世田谷区議会 2012-04-23
平成24年 4月 文教常任委員会-04月23日-01号
教育委員会事務局
教育次長 佐藤健二
教育総務課長 伊佐茂利
学務課長 岩元浩一
学校健康推進課長 秋元勝一
教育環境推進担当部
部長 菊池弘明
学校適正配置担当課長 竹花 潔
施設課長 安間正伸
教育政策部
部長 古閑 学
学校職員課長 栗原康夫
教育指導課長 平川惣一
教育相談・
特別支援教育課長
小渕由紀夫
生涯学習・地域・
学校連携課長
水野 聡
副参事 橘 太造
◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇
本日の会議に付した事件
1.
報告事項
(1)
テーマ別区民意見交換会の実施について
(2) 「子ども・教育」をテーマとした
区民意見交換会の実施について
(3) 子どもの
人権擁護の新たな仕組みの検討について
(4) 小学校第二学年の三十五人
学級編制について
(5) 世田谷区
思春期青年期精神保健対策推進協議会について
(6) 次期改築校の整備手法の検討について
(7) 区立学校教員の服務事故に伴う処分について
(8) 教育会館及び図書館の臨時休館について
(9) 事故の発生について
(10) 平成二十四年度「才能の芽を育てる体験学習」について
(11) 平成二十四年度
川場移動教室の実施について
(12) その他
2.請願審査
・ 平二四・一〇号 平成二十四年度
川場移動教室における
放射能対策を求める陳情
3.資料配付
(1) 世田谷区制八十周年「第五十回親と子のつどい」の開催について
(2) 平成二十四年度
地域運営学校事業説明用リーフレットについて
4.協議事項
(1) 次回委員会の開催について
◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇
午前十時開議
○山内彰 委員長 ただいまから
文教常任委員会を開会いたします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○山内彰 委員長 議事に先立ちまして、四月一日付で人事異動がありましたので、それぞれ紹介をお願いいたします。
◎若井田 教育長 私のほうから、次長、部長を紹介させていただきまして、課長につきましては次長、部長からご紹介申し上げます。
まず、昨年度に引き続きまして
教育次長、
佐藤教育次長でございます。
それから、
教育環境推進担当部長が異動になりまして菊池部長でございます。
教育政策部長は昨年度に引き続き、古閑部長でございます。
どうぞよろしくお願いいたします。
◎菊池
教育環境推進担当部長 それでは、
教育環境推進担当部の新課長をご紹介いたします。
竹花学校適正配置担当課長でございます。
◎古閑
教育政策部長 続きまして、
教育政策部系の新課長を紹介いたします。
栗原学校職員課長でございます。
小渕教育相談・
特別支援教育課長でございます。
水野生涯学習・地域・
学校連携課長でございます。
以上でございます。よろしくお願いいたします。
○山内彰 委員長 参考までに
教育委員会事務局の
管理職一覧をお手元にお配りしてありますので、ご参照願います。
それでは、当委員会は理事者のほかに連絡員一名が出席しておりますので、ご承知おきください。
続きまして、書記の方もかわりましたので自己紹介をお願いします。
◎飯田 書記
議事担当の飯田でございます。よろしくお願いいたします。
○山内彰 委員長 以上で紹介を終わります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○山内彰 委員長 では、議事を開始いたします。
本日は請願審査がございますが、議事の都合により
報告事項の聴取から先に行いたいと思います。
それでは、1
報告事項の聴取に入ります。
まず、(1)
テーマ別区民意見交換会の実施について、理事者の説明をお願いいたします。
◎伊佐
教育総務課長 テーマ別区民意見交換会の実施についてご報告をさせていただきます。
本件は、後ほどご説明をさせていただきますけれども、各領域からテーマの案が出ていることから、五
常任委員会のあわせ報告とさせていただいておりますので、よろしくお願い申し上げます。
資料をごらんいただければと思います。1の主旨でございますけれども、昨年度開催いたしました
車座集会の実施状況も踏まえまして、区民と区長がより深い
意見交換を行う場として、今年度はテーマを特定した
テーマ別区民意見交換会を実施いたしますので、その概要についてご報告をさせていただくものでございます。
2の実施のテーマでございますけれども、一枚おめくりいただきたいと思います。今回の実施に当たりましては、各部から応募のありましたテーマ案ということで、一覧表にしているところでございます。おおむね、本年五月から来年二月まで一年間を通じまして十三回の開催を予定しております。テーマの内容、開催の想定時期、担当課を記載させていただいているということでございます。なお、開催時期が決定しているテーマにつきましては、日程等も記載をさせていただいているということでございます。
文教常任委員会所管にかかわるテーマにつきましては、ナンバー2でございますけれども、地域で子どもを育てるが基本的に該当するというところです。これにつきましては資料を用意しておりますので、後ほどご報告をさせていただきたいというふうに考えております。
その他、
教育委員会事務局といたしましては、ナンバー3、地域の魅力・再発見についてということ、それからナンバー9、就労支援に基本的にかかわっていくという予定でございます。
また、担当課の欄で黒のひし形をつけさせていただいておりますけれども、担当課が複数ありまして、
意見交換会の開催に当たりましては、基本的な事務局を担う課ということで表記させていただいてございます。内容につきましては、後ほどごらんいただければということでございます。
お手数をかけますが、一枚目のかがみにお戻りいただければと思います。3の実施の概要につきましては、基本的に記載のとおりでございます。五月から順次開催し、開催時間二時間程度、参加人数はこれから詳細に決まってくるということでございますけれども、現段階では二十から百名程度を想定しているということでございます。対象は、区内在住、在勤者を基本的に対象とする。実施の形式としては、少人数での討論等々、各所管部で設定するという枠組みでございます。出席者につきましては、区長、テーマに関連した所管部の部課長という形になるということでございます。
4の議会報告でございますけれども、
開催日程が決まり次第、当該の各
常任委員会に実施内容を報告するということとあわせまして、開催終了後、各
常任委員会へ開催結果を報告するということでございます。
ご報告は以上でございます。
○山内彰 委員長 ただいまの説明に対してご質疑がございましたら、どうぞ。
◆
上川あや 委員 まず一点目なんですけれども、各部から応募のあったテーマということが2の
実施テーマのところに書かれていて、主旨のところでは
車座集会の
実施状況等も踏まえというふうにはなっているんですが、これだけ見るとあくまで区の各部から要望があったものがテーマになるということで、区民の要望に根差した
テーマ設定ではないのではないのかなと若干思うんですけれども、この点いかがですか。
◎伊佐
教育総務課長 昨年度、
車座集会ということで全体で二十七回開催をさせていただいたという経過がございます。今回、
テーマ別の
区民意見交換会を開催するに当たりまして、先ほど申し上げましたように
テーマ募集を行って、所管部で現在取り組んでいる事業への
区民意見を反映すべく、テーマを設定されたというところでございます。
また、今回の十三のテーマの案でございますけれども、昨年度の
車座集会の中で基本的に多くの意見が寄せられた項目でもございます。ちなみに昨年度上位の項目でございますけれども、防災の関係、それから道路とか
まちづくりの関係、子ども、教育、福祉、それから地域活動という形のご意見をいただいた順番になっておりますので、基本的にはそういった昨年度の結果も反映されたテーマであるという認識でございます。
◆
上川あや 委員 あと二点なんですけれども、今、日程が決まっているものだけ拝見すると土曜日の開催がいずれも設定されているようで、区民の方々になるべく参加しやすい機会の設定というのは必要だと思っているんですけれども、これは基本的にどの部がマネージするにしても、週末開催とかその辺は配慮しているのかどうかというのが一点と、あともう一つ、希望者多数の場合は抽せんということではあるんですが、希望者が決まった段階で例えば聴覚に障害がある方ですとか、そういった方のために情報保障の手だてなどは担保するご用意があるのかどうかお伺いしておきたいんです。
◎伊佐
教育総務課長 基本的に資料のかがみ文にございますように、開催の日時ということでは平日の夜間、または土日を想定していくという考え方でございます。
私どもといたしましては、日ごろ区民の方からは土日開催ということで、その中でも土曜日のほうが比較的出やすいという声が寄せられている関係もございます。また、後ほどご説明させていただきますけれども、特に地域で子どもを育てるというテーマ、私どもが運営するテーマからいたしましても、
子育て世代の参加を考えた場合には、平日の夜間とか日曜日に比べまして、土曜日の設定が多くの参加を得られるのではないかという観点から考えたところでございます。
もう一点、情報保障、
情報バリアフリーの関係だと思いますけれども、私どものほうといたしましては、五月一日から十三日まで受け付けをせたがやコール等を中心にさせていただきますけれども、そういった中でニーズがあれば、そういった声におこたえしていくという用意をしております。
◆てるや里美 委員 参加人員の件なんですが、
参加希望者多数の場合抽せんで行われると思いますが、当日発言者は二十名程度で選び方というのはどのようにされるのかお伺いしたいんですけれども。
◎伊佐
教育総務課長 選び方というのは発言者の選び方という形ですか。申しわけございませんけれども、昨年度
車座集会の中では、発言者の特定を基本的には区長のほうでされているところでございます。おおむね、同じようなやり方になるのではないかというふうに今イメージしています。最終的には、もうちょっと詳細を詰めなければいけないところがありますけれども、昨年度と同様であろうというふうに考えています。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○山内彰 委員長 (2)「子ども・教育」をテーマとした
区民意見交換会の実施について、理事者の説明を求めます。
◎伊佐
教育総務課長 私どもが行います、子どもの教育をテーマといたしました
区民意見交換会の実施ということで、先ほど枠組みの中でも申し上げましたけれども、
開催日程が決まっておりますので別途資料を用意させていただいたということでございます。本件につきましても、
子ども部と共同して運営実施をするという取り組みでございまして、明日開催されます
福祉保健常任委員会とのあわせ報告という形でございます。
先ほど、区全体の枠組みにつきましてはご報告をさせていただいたところでございますけれども、この「子ども・教育」をテーマとした
区民意見交換会については、その取り組みの第二弾ということでございます。
お手元の資料の2、実施の概要にございますように、テーマは地域で子どもを育てると設定をいたしまして、
子ども子育て施策や
教育施策について区民との
意見交換を行っていくという形でございます。
開催の日時につきましては、六月二日の土曜日の午前十時からということで、開催場所は弦巻にございます
区立教育センターで開催させていただきたいと考えております。
なお、会場の都合ですとか、時間の制約もございますことから、参加者の定員を七十名として設定しております。応募者が定員を上回った場合には抽せんにより参加者を決定いたしまして、参加の可否についてご連絡をさせていただく予定でございます。
区民の方への周知につきましては、「区のおしらせ」五月一日号や区の
ホームページなどにより、周知を図ってまいります。その他、発言できなかった参加者には、
意見交換会の終了後に質問表をお渡しし、ご記入いただいた意見には後日回答していくという形で今考えているところです。また、
意見交換会終了後は、区の
ホームページに議事要旨を掲載するとともに、本
常任委員会へも結果を報告してまいる予定でございます。
私からのご報告は以上です。
○山内彰 委員長 ただいまの報告に対しましてご質疑がございましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○山内彰 委員長 (3)子どもの
人権擁護の新たな仕組みの検討についてを議題といたします。
◎伊佐
教育総務課長 子どもの
人権擁護の新たな仕組みの検討についてご報告をさせていただきます。
なお、本件につきましても基本的に
子ども部と共同で取り組んでいますので、明日開催されます
福祉保健常任委員会とのあわせ報告という位置づけでございます。また、本件につきましては、本年二月二十七日開催の本委員会におきまして、子どもの
人権擁護の新たな仕組みの
中間まとめの内容などについてご報告をさせていただいた経過がございます。
資料をごらんいただきたいと思います。まず、主旨でございますけれども、昨年九月から本検討を進めておりますけれども、本年二月に
中間まとめを行いまして、新たな仕組みの方向性等についてお示しをさせていただいたところでございます。
平成二十四年度は、この
中間まとめを受けまして、2の検討体制にも書かせていただいたとおり、
子ども施策にかかわる
学識経験者や区内で
子ども支援に携わっている民間の
関係機関等の関係者で構成する、新たな「(仮称)子どもの
人権擁護の
仕組み検討アドバイザー会議」を設置いたしまして、声を上げにくい子どもの救済ですとか、問題解決に向けて公平中立で独立性と専門性のある機関の設置も視野に入れた新たな仕組みを構築することとしております。
3の検討に際しての今後の予定でございますけれども、五月から「(仮称)子どもの
人権擁護の
仕組み検討アドバイザー会議」での議論を開始いたしまして、子どもの
人権擁護に係る
関係機関等からの意見聴取を行いつつ、九月まで計五回程度の開催を予定しております。この
アドバイザー会議等での議論を踏まえながら具体の仕組みについて検討を行いまして、七月には新たな仕組みの検討案を取りまとめ、本委員会にご報告をさせていただく予定としております。さらに、八月には新たな仕組みの検討案の
意見募集を行い、九月には
最終まとめを行う予定といたしております。本
最終まとめにつきましても、本委員会にご報告をさせていただく予定としております。なお、二月の
中間まとめの際にもちょっと申し上げましたけれども、新たな仕組みの
最終まとめの内容によりましては、条例制定またはその改正等も必要になるものと考えているということでございます。
以上が、本年度における子どもの
人権擁護の新たな仕組みの検討についてでございますけれども、一枚めくっていただきまして次ページ以降に、
中間まとめの際にも
パブリックコメントを実施しましたということでご説明をさせていただきましたけれども、本年一月二十五日から二月十五日までの期間で新たな仕組みの方向性について
パブリックコメントを実施し、全体で九十三件のご意見やご提案をいただいているところでございます。
主なご意見といたしましては、
子ども自身が気軽に相談できる場が必要であるですとか、権利とともに責任や義務についても教える必要があるとか、子どもだけでなく子育てをしている親の支援も行う必要があるなどとなっておりますけれども、こうしたご意見に対する区の考え方をお示しいたしまして、五月にはその内容について区報や
ホームページに報告することといたしておるところでございます。
私からの報告は以上でございます。
○山内彰 委員長 ただいまの説明に対しご質疑がございましたら、どうぞ。
◆てるや里美 委員 この
アドバイザー会議の会議録等の公表の仕方というのはどのようになっているのかお伺いしたいんですが。
◎伊佐
教育総務課長 基本的に議事の要旨という形にはなろうかと思いますけれども、公表というか、今まで前年度はまだそこまでの公表という形ではございませんで、情報公開の対象にはするという位置づけで、今年度についても前年度と同様の取り扱いを現段階では想定しております。
◆
岡本のぶ子 委員 今回
子ども部と連携してという
仕組みづくりだと思いますけれども、やはり
ホームページ、「区のおしらせ」というのは活字に限りがあるので、一般の区民の方がその文からどこまで読み取れるかというのは非常に不確かかなと思うんですね。
せっかくいいことを世田谷区が取り組んだとしても、なかなか子どもまで行き渡らなかったり、あと問題を抱えている親御さん、不安を抱えている方々に届かないということがあるので、その
ホームページと「区のおしらせ」だけでなく情報をきちんと区民に伝えるその方策を学校現場なのか、さまざまな場をとらえて、できれば口頭でどれだけ伝わるかという仕組みを検討しないと、なかなかもったいないなというのを別の子育ての関係でも感じることがあります。せっかくあるのにお母様に届いていないということが実際あるので、その工夫をぜひお願いしたいと思いますが、いかがでしょう。
◎伊佐
教育総務課長 やはりいいものというか、仕組みを構築してもそれがなかなか区民の方に周知し切れないというところがあろうかと思っていまして、この取り組みにつきましてもかなり周到な準備期間を経て運用をしていくという想定で物事を進めているところでございまして、単に一般的な「区のおしらせ」ですとか、
ホームページでの周知にとどまらず、個別の対応が必要になるというふうな認識でございますので、今後そういった対応の中身が明確になり次第、またこういった委員会でもご報告させていただいて、その際にもご意見をいただきながら取り組んでまいりたいというふうに思っています。
◆
岡本のぶ子 委員 ぜひよろしくお願いいたします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○山内彰 委員長 (4)小学校第二学年の三十五人
学級編制について、理事者の説明をお願いいたします。
◎岩元
学務課長 小学校第二学年の三十五人学級についてご報告申し上げます。
1の概要でございます。平成二十三年四月二十二日、
公立義務教育諸学校の
学級編制及び
教職員定数の標準に関する法律が改正され、施行されました。これによりまして、
公立小学校第一学年の三十五人
学級編制が実施されまして、
文部科学省におきましては、平成二十四年度より小学校第二学年についても三十五人
学級編制とすることといたしましたけれども、このたびは法改正によらずに、小学校第二学年の三十六人以上の学級を解消するに足りる教員の加配により実施することといたしました。これを受けまして、東京都教育庁におきましては、平成二十四年四月一日、都の
学級編制基準を改正し、施行してございます。
2の世田谷区
教育委員会の対応状況でございますけれども、平成二十四年度でございますが、1)小学校第一学年につきましては、六十四
小学校全校において三十五人による
学級編制を行いました。2)になりますが、小学校第二学年についてでございますけれども、前年度の第一学年時におきまして、三十五人
学級編制の開始が年度の開始途中であったために、対象となった十四校のうち、三十五人学級で
学級分割を行った学校は二校でございまして、十二校は教育上の配慮から
学級分割を行わず、教員増による
弾力的運用を行ったところでございます。
平成二十四年度におきましては、三十五人
学級編制の教員加配の対象は十六校となっておりますけれども、①の
学級分割を行った学校は十一校、学校名は記載のとおりでございます。
②学級分割を行わず、教員増による
チームティーチングによりまして行った学校は記載の五校でございます。
3のその他でございますけれども、
文部科学省の平成二十四年度
義務教育費国庫負担金予算案説明資料によりますと、財務省との連名で「今後の少人数学級の推進に係る
教職員定数等については、効果検証を行い、
学校教育の状況、国・地方の
財政状況等を勘案し、教育の質の向上につながる様々の方策を引き続き検討し、その結果に基づいて必要な措置を講ずる」としております。今後の実施学年の拡大につきましては不透明な状況にございます。
説明は以上でございます。
○山内彰 委員長 ただいまの説明に対しご質疑がありましたら、どうぞ。
◆
里吉ゆみ 委員
学級分割を行わなかった学校が五校あるということなんですが、これはそれぞれ三十五人学級であれば現在何学級ということ、もしくは人数でも結構ですがわかれば教えていただきたいのと、それから、この
学級分割を行った学校と行わなかった学校と分かれていて、その五校の行わなかった理由がわかればお伺いします。
◎岩元
学務課長 個々の数字につきましては、基本的に
学級分割をしなかった場合については一クラス少ないという状況でございます。
五校が行わなかった理由でございますけれども、世田谷区におきましては一学年から二学年に上がるときは、大体の学校で
学級分割をしないという状況が多うございます。その関係で二年生に上がるときに、学級をそのまま維持したほうがいいだろうという判断をした学校について
チームティーチングによる教員増の対応をしたというふうに理解してございます。
◆
里吉ゆみ 委員 その説明がちょっとよくわからないんですけれども、結局十六校加配の対象になって、大半十一校はクラスを分けたわけですよね。だから、多分一学年から二学年にいったときに、クラスがえというんですか、結局行った学校が大半だと思うんですよね。だから、それが全体の流れからいっても主だと思うんですけれども、それをやらなかったというのは、強い意思があったとは言いませんけれども、何か別の理由があると考えるのが普通なのではないですか。それはないでしょうか。
◎平川
教育指導課長 先ほど
学務課長のほうから説明をさせていただいたとおりでございまして、一年生で学級の状況が、担任、あるいは
子どもたちの状況が非常に良好な関係にあるという中で、一、二年生はクラスがえをしないということが非常に多いものですから、そのまま継続をして二年生も同じ学級集団でいこうと、三年生になるところでクラスがえをしようと。ただし、一名TTの教員がやってまいりますので、その教員を活用しながらきめ細やかに対応をしていこうということで、保護者のほうにもご説明をしてご理解をいただいているというふうに当該の学校からは聞いております。
◆
里吉ゆみ 委員 十六校のうち、十一校はクラスがえも行ってやっているという中で、やらないという判断をしたことがよかったのかどうかというのは、それは単純には答えられないかもしれないですけれども、何人なのかというのはすごく気になるんですよね。四十人学級と三十五人学級の違いというのは大きいので、それでさっき人数を聞いたんですけれども。
それから、塚戸とか、結構学校そのものが大きくなっているので教室の数などもちょっと心配だったものですから、教室は足りたけれども、学校の判断でその教室をあえて使わずにやったということでよろしいんですか。それは大丈夫ですよね、やろうと思えば教室は足りていたんですか、一応確認します。
◎岩元
学務課長 基本的に教室は足りているというふうに確認してございます。
◆
里吉ゆみ 委員 この三年生から先が、少人数学級ができきるかどうかわからないという不透明な状況の中で、現場で判断されたという答弁だと思うんですけれども、そこに区の加配を入れるなどして、少人数学級に進めるように区の
教育委員会としては努力していただきたいということを要望しておきます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○山内彰 委員長 (5)世田谷区
思春期青年期精神保健対策推進協議会について、理事者の説明をお願いいたします。
◎秋元
学校健康推進課長 それでは、世田谷区
思春期青年期精神保健対策推進協議会についてご説明申し上げます。
なお、招集通知では協議会の設置についてというふうになっておりましたが、これまでの取り組みもご報告させていただきますということで、表題を変更してございます。また、この報告は明日開催されます
福祉保健常任委員会とのあわせ報告となっております。
それではまず、1の主旨でございます。思春期のこころの健康づくり施策につきましては、平成二十一年度から三年間、思春期精神保健対策連絡会を設けまして取り組みを行ってまいりました。その取り組みについて報告するものでございます。また、連絡会での取り組み結果を踏まえまして、新たに世田谷区
思春期青年期精神保健対策推進協議会を設置いたしまして、精神保健に関する相談体制及び関係機関の連携強化等を図っていくというものでございます。
2の連絡会の取り組み結果でございます。(1)ですが、子どものこころの健康問題に関する現状と課題の共有を図るため、平成二十一年度から二十三年度にかけまして三年間、庁内の関係機関による
意見交換を行ってまいりました。
(2)のモデル的取り組みでございますが、平成二十三年度に実施をしております。①は、普及啓発のための講演会、②では、保健予防の取り組みといたしまして、学校に赴きまして行う事例検討ですとか、講座の実施、③は相談事業としてのこころのスペースの設置などを行いました。
(3)の課題でございますが、連絡会の中では、①は関係機関との一層の連携強化、②では相談支援のネットワークづくり、③では多職種チームによる支援、④では相談しやすいアクセスの確保や訪問型支援などが課題として取り上げられております。
3の新たな協議会の取り組み等についてご報告申し上げます。(1)の協議会の構成につきましては、別表にお示ししておりますが、三ページ目に別表をおつけしておりますのでごらんいただければと思いますが、会長が世田谷保健所長、副会長は
子ども部長と
教育次長を予定しております。また、新たに青年期までの対象者の拡大を予定しておりますので、東京都から都立高校の校長先生、また区内大学の健康管理室、医療機関等の参加も呼びかけております。
(2)でございますが、協議会の下部組織といたしまして作業部会を設けまして、実態を踏まえた具体的な検討を行ってまいりますが、事務局は世田谷保健所が担当いたしまして、区立学校との調整は
教育委員会が行うということになっております。
恐れ入りますが裏面をごらんいただきたいと思いますが、(3)の協議事項は、先ほどの課題等を踏まえまして検討してまいりたいというふうに思います。
(4)の協議会の活動期間でございますが、当面二十四年度から二十五年度の二カ年間として、取り組みを進めてまいりたいというふうに思っております。
4の平成二十四年度の実施予定事業でございますが、(1)の協議会は年三回ほどの開催を予定しております。また、(2)以降、普及啓発講演会ですとか、学校での事例検討等を実施するとともに、(4)でございますが、相談支援モデル事業のこころスペースも引き続き実施してまいりたいというふうに思っております。
5の当面のスケジュールでございますが、本年六月上旬に第一回の協議会を予定しておりまして、事業の実施等に取り組んでまいります。
報告は以上でございますが、二十三年度までの連絡会の活動のまとめとその概要版をおつけしてございますので、後ほどごらんいただければというふうに思っております。
報告は以上でございます。
○山内彰 委員長 ただいまの説明に対しまして、何か。
◆
岡本のぶ子 委員 世田谷区の思春期青年期精神保健の対策に関しては我が会派としても再三議会で取り上げて、このような協議会が構築されていくということに対しても大変期待をしているところなんですけれども、一点質問なんですけれども、2の(3)今後の課題の④の子ども・若者や家族が望む場所で相談することができるようなアクセスの確保や訪問型支援の実施について、拠点のあり方も含め検討する必要ということがあるんですが、これはどこかの地域で事例としてこのようなことを取り入れているということがあった上でこの課題として挙げられているのか、それともさまざまな協議会の中で出てきた課題として、本当に一から考えなきゃいけないということとなっているのか教えてください。
◎秋元
学校健康推進課長 ここでは連絡会の中でいろいろなお子さんの状況とか、保護者の状況等がございまして、特に家庭への支援も重要だというお話があった中で、そういう拠点をつくってというようなお話がございました。あと、こころスペースの相談事業のほうも、世田谷地域に一カ所というふうに今なっておりますので、その点も課題としてお話が出たところでございます。
◆
岡本のぶ子 委員 ということは、学校で相談、よくスクールカウンセラーのところに行くとか、もしくは
教育相談のところに行くとかさまざまそういう場があって、今、こころスペースが一つ三軒茶屋にできたということですけれども、さらにもうちょっと全区的に学校とか人の目が触れないようなところで受けられることも要望として上がっているということでしょうか。
◎秋元
学校健康推進課長 そのとおりでございます。プラス、ご家庭のほうにも訪問してというようなお話もございました。
◆
里吉ゆみ 委員 基本的なことで申しわけないんですけれども、早期発見ということで特に統合失調症を若いときに発病することが多いということで対策をとられてきたと思うんですが、精神疾患ということで何かそのほかのものについて、統合失調症以外で対象とされているようなものはあるのかどうかお伺いします。
◎秋元
学校健康推進課長 特に疾患については特定することなく、とにかく早期に各機関が連携して、それぞれの学校もしかりですが、医療機関にもつなげられるようにということで取り組みを進めておりますので、特に疾患については制限をしたりはしてございません。
◆
里吉ゆみ 委員 いろいろ病識というんですか、ないまま大きくなってきて、特に思春期ということで思春期としての心の動きなのか、それともそれが違うものなのかというのがわかりにくいときに早期発見する体制ができるというのはすごく大事なことだと思うんですね。
今、小さいうちの三歳、四歳、五歳、小学校入学前の発達障害のお子さんを早期発見ということで世田谷区も取り組んできましたが、知的におくれのないアスペルガーとかそういう方の対策も、就労支援というところで今取り組み始めたと思いますけれども、そういう方も結構多く――片づけられない大人たちとありましたけれども、結構そういう方たちの問題も浮上してくるのではないかなと思って、そういうことも解決の一助になるのではないかなということで期待をしておりますので、またいろいろ議論していきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
◆
岡本のぶ子 委員 もう一点なんですけれども、一昨日、都立松沢病院の一般公開に行かせていただいて、大変この思春期外来に力を入れていくというところで、特に統合失調症を含めた課題を抱えている部分をどうやって見ていけるかということが、大変垣根が低くなった、病院そのものが大変オープン的な病院でもありましたので期待するところなんですけれども、ここに構成として医療機関等と書かれているのは松沢の先生方も入られているのかということが一点と、あと最終的には全区を対象とする普及啓発、思春期講演会等というのが最後のページにもイメージ図の中にあるんですが、この思春期講演会などのお知らせの仕方というんですか、まだ具体的にどういうふうにというのは決まっていないかもしれませんが、どのような形で、今、案として上がっているのか、その二点を教えてください。
◎秋元
学校健康推進課長 医療機関との連携でございますが、松沢病院のほうですとか、それから東京都の医学総合研究所も中に入っておりますので、そういう先生方とも連携してやってまいりたいというふうに思っております。今の普及啓発講座の周知でございますが、学校を通しまして各家庭のほうに連絡は差し上げていきたいというふうに思っております。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○山内彰 委員長 (6)次期改築校の整備手法の検討について、理事者の説明をお願いいたします。
◎安間 施設課長 それでは、次期改築校の整備手法の検討について報告させていただきます。
1の主旨でございますが、二月六日の当委員会において次期改築校として城山小学校と深沢中学校の二校を選定し、あわせて留意事項として改築に当たり既存施設を生かす大規模改修などの手法を検討するということを報告させていただきました。このたび、その整備手法について経費削減や環境配慮等の観点から、新たな手法、リノベーションなどと言われている手法、すなわち既存躯体を生かし耐震性強化やバリアフリー化、環境負荷軽減などの措置を施し、長寿命化や機能性を上げる手法を採用できる可能性のある学校に関して、整備の基本構想の前に既存校舎の検証などの調査を実施することを報告させていただきます。
2の整備手法の検討でございますが、(1)対象校としては深沢中学校でございます。城山小学校につきましては、通常改築などをする場合、教育環境の現代化で新たな要素、新BOP、特別支援教室や衛生基準による給食室の面積増大化などで、必要床面積が増大します。すると、現状の校庭面積が大幅に狭くなり現実的ではありません。したがって改築とします。深沢中学校につきましては、同様に一部増築が必要となりますが、校庭面積を現状より狭くせずに施工できる可能性があるため、リノベーションを採用する可能性ありとして検討対象校としました。
(2)の調査・検討内容ですが、①の建築構造的側面として、既存コンクリートの強度や中性化を検証します。②のトータルコストですが、施工のイニシャルコスト、延命年数、ランニングコストなど全体コストの検証をいたします。③の教育環境の検証ですが、先ほど申しました新たな用途、機能などを盛り込んだ平面プランの検証をします。④の法令面の検証ですが、既存校舎の建築基準法上の法令上の適用であるとか、リノベーションを採用した場合の法令面の検証などをします。⑤の工期の検証ですが、通常既存校舎に施工を加える場合、夏休みを利用するなど工期も限られますので、学校運営への負担について検証いたします。
3の今後のスケジュールですが、通常初年度基本構想、次年度基本設計、次に実施設計をし二カ年で工事としていますが、二十四年度に基本構想事前調査を実施し、基本構想が二十五年度にずれ込みますが、二十五年度、二十六年度に基本設計、実施設計を圧縮して実施し、終了は改築と同じとすることを予定しております。
4のその他ですが、そのほかの老朽度の高い学校につきましても、リノベーションの視点を含めて整備手法を検討するために、今年度に建物調査を別途実施したいと考えております。
これは、さらに改定に向けた新たな学校施設整備基本方針の検討に反映させる所存でございます。
報告は以上です。
○山内彰 委員長 ただいまの説明に対してご質疑がございましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○山内彰 委員長 (7)区立学校教員の服務事故に伴う処分について、ご説明を願います。
◎平川
教育指導課長 それでは、区立学校教員の服務事故に伴います処分についてご説明をさせていただきます。
まず一件目でございますけれども、区立学校の産休・育休の代替の臨時的任用教員が平成二十三年十二月に静岡県内におきまして、十八歳に満たない女性とわいせつな行為を行ったというもので、処分内容は懲戒免職でございます。
次に、二件目ですけれども、区立学校の教員が、昨年自家用車を運転中に時速五十一キロメートルの速度超過を行ったというものでございまして、処分内容は減給十分の一、三カ月でございます。
なお、東京都
教育委員会は、自動車等にかかわる事故につきまして、飲酒、ひき逃げでないものは公表しないというふうにしておりますが、今回は大変重い交通違反でございまして、本日、
常任委員会においてご報告をさせていただくことといたしました。
先日、合同校長会がございまして、各学校において校長から教職員に対して、服務事故の防止について指導を徹底するようにということ、また、本年度は管理職、副校長、教員の一年目、二年目、三年目、十年目の研修に服務事故の防止という内容を位置づけまして、事故防止の一層の徹底を図っていきたいというふうに考えております。
私からの説明は以上でございます。
○山内彰 委員長 ただいまの説明に対しまして何かご質疑がありましたら、どうぞ。
◆すえおか雅之 委員 2のほうなんですが、飲酒とひき逃げ以外は公表しないという限定を設けた理由とかは何かあるんですか。
◎平川
教育指導課長 ちょっと理由等については私も詳細を把握しておりませんが、都教委のほうで飲酒を伴うもの、またひき逃げを伴う自動車事故については公表する、それ以外はしないという基準を基本的には設けているというふうに聞いております。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○山内彰 委員長 (8)教育会館及び図書館の臨時休館について、理事者の説明を願います。
◎小渕
教育相談・
特別支援教育課長 教育会館及び図書館の臨時休館についてご報告いたします。
これは、例年この時期に行っております電気設備の整備等によるものでございます。臨時に休館とする日は、五月七日月曜日全日でございます。臨時休館とする施設は、世田谷区教育会館及び中央図書館ほか、二図書館でございます。休館とする理由は、変電設備の整備などのためでございます。利用者への周知は「区のおしらせ」ほかで行います。その他といたしまして、サーバーの関係で二つのシステムの運用も停止いたします。
○山内彰 委員長 ただいまの説明に対しまして、何かご質疑がございましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○山内彰 委員長 それでは、(9)事故の発生について、理事者より説明をお願いいたします。
◎水野 生涯学習・地域・
学校連携課長 新BOPで発生しました事故についてご報告を申し上げます。
本報告は、
福祉保健常任委員会とのあわせ報告でございます。
事故の概要でございますが、平成二十三年七月十三日水曜日の午後四時三十五分、発生場所は松沢小学校新BOP隣接の多機能トイレ内でございます。相手方といいますか、対象の児童は同校BOP登録の小学校五年生の男子児童で、身体に障害があり全介助が必要な児童でございました。週一回程度、放課後新BOPに来ております。
事故の内容でございますけれども、新BOPの職員が多機能トイレ内で、当該児童の排泄処理のためおむつ交換を行いました。その後、車いすに戻しベッドの上の今交換したばかりのおむつをとろうとしたときに、車いすにベルト固定していなかった児童が車いすから落ちまして、顔面を床に打ったというものでございます。この事故によりまして、この児童の上の前歯、永久歯でございますけれども、二本歯茎に陥没、五ミリ程度めり込んだ状態になったということでございます。現在は、歯を引き出して仮固定した状態で経過を観察しているということでございます。
事故発生後、児童の保護者にはすぐ丁寧に事情をご説明申し上げ、誠意を持って示談についてご相談をしているところでございます。また、同校新BOPにおきまして、再発防止に向けて職場内研修を実施し、児童の対応に細心の注意を図ることはもちろん、特に配慮を要する児童への安全な対応を徹底するよう指示をしたところでございます。加えて、新BOP事務局長全員を集めた事務局長会で情報提供し、すべての職員に周知して事故防止に努めているところでございます。
本件ご報告がこの時期になった事情について、ちょっとご説明をさせていただきます。新BOPにおける事故につきましては、新BOP傷害保険での対応を原則としております。本件におきましても傷害保険での対応としてきたところでございますけれども、成長過程にある児童のことでございまして、歯科医からは、治療の方針を決めるまで半年から一年程度経過を観察する必要があるという診断をいただいております。
当初は、通常の歯科治療の中で治癒するということも想定されておりましたが、治療の方針が定まるまでは保護者ともご相談の上、経過を見ることとしておりました。現段階で、まだ治療の方針が最終的に決まっておりませんけれども、この間の治療の中で差し歯などの高額な治療という可能性も出てまいりました。こういった経過を観察する、また、今後の治療方針といったところから、新BOP傷害保険の保険期間、または保険の範囲を超えるということが想定されることとなりまして、今後自治体賠償保険での対応に切りかえる必要が生じてまいりました。
こういった事情で、このたびのご報告となったものでございます。今後、引き続き誠意を持って示談交渉をしてまいりたいというふうに考えております。
ご報告は以上でございます。
○山内彰 委員長 ただいまの説明に対しまして、ご質疑がございましたら、どうぞ。
◆すえおか雅之 委員 今回、保険の範囲を超えるということで報告があったということですが、超えなかったら報告がなかったということになると思うんですが、こういう事件というのはどのぐらいの件数が起こっているんですか。
◎水野 生涯学習・地域・
学校連携課長 新BOPにおける事故でございますけれども、事故が起きた場合には発生報告がすべて上がってくることになっておりまして、おおむね年間三百件程度の事故があるということで承知をしております。
◆すえおか雅之 委員 議員として、委員会として、行政が事故に対してどのような対応をとっているのかというのは監視していく責務があると思うんですが、ある程度大きな事故というのは、こういうことが起こりましたというような報告があってしかるべきではないかと思いますが、この点はいかがでしょうか。
◎水野 生涯学習・地域・
学校連携課長 一般的な議会へのご報告といたしましては、ご議決をいただくもの、それから専決処分としてご報告をするという事案については当然ご報告をしておるわけでございますけれども、その他は通常業務の範囲として、保険などでの対応とさせていただいております。重大性など、個別事案の事情によりましては、議会事務局ともご相談をさせていただいた上でご報告する場合などがございます。一般論として、線はここまでということはなかなか申し上げにくいんですが、個別の事案について判断させていただいております。
◆すえおか雅之 委員 事故の内容とか、その後の対応のとり方とか、こういうことも議員としても監視していきたいと思っておりますので、できるだけ報告を上げてくれることを要望いたします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○山内彰 委員長 (10)平成二十四年度「才能の芽を育てる体験学習」について、理事者より説明をお願いいたします。
◎水野 生涯学習・地域・
学校連携課長 二十四年度「才能の芽を育てる体験学習」についてご報告を申し上げます。
区立小中学校児童生徒が、みずからの個性や才能を発見し伸ばす機会として、先進的な研究や活動に触れさせる才能の芽を育てる体験学習を二十四年度も実施いたします。講座は、
教育委員会が企画し、区立小中学校の児童生徒に参加を呼びかけるといった方法で実施するものでございます。
二十四年度の具体的な取り組みにつきましては、リーフレットをおつけしておりますので、ごらんいただければ幸いでございます。最終面に一覧がございます。小学生向け講座といたしましては、最終面にございますような四講座、中学生対象の講座といたしまして五講座、そのほか小学校高学年から中学生対象の講座を予定してございます。また、今年度は最近注目度の高い宇宙・天文に関する講座を特別講座としてただいま検討しているところでございます。いずれも、講座の内容や実施手法などを工夫いたしまして、内容の充実を図るとともに、児童生徒が参加しやすいようにしてまいりたいというふうに考えているところでございます。
ご報告は以上でございます。
○山内彰 委員長 ただいまの報告に対しまして何かご質疑がございましたら、どうぞ。
◆
里吉ゆみ 委員 これは児童生徒に呼びかけて、希望者が受けられるということで行うと思うんですが、実費を取るところとか、お金が要らないところとか、実費といってもそれなりに少しかかってしまうところとか、費用がどれぐらいかかるのかというのをそれぞれお伺いしておきたいんですが、わかればお願いします。
◎水野 生涯学習・地域・
学校連携課長 教材費でありますとか、材料費といったものがかかるものがあると承知しておりますけれども、今年度につきましてはまだ講座が確定しておりませんので、確定いたしましたら、またご案内をしてまいるということになると思います。十分参加しやすいような対応をしてまいりたいというふうに考えております。
◆
里吉ゆみ 委員 去年はどれぐらいかかったのかという資料は今ありますか。大体何百円とか、何千円とか、ドリームジャズバンドワークショップはトランペットを吹くのかしら、そういったことについての費用ですとか、わかればお伺いしておきたいんですが。
◎水野 生涯学習・地域・
学校連携課長 基本的に利用料ですとか参加料はいただかない方針でございますけれども、今お話にありましたドリームジャズバンドワークショップにつきましては、参加料とか、いわゆるレッスン料のたぐいはいただかないんですけれども、楽器の問題がございます。楽器はもちろん持っている子どもさんはよろしいんですけれども、そうでない場合には、参加する生徒の通っている中学校あてに、吹奏楽部などにある学校の備品である楽器について配慮をいただきたいということでお願いをしている状況でございます。
◆
里吉ゆみ 委員 以前、中学生と議員が語り合うという企画があったときに、学校の楽器がすごく少ないということで
子どもたちから直接要望をいただいたことがありましたので、ちょっとそれを思い出しまして、希望すればどなたでも参加しやすいということでやっていただくと思うんですが、何につけてもやっぱりそういうことがかかわってくるので、今貧困の問題が大きくクローズアップされていますので、十分に配慮していただいて、どの子でも本当にやりたいと思う子がきちんと意思表示して、参加できるような配慮を
教育委員会としても行っていただきたいということを改めて要望しておきます。
◎古閑
教育政策部長 今ご要望いただきましたけれども、この才能の芽を育てる体験学習、
子どもたちに将来の夢を持って、目標を持っていってもらいたいという思いから体験学習を開始したところでございます。
したがいまして、どんな環境の子どもであれ、幅広く参加できるような仕組みとして今行っているところでございまして、教材費については基本的にそういうところも含めて、なしという形で今進めているところでございます。それと、学校全体のそういう楽器なんかも含めて、応援体制をつくっていくという形で今進めているところでございます。よろしくお願いします。
◆すえおか雅之 委員 済みません、ちょっと興味本位なんですけれども、この才能の芽を育てる体験学習のこういうことをして夢を持たせたいという、今、古閑部長のお話でしたが、具体的にもっと戦略的なものというのはあるんですか。
例えば、昨今日本の小さい
子どもたちの理数の能力が落ちているというのは言われ続けていると思うんですが、例えば理数系に強い子どもを育てるというようなそういう戦略的な目的を持って限りある少ないお金を投資していく、そういう方向もあるのではないかと思うんですが、才能の芽を育てる体験学習の戦略的な目的はあるんでしょうか。
◎古閑
教育政策部長 かちっとした戦略というよりは、
子どもたちがそのまま将来に向けての意欲とか目標、こういうことを中学生段階に関してはなかなかつくりにくいというところがありますので、まずそういう一つの希望としたところのきっかけづくりで、その中で今回の才能の芽を育てる体験学習というのは、国内外の第一線で活躍している方に来てもらって、それを体験を交えてお話ししていただくという形を主にしております。したがって、いろんな目標を持った経過、そして目標を達成するまでのいろんな苦労、そしてめげないような気持ち、そういうところの自分の体験を通して、
子どもたちに将来への目標なり、夢なりを持ってしっかりと、いろんな挫折もあるかもしれないけれども、通していくことも大事ということを話しているところでございます。
そういう趣旨でございますので、今回例えばドリームジャズバンドに関しましても、卒業生が高校になっても、先生方ご案内のとおりいろんな形で応援してくれる。現に、ジャズバンドのメンバーにプロの道に進むような子も生まれてきていると聞いております。また、科学的なところでのサイエンス・ドリームという形で、日本物理学会の先生方に息長く今支援していただいているところでございます。そういうところを通しながら、実験のおもしろさ、ひいては物理、また理科なんかに関しての関心を高めているということを確信して、今進めているところでございます。
◆すえおか雅之 委員 趣旨を伺いまして、大変賛同すべきことだと思っております。ただ、区のお金を使うわけですから、今後の方向としては世田谷区はどういう方向に向かっていくのかという戦略を立てて、お金をつぎ込んでいくべきだと思っております。要望です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○山内彰 委員長 次に参ります。(11)平成二十四年度
川場移動教室の実施についてですが、本件はこの後に行う請願審査と関連いたしますので、この順番での説明を理事者に求めていました。それでは、説明をお願いいたします。
◎岩元
学務課長 平成二十四年度
川場移動教室の実施についてご報告を申し上げます。
1の平成二十四年度の実施に当たっての基本的な考え方でございます。(1)でございますけれども、
川場移動教室につきましては、昨年度二泊三日の
川場移動教室の放射線量が
子どもたちの健康に影響を及ぼす量ではないとの放射線の専門家による線量評価や川場村での安全宣言、区民健康村での除染作業などを踏まえまして、子どもの安全を確保しながら事業を実施してきたところでございます。
(2)になりますけれども、川場村でもこの間の空間線量は、世田谷区が測定した区民健康村施設及びその周辺では、全体としては低減傾向となっております。また、四月二日から
文部科学省が設置しましたモニタリングポストにおきましては、毎時〇・一五四マイクロシーベルトという状況になってございます。区及び
教育委員会では、
子どもたちのさらなる安全安心のため、継続した放射線量の測定や必要に応じたきめ細かな除染作業などに取り組んでいるところでございますけれども、このたびの専門家の評価も踏まえまして危険性は低いとの判断から、今年度につきましても
川場移動教室を実施することといたしました。
(3)にありますように、念のため農作業体験につきましては、昨年に引き続き今年度も休止いたします。また、今後とも実施に向けまして、保護者の方への丁寧な情報提供と欠席者の方への配慮ある対応を引き続き行ってまいります。
以上の基本的な考え方のもと、平成二十四年四月十三日に開催いたしました区長を本部長といたします世田谷区放射線等対策本部におきまして、平成二十四年度の
川場移動教室を実施することと決定したものでございます。
2の平成二十四年度
川場移動教室の予定学校数、参加児童数でございます。平成二十三年九月一日現在の児童数によるものでございますけれども、前期五月十四日から七月六日まで三十三校、後期九月十日から十月二十六日まで三十一校、合計六十四校五千二百三十八名の参加を予定してございます。
3の専門家の評価でございます。平成二十四年度の
川場移動教室の実施に当たりまして、平成二十四年三月二十九日に測定を行いまして、改めて群馬県立県民健康科学大学の杉野准教授に線量評価をいただき、健康に影響を及ぼす量ではないとの評価をいただいたところでございます。
申しわけございませんけれども、三ページをごらんいただければと存じます。この段の三つ目のところの線量評価でございますけれども、
川場移動教室滞在期間三日間で受ける放射線量につきましては、両施設とも七マイクロシーベルト弱で、昨年と比較いたしますとおおよそ七〇%の値となっておりまして、この値は胸部レントゲン写真を一枚撮ったときに受ける線量の約一五%、また東京~ニューヨーク間の飛行機で一往復した際に受ける線量の約五%ということでございまして、健康に影響を及ぼす量ではないとのことでございます。
四ページを見ていただければと思います。右下になりますけれども、ふじやまビレジに滞在したときの三日間の合計で六・七八マイクロシーベルト、昨年が九・三四マイクロシーベルトでございました。また、五ページの右下のほうになりますが、なかのビレジ三日間の合計を記載してございますけれども、六・七七マイクロシーベルト、昨年が九・〇一三マイクロシーベルトでありましたので、全体でおおよそでございますが七〇%程度に低減しているというものでございます。なお、三日間の平均線量につきましては、毎時〇・一三五マイクロシーベルトでございまして、各測定位置での測定結果につきましては六ページに記載してございます。
一ページに戻っていただきまして、4の二十四年度の取り組みでございます。川場村と世田谷区ではこれまでも線量測定に基づきまして、きめ細かな除染作業などを行い、放射線量の低減等に努めてまいりました。平成二十四年度につきましては、比較的放射線量の高い場所を中心に以下の取り組みを実施してまいります。
(1)世田谷区の取り組みでございますけれども、区民健康村施設の除染作業につきましては、四月十日から着手してございまして、五月十日までに完了する予定でございます。内容につきましては、ふじやまビレジでございますけれども、野外炊事場周辺の草地のはぎ取り、砂利の入れかえ、工房前からマスのつかみ取り池までの一帯の草地のはぎ取り、ドン・キホーテ像わき通路の表土のはぎ取り、農作業畑の反転耕でございます。なかのビレジにつきましては、駐車場の表面砂利及び下層コンクリート除去、アスファルト舗装化、野外炊事場周辺の草地のはぎ取り、砂利の入れかえ、食堂前広場の表土入れかえ、キャンプファイヤー広場の高圧洗浄、それから森の村前庭平面部でございますが草地のはぎ取り、農作業畑の反転耕を行います。
(2)川場村の取り組みでございます。①除染計画に基づく除染作業の実施でございます。川場村では放射性物質汚染対処特措法に基づきまして、平成二十四年三月末に除染計画を取りまとめました。平成二十四年四月以降、この除染計画に基づき除染作業を実施してまいります。なお、子どもの生活空間である小中学校や児童公園、区民健康村施設等を優先して除染してまいります。②の農産物、水の線量測定でございますけれども、平成二十四年度におきましても二十三年度と同様に、群馬県を通しまして、収穫時期に合わせ順次農産物の線量測定を行う予定でございます。また、水の検査についても継続して実施しており、三月十二日の結果では一ベクレル・パー・キログラムというふうになってございます。③の土壌調査につきましては、川場村で予算を計上いたしまして、土壌調査を行うこととしてございます。それから、④
川場移動教室で実施しておりますニジマスのつかみ取りにつきましては、養殖のニジマスを使用させていただいておりますけれども、つかみ取りの直前に放流してございます。なお、川場村にあります釣り堀、養魚場のニジマスの検査結果につきましては不検出となっております。また、移動教室で提供される養殖のニジマスについては、検査の結果、不検出となってございます。⑤の薪についてでございます。林野庁より設定された調理加熱用の薪の指標値四十ベクレル・パー・キログラムでございますが、これに沿った薪を提供していただくことで確認してございます。⑥の食事の検査につきましては、
川場移動教室で提供する食事につきまして、区の学校給食で実施しております検査方法と同様の手法で、区で購入しました世田谷保健所の検査器で月一回程度の実施に向けまして、関係部署と調整しているところでございます。
5の汚染状況重点調査地域の指定についてでございますけれども、川場村では放射性物質汚染対処特措法に基づく環境大臣の照会に対しまして、川場村の判断によりまして平成二十三年十二月二十八日に汚染状況重点調査地域の指定を受けてございます。これは川場村を含む百二の市町村が指定されております。除染の実施に関する考え方につきましては、放射性物質汚染対処特措法に基づきます基本方針において、長期的な目標として追加被曝線量が年間一ミリシーベルト以下になるとのことでございまして、これによりまして、先ほど川場村の①の除染計画に基づく除染作業の実施でもご説明させていただきましたけれども、除染計画に基づきます取り組みを進めていくものでございます。
6の保護者の方への対応でございます。①情報提供でございますけれども、さきの放射線等対策本部の決定を踏まえまして、学校を通じて保護者の皆様にお知らせの形で情報提供を行います。また、三ページ以降につけてございます
川場移動教室に対する線量評価と、川場区民健康村施設及び周辺における放射線量測定結果を区の
ホームページに掲載いたします。②といたしまして、欠席児童への対応につきましては、引き続き保護者の方と確認しながら必要な支援を行ってまいります。
今後とも川場村を初め、関係機関と連携を密にしながら
子どもたちの安全確保に努め、
川場移動教室を実施してまいりたいと考えてございます。
説明は以上でございます。
○山内彰 委員長 ただいまの説明に対しご質疑がありましたら、どうぞ。
◆てるや里美 委員 1の(3)の丁寧な保護者への情報提供というところなんですが、四月十八日に保護者の方へ岩元課長のほうから通知が行きましたけれども、四月十九日にふるさと公社が測定しに行ったと思いますが、その結果等の報告というのはどのようになるのかお伺いしたいんですけれども。
◎岩元
学務課長 十九日に区民健康村ふるさと交流課のほうで測定を行ってございます。これの結果でございますが、毎時〇・〇九八から〇・三〇九マイクロシーベルトでございました。〇・三〇九マイクロシーベルトの場所につきましては炊飯場の近くでございまして、これにつきましては五月十日までに工事等を行う予定でございます。
◆てるや里美 委員 今回の四月十八日に出ました保護者への報告なんですけれども、平均値が〇・一三五マイクロシーベルトということで、この情報の出し方なんですが、やはりどれぐらいの数値であるのかきちんとした詳しい丁寧な情報の提供に関して平均値だけを示しているのは、やはりきちんとした丁寧な情報提供にはなっていないと思いますので、こういった報告の仕方をちょっと改善していただければと思いますが、その点について。
◎岩元
学務課長 今のご指摘の点も含めて、丁寧な説明についてはやっていきたいと思います。
先ほど申し上げましたけれども、杉野先生の線量評価につきましては、区の
ホームページのほうに改めて近日情報をアップしたいと思っておりますので、そういうものも含めて、丁寧な説明については引き続き努めてまいりたいと思います。
◆てるや里美 委員 今回、ふるさと公社が測定した結果についての数値に関しては、どのように情報公開する予定なんでしょうか。
◎岩元
学務課長 区民健康村ふるさと交流課におきましては、十月以降毎月一回測定をして
ホームページに掲載してございます。今、私のほうで口頭で申し上げました数字につきましても、近々
ホームページにアップする予定でございます。
◆
里吉ゆみ 委員 4の平成二十四年度の取り組みということで、比較的放射線量の高い場所を中心に除染などを行うということで、事前に議員には報告があったものだと思うんですけれども、たしか二千万円から二千五百万円の予算をかけて除染を行うと伺っていますけれども、これをやることにした理由をお伺いします。
◎岩元
学務課長 この間、区民健康村施設におきましては、毎月一回線量の測定をしたところでございます。
川場移動教室の実施の前に当たりまして、より安全安心のために、今回、先ほど委員からお話のありました予算二千八百万円程度をかけまして、除染の工事等を行うものでございます。
◆
里吉ゆみ 委員 今度の五月十四日から始まる移動教室の前に、二千八百万円かけて除染を行うということは大変大事なことだと思うんですけれども、上から読んでいきますと、前回も専門家の方と議論して、昨年度体に影響はそんなにないということで判断したわけですよね。今回、二千八百万円かけて新たに除染をするという判断に至ったというところで言えば、
子どもたちの健康に影響を及ぼす量ではないといった量ではあったけれども、やはりそれでも少ないほうがいいということで除染に踏み切ったと思うんです。
そういう意味では、まだその除染作業の途中で多分同じ専門家の方とお話をして、今回実施することに四月十三日の段階で決定されたということなんですけれども、その決定の仕方、メンバーですとかそういうことについても本来であればもう少し考える必要があったのではないかなと思います。矛盾していると思うんですよ。二千八百万円もかけて除染するというふうにしたわけですから、その点についてはどのような議論があったのかお伺いしておきたいんですが。
◎佐藤
教育次長 川場移動教室につきましては、今回議会でいろいろやりとりさせていただきました。その中でも、区長から基本的に全体として低減傾向ということで、大きな状況の変化がない限りは実施させていただくと。ただ、より一層児童生徒の安全のため、きめ細かな除染作業については今後も進めていくと区長は答弁されていると思います。
その一環として、よりきめ細かな除染作業は引き続き行うということの一環として、今回二千八百万円程度の予算を使って除染を進めていくということでございます。
◆
里吉ゆみ 委員 そのより安全性、安心のための除染作業の基準というのは、世田谷区で行っている毎時〇・二三マイクロシーベルト以下にするという基準でよろしいのですか。
◎佐藤
教育次長 この〇・二三という数字は昨年の十一月、国が新たな基準ということで示した基準でございまして、世田谷区としましても区の敷地内においては一定の基準として〇・二三を使って、それより高いところについては再測定をするというふうにしてございます。
そして、川場についても、基本的には一つの尺度として、〇・二三という数字を一つの基準としております。この〇・二三というのは、ご案内のとおり国において、要するに長期的な目標として目指すべき一時間のマイクロシーベルトとして、〇・二三というのが目指すべき方向ではないかと。これはもともと年間一ミリシーベルトを長期的な目標として目指すと。それを一時間単位で割ると〇・二三ということでございます。
川場移動教室は三日間でございますけれども、一つの基準として〇・二三というのを指標に置いたということでございます。
◆
里吉ゆみ 委員 区の敷地内であれば、今〇・二三マイクロシーベルトで除染、何らかの対策を区としてとっているということで、これは大変区民の方からも――はかるのがなかなかまだ足りていませんので、まだどれだけ出てくるかわかりませんけれども、そういうことで五十数カ所区内でも除染をしていて、
川場移動教室に行った際の、川場村はまた違う自治体ですから、少なくとも区の施設、健康村の中についてはそういう基準でやっていただくということで今回取り組みをしていただいているのではないかなと思うんですけれども、それをやったとしても、皆さん、専門家の方の話を聞いて安全ですと言ってしまっているところが私はすごく問題だと思っているんです。安全かどうかというのは、まだ議論の分かれているところですよね。そういう意味で言うと、生数字をきちんと示して、それでこれだけ減らしました、こういうふうな状況ですというのを生のまま、先ほど平均値ではなくて数値を出してほしいという話がありましたけれども、それをきちんと示して保護者の方に判断していただくというのがすごく大事だと思うんです。
そういう点では、除染作業が五月十四日前に終わるというふうに聞いていますけれども、五月九日か十日には区の取り組みを急いで、始まる前にやっていただくということで、今急ピッチで除染作業をしていただいているということなので、この数値を世田谷区として
ホームページに五月十四日前に生の数字を公表することがいいことだと思うんですけれども、その点はそういう方向で努力していただけるのかどうかお伺いしておきます。
◎岩元
学務課長 先ほども申し上げましたけれども、毎月一回、区民健康村ふるさと交流課のほうで測定をさせていただいております。測定させていただいた四月十九日のデータについても、近々に
ホームページに掲載させていただきます。また、今後の状況につきましてもきめ細かに測定をしまして、情報を提供してまいりたいというふうに考えてございます。
◆
里吉ゆみ 委員 その際、私は指摘しておきたいんですけれども、私もこの間測定に行ってきたんですが、ドン・キホーテ像わき通路、何げなくはかってすごく高い数字が出てびっくりしたんですけれども、区内でもいわゆるホットスポットと言われているところが見つかっているように、はぎ取ったところは多分低くなると思うんですが、それ以外でも子どものことですから、ここ立入禁止というふうにしていないところであればどこでも子どもが立ち入る可能性はあるわけで、きめ細かな測定をやる必要があるというふうに思います。その数字をこの場所では平均幾つでした――私たちが行ったときは大体一分間で一回はかって、五回とかはかって、その平均値を出すようなやり方で、区民の皆さんとはかって議会にも出しましたけれども、そういう地図とあわせて生の数字を出すような丁寧な報告をしていただきたいと思います。丁寧に報告すると言葉で言うと簡単なんですけれども、どのようにやるのか、もう少し具体的にお伺いしておいてよろしいですか。
◎岩元
学務課長 区民健康村施設におきましては、区民健康村ふるさと交流課のほうで測定をし、除染作業を行わせていただいているところでございます。関係課と調整させていただいて、今後とも努力してまいりたいと思います。
◆
里吉ゆみ 委員 所管はふるさと健康村のほうになるのかもしれませんが、川場村で使う
子どもたちの所管はこちら
教育委員会ですから、
教育委員会としても責任を持って対応していただきたいということを要望しておきます。
◆てるや里美 委員 4の(2)の川場村の取り組みについてですが、今年度二十四年度は小中学校、児童公園等を優先してということですが、今回
林道ハイキングに行くその
林道等をはかってみますと、やっぱり〇・二七とか〇・二三を超えた数値が出ています。そういったところの除染対策に関しては、区施設ではないので川場村になると思いますが、どのように対応するのか伺います。
もう一つ、ニジマスのつかみ取りに関してですが、ニジマスの検査結果が不検出となっておりますが、この下限値についてもわかればお願いいたします。
◎岩元
学務課長 除染の計画についてでございますけれども、これにつきましては川場村、あと世田谷区も参加してございますが、それぞれ所有する自治体または公共機関等が行うことになってございます。国有林の地域であれば国が担当させていただきますし、県道等におきましては県が担当するような形になります。それをあわせまして除染計画として取りまとめ、国に申請をし実施するというものでございます。現在関係機関で協議会を設置しておりますので、その中で全体として取り組んでいくという形になってございます。
それから、ニジマスの下限値につきましては、〇・六ベクレルというふうに報告を受けてございます。
◆てるや里美 委員 五月十四日から
子どもたちが行くわけですけれども、それまでの
林道の除染に関してはできないということですよね。
◎岩元
学務課長 それぞれ担当しているところがございますので、各県なり、国なり、村なりで対応している状況によってやっていくということになります。
◆
岡本のぶ子 委員 2の
川場移動教室への参加児童数の件なんですけれども、現時点で合計で五千二百三十八人が参加されるということになっておりますが、参加対象者児童数は何人なんでしょうか。
◎岩元
学務課長 現時点で把握している参加対象者数がこの五千二百三十八人ということでございます。
◆
岡本のぶ子 委員 ということはまだ出欠というか、とっていないということでしょうか。
◎岩元
学務課長 これから各学校で参加人数等を確認していくという手順になってございます。
◆
岡本のぶ子 委員 川場村の取り組みというところで伺いたいのが、川場村の取り組みの除染作業の中に区民健康村施設等も入っているんですけれども、ここは世田谷区として区民健康村で今除染作業をされていますけれども、川場村もあわせて一緒に行動されるということでよろしいのかということ。
あと③の土壌調査に関して川場村が予算を計上して調査を行うことにしていることは伺っているんですが、ここで川場村として区民健康村施設の土壌も調査をするということでよろしかったでしょうか。
◎岩元
学務課長 区民健康村施設の除染につきましては、この除染計画の中で世田谷区が具体的には除染作業をするという内容でございます。それから、土壌調査につきましては、区民健康村二施設を含めて川場村で土壌調査を行っていただけるというふうにお伺いしてございます。
◆
岡本のぶ子 委員 先日、四月二十日に会派で川場村のほうに行かせていただいたんですけれども、そのときにもうこの土壌調査、実際今まで待ちの状態だったんだけれども、日本分析センターのほうに土壌を提出できましたというお話をふるさと公社の方から伺ったんですが、その情報は入っていらっしゃいますか。
◎岩元
学務課長 土壌の採取に入ったということにつきましては、川場村のほうから報告を受けてございます。
◆
上川あや 委員 欠席する児童に対しては、配慮ある対応を引き続き行うというふうに記載はされているんですが、改めて数値をちょっと確認させていただきたいんですが、昨年度の場合ですと、放射能のご懸念からお休みになったと思われる方々はどれだけいらっしゃったのか、まずお答えいただけますか。
◎岩元
学務課長 昨年度でございますが、こちらで把握している範囲ということになりますけれども、四十四人の方が放射能の関係で欠席というふうにお伺いしてございます。
◆
上川あや 委員 欠席者への配慮ある対応とここで書かれているのは、内容的にもう一度、もう少し細かく教えていただきたいんですけれども。
◎平川
教育指導課長 一つは、移動教室の実施期間中に学習などの個別の支援をしていく。それは保護者の方とご相談をしてですけれども、ご家庭のほうで課題を与えて教員がフォローに入る、あるいは学校に来ていただいて、だれか教員が対応する、そういうことですとか、その場合の出席の扱い等について保護者の方とよく相談をして、三日間の過ごし方を決めていくと。また、事前事後の学習もございますので、そういった部分についても保護者の方とご相談しながら、考えを伺いながら対応するということを学校のほうに指示しております。
◆
上川あや 委員 出欠の扱いについて、基本的には先ほど申し上げたような事情であれば、出席の扱いになるというふうに考えてよろしいんですか。
◎平川
教育指導課長 原則として、教員がかかわって指導に入るわけですから、出席の扱いということを基本にしております。
◆
上川あや 委員 そういった扱いですとか、かわりになる学習の内容ですとか、不徹底であるかのように私の耳には一部入っているんですけれども、所管としてのご認識はいかがなんでしょうか。
◎平川
教育指導課長 昨年度前半のところで、そういう部分があったのではないかというお声もいただいておりますけれども、今年度五月十四日から始まってまいりますので、改めて各校長のほうに徹底をして対応していきたいというふうに考えております。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○山内彰 委員長 (12)その他ですが、何かございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○山内彰 委員長 なければ、以上で
報告事項の聴取を終わります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○山内彰 委員長 次に、2請願審査に入ります。
まず、平二四・一〇号「平成二十四年度
川場移動教室における
放射能対策を求める陳情」を議題といたします。
なお、平二四・一〇号につきましては七百七十二名分の署名の追加があり、代表者を含めて総計で七千三百三十九名となりましたことをご報告申し上げます。
ここでお諮りいたします。平成二四・一〇号について、陳情者より趣旨説明したい旨の申し出がございます。これを許可することにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山内彰 委員長 異議がございませんので、そのように決定させていただきます。
それでは趣旨説明を聴取するため、ここで委員会を休憩といたします。
午前十一時三十二分休憩
――――――――――――――――――
午後零時五分開議
○山内彰 委員長 休憩前に引き続き、会議を開きます。
本件について、理事者の説明を求めます。
◎岩元
学務課長 平二四・一〇号「平成二十四年度
川場移動教室における
放射能対策を求める陳情」につきましてご説明させていただきたいと思います。
区の取り組みにつきましては、先ほど平成二十四年度
川場移動教室の実施についてでご説明させていただいておりますので、陳情内容についてご説明をさせていただければというふうに思います。先ほどご説明させていただいたとおり、区長を本部長とします放射線等対策本部で実施することとさせていただいておりますけれども、陳情に書かれております要望事項について順次ご説明をさせていただければというふうに思います。
要旨1の
川場移動教室に関連したすべての放射能測定について、公正かつ細やかな情報の迅速な開示と保護者に対する情報提供を求めますについてでございます。
川場移動教室につきましては、昨年二泊三日の児童の活動に沿って線量測定を行いまして、杉野准教授の線量評価の結果をお知らせという形で、学校を通じて保護者の皆様にお知らせさせていただきました。また、この結果につきましては
ホームページに線量評価を掲載してございます。今年度も改めて線量測定を行いまして、それに基づきます線量評価をいただきまして、昨年と同様にお知らせという形で学校を通じまして保護者の皆様にお知らせしますとともに、区の
ホームページに線量評価の結果を掲載させていただきたいと存じております。
除染につきましては、先ほどもご説明させていただいたとおり、現在、
川場移動教室実施前までに完了する予定でございます。また、川場村につきましては、環境大臣の照会を受けまして、村の判断として川場村を含みます百二の市町村が汚染状況重点調査地域に指定を受けまして、これによります放射性物質汚染対処特措法に基づきます除染計画に基づき取り組みが行われるものでございます。土壌調査につきましても、先ほどご説明させていただいたとおり、川場村において予算を計上され、現在関係機関と取り組みを進めさせていただいているところでございます。
要旨2でございます。
川場移動教室で提供される食事につきまして、世田谷区が学校給食を対象に本年四月より実施する放射能検査と同精度の放射能検査を最低月一回行うなどの対応を求めますについてでございます。
川場移動教室で提供いたします食事につきましては、昨年九月より食材の産地につきましては、移動教室を実施している学校にお知らせしてまいりました。本年度も引き続き実施してまいりたいというふうに考えてございます。食事の放射能検査につきましては、区の学校給食で検査いたします世田谷保健所のほうで購入しました検査器で実施する方向で、今実施方法について、具体的な方法について関係所管と調整をさせていただいているところでございます。
また、ニジマスにつきましては先ほどもご説明させていただきましたけれども、養殖のものを使わせていただいておりまして、三月に検査した結果では検出せずという結果になってございます。また、キノコ類について要望の中に書かれてございますが、これも食事の検査を実施する中で検査結果等を確認しながら対応してまいりたいというふうに考えてございます。
要旨の3でございます。外部及び内部被曝の危険性について、すべての小学校及び保護者に周知徹底し、主に内部被曝回避の徹底を求めますについてでございます。
川場移動教室の実施に当たりましては、
川場移動教室の線量評価、また配慮事項などにつきまして学校などに周知いたしまして、また、専門家の線量評価等についても
ホームページ等に掲載し、保護者の方への情報提供に努めてまいります。放射線についての管理職への研修等を実施するなどして、移動教室の
子どもたちの安全確保に十分取り組むよう引き続き指導をしてまいりたいと考えております。また、移動教室で使用する薪につきましては、先ほども申し上げましたとおり、国の指標値で安全が確認されておりますものについて提供させていただくということで確認してございます。
要旨の4でございます。
川場移動教室への参加、不参加の決定は各家庭の判断にゆだね、不参加とした児童生徒に対する補足充当授業などの対応策の徹底化を求めますについてでございます。
川場移動教室につきましては教育活動として行っておりまして、参加につきましては現在も保護者の方にご確認をさせていただきまして、ご参加をいただくという形をとらせていただいております。不参加の児童の方につきましても、保護者の方と確認しながら例えば学校での個別の指導を行うなど、必要な支援を行っているところでございます。
今後とも川場村を初め、関係部署との連携を密にしながら
子どもたちの安全確保に最大限努めさせていただきまして、
川場移動教室を実施してまいりたいと思います。
説明は以上でございます。
○山内彰 委員長 ただいまの説明に対しご質疑がございましたら、どうぞ。
◆てるや里美 委員 幾つかあるんですが、一つずつ伺いたいと思います。
まず、要旨1の情報の開示についてですが、先ほど保護者の方からも言われたとおり、平均値ではなく書面においてきちんとした何ベクレルから何ベクレルまでという数値を、今後この一カ月に一回測定していくということですが、そういった測定数値の公表の仕方について改善が行われるのかお伺いします。
◎岩元
学務課長 先ほど、きょうの委員会でご報告させていただきました平成二十四年度
川場移動教室にかかわる空間線量測定結果という資料につきましては、この後
ホームページに掲載をさせていただきたいというふうに思っております。また、これに関しましては学校にも配らせていただいておりますので、こういうものも通じまして、きめ細やかな説明ができるように指導してまいりたいというふうに考えています。
◆てるや里美 委員 では、そういった細かい数値の結果も
ホームページだけではなく書面で行うということでお願いします。
あと、土壌調査についてですが何をはかる予定なのかお伺いいたします。
◎岩元
学務課長 川場村で計上していただいております土壌調査につきましては、プルトニウムとストロンチウムについて検査する予定でございます。
◆てるや里美 委員 こういった数値なんですが、高い場合の対応ですとか、区として健康村に関して土壌調査をする場合には、いつごろされる予定なのかお伺いいたします。
◎岩元
学務課長 現在川場村のほうで土壌調査を行っていただけるということになっておりますので、それを踏まえた対応をしてまいりたいというふうに考えてございます。
◆てるや里美 委員 あと、先ほど保護者の方がおっしゃられたとおり、確かに測定して高いところの低減措置がされたところは低くなっていますけれども、少し離れるとやっぱり高いということが測定されているわけです。先ほど言ったとおり運用面での、こういった高いところは行かないようにという子どもへの情報提供ですとか、そのときの配慮ということの徹底は行われるんでしょうか。
◎岩元
学務課長 今後とも引き続き計測等を行いまして、今ご指摘のあったようにもし高いところがあったような場合につきましては、そこに例えば子どもが立ち入らないだとか、そういう対応は以前もしておりますけれども、そういう対応を今後ともしていきたいというふうに思っております。
◆てるや里美 委員 ブロックの向こう側とか、先ほどおっしゃったようなところで本当に少し離れただけで〇・六ぐらい行ってしまうところもあるということなので、そういった部分には入り込まないような徹底した情報提供と
子どもたちへの配慮というのを提示することを求めます。
あと、まきなんですが、先ほど林野庁のほうでの提供ということですが、灰になると放射能が濃縮される場合もあるということなので、ぜひ灰の測定というのもしていただきたいと思いますが、その辺はいかがでしょうか。
◎岩元
学務課長 この間、国の林野庁のほうで指定された四十ベクレル・パー・キログラム以下という指標値につきましては、いわゆる廃棄物の基準であります八千ベクレル以下に灰がなるようにということで定められたものでございます。それで、この間廃棄物自身については、川場村のごみの処理をしている清掃工場の一部組合はありますけれども、現時点については通常の八千ベクレル以下の数字で処理をされているというふうにお聞きしてございます。
◆てるや里美 委員 八千ベクレルが安全かどうかというところもあるんですが、その灰は廃棄するということで考えてよろしいんでしょうか。
◎岩元
学務課長 現時点では、通常の廃棄物として処理できる範囲内のものだというふうに理解してございます。
◆てるや里美 委員 今後、移動教室に行かれるわけですが、先生方が簡易なシンチレーションカウンター、放射線量測定器を持参して一カ所、一カ所というのは大変だと思いますが、例えば長くいるところの測定をしてみるとか、そういったことというのは考えられていないんでしょうか。
◎岩元
学務課長 この間、月一回でございますけれども、区民健康村のほうで測定等をさせていただいているところでございます。今後とも事業の実施に当たりましては、必要な対策についてはさまざまご意見をいただいておりますので、その方法等については検討してまいりたいと思います。
◆
上山なおのり 委員 一点確認なんですが、先ほどの説明の中で放射線量が一時間当たり〇・二三マイクロシーベルトの考え方のほうはわかりましたが、昨年十二月二十八日に川場村の判断で汚染状況重点調査地域に指定を受けたということなんですが、こちらのほうは国から指定されたのか、それとも川場村から手を挙げたのか、ちょっとわかる範囲で構いませんが教えてください。
◎岩元
学務課長 今回の汚染状況重点調査地域の指定につきましては、法律に基づく環境大臣の照会に対して、川場村の判断として指定を受けたというものでございます。
◆
風間ゆたか 委員 今回の陳情の背景には、やっぱりこれまでの
教育委員会事務局としての対応にまだまだやってもらいたいことがあったんだなということを感じているわけですけれども、今のお話ですと、かなりお金もかけて時間もかけて取り組み始めたということがよくわかりました。
ただ、普通の保護者はなかなか
教育委員会に問い合わせすることもできないですし、
ホームページを見て判断をするという保護者も結構やっぱりいると思うんですけれども、ずいぶん古いデータとか資料がヒットするということが確認できましたけれども、やっぱり混乱すると思うんですよね。この扱い、きょうの段階でもそれがヒットする状況なのかということと、これに対しての対応をどうされるのかということをちょっと教えてください。
◎岩元
学務課長 本日報告させていただきました調査結果等につきましては、明日以降になりますけれども、速やかに
ホームページで情報提供させていただきたいというふうに考えてございます。
◎佐藤
教育次長 補足説明です。この資料にあります線量測定についてという古いデータですけれども、これは速やかに健康村のほうと調整しまして、これを廃止しまして今回のものを載せるというふうにさせていただきたいと思います。
○山内彰 委員長 以上で質疑を終わります。
それでは、本件に関するご意見と取り扱いについてあわせてお伺いいたしますので、お願いいたします。
◆
上山なおのり 委員 陳情者の皆様が本日冒頭説明の中で口頭でおっしゃった
川場移動教室に限らず、どこにおいても子どもを被曝させないというお気持ちは、我が会派を含めて、子を持つすべての親に共通したものです。陳情者の方のお気持ちは大変よくわかります。
しかし、ご存じのように、この陳情取り扱いは文書審査が原則となっております。そこで、陳情の要旨、理由を一つずつ見てみますと、1番目として移動教室実施場所すべてでの空間放射線量及び土壌汚染の計測を徹底して行うことということですが、土壌調査については、川場村として村内の測定の一環として調査となることもありますし、移動教室実施場所すべてでの空間及び土壌の放射線測定を実施するということは、やはり現実的には難しいと思います。
この点について、先ほど陳情者の方から陳情の文面にこだわらない旨のお話がありました。おっしゃった内容は十分にわかります。しかし、我が会派では、前回の請願審査の際にも申し上げましたが、請願審査を書面によって判断しており、陳情者の思いと文面が異なるならば、一度取り下げて書き直した上で再度提出していただくべきと考えます。そうしないと、何を採択したのか判然とせず、後々混乱を招くことにもなりかねないからです。我々としては責任を持って判断したいと考えます。
趣旨説明でお話しされたことについては、川場村による調査の取り組みを踏まえて、ぜひ、区側は迅速かつ正確に保護者に公表していただきたいと思います。ただし、今申し上げた理由から、本件について採択することは困難です。
なお、陳情の要旨の2番目から4番目については、区には保護者の不安解消のため、最大限努力していただきたいと思います。川場村にも子どもがおり、その
子どもたちを守るために村としても一生懸命に取り組んでいるところです。そして、世田谷の子どもを受け入れるに当たっては、自分たちの子どもと同じ気持ちで受け入れてもらっているところです。今年度の
川場移動教室の実施については、この間、区として専門家の意見も聞きながら検討した結果であり、予定どおり実施していただければと思います。
なお、今後とも区においては川場村との連携の上、
川場移動教室の放射線測定と測定結果の公表を初めとした対策を、引き続きしっかりと行っていただき保護者の不安解消に努めていただきたいと思います。こうした区の対応を引き続き注視していくべきという意味から、自由民主党・新風としては継続審査でお願いしたいと思います。
◆
岡本のぶ子 委員 公明党としての意見でございますが、先ほど陳情者の方に要旨とまたその理由に対しての文書の取り扱いに関してご確認させていただきました。その中で、先ほど来、要旨の1の中で言われていたすべての空間放射線量及び土壌汚染の計測の徹底に関しては、すべてでは物理的に難しいというような思いと、また、測定した場所、世田谷区として測定した空間線量に関しては、測定した場所のすべての公表をしてほしいということが本来の趣旨であるということもお伺いしましたので、その点を踏まえました。
また、さらに土壌調査に関しても、土壌の汚染が本当にあるのかないのか早く知りたいということが保護者の思いであり、願いであるということも先ほど説明の中で伺いまして、その上で世田谷区がやらなきゃいけないということにこだわらずに、川場村での今進めていくこの測定の公表を待っていきたいというお答えもありました。
そういったことから、とにかく保護者としては、あくまでもすべての
子どもたちの被曝量をどれだけ抑えられるかということがすべての思いなんですという陳情者の方々の思いと、また今回署名された七千三百三十九名の保護者の方々の思いを我が会派としても受けとめまして、その上で、今回とにかく世田谷区としては、再三今までも申し上げておりますが、きちんと安心材料となる測定をしていただいた上で公表していただくということをまず求めると同時に、四月二十日に我が会派としても現場視察させていただきましたけれども、本当によくここまで除染するんだなと思うぐらいすべてのところをひっくり返したような状態ではあったので、そういう意味では徹底して今除染をされて、その上で安心してお子さんを受け入れる体制を健康村、ふるさと公社さんもやっていらっしゃるということも踏まえますと、とにかく陳情者の思いをこのままこの陳情をするしないにかかわらず、区はやっているということも含めまして、今後も徹底して行っていただきたいことを求めまして、陳情者の陳情に関しては、趣旨採択として公明党としてはさせていただきたいと思います。
◆てるや里美 委員 放射能の影響を受けやすいのは、細胞分裂の盛んな
子どもたちです。チェルノブイリ周辺の地域では、原発事故から二十五年たった今でも被害が続いています。子どもの甲状腺がんは五年後から急激にふえ、事故前の九十倍と言われておりますが、今でも多くの
子どもたちにおいて、がんだけでなく免疫低下や貧血、疲労感などの症状が出たり、早産や未熟児、先天性異常が増加しています。これらは食事や呼吸により放射性物質が取り込まれることによる内部被曝が原因だと言われています。放射能には閾値がないのは世田谷区も認めており、できる限り放射能被曝を避けるために長期にわたる十分な対策が求められます。
そのためには、まず実態把握のための測定と除染などの対策、そして区民への丁寧な情報公開を徹底していかなければなりません。
川場移動教室においても、子どもの安全を守るという視点から川場村と連携し、十分な対策が必要です。私たち会派としても、
子どもたちの内部被曝を避けるために、区としても食べる物や土壌、子どもが行動する場所の空間線量などの測定をできる限り行い、結果は速やかに丁寧に保護者へと情報提供することを求めます。また、参加については本人や保護者の意見を尊重し、不参加の場合は評価などにおいて不利益をこうむることのないよう学校の対応を徹底しなければなりません。
最後に、第一回定例会でも要望いたしましたが、
放射能対策は長期にわたって必要で、
子どもたちが主体的に放射能被曝から自分たちの身を守ることができるようにすることが必要です。そのためには、
子どもたちや保護者、先生が放射能に関する正確な知識を身につける放射線教育が必要です。今回、移動教室に行く際にも放射線量が高く、除染対応をしたところには行かないなど十分に情報を伝え、安全確保ができるようにすることを申し添えまして、生活者ネットワーク・社会民主党世田谷区議団は趣旨採択でお願いいたします。
◆
里吉ゆみ 委員 日本共産党世田谷区議団は、この陳情を採択していただきたいと思います。
要旨に書かれてある1から4まで、本当に子を持つ親ならだれでも願うことだと思います。さらなる安全性のために最大限の努力を可能な限り対応してほしい、わずかでもいいから被曝を減らしていただきたいということで七千三百三十九名の署名が出されているわけですけれども、これについてはまだまだこれから、道半ばだと思っています。
区としても、
教育委員会としても前向きに次々と対応をとるようになってきたこと、私たち共産党としても保護者の方と一緒に三月に測定を行ってきたわけですが、そこで放射線量が高いと指摘させていただいた部分を除染の対象として、二千八百万円かけて除染が行われていることは評価いたしますが、それで終わりということは残念ながらありません。これから季節が変わってどのように変化していくか、刻々と状況は変わりますので、どんどん減っていく一方でしたらいいんですけれども、風の動きや雪が解けてどういうふうに放射線量の状況が変わるかわかりませんので、そういう意味ではこれからも次の今四年生、三年生、二年生をお持ちのお母さんたちも大変心配していらっしゃるんですね。ですから、そういう声にきちんと耳を傾けて、きょう保護者の方から、陳情者の方から出されました声を区としてはしっかりと受けとめて、対応していただきたいということを強く要望しておきます。
◆すえおか雅之 委員 我が会派におきましても、要旨1のところの理由で、
川場移動教室実施場所すべてでの空間線量及び土壌汚染の計測を徹底して行い、この土壌汚染の計測を徹底して行い、ここがちょっと問題にはなりました。確かに別の会派でもおっしゃる文言の明確、安定的な解釈という意味で非常に参考にはなります。一貫して同じ態度をとられているという点で、なるほどとは思うんですが、ただ、この陳情自体が放射能から子どもを守る、こういう意味において非常に重要な陳情であるということ、しかも七千三百三十九名の署名があるということ、これをもう一回出し直せというのは、これは少々区民の意思を酌んでいないのではないかとも思えます。
そして、事務局にも確認したところ、請願の趣旨説明は陳情の採択の判断材料に十分なります、こういうお答えもいただきました。そういうことを総合的に考慮いたしまして、みんなの党・世田谷行革一一〇番は趣旨採択にさせていただきたいと思います。
◆
上川あや 委員 結論から申し上げます。レインボー世田谷としては、趣旨採択でお願いしたいと思っています。
先ほど、質疑で昨年度の欠席者を把握している範囲では四十四名ということだったんですけれども、一方で今回の陳情者の数、書面からさらに八百人ぐらいふえて七千三百三十九人、あらわれる数として、どれだけご懸念が保護者の方にあるのかということをやはり重く受けとめるべきだと私自身は感じました。
その上で、要旨の1から4までありました中で、これまでの質疑で陳情者の方のご意思を確認したところ、いずれの要望に対しても無理難題を押しつけているような要望とはやはり私は受け取れませんで、子どもを持つ親としてのそれぞれの思い、そのまま受けとめてさしあげればいいのではないかと思っておりまして、趣旨を酌むという意味で趣旨採択でお願いできればと思っております。
あと、この1のところで、平均でなく個別の測定地点ごとに開示できるのではないかということ、ほかの会派からも要望がございましたけれども、これも私、無理難題を押しつけているものとは全く思いませんので、安心感を醸成するためにも平均値といった形ではなく、やはり細かく情報提供をした上でご安心いただくような手はずを整えていただくこと、さらに補習等、授業を欠席した場合の手当てについても、今後徹底されるように改めて求めておきたいと思います。
◆
風間ゆたか 委員 世田谷民主党としては、趣旨採択でお願いしたいと思っています。
もともと、今年度に関しては川場に行くこと自体を見直すべきということを申し上げてきましたし、その背景には、やはり不安視する保護者が相当数いるということでありました。今回の陳情に関しては、行くという方針が打ち出された後に保護者の方々が陳情を出されたものだと認識しておりますので、行くのであれば安心材料をもっとふやしてほしいというようなことなのだと解釈しています。
安心材料を提供するということに関して、
教育委員会事務局としても相当努力をしてきていると感じておりますけれども、先ほど
ホームページのこともありますように、まだまだ足りない部分というものがあると思っておりますので、この陳情に関して記してあることは最大限の努力をもってして取り組んでいくことを要望いたします。
○山内彰 委員長 本件につきましては、採択、趣旨採択、継続審査と意見が分かれておりますので、本日のところは継続審査とすることでいかがでしょうか。
〔「異議あり」と呼ぶ者あり〕
◆すえおか雅之 委員 趣旨採択か、不採択かでお願いします。
◆
里吉ゆみ 委員 私も、共産党は採択というふうに言いましたけれども、今皆さんの意見を聞いていますと一致していると思うんですね。無理難題を言っていないと。
教育委員会もその方向でやっていると。下手にここで、
文教常任委員会で割れている話でもないと思うんですよね。自民党さんも含めてすべての会派の発言を聞きまして、自分自身の発言も含めてもめている話ではないし、五月十四日から始まるということを考えると、ここはきちんと、私自身も採択と言いましたけれども、趣旨採択でも構いませんので、みんなで一致して結論を出していただきたいなということを自民党さんにも考えていただけないかしらと思いまして、ちょっと発言させていただきました。
○山内彰 委員長 ご異議がございますので、継続審査とすることについての採決を挙手によって行いたいと思います。本件を継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
○山内彰 委員長 挙手少数と認めます。よって、本件を継続審査とすることは否決されました。したがいまして、本日に結論を出すことになります。
これより本件を可とすることについてお諮りいたしますが、先ほど、取り扱いに関して意見の中で趣旨採択とするご意見が出ておりました。趣旨採択のご意見が多かったように思いますが、趣旨採択でお諮りをすることでいかがでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山内彰 委員長 それでは、趣旨採択ということでお諮りしたいと思います。採決は挙手によって行います。
本件を趣旨採択とすることに賛成の方の挙手をお願いいたします。
〔賛成者挙手〕
○山内彰 委員長 挙手多数と認めます。よって、平二四・一〇号は趣旨採択とすることに決定をいたしました。
以上で請願の審査を終了いたします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○山内彰 委員長 次に、3資料配付ですが、レジュメの記載の資料が席上に配付されております。後ほどごらんください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○山内彰 委員長 次に、4協議事項に入ります。
次回委員会の開催についてですが、現時点では第一回臨時会での当委員会への案件は予定されておりません。よって、議会年間行事予定表に示されているとおり、五月二十八日月曜日午前十時から開催したいと思いますが、いかがでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山内彰 委員長 それでは、次回委員会は五月二十八日月曜日午前十時から開催することに決定をいたしました。
以上で協議事項を終わります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○山内彰 委員長 そのほか何かございましたら。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○山内彰 委員長 特にないようですので、以上で本日の
文教常任委員会を散会いたします。
午後零時三十七分散会
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
署名