大田区議会 2021-08-17
令和 3年 8月 羽田空港対策特別委員会−08月17日-01号
各回の概要につきましては、別紙の
ニュースレターのほうをお読み取りいただければと思いますが、簡単に内容をご説明します。
第1回では、公園の利用者について人物像、公園に来る目的、利用時間帯、頻度などを具体的に想像していただきました。参加者の方は、お住まい、年齢、職業などばらばらでしたが、ご自身とは違う立場の方を想像していただき、それをグループ内で
意見交換しながら人物像の深みや広がりをつけていき、最終的には各グループで6人の
公園利用者の設定をしております。また、その多様な
公園利用者像を
参加者全員で共有することで、共感や新たな気づきを得ていただきました。
第2回では、第1回で設定した6人の
公園利用者が公園に来たときどんな活動をするのか、そのために必要な
公園施設は何か、利用者になり切って考えていただきました。さらに、その
利用者同士が公園で出会ったときにどのようなことが起こるのか、いろいろな人との交流や様々な活動に参加することで、にぎわいが生まれるといった良いことや、
利用者同士の活動がぶつかる、公園の安全利用、ルールをつくり過ぎると活動が制限されるなどの課題も挙げられました。また、終了後には希望者による
現地見学会のほうを実施しまして、公園の大きさですとか、現地の雰囲気を実感していただきました。
第3回では、第2回で抽出した公園利用で起こる良いことや課題を念頭に置きながら、限られた面積の中で、施設の大きさや使いやすさなどを工夫しながら、実際に図面を切り貼りして、図面上で
公園施設の
レイアウトを作成いただきました。また、
利用者満足の高いよりよい公園にするために、
施設レイアウトだけではなく、使い方や運営の
仕組みづくりまで意見のすり合わせを行いながら、成果の
取りまとめを行っております。最後に
グループごとに作成した成果について、施設配置の理由やおすすめのポイント、使い方などを全体で発表しております。
これらの貴重なご意見につきましては、昨年度実施した
アイデア公募と合わせて
基本計画作成に向けた基礎的な資料として活用を進めてまいります。
◎中村
空港まちづくり課長 私からは、
資料番号15番から17番を3件続けて、ご報告させていただきます。
まず初めに、
資料番号15番
羽田空港見学会の開催について、ご報告させていただきます。今年度の開催案内がございましたので、委員の皆様に情報提供させていただくものでございます。
全20回の開催を予定しているとのことでございます。詳細については、後ほどお読み取りいただければと存じます。
続きまして、
資料番号16番、例月の
東京国際空港における
ゴーアラウンドについて、ご報告させていただきます。
今回のご報告は、令和3年7月分でございます。資料右上の表、月別の内訳をご覧ください。
A滑走路北向き着陸に伴う
ゴーアラウンドは12回ございましたが、そのうち
区内上空通過は8回でございます。
B滑走路西向き着陸に伴う
ゴーアラウンドは3回ございましたが、そのうち
区内上空通過は2回でした。
次ページ以降は、月ごとの
ゴーアラウンドの内訳でございます。日時、滑走路名、便名、機材、理由、
区内上空通過などをご報告させていただいております。
最後に、
資料番号17番、南風運用(15時〜19時)に関わる
騒音測定状況等について、ご報告させていただきます。
こちらは、騒音状況及び
滑走路別離発着回数について、国から提供を受けた内容を報告するもので、令和3年6月分でございます。
まず、
測定地点別の騒音状況についてご報告します。大森第五小学校の6月の最大値は67.8デシベル、最小値は58.2デシベル、平均値は62.1デシベルでした。
羽田小学校の6月の最大値は81.2デシベル、最小値は61.4デシベル、平均値は71.4デシベルでした。
次に、
滑走路別離発着回数について報告します。6月のA、B、C各
滑走路ごとの
離発着回数は記載のとおりでございます。
◎菅野
環境対策課長 私からは、
環境清掃部資料18番の1件について、ご報告させていただきます。
令和3年4月大田区
航空機騒音固定調査月報でございます。
例月のとおり、大田市場、
中富小学校、新仲七町会会館での
航空機騒音測定結果でございます。
表の一番左、Ldenの値でございますが、ご覧のとおり4月につきましては全地点で
航空機騒音の環境基準を達成してございます。
また、航空機1機ごとの騒音測定結果で80デシベルを超過した最大値についてでございますが、4月につきましては、大田市場の最大値84デシベルでございます。これは4月4日、16時57分に計測されたもので、原因は大型機であり、新
飛行経路運用により付近を通過したためと、
国土交通省から回答を受けております。
また、新仲七町会会館の最大値85デシベルは、4月22日、午前10時56分に計測されたもので、原因は
ゴーアラウンドであり、付近を通過したためと、同じく
国土交通省から回答を受けております。
◎臼井
産業交流担当課長 私からは、
産業経済部資料番号19番、こちらのほうをご説明させていただきます。
羽田イノベーションシティにおける
区施策活用スペース「HANEDA×PiO(ハネダピオ)」の現状についてご報告をいたします。
まず、大きな1番をご覧ください。こちらは、
交流空間等についてのご報告です。
(1)番、運用の検討状況でございます。
交流空間につきましては、コロナの
感染状況等を見まして、これまで暫定的な利用、試験的な利用、そういったものを中心に行ってきておりましたが、現時点では10月以降に本格的な稼働をしたいと準備を整えているところでございます。
現在、記載の検討中の項目、こういったところを、これまでも検討してきたところではございますが、最終的な詰めを進めておりまして、コロナの感染状況にもよりますが、一定の目安として10月以降にオープンをさせたいと、本格稼働させたいということで準備を進めているところをご報告させていただきます。
続いて、(2)番でございます。
スイス関連のMOU、覚書の締結でございます。
これまで、
アライアンスパートナー制度の説明の中で説明を既にさせていただいておりますが、
スイス関連ということで8月12日の日に覚書を締結させていただきました。現在、
緊急事態宣言等も発出されておりますので、締結式や
メディア等を呼んだ
プロモーション等は行わず、事務的に、まずは締結をさせていただき、今後、双方で連携をして、情報交換、
情報発信等の機会、催しをしていこうということで、今、確認を取っておりまして、秋以降に何かしらの形でこの覚書に基づく事業を実施したいということで、今、考えているところでございます。
続きまして、大きな2番、
テナントゾーンの最新状況でございます。
全17区画ございます。
入居予定企業につきましては、変わらず7事業者11区画となっております。
稼働済み企業につきましては、前回のご報告より増えまして6事業者8区画、6事業者8区画のほうで既に稼働が始まったということでございますので、ご報告をさせていただきました。
○高山 委員長 それでは、質疑をお願いいたします。
まずは、
空港まちづくり本部からの報告に対するもの、順番に1番からいかがでしょうか。
資料番号13番。
◆黒沼 委員 これを見たときに、令和元年の9月20日の
羽田空港対策特別委員会の資料なのですが、2020年
暫定土地活用事業に関わる
サウンディング調査の実施について報告があって、12月以降にその年の
サウンディング実施結果概要の公表をされると。企業名、事業のノウハウに関わる部分については非公開だということで、本日出されている資料の隣に約1ヘクタールの2020年
暫定土地活用事業があるのですが、これとの関わりでは、どう考えればいいのか教えてください。
○高山 委員長 これに関してですか。
◆黒沼 委員 この公園を考えるには、これとセットで考えないとならないのかなと思うのですが、それは考えなくてもいいのか、それとも関連はあるのかという意味なのです。
(「何を聞いているか分かりません」と呼ぶ者あり)
◆黒沼 委員 ちゃんと勉強してくればいいのだよ。
◎中山
空港まちづくり本部副参事〔
工事調整担当〕 委員おっしゃられているのは、
ソラムナード羽田緑地ということでよろしいですか。
○高山 委員長 ではなくて、その隣ということ。黒沼委員、もう1回お願いします。
◆黒沼 委員
ソラムナードと全く反対側の、正反対のところです。1ヘクタール。
暫定土地活用事業というので分かりませんか。
◎中山
空港まちづくり本部副参事〔
工事調整担当〕
ソラムナード羽田緑地とは、検討については関係なく、今回、
都市計画変更については影響なく、関係なく進めてまいるものでございます。
◆黒沼 委員
土地計画公園予定地は約2ヘクタールですよね。そのことについて、今日、これ、報告されたのではないのですか。
◎立花
空港基盤担当課長 資料14番のほうで、
都市計画公園の係る
意見交換会の実施についてということで、ご報告はさせていただいております。13番は、第2ゾーンの
ソラムナード羽田緑地に関する内容でございます。
(「ああ、そうか、すみません、先走ってしまった」と呼ぶ者あり)
○高山 委員長 ああ、そういうことですね。よろしいですね。13番については、いかがですか。
(「ありません」と呼ぶ者あり)
○高山 委員長 では、よろしいですか。
では、続いて、
資料番号14番、いかがでしょうか。
◆犬伏 委員 行政の
意見交換会はやったふりするから、あまり好きではないのだけれども、好きではないというのは、ガス抜きに
意見交換会を使いますよね。実際に意見交換した結果というのが施策に反映されるかというと、区民の方は、きっと私たちが
意見交換をすると、そのことがこの
公園づくりにも反映されるに違いないと思って一生懸命成果発表とかをするのだけれども、開けて
びっくり玉手箱で、何も関わっていないではないかと、ただ言わせただけではないかというのが、今まで、私が議員になって20数年間、意見の成果が出た公園はあったかなと。
一番近いところで、私も参加していたのですけれども、地元の東京都のポンプ所の上に区の公園をつくろうという話になって、どんなものが必要かなと、地元の方たちが一生懸命、何回かな、10回以上にわたって、こういうのが欲しいね、こういうのが欲しいねと、絵も描いたのです。開けて
びっくり玉手箱、何だよ、ただの更地にプレハブの小屋を1個建てただけではないかという、みんなあっけにとられて、行政というのはこういうものなのだ、インチキだなと、南六郷三丁目の皆さんは感動していたのです。私も感動して、何だったのだ、あれはと。
今回、そうではないことを期待するのですが、
意見交換会をやって成果発表は残念ながらできなかったわけだけれども、この成果について、単なる資料にするのでは、これに資料活用と書いてあるけれども、資料にするのではなくて、この区民の方から出た様々な意見をこういうところに取り入れましたよとフィードバックできる可能性はあるのかしら。それとも今までどおり、ただガス抜きしただけで、この
意見交換会をやったという事実が全ての仕事で終わってしまうのか、どちらなのですか。
◎立花
空港基盤担当課長 今、お話のありました区民の皆様からいただいたたくさんのご意見、私たちも今回
意見交換会、あるいはその前の
アイデア公募という皆様から意見を頂戴する機会を設けて、たくさんご意見、ご要望をいただいております。
その中には、整備ですとか、あるいはその公園の運営に関して、非常に、やはり
利用者目線として今後取り入れていったほうがいいような意見もあるということを確認してございます。
今後、
基本計画作成の中においては、どのような形でそれを盛り込んでいくかというのは、今、検討をしているところでございますけれども、しっかりそういった意見のほうは盛り込みながら、区として
基本計画のほうは策定してまいりたいと思っております。
◆犬伏 委員 力強いお言葉なのですけれども、つまり、今回、この
意見交換会で人数がちょっと30名の方ということで、決して多くはないのだけれども、それでもやはり
利用者目線で物を見ていただく、お役所目線ではない見方で物を見ていただくというのは大変貴重なご意見だと思うのです。
確かにその中には、なかなか行政として落とし込めないご提案も多分あるやに思うのです。ただ、そんな中で折衷案でこうしたらこのご意見は落とし込めるなとか、工夫することが新しい時代の行政の役割ではないかと思うのです。今までの行政の役割を、役割というか、スタンスを見ていると、それはできないのです、これはできないのです、あれはできないのですと、いかにしてできないかということを一生懸命見つけてきているのではないかというぐらい、やらない理由を羅列する。
これは、再三言っていますけれども、民間と公務現場の違いは、民間はいかにしてやれるかを考える、公務現場はいかにしてやれない理由を考えるかという、この差を早く公務現場でもどうやったらできるかなと考えていただく、特に若い管理職の皆さんはそういうスタンスに立っていただければありがたい。
ぜひ、この参加した30名近くの方が、「あ、これ、俺たちが言った意見だ」と、「これが
基本計画に反映されている」という計画になるよう、お願いをしておきます。
○高山 委員長 意見ということでよろしいですか。
◆犬伏 委員 はい。
◆黒沼 委員 この点に関してですけれども、本当にこの計画が始まったのだなと思ったときに、歴史をふと思い出しまして、非常にがっかりしたのが一つあります。
平成2年のときに、大田区は
羽田エアフロントシティ21というのをつくって、当時の区長が巻頭を載せているのですが、現在、羽田空港の
沖合展開事業、着々と進められています。この事業は
航空機騒音の防止などを求める、区を挙げて長年の取り組みが実って実現されたものです。この、移転完了する平成7年頃には、およそ200ヘクタールの広大な土地が空き地として残るようになっていますということで、絵まで描かれて、そして現在になってしまったわけなのですが。
そのときに、この、考える四つの視点がありまして、跡地発生の経緯を踏まえるというのがきちんと載っています。二つ目は、跡地の場所と土地の特性を生かす。三つ目には地域の
まちづくり課題に応える。四つ目には、21世紀の
都市づくりの
戦略的拠点とするということで、確かにこの2、3、4については、今回引き継いでいるのかなと、継承されているのかなと思うのですが、1番目の跡地発生の経緯を踏まえるという点では、非常に違ってしまったと。
そのことによって、羽田の森というのも、以前の計画にありましたし、
産業構造計画もあったし、
フロントパークもあったし、
テクノフォーラムもありました。それがこのような、引き継がれているのですけれども、この経過を踏まえてということは違ってくると、こんなになってしまうのかなということで、やはり羽田と大田区の歴史を踏まえれば、そういうのを引き継いできちんと政治は行われるべきかなというのが思うのが一つなのと。
そうなってくると、今回の報告でいう、もう1回繰り返しですが、1ヘクタールのこの隣にあります2020年
臨時暫定土地活用事業、公園の予定には入っていないと思うのですけれども、これ、隣り合っているのは確かですよね。
◎立花
空港基盤担当課長 はい、公園の北側に約1.3ヘクタールの土地がございます。
◆黒沼 委員 改めてなのですけれども、200ヘクタールあって、少しでも広い区民の土地が獲得されればいいのかなと思うと、これを公園として扱えば3ヘクタールになるわけですよね、1.5倍に。それが、なぜこの1ヘクタールを分けたのかという、この狙いと、これ、今後の取り組みを知りたいのですけれども、どうでしょうか。
◎立花
空港基盤担当課長 この跡地第1ゾーンを整備していくにあたりまして、過年度から様々な関係機関と区によって協議を進めまして、最終的にこの第1ゾーン整備方針のこの16.5ヘクタールの中で
まちづくりを進めていくということになってございます。
その中で、
都市計画公園として、防災のことも踏まえつつ、この形状になったと認識しております。
◆黒沼 委員 犬伏委員も言ったように、せっかく開いたこの、今日報告されている内容を実現しようと思いますと狭過ぎる。そういう意味では3ヘクタールあることが、より区民の声が生かされると思うのですけれども、そういう柔軟性を持つことは、もう不可能なのでしょうか。
◎立花
空港基盤担当課長 2ヘクタールという
都市計画公園、面積としては、市街地の中であればかなり広いと感じられるものですが、空港跡地の中で2ヘクタールというところで、全ての区民の皆様のご要望が全部かなえられるかというと、それはなかなか難しいと思っております。
この
意見交換会の中でも、そのような状況の中で、この公園をどうやったらよく使って、よりよく使っていけるのかという視点で参加された皆様、ご議論いただいて、様々なアイデアのほうを出されております。例えばですけれども、
意見交換会の第3回目の
ニュースレターの裏面にそのような一例として出ておりますけれども、真ん中の右側のところに四角囲みがあるかと思います。子どもも大人も楽しめる工夫、
球技専用スペースは、日中は子ども、夜は大人が利用という、こういう時間をシェアして同じスペースを使っていくアイデアなんかが出されているというところでございます。
いろいろな工夫、こういったアイデアなどを取り入れることができるようになれば、可能性は広がっていくのかなと考えております。
◆黒沼 委員 ぜひ、もっと柔軟性を持って取り組んでもらいたいのですが、私は、最初は、200ヘクタールということもあり、その後の区民の声もありましたので、イメージとしては水元公園のようなイメージがあったのです。これ、水元公園には、子ども、大人、遊具、水遊びも、それからスポーツも、あと森林も全部入りますよ。空港の高さ制限はあるのですが、そういうことも含めて、可能な限りこの公園を実現しようと思うと、犬伏委員とは少し違っていまして、やる以上はきちんとその声を生かすというのが公務員の仕事であり、全体の奉仕者の仕事ですよね。一部の人の偏った意見だけではないために、これを開いたのだと思いますので、ぜひこの声を生かして、8割ぐらいは実るという考え方でやってもらいたいのですけど、改めてその約束はできるでしょうか。
◎立花
空港基盤担当課長 現在、区のほうでは、この公園に関する皆様からいただいた、こういったご意見をベースとして、
基本計画と基本的な考えをまとめているところでございます。その中に、可能な限り皆様のご意見などが盛り込めるよう、取り組みを進めてまいりたいと考えております。
◆黒沼 委員 最初、区が出してきたイメージ図でいきますと、この1ヘクタールのところは非常にクエスチョンだったのですけれども、一つだけ分かる絵を描いたときがあります。その絵を見ると、イベントか店舗のような描かれ方をしていました、お店かなというイメージなのです。だからここで遊ぶ人たちが、そこの店ともセットしていくような感じなのですけれども、だったら今のシティ全体で、既にテナントもお店もあるではないですか。
そこを考えると、ここの活用の仕方は、一理も二理もあるかなということで、ぜひ考えを改めてもらって、交友を広める立場でも要望したいと思います。一応、要望しておきます。
◆渡司 委員 こちらの今回の
公園づくりの
意見交換会、私はとても評価をさせていただいています。
まず、
公園づくりに関して、何で
空港まちづくり本部が中心なのかというところに関しては、やはり黒沼委員がおっしゃったような
歴史的経緯ですとか、様々な空港施設との整合性や有機的なつながりを考えて、
空港まちづくり本部がその公園に関してイニシアチブを取ってくださるというところが、一つはきちんと責任感を持って空港跡地を活用していくという意気込みが感じられて、非常にありがたいなと地元の議員としては感じております。
また、この手法も、自分の欲しいものだけを要求していくような勉強会ではなくて、それぞれが第三者的な立場に立って、あらゆるキャラクターを想定して、それぞれが楽しむ上で、どういう利害が衝突するのかとか、どういうところで一緒に楽しめるのかというところを探っていくという手法が非常に新しいですし、自分の言いたい事だけを聞いていただくというよりは、みんなで区民のためになるための公園を造るためにどうすればいいかということで、参加者の方も非常に多分勉強になったと思われますし、自分の望ましい公園と、ほかの人の望ましい公園、いろいろなところで着地点を見つけていくことの難しさも感じていただいたりしたと思います。
特に、この勉強会が、多分いろいろなところの地域から集まった方たちも参加されて、年齢層も職業も様々なので、ここの跡地の公園だけではなくて、これからの大田区の公園全体のために非常に糧になるような勉強会だったのかなと感じていますが、この勉強会に、行政の方はどういう部署の方が関わられたのかを教えていただいていいですか。
◎立花
空港基盤担当課長 この
意見交換会の運営に関しましては、先ほど委員からお話ありましたとおり、
空港まちづくり本部主催でございますので、
空港まちづくり本部の職員が運営に参加しております。それ以外に、都市基盤整備部の公園課の職員も参加して、
意見交換会で出される意見について、非常に熱心に聴講しておりました。また、休憩時間にはお声がけをして、交流も図られていました。
それと、あと研修担当課長も1日ですが参加されて、この新しいやり方について参考にしていたというところでございます。
◆渡司 委員 この羽田空港の跡地の公園では実現できなくても、ほかの区内の公園では取り入れることができるアイデアであったり、これからの大田区の公園の在り方について、とてもすてきなというか、大事な一歩を踏み出した
意見交換会だなと感じていますので、ここ第1ゾーンにとどまらず、これからの大田区の
公園づくりに関して、いろいろな情報を共有していただいて、可能な限り区民の楽しめる公園をつくっていただきたいと思います。
◎立花
空港基盤担当課長 当該公園に関しまして、かなり多種多様なご意見、ご要望をいただいて、ご期待の表れであるかなと感じております。
今、委員お話ありましたとおり、区内の公園に関するご意見であると捉えることができるかなと思っておりますので、
空港まちづくり本部だけでなく、都市基盤整備部、特に公園課とは情報を共有して、区内の公園の魅力向上に向けて取り組んでまいりたいと思います。
◆深川 委員 今、渡司委員のほうから、地元としてという話があって、その方向性は私も当然正しいと思っています。
この公園を造っていくというところについて、地域の人たちには、羽田地区だけではなくて地域というのはいろいろな広い意味で地域ですけれども。例えば、この音の制限のないコンサート、要するに空港だから、ある程度音が出ても、ある程度という部分だと思うのです。
ただ、この多摩川べりの人からすると、反対側で行われている川崎側のイベントは、重低音がすごい響くとかという騒音の話というのは、環境のほうにもずっと出ているのです。だから地域住民の方がこうやって意見を言ったから100%聞くというのは、これはもう絶対無理なのです。この人たちはこれでいいと思うけど、住んでいる人からすると迷惑だというし、花火を上げたって文句を言う人はいるわけです。いいという人もいれば、うるさいと言う人もいるわけです。
だから、これはどこまで調整するかというところと、あと、今は取りあえず意見を言っていただいたのであれば、まず整地もされてないし、なかなか全部のことができる状態ではないのだけれども、本当に試験的にそれをやってみる、うるさいだろうと思われるイベントも、ある程度地元に仁義を切った上でやってみる。やはりうるさいと言われた、こんなのやめてくれと言われたと、やはりこれ体験してみないと分からない部分はあると思うのです。
だから、頭で考えていると、これいいよねと言うのだけど、実際本当にできるのかしらという部分があったり、実際そこに椅子があって、例えば広い空間があって、これは羽田の
歴史的経緯からすると、やはり避難的な側面もあるわけです。
もともとここら辺に人が住んでいたわけで、この人が羽田、住所でいう羽田エリアに引っ越してしまったから、狭いところにぎゅっと凝縮してしまっている部分というのが、やはりここにもともと人が住んでいた部分が全部移動してしまった、移動させられたという経緯があるわけです。
そう考えていくと、今言ったみたいなところに、では芝生がばっと引いてあって、ぽつんと椅子があって、ここにゆっくり座りたいわという声がこの中にもあるのだけど、本当に座ったらどうなのだろう、夜こんなところに座ったら怖くてしようがないのではとかというと、やってみれば分かるという部分もあると思うのです。
だからそういうのを、これからどこかのタイミングで、別に今すぐと言いません、半年後なのか1年後なのか分からないけど、いろいろなものをちょっと模索してやってみる。100%には当然できない、そういう設備もないし、いろいろな部分で不満があるのだけれども、例えばスポーツとして使っていくという、空間的にこういうのはどうなのだろう、できるのかな。実際やってみたら、風が結構吹くとかあるわけです。このエリア的に、風の影響をもろに受けますから。そういうのも頭で分かっているのだけど、実際やってみたら分かるという部分はあると思うので、そういったところにもう1歩進めていってもらいたいなというところが1点。
それから、今いろいろなところの連携という話があったのですけど、やはり健康政策部では、はねぴょんの健康ポイントというのをやっていて、いかに健康の運動習慣をつくっていくか、食べ物も含めた運動習慣をつくっていくか。それから、スポーツの部局としては、スポーツ、今までの既存の野球だサッカーだというところだけではなくて、ニュースポーツをやりたいという人たちの意見もある。そこがどこで具現化できるかというと、ここというのも一つの選択肢という部分がある。
それから、この羽田の第1ゾーンとしていろいろなことをやっていくわけで、そことの連携ということもやはり重要になってくるので、今の一端としての連携としてはよかったと思うのですけど、ここからはまたプラスアルファで、まず全庁的な、この
ニュースレターに書かれている内容を踏まえた上で、1回本当に全庁的にと言ったときに、もう極端な言い方をしたら、庁議にかけるようなレベルだと私は思っています。
それぐらいの全部局が、うちらの部局だったらここで何ができるという、できるかできないかではなくて、できそうだという、そういうレベルのものを提案してもらって、やはり議論をしていかないと、後で聞いたら何だという話がよくあるので。
ぜひそういう観点で、これからある意味、第2ステージに進んでいくところのいいきっかけになっていると思うし、相手の立場に立ってロールプレイでやったというのは、私はすごい重要だと思っています。大体自分たちの都合を言うわけです、それが必ず二律背反なのです、合わない、反対側の意見の人がいるのです。どっちも地域の意見だ、どっちも取りたいのだけど、そうはいかないという話なので、どっちを取るかという話になるので、ぜひそういった多角的な検討をしていただきたいと思うのです。
答弁しにくいと思いますが、簡単でいいので、お願いします。
◎立花
空港基盤担当課長 まず、やはり地域特性というものはあるかと思っております。跡地、市街地にないという大きな特性がございますが、ただ、海老取川の向こう側には、かなりの住民の方がお住まいになっておりますので、そういった方々、公園にたくさんの人が集まって、音の問題もそうですし、公園から帰る方が羽田の中、まちの中で何か騒いで帰ったりとか、そういった影響も考えられるわけなので、そういったことについては、今後、公園を運営をしていく中で、やはり課題として考えて、どうやったら解決できるかというのは考えていきたいと思っております。
そのようなことをいろいろ考えていく上での社会実験をやっていくという、今お話ありましたが、これについては、URが今いろいろちょっと工事をしている関係で、全てのこの
都市計画公園の中の土地が使えるわけではないのですが、ちょっとそこら辺はURなどとも調整して、そういった取り組み、事前にいろいろやってみるというところで、その結果がどういう結果をもたらすのかということに関しては、ちょっと検討のほうは進めてまいりたいと思っております。
また、庁内連携に関しましては、一度この昨年度末に、庁内の全部署に対して、この公園について活用ができるか、連携できるか、あるいは、この公園を使うと課題が解決できるようなことはありませんかということで、一度ヒアリングのほうはさせていただいております。それはもう全て返ってきておりまして、実現できるものもあれば、なかなか難しいものはあるという状況でございます。
これにつきましても、やはり公園の姿が徐々に表れていく中で、庁内、またヒアリング、サウンディングを通して、その可否については検討を進めていきたいと考えております。
◆田島 委員 ちょっと分からないところを確認させていただいたのですけれども、この
意見交換会のほかにアイデア募集をされていますけれども、今回このアイデア募集で出されたアイデアというのは、今回のこの
意見交換会には参考としたのか、それとも、これは
意見交換会は
意見交換会として別個でされたのか、その辺り教えてください。
◎立花
空港基盤担当課長 アイデア募集は、私たちの質問に対して答えをいただく形で、一旦終了、昨年度末で終了しております。
意見交換会は、改めて私どものほうでテーマを設定した中で、お話をいただいております。全然別のものと捉えていただいて結構です。
◆田島 委員 アイデア募集のときは、たしかこの公園の背景とか、周辺の状況とか、区の計画等が、いろいろなところをたしかお示しした上で募集をしたというのを記憶していたのですけれども。今回のこの
意見交換会、第1回のときには、
羽田空港跡地の歴史や立地特性など、現地の公園概要を区から説明とあったのですけれども、これもアイデア募集と同じような形で説明をした上で、この
意見交換会をスタートさせたのか。
また、さっき深川委員からもお話ありましたけど、この公園というのは、防災の観点、防災というのは絶対に外さないという区の方針というのが、たしかあったと思いますので。そういったところを認識した上で、これ
意見交換会が始められたのかどうか、それを教えていただけますか。
◎立花
空港基盤担当課長 今、委員お話ありましたとおり、この
意見交換会の一番最初のところで、区のほうで
羽田空港跡地の歴史もご説明しました。そこを踏まえて、現在の立地特性があるということ。あるいは、周辺の施設ですとか、アクセス性、それと、あと公園の現地の写真をパワーポイントの中で示しながら、これがこういう今状況になっていますという現況のご説明などもさせていただいております。
あと、防災に関しましても、上位計画の一つとして、そういったここ羽田の震災対策条例上の避難地になっていますというご説明をさせていただいた上で、皆さん
意見交換のほう入っております。その中で、やはりご意見の中としては、やはり防災に関するご意見も幾つか出ているというところでございます。
◆田島 委員 やはり立地特性というところは結構重要になってくると思うのですけども、これは2回目のときに、希望者の方は現地を見学しているということなのですけれども、これは見学会に参加した方の意見として、どんな意見が挙がっていましたでしょうか。
◎立花
空港基盤担当課長 やはり羽田以外の方は、やはり現地に来たことがない方でしたので、まず現地の状況、こんなになっているのかという感想が多かったです。あとは、やはり多摩川側のほうがかなり開けて見える、川崎も含めて、かなり開けて見えるという、景観が非常にいいというお話。それと、あとは、やはり2ヘクタールは非常に広い面積だと感じていたのですが、実際現地へ行ってみると、そうでもないなと、思っていたよりはそんなに広くないといった、そういったご意見のほうはいただいております。
◆田島 委員 そういった意味では、机上の議論というかではなくて、きちんと現地を把握した上で、この
意見交換会が進められてきたというところは、これは評価できるのかなと思います。
また、ちょっと、今オリンピックも終わって、結構スポーツというところがクローズアップされていまして、結構スケボーの広場を造ってほしいとかいうお声もいただいたりとかして、この公園については、いろいろな方からいろいろな意見が出てくるのかなというのを思いますので、これをまとめるのはすごい大変な作業になってくるかなとは思いますけれども。極力そういった様々なお声を吸い上げながら、よりよい公園を造っていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○高山 委員長 要望ということでいいですか。
◆田島 委員 はい。
◆秋成 委員 ただいま、この
意見交換会のほうに、区の関係する部局の方も同席されていたということだったのですけども。例えば、今回この
意見交換会を委託された、また、この資料も作成いただいた、この業者というのは、これはここで関係がもう終わってしまうものでしょうか。
◎立花
空港基盤担当課長 意見交換会のこのファシリテーター、要はこの進行役、
意見交換会自体をする進行役の方々とは、ちょっと今関係はないのですけれども、この全体を統括・運営していたコンサルタントとは今年度も委託契約にありますので、引き続き、こういったご意見を踏まえながらの
基本計画作成に関する支援ですとか、そういったことはやっていただくことになっております。
◆秋成 委員 はい、分かりました。また今後、そういった区の関係する部局の方も関わりながら決めていくということを分かりました。
また、野外のこのコンサートについては、先ほどの深川委員からのお話もあったとおり、本当にやはり私たちも、川崎側からの音に対して、すごい大田区民の方からも苦情をいただきますし。そう思うと、もし何か音が出る環境をつくったときに、そういうことがあり得るのかなと感じるのですが。ただ、やはりこの音の出し方の方向とかを考えて、これからも議会の中で、このところいろいろな団体の方から、野外で音が出せる環境というのは、なかなか区内にない部分でもありますので、もし可能であれば、そういったしつらえも、もし可能であればということで、これも要望したいと思います。
◎立花
空港基盤担当課長 音が出るものに関しては、特にここはやはり跡地ということで市街地にないので、ある程度自由にやっていくことも可能かと思います。ただ、やはり先ほど申しましたとおり、海老取川の対岸、あるいは環状8号線の向こう側にも人がお住まいだったり、あるいは企業の集積なんかもございまして、そういったところの影響をしっかり考えた上でやっていかなければいけないと思います。なので、先ほど深川委員からもお話がありましたような、社会実験的な取り組みで、少しずつやれることをやっていくというやり方もあるのかなと思います。
いずれにしろ、地域の方と、しっかりそこは話し合ったりしながら進めていければと考えております。
◆秋成 委員 はい、分かりました。よろしくお願いします。
最後に、この公園という部分では、やはり
まちづくり環境委員会のほうでも、これまでも様々公園整備については、いろいろな意見が出ておりました。今回、空港から近いということもありますので、本当に日本各地から、また世界からも足を運ばれる方が多いと思います。やはり本当にそこに来た方が、あの公園よかったという、やはりそういった部分で整備いただければと思います。要望です。
◆庄嶋 委員 皆さんから、もうたくさん質疑が出ているところなのですけれども。ちょっと関係することで、基本的なところなのですが、今回出席者数が第1回32名、第2回29名、第3回27名というご報告があったのですが、この参加者の顔ぶれといいますか、どんな傾向だったのか。具体的に言うと、区内の方と区外の方。また区内であれば、どの地域の方、それから区外だとどの自治体の方、その辺りのちょっと基本的なところを教えてください。
◎立花
空港基盤担当課長 全体に、まず糀谷・羽田の方が大体10名前後でございます。あと調布で8名、蒲田で5名前後、それと大森地区で4名。区外ですと、世田谷区、江東区、横浜市からご参加いただいたというところでございます。
◆庄嶋 委員 それから、最初に、先ほどご説明で、ご関心のある
参加者同士の
意見交換会という趣旨が説明されたのですけれども、実際、その参加されていた皆さんが、例えばどういう動機というか、例えば羽田空港が好きなのだとか、あるいは、このエリアで仕事とか活動をされているとか、その辺は何か把握されていますか。
◎立花
空港基盤担当課長 様々な方が参加されていまして。これにエントリーいただくときに、自由なのですけども、そういうことを、なぜこれに参加ということを書いていただく欄も設けておりました。全員の方からお書きいただいたわけではないのですが、やはり公園のこういった計画なんかに興味がある、
まちづくりに興味があるといったところから、羽田の地元だからといった、そういったご意見、様々ございました。
◆庄嶋 委員 私もこういった地域づくり関係のファシリテーターの経験がいろいろありまして、こういった
公園づくりなども手がけてきたところなのですけれども。こういったワークショップ的な
意見交換会をやるときには、前提条件というのですか、一応こういうところは制約がありますよとか、こういったことはできませんよとか、何かそういった情報提供をして行うということをやるのですけれども、今回ちょっとご報告を聞いていると、割と比較的自由な発想を大事にされたかなと思うのですが、その中でも、そういった前提条件みたいなことは何か示されておりますでしょうか。
◎立花
空港基盤担当課長 第1回目の事前の説明のときに、現地の状況ということで、航空法の制限がありますと。あと、この公園の下にモノレールが通っておりますので、そういったものがございますという、かなり簡単ではございますが、説明はしております。
ただ、委員おっしゃるとおり、やはり自由な発想を私たちも大事にしたかったので、あまり細々とした制限的な話はせずに、ざっくり大きな避けようのない課題だけ簡単にご説明した上で、皆様にご議論いただいたというところです。
◆庄嶋 委員 実際、土地の広さは、先ほども議論があったように、広さとか形自体は決まっているものだと思うのですけど、起伏とか、高さのほうですね。そういったところは、実際、かかってくる制約は航空法の話とか、今のモノレールの話とかとあるのですけど、何かどのように考えたらいいとかありますか。
◎立花
空港基盤担当課長 こちら空港の跡地なので、基本的に基盤は全てフラットな状態です。
公園施設を整備するにあたっては、まずはフラットな状態だというのが前提の条件になるかと思います。
それで、計画によっては土を盛って段を作ったりとか、それはいろいろな考えはあるかと思います。
◆庄嶋 委員 最後の観点になるのですけれども、今回、先ほどもお話が出ていたように、アイデア募集があって、
意見交換会があってということなのですが、今後の区民参加の機会、
都市計画公園に関するというのは、どのようなことが予定されていますか。
◎立花
空港基盤担当課長 現段階では、こういったまとまった区民に皆様からのご意見を伺うということの機会については、現在は予定してございませんが、窓口や電話、あるいはメールなどでも様々なご提案は今でもございまして、それについて全く否定するものではございません。
◆庄嶋 委員 公園の
基本計画みたいな形になるので、パブリックコメントとかはやられるのですか。
◎立花
空港基盤担当課長 パブリックコメントも、過年度に跡地第1ゾーンの中で何度も繰り返されてきたものでございます。今回のこれについて実施していくことは、全体的に検討した上で実施の可否については判断していきたいと思っております。
◆庄嶋 委員 ありがとうございました。区民にとって、やはり関心のある公園かと思いますので、様々な形で意見が出てくるものと、それを大事にしてくださいというのは、今日も各委員から話が出たとおりだと思うので、そのようにしていただきたいかなと思います。
先ほども、深川委員からもお話が出たような、やってみるとか、体験してみるといった形のお話が出ていて、かなり好意的に受け止めていただいていたかなと思うのですけれども、今、
公園づくりとかで開園前にオープンパークというやり方で、実際に公園の中に入って、先ほどお話のあったようなイメージを膨らませるという部分も手法として使われている部分があったりいたしますので、せっかくロールプレイという形でやられたものを本当に空想で終わらせるのではなくて、そういった形でのより具体的なイメージを持てて、それを反映していくような機会も持てるといいのかなと思うので、これは意見として申し上げておきます。
○高山 委員長 ほか、よろしいですか。
では、よろしくお願いいたします。
次、行きましょう。
資料番号15番、空港見学会の開催について。
よろしいですか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○高山 委員長 では、続きまして、
ゴーアラウンド、
資料番号16番。
◆松原〔秀〕 委員 粗末な、初歩的な質問で恐縮なのですが、
ゴーアラウンドの原因の2枚目のところです。下から2行目のところに、7月25日ですか、航空機衝突防止装置による回避指示が発生したためという、あんまり聞き慣れない理由だったのですが、これはよくあることなのでしょうか。それとも珍しいことなのですか。
◎中村
空港まちづくり課長 こちらの回避指示で
ゴーアラウンドが発生したということで、私どももあまり聞き慣れないなと思いまして確認しました。
昨年は、この回避指示は一度もございませんでしたが、2019年に同じような回避指示が発生したため、
ゴーアラウンドをしている件が2件ございました。
その他、羽田空港以外の空港でこういった衝突防止装置の回避指示というのは、何件か発生しているということは確認してございます。
◆松原〔秀〕 委員 この装置はいつ頃から導入されたのでしょうか。
◎中村
空港まちづくり課長 こちらのほうは、2001年から日本の航空会社には装備が義務づけられているという装置でございます。
◆松原〔秀〕 委員 とにかく安全のために発生したことと思いますので、取りあえず初歩的な質問で申し訳なかったのですが、安全のためにこれからもよろしくお願いします。
◆杉山 委員 結構、風のためとか、気象に関係した部分もあるのと、バードストライク、こういう関係で
ゴーアラウンドが結構あるのかなと思って見ています。
航空機の安全から考えると、7月の初旬に連続して3件ぐらい航空機事故が世界的に見ると発生しているのですけれども、それの状況を教えていただけますか。
○高山 委員長 羽田でということではなくて、世界でということですか。何か答えられますか。
◎中村
空港まちづくり課長 日本以外の部分で、民間航空機以外だと思うのですけど、事故が発生していることは把握してございます。
◆杉山 委員 7月2日にハワイでボーイング737型機の貨物機が飛び出していった後、エンジントラブルで戻ろうとして戻れなくて、海の中に水没した事例があるのですけれども、やはり何かあると空港に戻ってこないと安全に着陸できないと事故に遭ってしまうというのが発生であると思うのですけれども、そういう部分では、やはり新飛行ルートの見直しも、こういう関係から見ても必要ではないかなと思います。意見です。
○高山 委員長 意見ということで、よろしくお願いします。
ほか、いかがですか。この
ゴーアラウンドについて、よろしいですか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○高山 委員長 では、続いて、
資料番号17番、南風の運用に関わる件について。よろしいですか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○高山 委員長 では、
空港まちづくり本部は以上ですね。
環境清掃部からの1件の報告について、
資料番号18番はいかがでしょうか。
◆杉山 委員 騒音レベル、大田市場で最高値が84デシベルと、新仲七町会会館で85デシベルということで結構大きな音で、パチンコ屋とか地下鉄の車内のような大きさになっているのですけれども、この辺について環境のほうから体への影響とか、そういう部分で何かありますか。
◎菅野
環境対策課長 騒音と健康問題については、以前も本委員会等でご質疑いただいておりますけれども、明確にそれが関連づけられているということではないと認識しておりますので、今のご質問についてもお答えしかねるところでございます。
◆杉山 委員 予算要望懇談会で視覚障がい者の方と懇談したときに、やはり羽田のほうで、新飛行ルートで3時から午後7時の間の南風時の都心上空から降りてくる騒音で、目が見えないので耳だけが頼りだということで、この騒音の大きさに動けなくなってしまうということで、何とかしてほしいという声なども挙がっていますので、騒音軽減のために国へも要望していただいて、今後も取り続けてほしいなと思います。これは要望です。
○高山 委員長 ほか、いかがでしょうか。よろしいですか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○高山 委員長 それでは、最後に、産業経済部からの報告19番、いかがでしょうか。
◆犬伏 委員
スイス関連のMOU締結についてという、このこと自体はとても結構なことで、
羽田イノベーションシティを中心として世界にものづくりの大田区を発信していく大変いい取り組みだと、腹が立つのは、MOUだよね。
MOUは、多分、73万人の区民の方に言って分かる人は7万3,000人いないのではないかと思うのだけど、要は基本合意書でしょう。日本語があるのだから、何で基本合意書と書かないでMOUと格好つけて書いてしまうかな。
大田区の各事業課の報告とか、文書を見ていると、コンサルを使っているところに限って横文字が多いね。コンサルは、何か横文字を使うと金を取れると思っているのだか、日本語を使わない傾向があるのです。やはり、日本人は日本語で表記すると。もちろん、格好つけてイノベーションシティHANEDAとかと書くと、HICityとなって格好いい、HIというのは、HIDEKAZU・INUBUSHIの略ですから覚えておいてほしいのだけど。
そういう、ちょっと格づけするときに横文字を使うというのは、ないことはないのだけど、観光政策などでもコンサルが作ってきたいろいろな話を最近はインバウンドなど、やっと日本語にはなってきたけど、区長など慣れないとき、役人が書いたインバウンドと読めなくてインパウンドと読んでしまったりして、慣れない横文字を使うものではないと思います。
特に産業振興というのは、この、根っこを生やしている地域の企業に発信していかなければいけないのですから、大田区の中小企業の経営者でMOUが分かる人は多分3人ぐらいしかいないのではないのかと思います。
ぜひ、区民の方、それから事業者の方がなるほどなと思うように分かりやすく、なるべく横文字は多用しないでいただきたいと思うのですけど、どうですか。
◎臼井
産業交流担当課長 委員会報告を含めて、区民の方への周知を含めて分かりやすくというところは基本だと思っております。今回も例えば覚書(MOU)もしくは、逆にMOU(覚書)という表記をすることも、今のご意見いただいてあったかなというところは反省をしているところでございます。
本件に関しましては、なおコンサルタントと通じているわけではなくて、先方と直接やり取りをする中で、そういう意味で先方の表記に合わせたようなところもございますが、それはそれにしても分かりやすくというところは委員のおっしゃっているとおりだと思いますので、以後、気をつけてしっかりとご理解いただけるように発信をする、それを心がけていきたいと思います。
◆犬伏 委員 行政内の文書であれば、それでもいいのですけど、例えばここに書いてある、三者でMOUを締結し、今後は、様々なイノベーション分野における相互連携を図ると、多分、大多数の区民は何を言っているのという、何だかよく分からないけど、すごいことなのだろうなぐらいにしか思わないから、これもイノベーション分野というのはどうなのと、日本語で書けるものは日本語で書いて、日本語を大切にしないとおかしくなってしまう、要望しておきます。
◆渡司 委員 こちらの資料で10月以降、本格稼働を目指していくという表記がありまして、今、いろいろなところがイノベーションシティで活動を徐々に進めていると思うのですけれども、8月にプレス発表された中で、東京きらぼしフィナンシャルグループがイノベーションシティの中で、キックベース羽田ということで、インキュベーション施設を開設するというプレスがあったと思うのですけど、交流スペースと一緒にかぶってしまったりするような目的だったり、利用状況だったり、お客さんの取りっこになってしまったりとか、いろいろなところで私は個人的には心配をしてしまったのですけれども。
ハネダピオが目指していく中で、公が担っていることの強みだったり、ほかとどうすみ分けをしていくのかということに対して、もし何か考え方を整理したものがあれば、伺いたいのですけど。
◎臼井
産業交流担当課長 今、ご質問の中にありました、東京きらぼしフィナンシャルグループの取り組みに関しましては、我々のほうもプレスの情報を把握しているとともに、私たちは現場のほうにおりますので、我々と同じ建物にご入居していただくことになるので、既にご挨拶等をしていただいて、よろしくお願いしますという話はしております。
今、先方もこれから整備だということを聞いておりますので、何かしらの連携というところは、当然、しっかりと実現していきたいと思いますが、今、委員からご指摘ありましたとおり、それぞれの役割、強みというものを発揮させていかないと、単なる競合になってしまいます。
それぞれが役割を発揮することによって、連携というのがしっかりできるかなと思っておりますが、ハネダピオにつきましては、委員からの今のお話にもありました公が担っております。
公民連携事業で
羽田イノベーションシティを進めてきた中で、ハネダピオにつきましては、公、これは区が主体的に行いますということを当初から申し上げておりました。
そういったことを基本に置きまして、現在でも我々産業経済部の職員と、産業振興協会の職員が実際に現場にいる。そして、現場にいることで様々なお問合せ等をいただく中で、やり取りをしていくことから、実際、実感として感じていることは、やはり行政の職員が目的を持って現場にいて、こういったことを実現したいと思っている、例えば民間に一緒に何かできませんかと、もしくは民間のほうから行政課題について知りたいので、何か接点を持ちたいというお声もいただく中で、やはり現場で行政職員が直接いるというところは、非常に大きな強みの一つになるのかなというところは改めて感じているところです。
公民連携事業で進める
羽田イノベーションシティの中での、公の存在、それはやはり公正な立場でいるというところもそうでしょうし、地域に根差しているがゆえに把握できることであったり、地域行政だから持っている資源、そういったものが我々にはあると思っておりますので、そういったことをお伝えできる範囲でお伝えしていく中で、公民連携というものが実現していけるのではないかなと手応えを感じておりますので、公としての役割、そういったものを十分に意識をして動いていく、それをしっかりと発信することによって、ハネダピオの強みというものが発揮できるのかなと考えております。
また、そうした取り組みを進めることによって、ほかの産業振興策、こちらのほうにもやはり先ほどの東京きらぼしフィナンシャルグループの例もそうですけど、民間でもかなりいろいろな取り組みをしています。創業支援もそうです、事業承継もそうです、その中で公として何をやるのかといったところは常に考えていかなくてはならないところですが、公だけで考えるのではなくて、こうした現場の中で民間の方とやり取りする中で、より公の役割を際立たせる、そういったこともほかの産業振興策に生かせるかなと思っておりますので、そういった部分でもしっかり我々が当面は現場にいて、公の役割を発揮していく、ここは重要かなと捉えているところでございます。
◆渡司 委員 民間企業は、言葉は悪いですけど、もうけるためにお仕事をされていて、公の場合は、もうけるためというよりは、区民の方たちがもうけられるようにだったり、区内企業が成長していくようにとか、雇用を創出するとか、そういう支援を受けられるとか、そういうもうけるためだけではない部分が中心になっていると思うのですけど、とはいえ、でも奉仕事業とか、福祉的な意味合いでずっと施策を打っていくには限界もありますし、いろいろなことがありますので。
できれば本当に、民間も自分のところだけがもうかればいいということではなく、周り、取引先ももうからなければ持続可能にはなっていかないので、せっかく持続可能なというキーワードが今、世界のトレンドになっているので、持続可能なためにも、民間の知恵とか、活力とか、資金力とかを活用しながら、一緒に進めて区が潤うような、経済政策も含めてやっていただきたいなというのがありますので、ぜひお願いしたいのと。
あと、民間はやはりすごく生き馬の目を抜くような世界でやられているので、公よりも情報が進んでいたり、スピードが速かったりするところがあると思いますので、ぜひ気後れすることなく、一緒にウィンウィンな関係が築けるようにお願いしたいと思うし、それにこのハネダピオが中心となって、大田区内の工場アパートですとか、創業支援施設とか、様々な産業施設を持っているというのも公の強みだと思いますので、そういう活用方法をぜひ探っていただきたいと思います。要望です。
◎臼井
産業交流担当課長 ありがとうございます。我々も日々現場のほうで、様々な羽田にこういった施設ができたので、ぜひ聞きたい、見たいということで、お問合せを先方からいただくケースが非常に多くなりました。
そうした方に、より
羽田イノベーションシティはもちろんなのですけれども、大田区というところ全体を魅力として感じていただくために、我々としては、いわゆる役所の立場で何かではなくて、対等になって話をしますし、引き出してそれをしっかりと地域に還元できるように、それが十分できているかというところは、まだ足りない部分もあると思うのですけれども、やはり今、我々に羽田の現場、最前線で求められている役割としては、かなり民に近いところに立って、民の力を委員おっしゃったように引き出す、そういったところが重要かなと思っておりますので、その点を改めてしっかりと認識して進めていきたいと思います。
◆黒沼 委員 2番についてお聞きしたいのですが、大田区が、区内中小企業、小規模企業の将来を担う役割として位置づけてやってきたのだと思いますが、それだけにぜひ頑張ってほしいのですけれども、前回の7月20日の報告から、
入居予定企業は7事業者11区画で、数字的には変わらずで、既稼働企業が6事業者8区画で、2事業者3区画が増えているということだと思うのですけど、これでいいでしょうか。
◎臼井
産業交流担当課長 今、委員おっしゃいましたとおり、前回の報告は、稼働済の企業のほうは4事業者5区画として報告をさせていただきました。
◆黒沼 委員 そうすると、入居予定者から既稼働に移った企業はないということでいいですか。
◎臼井
産業交流担当課長 入居予定のほうは、契約を締結する前提でお話がまとまったところということでご報告をさせていただいております。これまでも、ご説明しておりますとおり、民間の不動産物件等で業務用の場合は、フリーレント期間などが設けられるケースもかなりありますが、本件に関しては、そういったものを用意しておりませんので、実際、内装工事として着手できるタイミングで契約自体の締結を実際にして、それから内装工事稼働として動いてもらうという流れをとっておりますので、
入居予定企業の中から整ったところに実際に内装工事をして入居して稼働をしていただいておりますので、7事業者11区画の中から、稼働済のところが増えてきているとご理解いただければと思います。
◆黒沼 委員 そうでなければおかしいなと思ったのですが、そうすると、
入居予定企業の中身としては変化があるということですね。
○高山 委員長 中身は変化ないのではないですか。
◎臼井
産業交流担当課長 入居予定企業につきましては、前回のご報告から変わっておりません。
◆黒沼 委員 そうすると、予定企業が既稼働企業に変わったところはないということ。
○高山 委員長 予定の中から稼働したところが増えたという、予定だったところが動き出していますよという、そういう理解でよろしいのではないですか。
◆黒沼 委員 だとすると、
入居予定企業は、数字的な変化はないのだけど、中身は変わっているということではないですか。
○高山 委員長 中身はだから変わっていないということです。入居予定の中から、予定だったのが動き始めたところが増えましたよという、そういう解釈でよろしいわけですよね。
◆黒沼 委員 7事業の11区画と6事業の8区画で19区画になってしまうから、17区画ではないなと思ったので、この変化を聞きたい。
○高山 委員長 7事業11業者のうち、6事業者8区画という解釈ですから、7と6を足しては駄目です。入居を予定している事業者が7事業者あって、そのうち、もう既に稼働しているのが6事業者ですという解釈をしていただければと。
◆黒沼 委員 そうすると、契約期間は約2年から5年だと認識しております。これ、契約は、入居予定者企業と既稼働企業ではどうなってしまうのですか。
◎臼井
産業交流担当課長 そういう意味では、
入居予定企業と表記をさせていただいておりますが、こちらのほうはこれまでもそのような表記をしたので、継続して使っておりますが、実際は、内数として7と11の中から動き出したのが、6と8、7と11の中で契約できて動き出したのが6と8とご理解していただければと思います。
◆黒沼 委員 そうすると、17区画のうち8が動いているけど、後の9区画はまだ空いているということでいいのですね。
◎臼井
産業交流担当課長 9のうち、ただし二区画はもう内装工事等に向けて今準備をしていただいておりますので、実質我々のほうで空いて、まだ入居テナントを募集をし続けているのは、そういう意味では6区画になります。
○高山 委員長 ということでよろしいかと思います。これ以上質問があれば、後で個別にお願いいたします。
◆黒沼 委員 いやいや、委員長、ちょっともう少し。その中で、区内からここの場所に移っているところは、おおたこうれん新聞の第381号を見ると、エビナ電化工業さんが載っていまして、この社長はなぜここに行くかというと、アメリカとの契約を目指していて、それを実現したいということなのですけれども、区内にいるのとここに行くのとでは、国家戦略特区としての特典があると思うのですけれども。
その特典について以前のビジネスプラットホームその5というのが、Invest Tokyoの中で出ているのですけれども、三つありまして、一つはイノベーション・ハブ機能の発揮、二つ目はものづくりゲートウェイの創出があります。
多分、エビナさんのこの進出というのは、イノベーション・ハブ機能としては、海外企業の研究開発拠点と国内中小企業とのビジネスマッチングによるものとなると、これは成り立たないと思いますので、二つ目のものづくりゲートウェイの創出かなと思います。世界のものづくり企業に対応するために、羽田空港の国際化を活用し、海外における精密加工の金型、治具等のメンテナンスや研究化ニーズにタッチアンドゴーでそこをできる仕組み、だからこれは区内にいるのと、この跡地に進出するのはタッチアンドゴーができるのかなと、どう違うのかなと一つ思います。
もう一つは、川崎殿町地区を中心とする京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区を生かすことだということであれば、主に医工連携なわけですけれども、この二つぐらいかなということで、この特典をどのように見ているかをお聞かせください。
◎臼井
産業交流担当課長 現状で、私たちがエビナ電化様をはじめ、入居されている企業から聞いておりますのは、ここでどのような事業を展開するのかというところで、個別具体のどういった政策、施策、支援策を使うかといったところは、それぞれ企業がご判断の上でこれから動かれると思います。
そういった中でご相談が来れば、情報として入手できるところになりますが、またその情報も個別戦略性の高いものであれば、守秘義務等も当然生じますので、全てをこちらの場でご報告できるかはわかりませんが、現状ではエビナ電化様のほうから国家戦略特区等を活用して、個別具体な何々といったところは、私たちのほうは聞いておりません。
そういったものを視野に入れている可能性はございますが、個別具体的に今、委員がおっしゃったことを適用して何々をいつごろからといった話は今のところは聞いておりません。
◆黒沼 委員 客観的に国家戦略特区における特典を生かすか生かさないかというのは、個別ではなくて客観的ではないですか。そうすると、今の報告でいくと、出て行っても行かなくても、変わりがないということしか報告がないのですよ。そうすると、特典が分からない。そこのところをもっと明確にしてもらいたい。
◆犬伏 委員 そういうことは企業が判断することだろうよ。
◎臼井
産業交流担当課長 行政のほうでは、我々大田区、そして東京都、そして国のほうで様々な制度を設けておりますが、そういった制度をご活用されるのは、当然最終的な判断は経営判断に基づいて、経営者の方がなされるものと我々は認識しております。
もちろん、つくった制度を活用していただくための周知、PR、そして相談があったときには、相談に答える、こういったことは一生懸命やらせていただきますが、そういった最終的なご判断をなさるのは、経営者の方のご判断でありまして、私たちのほうで何か強制的に何々といったことはなかなか難しいのかなと。現実的にはできないのかなと考えております。
◆黒沼 委員 このプラットフォームその5のところにはこう書いてあるのです。タッチアンドゴーでそこができる仕組みを構築するために、施設内に保全工場エリアを設けるなどして、海外との加工製造取引を促進するということ、うまみがあるからと書いてあるのですよ。このうまみをこの委員会で報告できないなんてことはあり得ないではないですか。
◆犬伏 委員 うまみはそんなにそうそうばらすものではないのだよ。
◆黒沼 委員 いやいや違うのだよ。個別ではないのだよ。制度そのもののうまみを言えばいいのですよ。以上お聞きいたします。どうぞ。
○高山 委員長 それは、その各企業の判断ということでいいのかと思います。
◆深川 委員 今のお話は臼井課長の答弁が適切だと思いますし、とても慎重に答弁していただきたいなと思います。
議会側から聞かれた内容は全て答えなければいけない、基本的にそうだと思いますけれども、このハネダピオという場所に出店したからといって、この企業はどのような方向性に、どのような制度を活用してやっていこうかなどという企業の手の内をもし役所に相談したからといって、それを全て開示されてしまっては、これは企業としては成り立たないのですよ。
この会社が乗っ取られる可能性がある。それぐらいの私はリスクだと思っているし、そんなことを微塵も感じさせたら、誰ももう役所に、そして産業振興協会に相談できないようになってしまうので、そこの部分は今、臼井課長が答弁していただいたとおり、しっかりと慎重に内容と、ただ事実として、このエビナ電化さんと関係なく、今の話がこういうメリットがあるのかと聞かれれば、あるだろうと、あるように用意していますは構わないですけれども、個別具体的な会社の施策について、どのようになっているのだということについて聞かれて、万が一答えたら、これは大変な問題だと思いますので。
我々委員のほうもしっかりと気をつけて発言をしないと、個別企業に対しての支援をどう考えているかなどというのは、これは、絶対答弁などできないし、させてはいけないと思います。以上です。意見です。
○高山 委員長 それでよろしいですかね。これは質問ですか。今の深川委員に対する意見とどちらですか。
◆黒沼 委員 そう。深川委員です。
深川委員も正しく認識してもらいたいのですが、まさにそのとおりなのですよ。こういう企業があるのだけれども、一般的に国家戦略特区における特典は何ですかと聞いたのですよ。ですから、それは深川委員は答えられるでしょうが、それでいいではないですか。だってうまみがなければ進出しないではないですか。
◆深川 委員 エビナ電化工業の話ではなければ答弁しているのですよ。今エビナ電化工業と具体的な名前を出したから答弁できないと言っているのですよ。個別企業に対する支援は言えないのですよ。
全体としての話であれば、黒沼委員の質問は私は適切な質問だと思いますよ。以前もこの議論をしていますけれども、それは構わないのですよ。国家戦略特区の活用ができるスキームになっているのですか、できますか、できませんかという答弁は構わないですよ。ただ、一番最初に言ったではないですか、エビナ電化工業についてと。そう言われてしまったら答弁できないのは当たり前ではないですか。それを私は申し上げたのです。
以上です。
○高山 委員長 ということで、この件についてはこれでいいと思います。
◆黒沼 委員 委員長、一言だけ言わせてください。
○高山 委員長 では、一言だけ黒沼委員どうぞ。
◆黒沼 委員 大田工業連合会という公的な機関に出ている堂々たるものなのですよ。ですから、それはそれとして別に秘密でも何でもない。
○高山 委員長 でも、みんなも聞いておりましたが、黒沼委員は先ほど個別の企業名を出して、それについてそういう、どういう目的でという質問をされていたのです。
それはここの
羽田イノベーションシティはどういうメリットがあるところですかという質問に対しては、さっきの深川委員の話にもありましたけれども、大田区としてこういうメリットがあるから企業を誘致していきたいという全体的な考えはあるかと思いますけれども、それを個別の企業がどのように生かして、そこを活用するかどうかというのは、それぞれの判断ということで、この件はもう以上でよろしいかと思いますが、いかがでしょうか。よろしいですか。
◆黒沼 委員 はい。
◆渡司 委員 本格稼働時期について質問していいですか。ここの表記の中で、本格稼働時期は10月以降となっていて、コロナの状況がありますので、もともとは昨年の7月本格稼働というところだったのが、なかなか本格稼働には至っていないという現状がある中で、すごくざっくりした今回10月以降ということになっています。
いろいろなことがあるから、でもここをとりあえず目指していくという表現の仕方だと思うのですけれども、この10月以降ということに関しては、どういう判断でこうされたのかということと、これから、私自身、個人的にはいいものにしていただきたいので、なぜ、本格稼働と言ったのにしていないではないかみたいな意見が寄せられるのはちょっと不本意なので、ご説明できればお願いしたいと思います。
◎臼井
産業交流担当課長 こちらの時期につきましては、感染状況を見ながら、これまでもずっと検討してきたところでございますが、一定のやはり稼働をしていますということをしっかりとPRして、少しでも動き出して、まずその存在を知っていただくために、それを周知させていただきたいと考えています。
これまでも、いわゆる暫定利用的な形で使っていただいて、その中で発信はさせていただきましたが、やはりそういった限定的なものではなくて、しっかりとオープンをしていますといったことを添えることが、受け取った側からすると印象として違うと思いますので、それで本格稼働をしたいと今考えております。
10月以降としておりますが、コロナの状況にももちろんよります。広い場所があるので、人が集まってほしいという思いでつくった施設ですので、集めることがいかがなものかという中ではなかなか判断がしにくいところではあるのですが、現状では10月以降ということで、切りのいいところで10月1日を一つの目安として仮に置いて、その時点で本当にオープンできるのか、あるいは、オープンするとしたら、まずはこのぐらいの曜日、時間帯でどうだろうかといったところも含めて、現実的なところ、感染拡大にこの施設がプラスになることが万が一あってはいけませんので、そういったところを加味しながら検討していきたいと。
そのあたりの判断は非常に難しいところではありますが、適宜我々庁内のほうで確認を取って、必要に応じて皆様のほうにも情報提供をさせていただきながら、急な動きがありますと、急な情報提供になるかもしれませんけれども、そういった部分もお含みいただいて、必要なご意見等もいただければなと考えております。
◆渡司 委員 昨日もニュースとかで出ていましたけど、個人消費は落ち込んでいるけれども、企業の投資的な経費は伸びているという実績があって、コロナの状況でも投資的景気を隆起させる、これからの時代にとって、企業がピンチをチャンスに変えるための投資は、こうできるのではないかみたいなことを探っていく上でも、そんなにきばって、何日にオープンしますということではなく、やはりそういう意味では前向きな情報をどんどん発信していただきたいし、適宜、適切な時期にそう徐々にしていっていただきたいという思いがありますので、どうぞよろしくお願いします。
◎臼井
産業交流担当課長 とにかく10月をめどに、それがいつなのかということは完全固定ではなく、今、委員がおっしゃったように、そこは柔軟に動きたいなと思っています。私たちとしては、例えば目安として、ワクチンの接種率の向上の状況であったり、また一方で地域経済が今製造業を中心に、製造業のほうは比較的それほど落ちていない、上向きだという報道もございますが、必ずしもそれが広く浸透しているかというとそうではないと思います。また、製造業以外の様々な産業を今ご苦労されているところは非常に多くありますので、そういったアフターコロナを見据えた産業政策の中で、いつごろ、どのような形で、どのような規模でオープンすればいいのかということを見定めて行いたいと思っていますし、それについてはPR、委員もおっしゃっていただきました、しっかりと周知することで、例えば、仮にスモールスタートになったとしても、PRをしっかりとすることでそれを補う、そういった方法もあると思っておりますので、しっかりと準備を整えていきたいなと考えております。どうもありがとうございます。
○高山 委員長 よろしいですか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○高山 委員長 それでは、本日は以上で質疑を終結し、
継続調査事件を一括して継続といたします。
次に、継続審査事件を一括して上程いたします。
継続分の陳情について、状況変化等はございますでしょうか。
◎中村
空港まちづくり課長 状況に変化はございません。
○高山 委員長 委員の皆様から何かありますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○高山 委員長 特になければ、審査は行わないこととし、継続審査事件を一括して継続といたします。
最後に、次回の委員会日程ですが、第3回定例会中の9月24日、金曜日、午前10時から開会したいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○高山 委員長 では、そのようにさせていただきます。
以上で、
羽田空港対策特別委員会を閉会いたします。
午前11時31分閉会...