大田区議会 2018-06-19
平成30年 6月 こども文教委員会-06月19日-01号
平成30年 6月
こども文教委員会-06月19日-01号平成30年 6月
こども文教委員会
平成30年6月19日
午前10時00分開会
○岡元 委員長 ただいまから、
こども文教委員会を開会いたします。
昨日の委員会で確認させていただきましたとおり、本日は、付託議案の討論・採決、
補正予算の説明及び質疑、本日分の
所管事務報告の説明及び昨日の報告分を含めた
所管事務報告に対する質疑を行います。
委員並びに理事者の皆様のご協力をお願いいたします。
まず、本委員会に付託されました、
議員提出議案を含む4件の議案の審査を行います。
第56号議案
大田区立児童館条例の一部を改正する条例ほか3件を一括して議題といたします。
質疑は、前回行っておりますのでよろしいでしょうか。
◆野呂 委員 昨日、第56号議案について、他の自治体でも効果があったというご説明がございました。私、どこの自治体ですかと確認させていただいて、理事者のほうから文京区の
b-labということだったのですね。私も一応、
b-labについて調べて、この委員会に臨んで、私の調査では無料のはずだなと思いながら、でも再度、条例等について確認をさせていただきましたけれども、
b-labは中高生の使用料は無料ですよね。
ホームページにも掲載されているのですけど、そこをもう1回確認させてください。
理事者から
b-labが有料だということで、一定の効果があったというご説明でしたけど、文京区の
例規集並びに
b-labの
ホームページも全部確認しましたけど、中高生の利用料は無料ですということが書かれていたので、ちょっと説明と違うのではないかと思うのですけど。
◎曽根
こども家庭部副参事〔
放課後居場所づくり担当〕 私ども、直接
b-labを訪問いたしまして、実際、現場でやっている方のご意見、
ヒアリング調査を行っております。
スタジオ使用料が2時間400円、
音響セット300円、
ドラムセット100円としており、トータルで1
団体当たり1,000円程度の金額の設定を行っておりました。
◆野呂 委員 文京区の担当の職員にも確認したのですけど、中高生の利用料は無料ですというお話だったのですね。一応、これは私が違っているのですかね。文京区の例規集の中に、
b-labの条例もありまして、そこにも中高生の利用料は無料とするとあるのですけれども、何かちょっと違うのではないかと、私の間違いかな。
◎曽根
こども家庭部副参事〔
放課後居場所づくり担当〕 私どもの調査、実際にそこでやっている職員からの聞き取りになっております。
◆野呂 委員 一般の方のホールや
音楽スタジオの利用料は、確かにかかると思うのですけれども、中高生は無料ですと、まず
b-labの
ホームページに記載されていて、それから文京区の例規集の中にも高校生の利用については無料だと、しっかりと書いているのですね。
○岡元 委員長 わかりました。一度、休憩をさせていただいて、再度、確認していただいてよろしいですか。
◆野呂 委員 もし、私が間違っていたら謝罪しますけれども。
○岡元 委員長 どちらにしても、大変申しわけありませんが。
(「野呂委員は誰に問い合わせして聞いたのか。理事者に対しても。」と呼ぶ者あり)
◆野呂 委員 私は、文京区の
b-labの担当の方ですね。
○岡元 委員長 よろしいですか。それでは、一度、休憩させていただきます。
午前10時04分休憩
午前10時17分再開
○岡元 委員長 再開いたします。
◎曽根
こども家庭部副参事〔
放課後居場所づくり担当〕 遅くなりまして申しわけございませんでした。ただいま調べてまいりました結果、今年度から無料になったということでした。
○岡元 委員長 そうですか。
◆馬橋 委員 ほかに有料のところというのは、どこかございますか。少なくとも、23区内で。23区内に限定をした場合で結構なのですけど、ほかにこういった同じような施設で有料、中高生からは料金を取っている施設というのはほかにあるのでしょうか。
◎曽根
こども家庭部副参事〔
放課後居場所づくり担当〕 全てを調べたわけではございませんでした。近隣、品川等は無料と調べはしておりました。
◆野呂 委員 私も条例が上程されてから、23区全部調べたいと思ったけど、全部調べ切れませんでしたけれども、でも中高生の
センターに行けたところもあれば、行けなかったところ、あとは役所に確認しましたけれども、豊島区でも無料ですし、品川はもちろん無料で、港も無料で、ゆう杉並も無料でしたね。
だから、中高生の
居場所づくりということで、国を挙げて取り組んでいる中で、
仲間づくりであったり、家庭でもない、学校でもない、第三の居場所として中高生の
ひろば事業に全力で取り組んでいます。
だから、そういう点では、やはりとにかくみんながそこに集って育っていってほしいという、そういう自治体の思いが中高生の利用料を全面的に無料にしているのだと私は思いました。
そこをきちんと踏まえての議論でなければ、昨日、文京区の
b-labしか挙げられなかったのですけど、そういった中で、大田区がやはり有料にしてしまうということは、今後の課題として、これから6館ですか、そういう場所をつくっていくときに、
ひろば事業をしていくときの取っかかりの中で崩れてしまうのではないかという、そういう危機感が私の中にはありますが、いかがでしょうか。
◎曽根
こども家庭部副参事〔
放課後居場所づくり担当〕 この中高生のひろばにつきましては、委員のおっしゃるような集って活動して交流をしてということについては、談話室等についても活用することで十分、その目的は達することはできると考えております。
スタジオの利用者というのも全体としては、それほど多くはない、限られた方々なのかと考えております。
◆野呂 委員 スタジオの利用者は結構多いですよ。私、品川に確認しましたけれども、2人以上の団体で537名の団体が登録していて、例えば品川では中高生を商店街のお祭りのときに中高生にライブを行ってもらう。
あるいは、その中高生のライブのコンサートをするとかそういう形で、あと、
児童福祉週間に中高生に演奏していただくとか、そうして盛り上げながら、取り組んでおりましたので、きっと大抵のところは団体で登録させているので、非常に多くの
子どもたちが楽しみにしながら、あるいは品川では楽器の寄贈も受けて、立派なドラムやギターを寄贈していただいているので、それらをやはり丁寧に扱うということも教えながら、終わった時点ではきちんと点検して、だから、ほとんど壊すということもないし、だから、私は若者は音楽が大好きですから、そういうことをきっかけにして、ここの分室にも集って交流を深めていってくれるということは、とても教育上もありがたいことだと思うし、決して今、副参事がおっしゃったように、少ないということではないのではないかと思うのですけど。
◎曽根
こども家庭部副参事〔
放課後居場所づくり担当〕 私どもとしては、実験的にと申しますか、先行的といいますか、こらぼ大森のほうにスタジオがあるのですけれども、こちらの利用は年々下がっておりまして、私どもとしてはそんなに大きな利用というのは、あのあたりにたくさん高校もありますけれども、ちょっと見込まれないのではないかと考えております。
◆野呂 委員 働きかけをしていくのがやはり行政の仕事だと思うのです。子どもの貧困の調査もして、大田区の実態が徐々に見えてきて、そして今、区を挙げて子どもを育成していこうというときに、どんな働きかけを地域や行政でしていくのか、それが学校での課題であったり、それから高校生の課題であったり、そうしたものを吸い上げていく大きな力に私はなっていくと思うのです。
これまで、児童館で中高生の
居場所づくりに取り組んできたところもありますけれども、特に萩中とかは改築等の中で徐々に変わっていってしまいましたけれども、それをもう1回、底上げして大田の
子どもたちを育てていく役割を、特にこの所管は担っていると私は思います。
◆椿 委員 無料か、有料かというところなのだと思うのですけど、昨日、私、大田区内と近隣、目黒なのですけど、民間のスタジオを土日を使って幾らかというのを調査いたしました。そうすると6,000円台というのが一番安いところで、2時間でフルセットで借りた場合、ギター2本、ベース1本、ドラムスとキーボードを借りた場合、大体一番安いところで6,800円、高いところは1万1,000円、2時間で土日で。
こちら中学生が使った場合、幾らですかと、これ、2,000円と昨日、説明を受けたのは一般の方ですよね。中学生が何もないまま来て使って2時間、どうなのですかといったら、1,000円ですという答えをいただきました。
平均で8,600円という金額を私なりに出したのですけど、それが1,000円で使えるならという考え方もあるし、バンドでいくと一般的に4名か5名というところでいくと、2、300円の負担というところだというのは、厳然たる事実の把握なのですが、東京都内で無料のところが大半を占めているのか、有料のところも、いや、ちゃんとあるよというところも1回調べ直す必要があるのではないかと思うのですけど、価格的にはそういう状況でしたので、決して高くないと思います。
◆野呂 委員 民間が有料で、そういう民間がお仕事をするのですから、そうかもしれないけど、区がやることと民間と同列に比較するのはおかしいですよ。
中高生をどう育てるかということであって、自治体の役割なわけでしょう、
教育委員会だったり、
こども家庭部ですか。そういう役割で、そのことで民間と比較して安い高いなど論外だと私は思います。
どうやって、非行に走らずに
子どもたちが育ってくれるか、そのことが今、私たちにとって一番の課題であり、高校に行って大田区の学校の中で高校退学する
子どもたちも結構多いわけなのですよ。
その
子どもたちが仲間たちと、やはり居場所としてそこを利用して、時には音楽をして、無料でもできるのだということと、大きな違いが私はあると思いますよ。それを民間と比較してうんぬんではないと思います。
○岡元 委員長 大変恐縮でございますが、もう一度、休憩させていただいて、議事進行について、副委員長と相談させていただきますので、しばらく休憩させてください。お願いします。
午前10時26分休憩
午前10時39分再開
○岡元 委員長 それでは、再開いたします。
議案につきましては、この後、再度休憩後に討論・採決させていただくということで、順番を変えまして、次に、調査事件を一括して上程いたします。
まず、
補正予算について、理事者の説明をお願いいたします。
◎森岡
教育総務課長 それでは、平成30年度一般会計第2次
補正予算案の概要について、ご説明いたします。
教育委員会事務局資料1番をご覧ください。
予算科目は、款教育費、
項中学校費、
目学校施設建設費で、事業名は校舎の改築でございます。補正理由でございますが、表の右側、補正理由及び
補正内容覧をご覧ください。
大森第七
中学校校舎改築その他工事につきまして、近隣に対する影響を軽減するため、新
校舎配置計画案の再検討を行った結果、配置を変更することとなり、工事の開始が2か月遅れたことに伴いまして、減額補正をするものでございます。
補正額は、
校舎改築工事で5億6,590万円、校舎取壊し工事で1億2,000万円、
仮設校舎リースで724万7,000円でございます。
また、減額補正に合わせまして、補正理由及び
補正内容覧に記載のとおり、
校舎改築工事において
債務負担行為の取り消し、それから、校舎取壊し工事及び
仮設校舎リース料において、
債務負担行為の設定を行います。
○岡元 委員長 それでは、委員の皆様、ただいまの説明について質疑をお願いいたします。
よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○岡元 委員長 それでは、
補正予算については、質疑はないということで、よろしくお願いします。
続きまして、本日報告分の
所管事務報告につきまして、一括して理事者の説明をお願いいたします。
◎中村
子育て支援課長 私からは、
大森西地区公共施設の
再編計画について、
所管報告事項共通の資料番号1番により、ご説明申し上げます。
大森西地区公共施設の再編につきましては、本年2月27日の
常任委員会で報告させていただきました。これからご説明する内容は、その後の検討を踏まえ、より具体的な
ゾーニング案と
大森西特別出張所跡地の活用方法についてもございます。
本日、
常任委員会にてご報告申し上げました後、地域の町会長、また
施設運営事業者など、関係の皆様にご説明する予定でございます。資料1番をご覧ください。
まず、1、基本的な考え方。
少子高齢化の進行をはじめとした社会情勢の変化や
区民ニーズの多様化・高度化に対応し、
公共施設の機能更新・
適正配置等、効果的・効率的な
施設マネジメントによる
区民サービスの維持・向上の実現を目指しております。
こうした中、
大森西地区において、
公共施設の再編に向け、大田区
公共施設等総合管理計画に基づき、周辺の施設状況や行政需要・地域ごとの将来の
まちづくりを見据えながら、持続可能な
公共施設の整備を進めてまいります。
2番として、
大森西地区における施設の課題でございます。
大森西地区における施設の課題、施設の現状及び課題として4点を挙げております。
一つは、老朽化に伴う施設更新。二つ目は、
区民活動支援施設大森、(こらぼ大森)ですが、
暫定利用期間の終了。三つ目は、人口構成や社会情勢の変化に伴う、新たな行政需要への対応。四つ目として、これらの状況を踏まえ、
公共施設の再編が必要となったということでございます。
3として、
施設整備の方向性及び整備計画でございます。
大森西地区における
公共施設の再編に向けて、四つの方向性を考えております。
一つ目は、新たな地域拠点の形成、二つ目として、利便性の向上、三つ目として、防災機能の強化、四つ目として、効果的・効率的な
施設整備です。この四つの方向性を軸に、こらぼ大森の敷地を中心とした
公共施設の再編に取り組んでまいります。
配置図右側の図は、再編のイメージを図式化したものでございます。資料の中心ほどにございます、丸いものです。ここをご覧いただきながら、ここまでの説明は2月27日の
常任委員会でもご報告させていただいた事項でございます。
次に、4、各施設の
再編一覧表をご覧ください。各施設の
再編一覧表の中で、現在、
大森西特別出張所、
区民活動支援施設大森(こらぼ大森)、
大森西区民センター、
特別養護老人ホーム大森にある各施設を、(仮称)大森西二丁目
複合施設に集約していく計画でございます。一覧表の中で、再編前後で表現に変化がある機能についてご説明いたします。
大森西特別出張所内にある
適応指導教室つばさは、入新井第一
小学校改築時に、(仮称)大森北四丁目
複合施設へ移転の予定です。
子ども交流センターは、
学童保育室のみ
開桜小学校へ移転の予定です。
新規施設の(仮称)
大森西地区高齢者利用施設は、
地域包括支援センターに隣接し、高齢者の
元気維持体操など、連携した活動を行ってまいります。この
再編計画で生じる跡地として、
大森西区民センター跡地と
大森西特別出張所、
沢田東児童公園がございます。
大森西区民センター跡地は、大規模空間としての活用をし、
大森西特別出張所跡地と
沢田東児童公園跡地は、
区活用敷地とする予定です。
次に、資料の右側をご覧ください。
5、(仮称)大森西二丁目
複合施設配置図でございます。現在、グラウンドとなっている部分に、Ⅰ期工事として建物を建設し、
大森西保育園、
大森西特別出張所、
地域包括支援センター、
高齢者利用施設、
大森西区民センター、
区民利用施設を配置いたします。その後、既存建物を解体し、Ⅱ期工事として建物を建設いたします。
Ⅱ期工事部分には、
シルバー人材センター大森西作業室、
大田福祉作業所大森西分場、
こども発達センターわかばの家分館、
子ども交流センター、
大森西特別出張所を配置いたします。
建物の規模としては、Ⅰ期工事部分が4階建て、Ⅱ期工事部分が2階建てを想定しております。配置図下には、各階の
ゾーニングの
イメージ図を記載してございます。
複合施設を2期に分けて建設することで、既存の建物での活動を中止することなく、
施設整備を行い、また、プレハブによる仮設をなくすことで、効果的・効率的な
施設整備に取り組んでまいります。
なお、4、各施設の
再編一覧表、また、5の(仮称)大森西二丁目
複合施設配置図は、あくまでも現状の素案でございます。今後、
住民説明会において、近隣住民の方々や施設の利用者へご説明をさせていただく中で、いただいたご意見を基本構想、
基本計画の中で検討してまいります。
次に、6、(仮称)大森西二丁目
複合施設建設の
スケジュールでございます。今年度は、
基本計画の策定に取り組み、基本設計、実施設計を2か年かけ、平成32年度から解体工事に着手し、平成33年度からは建設工事に取りかかることを想定してございます。
なお、工事期間については、今後の
基本計画、実施設計の内容によって変動するため、設計を進める中で、精査してまいります。
次に、7、
大森西特別出張所の跡地活用についてでございます。
大森西特別出張所の移転後は、既存建物を解体し、(仮称)大田区
子ども家庭総合支援センターを整備していく予定でございます。
今後の予定ですが、周辺にお住まいの方や
施設利用者の皆様を対象として説明会を開催し、計画内容についてご理解いただけるよう、丁寧に説明してまいります。
最後に、本案件につきましては、
総務財政委員会、
地域産業委員会、
健康福祉委員会、
まちづくり環境委員会におきましても、同様に報告をさせていただいております。
◎柳沢
児童相談所開設準備担当課長 私からは、
こども家庭部資料番号2番、3番と続けてご説明させていただきます。
まずは、
こども家庭部資料番号2番、大田区
児童相談所基本構想・
基本計画についてご説明いたします。資料は、概要版が2ページ、本編30ページとなります。本編は30ページを超えておりますので、概要版にて説明をさせていただきます。
それでは、お手元の資料をご覧ください。左側上段の1、策定の目的です。
区は、特別区に
児童相談所の設置を可能とする、平成28年5月に成立した、
改正児童福祉法の理念に則り、区民に最も身近な行政の強みを活かし、問題を抱える家庭の早期発見に努めるとともに、自立に向け切れ目なく支援を行うために、法の施行後5年を目途として、区が運営・管理する
児童相談所の設置を目指しております。
本基本構想・
基本計画では、区としての
児童相談所のあり方を明確にするとともに、設計・建設・開設運営に向けた課題を抽出し、
児童相談所を整備するための様々な条件を整理することを目的としています。
次に、左側中段、2、
児童相談行政に係る現状・課題を記載しております。右側の
折れ線グラフには、平成28年度までの
児童虐待相談件数を記載しておりますが、年々増加している厳しい状況が続いております。
具体的な課題としましては、
子ども家庭支援センターは子どもを保護する権限がなく、緊急対応を行うことができる範囲が制限されております。
また、
品川児童相談所には一時保護所がなく、離れた地域での保護となるため、保護した後のきめ細やかなケアが十分とは言えません。
区民目線では、区の
子ども家庭支援センターと
品川児童相談所のどちらに相談すればよいか、わかりにくいことも課題となっています。
最後に、一番大きな課題としましては、大田区内に
児童相談所がないことです。
児童相談所が区外にあり、区内にある
子ども家庭支援センターと現在、連携を図って対応しておりますが、対応や判断に時間がかかる、
タイムラグが生じてしまうということも非常に大きな課題となっております。
次に、
資料右側、3、大田区
児童相談所基本方針となります。様々ある課題を解決するための、区に設置する
児童相談所の運営方針ですが、まずは
子ども家庭支援センターを
児童福祉法の改正により新たに規定されました、
市区町村子ども家庭総合支援拠点として整備し、機能の強化をはかります。
具体的には、人口規模や
相談対応件数に基づく人員の配置、資格を有した専門職の配置などがあります。
次に、これまで区の
子ども家庭支援センターが担ってきた
児童虐待対応と、一時保護所を含む
児童相談所の機能を統合いたします。
二つの組織を統合したものを(仮称)大田区
子ども家庭総合支援センターとして一体的に整備いたします。
現状関わっている組織を統合することで、これまで課題であった対応への
タイムラグが解消され、より迅速に対応することが可能となります。
これらにより、一元的かつ総合的な
子ども家庭支援体制の構築により、大田の子どもを守るとする目指すべき姿を実現してまいります。
次のページをご覧ください。資料を1枚おめくりください。
4、
児童相談所施設方針です。
施設整備に関するコンセプトと各エリアの構成を記載しております。
施設整備につきましては、
子どもたちを安全に保護するための
居住スペース、一時保護所をいかに整備するかが重要となります。
資料中段には、
児童相談所の機能を四つのエリアと、その他共用部の五つで構成しております。この構成は、一時保護所を併設しています、
児童相談所として一般的な構成となります。
次に、
資料右側、5、
施設整備スケジュールですが、こちらは設計に2年、建設工事に2年と
公共施設の整備に必要な一般的な期間を記載しております。
次に、6、
配置計画案でございます。
児童相談所は、保護している児童が入所していることや、様々な悩みを抱えて相談に来る方が多いことから、安心して生活し、相談できるよう、建物の構造は基本的に秘匿となっています。
そこで、具体的なイメージをつかんでいただくために、これまで複数の自治体の
児童相談所の視察を行い、一番多くありました4階建ての建物を例として示しております。こちらは
イメージ図となってございます。
この後の資料につきましては、本編をおつけしておりますが、こちらには詳細な
施設整備条件や各エリアの課題を整理しております。後ほど、詳細をご確認いただければと思います。
続きまして、資料番号3、(仮称)大田区
子ども家庭総合支援センターの整備について、ご説明いたします。お手数ですけれども、資料のほうをご覧ください。
先ほどの共通案件でご報告しました、
大森西地区公共施設の
再編計画により、
大森西特別出張所と隣接する
沢田東児童公園移転により生じる跡地を活用し、
児童相談所機能を含む(仮称)大田区
子ども家庭総合支援センターの整備をすることになりましたので、改めてご説明させていただきます。
資料の左上をご覧ください。まず、Ⅰ、(仮称)大田区
子ども家庭総合支援センターのイメージですが、区は
児童相談所の設置にあたり、
児童相談所の機能と現在、
子ども家庭支援センターが担っている
児童虐待相談を含む相談機能を統合し、一体的に整備することで、より迅速かつ的確に対応し、大田の
子どもたちを守る取り組みを強化いたします。
今後は、(仮称)大田区
子ども家庭総合支援センターの名称で、具体的な検討及び整備を進めてまいります。
次に、Ⅱ、
センターの主な業務を記載しております。現在は、
相談内容によって、
児童相談所、または
子ども家庭支援センターと分かれて対応しておりますが、このたび設置する
センターでは、子どもに関するあらゆる問題、相談に対応してまいります。
また、これまで区では行っていなかった一時保護の実施や、愛の手帳の判定業務など、新たな業務も行うことになります。
資料右側をご覧ください。施設の機能、規模となります。
相談機能としましては、相談室、心理検査室と必要な機能を持たせます。また、職員の事務室等執務環境等も整える関係で、延床面積は1,900平米程度を考えております。
また、一時保護所は、区の人口規模や現在の都の保護実績等から定員を30名、延床面積2,000平米と想定しているところでございます。
次に、Ⅳ、建設予定地ですが、現
大森西特別出張所の跡地となります。
選定理由でございますが、環状七号線に面している部分で、区内各地域へのアクセスの良さ、また、地域の特性としましては、こらぼ大森をはじめとする地域活動が盛んで地域で子どもを守り育てる意識の高い地域性があると考えております。
次に、Ⅴ、最後に建設
スケジュールでございますが、施設の設計工事につきましては、大森地区の
公共施設の
再編計画とも調整を図りながら進めてまいります。
まずは、今後につきましては、(仮称)大田区
子ども家庭総合支援センターの整備について、
住民説明会を予定しております。地域にも丁寧に説明を行い、子どもを取り巻く環境を改善するための子ども子育ての拠点となる(仮称)大田区
子ども家庭総合支援センターの整備について、この後、整備を進めてまいりたいと思います。
○岡元 委員長 それでは、質疑に入りますが、まず、
教育委員会、
こども家庭部共通の報告に対する質疑からお願いいたします。
◆塩野目 委員 今の
子ども家庭総合支援センターでいいですか。
○岡元 委員長
大森西地区の
公共施設のところですね。
◆塩野目 委員 これも構わないですか。
子ども家庭総合支援センター。
○岡元 委員長 今の最後のものですか。今の最後は、共通ではないですので後で。共通資料1の
大森西地区公共施設というのと、その次の、共通資料2の放課後
ひろば事業です。
◆菅谷 委員
大森西地区公共施設の
再編計画という、ご説明いただいたのですけれども、この間、地域に2回説明会が行われまして、26日には3回目ということで、青写真をつくってくるというお話もありました。
そういった中で、これまでの答弁ではほとんどこれまでと変わらないという配置にするというお話だったのですけれども、この中で例えば関連するところとしますと、保育園の施設ですよね。
大森西保育園だったら、A社が9,500平米あって、園庭が300平米あるという、そういったことが十分この中で実現できるのか、その点についてはいかがでしょうか。
◎白根 保育サービス課長 計画の中では、現在の質を落とさないということは、こちらの所属としても要望しているところでございますので、その部分は確保されるものと考えております。
◆菅谷 委員 では、面積は確保されるということですね。それと、例えば平成4年に
大森西保育園大規模改修をされていると思うのです。老朽化ということが今回、その目的となっておりますけれども、急いで統合する中に持ってこなくても十分、今の中でできるのではないかと考えますが、いかがですか。
◎白根 保育サービス課長 保育園につきましては、区立
大森西保育園、拠点園となりますので、拠点園はこれまで以上に区立園としての役割、機能が求められているところでございます。
複合化することによって、例えば医療的ケア、こういうのも求められておりますので、統合保育とか、そういったものについてやるには現行の建物では不十分であると我々としては考えてございます。
◆菅谷 委員 今、私の孫がお世話になっていますので、大体、迎えに行ったり、送りに行ったりとか行っているのですね。そういう中で、すごくゆったりした施設で、本当にいい環境なのですよ。
そういう中で、隣には区民
センターがあって、八中が前にあってという、そういう環境の中で、運動会はなかなか学校を借りないとできないのですけれども、すごくのびのびと育っている環境であるし、子育て
センターと機能を発揮するのであれば、私はここの中で、建て替えで十分できるのだと思うのですが、そうせずにここを統合していくということを、ぜひどのように保護者の皆さんが思っていらっしゃるかわかりませんけれども、統合するということはすごく残念だと思いますが、それでも建て替えということは、やはり難しいことなのですか、今の現在地で。
◎白根 保育サービス課長 右側の配置図の素案によりますと、保育園の園庭が角地に右側に面した角地に、これですとかなり大きな広さを確保されております。
大森西保育園は、園庭に非常に特徴がありまして、専門誌などにも取り上げられているという、ご存じかと思いますけれども。
それと、北側に公開空地というところで、この部分の一体的な活用も図られると園庭はむしろより機能するのではないかと考えております。現在の計画の中で、
大森西保育園をどのように保育をやっていくかというのを考えていきたいと思います。
◆菅谷 委員 もう1点、やはり
再編計画は各部署にかかわることなのですけれども、今の利用者の方々が同じ利用ができるような取り組みにしなくてはいけないと思うのです。
例えば、
大森西特別出張所、先ほど、今度は子どものために使えることですけれども、今ある大森西出張所の前には、ちょうどバス停があったりして、出張所を利用する人には大森中とか、東から来る一部の人たちがこの出張所管内なので大変便利だと、そういう中で、移転によって不便になることがどうなのかということとか。
それから、あと、今、こちらの大森八中の川の向かいには、40店舗も入るような大きい商業店舗が入って、動線ですよね。交通量の増加とか、あと、ここの地域に送り迎えの自転車とか、いろいろなものが入ったりすることによって、地域の安全とか、そういったところについての検討などは十分されているのか、その点についていかがでしょうか。
◎中村
子育て支援課長 この大森西二丁目
複合施設全体の再編としましては、詳細はこの後、基本設計などしていく中で、また、詰めていかれると聞いておりますので、そこにおきまして、今、いただいたようなお話も取り上げながら検討が進められていくものと考えております。
◆三沢 委員 この
住民説明会は、私も2回出させていただいておりますけれども、2回目のときに、どなたかがおっしゃっていたかと思うのですけれども、近隣住民はやはりちょっとご年配の方の出席が多くて、
施設利用者が圧倒的に少なかったように、私も認識しておりまして、もう少しそういう
施設利用者の声を聞かないと、皆様の声を反映するものにならないのではないのかと、ちょっと思ったりするので、そこら辺、いかがでしょうか。
◎中村
子育て支援課長 お話しいただいたように、お声がたくさん出ていたというのも承知しております。そういった中で、説明会の開催時間ですとか、そういった工夫も今後、していきたいという答弁もさせていただきました。
その後ですけれども、既にあります既存施設の見学ですとか、そういったことを行いながら、見ていただく機会を少しずつ増やしていると。全体計画は、今回、また6月26日にございますけれども、個々の施設ごと、利用者の皆様ごと、地域ごと、様々な場面で説明の必要性に応じて、説明の場は設けられていくと考えておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。
◆三沢 委員 よろしくお願いします。
ちょっと1点、私、子どもがおりまして、サッカーをやっているのですけれども、一番よく行くのは六郷緑地なのですね。自転車に乗せて、もしくは車に乗せて。そこで駐車場まで行っても、やはり野球のグラウンドがたくさんあって、サッカーグラウンドはかなり奥にあるので、なかなか大森近辺から六郷に行くのは大変なのですけれども、もう一つよく利用するのは、こらぼ大森の芝生なのですよ。本当、子どもが転んでも全然けがしないで、気持ちよくサッカーをやってくれていて、大変好評なわけなのですけれども、この間の説明会2回の中で、そういうサッカーとかの
施設利用者とか、あまり見かけなかったよう気もして、そこがちゃんと、芝生をつくってくれとは、私、別にここで申しませんけれども、
施設利用者の声をもっと聞けるような、そういうさっきの話につながるのですけれども、ぜひご配慮をお願いいたします。
◆野呂 委員 1階に
こども発達センターわかばの家の分館が設置されますけれども、先ほど基本設計はこれからというご説明でしたが、面積等はまだわからないということなのですか。わかばの家が今、療育が2か月待ちだったり、大変、皆さん困っていらっしゃいます。多くの方たちに周知されるようになりまして、わかばの家を利用したいという方々が増えている中で、ここがどれくらいの
子どもたちを対象とした分館になるのかということはとても大事なことだと思うのですけれども、この点はまだこれからということですか。
◎中村
子育て支援課長 お話のとおりでございます。細かい面積ですとか、平米数の置き込みにつきましては、今後、詳細を詰めていく中で改めてお示しできるようになると伺っております。
◆野呂 委員 現在のわかばの家の状況を皆さんでやはり協議して、また同じような利用の日にちがかかるとか、そういうことがないような、せめてスペースを確保して、そして利用者が利用できるように、これは要望させていただきます。
◆勝亦 委員 この
複合施設なのですけれども、Ⅰ期工事、Ⅱ期工事があって、Ⅰ期工事のほうは4階建てで、Ⅱ期工事のほうは2階建てという理解でよろしいのでしょうか。
◎中村
子育て支援課長 建つ建物、施設の規模として、そのように承知しております。
◆勝亦 委員 今、野呂委員のほうからも話がありましたけど、面積うんぬんはこれからということなのですが、区有施設、区内の利用の、例えば、いろいろな施設も足りないとかという話の中で、容積率とか、建ぺい率とか、その辺も考えながら、目いっぱい建てられるところについては建てていただいて、区民の方にその施設が多くの方が利用できるような、そういった施設にしていただきたいと思いますので、要望とさせていただきます。
◆椿 委員 ここは自動車の使用が高いのではないかと思うのですけど、駐車場は何台ぐらいのスペースがあるのですか。
◎中村
子育て支援課長 恐れ入ります。最終的に何台調整というのは、建物の規模、敷地のプレースメントによって多少変動はあるかと思いますけれども、今、ご覧いただいております右側の5番の図の平面図を見ますと、駐車スペースのような形に見えるものが四角くV字になっているような形で表記されているものかと思うのですが。すみません、総台数とか、そこにつきましては、まだ今後の材料だと伺っております。
◆椿 委員 車6台ではないと思いますけど、できるだけ多く駐車スペースもとっていただきたいと、その中には当然、車椅子とか、そういったところも配慮をお願いいたします。要望です。
○岡元 委員長 次に、
教育委員会からの報告に関する質疑をお願いいたします。
◆菅谷 委員 先ほどの
教育委員会とこどもで出ていた。
○岡元 委員長 共通ですか。
◆菅谷 委員 資料2番の放課後
ひろば事業の新規開設についてということで、志茂田小学校の開設に伴って、古川こどもの家の学童保育の受け入れを中止するということですが、この古川こどもの家の跡地、跡というか、そのところはどう活用されるのか、決まっていたら教えてください。
◎曽根
こども家庭部副参事〔
放課後居場所づくり担当〕 古川こどもの家につきましては、グループ保育室を現在、併設をしております。学童が空いた跡についての活用については、今後、検討してまいるところでございます。
○岡元 委員長 教育です。
◆菅谷 委員 資料番号1でもらった
教育委員会の幼稚園保育料の改定ということで、子ども・子育て支援新制度に移ったことによって、給付認定書というところで、実施されていたと思うのですけれども、5か所、
ホームページを開くと園名も載っておりますけれども、5か所しかならなかったというか、なぜこの5か所が手を挙げたかということについて、把握されておりましたら教えてください。
◎森岡
教育総務課長 新制度に移行した園は、昨年度まで2園でございました。今年の4月に3園追加して5園になったところでございます。こちらにつきましては、移行できる園が学校法人に限られているということと、学校法人に対しては、東京都から私学助成が給付されておりまして、そこの経常的な歳入と新制度に移行したときの収支、そういうのを計算しながら、園としても経営面の判断から移行をするかしないか決めているということでございますが、今後は今年増えたように、増えていくものとは考えてございます。
◆三沢 委員 資料番号2番の在籍者数一覧のところで、小学校の一番下の館山さざなみが今、16人と書いてあるのですけれども、これは傾向としてどうなのか、教えていただけますでしょうか。在籍人数として。
◎杉山 学務課長 大体、減少傾向にございます。昨年も含めて20人ぐらいを行ったり来たりしている状況でございます。
◆三沢 委員 過去に議場でも、私も質問をさせていただいたことはあるのですけれども、現状の方針とか、今後、お考えは何かお持ちなのでしょうか。
◎杉山 学務課長 平成25年のときに報告書を出させていただいたものは、そのまま今現在、生きておりまして、以前の答弁でもお答えさせていただきましたが、社会状況などを見据えながら、子どもを取り巻く環境も変化してございますので、そのあたりを含めて引き続き検討、研究を進めている状況でございます。
◆野呂 委員 今の館山にかかわりまして、この間、入学式、卒業式、運動会に参加させていただいているのですけれども、
子どもたちが非常に元気でそして活発に育っているなということを感じました。
そして、身体的な課題を抱え、なおかつそのほか様々な状態に応じて、さざなみを活用している
子どもたちがいるのですけれども、その
子どもたちが地元に帰ってきて、また地元の卒業式に参加して、温かく迎えられているという状況を見たときに、ここでの育ちをやはり25年に方針を出されましたけれども、でもやはり区の
子どもたちの区立の学校における状況とか、いろいろ勘案しながら連携をとって、そして育成していくということの大切さをとても感じています。
ですから、区としてここ110数名の
子どもたちが利用できる学校だったと思うのですけれども、やはり現在の区立の学校にも多くの方たちがもう少し見学に行っていらっしゃるのかと思うのですけど。さざなみの役割というのでしょうか、そういうのをもう少し周知していただければいいのかと私は思うのですけど、いかがですか。
◎杉山 学務課長 私も何回もさざなみに行かせていただいて、例えば卒業してしまいましたが、去年、6年生だった女の子ですね、最初、入ったときは全然、人前で話すこともできなかった子が、実は学年の代表として壇上に上がって、きちんとしゃべっている姿を見て、私も指導課長も涙が出るような、そんな思いがあって、やはり長井校長をはじめ、諸先生方が、この子たちがこういう姿があるということをしっかり保護者も我々もしっかり見ていただきたいということと。
この子たちが、さらに大きく育っていただきたいという思いを、愛情をかけて日々経営していただいているところでございます。
また、体験学習、年2回、6月と1月にさせていただいております。つい先日、体験学習の6月分が終わりました。保護者の方も一緒に参加をしていただきながら、あるいは長井校長ご自身がいろいろ、様々な地域の会議とか、館山の状況をお話しさせていただいたり、PTAでもたしかお話をさせていただいているということで、さざなみそのものの活動ですとか、
子どもたちの様子などは、PRといいましょうか、啓発といいましょうか、活動そのものもいろいろとお話をさせていただいて、周知を図っているのは、今現在も続いているところでございます。
◆塩野目 委員 資料番号2番なのですけれども、小学校の児童数ですが、これは中富小学校が195人、1年生が29人、大森東小学校が165人、1年生が23人、ちょっと残念ながら目立って人数が少ないわけでありますが、この学区域の
子どもたちの数、あるいは今後の見通しというのはどうなのでしょうか。
◎杉山 学務課長 東京都の推計で申し上げますと、大体同じような傾向を示しているところはございます。それから、例えば中富小学校を例に申し上げますと、1年生の部分ですけれども、10月1日現在ですが、昨年は学区域内に住んでいる、いわゆる学区域内の子どもが41名だったのですが、今回は54名ということで増えてはいるのですね。
ただ、転出・転入があったりですとか、あるいは指定校で出られるという指定校変更の数の関係がございまして、最終的にはこのような数になっているという状況で、やはり年度、年度、年によって随分違うところはございますが、推計値といたしましては、それほど大きな変化はないと認識しております。
◆塩野目 委員 学区域は十分、
子どもたちがいるのだということがわかったので、安心しました。
◆馬橋 委員 ちょっと関連というか、私の場合は逆側で、雪谷地域に関しては、ほかの地域の委員の皆さんも見ていただくとわかるように、本当に突出して人数が多くて、それで、うちなど池雪小学校の学区域なのですけど、1,000人を超えているのですね。
まず、伺いたいのですけど、個別の学校の生徒数の推移というのは、今、ここで伺ってもわかるものですか。例えば、池雪に関しては、どういった流れでこれまで生徒数が推移しているかというのはわかりますか。
◎杉山 学務課長 ちょっとお待ちください。すみません。
◆馬橋 委員 調べていただいている間に、池雪が1,000人超えてきていて、近隣で言うと松仙小も800人を超えているのです。これも間違いなく増え続けていて、この間、学区域変更がずっとあって、池雪小の学区域だったところが、ぐっとこっち側に寄ってきて、それでも減らないので、松仙のほうに流れているのですね。
さらに、松仙のほうから今度、鈴木委員のお膝元の久が原小学校のほうも、どんどんこっちの久が原のほうに学区域が流れていっていて、雪谷などは昔からの地域に住まれている方も多くて、親子三代池雪だったのに、同じところに住んでいるのに変わってしまったのだよみたいな、そういう方も結構いらっしゃるのです。
今後も、地域の保育園とか幼稚園の需要などを見ていると、まだまだ小学校のこの辺の地域の需要というのは増えるのではないかと私は思うのですが、そのあたりも含めて、区の展望みたいなものがあれば教えていただきたいのです。先ほどの池雪の人数推移も含めて、ご答弁いただけますか。
◎杉山 学務課長 失礼しました。池雪小学校のほうですが、これも東京都の推計でございます。平成33年度までのところですけれども、例えば平成31年度で1,027人、池雪小学校ですね。それから、32年度で1,013人、33年度で1,011人という、あくまで推計値はそのようになってございます。
それから、松仙につきましても、平成31年度につきましては764人、32年度が756人、33年度が715人、あくまでもこれは東京都のほうの推計値ですが、そのような状況になってございます。
◆馬橋 委員 もう一つ伺ったのが、区としてこの地域をどう考えていくかというところなのですけど、ちなみに今の推計値、むしろ聞きたかったのは、これまでの推移なのですけど、それを教えていただきたいのと、松仙などの今の東京都の推計でいうと、来年、いきなり生徒が100人近くいなくなるというのですね。そのようなことはあるのかなという気はするのですが、その辺も含めて区としてどう考えていらっしゃるかを教えていただけますか。
◎杉山 学務課長 あくまでも推計値なので、係数をかけているというところはございますけれども、例えば平成28年度からですが、池雪が28年度が1,017人、29年度が1,007人という、推計値の中ではそのような状況になっておりまして、30年度が1,039人という推計値でございました。同じく松仙が、平成28年度は798人、29年度が816人、それから30年度が806人という推計値の中での、先ほどのその後はあのような数値でございました。
それから、池雪小学校で言いますと、ちょっと我々、学区域変更した後、いろいろと分析をしているところでございます。確かに、池雪小学校につきましては、ニーズが非常に多く、また、報告の中で非常に多いということで、学区域変更を行ったところでございます。
当然、学区域変更を行った後につきましては、いわゆるその学区域にいらっしゃるお子さんが減りますので、その効果は一定程度あったのかと思っております。
ただ、一方で、指定校変更の数も実は減っています。先ほど、委員お話のありましたとおり、もともと池雪小学校の学区域だったお子さんが、ほかの学区域へ指定校変更するという方もいらっしゃったのですが、学区域を変更したことに伴って、指定校変更する必要性がなくなったというお子さんも若干いるということがわかりまして、学区域を変更したことに伴う生徒数の急増というのは、ある程度はとめられているのかというところはありますが、それに伴って指定校変更の数についても、あわせて少し影響が出てきているところは簡単な分析の中では、我々のほうで見ております。
◆馬橋 委員 そうすると、今、ではお手元にこれまでの生徒数の推移は、東京都が出している推計値しか、今、手元にないということですか。大田区が今まで実績として何人増えたか。というのは、池雪小学校のたしか校長先生はよくお会いするのですが、1,000人超えましたと、たしか去年か今年ぐらいから言い始めていたから、1,000人超えたのは最近だと思うのですね。
あと、もう一つ、指定校変更に関してなのですけど、池雪小学校はもう学校自体、これだけ人数は多いのですけど、別に校庭とか体育館がほかの学校に比べて2倍あるとか、そういうわけではない学校なので、池雪小学校の枠から外れてしまっても、池雪小学校に指定校変更したくても、できないのですよ。
だから、その需要がなくなったわけではなくて、受け入れ先の箱がないという、その状況のほうが私は割合としては多いのかと思っていて、なので、ちょっとこの人数の地域的に非常に飽和状態な感覚があるので、ここを何とか区として考えてほしいと思っているのですが、そのあたりの展望はどうでしょうか。
◎杉山 学務課長 現在、持っているのは、私の今、手元にあるのは平成28年度からの実績しかないのですけれども、当然、前の実績の数は当然把握してございます。
また、展望につきましても、我々のほうは東京都のほうの先ほど申し上げた推計値などを参考にしながら、例えば教室が足りるのか、足りないのかというところも含めて、常に注視はさせていただいています。
あるいは、地域の状況ですね、例えば集合住宅ができる、できないといったことも含めて、かなりその辺は注視をしながら今後も見据えているというところは現状でございます。
◆馬橋 委員 ごめんなさい、揚げ足を取って申しわけない。そうすると、では、実績値はあるのですか。さっき、平成28年度からの推計値で教えていただいたではないですか。
◎杉山 学務課長 すみません、今、私のここにある手元では、平成28年度からしか持っていないのですが、もともとの28年度以前の生徒の数というのはございます。今、ここの手元には私、持っていません。
◆馬橋 委員 さっき平成28年度の推計値で何人ですとご報告をいただいたのですけど、28年度からの実績値が今、手元にあるということですよね。
◎杉山 学務課長 失礼しました。先ほどの平成28年度は、東京都の推計値のほうでの28年度なのですが、今、実績の28年度の5月1日が見つかりましたので、ご案内させていただきます。
松仙のほうが、798人、それから池雪が1,017人という形になっております。
◆馬橋 委員 平成28年度の段階で、では1,000人を超えていたのか。人数の推移が私の中で、結構、どんどん増えているというイメージがあったのですけど、指定校変更の関係で、一旦増えながらも、また減って、また増えてみたいな感じなのかという気もするのですが、たしか学区域変更したのは3年前ぐらいだったような記憶が、もうちょっと前かな。あるので、ごめんなさい、細かいところはいいのですけど。
とにかく注視していただくのは注視していただきながら、子どもが増えている現状というのと、先ほど言いましたけど、校庭とか体育館に関しては、ほかの学校と比べて2倍、3倍あるわけではないので、そういう意味で言うと、よく先ほどの話の受益者負担の考え方で言うと、子ども1人当たりが使える校庭の面積も狭いでしょうし、使える遊具も少ないでしょうしというところを考えると、別に教育の機会が均等ではないと言っているわけではないのですけど、やはり人数が多ければ多いほど先生の目が行き届かなところもあるだろうし、そういったところは、ぜひ考えていただきたいと思っております。よろしくお願いします。
◆野呂 委員 私も池雪小学校は1,000人を超えて、校長先生、副校長先生をはじめ、本当に大変な中で頑張っていらっしゃるだろうと思います。たしか、町工場とかがなくなった後、マンションができて、そしてどんどん
子どもたちの数も増えてきたかと思うのですけれども、あれですかね、何か今、自治体の中には、期間を限定して小学校をつくって対応するというところもありますけれども、矢口西小の場合は学区域を変更して、嶺町と多摩川小に分散して、今、1,000人を超えていた
子どもたちが665人ということで、大分緩和されてきているのです。
ただ、多摩川小は、今度、大規模マンションが370数世帯のマンションができるので、また今後、児童が増えていくと思うのですけど、期間限定の学校をつくるとか、そういったことは全然、大田区としては、
教育委員会としては無理なのですか。
本当に、校庭も狭くて、体育館も大変な中で、運動会をしても何をしても、
子どもたちも頑張ってやっていらっしゃるかと思うのですけど、そのお考えについて、ないですかね。場所も必要ですけど。
◎杉山 学務課長 今、具体的にというところでは、ございません。
◆三沢 委員 同じ資料番号で、小学生の大田区内の全体で見ると、4,700人ぐらいから4,934人ということで、何となく増えているような感じで、中学生のほうで見ると3,428人から3,698人ということで、1,000人ぐらい減っているわけなのですけれども、これというのは中学で私立に行くという傾向でよろしいのでしょうか。
◎杉山 学務課長 いわゆる私立への入学という方も増えてきている状況はございます。
◆三沢 委員 その中で、中学生のほうを見ると、だんだん3年生が多くて、1年生が減っていくところを見ると、小学生はあまり変わらない、何ならだんだん増えてきている、低学年のほうがという傾向を見ると、私立に行く比率が高まってきているように見受けられるのですけれども、そういう理解でよろしいでしょうか。
◎杉山 学務課長 3か年の数字しか、持ち合わせておりませんが、中学校のほうの私立の在籍者数、私立進学率というところで言いますと、平成28年が26.0%、29年度入学の部分が26.0%、ここは変わっていないです。30年度、今年度ですが、27,2%ということで、1.2ポイントほど上がっている状況でございます。
○岡元 委員長 よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○岡元 委員長 それでは、次に、
こども家庭部からの報告に対する質疑をお願いいたします。
◆塩野目 委員
児童相談所及び
子ども家庭総合支援センターについてお伺いいたします。大田区には
児童相談所がないということで、これをつくっていこうということで、大変すばらしい構想・計画だと思っております。
そこで、
大森西地区の
複合施設のそういった動きの中で、
大森西特別出張所のところに大田区
子ども家庭総合支援センターをつくっていこうということだと思いますが、これは本当に地域の皆さんには、詳しく、かつ丁寧に説明していく必要があると思いますが、この点はいかがでしょうか。
◎柳沢
児童相談所開設準備担当課長 今、委員のお話をいただきましたけれども、今回、区が設置いたします(仮称)大田区
子ども家庭総合支援センターは、まさに今、社会的な問題になっております、児童虐待の対応を含めます総合的な相談を担う機能を持った
センターでございます。
まず、現在、区には
児童相談所はございませんので、そういった機能が何なのかということを踏まえまして、地域の方には丁寧に説明いたしまして、今回、整備いたします
センターは、オール大田、大田の
子どもたちを守る、まさに支援の拠点でございますので、そういったことも踏まえ、地域の皆様には丁寧に説明を行い、また、設計、工事と、そういった機会を捉えて説明に尽くしてまいりたいと思っております。
◆塩野目 委員 本当に痛ましい事件があったばかりですから、大田区の子どもは大田区で守っていくのだという強い姿勢で子育ての拠点をつくっていかなければならないと思いますし、また、
複合施設もそうですけれども、行政と議会と地域、もちろん区民、一体となってこういうすばらしい持続可能な施設もそうですし、このすばらしい子育ての拠点をつくっていきたいと思います。ぜひ、よろしくお願いいたします。
◆勝亦 委員 私も、資料番号3番なのですけど、建設予定地の選定理由の中で、環状7号線のアクセスのよさということなのですが、ということは、車での何かを想定していると解釈できると思うのですが、どのようなことを車を利用して活用するのか、教えてもらえますか。
◎柳沢
児童相談所開設準備担当課長 今の交通アクセスの部分でございますが、現在、全国に設置されております
児童相談所につきましては、緊急対応の関係で車が配置されております。これは、都の
児童相談所も車が配置されております。
現状、区におきましては、車を配置するのか、またはタクシー等を利用するのかというのは検討してまいりますけれども、緊急事態には、まさに迅速に対応しなくてはいけないという観点から、車を利用して緊急に現地に向かうということも想定しております。
その関係で、環状7号線に面していることで、まさに馬込方面への緊急な出動、または臨海部への出動、または蒲田地区、大森地区、こういったのに迅速に対応できるという、まさに迅速に職員が対応すると、そういった動線的な意味合いも含んでおるところでございます。
◆勝亦 委員 そうなると、例えば区で緊急車両的な青灯なのか赤灯なのかわからないですけど、そういった車も保有をして、緊急時にはサイレンを鳴らして迎えに行ったりとか、そのようなことも考えるのですか。
◎柳沢
児童相談所開設準備担当課長 今、説明しました内容につきましても、あくまでも職員が訪問、または子どもを保護するために利用するということでございます。今、委員がお話の緊急時で、サイレンを鳴らしてという部分がございましたが、まさにそういった緊急対応につきましては、地域の警察とも連携して対応するということでございますので、場合によっては、警察の緊急車両等、そういったものを活用しながらということで、現状、東京都の
児童相談所は担っておりますので、そのあたりにつきましては、今後、地域の警察とも協議等を進めまして、その対応の仕方については詳細に検討してまいります。
◆勝亦 委員 あと、これまでもいろいろ児童虐待とか、ニュースで見る限りですけれども、
児童相談所がかかわっていたにもかかわらず、そういった痛ましい事件が起きてしまったという部分もあるように聞いておりますので、ぜひそういった事例を検証して大田区
児童相談所開設時には、そういったことが決してないように、ぜひお願いしたいと思いますので、一応、要望で。
◆野呂 委員 現在、
子ども家庭支援センターの方々が夜も訪問したり、様々頑張ってくださっていることに、まず感謝申し上げたいと思いますし、報告があればすぐ対応してくだっているかと思うのですね。
また、その
子ども家庭支援センターと児相とで大分、大変な重さというのでしょうか、子どもの命にかかわることで、とても重責だと思うのですけれども、品川児相における大田区の相談件数が55%ということで、品川に今、49名の非常勤を含めて職員がいますけれども、大田区が様々、川崎とかいろいろなところにも派遣して、今、職員の育成していますが、現在、区の児相に必要な人員はトータルで何名ですか。まずそこを教えてください。
◎柳沢
児童相談所開設準備担当課長 現在、区が
児童相談所を設置する場合に、配置に必要な人数でございますが、まずは
児童相談所への機能といたしまして、児童福祉司及び児童心理司につきましては、人口規模に基づきまして27名、また、今回の法改正におきまして区市町村の支援拠点として、配置しなければいけない職員の数、現状の法及び人口規模及び相談件数に基づきますが、こちらが19名、また、一時保護所、こちらは24時間365日の運営となりますが、こちらの職員が約20名、こちらは今現在の約60名以上の職員は最低必要な人数でございます。また、非常勤等を合わせますと、概算ではございますが、約100名規模の職員が必要であると算定しております。
◆野呂 委員 100名程度ということで、あと、スーパーバイザーについては、現在、大田区にそういう資格を保有する職員はおられるのですか。
◎柳沢
児童相談所開設準備担当課長 現在は、
児童相談所の勤務経験のある
児童相談所OB等を、今、
子ども家庭支援センターに配置しております。
今、委員お話のスーパーバイザー、一定の経験年数が必要な職員につきましては、そういった
児童相談所のOB等、そういった者を活用して、
児童相談所設置のときには、必要数を配置してまいりたいと考えております。
◆野呂 委員 この間、事務事業等の見直しなどにより、児相に必要な職員の確保をしていきたいということをずっと議会で述べてこられたかと思うのですけれども、非常勤を仮に抜いたとしても、60名以上の方たちが必要で、現在、区がいろいろな方面に派遣していたり、それから、心理の方は3名いらっしゃるのですか、も含めて、これから確保しなければいけない職員の数というのは、現在の段階でわかっていらっしゃるのですか、60名以上のうち。
◎柳沢
児童相談所開設準備担当課長 現在、
児童相談所を区が設置するときに必要な職員数、これは児童福祉司や児童心理司、専門職、そういったものの数を総数、先ほど、私、非常勤を含めて100名と申し上げましたけれども、この必要な100名につきましては、現状、区が目指しています5年を目途に必要数を確保するということで、現在、関係部局とも採用、またその人材育成については適切に対応しているというところでございます。
◆野呂 委員 採用という視点も入れてということですけれども、児相と一時保護所が一体となるという形で、大田区の児童が全て大田区の一時保護所を利用するということでしょうか。それとも、22区で今、設置を検討して準備をしていますけれども、その22区とも連携をしながら、一時保護所を活用するということでしょうか。
というのは、結構、親御さんがやはり分離をされて、訪ねてこられたり、返せと言ったりといったケースも児相の中では、この間、散見しておりますし、やはり児童を守るという視点から、どういう活用を考えていらっしゃるのかということをお聞きいたします。
◎柳沢
児童相談所開設準備担当課長 今回、区が設置する
児童相談所は、一時保護所が併設ということでございますが、これはまさに子どもを保護した後に、お子さんの健康状況、発達状況、そういったものをみるという部分と、実際には家庭に戻れるか戻れないかということを丁寧にお子さんと話を進めていく必要があるかと思います。
現状、東京都の課題としましては、こちらが離れているために、一定、子どものケアに、時間がかかっているということはございます。
ですので、基本的な考えとしましては、区の子どもは区の一時保護所で保護するということが原則とは考えてございますが、現状、特別区で設置を目指している22区では、今、委員のお話のとおり、子どもが保護されたことで、連れ戻しに行きたい、子どもを連れ返したいという思いの親御さんもいるということも実態としてはございますので、そういった部分、または非行児童の複数での保護等の対応も含めまして、22区で連携して、自区で保護することを原則としつつも、今回、特別区として22区が連携をして、相互に協定を結んで、場合によっては他区のお子さんを保護すると、こういった部分についても、今、検討しているところでございます。
◆野呂 委員 今、東京都の児相は、一時保護所が満杯で、一時保護所で預かることができないので、児童養護施設に一時的に置いていただいているというケースも多々ございます。でも、そういう状況の中で、本当に一時保護所がどの程度機能するのかということが問われて、東京都で現在、足りないので本当はもっと増やして
子どもたちがそこで学校へ行けませんから、この一時保護所にいる間、学校に行けないので、やはりしっかりそこで学びをサポートしていただいたりするということが、とても重要だと思うのです。
そういう意味でも、そもそも設置ということが非常に重い責任がこれから発生していくということは、私自身もしっかりと捉えながらいかなければいけないかと思っていました。
◆馬橋 委員 1件だけ、ちょっと関連するのですが、今、区内の母子家庭支援施設などでも、緊急一時保護をやっていると思うのですけど、これは今後、
児童相談所の併設の一時保護施設ができた後も、そこは連携をしてやっていくのですか。
◎柳沢
児童相談所開設準備担当課長 今、委員がお話しになりました母子生活支援施設部分については、恐らく母子で緊急的に保護するという形になります。現状、
児童相談所が設置しております一時保護所につきましては、お子さんのみの保護ということになりますけれども、区内の施設でございます。また、関係部署も連携するところでございますので、そのお子さん、また家庭にとって、どのような支援が一番適切なのかということについては、まさにこれは区内の連携の中で、今後、検討して対応してまいりたいと考えております。
◆馬橋 委員 お話をよく聞いたのが、旦那のDVとか、そういうのから逃げてくるというパターンが今の母子家庭支援施設では、よくあるという話があったのですけど、やはり今、野呂委員もおっしゃったとおり、保護されている場所がわかってしまうと、そこに連れ戻しに来るというケースがすごく多いという話もよく聞くので、そういった部分で、区内のそういう施設も含めて、他区との連携も含めて、ぜひ考えたほうがいいのかとは思います。よろしくお願いします。
◆野呂 委員 東京都は、やはり今回、法律が改正されても東京都が児相の設置者ということで、23区とちょっとスタンスの違いを大分感じていますけれども、今回、きっと22区が独自に設置するということで人件費等、大分かかると思うのですね。横須賀が40万人の規模で、たしか年間10数億円でしたか、かかっていたかと思うのですけれども、このことについて東京都と財源の確保ということで財調の協議をしているということはあるのですか、それとも若干、国からは来ると思うのですけれども、この点はどうなのでしょうか。ちょっと教えていただけますか。
◎柳沢
児童相談所開設準備担当課長 今、委員お話の財源につきましては、実は昨年度の都区財調協議におきましても、児相開設に向けて将来的な都区間の財源配分の割合の変更や特別給付金による準備金算定、こういったものを求めておりました。しかしながら、最終的には昨年度、都区間の合意には至っておりません。
区としましては、
児童相談所の設置、運営に関する経費については、財調制度の中で適切な財源保障がされるべきと考えておりますので、こちらにつきましては平成30年度も引き続き、特別区全体で連携して精力的に協議を進めていくということで、検討しているところでございます。
◆野呂 委員 これは、議会としても、きっと後押しをしながら55%の配分でよくないということを東京都と協議を頑張っていただけるような後押しをしていくことかと感じました。
◆椿 委員
児童相談所に関して、たまたま昨日、一昨日か、区民課が相談を受けたのですけど、児相に子どもを取られたのですという、逆のパターンなのですけど、それは無理ですよということで、児相がちゃんと判断して、そういうことをされているわけですから、多分、親御さんが児相で保護された子どもを、親御さんが改心してちゃんとした親になったという判断というのは、やはり引き続き児相が通って判断するわけでしょうか。
◎柳沢
児童相談所開設準備担当課長 子どもが保護された後の対応でございますが、まさに虐待、またはその疑いということで、一時的に子どもが保護されます。当然、保護された後に、お子さんに虐待があったのかどうか、外見上の見立てでありますとか、あとは実際にお子さんに話を聞いたりということになります。
また、親御さんに対しても、虐待の事実があったのか、またはあった場合に何が原因であるのか、または改善の見込み等があるのかということも
児童相談所の児童福祉司が丁寧に対応していくということになります。
また、改善の状況についてですけれども、まずは生活環境、または部屋の改善であるとか、または決められた時間にきちんと面会に来られるのかとか、そういった様々な約束事をする中で、親御さんの対応、またその態度、発言に改善が見られたと判断し、またそのお子さんとも面談をした中で、状況が改善した場合には家庭に戻すという対応が一般的だと伺っております。
◆椿 委員 その判断は児相の方がされるということだけれども、その後、また虐待が繰り返されるというケースも聞いたことがあるのですけど、そういったところを含めて大変だと思いますが、よろしくお願いいたします。要望です。
◆野呂 委員 資料番号5番の仲池上児童館の運営委託についてなのですけれども、年度が状況が変わったということで、今回、次に委託を予定していた仲池上を繰り上げてということですけれども、私もしばらくこの委員会から遠ざかっていたので、議事録を少し読ませていただいたのですけれども、通常2月とかの段階で、委託の報告が議会にあって、それから1年をかけてじっくりと運営委託事業者を選定するということでしたけど、今回、状況が変わって西糀谷児童館の委託は延期して直営を継続する、それはすごくよかったと思うのですけど、この時期に次の委託を予定していたところ、繰り上げるというのは、ちょっと私としてはどうしてかなと思いました。
というのは、ここを先ほど来ご議論があった池雪の地域ですよね。
子どもたちが非常に多くて、たしか委員会の記録を読み返したら、昨年、池雪の分室のときも年度2月とかではなくて、5月に池雪の分室の委託が提案されていて、利用状況を見ると75人ということで、非常に多くの
子どもたちがずっと利用しているのですけれども、仲池は65人ということですよね。
ですから、状況が変わったときに何か無理に次の委託を繰り上げるのではなくて、やはり今年度は見送るとかということでもよかったのではないかと。この短い期間で、そうすると、これから利用者の親御さんとかにも説明をしなくてはいけないとか、非常に日程が詰まった中で、事業者の選定というのは厳しいのかと私は捉えたのですけど、これはやはり次の委託の方を繰り上げなければいけなかったのでしょうか。
◎曽根
こども家庭部副参事〔
放課後居場所づくり担当〕 仲池上児童館につきましては、ご指摘がありましたように、仲池上児童館池雪分室を昨年度、委託を着手して今年度から委託をしております。
いずれも、この仲池上児童館も池雪分室も
子どもたちはみんな池雪小学校の
子どもたちになっております。先んじて、分室のほうを委託したわけですが、やはり委託をすると、例えば延長保育が7時までということになりますので、二つの施設の間に条件が違ってしまうということがあって、仲池上児童館も早く委託をしないのかというご意見は、この間、昨年11月以降、新たな利用者を募集している段階の中で出てまいりました。
そういったことも考えて、できるだけ早期に仲池上児童館は委託をし、条件をそろえたいと考えておりましたので、それが繰り上がったということになります。
◆野呂 委員 保護者や地域の方たちから延長保育を7時ということで、同じようにしたい、早く委託をしてくれないかというご意見があったということですけれども、やはりそれなりの準備というのでしょうか、そうしたものも、それから地域住民にお知らせするためにも、手間もかかることだと思うのです。
しかも、池雪は特別支援学級もないので、ここはたしか要支援の
子どもたちも結構利用されていて、今、学校と児童館の連携やその他の連携は非常に頑張っていらっしゃると思いますし、この乳幼児の利用とかも児童館は今、頑張っていらっしゃるかと思うのです。
そういった地域を熟知して、児童館が
子どもたちを支えている状況の中で、今、6月に何か急に、では、次、ここにしますということの中では、私の中で若干、驚きというのでしょうか、やはり順序を追って委託をするにしても、やはり1年以上前にきちんとそういう計画があるのだということを周知しながら取り組むということが親切で優しい取り組みなのかと思って、例えば委託するということで、1、2階に保育園があったかと思うのですけれども、保育園の
子どもたちがまた児童館を利用するとか、そうした取り組みがずっと続いてきたかと思うのですけれども、ほかのところ、今回はやはり延期するとか、そうしたことが大事だったのではないかと思うのです。
それから、乳幼児の利用とか、要支援の
子どもたちへの対応とか、そうしたことは区立と同じように、委託先の事業者にもきちんと提案してやっていただけるということでよろしいのですか。
◎曽根
こども家庭部副参事〔
放課後居場所づくり担当〕 ただいま、お話のありました乳幼児の事業、それから要支援につきましては、委託後も区立の施設としてきちんと事業が実施できるように、これまでもやってまいりました。
また、これからもそれをしていくつもりです。そのサポートとして、児童館の館長経験者が巡回に回ること、それから、今、心理職の者を私どものところに置いております。支援が必要な
子どもたちそれぞれに応じて、どのような対応をしたらいいか、順々、
子どもたちの様子も見ながら、事業者のほうにアドバイスをしているところです。そういう点では、これまでと同じようにできると私どもは考えています。
◆野呂 委員 こういう急な状況の中で、利用者の方々へ区立ではなく委託になるというご説明の機会などは、どのように考えていらっしゃるのでしょうか。
◎曽根
こども家庭部副参事〔
放課後居場所づくり担当〕 7月に入りましたら、説明会を早急に行う予定です。
○岡元 委員長 ほか、いかがでしょうか。よろしいですか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○岡元 委員長 では、その他、どうぞ。
◆菅谷 委員 昨日、地震があって、学校の壁が崩れて、それでお子さんがお亡くなりになったということがありました。それで、政府から通達も出たということですけれども、今日、同僚が池上第二小学校のそばを通ってきたら、外壁のひびがあったけどというお話もありました。
大田区として、そのようなことについて対応はどのように考えていらっしゃるのか、その辺、お願いいたします。
◎石井 教育施設担当課長 大田区としましては、今朝8時過ぎに全88校に向けて万年塀、それからブロック塀についての調査の依頼を行っているところでございます。一応、11時までの期限で今、調査のほうを依頼しているところでございますので、今日、3時ぐらいまでには取りまとめができるかと思っております。
それから、午後につきましては、施設保全課の職員と
教育委員会の事務局の職員で、塀、それから万年塀等ちょっと気になる学校につきましては、調査のほうに入らせていただこうと予定しております。
◆菅谷 委員 ぜひ、そのこともこの委員会で明らかにしてもらって、改善もどのようにしていくのか、そのことについても、またご報告をお願いできればと思います。
○岡元 委員長 その他。
◎杉山 学務課長 私のほうからは、野辺山学園移動教室に関して口頭でのご報告をさせていただきたいと思います。
今定例会の一般質問でもお答えさせていただきましたが、野辺山学園の移動教室事業につきまして、口頭にて改めてご報告申し上げます。
初めに、今回の事業見直しで、特に楽しみにしていた生徒や保護者の皆様、並びに関係者の皆様には多大なご迷惑をおかけし、心からおわび申し上げます。申しわけございませんでした。
今年度は、昨年度までの委託事業者から人材確保等の面で次年度は契約できない旨の申し出が年度末にあり、今年度は事業者を変更して移動教室事業を実施する計画でございました。
教育委員会は、事業者が変更するにあたり、移動教室が始まる前の4月において、私をはじめ栄養士や担当職員が複数回、現地に赴き、施設管理上の注意点やアレルギー対応の確認作業など、入念な引き継ぎを行ってきたところでございます。
しかし、5月に移動教室事業がスタートしたものの、この間、仕様書に掲げるアレルギー対応等が安定的に履行できない状況が続いておりました。
教育委員会といたしましては、生徒の安全・安心を最優先に確保すべく、その後、栄養士をはじめ、担当職員を頻繁に野辺山学園に派遣するなど、事業者に対する指導、支援に努めてまいりましたが、施設の運営やアレルギー対応など、本事業の重要な部分におきまして、継続的、安定的な事業実施は困難と判断し、6月以降の出発の学校におきまして、日程及び実施場所を変更して、実施することという苦渋の決断をさせていただいたところでございます。
なお、9月以降の実施
スケジュールは、確定しました段階で改めて本委員会にご報告申し上げたいと思います。
◆野呂 委員 課長に確認をしましたところ、区立の学校については日程、実施場所を変更したということ。それから、それ以外、青少対や様々な団体のものについては、地域力推進課と連携をとって、実施場所を確保するということでしたけれども、議場でも述べましたけど、大田区体育協会の事業部が35年にわたって実施していた夏の野辺山での70名、バス2台を借り切って行く、夏のキャンプは、結局、中止せざるを得なかったわけですね。
すごい、5月中にすてきなチラシもできていて、6月の最初の区報に募集を載せるという予定で段取りをとっていたところで、5月に使用できないという連絡をいただいたわけで、やはりずっと続けてきた事業が、こういう形で中止になったり、あるいは区立の学校については確保したかもしれないけれども、70名を超える児童が楽しみにしていたキャンプに参加できないということで、そういう青少対や様々な団体が予約していた部分について、本当に漏れなく対処できているのかどうか、その点、もう1回、確認させていただきます。
◎杉山 学務課長 青少対事業等につきましては、地域力推進部のほうとも連携をとらせていただきまして、地域力推進部のほうでご対応いただいて、例えば青少対のほうですと、三浦市ですとか、それから清里に移動の行き先が決まったというご報告もいただいているところでございます。
◆野呂 委員 では、体協の事業についてはどうですか。
◎杉山 学務課長 おわびを申し上げてご説明をして、まだ体育協会のほうとも、今は調整をさせていただいていますが、基本的には使えないということで、ご説明をしているところでございます。
◆野呂 委員 今年、昨年度まで、ホテル城山があそこを給食のほうと一緒にやっていたわけなのですけど、今年から事業者が変更になって、新年度早々、こういう事態で皆さん、きっとアレルギーという命にかかわる問題なので、苦渋の決断だったと思うのですけれども、やはり学校の
子どもたちだけではなく、いろいろな団体に影響することなので、今後、地元できちんとそういうことが対応できる栄養士の人数の確保とか、調理師とか、そういったことは非常に大変なことだと思うのです。
でも、やはり今回のことを重く受けとめて、こういった事業が中止になるようなことがないように、次の事業者については、どういう形になるかご議論されているかと思うのですけれども、十分、議論されて、継続してやっていただけるような方をきちんと選んでいただきたいと思います。
○岡元 委員長 それでは、本日の質疑を終結し、調査事件を一括して継続といたします。
なお、本定例会最終日に議長宛て、特定事件継続調査要求書を提出することに、ご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○岡元 委員長 では、そのようにさせていただきます。
また、審査事件につきましても、本定例会最終日に議長宛て、継続審査要求書を提出することに、ご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○岡元 委員長 では、そのようにさせていただきます。
ここで、休憩とさせていただきます。
午後 0時03分休憩
午後 0時06分再開
○岡元 委員長 再開いたします。
◎曽根
こども家庭部副参事〔
放課後居場所づくり担当〕 調査が遅れまして、申しわけございません。23区を全て調べました。中高生専用の施設は、文京と杉並、この2施設です。文京区が、今年度から無料になったというところでした。私ども、昨年度、訪問をしております。
杉並については、無料ですが、設備等は相当に古かった施設でした。
ほかは、児童館の中のスタジオを他の利用者と、まさに平等にシェアをするという形でした。他の事業も行っている中で、中高生が使った場合に金額をいただくという制度になっておりました。
○岡元 委員長 結局、有料ということでしたか。今の答弁、ちょっと。
◎曽根
こども家庭部副参事〔
放課後居場所づくり担当〕 現在の時点では、全て無料であるということです。
(「杉並と文京」と呼ぶ者あり)
◎曽根
こども家庭部副参事〔
放課後居場所づくり担当〕 中高生専用の施設は、文京と杉並でした。文京は、今年度から無料になっています。
○岡元 委員長 そこはわかりました。その先。
◎曽根
こども家庭部副参事〔
放課後居場所づくり担当〕 杉並は無料です。
○岡元 委員長 それもわかったのですけど。
(「兼用のところ」と呼ぶ者あり)
◎曽根
こども家庭部副参事〔
放課後居場所づくり担当〕 兼用のところは、金額的には無料です。ただ、常時使えるわけではないということです。専用の施設ではないので、ほかの方と予約を融通し合いながらという施設でした。
(「それは有料なの」と呼ぶ者あり)
○岡元 委員長 今、再開しているので、不規則になってしまうので。
わかりました。専用は、無料はわかりまして、専用以外のところにつきましても、中高生に関しては無料でしたということでしたね。
◎曽根
こども家庭部副参事〔
放課後居場所づくり担当〕 無料です。
○岡元 委員長 わかりました。
◎水井
こども家庭部長 先ほど、曽根副参事のほうから、ご答弁申し上げたとおり、23区内のところで中高生の専用施設というのは限られているということで、いずれも無料ということでございますけれども、区としては、先行自治体に倣ったということではなくて、やはり新設の施設であるということで、しっかりとした設備を整え、またそれを利用していただくという中で、必要な負担をお願いしたいということで、十分な中高生の負担に耐えるような配慮をした上での条例を提出させていただいたということでございますので、ご理解とご協力をいただきたいと存じます。
○岡元 委員長 それでは、休憩といたします。
午後 0時09分休憩
午後 0時46分再開
○岡元 委員長 それでは、ただいまから、
こども文教委員会を再開いたします。
本委員会に付託されました、
議員提出議案を含む4件の議案の審査を行います。
第56号議案
大田区立児童館条例の一部を改正する条例ほか3件を、一括して議題といたします。
質疑は、休憩前までに行っておりますので、よろしいですね。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○岡元 委員長 それでは、4件全ての議案の質疑を終結いたします。
これから、討論を行います。討論は、4件の議案を一括して、大会派から順次お願いいたします。なお、会派名は、略称とさせていただきます。
では、自民からお願いします。
◆鈴木 委員 自由民主党大田区民連合は、第56号議案
大田区立児童館条例の一部を改正する条例につきましては、現在、建設中の羽田一丁目
複合施設内へ、東糀谷児童館分室を新設することに伴い、萩中三丁目児童館羽田分館を廃止するものであります。
新たに新設される
音楽スタジオに関しては、中高生は300円の料金がかかりますが、これは金額的にも妥当な受益者負担と考えます。児童・生徒の交流が活発に行われる施設になるとともに、本事業は民間委託になりながらも、区が適切な管理監督を行うよう要望します。
第57号議案 大田区放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例につきましては、これは省令による全国一斉改正に基づくものであります。
放課後児童支援員の資格要件に関する規定を教育職員免許法に基づくものと明確化するとともに、適正な人材確保の観点から、資格要件を追加するもので、賛成をいたします。
第58号議案 大田区保育の必要性の認定等に関する条例の一部を改正する条例に関しましては、指定都市から転入した方に、保育料に差が生じないよう均衡を保つものであり、賛成をします。
最後に、議員提出第9号議案 大田区保育の必要性の認定等に関する条例の一部を改正する条例でございますが、本改正案は、認可保育園、小規模保育所に限定され、対象者が非常に限定的であり、対象外の世帯には恩恵がありません。このような公的支援は、幅広く行き渡らなくてはならないものであり、場当たり的な政策と言わざるを得ません。
また、本区においては、既に昨年度から多子世帯に対する支援策として、第2子の60%割引を実施しており、他の自治体と比較しても支援策には前向きに取り組んでおります。以上の理由から、本議案には反対をいたします。
○岡元 委員長 次、公明。
◆椿 委員 大田区議会公明党は、第56号議案
大田区立児童館条例の一部を改正する条例、第57号議案 大田区放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例、第58号議案 大田区保育の必要性の認定等に関する条例の一部を改正する条例のいずれの付託議案について、賛成といたします。
この際、一言述べさせていただきます。
まず、第56号議案
大田区立児童館条例の一部を改正する条例について、改正する条例の目的ですが、現在、建設中の大田区羽田地域力推進
センター内に開設する中高生ひろば羽田の事業の実施についての議案であります。
将来を見越し、今までの施設よりもいいものをつくっていただくわけですから、新たに羽田分室の追加や、それに伴った羽田分館の廃止など、条例改正は必要であります。
また、第6条では、
音楽スタジオの使用料について規定され、中高生ひろば羽田において、一バンド全て楽器をレンタルし、2時間使用した場合でも、本区の中学生であれば、上限1,000円程度と伺いました。これについて、誰でも使える図書館や、例えば将棋の盤とか、そういった部類とは違って、スタジオを借りるということは、一部の限られた人が使うということはもちろん、初心者の方が使う場合もございますが、圧倒的に限られた方々が使うと思います。
中高生が一バンドでスタジオを使用する場合、1人当たり200円から300円程度となり、お小遣い程度で利用できる価格設定と判断いたします。この程度であれば、
子どもたちも何でもただというわけではなく、受益者負担の勉強にもなり、妥当と考えます。
ただし、本施設は一般にも公開されているわけですから、あくまでも中高生を優先に考え、していただきたいとお願いし、大田区議会公明党といたしましては、賛成といたします。
次に、第57号議案 大田区放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例についてですが、平成30年3月30日付けで厚生労働省令、放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準の一部を改正する省令の公布に伴い、本区においても根拠法を教育職員免許法によることとした議案であります。
現在、本区においては、学校の教諭となる資格を取得しながら、免許状の更新を受けていない場合の取扱いが明確ではありません。
また、現行の経営では、放課後児童支援員の資格が得られない中学校卒業の方々に対しても、教員職員免許法によることは、本事業に携わってきた研修受講の機会を付与することにより、広く門戸を広げる形となり、
子どもたちに対しても、今まで培ってきた健全育成を行っていただく上で必要ということを判断し、大田区議会公明党として、賛成といたします。
第58号議案 大田区保育の必要性の認定等に関する条例改正についてですが、地方分権一括法により、給与負担事務が都道府県から指定都市に移譲されることに伴い、平成30年度から指定都市のみ市町村民税所得割の標準税率が6%から8%に変更され、これにより指定都市からの本区内への転入者に対し、実質的な公平性を保証するための議案であります。
この実質的な公平性という部分を重視し、大田区議会公明党といたしましては、賛成といたします。
◆勝亦 委員 議員提出第9号議案 大田区保育の必要性の認定等に関する条例の一部を改正する条例は、反対といたします。
この条例案では、認証保育所や保育ママなど、認可外保育について、その恩恵を受けることができません。それに関連しての質疑の中で、そういった認可外については、行政が考えるとの説明者の答弁がありましたが、それではあまりにも無責任な条例案と言わざるを得ないと考えます。
また、大田区では、既に昨年度から多子世帯に対する支援策として、第2子の60%割引を実施しております。
また、今後、平成31年10月から実施予定の自公政権が進めている幼児教育の無償化に期待をし、反対といたします。
○岡元 委員長 次、共産。
◆菅谷 委員 日本共産党大田区議団は、第57号議案 大田区放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例に反対し、第56号議案
大田区立児童館条例の一部を改正する条例、第58号議案 大田区保育の必要性の認定等に関する条例の一部を改正する条例、議員提出第9号議案 大田区保育の必要性の認定等に関する条例の一部を改正する条例に賛成いたします。
その際、意見を述べさせていただきます。
まず、第57号議案に反対する理由は、放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準の一部を改正する省令の施行に伴うものです。この省令は、安倍政権の地方分権改革の一環で導かれた提案募集で導入されたもので、専門知見、現場視察もしない専門家の意見も聞かないなどや、安全・安心をないがしろにした規制緩和によるものです。
この省令によって、大田区は放課後児童支援員の資格要件を5年以上、放課後児童健全育成事業に従事したものであって、区長が適当と認めたものとするものです。基準緩和によって、学童保育の安全軽視、質の問題があり、反対いたします。
また、資格を持った非常勤の1年契約5年雇いどめこそ見直すことを求めておきます。
次に、第56号議案、大田区立東糀谷児童館糀谷羽田分室を新設し、同分室で中高生
ひろば事業を行うことの条例です。党区議団としても、費用を2時間300円徴収することについては、これは取るべきでない、また、様々に意見が出ました。しかし、中高生の集う居場所として
ひろば事業を大田区が行うことは、党としても応援していきたい、賛成です。
ですから、今後、先ほど文京区でもあったように、今後、無料にするなどしてもらえればと思います。また、
音楽スタジオを利用する中高生から、2時間300円徴収するということは、誰でもが安心して使用できることにつながらないので、そこを改善してもらいたいと。それから、高校生、アルバイトのアンケートでも、そのアルバイト代は学費に使ったり、生活費と答える回答が多くなっておりますから、青少年育成ということからも、使用料は取らずに無料に今後、していくことを求めておきます。
第58号議案、地方税法の改正を踏まえ、保育料算定の基準となる所得割の計算方法の特例を設けるためです。日本共産党大田区議団は、地方分権一括法には問題がある、反対するものですが、地方税法の改正により、指定都市から大田区に転入した際に、保育料の負担を抑えるために、大田区の税率で再計算をし直し、負担を抑えることであり、賛成いたします。
議員提出第9号議案は、区市町村民税、所得割が5万7,700円未満の世帯における認可保育園入所時、第2子の保育料を無料にするための議案です。港区では、第2子無料、葛飾区は中学3年生以下から第1子とカウント、文京区、品川区、荒川区なども区独自のさらなる減額をしております。大田区でも子育て世代の支援をするため、第2子保育料の無料を実施し、子育て支援をする議案でありますので、賛成いたします。
○岡元 委員長 次、無印。
◆三沢 委員 たちあがれ・維新・無印の会は、ただいま上程されました、第56号議案、第57号議案及び第58号議案に、いずれも賛成の立場から討論いたします。
まず、第56号議案
大田区立児童館条例の一部を改正する条例に関してですが、昨日の質疑の際、事業利用者向け価格の妥当性と時間帯ごとの弾力性についてお聞きしましたところ、応能負担の観点から、いずれも十分な配慮を行っていることが確認できました。
一方で、特別区内では、中高生専用ひろばを有する文京区と杉並区では無料、その他の区は共用施設を中高生が利用するときは無料であることもわかりました。他区事例を参考としながらも、本区においては有償でサービスを始めることが妥当であると考え、本議案に賛成をいたします。
その際、一言申し添えさせていただきます。今後は、利用状況や利用者要望を考慮した上で、必要に応じて価格を変更したり、無料にしたり、時間帯ごとに価格弾力性を持たせることもご検討いただきたくお願い申し上げます。
続いて、第57号議案 大田区放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例についてですが、本議案は、放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準の一部を改正する省令が施行され、放課後児童支援員の資格要件が見直されたことに伴い、規定を整備するための条例を改正するものです。
5年以上、放課後児童健全育成事業に携わってきたことにより、新条件で該当する職員にとって、本人が希望すれば放課後児童支援員として活躍できる機会を創出することは、キャリア形成の助けになるのみならず、子どもの安全を守り、健全な成長を促す上で重要な意味を持つことから、本条例に賛成をいたします。
次に、第58号議案 大田区保育の必要性の認定等に関する条例の一部を改正する条例に関してですが、本議案は地方税法の改正に伴い、保育料算定の基準となる所得割の計算方法の特例を設けるため、条例を改正するものです。
政令指定都市から大田区に引っ越しされた方に不利益が生じないため、必要な措置であることから賛成をいたします。
最後に、議員提出第9号議案 大田区保育の必要性の認定等に関する条例の一部を改正する条例について、反対をいたします。
利用者の負担能力を勘案した応能負担を基本として定める必要があることを踏まえると、特定世帯のみを対象とする今回の条例改正は、公平性に欠けるきらいがあります。提案者から、特段の理由が述べられなかったことからも、条例改正する根拠に乏しく、本議案に反対をいたします。
○岡元 委員長 次、緑。
◆野呂 委員 大田区議会緑の党は、第56号議案
大田区立児童館条例の一部を改正する条例に反対いたします。
中高生にとって、自宅でもない、学校でもない、第三の居場所として、中高生
ひろば事業の大切さは十分認識しておりますし、私も待ち望み、事業の一刻も早い開始を望んできました。
しかし、せっかく開設する中高生の
ひろば事業なのに、
音楽スタジオの利用料の徴収や付帯設備及び特殊器具の使用料など賛成できません。
誰もがこの場所に集い、心を通わせ、コミュニケーションが図られることが事業の目的であり、利用料金を設定することは金銭的に厳しい生徒にとっては、それだけでちゅうちょする原因にはならないでしょうか。
品川区には、ティーンズプラザがあり無料ですが、例えば八潮のティーンズプラザでは、スタジオの登録団体が多数に上り、商店街のイベントに中高生に参加していただき、ライブコンサートを実施するなど、様々工夫をしてスタジオ利用時点では楽器の点検、そして丁寧に扱うことを教えてきているそうです。そういう細かな教育があってこそ、中高生も機材を大事にし、利用するのではないでしょうか。
私が調査した段階でも、豊島区、港区、文京区、杉並区など、多くの自治体が無料でした。子どもの貧困が問題として提起され、大田区でもこの間、調査し、どのようにその改善を図っていくか議論がされてきましたけれども、子どもの育ちを支えていく、かなめの大田区で、児童・生徒の健全育成を子どもの権利として支えていく視点が今こそ問われると思います。
300円の利用料のために、その新たなシステムの改修、あるいは担当する職員の人件費と、それらが本当に相殺できるのでしょうか。不登校が550名も数える大田区で、せめてひろばには行きたいと思える施設にすべきであり、子どもの受益者負担という大田区当局のご説明に賛成しかねず、反対といたします。
第57号議案 大田区放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例について、賛成いたします。
一言意見を申し述べます。放課後児童健全育成事業では、
子どもたちの健康管理や情緒の安定、
子どもたちの安全確認、あるいは遊びを通しての自主性、社会性、創造性を培うということで、この間、放課後の居場所として、大きく学童保育から変遷を遂げてきました。
今回、放課後児童支援員の資格要件として、これまで保育士や社会福祉士や小学校教諭、幼稚園教諭など、九つに上る資格要件に加え、新たに5年以上、従事した者で、区長が適当と認める者を放課後児童支援員の資格要件として追加する改正案が提案されましたけれども、本来、子どもの特性に対応できる大変専門性が問われる職種であり、その点は十分に考慮して、区長が適当と認めるかどうかの判断を丁寧にしていただきたいと思います。
また、
子どもたちの放課後の過ごし方は、昨今、画一的になっておりますけれども、より多様で開かれたものとする議論も今後は必要かと考えます。犯罪への危険性という視点も加味され、学校施設の空き教室がこの間、利用されていますが、1人1.65平米という狭い空間で過ごす
子どもたちの成長を考えたとき、学校だけでなく、地域といかにかかわるか、子どもの視点からの地域づくりというものも、今後、議論しながら取り組んでいただきたいと考え、賛成いたします。
第58号議案については、今回、異なる税率により保育料の偏りを解消するためであり、賛成いたします。
議員提出第9号議案 大田区保育の必要性の認定等に関する条例の一部を改正する条例については反対いたします。
第2子もゼロにする条例改正ということです。現在、125名の方が第2子1,000円を支払っており、それをゼロにするということですけれども、国が幼児教育無償、認可保育園の無償などを提示し、近い将来、そういう時代が来ることを私自身も願ってやみませんが、現在、保育の問題で対処すべきなのは、待機児解消と保育の質をどのように確保するかということではないでしょうか。
今回の思いは重く受けとめておりますけれども、提案には賛成しかね、反対といたします。
○岡元 委員長 無所属。
◆馬橋 委員 大田無所属の会は、ただいま上程されました、第56号議案から第58号議案までの議案に賛成をし、議員提出第9号議案には反対をいたします。
一言だけ意見を申し上げますが、再開までに大変、態度は迷っておったのですが、そもそも振り返ってみますと、今回の第56号議案に関しては、大田区の児童館条例の中に、新たに中高生の
居場所づくり、これが主眼であると思っています。
その中の音楽室、先ほど来話題になっておりましたけれども、音楽室の利用料等々に関しては、そのための一つの手段というかコンテンツであって、本来の目的である中高生の
居場所づくりという部分に、そこに泥を塗るものではないと感じました。ですので賛成とすることにいたしましたが、答弁の中にもありましたけれども、イニシャルコストとかランニングコストを賄うためというお話もありましたが、中高生が使うと2時間300円、1日最大4コマですので1,200円、これを1か月やると仮定すると3万6,000円ということで、これで決して賄える金額ではないということを考えると、将来的には先ほどの
b-labと同様に、無償化、無料化も含めて検討していく必要もあるのかとは感じています。
さらに、これまでの中高生の居場所、ひろばの中で、需要がこらぼ大森なども含めてですけれども、そこまで需要はないのではないかというご答弁もありましたが、逆に、こういった施設を通して、中高生がもっとたくさん集まれる需要を喚起するような、そういった施設にしていかなければならないのではないかとは感じています。
ですので、今までの需要をベースに考えて人数を計算するのではなくて、もっともっとたくさんの
子どもたちが集まりやすいような施設づくりを、ぜひ考えていただきたいと思っています。
それとあわせて、昨日、質問を通してご提案をしましたが、中高生の
居場所づくりというコンセプトですけれども、やはり中学生と高校生というのは、一つ大きな壁があると感じていますので、もめごととか、そういったことがないようなスムーズ、かつ配慮の行き届いたオペレーションをぜひ考えていただきたいと思います。
あわせて、
b-labでもやっていますけれども、例えば無料のWi-Fiを飛ばすとか、今の学生たちが集まって活動しやすいような、そういった状況にもぜひ配慮をしていただきたいと思っています。
あと、第57号は、先ほど来皆さんがおっしゃっているとおりですので、特に言うことはありませんが、第58号も法改正による不利益の是正のための措置であり、これも異論はありません。
議員提出第9号ですけれども、これも先ほど来皆さんおっしゃっていますが、一部の限定された方にとどめるわけではなく、ぜひ大田区内の全ての
子どもたちに行き届くような、そういった施策であってほしかったと感じています。
これに関しては、大田区の保育の問題全体を捉えて、今後もぜひ研究・検討を進めていただきたいと思います。
○岡元 委員長 以上で討論を終結いたします。
それでは、採決を行います。
まず、議員提出第9号議案 大田区保育の必要性の認定等に関する条例の一部を改正する条例を採決いたします。
本案を原案どおり決定することに賛成の方は、挙手願います。
(賛成者挙手)
○岡元 委員長 賛成者少数であります。よって、議員提出第9号議案は、否決されました。
次に、第56号議案
大田区立児童館条例の一部を改正する条例を採決いたします。
本案を原案どおり決定することに賛成の方は、挙手願います。
(賛成者挙手)
○岡元 委員長 賛成者多数であります。よって、第56号議案につきましては、原案どおり決定いたしました。
次に、第57号議案 大田区放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例を採決いたします。
本案を原案どおり決定することに賛成の方は、挙手願います。
(賛成者挙手)
○岡元 委員長 賛成者多数であります。よって、第57号議案につきましては、原案どおり決定いたしました。
次に、第58号議案 大田区保育の必要性の認定等に関する条例の一部を改正する条例を採決いたします。
本案を原案どおり決定することにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○岡元 委員長 ご異議なしと認めます。よって、第58号議案は、原案どおり決定いたしました。
以上で、付託議案の審査を終了いたします。
なお、委員長報告につきましては、正副委員長及び理事に一任ということでよろしいでしょうか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○岡元 委員長 では、そのようにさせていただきます。
最後に、次回の委員会日程ですが、7月13日、金曜日、午前10時から開会いたしますので、よろしくお願いいたします。
以上で、
こども文教委員会を閉会いたします。
午後 1時09分閉会...