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  1. 世田谷区議会 2017-09-05
    平成29年  9月 区民生活常任委員会-09月05日-01号


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    平成29年  9月 区民生活常任委員会-09月05日-01号平成29年 9月 区民生活常任委員会 世田谷区議会区民生活常任委員会会議録第十号 平成二十九年九月五日(火曜日)  場  所 第三委員会室  出席委員(十名)    委員長         高橋昭彦    副委員長        羽田圭二                石川征男                加藤たいき                畠山晋一                福田妙美                村田義則                桃野よしふみ                田中みち子                あべ力也  事務局職員    議事担当係長      菊島 進    調査係主任主事     三平公則  出席説明員    副区長         岡田 篤
      世田谷総合支所    総合支所長       内田政夫    副支所長        皆川健一    副参事(地域調整課長兼務)                羽川隆太   北沢総合支所    副支所長        西澤 滋    地域振興課長      長岡光春   玉川総合支所    副支所長        笠原 聡    地域施設整備担当課長  蒲牟田和彦   砧総合支所    総合支所長       寺林敏彦   烏山総合支所    総合支所長       進藤達夫   生活文化部    部長          田中文子    市民活動・生涯現役推進課長                堀込章仁    文化・芸術振興課長   大澤正文    国際課長        梅原 文    人権・男女共同参画担当課長                若林一夫   地域行政部    部長          本橋安行    地域行政課長      舟波 勇    住民記録・戸籍課長   加野美帆    窓口調整・番号制度担当課長                嶋津武則   産業政策部    部長          久末佳枝    商業課長        小湊芳晴    工業・雇用促進課長   香山桂子    都市農業課長      筒井英樹    副参事         住谷純子   清掃・リサイクル部    部長          原田茂実    管理課長        大石智康    事業課長        笹本 修    世田谷清掃事務所長   畑中 健   ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇ 本日の会議に付した事件  1.報告事項   (1) 平成二十九年第三回区議会定例会提出予定案件について   〔議案〕    ①世田谷区立地区会館条例の一部を改正する条例    ②世田谷区立区民会館の指定管理者の指定    ③世田谷区立老人休養ホームの指定管理者の指定    ④世田谷区立健康増進・交流施設の指定管理者の指定    ⑤世田谷区出張所設置条例の一部を改正する条例    ⑥世田谷区行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する条例の一部を改正する条例    ⑦世田谷区立区民農園条例の一部を改正する条例   〔諮問〕    ①人権擁護委員候補者推薦の諮問   (2) 世田谷区新実施計画【後期】(素案)について   (3) 使用料・利用料の見直し及び施設の利用環境向上に向けた取組みの考え方について   (4) 世田谷区債権管理重点プラン(平成二十六~二十九年度)の推進状況(案)について   (5) 三軒茶屋における公共施設整備の検討状況について   (6) 地域包括ケアの地区展開の取組み状況について   (7) 戸籍受理証明書の誤交付について   (8) 世田谷区立梅丘地区会館の工事休館について   (9) 世田谷区玉川総合支所庁舎区民会館改築工事について   (10) 世田谷区第三期文化・芸術振興計画(素案)について   (11) 世田谷文化生活情報センターの労働状況について   (12) 「これからの国際交流のあり方(案)」の方向性及び新たな交流先候補の検討について   (13) 姉妹都市交流事業について   (14) オーストラリア・バンバリー市との姉妹都市提携二十五周年記念事業について   (15) 「世田谷区多言語表記及び情報発信の手引き(素案)」について   (16) 中央図書館における「多文化体験コーナー」等の整備・活用について   (17) (仮称)世田谷区多様性を認め合い、人権を尊重し、男女共同参画と多文化共生を推進する条例(骨子案)について   (18) 臨海部広域斎場火葬料の改定について   (19) 世田谷区生産緑地地区に係る下限面積要件の変更について   (20) 区民農園(ファミリー農園)の開設について   (21) まちなか観光事業の展開について   (22) 家庭ごみの組成分析調査及び計量調査(平成二十九年度)の結果について   (23) 事業系ごみの組成分析調査及び計量調査(平成二十九年度)の結果について   (24) 「世田谷区清掃・リサイクル条例」及び「同条例施行規則」の一部改正について   (25) 粗大ごみに含まれる資源化対象品目の拡充について   (26) その他  2.資料配付   (1) 行事予定等について  3.協議事項   (1) 参考人の出席要請について   (2) 次回委員会の開催について   ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇     午前九時五十九分開議 ○高橋昭彦 委員長 ただいまから区民生活常任委員会を開会いたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 本日は、報告事項の聴取等を行います。  まず、議題に入る前に八月一日付で人事異動がありましたので、異動者の紹介をお願いしたいと思います。 ◎原田 清掃・リサイクル部長 それでは、私から八月一日付で異動のありました課長級職員を紹介させていただきます。  川村玉川清掃事務所長でございます。  以上で紹介を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○高橋昭彦 委員長 以上で紹介を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 それでは、1報告事項の聴取に入ります。  まず、(1)平成二十九年第三回区議会定例会提出予定案件について、議案①世田谷区立地区会館条例の一部を改正する条例についてと、あわせて、(8)世田谷区立梅丘地区会館の工事休館について、関連しておりますので、あわせて一括で説明をお願いしたいと思います。 ◎長岡 北沢総合支所地域振興課長 世田谷区立地区会館条例の一部を改正する条例と、(8)世田谷区立梅丘地区会館の工事休館についてを一括で報告させていただきます。  まず、(1)①の地区会館条例の一部を改正する条例の資料をごらんください。  1主旨についてです。梅丘まちづくりセンターと、梅丘地区会館を合築し、(仮称)梅丘複合施設として整備するに当たり、地区会館の一部をまちづくりセンター改築工事期間中の仮設事務所として使用するため、梅丘地区会館の改修工事を実施いたします。これに伴い梅丘地区会館の和室を廃止いたします。このため規定の整備を図る必要があることから、平成二十九年第三回区議会定例会に地区会館条例の一部を改正する条例を提案するものでございます。
     2対象施設は、梅丘地区会館です。  3改正内容につきましては、和室二つを廃止することによる施設の種別、使用料の変更でございます。  恐れ入りますが、ページをおめくりいただき、二ページ目の地区会館条例の新旧対照表をごらんください。右のほうが旧になっておりまして、真ん中少し上の別表第1(第二条、第三条関係)の2北沢地域の表の一番右の施設名に、会議室、大広間、和室とありますが、その和室を削除いたします。その下の別表第3(第八条関係)の2北沢地域の表の施設の種別、第一和室、第二和室、また一番右の夜間の料金の三百円の部分を削除いたします。  資料の一枚目にお戻りいただきまして、4の施行予定日につきましては、規則で定める日といたします。  5今後のスケジュール(予定)についてです。平成二十九年九月、第三回区議会定例会に提案させていただきまして、三十年一月から三月まで梅丘地区会館改修工事を行い、三月末にまちづくりセンターが仮移転をいたします。三十年二月一日、改修工事後の梅丘地区会館の予約受付開始、三十年四月一日、梅丘地区会館の利用開始、三十年度中は梅丘まちづくりセンターの改築工事をいたします。三十一年度の途中で(仮称)梅丘複合施設開設の予定でございます。  それでは次に、(8)世田谷区立梅丘地区会館の工事休館についての資料をごらんください。  1の主旨につきましては、先ほどの御説明のとおり、梅丘まちづくりセンター改築工事期間中の仮設事務所として使うため、梅丘地区会館の改修工事を実施します。これに伴い地区会館を休館するものでございます。  2の主な改修内容につきましては、レイアウト変更に伴う改修工事、空調設備再配置・更新です。  3の経費概算は一千四百万円です。  4の休館期間(予定)につきましては、三十年一月五日から三十年三月三十一日までの約三カ月間です。  5の周知方法につきましては、「区のおしらせ せたがや」等、ごらんのとおりでございます。  6の近隣区民利用施設につきましては、ごらんの二つの施設でございます。  7の施設概要(参考)の(1)から(6)までにつきましてはごらんのとおりです。  ページをおめくりいただきまして、裏面をごらんください。(7)施設内容(改修工事前)についてです。一階に大広間、第一和室、第二和室がございまして、二階に会議室があります。第一和室と第二和室は、先ほど申し上げた改修工事終了後に梅丘まちづくりセンターの仮設事務所となる予定でございます。  次のページをごらんください。ちょっと印刷が薄くて申しわけないんですが、梅丘地区会館の周辺図となっております。  報告は以上です。 ○高橋昭彦 委員長 ただいまの説明に対しまして御質疑ありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 次、②世田谷区立区民会館の指定管理者の指定について説明願います。 ◎長岡 北沢総合支所地域振興課長 世田谷区立区民会館の指定管理者の指定について報告いたします。  1の主旨についてです。区民会館条例第七条第一項に基づき、北沢区民会館の指定管理者の公募を実施し、三十年四月から北沢区民会館指定管理者候補を以下のとおり選定しましたので、当該候補者を指定管理者として指定するための議案を第三回区議会定例会に提出するものでございます。  2の施設名及び指定管理者の候補者名等についてです。施設名称は北沢区民会館、指定管理者の候補者名は株式会社世田谷サービス公社でございます。  3の指定期間は三十年四月一日から三十五年三月三十一日までの五年間です。  4選定方法等(1)選定方法についてです。公募により選定することとし、二十九年五月十二日から六月十二日までの期間で公募をし、二社から提案書類の申請がありました。選定に当たりましては、条例施行規則及び設置要綱に基づき選定委員会を設置いたしました。今回の選定に当たりましては、公募要項の中で施設の運営管理に対する考え方について、そこに記載のとおりでございまして、この考え方及び選定審査基準に基づきまして選定をいたしました。  第一次審査につきましては、施設等の管理実績、運営管理体制、施設事業計画、サービス改善の取り組み過去三年間の経営状況等について書類審査をし、審査基準点となる七割を超えていたため、二社を第一次審査通過者といたしました。第二次審査におきましては、運営管理体制、事業企画及び地域交流等、サービス改善の取り組み等について、第一次審査通過者によるプレゼンテーション及び選定委員によるヒアリングを実施いたしました。以上の第一次・第二次審査の審査を総合的に判断し、最終審査において指定管理者の候補者を選定いたしました。  (2)の選定委員会の構成につきましては、学識経験者三名、税理士一名、町会の代表一名、区職員二名、合計七名でございます。(3)の選定委員会の開催状況につきましては、記載のとおり4回開催いたしました。  5の選定結果につきましては、ページを二枚おめくりいただきまして、別紙選定結果表をごらんください。まず、2の申請団体につきましては、株式会社世田谷サービス公社アクティオ株式会社の二社です。  3の指定管理者の候補者名は株式会社世田谷サービス公社でございます。  恐れ入りますが、裏面をごらんください。5評価結果についてです。(1)第一次審査、(2)二次審査になっております。一番下のところに(3)最終審査としまして、一次審査の点数がサービス公社六百点、アクティオ六百三点、二次審査の点数が二百七十四点対二百四十二点、一次審査、二次審査の合計がサービス公社が八百七十四点、アクティオが八百四十五点ということでございました。一次と二次の合計点数で総合評価としており、総合評価の点数の高いサービス公社が一位となりました。  一枚目の裏面にお戻りいただきまして、6選定理由をごらんください。選定理由につきましては、そこにあるとおりでございますが、選定団体につきましては、指定管理者として豊富な実績とノウハウを有している。経営基盤については長期的な安定経営に問題はないという評価でありました。評価項目の中のおもてなしの心を持った対応、事業企画及び地域交流や貢献で高い評価を得ている。それから、施設の利用率の向上に向けた提案におきましては、利用率の低い十二階にあるスカイサロンの利用促進の提案をしており、スカイサロンの利用率向上が見込まれております。また、障害者雇用に積極的に取り組んでいることも評価を得ています。以上のことから、指定管理者の候補者として適しているということでございました。  次に、7の今後のスケジュール(予定)につきましては、今回、九月の第三回区議会定例会に指定管理者の指定の議案を提出いたします。三十年四月一日から次期指定管理者による管理運営を開始する予定でございます。  なお、今回から参考資料といたしまして、選定委員会の会議録要旨をお配りしておりますので、後ほどごらんいただければと思います。  報告は以上です。 ○高橋昭彦 委員長 御質疑ありましたら、どうぞ。 ◆桃野よしふみ 委員 ヒアリング評価のところで、この両者の点数に大きく差がついている形になっています。それで、会議録要旨の中で、これは一番大きな点差がついたところなので、具体的にどの部分で点差がついたのか教えていただけますか。 ◎長岡 北沢総合支所地域振興課長 まず、会議録要旨の前に、指定管理者の資料の一枚目裏の選定理由のところをまずごらんいただいて、ちょっと会議録要旨とかぶっちゃいますけれども、先ほど御説明しました6の選定理由の中で、差がついた項目としましては、評価項目の中の施設利用者に対するおもてなしの心を持った対応というのが一つです。それから事業企画及び地域交流や貢献についても、サービス公社のほうが高い評価を得ています。また、スカイサロンの利用率向上、この部分の提案についても、こちらのほうが具体的な提案がありましたので評価を得ています。また、障害者雇用についても積極的に取り組んでおると。この辺が特に大きな違いとなっております。  あと、大体同じようなことが会議録要旨に書かれておりますが、ポイントとしては今のところとなります。 ◆桃野よしふみ 委員 もうちょっと具体的に聞くと、例えばB社は、地域密着型で区民センターとの連携という面を打ち出して、区の施設のネットワークを張っていこうと感じられたと書いてあって、そこが点差になったのではないかと、具体的に言及してあるんだけれども、この区民センターとの連携というのは何をやるんですか。 ◎長岡 北沢総合支所地域振興課長 区民センターにつきましては、御案内とおり、運営協議会という地元の人たちが事業の企画等をやっております。サービス公社は、そこに事務局として一緒にやっておりまして、その運営協議会がやっている事業の企画のノウハウとかを使って、そこでやっているような事業を、ほかの区民センターと連携したり、地域の中で呼びかけて同じような事業をやるとか、そういったことを北沢区民会館でもやっていきたいというような形で提案がありました。 ◆村田義則 委員 選定理由の中で、今御答弁がありましたが、例えばおもてなしの心を持った対応と、これはどう違ったの。具体的に、意味がよくわからない。 ◎長岡 北沢総合支所地域振興課長 両社とも職員に対する研修をやって、そういったことをやっていきますというお話はありました。ただ、一つの違いというのは、サービス公社のほうが、今国のほうでやっているおもてなし認証規格という、見える化しておもてなしをやっているというのを外に見える化していくような認証があるんですけれども、そういうのを積極的に取っているというのが一つあります。  あとは、アクティオのほうは、どちらかというと、プレゼンとヒアリングの中で端々に出てくるのが、例えば十二階のスカイサロンの使い方についてという質問を委員がしたときに、ダンスのグループがたくさん使っていると。ただ、時間をオーバーしそうになるとそこは厳しく指導しているんですということを結構強調されていました。それは悪いことじゃないんですけれども、少し融通がきかないようなところをプレゼンとヒアリングの中で委員が感じたというのは一つ大きくあるのかなと。  むしろサービス公社のほうがその辺は柔軟に、その部分だけではないんですけれども、相手が外国人の方であったり、障害を持った方であっても、そういう方々に対して丁寧に対応していくということが、プレゼンとヒアリングの中で読み取れたというか、感じられたというのが、委員の受けた印象だったように思われます。 ◆村田義則 委員 どうしてB社が選ばれたのかということを、区民の皆さんが聞いて納得しなくちゃいけないわけですよね。今の話は、要するに委員の印象の話で、何か基準はあるの。こっちのほうがおもてなしがよかったとか、悪かったと、そもそもおもてなしの心って何、何でそんな基準を定めたの、基準を項目に挙げたのかもわからない。 ◎長岡 北沢総合支所地域振興課長 若干オリンピックを意識した部分もあるのはあるんですけれども、ただ、区民の方の立場に立って接遇をしていく、そういう意味合いとして、今回は少しこういう言葉を使って、相手の立場に立った接遇ということで今回こういうふうな内容を入れているんですけれども、会社としてどういうふうに考えて職員に対する研修をやっているかですとか、さっき申し上げたとおり、実際の場でこういうふうにやっていくよという話を、それは提案書の中にもあったわけであるんですけれども、プレゼンとヒアリングの中で委員が受けたことを評価として点数化しているものであります。それは、大多数の委員がそういうふうに思ったというか、評価したということで点数でも差がついているんだと思っています。 ◆村田義則 委員 おもてなしの心を持った対応なんていうのは、ほかの指定管理者の指定でもそういう項目があるのかと思ってちょっと調べたんですね。例えば同じように砧区民会館の指定管理者の指定というのが平成二十六年に行われていて、そこにはそんな項目は全然ないんだけれども、これはいつから、どうしてこれを入れるようになったの。オリンピックがあるからたまたま入れているの。 ◎長岡 北沢総合支所地域振興課長 これは会議録の一回目のときに書いてありますけれども、具体的にこの言葉を入れたのは今回からです。それは、利用者に対する対応が、接遇の面で今実際にお願いしているところよりももっと改善していきたいねという話もあって、こういうふうな内容のものを入れています。 ◆村田義則 委員 もう一つ伺います。財務状況、経営基盤について、A社もB社も基本は七〇%だとしているんですけれども、ちょうど配点七十点のうちの四十九点だから、どっちもぎりぎり七割ということになったわけですよね。それで、同じところがたまたま応募しているので、平成二十六年の砧区民会館の同じ財務状況を見てみると、サービス公社が四十二点満点で二十八点とか相当ひどいんだけれども、もう一つのA社のほう、同じなんだけれども、アクティオなんだけれども、四十二点中四十点と非常にいい成績なのね。この三年間でこんなに落ちちゃった理由は何ですか。財務状況の評価が悪くなっているのは。 ◎長岡 北沢総合支所地域振興課長 悪くなってしまったところというのははっきりわからないんですけれども、逆に今回の財務状況の審査、これについては税理士の先生にやってもらいました。内容的には委員おっしゃられるとおり、二社とも同じようなレベルだったわけなんですけれども、具体的には財務諸表の評価をしてもらって、収益性とか安全性等、そういったものを指標に従って評価をしてもらって、もちろんタイプは違うんですけれども、四段階評価のうちで上から二番目になるということで評価が出ているところでございます。  今回は過去三年間の財務諸表を評価した内容でありますが、二十六年度については、サービス公社のほうは会社全体で赤字であったと。二十七年度、二十八年度は黒字に転じていて、トータル的に見て、今の評価としては上から二番目だろうというふうになっております。アクティオのほうが悪くなったのは何でかというのはちょっとわからないんですけれども、サービス公社のほうは赤字から黒字に転じているというのが、逆にいい評価になっているのかというふうに、今の話から思われました。 ◆村田義則 委員 つまり何を聞きたいかというと、基準が選定委員会の例えばそこにいる税理士さんの考えとか意向とか見方によって違うんじゃないのと。要するに、例えば財務諸表を、経営基盤がどうなのかというんだったら、区全体で統一基準を持ってやればいいんじゃないかと思うわけ。  ところが、選定委員会によって随分違うわけですよね。経営基盤一つとっても。ほかの項目も実はそうなんですけれども、たまたま砧区民会館と北沢区民会館で見ると、もう書いてあるから具体的に名前を言ってしまうと、アクティオサービス公社両方とも出ているんだけれども、例えばアクティオの今回の地域の事業計画なんていうのは、砧区民会館のときは相当成績が悪いんだよね。  例えば同じような施設の指定管理の評価の配点を見ても、結局選定委員会のメンバーの考え方によって数字のずれが出てくる。しかも、それは総合点を足した結果としてどっちが選ばれるか決まるわけなんですよね。さっき聞いた経営基盤だって、四十二点中四十点というとほぼ満点に近いぐらい、三年前は経営基盤はしっかりしているという評価だったのに、今や七割ぎりぎり、落第点ぎりぎりになっているというのは、アクティオの問題なのか、選定委員会の問題なのか、どっちだと思います。 ◎長岡 北沢総合支所地域振興課長 財務審査自体は、私も詳しくはないので、ただ税理士の先生から説明を受けた中では、先ほど申しましたけれども、収益性とか安全性とか成長性、一定の共通の評価指標に基づいて、平均的にはどのぐらいの率で、そこから見てどのぐらい高いかというのは一応見ていただいているところであります。それぞれ特徴は違いますけれども、トータル的には、いわゆる両者の差というのはそんなにないところで、両方とも上から二番目の評価になったというふうなことのようです。  ただ、委員おっしゃられるとおり、ほかの施設の選定委員会との違いというのは、現段階では、私もほかのところでどのぐらい、どういうふうにやっているのかというのは認識していませんので、そこにつきましては、今後、大もとの所管である官民連携担当課と確認をしていきたいと考えております。 ◆村田義則 委員 その基準について、選定委員会ごとの違いが、いろいろ読んでみると非常に明らかなもので、特に例えば経営基盤なんていうのは統一的な対応ができるのではないかという感じがしますね。  それからもう一つ、スカイサロンの利用率向上が見込まれるということなんですが、スカイサロンの利用率が低いわけね。今どのくらいになっていて、それでどういう提案があって、どういうふうに向上が見込まれるの。 ◎長岡 北沢総合支所地域振興課長 スカイサロンは、御案内のとおり、北沢タウンホールの十二階にある遠くを展望できるようなところで、普通の会議室とは違っている、どちらかというと懇親会とかパーティー向きの部屋になっています。ほかの部屋の利用率に比べてここは低くて、五〇%から六〇%弱ぐらいで推移しているような状況です。  今回の選定委員の先生の中からは、そういった最終的には指定管理料に影響もありますので、スカイサロンの提案というのはぜひ事業者さんのほうから聞いてみたいということがあって、その点については質問して事業者のほうに答えてもらっているような流れがありました。  具体的には、事業者の提案の余り詳細なところまで申し上げられませんけれども、考え方としましては、今ある状況をよりよく使っていくということで、例えば懇親会とかパーティーのときには、外からのケータリングについても、今でもケータリングをとってパーティーとかをやるときが多いんですけれども、ケータリングなんかについても、例えばフランス料理のケータリングを御案内するとか、そういったものを今よりも御案内して、もっと使いやすいようにしていきたいというのが一つありました。  それからもう一つは、そこはさっきちょっとお話ししましたけれども、ダンスとか踊りのサークル、グループの方がよく使うんですけれども、そういったグループが使いやすいようなちょっとした設備をプラスで自分たちでもつけてやっていきたいと。そういうことによって利用率を上げていきたいというようなことも提案していました。  あとは、逆に普通の会議でも使うケースもありますので、今あそこは円卓しかないんですけれども、普通の長机はそれほどたくさんないんですけれども、そういったものも事業者として自分たちでそろえて、もっと普通の会議でも使っていけるような、そういった具体的な提案が、もう少しあったんですけれども、幾つかあって、それがアクティオのほうは全然具体的な提案がなかったんです。これは余計な意見になってしまうかもしれませんけれども、むしろアクティオのほうは、さっきもちょっと言いましたけれども、踊りのサークルがそこを使っている状況があると。だけれども、時間が過ぎそうになると結構厳しく言うと使わなくなってしまうと。そういうのはこれからはもっと自分たちとしても改善していって、もっと使ってもらえるようにしていきたいという話が、ちょっと後ろ向きの話がアクティオはあって、サービス公社のほうがもっと前向きな具体的な改善点でお客さんがたくさんくるように工夫していきたいという話がありましたので、評価が高かったと思っております。 ◆あべ力也 委員 選考の会議録要旨の最後、A社とB社の目指す方向性が違っていたというのが結論で書かれているんですけれども、私はそもそも公募の要項を出すときに、世田谷区としての方向性をしっかり逆に示して、その中で方向性は大体決まっているんだけれども、より具体の事業をどう提案してくれるのかということで審査をされたほうが、よりよい事業になると思うんですね。  ところが、どうもこれを見ると、それぞれ方向性が違っていたということとなので、例えば障害者の雇用に関しても、障害者雇用をぜひしてほしいというような要項になっていれば、その点については障害者雇用の人数であったり、どういう雇用形態であるのかとかいうことのプレゼンができたと思うんですね。ところが、そこはフリーハンドにしていて、世田谷区の要望する内容を曖昧にして募集をしているというのは、私はよりよい事業を展開してもらうという意味ではちょっと不足なんじゃないかと思うんですけれども、この点については、今後の指定管理者の募集要項等の検討においてどういうふうにしていくのか。  それと、今ちょっと触れました障害者雇用に関して、サービス公社のほうはよい提案をされたということですけれども、指定管理者の中でどれぐらいの障害者雇用を見込むというようなお話だったのか、その点をお聞かせいただきたいと思います。 ◎長岡 北沢総合支所地域振興課長 一点目の募集要項の件につきましては、今回というか、前からそうだったんですが、一つは、方向性については今の資料の中にも少し書かせていただいているんですけれども、今回の選定に当たっては、公募要項の中で、施設の運営管理に対する考え方については、まず大枠では書かせていただいています。それから、具体な話としては、一応要項の中に選定基準の考え方があって、さらに提案するときの様式というものをつけさせていただいていまして、その中で一定程度、障害者雇用についてもどう考えていますかということは書かせていただいております。ただ、これからさらにわかりやすくしていきたいと思っております。  それから、二点目の障害者雇用につきましては、委員言われたとおり、今のサービス公社はかなり障害者雇用をやっていまして、今回は会社全体としての障害者雇用の話で、このぐらいやっていますよという話が出てきていました。それは、法定率から比べると十倍ぐらいの人たちを雇用しているということで、こういったホールの運営だけではなくて、施設の維持管理もたくさんやっていますので、そっちのほうが多いという話は確かにしていました。  今回この施設自体でどのぐらいの雇用ができるかというのは、まだ検討中ということではっきりしていませんでしたけれども、会社の方針としては、この施設についても使っていきたいという話はありました。具体的に何%という話はなかったんですけれども。 ◆あべ力也 委員 募集の要項の中で、ある程度方向性というのは、世田谷区は示していたということなんですけれども、結果として、世田谷区が望んでいた方向性と違う結果として出てきたというのは、世田谷区が求めていたことが余り理解されるような、逆に世田谷区の様式というんですか、要項の中で理解されなかったんじゃないかと思うんです。ですから、わかりやすい要項をつくっていただいて、世田谷区が求めている事業内容をわかりやすく事業者に伝わるような要項の工夫というのも必要だし、それが逆に事業展開において、世田谷区が求めているよりよい事業展開をしてもらえるということになるんだと思います。  初めからフリーハンドでいろんなことを考えてもらうよりも、ある程度方向性を決めて、その上で事業者に競っていただいたほうが、私はよりよいプレゼンになると思うんです。その辺は要項の出し方についても工夫をしていただきたいということと、あとは、障害者雇用に関しては、再三、具体的に雇用率の問題であったり、雇用者数をふやしていく上で、世田谷区の指定管理者制度は可能性がありますので、どういう事業者さんに障害者雇用をしてもらうのかということについては、具体の数字をもうちょっとわかりやすく提示していただけるように、今後工夫をしていただきたいと要望しておきたいと思います。 ◆田中みち子 委員 第二次審査の評価項目のところに、障害者差別解消法への配慮というのは、今回入っているんでしょうか、入っていますよね。  そうしたら、この資料を見ると、配点がどれぐらいで、A社とB社がそれぞれ何点であったというのがわからないので、お示しいただければと思います。 ◎長岡 北沢総合支所地域振興課長 雇用計画の中で少し細かく聞いていまして、今回の考え方、障害者とか高齢者とかいろんな方たちに対するという中で一緒に聞いているんですけれども、配点は、実は内訳としては十四点あって、そのうちの十二点、十二点で、その評価自体は両方とも同じでした。 ◆田中みち子 委員 配点が十四点というのは低い感じがするんですけれども。 ◎長岡 北沢総合支所地域振興課長 全体的にバランスを考えてそのような形でやらせてもらったということでございます。 ◆田中みち子 委員 今後もやはり解消に向けての配慮というのは、まだまだ合理的な配慮が進んでいないというお声をたくさん聞きますので、できれば今後、この第二次審査の評価の項目のところにも、この点数を明記していただくとよりわかりやすくなるのかなと思いますので、そうしていただければということで、意見としてお願いいたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 ③世田谷区立老人休養ホーム指定管理者の指定について説明願います。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 世田谷区立老人休養ホーム指定管理者の指定につきまして御報告させていただきます。  1主旨でございますが、世田谷区立老人休養ホーム条例に基づきまして、区立老人休養ホームふじみ荘の指定管理者の公募を実施し、平成三十年四月からの指定管理者の候補者を選定いたしましたので御報告するものでございます。また、当該候補者を指定管理者として指定するための議案を、平成二十九年第三回区議会定例会に提出するものでございます。  2に記載のとおり、指定管理者の候補者はシダックス大新東ヒューマンサービス株式会社でございます。本事業者は、現在のふじみ荘の指定管理者でございます。  3の指定期間でございますが、今回は今後の施設改修の見込みも踏まえまして3年間としております。  4の選定方法等でございます。(1)選定方法・選定経過でございますが、高齢者の心身の健康増進事業等を実施するに当たり、事業者の創意工夫や経営手法を活用することで、利用者ニーズへのより迅速な対応、区民サービスの向上を図るため、公募により応募事業者から事業計画書等関係書類の提出を受けまして、審査を実施いたしました。  公募は五月八日から六月五日の間実施いたしまして、一団体から提案書類の申請がございました。第一次審査の書類審査、第二次審査の実地調査、プレゼンテーション、ヒアリング及び財務審査等を経まして、総合審査の結果、指定管理者の候補者を選定したところでございます。  恐れ入ります、裏面でございます。(2)選定委員会の構成でございますが、瀬沼頼子委員長を初め六名の外部委員の方と区職員二名の合計八名で構成しております。(3)選定委員会開催状況につきましては、記載のとおり、四月及び七月に計二回開催いたしました。  5選定結果につきましては、別紙選定結果表にまとめております。別紙をごらんいただきたいと思います。一ページの2の評価結果に、それぞれ評価項目、その配点、当該事業者の点数を記載しております。別紙の三ページの最後の部分でございますが、(3)総合審査ということで、一次審査、二次審査その合計につきまして、それぞれの配点と点数を記載しております。本事業者につきましては、一次審査が一千八十一点、二次審査が三百六十二点、合計で千四百四十三点となっております。合格基準はその下に記載のとおり、配点合計の七〇%以上ということにしておりますが、本事業者の合計点は満点に対して八五・九%となっております。  資料一枚目、本編の裏面のお戻りいただけますでしょうか。6の選定理由でございます。選定団体は、食堂・外食事業、売店事業、社会サービス事業、車両運行事業など幅広い事業展開を行っておりまして、指定管理事業者として全国で百十一カ所の施設運営を行っているなど実績が豊富であること。また、高齢者雇用や障害者雇用の取り組みもすぐれており、国から表彰を受けるなど高い評価を受けていること。財務審査における評価も良好であり、実際の施設運営における実地調査においては、利用者との良好なコミュニケーションを構築している点など、全体として適切できめ細かな事業運営を行っていることが確認できたこと。また、今後の施設運営に当たりましては、食堂メニューの充実や魅力あるイベントの実施など、具体的な取り組みの提案をしており、適切な施設運営と利用者増に向けた効果が期待できると判断したこと。以上のことから、指定管理者の候補者として適しているとしたものでございます。  7の今後のスケジュールでございますが、九月の第三回区議会定例会に議案を提案させていただきまして、平成三十年四月一日より、次期指定管理者により管理運営を開始するものでございます。  なお、今回の選定委員会の会議内容等につきましては、参考資料として会議録要旨をおつけしてございます。  報告は以上でございます。 ○高橋昭彦 委員長 御質疑ありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 次、④世田谷区立健康増進・交流施設の指定管理者の指定について説明願います。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 世田谷区立健康増進・交流施設――いわゆるがやがや館でございます――の指定管理者の指定につきまして御報告をさせていただきます。  1主旨でございますが、世田谷区立健康増進・交流施設条例に基づきまして、指定管理者の公募を実施し、平成三十年四月からの指定管理者の候補者を選定いたしましたので御報告するものでございます。また、当該候補者を指定管理者として指定するための議案を、平成二十九年第三回区議会定例会に提出するものでございます。  2に記載のとおり、指定管理者の候補者は株式会社オーエンスでございます。  3の指定期間につきましては、平成三十年度からの五年間でございます。  4の選定方法等でございます。(1)選定方法・選定経過でございますが、高齢者を中心とした多世代の区民に、みずからの健康を増進し、世代間交流を進め、生きがいを持って主体的に活動することができる場及び機会を提供するに当たり、事業者の創意工夫や経営手法を活用することで利用者ニーズへのより迅速な対応、区民サービスの向上を図るため、公募により応募事業者から事業者計画書等関係書類の提出を受け、審査を実施いたしました。
     公募は、五月十五日から六月十五日の間実施いたしまして、四団体からの提案理由の申請がございました。第一次審査の書類審査、第二次審査の実地調査、プレゼンテーション、ヒアリング及び財務審査等を経まして、総合審査の結果、指定管理者の候補者を選定したものでございます。  裏面でございます。(2)の選定委員会の構成でございますが、先ほどの老人休養ホームふじみ荘と同じ構成となっております。瀬沼頼子委員長初め六名の外部委員の方と区職員二名、合計八名で構成をしております。(3)選定委員会開催状況につきましては、記載のとおり、四月及び七月に合計三回開催いたしております。  5の選定結果でございます。恐れ入ります、別紙選定結果表をごらんいただきたいと思います。一ページ、2の評価結果のところに、評価項目、その配点、各事業者の点数を記載しております。別紙の最後、四ページでございますけれども、(3)総合審査ということで、一次審査、二次審査、その合計についてそれぞれの配点と点数を記載しており、その下には順位をお示ししております。指定管理者の候補者といたしました第一位の株式会社オーエンスは、一次審査千二百一点、二次審査三百三十点、合計で千五百三十一点となっておりまして、満点に対する比率としては八三・二%となってございます。  資料一枚目、本編の裏面にお戻りいただきたいと思います。6の選定理由でございます。選定団体は、指定管理者といたしまして、全国百七十三カ所の施設を運営しており、中でも健康増進・スポーツ施設の実績が特に長いなど、豊富な運営実績とノウハウを有していること。また、ビル管理事業やスポーツ事業、レストラン事業まで幅広い事業を自社で実施できる体制を整えていることから、一社責任体制のもとで、機動性、柔軟性のある効率的な組織形成ができるとともに、質の高いサービス提供と経費縮減の両面が期待できることが大きな強みであること。財務審査における評価も良好で、実際の運営施設における実地調査におきましても、施設の一体的管理のもとで適切な運営が実現できており、利用者満足度も高いことが確認できたこと。また、今後の施設運営に当たって、地域人材を積極的に活用する方策のほか、運動室における各種健康増進プログラムや食堂運営における幅広い年齢層に対応する多彩なメニュー等の具体的な提案をしており、適切な施設運営と利用者増に向けた効果が期待できると判断したこと。以上のことから、指定管理者の候補者として最も適しているとしたものでございます。  次ページ、7の今後のスケジュール(予定)でございますが、九月の第三回区議会定例会に議案を提案させていただきまして、平成三十年四月一日より、次期指定管理者における指定管理を開始するものでございます。  なお、今回の選定委員会の会議内容等につきまして、参考資料といたしまして会議録要旨をおつけしております。  説明は以上でございます。 ○高橋昭彦 委員長 御質疑ありましたら、どうぞ。 ◆村田義則 委員 選定理由についてもう少し具体的に伺いたいんですが、全国百七十三カ所、豊富な運営実績とノウハウということが一つと、もう一つは一社責任体制だと、要するに一社で全部できるということが選定の大きな理由になっているわけですが、これは四年前も一緒だったんですよね。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 当該事業者は、今お話しの四年前も応募していた事業者でございまして、この四年間にふえた部分もございますので、具体的な比較というのはわかりませんけれども、現状の百七十三施設のかなりの部分は四年前もあったかと思います。前回の段階では、第一次審査の段階では本事業者はそういった面でかなりよい評価を受けていたというふうに聞いております。 ◆村田義則 委員 だから、この選定理由の一と二は、五年前も基本的に変わらないわけですよね。それで、今回も同じと。なぜ前回はここが選ばれずにサービス公社だったのか、今回ここになったのかと。大きな違いはどこだと思いますか。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 前回の選定の経過、プロセスの中で聞いておりますのは、本事業者オーエンスは、第一次審査では一番成績がよかったというふうに聞いております。その後、提案金額、実際の指定管理料の金額の大小を含めましてプレゼンテーションをやった結果、特に金額の面を含めて最終的には現事業者が選定されたという、ざっとですけれども、そういう状況は聞いております。  今回の選定につきましては、金額、ここの資料上ではお示ししておりませんけれども、本事業者の提案金額の水準が大体六千万円程度でございました。ゼロ円という提案はなかったわけですけれども、一番安い金額でございました。こういった事業の内容、実績等の面と金額についても優位性があったことから、今回はこのオーエンスが選定されたというふうに理解しております。 ◆村田義則 委員 つまり前回は指定管理料の問題等がやっぱり大きかったんだろうということで、サービス公社が選ばれたと。今回選ばれたオーエンスのほうは、基本的に五年前といい面は変わらないけれども、要するに決定的なのは指定管理料の提案の中身だというと、結果的にその提案は実現できなかったわけだから、問題なのは、サービス公社だったのか、それとも、できない提案の会社を選んでしまった選定委員会が問題だったのかという、どっちが問題だったんですか。結局きちっとしたサービスができなかった、計画どおりできなかったことは。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 こうした指定管理の応募、これはほかのプロポでも同様だと思いますけれども、こういう事業を実現しますよ、こういう金額でこういう事業を実現しますよということを前提に契約行為をする以上は、基本的にはまず第一義的には事業者が、できなかったという部分については当然その事業者が責任があるものかと思います。  ただ、一方で区の選定委員会の選定、その後の区の意思決定も含めたときに、前回のときに、選定委員会のメンバーは、例えば福祉に造詣が深いだとか、地域活動に造詣が深いという方々を入れておりますけれども、経営、収支計画自体が現実的に実現できるのかという点について、専門的な見地から見ていただける方はいなかったんだろうという点はあるかと思います。  財務審査を一方でしておりますけれども、財務審査は、会社全体の経営面は数字は出てくるんですけれども、そういう意味で、今回中小企業診断士の方で、レストラン事業等も含めてそういった専門の方を新たに一名加えまして、選定委員会の人数も七名から八名ということで一名増という形をとっております。  そういった意味では、区としてもより改善すべき点はあるという認識のもとで可能な対応を図ったということでございます。 ◆村田義則 委員 つまり今の答弁は、前回はサービス公社の無理な提案をきちっと判断し切れなかった選定委員会の判断の不十分さとか、誤りというのがこの五年間赤字経営で、実質全部赤字を一社が抱え込むということになった原因だと。つまり選定委員会の判断が問題だったということですか。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 選定委員会の方もそれぞれのお立ち場から慎重な審議をいただいているものと思っておりまして、ただ選定委員会の結論が間違っていたということは申し上げられませんけれども、こういった経験を区としても踏まえまして、よりよい審査体制というのはあるんだろうということで、今回改善をしたところでございます。 ◆村田義則 委員 だって、ゼロ円でできますよという提案に対して、わかりました、じゃ、やってくださいと下したのは選定委員会でしょう。その選定委員会、そのとおりにならなかったわけですが、選定委員会の判断が間違っていたということじゃないの、あるいはそのメンバーが十分な審査ができなかった、結果として無理な提案をそのままよしとしてしまったと。そこは大分前回選定委員会で議論したでしょう、そういう答弁がありますけれども。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 確かに選定委員会で結果的に大きな収支の面で変わってきたところについては、そこまでは見抜けなかったというのはあるかと思います。最終的にその責任という点については、今の仕組みとして、選定委員会の報告、区長に対する意見はいただきますけれども、その上で議案として決定する責任としては区ということだと思っております。 ◆村田義則 委員 それはそうなのよ。最終的に区だけれども、もっと言えば議会の責任だからね、議会で議決したんだから、私たちの責任になるわけですよ。  その前の話で、選定委員会の報告を受けて我々は審議しているわけだから、選定委員会で無理な計画を無理な計画としてきちっと判断できなかったというそのことそのものは事実なわけですよね。それについて、例えば今回の選定委員会ではその問題についての議論はあったのかしら。同じメンバーだっていたんじゃないのかな。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 選定委員の中には前回のがやがや館の選定の委員の方が一名いらっしゃいました。そしてこの金額の問題については大きな議論になったところでございまして、当然、選定委員会の中でもそういった部分を特に慎重に見きわめるべきだという議論がございました。そういったことから、先ほど資料でお示ししています評価項目の中で、特に収支に関係する部分については配点を倍にしようとかいう変更も加えておりまして、先ほど申し上げたような経営の面で専門の方を入れたということでございます。 ◆村田義則 委員 だから、前回の体制は不十分だったということね。選定委員会として。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 結果として、収支の見通しに大きなずれが出たというのは事実だと思います。 ◆あべ力也 委員 また障害者雇用に関してちょっと伺いますけれども、サービス公社が障害者雇用に関してはかなり定評があって、ポイントが高かったのかなと思いますけれども、今回選定されたオーエンスというのはそれにまさる提案をされたことだと思うんですが、障害者雇用に関してはどういう提案で、どのぐらい雇用されるという提案だったんでしょうか。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 現在のサービス公社は、その他の施設も含めましてかなり障害者雇用が進んでいる、充実している部分でございまして、今回のオーエンスでございますが、私どもの公募の段階で、特に高齢者雇用と障害者雇用についてはしっかりやっていただきたいということで、特に提案を求める事項の一つにしているところでございます。この配点表の中でも、明確にその雇用の部分を一つの審査項目としているところでございます。  この事業者は、現状としましては、たしか民間では法定が二%のところを、ちょっとそれを今下回っている、会社全体としては一・九%程度だったと思います。あと二人ほど採用すると法定雇用率を満たせるという、残念ながらその部分については若干法定を切っている状況でございます。ここの施設につきましても、地域の方々の高齢者雇用と具体的な障害者雇用については、特に何%を目指しますという施設単位での目標値というのはここでは出していただいていないんですけれども、今後しっかりやっていただくように協議していきたいと思っております。 ◆あべ力也 委員 幾度となく障害者雇用に関して、施設での指定管理者での障害者雇用の問題、高齢者も含めてお願いをしてきているわけですけれども、今回のがやがや館に関しても、しっかり障害者雇用に関しては数字で義務づけをしていただきたかったなと思うんですね。これから仕様等についていろいろ決めていくんだと思いますけれども、この段階でしっかり障害者雇用を義務づけていただきたいと要望しておきます。  それと、選定委員の意見の中に、A社を推したが本当に実現できるのかどうか見ていかないといけない、指定管理者に任せるのだけではなく、区で第三者評価を最低一年に一回ぐらいやったほうがよいという意見が述べられている。このことについては、区としても真摯に受けとめて、ぜひ実施をしていただきたいと思うんですけれども、この点についてはどういうふうにお考えですか。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 今、委員お話しのとおり、今回の選定委員会の議論の中では、一つの議論として第三者評価を、きちっと外部の評価を入れたほうがいいよという議論がかなりございました。今、区の指定管理のガイドラインがこの四月に改定したところでございますけれども、特に自己評価といった検証の部分はかなり手厚くなったんですけれども、現在第三者評価そのものを仕組みの一部に取り入れるという明確な表記はたしかなかったと思います。この議論が出たことを政策経営部門に伝えていますので、今後検討していくべき一つの視点かなと思っております。 ◆あべ力也 委員 副区長、その点についてはどうですか。選定委員からもこういう発言があって、ぜひ取り入れていったほうがいいと私も思いますけれども、区としてどういうふうに対応していくか。 ◎岡田 副区長 福祉施設等ではもう第三者評価は当たり前の取り組みになっておりまして、サービスの質を確保していくという意味で、基本的な基盤的な仕組みになっているかと思います。それ以外の指定管理施設等について、第三者の評価、それぞれ施設の特徴がありますので、それについてどのように評価をしていくかということは十分検討しなければいけないと思いますけれども、サービスの質の確保はテーマだと思いますので、検討していかなければいけないと考えております。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 ⑤世田谷区出張所設置条例の一部を改正する条例について説明願います。 ◎舟波 地域行政課長 世田谷区出張所設置条例の一部を改正する条例について御説明いたします。  まず、1の改正の主旨でございます。公共施設整備方針に基づきまして改築いたします梅丘まちづくりセンター、船橋まちづくりセンターにつきまして、条例に定められた位置を変更する必要があるため、世田谷区出張所設置条例の一部を改正する条例を平成二十九年第三回区議会定例会に提案するものでございます。  2の改正内容でございます。まず、梅丘まちづくりセンターにつきましては、記載のとおり仮事務所を設置する位置に変更いたします。なお、仮事務所につきましては、先ほど冒頭で梅丘地区会館の工事休館の件で御報告させていただきましたとおり、地区会館の一階に開設するものでございます。  続きまして、船橋まちづくりセンターにつきましては、記載のとおり新たな場所に移転するため位置を変更いたします。なお、新たな場所は現在の場所から六十メートルほど北東になりまして、新たな施設にはあんしんすこやかセンター、社会福祉協議会地区事務局が入ることになっております。  条例の新旧対照表につきましては、裏面のとおりでございます。位置の変更のみしております。  表面にお戻りいただきまして、施行予定日につきましては、梅丘まちづくりセンターは平成三十年三月、船橋まちづくりセンターにつきましては、平成三十年四月を予定し、いずれも規則で定めて条例を施行してまいります。  説明は以上でございます。 ○高橋昭彦 委員長 御質疑ありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 次、⑥世田谷区行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する条例の一部を改正する条例について説明願います。 ◎嶋津 窓口調整・番号制度担当課長 世田谷区行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する条例の一部を改正する条例につきまして御説明いたします。  1改正の主旨でございます。このたび行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律、いわゆるマイナンバーの番号法の改正に伴い、条例の規定を一部改正する必要があり、第三回区議会定例会に提案するため御報告するものでございます。  2の改正内容でございますが、端的に申し上げますと、番号法の条項が追加されましたので条ずれが発生したという内容でございます。詳しくは番号法の改正により、地方公共団体が条例で定める個人番号の独自利用について情報提供ネットワークシステムによる情報照会、情報提供が可能となる規定が追加され、条例で引用している番号法の条項に移動があったため、条例の一部を改正するといった内容でございます。  3の新旧対照表につきましては裏面のとおりでございます。下線部が改正箇所でございます。第一条の三行目と第五条の一行目の号数のところが九号から十号と変わってございます。  表面にお戻りください。4の施行予定日につきましては、公布の日からとしてございます。  報告は以上でございます。 ○高橋昭彦 委員長 御質疑ありましたら、どうぞ。 ◆あべ力也 委員 今説明のあった情報提供ネットワークシステムによる情報照会、提供が可能となる規定が追加されるということですけれども、具体的にはどういう内容が可能になるということなんですか。 ◎嶋津 窓口調整・番号制度担当課長 具体的には、例えば転入など引っ越しで、前の住所地で例えば児童手当などを受けていた方につきましては、税証明などの添付書類が本来必要だったんですけれども、そういった添付書類が今度は必要なくなるといった内容でございます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 それでは次、⑦世田谷区立区民農園条例の一部を改正する条例について説明願います。 ◎筒井 都市農業課長 世田谷区立区民農園条例の一部を改正する条例について御説明いたします。  主旨でございます。さきに御報告いたしましたクラインガルテンの廃止に伴いまして規定の整備を行う必要がございますので、世田谷区立区民農園条例の一部を改正する条例を第三回区議会定例会提案するため御報告するものでございます。  改正内容でございます。クラインガルテンに係る条文の削除等でございます。  新旧対照表を別紙につけてございますが、下線のとおり、クラインガルテンの項について削除しているところでございます。  1枚目にお戻りいただきまして、施行予定日でございますが、平成二十九年十月一日を予定しているところでございます。  説明は以上でございます。 ○高橋昭彦 委員長 御質疑ありましたら、どうぞ。 ◆あべ力也 委員 あそこはログハウスみたいな、管理棟みたいなのがありましたよね。あれはただ撤去して、除去して破棄するということなんですか。ほかに再利用とかそういうことはないんですか。 ◎筒井 都市農業課長 この施設ですが、かなり傷んでございまして、実際のところは撤去いたしまして別の場所に持っていくということはちょっと不可能ということでございまして、木材等について、ログハウスの丸太について、再利用できないかということも検討してございまして、区民農園とか民家園のほうで再利用するということで調整しているところでございます。 ◆田中みち子 委員 閉園に当たっては、福祉的な利用もできるようになっている農園だと思うんですけれども、何かこういったよい利用もあったことから、何か検証みたいなことをする予定はあるんですか。例えばいいものの利用であった場合は、ここが閉園になってもほかで同じような事例の施策を進められるということで、何か生かせるものがあるんじゃないかと思うので、そういう意味では検討も必要なんじゃないかと思っていて、検証されているのか、していく予定があるのか、そのあたりをお聞かせいただけますか。 ◎筒井 都市農業課長 所管課のほうにおきまして、砧クラインガルテンの設置の段階から今に至るまで経過をたどりまして、それにかかった費用とか経費とかということを検証してございます。結果から申しますと、クラインガルテンについては正直もったいないということもございまして、今後機会があれば、そういったところをまた設置していきたいというのは、所管課として検証はしているところでございます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 諮問①人権擁護委員候補者推薦の諮問について説明願います。 ◎若林 人権・男女共同参画担当課長 それでは、人権擁護委員候補者推薦の諮問につきまして御説明申し上げます。  1主旨でございます。本件は、平成二十九年六月三十日をもって辞任された委員一名の後任候補者を、平成二十九年区議会第三回定例会に候補者の推薦を諮問するものでございます。推薦候補者名及び推薦団体は2のとおりでございます。  3人権擁護委員制度の概要でございます。委員は、区長から推薦を受けた候補者の中から法務大臣が委嘱をします。区長は区議会の御意見をお聞きし、人権擁護委員の候補者を推薦しなければならないとされており、委員の任命に当たっての年齢要件、給与、任期、職務内容につきましては記載のとおりでございます。  裏面でございますけれども、次に4で、人権擁護委員の活動状況でございます。相談を初め、小中学生への啓発活動など幅広く活動されております。また、次ページには、参考といたしまして新たな人権擁護委員候補者の略歴を掲載させていただいております。御確認をお願いいたします。  もう一枚おめくりいただきますと、人権擁護委員の選任手続の流れ図をつけてございます。今後の選任手続といたしましては、区長から東京法務局に推薦しますと、東京法務局が弁護士会、東京都人権擁護委員連合会の意見を聞いた上で法務大臣に報告した後、人権擁護委員として委嘱を受けることになります。  次のページには、平成二十九年七月一日現在の世田谷地区人権擁護委員の名簿をつけてございます。なお、今回の候補者の任期は平成三十年一月一日から平成三十二年十二月三十一日までの三年間となります。  御説明は以上でございます。 ○高橋昭彦 委員長 御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 (2)世田谷区新実施計画【後期】(素案)について説明願います。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 それでは、世田谷区新実施計画【後期】(素案)につきまして御説明をいたします。  本件は、現在策定を進めております平成三十年度から四年間の計画期間といたしました新実施計画【後期】の検討内容を九月の現時点で素案としてまとめたものでございまして、今回五常任委員会あわせ報告とさせていただいております。  なお、本件につきましては、先般事前に御説明させていただいているものと同様でございます。恐れ入ります、概要のみの説明とさせていただきます。  かがみ文をごらんいただきますと、1の主旨のとおり、計画期間は平成三十年度からの四年間でございます。全体の構成は3の構成のとおり、前期新実施計画の項目を踏襲しつつ、第三章、重点政策、第六章、将来人口推計を追加しております。  今後の予定でございます。九月に素案によりパブリックコメントを実施した後、十一月に案の検討状況の報告、来年二月に案をまとめて、年度内の策定を目指してまいります。  報告は以上でございます。 ○高橋昭彦 委員長 御質疑ありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 次、(3)使用料・利用料の見直し及び施設の利用環境向上に向けた取組みの考え方について説明願います。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 それでは、使用料・利用料の見直し及び施設の利用環境向上に向けた取組みの考え方について御説明をさせていただきます。  本件は、五常任委員会のあわせ報告とさせていただいております。また、先般事前に御説明させていただいたものと同様でございますので、概略での御報告とさせていただきます。  まず、1の主旨につきまして、社会保障関連経費や公共施設の更新経費が増加し、厳しい財政状況が見込まれる中、持続可能な財政基盤を築くために、平成二十二年度に適正な利用者負担の導入指針を策定し、おおむね三年ごとに見直す方針を定め、全庁を挙げて財源の確保を図ってまいりました。  今後も大幅な歳入の伸びが見込めない中で、公共施設の更新需要などに適正な区民負担のもと的確に対応していく必要があることから見直しを行うものでございます。  2の経過につきまして、指針に基づき、前回の見直しから三年が経過した平成二十八年度に検証に基づいた改定を行うこととしておりましたが、認可保育園保育料は、子ども・子育て支援新制度の導入等により、二十八年度に検証を行い今年度に改定、区民利用施設は、けやきネットシステム改修等に合わせまして、二十八年度から二十九年度に検証を行い、三十年度に改定することといたしました。  裏面でございます。3の見直しの考え方につきましては、(1)の利用者負の原則、(2)利用者が負担すべき行政コストの範囲、(3)改定内容、(4)の減免の適用についてお示ししております。  4の見直し対象施設につきましては、別紙をおつけしておりますので、後ほどごらんいただきたいと思います。
     5の施設の利用環境向上に向けた取組みにつきましては、記載のとおり、(1)地域コミュニティ施設の見直し、(2)けやきネットシステム改修に向けた取組みについて記載をしております。  最後に、今後のスケジュールでございますが、十一月の常任委員会に各施設の改定額の案を御報告した後、パブリックコメントを行い、第一回定例会で条例改正案、平成三十年十月に新料金適用の予定となっております。  説明は以上でございます。 ○高橋昭彦 委員長 御質疑ありましたら、どうぞ。 ◆あべ力也 委員 改定内容というところで、前回改定額の約一〇から三〇%増を基本とするというふうに書いておりますけれども、一〇%から三〇%はちょっと幅がありますよね。その上で、どういう改定をするかという根拠については、例えば物価上昇分であったり、消プラであったり、いろいろ考え方があると思いますけれども、何となくの改定のパーセンテージというのではなくて、ある程度わかりやすい、理由がわかるような改定を目指していただきたいと思うんですが、その上で区民の方もいろんな条件の方がいらっしゃいますから、それに対する配慮等も含めて検討していただきたいと思います。考え方としてどういうふうに考えられますか。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 ただいまの部分でございますけれども、区では、平成二十二年適正な利用者負担の導入の指針というガイドラインのようなものをつくっております。その中で、区の公的な施設を四分類いたしまして、例えば道路のような不特定多数の人が選択の余地なく使うような施設については、これは税金で一〇%行きましょう。例えば区民会館のような、専ら特定の目的でその施設を選択して使うような場合については、逆にその施設の利用者負担を五割から十割にしましょうというような、大まかな施設ごとのジャンルに応じた割合の設定というものを示しておりまして、区民の方にもお示ししております。  この間、施設総じてまだその目標の部分に到達していない部分もあろうかと思いますので、説明としては個々の施設に応じる部分はあると思いますけれども、ガイドラインに定めた目指すべき方向を見据えて見直しをしていくというような説明になろうかと思います。 ◆桃野よしふみ 委員 けやきネットシステムの改修に向けた取り組みのところなんですけれども、③のところで、団体登録料、更新料の導入により不適正な予約を防ぐというようなことが書いてあって、要は新しくコストを負担させることで、それによって抑止力にするんだというようなことが書いてあると思うんですけれども、恐らく不適正な使い方をしている方というのはごく一部の方だと思うんです。そういう方のために大多数の方たちが新たなコストを負担しなきゃいけないということについて、それはちょっといかがなものかなと思うんですけれどもというのがまずあって、それと同時に、今は恐らく、これは不適切な使用じゃないかというのを何らかの方法で抽出して注意をするというようなこともされていると思うんですけれども、例えばこういうイレギュラーなものをコンピューターが抽出して見つけ出していくという技術は、日進月歩だと思うんだけれども、その辺はもう少し精度を高めることで真面目に使っている方たちに新たな負担をさせることがないようにできるんじゃないかなと思うんですけれども、何か安易じゃないかと思っちゃうんですが、これしかないんですか。 ◎舟波 地域行政課長 団体登録料、更新料につきましては、今御説明にもありましたとおり、重複団体の抑止効果としては一定あると思っています。ただ、委員おっしゃるとおり、それ以外に通常活動されている団体につきましても更新料を取るのかというお話かと思いますけれども、こちらについては、全体としてやっぱりこういう活動の場を確保していくという意味では、一定の御負担をいただきながら事務手数料の問題もございますのでお願いしたいところでございます。  それからもう一点、重複団体の調査につきましては、確かに今コンピューター上の技術も発展しておりますので、新たなけやきネットの開発の中では、重複団体をある程度抽出するようなことも一部考えてございます。それ以外にもやはり活動団体として登録されるときの構成員の重複ですとか、例えばキャンセルを行った後にすぐに予約が入ってしまうというような現象もございまして、これらがいわゆる不正利用につながっていないかどうかも含めて、今後も調査、是正してまいりたいと考えています。 ◆桃野よしふみ 委員 恐らく今おっしゃったように、キャンセルと同時というか、その直後に同じところに予約が入ったりとかいうのは、その現象だけ見ていると見分けにくいところもあるとは思うんですけれども、登録している人たちが例えばダブっていたりすると、これはもう意図的にやっているんだなということも見えると思うので、その辺もしっかりやっていただきたいと思うのと、繰り返しになりますけれども、結局真面目にやっている方たちが不正をしている方たちの抑止力のためにお金を払わされるのはちょっと本末転倒じゃないかと思うので、キャンセル料というのは、うまく使えば適正な利用を促す一つのやり方にもなるんだろうと思うし、その辺も、正常に使っていれば特に新たな負担は発生しませんよという枠組みがあって、それとは別に、見直しのさまざまな基準の中で必要な経費は負担していただくというのが正しい考え方だと思うので、そういった視点でやっていただきたいなということを要望しておきます。 ◆村田義則 委員 見直しの必要性というのは、何か具体的な客観的なデータというのは今あるんですか。つまり三年たったから見直すということがきょう言いたいことなのか、あるいはこうこうこうだから見直しが必要だという具体的な中身があるのか、その辺をまず伺います。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 今般の見直しの必要性という部分では、先ほども申し上げましたけれども、適正な利用者負担の導入指針という部分で、三年ごとに見直しをしていきましょうという一つのルールを定めております。その三年が到来していることが一つの大きな理由かと思います。 ◆村田義則 委員 要するに、まだ中身はないわけね。それで、だから問題はここにあるように、三十年度、つまり三年ごとの見直しという形式的な見直しに合わせて、具体的な値上げの必要性があるかないかの検証を行うということなのね。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 これまでの見直しの際も同様かと思いますけれども、基本的には社会経済状況等の変化等もありますので、三年ごとに見直しをしていると。先ほども申し上げた目指すべき設定率に対してまだ乖離のある部分もあろうかと思いますので、それぞれの施設ごとに検証をして、結果としては具体的な事情の中で改定を見送るというようなケースもこの間出ていると思いますので、その施設ごとの改定するしないということも含めて検証していくものだと思っています。 ◆村田義則 委員 それで、その個々のスケジュールを見ると、次は改定案の報告となっているんだよね。改定の必要性についての根拠の議論というのは、そういうデータというのは、その前にちゃんと議会に示してくれるのかしら。つまりその必要性があるかないかという話、一気に改定案の提案になっているので。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 恐れ入ります。今後のスケジュールと手法につきましては、ここにお示ししている範囲でしか聞いておりませんで、今の御質問については状況はわかりません。 ◆村田義則 委員 だから、その値上げが必要になるのか、必要がないのか、検証してみなきゃそこはまだわからないわけでしょう。その検証の結果の報告というのは議会に報告されないのかと聞いているの、それはすべきじゃないのと。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 今後、施設ごとの実際の見直しの内容について御報告をするものかと思います。 ◆村田義則 委員 施設ごととここに書いてあるでしょう、行政コストの範囲と書いてあって、管理運営費の一部を負担するんだと。しかも、それは施設の設置目的だとか、活動の公益性を考慮するんだとか、いろいろ書いてあるんだけれども、その辺の問題を含めて、実際にこれだけ値上げする必要性があるよという根拠がなければ値上げにならないでしょう。だから、例えば委託料がこれだけ上がりましたとか、それを示してくれるんでしょうと、それはいつ示してくれるんですかと。それに基づいて値上げするかどうかという議論があって、それから改定の額を決めるんじゃないの。一足飛び過ぎるんじゃないの、これ。 ◎岡田 副区長 これまでの使用料改定の手続というか手順と同様だと思いますが、こちらにありますように十一月の五常任で区としての考え方をそこまでにまとめてお示しし、年が明けまして、第一回定例会のほうで御提案させていただくということで、十一月に考え方をお示しして以降、御議論をいただきたいと考えているところです。 ◆村田義則 委員 だから、値上げの必要性についての議論というのはなしで、もう改定案を一発で出すというそういうスケジュールなのかと。私が言っているのは、そうじゃなくて、改定案を出す前に、例えば委託料がこれだけ上がっているんだ、現状はこうなんだと、どうしますかというふうに基本的なデータというのかな、必要性についての議論の土台となるデータをまず示すべきじゃないですかということを言っているんですけれども、それは全然示すつもりはないの。 ◎岡田 副区長 十一月に改定案を御報告する際に、どういう考え方でどういう積算をして、こういう案になったのかということを御報告させていただき、また御議論いただくというような手順になろうかと思います。 ◆村田義則 委員 じゃ、私のほうから要望しておきますけれども、そもそも値上げの必要性について、きょうの報告だって、値上げの必要性については何も触れていないわけ、さっきの答弁だってそうなわけ。これから検証しますというわけでしょう。三年ごとに定期的な見直しだから。だから、その必要性について、こうこうこうだから必要だとか、このぐらいだったらもう少し我慢しようとかいろんな議論があると思う。そこを議会の議論抜きに一足飛びに改定案、改定案といったら、どこがどうだと、どこの施設はこのぐらいにしますよというのですぐ出しちゃったでしょう。その前の議論が必要ですよということを意見として申し上げたいと思いますし、一足飛びの改定案というのは認められないと申し上げておきたいと思います。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 (4)世田谷区債権管理重点プラン(平成二十六~二十九年度)の推進状況(案)について説明願います。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 世田谷区債権管理重点プラン(平成二十六~二十九年度)の推進状況(案)につきまして御報告をさせていただきます。  本件は、五常任委員会あわせ報告とさせていただいております。  かがみ文1の主旨でございますが、区では平成二十六年度から二十九年度までの四カ年にわたる債権管理重点プランを策定し、収納率の向上と収入未済額の縮減に向けて取り組んでおります。このたび平成二十八年度における実績が確定したため、世田谷区債権管理重点プラン(平成二十六~二十九年度)の推進状況(案)として取りまとめ報告をするものでございます。  次に、2の内容につきまして、恐れ入りますが、添付してございます冊子をごらんいただきたいと思います。  一ページにプランの基本的な考え方を記載しております。この債権管理重点プランにおきましては、こちらにあります五つの基本的な考え方を柱に各種の取り組みを実施してまいりました。  二ページでございます。二十八年度におけます債権の状況について記載をしております。  (1)概況でございますが、平成二十八年度決算における区の保有する全債権に係る収入未済額は約百三十九億円で、前年度と比べ約八億円の減となっております。(2)区の保有する全債権にかかる収入未済額前年度比較に記載のとおり、全会計区分において前年度と比べ減少となっております。  二ページから四ページにかけましては、(3)といたしまして、平成二十八年度における区の保有する全債権に係る収入未済額の内訳を記載しております。参考までに当委員会の管轄所管分といたしましては、二ページ一番下の貸付金返還金の欄の中小企業振興事業資金貸付金返還金及び三ページ、上から五つ目の枠です。参加料・利用料の中の一番最後、生ごみ減量講習会等参加料、三ページの下の使用料及手数料の中の下から五つ目の区分です。区民センター、地区会館等のけやきネット施設利用料というところが管轄所管分でございます。  四ページから五ページにかけましては、(4)としまして本プランで掲げる九つの対象債権の収入未済額の前年度の比較をお示ししております。  続きまして、六ページから八ページにかけましては、二十八年度の主な取り組みの実績、また、九ページ、一〇ページにつきましては、二十九年度以降の取り組みを記載しております。  その後ろ、一四ページ以降になりますが、対象債権の取り組み状況を各債権別に見開きで掲載しております。特別区民税ほか全部で九つの債権について記載しております。当委員会の管轄の所管分はございません。  かがみ文にお戻りください。3の今後のスケジュールでございます。本プラン推進状況につきましては、九月に区のホームページに掲載いたしまして公表する予定でおります。  説明は以上でございます。 ○高橋昭彦 委員長 御質疑ありましたら、どうぞ。 ◆桃野よしふみ 委員 まず、全体に関連することなんですけれども、取り組み内容を見ていくと、簡単に言ってしまえば、一生懸命やります、頑張りますみたいな形になっていると思うんですけれども、これはいわゆる数字の計画なので、例えば具体的に滞納者数だとか、滞納件数だとか、事務量でもいいと思うんですけれども、この事務に件数はこれぐらい取り組むでもいいんですけれども、しっかり数字を定めてやらないと一生懸命やった結果こうでしたということの繰り返しになって、余りこういうやり方は効果が上がらないんじゃないかなと思うんですけれども、その辺は考え方としてはいかがですか。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 基本的には各債権ごとに目標の徴収率というようなものを設定してやっておりますので、その意味では目標値というのはあろうかと思いますけれども、それ以外の今御指摘の部分につきましては、取りまとめ所管部に伝えたいと思います。 ◆桃野よしふみ 委員 徴収率というのはさまざま変動があるというか、区の事務のかげんで影響しない部分もたくさんあると思うんですけれども、殊、債権管理については作業フローは全部決められていて、こうだったらこうだよ、次はこうだよというのは全部決まっているわけだから、そこを適切にきちっと本来であれば漏れなく全てやらなければいけないことが、実際にはできていないという現状があるわけだから、そこはきちっと目標を立ててやるべきでしょうというのは改めて申し上げておきます。  それと、国民健康保険のところなんですけれども、これまで成果が上がってきた部分もあるというのも承知はしているんですけれども、これは議会質問でも取り上げましたけれども、財産調査以降の事務というのが滞っているというのは数字を見れば明らかなんですよね。ここにも出ていますけれども、数字で分けていくと、この次の段階に進んだ例えば執行停止に進んだ件数だとか、差し押さえに進んだ件数というのを足していっても、財産調査の件数にははるかに及ばないじゃないですか。その先には行っていないということなんですよね。その先に行くために何をしなければいけないかというのをもう少し具体的に考えなければいけないんじゃないかと思っていまして、例えばそこのマンパワーが圧倒的に不足しているから行かないんじゃないかと、まず第一印象としては思うんですよね。人がサボっているということがないとすれば、やっぱりマンパワー足りないということになってくるんじゃないかと思うんですけれども、そこを具体的に手当するという内容は今後の取り組みの中ではないんですか。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 担当所管のほうに確認をした範囲でのお答えになってしまいますけれども、昨年度、平成二十七年度国民健康保険料につきましては、不納欠損の額がかなり増加しております。この表でもごらんいただけるかと思います。この部分については、時効に至る前の執行停止分の調査をかなり充実して推し進めたと。その理由として、今お話のあったような、人員体制の部分につきましても、非常勤職員をかなり増員したというふうにも聞いております。その部分の体制の整備もありまして、昨年度、不納欠損、特に執行停止分の整理をしたというように聞いておりますので、そういった人員体制も含めて、担当所管部のほうでは取り組みを進めているものと思います。 ◆桃野よしふみ 委員 その部分は余り深追いはしませんけれども、所管ではないので。ただ、一七ページを見ると、財産調査件数は五万四千九百二十一件で、差し押さえ件数が二千百九十一件で、執行停止件数が一万二千二百七十件ということだから、これは明らかにそこから先に行っていないということですよね。  執行停止にせざるを得ない部分は執行停止にするべきだと思うんですよね、当然。そういった意味でも、無財産の方にいつまでたってもその人が債務を抱えている状況というのが、ここから先の事務が進まないと自然にそうなっていくわけだから、過大な負担を取り除くためにも、これは進めないといけないんじゃないかなということを、それは意見として申し上げておきます。  後は、優先順位づけだと思うんですよね。額が多くてなおかつ支払い能力があるのに払わない人だとか、それをどこに要件を持っていくかは多分皆さんもお考えがあると思うんですけれども、優先順位づけをやるということが一つで、そのためには課税情報をしっかり見に行くということが必要だと思うんですけれども、そういうことは今後されるかどうかというのはお聞き及びですか。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 申しわけありません。その点につきましては承知してございません。 ◆桃野よしふみ 委員 ちょっと所管が違いますけれども、一応債権管理、ここにこうやっていろいろ皆さん並べていただいているわけだから、もう少し答えていただきたいなというのが本音なのと、とりあえず数字で結果が出てくるものなので、数字で目標を定めてしっかりやっていただきたいと思います。 ◆あべ力也 委員 債権管理におけるマルチペイメントは大変有用で、支払いしやすい環境整備というのは大事なことなので、長らく提言してきて、今コンビニ収納も実現しましたし、カード収納も実現したということで、収納に関して、六ページに、債権ごとにコンビニ収納とか、モバイルレジ収納とか、キャッシュカードを活用した収納とか載っていますけれども、債権全体の中でも、マルチペイメントを採用してきたことによって、収納率というのはよくなっているんだというふうに信じたいんですが、その辺の問題と、あとカードについては、キャッシュカードというのはクレジットカードではないよね。クレジットカードの利用に関しては今どういう現状なんでしょうか。その二点。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 最初の一点目のマルチペイメントの関係につきましては、マルチペイメントの影響による数字的なパーセントというのは承知しておりませんけれども、聞いておりますのは、九ページのほうに平成二十九年度以降の取り組みということで、マルチペイメントの部分については非常にこの間継続的な課題になっていて、検討を進めているというように聞いております。現在でまだ実現していないところでございますが、二十九年度以降の取り組みに記載のとおり、システム開発の動向等を鑑みながら継続するという記載をさせていただいているところでございます。  それと、二点目のキャッシュカード(「クレジットカード」と呼ぶ者あり)クレジットカードを利用した納付の状況ということでございますけれども、今私どもで持っていますのは、割合がわからないんですが、直近の状況で区民税が件数で言うと二千三百四十二件ほどの件数があって、金額的には三億円程度のクレジットカードでの収入があるというふうに聞いております。そのほか軽自動車税であるとか、国保の件数を足しますと、三千五百件ほどの件数だということで聞いております。全体に対する割合ということで手元に資料がございませんので、件数のみのお答えとさせていただきます。 ◆あべ力也 委員 これは二十九年度からだから、ことしからやっていて、途中経過で三億円ぐらいの……。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 ただいま申し上げた数字は、二十九年四月から七月末までで切っている数字で手元にございます。 ◆福田妙美 委員 七ページの(3)の滞納整理の推移というところですが、差し押さえのところなんですけれども、国民健康保険料のほうでは二十四年度から二十八年度のところで二倍近くふえているんですけれども、ここの状況などをもう少し詳しく教えていただけますでしょうか。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 大変申しわけございません。状況は承知していません。 ◆福田妙美 委員 では、後ほど教えていただきたいと思います。  あと、八ページの多重債務の件なんですけれども、ここにも多重債務の問題を抱える債務者に対して対応されているということですけれども、やはり多重債務の問題というのが大きな課題かなと私も思っておりまして、ここに関しては今現在区のほうでは、対応された数、人数とか、またここにも工夫が書いてありますけれども、もう少し具体的に工夫されていることなどがあれば教えていただければと思います。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 わかる範囲での答弁になってしまいますけれども、特に司法上の債権と今御指摘の多重債務の関係につきましては、担当の経理課のほうで、特に専門の弁護士との契約関係の中で体制の強化をしいていると聞いております。実績としては、昨年度三十件ほどの件数があると聞いておりますけれども、専門家の弁護士のノウハウなどを活用しながらその体制をとっていると聞いております。 ◆福田妙美 委員 細かいことはわからないかもしれませんけれども、専門の弁護士さん、契約されている人数と実際にそれをつなげたい方の人数、そのずれがもしあるようでしたらなかなか解決につながりにくいのかなと思いまして、もう少し具体的なものはおわかりにはならないんですか。 ◎岡田 副区長 経理課のほうで弁護士に委任しているケースですけれども、弁護士のチームに委託をお願いしておりまして、この債権管理のプランもそうなんですけれども、この間、債権管理を強化していくということで、債権管理の連絡会を区の中でも開いておりますので、そうするとそういう弁護士に委任したほうがいいようなケースを経理課のほうに持ち寄りまして、そこで委任するかしないか、するとしたらどの程度の件数をお願いするかというようなことで調整して取り組んでいるというようなことで、債権管理の取り組みが進んだ中で大きな成果の一つだと思いますけれども、そうした弁護士委任の仕組みで今進めていると理解しております。 ◆村田義則 委員 今の財産調査の件数が載っているわけだけれども、例えば国保のさっき桃野委員から話があった。財産調査というのは負債も入っているのかしら。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 申しございません。詳細な部分は承知しておりません。 ◆村田義則 委員 一般的な話よ、わからない。つまり財産は何も蓄えだけじゃなくて借金も財産だよね。そのトータルを調べているのかどうかというその基本的な考え方なんだけれども、それもわからない。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 当然この滞納整理、債権管理の中では、時効に至る前に執行停止とかも含めて――執行停止の主な内容としては、当然生活困窮であるとか、財産の有無ということが基準にあって調査するんだと思います。そういうことからすると、当然財産に関して調査ということであれば、御指摘のような部分は、推測も入ってしまいますけれども、調査しているだろうと思います。 ◆村田義則 委員 全体の話だから、個々の話にして恐縮なんだけれども、執行停止はそこまで当然調べるわけだよね。だけれども、差し押さえはそこまで調べていないと思う。差し押さえの段階でそこまで調べて、つまり負債も調べて差し押さえするかしないか判断しているのかどうか、そこは重要なポイントだと思うんですけれども、ぜひ調べて、全体の問題として教えてください。さっきの桃野さんのわけのわからない残りがあるからというそこの部分もありますから。要望です。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 (5)三軒茶屋における公共施設整備の検討状況について説明願います。 ◎羽川 世田谷総合支所副参事 三軒茶屋における公共施設整備の検討状況について御報告いたします。  本件は、企画総務常任委員会、福祉保健常任委員会とのあわせ報告となります。  1の主旨でございます。本件につきましては、平成二十九年度中に実施の可否判断をすることといたしておりまして、その検討状況について御報告するものでございます。  2のこれまでの経緯でございます。三軒茶屋駅周辺の公共施設について、当面二十年間の中期的な期間を視野に、既存施設の集約化等について方向性を本年二月に報告したところでございます。機能集約による相乗効果やバリアフリー化などの面で投資に見合う効果が期待できることから、NTT東日本の所有地に建設する建物に施設を集約する方向で検討し、NTTとの協議を進め、二十九年度中に実施の可否判断を行うこととしているところでございます。また、五月の常任委員会で報告いたしましたが、NTTとの協議に当たって覚書を締結したところでございます。  3の施設整備を検討するにあたっての視点でございます。一点目は、新規事業の検討を含めた、区民交流、産業支援、就労支援拠点の構築でございます。二点目は、重複する既存事業の再編整理及び機能集約した際の相乗効果の創出でございます。三点目は、三軒茶屋駅周辺事業所の狭隘化、ユニバーサルデザイン化、今後進む老朽化への対応でございます。こちらにつきましては、四ページ以降、資料1、資料2、そしてA3の資料を添付いたしましたので、後ほどごらんいただければと存じます。  4の(仮称)三軒茶屋公共施設整備の考え方でございます。(1)施設機能の確保、向上といたしましては、バリアフリー対応、老朽化、狭隘化などの課題を解決するものでございます。  (2)産業支援機能の考え方でございますが、区内産業の持続的な成長のため、支援機関等と連携しながら、産業の基盤を支える拠点とするものでございます。  裏面をごらんください。(3)の行政、区民交流、防災機能でございますが、三点ございます。太子堂出張所の狭隘解消、子育てステーションの利便性を図るとともに、らぷらすと産業プラザ等の区民交流、集会機能の集約と効率的な運用を行うこと。また、三番目といたしまして、非常用電源の設置を検討し、災害時にはホールを帰宅困難者用として活用するとともに、備蓄倉庫は太子堂出張所移転後の太子堂複合施設の活用も含めた検討を行ってまいります。  (4)就労支援機能でございます。①につきましては、(仮称)新三軒茶屋就労支援センターでさまざまな理由で就労困難な方を一体的に相談から支援、職業紹介までのワンストップサービスを目指すというものでございます。②といたしましては、就労困難者の一体的支援により誰もが働きやすい地域づくりにつなげてまいります。③といたしましては、就労先の開拓と紹介、ジョブコーチ的機能を集約したユニバーサル推進機能を設置し、既存施設の機能を連結してまいります。④といたしましては、ぷらっとホームでの求人情報を共有するなど、ユニバーサル就労推進機能に相談内容に応じた企業開拓を一元化することで、マッチングの成功率、区内企業の人材確保を進めてまいるものでございます。⑤といたしましては、連絡会の開催によりまして連携を実施するということでございます。⑥といたしましては、相談を受けたスタッフがワークサポートせたがやに同行することで、求職者、相談員、ハローワークの三位一体での仕事探しを目指すものです。⑦といたしましては、各施設の連携等、検討を進める中で機能等の整理統合の検討もあわせて行うものでございます。  (5)でございます。民間活用による新たな事業といたしまして、民間事業者による新ビジネスや多様な就労形態を可能にする場を提供するものでございます。  以上が整備における考え方でございます。こちらにつきましても資料を添付してございます。資料3、資料4がございますので、後ほどごらんいただければと存じます。  5のコストの簡易検証でございます。こちらは二月の報告時点と変更してございませんが、今後、精度を上げた検討が必要と考えてございます。  三ページをごらんください。今後の検討課題でございます。(1)といたしまして、集約する施設における新規事業や施設の有効活用によるコスト縮減でございます。(2)といたしまして、各施設機能の再編整備と民間事業者活用による事業等、(仮称)新三軒茶屋就労支援センターのスキームのあり方でございます。(3)といたしまして、新三軒茶屋就労支援センター等において、産業振興公社が担うべき機能のあり方についてでございます。(4)といたしまして、各機能の配置、施設計画の検討でございます。  7の今後のスケジュール(予定)でございます。十一月に整備案の報告をいたしまして、二月に可否についての報告を申し上げる予定でございます。  報告は以上でございます。 ○高橋昭彦 委員長 御質疑ありましたら、どうぞ。 ◆加藤たいき 委員 これまでの経緯のところに、投資コストに対し、機能集約による相乗効果や施設の更新によるバリアフリー化などの面においても投資に見合う効果が期待できると記載されていますけれども、費用対効果があるという認識で、具体的な数値があるのかということがまず一点と、太子堂出張所等は三軒茶屋になくてはいけない施設だと私も認識しておりますが、それ以外の施設が三軒茶屋になくてはいけない施設だったりするのかという議論があったのかまず教えてください。 ◎羽川 世田谷総合支所副参事 こちらの費用対効果のところでございますけれども、二月の委員会で御報告させていただいた内容、そちらで検証を一旦させていただいているところでございます。そちらで効果が期待できるという判断を一旦させていただいたところでございます。そちらにつきまして、また改めて今内容の精査をしていますので、費用対効果の検証といいますか、検討をさせていただきたいと考えてございます。  また、三軒茶屋の施設でございますけれども、基本的に現在三軒茶屋周辺にある施設でございますし、まず就労支援ですとか、産業、交通の利便性といった点、あるいは三軒茶屋でこれまでも長年やっていた施設、そのような点を踏まえまして、三軒茶屋がふさわしいという判断をさせていただいたところでございます。 ◆加藤たいき 委員 今の御説明は三軒茶屋にあるから三軒茶屋になくてはいけないと聞こえたんですけれども、私は、それだと三軒茶屋になくても違う場所でもいいのではないかなと思ってしまいます。年間四億四千万円使っていくということで、この記載方法だと得したように見えるんですけれども、結局、年間四億四千万円出ていくということで、これはNTTの場所を借りてするものなのかというところで、新庁舎も含め、集約できるところはしたほうがいいと思いますし、ふれあい広場も使い方としては議論があったのかというところもまず気になりますが、ふれあい広場とかの使い方については議論があったのか教えてください。 ◎羽川 世田谷総合支所副参事 ふれあい広場の件についてでございますが、まず面積について検討させていただきました。おおよそ九百八十平米のうち、複合施設の敷地を除きますとかなり小さい、今、三軒茶屋の施設全体で申しますとNTTの敷地は二千平米ありまして、そちらで整備を検討するものと比べまして、同様の整備ができる大きさではなかったということ。また、ふれあい広場は土日、祝日の利用が、商店街、振興組合、町会、リサイクル団体の利用があるということがございますし、平日でも半分近く埋まっているという状況であるということでございます。そういったようなところから、あちらでの整備は検討の対象から外れたということでございます。 ◆加藤たいき 委員 ふれあい広場が九百八十平米ということは、あそこは商業地ですから高い建物を建てることができますよねというところと、一・二階吹き抜けにしてビルを建てるということもできたのではないか、広場と併用することもできたのではないかというところを考えると、四億四千万円を、土地を借りる金額だけで使う金額としてはかなり厳しいと、ふれあい広場であれば使わないでいい金額だったと私は思ってしまいますが、先ほど平成二十九年度の実施の可否の判断ということがあったので、まだやらないという判断もあり得るという認識でいいのか、端的で結構ですから教えてください。 ◎羽川 世田谷総合支所副参事 可否の判断でございますので、もちろん否といいますか、そちらも含めた当然検討でございます。 ◆村田義則 委員 今少し議論もありましたけれども、三軒茶屋の公共施設については、去年の決算委員会、予算委員会含めて、今の費用対効果の問題だとか、各会派からさまざまな意見が出てきていて、それらがどういうふうに今回の報告に生きているのか、そういう説明はないんですか。あるいは生きていなくて、今までどおりやってきたことがそのまま並べてあるだけなんですか、その辺の区の基本的な、これをきょう提案したスタンスみたいなものを聞きたいんですけれども。  我々は今までどおりの区の提案どおりじゃうまくないんじゃないかということも言ってきましたし、それは私だけじゃなくて多くの会派が言っていると認識しているんですが、耳をかさないという感じに聞こえるんですが、どうですか。 ◎羽川 世田谷総合支所副参事 これまでいただいた御意見をもちろん踏まえて検討させていただいております。その中で当然まだこれは検討の途中経過ということでございまして、今回のところで言えば、就労支援機能について明らかでないところについて具体的に充実をさせること、あるいは三軒茶屋に本当にいる施設かどうかという視点につきましては、今、口頭では申し上げましたけれども、二ページのところでございますけれども、例えばトラストまちづくり、今回の集約対象の施設から外したですとか、そういったところの検討させていただきました。また、防災につきましても、備蓄倉庫あるいは帰宅困難者のところにつきまして現在も継続して検討させていただいているところでございます。  そういったことで、当然いろいろ御意見を踏まえて検討をさせていただいてございますが、今のところ、ある程度私どものほうで見えてきたといいますか、中間の状況として御報告をさせていただいているのが本日の報告でございます。 ◆村田義則 委員 そうすると、区が借り受ける施設の総面積として、二月の時点より減ったの。 ◎羽川 世田谷総合支所副参事 現在のところでございますと、総面積を減らすというような形での御提案にはなってございませんが、もちろん面積自体、整備面積をどのようにしていくか、大きくして機能を拡充するか、小さくして費用面とかそういうところを見るかについても、当然引き続き御意見をいただいて検討しているところでございます。 ◆村田義則 委員 そうすると、項目だから、全体を表か何かにしてもらわないとわからないんですが、例えば消費生活センター及びトラストまちづくりについては集約対象の施設から除外はしたが、ほかがふえたということね。 ◎羽川 世田谷総合支所副参事 今回の提案でございますと、資料2をごらんいただきますと、今回新規事業として九百平米ということを現在は考えてございます。こちらにつきまして、どのような事業展開をするかというのもございますし、場合によっては縮小ということも、あるいは全体もう一回、当然これは途中経過でございますので精査いたしますので、改めて十一月でも御報告できるかと思います。
    ◆村田義則 委員 そうすると、減ったところは何か新しいものを持ってこようということ、この新規事業の九百というのが決まっていないのは。つまり平米は変えないで、使うものは使い切っちゃおうと、そこは変わっていないという意味かな。 ◎羽川 世田谷総合支所副参事 こちらの使い方、整備の規模につきましても、現在検討しているところでございます。また御報告させていただきたいと思います。 ◆村田義則 委員 議会でも各党、各会派いろいろ意見を言ってきたわけですから、それがどういうふうに生きてどうなっているのかがわからないと、これだけ出てきたって、今の説明だってはっきりしないわけですよ。基本的に今までの流れではいかがなものかというふうに意見を言ってきましたから、今のこの話を聞いてもいかがなものかと言わざるを得ないということを言っておきたいと思います。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 次、(6)地域包括ケアの地区展開の取組み状況について説明を願います。 ◎羽川 世田谷総合支所地域調整課長 地域包括ケアの地区展開の取組み状況について報告をいたします。  なお、本報告は、福祉保健常任委員会とのあわせ報告となります。  1の主旨でございますが、地域包括ケアシステムは、誰もが住みなれた地域で安心して暮らし続けられる地域社会の実現を目指しており、区は、その一環といたしまして、身近な地区での福祉の相談窓口の充実と、参加と協働による地域づくりを進める地域包括ケアの地区展開を、昨年七月から全地区で実施してございます。各地区では、福祉の相談窓口の取り組みとともに地区アセスの作成を進め、課題解決の取り組みを順次実施しており、その取り組み状況を報告するものでございます。  2の地区アセスの概要でございます。まちづくりセンター、あんしんすこやかセンター及び社会福祉協議会地区事務局の三者が、地区の基礎的なデータや社会資源などを持ち寄ることで、地区の課題や社会資源の整理、把握を行い、共有化するために地区アセスを作成いたしました。  地区アセスの内容は各地区の特性を反映したものでございますが、多くの地区に共通する課題といたしまして、町会・自治会等の担い手の不足や高齢化、定期的に活動できる場所の不足、買い物困難地域の存在、支えあい活動などのボランティアの不足、サロンやミニデイなどが地区内で偏在していることなどが挙げられてございます。各地区のアセスの概要を別紙1で添付いたしました。こちらも後ほどごらんいただければと存じます。  3の地区の課題解決の取組みの概要でございます。地区アセスにより抽出した課題を解決する取り組みといたしまして、活動の場と担い手となる人の確保を目指し、地区の社会資源の開発を進める取り組みを順次実施してございます。各地区の課題解決の取り組みの概要につきましても別紙2に冊子でまとめてございますので、こちらも後ほどごらんいただければと思います。  4の今後の取組みでございますが、(1)今後の事業展開でございます。地域包括ケアの地区展開の充実を図り、地区アセスに基づく地区課題の解決の取り組みを進めてまいります。これまで区全体で見ますと、場の確保について介護施設や町会会館、空き家、空き室など活用に取り組んでまいりましたが――二ページをごらんください――担い手の拡大が追いついていない傾向がございます。場とともに、担い手の拡大に向けた取り組みを進めてまいりたいと存じます。また、各総合支所では、地区のバックアップの充実を図ってまいります。  (2)につきましては、各地域におきましての課題と取り組みについて記載をしてございます。こちらも後ほどごらんいただければと思います。  三ページ目をごらんください。5といたしまして、地域包括ケアの地区展開報告会の開催でございます。各地区において参加と協働の地域づくりのノウハウを共有し、地区の担い手の確保を進めることを目的といたしまして、本日御報告した取り組みの内容など、各地区の取り組み事例の報告会を実施いたします。日時、内容等につきましては記載のとおりでございます。  6の福祉の相談窓口の実施状況につきましても、別紙3に相談の状況をつけましたので、こちらも後ほどごらんいただければと存じます。  説明は以上でございます。 ○高橋昭彦 委員長 御質疑ありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 次、(7)戸籍受理証明書の誤交付について説明願います。 ◎皆川 世田谷総合支所副支所長 それでは、戸籍受理証明書の誤交付についてでございます。  まず、主旨でございますが、世田谷総合支所のくみん窓口で、申請と異なる他人の戸籍受理証明書を誤って発行するという事故が発生いたしましたので御報告いたします。  2事故の概要でございます。平成二十九年七月十一日火曜日午前十一時ごろ、世田谷総合支所くみん窓口で、渋谷区在住で外国人の乙さんから、戸籍の受理証明書二通の申請がございました。証明書を作成する職員が、二通のところ一通しか出力しなかったことから、再度もう一通出力したところ、川崎市在住の丙さんと丁さんが記載された別人の証明書を出力してしまいました。証明書を渡す職員はそれに気づかず、正しい証明書と誤った証明書、合計二通を乙さんに交付いたしました。  八月十六日水曜日午後四時ごろ、乙さんからお電話いただきまして誤交付の事実が発覚し、八月十八日金曜日午前九時三十分、乙さんの御自宅を訪ね、誤交付した証明書を回収いたしました。  乙さんの損害でございますが、乙さんの主張によれば、本国への登録のため受理証明書を持って渡航したが、誤った証明書であったため登録ができず無駄になった往復の渡航費用等が発生しているということでございます。  3事故後の対応でございます。まず、乙さんには丁寧にお詫びをし、正しい証明書をお渡しするとともに、現在誠意を持って示談交渉に当たっているところでございます。また、丙さん、丁さんへはそれぞれの御自宅を訪問し、経緯を説明し、丁寧にお詫びをして御理解をいただいております。なお、丁さんについては事故の経緯と何かあった場合の連絡先を記した文書がほしいとの依頼がございましたので、対応いたしました。  4再発防止策です。世田谷総合支所区民課及び管内出張所に対し、文書で証明書等交付時の確認の徹底を周知いたしました。さらに、他の支所も含め、戸籍事務に従事する全職員に対して、戸籍事務の適正な処理及び証明書等交付時の確認手順の徹底について通知をいたしました。事務の手引きへも反映し、徹底してまいります。  最後に、本件は個人情報に係る事故であるため、戸籍受理証明書の種類、出生届とか婚姻届などの種類、乙さんの国籍を控えさせていただきました。  今回このような事故を引き起こしてしまい、大変申しわけありませんでした。今後同様の事故がないよう職員一堂気を引き締めて取り組んでまいります。  報告は以上でございます。申しわけありませんでした。 ○高橋昭彦 委員長 御質疑ありましたら、どうぞ。 ◆桃野よしふみ 委員 別人の証明書を出力してしまったというのがよくわからないんですけれども、何でこんなことが起こるんですか。 ◎皆川 世田谷総合支所副支所長 コンピューターで出力するんですけれども、該当者をコンピューター上に出すために、まずパスワードを入力して、その後、受理証明書を発行する画面を選択して、戸籍の受理番号を入力するんですけれども、入力する番号を誤ってしまって、そのまま出力してしまったということでございます。 ◆桃野よしふみ 委員 この窓口の該当の職員というのは、経験がないというか、どういう状態なんですか。長年従事している人なのか、これを始めたばっかりだとか、余りにもケアレスミス過ぎてちょっと想像がつかないんです。 ◎皆川 世田谷総合支所副支所長 今回この事故にかかわった職員は、コンピューターから証明書を打ち出す職員と、窓口でお渡しした職員なんですけれども、1人は二年目の職員、もう一人は五年目の職員ということで、特にミスが多いとかそういう関係の職員ではございません。 ◆桃野よしふみ 委員 確認ミスというか何というか、余りに単純ミス過ぎて再発防止はどうするのかよくわからない、単純過ぎてよくわからないところもあるんですけれども、注意していきますみたいな話になっちゃっているので、もう少し具体的にこうしますというのは、オペレーションとして注意するところというのを明らかにしていただきたいと思うのは要望にしておきますが、この請求金額、乙さんの請求金額は幾らぐらいなんですか。 ◎皆川 世田谷総合支所副支所長 具体的な金額のやりとりはこれからでございまして、先方が言っているのは、往復の渡航費用が無駄になってしまったではないかというお話をいただいております。 ◆桃野よしふみ 委員 それに応じるかどうかというのもまだ白紙ということですか。 ◎内田 世田谷総合支所長 先方とはこれから示談交渉ということでお話をしますけれども、実際に海外に、国外に行かれてどういう費用で、どういう金額がかかったのかというところが、まだ細かく説明を受けておりませんので、そこの部分を聞いて、区としてどの範疇までお支払いができるのかというところでお話をしたいと思います。  ただ、間違った証明書を発行してしまったという区の過失がありますので、それを持って外国に行かれたという部分がありますので過失があり、賠償ということは区としてはせざるを得ないという判断になっております。ただ、範囲と金額につきましては、今後、先方とお話し合いをしながら金額等を確定していきたいと考えております。 ◆桃野よしふみ 委員 それは、今後改めて委員会に報告いただけるということでよろしいでしょうか。 ◎内田 世田谷総合支所長 先方と示談ということで協議をしてまいりますので、金額でどういう考え方でこの金額を決めたのかということにつきまして、改めて議会に報告をさせていただきます。 ◆あべ力也 委員 窓口で私もそういう書類を申請してもらうじゃないですか。そのときには、申請書を出して、自分の番が来たら番号で呼ばれていくと、窓口の方が、申請書と求めた戸籍なり、証明書なりを見比べながら、何々さんですよねと確認をして、この書類でいいですよねと確認してもらうんだよね。その確認作業をやっていればこんなことはなかったと思うんだけれども、普通の申請書を出して書類をもらうというルーティーンの確認を、この場合怠ったということの認識でいいんですか。 ◎内田 世田谷総合支所長 今回、受理申請が二通という申請がございました。そして窓口で、職員が内容を確認してくださいということでお話をし、御本人も最初の確認をしたんですけれども、二枚ですので、最初の一枚目は確認したんですけれども、二枚目についても当然正しいものだということで確認はしなかったということがございます。  ですので、今後の防止策なんですけれども、複数証明をお渡しするときに、当然内容を確認してくださいというお話はするんですけれども、複数枚あるときにつきましては、一枚目も二枚目も必ず申請をされた方と内容について、これでよろしいですねということの確認の作業、ここの部分がマニュアル上できていませんでしたので、ここのところにつきまして徹底ということをしたいと考えています。 ◆あべ力也 委員 これは交付した相手の方が外国籍の方だったということなんですが、言語的に話が通じなかったということではないんですよね。 ◎皆川 世田谷総合支所副支所長 御本人は日本にも長く滞在されており、普通に日本語で会話ができる方です。 ○高橋昭彦 委員長 それでは、十二時を過ぎましたので、きょうはまだ十八件報告が残っております。急いでもまだまだ時間がかかりますので、昼食休憩ということでよろしいでしょうか。四十分ぐらいとりたいと思いますがよろしいでしょうか。  それでは、一時再開ということでお願いしたいと思います。  では休憩に入ります。     午後零時十八分休憩    ──────────────────     午後一時開議 ○高橋昭彦 委員長 休憩前に引き続き会議を開きます。  報告事項の聴取を続けます。  (9)世田谷区玉川総合支所庁舎区民会館改築工事について説明願います。 ◎蒲牟田 玉川総合支所地域施設整備担当課長 それでは、世田谷区玉川総合支所庁舎区民会館改築工事につきまして御報告いたします。  1の主旨でございます。世田谷区玉川総合支所庁舎区民会館改築工事につきましては、平成二十九年第三回区議会定例会に契約議案を提案する予定となっておりますので御報告するものでございます。  2の工事概要でございます。場所、等々力三丁目四番一号。敷地面積四千二百五・一七平米。構造、鉄骨鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造、鉄筋コンクリート造、基礎免震構造でございます。階数は、地上五階、地下一階。建築面積二千七百十二・八一平米、延べ床面積一万一千四十六・五〇平米、建物の高さ二十一・〇六五メートルでございます。  3の主要な施設内容でございます。これまで御説明してきました内容になりますので図面で御説明させていただきます。  お手数ですが、別添の図面をごらんください。図面、右下にページを振ってございます。一枚おめくりいただきまして、二ページをごらんください。全体の位置図になります。図面、上のほうが等々力通り、図面下が大井町線、図面右側が目黒通りとなってございます。  庁舎の配置につきましては、図面左側、敷地の西側に支所庁舎、図面の右側、敷地東側に区民会館を配置してございます。等々力通りのバスベイにつきましては、巡回バスに加えまして、渋谷行きのバスを集約いたします。等々力通りと目黒通りが交差します図面右上の部分に防火水槽、マンホールトイレなど防災機能を持ちましたポケットパークを配置しております。現在正面入り口にありますケヤキ二本も移植しまして、日常的には憩いの場として御利用いただける広場となっております。また、大井町線側には桜の木を七本配置する予定でございます。  三ページをごらんください。下の図面が免震層になりまして、雑用水槽、消火水槽などが配置されます。上の図面は地下一階になります。駐車場、防災倉庫などが配置されます。駐車台数につきましては、来庁者用三十一台、身障者用一台、荷さばき用二台、公用車十台の合計四十四台を予定してございます。  おめくりいただきまして四ページをごらんください。一階平面図になります。左側、庁舎エリアには区民利用の多い総合窓口の区民課、福祉の相談の等々力まちづくりセンター、あんしんすこやかセンターなどを配置してございます。右側区民会館エリアには、ホールを設置しまして、最大収容人数三百九十二名で、中央にありますコミュニティ広場と一体で利用が可能な設計となってございます。  五ページをごらんください。下の図面二階につきましては、生活支援課、保健福祉課、玉川地域社会福祉協議会、活動フロアなどを配置しております。上の図面三階には、街づくり課、健康づくり課、健診会場を配置してございます。  おめくりいただきまして、六ページをごらんください。下の図面が四階になります。地域振興課、区民会館の集会室を配置してございます。上の図面五階には、室外機置き場や自家発電機、太陽光パネルなどが配置されてございます。  七ページをごらんください。新庁舎を東西南北から見ました立面図となってございます。  恐れ入りますが、かがみ文にお戻りください。4契約金額及び相手方でございます。(1)の改築工事請負契約が建築工事になりまして、契約金額四十七億六千二百八十万。相手方、東光・神興・大洋建設共同企業体になります。代表者、構成員につきましては記載のとおりでございます。  (2)は電気設備工事になります。契約金額十一億五千三百四十四万円。相手方、米沢・成電工・小野建設共同企業体になります。  (3)は空気調和設備工事になります。契約金額八億五千二百十二万円。相手方、大橋・大曽根建設共同企業体になります。  (4)は給排水衛生設備工事になります。契約金額三億二千九百四十万円。相手方、大立・第一建設共同企業体となります。  なお、解体工事につきましては、(1)の改築請負契約に含んでございます。  5工期でございます。平成二十九年十月二日から平成三十二年四月三十日までを予定してございます。  6今後の予定でございます。第三回定例会で御議決をいただきました後、着工いたしまして、平成三十二年五月の開設を予定してございます。  説明につきましては、以上でございます。 ○高橋昭彦 委員長 御質疑ありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 (10)世田谷区第3期文化・芸術振興計画(素案)について説明願います。 ◎大澤 文化・芸術振興課長 それでは、世田谷区第3期文化・芸術振興計画(素案)について御説明をいたします。  1主旨でございます。世田谷区文化及び芸術の振興に関する条例に基づき、現在今年度を最終年度とする世田谷区第2期文化・芸術振興計画による取り組みを進めているところでございます。区がこれまで取り組んできました文化・芸術振興策や東京二〇二〇オリンピック・パラリンピック競技大会を見据えた文化プログラムの取り組み等、社会情勢の変化などを踏まえ、また次期新実施計画後期との整合性を図りながら、現在第3期文化・芸術振興策計画を策定しておりますが、このたび素案を取りまとめましたので御報告するものでございます。  2の素案策定までの経過でございます。昨年十一月から本年二月にかけ、世田谷区文化・芸術懇話会を開催し、世田谷区の文化芸術振興の課題や第3期計画の方向性などの意見をいただきました。また、本年六月からは第三期計画検討委員会で具体的に第3期計画について検討していただいておりますが、このたび素案をまとめたところでございます。  なお、文化・芸術懇話会及び第3期計画検討委員会の構成につきましては、本編の五六ページに記載しておりますので、後ほどごらんいただければと思います。  次に、3計画期間でございます。三十年度から三十三年度までの四カ年の計画となります。  次に、素案の内容について御説明いたします。恐れ入りますがA3判の概要をごらんください。本編では第一章になりますけれども、計画の策定にあたってでございます。第3期計画の策定の趣旨でございますけれども、区の基本構想や基本計画、また国の文化芸術の振興に関する基本的な方針や、さきの通常国会で議決され、法律名が文化芸術基本法に改められました文化芸術振興基本法の改正の内容などを踏まえた計画となっております。  次に、文化・芸術を取り巻く状況でございます。この間、外国人の来訪者の増加により、日本の原風景や着物などの日本文化や伝統などが脚光を浴びていることや、インターネットなどの普及によりさまざまな情報が短時間かつ広範囲に享受することが可能になったことなど、記載のとおりの状況でございます。  次に、現計画であります現計画であります第2期計画の評価、検証を通した世田谷区の現状と課題でございます。  区内の文化資源、文化施設の認知度不足や参加者の偏り、またさまざまな文化施設に合わせた広報媒体を作成しておりますが、情報の偏りや効果的な活用には至っていないこと、また、芸術家のみならず、生活文化、環境文化を支える担い手としてのボランティアや文化活動への区民参画の活動支援など、記載の内容を課題として捉えております。  次に、計画の内容でございます。本編では第二章の計画の基本的な考え方、また、第三章の施策目標及び重点政策、第四章の計画の内容になります。  まず、この四年間の計画を推進することにより、目指すべき姿であります将来像でございます。御案内のとおり、世田谷区には文化施設が数存在し、区民が身近に触れられる環境があり、また地域の伝統的なお祭りやイベント、区民の文化・芸術活動が活発に行われております。これまでの世田谷らしい先駆的、独創的な取り組みや文化資源、文化的環境を生かし、区民が文化・芸術に親しみ、参画し、また民間団体や大学等と連携協働しながら、誰もが心の潤い、ゆとりを感じ、文化・芸術に親しみ、魅力が広がるまち世田谷を将来像に掲げ、文化・芸術施策を展開してまいります。  次に、計画の内容です。恐れ入りますが、概要版の裏面をごらんください。  まず、第3期計画策定に当たってのⅠ身近に感じられる文化・芸術の推進、Ⅱ文化・芸術で次の時代を担う人材の育成、Ⅲ誰もが参画・協働できる文化・芸術環境の整備、Ⅳ地域の文化資源や伝統文化の保存・継承という四つの視点から、文化・芸術振興を推進していくこととしております。  また、施策目標として、区民誰もが文化・芸術に関心を持ち活動することによって、人と人、地域等とのつながりが広がり、まちの魅力や活力につなげてくこと、また、世田谷の文化・芸術を次代につなぐとともに、乳幼児期から文化・芸術に触れ、創造性を高めることがこれからの時代を生きる力を育むために重要な取り組みになること、さらに、世田谷の文化・芸術のすばらしさを知り親しむことで、区民の文化・芸術活動のきっかけや活動への参加機会へつながっていくような展開を図るために、発信する、親しむ、支える、育む、活かし・つなぐを施策目標としました。  また、今御説明しました視点や施策目標を踏まえ、将来像の実現のために次の時代を担う世代の文化・芸術振興、文化・芸術の力を区民生活に生かす、文化資源の保全と伝統文化等の継承、東京二〇二〇大会を契機とした世田谷の文化・芸術の取り組みを重点政策として効果的な取り組みを推進していきます。  概要版の表面にお戻りください。東京二〇二〇大会に伴う文化芸術振興の取り組みでございます。あらゆる人が文化芸術に触れることができる環境整備、世田谷の文化・芸術の魅力を国内外に発信する方向性をもとに、本編の四八ページ、四九ページに記載した取り組みを推進してまいります。  次に、本編では第五章となります計画推進の方策でございます。  第3期計画の成果指標を定めてまいります。成果指標項目といたしましては、記載のとおり文化的環境に対する区民満足度、文化・芸術の鑑賞活動の区民の参加の割合、文化・芸術の創作活動等の区民参加の割合を考えております。  また、計画の推進に当たりましては、文化・芸術の振興を区民生活の充実や質の向上、地域の活性化に資するため、教育、産業、福祉など幅広い分野を対象に総合的に文化政策を推進していくことから、庁内の関係所管との連携強化、体制の充実を図ってまいります。  また、質の高い文化・芸術事業の展開や区民の創作活動の支援の充実を図っていくために、世田谷文化財団と連携協働して推進してまいります。さらに、区と民間施設、NPO法人、大学等とも幅広い連携協働を進めることができる体制の構築を目指してまいります。  かがみ文にお戻りください。5の今後のスケジュールでございますが、記載のとおりでございます。
     なお、この後、九月十五日の「区のおしらせ」にて区民意見募集を行ってまいります。  長くなりましたが、説明は以上でございます。 ○高橋昭彦 委員長 御質疑ありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 (11)世田谷文化生活情報センターの労働状況について説明願います。 ◎大澤 文化・芸術振興課長 それでは、世田谷文化生活情報センターの労働状況及び改善策について御報告いたします。  1主旨でございます。平成二十九年七月に世田谷文化生活情報センター劇場部職員が死亡する事案が発生いたしました。二十七年度に労働基準監督署の是正勧告も受けておりましたので、この事案を受け、改めて劇場部の労働状況を調査したところ、当該職員を含め、一部の職員が長時間労働の状態になっていたので、その状況及び改善策等について報告するものでございます。  2の経過でございます。まず、文化生活情報センター劇場部の労働状況でございます。  世田谷文化財団では、是正勧告を受け、職員が休務日やシフト、出退勤時刻を申請する出勤確認簿及び労働時間を客観的に把握するためにタイムカードの導入をしておりました。今回、出勤確認簿上の始業時刻、終業時刻とタイムカード上の出退勤打刻時間を確認したところ、当該職員を含め劇場部所属の一部の職員の出勤確認簿上の始業時刻、終業時刻とタイムカード上の出退勤打刻時刻に差違があったと財団から報告を受けております。  また、財団では職員の代表と超過勤務時間の上限を月四十五時間とし、特別条項により一年間に六回を限度として一カ月七十時間まで延長できるという内容の三六協定を結んでおりますが、当該職員の時間外労働時間につきましては、三六協定で定めた時間外労働時間を超えていたことを確認したと財団から報告を受けております。具体的には、五月は振りかえ予定で取得できなかった労働時間二十三時間十五分を含む九十二時間三十分、六月は同様に取得予定で取得できなかった労働時間三十八時間四十五分を含む百四十五時間だったと報告を受けております。また、当該職員を含め一部の職員が協定で定めた時間外労働時間を超えていたことを確認しているとのことでございます。  財団では、劇場部制作担当職員に対しまして、劇場部における労働環境に関するヒアリングを、七月の二十六日にから八月九日にかけて実施し、検証を行ってまいりました。検証の結果、職員のヒアリングなどからは、当該職員の長時間労働と死亡の因果関係については確認はできませんでした。また、職員ヒアリングからは、過重労働環境や仕事の進め方など業務運営上の課題について幾つか意見等が出されたと聞いております。  3の改善策及び今後の対応についてでございます。財団では、労働基準監督署の是正勧告を受け、人事制度改革や外部人材の活用などで改善に向けた取り組みを行っておりましたが、結果的には職員の実労働時間の適正な把握がなされておらず長時間労働となっていたことについては真摯に受けとめております。また、一般に劇場部の事業の計画については、例えば今年度の事業については、二、三年前に計画をし、キャストの手配等などから公演に向けた準備を進めていくことから、なかなか見直しの効果があらわれにくいところとなっているところですが、このような状況になったことについては大変申しわけなく思っております。  財団では、現在人事制度改革と合わせ、劇場部職員の労働環境の改善等を目的とした劇場経営に関する基本方針を策定中でございますが、次の内容につきましては前倒しで実施していくと聞いております。  ①職員の最終終業時間の徹底ということで、アといたしまして定時退館の励行、イといたしまして、稽古等など公演準備も含め最終終業時間を二十三時とし、その徹底を図ること、②といたしまして、業務の性質を踏まえ、財団職員の職務内容等を見直し、業務委託などの外部人材の活用を図ること、③といたしまして、三十年度の主催事業の見直し、具体的には公演を一つ取りやめる方向で現在関係者との調整に入っていると聞いております。  また、本年十二月に策定予定の劇場経営に関する基本方針の中で、今お話ししました前倒しの実施のほかに、劇場の管理休館日の設定や準備・公演期間を通した休日の設定についても検討していると聞いております。  区はこれまでの財団に対する指導調整が徹底されていなかったことについては反省し、大変申しわけなく思っております。財団改革や劇場経営のあり方につきましては、これまでも報告を受け、必要に応じ財団に対し指導調整を行ってきたところでございますが、今後につきましては、財団とともに連携しながら財団改革に取り組むとともに、財団の当面の対応が徹底されることや、財団の運営が適正に行われるよう、指導調整をより一層行ってまいります。  私からの報告は以上でございます。 ○高橋昭彦 委員長 御質疑ありましたら、どうぞ。 ◆あべ力也 委員 何点か質問してまいりますけれども、まず、検証の結果というところで、当該職員の長時間労働と死亡の因果関係については確認できなかったということですけれども、お亡くなりになったということなので、例えば労災の認定の問題とか、遺族の方の損害賠償請求の問題とか、さまざま今後の課題があるんですけれども、この報告の結果というのが、因果関係はないというふうに言い切って、確認できなかったということで言い切っているんですけれども、これは責任のある回答ということでよろしいんですか。区側がそういうふうに認定をしてこういう結論を出したということなんですか。 ◎大澤 文化・芸術振興課長 現時点で、ただいま御報告させていただきましたけれども、まず三六協定を定めた時間外労働時間を超えていたということは客観的に確認をしているところでございます。また、死因の部分と長時間労働との部分については、特定するに至らなかったという形でこのような表現を使わせていただいているところでございます。 ◆あべ力也 委員 ということは、今後例えば労災の認定の請求があったり、そういう場合には、また再度調査をして、それに適合するのか、もしくは損害賠償請求とかがあった場合には、区としては、財団としてですか、その点については争っていくということでよろしいんですか。 ◎大澤 文化・芸術振興課長 今現在としては、状況としてはこのような形で一定の報告をさせていただいているところでございますけれども、御遺族の方から申し出があった場合は、それは真摯に受けとめ丁寧に対応していきたいと考えております。 ◆あべ力也 委員 この報告書の中では、財団はという表現と区はという表現で、それぞれ財団側のことと区のことで書いてございますけれども、財団側の責任者というのは理事長になるという認識でいいですよね。それで、この間、さまざま偽装請負の問題、業務委託の問題から始まって、労働基準監督署に指導勧告をされたと。その中で、第三者機関を内部に設けて改革委員会を設置して改革をするというようなことをやってきたわけですよね。その上で、今回のようなことが発生をしたということは大変遺憾だと思っています。  それで、聞くところによると、理事長が五月に再任をされたということで、任期が二年間延びたということのようでございますけれども、以前は附属機関に各議員が参加をしていて、そうした外郭団体の動き等が、委員会で報告されるだけじゃなくて、理事であったり、その再任であったり、運営の状況というのはよくわかったんですけれども、今は例えば任期が、再任されたとか何とかいう問題については委員会では現状報告されていないですよね。これまでの委員会でその報告はありましたか。 ◎大澤 文化・芸術振興課長 今回、五月の評議員会で理事の再任が決定いたしまして、その後の理事会で理事長等の役づきが決まったと財団から聞いております。この件につきましては、本委員会には報告はしておりません。 ◆あべ力也 委員 こういう理事の再任の問題とかも、委員会のほうにぜひ報告をしていただきたいと申し入れをしておきたいと思います。というのは、今の理事長さんになられてから、たび重なる問題が発生している状況は看過しがたいと私は思っておりまして、このことについて委員会でもちゃんと議論をしたいと。もちろん外郭団体ですから、皆さんに言わせれば外郭団体の自主性で運営していて、区はそれに対して指導監督をする、助言をするという立場なんでしょうけれども、ただ、委員会としては多額の補助金と、財団でいろんな区の事業を請け負っているという中で、その運営の状況が適正に行われているのかということはつぶさに見ていく必要もあるし、それに対して意見も述べる必要もあると思いますので、財団の動きについても、もちろん予算、決算の時期に各財団から収支の報告とかそういうのはいただいておりますけれども、一連のさまざまな動きがあることに関しては委員会に報告をしていただきたいと要請しておきたいと思います。  それと、再任をされたという内容に関してちょっと伺いたいんですが、現在の理事長さんが文化財団に入られてもう長いという認識でいるんですけれども、理事とか何とかということで報酬をもらう立場にいて、財団のほうに入られてからどれぐらいの年限が今たっているんですか。 ◎大澤 文化・芸術振興課長 手元に資料がないので申しわけございませんけれども、文化生活情報センターを所管をいたします前の財団の世田谷区コミュニティ振興交流財団、ここでは現館長については理事長という職はたしか受けていなかったというふうに記憶をしております。つまり文化生活情報センターの館長として勤めていまして、一時期、文化生活情報センターを離れている時期がございます。理事長としてこの職についたのは、世田谷文化財団になって、私の記憶では二代目か三代目の理事長であると思います。年限としてどのくらいかというのは、今把握はしておりません。 ◆あべ力也 委員 何年ぐらいお仕事されていて、期間がどれぐらいなのかというのをちょっと教えてください。  それと、外郭団体の理事長とか、いわゆる理事とかいうのは任期がありますよね。この財団に関しては、任期は何年になっていますか。それと任期の制限、例えば何期以上は再選しないとか、定年は何歳で定年だとか、そういう取り決めはここの財団はありましたか。 ◎大澤 文化・芸術振興課長 財団の定款によりますと、理事の任期につきましては、選任後、二年以内に終了する事業年度のうち、最初のものに関する定時評議員会の終結のときまでとして定めております。つまり約二年という定めがございます。  また、その後に、再任を妨げないという条項がございますので、特に何期までという部分については定めがございません。 ◆あべ力也 委員 定年年齢はないの。 ◎大澤 文化・芸術振興課長 定年の年齢につきましても定めはございません。 ◆あべ力也 委員 ということは、理事会の中で再任をずっと繰り返されれば、何歳までも理事長ができるという規定なんですね。 ◎大澤 文化・芸術振興課長 現在の財団の定款によりますと、そういうふうに理解しております。 ◆あべ力也 委員 ほかの財団もいろいろありますけれども、高齢の方は、高齢だから云々ということはないですけれども、参考でお聞きしますけれども、今一番高齢の方はお幾つなんですか。現理事長はお幾つですか。 ◎大澤 文化・芸術振興課長 済みません、手元に資料がございませんので年齢についてはお答えができません。また、年齢については個々人の個人情報にもつながるかと思いますので、この場では発言を控えさせていただきたいと思います。 ◆あべ力也 委員 特定の個人でこの人は何歳ということでなくても構いませんから、どれぐらいの年齢の方からどれぐらいの年齢の方がいらっしゃって、人数はどうなんだということがわかる資料をいただきたいと思います。  それと、役所の職員の方は六十歳定年だっけ、それで六十五歳まで再任用というような、特別職になれば年齢制限はないまでも、ある程度決まりというのがあるわけですよね。外郭団体においては、この世田谷文化財団においては決まりがないということですけれども、他財団も全てないんですか。 ◎大澤 文化・芸術振興課長 私はそこまで今現在把握はしておりません。 ◆あべ力也 委員 それも資料を後から全部まとめてください。まとめてわかるような資料をください。 ◆桃野よしふみ 委員 世田谷文化生活情報センターに直接聞きたいこともたくさんあるので、それは直接聞きたいと思うんですけれども、区の指導調整機能ということが定められていますけれども、これまでの経緯を見ていますと、まず公正取引委員会から指導を受けて、今度は労働基準監督署から勧告を受けて、せたがやバンドバトルで起きた件についても、区議会から、さまざま対応がおかしいんじゃないかというような声も出てきたということもありました。当然この労働時間についても大きな課題として位置づけられていて、財団みずからそれは変えていくんだと言って取り組んできていた。その中で、三六協定で定められた時間外労働時間を、倍ぐらいになっちゃっていたということなんでしょう。さっきの説明だと、場合によっては百四十五時間まで行っていたんですよね。  こういう状況を見ると、財団が本当にみずから自分たちを律することができるのかという根本的な疑問が湧いてきまして、これまで区と外郭団体の関係を見ていると、やっぱり外郭団体の言っていることをそのまま了とすると言うのかな、それをそのまま、もうちょっと平たい言葉で言うと、言い分をそのまま、そうかと、わかったと言って認めていくような、何だかそういう関係のように見受けられるんです。  財団については、今までの経緯とかも考えると本当に危機的な状況なんじゃないかと思っていまして、その指導調整機能という区が果たすべき役割が、ちょっと区の役割としても弱いというか、もうちょっと財団の言っていることを、それは本当にできているのか、できていないのかというところまでしっかりと踏み込んでやりとりをしていく必要があるんじゃないかと思うんですけれども、その辺のところを改めてどういうふうに考えていらっしゃるのか教えてください。 ◎大澤 文化・芸術振興課長 今委員おっしゃるとおり、今回是正勧告を受けた上でこのようなことをまた犯してしまったというのは、区といたしましても非常に重く受けとめておりまして、非常に反省しているところでございます。これまでも財団改革等については、逐一報告を受けた上で調整をしていたところでございますが、今お話しされていたとおり、特に是正勧告における労働時間、財団の職員の労働時間等々についても、今後は逐一報告をしっかりと受けた上で、その辺は、言葉は悪いですが、目を光らせていきたいと思っております。  また、その上で、今進めております財団改革、あるいは劇場経営のあり方につきましても、報告を受ける一方ではなく、この報告の中にも書かせていただいておりますが、一歩踏み込みまして、我々も一緒に連携しながら取り組んでいきたいと考えているところでございます。 ◆桃野よしふみ 委員 労働時間に関しても、恐らく具体的なメニューが向こうから出てくると思うんですよね。こうします、ああします、こういう取り組みをしますと。多分それを示されて、それについて区として意見を述べていくということもあると思うんだけれども、さらに踏み込んで、出してきたメニューを本当にやっているのかやっていないのか、これはもうちょっと踏み込んでやっていかないと、今回の例からすると、大変申しわけない言い方だけれども、メニューは示したけれども実はやっていませんでしたということにもなりかねないので、また悲しい出来事につながってしまう可能性もあるわけだから、そこは区も、ちょっと他人事のように聞こえなくもないので、これまでの説明とか答弁を聞いていると、本当に我が事としてしっかり捉えていただきたいなというふうに、最後、要望ですけれども述べさせていただきます。 ◆あべ力也 委員 まさに財団のことで、区は指導監督する立場ということでお話をされていますけれども、現に財団の事務局長は区のOBの方がやっていて、出向している職員もいますよね。そういう中で、いや、それは財団独自のもので世田谷区は知りませんよと幾ら言われても、それはおかしな話だなと。それならば、独自性があって、財団は独自の運営をしているとあなたたちが言い切るのであれば、それは区のOBを事務局長に据えたり、もしくは出向の職員なんかを入れたりということをやめていただきたいと思うんですよ。それで、いや、それは独自の運営をしているので区側はわかりませんよという答弁にもなるかもしれないですよ。ところが、今現状では、どっぷり区の職員もかんでいる、OBまで入っている、そういう状況で、いやそれは財団の独自運営ですよと幾ら言っても、それは何かしらを切っているのかなと。あなたたちは一蓮托生なのに、それは機構の上での違いを利用して抗弁を言っているんじゃないかととられても仕方がないんじゃないですか。何か言えば、資料の手持ちがない。だって、きょうは委員会に報告するあれで来ているんでしょう。それはもちろん財団の資料だったらないのかもしれないけれども、でもそろえることはできましたよね。  副区長、一連の中で、財団はもちろん独自運営で自主性が重んじられるけれども、世田谷区の職員のOBが事務局長についていて、区の職員が出向しているという中で、知らぬ存ぜぬはないと思うんだよね。その点についてどう思いますか。 ◎岡田 副区長 先ほど担当課長が申し上げたとおり、これまで財団が自主的に運営をしていくということをサポートするということでやってきましたけれども、そこに関していろいろ問題が起こっていて、そのときの区の責任というものは非常に感じております。今、出向職員というのはほとんどいなくなっておりますけれども、財団の経営部門にはやはり区のOBも入っております。そういったところとちゃんと連携して、区も責任を持って進めていきたいと思っております。 ◆あべ力也 委員 いろいろ問題が起きるたびに同じ回答を繰り返されているというふうに思うわけでありまして、本当に財団の運営がしっかりしていただいて、こういう問題が起きないようにと願うばかりですけれども、ただ今回またこういう問題が起きて、何を打ち出してくるのかと思ったら、劇場経営に関する基本方針を現在策定中だと、また改革をするんですよということだけなんですよね。どこに問題があって、どういう実効性のある改革にしてくかという、検証そのものが極めて曖昧で緩いんじゃないかなと。それと責任の所在ですよね。その辺をはっきりしていただきたい。あした、また財団の当事者が委員会に出席するという機会もございますので、そちらでもお聞きしたいと思いますけれども、区は区の責任としてしっかり捉えていただいて、財団の改革に向けて指導監督を強化していただきたいと要望しておきたいと思います。 ◆羽田圭二 委員 ちょっと関連もあるかもしれないんですけれども、一つは、過労死の認定基準の問題というのはこの間ずっと議論になっていますね。今回の労働時間が亡くなる直前で百四十五時間という大変な労働時間、言いかえれば百時間を超えているわけですね。過労死の認定基準の中には、直前の時間外労働が百時間を超えた場合というのがありますよね。これで最近認定された例があるかと思うんですけれども、そのぐらい長い超過勤務といいますか、超過労働といいますか、労働時間がこの方にもたらされていたということなんですね。  ただ、私はもう少しちゃんと考えなくてはいけないのは、文化とか芸術とか、そうした方々が仕事上の問題から夜間に労働が及んでしまうという問題だとか、これまでのこの間の例で言うと、出版だとか広告の例で、これまた時間外労働が多いというのが非常に問題になってきましたね。固有名詞は避けますけれども。それは別にそこだけではなくて、ほかの出版会社とか広告代理店だとかにも共通していた問題というのが明らかになっているわけですよね。  ですから、その意味では、何でそこまでそこに従事している、働いている方々がそんなに長く働くのかということも含めて今回考えておかないと、労基署から勧告が出てもそれが是正されないんですよね。これは、最近過労自殺で亡くなられた広告代理店のあそこに勤めていた方から話を聞きましたけれども、実は蔓延していたというわけですよね。皆さん同じように夜間に及ぶ労働、それから、家に帰れないから会社側が会社の付近にホテルとかマンションを用意していると言うんですね。そこに泊まって帰るというのが当たり前みたいな、そういう仕事だったとも言われています。ですから、それが当たり前だみたいなことにある意味ではなっているわけですよね。働いている方もそうだし、会社もそうだったと言ったらおかしいですけれども、そういう機構自体がやっぱり例えば文化財団に覆っているのかなみたいなことだと思うんですよね。  だから、余りそこに、確かに指摘は、こちら側からもともと労働時間とかに詳しい区の職員が退職後に行っているんですけれども、そこに言ったとしてもなかなかそれが変わらないのは何なのかということも一緒に考える必要があると私は思っているんですね。そうじゃないと、労基署は勧告を出して、命令を出してとか、それで済むかもしれませんけれども、肝心の働いている人は長時間で亡くなってしまうという、そういう問題が生じているわけですから、そういう角度からも考えていかないと、多分変わらないんじゃないかと思うんです。いろんなここで言われているような抜本的改革みたいなことを打ち出しても、そもそもそういう働き方が当たり前だみたいになっている、そこ自体の仕組みそのものも変えていくみたいなこと、もっと細かく言えば、もっと人をふやすとかそういうことも出てくるんでしょうけれども、それも恐らく一緒になって考えていかないと改善できないんじゃないかと私は思うんですね。  ですから、その点も含めて考えるならば、これは最初のあべ委員の話に戻りますけれども、当該職員の長時間労働と死亡の因果関係については確認できなかったなんて、こんなことを軽々しく言ってほしくないんですよね。だから、こんなのは削除してほしいと私は思ったんですけれども、そのぐらい何というか、区はこういうことに触れちゃいけないですよね。だったら、百四十五時間なんていう労働時間といったら、働いている人からすれば、下手したら三時間とか寝ていないかもしれないですよね、寝られないぐらいの一日を過ごしているとか。ただ、それが最初、過労状態になる前までは働けると言ったらおかしいですけれども、それが何日も続くと、普通、精神的にも疲れてきますから、そういう労働時間で、労働実態であったということがわかっているんだったら、余計にこれはこんなふうに書かないほうがいいと私は思うんですね。それは意見だけで私はとどめておきますけれども。 ◆田中みち子 委員 今のところなんですけれども、職員のヒアリングを行ったということなんですが、外部の方がしっかりヒアリングを行っているのか、どういった立場の方がヒアリングを行っているのかというのがもしおわかれになれば。 ◎大澤 文化・芸術振興課長 財団からは、財団の事務局長や副館長、あるいは統括部長等がヒアリングに当たったと聞いております。 ◆田中みち子 委員 やっぱりそういうことであると、なかなか本当のことは言い出しにくいんじゃないかと感じるんですね。ぜひともこういったところはしっかりと検証する、改善していくという姿勢があるのであれば、本当に第三者の方に入っていただいて、ここだけの話なんですということでしっかりと言える環境をつくっていかないと、なかなか本当の声は聞こえてこないと思うんですね。今後こういった場合はそういった方に入っていただくということを要望したいです。  それと同時に、お亡くなりになってしまった方の御家族とか、職場の方も本当にショックを受けられていると思うんですけれども、そういった方に対して、心のケアというか、そういったことは今後どのような対策を考えていらっしゃるのかも教えてほしいんですけれども。 ◎大澤 文化・芸術振興課長 まず、職員の心のケアにつきましては、今現在外部の相談機関にお願いをいたしまして、順次当たっているところでございます。  また、遺族の方につきましては、先だって財団のほうで一度面会をしたというふうに聞いておりますので、遺族の方の御意向等もございますと思いますので、そこは今後も丁寧に対応をしていくような形で我々も指導をしていきたいと思っていますし、財団もそのような形で今考えているというふうに考えております。 ◆加藤たいき 委員 まず伺いたいんですけれども、行政というのはフレックス制度みたいなのはあるんですか。 ◎大澤 文化・芸術振興課長 これは職場と言いますか、例えば図書館とか土日があるところについてはもちろん不規則の部分がありますし、また、時間が八時半から五時十五分で終わらない、開館時間等々の関係で、そういった部分で設けているところはあるというふうに認識しております。 ◆加藤たいき 委員 私自身がマスコミ出身で似たような業界で働いてきたということで一言申し上げさせてもらいますが、これは会派のコンセンサスをとっていないので私の主観も入ってしまうのですが、行政は限られた枠の中で仕事をする中で、劇場だったりの稽古等の仕事というのは、午前中仕事をしないということもあると思うんです。そういうことを考えると、私は行政で受けていく仕事ではないのではないのかな、行政と色が違い過ぎるというところがあると思っております。これは完全に党のコンセンサスをとっていないので、私は世田谷区とは切り離して考えていく事業で、もっと働きやすい環境を財団のほうで考えて、世田谷区でどうのこうのという話ではないのではないかと思っております。これも意見になってしまうんですが、そういうことを考えてもらいたいと思います。 ◎田中 生活文化部長 ちょっと補足をしたいんですが、今課長のほうから、行政というお尋ねでしたので、区の職員についてお答えしたかと思いますけれども、文化生活情報センターは、御指摘のとおり本当に夜の公演を中心とするような働き方ですので、今でも五シフト制をひいておりまして、朝出るものから、午後から出てきて夜まで働くものまで五種類の勤務態勢を、それぞれ交代でとっている体制はとっております。 ◆加藤たいき 委員 その五シフトとっているという中で超過労働が生まれてしまったというのであれば、それこそこの財団は結構問題ではないかと私は受けてしまいました。やはり先ほども申し述べたとおり、行政の範疇を超えてしまっている仕事だと私は思っております。 ◆あべ力也 委員 加藤委員の質問を受けて逆に疑問に思ったので追加で聞きますけれども、この劇場部職員の方というのは財団の正規職員ですよね、非正規じゃないですよね。 ◎大澤 文化・芸術振興課長 今回亡くなった方については、契約職員です。 ◆あべ力也 委員 非正規ということ。 ◎大澤 文化・芸術振興課長 財団が採用している職員という形になります。 ◆あべ力也 委員 契約をしている正規職員ということですか、非正規職員なんですか、どっちなんですか。契約というのは正規職員なの、非正規なの。契約というのは期間が決まっていて、その間だけなんですか。 ◎大澤 文化・芸術振興課長 済みません、私の説明が。正規職員というのは我々と同じで基本的には週五日で働いている、劇場部も含めてその職員がいるんですけれども、簡単に言いますと、契約職員、あるいは非常勤職員もそうなんですけれども、月に出勤日数が決められておりまして、例えば十六日とか、そういうような勤務形態の形になっております。 ◆あべ力也 委員 この職員の方は、非正規だったということだと、常勤じゃなくて、勤務実態からすると、いわゆる満額というか、逆に言ったら、非正規だから働けないんですよね。なのに、すごい超過勤務になっていたということでしょう。  それで、今加藤さんが質問したように、いろいろな働き方をできなかったのということの中で、部長が五シフト制をとっていたと言うんだけれども、この人はどういうシフト制の中にいたわけ。 ◎大澤 文化・芸術振興課長 まず、財団といたしましては、正規職員以外、非常勤とか契約職員については雇用条件を取り交わしております。その中で時間外の位置づけですとか、あるいは月何日働きますとか、というようなことは細かく記載した上で、要は同意を得た上で採用しているところでございます。その上で、勤務形態にもよりますので、勤務形態を踏まえた形でシフト、これも先ほど御説明いたしましたけれども、出勤確認簿上で本人がシフトですとか、出退勤の予定時刻をまず記入して、それを財団に提出するような形になっておりますので、それを踏まえた形で対応してきているところでございます。 ◆あべ力也 委員 聞けば聞くほど不思議な感じに思えるんですけれども、正規職員ならば、そもそものベースの勤務日数、時間があって、それに超過勤務ということになってくるんでしょうけれども、非常勤職員の場合は、はなから非常勤であるがために、正規職員と同等の給与じゃないというようなこともあって、制限される部分があるわけじゃないですか。でも、それを乗り越えちゃって超過勤務がすごいあってというのが、まさにすごくブラックな感じがしてならないんだけれども、その辺の区側の財団の勤務シフトだとか何とかというのを今の課長の説明を聞くと、よく把握をされていないんじゃないかと思うんですけれども、その辺はどうなんですか。  今回の職員の方の話を聞くと、極めて曖昧な回答をされて、財団の実態なりを区側としてはちゃんと把握しているのかなと疑問に思ってしまうんですが、その辺、正規職員、非正規職員の財団での取り扱いであったり、シフトの取り扱いであったり、勤務実態等、大分把握しているものとかけ離れているんじゃないかと感じてしまうんですけれども、どうなんですか。部長、どうなんですか。さっきシフトの話をされていたけれども。 ◎田中 生活文化部長 この契約職員の場合は、先ほど申し上げた五つのシフトから、勤務表において指定するというような契約の形になっていますので、毎日同じ時間ということではなくて、この日はこういうシフトでというような指定をする形で働いている方でございます。時間外労働や休日労働についてもあるという契約になっていて、その場合の報酬、割増賃金等についても定めがございます。 ◆あべ力也 委員 そうすると、本来シフト制をとって毎日同じ勤務体制じゃなければ、超過勤務にならないんですよね。そうじゃないんですか。シフト制をとって、きょうは午後からの出勤ですよ、何時までの勤務時間ですよということのシフトを選んでいくということが、まさに精神的、肉体的に仕事を継続していくためにシフト制はあるんでしょうから、なのにシフト制を無視して超過的な労働状況にあったということが問題だと僕は思うんです。だから、シフトをとっていたんだけれども、この人はシフトそのものを適用していたんですか、していなかったということでしょう。だって、長時間労働になっていた、シフト制を組むというのは、この時間からこの時間までと、この時間とこの時間までと勤務時間が本来決まっているわけでしょう。なのに、この人はそれを全く無視した勤務体制にあったということなんでしょう。シフト制をとっていたらそんな超過勤務にならないじゃないですか。 ◎田中 生活文化部長 一日の労働時間は七時間四十五分ということでございますので、例えばですけれども、シフト制でお昼に出てきて七時間四十五分という日であっても、そこを超えた部分については超過勤務ということになりますので、その時間が累積したということでございます。 ○高橋昭彦 委員長 劇場のこういう特殊なところで、仕事によって普通の職員とは違う時間帯を働かなきゃいけないような、また一つのイベントを成功させるために、それを成功させるためにあなたは雇われたんだよという形で期限も決めてこの方は契約社員になっているんだろうと思うんですね。なかなか普通の契約とは違うような形態をとっているのが文化生活情報センターなんだろうという気はするんだけれども、これはもうちょっとわかりやすく、どんな働き方がこの中にあるのかというのも、私たちはわからないのでこうなってしまうので、少し芸術の世界というのはそういうものなのかもしれないけれども、でも、これは区が絡んでいる問題になっているわけだから、一度わかりやすく説明をする機会をつくっていただけませんか。いいですか。 ◎田中 生活文化部長 あす、外郭団体の責任者が参りますので、その際に説明させていただきたいと思います。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 (12)「これからの国際交流のあり方(案)」の方向性及び新たな交流先候補の検討について説明願います。 ◎梅原 国際課長 それでは、「これからの国際交流のあり方(案)」の方向性及び新たな交流先候補の検討について御報告をさせていただきます。  本件は文教常任委員会とのあわせ報告となります。  1の主旨でございますが、これからの国際交流のあり方中間報告の検討を踏まえまして、これからの国際交流のあり方案に向けて検討を深める内容及び交流先候補の検討について御報告をさせていただくものです。  2のこれからの国際交流のあり方案に向けて検討を深める内容でございますが、七月二十六日の当委員会で報告をさせていただきましたこれからの国際交流のあり方中間報告を踏まえ、記載の(1)から(4)までの内容について今後検討を深めてまいります。  これからの国際交流のあり方中間報告の概要につきましては、別紙1をごらんください。また、これからの国際交流のあり方について検討を深める内容につきましては、別紙2をごらんください。  別紙2の説明をさせていただきます。別紙2ですが、検討テーマとして三点ございます。第一に、区民参加と交流の仕組みづくり、第二に、区民・団体とのネットワークづくり、第三に、三姉妹都市との交流の拡充・充実を掲げました。この三つのテーマにつきましては、中央に記載しました世田谷区国際施策の基本理念であります「世界をつなぐ 世代をつなぐ 世田谷がつなぐ 共に生きるまちせたがや」に基づき、おのおのの取り組みがこの基本理念のもとにつながり合うよう施策事業の検討を進めてまいります。  次に、取り組みの方向性、目標でございますが、担い手育成、ネットワーク支援、さらに情報共有・発信を掲げました。具体的な施策の方向性としましては、その右に記載のとおりです。また、下段にありますように、これらの活動を支え推進していくために多様なテーマ、地域での国際交流を進めるための実施体制の充実を図ってまいります。  お手数ですがかがみ文にお戻りください。3の新たな交流先候補の検討についてでございます。これまでの区及び区議会アジア諸国等友好親善議員連盟の視察について、中間報告での検討を踏まえて分析検証いたしました交流先候補について御報告いたします。お手数ですが、別紙3をごらんください。  まず、1の主旨ですが、今回交流先候補の絞り込みをいたしましたので御報告するものです。  2の内容ですが、これまでの視察先六カ国について、治安、衛生環境等の基本的な条件及び子どもたちの豊かな経験につながる交流、区民の多様な交流の推進の観点より、(1)のフィンランドと(2)の台湾に絞り込みをいたしました。詳細は記載のとおりで、いずれも教育交流並びにスポーツや文化芸術等において、交流の可能性がこれまでの分析検証、情報収集で見込まれております。  このためこの二カ国につきまして、今後交流を進めるに当たっての要件等を現地で確認するため、十一月、十二月にかけて実地調査を行う予定でございます。  かがみ文にお戻りください。今後のスケジュールにつきましては、4に記載のとおりです。  説明は以上です。
    ○高橋昭彦 委員長 御質疑ありましたら、どうぞ。 ◆あべ力也 委員 これは二つの国に絞ったということですけれども、これは両方とも実施をしていくということですか、それともこの二つから一つを選定するということですか、意味としてはどっちなの。両方候補というか、両方と姉妹都市交流事業をやるということの結論を得たということなんですか。 ◎梅原 国際課長 今の時点では、候補先としましてこの二カ国に絞らせていただきました。なお、私どもが現在考えております子どもの教育を中心とした交流等の可能性、それから先方の受ける御意思等を確認するということは、現地に赴かないと確認ができませんので、これらを同じ条件で確認してまた御報告させていただくということで、現時点では絞り込んだ結果でございます。 ◆あべ力也 委員 ということは、世田谷区としては、条件に合致すれば両方とも姉妹都市交流を実現していきたいということでいいんですね。 ◎田中 生活文化部長 まず前提として、今回これまでの例えばバンバリーとかウィニペグであるような姉妹都市交流先を今まさに選んでいるということではありません。前回中間報告でも御報告いたしましたけれども、姉妹都市というのはいろんな交流を重ねる中で多方面にわたって交流しようということであればそういうふうに進むという可能性もありますけれども、現時点ではやはりこれまで議会からも御意見をいただきましたように、子どもたちが派遣できるような交流先の選定であるとか、または、例えばスポーツの交流であるように、テーマごとで交流していくような可能性というのを追求していこうという考え方でおりますので、イコール姉妹都市の候補を選んだということではなくて、今後子どもの教育交流や多様な交流を進めていく候補の都市として二つを選んだということでございます。 ○高橋昭彦 委員長 交流を結べるようになればいいじゃないですかということですね。よく調査してきてください。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 (13)姉妹都市交流事業についてと、(14)オーストラリア・バンバリー市との姉妹都市提携二十五周年記念事業について、一括でお願いします。 ◎梅原 国際課長 姉妹都市交流事業についてと、オーストラリア・バンバリー市との姉妹都市提携二十五周年記念事業について御報告をいたします。  まず、姉妹都市交流事業につきましては、文教常任委員会とのあわせ報告でございます。  かがみ文をごらんください。1の第二十四回カナダ・ウィニペグ市中学生代表団派遣につきましては、記載のとおりでございます。今回は中学校二年生の生徒十八名、引率四名、計二十二名を九月十四日から十六日間の派遣で行います。  2の第二十一回オーストラリア・バンバリー市小学生親善訪問団の受入れにつきましては、記載のとおりです。児童八名、引率二名、計十一名が九月二十五日より十二日間、世田谷を訪れ、ホームステイ、小学校の授業体験などをいたします。区議会への表敬訪問も予定しておりますので、どうぞよろしくお願いします。  なお、(4)の内容の中で、新規プログラム二件がございます。まず一件目が、岡本民家園での文化体験が今回新たな新規事業でございます。  また、もう一つ新規事業といたしまして、世田谷パブリックシアター協力による演劇体験オリジナルプログラムといたしまして、今回バンバリーの子どもたちのために初めて世田谷文化財団より提供されるオリジナルプログラムでございます。具体的には、渋谷の交差点などを中心に渋谷の町を散策し、その後、文化財団に戻りまして、子どもたちと一緒に見て感じてきた文化を身体表現し、最後に皆さんで音楽に合わせて夏の渋谷踊りとして体験をするもので、大変に盛りだくさんなメニューになっております。なお、オーストラリアに帰国後は、東京での発見を帰国後に皆さんにお伝えできるというような楽しいプログラムを御提供いただきましたので報告させていただきます。  続きまして、オーストラリア・バンバリー市との姉妹都市提携二十五周年記念事業について御報告いたします。  1の主旨については記載のとおりでございます。  2の式典につきましては、平成二十九年十月三十日に、バンバリー市で行われます姉妹都市提携再確認書調印式に、区長、区議会議長及び区議会議員の訪問団並びにバンバリー市ゲーリー・ブレナン市長ほか、関係者の皆様が御出席の予定です。  なお、直前の十月二十一日に市長選挙が実施される予定でございます。選挙の結果は十月二十四日以降に発表の予定でございます。  説明は以上です。 ○高橋昭彦 委員長 御質疑ありますか。 ◆あべ力也 委員 先方から小学生がいらっしゃるという初めのほうのやつで、これは小学校での授業体験というのがありますけれども、この烏山小学校と砧南小学校を選定した理由というのは何ですか。 ◎梅原 国際課長 今回、受け入れに当たりまして、オーストラリア・バンバリー市の小学生のホームステイを受け入れていただく小学生等を募集したところ、予定よりもいらっしゃる生徒さんが急遽減ってしまいました。当初、受け入れに手を挙げていただきました烏山小学校、砧南小学校に今回そういった理由で交流のお願いをしたところご快諾いただいたという経緯でございます。 ○高橋昭彦 委員長 ホームステイを受けてくれるところはこの二つの小学校なんでしょう。受けてもらえなかったところがここだったということ。 ◎田中 生活文化部長 当初もうちょっと大勢いらっしゃる予定だったのでホームステイ先を確保していたんですけれども、人が減ってしまって、この砧南小と烏山小の方の御家庭に行かれなくなったので、かわりに学校に行くようにしたという意味でございます。 ○高橋昭彦 委員長 余りかわりにはならないね、それは。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 次は、(15)「世田谷区多言語表記及び情報発信の手引き(素案)」について説明願います。 ◎梅原 国際課長 「世田谷区多言語表記及び情報発信の手引き(素案)」について御報告をいたします。  1の主旨でございますが、平成二十九年八月現在、区の在住外国人は一万九千三百一人となり、過去最高の増加となっております。さらに、東京二〇二〇大会に向け、今後関係者並びに観覧者が滞在中に安心して過ごせるよう、医療や災害等の重要情報の多言語化も必要となってございます。現在世田谷区では、日本語を母語としない外国人に向けての情報発信等の基準がないため、各所管で個別に対応している状況であることから、今回多言語対応の基準を示す手引きを作成いたします。  2の手引きの内容についてでございます。内容につきましては、お手数ですが一枚おめくりいただきまして、別紙概要をごらんください。  左上の手引きの目的・対象・考え方をごらんください。今回の手引きにつきましては、さまざまな区民向けの情報を発信する区の担当者向けに作成をしております。また、日本語を母語としない生活者としての区民への情報と、観光客や短期滞在者などの来訪者が安心して生活及び滞在できるよう必要な情報を正しく発信することを目的としております。  次に、考え方でございますが、日本語を母語としない区民、生活者としての区民につきましては、易しい日本語や平仮名、ルビを活用することを基本といたします。また、来訪者につきましては、多言語対応を基本といたします。また、翻訳する言語については英語を基本といたします。なお、医療、災害等の緊急情報につきましては、中国語、韓国語、その他必要とされる言語の表記をいたします。  手引きの構成につきましては、概要の右のページをごらんください。情報発信する担当者のためのフロー図の掲載、次に、やさしい日本語対応、続きまして、多言語対応等について載せてございます。そのほか自動翻訳、多言語対応の事例、情報発信のための便利なツール、参考資料なども紹介しております。  なお、多言語対応の事例につきましては、手引きの一三ページから一五ページに掲載をいたしましたので、後ほどごらんください。手引きの構成は以上です。  かがみにお戻りください。3の今後の検討課題でございます。今後の検討といたしましては、(1)の情報の受け手の把握・分析に努めること、(2)の多言語対応に向けた庁内のルール等を検討すること、さらに、(3)の多言語対応に向けた相談・推進体制の検討を進めてまいります。  裏面をごらんください。4今後のスケジュールにつきましては記載のとおりです。  説明は以上です。 ○高橋昭彦 委員長 御質疑ありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 次、(16)中央図書館における「多文化体験コーナー」等の整備・活用について説明願います。 ◎梅原 国際課長 教育委員会が進めています中央図書館における「多文化体験コーナー」等の整備・活用について御報告いたします。  本件は、文教常任委員会とのあわせ報告となります。  1の主旨にありますように、小学校における英語学習の充実及び平成三十二年度の東京で開催されますオリンピック・パラリンピック大会を見据えた区民の外国人との交流の拡大、多文化理解及び国際交流の推進が必要であるとの考えのもと、教育委員会が多文化体験コーナー及びにぎわいの空間の整備、活用に向け検討しておりますので報告するものです。  2の整備概要についてです。(1)にありますように、多文化体験コーナーは大きく二つの機能を持たせることとしております。①の機能にありますように、まず一点目は、英語でのコミュニケーションになれ親しみ、英語への意欲を高めるために小学校四年生を対象に英語体験移動教室を実施するものです。これは教育委員会事務局が実施するものです。もう一点は、区民が在住外国人等との交流や多文化を理解する場として広く開放し、イベントの開催や教育委員会事務局と連携した事業等の実施です。こちらについて、国際課といたしましても、区民の国際交流を推進し、多文化理解を深めていく上で教育委員会と連携し、活用について検討してまいりたいと思っております。  ②の内容につきまして、本件は現在、教育センターの二階にあります郷土学習室を改修、改装し、多文化体験コーナーとして整備するものです。活用について、英語体験移動教室についてはアに記載されているとおりです。もう一点の活用はイをごらんください。区民の多文化理解及び国際交流の活用の場でございます。例えば在住外国人や留学生との交流や区民のボランティアを講師とした日本語教室、外国人を講師とした外国語教室などを開催するとともに、現在行っております中学生や小学生の海外派遣の事前学習会、区民が海外の文化を学ぶ場としても広く活用し、区民と在住外国人等が集い、コミュニケーションを深めるなど国際交流の拠点となる場としていきたいと考えております。  次に、二ページをごらんください。多文化体験コーナーのイメージ案及び運営形態や同時に整備する一階のにぎわいの空間については記載のとおりです。  来年度以降のスケジュールは、三ページの5のとおりでございます。一階、二階につきましては、来年九月の開設を見据え、教育委員会事務局と連携調整を図りながら、多文化体験コーナーの活用につきましては、今後具体的な取り組みを検討してまいります。  報告は以上です。 ○高橋昭彦 委員長 御質疑ありましたら、どうぞ。 ◆福田妙美 委員 まず、中央図書館についてなんですけれども、我が会派としては、議会でも中央図書館のあり方について何度も提案をして、また議会でも質問してきているんですけれども、そういったものがまだ固まる前に、多文化の体験ゾーンという形でここだけが先に報告されているような感じがいたしまして、総合的に考えてどうなのかというところがまだ定まらないのに、これがどうなのかというところが大変に疑問にも思っているところでございます。そのことに関しては、区のほうはどういうふうに考えてこれをつくられたのかお聞かせいただきたいと思います。 ◎梅原 国際課長 ただいまの御意見につきましては、活用の部分等で教育委員会から、一緒に連携しての活用というところで、生活文化部国際課としてはやっているところでございまして、本来の中央図書館のあり方、総合的なものにつきましては、申しわけございませんが、お答えすることができません。 ◆福田妙美 委員 これは、そうしますと教育委員会のほうからこちらの課のほうに打診があったというようなことでしょうか。 ◎梅原 国際課長 多文化体験コーナーの報告につきましては、整備と活用の両方を本委員会で報告しておりますが、生活文化部といたしましては、整備に当たっては国際課としては一切しておらず、活用について、今後多文化共生に向けて一緒に活用を考えていくというところで連携をしております。 ◆福田妙美 委員 国際交流に関しては、多文化体験というところにはなるんですけれども、国際交流も踏まえて子どもたちが教育の分野等を行っているということで考えていくと自然なのかもしれないんですけれども、やはりこれは図書館という機能で考えていかなくてはいけないかなと思いまして、その一部分だとはしても、図書館の構想がしっかりとまだ全体的に議会で議論される前にこの一部分が使われていくというのが全く納得がいかない部分と、あと、国際交流に関して、区として今後、これだけではないとは思いますけれども、先ほども国際交流に関しての素案も見せていただきましたが、今後そういう意味でも、区としては、これは一部だと思いますが、国際交流の拠点となるような場所も検討を、視野に入れていらっしゃるのかというところもお聞かせいただきたいんですけれども。 ◎梅原 国際課長 御指摘のとおり、今現在、新たな交流、多様な交流という検討を進めている中、地域の中で交流の場が必要だというのは認識しております。現在あり方案を報告としてまとめている中に、さまざまな区の中での交流の場は必要だというところでは、方向性は出しておりますが、特に整備等というところまではまだ検討を深めておりませんのが現状でございます。 ◆福田妙美 委員 やはり全体的なところをきちんと考えた上で、その中でこれが一つの形で使われいくというような趣旨であればいいんですけれども、小さいコアな部分が一個今決まったというような形に聞こえてきますので、そうしますとこれから大きく進んでいく世田谷区の国際交流というのが、私たちのほうには一つ伝わってくるものがなかったもので、意見として、今後しっかりと国際交流をどういうふうに進めていくのかも含めて考えていただきたいと思います。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 (17)(仮称)世田谷区多様性を認め合い、人権を尊重し、男女共同参画と多文化共生を推進する条例(骨子案)について説明願います。 ◎若林 人権・男女共同参画担当課長 (仮称)世田谷区多様性を認め合い、人権を尊重し、男女共同参画と多文化共生を推進する条例(骨子案)について御報告をいたします。  なお、本件は七月二十六日の本常任委員会において御報告いたしました(仮称)多様性を認め合い、人権を尊重する男女共同参画推進条例の基本的考え方(案)についての御報告の際にいただきましたさまざまな御意見をもとに、改めて考え方を整理してございます。  基本計画の分野別政策の一つであります多様性の尊重の取り組み事業の内容の四本柱であります人権の尊重、男女共同参画の推進、DV防止の取り組み、多文化共生の推進を実現する条例として考えてございます。  それでは、表紙をごらんください。七月二十六日から変更した点について御説明をいたします。  1趣旨でございます。二段落目の三行目にございますように、多様性を念頭に置いた多文化共生の施策の必要性はますます高まっていることから、冒頭御説明しましたように、基本計画の分野別計画である多様性の尊重の枠組みに合わせ、三段落目で多文化共生を加え、男女共同参画社会、多文化共生社会の実現を目指すとしております。  次に、2条例の基本的な考え方でございます。以下の三点を柱とし、男女共同参画社会と多文化共生社会の形成の促進を目的とする条例といたします。  一つ目のポチにつきましては、今回加えた内容でございます。世田谷区基本構想で個人の尊厳を尊重し、年齢、性別、国籍、障害の有無などにかかわらず、多様性を認め合い、自分らしく暮らせる地域社会を築いていきますと掲げていることを踏まえまして、具体的な行動計画を位置づけるなど、課題解決への実効性を担保する条例といたします。  二つ目のポチでございます。主旨で申し上げましたように、多文化共生の内容を加えてございます。  三つ目のポチの性的マイノリティー等多様な性への理解促進を施策の根拠となる条例とするという点についてはこれまでと同様でございます。  次に、3条例骨子案でございます。別紙1をごらんください。別紙1(仮称)世田谷区多様性を認め合い、人権を尊重し、男女共同参画と多文化共生を推進する条例(骨子案)でございます。  1目的を初め、言葉の定義、基本理念、区の責務、区民の責務、事業者の責務、性別等の違い又は文化的違いによる差別の解消等、基本的施策、行動計画、世田谷区男女共同参画・多文化共生推進審議会、相談及び意見の申出等、委任及び附則までの十三項目で構成してございます。  表紙にお戻りください。4今後のスケジュールにつきましては記載のとおりでございます。  なお、七月二十六日の本常任委員会でいただきました障害者の人権についての御意見につきましては、障害者権利条約を国として批准しており、批准に合わせて障害者差別解消法が制定、施行されたほか、障害者虐待防止法などの法体系が整備されていること、さらに東京都において現在(仮称)障害者差別解消条例制定に向けた検討が進められていることなどから、こうした動きを踏まえながら、障害施策全体のあり方の中で取り組むべきものと考えてございます。  御報告は以上でございます。 ○高橋昭彦 委員長 御質疑ありましたら、どうぞ。 ◆村田義則 委員 現在、男女共同参画プランというのがありますよね。それとこの中で言っている行動計画というのはどういう関係になるのかなというのをちょっと伺いたいんですけれども。 ◎若林 人権・男女共同参画担当課長 通常でしたら条例があって、条例の中に位置づけた行動計画を条例の後につくるものではございますけれども、今回は私どもで第二次男女共同参画プランが、ちょうど第一次のほうが十年間の計画期間が切れましたので、一昨年度から約二年をかけまして制定をして、この三月にでき上がっております。その関係をもちまして、十年間の第二次男女共同参画プランを行動計画というふうに規定したものに位置づけようと考えています。行動計画として、第二次男女共同参画プランを位置づけるということで今のところ考えてございます。 ◆村田義則 委員 そうすると、条例は私ども評価していますけれども、審議会をつくって審議会の意見を聞かなければならないというふうになっていますよね。そうすると、条例をつくってから審議会をつくって、そのプランは改めて審議会でもう一回意見を聞くとか、審議会で議論をいただくという手続になるのかしら。それとも、プランはプランは先につくっちゃって、そうすると行動計画と条例との矛盾が出てくるんだけれども、その辺はどういうふうに考えていますか。 ◎若林 人権・男女共同参画担当課長 第二次男女共同参画プランにつきましては、国の第四次男女共同参画基本計画などに基づきまして、また、外部の委員の方、それから当事者の委員の方などを入れて策定しておりますので、そういったものを新たにできる審議会で御説明させていただいて、一応、行動計画十年のものを用意してありますので、今後十年に当たって、変更の必要な点だとか、さまざまな御意見をいただいて、それを今後の調整計画等に反映させていただくというようなことを今考えております。 ◆村田義則 委員 そうすると、せっかく条例をつくって、行動計画をつくって、それは言ってみれば当事者の意見を聞かなければいけませんよというのを条例で規定しているんだけれども、先に計画があって、それを十年間通っちゃうというのはちょっと、せっかくこういう条例をつくるのだから、今までプランをつくってきた経過があるからそこは無視できないんだろうと思うが、しかし、審議会の意見を聞かなければならないという規定を、単に区長が諮問するというだけじゃなくて、加えているわけだから、そこはもう少し新しくつくる審議会の意見を反映させる仕組みを、ぜひこの条例制定とあわせて考えていただきたいと要望しておきたいと思います。 ◆田中みち子 委員 前回の委員会で、会派の説明会のときにも申し上げたと思うんですけれども、やはり男女参画の推進を掲げるというところで、基本的な施策のところで外してほしくないと思うのが、リプロの視点なんですね。今、朝日新聞でも特集になっていて、望まない妊娠の中で亡くなる命というのが特集になっていて、たしか記憶しているところでは、去年も同じような特集が組まれていて、どうしても生まれてすぐに遺棄されてしまったりとか子どもの命がおろそかになっている現状を考えると、やはりどこかでしっかりと政策を進めていかなければならないと思っていて、健康づくり課とかあちらだけじゃなくて、男女参画とともに進めるということが重要だと思っているので、ぜひともここに政策の一つとして加えていただいて、きちんと明記していくことは大変大切だと思いますので、ぜひそうしていただきたいとこれは要望しておきます。 ◆あべ力也 委員 先ほどの説明の中でも、世田谷区の基本構想で個人の尊厳を尊重し、年齢、性別、国籍、障害の有無などにかかわらず、多様性を認め合い、自分らしく暮らせる地域社会を築いていきますと掲げていることを踏まえ、具体的な行動計画を位置づけるなど、課題解決への実効性を担保する条例とするということですよね。  その上で、前回の委員会の中で出たのは、こうした一連の理念の中で障害者の課題がどうしても抜けてしまうというのが今までのバランスから考えてどうなのかということでありましたけれども、今回、生活文化部が主導で条例をつくるという中で、所管の垣根を越えて条例をつくるというのは、実際に難しいんだと理解はしています。  その上で、今回、そういった理念を人任せに、例えば区の問題じゃなくて、東京都とか国だとかいう上部法令だったり、東京都の条例だけに任せるのではなくて、障害に関する条例ということもあわせて検討していくべきだと私は思うんですが、この点について、副区長は今後の取り組みとしてどういうふうに考えていますか。 ◎岡田 副区長 障害の部分については、先ほど担当課長のほうから最初の御説明の中で申し上げたところですけれども、今のお話については、障害福祉のほうでかなりいろいろと準備をしているようですので、お話はお伝えさせていただきたいと思います。 ◆畠山晋一 委員 前回もお話をさせていただいたとおりなんですが、こういった全ての人々の基本構想に定められたところの地域社会を築いていくという文言は、既に日本国憲法の中で定められていて、守られている。障害者の問題もある、でも障害者のことについても、東京都の障害者施策、また国の法律に基づいてやっていく。既に国また都で動いているところの中で、またこの多様性を認め合い、これは大事です。でも、ここに多文化共生を推進する、同じような内容のものが、ここまでしてなぜこの条例が必要なんだろうかという落としどころがまだ私自身には心の底まで伝わってこないというのが実態であります。ただ、こういったものをオリンピック・パラリンピック競技大会に向けて進めていくということの理解は当然進めていかなければいけないところは、必要性があるのは聞いております。  条例にするということは、ある意味法律なわけですから、この法律で人を裁いたり、または人にさまざまな制限をつくる。何よりも大事なことは、この条例でさまざまな人の命と財産を守っていくということが大切になってくるので、一つ一つの文言をよく読ませていただきました。  その中で、特に気になるところといいますか、心配だなと思うところが、7の性別等の違い又は文化的違いによる、問題はこの差別の解消等というところです。現にこういった性別等の違い、または文化の違いによる差別に対する理解が今ちょうど進められている、高等教育でも、教育のカリキュラムの中に、今ようやく入って学校の教育の中での理解促進を進めている。我が党も、必要な理解を進めなければいけないという中で、この現状の中で、差別禁止というところのみが先行して、これはかえって意図せぬ加害者が生じ得ない、生じ得る可能性があるんじゃないか。結果としては、当事者の方々が孤立するような結果などを生むおそれが出てくるんです。したがって、まずは性的指向とか性自認に関する広く正しい理解の増進を進めるべきなんです。  男女共同参画及び多文化共生について、区の隅々まで理解がまだ行き届いていないということが、我々としても残念な事実は理解しているところですので、原案の規定ではまだ理解は及んでいない区民による、逆に悪意のない発言行動が、この条例で、この条例に違反しているじゃないかという非難を逆に受ける可能性が出てくるし、たとえ罰則がないといっても、この条例で善良な区民が違法な扱いを受ける、こういった過剰なことになりかねないかなといった懸念は否めません。  その結果、正反対の結果を生むおそれが出てくる。こういったことをよくよく考えなきゃいけないなと、改めてこの文言を読ませていただいて感じているところですので、つまりは差別の禁止を定める規定は、基本条例に不適当であって、本来であるならば、僕はここは削除すべきであると考えます。 ○高橋昭彦 委員長 御意見。 ◆畠山晋一 委員 意見です。 ◆羽田圭二 委員 区の説明がないからあれですけれども、これは畠山さんが言われるような、そんなに踏み込んだ、私の捉え方ですよ、踏み込んだ内容ではないんではないかと思っているんですね。つまり「差別的取扱いをすることにより、他人の権利利益を侵害してはならない」ということなので、でしょう。一つはね。もう一つもそうですね。「不当な差別を助長することのないよう留意しなければならない」わけで、それはつまり、何というかちょっと緩いんじゃないですか、そういう印象です、私はね。 ◆畠山晋一 委員 今、羽田圭二委員の、今現にこの文章を捉えて緩いなと感じる人もいれば、私自身はこの言葉でいろいろなところの規制、またはいろいろなところの本来差別を受けなくていいようなところ、正反対の結果を生むおそれもありますよと。言葉ってこれだけで力を持っていますから、ここのところは改めてもう少し広い規定、この条例は、ここまで定めないで、逆に我々とすると、これを削除しろと言うのならば対案を考えろと言うなら対案も持っていますし、対案も提案しなければいけないというのであるならば、そういった対案も、この文章じゃなくて、ほかの文章を考えなさいというのであるなら、その文言も考えたいと思っているんですけれども、区のほうにその姿勢があるのかないのかは、これはここで一応意見として申し伝えておいて、この先もこの常任委員会の中に報告があるはずですから、その中でよく練っていきたいと考えております。 ◆あべ力也 委員 まさにこの条例とか定める場合の文言というのは、それ自体が生き物のように動いていくわけで、文言はすごく大事ですね。畠山委員が言われたこともよくわかるんですけれども、たしか前に提示をいただいたものって、文言がいわゆる差別を禁止するという直接的な表現がありましたよね。前にいただいた検討するものの文面の中に。  それで、今回出てきた骨子案の中には、直接的な禁止という文言は省かれているということなので、その点は評価をしたいかなと思うんですけれども、いろんな立場の方がいらっしゃって、いろいろ考えがあると思いますけれども、禁止という厳しい文言というのは縛ることにもなりますし、今、畠山委員が懸念されているような予期しない区民の方がこうむることもあるかもしれないというようなことももちろんありますから、文言というのはすごく大事にしなくてはならないですが、禁止という文言が前はあったような気がするんだよね。何かありましたよね。そういう差別的な扱いを禁止する条例だという文言があったんですけれども、私はそれを意図的に外されたんだと今回見ているんですけれども、そこは生活文化部として、条例の骨子案を出してくるに当たって、その辺の検討というの過程はどういうことがあったのか、ちょっとお聞かせいただきたいと思います。 ◎若林 人権・男女共同参画担当課長 今、あべ委員がおっしゃたように、最初項目案などを何度かお示しした中では、差別の禁止等に係るという表現をとっておりました。これは骨子案ですけれども、条文に落とすに当たって広く多角的に見ていく中で、差別の解消という、今障害者差別の解消という言い方をしておりますし、条例で住民の方も含めてそういったことである程度目標としてしっかり示していく中で、禁止ではなく、解消に向けてどういうふうにしていくのかということを示すために表現を調整させていただいたというところでございます。相変わらず「等」とついているのは、その辺を少しいろいろと含んだ部分があるんですけれども、そういう形で変遷をしてきたというところでございます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 (18)臨海部広域斎場火葬料の改定について説明願います。 ◎舟波 地域行政課長 臨海部広域斎場火葬料の改定について御説明をいたします。  まず、1の主旨でございます。臨海部広域斎場の区内火葬料。区内と申しますのは、括弧書きの中にございますように、構成五区の区民に適用されるものでございます。ちなみに、構成五区は、港区、品川区、大田区、目黒区、世田谷区でございます。将来の火葬需要の増加及び斎場の設備の更新需要を見据えまして、適正な利用者負担の観点のもとに、三年ごとを目途に使用料の見直しを図ることとしておりまして、このたび平成三十年度からの料金改定を行うので御報告いたします。
     2の料金改定の概要でございます。三年前に実施いたしました料金改定と同様の考え方により改定するものでございます。具体的には、火葬事業に係る経常経費と臨海斎場を構成する五区区民が利用した火葬料をもとに改定額を確定いたします。以下に記載しました算定式のとおりでございますが、年間の火葬経費を火葬利用料金で割って改定率を算出してございます。その結果でございますが、改定率は一・一六となりまして、例えば現在対象者が十二歳以上の場合は、現行の火葬料が三万四千五百円と設定されてございますけれども、これに一・一六を乗じまして四万円に改定するものでございます。  具体的な改定内容につきましては、裏面をごらんください。御遺体等によりまして、それぞれ火葬料が異なりますけれども、いずれも改定率は一・一六倍で設定してございます。なお、分骨につきましては、火葬を伴わないため据え置きといたします。また、構成五区以外の方の場合につきましては、他の民間斎場の料金などを勘案いたしまして、五区区民の火葬料の二倍の料金を設定してございます。  また、その下にございます2保冷庫や3式場等の利用につきましては現在実費で賄っておりますので、据え置きといたします。  恐れ入ります、表面にお戻りいただきまして、他の施設との比較でございますけれども、例えば江戸川区にございます都立の瑞江葬儀所につきましては、都民の方、六万七千八百円、また、代々幡や桐ヶ谷など民間斎場の場合につきましては、七万三千円台から段階的に料金を設定してございます。  改定日でございますけれども、平成三十年四月一日でございます。今後のスケジュールでございますが、十月以降、「区のおしらせ」、区のホームページ等によりまして料金改定を周知いたします。また、事業者への周知については、臨海斎場組合より行いまして、来年四月より新料金を適用してまいります。  説明は以上でございます。 ○高橋昭彦 委員長 御質疑ありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○高橋昭彦 委員長 それでは、ここで理事者の入れかえを行いたいので、しばし休憩を十分ぐらいとりたいと思います。三時開会です。残り八項目です。     午後二時四十九分休憩    ──────────────────     午後三時開議 ○高橋昭彦 委員長 休憩前に引き続き会議を開きます。  報告事項の聴取を続けます。  次は、(19)世田谷区生産緑地地区に係る下限面積要件の変更について説明願います。 ◎筒井 都市農業課長 世田谷区生産緑地地区に係る下限面積要件の変更について御報告いたします。  1の主旨でございます。区では、平成二十八年末時点ですが、約八十九ヘクタールの農地を生産緑地地区として指定しているところでございます。国は、減少傾向にあります土地の農地の保全を図ることにより、良好な都市環境の形成に資するため、生産緑地法の一部を改正する法律を本年六月十五日に施行したところでございます。これによりまして、生産緑地地区の面積要件である一団で五百平米以上としていた下限面積から、三百平米以上の範囲で区市町村が条例で定める面積規模に引き下げることが可能となりました。このことを受けまして、世田谷区生産緑地地区を定めることができる区域の規模に関する条件を定める条例を新たに制定することといたしました。つきましては、変更内容について御報告いたします。  なお、本件条例は、都市整備委員会で御説明いたしまして、平成二十九年の第三回区議会定例会に提出する予定でございます。  2の変更内容でございます。生産緑地地区の面積要件にある一団で五百平米以上とする下限面積につきまして、小規模でも身近な農地を細かに保全するため、下限面積を三百平米以上とするものでございます。  3の変更予定日につきましては、条例公布の日から施行する予定でございます。  4の参考資料といたしまして、次ページに資料1として国土交通省の資料抜粋をおつけしてございますので御確認いただければと思います。  説明は以上でございます。 ○高橋昭彦 委員長 御質疑ありましたら、どうぞ。 ◆あべ力也 委員 現在八十九ヘクタールということですけれども、この下限面積が三百に下がることによって、今までに生産緑地として認められていなかったところも生産緑地というふうに算入されるということでしょうから、どれぐらいふえるんですか。 ◎筒井 都市農業課長 一団で三百平米ということですので、小規模の例えば百平米であったとしても、集まっても三百平米という形になるということがございますので、現時点ではっきりと把握しているわけではございません。ですが、一団で三百平米以上を含めまして、大体百九十五カ所、約五・五ヘクタールあるということで、三百平米以上五百平米未満のところが大体三・五ヘクタールぐらいあるということになってございます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 次、(20)区民農園(ファミリー農園)の開設について説明願います。 ◎筒井 都市農業課長 区民農園(ファミリー農園)の開設について御報告いたします。  1の主旨でございますが、区民農園は、区民の方に土に親しむ機会を提供し、区内農業への関心と理解を深めてもらい、あわせて農地の保全と緑地空間の確保を目的として開設しているところでございます。このたび農地所有者のほうから申し出がございまして、検討の結果、区民農園としての利用に適していると判断いたしまして、区民農園一カ所新設、一カ所を拡幅することとしましたので御報告するものでございます。  2の開園農園の概要でございます。一つ目が、左側にございますように、(仮称)深沢四丁目ファミリー農園でございます。こちらが新設でございまして、所在は深沢四丁目一番でございまして、面積千三百三十八・七七平米、五十四区画予定でございます。二つ目は、右手にございます北烏山八丁目三番に存します北烏山ファミリー農園の拡幅でございまして、面積は百二十五・四〇平米、四区画を拡幅する予定でございます。  土地使用貸借の契約期間は、両園とも二十九年十月から三十六年三月末でございまして、以降更新する予定でございます。  今後の予定でございます。本年十月に土地使用貸借の契約を行いまして、十一月に利用者の募集、翌三十年二月に開設工事を完了した後、三月より利用を開始する予定でございます。 ○高橋昭彦 委員長 御質疑ありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 次、(21)まちなか観光事業の展開について説明願います。 ◎住谷 副参事 それでは、まちなか観光事業の展開について御説明させていただきます。  1主旨ですが、東京二〇二〇大会を契機として国内外から多くの観光客の来訪が見込まれる中、観光による地域経済の活性化の実現に向け、現在進めている観光事業について御報告するものでございます。  まず、2観光事業の実施でございます。(1)の観光情報発信事業は、イベントを中心とした情報発信の拠点として、観光資源となる地域イベントの事前プロモーション等を実施し、区内各所への誘客や場のにぎわいづくりにつなげていくものでございます。実施場所はキャロットタワー一階の八角堂、運営主体は産業振興公社で、区内大学の学生等と協力して運営をいたします。  事業内容は、区内で実施予定のイベントを先取りし、ここで事前プロモーションを行うことで、イベント当日にイベントそのものやまち歩きを楽しんで新たな魅力を知っていただこうというものです。また、観光情報の提供のほか、お越しの方にアンケート調査などを行う予定です。事業内容は記載のとおりです。  また、十一月にリニューアルオープンを予定しております二十六階のスカイキャロット展望ロビーと連携しまして相互に送客するなど、効果的な事業展開を進めてまいります。事業の開始は平成二十九年九月三十日土曜日、同日開催の世田谷線つまみぐいウォーキング二〇一七に合わせて実施し、平成二十九年十月八日日曜日に実施する区制八十五周年記念イベントの事前プロモーション等を行います。  次に、(2)インスタグラムを活用したフォトコンテスト・写真展についてでございます。インスタグラムにより写真を投稿してもらい、フォトコンテストを行います。写真展は、世田谷まちなか観光メッセにおいて実施予定です。(3)まち歩きツアー等については、年間六回程度、コースは烏山寺町をめぐるまち歩きや下北沢教会めぐりなどを実施する予定です。  裏面をごらんください。(4)観光イベントでございますが、今年度も世田谷まちなか観光メッセを平成三十年一月六日土曜日に実施いたします。(5)観光情報発信ツールでございますが、観光情報について、記載のように、さまざまなツールを活用して発信してまいります。  次は、3インターネットによる観光マーケティング調査の実施でございます。  調査の概要でございますが、(1)調査対象者は二十代以上の男女千人、区民、区外在住者各五百人で、区外在住者は京王線、小田急線、東急線沿線の近隣住民でございます。(2)には主な調査項目を記載しております。(3)実施時期は、平成二十九年九月中旬を予定しております。(4)調査結果の取扱いでございますが、こちらは観光事業に関連する庁内の所管や世田谷まちなか観光交流協会において共有し、観光事業に活用してまいります。また、調査は毎年実施し、経年変化の確認ですとか、効果測定を行ってまいります。  (5)成果指標の設定でございますが、記載が次ページにもわたってしまいますけれども、インターネット調査やその他調査に基づいて、成果指標を下記のとおり設定いたします。調査結果を踏まえ、成果指標における目標値を定めて事業の効果測定を行ってまいります。(6)その他として、この調査とは別に、SETAGAYA Free Wi―Fi等のアクセスログの分析も活用いたします。これは、言語別利用者の割合や区内主要観光スポット周辺における人の滞留状況などについて情報の抽出を行い、観光事業に反映してまいります。(7)調査経費(予定)ですが、インターネット調査委託料としまして四十六万五千円を予定しております。  次に、4二〇二〇に向けた観光施策の展開についてでございます。こちらは次ページの別紙A3判の資料でございまして、今後の展開についてまとめましたので、参考に添付しております。  最後、5今後のスケジュールについては記載のとおりでございます。  私からの御報告は以上です。 ○高橋昭彦 委員長 御質疑ありましたら、どうぞ。 ◆桃野よしふみ 委員 インターネットによる観光マーケティング調査の実施の調査経費が四十六万五千円なんですよね。その他イベント等あると思うんですけれども、まちなか観光事業の展開についてということで考えると、予算は幾らぐらいの事業になるんですか。 ◎住谷 副参事 八角堂においてのイベントでよろしいですか。観光事業全体。 ◆桃野よしふみ 委員 ここにイベント中心とした云々と書いてあって、区内イベントの事前プロモーションだとか、企画イベントの実施というふうにあると思うんですけれども、ここに今報告されたもので幾らぐらいの予算ですか。 ○高橋昭彦 委員長 2の観光事業の実施というところが幾らぐらいの予算なのかという話ですよね。わからない。 ◎住谷 副参事 今年度全体の観光事業としまして一千二百万円を計上していたと記憶しております。 ○高橋昭彦 委員長 今年度の予算ね。 ◆桃野よしふみ 委員 それで、ここに書いてあることで全部使い切っちゃうということですか。 ◎住谷 副参事 全体ということで御案内いたしましたので、この中につきましてですと、個別に今申し上げたところに計上されているもの、全体的な今後の展開というところに記載させていただいている今年度の部分のロードマップ等をごらんいただいた部分と説明させていただきたいと思います。  今年度、二十九年度の部分で御説明させていただきたいと思います。 ◆桃野よしふみ 委員 じゃ、インスタグラムを活用したフォトコンテストと、まち歩きツアーというのは幾らぐらい予算がかかるものなんですか。 ◎住谷 副参事 申しわけありません。ちょっとそちらの部分は改めて確認してまいります。 ○高橋昭彦 委員長 では、後ほど。 ◆あべ力也 委員 キャロットタワーの八角堂って、二階部分の前ジオラマが展示してあったところですか。 ◎住谷 副参事 八角堂は一階のところに以前喫煙所のように御利用があった世田谷線をおりたところでございます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 (22)家庭ごみの組成分析調査及び計量調査(平成二十九年度)の結果について、(23)事業系ごみ組成分析調査及び計量調査(平成二十九年度)の結果について説明願います。 ◎笹本 事業課長 家庭ごみの組成分析調査及び計量調査の結果について御報告いたします。  区では、本調査を平成九年から継続して実施しております。まず、調査の目的ですが、家庭から出されるごみの組成調査を行いまして、分別状況と排出状況を把握するとともに、計量調査により一人一日当たりのごみ・資源排出量を把握し、廃棄物施策検討の基礎資料とするものでございます。  2の(1)の調査の対象ですが、組成分析調査は区内八地区、計量地区は三地区で、五月中旬から下旬にかけて調査を実施しました。  (3)ですが、調査結果の概要です。この表のとおり、可燃ごみの組成分析は、生ごみ、プラスチック類、紙類の上位三種類で、ここ数年同様の順位となっております。次に、不燃ごみの組成分析です。これは下の表になりますが、缶類以外の金属類、小型家電、陶磁器ということで、昨年と比較しますと順位は変わっておりますが同様の組成となっております。  裏面をごらんください。こちらは計量の調査でございますが、一人一日当たりのごみ・資源排出量となっており、数値はごらんのとおり、昨年と比較しまして、可燃ごみ、不燃ごみそれぞれ微増という傾向でございます。資源につきましては雑誌のみが減少しておりますが、ほかは増加傾向が見られます。  続きまして、事業系ごみの組成分析調査及び計量調査の結果について御報告いたします。  まず、調査の目的ですが、事業者から出されるごみ・資源の組成調査を行いまして、分別状況と排出状況を把握し、計量調査によって一事業者一日当たりのごみ・資源の排出量を把握し、廃棄物施策検討の基礎資料とするものでございます。  2の(3)調査結果の概要ですが、可燃ごみの組成分析は、紙類、プラスチック類、生ごみが上位三種類となっております。その下に可燃ごみに含まれる回収ルートのある資源化可能物が三一・八%、その内訳はリサイクル可能な紙類などとなっております。次に、不燃ごみの組成分析でございますが、缶類以外の金属類、その他不燃、小型家電が上位三種類となっております。資源化可能物は、その下の米印ですが八・八%で、その内訳はスチールやアルミ缶、ガラス瓶などとなっております。続きまして、一番下の資源の組成分析ですが、段ボール、雑誌、本、新聞の順番となっております。  裏面をごらんください。こちらは事業所別の一日当たりのごみ資源の排出量を計量したものでございまして、全体的には排出量は減っております。業種別で見ますと、例年同様に飲食業からの可燃ごみ、生ごみが多いという状況でございます。  報告は以上でございます。 ○高橋昭彦 委員長 御質疑ありましたら、どうぞ。 ◆田中みち子 委員 プラスチックの回収率というのは今どれぐらいなのかわかりますか。 ◎笹本 事業課長 白色トレイとか、ペットボトルとかがプラスチック類の回収ということになると思いますけれども、済みません、率としてはすぐには出ないんですけれども、そういうものを回収している、回収ルートがあるという言い方をして捉えております。 ◆田中みち子 委員 これまで回収率が上がっているのかとか、これまでの経過みたいなものがもしわかれば資料として後でいただけたらと思うんですけれども。 ◎笹本 事業課長 データについては、取りそろえてお持ちできればと思います。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 次、(24)「世田谷区清掃・リサイクル条例」及び「同条例施行規則」の一部改正について説明願います。 ◎笹本 事業課長 「世田谷区清掃・リサイクル条例」及び「同条例施行規則」の一部改正について御報告いたします。  1の主旨でございますが、資源持ち去り行為の常習者への罰則規定の新設でございます。区では平成十五年に条例改正をしまして持ち去り行為を禁止し、平成十六年三月から、禁止命令に従わない者に二十万円以下の罰金を科してまいりました。しかし、古紙の持ち去り行為者の多くは禁止の命令に従わず、また二十万円以下の罰金を科されても持ち去り行為をやめない状況が見られます。区民の皆様からの目撃情報も毎年四百件程度あり、その大部分が禁止命令や告発を繰り返し行った常習者という状況でございます。そこで、今回より厳しい五十万円以下の罰金を科し、持ち去り行為の撲滅を目指してまいりたいと考えております。  続きまして、資源持ち去り禁止品目の追加(同条例施行規則の一部改正)です。現在持ち去り禁止品目というのを規則で定めておりますが、近年定めております古紙、瓶、缶に加えて、ペットボトルや電子機器、金属を含む廃棄物も持ち去られる状況が見られることから、これらの品目も持ち去り禁止品目に加えるというものでございます。  次に、2の改正概要をごらんください。先ほど申し上げたように、常習者に対して五十万円以下の罰金を科すことができる規定を新たに設けます。あわせて、一般廃棄物処理計画で定める所定の場所を資源・ごみの集積所に変更して、持ち去り禁止をしている場所を明確にいたします。裏面のほうに書いてあります。  今後のスケジュールでございますが、第四回区議会定例会に提案いたしまして、平成三十年四月の施行を目指してまいりたいと考えております。  説明は以上でございます。 ○高橋昭彦 委員長 御質疑ありましたら、どうぞ。 ◆桃野よしふみ 委員 二十万円以下の罰金を科されても持ち去り行為をやめようとしないというふうにあって、恐らく、万が一、二十万円の罰金を科されても引き合うというか、別にもうかるし、時々二十万円払ってもやり続けるみたいなことなのかなと思うんですけれども、一方、板橋区は五十万円以下の罰則規定を設けているということで、物の相場観みたいなことと、罰金の金額が、物の値段というか、リサイクルでもうかる値段と罰金の金額というのは非常に相関性があると思うんですけれども、板橋の場合は五十万円以下というラインで、それに倣うということは、いわゆる効果が上がっているということなんですか。 ◎笹本 事業課長 板橋区が導入したのは平成二十七年条例改正をして、それから実質一年ぐらいの期間ですけれども、一件告発したというようなことは伺っておりますが、ただ、資源の持ち去り量の統計までは伺っておりません。板橋が条例改正するという情報提供が二十三区の課長会にございまして、それから区もここ一年、二年かけて、東京地検等と打ち合わせをしながら慎重に五十万円というラインを決めてきたということでございまして、我々が期待しているのは抑止力といいますか、五十万円にしたことによって警戒するというのを狙っていることと、区民の皆様からももっと罰則を厳しくしたらどうかというお声も頂戴していますので、そういうのも含めて五十万円のラインでしばらく効果の様子を見たいと考えています。 ◆桃野よしふみ 委員 今おっしゃるように、五十万円の罰金を科されちゃうともうけも何もなくなって、そんなものはやる意味がないという線であれば恐らく抑止力になると思うんですけれども、そうでないならまた、別に罰金の多寡だけではないと思うんですけれども、ほかの手段も考えなければいけないということもあるんだろうし、先例に倣うというのはスムーズに入っていく一つのやり方ではあると思うんですけれども、それで効果がそんなに上がらないのであれば、また別の手段も考えなきゃいけないんじゃないかと思いましたので、ちょっと質問してみました。 ◆加藤たいき 委員 これは二十万円から五十万円に上げるということなんですけれども、これは業者に知ってもらわないと抑止力にはつながらないと思うんですけれども、そのあたりでどういった対応をするのかなと。 ◎笹本 事業課長 常習性が認められている我々が報告しているAさん、Bさんが三十三名おりまして、禁止命令を毎週職員が出て切っているわけですけれども、そのときに罰金が上がるぞというビラをじかに手渡しするというようなことを想定しております。 ◆村田義則 委員 ちょっと一つ、これは監視というの、監視地区というのは全区にちゃんとやっているかと聞きたいの。私、うちの近所なんだけれども、持ち去り業者以外見たことがないんだよね。正規の車は見たことがない。一回ちょっと遅目に出したら、八時前に出してくださいと置いていかれて、八時前に出すと八前に必ず全部なくなるんだよね。だから、非常にのうのうとあけっ広げにやっていて、禁止の何というか、見たことないというか。だから、そういう意味ではぜひ、ここの地域は捕まらないんだよみたいな地域があるんじゃないかと心配しているんですけれども、そういうのはないですか。 ◎笹本 事業課長 区の職員は毎週必ず朝七時から八時半までパトロール、現場に出ておるんですけれども、どうしても通報のあった箇所から優先していく状況になりますので、四十カ所あったとしても、区内の町名で割るとなかなか一つの町に一回行けるかどうかになってしまいますので、目撃情報があれば――あと、委託しているパトロールの車も走らせておりますので、どこの地域、村田委員のところだと深沢何丁目というようなことで情報提供いただければ、パトロールは強化してもらいたいと思います。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 (25)粗大ごみに含まれる資源化対象品目の拡充について説明願います。 ◎笹本 事業課長 粗大ごみに含まれる資源化対象品目の拡充について御報告いたします。
     1の主旨ですが、平成二十七年三月に策定しました区の一般廃棄物処理基本計画に基づきまして、粗大ごみに含まれる資源化対象品目を拡充するというものでございます。  2の内容ですが、平成二十三年十月から、既に粗大ごみ中継所で金属類を資源化しておりまして、今回そこに羽毛布団を対象に加えるというものでございます。(2)、選別した羽毛布団については、国内でリサイクルを実施している事業者を入札により決め売り払います。参考ですが、特別区では港、練馬、大田が羽毛の資源化を実施しておりまして、周辺自治体でも幾つか行っております。(3)リサイクルの工程ですが、国内の工場で羽毛布団から羽毛を取り出した後に、洗浄、乾燥、ごみ等を除去して、再生の羽毛となり羽毛製品に生まれ変わります。  3の効果としましては、枚数調査を実施した結果、年間約二千六百枚の羽毛布団が資源化できるのではと見込んでおりまして、入札の結果にもよりますが、約四十五万円の新たな歳入が確保されると見込んでおります。  4今後のスケジュールにつきましては、選別方法や保管場所の確保を行いまして、十二月から試行し、三十年四月から本格実施をしていきたいと考えております。  なお、資源化、選別することによる新たな経費は発生いたしません。また、この四十五万円程度というところでございますが、大田区が実施している実績等々から推定した額でございます。   報告は以上でございます。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 (26)その他ですけれども、何かございますか。 ◎畑中 世田谷清掃事務所長 それでは、自動車事故の処理結果について御報告いたします。  七月三日の当常任委員会で報告いたしました世田谷清掃事務所職員の運転中に発生した自転車との接触事故でございますが、相手方と事故後の対応を調整した結果、当初物損としておりました区車両についた自転車のタイヤ痕も洗浄によりまして消えたことから、双方に損害がなかったことを確認いたしました。  したがいまして、本件につきましては、これをもちまして事故処理の完了となります。  報告は以上でございます。 ○高橋昭彦 委員長 御質疑ありますか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 ほかにございますか。 ◎大石 管理課長 私からは、口頭で二件報告させていただきます。  まず、ただいま報告のありました直営車両事故の報告に関連しまして、本年四月から八月までの清掃車両等の事故発生件数についてです。  直営車両につきましては、先ほどの件も含めまして自動車事故は二件、作業事故は一件の計三件です。委託車両につきましては、もらい事故を含めて二十四件となります。  次に、世田谷清掃工場の作業環境測定結果について御報告いたします。  八月十五日に世田谷清掃工場長から作業環境測定結果について報告があり、委員の皆様には同日中にポスティングにより情報提供させていただいておりますが、改めまして御説明させていただきます。  現在、定期点検中でございまして、一号炉、二号炉とも停止中ですが、定期点検に入る前、一号炉、二号炉ともに稼働している七月八日に作業環境測定を行いました。結果は炉室三階で第二管理区域の評価となったものです。今回、改善の余地があるという評価となったものですが、国のダイオキシン類ばく露防止対策要綱により、第二管理区域でもガス状ダイオキシン濃度が一ピコグラム未満の場合は、通常の保護具で対応可能と規定されており、測定値は〇・六ピコグラムということから、通常の保護具で作業可能という結果になったものです。  なお、その後につきましては、簡易測定によって第一管理区域を維持しているという報告を受けております。  また、推定される原因としまして、測定当日、ガス化炉の下にありますコンベア、折り曲がった針金等の不燃物の詰まりの解除作業を行ったために測定結果に影響があったとされております。また、ガス化炉から排出される不燃物の詰まり対策としましては、故障要因の一つとなっているということから、ガス化炉のすぐ下にあります砂分級装置を今後様式変更していく予定と伺っております。  この件に関しましては、四月二十四日の当委員会で御報告して、故障停止低減対策として御説明したところでございます。  区は、これまでも清掃一部事務組合に対しまして、安定的な中間処理体制の確保と工場周辺住民を初めとしました区民の理解を得る取り組みを強く求めてまいりました。区としても、今後も状況を注視していくとともに、清掃一組に対して継続的監視の実行を求めてまいります。  説明は以上です。 ○高橋昭彦 委員長 御質疑ありましたら、どうぞ。 ◆村田義則 委員 今の報告は、何かペーパーか何かで後で来るの。もうされているの。 ○高橋昭彦 委員長 ポスティングしてもらったんだよね、これ。 ◆村田義則 委員 了解。 ◆田中みち子 委員 やっぱりポスティングじゃなくて、ポスティングもそうなんですけれども、きょうのこういった報告のところにもしっかり入れ込んでもらわないと、見過ごす、聞き逃しみたいなこともあると思うので、今後しっかりと書面でも当日出していただきたいと思うんです。  あと、前回のポスティングのときにちょっと伺ったのが詰まり、詰まってしまってそれを取り除くためにそこを開けてしまって、結果的に作業測定の結果が第二管理区域になってくるというのは、詰まりが出ること自体が問題になるので、さらに分別なりというのを徹底していただきたいと思うんですけれども、さっきの報告のごみの組成分析調査というところでも、相変わらずペットボトルが入っているということで、何キログラムとかいう数字が出ていたんですけれども、そういったこともしっかりとリサイクルで分別するとか、カレンダーもつくってやられている努力はわかるんですけれども、まだまだ徹底されていないので、しっかり取り組んでいただきたいと思っているんですけれども、いかがでしょうか。 ◎大石 管理課長 今、田中委員からもありましたように、私どもごみカレンダーを全戸配付させていただいております。しかしながら、ここには例えば針金などの金属類を含む延長コードとか針金ハンガーなどについては不燃でお出しくださいということでお願いしているところですけれども、ページ数が多いということと、ごらんいただけないんだろうなという方もいらっしゃいます。また、世田谷区につきましては転出入も多いということもあると思いますので、ルールの周知が難しいとは思っております。今後も引き続きわかりやすく、また御協力いただけるような啓発に工夫してまいりたいと思います。 ○高橋昭彦 委員長 以上で報告事項の聴取を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 次に、2資料配付ですが、レジュメに記載の資料を席上に配付しておりますので、後ほどごらんいただければと思います。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 次に、3協議事項に入ります。  (1)参考人の出席要請についてですが、お手元の資料、参考人の出席要請について(案)をごらんください。参考人の出席要請については、七月二十六日の本委員会においてお諮りさせていただきましたが、その後一部変更があり、資料の一番下、シルバー人材センターの河上二郎参事から青山善樹参事に変更になりました。  変更点は以上となりますが、この資料どおり参考人招致を行うことでよろしいでしょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○高橋昭彦 委員長 御異議なしと認め、そのように決定させていただきます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 次に、(2)次回委員会の開催についてですが、外郭団体から経営状況等の報告を聴取するための委員会を明日九月六日水曜日午前九時から第五委員会室において開催したいと思いますが、よろしいでしょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○高橋昭彦 委員長 では、次回委員会は九月六日水曜日午前九時、第五委員会室において開催と決定します。  なお、あすの委員会には事前に配付した経営状況に関する書類を忘れずにお持ちくださいますようお願いいたします。  以上で協議事項を終わりますが、その他、皆さんからありますか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○高橋昭彦 委員長 以上で本日の区民生活常任委員会を散会いたします。     午後三時三十七分散会    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━  署名   区民生活常任委員会    委員長...