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令和元年目黒区総合戦略等調査特別委員会(11月29日)

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  1. 目黒区議会 2019-11-29
    令和元年目黒区総合戦略等調査特別委員会(11月29日)


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    令和元年目黒総合戦略等調査特別委員会(11月29日)                目 黒 区 総 合 戦 略 等 調 査 特 別 委 員 会 1 日    時 令和元年11月29日(金)          開会 午前10時00分          散会 午後 0時16分 2 場    所 第三委員会室 3 出席者    委員長   武 藤 まさひろ  副委員長  西 村 ち ほ      (9名)委  員  小 林 かなこ   委  員  おのせ 康 裕          委  員  川 原 のぶあき  委  員  鴨志田 リ エ          委  員  石 川 恭 子   委  員  かいでん 和 弘          委  員  たぞえ 麻 友 4 欠席者      (0名)
    5 出席説明員  鈴 木 副区長         荒 牧 企画経営部長     (29名)田 中 政策企画課長      橋 本 長期計画コミュニティ課長          (経営改革推進課長)          斎 藤 財政課長        酒 井 広報課長          佐 藤 情報課長        村 田 区有施設プロジェクト部長          松 本 区有施設プロジェクト課長                          本 橋 総務部長          大 野 参事(総務課長)    原   施設課長          谷 合 危機管理室長      髙 橋 区民生活部長          橋 本 産業経済部長      竹 内 文化・スポーツ部長          吉 田 文化・交流課長     金 元 スポーツ振興課長          佐 藤 オリンピック・パラリンピック推進課長                          上 田 健康福祉部長          保 坂 障害福祉課長      石 原 健康推進部長          長 崎 子育て支援部長     中 澤 都市整備部長                          (街づくり推進部長)          澤 田 土木管理課長      清 水 環境清掃部長          秋 丸 教育次長        今 村 学校ICT課長          鹿 戸 学校施設計画課長 6 区議会事務局 山 口 次長          児 玉 議事・調査係長      (2名) 7 議    題 長期計画等、大規模国有地活用区有施設見直し等生活圏域整備計          画、地域コミュニティ施策推進ICT化及び東京2020オリンピ          ック・パラリンピック競技大会に向けた機運醸成・施策全般に関する          調査について   【報告事項】   (1)新たな基本構想及び基本計画策定スケジュールについて   (資料あり)   (2)ICTを活用した実証実験の取組結果について        (資料あり)   【情報提供】   (1)目黒区長期計画審議会の「新たな基本構想に関する審議の中間のま      とめ」について                      (資料あり)   (2)東京2020パラリンピック聖火リレーについて       (資料あり)   (3)東京2020大会に向けた交通対策及び東京都の取組結果について                                   (資料あり)   【その他】   (1)次回の委員会開催について ───────────────────────────────────────── ○武藤委員長  おはようございます。  それでは、目黒区総合戦略等調査特別委員会を開会させていただきます。  本日の署名委員は、おのせ委員、かいでん委員、よろしくお願いいたします。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 【報告事項】(1)新たな基本構想及び基本計画策定スケジュールについて ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――武藤委員長  それでは、早速報告事項に入ります。  (1)新たな基本構想及び基本計画策定スケジュールについて、長期計画コミュニティ課長、よろしくお願いいたします。 ○橋本長期計画コミュニティ課長  それでは、新たな基本構想及び基本計画策定スケジュールにつきまして、御説明を差し上げます。  本区におきましては、御承知のとおり、昨年10月に基本構想改定に当たっての基本方針を定めまして、以降、改定に向けての作業を進めてございます。現在は、本年1月に設置いたしました長期計画審議会におきまして、議論が進められているという段階でございまして、去る21日の第8回目の審議会におきまして、それまでの議論の過程をまとめました「中間のまとめ」が作成されました。この点につきましては、後ほど情報提供させていただきます。  今後、審議会では、中間のまとめに基づく区民意見聴取を行った後に、今年度末を目途に答申をおまとめいただく予定となっております。来年度につきましては、区として基本構想の素案の検討作業に入ってまいりますが、計画期間を1年延伸いたしました基本計画につきましても、来年度末で終期を迎えるということになりますので、基本構想、それから基本計画、これを同時進行で改定していくということになろうかというふうに考えております。  つきましては、下の表のとおりのスケジュールで作業を進めていきたいというふうに考えてございます。  左側の基本構想につきましては、記載のとおり10回まで審議会が予定されてございまして、年度末までには答申をいただくという予定としてございます。その後、行政内部での検討を進めまして、6月には基本構想の素案を決定・公表いたしまして、7月にパブリックコメントを実施し、9月、第3回定例会に議案として御提出させていただき、御議決をいただきたいというふうに考えてございます。予定どおり進みますと、10月1日付で新たな基本構想の策定というふうになろうかと思ってございます。  昨年10月の改定基本方針の中では、第4回定例会への議案提出、12月の策定の予定としてございましたが、基本計画策定スケジュールとの整合を考慮いたしまして、少し前倒しをさせていただくことといたしたものでございます。  右側、基本計画についてでございます。  来年度当初に改定要領を決定いたしまして、その後、庁内各所管とともに改定原案の作成を開始いたしまして、新たな基本構想の策定後、それに基づき、10月には基本計画の改定素案を決定・公表いたしまして、パブリックコメントの実施、来年度末の3月には新たな基本計画の策定と、進めていきたいというふうに考えてございます。  なお、実施計画につきましては、審議会での長期計画全体の構成の議論の結果なども踏まえまして、同時並行でスケジュールを組めるかどうか、引き続き検討を進めていきたいというふうに考えてございます。  説明は以上でございます。 ○武藤委員長  説明が終わりましたので、質問を受けます。 ○おのせ委員  説明ありがとうございました。  もともとの基本構想のあれより少し早いということだと思います。それは、今お話しの中にありました基本計画が延びていますから、これの策定にあわせて、できるのであれば早くしたいということはわかります。ただ、それによって、前は2年かかっている中を、時代とともに、例えば編集作業ですとか、次の回に出せる資料がまとまったものになったりとか、30年前とは違いますからね。  2年が1年半ぐらいになるのはおおむね理解はできますが、ただ、考え方としては、やはり取りこぼしをしない、してはいけないということがあると思います。特に、パブリックコメント等々は詳細にわたって出てくると思いますから、こういった部分をしっかりと拾い上げて形にする時間というものは、考えながら動かしていかなきゃいけない。その点に関しては、短くするということだけがいいことではないとは思っていますので、その点についての配慮はどのように考えていらっしゃるか、これが1点です。  2点目は、基本計画がこの後に出てきます。今、ここで基本計画の話をしていいかどうかわからないんですが、基本計画もこの5年、10年で大分内容が変わってくると思います。区有施設の問題も変わってくる。コミュニティーの問題も変わってくる。介護・福祉の環境も変わってきたし、ICTを活用したものというのはどんどん変わってくるわけでして、この点を織り込んでいくと、基本計画こそ具体例が出てきますので、なかなか時間がかかるから、逆に、ここは早く着手しなきゃいけないというのはよくわかります。  ここも同じことで、やはり今回改定になりますから、基本構想は多くのメンバーで今、話をしながら、ディスカッションをして進めています。8回の中でもいろんな意見が、全く相違する意見が議論の中で出てきているものを形にまとめ、次までにまとめて、そして、それをお示ししてという丁寧なやり方をしていることは、私たちも会派で協議をしていますのでよくわかりますが、基本計画に至っては、詳細なことも書かなきゃいけないし、あえて、逆に言うと5年、10年で大きく変わったので、ここに、どっちかというと基本構想よりも基本計画のほうが作成していくのは難しい、または大変だし、所管もまたがるし、ここでもまたパブリックコメントもとるでしょうから、今回、このパブリックコメントはもっと詳細にわたってくる、政策一個一個にわたってくるので、大分細かいところが出てくると思いますから、この速度は速くつくっておいたほうがいいと思いますが、ここも同じように慎重に進めていかなきゃいけない。すごく悩ましいところはあると思います。  この2つに対して、考え方はどのように配慮をしていくのか、お答えいただければと思います。 ○橋本長期計画コミュニティ課長  まさに、委員御指摘のとおりだというふうに考えてございます。やはり基本構想基本計画につきましては、区政の最も大方針といいましょうか、そういうような部分でございますので、そういった意味では、広く区民の皆様の御意見を丁寧に聞いていくということが必要かなというふうに考えてございます。  今、委員のほうからも御説明いただきましたけれども、現在、基本構想の策定に当たりましては、長期計画審議会におきまして丁寧な審議をしていただいているというふうに考えてございます。そういったことも踏まえまして、区として素案をまとめた段階では、改めてパブリックコメントという手続をとって、広く区民の皆様の御意見をお聞きするというような手続を進めてまいりますし、この期間も十分にとって丁寧に進めていくということが1つあろうかというふうに思ってございます。  また、一方、基本計画につきましては、これも委員御説明のとおりでございますが、より具体的な区の指針になっていくものというふうに考えられますので、庁内での丁寧な議論も当然必要になってくるというふうに考えてございます。あわせて、区民の皆様の御意見をお聞きする機会というのも丁寧にしていく必要があろうというふうに考えてございます。  パブリックコメントをするということは大前提でございますけれども、それ以外に御意見をお聞きする機会をどういう形で設けていくか、詳細は今後の検討でございますけれども、現在も長期計画審議会の中では、基本構想の内容にかかわるような部分につきましても、広く御意見をお聞きしているようなところもございますので、そういったところも踏まえまして、できるだけ多くの区民の皆様の御意見をお聞きできるような丁寧な手続については、今後も引き続き検討してまいりたいというふうに考えてございます。  以上でございます。 ○おのせ委員  あと、今ここでお聞きしていいか、ちょっとわからないのですが、基本構想に関して私たちが言ってきたのは、ここから30年ぐらいの目黒区の憲法的な考え方の大綱であるということですから、今、入庁したての職員さんが30年たって幹部になったときに、自分たちが目黒の目標をつくってきて一緒に進んでいくという姿勢が大事ですよ、ということを私たちの会派からはお願いをしております。同じように、区民の方も、若い区民の方、これは中学生と言ったか高校生と言ったかわかりませんが、そういった方々からも御意見を賜るような考え方はないかというお尋ねを前にしたことがあって、何かそういう機会もつくるような話があったと思いますが、若手職員の意見、また学生さんたちの意見は、どこの場所で、基本構想の中で、タイミングというか、もう話しているならば、今、基本構想の検討会が終わった、審議会が終わった後に私たちが協議をする中では、そういった姿勢というか、意見というか、そういったコーナーというか、冊子というか、そういうものは見たことがないので、表に出さないのかもしれないけれども、そういった協議の場所というのがあったのか、または、そういった機会はこれからあるのか。  基本構想に関してだけ、若年層の意見はどのように取り入れているかということです。 ○橋本長期計画コミュニティ課長  現在までの取り組みでございますけれども、まず、若年層の区民の皆様の御意見ということについて申し上げますと、基本構想検討に先立つ区民アンケートを行ってございますけれども、それとほぼ期を同じくして、子ども総合計画にかかわるアンケート調査も実施してございまして、その中で、区に期待する将来像でありますとか、そういうことにつきましては、小学生、それから中学生、高校生、それぞれ一定の学年の方に、子ども総合計画アンケート調査と同じくお聞きをして、それについては一定、今まとめられておりますので、それについて、まず御意見を聞いたというような経緯がございます。  また、若手職員の意見というような部分でございますけれども、こちらにつきましても、今、若手職員を中心とした自主研修という形ですが、基本構想策定に当たって、どのような未来像を描くかということについて、研修会を設けてございます。その中で、今、検討が進められているというふうに承知しておりまして、この点につきましても、可能であれば、例えば長期計画審議会の場で披露するなど、そういった形で、若手職員の意見についても聞いていく。それが多分、今、20年後の将来像というのを審議会の中では御検討いただいておりますけれども、それにつながるような形で、そのときに、主力という言い方がいいのでしょうか、そのときにも活躍しているだろう職員の意見というものもあわせて検討の中に入れていくというようなことで、今、進めているものでございます。  以上でございます。 ○おのせ委員  私たちが求めたものというのは、今、本当に一番最前列にいらっしゃる理事者の方々も多分、昔の基本計画のときに触っているか触っていないかぐらいのところだと思います。やっぱり自分たちが将来の目黒区をつくっていくという、担っていくんだという、私たちもそうだし、区民もそうですが、職員の方々がやはりそれを一緒に触っていって、それを昇華させる、30年間を、一緒に見守っていくという姿勢がやはり大事だと思っていましたので、若手の職員の方々の機会を必ずつくってくださいねということをお願いしました。  審議会の中にメンバーで入れろとは言いませんが、やはり区の職員さんたちの意見、また区側から出てくる意見の中に、その中の意見が集約をされたり、パブコメとも言いませんけれども、ここはそこの協議会から出てきた意見ですよということの反映が大事だと思っていますし、やっぱり一緒に見ていただきたいと思います。  若年層の区民の方々のアンケートという形で、実際、正直言って、今聞いた中では、基本構想をつくるためにもこのアンケートを使いますよと、お子さんたちに言ってはいないと思いますから、あくまでそれを流用しただけの話で、逆に、流用したら、それでもいいんですけれども、流用したところの、ここは若年層から出ている意見ですよという反映が、私たちの代表が出ている審議会の中で、やはり若年層の意見の反映を見せる部分が必要だと思っています。それがやはり練り込まれて初めて、いろんな多世代の基本構想になってくると思いますので、今後のスケジュールの中で、そういったことを検討していただければと思いますけれど、いかがでしょうか。 ○橋本長期計画コミュニティ課長  委員の御意見は、まさにおっしゃるとおりかというふうに思います。反映するかしないかというのは、さまざま議論があろうかというふうに思いますけれども、どういった意見が出されているかということについては、やはり明らかにし、議論の俎上にのせていただくということは重要かなというふうに思ってございますので、今の御指摘を踏まえて進めてまいりたいというふうに考えてございます。  以上です。 ○武藤委員長  よろしいですか。ほかにございますか。 ○鴨志田委員  基本構想のほうは、目黒区の憲法であったり、理念だったり、未来像であるんですけれども、基本計画に当たっては、かなり具体的になるということも踏まえて、現行の基本計画を検証されるかどうか。達成度であったり、また新しいニーズを反映させているとか、また不要だった施策があったかとか、こういった検証をして、新たな基本計画に反映させていくかどうか、この1点をお伺いします。 ○橋本長期計画コミュニティ課長  現行の基本計画の検証に当たりましては、昨年ですか、基本構想の改定の基本方針を策定する前段階といたしまして、基本計画の検証、それから現行基本構想が未来に向けての内容に適しているかどうかということにつきまして、庁内で検証を進め、その結果を踏まえて、今般、基本構想の改定に着手をしたというような経緯がございますので、現行の基本計画につきましては、一定の検証については、もう既に終わっているものでございます。  以上です。 ○鴨志田委員  一定の検証は終わっているということなんですけれども、どのような検証がなされて、それがどのように新たなものに反映されるかということは、つまびらかに公開されていくのでしょうか。  以上です。 ○橋本長期計画コミュニティ課長  検証結果につきましては、一定、委員会のほうにも御報告は差し上げているところでございますけれども、これから新たな基本計画を策定してまいりますので、その検証結果を踏まえて、どのように新たな基本計画に反映させたかといったことにつきましては、今後の計画改定の中で当然検討し、その過程についてもお示しできればというふうに考えております。  以上です。 ○武藤委員長  よろしいですか。ほかに。 ○石川委員  基本構想にしろ、基本計画にしろ、パブリックコメントを行うわけなんですけれども、パブリックコメントを行う前に、ぜひ住民説明会を何らかの形で、1回だけではなく、例えば地域ごととか、いろんな層が参加できるように、時間帯等をいろいろ工夫して、ぜひやっていただきたいと思うんですが、そうした計画はありますでしょうか。 ○橋本長期計画コミュニティ課長  区民意見の聴取の方法につきましては、さまざまやり方があろうかというふうに思ってございます。基本構想基本計画につきましては、区政全般にわたる内容で、広く区民の皆様の御意見を聴取していくということが必要かなというふうに考えてございます。そういった意味では、広く区民の皆様の御意見を聞くという手法としては、今お示しのパブリックコメントの手続というのが一番ふさわしいのかなというふうには考えているところでございます。  一方で、先ほどの委員からも御指摘いただいたとおり、広くさまざまな形で区民の皆様から御意見をいただくという機会を設けるということは必要かというふうに考えてございます。現在、説明会の予定があるということではございませんけれども、計画策定スケジュールの中で、そういった説明会の開催ができるかどうかということにつきましては、引き続き検討してまいりたいというふうに思っております。  以上です。 ○石川委員  前の委員の方もおっしゃっているんですけれども、やはり基本構想は目黒区の憲法に位置づけられるわけですよね。そうした重要なものを決めていくというときは、これからその前提で長期計画審議会とか、あと、いろいろな、さまざまなアンケートの中で声を聞いてきたとはいえ、今まで、このパブリックコメントじゃなくて、目黒区の場合、いろいろやるときに、意見募集やパブリックコメントをやりますよね。しかし、現状としては、なかなか数が上がってこないというか、区民の皆さんが関心を示すというところは高いとは言えないと思うんですね。だからこそ、いろんな声を聞いてきたと言っても、やはり素案ができましたよ、意見を頂戴と言うんじゃなくて、その前に、きちんと説明会を私はやっぱりする必要があると思うんですね。  それは、声を聞いていくと言うけれども、そういうのは今検討してはいないということなので、私はやはり1回だけじゃなくて、今、若い人というところでは、やっぱり時間帯を考えるとか、土曜日とか日曜日とか、そういうものも含めて、さまざまな工夫をされて、きちんとまず説明をして、そしてパブリックコメントにたくさん意見が出るような形に持っていくべきだと思うのですが、いかがでしょうか。 ○橋本長期計画コミュニティ課長  基本構想に関して申し上げますと、これまで基本構想改定の前段階として、区民意見募集としてアンケート調査を実施してまいりました。今般、長期計画審議会のほうで中間のまとめが作成されまして、それに対する意見募集も行います。あわせて、区としての検討素案につきましても、意見募集を行うというような形で丁寧に進めていっているというふうにこちらも考えておりまして、そういった意味では、広く区民の皆様の意見を聞くという手続につきましては、基本構想について申し上げれば、これまで丁寧に進めてきたのかなというふうに考えてございます。  今後、基本計画については、先ほどの委員の御意見にもありましたとおり、より具体的な内容に入っていくということもあろうかというふうに思いますので、この点について、より丁寧に意見を聞くという手続が必要というようなことについては、やはりそれはそうだろうなというふうに思っておりますので、その点について、どういったことができるかということについては、引き続き検討してまいりたいというふうに思っております。  以上です。 ○石川委員  丁寧にさまざまな声を聞いてきたというのは、私も否定しませんし、それは本当に大切で、やってきたというのは思っているんです。しかし、素案ができたときって、なかなか区民は、この間、いろいろな、例えば今、教育の特別支援教育等パブリックコメントとか、さまざまやっていますよね。しかし、ああいう文書で出されても、なかなか理解するのが難しいという現状があるわけですよね。その結果が、パブリックコメントや意見募集のときの数だと思うんです。私は。  だからこそ、丁寧にやってはいるけれども、やはり素案ができた時点は、こうした内容なんですよという丁寧な説明があってこそ、やはり声も出ると思うので、私はやっぱりきちんとそうした説明会をぜひ計画の中に、今後の日程の中に入れてもらいたいと思うんです。しつこいようですが、再度お聞きします。
    橋本長期計画コミュニティ課長  これまでも丁寧に進めてまいったというふうに考えておりますので、その点につきましては、そのスケジュールの中で可能かどうか、それは当然、拙速であってはいけませんので、拙速にはならず、かつ丁寧に意見を聞くということについては、引き続き検討してまいりたいというふうに思います。  以上です。 ○武藤委員長  よろしいですか。ほかにございますか。 ○たぞえ委員  幾つか聞いていきたいと思います。  まず、ちょっと過去の報告資料なんですけれど、平成30年10月3日にいただいている目黒区基本構想改定に当たっての基本方針案についてという中で、そのときの予定のスケジュールが書かれているんです。基本構想スケジュールパブリックコメントの実施が7月ごろというところまでは、そのときの報告と同じなんですけれど、議決が、その当時のスケジュールだと12月なんですね。きょういただいたスケジュールだと9月になって、先ほどから御説明いただいている基本計画との兼ね合いでのスケジュールがいろいろあったんだなと思うんですけれど、先ほどから、やっぱり意見を丁寧に聞く、丁寧に聞くという質疑応答がある中で、パブリックコメントを7月ごろに実施して、結局、その結果をやっぱり長期計画審議会のほうにも報告されると思うんですよね。しないのかな。  まず、パブリックコメントの実施から議案提出までがちょっと短いので、その間に審議会とどうやりとりをするのかを、1点伺います。  あと、やっぱり素案決定・公表のあたりを丁寧にやってもらいたいなと思う一方で、かなり厳しい日程であることも承知をしています。私がたまに感じるのが、つくる前に意見を聞くことはもちろん大事なんですけれど、結局、新しくなりましたという、変わりましたよ、ビジョンはこうなりましたよということのほうも大事なのかなと思っています。やっぱりつくる過程にもちろんかかわってもらって、それで、私も一緒につくったんだと思ってほしいけれども、現状かなり難しいと思っている中で、新しくなりましたよ、あなたたちにもかかわってくださいという、そっちもありなのかなと思っているので、策定後、どのように新しい基本構想を、周知というよりも、溶け込ませるのかを、何か想定があれば伺いたいと思います。  あと、後ほど取りまとめとか、報告、情報提供はあると思うんですけれど、やっぱり新しい基本構想の中で、双方向のコミュニティーとか、基本構想をもって区民とコミュニケーションする、目黒区をつくっていくって新しい目標を立てるんだったら、そのときのやり方も少し何か新しくしてほしいなと思うので、やっぱりパブリックコメントって、これだけずっとやっていて意見が出てこなくて、それは議会の努力も足りてないというのはちょっと思っているんですけれど、やっぱりパブリックコメントだけではずっと限界を感じてきたと思うこちら側としては、やっぱりそろそろ、パブリックコメントの件数を上げるのか、違う方法をとっていくのか、そういったところをちょっと伺いたいと思います。  以上です。 ○橋本長期計画コミュニティ課長  まず、1点目でございます。  丁寧にやっていくということは、お話のとおりかというふうに思っております。  審議会とのかかわりというような点でございますけれども、審議会につきましては、今年度末を目途に答申をいただくというような予定となっておりまして、その答申を尊重して区の素案を策定していくという流れでございます。そうしたことから、改めて区の素案をつくった段階で審議会のほうに再度意見を聞いていくという手続については、現時点では想定はしておりませんけれども、あわせて基本計画等の策定については、先ほど来御意見をいただいているとおり、丁寧な意見聴取、さまざまな機会での意見聴取が必要というふうに考えてございますので、そうした手続の中で、審議会のほうにも、もし、かかわっていただけるようであれば、機会を設けるということも検討してまいりたいというふうに考えております。  2点目でございます。  新しくなった基本構想の周知というような点でございますけれども、これもおっしゃるとおり、もちろん策定過程にかかわっていただくということは大事ですけれども、基本構想につきましては、区と区民の共有する未来像ということだというふうに思ってございますので、そういった意味では、区民の皆様にも、どういう構想なのか、何を目指しているのかということについて知っていただくということが必要かなというふうに思っておりますので、その点につきましては、策定後、どういう形かというのは、まだこの場で御説明できる段階には至っておりませんけれども、周知のほうについては、検討してまいりたいというふうに思ってございます。  それから、3点目の新たな区民意見の聴取方法というようなことでございますけれども、さまざまな手続が各自治体でやられております。例えば、グループワークとか、そういうようなものであるとか、説明会であるとか、さまざまございます。それぞれの計画の内容や役割、それから位置づけについて、ふさわしいやり方というのがあろうかなというふうに思っておりますので、そういった適切な手法、それから今、委員お話しの新しい手法はないかというようなことにつきましては、ちょっとどんなことが可能なのかにつきましては、引き続き他の自治体の事例なんかも研究しながら検討を進めてまいりたいというふうに思います。  以上です。 ○たぞえ委員  2問目と3問目に関係してくるかと思うんですけれど、策定後の周知、あとは、意見聴取という中で、本当は今もやってほしいんですけれど、やっぱりいろんなところで、私が知っているのは、例えば祐天寺駅前とか、あと大塚山公園とか、住民とかかわる、ワークショップとか、最近すごく、まちづくり系なんですけれど、やっていただいていて、そういう中でもちょこちょこ入れてほしいなと思うんですよね。  そのためには、まず、そもそも職員の皆さんが全員しっかり理解しているという土台があってのことなので、まずはそこをやっていただきたいと思うし、自分の言葉でビジョンを語れるからこそ、区民の方には、こういうビジョンがあって、その一つが今回の説明会だったり、グループワークだったりするんですよというふうに、やっぱりビジョンができて、それに基づいて全てが動く、同じ方向に向かっていくためにつくっているはずなので、まずは職員の方への周知、周知というよりも腹落ちをどう考えているのかというのと、それをもとに、あらゆる区が主催するイベントとか説明会とかでビジョンをスタート、スタートなのかわからないですけれど、ビジョンをもとに語っていただきたいと思うんですけれど、いかがでしょうか。 ○橋本長期計画コミュニティ課長  ちょっと先ほどのお答えとも重なりますけれども、やはり例えばまちづくり一つとってみても、地域が限定された、そこでのまちづくりということについては、やはりその地域の方が直接かかわるということが必要という考えから、さまざまなワークショップがやられているというふうに考えております。一方で、基本構想のような区政全般にわたる大方針みたいなところにつきましては、やはりそれにふさわしい区民意見の聴取方法というのがあるのかなというふうに考えてございます。  また、職員のビジョン、職員が共有するというような御指摘でございます。  こちらも、まさにおっしゃるとおりでございまして、この基本構想改定に当たりましては、区民アンケートとともに、職員のほうにも、若手職員にもアンケート調査を実施しておりまして、若手職員が考える区の将来像というようなところも意見を聞いております。これは区民アンケートとほぼ同様の内容でございましたけれども、その中で、基本構想についての周知度といいましょうか、そういうところもアンケートを実施しておりますけれども、なかなか芳しくない数値が出たということがございますので、これ、もう委員御指摘のとおり、職員が共有するということは非常に重要だというふうに考えておりまして、その手法の一つとして、先ほどの委員からも御指摘いただいたとおり、若手職員のかかわり、次代を担う職員が、今後、策定過程にかかわったと、一緒に策定してきたという手続ということも重要だというふうに思っておりますので、職員研修という形ですけれども、一定そういう機会も設けているというようなことがございます。  そういったさまざまな手続を踏まえながら、策定過程にかかわるということとともに、策定後に共有をするという手続についても、職員に対する説明会をやればいいのか、あるいはもっと具体的に何かやるのかということについては、やはり検討が必要かなというふうに思ってございますので、職員が、こういうビジョンを区が掲げているよということがそらで説明できるように、できるかどうかはあれですけれども、そういうのが理想だと思いますので、そういった方向に進められるように努力してまいりたいというふうに思います。  以上です。 ○たぞえ委員  若手職員についての質疑がさっきあったので、そういうお答えなのかなと思ったんですけれど、若手のほうが時代の変化を一番わかっているので、そんなに心配はしていないんです。私がいつも組織でボトルネックだなと思うのは、どちらかというと、いや、皆さんと言っているわけじゃなくて、ここに出席している方とかじゃなくて、やっぱり今までずっと、今の、現行の基本構想でやってきた方々にとっては、アンケートで、今のままでいい、今のこの基本構想で頑張ってきたんだという自負もおありだと思うので。  ただ、別にそれを否定するわけじゃなくて、やっぱり皆さんがつくってきた目黒区を、次、もっとすばらしい区に引き継いでいきますよといったところだと思うので、若手に限らず、むしろ頑張ってこられた方々に向けても、やっぱりバージョンアップを図っていただきたいなと思うので、それはやっぱり説明するだけでは全く多分効果はないと思います。むしろ、発表されて、どうせ俺はかかわってないし、私はもうやめるし、みたいな頭になるのが一番怖いことなので、ぜひ新しいビジョンを、それこそ上の方々が若手を巻き込むくらいの、私の会社の例を挙げちゃうと、ちょっと小さい例なんですけれど、基本的に人事考課に組み込まれていました。ビジョンに向けて、自分はどうやって動いているのかというところまで、やっぱり「自分ごと」にまで落とさないと多分変わらないと思うので、ぜひ、ただ説明するだけとかじゃなくて、「自分ごと」になるまで落とし込んでいただきたいと思います。いかがでしょうか。 ○鈴木副区長  おっしゃるとおり、そのとおりだと思います。やはり新しく基本構想基本計画をつくっていくというのは、まずは、職員に十分周知するとともに、1つは、職員の意識改革になるわけでございますから、意識改革ではなくて職員の育成の一つでもあるわけですよ。そういった視点で、やっぱり全庁的に、若手職員だけじゃなくて、職員が一丸となって、まずは基本構想基本計画、それを十分認識して、そして区民と、ともどもにいろんな場面で意見交換しながらつくり上げていく。そして、それで具体的な施策に反映していく。それが今は理想だろうと思っていますので、そういう手続を踏みながら対応していきたいというふうに思っております。  以上でございます。 ○武藤委員長  ほかにございますか。 ○かいでん委員  済みません。ちょっと、直接ここにはかかわらないのかもわからないのですが、今まで若手職員のアンケートというテーマが多く出てきたので、若手職員の方にアンケートって、私はすごくいいことだと思うんです。  一方で、今回、基本構想は20年間の計画になりそうだということなので、今、対象が採用3年目職員と、あと係長、主任の昇任者になっていますが、20年間であれば、むしろ今35歳から40歳だとか、そのくらいの職員の方の意見のほうがむしろ大事というか、大きくかかわってくるんじゃないかなと思うんですが、そこの職員の方の御意見をどういう形でとられていたか、お聞かせください。 ○橋本長期計画コミュニティ課長  若手職員アンケートにつきましては、若年層に向けてということで、そういう意識で調査をしたということがございますので、今、委員から御紹介いただいたとおりの年代設定という形で整理をさせていただきました。  一方、これもまた委員の御指摘のとおりでございますが、20年先の未来を目指すということになりますと、ちょうど今30代くらいの職員であれば、その後20年先になりますと、このあたりに座っている人たちになるのかなというふうに思っておりまして、そういった意味では、そういった層の職員が直接この基本構想の検討にかかわるということは非常に大事なことかなというふうに思っておりまして、そういった趣旨も踏まえて、先ほど来御説明しておりますけれども、職員の自主研修グループをつくっておりますけれども、ここには、ちょうど今御指摘いただいたような30代前半ぐらいの職員が直接かかわっているというような形でございまして、今、三十数人かかわってもらっております。これも職員の発意でかかわっていただいておりますので、そういったやる気のある職員の力をかりて、基本構想の策定を進めてまいりたいというふうに思っております。  以上です。 ○かいでん委員  ありがとうございます。  そういう自主研修グループが動かれているということなので、先ほどの委員への回答の中ではありましたが、ぜひそれを長期計画審議会なり、この委員会でもあれですけれども、そこで出た意見というのは、やっぱり知りたいなと思いますので、要望させていただきます。よろしくお願いします。 ○武藤委員長  よろしいですか。ほかにございますか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○武藤委員長  ないようですので、(1)新たな基本構想及び基本計画策定スケジュールについてを終わります。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 【報告事項】(2)ICTを活用した実証実験の取組結果について ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――武藤委員長  次に、(2)ICTを活用した実証実験の取り組み結果について、説明をお願いいたします。 ○田中経営改革推進課長  それでは、ICTを活用した実証実験の取り組み結果について、御報告を申し上げます。  こちらにつきましては、今年度、ICTの活用による事務事業の効率化ですとか、職員負担の軽減、また区民サービスの向上等を目的として実証実験を行ってまいりました。その実証実験の効果検証を一通り終えまして、一定のまとめができたということで、御報告をするものでございます。  なお、こちらにつきまして、さきの11月25日には職員向けに説明会を開催したところでございます。その資料は別紙ということで、本日おつけしてございます。当日は、パソコンを使って、これはパワーポイントですので、それを実際に見ながら御紹介をしたところでございます。  背景等については省略させていただきまして、2の実証実験の概要ということでございます。  今回使用したICTツールということでは、この表記載のとおりでございまして、RPA、AI-OCR、それとAIチャットボットというものでございます。  ここで、先ほど申し上げた別紙になりますが、ICT実証実験の報告会の資料で御説明をさせていただきたいと思います。  おめくりいただきまして、ちょっと見にくいんですけれども、パワーポイントの資料、1画面2枚を1枚に印刷したものをおつけしておりまして、その右下に小さいページがあると思うんですが、その6というのをごらんいただけますでしょうか。枚数でいうと2枚目の表のほうになります。その下ですね。  今回実証実験したICTツールということで、1つはRPA、これは何かといいますと、ロボティック・プロセス・オートメーションということで、パソコン操作を自動化するロボットということでございます。定型的な反復作業を自動化するのに適しているということで、まず1つ目としては、これの実証を行ったということでございます。  続きまして、右下のページでいうと10、3枚目の表になりますが、2つ目ということで、済みません、その上ですね。ICTツールということでは、AI-OCRというものでございます。こちらは、AI技術を活用したOCRということで、OCRについては、皆さん御存じかと思いますが、これにAIを組み合わせたということで、こちらに書かれているとおり、例えば上の手書きの文章、「とてもわかりやすかったです」という文章を、AI-OCRで読み込むということで、それをデータ化するというものでございます。  3点目としては、その下、AIチャットボットということで、AI技術を活用した自動会話プログラム、365日24時間の問い合わせに対応可能なものということで、こちらにつきましては、9月1日から30日の1カ月間ですが、区民向けに実証実験を行ったものでございます。  次のページをおめくりいただきまして、右下の12というところをごらんください。  こちらが実証実験を行ったものの一つとして、AI-OCRとRPAを活用したもので、人事課の対象業務、研修評価シートの集計を実証で行ったものでございます。この下に、ちょっと小さいのですが、絵が描いてありまして、研修評価シートの集計はどのようなことをしているかというと、我々が研修をした後に、それぞれ職員が評価シートに記入をしてございます。それが、次のページの表に書いてある、左がちょっと見にくいんですけれど、こういったものをA4判1枚で、今回の研修はどういう内容だったかとか、それの感想だとかを書いてもらうものです。また12のほうに戻っていただきたいのですが、以前は、これを、集計ファイルに職員が全部手で、パソコンで打ち込んでいたものでございます。それを研修実施報告書にまとめていたという、この作業の実証実験を行ったものでございます。  それが次のページの14というところでございますが、何をしたかというと、集計ファイルに転記する作業、まずこれをAI-OCRということで、一度紙をそのままスキャンをしてAI-OCRで読み込ませるというところ、これがまずAI-OCRを活用したというところです。その後の研修報告書の作成というまとめをするところは、RPAを使って機械で自動化をしたというものでございます。  次のページをおめくりいただきまして、右下の15というところでございます。  検証結果でございますが、今回の人事課の研修評価シートの集計に当たりましては、実働でこれまで職員が全て行っていたものでいうと49時間35分かかっていたものが、実際にAI-OCRとRPAを使ったところ、33時間7分ということで、約33%の削減効果がありましたというところ、これが定量的な評価ということと、あとAI-OCRの読み取り精度でございますが、こちらは全体の98.2%ということで、手書きの表の読み込みをしたというところですが、高い識字率ということでございます。  定性的な効果といたしましては、品質の向上ということで、手作業の転記ではタイプミス、職員の入力ミスなども見られましたが、AI-OCRですと98.2%の識字率ということで正確性が向上したということでございます。また、紙で集計する区民アンケートなどにも活用できるのではないかということで考えてございます。  続きまして、次のページの右下の17というところをごらんください。  こちらは、2つ目のAI-OCR、RPAを使った実証実験でございます。こちらは保育課の業務で、保育施設への運営費の支出ということでございます。この絵にあるとおり、保育所から名簿をいただきまして、これを今までは、やはり同じように職員が入力作業をしていて、そこから内部情報システムで支出作業をしていたというところでございます。こちらについては、この資料、下にありますが、これは手書きではなくて、データ化され、印字されたものを読み込んだというところで、次のページの右下の19をごらんいただければと思います。  こちらは、先ほど御紹介したとおり、その名簿をスキャンし、OCRで読み込みをしたと。AI-OCRを活用してデータ化したものを支出作業、職員が手作業というか、内部情報システムを使って支出処理をしていたもの、ここをRPAで自動化したということでございます。  その結果でございますが、実際、その業務当たり11時間程度を要していたものが、これにつきましては、ほぼほぼ削減効果が98.6%という高い削減効果が得られたというところでございます。それと、読み取り精度については、先ほど御紹介した手書きではなくて印字されたものですので、99.9%ということで、AI-OCRの効果があらわれたというところでございます。  こちらにつきましても、品質の向上、やはり手入力よりもAI-OCRのほうが正確性が高くなったというところ、それと、水平展開ということでは、これは汎用性が、ほかの例えば支出業務にも使えるということで、現在、実はRPAだけは実証実験を行っておりまして、保育課の別の補助金の支出作業はこれを実際に使って作業をしているというところでございます。  続きまして、ちょっと飛びまして、右下の番号でいうと34というところになります。  AIチャットボットの検証結果ということでございますが、こちらは、先ほど申し上げた9月1日から30日の実証実験に当たって、実際に区民の方々に使っていただいたところ、先ほどのAIチャットボットの効果というか、メリットとして365日24時間というようなお話をさせていただいたんですが、実は、これを見ると、利用された方は平日の、要は8時半から5時の間にやはり一番使われていたという、想定していたものとは若干違う結果が出たのですが、そういったところでございます。質問数については3,299件、利用者は延べ717名の方が利用されたというところでございます。  次のページの36をごらんいただきたいのですが、先ほどのお話のとおり、利用時間帯も8時半から5時に、若干10時が多いときもありますが、ほぼほぼ開庁時間にリンクされているというようなところでございます。  次の右下の40をごらんください。  どのようなものにAIチャットボットが使われたかということでごらんいただくと、これは9月の実証実験でしたので、やはりプレミアム付商品券の検索がダントツで多かったのかなと。また、引越しですとか、公共施設に関するもの、ごみ等が多かったという結果があらわれております。  お手元のかがみ文のほうにお戻りいただきまして、1枚目の実証実験の概要、こちらの2のほうは今御説明をしたとおりでございます。  次の裏面にまいりまして、3の実証実験の下のAIチャットボットの区民サービスの向上について、若干補足で説明をさせていただきます。  先ほどアクセス数について御紹介しましたが、チャットボットの反応率ということで申しますと、応答できたのが約7割程度でございました。こちらについては、若干やはり今回のAIチャットボットは、質問に対して実際の答えをAIが導き出すというものではなくて、ホームページのリンク先を紹介するというものでした。ですので、若干回答率も低くなっている状況でございます。  次の3ページ目をごらんいただきまして、ホームページで実施した利用者アンケートの結果、38名の方からアンケートをいただきまして、良かった点ということで、先ほどの結果とは若干異なるのですが、24時間使えるというところが良かった、また電話・窓口より気軽に応答ができるというところが良かった、というふうにアンケート結果が出ています。逆に、悪かった点としましては、先ほど御案内したとおり、ホームページの案内だけではちょっと物足りないという意見、欲しい情報が出てこないということが、多く寄せられております。  チャットボットによるホームページの案内サービスの継続の可否でございますが、こちらにつきましては、ぜひ継続した方がいいというのが84%ということで、高い御意見をいただいている。  また、今後ICTを活用して知りたい分野ということで、イベント情報ですとか、子育て、ごみ等が多く寄せられているというところでございます。  次に、4の本格導入を目指す上での課題でございますが、検証結果を踏まえた課題ということで、RPAについては、やはり相当な、業務によっては効果が出るということでございますが、実は、これは実際にそこのRPAを使える段階にまでいけば、相当の効果がありますが、その前段階、準備期間はやはり人手がかなりかかる。人手がかかるだたけではなくて、一定のスキルも求められるというところが課題ということで、認識をしてございます。また、ロボット自体も、実際にたびたびとまってしまう。それはなぜかというと、パソコンで動かしていますので、パソコンの中が重くなったり、そういったほかの理由で結構とまってしまったりすることがあったというのが、今回の検証の結果、わかったというところでございます。  AI-OCRにつきましては、読み取り精度、先ほど相当高いということでお話しさせていただきましたが、まだ100%ということにはなりませんので、その辺が課題かなというところ、AIチャットボットにつきましては、今回のAIチャットボットの内容にもよりますが、利用者が期待しているほどの回答精度には至っていないというところでございます。  今後、こういったところ、まだ課題も見えましたので、今回は一定の効果があらわれたということと、来年度に向けて、引き続き実証実験を行っていきたいということで、今のところ考えているところでございます。来年度につきましては、まだどういったものをやるかということは一応想定していないんですけれども、今後、職員等から、やはり提案、御意見をいただきながら実証実験を進めてまいりたいというふうに考えているところでございます。  説明は以上でございます。 ○武藤委員長  説明が終わりましたので、質疑を受けます。 ○おのせ委員  議会からもICTに関しましては、大変期待を持っている部分もあるし、AIに関しては活用してくださいというお話もありました。私たちもその立場にありますし、AIやICTを否定する立場にはありません。ただ、残念ながら、最終的には、今回の実証実験に関しましては、49ページの右上にある「採用保留」のかわいい絵になってしまったということだと思います。  ただ、忘れてはいけないのは、やはりAIやICTというのは代替であってはならず、補完でなければならないということです。そのことをやっぱり忘れてしまうと、使うところ、また間違いが出てくるのかなと思っています。  やはりもう一つは、これは今回ちゃんとやっていますけれども、人間のふりをさせちゃいけないということですね。  それと、あとは帰属の責任を持たせる、ロボットに対してね。やっぱり管理の責任、上司が決まっていて、ここが管理するという責任を持っていかなきゃいけない。その責任者たる方が、このICTやAIに任せていいかどうか、ここがもし失敗したときは、自分に帰属責任があるよということをやっぱり理解して使わなければならない。  1940年代ですかね、SFが出たときに、ロボット三原則が出て、それから今のAIが活用される時代になったら、ロボットの四原則が出てきました。今私が言ったことは大体四原則なんですけれど、その部分が理解されていないと、やはりAIやICTが間違った活用をされる、そして間違った運用をされるということです。いけないことは、行政ですから、やはり税金でこれを運用して、また、あまねく区民の皆様の役に立たなきゃいけない、失敗は許されないということを考えますと、まだ実証実験の結果はそういうことなのかなと思ってます。  私はICTに対しては期待を持っていますが、日本は技術が進んでいるICTの力は強いよというのは、それは最先端で動いているICTであって、やっぱり実業に持ってくると、まだ産業用ロボットとかは反復ですから違うでしょうけれども、こういった人を対象にした作業、また目測で正確さをしっかりと扱わなければならない作業に関しては、今回結果が出たとおりだと思っています。  ただ、これは消極的な結果にはなりましたが、私は、逆に言うと、最先端、または費用がかかっても、うちの行政としては、しっかりとしたICTを採用し、実証実験を繰り返していっていただきたいなと。そして、それがどこの分野でもいいから、作業の軽減になればいいのかなと思っています。正確さはもちろんですが、否定する形じゃないので、ぜひそういう方向で、お金がかかるんですよ、これ。お金がかかっても、いいものを採用してもらいたいし、それを実業に役に立てるような方向性を持って早期に対応していただきたいと思いますが、これについてはいかがでしょうか。  あと、もう一個、ちょっと私が気になったこと、細かいことで申し訳ないんですが、こっちの資料のどこかにも出ていたけれども、初めに、「生産年齢人口の減少により、必要な人材の確保が難しくなり」というところがあります。どうやっても、やっぱり23区の職員さんや公務員さんは倍率が高いから、一般的な、一般労務のところで、非常勤だとか、そういうところはそういう考え方でいいのかもしれないけれども、確かに中央官僚もなり手がないと言われている中で、こういう部分の考え方は必要かもしれないけれど、まだやっぱり競争があって、なりたい方でもなれない方がいらっしゃる中での頭は持っていていただきたいなと。だから、簡単な言葉では言ってほしくない。じゃ、試験に落ちた人たちを入れてくださいと言ったって、入れないでしょ。それがあるから、やっぱりそういう部分を考えたときに、「確保が難しくなり」は、確かに社会構造上はそうだけれども、そうじゃない側面もあるということは理解をして、こういうところに書くときは、ちょっとここは理解していただきたいなと。もうちょっと言葉があるかなと思っています。  以上です。 ○田中経営改革推進課長  貴重な御意見ありがとうございました。  先に人の話からさせていただきますが、確かにまだまだ生産年齢人口の減少という話は、ちょっと飛躍し過ぎかなというようなことも、自分で書いていて思っているところでございます。  ただ、やはり私のほうで採用等々も実際に行っている感覚からすると、実際に、ある分野では人材が本当に採れなくなってきているというのは事実でございまして、そういった中で、こういった、先ほど補完というような話もありましたが、全てが機械に置きかわるというような想定を私どもも持っておりませんが、やはりこういった意識は持っていかなくてはいけないのかなと。こういったところで、やはり業務の効率化というのが必要なんだよという、意識の醸成というのも先ほどの案件の中でもありましたが、そういったところを持っていく必要はあるのかなというふうに考えているところではございます。  1点目、2点目のお話に移りますけれども、おのせ委員がおっしゃったとおりでして、この作業が、目的化をしてはいけないなというふうには思っております。最終的に判断をする者というか、判断をするというのは、やはり人間がすべきものということで、全体の作業を、要は少しでも人間がしなくても機械に置きかわれるような部分については、機械に置きかえていくことで、人がほかの実際に人としてやらなければいけない作業に費やせるというような視点で進めていっているというようなことでございます。  ただ、今回採用保留というお話もありましたが、まだ100%というような、実際にこれだけの効果があるということは実証されましたけれども、やはりさまざまな課題がございましたので、いきなりそれを本格導入ということではなくて、先ほどもおのせ委員がおっしゃっていましたように、やはり完成度の高いもの、ある程度本格導入に耐えられるレベルに達してから本格導入を図っていこうというところで、引き続き来年以降も実証実験をするということで考えているところでございます。来年度以降も、そういった視点を踏まえて、しっかりと、丁寧にというか、拙速にならずに、やっていこうというふうに考えているところでございます。  以上です。 ○おのせ委員  さきの一般質問でも情報政策監の話も出ていましたが、基本的に、情報政策監がICTとAIのところまでかかわるかどうかは、ちょっと別な話なんですけれども、逆に言うと、ICTとAIに関して、我が区だからこそできるというか、受けなきゃいけないことが1個あると思います。それは何かというと、やっぱり東大と東工大を持っている中で、産学官の連携を持って、この部分こそが活用していただく部分であって、大阪市まで行けとは言わないけれども、やっぱりこちらから働きかけ、行政の内部での、彼らも実証実験をたくさんやっているわけで、うちの区の中で引っ張ってきて活用していただきたいなと。  うちからこういうことが発信できるような、1点、行政向けのAIやICTの活用というものが発信できるような姿勢というのはとっていただきたいと思うから、積極的な産学官の部分の連携、今回は無償の実験とか、企業側からの御提案を受けていただいたことは大変よかったと思うけれども、やはりこちらからでも出張っていって、そういったところで産学官の連携を目黒区の中から発信をして、進め方をしてもらいたい。  もっと言うと、もっと連携してもいいし、OJTでも何でもいいじゃないですか。中に入れて活用してもらう、または入っていただいてやっていただく。お金がかかってもね。ほかより、それのほうが全然いいと思うので、そういった工夫をしていただいて進めていただきたいと思いますけれど、いかがでしょうか。 ○田中経営改革推進課長  まさに、おっしゃるとおりでございます。  ただ、今年度につきましては、やはり我々もまだ本当に緒についたばかりということで、まだそこまでのレベルに達していないというところもございますので、いろいろ企業と連携を図ってやってきたところでございますが、今後につきましては、やはりそういった視点で、確かに目黒だからできるということもあるものでございますので、その辺はちょっと検討を進めてまいりたいなというふうに考えています。  以上でございます。
    武藤委員長  よろしいですか。ほかにございますか。 ○たぞえ委員  まず、今議論もありましたけれど、AIチャットボットが採用保留だけれども、完全に否定するんじゃなくて、今後ということなんですけれど。  今後についてのところを具体的に聞きたいんですけれど、多分2年後、3年後とか4年後とかにもう一回、じゃ、やってみようかといっても、多分余り変わらないと思っていて、それは、やっぱりAIが、ある程度学習期間が必要だったりだとか、そもそも別に自分で何か考え、考えられるんですけれど、考えられるようになるまでは、ある程度の情報ストックが必要で、一番簡単なのは、本当はホームページで検索をかけて、すぽんと欲しい情報が出てくれば、本来チャットボットも要らないんですけれど、私のこれまでの経験から、本当に検索しても欲しい情報が出てこなくて、つらいんです。結構探すので、結局、電話して聞くんですけれど、それが多分仕事の負荷にもなっていると思うんですね。  未来のAIチャットボットに向けて、例えば職員の皆さんが日ごろ窓口で対応したときのケースとかをどこかにためておくのか、それとも、例えば私がよく御質問いただく保育園なんかは、本当に個別の事情がすごくて、結局、本当に詳しく話を聞かないと答えられないので、そこまでは難しいけれど、結構そんな単純な質問だったらホームページに載せておけば、と思うようなこともいっぱいあって、それは制度が変わるたびに変えなきゃいけないので大変なんですけれど、でも、ケースをためておくことで、ひいては本当に窓口対応とか電話対応が減るので、今後のAIチャットボットに向けて、今できることを何かまとめるというか、整理されているのだったら、ちょっと伺いたいなと思います。  あと、導入の負担がすごくあるということなんですけれど、例えば外部の方はお金がかかるけれど、外部の人と職員とでチームをつくってもらって、例えばこの業務を1カ月でRPAができるまでやりますとか、何か先鋭チームみたいのをつくって、次々と課に1つずつでも委嘱できないかというのを聞きたくて。というのは、早くやってほしいのが、保育園の内定を出すのも結構ほかの自治体の例が出てきていて、今は区民に影響ないところでやっていただいているんですけれど、早く区民が、「さすが、AIってすごい」みたいなのを感じてもらえるようになったらいいなと思うんです。影響ないところじゃなくて、区民にかかわるところで1個、パイロットをやってほしいんですけれど、いかがでしょうか。  以上です。 ○田中経営改革推進課長  2点ございました。  まず、AIチャットボットのお話ですが、採用保留ということにさせていただいたのは、今回、先ほど御説明させていただきましたが、質問に対して、今回のAIチャットボットについては、ホームページのURLを回答に導くというだけのものでしたので、これだと余り効果がないのかなというふうに思っておりまして、実際に実証ではなくて本格導入されている自治体もあるようですが、目黒区としては、このレベルでは、なかなかまだ本格導入は難しいのかなということで採用を保留させていただいたということでございます。  ただ、先ほども負担というお話もありましたが、今回のAIチャットボットのレベルであっても、質問事項は実は1,500項目ぐらいございまして、それを1カ月ぐらいかけて各所管に、その質問に対するURLの案内が正しいかどうかというのを確認していただいた上で実証実験を行ってきたという、それだけのやはり手間暇がかかっているというところでございます。ですので、そういったところもございまして、将来的な展望ということでございますが、例えば目黒区ではこのレベルでしたけれども、横浜市のごみのAIチャットですとか、実際に動いているものもございます。  今回、本格導入を目指す上での課題の中で、例えば、要は職員アンケートも実施しているのですが、その中では、バックヤード、先ほどこれから人が足りなくなるというようなお話の中でありましたが、職員が単純に例えば事務をやっている中でも、これからスペシャリストの職員だとか、ベテラン職員がいなくなる中で、知識だとか、そういったものをAIチャットボットに置きかえてやってはどうかという意見もございました。そういうような細かいというか、1つの分野に特化したAIチャットボットというのは、結構今後効果があるのかなというふうに我々のほうでは考えておりまして、先ほどのバックヤードのお話でいうと、ちょっと自治体名は忘れましたけれども、実証実験に取り組み始めたというところもあるようですので、そういったところを調査研究しながら考えていきたいなというふうに思っています。  2点目の、区民の方が実際に実感できるAIの導入ということでございますが、先ほど保育園の入所のお話もございましたが、ちょっと詳細はわかりませんが、保育課のほうでは調査研究をしているというような話も聞いておりますので、今後、そういったところも実証等できればいいのかなというふうには考えているところでございます。  また、こちらの別紙の説明資料にも書いてあるのですが、実は、この導入に向けて、先ほどから手間暇がかかるということがありますが、それをうまく活用するためにはどうしていったらいいかということで、やはり一番重要なのは、本当に職員、実際にそこの事務を、実証であれ、本格導入であれ、RPAをつくる職員の皆さんの、まずはやる気にかかっているというところがあります。それだけ手間暇がかかるということでございますが、自分たちで分野分野、各所管において、本当にこういったところを業務改善したいんだというところを、まずそこから始めて、来年度、こういった提案をしていただきたいなというのを今考えているところでして、そういったところには、我々経営改革推進課としても、人も含めて、先ほどチームというようなお話もありましたが、バックアップしながら、ぜひそういう実証実験を行っていきたいというふうに考えているところでございます。  以上でございます。 ○武藤委員長  よろしいですか。ほかに。 ○石川委員  AI化で、私たち生活福祉委員会で視察に行ってきたわけです。物の本によると、将来的にはケアマネジャーという職業もなくなるのではないかと言われているのですが、導入したところでは、民間事業者が使うわけなんですけれども、現場のケアマネの声としては非常に否定的な部分もあったんですけれども、実際問題、保育の分野や福祉の分野に、もう入ってきているというのも承知していて、全てを否定するつもりはありませんが、やはり人間でなければならない部分もあるから、その辺はやはり丁寧に進めていっていただきたい。  これからもう一度実証実験をやっていかれるということなんですが、丁寧な形で進めていっていただきたいなということと、あと、ちょっとお聞きしたいんですけれども、1ページ目のRPAのところに、反復作業に係る職員の負担を軽減し、と書いてあるんです。そこで、担当所管のところで人事課と経営改革推進課というところが書いてあるんですけれども、例えば具体的に反復作業に係る職員の負担というのは、今後また実証実験をやっていくと思うんですが、反復作業というのは大体どういう分野を指しているのかというか、すぐ取り組むとかじゃないけれど、将来的には区としてどこを考えていらっしゃるのかなということが1点。  それと、保育課の、先ほども保育園の問題が出ていて、認証保育園に対する運営費等補助金支出業務でやったということなんですが、これをやったときに、相手側の認証保育園にとっても非常にメリットというか、その辺ではかかわりがあるのかどうか、その辺をお聞きしたいと思います。 ○田中経営改革推進課長  まず、丁寧にということでございますが、こちらはさきの委員の質疑の中でもお話をさせていただきましたが、今回のICTの導入については、あくまでも職員の負担軽減、事務の効率化というところでございます。ですから、全く人に置きかわって全ての作業をこなすというところまでは想定しておりません。そういった中で、やはり補完的な部分ということでございますので、そういったところで進めてまいりたいというふうに考えてございます。  そういったところからして、どういう分野にRPA等々、今後のICTの活用を考えているかということでございますが、特に今の我々の中で、この分野は全て機械に置きかえるとか、そういうふうな想定はしておりません。先ほども申し上げたとおり、各職場において、どういった分野に活用することで職員の負担が軽減できるかという視点で考えておりますので、今回の説明会の中でもお話をさせていただきましたが、職員の皆さんから、ぜひ、こういった事業で負担が大きくなっているので、何とか考えたいという、そういう提案を逆にしていただくような形で進めていきたいというふうに考えているところでございます。  あと、3点目の今回の保育園の補助金の支出におけるメリットということでございますが、事業者さんへのメリットということでは、今回はそれほどなかったのかなというふうに思ってございます。今回の視点で考えます、あくまでも職員の負担の軽減という観点で進めてまいりましたので、さきの委員の中でも、やはり区民の方が実際に見えるものということも考えていかなければいけないと思っていますので、今後、そういったところは実証実験の中でできればいいのかなというふうに考えてございます。  以上でございます。 ○石川委員  今の説明で、わかるところはわかりました。  あと、最後のところに業務改善や区民サービスの向上を図りたい所管を募集するということなんですけれども、今後、具体的にはもう手が挙がっているのかどうか。あくまでも所管からの声を待っているのかどうか、その点についてはいかがでしょうかということと、今の答弁で、職員の業務を軽減するという立場で、保育のところでは相手の、要は事業者の特に軽減ということではないとおっしゃったんですけれど、この次に実証実験をやっていくに当たっては、職員だけじゃなくて、区民にさらに還元できるような分野も広げて実証実験をしていくというのかどうなのか、その点をお聞きしたいと思います。 ○田中経営改革推進課長  まず、来年度以降の実証実験で所管からの提案待ちなのかどうかということでございますが、基本的には、先ほどもお話しさせていただいたとおり、今年度については、スモールスタートということで、我々も汎用性のある事務ということを想定して、一部の課にお声がけをしながら実証に取り組んできたところでございます。  ただ、ICTの活用においては、やはり現場の職員の方々の熱意というのが一番重要なのかなというふうに思っておりまして、それだけの事前の準備、手間もかかるわけですから。ただ、その後に待っているものは現場の業務の効率化というものがありますので、ぜひそういった視点で、やはり現場の方々からの御提案というのを優先していきたいなというふうに考えてございます。  2点目のICTの活用、区民の方ですとか、事業者等のメリットも含めた事業展開でございますが、そういった中では、今回のAIチャットボットという視点でいうと、区民サービスの向上も含めて取り組んできたところでございます。1つとしては、今後、AIチャットボットをさらに進化させて導入をするということもあるでしょうし、また、実際に先ほどの保育所認定というようなお話もありましたが、それによって、やはり作業が劇的に減ることによって、区民の方にお知らせをする期間が早くなるですとか、そういうメリットというのはあろうかと思います。  ただ、ICTが全てではありませんので、やはり区民の利便性の向上ですとか、サービスの向上というのは、それ以外の部分も含めて考えていくべきものだというふうに思っているところでございますので、これだけではなく、それとプラスアルファで、やはり区民の方々のサービス向上ということは考えてまいりたいというふうに思ってございます。  以上でございます。 ○石川委員  大体わかりました。  基本は、あくまでも職員の仕事の負担軽減というか、どれだけ合理化できるかということだと思っているんですけれども、その中で、蛇足かもしれませんが、こうした中で、やる中で、私は本当に行政の皆さんのお仕事は大変だなと思っているんです。残業とか、たくさんされていますし、法律が改正されると、あらゆる条例とか変わったりして、本当に大変で忙しいなと思っているんです。効率化できるところは効率化するべきではあるとは思うんですが、これによって、例えば職員削減とか、そういうところに将来的にいくようなことはあるのかどうか、それを聞きたいのと。あと一つ、この実証実験は、今回と同じような期間でやるのかどうか、その2点です。 ○荒牧企画経営部長  職員削減につなげるのかという御質問について、私からお答えします。  AIとかICTというのは、職員を減らすためにするものではなくて、人も物も金も限りがあります。限られた中で、より効果的に区民サービスをする、職員の精神的負担や肉体的負担を減らして、よりクリエーティブな仕事をやっていくという、時代の変化に対応するための手段でございます。ですから、人を減らすための手段ではなく、仕事を効率的にし、区民サービスを向上する、そのための手段だということでございます。  何か勘違いしている部分があるとしたら……  (「いえ、勘違いしていません。将来的には万が一ないでしょうねと、確認したいだけです」と呼ぶ者あり) ○荒牧企画経営部長  ただ、AIというのは技術がどんどん進化しておりますので、今、人間がやっている部分でAIに置きかわる部分というのは確実にあります。それを今ここで、これだ、これだと申し上げるわけではなくて、マスコミとか、雑誌いろいろ出ていますけれど、別にそれに踊らされる必要はなく、先ほど来課長が何度も何度も丁寧に御説明しているように、あくまで手段であって、職員の負担軽減を図ると。人間に適したもの、AIとICTに適したものがありますので、それを見きわめながら、着実に進めていきたいというものでございますので、御理解いただきたいなと思います。  2点目は課長から。 ○田中経営改革推進課長  2点目については、私のほうからお答え申し上げます。  来年度の期間につきましては、今回のICTの契約にもよりますが、年間を通じて来年度はやっていきたいなと思っております。  以上です。 ○武藤委員長  よろしいですね。ほかにございますか。 ○小林委員  今回の実証実験の報告書を非常に興味深く読ませていただきました。  つい昨日、報告会が行われたということなんですが、今回の実証実験を行った人事課と保育課の方のみを対象としてやられたのか、全庁的にこの報告をされて、今後の実証実験に向けて、興味がある方はどなたでも聞きに来てくださいというような感じでされたのか、まずそこが1点。  あと、今回のRPAのほうは、RDAというか、デスクトップ型のRPAでやったのか、サーバーとかクラウドとか、いろいろ使うのがありますけれども、どのタイプので実証実験をされたのか、それが2点目。  あと、この報告書の中にメリット、デメリットが書いてあるところがあったんですけれども、決められたことはできるけれど、応用がきかないみたいな、何かそういうのが書いてあるところがあったんですけれど、どこだったか。  (「53」と呼ぶ者あり) ○小林委員  53ページだったかな。そうです。済みません。53ページですね。  長所、短所で、RPAとOCRのメリットデメリットがありますと。ルール化されたことは、覚えれば、どんどん人より速く効率的にできるということなんですが、間違ったルールを入れてしまうと、間違ったままで永遠にやってしまうという大きなデメリットがある。それは、やっぱり人がチェックしなければならない。今回の実証実験のときに、そういったエラーというか、そういったことが実験の中で見られたのか。  それから、やっぱりシステム障害があったり、バグが生じたりすると、やってきたことがとまってしまって、その修正に時間がかかってしまう。実証実験中も多分何度かそういったトラブルはあったかと思うんですけれども、そういうのをどのように、今回トライアルの業者さんのほうで、いろいろ対応してくださったのか、自分たちで全部やらなきゃいけなかったのか。トラブル対応について、今回、実証実験中はどういうことがあったのか、おわかりの範囲で教えていただければと思います。  以上です。 ○田中経営改革推進課長  まず、説明会についてでございますが、こちらについては、全庁的にお声がけをさせていただいて実施をしたということで、25日、約1時間ずつ、2回に分けて説明会をして、人数的にちょっと正確な人数は覚えていないのですが、2回で大体50名弱ぐらいの職員の方々が、部課長さんも含めて参加をされている状況でございます。  2点目のRPAのデスクトップ型か、につきましては、これはデスクトップ型ということで、パソコンの中で全て完結するようなものでございます。  3点目の長所、短所のお話でございますが、やはり機械なので、実際には人間がつくり込みをするわけですから、その途中で間違った作業をさせてしまうと、そのとおりに動いていくということは、そのとおりです。ですから、やはりそこをしっかりと事前にチェックをし、成果物を見、正しいかどうかを確認した上で、最終的に、実証実験ですけれども、成果物を出してきたというところでございまして、その辺の作業はかなり人手を要する。また、RPAを使えるスキルだけではなくて、やはり一番重要なのは、その業務をその方たちがしっかりと把握しているかどうかということになりますので、そういったところがやはり課題なのかなというふうに思っています。実際にそういうエラーが出た場合、機械的なRPAの作業に関するエラーの対応については、基本的に事業者さんにやっていただいた、今回はですけれども、という状況でございます。ここを内製化、要は職員が全てRPAの作業も含めてできるかどうかというのも、やはりこれは最大の課題かなと。  先ほどちょっと他の委員からのお話もありましたが、ここについては、やはりなかなか職員1人だけのレベルでは難しい部分もあるのかなというふうには今考えているところでして、一定の事業者さんとの、一部委託をかけながらやるのが、今のところは正解なのかなと。ただ、先ほどもお話ししたとおり、一番重要なのは、RPAの成果物を出すに当たっては、やはり現場の職員の方の、機械のスキルではなくて、その事務事業にどれだけちゃんと精通しているか、そこが一番重要になりますので、やはり人材育成も含めて進めていくということが重要になってくるかなというふうに考えています。  以上です。 ○小林委員  ありがとうございます。  業務の効率化を図るには、これは、一度しっかり時間をかけて覚えれば非常に役に立つ、それこそとてもいい手段なんですけれども、そこに至るまでの準備段階で心が折れてしまって、やっぱり手のほうが速かったというようになりがちなところもあったりするので、でも、その先には膨大な時間を少しでもカットして、ほかのことができるようにというのを図るためには、やはり研修を、事業者さんも含めて全庁的に行っていただいて、少しずつなれていくというか、最終的にはどんどんいろいろな業務がRPA、ICT化されていったものにかえられていくとは思うんですけれども、例えば学校の先生も、今、忙しい中でも、ICT化されることで業務が効率化されていくことも出てくるかと思うのですが、教育委員会のほうでも、例えばちょっと研修をしてほしいとかいうことも、所管がちょっとここからずれてしまうかもしれませんが、連携をして進めていくという面においては、研修も一緒に行っていくこともあるのかという点、最後、1点だけ。みんなの知識を広げて深めていくという点で、どのような方向でお考えなのか、お伺いしたいと思います。  以上です。 ○田中経営改革推進課長  全庁的にというお話を先ほどさせていただきましたが、まずは今回の説明会にも、当然、教育委員会も含めて御案内しておりますので、仮に例えば今後研修会ですとか、そういう実施をするということであれば、やはり教育委員会等々、他の行政委員会等も含めて、全体でやっていきたいなというふうには思っております。  実際に、一定のスキルと先ほどお話をさせていただきましたが、確かに機械のほうの一定のスキルは必要だとは思っておりますので、今後、その点も含めて、来年度以降、実証実験の中でちょっと取り組んでまいりたいなというふうに考えてございます。  以上でございます。 ○武藤委員長  ほかにございますか。 ○かいでん委員  AIチャットボットについて4点お伺いします。  1点目、私も使わせていただいたんですけれども、結局、リンクを表示するまでということで、それって検索窓と何が違うんだろうと思いまして、ホームページの中にもカスタム検索できるところがあるので、そんな内容だったにもかかわらず、今回のAIチャットボット、検証結果、45ページのところでは、チャットボットによるホームページ案内、サービスの継続可否で継続したほうがいいという声が多く寄せられた。でも、これって検索窓でできる機能だと思うんですけれど、何が違うのか。あるいは、何か私は、この結果を見て、やっぱり検索窓が余り有効活用されてこなかったのかな、目立たなかったのかなと思ったんですが、何かそこのところ、お考えのこととかがあれば、お聞かせいただきたいと思います。  2点目ですが、ちょっと個人的な興味もありつつ、お伺いしたいんですが、今回の検索内容というところで、かがみのほうには、2ページですかね、上位3分野ありました。プレミアム付商品券、ごみ、引越しの順番だったと思うんですが、個人的な興味で、試行段階では、たしか、例えば「こういうことが検索できます」みたいな例が表示されていたと思うんです。その例を私はちょっと覚えていないんですが、例を表示したことと今回の案内分野の順番に何か相関関係があったのかどうなのか、教えていただければと思います。  3点目、AIチャットボット、職員向けのアンケートをされていて、その結果が33ページですかね、出ているんですが、これを拝見していると、QAの確認だとか修正に負担を感じたというような意見もあったりして、事前の準備段階の大変さと、区民の方の満足度とを比べて比較されているアンケートだったのかなと思うんです。一方で、AIチャットボットを使うことによって、電話での問い合わせが例えば減るとか、そういうので、普通に職員の方の負担が減るという効果も期待できるものなんじゃないかなと思うんですが、今回の職員向けアンケートで、そのような試行段階、試行中の事務負担がどれだけ減ったかだとか、なかなか聞くのは難しいと思うんですが、そういうようなアンケートをもしされていたら、教えていただきたいなと思います。  最後、4点目ですが、今回、採用保留ということで、私もこの絵は非常にかわいいなと思ったんですが、やっぱり保留というと、ちょっと玉虫色に感じていて、今までの最初の御説明と、それからその後の御答弁の中でもちょこちょこ出ていたのですが、改めてこれは保留と言いつつ、どういうような保留なのかというのを教えていただきたい。  多分、検討継続みたいな、そういう趣旨だとは思うんですが、その中で、業者側から新たな、リンクを表示するだけじゃなくて、もっと新しいサービスができましたとか、そういう提案がないと動き出さないものなのか、それとも目黒区側でもっとこういうのを提案してくださいだとか、あるいは先ほど産学官連携もありましたけれども、大学等にも直接目黒区のほうから何か相談するだとか、そういうのは結局、職員の方の熱意によるとおっしゃっていたので、改めてその熱意がどのくらいあるのかというのをお聞きしたいと思います。  以上です。 ○田中経営改革推進課長  まず、1点目の検索窓との違いというようなお話でございますが、はっきり申し上げると、違いはないと思います。今回のAIチャットの中身ですと、ないと思います。  我々も、先ほどもお話しさせていただいたかと思いますが、あのレベルでとりあえずやるか、それとも本当につくり込みをして、先ほどお話しした、例えばごみのアプリだとか、そこまでするかというふうなことを昨年度議論しておりました。その中で、今年度、実証に当たっては、やはり相当な負担、今回のAIチャットも1,500余の質問があったと御紹介しましたが、それどころの話ではないので、これはかなりの重労働でございます。ですので、そういったところから、今回の内容に落ち着いたということでございます。  検索窓が見にくいかどうか、ちょっと私もわかりませんが、私もよく使いますので、先ほどかいでん委員がおっしゃったように、キャラクターですとか、そういった見せ方で、これをやることによって、逆に、区民の方がそれを利用するようになるというような効果はあったのかなというふうには考えております。そういった意味で、検索窓等も、もうちょっと見せ方に工夫をしていく必要があるのかなというふうには思います。  2点目の相関関係、私も事例に何が書いてあったか忘れてしまいましたが、相関関係でお話しさせていただくと、全くないということでございます。  3点目の職員アンケートについては、実際に今回1カ月間の実証でございましたし、かなりの方が使っていたということでもないので、どれだけの負担が減ったかというのは、やはり現場の職員の方には、実感はそこまでは湧いていないのかなと。それよりも、やはり事前に、所管によってかなりの質問をチェックしていただいたところもございますので、そういったところからの負担感ということが、実際のアンケートに載ってきたのかなというふうに思っています。  4点目の保留ということでございますが、先ほど来お話しさせていただいているとおり、この内容、このレベルのAIチャットだと、やはりまだまだ実証には至らないというところでございまして、そのほか、今後の流れとして、まだ、熱意というようなお話もさせていただきましたが、所管の方から、こういうAIチャットを使って、実際にこれは相当完成度が高いものであれば、本当に電話の窓口ですとか、電話応対にもかなりの効果があると思っております。やはり現場の職員の方々がどこまでやる気になって、つくり込むことができるか、そこにかかっていますので、まずは、そういったところで、職員の方々からの募集というのを優先していきたいというところでございます。ですから、全くもう今後やらないとか、そういうことではございません。  以上です。 ○かいでん委員  ありがとうございます。  まず、1点目に関して、検索窓との違いは余りないということで、今の御答弁にもありましたけれども、結局、このアンケートで継続84%というのは、やはり既存の、もう既に検索窓というサービスがあったわけですから、結局、これが何を示しているかというと、検索窓は余り存在感がないのかなと思ったので、そういう質問をさせていただきました。  今、キャラクターで見せることで、じゃ、それがいいのかどうかはあれですけれども、またそこは御検討いただきたいなと思います。これは要望です。  それから、4点目について、今、現場のやる気というような言葉というんですか、現場というよりも、課としてというか、部として、トップのやる気がやっぱり聞きたくて、どうしても現場からこれを使いたいという要望が上がってきたら、それに対応しますという、ちょっと受け身姿勢を感じてしまう部分があったので、もっと積極的に改善していこうとか、そういうお気持ちをいただきたいんですけれども、いかがでしょうか。 ○田中経営改革推進課長  トップのやる気ということでございますが、区として、やはり昨年度来、実証実験を行っているということですので、これは当然どんどん推進をしていくという考え方で今、進めているというところでございます。  以上です。 ○武藤委員長  よろしいですか。ほかにございますか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○武藤委員長  ないようですので、(2)ICTを活用した実証実験の取り組み結果についてを終わります。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 【情報提供】(1)目黒区長期計画審議会の「新たな基本構想に関する審議の中間のまとめ」について ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――武藤委員長  次に、情報提供、(1)目黒区長期計画審議会の「新たな基本構想に関する審議の中間のまとめ」について報告をお願いいたします。 ○橋本長期計画コミュニティ課長  それでは、新たな基本構想に関する長期計画審議会における審議の中間のまとめについて、情報提供させていただきます。  項番1、経緯等でございますけれども、先ほどの御説明ともかぶりますけれども、本年1月、長期計画審議会を設置いたしまして、委員の皆様には将来の区のあるべき姿などにつきまして、御議論をいただいてまいりました。これまで8回にわたり議論を重ねてまいりまして、先週21日に開催した第8回目の審議会におきまして、それまでの審議の経過を区民の皆様に明らかにするという目的で、この中間のまとめを作成していただいたものでございます。そこで、このまとめに対しての区民意見募集を行うこととしたものでございます。  項番2、「中間のまとめ」の概要でございますけれども、資料記載のとおり、6つの項目で構成されておりまして、まず基本構想の役割への認識から始まりまして、新たな長期計画の体系、評価手法と続きまして、人口推計、また区民アンケートから見る未来の目黒の姿、それから、このまとめの本論でもあります政策分野別の「目指すべき将来像」、そして最後に今後の最終答申に向けた考え方を示す、最終答申に向けてというような形の内容になってございます。  お手数ですけれども、おつけしております資料のまとめ本体のほうをお開きいただきながら、少し御説明をさせていただきます。  まず、表紙をおめくりをいただきまして、最初に、会長名で今回の意見聴取に当たっての挨拶文を書かせていただいております。日付につきましては、意見聴取の開始日であります12月5日の日付とさせていただいております。  おめくりいただきまして、1ページ、1の基本構想の役割についてでございます。  四角に囲まれた枠の下の3つの文章、その真ん中にありますとおり、基本構想は、地方自治法における策定義務はなくなったものの、その下の文章にありますとおり、今後の区政運営に当たっての基本構想が持つ重要性、これを改めて確認をし、その必要性については、現在においても何ら変わるところはないとの考え方が示されております。  おめくりいただきまして、次に2ページでございます。  2の新たな長期計画の体系でございます。  真ん中の文章の3段落目のとおり、3層構成の長所、また他自治体での動向などを踏まえますと、多くの自治体で採用されている3層構成が望ましいというふうにまとめておりまして、その次の「また」からの文章では、それぞれの計画期間について、基本計画は10年が妥当とし、その上位に当たります基本構想はおおよそ20年、その下位の実施計画は5年以下の計画期間とするということがふさわしいというふうにまとめられております。  続きまして、3ページ、3の長期計画の評価手法についてでございます。  最初の文章で長期計画の運用・管理全体が円滑に回るPDCAの仕組みを考えておく必要があるというような一般論、考え方が示されておりまして、真ん中の文章の3段落目にありますとおり、計画の実施による成果を客観的に、わかりやすく検証することができるように、主要な施策・事業に数値目標を設定し、成果の評価を行うことが重要との考え方が示されております。
     おめくりをいただきまして、4ページ、5ページにつきましては、未来の目黒の姿ということで、区の人口推計に基づく将来人口につきまして、また区民アンケートから区民が期待する将来像などについて記載をしてございます。  5ページの最後では、区民と行政が共有できる「目黒らしさ」が感じられる「目黒ならでは」の将来像を示していきたいという今後の方針が示されております。  おめくりをいただきまして、6ページからが、5の審議会で考えた政策分野別の「目指すべき将来像」について記載した部分でございます。  審議会では、区の事務事業全体を18の行政分野に分けて、それぞれの分野の将来課題、また解決の方向性について議論をしてまいりました。しかし、この行政分野の分け方が区の組織に沿ったものとなっておりました関係で、政策ごとの関連性がわかりにくいという御意見を頂戴していたところでございます。この行政分野をさらに政策ごとに細分化し、それを組み直す形で基本目標などに大くくり化をしていくほうがよいというふうな考えに至りました。  そこで、表のA欄の行政分野を、B欄に示された政策レベルまで細分化をいたしまして、その分類ごとの将来像、これをC欄でお示しをしているという形になっております。また、D欄では将来像を実現するための施策例も掲げられておりまして、こういった内容につきましては、今後の基本計画、下位の基本計画にもつながっていく内容かというふうに考えてございます。  表は11ページまで続きまして、最後の12ページでございますが、6の最終答申に向けてということで、32の細分化した政策分野、これを再度幾つかの大くくりの政策分野に取りまとめて、それらを基本目標としていくという今後の議論の流れが示されております。  それから、添付資料、参考資料のほうでございますけれども、16ページに諮問文の写しがございまして、その次から、別添の資料といたしまして、これまで18の行政分野別に行ってきた審議会の議論のまとめとともに、区のほうで作成をいたしました将来動向についての資料、これをつけてございます。  中間のまとめの概要は以上でございまして、かがみ文の資料にお戻りをいただきまして、項番3、区民意見募集スケジュールでございます。  実施期間は来月12月5日から来年の1月17日までを予定しておりまして、12月5日のめぐろ区報、それから区のホームページで周知を図ってまいります。  今回は審議会としての意見聴取ということでございますけれども、区が行うパブリックコメント手続と同様の手続で進めてまいりたいというふうに考えてございます。  説明は以上でございます。 ○武藤委員長  説明が終わりました。  今回、情報提供で「新たな基本構想に関する審議の中間のまとめ」ということで、冊子等がかなり厚いものになっております。意見募集として12月5日から1月17日というふうにありますので、そちらも御利用いただき、その中で何か、ここは聞いておきたいことがあれば質疑を受けます。 ○鴨志田委員  12ページに目黒の将来像(キャッチフレーズ)とあるんですけれども、これは募集するのか、それとも将来的に幾つか選択できるような形にして選ぶのか、これをどのように考えているのか、最初にお聞きします。 ○橋本長期計画コミュニティ課長  この将来像、基本構想の屋台骨になる基本目標の部分でございますけれども、こちらにつきましては、長期計画審議会の中で御議論いただくということと考えておりまして、当然、事務局として、その検討材料として幾つかの案をお示しするということはあるかなというふうに思っております。  以上です。 ○鴨志田委員  ということは、確認ですけれども、目黒の将来像(キャッチフレーズ)に関しては、審議会の中で御議論をいただくと。意見募集はしないということで、幾つかの選択肢を示すかもしれないということでよろしいですね。 ○橋本長期計画コミュニティ課長  今回、中間のまとめという形で意見募集をいたしますので、この意見募集の中で、区民の皆様から一定の御提案があれば、当然それは審議会の中での議論の土台というふうに考えられますし、審議会の中で、そういった部分も含めて御議論いただくものというふうに考えております。  以上です。 ○鴨志田委員  意見募集の中で提案があればということなんですけれども、やはりキャッチフレーズをどう考えるかという、項目がなければ、提案をするという選択肢もなかなかないんじゃないかと思うんですが、その辺はどうなのでしょうか。 ○橋本長期計画コミュニティ課長  この中間のまとめについては、12ページのほうで今後の審議の進め方についても御紹介をしております。この中で、こういうふうにまとめていくよというような進め方を御説明しておりますので、ここで区民の皆様が、こういう基本目標がふさわしいというようなお考えがあれば、意見募集の中で御意見を頂戴できるのかなというふうに思っております。  以上です。 ○たぞえ委員  まず、この本文のほうはUDフォントを使ってくださっていると思うんです。でも、後ろのほうは何かいつもどおりの感じなんですけれど、せっかくUDフォントを使うなら、全部UDにしたらどうでしょうかというのが、まず1点。  さっきの質疑にもちょっとかかわるんですけれど、パブリックコメントも意見募集も、やっぱり件数が伸び悩むことが想像されるんです。なれている人は自分で問題意識があるので、意見を出すんですけれど、答えてもらうためには、やっぱり問いかけないといけないと思っていて、それが、例えばそれこそ「あなたの思う目黒の将来像を一言で言うと」という質問だったり、あとは私は、多分普通の方、一般の方に、新たな長期計画の体系と言って、3層とか2層とかいったところは、多分さっぱりわからないと思うんです。3層、一応メリット、デメリットを書いてもらっていますけれど、ここで何を区民に聞きたいのかがさっぱりわからなくて、例えば審議会の中で、もし熱い議論が交わされていて、やっぱりここってまだ疑問が残るねとか、議論の余地があるねみたいな問題があれば聞いたほうがいいと思うんですけれど、これを聞いたところで、何かそんなに意見を出してくるかというと、まあ、まとめてくれたんだね、というところになるので、やっぱり答えてほしいものを聞くということとか、ちょっと考えられないでしょうか。  以上です。 ○橋本長期計画コミュニティ課長  この中間のまとめにつきましては、これまでの長期計画審議会におけます審議の過程をまとめたものということでございます。したがいまして、これまで御審議いただいた基本構想の役割でありますとか、長期計画の体系でありますとか、審議をして一定の結論に達したものについて、こちらに資料として取りまとめたということになります。  確かに、意見募集をするに当たり、どういったところに意見を求めたいというのかや、わかりやすく説明すべき、という御指摘もあろうかというふうに思いますけれども、今回の性格は、長期計画審議会でどういう審議がなされて、今、どういう到達点にあるかということを、まず区民の皆様に明らかにするというのが第一義的な目的でございます。その上で、この審議の結果について御意見があれば、御意見をお聞かせくださいというような中身でございますので、例えば区民の方が考える区の将来像ってどういうものですかというような問いかけに対しては、この策定、改定に当たる前段の区民アンケートでも、そういった趣旨の御質問はさせていただいておりますので、むしろ端的にお聞きするという意味でいけば、そういった手法を活用していくということになるのかなというふうに思っております。  済みません。お答えがちょっと前後しましたが、UDフォントについてでございますが、UD教科書体というのが非常にわかりやすいということが世間的にも言われているというような関係で、今回これを採用したものですが、これまでの審議の経過のまとめにつきましては、これまでの資料をお使いしたという関係で、そのままのフォントになっております。  以上でございます。 ○たぞえ委員  意見募集ってあるんですよね、やっぱり。だから、まとめました、お知らせしますではない以上、意見を募集すると言っているんだから、何の意見が聞きたいのというのを意識してもいいのかなと思うんです。  これは私が前々から思っているんですけれど、何回か言ったこともあるかもしれないですけれど、やっぱり審議会自体が論点がなくて、まとめました、情報が出ました、さあ、御議論くださいと言われて、何を議論すればいいのか、さっぱりわからないことがあって、今回はもちろん今まで細かく御議論いただいているので、論点も導かれたのかなとは思うんですけれど。詳しい人にはいいんです。意見を下さいと言ったら、読んで、ああだ、こうだ言いますけれど、さっきの丁寧に意見を聞くといったときに、やっぱりわかりやすく答えられるように、論点整理というのは、いろんなところでやってもらいたいと思うんですけれど、いかがでしょうか。 ○橋本長期計画コミュニティ課長  これまで審議会の中では、非常に熱心な御議論をいただき、この結果がまとめられたというふうに私としては考えております。  その上で、何を聞きたいかというような問いかけといった部分でございますが、仕掛け方にもよろうかと思いますけれども、めぐろ区報のほうもあわせてまとめておりますけれども、めぐろ区報のトップページで、こういう意見募集をやっていますというのを御紹介するんですが、その中では、審議会でお示しした幾つかの将来像を抜き出し、それを例にしながら、区民の皆さんが描く将来像と合っていますかというような問いかけをさせていただいております。その広報、区報と同じような表紙を、この審議会のまとめの資料の頭につけようかなと今考えておりまして、何を聞きたいかということでいえば、ここでまとめられた将来像が、区民の皆様が考える将来像と合っているかということについて主に聞きたいというようなことは、その点で御説明していきたいなというふうに思っております。  以上です。 ○たぞえ委員  最後にしますけれど、そう聞くのであれば、出す資料がこれなのかというところなんです。だから、長期計画の体系を聞いてどうするの、評価手法を聞いてどうするのと。区民に聞く部分って、目指すべき将来像だけなんじゃないんですかねと。  要するに、これは間違っているとは全く申しませんし、今までの流れで当然出てくるべき資料ではあると思うんですけれど、さっき、前の報告事項のところで丁寧に意見を聞いていくという中で、でも、やっぱり変わらないなというところで、区民に対して聞くんだったら、じゃ、もう、すぱっと目指すべき将来像を聞いたらいいじゃないかと思うんです。体系や役割は必要だと思うんですけれど、体系とか評価手法とか、何で内部が知っているべきところも明らかにするのか、ちょっと理由を伺いたいです。  以上です。 ○橋本長期計画コミュニティ課長  済みません。先ほどの御説明と重なってしまって大変恐縮でございますけれども、まず、これは、これまで長期計画審議会の中でどういった議論を進め、どういった一定の結論に達しているのかという、それを中間段階でお示しをするというような資料という位置づけがございます。その意味では、これまで一定の御審議をいただき、結論を得たものについて、ここで記載をするというのは必要なことというふうに考えております。  一方で、確かに、体系であるとか、そういったところに余り区民は関心がないんじゃないかというようなお話もあろうかというふうには思いますけれども、そこにも御意見がある方も当然いらっしゃるかというふうに思いますので、そういったことも含めて、やはり審議の過程を明らかにするというのは必要なことではないかというふうに考えております。  以上です。 ○石川委員  今思い出したんですけれども。住民にきちんと声を上げていただくということで、地域福祉審議会が中間のまとめを出したときに、審議会が説明会をやったことがありますよね。そうしたことは考えないんでしょうか。ぜひ検討いただいたほうが、より区民がわかりやすいし、声が出せると思うんですが。なかったでしょうかね。 ○橋本長期計画コミュニティ課長  この進め方につきましては、審議会の冒頭で、こういった内容で進めてまいりますというようなことで、委員の皆様に御了承いただいて進めてまいったというところでございます。今、この段階で新たに何か説明会を開くというのは、時間的にも手続的にも難しいかなというふうに思っておりますが、委員の御意見については、今後の参考にはさせていただきたいというふうに思います。  (「審議会の」と呼ぶ者あり) ○橋本長期計画コミュニティ課長  本日いただいた御意見につきましては、審議会のほうにもお伝えしてまいりたいというふうに思います。  以上です。 ○武藤委員長  よろしいですか。ほかにございますか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○武藤委員長  ないようですので、情報提供(1)目黒区長期計画審議会の「新たな基本構想に関する審議の中間のまとめ」についてを終わります。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 【情報提供】(2)東京2020パラリンピック聖火リレーについて ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――武藤委員長  次、(2)東京2020パラリンピック聖火リレーについて、説明をお願いいたします。 ○佐藤オリンピック・パラリンピック推進課長  それでは、東京2020パラリンピック聖火リレーにつきまして、情報提供いたします。  本件につきましては、11月22日金曜日に公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会及び東京都から、パラリンピックの聖火リレーにつきまして発表があったということで、その内容を情報提供するものでございます。  まず、聖火リレーの概要でございますけれども、今回、パラリンピック聖火リレーにつきましては、大きく3段階に分かれてございます。  まず、第1段階につきましては、8月13日から17日の5日間にわたりまして、競技を開催する東京都、埼玉県、千葉県、静岡県の4都県を除く43の道府県で、こちらではリレーは行われませんけれども、聖火に参加をするということで、約700の市町村のほうで、いずれ聖火の火と合わさっていきます火を灯す「採火」というものと、その各43の道府県で「採火」された、その火を東京へ運んでくる「出立」ということを行うというものでございます。  続いて、第2段階といたしまして、8月18日から21日の4日間にわたりまして、競技を開催する4都県で、こちらでも「採火」、それから、その後、聖火リレーを行っていくものでございます。  その次、21日には各都道府県から集まった火、それからイギリスのストーク・マンデビルのほうからもやってまいります火、これらを合わせてパラリンピックの聖火として1つになりまして、22日から25日までの4日間、都内で聖火リレーを行うものでございます。都内の聖火リレーのルートにつきましては、裏面に記載をさせていただきました。こちらは、後ほど御確認をいただきたく存じます。  続きまして、聖火ランナー募集概要でございますけれども、パラリンピックの聖火リレーにつきましては、「はじめて出会う3人」が一つのチームになって聖火リレーを行うということでございます。こちらがオリンピックとは大きく違う点でございます。8月18日から21日につきましては、競技が開催される4都県、8月22日から25日につきましては、開催都市である東京都で聖火リレーが行われるということでございます。  聖火ランナーの基本応募要件につきましては、記載のとおりでございます。2008年4月1日以前に生まれた方ということで、中学生以上ということでございます。国籍・性別は問われず、また、みずからの意思で火を安全に運ぶということでございまして、必要に応じて、介添えのスタッフであるとか、サポートもつけることが可能であるということでございます。  (2)応募に当たっての主な注意事項ということでございますが、1名ごとの応募ということで、複数の連名ということはできません。また、聖火ランナーは、組織委員会が支給をいたしますユニフォームを着用していくということ。また、1名当たりの走行距離は約200メートル、走行の速度については、自分のペースでゆっくりとということでございます。  応募の方法でございますけれども、まず応募先につきましては、①に記載のとおりで、プレゼンティングパートナーである株式会社LIXIL、それと各都県のほうでございます。  応募の期間でございますけれども、11月27日水曜日から、年が明けて2月29日土曜日までが株式会社LIXILのほうで、3カ月間の応募期間ということでございます。続いて、12月16日月曜日から2月15日土曜日までが各都県ということで、2カ月間の募集の期間ということでございます。米印で記載をいたしましたが、聖火ランナーの決定及び発表につきましては、来年5月以降が予定されております。  今後の予定といたしまして、12月15日に発行いたします、めぐろスポーツニュースのほう、またはホームページ等にて周知をしてまいります。  以上でございます。 ○武藤委員長  説明が終わりました。  何か質疑ございますか。 ○川原委員  1点だけ。時間も12時を回りましたので、簡単にですけれど、残念ながら裏面を見ますと、開催都市であります東京の8月22日のところの部分ですけれども、目黒区は、残念ながら、聖火リレーの実施自治体に入ってないということでございますが、私ども、職員の中にもパラリンピックの選手になる方もいらっしゃるでしょうし、区内にもパラリンピックの代表になられる要素のある方もたくさんいらっしゃるので、せっかく開催都市ですので、やっぱり前回の東京オリンピックから障害者スポーツ、パラスポーツがスタートしたというふうに認識しておりますけれども、2回目の記念すべき大会ですから、何かやはり東京都並びに組織委員会へ、目黒においても何かこの取り組みができないかということで要望等をする考えがあるのか、伺いたいと思います。 ○佐藤オリンピック・パラリンピック推進課長  資料の裏面をごらんいただきまして、この中で、都内のコースの中で目黒区が現在入っておりませんけれども、私どもとして、現在入っています情報としては、8月21日、この日が一つのポイントになっておりまして、競技開催都県である東京都としてやる、その日の聖火ということでございますが、翌日から開かれる大会開催都市内聖火リレーの前日ということで、この21日は、記載にありますように、全国から「火」が集まるという日でございます。この「火」につきましては、都内でも、いろんな市町村で「採火」等を行う予定でもございますので、目黒区といたしましても、そういったことをきちんと対応してまいりたいと存じます。  以上でございます。 ○武藤委員長  ほかにございますか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○武藤委員長  ないようですので、情報提供の(2)東京2020パラリンピック聖火リレーについてを終わります。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 【情報提供】(3)東京2020大会に向けた交通対策及び東京都の取組結果について ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――武藤委員長  進めさせていただきます。  (3)東京2020大会に向けた交通対策及び東京都の取り組み結果について説明をお願いいたします。 ○澤田土木管理課長  それでは、東京2020大会に向けました今夏の交通対策及び東京都の取り組み結果について情報提供させていただきます。  資料1枚目でございますが、本日御説明する資料は、輸送連絡調整会議の第10回の資料を抜粋いたしまして、順に御説明差し上げたいと存じます。  資料をおめくりいただきまして、横使いでございますが、右下に①と付番してございます。そちらのページ番号で御説明してまいります。  まず、1ページ目でございますが、今夏の試行期間でございます。  「交通混雑緩和に向けた取り組みを総合的にテストする期間」でございます。  下のカレンダーをごらんいただきたいと存じます。  左側が今夏のカレンダー、右が本大会のカレンダーでございます。赤枠で囲ったところが今回の試行期間でございます。  資料をおめくりいただきまして、2ページをごらんいただきたいと存じます。  試行の概要でございます。  上段にTDM、TSMと書いてございます。TDMにつきましては、発生する人や車の抑制・調整をあらわしてございます。右側、TSMでございますが、発生した交通の制御・規制、交通規制というふうにお読みいただければと存じます。まず、TDMにつきましては、発生するところが多い、大きいということで、企業等への働きかけ、あと、政府・都庁の取り組み等。TSMにつきましては、高速道路と一般道路の規制でございます。  資料をおめくりいただきまして、3ページをごらんいただきたいと存じます。  今回の試行結果でございますが、交通量低減の課題でございます。  一般道で一定の効果はあったということでございますが、首都高速道路は対策結果の効果が低かったということでございまして、3ページの一番下をごらんいただきますと、「TDMによる更なる交通量低減と、追加対策が必要」とされてございます。  4ページをごらんいただきたいと存じます。  こちらはスムーズビズ推進期間の取り組み状況でございまして、企業へのアンケート結果でございます。人の流れ、物の流れとなってございますが、時差出勤・テレワーク、物の流れの取り組みでございまして、赤枠のように取り組んだ企業が、この期間、多かったという資料でございます。  資料をおめくりいただきまして、5ページをごらんいただきたいと存じます。  これは鉄道駅の利用状況でございます。こちらは、今夏の7月24日の午前8時台における対前年比の改札出場者数の変化でございます。右の表を見ていただきますと、霞ヶ関・虎ノ門、浜松町・田町となってございます。官庁街のほうでのそういった取り組みが多かったという結果とされておるところでございます。  資料をおめくりいただきまして、6ページをごらんいただきたいと存じます。7ページとあわせてごらんいただければと存じます。  まず、6ページでございますが、TDM、今回得られた知見でございますが、「更なる交通量低減が必要」。以下、記載のとおりでございます。  右側の今後の展開でございますが、交通量の低減であったり、一番下を見ていただきますと、追加対策として、首都高速道路の料金施策、これが大きな今後の展開ということでございます。  7ページでございますが、TSM、交通規制でございますが、右側の今後の展開を見ていただきますと、規制の時間帯や規制の箇所、そういったところを今夏を踏まえて適正に行っていくということが今後の検討だということとされております。  資料をおめくりいただきまして、8ページをごらんいただきたいと存じます。
     先ほど申し上げました、首都高速道路の料金施策に関する方針でございます。  こちらにつきましては、9ページをごらんいただきますと、パブリックコメントを実施してございます。実施日時は記載のとおり、意見数、記載のとおりでございまして、青い帯の2つ目、主な意見の概要としましては、料金施策の在り方としまして、方針への賛同が26件、反対が10件という結果でございます。  資料をおめくりいただきまして、10ページをごらんいただきたいと存じます。  では、その方針はどんな内容かということでございますが、帯の2つ目を見ていただきますと、夜間割引と料金上乗せというふうになってございます。ETC搭載車、現金車がございますが、首都高速道路全線につきまして、ETC搭載車であれば、零時から4時に5割引き、全車対象ということでございます。料金の上乗せでございますが、これもETC搭載車、現金車がございますが、基本的には、マイカー全てが料金上乗せと。右側のほうに自家用車、社用車も料金の上乗せ対象ということです。対象外の車種もございますが、これは11ページをごらんいただきたいと存じます。  これはイメージでございますが、いわゆる荷物を運ぶトラック等でございまして、上から中型車、下にタクシー、小型の配送車等、あとバイク、下は清掃車とか軽自動車になってございます。こういった車両が料金上乗せの対象外とされているところでございます。  資料をおめくりいただきまして、12ページをごらんいただきたいと存じます。  こちらの料金上乗せの範囲でございますが、ETC搭載車両と現金車両になってございまして、地図の赤線は首都高速道路を示してございまして、首都高速がこういった料金上乗せの対象になるということでございます。  資料13ページをごらんいただきたいと存じます。  次に、会場周辺の交通対策でございます。  右下のイメージ図をごらんいただきますと、赤が競技会場でございまして、競技会場内は進入禁止エリアとされておりまして、黒い点線がございますが、こちらは会場周辺の通り抜ける車は、この点線の外に迂回していただくというようなことで交通対策をするという内容でございます。  おめくりいただきまして、14ページをごらんいただきたいと存じます。  輸送運営計画V2の概要でございます。  輸送運営計画V2でございますが、組織委員会と東京都が輸送サービスについて関係機関と調整した内容の計画でございます。右側には主な更新内容が書いてございまして、中ほどには交通マネジメントといたしまして、先ほどの首都高速道路の料金施策に関する方針が追加されているものでございます。  資料15ページをごらんいただきたいと存じます。  こちらは輸送運営計画V2の策定でございますが、本年12月をめどに策定するということで、今後、IOC等にこちらの計画書を提出しまして、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を迎えるということになってございます。  資料をおめくりいただきまして、16ページ、こちらからは東京都の取り組みでございます。  今夏の取り組みといたしまして、左に取り組み内容、「オフピーク通勤の実施」等を記載してございます。実績でございますが、こちらの記載のとおりでございまして、本庁職員のテレワーク等でございますが、ほぼ全員が実行したというようなことで記載してございます。  資料17ページでございますが、こちらは都庁発注工事の調整に関する取り組み方針でございまして、こちらは来年の2020大会本番のことを想定したものでございます。  目的でございますが、路上工事によるボトルネック化の回避であったり、工事から発生する車両数の削減を目的としたものでございます。  内容につきましては、工事発注時期の調整、工事の一時休止、工事車両の出入りの調整ということ等でございます。  対象地域でございますが、右の上段をごらんいただきますと、緑のエリアがございますが、こちらは環状6号線の内側でございまして、環状6号線内側、都心方向においては、こういった工事の調整を行っていくということでございます。  資料をおめくりいただきまして、こちらの裏面は基本的な考え方でございますので、後ほどごらんいただければと存じます。  最後になりますが、19ページ、こちらは都内で工事をする関係の皆様にこういったチラシを配布いたしまして、工事の発生調整等をお願いするという内容でございます。  説明は以上でございます。 ○武藤委員長  課長、目黒区中央体育館の、まだ具体的なスケジュールは何も決まっていないということでよろしいんですよね。 ○澤田土木管理課長  目黒区中央体育館がテコンドーの公式練習会場になってございまして、当然、選手の方がお見えになってから、大会の練習をやるわけですが、そちらの期間、いつからいつまで練習するのか、どのルートを使うのかというのがまだ決まってございません。輸送計画V2の中に盛り込むと聞いておりますので、目黒区のほうとしましては、早くV2に反映するように要望しているところでございます。  以上でございます。 ○武藤委員長  ありがとうございます。  何かございますか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○武藤委員長  ないようですので、情報提供(3)東京2020大会に向けた交通対策及び東京都の取り組み結果についてを終わります。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 【その他】(1)次回の委員会開催について ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――武藤委員長  その他、(1)次回の委員会開催についてですが、12月13日金曜日に開催いたしますが、この日、渋谷区役所と中央体育館の視察が入っております。渋谷区のほうが9時半から11時というのが向こうの御希望ですので、大変申し訳ございませんが、9時に南口をバスで出発させていただきます。11時過ぎに戻り、こちらの委員会室で報告事項を受け、13時から中央体育館の視察に出発いたしますので、大体15時ぐらいまでかかるような日程になっております。どうぞよろしくお願いいたします。  何かございますか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○武藤委員長  以上をもちまして、本日の目黒区総合戦略等調査特別委員会を散会いたします。  大変にありがとうございました。...