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  1. 世田谷区議会 2016-05-25
    平成28年  5月 文教常任委員会-05月25日-01号


    取得元: 世田谷区議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-03
    平成28年  5月 文教常任委員会-05月25日-01号平成28年 5月 文教常任委員会 世田谷区議会文教常任委員会会議録第四号 平成二十八年五月二十五日(水曜日)  場  所 第五委員会室  出席委員(十名)    委員長         石川征男    副委員長        福田妙美                加藤たいき                三井みほこ                諸星養一                風間ゆたか                たかじょう訓子                そのべせいや                上川あや                青空こうじ  事務局職員    議事担当係長      佐々木 崇    調査係主事       塚田大蔵  出席説明員    教育長         堀 恵子
      教育委員会事務局    教育次長        岩本 康    教育総務課長      淺野 康    学務課長        林 勝久    幼児教育・保育推進担当課長                大澤正文    学校健康推進課長    末竹秀隆    副参事         増井賢一   教育環境推進担当部    部長          志賀毅一    教育環境計画課長    須田将司    教育施設課長      佐々木 洋   教育政策部    部長          工藤郁淳    学校職員課長      秋元勝一    教育指導課長      齋藤 等    教育相談・特別支援教育課長                松田京子    生涯学習・地域・学校連携課長                土屋雅章    中央図書館長      會田孝一    副参事         青木雄二   ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇ 本日の会議に付した事件  1.報告事項   (1) 平成二十八年第二回区議会定例会提出予定案件について   〔議案〕    ①世田谷区立図書館条例の一部を改正する条例   〔報告〕    ①議会の委任による専決処分の報告(損害賠償請求事件に係る和解)    ②議会の委任による専決処分の報告(自動車事故に係る損害賠償額の決定)   (2) 平成二十八年度主要事務事業について   (3) 平成二十八年度世田谷区総合教育会議・世田谷教育推進会議の実施について   (4) 世田谷区立中学校へのタブレットパソコンの導入について   (5) 平成二十八年度学校基本調査の結果について   (6) (仮称)「世田谷区幼児教育・保育推進ビジョン」策定の取組みについて   (7) 世田谷区立若林小学校改築(拠点保育園との複合化)基本設計について   (8) 世田谷区立代沢小学校改築基本設計について(まちづくりセンター・社会福祉協議会・あんしんすこやかセンターとの複合化)   (9) 世田谷区立山野小学校改築工事について   (10) 世田谷区立下北沢小学校新築工事について   (11) 教科「日本語」の検証・検討について   (12) 海外派遣・受入事業(第二十六回小学生海外派遣)について   (13) 学校図書館運営体制の改善の取組について   (14) 「(仮称)世田谷区文化財保存活用基本方針」策定に関する関連事業について   (15) 平成二十七年度図書館カウンターの利用状況について   (16) 梅丘図書館改築基本構想報告書について   (17) その他  2.資料配付   (1) 平成二十八年度教育指導課要覧   (2) 世田谷区特別支援教育推進計画(平成二十八年度~平成二十九年度)  3.協議事項   (1)行政視察について   (2)次回委員会の開催について   ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇     午前十時開議 ○石川征男 委員長 ただいまから文教常任委員会を開会いたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○石川征男 委員長 本日は、報告事項の聴取を行います。  それでは、報告事項としまして、(1)平成二十八年第二回区議会定例会提出予定案件について、①世田谷区図書館条例の一部を改正する条例について、理事者の説明をお願いします。 ◎會田 中央図書館長 平成二十八年第二回定例会に世田谷区立図書館条例の一部を改正する条例を提出予定でございますので御説明いたします。  1の改正理由でございます。世田谷図書館を現在建設中の世田谷合同庁舎へ移転させるため、世田谷区立図書館条例の一部を改正するものでございます。  2の改正内容でございます。世田谷図書館の位置の変更でございますが、恐れ入りますが、別紙の新旧対照表の裏のほうをごらんいただけますでしょうか。下のところに別表として、世田谷図書館の住所が載っております。こちらにつきまして、世田谷図書館、若林四丁目二十二番十三号に位置が変更するということでございます。  施行日でございますが、別途、世田谷区教育委員会規則で定める日でございますが、九月一日を想定しているところでございます。  今後のスケジュールは記載のとおりでございます。  説明は以上でございます。 ○石川征男 委員長 ただいまの説明に対して、何か御質疑はありますか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○石川征男 委員長 報告事項に入ります。  ①議会の委任による専決処分の報告(損害賠償請求事件に係る和解)をお願いいたします。 ◎末竹 学校健康推進課長 議会の委任による専決処分の報告(損害賠償請求事件に係る和解)について御報告させていただきます。  資料の1の主旨でございますが、平成二十七年六月十八日開催の当委員会で御報告しております訴訟事件の発生について、損害賠償請求事件に係る和解を進める必要があるため、このたび専決処分を行いましたので御報告するものでございます。  2、事件の概要等でございますが、原告甲は区立小学校在籍中の平成二十三年十二月一日、休み時間中の教室において、同クラスの乙に頭を腕で抱え込まれ、バランスを崩して転倒し、口外傷性歯牙破折・歯髄炎の傷害を負ったものでございます。訴状によりますと、被告乙の親権者は子の監督義務により、また、被告世田谷区は教諭等の過失により、それぞれ損害賠償責任があるとされ、連帯して、治療費、慰謝料等を原告に対し支払うよう求めていたものでございます。その後、裁判が進行する中で、裁判所より和解勧告が出されたことから、早期解決を図るため、和解に応ずることとするものでございます。  3、和解の内容でございますが、原告は甲、被告は世田谷区でございまして、和解の要旨につきましては、被告世田谷区は原告に対し、五万円の和解金を支払う。原告は、被告である世田谷区に対するその余の請求を放棄する。原告と被告である世田谷区の間には、和解条項に定めるもののほか、ほかに何らの債権債務が存しないことを相互に確認するとの内容でございます。また、和解金五万円につきましては、自治体賠償保険より補填されます。  4、専決処分日でございますが、議会の委任による専決処分としまして、平成二十八年五月二十三日に行いました。  なお、本件は平成二十八年第二回区議会定例会に御報告させていただく予定でございます。  説明は以上でございます。 ○石川征男 委員長 ただいまの理事者の説明に対して何か御質疑はありますか。 ◆風間ゆたか 委員 被告乙と原告甲も和解で終わったということでいいんですか。 ◎末竹 学校健康推進課長 原告甲と被告乙、連帯して世田谷区と訴えられておりましたけれども、世田谷区以外の方につきましては、引き続き裁判が継続してございます。 ◆そのべせいや 委員 念のため確認なんですけれども、お金を支払うということ、一定の責任は世田谷区にあったという認識でよろしいでしょうか。 ◎末竹 学校健康推進課長 本件につきましては、裁判所からの和解勧告が出されたことから、早期に解決を図る必要があるという認識のもと、和解金をお支払いするというものでございますので、区が直接責任を認めたというものではございません。 ◆そのべせいや 委員 そうすると、この五万円というのはどういった性質のお金になりますでしょうか。 ◎末竹 学校健康推進課長 こちらにつきましては、和解勧告に基づく和解金という趣旨でございます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○石川征男 委員長 ②議会の委任による専決処分の報告(自動車事故に係る損害賠償額の决定)について、理事者の説明をお願いいたします。 ◎土屋 生涯学習・地域・学校連携課長 議会の委任による専決処分の報告(自動車事故に係る損害賠償額の决定)について御報告いたします。  資料をごらんください。本事故の発生に関しましては、本年二月二十九日開催の本委員会で御報告したものでございます。事故の概要につきましては、前回も御報告したところですが、発生日時、発生場所、相手方、事故内容、損害の程度につきましては記載のとおりでございます。  (6)の過失割合は、世田谷区十割、相手方ゼロ割でございまして、損害賠償額は二十八万三千三百四十円でございます。これにつきましては、自動車損害賠償責任保険により全額補填されるものでございます。  専決処分日は、平成二十八年五月二十四日でございます。  私からの報告は以上です。 ○石川征男 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○石川征男 委員長 (2)平成二十八年度主要事務事業について、理事者の説明をお願いいたします。 ◎岩本 教育次長 それでは、平成二十八年度主要事務事業について説明をさせていただきます。  一枚おめくりください。表紙の裏面となりますけれども、ここに教育委員会事務局の主要な事務事業として、記載のとおり、三十三項目の事業を掲げさせていただいております。私からは、1の第二次世田谷区教育ビジョンの推進から8の学校給食の充実、給食のアレルギー対応及び32世田谷区総合教育会議及び33の「世田谷区新実施計画」の推進について説明をさせていただきます。  まず、一ページをごらんください。第二次世田谷区教育ビジョンの推進でございます。今年度は、第二次世田谷区教育ビジョン及び第一期行動計画の三年目ということになります。教育ビジョン、そして、ビジョンの具体の施策の推進計画である第一期行動計画について、学校、家庭、地域等と連携して、年次計画を踏まえて、各施策の着実な推進を図ってまいります。  次に、二ページでございます。世田谷教育推進会議の実施でございます。平成二十六年度に子どもを取り巻く教育の諸課題につきまして、学校、家庭、地域が連携して取り組むための協議の場として、世田谷教育推進会議を設置いたしました。今年度も記載のとおり、四回の開催を予定しております。そのうち二回、七月と十月には、後ほど別途御報告申し上げますが、総合教育会議と同日実施とし、広く区民の皆様にも参加をいただきまして、シンポジウムやワークショップという形式で実施をしてまいりたいと考えてございます。  次に、三ページから八ページにわたりまして、安全安心の学校づくりでございます。学校と子どもたちの安全のため、十六項目にわたってさまざまな取り組みを記載してございます。防犯訓練や緊急連絡網の整備、災害対策、防災教育、また、通学路の安全対策など、子どもたちの安全安心を確保するための環境づくりに努めます。
     新規の取り組みといたしましては、四ページをごらんください。四ページの(5)小学校通学路への防犯カメラの設置でございます。現地点で二十校を対象に防犯カメラを設置する予定で取り組んでまいります。  次に、九ページから一〇ページにかけて、教育の情報化の推進でございます。世田谷区教育の情報化推進計画などに基づきまして、今年度は全中学校に四十一台のタブレット型端末を配備しまして、児童生徒の情報活用能力の育成、また、教科指導における情報通信技術の活用などに取り組んでまいります。  次に、一一ページをごらんください。ビジョンの第一期行動計画のリーディング事業の一つでございます教員が子どもとかかわる時間の拡充でございます。一一ページの(1)に記載のとおり、財務会計、人事庶務、文書管理の電算システムを二十九年四月に向け、順次導入をしてまいります。  また、(2)になりますけれども、給食費収納の公会計化につきましては、二十九年度の中学校での公会計化に向けまして、一括して収納管理を行うための電算システムの整備、学校における食材の発注などの給食事務の標準化とマニュアルの整備等に取り組んでまいります。  次に、一二ページの幼児教育の充実でございます。本年二月に御報告をいたしましたが、(仮称)世田谷区幼児教育・保育推進ビジョンの策定に取り組んでまいります。また、(2)でございますが、預かり保育につきましては、現在、五園で実施してございますが、今年六月より塚戸幼稚園での実施を予定してございます。  次に、一三ページ、新教育センターの整備に向けた検討でございます。今年二月に新教育センター構想の素案を御報告いたしました。今年度は、教員などから幅広く意見を聞きながら、機能面での構想の具体化をより図るとともに、あわせて施設面の基本構想の検討を進めてまいる予定でございます。  一四ページをごらんください。学校給食の充実、給食のアレルギー対応でございます。食育の観点から、学校給食の充実を図るとともに、(2)になりますが、研修会の開催などを通しまして、アレルギー対応の徹底に取り組んでまいります。  恐れ入りますが、六九ページをごらんください。世田谷区総合教育会議でございます。これは政策経営部が主幹となる事業となりますけれども、先ほど申し上げたとおり、教育推進会議と同日開催ということで、七月と十月の開催を予定しているところでございます。  最後に、七〇ページをごらんください。「世田谷区新実施計画」の推進でございますが、教育領域の主な実施計画事業を記載させていただいております。いずれも計画に基づいて着実な推進に努めてまいります。  私からの説明は以上でございます。 ◎志賀 教育環境推進担当部長 それでは、教育環境推進担当部の主要事務事業の説明をさせていただきます。  恐れ入ります、一五ページをごらんください。教育環境の整備でございます。1、学校の適正規模化の推進でございます。世田谷区立小・中学校の適正規模化・適正配置に関する具体的な方策第二ステップに基づき、学校の大規模化、小規模化、校舎の老朽化の課題につきまして、年次計画に沿って対応を進めてまいります。  (1)の大規模校に対する具体的な方策といたしまして、増築に向けまして、船橋小の実施設計、喜多見小の増築工事を行います。  (2)小規模校に対する具体的な方策でございます。平成二十九年三月末で閉校し、代沢小学校へ統合する花見堂小学校の円滑な移行に向けて、学校、教育委員会が連携して準備を進めてまいります。なお、花見堂小学校の閉校式は、平成二十九年三月二十五日に実施する予定でおります。また、平成二十八年四月に東大原小学校と守山小学校の統合による下北沢小学校が開校し、四月九日には開校式を無事挙行することができました。その際の懇親会におきまして、新校準備会の方々から、北沢小学校が統合して初めて下北沢小学校の統合が完成するとの意見をいただきました。北沢小学校の統合時期は未定となってございますが、こういった意見も受けまして、学校運営の向上や未就学児の保護者の不安解消などを図るため、統合時期について、関係者と話し合いを進めていきたいと考えてございます。  (3)公共施設等総合管理計画の策定に向けた個別計画の検討でございます。平成二十八年度末の計画策定に当たり、施設類型ごとの個別計画として学校部門の計画策定に向けた検討を進めてまいります。  一六ページをお開きください。2、学校改築の推進でございます。学校環境の充実と安全性の向上を図るため、記載のとおり小学校七校、中学校一校で工事または設計等を行う予定でございます。  続きまして、一七ページをごらんください。学校施設の改修でございます。表のとおり小学校九校、中学校四校の改修を行う予定となってございます。  以上でございます。 ◎工藤 教育政策部長 それでは引き続きまして、教育政策部所管の主要事務事業の新規重点事業を中心に御説明をさせていただきます。  まず、一八ページをごらんください。「世田谷九年教育」の定着と質の向上では、九年教育の本格実施の四年目となりまして、世田谷区教育要領に基づく授業、教育活動の実践ですとか、学び舎による学校運営などを進めております。定着に向けた取り組みとしまして、右欄の①になりますけれども、学習習得確認調査の充実を図っていくことや、一九ページにございますように、土曜講習会を初めとしたさまざまな取り組みの拡充、さらに、二〇ページになりますけれども、小学校における放課後学習支援など各種取り組みを推進してまいります。  二〇ページから二三ページにかけまして、引き続き小中学校の学び舎による学校運営や教職員の研修、研究及び学校への支援などを推進しまして、九年教育の取り組みの質の向上を図ってまいります。  二四ページをごらんください。世田谷マネジメントスタンダードの推進では、各学校の取り組んでおります地域運営学校を初めてとした五つの視点から策定いたしました世田谷マネジメントスタンダードを踏まえた学校経営、学び舎運営を展開してまいります。  また、二五ページの教科「日本語」の検証では、授業内容の充実を図るため、保護者等を対象とした公開授業の全校実施等、さらには、二六ページの(6)にありますように、学習指導要領の改訂などを踏まえました検証等を取り組んでまいります。本日の御報告の案件として予定しているものです。  二七ページをごらんください。教職員研修の充実では、教員の専門性を高めまして、資質の向上を図るため各種研修を実施いたします。また、英語教育の充実に向けまして、英語宿泊研修の実施なども予定しております。  次に、二九ページをごらんください。体力の向上と心身のたくましさの育成では、心と体の元気アップ事業をモデル実施し、総合的な体力向上と健康推進に向けた取り組みを行ってまいります。  三〇ページと三一ページに記載しておりますように、食育や食物アレルギー対策への取り組み、部活動の支援なども推進してまいります。  三二ページをごらんください。学校評価システムの推進では、学校関係者評価と自己評価を推進し、学校運営の改善につなげるとともに、世田谷マネジメントスタンダードを踏まえまして、学校評価と学校改善に取り組んでまいります。  三三ページをごらんください。持続可能な発展のための教育(ESD)の推進では、環境・エネルギー教育ですとか、キャリア教育、平和教育など、既に学校で取り組んできたさまざまな教育活動をESDの理念で見直し、豊かな人間性を育むとともに、他人や社会、自然環境などとのかかわりですとか、つながりを尊重できる個人を育む教育に取り組んでまいります。  三四ページをごらんください。学校図書館の充実につきましても、本日、御報告案件として予定しておりますけれども、今後、一層の拡大を図ってまいります。  三五ページをごらんください。国際理解教育の推進では、小中学校へのいわゆるALTの派遣ですとか、小中学生海外交流の取り組みなどを行っております。こちらについても交流事業については、本日御報告を予定しています。  また、三六ページになりますけれども、英語教育の充実に向けまして、教員の研修の充実、さらには、三七ページになりますが、(仮称)体験型国際交流施設の検討にも取り組んでまいります。  さらに、三八ページです。二〇二〇年の東京オリンピックパラリンビック開催を踏まえまして、小中学校の全校をオリンピック・パラリンピック教育推進校に指定し、障害者理解や豊かな国際感覚などの資質を育んでまいります。  四〇ページをごらんください。特別支援教育の推進ですが、平成二八年、二十九年の二カ年の計画となる特別支援教育推進計画、本日の配付資料とさせていただいておりますこちらについて、着実に推進してまいりたいというふうに考えております。学校内外の総合的な支援、相談の取り組みとしまして、通常学級の人的支援とともに学校だけでは対応が困難な場合などのために教育支援チームの充実なども図ってまいります。  四一ページから、一人一人のニーズに応じた指導の充実では、全校への学校包括支援員の配置、四二ページに記載の発達障害などの児童への支援に向けた特別支援教室の小学校全校への導入とともに、保護者や児童、生徒、区民に対する特別支援教育への理解促進のための取り組みなどを推進してまいります。  四四ページになります。就学相談では、円滑な就学相談の実施とともに、学校入学後の継続的な支援の充実を図ってまいります。  四五ページと四六ページの特別支援学級では、支援の充実とあわせまして、特別支援学級の整備などに計画的に取り組んでまいります。  四七ページから四八ページをごらんください。教育相談、不登校への対応では、区内五カ所の教育相談室での相談、不登校相談窓口の運営、スクールソーシャルワーカーやスクールカウンセラーの配置、ほっとスクールの運営などを通して、きめ細かな支援をしっかりとやってまいります。なお、本年度は(仮称)不登校対策アクションプランの策定に向けまして、国や都の検討状況も踏まえ、区の対策のあり方の見直しに着手してまいります。  四九ページをごらんください。いじめ防止等の総合的な推進では、いじめ防止対策推進法の施行を踏まえ策定いたしましたいじめ防止基本方針に基づきまして、いじめの早期発見ですとか、未然の防止、発生時の適切な対処などに取り組んでまいります。主な取り組み内容を記載してございますけれども、区立全中学校に導入したいじめ防止プログラムの第三段階となるスクール・バディ・トレーニングの実施ですとか、いわゆる、Q―U、hyper―QUといったようなことを全小中学校において実施してまいります。  五一ページをごらんください。子どもの人権擁護の推進では、世田谷区子どもの人権擁護機関である通称せたホッととの情報交換ですとか、連携を図りまして、いじめなどの問題の解決と子どもや教職員の制度理解の取り組みを行ってまいります。また、人権教育推進委員会を設置しまして、性的マイノリティーなどの理解、啓発などにも取り組んでまいります。  五二ページからです。生涯学習の推進ですが、区民の生涯学習活動への支援ですとか、各種学習機会の提供などに取り組みますとともに、社会教育委員ですとか、青少年委員などとも連携をしっかりしまして、青少年の地域活動の推進、社会教育団体の活動支援や福祉教育の推進、家庭教育への支援といったことに取り組んでまいりたいと考えております。  五四ページをごらんください。地域の教育力をいかした学校支援の推進では、世田谷らしい地域特性を生かした学校を支えるボランティアの仕組み、こういったものを整えまして、世田谷区学校支援地域本部に位置づけまして、昨年度よりモデル実施してまいりましたが、国の動向なども踏まえつつ、本年度より本格実施に移行、拡充を図ってまいりたいというふうに考えております。  五六ページをごらんください。新BOP事業の充実では、児童の放課後対策として、学校ごとの状況における大規模化への対応とともに、配慮を要する児童が安心して活動できる体制づくりも進めてまいります。  五七ページをごらんください。子どもたちが体験・体感する機会の拡充では、自然体験学習や移動教室などの校外学習の推進、才能の芽を育てる体験学習の推進とともに、動物飼育などのモデル事業などにも取り組んでまいります。  五九ページをごらんください。親子の育ちを支える家庭教育への支援では、福祉や保健医療分野との連携を図りまして、家庭の子育て力の充実のための支援とともに、親の交流、学びの機会や場の拡充などを推進してまいります。  六〇ページをごらんください。大学等との連携事業の推進では、区内大学との協定に基づく学校支援ですとか、各種の連携事業の推進による学校などの教育活動の充実に取り組んでまいります。  六一ページをごらんください。郷土を知り次世代へ継承する取組みとしまして、区内の重要な文化財の保存と活用を図るため、文化財の保護施策に取り組むとともに、区民参加による文化財の保護活動ですとか、文化財の普及啓発活動を推進してまいります。  六三ページの文化財の普及・啓発では、前回の文教常任委員会でも御報告をさせていただきましたように、野毛大塚古墳出土品が国の重要文化財の指定をされるといった状況を踏まえまして、シンポジウムや特別展の開催を予定しております。こちらにつきましても、本日の報告案件の中で触れさせていただきたいと思っています。  また、六四ページの上段の②に記載しております子どもたちが歴史的、文化的資源に触れ、体験できる機会の提供などを通して、郷土の地理的、歴史的な特徴を理解し、愛着を持ち、大切に思う心を育ててまいりたいと考えております。  六五ページです。このように郷土世田谷の豊かな歴史、文化を次世代に継承していく取り組みを推進するために、(仮称)世田谷区文化財保存活用基本方針、これは二十三区初の取り組みになりますけれども、今年度策定してまいります。  六七ページをごらんください。知と学びと文化の情報拠点としての図書館の充実では、第二次世田谷区立図書館ビジョン第一期行動計画に基づく各種事業を推進してまいります。②にございますように、先ほどの議案説明にもございました世田谷図書館の移転、開館を予定しております。  また、六八ページになりますが、中央図書館の機能強化、経堂図書館の指定管理者制度の導入に向けての取り組みなども並行して進めてまいります。  駆け足での雑駁な御説明となりましたが、教育政策部所管の主要事務事業の御説明は以上でございます。 ○石川征男 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆諸星養一 委員 説明が早くて、ゆっくり後でと思いますけれども、まず、一点目ですけれども、要は防災の問題、避難所の特に非構造部材ということで、これはたしか改築が予定されている以外の学校については、もう既に耐震化が済んでいるというふうにお聞きしているんですけれども、ただ、熊本地震のことを省みて、世田谷区として、とりわけ避難所になるそうした小中学校の体育館等の非構造部材について、どのようにお考えなのかということを総括的にお聞きしたいんですけれども。 ◎佐々木 教育施設課長 委員お話しのとおり、新聞報道によれば、今回の地震で避難所として使えなくなった体育館の多くが天井や照明などの非構造部材の落下によるものということでございます。世田谷区では、天井、照明、バスケットボールの耐震化も昨年度完了しております。 ◆諸星養一 委員 ということは、熊本地震の例はあるけれども、世田谷区としては問題ないという言い方はおかしいかもしれませんけれども、教育委員会として、十分に耐震化は進んでいるというふうな理解をしているということですか。 ◎佐々木 教育施設課長 体育館の内部で落下するものは、既に完了しているというふうに考えております。あとは外壁等、経年劣化等で落ちそうなものについては、そのたびに改修をかけていると。あとサッシ窓についても、危ないところは点検等を毎年やっておりますので、その中で対応していくということで考えております。 ◆諸星養一 委員 今回の熊本地震のような震度に対しても十分に耐え得るというふうな理解でよろしいわけですね。  二点目ですけれども、大規模校に関する考え方ですけれども、増築ということはありますけれども、うちの団としては、大規模マンションがまだまだこれから計画されているという中で、増築だけで済むのかという考え方もあるわけですけれども、具体的に言えば新築を考えるのかどうかということも計画の中に織り込む必要があるんではないかなというふうに考えていますけれども、その点についての部長のお考えは。 ◎須田 教育環境計画課長 今、多分環八の以西というんですか、あのあたりが第二ステップの中でもちょっと記載させておりますが、今後の話としては、今どちらかというと、あのエリアがマンション開発も含めて、児童数がだんだん微増しているような状況でございまして、まずは今回、先ほどの主要事務事業にもございましたが、船橋小の増築、また、喜多見小の増築工事もかけております。あわせて、今後の話になりますが、あの辺の学校の新設も含めて必要に応じてになるんですが、ただ、最低敷地規模がございまして、小学校ですと最低五千平米、中学校になりますと一万平米近く必要になりまして、こちらの把握としては、幾つか農地はあるんですが、今回のように、例えば芦花小中のところなんですが、ゴルフ場のような形がマンションで売られてしまうと。それで、こちらとしても手をこまねいていたわけではなくて、少しでも学校に土地を売ってもらえないかということでお話をした経緯はあるんですが、市場価格との競争になってしまうという形でなかなか難しい面もございますが、引き続き、あのエリアに限っては、そういった新設も含めて考えて、研究してまいりたいと考えております。 ◆諸星養一 委員 実際に敷地の面積を考えれば、それを確保するということが非常に困難な状況であるというのは理解しますけれども、ただ、全体での計画の中で必要であれば、きちっとそれも決断するということも今後の中で検討していただきたいなというふうに思います。お願いいたします。  最後、教育長、私の持論なんだけれども、九年教育、もちろん内容の充実、それは第一義の問題だと思いますけれども、客観的な指標として、私は前教育長のときも議論をさせていただきましたけれども、いわゆる進学率、そこはやっぱりトップ、リーダーとしての教育長の思いの中に、具体的にこれをこれだけ上げるんだということは、ぜひ胸の中に入れておいていただきたいなと、これは強く要望するんですが、何か一言あれば。 ◎堀 教育長 私どもは、幼稚園も含め区立小中を担当させていただいておりますので、できるだけ義務教育のときには多様な環境の中で子どもたちに育ってほしいという思いで世田谷九年教育を中心に進めております。現状として、この間、景気の浮揚とか、あとは多様な手法、環境を選ぶことができるということもふえてきましたので、特に中学校が六五%前後に終わっていると言うと変ですけれども、推移していますし、それがちょっとだんだん低くなってきているというのが非常に心を痛めております。  小学校は平均八五%、多いところですと公立小学校に九九%入るところもありますが、小学校のほうは世田谷九年教育と掲げている中で、そんなに影響はないと思っておりますし、いろんな魅力的な取り組みをしていると自負しておりますので、今後は区立中学校ですね。公立中学校にできるだけ入ってもらい、これは就任したときから中学校校長たちと話しておりますが、できるだけ多感な時期にいろんな経験をしてほしいということで、今も引き続き検討しております。  ですので、例えば施設一体型の芦花小中、中町と玉川中学等々で法に見合った義務教育のような学校ができるのかどうか。もうソフトは私ども九年教育でいろいろやっておりますので、それが効率的に展開されるというようなことを見据えながら、具体的な施策というんでしょうか、それは考えていきたいと思っております。いろんな考え方があるとは思いますので、それが全てではないと思っておりますが、義務教育のときはできるだけ公立小中に通っていただきたいという思いで対応しております。 ◆諸星養一 委員 引き続き議論させてください。以上です。 ◆三井みほこ 委員 ちょっとたくさんあることはあるんですが、とりあえずざっくりと大きいところで、学校評価システムの推進というところなんですが、三二ページの(4)のところに、各学校において学校評価と学校改善の取り組みを行うとありますが、この学校評価システム自体が機能しているんでしょうか、というか、ちょっとどうかなと思う部分があり、それを改善していきますと、ここに挙げられていますが、具体にどういうふうに変えていこうというイメージがあるんでしょうか。 ◎青木 副参事 今、お出しいただいたように、学校評価システムは、世田谷区全校がコミュニティースクールという中で大変重要と考えております。地域、保護者の方々の御意見を学校経営にというところで努めているところです。御指摘があったように、評価そのものが目的ではなくて、評価をしながら学校の具体的な改善をというところで、内容的に全区立小中学校で適切にということで、1にもお示ししていますように、マネジメントスタンダードで具体的な方法、あるいはタイムスケジュールなどもお示しているところです。その中で徐々に改善が図られ、あるいは教育委員会といたしましても、学校関係者評価委員の方々にも、また今回御説明をしてというところも考えておりますので、そのような形で工夫、改善のほうを行っております。 ◆三井みほこ 委員 また進んでいったら、時点というか、適宜、そのときに詳しく聞きたいと思っております。 ◆青空こうじ 委員 先週、喜多見小学校のほうへ行ったんですが増築をやっていました。いつも喜多見児童館に行くときに、あちらのほうはまだまだ農道があって道が狭いんですよね。一方通行が多くて、今度は小学校の子どもたちのカメラをふやすというんですけれども、うちのほうでも、今、守山小学校と東大原小学校が一緒に通学路に行っているんですが、通学路がちょっと変わったわけで、まして、今、東大原小学校が建てかえをやっているもので工事車両がすごく多いんです。今までの場所と違った意味で、子どもたちは朝なんかもふだんよりちょっと早目に行っています。でも何か心配だなというのは、東大原小学校とか守山小学校へ行く通学路というのも、朝の通勤の車が多いんですよ。結構飛ばしているもので、子どもたちというのは、学校へ行くときに遊びながら行くもので、どうしても何か事故がなければいいなと思っているんです。  カメラをふやすというんですが、ちょうどこれに書いてあるのが、四ページの安全安心の学校づくりの(5)のところになっているんですが、この子どもたちの通学路が心配だなというのがすごくあるもので、カメラをふやすんだったら、喜多見小学校のほうもそうですけれども、なるべくああいう道の狭いところ、ちょっと暗くなると危ないなという、BOPなんかの帰りに何か事故があったら困るなと思うんです。ぜひ、そういう点は、カメラをふやすというんですが、大体今回のこのカメラをふやすというのは、全部で何十個ぐらいふやすのかということをお聞きしたいんです。 ◎末竹 学校健康推進課長 今、委員のお話がありましたことについては、大変重要なことだと私どもも認識しておりまして、この小学校の通学路への防犯カメラの設置につきましては、二十校で各校五台で百台分を予定してございまして、昨年の当委員会に御報告させていただいていますけれども、やはりどうしても優先順位というものを考えさせていただかなきゃいけないなと考えていまして、いわゆる町会とか、商店会でつけていただいているような防犯カメラもございます。そうしたところがないところをまずは優先的に検討しながら、二十校を選び出しながら、防犯カメラをつけるという取り組みを進めさせていただきたいというふうに考えてございます。 ◆青空こうじ 委員 うちはちょうど世田谷区の端のほうなもので、お隣の渋谷区では、朝の時間帯だけちゃんと道路を閉鎖しているんですよね。世田谷区はそれをやらないので、できれば事故がある前に、朝の時間だけ、三十分はここの通学路を閉鎖するということはできるのかできないのか、それだけお伺いします。 ◎末竹 学校健康推進課長 今お話のあったことにつきまして、いわゆるスクールゾーンということにつながるのかと思うんですけれども、やはり通学路の安全というふうな意味では大変効果のあるものというふうには考えておりますけれども、交通規制ということになりますので、直接区ができるというよりは、やはり警察署の対応になってまいります。そうした意味では、いわゆる通学路の点検というものを、また、随時地元の方の御意見等をお伺いし、学校からの御意見をお伺いしながら、そういった御意見をなるべく取り入れていけるように、また警察と相談していきたいと考えてございます。 ◆青空こうじ 委員 よろしくお願いします。 ◆福田妙美 委員 三七ページの(5)のところなんですけれども、(仮称)体験型国際交流施設の検討というのをもう少し詳しく教えていただけますでしょうか。 ◎青木 副参事 体験型となっておりますが、こちらについては、現在内容について精査しているところでございます。大きくは、子どもたちがその場で学んできたもの、あるいは知っているものを通じて、英語などを使いながらコミュニケーションを楽しむというようなところで考えております。これについては移動教室の中での利用なども検討してございます。 ◆福田妙美 委員 これはまず、施設は既存の施設を使って、そこで運営していくというような形なのか、また新たに何かどこかにつくるというイメージなのか、そこら辺のこともわかれば教えてください。 ◎青木 副参事 場所については、現在中央図書館の上にあります地域学習室について、そこを変更してというふうに考えております。 ◆福田妙美 委員 そうしますと、区内にそこ一カ所というふうになりますと、どういう生徒さんとか、児童さんがどのような形で利用し、最終的な目標でしょうか、そこら辺がもう少しイメージできるものがあれば教えていただきたい。 ◎工藤 教育政策部長 本件施設の目的と言いましょうか、なぜ今これということなんですが、一つは、小学校で英語が義務教育化されてくるというようなこと、それともう一つは、中学校においてもそうなんですが、いろいろテストの点はとれるんだけれども、使える英語になっているかどうかといったようなことがある。あるいは英語嫌いといったものが、実は早い段階から進んでいるといったような社会的状況を踏まえまして、世田谷区教育委員会としては、まず英語を好きになってもらう。授業としての英語というよりも、身近な言語としての英語というのを感覚的に理解してもらうような取り組みが必要だなというふうに受けとめをしております。施設内容等については、まだ詳細が決まっているわけでは全くないんですけれども、今言いましたような視点のもとで、教育委員会として後手後手に回るのではなく、グローバル化が進んでいる状況もありますので、そこに対してこういったアプローチをしていきたいなというふうに考えておりまして、ある程度の検討が進みましたら、状況等についてもこの場で御報告、御説明をさせていただきたいというふうに考えております。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○石川征男 委員長 (3)平成二十八年度世田谷区総合教育会議・世田谷教育推進会議の実施について、理事者の説明をお願いします。 ◎淺野 教育総務課長 平成二十八年度世田谷区総合教育会議・世田谷教育推進会議の実施につきまして、御報告させていただきます。  1の主旨でございますけれども、平成二十七年度から施行されました改正地教行法の規定に基づき、新たに設置された総合教育会議と教育の諸課題の解決に向け学校、家庭、地域及び教育委員会がともに取り組む教育推進会議の二十八年度の実施予定につきまして御報告するものでございます。なお、昨年度、二十七年度と同様、総合教育会議と教育推進会議は連携して開催しまして、区民参加により進めてまいります。  2の総合教育会議ですが、区長、教育委員で構成しまして、政策企画課が事務局となります。本年度想定される主なテーマは教育センターのあり方で、多忙な学校現場に対しまして、どのような支援が必要かなど、記載のテーマで区長と教育委員が教育政策等について議論することを予定しております。  3の教育推進会議ですけれども、教育長を会長に教育委員会事務局の幹部職員、学校長、PTA会長、学校運営委員等、こちらに記載しておりますメンバー等で構成しておりまして、教育総務課が事務局となります。後ほど御説明させていただきますが、豊かな人間性の育成や新教育センター、幼児教育等をテーマに据えたシンポジウム、それからワークショップを区民参加で開催いたします。  めくっていただきまして、裏面をごらんください。4としまして、実施スケジュールを書いておりますけれども、右側の別紙1のほうがわかりやすいと存じますので、横になっておりますが、そちらのほうをごらんいただけますでしょうか。上段に総合教育会議、下段に教育推進会議の開催予定を記載しております。総合教育会議は年二回、それから、教育推進会議は年四回開催する予定でございます。下段の教育推進会議の欄をごらんください。五月二十三日、一昨日になりますけれども、第一回目の会議を開催しまして、全体四回にわたりますけれども、今年度の事業について御承認をいただいたところです。第二回目と第三回目の会議につきましては、総合教育会議と同日同会場で連携して実施することにしておりますけれども、第二回目につきましてはシンポジウムです。それから、第三回目がワークショップを予定しております。最後の第四回目が十一月七日の開催予定ですけれども、こちらで年度の事業報告、全体のまとめを行う形を予定しております。  おめくりいただきまして、次の別紙2をごらんください。こちらにつきまして、今年度の第二回の教育推進会議の予定を記載させていただいております。七月二十二日の金曜日の午後一時から、世田谷区民会館のホールを会場にシンポジウム形式で行います。  別紙2の裏面をごらんください。こちらが現在の段階での時程なんですけれども、午後一時十分からの基調講演では、内閣官房教育再生実行会議担当室長で内閣審議官の浅田氏をお招きしまして、豊かな知力を育んでいくために、これからの学校支援のあり方等についてお話をいただく予定でございます。午後二時からは、三月に区議会のほうに報告書を提出させていただきました地教行法に定める教育委員会の事務、点検、評価の結果につきまして、PDCAサイクルをより効果的に機能させていくため、広く区民に報告させていただくとともに、点検、評価にかかわっていただいた学識経験者の先生方をお招きしまして、世田谷の教育課題等につきまして御意見を伺います。開催に当たりましては、来場者の皆様方にも参加いただく工夫なども取り入れてまいりたいと考えております。また、教育推進会議に引き続きまして、午後二時五十分から総合教育会議の第一回目を開催いたします。シンポジウムでの御意見等を踏まえながら、区長と教育委員が公開の場で教育課題について協議いたします。  さらに、次の資料、別紙3をごらんください。こちらにつきましては、第三回の教育推進会議の現時点での予定を記載させていただいております。十月二十二日の土曜日、午後二時十分からブライトホールを会場にワークショップ形式で開催いたします。シンポジウムでの議論とか、アンケート調査の結果等を参考にテーマを設定させていただきたいと思っております。学校長やPTA、学校運営委員、社会教育委員、青少年委員、それから公募区民の方々でグループを構成していただきまして、グループ討議を行う予定としております。  私からの説明は以上でございます。 ○石川征男 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○石川征男 委員長 次に、(4)世田谷区立中学校へのタブレットパソコンの導入について、理事者の説明をお願いいたします。 ◎淺野 教育総務課長 世田谷区立中学校へのタブレットパソコンの導入につきまして、本件は契約案件になりますので、契約相手方が入札で決定いたしましたので御報告させていただくものでございます。  1の主旨でございますけれども、全区立中学校に教育用パソコンとして、タブレットパソコンを四十一台ずつ購入し、配備させていただくものです。なお、これは現在リース契約を結んでおります既存のデスクトップ型パソコンの入れかえとなります。  2の配置対象施設のところに記載してございますけれども、先ほど申しましたように、区立中学校全校二十九校と予備機を教育センターに配備することとなります。  3の購入等の主な内容をごらんください。タブレットパソコンは合計千二百台となり、四年間の保守となっております。また、関連機器と関連ソフトウエア一式の購入と、これらの設置等の経費を合わせたものが契約金額となります。
     4の契約方法等のところですけれども、本件は指名競争入札の方法で入札を行いまして、日興通信株式会社が落札し、契約金額は税込みで二億四千五百五万二千円となります。  5の今後の予定ですけれども、本日開催されております企画総務常任委員会での報告を経まして、平成二十八年第二回区議会定例会に契約案件として上程させていただく予定としております。なお、契約の納期は本年九月三十日ですけれども、各設置場所への配備は七月中旬から九月を予定しております。  御説明は以上です。 ○石川征男 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆三井みほこ 委員 3のところに授業支援という文言があるんですが、これは具体的にどういうことでしょうか。 ◎淺野 教育総務課長 こちら授業支援や復元、管理運用等のソフトウエアということで、ちょっとわかりにくい表記で申しわけありません。こちらにつきましては、例えば先生が生徒さんのパソコンのほうにアクセスして、どういったような状況にあるかとかが確認できたり、それから、間違ってデータとかを飛ばしたときに集中して復元できるようなソフトウエアであるとか、あとはこちらの二つ上に書いていますが、無線コントローラー一台となっていますが、これは教育センターのほうで各学校のパソコンの状態がどういうふうになっているかというのを実際に現場に行かなくても見られるようになっていると、運用管理等のソフトウエアというのはそういった形を考えております。ですから、個別の何かの、例えば理科の授業で使うような授業支援のソフトとかそういうことではございませんので、ちょっとわかりにくくて申しわけありません。 ◆三井みほこ 委員 今の御説明の最初のほうにあった先生が生徒さんのパソコンを何とかかんとかって説明されていたと思うんですが、四十一台のうちの授業で使っている状況を先生のPCからその場で確認できるというようなソフトということですか。 ◎淺野 教育総務課長 そのように聞いております。 ◆三井みほこ 委員 それは先生は使いこなせるわけなんですね。 ◎齋藤 教育指導課長 例えば授業の中でいろいろ取り組みをしていて、ある生徒がこんないい作業をしているよというのをほかの子に、今こういうことやっているよと参考に、これは画面に全部のパソコンの画面がばっと出ていて、ボタンを押してそれが転送されて見られるとか、あるいは教師が自分でお手本を示すものを生徒の子機の画面にぱっと転送して見せるとか、そういうような本当にただ画面をタッチしてやるようなぐらいのレベルです。 ◆そのべせいや 委員 記憶違いでなかったら、多分駒沢中学校などで先進的に研究などをされていると思いますが、区立中学校二十九校とのことですので、既に機器が導入されている学校も含めて新たに購入をされるという認識でよろしいでしょうか。 ◎淺野 教育総務課長 おっしゃるとおりでございます。それで資料の無線アクセスポイントのところをごらんいただきたいんですが、こちらで中学校二十八校となっております。今お話の駒沢中学校は先進校として、既にいわゆるWi―Fi環境が整備されておりますので、こういった無線アクセスポイントについては対象外となっておりますけれども、そのほかのタブレットパソコンについては各校、二十九校ということで導入予定にしております。 ◆そのべせいや 委員 今までの機器はどのような契約形態で、その機器は今回の購入に伴ってどうなりますか。 ◎淺野 教育総務課長 今まではリース契約で、リースの六年を迎える形になります。リース契約ということですので、リース業者のほうにそのものは引き取っていただくことになります。今回は購入という形を考えております。 ◆風間ゆたか 委員 その駒沢は、前期、委員で見に行ったときに、余りにひどいWi―Fi環境に驚いたという記憶がありますけれども、今の話だとそれを改善されたのかなとちょっと心配なんですけれども、小学校で去年導入したときには、割と課題解決して配備したと聞いていますけれども、駒沢だけ逆にちょっとおくれちゃったりしないんですか。 ◎淺野 教育総務課長 済みません、ちょっと私、詳細で存じ上げないところもあるんですが、一応、問題がないというふうには聞いております。 ◎工藤 教育政策部長 前職との兼ね合いもございまして答弁させていただきます。当初、御指摘のようなWi―Fi環境下の問題がありまして、その後いろいろな形、これは技術的、ハード、ソフト、さらには契約上いろんなアプローチから改善に取り組みまして、途中、紆余曲折ありましたが、最終的に現状において、そういうふうなWi―Fi上の支障が生じて授業が停滞するような状況はないというふうに認識しております。今後、さまざまな例えば新たなパッケージを入れたり、新たなハードを入れることによって、何らかの支障が今後出ないとは限りませんが、そういった場合にも適切に対応していけるような体制にはなっているというふうに考えています。 ◆風間ゆたか 委員 駒沢はリースで六年ということでしたけれども、今回この購入したものを何年ぐらい使える見込みで購入しているんでしょうか。 ◎淺野 教育総務課長 機器は日進月歩の部分があるとは思います。四年間の保守契約を結んでおりますので、四年間は最低限使うと。前の機器が六年使っていたということであると、六年間使えるかもしれないんですけれども、ただ、先ほど申し上げましたように、機器が日進月歩という部分がございますので、そこら辺については四年間は少なくとも使いますけれども、その段階でどういうふうにするかというのは考える必要はあるとは思っております。 ◆風間ゆたか 委員 ことしのICTの教育のトピックとしては、二〇二〇年からのプログラミング教育がどうなるかということだと思うんですけれども、四年間だったら、もしかしたらその機器はもう対応できないのかもしれないですけれども、そんなことは視野に入れて機器選択等はしたんでしょうか。 ◎淺野 教育総務課長 これからデジタル教科書であるとか、そういったことというのはまだ見えていない部分もございますけれども、そこら辺は一般的な対応は可能というふうには考えております。 ◆風間ゆたか 委員 これは正副委員長に要望ですけれども、前期、委員全員で駒沢を見に行ったことによって、こんなひどい環境なんだということを共有できたと思うんです。ただ、取り組みとしては、いい取り組みをしているということが見られたと思うので、今回、導入して小学校なんかはもう一年たっていますし、中学校で落ちついてきてからでもいいんですけれども、なるべく今年度中に一度、文教でも行ければなということで検討していただければと。 ○石川征男 委員長 承っておきます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○石川征男 委員長 (5)平成二十八年度学校基本調査の結果について、理事者の説明をお願いします。 ◎林 学務課長 平成二十八年度学校基本調査の結果について御報告申し上げます。  前回の四月二十五日の当委員会におきまして、本年度の学級編制の状況を御報告したところでございますが、学校基本調査の結果がまとまりましたので、改めて御報告するものでございます。  まず、この学校基本調査でございますが、学校教育行政に必要な学校に関する基本的事項を明らかにすることを目的といたしまして、法令に基づきまして、文部科学省が毎年実施しているものでございます。幼稚園から大学まで全国全ての学校を対象といたしまして、五月一日を基準日といたしまして行われております。この調査の結果は、国会等の参考資料及び教育行政施策の検討、策定のための基礎資料、また、地方交付税や教職員給与の算定のための基礎数値などとして幅広く利用されております。  それでは、1の園児・児童・生徒数及び学級数でございます。(1)小学校でございますが、二十八年度、通常の学級は千六十九学級で、昨年に比べまして十一学級の増、児童数は三万四千百七人で九百五十二人の増でございます。続きまして、特別支援学級につきましては、固定学級は二学級ふえまして四十学級で二百五十一人、通級学級、こちらは弱視、難聴、言語障害でございますけれども、十四学級で二百二十二人でございます。なお、情緒障害の通級学級は特別支援教室が導入されたことによりまして、学級数としてはカウントしないという扱いとなりました結果、マイナス四十六となってございます。特別支援教室につきましては全ての小学校に設置してございまして、利用児童数としては五百四人でございます。最後に合計の学級数は三十三学級減で千百二十三学級、児童数は三万四千三百五十八人で九百六十一人の増となってございます。こちらは四年連続で児童数が増加してございます。  次に、(2)の中学校でございますが、二十八年度は通常の学級が三百七学級で昨年と同数、生徒数は一万四百六十人で十人の増となってございます。三宿夜間中学校が五学級七十人、特別支援学級ですが、固定学級が二十学級百四十人、通級学級が十九学級で百五十四人でございます。合計で三百五十一学級、一万六百七十人となってございます。二十七年度に対しまして、中学校全体で一学級の増、四人の生徒減となってございます。  次に、裏面をごらん願います。(3)の幼稚園でございます。二十八年度、四歳児、十八学級、四百四十五人、五歳児、十八学級、五百五十二人、合計三十六学級、九百九十七人となっております。前年度に対しまして六十二人の減となってございます。  続きまして、三ページをごらん願います。2の学校別学級数・児童・生徒数一覧でございます。まず、小学校でございますが、表の右側にございます学校番号49の塚戸小学校が最大で三十学級、千七十七人となっております。左側の学校番号30の花見堂小学校が最少で六学級、百四十二人でございます。右下の表になりますが、一校の平均学級数は十七学級、平均人数は五百四十一・四人、一学級の平均人数は三十一・九人となっております。  恐れ入ります、四ページをごらん願います。中学校でございます。学校番号135の船橋希望中学校が最大で十八学級、六百三十七人、学校番号102の太子堂中学校が最少で三学級、六十八人となっております。一校の平均学級数は十・六学級、平均人数は三百六十・七人、一学級の平均人数は三十四・一人となってございます。  恐れ入ります、五ページの3、区立小・中学校卒業生進路状況についてでございます。まず、小学校でございますが、二十八年卒業が五千四百十四人、このうち公立に進学した人数は三千四百七十一人で六四・一%、国立が五十三人で一%、私立が千七百六十人で三二・五%でございます。  中学校につきましては、卒業者数三千六百七人で、高等学校の進学が三千五百五十二人、九八・五%になります。そのうち全日制が公立から私立を含めまして三千三百十七人で、率としては九十二%となってございます。  私からの説明は以上でございます。 ○石川征男 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○石川征男 委員長 (6)(仮称)「世田谷区幼児教育・保育推進ビジョン」策定の取組みについて、理事者の説明をお願いします。 ◎大澤 幼児教育・保育推進担当課長 それでは、(仮称)「世田谷区幼児教育・保育推進ビジョン」の策定の取り組みについて御報告をさせていただきます。  本件は、福祉保健常任員会とのあわせ報告となります。  1、主旨でございます。本年二月八日の本委員会で御報告させていただきましたが、子ども・若者部と連携して、世田谷区幼児教育・保育推進ビジョンを今年度から来年五月にかけて策定することになっております。今般、策定に当たりまして、策定委員会の構成員や教育や育ちに関する現状把握などのためのアンケート調査の実施などの取り組みについて取りまとめましたので、御報告するものでございます。  2、世田谷区幼児教育・保育推進ビジョン策定委員会の設置でございます。ビジョンの策定に当たりましては、表のとおり学識経験者といたしまして、白梅学園大学学長の汐見先生を初め、四人の学識経験者及び幼稚園、保育園、小中学校のそれぞれの代表者等十八名により検討を進めてまいります。なお、策定委員会の事務局といたしましては、幼児教育・保育推進担当課を初め、それぞれを所管します子ども・若者部及び教育委員会事務局の関係所管課で構成をして進めてまいります。  3、アンケート調査及び関係者ヒアリングの実施でございます。家庭や幼稚園、保育園における教育や育ちに関する現状、あるいは保幼小の連携の現状などについて、裏面の調査を実施してまいります。  恐れ入ります、裏面のほうをごらんください。まず、未就学児の保護者や、幼稚園あるいは認可保育園、認証保育所などの保育施設等に対し、家庭や幼稚園・保育園の幼児期の教育や育ちに関する状況等を把握するための調査を実施いたします。未就学児の保護者につきましては、ゼロから五歳児の保護者、それぞれ千名を無作為抽出いたしまして、育児状況や子どもの生活状況、育児に対する考え方などについて調査をさせていただく予定になっております。また、幼稚園、保育園などの保育施設につきましては、保育教育内容ですとか、教職員の資質向上、保幼小の連携などについて調査をさせていただく予定になっております。  また、区立小学校一、二年生の全保護者や、今年度、昨年度、小学校一年の担任の先生及び区立小学校の全校長に対しましては、小学校入学時の児童の学校での状況など、幼稚園・保育園から小学校への接続の状況等を把握するための調査を実施いたします。調査時期につきましては、準備が整い次第、六月上旬から七月にかけて順次実施をしてまいります。また、小学校一年生の保護者及び担任につきましては、入学時期からどのように状況が変化しているのかを把握するために、九月にも同じ内容で再度調査をする予定でおります。また、アンケート調査の結果を踏まえまして、小学校の教員や、あるいは幼稚園教員、保育士等へのヒアリングも実施する予定でございます。  4、今後のスケジュールでございますけれども、今年度は、記載のとおり年四回の策定委員会を開催する予定になっております。また、本常任委員会におきましては、九月に検討状況の報告、来年二月にビジョンの素案の報告、五月にビジョンの案の報告をする予定でございます。  私からの報告は以上でございます。 ○石川征男 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆たかじょう訓子 委員 調査を行うというふうなお話でした。保育園であるとか幼稚園の保護者の方が対象になっているということですけれども、この中に自主保育というカテゴリーが実はありまして、区がどういうふうにつかんでいるかというのは、私はちょっとわからないんですけれども、自主保育をやっておられる方々の声というのはどのように反映させる、そういったお考えは、どんなふうに考えていらっしゃるんでしょうか。 ◎大澤 幼児教育・保育推進担当課長 ちょっと自主保育について、多分いろいろあると思うんですけれども、その自主保育をしている方にいろいろ聞くというのは、把握するのはちょっと難しいかなと思っておりまして、実は今回、二月の本委員会でも御報告させていただいたかと思いますけれども、幼稚園、保育園に通っていない家庭ですとか、その他の例えば認可外の施設とかに通っている状況は、一応この未就学児の保護者の調査の中で把握をしようというふうに考えておりますので、その結果を捉えて、今後どうしていくのかという部分は、検討していきたいなというふうに思っております。 ◆たかじょう訓子 委員 一度、ぜひそれはつかめるだけ、どういうところで、何カ所で、そういう対象になっている児童がどのぐらいいるのかということも手のひらに乗っていたほうがいいのではないかというふうに思います。やっぱりいろんな選択がある中で、幼稚園ではなく自主保育を選ぶといった方たちの心象もやはり大事だと思いますので、それを要望しておきます。 ○石川征男 委員長 要望ですね。 ◆風間ゆたか 委員 今のたかじょうさんの話は、別に子ども・若者部で把握していることだと思うんですよね。これは幼児教育・保育推進ビジョンの策定の取り組みをするに当たって、この学識四名と協会等々の代表者ばかりが集まって策定をするというところに、従来どおりだなという印象があるわけですけれども、むしろ、そういう幼稚園だったりとか、そういった多様な観点を入れていくという意味で言えば、そういう人たちが一人でも入っていてもいいかなと思うんですけれども、そういったことは今回検討されなかったんですか。 ◎大澤 幼児教育・保育推進担当課長 今回のビジョンの策定におきましては、やはり、子どもの育ちの部分という観点もございますので、今、子ども・若者部の所管でございます子ども・子育て会議のほうにも検討状況を報告しつつ、その状況、そちらでいただいた御意見なんかもこちらの策定員会のほうには御報告をしながら進めていきたいというふうに考えております。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○石川征男 委員長 (7)、(8)一括して説明をお願いします。  (7)世田谷区立若林小学校改築(拠点保育園との複合化)基本設計について、(8)世田谷区立代沢小学校改築基本設計について(まちづくりセンター・社会福祉協議会・あんしんすこやかセンターとの複合化)について、理事者の説明をお願いいたします。 ◎佐々木 教育施設課長 それでは初めに、区立若林小学校改築及び拠点保育園との複合化の基本設計について御説明いたします。  本件は、福祉保健委員会とのあわせ報告でございます  本計画は、旧若林中学校跡地活用方針(Ⅱ期)に基づき、若林小学校を旧若林中跡地に移転改築し、あわせて代田保育園と世田谷保育園を統合した拠点保育園を複合化して整備するものでございます。  2の(1)の基本方針は、基本構想検討委員会で作成したものを基本設計に引き継いでいるものでございます。(2)の建築概要以降につきましては、基本構想時からの変更点を中心に御説明いたします。敷地面積は約一万二千四百七十平米、延べ床面積は小学校が約七千八百六十平米、保育園が約千七百六十平米、合わせて九千六百二十平米でございます。保育園の定員をふやすことに伴い、二百六十平米増となりましたが、小学校を二百四十平米減し、全体では二十平米の増にとどめております。主要室構成は、特別支援教室を一教室分減したほかは特に変更はございません。  施設の特色につきましては、保育園の保育室とおでかけひろばの配置を変更したほかは大きな変更点はございません。  添付図面をごらんいただきながらポイントを説明させていただきます。図面のほうの二ページ、配置図をごらんください。新校舎を北側に配置しまして、普通教室の良好な学習環境と整形で日当たりのよいグラウンドを確保しています。また、体育館は敷地の東側に配置し、地域利用や避難所機能に対応できる動線計画としております。新園舎は計画地の北東側に配置し、通園用の出入り口は校舎と園舎の間の通路に面して配置し、園児の通園時の安全性に配慮しております。敷地の北側及び南側道路に沿って歩道上空地を設け、児童、園児や地域住民の安全を確保します。なお、東側隣地との離隔を四メートル以上確保するため、保育園棟と体育館棟を西側に二メートルほど移動しております。  図面三ページの一階平面図をごらんください。保育園は全保育室を一階に配置しておりましたが、定員をふやすことに伴い、三歳児から五歳児室を二階に配置することとしました。また、二階に配置していたおでかけひろばを一階に移動しております。特別支援教室は基本構想時、三教室分を想定しておりましたが、情緒障害等の巡回指導方式への移行に伴い、二教室分としております。  図面四ページ、五ページの二階平面図、三階平面図をごらんください。体育館棟の左斜め下、ピロティー上の二階、三階部分でございますが、多目的スペースからワークスペースに変更することで、二教室分の面積を縮減しております。  二ページにお戻りください。4の区立保育園の跡地活用につきましては、記載のとおりでございます。  5の概算工事費ですが、約四十二・二億円でございます。  6の工事工程ですが、既存校舎外壁塗装剤にアスベストが含まれていることが判明し、解体工事に当たり塗装材を剥離、除去する必要があるため、工期が三カ月程度延びる見込みでございます。そのため、新校舎の供用開始は三十一年九月の二学期からとなります。また、新園舎の供用開始も建物の引き渡し後となるため、三十一年度は新園舎に世田谷保育園を移設しまして、三十二年度に代田保育園を統合し、拠点保育園として運用を開始いたします。  7の今後のスケジュールですが、六月中旬に住民説明会を開催予定でございます。  続きまして、区立代沢小学校の改築及び代沢まちづくりセンター、社会福祉協議会、代沢あんしんすこやかセンターとの複合化の基本設計について御説明します。  本件は、区民生活委員会、福祉保健委員会とのあわせ報告でございます。  本計画は、世田谷区立小・中学校の適正規模化・適正配置に関する具体的な方策(第二ステップ)により、花見堂小学校を閉校し、同小学校の通学区域の一部を代沢小学校に変更するとともに改築し、あわせて公共施設整備方針に基づき、代沢まちづくりセンター等との複合化を図るものです。  2の(1)の基本方針は、基本構想検討委員会で作成したものを基本設計に引き継いでいるものでございます。(2)の建築概要以降につきましては、基本構想時からの変更点を中心に御説明します。敷地面積は、北沢緑道沿いの河川占用部分約百九十平米を継続して占用することが可能となり、約五千八百九十平米でございます。延べ床面積は小学校が約七千七百六十平米、まちづくりセンターほかが約七百四十平米、合わせて八千五百平米でございます。主要室構成は、特別支援教室が一教室分減したほかは特に変更はございません。  施設の特色につきましては、大きな変更点はございません。  添付図面をごらんいただきながら、ポイントを説明させていただきます。四ページ右側の配置図をごらんください。新校舎は既存とほぼ同じ位置に配置し、普通教室の良好な学習環境と既存校より広く整形なグラウンドを確保する計画としております。また、体育館は敷地の西側に配置し、地域利用や避難所機能に対応できる配置としております。  五ページ、六ページの一階平面図、二階平面図をごらんください。特別支援教室は基本構想時、二教室分を想定し、一階に配置しておりましたが、近隣の多聞小学校と太子堂小学校が特別支援教室の拠点校となったため、代沢小学校は一教室分で足りることとなりまして、二階東側に配置することとしました。これに伴い、地下に配置していた防災倉庫を一階北東側に移動しております。  八ページの四階平面図をごらんください。区の方針として、拠点隊の初期活動のため非常用発電設備を設置することとし、四階西側に発電機本体及び燃料貯蔵庫の設備スペースを確保しております。電気の供給範囲は関係所管課や学校とも協議の上、まちづくりセンター、事務室のほかに拠点隊のバックアップスペースとして、一階職員室、会議室、また医療救護所として保健室及び避難所となる体育館の一部を計画しております。  一〇ページの地下一階平面図をごらんください。東側が、まちづくりセンター、社会福祉協議会、あんしんすこやかセンターのエリアとなります。  恐れ入ります、二ページにお戻りください。(7)の仮設計画ですが、閉校となる花見堂小学校を工事中の仮校舎として使用しますが、その間の避難所につきましては、対象町会と協議し他校を利用することとしております。  4の概算工事費ですが、本体工事費が約三十七・八億円、仮校舎整備費が約二・一億円でございます。  5の工事工程ですが、若林小と同様、一部にアスベストが含まれていると判明し、解体工事に当たり、塗装材を剥離、除去する必要があるため、工期が一カ月程度延びる見込みですが、三十一年九月、二学期からの供用開始には影響がございません。なお、まちづくりセンターあんしんすこやかセンターの供用開始時期については、関係所管と協議中でございます。  6の今後のスケジュールですが、七月上旬に住民説明会を開催する予定です。  説明は以上です。 ○石川征男 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆風間ゆたか 委員 若林小の複合施設について、図面を見て、こんなふうになるんだって初めて認識したわけですけれども、これはハード面だけではなくて、拠点保育園もこれから進めていくことですし、規模もそれなりの保育園になることを考えたら、ずっと私は言ってきましたけれども、保小連携をまさに具現化できる設計だなと見ていて思うわけですけれども、ハードだけじゃなくて、そこも幼児教育センターのところで保育園だと、ちょっと領域が難しいのかもしれないですけれども、具体的に検討して進めていくべきじゃないかなと思いますけれども、それはこの中に入っているんですか。 ◎大澤 幼児教育・保育推進担当課長 先ほども御報告させていただきましたが、今回、世田谷区幼児教育・保育推進ビジョンの中で、一つの課題として小学校への円滑な接続という部分を掲げております。これについては、まずは昨年度からアプローチスタートカリキュラム、要は幼児期のカリキュラムと小学校入学時期のカリキュラムを今つくっているところでございますので、まずこれを今年度も進めていきたい。それを踏まえて、幼児教育・保育推進ビジョンでも、この保幼小連携の観点から具体的な施策も検討していきたいというふうに思っておりますので、その施策に基づいて、今後どのように具体的に展開していくのかというのは考えていきたいというふうに思っております。 ◆風間ゆたか 委員 一般的に進めているというのはわかるんですけれども、この若林小を例えばモデルにするだったりとか、そういうことを含めて検討というのはされているんですか。 ◎大澤 幼児教育・保育推進担当課長 具体的な若林小学校ということでは検討はしてはいないんですが、ただ今後、今、委員のほうからもお話がありました新教育センターの中の幼児教育センターの部分もありますので、その機能面とかを含めてどのような活用をしていったらいいのかというのは、今後、幼児教育センターの機能面の中で検討をしていきたいなというふうに考えております。 ◆風間ゆたか 委員 せっかくフィンランドまで視察に行ってきたんですから、教育長、これはまさにフィンランドはエシコールとずっと言っていますけれども、同じ施設に年長さんが、学校の施設を使いながらなじんでいくということをやって、実際それも見て来られたんでしょうから、新教育センターとの距離的な近さも考えたら、これは世田谷の象徴になっていく可能性は十分あるなと思うので、ぜひ検討してもらえればと思います。要望です。 ◆福田妙美 委員 代沢小学校のほうなんですけれども、二ページの(7)のところにありますが、通学路の安全対策ということで、地元の方からやはりこの安全対策についてということを心配されておりまして、具体的にこの計画はいつどのように連携をとって安全対策を行うのか教えていただきたいんですが。 ◎末竹 学校健康推進課長 今回、通学路が変わるということでございますので、そうした場合には地元の方と町歩き等を行いまして、現状の通学路からどういう形でやったらいいのかということを地元の方といわゆる学校を含めて、現場を歩いて調整するということにさせていただいていまして、また、具体には開校に向けて、そこについても順次検討を進めていくということにさせていただいていますので、今後そこにつきましては、随時現場を歩いて警察ほか、そういうところにも相談しながら進めていきたいと考えております。 ◆福田妙美 委員 この関係所管というところなんですけれども、土木とか警察の方々は入って、一緒に現地を歩くということはないですか。 ◎須田 教育環境計画課長 こちらにつきましては、昨年度、保護者の方、警察も含めて定期的な安全点検の際に既に町会の方も含めて回らせていただいていまして、この間、警察のほうで今具体的に申し上げますと、鎌倉通りには一カ所、横断歩道を設置していただいたと。それとあと、土木のほうにはカラー舗装とか、グリーンベルトというんですか、緑で塗るような箇所とか、あとはとまれの位置のそういうものが消えかかっている部分もございましたので、昨年度と今年度にかけて今対応を進めていただいているところでございます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○石川征男 委員長 (9)と(10)を一括して説明をお願いします。  (9)世田谷区立山野小学校改築工事について、(10)世田谷区立下北沢小学校新築工事について、理事者の説明をお願いします。 ◎佐々木 教育施設課長 それでは、工事案件二件について御説明いたします。二件とも五月十一日に一般競争入札が行われ、工事請負業者が决定したので報告するものでございます。  まず、区立山野小学校改築工事についてでございます。
     本校の改築は新たな学校施設整備基本方針に基づき、校舎の老朽化や児童数増加への対応として、平成二十四年度に決定したものでございます。請負契約の内容でございますが、2の契約件名、3の所在地、4の工事概要は記載のとおりでございます。  次ページ以降に案内図、配置図、各階平面図、立面図を添付しておりますので、後ほどごらんいただければと思います。  5の請負業者及び契約金額ですが、(1)の改築工事は、契約金額二十六億二千七百六十四万円、契約の相手方は東光・立石・中秀建設共同企業体でございます。(2)の電気設備工事は、契約金額三億三千八百四万円、契約の相手方は大雄・大新建設共同企業体でございます。(3)の空気調和設備工事は、契約金額三億二千八百三十二万円、契約の相手方は大立・コート建設共同企業体でございます。(4)の給排水衛生設備工事は、契約金額二億五千二百七十二万円、契約の相手方は温調・大曽根建設共同企業体でございます。  工期は平成三十年三月十六日でございます。  今後のスケジュールは7に記載のとおりで、第二回区議会定例会に契約案件として提案し、議決後契約を締結する予定でございます。  続きまして、区立下北沢小学校新築工事について御説明いたします。  本校の新築は、世田谷区立小・中学校の適正規模化・適正配置に関する具体的な方策(第二ステップ)により、学校の大規模化への対応として、平成二十五年度に決定したものでございます。請負契約の内容でございますが、2の契約件名、3の所在地、4の工事概要は記載のとおりでございます。  次ページ以降に案内図、配置図、各階平面図、立面図を添付しておりますので、後ほどごらんいただければと思います。  5の請負業者及び契約金額ですが、(1)の新築工事は、契約金額二十四億六千五百十万円、契約の相手方は協栄・白井・高野建設共同企業体でございます。(2)の電気設備工事は、契約金額が三億一千三百二十万円、契約の相手方は旭日・石野建設共同企業体でございます。(3)の空気調和設備工事は、契約金額二億七千五百四十万円、契約の相手方は田口・杉山建設共同企業体でございます。(4)の給排水衛生設備工事は、契約金額二億三千四百三十六万円、契約の相手方は日立設・スズキ建設共同企業体でございます。  工期は平成三十年三月九日でございます。  今後のスケジュールは、山野小学校と同様でございます。  説明は以上でございます。 ○石川征男 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○石川征男 委員長 次に移ります。(11)教科「日本語」の検証・検討について、理事者の説明をお願いします。 ◎齋藤 教育指導課長 それでは私から、教科「日本語」の検証・検討について御報告いたします。  まず、1の目的でございますが、平成十九年度から区独自に進めている教科「日本語」の取り組みについて、本年度から検証を開始いたしまして、この検証結果を踏まえて、現在文部科学省で進められている次期学習指導要領改訂の動向も見据えつつ、今後のあり方を検討してまいるものでございます。  2の教科「日本語」についてでございますが、教科「日本語」は、国が定めている学習指導要領によらず、世田谷区が独自に設定している教科でして、深く考える力の育成、自分の考えや思いを表現する力、コミュニケーション能力の育成、日本文化を理解し、大切にし、継承、発展させる力、態度の育成を狙いとして、現在、小中学校とも毎週一時間実施している教科でございます。なお、授業には区が作成している教科用図書を使用しております。  3のこれまでの経緯と今後の想定スケジュールについて概略をお伝えいたします。教科「日本語」は、平成十六年に内閣府より教育特区が認定されて、翌年からパイロット校での取り組みを開始し、カリキュラムの検討、教科書の作成を行っていました。そして、平成十九年度から区立の全小中学校で総合的な学習の時間などの授業を減らして授業を開始しております。また、平成二十年には、それまでの教育特区の取り扱いが変更になりましたので、文部科学省の教育課程特例校という扱いになって、現在に至っております。平成二十三年に小学校、二十四年に中学校において、現行の学習指導要領が全面実施されましたが、その際に総合的な学習の時間の授業時数がそれまでの週三時間から週二時間に減ったことから、中学校の教科「日本語」の時間数及び内容を変更して、現在行っている中学一年で哲学、二年で表現、三年で日本文化の学年ごとの領域により実施するように変更しているところでございます。  なお、平成二十四年度には、教科「日本語」に関する意識調査を行い、二十五年二月の本委員会にも報告いたしましたが、今回はそれから四年ぶりの調査という形になります。  今後、新学習指導要領の全面実施が小学校で平成三十一年、中学校で三十二年に予定されていると報じられておりますので、本年度、実態調査の実施や分析、教育課程上の位置づけ、今後のあり方等を検討する教科「日本語」の検証・検討委員会を設置して、翌年度以降も継続して検討を続けて、必要に応じてカリキュラムや教科書の内容等を検討していく予定でございます。  では、裏面をごらんください。本年度、二十八年度の取り組みについてですが、まず、(1)主な日程としましては、今月九日に第一回の教科「日本語」検証・検討委員会を開いて、本委員会の趣旨ですとか、現状などについて協議を始めました。来月六日に第二回を開いて、実態調査の質問項目の検討等を行い、六月の下旬に実態調査を実施する予定です。以下、記載のように進行して、十月ごろに第五回を開催し、中間まとめの案を検討し始めるようなスケジュールで想定しております。  次に、(2)の検証方法についてでございますが、まず、①として、実態調査はア)の教科「日本語」に対する意識調査として、小学校の四、六年児童、中学校の二、三年生徒、それぞれの学年に千名ずつ程度を抽出して実施、あと校長、副校長、教員、それから、小中学校全校の保護者を十名、無作為抽出で実施する予定でございます。また、前回の調査では実施いたしませんでしたが、今回はイ)として、ことばの力等に関する調査ということで小学六年児童、中学三年生徒を各千名程度で抽出して実施する予定でございます。②の教育課程上の教科「日本語」の位置づけですが、ア)として、学習指導要領との関連でいいますと、学習指導要領はおよそ十年弱で改訂されておりますが、その時代その時代で求められている力や内容も変更になってございますので、この教科「日本語」ができたころからの学習指導要領の変遷において、教科「日本語」と関連するものがどのような扱いになってきているかなどについても、今後の扱いと含めて検討してまいりたいと思っております。  また、これまでの研究指定校の成果や今進められている教育課程部会の論点整理なども参考にしながら、教育課程上の位置づけを考えていきます。また、学識経験者等に授業観察をしていただくなど、少し多面的な方向で考えていきたいと考えております。  最後に、この検証に携わる教科「日本語」検証・検討委員会の構成についてでございますが、(3)のところにありますように、学識経験者としては記載の二名の方、前者は学校の教育課程とか創意工夫の学習活動が専門の方です。後者の方は、小学校や幼児の言葉の教育を専門としている方でございます。このほか小中学校の校長代表四名ずつや幼稚園の園長代表、教育長以下、事務局の職員という形で構成してございます。  報告は以上でございます。 ○石川征男 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆風間ゆたか 委員 ずっと要求してきたことなので、ようやく進むということに関してはしっかりやってもらいたいなと思うんですけれども、そもそも本格的に導入し始めてから八年とかになるんですかね。当時中学校、小学校から教科「日本語」をやってきた子たちはもう成人になっているということを考えたときに、そういう人たちがこの教科「日本語」を受けたことによって、どんな影響があったかという観点が今の報告では抜けていると思うんですよね。今の子たちが学んでいることについてどう感じるかということよりも、それがどう生かされたのかという検証のほうが重要だと思うんですけれども、そこの観点はないですか。 ◎齋藤 教育指導課長 今御指摘の点は、実は第一回の検証委員会でも話は出ています。ただ、卒業生をどのようにピックアップして調査するかなど、なかなか実施上の問題があって、まだここには記載はしていないんですが、例えば卒業生インタビューをするとか、少し何かそういうことも加えたいなというのは考えてございます。 ◆風間ゆたか 委員 世田谷区は相当な人口ですから、卒業生もそれなりにいるはずですよね。ということを考えたときに、それは百人見つけてということは難しいかもしれないですけれども、延べ数で言ったら万を超えるわけであるから、そのあたりはぜひヒアリングなり、アンケートなりということをぜひやっていただきたいなというのが一つ。  あとは、今度の学習指導要項の改訂で、また相当いろんなものが入ってきます。アクティブラーニングだったりとか、先ほど申し上げたプログラミングだったりとか、また、英語も本格的にということになってきたりしたときに、この日本語の占める時間数というのが本当に適切なのかどうかということは、やっぱりそういう観点からちゃんと検証してもらいたいなと思うんですけれども、そういう観点を、果たして現場の校長先生たち、代表はその何年か後にはもう校長先生でない可能性の人たちがなっちゃうんじゃないかなという懸念があるんですけれども、そのあたりは大丈夫ですか。 ◎齋藤 教育指導課長 今決めた方をずっとこのまま継続していくという形ではないと思うんですが、我々、教育委員会あるいは校長も今のこの教育課程編成の検討状況というのは、文部科学省の動きというのも逐次入手しながら情報提供して、いろんな研修会でもそういったことは今先行して進めております。いろいろと明らかになってくる中で、ここでやっている教科「日本語」と学習指導要領の関連などと書いてあるところは、そういったことを意識しているものと、それから、今後の求められるものについてもやっていきたいというような思いがありますので、まずこれは中間としては実態調査をしていって、ことしの後半になると、そういった学習指導要領上の扱えるものも、今いろいろと報道されているものはまだ未確定なものも多いので、見えてくる中で、その整合性をとっていくとか、あるいは世田谷区独自でやるというところですので、世田谷区はこういった方向でやろうというようなことをいろいろと考えながらつくっていくものだと考えております。 ◆そのべせいや 委員 確認なんですけれども、中学校では、どなたが教科「日本語」を担当されるんでしょうか。 ◎齋藤 教育指導課長 それぞれなんですけれども、小学校においては担任が多くの教科をやりますけれども、中学校は御存じのように、教科ごとにやっています。教科「日本語」の教員というのは当然いないんですけれども、これはほかの総合的な学習の時間ですとか道徳も同様でして、担任がやったり、あるいは副担任がやったり、あるいは学年で専門性のある内容に応じてその教科の先生がやったりとか、さまざま単元の中、あるいは一年間の中で交代しながら、みんながかかわるような形でやっている学校が多いです。 ◆そのべせいや 委員 教育委員会として、どういうふうにこの単元は誰がやる、例えば国語の教員がやる、この単元は担任がやるみたいなことは特に決まって、指針はあるけれども、决定はしていないということでしょうか。 ◎齋藤 教育指導課長 決まってございません。結局はその学校に教科の先生が何人いるかというのは生徒数によって変わってくるので、もう持ち時数がいっぱいで全く余裕がない教科の先生もいれば、たまたま生徒の関係で比較的余裕がある先生がいたりとか、学校によって教科の先生の定数は変わってきておりますので、そういったことも含めて、総合ですとか、道徳ですとか、あるいは教科「日本語」というものについての時間数というのは変更してきています。また、それに応じて講師時数をとりながら、国語の講師をとるとか何とかというのも考えながらやっていきます。そのバランスの中で決定していくものでございますので、そんなふうに考えております。 ◆そのべせいや 委員 最後に一点だけ、研修とかは特になく、教科書を渡してというような認識でよろしいですか。 ◎齋藤 教育指導課長 まず、これはほかの区ではないものでございますので、初任者や転入者につきましては研修をしっかり行います。また、校内におきましても、教科「日本語」を担当する教員というのもつくりまして、ある程度わかっている教員がアドバイスに乗れるような体制、あるいは教科「日本語」のリーダーとして、区内の中でも設定して模範授業を見せて、こういうものをやってほしいというようなものを公開しながら、その研修に参加させるとか、そういった取り組みをやっていて、それもことし、マネジメントスタンダードの中にその仕組みを位置づけたところでございます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○石川征男 委員長 (12)海外派遣・受入事業(第二十六回小学生海外派遣)について、理事者の説明をお願いします。 ◎青木 副参事 では、第二十六回小学生海外派遣について御報告いたします。  お手元の資料をごらんください。まず、目的についてでございます。世田谷区立小学校に通う五年生の代表児童を海外に派遣し、訪問国の文化や伝統に直接触れたり、現地の子どもたちと交流したりする体験を通して国際的な視野を広め、世界の人々とともに生きることのできる子どもたちを育てることを目的といたしまして、本年度も小学生の海外派遣を実施いたします。  次に、派遣先とその期間についてでございます。今年度は、オーストラリアのバンバリー市に十月二十七日から十一月四日まで、そして、オーストリア、ウィーン市に十月二十九日から十一月五日まで派遣いたします。  現地では、小学校での交流活動や訪問国の自然、産業、文化、歴史などの学習、また、バンバリー市においてはホームステイを予定しております。派遣人数についてはオーストラリア、オーストリアそれぞれ十六名ずつ、合計で三十二名でございます。ただいま本年度の派遣予定校から希望する児童を募っており、七月からは毎月一回程度の割合で事前学習会を行うことで準備をしてまいります。また、来年一月二十九日に派遣報告会を実施する予定でございます。  御報告は以上でございます。 ○石川征男 委員長 ただいまの説明に対して御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○石川征男 委員長 次に移ります。(13)学校図書館運営体制の改善の取組について、理事者の説明をお願いします。 ◎青木 副参事 それでは、学校図書館運営体制の改善の取組について御報告いたします。  資料をごらんください。この事業につきましては、1の主旨にあるように、第二次世田谷区立図書館ビジョン等を踏まえ、学校図書館活用を一層充実させることで、児童生徒の確かな学力向上、豊かな知力の育成を狙いとしております。昨年、平成二十七年九月に事業委託により、学校図書館司書を配置する体制へ移行を開始いたしました。  次に、3の運営体制移行後の状況をごらんください。こちらにありますように、従事日数や従事の時間について拡充し、学校の全ての授業日に加えて、土曜日や夏季休業期間中の一部で学校図書館司書の配置が可能になりました。また、一日の中でも休み時間や放課後の利用など、子どもたちにとって本と出会う、読書に親しむ時間が増加し、新BOPの子どもたちや地域の未就学児など利用対象者も広がっております。事業内容については、①の従前の事業だけにとどまらず、新たな業務として調べ学習等、授業への支援など、学校図書館を活用した教育活動の充実を図っております。  次に、昨年度の成果について御説明いたします。資料の裏面をごらんください。このグラフは昨年度の実施校における導入前と後の変容をあらわしたものでございます。結果については、貸出冊数、一日の利用者、調べ学習等での利用回数など、いずれも増加が見られます。また、放課後や土曜日の利用等については、後ほどごらんいただければと思います。  また、過日になりますが、PTA連合協議会の小学校代表の方とお話しする機会があり、そこでは学校図書館の開館時間の延長などにより、よい効果があったというお言葉をいただきました。  次に、5の運営改善校の指定状況と今後の予定でございます。平成二十七年度には、八校の小学校、中学校四校、合計十二校がこの事業の指定を受け、本年度はこれに加えて小学校十四校、中学校六校の合計二十校が指定となり、昨年度から合わせて三十二校が学校図書館運営体制の改善校となりました。本事業は、平成三十一年度までに区内の全小中学校の学校図書館へ司書配置ができるよう、段階的に拡大をしてまいります。  最後に、6、実施に際しての改善体制及びその取組をごらんください。昨年度の実績として掲載しておりますが、本年度も当該の学校図書館運営体制改善校の連絡会を開催いたしまして、各校の取り組み状況の紹介、情報、意見交換等を行って、課題を共有しながら、学校図書館の運営の円滑化と質の向上を図るようにしてまいります。また、本年度は新たに(2)にお示しているように、世田谷九年教育研究開発校として優郷の学び舎、こちら出ています弦巻中学校、弦巻小学校、松丘小学校を指定いたしまして、学校図書館の充実に向けた研究を深めて、その成果を広く区内に発信してまいります。また、(3)改善状況に関するアンケートを継続いたしまして、指定前と指定後等の状況を比較し、検証してまいりたいと考えております。  以上で御報告を終わります。 ○石川征男 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆風間ゆたか 委員 土曜日にこういうふうにやっているという報告って、今までに文教でなされたことはありましたっけ。 ◎青木 副参事 済みません。今こちらでたしかなところは申し上げられませんので確認をいたします。 ◆風間ゆたか 委員 部長、どうなんですか。 ◎工藤 教育政策部長 土曜日という具体な曜日まで指し示していたかどうかというのは、今答弁したように定かじゃないところがあるんですが、基本的にその時間の拡充、特に夏休みの学校を開いていない日にちで、この新しい仕組みというのは機能していくんじゃないかといったようなことは、御説明、議論にもなったというふうに記憶しているところでございます ◆風間ゆたか 委員 それは認識しています。ここで報告された。ただ、土曜日をこういう形で、学校授業日は月に一回なのに、ほかの土曜日も図書室があいている学校があるということは皆さん知っていたのかな、僕は少なくとも知らなかったし、二十八年度になってこれだけふえているということも知りませんでした。  気になるのは、それだけ配置して、実際にどれだけ子どもが利用するのかなということについてと、それは開いているんだよということに対する認知がどれぐらい広がっているのかなということ、認知が広がらなければ利用も広がらないと思うので気になるところなんですけれども、このアンケート実施というのは、それに当たるものなんですか。そういう調査をするということなんですか。 ◎青木 副参事 アンケートと申しますのは、今おっしゃたように利用の状況です。数的なものもございますし、あと、実際に取り組みとしてどのように行っているかというようなところもございます。土曜日の活動についても、例えばどういう形で子どもたちが使っているのか、あるいはBOP等との連携というようなところでもございますので、そういう状況を活用して、取り組み自体についてもアンケート等で把握し、共有化してまいりたいと考えております。 ◆風間ゆたか 委員 学校にもよると思うんですけれども、土曜日のBOP利用ってそんなに多いですかというところがまず疑問だし、それで学校で遊びたいと思ってBOPに行く子たちがいたとして、さらに中に入って図書館に行こうという子たちがふえてこなければ、結局土曜日にこういうふうに開いてももったいないことだなと思うんですね。なので、少なくとも二十七年度、開いた学校でどれだけの子どもが、平日はいいんですけれども、特に土曜日、学校のない日にどれぐらい来ているのかということは、ちょっと早急に、数値的なものがわかっているんであれば、ぜひ報告をお願いしたいところです。要望です。 ◎工藤 教育政策部長 補足いたします。一応、今回は、いわば中間報告的に最新の状況を、どういう仕組みでやっているかということも明示した中で御説明をさせていただきたく、一ページのほうにこういう形で整理をさせていただきました。今この取り組みは、第二次世田谷区立図書館ビジョンのもとで取り組みを進めているわけですけれども、この学校図書館というものを、単にその学校の中の施設というふうな観点だけで捉まえるのではなくて、地域とのつがながりだとか、図書館機能全体の中でどういうふうなつながりを持っていくのか、学び舎の仕組みも含めて全体として再度捉まえ直して、御指摘のような部分も含めまして、最も効率的、効果的な仕組みに変えていきたいというふうに考えている途上であるということになります。いずれにしましても、実施状況等についてはきめ細かく御報告をさせていただきたいと考えております。 ◆たかじょう訓子 委員 私も同じことをちょっと質問したいと思います。昨年、私もこの学校図書館のことで質問を行ったときに桜小学校が今回、昨年度、二十七年度に対象となって運営形態が変わりました。その様子を見に行きました。大変すばらしかったです。それで、教育的効果もすごく高くなっているということがすごくわかったし、校長も、そして学校の先生も本当にいいということです。私もこれについてはすごく評価をしています。そのときにも、私は土曜日の利用についてはどうなのかということを伺いましたら、まだまとめていないということだったんですけれども、それは数が上がっているはずなんですよね。ぜひ早急に数を教えてください。  また、今BOPの話がありましたけれども、学童のお子さんなんかも使う可能性はあるわけですよね。その辺も、例えばBOPなのか、学童のお子さんなのかといったところもこれはつかんでいただきたいなというふうに思います。先ほどありましたけれども、今、環八の外側の児童生徒がふえているということもありまして、学童でもふえているということを聞いています。そのときに図書館の利用がどういうふうになっているのかということなんかも、学校、教育委員会とのやりとりでやられているんではないかと思うんですね。その辺、ちょっともしわかったら教えていただきたいというふうに思います。 ◎青木 副参事 今おっしゃっていただいたように、土曜日、学童あるいは新BOPについての状況については確認をし、御報告させていただきたいと思っています。学校の状況の中で、新BOP等のやりとりの中で、図書館に向かうまでどのように職員が来るとか、つくとかというところも学校ごとで協議をしているというふうに私も聞いておりますので、その中でどういう形で実施していくのかというところは学校の状況によって違うとは思いますけれども、その状況を把握する中で、よりよい活用について情報提供や情報交換をしながら、やはり図書館の有効活用というところを進めてまいりたいと考えております。 ◎土屋 生涯学習・地域・学校連携課長 全てのデータではないんですけれども、何カ所か私も回りました。新BOPの事務局長から聞いたお話では、導入されている学校図書館については、週の中で新BOPの中で図書館に行く曜日というのを学校側と決めて、一定時間引率して連れていくというやり方をしているところが多いようでございます。例えば何曜日と何曜日の何時に行きますということで、指導員がBOP室から図書室まで誘導して、そこに司書がいますから、一定時間過ごした後、また今度迎えにいって戻るというような使い方をしているというところがあると聞いております。 ◆たかじょう訓子 委員 あと一点伺います。6のところで、実施に際してですけれども、学校図書館運営体制改善校連絡会の開催とありますけれども、これは二十七年度もやってきたことだというふうに今お話しされましたけれども、実施されている十二校のみで行ったものでしょうか。 ◎青木 副参事 おっしゃるとおり、実施校のところで行っております。 ◆たかじょう訓子 委員 この話し合われた内容についてはどのように活用されているんでしょうか。 ◎青木 副参事 今お話をいただいたように、こちらについてはこのグラフの下のあたりの放課後の利用ですとか、土曜日あるいは地域とのというところは一部抜粋をしておりまして、もう少しボリュームのある意見交換をする中で、それを参考にそれぞれの学校のところで取り組みの改善や工夫をしていくという形で活用をしております。 ◆たかじょう訓子 委員 本当に学校の図書館が充実されるということは大変喜ばしいことだと思います。その一方で、まだ三分の二ぐらい残っていまして、ここの小学校の図書館は年間百日しかあいていないと。そこに非常勤で入っている図書館事務の方はすごく努力をされて、子どもたちのためということで大変な努力をされているというふうに私たちも思います。その学校に対しても、余りにも差が大きいと思うんですね。その残ったところでも、何とかよりよい学校図書館運営ができるような情報提供とか、あるいはすごく先進的なケースも、こういった実施されていない学校でもあるんです。職員の方の努力でされていますけれども、そういった交流というのを積極的にやっていただきたいということを私も前に議会で述べましたけれども、これについては何かやっていくおつもりとかはあるんでしょうか。 ◎青木 副参事 今おっしゃっていただいたように、配置をする、開館をするという時間については、やはり差があるというところは考えておりますので、特徴的な取り組みなどについては、配置校、そうでないにかかわらず、情報提供しながら図書館の有効活用というところは進めてまいりたいと思いますし、先ほど(2)でも申し上げましたが、九年教育の研究の中でも各校に授業と連携したといいますか、授業の中でどのようにというようなところも含めまして、大きく区内に発信してまいりたいと考えております。 ◆たかじょう訓子 委員 その場合、実際にそこの実施されていない学校で半分だけしかやっていないけれども、すごく努力をされている方とかいらっしゃるんです。司書の資格を持っていなかったけれども、配置されて、そこで働いているうちにこれは専門的な知識が必要だということで司書の資格を取るとか、自分で選書をする場合、いろいろ学ばなければそういうことができないということで、そういった学習する場にどんどん出て行って、子どもたちのためにというふうに頑張っておられますので、そういう方々への支援という形で情報提供はもちろんなんですけれども、声を聞いて反映させていただくよう要望いたします。 ◆三井みほこ 委員 学校図書館については、すごくポテンシャルがまだまだあると思っていて、もちろん通学している子どもたちにとって一番なんですが、その地域にとって、本当に生活圏域の中で学校というのは一番身近なところなんですね。私も、本当に大分前になりますが、未就学児を学校図書館に出入りさせてもらいたいということを質問したことがあるんですけれども、その当時はここまで考えが進んでいなくて、それは難しいみたいな話だったんです。ただ、もちろん児童館から離れている場所もあって、でも学校には近いというエリアはいっぱいありますので、いろんな形で開放していっていただければ、すごく利用価値があるというか、どんどん使い倒すというか、そういう意味で努力していただきたいと思っています。  この上の四角のところですね。土曜日の利用、地域開放の取り組みということで、B中学校ではということが書いてあるんですけれども、保護者、学校運営委員等に図書を貸し出すなどの取り組みを行っていると。これはその中学校において、それぞれ自由な感じなんですか。このレベル感というか、取り組みのほうはそれぞれに任せているということなんでしょうか。 ◎青木 副参事 こちらについては、特徴のある取り組みというところでお示しをしているところもございますので、各学校の工夫や状況の中で、このような対応をしているというふうに聞いております。このようなところですとか、あるいは先ほどお話が出てまいりました幼稚園との連携や地域の方の未就学児のお子さんについても、学校の状況の中でそういうことを実施しているというようなところも聞いております。 ◆三井みほこ 委員 それぞれ地域性もあるかと思いますが、全体として方向性というか、どのくらいまでどうするんだみたいなのが、ある程度ガイドラインじゃないですけれども、こちらが区として持っていなくて好きにやっていいのかなみたいなところもちょっとあれなんですけれども、その辺が、今年度大分ふえますよね。これは既に二十八年度ということで、四月、もう始まっているという認識でよろしいですか。 ◎青木 副参事 今年度のものについては、この四月から始まっております。 ◆三井みほこ 委員 だとしたら、かなりふえてきているので、やっぱりある程度、余り学校ででこぼこが――地域性はあるにしても、あっちはやっているのにうちはやっていないんだよみたいなのは、結構そういう話が後々出てきちゃいますので、区としてどういうふうに考えているかというのを、全校に広げる二十九年度以降の前に少しお話を、考えがあったら聞かせていただきたいと思います。 ◎青木 副参事 こちらの考えといたしますと、やはり広くこの学校図書館の活用については、地域あるいは保護者の方も含めて有効活用をしていきたいという方針はございます。先ほどの図書館の活用について、状況の違いによってというようなお話もしましたが、図書館が校内のどこの位置にあるかというようなところもございまして、安全な移動というところもございますので、少し違っているところはございますけれども、可能なところについては方向性を示しながら、有効活用していくというふうな考えを持っております。 ◆風間ゆたか 委員 今の話ひっかかるな。だって、地域ってどこまで指すんですかという話だし、これは三井委員がおっしゃったように、ある学校では、保護者だったらまだわかりますけれども、学校運営委員等にってどこまで指すのかなと、学校ボランティアの人たちも指すのかなとなってきたときに、これは校長の権限によってやるところやらないところが出てきてしまう。ということは、その地域に住んでいる区民によって利益、不利益に差異が出てくるということでしょう。そんなことじゃいけないと思うんです。そもそも、図書館の考え方って教育委員会で定めているんだとしたときに、そこはやっぱり統一感を出していかなきゃだめなんじゃないんですか。おはなし会とか、ソフト面をそれぞれの学校で工夫していくというのはわかりますけれども、区民が広く、学校とか学校内図書館というものが区民の共有財産と位置づけるんであれば、それは均質化というか、質だけじゃなくて、機会の均等性というのも担保していかなきゃいけないと思うんですけれども、その辺はどうなんですか。 ◎工藤 教育政策部長 教育委員会としては、やはりせっかくある資源ですので、なるべく有効利用していく形をとりたいというような一つの方向性としては持っています。これは実は図書館に限らず公有財産ですから、その方向性はまずあると。ただ、先ほど副参事が御答弁したような諸事情があり、今時点においては、必ずしも地域開放が十分に進んでいる状況ではないというふうな認識があります。そういった背景には何らかの、先ほどのは一つの例ですけれども、実施上の課題といったものがあるのだろうというふうには思っています。まだ、この取り組み自体も大きくかじを切った直後でございますので、まだ十分な分析はされておりませんけれども、目指す方向に向けて何が課題であり、どういった効果が出ているのか、ここを冷静に把握、分析した上で、なるべくその方向性に近い形に持っていくプロセスをしっかりとっていきたいなと。実施状況については、またこの場で御報告をしたいと思っています。  本日、図書館カウンターにつきましても、後ほどの案件で予定しておりますけれども、図書館関連、学校図書館を含めまして、相当程度、先ほどのお話もあったかと思いますけれども、まだ上げ幅がある取り組みだと思っていますので、それらを一体的、複合的に第二次図書館ビジョンのもとで取り組みを進めていきたいというふうに考えております。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○石川征男 委員長 (14)「(仮称)世田谷区文化財保存活用基本方針」策定に関する関連事業について、理事者の説明をお願いいたします。 ◎土屋 生涯学習・地域・学校連携課長 「(仮称)世田谷区文化財保存活用基本方針」策定に関する関連事業について御報告いたします。  この方針につきまして、現在、策定作業を進めておりますが、文化財保護啓発に関する事業を関連事業、プレイベントとして位置づけ、今年度実施してまいります。  それでは、お手元の資料に沿って御説明させていただきます。1の策定の進行状況についてでございます。世田谷区の文化財について、総合的かつ計画的に保存活用するための基本的な方針として、(仮称)世田谷区文化財保存活用基本方針の策定を進めておりますが、その進捗状況についてでございます。(1)の検討体制でございますが、部長級による(仮称)世田谷区文化財保存活用基本方針検討委員会及び課長級による検討部会を設置し、関連所管と連携しながら検討を行っております。  (2)の文化財保護審議会への諮問・審議でございますが、専門家である学識経験者の意見を取り入れるため、(仮称)世田谷区文化財保存活用基本方針の策定にあたっての考え方につきまして、三月九日開催の文化財保護審議会に諮問し、継続的に審議を進めていただいており、本年十一月ごろに答申をいただく予定でございます。  2の関連事業についてでございます。本基本方針の策定にあわせまして、文化財保護啓発に関する事業を関連事業、プレイベントとして位置づけまして、区民の皆様への文化財保護への機運の醸成を図ってまいります。このプレイベントの中心的な企画といたしまして、講演会を予定しております。概要です。文化財を区民に紹介するとともに、文化財を地域で守り育てるという視点から、文化財保護強調週間及び東京都文化財ウィークの関連事業として、講演や対談を予定しております。日時は平成二十八年十一月九日水曜日の午後を予定しております。会場は世田谷区民会館ホール及びロビーです。講演者としまして、前文化庁長官の青柳正規氏にお願いしております。内容としまして、記念講演会、策定に関する対談、パネル展示等を企画しております。講演会を中心としまして、文化財保護啓発に関する事業を行い、機運を盛り上げてまいりたいと考えております。  (2)その他の関連事業(プレイベント)についてでございます。今年度、野毛大塚古墳出土品が国指定重要文化財になります。これにあわせまして、野毛大塚古墳に関するシンポジウムや特別展を実施してまいります。そのほかにもせたがや文化創造塾や、ことし、東京都の無形民俗文化財に指定されました奥澤神社の大蛇のお練り行事展などを企画しております。  3のスケジュールでございます。平成二十八年九月に基本方針素案を作成しまして、文教常任委員会に報告させていただく予定でございます。九月から十月にかけまして、パブリックコメントを実施した上で、平成二十九年二月に基本方針の案を作成し、文教常任委員会に報告させていただく予定でございます。その後、平成二十九年四月から基本方針のスタートというスケジュールを予定しております。  私からの報告は以上です。 ○石川征男 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がある方はどうぞ。
       〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○石川征男 委員長 次に移ります。(15)平成二十七年度図書館カウンターの利用状況について、理事者の説明をお願いします。 ◎會田 中央図書館長 平成二十七年度図書館カウンターの利用状況について御説明いたします。  主旨でございますが、第二次世田谷区立図書館ビジョン第一期行動計画に基づき図書館カウンターを整備いたしました。二子玉川において二十七年四月二十二日、三軒茶屋において二十七年十月十六日に二つ目の図書館カウンターを開設しております。この利用状況について報告させていただきます。  2の利用状況でございますが、恐れ入りますが、おめくりいただきまして、別紙のほうのグラフで説明させていただければと思います。まず、上の表が来館者数でございます。来館者数につきましては、二子玉川、三軒茶屋ともに、現在月に約七千名程度で推移しているところでございます。真ん中の表が貸出冊数及び予約冊数でございます。貸出冊数、予約冊数につきましては、それぞれ約一万一千から一万二千冊で推移しているところでございます。この予約冊数の数字は、地域図書館と比較いたしましても五番目、六番目という数字でありまして、専らインターネットで図書の予約を受けつける図書館カウンターの特色がよく出ているのではないかと思っております。下の表が新規の登録者数の数字でございます。二子玉川におきましては、特徴的なのは四月、五月で千五百人を超える新規登録者があり、新たな図書館利用者の拡大に効果があったものと考えております。現在では、二子玉川、三軒茶屋ともに百から百五十人程度の安定した新規登録者数で推移しております。また、障害者施設の自主生産品の販売状況でございますが、二子玉川では月平均約八十個、三軒茶屋では月平均三百三十個の販売があり、二子玉川は壁かけのような展示でございますが、特に三軒茶屋のほうはスペースも余裕を持った展示にしていることもあるかとございますが、十月十六日から三月末までで三十七万五百十二円の販売実績がございました。  説明は以上でございます。 ○石川征男 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がある方、どうぞ。 ◆そのべせいや 委員 新規登録者に占める世田谷区民の割合はどれぐらいでしょうか。 ◎會田 中央図書館長 現在、ちょっとはっきりとした明確な数字は申しわけないんですが、今持っていないのですが、二子玉川においては、正直区民以外、要は川崎市民からの登録も多いというのが現状でございます。三軒茶屋については区民が多いという状況にあります。 ◆そのべせいや 委員 区内在勤、在学の方でしたら利用されるということももちろん、そういう利用もあるのかなと思うんですけれども、非常に立地がよく、田園都市線で帰る前にちょっと途中下車をして借りていくというようなニーズも想定できると思うんですけれども、それについては中央図書館長としてどうお考えですか。区民以外の方が、便利だから無料の貸し本屋として利用されているというような現状を、世田谷区の税金ですので、世田谷区民が使うべきという前提がありながら、そこの利用をどうお考えですか。 ◎會田 中央図書館長 在勤や在学でありましても登録を認め、貸し出しを認めています。そういった状況でございますので、確かに区民でない方もいらっしゃるわけですけれども、それにつきましては、図書館については逆に言えば、世田谷区民であっても他区の図書館を利用しているということもあって、相互貸借的な要素が多いのがこの図書館というものの一つの特色だと思います。そこについては、ある程度柔軟に考えていいのではないかと私は考えております。 ◆風間ゆたか 委員 在勤、在学だけでしたっけ、別にどなたでも新規登録ってできるんですよね。違うんでしたっけ。 ◎會田 中央図書館長 図書館におきましては、世田谷区においては、世田谷区民でなければいけないという縛りはございません。もうちょっと広く考えております。そういう中では、他自治体の方もいらっしゃるということでございます。 ◆風間ゆたか 委員 図書館で本を多くの人が読むのは結構なことなんですけれども、人気の本とか五十人待ちとかしているわけですよね。それが区外の人たちがずらりと予約を入れていて、区民がなかなか借りられないということであるんだとすれば、区民にとっての機会損失だなと思うわけですけれども、例えば貸し出しの優先だったりとか、そんなことを含めてもう少し区民優先、これは利用が進むのは結構なことなんですけれども、やっぱり区民がないがしろにされちゃったら、予約は結局区全体の蔵書数で、早い者順で貸し出しがなされっていっちゃうじゃないですか。そこのあたりは、今後広まっていくことにあわせて検討していかなきゃならないんじゃないかと思うんですけれども、いかがですか。 ◎會田 中央図書館長 委員御指摘のとおり、図書館カウンターについては、大変好調な滑り出しをしたというところはよろしいと思っております。ただ、逆にそのことにおいて課題も出てきているというふうに認識しております。ただ、ちょうど二十九年度にはシステムのリプレース等も、そういった該当の年でございます。そういったところで、また今御指摘のような課題も含めて、何かできることがないかということもあわせて考えていければと思います。 ◆風間ゆたか 委員 最後にしますけれども、例えば通勤、通学の人たちというのは、日々移動しているからいろんなところに登録して、いろんなところに人気の図書を複数予約していて、早く来たところから借りちゃうみたいなこともできるわけですけれども、この地で定住していて、なかなか区外に出ない人たちもたくさんいるわけです。そういう人たちが本を購入しないで、いろいろな図書館の人気の本を借りたいといっている人たちがなかなか借りられないという状況は、ぜひ改善していかなきゃならないことなんじゃないかなと思って、検討してもらえればというのが一つの要望と、もう一つは、先ほどこの三茶も二子玉も伸びているのは結構ですし、今後そのターミナルを考えていく上では、貸し出しだったりとか、登録だったりとかの属性をもう少し詳細に把握して、次の策を立てていく必要があるんじゃないかなと思いますので、あわせて状況調査というのをちゃんとやってもらえればなと要望しておきます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○石川征男 委員長 次に移ります。(16)梅丘図書館改築基本構想報告書について、理事者の説明をお願いします。 ◎會田 中央図書館長 それでは、梅丘図書館改築基本構想報告書について、御説明させていただきます。  主旨でございますが、第二次世田谷区立図書館ビジョン第一期行動計画に基づき、基本構想の作成に取り組んでまいりました。この間、本委員会についても報告させていただきました。このたび策定委員会において基本構想報告書が取りまとめられたので、御報告いたします。  2の経緯でございますが、第一回委員会を十二月十七日に開催いたしましたのを皮切りに、四回の委員会を開催いたしました。特に第二回と第三回の委員会におきましては、ワークショップと同時開催という形をとり、公募によるワークショップの参加者と策定委員会委員、地域図書館の館長と最終的には三つのグループに分かれた形で、これらの六十名から七十名の皆さんがグループワークに取り組みました。また、梅丘図書館利用者や梅丘中学校在校生にアンケートを実施しております。アンケートでは、蔵書の充実とともに交流スペースの設置やICT環境の整備等に多くの御意見をいただきました。これらワークショップやアンケートの結果も踏まえ、策定委員会で基本構想報告書を取りまとめたものでございます。  3、基本構想の概要でございますが、こちらにつきましては恐れ入りますが、まず報告書という厚いものの下に、カラー刷りの報告書概要版というものを今回つけさせていただきました。この概要版で説明させていただければと思います。  概要版につきまして、おめくりいただいて、A3の中ほどの基本方針と書いてあるところをごらんいただけますでしょうか。こちらのほうで公園とふれあうみんなの図書館という基本コンセプトのもと、五つの基本方針を掲げているところでございます。こちらにあります子どもが本と出会え、誰もが利用しやすい親しみのある図書館から、みんなの居場所がある、居心地のよい図書館というところでございます。羽根木公園とつながる図書館であるという梅丘図書館ならではの特色を生かしてまいります。また、コミュニティーの醸成に取り組む図書館であるとともに、蔵書の施設的な充実やICT環境の充実を図るということで、知識や情報を提供する基本機能を充実する一方で、長く滞在する利用者に安心、快適に過ごせるように静寂とにぎわいの共存というようなものを目指す図書館でございます。  こちらの概要版の最後の裏面のほう、施設整備に関する考え方をごらんいただけますでしょうか。こちらでいわゆる図書館のゾーニング案というようなものをまとめているところでございます。にぎやかなゾーンと静かなゾーンをフロア分けしながら、羽根木公園とつながる三階には交流ゾーン、または子どもコーナーを配置するような特徴ある案となっております。庁内においては教育委員会だけでなく、公園所管課や建築所管等、庁内の横の連携を図りながら、また区民意見を広く取り入れる形で報告書をまとめたものでございます。  恐れ入りますが、かがみ文のほうの裏面をごらんください。(2)の施設の現況、(3)敷地概要については記載のとおりでございます。(4)の施設の規模(想定)でございますが、①延べ床面積として、二千平米程度が望ましいということや②三階構成で屋上の活用を検討することなどが報告書に記載されているところでございます。  4の今後のスケジュールでございますが、基本設計以降の今後のスケジュールは記載のとおりでございますが、今後改築に向けましては、例えばICタグの活用でありますとか、ただいま準備中であります経堂図書館における指定管理者制度の実施状況等も踏まえて、引き続き検討を進めてまいります。  説明は以上でございます。 ○石川征男 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がある方はどうぞ。 ◆諸星養一 委員 この前も説明いただいたように、基本設計までに間があくんですよね。当然その二年という間隔があると。このまま基本構想、まさにベースになるんでしょうけれども、この基本設計に至るまでに、やはりまだまださまざまな考え方というか、こういうことをやってほしいとか、そういうことも当然地域の方から出てくると思うんですけれども、そうしたことについて、この基本構想をベースにして何らかの話し合いというか、そういうものは設けることは想定されていますか。それともこのまま真っすぐいきましょうという話になるんですか。 ◎會田 中央図書館長 ただいま委員お話しのように、基本構想、ベースとなるものができて、これについては区民の意見も取り入れたものが、まずは報告書ということでまとまったというふうには思っております。しかしながら、お話のように、基本設計は平成三十年度でございます。その間、今回の基本構想の中でも公園と一体ということが大きなテーマとしてございますので、そういった公園の整備でございますとか、今お話しさせていたただきました、来年度、またシステムのリプレース等もありますので、ICタグの導入ということになれば、設計にも影響があると思います。  また、運用におきましても、今ちょうど指定管理者制度の導入というようなことも、まさに今準備を進めているということでは影響があるというふうに考えております。そういった中では、どういう形かということはまだ決まっておりませんが、また何らかの御意見をいただくような形、今回ワークショップに参加した方々については、御希望がありました方々については、今後情報提供できるような形も考えましたので、またそういったところでは、このまま突き進むというよりは丁寧に基本設計に持っていきたいというふうに考えております。 ◆加藤たいき 委員 このワークショップを七十名、五十九名とそれぞれ二回やられたということですが、これは年齢構成とかというのは、ざっくりでいいのでわかりますか。 ◎會田 中央図書館長 今回について、年齢構成につきましては、主には三十代から七十代ぐらいの方までというところでございました。どうしても若い方は少なかったというところがあって、また中学校へのアンケートの実施などもさせていただいたというところはございます。ただ、ある程度幅の広い年齢構成ではなかったかなというふうに思っております。 ◆加藤たいき 委員 三十代の人は恐らく少ないと思うんですよね。そして、羽根木公園に隣接しているということでかなりプレーパークだったり、公園で遊んでいる親子連れという方々が、多分梅丘図書館、これからたくさん来るんではないかなというふうに予想されるんですが、今、一階の部分とか子ども向けに考えているようですが、どっちかというと幼児のこともいろいろ考えていかないと、ママ友とかに聞くと、やっぱり図書館は静かなところで、なかなか幼児を連れていきにくいという声がある中で、隣接しているということはもっともっと幼児が来ることが予想される中で、そういった考えももうちょっといかないといけないのかなというふうに思っているんです。  さっき諸星委員がおっしゃっていたように時間があいているので、これからもっと考える時間というのが、まだ二年間あるということなので、どうしても人数構成が少ないということは問題だと。三十代だったり、二十代の若い人たちの世代がいないということは問題だと思うので、ぜひそこを広げる考えをもうちょっと持っていただきたいなというふうに思いますが、いかがでしょうか。 ◎會田 中央図書館長 この間、基本構想の策定に当たりましては、若い方等、区民の参加等につきまして、さまざまな御意見をいただきました。今回はこのような形でまとめさせていただきましたが、まだ時間もありますので、今、委員御指摘のあった点も踏まえて、ベースはでき上がったと思いますが、こういう形でまとまりましたけれども、より具体化していくに当たっては、また検討してまいりたいと思います。 ◆加藤たいき 委員 ぜひ親子というところも、子どもというのはもうちょっと引き下げて、幼児という年齢層もあると思うので、そこも考えていただけたらなというふうに思います。 ◆上川あや 委員 今回は、後背にある羽根木公園とつながる図書館ということで連続性を確保していただけるということを以前私からも提案したので、ありがたいことだなと思っています。先ほど最後の御説明のところで、屋上の活用も検討するという一言がございました。そこでおっしゃった屋上というのは、三階の交流ゾーンあるいは子どもコーナーをつくる、その外側のテラス、広場のことをおっしゃっているのか、それともその三層のさらに上のところを活用することをおっしゃっているのか、どちらなんでしょうか。 ◎會田 中央図書館長 前者と言いますか、テラス、広場のことを基本的には――わかりにくいところがあって申しわけありませでした。そのテラス、広場から公園に直接渡れるような形の絵でございますので、屋上とお話しさせていただきましたのは、このテラス、広場の位置というふうにお考えいただければと思います。 ◆上川あや 委員 ということは、これからまだ時間はあるということだと思うんですけれども、三層の上については、今のところは全く考えていない、ただ屋根があるだけということですか。 ◎會田 中央図書館長 今回の基本構想の話し合いの中では、この屋上のさらに上ということについては、そこまでの議論は進んでおりませんので、あと予算的なこと等もあると思いますので、現状ではちょっと三階建てまでというところでまとめているところでございます。 ◆上川あや 委員 御回答ありがとうございます。何でこんなことを聞いたのかと言いますと、ちょっと地域の方から、皆さん御承知かもしれませんけれども、区内でドッグランが芦花公園と駒沢にしかなくて、北沢エリアとかにないんですね。一方では、犬の散歩であそこを利用している方はすごく多くて、公園利用者との間で犬の散歩をめぐっても好ましく思う方と思わない方と、もっと自由に自分たちで管理して遊ばせてあげられる場所が区立公園にもあればいいのにというようなお声があったものですから、せっかく場所をつくるのであれば、どういう活用の場所の可能性があるのかなということを今思っていて、ちょっと伺わせていただきました。少しだけ頭に置いていただけるといいかなと思っています。私としても考えてみたいと思っています。 ○石川征男 委員長 要望ですね。 ◆上川あや 委員 はい。要望です。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○石川征男 委員長 (17)その他に移ります。  何かありますか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○石川征男 委員長 次に、2資料配付ですが、レジュメに記載のとおり、資料が席上に配付されております。何か補足がありましたら、理事者の方。 ◎松田 教育相談・特別支援教育課長 本日資料配付させていたただきました世田谷区特別支援教室推進計画につきまして、一言補足説明させていただきます。  本件につきましては、十一月九日に素案を、そして二月八日に案という形でこの常任委員会へ報告をさせていただきました。案からの修正点でございますが、表紙の裏にはじめにというものが加わったところと、巻末の資料の中に差別解消法に関する世田谷区の基本方針と職員の対応要領を加えております。その他大きな修正はございません。  補足説明は以上です。 ○石川征男 委員長 よろしいですか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○石川征男 委員長 次に、3協議事項に入ります。  行政視察について、これは皆様方に日程について事前に調整させていただきたいと思います。七月の二十日水曜日及び二十一日の一泊二日で皆さんの御都合もよろしいと聞いております。改めてここで決定させていただきたいと思いますので、視察の日程を七月二十日及び二十一日で組むことでよろしいでしょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○石川征男 委員長 それでは、二十日及び二十一日と決定させていただきます。  次に、視察内容ですが、当委員会として調査、研究したい事項について御意見があれば何か伺いたいと思います。 ◆風間ゆたか 委員 もう十年言っていますけれども、その間ずっと学校へ行ってきているので、今回、どのエリアも二十日が最終日の可能性大ですけれども、ぜひ現場に行って、先進的な取り組みを伺うというのは入れていただきたいなと要望しておきます ○石川征男 委員長 一応、承っておきます。  なければ、あとは副委員長、委員長で検討させていただいてよろしいでしょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○石川征男 委員長 それでは、視察内容につきましては、ただいまの御要望も参考にさせていただきながら、正副委員長で協議し、次回委員会で正副委員長案をお示ししたいと思いますので、よろしくお願いいたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○石川征男 委員長 次に、(2)次回の委員会の開催についてですが、次回委員会は、第二回定例会の期間中である六月十六日木曜日午前十時から開催したいと思います。よろしいでしょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○石川征男 委員長 それでは、六月十六日木曜日午前十時から開会することに決定いたしました。  以上で協議事項を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○石川征男 委員長 その他何かございますか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○石川征男 委員長 なければ、以上で文教常任委員会を散会させていただきます。     午後零時四十五分散会    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━  署名   文教常任委員会    委員長...