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  1. 大田区議会 2019-11-29
    令和 1年11月  地域産業委員会-11月29日-01号


    取得元: 大田区議会公式サイト
    最終取得日: 2021-10-03
    令和 1年11月  地域産業委員会-11月29日-01号令和 1年11月  地域産業委員会 令和元年11月29日                午前10時00分開会 ○広川 委員長 ただいまから地域産業委員会を開会いたします。  まず、今定例会中の審査予定についてお諮りいたします。  本日はまず、請願・陳情の審査から行います。  本委員会に新たに付託された請願及び陳情の審査を行った後、継続分の陳情について、状況変化がないか確認をいたします。  次に、付託議案の審査を行います。  以上の後、補正予算案を除く所管事務報告について理事者からの説明のみを受けたいと思います。  そして、次回、委員会開催予定である12月2日は、付託議案の討論及び採決、請願・陳情の取扱いの決定を行います。  その後、補正予算案の説明及び質疑、そして本日報告分の所管事務報告の質疑を行いたいと思います。  以上のとおり進めてまいりたいと思いますが、ご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○広川 委員長 では、そのようにさせていただきます。  委員並びに理事者の皆様のご協力をお願いいたします。  それでは、これより請願・陳情の審査を行います。  審査事件を一括して上程いたします。  本委員会に新たに付託された1件の請願及び2件の陳情の審査を行います。  質疑対応理事者の関係を踏まえ、本日は、元第92号から審査を進めたいと思いますが、よろしいでしょうか。
     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○広川 委員長 それでは、そのようにさせていただきます。  では、元第92号 日本航空解雇争議について2020大会組織委員会意見具申を求める請願の審査に入ります。  原本を回覧いたします。  (原本回覧) ○広川 委員長 なお、審査時間を考慮し書記の朗読は省略いたします。  理事者の見解をお願いいたします。 ◎小澤 産業振興課長 それでは、元第92号 日本航空解雇争議について2020大会組織委員会意見具申を求める請願につきまして、見解を述べさせていただきたいと存じます。  この請願において、請願者は、東京2020オリンピックパラリンピック競技大会オフィシャルパートナーとなっております日本航空が、ILO中核条約違反状態を是正し、公式スポンサーにふさわしい労使関係への対応に努力するよう、大会組織委員会労使紛争の早期の解決を働きかける意見の具申を求めております。  本件に関しましては、インターネット等の情報で把握したところ、平成22年の経営破綻に伴い会社更生手続下におかれた日本航空におきまして、従業員の人員削減により整理解雇された労働者が平成23年に日本航空を相手取り東京地方裁判所に地位の確認と未払賃金の支払いを求めて提訴し、原告敗訴の判決が言いわたされております。その後、平成24年に東京高等裁判所に控訴しましたが、敗訴。平成27年には最高裁判所において上告棄却の決定となっております。その間、ILO国際労働機関から、日本政府に対して、裁判結果に関する情報提供や、今後の採用計画において、会社と全ての労働組合との協議が確実に実行されることを期待する等の勧告が行われております。  区といたしましては、最高裁上告棄却の決定は当事者間の問題であり立ち入るものではないと認識してございます。つきましては、区は見解を述べる立場にございません。 ○広川 委員長 それでは、委員の皆様、質疑をお願いします。 ◆荒木 委員 オリンピック大会組織委員会にいわゆる労働争議意見具申をという、この辺ちょっと解釈してくれないかな。言っていることがよくわからないんだよね。 ◎小澤 産業振興課長 日本航空とその組合が当時、労働争議にありまして、今回、日本航空オフィシャルパートナーとなったので、この労働争議というものをぜひ早期に解決できるように、これは区としてだと思いますけれども、意見の具申をしてくださいと求めたと感じております。 ◆荒木 委員 もしこの話が通ったとしても、オリンピック組織委員会がこれを意見具申するのかな。それはどう思いますか。私などは全然場違いな感じがするんじゃないかと思っているのだけど。 ◎千葉 東京オリンピックパラリンピック推進担当課長 組織委員会への意見具申というのが妥当かどうかというのは、この委員会の中でご議論いただき、判断いただくのかなとは思うのですけれども、区として、こういった案件に対しては、基本的には、そういった意向を伝えていくような立場にはないのではないかと理解をしております。 ◆荒木 委員 どうあろうと、区は、要するに、こうしてくださいと、オリンピック組織委員会に意見を言うような立場にはないと、それははっきり判断しているのね。ちょっと言ってみて。 ◎千葉 東京オリンピックパラリンピック推進担当課長 委員のおっしゃるように、区としては、そのような立場にはないと認識をしております。 ◆佐藤 委員 先ほど課長からこのJAL不当解雇の問題で説明がありましたけど、裁判なんですけど、原告側が、労働者側が敗訴したという話を先ほど報告されましたが、それ以外の裁判というのは確認していますか。 ◎小澤 産業振興課長 それ以外の裁判については確認をしてございません。 ◆佐藤 委員 2010年に日本航空の中でパイロットと客室乗務員を解雇したということで裁判になって、最高裁原告側の上告を棄却したということになっているのですが、2010年の11月に、日本航空乗員組合日航キャビンクルーユニオン労働組合ですが、ストライキ権の確立の組合員投票を行っていたことに対して、会社、日本航空はそのとき会社更生法で立て直しをやっていましたから、その支援機構の入っていた幹部が、スト権を確立したら3,500億円は出資しないと恫喝したということで、それが裁判になりまして、こちらのほうは労組側が最高裁で勝利していると。会社側は敗訴したという裁判結果が出ていますが、そういったことは確認していますか。 ◎小澤 産業振興課長 そちらについても確認をしてございません。 ◆佐藤 委員 この請願をどこの委員会に付託をするかという議論をした議会運営委員会の中で、もうこれは最高裁で判決が決まっているものだから、それを今さら議会で何が意見できるんだという意見が委員からありましたので、確かに、この一つの争議は判決が出ているのですが、もう一つのほうでは、その過程で労働行為に問題があったということを最高裁で判決が出ているという、そういう事件ですよね。  ですから、やはり、これをどう解決していくのかというは社会的に求められているのですが、今回請願が出されていますけど、ILO大会組織委員会パートナーシップを結んでいるということがここで出されていますが、こういったことというのは、オリンピックの場合よくあることなのでしょうか。 ◎千葉 東京オリンピックパラリンピック推進担当課長 このIOC、国際オリンピック委員会ILOのこのような協定というのは、今回、東京大会が初めての事例だと認識をしております。 ◆佐藤 委員 ここに書いていますけど、ILOとIOCが協力の覚書を締結したと。大会組織委員会東京オリンピック大会組織委員会ILOパートナーシップの覚書を結んだということで、今課長からも答弁ありましたけど、初めてのことじゃないかということなのですが。  これはILO国際労働機関ですけど、なぜこういう形でオリンピック組織委員会パートナーシップを結ぶのでしょうか。 ◎千葉 東京オリンピックパラリンピック推進担当課長 この覚書を締結した趣旨といたしましては、企業がCSRを通じてディーセントワーク、これは働きがいのある人間らしい仕事ということでございますけれども、こちらを推進するにあたってポジティブな役割を企業が担うように推奨するものと認識をしております。 ◆佐藤 委員 つまり、オリンピックオフィシャルパートナー、広告主といいますか、オリンピックを応援する、そういった企業の中において、オリンピック憲章に照らしても、それと違うようなことをやってはいけないということがこの中で言われていると思うのですね。今、ディーセントワークという話がありましたけど、国際労働機関ですからILOは。人間らしく働ける、そんなルールをしっかりつくってほしいということを、それを広く世界に呼びかけるということでやっていると思うのですが、その中で、今回こういった労働行為というのは出てきているんじゃないかと思います。  それで、先ほど説明ありましたけど、ILO日本政府日本航空に対して、請願の中にも書いていますけど、4回ですね、4次にわたって勧告をしているという中身の報告がありましたが、もう少し詳しくわかれば教えていただけますか。 ◎千葉 東京オリンピックパラリンピック推進担当課長 大変申しわけございません。  4次にわたる勧告の内容については、今詳しくわからないという状況でございます。 ◆佐藤 委員 私が調べたところによりますと、ILOの勧告は、この6年間に4回出されていまして、4回目は昨年の11月に出されています。ILOは、この勧告の中で、会社と労働組合との意義ある対話、交渉が維持されることを強調し、結論に至るべく解決するまで完全かつ率直な討議が維持されると信ずると、4回にわたって出されているというのは、なかなかあまり例がないことだと思うのですけど、そういったものをどういうふうに扱っていくかということが、私は今問われているのかなと思います。  オリンピック憲章も、先ほども触れさせていただきましたけれど、オリンピックがスポーツを通じて世界に訴えていくことというのは、やはり大事なことでもありますので、これの意義というのは大きいなということを強調しておきます。 ○広川 委員長 ほかよろしいですか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○広川 委員長 それでは、本日の質疑は以上といたします。  では、本日は継続とし、次回、各会派に取扱いを含めたご意見を伺いますので、よろしくお願いいたします。  千葉東京オリンピックパラリンピック推進担当課長はご退席いただいて結構です。  (理事者退席) ○広川 委員長 次に、元第82号 馬込文士記念館(仮称)開設のご検討への陳情の審査に入ります。  原本を回覧いたします。  (原本回覧) ○広川 委員長 なお、審査時間を考慮し書記の朗読は省略いたします。  理事者の見解をお願いいたします。 ◎北村 文化振興課長 元第82号 馬込文士記念館(仮称)開設のご検討への陳情についてでございますが、まず、平成30年2月9日に受理、30第4号 馬込文士記念館(仮称)開設のご検討への陳情と、内容につきましては、ほぼ同じ内容となっております。相違点でございますが、陳情者が馬込文士ガイドの会の会長ほか2名から、馬込文士ガイドの会会長1名になっていることでございます。  現在、馬込文士村と言われております馬込、山王、中央の一帯には、大正時代末期から昭和時代初期にかけて多くの文筆家や画家、書家といった芸術家が集まり居住し、互いに交流しながら創作活動を行っていた地域でございます。その生活の様子を尾﨑士郎が描いたほか、榊山潤が昭和45年、70歳の年に馬込文士村という作品を執筆し、馬込での文士たち交流関係や生活を懐古しております。この本の題名が馬込文士村という呼び名の起こりとされているところでございます。  馬込文士村は、区を代表する文化遺産の一つでございます。その歴史を後世に継承するため、区内には郷土博物館を含めて6施設があります。偉大な文士たち文筆活動を行っていた大森・馬込を中心とした地を回遊していただけるようなプレートを設置するなどして、貴重な文化遺産を周知、継承しているところでございます。  その一つであります郷土博物館は、文士たちが集中的に集まった馬込の地にあることから、資料の収集、公開という点でも重要な役割を果たしております。郷土博物館では、馬込文士村に関して、3階の常設展示室馬込文士コーナーを設置し、20名の文士の資料を常時約200点展示しております。平成21年度には、それまで2階に展示しておりました作品を3階に移設し、コーナーも充実させるとともに、定期的に資料の入れかえを行い、リピーターを増やす取り組みを行っているところでございます。  郷土博物館は2階と3階が主な展示スペースでございます。そのうち馬込文士コーナーは、3階のスペースの約2分の1を占め、郷土博物館としても最も力を入れて展示をしているテーマでございます。  平成26年度には、馬込文士村そのものをテーマにした「馬込文士村―あの頃、馬込は笑いに充ちていた―」を開催し、約4,500名の方にご来場いただきました。また、来年度になりますけれども令和2年度には、馬込文士の中でも人気が高い川瀬巴水展を開催する予定で、定期的に馬込文士村や、ゆかりの文士や芸術家テーマとして取り上げ、馬込文士村の継承に努めているところでございます。  郷土博物館は、昨年度、そのあり方を検討した結果、現在の施設の耐用年数が残っていることなどから、エレベーターなどの設備更新を行い、現在の施設で運営を継続することといたしました。  来年度は設備更新の工事による休館をいただく予定にしておりますので、更新後には馬込文士村やゆかりの文士を含め、区民の皆様に大田の歴史や文化に触れていただくことができる展示に取り組んでまいります。  また、地域で活動する団体との連携など多角的な観点から、文士の残した作品に興味や関心を持っていただけるよう努め、馬込文士村の周知や継承を図ってまいります。  以上のことから、馬込文士村をテーマとした記念館の設置につきましては、引き続き慎重に検討すべき事項であると考えているところでございます。 ○広川 委員長 それでは、委員の皆様、質疑をお願いいたします。 ◆荒木 委員 課長は、これをつくらない理由を得々と述べていたけど、私たち、新井宿地区なのですね。それで、山王地区はもちろん、それから、入新井の山王地区とか馬込の人たちは、今、自分たちのいるところをどうよくしようかと。  馬込文士村という、すごいソースがあるじゃないかと。この人たちを、いかに地域を回遊してもらって、もちろんその地域だけじゃなくて、いろいろな文士村だけじゃなくて、お寺とか、いろいろな、あと商店街とか、全部この地域が本当に活性化するようにどうしたらいいかと、いろいろ考えているんだよね。一生懸命やっているのだよ。  それで、この文士村記念館も、ただ、文士村の欠点は、どこを回っても実物があるところがあまりないのだよね。だから人の家の前で、ここに誰かの家がありましたと、人の家のぞいたってしょうがないのだから。ただ石碑がたっているだけで、ああそうかと。だから、そういう状態のときに、この陳情にあるような、本当、文士村の記念館の、正岡子規のいるところ、芥川龍之介か、あの辺と一緒にね、文士村があるのだけど、本当規模としてはね、大したものなんだがね。  何で、毎回、毎回つくる、つくらないって、誰が、どう言えばつくれるのか、反対にこっちが聞きたいくらいなのだけど、課長に聞いても酷だけど、課長はつくらないほうがいいと思っているのか。  これは笑い話じゃなくて、本人がどう思っているのかというのも、行政の側も、やるのか、やらないのか。 ◎北村 文化振興課長 なかなか難しいご質問でございます。  まず、先ほど述べたように、今現在の郷土博物館も築40年を超えて、ほかにも古い区の施設がございますので、今回はエレベーター等を更新して、まだ少し使っていこうということになりましたけれども、やはり、馬込文士村を含めて、馬込文士村につきましては、例えばおっしゃるように馬込、山王地区と、やはり親和性が高くて、今後行われていくそのような馬込地区等公共施設整備計画みたいな中で、その進捗の中をよく見ていって、適地が出れば検討というような形で考えているところでございます。 ◆荒木 委員 そういう話を聞いていると永遠につくれませんよと聞こえるのだけれど。私などが考えると、郷土博物館バックヤードがあるじゃない、資料館、知っていますか。市野倉の消防署の、馬込じゃなくて、倉庫ね。あの辺なんか本当に、あれを少し改造してやったって、とりあえずだよ、新しいのを最初から建ててやるというのじゃなくて、そういうところを何とか工夫して使うことだって考えられるのだよ。私、前に本会議で質問したときに、あそこの責任者の方と一緒に入ったことがあるのよ。あれは、それはそれですごい価値があるもので、それも一緒に展示、何もしまっておくだけが能じゃないのだから、それも含めて展示してしまえばいいのだから、そういう考え方だってあるのだからさ。ぜひ現状の建物を再利用することも考えながらやって、つくっていったらどうなのかなと思うんだよね。本当にいい目玉になると思うけど。その辺どう思いますか。 ◎北村 文化振興課長 現在、文士村関連といたしましては、山王会館の中にある展示室尾﨑士郎徳富蘇峰や、それから、龍子記念館、それから、熊谷恒子等、施設が点々にはなって、確かに委員おっしゃるように、いろいろな施設を活用してというのもあるのですけれども。やはり集約すると、確かに利用者の利便性はよくなるというところはあるのですけれども、なかなかそれも今できると言えないような中で、やはり現状あるそのようなゆかりの施設を回遊していただいて、少し大森・山王地区を面として、この文士村、記念館とはいえないまでも文士村を継承していくための施設として回遊性を高めるなど、今ガイドブックとか、マップ等もつくって取り組んでいるところでございます。 ◆荒木 委員 たしか山王会館の中にもあったよね。何か、すごい寂れてしまって、なんだこれという感じになって寂しいのだけど、何とかこれからも前向きに考えてもらいたいと思います。  それでもう一つ、さっき間違えた。市野倉消防署じゃなくて、馬込消防署の隣でした。 ◆佐藤 委員 この馬込文士ガイドの会なのですけど、今は拠点というのはどこかに置かれているのですか。 ◎北村 文化振興課長 ガイドの会の方たちには、非常に郷土博物館のいろいろな事業に協力をいただいているところでございまして、昨年度実施いたしました「作品の中の大田区」という特別展、要するにいろいろな作品の中で描かれた大田区を紹介していくような特別展のときも、そういったところを歩いていただくようなガイドに2回ほど協力していただいております。  それから、大体月に1回程度になりますけれども、郷土博物館を使って会合を持っていただいていたり、あと、少しですけれども、いろいろなお荷物等資料をお預かりしてというような形で、いろいろな形で協働させていただいているところでございます。 ◆佐藤 委員 この陳情書の中にもありますけど、馬込文士村散策の拠点として記念館をというふうに書いているのですが、先ほど課長からも、また荒木委員からも話がありましたが、山王会館の中に、馬込文士資料展示室というのは確かにあるのですけど、何か異質ですよね。こういう言い方するとよくないですけど、山王会館は、確かに建物はそれなりの建物ですけど、なかなか利便性がいいかというと、すごい坂の上にあるので、行くのも大変だなと思っているのですが。  今ガイドの会の皆さんが、山王会館にある資料展示室はどのように使っているのかということと、やはり郷土博物館のほうが拠点に近いのか、その辺をもう少し教えていただけますか。 ◎北村 文化振興課長 山王会館につきましては、一般貸ししているそういう打ち合わせスペース等はあるのですけれども、そこではなかなか活動はできないというところで、まち歩きの中の一つのお休みどころというか、施設として運用しております。  やはり活動となりますと、郷土博物館には会議室等ございますし、いろいろな資料もありますので、活動とすればやはり郷土博物館中心郷土博物館を訪れた、文士をご覧になった皆さんが、例えば歩いてみたいというと、パンフレットを置いてガイドの会の方たちにご連絡をしていただくというような形での連携を図らせていただいております。 ◆佐藤 委員 何年か前に、NHKの朝のドラマで「花子とアン」というのをやったときに、村岡花子さん、村岡さんのご自宅というのは中央にありますけれど、この馬込文士村ともかかわりがあるということで、やはり、いっぱい人が来たのですよね。それにあわせて、村岡さん関連のという、いろいろなものができたりとかもしましたけれど、あの時期、多分、ガイドの会の皆さんも活躍されたのかと思うのですけど、よく歩いていたのですよ、皆さん、案内されて。  ですけど、多くの人から、声をかけられたわけじゃないのですけど、少しお話しさせていただいたときに、休むところがないとか、まとまって見られるような場所はないのですかと、そういうことを私も言われたことがあるのですよね。  だから、やはり、そういう村岡さんだったら村岡さんに、スポットを浴びたときにそうやって人が来るんですけど、この陳情書にも書かれているように、馬込文士村関連の人っていっぱいいるので、その都度、その都度、そういうことがあるというふうに思っていて、やはりそういう拠点というのがあったらいいなと私は思っているのですが。  大田区の観光政策として、馬込文士村ってどう位置づけているのかなと前から聞いてみたいな思っていたのですけど、その辺の位置づけはどうなっているのですか。 ◎吉川 観光課長 各地にこういう史跡や、かつて活躍いただいた方の建物等がございます。  私どもは大田区内観光資源として重要な位置づけとしておりまして、回遊ルートなど研究をさせていただいております。  佐藤委員、先ほどおっしゃっていただいたとおり、なかなか位置的なもので利便性が悪いということで、行きにくい部分につきましては、地図などを工夫して、できるだけそこへの誘客を図ってございます。 ◆佐藤 委員 せっかくこれだけの人が、これだけの史跡というか、いろいろと過ごした、また、いろいろなことをやったそういう跡がある、そういう地域でもありますので、もう少し計画的に進めていただきたいなということを意見として述べておきます。 ◆湯本 委員 器をつくってほしいということだとは思いますが、いろいろな美術館とか、文化的なものを多くの方に知っていただくために、何々展という形で、一定期間に限ってそれを展示して情報発信するということをいろいろな美術館や芸術館、今やってらっしゃると思うのですが、郷土博物館ではそういう取り組みというのは、馬込文士村というくくりの中での展示みたいなものはやっていないのですか。 ◎北村 文化振興課長 郷土博物館は、やはり美術館とは違って博物館ですので、広く大田の歴史、文化を伝えるような施設としているところでございます。  今の委員おっしゃられたことにつきましては、今、郷土博物館の中で大きなスペースを割いて、文士たち、それから文士村の起こりなどを紹介しているところでございます。  郷土博物館があまり利便性がよくないなども言われているのですけれども、郷土博物館も年間2万3,000人ぐらいの方に訪れていただいていて、その中で、特別展ということで、ある一定の期間を区切って、一部なのですけれども展示を少しとっぱらって美術館のようにやって、特別展や企画展というのも開いておりまして。  それは定期的に、大田の歴史といっても、例えば古墳ですとか、そういう土の中の埋蔵品ですとか、それから、民族ですとか、今、嶺の御嶽山という形で、嶺町神社、嶺町を紹介していますけれども。そういった形でローテーションをかけながら、歴史のところにつきましては、やはり文士村というのは非常に大切な文化遺産でございますので、取り上げるケースが非常に多くなっているということで、来年も、南馬込三丁目のほうにもお暮らしになった川瀬巴水についての特別展を開かせていただくというような形で紹介をしているところでございます。 ◆湯本 委員 要は、特別展示じゃないけども、そういう打ち出し方もされているという理解でよろしいということですよね。  いろいろなところに散らばっていて、集約して見ることができないという状況も、ふだんはそうなのかもしれないけども、その一定期間においては展示会のようなものに行くと、ある程度集約されて、全てとは言わないけれども、馬込文士村とは何かと、そこにどういった方々が活動されていて、どんなことがあったのかということを知ることはできる環境は整っているということですか。  それは、そういうキャンペーン的な展示会をやったときって、どれぐらいの来客数というのがあるのか把握はしておりますか。 ◎北村 文化振興課長 例えば先ほどご紹介いたしました、馬込文士村を取り上げたときには、期間が40日間で4,563名となっております。そして、先ほども言いましたこちらの「作品の中の大田区」につきましても、同様の数が来ておりますので、やはり一定期間、特別なことをやると入館者数は増えるという傾向にございます。 ◆湯本 委員 4,500名の方が来てくださるというのは、そういう企画を打ったから4,500名の方が来てくださるということだと思うので、私は、これはこれでやはり、馬込文士村って大事な文化だと思うから、この発信は続けていただきたいなという思いもあるんですが。  その一方で、仮にこれを常設した場合、これだけでどれだけの集客を期待ができるのかなというところも一つ懸念するところではあるなと思っておりますが、その器をつくることによって来場者数を増やせるというようなことというのは実際、今までの大田区の様々な取り組みの中で、何かエビデンス的なものというのはございますか。 ◎北村 文化振興課長 なかなか新しい施設でというと、私どもにつきましては、9月にオープンした勝海舟記念館という形になるのですけれども。  例えば田端にも文士村の記念館、田端の駅前、利便性は非常にいいところでございます。大きなビルの中の一角なのですけれども、調べたのですが、30年度の年間利用者数が1万7,057人となっております。  先ほど言ったように、郷土博物館が昨年度2万3,000人程度でございますので、ただ、郷土博物館につきましては、そういう土器ですとか、いろいろな産業とか、そういったようなものも、昭和の暮らしなども展示しておりますのでイコールではないのですけれども。新しい建物ができてどれぐらいの集客が見込めるかというのはちょっと難しいのですけれども、数字的な意味でのご参考にさせていただくとそういうことかなと。 ◆湯本 委員 本当、これが悩ましい話で、場所があって環境が整えられて、潤沢な資金、予算もあって、できればこれに確かに越したことはないものの、でき上がってしまって、なかなか思ったような集客だとか、効果が生み出せなかったとしても、もうつくったものは取り消せないところもあると思うのですね。  文化はお金じゃないと言われると確かにそういう一面もあるのかなと思う一方で、これはどこまで、これは政治的判断というか、政策判断になるのかなとは思います。  客観的な数字ありがとうございます。参考にさせていただきます。 ◆椿 委員 郷土博物館の3階の約2分の1のスペースを使っておられるということで、残りはたしか昭和の暮らしとか、ノリとか、ものづくりの工場みたいなのだったと思うのですけど、それはどういった目的で、残りの2分の1の昭和の暮らしというのは使われているのですか。
    ◎北村 文化振興課長 郷土博物館の目的につきましては、大田区の歴史と文化というところで、ノリも大田にとっては大切な文化であるこということ。それから、やはり教育施設の一面もございますので、やはり訪れる子どもたちに、過去の昭和の暮らし等も紹介しながら、そういういろいろなものに触ってもらったりとかということで、今の暮らしとの差を感じていただけるような意味合いで展示しているところでございます。 ◆椿 委員 教育的にも重要な部分ということはよくわかりました。  その残りの2分の1を別のところに移設というのは難しいですかね、そうすると。 ◎北村 文化振興課長 ノリにつきましては、大森海苔のふるさと館ができましたので、先ほど申し上げたとおり、来年度少し休館いただいて、設備更新がございますので、展示を見直して、ノリの部分は少しコンパクトにして、海苔のふるさと館にきちんと集中するなど、効率的で、そして、また郷土博物館を2度、3度と訪れていただけるような何か企画が打てるようなスペースなどもつくりながら、大田の文化を感じてもらえるような運営、多く来ていただけるような施設に少しでも近づけていけるようにしていきたいと考えているところでございます。 ◆椿 委員 今の2分の1のスペースで展示しておられるところ、かなりノリの部分があったと思うのですよ。私も見てきました。そういったところを整理することによって、今の馬込文士村的なところを、もっと増やして充実させるという方法はとれるのですか。 ◎北村 文化振興課長 先ほど申したとおり、今でも結構、展示スペースのうちの4分の1程度は文士村をやっていますので、やはり文士村の継承・周知についての課題は、作品にどうしても触れる機会が少なくなってきているというところもございますので、展示数とかスペースの問題ではなくて、展示の中でそういう作品に触れられるような紹介と、中の展示をどういう形で整理していくかというほうもあわせて検討していきたいと思っているところでございます。 ○広川 委員長 ほかはよろしいですか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○広川 委員長 それでは、本日は継続とし、次回、各会派に取扱いを含めたご意見を伺いますので、よろしくお願いいたします。  次に、元第85号 大森南地域に前の浦集会室に代わる公共施設を求める陳情の審査に入ります。  原本を回覧いたします。  (原本回覧) ○広川 委員長 なお、審査時間を考慮し書記の朗読は省略いたします。  理事者の見解をお願いいたします。 ◎竹田 地域力推進部副参事〔計画調整担当〕 元第85号 大森南地域に前の浦集会室に代わる公共施設を求める陳情について、所管見解を述べさせていただきます。  現況でございます。  前の浦集会室廃止の経過について、所管である福祉部障害福祉に照会したところ、その利用については、おおた障がい施策推進プランに基づき、障がい者の地域での暮らしを支える地域生活支援拠点等のさらなる充実を図るため、大田区立つばさホーム前の浦の機能強化、再編を行うこととし、のぞみ園のスペースを拡充するため、前の浦集会室を廃止することとなったものでございます。  前の浦集会室の利用実態でございますが、形態はほとんどが個人利用による年1回の利用にとどまる状況であり、利用率は30%程度との状況です。利用にあたっての地域からの要望としては、靴を履きかえなければならないため使いにくいという意見があるとのことです。現在の利用者の代替施設としては、近隣の糀谷文化センターなどをご案内していくとのことです。  こうした状況を踏まえ、令和元年第3回区議会定例会において、前の浦集会室条例の廃止に至ったものでございます。  次に、所管の見解でございます。  前の浦集会室の利用者の今後の活動の視点からは、徒歩2分圏内には大森南地域集会所、また、徒歩10分圏内には糀谷文化センターがあり、前の浦集会室の現在の利用率や会議、趣味の活動といった利用方法を勘案すると、どちらの集会室においても受け入れ可能と考えます。  公共施設等総合管理計画では、大森地域における公共施設整備の方向性を、老朽化した施設の更新を契機とし、将来のまちづくりを見据え、周辺施設の再配置も視野に入れた施設整備を進めるとしております。  公共施設の状況ですが、大森南図書館は昭和51年度築、大森南児童館は昭和47年度築と、いずれも築40年を超え老朽化が進む一方、平成30年度には大森東特別出張所に地域包括支援センターを移転しました。  一方、大森東地域を見ますと、高齢者数4,572人、高齢化率23.2%と区全体と同等程度であり、今後高齢化が進む中、地域で元気に住み続けるためには、地域で人が集い活動できる場所は必要と認識しております。  大森南地区では現在区民利用施設についての整備計画はありませんが、今後計画される公共施設再編や施設の老朽化に伴う建て替え等の際には、現在の状況を踏まえ必要な施設の整備を検討してまいります。 ○広川 委員長 では、委員の皆様、質疑をお願いいたします。 ◆荒木 委員 一つだけ気になるところがあって、大森東特別出張所は町会・自治会関係しか利用できないのか。  例えば新井宿などは個人のグループがみんな集まって何か展示会をやるとか、そういうのにも楽に貸せるのだけど、ここはできないんだ。町会・自治会しかできないのか。 ◎竹田 地域力推進部副参事〔計画調整担当〕 大森東特別出張所の会議室についてなのですけれども、自治会・町会のほか、例えば青少年の活動ですとか、区の利用ですとかでも使うことが可能です。  また、同居している地域包括支援センターにおきましても活動を行っておりますので、そのときの活動室などとしてもお使いいただいている状況です。 ◆荒木 委員 そうすると、この陳情書の文章は違うってことですか。 ◎竹田 地域力推進部副参事〔計画調整担当〕 大森東特別出張所は町会・自治会関係しか利用できませんというような限定的な利用はしておりません。 ◆椿 委員 趣旨として、かわりの公共施設を大森南地域につくっていただきたいということなのですけども、先ほど説明の中で、私、聞き逃したかもしれませんが、今の使用頻度、使用率というのと、周りの集会所とかそういったところの使用頻度というのをもう一回教えていただけますか。 ◎竹田 地域力推進部副参事〔計画調整担当〕 所管に確認をしたところ、前の浦集会室の利用率は30%程度でありました。あと、近隣施設である糀谷文化センターの集会室は40から60%、大森南地域集会室においては30%程度となっており、利用者の受け入れは可能と考えております。 ◆湯本 委員 あわせて比較的みんなが利用したい日、したい時間というのは集中すると思うのです。例えば土曜、日曜日。この土曜、日曜に限った利用率はわかりますか。 ◎竹田 地域力推進部副参事〔計画調整担当〕 前の浦集会室の土日の利用率は20%程度です。糀谷文化センターの集会室の土日の利用率はときによりますが、おおむね2割程度の利用と認識しております。また、大森南集会室については土日の利用が1割強のため土日についてもご利用していただくことは可能であると考えています。 ◆佐藤 委員 さっき荒木委員の質疑に答えていたのですが、この大森東特別出張所を利用できる、そういう区民、団体というのはどういう条件になっていますか。 ◎竹田 地域力推進部副参事〔計画調整担当〕 地域で活動している団体の方たちが利用することができます。 ◆佐藤 委員 利用料は取っているのですか。 ◎竹田 地域力推進部副参事〔計画調整担当〕 地域の活動なので、利用料は取っておりません。 ◆佐藤 委員 そうすると、地域で活動しているといってもどういう団体かとか、そういう制約が多分かかってくるのかなと思っているのですね。  さっき荒木委員も新井宿と話されましたけど、例えば、私などが新井宿出張所で区政報告会やりますというと利用できるのですけど、例えば、うちの党がこういう集会をやりたいといっても、それは利用できないわけですよ。だから、そこは、制約というか、決まりがあるのだと思うので、誰でも利用できるということじゃないということを、多分こういう表現になっているのかなと思いますけど、そういうことでいいですよね。 ◎田村 区民協働担当課長 おっしゃるとおりだと思います。  一般の方が利用するという趣旨ではなくて、地域貢献とかという話で自治会・町会関連というふうに書かれているのだろうと認識しています。 ◆佐藤 委員 あわせて、糀谷文化センターと大森南地域集会室が代替の施設なのかなというお話でしたけど、これ陳情書を見ますと、この前の浦集会室は、第1集会室と第2集会室と二つあって、一部屋が50人前後で、合わせて100人前後で利用できると書いていますが、同程度の規模なんですか、糀谷文化センターと大森南地域集会室は。 ◎竹田 地域力推進部副参事〔計画調整担当〕 大森南地域集会室ですけれども、まず、和室が二つありまして、それぞれで約30名ずつが使っていただくことができて、間仕切りがありますので、外すと全体で60名で使っていただくことができるということと。それから、糀谷文化センターの集会室を見ますと、集会室は二つあるのですけれども、第1集会室は50名、第2集会室は30名ということで使っていただくので、前の浦集会室のように、例えば二つ合わせて100名規模で使うというところはなかなか難しいところですが、ただ、現状を調べたところ100名程度の利用というのが5%程度でありまして、主に年1回の謝恩会ですとか、クラス会、あと同窓会などの個人利用ということで確認をしております。 ◆佐藤 委員 先ほど湯本委員が土日の利用率というのを聞きましたけど、私は逆に土日のほうが混んでいるよというお話を聞いていたので、統計をとるとそういう話なのかとは思いましたが、混み合う時期って多分あるんじゃないかと思っているのですね。  大森南地域集会室の話がありましたが、言われてみて私もあそこかと思い出しましたけど、確かに畳なのですよね。古いのですよね。  今、老人いこいの家も含めて、畳なので利用しづらいから椅子を備品として導入しようというふうにして進めたりもしていますから、やはり前の浦集会室の代替にはならないだろうなと思っています。  先ほど、図書館だとか、児童館だとか、老朽化を迎えて整備含めて考えているということでしたが、その辺の計画というのは、いつごろつくる予定ですか。 ◎田村 区民協働担当課長 現時点において、具体的な地域における整備計画というのはない状況でございます。  ただ、一方で老朽化の状況も、例えば30年経過が50%というのが全体の状況ですので、これは条件が整い次第、各地区で整備計画を進めているという中で、大森第四小学校が令和3年度竣工予定というところもあります。この中に、地域集会室の仕様等は決まっていませんけれども、そういう要望も踏まえて整備を進めていくということも聞いている状況でございます。 ◆佐藤 委員 今回、大森南地域の陳情が出されていますが、例えば北馬込とか東馬込にも公共施設がないということで、そういうのをつくってほしいという声なども私は聞いています。  だから、前の浦集会室の件は、大森南地域にもともとあって、それがなくなるということですから、やはり今まで利用していた住民の方からは、そういう声が出て当たり前だと思いますので、いろいろな公共施設整備計画というのが、いろいろな地域であるのだとは思うのですが、やはりこういうところを優先してやっていくということは必要だと思いますけど、その辺は考え方としていかがでしょうか。 ◎田村 区民協働担当課長 お話の趣旨、承ります。  関係各課にお伝えし、あるいは協議をして、優先度については検討してまいります。 ○広川 委員長 ほか、よろしいですか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○広川 委員長 それでは、本日は継続とし、次回、各会派に取扱いを含めたご意見を伺いますので、よろしくお願いいたします。  そのほか、継続分の陳情について、状況変化等はございますか。 ◎近藤 地域力推進課長 状況の変化はございません。 ○広川 委員長 委員の皆様から何かございますか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○広川 委員長 特になければ、以上で本日の請願・陳情審査は終了し、審査事件を一括して継続といたします。  次に、本委員会に付託されました、議員提出議案を含む11件の議案の審査を行います。  タブレット型端末に配信しております「案件一覧」をご覧ください。  効率的に審査を行うために、関連する議案は一括して上程し、議案件名の左側に記載してあります上程順(案)のとおり審査を進めてまいりたいと思いますが、よろしいでしょうか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○広川 委員長 では、そのようにさせていただきます。  それでは、まず、第94号議案 大田区立本羽田二丁目第2工場アパート条例、第95号議案 大田区賃貸工場条例の一部を改正する条例、第96号議案 大田区大森南四丁目工場アパート条例の一部を改正する条例の3件を一括して議題といたします。  理事者の説明を求めます。 ◎堀江 工業振興担当課長 私からは産業経済部資料番号1番、第94号議案 大田区立本羽田二丁目第2工場アパート条例、資料番号2番、第95号議案 大田区賃貸工場条例の一部を改正する条例、資料番号3番、第96号議案 大田区大森南四丁目工場アパート条例の一部を改正する条例、以上3件をまとめてご説明をさせていただきます。  まず、資料番号1番、第94号議案 大田区立本羽田二丁目第2工場アパート条例の制定についてでございます。  大田区立本羽田二丁目第2工場アパートにつきましては、大田区賃貸工場条例におきまして短期賃貸工場と位置づけておりましたが、工場の操業環境の整備、企業の成長促進及び新分野進出企業による研究開発事業の促進を図り、工場集積の維持発展及び地域産業の活性化に寄与する工場アパートとして運営するため、このたび新たに大田区立本羽田二丁目第2工場アパート条例を制定するものでございます。  条例の内容につきましては、別紙のとおりでございます。  施行年月日は、令和2年4月1日を予定しているところでございます。  続きまして、資料番号2番、第95号議案 大田区賃貸工場条例の一部を改正する条例についてでございます。  大田区立本羽田二丁目工場アパートを一時賃貸工場とし、下丸子テンポラリー工場とともに、両者、一時利用可能なテンポラリー工場に関する規定を定めるものでございます。そのため、条例名につきましても大田区賃貸工場条例から大田区テンポラリー工場条例と改めるものでございます。  なお、大田区立本羽田二丁目第2工場アパートにつきましては、この条例から分離をし、新たに条例を制定するものでございます。さきにご説明を申し上げました第94号議案に絡むものでございます。  こちらの改正内容につきましては、別紙新旧対照表のとおりでございます。  施行年月日は、令和2年4月1日を予定しているところでございます。  最後に、資料番号3番、第96号議案 大田区大森南四丁目工場アパート条例の一部を改正する条例についてでございます。  大田区大森南四丁目工場アパートにつきましては、令和4年4月より民営化をする方針で、現在、検討を進めているところでございます。現在の使用者が民営化まで使用期間を更新できる規定を設けるとともに、更新後の使用料を新たに定めるという内容でございます。  改正内容につきましては、新旧対照表のとおり、施行年月日は、令和2年4月1日を予定してございます。  なお、ただいまご説明申し上げました3件の議案につきましては、平成30年11月の本委員会におきましてご報告をさせていただきました、産業支援施設のあり方及び今後の方向性について、また、平成31年2月の本委員会におきましてご報告をさせていただきました、区内工場アパート、これまでの検証と今後の運営方針並びに令和元年11月の本委員会におきましてご報告をさせていただきました、大田区産業支援施設使用料等検討委員会の結果について、以上の内容を踏まえてのものでありますことを申し添えさせていただきます。ご審議のほどよろしくお願いいたします。 ○広川 委員長 それでは、委員の皆様、質疑をお願いいたします。 ◆佐藤 委員 今、課長から報告もありましたけど、この間、大田区産業支援施設使用料等検討委員会がありまして、こういった工場アパートの見直しがされているのだと思うのですが、まず聞きたいのは第95号議案ですが、テンポラリー工場というふうに、テンポラリーを規定するということですけど、今ある大田区の工場アパートでテンポラリーは幾つ目になりますか。 ◎堀江 工業振興担当課長 現状、テンポラリーとして使用している工場につきましては、下丸子テンポラリー工場のみとなります。  今回条例の改正を踏まえ、ここに大田区本羽田二丁目工場アパートを追加するという内容でございます。 ◆佐藤 委員 今後は、テンポラリー工場というのは増やしていくのですか。それともこれでとどめるという考えでしょうか。 ◎堀江 工業振興担当課長 当面の間につきましては、下丸子テンポラリー工場、本羽田二丁目工場アパートをテンポラリー機能として活用してまいります。  また、今後、状況変化等をしっかり見据えながら検討は進めてまいりたいと考えているところです。 ◆佐藤 委員 先ほど参考にさせていただきました大田区産業支援施設使用料等検討委員会ですけど、これで今回出されている本羽田二丁目第2工場アパート、テクノWINGの今後の制度運用が話し合われたわけですけど、だからテクノWINGは今後も続けていくという方針なのですが、この第96号議案の大森南四丁目工場アパート、テクノFRONTは民営化をすると。  民営化と言っていますけど、今後、区立でやっていくところと民営化するところとそう分けているのですが、その違いというのは何ですか。 ◎堀江 工業振興担当課長 まず、当面、運営方法として公営の運営を進めてまいります本羽田二丁目工場アパート並びに下丸子テンポラリー工場でございますが、いわゆるテンポラリー、一時貸しの機能につきましては、なかなか民間では採算面等で難しいところがございます。そういった意味で、そこはしっかり行政のほうで対応していくべきというところでございまして、これら二つにつきましては、運営の方法は公営と考えているところでございます。  また、当面公営を継続いたします大田区本羽田二丁目第2工場アパート、テクノWINGでございますが、こちらにつきましては国庫補助金の活用施設でございます。処分制限期間が2038年4月までとなっておりまして、それまでの間、民営化する場合には国との調整が必要になるというところがございますので、当面は公営を継続していくというところでございます。  また、大森南四丁目工場アパート、テクノFRONTにつきましては、このたび、運営方針検討の中で民営化という方向性を決めたという経過がございます。 ◆佐藤 委員 今入居されている、利用されている企業に対しまして、今後の経過というところで、これから説明会をしていくというのが10月の委員会の資料には出されていましたが、それは方針が決まってから説明するということでいいんですけど、今現在こういう方針があるということは伝わっているのでしょうか。 ◎堀江 工業振興担当課長 これまでの検討の経過につきましては、それぞれ入居企業の皆様方に定期的に説明会、あるいは個別の訪問等でご説明を丁寧にさせていただいているところでございます。 ◆佐藤 委員 大田区立のものを民営化するという、そういう大筋の方針なのだと理解はしたのですが、今、大田区内でこういう民間の工場アパートというのはどれぐらいあるものなんですか。
    ◎堀江 工業振興担当課長 大規模な工場アパートというところでいきますと、矢口のほうに東急が運営する工場アパートが一つございます。 ◆佐藤 委員 大規模ってどのぐらいのことを言っているのかよくわからないのですが、一つということですけど。  たしか京急の高架下にも、だからあれは大規模じゃないんだと思うのですが、高架下利用ということでそういうものをつくったという話は聞いているのですが、そういう小規模なものを含めて、今条件だとか、空き状況とかというのは把握されていますか。 ◎堀江 工業振興担当課長 ただいま委員ご指摘いただきました京急の高架下等も含めて、民間の空き工場の情報につきましては、私ども区内の不動産事業者のご協力もいただきながら状況のほうを把握しております。  また、それらの物件情報をお求めの起業家等いらっしゃった場合には、日本立地センターとも協力をしながら丁寧にご案内をさせていただいているところでございます。 ◆佐藤 委員 実際に民間のそういう工場アパート、工場スペースというのかな、どれくらい入っているものなのかというのを教えていただきたいのと。  あともう一つ、区立といいますか、公営でこういう工場アパートをやるというのは、ただ単に場所貸しだけではなくて、入居企業に対するいろいろなアドバイスだとか、相談に乗るだとかそういうこともたしかやっていたと思うのですけど、民営化に伴ってそれはどう変わっていくのでしょうか。 ◎堀江 工業振興担当課長 まず、最初のご質問でございました区内の空き工場の空き状況のところについては、すみません、今ちょっと具体的な数字を持ち合わせておりませんので、後ほど個別にご説明をさせていただきます。  また、入居企業に対する支援等につきましては、こちら当然、工場アパートに入居している企業につきましては、区並びに産業振興協会、両面から様々な形で支援をさせていただいているところでございます。  それらの支援につきましては、工場アパート入居企業に限らず、区内全般の企業の皆様方に我々のほうとしては支援をご提供させていただいているという体制をとっているつもりでございます。 ◆佐藤 委員 たしか、昨日の本会議での質疑などでもありましたけど、私は、工場アパートに入居している企業というのは、やはりそれなりに優先度があって、大田区の産業を支える、そういう役割があるのかなと思っていて、入っていない企業と格差があるから、だから工場アパートをなくすということではなくて、そういう企業をどんどん育てていく意味で、工場アパートの役割というものがこれまでも、これからもあるんだろうなと思っているのですが。  工場アパートを民営化して、区の手から離して、産業支援と言っていますけど、その辺の役割はもう少し計画、何かできているのでしょうか。 ◎堀江 工業振興担当課長 今、工場アパートの役割等ご指摘をいただいたところでございますが、工場アパートにつきましては、操業環境悪化に苦しむ企業への対応、あるいは立地政策の受け皿としての機能、あるいは、その中で企業としての成長支援を促すと、様々な役割をこれまで担っているところでございます。  その役割につきましては、今後も継続して工場アパートが担っていくところであると考えているところでございますが、私どもといたしましては、その施設も含めて、区内の産業をしっかり支援し、成長を促していくというところの姿勢は変わらず取り組んでまいりたいと考えているところです。 ◆佐藤 委員 今、大森南四丁目工場アパートテクノFRONT、たしか指定管理で運営を、野村不動産でやっていると思うのですが、今は、野村不動産パートナーズが入居企業の相談だとか、アドバイスを含めてやっているということでいいんですか。 ◎堀江 工業振興担当課長 野村不動産パートナーズにつきましては、施設に常駐しているということもございまして、入居企業からは一番近い距離感にあるということで、一義的には様々な形でご相談等には乗っていただいているところでございます。  ただ、もちろんその先、行政として必要な場面が出てくれば、野村不動産パートナーズとは我々、密に連絡をとっておりますので、そういった情報もいただきながら適切な支援を行っているというところでございます。 ○広川 委員長 先ほど、民間工場の空き状況について保留とされましたけれども、委員の皆様、個別に報告とおっしゃっていましたけど、それでよろしいですか。次回、保留答弁ということで、数字を伺うとかしなくてよろしいですか、空き状況については。  (「出せるのであれば」と呼ぶ者あり) ○広川 委員長 では、次回、保留答弁ということでよろしいですか。お願いいたします。  ほか、皆さんよろしいですか。  (「はい」と呼ぶ者あり) ○広川 委員長 それでは、本日は継続とし、討論・採決は次回に行います。  次に、第104号議案 大田区区民活動支援施設大森の指定管理者の指定についてを議題といたします。  理事者の説明を求めます。 ◎須田 大森西特別出張所長 私からは、地域力推進部資料3番、第104号議案 大田区区民活動支援施設大森の指定管理者の指定について説明をさせていただきます。  本施設は、今年度末で3年間の指定管理期間が終了となります。次の指定期間については、令和3年度から施設整備に着工する予定であることから、令和2年度の1年間としております。  この間、次期指定管理者の候補者を選定するための委員会を設置し、選定をいたしました。その結果、候補者は、特定非営利活動法人大森コラボレーションで、こちらは現在の指定管理者でもございます。  選考の経過といたしましては、書類審査及びプレゼンテーション、ヒアリングを実施し、10月30日に申請者へ審査結果を通知してございます。  選定の理由といたしましては、候補者が施設の設置目的を十分に理解し、その実現に向け、各種事業を実施していること。施設利用者に対するアンケートにおいて、利用者満足度が向上しており、施設を効果的に運営することができていると評価できること。高齢者の健康づくりや地域のつながりづくりなど、事業に関する具体的な提案があることなどを評価し、特定非営利活動法人大森コラボレーションを指定管理候補者として選定したものでございます。 ○広川 委員長 それでは、委員の皆様、質疑をお願いいたします。 ◆荒木 委員 何度も指定管理者の話では必ず言うのだけど、とにかく人だからね。  区民の人はみんな職員だと思っているから、その辺は十分気をつけてもらいたいのと、これは、今のこの場所で、何か問題あったことはないですか。 ◎須田 大森西特別出張所長 具体的に何か大きな事故等が起きたということは承知しておりません。  ただ、平成27年度に実施した包括外部監査について、幾つか運営上の指摘を受けたということはございます。 ◆佐藤 委員 今回、期間が1年間ということですが、今、この施設含めて、大森西二丁目複合施設という計画で進んでいるということで、1年間ということだと思うのですが、それ以降はどういうふうになる予定ですか。 ◎須田 大森西特別出張所長 令和3年度以降の運営につきましては、まだ現在検討中というところでございます。  工事期間が現在の予定では、第1期工事が令和6年度までとなっておりますので、その工事期間中の運営について今後検討していくという状況でございます。 ◆佐藤 委員 もともと小学校だった、そういう施設ですから、確かに老朽化しているということで、こういう計画になっているということはわかるのですが、工事も全部壊してしまうというわけじゃなくて、多分、段階的にやるんだと思うのですけど、2021年以降は建物が全くなくなるということではないと思うので、それぞれのそういう活動というのはできるんじゃないかと思っているのですけど、そういう計画でもまだ2021年以降はどうするかは、まだ立てられないということなんですか。 ◎須田 大森西特別出張所長 施設等の整備に関しましては、現在プロポーザルを行って、業者選定を行っていると、設計業者選定しているという状況でございまして、その中で具体的にどういった提案がなされるかによってスケジュールについても大きく影響を受けるものだと考えております。  現在想定している中では、グラウンドですとか、体育館ですとか、多目的室といった区民活動利用施設といわれている部分が、利用が大きく制限されるということになっておりますので、その中では施設利用が制限されますので、指定管理者の自主的な活動も制限されると考えてございます。 ◆佐藤 委員 つまりといいますか、大森西二丁目複合施設には、大森西特別出張所だとか、保育園だとか、様々な区の施設が入るということが今、計画がされているわけですよね、シニアステーションとか。  となると、ここの運営は、私は区が直営で行うものだと思っているのですけど、それで間違いないですよね。 ◎須田 大森西特別出張所長 新複合施設ができた際の運営については、直営で行う、または指定管理者制度を活用するかについては、現段階ではっきりしたことが決まっているということはございません。 ◆佐藤 委員 複合施設でこれまで直営でやっていると思っているわけですけど、特定非営利活動法人大森コラボレーションですが、ここの施設ができた当初から地域の皆さんなどでつくって、それで活動されていると私も認識をしているわけですけど。地元の皆さんの声が集まってこういう活動という、そういうここの施設の今までの経過とか流れがあるので、私は直営で区が責任を持ってやったほうがいいとは思っているのですが、ぜひこの大森コラボレーションの皆さんの今までの活動を、どうそこの中に、今後の中に生かしていくかというのが検討課題になっていると思うのですけど、その辺は生かしていただくということを検討していただいているということで間違いないですよね。 ◎田村 区民協働担当課長 これまでのNPO法人のご活躍には感謝申し上げるところでございます。  いい点を挙げれば、いろいろ申し上げられるところですけど、今申し上げたところがその趣旨になるかと思いますけれども、一方で課題としては、やはり専門的な助言、アドバイス。例えば法人等を立ち上げる際の法的な手続であるとか、広報の仕方、戦略等々、そういった課題もあるという状況の中でどういうやりようがふさわしいのかというのは、今後の検討課題にしたいということでございます。 ○広川 委員長 ほかはよろしいでしょうか。  (「はい」と呼ぶ者あり) ○広川 委員長 それでは、本日は継続とし、討論・採決は次回に行います。  次に、第105号議案 大田区民プラザの指定管理者の指定について、第106号議案 大田区民ホールの指定管理者の指定について、第107号議案 大田文化の森の指定管理者の指定について、第108号議案 大田区立熊谷恒子記念館の指定管理者の指定について、第109号議案 大田区立龍子記念館の指定管理者の指定についての5件を一括して議題といたします。  理事者の説明を求めます。 ◎丹野 観光・国際都市部副参事〔文化施設担当〕 私からは、観光・国際都市部資料番号1番、第105号から109号議案、大田区民プラザ、大田区民ホール、大田文化の森、大田区立熊谷恒子記念館及び大田区立龍子記念館の指定管理者の指定についてご説明をさせていただきます。  1、指定管理候補者及びその期間についてですが、指定管理候補者は、現指定管理者と同じ、公益財団法人大田区文化振興協会。期間は令和2年4月1日から令和7年3月31日までの5年間でございます。  選考経過及び申請事業者数、選考基準につきましては、資料に記載のとおりでございます。  総合得点は300点満点中241.2点で、基準の7割を超えておりました。  選考理由につきましては、まず、専門委員による財務状況評価が良好であったこと、1次審査の結果、公の施設の管理・運営者として区の方針を十分理解し、区民がより円滑に気軽に利用でき、活発な活動が行われるよう、受託施設間の連携により場の効果的な活用を図っていくなどの提案が特に評価できました。  また、特定天井の工事期間中は、利用者への影響をできる限り少なくするために、ホール等利用希望者の区内外への施設紹介や事業支援を予定するなどの点が評価されました。  2次審査では利用者・利用団体の立場に立った利用者満足度の向上に取り組み、ホール等の利用になれていない方に対しても、職員のこれまでの知識と経験によるプロフェッショナルな視点で事前打ち合わせを十分に行うなど、ソフト・ハードの両側面から支援していく姿勢が特に評価されておりました。  1次審査及び2次審査の合計点が審査要領に定めた評価点である7割を超え、審査員の総意により、大田区文化振興協会を指定管理者候補者とさせていただきました。 ○広川 委員長 それでは委員の皆様、質疑をお願いします。 ◆荒木 委員 文化の森のことを聞いてもいいのだよね。  間違えたことを言ったらごめんね。文化の森の中には結構評判のいいすばるという施設があって、そこは福祉園の人たちが随分早く来てやったり、本当、周りの評判がいいのだけど。  あと、図書館があるよね。あの二つに対して、指定管理者はどうかかわっているのか。全然独立なのか。 ◎丹野 観光・国際都市部副参事〔文化施設担当〕 すばると情報館につきましては、別になっております。  すばるは福祉関係の方、それから、情報館は大田図書館の管轄になっております。 ◆荒木 委員 指定管理者は全然かかわっていないのね。その辺がよくわからなくて。一体誰が運営なんだろう、組織的にどうなっているんだろうという話もあるし。  今度、大田文化の森は配管工事か何かで2か月間休むのだよね、使えないのだよね。3か月か。全部使えないのか。その辺もよくわかっていないのだよ、みんなね。 ◎丹野 観光・国際都市部副参事〔文化施設担当〕 まず、かかわりについてですけれども、同じ建物内に入っておりますので、情報共有等はしまして、工事等に関しては連携して進めるようにしております。  それから、12月からの文化の森の改修工事につきましては、12月10日から2月29日までの予定でございまして、建物の3階、4階、5階が休館になる予定でございます。ほかの1階、2階につきましてはそのまま運営をさせていただきます。 ◆佐藤 委員 今も報告ありましたけど、第105号の区民プラザ、第106号の区民ホールアプリコ、第107号の文化の森。それぞれ、特定天井の工事をやるということで、その期間の指定管理ということだったのですが、これはそれぞれ、どれくらいの期間、いつやるかというのは、今出ているのでしょうか。 ◎丹野 観光・国際都市部副参事〔文化施設担当〕 特定天井の工事のスケジュールについてですけれども、まず、アプリコのほうは今年度基本設計、来年度実施設計、令和3年度から工事の施工に入る予定でございまして、令和3年度は、大体ですが15か月を予定しております。その後、区民プラザのほうも検討しておりまして、そこが15か月、その後に文化の森のホールが大体10か月程度を予定しております。  全て終わるまでに令和6年度末ぐらいまでかかると予定されております。 ◆佐藤 委員 先ほど荒木委員から文化の森の配管工事の話がありましたけど、所管事務報告に今回出ているのですが、私は、実は知らなかったのですね、この文化の森の配管工事の話。それで、ホームページに出ていて。  新しく、選挙が終わった後のこの委員会では報告がなかったと思うのですね。多分その前の委員会であったのかな、昨年度までの委員会であったのかなとは思っているのですが。  地域の方から、3か月弱ですけど、文化の森が利用できないと。特に年末から年始にかけてという時期なので、様々な団体だとか、いろいろな人が忘年会や新年会含めて利用されるという話だったものですから、もうちょっと早くわからなかったのかと、私もちょっと怒られたのですけど。  今、特定天井の工事を、それぞれの施設で15か月とか、文化の森でも10か月とかという期間、つまり使えないということなのですけど。なるべく利用者に早く、その計画をつくってお知らせしないと、さっきの大森南の前の浦集会室の話じゃないのですけど、その間、周りがやっぱり大変なことになるということで、今、文化の森の3階、4階、5階の集会室、多目的室などが使えないということで、新井宿会館か何かがもういっぱいになっているという話も聞いているんですよね。だから、そういう周りに影響がやっぱり、そこの施設だけじゃなくて出るものですから。  大田区のそういう借りられる施設は、よく少ないなんていうことを区民の方からも言われるのですけど。  だから、工事をやめろとか、そういうことはもちろん安全の問題ですから、言える話ではないので、それはしっかりやっていただかないといけませんし、しっかりした工事をするには、それなりの期間をとらなきゃいけないということもよく理解できますので、スケジュールを早く知らせて、指定管理の方たちにもそういう運営をしていただきたいと思っているのですが、そういうのはもう伝えてあるのでしょうか。 ◎丹野 観光・国際都市部副参事〔文化施設担当〕 区民の皆さんへの影響を考えますと、早目の周知というのは、させていただきたいと考えております。  また、先ほどのスケジュールの補足になりますけれども、15か月、それから10か月と申し上げましたけれども、まだ設計をしておりませんので、まだ、あくまで検討、予定ということでございますので、そこはなるべく短縮していくように努めてまいりたいと考えております。 ◆佐藤 委員 もちろん、実施設計をしないと実際の期間は出せないですから、今、課長のところで大枠の話をされているというのは私もよく理解していますので、おっしゃるように、しっかり工事をしていただいて、なるべく短く、矛盾していることを言っているかもしれませんけど、それが区民の皆さんにとって一番いいことだと思いますから、そういうことで進めていただきたいと思います。  あと、龍子記念館と熊谷恒子記念館なのですが、学芸員は今、文化振興協会のほうにいるのかなと思うのですが、その辺の配置というのはどうなっているのでしょうか。 ◎丹野 観光・国際都市部副参事〔文化施設担当〕 龍子記念館と熊谷恒子記念館の学芸員につきましては、文化振興協会のほうで、トータル3名おります。  龍子記念館を担当している者もおりますし、龍子記念館と熊谷恒子記念館、両方を兼務している者もおります。 ◆佐藤 委員 3人いるということで、それぞれ担当も決めてやられているということなのですが、龍子記念館の企画展含めて、いろいろな、私あまり詳しいことはよくわからないのですけど、いろいろご意見をいただくこともあるので、しっかり進めていただきたいなと思っているのですが。  これは大田区立ですけど、区の学芸員というのは携わっていないのですか。 ◎丹野 観光・国際都市部副参事〔文化施設担当〕 基本的には文化振興協会の学芸員が中心になっておりますが、全く携わっていないというわけではございません。 ◆荒木 委員 間抜けな質問かもしれないけど、文化の森の館長っていらっしゃるね、いつもね。あの方の身分はどういうことなの。指定管理者に対して。館長さんの身分、どういう立場なのか。 ◎丹野 観光・国際都市部副参事〔文化施設担当〕 文化の森の館長につきましては、区職員が派遣されております。役割につきましては、主に施設の管理運営についての全般を見させていただいております。 ◆荒木 委員 指定管理者の人の上に立って、要するに、指示をいろいろして、責任を持ってやっている人なのね。 ◎丹野 観光・国際都市部副参事〔文化施設担当〕 委員のおっしゃるとおりでございます。 ○広川 委員長 ほかよろしいですか。  (「はい」と呼ぶ者あり) ○広川 委員長 それでは、本日は継続とし、討論・採決は次回に行います。  次に、第110号議案 大田区総合体育館の指定管理者の指定についてを議題といたします。  理事者の説明を求めます。 ◎堀 スポーツ推進課長 私からは、観光・国際都市部資料2番、第110号議案 大田区総合体育館の指定管理者の指定についてご報告を申し上げます。  本件については、本年6月、当委員会で募集に関するご報告をさせていただきました。本日は、次期の指定管理者の指定についてご報告を申し上げます。  1、指定管理者候補及びその期間。
     候補者名称は住友不動産エスフォルタ・NTTファシリティーズグループでございます。  指定管理の期間は、令和2年4月1日から令和7年3月31日までの5年間を予定しております。  2、現在の指定管理者及びその期間。  名称は、先ほど申し上げました住友不動産エスフォルタ・NTTファシリティーズグループでございます。  現在の期間は、令和2年3月31日までの3年間でございます。  3、選考経過でございます。  表示のとおり、令和元年7月1日から募集を行いました。選考にあたり、公認会計士の専門調査員、学識経験者、施設利用者の代表、区職員を含む6名からなる選定委員会を設置し、1次審査、2次審査を表示のとおり実施いたしました。  4、応募事業者数は2事業者、いずれも共同事業体でございます。  5、選考基準。  一覧表になってございますが、事業者の財務評価、書類審査、そして次ページになりますが、面接審査を評価項目のとおり実施をいたしました。  6、選考理由の概要でございますが、財務調査の結果は、募集のございました二つの共同事業体、いずれも良好な経営状況でございました。  選定されました候補者は、東京2020大会に向けたレガシーの創出について施設活用の提案、また、健康増進への提案がございまして、高く評価されました。  施設の維持管理についても、中期修繕計画の策定に取り組むなど具体的な提案がされ、施設の長寿命化につながるものと評価されました。  面接審査におきましては、緊急時や安全管理に対して、館長候補者より的確な回答が示され、また、共同事業体における構成団体間の運営責任についても明確な説明がなされました。  これらを評価した結果、候補者の総合評価点が合計80点、審査基準7割を超えております。選定委員の合議を踏まえ、指定管理者候補として選定をいたしました。 ○広川 委員長 それでは、委員の皆様、質疑をお願いいたします。 ◆佐藤 委員 今、課長から選定状況のご説明がありましたが、1ページ目に書いている第1次審査、ここの中で人事管理のところがありますけど、人材確保、人材育成、スタッフの定着、スタッフの配置及び勤務体というのが出ていますが、スタッフの定着という面では、今どういう状況になっているかわかりますか。 ◎堀 スポーツ推進課長 こちらの住友不動産エスフォルタのほうでございますが、スタッフの定着の部分におきましては、臨時職員で雇われた方が正規職員に雇用されるなど、定着をしていくやりがいというものをもって、会社が人材育成を行っているというものを評価いたしました。 ◆佐藤 委員 以前の委員会でも、住友不動産エスフォルタの問題は指摘をしたのですが、2015年の1月に、住友不動産エスフォルタが公正取引委員会から消費税分の不払いで勧告を受けたということで、当時、大田区だけじゃなくて、たしか四つの区かな、住友不動産エスフォルタが指定管理しているということで、新宿区などは、たしか指定管理を中止にするというような措置までとったと記憶をしているのですけど、大田区はそのときはそういうことはしなかったのですが、今回、審査にあたって、過去そういうことがあったのですが、もうその辺の問題というのは解消されているということでいいのでしょうか。 ◎堀 スポーツ推進課長 委員お話しのとおり、平成27年1月に、公正取引委員会から、住友不動産エスフォルタ株式会社に対する勧告がございました。  その概要は、当該事業者が、スポーツの指導を行うインストラクターの業務委託事業者に対して、消費税の増税分を、引き上げ分を転嫁していなかったということで勧告を受けたものでございます。平成26年12月にこの当該事業者は消費税増税分を不払いのところの事業者に支払い、勧告内容を受けて、研修、社内の体制を整備して再発防止を図っているということで報告を受けております。  現在、この事業者は指定管理を受けておりましたので、区は指定管理者の選定の前に、モニタリングを実施しております。その中で、東京都社会保険労務士会による労働条件審査においては、適切で良好な対応がなされているという評価をいただいているところでございます。  区といたしましては、そのような評価も踏まえながら、選定委員会において判断をしているところでございます。 ◆佐藤 委員 くしくも10月に消費税が増税されていますから、その分で今どうなっているのか。  ただ、このときは大田区総合体育館で働いている方じゃなかったと思いますから、どういうふうにやっているかというのはわかりませんけど、今、課長がおっしゃったように、大田区ではそれなりの判断をしているということだと思いますので、ぜひ二度とそういうことがないように今後も注視していただきたいと要望しておきます。  それと、この住友不動産エスフォルタなどが、3年間、大田区総合体育館の指定管理を受けている中で、どれくらい利益というのは上がっているのでしょうか。 ◎堀 スポーツ推進課長 歳入の利益のほうは、区に還元されたのは約3,000万円程度でございます。 ◆佐藤 委員 それは3年間ということですかね。 ◎堀 スポーツ推進課長 平成30年度の金額でございます。 ◆佐藤 委員 それだけあれば区営でやってもどうなのかなと思うところではあるのですが。  それと、この大田区総合体育館ですけど、選考基準なんかの裏面のところにも書いていますが、「する」スポーツと「みる」スポーツの実施とか、東京オリンピックパラリンピック競技大会を契機としたレガシー創出だとかと出ているのですが、地域との連携・交流というのを書いていますけど、これはどういうことを事業展開されているのですか。 ◎堀 スポーツ推進課長 地域との連携ということで、例えば商店街、それから、関連団体との共同事業などに取り組んでおります。  大きなVリーグやBリーグの試合の後には、商店街を回遊するような形で連携を図りまして、体育館に集まるお客様が地域の回遊性を楽しんでお帰りになるように調整を図っているというところを評価しております。 ◆佐藤 委員 私、あまりよくわかっていないのですけど、具体的にどういうことをして地域を回遊するように誘導しているのですか。 ◎堀 スポーツ推進課長 こちらのほうは、大田区総合体育館が主催者側と協議をいたしまして、例えばチラシに割引チケットを入れたりとか、商店街のほうでそのチケットを見せると飲み物をサービスしていただくとか、そのように回遊性を工夫していただいているというところでございます。 ◆佐藤 委員 あと、大田区総合体育館なのですけど、建て替える前の体育館に比べて区民の方が本当に利用しづらくなっていて、なかなか借りられないという話はいまだに聞くというか、ずっと言われるのですが、「する」スポーツと「みる」スポーツの実施で、ちょっと「みる」スポーツのほうに比重を置き過ぎているんじゃないかななんて思うのですが、その辺の改善とか、今後の方針というのはあるのですか。 ◎堀 スポーツ推進課長 平成30年度の状況でございますが、いわゆる、なかなか予約がとれないということで、そのようなご意見を私どももいただいておりますが、平日、大田区総合体育館の区民の利用実績は現在74%を超えております。  委員お話しの土日が非常にとりにくいというところでございますが、メインアリーナは区民の大会、それから、区民が団体として参加する試合、それから、イベント等では区民の利用は4割、そして、区外、興行等の利用の割合では6割というような状況になっております。  区外で使われている、土日利用の6割のものの中には、先ほどお話ししましたバスケットボールであったり、バレーボールであったり、プロのスポーツの試合を観戦できる。また、相撲等で区民に良質な「みる」スポーツを提供する機会に大いに役立っていると考えてございます。  この「みる」スポーツ、それから「する」スポーツのバランスについては、今後も施設の特性を生かして考えてまいりたいと思っておりますが、私どもの中では大きな体育館を持っている大森スポーツセンター、また、大田スタジアムもございます。そのようないろいろな施設の特性を生かして、「みる」スポーツ、「する」スポーツのバランスを図っていきたいと考えております。 ○広川 委員長 ほかはよろしいですか。 ◎北村 文化振興課長 先ほど荒木委員から文化振興協会の指定管理、文化の森についてご質問があったのですけれども、文化の森の情報館につきましては文化振興協会が指定管理を行っている施設でございます。  図書館とシステムとか一体運営はしているのですけれども、指定管理をしている施設ということで、修正をさせてください。よろしくお願いいたします。 ○広川 委員長 それでは、本日は継続とし、討論・採決は次回に行います。  次に、議員提出第15号議案 大田区立勝海舟記念館条例の一部を改正する条例を議題といたします。  提出者の説明を求めます。 ◆佐藤 委員 大田区立勝海舟記念館が9月7日から開館しまして、約3か月弱たっております。  私たちは今回、条例案を提案させていただきまして、特に学習面といいますか、そういうところで勝海舟記念館を利用される方を増やしたいと思っている中で、今、小・中学生が100円で、一般が300円ということが条例の中に書かれているわけですが、この小・中学生という100円の区分を、小・中・高生まで広げるということと、65歳以上の方も100円ということで、生涯学習ということで利用もしていただきたいということも考えていまして、この案を提案させていただきたいと思っています。  小・中・高生という枠なのですが、実は先ほども様々な議論があった大田区立郷土博物館並びに大森海苔のふるさと館なのですが、常設展はこの二つの館とも無料で入館できるのですが、特別展だとか企画展をするときに、若干観覧料を取る場合がありまして、その枠が小・中・高生、高校生以下ということが条例の中にも書かれています。  やはり、こういったところで、ある程度区内の中であわせるということが大事だと思っていますので、今回、勝海舟記念館の中でも、そういった利用料の枠組みの拡大を図る中で入館者を増やしたいと思っていますので提案させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○広川 委員長 それでは委員の皆様、質疑をお願いいたします。 ◆荒木 委員 どうも、勝海舟記念館、本当にすばらしい、考えていることはすごいすばらしいと思って大賛成でいるんだけど、普通、商売をベースで考えたら、今大赤字なのが、これから、コストを考えたら、思想的に正しい、概念的に正しいからって、それが大赤字だったらどうなるのだろうと。そうしたら、もっともっと苦労してでも、もうかるわけはないと思うけど、赤字を幾らかでも少なくしていかないといけないと考えているのだけど、その辺についての絡みはどう思う。 ◆佐藤 委員 そういう考え方も確かにあると思うのですが、入館料を下げる中で、入館者数が増えるということも考えていまして、そういうところで埋め合わせができるんじゃないかと考えております。 ◆荒木 委員 普通、常識的に考えて、入館料、例えば小学生を100円にしたって、そんなに変わらないと思うのだよね。もし、そういう考え方のみであったら、すごい危険だよ。将来を考えたらよ。  私などはやはり、例えばもう一遍にただにしてしまうとかさ、どうせそのぐらいのことを考えるならね。何で100円なのかが全然わからないのだよ。 ◆佐藤 委員 今のことですけど、そういう無料という考え方も確かにあると思うのですよね。  事実、昨年この地域産業委員会に勝海舟記念館の入館料の提案があったときに、私たち日本共産党区議団の委員は、高齢者だとか、あと小学生、中学生などは無料でいいんじゃないかという話も、そのときは言っています。  ただ、今、決まった中で、今ある枠組みをどう活用するかということを現実的に考えて、将来的には無料でもできるんだということが示されれば、私は無料でも構わないと思っているのですが、今回は現実的に今ある枠組みをどう利用するかというところで提案させていただきました。  9月7日から11月23日までの、今の入館者数というのを所管に問い合わせまして、取り寄せました。今、一般で入館されている方が7,104人、全体の46.8%。小・中学生で入館された子どもたちが552人、全体の3.6%。65歳以上の枠組みで入館された方が5,335人、全体の35.2%。一般の団体で入館された方が494人、3.3%ですね。そのほか、年間パスで入館された方が65人で0.4%。招待券や障がい者、またはその付き添いの介護者、未就学児の無料で入館された方が1,623人の10.7%。あわせまして1万5,173人の方が9月7日から11月23日まで入館されているということがいわれています。  これは当初、大田区が大体これくらい入館するんじゃないかと考えて出された数字よりも、開館直後ということももちろんあるのだと思うのですが、予想よりもかなり上回るペースで今入館されているということですから、この勢いといいますか、せっかく全国にない初めての勝海舟の記念館なので、そういうことも利用して、今回の条例改正などもしながら、幕末ファン含めて全国の皆さんにお知らせをして来ていただける、そういう記念館にしたいと考えております。 ◆荒木 委員 すごい皮肉なことを言うよ。そんないいことをいっぱい考えているのに、何で共産党だけが出すの。それがいつも不思議でしょうがないのだよ。もっともっと話を皆さんに持っていけば、共産党単独で条例提案なんてないと思うのだよね。その辺の努力はしているの。 ◆佐藤 委員 それはおっしゃるとおりで、努力はもっとしていかなきゃいけないなと、私自身も考えております。  今回、私たちの中で検討して、こういうものを出そうというふうにしてから、働きかけというところでは一応、全会派の皆さんには働きかけはさせてはいただいたのですけど、それが会派にはいっているけど、一人ひとり全員にやったのかというと、それはまた違うかなと思っていまして、ぜひ引き続きこういうことも努力は必要だと思っております。 ◆荒木 委員 例えばこういう、一般的なまっさらなことでこれを読んだ場合、なるほどなと思うことだよね。そういうすばらしい提案には、アカデミックな椿委員とか、玉川委員など、もし真剣に持っていったら賛同しないわけがないのだよね。  会派を超えてやれば、そのぐらいの努力はしなさいよということを言っていたのだけど。いつも共産党は議員提案をして、結構いいのもみんなぽしゃぽしゃ潰れてしまって、気の毒でしょうがないのだけどさ。 ◆湯本 委員 これ、まだスタートして1年たっていない状況の中で、今この体制でスタートして、それがどういう効果や影響や、また広がりがあったかということを収集するには、判断するには、少し時間が足らないかなという印象を私は受けるのだけども、そういう議論というのは、議案提出する際に、これをつくり込む中で、共産党の中ではなかったですか。 ◆佐藤 委員 もちろん、そういう議論もあったことはありましたけど、まだ開館して本当にわずかなところですけど、これだけ多くの皆さんが勝海舟に興味を持たれて、ここに来られて、これに関連するような地域の中で、経済的にもいろいろな取り組みをされているということですから、もう少しこういうのを広められる、そういう手だては何かないんだろうかと考慮しまして、一つこれが入ったところですね。  早いと言われる意見は確かにありますけど、でも、私はおそくはないとは思っていますので、そういうところで、ぜひご検討いただきたいと思います。 ◆湯本 委員 もう1点は、類似の歴史的な資料を展示しているような館というのは、ほかにも全国的にはいろいろあると思うのですけども、そこと比較をした場合、この案というのはどのような、整合性みたいなものがあるのかということについて、何かお話があったら聞かせていただけると。 ◆佐藤 委員 いろいろな施設がありまして、先ほどもちょっと議論出ていたように、65歳以上の高齢者は無料だという施設もやはり多くありました。また、同じような、小・中学生と一般でと分けているところもありました。  ただ、私、勝海舟ですから、幕末の志士といいますか、そういう枠組みの中で見てみると、訪れる層が大体決まってくるのかなというのもありまして、幾つか見させていただいたのですが。  例えば高杉晋作ですね、長州の言わずとしれた有名な、幕末活躍をされた方ですが、高杉晋作の下関市立記念館というのがありまして、ここは18歳以下、70歳以上の方は無料となっています。また、65歳から69歳の方も、下関市及び北九州市在住の方は無料だとか、高校、中学校、特別支援学校在学の方も18歳以下ですから無料になるということで書かれておりました。  それと、坂本龍馬ですね。高知県立坂本龍馬記念館。ここも、坂本龍馬も有名ですが、見させていただきましたが、企画展などの観覧料、大人は700円ですが、18歳以上。18歳未満の方は、高校生以下は無料だということで枠組みがとられていました。  また、西郷南州顕彰館というのが鹿児島にありまして、西郷隆盛ですね。この顕彰館ですが、こちらのほうは高校生以上が200円、小中学生が100円ということになっていました。乳幼児は無料だと。ただし、鹿児島市、熊本市、福岡市、北九州市にお住まいの70歳以上の方は入館料が免除になりますという、そういう措置もとられておりました。  あとは、私の個人的なものでもあるかもしれませんが、私の出身地の岩手県奥州市水沢というところに高野長英記念館というのがあります。幕末に活躍した蘭学者の高野長英の記念館ですが、こちらは入館料が200円なんですが、高校生以下は無料ということでやられているというのがありました。  いろいろな設定の仕方は確かにあると思うのですが、大体こういった幕末に活躍された、江戸時代末期含めて活躍された人たち記念館や顕彰館、資料館の中でもこういう措置がとられていますので、勝海舟記念館でもやってもいいかなというのは、思いとしては強くあります。 ◆荒木 委員 本当大きな世話なのだけど、佐藤委員、プレゼンするときに、65歳以上の高齢者と言うじゃない。すごく感じ悪いのだよね。多分この中で私しかいないと思うのだけど、本当プレゼンとはそういうものだから。  今、ほかのところはみんな高齢者と書いていないでしょう。65歳以上と書いてあるのでしょう。それは考えたほうがいいよ。 ◆玉川 委員 高校生以下と、いろいろありましたけど、高校行っていない人はどうなるのですか。ちょっとわからなかったのですけど。 ◆佐藤 委員 それに準じてやりたいと思っていますが、今も中学生は義務教育となりますけど、そのあたりのところは施行規則で定めていただきたいと思っています。  だから基本的には、高校生以下の年齢の人を対象と考えております。 ◆玉川 委員 理事者に確認です。  9月から始まって、区内の小・中学校で社会科見学みたいな感じで来たというのは、実際、年度予定からどうなったのかというのはあるのですが、その実態はわかりますか。 ◎丹野 観光・国際都市部副参事〔文化施設担当〕 開館した後、社会科見学などで来られたケースはないのですけれども、1件、授業の一環としてグループで来られた近くの小学校の方、それは保護者の方も付き添いでお二人来られておりましたけれども、授業中に勉強の一環としてというのが、1件ございました。  教育の一環でございますので、それは無料とさせていただいております。 ◆長野 委員 今の条例の規則上、例えば勝海舟の命日とか誕生日とか開館記念日とか、そいう日を限定して、この日は開放しますとか、無料にしますとか、そういうようなことというのは可能にはなっているのですか。 ◎丹野 観光・国際都市部副参事〔文化施設担当〕 まだ実施はしておりませんけれども、区長が特に必要と認める場合というのは検討が可能でございます。 ◎町田 スポーツ・文化担当部長 先日、天皇陛下のお祝いということで、10月22日、その日は、同じ規定に基づいて、無料にいたしました。 ○広川 委員長 それでは、本日は継続とし、討論・採決は次回に行います。  以上で、本日の付託議案の審査を終了いたします。  次に、調査事件を一括して上程いたします。  「補正予算案の説明」を除く、所管事務報告について、一括して理事者の説明をお願いいたします。 ◎堀江 工業振興担当課長 私からは、地域力推進部・産業経済部共通資料番号1番、統合後の校舎活用施設の次期活用計画について(旧羽田旭小学校)でございます。こちらにつきまして、代表して説明をさせていただきます。  なお、本件につきましては、総務財政委員会におきましても同様の報告を行っておりますことを申し添えさせていただきます。  それでは、内容でございます。  1番の目的でございます。  羽田旭小学校につきましては、平成15年から暫定的な用途で活用をされておりますが、公共施設等総合管理計画においては、平成28年度から3年程度で次期活用計画を策定することになっております。  本施設は、大田区企業立地促進基本計画の重点立地推進エリアにあるため、持続可能な操業環境を確保するために、産業支援施設を整備いたします。あわせて、老朽化が進むコミュニティセンター羽田旭の改築も行います。  2番でございます。これまでの経過と現在の利用状況についてでございます。右下の配置図と合わせてご覧ください。  配置図上の部分、青枠の部分が創業支援施設として、起業家を支援する役割を担っているところでございます。
     配置図下の黒枠の部分につきましては、コミュニティセンター羽田旭として集会室、防災備蓄倉庫、体育室、避難所として区民の皆様方にご利用いただいているところでございます。  3、課題と対策についてでございます。  区の製造業全体を見ますと、工場の廃業や転業などによって工場用地が工業系以外の用途に転用され操業環境が悪化している現状にございます。  また、工場数の減少は、企業間の連携効果を低下させ、大田区の製造業全体に影響を及ぼしかねません。そこで、対策といたしまして、製造業の持続可能な操業環境を確保するために、産業支援施設の整備を対策としてとってまいりたいと考えているところでございます。  また、コミュニティセンター羽田旭につきましては、昭和53年に建設をされ、老朽化や機能的な陳腐化が生じているところでございます。  また、現在でも体育館の利用率は80%を超え、糀谷・羽田地区の避難所に指定されていることから、区民サービスや防災機能の向上を目的とした建物に改築をする方向で検討してまいりたいと考えているところです。  4番の整備方針についてでございます。  産業支援施設は民設民営、コミュニティセンター羽田旭は機能更新を基本に整備をしてまいります。工事中は避難所機能も利用できるようにするなど、近隣住民の皆様方や利用者の皆様方への影響を最小限にする計画を考えているところです。  このような整備方針のもと、民間活力を最大限に活用し、事業を進めていく予定でございます。  今後のスケジュールについてでございます。  基本構想の策定及び住民説明を令和元年度中に行う予定でございます。  その後、基本計画の策定とプロポーザルによる実施事業者選定の準備を令和2年度で行い、事業者選定プロポーザルにつきましては、令和3年5月から令和3年10月の間に実施をし、令和4年度に新築工事を開始する予定となっているところでございます。 ◎近藤 地域力推進課長 私からは、資料番号19番から21番までの3件についてご報告させていただきます。  初めに資料番号19番、大田区指定保養施設の新規指定についてでございます。  区民の健康増進、福祉向上を図るため、民間施設を保養施設として指定しております。  昨年の10月末に熱川ハイツが閉館し、現在3施設を指定しておりますが、区民から施設増設等の要望があり、新たに1施設を追加選定し、保養施設として指定するものでございます。  1、指定施設ですが、施設名は、日本郵政株式会社かんぽの宿石和。  2、指定期間は、令和2年1月1日から令和3年3月31日まででございます。  3、選定経過ですが、3団体から応募があり、現地調査、選定委員会を経て選定いたしました。  選定理由につきましては、設備面で多様な利用者のニーズに対応していること、契約料金の割引があったこと、他自治体の実績もあることなどでございます。  詳細につきましては資料をご参照いただければと存じます。  利用者への周知方法はホームページや区報などを通し行います。  次に、使用番号20番、大田区休養村とうぶの食事料金変更についてでございます。  平成10年の開館以来、食事料金については変更がございませんでしたが、この間の社会経済情勢等により、現状のサービスを維持することが困難になってきたため、食事料金を変更するものでございます。現状の利用料金と変更後の利用料金につきましては、1の利用料金の表をご参照いただければと思います。  2、変更日でございますが、令和2年4月1日以降の宿泊分から適用いたします。  3、利用者への周知ですが、ホームページやパンフレットなどにより行います。  次に、資料番号21番、大田区詐欺被害撲滅のつどいの開催についてでございます。  消費者生活センター、高齢福祉、防災危機管理の3が連携し開催するものでございます。  1、目的でございますが、区内における高齢者をターゲットにした特殊詐欺や消費者被害の増加傾向に歯どめがかからないことから、最新の詐欺の手口や身を守る術を区民に伝え、振り込め詐欺などの特殊詐欺・消費者被害から高齢者を守り、被害ゼロを目指すために開催するものでございます。  開催日時は令和元年12月11日、水曜日、時間は13時30分から16時でございます。  場所は大田区民プラザで開催いたします。  内容でございますが、たかせクリニック、髙瀬義昌氏の講演、プロの劇団員による特殊詐欺被害防止公演、歌手の大川栄策氏によるトークショーとミニコンサートを予定しております。  申込み方法でございますが、電話、はがき、ファックス、電子申請での申し込みで、定員は先着470名でございます。  周知方法でございますが、区報、ホームページ、デジタルサイネージ、各種窓口におけるチラシ配布を行っております。  詳細につきましては、資料のチラシを参照していただければと思います。  なお、本報告につきましては、健康福祉委員会、防災安全対策特別委員会においても報告を行います。 ◎丹野 観光・国際都市部副参事〔文化施設担当〕 私からは、観光・国際都市部資料番号27番、令和元年度大田文化の森集会室等の利用休止についてご報告させていただきます。  大田文化の森では、令和元年12月10日から令和2年2月29日まで、空調設備の老朽化に伴い改修工事を行う予定です。これに伴い、3階から5階の集会室、創作工房、和室、多目的室などの利用を休止させていただきます。  なお、利用休止期間の周知方法につきましては、記載のとおり、うぐいすネット、大田文化の森のホームページ、区のホームページ、区報12月11日号、大田文化の森内の掲示板でございます。  なお、3階から5階以外につきましては、通常どおり運営いたします。 ◎堀江 工業振興担当課長 私からは産業経済部資料番号19番、「第24回高度技術・技能展おおた工業フェア」の開催についてご報告をさせていただきます。  今回で第24回を迎えますおおた工業フェアでございますが、今年度は令和2年2月6日から2日間の予定で開催を予定しているところでございます。  大田区産業プラザを会場に、各種団体の皆様方からご後援、ご協賛をいただいているところでございます。  今回は109社の企業、団体が出展を予定しております。このうち大田区内が101社あるいは団体、区外が8社あるいは団体という予定でございます。  出店企業のほか、企画展示といたしまして、ものづくりベンチャー展示などを行うほか、先日ご報告をさせていただきました新製品・新技術コンクール、大田区優工場、これらの表彰式も会場内で開催する予定でございます。  また、当日は、基調講演並びに特別講演、そのほか出展者プレゼンテーション等を行うなどして集客に努めてまいる予定でございます。  なお、集客につきましては、大田区報をはじめとする各種媒体を活用いたしまして、より多くの皆様方にお集まりいただけるよう、周知を図ってまいりたいと考えているところです。  ご参考までに、昨年度の実績、資料の下の部分に記載をさせていただいております。こちらの数字、今年度しっかり超えていけるよう努力をしてまいりたいと考えているところです。  ぜひ当日は会場に足をお運びいただくようお願い申し上げます。 ○広川 委員長 それでは、本日は調査事件を一括して継続とし、質疑は次回に行います。  次に、次回日程について確認いたします。  次回の委員会は、12月2日、月曜日、午前10時から開会いたしますのでよろしくお願いいたします。  以上で地域産業委員会を閉会いたします。                午後 0時14分閉会...