◆
中塚さちよ 委員 わかりました。
結局、最初に出してきた金額と、実際に今回議案としてかかってきて、もしここに委託される場合の
契約料の金額が違うということですけれども、要は実際に一番最初に出してきた不備のあった書類よりも高い金額で区は契約しなきゃいけないことになるのかなと思うんですが、その辺は
選定委員会の人たちは承知しているということでよろしいんですか。
◎竹内
世田谷総合支所地域振興課長 今回の間違いというのは、
支出計画書の中には
事業税が入っていた、六百四十八万円、全体で八千九百万円の計画の中で六百四十八万円という小さくはない金額でございました。それが入っている。それが
収支計画という収支を合わせる
計画書のほうでは
事業税が落ちておりまして、全体として六百四十八万円少ない計画になっていました。これは
事業税を計上すると、当然収入のほうが六百四十八万円少なくなるということになっておりました。
このことにつきましては、
審査委員会の中でも、これはその分
委託料を引き上げるのかと、それはよろしくないのではないかという御議論がありました。ただ、こちらの
世田谷区民会館につきましては、支出のうちの約七割が
人件費というような形で、非常に
人件費比率の高い、そういう仕事でございますので、
計上ミスがあったから全額そちらのほうで負担しなさいということは難しいということを考えまして、全額区が見るのもおかしいだろうということで、
事業料収入ですとか、また
指定管理のほうの
利用料金、こういったものを引き上げるといったこともさせつつ、四百四十六万円区の
委託料を増額するという形の今の
計画書をもらっているという状況でございます。
◆
中塚さちよ 委員 そうしますと、
サービス公社さんのほうでは、
人件費のところなので削れないという中で、次に出してきたときには、
売り上げというか、収入を多く見込んできたと。これは結局、では区のほうで持ってもらえないとなったときに、何日かわかりませんけれども、鉛筆なめなめして、では
売り上げをもっと上げますと、本当にそんなことで
売り上げというのは上げられるのかというのも非常に疑問があるんですけれども、そこについてはどういう説明だったんですか。
◎竹内
世田谷総合支所地域振興課長 現在、新たに提出されている計画について細かく説明を求めているということではございません。計算が合うということについて確認をしているという段階でございます。ただ、
選定委員会の議論の中でも、全て
委託料で見るというようなことはしないでほしいということは御発言をいただいておりまして、私のほうからも、
人件費の比率が高いこと、また、今回一年間の
指定管理ということで、また、三十二年度は区の委託になる関係で、
利用料金の収入も余り見込めないということもあるので、そう大きな増収が見込めないということもあるので、
一定程度区が見るということも必要かということを
選定委員会の中でもお示しをしました。
そうした議論があったということを
サービス公社の側にも伝えまして、最大限の努力をしてほしいということ。現在、歳出のほうを
切り詰めるということについての提供はいただいていないんですけれども、現在、
選定委員会の中でいただいている
事業計画書の範囲では歳出の
切り詰めの細かいことは見られませんので、今後御議決いただいた後に歳出の予算についても細かく
チェックさせていただいて、それができるかできないかということについてはやらせていただきたい。
先ほど委員がおっしゃられたとおり、収入がそれだけふえない場合もありますので、それについては、そちらのほうで、
自助努力で対応するということを求めていきたいと考えております。
◆
中塚さちよ 委員 では、そういったことも
選定委員会の方々も御了承していらっしゃるということでよろしいんですか。
◎竹内
世田谷総合支所地域振興課長 そのように御説明をさせていただきました。
◆あべ力也 委員 もちろん
選定委員会が決めて
サービス公社に決定をしたわけですから公平公正な評価で決定をされてきたということなんでしょうけれども、ただ、やっぱり
サービス公社は、性質上、
世田谷区の
外郭団体ということですから、どうしても数字を間違っていたり何かしたということを、身内にちょっと甘いというふうに思われてしまうようなことに関しては、今後、厳に慎んでいただきたいということなんですが、そこで、民間の企業さんは、こういう
選定委員会に提出してくる書類なんていうのはまさに勝負ですから、これによって
事業計画だとか、年間の事業に関して大変影響してくるわけですから、それこそ必死に書類を提出してくるんだと思うんですが、ちょっと聞きたいのは、今までに民間のほかの
事業者さんでそういう数字が間違っていましたというようなことはあるんですか。
◎竹内
世田谷総合支所地域振興課長 恐れ入ります。そういう審査に全てかかわっているわけではございませんので、全体にどうだったかということを申し上げられないですけれども、過去の私の狭い経験の中でも間違っていることはあります。それを正したことは過去にもあります。ただ、余り大きな数字ではない。
◆あべ力也 委員 ほかでもあるということですけれども、特に
外郭団体ですから、その辺は厳しく見られる部分はあると思いますので、今後こういうことがないようにぜひしっかりやっていただきたいということで、区のほうからも
サービス公社にはしっかり申し入れをしていただきたいと要望しておきたいと思います。
◆
村田義則 委員
収支計画で間違って出した分について、全部じゃないけれども、六割、七割、区が見るということになるわけですが、そのことを
選定委員会で了承しているという答弁ですけれども、それは先日いただいた
会議要旨、つまり
選定委員会の
議事録の中にどこか反映されているんですか。単純な問題だと思うんですが。
◎竹内
世田谷総合支所地域振興課長 先日の
会議要旨の中では、明確にそのようには書いていないんですけれども、このような記述、収支及び
委託料に誤りがあるため、不備の額を言われるとおりに
委託料にするのか、あるいは今回
申請書どおりの金額となるのか、収支について減点したいという意見があったということを記述させていただいております。この段階で、満額ではだめですよということはお話をいただいておりましたけれども、そのように明確には
議事要旨の中には記入いたしませんでしたけれども、そのような議論があったということでございます。
◆
村田義則 委員 だから、
議事要旨という形で出していただくようになったことは、以前から見れば一歩前進なんですけれども、しかし、そういう肝心なところが、やっぱり我々は、
選定委員会のどういう過程でこの問題が議論されてこうなっているのかというのが、最終的に決断する議会のこの場でわからないと、聞いたら結果はこうでしたという話だけで、やっぱりこれは我々が審議する上でも制度としても非常に不十分ではないかというふうに思っておりますので、ぜひ改善を要望したいと思います。
○
高橋昭彦 委員長 それでは意見に入ります。本件について御意見がありましたら、どうぞ。
◆
中塚さちよ 委員 私どもの会派としましては、今回、
サービス公社という区の
外郭団体で信頼しておりましたので、まさかこんな書類の不備があったということは本当に残念に思っておりますけれども、しかも、今、
村田委員もおっしゃったとおり、選定に至った経緯というのも、我々にとっても、質疑というか、検証が非常にしにくいような
情報提供の中で、この議案を賛成、反対というのを決めることは非常に難しかったです。
そうした中で、御説明を尽くしていただいて、
選定委員会のほうがそういったことを了承して決定したという内容ですので、今回については賛成ということにさせていただきます。本来であれば、こういった
事業者が書類の簡単なミスというところを事前に直さないというんですか、そういった状況で選定をされるべきではないというような考えもありますけれども、今回については賛成させていただきます。
◆
桃野よしふみ 委員 全体の評価結果については尊重して判断をしますけれども、やっぱり区の
外郭団体と
世田谷区の間の緊張感のなさといいますか、こういう大事なところで大きなミスが出てしまうという全体の関係性とか雰囲気みたいなところに大きな危惧を感じております。
今後の
株式会社世田谷サービス公社の
企業体質だとか、さらに大きな問題が起きてしまうのではないだろうかということも不安に感じております。そういった不安感とか、危惧についてはお伝えをしておきますので、
世田谷区としても、こういったことがないように、今言ったように、これは
単純ミスだから、ケアレスミスだからという議論で終わらせずに、しっかり取り組んでいただきたいというふうに思います。
◆あべ力也 委員
先ほど質問の中でも申し上げましたけれども、やはり
外郭団体という性質上、厳しい視線が注がれているということは間違いないわけですから、そういったことにしっかり配慮をして、今後もこうした選定とかには書類の不備がないようにしっかり臨んでいただきたい。今回の議案に関しては賛成をいたします。
○
高橋昭彦 委員長 それでは、お諮りいたします。
本件を可決することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
高橋昭彦 委員長 御異議なしと認めます。よって議案第八十七号は可決と決定いたしました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
高橋昭彦 委員長 次に、議案第八十八号「
世田谷区立区民センターの
指定管理者の指定」を議題といたします。
本件について、説明を求めます。
◎岩元
玉川総合支所長 議案第八十八号「
世田谷区立区民センターの
指定管理者の指定」につきまして御説明いたします。
本件は、
世田谷区立区民センターの
指定管理者を指定するため、
地方自治法第二百四十四条の二第六項の規定に基づき御提案するものでございます。
内容につきましては、さきの
委員会で御報告したとおりでございます。
御審査のほど、よろしくお願いいたします。
○
高橋昭彦 委員長 御質疑がありましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
高橋昭彦 委員長 それでは意見に入ります。
本件について御意見がありましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
高橋昭彦 委員長 それでは、お諮りいたします。
本件を可決することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
高橋昭彦 委員長 御異議なしと認めます。よって議案第八十八号は可決と決定いたしました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
高橋昭彦 委員長 次に、議案第八十九号「
世田谷区立区民会館の
指定管理者の指定」を議題といたします。
本件について、説明を求めます。
◎澤谷
砧総合支所長 議案第八十九号「
世田谷区立区民会館の
指定管理者の指定」につきまして御説明申し上げます。
本件につきましては、
世田谷区立砧区民会館の
指定管理者を指定するため、
地方自治法第二百四十四条の二第六項の規定に基づき御提案申し上げるものでございます。
内容につきましてはさきの
委員会で御報告したとおりでございますが、選定結果の説明に不十分な点がありまして、御指摘をいただきました。説明の不備をおわび申し上げるとともに、本日、御指摘の点について御説明をさせていただきます。
指定管理者候補者であります
世田谷サービス公社から提出された
提案書の
収支計画について二カ所誤りがございました。一点目が、
事業者の
公募要領の
読み込み不足によりまして、
収支計画の五年目の収入について少なく見積もっている点でございます。二点目が、本来収入と支出が一致するよう
収支計画書を作成するものでございますが、
事務経費、
本社管理経費の
計上漏れがありまして、収支が一致しないという点でございます。
選定委員会では、
サービス公社の
収支計画につきまして厳しい御指摘があり、低い採点となりましたが、その点を差し引いても、
管理実績、地域との交流や
障害者雇用などを総合的に判断すると他の団体より
指定管理者として適しているという結論に至ったものでございます。なお、
世田谷サービス公社より訂正した
収支計画書が提出されております。
御審査のほど、よろしくお願い申し上げます。
○
高橋昭彦 委員長 御質疑がありましたら、どうぞ。
◆
中塚さちよ 委員 またこれも先ほどの繰り返しにもなりますし、ほかの委員の方々もたくさん指摘をされていたので、繰り返すのも嫌なんですけれども、先ほどあべ委員もおっしゃっていたように、こういった大事な書類は民間の方々は必死に提出してくると。そういった中で、ミスというのは過去の経験の中ではあったということでしたけれども、二回も同じというのか、同時期に書類の同じ数字のところでミスっていると、やっぱりこういうところに委託するとなると、
桃野委員もおっしゃったとおり、不安を感じる。一回ならず二回間違っている。こうなってくると、やはり
サービス公社への委託ありきだったのではないか、
ずぶずぶなのではないかというふうに見られてしまっても仕方がないのではないかと思うんですね。
しかも、こちらに関しては他社が競合していまして、僅差で落ちちゃったところもあるわけなんですけれども、
選定委員の方々は何人かいらっしゃいますから、こういう結果になったことについて
選定委員の皆さんというのは非常に御納得されていたんですか。ほかに何か意見とかは出たりしませんでしたか。
◎林
砧総合支所地域振興課長 収支計画の誤りがあったという部分につきましては、
選定委員会でも議論になりました。ここの部分について、ヒアリングの際に修正をしたいという申し出があったんですけれども、
応募要領の中でも提出されたものの修正はできませんということで、
選定委員会の中でもはっきり申し上げております。提出されたもので御審査いただくということを、各
選定委員会の中で御審議いただいております。
したがって、
収支計画の部分は、
選定委員の皆様方は非常に厳しい採点をされておりました。ただし、
収支計画以外の今までの
管理実績であったり、地域貢献、地域交流の考え方、そういった面を総合的に判断して、この結果については、やむなしというか、妥当ということで、最も適しているのは
サービス公社という御判断をいただいたという状況でございます。
◆
中塚さちよ 委員 総合的にそういう判断になったということですけれども、
収支計画というのは非常に大事だと思うので、そこのところがこんなに点数が低いのに、最後には何か総合的に判断して逆転というのか、ここが受託したというのは、そもそもその評価基準自体もこれでいいのかという問題もあるのかと思うんです。
今後、そうした評価基準を含む選考プロセスですね。このあたりの見直しというのは必ずしていくべきではないかと思うんですけれども、どう考えますか。
◎林
砧総合支所地域振興課長 確かに御指摘のとおり、今回、
収支計画という非常に重要な部分の誤りがあったところを選定したというところでございます。
区では、
指定管理者制度運用に係る指針を定めておりまして、その中で、選定基準として、施設の
設置目的への適合性、良質な
サービスの
提供等の
事業効果、また、運営の効率性、
事業者の安定性など七項目を掲げ、総合的に判断するとしてございます。今回の審査におきまして、
収支計画に大きな漏れがあり、その他の審査項目を含め、今回は最も適していると判断したものでございますが、区民の皆様から疑念を持たれるようなことのないよう、計画上に瑕疵がある場合の対応等、
選定委員会での指摘事項がある場合にどのように対処するかなど、意思決定過程で明確になる方策を、
運用指針を反映するための担当部署とも今後検討をさせていただきたいと思っております。
◆
中塚さちよ 委員 今後、その辺を検討していくということですので、例えば実績というのも大事ですし、わかるんですけれども、ここを重視すると結局最初からやっているところが有利になって、ずっと同じところが受託するということがどうしても起こりやすくなると思います。海外の
指定管理者の事例だと、やはりそれでなれ合いの関係になることを防ぐために、何回か委託したら、なれ合いというのか、そういうのを防ぐために必ず次はほかの法人に切りかえるとかということをやっている国もありますので、そうしたこともよく研究していただいて、どういう評価基準をしていくのがいいのかをぜひ研究していってくださいと要望いたします。
◆あべ力也 委員 この
収支計画の配点というのが七十点ですよね。それで、
事業計画なんかを見ると百十二点ということで、もし
収支計画の配点がもうちょっと高ければ、逆に言えば
サービス公社は選定されなかったという可能性がありますよね。配点のそもそもの配点基準というんですか、収支が成り立たないのに事業継続はできないわけですから、
収支計画の配点が随分低いなというふうに私は感じてしまうんですが、配点そのものの考え方、どういうふうにこの配点を決めたのか、その辺はお聞きしていないような気がするんですが、これはどういうふうなあれで決めたんですか。
特に
収支計画は、いろんな配点の中での評価の中ではすごく重要な柱であるにもかかわらず、施設
事業計画はすごく配点が高いにもかかわらず、
収支計画の配点というのはさほどではないですよね。この辺の考え方が余り理解できないなということと、この配点の低さが今回
サービス公社が選定された理由になっているとすれば、その辺の配点の考え方についても見直しをする必要があるのかなというふうに感じてしまうので、その辺についてはどういうお考えですか。
◎林
砧総合支所地域振興課長 今御指摘の一次審査、二次審査の評価項目の配点でございますが、先ほど申し上げましたこちらの
運用指針の中で、施設の
設置目的への適合性等々七項目掲げておりまして、それに沿った審査項目としてございます。
こちらにつきましては、今回の選定に当たりまして、第二回の
選定委員会の中で、審査項目、配点について御議論をいただきまして、今までの昨年、その前の同様な区民会館の
指定管理者の指定に当たっての審査項目を参考に、審査会での御意見を踏まえ、配点をしたという状況でございます。
委員御指摘のとおり、今回、
収支計画の部分で誤りがあり、そこの部分が相対的にそれほど高くなかったということで、結果こうなったという部分もございますので、今後、今回の点も踏まえまして、この配点も含めて、項目を含め配点も検討してまいりたいと思っております。
◆あべ力也 委員 配点が一番多いのが
運営管理体制で、次が施設
事業計画、
収支計画となりますけれども、
収支計画に関しては半分ぐらいの配点ですよね。先ほど申し上げたように、やっぱり事業として収支が成り立たないのに事業継続はできないわけですから、この辺の配点はもうちょっと高くしていただいて、この配点に関してもしっかり再検討していただきたいと要望しておきたい思います。よろしくお願いします。
◆
村田義則 委員 ちょっと確認ですが、これは
選定委員会の順位は順位として結論が出るわけですが、それを議会に議案として提出する段階で、それは当然区として判断をしているわけですよね。つまり一番目じゃなくても、二番目でもいいという場合があるわけですよね。
選定委員会の結果を尊重してということなんだろうとは思うんですが、しかし、最終的には区の決断で出したと。
サービス公社は二件立て続けにこういう事態があって、それでもなおかつ、区として議案として提出したと。その辺の判断は多分庁内でもいろいろ議論があったと思うんですが、最終的にどういう判断で議案として出したのか、その辺を説明してもらえますか。提出者の責任という意味ですけれども。
◎林
砧総合支所地域振興課長 選定委員会で御審議いただいて、候補者として
選定委員会での結果を報告、
選定委員会から区のほうに報告がございました。今までの審査過程を踏まえて、審査理由を踏まえて区に報告をし、最終的には政策会議のほうで御決定をいただいたというところでございます。
選定委員会の結論を尊重するということで、このとおり候補者として区として決定したという経緯でございます。
◆
村田義則 委員 それでいいんですか。政策会議では何の議論もなくて、
選定委員会はそれだから右から左へ通ったと、そういうことだったんですか。いや、政策会議に出ている方に。
◎林
砧総合支所地域振興課長 途中の経過についても質疑がございまして、
サービス公社が選定された理由についてありまして、やはり実績、それから
障害者雇用等々の考え方、あと地域貢献への取り組みについて高い評価があって、一番適しているという評価があったということを確認しました。
◆
村田義則 委員 だから、今回のこういう不祥事について、区として議案として提出する段階で、
選定委員会の結果を尊重するというだけだったのかと。
◎岡田 副区長 今、担当課長から御説明申し上げたとおり、
選定委員会の結果を踏まえまして、庁内の庁議準備会、また政策会議という過程を通して区として決定をさせていただいたわけですが、その過程の中で、収支の部分での今回の件については議論があったというふうに聞いております。
今回、
議事録でも、
サービス公社について、第四回の
議事録ですが、
収支計画に課題が残るが、その点を差し引いても総合的に評価できるとされる一方で、
収支計画を再提出させてちゃんと
チェックしろという御意見もいただいているわけですので、この辺の
委員会での指摘事項について、政策決定をする際に再度確認するなど、そうした意思決定の仕組みの中での改善というのも今回私どもとしてはやらなければいけないことかなというふうに考えておりまして、先ほど提出書類の不備に関する基準であるとかということもございましたが、指針を管理している政策経営部とも協議して改善を図っていきたいと考えております。
◆
村田義則 委員 今の副区長の話はぜひそれで改善していただきたいと思うんですが、今、副区長が指摘された前回の参考資料の
会議要旨の中で、
指定管理料予定額、支出合計額の質問に対する回答も信憑性に欠けると感じたという委員の発言があるわけです。これだけ出されても、信憑性が欠けるというのは、全体の総合の点数はそうなったにしても、委員の方からこれほどきつい発言も出ていると、これについては我々は知る由もない。
議事録は見せられませんかと言ったら、それは見せられませんという話で、この辺もやっぱりぜひきちっと改善していただかないといけないし、そういう
選定委員会の中身も、庁議決定する際も、きちっとしっかりと踏まえた議論と、それから
世田谷区は
サービス公社の一番の大株主ですから、そういう意味では、
サービス公社に対する指導、監督をしっかりしていただきたいということを要望しておきたいと思います。
◆あべ力也 委員
サービス公社は株式会社ですよね。いわゆるこういう
収支計画なりなんなり、
指定管理者の指定に向けて書類を提出するという場合に、
サービス公社は、こういう作成をする書類はどの部門がやっているんですか。
◎林
砧総合支所地域振興課長 サービス公社の事業部というところが所管をしているというふうに伺っております。
◆あべ力也 委員 その事業部というのは、例えば
収支計画であったり、いろんな計算をしたりとかという専門家がちゃんといるということですね。外注して出しているというのではなくて、自前でちゃんと積算したり何かする能力があるということですね。
◎林
砧総合支所地域振興課長 外注したり、外に発注しているとかというのは聞いたことがございませんので、
サービス公社本体で作成しているというふうに認識しております。
◆あべ力也 委員 その専門家がいるということね。
◎林
砧総合支所地域振興課長 専門家というか、担当する社員がいて、そこで担当されているというふうに理解しております。
◆あべ力也 委員 こういう書類をつくる、専門の知識を持った方がつくっているんですか。
◎林
砧総合支所地域振興課長 何をもって専門というのかはわかりませんが、当然仕事として、会社として、こういった重要な書類を提出するわけですから、そこは責任を持って、それなりの知識を持った方が作成しているというふうに認識しております。
◆あべ力也 委員 これだけ間違いが何回も出ているんだから、本当に専門の方がつくっているのかなと疑問に思わざるを得ないから聞いているんですよ。では、ちゃんとした専門の方がつくっているのね。それでこれだけ間違いがあるということは、今度は内部的にそれをつくった部門に関して、今後の対策というのはどういうふうにするのか。
外郭団体だから、自主運営しているのだから区として答えられないと言われてしまえばそれまでだけれども、どう考えても、こんなに何回もというのはおかしいし、本当に専門の方がやられて、ちゃんと積算とか数字を出しているのかなというふうに思われるぐらいのことではないかなと思うんです。だから、専門の方というのはどういう方がやられているのかすごく疑問なので、それは後から教えてください。どういう方がつくっているんですか。それは今でなくてもいいですから。
◆
田中みち子 委員 今回、議案八十七と八十九それぞれの
指定管理者が
サービス公社ということで、それもどちらも
収支計画というんですか、その書類に不備があったということで、無効なのではないのかなというふうに思うところが正直あります。
それで、今、書類審査のところを改めて見させてもらったときに、例えば
サービス改善の取り組みというところで、書類審査だと
アクティオさんのほうが高い、一方で、プレゼンテーションのヒアリングなんていうときは、同じ項目なのに
サービス公社が高くなっちゃうというのはどうなんだろうなと思って、ちょっとおかしいなと思って、今ちょっと発見したんですけれども、そのあたりで何かありますか。
◎林
砧総合支所地域振興課長 例えば
サービス改善の取り組みというところでございますが、書類審査でいろいろ書かれておりまして、そこの部分の細かい具体的な対応だとか、どういう考え方を持っているかというヒアリングをした際に、そこがちょっと明確にならなかったという部分がありまして評価が下がったというようなやりとりがございました。
◆
田中みち子 委員 わかりました。書類審査、さらに聞いてみたらということであったんですけれども、例えば、これまで砧というのは
アクティオさんがずっと
指定管理者でいらっしゃったということで、そんなに変な感じというのも聞いていないです。むしろほかのところで、
アクティオさんから
サービス公社になったところで、会議室を使おうとしたときに、中の様子が見たいから――
アクティオさんが
指定管理者のときはちゃんと見られるような情報が出ていたそうなんですね。それが
サービス公社に変わったところでそのデータが出なくなってしまって、実際使いたい会議室の中身というのが見られないような感じなんですよと以前に聞いたことがあって、例えばそんなことというのは、
サービス改善の取り組みの一つとして区民にすごくわかりやすいことだと思うんですね。
細かいところを言うといろいろあると思うんですけれども、やっぱりそういったところ、この書類だけだと果たしてそれが本当にいいのと、やっぱり信憑性がないですよという委員からの御指摘もあったということはぜひとも重く受けとめていただいて、改善をぜひお願いしたいと思います。
○
高橋昭彦 委員長 それでは意見に入ります。本件について意見がありましたら、どうぞ。
◆
中塚さちよ 委員 今回も、現段階で
選定委員会の正式なプロセスにのっとって決定されたということなので、その内容について反対ということはしませんけれども、しかし、やはり区民目線で見たときに、これだけ厳しい意見が出たところ、書類の不備があったところが何で選定されたのかということは、区民目線で考えると非常におかしいですし、私だってとても説明が難しいです。だって、詳細が全然開示されなかったんですから。それを区が提案してきた結果だけ見て、はい、そうですか、はい、賛成とはとても言える内容ではなかったです。
なので、今後、配点ですとか評価基準を含む選定プロセスの見直しは、ほかの委員の方からも出ていたと思いますので、こうしたことを早期に行うことを求めて、賛成とさせていただきます。
◆
桃野よしふみ 委員 先ほどと同じですけれども、やはり
世田谷サービス公社という会社だとか、その会社がやる仕事についての信頼感ということに非常に直結することが二回も起きているわけです。危機管理の基本として、何か大きな事件、事故が起きた場合は、その背景にもっともっと数え切れないほどの小さな事件、事故が起きているということは常識的に語られるわけですから、ぜひとも
サービス公社全体に区としてもしっかり目配りをしていただいて、二度とこういうことのないように取り組んでいただきたいということを申し上げて、賛成をいたします。
○
高橋昭彦 委員長 それでは、お諮りいたします。
本件を可決することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
高橋昭彦 委員長 御異議なしと認めます。よって議案第八十九号は可決と決定いたしました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
高橋昭彦 委員長 次に、議案第九十号「
世田谷区立区民会館の
指定管理者の指定」を議題といたします。
本件について
理事者の説明を求めます。
◎西澤
烏山総合支所長 それでは、議案第九十号「
世田谷区立区民会館の
指定管理者の指定」について御説明いたします。
本件は、
世田谷区立烏山区民会館の
指定管理者を指定するため、
地方自治法第二百四十四条の二第六項の規定に基づき御提案するものでございます。
内容につきましては、さきの
委員会で御報告したとおりでございます。
御審査のほど、よろしくお願いいたします。
○
高橋昭彦 委員長 それでは、御質疑がありましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
高橋昭彦 委員長 それでは意見に入ります。
本件について御意見がありましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
高橋昭彦 委員長 それでは、お諮りいたします。
本件を可決することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
高橋昭彦 委員長 御異議なしと認めます。よって議案第九十号は可決と決定いたしました。
以上で
議案審査を終わります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
高橋昭彦 委員長 次に、2
報告事項の聴取に入ります。
(1)平成三十年度
一般会計補正予算(第二次)について〔当
委員会所管分〕、説明をお願いします。
◎岩元
玉川総合支所長 平成三十年度
一般会計補正予算(第二次)につきまして、当
委員会所管分を順次御報告申し上げます。
私からは、
玉川総合支所の補正予算につきまして御説明をさせていただきます。歳出の補正でございます。補正予算書の五六ページ、五七ページをお開きいただければと思います。
予算科目、区分目02支所費についてでございます。4の総合支所・出張所改築費の補正でございます。5の
玉川総合支所・出張所改築工事でございますが、これは奥沢まちづくりセンターの改築工事に係る経費といたしまして三億四千八百万円を補正するものでございます。
次に、繰越明許費の補正でございます。補正予算書の七四ページ、七五ページのほうをお開き願えればと思います。項03区民費、事業名、
玉川総合支所・出張所改築工事の三億四千八百万円でございます。これは、先ほど補正予算で御説明させていただきました奥沢まちづくりセンターの改築工事が二カ年にわたり、年度内に終了しないため、平成三十一年度を期間として三億四千八百万円を繰越明許費として計上するものでございます。
玉川総合支所所管分については、以上でございます。
◎田中
生活文化部長
生活文化部の補正予算について御説明をさせていただきます。
歳出予算の補正でございます。補正予算書の五六ページ、五七ページをお開きください。
予算科目の区分目01区民総務費についてです。5、男女共同参画社会推進事業費の補正でございます。3のドメスティック・バイオレンスの防止に関する経費ですが、配偶者暴力相談支援センターの機能整備をするに当たり、DV相談専用ダイヤルを設置するため、運営に要する経費を百八十三万円増額補正するものでございます。
生活文化部所管分については以上でございます。
当
委員会所管分についての御説明は以上でございます。
○
高橋昭彦 委員長 ただいまの説明に対しまして御質疑がありましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
高橋昭彦 委員長 それでは次に、(2)松原まちづくりセンター基本構想の変更について(
あんしんすこやかセンター・
社会福祉協議会との
一体整備、
松原小学校プール・新
BOP室、松原ふれあいの家との複合化)、
理事者の説明を願います。
◎長岡
北沢総合支所地域振興課長 松原まちづくりセンター基本構想の変更について報告いたします。
変更の内容としまして、括弧書きに書いてあるとおりなんですが、
あんしんすこやかセンター・
社会福祉協議会との
一体整備、
松原小学校プール・新
BOP室、松原ふれあいの家との複合化というものでございます。
なお、本件につきましては、福祉保健常任
委員会、文教常任
委員会とのあわせ報告でございます。
内容について順次説明させていただきます。まず、1、主旨についてです。松原まちづくりセンターの松原小学校敷地への移転整備につきましては、平成二十九年五月に策定した松原まちづくりセンター基本構想の内容を変更したため、この概要を報告するものでございます。
恐れ入りますが、別添の資料1もあわせてごらんください。A3の大きな資料になります。こちらの資料1につきましては、左の図が現況図、真ん中の図が当初計画の配置図、右の図が今回変更後の計画配置図となっております。かがみ文とあわせてごらんいただきたいんですが、かがみ文の2の経緯をごらんください。変更前の基本構想では、松原まちセン、あんすこ、社協との
一体整備、松原小学校の体育館棟及びプール棟との複合化、計画建物への松原ふれあいの家の移転を内容としておりましたが、周辺環境への配慮をさらに行う必要があると判断いたしまして、複合施設棟の縮小等、複数案を検討してまいりました。検討の結果、学校運営上の問題も考慮し、体育館棟を複合化の対象から外すこととし、松原小学校の新
BOP室を複合化することといたしました。
次に、3の計画敷地の立地条件による計画の見直しについてです。本計画の推進に当たり、
世田谷区街づくり条例に基づきまして建築構想説明会を平成二十九年十二月と三十年一月の二回実施したところ、参加者から日影の影響について再検討の要請がありました。日影規制につきましては、計画地の地盤面で規制がクリアできるように計画を策定してきましたが、基本設計を進める中で、学校敷地周辺の住宅は学校敷地との高低差が大きいところがあり、考慮が必要であると判断いたしました。具体的には、小学校の校庭の地盤面で日影規制がクリアできるように計画を策定してきましたが、北側の道路、住宅と学校敷地とは約二・四メートルの高低差があります。つまり段差があって北側の道が下がっている状況となっております。ということで、考慮が必要であるということで判断をいたしました。複数の案を検討し、学校運営上の問題も考慮し、建物計画全体を見直し、体育館棟については複合化の対象から外すことといたしました。
別添の資料で、次の資料2もあわせてごらんいただきたいと思います。これもA3の大きな資料なんですが、こちらの資料2につきましては、今回の変更後の案の平面図等となっております。
かがみ文とあわせてごらんいただきたいんですが、かがみ文につきましては、4の基本構想の主な変更点をごらんください。まず(1)としまして、プール棟との複合化についてです。まちセン、あんすこ、社協との
一体整備は、小学校との動線を分け、北側道路面から各窓口へアクセスできるよう、地下階に配置いたします。これは当初案と同様でございます。
かがみ文の裏面をごらんください。一階部分につきましては、まちセンの活動フロアとふれあいの家を配置し、二階部分にプールを配置いたします。次に、(2)新
BOP室の複合化についてです。松原小学校は、中長期的に児童数が増加し、教室数が不足することが予想されているため、今計画にあわせて、現在、校舎内にある新
BOP室を複合施設棟一階に配置し、校舎、体育館の更新時に必要となる仮設校舎の抑制を図ります。南側校舎一階の新
BOP室の後利用につきましては、将来需要にあわせ、普通教室へ改修を行いますが、当面は倉庫等として活用いたします。現在、南棟一階の教室と学校多目的棟を新
BOP室として使用していますが、児童及び職員が各棟に分散している状況でございます。
ここで、もう一度、別添資料の1をごらんください。資料1の左の図の現況図を見ていただきまして、ここの体育館棟の南に学校多目的棟があるというふうな配置になっております。
行ったり来たりで恐れ入りますが、その図と、再度かがみ文にお戻りいただきまして、(2)新
BOP室の複合化の項目の七行目の後半の部分からごらんください。新BOPの機能を複合施設棟に集約することによりまして、児童のさらなる安全確保や児童育成における丁寧な支援が可能となります。また、複合施設棟に新BOPが入ることにより地域との交流・連携事業を進めやすくなります。
次に、(3)渡り廊下、器具庫、トイレの整備についてです。南校舎棟と体育館棟を結ぶ渡り廊下の屋根は、南校舎棟外部階段と必要な離隔距離がとれていないことから、適法化のため屋根の一部を撤去いたしました。このままでは学校運営上支障があるため、建物構造上の安全性が明確でないことが判明した学校多目的棟を撤去し、その跡地に渡り廊下を再設置いたします。また、体育館棟には器具庫とトイレがないため、渡り廊下の再設置にあわせまして、器具庫及びトイレを整備いたします。
次に、5の施設計画の概要についてです。(1)敷地概要はごらんのとおりでございます。(2)建物概要につきましては、まず①整備する施設についてです。複合施設棟につきましては、まちセン、あんすこ、社協、ふれあいの家、プール、新
BOP室、小学校多目的室等を整備いたします。
ページをおめくりください。渡り廊下等につきましては、現在の体育館棟の南側にある学校多目的棟を撤去した後に整備するものといたしまして、渡り廊下、体育館用器具庫、トイレとなります。次に、②建物規模につきましては、延べ床面積が約一千五百三十平米となります。
次に、6の概算経費についてです。(1)概算事業費につきましては約十三億五千万円で、変更前の十五億八千万円と比較しまして約二億三千万円の減となります。内訳としましては、設計等委託費が、変更前が約一億円、変更後が一億二千万円で、約二千万円の増となります。これは基本設計のやり直し等のためでございます。増築費につきましては、変更前が約十四億三千万円、変更後が十一億三千万円で、約三億円の減となります。改修工事費につきましては、変更前が約五千万円、変更後が約一億円で、約五千万円の増となります。次に、(2)施設維持管理費についてです。複合施設棟の施設維持管理費につきましては、年間約一千二百九十万円と想定しております。
7、スケジュールの変更についてです。当初スケジュールでは、平成三十二年度、二〇二〇年度に複合施設開設予定でしたが、変更後のスケジュールにつきましては、ページをおめくりいただきまして、裏面のスケジュールのところをごらんください。平成三十三年度、二〇二一年度に複合施設開設予定となり、当初のスケジュールより一年遅くなってしまってございます。
8、体育館棟の整備についてです。公共施設等総合管理計画等を踏まえまして、改めて更新時期等を検討することといたします。
なお、別紙で松原まちづくりセンター基本構想(案)が冊子になっていますが、これを添付しておりますので、後ほどごらんいただければと思います。
報告は以上です。
○
高橋昭彦 委員長 御質疑がありましたら、どうぞ。
◆
桃野よしふみ 委員 普通にというか、素朴に疑問に感じるのは、やっぱり北側の道路が二・四メートル下がっているというのは事前にわかっていた話で、基本構想の案をつくる段階でこういうことがなぜ考慮できなかったんですかということは聞きたいです。
◎長岡
北沢総合支所地域振興課長 委員おっしゃるとおり、北側の道路が下がっているというのは前回の説明のときもさせていただきまして、土地が特殊な形であるというのは認識していたところです。おっしゃられるとおり、先ほどの説明でも申し上げましたが、基本構想の段階では、基本的に学校の校庭の地盤面で日影を法的にクリアする内容で計画をしたんですけれども、北側が二・四メートル下がっている道路、お宅のところにどのぐらいの影が落ちるかというところまでは、基本構想の中ではまだ設計会社と一緒にやっていませんでしたので、そこの部分はちゃんと確認できない状況でした。基本設計に入りまして、設計会社のほうとも具体的に詳細な部分を整理していく中で、またその説明会をやっていく中でそういう御要望も出て、庁内でももう一度再確認しまして、これは再検討しなければいかぬということで、このような変更ということになりました。
◆
桃野よしふみ 委員 今、課長が御説明されたように、特殊な地形だということは事前にわかっていたということですから、法律的に云々というのは当然最小限の絶対にやらなければいけないこととしてやるんでしょうけれども、プラスアルファ、いや、ここはこうだから、特殊な地形だからということが事前に――当然現況を見ないでこんな計画を立てるわけがないですから、見てインプットをされていたわけですよね。されていた状況の中で、法律どおりやればいいんじゃないのという判断をして、結局、いや、それはまずいよというふうに判断が変わっちゃうというのは、やっぱり仕事の進め方としてちょっとずさんですよね。これは実際区民の方にも御迷惑がかかるわけじゃないですか。気をつけてくださいとしか言いようがありませんけれども、しっかりやってください。
◎長岡
北沢総合支所地域振興課長 わかりました。ありがとうございます。
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○
高橋昭彦 委員長 次に、(3)
世田谷区立老人休養ホームふじみ荘における
死亡事故について、説明を求めます。
◎笹本
市民活動・生涯
現役推進課長 それでは、
世田谷区立老人休養ホームふじみ荘における
死亡事故について御報告いたします。
1の発生日時は、平成三十年九月一日土曜日、午前十一時二十分ごろでございます。
2の発生場所は、
世田谷区立老人休養ホームふじみ荘の一階の男性浴室でございます。
3の事故者は、区内在住の八十五歳の男性でございまして、ふじみ荘に訪れる際は、いつも奥様と二人で御来荘されていたということで伺っております。
4の経緯でございますが、時系列で書いておりますが、午前十一時二十分ごろ、浴室内で男性が倒れているところを浴室内にいたほかの利用者の方が見つけまして、施設の管理者へ館内電話で連絡をいたしました。直ちに、常駐しております看護師やスタッフが現場に駆けつけ、AEDの使用や心臓マッサージによる一次救命処置を施しました。午前十一時半ごろ、スタッフが救急車を要請し、同四十五分ごろ消防隊が到着、続いて、救急隊が到着し、男性を救急車において東京医療センターへ搬送いたしました。現場では、玉川警察署による現場検証及びスタッフへの事情聴取が行われました。その間、浴室は閉鎖しておりました。その後、午後一時二十分ごろに御家族の方より亡くなられた旨の連絡が施設に入り、午後二時二十分ごろ、施設の者より区の担当者へ事故の報告がございました。なお、警察は死因等を教えてくれませんでしたが、後日、私が奥様へ連絡をいたしまして、お悔やみを申し上げるとともに、亡くなった原因を伺ったところ、虚血性心不全とのことでございました。
御報告は以上でございます。
○
高橋昭彦 委員長 御質疑がありましたら、どうぞ。
◆
福田妙美 委員 まず、このふじみ荘は、たしか入り口のところで看護師さんの血圧の検査とかを受けられるようになっているんですけれども、全員受けるようになっているんでしょうか。
◎笹本
市民活動・生涯
現役推進課長 お話しのとおり、看護師が常駐しておりまして、九時から十六時まで血圧測定や健康状態の確認、また、心身の健康相談・指導、急病・事故発生時の応急対応などを看護師さんが行うということで決めております。ただし、全員の方が強制的に受けるというものではございませんので、また、この方は常連さんだったということもございまして、当日は看護師の方の
チェックは受けずに館内に入られたということを伺っております。
◆
福田妙美 委員 今回このようなことがあったということもありまして、今後、対策として、なるべく受けていただけるような方向にするのか、もしくは、やはりこの館内にいらっしゃった方への心の影響もいろいろあると思うんですね。なので、しっかり対策を練っていかないといけないのではないかと思うんですが、そこは何か考えていらっしゃいますか。
◎笹本
市民活動・生涯
現役推進課長 お話しのとおり、利用者の方へメディカル
チェックを受けるように、施設のほうに徹底するように既に指導をしておりますので、そこについては今後も
チェック体制を整えてまいりたいと思います。
◆
中塚さちよ 委員 福田委員もおっしゃっていましたけれども、ふじみ荘も高齢者の方が利用する施設ということですので、デイ
サービスとかだと、よく朝は必ず看護師さんが
チェックをしてくれて、入浴前も必ずバイタル
チェックをして、入浴前に数値がよくなかったらその日の入浴は中止したりとかしていますから、今後ぜひ研究していただきたいと思います。要望です。
◆
田中みち子 委員 今、御本人のバイタル
チェックとかということをしていただくという改善ももちろんなんですけれども、あと温度差というのはどうだったんだろうかなと思っていて、やっぱりお風呂場での心不全というのは多くて、そういうものはヒートショックみたいなことが考えられると思うんですけれども、今回は九月で温かいからということではありますが、ただ、着がえるお部屋というのは冷房ががんがんというところが結構あるんですよね。それで、お年寄りなんかは手足が冷たくて、冷房のきいたところで着がえて、それでもって温かい湯船に入ると一気に温度が上がって、その温度の差によって心臓にというふうにも考えられるんじゃないかなと思うので、着がえるところの温度が何度かとか、あるいはまたお風呂場も何度とか、余りこの差がないように、断熱というんですか、冷え過ぎていないかとか、そういう確認をしてもらったらいいんじゃないかなと思うんですけれども、どうでしょうか。
◎笹本
市民活動・生涯
現役推進課長 東京都の監察医務院の統計によりますと、やはり平均すると都内では年間千四百名ほどの方がお風呂でお亡くなりになっておるそうです。ただ、やはり多いのは冬場が圧倒的に多く、夏場については五十件程度で推移しているというような統計がございますが、もちろん冷房のかけ過ぎもよろしくないので、先日、私も敬老の日に、その施設をお風呂の中まで全て視察させていただいたんですけれども、特段、着がえ場所の温度が低過ぎるというようなことは感じなかったんですが、その辺は夏場の事故の対策ということで研究してまいりたいと思います。
◆
田中みち子 委員 温度というのは個人差が本当にあると思うんですね。だから、病院なのか、何か大学機関みたいなところで、適当な温度みたいなものというのは多分あるんだと思うんですね。だから、それに限りなく近づけるように、着がえのところとかの温度というのも見ていただきたいのと、あと、湯船も暑過ぎるのかわからないですけれども、そういうところとかもちょっと
チェックしていただきたいと要望しますが、いかがでしょうか。
◎笹本
市民活動・生涯
現役推進課長 おっしゃるとおり、東京消防庁さんなんかも、冬場については浴室と着がえ場所の温度の差がないようにしてくださいというようなことをホームページなどでうたっておりますので、その点も踏まえまして、どういう温度設定がいいのか研究してまいりたいと思います。
◆あべ力也 委員 申しわけないですけれども、私はふじみ荘に行ったことがないので、よくわからない部分があって、まず高齢の方というのは、お風呂に入ったときにさまざまなリスクがありますよね。例えばお湯の温度もそうだし、浴室の深さによってかかる水圧もあったり、そういう点というのは、ふじみ荘自体そんなに新しい施設ではないと思うので、現状がどういうふうになっているのかというのをちょっと教えていただきたいのは、運用上、お湯の温度はどのぐらいに設定をされていて、浴室の深さというのはどのぐらいなんですか。
◎笹本
市民活動・生涯
現役推進課長 私も湯船につかったことはないんですけれども、目視でございますが、そんなに深い浴槽ではないというふうに認識しております。また、この施設については築四十八年たっておりますので、老朽化は進んでいるんですけれども、広々としたゆったりした浴室、洗い場だというふうな認識をしております。
◆あべ力也 委員 温度も聞きましたけれども。
◎笹本
市民活動・生涯
現役推進課長 済みません。温度については、今手元に資料がございません。後ほどまたお伝えできればと思います。
◆あべ力也 委員 一般のスポーツクラブなんかに行っても、やっぱり高齢者の会員の方が多いので、新しい施設に関しては、その辺をすごく配慮、注意をして、施設の設計から全部やっているようですね。
それから、今スポーツクラブなんかの場合にはサウナがあっても大体水風呂がないとか、心臓が温度差のショックを受けないようになっていたりとか、あとはお湯も余り高い温度じゃないですね。それと、浴槽の深さも、せいぜい座って肩まで来るかどうかぐらいの余り水圧がかからない程度になっているというようなことなんですが、その辺は現状の施設がどういうふうになっているのかというのはちょっと気になるところなので、今お手持ちの資料がないということですから、余り深くないとか、見た目でそんなに深くありませんよと言っても納得できる話ではないので、説明としてはいかがかなと私は思いますので、ちゃんと数字で、浴室の水槽そのものの深さは何センチあってというのを後からでいいですから、資料としてください。
◆
桃野よしふみ 委員 看護師がAEDを使ったということなので、意識があるかないか、呼吸があるかないかとかを確認してAEDを使ったということになろうかと思うんですけれども、それにしては、十一時二十分ごろに発見されて、救急車を要請したのが三十分ごろということだから十分ぐらい間隔があるじゃないですか。私も救命救急講習みたいなものを受けたときに、そういう倒れている人を見たら、あなたはAEDを持ってきてください、あなたは一一九番をしてくださいと、ほぼ同時にやるということがオペレーションになっていると思うんですけれども、これは十分間があったというのは何があったんですか。
◎笹本
市民活動・生涯
現役推進課長 お風呂場からフロントまで曲がった通路を通って五、六十メートルの距離があるというのも一つあると思いますし、お風呂場で心肺蘇生の処置を行っている間に多分呼ぶ要請はしていたと思うんですけれども、実際、その間だけのタイムラグが生じてしまった。私も救命の講習は何度か受けておりますので、バイプレイヤーという方を通じて直ちに呼ぶようにということはすり込まれていたんですけれども、施設に確認したところ、直ちにやったというお話は伺っているんですけれども、その辺については、ほかにも施設はございますので、直ちに呼ぶようにということで徹底してまいりたいと思っております。
◆
桃野よしふみ 委員 あと、十一時四十五分ごろに消防隊が到着して、五十五分ごろに救急隊が到着というふうに書いていますけれども、この消防隊というのはどういうことなのか、これは来るものなんでしょうか。
◎笹本
市民活動・生涯
現役推進課長 都内では年間七十七万件以上の救急要請がございまして、そのうちの二割が最初に消防隊が駆けつける事案だというふうに伺っております。それだけその近くにいる赤い車の方が駆けつけて救命処置を施して、その間にまた近くにいる救急車が駆けつけるということを伺っております。
◆
桃野よしふみ 委員 今回の事例が詳細にどういうことなのかというのはこの資料でしかわからないですけれども、今、課長がおっしゃったように、初期の対応、そこはやっぱり責任を持って、それはそこの施設を管理している人の重要な責任だと思うんです。今申し上げたように、救急車をいち早く呼ぶというのは基本のキなので、それができていたんだよということであればそれで結構なんですけれども、この資料を見ると二十分ごろに倒れて、救急車を要請したのが三十分ごろとなっているので、そこは少し時間がかかり過ぎているんじゃないかなというのは第一感として思いましたので、それについては質問させていただきました。
◆
福田妙美 委員 この日の気温はわかりますか。
◎笹本
市民活動・生涯
現役推進課長 わかりません。申しわけありません。
◆
福田妙美 委員 多分まだ暑かった時期じゃないかなと思うんですけれども、ことしは特に猛暑というか、酷暑だったので、こういった冬場の虚血性心不全ということはよく考えますけれども、暑かった時期というのが、多分暑い中来られて、水分を補給されてから入られたのかとか、そういった細かいことも今後対応していかないと、これだけの暑い時期にお風呂に入っていくということが高齢者の場合は体にどういうふうな影響があるのかということを細かく考えた対応が必要になってくるのではないかと思うんですけれども、もう一度改めてその部分も含めて検討していただけないかなと思って、どうでしょうか。
◎笹本
市民活動・生涯
現役推進課長 検討してまいりたいと思います。
◆あべ力也 委員 ここは今、
指定管理者なわけですから、特に利用者は高齢者が多いという施設なので、そういう高齢者に対応できるさまざまな
サービス、今、福田委員からもちょっとお話がございましたけれども、その辺を今後の選定の上でしっかり評価をしていくことも大事だと思うんですが、例えば緊急時にそういう一次救命の処置をして、それから救急車を要請するとかというようなことに関して、一連の流れについては、危機管理的な問題として、
指定管理者のほうでそういう対応をしっかりしていけるというようなことも私は大事なことだと思うんですが、今後の選定、また、現在、指定をされている
指定管理者についても、こういう事故を契機に、そういった指導なり、要項なども見直してしっかり対応していただきたいと思うんですが、この点はいかがでしょうか。
◎笹本
市民活動・生涯
現役推進課長 指定管理者との仕様書の細目の中に施設の業務というのが十幾つございまして、その中で、利用者の急病や事故に際して、その程度に応じて、応急処置、病院搬送または救急対応等の必要な処置を行うことというのも明記されておりますので、今後も、区の施設に対して、こういう緊急時の対応については再度周知をしてまいりたいと思います。
◆あべ力也 委員 それならば、その仕様書の中にそれだけうたっているにもかかわらず、先ほど副
委員長が指摘したように、緊急のときに救急車要請まで大変時間がかかってしまったと。一分一秒を争う人の命ですから、そこの対応に関して、仕様書でうたっている内容のことが実行できなかったというふうに捉えられても仕方がないと思うんですね。
ですから、その点については、やっぱり時間的な明記であったりそういうことも、人の命の問題だから、一次救命をこうやりますよとかという話だけではなくて、実際にそういうことが起こった場合の時間的な問題とか、そういうこともしっかりマニュアルで決めておくとかということも大事だと思うので、現状そういうマニュアルはあるんですか。
◎笹本
市民活動・生涯
現役推進課長 施設には当然マニュアルはございますが、例えば、緊急に電話をしなきゃならない場合は、フロントまで戻って電話をするというよりも、例えば携帯電話を持って駆けつけるとかということも必要でしょうから、今回の事案を踏まえまして、マニュアルの再検証をしていきたいと考えております。
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○
高橋昭彦 委員長 それでは次に、(4)第四回
自治体間連携フォーラムの実施結果について、説明を求めます。
◎泉 区民健康村・
ふるさと交流課長 第四回
自治体間連携フォーラムの実施結果について御報告いたします。
本件は、企画総務常任
委員会とのあわせ報告でございます。
1の主旨でございますが、
世田谷区総合戦略に基づき、今後の自治体間連携・交流のあり方や広域での課題解決について、交流のある自治体の首長等による
自治体間連携フォーラムを新潟県十日町市との共催により実施いたしましたので、御報告いたします。
2の事業概要でございます。日程は平成三十年八月二十七日月曜日から二十八日火曜日、会場は新潟県十日町市にて行いました。一日目は、十日町駅近くの道の駅クロステン十日町の会議室にてプレゼンテーションと意見交換を、二日目は、十日町駅の隣、まつだい駅に隣接いたします道の駅まつだいふるさと会館のホールを会場といたしまして、一日目に続き意見交換を行いました。今回は、記載のように、
世田谷区を含め九自治体に加え、二大学の参加がございました。
3、フォーラムの内容でございますが、(1)自治体・大学からのプレゼンテーションでございます。
恐れ入りますが、別紙1をごらんください。十日町市による再生可能エネルギーの取り組みの紹介を初め、自治体間や自治体と大学などの連携事例、連携を推進する必要性についての提言、今後の連携の可能性についてなど、記載の自治体や大学から御提案や御紹介をいただきました。
世田谷区からは、これまでの連携、交流の各種事例を紹介するとともに、共催の十日町市との交流事例も例として、子どもの外遊びに関する取り組みの発信や農業と福祉の連携の可能性を提案いたしました。あわせて、七月に行われました自然エネルギー活用による自治体間ネットワーク会議、こちらの概要とこれまでの成果についても御報告いたしました。