(2)を終わります。
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【
報告事項】(3)
区立保育園の
民営化に関する
計画の改定の進め方について
――
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○
田島委員長 続きまして、(3)
区立保育園の
民営化に関する
計画の改定の進め方について
説明を求めます。
○藤原
保育計画課長 それでは御
説明いたします。
1、経緯ですが、区では
平成17年以降、指定管理
者制度の導入など、
区立保育園の
民営化に着手し、その後
平成25年に
区立保育園の
民営化に関する
計画を策定し、これに沿って、表に
記載の7園の民設
民営化を進めています。
2、民設
民営化の成果として、
区立保育園を1時間上回る延長保育の長時間化などのサービス拡大、民間ならではの特色ある保育などのほか、(5)のとおり、老朽化した園舎の施設設備を比較的少ない財政負担で更新できたことなどが挙げられます。
3、
民営化計画の改定ですが、
私立保育園を中心に整備を進めた結果、4行目に
記載のとおり、区内の認可保育園の数は本年4月現在、
区立が17園、
私立が71園となり、
平成25年の
民営化計画策定時の
私立9園と比べ、現在では
私立保育園のサービスを利用する区民が圧倒的に多くなっています。
また、保育施設の整備に伴い、扶助費が約301億円となり、その4割以上が保育所関連事業費で、区財政の既定経費増加の大きな要因となっています。
裏面にまいりまして、このような現状を踏まえて、区として解決していく課題として、民間活力の活用・連携のさらなる推進。一時預かり保育など多様な保育ニーズに応えていくこと。
区立保育園は築40年前後の施設が多数ありますが、
区立園のままの改築では区の財政負担が極端に多くなること。
区立園の整備費や運営費は
私立と違い、全額が区の持ち出しであること。それから、(5)として扶助費の今後のさらなる増加や新型
コロナの
影響に伴う景気後退などを見据え、行政のスリム化を一層進める必要があることなどから、引き続き、
区立保育園の
民営化を進めていくこととし、
民営化計画の改定を行います。
また、4、
区立保育園の役割の明確化として、緊急一時保育の
実施など、
私立保育園では対応が難しい部分を担っていくことや、区全体の保育の質を向上させる取組ですとか、
私立保育園に対する指導監督能力を担保していくための人材育成など、
区立保育園が担うべき今後の役割を併せて明記していくこととします。
5、
計画に盛り込む事項は、
記載のとおりです。園舎の施設整備を更新することを原則とします。
6、スケジュールですが、来年2月をめどに素案を策定し、
保護者説明会と
意見募集を行った後、5月に
計画改定の
予定です。
説明は以上です。
○
田島委員長 ただいま
説明が終わりました。
質疑に移ります。
御
質疑ありますか。
○
斉藤委員 表面の2の、この民設
民営化の成果ということなんですけど、これは総括会議か何かで話し合われた結果でこういうことが出てきたということの解釈でよろしいかどうかということと、この成果以外に課題が何かあれば教えてください。
あと、裏面の中盤にありますこの
区立保育園の
民営化を進めていくこととし、ということで、これ行革
計画、2020
年度で
計画が終わって、この次のことに関してのことだと思うんですけども、
目黒区は非常に
区立保育園、かなり残して頑張っていると思いますけれども、今後の
区立保育園に関して、
民営化するというふうな方向で、どういう、
区立保育園を残していくというのは、どのくらい、何園を残していくのかとか、細かいことが今後、決まっているのかどうかを教えてください。
以上です。
○藤原
保育計画課長 2の成果につきまして、1点目の御
質疑でございます。こちら、延長保育の長時間化などのサービス拡大など、ということで
記載してありますけれども、延長時間、延長保育の長時間化ということでは
区立では1時間だったところが、民設
民営化された園では2時間
実施している事実があったりですとか、それぞれが一時保育を
実施するようになったりですとか、延長保育の利用定員の上限を撤廃している
状況、それですとか、民間ならではの特色ある保育ということで、各事業
者による保育理念に即した、特色ある保育を
実施されている事実があること。また、第三者評価の
アンケートにつきましても、昨
年度実施しました結果で、中
目黒どろんこ保育園、第三者評価を行いまして、利用
者アンケートの結果、良好とそういった事実をまとめて、成果として上げているものでございます。
課題ということで、お尋ね、2点目ございました。課題としましては、やはり
民営化を進めるに当たっては、それまで
実施されてた
区立の保育園の職員が入れ替わって、新しく民間の職員に入れ替わることで、そういったことで御不安、御心配、そういった声が多く上がるということを認識しておりますので、今後の民設
民営化の見通しですとか、例えば事業
者募集に当たり、公示する条件について、あらかじめお示ししたりして、御
意見を募ったりですとか、そういったことで
保護者説明会を適時適切に
実施してまいりたいということで、併せて、
保護者をはじめとして利用
者や
地域の方々から信頼が得られる事業
者の選定といったことも大きな課題と考えております。
また、新旧職員による
継続的な引継ぎ保育、こちらもしっかり
実施することにより、より安心して民設
民営化を迎えていただくということと、さらに、
民営化対象の
区立園の職員に対してもしっかりと
説明をし、連携をして民設
民営化を進めていくことが課題だと、そのように認識しております。
3点目ですが、
区立園、残すのは何園かという御
質疑ございました。こちらにつきましては、今後素案をまとめる段階でしっかり検討して、素案でお示ししていくということで考えております。
以上でございます。
○
田島委員長 今、
斉藤委員のほうから、民設
民営化の成果について何か会議体だとか、何かの評価は公の部分で成果としてあったのかと。成果の内容については今、答弁ありましたけど、
斉藤委員の
質問は、この成果というのはどこで出てきた成果だというのが
質問であったんですけど。
○藤原
保育計画課長 斉藤委員のおっしゃる、会議体を通じた評価かという御
質疑に関しましては、そういった会議体を通したものではないので、そのようにお考えいただければと存じます。
以上でございます。
○
田島委員長 いいですか。
区行政としての成果ということで評価したというだけです。分かりました。
○
斉藤委員 ありがとうございました。
今後、この5番の
計画に盛り込む事項なんですけれども、今、
計画していく中で、やっぱりこのアフター
コロナという観点が非常に重要になってくると思うんですけれども、こういった部分に関しましても盛り込む事項の中には含まれているかどうか
確認させてください。
○藤原
保育計画課長 コロナへの対応につきましては、現在まさに
区立園、
私立園、違いなく必死に取り組んでいるところでございまして、素案を策定していくに当たって、今後アフター
コロナの視点を持って盛り込む部分もぜひ実現していければと存じます。
以上でございます。
○
斉藤委員 アフター
コロナという観点で、ちょっと私が聞きたかったことは、やはり今、公立保育園というのは非常に重要になって、例えば福祉
避難所としての活用ですとか、最終的には区民の皆さんに対しての責任をきちんと持てるかどうかとかという意味で、日本共産党としても公立保育園の重要性をずっと訴えてきたと思うんですけども、このアフター
コロナの中でこういった
区立保育園の重要性というものが、特にウエートが大きくなってきているのではないかなということで、そのことに関してこの
計画にもしっかり盛り込まれていくのかなということをちょっとお聞きしたかったんですが、いかがでしょうか。
○藤原
保育計画課長 先ほど、委員から
区立の、公立の重要性が高まっているということで
お話ございまして、我々としては4番のほうに
記載のとおり、現在では
私立保育園のサービスを利用する区民が非常に多い中で、
区立保育園の役割をしっかりと明確化していきまして、その中で福祉
避難所の
お話ですとか、また区の全体の保育の質を向上させる取組ですとか、そういった今後の役割をしっかり整理して、
計画に反映していきたいとそのように考えてございます。
以上でございます。
○
田島委員長 斉藤委員の
質疑を終わります。
ほかに。
○
小林委員 1点だけ。さっきの委員の
質問にちょっと関連するんですけれども、これからの来
年度以降、区の財政が非常に厳しい局面を迎える中で、やはり民間の力を借りるというのはどうしても必要不可欠になってくることです。
この民設の保育園を区の保育園との、明確化して民営のサービスをより区民のニーズに合わせて提供していくことには、もちろんそのとおりだと思うんですが、実際に事業
者さんのほうで、今の民間の保育園のほうでもこの
新型コロナウイルスの対応で、これ以上拡大できないとか、運営がどのような
状況になっているかというのがやっぱり今までのようにはいかない中で、実際に公募をかけたときに、じゃ、手を挙げてくれる事業
者さんはいるのかというような心配もあるんです。
なので、もちろん先のことはまだこれからのいろいろな
状況を見ながらではないと何とも言えないということにはなるとは思うんですが、そのあたりの民間の今の事業
者さんたちの運営
状況の見通しというか、どのように区として考えていて、どこまで折り合いがつけられるかとか、そういうところの感覚というか、
現時点での、分かる
範囲で結構ですので、ちょっと
状況を伺えればと思います。
○大塚
保育課長 今後、今
コロナまさに、
私立、
区立、総じて対応中ですので、どのような
影響が長期的な視点で出てくるのかというのは、まだ今後ということかと思います。
現状をお知らせいたしますと、
区立それから
私立問わず、私ども保育課のほうから、
コロナの対策で消毒体制の強化ですとか、そういった
通知はお示しいたしまして、実際、各園とも、園舎ですとか、玩具などの消毒を強化するような対応を取っているところでございます。一方で、そういった消毒のための人員というか、手がなかなか大変だということも聞いてございます。
今のところですけれども、国のほうで補正予算と第2次補正予算で、
新型コロナウイルス対策ということで、基本額それぞれ50万円ずつの補助というのが出ておりますし、先日の補正予算では、区としてそこにさらに30万円の上積みというようなことも行っておりまして、そういった財政的な支援で
コロナ対策というのをしっかりやっていくというような対応をしているところでございます。
以上です。
○
田島委員長 よろしいですか。
ほかにございますか。
〔「なし」と呼ぶ
者あり〕
○
田島委員長 よろしいですか。
(3)を終わります。
以上で、
報告事項を終わります。
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【その他】(1)次回の
委員会開催について
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○
田島委員長 その他にまいります。(1)次回の
委員会開催について、9月10日木曜日、10時から、議案の審査ということになります。よろしいですか。
じゃ、以上をもちまして、
文教・
子ども委員会を散会いたします。...