御報告は以上です。
○
上島よしもり 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆すえおか雅之 委員 これは
基本構想と銘打ってありますが、これは今の世田谷の
基本構想をつくろうとしている
基本構想との関係はどうなんですか。
◎笠原
公園緑地課長 世田谷区の
基本構想というものとは直接のリンクはございませんで、さまざまな施設を整備する際に、その施設をどんなものにしていったらいいか、その考え方を詰めていく段階で
基本構想をつくって、また
基本計画をつくって、より詳細な図面に近づける
基本設計、そして詳細設計あるいは実施設計と、だんだんと施設の形を絞り込んでいく、そういう段階の一つと考えていただければと思います。
ですから、今回の
基本構想につきましては、
基本的考え方としてこういう施設にしていきたいね、こういうところを改善したらいいのではないか、そういう大まかな方向性を示しているものでございます。
◆すえおか雅之 委員 具体的に、例えば今の世田谷区でつくっている
基本構想の対象に、このせたがや
平和資料館の
基本構想というのは入ってくるんですか。それともこの事務は外れるんですか。
◎笠原
公園緑地課長 広くはこの
平和資料館、こういった事業の趣旨、また、あわせて行います
世田谷公園のプールの改築、そういった
行政サービスの向上、そういった理念等は、恐らくは世田谷区の
上位計画である
基本構想、またそれに続く
基本計画に取り込まれているものと存じます。
ちょっと文言としてこの
基本構想という言葉が、
単一施設の
計画段階での考え方をまとめていく一つの段階だと捉えていただければと思います。
◆
佐藤美樹 委員 あさってからもう八月なんですけれども、平成二十七年五月まで、この
教育センターで展示を仮設でやっていかれるという、これは何か周知とかはどういうふうにされているんですか。
◎笠原
公園緑地課長 今段階で、まだ
教育センターでの仮展示につきましては、その詳細、配置等を検討中と聞いております。その詳細が定まり次第、別途PRも行っていくということでございます。
◆
木下泰之 委員 これをつくるに当たっては、何か区民から意見を聞いたり、平和問題をやっているところといろいろと相談したりとか、そういうことはあったんですか、ないんですか。
◎笠原
公園緑地課長 こちらにつきましては、
玉川小学校からの仮移転ということで進めてきていると。ですから、本委員会、
企総委員会、文教委員会あわせて、過去、委員会での御案内は行ってきておりますが、個別に
区民意見等募集は行っていないと聞いております。
◎板垣 副区長 済みません。この間もいろいろ
平和運動に携わっていらっしゃる区民の方、あるいは活動されている方たちから、
平和資料室等についてはいろいろ御意見もいただいておりましたので、例えばそれらの意見の中で、
多目的室というようなところも、ぜひ何か、そういうスペースも必要だというようなことも、企画のほうで聞いたりしておりますので、それが反映されているように伺っております。
◆
木下泰之 委員 平和の灯、平和の祈り、被爆二世の木、柿の木とアオギリと書いてあるけれども、こういうのを決めていくにはそれなりの
コンセプトがないとできないと思うんだけれども、そういう
コンセプト検討なんかはどういうふうにしてやったんですか。
◎笠原
公園緑地課長 今回、
玉川小学校からの移転先として
世田谷公園を選定したという背景の一つに、委員今お話しいただきました平和の灯や平和の祈り像、また被爆二世の木、柿の木とアオギリでございます。そういった施設が既に立地しております
世田谷公園、こちらにある程度集中するということで、この機能、効果がより発揮できるのではないかというところも一つの理由だと聞いております。
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○
上島よしもり 委員長 次に、(4)「平成二十五年七月二十三日
集中豪雨」に関する報告について、理事者の説明を願います。
◎小山
道路管理課長 それでは、平成二十五年七月二十三日の
集中豪雨に関しまして、追加で御報告申し上げます。
まず、1気象状況でございますが、気温の上昇に伴い大気の状態が不安定となり、都内では局地的に雷を伴った猛烈な雨が観測されました。
世田谷区内では、十五時過ぎから二時間ほど猛烈な降雨となりました。
気象庁予報部発表による世田谷区の気象の警報、
注意報等に関しましては
資料記載のとおりでございます。今回は十六時五十四分に気象庁より記録的短時間
大雨情報が発表されております。
次に、区内の降雨の状況ですが、2の表にありますように、最大十分間雨量で、世田谷で二十四ミリ、上用賀で三十ミリなどを記録してございます。また、一時間雨量にしますと、世田谷、玉川等で六十ミリを超える雨量を観測してございます。
次に、区内の主な
被害状況でございますが、3の表にあるとおり、床上浸水七十五棟、
床下浸水二十三棟、
地下車庫等浸水が三十一棟、さらに
道路冠水が二十八カ所となってございます。
主なところとしまして、
弦巻通り沿いの弦巻一~三丁目から上馬四・五丁目一帯において
道路冠水、さらに浸水がありました。
また、その上流域に当たります弦巻二丁目の
駒沢公園通りの、区の
事務センター付近ですが、下水道の
マンホールふたの周辺約二百メートルにわたりまして、道路舗装がめくれ上がるというような事態が発生しました。
これは、急激な雨水の流入によると思われる、下水道の施設内に残っていた空気が急激に圧縮されて、その弦巻二丁目付近の人孔、
マンホールから噴出、解放したという、その影響によって舗装が持ち上がったものと考えられます。
現地においては、被害発生から翌二十四日朝にかけ通行どめの上、下水道局により仮復旧を実施しているような状況でございます。
集中豪雨に関する状況の報告は以上でございます。
○
上島よしもり 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆桜井稔 委員 この記録的短時間大雨というのは、
被害状況はそうなんですが、こういうものは、対策というのはどうすればいいですか。
◎小山
道路管理課長 この記録的短時間
大雨情報というのは過去もあったんですが、今回、数年に一度しか発生しないような短時間の大雨を地上の雨量計ないしは気象のレーダーによって観測、解析した結果、注意を呼びかけるということで気象庁のほうが発表したというようなものでございます。
このように特に非常にまれにしかないような降雨であったということがありまして、その対策ということですが、
施設そのものの根本的な対策というのは、現実的になかなか難しい部分もございますが、こういった注意を呼びかけるような方法によって、自衛も含めて危険のないようにということを第一に周知を図っていくというようなものをまずやっていきたいと思ってございます。
◆桜井稔 委員 全体的にそうなんですが、例えば私のほうで弦巻とか上馬なんかは、蛇崩川沿川の
床下浸水とかもあって、私も行ったんですけれども、実際あの蛇崩川は
小泉公園と下馬の子の神公園に
雨水タンクの大きいのをつくったんだよね。それがあるにもかかわらず、こういう雨の降り方をしちゃうと、そこに届く間にあふれ出してしまうというか、下水に入る前にもう
床下浸水を起こして、地下の駐車場なんかも、だめになっちゃったところもあるらしいんだけれども、せっかくああいう
雨水タンクを、大きいのを二カ所もつくったんだけれども、こういう降り方をすると全然役に立たないと。だから、どういう対策をとったら一番いいのかが、ちょっと私もわからないんですよ。これは本当にどうしたらいいのかね。
◎小山
道路管理課長 今回の雨に関しましては、資料につけたもので、十分間雨量というのを見ていただきたいんですが、十分間に世田谷の二十四ミリを初め、上用賀三十ミリ等を見ると、これは
雨量そのものですが、実際に雨の強さとして見た場合には、世田谷で言うならば十分間で二十四ミリですから、これが一時間降り続く強度とした場合には百四十ミリを超えるような
降雨強度となります。
現実に
下水道施設そのものは、この
降雨強度に基づいて施設設計されていまして、実際の既定の計画において整備されているものは五十ミリという状況です。ですので、既定の計画五十ミリの施設に対して、今回は強さとしては百四十ミリというような猛烈な、本当に短時間、総雨量としては六十ミリという状態ですが、本当に施設容量をオーバーするというような状況に至ったかと思います。
もう一つ、
小泉公園のお話が出ましたが、
小泉公園の整備に当たっては、蛇崩川幹線そのものが過去から古い施設でもありますし、降った雨のうち実際に道路上に出てくる雨の流出する量ですか、それは約五〇%として、これを流出係数と言っていますが、その五〇%で施設設計されているものでございます。
それに対して平成十四年の段階で上馬四丁目、五丁目は非常に被害を受けまして、それの短期的な対策として、まず、昔の
流出量五〇%ではなく、八〇%まで流出したときにどうなるかという部分で、その差分をこの
小泉公園等の貯留管に引き込むというような形で出されました。
ですので、今回においても、実際にはそれを超えるような猛烈な雨であったのですが、その差分に関しては有効に機能して、
施設そのものは、もう本当に満杯状態だったというふうな計測を聞いてございます。
ですので、もし
小泉公園の整備がなかったらば、実際はさらにひどいような状態になったかということも一つあるかと思います。
ですので、本当に例外的な降雨であったとしか言えない部分であるのですが、ある意味、こういったような貯留の施設があった部分で、多少軽減された部分もあるのかなというところも実態としてはあろうかと思います。
◆桜井稔 委員 例えば、この蛇崩川沿川でいいから、丸山公園の下にもつくるとか、そういうのをふやしていくとか、ふやしてそれで間に合うのかどうか、ちょっとわからないんですけれども、そういうのを含めて、ちょっと今後こういう問題、短時間の大雨というのはもっと出てきそうな気がするんですよ。だから、そういうものをふやしていくことが対策になるのか、どういうのが対策になるのか、ちょっと私はわからないんだけれども、どうなんですかね。
◎小山
道路管理課長 この件の後、早速下水道局とも、その状況報告を含め、求めまして、我々も受けてございます。下水道局のほうでも、当時の施設設計等、今回の事態をさらに詳細に検討するというのと同時に、先ほどからお話が出ております蛇崩川幹線そのものが非常に古く、埋設されている位置も浅いところにあるので、その水位が上がると、もうそこに入らないというような部分もありますので、その蛇崩川幹線に関する増強の工事と言いますか計画を、下水道局のほうでも実際に行っているという状況でございます。
その中で、今年度特に、今回はこういう事態になりましたが、流域全体の調査設計にもう着手していると聞いてございます。
さらに、特に
世田谷区内の上馬から環七を渡って環七の内側、目黒にかけての部分に関しての増強ということで、さらに全体のこの調査設計の上、増強工事に至るまでの実施設計等も、順次平成二十六年以降実施していく予定と、そのように聞いてございます。
◆
木下泰之 委員 まれに見る短期的な豪雨だということをおっしゃったけれども、最近そういう
集中豪雨がすごくふえてきているわけで、今後こういった問題が恒常化する可能性もあるわけですよね。それを前提にした上でお聞きしたいんだけれども、下水管理ということでは、大量に雨が降った場合には、それを河川に放流するとか、いろいろな対応はとられていると思うんだけれども、当然どのくらいの雨が降ったらどこに放流するとか、あるいは経路の問題とか、そういうことについてはどういうふうに管理しているんですか。コンピューターか何かを使って、どうなったらどうするとか、そういうようなことになっているのか、あるいはもっと経験的な形でしかやっていないのか、その辺はどういう管理をされているのか、ちょっとお聞きしたいんです。
◎小山
道路管理課長 区内においては、まず下水道に関しましては区域が合流式と分流式と二つに分かれてございます。その中で、今委員おっしゃるように、合流式の区域に関しましては、ある段階で河川に吐き口を設けて、雨水を吐き出すというような形で、それは下水道局のほうでその雨水の排出量等の部分は、施設管理そのものを実施してございます。
ただ、そうなったときに、河川側に雨水が入ってくるわけですから、河川そのものの容量――それの河道計画を含め――のほうは、実際には建設局の河川部のほうで、その両局において連動して、この雨水対策という形をとっているという状況でございます。
◆
木下泰之 委員
集中豪雨が起こったときに、その管理を間違えると、やはりとんでもないことになる可能性だってあるわけですよね。だから、むしろこういう
集中豪雨が短期的に降ったときにどういう管理をしているのかという点検と、それから私たちにもその合流式や分流式がどうなっていて、
集中豪雨が起こったときにどういう対応をしているのか、あるいは問題点が何なのかというものがわかるようなレポートとか、そういったものは今あるんですかね、ないんですかね、その辺をちょっとお聞かせいただきたい。
◎小山
道路管理課長 区のほうでは、水害対策という面において、現在も
ホームページ上で浸水概況図という形で地図とその浸水箇所の履歴等を年度ごとに、ちょっと曖昧で申しわけありませんが、昭和四、五十年代から毎年リストをつくってございまして、それを公開しているというような状況でございます。
ただ、過去においては、やはり河川の氾濫というのが中心でありましたが、近年においては内水氾濫と言われるような、このような災害と言いますか、浸水が頻発しているような状況ですので、傾向は変わってきてございます。
そういったものも含め、それに対する対策も、特に半地下等も含め、建築の際の注意等も含め、水害の季節になるときは毎年、広報においても特集号を組むような形でPR等も図っているというような状況でございます。
◆
木下泰之 委員 自然河川の氾濫というようなことで、昔、自然に頼っていたときには、ある意味でそういう観測だけでよかったのかもしれないけれども、今はすごく、ある意味でコントロールがうまくいくかいかないかによって、内水氾濫というのはある意味で人災にもなりかねないわけですよね。
だから、そういうコントロールがどうなっているのかとか、あるいはどういうところに問題があるのかとか、そういうことについては割ときちっとした調査とかレポートをぜひ欲しいなと思うんですけれども、そういうことはお考えになりませんか。
◎関根
土木計画課長 今、木下委員から御指摘いただきました件でございますけれども、まず、ちょっと答弁を一つさかのぼらせていただきますが、全体の雨についての管理という面では、例えば河川であれば、世田谷区においても雨量・水位観測システムと言いまして、区内の中小河川にも水位計をつけ、また、区内の至るところに雨量計もつけて、それをインターネットで公開することによって、区民の方にもリアルタイムで見ていただけるような形をとってございます。
また、一定基準以上の雨量や河川水位が上昇すれば、登録された方にはメールでも配信するようにしております。
また、そのほか、ライブカメラと言いまして、河川の水位の状況を、これは数字ですとなかなか見づらいわけですから、そういうものもカメラの映像をインターネットで流すということで、実際の現況も目で見ていただいて、対応を促すような形もとっております。
何でこういうものをやっているかと言いますと、委員御指摘のとおり、本来的には河川の整備または下水道の整備というところを進めていけば、将来的には今よりも被害は軽減されるというような方向に持っていけるかと思うんですけれども、それまでの間、やはり区民の方が自助または公助という面も含めまして、自分自身で活動できる、またライブカメラを見て水位の上昇がわかれば、例えば土のうを取り寄せ、または区のほうに連絡いただければ持っていける、そんなようなことも含めて、今、全体が管理できるというような形をとっております。
あと、全体の管理をしているレポートみたいなものがないかというところでございますが、水防活動としましては、世田谷区で水防計画を持っている、または豪雨対策という面では、豪雨対策
基本方針を定めておりまして、それに基づいて豪雨対策の実際の行動をする区の行動計画、また民間事業者にお願いするような、例えば貯留浸透施設の量、そういうものも含めて定めたものがございます。
◆
木下泰之 委員 先ほども指摘したように、今の河川問題というか、いわゆる内水問題というか、そういうことは、ある面ですごく管理の問題にもなってきているわけですね。つまり、もう自然河川で自然に任せるというよりも、かなり人為的な操作で放流したりとか、ため込んだりとか、いろいろなことをやっているわけだから、そういう人為的な行為がどういう形で行われていて、そこにどんな問題点があってというようなことが、やはり市民にわかるような形でぜひ伝えてほしいし、私たちがいろいろ議論するのに使えるような資料もぜひ示してほしいというふうに思います。
そうでないと、ただ単に水があふれるかもしれないということだけで、そういう結果論だけで対応させられるということになると、むしろどういう対策が必要なのかということについてきちっと議論ができないということになりますので、ぜひその辺はよろしくお願いしたいと、きちっと調査報告などを出してほしいということを重ねて申し入れておきます。
◆福田妙美 委員 4の区の態勢のところなんですけれども、本部を設置されて、体制を強化されたというふうになっていますけれども、ここら辺の体制強化というのは、具体的にどういったことを体制強化と言われるのか教えていただけますか。
◎小山
道路管理課長 これに関しましては、実際に勤務時間中に水防本部を立ち上げて、通常勤務もありつつ水防業務を行っていたという状況です。その後、五時十五分において、通常勤務はそこで終わって、ある要員を水防専属に振り向けたというような意味で体制強化と言ってございます。
◆福田妙美 委員 今お話しいただきましたけれども、十七時十五分にこの体制強化で、実際にこの本部、そして体制強化をされて、めったに起きないこういった自然災害というのは、多分なれている方は少ないと思うんですけれども、こういった今回の体制が今後これでいいかどうかという検証をされて、今後体制を変えていかなければいけないのではないかとかいう、そういう見直しとかも考えるべき点はありましたでしょうか。
◎小山
道路管理課長 ちょっとこれも、起こった時間帯によっていろいろ対応が難しい部分もあるかと思いますが、今回は昼間であったので、引き続き実際には深夜に及ぶ作業になったということですが、やはり我々として一番考えなければならないのは、勤務時間外、休日を含め、どういったような体制を速やかにとれるかということで、試行錯誤を繰り返しながら、我々のほうもいろいろな仕組みを考えて、今までもやってきております。
実際に注意報になった段階で、当番制をもってすぐ対応に当たれるような状況はつくってございますので、それは引き続きやっていくとともに、どうしても職員参集等において、なかなか遠方から来たりとかという人数もふえてきていますので、要員確保も含め、それは毎年の水防計画見直しの中で考えていっているような状況でございます。
◆
山口ひろひさ 委員 すごく基本的なことを聞いちゃって申しわけないんですけれども、観測地点は八つあるじゃないですか。これ以外は
世田谷区内にはないんですか。
◎関根
土木計画課長 今、お手元の資料は、あくまでも世田谷区で管理している雨量観測所でございまして、このほかに例えば気象庁で世田谷の雨量ということで発表される際には、NHK技研のほうの雨量計が使われているということも聞いてございます。また、このほか個々、例えばいろいろな機関において雨量計をつけている場合もあるかと存じますが、それについてはちょっと全て把握しているわけではございません。
◆
山口ひろひさ 委員 雨量計というのは、いわゆる総合支所だとか、まちづくりセンターとか、そういうところに設置してあるんですか。
◎関根
土木計画課長 基本的には区の施設に設置してございます。
◆
木下泰之 委員
集中豪雨が盛んに起こるようになったのは、やはりここ十数年だと思うんですけれども、それ以前は普通の降雨量等の一般的な観測で対応していればよかったかもしれないけれども、こういうふうに局地的な豪雨が起こるようになってくると、当然それに見合った観測と対応の仕方をしていかなければいけなくなっているんだと思うんですが、その辺は、そういった
集中豪雨がなかったときと、
集中豪雨が出てきたときと、何かやり方の違いというものは出てきているんですか。その辺だけちょっとお聞きしておきたいんです。
◎関根
土木計画課長 これは区の土木ということではなくて、気象庁の観測体制とかいう話になってしまうんですけれども、例えば最近のゲリラ豪雨ということですと、非常に局所的な雨が降ってくるということで聞いておりまして、例えばこれまでの観測網ですと、かなりメッシュが粗いような観測の中で、例えば東京都全般的な降雨の状況とかでそういうものは把握しているという中ではあるんですけれども、今あるようなゲリラ豪雨を観測していくためには、新たな機器の開発、または解析の升、解析するメッシュの微小化など、さまざまな手法によって、今検討とか対策が進められていると聞いております。
私ども世田谷区といたしましては、各気象庁ほか、またウェザーニューズ社などの情報も得ながら、より対応を速やかに、また観測データを生かせるような体制を整えていくということが必要だと考えております。
◎山口
烏山総合支所長 済みません、烏山地域の状況なんですが、烏山地域ですと仙川という川がありますので、仙川の流域の降雨状況は非常に重要だと思っています。もちろん、砧のほうに行けば野川の流域の降雨状況が重要なので、先ほど関根課長が説明した世田谷区の雨量・水位観測システムの中には、その流域全体の降雨量、どこにどのぐらい降っているかと、例えば小金井市の野川の水位がどのくらいになっているか、そういうことも全部、世田谷区のシステムで見られるようにしてあります。
例えば烏山地域ですと、特に仙川の上流域である三鷹での雨が下流に流れてくる場合、烏山で降っていなくても、三鷹、小金井で降っている場合は非常に要注意だということで、そこら辺に注意しながら地域水防本部としての運営を行っているという状況でございます。
◆
木下泰之 委員 今お聞きしたことでいくと、かなり変わっているんでしょう。大昔だったら、そんな地域ごとの降雨によって対策を変えようという必要もなかったんだろうけれども、そういうふうに割と局所的な降雨状況によって対応できるような形になっているということは、システムとしてはかなり局所的なものに対して対応するということにはなっているんですか。
◎小山
道路管理課長 大きくは気象庁そのものも、こういった気象警報発表の単位を、過去は単に東京とか、東京二十三区西部という一つの大くくりだったのを、数年前ですか、区単位にあらわすと。それはやはり観測網の微小化によって、そこら辺の区単位で予報が出るような体制までになってきているという状況でございます。
我々のほうも、ウェザーニューズ社等も含め、レーダーによる雨雲の観測が過去は一切なかったようなのも、今徐々にできてきてございますので、それを見ながら、実際に雲の動きがどうなのかによって、どの地域がどうなりそうだというようなことを、予測をもとに、先ほどちょっと出ました参集等の配置等もやってきているというふうに、それは過去とは大分変わってきている部分かなと思います。
◆
木下泰之 委員 とすると、気象庁頼みと言うよりも、むしろ既に区の中でそういう観測できるところがあったとすれば、それに対応しているということだろうから、もう少しその辺のシステムをきちっと確立していただくのと、それからそういう体制についてどういうふうになっているのかについてお知らせいただければ、いろいろな問題点であるとか、もっと投入しなければいけない予算配分であるとか、そういうことだって議論できると思うので、先ほどから言っているけれども、ぜひそういった情報については詳しく教えてください。よろしくお願いします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
上島よしもり 委員長 次に、(5)その他ですが、こちらは何かございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
上島よしもり 委員長 ないようでございますので、以上で
報告事項の聴取を終わります。
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○
上島よしもり 委員長 次に、2協議事項に入ります。
まず(1)行政視察の成果についてでありますが、先般実施いたしました行政視察は、委員の皆様の御協力により無事に終了することができました。この成果につきましては、今後、皆様の議会活動を通じて行政に反映させていただきたいというふうに思います。
なお、今回の視察を通じて御感想等ございましたら御発言いただきたいと思いますが、いかがでございましょうか。
◆高久則男 委員 二泊三日ですか、奈良、神戸、広島と大変ためになる視察をさせていただきました。特に、ちょっと私のほうで期待していたのは、神戸市で空き家対策条例の勉強をさせていただいて、神戸のほうでは空き家を解体する費用を助成するとか、あと、アドバイザーを派遣するとか、また神戸市が寄附を、不動産を譲渡されるとか、そういったシステムでやっていくというか、七月から始まったばかりだという話だったと思うんですけれども、そういったことで神戸市なんかでもスタートして、ぜひ世田谷区でもそういった今後へ向けて、老朽空き家対策等を含めて、ちょっとしっかりと深めていきたいなというようなことを思いましたので、今後の委員会、また行政等としっかり連携をとりながら進めてまいりたいと思ったところです。
◆畠山晋一 委員 まず、初日の奈良の写真もありますけれども、クロネコならTABI、観光と自転車の利用の促進のことについては、やはり我が区と実態は違うわけですけれども、もう少しうちのほうの実態に合わせて、通勤通学の利用とか、世田谷区も、もう少し観光の面での促進を図っていくことによって、クロネコさんだけじゃなくて、いろいろな業者が
世田谷区内にいますけれども、うちはまず宿泊所がないので、なかなかこういう、ならTABIみたいなところはできないかもしれませんが、世田谷区の実態に合った自転車の利用等についてもしっかりやっていかなければいけないなという部分は感じましたし、広島での豪雨に遭って、やはり雨の対策も大事なんだなということを感じましたし、京橋川のオープンカフェにつきましては、伝統的なものに対する尊重が少し足りないのかなという部分は、あの
取り組みに対して感じましたので、世田谷区とすると、もし川沿いで何かをするのであれば、歴史とか伝統を重んじたような
取り組みをしっかりやっていくべきだなという部分は感じたところでございます。
◆
木下泰之 委員 最後の広島は、やはり水の都というのは余り認識していなかったんだけれども、行ってみたら、やはりあそこはある種のデルタ地帯で水が非常に豊かなところだというのもわかったんですが、さっき畠山委員からもあったように、オープンカフェなどもいいけれども、そのオープンカフェを見たら、すぐ隣に水神様みたいのがあるわけですね。
そうすると、やはり、どうもちぐはぐなんだな。バタ臭いところと、すぐ隣が水神様で、むしろ水神様のほうが昔からあるんだから、そういうものを生かしながらやる箇所なんではないだろうかというふうにも思ったし、もっと何かしゃれたことが似合うところも当然あるわけで、何か歴史にきちっと根差した対応の仕方と、それから新しくやる部分と、いろいろ工夫をしていく必要があるんじゃないかと、そういうふうに私も思いました。
◆すえおか雅之 委員 私も空き家対策をお願いしたので、そこで一言しゃべっておきたいと思うんですけれども、神戸市で市長の指令のもと、老朽家屋の対策、代執行等を含めて条例をつくり出したということに対して、具体的には命令が入っていなかったと。そして建築基準法のほうに任せるんだみたいな答弁があったと思うんですけれどもね。
それから世田谷区に帰ってきていろいろ、特定の課長さんとではありますが、また話はさせていただいたんですが、世田谷区でも代執行の取り扱いは、どうするべきかも含めまして、すごくいろいろと慎重に考えていると。
それで、実際のところどうなのというところを、神戸市のもうちょっと実務担当者の方に聞いてみたかったなという思いが残っています。具体的にもうちょっと問題点が整理できたら、議会事務局を通して、またちょっと神戸市のほうに聞いてみたいなと今思っているんですけれどもね。
◆てるや里美 委員 観光に関しては、やはり自転車利用とか、広島市の水辺を利用したまちづくりに関してと、今回は市民参加ということで、神戸市の震災復興のまちづくりと、広島県のアダプト制度を視察してきましたけれども、特に、やはり、私は神戸の震災後復興のまちづくりに関して、二カ月間で行政主導で主な道路の都市計画決定というのをされたんですけれども、その後に、やはりまちづくり条例というのを持っていたということで、特に合意形成をすごく丁寧にされていて、ほとんどの人が理解するまでで、過半数で決めることはないということで、説明会も四千回ぐらい行われたということで、そういったような丁寧な、本当に粘り強いもとで、いろいろな十一地区ありましたけれども、それぞれのまちがその地域に根差した、にぎやかな魅力的なまちづくりというものをされていたというところが、やはり今後の市民や事業者協働で行われるまちづくりだけではなく、ほかの事業でも生かせていけたらなと思いました。
◆福田妙美 委員 私は、やはり神戸の災害からの復興というところが一番関心がありまして、そこで一点だけお話があったのが、災害のときに庁舎のちょうど真ん中部分が潰れてしまって、そこにちょうど水道局が入っていたということで、そこで水道管の配置図をとにかくすぐに探さなくてはいけないということで、役人の方が潰れたその建物の中を命がけで探し出して、それを持ってまちに出ていきましたというお話だったんですけれども、そのときに感じたのが、やはり行政の役割というのは、復興の上では非常に役割が大きいので、ハード、ソフトの両面で、庁舎の建てかえも含めて必要なんだなということを逆に実感いたしまして、本当に災害に強い世田谷区というようにしていかなくてはいけないなというのが、庁舎も含めて行政の役割の大切さを実感して帰ってきました。
○
上島よしもり 委員長 ありがとうございます。
そのほかなければ、以上で行政視察の成果を終わります。ありがとうございました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
上島よしもり 委員長 次に(2)参考人の出席要請について協議いたします。
外郭団体の経営状況等の報告につきましては、議会運営委員会において、それぞれの団体を所管する常任委員会で報告を受けることとし、団体の職員を参考人として招致することとなっております。
お手元の資料をごらんいただきたいと思います。この間、正副委員長と理事者側で協議し、資料案のとおり参考人招致を行うことで整理させていただきました。資料案のとおり参考人の出席を求めることでよろしいでしょうか。