• ラグビー(/)
ツイート シェア
  1. 世田谷区議会 2012-04-24
    平成24年  4月 都市整備常任委員会-04月24日-01号


    取得元: 世田谷区議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-04
    平成24年  4月 都市整備常任委員会-04月24日-01号平成24年 4月 都市整備常任委員会 世田谷区議会都市整備常任委員会会議録第四号 平成二十四年四月二十四日(火曜日)  場  所 第四委員会室  出席委員(十名)    委員長         下山芳男    副委員長        唐沢としみ                新川勝二                和田秀壽                佐藤弘人                津上仁志                桜井 稔                木下泰之                佐藤美樹                青空こうじ  事務局職員    議事担当係長      水谷 敦    調査係主任主事     島根大樹  出席説明員    副区長         板垣正幸
      世田谷総合支所    副支所長        岩本 康   北沢総合支所    副支所長        本多俊一    街づくり課長      小柴直樹   砧総合支所    副支所長        窪松泰幸   烏山総合支所    総合支所長       山口浩三    副支所長        野徳浩保    街づくり課長      安藤武男   都市整備部    部長          春日敏男    都市計画課長      松村浩之    建築調整課長      佐々木洋    住宅課長        皆川健一   生活拠点整備担当部    部長          堀川雄人    拠点整備第一課長    男鹿芳則    拠点整備第二課長    佐藤 尚    二子玉川施設整備課長  田中瑞穂   みどりとみず政策担当部    部長          工藤健一    みどり政策課長     直井基次    公園緑地課長      笠原 聡   道路整備部    部長          吉田 博    道路管理課長      小山英俊   交通政策担当部    部長          五十嵐 慎一    交通政策課長      神子信之    交通安全自転車課長   髙木加津子    鉄道立体・街づくり調整担当課長                畝目晴彦   土木事業担当部    部長          青山雅夫    工事第一課長      大橋 聡    工事第二課長      青木 誠   ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇ 本日の会議に付した事件  1.請願審査   (1) 平二四・三号 小田急線地下化に伴う世田谷代田駅前の環七に架ける橋に関する陳情   (2) 平二四・四号 都市再生機構賃貸住宅(旧公団住宅)を公共住宅として継続し、居住者の居住の安定を求める意見書等の提出を求める陳情   (3) 平二四・七号 路地状敷地における重層長屋規制区条例制定に関する陳情   (4) 平二四・八号 明治大学八幡山グラウンド跡地についての陳情   (5) 平二四・九号 街づくり条例に基づく助言及び指導の徹底に関する陳情  2.報告事項   (1) 平成二十四年第一回区議会臨時会提出予定案件について   〔報告〕    ① 議会の委任による専決処分の報告(自動車損傷事故に係る損害賠償額の決定)   (2) テーマ別区民意見交換会の実施について   (3) 都営住宅の区移管に関する基本的な考え方について   (4) 地域主権一括法施行にともなう争訟事件(マンション建替組合設立認可取消訴訟)の承継について   (5) 公金支出差止等控訴事件について   (6) 仮称世田谷区立二子玉川公園整備工事(その1)について   (7) 東京都市計画特別緑地保全地区の変更について(第十二号経堂五丁目特別緑地保全地区)   (8) 東京都市計画特別緑地保全地区の変更について(第十三号烏山弁天池特別緑地保全地区)   (9) 東京都市計画緑地の変更について(第六十四号成城みつ池緑地)   (10) (仮称)三軒茶屋北第三自転車等駐車場の開設及び指定管理者の選定について   (11) 京王線明大前駅及び千歳烏山駅の駅前広場都市計画案の説明会について   (12) 自動車損傷事故の発生について   (13) 自動車損傷事故の発生について   (14) その他  3.資料配付   (1) 平成二十四年度 区営・区立住宅等年間募集予定について  4.協議事項   (1) 次回委員会の開催について   ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇     午前九時二十九分開議 ○下山芳男 委員長 ただいまから都市整備常任委員会を開会いたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○下山芳男 委員長 本日は、請願の審査等を行いますが、四月一日付で理事者に人事異動がございましたので、議事に先立ち改めて異動者の紹介をお願いいたします。 ◎板垣 副区長 それでは、四月一日付人事異動に伴いまして異動がございましたのでご紹介させていただきます。昨日、一部自己紹介をさせていただいておりますが、改めて異動者の紹介をさせていただきます。  私から部長級の異動者について紹介させていただきますので、よろしくお願いいたします。  最初に、山口烏山総合支所長でございます。  岩本世田谷総合支所副支所長でございます。  春日都市整備部長でございます。  堀川生活拠点整備担当部長です。  工藤みどりとみず政策担当部長でございます。  吉田道路整備部長です。  五十嵐交通政策担当部長です。  青山土木事業担当部長でございます。  引き続きまして、各部長から各課長の紹介をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。 ◎山口 烏山総合支所長 それでは、私のほうから総合支所の課長を紹介いたします。  木下世田谷総合支所街づくり課長でございます。  それから、小柴北沢総合支所街づくり課長でございます。  次に、並木玉川総合支所街づくり課長でございます。  私からは以上でございます。 ◎春日 都市整備部長 私からは、都市整備部の管理職を紹介させていただきます。  髙橋建築審査課長でございます。 ◎堀川 生活拠点整備担当部長 生活拠点整備担当部の管理職を紹介させていただきます。  田中二子玉川施設整備課長でございます。 ◎吉田 道路整備部長 私のほうからは、道路整備部の管理職を紹介させていただきます。  田中交通広場整備担当課長でございます。 ◎五十嵐 交通政策担当部長 私のほうからは、交通政策担当部の管理職をご紹介させていただきます。  畝目鉄道立体・街づくり調整担当課長でございます。  私のほうからは以上です。 ◎青山 土木事業担当部長 私のほうからは、土木事業担当部の管理職を紹介させていただきます。  関根土木計画課長でございます。  青木工事第二課長でございます。
    ◎板垣 副区長 以上、都市整備領域の管理職の異動に伴う紹介をさせていただきました。よろしくお願いいたします。 ○下山芳男 委員長 以上で紹介を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○下山芳男 委員長 それでは、1請願審査に入ります。  (1)平二四・三号「小田急線地下化に伴う世田谷代田駅前の環七に架ける橋に関する陳情」を議題といたします。  ここでお諮りいたします。本件について、陳情者より趣旨説明したい旨の申し出があります。これを許可することにご異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○下山芳男 委員長 ご異議なしと認め、そのように決定いたします。  趣旨説明を聴取するため、委員会を休憩いたします。     午前九時三十四分休憩    ――――――――――――――――――     午前九時五十三分開議 ○下山芳男 委員長 休憩前に引き続き、会議を開きます。  本件について、理事者の説明を求めます。 ◎小柴 北沢総合支所街づくり課長 本陳情について、こちらの張り図のほうで説明させていただきたいと思いますので、ごらんください。  今回の陳情の趣旨は、今後世田谷区が小田急線世田谷代田駅前の環状七号線の上部に新設する横断橋の広さですね。ここに予定されている横断橋の広さを、緊急時に緊急車両と避難民がともに通行できる広さにするようにと、今ご説明があったように広くしてくださいというような陳情でございます。  現況ですが、現在環七の上部に宮上陸橋という車が通っている橋と代田歩道橋という人が通っている橋が二つかかっていまして、宮上陸橋のほうは幅員が約五・五メートル、主に車が通っております。代田歩道橋のほうは一・五メートル、歩行者が通っているという状況にございます。このほかに、先ほど二十六メートルというお話がありましたが、小田急線の従来線の鉄橋と、もう一つ工事のために仮設の鉄道橋がかけられている状況が現況でございます。小田急線の今かかっている、従来の鉄道橋と工事のための仮設鉄橋は、小田急線の地下化に伴って撤去されます。この跡地に区が歩行者の安全性の向上及び小田急線の上部利用の連続性の確保のために、この跡地に横断橋を整備しようというのが今回の案件でございます。  区では、この環七横断部の交通機能を現況の宮上陸橋と代田歩道橋、そして新設する、今四メートルというお話の、この三つの橋で機能を考えております。主に歩行者は代田歩道橋、あるいは今度新設する横断橋、こちらのほうに歩行者を通しまして、車両は宮上陸橋のほうを通したいというふうに考えています。災害時も、緊急車両はこの宮上陸橋のほうを通すと。今度新設する横断橋については、歩行者と自転車の通行を想定しておるところです。  こうしたことを考慮して新設歩道橋の幅員は、歩行者と自転車が通るということで幅員を四メートルを基本として考えさせてもらっているところです。  横断橋の内容につきましては、今どういうふうに区の説明があったのかというお話がありましたけれども、三月に発行しました、この地区については世田谷代田駅周辺まちづくりニュースというのを発行しておりますが、この中でこの歩道橋について報告させていただいております。正式には、この歩道橋をかけるという報告は、昨年末、十二月二十日の常任委員会で初めて報告させていただいて、地域の方々にかけていきますよということを正式にニュースで報告した次第です。今後、地域の方々も一緒に基本設計の中でワークショップ等を開催しながら、しつらえについては考えていこうと思っているところです。 ○下山芳男 委員長 ただいまの説明に対しご質疑がありましたら、どうぞ。 ◆桜井稔 委員 わからなかったのでちょっと教えてください。今ある宮上陸橋は、車道として今の、車ですよね、道路を走っているわけだから、車道として残すと。同時に、新設される橋というか、それは今は歩行者と自転車だと。ということは、今ある宮上陸橋を走っている道路の車が乗り入れるということは、だから、新設される橋と宮上陸橋の乗り入れはないということですか。場所も離れているし、別になるということですか。どんな感じなんですか。構造がわからないからちょっとわからないですけれども、宮上陸橋と新設の新しくできる四メートルの橋というのはどんな位置にあって、離れているのか、車両の乗り入れができるのか、どういう関係になっているのか、その辺をもうちょっと詳しく教えてください。 ◎小柴 北沢総合支所街づくり課長 今、宮上陸橋が五・五メートルぐらいで車が通っています。一・五メートルの歩道橋があって、今度新設する横断橋ですが、宮上陸橋とは構造の関係もあって、ちょっと間隔ができてできるような状況にあります。ですから、行き来ができる状況で新たな歩道橋ができるという状況ではないんですね。そうした中で、車両はあくまで宮上陸橋を通すと。こちらの赤堤通りをそのまま真っすぐ行きますので、車両はあくまでこの宮上陸橋を通すと。緊急時も、この横断橋については歩行者のみを通すということで、四メートルを基本として考えている次第です。 ◆桜井稔 委員 間隔があいているというのは、どれぐらいあける予定なんですか。 ◎小柴 北沢総合支所街づくり課長 約一メートルあく予定です。それぞれ支えの下部、上部が出てくる構造の関係でやむを得ないのと、若干宮上陸橋が、少しバリアフリーにのっとらない形の傾斜があるものですから、そういう形になります。 ◆桜井稔 委員 では、その橋の両端、宮上陸橋は車道だからわかるんですけれども、新しくできる橋の両端というのは、そこは道路との乗り入れというかそういうのはつながっていない、橋の両方ですね、こっちとこっち。上部利用になるのかな。そこは、道路との乗り入れという関係はない。車はそこから入るという感じもない。どういう構造になっているの。橋の両端ね。 ◎小柴 北沢総合支所街づくり課長 橋を渡ったところは、こちらは広場に行きますし、こちらはちょっと上部利用の話もありますけれども、人の行き来は可能ですが、車の乗り入れは想定していないところです。 ◆青空こうじ 委員 私はきょうも、一日二回はあそこを通るんですが、赤堤通りの陸橋なんですが、あの上はすごく今自転車が通ったりするので、道路のほうにも自転車が通ったりするので、すごく危ないところなんですよ。朝、必ず代田小学校の立ち番の方が二人いて、旗でやるんですが、車が来ると子どもたちが見えない、ちょうど死角の線なんですよ。だからもうちょっと、あの道を残すのは当たり前だと思うんだけれども、もっと拡幅していただくぐらいの気持ちでやってほしいし、なおかつ小田急さんの橋というのは、もし撤去した場合においては四メートルだと何の意味もないと思うんですよ。まして大森側に行きますと右側に代田神社がありまして、もっと行くと左側に代田幼稚園があるもので、もうちょっと向こうにもっと広げると、橋の上がすばらしい公園になるのじゃないかと私は思うんですけれども。質問としては、なるべくあの道をもうちょっと広げてほしいというのが要望です。 ◆佐藤美樹 委員 私もちょっと混乱しているんですけれども、先ほど趣旨説明があったときに一回落とすとおっしゃっていたのは、どの陸橋のことですか。どこの箇所ですか、それは。その地図で言うと。 ◎小柴 北沢総合支所街づくり課長 さっきお話があったのは小田急の話だと思うのですけれども、今現在、ここからここまで先ほどの二十六メートルというお話の、上部に小田急がかかっています。半分が現況の小田急の高架で、もう一つは連続立体交差事業に伴う仮設のがかかっているわけです。地元の皆様にはそこが小田急がかかっているということで、その部分を全く後でそのまま再利用できるのではないかというイメージがあったと思うんですけれども、地下構造物をつくったときに、やっぱり基礎部分を傷つけたりしていますので、この部分が撤去になるということになります。ですから、全く何もなくなってしまうという状況の中で、四メートルの人が通れる新設道を新設したいというのが趣旨です。 ◆木下泰之 委員 先ほどの休憩中の質疑は一切記録にも残らないし正確ではないと思いますのでちょっと確認しておきたいんですが、先ほどの請願者から平成十七年当時は上部に橋をかけるかどうかもわからないという説明を世田谷区から受けたというふうに言っておりますが、実際には東京都の平成十二年十月の連続立体事業調査報告書の中に、これは五の三十五というところに、歩行者動線として駅前広場の環状七号線を歩行者空間として整備するとともに、環状七号線の鉄道橋を歩道橋に再整備することにより、梅ケ丘方面との連絡の利便性向上を図ると明示されているんですね。そうすると、鉄道橋を歩行者橋に再整備するというのは、少なくとも現況の鉄道橋のかわりにそれと同じぐらいのものを歩道橋として整備するというふうにも読めるし、そうだとすれば、初めから整備する予定はないとか、まだ決まっていませんというようなことは、それは確かに決定は見ていないかもしれないけれども、法定の調査報告書に書いてあるわけだから、これは上部は橋はつくる予定ですと。ただ、いろいろと詳細は決まっていませんというわけだったらいいけれども、どうも決まっていないということで、住民の皆さんはかけてもらいたいと、そこ一点に絞って署名運動なんかもやってきたようです。そうすると、余りにも情報が秘匿されてきていて、一体どのように、これは東京都がかけるのか、世田谷区がかけるのか、小田急がやるのかということの協議だってあったと思うんですよね。その辺についてはどのような推移をたどって世田谷区は今上にかけるようなことになったんでしょうか。もう少し具体的にこの経緯について教えてください。 ◎男鹿 拠点整備第一課長 小田急線の上部利用の計画に関することということで、私のほうからご答弁を申し上げます。  上部利用計画につきましては、皆さんご承知のとおりまだ区案をまとめている状況でございます。環七の横断橋については、環七の部分については都道でございまして、その上については都の敷地ということで、上部利用の計画という関連事項でありますけれども、上部利用の計画そのものではないということでございます。ただ、そこのところの橋台がかかるところ、あるいは前後の通路の問題もございまして、前後の通路が決まればそこのところは渡れなくなるということについて問題が出てくるであろうということでございます。世田谷区は、上部利用について皆さんのご意見を聞くということで、平成二十年の八月に上部利用における区のたたき台ということで通信をお配りしております。この中で、環七の部分については横断機能の改善の検討ということで書いてございます。これはたたき台ということで載せていただいておりまして、その後、アイデア募集とかということで区はまとめる方向でまとめているところでございます。昨年の二月の段階で、震災前ということで一回とりまとめた区案の中に環七についての記載がございまして、そこでは上部利用に関連して引き続き検討する施設や機能などということで、先ほど申しましたように環七については上部利用というよりも都道の専用ということでございますので、上部利用計画を踏まえた検討をするものとして、上部沿線の既存の行きどまり道路の解消だとか、あるいは環状七号線の横断機能の強化ということでございまして、上部利用計画の関連事項として挙げております。  その中で、一応必要性は当然検討するべきものだということでお示ししておりますが、この段階で昨年の二月の区案の段階でもまだ検討すべき事項ということでなっておりまして、その後、昨年の東日本大震災を踏まえてさらに防災機能をどうするかということの検討の中で、通行機能、上部利用を、やっぱり避難路として通行できる機能の中で、環七についてもやっぱり環七の部分が横断機能が阻害されては問題があるだろうということで、区といたしましてはかける方向で、小田急線の工事に間に合わせて整備できるような方向で今検討を進めているという状況でございます。 ◆木下泰之 委員 行政が立てる計画は、当然このまちづくり等も計画段階からいろいろ考えているわけだから、当然この調査報告書自体にも出てきているように、これは世田谷区がいろんな世田谷区のまちづくりの案件なんかを全部示して、基本事項も示して、東京都が調査主体となって小田急電鉄に委託した形で、またコンサルタントに再委託されて、それで調査報告書はまとまっているわけですよね。法定の調査報告書です。そうすると、その当時から当然その整備については行うということが決まっていて、行政の間ではですよ。決まっていて、それについて世田谷区がやるのか、東京都がやるのかとか、小田急はどう貢献するのかとか、そういうことについても協議はあったんじゃないですか。世田谷区がやるという方針をいつ決めたんですか。 ◎男鹿 拠点整備第一課長 調査報告書の件につきましては、まとまった段階でこちらのほうに、区のほうに情報が後から来たということでございまして、もともと今現在、先ほどお話ししているように、上部利用計画については当然区が検討していると、区案を検討している状況でございます。その中でのお話でございまして、ただ、防災として機能を強化していかなければならないということで、連続する避難路に合わせてそこの環七についての横断機能が阻害されないようにあわせて整備しなければいけないということの中で、環七部分は先ほど申し上げたとおり東京都の土地の部分でございます。そこの部分を占用させていただくというお話も含めて今検討しているということでございます。  昨年のたしか十二月の当委員会でそのあたりをこれから検討していきますということでご報告させていただいたというふうに私は記憶しております。 ◆木下泰之 委員 東京都の報告書に整備すると書かれているんですよ、明示されているんですよ。歩道橋として整備すると明示されている。上部については東京都の権限なんでしょう。そこまで書いてあるわけだから、当然それはどこがやるかというのはここには明示していないけれども、やるということで、それは連立事業が決まった後は、それは当然速やかにどこがやっていくかということについては決めてきたはずだと思うんですけれどもね。日時は、世田谷区がやってくださいという話になったのか、もともとやることになっていたのか、東京都がやるかどうかも決まっていなかったのか、その辺についてはどういう経緯なんですか。 ◎神子 交通政策課長 今、連立交差事業調査について委員お話しありましたけれども、この調査は委員がおっしゃるとおり東京都が実施したものでございまして、連続立体交差の必要性と緊急性を検討するとともに、都市計画決定に必要な概略の事業計画を策定することを目的としたものでございまして、この調査は事業を効果的なものにするために総合的な観点から行ったものでございまして、特にまちづくりの部分については、先ほど委員からお話がまさにありましたけれども、報告書に記載されたことをもって、まちづくりの部分については決定したものではないというふうに理解してございます。 ◆木下泰之 委員 四メートルで整備することを今は計画案として持っているようだけれども、これは幾らかかるんですか。それから、今の例えば二十六メートルぐらい拡張した場合には幾らぐらいかかるのか、そういう試算もされているんですか。現況、幾らかかるんですか。 ◎小柴 北沢総合支所街づくり課長 昨年十二月の常任委員会で報告させていただいてから、構造あるいはしつらえについて検討を始めたところです。今委員のお話しあったとおり、十九年度に概算を一回出しています。そのときに、橋の幾つかの構造がありますけれども、約二億二千から三億八千かかるというような試算はしています。ただ、昨年十二月の委員会で報告させていただいてから、再度小田急の復旧工事とあわせて整備する方向で調整しておりますので、設計を上げてみないとさらに詳細は出てこないという状況にあります。 ◆木下泰之 委員 それから、それは単独事業として世田谷区はやるのか、それともこの事業を連立事業の一環としてやって、東京都からの補助金等も入るようになっているのか、その辺についてはどうなんですか。 ◎小柴 北沢総合支所街づくり課長 新設の横断橋については、区の負担でやる方向で関係機関と調整させていただいています。 ◆桜井稔 委員 先ほどの議論で、災害時の避難路ということで言われて、横断機能が阻害されることのないようにということで言われて、検討しているということでした。その去年の二月の時点でそういうふうにされているということで、そのときに、そのときかその後も含めてだけれども、住民に対してどういう橋をつくろうということの意見の聴取、意見をもらうと。同時に、四メートル以下だと、私はわかりませんよ、例えば車いすが両方から来た場合どうなるのかというのがあります、避難路としてね。避難しているときは、やはり人が渡るために集中するわけですよね。それが四メートルでいいかどうかというのはあるんですよね。そこはもちろん車いすなんかが通るかもしれないしね。そういうのも含めて、住民に意見を聞いたのかどうか。その上で具体的に出しているのかどうか、それもちょっと教えてください。 ◎男鹿 拠点整備第一課長 上部利用の計画全体についてはアイデア募集だとかを行ってきているわけでございまして、その中で、昨年二月の段階では上部利用の部分、環七の部分は上部利用からちょっと外れているものですから、その前後についてはアイデア募集も含めて、先ほど言った平成二十年の段階では、連続通路として大体このぐらいの幅員が必要なんですけれども皆さんからご意見をということでアイデア募集とかを行ってきたわけで、その後、昨年の二月の段階で一回お示しした後、また意見募集を行っておりまして、その後も引き続きオープンハウスやまち歩きワークショップを行って、全体としてはやっているわけなんですけれども、その中で、環七の部分についても意見としては少し出ておりますけれども、環七の歩道橋部分だけに関してこうしましょうよということで大きく意見を聞いたということについては、上部利用の関係としてはございません。 ◆佐藤弘人 委員 今の関連ですけれども、かかる幅員四メートルの人道橋の西側のつながりのところの先の上部利用計画の案については、まだ不明瞭ということでいいんですか。 ◎男鹿 拠点整備第一課長 今、区案についてはまとめているところでございますけれども、昨年二月で一回お示ししたものについては、環七から梅丘方面に向かうところについては、区としては連続する通路をつくっていきたいということでお示ししておりますので、それにつながるような形で環七の横断橋については検討すべき事項だということで挙げております。 ◆佐藤弘人 委員 そうすると、だから橋だけかかっても上部利用の西側から先、いわゆる赤堤通りの南側を並行して走る上部利用の中身が決まらないのに、連続しないのに幅員が四メートルでいいとか悪いとかという話にはならないので、やはり連続することがどうなのかという確定が大体どのぐらいのめどで考えられているんですか。案を確定する、これは当然東京都と鉄道事業者等との協議が前提になりますけれども。 ◎男鹿 拠点整備第一課長 区といたしましては、区案を取りまとめて、その上で小田急電鉄、鉄道事業者と東京都と、あと上部利用については渋谷区も絡んでいますので、その世田谷区を含めた四者の会議の中で取りまとめていくということになっておりまして、その前の段階として、世田谷区としての考えを今まとめているところでございます。ただ、小田急線の事業もかなり進んでいるところでございますので、それに間に合うように早期に取りまとめているところでございます。四月の上旬、十二日ですか、それの中でひとつシンポジウムもまたやらせていただいたということでございます。意見を聞いて、次の取りまとめについて進めていく状況をつくっていっているところでございます。 ◆唐沢としみ 委員 代田小学校の子どもたちが、これからも残る今までの通学路、人道ですか、ここを通っていくということと、また、今までは踏切を渡ってきた子どもたちは、今まではここを避けて、地下を通って上がって渡ったという経過があるわけですが、そのあたりは恐らく安全ということになるとどうなるかということがあるんですかね。学校へ行くには、やっぱり踏切を渡らないで地下を通って、下を通って上がって歩道橋を通っていくこと。同時に、今回は恐らく学校関係でもって新しい歩道橋を通るということになるんですが、そのあたりの安全対策について、たしかここは学校区域で非常にまたがっているところなんですよね。そのあたりのことを考えながら、どういうふうに考えているかということ。  それから、先ほどSAPのほうでいろいろとこれまでの経過で活動してきたわけですが、そうした方々との何か接点とかつながりは今までなかったような感じがするんですが、今後、四メートル幅の歩道橋についても、遊歩道についても、道路についても、なかなかこれは安全かどうかという、また、自転車のすれ違い、人とのつながりということでもって、避難時に使うと同時にふだんからも使うようなことになると思うんですが、果たしてそれだけの幅が十分かということに若干のずれがあったり、また、緊急自動車の問題もあるけれども、これはこれからのところで新たに考えてのことで分けてするということですが、今後そうしたことについて議論をしていくような考えがあると思うんですが、その点についてどうでしょうか。 ◎小柴 北沢総合支所街づくり課長 今お話しあった代田歩道橋、代田小学校がこの先に当たります。今子どもたちは恐らくここを通って通学していまして、幅が一・五ぐらいはあるんですね。一・五ぐらいあるので、通れないことはないのでここを通り通っています。これはこのまま残りますので、これと、車両が通る宮上陸橋の反対側に四メートルの歩道をつけて、両側につけられるという形で整備しようと思っています。代田歩道橋は狭いということもありますし、新たにできる四メートルの横断橋については、当然バリアフリー、ユニバーサルデザインでつくっていくことになりますので、そういうことを配慮していくと。正式に決定して構造を検討したのが次年度後半ですので、これから設計に入る中で当然SAPの皆さん方、あるいは地域の皆さん方も含めて、多分秋口になると思いますが、ワークショップあるいはそういう意見交換をしながら、その上部については考えていきたいというふうに思っています。 ◆唐沢としみ 委員 そこの人道橋から階段をおりて、ぐるっと回ってこっちに出てくるんですよね。そこの道路ですね。陸橋を渡ってこっちに。踏切を渡らないで、階段をおりて、上がって、そこを通っていくと、今までね。 ◎小柴 北沢総合支所街づくり課長 確かにSAPの皆さん方がこの壁面をいろいろときれいにしていただいて、そのところへおりる階段が二カ所ありまして、そこを今行き来しているというのが現状で、副委員長のご指摘のとおりです。 ◆木下泰之 委員 普通考えれば、複々線にして二十六メートル幅になっているわけですね。空き地が環七を挟んで両側にそれだけあるわけだから、普通考えればそこをつないで二十六メートルの広い空間を上につくるというのが、かつて環七をつくってあそこの町は東西に分断されたわけですよ。分断されたわけだから、それを回復するという意味からいってもそれは検討してしかるべきだと思うんですね。特に、あそこの八幡神社なんかは町のまさに鎮守の森で、古くから江戸時代、もっと前からかな、ずっとあった神社が非常に環七で狭くなってしまっているわけですね。SAPの皆さんは、その環七の上なんかも想定して、いろいろお祭りができたりとか、そういう広場も求めていたわけです。  ところが、地下化して上部、駅も地下化するというのがいつの間にか駅だけ上に上がってくるというふうに変更されてしまって、ふたを開けてみたら四メートルの通路でございますというのだと、これは余りにもSAPの皆さんが要望してきたこととは違う形態で進められるということになってしまうわけで、当然東京都や小田急との協議の場だってあったわけだから、特に東京都に対して上部にふたをするようなことについても、いろんな財政的な手法も含めて協議してそういうものを整備するほうが、この周辺のまちづくりにとっては当然いいことだと思うんですけれども、そういう検討はしてこなかったんですか。 ◎男鹿 拠点整備第一課長 上部利用につきましては、いろいろとご意見も伺いながら進めているところでございまして、小田急線については連続立体化事業と線増事業ということで、線増事業については小田急線の担当事業ということで、上部利用にかかわる部分については半分の部分だということでございます。当然公園に整備が求められたりということの中で、そういう地元の要望も当然お伝えしながら現在協議しているところでございまして、ただ最低限、区としてそこの防災という観点から、必要な通路はまずは確保しなければいけないということで、それについてはお示ししたとおりちゃんと確保するということで今進めているところでございます。それ以外については、やはり協議事項ということの中で地元意見をお伝えしながら進めているところでございますけれども、ただ、やはり所有者である鉄道事業者としても、今後の活用も考えている中での協議でございますので、そのあたりについては皆様のご意見がそのまま実現できるということはなかなか難しいことだということで理解しております。 ◆木下泰之 委員 ただ、環七の上をふたするのに関しては、それは小田急の土地も使うかもしれないけれども、基本的には東京都との関係で、環七の上をどうするかという話だと思うんです。当然、こういう大規模な工事をやるわけだから、地元にとって利便性のいい形にきちんとすると。しかも、やっぱりここからは富士山だって見えるわけですよね。だから、非常にいい場所になるわけだから、上にかけようという住民の皆さんの提案というのは当然のことだし、そのためのワークショップなんかもいろいろ区も支援してやってきたわけじゃないですか。それが全然無視されて、ただ単に四メートルでございますでは、これはやっぱりまずいと思いますよ。どうなんですか、そういうことについて。 ◎男鹿 拠点整備第一課長 上部利用のそこの環七の上が経済的、構造的に実現できるかどうかというところも一つあると思いますけれども、もう一つ、その前後がまたはっきりしていない中で、要するに渡った先が何かしらの施設ができていくということになった場合、なかなかそこの部分の利用が限られてしまうということでございます。あと、当然のことながら、橋をかけるところの橋台の部分については、当然その上部利用だとか、あるいは複々線化の部分だということでございますので、その他については関連鉄道事業者との協議の中でのご理解がないと当然実現できないということでございますので、そのあたり、上部利用の関係性と事業者の協力の中で、今現在として四メートルというふうな形で検討が始まっているということで理解しております。 ◆木下泰之 委員 今のご発言の中で上部利用と言ったけれども、上部利用というのは環七の上の上部利用じゃないわけですよね。その両側の上部利用のことなんだけれども、そうすると、小田急電鉄は新たに今度複々線にしたところでできる空間に何がしかの建築物を建てるということをもう決めているんですか。 ◎男鹿 拠点整備第一課長 上部利用計画を昨年二月に出したときに、利用として上下、あそこの環七の両サイドにつきましては、商業系ゾーンとして商業ができるようなゾーンとしての用途利用があるので、そのあたりについては当然何かしらの協議を検討されているというふうに理解しております。 ◆木下泰之 委員 上部利用については、やはり行政側が必要を感じてきちんと計画を持てば、それは優先使用できることになっているわけですよ。そういうことも含めて、この代田の上部利用についてはきちんと住民の意見を酌み入れてやるべきですよ。それから、そんなにお金がかかるわけではないですよ。四メートルで二億数千だったら、せいぜい大したことないと思いますよ、二子玉川のあれだけの大規模な大盤振る舞いから考えたら、僕なんかは大したことないと思いますよ。だから、そういうことを含めて。  しかも、東京都に一定の財政を負担させることだって不可能じゃないですよね、連立事業の絡みですから。だから、そういうことも含めて検討すべきだと思うんですが、そういう検討は今後するおつもりはないですか。四メートルの道路というのは一つだけれども、切り離してだってそれはできるはずですよ。当面それをつくったって、別のところについても拡張してやるということだって不可能じゃないんだから、そういうお考えはあるんですか、ないんですか。 ◎男鹿 拠点整備第一課長 協議事項ということで、協議には手続業者、東京都が協議はしていただけるということでございますので、その中ではいろいろとお話は、先ほど申し上げたように地元のこういうお話があったということは当然協議事項の中でお示ししている中で、今現在、昨年の二月にまとめたものをお示しして意見を聞いてまとめているところでございますので、あくまで協議事項ということの中で進んでいるということでご理解いただければと思います。 ○下山芳男 委員長 以上で質疑を終わります。  それでは、本件に対するご意見と取り扱いについて、あわせてお願いいたします。 ◆桜井稔 委員 我が党はぜひ趣旨採択でお願いしたいんですが、先ほどのやりとりを聞いていても、ここは避難通路として横断機能が阻害されないということで言われていて、区も整備はしようということなんですが、そのときにやっぱり住民の、上部利用の問題では住民の意見を聞いてきたというんですけれども、この橋の問題をどうするかということについての住民の意見が、やっぱり先ほどのやりとりでも聞いていないということなので、やはり実際住民がそこに避難するわけですから、震災とか何かあったときにね。そういうときにどういうのがいいのかというのはよく聞いたほうがいいと思いますよ。住民も一番利用するんですからね。だから、そのためにもっと、先ほどちょっと佐藤(弘)委員も言ったように、両端も何もこれから検討するということですから、一度橋の構想も含めて住民の意見を聞きながら計画を立てていくことが必要ではないかなと思いますので、区はぜひそういう姿勢でやってほしいし、これはそういう趣旨なので、ぜひその趣旨で採択していただきたいと思っております。 ◆和田秀壽 委員 お話を聞いていまして、これは三月に発行された北沢総合支所街づくり課からのまちづくりニュースの中に、一応四メートルの幅の横断歩道橋は、車いすのすれ違いと自転車のすれ違いが可能な幅員として設定したというふうな機能的なことも書いてあるということで、歩道橋というか従来の古い歩道橋、そしてこの赤堤通り、車両が通行するであろう赤堤通り、そして新たにできる横断歩道橋、三つの機能を考えれば、区として現在示している機能としては、十分住民側との話し合いがされた上でのことであればいいんですけれども、まだまだこれからのいろんな町の方々とのやり取り、この二月の時点での陳情ですので、その後の話し合い等もあると思うんですけれども、四メートルの現在の幅というものは、横断歩道橋としては、新しくできる歩道橋としてはそれなりの機能はあるのかなということでありますが、さらに今後ともやはり住民側との話し合い、さらに進める必要もあるかと思われますので、我々としてはやっぱり継続で取り計らいをお願いしたいと思います。 ◆佐藤弘人 委員 公明党としてもいろいろ協議させていただきました。特に、地元の代田周辺で長年にわたって地道に活動されているSAPの皆さんのご意見はごもっともだと思います。ただ、先ほど私も質疑しましたけれども、予定されている幅員四メートルの横断橋については、特に西側以降の上部利用がどうなるのか。従来赤堤通りと並行して歩道が全くなくて車両の通行が多いと、非常に危険な状態だと。できれば、赤堤通りと並行して小田急線に走るこの上部利用についても、歩道もしくは歩車分離としての機能が連続性としてちゃんと確保されるのであれば、果たして、では四メートルでいいのかという議論は当然あると思います。  先ほど青空委員も、自転車の走行も多くて、道路を挟んで北側は住宅街ですから、北側に道路を拡幅することは困難ですから、上部利用についての世田谷区の意見の取りまとめを速やかにやっぱり方針を出していただいて、もちろん住民の皆さんの意見も聞いて、その上でこういった連続性を持たせることで避難経路が確保できると。それで、しっかり区長のリーダーシップで見解を述べてもらわないと、上部利用が決まらないうちにこの橋がどうのこうのというのは、結論はやっぱり出しづらい。なおかつ、上部利用の内容、連続性が保てないのであれば、逆にこの橋に人が滞留してしまうことのほうが危険ですので、我が党としては取り扱いは継続ですが、小田急線の連立事業は着々と進んでいますので、しっかり意見を取りまとめていただいて、区としての、また区長としてのリーダーシップを発揮して、この上部利用計画をどうしていきたい、どう考えている、こういうふうに進めていきたいという、それを明確に発信をしていただきたいという意見だけはつけたいと思います。 ◆唐沢としみ 委員 地域の方々の考え方、区も住みやすいまちづくりをするということは、安心して生活できるようなそういう町ということは一致していると思います。ただ、上部利用についてはまだはっきりしている部分がないですけれども、いつ災害が来るかわからないという中で、当然安全で、そして子どもたちや地域の方々が渡れるような橋は必要であると思っております。道路についても、四メートルといってもやっぱりとっさのときにおいては行き違いですれ違うということで問題がないとは言えませんので、そういったところは幅を持ちながら、地域の皆さんと行政側とが一体となって検討していく必要があると思います。  赤堤に抜ける安全性ということも課題が残っておりますので、含めて、そしてさらに計画においては、計画の段階からいま一度新たにはっきり、これからつくる計画、さらに今まとめつつあるものについても情報公開しながら、地域で考えながら工夫していく、そういうことを大事にして取り組んでいっていただきたいと思っております。  したがって、できれば趣旨採択を望むところであります。 ◆木下泰之 委員 この問題は、今議論していますけれども、本来だったら連続立体交差事業を企画して、地下化の方針も出た時点から世田谷区、東京都、小田急電鉄できちんと方針については決めてかかるべきものだというふうに思います。しかし、実際には平成十二年十月の東京都の連続立体交差事業調査報告書で書かれている歩道橋の再整備は、鉄道橋の歩道橋への再整備ということが書かれているわけだから、これは当時は合意があったはずです。にもかかわらず、それをそういう合意については住民に一切知らされずに、しかも、できた報告書でさえ、報告書が出たときには手に入れていないと言い、事業認可の直前ぐらいになってこれについてはやっと手に入れると。詳細については今まで全然知らなかったんだと、そういうことにしているわけですよね。これは本当に住民参加という意味で非常に禍根を残すやり方であって、今も既に事業も進んでいるわけだから、上部利用についても六百六十五億円の連立事業のうち五十億円しか小田急電鉄は出していないわけですよ。そういった中で、地下の駅であった代田駅を上に持ってきちゃったり、先ほど聞くところによると商業施設の計画もこの辺に立てているかもしれないけれども、しかし、やっぱり上部利用を区民のために世田谷区が率先して、利便性と、それから安全性のために代田の駅前の整備はきちんとしていくべきだというふうに思います。  そういった意味からも、きょうの請願は非常にそのとおりだと思いますので、私としてはこれは採択していただきたいというふうに思います。採択でお願いします。 ◆佐藤美樹 委員 私としては、本件取り扱いは継続でお願いしたいと思います。  ただ、この陳情書にSAPの方が一番最後に書いてあるように、情報公開と説明というのが、今の趣旨説明や理事者側の方の説明を聞いても、ちょっといまいち不十分なのかなというふうに思っています。渡った先の上部利用のこともそうですし、今回の計画、四メートルなのか六メートルなのかという点も含めて、住民の皆さんの意見を聞きながら、随時必要な情報は本当にきっちりと公開していっていただきたいという意見と、あと、きのう歩道として通学路が確保されているのに、車が京都府亀岡市で突っ込んで、子どもと妊婦さんが亡くなるという痛ましい事件がありました。ここもやっぱりそうした危険性を回避できる歩道橋になるという可能性もありますので、そういったところも含めて安全性の点ですね。それもしっかり住民の皆さんのニーズにこたえられるようなものにしていただきたいと要望した上で、取り扱いは継続でお願いします。 ◆青空こうじ 委員 先ほどもちょっと言ったんですが、赤堤通りはすごく道が狭いんです。見通しも悪い。そして、光明養護学校のバスが通るときも、あれが来ると片一方が車がとまらなくてはいけないような状態なんです。あそこに行ってみればわかると思います。まして、そこを通学路で通っている子どもたちも大変だと思います。そして、世田谷代田という駅は、どういうわけだか区間準急であそこだけとまらないということもあるんですよ。住民はすごくかわいそうな面がいっぱいあります。どういうわけだか、何であそこの世田谷代田だけとまらない。あそこにとまらないで通過してしまうんですよ。そして、さっき木下さんが言ったけれども、環七で寸断されてあの町があるわけですね、環七のおかげで。だったら、せっかく小田急さんが地下に行ったのだったら、上の部分、代田八幡の辺までぐるっと延ばしてやると、子どもたちがすごく喜ぶし、近所の住民も喜ぶし、その上でイベントもいっぱいできるし。そして、今世田谷区の中では今みどり33と言っているんですが、そういうところにいっぱい緑を植えて、やっぱり住民に今まで迷惑かけた分、大いにあそこの世田谷代田ってすごくよくなったねというすばらしい町になってほしいと私は思って、そして、できる限り赤堤通りの小田急さんの今学校の前の道ももうちょっと拡幅していただければいいと思って、私は今回継続でお願いしたいと思います。 ○下山芳男 委員長 それでは、本件の取り扱いについてでございますが、採択、趣旨採択、継続と意見が分かれておりますので、まずは継続審査とすることでお諮りしたいと思います。  本件を継続審査とすることにご異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○下山芳男 委員長 ご異議なしと認め、平二四・三号は継続審査とすることに決定いたしました。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○下山芳男 委員長 それでは次に、(2)平二四・四号「都市再生機構賃貸住宅(旧公団住宅)を公共住宅として継続し、居住者の居住の安定を求める意見書等の提出を求める陳情」を議題といたします。  ここでお諮りいたします。本件について、陳情者より趣旨説明したい旨の申し出があります。これを許可することにご異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○下山芳男 委員長 ご異義なしと認め、そのように決定いたします。  趣旨説明を聴取するため、委員会を休憩といたします。     午前十時四十三分休憩    ――――――――――――――――――     午前十時五十四分開議 ○下山芳男 委員長 休憩前に引き続き、会議を開きます。  本件について、理事者の説明を求めます。 ◎皆川 住宅課長 都市再生機構賃貸住宅(旧公団住宅)を公共住宅として継続し、居住者の居住の安定を求める意見書等の提出を求める陳情についてご説明をいたします。  この陳情は、都市再生機構の特殊会社化の検討に当たりまして、政府に対して次の事項を要望する意見書等を提出することを世田谷区議会に求める陳情でございます。これは、現在UR賃貸住宅にお住まいの居住者の皆さんが、特殊会社化され民営化されることによって今後どうなってしまうんだろうという不安をお持ちの方からの陳情というふうに考えております。  まず一番目、都市再生機構は特殊会社化を行わず、公共賃貸住宅として継続することについてでございます。  まず、UR賃貸住宅は、区内に二十団地、五千八百二十三戸ございます。全国では千七百五十団地、七十六万戸でございます。独立行政法人制度の見直しにつきましては、この間政府が平成二十一年十二月に独立行政法人の抜本的な見直しについてという閣議決定を行い、平成二十二年四月には事業仕分けが行われ、同じ年の十二月には独立行政法人の事務事業の見直しの基本方針という閣議決定を行いまして、この方針に基づいてこれまでさまざまな取り組みを進めてきているところでございます。  今回の独立行政法人の制度及び組織の見直しの基本方針では、新たな法人制度に再構築することにより、法人の政策実施機能が最大限に発揮されるようにするために、全法人一律の現行制度と全法人の組織のあり方を抜本的かつ一体的に見直すというふうにしてございます。ただ、都市再生機構は平成二十二年度末で約三千五十億の繰越欠損金がありまして、また、十四兆円の負債を抱えてございます。これが将来の国民負担にならないように計画的に解消、縮小していくことが大きな課題となってございます。  今回の方針では、都市再生機構について会社化の可能な部分について全額政府出資の特殊会社化を検討し、ことしの夏までに結論を得るというふうにしてございます。  それから、陳情事項の二番目でございます。政府は、これまでの国会附帯決議等を踏まえ、居住者の居住の安定策を推進すべきであることについてでございます。
     まず、居住者の高齢化と低収入化が急速に進んでいるというお話でございますが、都市再生機構が公表しております平成二十二年居住者定期調査によりますと、六十五歳以上の高齢者がいる世帯は三八・九%になってございます。それから、世帯全体の平均年収は四百八十四万円となっておりまして、五年前の調査に比べまして、やはり高齢化が進んでおりまして、また、平均の年収も下がっているという状況でございます。  また、政府はこれまでの国会附帯決議を踏まえてとございますが、この国会附帯決議というのは独立行政法人都市再生機構法案、これが可決されたときに付された附帯決議でございまして、平成十五年の五月には衆議院の国土交通委員会で、六月には参議院の国土交通委員会でそれぞれ附帯決議がなされてございます。その中で、居住者の居住の安定を図ることを政策目標として明確に定めですとか、居住者の居住の安定を図りという表現が明記されている状況でございます。  ご説明は以上でございます。 ○下山芳男 委員長 ただいまの説明に対しご質疑がありましたら、どうぞ。 ◆木下泰之 委員 今までの世田谷区内の公社、公共住宅の賃貸住宅の建てかえ事例としてはどんな形になっていますでしょうか。 ◎皆川 住宅課長 重立った団地については建てかえが既に終わっておりまして、例えば芦花団地ですとか、それからフレール西経堂団地などの建てかえが終わっている状況でございます。 ◆木下泰之 委員 今、重立ったところは終わったと言っていたんですが、残っているところはどこになるでしょうか。 ◎皆川 住宅課長 団地の建てかえにつきましては、今都市再生機構のほうでいろいろ計画をつくっているんですけれども、その中で、建てかえをしていく予定の団地、それから現在ある団地をそのまま使っていく団地、あるいは廃止していく団地というような三パターンぐらいに分けて計画をつくっているんですけれども、現在都市再生機構から示されている計画の中には、今後建てかえるという団地はまだ示されてございません。 ◆木下泰之 委員 だから、まだ示されていないものがどのぐらいあるのかということです。 ◎皆川 住宅課長 今の状況でこのままストックを活用していくという団地が十六団地ございます。 ◆木下泰之 委員 その数は大体どのくらいの世帯になりますか。おおむね。 ◎皆川 住宅課長 全体で五千八百二十三戸ある中で、ざっと計算しますと四千戸ぐらいだと思います。 ◆木下泰之 委員 そうすると、おおむね終わっていると言うけれども、これからそういう建てかえとかの話が五千八百二十三戸のうちの四千戸ぐらいが対象になり得るということですね。今は決まっていないかもしれないけれども、将来なり得るということですね。よろしいですか。 ◎皆川 住宅課長 この中で一番古い団地が、希望丘団地と上馬二丁目団地ぐらいが古いので、あとは平成に入ってからもう既に建てかえがされております。 ◆桜井稔 委員 ここで陳情者が書かれているんですけれども、防災避難拠点というか、区の全体の防災関係の中で、今区内に二十団地ありますと言いましたけれども、そういう関係、こういう防災とか災害時の一時避難場所、そういう関係があるのって全体でどのぐらいあるんですか。 ◎皆川 住宅課長 広域避難場所として定められている団地が幾つかございます。希望丘団地ですとか、上祖師谷の団地が該当しております。 ◆桜井稔 委員 野沢、上馬のあそこのURもそういう広場になっていなかったっけ。住民がそのまちづくりとかそういう位置づけであそこに広場をつくらせたと覚えている。そういうのはないんですか。この団地との関係で防災機能がどうなっているかという、区でつかんでいるという一覧はないんですか。 ◎皆川 住宅課長 済みません、持っておりません。 ◆桜井稔 委員 これは二十団地の、先ほど言われた数字、六十五歳以上とか年収というのは、世田谷区ですか、それとも全国ですか。さっき六十五歳が三八・九%とかと言いましたけれども、区の状況はわかるんですか。 ◎皆川 住宅課長 これは都市再生機構が公表しているデータでございまして、全国のデータです。世田谷区についてはわかりません。 ◆木下泰之 委員 参考のために聞きますけれども、URの分譲住宅は世田谷区内ではどのくらいありますか。 ◎皆川 住宅課長 済みません、私が把握しているのは一件でございます。 ◆木下泰之 委員 一件といいますと、どちらですか。 ◎皆川 住宅課長 桜上水団地でございます。 ○下山芳男 委員長 それでは、本件に対するご意見と取り扱いについて、あわせてお願いいたします。 ◆和田秀壽 委員 我々会派では、この件については、区内のUR賃貸住宅、お話を聞きまして、やはり災害時の一時避難所ですとか、区全体から見ても防災的に大変必要なエリアであるというふうに認識をいたしました。また、陳情書に記載されております居住者の居住の安定という基本的な観点も考慮すべきことの一つであると思うんですが、一方で、現時点でURの経営状況などを聞きましても、大変大きな負債を抱えているという問題があると言わざるを得なく、判断するには大変難しいことですが、政府は特殊会社化以外の合理化策等を含めて何らかの検討を行う必要があるのではないかと考えております。  したがいまして、本日のところは国の動向を引き続き注視するという意味から、継続で取り扱いをお願いしたいと思います。 ◆佐藤弘人 委員 私たち公明党としては、取り扱いは趣旨採択でお願いします。  以前から都市再生機構の特に賃貸住宅については、区内においても居住者の方が多く、特に高齢化率も高くなっていますから、居住の安定をという観点で考えると、当然これは守っていかなくてはいけないというふうに思います。一方、旧公団の経営状態については確かに悪化しているのは存知していますが、ただ、入居している方にとってはこれは余り関係ない話なので、これからどうするかというのは政府としての政治手法として、どうこれを改善していくか、それはもう政府がしっかりとやっていくべきだと思います。夏までに結論を得るということでありますから、私たち公明党としてはぜひその結論を踏まえてというか、その結論を出す前に区議会として意見書を出したいと思いますが、ただ、世田谷区議会は意見書の提出は全会一致なので、それができないのであれば要望書でも私どもは可というふうに思っております。何らかのアクションを起こすべきだと思っています。 ◆桜井稔 委員 我が党も、これは趣旨採択でお願いします。  今そういう公共住宅そのものが不足しているというのが現状ですから、これがさらに減るようなことがないように、もっとふやしていくというのが基本だと思うんですよね。  もう一つは、そういう地域の防災との関係や、また全体に高齢化の中で、やはりこのUR自身の位置づけがすごく大事なわけですから、政府が夏ぐらいに結論を得るということを言っているわけですから、何らかやっぱり議会としても行動を起こさなくてはならないなと思っていますので、ぜひ趣旨でお願いしたいと思います。 ◆木下泰之 委員 歴史的にUR住宅が果たしてきた役割というのは多々あったと思うんです。ただ、経営状態も含めて極めて問題点が、これも多々あると。天下りの問題とか、非常にいろんな問題もある。だから、そういうことについては政府はきちんと改革していかなければいけないと思いますけれども、民営化の手法をとって、これを独立採算制的にやると、今のUR住宅が高層化して、どんどん土地の高密度利用を促進することになってしまうと思いますので、そういうことは避けてもらいたい。ですから、公共住宅の社会的役割について私は認めていきたいというふうに思います。  ただし、URのある程度の高額収入者に対する、あるいは中堅所得者向けの住宅を公的にこれから整備していくということについては、ある種の打ちどめになっているのじゃないかというふうには思っております。もっと福祉的な意味での公共住宅の拡充が必要なんだというふうに思っています。  そして、今URの問題というのは、特に世田谷はそうなんですけれども、都市部におけるUR住宅は、建てかえ問題がこれから大きな問題になってきていまして、さっき四千戸まだ建てかえしないで残っていると言いましたけれども、それによりますと、世田谷の高密度化が民営化によってどんどん進むという危惧がございます。ですから、高層化を避けていただきたい、そのことを付しまして、趣旨採択でお願いしたいというふうに思います。 ◆佐藤美樹 委員 私としては、取り扱いは継続でお願いしたいと思います。  このUR芦花団地は、私自身キッズスペースがあってよく利用している場所でもあって、やはりURが持つ公共性、子育て世帯にとっての公共的なスペースですとか、あと高齢者の方も安心して住み続けられる公共住宅という、そういった要素が、この民営化の波でそういった、この公共的な住宅だからこそ持てる意味合いが変わっていってしまわないように、そういったところは十分に注意しながら改革を進めなければいけないということを懸念点として述べさせていただいた上で、継続でお願いしたいと思います。 ◆青空こうじ 委員 私も継続で扱いはしてほしいと思います。  私もよく希望丘団地のほうと芦花団地のほうに行きます。よその団地と違って、すごくゆとりがあって、すごく緑が多くて、すごく町にマッチしたURの建物はすばらしいと思っていますが、今国は随分前から国会なんかでも、あれだけ十四兆円も赤字があって云々と、天下りの問題もありますが、やっぱり住んでいる方はそういうことは関係ないもので、ぜひURにおいて、私自身は世田谷区にも二十団地もあるというので、ぜひこの扱いは継続でお願いします。 ◆唐沢としみ 委員 私ども、この問題については深刻に受けとめております。高齢化し、また非常に住宅の問題が課題になっているわけですけれども、国の動きなどを見ながら、やはりこの問題について引き続き検討していきたいと、課題を含めながら検討していきたいと思っております。  したがって、きょうのところは継続ということで。 ○下山芳男 委員長 それでは、本件の取り扱いについてでございますが、趣旨採択、継続と意見が分かれておりますので、まずは継続審査とすることでお諮りしたいと思いますが、よろしいでしょうか。  それでは、本件を継続審査とすることにご異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○下山芳男 委員長 ご異議なしと認め、平二四・四号は継続審査とすることに決定いたしました。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○下山芳男 委員長 それでは、五分間休憩します。     午前十一時十二分休憩    ――――――――――――――――――     午前十一時十八分開議 ○下山芳男 委員長 休憩前に引き続き、会議を開きます。  先ほどの質疑の中での説明について発言があるということです。 ◎皆川 住宅課長 申しわけありません、先ほど木下委員からのご質問について、ちょっとニュアンスの違う説明をしてしまいました。先ほど四千と申し上げましたのは、既に建てかえも終わっている団地も含めてでございまして、まだ建てかえが終わっていない古い団地は二団地でございます。 ◆木下泰之 委員 私は、今の説明を受けて、四千残っているという前提で高密度化、高層化についてそれはやめてもらいたいと、そういう意見を付して趣旨採択と発言いたしましたが、そういう状況であれば、なおさら残っていることについては高密度化しないでもらいたいということを付して趣旨採択ということで、発言は訂正いたしますので、よろしくお願いいたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○下山芳男 委員長 それでは、次に(3)平二四・七号「路地状敷地における重層長屋規制区条例制定に関する陳情」を議題といたします。  なお、平二四・七号につきましては、四十一名分の署名の追加があり、代表者を含めて総計で四十三名となりましたことをご報告いたします。  ここでお諮りいたします。本件について、陳情者より趣旨説明したい旨の申し出があります。これを許可することにご異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○下山芳男 委員長 ご異議なしと認め、そのように決定いたします。  趣旨説明を聴取するため、委員会を休憩いたします。     午前十一時二十分休憩    ――――――――――――――――――     午前十一時四十八分開議 ○下山芳男 委員長 休憩前に引き続き、会議を開きます。  本件について、理事者の説明を求めます。 ◎佐々木 建築調整課長 本陳情の趣旨は、二点ございます。路地状敷地における重層長屋を規制するため、一つは区に対して建築基準法第四十条の規定に基づく区独自の条例制定を求めるもの。もう一つは、区議会に対して区の独自条例を東京都に認めてもらえるよう決議を求めるものでございます。  既にご案内のとおり、路地状敷地に建築する長屋につきましては、建築基準法第四十条に基づき東京都建築安全条例で必要な制限を付加しております。隣接する神奈川県では、東京都建築安全条例に相当する建築基準条例の中で、建築主事を置く市町村が条例を定めたときは県の条例は適用しない旨の適用除外規定を設けておりまして、横浜市や川崎市を初め十市ほどが適用除外となっております。一方、東京都建築安全条例にはこのような適用除外規定がなく、現在建築基準法第四十条の規定に基づく独自の条例を定めている市区町村はございません。  昨年十一月の請願審査におきまして、各区市町村が実情に応じて制限を付加することは法令上不可能ではないとの認識を述べましたが、適用除外規定がない中で本当に可能かどうかはさまざま議論があるところでございます。仮に不可能ではないとの認識が支持されたとしましても、区が条例を定めるためには、東京都建築安全条例だけでは建築物の安全、防火または衛生の目的を十分に達しがたいということを、世田谷区の気候または風土が都内の各区市町村とは違うことを挙げて合理的に説明しなければなりません。また、地方自治法第二条第十六項の規定により、付加する制限が東京都建築安全条例に矛盾、抵触しない内容とする必要がございますが、例えば戸数や階数を都の条例よりも厳しく制限する、いわゆる上乗せ規制は、矛盾、抵触するおそれが高く、そのほか有効と考え得る制限内容がないため、建築基準法第四十条の規定に基づく条例制定は難しいと判断しております。 ○下山芳男 委員長 ただいまの説明に対しご質疑がありましたら、どうぞ。 ◆木下泰之 委員 世田谷区の特殊性について、四十条は「その地方の気候若しくは風土の特殊性又は特殊建築物の用途若しくは規模に因り、この章の規定又はこれに基く命令の規定のみによつては建築物の安全、防火又は衛生の目的を十分に達し難いと認める場合においては」と出ているんですが、世田谷の特殊事情というのはいろいろあるんじゃないですかね、主に住宅地域であるということであるとか、しかも世田谷は都内の最大の住宅地域ですね。二十三区内の最大の住宅地域ですよね。そういうことも含めて、また、最近では震度七近い地震が及ぶ範囲にも入っていますよね。そういった特殊性というのは言えるんじゃないでしょうか。まだ海にも近いほうですからね。ですから、結構地震なんかの影響は受けるんじゃないでしょうか。そういったことでの特殊性というのは認定されないんでしょうか。 ◎佐々木 建築調整課長 単に住宅地だということだけでは、区独自の特殊性ということにはならないかと思います。  また、震度七というお話がございましたが、たしか想定は震度六強ということを記憶しておりますが、いずれにせよ新耐震基準では六強もしくは七でも倒壊しないという、そういう基準となっておりますので、ちょっと特殊性を言うには不足するかと思います。 ◆木下泰之 委員 しかし、区制をとっているわけでしょう。それから、二十三区独立していろいろとやることも推奨されているし、しかも、最近では地方分権一括法等も含めて、世田谷区のほうにどんどんいろんな条例などもおりてきているわけですね。そういった中で、そこの地域の独自性というものを尊重するべきだし、そういった地域によって、やっぱりいろんな特殊性が考えられると思うんですよね。だから、一般的に今までそうではなかったからできないんだということにはならないんじゃないでしょうか。努力すれば世田谷区がそういった特殊性を打ち出して、独自性を打ち出して、それで規制を強化していくということは不可能ではないかと思うんですけれども。そういうふうには解釈できないんですか。 ◎佐々木 建築調整課長 できないということではなく、大変難しいという判断をしているということでございます。 ◆木下泰之 委員 では、難しいということであれば、努力してみる価値があるということですね。そういうことでよろしいですね。 ◎佐々木 建築調整課長 四十条の条例の可能性があるかどうか、この辺については引き続き検討はしていきたいと思います。ただ、東京都に対して区のほうから安全条例そのものを見直してくれという要請もしておりますので、東京都の動向も注視しながら検討、研究を進めていきたいと考えております。 ◆桜井稔 委員 この路地状敷地というので、実際に、正確にちょっとわからないですが、昨年十月の都の調査でいくと三百平米で三百棟、百五十平米で、二年間で九百棟と増加していると書いてあるんですけれども、世田谷でこの間どのぐらいの件数があるのか。  今後ですけれども、戸建て住宅が多くて良好な住宅地なんだけれども、そこが結局相続とか、また高齢化してしまって売るようなことになってしまって、今後こういう問題が起こるというのでは、区はまずこの間どのぐらいの件数があるのかというのと、区の認識なんですよね。今後どう感じているのか、思っているのか、それをちょっと言ってくれますか。 ◎佐々木 建築調整課長 昨年末に東京都からの調査依頼があって、延べ面積三百平米以上の路地状敷地の長屋ということで件数を拾っておりますが、昨年九月末までの二年半で四十五件の件数となっております。年によってふえたり減ったりはございますが、今後も同様の件数は建築されていくのかなという認識はございます。 ◆桜井稔 委員 これは昨年十一月にも議論して、議会の本会議場でも議論されていて、区もそれは認識していて、確かに区が都の安全条例との関係で今言われましたけれども、もちろんそれはそちらの執行部側では議会の問題はどうするんだと、議会は何をやっているんだということを言われるのも、そのとおりなんですよね。これは議会の責任もあるんですよ。議会としてやるんだけれども、私は、二年半で四十五件があったと、毎年このレベルで行くだろうと。特に、世田谷区なんて住宅地なんですよね。だから、この問題は今後も終わらなくてふえていくという。いずれどこかでこの安全上の問題や圧迫感と言われていますけれども、規制しないとならないというのは認識はあるんですよね。ただ、ではどうするんだという問題があって、区のほうがちょっと、副区長に聞きたいんですけれども、どういう認識でこの問題を思っているのか。世田谷区はこういうケースが今後ふえるのじゃないかと思うので、その認識を、議会全体が本当に動かなくてはならないときだと思っているんですよ、こういう陳情が出てきて。その辺どうですか。 ◎板垣 副区長 ただいま申し上げましたように、二年半で約四十五件の建築がされてきているというのが実情となっています。先ほど基準法の四十条に基づく条例というのはなかなか難しいということで、引き続き研究していくということはお話ししました。一方で、この前第一回定例会のときにもお話ししたように、では何ができるかということの中で、住環境整備条例の中で、それはまさに区の条例ですので、その中で何らかの制約といいますか、そういうものの規定の改正を今検討しておりますので、できるだけ早く、そちらのほうは区として検討した結果、議会のほうにもお諮りしていきたいというふうに考えております。 ◆木下泰之 委員 請願の理由の中にも、「世田谷区の独自性の重点は、九一%が住居系用途地域であり、その面積の半分は第一種低層住居専用地域であることと聞いています。住宅地の面積は都内で一番大きく、とりわけ良好な住宅地が多いとされています。そのような土地柄において、構造計算が不確かな建物は危険を生じ、生活を脅かすことになりかねません。そのような状況を回避する為、私たちは新しい条例規制、もしくは条例制定により良好なる住宅地を守っていってほしいと強く願うからです」と出ていますよね。  二年半に四十五件も出るというのは、やっぱり世田谷区が良好な住宅地であるということをねらってやってきているわけですよね。だからこそもうかるわけですよ。まさにそこにつけ込んで、マンションと同じような、マンションのようなものを建てて、それはマンションではなくて、壁面後退も二メートルは要らないという、極めて隣地に近接したものを建てて、それでそこでももうけると。その基本は、世田谷というある種の特殊性に根差しているんだと思うんですよね。ここに建てればお金ももうかるというようなことも含めてね。  だから、そういう極めて経済的にも含めて、ねらわれる対象としての世田谷というところから、やはりきちんとした規制をかけていかないと、都内全区域で考えたって、世田谷ほど逼迫しているところはないわけですよ。これは等し並みには言えないんですね。だからこそ、世田谷区がそういう、まさに受けている被害者のトップランナーとして、それは独自の条例をつくっていくと。東京都の副知事まで新たなものをつくりたいということを言ったというところまでいっているわけだから、当然議会としてはそういうものを、皆さんの同意が得られればそういうものをつくって挑戦していくということも必要だと思うんです。副区長としてもその辺は、やはりむしろそんなに及び腰じゃなくて積極的に打って出ると。区長もそういう姿勢にあると思うんですよ。その辺いかがなんですか、区長の姿勢についてはどう認識されているんですか。 ◎板垣 副区長 先ほども触れておりますように、基準法の四十条に基づく、いわゆる東京都が持っております安全条例の中にいわゆる長屋の規定があるわけで、前々から松原の件があったときから区としましても東京都の安全条例の改正に向けて東京都のほうにもお願いをしてきたところでございます。今、東京都のほうはいわゆる都の内部としても、その項目だけではない、安全条例そのもののいろんな項目も含めて検討しているというふうに聞いておりますので、その部分での動向については引き続き我々はお願いもし、その東京都の動きを今見ていきたいというふうに思っております。その中で、ぜひお願いはしているところです。  ただ、それを待っているだけではなかなか今みたいなお話もございますので、区として何ができるかというところで、今住環境整備条例の中でできるだけのことを早期にやりたいというふうに思っておりますので、その部分では区としてできるだけ急いで取り組みたいというふうに思っております。 ○下山芳男 委員長 それでは、以上で質疑を終わります。  それでは、本件に対するご意見と取り扱いについて、あわせてお願いいたします。 ◆新川勝二 委員 建築基準法の第四十条の規定による区独自の路地状敷地における重層長屋規制の条例を制定すべきであるという陳情でございますが、東京都の建築安全条例には、このような適用除外の規定がなくて、現在建築基準法第四十条の規定に基づく条例を定めている区市町村は、今のところないと言われております。二十三区の立場から、結局東京都が了承しない限りは世田谷の建築安全条例というものはできないと思います。また、四十条の中のその他の気候もしくは風土の特性ということを東京都が認めない限り制定は困難であると思われます。  世田谷区の地道な努力を期待して、継続審査でお願いしたいと思います。 ◆佐藤弘人 委員 私たち公明党は、これまでも議会でもお話ししてきましたけれども、この重層長屋の問題にも象徴されるように、そもそも特別区といいながらも都市計画決定権限がすべて東京都にあると、これがもう最大の、こうした地域におけるさまざまな諸問題が起きている根本的な要因だと思っています。以前にも地下の住戸の容積率の算入が緩和になったことを機に、地下の独立した住戸がどんどん建てられてきて、それが諸問題になってから世田谷区でも規制をしましたし、さらには今地方主権ということで、各道府県は都市計画決定権限を市区町村におろしているにもかかわらず、東京都の特別区だけは用途地域も含めて、そこだけ規定が除外になったということですね。全くもってよく状況的には逆行していると言わざるを得ません。  ですから、うちの党としては、こういう重層長屋の問題も含めてさまざまな区内におけるまちづくりをどう良好に、また、その地域の実情に合わせた形で維持をしていけるのかどうか。これはやっぱり行政としての最大の責務だと思っていますので、改めて都市計画決定権限を東京都からしっかり移管をしてもらって、責任を持って世田谷区は世田谷区のまちづくりをしっかりつくっていくという趣旨で、ぜひ検討会を持っていただきたい。区としての裁量権をしっかり確保してもらいたいと。  ですから、先ほど副区長が答弁されていたように、住環境整備条例で当面は応対するにしても、また、東京都の安全条例に適用除外規定を設けろというふうにしっかり申し入れていただくのも、それから、困難と言われていますけれども、基準法四十条の活用をどう探っていくかも含めて、総合的な意味で私たちの党としてはしっかり検討会を設けてもらいたいという意味で、ちょっとこの陳情の趣旨を大きく包含した意味での要望になってしまうので、そうした意味での取り扱いは継続としていただきたいというふうに思っております。 ◆桜井稔 委員 我が党は趣旨採択でお願いします。  陳情そのものが路地状敷地の長屋規制の条例ということでありますから、やはり行政側の姿勢はもちろんあるでしょう。ただ、議会としても、やっぱりこの規制の条例をどうつくっていくのかと、検討していくのかというのはすごく大事な問題だと思うんですね。今議論していても、この間の議会での議論も含めてね。全体が、この問題を何とかしなくちゃいけないという時期に今来ていて、行政は行政の側でいろいろやろうとしているという中で、やはり議会ですよね。今、姿勢がすごく問われているなという感じがするんですよね。  だから、この条例を制定しろというのだけれども、それは制定するためにはいろいろどういうやり方があるのかも含めて、勉強会も含めて、議会で検討しながらつくっていくものだと思うので、趣旨としてはそういう方向で議会が動くということでぜひ趣旨採択ということでお願いしたいと思っております。 ◆木下泰之 委員 今回の陳情は、区の行政にというよりも、我々区議会に対して突きつけられている課題だと思うんですよね。この陳情の中で、「皆で緑の世田谷を守るためにも、東京都はなぜ世田谷区の独自条例を認められないのかという理由を深く掘り下げつつ、世田谷区議会は与野党一致で区の独自条例を東京都に認めていただけるよう決議をお願いしたいと心から願っております」と書いてあって、これがまず主要だと思うんですね。  つまり、東京都が認めないということになれば、我々が議会で独自条例をつくってもそれを認めないという争いにもなってしまいますので、当然そういう努力をこの議会に求めているというのがまずあって、そういう中で並行して独自条例をつくっていく努力をしてもらいたいというふうに、私はこの陳情を解釈するわけです。そうすると、これはやはり我々議会としては、この住民の要望を受けとめて、何らかの議決をして取り組まなきゃいけない。そういった意味では私は趣旨採択にしていくべきだというふうに思います。  地下室マンションの規制のときも、いろいろ困難はあったけれども、一つの結論には至ってきているわけですね。そういった意味では、今度の課題を、この都市整備委員会にある意味で区民から突きつけられた課題として重く受けとめて、きちんと我々は議決していく必要があると思うんですね。
     だから、そういった意味で私は趣旨採択という立場を主張したいと思います。 ◆佐藤美樹 委員 趣旨説明と理事者の方の説明で、四十条に基づく条例制定が不可能ではないということで、困難だけれども不可能ではないということで、ここの上乗せ条例と、あと適用除外の条例と、いずれにしても非常に、この件だけにとどまらず、世田谷区全体も、さらには東京都全体でこれを考えていかなければいけない問題だと思うので。  今、この件に絡んで私もちょっと「アパート投資の王道」とか、そういった本も読んでみましたけれども、やはり安い、安価な土地を入手して、こういったマンションもどきを建ててもうけようという、そういったビジネスモデルが実際ふえてきているのも実態だと思うので、そういったことも踏まえて、取り扱いとしては継続で、慎重に区としてもこの件に関して東京都に要望しながら、東京都の建築基準局とも一緒に検討会を開きながら条例制定に向けて努力していってほしい、そういうふうに思います。 ◆青空こうじ 委員 よく建築関係の方は、世田谷で工事をやると厳しいという話はよく聞くんですよ。その割に、この現状を見るとちょっとおかしいなと思うんですよ。やっぱり、緑豊かな奥沢の町にこういうものができると、周りの方は本当に心配しますよ。東京都にもかけ合っていくぐらいのやっている姿を見て、きょうも説明で一生懸命やってもらうと、やっぱり世田谷というのは、自分たちが言っているみどり33とか、それが一軒家の場合においてはくいから五十センチ離れていなくてはいけないとかと言っている割には、これが許されるということは僕はおかしいと思うんですよ。それで、防災マップの中には赤いマークがついたり、青になったりするけれども、これからできるのは、こういう違法建築がどんどんできると、世田谷区は全くだめになりますよ。  やっぱり今回こう考えてみて、私は趣旨採択にします。 ◆唐沢としみ 委員 この種の建物はあちこちでねらわれているという、世田谷は住みやすいし、いろいろと光っているけれども、しかし、こういう建築の、それこそ問題を含めた施設がふえつつあるということを大変心配しているところであります。副区長もおっしゃったように、東京都のほうにもいろいろと改正に向けての働きかけをしているというように、議会においても相当真剣に進めているようであります。  したがって、東京都に対しての引き続き地域の方々、この町の状況などを含めながら、住みやすい世田谷区を維持するためにも、また、二十三区の、区においてのさまざまな紛争問題についても解決をしていく。そういう視点からも、安全条例の改正に向けて取り組んでいくことが必要であると思います。  同時に、区においても今環境条例の改正をも視野に入れているということでありますが、ぜひ地域住民の方々は環境を守ろうと、維持していこうという、そういう思いも含めて、地域の、これを契機として世田谷区の緑や環境、そして安全という、そういう思いの方々の意見を大事にしながら、地域、住宅環境を守ると、そういう努力を一層努力していただきたいと思います。  四十条の改正においても検討していきたいということが言われたわけですので、そうしたことを含めながら、ぜひともこれを趣旨採択して、何とか期待にこたえるような方向で実現をすることを期待しておきたいと思います。 ○下山芳男 委員長 それでは、本件の取り扱いについてでございますが、趣旨採択、継続と意見が分かれておりますので、まずは継続審査とすることでお諮りしたいと思います。  本件を継続審査とすることにご異議ございませんか。    〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕 ○下山芳男 委員長 ご異議がございますので、継続審査とすることについての採決を挙手により行います。本件を継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。    〔賛成者挙手〕 ○下山芳男 委員長 挙手少数と認めます。よって、本件を継続審査とすることは否決されました。したがいまして、本件は結論を出すことになります。  これより本件を可とすることについてお諮りいたしますが、先ほど本件の取り扱いに関する意見の中で趣旨採択とするというご意見が出ておりましたので、趣旨採択ということでお諮りしたいと思います。  採決は挙手により行います。趣旨採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。    〔賛成者挙手〕 ○下山芳男 委員長 挙手多数と認めます。よって平二四・七号は趣旨採択とすることに決定いたしました。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○下山芳男 委員長 それでは、次に(4)平二四・八号「明治大学八幡山グラウンド跡地についての陳情」を議題といたします。  ここでお諮りいたします。本件について陳情者より趣旨説明したい旨の申し出があります。これを許可することにご異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○下山芳男 委員長 ご異議なしと認め、そのように決定いたします。  趣旨説明を聴取するため、委員会を休憩いたします。     午後零時十八分休憩    ――――――――――――――――――     午後零時三十一分開議 ○下山芳男 委員長 休憩前に引き続き、会議を開きます。  本件について、理事者の説明を求めます。 ◎安藤 烏山総合支所街づくり課長 明治大学八幡山グラウンド跡地についての陳情についてご説明申し上げます。  計画地の位置は、八幡山二丁目十七番、敷地は現在ラグビー、陸上競技等で利用されている明治大学八幡山グラウンドで、面積が約五ヘクタールでございます。京王線八幡山駅から南方向へ直線距離で約九百メートル、近辺には東側に赤堤通りを挟みまして都立松沢病院、西側には環状八号線、それを挟みまして芦花公園、それから明治大学八幡山グラウンドを含む千歳清掃工場、希望丘公園、都立八幡山アパート、芦花公園一帯が広域避難場所に指定されてございます。  続きまして、都市計画の用途地域関係でございます。計画地は、第一種低層住居専用地域で、建ぺい率五〇%、容積率一〇〇%、絶対高さ十メートルに制限されてございます。さらに、西部地域地区計画によりまして建ぺい率四〇%、容積率八〇%です。このほか、土地区画整理事業を施行すべき区域となってございます。このグラウンドにつきまして、一昨年、平成二十二年六月、明治大学から区に対して移転計画に関する検討協議の申し出がございました。移転時期は、平成二十六年三月を目途としているところでございます。これを受けまして、区では庁内関係所管と検討会を開き、街づくり誘導指針を作成してございます。この誘導指針は、区が目指す都市整備の将来像やその実現のための基本方針を、明治大学からグラウンドの譲渡先に対してその方針を伝えていただく目的で作成し、平成二十二年十一月にお渡ししてございます。区では、周辺住民の方々に対しまして移転計画をお知らせし、他の大規模開発事業の事例など、開発の可能性について情報提供を行い、平成二十二年十二月から翌平成二十三年三月にかけて意見交換会を三回開催してございます。範囲は、八幡山一丁目、二丁目全域と三丁目の南約半分の地域で、対象戸数は約三千戸でございます。  意見交換会では、次のようなことをご説明し、ご意見をいただいてございます。  一、現在の用途地域、地区計画の制限の範囲内で民間事業者が計画を行うと、土地を分割し、戸建て住宅が大量に建ち並ぶことが予想されます。  二、区としては、この地区の広域避難場所の指定を維持することが重要と考えており、戸建て住宅が大量に建つ計画は望ましくないと考えてございます。  三、意見交換の中では、戸建てが大量に建つことや高層建築が建つのは望ましくないが、地域住民にも開放されオープンスペースを確保しつつ、周辺の住宅に配慮する形で集合住宅が建つのは許容できるといったご意見がありました。  そこで、区としましては、誘導指針にお示ししたようなまちづくりを誘導していくための手法として、道路や公園、基盤整備、地区計画の策定と用途地域の変更をあわせて行うことが必要と考えたものでございます。  平成二十三年十一月、明治大学から土地譲渡の優先交渉権者として住友不動産株式会社に決定したと通知がございました。意見交換で出された周辺住民のご意見を住友不動産へこの時期にお伝えしてございます。  住友不動産からは計画案がお示しされておりますので、張り図にてご説明させていただきます。  場所は、ここの場所でございます。それから、土地区画整理の計画決定がなされている部分ですが、この赤の、横の破線、網かけになっているところがございます。この拡大がこちらでございます。約五万平方メートルでございます。陸上競技のトラック、それからここがラグビーで使われているところです。それ以外はアメリカンフットボール、それからホッケー場などがございます。  住友不動産、事業予定者というふうに呼ばせていただきますが、出されました案がこちらの絵でございます。周辺の道路、土地区画整理事業を前提といたしまして、周辺の道路を広げるというまずインフラの計画がございます。具体的には、北側に赤堤通りから環状八号線に主要生活道路の位置がございますので、敷地に面して十二メートルの道路を整備する計画、これはすべて公の道路となります。構成は、歩道が両側に三メートル、車道が六メートルでございます。それ以外につきましては、九メートルの道路をいわゆる公の管理の道路とするということです。敷地側に歩道の形状を約三メートル確保いたしますので、周囲はすべて一般には十二メートルの道路で囲まれる形になります。現在、ここには既存の道路はございませんので、この道路で生み出すものはすべてこの敷地で生み出すということになります。それ以外に、ここに緑道がございますが、それに公園、約千五百平方メートルをあわせまして、一体的なインフラの整備計画でお示しがありました。  建物計画でございますが、三階建てから十階建ての配棟で計画されています。この色がすべて十階でございます。道路に向かいまして九階、七階でございまして、これは断面でお示ししますと、東西方向、この辺ですね。こちらが東側、こっち側が西側で、計画の道路の位置、それから外側に建物を配置しておりまして、中がオープンスペース、それから南北、この方向になります。南側が高く、北側が低くなっております。それから、もう一つ断面、ここになります。これは、一番道路と接近している配棟の位置ですので、一応参考にお示しさせていただきました。離れは、敷地から約五メートル離れます。  真ん中は、区の計画相談を受けたときに広く周辺の方がご利用できるようなオープンスペースを一固まりで確保していただきたいということで、ここを広く確保していただいております。およそですが、面積約六千平方メートルぐらいになろうかと思います。それと、地区外から中に入るに当たって、いわゆる囲みをなくした状態で敷地内が透けて見えるように、配棟の間を広くとっていただいて自由に出入りできるようなつくりとしていただきたいということで、こういう案が出されてございます。  建築計画の概要ですが、最高高さ三十メートル、階数にいたしますと、一番低いのは三階から十階、計画戸数は約千戸でございます。  この計画をもちまして、本年二月、ワークショップ方式で周辺住民の皆様と意見交換を行ったところでございます。主な意見としては、オープンスペースが確保されるのはよい、外周道路がグラウンド側のほうに拡幅されるのはよい、建物計画について、南側に高い建物が建ち並ぶのは圧迫感がある、自宅から見て建物が離れていれば高さは気にならないなどでありました。  続きまして、陳情項目について席に戻りましてご説明いたします。  一点目でございますが、現在の第一種低層住居専用地域を変更しないことという点でございます。用途地域の決定及び変更の権限は、東京都にございます。東京都は、これまで用途地域の変更の決定はおおむね八年ごとに一斉見直しを行ってまいりました。直近では平成十六年に行われておりますが、その後、東京都は今後一切一斉見直しは行わない、都市計画事業、地区計画策定とあわせて適時変更を行うことを原則とするという方針を示してございます。土地区画整理事業に合わせて公共施設が整備され、地域住民も利用できる空地の確保と周辺住環境に配慮した計画を誘導することが必要と考えておりますので、地区計画とあわせて用途地域の見直しが必要であると考えてございます。  二点目です。区として、地域の人口増に対する考え方、方針を検討することでありますが、区では、企業や国が所有する大規模用地の売却の増加、老朽化による団地建てかえの時期を迎えていることから、大規模開発が予想されることを受けまして、平成十三年度、大規模開発の誘導方針検討会を設置し検討してまいりました。平成十四年度以降、大規模未利用地の動向を注視し、必要に応じて街づくり誘導方針を策定してまいりましたが、昨年四月、完成いたしました街づくり条例におきまして街づくり誘導指針を定め、適切なデザイニングを行っております。  地域の人口が増加しますと、保育の需要の増加、交通量増加等が想定されます。こうした問題に、区では条例や要綱に基づき道路等の基盤整備、保育所など協議や協力要請をし、人口増加にあわせた基盤整備や施設整備の誘導に努めてまいります。  三点目です。跡地について、さらに住民と議論の場を持つことでありますが、このことにつきましては事業予定者は地域の市街地環境に配慮する考えを持ち、区は周辺住民の意見を通じて調整していく考えでございます。  ご説明は以上です。 ○下山芳男 委員長 ただいまの説明に対しご質疑がありましたら、どうぞ。 ◆木下泰之 委員 今回の区画整理の対象地域は、明大グラウンドの地域だけなんですか。 ◎安藤 烏山総合支所街づくり課長 そのとおりでございます。 ◆木下泰之 委員 その張り図を見ると、区画整理すべき地域はかなり広いですよね。明治大学の所有のあそこの土地だけを区画整理をするということを先行して、どうも東京都にもかけ合って緩和まで認めさせてしまっているようだけれども、周辺の住民にはそこだけ単独で区画整理事業でやるんだという説明はどういうふうにやったんですか。 ◎安藤 烏山総合支所街づくり課長 周辺は大半狭い道でありまして、一番広いところでも五メートル五十がわずかにあるところです。グラウンドの機能としては、そういうことであれば現状でよろしいんでしょうけれども、移転して宅地化されるということでございますので、それにあわせたインフラの整備、これは必要だと思います。これを開発者がみずから、区画整理事業ですと減歩というやり方ですが、土地をみずから公共施設に持ち出して整備するというやり方でございますので、これを一般宅地の方に同じように減歩を求めて整備するとなりますと、非常にそれぞれの方の利害関係が強く出てきますので、ここはこの敷地で単独の、単独といいますか個人施行といいますが、お一人での区画整理事業が望ましいと考えてございます。 ◆木下泰之 委員 大体、今世田谷区内では区画整理事業はかなり破綻しているんですよね。それで、喜多見の地域あたりでは区画整理事業ではなくて、つまり、減歩によって道路をつくるのではなくて、都市計画決定に変えていくようなことをしばらく前にやったということがありますよ。だけれども、ここをもし区画整理をしようとするんだったら、グラウンドですから、もう前から区画整理すべき地域になっているわけですよ。そうしたら、グラウンドのうちに何でこの計画をやらなかったんですか。つまり、グラウンドの内側に減歩してもらって、土地を提供してもらって道路を拡張することはできたじゃないですか。何で今まで区画整理をやらないで、今回に限って、明治大学の所有地に限って区画整理を入れるんですか。 ◎安藤 烏山総合支所街づくり課長 グラウンドとしてご利用なされていた状態で区画整理をするという考えはないかと思います。世田谷区の場合は、土地を持った方の発意、事業主体となってこれまでやってまいりますので、みずからそういうものを、宅地の利用増進というのが区画整理の主目的ですので、宅地化しない状態というのは、グラウンドとしての機能としては一団の土地のほうが使いやすいわけですから、今回宅地化ということで動きましたので、土地区画整理事業でもって宅地の利用増進と公共施設の整備という二つのテーマを満たしていただくことでお話を進めております。 ◆木下泰之 委員 明治大学は売り逃げちゃうわけですよね。それで、新しく買ったところがひとり施行者となって区画整理事業に入るわけですよ。この仕組みは、要するにそういうふうに区画整理事業をわざわざ入れることによって、しかも単一の施行者ですよね。周りを一緒に巻き込んだらまとまりはしないから、一施行者だけでこの区画整理を入れてしまっているわけでしょう。しかも、東京都ともかけ合っている。これは区が同意しなければこんなことはできないわけだから、区はここを高層開発するために、明治大学に便宜を与えるために、それは区画整理を入れるということで高く売れますよ、それは。そういうことでこういう計画を立てたんでしょう。区画整理すべき地域を周りの人たちに、あなた方も区画整理に入りませんかということをなぜ言わないんですか、区画整理事業をやるべき地域はあれだけ広いんですよ。 ◎安藤 烏山総合支所街づくり課長 土地区画整理は、古くは南側に希望丘土地区画整理事業というのが昭和四十年代から平成二年まで行われています。恐らく、その四十年代というのは、事情はちょっと私どもわかりませんけれども、呼びかけがされて、それに加わる方で施行がされました。その面積、八十二ヘクタールでございます。ですから、その時点でも、どのような事情かはわかりませんが、声かけ、いわゆる事業に加わりませんかというのが行われてきているかと思います。今回これだけまとまった土地で、かつ宅地化が進んでいませんので、宅地化するということであれば、それに必要なインフラ整備をあわせてやっていくのが一番適切というふうに考えてございます。 ◆木下泰之 委員 逆に言うと、ここを区画整理しますよと言わなければ、明大は撤退しないんですよ。逆に言えば、区画整理を入れて高層開発ができるという担保をとったからこそ、ここを売ってほかに行ってしまうということになるわけじゃないですか。もともとここの土地は、戦前は防空緑地ですよ。防空緑地に明大がこのグラウンドをつくったわけですよ。当時、建物なんか建てられないんですよね。建てることはできるけれども、建ぺい率は一〇%とかその程度のときですよ。それが昭和四十四年のときに、緑地が区画整理すべき地域に急遽変わってしまったんですよ、都議会できちんとした審議もせずにね。世田谷は、それによって非常に緑地の消失とかそういうことに見舞われているわけね。とするならば、ここのこれだけ広い土地を確保しておこうとしたら、こんなところに区画整理を入れるべきじゃないですよ。区画整理を入れないという判断をすれば、別に明大が撤退することもないわけですよ。あれだけ広い地域でグラウンド、利用価値ありますよ。しかも、防空緑地のときに手に入れた土地だから、別にそのことによってもうける必要はないわけでしょう、公的な大学なんだから。何でそんなことするんですか。  しかもだますように、区画整理のことを言いながら、区画整理について詳しい情報だって出ていないじゃないですか、単なるまちづくりじゃないですか、ここに書いてあることは。区画整理というのは、ちゃんと法律にのっとって、それなりに手続があって、そういうプランも含めて全部説明して初めて周辺の住民に理解してもらうことですよ。周りの人たちが、私も区画整理に入りたいといったらどうするんですか。 ◎安藤 烏山総合支所街づくり課長 まず明治大学さんに対してですけれども、移転計画の協議を区に申し入れられて区がお受けしたお話ですので、区が明治大学さんに区画整理しますよというお話で始めたものではございませんので、この点ご理解をいただきたいとおす。  それから、周辺の方への声かけといいますか、お入りになるのは歓迎することでございますが、先ほどから申し上げておりますように、かなり宅地化、細分化されてございます。その中で、新たに区画整理は減歩という形で少しずつ土地を出し合う、あるいは最少単位ですと清算金という形で事業費を持ち出すことになりますので、そこら辺、既に長年お住まいの方が改めてというのはなかなかご判断あるいはご理解いただくのは大変難しいことかと考えてございます。 ◆木下泰之 委員 ひとり施工者だったらフリーハンドですよ。区が同意しているんだったら、東京都に持っていったってそれは通るでしょう。だから、まだ用途地域が一種住専のときに平気で三十メートルのプランを出してこられるんですよ。こんなめちゃくちゃな話がありますか、撤回してくださいよ、これは。 ◎安藤 烏山総合支所街づくり課長 これだけまとまった土地を細分化されることについては、むしろ区としては望んでおりません。むしろこの形を維持して、今グラウンド機能としていますが、外部の方はほとんど利用できない敷地です。それを、周りの方も自由に使用していただけるようにということで、これは事業予定者にご理解いただいて、このような住宅計画を出されてきました。それと、地区計画という形でオープンスペースを、地区施設もお考えいただいているということでありますので、周辺の方につきましてはそのオープンスペース、まとまったオープンスペースと理解できますが、利用できることによって、周辺の方もご理解いただけているというふうに区は思っております。 ◆木下泰之 委員 区画整理事業も極めて特殊な手続をしながらやる事業ですよ。少なくとも、ここはオープンスペースとしては十分今まで防災にも役立ってきたし、そういう地域として想定してきたわけでしょう。それで、区に買ってくれといったって買えないという話も当然出てきたけれども、しかし、これはもう区画整理をやることを前提にして移転の話が進められたということじゃないですか。だから、区画整理は入れませんよという話になれば、明大はこれを売るなんていうことはしないですよ。ここにラグビーの練習場とか陸上の競技場とかがあったほうがいいじゃないですか。そういうオープンスペースがまさにあるということによる価値じゃないですか。世田谷みどり33の中には、みどり率というのは、こういうオープンスペースも入れているわけですよ。そういった意味では、貴重なオープンスペースをむざむざと郊外に出していくことに手を貸しているということ自体が非常に問題ですよ。副区長、どうお考えですか、その点について。大まかな世田谷区の方針として、また、世田谷区長がかわって、緑についても一つあるでしょう。それから、基本計画だってこれから変えるわけでしょう。そういった中で、これだけ大きな土地の転用について決断をするには、それなりの覚悟だったはずだし、これから新しい区政になった以上、区長とも相談しているはずですよ。区長はどう言っているんですか。副区長、答えてください。 ◎板垣 副区長 明大は、いつぞや新聞にも表明されたように、この土地を売却したいという旨を発表したわけですね。ですから、売却に対して我々どうやってこのまちづくりで誘導していくかということの中で、この間議論をしてきたというところでございます。今後、地区計画ということもございますので、その中でまた地元の方ともご議論をしながら、地区計画の中でこういうまちづくりを誘導していきたいというふうに考えております。 ◆木下泰之 委員 地区計画の範囲はどの辺を考えているんですか。 ◎安藤 烏山総合支所街づくり課長 明治大学のグラウンド敷地を少し広げまして、主には環状八号線方向の範囲内で今検討しているところでございます。 ◆佐藤美樹 委員 一点、この陳情書にもあるんですけれども、一千戸ほどがふえるということで、保育園不足、大体二、三千人の人がふえれば保育園に入る人も当然ふえてくると思うんですけれども、その辺については、区はこの優先交渉、住友不動産、予定者ですけれども、この事業者に対して何か要望とかやりとりをしていく予定はありますか。 ◎安藤 烏山総合支所街づくり課長 委員おっしゃるとおりで、交渉権者として決まった後にご説明をさせていただいております。当然、仮に三千人入りますと、それなりに保育児童等入ってまいりますので、保育につきましては計画の中に反映してございまして、推定三十人ほどが保育園児として新たに発生するでしょうということで、保育施設は計画の中に、既に保育所管と事前相談を進めてございます。 ◆桜井稔 委員 二十二年度にやったときの意見交換会のときにも、さっき言いましたけれども戸建ての大量住宅は望ましくないとか、高層は望ましくないと。それで、オープンスペースは共用できると先ほど言いましたよね。その後、ことしの二月のワークショップで計画案を示して、オープンスペースとか外周道路はよいとかいろいろ言っていましたけれども、ほかにこういう高層の問題での意見というのは出ていないんですか、ワークショップのときに、住民から。 ◎安藤 烏山総合支所街づくり課長 二月のワークショップでのご意見かと思います。既にご説明申し上げましたが、主な意見としては、特に南側でございますけれども、十階という高さの建物が新たにできるということは非常に圧迫を感じるというご意見はございました。一方、離れといいまして、まず、道路幅が広がります。ご自分の敷地から道路を挟んで、かつ、道路敷地から五メートル、一番狭いところで五メートル離れての建物であるので、この辺は許容できるという意見も両方ございました。大きくはその点であろうかと思っております。 ◆木下泰之 委員 この明大グラウンドの区画整理の問題については、この都市整備委員会に報告はありましたか。今までそういうことは詳しく聞いたことがないですよ。そういうプランがあるんだったら、ちゃんとそういうプランを考えているんだと、用途地域も変更してこういうことをやりたいんだと、なぜこの委員会にも報告してこないんですか。ここで十分議論できたはずですけれども。 ◎安藤 烏山総合支所街づくり課長 区画整理すべき区域は、昭和四十四年に定まってございます。今般、事業予定者とのお話で初めて出てきてございますが、重ねて申し上げますけれども、まだ売買の契約までは至ってございません。採算の見込み、いろいろ考えながらの事業者の考えですので、その辺決まりましたらばご報告させていただきたいと思います。 ◆木下泰之 委員 だって、世田谷区の意向がなかったらそんなことは決断なんかできませんよ。それだって、もう東京都と話し合ってそういう方向で行きたいという意向を示しているんでしょう。だから話が進んでいるのじゃないの。どうなんですか、それは。 ◎安藤 烏山総合支所街づくり課長 委員おっしゃられるとおりで、そういう可能性の中で東京都とは事前相談をこれまで、明治大学から移転計画の申し入れがあった時点からご相談は継続的に行っております。 ◆木下泰之 委員 用途変更の予定を東京都と話し合っているときに、この都市整備委員会の中に一切報告しないというのはおかしいですよ。請願があって初めてこういう明るみに出てくるわけじゃないですか。こういうやり方はどうもおかしいと思いますよ。委員長、注意してくださいよ。 ◆桜井稔 委員 先ほどの人口の増加なんですけれども、大体九棟で一千戸で三千人と言われましたよね。これは、もし高層でない場合、戸建て住宅のときの人口増はどのくらいという試算か何かあるんですか。 ◎安藤 烏山総合支所街づくり課長 済みません、その試算はしてございません。 ◆桜井稔 委員 先ほど意見交換会で戸建ての大量の建設は望ましくないと住民の声がありますということを言いましたよね。高層になって三千人の人たちがここに密集してくるということを言いながら、実際に戸建てではどのぐらいの人数が来るのかと住友の側から言われてないんでしょう、何も。言われていなくて、何しろ高層ありきが先にあって、戸建て住宅の試算というのは一切なくて、もうそれは排除されていて、もう人口増もというような感じで、最初からもうこれがありきじゃないんですか、この十階建ての三千人というのは。そうじゃないんですか。だから、住友からはそういうほかの提案も一切なかったということですか。 ◎安藤 烏山総合支所街づくり課長 区がまず街づくり誘導指針策定のときは、できるだけ公開された空地と緑配置を考慮した宅地開発というふうにお願いしてございますので、区としては戸建てというのは考えてございません。  初めに、平成二十二年十二月の意見交換、最初ですけれども、他の大規模な開発の中で幾つか戸建てになったところ、集合住宅になったところをご紹介させていただきまして、その利点、マイナス点をご紹介させていただきながら、周辺の方のご紹介とともに、実際に現地に行かれてごらんになった方からも、それぞれ見た感想というか意見をいただきながら今日に至ってきてございます。ですから、区の考えとしては戸建て住宅は望んでいないというのが姿勢です。 ◆桜井稔 委員 そこがわからないところなんですよ。区が、初めからもうここは戸建てはつくりませんと。では、実際にこの五万平米のところに戸建てをつくると、一体区は何戸できてしまうのじゃないかと想像していたのかどうかわからないですけれども、思っていたのか。  それともう一つ、住友だから、もっと言えば大きな敷地のところに建てるという木造建築、すごく立派なCMをやっていますけれども、ああいうのも含めて検討すると、一体区は戸建て住宅は最初から排除すると、もうないですよとこれはということを前提に議論しているからこうなってしまうのじゃないですか、十階建て、三千人と。そうではなくて、住友だったらば戸建ても建て方はいろいろあるでしょう。小さくなくて、もっと大きな敷地をとって建てるというやり方、そういうものも含めて区は検討というか、区の頭の中が初めから戸建て住宅は密集してしまうからだめですよというのがあるのじゃないですか。 ◎安藤 烏山総合支所街づくり課長 広域避難場所として今位置づけられていますから、その機能は確保してくださいというのは強くお願いしました。戸建てとなりますと、仮に戸建てに全部なりますと、ここを戸建として住んだ人しか使えません。どのような区画でつくられるか全く想定できませんので、そうではなくて、これだけまとまった土地をできるだけ生かしたい、緑も適切に配置したい。グラウンドと言っていますけれども、ケヤキが一本、二本と本当に数えるほどしか樹木はございません。ですから、むしろこれをオープンスペースの確保、それから避難機能の確保、それから緑の配置等を考えますと、非常に良好な住宅街というふうに考えております。 ◆桜井稔 委員 ここには区画整理が入っているのだから、戸建てになるとやっぱり道路ができるわけですよね、減歩で。一体幾つの戸建てをつくるかによっていろいろなんですよね、つくり方は。密集になるのか違うのか。だから、そういうやり方もいろいろ考えるとあるんですよ。たしかにオープンスペースの問題はありますけれども、でも、そこに人口密集させないで、道路もちゃんとつくって避難できるということができるわけですよ。そういうことを考えないで、初めから戸建てはもうなしですと、高層マンションありきとなっちゃっているんですよね。これは区画整理事業なんでしょう、ここは入っているでしょう。それを聞いているんです、さっきから。まあいいや。 ◆木下泰之 委員 確認しておきますけれども、区画整理事業というのはもともと基盤整備のないところに道路をつくったり、都市施設をつくったりということが基本なわけで、別に高層誘導することが区画整理の目的じゃないですよね。だから、一種住専のまま区画整理を入れますということだってできるわけですよね。できますよね、確認です。 ◎安藤 烏山総合支所街づくり課長 おっしゃられるとおりです。一住のままでも区画整理を行うことはできます。 ○下山芳男 委員長 それでは、以上で質疑を終わります。  本件に対するご意見と取り扱いについて、あわせてお願いいたします。 ◆和田秀壽 委員 我々会派では話し合いをしまして、また、きょう改めて説明も伺いまして、この計画、全体的に見て区の施策には合っているんではないかなと。特に、人口が大きくふえるということを考えまして、ここの地域の周辺環境を見たところで、保育園が新たに設置されるだとか、あるいは防災機能としてのオープンスペースの確保も十分とれるということ。それと、周辺道路が敷地内のほうに広がってかなりの幅が確保できるということ、この辺なども考え、やはりこれは今のところというかこの現状では区の施策には合っていると思いますので。ただし、引き続きやはり周辺住民の方との、それから業者との十分な説明等が必要であるとは思いますので、その辺は指導等をしていただきながらお願いをしたいと思いますが、この取り扱いについては継続でお願いしたいと思います。 ◆佐藤弘人 委員 この問題についても、さきの陳情とそうなんですけれども、やはり都市計画決定権限がない世田谷区ができることが限られているという一つの象徴だと思います。ただ、これまでも私の地域でもあった丸紅のグラウンドの跡地も、同じように大規模で区画整理事業をしたけれども、あそこは宅地開発されて、結局道が狭いまま、中は四メートルの道路で、私道で、ほとんど閉鎖的。それから、ここにも書いている東京テラスもそうですけれども、ここは千戸を超える大きな規模の住宅ですが、周辺は一切外からは入れないという状況になっていますので、そう考えると、もともと今まで明大のグラウンドであったことを、それから広域的な避難場所の機能がここにはあったので、それを何としてもしっかりと確保してもらいたいということと、それから、オープンスペースですね。中をしっかり周辺の方が東西南北、せめて行き来ができる、そういったことを区としては誘導してもらいたい。  二つ目は雨水の対策ですね。これは烏山分水がもともとこの地域にも走っていることも含めて、道路の冠水を考えれば、しっかり敷地内で貯留をしてもらうと、その貯留施設をどう確保できるのかということは区からもしっかりと対策を先方へ打ち出していただきたい。  三つ目には、さっきもオープンスペースの話をしましたが、公共空間の創出とともに公益的な施設もどこまで誘致をできるか努力をしていただきたい。  最後に、地域の人口増ですね。ここは三千人を予想されていますし、すぐ近くにある環八沿いの都営八幡山住宅も建て変わります。既存よりも戸数がふえるという計画になっているとも聞いていますので、八幡山周辺の地域の人口増にどう対応していくのか、これは烏山総合支所としても大きな課題だと思っておりますので、決定権限が今ない世田谷区としても、いかに、何が、どうすればできるのかということを近隣の住民の側に立ってしっかりと努力をしていただきたいということを加えて、残念ですけれども取り扱いは継続ということでお願いします。 ◆桜井稔 委員 我が党は趣旨採択でお願いします。  やはり、この一種低層住宅のところのこの周辺の住宅地であるから、それに合ったまちづくりというか、住環境のよいまちづくりを進めていくことが必要だなと思うんですね。そのために、区画整理も入っているということでしょう。だから、そういうこともあれば、なおさら戸建て住宅もつくりながら、もちろんそれは最低敷地を広げるとかして大きくしていくということも含めて、そういう世田谷にふさわしい、やっぱり本当に住環境のよい住宅地をつくって、それでなおかつ住民が避難ができるような道路もちゃんと確保していくということも含めて、こういう町をつくっていくことが今必要ではないかなと。
     ここに一千戸の三千人が密集するような状況は、やっぱり避けるべきではないかなと私は思うので、用途は変更しないということで、趣旨採択をお願いしたい。 ◆木下泰之 委員 この問題は、世田谷区政の大きな一つの課題だと思うんですね。世田谷というのは緑豊かな地域であったというのは、戦前から防空緑地などがあって、戦後初の石川栄耀さんがつくった戦災復興計画でも緑地にかなりの部分入っていて、それからくさび型に副都心、都心まで緑地が入っている。そこに道路が計画されて、道路のわきにも緑地が入っているという、そういう計画が変質していった歴史なわけですね。しかも、昭和四十四年に、これは緑地をかなりの部分を東京都内の緑地を廃止して区画整理すべき地域に変えてしまったわけですね。以前は防空緑地だったわけで、その防空緑地のときに明大がここにグラウンドを買って、それでずっと続いていると。  だから、こういった跡地というかグラウンド、広いグラウンドとか芦花公園もそうですけれども、そういったところは、そういう戦前からの日本の緑地政策の遺産なんですよね。その遺産を食い潰すようなことをやってはいけないと思うんですよ。区画整理で、区画整理すべき地域に今法律上なってしまっていますから、それでも別に高層誘導する必要もないわけですよ。一種住専のままにしておけば、まずは明大は売ろうとしなかっただろうし、それから、これからでも一種住専にすれば、それなりの対応をすることができるわけですよ。緑の消失ということから考えると、財政出動だって必要かもしれない。そういうことまで含めて、せっかくの貴重なこういったグラウンドについても、緑がないといっても、これはみどり率に含まれますよ、まさにこういった広いグラウンドというものについては。そういうものがやっぱり世田谷の中に少なくなってきているということ自体が問題なわけですよ。  都市計画の根本問題なのに、これについて区画整理の話なんぞはこの委員会にさえ報告もきちっとなかった。もう先行して東京都と話し合いが進んで、三十メートルのマンション、そういったものを企画して、それに基づいて住友不動産が買うという話が進んできているわけですね。こういうことをやっては、本当に区政の信頼にかかわることですよ。しかも、新しく区の基本構想だってこれからつくろうといったときに、こういったことを区議会にも隠しながら先行してやっていくということ自体が非常に問題であると。  そういった意味から、今回の請願については採択していただきたいと、そのように思います。 ◆青空こうじ 委員 この計画自身、確かに土地の問題、いろいろありますが、すばらしい計画だと思います。まして敷地内に道路ができる、まして幅の広い道路ができる、大変あの地域は駅から歩いて約九分ぐらいで着く場所なんですが、僕はちょっと困っている点があるんです。やっぱり三千人がふえると保育園の問題、まして今、今回やっと船橋中学校と希望丘中学校が統廃合になって船橋希望中学校になったんだけれども、今度は増築して、これからつくるわけですね。今、計画ができていると思うんですけれども、もっと大きくつくっておかないと困るなという点があります。まして、すぐ環八を渡ったところには芦花小と芦花中学校もできていますけれども、今回この計画が出てきたということは、中学校の校舎をもうちょっと考えていただきたいなと思っています。  そして、この住友不動産ができた場合においては、七階と十階の屋上には、できればこの住んでいる人たちの、みどり率の関係で野菜畑をつくってくれるとか、そういう面も今までのマンションとはちょっと違ったものをみどり率のためにやっていただきたいなと思って、私は今回はこの件に関しましては継続にします。 ◆唐沢としみ 委員 ここのグラウンドは本当だと残していただきたいけれども、いろいろな状況でこういう形で審議しているわけであります。できるだけ高さについては、この形にとらわれることなく抑えるというようなことと、また、人口についても、あの地域もだんだんとバランスからして高齢化しているけれども、若い方も住めれば、そういうバランスを考えた都市のあり方、また施設のあり方も問われておりますので、そうしたことを踏まえて、極力人口についても抑えるという形と同時に、それに合った公共施設など計画的に進めていってほしいと思っております。  先ほど請願者の方で風害の問題とか、また防災問題ということも指摘されたわけですけれども、ここには、真ん中のところにはオープンスペースとして災害ということもあるようですから、ぜひ開放的かつ近所の方々が利用できるような、そういうスペースも含めながら、まだまだこの跡地については、請願の方々が申し上げたように非常に地域で心配されており、一千ということも指摘されてきたし、さらにまた人口等とあわせて話し合いをして、垣根を越えたおつき合いをしていきたいということで、コミュニティーなんかについては非常に気にしているようでありますので、そうしたことを含めて、非常にもっともっと話し合いを重ねながら、本当にいい形でつくっていただきたいと思います。  この請願については、これからの人口増など方針という非常に難しい課題も基本構想の中ではとらえておりますけれども、こうしたことを十分踏まえながら、請願については継続ということで。 ◆佐藤美樹 委員 この八幡山グラウンド跡地があるあたり、烏山地域、今回保育園に関しても待機児がふえそうなエリアで、私の周り、比較的近所なので、やはり八幡山、上北沢、芦花公園あたりで保育園に入れなかった方が周りに結構いるので、またこういうものがふえると大丈夫かなという懸念があります。  先ほど既に計画に織り込み済みということで、事業予定者ですけれども、ちょっと三十人規模というのが需要に対してどうなのかなという、数字がちょっと気になるところなんですけれども、そういったことも含めて、住民の人たちのこういう公共の施設に対するニーズをきちんと意見交換していただきたいと要望して、扱い自体は継続でお願いしたいと思います。 ○下山芳男 委員長 それでは、本件の取り扱いについてですが、採択、趣旨採択、継続と意見が分かれておりますので、まずは継続審査とすることでお諮りしたいと思います。  本件を継続審査とすることにご異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○下山芳男 委員長 ご異議なしと認め、平成二四・八号は継続審査とすることに決定いたしました。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○下山芳男 委員長 それでは、ここで休憩いたします。一時三十五分再開とさせていただきます。     午後一時二十二分休憩    ――――――――――――――――――     午後一時三十四分開議 ○下山芳男 委員長 休憩前に引き続き、会議を開きます。  請願審査を続けます。  (5)平二四・九号「街づくり条例に基づく助言及び指導の徹底に関する陳情」を議題といたします。  ここでお諮りいたします。本件について陳情者より趣旨説明したい旨の申し出があります。これを許可することにご異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○下山芳男 委員長 ご異議なしと認め、そのように決定いたします。  趣旨説明を聴取するため、委員会を休憩いたします。     午後一時三十五分休憩    ――――――――――――――――――     午後一時四十三分開議 ○下山芳男 委員長 休憩前に引き続き、会議を開きます。  本件について、理事者の説明を求めます。 ◎安藤 烏山総合支所街づくり課長 街づくり条例に基づいて助言及び指導の徹底に関する陳情についてご説明申し上げます。  張り図をご用意させていただきましたので、張り図にてご説明申し上げます。  位置でございますが、粕谷一丁目になります。世田谷の自動車学校がございまして、道路を挟んで北側の土地です。東側には芦花公園、五百メートル先には環状八号線、北西方向には京王線の千歳烏山駅がございます。  続きまして、都市計画の用途地域関係です。計画地近辺は第一種中高層住居専用地域で、建ぺい率が六〇%、容積率二〇〇%、第二種高度地区で、高さ制限は四十五メートルです。この通りが粕谷区民センター通りと通称呼ばれておりますが、ここから北方向は第一種低層専用地域で、建ぺい率五〇%、容積率一〇〇%、第一種高度地区で高さ制限は十メートルでございます。土地区画整理事業をすべき区域となってございます。  計画地の周辺の状況ですが、東側、当地がここですが、拡大しまして東側の建物と西側の建物と、それから北側には戸建て住宅が建ってございます。計画地の敷地面積、この青で囲みましたところですが約四千二百平方メートル、建築面積は千九百平方メートル、延べ床は九千五百メートルでございます。建物の配置はピンク色で囲みました、これは上空から見た建物、外壁をあらわしてございます。階数は三階から十一階でございまして、塗りつぶしたところが十一階の計画になってございます。  立面図をごらんください。こちらになります。こちらが南で、自動車学校、道路がありまして、南側に十一階で、北に向かうほど階段状で低くなりまして、ちょっと小高くなりまして、ここに戸建て住宅があります。この紫色は敷地境になります。計画している建物は、建ぺい率四四・二二%、容積率は一九九・三六%となっております。  それでは、席に戻りまして条例手続等経緯についてご説明申し上げます。  本件は、昨年四月一日に改正いたしました街づくり条例の建築構想の調整等に該当する事案でございまして、昨年六月、事業者から建築計画の事前相談を受けました。区では、これを受けまして当該地における街づくり誘導指針を策定し、事業者へ七月十五日に文書にてお渡ししてございます。その後、七月二十五日に建築構想の届け出が区に提出されました。この街づくり誘導指針は、都市整備方針の将来都市像や都市づくりの基本方針を初め、道路整備方針、みどりの基本計画など分野別の方針、計画について、当該地に該当するものの内容をまとめ、まちづくりを誘導するために指針として取りまとめてございます。  区といたしましては、この指針に基づいて、事業者に建築計画において協力を要請するという意味を持ったものでございます。その後、事業者は周辺住民の方への建築計画の説明会を八月に二回、九月に再説明会を二回開催してございます。説明会の後、建築計画地の東側、西側マンション住民の方と、北側戸建て住民の方から、事業者との意見交換会の開催の要請があり、区は意見交換会を開催してございます。昨年十月、十一月に計二回開催いたしました。  主な意見といたしまして、東側、西側マンションの住民の方から、十二階の計画を七階まで下げるよう計画を再考してほしい、区の都市整備方針では低中層の地域となっているという意見がございました。一方、北側戸建ての住民の方からは、高層階の建物でつくってくれたほうがよい、建物を全体的に七階にすると北側の建物が今の案より近づくため圧迫感が出てくる、既に建っているマンションの日陰が発生しているので日陰は余り気にならない、建物が近くに迫るより十二階の案のほうがよいという意見がございました。事業者からは、既存樹木を残し、隣接周辺の配慮をすることを考慮して、十二階から階段状の計画とした。事業採算上、変更は難しいとの意見がございました。  意見交換会は二回開催いたしましたが、平行線のまま終了となってございます。その後、事業者は十二階から十一階に計画を変更して、住環境条例の届け出は十一月二十九日に提出されてございます。中高層の条例は、本年一月十四日、みどりの基本条例は一月二十七日、風景づくり条例と環境基本条例は二月三日に届け出の手続がされております。ユニバーサル推進条例の届け出は四月三日でございました。現時点では、確認申請はこれからとなってございます。  計画を十一階に変更したことについての説明は、事業者が中高層条例に基づき説明会を開催してございます。出席されなかった住民の方へは、事業者が戸別訪問で説明を行っております。  続きまして、陳情項目についてご説明いたします。  一点目ですが、区は、街づくり条例に規定している計画の誘導、助言、指導をしていない。また、都市整備方針に示す低中層住宅に適合しない建物を事業者の一方的な理由で建築することは、今後のまちづくりにおいて低中層のまちづくりを維持できなくなるという内容です。この点につきまして、十二階の建物、これは建築構想の届け出時の階数になりますが、低中層とは言えませんが、本建築計画は用途地域や高度地区による都市計画の制限には適合してございます。また、既存の緑を保全、活用する計画や、北側の戸建て住宅へ新たな日影の影響を考慮して計画していることを総合的に考えますと、不適当とは言えないと判断してございます。  また、都市整備方針は、都市づくりの面から目指す将来像や基本方針でありまして、個々の建物を具体的に制限するものではございません。これをもちまして、建築物の具体的な高さや階数の行政指導はできないものであります。意見交換会は、建築計画がまだ固まらないうちに、言いかえますと、変更が可能な段階で事業者と周辺住民で話し合い、お互いの意見を理解し、よりよい建築計画を目指すために行ったものでございます。  二点目です。本建築計画は、冬至以外の季節に建築基準法の日影規制の制限時間を超えているため、街づくり条例に夏至の日影規制を設けてほしいという内容でございます。この点につきまして、街づくり条例は街づくりを進めていく上での手続を定めることを目的とした条例でありまして、個々の建物の規制を設ける目的の条例ではございません。また、日影規制は冬季の日照時間が一番短い厳しい条件での冬至日における日影の規制をしたものでございます。他の季節は日照時間が長くなるため、夏至における日影を規制する考えはないと考えます。 ○下山芳男 委員長 ただいまの説明に対しご質疑がありましたら、どうぞ。 ◆桜井稔 委員 この計画では何戸ぐらいつくられるんですか。 ◎安藤 烏山総合支所街づくり課長 計画戸数は百八戸でございます。 ◆桜井稔 委員 これは全部分譲ですよね。賃貸ですか。 ◎安藤 烏山総合支所街づくり課長 分譲のご予定とお聞きしております。 ◆桜井稔 委員 これは、都市整備方針においての低中層住宅地区のまちづくりとなっているんですけれども、この地域は整備方針ではそういう地区というか、地域になっているんですか。 ◎安藤 烏山総合支所街づくり課長 都市整備方針の中ではそう位置づけてございます。 ◆桜井稔 委員 先ほど言ったように、しかし、でも低中層とは言えないんだけれども、行政指導はできませんというような説明でしたよね。都市整備方針から外れてしまうんだけれども、これは行政指導できないから認めてしまうということなんですか。教えてください。 ◎安藤 烏山総合支所街づくり課長 都市整備方針の中では低中層という表現でございますが、いわゆる低層、中層という定義がございません。ですから、何階というか高さでご指導させていただいておりますので、ここは四十五メートルという高さがございますので、その高さの範囲内であれば、それはもう適合というふうに理解してございます。 ◆桜井稔 委員 先ほどの説明では、あなたが低中層とは言えないと言ったんですよ、この計画を。そう言ったんですよ、説明を、私たちに今。そうじゃなくて、高さが四十五までだから大丈夫ですと。そもそも世田谷区がつくったその都市整備方針に対して、これを守るという姿勢じゃないんですか。 ◎安藤 烏山総合支所街づくり課長 ご説明の中で、低中層とは言えないという高さですけれども、低中層という言葉の概念から、二けたの階層は低中層というのには考えにくいという意味の表現でございます。 ◆佐藤弘人 委員 関連しますけれども、いわゆる低中層を誘導しながらと言いながら四十五メートルまでオーケーだという、いわゆる方針と法が合っていないということですよね。それで、ここはもともと地区計画を策定するということはなかったんですか、以前は。 ◎安藤 烏山総合支所街づくり課長 地区計画が一番行政指導しやすいというか、かなり担保できる方法なんですが、昨年の街づくり条例に区民街づくり計画というのを一つ制度で設けました。これは、いわゆる紳士協定のつくりなんですが、非常につくりやすい分、個人というか私権の制限の担保力は非常に弱いです。もう一つ上がりまして地区街づくり計画、これは従来からございますが、こういった方法ですと、区の窓口で行政指導が裏づけを持ってできるんですが、それをするがためには私権の制限、私の権利の制限が発生しますので、やはり係る方のお集まりいただいて、今、例えば四十五メートルの高さが可能なんだけれども、この辺は例えば三十メートルにしましょうとか、二十メートルにしましょうとかいうことでお話し合いになった結果で、提案を受けて地区街づくり計画というのに持っていってございます。これは、見方は、平たく申し上げると都市計画の地区計画と手続がよく似ているんですが、違いはかなり細かいところまで決められます。そういったものに計画を持っていけば、行政の窓口で具体的に指導ができるものです。それは、意見交換のときにもご紹介はさせていただきました。 ◆佐藤弘人 委員 それはもちろんそうなんですけれども、でも、それはこういう問題が発生してからそういう話になるわけであって、それが事前にできるかどうかが結構ポイントで、今の世田谷区の裁量権と権限から言うと、できる限りの、特に、これはまだ南側に世田谷自動車学校があって、この自動車学校には申しわけないですけれども、いつ、どこに行くかわからないですからね。そう考えれば、住民の皆様は、私たちも含めてそうですけれども、何かが起こればそれは急に大変だということになりますが、事前にやっぱり下地をつくっておく、それを誘導して、そして住民の皆さんに意識を持ってもらう役目を果たすのは行政ですから、その行政として地区計画をしっかり住民の皆さんと自分たちの地域は守りましょうというぐらいの意識啓発を高めていくのは、それは私は行政の役割だと思うんですね。  ですから、今後も含めて、この粕谷だけの事例ではないでしょうけれども、いつ、どこで、どういう大規模な土地がぽかんとあいてしまうかもわかりませんし、あき始めて、既に他の民間事業者が手をつけてからではもう時既に遅しとなってしまいますので。ですから、今後はだから今、この間意見交換会でその話をされたということで、ちょっと今回の事例には間に合わないんでしょうけれども、今後、この地域に関する烏山地域担当としての地区計画の街づくりの策定についてはどうお考えなんですか。 ◎安藤 烏山総合支所街づくり課長 具体的に申し上げますと、例えば、都市計画道路事業が行われたところとか、直近で言いますとウテナ本社前の千歳通り、従前六メートルから倍の十二メートルに道路整備を進められていますけれども、そういう基幹事業がありまして、それの沿道整備という点では行政側が沿道の方、地権者の方に声をかけさせていただいて、新たにルールづくりをいかがでしょうかというのはございますが、当該地区で住んでいらっしゃる方からのそれなりの胎動といいますか発意が何かしらないと、行政が全くお考えがないところに持ち込むのが受け入れられるかどうかという点では非常に乏しいかというふうに考えております。 ◎板垣 副区長 今の問題に関しては、当時四十五メートルの高さ制限を入れるときに、住居系は約九割あるんですけれども、そのうち五割は一低層、二低層なので、そこは十メートル、十二メートルの制限があって、だから四割ぐらいに四十五メートルの中高層のところに高さ制限を入れたんですけれども、そのときもやっぱり高いというようなご意見もあったわけですね、我々説明に行ったときに。そのときに我々も説明をさせていただいたのは、ぜひ地区計画で、その場所場所でさらに高さ制限することについては、我々も住民の総意があればそういうことはできるので、ぜひそういうことを区としてもまちづくりとして考えていきたいという話はしてきております。ただ、それがどこでどういう場所が、そういう開発が起きるかというのは、我々が先に動くというのもなかなか難しいところもあって、そこら辺は我々も課題として考えておりますけれども、できればそういう動きが出る前に、できれば地区計画で皆さんと総意のもとに高さ制限とかをさらに小まめにしていくということは大切だと思っておりますけれども、なかなかそこら辺が、開発の動きが的確に我々も把握できないところがありますし、一方で大規模団地の建てかえ等がありますので、そこの地区計画は一方で一生懸命やらないといけないというところもあって、ちょっとそこら辺については、今後まちづくりとしてどういうふうに地区計画とかを駆使しながら、そういうまちづくりを誘導していくかについては各支所の街づくり課とも連携しながらやっていきたいというふうに考えているところです。 ◆木下泰之 委員 低中層と言いながら、さっき四十五と言ったけれども、一方で高度地域には四十五と三十の二通りの規制があったはずですね。当然、低中層だったら三十の規制をかけるべきだったんじゃないですか。どうしてかけなかったんですか。 ◎松村 都市計画課長 現在の高度地区の指定、おっしゃるとおり三十と四十五メートルがございまして、平成十六年に指定しているわけですけれども、現在の用途地域の建ぺい率、容積率、高度地区、こういったことである程度仕分けもして、規制が余り厳しくないところは四十五、ある程度規制がそこよりも厳しいところは三十といった考え方の中で、三十と四十五の指定をしたという経緯でございます。 ◆木下泰之 委員 平成十六年に高度地区については四十五と三十をつくったわけだけれども、少なくとも低中層の都市整備方針というのはその前ですよね。時系列的にはどうなんですか。 ◎松村 都市計画課長 中間見直しを平成十七年にやっていますけれども、もともとは平成七年に策定したものですので、土地利用の区分については変更はしていませんので、おっしゃるとおりです。 ◆木下泰之 委員 前にここで中層の定義を聞いたときに、四階から八階までぐらいだというのがあったんですね。僕は当然五、六階だと思っているんだけれども。でも、何かその時割と高目に言って四階から八階だと言ったにもかかわらず、ここを十階、十一階も含めて低中層で認めてしまうということ自体がやっぱりおかしいと思うんですよね。その辺はどうなんですか。こういうものというのは、定義があってしかるべきだと思いますよ。定義がなくて、行政が使う言葉に定義がないなんていうことはあり得ない話なので、どうしてこういうことになるんですか。 ◎松村 都市計画課長 先ほど副区長からもお話ししましたとおり、当時は全区レベルではある程度緩やかなルールといいますか、一定のルールを決めた上で、地区の特性に応じて地区計画で対応していこうという考え方で指定をしております。ただ、今お話しありましたとおり、現在の用途地域等の指定と、今の三十、四十五の高度地区指定が必ずしも整合していないのじゃないかということは、そういう面はあると思います。したがいまして、今後改定を検討していく都市整備方針の中で、そういったことも見据えて地区区分等についても改めて検討していきたいというふうに思っています。 ◆木下泰之 委員 区が定めて、だから平成十六年のときに四十五と三十の区分、三十だって高いと思いますよ、低中層のところについてね。だから、本来だったらもっと二十、三十ぐらいに抑えてやるとか、そういうことじゃなくてはいけないのに、わざわざ高層誘導の四十五、三十にしてしまって、低中層のところまで高層誘導するように四十五に決めてしまったわけじゃないですか。区に責任があるわけだから、きめ細かにやるということになったら、そこに地区計画を呼びかけて入れるというのは当たり前じゃないですか。大体、再開発をやるときにはほとんど区が呼びかけてやるんですよ、そういうことについてね。でも、区の瑕疵でそういうことになっているんだったら、当然そういったところについては低層誘導するべきです。瑕疵です、まさに。どうですか。 ◎春日 都市整備部長 当時の絶対高度高さを入れるのは、二十三区の中でも一番最初に入れたという経緯がございます。その後各区で導入し始めましたけれども、当時の都市計画の時代的な流れの中では、前向きな姿勢として初めて導入したということです。先ほどもご説明させていただいたように、よりきめ細かな都市計画、まちづくりということでございましたので、それにつきましては大分世田谷区も地域特性がございますので、地域ごとによりきめ細かく、地元の皆様のご意見を伺いながら決めていくというふうな形の中で、当時そういう絶対高さ、高度地区を導入したということでございます。今、基本構想、基本計画も見直しに入っておりますし、都市整備方針につきましても、先般都市計画審議会にも今後の進め方についてご報告させていただきましたけれども、そういった中で、区民の皆さんにもご意見いただきながら、今後よりきめ細かな都市計画を進めてまいりたいというふうに考えています。 ◆木下泰之 委員 そういう状況の中で、今回街づくり条例ができたわけじゃないですか。その中で、あらかじめ話し合う制度もできたわけでしょう。それで全然成果が得られないといったら、これは困るわけですよね。せっかく条例を変えたって、結局は役に立たないという話じゃないですか。これは、世田谷区はもっと真剣になって誘導すべきなのじゃないですか。どういう努力をしているんですか。初めての事例でしょう、これは。 ◎松村 都市計画課長 本件の意見交換会については私も出席していませんけれども、条例の一般的な趣旨としましては、合意形成目指して周辺住民と事業者が話を続けるという、こういった調整の場として設定をしておるわけですけれども、冒頭、今説明をしましたとおり、都市整備方針自体は、要するに区が決める都市計画はその方針に従わなければいけないということですけれども、個々の建築計画までは都市整備方針をもって制限できないということで、行政指導としての限界はあるということでございます。 ○下山芳男 委員長 それでは、以上で質疑を終わります。  それでは、本件に対するご意見と取り扱いについて、あわせてお願いいたします。 ◆和田秀壽 委員 本件については、我々会派としましては話し合いましたが、またきょう改めてこの説明を伺って、街づくり条例に地域でのまちづくりを良好な計画として誘導するとありますけれども、この計画を聞いた限りでは、この地域には決して大きく逸脱しているというふうにはとらえられませんので、また、この北側の戸建て住宅に関しましても、一番日影の関係で影響を受ける建物について、皆さんがというか強い強い反対が出ているわけではないということを聞きまして、世田谷区として条例によって個々の建物に対して、また個々のこういう物件に対して助言指導というものはやはりできないというところが現在の状況では仕方ないのかなという感じもいたします。  そういうことによって、この件につきましては不採択で扱いをお願いしたいと思います。 ◆佐藤弘人 委員 公明党としても、いろいろ協議をさせていただきました。確かに、今自民党からもありましたように、現状の建築計画については適合と認めざるを得ないんですが、ただ、前の二つの陳情にも私は申し述べましたけれども、世田谷区のこれからのまちづくりを、どうやって世田谷区が住民の方と共同で主導してつくり上げていくかということを考えれば、余りにも権限も裁量権もなさ過ぎると。その顕著なのが今回の街づくり条例についても、確かに個々の建物について規制をしろというわけではなくて、集団で規定することさえも、なかなか権限と裁量権がないがゆえに細部まで目が行き届かなくなってしまうのはやむを得ない状況であると思います。  そう考えれば、今回当該敷地に関しての問題のみならず、やはり真摯にもう一度世田谷区の街づくりを、どうやって世田谷区の思いと、それから地域に住んでいる住民の方の思いをあわせてつくり上げていくかを考えれば、やはり都市計画決定権限の移譲も含めた検討会をしっかり設置しながら、どうやったらそれができるのかというのを本当に全力で取り組んでいかなくてはいけない時期に来ていると思います。  ですから、取り扱いは、そういった意味では現状継続ということになりますが、ぜひこの街づくり条例が理念だけではなくて、実効性と効果をしっかり町の中に反映できるようにしていくための努力を続けていかなくてはいけないということを申し述べておきます。 ◆桜井稔 委員 我が党は趣旨採択でお願いしたいんですが、街づくり条例の目的がここに書いてあるように、「建築構想の段階で、区が街づくりの方針等との適合を確認し、地域の環境に合った良好な建築計画を誘導する」ということから見ると、やはりこの地域整備方針に合わないような建物を許してしまうような状況が今ある中で、今後、本当に区がいろいろ知恵を出して住民と一緒に地域整備方針に合うようにどうまちをつくっていくかというのがすごく大事なことであって、それを本当に最大限力を尽くすべきだったんだろうと思うんですね。今後も含めて、やっぱり出されていること、すごく大事だと思うんですけれども、そういう、その地域に合うように助言、指導ができるような仕組みというか、区の姿勢ですよね。それを本当に今後やっていくべきじゃないかなと思いますので、私はぜひこれは趣旨で採択していただいて、進めていただきたいと思っています。 ◆木下泰之 委員 烏山地域の事案がきょうは幾つか出てきましたけれども、どうも話を全部総合すると、この辺はむしろ高層誘導していると。区のほうが高層誘導しているのじゃないかというふうに疑われてしまいますよね。特に、低中層は定義がはっきりしているわけですよ。答弁では四階から八階までと言ったわけだし、普通だったら五、六階というのが普通の解釈の仕方ですよ。それを平成十六年の高度地区のときに、最高高さを決めるときに四十五と三十の選択があるにもかかわらず、三十のほうをとらずにここを四十五に決めてしまったと。そのこと自体が高層誘導なんですよ。そういったことについて、区長がかわってそういう大規模再開発等にも一つの歯どめをかけるという公約のもとに当選してきたわけだから、少なくとも見直しに向けて動くべきだし、新しい条例もできてきたわけだから、それに基づいての、かなりの区としての積極的な対応を示すべきなのにそうしていないと、それは非常に問題だと思います。  区議会としては、この陳情についてはやはりきちんと採択して、これは区がなかなかそういう誘導に向かっていかないのをやっぱりきちんと改めてもらうための請願採択をするべきだというふうに思いますので、これは採択でお願いします。 ◆佐藤美樹 委員 この件は、陳情者の方の説明ですとか理事者の方の説明を聞いていて、やはりここの地域、烏山の地域整備方針には低中層住宅地区の定義、何階というのがなくて、北沢のほうには三から五というのが記載されているとか、ちょっと用語の定義も含めていま一度この世田谷区の都市整備方針がもうちょっと整理をされなければいけない時期に来ているのかなというふうに感じます。その辺をしっかり世田谷区として、この烏山地域だけでなくて全域でこういった都市整備方針、用語の定義も含めてやっていくちょうどターニングポイントであるということを認識していただいてやっていただきたいと要望して、扱いとしては継続でお願いしたいと思います。 ◆青空こうじ 委員 初めの街づくり協議会ですか、やっぱり世田谷区の中に各地域まちづくりがあるんだけれども、その話し合い、本当は世田谷区で全部が同じまちづくりのやり方をしなければいけないのだろうけれども、各地域によって異なることがあるもので、今回も一生懸命住民の人たちと自分たちのマンション、一生に一度買うマンションなのに、その建物にこういう支障ができて、隣のマンションは七階、うちも七階だから七階にしてほしいというのに、向こうは十二階にして、十一階に下げたというけれども、この話し合いというのかな、せっかく自分たちが住んでいる町はやっぱり自分たちがきちんとやっていかなければいけないというまちづくりの根本がちょっと欠けているような感じがしますもんね。ぜひ、本当にきょう来ている説明してもらった方は一生懸命このために努力していると思うんですが、もうちょっとまちづくりをきちんとして、やっぱり自分たちの町をよくするためにもぜひ皆さん頑張っていただいて、私は今回は継続という形にします。 ◆唐沢としみ 委員 本件については、継続にしていただきたいと思います。  五つの総合支所、まちづくりの特色とか、またまちづくりセンターということで地域らしさが言われていながら、なかなかきょうも朝からいろいろと高さ制限とか用地の使い方など、議論がされていたわけですけれども、せっかく町をよくしていこうというそういう思いが、こういういろいろな条例をつくっても実現されていないし、また、区民も十分理解されていないようなことが大変気になります。基本構想計画、そしてまた構想と、そしてそれに合わせた地域整備方針、地域らしさということで、できるだけ区民と、またそこに住む新しい方の接点など、そしてまたどっちかといえば大型施設をつくって新たな人が住むということでなく、住んでいる方々が住み続けられる中で、どう町を活性化し、また防災に強い町ということを考えると非常に大事だと思います。常に建物についていろんな議論が交わされるのですけれども、これからやっぱり自分たちの町ということで、行政も一体となって取り組んでほしいと思っております。  この件については、先ほど言ったように継続ということで扱っていただきたいと思います。 ○下山芳男 委員長 それでは、本件の取り扱いについてでございますが、採択、趣旨採択、継続、不採択と意見が分かれておりますので、まず、継続審査とすることでお諮りしたいと思います。  本件を継続審査とすることにご異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○下山芳男 委員長 ご異議なしと認め、平二四・九号は継続審査とすることに決定いたしました。  それでは、ここで昼食休憩をとりたいと思いますが、よろしいでしょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○下山芳男 委員長 それでは、三時に再開させていただきます。     午後二時二十分休憩    ――――――――――――――――――
        午後三時開議 ○下山芳男 委員長 それでは、休憩前に引き続き、会議を開きます。  2報告事項の聴取に入ります。  最初に、(1)平成二十四年第一回区議会臨時会提出予定案件について。  報告①議会の委任による専決処分の報告(自動車損傷事故に係る損害賠償額の決定)について、理事者の説明を願います。 ◎笠原 公園緑地課長 それでは、議会の委任による専決処分の報告をいたします。  自動車損傷事故に係る損害賠償額の決定でございます。  本件につきましては、さきの二月二十八日の本委員会において事故の報告をさせていただいております。  発生日時につきましては、平成二十四年二月十三日午前九時十五分ごろ、また、発生場所については世田谷区大蔵六丁目三番先路上でございます。  こちらの事故内容でございますけれども、自動車運転中に区が管理しております街路樹の枯れ枝が落下いたしまして、自動車のボンネットにへこみを生じたものでございます。  裏面をごらんいただければと思います。裏面上の図面が案内図になってございます。下の図面は見取り図になっておりまして、乙の車両が走行中に街路樹から枯れ枝が落下したものでございます。  本件につきまして、事故後示談交渉を進めてまいりました結果、最終的に損害賠償額三十万八千九百三十四円で示談がまとまりました。本件につきましては、特別区自治体総合賠償保険より全額補てんされることとなっております。  専決処分日は、平成二十四年四月十六日でございます。  報告は以上です。 ○下山芳男 委員長 ただいまの説明に対しご質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○下山芳男 委員長 なければ、本件の報告を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○下山芳男 委員長 次に、(2)テーマ別区民意見交換会の実施について、理事者の説明を願います。 ◎松村 都市計画課長 テーマ別の区民意見交換会の実施についてご報告をいたします。  なお、本件は五常任委員会あわせ報告でございます。  1の趣旨でございますが、昨年度開催いたしました保坂区長と語る車座集会の実施状況を踏まえまして、区民と区長がより深い意見交換を行う場として、今年度はテーマを特定したテーマ別区民意見交換会を実施することとしましたので、その概要についてご報告をするものでございます。  2実施テーマの予定でございますが、恐れ入りますが資料を一枚おめくりいただきまして、表の一覧がございますが、今回の実施に当たり各所管部から応募のありましたテーマ案の一覧表になっております。一年間を通じまして十三回を予定しておりまして、テーマの内容、開催想定時期、担当課を記載しております。なお、開催時期が決まっているテーマにつきましては、日程等も記載をしております。また、担当課欄に黒い菱形の印がついているものがありますが、こちらについては担当所管が複数あるため、事務局として中心を担う担当課を示しております。  参考までに、都市整備領域につきましては、ナンバー7の世田谷の将来における都市像について、ナンバー12の世田谷みどり33の推進を予定しております。  かがみにお戻りください。3実施概要でございますが、記載のとおりでございますけれども、(7)にありますとおり、実施の形式につきましては少人数での討論やフォーラムなど、テーマにふさわしい形式や規模、時間帯を各所管部において設定をしていく予定でございます。  4議会報告でございますが、開催日程が決まり次第、所管部より開催日の一カ月前から二カ月前の該当常任委員会に実施内容についてご報告をいたします。また、終了後につきましても各常任委員会に開催の結果をご報告してまいります。  報告は以上です。 ○下山芳男 委員長 ただいまの説明に対しご質疑ありましたら、どうぞ。 ◆木下泰之 委員 これは、テーマは各所管部が挙げてきたやつでテーマを決めたということですか、今の説明ではそういうふうに理解しておりますが。 ◎松村 都市計画課長 今回の案でお示ししますテーマにつきましては、所管部で現在取り組んでいる事業であるとか、今後検討していく方針等がある場合に、区民意見をそういったものに反映していくべく設定をしているということでございます。あわせて、昨年度車座集会の中で多くの意見が寄せられた項目でもございます。 ◆木下泰之 委員 車座集会は、最初のほうのしばらく出ていたんですけれども、その中では、例えば京王沿線でやったときなんかについては、京王沿線のことについていろいろ意見が出たときに、テーマとしてそういう沿線の問題等についてもやるとか、ほかのところでも違うテーマで、テーマ別でやりますというのは約束を区長はしているんですよね。ところが、これだと住民の意見、車座集会を一年やって、その中で出たテーマ別で約束した項目さえ入っていないわけですよ。やっぱり具体的に個別、去年オールラウンドで全部の地域を当たった中で出た個別課題というのは幾つもあって、その中でも重要度の高いやつ、あるいはもう約束したやつ、そういうのがあるんだから、そういうのを優先してテーマ別の区民意見の交換会というようなことを設定してもいいと思うんですが、これを決めたのはどういう経緯なんですか。副区長、教えてくださいよ。 ◎板垣 副区長 先ほど説明しましたように、部長会を通じて各所管にいろいろテーマの応募をさせていただきまして、それらの中で今年度いろいろ方針づくりや、あるいは今抱えているテーマ、課題に対しまして、こういうテーマをやりたいというような、そういう応募がありまして、それを最終的に区長にもご報告し、このテーマで今年度のテーマ別区長意見交換会というようなことになってきたものでございます。 ◆木下泰之 委員 そうすると、去年車座集会でお約束になった、テーマ別でこの問題をやりますと言われたやつについてはどう保障されるんですか。これとは別枠で、個別にやってくれということなんですか。 ◎板垣 副区長 お約束したというのがどういうことかよくわかりませんけれども、少なくとも先ほど申しましたような形をとって、区長にもご了解をいただいて、このテーマということで今年度意見交換をさせていただくということでございます。 ◆木下泰之 委員 そうすると、今回の車座集会で個別にいろんな、司会を区長自身がされていたわけだから、その中で約束されたことも幾つかあるわけですよ、いろんなテーマについて、このことは個別でやりましょうと。例えば、京王線の沿線の問題なんかはそうですよ。このテーマはテーマ別でやりますというふうに約束しているんですよね。そういったことについては、全部総括的にどんな約束をしたかとかそういうのを拾い上げて対応するということはしなかったんですか。一年間車座集会をやって、それはもう三分ずつしか時間がないわけだから、当然そういう議論にもなってきたわけだし、そういうお約束もされているわけだから、それを履行しないで、むしろ部のほうの都合でテーマを決めてもう一度一年間こういうのをやるというのはいかにも非効率だし、それから、去年一年やった車座集会を豊かにしていくものにもならないと思うんですけれども、その辺については全然検討していないんですか。 ◎板垣 副区長 今、ご承知のとおり基本構想の改定に向けて一方で動いているわけですね。そうすると、その中でやはり基本構想にも何かこういう意見交換会を通じて出てきた意見も、場合によっては基本構想にも反映していくというようなことも、ある意味並行してそういうことをやりながら、基本構想にも反映していくというような、そういうことも趣旨がございますので、そういう面ではかなり大きなテーマであったり、方針づくりであったり、今抱えている課題であったりというようなことを各所管のほうに出させていただいて、それをもとに決めてきたということでございますので、ご理解いただきたいと思います。 ◆木下泰之 委員 少なくとも、都市整備関係で言ったら開発の問題を抱えているところはみんなそういう、ある面で約束していましたよ。例えば外環の問題だってテーマ別にやりましょうという話もあったし、下北沢だってある意味でそういう話もあったし。だから、そういうものについては、そうすると別枠でとにかく個別にやってくれと、そういう理解でいいですね。 ◎工藤 みどりとみず政策担当部長 昨年、車座集会を五回一緒になってやってきたんですけれども、下北沢も担当したし、京王線の松原とか松沢の地区も担当してきましたけれども、その当時、来年度テーマ別の車座でやるということは決まっていませんので、来年度やるという約束は少なくともしていないというふうに私は覚えていますけれども。もしかしたら記憶違いかもしれませんけれども、私はそう理解したし、去年の段階ではテーマ別の車座集会をやりますということは区長は申し上げていないんじゃないかというふうに思っております。 ◆木下泰之 委員 少なくとも、京王沿線のときの車座集会、あれは八幡山の近くの会館でやったときは、そういうことを区長自身が言っていたよ。だから、それはこのテーマ別意見交換会という、こういう企画ではないかもしれないけれども、テーマ別にこの問題についてはやりますという、あのとき約束していたんだよ。そういうことについて、本来だったら全部一年のやつを集約して、約束したような個別の重要な問題、大規模再開発の問題とか、京王線の問題であるとか、外環の問題であるとか、下北の問題であるとか、二子の問題であるとか、そういったことについては具体的にやっぱり意見交換すべきなんじゃないかなと思いましたけれどもね。それは個別にやるしかないんですね。聞いてないですか、副区長。 ◎板垣 副区長 ご意見があったことは伝えます。 ◆唐沢としみ 委員 7番と12番という非常に大事で大きな基本構想の都市像、それは企画、さらにはこの委員会ですべてに係ることですけれども、やっぱり決まった人が参加するとか、それもいいけれども、いろいろ広く問いかけて人数を絞るということになると、区民にやっぱり世田谷の地域の状況とか将来の資料、そういうものをやっぱり広報なんかで区民にお知らせしながら、そういう中で広く参加する、そういう空気というか環境をつくっていくことが必要であると思うんですよ。そのあたりはこの委員会、副区長もいらっしゃるし、その担当ですから、今の状況ではもっともっと、みんなが本当に真剣に町を考えながら構想していくという、そういうことを引っ張り込むことが大事だと思うんですよ。そのあたりの仕掛けはどういうふうに考えているんでしょうか。 ◎板垣 副区長 実施形式のところでちょっと書いておりますけれども、例えばワールドカフェ方式というような、ちょっと新しい方式も取り入れたいということを考えております。これは、従来ワークショップ方式というようなことがあったんですけれども、それがさらに、そこに参加した人たちがグループごとに渡り歩きながら、そのグループだけでの意見交換ではなくて、他のグループにまた行って意見交換をするというような、つまり、いろんな立場の人がいろんなご意見をお持ちなわけですので、そういう形で、何が今世田谷区に提案をしたいことなのか、そういうことをこのワールドカフェ方式というような新しい方式も含めて取り入れながら、住民の方の区民参加ということを通して、そういう意見を我々も聞きながら、今後の区政にもどう反映していくかというのは議会とも相談しながらやっていきたいというふうに思っておりますので、そういう新しい方式も含めて、できるだけ区民参加の方式を取り入れたいというふうに考えております。 ◆唐沢としみ 委員 段階的な都市像があり、緑ということで、これも大事な世田谷の特色のある問題だと思います。そういったことをお互いにつなぎながら、いい区民の発想を引き出して、さらにつなげて、そしてかかわっていくということ、それは大事なことですので、あらゆることでそうした環境をつくるように努めていただきたいなと思います。  また、車座集会が継続するということも大事なことですけれども、新たにテーマということは以前から議題であったので、そうしたテーマとあわせて車座というのは直接の所管ではないんですけれども、拾っていくという、設定していくことが大事だと思いますので、ぜひこうしたことを常に皆さん方に問いかけながら、いい宿題というか、成果がある、未来に向けてのいろんな発想が出てくることを期待して、要望としておきます。 ◆桜井稔 委員 今の話で、ワールドカフェ方式というのは、区長は出席するのだけれども、例えば百人規模になると二十人ずつでグループになって意見を交換すると、区長はどこのテーブルに行くかわからないけれども、そういう各テーブルのところに管理職が行ったり区長が行ったりして意見を集約するというような感じなんですかね、やり方。 ◎松村 都市計画課長 詳細につきましては、テーマごとにそれぞれの所管で工夫してやることになるとは思いますけれども、ワールドカフェ方式というのは、一般的なお話だと、今お話しありましたとおり、グループを移動しながら、短時間で一グループで議論をして、ある時間がたつと違う方々とまた違うグループを組んでまた議論を重ねていくと。こういうことを複数回重ねながら、最終的にまたもとのグループに戻って何らかの発表をしたりとか、意見交換をしたりと。こんな形でできるだけ、カフェのような雰囲気でリラックスしてやるといった設定をしてやるような形のものでございます。 ◆桜井稔 委員 では、区長はそこの場ではどういう位置でいるの。 ◎板垣 副区長 まだ詳細はこれから各テーマによって、どういう形式でやるのがそのテーマにおいてはふさわしいかというのは、各所管がまた議論を重ねて対応しますので、通常の意見交換になるかもしれませんし、今みたいなカフェ方式みたいな方式を取り入れるかもしれませんしということですので、今のところ詳細については申しわけありませんが、そういうことでご理解いただきたいと思います。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○下山芳男 委員長 次に、(3)都営住宅の区移管に関する基本的な考え方について、理事者の説明を願います。 ◎皆川 住宅課長 都営住宅の区移管に関する基本的な考え方についてご報告いたします。  区では、第三次住宅整備方針に基づきまして、都営住宅の移管受け入れを推進していく方向でございますが、具体的な団地の受け入れに当たりましては、適正な維持管理や財政負担等を勘案し、都と協議を進めていく必要がございます。このたび都営住宅移管に関する区の基本的な考え方を整理いたしましたので、ご報告いたします。  まず、これまでの経緯でございますが、昭和五十六年十一月に都区で特別区へ小規模団地を含めた事務移管ついて合意がなされました。区では、住宅整備方針ですとか公共施設整備方針に基づきまして、都営住宅の移管を進めてまいりました。平成二年から現在までに移管時建てかえも含めまして三十四団地、千百六十戸の都営住宅の移管受け入れを行っております。  移管に関する基本的な考え方でございますが、まず(1)として、第三次住宅整備方針に基づきまして区営住宅を確保し、住宅セーフティーネット機能を強化するために、今後も都営住宅の移管受け入れを推進してまいります。  (2)として、移管後の区営住宅の維持管理には相応の財政負担が生じるため、適正な維持管理が行えるように、また、維持管理経費を最小限に抑えるために、従前の区移管受け入れ基準を一部見直しまして、その基準に従って都と協議を進めてまいります。  (3)として、団地に保健福祉やまちづくりの機能を付加することで団地としての機能を高め、周辺地域に貢献する施設として活用を図ってまいります。  (4)として、移管住宅への福祉施設等の整備に当たりましては、空き室ですとか余剰敷地等の活用に向けて取り組んでまいります。  (5)として移管時建てかえ、これは建てかえることを前提に移管を受けるものでございますが、そういうことも視野に入れまして、住宅戸数の増加ですとか福祉施設等の一体的整備についても検討してまいります。  (6)として、このような考え方に基づいて取り組みを進める上で、移管を受ける都営住宅を区が政策的に有効活用できるよう、用途制限緩和等の要請、これは移管を受ける団地は二十年間公営住宅として使ってくださいという用途制限があるんですけれども、これを緩和していただくとか、移管に先立ってその改修をお願いするとかといった協力を東京都に求めてまいりたいと考えています。  今後の対応でございますが、これまでの実績を踏まえまして、年間二団地程度、戸数にしますと平均百戸程度の受け入れを行っていきたいと考えております。  報告は以上でございます。 ○下山芳男 委員長 ただいまの説明に対しご質疑がありましたら、どうぞ。 ◆佐藤弘人 委員 改めて伺いたいんですけれども、3の(2)を踏まえてお話しすると、いわゆる都から特別区への移管は小規模団地が中心だと。その小規模団地の移管を受け入れるに当たって、これまで世田谷区として認識しているメリットとデメリットが一体何なのかということと、そのどちらかのウエートが大きくなったので、基準を一部見直して協議を進めていくということになったのかということをちょっと伺いたいんですけれども。 ◎皆川 住宅課長 都営住宅移管受け入れのメリットというのは、やはり区営住宅として管理することになりますから、区民の皆様へ住宅を提供していくことができるということでございます。デメリットとしては、やはり財政負担がかかるということでございます。  この中で、基準を一部見直しというのは、これまで移管を受け入れてきた経験から、こういう団地を受け入れると経費がかかるとかというのがわかってまいりましたので、そういうのを受けないような形の基準づくりをしてきたところです。一番今回の基準の見直しの中でポイントになったのは、やっぱり(3)とか(4)のあたりをちょっと意識しまして、これまでも移管受け入れした団地に保育園を整備したとかというようなことをやってまいりましたけれども、そういったことができるような団地を優先的に受け入れていきたいという、そんな趣旨でございます。 ◆佐藤弘人 委員 そうすると、言い方は失礼かもわからないですけれども、今までは黙って受け入れていたけれども、これからは賢明に判断していきますよということでよろしいですね。 ◆桜井稔 委員 あとどのぐらい残っているんですか。年間二団地、百戸と書いてあるけれども。 ◎皆川 住宅課長 現在、区内に都営住宅団地というのが五十九団地、六千八百七十九戸ございます。そのうち、東京都のほうで移管してもいいよと言っている移管対象になっている団地が四十五団地、二千百七十四戸ございます。その中で、区としましても新耐震基準を満たした団地とかというのを受け入れていきたいと考えておりまして、その数が大体千戸ぐらいになろうかというふうに考えております。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○下山芳男 委員長 続きまして、(4)地域主権一括法施行に伴う争訟事件(マンション建替組合設立認可取消訴訟)の承継について、理事者の説明を願います。 ◎皆川 住宅課長 地域主権一括法施行に伴いまして、争訟事件(マンション建替組合設立認可取消訴訟)の承継についてご報告いたします。  平成二十四年四月一日の地域主権一括法の施行に伴いまして、マンション建替円滑化法関連事務の権限が東京都から区へ移譲されました。これに伴いまして、これまで東京都を相手にマンション建替組合設立認可の取り消しを求めていた訴訟事件が二件ございますが、これについて区が被告として承継することになりましたので、ご報告いたします。  争訟事件の概要でございますが、まず一件目が桜上水団地でございます。  原告は、区分所有者の方十五名でございます。  訴えの概要でございますが、建てかえは、住環境の破壊と生活の質の低下をもたらし、また、区分所有法上の建てかえ決議は実態的にも手続的にも違法であることから、建替組合の設立認可を取り消すべきであるという内容でございます。  これまでの経過でございますが、平成二十二年一月十九日に訴状が提出されまして、このときは、要は設立組合の認可の差しとめ請求だったんですが、東京都は七月二十日に建替組合の設立認可をいたしましたので、八月三日に訴えが変更されまして、取消請求へ変わってございます。十月には、建替組合自体が訴訟参加をしております。  それから(2)の池尻団地でございます。これは、区分所有者二名の方が原告になってございます。  訴えの概要でございますが、これも建てかえ決議が手続的に違法であって、法令に違反しないことを要件とするマンション建替円滑化法上の建替組合の設立認可は取り消すべきであるという主張でございます。  これまでの経過としましては、昨年の八月に建替組合が設立認可されておりまして、その後十月に訴えが起こされまして、ことしの一月にはやはり建替組合が補助参加をしているという状況でございます。  ご説明は以上でございます。 ○下山芳男 委員長 ただいまの説明に対しご質疑がありましたら、どうぞ。 ◆佐藤美樹 委員 この争訟事件、区が被告になったということなんですけれども、今後、この件に関してこの都市整備委員会にどういった情報提供があるのか教えていただけますか。 ◎皆川 住宅課長 裁判所で一定の判断が出たときに、この委員会にご報告するかどうか検討して進めていきたいと思っております。 ◆木下泰之 委員 きょう承継したからといって簡単な報告があったんだけれども、これは内容が全然よくわからないんですよね。だから、少なくとも桜上水団地と池尻団地については、どんな訴状が来て、経過は今までどうだったのかぐらいは、やはりこの委員会に報告すべきなんじゃないですか。そうじゃないと、承継したっていうことでも何を承継したかわからないから、その辺はぜひ委員長のほうで取り計らってください。 ○下山芳男 委員長 ご意見として伺っておきます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○下山芳男 委員長 次に、(5)公金支出差止等控訴事件について、理事者の説明を願います。 ◎佐藤 拠点整備第二課長 公金支出差止等控訴事件についてご報告いたします。  趣旨でございます。二子玉川再開発に係る公金支出差止等控訴事件について、平成二十四年三月十三日に東京高等裁判所で行われた最終弁論で控訴人が訴えを取り下げ、訴訟が終結したので、報告するものでございます。  控訴事件の概要でございます。事件名等は資料のとおりでございます。  一審での原告主張の要旨は、二子玉川東地区再開発事業が違法であるので、支出済みの公金の返還と公金支出差しとめを求めるというものでございましたが、判決は原告主張の却下、棄却となっております。控訴は、この判決を不服としたものでございます。  これまでの経緯でございますけれども、平成十八年十二月の監査請求以降、資料に記載してございますが、この一審、二審判決の経過をたどりまして、このたびの訴えの取り下げにより訴訟終結となったものでございます。  報告は以上でございます。 ○下山芳男 委員長 ただいまの説明についてご質疑がありましたら、どうぞ。 ◆木下泰之 委員 これは報道では和解というような書き方をされていて、それで、何かペーパーも各委員に配られたと思うんですけれども、これは正式なこの委員会に資料として配るべきなのじゃないですか。それで、多少の経緯は説明しないと、報道であった話と、ただ単に取り消したと、訴えを取り下げたということとはどうも整合がつかないんですけれども、その辺の説明はいかがなんですか。 ◎佐藤 拠点整備第二課長 本件につきましては、控訴人から裁判所を通じまして判決以外の解決ができるかどうかの働きかけがございまして、特別区の法務部も含め協議を重ねた結果、裁判所の強いお勧めもございまして、これを尊重して取り下げに同意をしたものでございます。その結果、取り下げがあったと、そういうふうに考えてございます。 ◆木下泰之 委員 取り下げるに当たっては、取り下げるということでいろんな裁判所の努力もあって取り下げるということになったのだろうから、その取り下げるに値する何がしかのお約束をされたのだと思うんだけれども、そのお約束というのは何ですか。 ◎佐藤 拠点整備第二課長 最終弁論において、区は代理人を通しまして、市街地整備についての区の基本的な考え方、二子玉川東地区でのこの間の区及び事業者の取り組み、環境影響に関しての区から事業者への働きかけの考え方などを口頭陳述させていただいております。これを控訴人が受けとめた結果が、訴えの取り下げとなったものと考えております。 ◆木下泰之 委員 その内容をここで読み上げるなりされたらいいんじゃないですか。そうしないと、何かよくわからないまま報告されて、報道では和解だみたいなことになっているものだから、やはりそれはちゃんとしておいたほうがいいんじゃないですか。 ◎板垣 副区長 今ご報告したとおりでございますけれども、その最終弁論で述べた部分の資料について、区が委員長とご相談した上で委員にお出しするかどうか、委員長とご相談させていただければと思います。
    ◆桜井稔 委員 内容が、この二子玉川の再開発の問題で、環境影響評価もそうだし、風対策の問題とか、そういうさまざまなことにわたって住民との関係で、住民のほうが取り下げたわけだから、これは内容そのものも、単なる控訴の取り下げというだけの問題ではなくて、やっぱりここでもちゃんと出して、区長がそれを約束して住民も納得したわけだから、その内容も含めてすごく大事にすべきだから、やっぱり資料は出していただきたいと思います。 ◆木下泰之 委員 大事なことは、都市整備委員会に委員会の資料としてちゃんと配付することなんですよ。ただ単に個別に委員のところに配るとかそういうことではなくて、この委員会の名のもとにおいてちゃんとここに配付をすると、そういうことをしないとけじめがつきませんよ。そういう一つ一つけじめをつけていこうじゃないですか。 ○下山芳男 委員長 板垣副区長と検討します。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○下山芳男 委員長 続きまして、(6)仮称世田谷区立二子玉川公園整備工事(その1)について、理事者の説明を願います。 ◎田中 二子玉川施設整備課長 それでは、仮称世田谷区立二子玉川公園整備工事(その1)について、四月三日に入札がございましたのでその結果及び工事の概要についてご説明いたします。  一枚目の1をごらんください。まず1相手方及び落札金額等でございます。平成二十四年四月三日の一般競争入札によりまして、八億八千四百十万円で落札しております。相手方は、ここに記載のとおりでございます。  次に、工期でございます。平成二十四年五月から二十五年三月十一日までを予定してございます。  次に、工事の概要でございます。まず、整備概要でございますが、お手数ですが裏をちょっと返していただきますと位置図がございます。位置図の中で斜線が引いてある部分、今回ここの三・三ヘクタールの部分が整備箇所となります。  次に、今回の整備区域でございますが、もう一枚目の図面でございます。整備箇所の部分が拡大して刷られてございます。  まず、この整備箇所左半分部分の上側、エントランス広場と書いてあるところがございます。こちらのほうが約二千二百平米、ステージがあり、水飲み場、地下にはここの部分に雨水貯留槽が入ります。  次に、この図面の下の方に憩いの広場、これは高台になってございますが、二千三百平米ございまして、日よけのパーゴラ、トイレ等がございます。  あと、真ん中にちょっと植樹が密に植わっている場所、ここが日本庭園でございます。この日本庭園五千八百平米の中には、滝、流れ、池、あずまや等々ございます。ちなみに、いわゆる旧清水邸書院の修復、移築もこの中に予定してございます。  次に、図面の上の部分に遊び場がございます。こちらが七百五十平米で子どもの遊び場となってございますが、複合遊具ですとか砂場、水遊び等ができる水景施設等がございます。  あと、全体的に防災施設でございますが、かまどベンチが六基、マンホールトイレ二十基、ソーラー照明灯六基、あとは誘導灯五十二基等々整備をしてまいります。  そのほかには、園路、スロープ、給水設備、排水設備、雨水排水設備、花壇、植栽等がございます。  恐れ入ります、また資料の一枚目にお戻りください。4に今後のスケジュールが書いてございます。本年度五月の第一回区議会臨時会におきまして、公園工事の契約の議案を提出いたします。その後、議決が前提となりますけれども、同月には工事を着工し、翌年の三月には工事を竣工させて、春には第一期工事の開園をしていきたいと考えてございます。  報告は以上でございます。 ○下山芳男 委員長 ただいまの説明に対しご質疑ありましたら、どうぞ。 ◆木下泰之 委員 この計画平面図を見ると、ここに富士塚とあるんですね。この富士塚というのは、全く新しくつくったものか、どこかから移設してきたものか、このいわれは何なのですか。 ◎田中 二子玉川施設整備課長 全く新しいものでございまして、特にいわれはございません。ただし、ここから富士山がとてもよく見えるということで、ワークショップの中で多摩川から富士山が見えるという、そういうような前提で公園をつくってほしいというようなこともございまして、場所的にここが一番いいだろうということと、憩いの広場としてお年寄りや子どもたちが集える場所の近くということもございまして、公園の実施設計の中で検討してまいりました。 ◆木下泰之 委員 これは公がつくるものでしょう。歴史的所産として富士塚をここに移築してくるとかそういうのだったらわかります。ただ、全く新しくつくるものについて、これは富士塚と称してつくるのはいかがなものかと思いますよ。というのは、富士塚というのは信仰の対象なんですよ。弥勒というのが始めた富士信仰というのがあって、それの名残として富士塚というのがあちこちに歴史的所産としてはあるけれども、これは新しくここにつくって富士塚という名前をつけるというのは、ちょっと信仰の問題も含めて、信教の自由の問題も含めて、ちょっと問題があるんじゃないかと。だから、なんちゃって富士塚だったら、それらしいものについて名前を変えておいたほうがいいのじゃないかと思いますよ。 ◎田中 二子玉川施設整備課長 今回、これは仮の名前といってはなんですが、ここの名前につきましてもこれから決めてまいります。今年度、運営管理のワークショップをまた区民の方々を集めまして六月から始めさせてもらいますが、その中で今のようなご意見等も踏まえまして、名前だけではなくて、由来等々もしもあるのであるのであれば、そういったことも含めて検討してまいりたいと思います。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○下山芳男 委員長 次に、(7)東京都都市計画特別緑地保全地区の変更について(第12号経堂五丁目特別緑地保全地区)及び(8)東京都市計画特別緑地保全地区の変更について(第13号烏山弁天池特別緑地保全地区)について、一括して理事者の説明を願います。 ◎直井 みどり政策課長 それでは、東京都市計画特別緑地保全地区の変更二件について、続けて報告いたします。  最初が第十二号経堂五丁目特別緑地保全地区についてでございます。本件は、二月の当委員会において都市計画変更の事前の報告をしましたが、このたび変更決定の運びとなりましたので報告するものでございます。  まず、趣旨でございますが、計画地は、緑の少ない世田谷地域の中で貴重なまとまった緑の資源、樹林地等でございます。また、過半は既に世田谷区みどりの基本条例に基づく特別保護区に指定されておるということでございます。また、区民参加で緑地保全活動の場として活動も盛んに行われているということと、また、隣接する長島大榎公園の樹木とあわせた風景が世田谷区の地域風景資産に選出されているということでございます。  こうしたことから、この緑地につきましての面積〇・二四ヘクタールにつきまして、特別緑地保全地区として指定するということで手続を進めてきたというところで、この四月に世田谷区都市計画審議会が行われまして、変更の答申を受けたので報告をいたすものでございます。  位置につきましては、ページを開いて二ページに案内図がございます。小田急線経堂駅南西方向約六百メートルのところにある、経堂五丁目にあるところでございます。周辺は閑静な住宅地でございます。  三ページ以降が都市計画の図書ということでございます。三ページに名称、位置、面積等が記載されております。  五ページが新旧対照表ということで、追加ということでございます。  六ページ、七ページが図面ということで、区域が示されているというものでございます。  最初のページにお戻りください。これまでの経緯ということで、3に書かれております。平成四年に特別保護区の指定を受け、平成二十四年に入りましてこの手続ということで、都市計画審議会に報告、それから都市整備常任委員会に報告をしております。それ以降、三月に都市計画法第十七条による都市計画案の公告・縦覧を行いました。詳細については4に書かれてあるとおりでございまして、三月一日から十五日の間、縦覧及び意見書受け付けをいたしました。受け付け数につきましては、縦覧、意見書ともゼロ件でございました。それを経て四月に都市計画審議会へ諮問し、変更の答申を受けたというものでございます。  今後の予定としましては、平成二十四年五月に都市計画決定告示をするという予定となっております。  本件については以上です。  続きまして、第十三号烏山弁天池特別緑地保全地区についてでございます。  本件は、今後新たに特別緑地保全地区として指定していきたいということで今後手続をしておりますので、報告をするものでございます。  まず、趣旨でございます。計画地は、都市計画緑地のほかに屋敷林、弁天池と呼ばれている池で構成されております。自然的な緑、水面が広がっているところでございます。また、ここにつきましてもみどりの基本条例に基づく特別保護区の指定を受けていると。池を中心として受けているというところでございまして、地域の人々に親しまれる貴重な空間となっているということです。こうしたことから、この北烏山四丁目地内にある面積約〇・三六ヘクタールの区域につきまして、特別緑地保全地区として都市計画決定しようとするものでございます。  位置でございますが、恐れ入ります、ページをめくって二ページに案内図がございます。世田谷区の西北ですね。区境、杉並区、三鷹市との境に近いところでございます。最寄り駅としては、京王線の千歳烏山駅でございまして、北北西に千二百メートルほどのところにございます。この周辺地域は烏山寺町と呼ばれているところでございます。その中でも一番北側にあるお寺、高源院の池とその隣接する樹林地でございます。図に示された黒塗りのところでございます。  続きまして、三ページに名称、位置、面積等が記載されております。備考に書かれてあるのが、特別緑地保全地区として指定する理由でございます。三項目ということで挙げております。  それから、四ページが新旧対照表ということで、追加ということです。  五ページ、六ページが区域を示すものでございます。  七ページが理由ということで、先ほど述べたことでございます。  最初の一ページに戻っていただきまして、これまでの経緯ということで、昭和六十年にみどりの基本条例に基づく特別保護区の指定を受けておりまして、平成二十四年四月に都市計画審議会の事前の報告をしております。  最後に今後の予定でございますが、平成二十四年六月一日から六月十五日の間、都市計画法十七条による都市計画案の公告・縦覧を行います。八月に都市計画審議会で諮問し、答申を受けて都市計画決定・告示をしていく予定でございます。都市整備常任委員会には、その後報告をする予定でございます。  説明は以上でございます。 ○下山芳男 委員長 ただいまの説明に対しご質疑がありましたら、どうぞ。 ◆木下泰之 委員 第十三号のほうですけれども、弁天池ですが、これは、ここに池があるということは地下水脈とつながっているわけですよね。この辺は京都の地形と同じような地形で、地下水が、宙水という形でできているはずなんですけれども、その水脈の把握とか、この池を守るための対策とか、そういうのはどういうふうにされているんでしょうか。 ◎直井 みどり政策課長 委員のおっしゃるとおり、この烏山弁天池周辺につきましては、三層の地下水である宙水を水源とする地下水が豊富にあるということで、この弁天池もその水源といいますか、同じ水脈にあるというものでございます。現在、宙水につきましては全区的に二年間かけて調査をしておりまして、二十三年度及び二十四年度の二カ年でございますけれども、二十四年度において宙水の大まかな範囲を確定するような調査をするということでございます。  また、弁天池につきましては、定期的な地下水位の調査をしております。定期的に観察し、水位変動をしておるというところで、そういう監視もしながらよりよい環境をつくっているということでございます。 ◆木下泰之 委員 全区的におやりになるのは、それはぜひやってもらいたい話なんですけれども、ただ、ここを都市計画の特別緑地保全地区に指定するからには、この弁天池の奥深い宙水の水脈、そういうものを把握していなければここを保全するということはできないと思うんですよね。だから、その辺の具体的な弁天池の保全のための調査というのはどういうふうに考えているんですか。 ◎直井 みどり政策課長 宙水の状況につきましては、なかなか現状を把握すること自体が難しいということで、まず、大まかな位置を確定するということがまず第一にしなければいけないことであります。それで、二年間かけてその実態を調査しているというところでございます。その結果に基づきまして、個別の部分につきましては対応をいろいろ考えていく必要が出てくるのかなというふうに考えております。 ◆木下泰之 委員 繰り返しになりますけれども、この弁天池に関しての具体的な水脈把握、といいますのは、すぐ近くに都計道が通っていますね。これは何号線ですか。 ◎直井 みどり政策課長 この資料の六ページに都市計画図がありまして、弁天池の西側に、南北方向に都計道補助二一七号が走っているところでございます。 ◆木下泰之 委員 二一七号も、烏山を通るのは二一六号で、それとも連動してくるような道路だと思うんだけれども、その日本女子体育大学のところにかかったりしていますね。将来、こういった道路をつくったりすると、周辺の再開発も進むだろうし、最近は久我山のあたりとか、久我山のあたりなんかはかなり開発が進んできているわけで、そういう開発と地下水脈との関係がやっぱりどうしても大事になってくると思いますね。それはもう具体的にやっていかないと、弁天池の水質等を保全できないのじゃないですか。その辺の要請からしてどうされるんですか。一般的な、さっき区内全体をやっているからそれの調査を待ってという、そういう話ではないのではないかと思うんですけれども。 ◎直井 みどり政策課長 本件につきましては特別緑地保全地区ということで、民有地における緑地保全というための法的に担保するというところで、弁天池とその周辺の樹林地を守っていくというために指定をかけているということでございますので、その周辺の状況につきましては、指定後の対応かというふうに考えております。 ◆木下泰之 委員 せっかく弁天池を緑地保全地区にしたのに、つまり、水脈が絶たれてしまったり枯れてしまったりしたら困るし、また、水質が悪くなったりしても困るわけですよ。それから、周辺の緑地といったって、そういう水の関係だってあるわけだから、せっかくこういう緑地保全地区に指定する以上はそれなりのことをやってくださいよ、みどり政策課も一緒に、あるんだからやっていただきたいと、これは要望しておきます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○下山芳男 委員長 次に、(9)東京都市計画緑地の変更について(第64号成城みつ池緑地)の理事者の説明を願います。 ◎直井 みどり政策課長 東京都市計画緑地の変更について(第64号成城みつ池緑地)の区域の拡張の変更についてご説明いたします。  本件につきましては、今後都市計画変更をしていく予定ですので報告をするというものでございます。  まず、趣旨でございます。成城みつ池緑地は、世田谷区の西部に位置し、過半につきましては既に都市緑地法に基づく特別緑地保全地区及び世田谷区みどりの基本条例に基づく特別保護区の指定を受けているというところで、国分寺崖線上の代表的な緑地として世田谷区内の緑の骨格として重要な役割を持っているというところでございます。  今回追加する区域は、この成城みつ池緑地の北側に位置しているというところで、国分寺崖線の連続した崖線上の一角でございます。そういうような貴重な緑ということでございます。面積につきましては〇・〇八ヘクタールという区域でございまして、これをこの成城みつ池緑地に追加して、合計面積約三・〇ヘクタールの都市計画緑地に変更しようというものでございます。  位置でございますが、二ページをお開きください。案内図がございます。小田急線成城学園前の西側、直線で行くと五百メートルぐらいのところにあるところでございます。斜線のところが現況のみつ池緑地の区域でございまして、黒く塗りつぶした北側にあるものが今回追加区域ということでございまして、一件民有地が間に入っているというところでございます。  名称、位置、面積につきましては三ページにございます。記載のとおりでございます。  それから四ページでございますが、新旧対照表ということで、面積のところが二・九ヘクタールから三・〇ヘクタールに変更するということと、あと区域が変更になるというものでございます。  五ページは、変更の概要でございます。  六、七ページが区域の図面でございます。  八ページが都市計画案の理由書ということになっております。  一ページにお戻りいただきまして、これまでの経緯でございます。昭和五十三年三月に都市計画特別緑地保全地区の一番最初の決定があったというものでございます。その年の十月にみどりの基本条例に基づく特別保護区の指定もされているというものです。平成十三年に都市計画緑地の決定を受けております。平成二十四年四月の都市計画審議会において報告もしております。  今後の予定ということでございます。六月一日から六月十五日にかけまして、都市計画法第十七条による都市計画案の公告・縦覧を行います。八月の都市計画審議会に諮問し、答申を得るということでございます。その後、都市計画決定告示をするという予定になっております。九月の都市整備常任委員会にも報告をする予定になっております。  説明は以上でございます。 ○下山芳男 委員長 ただいまの説明に対しご質疑がありましたら、どうぞ。 ◆木下泰之 委員 〇・〇八ヘクタールというのは、面積を拡大するのはいいんだけれども、ここについて、今回特にここを指定するという意味がよくわからないんですね。何か貴重な、「そこに集まる多種多様な動植物が豊かな自然を形成している」というけれども、前からそうだったのでしょうから、今回あえてここを指定した経緯というのはあるんですか。 ◎直井 みどり政策課長 この区域につきましては、国分寺崖線の連続した斜面地の一部でございます。ここの〇・八ヘクタールにつきましては、土地の所有者から買い取りの申し出があり、区として取得をしたというものでございます。ここにつきましては、開園するに当たって整備が必要でございますが、それに当たりまして都市計画決定をして都市計画交付金という中で財源を確保しながら工事も進められるということで、都市計画として緑地を担保すること及び財政的に歳入を確保するという観点から、今回都市計画決定をしようとするものでございます。 ◆木下泰之 委員 買い取り請求のあった経緯というのは何ですか。開発ですか、それともこの土地が不要になったからということですか。 ◎直井 みどり政策課長 ここにつきましては、国分寺崖線重点保全地区の一部区域内にあるという土地でございます。その中で、所有者のほうで取得希望があったということでございますので、交渉した結果取得に至ったということでございます。 ◆木下泰之 委員 ということは、世田谷区が積極的に売ってくれと言ったのではなくて、買ってくれとまず言われたので、保全地区として指定する、そういうことなんですか。 ◎直井 みどり政策課長 この国分寺崖線上には貴重な樹林地があって、そのところについてはそれぞれ所有があるという中で、区としても崖線を守るという観点から、みつ池緑地を拡大していきたいという考えがございます。その中で、所有者のほうからそのような申し出があったということでございます。 ◆木下泰之 委員 そうすると、この近辺で、ここに連なるところで買ってくれと言ったら積極的に買うと、そういう方針なんですか。 ◎直井 みどり政策課長 崖線を守るという観点からすれば、できるだけ樹林地としてほしいというところはありますけれども、ただ、そうは言っても財政上の問題もありますので、そういう中での判断もございます。そういう中で決定していくというものでございます。 ◆桜井稔 委員 今のお話の続きですけれども、この図面で行くと、すぐ南側はちょうどあいていますよね、今、現状の場所と新しく買う場所の間がね。こういうところは、連続性から見ると区が積極的に働きかけて購入するというような場所になるのじゃないですかね。何か離れてしまっているから、みつ池の。これはどう見ているんですか。 ◎直井 みどり政策課長 本件の区域と既存のところとの間に一件、一宅地分の敷地が細長く入っております。ここにつきましても所有者がございまして、その方との交渉もしているという状況でございます。ただ、今回の都市計画のタイミングではまだそういう回答が得られていないというところでございます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○下山芳男 委員長 それでは、(10)(仮称)三軒茶屋北第三自転車等駐車場の開設及び指定管理者の選定について、理事者の説明を願います。 ◎髙木 交通安全自転車課長 (仮称)三軒茶屋北第三自転車等駐車場の開設及び指定管理者の選定についてご報告いたします。  本件につきましては、平成二十二年二月に太子堂出張所の活動フロアーの跡地利用につきまして、その一部を自転車等駐車場とするということをご報告いたしました。その後、具体的な整備、開設のめどが立ちまして、本件の報告に至ってございます。  趣旨でございますけれども、その活動フロアーの跡地の一部を活用いたしまして、放置自転車の解消のために自転車等駐車場を開設いたします。また、これにあわせまして指定管理者の候補者を公募により選定するものでございます。  2の指定管理者制度を適用する施設でございますけれども、施設名は記載のとおりでございます。  所在地でございますけれども、恐れ入ります、一枚めくっていただきまして別紙になりますが地図がございます。茶沢通りの東側にございます、ちょっと細い路地のようなところでございますが、そこに面しました土地、活動フロアーの跡地でございますが、そこに一部自転車等駐車場を開設するものでございます。  内容でございますけれども、施設を設置する概要といたしましては、電磁式のラック、精算機を設置いたしまして、約六十台、こちらを時間貸しによる運営を行うということを予定してございまして、整備に要する費用は現段階で約七百二十万円程度というふうに予定してございます。  開設日につきましては、平成二十四年十一月一日を予定してございます。  一枚目の表紙にお戻りください。3の指定管理者制度適用の理由、効果でございます。こちらにつきましては、管理経費の節減やニーズに対応したきめ細かな対応の効果など、既に区の駐輪場で導入しておりますけれども、記載のとおりでございます。  指定期間につきましては、平成二十四年十一月一日から二十八年三月三十一日ということでございますけれども、こちらは他で運営しております自転車等駐車場の指定管理期間に合わせて三年五カ月というふうにしてございます。  5候補者の選定方法につきましては、条例二十三条の二の規定に基づきまして、公募により選定するものでございます。  恐れ入ります、裏面をごらんください。審査体制につきましては、選定委員会を設置いたしまして学識経験者を含む外部委員五名と区職員二名で構成いたします選定委員会によりまして、選定基準に基づき選定するものでございます。  7選定基準でございますけれども、こちらも条例に基づきまして、こちらの三つの選定基準に基づいて選定を行います。  8今後のスケジュールでございますけれども、募集につきましては、この後「区のおしらせ」五月一日で公募、ホームページ等での募集周知を経まして、七月に選定委員会を開催したいと考えてございます。そこの場で候補者を選定いたしまして、八月、庁内の決定を経まして、九月の都市整備常任委員会での選定結果及びその場では自転車条例の一部改正につきましての報告をいたしまして、第三回定例会で指定管理者の提案を行いまして、条例の一部改正を行い、十一月一日の指定管理者の管理を開始する予定でございます。  報告は以上でございます。
    ○下山芳男 委員長 ただいまの説明に対しご質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○下山芳男 委員長 なければ、本件の報告を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○下山芳男 委員長 次に、(11)京王線明大前駅及び千歳烏山駅の駅前広場都市計画案の説明会について、理事者の説明を願います。 ◎畝目 鉄道立体・街づくり調整担当課長 私のほうからは、京王線の明大前駅及び千歳烏山駅の駅前広場に関します都市計画案の説明会を開催いたしましたので、ご報告させていただきます。  本件につきましては、ことしの二月、当委員会におきまして公告・縦覧及び説明会を開催する旨ご報告させていただいているものでございます。  表紙の2になります。都市計画案住民説明会の開催及び参加者数でございます。四月十三日金曜日と十五日の日曜日に区立松原小学校体育館にて、十四日土曜日には昼と夜の二回に分けまして、烏山区民センターにて説明会を開催いたしました。参加者数は、明大前駅では九十七名と六十二名、千歳烏山駅では百二十一名と六十四名、延べ三百四十四名の皆様にご参加いただきました。  次に、3の主な意見についてでございます。明大前駅と千歳烏山駅、それぞれ説明会での主なご意見やご質問について記載してございます。今回ご説明しました駅前広場の都市計画案に関するものですとか都市計画道路の関連など、ごらんのとおりのご意見やご質問をいただいております。  続きまして4になりますが、現在この都市計画の案につきましては、都市整備部都市計画課におきまして都市計画法の第十七条によります都市計画の公告・縦覧、本年の四月十三日から四月二十七日まで、意見書の提出につきましても同じく四月十三日から四月二十七日までの二週間行ってございます。また、交通政策担当部鉄道立体・街づくり調整担当課の窓口、北沢総合支所街づくり課、烏山総合支所街づくり課の各窓口にて閲覧をさせていただいてございます。  最後に、5の今後の予定でございます。駅前広場の都市計画につきましては、平成二十三年度の都市計画案の説明会、公告・縦覧、意見書の受け付けを行いました鉄道及び関連側道とあわせまして、本年度中に都市計画審議会への諮問、都市計画の決定、平成二十五年度中の都市計画事業認可を目指してまいります。  なお、説明会やそれ以降に地権者の方から用地に関するご相談等もいただいておりますので、今後地権者等権利者の方への相談コーナーを開催していきたいというふうに考えてございます。また、その際には改めてお知らせしたいと思います。  私からのご報告は以上でございます。 ○下山芳男 委員長 ただいまの説明に対しご質疑がありましたら、どうぞ。 ◆木下泰之 委員 これは主な意見で、明大前の駅前広場というところに、「協議会による住民意見が反映されていない」、「ハザードマップで示す危険な場所に駅前広場の設置は適切でない」、「駅前広場の高低差はどうなるのか」、「都の報告書を黒塗りなしで再度情報公開を求めてほしい」、「補助一五四号線の必要性について」。千歳烏山駅の駅前広場で、「協議会の意見の反映しないのは何故か」、「今回の説明会の議事録を公開するのか」、「烏山区民センターなど区の施設を広場に活用したらどうか」、「連立事業案をベースに駅前広場計画を検討するのは違法ではないか」、「補助二一六号線の事業について」と書いてありますが、例えば(1)の明大前駅の駅前広場についても、ここでも「連立事業案をベースに駅前広場計画を検討するのは違法ではないのか」という、そういう意見も出ていたはずですよね。それが書いていないですね。それから、公聴会についてなぜやらなかったのかと。権限はだれなのかと、そういう意見もありましたけれども、それも書いていない。それから、協議会のことしか書いていないけれども、一方で懇談会が開かれて、なぜ協議会があるのに懇談会を開いて、数が極めて少ない、十二回開いて延べ六十八人しか出ていない懇談会の意見を尊重してやるのかというような意見とか、これはかなり抜けているところがたくさんあるんですよね。報告するのだったら、もう少しきちんと報告すべきだと思いますよ。  特に、人数は四月十三日が九十七名、四月十五日が六十二名、四月十四日午後が百二十一名、それから四月十四日の夜の部が六十四名というふうに出ていますけれども、ここで、例えば明大前の説明会九十七名の方々に、この案に賛成する人はいますかと会場からお聞きした人がいたんだけれども、だれも手を挙げなかったんですよ。それから、百二十一名集まった四月十四日の十四時三十分からのでも、同じようにこの案に賛成する人はいますかと言ったら、三名は手を挙げましたけれども、あとは一切手を挙げなかった。そういう圧倒的にこの案について否定された説明会だったんですよ。この書き方ではわかりませんよね。なぜ正直にそういうことについて説明されないんですか。 ◎畝目 鉄道立体・街づくり調整担当課長 こちらに載せているのは本当に主なご意見でございまして、今後ほかの意見につきましては街づくり通信等で記載していきたいと思ってございます。 ◆木下泰之 委員 それで、この中で明大前駅の駅前広場のときにも連立事業案をベースに駅前広場計画を検討するので違法ではないのかという質問が出たんですけれども、結局担当者は答えられなかったんですよね。千歳烏山のときも、ではこれは適法なのかというふうに迫ったのだけれども、それについても答えられなかったんですよね。これは本当に適法なんですか。 ◎畝目 鉄道立体・街づくり調整担当課長 連続立体交差事業の事業主体でございます東京都は、既に併用案を最適案としまして、都市計画の決定に向けた手続を進めている状況でございます。区といたしましても、区民の悲願でございます開かずの踏切解消となります連続立体交差事業を契機といたしまして、交通結節機能の向上ですとか防災機能の強化となります駅前広場の整備、また南北交通の充実を図っていく上での補助線街路についても整備していきたいというふうに考えてございます。これにつきましては、早期の事業完了をすることによって、早期事業の効果の発現にもつながってまいりますし、町の負担も軽減できるということもございます。  そういったことから、区といたしましては適法だとか違法とかということではなく、区といたしまして町の発展につながるものということで、適切に進めさせていただいているというふうにお答えさせていただいてございます。 ◆木下泰之 委員 質問で適法か違法かというのがあったら、何条何項によりこれは適法ですとか、こういう条件であれば適法ですとか、そういうことを答えるべきなんですよ。少なくとも十三日、十四日、十五日にこういう説明会があって、違法か適法かという質問があったのだったら、それについてちゃんとこれこれこういう理由で適法ですとか、いや、違法になるかもしれませんとか、違法ですとか、あるいはこういう条件だったら適法になりますと、そういうことを答えるべきなんですよ。そうでないと、結局適法か違法かわからないけれども思いがあるからやったということでは、これは役人の仕事じゃないですよ、これはどうなんですか。 ◎畝目 鉄道立体・街づくり調整担当課長 繰り返しになりますけれども、やはり区といたしましては、同時期に進めることによって町の負担も抑えられる。さらに、同時期にやることによって、それぞれの事業が終わることによって、発現も同時期にできるということで、町の活性化にもつながる、さらなる発展にもつながると考えてございますので、区といたしましては適法であるというふうに考えてございます。 ◆木下泰之 委員 ということは、一体事業だということを認めたことになるよね。つまり、別々の事業としてこれを企画したということになれば、まだだって連立事業については、都市計画案として説明会はあったけれども、都市計画決定はされていないんですよ。少なくとも、都市計画というのは都市計画案を出すときには現都市計画に合わせて都市計画案を提出しなければいけないわけですよね。ところが、都市計画案がまだ案のうちに重ねて案を出すということは、その連立事業の高架計画案と一体の事業としての駅前広場計画案を、おくれて説明会をやったということになりますよね。そういう理解でよろしいんですか。 ◎五十嵐 交通政策担当部長 一体ではなくて、一体的に整備すると。先ほど畝目がご説明いたしましたけれども、要するに、連続立体事業がございまして、そして、それに一体的に駅前広場や、それから都市計画道路についても整備していくと、そういった考えで我々としては進めております。 ◆木下泰之 委員 だから、一体的にやるのであればそれは適法であるということはどこに書いてあるんですか。つまり、都市計画案の変更というのは、都市計画の変更というのは、現都市計画に連なるところの都市計画案は出せますよ、それは。現連立事業の都市計画、現決定はですよ、四線高架というふうに行政は言っている、僕はちょっと眉つばだと思いますけれどもね。四線高架と言っている。そうしたら、四線高架の都市計画図に合わせて、現駅前広場の計画案をまずはつくらなきゃいけないはずなんですよ。ところが、まだ決めてもいない二線二層、二線高架、二線地下の都市計画案に合わせる形での都市計画案を、今回は明大前でも、それから千歳烏山でも、駅前広場案として出してきているわけですよ。そうすると、これが許されるとしたら、これは一体的な事業の中で連立事業を補完する案という形でやるなら、その時期をずらしたのがいいのかは別ですよ。そういう理解だったらわからないでもない。  しかし、これはやはり、例えば乗降客にしたって、明大前で二線二層で、特に地下が特急でとまらないということと、四線高架の場合、駅もつくる予定だったわけですよ。だから、乗降客だって変わってくるわけですよ。千歳烏山だってそうですよ。しかも、千歳烏山に至っては位置がかなり変わるわけですよね、駅前広場の位置と現駅との関係が。そういうことがやっぱり許されるのかというのは厳密に法律的な問題ですよ。それについて適法だと言うのであれば、何条何項によって、どういう解釈によって適法であると、そのことをちゃんと示してくださいよ。ちゃんと示さなきゃわからないでしょう。 ◎五十嵐 交通政策担当部長 今その法律で何条というのは済みません、ちょっと私も言えない部分がございますが、ただ、今東京都が進めている高架、地下の併用方式については、その都市計画法にのっとって実際説明会や、それからあと公告・縦覧を行っているというのは事実でございます。ということは、それには我々のほうといたしましても、最適案と言われているもので駅前広場の計画を今、都市計画案を出しているということであれば、それは適法と考えられると思います。 ◆木下泰之 委員 小田急線のときの事案を考えても、こういうことはなかったんですよ。少なくとも、小田急線のときには連立のほうをやって、その後で駅前広場についての都市計画をもう決めてしまった後ですよ。都市計画決定を見た後で、新たに都市計画案を出してきたわけですよ。あるいは、下北沢についてはこれは同時にやったわけですよね。これは当然、いわゆるオーバーフローのやつを平面に戻したということから一緒にやっているわけですよ。  そう考えると、今回のやり方というのは極めておかしなやり方ですよ。だって、まだ都市計画審議会の審議だって入っていないんだから。都市計画案として示しているものに対して、現計画があるのに個別のものという認識でしょう、だって一体的なと言っているんだからね。的なというのは、個別のものだということですよ。個別なものについてそういうことができるんですかと聞いているんです。これは印象ではなくて、ちゃんと何条何項によってこれは適法であると、その見解をきちんと示してくださいよ。きょう示せないというのであれば、ちゃんと示してくださいね。そうしないと、わけのわからないことをあなた方はやることになるから。約束してくださいね、それは。 ◎五十嵐 交通政策担当部長 それについては吟味というか、調べさせていただきます。 ◆木下泰之 委員 当然それは答えるというふうに、今約束しなかったらだめですよ。そんな、吟味させていただきますって、何ですか、その答えは。 ◎五十嵐 交通政策担当部長 済みません、吟味ではなくて調べさせていただきます。どうも済みませんでした。 ◆木下泰之 委員 それから、千歳烏山について、都市計画審議会への説明の中でわかったことなんですけれども、南側にかなり、二一六号線が東側にあって、南側に駅前広場があって、その駅前広場の南側と、それから二一六号線の西側、その地域が再開発地域として考えられている節があって、そのことを委員の方も指摘したらそういうことがありますということを多分答えたと思うんですよね。そうであるならば、再開発の手法であるとか、そういうこともきちんと住民説明会等を、つまり街づくり協議会とかそういうことで明かしながらやっていかないと、今度の都市計画を決めてしまって、二一六号線と駅前広場と広い空間ができるわけですよ。そうすると、商業地域だからそこについては青天井で下手すれば建つことになるわけですよ。そうすると、どのぐらいの規制を考えているのかとか、そういうこともちゃんとやらないと、それはまちづくりにもならないわけですよ。そういうことについてはきちんと議論したんですか。 ◎畝目 鉄道立体・街づくり調整担当課長 今のお話は、いわゆる再開発があるかどうか、それを吟味したのかというお話だと思うんですけれども、現在、烏山につきましても協議会の皆様、それから地域の皆様ともそういった懇談会だとか意見交換会をさせていただきながら、これから地区街づくり計画、そして地区計画へとしていこうという中での議論等をさせていただいている段階でございまして、こちらにつきましては、当然駅前広場ができる、都市計画道路ができるということで、またがる方々にとってはそれぞれ建てかえ等も生じてまいります。そういった中で、商業地域というところもございますので、例えば橋上化ですとかそういったことも考えられないかだとか、そういうことについてお話をしていきながら、まだ何も決まっているわけではなくて、これから話していく中で、そういったところについても検討していきましょうというところでございます。 ◆木下泰之 委員 しかし、連立事業は単に鉄道を上げ下げする事業ではなくて、駅周辺の再開発まで含めて、あと道路をむしろどんどん通していく事業として位置づけられてはいるわけですよ。そうなってくると、当然周辺の高密度化とか、あるいは高層化について対応せざるを得ないわけで、そういった総合計画として例えば連続立体事業調査の中でいろいろ検討されたりして、どこがどのくらいにやるとか、そういうことについても検討しているわけなんだけれどもね。そういうことについて、街づくり協議会の中ではきちんとした議論はなかったはずですよね。どうしてそういうことをやらないんですか。一体的な事業として考えているくせしてね。どうしてやらないんですか。 ◎畝目 鉄道立体・街づくり調整担当課長 今、地区まちづくりの原案というものを協議会のほうからは提案していただいています。地区街づくり計画というのは、いわゆる身近な地区の課題を解決していくために、地域のできる計画を定めていくというものでございまして、それをもとにした中で都市整備方針との整合を図りつつ、地区街づくり計画、そして地区計画へと発展させていくものでございますので、今はいただいた段階ですから、これから皆様のご意見をいただきながら進めていくということでございます。 ◆木下泰之 委員 そんなことはないはずですよ。二十一年の三月に連続立体事業調査報告書が出ているんですよ。これは黒塗りになっているけれどもね、まちづくりの部分については。だけれども、少なくとも世田谷区から情報などを提供して、大体概要としてどういうまちづくりをやっていくのか、あるいは明大前と千歳烏山についてはこれは都決でやることになっているけれども、そういうことについても一定の方針は書いているはずなんですよね。都決については、それではいつ決めたんですか。都決の方針はいつ世田谷区は決めたんですか。都市計画決定で駅前広場についてやりますという決定は、いつ決めたんですか。 ◎畝目 鉄道立体・街づくり調整担当課長 都市計画決定をいつ決めたかということ自体はちょっとお答えは、まだ私も把握しておりませんけれども、ただ、調査等を含めて、まず駅前広場の基本構想を平成二十一年から行ってございます。そうした中で、まずそれぞれの駅の持つ特性をそれぞれに個別分けした中で、千歳烏山駅、それから明大前駅については交通広場機能を含めた中での広場としていく。そういった中で都市計画として確実に進めていくということで位置づけさせていただいたものでございます。 ◆木下泰之 委員 ここに連続立体事業調査報告書の中の資料として、これは世田谷区が提供した資料だと思うんだけれども、平成二十年十月現在ということで、各駅周辺地区協議会の検討状況というのが書いてあって、明大前周辺地区街づくり協議会では、現在月一回駅前広場や都市計画道路の整備、緑の保全、創出などをテーマに検討を進めていますと書いてあって、各駅ごとに街づくり協議会ができていくことについての報告まで書いてあるわけですよ。  それで、小田急のときもそうだったけれども、街づくり協議会というのをつくって、各駅ごとの計画についてみんなで相談しながらやっていくというのがルールだったはずですよね。ところが、明大前の協議会が地下化を前提にした、つまり地下にすれば駅前広場をその上にできるので立ち退きを少なくすることもできると、そういった趣旨でそういう検討結果を出したのにもかかわらず、それを一顧だにせず、一週間もたつかたたないうちに公告・縦覧について、もう決めた都決案でやってしまうと、そういうふうにしてしまったわけですよね。  それから、千歳烏山については、これはやっぱり駅前広場が必要だということを区のほうは散々誘導しようとしたけれども、残念ながら参加している商店街の人たちがそれはとるべきでないと。だから、駅前広場については要らんということになって、結局は決めることができなかったわけですよ。決めようと思えばそれは否決されるから、決めなかったということですよね。  そういった状況の中でああいった都市計画案が一方的に進められて、しかも、説明会をやればほとんどの人たちが反対をしていくと。そういった中で、このまま進めるんですか。 ◎五十嵐 交通政策担当部長 今の地区街づくり計画のご説明を、これは木下委員は詳しいと思うんですけれども、させていただきたいと思います。地区街づくり計画につきましては、世田谷区の街づくり条例に基づく計画でございます。計画で定めることができる内容というのは、当然限定されております。例えば、明大前の協議会のほうからご提案いただいた地区街づくり計画の原案につきましては、地区街づくり計画で定めるものと都市計画で定めるものが混在しているのかなと思っております。思っているんですが、例えば、緑化の推進などまちづくりのルールに関するご提案もいただいておりまして、地域の皆様のご意見も伺いながら、今後地区街づくり計画としてふさわしい計画となるように地区街づくり計画を策定してまいります。  一方、今言った連続立体交差事業、それから駅前広場につきましては都市計画で定めるものでございます。そういった点につきましては、公共性を持つ計画として広域的な観点から定めていくものでございます。その性格から、行政の責任において策定するものと考えております。  鉄道の地下化につきましては、連立事業の事業主体である東京都が既に高架と地下の併用方式を最適案として都市計画案の公告・縦覧、意見書の取りまとめを行った状況でございますので、我々といたしましても、その都の最適案に基づく駅前広場の都市計画案を取りまとめたところでございます。 ◆木下泰之 委員 一体的な整備だとさっきおっしゃいましたよね。一体的な整備であれば、高架か地下かというのは当然問題になってきたはずですよ。駅前広場の検討に当たってもね。ところが、高架か地下かも議論しないんだということを、大体区のほうがそういうことを言ってきて抑えてきたという事実があるわけですよ。それはコンサルタントを通じてとか、そういうことも含めてですけれどもね。  高架、地下についての検討が本当に正しいのかどうかということについて、保坂区長自身が知りたがっているわけでしょう。それについて知りたがっているのに、その情報も提供しないで、一体的な事業であるのに側道や駅前広場については高架を前提とした事業を世田谷区がですよ、区長がですよ、決定する説明会をやっているんですよ。こんなこと許されますか。許されるんですか。 ◎畝目 鉄道立体・街づくり調整担当課長 区といたしましては、まず、開かずの踏切解消というのが区民の願いであって、区は開かずの踏切解消の促進大会などを通じて東京都、それから国のほうに要請してきて、今こうやって開かずの踏切の解消に向けた都市計画の手続がされているという状況です。  区といたしましては、事業主体である東京都が最適案として今進めている中で、やはりそれをもとにした中での契機として、まちづくりを進めていくということでございますので、こうした中で、区としては区としての役割として責任を持って進めさせていただくというところでございます。 ◆木下泰之 委員 区長は、区長選の第一声で、要するにあれですよ。区長というのは区民の代表だと。東京都知事のもとにある管理職ではないということまで言っているわけですよ。それで、高架か地下かについての費用比較だって、非常に積算根拠がないと、積算根拠を示さなければ住民は納得せんと言っているわけですよ。このときに、区長自身も高架と地下の比較について情報さえ提供されていないものに、肯定なんかできないじゃないですか、それは。  それから、そういう状況の中で無理に進めようとしたら、明大前ではゼロ、それから千歳烏山では三人ですよ、百二十七人のうちね。そういう形でしか賛成者はいなかったわけですよ。そうしたら、高架が早くできるなって言ったって、それは絵そらごとですよ。地下化したほうがよっぽど早くできるかもしれないじゃないですか。そういう状況の見定めもしないで、どんどんどんどん高架を前提に一体的な、一体的な事業と称して案に対して案を重ねていくような説明会をやって、ごり押しでやっていくと。しかも、公聴会さえやっていないと、そういう状況でいいのかという問題なんですよ。  公聴会をやらなかったのはなぜですか。やろうと思えばやれたんですよ。これからだってやったらいいじゃないですか。やれないんですか。 ◎五十嵐 交通政策担当部長 公聴会をなぜ開催しないかということのご質問ですけれども、都市計画法第十六条一項におきましては、都市計画案を作成しようとする場合において必要であると認めるときは公聴会の開催と住民の意見を反映するために必要な措置を求めるものとするとしております。 ○下山芳男 委員長 質疑の内容がかなり広範囲にわたる詳細なものになっているんですけれども、少し冷静にまとめていただきたいと思います。 ◎五十嵐 交通政策担当部長 都市計画法第十六条の一項に公聴会の開催等、住民の意見を反映させるために必要な措置を講ずるものとするとございますが、このため、世田谷区では素案段階の案を公表、説明会を開催するとともに、都市計画相談コーナーの設置だとか、地区街づくり懇談会等の開催など住民のご意見をお聞きし、意見を反映させて今回の都市計画案をお示ししたものでございます。 ◆木下泰之 委員 だから、公聴会をなぜやらなかったんですか。また、やろうと思えばこれからもできるんですか。 ◎五十嵐 交通政策担当部長 ですから、公聴会が必要だと認める場合で、今後公聴会をやるつもりはございませんし、公聴会よりも今回の説明会のほうが、より区民の方々のご意見、質問に対するお答えもできるので、我々のほうとしてはそれをもって説明会を実施させていただいたところでございます。 ○下山芳男 委員長 大分質疑も広範囲にわたっておりますので。 ◆木下泰之 委員 大体、これだけの大事業について、この委員会に対して詳細な説明もなしに、それから、初めは東京都のほうから意見聴取もするという話もあったんですよね。この委員会でもあった、それから公共交通でもあったけれども、それは履行されていないんですよ。そういった中で、高架、地下の事業比較の積算根拠も示されないで、高架を前提に一体的な事業と称してこういう形で事業を前に進めるようにどんどんどんどん進めていく。住民のほうは、ほとんどが反対ですよ。そういったことでいいのかということを聞いているんです。当たり前じゃないですか、こういうことが議論になるのは。 ◆桜井稔 委員 この駅前広場等の都市計画案の意見を見ますと、批判的意見がほとんどで、今後の手続の問題で、区長の権限でこの計画の案の見直しとか、一回とめるということはできるのかどうか、その辺ちょっと教えてください。 ◎畝目 鉄道立体・街づくり調整担当課長 今、事業がとめられるのかどうかという。 ◆桜井稔 委員 いや、計画案の見直しとか。 ◎畝目 鉄道立体・街づくり調整担当課長 今現在、公告・縦覧、意見書受け付け中の期間でございますので、意見書が二週間、今月の二十七日でございます。そこから区といたしましては見解書をまとめまして、都市計画審議会のほうに諮問させていただくという形になります。その中で、我々としては都市計画の決定へとつなげていくということでございます。 ◆桜井稔 委員 審議会に諮問となっているんですけれども、区長の権限で、その諮問も含めて一回とめることはできるのかどうかということなの。手続がそうなっているということはわかるんだけれども、私は区長の権限で、こういう意見がたくさん出ているんだから計画の見直しをするとか、一回とめてみるとか、できるのかどうか。それを聞いているんですよ。 ◎板垣 副区長 今回の案の説明については、区長にも了解を得て案の説明をすることについて了解をいただいて進めています。したがって今後、先ほど申しましたように縦覧期間にいただいた意見書を、当然その要旨をまとめて、都市計画審議会に付議する際に、その要旨をまとめて付議するということでございます。 ◆木下泰之 委員 区長は、聞きおく区政からの脱却と言っていたんだよね。言ったんだよ、それは区長になってからも言っていますよ、そういうことはね。だから、そうすると、この種の説明会について、まさに公聴会もやろうと思えばやれたけれども、これはやらないというのは区長の意思なんですね。まずそのことをお聞きしますよ。それから、今度の説明会で、あとはもう意見書を付して審議会に任せてしまう、それが区長の意思なんですか。その二つだけ聞いておきますよ。 ◎板垣 副区長 先ほども申しましたように、公聴会につきましては、我々としましては一昨年十二月に既に素案の説明をすることによって、まさに公聴会にかわる、公聴会よりもより住民の意見が聞けるような、そういう素案説明会をやっておりますので、公聴会をやるつもりはございません。それは、区長の就任される前にやっておりますけれども、それはきちんと報告しております。ただ、区長就任後、その素案に対してもう少しいい案があるかどうかは住民としっかり意見交換してくださいというご指示がありましたので、その指示のもとに意見交換をし、今回案として千歳烏山につきましては一部変更いたしました。明大前につきましては検討しましたが、素案のとき出した案が最適だということで、改めて今回案の説明をしますということで区長にはご了解をとって今に至っているというものでございます。ご意見につきましては、縦覧期間の中でいろいろご意見をいただければというふうに思っております。 ◆木下泰之 委員 その中で、つまり高架、地下の比較についての積算根拠も示されないで、それに対して区長は東京都に対して情報開示を求めたにもかかわらず、いまだに出ていないわけですよね。根拠が不確かなまま、東京都知事の言うことをうのみにして高架を前提に計画を進めると、そういうことでいいのかというのが一点。  それからもう一つは、それ以外の、例えば下北沢については三・一一以降の地震を受けて、つまり震災の影響を受けて、それで見直すというふうに言ったわけですよ。京王線こそ高架の問題は、高架橋が崩壊する危険だってあるわけですよ。そういうことを検証してきちんと震災対応のものとしてもう一度見直すという、そういうつもりは区長にはないんですか。その二つについてお聞きします。 ◎板垣 副区長 何度もの答弁になりますけれども、この間、案の説明につきましては、駅広の案の説明について、区長にはこういう案で説明をするということについてご了承を受けた上で今回の案の説明に入ったというものでございます。それ以上のものではございません。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○下山芳男 委員長 次に、(12)自動車損傷事故の発生について、理事者の説明を願います。 ◎大橋 工事第一課長 私のほうからは、自動車損傷事故の発生についてご報告させていただきます。  事故発生日時ですが、平成二十四年三月十五日午前八時に起こりました。  場所についてですが、北沢五丁目五番先路上でございます。  相手方につきましては、記載のとおりとなってございます。  裏面をごらんください。損傷内容でございます。案内図のほうが十九番地、五番地、七番地に囲まれた交差点、ここにつきましては斜めの区道に私道が取りついてございます。相手方乙につきましては、この私道上を約十メートルバックで走行してきており、区道をちょうどバックで曲がるために左にハンドルを切った際に、拡大図右下を見ていただきたいんですが、区の境界石、これは十センチ角のものでございますが、約五センチ道路上にはみ出た形で、高さ四センチ道路上を突き出た形で設置してありました。この部分に左側後輪のアルミホイールを損傷させたという事故でございます。  表面に戻っていただきまして、事故後の対応でございますが、事故発生後、乙立ち会いのもと現場確認を実施いたしましたが、今後は自治体賠償の保険会社と協議をして、再度事実関係を確認しながら円滑に示談交渉を進めていきたいと考えてございます。  また、現場の境界石の突き出た部分につきましては、既に舗装材において応急的に処理をしてございます。  今後は、道路パトロールを強化して同様な事案が起きないように再発防止に努めてまいりたいと考えてございます。 ○下山芳男 委員長 ただいまの説明に対しご質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○下山芳男 委員長 なければ、本件の報告を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○下山芳男 委員長 次に、(13)自動車損傷事故の発生について、理事者の説明を願います。 ◎青木 工事第二課長 自動車損傷事故の発生についてご報告を申し上げます。  まず、事故の概要でございます。発生日時でございますが、平成二十四年三月十日土曜日午前十一時十五分ごろでございます。恐れ入りますが、裏面案内図をごらんください。事故発生場所でございますけれども、都立祖師谷公園に挟まれております上祖師谷三丁目二十二番先の歩道上でございます。  相手方でございますが、上祖師谷二丁目在住の五十歳の男性でございます。  事故の概要でございますが、同じく裏面の事故発生現場詳細図をごらんください。相手方は、自動車で北から南に向かって走行中、この図ですと上から下の方向になります。こちらに向かって走行中、対向車とすれ違うため道路の左側、この図では反対側になって右側になってございます。道路の左側に寄って徐行し、すれ違い後衝撃があり車をとめたところ、車体左側下部に傷がついていたものでございます。衝撃があった場所に戻ると、道路が陥没していたというものでございます。  次に、車の損傷の程度でございますが、車両の左側中央の下部の損傷でございます。  恐れ入りますが、表面の2の今後の対応に戻らせていただきます。事故に当たっては、道路応急センターにて安全策を講じた後、区職員により仮復旧工事を実施いたしました。被害者に対しましては、誠意を持って示談交渉に当たってまいります。今後は本復旧工事を行うとともに、パトロールをさらに強化いたしまして、ふぐあい箇所の早期発見に努めてまいりたいと考えてございます。 ○下山芳男 委員長 ただいまの説明に対しご質疑ありましたら、どうぞ。 ◆桜井稔 委員 これは、深さはどのぐらいなのかというのと、その原因というのはどうなっているんですか。 ◎青木 工事第二課長 深さにつきましては、約六十センチ程度でございます。  原因につきましては道路陥没ということなんですけれども、今後本復旧工事のときに原因の調査をしてまいりたいと考えてございます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○下山芳男 委員長 次に、(14)その他ですが、何かございますか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○下山芳男 委員長 なければ、これで報告事項を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ○下山芳男 委員長 次に、3資料配付でございますが、レジュメのとおりお手元に(1)平成二十四年度区営・区立住宅等年間募集予定についての資料が席上に配付されておりますので、後ほどごらんください。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○下山芳男 委員長 次に、4協議事項に入ります。  (1)次回委員会の開催についてですが、現時点では第一回臨時会への当委員会の案件は予定されておりません。よって、議会年間行事予定で示されているとおり、五月二十九日火曜日午前十時から開催したいと思いますが、よろしいでしょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○下山芳男 委員長 それでは、次回委員会は五月二十九日火曜日午前十時から開催することに決定いたします。  以上で協議事項を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○下山芳男 委員長 その他ありますか。 ◆木下泰之 委員 先ほど明大の区画整理の話のときの質疑の後に、烏山の街づくり課長のほうから私の席上に、事前にきのう私に説明した目標とする土地利用の姿というのが、初めは低中層住宅地域とかおっしゃっていたんだけれども、それが実は農住地区とか緑化地区であると、そういうふうに間違えて説明をしたというメモが入っていたんですよ。これはどういうことか、ちょっと説明していただけませんか。さっきの審議にもかかわることだから。 ◎山口 烏山総合支所長 課長がどういうふうに説明をきのうしたか、あるいはどういうメモの中身か、その連動性についてちょっと私は把握しておりませんが、この烏山地域の整備方針という中におきましては、市街地の整備方針の中に行けば農住地区という記載がある。全部言うと切りがないので、例えば区画整理を整備するためには面的な基盤事業、土地区画整理事業等の適用を検討する。これは、道路を整備するとともにという前置きがあります。それから、次の開発調整地区にも該当している。開発調整地区には明治大学グラウンドと明記してあって、そこには地域に開放された緑地等のオープンスペースを確保するように調整すると、こういう一連の流れの中で事業者さんと調整したことをご報告というか、ペーパーで出したものだと理解しています。 ◆木下泰之 委員 そういうことは、一種住専という話が先ほど請願者からもあって、そのことが中心になって言っていたけれども、いわゆる開発調整地区であったり、その中には農住地区があったり、それから緑化地区というのがあったりしているわけですね。だから、普通にもう市街地化したところのことを区画整理というのじゃなくて、区画整理はまさに未整備なところについてどうするかという議論なので、どうも都市化が進んでしまった地域における区画整理事業の問題点というのは、これからきちんと検討しなければいけない問題としてあるというのがよくわかったというふうに思うわけですよ。だから、そういうことも含めてきちんと検討していかなければいけないなと改めて思ったので。  さっきの認識が、きのうの烏山の街づくり課長の指摘がちょっと間違っていたので、改めてこれをいただいたのでちょっと今聞いたわけです。さっきのやり取りがちょっと認識不足のところがあったので、改めてそういうことは申し上げておきます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○下山芳男 委員長 以上で本日の都市整備常任委員会を散会いたします。     午後四時五十分散会    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━  署名   都市整備常任委員会    委員長...