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  1. 世田谷区議会 2014-04-23
    平成26年  4月 区民生活常任委員会-04月23日-01号


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    平成26年  4月 区民生活常任委員会-04月23日-01号平成26年 4月 区民生活常任委員会 世田谷区議会区民生活常任委員会会議録第五号 平成二十六年四月二十三日(水曜日)  場  所 第五委員会室  出席委員(八名)    委員長         板井 斎    副委員長        上山なおのり                石川征男                津上仁志                植田靖子                桃野よしふみ                あべ力也                ひうち優子  欠席委員(一名)                江口じゅん子  事務局職員    議事担当係長      佐々木 崇    調査係主任主事     山塚恭史  出席説明員   生活文化部
       部長          齋藤洋子    市民活動推進課長    志賀毅一    文化・国際課長     清水昭夫    区民健康村・ふるさと交流課長                山本恵造   スポーツ推進担当部    部長          坂本雄治    スポーツ推進課長    進藤達夫    スポーツ施設整備課長  伊東友忠   産業政策部    部長          内田政夫    商業課長        望月敬行    工業・雇用促進課長   川村健一郎  参考人   公益財団法人せたがや文化財団    理事長         永井多惠子    事務局長        千葉信哉    文化生活情報センター副館長                小池正海    美術館館長       酒井忠康    文学館館長       菅野昭正    事務局次長       張堂明観   株式会社世田谷川場ふるさと公社    代表取締役       宮林茂幸    取締役営業部長     宮内明彦   公益財団法人世田谷産業振興公社    副理事長        髙山 博    事務局長        玉野宏一   公益社団法人世田谷シルバー人材センター    会長          竹内 弘    常務理事        志村千昭    事務局長        青山善樹   公益財団法人世田谷スポーツ振興財団    理事長         野原 明    事務局長        尾﨑眞也    事務局次長       末竹秀隆    施設課長        小松幹治   ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇ 本日の会議に付した事件  1.報告事項   (1) 公益財団法人せたがや文化財団における平成二十六年度事業について   (2) 株式会社世田谷川場ふるさと公社における平成二十六年度事業について   (3) 公益財団法人世田谷産業振興公社における平成二十六年度事業について   (4) 公益社団法人世田谷シルバー人材センターにおける平成二十六年度事業について   (5) 公益財団法人世田谷スポーツ振興財団における平成二十六年度事業について   (6) その他  2.協議事項   (1) 次回委員会の開催について  ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇      午前八時五十八分開議 ○板井斎 委員長 ただいまから区民生活常任委員会を開会いたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○板井斎 委員長 本日の委員会に江口委員より欠席の届け出が出ておりますので御報告いたします。  本日は、当委員会で所管する五つの外郭団体の平成二十六年度事業計画などの報告を行います。  報告の順序ですが、最初にせたがや文化財団、次に世田谷川場ふるさと公社、次に産業振興公社、次にシルバー人材センター、最後にスポーツ振興財団の順で報告を行っていきたいと思います。  議事の進行ですが、各団体の報告については入れかえで行います。まず、区理事者より平成二十六年度の事業計画等の報告について説明をいただき、その後、各団体より経営方針等についての御説明をいただきます。その説明が終了した後、質疑応答に入りたいと思います。なお、本日は、シルバー人材センターの報告終了後に昼の休憩を入れる予定ですのでよろしくお願いいたします。  それでは、説明員、参考人の方に入室していただきます。  それでは、(1)公益財団法人せたがや文化財団における平成二十六年度事業についての報告に入ります。  本日は本件に関し、参考人として、永井理事長、千葉事務局長、小池文化生活情報センター副館長、酒井美術館館長菅野文学館館長張堂事務局次長に御出席をいただいております。本日は、お忙しい中にもかかわらず本委員会のために御出席いただきまして、まことにありがとうございます。委員会を代表して心から御礼申し上げます。  それではまず、区理事者より平成二十六年度の事業計画等の報告をお願いいたします。 ◎清水 文化・国際課長 公益財団法人せたがや文化財団における平成二十六年度事業について、御説明いたします。  1の事業計画でございますが、各館の主な実施事業をお示ししております。  世田谷文化生活情報センターは、創立以来一貫して区民の文化向上に寄与することを目的として、生活工房、世田谷パブリックシアター、音楽事業部の三本柱で、創造的な文化施設として事業を展開してまいります。  生活工房は、メーンテーマ「地球のデザイン」の視点を切り口に、日本の基層文化を探る展示企画や食と環境について考えるセミナーシリーズなどにより、どう暮らすのかということを具体的に考える場を創出します。森の恵みと暮らし方といった展示企画、知の航海2014「日本の食を再考するシリーズ」などのワークショップ、講座等の事業を実施してまいります。  世田谷パブリックシアターは、野村萬斎芸術監督の方針のもと、区民がすぐれた演劇等の文化芸術を享受できる機会や、みずから文化芸術活動を実践できる場を提供するとともに、地域交流活動、人材育成、教育普及活動国際交流活動を促進することで、豊かな地域社会の形成に資することを目指します。「藪原検校」、MANSAI◎解体新書のほか、森新太郎演出「THE BIG FELLAH」など、さまざまな事業を実施してまいります。  音楽事業部は、「生活のとなりに良質の音楽を」をコンセプトに、池辺晋一郎音楽監督の方針のもと、多彩な企画を実施します。作曲家宮川彬良バラエティーコンサート「せたがや音楽塾」、音楽監督の多分野に及ぶ豊富な知識や人脈を活用した異分野とのコラボレーション、創立五年目となりますせたがやジュニアオーケストラの継続した活動とその活動成果の発表としての定期演奏会など、さまざまな事業を実施してまいります。  世田谷美術館は、区民が美術文化を享受するとともに、みずから学び、創造し、交流することにより、教育、文化の振興と豊かな地域社会の形成に寄与するという設置理念を踏まえ、質の高い多彩な事業を展開してまいります。現在開催中の企画展「桑原甲子雄の写真 トーキョー・スケッチ60年展」、「ボストン美術館 華麗なるジャポニズム展」のほか、世田谷美術館本館でのミュージアムコレクション、区民絵画展を、分館では収蔵品展などさまざまな事業を実施してまいります。  世田谷文学館は、基本方針でありますジャンルの枠にとらわれない文学館、幅広い層に親しまれる文学館、生き生きと活動する文学館の文学を広く開放する活動と、文学の根本にある本質的な魅力を紹介する活動とをあわせて展開してまいります。企画展「日本SF展・SFの国」、「岡崎京子展」のほか、常設展示のコレクション展など、さまざまな事業を実施してまいります。  それでは、裏面をごらんください。平成二十六年度予算の内訳表でございます。  一般正味財産の部の経常増減の部でございます。経常収益といたしましては、基本財産運用益三百五万八千円、特定資産運用益二十四万二千円、事業収益十二億一千九百九十九万一千円、受取区補助金十億五千六百十一万円、受取助成金等一億六千四百六十三万七千円、受取寄附金等百万円、受取負担金一千五百八十三万三千円、雑収益三万一千円、経常収益の合計(A)は、二十四億六千九十万二千円と見込んでおります。経常費用といたしましては、事業費二十四億九千七百八十二万九千円、管理費六百十九万一千円、経常費用の合計(B)は、二十五億四百二万円と見込んでおります。  なお、経常収益から経常費用を差し引きますと、四千三百十一万八千円のマイナスとなります。引き続き経費節減に努めて、可能な限り赤字の圧縮を図るとともに、区民のニーズに合った企画の実施、施設利用の促進に向けたサービスの強化に努め、増収を図ってまいります。  税引前当期一般正味財産増減額(C)に他会計振替額(D)を加えて、法人税等を差し引きました当期一般正味財産増減額(F)は、四千三百十八万八千円のマイナスとなり、これに一般正味財産期首残高(G)四億九千四百九万六千七百八十四円を加えますと、一般正味財産期末残高(H)は、四億五千九十万八千七百八十四円と見込んでおります。  次に、指定正味財産の部でございます。基本財産は八億円で変動ございません。よって、一般正味財産期末残高(H)と指定正味財産期末残高(K)を合計いたしました正味財産期末残高(L)は、十二億五千九十万八千七百八十四円と見込んでおります。  説明は以上でございます。 ○板井斎 委員長 次に、経営方針等についての説明をよろしくお願いいたします。 ◎永井 理事長 それでは、財団を代表いたしまして永井が説明いたします。  文化は一言で効用を語ることはできないというふうに思います。ただ、人々の心の世界を耕すものだと考えております。理屈ではなくて、皆様に文化事業に触れていただき、その経験によって人間性が培われるものだと考えております。ですから、皆さんに経験していただくことが大事です。  世田谷区は、美術館、文学館、劇場、生活工房、音楽事業などを行う施設を早くから設けたのは、今考えますと、物質ではないものを求める人々の要望を捉えた先見的な取り組みであったというふうに思います。当財団は、人々へ文化を身近にという目的を担って、指定管理者としてこれらの施設の運営を任されている公益財団であり、東京都から公益認定を受けて活動をしているところでございます。二十六年度も皆さんに楽しんでいただきながら、何かを心に受け取っていただく企画、コマーシャルベースではできない企画を多彩に組んでおります。  財政的には、率直に申し上げて、近年補助金が四億円弱の減収でございまして、苦しい運営になっておりますけれども、子どもさん対象の事業や高齢福祉施設に出向いて行う収入がない事業についても、減らすことなく行ってまいりたいというふうに思っております。  御案内のように、区の人口は増加傾向にあり、八十万人を超える人々の御要望は多種多様でございます。まずは多様性ということに心を砕き、多彩で豊富なメニューを企画しております。要は、芸術性豊かなものから親しみやすいものまで、幅広いプログラムを立てるということを旨にしておりますし、その品質の管理には責任を持ちたいと財団として考えております。  二つ目は、感性の領域というものは子ども時代に培われます。したがって、お子さんの想像力を育む、完成を培うということに心を砕いておりまして、十年、二十年後を見据えて、いわば未来への投資を行うというプログラムを考えております。  三つ目は、町のにぎわいに貢献することでございます。活力にあふれた地域づくりにつながるよう、商店街の御要望に応えたり、世田谷の町に題材をとった事業などを考えております。  四つ目は、自主財源の確保です。これはなかなか難しいことでございますけれども、世田谷区の補助金以外の国や企業などからのファンドレイジングを可能な限り行い、低廉な料金で区民が参加できるよう心がけております。また、区民の皆様へ寄附についての御認識をいただきたく、いろいろ努力しているところでございますけれども、日本人は余り寄附について今まで経験がございません。二十五年度では、それでもいろいろな努力の結果、五十万円弱の寄附をいただきました。二十六年度は、目標として百万円を考えております。  それでは、各館の二十六年度の事業を御理解していただきたく御説明申し上げたいと思いますけれども、施設のできた順に、まず美術館から説明いたします。 ◎酒井 美術館館長 それでは続きまして、世田谷美術館の事業計画について説明いたします。  既に設立理念については申し述べてあるとおり、できるだけ教育、文化の振興と豊かな地域社会の形成といったところに重点を置いていますが、それだけでは視点がどうしても狭くなるので、地域性と国際性に富んだ構成を計画しております。  現在は、世田谷ゆかり写真家桑原甲子雄の写真展。これは、東京を戦前一九三〇年代から九〇年代まで、約六十年間桑原さんが世田谷を中心にして撮った写真を美術館のほうに既に寄贈してくれて、所蔵しております。それを生かそうということでございまして、特に今開催したばかりですが、大変興味を持って見られているところは、昭和十年代の世田谷のボロ市の景色の写真がずっと並んでおりまして、大変興味深いと私も思っております。  夏には、世田谷美術館として久々の大型展をNHKプロモーションと一緒に企画しまして、「ボストン美術館 華麗なるジャポニスム」と銘打ちまして、世界屈指の印象派のコレクションのあるボストン美術館から、有名なモネのラ・ジャポネーズという作品を中心にして百五十点ほど展示する予定です。これに関しては、もう既に和服を新たにデザインしてつくって、それを鑑賞者の中で特に若い女性には試着していただくという試みも加えた展覧会として、多分相当数の人が来館を見込めるんじゃないかと期待しております。  それから、その後は松本コレクションと言いまして、これまた非常に世界的なコレクションで、長らくアメリカにいた人なんですが、ソビエトのいわゆる帝政時代から革命後しばらくのところまでの非常に歴史的に貴重なアバンギャルドのポスターを丸ごと展示しようということです。  それからもう一つは、美術館が長く所蔵しておりました難破田史男という実は世田谷に非常に縁の深い難破田龍起さんの次男坊でして、この人は世にデビューする前に若くして亡くなっちゃったんですけれども、最近、彼の幻想的な世界が着目されまして、ぜひ美術館の企画展で対応してみようと。  それからもう一つは、これは既に皆さん含めて多くの方に興味を持たれておるんですが、四年か五年前に資生堂の展覧会をしました。それから、去年は高島屋の展覧会をしました。ことしは展覧会の企画として東宝スタジオに出てきてもらう。もちろん七人の侍とか、ゴジラとか、そういったものも含めて一つの映画ですので、時代的なことへの記憶を喚起するといったことで、これはさまざまなセット等と資料も含めて、企業と美術展というのは、その企業が持っている文化度をいわば美術館という病院で健診してあげましょうといったような試みでもございます。  それから、ミュージアムコレクションは毎回年に三度ほど企画しておりまして、準企画的な形で絶えず皆さんにお目にかける。ことしはその中でも特別、塩田コレクションと言いまして、北大路魯山人の大コレクションがございます。これは日本一のコレクションなんですが、時々地域創造とかいろんな形で全国を巡回したりして紹介している。だけれども、改めて北大路魯山人に美術館としては今日的視点を当てて、皆さんにお目にかけようということでございます。  それから、教育普及事業では、学校教育と連携して鑑賞教室とか出前授業とか、通年いろいろとしていることを順調に行いたいと思います。人気の通年講座では美術大学というのがございまして、単年度で一応終了ということになっているんですが、受講者から大学院をつくってくれとかいろんな要望があって、美術館ともっと親しく交わりたいということがあるので、ステップ・アップ講座というのをちょっと考えてみようとか、あるいは子ども美術大学などを一応企画しております。それから、展覧会関連の講座としましては、ワークショップ、パフォーマンスなど、さらに充実を図っていきたいと思っております。  美術をめぐる出会いの場をさらに豊かなものにするという意向でございます。 ◎菅野 文学館館長 文学館から御報告を申し上げます。  私ども文学館は、先ほども御紹介がございましたように、ことしで創立二十年になりますが、創立以来ジャンルの枠にとらわれない文学館、幅広い層に親しまれる文学館、生き生きと活動する文学館という三つの項目をモットーに運営してまいりました。私は七年前からお世話になっておりますが、創立以来のモットーを受け継ぎまして、その線に沿ってなるべく地域の方々のいわゆるニーズというんですか、そういうものをくみ上げるように心がけながら、かつまた、文学、文化というのは、申し上げるまでもなく、時代に伴って新しい活力を生み出していく、あるいは新しい領域を広げていくものなので、そういう新しさにも目を向けながら、かつ文学の本来持っている魅力というものをそれに溶け合わせるというんでしょうか、大仰な物の言い方をすれば伝統と現代を総合していく文学活動を展開していきたいと、そんなふうに思っております。  具体的な事業計画に入ります前に、ちょっとこれは御報告なんですが、本年の一月二十七日に地域創造大賞というものを受賞しました。これは総理府で所管しているんでしょうか。(「総務省」と呼ぶ者あり)総務省ですか。地域創造という財団法人がございまして、そこで出している賞で、既に生活工房、美術館は受賞しておられるそうで、その後を受け継ぐ形になっております。文学館は全国に約百あるそうですが、その中で文学館がこの地域創造大賞を受けたのは、世田谷文学館が初めてだということなので、私どもの文学館としての特殊性、特異な活動を認められたというふうに考えております。  事業計画に移らせていただきますが、本年は企画展といたしましては、現在既に始まっておりますが、茨木のり子さんという詩人の方の展覧会をやっております。これは全く偶然なんですが、今月になって岩波文庫で「茨木のり子詩集」が出ました。岩波文庫というのは、その権威があるとか権威がないとか申し上げても仕方がないんですが、詩集というものを余り選択していないんですね。古典的な藤村とか啄木とかはもちろんですし、もう少し時代が下がると萩原朔太郎とか白秋とか、そういういわゆる本当に古典的な、詩として成果の定まった詩人の詩集は入っておりますが、それ以外のものは余り入れない方針なのかどうかわかりませんが、現実としてはそうなっています。  茨木さんは戦後に活動された詩人で、よく戦後史の長女というふうなことを言われるんですけれども、戦後に活動し始めた女性の詩人の先頭を切って活動された方。その茨木さんの詩集が今月岩波文庫に入りました。戦後に活動を始めた詩人が岩波文庫に入ったのは、男女あわせて初めてではないかと思っております。そういう位置づけの詩人でいらして、そして、その詩の内容は、主婦でいらっしゃるんですけれども、主婦としての生活の中から時代と向き合う思想を紡ぎ出していく、あるいは時代と向き合いながら、その生活の中で時代の要求する、要望する思想を生きていく、そういうテーマでずっと詩作活動を続けていらっしゃった方です。文庫に入ったということは広い読者を持っていらっしゃるという証明でもあるわけで、その方の展覧会を時期を同じくしてできたことを、偶然ではありますけれども、大変よかったと思っております。  それから、夏には「日本SF展・SFの国」と題しまして、SFというジャンルは世界的に第二次大戦後に生まれ、大きく発展したものですが、日本では、むろん戦後間もなく、昭和三十年ぐらいからだんだんSFを活動する作家があらわれ、そして人気も大変高まってきた、そういうジャンルです。いわゆるSFの第一世代として、星新一、小松左京、筒井康隆、手塚治虫というような作家が人気を集めてきたわけですが――この中で現存者は筒井さんだけになってしまいましたが、その四人の日本SFの第一世代の方々の資料を中心にして、日本のSF史――SF史といってもまだそう長いことではないので、ここ半世紀足らずということになりますが、日本のSF史が、いかにさまざまな悪戦苦闘を経ながら形成されてきたかということが総覧できるような展覧会になればと思って準備を進めているところでございます。
     それから、SFは特に大人から青少年まで、非常に幅広い世代の読者を持っているジャンルでありますので、その意味でも多数の方々の期待に応えられる展覧会にしなければいけないというふうに思っております。  それから、秋には、水上勉のハローワークというちょっと変な題なんですが、そういうタイトルで水上勉さんの業績をしのぶ展覧会を行いたいと思っております。水上さんは、妙な言い方になりますが、デビューされたときはミナカミツトムといって世間に通用しておられたんですが、それは他人が勝手にミナカミと言うから俺はミナカミと言っていたんだと、本来はミズカミだというふうなことを途中から言い出されて、もうお亡くなりになっているわけですが、今はミズカミとお呼びするのが正しいんだと思います。そのお名前もきちんと水上勉のハローワークというタイトルにして開催したいと思います。  ハローワークというと、何だか文学の展覧会として、いつから文学館が職業安定所を始めたんだと言われたりするといけませんが、水上さんという方は、御承知のように大変苦労なさって、作家として活動されるまで……。 ◆あべ力也 委員 中身の説明じゃなくて事業の説明をしていただきたいんです。長々そういう話をされても、水上さんの話を僕は聞きたくて聞いているんじゃなくて、事業の全体の話を聞きたいんですよ。時間がないんだから長々話されても。 ◎菅野 文学館館長 やはりどういう経歴の方か多少申し上げないと事業の内容まで踏み込めませんので、今御注意のように進めてまいりますが、もうちょっとお許しください。  そういう方ですが、直木賞をとられたり、いろいろな一休や良寛の生涯などを書かれた方ですが、水上さんのお仕事の資料を広く集めまして、今申し上げたようなさまざまな職業を遍歴されながら作品活動を広く展開されたお仕事を概観する展覧会にしたいと思っております。  それから、冬は、岡崎京子さんという少女漫画からスタートされて現代の漫画界の中心的な活動をされている方の展覧会を開催することにしております。これまで岡崎さんの展覧会は、そうたびたび方々で試みておられないようですけれども、岡崎さんがどんな形で少女漫画に新しい潮流を引き入れたかというふうなことを中心的な焦点として展覧会を開催すると考えております。  それから、水上さんも岡崎さんも、やはり世田谷で生活しておられた時間が長い、地域の方々にも非常に親しまれていらっしゃると聞いております。  それから、教育普及事業では、子どもを対象とした事業で「せたがや子ども文学館」というものを従来からずっと続けて、小学校、中学校を回って非常に好評を得ておりますが、これも従来の実績を踏まえて、さらに新しい工夫を加味しまして、同じような路線で新しいさまざまな工夫をつけ加えた活動を展開していきたいと考えております。  それから、これは文化庁の支援を得ておりますが、毎年十月に連続講座を開きまして、平生行っております活動を総合的に、さらに……。(「簡潔に話してもらえないですか」と呼ぶ者あり) ○板井斎 委員長 今まとめて話しておりますので、続けてください。 ◎菅野 文学館館長 簡潔というのがどのぐらいの簡潔かよくわかりませんが、さらに通常の活動を集約するようなものにしたいと思っております。  それから、一月には世田谷の書展というので、これは例年行っておりますが、世田谷に在住しておられる書家の方々の展覧会を開催することは例年どおり計画しております。  余計なことを少し申し上げたかもしれません。 ◎永井 理事長 それでは、世田谷文化生活情報センターの事業を説明したいと思います。  こちらは劇場部門、生活工房部門、文学事業部門と三部門ございますので、今短くというふうにおっしゃられましたけれども、少々長くなりますのでお許しをいただきたいと思います。  劇場部門では、二十六年度は世田谷区の子どもさん向けの事業に力を入れることにいたしました。夏休みの八月を中心にこどもプロジェクトというのを組んでおりまして、夏でございますので、子どもさん向けの少し怖いようなドラマ「暗いところからやってくる」というのを上演いたします。また、NHKのサラリーマンNEOでもおなじみだった近藤良平さんの振りつけによる楽しいダンスですとか、区内中学生から募集して創作するダンス「トバズニハ」、それから子どもとおとなのための「お話の森」、これは人気俳優さんたちによる劇場での読み聞かせになりますけれども、こういうものを組んでおります。また、いつも盛況の日野皓正さんの指導による「Jazz for kids」は、既に外部から出演依頼を受けるほどになっております。  演劇公演では、アイルランドの独立運動を背景に暴力行使か平和的解決かで揺れる運動家たちの三十年にわたる軌跡をドラマ化した「THE BIG FELLAH」を公演いたします。これは約一カ月ぐらいの長期にわたって公演をいたしまして、兵庫、そのほか各県からの公共劇場の要請によって巡演もいたしますけれども、人気俳優の内野聖陽さんが主演いたします。既にチケットは日によって売り切れるような状態でございます。客席をふやしているところです。このほか、アラブ出身のワジディ・ムワワド作の「炎」は、アラブ世界の民族紛争を背景に家族のたどった数奇な運命を描いた辛口のドラマです。アラブ世界を描いたドラマが登場するのも初めてのことだと思います。主演に麻実れいさんを迎えております。このほか、環境に恵まれなかった青少年の心理を描いたイギリスの戯曲「マーキュリー・ファー」の上演など、これら三作は本邦初翻訳、初上演の創作です。  また、芸術監督の野村萬斎企画では、「オセロ」と「藪原検校」が再演の要望が多くて、「オセロ」では兵庫、名古屋、新潟、水戸、宮城の公共劇場からの要請を受けて国内を巡演した後、ルーマニアとフランスでの海外上演が決まっております。これら非常に多彩に、ほかにも説明したいところですけれども、はしょって、教育普及プログラムに参ります。  教育普及プログラムでは、学校で行うプログラムといたしまして、教員を対象として行う日本語ワークショップ、それから中学校の演劇部の活動を支援する事業、古典芸能の鑑賞教室なども行います。また、地域の世田谷区民の参加を受けて行う「地域の物語」、これも毎回大変反響をいただきまして、ことしも創作し、発表する予定でございます。テーマは、区民の参加を受けてディスカッションしながら決めていくというスタイルでございます。  間もなく五月の連続休暇に入りますけれども、この休暇中には区民のアマチュア団体にパブリックシアターの舞台に上がっていただくフリーステージを行います。バレエ、洋楽などの成果を発表していただきますけれども、入場者が大変多いものですから、ことしは抽せんで入場者を決めるほどの盛況になっておりまして、二千五百人ほどが参加する予定でございます。それから、世田谷アートタウンの三茶de大道芸、若手のアーティストを育成するネクストジェネレーションなど、こうした地域向けの事業を継続してまいります。劇場部門では、企画枠だけ挙げましても四十三以上のプログラムになっておりますので、本当に目の回るような忙しさでございます。  生活工房部門では、暮らしとデザインを主題に環境問題に関心を持っていただく事業を展開いたします。企画展示といたしましては、食と環境を主題とした森の恵みと暮らし方「ブナ帯・食ごよみ」を年度末に行う予定でございます。これは、東アジアの中でも独自の文化を育んできた日本の東北地方のブナの森に着目いたしまして、自然から学ぶ暮らしと四季折々の食べ物を関係づけて展示するものでございます。世田谷だけではなく、東北などにも展示を展開しようとする企画でございます。これにつきましてはちょっとお金がかかりますので、他財団から五百万円ほどの助成金を獲得して行う事業でございます。あわせて、「森・里・海の連環」による豊かな海を主題とするレリーフジオラマ上映を通年で行う予定でございます。  展示企画といたしましては、東北大地震の記憶を忘れないようにという思いで、飯館村の情景と人々の記憶を写真でたどる展示を行います。  このほかたくさんございますけれども、世田谷区内から題材をとった企画といたしましては、「三軒茶屋でお茶を。」さまざまなお茶の展示をいたします。また、昨今はオーダーメード、仕立て屋が町から消えるような状況でございます。しかし、世田谷区内のあるオーダーメードのお店の物語に焦点を合わせた展示など、世田谷の暮らしに身近な生活工房としての企画を考えております。  それから、子ども青少年向けでは、企業の支援を受けて次世代自動車体験教室、コンピューターの分解授業、テキスタイルを制作する十四歳のワンピース、お子さんの関心の高い映像を制作するワークショップなども企画しております。二十一世紀はデザインの時代とも言われておりますが、環境問題やデザインにも関心を持っていただけるような企画を考えました。こちらは三十六事業でございます。一事業について何回もやりますので、実際に行う日数としてはもっと多くなります。  もう一つ、音楽事業では、これは最近スタートした音楽事業部門でございますけれども、世田谷の子どもたちのためのジュニアオーケストラが中心でございます。初めはなかなか聞きにくいような展開もございましたけれども、昨今、非常に急速に腕を上げておりまして、楽しみな事業になってまいりました。議員の皆様にもよく御鑑賞いただいていると思います。ことしは難しいチャイコフスキーの五番にも挑戦いたします。また、室内楽演奏会では、音楽監督の池辺晋一郎さんの選んだ区内在住のすぐれたクラシックの演奏家を中心に成城ホールで展開いたします。これは成城という地域に合ったプログラムを選んで展開いたします。  それから、昨年以来、いろいろな御要望がございまして、ポピュラー路線の音楽もということで、こちらを強化しております。人気の宮川彬良さんを迎えてポピュラー音楽路線を導入いたしました。今年度はパブリックシアターで大道芸の最中、世田谷アートタウンの時期に、せたがや音楽塾と銘打ちまして音楽の独特な解説と演奏をあわせて行います。このほか、劇場でも演劇で高齢者施設への訪問などを行いますけれども、音楽でも高齢者施設を訪問し、高齢者の方々の心を癒やすことなどができればと考えております。また、商店街からの御要望も多いものですから、商店街アートプロジェクトとして音楽を身近に楽しんでいただき、町のにぎわいに貢献したいと考えております。  財団では、こうした多彩な事業を組みまして楽しんでいただき、区民の皆様中心に心豊かになっていただければと考えております。  説明は三館、以上でございます。 ○板井斎 委員長 それでは、これまでの報告、説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆あべ力也 委員 御説明いただきましたけれども、順次質問してまいります。  この前の定例会でもいろいろ質問をいたしましたので経緯は御承知になっていると思いますけれども、議会でいろいろ質問をさせていただいた内容に関して、当事者の皆さんがいらっしゃっているわけですから、ここで伺いたいと思います。  まず、八角堂のジオラマに関してですね。これは今の説明の中で通年ということですけれども、昨年度の事業計画の中では提示をされておりましたが、大変一年ぐらい公開がおくれたというようなことは、議会でもいろいろ担当部署からの説明は受けましたけれども、文生のほうの責任者として、なぜそんなにおくれたんですか。まずそれをちょっと伺いたい。 ◎小池 文化生活情報センター副館長 私、事務部門の統括をしておりますので、私のほうから御説明申し上げます。ひとえに準備におくれたということでございます。委員ももう既に御案内のとおり、全編五分弱の映像でございまして、そのうちのナレーションがたった十五秒しか入っていない。これも、先般の韓国語を日本語に直したということで十五秒です。あとの四分強は全て音楽で流れている。これで果たしてコンセプトが学童、区民等におわかりいただくかどうかというところが私どもとしましては疑問に思っておりまして、そこの整合を図るために時間がかかったというふうに御理解いただきたいと思います。 ◆あべ力也 委員 今の御回答のようですけれども、私のほうで資料をいただいたのは、言語を直したりするのにどれぐらい時間がかかったんですかという話でその経緯を文書でいただいていますけれども、一年前に完成しているんじゃないですか。それはちょっと当たらないと思いますね。  それと、本年度の事業計画は、今ジオラマに関しては計画人数が五千人で通年となっていますよね。通年で今も開催しているということですよね。事業計画で通年となっていて、平成二十六年度。今二十六年度でしょう。私は、きょうこれがあるので、先週、三回見に行っています。一度も開催されていないじゃないですか。通年っていつから通年なんですか。四月はやらないんですか。通年じゃないじゃないですか。何を開催しているんですか。私はきのうも見に行きましたよ。鍵が閉まっていて何もやっていないじゃないですか。 ◎小池 文化生活情報センター副館長 通年となっておりますけれども、毎日ということでは私ども考えておりません。 ◆あべ力也 委員 いつやるんですか。 ○板井斎 委員長 説明を続けてください。 ◎小池 文化生活情報センター副館長 もう既に四月七日付だったと記憶しておりますが、起案を立てまして、四月は先日のフリーマーケットに合わせましてやったという状況がございます。今後は、ゴールデンウィーク中のフリーステージに合わせたり、それから毎月は大体十日程度を私どもは見込んでおるんですけれども、固定的にやる。十二カ月にわたってやっているということでございます。 ○板井斎 委員長 その前にさっき質問されたことをちょっとお答えになっていないと思うんですけれども、それもあわせてお答えください。 ◎小池 文化生活情報センター副館長 失礼しました。通年ということがどうしても私の頭にありましたので、通年につきましては通日ではないということです。十二カ月にわたって運営します。  一番真っ先の御質問でしたナレーション等、二月二十八日に私どもは引き渡しを受けました。ただし、これは実は三月の終わりに行いますセレモニー、それから地球産業文化研究所が昨年度内にということがどうしてもありましたので、仮のナレーションであり、仮の設置であったというふうに私どもは考えておりました。それの工事完了期間が二月二十八日、あべ委員がおっしゃられたとおり、実は仮であっても運営できる状態ではあったということは、私どもは考えております。 ◆あべ力也 委員 今、通年とここには書いてあって、各月で何日かやるから通年なんですという話だけれども、私は議会質問でも言ったけれども、ここ八角堂というのは三軒茶屋の大変いいところにあって、施設の機会費用で考えればほかの施設にも利用できるものじゃないですか。ほとんど閉めている。私、一週間に三回行ったけれども、全部閉まっていましたよ。事業は補助金で世田谷区の税金が入って投入されてやっているわけだから、費用対効果も考えて効率的な運営をするということが当然なんじゃないですか。  それで、設置をしましたけれども、たまにやりますよという今の回答じゃないですか。はっきり言ってそんなもの要らないですよ。何であんなもの設置したんですか。誰が持ってきたんですか。常設だといったって、毎日やっていないような施設じゃないですか。費用対効果から考えたって、家賃相当額で考えたらどれぐらいの家賃になるんですか。それでほとんど区民に行き当たりばったりで、自分たちの気分で開放したりなんかするんですか。あれだって、年間だったらどこかに貸したら幾ら取れるんですか。区民の財産じゃないですか。  それで、あなたたちが設置したものが何か理由があって、公表するのにいろいろ問題があるから、理由をつけて適当に月のうちに何回か公開しましょうよというふうにしか聞こえないじゃない。通年といったって、ずっと開放しているわけでも何でもないじゃないですか。一般の区民がこういうものがあるんだから見たいなと思ったって、鍵が閉まっているんですよ。今後、どういうふうに対応するんですか。 ◎小池 文化生活情報センター副館長 ちょっと幾つか質問あったかなと思うんですけれども、今後、どういうふうに区民に周知して開放していくんだということが主体の御意見だったと思いますが、現状としましては、PRにつきましては、いついつ開くということはホームページ等ではまだ言ってございません。今、情報ガイドをホームページ等に載せようということで行っておりますけれども、私どもの例えば生活工房事業というのは年度を通してございますので、先ほど館長から御説明があったとおりです。これは、ほとんどが私ども文生センターの内部を使って行いますので、そこから来られた方々を誘導しようということを考えております。  それから、全編を見てみますと、全部音楽ですので、それではなくて、ナレーションを別に吹き込みまして、それを流すような調整もしております。これはカセットテープに吹き込もうということで今考えております。それから、小中学校に対しましては、現在ポスター等の調整をしているところでございます。 ◆あべ力也 委員 だから、あなた方は一年かかって、公開する時期も大変時間がかかって、公開を三月中に、私が委員会でこの問題を質問したら、急遽稟議か何か立てて公開したわけじゃない。一年かかって公開するまでにいろいろ問題があって、それを調整するのにおくれたと言っているのに、まだこれから調整するんですか。一体何をやっているの。 ◎小池 文化生活情報センター副館長 これから調整するのかと、今まで何をやっていたんだということがございますけれども、昨年度約二百四十五人の方に御入場いただいているんですが、その方々から伺った意見を取り入れて、例えばナレーションをどうするんだ、示説パネルをどうするんだと。もう示説パネルは設置いたしましたけれども、やはり見ていただいた方々に課題を持っていただくためには、そういったサジェスチョンは私は必要だと思っています。ですから、今後とも動きながら考えていく。ナレーションのコンセプトが違うということであれば、それは変えていく予定でございます。 ◆あべ力也 委員 何か知らないけれども、僕はどういう経緯で持ってきたのか想像するだけなんだけれども、それを持ってきて設置をして、お金もかけてやったから、無理無理いろんなことを後づけで理由づけしているようにしか聞こえないんだよ。私は実物も見ているけれども、五分ぐらいの何か光が当たったりなんかして、ナレーションがぺらぺらっと言って、あれを区民の皆さんに何で公開しないの。あれで何をどうしたいの。お金をかけてつくったんでしょう。持ってきて、設置までして、あそこの場所だってただじゃないんだよ。あなたたちの遊びでやっているんじゃないんだよ。  時間もあるからほかのことを聞きますけれども、理事長さんは、文化生活情報センターの所長さんと兼務になっているんですか。 ◎千葉 事務局長 永井さんは理事長と文生の館長と兼務ということでございます。 ◆あべ力也 委員 前の理事長さんのときには兼務じゃなかったようですけれども、兼務という状況だと、私は理事長さんだったら理事長職にちゃんとしていただいて、文化生活情報センターの館長さんは館長さんで違う方をつけていただいて、それぞれその仕事を、兼務という形じゃなくてやっていただいたほうがいいと思うんだけれども、理事長職としてされている仕事の日数と、文化生活情報センターの館長さんとしてされている仕事の日数というのはどういうふうになっているんですか、お聞きしたい。兼務をしているという状況の中で、どういう仕事の配分とか勤務状況等はどういうふうになっているんですか。 ◎千葉 事務局長 お話しのように、具体的には理事長の職は、前は元文化庁長官の内田さんがやっておられまして、御都合により職を辞退するというような状況がありまして、それで、なかなか先ほど来いろいろ事業展開のお話も各館長から申し上げておりますけれども、オールジャパンの仕事であったり、世界的なこともありますので、そういう意味でなかなか人選として永井さんが一番という判断で、永井さんにやっていただいている。(「オールジャパンって何ですか」と呼ぶ者あり)仕事の展開が日本全国であったり、海外展開もしたりということもありますので、非常にそれなりの方が理事長にふさわしいということもありまして、お忙しい中、永井さんに理事長をお引き受けいただいた件がございます。  それで、館長として当然勤務をしておりますので、経常的に、勤務日数ということですけれども、勤務といいますか、私が拝見している限りは、一週間を通して、さまざまな館長としての仕事をやっていただいております。それから、理事長の仕事としては、当然決算、予算の関係の御判断を最終的にいただく。それから式典関係、こういった区の委員会招致においでいただくとか、そういう意味で館長としての具体的な仕事というのは、例えば文生の館長ですから、劇場の話がいっぱい出ましたけれども、そういったことにかかわる事業展開を日々やっていただいて、理事長としての職というのは、年間でかなり限定されてくるかと思いますけれども、トータルでは非常に激務かなと認識いたしております。 ◆あべ力也 委員 御本人に答えてもらったほうが話はわかるんじゃないの。その職務として何日御勤務をされなくちゃならない日があって、理事長さんとしてはどういう出席をされているのかということを私は聞いているんですよ。  私は、文化生活情報センターの館長さんとして勤務をしなくちゃならない日数というのは何日なんですかということを聞いているのと、それを今理事長さんと兼務されているという状況だから、理事長職と兼務をされているということで何か支障があっては困るから、理事長さんの勤務状況と館長さんとして何日出なくちゃならないですよという決まりみたいのがあるんでしょう。私が聞くところでは、週に三日お出になられているというお話ですよね。それと、理事長さんとしての理事会があったり何だり取り仕切ったりするので、理事長さんとして仕事をされるときとあられるようだけれども、それはどういう、私は聞いているだけだから。  勤務実態として、文化生活情報センターの館長さんとして勤務をされているのは何日で、理事長さんとして年間に勤務をされているのは何日と日数を聞いているんですよ。どうなっているんですか。 ◎千葉 事務局長 今あべ委員の御質問の中にもありましたけれども……。 ◆あべ力也 委員 笑う話じゃないじゃないですか。税金が入っているんだから、報酬をもらっているんでしょう。 ○板井斎 委員長 あべ委員、答弁中は発言を慎んでいただきたいと、よろしくお願いいたします。 ◎千葉 事務局長 今御質問の中にもお話がございましたけれども、週で申し上げますと三日程度基本的には来ていただいている。 ◆あべ力也 委員 それは何ですか。 ○板井斎 委員長 あべ委員、後でまとめて質問してください。  文化財団の皆様に申し上げますけれども、答弁を続けてください。途中で休まないで結構ですので、よろしくお願いします。 ◎千葉 事務局長 基本的には、館長としての職務は週に三日程度と考えております。通常、週の二日ほどは定例の会議等が全部組まれておりますので、それにはおいでいただいている。そのほかに打ち合わせ等が必ず入りますので、大体週三日程度。それから、理事長としての職務については、それぞれ土日の関係でおいでいただいたりということで、私の認識する限りは、ほぼ一週間、関連の仕事に携わっていただいているという認識をいたしております。 ◆あべ力也 委員 一週間、理事長としての職務に携わっているということは、文化生活情報センターかキャロットタワーのあそこに出勤をされているということなんですか。 ◎千葉 事務局長 例えば出勤という意味では、形だけ捉えますと、先ほど申し上げましたけれども、定例の会議は必ず火曜と金曜に含まれていますから、時間的に申し上げますと、これはもうほぼ午前中から夜までおいでをいただいております。  それから、私の先ほどの説明がちょっと正確じゃなかったかもしれませんけれども、理事長としての仕事というのは、つまり毎日常態として、あるいは週に何回かあるということではなくて、例えば先週で申し上げますと文学館、それから美術館のオープニングの式典等がありました。そういう式典とかオープニングにも当然おいでいただいていますし、決裁の具体的な判断のためと、それぞれ単発的な理事長として、例えば御説明をしなくちゃいけないというようなケースがございます。年間で何日とちょっと今申し上げられないですけれども、かなりの時間、日数を押さえていただいている部分があるということです。 ◆あべ力也 委員 極めて曖昧な回答なので、私が求めているのは、定常とか決まっているものがいろいろあるでしょう。そうすると、それに対して勤務を求めるような内容があったり、取り決めとしてこのときには、例えば館長さんだったら館長さんとして出席を必要とされるのはどれぐらいあるんですかということなんですよ。何か忙しくされていますよという話じゃなくて、その組織体として、文生の館長さんだったら週に何日はちゃんと出席を要請されているんですよということなんですかと聞いているんですよ。  理事長さんは理事長さんで、例えば理事会があるときに出席を要請されているのかということとか、例えばほかの文学館とか美術館とかの行事に、それは理事長職として出席をしなくちゃならないのかというようなことに関して、私は極めて曖昧な話での回答をもらうつもりで言っているんじゃなくて、忙しくしていますよというのが回答なの。そうじゃなくて、ちゃんと決まり事としてどうなっているんですかと聞いているんですよ。 ◎小池 文化生活情報センター副館長 文生センターの館長というお言葉がございましたので、館長としましては、先ほど事務局長がお答えしましたとおり、毎週二回の定例の会議がございますので、これは全ての文生センター事業の打ち合わせ、協議等が必ず入ってきますので、その会議には必ず来ていただいています。 ○板井斎 委員長 そのほかの委員の皆さんで、質問のある方は先に質問させていただければと思いますけれども、ありますか。 ◆津上仁志 委員 文化生活情報センターの生活工房の事業についてなんですけれども、青少年課外講座がございます。先ほど子どもの体験ワークショップとかさまざま考えられているようですけれども、これは人数が四十人、二十人とか、あと三十人、十五人という形ですごく少なくなっているんですが、これをもう少し広げたりというのは難しいんでしょうか。その辺をちょっと伺いたいんですが。 ◎小池 文化生活情報センター副館長 やる内容がかなり細かいものが多いものですから、一緒に集まって一気に講義等でできるものにつきましては、例えばおはなしいっぱいですと非常に多くの人間がとれます。あと、分会とかそういったものにつきましては、講師が一人一人に携わるものですから、この人数が限度というふうに考えております。 ◆津上仁志 委員 回数をふやすとなると、やっぱり費用的に難しいということですか。 ◎小池 文化生活情報センター副館長 生活工房事業はたくさんございまして、当然回数はふやしたいというふうに考えております。例えば長期休業中、夏休みとか、そういったときにふやそうとは考えております。しかも、この事業は四十人から二十人、三十人、非常に御応募される方が多いものですから、今後考えていきたいとは思っておりますけれども、会場の都合、講師の都合、予算の都合、そういったことで現状としてはこれが目いっぱいなんですけれども、今後、区民の皆さんからの御要望をいただきまして、何とか拡充していきたいと思っています。 ◆津上仁志 委員 私も結構要望を聞くものですから、ぜひ拡充の方向で考えていただきたいなと思います。  あともう一つ、一七ページにある市民活動支援コーナーの運営なんですけれども、生活工房のほうが休館日が月曜日でしたよね。この前ちょっと、私はある区民の方から市民活動の問い合わせをいただいてお電話したんですけれども、土日もお休みみたいでそういった形になっているので、できたら休館日というんですか、館があいているときは常態でNPOの立ち上げとか、そういったことに関する相談窓口という形で開くことはできないのかなと思っているんですけれども、その辺についてどうでしょうか。 ◎小池 文化生活情報センター副館長 一七ページ、市民活動支援の中の市民活動団体支援事業のことでよろしゅうございますでしょうか。 ◆津上仁志 委員 相談窓口をやられていますよね。その事業のこと。 ◎小池 文化生活情報センター副館長 市民活動団体支援事業でございます。こちらにつきましては、実は年二十回程度を今年度予定しているんですけれども、随時の御質問がございまして、すぐ答えられる人間がいるかどうかというところがございます。こちらは、実はNPO法人に委託していることがございまして、大体受付は学生のボランティアが多く入っております。そこで答えられないことがございますので、例えば会計相談ですと、これは本当にそういった方をお呼びしてお答えにならないと、やはり得られないと思いますので、そういった方の都合がございます。ただ、月曜日休館にしておりますけれども、それ以外につきましては、本来は全て御相談を承ることはできるというふうに考えております。 ◆津上仁志 委員 例えば、お電話した上で伺うんだったらそういった形で対応できると思うんですけれども、相談窓口という形になっているので、ふらっとというか、土日あいていますから行きますよね。そういったときもやっぱり来られても、きょうは受け付けできませんよ、こういった相談だったら改めて専門の方をこの日に呼んできますからという形での対応になるということですね。 ◎小池 文化生活情報センター副館長 現状においては委員のおっしゃるとおりでございます。 ◆津上仁志 委員 その辺の改善は難しいんですかね。 ◎小池 文化生活情報センター副館長 常にそれにお答えできる方を本来的には設置すべきだというふうには思いますけれども、現状としまして、NPO法人のほうも専門家が多くいるわけではございませんので、大変申しわけございません。そこの御相談に合った方、できれば、本来私どものほうでもっと細かく周知すべきでしょうが、例えば事前のお電話等をいただいて、それからいついつということができればいいかなと思っております。現状としては、そうやっていると私は認識しておりましたけれども、申しわけございませんでした。改めて私のほうで確認させていただきます。 ◆桃野よしふみ 委員 収支予算について伺いたいんですけれども、今回の損益計算書も赤字予算という形になっています。秋にも御質問させていただいて、千葉事務局長から答弁していただきましたけれども、ある程度、三年ぐらいのスパンで長期事業計画を立てていく。それに対して、単年度で区からの補助金がついていくから補助金が減ってくると、それがダイレクトにきいてきて赤字予算を組まざるを得なくなってくるんだというような御説明だったというふうに記憶しているんです。  その上で、三年スパンぐらいのことを考えていくと、補助金がどんどん減り出していったようなトレンド、また三年ぐらいの計画を立てていくということと突き合わせて、そろそろある程度ネガティブに補助金はこれぐらいかなと、少なくなってくるんで予算もこれぐらいにしておかないとまた赤字予算になっちゃうよというようなことが見えてくるタイミングなのかなと思っていたんですけれども、それでも赤字予算だと。  また、例年どおり繰越金を充当していって、お金がどんどん減っていくということですから、今言ったように、どのタイミングで補助金の充てみたいなものがより現実に近づいてきて、赤字状況が改善されていく見込みを立てているのかということと、それと関係あるんですけれども、このまま繰越金がどんどん減っていっちゃうと単純にお金がなくなっちゃって、この先どうなっていっちゃうんだろうという単純な心配があるんですけれども、その二点について、ちょっと表裏一体の質問ですけれども、お答えください。 ◎千葉 事務局長 今お話しのように、昨年の決算のときも同様の御質問をいただいておりまして、そのときから一応変化があったのは、区の補助金が平成二十二年度から二十五年度まで、トータルで三億五千四百万円ほど実は減ってきております。ですから、一年ベースで一番多いときで九千六百万、少ないときでも七千七百万ほどです。計で今申し上げたいわゆる補助金額が減ってきておりまして、昨年の状況と今の状況が変わっておりますのが、御案内のように新実施計画が策定されておりまして、区で言いますと、当然、基本構想・基本計画、それから実施計画というものが、秋以降に最終的に今年度さまざまな計画がスタートしております。それから、御案内のように、芸術の振興計画二期もスタートする。  その計画的な行政の中で、いわゆる実施計画の中でここしばらくの間、ベースとして二十五年度のベースでいわゆる補助金の計画が立てられているというような状況が見えてきております。そういう意味では昨年の秋と変わって、ここ四、五年の財政計画の中期的な見通しが立てやすくなったという状況が生まれてきておりますので、今年度予算も、御指摘のように四千三百万余の赤字予算で組んでおりますけれども、昨年度の当初予算で言いますと九千二百万ほどの赤字予算でございましたので、かなり縮減した形で今年度の予算が組めたと思っております。  それから繰越金の話につきましては、昨年、私のほうからも窮状を申し上げたわけですけれども、繰越金そのものは二十七年度、つまり来年度の予算の段階で繰越金をこれまで充てていた状況というのは必ずしも見えない部分もあります。そこで、先ほど申し上げましたように新実施計画、中期的な財政計画というか財政見通しも財団としては見えてまいりましたので、そこも踏まえまして、とりわけ事業の我々の目標として、これまでさまざまな試みもやってきましたけれども、事業重点化をもう少し進めるとか、経費を縮減する努力を全体で進める、こういった努力をしていきたいと思っています。 ◆桃野よしふみ 委員 細かい中身については、我々もなかなか見えないところもあって、年に二回ぐらいこういうのを見て、いろいろと質疑をさせていただくしかないので、今、千葉さんからおっしゃった経費縮減策、細かいところについては、簡単に言ってしまえばわからないというところです。冒頭申し上げたように、繰越金がどんどんなくなっていくと事業自体が危ういということですし、税金がある程度入ってやっているということもありますので、ぜひとも赤字予算を組まないように、何とかやるように頑張っていただきたいなというふうに思います。  それと、寄附金のところなんですが、先ほどファンドレイジングを町から上げていくというようなお話があって、昨年五十万で、ことしは百万を目標にしていますよということでしたけれども、これは件数といいますか、例えば極端な話で言えば、お一方が五十万をぼんと寄附して五十万でしたよという形になっているのか、割と小口で、一万円下さった、二万円下さったというような方が中心なのかとか、その状況を教えていただきたいのと、関連して、五十万から百万ですから倍という形で、率からいえば大きく成果を上げていこうということですから、具体的にどういう方策を考えていらっしゃるのかもあわせて教えてください。 ◎千葉 事務局長 全体の五十万の詳細のデータを今ちょっと持っておりませんけれども、一応基本的には、小口の方の集積というふうに御理解いただければと思っております。  それから、ファンドレイジング、こういう寄附については御案内のように、公益財団法人になりましての一番のメリットというのが、免税措置等もあって寄附がしやすくなる。ただ、最近の新聞でも報じられていたんですけれども、寄附というのはなかなか日本になじみにくい。アメリカあたりですと、寄附制度というのは非常にそこで運営している部分が社会にありますけれども、日本ですとなかなかうまく浸透しないというような、公益法人全体での寄附のあり方について新聞報道があったり、最近拝見したことがありますが、そういうような状況があります。  ただ、私どもで寄附のしやすいような形での一定の広報媒体として寄附できる小さなパンフレットみたいなものをつくったりということで、区民の皆さん等に寄与しながら、やっぱりそういう努力をとにかく重ねていきたいと思っています。そういう意味では、ちょっと表現はあれですけれども、新しい寄附をしやすいリーフレットのようなものも一応考えながら、つくって広めたりもしておりますので、地道にやっていきたいなと思っております。 ◆桃野よしふみ 委員 よく言われることですけれども、三・一一以降、日本全体的に、社会に何か自分ができることがあれば一生懸命やっていきたいというような機運は上がってきているように感じます。寄附ということに関しても、今、社会起業家みたいな人が注目されていて、本来お金を稼ぐための起業じゃなくて、世の中に何かをしたいから起業するんだよというような社会起業家の人たちが注目を浴びていて、そういう人たちが何をしているかというとインターネットを使ってお金を集めて、それを資本にして事業を展開していくというような手法が割と最近のはやりといいますか、話題になっているやり方として一つあると思うんです。  寄附も、我々はなかなか制約がありますけれども、この職業につく前のことを振り返って思い出してみると、アクセシビリティーがあれば割と気軽に寄附ができる。例えば募金箱を持った人が目の前にいれば、じゃあ、ちょっと入れてみようかということになるんだけれども、自分からなかなか寄附するべき場所に行ってまでは寄附をしない。その機会があれば、小口であれば寄附するよというような方も多いと思いますので、インターネットなんかも含めて、いかにアクセスが容易にしていけるかということも新しい試みとしては可能性があるんじゃないかなと思いますので、それは意見として申し上げておきます。
     それと、もう一点聞かせてください。指定正味財産なんですけれども、これは私が見る限りは、毎年増減がない形で損益計算書の中には出てくるんですけれども、指定正味財産というのは、具体的に言うと、中身というのはどういうものなんですか。例えばシンプルな質問で言うと、お金なのか物なのかみたいな話もありますし、その内訳はどうなのかで言うと、指定正味財産というのはどういう形で置いてあるものなんですか。 ◎千葉 事務局長 定義で言えば、寄附によって受け入れた資産で、当該使途処分について基本的に制約が課せられているものと理解しております。具体的に何かといいますと基本財産ですね。区のほうから八億円ほどの基本財産をいただいております。その基本財産の運用益というのがありまして、実は公益財団法人になりましてから、いわゆるこの運用益、我々の管理部門に入れるお金を充てることがかなり制約をされておりまして、そういう意味で基本財産八億の運用益について、一部について法人管理部門の経費として充てているというような経緯がございますけれども、いずれにしても基本財産というのは区からいただいているものでございます。 ◆桃野よしふみ 委員 ここの指定正味財産から生まれた益については、ほかの項目にも入っていくということでよろしいんですか。 ◎千葉 事務局長 基本的には法人運営だけに使われているというものでございます。 ◆桃野よしふみ 委員 この損益計算書の中で言うと、収入の部分というんですかね。経常増減の部分に、ここから生まれた利益は入っていくという仕組みになっているんですかという質問なんですけれども。 ◎千葉 事務局長 いわゆる収支予算内訳表のとおりで、全体としての予算としてはもちろん組まれているということです。 ◆あべ力也 委員 先ほどの続きで伺いますが、先ほど文生の館長さんと理事長さんの兼務のお話ということでいろいろお聞きしましたけれども、ジオラマに関しては、地球産業文化研究所というところの理事を兼務されていたということですよね。このこととジオラマを世田谷区で、文化財団のほうでそれを引き受けたということの経緯の中に、永井理事長がそちらの研究所の理事をされていたということは関連性があるというふうに思ったほうが、普通はそう思うんですよね。それはどういう経緯なんですか。そこをちょっと伺いたいんですけれども。 ◎永井 理事長 地球産業文化研究所――GISPRIというふうに通称言っているんですけれども、ここはトヨタが愛・地球博を開催いたしましたときの基金をもとにしてつくられた基金でございまして、私はそのときNHKにおりましたので、その関係で以前からそこの非常勤の理事になっておりまして、出席の回数は年に一度でございます。もちろん無償でございます。  そういう関係でジオラマというものが大変お金のかかった、乃村工藝のやった大変立派なものでございまして、それが韓国の博覧会に展示されまして、その後日本に持って帰る。もったいないので、一つは韓国の国立科学博物館に寄附されました。これをどこかで展示したらいいんじゃないかということで、私は知らなかったんですが、財団が公募を出されました。応募をかけられました。それで、その応募を見て、私どものせたがや文化財団が、ちょうどあそこのおっしゃっていらっしゃる八角堂のところは音楽事業部が事務所として長いこと使ってまいりました。ちょうどそこがあきましたので、生活工房というのは常設の施設が何もございません。環境問題を中心としてやっておりますので、そこに置いて皆さんに見てもらえばいいのではないかということで応募したわけでございます。  応募して、二、三応募があったようでございますけれども、私のところが場所的にもいいんじゃないかということで選ばれた。設置の費用のほとんどは地球産業文化研究所で持ちまして、私どものほうは安全なようにということで枠組みをつくりましたり、そういうことの費用を若干持ったということでございます。  公開が大変おくれましたのは、私としてもちょっと遺憾に思っているところでございまして、一つは、壊されては大変だということで非常に用心深くなっておりました。それで、なかなか公開がスムーズにいかない。誰か人をそこにずっとつけなきゃいけないというと人件費がかかります。御承知のように、生活工房というのは余り補助金がございませんので、実際にはなかなか制約的であったということは御理解をいただきたいと思います。 ◆あべ力也 委員 大体経緯はわかりましたけれども、幾つかまとめて質問しちゃいますね。  それと、議会のほうでも質問させていただいた内容ですけれども、例えば館長さんの給与とか、そういうものに関しては区と協議をして決めますよということになっていますよね。ところが、私が情報公開の開示請求をしましたら、そうした協議にかかわる書類が一切残っていない、ありませんという回答なんですね。これは、やはり区とそういう協議をしたんであれば、そういう協議をしたということがわかる書類があってしかるべきだと私は思うんですが、これがないというのは何か区となあなあでそういうことを取り決めていらっしゃるのか、その辺はちょっと推測せざるを得ないわけですけれども、こういうことに関しては区と協議をするということであれば、書類等をしっかり残されるべきなのではないかなということがまず一点。  それと、この前問題にしましたのは、個人業務委託契約という内容ですけれども、これは今、文生さんのほうで雇われている方が、特殊ないろいろな職種によって業務委託という雇用形態をとらざるを得ないというような背景はわかるんですけれども、ただ、どうもその勤務実態を見ますと、労働契約法上でうたうところの労働者に該当するんではないかというような懸念があって、これは議会でも質問させていただきました。役所のほうとしては、監督している所管としては、そういうことを何とか改善をしながら、法の要請に基づいた改善をしたいというような回答であったと私は認識をしておりますが、今後、個人業務委託契約に関して、どういう改善をしていくおつもりなのか伺っておきたいと思います。  次に、世田谷区にいろいろ外郭団体に関するものを議会でお聞きをしても、なかなか組織も違うんだし、財団といって地方公務員法の範疇ではないから自主性に任せているし、わかりませんという回答なんですね。ところが実態を見ると、区の職員が派遣職員として行っているというような状況で、この派遣職員に関しては、地方自治法の中では各外郭団体に派遣することができるということになっているできる規定なんですね。ねばならない規定ではない。ですから、何もわざわざ派遣職員を派遣しなくてもいいわけですね。  これは、必ずしも派遣しなくちゃならないという中で、現状派遣職員という形で各財団に派遣されている方もいらっしゃるということですけれども、区の職員が派遣職員として財団でお仕事をされているという現状はあるわけですが、我々は区の税金が投入をされているという中で財団の透明性だったり、情報をしっかり開示していただいて、適切な運営、効率のよい運営をしているということに対して的確な回答をいただきたいわけです。そこが、派遣職員がいるにもかかわらず、いや、わかりませんという回答をされてしまうのでは、この派遣職員そのものも制度として必要がないんじゃないかなと思っているんですが、この点についてはどうお考えか。  以上、今三点お聞きしましたが、お答えをいただきたいと思います。 ◎千葉 事務局長 三点ございましたうちの一問目と三問目について私のほうからお答えをさせていただきます。  まず、御指摘のように給与の点についてですけれども、特に私ども文書でやっておりません。それはもう御指摘のとおりでございまして、ただ、当然内部の決定の際は文書で起案ということで、もちろん内部決定をいたしております。それから、今回のいろいろあべ委員の議会等の御質問も、私どもも拝聴しておりましたので、ただ、額そのものが全体として例えばどういう状況にあるのかということについては、何らかの形で決算とか、そういった関係のときに具体的に見えるような透明化ということがございましたけれども、そんなふうにしていきたいと思っております。  それから、三番目の質問で派遣職員の御質問がございました。当然派遣をいただくということは、それなりの働きをしていただいているわけですけれども、ただ計画上、必ずしも派遣だけで全部を――派遣を出して全体をどうしていくか、賄っていくかについては、なるべく減らしていこうということで、計画上、今現行で派遣職員数は管理職ベースで一人、それから一般の派遣職員というのは十一人ぐらいになっております。これを計画的に減らすということで、これは外郭団体全体に言えることかと思うんですけれども、そういう計画を出しておりまして、二十八年度までに数名を減らしていく。それから管理職については、いわゆる現職の派遣については、当初計画よりも早く今一名しかいないという状況でございますので、これは区の全体の計画の中でお示しをして少しずつ削減してきている。予定としても、私どもは多少見通しよりも早目に達成したりというような努力はしておるところです。 ◎小池 文化生活情報センター副館長 私のほうからは、今個人業務委託のお話がございました。労働者性が強いのではないかということでしたけれども、御案内のとおり、労働者とは使用者が使用する者であって、賃金を得る者と、これは労働基準法第九条、労働契約法第二条第一項で述べられていることでございます。しかしながら、私どもの労働者性が強いのか、事業者性が強いのかと判断しますと、現状においては私は事業者性のほうが強いと。使用従属性の判断、それから労働者性の判断、これは東京都産業労働局も言っていることでありますし、ほとんどの労働法を専門にしている弁護士が判断として材料に使っているものでございます。これにつきましては、ちょっと時間があれですので細かいことは差し控えさせていただきたいと思います。  それから、今後どうするんだと。今私のほうから事業者性が強いというお話をさせていただきましたけれども、本当にそうなのか。今年度は、実は四月一日現在、三十七名の個人業務委託契約をいたしました。この方々全てについて、私のほうで労働関係法規上抵触しているのかどうか、まずこれはやりたいということで、昨日なんですけれども、文生センター内部に就業形態のあり方検討委員会を立ち上げました。私が委員長でやります。それからこの中で、例えば非常勤職員もしくは新たに細部を決めようとしている契約職員に移行した場合に財源の問題があるということも、私ども検討委員会が検討していきたい。  それから、事業の整理をどうかけていくんだということがあろうかと思います。これは文生センターの就業あり方検討委員会の中で、ここまでは私のほうでやります。しかしながら、三館ございます。常勤職員、非常勤職員、三館の中の整合をとっていきたいというふうに考えておりますので、第二段としましては、財団全体の問題として検討委員会を立ち上げるというように今計画しております。 ◆あべ力也 委員 まず、一つ目、千葉さんがお答えになったんですけれども、例えば区と協議をする場合には起案をして文書を残すというようなお話だったですよね。私は情報公開を請求して、その場合に情報公開、開示請求までしましたけれども、文書がないという回答だったんですね。ですから、これは要望しておきますけれども、そういう区と外郭団体との協議が、いわゆる定款の中でうたわれていたりするものに関しては、しっかり文書を残していただきたい。こちらは、チェックをしましょうといったときに文書がありませんというのでは、何ともチェックのしようがない。区民の方も情報公開、開示請求をしても出てこないというのでは、まさにブラックボックスもいいところで、何がなんだかよくわからないということになってしまうので、区と協議をして決めるもの、何かそういう取り決めをするとかというものに関しては、しっかり文書を残していただきたい。もちろん文書の管理の規定とかは役所に準じてされているんだと思いますけれども、今回、私が開示請求したのについては出てこなかったというのは現実の問題ですから、そういうふうにしていただきたい。  それと個人業務委託契約ですけれども、今おっしゃったのは、副館長は私はそういうふうには思わないと言っているけれども、使われている側がどう思うかの判断でありますから、それは一般の労働者と同じような指揮監督命令のもとにあって、同じような労働者としての環境にあるというふうに思えば、これは労働基準監督署へでも何でも駆け込んで相談できる話ですから、使う側が初めから、労働者なんだけれども、そういうふうには思わないで使いましょうというのは、まさに偽装請負じゃないですか。使う側が、いや、そういうつもりはないんだけれども、使われている側からすれば労働者としての扱いを受けているんじゃないかということで労働争議というのはあるわけなんですよ。だから、使う側が初めから、そういうつもりで使っていたというんだったら、それこそ偽装請負なわけですから、私は実際に個人業務委託契約を受けている方からそういう疑いがあるんじゃないか、そして、おやめになった方からも労働基準監督署に相談もしたいけれども、今残っている方のこともあるし、いろんなことがあって、もう文化情報生活センターで勤めていて対人関係もいろいろ疲れたから、そういうこと自体に今後ともかかわりたくない、労働争議に巻き込まれるのも嫌だから訴える気力もないんですという話で聞いているんですよ。  実際働いていた方、こういう契約をされていた方がそういうことを感じておられて、実際に世田谷区の区議会議員に訴えをされているということは事実ですよ。だからこの前質問したわけですから、早急にそういう環境を是正していただいて、働きやすい職場を提供するということと、文化を提供しているところなんでしょうから、区民の皆さん、そして働く皆さんにとっても憩いの場となるような――職場が憩いの場ということはないでしょうけれども、働きやすい環境を提供して、そういういろんな問題が生じることがないようにぜひしていただきたいと、これは要望しておきたいと思います。 ○板井斎 委員長 ほかに質疑がなければ、以上で公益財団法人せたがや文化財団についての報告を終わります。  参考人の皆さんに委員会を代表しお礼を申し上げたいと思います。外郭団体の経営につきましては、議会としても大変関心を寄せているところであります。本日は皆さんに御出席をいただき、委員会としても有益な議論ができたのではないかと思っております。また、こうした機会がありましたら、その際は世田谷区政のために御協力をいただければと思います。本日はまことにありがとうございました。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○板井斎 委員長 次に、(2)株式会社世田谷川場ふるさと公社における平成二十六年度事業についての報告に入ります。  本日は本件に関し、参考人として、宮林代表取締役、宮内取締役営業部長に御出席をいただいております。本日はお忙しいにもかかわらず本委員会のために御出席いただきまして、まことにありがとうございます。委員会を代表して心から御礼申し上げます。  それではまず、区理事者より平成二十六年度の事業計画等の報告をお願いいたします。 ◎山本 区民健康村・ふるさと交流課長 株式会社世田谷川場ふるさと公社における平成二十六年度事業計画について御説明いたします。  この世田谷川場ふるさと公社は、株式会社であり、財団と異なり例年六月に株主総会を行うため、現時点では収支計画、金額はお示しできませんので、あらかじめ御了承ください。  では、事業計画を御説明申し上げます。  お手元の資料をごらんください。大きく四つに区分しております。まず、(1)施設運営維持管理事業でございますが、記載のとおり、施設の予約受け付け、フロント業務、施設の設備保守など、区民健康村のふじやま、なかの両ビレジの施設の維持管理全体を行う業務で、区の指定管理業務となっております。  次に、(2)川場村運動公園施設運営維持管理事業でございますが、これはてんぐ山の野球場、テニスコートなどの維持管理を川場村から受託するものでございます。  次に、(3)川場村森の学校施設運営維持管理事業でございますが、これも川場村から委託を受け、資料収集及び展示などの業務を行うものでございます。  最後に、(4)その他の業務事業でございますが、まず、移動教室の運営業務といたしまして、登山道の整備や圃場業務管理を教育委員会から受託しております。移動教室で提供する給食も別個に賄提供業務として行っております。次の一般賄提供事業は、一般利用者向けの賄提供業務でございます。続いて、川場村学校給食調理事業といたしまして、川場村の小中学校の学校給食調理を請け負っております。次のレストラン運営事業は、道の駅田園プラザのレストランや民家レストラン経営などの業務を行うものでございます。次のバス運行業務でございますが、世田谷区と川場村の間を運行する業務を自主事業として行っております。次の売店経営事業は、それぞれのビレジにおける売店の経営でございます。最後に、交流事業運営事業といたしまして、健康村里山自然学校などの交流事業運営業務を行っております。本事業は、里山塾及び農業塾、日帰りバスツアーなど、区民の方が川場村に行って交流を深める事業となっております。これら以外に区内の各種イベントで川場村物産展を年間約五十回、川場村から受託して出店しております。  また、資料にはございませんが、昨年度ふじやまビレジの改修工事を行い、利用者から要望の高かったエアコンを各客室に設置いたしました。今年度は、なかのビレジでのエアコン設置を計画しております。工事時期等に関しましては、現在調整中です。  簡単ではございますが、私からの説明は以上です。 ○板井斎 委員長 次に、経営方針等についての説明をよろしくお願いいたします。 ◎宮林 代表取締役 皆さんこんにちは。宮林でございます。昨年の七月からこの代表取締役になったということでありますけれども、実はこの交流事業、三十三年の歴史がございまして、その最初からかかわっているということでございます。全国に見ても、交流事業がこれだけ持続しているというところはほとんどありません。ということは、社会的な実験としてもすばらしい成果を上げている。  一九八〇年代にこれがスタートしたんですけれども、そのころの年というのはバブルのちょっと前ということで非常に景気もよかった。だから、農山村に行って余暇活動をやろう、レクリエーションをやろうというような活動だったんですけれども、それが一九九二年にリオサミットがあったりいろいろなものがありまして、特に三・一一の問題もあったりしまして、余暇活動から自分のライフスタイルの中に、そういう農山村の体験活動を入れてくるというような動きになりまして、今やこの活動というのは森づくり、山づくり、それから農業塾いろいろありますけれども、いわば環境を整備していくというものに非常に効果が高い。森林というのは御承知のように、CO2を吸収・固定いたしますので、これをうまくやりますと、新しい交流の中に世田谷のCO2をオフセットするような、向こうで環境をよくすることによって、こちらでCO2を出しているものをオフセットできるような交流に発展していくんじゃないか。  今、山が大体五万ヘクタールの中の四万ヘクタールぐらいありますので、これを計算しますと年間二百万トンぐらいのCO2を吸収・固定する。そうすると、人間は〇・三ぐらいのものを出しておりますので、ざっと計算しますと八十万人ぐらいのものを固定する能力を持っているということになります、だから、木材を使っていただきますと、木材が一立方当たり〇・六トンを固定しますので、たくさん川場の材を世田谷で使っていただけば、さらにそれが膨らむということでまさに環境貢献ができる、環境交流ができるようなものになっていく。そうすると、子どもたちにも非常にいい教育の現場を見せることができるということで、そのような新しい交流に向けて頑張っていきたいというのが一つ夢でありまして、それに向けて、公社必死になって頑張っていきたいということでございますので、ぜひよろしくお願いいたします。  以上でございます。 ◎宮内 取締役営業部長 私のほうからは、先ほど二十六年度の事業計画を御説明いただきましたけれども、本年二十六年度で大きく変わる点を二点ほど御報告させていただければと思います。  まず一点が、シャトルバス運営事業ということで、昭和六十二年から運行してまいりましたが、過去五年間の利用人員といいますか、総利用者が七万五千二百八十九人おいでになりまして、そのうちの日帰りバス事業を除きますと、バスを使ったという方が実は千七百十一人。年間にしますと平均で三百四十二人ということで、現在、過去五年の平均でいきますと百二十六万二千円ほど赤字になっております。そんな関係で、本年バスは運行いたしますが、本年をもって終息をしたいというのが一点ございます。平成二十五年度の健康村の実利用人員が一万三千六百八十一人おいでになりまして、交通手段の割合ということで調べさせていただいたところ、自家用車の利用が九千七百二十四人で七一・一%、それから、お客さんが独自で貸し切りバスでおいでになっている方が三千百三十二人で二二・九%、新幹線でおいでになっている方が四百六十五人で三・四%、シャトルバスにつきましては、二十五年につきましては二百九十三人、二・一%、それから尾瀬バス――尾瀬まで行く高速バスですが、六十七人で〇・五%。こういった方々が利用の割合となっているところでございまして、シャトルバスもちょっと赤字ということで、本年は運行いたしますが、本年をもって終息できればと思っております。  代替の交通手段としては、上越新幹線は一日三便予約制で駅まで無料送迎はいたしております。それから、尾瀬バスにつきましては、二十六年は実は川場村を今度通らなくなりまして、また百二十号線日光街道へ戻ったということでございます。実は、百二十号線に一カ所難所がございまして、椎坂峠というのがあったんですが、ここはトンネルが抜きまして、そちらのほうが便利がいいということで高速バスは川場を外れたんですが、川場の入り口にバス停がございますので、そこまで無料で送迎バスを出すということで代替できればと思っております。新幹線送迎とあわせながら、各種バス停等送迎しながら終息を図っていければというのが一点でございます。  もう一点が、一般賄事業でございますが、近年、食物アレルギーということで一般の区民の方々の宿泊に関しても、例えば平成二十五年八月以降のデータで申しわけないんですが、卵のアレルギーが二一%、七十食くらい出ているんですが、そのうちの十五人。それから牛乳が九人おいでになりまして一三%、エビ、七人で一〇%、カニ、そば、ゴマとか、こういった形になっておりまして、食物アレルギーを持っている方々も利用できるように、今までは単品で代替をということで同じ場所で調理をしていたんですが、今後は十品目除去したものを特定原材料の七品目、卵、牛乳、小麦、そば、エビ、カニ、落花生は除去させていただいて、特定原材料に準ずるものということで、大豆とゴマとナッツ類を除いた食事献立を今開発いたしまして、五月六日から提供を始めようということにさせていただいております。  以上、事業報告に補足をさせていただきました。以上でございます。 ○板井斎 委員長 それでは、これまでの報告、説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆桃野よしふみ 委員 今のアレルギーの食事のところなんですけれども、同じ厨房で手づくりでつくっていくものなのか、例えばアレルゲンフリーのものを購入してきてお出しするような形なのか、どういう提供の形になるんでしょうか。 ◎宮内 取締役営業部長 食材は、通常、野菜であれば八百屋さんから仕入れたり農家から仕入れたりしています。なるべくこういうものを避けるということで、実は調味料関係、しょうゆは例えば米しょうゆを使うとか、おみそもアワみそとか、酢、だし汁も別途アレルゲンがないものを購入しまして、調理場で調理するということにしております。 ◆桃野よしふみ 委員 これまでも一部アレルギー対応の食事を出されていたということですから、対応はされていたんだと思いますが、混入なんかがやはり心配ですので、しっかりと管理していただきたいと思います。 ◆津上仁志 委員 バスの運行なんですけれども、高速バスのバス停と、あと新幹線の駅とのピストンというのは御社のほうでやられるんですか。 ◎宮内 取締役営業部長 新幹線につきましては、一番近い新幹線駅が上毛高原駅ということで、上毛高原駅につきましては一日三便、これは予約制ですけれども、申し出があればどの便でも三便は無料で送迎はしています。  それから高速バスにつきましては、以前は川場を走っておりまして、田園プラザ川場が乗降場所でしたが、今回は百二十号線の川場へ入る入り口で乗降ということで、そこまでは無料で送迎バスを出そうということにしております。 ◆あべ力也 委員 まず、川場の移動教室事業なんかに関しては、議会でもずっと放射線の問題が取り上げられていまして、事業そのものの継続をやめたほうがいいんじゃないかというような会派もあったり、継続を主張している会派もあったりということなんですけれども、実際その現状としてやられている中で、利用者の方の声というのはどういう感じなんですかね。率直にお聞きしたいんです。利用者の皆さんが放射能に対する、例えばここは放射能が高いから心配だと言っているのか、それとも、余りそういう話は聞かないのか、その辺はどういうふうに利用者の方は言われているのかということと、運営をされている主体としては、そういうことに関しては情報提供をされているという現状なんですか。その辺をちょっと伺いたいです。 ◎宮内 取締役営業部長 利用者の声といたしましては、三・一一以来、三月十五日の放射能拡散ということで、川場村の話はかなり皆さんも気にされたというのはございましたけれども、ここのところ、余り声は聞かなくなったなという気はしております。今回はふじやまビレジは工事中なものですから、利用者も回復してきておりまして、延べ宿泊でいきますと、一般区民でございますけれども、平成二十三年度が一万八千八百二十人。それから、二十四年度が二万四百一人、二十五年度が一万八千六百二十八人ということで、今回はふじやまの休館が三カ月ございますので、ちょっとデータとしては比較できないんですが、多少回復してきているのかなとは思っております。  今予約を受けていて、放射能の話を直接聞いてくるというのは少なくなったかなという気はしております。ただ、聞かれた方は、区のホームページに川場の数値は公表していますので、それをごらんいただくということで御理解いただいているということでございます。 ◆あべ力也 委員 区のホームページを見てくださいという形の情報提供のやり方をされているということですか。 ◎宮内 取締役営業部長 そのとおりです。 ◆あべ力也 委員 わかりました。  それで、あと、これは全く別の話なんですけれども、川場村の宿泊施設は、私も行って、温泉もあっていい施設で、泊まりたいなと思う場所なわけですけれども、いろんな区民のニーズがあって、例えば家族で行きたいとかなんとかというニーズの中で、例えば私なんかは犬を飼っているのね。議会でも犬連れで泊まれるような方策はないかみたいな話を前に質問でしたこともあるんですけれども、その後、そういう検討というのはどうなんですか。できれば、わんちゃんと一緒泊まれる宿とか、そういうのが結構今ふえているという状況の中で、川場もそういうふうな配慮をしていただければ泊まる人もふえるんじゃないかなと思っているんですけれども、そういうのはどうなんですかね。 ◎宮内 取締役営業部長 実際にペットを連れてくる方もおいでになります。御自分のお車の中で過ごしているというのが現実だと思っております。一時期は沼田市にペットショップがございまして、ペットホテルを紹介したというのもございましたけれども、車の中で過ごしているという形で今利用していただいているような形です。 ◆あべ力也 委員 何か特別に、例えばわんちゃん用の何かをつくるとか、そういうことまでは考えていないんですか。例えばドッグランをつくるとか。犬の場合には、犬を嫌いな人もいるので、例えば施設内をわんちゃんを連れて歩くと、嫌いな人には、犬がいるのはちょっと困るという人もいるでしょうから、施設としてドッグランをつくって、犬と一緒に利用する方はそこでという、すみ分けみたいな施設をつくったほうがよりいいかとは思うんですけれども、そういう検討もされたほうがいいかと思うんですが、その辺はどうですか。 ◎宮内 取締役営業部長 ふじやまビレジとなかのビレジの限られた施設の中ですので、食堂は一つということで――ふじやまは二カ所ありますけれども、その中でどうすみ分けてというか、施設の使い勝手の問題もありますし、お風呂の問題もありますので、あと駐車場とか、フロントの問題とか、そんなことも加味しながら、ちょっと担当課とは協議させていただければというふうに思います。 ◆あべ力也 委員 私が要望していることは、何もお部屋に一緒にわんちゃんが泊まれるようにということじゃないんですよ。例えば、車の中に犬を夜は入れておいても、昼間出したときに嫌いな人とガチンコしちゃうとまずいから、例えばちゃんと犬を放せるようなドッグランをつくったり、そういう環境整備も必要なんじゃないかなという御提案ですので、検討していただければなと思いますので、よろしくお願いします。 ○板井斎 委員長 ほかに質疑がなければ、以上で株式会社世田谷川場ふるさと公社についての報告を終わります。  参考人の皆さんに委員会を代表しお礼を申し上げたいと思います。外郭団体の経営につきましては、議会としても大変関心を寄せているところであります。本日は皆さんに御出席をいただき、委員会としても有益な議論ができたのではないかと思います。また、こうした機会がありましたら、その際は世田谷区政のために御協力をいただければと思います。本日はまことにありがとうございました。  ここで五分程度休憩をしたいと思います。     午前十時五十八分休憩    ──────────────────     午前十一時五分開議 ○板井斎 委員長 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、(3)公益財団法人世田谷産業振興公社における平成二十六年度事業についての報告に入ります。  本日は本件に関し、参考人として、髙山副理事長、玉野事務局長に御出席をいただいております。本日はお忙しい中にもかかわらず本委員会のために御出席いただきまして、まことにありがとうございます。委員会を代表して心から御礼申し上げます。  それではまず、区理事者より平成二十六年度の事業計画等の報告からお願いいたします。 ◎望月 商業課長 それでは、平成二十六年度の事業計画についての概略を御説明いたします。  お手元の資料、公益財団法人世田谷産業振興公社における平成二十六年度事業についてのⅠ、事業計画をごらんください。まず、1の中小企業の振興に係る支援に関する事業では、起業(創業)者の支援や融資あっせん・経営相談などの中小企業の経営支援、また、商店街の振興に関する事業を行ってまいります。  次に、2の中小企業の振興に係る情報の収集、提供及び普及に関する事業では、世田谷まちなか観光の推進など、世田谷の魅力再発見に関する事業、世田谷の産業の紹介、また、産業経済情報の提供に関する事業を行ってまいります。  3の中小企業の振興のための交流の推進に関する事業では、産業交流の支援・促進、また、産業交流の場に関する事業を行ってまいります。  次の4、雇用、就労に関する事業として三軒茶屋就労支援センターの運営など、また、セミナーや相談会に関する事業として就職面接会やセミナー等の実施などを行ってまいります。  最後に、5の中小企業勤労者福祉の充実及び推進に関する事業では、中小企業に従事している勤労者への余暇活動助成や健康維持増進事業など福利厚生事業を行ってまいります。  次に、裏面をごらんください。平成二十六年度の収支予算書の内訳表でございます。公益目的事業会計、収益事業等会計、法人会計を合わせました右側でございます合計の欄で御説明をさせていただきます。  まず、Ⅰの一般正味財産増減の部のうち、経常増減の部でございますが、経常収益として、勤労者福祉事業における事業運営収益や会費収益、区からの受取補助金収益など、合計で四億三千三百二十八万四千円を見込んでおります。  次に、経常費用でございますが、各種事業の実施経費及び人件費を合わせた事業費と理事会、評議員会の運営に係る管理費の合計で四億四千六百二十二万三千円を見込んでおります。評価損益等はございませんので、この結果、当期経常増減額(E)はマイナス千二百九十三万九千円となり、さらに、経常外増減の部及び他会計振替額もございませんので、当期一般正味財産増減額(J)もマイナス千二百九十三万九千円を見込んでおります。これに一般正味財産期首残高を加えた一般正味財産期末残高は六千九百五十六万七千円を見込んでおります。  次に、Ⅱの指定正味財産増減の部でございますが、基本財産運用益特定資産運用益一般正味財産へ振りかえていることから、当期指定正味財産増減額はゼロ円となっておりまして、この結果、指定正味財産期末残高は、指定正味財産期首残高から増減なく五億円を見込んでおります。  これらの結果、一般正味財産期末残高指定正味財産期末残高を合計したⅢの正味財産期末残高は五億六千九百五十六万七千円を見込んでおります。  公益財団法人世田谷産業振興公社の平成二十六年度事業計画並びに収支予算の説明は以上でございます。 ○板井斎 委員長 次に、経営方針等についての説明をよろしくお願いいたします。 ◎髙山 副理事長 副理事長の髙山でございます。よろしくお願いいたします。  私からは、まず、本年の二月に国のハローワークの開設に伴いまして本格オープンをいたしました就労支援センター、愛称三茶おしごとカフェでございますけれども、幸いおかげさまで、連日非常に多くの方に御利用いただきまして、既に開設以来延べ八千名を超える来館者となっております。また、そのうちハローワークの御利用者も延べ五千名を記録しておりまして、こうした区民の就労ニーズの高まりを受けまして、公社といたしましても、今後、就労支援事業を公社の重要な主要事業と捉えまして、一層の充実発展に努めてまいりたいというふうに考えてございます。  さて、本年度の公社事業計画でございますが、三つの観点から取り組んでおります。まず第一に、公社の特性を生かした専門性の強化といった観点からは、区内の事業者の経営支援の一層の充実に向けまして、まだ仮称でございますが、経営支援コーディネーターを新規の事業として取り組む予定でございます。  また、第二点目のポイントといたしましては、情報発信機能の強化という観点から世田谷まちなか観光の推進、こういったものも一層の充実に努めてまいりたいと考えております。町なか観光につきましては、観光アプリの作成や見どころマップ、鉄道沿線ガイド等の発行を計画してございますけれども、さらにエフエム世田谷によります世田谷の町なか情報局の放送ということで、エフエムせたがやの放送も始まっております。  また、第三点目の観点としては、事業の大幅な見直しと再構築、こういう観点で事業計画を組んでございます。せたがやかやっく、創業塾、起業支援セミナー、こういったものを統合再編いたしまして、あらたに世田谷創業塾セミナーを開設する予定でございます。また、インターネットショッピングモールせたがやいちを廃止いたしまして、新たにインターネット活用促進事業として、事業者の販路拡大や販売意欲を引き出すようなセミナーの開催なども計画をしてございます。収支予算につきましては、今、商業課長の御説明のとおりでございますけれども、事業の見直し、経費削減によりまして、経常経費で前年度と比較いたしまして一千万円弱の削減をいたしております。  最後に、実施計画等で出してございます当公社の法人形態のあり方検討でございますが、今年度より区と御相談をしながら、よりよい公社のあり方の検討を進めてまいりたいというふうに考えております。 ○板井斎 委員長 それでは、これまでの報告、説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆桃野よしふみ 委員 今説明がありましたように、昨年度の予算も今年度の予算も赤字予算だけれども、赤字幅は一千万ぐらい減りましたよという話でしたが、それは具体的に言うと何がきいて大幅に赤字幅が少なくなったんでしょう。
    ◎玉野 事務局長 昨年と比べまして、どこの部分が経常経費の中で前年度比マイナスになったかということでの御質問でございます。  まず、三茶おしごとカフェ、先ほど御紹介させていただきましたが、こういったものの開設のための経費の大きなマイナスがございます。また、公社の固有職員のための退職給付費用で積立金の額が大きかったということで、そういったものが減額になっている。また、常勤役員、OB一名を減したことによって大きな減が出ているということでございます。 ◆桃野よしふみ 委員 退職金の積み立てだとか、お仕事カフェの開設の経費だとかというのは自然減というか、特に事業の組みかえとかそういうことではないと思います。人員削減は減らすのが適切だろうと思って減らしたということだと思うんですけれども、事業の中身で、例えばこれをふやしてこれを減らしたとか、赤字の部分で見ていたものをやめて、より収益の出そうなもので減ったんだよとか、事業の組みかえで出てきているものというのはないんですか。 ◎玉野 事務局長 今、委員からお話がありました事業においてということでございますけれども、これまでも御指摘をいただいておりました平成二十年度から実施しておりますせたがやいちという地域密着型のインターネットショッピングモールを平成二十五年度末で終了いたしました。これまでも多額な赤を出していたということで、今後さまざま取り組みをさせていただいて、昨年一年間様子を見ていたところですが、これは復活の見込みなしと判断いたしまして、二十六年度以降はインターネット活用促進事業ということで、中身を変えまして事業展開をしてまいるという予定をしております。  インターネット活用促進事業と申しますのは、店舗等の販路拡大のために行っていたショッピングモールでもございますし、販路拡大のためにインターネットが必要でないという判断ではないことから、インターネット活用の知識や技術を学ぶ機会を提供する場としてセミナーの活用等々を行っていこうというふうに考えてございます。 ◆桃野よしふみ 委員 収支予算の中で受取寄附金が千円と入っていますけれども、非常に額も小さいので、何かちょっと違和感があるというか、何か反応してしまうんですけれども、昨年の寄附金の状況がまず知りたいのと、ここに千円と予算立てしているのは何か意味があるのかということを教えてください。 ◎髙山 副理事長 公益法人という性格から、寄附金が非常に大きな収益の柱になるべきなんでございますけれども、現状はこういった形で予算組み、千円というのは科目存置という意味で千円を計上してございます。文化財団とか、事業を展開できるところでは、ある程度寄附金収入があるんですが、私ども公益法人の立場から御寄附をいただけるような事業構造であればいいと思うんですが、現状ではそこまで至っていないということでこういった形になってございます。御理解いただければと思います。 ◆桃野よしふみ 委員 今までの実績はゼロということでいいですか。 ◎髙山 副理事長 この実績はゼロという形でございます。 ◆桃野よしふみ 委員 あと、事業の部分なんですが、今、起業、創業支援に関しては事業の組みかえの部分があるというふうな説明がありましたけれども、これまで、私、この部分についても指摘をしてきまして、この事業をやってどれだけが起業につながったのかということのチェックができていないんじゃないかとか、あと事業者選定は適切なのかといったことも含めて、ちゃんと成果をはかっていかないと事業者が適切なのかどうかもわからないんじゃないかというようなことで質問してきました。そういった観点で成果指標とか、あと事業者はどうやって選ぶのかとか、そういったところをもう少し、どういう部分を組みかえたのかというのを教えていただけますでしょうか。 ◎玉野 事務局長 ただいま御指摘いただきましたせたがや創業セミナーということで、二十六年度実施する事業の前段といたしまして、これまでかやっく事業と創業セミナーということで実施をさせていただいておりました。ただいま御指摘いただいたとおり、これまでの事業者さんにお任せをした上で、実際に創業がどれだけできているのかですとか、そういった実績がなかなか追えない、また、正直申し上げて追っていないような状況がありました。そういった御指摘を受けまして、これから先に関しましては、実際に創業しようとしている方もしくは創業されて間もない方たちを対象といたしまして、せたがや創業セミナーという形で実施していきたいというふうに考えております。  これまでは起業、創業をしたいのかどうかもわからないような方も出席されていました。そうすると、どうしても追っていくことが困難になります。ということも考えまして、今回は、あくまでも起業を本当に目指している方、起業して間もない方ということで対象を絞らせていただいております。また、ある程度の本気度をはかるために有料で実施をさせていただこうと考えております。中身につきましても、実際の参加者がセミナーを受けた後、どういうふうな形で創業をされたのか、どのぐらいの年数をかければ定着と言えるか、そこは課題ではあるんですけれども、ある程度、例えば三年とか、そういったスパンでどういうふうに動かれていったのかを見ていきたい、追っていきたい。また、追った結果を受けまして、こちらも支援を考えていきたいというふうに考えているところでございます。  実際、具体的なせたがや創業セミナーですが、今度は六月と十一月に実施する予定で既に予定のほうは組ませていただいておりまして、今事業者さんのお話もありましたが、これまでの事業者さんも含めたプロポーザルという形で実施をさせていただきましたが、なかなか事業の変化が見られないということで、新たなところでよその区でも実績のあるところということでお願いをした次第でございます。中身につきましては、実際に創業、起業に必要なノウハウを学ぶ、メリット、デメリットの勉強ですとか、そういったところから始めていただこうと考えてございます。 ◆桃野よしふみ 委員 プロポーザルの結果、事業者はかわったということですか。 ◎玉野 事務局長 はい、そうです。かわりました。 ◆桃野よしふみ 委員 今の事務局長の説明ですと、聞いた感じはすごくよくなるんじゃないかという期待を感じますので、ぜひとも次回の説明のときにいい結果をお聞かせください。 ◆植田靖子 委員 今の関連なんですけれども、女性の創業についてもこの創業セミナーで力を入れていただきたいと思うですが、その辺はいかがでしょうか。 ◎玉野 事務局長 当然のことながら、女性もそうですし、ヤングワークせたがやという事業もやっておりますが、若者もそうです。また、ある程度お年を召した方の創業というのも海外ではふえているという話も聞きますので、そういった意味では年齢、性別問わずに、皆様に広くお声かけをしながら進めていきたい。その一つとして、例えば大学のほうにチラシを置かせていただくだとかということで、大学のほうともお話をしているところです。ですから、幅広く実施してまいります。 ◆津上仁志 委員 私もちょっと関連なんですけれども、私も議会で質問させていただきましたけれども、創業に関しては、始める段階、中間、その後、これから発展していく、そういうさまざまな時期があると思うんですけれども、二回セミナーを実施するということですが、講座みたいな形になるのか、もしくは対象の、それぞれ創業して何年とか、そのお悩みに応じての講座みたいなのになるのか、その辺はどういう開催を考えられているのか。 ◎玉野 事務局長 大きく言いまして基礎編と応用編、基礎編を二日間土日、翌週の土日で応用編を二日間、みっちり四日間実施をしていく予定でございます。その中身に関しまして、年齢で分けてしまうとか、どういったステージにいる方で分けるかということは考えておりません。先ほど申し上げましたが、繰り返しになりますが、実際に起業をしようと本気で考えていらっしゃる方であれば全ての方をお受けいたしますし、また、起業して間もなくて不安が多いだとか、実は応用編のところでこんな言葉があるから聞いてみたいだとかということで、応用編から出席していただくのももちろん可能だとも思っておりますし、実際にこちらが準備したメニューを見ていただいて御出席いただければと思います。 ◆津上仁志 委員 わかりました。あと、中小企業支援についてなんですけれども、これも議会でちょっと取り上げさせてもらいましたが、経営支援コーディネーターを配置するということになっていますけれども、これは公社さんのほうで配置されるのか、区のほうで配置したものを公社に置くというのか、それはどういう形態なんでしょうか。 ◎玉野 事務局長 今御質問いただきました経営支援コーディネーターなんですけれども、専門家による総合的な経営支援アドバイスを行う仕組みといたしまして、今回新たに構築するということでございます。仕組みなんですけれども、今、区のほうである程度最終的な調整と申しましょうか、経営支援コーディネーターの仕組み自体の構築といいましょうか、例えば資金繰りですとか、さまざまな経営に関する困難な事象が生じたときにどこら辺に御相談していくのかだとか、そういったことを組み立てているということで聞いてはおります。  また、運用に関しましては、実際の経営支援コーディネーターさんは公社の窓口のほうに配置をしていただきまして運営をしていくということですので、これから運営面での調整に入るということになれば、公社も経営支援コーディネーターの構築の調整や検討に加わりながら、意見等を言わせていただきながら進めていきたいと思っています。 ◆津上仁志 委員 これからいろいろさまざま決めていくということなので、また決まったらお教えいただきたいと思います。  あと、就労支援センターのほうなんですけれども、ちょっと私、ある企業の方が雇用で困っていらっしゃったので、御紹介をして登録させてもらっているんですが、先日ちょっとお話を聞いたら、いまだに成約というか、新たに雇用ができたという状況ではないというふうにお聞きしたんですけれども、どのぐらいの区内の企業さんが御相談というか雇用の求人を出されているのかと、そこの企業の方がどれぐらい成約というんですか、雇用ができたのか、その辺はつかんでいらっしゃるんですか。 ◎玉野 事務局長 実際に区内または近郊の事業者さんの情報というのは、常時百八十から二百五十ぐらいは紙で置いておく。それと、いわゆるシステム、そういったものの中に入れていくということで情報の提供はさせていただいております。実際に求人したいんだということで御紹介いただきますと、まずは調査で伺わせていただいて、さまざまな雇用の条件ですとかお伺いさせていただいて、実際に載せてから求人があった場合、そことマッチングさせるわけなんですが、具体的にその中からどのぐらいの数がというのは、今ちょっとすぐには出てこないんですけれども、数字としては把握してございます。申しわけございません。 ◆津上仁志 委員 その企業の方はいろんな条件が多分合わないんだと思うんですけれども、その辺についてアドバイスしたりとか、そういったことというのはあるんですか。 ◎玉野 事務局長 キャリアカウンセラーが就労される側、就労を受け付ける側それぞれと相談をして、そこに登録をしてまいりますので、合わなければ、ここの部分が合わないからこうされたらどうですかとか、そういった御相談には当然乗ってまいっているはずなんですけれども。 ◎髙山 副理事長 私、きのう参考人招致でハローワークの方とちょっとお話をしたんですが、国の大きな経済政策の効果もあって、二十三区内で言うと、従来よりはかなり雇用環境の改善が進んでいるので、求職をする、お仕事を探される側の方が比較的選択肢がふえているというのが一つあるのと、前からやっぱり世田谷の窓口を見ていると、就労待ちといいますか、お仕事を探される方は、事務系とか、外に出ないお仕事とかというのがやっぱりあるんですが、あと賃金ですね。賃金もやや上がってきているようでございますので、パート、アルバイトも少し賃金が高くなりつつあるようでございます。  そういう意味で介護、それから警備、一番多いのは営業、この三職種は相変わらずなかなか見つからないし、外へ出るようなお仕事に関してはやっぱりお仕事を探される方はなかなかそういう仕事、あるいはそうなると成果報酬的なノルマではないんですが、基本給があってみたいなことだと、なかなかお仕事を探される方は安定した内勤の事務系のというようなお話があって、やっぱり非常にミスマッチが多い。  ただ、女性の方の御来館が非常にふえているので、特に子育てが終わった方が保育園とかいろいろあるんですが、就労の意欲が非常に高いので、今後、今、玉野のほうでお話ししましたように、私どもの就労支援のコーディネーターが少し条件をうまく合わせて、人を求められている企業の方、それからお仕事を探されている方が多少歩み寄らないと、やっぱりそこのところでは今お話しのようになかなか、確かに企業も求人に非常に苦労されているところが出てきているようでございます。そのような状況でございますので、引き続き私どもの相談機能を強化してと考えてございます。よろしく御理解いただければと思います。 ◆津上仁志 委員 業種によってかなりあるみたいですので、ぜひ御尽力いただきたいと思いますので、よろしくお願いします。要望しておきます。 ◆石川征男 委員 商店経営学校というのがありますね。非常にいいシステムと思うんですけれども、我々も商店街で募集して送り込もうと思うと、なかなか実際問題行く人がいないんですよ。その学校として、どのくらいの人員が集まっているんですかね。 ◎玉野 事務局長 今お話のございました商店街経営学校につきましては、種類がございまして、まず一つは、オープンセミナーということで講演会形式で実施しているもの、これを昨年度に関しましては二回実施しておりまして、大体約五十名平均でいらしていただいております。それとは別に、実践セミナーということで、夜の時間帯にお集まりいただきまして、昨年度のテーマはBCPとは何か、災害時における商店街の復興とは何かということで三回実施をさせていただきましたが、この全三回に関しましては十五名程度の方たちに連続して出席していただいております。 ◆植田靖子 委員 先ほどの三茶の相談事業なんですけれども、強化していくというお話だったんですが、相談時間ですとかについて、もうちょっと実際に職を探すのに今働きながら別のところに、自分の条件が合わないからというような方がいらっしゃると思うので、そういうときにもう少し時間を延長するとか、例えば土日どちらか少しの時間でもあけておくとか、今後そういうような強化する方向というのはお考えじゃないんでしょうか。 ◎玉野 事務局長 三茶おしごとカフェは大変御好評いただいておりまして、その一つのきっかけといたしましては、一月二十日以降、国のほうのハローワークさんがいらっしゃったことで、来客が倍増以上に、たくさんの方が押し寄せているというような状況でございます。単体で私たちの窓口が土曜日にやっていますと申し上げましても、例えばハローワークの端末がいじりたい方、操作したい方がたくさんいらっしゃっているのも事実でございます。そういう意味では、ハローワークさんの窓口のほうとも調整が必要になってくるかと思っておりますので、そこのところはもちろん前向きに検討のほうは進めたいと、御相談していきたいと思ってございます。 ◆植田靖子 委員 ぜひハローワークさんのほうと調整をよろしくお願いいたします。 ◆あべ力也 委員 セラ・サービスですけれども、これは加入者の増減については今どういう状況なんですかね。前は議員が評議員になってということがあったので、現状をよく把握していたんですけれども、しばらく状況が余りよくわからないので、今現状はどうなんですか。 ◎玉野 事務局長 現在加入していただいている事業者さんが約千七百、加入していただいている人が約八千五百弱程度になりますけれども、いらっしゃいます。増減なんですが、大体同じぐらいで推移はしておりますが、ふえている状況ではございません。実際には微減という形で、毎年同じぐらいの数字を推移しているというような状況でございます。 ◆あべ力也 委員 それを事業として継続させるのには、加入者を何とか維持していくということは大事でしょうから、今までもいろいろ腐心されてやってきているのはよく存じ上げておりますけれども、新しい加入者をぜひ開拓する事業をやっていただきたいなと思います。  それと、また別の話ですけれども、アプリか何かをつくるというのは産業公社がやるんでしたっけ。 ◎玉野 事務局長 観光のアプリに関しましては、産業振興公社のほうでまちなか観光協議会事務局を担っておりますので、その中で展開していきたいというふうに考えてございます。 ◆あべ力也 委員 そのアプリに関しては、議会でもこの間いろいろ要望が出たりなんかしておりましたけれども、産業にかかわることと観光にかかわることと、いろんな側面があって、それをどういうふうに組み入れるかということでそのアプリ自体の価値も変わってくると思うので、余り薄いものになっちゃうと使い勝手が悪いかなという気もするので、いろいろ内容を盛り込んでいただいて、それとGPSが一緒になって、使い勝手がいいものにぜひしていただきたいなということで要望しておきたいと思います。  まちなか観光というんだから、お土産品のお店なんかも入れられるだろうし、あとはレストランとかそういう飲食店の情報なんかも入れられるだろうし、また犬の話で申しわけないですけれども、わんちゃんとかペットとかと一緒に入れる喫茶店だとかレストランだとかというような情報とか、いろんなことを盛り込めば区民の皆さんの使い勝手もいいでしょうから、そういうことをリサーチしながらいいものをつくっていただきたいなと思いますので、頑張っていただきたいなと思います。よろしくお願いします。 ◆植田靖子 委員 関連なんですけれども、私も議会で以前質問したことがあるんですが、やっぱりこのアプリをつくるのに地域風景資産とか世田谷中にいろいろいい場所があったり、公園があったりしますので、そういうところも一緒に盛り込んでつくってほしいということでお願いしていたんです。  その辺と、あと世田谷区自体のホームページで、そこを紹介するページが全て基本的な形にはまっていて、写真も何もかも昔に一回入れたらそのままで現状と違ったりする場合も指摘させていただいているんですけれども、そういうのもこちらで常に最新の情報のものでホームページをつくるというような形で言われていたんですが、ここを見ると、ホームページじゃなくて、それを観光アプリにしちゃったのか、公社でもホームページでそういう観光的なことをしていただくというように考えていたんですが、その辺はどういうふうになっているのかちょっと教えていただけますか。 ◎玉野 事務局長 公社のほうで事務局をやらせていただいているまちなか観光協議会の中で、全体的に観光という事業が動いていくというふうに考えてはございます。当然に観光事業の発展が産業の発展に結びついていくというような視点でもございますので、アプリに関しまして、これまでその目的ですとか、対象はどうするのかですとか、どのように評価をしていくですとかお話をさまざまいただいております。  当然アプリをつくるわけですから、ホームページとはまた別の形でつくらせていただきますし、できる限り効果測定といいましょうか、アプリがどれだけ評価できるかという評価の指標というのをしっかりと行って、随時きちんと改善を加えていけるような仕組みにしていきたいと思っておりますので、古いもうなくなっている公園が載っているということはもちろんないようにもしたいと考えてございますし、常に新しい情報を出していくということでは考えております。  ただ、区のホームページのほうからこちらに言い切れるかどうかだったり、そちらはちょっと申しわけないですが、また別のお話になってくると思うので、区のほうとの調整が必要になってくるのかなとは思いますけれども、当然に公社の持っているホームページの中にはアプリ情報ですとか、また、これから作成するマップですとか、観光情報誌のようなものにはきちんとQRを入れてアプリにたどり着けるような形をとっていくだとか、できる限りダウンロードしていただけるような仕組みをつくっていきたいと考えています。 ◆植田靖子 委員 そうすると、公社のホームページで区の観光情報だけをくみ上げたものをつくるというのではなくて、アプリでやるということで理解していいんでしょうか。 ◎玉野 事務局長 おっしゃるとおりでございます。 ◆あべ力也 委員 今のアプリの話ですけれども、アプリは世田谷がつくっているばかりじゃなくて、いっぱいアプリってあるじゃないですか。その時々でバージョンがアップしていったりということがあって、その時々のOSの環境であったり、また情報も新しくなったりというのでバージョンアップしていくんですけれども、もちろんバージョンアップもできるようなプラットフォームで考えているということですよね。 ◎玉野 事務局長 おっしゃるとおりでございます。 ◆植田靖子 委員 二点ほどあるんですけれども、まず一ページの一番下の(7)の準工業地域創業等支援ですけれども、これは具体的にどういうことで、今までとどこか今回違うところがあるのかどうかということが一点。  あとは、四ページの世田谷市場まつりへの参加というのがあるんですが、この中に食育講座を区民向けに実施するとあるんですけれども、昨年もこの市場まつりはされていたと思うんですが、食育講座というのは世田谷の市場まつりでやっていたのか、これからことし初めてやるのか、どういうふうなものなのかというのがちょっとホームページ見させていただいたら出てこなかったのでわからないので、教えていただければと思います。 ◎玉野 事務局長 まず一点目、準工業地域創業等支援でございますけれども、こちらは新たな取り組みといいますと、これまでは実際にあるものに対して修繕を加える、そういった場合に補助をしていくということでしたが、平成二十五年度以降になりますけれども、新たに開設するような場合でも、例えば、工場が発するにおいですとか音ですとか振動、そういったものを防ぐための設備に対して補助しますということで実施させていただいているもので、これまで実は実績がそんなに上がっていなかったというのが実態でございまして、今回は広く一気に周知をかけていくという意味で、募集の期間を一旦区切って実施をしてみています。これでまたなければ、改めて募集はかけていく予定ではございますけれども、そういったことでより使っていただきたい、より使っていただきやすいようなことで考えている準工業地域の創業等支援ということでございます。  それともう一点、世田谷市場でのお祭りのときなんですけれども、市場まつりの参加につきましては、今回初めて食育講座をやるのかというと、そうではございません。これまでも食育講座、また食育のクイズのような形で実施をしておりまして、大変長蛇の列があって大変御好評いただいているものでございます。なぜ好評かといいますと、世田谷産野菜をクイズに全て答えていただいて、食育に興味を持っていただいた方にお配りするような形で参加していただくということをやっています。その隣でテントを建てまして、簡単な食育講座ということで、例えば昨年度実施したものは苦味とか甘味とか、舌で感じる味覚の種類を実際に体験してもらうですとか、そういったことで具体的な講座を実施しているということです。 ◆あべ力也 委員 ちょっと聞きたいのは、世田谷で生まれて育って、世田谷がふるさとという人もいるじゃないですか。現在は世田谷に住んでいないという人がいて、今全国でふるさと納税というのがはやっていて、ふるさと納税で、例えば「せたがやそだち」とかそういう農産物を提供して世田谷に納税してもらうという考え方も――何も田舎にばかりふるさと納税が行くんじゃなくて、世田谷区民はすごく多いんだから、世田谷で生まれ育った人が世田谷区に納税したいなと思うような場合に、何か産品をあれして、産業振興公社と世田谷区と一緒になってふるさと納税のお返しみたいのを検討するとかということがあってもいいのかなと僕は思うんだけれども、そういうのはどうなんですかね。可能なの。 ◎髙山 副理事長 ふるさと納税ですね。地方の自治体で、そういった形で納税いただいたら何か送るような事業をされている自治体がたくさんございますけれども、今御提案のような話は新たな発想といいますか、新たなアイデアと思いますので、また少し受けとめまして中で検討させていただきたいと思います。 ◆植田靖子 委員 環境に関して地産地消のエネルギーということで、自然再生エネルギーのことで環境総合対策室などはフォーラムがありまして、そこでいろいろな新しい産業にもしかしたら結びつくかもしれないようないろんな発明なりなんなりをされている方がいるんですけれども、そういう方たちが先ほどの経営支援コーディネーターというのがあるので、新たな世田谷の産業につながるかもしれないので、そういうところをぜひ連携して密にやっていただければと思うんですが、その点はよろしいでしょうか。 ◎髙山 副理事長 当然実施計画の中にもございますけれども、産業と環境の連携みたいなことですね。そういった視点から区のほうでも考えているようでございますし、公社といたしましても、今回のそういう支援に関しましては、そういった新たな再生エネルギーとか環境に関心のある方が事業を始めたいということがあれば、当然御一緒にというようなところもあると思いますので、今後とも努力をしてまいりたいと思っております。 ◆植田靖子 委員 ぜひよろしくお願いします。 ○板井斎 委員長 ほかに質疑がなければ、以上で公益財団法人世田谷産業振興公社についての報告を終わります。  参考人の皆さんに委員会を代表しお礼を申し上げたいと思います。外郭団体の経営につきましては、議会としても大変関心を寄せているところであります。本日は皆さんに御出席をいただき、委員会としても有益な議論ができたのではないかと思います。またこうした機会がありましたら、その際は世田谷区政のために御協力をいただければと思います。本日はまことにありがとうございました。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○板井斎 委員長 次に、(4)公益社団法人世田谷シルバー人材センターにおける平成二十六年度事業についての報告に入ります。  本日は本件に関し、参考人として、竹内会長、志村常務理事、青山事務局長に御出席をいただいております。本日はお忙しい中にもかかわらず本委員会のために御出席いただきまして、まことにありがとうございます。委員会を代表して心から御礼を申し上げます。  それではまず、区理事者より平成二十六年度の事業計画等の報告からお願いいたします。 ◎川村 工業・雇用促進課長 では初めに、区より公益社団法人世田谷シルバー人材センターにおける平成二十六年度事業につきまして御報告させていただきます。  シルバー人材センターは、高年齢者等の雇用の安定等に関する法律に基づきまして設置されている法人でございます。企業や家庭、公共団体などから高齢者にふさわしい仕事を引き受けて原則六十歳以上の会員に仕事を提供しまして、シルバー人材センターから会員の方々に配分金が支払われる仕組みになっております。このようにシルバー人材センターは、高齢者が自身の持つ豊富な知識や経験を活用しながら働くことを通して、生きがいと健康づくりを進め、活力ある地域社会づくりを目指して活動する団体でございます。  まず、事業計画でございますが、お手元の資料一枚目でございます。平成二十二年度から二十六年度までを計画期間とします第二次中期五カ年計画などを踏まえまして、二十六年度の事業計画を定めてございます。  まず、1、会員への就業提供に関する予定数値でございますが、会員数は三千二百五十人、仕事受託件数は二万三千件、契約金額は十二億九千万円、就業延日人員は二十六万二千人日、就業実人員は二千六百六十五人で、就業率としましては八二%を予定しております。また、会員の方々への配分金につきましては十億二千八百六十六万円を予定しております。  次に、仕事受託(予定)についてございますが、①公共区分は、公園の清掃や区立施設の管理などのほか、自転車等駐車場の指定管理などの受託事業でございまして、千七百九十一件で六億六千九百六十万七千円を予定しております。公共からの受注金額の六割強は自転車等駐車場などの指定管理者分でございまして、その内数としまして2)指定管理者のところに記載してございます。  次に、②の企業区分は、マンションの管理とか、ごみ出し、清掃などでございまして、六千八百六十七件、四億九百二十九万九千円でございます。③の家庭区分でございますが、内容としましては、家事援助、除草――草刈りとかです――植木の剪定、ふすま・障子張りといった業務でございまして、御家庭から受注したものでございます。件数としましては、一万四千二百四件、一億八千五百八十五万七千円を予定しております。④の独自区分につきましては、会員の技能を生かしまして、学習教室、陶芸教室、パソコン教室、カルチャー教室、包丁研ぎの五つを実施するものでございまして、百三十八件、二千五百二十三万七千円を予定しております。  次に、3)の発注者訪問、新規開拓につきましては、多くの会員の方への仕事を提供するために行っている受注拡大の取り組みでございまして、理事の全員の方と就業開拓専門員が発注者を訪問しまして、受注の維持と拡大を図るとともに、新たな企業などを訪問して新規開拓を行っております。会員の方々の平均年齢が現在七十三歳であることから、二十六年度は、会員一人一件受注運動などによりまして、さらに高年齢者が取り組みやすい仕事の開拓を含めて、積極的に行っていくこととしております。  区としては、シルバー人材センターは、地方自治法による政策目的随意契約が可能な団体でございますので、庁内に向けては、例えば予算編成説明会とか、適宜庶務担当課長会などを通しまして庁内の発注に向けてPRを図ってまいります。  次に、3の会員等の人材育成等(研修実施予定)につきましては、顧客のニーズに応えた就業能力の向上のため、具体的には会員のスキルアップのための技能研修、センターの仕事の基本の理解促進と接遇の大切さなどを認識していただくためのマナーの向上に向けた記載のような研修などを実施することでございまして、こういうことを通して質の高いサービスを提供していくこととしております。  次に、4、調査・広報活動ですが、シルバー人材センターについては、広く区民、企業への周知に努めるとともに、家庭からの受注業務を中心にサービス提供、満足度調査を実施していくこととしております。また、会員同士の交流、それから就業意欲の向上につながるよう、広報紙「シルバーせたがや」の発行やリーフレットの作成配布、その他区民まつりなどのイベントでのPRなどを予定しております。  恐れ入ります、最後に裏面の平成二十六年度収支予算総括表をごらんください。これは公益社団法人世田谷シルバー人材センターの今年度の事業計画に記載されている予算の収支について総括的にまとめたものでございます。  1の経常増減の部は(1)経常収益と(2)経常費用計とも計十三億八千八百九十七万四千円となっております。詳細につきましては、世田谷区シルバー人材センター事業計画の一番最後に詳細な収支予算書をつけてございますので、後ほど御確認いただければと思っております。  区からの説明は以上でございます。 ○板井斎 委員長 次に、経営方針等についての説明をよろしくお願いいたします。 ◎竹内 会長 公益社団法人世田谷シルバー人材センターの会長を務めております竹内でございます。日ごろからセンター運営につきましては、先生方には大変お世話になっております。特に委員会を通じましてセンターの運営状況を区民の皆様に披瀝する機会をお与えくださることに対しまして、改めて心から御礼を申し上げたいと思います。  世田谷区シルバー人材センターの経営の基本方針につきまして御説明をさせていただきます。  既に、過去の当委員会におきまして、シルバー人材センターは法律のもとで運営されておりますことや、あるいは生きがい就業を旨としていること、区の行政主導でセンターが設立され、昨年三十五周年を迎えましたこと等につきまして申し上げました。  改めまして、当センターの運営の基本目的について申し上げます。当センターは、社会参加の意欲のある健康な区民高齢者に対しまして、地域社会と連携を保ちながら、その希望や知識、経験に応じた働き方や社会奉仕等の活動機会を確保いたしまして、高齢者の生活観の充実や福祉の増進を図りますとともに、年齢にかかわりなく働ける機会を提供しております。また、高齢者の能力を生かした活力ある地域社会づくりに寄与することを存立の目的としております。  近年、大都市圏におきます少子・高齢化の波は大変著しいものがあります。そうした中で核家族化が一層進んでおります。このことは、高齢者がお互いに助け合わなければならない本格的な共助社会の到来を予測せざるを得ないと思います。  こうした共助社会におきましては、健康な高齢者の集まりであるシルバー人材センターの会員等が地域を支える共助の担い手の先頭に立つことが必要だと考えております。当センターにおきましては、シルバー人材センター会員憲章やシルバー人材センター運営の指針等を設けまして、三千有余名の会員がしっかりとした目標を持って、自主・自立、協働・共助の活動をするべく運営に当たっております。  特にその中でも、「地域社会に奉仕の心で、貢献することに努めます」の一文を設けまして、ボランティア活動やその他地域貢献活動を積極的に展開しているところでございます。一方、高齢化の進展とともに増加する会員数や個人、家庭等からの仕事の増大に伴い事務量も年々増加しておりますが、会員活用等も進めながら鋭意財政の効率化も図っているところでございます。  なお、本年度は女性会員の活動の拡大、地域社会との連携を一層深める意味も含めまして、用賀地域に当センターのワークプラザがございますが、その中で区内高齢者を対象にサロン活動を五月から開始する計画を立てております。また、十一月には、会員が健康で元気に働けることに感謝をいたしまして、また一方、発注者の方々に対しましては積極的に仕事を提供していただいていることに感謝をする意味で、就業感謝のつどいも計画をさせていただいております。  最後に、以前にも申し上げたかと思いますが、シルバー人材センターの会員は働くことによりまして健康を維持し、一般高齢者と比較いたしますと高齢者医療費の抑制や介護予防にも貢献しております。また、社会的費用の軽減化にも大きく貢献をしていることを御報告させていただきます。  今後とも議会の皆様や世田谷区当局の御支援をよろしくお願い申し上げまして、私の経営方針等の説明を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○板井斎 委員長 それでは、これまでの報告、説明に対し御質疑がございましたら、どうぞ。 ◆津上仁志 委員 女性会員の方の活躍の場ということで、あったかサロンというのを開催されるということなんですけれども、今、会員の中でどのぐらい女性の方はいらっしゃるんでしょうか。 ◎志村 常務理事 三月末の女性の会員の数、全体は三千百十六名、そのうち女性会員は九百二十一名ですから、二九・六%の比率。ですから男性が七〇・四%ということになります。七対三ぐらいの割合です。 ◆津上仁志 委員 事業の中でも家事支援というんですか、今ふえてきていると書かれていますけれども、私もいろいろ御相談に乗るときに、御同居はされているんですけれども、御家族の方が男性と高齢者の方というお住まいで、なかなか家のことをその方ができないと。だけれども、介護サービスの対象にはなかなかなりづらくて、そういった要望を結構受けるんですけれども、そういった方がやっぱり申し込みというか、御依頼されることが多いんですか。 ◎志村 常務理事 シルバーの家事援助サービスは、一切介護保険とかそういうのを導入していませんでやっておりますけれども、家事援助サービスは、多いのは、やっぱり家の中の掃除が一番多いです。家の掃除、トイレの掃除とか、台所回りとか換気扇だとか、そういったものが一番多いですね。あとは、ちょっと荷物を動かしてほしいとか、ちょっと重たいものを動かしてほしいとか、買い物を頼みたいとかそういったものが多いですね。 ◆津上仁志 委員 同じ方がその御家庭に週に一回とか、月に一回とかという形で固定はできないんですよね。 ◎志村 常務理事 まず、シルバーの働き方は、短期的で簡易にやる仕事を請け負ってやるわけなんですが、家事援助サービスは、やはり一応、一年内にはその方を引き合わせてよければということですが、継続する方もいらっしゃいますけれども、基本的に単発扱いで私どもはお仕事をさせていただいている。一年間は大体その人にやっていただくということですが、非常に家事援助サービスというのは相性が結構あります。例で言いますと、男性一人のところに女性のシルバーの会員が行くのはちょっと嫌だという方もいらっしゃいます。それでもいいという方もいらっしゃいます。そういったこともありますし、女性同士でも相性がいろいろあったりしますから、この方は継続してほしいということ、その意向で、一年改めて更新するときに、またその方を継続していただくというケースもあります。 ◆あべ力也 委員 シルバー人材センターは、先ほど会長が御説明されたとおり、法律に基づいて地域の高齢者の就業並びに社会奉仕活動に関する事業を行うということですけれども、行う職種自体は法律の中で制限があったりするんですか。これはやっちゃだめだとかなんとかというのはないんですよね。
    ◎竹内 会長 職種といいますか、いわゆる雇用につながるものはシルバー人材センターではやらないということになっております。したがって、具体的には請負委任ということで、シルバー人材センターという組織が請け負って会員にこれを提供していく。会員は、自分の希望の仕事を登録しておいて、その希望の仕事の提供を受けるという形でございます。 ◆あべ力也 委員 そうすると、シルバー人材センターさんも仕事をいかにとってくるかというのは一つの課題だと思うんですね。世田谷区内を見回して、今子育ての事業とかというのは大変ニーズが高いわけですよね。この前、民間でいろいろベビーシッターの問題なんかを、ちょっと不祥事があったやつも流れておりましたけれども、それだけニーズが多くて粗悪な事業者さんもいるという中で、シルバー人材センターさんは子育ても経験をされた高齢者の方とかが、地域の社会保障のための事業もやりましょうというようなことですから、例えばベビーシッター的な単発の仕事なんかもされると、大変ニーズの高い業種にこれから参入できるという可能性もあるんですけれども、そういうことはどうなんですか。 ◎志村 常務理事 子育ての仕事もいただいてやっています。保育園の送り迎えとか、そういったものもおできになる方はやっておりますが、三歳未満はやっていないんですね。やはり、ちょっと行動があったり、それから資格を持っているわけでもないですから、三歳以上のお子さんの送り迎えとか、家の中で見てあげるとか、そういったことの仕事はやっております。それも少しずつ伸びています。 ◆あべ力也 委員 今保育ニーズが大変高くて、せっかく皆さんのマンパワー、たくさんいらっしゃるわけですから、それこそ今、志村さんが言われたように資格を持っていないということが一つハードルになるのであれば、その辺はシルバー人材センターの中で研修等をやって、エンパワーメントすることで新たな――今現在やっているということですけれども、例えばシルバー人材センターがシッター事業をやるということであったり、あとは資格がなくてもできるものであれば、学校で今やっているBOPみたいなことを民間事業としてやるということも可能だと思うんですよね。いろんな可能性を検討していただいて、新たな顧客を獲得するというか、仕事を獲得するということで、いろんな広い視点で検討していただければなと思います。  その点については、我々も議会のほうで支援できることは支援してまいりますので、ぜひいろんな検討をしていただきたいなと思いますので、よろしくお願いします。 ◎竹内 会長 今、あべ委員からの御指摘のとおり、できるだけ仕事の幅も広げていって、会員の就業率も上げていこうということは常に心がけてやっております。今御指摘のような内容につきましても、今後十分検討してまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ◆桃野よしふみ 委員 独自事業の部分なんですけれども、学習教室、陶芸教室、パソコン教室、あと包丁研ぎ。今後、増設の可能性も検討ということでこの書類には書いてありますけれども、今後の見通しといいますか、何か具体的にこういうものはふやせそうだとか、何かそういうのがあるのかないのかというのをまず教えてください。 ◎志村 常務理事 独自事業は、今お話しいただいたもののほかに学習教室とか、カルチャー教室とかさまざまありますので、基本的に会員の現役時代の経験だとか資格だとか能力を生かすということで会員にやっていただく。生徒を募集したりとか、そういったことでやっております。その中で、新たなものをやらなきゃいけないということはありますので、会員の入会のときに全員を面談しますので、新たな能力を持っていらっしゃる方を面談をきっかけに、さらにそういう独自事業の可能性のある方にまた面接をしてどうかとか、そういう方が事務局へ相談に来て、それが独自事業につながることになろうかというふうに思います。  今までカルチャー教室などは、ユニークな例は、つい先日やめられたんですが、商社に勤めていて海外に赴任していたりしたので、英字新聞を読むとか、そういう講座をやってみたいということで「区のおしらせ」に載せていただいてやったんですが、どうしても六十歳以上の方、六十ですぐに入会してきませんので、やっぱりその方一人の独自の能力だと、もし病気になったときの交代要員がいないんですね。そこら辺が課題になったりします。  それから一方、宮の坂駅のところで夜遅くまで学習教室の電気がついているのをごらんになるかと思いますが、今学習教室の数はやや減ってきています。やっぱり民間の学習塾のほうが進学につながりやすいというようなこともあって、学習塾の教室の生徒さんが少なくなっている。そういったことがありますので、新たなものを開発しなきゃいけないということで能力を生かそうと。  冒頭にお話ししたのは、新規入会の人とそういったことが独自事業につながるように、うまく事務局と連携をしながら新たな教室を開くといったことなんですが、現状で少し見直しもしていかなきゃいけないだろうということが、学習教室などはどうしても右肩下がりに生徒の数が減っていますので、少子化も影響は全体にあるんですが、民間の塾の関係との競合もあったりして、そういったところの中で現状も見直ししながら、新たなものを、新たな能力を持っている会員さんを生かすということのバランスで、今具体的に何がというのは出てきておりませんが、それを検討しようと。  やっぱり会員が最初に経験を書くときに、いろんな例がたくさんあるわけですね。今例を挙げた英字新聞を読むなんて言うのは、海外交流していた方の例ですけれども、それをなるべく複数いて、もし万が一事故が起きたとか、けがをしたとか、休講したときに生徒が困らないように、そういったことも考えながらやっていきたいなと考えております。 ◆桃野よしふみ 委員 どういう能力を持っている人がいらっしゃるかというところで、一つ制約条件がかかると思うんですけれども、今のお話を聞いていて思うのは、その御本人が特殊な技術だと思っていなくても、割と世間では役に立つ技術はあると思うんですよね。例えば包丁研ぎ一つにしても、最近の方はなかなか包丁を研ぐということ自体やらない方が多いし、多分ある程度年齢をいった方にすれば、包丁研ぎなんか当たり前で別に誰でもできるんじゃないのと思っていても、実はそれは世の中には歓迎される技術だったりとかということがあると思うんですね。それは包丁研ぎに限らず、例えば裁縫だとか洋服を仕立て直すとか、そういうことについても本人からしたら、そんなの当たり前にできるけれども、それは本当に役に立つのというようなこともあると思うので、そういった意味での能力発掘。もしかしてこういうことできるんじゃないですか、こういうこと役に立つんじゃないですかという意味での能力発掘というのはぜひ取り組んでいただきたいなと思います。  今学習塾を例に説明をされましたけれども、こういう包丁研ぎとかそういう技術であったり、物づくりの部分というのは、一年継続してやらなくても、単発でやっていけるということもありますし、あと世の中の動きで言うと、やっぱりある時代以降は大量につくって捨てて、また新たなものを買うという時代になってきていて、いわゆるリフォーム、直して使うところのマーケットというのは、一般の事業者さんからしたらペイできないからやらないよというところがたくさんあると思うんですよね。シルバー人材センターの方が自分の技術で世間にそれを出していくことに関しては、そんなに採算性というのを、店舗を構えてお客さんを呼びながらやるというわけでもないと思うので、そういった意味で競争力は持ちやすいんじゃないかなと話を聞いていて思ったものですから、我々の世代が持っていない技術で、一定の年齢から上の方が当たり前に持っている技術って、包丁研ぎに限らず、もっともっと日常の中で生かせる技術はたくさんあると思いますので、そういったことはもう少しうまく利用できるんじゃないかなと思います。  あと包丁研ぎとか、今言ったように何かを直して使うという技術、こういったことは例えば区のイベントとか、そういうところでブースを使って宣伝していく。ほかの外郭団体だと、イベントでブースを出して宣伝していきますよというのが出てくるところがあるんですけれども、シルバー人材センターでも、例えば包丁研ぎやりますよというコーナーがイベントで出ていたりすると、そんなことできるんだ、すごいねというような、実益もあるけれども、ブランドイメージといいますか、こういうことをできる人たちがたくさんいるんだというようなイメージアップにもなると思うので、聞いていてちょっとアイデアレベルで浮かんだことなんですけれども、そんなお話をさせていただきましたので、ぜひ検討していただければと思います。 ◎竹内 会長 おっしゃるとおりで、できるだけ仕事の幅も広げていきたいということは常々理事会でも議論をしているところなんですが、例えば、今包丁研ぎをやって数年になるんですけれども、先ほど委員がおっしゃいましたように、今包丁を研げる若い人がいないから、幾らでも来るだろうというちょっと甘い考えでやりましたら、百円ショップに行ったら百円で幾らでもいい包丁が売っているんですね。ですから、包丁が切れなくなっちゃうと、もう捨てて次のを買うというようなことで、なかなかふえていかないという現状もございます。  それからもう一つは、先ほどのリサイクルとかソーイングなんかも、実は目黒区とか武蔵野市はリサイクルの事業を大変積極的にやっているんです。非常に広い建物とか部屋を必要としますので、今のところそういった場所がないものですから、積極的にやろうという気持ちを今持っていないわけなんですが、場所とかそういうものがあればできないことはないんじゃないかなと思います。特に自転車のリサイクルなんかはやっているところが大変多いんですけれども、非常に広い場所を必要といたしますので、その辺が一つの課題ということでございます。 ◆桃野よしふみ 委員 御説明いただいたことはよくわかるんですが、大量につくって大量に消費して、また買いかえるという時代が来ていて、安く買えちゃうんでそっちのほうがいいよという方は多いんですけれども、一方、愛着あるものを長く使いたいという方もいらっしゃると思うんですよね。また、そういう価値観というのも、少しずつだと思うんですけれども、ふえてきている。なるべく捨てたくないねという価値観も醸成されてきているような感じは肌身で感じていますので、そういった意味でも、イベントなんかで捨てるより愛着あるものを使いましょうよというような情報発信と一緒にやっていけば、まだまだ可能性はあるんじゃないかなというふうに思うのと、こうやったらあなたおうちで簡単にできますよ、やってみたらどうですかというような技術の伝承という意味でも社会的な役割というか、皆さんやりがいを持ってやれる仕事の一つになり得るんじゃないかなと思うので、そんなことも考えていただければと思います。 ◎竹内 会長 委員の御指摘を十分受けとめまして、検討していきたいと思っています。よろしくお願いいたします。 ◆石川征男 委員 3のところで人材の育成があるんですけれども、この研修というのは、例えば自転車整理がありますよね。そういうような研修だと、入会時に一度するだけなんですか。 ◎志村 常務理事 研修は入会時研修があります。それから二年次研修、五年次研修、班長にクラスを上げて班長研修、組長研修、そういったのは年数ごとにあります。  自転車は自転車で、新入研修とか中堅研修、それからサブリーダー研修、リーダー研修、自転車だけではまた個別に自転車の研修が必要です。特に指定管理者。ですから接客は大事ですから、そういったことは個別にやります。  研修はそういう自転車とか、個別にはまた家事援助とか、そういった部門部門でも研修をさらにやっている。年次ごとに、先ほどお話しした部門にプラス、グループごとに研修をやっているということでございます。 ◆石川征男 委員 なぜ聞いたかというと、非常に優秀な整理の方がいるわけですよね。そうかと思うと、もう全く立ちっ放しの人もいるということで、実は非常に私のところに質問というか、苦情というか、そういうものが多いんですよ。各地域の駅のところの整理員なんですが、私から見ると優秀でと思う。なぜ苦情が来るんだろうというと、立ってばかりいる、全然やっていないと。ただ、我々はいるだけでも抑止力があるかと思っているんですけれども、一般の人はそうは見ていないんですよね。だから、ある程度リーダーが指導してもらいたいなと、実はそれで聞いたんです。 ◎志村 常務理事 整理誘導のお話は、会員のレベル差があるということは、もうそれは承知をしているところなので、リーダーというのは実はいるんですね。そのグループのリーダーが就業の月のシフトを決めたり、何曜日に誰だとか、そういうことをやっている人、それから整理誘導員の就業報告を月末に取りまとめしたり、統計をとったりするリーダーがいますので、そういった方にまずは話をして、そういうことがないようにということをやりますし、もちろんシルバーの職員もそういう人たちの会合ではそういうことを言いますが、それがなかなか今耳の痛い話ですが、石川委員の言われるような実態はあるということで、努力は継続していかなきゃいけないだろうというふうに思います。 ◆石川征男 委員 提案なんですけれども、ずっと立っていること自体がよくない。いればいいということ、私なんかは立っているだけでも抑止力になるなと思っているんですけれども、一般の区民はそう思っていない。そういう場合に、例えばごみ拾いみたいなものでもしてくれたら、やっているんじゃないのかなというふうな感覚もあるんです。  例えば祖師谷で優秀な人がいるんですよ。ずっと地域を見回って、狭いところの路地の駐輪もやってくれる人もいれば、駅前で立ちっ放しの人もいるよという苦情が何度も――区民はうるさいんですよ。それでよく来るんですけれども、その辺をちょっと御指導願いたいと思っています。 ◎竹内 会長 おっしゃるとおり、三年ぐらい前からでしょうか、突っ立っているだけじゃなくて、そこら辺の周辺のごみを拾うとか、何か特別な整理するものがあったら整理するとか、そして、よくフェンスなんかに腰かけている人がいるから、これも腰かけちゃいけないと、短い時間だから頑張るようにということは絶えず研修等でもやっておりますけれども、実はあの仕事は、先生がおっしゃるように、比較的体力を要しない仕事。立っているということの体力は要するかもしれませんが、何かやるという体力を要しませんので、比較的高齢者を充てているんです。したがって、やっぱり加齢で短い時間でもちょっとフェンスに寄りかかるとか、そういうのもまれにはございますけれども、できるだけしないような指導は強めているところでございます。 ◆ひうち優子 委員 一点だけ。先ほどの研修の話の続きなんですけれども、経堂の駅ですとか、結構レンタサイクルの方はすごく優しくて丁寧に、ラックに入れなくてもどうぞどうぞと、置いていっていいよというふうにおっしゃってくださるんですけれども、先ほどちょっと差があるとおっしゃっていたんですが、私も不勉強で申しわけないんですけれども、研修をする方というのはどのような方が研修をされているんでしょうか。 ◎志村 常務理事 研修をやるのは、先ほど言った年次ごとのは会員の理事が中心でやりますが、グループごとの例えば今お話がありました自転車は、民間のそういう接客をやるコンサルタントみたいな会社の女性の方が来てそれをやったり、グループ討議をやって発表させたり、議論させて、これはいい接客だ悪い接客だということをやったりして、民間の方に委託をしてその部分はやっています。ですから、民間はこうなんだよという認識も深まりつつありますし、それをきちっとやっている方と多少ルーズな方と会員がいらっしゃるんだろうと思われますが、それをなるべく統一してレベルアップするようにということは、私も自転車のリーダー会議に必ず出ていますので、そこでも必ず言っています。それが指定管理者の継続につながるんだということを常に私は毎度言っていますので、そういった努力はまだまだ継続していきたいというふうに思っております。 ◆植田靖子 委員 教えていただきたいんですけれども、ここの事業計画の最初のページとかにセンターに係る「適正就業」へ向けての国の調査・指導が一段と厳しくなりとか、それから三ページにも、国の適正運営の通知などもふまえというふうに書かれているんですけれども、これは具体的にどういう課題があって、どのようにその課題をクリアしようとされているのか、具体的に教えていただけますか。 ◎竹内 会長 適正就業という言葉は、先ほど説明でも申し上げましたように、シルバー人材センターは基本的に高年齢者等の雇用安定等に関する法律――高齢法と言いますが、この法律に基づいてやっておりまして、その中で一般的な事業は雇用でない就業、働き方ということになっております。ところが、今労働関係のその他の法律というのは、ほとんどが雇用を前提となっております。そういったことで、特に企業からの受注は、えてして雇用になりがちなものが多いわけです。  したがって、当シルバー人材センターでも、例えば東急とか、その他企業がやっておりますけれども、そうした中で最初はちゃんと請負でやっていても、いつの間にか雇用関係が発生しそうな仕事になってしまったりするケースが非常に多うございます。実は、近年特にこれの規制が厳しくなっておりまして、東京労働局等が巡回して、特に企業を巡回して企業側を厳しく取り締まっております。  そういったことも踏まえまして、私どもとしては、ちゃんとコンプライアンスを守っていこうということで、こちら側から積極的に企業と契約を結んだ仕事で精査いたしまして、その契約を解除していく。雇用につながりますからやりませんとか、そういうふうにやっております。例えば、お店で商品を管理するとか、それからお店で賄いの仕事をするとか、これは完全に請負にならないんですね。誰かが指揮命令をしないとできませんので、そういったものは、今ほとんど世田谷のシルバーではやらないことにしております。そういった面もございまして、ここ数年、事業実績が思うように伸びないという一因にもなっております。 ○板井斎 委員長 ほかに質疑がなければ、以上で公益社団法人世田谷シルバー人材センターについての報告を終わります。  参考人の皆さんに委員会を代表しお礼を申し上げたいと思います。外郭団体の経営につきましては、議会としても大変関心を寄せているところであります。本日は皆さんに御出席をいただき、委員会としても有益な議論ができたのではないかと思います。また、こうした機会がありましたら、その際は世田谷区政のために御協力をいただければと思います。本日はまことにありがとうございました。  それでは、午前中に予定していた報告につきましては全て終了いたしましたので、ここで休憩にしたいと思いますが、よろしいでしょうか。  では、十三時から再開したいと思いますが、よろしいでしょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○板井斎 委員長 では、休憩に入ります。     午後零時三十分休憩    ──────────────────     午後零時五十九分開議 ○板井斎 委員長 休憩前に引き続き、会議を開きます。  (5)公益財団法人世田谷スポーツ振興財団における平成二十六年度事業についての報告に入ります。  本日は本件に関し、参考人として、野原理事長、尾﨑事務局長、末竹事務局次長、小松施設課長に御出席をいただいております。本日はお忙しい中にもかかわらず本委員会のために御出席いただきまして、まことにありがとうございます。委員会を代表して心から御礼申し上げます。  それではまず、区理事者より平成二十六年度の事業計画等の報告からお願いいたします。 ◎進藤 スポーツ推進課長 公益財団法人世田谷スポーツ振興財団における平成二十六年度事業について御報告させていただきます。  平成二十六年度の事業計画について概略を申し上げます。  (1)のスポーツ及びレクリエーション振興事業でございますが、①の子ども対象事業では、世田谷ベースボールアカデミーの定員数の拡大をするなど、子どもの基礎的運動能力と体力の向上、生き生きとしたスポーツ活動の推進を図ってまいります。  ④の障害者対象事業では、新たにふれあいサマーキャンプを実施するなど障害のある方の健康増進や体力向上を図るとともに、運動することの楽しさ、すばらしさを伝え、スポーツ・レクリエーションに親しむきっかけづくりを行ってまいります。  ⑤の競技力向上事業では、第九回目となる「世田谷246ハーフマラソン」を、二キロまたは五キロを走る健康マラソンとあわせ、十一月九日日曜日に実施する予定でおります。また、区民体育大会や第四回となる世田谷子ども駅伝などの各種大会やジュニア育成事業の実施などにより、競技力の向上やスポーツのさらなる普及を促進してまいります。  ⑥のスポーツ講習会では、体育施設運営士養成講習会を新規に開催し、区内体育施設に従事する職員の能力向上を図るなど、体育施設管理運営の質の向上を目指してまいります。  (2)のスポーツ及びレクリエーション普及啓発事業でございますが、区民スポーツまつりや元旦あるこう会、多摩川ウォークなど、子どもから高齢者、障害のある方も気軽に楽しめるスポーツイベントの開催や「スポーツのしおり」の発行、指導者養成・活用事業などにより、スポーツ及びレクリエーション活動の普及啓発を図ってまいります。  (3)のスポーツ及びレクリエーション団体育成事業でございますが、②の総合型地域スポーツクラブの育成につきましては、既に設立されている七団体に対し、地域コミュニティーの核として地域住民が主体的に運営できるよう支援を行ってまいります。  (4)の区から受託するスポーツ及びレクリエーション事業でございますが、スポーツ推進委員との連携によるスポーツ・レクリエーション事業の実施や研修会によるスポーツ推進委員の質や技能向上など、より一層地域スポーツの推進を図ってまいります。  (5)の区から受託する社会体育施設の管理及び運営でございますが、記載の施設の管理及び運営を行ってまいります。  裏面をごらんください。二十六年度の収支予算額の内訳表でございます。財団の会計区分につきましては、御説明いたしました実施事業の(1)から(5)までの事業並びにそれに伴う人件費などの公益目的事業会計及び収益事業等会計、法人会計の三区分に分かれております。  それでは、内訳表の一番右の合計欄で説明をさせていただきます。  まず、一般正味財産増減の部の経常増減の部でございます。経常収益につきましては、基本財産及び特定資産の運用益のほか、ハーフマラソンなどへの協賛金や各種教室等への参加費でございます事業収益、区などからの補助金でございます受取補助金等、区からの指定管理料などでございます受託事業収益及び財団の賛助会員の会費でございます受取寄附金等となっております。経常収益(A)の合計でございますが、平成二十五年度に実施しました千歳温水プールの大規模改修工事や東京国体の終了に伴い休館していた施設の再開による収益の増、平成二十六年度に実施します大蔵運動場温水プールの大規模改修に伴う施設の休館による収益減、区補助金の削減による受取補助金等の減などがあり、十六億一千七百万円余となっておりまして、昨年と比較して四千百万円余りの増となっております。  経常費用計(B)は、事業費と管理費で十六億五千九百万円余となっており、経常収益から経常費用を差し引き、法人税等の支出を加えた当期一般正味財産増減額(I)は、マイナス四千三百万円余となっております。この不足額のうち、減価償却費三百四十三万円を差し引いた三千九百万円余につきましては、経営基盤安定積立金の取り崩しにより充当しております。  次に、指定正味財産増減の部をごらんください。受取区補助金は、財団固有職員の退職金相当分の補助金で、区の外郭団体への財政支援基準に基づきゼロとなっております。また、基本財産運用益特定資産運用益は全額を一般正味財産へ振りかえているため、当期指定正味財産増減額(L)につきましてはゼロとなり、指定正味財産期首残高(M)と合わせた指定正味財産期末残高(N)は五億三千万円余となっております。したがいまして、最後の欄に記載されていますように、一般正味財産期末残高(K)と指定正味財産期末残高(N)を合わせた正味財産期末残高(O)は六億五千百万円余でございます。  説明は以上でございます。 ○板井斎 委員長 次に、経営方針等についての説明をよろしくお願いいたします。 ◎野原 理事長 公益財団法人世田谷スポーツ振興財団について御説明をさせていただきます。  当財団は、世田谷区体育協会と世田谷区レクリエーション連盟を発展的に解散し、全国でも類のない新たなスポーツ・レクリエーション振興を図る法人として平成十一年に設立され、区内スポーツ関係団体四十六団体を賛助会員として迎え、今年で十六年目となります。  いつでも、どこでも、だれでも、いつまでもをスローガンに、生涯スポーツ社会の実現を目指す世田谷区の施策目標の達成を補完し、スポーツ・レクリエーションの振興、発展に寄与してまいりました。さらに信頼性、確実性、公平性を推進するために公益財団法人へ移行し、今年で四年目になります。  さて、当財団では、次の二つの目標を掲げて経営に取り組んでおります。第一として、区民のための生涯スポーツ社会を実現するために、効率性、専門性を追求した公益法人ならではの弾力的な経営により、多様な区民ニーズに応えたスポーツ・レクリエーション振興事業を推進する。  第二として、経営基盤の強化、区民サービスの向上、経営の透明化の三点を経営方針の柱に掲げ、魅力ある自主事業の展開による自主財源の確保や区民サービスの向上に努めるとともに、経営の改善、効率化を図り、区民の信頼に応えるという二つの経営方針としております。  これらの方針のもと、生涯スポーツ社会の実現に向けて、財団独自の計画として新たな十カ年の計画である世田谷区スポーツビジョンを策定し、地域連携事業や障害者スポーツに力を入れていきたいと考えているところです。また、あわせて世田谷区スポーツ振興財団経営改善計画も策定しており、計画的かつ着実に財団運営に取り組んでまいります。  財団の平成二十六年度の主な事業計画の柱といたしましては、自主事業と受託事業との二つがあります。まず自主事業として、「世田谷246ハーフマラソン」や世田谷ジュニアアカデミー、区民スポーツまつりなどの各種競技大会、スポーツ教室、イベントなど、世田谷区の特性を生かしたスポーツ・レクリエーションの振興や普及啓発事業を幅広く実施を予定しております。特に、今年九回目を迎える「世田谷246ハーフマラソン」につきましては、十一月九日を開催予定としております。元オリンピック選手によるゲストランナーや箱根駅伝常連校選手の出場など、全国の他の自治体から注目される大会となっており、スポーツの世田谷を象徴する秋のイベントとして、皆様の御協力のもと、盛大に開催してまいりたいと思います。  また、世田谷ジュニアアカデミーにつきましては、陸上は高野進さん、サッカーは北澤豪さん、柔道は瀧本誠さんなど、オリンピック大会など世界で活躍したトッププレーヤーの方々に講師をお願いし、年間を通じて子どもたちに体を動かすことの楽しさを伝え、基礎運動能力の向上を図っております。陸上、サッカー、器械運動、柔道、野球、スイミング、テニスといった合計七種目のアカデミーを開催しておりますが、事業開始から七年目を迎え、会員数は約千百名となっております。  そして、財団の二つ目の柱である受託事業につきましては、総合運動場及び千歳温水プールの指定管理者施設や大蔵第二運動場を初めとした受託施設、九施設、加えて区内九十三の小中学校の開放業務など、区内全域を網羅するスポーツ施設の管理運営を行っております。また、千歳温水プールにつきましては、今年度の四月から五年間、三期目の指定機関の指定を受け、管理運営を行っております。  当財団は、多くのスポーツ施設を一元的に管理し、ハード・ソフト一体とした事業展開により、効率的かつ効果的な運営を行えることが最大の強みと言える財団ではないかと思います。例えば、稼働率の低い空き時間帯を利用したフィットネス事業拡充や年始営業などの利用時間の延長、指定管理施設の利用料金の収益を活用し毛布等の非常用物品を備蓄し、災害時の温水プール利用者への安全面の充実を図るなど、公益法人ならではの管理運営による区民への利益還元を実施してきました。  また、自主・自立に向けた努力を継続し、自主財源の確保と経費削減等を図りながら、区からの収入比率の低減を図ってまいります。今年度も、区民サービスの向上につながる新たな取り組みを検討してまいります。  最後に、区の財政状況については、依然大変厳しい状況であることは十分認識しております。当財団としましては、その設立目的に沿った専門性、独自性を発揮し、今後とも経費削減に努め、自主財源のさらなる確保を図りながら、指定管理を初めとした施設管理と一体となった魅力的な公益性の高い事業を展開し、区民のニーズを反映した柔軟な財団運営に取り組んでまいりたいと考えております。  以上で説明を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○板井斎 委員長 それでは、これまでの報告、説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆桃野よしふみ 委員 昨年度の予算と同様に、引き続いて今年度も予算自体は赤字予算になっていますけれども、ただ、昨年度に比べて赤字幅が大きくなっていると思うんですね。この大きくなっている一番大きな要因というのはどういうものでしょう。 ◎末竹 事務局次長 ただいま赤字幅が大きくなっているという御指摘につきましては、まず財団の積立金を活用していこうということを一つ、財団の経営判断という中で取り組みとして考えました。今回、赤字幅が大きくなっている要因としましては、一つは積立金を活用して予算を組んでいこう、補助金を削減していこうという取り組みを経営判断としました。その中でも、積立金の中で経営基盤安定積立金というものを積み立てておりまして、こちらの積立金から三千万取り崩して補助金を削減していこうというようなところで、大きく取り崩したことによりまして赤字幅が大きくなっている、こういった予算組みをしたものでございます。 ◆桃野よしふみ 委員 事業自体はそんなに大きくコストが変わったわけではなくて、単純に補助金を積立金に置きかえたというようなニュアンスでよろしいんですかね。 ◎末竹 事務局次長 そのような形で運用させていただいているというものです。 ◆桃野よしふみ 委員 その基金というのは現時点で幾らあるものなんですか。 ◎末竹 事務局次長 現在、経営基盤安定積立金という基金としましては、二十五年度末ですけれども、合計で三億四十二万五千円ございます。こちらから今、積立金の取り崩しということで三千九百八十九万円を取り崩します。ですので、実際には二億六千万弱あるという形になっているのが現状でございます。そのほか、施設活性化積立金というものも別途準備してございます。 ◆桃野よしふみ 委員 せっかくなので、もう一個のほうの基金も幾らあるのか教えていただけますか。 ◎末竹 事務局次長 施設活性化積立金ということで積み立てております金額につきましては、五千七百三十七万円でございます。 ◆桃野よしふみ 委員 あと、「世田谷246ハーフマラソン」なんですけれども、これまで障害を持った方にも参加していただけるような大会に発展的にやっていけないかということで取り上げてまいりまして、昨年視覚障害をお持ちの方のランニング教室、私も参加させていただいたんですけれども、非常に私も勉強にもなったし、楽しかったし、ほかの実際に視覚不自由な方も本当に楽しんでいらっしゃって、すごくいいイベントになったなというふうに思っておるんですけれども、今後の予定については、あれはあれでやられるのかなという気はするんですが、例えばレース自体に参加していただけるようにしていけないかとか、視覚障害者の方だけではなくて、例えば車椅子の方とかいろいろ、例えば東京マラソンだとそういうのもあったり、あと移植者のコースがあったりだとか、そういったことがいろいろあると思いますけれども、今後、「世田谷246ハーフマラソン」の取り組みについてはどういうお考えでしょうか。 ◎末竹 事務局次長 ただいま委員の御指摘の246ハーフマラソンにつきましては、御案内のとおり昨年十一月十日に開催させていただきまして、視覚障害者と伴走者のランニング教室ということで開催させていただきました。本年も同じような形で開催させていただこうとは計画しておりますけれども、さらに、いわゆる実際のコースで走るとなると、まずハーフマラソンのコースにつきましては、コース上の問題も一つあるのかなというふうなこともありまして、まずは現在の検討ですけれども、今後健康マラソンということで、五キロとか二キロとかもありますので、そういったところをできないものかとか、そういった面で考えて、検討させていただければと思っております。まだまだ具体的なところまでには至っておりませんけれども、引き続き、どういう形でできるのかということで検討してまいりたいと思っているところでございます。 ◆桃野よしふみ 委員 視覚障害を持った方のマラソンについては、割と日本でもほかの大会を含めて随分広がってきていると思いますので、安全に配慮しなきゃいけないのは当然なんですけれども、一般的なマラソンのコースでできないということはないと思いますので、ぜひとも取り組んでいただきたいなと思います。  今回、視覚障害者のためのランニング教室をやったことで、割と関係各方面の方とのパイプができたと思うんですね。私もその道で割と有名な方、伴走者ですごく有名な方とかといろいろお話しさせていただいて勉強もさせていただいたり、あと協会ですかね、その団体員の方ともお話をさせていただいたりして非常に勉強になったんですけれども、そういった方と連絡というか、いろいろ情報交換をしていけば、安全配慮はもちろん大事ですけれども、そんなにハードルは高いものではないのかなという気もしましたので、せっかく区とか財団でもそういった方たちとの関係もできたでしょうから、ぜひともそういった面も着実に捉えて発展させていただきたいなと思います。 ◆あべ力也 委員 スポーツ振興財団の所管部がスポーツ振興担当部でしたっけ。(「推進担当部」と呼ぶ者あり)から、スポーツ推進担当部に名称が変わって、区としてのスポーツに取り組む意気込みがすごく感じられるんですが、世田谷区ができない部分をスポーツ振興財団の中でどう具現化をしていくかということだと思いますけれども、とりあえずオリンピックが来たりとか、区民総体のスポーツに対する底上げをどういうふうにやっていくかということが課題だと思うんです。当面のスポーツ振興財団は、指定管理者だとか、そういう活動もされていろんなことをやっていますけれども、スポーツ全体の底上げの作業としては、地域スポーツクラブの取り組みとかいろんなことをやっていくわけですが、この前部長ともいろいろお話しさせていただいたときに、今スポーツに対する関心が高くて、民間と競合する中で、行政と行政の外郭団体と、それぞれが地域の中で補完し合ってやっていくことも大事じゃないかと思っているんです。  その中でも、行政に近い外郭団体のスポーツ振興財団がどういうふうにいろんなサービスを提供していくかということはすごく大事で、特に大蔵第二運動場で提供しているスポーツメニューとか、民間委託でスポーツを請け負っているところは、実際に民間のスポーツ施設を運営している会社さんが提供しているんだけれども、イコールではないようなところがありますよね。そういうところのサービス強化をどういうふうに考えていくのかということも課題だと思うんですが、その辺はどういうふうに考えていらっしゃるのか。ちょっと漠然と大きい話になっちゃいましたけれども。 ◎尾﨑 事務局長 私もこの四月から参って、財団が手がけているいろんな事業の幅の広さというのを改めて見させていただいて、今スポーツの裾野はすごく広がっていて、考え方とすれば誰でも手軽に参加できる。一つは、多摩川ウォークだとか、歩きましょうというそんなに経費をかけなくて参加できるものもあれば、来るオリンピックに向けて、世田谷からオリンピック選手として育ってくれればいいというような、ある程度専門的に力を入れるものもありますし、また、今お元気な高齢者の方がふえてきているという中で、生涯スポーツとして気軽に健康を維持する、健康促進のためにお年寄りの方にも気軽に運動してもらうということもございます。  そういう意味ではすごく幅広くて、あべ委員がおっしゃられたように、これからの課題の一つというのは、地域に密着した、地域に根差した気軽に地域で楽しめるスポーツ。その一つは、やっぱり総合型地域スポーツクラブで、今七つほどできているんですけれども、それをできれば地域と一緒になって、スポーツ推進委員の方々にも御協力をいただきながら、地域に根差した気軽に楽しめるというのが、これから大きな目標の一つではないかなと感じているところです。 ◆津上仁志 委員 世田谷ハーフマラソンのことなんですけれども、私、議会でもちょっと質問をさせてもらったりしたんですが、クラウドファンディングという寄附のシステムですね。先ほど、桃野委員も別の外郭団体のときにお話しされていましたけれども、インターネットを活用した小口の寄附を募るような仕組みなんですが、東京マラソンでも十万円余分に参加費用を払えば優先的に走れたりとか、あと大阪のほうのマラソンでも参加費用のほかに五種類か十種類ぐらい枠があって、例えば福祉分野への寄附とか、スポーツ分野への寄附とか、教育分野への寄附という形で参加する方が選んで寄附をするというふうなシステムをつくっているみたいなんですよ。  今、ハーフマラソンはボランティアだとか、企業の協賛とか、そういった形で運営されていると思うんですけれども、そういうふうな小口の寄附を参加者の方とか、賛同される方から募って、こういう世田谷のスポーツ振興、特にオリンピックに向けてさまざまな事業をこれから拡充していこうという取り組みの中で、非常にそういうものがあると有効じゃないかなというふうに考えてはいるんですけれども、その辺について何か研究されたりとか、お考えがあったりとかというのはございますか。 ◎末竹 事務局次長 今、津上委員のお話のありましたハーフマラソンにおけるそういった寄附ということでございますけれども、私どもにおいても、非常に他自治体の取り組みについては研究に値するものだと私は認識しております。ただ、私どもの現在の246ハーフマラソンにつきましては、交通規制等の関係で大変厳しい制限というんですか、かなり上位者じゃないと走れないというか、関門にひっかかるこういった選手の方もたくさんいらっしゃる大会でもございますので、人数幅がもう少しとか、時間幅がもう少し余裕があれば、そういう寄附とか募る中でより広げていけるとは思っておりますけれども、現在の枠の中でしたらなかなか難しいなというふうに現状を認識しておりまして、さらにいろんな多方面から工夫できないかというところは検討してまいりたいと思っております。 ◆津上仁志 委員 参加者の人数をふやすとか、そういうことになればどなたでも入れる。例えば東京マラソンみたいなあれでもそうですけれども、東京マラソンも時間制限ありますよね。だから、仕組みとしてはできないことはないのかなというふうには考えていたんです。あとはイベント、ハーフマラソンを通じてランナーの方がハーフマラソンを――例えば東京マラソンでもありましたけれども、何時間以内に走りますという制限をしながら、このために走りますという形で寄附をクラウドファンディングを使いながらやったりとか参加者の方でやられたりもしていたんです。  そういったのを含めて、私のイメージは、大阪とか東京マラソンみたいな参加者の方が寄附をするというようなイメージで、その寄附のお金をスポーツ振興に使っていくという目的を明確に持ちながら集める、そういうふうな攻めの募金といったらあれですけれども、しっかりと目的を明確にしながら募るというのは非常に――かなり知名度も上がってきているイベントでもあるので、すごく有効になるんじゃないかなと考えているので、ぜひともそういった検討もしていただきたいなというふうに要望しておきます。 ○板井斎 委員長 ほかに質疑がなければ、以上で公益財団法人世田谷スポーツ振興財団についての報告を終わります。
     参考人の皆様に委員会を代表してお礼を申し上げたいと思います。外郭団体の経営につきましては、議会としても大変関心を寄せているところであります。本日は皆さんに御出席をいただき、委員会としても有益な議論ができたのではないかと思います。また、こうした機会がありましたら、その際は世田谷区政のために御協力をいただければと思っております。本日はまことにありがとうございました。  以上で外郭団体の平成二十六年度事業についての報告を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○板井斎 委員長 次に、(6)その他ですが、何かございますか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○板井斎 委員長 なければ、これで報告事項を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○板井斎 委員長 次に、2協議事項に入ります。  次回委員会の開催についてですが、現時点では第一回臨時会への当委員会の案件は予定されておりません。よって、議会年間行事予定で示されているとおり、五月二十七日火曜日午前十時から開催したいと思いますが、よろしいでしょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○板井斎 委員長 それでは、次回委員会は五月二十七日火曜日午前十時から開催することに決定いたします。  以上で協議事項を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○板井斎 委員長 そのほか全体を通じて何かございますか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○板井斎 委員長 なければ、以上で本日の区民生活常任委員会を散会いたします。     午後一時三十分散会    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━  署名   区民生活常任委員会    委員長...