土木部の説明は以上です。
○
河野俊弘 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆藤井まな 委員 三四、三五ページの今お話しでした車の購入費が年度をまたぐということが余りよく理解できないことと、冠水による車の故障というのはどういう状況で起こったものかを聞いてもよいですか。
◎関根
土木部長 この作業車ですが、
世田谷土木管理事務所で管理している車両で、台風十九号の際に多摩川の増水によって砧管内に応援に行った車両でございます。
多摩川沿いの作業を終えて帰ろうとしたのですが、周囲の道路が既に冠水してしまって、いろいろ回ったのですが、最終的には深みにはまってしまって、エンジンにまで水が入ってしまって、もう故障してしまったというものでございます。修理もきかないことはないそうですが、実は十年ほどたっている車で、もうこれは買いかえたほうが経費的に有利だという判断のもと買いかえを計上させていただいております。年度内に終了しないといいますのは、
道路維持作業車は世田谷区の特殊仕様で、色を塗ったり、文字をいろいろ書いたり、仕様がいろいろございますので、発注から納入まで時間がかかるということで、年度をまたがせていただくものでございます。
◆
中里光夫 委員
土のうステーションの設置が年度内に終了しないということですが、どういった
スケジュールで行うのでしょうか。
◎関根
土木部長 今回、
土のうステーションは十六カ所計上させていただいておりまして、今既にどこに置くかという
検討調整作業はしておるのですが、今現在で見込みの立っているところが六カ所程度ございまして、これについては年度内に完了するかなと。ただ、残り十ヵ所については、まだ調整がついておりませんので、来年度になってしまうと。やはりこれも発注から納入まで、特に今、水害が全国的にありますので、
土のうステーションの納品も、かなり時間もかかるということもございまして、繰り越しを計上させていただいている状況でございます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
河野俊弘 委員長 次に、(2)「東京における
都市計画道路の在り方に関する
基本方針」について、理事者の説明を願います。
◎佐藤
道路計画課長 それでは、「東京における
都市計画道路の在り方に関する
基本方針」について御報告をいたします。
資料に従って1の主旨でございます。都内の
都市計画道路の約四割が未整備であり、これらを計画的、効率的に整備するため、東京都と特別区及び二十六市二町では、令和七年度までの十年間を
計画期間とする東京における
都市計画道路の
整備方針(第四次
事業化計画)を平成二十八年三月に策定し、事業を推進しているところでございます。
第四次
事業化計画では、
社会経済情勢の変化や東京全体の
都市づくり、地域的な課題などに的確に対応していくため、
都市計画道路網について検討を実施しており、今回はこの検証を前提とした上で、未着手の
都市計画道路のうち第四次
事業化計画の
優先整備路線に選定されなかった路線のあり方を検討し、「東京における
都市計画道路の在り方に関する
基本方針」の策定に向けた検討を進めてまいりました。
このたび、本年七月に公表した
基本方針案に対し、
パブリックコメントで寄せられた意見も踏まえ、
検証項目ごとの検証手法や
計画変更等の
対応方針を整理した
基本方針を取りまとめましたので御報告するものでございます。
次の、これまでの取り組みについては、表記のとおりでございます。
次に3の
基本方針案への
パブリックコメント実施結果でございます。実施は
令和元年七月十二日から
令和元年八月十二日まで、東京都により実施されております。意見数は千百十二件(四百二十九通)ございました。意見概要については別紙1の「
パブリックコメントの結果と対応」にまとめてございます。後ほど御参照ください。
続いて4の「
基本方針」の内容でございます。まず、別紙2が「
基本方針」(概要版)、別紙3が「
基本方針」(本編)となっております。
「
基本方針」の内容について結論から申しますと、
検証項目や検証内容、検証結果、各路線の取り扱いなどについて変更はございませんでした。修正及び
パブリックコメントの反映は、主に表記の
わかりやすさ、説明の補足となっております。
別紙4の
区内対象路線における検証については、区内の該当事項について抜き出して整理したものでございます。内容的には、案の段階から変更になったものはございません。
そこで、資料裏面にお移りください。5の
方針策定にあたっての区の対応でございます。
パブリックコメントには多くの意見が寄せられ、区内に関するものでも、対象路線にかかわる
概成道路や
都市計画公園との重複などの具体的な
検証項目や個別路線について意見が寄せられております。これらの意見に対し、
基本方針案の内容を踏まえて、都と区市町の合意のもと、別紙1のとおりの対応としたものでございます。
また、
パブリックコメント意見については、主に、説明追記など、
わかりやすさの点で反映されておりますので、その修正内容については区として了といたしました。
中黒三つ目ですが、次は、都と区市町の
役割分担にかかわるものですが、現時点で、区内未着手の
都市計画道路の多くは、将来の事業者(
道路管理者)が定まっておりません。本検討では、対象について広域的な道路と地域的な道路とに分けて検討を行いましたが、将来の
役割分担、つまり都と区市町の
役割分担について、
基本方針においては誤解のない表現にすべきことを提案し、方針に反映させております。
また、
中黒四つ目ですが、
都市計画道路の見直しを不断に行うため、
方針策定後の検討手法や
スケジュールなどについて意見交換ができる場を、できるだけ早く設けるよう本検討の中で、世田谷区として意見を伝えてまいりました。東京都からも積極的な感触を得ておりまして、今後、
関係自治体と調整しながら取り組んでまいります。
なお、今回公表した「東京における
都市計画道路の在り方に関する
基本方針」については、公表日である十一月二十七日より都のホームページで閲覧可能となっておりまして、あわせて
区政情報センター等にも印刷したものが配置してございます。
御報告は以上でございます。
○
河野俊弘 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆
ひうち優子 委員 ちょっとわからないことがあって、お聞きしたいのですが、このあり方に関する検討は、
優先整備路線に選定されなかった路線が、今後、
優先整備路線になるとか、そういう具体的に速く進むとか、そういった意味での話し合いというか、そういう話なのでしょうか。
◎佐藤
道路計画課長 今回の検討は、
優先整備路線にならなかった未整備の路線は、まだこれから整備に着手するのに、さらに長い時間がかかってしまうわけですね。そういう路線に対して、整備はするとはいえ、今の段階で見直すことはないのかという視点で、まず
検証項目を設けたということでございます。その中で、では、幅はどうなのだとか、ほかにかわりの道はないのかとか、そういうことを検討した結果をまとめたと。
そして、今回、区内では、そういう見直しの対象はございませんでしたが、都内全体を見ると、十キロ程度は見直しになってございます。
◆
中里光夫 委員 このペーパーの5の三つ目の黒ポチで「誤解のない表現にすべきことを提案し、方針に反映させた」とありますが、具体的にはどういうところですか。
◎佐藤
道路計画課長 これについては、例えば別紙3、本編の一二ページをごらんいただきますと、上の段に文章がたくさんあるのですが、それの五行目もしくは六行目あたりに協働という言葉が補強されておるのです。これは実は最終の検討のときになくなっていたのですね。そういうものについて、区として素案をまとめた東京都に対して、いや、これは一緒にやっているのですよね、まだ将来の役割を、広域は都、地域は区のように固定したように、当面、区民の皆さんに誤解されては困るのでと指摘して、修正をさせるといったようなことが、ほかの箇所にももう一カ所ほどあったので、その取り組みを記述したものでございます。
◆
中里光夫 委員 表現上の提案はしたということですが、
計画そのものについて、前回の報告のときは案だったと思いますが、報告のときにも私はいましたが、例えば
概成道路の幅をそのままにするのか、見直しをするのかというようなことで、区内では一カ所もそういった見直しはされなかったと。では、かといって、そういったところに事業化の見通しがあるのかといえば、そうでもないというような話で、これはきちんと見直しをすべきだということも、私は意見として言いました。そういった主張は、その後の協議の中では行わなかったのですか。
◎佐藤
道路計画課長 前回に、その案を当委員会に御報告したわけですが、その委員会において、その概成の問題であったり、公園との重複の問題であったり、委員の皆様の御意見、御指摘をいただいたところでございます。
また、
パブリックコメントの中でも同様の意見もございまして、それを区として受けとめて、東京都、また関係区には
意見表明をしてきたところでございます。
この間、その
意見表明をしてくる中で、東京都がということでもないのですが、今後の不断の見直しについて改めて認識が確認され、また、このままということはでなくて、不断の見直しに取り組んでいくという東京都の積極的な姿勢も、今回の検討会議の中で示されているものでございます。
その辺のことがございまして、今後の取り組みについて資料にも記載させていただいた次第でございます。
◆
中里光夫 委員 今後の不断の見直しということを強調されていますが、非常に曖昧な言葉で、具体的に何かそういう予定とか見直しの検討項目があるとか、そういう動きがあるのですか。
◎佐藤
道路計画課長 まず、今、見直しというものには大から
小まであると思うのですが、現段階で、本検討の中で積み残された項目が、例えば隅切りの検討とかいうものがございます。このように検討がもう必要なものとして示されているものもございまして、その検討は当然行われるわけですが、そういうものが進んでいく中で、その
スケジュールであり、項目であり、考え方であり、こういうものについて世田谷区として東京都、関係区市町にも意見を伝えながら取り組んでいくものだと。
ただ、現段階では、何々委員会をいつ設けるというようなことはまだ東京都からは示されてございません。
◆
中里光夫 委員 繰り返しになるとあれですが、概成のあり方といったことも、きちんと区が住民の声も聞きながら、主体的に見直し、具体的な見直しの案をつくって提案をしていくという姿勢が今後も必要だと思いますし、必要なところは事業を早く起こして、広げるべきところは広げるということも必要だと思いますので、そういうことについて今後どのように取り組んでいきますか。
◎佐藤
道路計画課長 私どもは
東京都市計画の中で
都市計画道路に取り組んでいるわけですが、区単独で決められないという側面もございますが、やはり世田谷区は世田谷区、また、世田谷区だけではなくて、例えば周辺区というような切り口でも、それぞれの事情がございます。そういうものを踏まえて、しっかり意見交換できる場などをつくっていただく中で、つくることを働きかけながら、その場の中でお伝えしていく、調整していくことだと、それに引き続き取り組んでいくということだと認識してございます。
◆
真鍋よしゆき 委員 引き続き概成で、本編の二七ページと七三ページで、概成で検証の結果、見直された路線が結構ありますよね。これらと、今の世田谷の中にある概成とはどう違いがあるのか、なぜこれが変更になったのか教えてもらえますか。
◎五十嵐 道路・
交通政策部長 本編の一九ページにフローチャートみたいなものがあると思うのですが、
道路構造条例等における現道幅員の評価や、
道路構造条例等以外の地域の実情の評価等々を検討、評価し、この計画の存続と計画の変更ということで、要するに、世田谷区においては計画の存続ですが、計画の変更ということで、要するに先ほど委員がおっしゃられた部分については右側のほうへ行ったということです。
あと、別紙2、概要版に第3章、具体的な
検証項目とございまして、概成のイメージということで、こういう形で表記されておりますが、こういう評価をすることによって、計画の存続と、計画の変更という形で一応評価をしております。
◆
真鍋よしゆき 委員 今回、概成で見直された部分がこれだけあって、今言われた一九ページの説明にのっとっていると思うのですが、例えばこれだけ変更された箇所の幅員と、今、世田谷区内にある概成の幅員とで変わりのないところがあるのか、いや、ほかのところで見直されたところは、区内にある概成よりも歩道がもっと広くて、もう明らかに違うのですよ、だからこれは変更になったのですよと。世田谷区内の概成は、残念ながら、ここにある、変更されたところよりも、幅員が狭く歩道が狭いから、ならなかったのですよということだと思うのですよ。
ところが、もしこの変更されたところが、世田谷にある概成とほぼ似たりよったりとかであるならば、これは当然検討されてもしかるべきだと、私は単純に思うのです。だから、ここでお答えを聞きたいことは、あっ、ここで幾つかが変更になっているけれども、これは世田谷区内にある概成とは全く違うのですよという説明なのか、そういう検証は全くしていないのか、そこが一番重要なことだと思うので、これを質問させてもらっているわけです。
◎佐藤
道路計画課長 先ほどは申しわけございませんでした。変更になった路線の一つ一つの状況については、大変申しわけございません、他区のことで、今詳細の判断の結果を持ち合わせてございませんで、御説明できません。ただ、世田谷区の概成については、そもそも今の
概成道路の幅員がどれだけあるかというと、その大部分が十一メートルを下回る幅員のものでございます。
そして、私どもは幅員からアプローチして
概成道路を整理したときに、最低でも、歩道であったり、占用物件をおさめる幅員であったり、自転車であったり、こういうものを考えますと、最低でも十三メートルの幅員構成が必要だろうと判断しておりまして、十一メートルで計画道路として、これは理想形かもしれませんが、計画は理想を定めるものですので、十一メートルでは不足であると。そちらの幅員からのアプローチで、世田谷区内の
概成道路については計画存続という判断でございます。
◆
真鍋よしゆき 委員 ちなみに、主要生活道路の幅員はどれぐらいでしたか。
◎佐藤
道路計画課長 現段階では、十二から十三メートルで計画をするという考えでございます。
◆
真鍋よしゆき 委員 まず、私もいろいろやりとりをやってきた記憶があるのですが、では、十二メートルある概成ならば見直しの対象になり、十一メートルならならないとか、何かはっきり受けたような気がしないのですよ。この委員会でもいろいろになっていますが、概成があり、歩車道が分離されていて、もう既に何十年も経過していて、これから事業の見通しは立っていない、そして老朽化した建物を建てかえるにしても、都市計画の網がかかっているのでという話はたくさん聞くのですね。
では、どうするのだと。毎回いろいろと第四次、第五次とやってきて、まだ今回も載らない、今回も載らない。そしてこういう見直しの検討がなされる。多分世田谷区は道路率が二十三区中、下から三番目で、
都市計画道路もまだ五割しかできていないのだから、概成は概成としても、貴重なものとして、あとはこれからやらなければならないところを優先させていって、全体の道路網をネットワークしていくのではないかという気もしないでもなかったわけですよ。
ところが、最初から、もう一一メートル幅員では話にならない、あくまでそれ以上だと言ったら、こんな見直しなどする必要はないですよ。だって、みんな計画がそのまま残るだけのことですから。
では、そこを現実とどうやって合わせるか、どうやってやるかということで、やっと一つ前進したものが、私はこの検討だったような気もするのですね。だから、ここのところは、何か数字ありきとかなんとかではなくて、例えば、では、今概成が十一メートルであったときに、バス停などの切り通しというか、バス停が下がるようなところが何カ所かできれば、これはもうこれで十分ではないかということだって、私はあり得ると思うのですよ。
だから、そういういろいろな角度からの検証をしていって、こういう都との協議に臨むということが世田谷区の姿ではないかと私は思うのだけれども、私は今の説明だったら、もう幅員がないのだから、最初から残るに決まっているではないかという印象を受けたわけですよ。だから、より綿密にそういう各それぞれの概成を検証して、もうそういうバス停ができる余地はないのかとか、例えばセットバックで歩道は広げられないのかとか、何かいろいろあるではないですか。だから、この概成のことは、そういう検討もしないで、ただ、その幅員で決めたのですか。あえてお尋ねします。
◎佐藤
道路計画課長 今回の
概成道路の検討については、
都市計画道路に求められる機能に着目して、道路構造条例の基準に当てはめて、まさに一律の幅員の評価を行って、整理して、
東京都市計画全体の共通の判断ルールをつくって整理するというような手続になったわけでございます。
ただ、それで案は、方針としては整理されているのですが、この間、世田谷区が、案の公表から、今回の策定までの間で、策定、検討の場において意見を表明してきたことは、今、委員に御指摘をいただいたような、一つの新しい検証の視点があるのだ、また、それも指摘されているのだということを伝えてきておりまして、この整理というよりか、この後の意見交換の場をつくってほしいというその申し入れの中に、新たな
検証項目があるのか、ないのか、それを含めて、もちろん区だけではできないわけですから、都区、市町、意見交換ができる場を、こういう認識で
意見表明をしてきて、都のほうも、先ほど中里委員から御指摘いただいたような細かい約束というのですか、その場の約束はまだございませんが、不断の見直しをしていく、その中に、今、真鍋委員に御指摘いただいたような新たな検討項目というものも含めて、これは考えていくという明言はないのですが、積極的な受けとめの
意見表明もございましたので、引き続き私どもは、それを逃さずに取り組みを続けていくのかなという認識でございます。
◆
真鍋よしゆき 委員 まず、今回で見直された概成について、それぞれがどのような状況だったのかは、これはやはり押さえておく必要があると思うのです。それで世田谷区内の概成と比較検討するということはやるべきことだと思いますので、そのことをやられるのでしょうねという質問。
それから、今言ったとおり、世田谷区内の概成も、ただ単に全面的な幅員ではなく、さまざまな手法でその概成が役立ち、ネットワークができるということも私はあり得ると思うので、そういう検証をされるおつもりはありますかという、この二点の質問です。
◎五十嵐 道路・
交通政策部長 両者ともに、今後しっかりと検討もしていきますし、あと、先ほど課長からも話がございましたが、私どもとしても、この
基本方針はできましたが、これで終わりだとは思っていませんので、今いただいた御意見等々についてもしっかりと検証させていただき、また、必要とあらば東京都に対しても、また、区、市町と連携をとりながら、そういった見直しをしていきたいと思っています。
◆
真鍋よしゆき 委員 では次に、例の
都市計画公園と
都市計画道路との重複の部分で、第四次
事業化計画をつくるときに、やはり都市計画の重複は考えものだということで、検討に値するということで東京都が発表して、その後がこれだと思うのですね。
世田谷区内には二カ所、特に大きいものが都立祖師谷公園と補助二一六号線と、もう一本あるのですが、結果的に、よくわかるようでわからないようなコメントが載っていて、両方生きていて、具体的になったらまた検討するというようなふうに読めるのですが、例えば二一六号線の場合は、榎から甲州街道、今、概成を挟んで、京王線の連続立体交差事業から旧甲州街道をずっと、今、区施行によって、第四次が入った事業化をされていますよね。
それから、南のほうに下ると、大蔵のほうで今、世田谷区がまちづくりを一生懸命進めているし、打越で一部できていたり、鎌田前耕地でできていたりということで、そうすると、多摩堤通りから烏山までのバス通りというか、開通するという路線ですが、これが何とか開通すれば、世田谷区の中の致命的な南北交通は、また変わると思うのですが、これを例えば第五次
事業化計画に入れようとしても、今の公園と
都市計画道路が重複している状況で、果たして事業化などできるのかなと疑問に思うわけですよ。
だから、ここに、今後のことはそれぞれ個別検証するみたいになっていますが、今の第四次が令和七年までだったかな。そうすると、どの時点で作業に入って、どうしていくのかなということは、私は見えないのですが、こういうことはよく詰めておかないと、結局は重複しているから、これはまた先送りだ、などとなったら、今言ったネットワークはできないと思うのです。だから、今後このテーマについて、東京都とどういう交渉をしていくのかをお尋ねします。
◎佐藤
道路計画課長 このたびの方針の整理の中では、道路と公園が重なっている部分については、方向性の提示にとどまったと。公園、道路、どちらか、もしくは両方が事業化をするときに、特に公園のほうから言えば、公園の機能であったり、私どもも公園として大切にしているものを尊重してやっていくのだと、こういうことが示されている中で、方針を示しているというもので、これを了としてきたことでございます。
ただ、では、具体的にどうなるのだというと、今、委員御指摘いただいたように、今、逆に方向性だけで、明示されたものはないわけですから、この点についても、先ほど申し上げた課題は残っているのだという区の
意見表明の中に含まれておりまして、これをまた東京都に、今回改めてはっきり申し伝えてきたと。そして、今後の検討の中で、その取り扱いも含めて、どのようにやっていくのだということも含めて、意見交換をしていくものだと認識しております。
◆
真鍋よしゆき 委員
都市計画公園の場合も、第一次から第四次という道路事業と同じように、公園の整備の東京都の目的というか、今後これをやっていくよというものがあって、都立祖師谷公園の場合は、仙川沿いの一部だけが今、事業化されていて、あとは都市計画の網がかかっているだけで、今の当該地は、それから一番離れている
都市計画道路との重複地点なのですね。
そうすると、この公園の整備計画、次の十年にどうするかというものと、今度の第五次の道路の
事業化計画をあわせていかないと、一方では公園の計画とかは残るわ、一方は、先ほどと重複しますが、公園と重なっているから、これは後回しとなっていったら、これは一生、両方できていかないと思うのです。
だから、その
スケジュールを決めて、では、この二一六号線については、いつまでに東京都と協議を終え、次に向かっていくのかということが見えないと、ただ単に、今これから協議を始めますと言うよりも、例えば第五次事業化路線を検討する前に、このテーマについては東京都との協議を終える目標を持って、今後の協議に進んでいくとか、何かそういうものがないと非常に不安なのですが、そういう形で
スケジュール化して、日程というのは、大まかな逆算した日程を決めて検討していくというか協議していく、そういうおつもり、お考えはありませんか。
◎佐藤
道路計画課長 今回の整理の中で、公園と道路の関係をどう整理していくのだということについては、最後の都区、市町の調整会議の中で、東京都に対して、都区、市町のほうから指摘をさせていただいております。その中で東京都のほうからは、東京都内部においてですが、公園行政と道路行政とで、そごのないように、しっかり調整しているからと、一言で言えば安心せよというような
意見表明はありました。そういう意味で、それぞれが今後ばらばらになっていくということはないのだなと、都区、市町のほうとして、今回のまとめを了としたということがございます。
そういう意味では、この先のことについては、東京都のことは、我々もちょっとわからないわけですが、この先のことについては、その辺を注視しながら、私どもも、先ほど申し上げているような場を利用して、東京都に意見を伝えていくと。その中においては、今言ったような
スケジュール感というものも、またはっきり区として、このように困っているのだということも含めて伝えていこうかなという認識でございます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
河野俊弘 委員長 次に、(3)台風第十九号に伴う野毛・玉堤地区における浸水被害の検証について、理事者の説明を願います。
◎桐山
土木計画課長事務取扱参事 それでは、台風第十九号に伴う野毛・玉堤地区における浸水被害の検証についてを、台風第十九号に関する住民説明会の開催についての口頭報告も含めて御報告いたします。
まず、台風第十九号に伴う野毛・玉堤地区における浸水被害の検証についてでございます。
1の主旨でございます。台風第十九号に伴う大雨によって、多摩川の水位が計画高水位を越え、多摩川に通じる樋門・樋管を閉鎖したことなどにより、主に野毛・玉堤地区において広範囲の内水被害が発生したことから、今回の浸水被害について、その発生のメカニズム、樋門・樋管操作等を検証することにより、少しでも浸水による被害を今後少なくするための方策を検討するものでございます。
次に、2のこれまでの経緯については資料記載のとおりでございます。
3の検討体制(案)ですが、恐れ入りますが、資料裏面をごらんいただきたいと思います。庁内に外部の専門家を含む(仮称)台風第十九号に伴う野毛・玉堤地区における浸水被害検証委員会を設置して検討を進めるものでございます。
検証委員会の委員構成案については別表1のとおりで、学識経験者二名のほか、国土交通省ほか記載の他の行政の職員及び当区の部長級職員十名で構成を考えております。
学識経験者については、二人のうち一人は東京都市大学の末政教授を考えておりまして、今回の浸水被害について、この教授については学生を動員して浸水の範囲や浸水の深さ、また、大学が三階建て以上であることから、地域の避難場所としての提供などを含めた御研究を行っている方でございます。
一方、もう一人の渋尾特任准教授については、東京大学において、都市の河川が洪水、豪雨等で水位が上昇した際に、水門を閉めることについて、水位の上昇の予測などを行うことによって、行政側の意思決定を支援することなどの研究を行っておりまして、今回の委員として適任と判断したところでございます。
なお、事務局については土木部土木計画課で行う予定です。
恐れ入りますが、表面にお戻りください。次に、4の検証内容ですが、浸水被害の発生のメカニズム、樋門・樋管操作の確認、それから等々力排水樋門の無操作による影響の確認のほか、資料記載のとおりを予定しております。
次に、5の今後の
スケジュールですが、今月に検証委員会を設置して、来年二月に中間報告を見込んでおりまして、当委員会にも御報告を予定しております。その後、検証をさらに進めて、来年六月には最終報告をできればと考えております。
検証委員会の説明については以上でございます。
引き続いて、台風第十九号に関する住民説明会の開催について、口頭ではございますが、御報告させていただきます。
なお、本件については、先日、十一月二十九日開催の区民生活常任委員会において報告しておりまして、あす開催予定の災害・防犯・オウム問題対策等特別委員会においても報告する予定でございます。
台風第十九号では、
多摩川沿いの地域において床上、床下などの甚大な浸水被害が発生しましたので、その被災した方など周辺住民の方々を対象にして、被害状況や各種支援制度を御説明するための説明会を開催することとしております。
説明会については、今月下旬に二つの会場でそれぞれ一回ずつ同様な内容で開催を考えております。
一回目については、二十一日土曜日で、会場は玉堤小学校体育館、また、二回目については翌日二十二日の日曜日で、会場は二子玉川小学校体育館を予定しております。二回とも午後二時から四時までの開催を考えております。
説明の内容ですが、被害状況のほか、これまでの区の対応、罹災証明や税・保険料の減免、融資あっせん、住宅応急修理制度などの支援制度、浸水被害の調査・検証の実施などを予定しております。
周知方法については、玉川総合支所管内については、丸子川以南のエリアを中心に、また、砧総合支所管内においては、蒲田一、二丁目、宇奈根一、二丁目のエリアを中心に全戸へのチラシの配付、また、区のホームページなどで周知を予定しております。
説明については以上でございます。
○
河野俊弘 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆藤井まな 委員 先日、私も東京都市大学の方といろいろ意見交換をしていたら、もう今、学生を使って、地域で聞き取りをすごくして、
小まめに回って調査をしていて、一月中にはその研究発表とかもできればみたいな話もされていて、すごいなと感じていたのですが、世田谷区として独自に何かそういう調査体制はどうなっているのかということをちょっとお伺いしたいのですが、そういうものも多分ここに出てくることになるのですよね。これは、今調査しているというものは大学が調査していて、世田谷区は世田谷区で独自で調査して出してくるという、それぞれの意見をいろいろ出し合うという感じになっていくのですかね。
◎桐山
土木計画課長事務取扱参事 世田谷区においても、もう水位は、ちょっと実際に今はかることはできないのですが、地盤の地形、地盤の高さとか、あと、一部写真を撮った記録とか、そういうものを区としても使って検証をする一方で、今回の末政教授、今、藤井委員がおっしゃられた、まさにその活動を陣頭指揮をとってやっている方だと聞いております。そういった方々の知見データ等も参考にさせていただければと思っております。
◆藤井まな 委員 では、世田谷区独自で聞き取り調査とかなんとかということは余りする予定はないということですね。
◎桐山
土木計画課長事務取扱参事 そのとおりでございます。区としては、国土地理院のいろいろな資料等のデータ解析での予測等を中心に行っていきたいと思っております。
◆藤井まな 委員 だとすると、やはり世田谷区も東京都市大学さんとも事前にいろいろと意見交換をしておく必要もあると思うのですが、例えば何だろうな、僕は宮崎さんか岡田さんかわからないけれども、副区長もお話をされているという話もちらっと聞いているのですが、何か打ち合わせとかをされたりしたのですか。
◎岡田 副区長 区の大学連携の会議体がございまして、都市大の三木学長も御出席されていて、三木学長から都市大の今の検証の状況について御発表をいただきました。大変示唆に富んだ内容でしたので、ぜひ一緒にやらせていただきたいというお話を申し上げ、区の持っているデータと都市大の持っているデータをトレースして検証作業を進めると非常によいのではないかというようなことで、この委員に、陣頭指揮をとっていただいている末政先生を、学長に御推薦いただいて、入っていただくというような形になった次第でございます。
◆藤井まな 委員 その辺はよくわかりました。世田谷区もなかなか人手がそんなにない中で、その都市大学さんの取り組みは大変貴重だと思いますので、しっかり緊密に意見交換して、世田谷区の意思も伝えつつやっていただきたいなということは意見で伝えておきます。
◆
中里光夫 委員 体制もとって検証も進めていくということですが、現時点で、例えば時系列で、水位がどうだったのかとか、門の操作がどうだったのかとか、浸水がいつ始まって、どうなったのかだとかいう情報は、現時点で明らかになっている問題は、委員会に報告はないのでしょうか。