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  1. 大田区議会 2008-03-25
    平成20年 第1回 定例会-03月25日-05号


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    最終取得日: 2021-10-03
    平成20年 第1回 定例会-03月25日-05号平成20年 第1回 定例会 平成20年第1回定例会 大田区議会会議録 第5号 3月25日(火曜日)  出席議員(50名)   1 番 永井敬臣       2 番 近藤忠夫       3 番 田中一吉   4 番 河津章夫       5 番 水井達興       6 番 海老澤信吉   7 番 松原秀典       8 番 高瀬三徳       9 番 安藤 充   10 番 岸田哲治       11 番 大森昭彦       12 番 松原茂登樹   13 番 伊藤和弘       14 番 塩野目正樹      15 番 湯本良太郎   16 番 鈴木康文       17 番 押見隆太       18 番 鈴木隆之   19 番 溝口 誠       20 番 荒川善夫       21 番 高橋 博   22 番 飯田 茂       23 番 冨田俊一       24 番 清波貞子   25 番 古山昌子       26 番 渡部登志雄      27 番 松本洋之   28 番 丸山かよ       29 番 岡元由美       30 番 勝亦 聡   31 番 山崎勝広       32 番 岸田 正       33 番 都野圭子   34 番 木村 勝       35 番 柳ヶ瀬裕文      36 番 黒川 仁   37 番 森  愛       38 番 荒木秀樹       39 番 犬伏秀一   40 番 奈須利江       41 番 野呂恵子       42 番 西村健志郎   43 番 佐藤 伸       44 番 清水菊美       45 番 菅谷郁恵   46 番 黒沼良光       47 番 金子悦子       48 番 和田正子
      49 番 藤原幸雄       50 番 大竹辰治                ――――――――――――――――――――  出席説明員   区長            松原忠義    副区長           野田 隆   副区長           秋山光明    経営管理部長        清水 繁   経営管理部特命担当部長   森  透    空港臨海担当部長      藤田正人   区民生活部長   危機管理担当部長兼務    遠藤 久    産業経済部長        中村文夫   保健福祉部長        本間敏幸    高齢福祉担当部長      中山政昭   保健所長   地域保健担当部長兼務    三好温子    こども育成部長       金澤 彰   まちづくり推進部長     石田隆則    交通事業本部長       赤阪英夫   清掃部長          平野 壽    大田北地域行政センター長  澤田泰博   大田南地域行政センター長  根本 敦    大田東地域行政センター長  堤 正廣   会計管理者         高橋幾夫    経営管理部総務課長     伊藤勝康   経営管理部企画財政課長   川野正博    教育長           細島德明   教育委員会事務局次長    佐藤喜美男   教育委員会事務局庶務課長  平山政雄                ――――――――――――――――――――  出席事務局職員   局長       大久保一成        議事担当係長   大谷 隆   議事担当係長   石山雅弘         調査担当係長   村野 仁 議事日程第5号  平成20年3月25日  午後1時開議 第1   第 48 号議案 平成19年度大田区一般会計補正予算(第6次)  第2   第 1 号議案 平成20年度大田区一般会計予算   第 2 号議案 平成20年度大田区国民健康保険事業特別会計予算   第 3 号議案 平成20年度大田区老人保健医療特別会計予算   第 4 号議案 平成20年度大田区後期高齢者医療特別会計予算   第 5 号議案 平成20年度大田区介護保険特別会計予算  第3   20第16号 保育室と認証保育所の補助金に関する請願  第4   第 49 号議案 大田区立保健所使用条例の一部を改正する条例   第 50 号議案 大田区立地域行政センターにおける試験検査等の使用料及び診断書等の手数料に関する条例の一部を改正する条例  第5   議員提出第5号議案 大田区議会議員の報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改正する条例  第6   人権擁護委員候補者の推薦について  第7   教育委員会委員の任命に伴う区議会の同意について  第8   委員会継続審査要求  第9   常任委員会及び議会運営委員会特定事件継続調査要求  第10   特別委員会継続調査要求 第5号追加の1  平成20年3月25日  午後1時開議  第1   教育委員の任命同意を起立により採決することを求める動議                ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~                       午後1時3分開議 ○永井 議長 ただいまより本日の会議を開きます。               ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○永井 議長 事務局長に諸般の報告をさせます。                    〔大久保事務局長朗読〕 1 議案の追加送付について 2 教育委員会委員の任命に伴う区議会の同意について 3 人権擁護委員候補者の推薦について                ――――――――――――――――――――                                        19経総発第11846号                                        平成20年3月25日  大田区議会議長    永 井 敬 臣  様                                 大田区長  松 原 忠 義                 議案の追加送付について  平成20年第1回大田区議会定例会に付議する次の議案を別紙のとおり追加送付します。   第 49 号議案 大田区保健所使用条例の一部を改正する条例   第 50 号議案 大田区地域行政センターにおける試験検査等の使用料及び診断書等の手数料に関する条例の一部を改正する条例                ――――――――――――――――――――                                        19経総発第13210号                                        平成20年2月25日  大田区議会議長    永 井 敬 臣  様                                 大田区長  松 原 忠 義              教育委員会委員の任命に伴う区議会の同意について  大田区教育委員会委員細島德明は、平成20年3月25日付けで辞職します。  つきましては、この後任として下記の者を平成20年3月26日をもって任命したいので、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条に基づく区議会の同意方、よろしくお取り計らい願います。  なお、下記の者は、平成20年3月25日付けで大田区を退職いたします。                       記  同意を得たい者の氏名    清 水  繁(経歴書添付)                ――――――――――――――――――――                                        19経広発第13210号                                        平成20年2月25日  大田区議会議長    永 井 敬 臣  様                                 大田区長  松 原 忠 義                 人権擁護委員候補者の推薦について(依頼)  このことについて、平成20年7月1日付け委嘱予定の新任候補者として、下記の者を推薦したいので、人権擁護委員法第6条第3項の規定に基づき議会の意見を求めます。                         記  1 候補者氏名 ┌──┬─────────┬───────────────┬────┬──────────┬────┐ │番号│ 氏  名    │  住    所       │職業  │生年月日      │任用の別│ ├──┼─────────┼───────────────┼────┼──────────┼────┤
    │ 1│こいずみ けんこう│●●●●●●●●●      │● ● │●●●●●●●●●●│新 任 │ │  │小泉   顕宏  │               │    │          │(増員)│ ├──┼─────────┼───────────────┼────┼──────────┼────┤ │ 2│ぬかだ みつお  │●●●●●●●●●●●●●●●│●●●●│●●●●●●●●●●│新 任 │ │  │額田  光雄   │               │    │          │(増員)│ └──┴─────────┴───────────────┴────┴──────────┴────┘  2 添付書類     候補者経歴書 各1通               ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○永井 議長 これより本日の日程に入ります。  日程第1を議題といたします。                    〔大久保事務局長朗読〕 △日程第1  第48号議案 平成19年度大田区一般会計補正予算(第6次)(委員会審査報告)                ――――――――――――――――――――                   総務財政委員会審査報告書  本委員会に付託された議案は、審査の結果、下記のとおり決定したので報告する。   平成20年3月10日  大田区議会議長 永 井 敬 臣 様                                総務財政委員長 海老澤 信 吉                         記 ┌───────────────────────────────────────┬─────────┐ │            議  案  名                    │  結 果    │ ├───────────────────────────────────────┼─────────┤ │第 48 号議案 平成19年度大田区一般会計補正予算(第6次)           │原案可決     │ └───────────────────────────────────────┴─────────┘                ―――――――――――――――――――― ○永井 議長 総務財政委員長の報告を求めます。                  〔6番海老澤信吉議員登壇〕(拍手) ◎6番(海老澤信吉 議員) ただいま上程されました第48号議案 平成19年度大田区一般会計補正予算(第6次)につきまして、所管総務財政委員会における審査経過並びに結果のご報告をさせていただきます。  初めに、主な質疑を申し上げます。  昨年の10月に制度改正が行われた関係で、これまでの信用保証料補助から利子補給へと変更したとのことだが、債務負担をとる根拠について伺いたいとの質疑に対し、利子補給については6か月を単位として年2回行っている。昨年の10月分から今年の3月分までの利子補給については、翌年度予算での執行となることから債務負担が必要となるものであるとの答弁がありました。  半年ごとに利子補給をするとのことだが、金利の変動についてはどのように考えているのかとの質疑に対し、表面利率は半年ごとに見直しをしていくルールづくりをしている。現在、短期プライムレートの最頻値は1.875だが、利率が大幅に変動した場合には表面利率の見直しを考えている。利子補給については、社会情勢や景況を見極めた上で判断したいとの答弁がありました。  利子補給に切り替えたことによるメリットについて伺いたいとの質疑に対し、今回の改正は、信用保証制度が改正され、責任共有制度が導入されたことに伴い、区の融資あっせん制度の大幅な見直しを図り、これまでの信用保証料補助相当分を利子補給という形に置き換えたものである。利子補給をすることによって、国のセーフティーネット保証の登録を受けた場合、信用保証協会から別枠での融資や信用保証率の減額などのメリットが受けられるとの答弁がありました。  以上の後、討論を行いましたところ、第48号議案に対し、全員賛成の態度がそれぞれ表明されました。  その際、高どまりを続ける原油価格や原材料費の高騰など、中小企業を取り巻く状況が厳しさを増している中にあって、融資限度額の拡大を図るなど、中小企業融資の充実を実行したことは評価すべきことである。債務負担行為の設定をしなければ、毎年度申請を受け付け、そのたびに区が決定をする必要があること、また、社会経済状況を受けた申請件数の伸びに対する事務負担増を考えれば、今回の補正はいたし方ないと考える。しかし、これらのことは、所管部局が制度の変更をした時点で十分想定可能であったはずである。また、制度設計をする段階で事務処理についても詳細に検討すべきであり、あわせて予算当局との連絡調整を行っていれば、5次補正や当初予算にも債務負担の設定ができたはずである。このことを教訓に、全庁的にも気を引き締めて事務の執行に当たる必要があることを指摘しておきたい。なお、利子補給をはじめ、中小企業に対する支援に対しては、一般財源、すなわち区民の貴重な税金が充てられていることを利子補給を受ける方も認識できるような制度にしておく必要もあり、産業経済部においては、そのことを踏まえて事業の一層の推進を図っていただきたいとの意見・要望がありました。  そのほか、今回利子補給ということだが、他区においては信用保証料の補助も含め両方行っているところもあるので、信用保証料の補助と利子補給をあわせてやることを強く求めたいとの意見がありました。  以上の後、採決を行いましたところ、第48号議案は全員異議なく原案どおり決定いたしました。  以上、所管総務財政委員会における審査経過並びに結果のご報告といたします。(拍手) ○永井 議長 本案については討論の通告がありませんので、これより採決いたします。  本案に対する委員長の報告は原案可決であります。本案は委員長報告のとおり決定することにご異議ありませんか。                   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○永井 議長 ご異議なしと認めます。よって本案は委員長報告のとおり決定いたしました。               ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○永井 議長 日程第2を議題といたします。                     〔大久保事務局長朗読〕 △日程第2  第1号議案 平成20年度大田区一般会計予算ほか4件(委員会審査報告)                ――――――――――――――――――――                   予算特別委員会審査報告書  本委員会に付託された議案は、審査の結果、下記のとおり決定したので報告する。   平成20年3月21日  大田区議会議長 永 井 敬 臣 様                                予算特別委員長 岸 田 哲 治                    記 ┌───────────────────────────────────────┬─────────┐ │            議  案  名                    │  結 果    │ ├───────────────────────────────────────┼─────────┤ │第 1 号議案 平成20年度大田区一般会計予算                  │原案可決     │ │第 2 号議案 平成20年度大田区国民健康保険事業特別会計予算          │         │ │第 3 号議案 平成20年度大田区老人保健医療特別会計予算            │         │ │第 4 号議案 平成20年度大田区後期高齢者医療特別会計予算           │         │ │第 5 号議案 平成20年度大田区介護保険特別会計予算              │         │ └───────────────────────────────────────┴─────────┘                ―――――――――――――――――――― ○永井 議長 予算特別委員長の報告を求めます。                   〔10番岸田哲治議員登壇〕(拍手) ◎10番(岸田哲治 議員) ただいま上程されました第1号議案 平成20年度大田区一般会計予算ほか4件につきまして、予算特別委員会における審査経過並びに結果のご報告をいたします。  本委員会は、今定例会に提出されました平成20年度予算5件の議案審査のため、去る2月28日、委員49名の構成により設置されました。同日、直ちに正副委員長の互選を行いました。  3月7日には、経営管理部長から総括説明を受け、11日から21日まで8日間にわたり集中して審査を行いました。  なお、質疑等の内容につきましては、この際報告を省略させていただきますので、ご了承願いたいと思います。  各会計予算の質疑終結の後、佐藤 伸委員ほか7名から、平成20年度大田区一般会計予算の編成替えを求める動議が提出されました。この動議につきましては、提出者による説明の後、採決を行いましたところ、賛成者少数で否決されました。  次に、平成20年度予算5件の討論を行いましたところ、それぞれ反対、賛成の態度表明があり、その後、採決を行いました。  結果、第1号議案 平成20年度大田区一般会計予算、第2号議案 平成20年度大田区国民健康保険事業特別会計予算、第3号議案 平成20年度大田区老人保健医療特別会計予算、第4号議案 平成20年度大田区後期高齢者医療特別会計予算、第5号議案 平成20年度大田区介護保険特別会計予算のすべての議案につきまして、いずれも賛成者多数により原案どおり決定いたしました。  以上、予算特別委員会における審査経過並びに結果のご報告といたします。(拍手) ○永井 議長 これより討論に入ります。  本案については、和田正子議員、高瀬三徳議員、野呂恵子議員、高橋 博議員、西村健志郎議員、都野圭子議員、奈須利江議員より通告がありますので、順次これを許します。  まず、48番和田正子議員。                   〔48番和田正子議員〕(拍手) ◆48番(和田正子 議員) 私は、日本共産党大田区議団を代表して、ただいま上程されました第1号議案 2008年度(平成20年度)大田区一般会計予算、第2号議案から第5号議案の特別会計に反対の立場から討論を行います。  まず、第1号議案 2008年度大田区一般会計予算についてです。  松原区長が初めて行った予算編成で、妊産婦健康診査の公費負担2回から14回への大幅拡充や災害時要援護者対策として家具転倒防止金具支給コミュニティバス運行事業の導入、障害者ケアホーム、ショートステイの整備補助、(仮称)久が原一丁目認可保育園の建設、商店街装飾灯整備助成の拡充など、区民の要望にこたえたものであり評価できるものです。  歳入の特別区税719億円余、前年度比30億円余は定率減税廃止などによる区民増税であり、特別区交付金711億円余は大企業が利益を上げていることによるものです。区民の生活実態は、年金、医療、介護の改悪、障害者自立支援法など、負担増と社会保障の切り捨てでますます厳しくなるばかりです。商店や中小企業には、鋼材や原油の高騰が深刻な営業に追い打ちをかけています。影響調査と区独自の対策は待ったなしの課題です。武蔵新田商店街では、この3か月間に5軒の商店がシャッターをおろしました。年金だけでは生活ができないと、高齢者が昼も夜も働かざるを得なくなっています。住民の福祉の向上という地方自治体の役割が今ほど大田区に求められているときはありません。  予算に反対する第1の理由は、財政的には十分に区民生活を支援できるのに、区民のためには使わず、その多くを積立金として積み立てる予算編成となっていることです。2008年度末見込みで983億円余にも上ります。必要な積み立てに反対するものではありませんが、必要のないところへの積み立てはやめるべきです。公共施設整備資金積立金は、学校などの改築・改修計画を具体的に立てて、区民に説明責任を果たすべきです。また、開発などとは切り離して積み立て、負担の公平性からも後年度事業として必要な起債活用をすべきです。羽田空港跡地の取得については、約束どおり東京都が取得するよう強く働きかけ、大田区が買う必要のない積み立てはやめて、区民生活に回すべきです。  第2の理由は、大田区が率先して官製ワーキングプアを生み出していることです。保育園や高齢者の介護施設、障害者の福祉施設などは民間委託、指定管理者制度の活用で、働く職員は派遣職員や契約職員など不安定雇用、低賃金で働いています。年収が100万円から200万円台で何年働いても給料が上がらない、少ない職員で夜勤も多いなどを理由に離職者が多く、待遇改善が求められています。日本共産党の志位和夫委員長の日雇い派遣などの労働問題を取り上げた国会質問や国民の世論と運動が、キヤノンやいすゞ自動車など大企業が派遣労働者を正社員や直接雇用に切り替えるという方向に動かしました。大田区もこれ以上官製ワーキングプアを生み出さないためにも、保育園などの民間委託をやめるべきです。また、既に民間委託された施設で働く職員の待遇改善を早急に行うべきです。  反対する第3の理由は、区民が望んでいない開発を進め、区民の税金が無駄に使われようとしていることです。糀谷駅前再開発は反対者がいるのに強引に進めようとしていますが、あくまでも住民合意で行うべきで、住民合意がないのに積み立てるのは、住民を無視していることになります。開かれた区政と言いながら、大森北一丁目開発のように区民に隠しながら水面下で物事を進めるやり方は絶対に許されません。新空港線「蒲蒲線」は区内の駅には停車しないなど、区民にとって便利にはならない、まちが活性化する保障もない、赤字になったときだれが責任をとるのかもあいまいです。区民の血税が無駄遣いされかねないこの事業は、区民の暮らしが大変な今、行うべきではありません。また、議員の海外視察、同和事業等も中止すべきです。  日本共産党大田区議団は、区民の願いを実現するために一般会計予算の編成替えを求める動議を提出しました。高齢者の孤独死をなくすためにおはよう訪問事業の新設、子育て支援のために保育室の運営費補助、保護者負担軽減補助の拡充、出産こども一時金事業の拡充、区民の健康を守るためにアスベスト健康調査の増額、商店や中小企業支援のためにクリーニング業原油高助成制度後継者育成支援制度、「ポケット労働法」配布事業の新設、商店街装飾灯整備助成の拡充などです。ほかにも障害者の作業所への送迎バス導入やケアホームの拡充、要約筆記・OHPの無料使用、分娩中止を予定している蒲田総合病院に中止をやめるよう働きかけをすること、国や都に地域医療体制確保に責任を持つよう求めるべきです。これらの事業は、区がやろうと思えば十分にできたものでした。日本共産党大田区議団は、引き続き実現させるため力を尽くします。  国民健康保険事業特別会計、老人保健医療特別会計については、後期高齢者医療特別会計との関係から反対です。  後期高齢者医療制度は75歳以上の高齢者を後期高齢者と勝手に決めつけ、全員から健康保険料を徴収する、年金から天引きをする、扶養家族にもなれないなど、75歳で線引きをして差別医療を行うものです。75歳以上の高齢者のもとに新しい後期高齢者医療被保険者証が届き始めてから問い合わせが殺到して、大田区にも幾ら電話をしてもつながらないと窓口がパンク状態です。全国でも同様です。「年寄りを厄介者扱いする、その発想が頭にくる」と怒りの声が上がるのも当然です。朝日新聞には「有無を言わさず、『あの世に早く行け組』に編入される感じだ」という投書も載っていました。制度の見直しや中止を求める署名は500万人分を超え、地方議会の意見書は530以上の自治体で可決されています。高齢者の命をおろそかにする後期高齢者医療制度は中止・撤回しかなく、反対です。  介護保険については、特に制度変更されてから、保険料あってサービスなしの状況になりました。介護度が軽い方からはベッドや車いすが取り上げられ、生活援助も利用できなくなりました。厚生労働省から、同居家族がいるということで機械的に生活援助サービスを打ち切ることのないように、個々の利用者の状況に応じて判断するよう通達がありました。区は、通達が出される以前から一律、機械的に判断しないように周知したと答弁しましたが、では、なぜ困っている区民がたくさん出ているのでしょうか。介護の現場では、大田区が認めてくれないというのが実態です。早急に改善を求めます。  低所得者の保険料や利用料の減免制度、区独自の介護ベッドや車いすレンタルへの助成、生活援助への助成も求められています。介護現場の人材確保や待遇改善も緊急課題です。日本共産党も指摘しましたが、与党からもこの点については指摘されました。国に対して改善を求めると同時に、大田区が独自に支援すべきです。やる気になれば財政的には十分可能なのですから、地方自治体として住民の福祉の増進という本来の役割を果たすべきです。  以上で討論を終わります。(拍手) ○永井 議長 次に、8番高瀬三徳議員。                  〔8番高瀬三徳議員登壇〕(拍手) ◆8番(高瀬三徳 議員) 自由民主党大田区議団を代表し、ただいま上程されました第1号議案 平成20年度大田区一般会計予算及び第2号議案から第5号議案に至る特別会計予算すべての議案に賛成し、その立場から討論を行います。  我が国の経済情勢は、アメリカ経済の景気後退への懸念が広がる中で、景気の減速を示す指標が相次いで発表され、戦後最長の景気拡大に変調の兆しがあらわれております。震源となったサブプライムローンの問題によって、金融・株価市場が不安定化し、実体経済にも悪影響を与え、原油高や食品価格などの生活関連物資の相次ぐ値上げなど、個人消費にも影響を与える情勢となっております。  こうした国内経済の状況は、大田区においても、区税収入や特別区交付金、地方消費税交付金などの歳入にも今後影響があらわれてくるものと考えられます。また、現在国会で議論されております道路特定財源の行方によっては、区民生活の安全・安心の維持、確保にも厳しい財政運営を強いられることも予想されます。  また、地方分権改革は第2ステージに入り、地方分権改革の推進の流れが一層加速されることが予想されます。地方分権改革は、明治の近代化と戦後の新たな民主主義に次ぐ第3の改革と言われている国家システムの大改革であります。したがって、区民、議会、行政が一体となって議論し、進めていかなければなりません。  昨年は、地方分権改革推進委員会から5月に「基本的な考え方」、11月に「中間的な取りまとめ」が公表されました。その中では、地方分権改革が「自治行政権のみならず自治財政権、自治立法権を有する完全自治体を目指すべき取組みである」旨、明記されました。一方、東京自治制度懇談会からは「東京自治制度懇談会 議論の整理」が、特別区制度調査会から「『都の区』の制度廃止と『基礎自治体連合』の構想」が昨年末に相次いで公表されました。残念ながら、その内容から導き出される特別区の将来の姿は、完全自治体の実現には遠く及ばないものではないかと思います。しかしながら、これらの国、都などの研究と整理をただ受け身に待つだけではなく、大田区の未来は大田区民が決めるというスタンスのもと、大田区が主体性を持って、みずから大田区のあり方を考えていかなければならないものと考えます。  このような社会経済状況の中で編成された平成20年度一般会計当初予算は、総額2187億8300万円余、前年度比1.9%の増で、過去最大の積極的予算となり、歳入では区税や特別区交付金が大きく伸びております。しかし、ただいま申し上げましたように、ともに景気の影響を受けやすいことから、今後先細りしていくことが懸念されます。区税、国民健康保険料などの収納対策を徹底することで税負担の公平を図るとともに、貴重な自主財源を確保するなど、引き続き努力をお願いいたします。また、地方の税財政制度の動向を的確に把握し、制度変更にも柔軟に対応できる体制づくりに取り組むとともに、特別区債の発行や基金の取り崩しについては的確な財政運営を行っていただくことをつけ加えておきます。
     歳出では、職員定数の見直しや経常的経費の削減、外部委託の推進など経営改善に取り組む一方、大田区緊急2か年計画の着実な実施、地域力を活かし、少子高齢社会への対応や防犯・防災力の向上、羽田空港の国際化、再拡張に伴うまちづくりや産業再生など、地域の魅力を最大限引き出すまちづくりに積極的に取り組む予算となっており、松原区長の本格的な始動を感じさせるものとなっております。  中でも自治会・町会会館の整備助成費の拡充や地域活性化事業の新規実施は、就任以来、松原区長が常に発言されている地域力の向上には欠かせない施策であり、区民の声を区政につなげていく拠点づくりとネットワークの構築を図るために有効な取り組みであると考えております。また、障害者福祉施設の整備や妊婦健康診査の拡大、青色回転灯パトロール巡回や災害時要援護者対策の推進なども、安全・安心なまちづくりや人に優しいまちづくりを掲げる松原区長ならではの施策であります。  大田区産業振興基本戦略や観光産業振興プランの策定、区内工場立地・操業環境整備助成など、大田区のものづくりをはじめとする産業政策の充実に向けた取り組みを高く評価しております。大田区の産業を取り巻く環境は大きく変化をしており、グローバル化が進む中で国際間競争に目が行きがちでありますが、国内の都市間の競争にさらされている現状にも目を向けていく必要があります。大田区の強みである産業集積を維持していくとともに、高い技術力と、それを維持発展させるための可能な支援や後継者問題の解消などに向けて積極的に取り組むことを要望しておきます。  また、コミュニティバスの運行計画策定や国際交流、文化交流の促進など、これまで我々が要望してきたものが随所に盛り込まれております。4月には観光政策を担当する組織が誕生します。コミュニティバスの導入など、新たな事業や既存の事業を有機的に結びつけて観光施策として活かすことも大切であります。そのためには、より一層の組織横断的な対応をすることも重要であります。ぜひ、大田区が世界に誇れる国際交流都市として、観光都市として発展していくよう、全庁的に取り組んでいただきたいと思います。  監査では、他の自治体に先駆けて行うシステム監査の予算が計上されました。行財政運営における健全性と透明性の確保をより強化していくという姿勢のあらわれであり、大いに評価できる予算であると考えます。  今回の予算案の主な事務事業の中には、平成20年度に基本設計や実施設計などの委託費の計上が見受けられます。大森東特別出張所の建て替えや萩中集会所の基本設計、鵜の木保育園の改築、橋梁の架け替え整備や区営住宅の建設、そしてスポーツ大田の拠点としての大田区総合体育館整備など、21年度以降本格的な建設費用が伴うものがメジロ押しであります。  こうしたことを考えますと、松原区長が20年度は21年度以降の10か年基本計画につなげるための予算でもあると言うことが理解できます。10か年計画の策定に向けて20年度は本格的に取り組んでいくものと思いますが、夢のある実現性の高い計画づくりに取り組むとともに、区民の意見を可能な限り反映した計画となるよう努力をしていただきたいと思います。  このような夢を実現するためには、多額の費用負担を要することも事実であります。そのためには財政的な裏づけが不可欠であります。したがって、今後、公共施設の建て替えや橋梁の架け替え需要などに対応するための公共施設整備資金や羽田空港跡地を魅力ある拠点として整備するための基金、大田区総合体育館の積立基金などに計画的に積み立てることは、区民サービスを低下させることなく将来にわたる財政負担の軽減を図るものであり、極めて健全な財政運営であると評価するものであります。  最後に、冒頭申し上げましたように、原油価格の高騰や食品関連商品の値上がりなど、中長期的な財政見通しは不透明な状況と言わざるを得ない状況にあって、今後、少子高齢社会の進行による生産年齢人口の減少により、扶助費をはじめとする行政需要はますます高まっていきます。そうした状況にあっても、これまで積み重ねてきた経営努力と基金の活用などにより、いささかも区民サービスの質を低下させることなく、行政需要に的確に対応していくことを、一日も早く平成20年度中を目途に策定される基本構想・基本計画で明らかにしていただき、区民に公表していただくことを強く要望して、賛成討論といたします。(拍手) ○永井 議長 次に、41番野呂恵子議員。                  〔41番野呂恵子議員登壇〕(拍手) ◆41番(野呂恵子 議員) 野呂恵子は、ただいま上程されました第1号議案、平成20年度一般会計予算、第2号議案、国民健康保険事業特別会計、第4号議案、後期高齢者医療特別会計に反対の立場から討論を行います。  松原区長の区民とともに区民主体の魅力あふれる大田区づくりに沿った本格的な予算が示されました。その中で、産業経済部のおおたモノづくりブランド発信事業や加工技術フェアなど数々の取り組み、こども育成部での保育園、児童館非常勤職員に社会保険を適用するなど給与、処遇の改善、また、保健福祉部での介護予防事業、そして、松原区長の経験も活かされる中国残留孤児の人権をかなめとした取り組み、環境施策など評価する点も多々あることをまず申し述べ、その上で一般会計に反対の理由を述べます。  松原区長は、おおた再生プランに大田区政の総点検は、今まで行政出身の区長のもとで推進されてきた行政運営の方法を、根本から見直す視点で全ての政策を一つひとつ点検していくと表明しておりました。それは、政権が変われば当然だとは思いますが、その視点からまず2点反対の意見を述べます。  一つは、政権が変わり、松原区長に期待した区立幼稚園の存続についてです。大田区政総点検しても動じない大田区立幼稚園に対する全国の高い評価を選択していただけなかったことは大変な損失だと考えます。  日本の社会は今、人間関係がうまく行えない問題を抱えています。それは余り難しいところに原因があるのではなく、人間として生きることの希望や喜びを何に、どこに求めるのかという基本的なことに思えてなりません。先日の予算委員会で、松原区長と荒木議員が、自分たちで遊び道具をつくり遊んだ日々のことをしみじみと楽しそうに話されていました。高価なおもちゃも立派な電化製品もなかったかもしれないけれども、復興への希望を胸に、家族の温かさや、隣近所のつながりや、集団での遊びの工夫、かかわりなど、人の育ちを支える芽はまちのあちこちにありました。ところが今、多くの子供たちは体を思いっきり使って外遊びすることも少なくなり、パソコンを使い1人でゲームをする、多くの時間を塾で過ごすなど、家族、友人、地域との交わりが希薄になり、袋小路に入っています。それは大人や社会の責任だと思うのです。  しかし、区立幼稚園は子供らしい時間をまだ持ち続けておりました。最近、小中学校の問題は幼児教育に課題があると再検討がなされております。23区では、そのために公立幼稚園を残す工夫、幼児期の育ちや親をどう支えるのかという方向を探っております。区立幼稚園での預かり保育の実施、3歳からの3年保育の実施、あるいは幼保一元化の実施、そして私立幼稚園では難しい障害児の受け入れなど、各区の取り組みには今こそ幼児教育を見直そうという思いが強く感じられます。  大田区立幼稚園に行けば、先生方や地域住民の子育てへの思いがひしと伝わります。のんびり、ゆっくり、みんな違っていいんだよと一人ひとりの個性を大切に、障害のある子供も安心して育つこの時間は、80年という長い人生の基本の時代ではありませんか。それがなぜ、区立幼稚園職員の人件費や私立の経営を圧迫するなどの理由で廃園なのでしょうか。教員を採用しなければ平均年齢も上がり、人件費は当然高くなり、本来の比較にはなりません。区立幼稚園廃止の影響は既に地域にあらわれており、私立幼稚園への補助金は増加の一方で、公私間格差是正を比較する手だてさえも失います。再生のかぎはいずこの組織でもまさに人であり、教育の結果はやがて10年後、20年後、その地域へ還元されます。それこそがまさに再生のかぎを握ると考え、区長には存続の決断をしていただきたかったと残念です。  2点目は、政権は変わりましたけれども、住民参加のもとつくり上げた大森のまちづくり計画はそのまま継続すべきだったということです。まちづくりは、防災や公共交通の整備、地域住民への安心、利便性が基本です。全国各地で住民を巻き込んだまちづくりが推進されており、大田区でもそれに取り組んだはずでした。ところが、だれもが納得する明確な説明がつかない計画に変更されてしまった大森北一丁目開発は、開かれた区政運営を松原区長に期待した住民に説明のつかない変更です。前区長の時代、地域住民を交えオープンにワークショップを重ねた計画内容は、利便性の高い公共施設が主であり、本来ならば2009年3月竣工、引き渡しでした。区民主体の新しい区政づくりをスローガンとする基本構想審議会の柱と合致する内容だったのではないでしょうか。住民が望んだ行政センターを置き込まない水面下での施設変更で地域力を活かすことはできないと考え、反対いたします。  次に、何点か指摘させていただきます。  まず、議会費において海外視察は取りやめるべきです。  続いて、総務費の職員定数についてです。これまでに幾度となく行き過ぎた事務事業適正化は改めるべきだと指摘してまいりましたが、建築技術職や子育ての専門職などが不足し始め問題です。おおた再生プランでは児童館運営方法の検討が盛り込まれておりますが、文科省が提唱する放課後子どもプランは児童館がない自治体への取り組みであり、大田区のように児童館を学区に設置してきた自治体は、そのすぐれた機能を今後も活かすべきです。また、学童保育含め七つもの事業を児童館で行っておりますが、子育てや児童虐待防止など多岐にわたる対応が求められ、ベテランの専門職に支えられ子育て支援が行われており、保育士だけでなく児童指導も新たに採用すべきです。  入札については、今後10年以上の長きにわたって大田区の施設改築計画が進められ、千数百億円とも言われる建設需要が見込まれ、今まで以上の入札が行われていきます。職員すべてに地方公務員法第6節服務規程を徹底し、区民全体の奉仕者として税金を有効に使うための意識の育成を図り、議員はチェック機能をしっかり果たし、入札事業者には、雇用において納税者として働くことができる適正な雇用のあり方などを規定する公契約条例を制定すべきです。  羽田空港跡地取得では、80億円の基金の積み立てにより、国や東京都は大田区の跡地取得に向けての意気込みと強く感じたこととは思いますが、莫大な税金を有効に活かすためには、定期借地権も視野に入れ、羽田の住民をはじめとする多くの区民の思いがかなう跡地計画を最優先すべきことを要望させていただきます。  清掃費においては、容器包装リサイクル法に基づいたプラスチックの資源化を促進し、どうしても資源化できないプラスチックを焼却し、清掃工場の安定的な焼却を目指すべきですが、具体的なプランはなぜ示されないのでしょうか。  保健福祉費では、特定高齢者に対する通所型あるいは訪問型介護予防事業、一般高齢者の介護予防など、介護予防事業費に19年度の7倍近い2億2200万円を計上し、本腰を入れた計画が出されたことは評価いたします。しかし、地域密着型サービス事業所が十分とは言えないこと、要支援1、2の方々の予防プランを地域包括から外部委託していること、受け入れデイサービスも少ないのでプランをつくりにくいことなど改善すべきです。介護予防サービス給付が19年度、4億円も利用されなかった問題点を反省し、もっと利用されやすいものとすべきです。  介護保険は、保険と言いながら利用限度がある非常に問題の多い、しかも、どんなに事業所や特別養護老人ホームが努力をしても総収入が増えるわけではありません。そのため事業継続がますます難しくなり、社会で支える介護という大前提が持ちこたえるかどうかの瀬戸際です。第4期介護保険事業計画においては、現場の実態を的確に把握することで大田区の介護保険の問題点を浮き彫りにし、ケアマネジャーの専門性を高める取り組みや対策を十分計画に盛り込むべきです。  教育費では、学校図書を学校に増やしましたが、図書整理もままならず、十分活用されておりません。司書教諭の兼任ではなく、せめてまず中学校区を基本とした司書を配置し、対応すべきではないでしょうか。  国民健康保険特別会計では、保険料改正が行われ、新たに設置された後期高齢者医療制度を支えるために国保会計から76億円余を拠出します。そして、今回の改正では、何と上限を一気に6万円も引き上げる余りにも無謀な設定です。もともと中曽根内閣のときに国庫負担割合を大幅に見直し、自治体の一般会計からの持ち出しで賄うとした国保会計は既に独立した会計の機能を失っており、これこそ国に国民皆保険の原点への抜本的な見直しを求めるべきです。  後期高齢者医療特別会計では、制度発足のこの4月当初から激変緩和、軽減措置、そして財政不足分は自治体の一般会計からの繰り入れと、そもそも法律そのものに無理があったと言わざるを得ません。また、国保会計と比べ、年収400万円弱を境に高所得者は負担軽減、それより少ない所得者には負担増になっていきます。しかも、住民の医療費が高くなると保険料に反映され、医療抑制の方向に働きかねません。また、62市区町村による広域連合と言いながら、議会構成人員はその半分であり、62自治体すべての意見を反映できません。しかも、規約には情報公開も市町村議会への報告義務も規定されておりません。だからこそ、激変緩和を広域連合議会で議決した後でも見直しなどの意見書が自治体から出されております。  さらに、これまで国保では、保険料滞納者への資格証明書発行については、75歳以上は現役世代より収入が少ないとして適用されなかったのに、後期高齢者制度では75歳以上の滞納者にもペナルティーを科すのです。このままでは高齢者の健康を支える制度として機能することはできず、反対いたします。老後に安心できない制度は廃止すべきです。  2008年度大規模予算は区民の負担増に負うところも大きく、だからこそ常に住民が安心して暮らせる介護や医療、子育て、教育に還元した内容とするよう求め、私の反対討論を終わらせていただきます。(拍手) ○永井 議長 次に、21番高橋 博議員。                  〔21番高橋 博議員登壇〕(拍手) ◆21番(高橋博 議員) 大田区議会公明党は、第1号議案 平成20年度大田区一般会計予算から第5号議案までの全議案に賛成いたします。  政府は月例経済報告で、2月報告の「このところ回復が緩やかになっている」から「景気回復は、このところ足踏み状態にある」と下方修正しております。経済財政相は踊り場的な状況になっていると述べ、2002年2月から続く戦後最長の景気回復局面が曲がり角を迎えているとの認識を示しました。  このような日本経済が予測される中、ものづくりの大田区では、原油・原材料高が心配されます。また、6年近く続く景気回復の中で、大田区の中小企業である商店街や町工場が景気回復を実感できないのが問題であります。この中小企業を強力にバックアップする予算が望まれます。また、区長の地域力は区民との協働ですが、源はまちの商店街や工場の景気と活気であります。その中で、過去最大の歳出歳入予算総額2187億円余の積極的な大田区予算が提示されました。緊急2か年計画の悼尾を飾る予算でもあります。  歳入では、30億7000万円余の特別区税の増が見られ、大田区マクロ経済の恩恵であります。同様に、都の税収増の影響で特別区交付金も15億4000万円余の増となっております。  歳出では、福祉費の構成比率は45.4%と例年のように2分の1を占め、構成比で第1位と高くなっております。セーフティーネットとしては区民の目線から評価されますが、高どまることは高齢社会を控えて課題も残します。しかし、福祉費は福祉関連産業や個人消費となり、区内産業の売上高に貢献するという見方もございます。今後も財源と事業、歳出と歳入のバランスある取り組みをお願いいたします。  人件費は、構成比率23%と都の30%に比べ近年財政的に健全化の方向にあります。しかし、気になるのは、1部長9課長の幹部職員の大量の登用は後年度負担がボディーブローとならないか懸念されます。人件費の0.3%増は、予算説明によれば団塊世代の退職増によるものとされております。心配が杞憂に終わることを望みます。  各種調査委託費ですが、空港臨海部や産業構造への調査は2度目となります。気になるのは、前回の調査が今回どのように活かされたかであります。その成果を区民にわかるように説明責任を果たしていただきたいと考えます。  近年、調査の委託は広義に見ると総額約2億円に及びます。地球温暖化から自転車利用まで広範なものですが、この費用対効果とその果実の区民への開示、そして活用を最大限に図っていただきたいと考えます。貴重な税が特定の業者のためだけだったり、無駄な人件費や報償費として浪費の砂漠にしみ込んで消えてしまうことのないようにお願いいたします。ぜひ事務事業の目的達成のための調査委託となるよう、十分な精査を要望いたします。  次に、大田区の借金と貯金ですが、平成19年度末は起債残高698億円余、これは国から余儀なくされた減税補てん債約276億円も含みますが、これに対して積立基金787億円余とほぼ同額となっております。平成20年度末には起債残高636億円余に対し積立金984億円余と逆転いたします。起債残高のピーク時1300億円余の平成10年度ごろから比べると夢のようで、隔世の感があります。他都市の視察で予算額に近い起債残高を見ると考えさせられますが、本区もさらなる健全な財政運営に努力をお願いいたします。  また、基金ですが、これは無駄なものではなく必要不可欠なものでございます。私たちにとって、子供たちにとって、ぼろぼろ校舎としないために、公共施設整備資金積立基金積立金236億円余、都や川崎市に地元区として強力なメッセージを表明するためと6000万人の空港の旅客を大田区に取り込み、経済効果を発生させるための羽田空港対策積立基金積立金168億円余、見るスポーツとするスポーツのための、また成人式や各種イベントに欠くことのできない大田区総合体育館整備資金積立基金積立金40億円余は区民の夢や希望にこたえるもので、これを妥当なものと評価いたします。  一般会計から特別会計への繰入金を見ますと、医療面だけをとれば国保で76億8000万円余、老人保健で4億1000万円余、介護保険で48億9000万円余、後期高齢医療で54億6000万円余となっております。その合計は184億6000万円余となり、前年を13億円余の減となっており、これを評価いたします。老人医療制度の廃止に伴う老人保健医療特別会計の減少によるものでございます。後期高齢者医療制度は、これがなければ若者世代への負担は増すばかりで、負担の公平性を見直す上で大きな一歩となったと評価いたします。また、後期高齢者医療制度は62の市区町村が広域連合に納付金を納付して運営するため、なかなか我々のチェックがかかりにくいのではないかと心配するものです。適正な運営が図られるよう、随時運営状況を議会に報告していただくようお願いいたします。  予算は想定される区民サービスの積み上げでございますが、予算書には箇所数、人数が明記されております。これをもっと向上させて、数値目標をより意識した予算書に仕上げていただきたいと思います。区長のマニフェストから予算を見ますと、地域力では自治会・町会への支援や観光課長の人事など、随所に松原イズム、松原カラーが見られます。  ところで、予算書を見ますと、大田区の工業に対して大田区の商業というのは見られません。大田工業PR事業に対して大田商業PR事業はございません。商いとものづくりは車の両輪のように一体一対での支援をお願いいたします。  また、尾崎士郎の4次補正に見られるような同じ項目でのたび重なる補正はいただけません。また、最終での減額補正など、予算の組み立てにあっては補正の乱発にならないよう、適正な見積もりをお願いいたします。  さて、みずからが推進する家具の転倒防止などの事業を執行する予算に反対をすることは、その実現に反対するものです。政策実現が区民の願いであり、政党の使命であります。反対のための反対は区民無視であり、区民を愚弄するものです。また、予算に反対をしておいて要望を出すというのは筋違いの身勝手というものです。反対をしても多数決で予算は成立するという確信的な理不尽さが見られます。もう既に皆さん承知のことですが、実績や成果とは、予算に反対、賛成をする、議会で提案をする、この二つがセットで初めて実績や成果となります。あれをやったこれをやったのチラシや街頭宣伝は区民を惑わすものでございます。  妊婦健診予算額5億円余について申し上げます。2回の補助を大幅に14回に拡大していただきました。さらに、里帰り出産等も対応していただき、我が党の強い予算要望にこたえていただいたものと、これを高く評価いたします。今後とも子育てや少子化対策のさらなる経済的支援を望みます。  我が党各委員が予算委員会等で主張いたしましたAEDのさらなる設置、原材料高を救う中小企業融資や産業政策について、ESCO事業等高効率機器の導入により省エネ、省コストの実現を、障害のある人のための総合サポートセンターの設置、ひとり暮らし高齢者のさらなる支援について、電話対応でのワンストップサービスとインターネットによる申請の充実、小規模多機能ホームについてなどでございます。補正予算などの誠意ある対応で政策実現を求めるところでございます。  本予算は、観光課の設置、新産業ビジョンの推進、図書館のIT化、校庭の芝生化、区内工場立地・操業環境整備、家具転倒防止、利子補給など、区長のおっしゃる従来の枠にとらわれない新たな発想による予算となっております。このことは区民にとって従来の殻を破る英断と、やみに光明を見る思いでこれを高く評価いたします。従来のコンクリートされた壁を破るものでございます。  ここで、予算委員会に提案され既に否決された編成替えの動議について触れておきたいと思います。去る18日の理事会で提案されたとはいうものの、提出日は委員会の最終日の21日でございます。討議や検討の暇を与えず、我が党は提案しましたと宣伝するためのいつもながらのパフォーマンスでございます。しかも、━━━━我が党が説明文の誤りを2か所指摘した際、━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━なぜその場で訂正をしないのでしょうか。全く理解に苦しみます。  個々の内容についてそれぞれの矛盾点や根拠をただしたいところですが、既に否決されておりますので、2点に絞って申し上げます。  1点目は、議長交際費の減額であります。明確な金額の根拠もなく減額を主張するのはいかがなものでしょうか。  第2点目は、空港対策積立基金積立金の減額であります。この定例会を通じて共産党の主張は、この80億円の積み立ては不当な支出であり、まず買うことを優先すべきでない。昭和56年の確認書のとおり、東京都に取得を働きかけていくべきであるとの主張でした。そうであるならば、80億円すべてを減額すべきであり、34億円余を減額するものの、45億円余を残すというのは積み立てを容認することでございます。特定目的基金である以上、34億円余の減額の根拠とともに、45億円余の積立金額と今後の考え得る財政負担との関係を明確にするべきであります。他の事業実施に伴う財源調整の意味で基金積立金の減額を行っているとすれば、特定の目的のみに使えるとした地方自治法第241条に基づき妥当性を欠いております。したがって、この行為は正当とは言えず、実質的な増額修正に当たり、長の予算提案権の侵害ともなりかねないと指摘をしておきます。  いずれにしても、仮に東京都が取得したとしても区の意向が反映されるという担保がない以上、大田区として望ましい施設を整備するためには、跡地を取得し、実現に向けた計画的な努力をしていかなければいけないことは明白であります。  以上で大田区議会公明党の賛成討論を終わります。(拍手) ◆50番(大竹辰治 議員) 議長、動議。 ○永井 議長 50番大竹辰治議員。 ◆50番(大竹辰治 議員) ただいま高橋議員の討論の中で、事実と食い違ったところがありますので、それを訂正する動議を提出いたします。  私の発言の中で、修正の細かい部分ですね、それで私が細かいことは言わないでくれなんていうことは一言も言っておりませんので、そこは訂正を求めます。 ○永井 議長 ただいま大竹議員から高橋議員の発言に対して訂正の動議がありましたけれども、それに賛成の方はだれもいないですか。                  〔「賛成」と呼ぶ者あり〕 ○永井 議長 ただいまの動議につきましては所定の賛成者がありますので、動議は成立いたしました。  後ほど休憩があるかもしれないので、そのときに諮りたいと思いますので、よろしくお願いします。このまま進めてまいります。  次に、42番西村健志郎議員。                  〔42番西村健志郎議員登壇〕(拍手) ◆42番(西村健志郎 議員) 社会民主党・大田区民の会の西村健志郎でございます。私は、会派を代表しまして、第1号議案 平成20年度大田区一般会計予算及び第2号、第4号議案の特別会計予算につきまして反対の立場から討論いたします。  まず、後期高齢者医療特別会計予算につきましてでございますが、多くの皆さんからお話があったとおり、このことは国会レベルにおきましてもまだ議論が戦わされております。そのことを引いて、私は、人生の先輩の方々である高齢者の方々の労苦に報いないようなことにならないようにしっかりとチェックをかけていく、このことを強調しまして、そして中身の議論をこれから進めていく、そのことにおいてサービスの低下が決してないようにきっちりとチェックをかけていきたい、これを訴えまして反対したい、そう考えております。  次に、一般会計につきまして申し述べます。  一般会計の予算立てにつきまして、私は1年前から、多くのサービス、それから区民の要望にこたえるためには、並行して歳出の削減、要するに倹約が必要だと訴えてまいりました。人件費につきましては、ご存じのとおり多くの削減ができました。ただし、人を削ることだけに能があるようではいけません。私は、その方策として原価をきちっと管理していく、そして、例えば公共事業の見積もり、各担当部署が見積もることにおいては、その原価計算におきまして所定の人員の月日単価を時間で管理する、こういう提案をしてまいりました。また、その工数、その方々が本当に何時間働いているのか、これをチェックし掛けていく。また、工事等の工期につきましては工期を短縮していく、このような提案をしまして、19年度予算に対して20年度予算はこうなったよ、ここが解決できた、そして少しでも低減できた、その言葉が私は聞きたかった、そう考えております。それがまるでないような中身のない、中身の議論が失われた一般会計予算に反対するものでございます。  いくつかの例を挙げてお話し申し上げます。  例えば、まちづくりに関して、そして福祉に関して。福祉に関しては多くの先輩方が求められたように、また行政サイドにおきましてもきめ細やかな支援を行うことに私は反対するものではございません。ただ、これには費用がかかる、そのことを認識していただきたい。対してまちづくりについては、大きな開発について非常に心配でございます。  積立金につきましては、例えば羽田の跡地、これは第4滑走路を延長するために埋め立てた、要は端切れでございます。これに大きな区民の税金を投入して、その上での大田区のグランドデザインが見えない。  また、新空港線、蒲蒲線につきましても、たかだか1キロ弱の間の地下を掘ることによって多くの区民の税金を投入することによって、まちが空洞化しない、そして商店街や、さらには工業、中小企業の方々が活性化するようなグランドデザイン、そのようなイメージが全く見えてこないのであります。少なくとも大企業との癒着や談合、それはもちろんのこと許されるものではありませんし、また大企業によって無視されるような、ばかにされるようなことがないように、議会におきましても行政におきましても、その両輪、もう一歩進んで手を取り合って進めていくことを私は強く求めます。  そして、私は組織づくりについても今回の定例会におきまして提案をいたしました。組織のことについて余り申し上げるのは適当でないかと思いますけれども、ある理事者に関しましては、庁内の理事者の会議や協議会が組織であるような、ちょっと変な回答をいただきます。組織の根本、組織の根底は、まさにその働く担当の方々でございます。まさに直接作業者が組織を支えている。この組織づくりが行われてこそ意義があると私は考えております。  私は環境保全につきまして取り上げ、縦の組織だけではなく横の組織によってしっかりと監視する必要がある。この点につきましても一つのいい例がありますので申し述べます。東京都の警視庁がやっている免許の返納の制度でございます。私も1年前に、私は化石燃料からの脱却、そして環境の保護のために、このような免許の返納制度という提案をいたしました。警視庁がやろうとしていることは高齢者の事故をなくすため、こちらからの縦の取り組みでございます。これでは高齢者の方々にもちゃんとプライドがあるんだというところを見過ごしていると私は思います。ぜひとも環境保全の面からこれに取り組めば、もっと効果があるのではないでしょうか。環境保全の面から免許を返納していただく、そしてガソリンの使用量、化石燃料からの脱却へ少しでもつながるように、また、これによって交通渋滞がなくなれば当然のことながら定速の運転ができ、そしてCO2の排出も減っていく、このようなことを環境面からの横の取り組みとしてやっていく、このような提案でございます。  どうか中身の議論をしっかりとしていけるような、そして20年度の予算額に対して、ここを減らすことができたから21年度の予算はこうなるんだよというような予算立てになるように要望しまして、私の討論を終わります。  以上でございます。 ○永井 議長 次に、33番都野圭子議員。                  〔33番都野圭子議員登壇〕(拍手) ◆33番(都野圭子 議員) 大田区議会民主党は、第1号議案 平成20年度大田区一般会計予算及び第2号議案から第5号議案に至る特別会計予算すべての議案に賛成いたします。賛成の立場から討論を行います。  政府は19日、3月の月例経済報告を公表し、日本経済は踊り場の状況にあるとの認識を示しました。アメリカのサブプライムローンに端を発する米国経済の失速、急激なドル安円高、原油高、我が国を取り巻く社会経済情勢は大変見通し不安な状況です。  企業は既に投資を控えるとともに、人件費などのコストをなるべく抑える傾向にあります。これまで業績が好調だった大企業においても前年度並みの賃上げにとどまるなど、いわゆる労働分配率の低下は深刻な問題です。こうした賃金の伸び悩みの影響は個人消費の低迷につながっていく可能性があります。こういった世界経済情勢、日本経済の置かれている現状の中で、大田区における今後の区税収入や特別交付金など財政面においても多大な影響を及ぼすことが懸念されます。  その中で編成されました平成20年度一般会計当初予算は2187億8320万8000円、対前年度比1.9%の増で、過去最大の予算規模となっております。  歳入面で見ますと、40億6968万7000円の増は景気動向の影響を受けやすい特別区税、地方消費税交付金で占められており、さきに申しましたような経済情勢次第では今後影響が出てくる可能性もあります。そこで、税外収入などの積極的な歳入確保の手法の確立や効率的な収納対策によって財源確保に努めるなど、景気動向に左右されない収入の確保により一層努めていただきたく、申し添えておきます。  歳出面については、地域力のあるまちづくりのための予算が計上されております。自治会・町会活動に対する支援、NPO区民活動フォーラムの開催や協働実例ハンドブックの作成など、区民との協働の推進や区民の関心が高い防犯・防災対策を充実し、安全・安心なまちづくり、また地域を支える施設づくりのほか、スポーツ大田の拠点づくりなど、新たな施策に積極的に取り組む姿勢を評価いたします。あわせて、今後は団塊の世代の地域活動への参加支援策についても検討していただくよう要望いたします。  社会経済状況や人口構造が大きく変化していく中で、新たな施策に取り組みつつ、絶えず事業の成果、効果についてチェックし、場合によっては廃止や事業統合も視野に入れるなど、より適切な事業執行と確実な区民サービスにつながる努力をお願いしたいと思います。そして、その際は必ず区民理解を得るために十分な説明に努めていただくことも強く要望いたしておきます。  羽田空港の国際化は大田区にとって貴重な大きなチャンスであります。大田区の特徴である産業の活性化に結びつけるとともに、国際都市にふさわしい安全で災害に強いまちづくりに向け今後より一層努力いただくこと、また、コミュニティバスの導入に当たっては、区民が積極参加できる事業にするとともに、環境に配慮したバスの導入を要望します。  次に、人に優しいまちづくりでは、子供からお年寄りまで、だれもが自分らしく健康に過ごせるよう、一人ひとりの区民のライフスタイルに応じた施策を充実していくことを要望します。子供たちが健やかに育つための環境整備や公的支援の充実、障害者や高齢者が安心して地域に住み続けられる施設整備やサービスの充実などが盛り込まれていることを評価いたします。しかし、保育園の待機児解消、民営化された保育園に対して行政がどう関与していくかなど課題も残ります。また、他区において認証保育園の不適切な運営の報道もありました。区内の認証保育園について、ただ補助を出すだけではなく、適切な運営がなされているかどうかチェックを怠ることのないよう要望いたします。  今後、保育園や児童館、学校などは大規模改修や改築時期を迎えようとしております。よりよい施設で未来を担う子供たちをはぐくむことは大変重要です。計画的な改築、改修がなされるよう具体的な計画を作成し、一時期に多額の財源を必要とすることから、事業執行に当たっては基金の有効活用や起債の充当、補助金などの財源の確保についても積極的に取り組んでいただくことを要望いたします。  次に、地球環境に優しいまちづくりとして、小中学校の壁面、屋上緑化や校庭の芝生化、大森ふるさとの浜辺公園、田園調布せせらぎ公園など公園の充実、本庁舎の省エネ化、環境に優しい事業所などへの支援が予算計上されております。大田区が環境面において他の自治体の目標となるような施策を展開し、環境先進都市として今後は太陽光エネルギーの積極的利用など、新たな取り組みを期待します。  最後に、後期高齢者医療制度について我が会派の立場を申し上げておきます。  現在、日本の医療は産科、小児科の問題のみならず、地域における診療医療の不安、国民皆保険制度自体が根底から揺らいでいることなど、まさに危機的な局面にあります。こうした中で、民主党は国会において、後期高齢者制度は医療をさらに崩壊させるものとして強く反対の立場をとっております。先月末には民主党は野党3党とともに後期高齢者医療制度廃止法案を衆議院に提出しました。しかし、現実には4月1日よりこの制度はスタートしてしまいます。言うまでもなく自治体は民主主義のルールに基づき、国会で決まった法律を執行していかなくてはならない立場にあります。区民生活に不可欠な保険医療事務を停滞させるわけにはいかないことから、我が会派は予算には反対をいたしません。いたしませんが、この制度が抜本的な見直しの必要があることを改めて確認し、高齢者の医療自己負担増による不安を解消するための何らかの対処をとることを強く要望いたします。  以上をもちまして平成20年度大田区一般会計予算に対する大田区議会民主党の賛成討論といたします。(拍手) ○永井 議長 次に、40番奈須利江議員。                  〔40番奈須利江議員登壇〕(拍手) ◆40番(奈須利江 議員) ネット・無所属・自由連合を代表して、ただいま上程されました第1号議案 平成20年度大田区一般会計予算ほか、第2号議案から第5号議案までの全議案に賛成の立場から討論いたします。  予算執行に当たり、何点か意見・要望をさせていただきます。
     大田区の新たな未来像を示す基本構想策定も着々と進められ、昨日、審議会は区長への答申を提出しました。基本構想は自治体の憲法に位置づけられると言われていますが、その内容が漠然としていて、具体的な施策にどのように反映するのかが見えにくいといった意見もあります。しかし、今回の答申には前回の基本構想にはなかった視点も盛り込まれており、新たな時代の到来を感じさせる内容になっています。  今回の基本構想の答申は、地域力を前面に押し出し、区民参加を一歩進めた区民の区政への参画と地方分権という視点が盛り込まれました。「参画」とは計画などの立案段階から加わり、主体的に意思決定にかかわることを意味します。区民の存在を、これまでの傍観者や単なる協力者といった参加の存在から、区政の一翼を担う主体である参画に高めた点で、大きな前進が見られる答申になっています。  また、地方分権一括法が平成12年に制定され、区は、それまでの国の出先機関的存在から自立した自治体としてその位置づけが大きく変わりました。国の出先機関的発想で長きにわたり大田区政にかかわってきた前政権には、真の市民参画、市民自治と地方分権を理解し、実現することができませんでした。分権一括法制定後に区長に就任し、また区民が主役であるというマニフェストを掲げて区政に臨んだ新政権に大いに期待するところです。  しかし、残念ながら、現時点では大田の区民参画、地方主権が前進したとは言いがたい状況です。緊急2か年計画の中にも地域力、区民主体の区政という言葉は見られますが、区民の区政への参画の仕組みを整えるための施策として区が新たに示しているのはパブリックコメントについての要綱策定だけです。本来、パブリックコメント(意見公募)は、行政の意思決定過程における公正の確保と透明性の向上がその目的であり、市民参画の機会確保とはまた異なった位置づけのものです。  一方で、平成19年度は、大森北一丁目開発に行政センターが移転しない、体育館の収容人数に大きな変更が生じ、それに伴い建設費用などが大幅にアップするなど、施策が十分な説明もないままに変更され、区政への混乱が生じました。区長の交代があったとはいえ、行政の継続性の視点からはあってはならないことであり、区民が主役の区政を行うのであれば、当然に十分な根拠を持った説明が区民に対してなされるべきでした。こうした状況を繰り返さないためにも、区の意思決定過程に区民が参画できる仕組みを保障していくこと、そして区民の区政参画を促すためには、区政の意思決定過程の透明性を高め、説明責任を果たしていくことに取り組むことを要望いたします。  また、区民参画を促すためには、区民や団体の活動に対し、人、物や場所、金などの支援を充実させていく必要があると考えます。そのためには、現在区が行っているすべての補助金、助成金などについて支給基準を見直すとともに明確化し、必要な団体や活動に必要な税金が投入される公平で公正な仕組みの構築が求められます。区が行っているすべての各種団体への補助金、助成金の支給の見直しと明確化を要望します。これは政権交代の時期にこそすべき課題です。  呑川の東京都との協議会発足は、これまでの都の内部構成団体的位置づけから脱皮した新たな対等な関係を構築できたという評価もありますが、分権に対する姿勢も残念ながら不十分であると言わざるを得ません。特にまちづくりの分野においては、建築にかかわる紛争や課題が山積していますが、現行法の枠の中で区が不可能を繰り返すなら、地方分権一括法制定前と何ら変わりがありません。  池上八丁目のスーパー建設の陳情審議の際に、都市整備委員会でのまちづくりという視点がなかったのではという意見に対し、秋山副区長は、大田区としてまちづくりにビジョンがないと感じる。新区長の方針でもあり、羽田空港の国際化、蒲田、大森も含め具体的に議論し、早急に方向性を出したいという強い思いがあると答弁しています。答弁は昨年の9月にされたものですが、いまだにまちづくりのビジョン策定の動きは何もありません。羽田、蒲田駅前広場などピンポイントでの調査はあるものの、例えば大森北一丁目開発では、区が多額の税金を土地取得に投入しながら、大森中心核のにぎわい創出については区としての具体的構想もなく、民間任せになっています。  ほかにも、蒲田西口の工学院の大学移転や一体的な土地利用について、大田区は主体的にどのようにとらえ、蒲田中心核のまちを今後どうしていくべきなのか、大田文化の森前の区有地などを種地とした総合的な活用方針はどうなっているのか、住宅地におけるスーパー建設について、マンション建設にかかわる相次ぐ紛争についてなどどのように取り組んでいくのか、工業地域などを中心に広がる高層マンション建設とその風害などの地域紛争についてどうするのか、景観をどのようにとらえ、観光政策も含めたまちづくりをどう活用していくのかなどなど。これらは課題すら俎上に上っておらず、いつになったら大田のまちづくりビジョンが示されるというのでしょうか。  国、都との仕組みができ上がっている羽田空港とは異なり、区民の日常生活空間は放置すれば民間開発主導でビジョンのないまちづくりが進み、結果として区民生活に悪影響を及ぼしていくばかりです。都市計画マスタープランの改定や、行政が大枠での大田のまちづくりビジョンを示すとともに、景観地区の策定、高度地区による高さの制限、地区計画の条例化など、地域の個別の課題に対応できる仕組みを早急に構築すべきと考えます。国の出先機関的な発想を排除し、大田区主導の柔軟な発想で区政に取り組むことを望みます。  また、高齢者の一元的な電話相談窓口を設置すること、危機管理を総合的に所管する防災危機管理部を設置することを要望いたします。  区民参画、地方主権とともに、これからの自治体が取り組んでいかなければならないのが議会改革です。財政健全化法施行により、議会のチェック機能に対する責任を求める声もさらに大きくなっていくでしょう。ネット・無所属・自由連合は、議会本来の持つチェック機能、政策提案機能を高め、市民に開かれた議会にするために活動するとともに、区民参画、地方主権の仕組みを大田区政に早急に構築することを要望し、討論とさせていただきます。(拍手) ○永井 議長 議事整理のため、暫時休憩をさせていただきます。  なお、念のため、会議時間を延長しておきます。                      午後2時31分休憩                ――――――――――――――――――――                      午後5時15分開議 ○永井 議長 休憩前に引き続き会議を開きます。  ただいま高橋議員より発言の一部を取り消す旨の申し出がありました。取り消す箇所は、先ほどの討論中、「━━━━」及び「━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━」です。  本件については、申し出のとおり許可することにご異議ありませんか。                  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○永井 議長 ご異議なしと認め、そのように決定いたしました。  次に、大竹議員より動議を撤回したい旨の申し出がありました。  本件については、申し出のとおり承認することにご異議ありませんか。                  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○永井 議長 ご異議なしと認め、承認することに決定いたしました。  議事を進めます。  以上をもって討論を終結いたします。  これより採決に入ります。  まず、本案中、第1号議案 平成20年度大田区一般会計予算、第2号議案 平成20年度大田区国民健康保険事業特別会計予算及び第4号議案 平成20年度大田区後期高齢者医療特別会計予算の3件を一括して起立により採決いたします。  本案に対する委員長の報告はいずれも原案可決であります。本案は委員長報告のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。                      〔賛成者起立〕 ○永井 議長 起立多数であります。よって本案はいずれも委員長報告のとおり決定いたしました。  次に、第3号議案 平成20年度 大田区老人保健医療特別会計予算及び第5号議案 平成20年度大田区介護保険特別会計予算の2件を一括して起立により採決いたします。  本案に対する委員長の報告はいずれも原案可決であります。本案は委員長報告のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。                      〔賛成者起立〕 ○永井 議長 起立多数であります。よって本案はいずれも委員長報告のとおり決定いたしました。               ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○永井 議長 日程第3を議題といたします。                    〔大久保事務局長朗読〕 △日程第3  20第16号 保育室と認証保育所の補助金に関する請願(委員会審査報告)                ――――――――――――――――――――               こども文教委員会請願・陳情審査報告書  本委員会に付託された請願・陳情は、審査の結果、下記のとおり決定したので報告する。    平成20年3月25日   大田区議会議長  永 井 敬 臣  様                              こども文教委員長  松 原 秀 典                      記 ┌─────────────────────────────┬─────────────────┐ │                             │審査結果(決定月日)       │ │受理番号及び件名                     │意見または理由          │ │                             │送   付   先        │ ├─────────────────────────────┼─────────────────┤ │20第16号 保育室と認証保育所の補助金に関する請願     │不採択 (3.10)       │ │                             │願意にそいがたい         │ └─────────────────────────────┴─────────────────┘                ―――――――――――――――――――― ○永井 議長 これより討論に入ります。  本件については、黒沼良光議員より通告がありますので、これを許します。                  〔46番黒沼良光議員登壇〕(拍手) ◆46番(黒沼良光 議員) 日本共産党大田区議団を代表して、ただいま上程されました20第16号 保育室と認証保育所の補助金に関する請願を不採択とする委員長報告に反対の討論を行います。  本請願は、保育室と認証保育所に途中入所する園児の場合、誕生日を過ぎていると1歳上の扱いでしか補助金が出ないため、4月1日時点で入所した園児と同じ保育を受けられず、1歳上の保育になってしまいます。ところが、区内の私立認可保育園には、誕生日を過ぎて途中入所しても4月1日時点の年齢で補助金が出るため、区立保育園と同じ条件で保育できます。この補助金の違いを解消して、保育室も認証保育所も認可保育園と同等の保育をさせてほしいというものです。  請願にも述べられていますが、保育室と認証保育所は、ともに年度途中で保育園に入れない子供を受け入れ、待機児解消のためにもなくてはならない役割を果たしてきました。保育室と認証保育所の子供たちにも同じ処遇で保育されることが子供の健全な発展のために必要です。区内の子供たちがどんな保育環境であっても同等の保育水準を保持するというのは当然であり、本請願は採択するべきです。  以上で討論を終わります。(拍手) ○永井 議長 以上をもって討論を終結いたします。  これより本件を起立により採決いたします。  本件に対する当該委員長よりの審査報告書は不採択であります。当該委員長よりの審査報告書のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。                      〔賛成者起立〕 ○永井 議長 起立多数であります。よって本件は当該委員長よりの審査報告書のとおり決定いたしました。               ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○永井 議長 日程第4を議題といたします。                    〔大久保事務局長朗読〕 △日程第4  第49号議案 大田区保健所使用条例の一部を改正する条例ほか1件                ―――――――――――――――――――― ○永井 議長 理事者の説明を求めます。 ◎野田 副区長 ただいま上程されました各議案についてご説明申し上げます。  第49号議案 大田区保健所使用条例の一部を改正する条例及び第50号議案 大田区地域行政センターにおける試験検査等の使用料及び診断書等の手数料に関する条例の一部を改正する条例は、いずれも厚生労働大臣の告示により、従前の診療報酬の算定方法が廃止され、新たに診療報酬の算定方法が定められたことに伴い、規定を整備するため改正するものでございます。  以上、よろしくご審議の上、ご決定賜りますようお願い申し上げます。 ○永井 議長 本案については質疑の通告がありません。  お諮りいたします。本案については、会議規則第38条第3項の規定に基づき、いずれも委員会への付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。                   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○永井 議長 ご異議なしと認め、そのように決定いたしました。  本案については討論の通告がありませんので、これより一括して採決いたします。  本案はいずれも原案どおり決定することにご異議ありませんか。                   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○永井 議長 ご異議なしと認めます。よって本案はいずれも原案どおり決定いたしました。               ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○永井 議長 日程第5を議題といたします。                    〔大久保事務局長朗読〕 △日程第5  議員提出第5号議案 大田区議会議員の報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改正する条例                ―――――――――――――――――――― ○永井 議長 提出者の説明を求めます。                  〔3番田中一吉議員登壇〕(拍手) ◎3番(田中一吉 議員) ただいま上程されました議員提出第5号議案 大田区議会議員の報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改正する条例案につきまして、提出者を代表して提案理由の説明をさせていただきます。  大田区議会におきましては、平成19年第1回定例会で、政務調査費の透明性の一層の向上のため、領収書等の原本添付を義務づける条例案を提案し、全会一致で決定をいたしました。  その後、幹事長会におきまして費用弁償等のあり方について検討を進めてまいりました。その結果、本年4月1日より、現行の費用弁償額を6000円から3000円に減額することで一定の合意を見ましたので、本日ご提案申し上げる次第であります。  議員各位におかれましては、ぜひともご賛同いただきますようお願いを申し上げます。(拍手)
    ○永井 議長 本案については質疑の通告がありません。  お諮りいたします。本案については、会議規則第38条第3項の規定に基づき、委員会への付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。                   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○永井 議長 ご異議なしと認め、そのように決定いたしました。  本案については討論の通告がありませんので、これより採決いたします。  本案は原案どおり決定することにご異議ありませんか。                   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○永井 議長 ご異議なしと認めます。よって本案は原案どおり決定いたしました。               ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○永井 議長 日程第6を議題といたします。                    〔大久保事務局長朗読〕 △日程第6  人権擁護委員候補者の推薦について                ―――――――――――――――――――― ○永井 議長 理事者の説明を求めます。 ◎松原 区長 ただいま上程賜りました人権擁護委員候補者の推薦についてご説明申し上げます。  近年の多様な人権問題の発生などから、法務省におきましては人権擁護委員制度の充実、強化を図っているところでございます。大田区におきましても、現在18名の人権擁護委員の方にご活躍いただいておりますが、このたび東京法務局の要請を受け、新たに2名を増員し、人権擁護に対する区民の多様なニーズにこたえていく所存であります。  増員候補者は小泉顕宏氏、額田光雄氏の2名でございます。経歴等につきましては、お手元に配付してございますので、お読み取りいただきたいと存じます。  人権擁護委員法の規定に基づく法務大臣への推薦について、よろしくご決定のほどお願い申し上げます。 ○永井 議長 本件については討論の通告がありませんので、これより採決いたします。  本件は区長推薦のとおり決定することにご異議ありませんか。                   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○永井 議長 ご異議なしと認めます。よって本件は区長推薦のとおり決定いたしました。               ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○永井 議長 日程第7を議題といたします。                    〔大久保事務局長朗読〕 △日程第7  教育委員会委員の任命に伴う区議会の同意について                ―――――――――――――――――――― ○永井 議長 理事者の説明を求めます。 ◎松原 区長 ただいま上程いただきました教育委員会委員任命の同意方についてご説明申し上げます。  当区教育委員会委員細島德明氏につきましては、本日3月25日付けで辞職いたします。つきましては、補欠の委員として清水 繁氏を適任と存じ、あす3月26日をもって任命いたしたく、ご同意をお願い申し上げます。  清水 繁氏の経歴につきましては、お手元にご配付申し上げておりますが、昭和48年に東京都職員に採用され、大田区池上福祉事務所に配属となりました。昭和61年以降、入新井特別出張所所長、蒲田保健所衛生課長、厚生部老人福祉課長、福祉部高齢福祉課長、学校教育部参事、収入役室参事、雪谷保健福祉センター所長、大田西地域行政センター長、経営管理部参事、監査事務局長を歴任されております。現在、経営管理部長として在籍しておりますが、本日付けで大田区を退職いたします。  以上の経歴が示すように、教育委員として適任と存じますので、何とぞご同意方よろしくお願い申し上げます。 ○永井 議長 本件については、当該の方がおりますので、大変に申しにくいんですけれども、退席をしていただきたいと思います。                   〔清水経営管理部長退席〕 ○永井 議長 本件については討論の通告がありませんので、これより採決いたします。  この採決は、会議規則第85条第1項の規定に基づき、無記名投票により行います。 ◆41番(野呂恵子 議員) 議長、動議。 ○永井 議長 41番野呂恵子議員。 ◆41番(野呂恵子 議員) ただいまの教育委員会委員の任命に伴う区議会の同意について、無記名投票の採決方法ではなく、区議会議員として表決権という意思表示をする権利がございます。賛成、反対を自己の責任において表明する起立を提案いたします。                  〔「賛成」と呼ぶ者あり〕 ○永井 議長 賛成の方は挙手を願います。                      〔賛成者挙手〕 ○永井 議長 ただいまの動議につきましては所定の賛成者がありますので、動議は成立いたしました。  日程の追加についてお諮りいたします。  野呂恵子議員より提出されました教育委員の任命同意を起立により採決することを求める動議を直ちに議題といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。                  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○永井 議長 ご異議なしと認め、そのように決定いたしました。               ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○永井 議長 追加日程第1を議題といたします。                    〔大久保事務局長朗読〕 △追加日程第1  教育委員の任命同意を起立により採決することを求める動議                ―――――――――――――――――――― ○永井 議長 本件については討論の通告がありませんので、これより本動議を起立により採決いたします。  本動議のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。                      〔賛成者起立〕 ○永井 議長 起立少数であります。よって本動議は否決されました。  議事を続けます。  議場の閉鎖を命じます。                       〔議場閉鎖〕 ○永井 議長 ただいまの出席議員数は議長を除き49名であります。  お諮りいたします。会議規則第30条第2項の規定に基づき、立会人に14番塩野目正樹議員、38番荒木秀樹議員を指名いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。                   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○永井 議長 ご異議なしと認めます。よって立会人に塩野目正樹議員並びに荒木秀樹議員を指名いたします。  職員に投票用紙を配付させます。                      〔投票用紙配付〕 ○永井 議長 この際、投票方法について申し上げます。区長任命同意に賛成の方は「賛成」と、反対の方は「反対」と記載願います。  もし書き損じの場合は、それと引きかえにかわりの用紙を差し上げますから、お申し出願います。  投票用紙の配付漏れはございませんか。                    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○永井 議長 配付漏れなしと認めます。  投票箱を改めます。                       〔投票箱点検〕 ○永井 議長 異状なしと認めます。  点呼に応じて順次投票願います。  事務局長に点呼をさせます。                     〔大久保事務局長点呼〕                       〔各議員投票〕 ○永井 議長 投票漏れはありませんか。                    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○永井 議長 投票漏れなしと認めます。投票は終了いたしました。  これより開票を行います。塩野目正樹議員並びに荒木秀樹議員、立ち会いを願います。                       〔投票点検〕 ○永井 議長 事務局長に投票の結果を報告させます。                    〔大久保事務局長結果朗読〕  投票総数 49票  有効投票 48票  無効投票 1票  うち白票 1票  有効投票中   賛成 41票   反対 7票  以上でございます。                ―――――――――――――――――――― ○永井 議長 ただいま報告させましたとおり賛成が多数であります。よって本件は区長任命に同意することに決定いたしました。  議場の閉鎖を解きます。                  〔議場開鎖〕               ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    ○永井 議長 日程第8を議題といたします。                    〔大久保事務局長朗読〕 △日程第8  委員会継続審査要求                ――――――――――――――――――――             請願・陳情継続審査件名表(平成20年第1回定例会)                                          平成20年3月25日 常任委員会  総務財政委員会  19第17号 都営地下鉄西馬込車両工場跡地に公共スペースを設けることに関する陳情  19第66号 大田区役所本庁舎に所用あって来た客は玄関入口の外でタバコをのむ。区役所の者は庁舎内に分煙所を見えない様に作り勤務中でも持場をはなれて吸う。区民をなめたやり方はやめよとの陳情  19第72号 大田区議会議員の費用弁償に関する陳情  20第18号 地上デジタル放送に関する陳情  20第19号 区議会議員の報酬の値上げに反対する陳情 健康福祉委員会  19第18号 肺炎球菌予防接種の助成に関する陳情  19号28号 2008年度予算編成にあたっての「大田区心身障害者(児)通所訓練事業」に関する陳情  19第29号 「障害者(児)の余暇活動に対する支援」および「心身障害者(児)通所訓練事業の実施」に関する陳情  19第31号 障害者自立支援法を受けて障害者福祉制度の充実を求める陳情  19第37号 障害者自立支援法「応益負担」に関する陳情  19第40号 「妊婦健康審査」について公費負担の拡充を求める陳情  19第46号 介護施設に関する陳情  19第52号 原爆症認定制度の抜本改善を求める意見書採択に関する陳情  19第68号 緊急一時保護(区制度)に関する陳情  19第69号 通所施設に関する陳情  19第73号 緊急一時訪問看護師派遣及び在宅訪問看護師派遣の制度新設に関する陳情  19第93号 「医療依存度の高い障害者(児)の在宅生活を支える医療制度」を国に求める意見書提出の陳情  20第8号 大田区のアスベスト検診、アスベスト対策充実に関する陳情  20第13号 障害者用自転車及び補助モーター付き障害者用自転車に関する陳情  20第20号 介護保険「生活援助」の必要な給付を求める陳情 都市整備委員会  19第24号 田園調布4~5丁目地域に児童公園の新設を求める陳情  19第27号 補助44号道路計画の見直しに関する陳情  19第34号 平和島駅構内にトイレとエレベーターの設置を求める陳情  19第35号 たばこ喫煙所の新設を求める陳情  19第42号 雑色駅周辺に駐輪場設置を求める陳情  19第47号 区営住宅入居希望に関する陳情  19第57号 都営地下鉄馬込修理工場跡地を馬込の自然再生事業とするための、自然再生協議会設置に大田区の協力を要請する陳情  19第64号 ふるさとの浜公園へ水族館かこん虫館等を作ることを強く要望する陳情  19第71号 「住宅地に大型店舗を出店することに対する指導」に関する陳情  19第78号 多摩川大師橋緑地にトイレ増設を求める陳情  19第81号 道路交通規制に関する陳情  19第92号 都営地下鉄修理工場跡地を自然再生事業のための「環境地区」として地区計画を検討するよう依頼する陳情  19第98号 都営地下鉄馬込修理工場跡地に商業施設を誘致する構想に反対の陳情  20第3号 ラグビーグラウンド建設に関する陳情  20第9号 都営地下鉄馬込車両工場跡地を大田区が公園用地(公共用地)として購入するよう依頼する陳情  20第12号 ガス橋駐車場整備工事に関する陳情  20第17号 高層マンションの風害に関する陳情 こども文教委員会  19第16号 学童保育の時間延長に関する陳情  19第23号 田園調布4~5丁目地域に児童館の建設を求める陳情  19第49号 視覚障害者向け音訳資料、情報作製機器予算に関する陳情  19第95号 学校図書館のより有効な活用のため、人の配置などの仕組みを作っていただくための陳情  19第96号 大田図書館を区立中央館として機能させるための陳情  20第1号 鵜の木保育園を南久が原の現在地に存続を求める陳情  20第2号 鵜の木保育園を南久が原の現在地に存続を求める陳情  20第14号 保育園を南久が原に残すことを求める陳情 特別委員会 交通問題調査特別委員会  19第26号 下丸子・矢口・多摩川地域にコミュニティバス路線の新設を求める陳情  19第36号 西蒲田・池上地域の交通空白地域にコミュニティバス(ミニバス)の運行を求める陳情  19第51号 矢口、下丸子地域にコミュニティバスの新設運行を求める陳情  19第70号 中央地域にコミュニティバスの運行を求める陳情 羽田空港対策特別委員会  19第21号 大田区羽田空港跡地53haの開発に関する陳情  19第99号 「羽田航空宇宙科学館(仮称)」の設立に関する陳情                ―――――――――――――――――――― ○永井 議長 本件については、お手元に配付の請願・陳情継続審査件名表に掲げる陳情に関して、当該委員長より閉会中の継続審査の申し出がありました。  これより本件を一括して採決いたします。  本件はいずれも当該委員長よりの申し出のとおり決定することにご異議ありませんか。                  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○永井 議長 ご異議なしと認めます。よって本件はいずれも当該委員長よりの申し出のとおり決定いたしました。               ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○永井 議長 日程第9を議題といたします。                    〔大久保事務局長朗読〕 △日程第9  常任委員会及び議会運営委員会特定事件継続調査要求                ――――――――――――――――――――              特定事件継続調査事項表(平成20年第1回定例会)                                          平成20年3月25日 常任委員会  総務財政委員会   1 区政の企画及び財政運営について   2 区政の総務について   3 会計管理室、選挙管理委員会及び監査委員の事務事業について  生活産業委員会   1 区民生活について   2 地域振興について   3 産業振興について   4 清掃及びリサイクルについて  健康福祉委員会   1 保健衛生について   2 社会福祉について   3 社会保障について  都市整備委員会   1 都市基盤整備について   2 建設事業について   3 環境保全について
     こども文教委員会   1 学校教育について   2 社会教育について   3 児童福祉について 議会運営委員会  1 議会の運営について  2 議会日程の調整について  3 会議規則・委員会条例等の取扱いについて  4 議長の諮問に関する事項について                ―――――――――――――――――――― ○永井 議長 本件については、お手元に配付の特定事件継続調査事項表に掲げる事件に関して、当該委員長より閉会中の継続調査の申し出がありました。  これより本件を一括して採決いたします。  本件はいずれも当該委員長よりの申し出のとおり決定することにご異議ありませんか。                  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○永井 議長 ご異議なしと認めます。よって本件はいずれも当該委員長よりの申し出のとおり決定いたしました。               ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○永井 議長 日程第10を議題といたします。                    〔大久保事務局長朗読〕 △日程第10  特別委員会継続調査要求                ――――――――――――――――――――              特別委員会継続調査事項表(平成20年第1回定例会)                                          平成20年3月25日 開発対策特別委員会 1 (仮称)大田区総合体育館計画について 2 (仮称)大森北一丁目開発計画について 交通問題調査特別委員会 1 京浜急行連続立体交差事業の推進について 2 交通網整備等に関する対策について 羽田空港対策特別委員会 1 羽田空港の空港機能について 2 羽田空港の跡地利用について 3 羽田空港周辺及び臨海部(埋立地の帰属問題を除く)に関する事業について 防災・安全対策特別委員会 1 防災対策について 2 危機管理対策について 3 地域防犯対策について                ―――――――――――――――――――― ○永井 議長 本件については、お手元に配付の特別委員会継続調査事項表に掲げる事件に関して、当該委員長より閉会中の継続調査の申し出がありました。  これより本件を一括して採決いたします。  本件はいずれも当該委員長よりの申し出のとおり決定することにご異議ありませんか。                   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○永井 議長 ご異議なしと認めます。よって本件はいずれも当該委員長よりの申し出のとおり決定いたしました。               ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○永井 議長 以上をもって本日の日程全部を議了いたしました。  閉会に先立ち、区長よりあいさつがあります。                     〔松原忠義区長登壇〕 ◎松原 区長 平成20年第1回大田区議会定例会の閉会に当たりまして、一言ごあいさつ申し上げます。  去る2月21日に開会しました本定例会におきましては、平成20年度一般会計予算をはじめ、30件以上に及ぶ条例案と契約議案などの議案を提出させていただきました。いずれの議案もご決定、ご承認いただき、まことにありがとうございました。  特に平成20年度の一般会計並びに各特別会計の予算におきましては、特別委員会において集中的なご審議を賜り、ご決定をいただきました。重ねて御礼申し上げます。  区長となって初めての当初予算を提案させていただきましたが、委員会及び本定例会を通じ、多くのご意見・ご要望をちょうだいいたしました。それらのご意見・ご要望につきましては、今後の区政運営の中で十二分に活かしてまいりたいと考えております。  また、先ほどは教育委員会委員の任命につきましてご同意を賜り、あわせて人権擁護委員の選任につきましてもご意見を賜り、厚く御礼申し上げます。  (仮称)大森北一丁目開発につきましては、事業者選定委員会から答申のあった審査結果を受け、優先交渉権者を丸紅株式会社に決定いたしました。今後、基本協定の締結に向けて具体的な協議を進めてまいります。  昨日、3月24日に大田区基本構想審議会の答申をいただきました。大田区の新しい基本構想、基本計画の方向性について、半年の間に全体会と専門部会を合わせて26回開催され、青山会長をはじめとした委員、顧問の皆様に熱心なご審議をいただきました。また、4回の区民との意見交換会を開催いただき、区民の皆様の意見も反映した、まさに英知の結晶である答申をいただきました。区長として責任の重さを感じると同時に、この答申を受けて、大田区の将来に向けた羅針盤となる基本構想と10か年の基本計画を策定できますことに大きな喜びを感じております。審議会の顧問、委員としてご参画いただきました議長、副議長、区議会議員の皆様はもとより、お力添えをいただきました区議会の皆様に改めて御礼を申し上げます。  来る3月30日に大田区体育館が40年余りの歴史を閉じることとなりました。当日は区民の皆様にもご参加いただき、セレモニーを予定しております。区民のスポーツの拠点であり、数多くの感動のシーンの舞台となった体育館と、それを支えてくださった方々に感謝を申し上げ、新たな体育館整備をスタートさせたいと思っております。  一方で、この春に新しくオープンする施設もございます。4月6日に大森ふるさとの浜辺公園に大森海苔のふるさと館が開館いたします。大田区の海苔づくりの歴史を未来に伝えながら、新たなふるさと創出の拠点としていきたいと考えております。  列島では桜の開花の声を聞く季節になってまいりました。東京でも既に22日に気象庁の開花宣言が出され、今週末ごろ見ごろかと思われます。区内にも池上本門寺、多摩川台公園、洗足池公園、馬込の桜並木など桜の名所は多く、たくさんの区民の方々が桜の花を楽しむためにお出かけになることと思います。  例年のことではございますが、この時期は暖かい日が続いたかと思うと一転して寒さが舞い戻り、体調を崩すことがございます。議員の皆様方におかれましては、健康に十二分にご留意をいただき、区政発展のためにご活躍されることを心よりお祈り申し上げ、閉会のごあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。(拍手) ○永井 議長 ここで閉会なんですけれども、閉会の前に、細島教育長がきょうをもって退任され、新たな道を歩むということで、あえて議長として、この場で一言ごあいさつをいただけたらありがたいなと思っておりますので、教育長、突然のご指名で済みませんけれども、ひとつ真ん中の部分でお願いいたします。                  〔細島德明教育長登壇〕(拍手) ◎細島 教育長 私、細島德明は、本日付けをもちまして辞任をすることと決意をいたしました。私、昭和60年に東京都の方から大田区に課長職として受け入れていただきました。最初は矢口特別出張所長でございましたが、その後は教育畑が長くて、郷土博物館4年、学務課長4年、学校教育部長2年、そして教育長は6年と3か月ぐらいでございます。計16年以上、教育関係の分野で仕事をさせていただきました。本日までやってこられたのも区議会の皆様方のご指導のおかげでございます。本当にありがとうございました。  以上です。(拍手) ○永井 議長 以上をもって本日の会議を閉じ、平成20年第1回大田区議会定例会を閉会いたします。                    午後5時50分閉議・閉会...