◎小黒
指導課長 やり過ぎかどうかというのは、ちょっと判断できませんけれども、大田区については、まずは学校等の測定地での放射能の量をはかるということで適当ではないかと考えております。
◆犬伏 委員 世の中は
地方分権とか
地方主権とか、いろいろなことが叫ばれていますけれども、今もしこの話を大田区の多くの保護者の方が聞いたら、多摩川を渡って川崎に引っ越そうかなと。大田区のお役人は、保護者のことなんか全然聞いてくれない。川崎市は、率先してすべての学校を調査してくれる。どっちが安心・安全な自治体でしょうか。どっちが子育てに優しい自治体でしょうか。
確かに407校やって、
放射線量は安心な数値かもしれない。だったら、それでいいではないですか。それで保護者が安心するではないですか。市民が安心してくれるのではないですか。たかだかの金額ですよ、大田区の
予算規模からしたら。なぜ区民が安心できることをやれる自治体になれないのだろうか。
どこかの賢者の言葉に、
リーダー、指導者は、希望を与える
リーダーであるという言葉があります。指導者や
リーダー、つまり大田区でいえば区長です。希望を与える
リーダーでなければいけないのに、希望を損ねているのではないですか。区民の方が助けてと、調べてと言っているのに、調べませんと。何が地域力で、何が安心・安全だ、ふざけんじゃないと言いたいです。もう一度考え直して、区立の
小中学校を調べてもらえないだろうか。どうですか。調べないと言うのなら、私たちが調べに行くから、調べさせてください。なぜどっちもだめなのですか。どうぞ。
◎菅野
教育総務部副参事 調査については、段階があろうかと思います。今現在、東京都
健康安全研究センターのデータにつきましては、事故前のデータと変わらない大気中の
放射線量、また降下物につきましても、それを積算して推量しても、平常時と変わらないというところでございますので、今後その数値に異常があれば、委員ご指摘のように調査を拡大する必要があろうかと思います。
◆犬伏 委員 土調べて、変わらなかったのですか。プールの水を調べて変わらなかったのですか。どこかの学校の放射線を調べて、変わらなかったのですか。何をもって変わらなかったとおっしゃっているわけですか。都のデータとか、国のデータでしょう。大田区のどこの
小中学校、どこの保育園、どこで土壌を調べて、どこで水をとって、どこで放射能をはかったら、ふだんと変わらないとおっしゃるわけですか。データというのは、いつと比べてどう違いましたというのがなかったら、何が変わらなかった、どこで調べたのですか。学校でと言っているのですよ。
◎菅野
教育総務部副参事 東京都
健康安全研究センターの降下物や大気中の
放射線量で発表されているデータで安全とされておりますけれども、それでも、委員ご指摘のように大田区ではというご指摘もございますので、3カ所について調査をし、その調査の結果に基づいて、また異常があれば、再度その調査については拡大することも考えられるかと思います。
◆犬伏 委員 本当にのんびりしているよね。今、放射能という見えない敵が目の前にいるのですよ。敵は
年がら年じゅう動くわけです。その間に、区民の安全は見えない敵に侵されているわけです。そんなのんびり、結果が出て、調子が悪かったらまた調べますと言っている場合ではないのです。あなたの家の前に、鉄砲を持った賊が来て
ピストルを向けたら、
ピストルを撃ってから、ゆっくり考えますなんて言えないでしょう。
ピストルを撃つ前に、お巡りさんを呼ぶのではないですか。個人攻撃はしないけれども、役人全体がそういうのんびりしたムードになってはだめですよ。これからこの後、この委員会ではどうせ継続審議ということになってしまうのだろうけれども、情けないったらありゃしない。
◆奈須 委員 話が戻るのですが、事故後と緊急時と平常時の基準値を今お伝えいただいたのですが、1
ミリシーベルトということについて、今、大田区では基準値を持っていますということはお答えいただいたのですが。昨日からのお話の中で、安全ですと、安心してくださいということをおっしゃっているのですが、この安全であるということは、1
ミリシーベルトに達していないということですね、年間を通じて。何をもっておっしゃっているのでしょうか。
◎近藤
環境清掃部参事〔
環境保全課長〕
健康安全研究センターの数値の
空間放射線量が、一つでございます。それから、土壌等についてのご心配もありますので、厳密な点での毎日の測定は行われておりませんので、ちりや降下物の測定は行われておりまして。それから、ベクレルから
シーベルトに換算する
換算係数というのがあるのですけれども、それで我々は計算をし直して、1
ミリシーベルト上がっているかどうかというのは、
毎日測定をしております。その結果については、
換算係数の取扱い方によって、その学者間でのいろいろな見解の違いもあるものですから、その点については公開しておりませんが、区民の方々からお問い合わせがあった場合には、そのようにお答えをさせていただきながら、ご説明を申し上げているところでございます。
◆奈須 委員 昨日のお話ですと、
空間線量は東京都の
健康安全センターのデータをもって、年間に多分換算し直しているということですね。掛け算をしていらっしゃるということで。土壌についても、降下物についてはいろいろな計算式はあるにしても、年間のものでとっていると。それを足し算していらっしゃるということですね。もちろん、足したものが1ミリに達していないから、安全ですと大田区ではおっしゃっていると。そうすると、大田区の皆さんは、呼吸をしたり、水を飲んだり、食べ物を食べたりしていないのでしょうか。
◎近藤
環境清掃部参事〔
環境保全課長〕 ご質問は、水や食材あるいは空気から、いわゆる
内部被曝という点についてのご質問かと思いますが、その点は、個々人によっては大変食材のとり方によって違いますし、もともとその食材には放射線が含まれているというものもございまして、そこはなかなか計量することは難しいと思います。
それから、水については、現時点というよりも、だいぶ前から、
放射性物質については不検出という状態が続いておりますので、その分はないという認識でございます。
◆奈須 委員 計量するのは難しいのはわかったのですが、それらからの影響があるということについては、どうですか。影響があるわけですよね。
◎近藤
環境清掃部参事〔
環境保全課長〕
内部被曝の心配が一番強いと、いろいろな方々がおっしゃっている分についてあります。食材については、
暫定基準値を超えたものは出ていないという認識でございますから、そんなに影響はないのだという認識でございます。
◆奈須 委員 影響がないのではなくて、
暫定基準値を超えていないだけで、放射線は検出されているのです。違いますか。空気も今おっしゃっているように、
健康安全センターで
外部被曝で放射線が飛んでいるわけです。同じ空気を吸っているので、影響はあるわけですね。違いますか。私の言っていることは間違いでしょうか。
◎近藤
環境清掃部参事〔
環境保全課長〕 水については、ですから
放射線量が、ヨウ素、それから
セシウムについては検出されていない。それから放射線というのは、非常にさまざまな、
委員ご存じのとおり、非常にいろいろな各種があるといわれておりまして。ただ、今、人体に影響があるものとして、ヨウ素と
セシウムとストロンチウムという話も最近では出てきておりますが、それらの食材にも含まれている、暫定である基準値を超えているものは流通していない。しかしながら、
暫定基準値以外のものはあるということで、体内に入ってくるということがあるのではないかというお尋ねだと思います。それはもう、福島の原発以前から、そういう物質は食材の中にあるものですから、それは言っている基準値の範囲内ということは、健康に影響がないと認識しているということです。
◆奈須 委員 神奈川県の茶葉からも
セシウムが検出されたのはご存知ですか。ちょっとお答えいただけますか。
◎近藤
環境清掃部参事〔
環境保全課長〕 神奈川県の茶葉から、一番茶のところで
セシウムでしたでしょうか、検出されたという報道があったということについては、承知しております。
◆奈須 委員 ここからが陳情を出された皆さんの気持ちを多分、私が、私も一応子どもがおりますので、ただ、一番影響が強いといわれているのが特に6歳以下の
お子さん。特に
甲状腺がんになる影響が非常に大きいので、注意をしなくてはいけないといわれているのは、特に小さな
お子さんですから。私の子どもは、下の子でも18歳、19歳ですから、小さな
お子さんを持っていらっしゃるご家族の方に比べれば、私の心配など比べようもないぐらい心配していらっしゃる状況であるということなので、私がどれほど皆さんの気持ちに立ってお話しできるかわかりませんが、今、大田区で言っているのは、
空間線量が大丈夫ですということだけなのです。
わかりませんけれども、1
ミリシーベルトというラインがあったときに、
空間線量がここなのか、ここなのか、わかりませんけれども、ある程度の余裕があるということを大田区はおっしゃっているのだと思うのですが。この余裕の中で、水を飲み、食べ物を食べ、呼吸をして、暮らしているわけです。しかも泥んこになって遊ぶかもしれない。もしかしたら、その汚い手をこうやって顔の周りにつけてしまったときに、ペロッとなめてしまうかもしれない。あるいは学校のたまり水のヤゴとりのときに、
子どもたちと水をかけ合って、口の中に入るかもしれない。そういういろいろな不安がありながら、この余裕の中で、果たしてうちの子どもは生活できているのかどうかということが気になるから、この陳情をしていらっしゃるのだと思いませんか。
◎近藤
環境清掃部参事〔
環境保全課長〕 陳情の願意というかその趣旨、ご説明の中、私も丁寧に拝読をさせていただいたつもりでございますので、その心中については理解できる部分もあると思います。
◆奈須 委員 何が大切かといえば、そういう中で、大田区でしてあげられることは何かなということを考えることだと思うのです。ここが安全だから、立入禁止をしなさいということではないのです。皆さん、いろいろな生活の
パターンがある。いろいろな生活をしていらっしゃると思います。学校だって、区立の学校に行かせている方もいれば、区外の学校に行っていらっしゃる方もいるし、土日はおばあちゃんのうちに行くので、もしかしたら、もうちょっと遠くまで行っていらっしゃる方もいる。いろいろな生活の
パターンがあると思います。屋内で過ごしている時間が多い方もいれば、そうでない方もいる。
でも、それぞれの皆さんの生活の中で、今、東京都が示している
空間線量に加えて、ほかの影響がうちの
子どもたちにどれほどの影響になるかを知る手だてが欲しいと言っているのです。それは個人の力ではどうもできないらしいと。
例えば、家で使う食材について気をつけることは、大田区には頼みませんよ。どなたも頼んでいない。この陳情の中で、うちの近所は福島県産の野菜を売っているのですけれども、売らないようにしてくださいという陳情はありましたか。ないですよね。それは、皆さんが選んでいるからなのです。でも、選べないものがあるから、選べないものについて、特に大田区に大きくかかわるものについて、大田区にお願いをしているということだと思うのですが。それが給食であり、学校の校庭や公園の庭でありということだと思うのです。違いますか。それをどうにか大田区でしてあげることというのはできないのでしょうか。
◎近藤
環境清掃部参事〔
環境保全課長〕 ご趣旨は理解しております。私どもは、ですから東京都の健安研の数字、これを補完する意味で、
東京工業大学も測定しておりますので、より身近なところで測定をして、その数値について区民の皆様にお知らせをしていくことだと考えております。もう一段、より身近なところでということで3カ所の測定をいたしまして、その数値について公表していく。
測定をするにあたりまして、大切なことは何かといったときには、やはりバックグラウンドが幾つかあって、そしてその変化を見ていって、福島第一原発の影響による、いわゆる人工的な
放射線被曝というものがどうなのかということの変化をちゃんととらえて、それを区民の皆様にお知らせしていくということは、我々は身近な基礎的な自治体としての役割だろうと考えております。
その点から、
東京工業大学という学識のあるところと連携を図って、そして安心できる、少なくとも
放射線量をはかった数値だけを単純に公表するということではなくて、その状況についての評価もしながら、お示しをしていくということが大切なのだと考えて、3カ所の選定をさせていただいた。なおかつ、区長会の動きもあって、東京都が速やかに100カ所を測定するということに相成りましたので、それらのデータとはかり方も共有をしながら、そこをお示ししていくということが区民の皆様に少なからず安心をしていく素材提供になっていくものだと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思っています。
◆奈須 委員 今の質問を受けてなのですけれども、区民は、それでは足りないと言っているわけです。なぜ足りないかというと、生活に合わないということと。もう1点、大田区では、3月16日に
教育委員会が、100ミリまで安全であるという通知文を校長会にも出しているし、
南部スラッジプラントでは非常に高い高濃度の放射線も出ていると。そうした意味では、区内において大丈夫ではないのです。緊急時として取扱わないといけないと考えないのですか。
南部スラッジプラントだけは、では例外になるのでしょうか。あるいは、3月16日に出した
教育委員会の文書は例外になるのでしょうか。
だから、測定してほしいという根拠は、今のデータでは足りないという区民の気持ちと、それに加えて、これまで非常時だということでさまざまな場面で大田区が公表し、また東京都が公表してきたデータを見ていると、これは明らかに緊急時であるという対応になるので、大田区が
放射能災害対応計画を発効しないということ自体が誤りであると考えるのですが、いかがでしょうか。
◎宇佐見 防災・
危機管理担当部長 100
ミリシーベルトまで安全だというのは、
原子力安全委員会が広島、長崎の
被曝データを追跡して、そこで発がんのリスクがほんの少し高まるということで、そういう見解を出したと聞いております。大田区は、今1
ミリシーベルトにも足りないような状況で推移をしております。
防災計画の中では、広範囲に原子力、あるいは放射能の汚染がある場合には、対応すると書かれております。現時点で広範囲にわたる汚染というのはないと認識をしておりますので、
防災計画上の
非常配備体制はとらないという見解でございます。
なお、監視については、昨日もお話ししましたが、続けていて、何かあれば直ちに対応できる、そういう体制を整えているという段階でございます。
◆奈須 委員 100ミリ超えても大丈夫だという文書を、
教育委員会が出すこと自体が異常ではないですか、校長会に対して。
あともう1点答えていませんけれども、
スラッジプラントのところからは異常な量の放射線が検出されているのですけれども、そういうふうに場所において例外を定めてしまうのでしょうか。例えばこういうのというのは、
耐震強度が満たされていない建物が見つかったときに、それがたくさんあるからといって、
耐震強度のラインを低くするようなものだし、例えば
交通事故の
スピード違反を起こしたときに、捕まった段階では基準値以内の速度だったら、幾らその時点で高いスピードを出しても大丈夫という、そうした例にも例えられるような答弁の仕方をなさっていますけれども、そういう例外が許される、そんな恣意的な
放射能災害対応計画だったのでしょうか。
◎宇佐見 防災・
危機管理担当部長 南部スラッジの話ですけれども、確かに値としては高い値が出ております。ただし、それは閉じられた空間と聞いております。我々は
レントゲンを撮りますけれども、
レントゲン室の中では通常よりも高い放射線が出ます。だけれども、それをもって広範囲に汚染があるという人はだれもいないと思うのです。
南部スラッジの場合も限られた空間で出ているものですから、私としては、
レントゲン室の中での話と同じではないかと認識をしております。
◆奈須 委員 認識が甘過ぎです。
レントゲン室の中というのは、
管理区域になっているでしょう。違いますか。あそこは
管理区域ですか、放射線が出るということが想定されている施設ですか。答えてください。
○勝亦 委員長 傍聴人に申し上げます。厳粛にお願いいたします。
委員会条例第5条により、傍聴人は委員会における言論に対して批評を加えること、拍手その他の方法により可否を表明すること、また騒ぎ立てることは禁止されております。委員長の命令に従わないときは、
委員会条例第7条により退場を命じることもありますので、よろしくお願いいたします。
◎宇佐見 防災・
危機管理担当部長 私は例え話として言ったつもりで、
南部スラッジについても、境界地では非常に少ない値になっているという意味で、
レントゲン室という限られた空間では高い値が出るかもしれないけれども、一歩外に出れば通常の線量になっている。
南部スラッジの屋内であれば、そういった高い数値が出たかもしれませんけれども、境界地では平常値に近い値になっているという意味で、例えをしたというふうに、ご理解いただきたいと思います。
◆奈須 委員 だから、一番最初の質問のときに言っているではないですか、
大田区内に例外の場所を設けるのですかと。そんな
例外規定が許されるような
放射能災害対応計画なのだったら、大田区の99%は
例外地域だから、
幾ら放射線量が高くても計画を発効しないと言っているのと同じようなものですよ。何もそんなことを計画には書いてありませんよ。
◎宇佐見 防災・
危機管理担当部長 計画には、広域的な汚染と書かれています。広域かどうかという点、それから汚染があるかどうかという点、その点について、私どもは現状心配ないと考えております。
◆奈須 委員 広域というのは、大田区の中の広域ではなくて、福島県で起きている事故について、大田区まで影響があるということで広域なのではないですか。
◎宇佐見 防災・
危機管理担当部長 大田区の
防災計画でありますので、
大田区内でどうかということが、やはり問題になろうかと思います。福島と大田区と250キロ離れておりますので、その距離の問題もありますし、何より
大田区内での測定値、
大田区内というか、東京都での測定値になりますけれども、そういう測定値が
判断基準になろうかと思います。
◆奈須 委員 だから、そこで
南部スラッジプラントはどうなのよと聞いているわけではないですか。あと、直後にもう高い数値があって、さっきから1年間で換算すると1
ミリシーベルトを超えないようにと、近藤課長は何回もおっしゃっていましたよね。3月16日当時の時点では、1
ミリシーベルトを超えるようなデータもとれています。私も
教育委員会のほうからデータをいただいています。その時点で、直ちに
放射能災害対応計画を発効するべきだったのです。そこで大田区は初期動作がとれなかった。昨日のスピーディーについても、これから国に対して確認をするということをおっしゃっていますけれども、風の影響についても、事故が起きてすぐに東京都に対して確認をしなければいけないのに、確認先もわからないと。こんな計画をつくっても意味ないではないですか。
今おっしゃっていることは、いかに計画を発効させないようにするかということばかりで、区民の皆さんはもう失望していますよ。いい計画があるのに、これをやらないためにつくった計画なのではないかということで。
◎菅野
教育総務部副参事 先ほど来、3月16日の文書についてご指摘をいただいておりますけれども、3月16日に学校長あてに指導課より発出した文書におきましては、東京都
健康安全研究センターのホームページに掲載されていた内容を情報提供したものです。東京都
健康安全研究センターでは、
国際放射線防護委員会が示している緊急時の状況における基準をもとに掲載されたものです。また、指導課は、その時点での数値で年間の
放射線量を積算しまして、1年間仮に屋外にいた場合であっても、
国際放射線防護委員会が示されている平常時の基準1
ミリシーベルトにも満たないため、安全であることを示して、極力、教育活動を通常どおり行うよう通知したものでございます。その後も東京都
健康安全研究センターが公表されているデータを注視しておりますけれども、現在において事故前のデータと変わらない数値で推移していることを加えて、述べさせていただきます。
◎宇佐見 防災・
危機管理担当部長 1
ミリシーベルトというのは、年間を通しての値のことであります。瞬間的にどうかということではなくて、年間を通して1
ミリシーベルトかどうかという判断をしなくてはいけない。そのために私たちはそのデータを注視しているわけです。結果的に、今の時点で0.06マイクロ
シーベルトという値ですから、平常値と全く変わらない値になっております。1年間を通じて見るという観点から見れば、私どもの判断は正しかったと思っております。
◆奈須 委員
教育委員会と環境保全課と防災が答弁がばらばら。1年間で積算したと言ったではないですか、環境保全課は。それが
教育委員会は緊急時だと言いながら、緊急時ではないと防災は言い、瞬間の1ミリを超えない限りは対応しないと言っている。めちゃくちゃですよ、これでは。区民の皆さんだって、こんなのここに来て傍聴を聞いて、何やっているの、大田区というのはばらばらにやっているのではないのと、わかりますよ。
どうなのですか、環境保全課は、
教育委員会と防災課の答弁と違うと思いませんか。昨日から今日まで時間があったのですよ。昨日答弁できないというから、1日待っていたのです。それで十分な答弁が得られないということは、昨日急場のしのぎでつくったとしか思えないではないですか、このシナリオを。それだってちゃんと説明ができていないですよ。
◎近藤
環境清掃部参事〔
環境保全課長〕 1
ミリシーベルトと、それから1から20とかといろいろな基準が出てまいりますけれども、一つの指標値として出ているのは、先ほど申し上げました、年間の1
ミリシーベルトというのは、これは積算量です。ですから、積算量をその時点からあった値を順次低減していきますから、その低減になっていったときの予測値を想定して積算していくもの、これが通常の健安研のやり方です。ですから、宇佐見部長も、それから
教育委員会のほうも、そのことは承知していながらのお話だと私は承知いたしております。
ですから、その意味では、1
ミリシーベルトの取扱いについて、区としての姿勢が全然違うとか、混同しているということではないと、私は理解してございます。
◆奈須 委員 あまりこれ以上言っても、やっていただきたいのは、今が不十分で、やっていただくことで区民の皆さんに安心していただこうと思っている立場と、やりたくないということが前提で、今の状況の中で、いかに区がちゃんとやってきたかをつくろおうとしている話の中ではかみ合わないわけですが、
教育委員会からいただいた3月15日のデータの中には、最大値で0.8というのがあります。これは1時間ごとだから、これがずっと続いたわけではないと思いますけれども、こういうデータが出た時点で、大田区としては何らかの体制をとるということが必要だったと考えます。
これがさらにデータが上ることも考えられたし、下がることも、もちろん考えられたかもしれませんけれども、その時点で、まずい、大変なことだと思ったから、
教育委員会は学校長に対して文書を出したのではないのですか、わざわざ。皆さんが心配するというのがあったから、学校は慌てずに落ちついて、
子どもたちの安全第一で学校教育を行っていただきたいという趣旨があったから、あの文書をわざわざ3月16日の時点で出したのではないですか、どうなのですか。
○勝亦 委員長 答弁の前に、宇佐見担当部長が退席しますので、よろしくお願いします。
(臨時出席理事者退席)
◎菅野
教育総務部副参事 0.8で仮に年間積算しても、1
ミリシーベルトには至らないというところで、その情報をお伝えしてございます。
◆奈須 委員 超えますよね、0.8だと年間で。
◎菅野
教育総務部副参事 0.8マイクロ
シーベルトでございます。
◎下遠野 環境清掃部長 数字のことでいえば、0.8を24時間掛けて、それを365日掛けます。あと屋内か屋外かというあれがありますけれども、それをやれば、大体0.2ぐらいを超えれば1ミリを超えるという数字は出ていますが、先ほどの数字は瞬間の数字だと。健安研は1時間ごとの精緻なデータが出ていますので。0.8が出たというのはちょっとあれなのですが、出たとしても、それは瞬間だと思います。
◆奈須 委員 そんなのはいいのですよ、瞬間だと最初から申し上げているのですから、1時間ごとの計測ですよと。でも瞬間であっても、そうやって年間の積算で考えて超えるのであれば、さあ区民の健康を考えて、どうしようかということを考えるのが普通ではないですか。しかも、こういう文書を出したのは、そういうさまざまなことが予測されるから出したのであって、普通の安全な、こんな
原発事故がないときにこんなデータを出すわけがないではないですか、文書を。そのこと自体がそれなりの危機感を持っていたのだとしたら、なぜ、もう防災部長はいなくなってしまいましたけれども、
放射能災害対応計画は出せなかったのかと思いますし。
教育委員会は、データだけで安全だと繰り返すだけではなくて、もっと子どもの生活を見たときに、どんなふうにリスクが排除できるのかという姿勢で学校教育を行っていただけないのかなと、区民は、皆さん思っていらっしゃると思いますが。
◎菅野
教育総務部副参事 失礼いたしました、訂正いたします。3月15日の時点での、確かに最大の
放射線量は0.8でございましたが、指導課で計算しましたのは、後日の平均の
放射線量1時間当たり0.109で計算をいたしまして、1ミリに満たないという通知を出してございます。
◆伊藤 委員 放射能のことはあまりよくわからないのです、正直言って。にわか専門家みたいな者が今世の中にやたらいっぱい出てきて、間違った情報が出ているのが怖いので、私はあえてそこらには触れないけれども。陳情の中にある学校、保育園や幼稚園、それとか、またほかの陳情では出張所、そういういろいろなところではかってほしいというのがあるのだけれども、はかるとしたらどこを優先してはかるか。どこをはかるのが一番有効なのかというのは、どう認識していますか。
◎近藤
環境清掃部参事〔
環境保全課長〕 ですから今、再三申し上げますが、健安研、それから
東京工業大学というバックグラウンドのある数値があります。そこできちんとはかって、変化を見ていくということが第一に、そこにあります。持ち運び式のところで3カ所はからせていただくわけですが、今のご質問は、どこではかることが適切かというお話ですので、バックグラウンドの値が、その土壌の対象物によっても、性質によっても異なってまいりますので、そこは非常に難しいわけですけれども。陳情の中身からすれば、できるだけ子どもさんが集うような、集まるようなところということは、第一義的には考えられるのかと思っております。
それで、東京都の測定箇所を選定するときにも、学校を入れさせていただいたり、公園を入れさせていただきました。大田区は、測定するところでも公園という位置づけ。それから、大森の地域庁舎は職員のためではないかというご批判をいただくようなこともあるようですが、決してそういうことではなくて、あそこは小さな乳児が集まるような健康診断もある場所でございますので、そういった点からも、そういう場所も適切だろうという判断をして、そこで測定をすることといたしたわけでございます。
◆伊藤 委員 そういうちゃんとした理由をもう少し公表して、その意識はあるよと。ただ、現実的にまだまだ数が足らないというのも間違いないことだし、陳情を出される方の気持ちも当然だと思うのです。だから、はかってあげればいいではないですか、もっといっぱい。実際にはかれない、はかれないというから、自分たちではかりますみたいなことになって、危惧しているような確かでないデータが表に出るとか、風評被害とか、そういうこともあり得ますよ、だれでもかんでもはかっていいということになったら。それが一番怖いことですよ、パニックなんかもそうだけれども。やはり怖いのは、そういう風評です。それがないために、みんなが安心したいと言っているのだから、安心させてあげればいいではないですか。そういう方向には向かっているのですか。
◎下遠野 環境清掃部長 委員のご指摘もございます。私どもも東工大の支援で既にサディスション、助言等を受ける中で、どこをはかろうかという話も進めているところでございますし、今後こうした当面3カ所、それとまた東京都のほうで回数は限られているのですが、プラス5カ所ということでやります。この検査結果も検査方法も、東工大の支援を受けながら、助言を受けながらやってまいりたいと思っていますので、その方法等につきましては、支援を受ける中で適切な対応等をとってまいりたいと思ってございます。よろしくお願いします。
◆伊藤 委員 方法を聞いているわけではなくて、頑張ってやってくださいということをまず一つと。
あと一番心配しているのは、その数値をはかって、もし万が一にも危険な数値が出た場合、そういうときにどういう対応をするかなのです。はかって安心できれば、それにこしたことはないけれども。もしもはかったけれども、危険だという数値が出たときの対処というのは、どうするのですか。
◎近藤
環境清掃部参事〔
環境保全課長〕 私どもは、3カ所を定点観測ということできちんとやっていきたいと思います。ですから、その変化を見きわめて、その変化になっていくその影響が福島第一
原子力発電所の影響だということがはっきりとわかってくれば、それは区民への健康というものが第一ですので、それはもう最優先で所要の対策をとっていくということと認識しております。そのために今、先ほど来申し上げました、毎日の観測についてきちんと注視をしていくということを継続して、防災危機管理担当とも共同しながら、所要の対策をとっていくということだと認識してございます。
◆伊藤 委員 それが大事だと思うのです。測定は当然だけれども、測定に対して、その結果に対して対処することも同時に考えておかないと、こういう結果のときにはこうする、こういう結果のときにはこうするということがあって、それは当然セットで考えられなければ意味がない。測定することが目的ではないのだから、安心することが目的なのだから、そこまできちんと、同時に検討を進めていただきたいと要望します。
◆岡元 委員 区の3カ所と、それから東京都がやってくださる5カ所は、大気中の測定ですね。土壌の測定とかプールの水の測定というのは入っていないと思うのですけれども、それについてはいかがですか。
◎近藤
環境清掃部参事〔
環境保全課長〕 土壌の調査というときに、よく皆様方がおっしゃられるところは、土を5センチぐらい掘って、その土を採取して、そこにあるベクレル数が幾つかというのをお調べになることだと思います。今回予定しておりますのは、小さな子どもさんが公園などで遊ばれるときに、地表面の近くのほうが降下物も多くなって、
放射線量が高いということもございまして、5センチの高さで測定をして、土壌の調査にかえるという趣旨で、全箇所をやる予定でございます。それも、東京都環境局のほうも同じような考え方でございまして、都内100カ所でやるものも、5センチの高さと1メートルの高さで測定をすると聞いておりまして、その実施がなされるものと思っております。
大田区の場合は、何度も繰り返して申しわけございませんが、5センチと50センチと1メートルの高さで定点観測をしていきたいと考えてございます。
水についてのご質問でございますが、プールの水については、現段階ではその予定がないということでございますので。
◆岡元 委員 昨日からお隣の品川区で、
小中学校と幼稚園・保育園、それから公園の土壌測定、そして学校プールの2カ所ずつ測定ということで、品川はローテーションを組んで、全
小中学校、また幼稚園・保育園、公園もやるということなのです。プールについては2カ所やって、その結果問題がなければプール開きをするという、それは品川区の見解だと思いますが。
要するに、今週はどこどこの公園をやってもらった、先週はどっかの小学校でやって安心だった。こういう安心を積み重ねていくということは非常に重要なことだと思いますので、そういった定点の測定ということも必要だと思いますけれども、
大田区内全体が、一度は見てもらって問題がなかったのだとなると、その後一度は自分のところをやってもらって問題がなくて、例えば区内で離れたところでその後測定が続いたとしても、問題がなかったら、安心をされるのではないかと思うのですけれども、そういった考えはありませんでしょうか。
◎近藤
環境清掃部参事〔
環境保全課長〕 できるだけ身近なところに、だんだん測定をというお話だと思います。大田区は今3カ所、それから東京都ので5カ所で、合計8カ所。もう少し身近な幼稚園や学校など、それぞれのところとでというお話だと思います。まずはそこの、測定を我々が計画しているところを踏まえまして、次のステップについては十分に検討していきたいと思っておりますし。同時に、はかるときに、いわゆるサーべイメーターがどういうものかによっても違いますし、それから、はかる場所によってもその値がずんと違ってまいりますので、その数値の信頼度を上げていくためにどういう工夫が必要かというところは、
東京工業大学のご意見も伺いながら、それは今後の検討にしていきたいと思ってございます。
◆岡元 委員 そうしますと、段階的にということで、まずは今この段階で、今後は、今申し上げたように、区内全域やっていくという考えがあるということですか。
◎下遠野 環境清掃部長 全域かどうかというのは、全体として、今の段階では申し上げることはできないのですが、先ほどから繰り返しになります、東工大の既に助言等をいただいている中で、東工大のやはり精緻な計測機器がございます。東工大の数値も健安研の数値と同様でございまして、現段階では平常時と同じ程度のものという認識がある中で、現段階におきまして3カ所という形をとってございますが、監視体制は継続的に今後もやってまいりますので、その中で助言等を受けながら、そうした考えも出てくれば、そのような対応も適切にとらせていただきたいというところでございます。
◆森 委員 昨日は高熱で休んでしまいまして、申しわけございません。
昨日も出たかもしれないのですが、区民の方が大変心配をされているのは、やはり
子どもたちが直接触れる土ですとかプールの水だと、今、岡元委員も言っていたのですけれども。その中で、先ほど5センチ、50センチの計測を大田区で行うと言っていたのですが、植物からは、葉っぱによっては本当に放射能を吸収しやすい茶葉ですとか、そういったものでも神奈川でももう検出をされているということは、やはり雨にも含まれて、この大田区にも降り注いでいるというのは本当に保護者の方のご心配だと思うので、そういった面では、しっかりと土壌、土ですとか、砂場についても行っていただきたいと思いますが、それについては。
◎近藤
環境清掃部参事〔
環境保全課長〕 正直申し上げまして砂場は、要するに定点観測が非常に難しい箇所でございます。子どもさんがちょっといじっただけで、その値がうんと変わってしまったりしますので。問題は、
放射線量が、要するに降下してくるものが変化があるのかないのかということを見ていくことが非常に大切なことでございまして、そこの物質がどれぐらい
放射線量があるかというのは、それははかればすぐ出てくるわけです。それが福島第一原発の影響なのかどうかというのは、それはわからないわけです。つまりは、自然界にあるものがもともとの値が出てくれば、それは日常の生活の中で問題がない値だと考えてございます。そういったことも配慮しながら、調査をする箇所については選定していかなければいけないものだと、私どもは理解しているところです。
したがいまして、土壌の調査と砂場ということについては、そういうことでございますが。それに相当するものとして、今サーベイメーターでわかるのが、5センチぐらいの高さではかって、低いところではかれば、小さな子どもさんが転がりながら遊ぶような環境でも、どのぐらいの値なのかなということはわかっていくわけでございますので、そういった意味で、5センチの高さを測定地点として選ばさせていただいたものでございます。
○勝亦 委員長 10時から、こども文教委員会が始まりますので、飯田学務課長、小黒
指導課長、菅野副参事、薄根保育サービス課長はそちらに出席しますので、ご了承願います。
(臨時出席理事者退席)
◆森 委員 本当にできるだけ地表面で、子どもが直接触れるものに関して、安心を得られるような調査をお願いしたいことと。
あと先ほど、数値の信頼度というお話がありまして、本当にガイガーカウンターもピンからキリまであって、そういった中で、本当に正しくない数値がひとり歩きをすることのないように、やはり行政がしっかりと安心できる数値を公表していくことが重要だと思っておりますので。そういった中で、本当に生活に一番身近な大田区だからこそ、より本当に区民の方の知りたい情報、しっかりと正しい情報を出していただくように、本当に大田区全域での調査をお願いしたいと要望させていただきます。
◆奈須 委員 本当はこどもの関係の方に聞いていただきたかったのですけれども。一つ、はかる、はかれないは別にして、今回の陳情を出したことの大きく区民の方たちが期待していることは何かということをわかっていただきたいのが、区が今の状況が安全で問題ないと思って区民サービスを提供するのか。その影響はいろいろあるかもしれないけれども、できるだけリスクを減らしてあげようと。いずれにしても、原発という事故が起きてしまったということは非常時、普通ではあり得ないことです。
原発事故が起こると思って、私たちは原子力発電をお願いしてきたわけではないし、自分たちで選択してきたわけでもないと。
そういうときに、場合によってはその放射能の影響を受けるかもしれない状況があるから、基準値内ではあっても、できるだけ子どもの生活は気をつけてあげようと思って区がサービスを提供していただいているのと、
原発事故はなかったものとしてやっているのとでは、全然違うのです。今、区民の皆さんが感じているのは、3月11日の地震の後の
原発事故はなかったものとして、区政が粛々と、淡々と行われていることについて危機感を持っているわけです。
だから、例えば私などは
原発事故の直後に雨が降っていて、今も雨だとみんなすごく気をつけますけれども、当時はもっとセンシティブだったときで、そういうときに平気で保育園のお散歩で保育士さんが
子どもたちをぬらしているわけです。あれって、これ、どうしてそういう配慮ができないのだろうと。大田区としてきちんと言ってもらえてないのかなというのもあるし、それはいろいろな場面で起きます。だからヤゴとりの問題もそうだったのです。もう
教育委員会はいなくなってしまったから、あれですけれども。
大丈夫ですと言ったとしても、あれは水がたまっているから、どうなのだろうと。新たにきれいにしたところに基準値を、検出されていない水道水を入れることについて心配なさっている保護者の方というのは、ほとんどいらっしゃいませんよ。でも、あの粉じんがこちらに来たかもしれない時期にも、水をたたえていたプールの中に
子どもたちを入れてしまうことは、どうなのだろうというときに、区は問題ないで切り捨ててしまう。だから、区が少しでもリスクを減らせるスタンスに立っていただけるかどうかというのがこの陳情の趣旨で、もしかしたら
空間線量というのは、保護者の中にはご自分でガイガーカウンターだって買って、チェックしていらっしゃる方もいるわけです。はからなくてもいいと言っているわけではないですよ。でも一番期待したいのは、そういうふうに少しでもリスクが高くなることについて、大田区は大田区の
子どもたちを守るんだというスタンスで、いろいろなサービスをもう1回新たな目で点検していただけるかどうかということなのです。
そこを本当は、ごめんなさい、私10時前に言えばよかったのですけれども、保育サービス課であり、
教育委員会に対して、認識してもらいたいわけです、この陳情がどうして出されたかという意味を。安全だと聞きたいわけではないわけ。安全だって、やはりリスクは高まるかもしれないわけではないですか。基準値だって、20だって、100だって、我慢しろというのが政府のスタンスでしょう、非常時には。だから、その認識というのは、どうしたら持っていただけるのですか。
◎近藤
環境清掃部参事〔
環境保全課長〕 事故がなかったものという認識は全くございません。事故があったわけですので。ですから、
健康安全研究センターも測定を1時間ごとにやって、それを公表するようになってきているわけでございます。ですから、関係する行政機関は、注視をずっと続けております。大田区にしてみれば、区民の皆さんが安心ができる材料を提供していくのは、もとよりの話でございます。
ですから、我々が今できる範囲の中において、何回も繰り返しますが、健安研の数字を基礎としまして、あそこが定点で観測をして、変化を厳密に調べております。
東京工業大学もそうであります。それでより身近なところで大田区もはかって、つくり出していこうということに踏み切らさせていただきまして、このようなことにしておるわけでございます。ですから、そういった意味では、区民の皆さんの安心をつくるという意味では、
奈須委員のお言葉を借りれば、リスクを減らしていくということにつながるものだと理解してございます。
◆奈須 委員 ですから、それが測定したり、注視したりすることではないのです。先ほど申し上げたように、雨の日の対応はどうなっているかとか、ヤゴとりについての配慮はどうなっているかとか。自治体によっては、ヤゴとりを中止したところもあります。それから、給食の食材の公表を積極的に行えるかとか、あるいは水筒を持っていきたいという保護者に対して、持っていっていいですかの前に、自分たちで水道水が心配な場合には水筒を持ってきてもいいのですよと言えるかどうか。これは、大田区の保育園だって、学校だって、対応がばらばらですよ。お母さんたちは、周りのお母さんたちとの人間関係の中で、言って大丈夫かしらと不安に思いながら、それでも勇気を出して言ってみたら、だめだと言われたこともあるというのが現状ですよ、大田区の。それがなぜ、
子どもたちのリスクを少しでも排除するためにやっていることになりますか。ならないですよ。
だから、私は余計な負担を保護者の方にかけてもらいたくない、このことに関して。保護者間で、あのお母さん、ちょっと神経質過ぎるのではないかと言われている人たちがいるということについて、どう思われますか。当然の親の気持ちだとは思いませんか。
◎近藤
環境清掃部参事〔
環境保全課長〕 個々の施設管理の場面においては、できるだけきめ細かな、それぞれの所属長が対応されているものだと理解しておりますが。しかしながら、この事態というのは、ある意味では非常にすべてが初体験なことでございます。ですから、前に向いていくということで、理解をしていただくための我々は
東京工業大学とも連携をしながら、放射線について学ぶ機会なども設けさせていただいているところでございます。そういうことを通じながら、やはり職員個々も放射線についての認識を深めながら、区民の皆様に対しての適切な接し方、あるいは説明の仕方というものを講じていく必要があるのかなと、私は私の立場でそのように感じているところでございます。
◆犬伏 委員 聞いていると、本当に火星人と話をしているみたいで、日本語でしゃべっているのが、びっくりしてしまうのだけれども。適切でないから、陳情が出てくるわけですよ。皆さんが勘違いをしているのは、もう耳にたこができていると思うけれども、皆さんは区長に雇われているのではないのです、部長に雇われているのではないのです。区議会議員に雇われているのではないのです、区民の皆さんに雇われているのです。区民の皆さんが忙しいから、こんな難しいことはわからないから、
環境保全課長は環境保全のことをやってよと。そう税金から給料をもらって、雇われているのです。雇われているのは、区民なのです。
その雇い主が、あなたたちおかしいのではないかと、雇っている人たちに文句を言ってきているのが陳情でしょう。我々は、その雇い主たちから、私たちは見に行けないから、社外取締役として、代弁として言ってちょうだいと言われているわけだから。今まで20年間ずっと、何か雇い主と代弁者がなかよしこよしになってしまったから、あまり機能していなかったのだけれども。どうか、それぞれの職員の皆さんが区役所を守るのではなくて、区長を守るのではなくて、区民を守るのだという認識をもうちょっと持ってほしいのです。