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  1. 世田谷区議会 2016-05-27
    平成28年  5月 公共交通機関対策等特別委員会-05月27日-01号


    取得元: 世田谷区議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-03
    平成28年  5月 公共交通機関対策等特別委員会-05月27日-01号平成28年 5月 公共交通機関対策等特別委員会 世田谷区議会公共交通機関対策等特別委員会会議録第三号 平成二十八年五月二十七日(金曜日)  場  所 第五委員会室  出席委員(十二名)    委員長         中村公太朗    副委員長        江口じゅん子                石川征男                真鍋よしゆき                三井みほこ                ゆさ吉宏                高久則男                福田妙美                そのべせいや                上川あや                すがややすこ                ひうち優子  事務局職員    議事担当係長      月岡弘志    調査係主事       前里美奈子
     出席説明員   道路・交通政策部    部長          青山雅夫    交通政策課長      堂下明宏    副参事         北川健介   土木部    部長          小山英俊    交通安全自転車課長   大橋 聡   ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇ 本日の会議に付した事件  1.報告事項   (1) 東京外かく環状道路について(関越~東名)   (2) 世田谷区における公共交通について   (3) 世田谷区における交通安全・自転車施策について   (4) 「東名ジャンクション(仮称)」殿山横穴墓群に関する活用検討会について   (5) 世田谷区交通まちづくり行動計画(案)について   (6) その他  2.協議事項   (1) 次回委員会の開催について   ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇     午前十時開議 ○中村公太朗 委員長 ただいまから公共交通機関対策等特別委員会を開会いたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━中村公太朗 委員長 本日は、報告事項の聴取等を行います。  議事に入ります前に、四月一日付で理事者に人事異動がありましたので、まず理事者の紹介をお願いいたします。 ◎青山 道路・交通政策部長 道路・交通政策部長の青山でございます。どうぞよろしくお願いいたします。  私からは、道路・交通政策部出席管理職を御紹介させていただきたいと思います。  まず、堂下交通政策課長です。  北川副参事(外環調整担当)です。 ◎小山 土木部長 土木部長の小山でございます。よろしくお願いいたします。  私からは、土木部の出席管理職を紹介させていただきます。  大橋交通安全自転車課長でございます。  以上です。よろしくお願いします。 ○中村公太朗 委員長 なお、当委員会には連絡員が一名入っておりますので、あらかじめ御了承願います。  次に、担当書記を自己紹介させます。 ◎月岡 書記 おはようございます。書記を務めます月岡と申します。よろしくお願いいたします。 ◎前里 書記 調査係の前里と申します。よろしくお願いいたします。 ○中村公太朗 委員長 では、以上で紹介を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━中村公太朗 委員長 それでは、1報告事項の聴取に入ります。  (1)東京外かく環状道路について(関越~東名)の理事者の説明を願います。 ◎北川 副参事 それでは、東京外かく環状道路について(関越~東名)の御説明を申し上げます。  なお、資料につきましては、昨年度の資料を更新させていただいてございますので、昨年度から変わったところを重点的に説明させていただきたいと考えてございます。  それでは、ページをおめくりいただけますでしょうか。まず目次でございます。本日御説明させていただく内容は、大きく五点でございます。一点目が東京外かく環状道路の概要、二点目がこれまでの動向、三点目が事業の進捗状況、四点目が区の取り組み、五点目が埋蔵文化財でございます。  では、一ページでございます。まず、東京外かく環状道路の概要でございます。東京外かく環状道路は、都心から約十五キロ圏を環状方向に結ぶ延長約八十五キロメートルの自動車専用道路でございます。事業効果といたしましては、東名高速道路、関越自動車道、東北自動車道、常磐自動車道等の各放射幹線道路を連絡させることで広域的な機能分担が図られ、交通の分散による交通渋滞の緩和、移動や輸送の時間短縮、沿道環境の改善が期待される事業でございます。  次に、中ほど、東京外かく環状道路の整備の状況でございます。埼玉区間千葉区間東京区間東名以南、主に四つの区間に分かれておりまして、世田谷区に関連する区間といたしましては、東京区間、関越道から東名高速まで約十六キロ、これについては現在事業中でございます。また、東名以南につきましては、湾岸道路まで約二十キロは予定路線として位置づけられている状況でございます。なお、東京区間十六キロのうち、世田谷区内の施工延長は二・八キロメートルでございます。  また、下に三環状九放射ネットワーク構想を図化したものを記載しておりますけれども、昨年度からの変更点は圏央道の開通状況でございまして、一部区間の開通により、昨年度は二百二十キロであった開通延長が、二十一キロメートル増加して、現在二百四十一キロメートルとなってございます。  恐れ入りますけれども、二ページ目をおめくりください。世田谷区に関連する区間として、東名以南の状況について記載してございます。平成二十一年度に国により公表された対応の方針において、国と都による検討の場の設置について記載がございましたけれども、平成二十八年二月、国、都、川崎市の三者により、計画検討協議会第一回目が開催されたところでございます。  検討協議会の設立について、国の提出資料、開催結果概要については、資料の後方四一ページに参考として添付しておりますので、ごらんください。四一ページでございます。開催結果の概要でございますが、首都圏における道路のネットワークの状況と課題、また東名以南地域状況と課題について確認や意見交換がなされるとともに、計画の具体化に向けた検討の進め方について今後議論を進めることも確認されてございます。その後の動きについて、現時点では区のほうには情報が入ってきておりませんけれども、区といたしましても今後の動向に注視するとともに、積極的な情報収集と、東名以南の延伸に向けた働きかけに努めてまいります。  それではお戻りいただきまして、三ページでございます。東京外かく環状道路都市計画の概要でございます。世田谷区宇奈根~練馬区大泉町間、すなわち関越道から東名高速までの区間でございます。概要は記載のとおりでございます。本計画は、平成十九年に地上式から地下式へ構造形式が都市計画変更されております。地下については、地表から四十メートル以下の大深度地下を利用しての立体的な都市計画を定めている計画となってございます。  続きまして、四ページになります。世田谷区内都市計画線の概要でございますが、記載のとおりでございます。区内東名ジャンクション中央ジャンクション、これら二つのジャンクションが計画されているところでございます。  具体的な計画の位置でございますけれども、五ページから七ページに概念図を添付してございます。ごらんいただければと思います。  凡例については、四ページの下段のほうに記載のとおりでございます。  また、八ページには断面図も記載しておりますので、後ほどごらんください。  なお、九ページにも完成予想図を掲載しております。  続きまして、一〇ページ、基本計画整備計画でございます。基本計画については、一〇ページに記載のとおりでございます。  整備計画については、一一ページに記載させていただいておりますけれども、関越道から東名区間につきまして、二つの整備計画がございます。結果、七区市を経由する計画でございまして、車線数は全区間で六車線、設計速度は全区間毎時八十キロメートルの計画となってございます。事業費でございますが、整備計画上の事業費は、ここに記載の七千六百四十億円と五千百八十億円を合計した額、一兆二千八百二十億円でございます。  なお、事業につきましては、国土交通省中日本高速道路株式会社、いわゆるNEXCO中日本、また東日本高速道路株式会社、いわゆるNEXCO東日本、これら三つの事業者により現在事業が進められているところでございます。  続きまして、これまでの動向でございます。一二ページをごらんください。主な経緯については記載のとおりでございます。直近の都市計画といたしましては、一三ページにございますように、平成二十七年三月に、本線シールド部分ランプシールド部分をつなぐ地中拡幅部分について、トンネルの構造を変更したことによる都市計画の変更がされているところでございます。  また、一四ページ、一五ページになりますけれども、事業化までの国、東京都の方針などについて記載しております。これは、現在の都市計画を検討するに当たり、国と東京都が方針や考え方をこれらの経緯の中で示していったものでございまして、詳細は記載のとおりでございます。  引き続き、一六ページをごらんください。パブリック・インボルブメント(PI)でございます。東京外かく環状道路については、計画の構想段階から沿線地域の住民や利用者に対しまして情報を提供した上で、広く意見を聞き、計画をつくるPIという方式をとって検討してきたものでございます。具体的な取り組み、詳細については記載のとおりでございます。  続きまして、さらにおめくりいただきまして、一九ページです。事業化後の地元説明会等でございます。一九ページから二三ページにかけて記載させていただいておりますが、地域住民の方々に対し、事業者が事業の進捗に合わせて情報提供事業説明を行っているものでございます。昨年度の実績といたしましては、まず二〇ページにございますようにオープンハウスが七月と二月、二一ページにあるように事業説明の場が七月、また二三ページにございますように個別の説明の場が五月と六月と九月、それぞれ開催されております。  続きまして、二四ページをごらんください。対応の方針でございます。対応の方針は、外環道を事業化するに当たり、これまでオープンハウス住民参加による地域課題検討会などでいただきました地域住民の意見や要望を踏まえ、環境対策周辺地域における今後検討していく課題とその解決策について、国と東京都が考え方を取りまとめたものでございます。具体的な構成につきましては、③に記載のとおりでございます。  続きまして、二六ページでございます。区の対応でございます。こちらにつきましては、大場元区長、熊本前区長、保坂現区長の発言、要望事項等を取りまとめているものでございます。三一ページまで記載させていただいておりますけれども、詳細については記載のとおりでございます。  引き続きまして、三二ページになります。環境影響評価に係る現地環境調査及び評価までの経緯でございます。経緯については記載のとおりでございます。  また、三三ページになります。生活再建救済制度でございます。こちらにつきましては、外環道が事業化されるまでの間は事業者が用地買収できないということから、その救済のための制度として、世田谷区の土地開発公社が外環道の予定地を先行取得し、その後、公社が国に売り払うという制度でございます。この制度が平成十六年から平成二十七年度の事業化までの間行われており、記載のとおり四件の用地取得の実績がございます。なお、平成二十七年度、四号用地について国による買い戻しが履行され、制度については完了しているところでございます。  続いて、三四ページでございます。事業の進捗状況でございます。まず、事業の進捗状況でございますけれども、事業費ベースで現在約二一%と国は公表しているところでございますけれども、昨年度の春に御紹介した段階では一一%ということでしたので、おおむね一〇%ほど進捗している状況でございます。用地取得率につきましては記載のとおりでございますけれども、平成二十八年二月現在、面積ベースの進捗率について、表の中に書いておりますけれども、東名ジャンクションの部分につきましては九〇%、中央ジャンクションにつきましては九三%であり、着実に用地取得が進んでいる状況でございます。また、区分地上権取得状況件数ベースの進捗率などについては記載のとおりでございます。四二ページにも、それを細かく記載させていただいている参考資料を添付しておりますので、後ほどごらんください。  続きまして、工事の関係でございますが、三四ページになりますけれども、(4)記載の東名ジャンクショントンネル発進立坑工事につきましては、本線トンネルを掘削するシールドマシンを地下から発進させるための必要な立て穴を築造する工事となりますけれども、これにつきましては昨年度完了した工事でございます。今後、(5)の本線シールドトンネル工事が実施される予定となってございます。合計四つのシールドトンネルの工事となりますので、既に施工業者も決まっているところではございますけれども、具体的な契約内容等は記載のとおりでございます。  続きまして、区の取り組みでございます。三五ページでございます。これまで区の取り組みといたしましては、世田谷区東京外かく環状道路地域連絡会を設置いたしまして、地域の方々と意見交換をしているところでございます。東名ジャンクション周辺地域中央ジャンクション周辺地域それぞれで設置をしておりまして、構成メンバー等については記載のとおりでございますが、昨年度はそれぞれ一回開催しておりまして、事業者からの情報提供意見交換を実施させていただいているところでございます。平成二十八年度も実施の予定でございます。  続きまして、三六ページでございます。区は、東名ジャンクション周辺地域中央ジャンクション周辺地域まちづくりを進めてございます。東名ジャンクションにつきましては、砧総合支所街づくり課が平成二十七年度に上部空間等利用計画の素案を取りまとめているなど、地域の方々とともにまちづくりを進めていっているところでございます。また、中央ジャンクションにつきましても、烏山総合支所街づくり課が中心となり、機能補償道路に関する検討や、また隣接する三鷹市との情報共有等を行いながら、まちづくりについて進めているところでございます。詳細については記載のとおりでございますけれども、こちらについては都市整備常任委員会の所管になる事項でございますので、参考とする形で載せさせていただいてございます。  最後に、埋蔵文化財についてでございます。三七ページをごらんください。外環道の整備工事に当たり、埋蔵文化財調査が進められており、埋蔵文化財調査対象地のうち、着工可能な面積の割合としましては、東名ジャンクションでは五九%、中央ジャンクションでは五六%、全体では六〇%が完了しているところでございます。また、東名ジャンクション予定地において発見された殿山横穴墓群についての経緯については、記載のとおりでございます。  中段に、事業者によるプレス発表について転記してございますが、区と事業者が共同で有識者を含めた検討会を設けて、教育的・文化的資源として活用について検討していくことが既に事業者から発表されているとおりでございまして、現在検討会の開催に向けた準備を進めているところでございます。詳しくは、当委員会でこの後報告させていただく予定でございます。  事業の概要の説明については以上になります。ちなみに、三八ページ以降用語集、またパンフレットを二つ添付してございますので、後ほどごらんいただければと考えてございます。  説明については以上でございます。 ○中村公太朗 委員長 ただいまの説明に対して御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆高久則男 委員 三四ページの用地取得率というところで、買収九〇%とか九三%と書いてあるのは土地の買収ということでわかるんですけれども、区分地上権というのは、これは地下の部分の権利ということで認識していいんですか。 ◎北川 副参事 そのとおりでございます。シールドトンネルが浅い部分等にかかるところについては、やはり荷重等の制限がかかってくるということで、区分地上権ということを取得しなければいけないわけなんですが、その割合ということになります。実際は、区分地上権、若干荷重制限はかかるわけなんですけれども、通常の建築物については建てることができるというふうには聞いてございますが、建築制限、都市計画法上の制限はかかるという認識でございます。 ◆高久則男 委員 ということは、この地下の大深度から地上の間の権利ですよと。今のところ五〇%とか、中央ジャンクションは二一%ということで、この計数というのは、難航して五〇%ぐらいなのか、まだ未交渉で五〇%ぐらいなのか、その辺の交渉状況というのはどうなんですか。 ◎北川 副参事 個別の用地取得用地交渉の中身については存じておりませんけれども、昨年度の段階ではまだ測量を進めていた部分もございまして、ようやくこういった交渉が進んできたのかなというふうには考えてございますが、直接的に工事に影響する部分は当然、いわゆる上部を買収しなければいけない部分ということもございますので、そこについてはまず先行して用地交渉を行ってきたということだとは思われます。  詳細については、四二ページに用地取得の状況を書いておりまして、そこで括弧内の数字として、平成二十七年度十一月比ということで記載がされておりますけれども、例えば東名ジャンクション周辺でいうと、区分地上権五一%となっておりますけれども、昨年度十一月比でプラス二一%ということで、本格化してきているということでございます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━中村公太朗 委員長 では次に、(2)世田谷区における公共交通について、理事者の説明を願います。 ◎堂下 交通政策課長 それでは、世田谷区における公共交通につきまして御報告いたします。  なお、資料につきましては昨年度の資料をもとに作成しておりますので、昨年度からの追加、変更点を主に御説明いたします。  一枚おめくりください。目次でございます。昨年度からの変更といたしましては、交通安全自転車施策につきましては土木部において行うことになりましたので、本資料からは削除しております。また、新たに5といたしまして、公共交通不便地域を追加しております。  一枚おめくりください。一ページでございます。交通まちづくり基本計画及び行動計画でございます。こちらにつきましては、今後十年間の区の交通にかかわる施策の基本方針として、平成二十七年三月に新たな交通まちづくり基本計画を策定したところでございます。昨年度は、交通まちづくり基本計画の実現に向けた具体的な取り組みを示すものとして、交通まちづくり行動計画を策定するための庁内検討を重ねまして行動計画案を作成したところでございます。詳細につきましては後ほど御説明いたしますが、本年六月に策定予定でございます。  三ページをお開きいただけますでしょうか。2鉄道交通でございます。(1)鉄道の現況等につきましては、記載のとおりでございます。また、その他踏切等の数等については変更はございません。  五ページをお開きください。連続立体交差事業についてでございます。こちらにつきましても記載に変更はございません。  引き続き六ページ、都市高速鉄道第九号線につきまして、これまでの経緯とそれぞれの工区ごとの経過等を記載しております。  ページをおめくりいただきまして、八ページをごらんいただけますでしょうか。(4)東北沢駅~世田谷代田駅間をごらんいただけますでしょうか。平成十六年三月の事業認可後、事業が進捗いたしまして、平成二十五年三月には九カ所の踏切が除却されております。区内小田急線の踏切二十八カ所全てが除却されたということになります。現在、平成二十九年度中の複々線の完成、平成三十年度の事業完了を目指し、工事が進められております。  九ページをごらんいただけますでしょうか。九ページ以降、京王線、東急田園都市線、大井町線、目黒線、東横線、世田谷線に関しまして記載しております。昨年度からの変更点はございません。  続きまして、一一ページをごらんいただけますでしょうか。2―6の世田谷区内鉄道バリアフリー推進事業でございます。区では、平成十一年度よりエレベーターへの整備費の一部を補助する助成制度を策定し、垂直移動施設整備促進を図ってまいりましたが、平成二十三年八月に、国のホームドアに関する中間取りまとめが公表され、また平成二十六年度には、東京都がホームドアなどの整備に関する補助を本格実施したことを受けまして、区といたしましても、平成二十八年三月に既存のエレベーター整備助成制度と一体化し、ホームドアなどの整備を促進するための助成制度を策定したところでございます。補助対象、補助額、整備実績等につきましては記載のとおりでございます。  なお、先般、東急電鉄より、二子玉川駅の田園都市線部につきまして、今年度よりホームドアの設置に向けたホームの補強工事に着手するという報告があったところでございます。  恐れ入ります、一四ページをごらんください。3バス交通でございます。3―1に現状と課題を記載しておりますが、高齢社会における地域交通の柱として重要性が増す一方で、主に区の西部を初めとして区内に公共交通不便地域が点在している状況でございます。これらの地域へのバス導入対策が大きな課題であると認識しているところでございます。  3―2、3―3にて、これまでのコミュニティバス新規導入実績駅前広場整備に合わせた路線導入につきましては、記載のとおりでございます。  一六ページをごらんいただけますでしょうか。3―3の(4)二子玉川~羽田空港間に関しまして、平成二十一年度より一日十六往復という形で運行を開始したところでございます。現在は、二子玉川発十九便、羽田空港発二十二便という形で増便されているところでございます。  恐れ入ります、一七ページをごらんいただけますでしょうか。3―4の(1)といたしまして、バスネットワークの充実への取り組みでございます。昨年度につきましては、等々力~梅ヶ丘駅間におきまして本格運行の実現に向けて、まずは昨年八月から本年一月まで実験運行をしたところでございます。今後、本格運行に向けましてバス事業者と協議を行ってまいります。  一八ページをごらんください。3―6のバス停留所環境の整備でございます。バス停ベンチ整備実績を記載しておりまして、平成二十七年度は三カ所設置しております。また、平成二十八年度につきましては二カ所設置予定でございます。  二〇ページをごらんいただけますでしょうか。4といたしまして、エイトライナー導入促進でございます。背景と目的、調査内容につきましては記載のとおりでございます。  二一ページをごらんいただけますでしょうか。平成二十八年四月二十日に、東京圏における今後の都市鉄道のあり方につきまして、交通政策審議会より答申が出されました。答申の内容につきましては二三ページに記載のとおりでございますけれども、意義と二つの課題につきまして記載されているところでございます。今後、答申を踏まえまして、東京都関係区と今後の取り組みにつきまして調整してまいりたいと考えております。
     なお、本年七月二十七日、エイトライナー促進協議会第二十三回理事会・総会を開催する予定でございます。総会につきましては、当委員会の委員長、副委員長の御出席を例年お願いしておりますことから、通知等整い次第、改めて御報告させていただきたいというふうに思います。  最後に、二四ページをごらんいただけますでしょうか。5といたしまして、公共交通不便地域でございます。先ほどバス交通におきましても御報告いたしましたが、既存の公共交通不便地域の状況でございます。公共交通不便地域への取り組みといたしましては、今年度より具体的な検討に向けた調査、検証を行う予定でございます。  御報告は以上でございます。 ○中村公太朗 委員長 ただいまの報告に対して御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆そのべせいや 委員 確認になるんですけれども、今回交通政策審議会から出た答申の中で、ほかにも世田谷区民が移動する中で実際に影響がありそうなものはありますか。 ◎堂下 交通政策課長 京王線の複々線化という形も同じような位置づけで答申が出されているということでございます。 ◆江口じゅん子 委員 一点なんですが、二四ページの公共交通不便地域への取組みで、今年度具体的な検討に向け調査、検証を行うということで、以前伺ったとき調査、検証を行うコンサル会社を公募するということを聞いたんですけれども、今の進捗状況はどうなっていますか。 ◎堂下 交通政策課長 現在の進捗状況でございますが、現在プロポーザルという形で委託業者を決める手続に入っているところでございます。 ◆江口じゅん子 委員 プロポが終わって、その業者さん決定の予定というのはいつごろなんですか。 ◎堂下 交通政策課長 あくまで予定でございますけれども、八月ごろを予定しているところでございます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━中村公太朗 委員長 では次に、(3)世田谷区における交通安全・自転車施策について、理事者の説明を願います。 ◎大橋 交通安全自転車課長 それでは、世田谷区における交通安全・自転車施策について御説明申し上げます。  一ページおめくりいただけますでしょうか。まず目次でございます。説明内容ですが、一点目の交通安全から六点目の自転車通行空間の整備について、順に説明いたします。  では、右側一ページをお願いいたします。まず、交通安全でございます。(2)区内の交通事故の現状でございますが、平成二十七年の区内の事故件数でございますが、交通事故が千九百四十四件、このうち自転車の関与事故は七百三十五件でございます。二十七年の自転車関与率は、区内ですと三四・五%、ちなみに都内ですと三二・三%、全国平均ですと一八・四%ということで、世田谷区の場合、自転車が関与する事故の割合が非常に高いという状況がございます。区の取り組みにつきましては、(3)の記載のとおり六点でございます。  恐れ入りますが、次ページをおめくりください。1―2自転車等の利用に関する総合計画についてですが、昨年度、現行計画が五年を経過したことから、自転車等駐車対策協議会に諮問し、中間見直しを実施いたしました。  次が、自転車安全利用啓発でございます。自転車の安全利用啓発の基本的な考え方につきましては、資料記載の三点でございますが、具体的な取り組み内容につきましては、二ページの①から三ページの⑥までの六点でございます。内容については記載のとおりとなってございます。  恐れ入りますが、ページをおめくりいただきまして、四ページをお願いいたします。次が、放置自転車対策でございます。まず現状でございますが、昭和六十二年度には区内約三万三千台の放置自転車がございましたけれども、これまでの取り組み等を進めた結果といたしまして、平成二十七年度には約二千五百台まで減少してございます。ただ一方、放置自転車が増加している地域も一部には残っているため、引き続き対策を図っていくということで考えてございます。  事業内容につきましては記載のとおりです。啓発活動、放置自転車の撤去・保管並びに返還、五ページになりますが、処分対象自転車の有効活用の三点でございます。ちなみに、平成二十六年度の実績といたしまして、海外譲与が三百台、売却した台数が一万二千三百四十七台、金額として二千二百七十万六千円が歳入となってございます。  今後の進め方といたしましては、さらなる減少に向けて、啓発や撤去活動を継続して行うとともに、処分対象自転車の売却等を通じて、事業に関する経費負担の軽減を目指してまいりたいと考えているところでございます。  次に、1―5自転車等駐車場・レンタサイクルについてでございますが、五ページの下段のほうにございます現況と課題でございますが、自転車等駐車場の整備状況でございますけれども、当区内の自転車等駐車場は、区立、民間と合わせて現在百十三カ所ございます。収容台数で約五万二千台となっている状況でございます。今後の課題といたしましては、小田急線及び京王線の連続立体交差事業の進捗に伴いまして、沿線の駐輪場の整備、移設が当面の大きな課題となってございます。平成二十七年度の実績といたしましては、駐輪場新設五カ所、増設二カ所、閉鎖が三カ所ございまして、いずれも京王線の連立事業に伴いまして、千歳烏山駅及び下高井戸駅周辺で発生したものでございます。  恐れ入りますが、ページをおめくりいただきまして、次がコミュニティサイクルネットワークの拡充でございます。資料①から④の記載のとおりでございます。3)でございますが、自転車等駐車場附置義務・民営自転車等駐車場整備への助成も行ってございます。今後の進め方につきましては資料記載のとおりでございます。  七ページでございますが、自転車通行空間の整備といたしまして、区では平成二十七年三月に、区内全域を対象に世田谷区自転車ネットワーク計画を策定してございます。(3)の事業内容といたしましては、写真が白黒で若干見にくくなってございますが、例えば①の自転車専用通行帯であれば、この通行帯の部分に青い色を塗りまして、なおかつ交通規制もかけまして、自転車の専用レーンとして取り組んでいる状況でございます。そのほかに、②がブルーゾーン、③が自転車走行位置表示――通称ナビマークと呼んでございますが――などの法定外表示も行ってございます。  次ページの今後の進め方につきましては、ネットワーク路線のうち、既設の路線が延長約百六十七キロメートルございまして、このうち優先的に整備をする路線延長約七十二・五キロメートルを選定しまして、優先整備路線につきましては平成三十六年度まで、全路線の整備につきましては平成三十七年度以降の早期の完了を目指して整備を図ってまいりたいと考えているところでございます。  右が資料になりますが、資料のほうに二つの資料を添付してございます。一点目は、区立自転車等駐車場一覧表でございます。五十一カ所の駐車場の住所並びに収容台数を記載したものでございます。二点目の資料といたしまして、先ほど御説明いたしました自転車ネットワーク計画図を添付してございます。後ほどごらんになっていただければと思います。  説明は以上でございます。 ○中村公太朗 委員長 ただいまの説明に対して御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━中村公太朗 委員長 (4)「東名ジャンクション(仮称)」殿山横穴墓群に関する活用検討会について、理事者の説明を願います。 ◎北川 副参事 それでは、「東名ジャンクション(仮称)」殿山横穴墓群に関する活用検討会について御説明させていただきます。  まず主旨でございます。東京外かく環状道路東名ジャンクションの建設現場において発見された古墳時代の横穴墓である殿山横穴墓群に関しまして、教育的・文化的資源としての活用について検討会を設置することになりましたので、御報告させていただくものでございます。  検討会の名称については、「東名ジャンクション(仮称)」殿山横穴墓群に関する活用検討会でございます。  目的については、先ほど主旨のほうで御説明したものと重複いたします。  経緯につきましては、2の検討会についての(3)をごらんください。平成二十七年七月までに合計十七基の横穴墓が発見され、十月まで東京都埋蔵文化財センター等による調査が行われてございます。平成二十七年十月二十日でございますけれども、東京都教育委員会教育長より、中日本高速道路株式会社に対して発掘調査終了通知が提出され、事業者に現場引き渡しがされておりますが、区からこの横穴墓群に関しまして、地域の教育的・文化的資源として活用したいという意見をさせていただいたことから、事業者は最新デジタル計測技術を活用し、横穴墓群十五基について復元可能とするための三次元データを取得しているところでございます。また、区議会に対しましては、遺跡をまちづくりに生かしていただけるよう、関係各方面に働きかけていただきたいという趣旨の陳情が出され、昨年十一月に本委員会において継続審査となっているところでございます。また、同十一月には、事業者であります国土交通省ほかが埋蔵文化財調査につきまして検討会設置を含めプレス発表を行ってございます。このたびの検討会につきましては、これらの経緯を受けて実施するものでございます。  なお、既に情報提供させていただいておりますけれども、参考として、昨年十一月の国の提出資料については添付させていただいておりますので、後ほどごらんください。  次に、検討会の実施主体でございます。検討会は、事業者である国土交通省東日本高速道路株式会社中日本高速道路株式会社及び世田谷区により共同で実施されるものでございます。  裏面になります。検討期間でございますけれども、平成二十八年七月から二十八年度末までということで、検討会の開催といたしましては三回程度を想定してございます。  構成メンバーでございます。まず、各専門的見地からの御意見をいただくため、有識者として都市デザイン関係、緑地計画等も含める造園学、考古学、土木工学から合計四名、また、地域からの御意見をいただくため、近接する喜多見地区、砧地区、成城地区の町会・自治会から計三名の区民委員、世田谷区からは砧総合支所副支所長、道路・交通政策部長、教育政策部長の三名、事業者からは国土交通省(東京外かく環状国道事務所副所長)、東日本高速道路株式会社(東京外環工事事務所副所長)、中日本高速道路株式会社(東京工事事務所副所長)の三名、以上、今のところ合計十三名を予定しております。現在、最終調整中でございまして、本日はメンバー構成のみの御紹介とさせていただきます。  事務局でございます。世田谷区と事業者による共同事務局となりますが、世田谷区といたしましては、道路・交通政策部と教育政策部が担当させていただきます。  検討会の概要でございます。予定ではございますが、まず現場の状況の確認の中で、殿山横穴墓群の発見時の状況、現場の土の性状などを含めて確認するとともに、外環道のジャンクション計画、殿山横穴墓群の扱いなど、区の文化財の考え方についても情報を共有しながら、まず議論を進める上での前提等を確認させていただきたいと考えてございます。次に、区内外の活用事例の確認をするとともに、事業者が取得した三次元データの活用も含め、さまざまなアイデアを出していただき、最後に今後の活用方針として取りまとめてまいりたいと考えてございます。  最後に、今後の予定でございます。七月以降検討会を開催し、年度内に三回ほど開催させていただく予定でございまして、三月に検討会から活用方針を取りまとめたものを提案していただくことを想定してございます。  説明については以上となります。 ○中村公太朗 委員長 ただいまの説明に対して御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆江口じゅん子 委員 構成メンバーを調整中ということで、区民の方三名で、地域の町会から各一名ということで、地元の声を反映ということでいいとは思うんですけれども、ただ、世田谷区の教育的・文化的資源としての活用について検討するという会議ですし、請願をされたときも地元の方のみならず、ほかの教育者の方もいらっしゃって子どもたちのためにぜひこういったものを残してほしいといったことも言われていますし、地元の声プラス広く区民の教育的、文化的な活用ということを検討するのですから、もう少し枠を広げて、そういった広く区民の声というのを取り入れていただきたい、メンバーの中に欲しいんですけれども、いかがでしょうか。 ◎北川 副参事 確かに多様な意見が今回の遺跡検討会についてはあるのかなということで、区民の関心が高いことについては理解してございますけれども、事業者とも相談した中では、検討会において地域の声としては地元の町会・自治会のほうから三名出席していただいて、意見を伺いながら進めていきたいということで、事務局としては今考えているところでございます。しかしながら、クローズでやるわけじゃなくて傍聴の対応もさせていただきたいと思っておりますし、その都度、会議の議事の概要等についてはお知らせいただいた中で、事務局等に寄せられた意見についてはまた中で御紹介するなどの対応をとっていきたいと考えてございます。 ◆江口じゅん子 委員 おっしゃられたように、本当に区民の関心は高いと思うので、ぜひ町会代表の方だけじゃなくて、広く区民の声を反映するということで、区民メンバーの枠を広げるということを、事務局ですから、実施主体のほうにも伝えていただきたいと思います。  それと確認なんですけれども、傍聴と議事録のほうは公開をして、そして事務局に寄せられた意見は何かしらの形で委員会ですか、反映させるといったことでよろしいでしょうか。 ◎北川 副参事 どういった形でというところはこれから詰めていく形になろうかと思いますけれども、まず事務局としては三名という形で今のところ考えてございます。より多く地域の声を反映させる方法はないかという副委員長の御意見につきましては申し伝えますけれども、今後、調整していきたいと思いますが、現在はその三名ということで考えてございます。  また、区民の意見の反映の仕方というところもございます。基本的には資料、またはその議事の概要等については、ホームページだとかそういったツールを利用して周知させていただければいいのかなと考えてございますけれども、その中で寄せられる意見については、ちょっとまだ手段もこれから調整いたしますけれども、こういった検討会の中で紹介するだとか何らかの方法があると思いますので、その辺も調整していきたいと考えてございます。 ◆江口じゅん子 委員 ぜひ幅広く、区民の方は関心が高いですから、ぜひ反映させる形の方法を検討していただきたいと思います。  あと、その都度の議会への報告というのはどういった形で考えていらっしゃいますか。三回の検討委員会がありますけれども。 ◎北川 副参事 これもこれからどういった形でこの検討会が進んでいくかによると思いますけれども、適宜適切なタイミングで御紹介を報告できればいいかと考えてございます。 ◆福田妙美 委員 今の質問の中でなんですけれども、傍聴が可能だということですが、この検討会の場所はどちらになるんでしょうか。 ◎北川 副参事 喜多見地区に外環事務所がお持ちになっている常設会場がございますので、基本的にはそこを使うことができるのかなと考えてございますけれども、そのほかの場所も含めて考えて、検討していきたいと考えてございます。詳細については、決定次第、日時も含めてまた御紹介したいと思います。 ◆福田妙美 委員 区全体でも関心はありますけれども、特にやはり地元の方々の御意見が強かったので、参加しやすい場所というようなことを御提案お願いいたします。 ◆高久則男 委員 殿山横穴墓の十五基の現状は今どうなっているんですか。 ◎北川 副参事 昨年以来、合計十七基の横穴墓が出てきたということもございます。そのうち、十五基について三次元データをとりましたよということで事業者のほうがお話ししているのかなと思います。その後、その埋蔵文化財調査がされた中で、東京都の教育委員会のほうから、調査が終わりましたよということと工事を再開しても構いませんよという通知がされておりますので、その中で、シールドマシンの組み立て作業のヤードを拡張しなければいけないということもありますので、工事を再開しておるんですけれども、その中で、残る一基を残した形で既に消失しているという形になります。残る一基、これはランプ工事の支障となるまでという形になるんですけれども、穴の中を発泡ウレタンで充填して、表面を吹きつけコンクリートみたいな形で崩れないように保護している状況でございます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━中村公太朗 委員長 では次に、(5)世田谷区交通まちづくり行動計画(案)について、理事者の説明を願います。 ◎堂下 交通政策課長 世田谷区交通まちづくり行動計画(案)につきまして御報告いたします。  まず1主旨でございます。平成二十七年三月に世田谷区交通まちづくり基本計画を策定したところでございますが、その中で、交通まちづくりにかかわる施策の取り組みに当たりましては、関連計画や行動計画に基づき実施することとしておりまして、この間、行動計画策定に向け庁内検討を行ってきたところでございます。このたび、世田谷区交通まちづくり行動計画(案)を取りまとめましたので、御報告するものでございます。  2として、計画期間でございます。行動計画の計画期間を平成二十八年度から平成三十一年度までとしております。なお、平成三十一年度に世田谷区交通まちづくり基本計画につきましては中間見直しを行うこととしておりまして、見直しに合わせまして平成三十二年度から平成三十六年度までの世田谷区交通まちづくり行動計画を策定することとしております。  3の計画内容でございます。別紙2に世田谷区交通まちづくり行動計画(案)を、また別紙1にその概要をお示ししております。  まずは、概要版にて御説明いたします。A3判横の概要版をごらんいただければと思います。行動計画案につきましては、第一章から第四章、また資料編により構成されております。まずは、第一章交通まちづくり行動計画策定の趣旨でございます。趣旨、位置付け、期間につきましては記載のとおりでございます。  次に、第二章交通まちづくりの主な取組みについてでございます。平成二十七年度までの交通まちづくりに関する主な取り組みにつきまして、実績をまとめております。コミュニティバスの導入、またバス停ベンチの設置などの実績を記載しております。  次に、第三章基本計画の概要でございます。まず、交通に関する区の現状でございます。交通に関する区の現状につきまして、八項目により取りまとめているところでございます。これらの現状を踏まえまして、記載のとおり課題を三つのテーマに分類し、整理しております。  恐れ入ります、裏面をごらんいただけますでしょうか。三つに分類したテーマにより、三つの目標とそれに基づく六つの方針を定めております。また、新たにこれら三つの目標と六つの方針を前提として、五地域ごとに公共交通不便地域の改善に向けた取り組みを検討することといたしました。これらの取り組みを進めるに当たりましては、区民参画、ユニバーサルデザインへの配慮、災害時への対応の三つの視点により取り組んでまいります。  第四章行動計画の施策・事業の体系と取組みについてでございます。これまでの三つの目標、六つの方針と公共交通不便地域対策につきまして十六の施策事業の体系とその取り組みをまとめております。一部取り組みが重複するものもありますが、内容ごとにそれに対応した取り組みを記載しております。  具体的な取り組みにつきましては、別紙2をごらんいただければと思います。恐れ入ります、別紙2の一九ページをごらんいただけますでしょうか。十六の施策ごとに、施策内容、所管部、狙い、取り組み内容・方法、年度ごとの取り組みにつきまして記載しております。  恐れ入ります、一八ページに戻っていただきまして、これら年度ごとの取り組みに関する記載としまして、三つのパターンに分けております。まず、パターン1といたしまして、目標年度・数値が定まっており、継続して施策事業を実施するものとして、実線での表記としております。パターン2でございますが、状況に応じて施策事業を実施するものにつきまして、破線での表記としております。次に、パターン3でございますが、年度ごとに目標を定めて施策事業を実施するものとして、年度ごとに延長や面積を表記しております。なお、備考欄の完了予定年度等の表記につきましては、既存の計画や事業において定められた年度を記載しております。  それでは、主な施策につきまして御説明いたします。二三ページをごらんいただけますでしょうか。施策3といたしまして、バスネットワークの充実に関する取り組みでございます。①のバス路線網の充実といたしまして、平成二十八年度に新規バス路線の導入一路線を計画しております。それ以降につきましては破線としておりますが、新規及び既存路線の活用によるバス路線の導入に向けた検討を行ってまいります。  恐れ入ります、二五ページをごらんいただけますでしょうか。施策4といたしまして、バス運行サービスの充実に関する取り組みでございます。①のバス停留所施設の整備といたしまして、平成二十八年度より毎年ベンチを二基設置する計画といたしております。  次に、恐れ入ります、四四ページをごらんいただけますでしょうか。施策16といたしまして、公共交通不便地域の解消でございます。①の公共交通不便地域の解消に向けた検討といたしまして、平成二十八年度より二年間にわたりまして公共交通不便地域対策のための検討を行い、平成三十年度以降に検討経過に基づく取り組みを行うこととしております。  それでは、かがみにお戻りいただきまして、4といたしまして、行動計画の今後の予定でございます。平成二十八年六月の計画策定を予定しております。  御報告は以上でございます。 ○中村公太朗 委員長 ただいまの説明に対して御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆真鍋よしゆき 委員 二二ページなんですが、先ほどのエイトライナーのときでも確認しようかなと思ったんですが、ここでも触れられていますが、交通政策審議会答申を受けた活動方針の検討ということで、これまで事業費のことであるとか、優先路線を決めたほうがいいんじゃないかとか、構造はこれでいいんだろうかとかいろんな議論があったと思いますが、そのまま繰り返してきて、あのような答申を受けて、またそれを受けてからこれから検討していくということで、あと継続、継続となっているんですが、こういう形でも国から言われることは想定できたから、言われるまでもなく構造形式とか、車両のことであるとか、優先のところであるとか、検討してこなかったのかということと、これを受けて、この書き方ですけれども、具体的にどうするのかお尋ねしたいんです。 ◎堂下 交通政策課長 区部周辺部環状公共交通につきましては、エイトライナーの関係六区、メトロセブンの関係三区という形で、今回の交通政策審議会答申を踏まえて、関係区、また東京都とどうしていくかというのを今まさに調整中でございます。確かに御指摘のとおり、これまでの、例えば需要予測ですとか、事業費ですとか、それがペイするのかどうかとか、そういった調査はしてきているところではございますが、今回改めて意義ですとか課題という形で審議会から答申を得たことを踏まえまして、まさに今後十五年間どうしていくかということにつきまして、ことしの一年間で調整していくという形だというふうに認識しております。 ◆真鍋よしゆき 委員 構造というか、どういう形でというものの議論はどんなふうにされているのか。 ◎堂下 交通政策課長 今回、中量軌道についても検討するというようなことも答申として出ているところでございます。中量軌道というのは、いわゆる通常の電車よりも小さいものという形で、需要予測にも影響してきますし、採算性ということは当然かかわってくるのかなというふうに思っております。いわゆる中量軌道というのは、多摩都市モノレールですとか、ゆりかもめですとか、そういったものを想定しているのかなというふうに思うんですが、例えば地下だったものを地上にするとか、恐らく環八側ではちょっと厳しいのかなと思っておりますが、そういったことを改めて精査していきたいというところでございます。 ◆真鍋よしゆき 委員 平成九年、十年ぐらいだったと思うんですが、国のほうに行きまして、そのときにエイトライナーのことで行ったんですが、私は当時議長だったものですから、LRTの図面を見せられて、富山でも今コンパクトシティーであれですが、行く行く外かく環状道路もできるし、環状八号線というところの交通量も変わってくるし、地下鉄にこだわるわけではなくということで、そんな話を受けたこともありました。東京都議会では、リニアモーターカーで愛知万博のときに、大変軽い車両で、軌道も、モノレールの橋脚が物すごく太いんですが、それの三分の一とか物すごく細いものでできるので、こういう形で進めるのが一番合理的だろうというような提案も出した記憶があるんですが、こんなことが今までの過去の歴史の中でありながら、今もってこういうお答えをいただいて、これから検討するというのがどうも私はよくわからないんです。そういうあらゆるものをやって、何が何でもこの交通不便地域のアクセスをよくするんだというもので取り組むという、そんな形に今なっているんですか。今申し上げたようなことの提案というのは今まで協議されてきたのか、どういう仕事をしていたのか、もう一度確認したいんですが。 ◎堂下 交通政策課長 関係六区、メトロの関係三区、それぞれ恐らく認識が違うのかなというふうに思っております。特に世田谷区といたしましては、羽田空港に直結ということが非常に大事ですし、まさに南北交通という形でもそれぞれの鉄道につなげるという形では非常に重要だなというふうに思っております。  先ほどスモールリニアとかいうのは、確かに過去に検討したというようなことはございまして、基本的にはシールドで掘るときにも小さくて済むというような形がございます。ただ、直結、今回の新空港線なんかが答申に出されていますけれども、そういったところに直通できるような構造にはならないですとか、そういったこともございます。ですので、これまでの需要予測ですとか、事業費、ペイするかどうかといったことをやっておりますけれども、今回再度こういう形で課題が二つ挙げられておりますので、再度この十五年間というのを本当にどうしていくかということを、この関係九区まとまっていく必要があるかなというふうに認識しております。 ◆真鍋よしゆき 委員 さっきバスのところで、二子玉川から羽田までのバスが増便されて走っていると。そのルートというのは、環八をずっと通って羽田に行っているルートなんですか。 ◎堂下 交通政策課長 申しわけございません。把握しておりません。 ◆真鍋よしゆき 委員 道路交通法が変わって駐車が大変厳しくなって、今、環状八号線の渋滞もそうそう感じられなくなったということで、私は祖師ヶ谷大蔵から田園調布行きのバスに結構乗るんですけれども、ほぼ定期便で走っているし、そんなことで、しかもこれに外かく環状道路の整備も相まって、もう環八というものの交通要素が全く違ってくると思うんですよね。そんなこともあって、過去のLRTという提案もあったけれども、それに至るまでの間で、それこそ今、二子のバスじゃないけれども、練馬区光が丘から羽田空港までのバスを走らせるとか、そういうことを関係四区で協議するとか、よく言われるんですが、エイトライナーって幻なのか何なのかとか、自分が生きているうちにできるのかとかいろいろあるんですが、とりあえずバスだったら走るから、そんな形で具体的に――先ほど優先路線を決めるとかいろいろあったでしょう。だから、全部でまとまって護送船団方式でやらなきゃ無理なんだとか、あと十五年間かけて検討するとかそんなことじゃなくて、今までいろんなことが検討されて、いろんな状況の変化があって、今これならできるというものが見つけられると思うので、その辺ぜひとももう一歩踏み込んでもらいたいと思います。これは意見です。 ◆高久則男 委員 さっきバス停のベンチを毎年二つずつつけていきますよという話だったんですけれども、毎年二つずっとつけていくというのは、例えば東京都から補助金が毎年その分だけ出るとか、何か意味があって毎年二つ、二つなのか、それとも現状つけるのも相当厳しくて、努力目標として二つとかいうふうな意味合いでこの取り組み目標を入れているのか、その辺どういった意味合いなんでしょうか。 ◎堂下 交通政策課長 確かにベンチというのはある程度の歩道空間が必要ということで、区道上ではかなり少なくなっているのかなという認識がございます。また再度総点検をして、設置できそうなところにつきましてはやっていきたいとは思っているんですが、なかなかそういったのは現実的には難しいというふうに認識しております。最近では、国道ですとか都道上に区のほうからお願いをして設置していくというようなこともあるんですが、そういったことでなかなか設置場所が少なくなっているということがございますので、二基という形が現実的な数字なのかなというふうに認識しております。 ◆高久則男 委員 現実問題、この二基というのは基本的に区道ですよね。都道とか国道につけるという話ではないんですよね。区道という意味ですよね。 ◎堂下 交通政策課長 基本は区道という形では考えておりますが、過去の実績では国道ですとか都道上に設置したということはございます。 ◆高久則男 委員 その国道とか、例えば二四六とか甲州街道とかにつけたのもここにカウントしているわけですか。 ◎堂下 交通政策課長 カウントしております。 ◆高久則男 委員 ちなみに、ベンチのないバス停は区内に何件ぐらいあるんですか。それで、今あるバス停が何件ぐらいあって……。 ◎堂下 交通政策課長 区で設置したものは百七基です。 ◎青山 道路・交通政策部長 はっきりは覚えていないですが、たしか八百数十カ所、つまりバス停って同じ名前であっても一カ所じゃなくて飛んでいるところがあるんですね。それを入れると八百数十カ所あるというふうに聞いております。 ◆高久則男 委員 道路が狭いところにベンチなんかをつけるのは非常に大変だし、でも、住民の方が、高齢者の方とかが何かしらつけてくださいということで、私的に椅子なんかを置いているところもあるんですけれども、いろいろ努力を重ねながら、本当にユニバーサルデザインというんですか、バリアフリーの対応をできるとか、またどういった方でもしっかり対応できるようなバス停というのはやっぱり一緒につくっていかなきゃいけないなと思いますので、しっかり御努力をお願い申し上げます。 ◆そのべせいや 委員 資料の中の数字を拝見すると、災害時にも機能する交通の仕組みづくりというところが多分一番区民は重要だと考えているようなんです。五五ページのところを見ると考えているようなんですけれども、そこでこの方針の中を見てみると、災害時における公共交通の連携体制などの構築と二八ページに書いてあって、そこの内容が多分情報の収集、発信、あと周知みたいな内容が基本中心になっていると思うんですけれども、災害時の公共交通に関しては、情報発信ぐらいで十分なんでしょうか。 ◎堂下 交通政策課長 確かに災害時に鉄道、バスというものがとまるのかとまらないのかというのは非常に重要だというふうに事業者からもお話はいただいているところでございます。まずはこういった情報がしっかりと集約されて、即時に公表できるような体制というものが重要だというふうに思っておりますが、それだけで十分かということは当然そうではなくて、まず交通でもしっかりと対応できるような交通網を構築していくということも重要ではないかなと思っております。 ◆そのべせいや 委員 今後十年の方針だと思いますので、進めていただければと思います。要望です。
    ◆ゆさ吉宏 委員 二三ページのバス路線網の充実、中段ぐらいですけれども、そこの二十八年度の、今年度の導入はどこなのかということと、それから二十九年度以降で検討するところというのはどの辺のニーズが高いのかというところを、もしわかっていれば教えてください。 ◎堂下 交通政策課長 平成二十八年度新規バス路線導入につきましては、昨年度実験運行いたしました等々力~梅ヶ丘間を想定しております。現在本格運行に向けまして、なかなか難しいところではあるんですが、バス事業者と調整中といったところでございます。平成二十九年度以降、こちら破線となっておりまして、具体的にどこだということは今想定しておりませんが、これまでの陳情ですとか議会での御質問等がございまして、特に西側が公共交通不便地域の中でバス対策というようなことがすごく言われているのかなというふうに思っておりますので、場所は想定しておりませんけれども、そういったことを認識しているところでございます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━中村公太朗 委員長 では次に、(6)その他ですけれども、ほかに報告はありますか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○中村公太朗 委員長 以上で報告事項の聴取を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━中村公太朗 委員長 では次に、2協議事項に入ります。  (1)次回委員会の開催についてですけれども、第二回定例会中の六月二十日月曜日午前十時から開催予定としたいと思いますが、よろしいでしょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○中村公太朗 委員長 では、そのようにします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━中村公太朗 委員長 そのほか何かございますか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○中村公太朗 委員長 なければ、以上で本日の公共交通機関対策等特別委員会を散会いたします。     午前十一時九分散会    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━  署名   公共交通機関対策等特別委員会    委員長...