目黒区議会 2018-02-27
平成30年都市環境委員会( 2月27日)
平成30年
都市環境委員会( 2月27日)
都市環境委員会
1 日 時 平成30年2月27日(火)
開会 午前10時00分
散会 午後 3時10分
2 場 所 第三委員会室
3 出席者 委員長 河 野 陽 子 副委員長 武 藤 まさひろ
(8名)委 員 竹 村 ゆうい 委 員 青 木 早 苗
委 員 森 美 彦 委 員 田 島 けんじ
委 員 広 吉 敦 子 委 員 飯 田 倫 子
4 欠席者
(0名)
5 出席説明員 中 澤
都市整備部長 橋 本
都市計画課長
(15名)立 山
都市整備課長 澤 田 道路管理課長
清 水 土木工事課長 櫻 田 みどりと公園課長
三 吉 建築課長 白 濱 住宅課長
清 水
街づくり推進部長 松 本
地区整備課長
原
木密地域整備課長 田 島 環境清掃部長
石 田
環境保全課長 秋 田
清掃リサイクル課長
大 迫 清掃事務所長
6 区議会事務局 門 藤 議事・調査係長
(1名)
7 議 題
【議 案】
(1)議案第11号 目黒区
空家等対策審議会条例
(2)議案第12号
目黒区立公園条例の一部を改正する条例
(3)議案第13号 目黒区
三田地区整備事業住宅条例の一部を改正する条例
(4)議案第14号
目黒区営住宅条例の一部を改正する条例
【報告事項】
(1)中目黒駅
周辺地区整備計画改定の取組状況について (資料あり)
(2)船入場橋等の供用開始について (資料あり)
(3)目黒区
自転車走行環境整備計画案について (資料あり)
(4)平成29年度 目黒川緑地帯及び児童遊園の
サクラ再生実行計画に
ついて (資料あり)
(5)
土砂災害特別警戒区域における助成制度の考え方について (資料あり)
(6)平成30年度における放射性物質への対応について(案) (資料あり)
【情報提供】
(1)東京都「地震に関する
地域危険度測定調査(第8回)」について(資料あり)
【その他】
(1)次回の委員会開催について
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○河野委員長 それでは、
都市環境委員会を開会いたします。
本日の署名委員は、飯田委員、竹村委員にお願いいたします。
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【議 案】(1)議案第11号 目黒区
空家等対策審議会条例
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○河野委員長 では、議案審査に入ります。
(1)議案第11号、目黒区
空家等対策審議会条例を議題といたします。
理事者から補足説明があれば受けます。
○
中澤都市整備部長 それでは、議案第11号の目黒区
空家等対策審議会条例の関係でございます。
この内容につきましては、30年の2月14日の
都市環境委員会で、この設置の考え方について御報告しておりますし、昨日の副区長提案説明のとおりでございますので、補足説明はございません。
以上でございます。
○河野委員長 補足説明は、なしということでございますので、質疑を受けます。
○森委員 1点目は審議会の人数構成についてです。施行規則で定めると説明がありましたが、施行規則はいつできるんでしょうか。
それから、2点目は審議会の開催日程についてです。
空き家等対策計画などをつくるということから、スケジュールとの関係で、改正日程について説明をお願いいたします。
それから3点目は、庁内における関係所管の調整検討会を置くという説明がありましたけれども、審議会との関係はどのようになるんでしょうか。
以上3点。
○
立山都市整備課長 まず1点目、審議会の構成ということでございます。
これについては現在、規則の内容を検討しているところでございますが、まず条例が可決した段階で、具体的に準備に入りたいと。4月早々には規則を定めていきたいと考えてございます。内容につきましては、また決まり次第、当委員会には御報告する予定でございます。
続いてでございますが、平成30年度中に計画策定の予定でございます。これについては昨年の11月の当委員会で今後のスケジュールということで御報告しているところではございますが、具体的に審議会につきましては、できるだけ早い時期、4月中、もしくは遅くても5月初旬には開催していきたいと。素案等を作成する段階で、もう一度審議会を開催していただいて、おおむね3回程度は審議会を開催して、内容の検討をしていきたいと考えてございます。
また、個別で専門部会も設けるということにしてございますので、具体的な内容については、また審議会の中で専門部会で決めていくということで考えてございます。おおむね今言ったような予定で考えてございます。
あと、庁内関係所管の調整検討会でございますが、これについては今年度、現在まで2回開催しているところでございます。審議会を開催する前には調整検討会を開きまして、各所管の意見とか、逆に課題とか、そういうものは整理して審議会に出していきたいとは考えてございます。
また、かなり具体的な空き家の課題については、この調整検討会で日常的に連携しながら進めてございますので、そういう日ごろの取り組み等についても整理して、審議会に具体的な目黒区の空き家の問題等はわかりやすい形でまとめていきたい、お知らせして審議の材料にしていただきたいと考えているところでございます。
以上でございます。
○森委員 それでは、1点目、施行規則についてです。
4月早々に定めて、決まり次第
都市環境委員会に報告するという説明でした。それまではその中身について議会の報告はないのでしょうから、ちょっと人数構成についてお尋ねしたいと思うんですね。条例には区内関係団体の構成員、区議会議員、学識経験者、関係行政機関または東京都の職員、その他区長が必要と認める者となっております。これから規則を検討して決めていくので、まだ不明なところはあるんだと思うんですけども、その他区長が必要と認める者の中に公募委員が入ってくる可能性はあるんでしょうかね。前回の審議の中では、一定否定的なお答えがありました。ただ、公募委員の必要性がないわけじゃない。非常に熱心に空き家を憂えていろいろ研究されている、あるいは、アイデアを持って利活用の提案をしていきたいと、こういう立場の方も多々いらっしゃるわけで、そういう点を排除せずにですね、施行規則に反映していただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
それと、区議会議員についてなんですが、これまで充て職の場合や、あるいは交渉会派の場合や、無会派も含めてですが、さまざまなパターンがありました。前回の審議の中でも人の財産を左右するという面がありますから、非常に慎重に抑制的にしていくということも必要で、その意味では、
都市計画審議会も同様に、財産権にかかわる重要な審議会です。この
都市計画審議会に準じた構成をとっていく必要があるんではないかと思うんですが、そのあたりの考えはいかがですか。
それから、専門委員、都計審や住政審の方を入れるかに説明ありましたけども、どちらも重要ですんでね。どちらか1人ということになるんですかね。いかがでしょうか。
専門部会、普通は小委員会を途中で持って、より具体的な課題を掘り下げると、明確にしていくということで、小委員会等つくっておりますが、そのパターンは学識者の皆さんが例えば3人なら3人で小委員会つくって具体化するっていうこと多いですよね。この専門委員会ですか、どんなイメージをお持ちでしょうか。専門部会のイメージは2点目です。
それから、3点目の庁内における関係所管の調整検討会と審議会の関係についてです。
29年度、既に2回開かれたと言われました。この所管っていうのはどんなところが入っているんでしょうか。関係として非常に重要な役割を果たすようですので、各所管の意見をまとめて審議会に材料として提供したり、日ごろの状況なども材料として提供していくと、非常に重要な、その情報が審議会の結論を出すようなことにもなりますのでね。このあたりはどういうふうにメンバー構成されているんでしょうか。
それから、新しい4点目の質問になりますが、前回も住宅確保要配慮者の民間賃貸住宅への円滑な入居の促進等を図ることについてお尋ねしまして、非常に密接な関係があるというお答えもありました。この間、調べているのが空き家、一戸建てなんですよね。空き室については調べ切れないからというようなやりとりがありましたけど、空き室についても、住宅確保要配慮者の対応については非常に重要な課題ですので、その空き室のほうの利活用、このあたりはどういうふうに位置づけられてるんでしょうか。
それから、順番でいうと5点目になりますが、国や都への支援要望も不可欠だということだと思いますが、審議会でそのあたりも意見を出してもらってまとめると。その結果を国や都に要望を出していくというような位置づけも審議会にあるんでしょうか。
以上。
○
立山都市整備課長 まず1点目でございます。
公募委員ということでございますが、前回もお答えさせていただいておりますが、区民の方という意味では、空き家に関しましては、やはり地元、広く客観的な立場で区民としてかかわるというところでいきますと、町会や住区の方が地域の課題として、どういう地域に空き家があるかどうかというのは、一番かかわっていらっしゃるのかなと。先日も一般質問でもそういう御質問等もございました。それにさらに民生・児童委員という方々が御高齢のひとり暮らしのお宅等で、施設に入所されて空き家になるというような、そういう状況というところも十分把握されて、課題としてはそういう方々が組織的なところでかかわっていらっしゃるというところで、住民意見というところでは、今言いましたような住区、町会、民生・児童委員というような方々の御参加をいただくのがいいのかなと考えてございます。
2点目、議会の、構成の中で専門的な部分ということでございます。
空き家問題に関しては、どういう立場の方々が専門的なのかという意味では、学識経験者という意味で、先日例えば
都市計画審議会とか
住宅政策審議会の専門家の方というのが、そういう専門分野での専門家なのかなとは考えてございますが、それ以外に関係団体として、これはもう全国的に空き家問題については不動産という意味で、宅建とか不動産協会という立場の方。また、
土地家屋調査士というような、そういう空き家を調査するという意味で、また同じ空き家の所有者の調査ということになると司法書士さんとかというところが、これはもう全国的にもかなり中心になって動いていらっしゃるというところはあります。そういう意味では、空き家の目黒区の課題解決の中で、どういうところを検討すべきかという中で、そういう専門性のある方が中心になって検討していく必要があるのかなということで、専門部会を審議会の中での議論の中で構成は考えていくのかなと考えてございます。具体的には審議会が始まった中で検討していく課題かなと考えてございます。
それと、庁内の調整検討会でございますが、これについてはこれまで空き家に関して、例えば具体的にいろんな区民の方の御相談等、今は都市整備課で一元化していますが、それ以前、いろいろと所管が課題ごとに受け付けをしてた。例えば建物そのものであれば建築課とか、草が繁茂して環境等に問題があるということであれば環境保全だとか、安全性といいますか、そういうところであれば生活安全課とかという、それぞれの所管、そういうところが全て入ってございます。
また、子育てとか福祉というような観点の部分、先ほど言いましたように、高齢の方の対応という中で空き家という部分もございますので、そういう意味では福祉部門も入っていただいていると。それと庁内全体の統括的なところで企画部門も入っているという、そういう全体的にかなり広範囲な形で今検討会をつくっているところでございます。
次に、4点目の空き室についてでございますが、これについては今回、空き家につきましては、特別措置法をもとに対応しているところでございまして、この特別措置法につきましては、建物そのものが全てあいているというのが対象でございます。空き室については、これは今回の調査でも対象外、対象にはしてございません。特に、例えば集合住宅のようなものの空き室を把握するというのは、これはもうなかなか簡単にできるものではございませんので、これはまたこの空き家問題とはまた別の課題なのかなと。法律もそういう形でつくられてございます。
あと5点目、国や都への支援要望というようなところでございますが、これは審議会の中で具体的に検討していただく中で、現在の体制でできるもの、また何か新しい制度なり、補助なり、制度といいますか、そういうものが必要ということがあれば、それはそのときにその状況に応じて検討していただく課題なのかなと。今ここでそういう要望等をするしないというのは、具体的な内容がない限りは、なかなか言いづらいところではございます。
以上でございます。
○
中澤都市整備部長 補足でございますが、この審議会につきましては、第2条にございますように、地方自治法に基づく区長の諮問機関でございますので、区長から諮問をし、答申をいただくという、意見をいただくということでございますので、その際、要望等があればですね、それは附帯とかで要望があれば、それは最終的に区長が判断して、どうするかということになると思いますので、直接的にこの審議会の中から要望ということは、この区長との付属機関ということの位置づけにしておりますので、その想定は今のところ考えてございません。最終的には区長のほうで判断して、要望するかしないかということになるかなと思っております。
○河野委員長 それは5点目ですね。
○
中澤都市整備部長 5点目です。
以上でございます。
○森委員 今、部長がお答えになったことに対してですが、審議会の総意で国や都のほうにこういうことをやってもらおうよと、支援強化ですよね。財政、あるいは制度も入りますかね。そういった支援強化について、これは不可欠だということを実質的に総意でまとめることは排除されないわけですよね。それを受けて、答申を受けて区長が要望するかどうかを判断すると、そういう仕組みだよと。今の部長のお答えはそういうことで理解してよろしいんでしょうか。
○
中澤都市整備部長 委員がおっしゃるように、最終的に国や都への要望というのは、これは最終的に区長が判断して要望するものでございますので、この付属機関としてお願いしている、その内容について、それで諮問してそれで答申をいただいて、なおかつそういう御意見があればですね、それはその内容を確認して最終的に行政としてどうするかと。区長が判断をして要望をするという形になるかと思います。
以上でございます。
○河野委員長 よろしいですか。
森委員の質疑を終わります。
ほかに質疑はございませんか。
○田島委員 1つだけ、けさのニュースで、神戸か何かで空き家を、不適切な建物ぐらいに朽ち果てたものなんですけど、やっとその強制代執行で取り除いたという部分が出てたんです。その費用は行政が一応負担するという。というのは、空き家の持ち主が判明してないという部分だったと思うんですけど、そのほかにもいろいろ、これから空き家に対する対応等が、どこの県だか忘れちゃったんですけど、空き家が判明してないところに関しては、所有者が判明するまでは地方自治体が借り上げておくと。それで必要な行政の部分の課題に対して使っていくというようなことも何か発表されたようですけども、そういった部分に関してこの審議会で、もちろん、その案件案件わからないですけど、出てくるでしょうから、もちろん諮問されたりするわけだと思うんですが、基本的に今、代執行だとかという部分を、例えば出てくれば、ここで諮問されるのかどうかだけ、ちょっと教えておいてください。
○
立山都市整備課長 まず、御指摘のとおり、特別措置法では非常に周辺環境に対して多大な影響を与える、また危険性が多いという、そういう空き家について特定空き家ということで指定をすることができるということになってございます。そうすると例えば税制的な優遇措置がなくなるとか、指導、勧告、また最終的には除却命令で代執行も可能になるという、そういう制度になってございます。この特定空き家に認定するかどうかというところを客観的に判断していただくというのも、この審議会でこれは判断していただいて、区長に答申をいただくと。そういう役割も一つ大きな役割としてはあるのかなと考えてございます。
現在のところ、目黒区ではこういう特定空き家に該当するものはないということで、実態調査では上がってきておりますし、私どもも実際、状況の悪い建物を全て把握してございまして、そこまでいくものはないということではありますが、今後どういう状況になるかというのは、急に特定空き家になるということはないんですが、場合によっては火災等でそういうものも出ないとは限りませんので、そういうときには審議会でそういう部分については諮問をして答申をいただくという対象にはなると考えてございます。
○河野委員長 田島委員の質疑を終わります。
ほかにございますでしょうか。
○広吉委員 前回の委員会で公募委員のことを質問したわけですが、今回はその公募ということではなく、全般的な空き家対策についてお聞きします。
前回の質問等で、今回の審議会はどちらかというと利活用というよりも、今後特定空き家が出てきた場合とか、あと空き家のその予備軍、空き家予備軍などの対応だとか、何かそういう利活用というよりも、
空き家そのものの取り扱いということを主に考えられているのかなという印象があったんですが、今後、もう人口構成もより高齢化が進んでまいりますし、空き家も今以上、そんなに目黒区はすごくたくさん急に出るわけではないでしょうが、確実に出ていくことが予想されています。その中で、やはり利活用というところも、これからは考えていくべきだと思いますが、その点はどのように庁内の2回の検討会でどのような審議がされたのか、教えてください。
あと、先ほど空き室という話が出ましたが、今回の特措法は空き家に限っているということですが、今後、空き室というところの対策も話題に出てくるのではないかと思っています。この特措法の前にも京都やほかの自治体、先駆的なところは、もう独自で条例等をつくって対策をとってきたわけですが、目黒区もその国やほかの自治体の流れを待たずに、そういった空き室、目黒区でもたくさん空き室はあると思いますが、そちらの話し合いもこの審議会の中で入れていく必要があるんではないかと思いますが、いかがでしょうか。
その2点お聞きします。
○
立山都市整備課長 まず、利活用についてでございますが、前回、審議会の考え方ということで御説明した中では、審議会として公募委員を入れる、入れないというところで、そういう観点ではなくてというお話は確かにしたかもしれませんが、
計画そのものとしては、利活用も当然検討課題の一つではございます。基本的に特別措置法では盛り込むべき基本的な事項というのは定められてございまして、その中で、空き家の調査に関することとか、適切な管理に関する事項で、その次に空き家や除却した跡地の活用に関する事項。それと特定空き家に関する措置に関する事項とか、住民からの空き家に関する相談への対応等、こういうものが主な盛り込むべき事項という形にはなってございます。
ただ、目黒区の場合は、これは実態調査や動向調査をした中では、かなり不動産的な価値が高いので、空き家というよりは、空き物件というのがかなりあるのではないのかなと。そういう意味では、そういう特性をつかんだ計画をしていく必要があるのかなと。そういうところで、審議会の構成も非常に都市部の不動産価値が高いところでの中で、どういう計画にするべきかというところで、関係する団体の方々に入っていただくのがいいのかなと考えているところでございます。
ただ、利活用については、先ほど庁内の調整検討会の中でも、そういう苦情対応だけではなくて、福祉とか子育てというような部門で、どういう空き家に対して活用方法があるのかというのは、これは私どもは調整をする部門で、事業と行うところではございませんので、利活用に関してはそういう実際に事業を行っているところで調査を現在もかけて、もう個別にそれぞれの所管でどんな利用法があるのかと。例えばこのくらいの大きさの空き家があれば使えるとか、こういう用途に使えるとかですね。ただ、それにはどのくらい費用がかかるとか、実際、ただで貸していただけるようなところはなかなか難しい。目黒区の場合はかなり賃貸料も高い、財産として有効に皆さん活用されているので、そういう中で財源的な形でどうしていくのかというようなところも、当然検討しながら利活用は検討する必要があるのかなと。そういう部分も含めてヒアリング等、庁内では行っているところでございます。
2点目、空き室に関してでございますが、これは先ほども言いましたように、特別措置法に基づく空き家の計画をつくりなさいと。先ほど御説明したような計画の内容、基本的な事項で、空き家に対して計画をつくっていくことでございます。空き室については対象としてはいない。似ているようで基本的にはかなり違う部分がございます。最終的にはどうしようもなければ代執行でそういう家そのものを除却してしまうというところでございます。そういう中で、そこに人が住んでいれば、もう最初から特別措置法の対象にならないという、一つそういう側面はございますので、なかなか同じこの審議会の中で空き部屋を検討するというのは、ちょっと性格的にはかなり違うと考えてございます。
以上でございます。
○広吉委員 利活用の点なんですが、子育てや福祉のほうで今調査などして、いろいろ利用法とか検討されているということなんですが、やはりその利用法はわかるんですが、提供する側の方たちと、その利用したい側の方たちというところのマッチングの
仕組みづくりというところがとても大事になってくるんではないかなと思います。今回の調査で、NPOなど社会課題を解決するようなところに貸してもいいかっていうアンケートをとったところ、なかったという報告を以前受けましたが、やはりまだまだ行き届いていなかったり、そこの仕組みを考えるところで、そういう方たちが出てくる可能性もまだまだたくさんあるわけですし、そういった
仕組みづくりという点では、やはり両方の立場を知って、またその空き家の利活用に対しての情報などをたくさん持った方が、やはり審議会の中にいることが必要ではないかと思いますが、その点はいかがでしょうかという点が1点目です。
そして、空き室なんですが、今回の特措法では対象外ということで、全然性質が違うというお話なんですが、今後そういった空き室というところでの何か課題が出てきた場合に、審議されたり検討されたりするっていう部署は、その庁内の検討会の場所では違うのか。あと審議会の中でもそういったことは審議されないのかということを聞きます。
○
立山都市整備課長 まず1点目、利活用に関してのマッチングというところでございます。
まず、現段階で目黒区の状況で、これは手前みそでございますが、かなり状況を把握してるのは、所管である私ども、おおむね90件ほど4月以降、御相談を受けてございます。ほとんどは空き家になっているものの近隣の方からの苦情でございますが、中には利活用の例えば民間企業さんも含めてですけども、NPO的なところ等から、空き家があれば借りたいんだけどという相談も数件ございます。ただ、民間企業といいましても、完全な営利ではなくて、国のいろんな制度の中で福祉とか子育ての支援の事業を活用して、企業といえども若干社会貢献的にやりたいんだけどと。ただ、例えば目黒区内で、一定程度大きい家で5万円くらいで借りられるのがないでしょうかというような御相談だったりする場合がありまして、なかなかそれはちょっとないですよねという。もっと、いや、ちゃんとお金出しますというところであれば、いや、それは不動産業界で不動産情報見れば、もう十分そういう物件はありますよという、そういう御案内をしています。
逆にいろんな苦情対応の中で、所有者もしくは所有者の親族の方等に適正な管理をお願いする中で、一定程度良好な住宅で建物としてまだ十分使えるようなところで、全然活用について余り検討されてないようなところについては、そういう機会を捉えて、何らかのそういう公共的な活用で、そういう気持ちはありませんかという、そういうお話しかけは当然やっています。ただ、それに現在応えるような話はなかなかない。
一般的にアンケートのような形で出しても、通常は、本当にこれ役所のアンケートなのかというようなところで警戒されてるというところがあると思いますので、個別の中でそういうお話はしている。もしもそういう中で貸してもいいよというのがあれば、当然マッチングという形ではできると思っております。そういう今の区として持っている情報を審議会には出して、そうすると利活用という形でどういうことができるのかというのは、検討していただく必要があるのかなと。そういう意味では、審議会の中で御意見いただくということではなくても、日常的に私ども日ごろの区民相談の中で、いろんなケースの話を伺っている中で、利活用についても十分情報として審議会に上げて検討していただく素材をそろえているところでございますので、そういう中で十分対応していけるんではないのかなと考えてございます。
それと、空き部屋に関しまして、現段階では空き部屋について特段どうこうという、確かに課題はあるのかもしれませんが、目黒区の中で空き部屋がどのくらい問題になっているのか。どちらかというとその辺については民泊とか、そういう部分と関係する部分もあるのかもしれません。今後、課題が出てくれば、それは区の全庁的にどういう所管がどういう対応をしていく必要があるのかという検討は出るかもしれませんが、この空き家の対策とはやはり性格がかなり違う内容なのかなと考えてございます。
○広吉委員 利活用の相談も来ていて、苦情の相談のほうが多いけれどもというお話だったんですが、やはり先ほどの例として、所有者の親族の方で使える空き家等があって、働きかけをしたけれども、そんなにうまくいかなかったというお話ですが、やはり個別対応ではなく、目黒区としてはこういう
仕組みづくりがあって、大田区とか世田谷とか、ほかの自治体はもうそこを仕組みをつくって、空き家を有効利用しようというふうな動きであるわけですが、そんなにたくさんマッチングできているわけではなく、課題もあるわけですが、やはり今後、あるものを有効に使って、そこで人が交流するような場所、課題解決に使えるような、新しく施設を建てるのではなくというような流れの中には、やはりこの空き家の活用は乗せていかなければいけないと思っております。
今後、その親族の方とかが老人ホームとかに入られて、それでその家をまだどうこうというわけではなく、戻ってこれるかもしれないし、そこは置いておきたいといった場合に、区がその家を借りて、それでそれを無料で借りて無償提供していただいて、貸しつける。先ほどの例と似ていますが、そういったことも考えられると思います。でも、そういうのは仕組みがしっかりあって、それを区民の方に周知していて、じゃ、私がもしそういうことになったら、そういうふうにしたいわという心づもりがないと、そういったことは実行できないのではないかと思います。そういう面では、やはり
仕組みづくりというところはとても大事で、個別対応では広がっていかないと思います。そういう点では、今回の審議会のメンバーというのはとても大事なところで、そういった審議がしっかりできるメンバーであることが望ましいと思いますが、いかがでしょうか。
○
中澤都市整備部長 今の委員の、審議会のメンバーでという、今のお話をまとめますと、大体不動産関係の団体さんが入るべきだという今の御意見なのかなと思っております。要は、いずれにしても、その皆さん、利活用というイメージがですね、例えば物納になるとかですね。
もうどうにもなんないという、それが特措法に基づくものでございます。その後どうするかと、そうすると物納になっちゃう、物納っていうのは国ですけれども、それじゃなくて、区としてそういう計画を持ってるんであれば、そういう可能性も出てくると、利活用の。ただ、今おっしゃっている内容は、目黒区のその賃貸事情というのは、大体100平米当たり30万ぐらいしますので、それを通常に借りればいいだけの話で、賃貸物件、それを区が無料で借りるっていうのはあり得ないことかなとは思っております、基本的には。よっぽど奇特な方がいらっしゃればですね、それは無料でっていう話はありますが、大体皆さん、ホームに入られてもですね、例えばその息子さんなり、親戚等がいればですね、その管理を適正にしてくださいねっていうのが、私どものまさしく空き家予防という観点でございますので、その方々に適正な管理をしていただくということでございますので、ですので、仮にそのマッチングというのは、今言ったような、どうにもならない、例えばもう持ち主がいなくなって物納とか、そういう後継者もいないよとなった場合の強制に特措法に基づいて撤去しますと、国からの撤去費の補助とか等々出ますから、そこに利活用という考えがあって、利活用の計画でっていう話も含めて、それは今回の計画に入れてこうかなとは思っております。
ただ、いずれにしても、今、この目黒区の特性っていうのが、先ほど課長が話したように、不動産的にはもう動いてますので、非常に価値が高いということでございますので、委員がおっしゃる内容もわかるんですが、地方であればそれはあるかなと思いますが、なかなか目黒区内で、なかなかそれをマッチングするって、先ほど具体的な例で5万円で貸せないかっていうお話があっても、それは先ほど言ったように、賃貸事情で話しますと、大体一軒家でも30万ぐらいになるということになりますから、100平米で。ですので、やはり今の現状を把握して、現実的な対応で区がやっていくということで、今所管は考えておりますので、今のお話ですと、やっぱり審議会には不動産関係のその団体っていうのは、やっぱり必要だなと。先ほど課長のほうからも話したようなことかなと思っております。
以上でございます。
○広吉委員 審議会のメンバーに不動産関係のメンバーを入れるというのは、そのように検討していただきたいなと思います。
それとあと、区民のもっと利活用を考えている方の意見を反映できるような団体、この前NPOというような話もありましたが、町会・自治会や住区の方、民生委員の方でも、そういった利活用だとか、空き家ということに関心のある方の構成にしていただきたいなと思います。
先ほど言いました、その
仕組みづくりというところですが、今後先ほどの物件の値段が目黒区は高いということで、そういう奇特な方はそんなにいないんではないかという話でしたが、世田谷だとかほかの自治体でも、やはりそういった奇特な方もいらっしゃるというところで、そういった方たちもいらっしゃるということも想定しながら、またその物件がかなりリフォームが必要な物件っていうところを無償で自分たちでリフォームをして、それで借りてやりますというような若い方たちもいっぱいいますっていうところで、いろんなパターンがあるということを想定していただいて、空き家はいろいろな可能性があるということを考えていただいて、この審議会のメンバーはいろんな多様な方の構成にしていただいて、今後、いろんなことが発展するような、そういった空き家対策の審議会にしていただきたいなと思いますが、いかがでしょうか。
○
中澤都市整備部長 今の目的でございますが、議案としてお出ししてます。ここに目的、設置目的でございますが、空き家等ということで、特別措置法に基づく、それに総合的かつ計画的に実施するため、そして区長の付属機関としてということでございますので、目的は先ほど課長が申したような目的でございますので、そうした中での審議ということで考えておりますので、そういう広いお話もございますが、この審議会の目的はここにありますように、所掌事項としては、空き家等の対策計画の作成、変更、また実施に関する事項、これは特措法に基づくものということで諮問し、答申をいただくということでございますので、そこは御理解いただければと存じます。
それと、先ほど奇特な方って、私ちょっと言葉があれしましたが、そういう方もいらっしゃいまして、例えばそれは寄附とかですね、という方もいらっしゃいます。それは別途区のほうに寄附ということで、それについては、その建物を使うのではなくて、寄附としていただいたものについてどうしていこうかということで、当然企画のほうで検討して対応しているということでございますので、今言っている空き家ということはですね、そこを改修してまでという話になりますと、1回見ていただきますと、ごみ屋敷とかいろんな空き家があるかと思いますけども、そうした中で、その空き家を改修して、いかんせん耐震性の関係もありまして、当然いろんな総合的に考えますと、やはり不動産でちゃんとした流れで、その建物なり、その賃貸物件を借りてですね、それでちゃんとした守られている賃貸契約の中でですね、安全にそこでいろんな活動をしてもらうのが一番かなとは思っております。
いずれにしても、今の
仕組みづくりというのはですね、今後どういう状態が発生するかわかりませんが、とりあえず当面、今、区が抱えている課題等をまず整理をして、その活用、利活用も含めて計画を考えていきたいと思っております。
以上でございます。
○河野委員長 広吉委員の質疑を終わります。
ほかにございますか。
○竹村委員 先ほど都市整備課のほうが一番目黒区の空き家状態を一番把握しているという話がありました。動向調査も行っていますし、区民相談もたくさん受けているという話があったかと思います。前回の委員会でも今の審議の中でも少し出てますけれども、一番最初の11月28日に計画策定の進め方が出されたときには、進め方のところで、広く区民の意見を聞いていくというのが入ってました。その中で、その協議会の構成メンバーの筆頭に区民及び関係団体、つらつらと書いてありまして、区民が入っていたので、それがなぜ抜けてしまったんだっていうような議論が前回からあったと思うんです。前回も説明をいただいているんですけれども、もう一度、その11月28日の段階から前回の委員会に至るまで、その区民が審議会から抜けた経緯を確認させていただきたいと思います。1点だけ。
○
立山都市整備課長 構成につきましては、表現の仕方をどうまとめるかというところでございます。区民に関しては個人で参加していただくということではなくて、今回関係団体ということで、地域の課題として空き家に関してもかかわっていらっしゃるということで、町会や住区、また民生・児童委員につきましては、空き家になる前、御高齢の方の対応ということで、空き家になる直前まで一番詳しいのが民生・児童委員の方々だというところで、これ区民の方ということで、地域の課題にかかわっている区民の方ということで、一番適切ということで考えているところでございます。そういう中で整理をする中で、区民という表現ではなくて、関係区内の団体というところでございますので、そういう団体ということで出てきていただくということがいいかなというところで、文言の整理をした中で、区分けが変わっただけでございますので、区民を排除しているというわけではございません。
以上でございます。
○竹村委員 ありがとうございました。
もう一点だけ、この後、審議会のこの条例が通った後にパブコメも行っていくかと思いますけれども、その一番最初の11月28日に広く区民の声を聞いていくというところは、パブコメのところでやるかと思うんですけども、そのパブコメの周知だとか、その意見募集のもう一つ突っ込んだ工夫みたいなことは考えていたりしますでしょうか。
○
立山都市整備課長 パブコメにつきましては、こういう計画策定に関しては、目黒区の共通ルールということで、広く意見募集をするということで、当然ホームページなり、また各住区センターや区の施設等で、そういう意見を募集する、そういう意見を受け付ける場所をつくっていくということでやっていますので、それと全く同じルールでいきたいなと。
それと、日ごろから先ほども言いましたけど、4月以降90件ほど空き家に関するいろいろの御意見、御要望というのを、苦情もあれば、先ほど言いましたように、ちょっとそういう、いい空き家のいい空き物件がないかなという問い合わせもあれば、いろいろの問い合わせがございます。それは全て区の事務局、私どものほうで集約してございます。個別の御要望等も日ごろからそういう意味では受け付けているものでございますので、そういうものは当然検討課題、審議会の中に主なものは出して、こういう意見があったというところは出しながら、審議していただくというふうには考えてございます。
以上でございます。
○河野委員長 竹村委員の質疑を終わります。
ほかに質疑ございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○河野委員長 では、質疑を終わります。
次に、意見・要望を受けます。
○飯田委員 自由民主党目黒区議団は、議案第11号、目黒区
空家等対策審議会条例に賛成をいたします。
今、住まいをめぐる国の政策が大きく動きつつあり、少子高齢化、人口や世帯数の減少、環境問題、空き家問題など、住生活をめぐる環境が急激に変わりつつある中で、新しい方向性を示し、さまざまな施策を打ち出す必要が出てきています。住宅政策のグランドデザインとなるものが国の住生活基本計画で、この中で規定される計画は、国民の住生活の安定の確保と向上のほかに、促進にほかなりません。
特に進みつつある空き家対策については、空家対策特別措置法に基づいて、既に600以上の自治体で実態調査を実施しており、
空き家等対策計画は2017年3月時点で331の自治体で策定済みとなっています。本区でも実施した実態調査を今後生かし、設置される審議会が有名無実の審議に終わらないよう、所管の適切な助力を要望して、この議案に賛成いたします。
○河野委員長 ほかにございますでしょうか。
○森委員 日本共産党目黒区議団の意見・要望を言います。
空家対策推進の特別措置法が施行されたことによって、特定空き家に該当し、勧告を受ければ固定資産税が6倍になる制度などができた。また、倒壊のおそれがある危険な空き家などは強制撤去の対象となるため、特定空き家の指定は厳格で抑制的でなければならない。区民生活に対する影響が大きく、慎重な対応が求められている。周辺住民の個別の事情を把握するとともに、第三者機関としての客観的意見を聞く審議会を設けることは重要である。利活用を含め、空き家等の対策を総合的かつ計画的に実施する必要があるため、本条例案に賛成する。
なお、公募区民を複数入れること、区議会議員については、区民の財産権にかかわる決定をする審議会であり、
都市計画審議会に準じた人数構成とすること。住宅確保要配慮者の民間賃貸住宅への円滑な入居の促進等を図るために、空き家等を十分に利活用することも審議会への諮問の重要な課題とすること。国や東京都に対して、老朽家屋の除却への助成、除却後の固定資産税の軽減措置、空き家利活用事業への支援等の拡充を要望すること。
以上。
○河野委員長 ほかにございますか。
○広吉委員 議案第11号、目黒区
空家等対策審議会条例に賛成します。
ただし、審議会は今後多様な意見を吸い上げ、適切な管理が行われていない空き家等の対策だけではなく、区民の交流を促進し、課題解決となるような空き家及びその跡地の活用が想定されながら審議される構成メンバーを要望します。
○河野委員長 ほかにございますか。
○武藤副委員長 公明党目黒区議団の要望を述べます。
これからも区において空き家等の数はふえていくと思われ、対策審議会の設置は必要です。
ただし、所有者や近隣に住む方など、立場の違いからそれぞれの考え方があるのも事実です。異なる意見等を受け、慎重に取り組むことを要望し、議案に賛成いたします。
○河野委員長 ほかにございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○河野委員長 ないようですので、意見・要望を終わります。
議事の都合により暫時休憩いたします。
(休憩)
○河野委員長 休憩前に引き続き委員会を再開いたします。
採決に入ります。
ただいま議題に供しました議案第11号、目黒区
空家等対策審議会条例につきましては、原案どおり可決すべきものと議決することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○河野委員長 御異議なしと認めます。本案につきましては、原案どおり可決すべきものと議決いたしました。
以上で、(1)議案第11号、目黒区
空家等対策審議会条例を終わります。
――
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【議 案】(2)議案第12号
目黒区立公園条例の一部を改正する条例
――
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○河野委員長 続きまして、(2)議案第12号、
目黒区立公園条例の一部を改正する条例を議題といたします。
理事者から補足説明があれば受けます。
○
中澤都市整備部長 当議案につきましては、平成30年1月10日の当委員会におきまして、区内の都市公園に設ける運動施設が占める面積の考え方、この報告をしてございます。この内容と、昨日の副区長の提案説明と同等でございますので、補足説明はございません。
以上でございます。
○河野委員長 補足説明はなしということでございますので、質疑を受けます。
○広吉委員 今回、公園の条例を一部改正するんですが、これは都市公園法が改正されて、それに準じて行われる条例改正なんですが、その都市公園法の条例改定に伴って協議会の設置なども行われるような流れもあるように聞いていますが、そういった協議会とかの予定とかはないのでしょうかという点を1点お聞きします。
○河野委員長 条例の内容は、この公園施設に関する、いわゆる敷地面積の数字で、協議会のことは恐らく内容としては入ってこないんですが。
○広吉委員 聞き方が悪いんですね。では、もう一度。
今回は、この公園法の改正で、その運動施設の面積と、あと、その公園の全体面積の割合を決めるという条例改正なんですが、この都市公園法改正の目的は、もともと公園がより今後の人口構成の変化だとか、分断されている方たちがより公園というパブリックスペースで交流をし、より豊かな生活をというような目的で、あと、より今よりも有効利用という点が1点と、あと今後の公園管理というところで、やはり自治体だけではメンテナンスという部分で、もっと民間活力を活用するというところで、カフェだとか保育施設だとか、いろんなものが同居することでそこの管理をみんなでやっていきましょうというような、大きな2点がその都市公園法改正の流れだと思うんですが、その中での今回その面積の条例改正なんですが、今後、この条例改正をした後に目黒区として公園に関する流れとしての予定というのは、どういうふうになっているんでしょうかという点を教えてください。
○櫻田みどりと公園課長 御指摘のとおり、昨年6月の都市公園法等の改正につきましては、さまざまな視点、広い視点もございまして、今おっしゃったような全体的な流れといいましょうか、視点がございます。
今回、私どもが条例改正いたしますのは、その同じ時期に都市公園法改正にはなったのですけれども、経緯といたしましては、他の自治体で、例えば今ある運動施設がバリアフリーの工事をする際に、国が法で決められていた基準を超えてしまうようなケースがあるということで、それを各自治体の事情によって今ある基準を十分参考に検討して決めてくださいということでございます。そちらを受けまして、この部分については今回条例改正ということにさせていただきました。
今後の動きということでございますが、先ほどおっしゃった公園の管理の、例えば民間活力をどう生かしていくかといったことかと存じますけれども、やはり全ての公園、目黒区の公園は中小・小規模の住宅地の中の公園も多うございますので、例えば今、区民センターのリーディングプロジェクトなどもございますけれども、そういったところでそういった公園についての手法が使えるのかどうかというのも、区全体で今検討を始めていこうとしているところでございます。そういった中で個別の事例について検討に上がっていくのかなというふうに思っております。ですので、今私のほうから、こういった流れですというふうに明確に申し上げられることはちょっとないのですけれども、今後の展開によって検討してまいります。
以上でございます。
○広吉委員 まだこれからのことは、これからだということでわかりました。
今後、この今回の条例改正からいろいろ公園に関する検討に入っていくと思うんですけど、区民の、今回のことも区民にはホームページを初めいろいろな媒体で周知が図られるとは思いますが、区民が今後の公園のあり方というところで意見を言ったりできる機会というのは今後考えていらっしゃるのでしょうかという点をお聞きします。
○櫻田みどりと公園課長 公園の今後のあり方についての区民の意見を吸い上げということかと存じます。
広聴につきましては、区長へのメールですとか、そういった形で開かれた場を持っております。ホームページ等でも、例えばメールでさまざまな御意見をいただくことはよくございます。苦情とか要望とかいろいろございますけれども、そういった中に公園のあり方ですとか特定の公園の今後についてという御意見をいただくこともございます。
また、公園づくりは住民参加を基本としてまいりましたので、今検討しています南一丁目緑地公園ですとか、あるいは公園、児童遊園の改良工事、そういった中では十分に地域の方々の御意見を入れながら取り組んでまいりますので、そういった中で将来像といったことについても御意見が吸い上げられるというふうに思っております。
以上でございます。
○河野委員長 広吉委員、一応条例審査で議案の審査なんですが、この議案の中に関連するということですと、かなり苦しい部分があると思うんですが、最後にしていただけますか。
○広吉委員 今回、都市公園法の改正での条例改正の内容が、その公園の中の運動敷地面積ということなんですが、こういった議論がされている国が、これから市民と一緒にやっていきましょう、公園を有効活用していきましょうというような流れをやはり知らない方はたくさんいます。だから、今回のこの条例改定も、どうして今までと同じなのに改正がされたのかなと疑問に思われる区民の方もいらっしゃるんではないかなと思います。そういった点で、今、国の動きがこういった動きであり、区としても今後それを考えていきますというような流れがあるということを区民の方にも周知する必要があると思いますが、いかがでしょうか。
○
中澤都市整備部長 委員がおっしゃる部分の内容でございますが、今回のこの運動施設率の参酌をして基準化ということでございますが、これは平成29年6月15日に都市公園法が改正されまして、1年以内に条例として区が定めなきゃいけないということで、各自治体、同じようにするわけでございます。
都市公園法が、先ほども申しましたように、昨年の6月に改正されまして、これは国土交通省のほうで、都市公園法はホームページにも出ていますし、各自治体でもPRしているところはPRしていると思いますけども、要は、ストック効果をより高めると、あるいは民間との連携の加速とか、都市公園を一層柔軟に使いこなすとか、そういう3点のキーワード、いわゆる視点、観点で進めてございますので、それはそれで法律に基づいて各自治体がそれを見ながら必要に応じて対応していくということでございますので、別段これによって、これだけで終わるのかということではございませんので、もう既に都市公園法は改正されておりますので、法に基づいて区も取り組んでいくということでございます。ですので、今回は条例で1年以内に定めなきゃならないということでございますので、今回1定でお出ししているということでございます。
以上でございます。
○河野委員長 広吉委員の質疑を終わります。
ほかにございますか。
○森委員 1月10日にこの案件で報告を受けました。そのときに、検討中の区が23区中5区あったんですが、その後どうなりましたでしょうか。23区の全体的な結果としての状況をちょっと数字で確認したいと思います。
それから2点目は、100分の50と目黒のように明確に決めたところ、線引きしたところと、原則100分の50と決めているところがあると説明を受けましたけど、原則というのはどういう意味なんでしょうか。
以上2点。
○櫻田みどりと公園課長 ただいまの森委員の御質問にお答えします。
1月10日の時点で5区ほど、まだ未定というところがございましたが、その後、再度ヒアリングをいたしまして、その結果、全ての区が100分の50、今回の改正に伴う運動施設率は、国の参酌基準である100分の50とするという結果でございました。ただし、超える可能性がある公園というのをそれぞれお持ちの区がありまして、そういったところでは、100分の50を基準とするんですけれども、特定の公園についてはただし書き、もしくは施行規則等で別途定めるという取り扱いをするというふうに聞いてございます。
ですので、先ほど2点目の御質問にも関連するのですが、原則という表現は、そういった例外的な規定が設けられる可能性があるというふうに認識しております。
以上でございます。
○森委員 1点目の23区の状況です。1月10日の時点で、1区のみ100分の55という区がありましたって説明されていますけども、この55の区はどういう扱いになったんでしょうか、結果。
それから、今の御説明は、とにかく結果23区中23区が100分の50と明確にしたということでよろしいんでしょうかね。その後、「ただし」というのが。ただし、運動施設率が50%を超える可能性のある公園を持つ区もある。そういうところはただし書きで扱っていますよと。これは、これまでの説明の中で、例えば運動施設のバリアフリー化をするとちょっと超えちゃうような例がありますよという説明がありましたよね。恐らくそういう可能性だと思うんですけど、目黒はバリアフリー化しても、改修しても50%におさまりますという説明がありましたので、他区の話だと思いますが、全体的にもう一度数字を確認したいだけなので、よろしくお願いします。
○
中澤都市整備部長 大変申しわけございません。数字ということでございますが、各区も今1定で議案を提出しているところでございますので、あくまで今ヒアリングした数字でございますので、正式な数字ではないということだと思います。ただ、ヒアリングの中で、さっき言ったように100分の50ですよということでございまして、あとは各区事情があるので、各区の議案の中で整理しているものと思いますので、申しわけございませんが、おおむね1定で今やっているところが多いので、そうした事情も私どもとしてここで正式に答える内容ではないというふうには思っておりますので。ただ、おおむね、先ほどおっしゃったような、うちの課長が申したように、参酌して100分の50でおおむねやっているということは言えるかなと思います。
以上でございます。
○河野委員長 大丈夫ですか。
森委員の質疑を終わります。
ほかにございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○河野委員長 ないようですので、質疑を終わります。
次に、意見・要望を受けます。
○飯田委員 自由民主党目黒区議団は、議案第12号、
目黒区立公園条例の一部を改正する条例に賛成いたします。
1つの都市公園内に設ける運動施設の敷地面積の総計の当該都市公園の敷地面積に対する割合、いわゆる運動施設率は、これまで都市公園法施行令により100分の50以内に制限されていたが、政令の改正により参酌基準化され、100分の50を参酌して自治体が条例で定める割合以内に制限すると変更されました。これに伴い本区では、改めて運動施設の敷地面積にかかわる割合を100分の50とするもので、今後、地域ニーズや緑被率維持、住民の憩いや運動スペースの確保など都市公園の担う役割を向上させることを期待して、議案第12号、
目黒区立公園条例の一部を改正する条例に賛成いたします。
○河野委員長 ほかにございますか。
○森委員 日本共産党目黒区議団の意見・要望を言います。
運動施設が敷地面積の50%を超えないよう制限を設けてきた理由は、一般の人が自由に休息、散歩等の利用ができるオープンスペースを確保する必要性によるものである。
都市公園法の施行令が改正され、この制限を参酌した上で条例で定めることとされた。
運動施設を有する4つの目黒区立公園の運動施設率は50%未満であり、バリアフリー改修を行った場合でも50%を超えないで十分対応できる。
よって、本案に賛成する。
以上です。
○河野委員長 ほかにございますか。
○広吉委員 議案第12号、
目黒区立公園条例の一部を改正する条例に賛成です。
都市公園法の改正に伴い行われる条例改正ですが、今後この流れで目黒区内の公園が、より人々が憩い、交流し、豊かな空間となるよう要望します。
○河野委員長 ほかにございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○河野委員長 ないようですので、意見・要望を終わります。
議事の都合により暫時休憩といたします。
(休憩)
○河野委員長 休憩前に引き続き委員会を再開いたします。
それでは、採決に入ります。
(2)議案第12号、
目黒区立公園条例の一部を改正する条例につきましては、原案どおり可決すべきものと議決することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○河野委員長 御異議なしと認めます。本案につきましては、原案どおり可決すべきものと議決いたしました。
(2)議案第12号、
目黒区立公園条例の一部を改正する条例を終わります。
――
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【議 案】(3)議案第13号 目黒区
三田地区整備事業住宅条例の一部を改正する条例
(4)議案第14号
目黒区営住宅条例の一部を改正する条例
――
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○河野委員長 続きまして、(3)議案第13号、目黒区
三田地区整備事業住宅条例の一部を改正する条例及び(4)議案第14号、
目黒区営住宅条例の一部を改正する条例を一括で議題といたします。
理事者から補足説明があれば、2議案一括で説明を受けます。
○
中澤都市整備部長 まず、この13と14の議案でございます。
30年の2月14日、前回の
都市環境委員会で三田地区整備事業住宅の一部用途変更についてということで御報告してございます。
この内容につきましては、昨日の副区長の提案説明のとおりでございますが、三田地区整備事業住宅を1戸、区営住宅に変更するということで、今回、議案第14号の区営住宅条例につきましても一括でということでお願いしているものでございます。
補足説明はございません。
以上でございます。
○河野委員長 補足説明はなしということですので、質疑を受けます。
2議案一括でお願いいたします。
○森委員 三田地区整備事業住宅の空き室の状況についてです。
今回、空き室が出たので、そのうち1戸を区営住宅に転用するということです。
三田地区整備事業はもう完全に終了しているので、新たに入る人はいませんよと。ですから、現在入居されている人が何らかの事由で退去されたときに空き室になるということですよね。
これまでも経緯の説明がありましたけれども、空き室が出てから今回の1戸はどのくらいたって条例改正にこぎつけたんでしょうか。
それから、今いらっしゃる方の全体の、もう空き室はない状態というふうに考えていいんでしょうか。前回、今後の用途変更の見通しについてもお聞きしましたので、改めては聞きませんけれども、その1点だけはちょっと聞いておきたいと思います。あちこちで空き室が多い、空き室が多いって耳に入るんですよ。そのスピード感の関係で今質問しています。いかがでしょうか。
○白濱住宅課長 今、森委員の2点の御質問でございます。
今回の条例改正の対象になっている住戸につきましては、おおむね去年の1月にあいておりますので、おおむね1年たったものでございます。
それから2点目の、もうないのかということでございます。
ここは三田フレンズということで、かつて商店も入っていた部分もございますが、その中で住戸に関して申し上げますと、整備事業住宅としてあと2つあいている部屋はございます。ただし、この空き室2については、この三田地区の整備事業を進める中で、地域の方々との話し合いの経過というものがございます。そういったものをきちんと整理をして見きわめていかないと今後の対応ができないものになってございますので、そういったものを含めれば2戸ありますが、それは整理した後に、先回の委員会でも御報告させていただきましたように、区民住宅であれ区営住宅であれ、また広くそういった住宅として用途を変更していきたいという方向性を持っているというものでございます。
以上でございます。
○森委員 三田地区の整備事業をするときに、地元の方たちと協定も結び、いろんな取り決めの協定ですが、その中に、この空き室が出たときにかかわる協定も入っていたという意味ですか。今の説明の中で、そういったときの取り決めを見きわめ整理した後に何らか、区民住宅か区営住宅か高齢者福祉住宅かというところなんでしょうけれども、また条例提案しますよと、もう少し状況がわかる詳しい説明をお願いしたいと思います。
○白濱住宅課長 森委員の再度の御質問でございます。
2点目にございました空き住戸に関してでございます。
これにつきましては、協定の中に明確にその活用について定めたものはございません。しかしながら、この整備事業を進めていく中で、地域の皆さんの思いというものがやりとりの会話の中にあったことは事実でございます。そういったことで、協定の中にはないんですが、やっぱり思いというものがありますので、その活用の仕方については、他のあいた住戸と同じように扱うというものではないという受けとめの中で、先ほど申し上げたように、これまでの経緯、それから今いらっしゃる方たちの思い、そういったものをきちんと受けとめながら見きわめていきたいと、そういう意味でございます。
以上でございます。
○森委員 念のために聞いておきますけど、あと2つあいている、いつからあいていて、地元の人たちの思いを受けとめる整理期間というのは、どのくらいかかるんでしょうか。その点です。
○白濱住宅課長 この住戸については詳しい資料は今手元にございませんが、整備当初から、早い時期からあいていた可能性はございます。
それから、やはり思いというものについては、こちらで期限を定めて、いつということを申し上げるのはなかなか難しい内容でございます。まして、ここに長くお住みの方たちの、まだずっと住んでいて今もいらっしゃる方たちの思いというものをきちんと受けとめるという意味ではなおさら、期限を定めて、今御質問にございましたように、いつごろめどが立つのかというお答えはなかなか難しいということで御理解をいただければというふうに思っております。
以上です。
○河野委員長 森委員の質疑を終わります。
ほかにございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○河野委員長 ないようですので、質疑を終わります。
続きまして、意見・要望を受けます。
まず、議案第13号について意見・要望があれば受けます。
○飯田委員 自由民主党目黒区議団は、議案第13号、目黒区
三田地区整備事業住宅条例の一部を改正する条例に賛成いたします。
目黒区三田地区整備事業住宅は、平成18年4月に、住民サービスの向上と経費の効率的な活用を図ること等を目的として運営会議も行ってきましたが、社会情勢の変化や、入居希望者がいなくなったことにより、使用対象など変更の必要性が生じ改正するもので、今後、区営住宅や高齢者住宅に転用するための条例改正なので、この議案に賛成します。
○河野委員長 ほかにございますか。
○森委員 日本共産党目黒区議団の意見・要望を言います。
既に完了している三田地区整備事業にかかわる住宅の空き室1戸を、入居希望の多い区営住宅に転用することは妥当と考えるので、賛成する。
以上です。
○河野委員長 ほかにございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○河野委員長 ないようですので、意見・要望を終わります。
議事の都合により暫時休憩いたします。
(休憩)
○河野委員長 休憩前に引き続き委員会を再開いたします。
それでは、採決に入ります。
(3)議案第13号、目黒区
三田地区整備事業住宅条例の一部を改正する条例につきましては、原案どおり可決すべきものと議決することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○河野委員長 御異議なしと認めます。本案につきましては、原案どおり可決すべきものと議決いたしました。
続きまして、議案第14号について意見・要望があれば受けます。
○飯田委員 議案第14号、
目黒区営住宅条例の一部を改正する条例に、自由民主党目黒区議団は賛成いたします。
議案第13号の、整備住宅で廃止する住戸を転用して区営アパートにするものなので、この条例改正に賛成いたします。
○河野委員長 ほかにございますか。
○森委員 日本共産党目黒区議団の意見・要望を言います。
三田地区整備事業住宅1戸を、応募倍率の高い区営住宅へ転用することは妥当と考えるので、賛成する。
なお、区民の切実な要求になっている区営住宅の増設については、目標値を定めて計画的に行うことを強く求める。とりわけ、目黒一丁目27番地の都営住宅30戸廃止は許されないことであり、建替時移管事業を含め都と十分協議すること。
以上。
○河野委員長 ほかにございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○河野委員長 ないようですので、意見・要望を終わります。
議事の都合により暫時休憩いたします。
(休憩)
○河野委員長 休憩前に引き続き委員会を再開いたします。
それでは、採決に入ります。
(4)議案第14号、
目黒区営住宅条例の一部を改正する条例につきましては、原案どおり可決すべきものと議決することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○河野委員長 御異議なしと認めます。本案につきましては、原案どおり可決すべきものと議決いたしました。
以上で、(3)議案第13号、目黒区
三田地区整備事業住宅条例の一部を改正する条例及び(4)議案第14号、
目黒区営住宅条例の一部を改正する条例を終わります。
以上で議案審査を終了いたします。
――
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【報告事項】(1)中目黒駅
周辺地区整備計画改定の取組状況について
――
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○河野委員長 次に、報告事項に移ります。
それでは、報告事項(1)中目黒駅
周辺地区整備計画改定の取組状況についての報告を受けます。
○松本
地区整備課長 それでは、中目黒駅
周辺地区整備計画改定の取組状況について御説明いたします。
本件につきましては、昨年の9月12日に、中目黒駅
周辺地区整備計画改定に向けた進め方等についてということで御報告したところでございます。本日は、この取組状況について御報告するものでございます。
1番のまちづくりの経緯等でございますが、こちらは前回も御説明したとおりでございまして、市街地再開発事業等や土地利用の状況の変化から、平成25年には整備計画を策定いたしまして計画的な取り組みを進めてきたところでございます。その後に中目黒高架下、さらに今後も東京音楽大学または東京高等・地方裁判所の建設が予定されているということなどから、今後も中目黒駅周辺地区、これは多様な変化が想定されているところでございます。
このような状況を踏まえまして、今後の街の変化または地域特性というものを的確に捉えながら街づくりの方向性を示していく必要があるということから、今現在、整備計画の改定の取り組みを進めているところでございます。
今回、この取り組みのうち、今後想定される課題、これを踏まえた計画とするために、街づくりに係る状況の把握など各種調査を実施したところでございます。
ここで、2番の各種調査の実施概要でございます。詳細につきましては、資料のほうで御説明いたします。
今回、調査につきましては5点行っております。店舗・事業所分布、2番目に実地調査、3番目に住民アンケート、4番目に来街者アンケート、5番目に地区内関係者のヒアリングでございます。
こちらにつきましては、資料1、カラー版の横使いのものをごらんいただきたいと思います。
先ほど申し上げた(1)から(5)のアンケートにつきましてはこちらの、例えば左側のまちの現状・今後想定されるまちの動きを把握するための調査としては店舗分布や実地調査、右側の2のほう、関係者等の意向を把握するために住民アンケート等の調査を行ったというところでございます。
おめくりいただきまして、各調査項目の概要でございます。
2ページ、(1)の店舗・事業所分布状況調査とございます。
こちらの調査方法でございますが、これは、中目黒をさらに良くする連絡会、通称ナカヨシ会と言われていますが、ここが発行している「中目の黒本」、ここに掲載されている店舗または事業所等のデータをもとに今回分析をしたというものでございます。
業種区分にありますとおり、1から11の各業種について、各エリアでどのような分布がされているかというものを調査しています。それが3ページの調査の結果でございます。
まず、一番左上の全体を見ていただきますと、中目黒駅周辺または駅の南側、こちらは目黒銀座通りというようなところを中心に集積されているということが見てとれます。
次に、左側、飲食店でございますが、この中目黒の「中目の黒本」という中に飲食店が多かったというものもありますけども、この分布の中でも飲食店の割合がかなり多いというところはあります。この中では駅前、駅南側、山手通り、目黒川周辺など幅広くこれは集積しているということがこの中でわかっております。
また、食料品や日用品、ファッション・雑貨・インテリア等につきましては、目黒川周辺ですとか駅南側に立地されているということがこの分布の中でわかっております。
次、おめくりいただきまして4ページ、こちらは実地調査でございます。
こちらの調査につきましては、表の一番下に「調査地点」と書いてございまして、各色があります。例えば青が目黒川沿いですとかそういったものですけれども、これが地図上に分布されておりまして、各4つのエリアにそれぞれ調査員を配置いたしまして、調査実施日にありますとおり、平日及び休日の調査時間帯9時から20時まであるんですけども、その1時間ごとにAから順に1周回って歩行者または滞在者等の動きを見ながら、都市空間の使われ方ですとか車両の通行状況、ごみですとか、あとは置き看板、こういった問題点などについても把握したという、そういった調査を行っております。
この調査の結果につきましては、5ページでございます。
まず、人通りや人の滞留でございますけども、人通りや滞留につきましては、平日よりは休日のほうが多い。目黒川沿いにつきましては、特にお昼から夕方にかけて買い回りをする人が多く見られるといようなことです。
また、山手通りや駅南商店街エリアにつきましては、通勤または昼食・夕食時に人が多いというようなことで、特に夕食時ですけども、飲みに来られるとかお食事をされる方ということで、二、三十代の若い方が多いということがわかっております。
また、人の滞留につきましては、駅改札や川沿い、またはツタヤさんだったりコンビニだったりとか、そういったところに人が多く滞留されているということがこの中でわかっております。
次に、問題行為ですとか危険箇所でございますけども、置き看板とか客引きですね、これは特に山手通り沿いに多いということがこの中でわかりました。
次に、放置二輪につきましては、山手通りですとか、また、ちょっと目黒川沿いの駅から遠いエリア、こういった人通りの少ない場所に多いということでございますが、こちらにつきましては、この協議会の意見をもとに自転車等放置禁止区域の拡大を行っておりまして、こういった取り組みによって徐々に少なくなってきているところはありながらも、だんだん駅から離れていっているということも見てとれております。
また、スーパー、ライフの前の通りなんですけども、ここはちょっと道幅が狭いながらも交通量が多いということでございまして、こちらについてもライフ前の通り、ここをカラー舗装を行いまして、歩行者通路の視認性を高めるということで歩行者の安全性の確保に努めたということを昨年末ですかね、こういったことも対応させていただいているところでございます。
次に、おめくりいただきまして6ページ、3番の住民アンケート、4番の来街者アンケートでございます。
左側の住民アンケートでございますけれども、こちら整備計画、駅から500メーターの範囲内、そのエリア内にお住まいの方で18歳以上の方、各年代で男女900名ずつということで、1,800名の方にアンケートを行ったということでございます。
調査資料、一番下に書いてございますとおり、回収数は602ということで、回収率は33.4%になってございます。
またもう1点、右側の来街者アンケートでございますが、こちらはインターネット上で登録されている方々に対してウエブアンケートということで、中目黒にいらっしゃったことのある方というものを対象としてアンケートを行ってございます。
7ページ、調査の結果でございますけども、この表を見ていただきますと、黒塗りのほうが住民の方々を示しておりまして、白抜きのほうは来街者の方々を示しているものでございます。
まず、左側の「地区内の魅力に感じるところはどこですか」というところでお聞きしましたところ、これは住民の方、来街者の方ともに、やはり目黒川ですとか桜並木、こういった自然というものをすごく魅力に感じているというものでございます。また、これは少し我々想定しなかったところなんですけれども、次の目黒川桜まつりや中目黒夏まつりなどの祭り、1つ抜かしまして、イルミネーションなどのライトアップイベント、こういったイベント関係のものなんですが、来街者よりも住民の方のほうがこのイベントに対して魅力を感じていると。2つのものともそうでございまして、住民の方々はこういったイベントをなかなか受け入れていただけない部分もありながらも、魅力として感じていただけるんだなということがこの中でわかっております。
次に、地区内で困ることでございますが、ここは住民、来街者ともに道が狭いですとか混雑しているというようなことが困ることとして挙がっております。
また、自転車の危険運転ですとかごみのポイ捨て、看板のはみ出し、深夜騒音、歩きたばこなど、こういったちょっとマナーですとかモラルといったものにつきましては、やはり住民の方々がとても困っているというようなことがこのデータの中からも理解できるというところでございます。
続きまして、おめくりいただきまして8ページ、地区関係者へのヒアリングでございます。
こちらは、調査対象の表に書いてございますとおり、町会、住区住民会議、商店街、商工会議所、これに加えまして事業者ですとか、今回来る大学、東京音楽大学、こういったところに対してヒアリングを行ったというところでございます。
9ページのヒアリングの結果でございますが、地区の変化といたしましては、やはり川沿いにいろいろな入れかわりが活発に起きていますということと、地区が抱えている問題につきましては、これは多様な人が来るということで、モラルがなかなか保ちづらいですとか、人々のつながりが薄れてきているということが問題になっているということです。
また、地区で実施している街づくりの活動といたしましては、これは清掃活動というのは、各いろいろな方にここでヒアリングをさせていただきましたが、皆さんそれぞれに清掃活動というのは実施しているということが今回わかっております。
またもう1点、その中の一番下ですけれども、現在は活動を実施していないが、中目黒に貢献したいという意識を持つ事業者というのは本当にたくさんわかりました。こういったものもきちんとつなげていきたいなというふうには思っております。
次に、街づくりの活動を実施する上での問題点といたしましては、町会、商店街においては人材不足ですとか、主体間の連携が十分でないですとか、そういった問題点がちょっと見えてきております。
また、街づくりの活動に関するアイデアといたしましては、例えば生活に関するルールですとか、また緊急時に備えた活動が必要なのではないかと。また、目黒川を生かした取り組み、これは通りに名称をつけるですとか、そういったものが必要なんじゃないかと。あとは、アートですとかデザイン、こうしたものを生かしたイベントを開催していくというのはいいんじゃないかとか、こういったアイデアがありました。
最後に、今後の街づくりに対する意向でございますけども、ここにつきましては、次世代を担う人材の育成ですとか、この後説明いたします、なかめスタイルの普及、または街としてのイメージプランニング。特にいろんな方にお聞きしていますと、中目黒は特色ですとかそういったものが見えづらいよねということもありますので、こういったイメージづくりというのが必要なんじゃないかということでお話を伺っております。
その裏面をごらんいただきたいと思うんですけども、ヒアリングで挙がった中目黒の魅力または将来の姿として期待されることということでまとめてございます。
まず、中目黒の魅力でございますけども、例えば駅前においては、1日約6万人ぐらい集まっていて、なおかつ交通利便性が高いということで街に活力がありますよねというようなことと、あと先ほどアンケートの中でもありましたとおり、目黒川ですとか自然があることによってゆったりとした時間が流れている、または混在していられる居心地のよさがあって心地よい環境ですよねということです。
また、ヒアリングの中でいろいろお聞きしていますと、中目黒にはクリエイターですとかデザイナーですとかそういった創造的で感性豊かな人々が集まっていますよねということも挙がっています。
住む人等につきましては、品があって意識が高いんじゃないかというようなことです。あとは街のイメージがよく、発信力があるということにつきまして、この中では、よく中目黒をどうやって紹介するかということで聞きますと、自分たちがつくってきた街、俺の街、中目黒というような言い方を結構される方が多いというようなことは聞きまして、発展途上といいますか、今から、これからも中目黒はつくっていける街なんだということで感じていらっしゃる方がたくさんいらっしゃいました。
将来の姿として期待されていることといたしましては、今回、東京音楽大学が来るということもありまして、または先ほどのデザイナーですとかクリエイターという方がたくさんいらっしゃるということもありますので、例えば音楽やアートを楽しめる場所にしたい、そういった文化創造を発信できる街として、これからは2020年を見据えて、中目黒から若い才能を世界に発信したいというようなこともおっしゃっていらっしゃいました。
これ、今とこれからが調和する街ということで、新旧融合することによってまた魅力が大きくなるということもありますので、いろんな人にかかわりながら進めていくのがいいんじゃないかというような話です。
または、ポイ捨てですとか、格好悪いという街の雰囲気、こういったものをつくっていってほしいというようなことが期待としてございました。
今回の調査につきましては、概要ですが、以上でございます。
かがみ文にお戻りいただきまして、3番の街づくり協議会の取り組みでございます。
こちらにつきましては、先ほどの整備計画に基づきまして、平成25年7月に地元の方々で設立しました中目黒駅周辺地区街づくり協議会、これを設立いたしまして、区のほうでもこの街づくり活動の支援を行っているというところでございます。
この街づくり協議会の中では、放置自転車ですとか置き看板、こういった街の課題解決に向けまして街づくりのルール、こういったものも検討を進めてまいりました。
このたび、「みつける、かんがえる、こうどうする」、これをキャッチフレーズとする「なかめスタイル」、これを取りまとめまして、現在、地元のデザイナーさん等と連携しながらリーフレット及びロゴデザインを制作しているところでございます。今後は、これらを用いまして地域による主体的な普及啓発に向けまして、企業または店舗等とも連携を図りながら取り組みを進めていくというものでございます。
こちらは資料2でおつけしております、こういった今茶色の「なかめスタイル」というものでございます。こちらをごらんいただきたいと思います。
これは、今コピーですので、こういったちょっとつるっとした素材のものですが、実際に使用するのは未ざらしのクラフト紙というもので、よく紙袋といいますかお米だとかセメントが入っているような少し頑丈な茶色系の紙を使用いたしまして、実際にはそういったもので仕上げるということにしてございます。
「なかめスタイル」の案の下にマークが入ってございます。この四角形で白とピンクと青でございますけども、このロゴマークですね、こちらにつましては今回のデザイナーを協議会の中で選定しながら取り組みを進めてきて、こういったマークをつくったものです。
このマークの意味なんですけども、これはさまざまな人が出会い、つながることで中目黒という街ができている。これは、人という文字を1本の線で囲むことによってつながりを表現しています。左側のピンクは桜、下の青は目黒川、こういったことで中目黒の場所というものをあらわしてございまして、もう一つの右の白につきましては、出会う人それぞれの、らしさの色、これが入るということで白にしたということを表現してございます。
その裏表紙といいますか、そのまま裏をごらんいただきたいんですけども、「なかめスタイル」とはということでこちらに書いてございます。少し読ませていただきます。
私たちが目指す「なかめスタイル」とは。
私たちの街、中目黒での暮らしを、より良くするために必要なことを見付け、解決方法を考えて、行動していくこと。それが私たちの「なかめスタイル」です。日々の生活の中で困っている人がいたら、「それは、こうしたほうがいいよね」「それなら、こういうことをしたいよね」そう一人一人が考えて、みんなで考えて、街と人に思いやりを持って行動できたら、きっとこの街は、もっと良くなる。みつける、かんがえる、こうどうする。一緒にこれからの中目黒を考えよう。シビック・シンク・フォー・ザ・シビック!!2018年、「なかめスタイル」が始まります。
これがなかめスタイルを表現したというものでございます。
次、開いていただきまして、まず、「いっしょにかんがえてみませんか?なかめのなかまとできること」として4つの大きな項目に分けてございます。
一番左上が、安らぎのある暮らしを守るという意味合いで、置き看板ですとか歩きたばこ、こういったものはどうでしょうかねというものと、左下、これが美しさ、清潔さ、これを保っていくことで自然を守って人々に幸せを運ぶということを示したものです。その中では、放置二輪ですとかごみの問題。
次の右上、こちらは文化やにぎわいによって人の心を楽しく豊かにするという項目で、まずは音楽やアートまたはイベント、こういったものって一緒にどうかなという話です。
最後に右下、こちらは出会いや、つながりから中目黒の未来を育んでいこうということで、子どもですとか高齢者の方々たちとのつながり、または街の安全や防災のための備え、こういったものをこれからどうしましょうということです。
この4つの項目については、いずれも問いかけるということで、考えるきっかけにしていただくといった表現で構成していくというものでございます。
こちらは、もともと検討の段階では中目黒ルールという形で、ある程度規制していくというようなことでも考えていたんですが、その検討の過程の中で街に誇りですとか愛情を持って取り組んでいこう、シビックプライドというものを持ちながら取り組んでいこうということで今回、このような形にどんどん進化していきながら構成をまとめていったというものでございます。
かがみ文にお戻りいだたきまして、最後に4番の今後の予定でございますけれども、このような今回御報告した調査の結果をもとに、地区整備計画の改定の方向性を取りまとめまして、またさらに地元の組織等と意見交換を行いながら、整備計画の素案について本年7月ごろに策定してまいります。その後、地域説明会を実施しながら区民の方々からの意見募集をいたしまして、その意見を反映しながら、12月の改定に向けて取り組みを進めていくということにしてございます。
説明は以上でございます。
○河野委員長 説明が終わりましたので、質疑を受けます。
○広吉委員 中目黒駅周辺が今後大きく変わっていくということで、今回「なかめスタイル」というこういった冊子もできて、先ほどシビックプライドと言っていましたが、よりよく、みんなで考えながらつくっていこうというふうになったというのはとても望ましいことだと思います。
今回のこの「なかめスタイル」というのは、地元デザイナーの方と連携しながらつくられたということですが、その地元の方は、商店街とかにデザイン事務所を持っているような若い方がこの街づくり協議会と連携、今までは協議会の中に入っていなくて、今回のルールづくりというところで初めて入られて、今後一緒にやっていくというような流れと理解していいのでしょうかという点を聞きます。
○松本
地区整備課長 まず、今回、この「なかめスタイル」のリーフレットとロゴデザインの作成につきましては、まずは協議会の中での原案というかそれを考えまして、じゃ、これを実際に地元の中に普及啓発していくためにはどうやって効果的なものになるだろうということでございまして、その中でロゴですとかそういったリーフレット、こういったものをつくっていく必要があるだろうと。ただ、素人ではなかなかやっぱりこういったものは難しいところはございますので、地元に関係のあるデザイナーの方々、その4者にお声かけをして、その方々にそれぞれプレゼンをしていただきながら、その中から1者選んだというものでございます。ただ、今回、この選定されたデザイナーさんなんですけども、地元に、中目黒駅の結構近くにデザイン事務所を持っていらっしゃいまして、なおかつ、地元と一緒にいろんな取り組みですとか街づくり活動、こういったものもされている方なので、今の街づくりの状況もいろいろ御存じな方ですし、これからどういった取り組みをしていくともっと効果的だとか、そういったことの提案もございましたので、今回、ここからまた一緒に連携しながら取り組みを進めていくということで考えてございます。
以上です。
○広吉委員 4者の中から1者を選んでということで、地元の街づくりを、もともとされていてという方がかかわってくれて、もともと若い方が中目黒駅周辺には多いので、よりそういった方たちも参画できやすい環境になっていくのかなと、とても期待しております。
今後の流れなんですが、こういった「なかめスタイル」案というのを見させていただきますと、一緒に考えましょうという呼びかけであるわけですが、今後、一緒に区民で興味がある方は、どういう形で参画しているようなイメージを持ったらいいのでしょうか。これだけだと、ただ何かしませんか、しませんかと呼びかけで終わってしまっていて、具体的に、じゃ、どういう流れになっていくのかなというところが見えないので、その辺を教えてください。
○松本
地区整備課長 申しわけございませんでした、その具体的な流れが抜けておりました。
今回は、まずこういった取り組みを進めるに当たって、この「なかめスタイル」というものをどこから配ったらいいのか、どういう人たちにまず発信していけばいいのかということで考えてございます。
全般、皆さんに配ってしまうというのでは少し薄れてきてしまいますので、表現自体も違ってくると思うんですね。そういったことから、これは、まずは商店街の方々、先ほど申し上げた置き看板であったり、いろんな商店、においであったり騒音であったり、そういったことが問題になってるということもございますので、まずは商店街の方々、特に若い方々で新しく中目黒に店舗を持たれたりですとか、地域とのつながりがちょっと薄い方ですとか、そういった方々をまずは中心にこういった「なかめスタイル」というものをお配りして、配る方々も地元の方々、これは発行者が中目黒駅周辺地区街づくり協議会でございますので、こういった地元の方々が中心となってこういったものを普及していく。この段階を追うごとに今後、例えば商店街、住民の方々、今度はまた例えば来街者の方々、こういった形で発展していくのかなと。発展していくごとにこういった表現も変わっていくのかなと思ったものでございまして、まずは初期段階として、今、商店街の方々にお配りして、こういったものの普及啓発をしていこうというふうに考えているところでございます。
以上でございます。
○広吉委員 配布先は商店街、特に若い方から住民、来街者ということはわかりました。でも、これをいただいたとしたら、この先はどうするのかというのを必ず思い浮かべると思うんですが、その案内が全く入っていないというのは、ただその気になっても次のアクションがどうしていいのかわからないというふうになってしまうのではないかなと思われます。なので、この最後のほうに、今後はこういう展開の予定です。何月何日にこういうことをやりますというところまでは書かなくてもいいので、今後こういう予定ですという大体の今後の次のステップが見えるようなつくり方をするのが、それが適切ではないかなと思われるんですが、その点はいかがでしょうか。
○松本
地区整備課長 まず、皆さんで一緒に取り組める、連携できて同じ行動ができるというのが望ましいとは思っておりますが、そういった課題を解決していくこと、これに注力していきたいと思っております。そのために、なかなか行政が今までもそういった置き看板ですとか放置二輪、そういったものに対しては規制の中で取り組みを進めてきたというところはありながらも、これがイタチごっこになっていて、実際には御協力していただけない方というのはたくさんいらっしゃるというのが現状です。そういった方々に少しでも、こういった中目黒という街をつくっていくには皆さん、先ほどの「みつける、かんがえる、こうどうする」なんですけども、みんなでちょっと一緒に考えようよということをまずは発信していきたいというところで、少しずつ課題を解決していきたいというところです。
その後の展開としては若干考えているところはあるんですけども、それについては、効果ですとかそういったものを見ながら、その展開も次に考えていきたいというところがありますので、そちらにつきましては、またその協議会であったりだとか先ほどのデザイナーさんだったり、いろんな企業の方々もこの事業には協力していただけるというようなお話もいただいていますので、その中で少しずつ考えていきたいというふうに思っております。
以上です。
○広吉委員 効果を見ながら協議会の中で考えていくということなんですが、やはり次、それでは間に合わなくて、この配った時点で皆さん、じゃ、次はどうするんですかというようなことが協議会のほうにも問い合わされるでしょうし、街の中でもそういった会話になると思いますので、ぜひ、せっかく地元デザイナーの方が入って、若手の方がつくったこの呼びかけ、配布物で進んでいくわけですから、そこを中心にワークショップなどをしながら、それも、そんな若い方だけで集めないで、いろんな方たちが対話することによって意見は深まると思いますので、ぜひ次のステップを、もしあれでしたら、そういったことの専門家を中に街づくりデザイナーを入れたりしてもいいと思いますが、そうやってワークショップなどを次の段階をにらんだ上でこの「なかめスタイル」を配布するのが望ましいと思いますが、いかがでしょうか。
○清水
街づくり推進部長 先ほど課長が答えましたように、こちらでもいろんな腹案はもう持っております。それはもういろんなこれまでの経験もありますので、いろんな考え方は持っております。ただ、今回いろんな、スターバックスさんとかLDHさんとか、相当いろんな方々とヒアリングする中で、やっぱり私どもではなかなか思いつかないような多様なアイデアをいただいております。
先ほど課長も、商店街に配ると言っていますけれども、実際に個別の飲食をやっている方たちにもお配りするわけで、その中で、私どものほうで想定しないようなアイデアとか、むしろこういう切り込み方をしたほうがいいんじゃないかといったようなものがいろいろと出てくるんではないだろうかというようなことも考えております。
そうなりますと、まず、私どものほうで、先々こうするよというものを出すよりも、まず、この「なかめスタイル」というものをお示しして反応を見る。その反応を見た上でどういう対策をしようかといったような形でやっていこうというふうに考えているところですので、今はちょっと、そのお考えはよく私どもわかるんですけれども、まずはこれを多く皆さんにお示しした中で、反応を見た上で、より効果的な展開をしたいというふうに考えております。
以上です。
○広吉委員 では、よくわかりました。いろんな意見、多様な意見がもう入っているということで、今後ちょっと展開も予想つかないということでわかりました。ぜひ、いろんな方が参加できるような、区民の方も参画して、新しい形でということでやっていただきたいと思います。最後、要望で終わります。
○河野委員長 広吉委員の質疑を終わります。
ほかにこの報告事項で質疑……ありますね。
では、議事の都合により暫時休憩といたします。
再開は13時でよろしくお願いいたします。
(休憩)
○河野委員長 休憩前に引き続き委員会を再開いたします。
それでは、続きまして、報告事項(1)の質疑より再開させていただきたいと思います。
○森委員 1点目は、地域説明会についてです。7月に改定素案の地域説明会を行うことになっておりますが、この持ち方についてお尋ねします。
2点目は、中目黒駅周辺地区街づくり協議会の活動状況についてです。月一ぐらいやられているんだと思うんですけども、昨年9月に当委員会に報告があった後の活動状況についてお聞きします。
3点目は、今回、富士通総研に900万円で委託して各種調査を行ったということで、その結果が報告、きょうされたわけですが、この委託はどこまでが仕事で、きょうの結果報告で終了なんでしょうか。
以上。
○松本
地区整備課長 まず、1点目の地域説明会の件でございますが、まず、対象といたしましては、先ほど申し上げたエリア、駅を中心といたしまして半径500メーターの方々を対象に開催させていただきたいと思っています。ただ、500メーターといいましても、町会ですとか住区住民、あとは商店街ですね。そういったところも含めて、きっちりと分けられるところではございませんので、例えば中目黒何丁目というようなところをある程度分けながら、ある程度広い範囲の中で説明をしていきたいというふうに考えてございます。
2点目につきまして、協議会の活動状況ということでございますが、前回9月に御説明した後も、月1回の協議会というものを持ってございます。協議会という形で開催させていただいてございます。
3点目の富士通総研の委託の内容でございますが、これは調査だけではございませんで、整備計画の改定、これも含めて委託をしているというところでございます。
以上でございます。
○森委員 1点目の地域説明会です。対象エリア半径500メートルにかかる町名とか町会、住区を広く対象としますよということなんですが、周知の仕方はどういうふうにされるんでしょうか。全戸配布なども含めてでしょうか。それから、ホームページ掲載等一般の方々への周知はいかがでしょうか。対象として、500メートルにかかるさまざまな団体、個人ということなんですけども、広域的な面もありますし、全区民的な利用状況もありますので、誰でも参加できる地域説明会という位置づけで考えてよろしいんでしょうか。
2点目の協議会の活動、開催状況なんですけども、まちづくりニュースについては、直近の発行はどういうふうに計画をされているんでしょうか。この調査の結果報告等は、既に協議会でテーマになって検討されたんでしょうか。
それから、3点目の富士通総研の委託範囲ですけども、今回の900万円というのは結果900万円。幾らで契約したんですかね。ちょっとその確認をした上で、その委託の範囲は今回の幾つかの調査だけでなく、整備計画関係も委託していると、こういうことです。まず調査のほうは、貴重な資料ですから、900万もかけてやった貴重な資料をぜひホームページにアップして、区民にできるだけ、何ていいますかね、情報量を豊かにした上で開示していくということが大事かなと思っています。ホームページへの掲載等いかがでしょうか。
それから、整備
計画そのものについて、どこまでタッチをすることになるんでしょうか。区がやる仕事ですが、どこまでやるのか。新年度の予算については、そうすると年度をまたぎますから、幾ら追加で契約するのかなど、いかがでしょうか。
以上。
○松本
地区整備課長 まず、地域説明会の件でございますけれども、まず今回、地域の説明会と区民の方々の意見募集という2つで考えてございます。地域説明会につきましては、周知といたしましては全戸配布になるのか、その辺はこれから考えていくというところでございますが、多く広くの方々に集まっていただきたいということも含めまして、効果的な周知方法を考えていきたいというふうに思います。
2点目の協議会の活動報告、まちづくりニュースでございますけども、こちらにつきましては年1回の発行を考えておりまして、予定としては3月に発行する予定でございます。
調査内容の項目につきましては、協議会、先ほど月1回開催しているということでございましたけども、その中で、この資料を使いまして皆様に情報の共有化を図っていただきながら、その上で、整備計画の改定についてもその協議会の中で検討を進めているというところでもございますので、この調査につきましては協議会の方々に御協議していただいているというところでございます。
3点目の富士通総研の件ですけども、こちらは、900万弱の中で先ほどの調査、それと整備計画の改定作業、それとあと、協議会の運営につきましても我々目黒区が事務局となっているわけですけども、その補佐として事務局の運営を手伝っていただいているというところでございます。
あともう1点、調査内容をホームページ等へということでございますが、これを今これから調査内容について分析をしていきながら、街づくりの方向性であったり、これからの推進施策であったり、そういったものを検討しながら計画として定めていくというところで考えておりますので、そういった中で、なぜこういった街づくりの方向性が出てくるのかだとか、そういった項目出しのためにこの調査をしたというところがございますので、その中で効果的な調査の内容についても、広くお知らせしていくような形は考えていきたいというふうに思っております。
30年度の予算につきましては、整備計画改定はことしの12月、来年度の12月までというふうに考えておりますので、引き続き委託ということを考えております。来年度の予算につきましては、街づくりの協議会の運営も含めまして800万弱ということで、予算の計上をしているところでございます。
以上でございます。
○森委員 1点目の地域説明会についてです。
全戸配布かどうかはこれから考えると言われますが、これはやはりぜひ全戸配布をするなどして、周知徹底に努めていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
住民主体の街づくりが基本であらねばなりません。その意味でどれだけ、協議会だけでなくて広く地域住民の方々、あるいは全区民の方々に内容を知っていただいて、意見も求めていくと。説明会でも意見を求め、さらに意見募集。私はパブリックコメントすべきだと思ってますが、一般的な意見募集だということですので、そこに生かしていくと、反映していくということが大事だと思いますので、周知徹底、いかがでしょうか。
2点目の街づくり協議会の運営なんですが、公募委員が2名欠員のままだと思うんですけど。これは、また少し組織体制のあり方を検討されていると思います。その中で、どうするかということも検討しますよっていう話ありましたが、どういう方向が出ているんでしょうか。やっぱり基本は、まちに住み、暮らし、なりわいを営んでいる人たち、学んでいる人たちが基本になると思います。やはりこの街づくりというのは非常に利害関係も伴うものですし、個人の財産にかかわることも、地区計画等々になりますと伴ってくるわけで、そういったことからも、ぜひ住民主体の街づくりを進めていただきたい。その上で、今の協議会の新しい体制を見直すとすれば、やはり公募委員も含め、より広く組織できるような体制にしていっていただきたいというふうに思うわけなんですが、いかがでしょうか。
それから、3点目のコンサルのあり方等についですけれども、引き続き900万円プラス来年度予算で800万円弱を委託費として支出するということです。どこまでかかるのということについては、区が事務局であり、その補佐として手伝ってもらってますよと。そういうことを言われました。補佐も時と場合によっては必要なんだと思いますけれども、区としての基本の街づくり、住民主体の街づくりというところで、そこを離れないような形で補佐していただくということが大事だと思ってます。企業の協力も必要な場合もあると思います。ただ、発想の根本は区民が主人公というところにぜひ置いていただきたいと思うんですけども、その関係でいかがでしょうか。
その意味で、ホームページ等々使っての周知徹底というのは非常に大事です。900万かけて調査やりました。議会には、きょう報告され、かつ協議会にも既に報告されているということですから、この範囲では反映されてると思うんですけども、やはりこの数ページの中にまとめられた情報というのは、実際にはもっとベースとなる情報量があるわけですよね。そこも含めまして、ぜひ区民にオープンにしていただきたいと。ホームページだったら安くてよくわかる、そういう形でオープンできるわけですから、そういうところは予算に入ってなかったんですか。入ってなければ、次年度の800万の中でやっていただくっていうわけにはいかないんですかね。
以上です。
○松本
地区整備課長 まず、1点目の周知の徹底ということでございますけども、こちらにつきましては、先ほど年1回、まちづくりニュース等について、今回3月ということでございますけども。来年度につきましては、もう少しふやしていきたいという考え方もございます。全戸配布、この中でまちづくりニュースは全戸配布しておりますので、こういったものも活用しながら、来年度、この素案の策定の段階で、こういったことも含めながら検討させていただきたいと思ってます。この内容については、計画の策定につきましては当然区が主体でございますので、区のほうから、あらゆる方々、いろんな方々に御意見をお伺いしたいということで考えてございますので、そのような形で徹底を努めてまいりたいというふうに考えております。
次に、協議会の公募委員の方の欠員の件でございますが、委員おっしゃるとおり、今2名欠員の状態でございます。今後の組織体制ということでございますが、先ほど御紹介差し上げた「なかめスタイル」、こういったものを、地域の方々が主体となりながら普及していただくということになっております。これは、あくまでも発行元は、先ほど申し上げたとおり街づくり協議会でございまして、区が作成したものではございませんので、区民の方々が主体となりながら、こういった活動を広げていくと。こういった活動の中から、その仲間をどんどんふやしていき、なおかつ、できることをどんどんふやしていく。最後には、地域が協力し合える活動の場をつくっていく。なおかつ、この「なかめスタイル」がよりどころとなっていくというふうに、住民の方々、この協議会の方々がそういった意識をお持ちになりながらつくったものでございますので、こういったことも含めて、次には、組織体制をどうしていくかということについても、協議会の中で今検討しているという状況でございます。
先ほど、ヒアリングを行った企業の方々も含めて、地域に関して貢献したいだとか、協力したいだとか、そういったことでのお話もありますので、組織体制については今後また検討していきたいというふうに考えているところでございます。
最後、コンサルの件でございますが、データのオープン化ということでございますけれども、今後行っていく予定である地区整備計画改定の素案の説明会であったり、あらゆる場面でこういったデータというのは活用できるのかなというふうに考えてございます。データをそのままオープン化してホームページに載せるということは、今考えてございませんが、先ほども申し上げたとおり、いろんなところでこれは活用できるデータなのかなというふうに我々も考えてございますので、この地区整備計画というところだけではなく、中目黒の街づくりということで、いろんな方々が取り組むときに御利用いただければいいと思っています。こういったことを目黒、我々のほうにおっしゃっていただければ、有効な活用の仕方だとかというところで、いろいろ御相談に乗りたいというふうに思っておりますし、先ほど申し上げたように、そのまま載せるというわけではございませんが、整備計画の中でこういったものをきちんと精査しながら、ホームページには記載していきたいというふうに考えています。
以上でございます。
○河野委員長 森委員の質疑を終わります。
ほかにございますでしょうか。
○竹村委員 街づくり協議会が取りまとめた「なかめスタイル」について、何点かお聞きします。
先ほどの午前中の質疑の中でも、若い方々に向けた意味合いが強いみたいな、そういう説明を受けました。先ほど広吉委員も、この「なかめスタイル」の、これから、2018年なかめスタイルが始まりますといって始まって、その始まった先の受け皿はどうなんだというは話があったかと思うんです。一見そう思えますし、これを見る限りだと問い合わせ先がちっちゃく書いてあるだけなんですけども。その下にハッシュタグがあるじゃないですか。やりたいことは、ソーシャルメディアマーケティングなのかなと。さっきLDHさんの話も出たかと思うんです。僕が勝手にイメージした話を今からするんですけど。
例えば、LDHさんの所属の著名な方が、歩きたばこ格好悪い、これがなかめスタイルみたいな感じでSNSを通じてなかめスタイルの一スタイルを発信していく。それが広がって、また、まちの別な方から、こんなこともそういう格好いい新しいなかめスタイルじゃないのっていうことが、いろいろたくさんのところから出てきて、まちの人がバズマーケティングを通じて新しいなかめスタイルをまち全体でどんどんつくり上げていくっていうことなのかなと思ったんですけれども、その認識は合っていますでしょうか。
○松本
地区整備課長 おっしゃっていただいた「なかめスタイル」の活用方法なんですけども、今後の展開といたしましては、委員のおっしゃるようないろんな企業さんにヒアリングした段階で、こういった「なかめスタイル」についても、今この協議会で、地元で取り組んでいると。こういったことに協力していただけないかということについても、ちょっと御説明を差し上げて、なおかつ、その企業だったらどんなことで連携できるかというようなこともヒアリングさせていただいています。
おっしゃるとおり、LDHさんなんかは、我々が「なかめスタイル」というものを少し宣伝することによって、もっと広がりが見えるんじゃないかとか、そういった提案ですとかということもいただいておりまして、我々も、やはり中目黒にはいろんな方が、さまざまな方がいらっしゃいますので、例えば一人には伝わるけれども、もう一人には伝わらないということも当然あり得ると思ってまして、いろんな方々がこういったものを発信していだたくことによって、広がりってどんどんふえていくんだろうなというふうに考えておりますので、そういった取り組みをぜひつなげていって、中目黒全体がという、最後にはそういう感じで我々も取り組んでいきたいというところでございます。
以上です。
○竹村委員 ありがとうございます。
そういうことなのかなというふうに受け取りはしたんですけれども、最初の説明というか、先ほどの、例えば広吉委員の答弁いただくときに、そういったこの「なかめスタイル」の一番裏側ですね。裏表紙のところのハッシュタグにも書いてあるので、ハッシュタグがどういう使われ方をするのかとか、そういった報告ってこういう委員会の場でしづらいものなんですかね。もうちょっと細かくしたほうが伝わりやすいし、なかめスタイルって新しいものの説明をしっかり、この委員会の場で最初からしていただいたら、もっと広がりが、若い世代だけじゃなくて、僕も含めて余り若い世代じゃないですけども、まだバズマーケティングだとかソーシャルメディアマーケティングに余り理解というか、余りわかってない人に伝える意味でも、もう少し詳しい説明を最初からしていただきたかったなと思ったんですけども、そこは、こういうところではやりづらいものなんでしょうか。
○松本
地区整備課長 ソーシャルメディアを使ったこういった普及の話なんですけども、こちらに今、裏面に載せてあります、例えば問い合わせのフォームであったりハッシュタグであったり、こういったものは、まだちょっと案としての段階で、実際の活用方法についてはまだ余り練られておりません。今回、御提案いただいたこの様式ですとか素材ですとか、御提案いただいたデザイン事務所のほうで、こういった活用が今後考えられるんじゃないかということでの、まだ提案段階でして。実際にこれ、先ほど申し上げたとおり、運営してくのは協議会ですので、協議会のほうでそういった体制がとれないと、どうしようもないというところで。それを今後、また来年度も引き続き考えながら、こちらのほうについては、まずはちょっと進めていきたいと。
ですので、一番下の発行者というところについてはこれで決まりなんですけども、運用方法については、まだこれからちょっと検討させていただきたいというところでございます。
以上です。
○竹村委員 フライングしたというか、少し早とちりしたところがあるのかもしれないんですけども。ただ、今のやりとりの中で、LDHさんがそういった提案をしてきているということが確認とれたので、そういうソーシャルメディアマーケティングも当然見据えてというか、その先、それが実際に話がまとまって、そういった展開も考えられるということですよね。なので、質問しなきゃいけないですね。なので、ぜひ協議会の方々にも、そうした展開をとれるように、企業さんとも連携をしっかりとっていただいて、そうしたソーシャルメディアマーケティングをバズらせるとか、そういったことを若者のまち中目黒としてやっていくためには、僕は必要だと思っておりますので、ぜひそれを進めていただくようにサポートしていただきたいと思いますが、いかがですか。
○松本
地区整備課長 先ほど調査の項目の中で、8ページに記載してございますいろんな企業の方々にヒアリングを行ってございます。その中で、LDHさんというのもありながら、例えばカルチュア・コンビニエンス・クラブ、これはツタヤさんが運営しているところですね。あとはスターバックスコーヒーですとか、こういった日本全国でいろんな活動をされている方々にもヒアリングをしてございまして、この中からも、中目黒というまちに根差しながら、どういった活動をすれば地域の方々に貢献できるんだろうかというようなことで、ぜひつながりを持っていきたいということでおっしゃっていただいております。
ソーシャルメディアを使ったというようなところも一つではございますけれども、各企業だったり、地域が考えていく言葉一つ一つがこの、なかめスタイルとなり、中目黒で商業を営まれる方、また、今後中目黒を訪れようとしている方、訪れている方、いろんな方を含めて、なかめスタイルというものをまず取り組みを進めながら、発信をして、こういったものに中目黒って取り組んでいるんだよねっていうところを広げていきたいなと。その中から、次の展開はっていうふうに考えときに、それを一つ一つ協議会の中でも考えながら、ここについては企業と一緒に連携できるよねというような、そういった、やっぱり体制等取り組める状況というのが、一つ一つ展開を見せていく中で、次の段階っていうのが生まれてくると思っております。
なので、こういったソーシャルメディアについても、先ほど申し上げましたけれども、やはり一つ一つ段階を踏みながらでき上がっていくものなのかなというふうに考えておりますので、そういったものを踏まえて、区も協議会の活動を支援しながら進めてまいりたいというふうに考えているところでございます。
以上です。
○河野委員長 竹村委員の質疑を終わります。
ほかにございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○河野委員長 ないようですので、報告事項(1)中目黒駅
周辺地区整備計画改定の取組状況についてを終わります。
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【報告事項】(2)船入場橋等の供用開始について
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○河野委員長 続きまして、報告事項(2)船入場橋等の供用開始についての説明を受けます。
○清水土木工事課長 それでは、船入場橋等の供用開始について御報告させていただきます。
項番号1の経緯等でございますが、目黒川船入場では、東京都におきまして首都高速道路中央環状品川線からの避難路といたしまして、船入場橋が平成27年3月に工事着手いたしまして、平成28年1月に設置されております。その後、未整備となっていました護岸及び河川管理用通路が設置されまして、船入場周辺を回遊できる新たな歩行空間が整備されたということでございます。
ここで、船入場橋の設置経緯について補足させていただきます。
東京都では、平成26年度に中目黒換気所から目黒川の対岸への避難経路の確保を目的といたしまして、非常時以外は閉鎖としました橋の設置計画を進めていたところでございます。一方、区では目黒川の総合環境整備基本計画に基づきまして、船入場周辺の回遊性を確保するため橋の設置を計画していたことから、東京都が設置します、この閉鎖された橋を区民が船入場周辺を回遊できる橋とするために、都と区で協議いたしまして、現在の開放された橋の形態となったものでございます。
表紙の項番号1の4行目に戻っていただきまして、これらの施設のうち、この船入場橋から見ます左岸の下流側の通路から船入場橋を経由いたしまして、山手通りに面します船入場広場へとつながる経路につきましては、平成27年1月8日付の告示によりまして、特別区道として路線認定されております。幅員につきましては、設置された橋の幅、河川管理用通路、連絡橋などの幅員によりまして、2.5メーターから4.7メーターの幅員ということになってございます。
こちらの路線の認定につきましては、平成26年12月の第4定例会で路線の認定の議案議決をいただいたところでございます。このたび、東京都の中目黒換気所附帯工事の完了及び交通開放に合わせまして、この区道についても供用開始するものでございます。
1枚おめくりいただきまして、A4横使いのカラーの資料をごらんください。
紙面右側、詳細位置図をごらんください。この資料は、本委員会報告後に東京都から町会等に配布されるチラシとなります。見ていただきますと、中目黒換気所の右側、赤く塗られた場所が船入場橋になります。この船入場橋から船入場の広場へとつながるのが連絡橋で、河川管理用通路となります。
下の写真をごらんください。この写真は、中目黒換気所の対岸側、船入場橋の上流側の左岸側のマンションの屋上から撮った現在の状況写真でございます。この状況写真の上の案内図の中にあります、下記の、写真撮影方向と書いてあるところから撮った写真になります。こちらの位置図、案内図からとはちょっとわかりづらいんですけれども、上流側から撮った写真の位置図ということでございます。
船入場橋の右側、ちょっと写真を見ていただきまして、踊り場部分から親水広場へおりるルート、これが階段となります。こちらのルートにつきましては、親水広場、一段下がった広場のところがございますけれども、こちらの開園時間に合わせまして8時半から夕方5時までの開放となりまして、橋詰めの階段におりる手前に門扉が設置されるものでございます。
その橋詰めのさらに右側、写真を見ていただきますと、トラックが2台とまっている場所がございます。そこから船入場の広場、山手通りに面する広場へとつながるルートが、こちらのスロープとなります。このルートにつきましては24時間開放のルートということになります。また、このトラック2台がとまっている後ろのところの場所から、船入場の広場の下にあります水防倉庫へとおりるルート、これが管理用の通路となります。こちらのルートにつきましては、スロープの手前に門扉を設置いたしまして、管理車両が通行するとき以外は常時閉鎖をするということになります。
表紙に戻っていただきまして、項番号2、施設の整備と維持管理でございます。まず、船入場橋につきましては、概要ですが、長さ20メートル、幅3.8メートルの施設となります。東京都が換気所から避難路として人道橋を整備し、その維持管理につきましては24時間、区民が安全に通行できる区道といたしまして、区が維持管理を行うというものでございます。
(2)の護岸・河川管理用通路につきましては、河川管理用通路の長さが25.1メートル、幅が3.4メートルとなりまして、船入場の北側、右岸側に東京都が護岸及び船入場広場への連絡橋といたまして、河川管理用通路を整備し、その維持管理につきましては、特別区における東京都の事務処理の特例に関する条例、いわゆる特例条例に基づきまして、区が維持管理するというものでございます。
最後になりますが、項番号3、供用開始日でございますが、本年3月16日金曜日の正午より供用開始いたします。
説明は以上になります。
○河野委員長 説明が終わりましたので、質疑を受けます。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○河野委員長 では、ないようですので、報告事項(2)船入場橋等の供用開始についてを終わります。
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【報告事項】(3)目黒区
自転車走行環境整備計画案について
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○河野委員長 続きまして、報告事項(3)目黒区
自転車走行環境整備計画案についての説明を受けます。
○清水土木工事課長 それでは、目黒区
自転車走行環境整備計画案について御説明させていただきます。
項番号1の計画の背景と、項番号2の主な経緯でございますが、素案のときにも説明させていただきましたので、概略だけ御説明させていただきます。
まず、計画の背景でございますが、国の自転車活用推進法の施行ですとか、東京都では、東京2020年オリンピック・パラリンピック競技大会までに優先的に整備する区間を定めるなど、自転車を中心とした施策の重要性が高まっている状況でございます。
こういった状況の中、項番号2の主な経緯にありますように、区といたしましては、平成28年7月に区内の自転車走行環境の整備に関します予備調査を実施後、平成29年1月に整備に関します検討会を、国、東京都、警察署、庁内関係課で構成します検討会を設置したところでございます。平成29年、昨年11月に計画素案決定後、議会報告いたしまして、パブリックコメントを実施しております。その後、計画案を取りまとめ、本年2月に計画案としてまとめたものでございます。
次に、項番号3の計画素案に対するパブリックコメントの実施結果について、別添資料1をごらんください。A4横の資料1でございます。
パブリックコメントの実施結果ということで、募集期間でございますが、平成29年12月1日金曜日から平成30年1月15日月曜日までとなっております。
(2)の周知方法については、記載のとおりでございます。
(3)意見の提出者の状況でございますが、提出者といたしましては、個人が6件、団体2件、議会が2件、合計10件という提出者数でございます。意見の総数といたしましては、34件いただいております。
(4)に、そちらの対応区分の件数について記載しております。
番号2の「趣旨に沿って計画を推進」、また、番号の3の「趣旨に沿って努力します」についてが全体の約6割を占めている内容でございます。また、番号4の「今後の検討課題」とする内容が約3割ということでございます。この中で、番号1の「計画案に反映する」内容2件と、番号5の「趣旨に沿うことは困難」の内容について御説明させていただきます。
1枚おめくりいただきまして、2ページ目をごらんください。
整理番号2、枝番号01、意見の要旨でございますが、ちょっと読ませていただきますと、歩行者がいつも道を譲っている現状や、後方から自転車を気づかせるためにも、自転車のベルや「済みません」の一言でもよいので、ベルを鳴らすことを義務づけるべきであるという御意見をいただいております。
これについての検討結果でございますが、対応区分としましては、沿うことは困難ということで回答しております。内容が、道路交通法では、見通しのきかない交差点等を通行しようとする場合を除きまして、警音器を鳴らしてはならないと定められているところがございます。こちらのマナーのところにつきましては、今後も自転車交通ルールの周知、マナー啓発活動に取り組んでまいりますという検討結果になってございます。
続きまして、5ページ目をごらんください。
整理番号9、枝番号01、区分としましては議会からの御意見といたしまして、意見の要旨ですが、本編36ページの路線図の中には一方通行になっても指定されている区道も存在しているが、自転車ナビマークのイメージがないため、自転車であれば逆走しても構わないのか。または、緑道沿いの一方通行を、規制されている道路と同様に、自動車等同方向のみの自転車ナビマークを設置するのか、記載されてないという意見をいただいております。
この内容につきましては、計画案に反映する内容といたしまして、その記述の内容を45ページに追記しているところでございます。この後は、主な変更内容について御説明させていただきますので、その際にまた御説明させていただきます。
続きまして、6ページをごらんください。
整理番号10の枝番号05、議会からの御意見といたしまして、国道、都道、隣接区とのネットワーク計画の重要性を考えれば、49ページの整備路線延長の表に国道、都道等も加えるとともに、わかりやすい説明を加えること。参考に、近接区の優先整備路線延長と割合を掲載することということで、これにつきましては、その方向で修正するということにしております。内容としましては、都道も加えた表を追加するということと、近接区の整備路線についても、参考資料の中に追記をさせていただいたということでございます。
こちらがパブリックコメントの概要でございますが、素案からの主な変更内容ついて、別添資料2をごらんください。A4横使いの資料2でございます。
自転車走行環境整備計画素案からの主な変更内容についてということで、1枚めくっていただきまして、2ページからが本編の修正内容となりますので、2ページ目をごらんください。
変更番号2の1でございますが、こちらは変更前の表の区道の延長を、最新の29年度のデータに直したというものでございます。2の2については、自転車のシェアリングについてでございます。素案では、通行の支援ができないかという観点から、検討してまいりますというシェアリングの内容につきまして、案の段階では、先日
都市環境委員会でも御報告があったかと思いますが、自転車走行の支援を進めるため、実証実験による自転車シェアリングを導入しますということで、時点修正をしてございます。
続きまして、3ページ目をごらんください。
変更番号2の3になります。こちらが路線図のところに、右の表が追記した内容でございます。パブリックコメントで意見をいただいた内容を踏まえまして、都道の計画延長を表に記載したものでございます。
続きまして、変更番号2の4、自転車ナビマーク(車道混在)に関する記載でございますけれども、アンダーラインに書かれてますように、本編の45ページに、また相互通行及び一方通行のどちらの道路も特段の交通規制がないという場合に限りまして、双方向に設置することとしますということで、詳細なイメージ図についても載せているということでございます。
最後でございますが、4ページですが、参考資料として用語集を追加しましたのと、これも、いただいた御意見の中で近隣区の計画の状況ということで、参考資料として73ページに近隣区、世田谷、大田、渋谷、港等の計画の状況を載せております。
恐れ入ります。表紙に戻っていただきまして、項番号5の計画案については、別添資料3のとおり、概要版と案について、今御説明させていただいた内容で修正しておりますので、後ほど御確認いただければというふうに考えております。
最後になりますが、項番号6、今後の予定でございます。本年3月に計画策定後、区報、ホームページによりまして計画策定を周知することとしております。
説明については以上でございます。
○河野委員長 説明が終わりましたので、質疑を受けます。
○森委員 前回の報告に対する質疑で、区道における自転車走行路線の設置について、可能性がある幅員を持っているのが東山小学校周辺と、下目黒の柳通りだというお話がありましたが、そこについては積極的にモデル路線として設置するということはできないんでしょうか。パブコメの検討結果ではどうなっていますか。
それから、幅員が狭いために1.5メートルの自転車専用レーンがとれない区道であっても、積極的に自転車専用レーンの形態での設置を工夫するということが大事かなと思っています。その可能性について、パブコメの検討結果はどういうふうに位置づけているんでしょうか。
以上2点。
○清水土木工事課長 1点目の、自転車レーンとして整備の可能性があります路線についてでございます。
前回の委員会におきましても、可能性として考えられる東山小学校の周辺、また柳通りのところにつきましては、整備路線の該当年度になった際に、その前年度に警察署との協議におきまして整備形態について協議し、決定していくこととしております。
また、2点目の、幅員の1.5メートルをとれない区道であっても、積極的に自転車専用レーンの形態での設置を工夫することということでございますけれども、整備形態につきましては、こちらの検討会でも基本としております安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン、これは国のガイドラインでございますけれども、このガイドラインに基づきまして交通量ですとか道路の幅員、また交通管理者、警察署との協議に基づきまして、路線ごとに選定していくということで考えております。
計画書の概要版にも書いてございますけれども、狭い区道が多い目黒区内の道路の状況におきましては、ナビマークの設置が基本となるということで考えているところでございます。
以上でございます。
○河野委員長 1点目、モデル事業として先行してやるつもりはあるかという質問があったかと思うんですが。東山と柳通り。
○清水土木工事課長 こちらの幅員につきましては、幅員書きを見ると、自転車レーンの整備の可能性があるというところでございます。ただ、整備形態につきましては、警察署との協議の中で、そこでの事故の発生状況ですとか、そういった交通量、車の交通量もガイドラインに記載されているところがございますので、そこら辺を踏まえながら考えていきたいというふうに考えております。
モデル事業にするかどうかということについては、今後検討したいというふうに考えております。
○森委員 数少ない区道における可能性のある路線が、東山小周辺と下目黒柳通りであるということです。こういうところにおいては、やはりモデル路線として設置をして、さまざまな場面で、教育的にも安全教育としても知らしめて利用していただくと、そういう姿勢が区として大事だと思っています。ぜひ、警察との協議はありますけれども、安全教育という面、そして区が本当に積極的に、国や都任せじゃなくて、区もこういう自転車利用の促進ということで積極的なんだよという姿勢を見せる上でも、モデル路線として設置することが望ましいというふうに思っていますので、そういう立場で、ぜひ御検討いただけますでしょうか。
以上。
○清水土木工事課長 今回、自転車走行環境整備計画の案を出させていただいた中の方針の中に、安全に走行できる走行環境の整備に合わせまして、方針の1といたしまして、自転車交通ルールの周知啓発・安全運転マナーの向上というのを一番目に挙げているところでございます。これは、さきの委員会でもいろいろ御意見をいただいているところでございますが、整備だけすれば、それで例えば事故が少なくなるというものではないというふうに区でも考えているところでございます。
これは、やはり整備に合わせてルール、マナーの啓発をしていくことが重要であるというふうに考えています。ただ、これは区だけではできないことでございますので、警察署と連携を図りながら、整備に合わせまして自転車交通ルールの周知を、その現地で行っていくという方向で考えていきたいと、やる方向で考えていくところでございます。
モデル事業につきましては、その路線だけではなくて、整備に合わせた形で、特定のモデル路線だけではなくて、整備に合わせた啓発活動を考えていますので、そこら辺を警察署と協議しながら進めていきたいというふうに考えております。
以上でございます。
○河野委員長 森委員の質疑を終わります。
ほかにございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○河野委員長 ないようですので、報告事項(3)目黒区
自転車走行環境整備計画案についてを終わります。
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【報告事項】(4)平成29年度 目黒川緑地帯及び児童遊園の
サクラ再生実行計画について
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○河野委員長 続きまして、報告事項(4)平成29年度 目黒川緑地帯及び児童遊園の
サクラ再生実行計画についての説明を受けます。
○櫻田みどりと公園課長 では、私のほうから御報告申し上げます。
本件につきましては、昨年7月12日、「目黒川
サクラ再生実行計画」の取り組みについてということで当委員会に御報告をしたものでございますが、このほど取りまとめましたので報告するものでございます。
まず、1、背景でございますが、区内にあります公園等、あるいは道路緑地等の桜につきましては老齢化が進みまして、倒木、枝折れなどが懸念されることから、平成26年3月に目黒のサクラ基金を設立しまして、区民の方、団体、事業者様からいただいた御寄附を活用しながら保護や植えかえなどのサクラ保全事業を進めているところでございます。
桜の保全に当たりましては、みどりの基本計画に基づきまして計画的に進めることとしておりまして、具体的には、樹木の診断を行った上で地域の住民の方、それから樹木医の見識などを取り入れながら、地域ごとの
サクラ再生実行計画を策定しております。
本年度、平成29年度につきましては、目黒川緑地帯、それから児童遊園の
サクラ再生実行計画を取りまとめたものでございます。
項番2ですが、目黒川緑地帯
サクラ再生実行計画につきまして御説明します。
延長が3.8キロメートル、約800本、ほとんど木はソメイヨシノでございますが、目黒川緑地帯の桜についての再生計画を取りまとめました。
検討の進め方につきましては記載のとおりですが、8月、10月、11月と3回検討会を開催いたしまして、樹木医の見識、それから地域住民の意見等を取り入れながら検討を行いました。1回目には、樹木の診断の結果報告、それから課題についての話し合い、それから2回目につきましては、現地を見学しまして桜の状況ですとか土壌改良の作業なども見学をしていただきました。それから3回目ですが、桜の再生方針を検討いたしまして取りまとめをしたところでございます。
こちら再生計画の内容ですが、樹木診断の結果からいいますと、約9割以上の桜が良好に生育をしておりました。ただ、植栽の間隔が狭いことから樹勢がやや弱っているものもございました。現在、ソメイヨシノの桜並木が地域のシンボルとなっている景観がございますので、こちらをそのまま長く維持管理していって、将来にわたって引き継ぐことを基本的な方針としております。
それから、根元の周りですが、人の立ち入りが入ると弱ってまいりますので、根を保護するという意味で低木や地被植物を植栽していくということにしております。
それから、将来、木が枯れるなどして更新が必要となった場合には、環境に合わせまして適切な植栽間隔を確保しつつ、現在のソメイヨシノを中心として植えかえを行っていく予定でございます。こちらに絵といいましょうか、イラストがありますが、このように間隔を少しあけていくというイメージでございます。
裏面をごらんください。
桜並木の将来の配置イメージでということで、少しずつ間隔をあけていくという絵になってございます。
項番3、児童遊園
サクラ再生実行計画につきまして御説明します。
区内49カ所の児童遊園のうち桜がある児童遊園が27カ所ございまして、こちらもソメイヨシノが9割方なんですが、57本の桜について計画の取りまとめをいたしました。
児童遊園につきましては、対象の桜が各児童遊園に1本ないし数本分散しておりますので、住民検討会は開催いたしませんで、樹木医など専門家の見識を取り入れて検討を行いました。
児童遊園の改良工事は住民参加を基本として行いますので、将来、桜を植えかえる際に改良工事に合わせて、再生実行計画の候補の桜の樹種をもとにしまして、検討会で住民の意見を取り入れながら桜の種類を決めていくというふうに考えております。
内容でございますが、やはり9割方の桜が良好に生育をしておりました。ただ、老齢化のため腐朽が進んでるものもございます。現状の桜を健全な状態で長く維持していくことを基本と考えておりますが、やはり倒木の危険などがあるものは順次植えかえを進めてまいります。
植えかえの樹種ですが、広い生育空間を確保できるところについてはソメイヨシノですとか、やや小型のジンダイアケボノ等の樹種を考えておりまして、住宅に隣接したような狭い場所では、より小型の樹種、コヒガンザクラ等を候補といたしまして、それぞれ環境に合わせた特色のある景観を形成していきたいと考えております。
4、今後の予定でございますが、まず今年度のサクラ保全事業報告会を今度3月3日土曜日の午後1時半から、中目黒住区センターにおいて行います。こちらの内容は、今年度の公園等の樹木の診断結果、それから目黒川緑地帯、児童遊園の
サクラ再生実行計画、それから今年度行いましたサクラ保全工事について御報告したいと思っております。
そのとき、樹木医の和田博幸先生という全国の桜の再生などを手がけていらっしゃる樹木医界で有名な方に御講演をいただく予定でございます。
それから、平成30年度のサクラ保全事業につきましては、来年度、呑川の本流緑道と立会川緑道の検討と策定を行いたいと思っております。
それから、保全工事につきましては、危険木の伐採を引き続き行いますほか、これまで再生実行計画をつくってまいりました地域について、順次桜の植えかえを行っていく予定でございます。
次のページですが、
サクラ再生実行計画の案内図を図面にしております。これまでお話ししたような内容の、今年度計画づくりをしたところは四角の枠で囲んでおります目黒川緑地帯と児童遊園の一覧を書いてございます。
図中、そのほかは28年度に計画づくりを行いました田向円融寺通り等、それから右下に年度別のサクラ保全事業を参考に載せておりますのでごらんください。
御報告は以上でございます。
○河野委員長 説明が終わりましたので、質疑を受けます。
○飯田委員 一、二点お聞きしますが、30年度のサクラ保全事業で「呑川本流緑道と立会川緑道の
サクラ再生実行計画の検討と策定を行う」とありますが、それ以外の場所、つまり49カ所の児童遊園のうち桜があるのは27カ所ということでございまして、桜の木がない児童遊園ももちろんあって、それで、桜の季節になりますと親子連れの方がそういう児童遊園で遊んでいて、中目黒の桜並木を見にいきたいんだけれども、ちょっと子連れだと大変だから行かれないということで残念がっている方もおられたんですけれども。
ここに小型の樹種を候補にいろいろ検討していくとあるので、狭い児童遊園なんかでも小型の桜を新たに植えるような、保全事業ではないかもしれませんけど、そういう検討もしていただけないかどうかということをお尋ねします。
○櫻田みどりと公園課長 こちらに桜がないような児童遊園での例えば桜の植樹といったことかと思います。
私ども、実施計画に基づきまして公園の改良工事を進めておりまして、その際、住民の方々の御意見を聞きながら検討会を重ねて、内容について話し合いを行って、できるだけ取り入れる形で進めております。
そういった児童遊園でも、例えば検討会の中でこういった桜があるといいなとか、そういった御意見をいただきましたら、取り入れて対応することは可能かと存じます。
それから、私ども長寿命化計画というのもやっておりまして、その一環で桜以外の樹木の健康度なども調べておりますので、そういった対応は可能かと存じます。
以上でございます。
○河野委員長 飯田委員の質疑を終わります。
ほかに。
○青木委員 課長の答弁の中で、9割以上の桜が良好に育ってるということで、結構すごいんだなと思ったんですね。もうちょっと弱っちゃってんのかなと思ったんですけど、またことしもあの辺はすごいのかなって思いました。
この写真を見てるんですけど、写真の上だけでちょっとわかりづらいんですけど、現在、右が将来像ですよね。間隔が将来像のほうが、さっき言ったように植栽間隔を適切に保つということで、今いろいろ、約どのぐらいの間隔でかつて植えられたんでしょうかね。これから計画を立てるのは、間隔をとっていくわけですから、前よりも間隔が広がると思うんですけど、その辺がもしわかっていれば。
○櫻田みどりと公園課長 目黒川の桜につきましては、今現在、おおむね6メーター間隔で植えられております。大分やはり根元が、植え升が限られているということもございまして、これを裏面の上のイラストをちょっとごらんいただきますと、現在6メーター間隔なんですけれども、将来、枯れて植えかえていくときには順次8メーターから10メーターぐらいの間隔をとりまして、枝をゆったりと伸ばせるように配置していきたいと思っております。
以上でございます。
○青木委員 シンプルな質問で。最初のうちは、植えたばっかのときは木が小さいですよね。8メートル間隔だから、お花見に行っても小ぶりかなという感じですよね。それこそ何十年たって、ばっといくと思うのね。最初に8メートルか10メートル間隔でやるから、本数的には前より減ってるわけよね、当然ね。だから、最初はちょっと小ぢんまりという感じになるんでしょうね。ちょっとイメージ的に。
○櫻田みどりと公園課長 こちらの植えかえなんですが、護岸工事を行ったときのように一斉に植えかえるというわけではございませんで、枯れていったものから順次間隔をとりながら植えかえていくというふうに考えております。
ですので、一斉に急に寂しくなるようなことはなくて、枯れた場合には前よりも少し遠ざけて植えることによって、日当たりもよく木に当たりますので、伸び伸び育っていくというようなイメージで考えております。
以上でございます。
○河野委員長 よろしいですか。
青木委員の質疑を終わります。
○田島委員 いろいろ御苦労さまなのはよくわかるんですけれども、この再生実行計画でございますけど、まず1点目として、この地図の落とし込みといいますか、
サクラ再生実行計画という地図に落とされているのを見ると、呑川の支流だとかほかの支流のところの桜があるところもありますし、それから目黒全体でもまだまだ桜並木があると思うんですよね。この地図が出てきちゃうと、うちの桜はどうしてくれるんだよっていうような御意見もいただかなきゃいけなくなっちゃうんじゃないかな。
それから、せっかく目黒では桜というのは大きな観光資源になっているんで、全区を挙げて、基金もできましたし、区民が桜を守っていくという風潮をつくらないといけないんじゃないかなと。
行政の方がやっていただいているのは、こういう部分が限度だとは思うんですけれども、一つ何か仕組みとして市民運動じゃないですけれども、区民で目黒の桜を守っていこうよというような、何かそういうような部分。
項番4で今後の予定ということで、保全事業報告会というのを地区に分けてやられている。これは役所がやるとこういうふうになっちゃうんでしょうけど、区民の間でボランティア組織みたいな部分で目黒の桜保存会みたいなのを何らかの形で、町会連合会だとかにもお話しいただきながらつくっていくような形にしていただくと、目黒の区民全体が桜を守っていこうと、役所任せにしていないんだよと、あくまで区民が桜を守っていくんだよというふうな方向が出てくると、うちの桜はどうしたんだよという話にはならないと思いますんで、その辺何か工夫をされて、一つの形として、第1段階としてはこういう形でもいいと思うんですけど、行く行くはそんな方向性をつくっていったほうが目黒の桜を守っていくという上ではいいんじゃないかなと思うんですけれども、すぐできることとできないことあると思うんですけど、方向性としていかがか、お答えできる範囲で答えていただければと思います。
○櫻田みどりと公園課長 ありがとうございます。
まず、そのほかの路線ですね、例えば支流緑道の桜ですとかそういったところなんですけれども、順次再生実行計画をつくっていく予定でございます。
最初、碑さくら通りから始めましたのが、やはり皆さん歩かれるところですので、かなり傷みが進んでいるところで倒木の危険があるところから始めております。だんだん今、緑道を今度やりまして、支流緑道というふうに順次行っていく予定でございます。
それから、市民活動といいますか、そういったところに向けた方向性ということでございます。
私ども、各地域の再生実行計画をつくっている中でも、桜守というんですが、やはり全国で桜を自分たち市民の力で守っていこうという風潮がございまして、大変皆さん愛着を持って見ていただいているというのを感じるところです。
私どもこれまで、昨年度、今年度、そういった桜守活動の呼びかけなども行っておりまして、来年度あたりから本格的にお声がけをして支援をしていきたいと思っておりますので、またよろしくお願いいたします。
以上でございます。
○田島委員 ありがとうございます。
ぜひとも市民運動みたいな形で桜を守っていただければと思っています。
一つの案なんですけれども、基金だとか協力してくれた方に何らかの桜の会に入ってますよじゃないですけど、今回サクラ基金に寄附しましたよとか、それから私は桜を守るんですよという意味で、一つの例とすると、赤い羽根みたいなのが、いっときですけれども、今はそうでもないのかもしれないですけど、それをつけてると桜を守ってますよという標識にもなります。
何がいいのかわかりませんけれども、ピンバッチだとか、そういった意味のものをお考えになって、今回じゃなくてもいいと思います。きちっとそういた組織ができて、その方たちの活動を支援していくために何らかのそういった部分を考えてやっていっていただくと、目黒全体が桜を一つの名物として、そして守っていける。やっぱり桜は日本の心みたいな部分がありますので、ぜひともそれを守れるような形で、皆さんのために咲いていただくような形でやっていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
○
中澤都市整備部長 委員御指摘の部分は、これは本当に私どももそういうふうに思ってございまして、今回、実施計画の名称も、めぐろサクラ再生プロジェクトと、取り組んでいくんだというイメージで名前も前向きな名前に変更してございます。
あわせて、今後のコミュニティのあり方につきましても、企画のほうでも既にまとめてございますし、今後基本計画の改定等々ございますので、やはり委員御指摘の部分の、目黒区の桜というのは結構一つの観光でもあり、またイメージでもあり、非常に重要なツールでございますので、ぜひそうした視点も含めまして今後検討してまいりたいと思います。
以上でございます。
○河野委員長 田島委員の質疑を終わります。
ほかにございますでしょうか。
○森委員 1つだけなんですが、背景の1行目に枝折れという文字が出てきます。かつて大岡山付近の桜の枝折れで危険だということで根元から数本伐採をするということがありまして、そこまでする必要があったのかと感じたことがありました。
また、桜ではありませんが、大橋のシンボルとなっていた大イチョウ、旧大橋図書館に枝がもたれかかったことがあって、台風の強風による枝折れだったんですけども、危険だということで高さ3分の1、幹をずどんと枝落としを、枝落としじゃないですね。すごいちっちゃくなっちゃったんですね。
木というのは、景観だったり歴史だったり、大橋のような大気汚染地域ですとNO2など汚染物質を吸収したり、それからCO2、地球温暖化にも役立ったり、癒しだったり、生物多様性のベースだったりするわけで、いろんな側面があるという、1本の木を何か枝折れがあって危険だからといって、どおんと切っちゃうというのは、やはりバランスのとれた対応をしていただきたいなと思っているんです。
こういう計画ができて、総合的に1本1本の桜の木等を大事にするというところで、仮に枝折れがあっても、そういうバランス感覚というのは働いていくんでしょうか。
もう一つ言うと、例えば生物多様性で鳥がねぐらにしてふんだらけになると。そこを例えばこんなことになってますと言うと、本当にすぐスピーディーに対応していただける、これはありがたく思ってるんですけども、切り過ぎていやしないかなみたいな感じも受けることもあるんですね。
ですから、そういうバランス感覚がこの計画の中でどのように働くのかなと。今後も1本1本を大事にしていただくということでやっていっていただきたいなと思うんですが、いかがでしょうか。
以上。
○櫻田みどりと公園課長 2点の御質問かと思いますが、まず1点目のバランス感覚といったところですかね。枝折れや街路樹の剪定の度合いということかと思いますけれども、私ども、街路樹に関しましては、特に安全性というのを重視しております。通行の方がいらっしゃいますので、例えば今ですと桜もそうですけれど、樹木医に必ず診断してもらいまして、その危険度、内部の空洞、そういった健康度を調べまして、やはりこれは、見た目はきれいに見えるんだけども中が大分もたないとか、そういった木については、残念なんですが伐採という形をとることもございます。
ほかの自治体でも、風で急に倒木があって、けがをされた方がいらしたりとか、そういった事故もやはり結構ございますので、そのあたりは安全第一で私ども考えております。
一方、公園ですとか、少し土地があるところについては、多少判定が悪い、健康度が悪い木であっても、支柱で支えたりそういったことで何とか過ごせるものもあろうかと思いますので、そういったところは、そういった手だてがないかどうか検討して対処しておりますし、今後もそのようにしたいと思っております。
それから、やはり剪定などで切り過ぎていないかどうかというあたりかと思いますけれども、樹木の剪定も、例えば毎年切る木と、それから何年か置きに切る木と、ちょっと剪定の度合いが違ってくるのは事実でございまして、例えばこれまで私ども、桜は余り切らずに過ごしてきたといいますか、成長させてきたところがございます。
ただ一方で、多少最近は健康を保つためにも風通しをよくするような剪定、桜であっても必要であるという考え方が主流になっておりますので、そういった時勢を捉えながら、桜に限らずほかの樹木についても対応していきたいと思っております。
以上でございます。
○河野委員長 森委員の質疑を終わります。
ほかにございますか。
○広吉委員 前回7月のときの報告で、検討会の地域住民の意見は桜まつり実行委員会に伝えますというような報告があったんですが、住民意見としては主にどういうことが出たのか教えてください。
○櫻田みどりと公園課長 検討会で出た意見の中で桜の運営協議会に伝えますといったことについては、イベントなどで桜が傷つくことがあるので、例えば根元に人が踏み込まないような対策ですとか、あとは桜を傷めないような配慮、そういったことをしっかりお願いしますというようなことがございましたので、その辺は実行委員会なりイベントの主催者なりにお伝えをしているところでございます。
○広吉委員 ありがとうございます。
桜のことを気づかって、保全のことをということはわかりました。
今後、間隔を広くしていくために植えかえ等をされていくということなんですが、やはり植えかえ、伐採、抜根、植えかえになるのかと思いますが、そのときに児童遊園だけでなく緑道も両方ですが、子どもたちは森育ということでも木に親しむというためにも、チェーンソーで木を切るところとかを余り見る機会もありませんし、抜根とかそういった過程とかもなかなか見ることがないと思います。
また、植樹というところも、やはりこれからの目黒の桜をずっと見ていくことが長いのは子どもたちであり、先ほど桜守の話もありましたが、子どもたちも目黒区の桜を今後守っていくというような意識啓発はとても大事だと思いますので、そういった子どもたちと一緒に取り組む、子どもたちを交えた桜の保全ということでの、これはほかの部署とも一緒にやらなければ実行できないと思いますが、そういった考えを取り入れていくということはお考えにならないでしょうかということをお聞きします。
○櫻田みどりと公園課長 例えばなんですが、昨年度行いました碑さくら通りですとかあのあたりの検討の中では、やはり子どもたちも巻き込んで桜に例えば愛称をつけて愛着を持ってもらったらどうかというような御意見もいただいたかなと思います。
子どもたち、一番地元で身近にいらっしゃるので、お声がけをしたときにそういった桜守活動に参加していただけたら大変ありがたいなと思っております。
あとは、チェーンソーとかその辺の作業はちょっと危ないこともあるので、例えば私たち、駒場野公園で実際雑木林の萌芽更新というか育成という事業をやっておりまして、自然クラブという事業で、そこで子どもたちにそういった作業を見てもらったりかかわってもらったりしております。そんな事業と一緒に連携して、全体的に子どもたちの意識を上げていったらいいなと思っております。
以上でございます。
○河野委員長 広吉委員の質疑を終わります。
ほかに。
○竹村委員 何点かお聞きします。
桜って春の時期に咲くので、それこそ卒業だったり入学、出会いと別れの時期に咲く、いろんな思いを重ねるような象徴だと思うんです。
何を話したいかといいますと、学校にも当然桜がありまして、自分の地元の中学校からも校門の一番メーンに咲いている桜が、もう、ちょっと限界というかが来ていて、あと5年、10年ぐらいじゃないかって話になってて、桜のない入学式、卒業式は子どもたちもちょっとかわいそうだ、どうにかしてもらえないかな、みたいなことは言われたりしています。
当然考えていらっしゃるかとは思うんですけれども、区内の小学校、中学校の桜もしっかりと、一斉に今入れかえの時期というか、来ているので大変かと思いますけれども、そちらもぜひ桜を入学式、卒業式のときに、しっかりと子どもたちがそれを見て何か感じ取れるような、そういうのを続けていただくために、しっかりとやっていただきたいと思いますが、いかがでしょうかというのが1点目。
あと、サクラ基金のことについてもお聞きします。
田島委員もおっしゃってましたけれども、7月の委員会の時点では、29年度6月時点でも前年度のサクラ基金の金額を大幅に超えるぐらい集まっていたと思うので、今年度の最終段階ぐらいまで来てますけど、現時点でどれぐらい集まってるのかお聞きするのが1点と、やっぱり高額寄附をする方がふえてきて、今は配ってるのか、ペーパーナイフですよね。
田島委員が言ってたように、もう少し目黒の桜を自分たちはしっかりと継承してもらいたいし守っていきたいんだということをやって、気持ちで寄附をされているので、そうした気持ちをもっと高めるといいますか、そこから、そういうのがもらえるんだったら自分もやっていこうかなという人をふやすためにも、目黒のサクラ基金に寄附をして応援をしていただいた方にもう少し形となるものが必要かなと思っています、そちらはどうお考えでしょうかというのが1点。
あと、寄附の金額はふえているかと思うんですけれども、これからたくさんの桜を再生、保全していくと思うので、今の見通しとしてサクラ基金は足りそうですかというのをお聞きします。
○櫻田みどりと公園課長 幾つかの御質問にお答えをいたします。
まず、桜、春の入学式、卒業式のあたりとの関係でございますが、私どもで管理している道路、あるいは緑道、公園の桜について桜保全計画を立てて実行しているところなんですけれども、例えば昨年、サレジオ教会のあたりの街路樹について計画をつくりましたが、その際、多少今の桜が大きくなって植え升をかなり大きくはみ出しているような状態にはあるんですけれども、やはり学校の近くの街路樹についてはソメイヨシノでいきたいと。それから、そうじゃない個人宅に沿ってるところはもう少し小型の樹種でというような組み合わせで内容が決まったということもございました。
やはりそういった御意見、地元の方から多く頂戴いたしますので、私どもから直接学校の中の木の管理に手を出すわけにもいかないんですけども、そういった御意見を取り入れながら対処してまいりたいと思っております。
それから、サクラ基金につきまして、現時点の最新の累計額なんですけれども、30年1月末現在で、これまで件数が404件、御寄附いただいていまして、1,265万1,000円余という金額をいただいております。
それから、高額の寄附の方へのお気持ちのお返しといいましょうかというところですが、昨年12月4日でしたかから、ふるさとチョイスへの、目黒区全体でサクラ基金に限らず、ふるさと納税の呼びかけを始めましたところ、サクラ基金もそのうちの1つのメニューなんですけども、やはり12月下旬までに非常に多くいただいておりまして、返礼金というのがこれまでは、サクラ基金ですので趣旨に賛同した方に桜の木でつくったペーパーナイフをお返ししてましたけども、そうではなくて通常の商品、お返しの品をお選びになる方も結構いらしてますね。一定の効果はあったのかなというふうに考えております。
それから、今後の見通しというところですが、現在サクラ基金が、目黒天空庭園をつくったときに首都高速株式会社からいただいております道路の沿道の工事費といいますか、維持管理費のうち、運用益と合わせまして、サクラ基金に寄せられる寄附金合わせまして、こちらの桜の保全事業を行っております。ですので、そちらのもとのお金を使ってしまうということはございませんで、また今後ともサクラ基金のお呼びかけをしながら、それに合わせて、あとは一般財源も使わせてはいただいているんですけれども、事業を進めてまいりたいと思っております。
以上でございます。
○河野委員長 桜基金が現在足りているのかということですよね。
○櫻田みどりと公園課長 現在のところは足りております。
○竹村委員 返礼品の話なんですけど、サクラ基金に寄附を寄せた方でも別のものを選ぶという、選べるようになりましたので、それはそれでいいかと思うんですけれども、目黒の象徴的なものだと思うんですね、桜が。
目黒川の桜が最近は特に注目されていますけれども、僕のイメージでは、今は変わりましたけど、まだ目黒区役所が前の場所にあったときには、すぐ横の公会堂に桜がばっと咲いていて、そういったイメージも、やはり目黒って桜なのかなというイメージは、目黒川だけじゃなくてもあるんです。
なので、返礼品を、ペーパーナイフをもらわなくても目黒の桜を応援するという形に、別の特別な、特別というか、大層なものじゃなくてもいいんです。先ほどの賞状でもピンバッチでもちょっとしたものでもいいんですけれども、目黒区の象徴である桜を応援したい、守りたいという方の何か一つ形になるものがあると、そこからまた別の波及効果もあるのかなという気がするので、そちらを、今すぐにというわけではないんですけども、検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○櫻田みどりと公園課長 先ほど桜守活動のお話もさせていただきましたけれども、やはりおっしゃるとおり、桜への気持ちとか思い、愛着というのは大切にしていきたいと存じますので、またそういった活動の中で、私ども今後とも検討してまいりたいと思います。ちょっと今はまだ決めてないんですけども、今後の検討とさせていただきたいと思います。
以上でございます。
○河野委員長 竹村委員の質疑を終わります。
ほかにございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○河野委員長 ないようですので、報告事項(4)平成29年度 目黒川緑地帯及び児童遊園の
サクラ再生実行計画についてを終わります。
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【報告事項】(5)
土砂災害特別警戒区域における助成制度の考え方について
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○河野委員長 続きまして、報告事項(5)
土砂災害特別警戒区域における助成制度の考え方についての説明を受けます。
○三吉建築課長
土砂災害特別警戒区域における助成制度の考え方について御報告させていただきます。
本内容につきましては、昨年の平成29年12月13日の本委員会に基礎調査の結果ということで報告させていただきまして、その後、東京都によります説明会等を経て、平成30年5月以降に東京都の広報によって告示されて指定が開始される予定でございます。
その中で、特別警戒区域に指定されております既存の建築物の所有者等に対しましては、国の補助金の制度を活用した助成制度がありますので、支援策として助成制度の創設を進めていくという内容でございます。
今後御審議いただきます平成30年度の予算において計上している内容でございます。
次、助成制度の概要でございますが、(1)土砂災害対策改修助成と、あと(2)で移転事業助成、この大きく2点ございます。
申しわけございませんが、次に別紙がございます、A4の横でございます。
まず、表のほうの別紙と書いてあるほうでございますが、ちょうど中央部に改修のイメージが出てございます。特別警戒区域において例えば土砂等が流れてきたときに改修のイメージとしましては、例えば鉄筋コンクリートの建物ですと、外側に鉄筋コンクリートの外壁で補強して開口部をふさぐとか、壁の厚みを厚くするとか、そういう内容の工事でございます。
あと、右側には、これは木造建築のイメージでございますけども、木造の場合には外側にRCの鉄筋コンクリートの壁を設けて土砂の流れるのを防ぐ、そういう内容の工事をする際における助成制度でございます。
次に、裏面をお願いします。
こちらは移転する場合の助成制度でございまして、補助対象といたしましては、撤去費、動産の移転費、仮住居費、跡地の整備費等と、新たな場所で建物を建設、購入する場合において金融機関から融資を受けた場合に利子に相当する額、借入限度額、年率といたしましては年8.5%を限度として、限度額としては415万円、1戸当たりでございます。
その下のほうを見ていただきまして、補助の要件がございますが、対象地区要件と書いてございまして、マルの3つ目でございますが、「土砂災害警戒区域等における」がございまして、都道府県知事が指定した
土砂災害特別警戒区域というのがこの項目がございますので、今回該当するということでございます。
イメージにつきましては、右下に書いてあるようなイメージでございます。
表にお戻りいただきまして、繰り返しになりますが、土砂災害対策改修助成につきましては限度額75万9,000円でございます。移転事業助成につきましては、危険住宅除去費用につきましては80万2,000円でございます。移転先の住宅建設(購入)の助成につきましては415万、1戸当たりでございます。合計といたしまして571万1,000円を来年度の30年の予算で計上してございます。
国の補助金につきましては2分の1助成でございまして、その残りの2分の1は区の一般財源でございます。
今後の予定でございますが、30年5月以降に想定されております区域の指定の時期に合わせて助成要綱を作成し、制度を推進していく予定でございます。
説明は以上でございます。
○河野委員長 説明が終わりましたので、質疑を受けます。
○田島委員 2つの助成があるみたいなんですけど、まず一番初めの土砂災害に対する構造耐力上の安全性を有しているものの例ということで、RCの外壁をつくるという部分です。これ基本的に建物の大きさとかRCの構造物の大きさによって違うんでしょうけど、基本的にどのくらいの費用がかかって、この助成金が大体どのくらいの、大きさにもよるんで一概には答えられないんですけども、大体想定している部分で、僕らにはちょっとわからないもんですから、どの程度の助成になってるのかなというのを、大まかで結構なんですけど、こうだというわけじゃないんですけども、何となくわかるように説明していただくとありがたいなと。
それから、移転の費用のほうなんですけれども、というのは、ここのところで土砂災害の部分に、警戒地域に指定されちゃって、はっきり言って財産価値がめちゃめちゃ減っちゃったというのが住んでる方にしてみたら結構大事な部分だと思うんですよね。
それで、本当に危険だからそれは指定してやっていかなきゃいけないというのがあるんでしょうけれども、多分目黒の区内にお住まいになられて、買って入られた方というのは、相当な金額を出されていると思うんで、それに見合った助成ではないのは確かなんでしょうけど、どの程度負担されてるのかなというか。
国の施策ですから、目黒に合ったものをつくってるわけじゃないでしょうから、本当に微々たるものだと思うんですけど、その辺は少し勘案というか、できないんでしょうけど、我々も知っておかなきゃいけないと思うんで、済みませんけど、わかる範囲で結構ですから教えておいていただければと思います。
○三吉建築課長 まず、対策改修工事の件でどのぐらいの費用がかかるかという御質疑でございますが、想定といますか、手前どものほうで今把握しているところにつきましては、崩れてきたときに1メーターぐらいと聞いてございます。
ただ、それも例えば速度とかいろんな計算式がございまして、強度の計算とか相当な計算をして、当然それは建築課のほうと、あと当然設計士さんが入ってまいりますので、その辺と質疑をしながらやりますので、一概に幾らというのはなかなか、申しわけございませんが、お答えにくいような状況でございます。
あと、この助成金がどのぐらいのウエートを占めるかというのは、改修工事をしたときに、それにつきましてもケース・バイ・ケースで、いろんなケースが考えられますので。
ただ、大規模になればなるほど、当然限度額というのは国の制度でございますので、上限がありますので、やはりどんどんメリットはないのかなというふうには考えてございますが、誠意をもって建築課としてその辺の安全対策については対処してまいりたいと考えてございます。
あと、2点目の移転経費の件でございますが、これにつきましても、まことに申しわけございませんが、やはり国の制度の中で上限が決まってる中で、とりあえずこの制度をスタートするということでございますので、これは全国一律の制度でございますので、委員がおっしゃるとおり、やはり大都市の地価と地方の山の地価で相当違いますので、例えばこの方が目黒区内に土地を買って新たに結ぶということになれば、なかなか厳しい状況かなと思っております。
ただ、やはり制度としては必要でございますので、設けているということでございます。
あと、移転に対してどの程度資産価値が下がる云々というお話もございました。それにつきましては、この法律の制度としては平成17年より施行されてございますが、過去に経験したことがないような大雨のときに人命を守るためにできた制度だということでございます。
今回、助成制度の内容の1つが、建物、ハード面だけでございますけれども、区に課せられているのは、今後警戒区域全体で例えば避難計画を設ける、周知の方法、情報伝達含めて、それについてもかけられてございます。そのような中で、資産価値については、これは東京都が説明会で申してたんですが、やはり市場が決めるというような形で説明してございましたので、私もそれ以上はなかなか申し上げられないということで、御勘弁願いたいと思います。
以上でございます。
○田島委員 勘弁しますけど、というのは、やっぱり目黒に住んでいる方でこれが後で来て、自分のところにそういった部分で警戒地域に認定されちゃうと非常にがっかりもしなきゃいけないし、今後、びくびくしながら住むのも嫌ですから、ということになっていくと思うんですが、これ以上聞いたらいけないんだと思うんですけど、区が把握してる中で、個別の案件は要らないんですけど、大まかに少しありますとか、要は、移転をこの助成の制度を使うだろうというようなところがあるのかないのかだけ。余り細かく質問しちゃうと答えられないのでしょうし、それから住んでる方にも失礼になってしまうので、ここはやらざるを得ないよねというようなことで把握しているところがあるのかないのかだけ、お答えできればしておいていただければ、我々も今後この助成金について上げていってもらうようなこともやっていかなきゃいけないのかなという気もありますんで、教えていただければと思います。
○三吉建築課長 2月5日に説明会がございました。説明会の席でも、手順の関係とかさまざまな関係で質疑されている方もいらっしゃいました。その後、建築課のほうに個別でお見えになった方も1件いらっしゃいます。その説明会と個別に見えた方の中では、所有者の方でございますが、特に移転について云々という話はございませんでした。御相談も今のところございません。
ただ、あるのは、やはり1回指定されると、ちょっと助成の内容とはずれるんですが、1回指定されるともう解除できないのかと、そういう心配をされている方がいらっしゃいまして、それについては今回は急斜面の下の建物の助成制度でございますが、急斜面のところに何らかの対策工事をすれば、当然指定は解除されるというのは一応説明してございます。ただ、それが相手側の土地なのか自分の土地なのか、その辺がございますので、なかなか心配されているということでございます。
あと、建物の補強についても、現段階では今のところ御相談の事例はございません。
ただ、あと1件、説明会の中で代表で1人質問された方がいらっしゃいまして、助成制度はないのかというのがありまして、一応30年度にこういうことを想定しているということで説明しているのと、既存の急傾斜地については目黒区の擁壁の助成金がありますので、それは活用できるというのは説明会で私のほうから答えてございます。
以上でございます。
○河野委員長 田島委員の質疑を終わります。
ほかにございますでしょうか。
○飯田委員 このことは、2020年に向けた実行プランの事業の1つとしてかかわる事業だと思うんですけれども、こういうことって本当に住民の方が一、二年で決心して動けるようなことじゃないのかもしれないんですけども、一応東京都のほうとかそういうところから大体いつごろまでにやるようにとか、期限ということについては何か特別指定されているのか、あるいは所管のほうでは、このことについての助成制度というのはいつまで続けられる予定と考えてらっしゃるのかということをお聞きしたいと思います。
それと、この助成制度は民間の個人の方のお宅に限って助成があるんだろうと思うんですけども、区内において特別警戒区域に指定された地域というのには区立の建物、例えば小学校とかそういうものもある地域があると思うんですけど、例えば区立の敷地のすぐ裏が崖になっていて、ちょっと弱そうな塀になっちゃってるような場合とか、そういう場合は今後どういうふうに所管のほうでは考えておられるんでしょうか。
2点。
○三吉建築課長 まず、今回の2020年度ということで委員御指摘がございましたが、いつごろまでにという指定は東京都のほうはしてございません。逆に言いますと、先ほどちょっと法律の趣旨を申し上げましたが、人命を尊重するために最大限の注意を払うという、そういう趣旨でできてございますので、逆に東京都は説明会のときに、この指定によって一切の義務は生じませんと、そういう説明をしてございました。
ただ、見直すのに5年に1回はやっているということで、対策をしないとずっと続くということでございます。ただ、基本的にはいつまでというのはないです。
あと、民間の個人の建物につきましては、この助成制度を立ち上げて進めてまいりたいというふうに、御相談につきましても、ハード面については建築課が中心になって相談窓口になるというふうに今後とも考えてございます。
あと、区立の建物、例えば菅刈住区と菅刈小学校の体育館が該当してございます。これについては、基礎調査の結果など、これは防災課が中心で働いてございまして、関係所管課を集めまして協議会というか打ち合わせ会をしてございます。その中で、今後避難計画、あと民間の施設にもありますけれども、要配慮者の利用施設とか、さまざまな避難確保計画と訓練、あと施設管理者による建物の安全確保、あと避難所の指定も改めて検討する必要があるかなと、あと情報伝達、さまざまな角度から今検討しているところでございまして、いずれにしましても、5月に指定されるものですから、この夏の梅雨の時期までにそれを決めておかないといけないものですので、防災課が中心になってソフト面についても対策していくと考えてございます。
以上でございます。
○飯田委員 わかりました。
ただ、民間の場合は国が2分の1、地方公共団体、自治体が2分の1ということで助成が出るんだけど、例えば区立のそういう建物の場合とかそういうことは国のほうで何か助成金が出るのかどうか、その辺をお聞きします。
○三吉建築課長 制度として区立の建物についても同じ内容で出るということでございます。ただ、上限は89万のようでございます。
○河野委員長 よろしいですか。
飯田委員の質疑を終わります。
ほかにございますでしょうか。
○森委員 今回の改修に伴って目黒区のリフォーム助成というのは対象拡大する予定はないですかね。今、外構部は除外ですので、外構もオーケーにして、外壁補修をリフォーム助成もプラスアルファしてできるようになれば、さらにいいかなと思うんですけど、その検討はいかがでしょうか。
○三吉建築課長 リフォーム助成というのは、上限といいますか、それを含めてかなり少額と聞いてございます。
まず今回、土砂法に対してハード面の安全対策、それを確立するための制度でございますので、リフォーム制度との連携については、その内容を含めてまた今後の課題とさせていただければありがたいと思います。
以上でございます。
○
中澤都市整備部長 補足でございますが、リフォーム助成ということは、だんだん何でもありというような、皆さんリフォームということになるんですが、基本的には、委員も御案内のとおりですけども、上限が結構、20万とか、上限が10万とか、内容によっていろいろございますので、要は、例えば今ですとちょっとした手すりをつけるとかいろいろありますけども、そういうリフォームとしての一助になるような形の助成ということで、こういう大幅な、区としての一財を多額に投入してやるということは、なかなか難しいと思っております。
いずれにしても、要は、土砂災害の特別警戒区域における助成制度、これにつきましては、とりあえず限定した区域での助成ということになりますので、そうした趣旨で検討はしてまいりたいと存じます。
以上でございます。
○河野委員長 森委員の質疑を終わります。
ほかにございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○河野委員長 ないようですので、報告事項(5)
土砂災害特別警戒区域における助成制度の考え方についてを終わります。
議事の都合により暫時休憩といたします。
再開は15時でお願いいたします。
(休憩)
○河野委員長 それでは、休憩前に引き続き委員会を再開いたします。
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【報告事項】(6)平成30年度における放射性物質への対応について(案)
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○河野委員長 続きまして、報告事項(6)平成30年度における放射性物質への対応について(案)の説明を受けます。
○石田
環境保全課長 それでは、平成30年度における放射性物質への対応について御説明申し上げます。
まず、本件につきましては、本日、各常任委員会で報告をさせていただいております。
まず1点目、平成29年度における空間放射線量の測定でございますけれども、(1)として定点測定、これは24年度から測定をしてまいりまして、今年度から測定回数を3カ月に1回に見直してございます。
測定結果につきましては、区のホームページで公表してございます。
いずれの施設におきましても、また、いずれの地点においても高い数値は検出されていない状況でございます。
表組みにつきましては、総合庁舎の東口というようなことで施設名称を記載してございますが、公園については6カ所ということでございます。
また、(2)定点測定以外の測定ですが、区立小・中学校、幼稚園、保育園、児童館、学童保育クラブ等について施設の所管職員等が随時測定を実施しております。
(3)低減措置でございますけれども、地上5センチで0.23マイクロシーベルト・パー・アワーを超える数値が検出された場合、低減措置をするということですが、今年度は対象箇所はありませんでした。
大きな2点目、来年度における空間放射線量の測定等ですが、定点測定、これで表組みで今年度までの平均値を記載してございますが、2ページにまいりまして、一番上になります。区民の放射線に対する不安を解消するため、平成30年度も引き続き平成29年度と同様、測定をし、ホームページで公表すると考えております。
また、(2)定点測定以外の測定につきましても、平成29年度に準じて測定することとして、状況に応じて所管が判断するとしました。
(3)、(4)、(5)ですが、高い空間放射線量が計測されたとか、その他計測してほしいと要望があったような場合には、環境保全課が他の所管課と連携し測定を行う等考えております。
また、これまで同様に状況に応じた柔軟な対応を継続していきたいと考えております。
3ページは、これまでの測定のグラフを総合庁舎東口、それからグラフ2として中目黒公園を掲載してございます。
説明は以上です。
○河野委員長 説明が終わりましたので、質疑を受けます。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○河野委員長 ないようですので、報告事項(6)平成30年度における放射性物質への対応について(案)を終わります。
以上で報告事項を終わります。
続きまして情報提供に移ります。
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【情報提供】(1)東京都「地震に関する
地域危険度測定調査(第8回)」について
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○河野委員長 情報提供(1)東京都「地震に関する
地域危険度測定調査(第8回)」についての説明があればお願いいたします。
○
立山都市整備課長 2月15日に東京都において地震に関する
地域危険度測定調査(第8回)が発表されましたので、情報提供いたします。
なお、企画総務委員会でも同じ情報提供を防災課のほうで行っているところでございます。
まず、資料でございますが、1枚目に2月15日付の都市整備局とあります公表の表紙がございます。次、2枚目に別紙1、3枚目が別紙2の危険度マップで、4枚目が別紙3で参考資料の記載があるもの、及び冊子になっているパンフレット「あなたのまちの地域危険度」がございます。
では、恐れ入りますが、1枚目の表紙の資料をごらんください。
最初に記載がありますように、この調査は東京都震災対策条例に基づき行われているもので、今回8回目の公表ということでございます。
内容についてでございますが、別紙1をごらんください。
1の調査の目的でございますが、(1)地域災害に対する都民の認識を深め、防災意識の高揚に役立てるということと、(2)の震災対策事業を実施する地域を選択する際に活用するというものでございます。
2の地域危険度の測定方法につきましては、(1)概要といたしまして、建物倒壊危険度、それと火災危険度、そして総合危険度の3つの危険量を都内の市街化区域の5,177町丁目ごとに測定して危険度として5段階に分けているものでございます。
(2)の今回の調査の特徴でございますが、建物倒壊危険度では、耐震診断結果が基準値以上の旧耐震建物につきましては新耐震建物として評価して危険性を低減しているということでございます。
火災危険度では、シミュレーションの延焼時間が6時間から12時間に延長されています。
また、総合危険度につきましては、前回の第7回から災害時活動困難度が新たな測定項目として加わっております。避難や救護可能な生活道路の整備状況を加味して総合危険度を測定しているとのことでございます。
3の調査結果の概要でございます。
①といたしまして、建物倒壊危険量は平均して約2割低下している。また、火災危険量は平均して約4割低下しているということでございます。
②として、震災時に特に甚大な被害が予想される整備地域も危険量は低下しています。しかしながら、相対評価のため危険度は依然として高い地域が存在しているということでございます。
では、表の資料に戻りまして、1の調査のポイント、2の調査報告の概要につきましては、今説明したとおりでございます。
3の公表内容の入手方法でございますが、記載のとおり、東京都のホームページに掲載されているところでございます。また、順次記載の方法でデータや報告書の入手ができるということでございます。
なお、区のホームページでも防災課のページで、今回の地域危険度に関して公表されたということをもう既にお知らせをしているところで、区のホームページからも東京都のホームページの確認ができるようになってございます。
そのほかの資料につきましては、後ほど目を通していただければと思います。
説明は以上でございます。
○河野委員長 説明が終わりましたので、質疑を受けます。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○河野委員長 ないようですので、情報提供(1)東京都「地震に関する地域危険度測定度調査(第8回)」についてを終わります。
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【その他】(1)次回の委員会開催について
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○河野委員長 次に、その他、次回の委員会開催につきましては、明日2月28日、午前10時からの陳情審査となりますので、御参集のほど、よろしくお願いいたします。
それでは、以上で本日の委員会を散会といたします。
ありがとうございました。お疲れさまでした。...