世田谷区議会 2017-09-25
平成29年 9月 文教常任委員会-09月25日-01号
教育委員会事務局
教育次長 志賀毅一
教育総務課長 淺野 康
学務課長 内田潤一
幼児教育・
保育推進担当課長
須田健志
学校健康推進課長 末竹秀隆
教育環境課長 桐山徳幸
副参事 秋元勝一
教育政策部
部長 工藤郁淳
学校職員課長 梅田 享
教育指導課長 青木雄二
教育相談・
特別支援教育課長
松田京子
新
教育センター整備担当課長
増井賢一
副参事 板澤健一
副参事 加藤敏久
生涯学習部
部長 花房千里
生涯学習・
地域学校連携課長
土屋雅章
中央図書館長 會田孝一
◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇
本日の会議に付した事件
1.報告事項
(1) 平成二十九年度補正予算(当
委員会所管分)について
(2)
世田谷区立芦花小学校・
中学校増築等整備方針について
(3) 遺贈による
学校用地取得について
(4) 小学生の保護者のための
都立高校フォーラムの開催結果について
(5)
梅丘図書館の
改築整備方針について
(6) 経堂図書館のリニューアルについて
(7) その他
2.資料配付
3.請願の継続審査について
4.閉会中の
特定事件審査(調査)事項について
5.協議事項
(1) 次回委員会の開催について
◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇
午前九時五十九分開議
○
安部ひろゆき 委員長 ただいまから
文教常任委員会を開会いたします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
安部ひろゆき 委員長 本日は、報告事項の聴取等を行います。
それでは、1報告事項の聴取に入ります。
まず、(1)平成二十九年度補正予算(当
委員会所管分)について、御説明をお願いいたします。
◎淺野
教育総務課長 それでは、平成二十九年度世田谷区議会第三回定例会において提出されました平成二十九年度
学校給食費会計補正予算(第一次)について御報告させていただきます。
お手元の資料をごらんください。
教育委員会事務局所管分の補正予算は、
学校給食費会計でございます。
第一次補正額の規模は、百八万一千円となっております。補正内容は、2の(1)歳入にございますように、前年度からの繰越金となります。
このことに伴い、(2)に記載のとおり、歳出も同額で増額となってございます。
御説明は以上です。
○
安部ひろゆき 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
安部ひろゆき 委員長 (2)
世田谷区立芦花小学校・
中学校増築等整備方針について、理事者の説明を願います。
◎秋元 副参事 それでは、
世田谷区立芦花小学校・
中学校増築等整備方針について、御報告申し上げます。
まず、1の主旨でございますが、
児童生徒数の増加に伴う新たな
普通クラスの確保につきましては、世田谷区
公共施設等総合管理計画における適正規模・適正配置の考え方を踏まえまして、順次対応していくこととしております。
芦花小学校につきましては、平成二十三年度に改築をいたしました。当時、学級数は十八クラスでしたが、今年度、学級数は二十七クラスにふえております。三十三年度には、三十一クラスまでの増加が予想されております。また、合築となっております
芦花中学校におきましても、九クラスから十二クラスとなることが予想されております。
既に
芦花小学校は、本年四月より
指定校変更制限をかけておりまして、さらに内部改修や中学校からの教室転用により対応を行っておりましたが、既存校舎のみで教室確保は困難な状況と判断いたしました。このため、
芦花小学校においては、校舎の内部改修とともに増築を行うこととしたものです。
あわせまして、給食室等の改修により、食数増への対応も行う
整備方針を取りまとめましたので、その概要を御報告するものです。
2の
整備方針でございますが、(1)基本的な考え方でございますが、恐れ入ります、裏面に、参考資料として年次ごとの
児童生徒数の推移ですとか、増築、改修などの工事内容につきまして一表にまとめておりますので、そちらをごらんください。
まず、上段の小学校になりますが、二十九年度五月一日現在の児童数は九百二十三人、二十七学級となっておりますが、三十五年度には、千五十七人、三十一学級までふえると予測をしております。また、下の段の
芦花中学校の表を載せておりますが、二十九年度、二百七十七人、九学級が、三十五年度には、三百八十三人、十二学級になると予測されております。
この推計を踏まえますと、増築棟が完成する三十二年度までは、今年度、多目的室ですとか、来年度、
パソコン室などの既存校舎の内部改修で対応をし、また、給食室も改修をして食数増に対応してまいります。
増築棟は、平成三十二年度に完成をいたしますが、五教室を増築により確保してまいります。この改修、増築により、三十五年度には、小中ともに二教室ずつ、計四教室の
転用可能教室が確保できますので、学級数が推計を上回った場合にも、対応できると考えております。
また、児童数の増加とともに、BOPの利用者もふえてまいります。このため、増築棟は二階建てを考えておりますが、一階を活用し、
BOP室の拡充も図ってまいります。
恐れ入りますが、表面の2の(1)④にお戻りいただければと思います。
芦花小学校につきましては、平成二十五年度に学区域を変更いたしまして、学区域を広げておりますが、変更後四年であり、また調整にも時間を要するため、今回の児童数の増加に対しては、改修増築により対応してまいります。
(2)建築概要ですが、①から④につきましては、記載のとおりとなっております。⑤の建築面積は、約七百五十平米、
⑥延べ床面積は、約千百平米を予定しております。⑦の主要室の構成の主なものにつきましては、
先ほど説明をさせていただいたとおりとなります。
恐れ入りますが、裏面をごらんください。
(3)の
概算事業費は、設計費、
増築工事費、
改修工事費等を含めまして、約四億九千万円を予定しております。
また、(4)に記載のとおり、光熱費や修繕などの
施設維持管理費として、年間約三百七十万円を見込んでおります。
3の工事工程ですが、増築工事が、本
年度基本設計、三十年度実施設計、三十一年度に工事に着手いたしまして、三十二年度中の完成を予定しております。また、
普通教室化のための改修を、年次ごとに段階的に行ってまいります。
資料に別紙をおつけしておりますので、ごらんください。
上段は案内図で、芦花小の学区域と近隣校を掲載しております。下の段は、既存校舎の配置図となりますが、現在、増築棟は、校庭ではなく校舎の北側、配置図では上の部分になりますが、現在通路と緑地帯になっている場所に増築棟を予定し、学校等と協議をしてまいりたいと考えております。
御報告は以上となります。
○
安部ひろゆき 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆た
かじょう訓子 委員 やっと皆さんにお知らせできるようなものになってきて、私もほっとしています。私も、この学区域の地域に住んでいるので、皆さんから、何とかしてほしい、見通しがつかないのが苦しい、
子どもたちの精神的な負担も結構大きいということを何度も聞いてきましたので、本当によかったなと思っています。
ごめんなさい、私は場所がわからなくて、今御説明がありましたけれども、配置図の中で、北側の東のほうになるんですか、北の西側のほうになるんでしょうか。場所をもう一度教えてください。
◎秋元 副参事 今、別紙の配置図の
中学校校舎、
小学校校舎とありますその真ん中に、中学校の北門、それから小学校の北門、小さくて読みづらいと思いますが、それぞれ印がついておりますが、ここのところに増築棟を建てる予定で協議してまいりたいと考えております。
◆た
かじょう訓子 委員 では、それぞれの北門の間の敷地にということですか。
◎秋元 副参事 そのとおりでして、北門のほうから、今、給食の食材ですとか車を通しておりますが、その車なんかが通れるような形にはなりますが、そこの部分に増築をしてまいりたいと考えております。
◆た
かじょう訓子 委員
BOP室もこの構成に入っておりますけれども、現在あるBOPが、東側に当たる体育館の南側、保育園との間にあると私は思っていますけれども、かなり離れていると思いますけれども、その辺はどういうふうにやっていく予定でしょうか。
◎秋元 副参事 今の配置図では、
小学校体育館プールと保育園の間、ここがBOP棟になります。BOPの担当のほうとも今協議をいたしまして、距離が遠くなるということなんですが、現在も体育館を使ったり、それからほかの校舎を使ったりして、かなり人数が多いものですからいろんなところを使ってやっておりますので、ここにまとめて、ある程度の広さのものができるということであれば、連絡手段だけきちっととってもらえば使えるということで、今そのように考えております。
◆
風間ゆたか 委員 一つは、児童数、生徒数の推計の精度がどうなのかというところですよね。この間、予想よりも多く来ちゃいましたという報告ばかりが続いているので、気になるのは、今年度の末には隣の大
規模マンションの入居が開始するという状況で、三十年度の推計が四十五人増って、これは例年の
自然増程度なんじゃないですかと。三百二十何戸がどっと入ってきて、小学生の子どもがいる世帯も相当数いるだろうと想定したときに、この数字がまず妥当なのか。その後も、自然増で同じような増加傾向というような――三十二から三十三年度で急にふえるんですかね。これは、見込みの甘さ的なものというのは大丈夫なんですか。
◎秋元 副参事 今、委員からお話があったとおり、隣に三百八十戸ほどの大きな
マンションができる、今、建設をしておりまして、一月から入居開始というふうに伺っております。この推計には、その規模の
マンションで今まで
子どもたちが、小学校の一学年とすればこの人数なんですが、まだ下の六歳以下の子どもの推計も、一応この中には入っております。その推計は今までの平均ですので、例えば、今までこの規模でかなりたくさん
子どもたちが入ってきた例もございますので、その辺でも数字を拾って推計をしております。
大きく変わるということがあっても、一クラスぐらいかなとは思っておりまして、この数の増築をしていけば間に合うんじゃないかというふうには考えております。
◆
風間ゆたか 委員 転用可能なところが三十四年で三、三十五年で二ということだけれども、結局各学年で、これは三十クラスだと一学年五クラスですか。三十三年と三十五年では三十一ということは、これは一年生の三十五人学級想定なんでしょうか。そこで五クラス、六クラスの想定をしていたとして、それ以降の制度の変更だったりも含めてとなったときに、またこれが足りませんと、転用可能な教室数が三とか二とかだと、全学年六クラスになったときにはもう対応できないということですよね。それは、場所の問題、確かにないのかもしれないですけれども、ぎりぎり――余裕を持っているという報告だけれども、ちょっと何か要素が変わったら、やっぱりもう足りませんという話になっちゃうんじゃないかなという懸念があるんですけれども、そういう認識はないですか。
◎秋元 副参事 今、委員おっしゃったように、二クラス、三クラスぐらいですと、今の
子どもたちの増だと、私としても少し危惧するところがございます。ただし、中学校と両方隣り合っておりまして、壁がないものですから、今ももう二クラスをお借りしております。中学校のほうも、
パソコン室やなんかを改修して、今、使っていない部屋もあるものですからお借りをしていたんですが、そういう部屋もありますので、その辺のやりくりをすることで、この予想を超えたとしても大丈夫であろうというふうには考えております。
◆
風間ゆたか 委員 あともう一つは、新
BOP室の整備は、これは一つふやすということなんでしょうけれども、この規模でふえてきて、一クラス増程度で解決できるんですか。
◎秋元 副参事 今、一階でとれるスペースが百四十平米ぐらい、あとおトイレですとか、そういうものを予定しておりますけれども、そのぐらいがとれると考えておりまして、今の
BOP室は別棟で建っておりますが、そこが大体百七、八十あります。そこと足すとかなり広くはなるとは思っております。ただ、今、
子どもたちの数は二百人を超しておりますので、それでもかなり厳しいかとは思うんですが、あとは今、体育館を利用したりしておりますので、少し分散して分けてもらうような形で運用していただこうと考えております。
◆
風間ゆたか 委員 もう一つ、給食室の改修。これだけの規模に対応するとなると、三十一年度の給食室の改修工事も相当な期間なのかなと想像するわけですけれども、これはどれぐらい給食が提供されない時期が続く見込みなんですか。
◎秋元 副参事 三十一年度に給食室がありますが、釜をふやしたり、そういうような工事になります。もちろん夏休みを中心にやろうと考えておりますが、これから設計になりますけれども、夏休みを少し過ぎるかもしれないというような話はございます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
安部ひろゆき 委員長 (3)遺贈による
学校用地取得について、理事者の説明を願います。
◎秋元 副参事 遺贈による
学校用地取得について御報告いたします。
なお、本件は、
企画総務委員会とのあわせ報告となります。
1の主旨ですが、
奥沢中学校の用地につきまして、遺贈により土地を取得したので、御報告するものです。
なお、本件は、遺贈の申し出について四月二十四日の本委員会に報告しまして、第一回臨時会において
負担付贈与の受け入れの議決をいただいているものです。
2の経過ですが、本年二月十二日に、寄贈者に当たる方が御逝去されております。その後、三月二十四日に、
遺言執行者である弁護士より、遺言により碑の建立を条件に、土地を寄附する旨の通知が区長にございました。これに基づき、五月十八日に、第一回臨時会にて
負担付贈与受け入れを議決いただいております。その後、議決に基づきまして碑の建立を行っておりましたが、八月二十五日に碑が完成し、同日付で所有権を移転する登記手続が完了しております。
3の取得した土地ですが、
奥沢中学校の用地で、面積は一万七百十五平米になります。
4の碑につきましては、建立費百二十万円余りで、
奥沢中学校正門付近に設置いたしましたが、参考として、裏面に写真を添付しておりますのでごらんいただければと思います。
5のその他ですが、
所有権移転の八月二十五日の前日まで、八月二十四日までの今年度の賃料、三千六百五十六万九千八十九円を相続人に支払ってまいります。
報告は以上となります。
○
安部ひろゆき 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆
風間ゆたか 委員 これは、今年度は八月二十四日までの賃借料ということだったわけですけれども、去年度とかは、この倍以上、賃借料を払っていたということなんですか。
◎秋元 副参事 大体三カ月ぐらいですが、この倍の九千万円近く、賃料は予算計上しております。毎年九千万円ぐらい支払っております。
◆高久則男 委員 一万平米のこれだけの土地を寄贈していただくというのはありがたい話なんですけれども、世田谷区の小学校六十二校、中学校二十九校で、民間の人、個人とか企業とかが敷地を所有しているケース、国とか東京都を除いて個人とか企業とかが持っているケースというのは何カ所ぐらいあるんでしょうか。
◎秋元 副参事 国の土地は結構あるんですけれども、民間から借りているのは四件ございました。ここがもちろん一番大きくて、ここがなくなったのであと三件ということになります。
◆高久則男 委員 わかれば、ちなみにどこの学校ですか。何平米ぐらいあるんでしょうか。
◎秋元 副参事 今、旭小学校の借地部分が五千七百平米ぐらいございます。それから、
深沢小学校が千六百平米程度、
奥沢小学校が六百平米程度です。その三件になります。
◆高久則男 委員 それはいずれも、個人の方から賃借料を。
◎秋元 副参事 そのとおりでございます。
◆
風間ゆたか 委員 旭は、寺じゃないんですか。あと、賃借料は、旭と深沢と、奥沢は解決ですよね――奥沢小か。それぞれ、何千万という賃借料を毎年払っているということなんでしょうか。
◎秋元 副参事 契約の相手方がわからないものですから、申しわけありません、後で御連絡申し上げますが、旭小が、大体二千九百万円、年間、借地料を払っております。それから、深沢小が八百六十万円ほど、
奥沢小学校が三百五十万円ほどの支払いになります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
安部ひろゆき 委員長 (4)小学生の保護者のための
都立高校フォーラムの開催結果について、理事者の説明を願います。
◎加藤 副参事 それでは、九月二日土曜日に行われた小学生の保護者のための
都立高校フォーラムの開催結果について報告いたします。
資料をごらんください。
7、
参加者数ですが、当日は五百一名、三百二十三組の保護者や児童の方々等に御参加いただきました。昨年度とほぼ同じ
参加者数、組数となりました。
続いて、8、
アンケート結果について御報告いたします。
恐れ入りますが、裏面をごらんください。参加者の感想を、一部を抜粋して記載しております。
内容については、小学校のうちから考えることが重要だと感じた、大変参考になったという意見が寄せられました。子どもの将来のことを考えていきたいという本
フォーラムの目的と合致する感想が多くありました。また、実施時期や内容等について、おおむね現行のやり方でよいとの調査の結果が出ております。
次年度についても適切な
キャリア教育に関する情報提供を行い、進路選択の支援となるようにしてまいりたいと考えております。
以上で報告を終わります。
○
安部ひろゆき 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆
風間ゆたか 委員 これは、
教育委員会としては、日程の件に関してはこの前ちょっと要求しましたけれども、日程と、あと場所、
参加者数ということは、どういうふうに総括していますか。
◎加藤 副参事
アンケート集計の結果、おおむね現行の内容や時期でよいということなので、次年度の
カレンダー等をにらみながら微調整をしてまいりたいと考えております。
◆
風間ゆたか 委員 それが
教育委員会の総括なんだとしたら、これはとんでもない話で、来た人に聞いた
アンケートは、それは満足していますよ。その内容的なものに関しては、私たちだってこれまで、いいものだと言ってきているわけだし、これまでやってきたノウハウもあるわけですから、初めて来た人たちにとってはよかったんだと思いますよ。
ただ、こちらとしては、これは場所の問題だとか日程の問題で来られない人がいるんじゃないですかという質問をしたわけであって、それを
教育委員会はどのように総括しているんですかと。
場所は、二子玉川からこっちに移ったことによってということかもしれませんし、日程的には、
夏休み明けすぐの土曜日でどうなのかということも含めて、
教育委員会として全く総括していないということなんだとすると、よりよいものにしていこうということにはならないわけですから、その辺どう考えているんですか。
◎加藤 副参事 次年度も、多彩な都立高校の方々に来ていただいて、お話を聞けるようにすることが一つ。もう一つは、校長会等を通して各学校から御意見をいただくということがあります。さらに、この
フォーラムの成果につきましても、広く発信していければと考えております。
◆
風間ゆたか 委員 いや、そういうことではなくて、内容的なものに関しては、例年評価されているということでいいんです。これも、ずっと毎年言われていますけれども、これが開催されたというのが小学校四年生以上の
世田谷区内の児童、保護者にどれぐらい認知されているのかということに関しては、確認をとっていないわけですよね。まさに我が家は、二人も対象者がいるわけで、それぞれ同級生の保護者なんかと話をしても、あるということを知らないですよ。それの認知をもっと広げていくことによって、特に公立の中学校に行くとなったときには、その先に都立の高校を考えている家庭もいっぱいいるわけですから、やっぱり知ってもらって、来てもらいやすい日程だったり場所だったりにしていく必要があるんじゃないかということは、この委員会でも随分言われてきたことなわけですよね。それについては、どう総括しているんですかという質問なんですけれども、いかがですか。
◎加藤 副参事 こちらに来ていただいた保護者の方々には、委員おっしゃるとおり、ほぼ御満足いただいているということですので、こちらに来ていただいていない保護者の皆様に、学校等を通じてさらに広く次年度は周知ができるように検討してまいります。
◆
風間ゆたか 委員
Jアラートが鳴ったときの避難対応の連絡をするよりも、こういったものにきちんと来てもらうということのほうが重要じゃないかという見方もありますよ。それぐらい、区立に進んでもらって都立高校という選択肢もあるんだよということを考えている保護者、対象者数も多いわけですから、日程的なものと場所というのは、来年度、よりいいものにしてもらえればなと要望しておきます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
安部ひろゆき 委員長 次に、(5)
梅丘図書館の
改築整備方針について、理事者の説明を願います。
◎會田
中央図書館長 梅丘図書館の
改築整備方針について御報告いたします。
1、主旨でございます。
梅丘図書館の改築については、第二次
図書館ビジョン第一期行動計画の基本方針の一つである
図書館ネットワークの構築に基づき、準備を進めてまいりました。二十七年度には、住民参加によるワークショプを実施しながら、
羽根木公園と一体で整備する
ゾーニング案などを示した
梅丘図書館改築基本構想報告書を取りまとめました。同じく二十七年度には、いわゆる骨太の方針において、整備時期を平成三十一年度から三十三年度竣工に延伸する決定がなされました。
なお、
改築基本構想報告書については、昨年、当委員会で報告させていただいたところです。
このような経緯を経て、基本設計に着手するに当たり、
梅丘図書館整備方針を取りまとめたので、報告するものです。
2、
整備方針の概要です。
梅丘図書館の改築につきましては、
図書館ビジョンの基本理念である知と学びと文化の情報拠点を実現するため、地域特性や住民意見を取り入れた整備が必要です。
整備方針では、住民参加によるワークショップでの意見をもとにした基本構想を踏まえ、
羽根木公園との一体的整備のほか、地域の活動交流拠点や居場所の整備などを図ってまいります。
また、梅丘地域が保健福祉の街づくり重点ゾーンに位置づけられていることからも、ユニバーサルデザイン化などを進めるとともに、また、ICタグ導入により館内の自由な図書の持ち運び、カフェの併設などを検討してまいります。
なお、運営手法については、多様な民間活力の導入を検討してまいります。
また、東京都から、敷地北西側の崖の一部が土砂災害特別警戒区域に指定される予定であり、改築にあわせて擁壁等を整備する必要がございます。
(1)敷地概要につきましては、記載のとおりでございますが、敷地につきましては、後ほど別紙で御説明いたします。
(2)の建物概要でございます。延べ床面積につきましては、整備後、約一千八百三十七平方メートルを見込んでおります。階数、建蔽率等は、記載のとおりでございます。
④の主な諸室につきまして、恐れ入りますが、別紙2枚目のA3の
梅丘図書館改築基本構想平面図イメージをごらんください。こちらで説明させていただきます。
住民参加のワークショップ等を通じて、区民提案を取り入れた基本構想策定時からのイメージでございます。特徴として、図書の貸し出しや閲覧等以外の区民ニーズとして、また、知と学びと文化の情報拠点という
図書館ビジョンの基本理念を踏まえた諸室として、交流スペース、ボランティア活動室、カフェ、ワークショップルームといった新しいスペースを取り込んでおります。
恐れ入ります、左下の一階平面図のイメージをごらんください。カフェスペース、図書館内で本を読みながら過ごせる憩いの場であり、また、ICタグの導入で、セキュリティーゲートを設置することにより、図書の持ち込み等も実現できると考えております。
また、ボランティア活動室では、ボランティアが活用できる諸室を整備して、布絵本の作成、読み聞かせ準備、図書資料の補修等のボランティア活動の場及び育成講座等の実施によるボランティア育成の場と考えております。
交流スペースについては、地域の活動拠点、交流拠点となる図書館として、講演会、音楽会等さまざまなイベントを行う場であって、また、展示本の展示スペースや、情報を発信する活動の場となればと考えております。
左上の、二階の平面図イメージをごらんください。
図書の貸し出しや閲覧、調べ物学習などの図書館機能を集めたフロアです。ワークショップルームは、学習室とかラーニングコモンズというような言葉で言ってもいいかと思っております。単にワークショップ専門の部屋ではなくて、広く学びの場として活用するスペースです。この二階は、静かなスペースということで考えているところです。
右上の、三階平面図イメージをごらんください。三階は、子どもの空間と
羽根木公園との接点としております。子どもが本と出会い、利用しやすい親しみのあるフロアとするとともに、
羽根木公園とつながる図書館を実現するものです。
全体といたしまして、一階は動きのあるにぎわいや憩いの空間、二階は本に親しみ、また学習スペースとして活用するような静かな空間、三階は
羽根木公園との通路となる、また子どもの空間というような、各フロアで特徴を持たせて、それぞれ役割を分担しているようなつくりをイメージしております。
恐れ入りますが、もう一枚のA3の別紙、付近見取り図、配置図のほうをごらんいただけますでしょうか。左側のほうの図で、
羽根木公園内の図書館の位置をあらわしております。公園内の図書館という立地でございます。また、右側の図では、現状の敷地図を示すとともに、土砂災害特別警戒区域の予定となっている地域について記載しております。
恐れ入りますが、かがみ文の裏面のほうにお戻りください。
表は、御説明いたしました主な諸室の面積を記載しております。
⑤の仮図書館事務所につきましては、必要性を検討した上で、区民ニーズを見きわめ、近隣の小中学校を初め公共施設等の活用を検討いたします。
3の概算経費につきましては、記載のとおりでございます。
4、今後の予定でございます。
平成三十年度、来年度に基本設計、三十一年度、実施設計、三十二から三十三年度にかけて、解体工事から改築工事を行い、平成三十三年度中に竣工の予定でございます。
5のその他でございます。
図書館敷地北西部の崖の一部が、東京都により土砂災害特別警戒区域に指定される予定であります。急傾斜地の崩壊防止の対策について、東京都を初め庁内の関係部署と調整を図りながら、改築にあわせて擁壁等の整備を行う予定です。
私からの説明は以上でございます。
○
安部ひろゆき 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆
風間ゆたか 委員 これは、災害・防犯・オウム問題対策等特別委員でも話題になったんですけれども、東京都の災害特別警戒区域にここが指定されるということで、今言ったような公共施設がこういうところに隣接していると。これまではそういう指定もされていなかったわけですけれども、指定された後にも、ここの同じ場所に公共施設を改築するということについては、
教育委員会としては、擁壁をきちんとやれば問題がないという認識なんですか。
◎會田
中央図書館長 この崖の下につきましては、予定ということでございますが、公園等の関係所管とも連携して、話をしてまいったところです。また、建築会社等の意見も聞いております。そういった中では、きちんとした擁壁等の整備をすれば、安全性には問題がないというふうに現在考えております。
◆
風間ゆたか 委員 課長としては、それはやるということで進めていく立場なんでしょうけれども、区全体としてとか、そういう議論とかにはなっていないんですかね、教育長。大丈夫なんですか。
◎堀 教育長 全国で起きています土砂災害に端を発して、国のほうが非常に厳格な基準をつくってきたと考えております。私どもも、そういう意味ではそれに呼応してやっておりますが、今、課長のほうから話がありましたように、この建築の基本構想を受けた会社が、擁壁、土木関係というんでしょうか、それに大変詳しい会社です。ですので、そういう会社ともこの相談をしてまいりました。
そういうことも踏まえると同時に、ここはもともと根津山というこんもりした山の端っこというんでしょうか、そこを削ってつくってきたということがありますので、一部、今ここが指定されておりますが、全体を考えながら、安全性については配慮していきたいと。
今回の設計に関しても、公園緑地課とかなり連携して対応しておりますので、土木のほうになりますが、今、委員の話もありましたように、安全性については再確認しながら進めていきたいと思っております。
◆上川あや 委員 図書館の後背の公園とつなげてというのを何年か前に私は言ってきて、今回、三階部分を介して、図書館内のエレベーターを通って車椅子の方も後ろの公園に行けるということで、基本的には意見を取り入れてくださっていることはとてもありがたいと思っております。
今、この二枚目のイメージ図のほうを拝見していて疑問に思ったのが、一階の西側の出入り口のところのエレベーターを使って、三階に上がって、北側の
羽根木公園に出るという通路なので、今、どういうふうに考えているのかなという疑問があるんですね。
図書館の開館日、あるいは開館時間のみエレベーターを使えることにして、ほかの時間は使えないことにするのか。単純にこの図面を見ると、一階の図書館のカフェとの間に間仕切りがあって、閉館日でも施錠すれば、早朝、車椅子で公園に出られるエレベーターと通路になるんじゃないかとか、休館日でも公園に、坂道をずっと押していかなくても、エレベーターで出入りができるんじゃないかとか、夜風に当たりに行きたいとかいっても、図書館も何時まで開くのかわからないですけれども、夕方閉まってしまうんだとしたら、せっかくの設備がちょっともったいないなと思ったりもするんです。閉館日でも使えるようにとか、やり方によっては、二十四時間車椅子の方も公園に行けるような施設にもなるんじゃないかなと思ったりするんですけれども、今はどのようにお考えなんでしょう。
◎會田
中央図書館長 こちらのエレベーターなんですが、利用者用エレベーターと記載させていただいています。梅ヶ丘駅の北口のほうから入っていて、このエレベーターを上っていって、公園のほうに抜けていかれるようなルートということで、例えば車椅子でも抜けられるように考えているところであります。
利用時間等につきましては、今後、またいろんな意見をお伺いしながら、設計の段階ではいろいろ検討もしていきたいと思っているんですけれども、他自治体のいろんな図書館でも、開館時間に限らず、利用できるという形にしているものも見受けられます。ただ、二十四時間がいいかというのはまたちょっとありまして、十時、十一時で終わりというような運用をしているのも見受けられるというふうに、いろいろ調べているところです。
具体的なところは、何時までということはちょっとお話しできませんけれども、開館時間だけではなくて、あるいは閉館日、特別整理等の閉館日等についても、一定の利用ができるとよろしいかなと考えているところです。
◆上川あや 委員 うれしい御回答です。せっかくの設備投資ですし、これがどんどん進展していきますので、必ずしも連動する必要はないと思うんですよね。高齢化して、長崎
市とかは坂道の町ですから、坂道の斜めのエレベーターとかもあったりして、こういうのが世田谷でも必要になってくるんだろうなと思いながらほかのまちづくりを見ていたので、ぜひ柔軟に、使い勝手のいいものに――来年が実施設計ということなんですかね。実施設計はこれからですから、考えていただければと思います。お願いします。
◆た
かじょう訓子 委員 運営のことなんですけれども、一部業務委託と、それから全部の業務委託、指定管理といったさまざまな運営形態を検討していくということを報告されましたけれども、カフェなどもあるので、ここを委託するとかいうこともある。これは直営ということも念頭にあるということでよろしいですか。一部ということですから、直営ということが基本で、別にあると考えていいですか。
◎會田
中央図書館長 3の概算経費の中で、運営ということで、一部業務委託、全部業務委託、指定管理等々さまざまな運営形態を検討するというふうに報告させていただきました。現段階では、具体のどの手法をとるかということについてはまだなんですが、また、この梅丘につきましては、竣工される三十三年度で民間の活力を初めて考えるのではなくて、設計の段階から民間の活力を使っていけないかというふうにも考えているところです。
一部業務委託ということになると、職員はもう数名いるというのが世田谷図書館のやり方でございます。そういった中で、民間の活力を計画的に活用していくという方針は変わりませんので、その中でどんな手法がいいかは、今後とも検討していきたいと思います。
◆た
かじょう訓子 委員 私たちは、やっぱり基本、知の拠点ということで、直営でということをずっと求めてまいりましたけれども、本当に株式会社が図書館をやるといった意味を考えると、貸し本屋ではないわけですから、もうけが出るというものではない中で、どんな利益をもってこの事業を進めていくんだろうと、そういったものがありますよ。図書館は、こういった事業者に委託すると、貸し本屋ではないですから、そういうものに合わないと私たちは思っています。
ぜひ、直営を検討していただきたいというふうに求めておきます。いかがでしょうか。
◎會田
中央図書館長 民間の活力を計画的に活用していくというのは、
図書館ビジョンでの方針でございますので、その中で、一部委託の場合は、職員が数名という形になるかと思いますけれども、そういった面も含めて、これが業務委託なのか指定管理なのか、どういう手法をとるかについては、今後とも検討してまいりたいと思います。
◆た
かじょう訓子 委員 TSUTAYAの前例がありますので、ああいうふうにはなってほしくないと思いますけれども、その辺はいかがでしょうか。
◎會田
中央図書館長 いわゆるTSUTAYA、業者で言いますと、CCCという業者がございます。世田谷では、具体的にはそういった業者ではない業者になっているところなんですけれども、それぞれの自治体というのは、目的があって業者を選定していると思います。そういった中では、これは私の所感、感じ方ですけれども、ああいった
武雄図書館であるとか、海老名図書館のような手法が世田谷にふさわしいかどうかというと、それはまた別の、世田谷らしい図書館、魅力ある図書館というのがあるのかと思っています。
◆た
かじょう訓子 委員 あるべき図書館のビジョン、民間活力ということもありますが、それはカフェなどもありますから、そういったところにぜひ活用していただくことにして、あるべき姿、直営の知の拠点というようなことを求めていきたいと思っています。
以上です。
◆青空こうじ 委員 この梅丘の図書館は、随分前に上川委員が言って、横須賀の図書館と同じようにすればいいなというのが現実になってきたもので、世田谷区の各公園で、朝早くから毎日体操をやっているわけですよね。この
羽根木公園も毎日やっていますから、障害の方とか車椅子の方は、ここのエレベーターが二十四時間使えると本当にありがたいと思うので、ぜひこれは、上川委員じゃないけれども、毎日二十四時間体制でエレベーターを作動していただくと、障害の方も車椅子の方も本当に助かるので、そういうことを希望して、一応要望しておきます。
◆高久則男 委員 ここの梅丘というのは、保健福祉のまちづくり重点ゾーンになっていますよということで、当然これから世田谷区が介護であり医療であり障害福祉の総合拠点をこの梅丘につくるということで、それは三十年、三十一年にでき上がりますよと。その隣には、光明――学園と名前を変えた光明があって、そういう障害を持つ児童生徒の拠点であって、この基本構想の中で、そういった障害を持っておられる方に対するこの
梅丘図書館のあり方なんかもいろいろお話しされたとは思うんですけれども、具体的に、この基本構想の中でどういったところが反映されているのか、それとも反映されていないのか、その辺ちょっと教えていただけますか。
◎會田
中央図書館長 梅丘のこの基本構想を策定する段階では、区民の参加をいただくワークショップも実施いたしました。その中では、障害をお持ちの方にも参加いただいて、御意見をいただきました。
その中で、例えばボランティアの活動室、そういったスペースがぜひ欲しいとか、先ほどのエレベーターの話はもちろん、そういったバリアフリーなものもというようなところは、具体的な意見として出ておりまして、そういったものを反映させているという形になっているところでございます。
そういったところで、具体的に区民参加によるワークショップというのが非常に大きな特色でもありましたので、それについてはこの地域だけではなくて、烏山地域とかの方にも参加いただいて、お話をお伺いできる機会もあり、また
アンケートも実施しました。ただ、現時点ではまだまだイメージ、基本設計はこれからというところもありますので、この程度というところで今回報告させていただいているところです。
◆高久則男 委員 大活字本とか、LL本とか、読み聞かせ室とか、点字とか、いろいろ図書館によって障害を持った方に対してわかりやすい、また有効な図書館なんかも結構私は見に行ったことがあるのですが、そういう障害を持たれている方に対する対応というのも、この梅丘構想の中では、かなり盛り込まれていますか。
◎會田
中央図書館長 この梅丘につきましては、一つ特徴的なのは布絵本という、そういった障害をお持ちの方に対する本ということでは、区内では唯一そういったものを実施しており、ボランティアの方に活動していただいているという、ちょっと特色のあるところなんです。そういった面もございまして、それ以外のいわゆるデイジー図書であるとか本の宅配だとか、幾つか障害者のサービスとして行っているものがございますけれども、そういったものが地域図書館の中でも特に充実しているというところもあって、そこのところをより一層伸ばしていきたいというようなことを考えているところです。
◆高久則男 委員 あともう一点、先ほど民間活力を導入していくという話があったかと思うんですけれども、今度の
図書館ビジョン第二期行動計画の中でも、多様な民間活力による運営体制を検討導入していくということで、そういった方向に進んでいっていただくことは大事なことだと思うんです。来年度から基本設計が始まるということに当たって、先ほど
中央図書館長さんのほうで、その時点から民間の知恵を入れていきますよという話なんですけれども、具体的に、その基本設計を業者さんがつくっていく中で、そういう図書館に強い民間事業者さんもタイアップして基本設計を構築していくというような認識でよろしいんでしょうか。
◎會田
中央図書館長 基本設計、いわゆる設計会社だけで、ハード的なものについてはすぐれたものということになると思うんですけれども、実際に図書館としての諸室のあり方であったりいろんな動線であったり、使いやすさ、また、最近の、書架を設置するだけではなくて、そういった居心地のいい空間をつくっていくに当たっては、そういったところにたけた事業者と、タイアップといいますか、連携しながら、基本設計をつくっていくというような方向で考えているところです。
◆高久則男 委員 前回の委員会で私も御案内したと思うんですけれども、海老名中央図書館は、改築するときの段階から民間の事業者さんに入ってもらって、いろいろそこで検討して、新たに新築されたというふうに聞いていますので、区では、また違った角度の知恵、またいろんなことを民間事業者にどんどん提案してもらって、新しい角度で図書館をつくって、梅丘をつくっていただければということを要望させていただきます。
◎堀 教育長 今の高久副委員長と課長との話に総括されるかなと思っておりますが、そもそも
梅丘図書館の基本設計、基本構想に入りたいというふうに、今から三年前でしょうか、委員会報告をさせていただきました。そのときに委員の皆さんから、これでは区民の皆さんの意見がどう入るんだという御意見もいただき、ちょっとイレギュラーではありましたが、全区レベルのワークショップ、公募をかけさせていただきまして、策定委員会があり、公募の区民の方がそれにジョイントするという形で、梅丘パークホールで二度ほど議論させていただきました。
大変ユニークな御意見をいただきまして、先ほど上川委員からいただいたような意見ももちろんここに入ってきておりましたし、皆さんから、この公園をつなぐところには、真ん中に穴をつくってそこに水を流すべきだとか、ちょっと私どもにはわからないような意見も出たんですが、ボランティアの方々とかも活動できるようなスペースをつくってくれとか、閉館時も活用したいとか、本当にいろんな御意見が出ました。なおかつ、やっぱり図書館では静かに本を読みたいという方も多くいらっしゃいまして、その空間も保障してくれということで、現段階でまとまっている案がこれです。ですので、ちょっと二年間、骨太方針の絡みでおくれましたが、議会の皆さん、それと区民の皆さん方に御意見をいただいたものを、このような形でまとめていこうと思っております。
ワークショップのときは大変盛り上がりまして、二年延ばすのはとんでもないという御意見もあったんですが、変化が起きたら、皆さん方に御案内を差し上げますと約束をしております。ですので、きょうの委員会の報告が終わりましたら、ワークショップ関係者のほうにも、ようやくこういう段階に来ましたという御案内をしようと思っております。
それと、民間委託の話が出ましたが、
梅丘図書館はもともと第一期行動計画に入っておりました。民間の力を活用して、よりよい図書館にしていこうという考えでおりましたので、今回は、代表質問のときにもお答えさせていただきましたが、設計の段階から運営業者が入るかどうか、そこが二段階構えになるかどうかまだ検討しておりますが、早目に運営会社に入っていただき、この外枠というんでしょうか、外観、中身と、運営とをどう関連させるかという議論をして、進めていきたいと思っております。
世田谷図書館、ごらんになっている方もいらっしゃると思いますが、後ほど、経堂図書館も入りますが、でき上がったところに運営会社が入ってきて話をすると、大変手間がかかりますし、余分なエネルギーを使います。世田谷図書館も、国の建物でしたので、こうしたいああしたいと言っているときも、なかなかスムーズにはいかなかったという記憶があります。
したがいまして、この
梅丘図書館は、代表質問のときにお答えさせていただきましたように、民間も設計の段階から入っていただき、活用も視野に入れながら、それが区民の皆さんにとって使いやすい図書館になるように検討していきたいと思っております。
やっぱり民間委託が進みますと、毎回申し上げているんですが、職員の知恵というかスキルが失われていく可能性もあります。これは、指定管理のときにも申し上げましたが、世田谷の図書館の指定管理の場合は、選書とレファレンスについては直営を守っていきたいというようなお話をさせていただきました。したがいまして、今検討中なんですが、そういう専門的な司書資格を持っている職員をどれだけ集められるか、どれだけスキルを上げられるかということも、今回の第二期行動計画の中ではあわせて検討していきたいとも思っております。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
安部ひろゆき 委員長 (6)経堂図書館のリニューアルについて、理事者の説明を願います。
◎會田
中央図書館長 経堂図書館のリニューアルについて御報告いたします。
1、主旨でございます。
第二次世田谷区立
図書館ビジョン第一期行動計画の基本方針の一つである、専門性と効率性を両立させた運営体制の構築に基づき、知と学びと文化の情報拠点として魅力ある図書館づくりを進めているところです。経堂図書館におきましては、本年四月より指定管理者制度を適用しているところでございますが、二月に本委員会で概要を報告させていただきましたが、リニューアルにつきまして十月に実施ということに決まりましたので、報告するものものです。
2、主なリニューアル内容です。恐れ入りますが、別紙のA3、経堂図書館レイアウト変更イメージをごらんいただけますでしょうか。こちらで説明させていただきます。
上段が現行のレイアウト、下段がリニューアル後のレイアウトとなります。
変更点は、主に三点となります。
①として、ビジネスコーナーのリニューアルです。書架を移動、一部撤去いたしまして、電源つきの座席を新設し、またこの座席は、用途に合わせてレイアウトを変更して、講座や打ち合わせにも活用できるものとします。座席の管理には、世田谷図書館と同様のシステムを導入するとともに、透明なパーテーションで区切ることで、声の漏れなどを軽減いたします。
②として、新聞・雑誌コーナーのリニューアルです。現状の談話室として仕切られた空間がちょっと中途半端になっておりますので、談話室の壁を撤去し、スペースを広くとることで、壁面に雑誌架、コーナー中央にソファーを配置し、自然音の演出により、居心地のよい憩いの空間をつくります。
③として、子どもコーナーのリニューアルです。親子でくつろいで本を楽しめるような読み聞かせのできるスペースを設けます。
恐れ入りますが、かがみ文にお戻りください。
3、レイアウト変更のスケジュールについてです。
十月十一日から二十一日までの五日間を休館いたします。その前後は一部開館といたします。書架への立ち入りはできませんが、カウンター業務は継続してまいります。そして、十月二十七日が、リニューアルオープンの日となります。
なお、十月十七日から二十一日の五日間でレイアウト変更作業を行い、その前後、十月十四日から十六日は準備作業、二十二日から二十六日は、レイアウト変更後の調整作業を行います。
私からの説明は以上でございます。
○
安部ひろゆき 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆上川あや 委員 リニューアル後に、新聞・雑誌コーナーで自然音の演出というのがあるんですけれども、単純な興味なんですけれども、この自然音の演出というのは何ですか。せせらぎの音が聞こえるとか、そういう意味なんですか。
◎會田
中央図書館長 失礼いたしました。現在、世田谷図書館でも始めたところなんですけれども、鳥の声であったりですとか、ちょっとそういった声を後ろのほうでバックミュージック的に、ミュージックじゃないんですけれども、音を流すような、そういう演出でございます。
◆
中塚さちよ 委員 レイアウト変更の図を拝見しておりますが、談話室というのを撤去しまして、ゆっくり新聞や雑誌を読める空間を演出しますということなんですけれども、談話室というのは、なくなっちゃって大丈夫なんですか。今までどういうふうに利用されてきたのかとか、そのような機能をほかの場所につくるのかとか、談話室について。
◎會田
中央図書館長 現在、談話室という名前では呼んでいるんですが、実質的には新聞・雑誌コーナーと同じように、椅子がありまして、そこで皆さんが雑誌等を読んでいるという状況です。逆にこの壁があることによって、同じ目的があるのに区切られてしまって、閉塞感のあるような部屋になっているのが現状ですので、そこのところを開放的な空間に変えていきたいということで、談話室という名前ではありますが、特にこれをなくすことによって支障があるということはないと考えています。
◆
石川ナオミ 委員 私も、このレイアウトの変更のイメージのところでございます。
①のビジネスコーナーのリニューアルということで、これまでもちょっと御説明があったのかもしれませんが、座席管理システムというのが、講座とかイベントの利用するというところで、パーテーションを仕切るというようなことでもありますが、例えば、このところを利用する際はどういうふうに、予約等が必要なのかとか、そういうところもこれから出てくると思うんですけれども、この座席管理システムそのものはどういうふうなものでしょう。具体的にまず教えてください。
◎會田
中央図書館長 座席管理システムも、いわゆる閲覧席といいますと、ある特定の人が独占してしまって、一日とってしまうというようなことがよくあります。そこで、二時間とかいう単位で、単位を区切りまして、なるべく多くの人に使っていただこうということでシステムということですが、簡単なシステムなんですけれども、考えているところで、これも世田谷図書館で始めさせていただいているものです。
講座等につきまして、そういった期間については閲覧席としては使えないので、その期間は予約をお断りいただくというような形になるかと思います。
◆高久則男 委員 このリニューアルですけれども、ここに金額が書いていないんですけれども、書いていないということは、このリニューアルの工事費は、指定管理会社が払うということなんでしょうか。
◎會田
中央図書館長 そうではございませんで、これについては区の経費でございます。申しわけありません、二月の時点のときに約一千万円という経費を報告させていただいたので、今回割愛させていただいています。
実際のところとしては、委託経費が約五百五十万円、それから物品について約四百万円というような経費というところで、今、落ちついているところでございます。
◆高久則男 委員 今の委託経費五百五十万円、物品経費四百万円――というか、この四月から指定管理になって、この指定管理業者さんには、年間一億円近い指定管理料を払っていますと。それとは別に、この五百五十万円、四百万円というのが発生するということでしょうか。
◎會田
中央図書館長 約一億円の指定管理は、その図書館業務、例えば施設管理、その施設の管理の代行ということで経常的なところでお支払いするものですが、今回については、この具体的な作業、いろんな作業でございますので、これについては指定管理料とは別でございます。
◆
風間ゆたか 委員 今の委託経費五百五十万円というのは、レイアウト変更、リニューアルは、指定管理者の業者に委託をするということなんですか。
◎會田
中央図書館長 こちらの委託の部分につきましては、指定管理の業者に別途委託ということでお願いするものでございます。
◆
風間ゆたか 委員 だって、システムを入れたり内装をいじったりということをやるのに、そこは五十万円以上なのに、入札することなくこの指定管理事業者に任せてしまうということでいいんですか。
◎會田
中央図書館長 こちらにつきましては、もともとプロポーザル等で提案をいただきました。指定管理から、業者提案をいただきました。その提案のレイアウト変更の内容を実現するものですので、本来的には、四月当初なり三月にできればよかったんですが、それが、前の年度では契約の問題、また、春休みとか四月当初に休館をするということは現実的でなかったので、この時期になっているものです。
◆
風間ゆたか 委員 それはわかりました。
二月に御報告いただいている内容とほぼ変わっていないと思うんですけれども、①のビジネスコーナーのリニューアルのところで、講座イベントというのは、この前出てきたのか余り記憶にないんですけれども、これは、この委託業者が講座イベントをするときにこういう形で使うことがあるということなんでしょうか。または、場所貸しみたいな形で一般利用できるような空間になってしまうんでしょうか。
◎會田
中央図書館長 これからの提案は、指定管理業者からもぜひいただきたいと思っています。この空間を使った自主事業的な講座等について、ぜひいろいろ考えていただきたいと思っています。
ただ一方、地域の方でこの場所を使いたいといった場合に、どんな形ができるのか。いわゆる場所貸しではありませんので、連携した事業ということで、利用できればと考えております。
◆
風間ゆたか 委員 ということは、何かお金を取ってやるということはないということでいいんですよね。
◎會田
中央図書館長 区民の方からお金をいただいたイベントということは、現在考えておりません。
◆
風間ゆたか 委員 ここは電源もとれて、せっかくこういうビジネスコーナーにリニューアルをして、相当利用される度合いも上がるのかなと想像するわけですけれども、それがこういう講座とかイベントとかで使われちゃうことによって、一般区民が使えなくなる度合いが高くなっていくようだと、やっぱりちょっと問題だなと思うんですよね。
こういう場所で、講座をやりたい、イベントをやりたいとかいう区民も普通にいるでしょうし、そういうことばかりが入ってきちゃうようだと、図書館で本を見ながら学びたいという人たちが制限されちゃうような気がするんですけれども、その辺は、あらかじめちょっと区のほうできちんと考えておかなければならないと思うんですけれども、いかがですか。
◎會田
中央図書館長 経堂図書館は、今まで立ち寄り方の図書館ということで、本当に滞在できるというか、学び、勉強できるような場がなかったわけなんですね。そういった面で、ここで少し書架を移動させて、そういった場を設けると。それについては、今はパソコンが使えるような席でないといけないな、電源もつけようということで来ているところです。
ただ、その講座等との兼ね合いにつきましては、委員御指摘のとおり、もう少し、どんな形でやっていくのがいいのか、あるいは、閲覧席のほうが非常にいっぱいになった場合にはどうするか等々、少し検討していきたいと思います。
◆上川あや 委員 平成何年だったか忘れたんですけれども、区の施設の大規模改修時ですとか、什器を大幅に入れかえたりするときに、シックハウス症候群の関連物質、化学物質のチェック体制が世田谷区は全くなっていなかったので、ちゃんと検査しなければだめですよということを保健所に言って、結構長く区の方々にはお話をして、ガイドラインはつくっていただいたんです。こういう委託先、委託の管理下にある施設でも、今回キッズコーナーとかも改修しますし、ビジネスコーナーは音をある程度遮蔽できるようにつくったりするということで、改修と什器の入れかえが出てくるんですけれども、シックハウス症候群のチェックのガイドラインに沿って、ここもちゃんと管理していただけるというふうに理解していていいんですか。
◎會田
中央図書館長 今回のリニューアルにつきましては、一番大きなところが、談話室の壁面をいじるということがありまして、その壁面ということもありましたので、委託ではありますが、営繕等関係部門に事前にちょっと相談しまして、進めているところです。
その中で、この範囲ならというところで、あとはビジネスコーナー等は書架の移動というのが主ですので、子どもコーナーにつきましても書架の移動というところで、関連所管の意見を聞きながら進めてまいりましたので、また再度確認いたしますが、問題はないと考えております。
◆上川あや 委員 チェックするのかしないのか結論がよくわからなかったんですけれども、今の言い方だと、区とは相談したけれども、そんな話は出てこなかったぞという話なんですか。
◎會田
中央図書館長 きちんとチェックすべきところはするということで、関係所管とまた調整いたします。
◆上川あや 委員 しっかりお願いいたします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
安部ひろゆき 委員長 次に、(7)その他ですが、何かございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
安部ひろゆき 委員長 なければ、以上で報告事項の聴取を終わります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
安部ひろゆき 委員長 次に、2資料配付でございますが、レジュメに記載したとおり、お手元に資料が配付されておりますので、後ほどごらんください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
安部ひろゆき 委員長 次に、3請願の継続審査についてお諮りいたします。
平二七・一号「新学習指導要領にのっとった中学校教科書の採択についての陳情」外一件を閉会中の継続審査とすることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
安部ひろゆき 委員長 御異議なしと認め、そのように決定いたします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
安部ひろゆき 委員長 次に、4閉会中の
特定事件審査(調査)事項についてお諮りいたします。
1. 児童生徒の教育環境について
2. 生涯学習について
とすることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
安部ひろゆき 委員長 異議なしと認め、そのように決定いたします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
安部ひろゆき 委員長 次に、5協議事項に入ります。
(1)次回委員会の開催についてでありますが、次回委員会は、年間予定である十一月十日金曜日午前十時より開催したいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
安部ひろゆき 委員長 それでは、次回委員会は十一月十日金曜日午前十時から開催することに決定いたします。
以上で協議事項を終わります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
安部ひろゆき 委員長 その他、何かございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
安部ひろゆき 委員長 特にないようですので、以上で本日の
文教常任委員会を散会いたします。
午前十一時十六分散会
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
署名
文教常任委員会
委員長...