規の教員の配置となります。こちらに出ていますように、小中とも八名につき一学級ということですので、そちらの定数がございます。その中では、私どもとしても専門性の高い教員を要望したり、あるいはこれを補助するような人的なところについても、研修等で支えていきたいと考えております。 ◆板井斎 委員 職員の履歴というか、カルテというかがあるのかどうかわからないですけれども、そうした研修なり、実務経験なりというのをちゃんと受けていたというのは、それは採用されて世田谷区に着任してから、この先生が今度新しくいらっしゃるとかというときには、教育委員会としてはちゃんとわかるシステムになっているんですか。 ◎青木 教育指導課長 職員の履歴、どういう学級を経験してきたかというところについては、こちらで把握ができるところですし、都の配置といたしましても、そうした固定学級での指導の中で、経験の中で配置をしてくるということで考えております。これについても履歴というところで把握することができます。 ◆板井斎 委員 区内の中で、例えば、学校の中とかで、その職員の、例えば学校の配置は決まるでしょうけれども、クラス担当とか、そういったどこのクラスを持つとかということは、その裁量権というのは世田谷区にあるんですか。そのクラス編成について、要するに学校が指定されるのか、それとも学校とクラスが指定されるんですか、東京都から。 ◎青木 教育指導課長 区に対して、まず都から、そのもとになっている各学級に現在も教員がおりますので、そこの中での異動の作業、あるいは、子どもの数がふえた中での新規の配置などについて、こちらのほうに提示がございますので、それについての各学校への配置というのは教育委員会が行っているところでございます。 ◎渡部 教育長 都から教員が配置されるときには、特別支援教室、特別支援教育の教員として配置されてきます。ですから、教員とはまた別です。普通の通常級の教員は通常級の教員で配置されてきて、特別支援学級の教員は特別支援学級の教員として配置をされてきます。  学校については、こちらでです。手を挙げてくるコミュニティースクール以外は、教員については特別支援学級の教員の中からこちらで配置していきます。ちょっとわかりにくい説明で済みません。 ◆板井斎 委員 要は、ちゃんとした先生がついてくださればいいんだけれども、そうじゃないような仕組みになっているのであれば改善してほしいという思いで質問しているんですけれども、ちょっと流れがよくわからなかったので、何かまとめて後で下さい。要望しておきます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○平塚敬二 委員長 (16)「特別支援教育巡回グループ」の設置について、理事者の説明をお願いします。 ◎工藤 教育相談特別支援教育課長 それでは、「特別支援教育巡回グループ」の設置について御説明をさせていただきます。  趣旨としましては、配慮を要する子どもを専門的な視点で継続的に見守り、校外から学校、幼稚園を支援する特別支援教育巡回グループを令和二年度から設置をするものです。  現在、学校や保護者から教育委員会に寄せられる特別支援教育に関する相談件数は増加し、かつ内容は複雑化しており、学校だけでは対応が困難なケースも多くなっております。第三者による専門的かつ客観的な観点からの継続した支援、助言が求められるといった現状及び課題がございます。  このため、現在の職員に加え、心理職及び教員経験者を構成員として、記載のようなケースを対象として、学校生活支援シートや個別指導計画の作成支援、保護者との信頼関係構築支援、福祉、医療との連携に向けた助言などを行うものです。  なお、こちらの巡回グループにつきましては、令和三年度開設予定の教育総合センターに向けて、教育支援チームや総合教育相談室を含めた組織づくりや連携方法についても検討をしてまいります。  御説明は以上になります。 ○平塚敬二 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆田中優子 委員 3の(3)主な支援内容のところで、保護者との信頼関係構築支援とありますが、具体的にどのような形でなされるんでしょうか。というのは、保護者から相談が来て、教育委員会なり、学校なりの対応がよくなくて、もうそこで信頼関係を損ねてしまって、例えば議員に相談が来るとか、そういうパターンが結構あるんですけれども、そのときに、このグループ、チームができることによって、そこが直接その保護者と何かやりとりをしてくれるのか、あるいはそうじゃなくて、信頼関係をこういうふうに構築しなさいという指導を学校なり教員なりに間接的にする、そういうことなんですか。 ◎工藤 教育相談特別支援教育課長 両方の取り組みがあると思っております。保護者から御相談を受ければ、そのチームの職員が保護者の御要望等をきちんとお伺いして、その結果、学校のほうにどういうふうな御要望があって、じゃ、学校ではどういうふうにやれるのかですとか、そういうような調整をしたりですとか、逆に学校のほうから御相談があることもあるかと思いますので、その際は学校に助言をしていくというような場合と、いろいろなケースがあると考えております。 ◆田中優子 委員 その場合に、普通の一般の保護者たちがこういう巡回グループというのがあって、そこにあるということをまずどうやってお知らせするのかという話と、そこに直接接触していいんだと、そこに直接相談を持ち込んでいいんだということを知らせるのか、知らせたんだったら、ここが連絡先ですよとなるのか、あるいは学校を通してくださいとか、教育委員会を通してくださいということになるのか、それはどういうことを想定していらっしゃるんですか。 ◎工藤 教育相談特別支援教育課長 現在も、私ども当課のほうに保護者からいろいろな御相談をいただいているところがございますので、それを今、職員が対応しているんですけれども、より専門的にといいますか、助言ができるようにというところで、今回このチームをつくるというふうに考えています。基本的には当課のほうに御連絡をいただいて、いるところも当課の場所に配置をさせていただきますので、当課に電話をいただければ御相談に乗らせていただくという形になります。 ◆田中優子 委員 ということは、直接保護者がこの巡回グループの相談したいという直接の道はなくて、まずそちらの課に、教育委員会に連絡する、教育委員会が割り振るということですね。 ◎工藤 教育相談特別支援教育課長 令和二年度につきましては、当課による設置というところで、申しわけないんですが、専用の電話番号等を設置するという予定はございません。今後、教育総合センターを開設するときには、先ほど申し上げましたとおり、教育の総合教育相談室ですとか、学校支援チームですとか、そちらと全体を包括したような相談機能になれるようにということで、今現在検討を進めておりますので、そのときには、例えば専用の電話番号ですとか、そういうようなこともあわせて検討していきたいと思っております。 ◆下山芳男 委員 このグループは特別支援教育というふうに書かれているんですけれども、全く別で、例えば、特定の教員に対して非常に継続的に、非常に厳しい意見を言うような保護者とかって時々いますよね。そういった対応とはまた別の話ですかね。 ◎青木 教育指導課長 今、委員からお話をされた教員の指導、あるいは学校としての対応について学校が対応しているわけですけれども、対応が困難なケース、複雑化したケースにおいては、まず一義的に私ども教育指導課の指導主事、あるいは難しいケースについては教育支援チームが担当して対応しているという状況でございます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○平塚敬二 委員長 (17)新BOP学童クラブの実施時間延長モデル事業について、理事者の説明をお願いします。 ◎田村 生涯学習・地域学校連携課長 私のほうから、新BOP学童クラブの実施時間延長モデル事業について御報告します。本報告は、福祉保健常任委員会とのあわせ報告でございます。  1の主旨でございますが、平成三十一年四月から五校で開始した新BOP学童クラブの実施時間延長モデル事業については、十二月に中間のまとめを行い、課題やモデル事業二年目の取り組みの概要を整理しましたが、現在の状況及び令和二年度の検証、検討の取り組みについて御報告いたします。  2の延長利用登録児童数の推移でございますが、四月は全体で四十九の登録数でしたが、その後微増し、一月一日現在で五十七の登録となっております。そのほか、地域の様子や学年別生徒数につきましては、モデル校によって状況が異なっております。詳細は別紙にまとめておりますので、後ほどごらんいただければと存じます。  3の令和二年度の検証・検討内容についてですが、記載の三点について行ってまいります。  4の検証・検討の取り組みについてでございます。 (1)検証・検討の進め方でございますが、年度による違いを把握するためのモデル事業利用者等へのアンケート調査の実施、子どもの自立に関する影響や認識、行政が担う役割等の検討を行うとともに、全新BOP学童クラブ利用の保護者を対象として、利用時間、利用期間、利用頻度、学童クラブ以外のサービスについて等のアンケート調査や今後の新BOP事業の見直しのための項目も設定し、調査を行います。そして、各アンケート調査結果及びモデル事業の実績を踏まえ、延長ニーズに応える事業内容や手法、新BOP以外の子どもの放課後の居場所等のさまざまな施策や事業の組み合わせ等を検討するとともに、新BOP事業の運営方法や課題解決に向けた検討を行い、令和三年度以降の事業展開を検討してまいります。  (2)アンケート調査概要でございますが、モデルを利用の児童、保護者、従事者へのアンケートと、全新BOP学童クラブ保護者へのアンケートを本年四月に実施予定でございます。モデルの利用者へのアンケートは、平成三十一年度実施のものから、自由記載欄の拡充等の修正を図って実施したいと存じます。  裏面をごらんください。(3)全新BOP学童クラブ利用保護者アンケート項目のイメージを記載しております。①として、実施時間の延長について、②として、新BOP学童クラブ以外の放課後事業等の利用について、③として、新BOP事業全体について等の内容を予定しております。  5の今後のスケジュールにつきましては、三月に今年度のモデル校へのアンケートを実施し、四月にモデル事業実施校、全新BOP学童クラブ利用者へのアンケートを行います。その後、モデル事業実施のまとめや延長ニーズ対応案を策定し、九月と二月の議会報告を予定しております。  私からの報告は以上です。 ○平塚敬二 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆中山みずほ 委員 前にも申し上げた、モデルの実施時間延長についてはもちろんニーズはあると思いますし、すごく丁寧にやっているんだなということは感じるんですが、そもそも新BOP自体が来年度は二百超えなどもあるという声も聞いている中で、これが優先課題なんですか。もしくは今後、新BOPの人数がかなり多くなるだろうということに関して、こういった丁寧な何か対策とかアンケートとかということはやられるんですか。 ◎田村 生涯学習・地域学校連携課長 四月に行われるアンケートの中で、そのような新BOPのあり方も含めたものを、全新BOP学童クラブの利用者の保護者の方に行う予定でございます。 ◆中山みずほ 委員 これは今書かれていることだと思うんですが、その全部、いわゆる延長を利用している以外にもやるということだと思うんですが、その中の人数がふえていくことというのは、なかなか保護者って、延長時間が欲しいなというニーズはすごく個別にあるんですけれども、人数がふえることによりどんなことが起きるかというのは、まず通わせてみないとわからないことと、通わせても、保護者って新BOPを見る機会は、保育園みたいに送り迎えをしなくなりますので、ないんですね。そこの人数が多くなることの懸念だとか、そういったことはどこで把握していくのでしょうか。 ◎田村 生涯学習・地域学校連携課長 いわゆる学童クラブの登録人数が、今、学童クラブにつきましては定員制を設けておりませんので、お話しのとおり、二百名の登録児童という形で、もしかしたらそのような可能性があるということはこちらも承知しております。それにつきまして、学童クラブを申し込める時点で、各学童クラブを事前に見学していただく、就学時健診の際に学童クラブを見ていただくような、そういった場を設けたりはしておりますので、事前にはそういった形でごらんいただくような機会というのはございます。  ただ、その学校自体が実際に何の登録をしているかというような形の公表の仕方というのは、いろいろ個別にお聞きしないとなかなかお答えできないような部分がございますので、そちらについては、実際に現場に来ていただければ、現場から、ここの学童クラブは多いよとかというお話は聞けるのかもしれませんが、そういった意味では客観的に知る機会というのはちょっと限られていますので、その部分については検討したいと思っております。 ◆中山みずほ 委員 おっしゃるとおりで、区全体で今これだけ学童がふえていると理解している保護者はほぼいなくて、多くは父母連とか、ああいう全体を取りまとめているようなところしか、まず課題として上がってこないと思うんです。でも課題ではあると思うので、できれば、今後の要望として、人数がふえてくることに関する子どもへの影響だったり、学校施設のより使える施設をふやすとか、そういったこともぜひ検討していただきたいと思います。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○平塚敬二 委員長 (18)弦巻中学校トレーニングルームの休館について、理事者の説明をお願いします。 ◎田村 生涯学習・地域学校連携課長 それでは、弦巻中学校トレーニングルームの休館について御報告を差し上げます。  1の主旨のとおり、世田谷区立弦巻中学校・松丘幼稚園改築整備に伴いまして、整備期間中、弦巻中学校のトレーニングルームを休館とするものでございます。  現在のトレーニングルームの施設概要は記載のとおりでございます。  3の休館期間でございますが、令和三年四月一日から令和七年三月三十一日の四年間でございます。  4の周知方法ですが、区の広報紙、ホームページ等で予定をしております。  5の予定のほうで、世田谷区立弦巻中学校や松丘幼稚園の改築整備の今後のスケジュールを記載させていただいております。  私からは以上です。
    ○平塚敬二 委員長 ただいまの説明に対して御質問がありましたら、どうぞ。 ◆板井斎 委員 代替施設とか、何か誘導策というのは――二十三って結構使っているなと思うんですけれども、これだけお使いになっている方、同じが毎日使っているわけじゃないと思うので、延べ、実質何いるのかわからないですけれども、そういう四年間の対応策について。 ◎田村 生涯学習・地域学校連携課長 二十三名の方が一日平均で利用されていますので、こちらの方の利用については、代替施設等、近場がどういったところがあるのか、スポーツ施設があるのか検討したところでございますが、残念ながら、そういった施設が近隣にはないということでございまして、その間、御不便を強いられることもございますので、早目にこういった形で周知を差し上げて、対応してまいりたいというふうに考えておるところでございます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○平塚敬二 委員長 続きまして、(19)次大夫堀公園民家園再整備基本構想について、理事者の説明をお願いします。 ◎田村 生涯学習・地域学校連携課長 このたび、喜多見にあります次大夫堀公園民家園につきまして、次大夫堀公園民家園再整備の基本構想を取りまとめましたので御報告いたします。  1の主旨でございます。次大夫堀公園民家園は、昭和六十三年の開園から、かつての農村の暮らしを体験できる学習施設として、「生きた古民家」をテーマとして発展してきました。民家園の基本的な考え方をまとめ、おおむね十年の今後の施設運営方針とあわせて、次大夫堀公園民家園再整備基本構想として取りまとめました。  2の構想の新たな基本理念でございます。これまで民家園では生きた古民家として、文化財、建造物をメーンに活用を図ってきましたが、今回の基本構想では、新たな基本理念を「守り、育み、活かす 民家園の村づくり」としました。それぞれの建造物を個々に活用するのではなく、全体で捉え、古民家の集落園であることを生かしたものにしました。次世代を担う子どもたちや区民、ボランティアや地域とともに世田谷の歴史文化を次世代につなげ、民家園という「村」をつくり上げていくというものでございます。  3の基本方針の概要でございます。今回の基本構想では、守る、育む、活かすというキーワードで方針を作成しております。歴史文化を守り、育み、活かすとともに、それを支える人材や環境も捉えた上での方針となっております。  裏面をごらんください。4の基本方針に基づく施策例でございます。こちらにあるのは具体的な施策例です。(1)守るでは、③の次大夫堀を中心として、世田谷の歴史文化の調査研究を行うや、④の旧安藤家住宅を初めとした文化財の適切な維持管理などを行うなど、(2)育むでは、①の民家園ボランティアの活動を充実させ、かつての農村文化を次世代に伝える、②の世田谷の歴史文化を守り、活かす場として次大夫堀公園及び民家園を維持管理する、③の旧棚網家板倉や水車を復元し、世田谷の歴史的な景観を再現するなどを記載しました。(3)活かすが、具体的な活用例になりますが、①の公園の畑や管理棟横の水田等での収穫体験だけにとどまらず、収穫した野菜や米等をそのまま民具保管庫で調理、試食することができるようにする、②として、新たな民家園ブランドを創出する、③として、外国人向けの体験事業や世田谷の生活文化に触れる体験事業等を充実させる、④として、無形民俗文化財の実演を行うことで、無形民俗文化財の後継者育成につなげる等の事業を想定しております。  5の全体スケジュールでございます。令和二年度から四年度はガバメントクラウドファンディング等の取り組みに向けまして、機運醸成の取り組みを行い、令和五年度から再整備工事を行う予定でございます。  そのほかといたしまして、令和五年度以降の施設整備等につきましては、コストの抑制策及びガバメントクラウドファンディング等の財政負担の軽減策を検討した上で、整備の年次及び内容を判断するものとしております。  私からは以上です。 ○平塚敬二 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○平塚敬二 委員長 続きまして、(20)区立図書館の運営体制の検討状況について、理事者の説明をお願いします。 ◎松田 中央図書館長 それでは、区立図書館の運営体制の検討状況につきまして、報告をさせていただきます。  まず1の主旨です。区立図書館は幅広い資料を収集、提供し、区民の主体的な学びを支える公立図書館として担うべき役割があります。第二次世田谷区立図書館ビジョンでは「知と学びと文化の情報拠点」を基本理念に掲げまして、公立図書館としてのあり方を大切にしながら、多様なニーズに応えるための取り組みを進めております。図書館ビジョン第二期行動計画では、専門性と効率性を両立した運営体制の構築を基本方針の一つとして、地域図書館等の民間活力の活用による運営体制などを検討することとしております。この計画に基づいて、梅丘図書館の改築に向けた設計を進めますとともに、今年度は四月から現在の梅丘図書館で一部業務委託を開始いたしました。一方、教育センター移転後に向けて検討しておりました中央図書館機能拡充は、本庁舎等整備に伴う執務室確保のため、整備完了まで計画を延期することとなっております。こういった状況も踏まえた上で、第二期行動計画に掲げる民間活用などを含め、区立図書館全体の運営体制の検討を進めており、検討の状況と今後の取り組みについて報告をさせていただきます。  検討状況につきましては、2の(1)と(2)にございますが、(1)運営体制の検討状況は、区立図書館の運営体制について、別紙1に課題や考え方を整理いたしました。また、(2)各館別のコスト比較等については別紙2へ、平成三十年度決算に基づく各館別のコスト比較等を取りまとめております。  かがみ文の次の別紙1、A3の資料をごらんください。こちらの資料は、区立図書館全体の運営体制、民間活用をどのように取り入れていくかなど、検討を進めていくに当たっての現時点の考えや、それに向けての視点を整理したものです。  まず上段には、運営体制検討に向けた課題の評価の考え方を記載しております。左側に、民間活用の必要性として三点記載しています。①の持続的な人材確保は、人材確保が厳しい情勢の中で安定した図書館サービスを提供していくために、民間活用を組み合わせ、人材を確保していく必要があると考えます。また、②の利用者サービスの拡充は、これまで地域図書館三館、図書館カウンター二カ所での民間活用の実績があり、開館時間や日数をふやすなどの利用者サービス向上も行ってきました。フレキシブルな運営を取り入れて、多様化する区民生活やニーズに対応していくことも必要と考えます。また、③のとおり、施設の効率的で有効な活用、こういった視点では、施設の状況によっては、多目的スペースを活用したイベントや事業、併設するカフェとの一体的な運営など、民間事業者が施設管理と図書館運営を一体で担うことによって、柔軟な発想や工夫を取り入れていくことが期待できると考えます。  もう一方の視点といたしまして、上段の右には、区に求められる役割と区職員による運営の重要性を掲げております。区に求められる役割は、図書館の公共性や専門性を持続していくことがございます。公立図書館には、幅広く資料を収集し提供していくことや、課題解決の支援や地域との連携、協力などを担い、区民の主体的な学びを支えていく役割があります。そのためには、区職員による運営の重要性があり、図書館業務に携わる中で、蔵書構成を把握し、資料選定や利用者を的確に必要な資料に案内できるよう、図書館運営全体の中で知識や技能を培える体制を確保し、持続していくということが必要と考えております。  こういった視点を踏まえ、上段の中央には、民間活用による運営体制検討の評価基準の考え方を一覧にいたしました。これらの項目を踏まえながら、区立図書館全体としての運営体制の考え方を整理し、また、表の下の米印にあるように、立地、施設の規模やしつらえなど、各館の状況に応じた運営体制などの考えを整理していきます。  下の段の左には、区職員による直営、一部業務委託、全部業務委託、指定管理者、この図書館運営において想定できる四つの運営体制について、それぞれのメリットや課題と考えられる事柄を整理しています。今後、運営体制の検討を進めるに当たって、どのような考え方を持って臨むのかを、下段の右側には運営体制検討の視点としてまとめました。  まず(1)では、区職員による運営体制を持続していくことの必要性を視点に、資料の選定やレファレンスなど、直接図書館の業務を担うこと、この業務において培った知識で民間事業者の運営や図書館全体のマネジメントを行っていくことを取り入れるべき視点として、また、実際のレファレンスの中で行政の知識が生かされる場合が多くあり、民間事業者では行き届きづらい対応が図れる強みも考慮していくべきと考えています。(2)民間活力の導入としては、各館の状況を踏まえた最適な運営体制を検討するとともに、中央図書館には全体を統括する機能を強化していくことを検討していきます。  次に、別紙2をごらんください。こちらには図書館別の行政コストを施設概要とあわせてまとめておりまして、一ページ目は中央図書館と地域図書館、二ページ目には地域図書室と図書館カウンター、三ページ目には、一、二ページの表に掲載した三つの単位当たりコストをグラフにしたものを掲載しております。  一ページ目について説明させていただきます。表の見方といたしまして、図書館を四つに分類しておりますけれども、一番左の黄色が中央図書館、緑色の四つが直営の図書館のうち月曜に開館している館、ベージュの九館は直営図書館のうち月曜日を休館している館、グレーの二館は業務委託と指定管理の順で並べています。各館のコストは施設営繕担当部でまとめた行政コストの分析のほかに、その中から人件費に当たる金額だけを足し上げた人件費相当額を算定いたしました。人件費相当額は、表の下に説明がございますが、職員の人件費に臨時職員の賃金、世田谷図書館の場合は業務委託料、経堂図書館は指定管理料のうち人件費相当額を算定に加えています。下段の一平方メートル当たり、開館一日当たり、開館一時間当たり、貸し出し一点当たり、それぞれの単位当たりの金額の傾向について、三ページのグラフの下に課題も含め記載しておりますので、後ほどごらんいただければと思います。  かがみ文の裏面をごらんください。(3)の今後の取り組みについてです。地域図書館等の民間活用の考え方や区立図書館全体の運営体制などについて検討を進めまして、経堂図書館の管理運営の指定管理者選定委員会による評価等を踏まえ、令和二年度に取りまとめまして、民間活用を行う場合の対象の館及び年度について、各館別のコスト比較などを踏まえて検討いたします。令和四年度以降については、第二次世田谷区立図書館ビジョン第三期行動計画に反映してまいります。  3の今後のスケジュールは記載のとおりです。  私からの説明は以上です。 ○平塚敬二 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆風間ゆたか 委員 これまでも図書館の件については、民間活用による利点と、コンサルを入れたりしながら、報告をこの委員会でも受けてきましたけれども、コストが各館比較でこういうふうに出てくるという取り組み自体は非常にいいと思うんです。ただ、なぜそのコスト評価ばかりなのかというところが、書き漏らしですか、ちょっとよくわからないんですけれども。民間活用とそうでないところとの利用者満足度だったりとか、そういったところはなく、なぜコストだけなんですか。 ◎松田 中央図書館長 コストにつきましては、今回、この検討のタイミングで、公会計システム導入の取りまとめの結果といたしまして、行政コスト計算書がございましたので、その報告とあわせまして、現在の検討状況についてお示ししたものでございます。今おっしゃられたとおり、図書館運営において重要なところはコストばかりではなくて、公共性の担保というようなことでこれまでも申し上げてまいりましたけれども、公共図書館としてのあり方を前提に質の確保やサービスをどう維持発展させていくかといったような視点が重要と考えておりますので、また今後、ほかの視点につきましても、この検討の中で踏まえてまいりまして、また改めて検討の状況、方向性として報告をさせていくということを考えております。 ◆風間ゆたか 委員 さっきと同じで、何の報告なんですかという話であって、ということは、検討状況についてコスト一覧が出たから報告しますみたいな報告ですか。 ◎松田 中央図書館長 図書館ビジョンの第二期行動計画では、多様な民間活力の活用ということを掲げておりまして、運営体制につきまして具体的に検討する必要がございましたので、一定の方向性を今後示していこうということで、まず別紙1のほうを中心に今時点の考え方を整理しております。まず、この中では、コストというよりは、民間委託の必要性というものでございますけれども、区に求められる役割として、運営の重要性ということを掲げさせていただいております。コストにつきましては、当然こういった検討の一つの要素でありまして、重要な視点でございますのと同時に、今回、全庁的な取り組みとして、こういった各施設のコスト分析を行ったものを、この検討にあわせて報告をさせていただいたということですので、今後は、コストもそうですけれども、別紙1のほうに取りまとめたさまざまな視点での考え方を図書館運営の検討の中で整理していきたい、このように考えております。 ◆風間ゆたか 委員 よくわからないんですけれども、特にそのA3の三枚目のところにある一平米当たりのコストとか、開館一時間当たりのコストとか、貸し出し一点当たりのコストって、貸し出し一点当たりのコストというと、結局どれだけ貸し出されているかというところによって随分と影響が及んでくるわけであって、世田谷も経堂も軒並み低くなっていますけれども、それは経堂の利用者数と鎌田の利用者数じゃ随分違うでしょうから、これに何の意味があるのかなと。貸し出し一点当たりのコストをわざわざ抜き出して棒グラフ化して一覧化する、経堂と世田谷が優位性があるみたいなことを見せたいということなんですかね、これは。ちょっとよくわからないですね。 ◎松田 中央図書館長 今回、こういった施設ごとの分析結果というものは、公会計システムを導入したのを機にさまざまな施設で行いまして、施設営繕担当部のほうでもお示しをさせていただいております。  それと、例えば貸し出し一点当たりのコストにつきましては、これまでも財政課で取りまとめておりました世田谷区の財政状況、この中での一つの評価指標として定めていたということと、それからあとは、この間、世田谷区よりも前にこういった分析を始めております、例えば町田市のこういった分析の中では、一平米当たり、また開館時間当たり、こういったものを並べてお示しをしておりましたので、まずこのことの評価というよりは、他の自治体でも行っているような分析結果として数値をお見せさせていただく、そういった趣旨でお見せさせていただきました。  委員おっしゃるとおり、例えば貸し出し一点当たりの評価、こういったものは、そこの貸出数の多寡によって変わってきますし、面積についてもそうですので、そういったところについては、このことだけで取り組む方向が決まるということではなく、あくまでこういった一定の分析を行ったものを御報告させていただくという趣旨も含めまして、この別紙2につきましてはおつけさせていただいたということでございます。 ◆風間ゆたか 委員 最後にしますけれども、こういうグラフなんて三つの指標しかないわけであって、こういうのを意図と言うわけですよ。これを見せたいからこういう形で表にしたんですよねといったところで、これは別に何の判断材料にもならないですよ。そちらが意図してつくったものだから。  本当に運営体制をこれからどういうふうにしていくのかと考えるのであれば、あらゆる視点で全館比較をするべきであるし、こういった意図のあるグラフだけを見せられて、まだ判断してくださいという状況でもないんだと思いますけれども、中間的に報告しましたとかというのは、余りにも中途半端な出し方だと思います。もう少しきちんと、あらゆる観点で比較検討するべきだというのは、一年前か二年前か、経堂図書館だけの評価が出されたときに、ほかの委員からも多数意見が出てきたはずです。外部機関を使ってやるのなら、ほかの図書館も同じようにやるべきだという意見があったはずですから。何か恣意的なこういった数字を見せるようなやり方というのは、我々の会派はまだ民間が悪いとか、直営が悪いとかいいとかという話、判断はしていませんけれども、これはちょっとやり方としていいかげんだと思いますよ。意見として言っておきます。 ◆あべ力也 委員 区立図書館の運営体制という、ちょっと大きな視点というかね。実はこの前、ちょっと調べ物があって区立図書館に行ったんですね。それで調べ物をしたりすると、一応机を借りることができるんですけれども、今、冬で寒い時期なものですから、実はすごい臭いがして、見たら、浮浪者の方がいらっしゃる。調べ物をするのに本は置いているんだけれども、ずっと寝ているんですね。それで、区立図書館は公共図書館なので、誰もが使える環境整備をするということももちろん大事なんですけれども、ただ、多くの方が利用する中で、公衆衛生上の観点というか、利用する多くの方の不快にならないような環境整備ということも必要だと思うんです。その点については、図書館で働いている方はそういう特別な配慮はされていないように感じたんですけれども、公共図書館であるがゆえの問題もいろいろあるんですよね。  そういうことについては、今後運営体制という中で考えることができるのか。公共性ということの担保もしなくてはならないわけですけれども、利用者のそういう安全性だったり、使っているときに不快にならないというようなことも含めて、そういう実態があるんだなというふうに、この前ちょっと図書館を使ったときに感じたんですけれども、難しい課題だと思うんですね。誰でも使えるという図書館ですから、によって差別をすることはできないだろうし、かといって、利用者の利益を損なうような部分に関してはどういうふうにその課題解決をしていくのかという問題があると思うんですけれども、両方、公共性の兼ね合いと公衆衛生上の兼ね合いと、そういうことを検討した場合に、図書館としては運営上、何かできることはあるんですかね。 ◎松田 中央図書館長 委員のお話がありました点は非常に悩ましいものもございますけれども、実際の事例として、幾つかそういった対応もしているケースもございますし、民間が運営に入っている図書館でも事例としてございました。委員のお話もありましたとおり、さまざまな方がいらっしゃる中で、一義的にそういった方がいらした段階で、何かということはありませんけれども、やはり利用者の方々からそういった声が上がるというようなことがございますので、そういった場合につきましては、その状況に応じてになりますけれども、実際のそういった対象となる方に対しまして、他の利用者の方からこういったお話があるとか、そういったことを少しずつお伝えしながら、個別の対応を図ってございます。そういったところは運営体制にかかわらず、公立図書館のあるべき姿として、今後も運営体制にかかわらず対応をしていかなければいけないことだろうというふうに考えております。 ◆あべ力也 委員 難しい課題だと思いますけれども、全ての利用者が利用しやすい図書館に向けてさまざまな検討をしていただきたいと要望しておきたいと思います。 ◆中山みずほ 委員 今の区立図書館の運営体制の検討状況についてという、この大きなタイトルが多分すごくわかりづらいのかなということで、例えば、公会計システム導入に当たってこういったコスト計算の一つ一つが出てきたということは、委員会には必要だと私は思っています。だけれども、このタイトルからこのコストだけを出されるのであれば、コストについて今こういったものが出たと。もっと総合的に大きな検討があるならそういうタイトルをそれぞれつけていただく。さっきのプールの話もそうなんですけれども、やっぱりその主訴というか、そこが見えない、見えづらい。小課題なのか大課題なのかがちょっと見えづらい。私がまだ新人というのもあるんでしょうけれども、すごく議論がしづらい報告のされ方だなと思うので、今の図書館の件に関しても、コストであればコストのことを報告しますということがわかるようなタイトルなりなんなり、主訴、趣旨を言っていただけたらなという要望です。 ◆板井斎 委員 これは専門性と効率性を両立した運営体制の構築をするということは、これまでも議会に報告を受けてきたことであり、そのためのさまざまなルール、検討を今加えている中の、きょうはそのコストという切り出しではなかったかと思うんですよ。当然、利用している方の満足度とか、また地域との兼ね合いだとか、さまざまな比較要素というのは今後出していただきながら、検討を進めていければいいと思うんですね。  ただ、民間といっても、図書館単独の場合もあったり、あるいはいろんな館が入った複合的な施設の中の一つの機能としての図書館があったり、指定管理といっても、それぞれの置かれている図書館の状況は違うわけですよね。当然、指定管理といっても、受けるところが手を挙げなければ、指定管理にはそもそもならないということもあるんですけれども、そういった指定管理に向けての対象というか、指定管理に条例改正させていただいてなっていると思うんですけれども、そういった検討というのは今後する予定があるんでしょうか。 ◎松田 中央図書館長 今の検討状況としましては、本日お示しした資料のとおりでございます。今の現段階といたしましては、指定管理と業務委託等ありますけれども、そちらをとりあえずあわせて民間活用の必要性と、区に求められる役割と区職による運営の重要性、こういった二つの視点がありますので、その重要な二つの視点からどういった運営体制の検討かというところで、まず今後、図書館運営をしていく中で、区の役割、業務知識であったり、どういったことをやっていくのか。これも全体体制等を含めて検討していくということと、その中で、民間の活用、どういった形で組み合わせていくのが望ましい姿なのか、そのような形での検討になっております。  今おっしゃられた指定管理につきましては、民間活用の手法の一つだと考えておりますけれども、一部業務委託のほうにつきましては、そこの図書館に図書館の職員がおりますので、そこで常駐する職員が、運営のほうは民間の力を取り入れながら、蔵書の把握をしながら選書を行ったり、レファレンスを行ったりとか、そういったようなこともできます。  一方で、指定管理の長所といたしましては、自主事業や独自の取り組みが容易にできるというようなところがございます。これは今の考え方といたしましては、空間や資源を活用したイベント事業、併設するカフェとの一体的な運用などで、自由度の高い施設のほうでは効果があるのではないかといったような整理にさせていただいています。今後、この全体的な整理と、それと各館ごとの状況に応じて、これからはどういった形がいいのかというのは整理をさせていただきたいというふうに考えております。 ◆板井斎 委員 もう一つ聞きますけれども、区職員による運営のキーワードはやっぱり専門性だと思うんですよ。この間、桜丘中学校に視察に行かせていただいて、学校に司書さんがいらっしゃって、教科と連動したものとか、さまざまな教材に資するものを提供してくださっていて、非常にそういう配置をしていただいてよかったなと思うんです。そういった専門性、専門性と何回も聞いているんですけれども、本当に専門性を実務で持つのではなくて、ちゃんとした知識として持っている職員の割合は二〇%を切っているんじゃないかと思うんですけれども、そういった状況の中でも、その職員の専門性、公務員だから専門性があるというふうにどうも言っていらっしゃるような気がするんですよ。あるいは、実務経験をして、それで知識を得たと。きのうまで事務をとっていた方があしたから図書館に行くというのが世田谷区の今の職員体制ですから、図書館司書の資格ということを言っているんですけれども、そういった区民にサービスを提供している側の皆様にとってみれば、民間になろうがなるまいが、一部委託であろうが何であろうが、いいサービスを提供してこなかったということ、専門性を身につけてこさせなかったということは、僕は非常に、この文章に書いてあるということに対して責任を放棄しているような気がしてならないんですよ。  毎年、図書館司書を養成するお金は確かに四分つけていると思うんですよ。いつかの委員会、決算か予算かで質問したら、それを使ったふうがないんですよ、過去十数年間。その中で専門性と言われても、本当にそうなんですかと疑っちゃうわけですよね。その専門性というのは何をもって専門性と言っていらっしゃるのか、ちょっと定義を教えてください。 ◎松田 中央図書館長 専門性の定義といいますか、その中でどういったものが必要かということにつきましては、今、委員おっしゃられたとおり、一つには、図書館司書資格ということがあると思います。もう一つは、日常の図書館業務の実務経験の中で培われてきているもの、そういったものがあると思っております。図書館司書資格につきましては、今年度、図書館司書の講習については二名ということで資格を取得しておりますので、こういった形で進めさせていただいて、現在は図書館職員の中で約三〇%程度ということになってございます。  それで、図書館業務の中で、そういった図書館司書資格による学問的といいますか、そういった知識の裏づけと、もう一つにつきましては、図書館職員の日常の業務の中で培っていくスキルというものが非常に大きいというふうに考えておりまして、例えば、毎週たくさんの幅広いジャンルの本の中から図書館の蔵書構成を踏まえて必要な書を選び出し続けていくといったような作業がございます。また、その蔵書の構成を把握いたしまして、図書館の資料の中から、またほかの自治体なども含めて資料に導いていくということについては、日常の図書館業務の中で、書架の動きを把握して、窓口での案内を繰り返し経験していくことによって身についていくという、こういったスキルがございます。また、子どもの読書機会をふやすということは、区立図書館で最も力を入れている取り組みでもございますけれども、事業を考え、企画をすることについても同様に、業務経験の積み重ねによって引き継がれていると考えます。  ですので、そういった形で図書館業務を担う者がそういった知識を持ちながら、図書館業務本体、それから事業者のマネジメントを行っていくことで、我々としては持続的な専門性のある図書館と、それから、民間活用も含めて言えば、効率性のある図書館といったものを構築していく姿、こういったものをまた今後検討していきたいと考えております。 ◆板井斎 委員 言わんとしていることは、教育長もフィンランドに行かれていらっしゃるので言いますけれども、フィンランドに私たちが行ったときに、学校とフィンランドの図書館が連携をしながら、逆に図書館が、小学校四年生の例えばこの単元だったらこういう教材がありますよということを、学校側にちゃんと提供できるシステムを作っているわけですよ。なぜそういうことをしないのかということなんですよね。単に貸し本屋さんで終わっているから、民営化だとかいう話になっちゃうわけですよ。  本来、図書館というのはどういうことをやるのが図書館なのかということをよくよく考えて業務をやっていただきたいと思うんですよ。読み聞かせだとか、そんなことを、民営化するとなくなってしまうという、何かそういったことを組合が言っているようですけれども、そんなことはないわけですよ。まず、図書館で何をしなきゃいけないかということをよくよく胸に手を当てて考えて、それに見合った仕事をしてくれれば別にいいわけですよ。そうしていないからこそ、図書館ビジョンだって、本当に計画倒れしていることがいっぱいあるじゃないですか。そういうことをしっかりやってほしいということを言っているんですよ。だから、役所でできないんだったら民間にやらせたらどうですかと言っているわけですよ。やるんだったらちゃんとやってほしいということなんです。以上、要望です。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○平塚敬二 委員長 次に、(21)その他ですが、何かございますか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○平塚敬二 委員長 なければ、以上で報告事項の聴取を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○平塚敬二 委員長 次に、2資料配付ですが、レジュメに記載のとおり、お手元に資料が配付されておりますので、後ほど御確認ください。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○平塚敬二 委員長 次に、3協議事項に入ります。  (1)次回委員会の開催についてですが、次回委員会は第一回定例会の会期中である二月二十五日火曜日十時から開催することで予定したいと思いますが、よろしいでしょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○平塚敬二 委員長 それでは、次回委員会は二月二十五日火曜日午前十時から開催することに決定いたします。  以上で協議事項を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○平塚敬二 委員長 その他、何かございますか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○平塚敬二 委員長 特にないようですので、以上で本日の文教常任委員会を散会いたします。     午後一時四十一分散会    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━  署名   文教常任委員会    委員長...