江東区議会 2020-08-27
2020-08-27 令和2年文教委員会 本文
↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 午前10時00分 開会
◎開会の宣告
◯委員長 おはようございます。ただいまから、
文教委員会を開会いたします。
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◎議題1 2陳情第6号 2020年4月からの
小中学校の給食費の値上げをやめ、
据え置きを求める陳情(継)
◎議題2 2陳情第10号
給食費値上げ中止に関する陳情(継)
2
◯委員長 それでは早速、
委員会審査に入ります。
これから審査いたします、議題1「2陳情第6号」及び議題2「2陳情第10号」の2件につきましては、共に関連する陳情でありますので、これを
一括議題といたします。
本陳情2件につきましては、前回の委員会において、陳情者に取下げの意向を確認するとのまとめになっておりました。そこで、事務局から連絡いたさせましたところ、それぞれ取下申請書が提出されましたので、事務局より順次朗読を願います。
(
事務局朗読)
3
◯委員長 本陳情2件につきましては、取下げを了承いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
4
◯委員長 御異議ございませんので、本陳情2件については取下げを了承いたします。
────────────────────────────────────
◎
報告事項1 令和3年度新1・7年生の
学校選択制度の
取り扱いについて
◎
報告事項2 令和3年度新1・7年生の
学校選択制度に伴う
受入れ予定人
数について
5
◯委員長 続きまして、
報告事項に入ります。
これから聴取いたします、
報告事項1「令和3年度新1・7年生の
学校選択制度の
取り扱いについて」及び
報告事項2「令和3年度新1・7年生の
学校選択制度に伴う
受入れ予定人数について」の2件につきましては、共に関連する報告でありますので、これを
一括議題といたします。
理事者から、一括して報告を願います。
6
◯学務課長 それでは、資料1を御覧願います。
令和3年度新1・7年生の
学校選択制度の
取り扱いについて、御説明いたします。
まず、1の対象者は、令和3年度に
区立小中学校、義務
教育学校に入学する予定の
区内在住者となります。
2の
選択範囲については、小学校及び義務
教育学校前期課程は徒歩で通える学校から、中学校及び義務
教育学校後期課程は
区内全域の学校から選択することが可能となっております。
3の手続きですが、(1)のとおり、
学校選択希望票を9月18日に発送した後、(3)
学校選択希望票の
提出期限を11月6日、(5)
学校選択希望の
変更期間を11月16日から20日として、希望の
受け付けを行います。
その結果、希望者が受入れ
可能人数を超えた学校につきまして、
公開抽せんにより入学者を決定することとしており、その取扱いを4からに記載しております。
恐れ入ります、2ページをお願いいたします。
(2)に記載のとおり、抽せんの有無を11月27日に公表いたしまして、実際の抽せんにつきましては、(4)のとおり、
小学校等は12月8日、
中学校等は12月9日に行います。
なお、抽せんの有無に関わらず、無抽せんで希望校への入学を決定する場合といたしまして、(5)に抽せんの特例を記載しておりますが、これらにつきましては、昨年度と変更はございません。
次に、5の補欠者の
取り扱いですけれども、(3)の
最終繰上結果の公表については、
小学校等が令和3年1月21日、
中学校等が2月19日となっております。
続きまして、3ページを御覧ください。
7の
学校情報の提供ですが、今年度は
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、例年9月から11月にかけて行っております
学校公開を中止としておりますが、その代替といたしまして、各校の
ホームページに特色や
経営方針等、
新入生向けに紹介するコンテンツを掲載するよう、全校へ依頼をしているところでございます。
その他の項目につきましては、おおむね例年と同様の内容となっておりますので、後ほど御参照願います。
続きまして、資料の2をお願いいたします。
令和3年度新1・7年生の
学校選択制度に伴う
受入れ予定人数について、御説明をいたします。
1ページが小学校及び義務
教育学校前期課程、2ページが中学校及び義務
教育学校後期課程となっております。それぞれの表には学校名、
基準学級数のほか、
通学区域外からの
受入れ予定人数を
アルファベットで表示をしております。まず、
基準学級数ですが、こちらは本年5月1日現在の
通学区域内の児童・生徒数、これまでの
通学区域内からの入学率、今年度の学級数、そして、
学校施設の
収容能力などを踏まえまして、学務課で案を作成し、各学校と協議の上、設定をしております。
また、
通学区域外受入れ予定人数につきましては、
基準学級数を基に算出した受入れ可能な人数から、入学が予想される区域内の児童・生徒数などを控除いたしまして、区域外からの
学校選択により受入れ可能な児童・生徒数のおおよその範囲を
アルファベットで表示をしているものです。
アルファベットの区分による
受入れ人数の目安につきましては、表の下に記載をしております。
また、学校名の左側の欄外、黒の星印の付いております明治小など8校につきましては、
マンション急増等の理由により、昨年度に引き続き、
通学区域外からの受入れを行わないこととしております。ただし、受入れを行わない学校におきましても、特例といたしまして、現在通学している兄や姉が令和3年度も在学する場合や、
在学期間中に希望校の
通学区域内への転居が可能な場合は
学校選択を認めることとしております。
2ページの中学校及び義務
教育学校後期課程につきましては、昨年度と同様、
通学区域外からの受入れができない学校はございません。
私からの説明は以上でございます。
7
◯委員長 本件について、何かお聞きになりたい点はございますか。
8
◯赤羽目民雄委員 おはようございます。今、来年度の
学校選択制度の取扱いについて報告をいただきましたが、6月の本委員会でも私は指摘しましたけども、
学校選択制度によって、大規模校と
小規模校の格差が広がっているということは大きな問題だと思っています。ほかにも、区も認識されておりますとおり、
学校選択制度を利用したこどもと地域との
つながり、これが薄くなるなどの問題がこの間にも取り上げられてきました。
そこで、まず1点、
学校選択制度を来年度も実施するに当たって、
制度開始以来、指摘されてきた課題について、どのように向き合って克服しようと考えているのか、今までと違う点を伺いたいと思います。
それから、これまでと違う点としては、今回、コロナの影響で
学校公開は実施しないということなんですけども、直接学校に足を運んで、学校の様子ですとか
先生たちの授業の風景などを見て
判断材料にされてきたり、また、地域に開かれた学校、これは
教育委員会も進めているところで、今回、それが行われないということなんですけども、これまで
学校公開で、多い学校だとどのぐらいの地域の方、保護者の方、児童・生徒が足を運ばれてきたのか伺いたいと思います。
今回、
学校公開が実施されないことによって、例年より学校の情報が少ない中で選ばなくてはならなくなると思うんですけども、その辺を区はどういうふうに考えていらっしゃいますか、伺います。
9
◯指導室長 大規模校と
小規模校の格差の克服ということで御質問いただいたところです。こちらにつきましては、これまでも、例えば
小規模校では個別丁寧な指導をしっかりやっているということ、また、大規模校では多くの人との関わりなど、こういった魅力と言いますか、学校それぞれの魅力を確実に発信することをより一層、しっかりと進めていきたいと考えております。
その次に、地域との
つながりが薄くなるということで御質問いただいたところです。こちらにつきましては、例えば、ある学校では
PTA主催の行事のところと防災という観点を絡めて、例えば、炊き出しみたいなものなど、あるいは、起震車などというものを学校の中で呼んで、それを
PTA主催でやると、そうすることによって学校と保護者、こども、そして地域が一体となって活動する機会を作っていったり、また、それが防災への意識の高まりにもつながっていくという工夫をしていっている学校もあります。
また、例えば、部活動のところで地域の人材、こういった者などを呼びまして、和太鼓などの指導という形で地域の方に教えてもらう、また、その方と会ったときに顔見知りになっているという対応など、工夫しているところですので、このような特色化、そして、地域との
つながりについては、より一層、密に進めていきたいと思っております。
それから、
学校公開についてということで、多い学校でどのくらいというお話がありました。例えば、1,000人規模の学校ぐらいで言いますと、これまでですけれども、大体1週間で言うと2,000人ぐらいの保護者が、これまで参観に来ていたというデータもあります。こういった保護者のところが、今回については公開がないということで、直接見ることができないところになるかと思います。先ほど
学務課長の説明にありましたとおり、
ホームページ等ということですけれども、これまで休校中も
ホームページについては活用をしながら、学校と家庭をつなぐということをこれまで以上に、熱心に学校も取り組んできたところであります。
この取組については、一層推進するとともに、校長会のほうも新1年生についての
情報提供を工夫するということで、校長会のほうからも申出がありましたので、学校の校長の
経営方針、学校の取組、そして魅力、こちらについて、より積極的に発信を進めていきたいと考えているところです。
以上でございます。
10
◯赤羽目民雄委員 まず、大規模校と
小規模校の格差は広がるばかりで、いつも学校の特色を生かすということなんですけども、これは学校任せにしないで、区教委としてきちんと方針を持って対策を検討していただきたいと強く要望したいと思います。
それから、地域と学校との関わりでは、今は防災ですとかいろいろな取組を通じて連携、一体となって取り組む中で地域と学校との関係を深めているんだと、密にしていくんだというお話がありましたけども、私たちのところには、遠くの学校を選ぶ子が増えていく中で、地域の行事への参加が弱くなってきているように感じているという声があります。
実際に、これまで平成24年には
学校選択制度に関わって
アンケートを実施されて、地域の方の声も聞く取組を区としても行ってきました。もうそれから8年経って、
学校選択制度も18年経っておりますから、いま一度、
学校選択制度に関わって
アンケートを実施して
学校現場、それから、地域の方、保護者の声を聞いていくべきなんじゃないかと思いますけども、その辺を伺いたいと思います。
学校公開については、これまでも多いところだと2,000人の方が足を運んで、
こどもたちが学んでいる状況、また、授業の様子などを参観したと思うんですけども、
こどもたちの学校の状況を知ってもらうことは大事なことだと思います。地域の方、
学校現場の声も聞きながら、工夫して学校の状況をお知らせしていただきたいと、これは要望します。
以上、1点お答えください。
11
◯学務課長 ただいまお尋ねの
学校選択制度に関する
アンケート調査につきましては、平成24年の10月に実施したものでございます。
制度導入後、10年余りが経過したことを踏まえまして、その後の
学校選択制度を検討していく上での
参考資料とすることを目的として、当時、実施したものでございます。
その結果、
制度そのものに、それぞれの区分において賛成という御意見をいただいていることもあり、その後、
学校選択制度の就学時における手続といたしまして、保護者、こども、また、地域にも定着していることを鑑みまして、現状のところ、
アンケートを再実施する考えまではないところですけれども、各学校に対しましては、毎年、
学校選択制度に係る
アンケートを行っておりまして、御意見を
学校ガイドですとか
選択希望票、あるいは、
制度そのものの運用にも反映させているところです。
私からは以上でございます。
12
◯矢次浩二委員 私からも、今は
学校公開に関しては
コロナ禍の中で中止ということで、
ホームページで学校の特徴等をPRしていくということであります。
そこで、区教委として、具体的にどのような指示をしているのか、伺いたいと思います。
13
◯指導室長 例えば、今、
ホームページを開けていただくと、フレームで切ってあるんですけれども、この後ということになるわけですけれども、新入生のための特設のコーナーと、そういう形のものを作って新入生のこども、保護者が分かりやすい、
ホームページの中で学校の状況を分かりやすく伝える、そういう工夫をしていただきたいということで、校長会のほうには伝えているところです。
以上です。
14
◯矢次浩二委員 ありがとうございます。当然そうだと思うんですけれども、その中で、区教委として、入学率だとか様々な指標を注視していると思います。その中で、これはあくまでも意見ですけれども、せっかく
ホームページ、担当者の方が時間を使ってやっていただく中で、これは一つの意見として、
アクセス数であるとかそういった部分、評価と効果にまで至らないんですけれども、一応そういったものも注視していただけたらと思います。意見です。
15
◯委員長 以上で本件を終了いたします。
────────────────────────────────────
◎
報告事項3 令和3年度
区立幼稚園の
園児募集について
16
◯委員長 次に、
報告事項3「令和3年度
区立幼稚園の
園児募集について」を議題といたします。
理事者から、報告を願います。
17
◯学務課長 それでは、資料3を御覧願います。
令和3年4月に
区立幼稚園に入園する4歳児と3歳児の募集について、御説明をいたします。
まず、1の
園児募集人数一覧のうち、上段から中段にかけての4歳児につきましては、今年度の
入園児数や来年4歳となるお子さんの他施設への
通園状況等も踏まえまして、
募集定員を18園で600名といたしました。なお、2番の
南陽幼稚園、6番の
豊洲幼稚園につきましては、今年度より3歳児保育を実施していることから、それぞれ
定員増分のみの募集となります。また、表に記載のない
もみじ幼稚園と小名木川幼稚園につきましては、令和3年度末での廃園を予定していることから
園児募集を行いません。
続きまして、下段の3歳児につきましては、
募集定員を2園で120名、
豊洲幼稚園におきまして、昨年度より1クラス20名の増としております。
2の
申込資格は記載のとおりです。
3の
園児募集日程につきましては、おおむね昨年度と同様になりますが、まず、10月1日発行のこうとう区報に記事を掲載するほか、区の
広報板等にポスターも掲出いたします。10月15日から11月6日までの間に区役所及び各幼稚園で申込書を配布し、11月4日から6日の3日間、各幼稚園で申込みの
受け付けを行います。申込みが各園の
募集定員を上回った場合は、11月13日に抽せんを行う園を発表し、17日に
公開抽せんを行います。なお、昨年度は
南陽幼稚園の4歳児と3歳児、そして、
豊洲幼稚園の3歳児で抽せんを行いました。抽せんの結果につきましては、各幼稚園に掲出するほか、申込者に通知をし、併せて
健康診断の日時もお知らせいたします。
園児募集についての説明は以上でございます。
18
◯委員長 本件について、何かお聞きになりたい点はございますか。
19
◯赤羽目民雄委員 来年度の幼稚園の
園児募集についてですけども、本当にコロナで大変なとき、今後は今まで以上に
こどもたちに寄り添った手厚い
教育が求められてくると思うんです。そういう中で、
もみじ幼稚園と小名木川幼稚園、2つの
区立幼稚園が園児を募集しないと。幼児
教育センターの
中心的機関が縮小してしまうということは幼児
教育に大きな影響を及ぼしますし、またコロナ後を見据えたという視点に立って、私は再考していただきたいと思います。
それから、3歳児保育について質問したいんですけども、昨年度も非常に申込みが多くありました。今、報告があったとおり、来年度、
豊洲幼稚園は1クラス増やして対応するということなんですけども、
保護者ニーズからすれば、3歳児保育の実施園を増やすなど、さらなる拡充が必要だと思うんですけれども、この間、ほかの皆さんからもそういう御意見が多数出ておりましたけども、
私立保育園との連携、調整等が必要なってくるとは思うんですけども、できるところから随時、実施していくように検討すべきじゃないかと。
少なくとも、今後の方向性については早い段階できちんとお示しいただきたいと思うんですけども、いかがでしょうか。
20
◯学務課長 今、お尋ねの3歳児保育のニーズが非常に高いことにつきましては
十分認識をしております。
しかしながら、園児数が毎年100人程度ずつ、在り方におけます推計をはるかに上回るペースで現在、減少している状況を鑑みたときに、単に3歳児園を拡大するだけでなく、さらなる
適正配置についても併せて、これは慎重に検討していかなければならないと、方向性としては考えております。
今年度より3歳児保育を開始しておりますけれども、
新型コロナウイルス感染症の影響に伴いまして、実は、3歳児保育は9月10日から通常の保育時間になるということですので、実際にそうした状況、預かりも含めて保育の状況も見ながら、幼稚園の在り方について、検討を進めてまいりたいと考えております。
以上でございます。
21
◯委員長 以上で本件を終了いたします。
────────────────────────────────────
◎
報告事項4 令和3年度
中学校教科用図書採択結果について
22
◯委員長 次に、
報告事項4「令和3年度
中学校教科用図書採択結果について」を議題といたします。
理事者から、報告を願います。
23
◯指導室長 それでは、令和3年度
中学校教科用図書採択結果について、報告いたします。資料4を御覧ください。
8月14日、21日に行われました
教育委員会におきまして、令和3年度に
江東区立中学校、義務
教育学校後期過程において使用いたします、
教科用図書が採択されました。それぞれの教科等について、採択いたしました
発行者名を報告いたします。
採択いたしました教科書は、国語、
光村図書、書写、
光村図書、社会(
地理的分野)、
帝国書院、社会(
歴史的分野)、
教育出版、社会(
公民的分野)、
東京書籍、地図、
帝国書院、数学、
東京書籍、理科、大
日本図書、音楽(一般)、
教育芸術社、音楽(器楽合奏)、
教育芸術社、美術、
日本文教出版、保健体育、学研
教育みらい、技術・家庭(
技術分野)、開隆堂出版、技術・家庭(
家庭分野)、
東京書籍、外国語・英語、三省堂、特別の
教科道徳、
日本文教出版であります。
報告は以上でございます。
24
◯委員長 本件について、何かお聞きになりたい点はございますか。
25 ◯佐藤信夫委員
教育委員会で採択というのは、大変長時間にわたってエネルギーをかけて、とても重要な事柄だと私は認識しております。
今回は中学3年生の教科書ということで、ざっくばらんにお聞きしますけれども、10社選ばれましたけども、書籍を今回は何社が出されているのか、先に確認をさせてください。
26
◯指導室長 こちらにつきましては、各教科ごとに出されている会社の数が異なってきているところでございます。多いところで言うと、10社程度ということになります。
27 ◯佐藤信夫委員 各教科で10社ということでよろしいでしょうか。ということは、大体合わせると100社くらいの出版会社があって、それを閲覧するというのは本当に容易ではないなと私は痛感しております。
そこで、もう一度確認しますが、前回から変わった出版会社、国語から特別の
教科道徳までありますが、変わった点だけ教えていただけますか。
28
◯指導室長 変わりましたところは、社会(
地理的分野)、それから理科、音楽(一般)、音楽(器楽合奏)、美術、そして技術・家庭(
家庭分野)でございます。
29 ◯佐藤信夫委員 半数の教科書が変わったという認識でよろしいかと思うんですけども、これも令和3年度から使用される教科書ということで、吟味もなかなか鋭い目があったのではなかろうかと私は推察しております。
学校教科書においては、何といっても担任する先生方が一番熟知しているのではなかろうかと私は推察しております。そこで、同じ教科書会社を使うと、教員にとっては、非常に今までのノウハウをお持ちですから、授業もスムーズにいく部分があるかと思います。また逆に、時代に合わない、マンネリ化するという点もあると思いますが、その辺はどのように認識されていますか。
30
◯指導室長 同じ教科書会社でマンネリ化というお話がありましたけれども、教員のほうでありますと、例えば、発問の仕方、そして、
こどもたちの主体的な学びを引き出す学習、そういったものについては使いやすいということ、また、小学校と中学校との系統性、様々な利点があるかと思っております。
また、変えるところにつきましては、教科書は十分こちらの
教育委員会のほうで精査した中で、例えば、江東区の
こどもたちの地域性に大変よく合致しているとか、そういう様々な観点の中で、これまで以上によりプラスになるものを含めて選んできたということになっております。
31 ◯佐藤信夫委員 マンネリ化という言葉は失礼だったかと思うんですけども、今までとの流れと言いましょうか、熟知している先生方が、先ほどもお話したようにスムーズに、より丁寧に分かりやすく学問を捉えるのではなかろうかと、私はそう思っております。また、変えることによって、教員の教える側の向上にも私はつながっているかと思いますが、その点はいかがでしょうか。
32
◯指導室長 教員の指導の向上という話でしたけれども、例えば、特別の
教科道徳では同じ出版会社のものを使っています。こちらの特徴としましては、別冊ノートというものが付いておりまして、特別の
教科道徳では、
こどもたちの変容というものを評価として捉えていくことになります。そのときには、別冊ノートが非常に有効でありまして、
こどもたちが学習の中で感じたこと、思ったことをしっかりと記録をしています。ですので、教師は
こどもたち一人一人の、授業の中では挙手したこどもが中心になってしまうんですけれども、ノートを十分に活用することによって、一人一人のこどもがどのように考え、また、どのように成長していったか、しっかりと見とっていくことで教師の指導力の向上、その上で、
こどもたちの資質能力の向上につながっていくと考えております。
33 ◯佐藤信夫委員
教育は全てそうだと私は認識しておりますが、道徳は特に私はそう痛感しておりますので、小学校、中学校、非常に綿密な連携の下にされて、1年で構築されるものではないと思います。我々、大人になっても、毎日の変化によって、こういったこともあったということ、特に小学校、中学校、多感なときに継続して教えるには、そういった考えが必要ではなかろうかと思います。
あと、前段に指導室長がお答えなったように、特に歴史ですとか、地理はそうでもないかもしれませんが、江東区に特にプラスになるような、また、江東区を中心にまではいかなくても、江東区の歴史を非常に重んじて書いていただいている教科書もあるようでございまして、江東区で産んでいただいて、育てていただいて、その町を非常に高い理解の下で、これから社会に出て全世界で活躍するであろう中学生には非常によいと思うので、これからも本当に吟味はなかなか大変だと思いますが、今の令和3年に合う教科書を、
教育長を中心にきちんと見定めていただいて、これからも採択をしていただきたいと強く要望して、質問を終わります。
34 ◯福馬恵美子委員 資料4、1枚で今回の採択結果が出されたんですけれども、いろいろな方がいろいろな形で携わって採択結果に、今回の報告になっていると思うんです。そのプロセスをもう少し丁寧に、どういう視点で、教師の側、あるいは、こどもの側、歴史的な認識、そういうポイントがあると思うんですけれども、その辺は資料としては出せないものなんですか。
35
◯指導室長 プロセスについては、まず、一番最初に、教員のほうで教科書の研究部会、こちらを開きまして、それぞれの教科ごとに専門性を持った教員がよく読み込んで、その結果を報告すること、それをまず行っております。
その上で、報告を基に採択資料作成委員会、こちらは有識者も踏まえて、また各教科の校長先生等、それから、PTA、保護者代表等を交えて、この上で、教員から上がってきたものの結果を踏まえて議論をすることを踏まえております。採択資料作成委員会の資料も併せて、
教育委員会で
教育委員さんの御意見、
教育委員さんも、それぞれ教科書を読み込んでいただいておりますけれども、その上で、それらの資料を踏まえて採択に至るという結果になっております。
今、福馬委員の御指摘になった、そういった流れが見えないということについては、また検討してまいりたいと思います。
36 ◯福馬恵美子委員 今、佐藤委員が質問されて、どの教科がどう変わったという報告だったんですけれども、このぺら1枚では、私たちはそのことすら資料からは読み取れないということなんです。
研究部会がそれぞれの、以前は採択の流れというのが示されたと私は認識しています。というのは、私自身が研究部会、学校の先生方、専科の先生方が集まって、それぞれの教科で現場での意見を反映させて、そして、採択資料作成委員という五、六十名の方なのか、そういうところでもう一回読み込んで、そして、それをさらに公開で議論する場を設けてやっているということを、もう少し区民にも分かりやすくすることは非常に大事なことだと思います。
そのためにも、私たちにも、
文教委員会でもこういう流れの中で、こういう視点の中でやっているということをもう少し示していただきたい。今後、検討するということでありますのでこれ以上は申しませんけれども、その辺のことがしっかりと公開されるという情報公開の基本的な認識の在り方が
教育委員会に問われていると思いますので、この辺のことは、もう一度お答えください。
37
◯指導室長 6月の
文教委員会のときに、これまでの
中学校等の教科書の採択についてということで、一度流れについては説明させていただいております。ですので、それにのっとって報告をさせていただいたということについては、お伝えさせていただきたいと思います。
38 ◯福馬恵美子委員 私の6月の定例会の接し方がまずかったんだろうと思いますけれども、教科書採択というのは、
教育委員会にとって江東区の
教育をどうするかという基本的な考えが示されたものだと私は思っています。
今回も、傍聴もたくさん来られたと聞いておりますので、それぞれの委員の発言等も漏れ聞いてまいりましたけれども、6月の時点から採択をした、この間の議論をもう少し私たちにも報告すべきだと、私は思っているんですけれども、その辺は今回、コロナの影響もあって、それぞれの研究部会の御苦労もあったと思うんです。学校行事との兼ね合いとか。その辺はどのように認識をされて、今の答弁になったんですか。
39
◯指導室長 それぞれの採択資料作成委員会の議事報告等につきまして、また、
教育委員会のときの議事については、この後、公開をさせていただきますので、そういったところの中で、これまで議論されたことについては、きちんと報告をさせていただくことになっていきたいと思っております。
40 ◯福馬恵美子委員 私は
文教委員会に対して、その報告が必要なのではないんですかと聞いています。
41
◯指導室長 これまでの採択のときの観点というものはしっかりとまとめてありますので、そういったところについても文書等で示すようなことについては、今後、検討してまいりたいと思っております。
42
◯赤羽目民雄委員 中学校等の教科書採択についての
教育委員会は、お盆休みのさなか、8月14日に開かれた臨時会と21日の定例会で採択が行われ、先ほど指導室長から報告されたとおりの教科書が選ばれました。14日の臨時会は非常に急だったということもあって、区民の方からなぜお盆のこの時期に
教育委員会を急遽開いて、教科書採択をするのかという声が幾つも寄せられたのですけれども、そこで臨時会を開くことになった経緯と理由を伺いたいと思います。
それから、今、福馬委員からもお話があったとおり、来年度、区内全ての区立中学校でどのような教科書が使用されるのかと、本当に区民の関心が非常に高いと私も感じました。20名の傍聴枠に対して、14日の臨時会は47名、21日の定例会は52名の方が傍聴希望され、結果抽せんになりました。
今回、
コロナ禍での教科書採択ということで、例年と違って広い会場で開催されるなど、区
教育委員会としても工夫されたと思うんですけども、次回、4年後も今回と同じ会場で傍聴枠も増やし、区民に広く開かれた中で
教育委員会を開催して、教科書選定を行っていただきたいと思いますけれども、見解を伺います。
43
◯指導室長 まずは、2日間に分けたということでございますけれども、教科書については先ほどの議論にありますように、重要なものであるとこちらは認識しておりますので、十分議論をして採択を進めてまいりたいということで考えておりました。
また、その上で進めていきますと、1日の中でやり切るにはコロナの状況も踏まえて、かなり長時間にわたってしまうということがありましたものなので、2日間に分けさせていただいたという経緯になっております。
それから、会場につきましては、今回、広い会場、大会議場のほうを使わせていただきました。その中で、ソーシャルディスタンスを保ちながら実施をさせていただいたということになっております。今後、傍聴枠等のところにつきましては、今回、大会議場を使ったところで実施していったところでありますので、今後、次回の採択作業に向けて検討してまいりたいと思っております。
以上です。
44
◯赤羽目民雄委員 確かに十分議論が必要ですし、コロナの対応ということなんですけども、14日の臨時会のお知らせがあったのが、3日前の8月11日でした。さすがにもう少し早く区民に開催をお知らせすることができたんじゃないかと思いますし、この時期を選んだ理由もよく分かりません。
それから、傍聴についてですけども、ほかの自治体では
教育委員会の議論の様子を大型モニターに映して、別室で傍聴できるようにしている自治体もあります。ぜひ江東区としても、傍聴希望された方が見聞きできるように、今回の広い会場を今後も検討していきたいということでしたけども、傍聴枠をさらに広げて、それか別室で傍聴できるなど拡充を図っていただきたいと、これは要望で結構です。
45
◯委員長 以上で本件を終了いたします。
────────────────────────────────────
◎
報告事項5 学校行事について
46
◯委員長 次に、
報告事項5「学校行事について」を議題といたします。
理事者から、報告を願います。
47
◯指導室長 それでは、学校行事について説明いたします。資料5を御覧ください。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大の状況及び児童・生徒の感染防止、安全確保の観点から、
小中学校校長会や保護者の意見、要望等を踏まえまして、総合的に判断した結果、令和2年度における下記の宿泊行事については中止といたしたいと思います。
小学校・義務
教育学校前期課程における5年生の自然体験教室及び6年生の移動教室、中学校・義務
教育学校後期課程における2年生、義務
教育学校では8年生の移動教室及び3年生、義務
教育学校では9年生の修学旅行です。
これらの行事については、最後まで実施することができないか、様々検討を重ねてきたところでありますが、感染の終息が見通せないこと、その上で、感染防止策を徹底したとしても、現地で発熱症状等が出た場合の対応が困難であること、直前に罹患者が出た場合は中止とせざるを得ず、大きな心の負担が生じる可能性があること等から中止とする苦渋の判断をいたしました。
なお、小学校6年生移動教室及び中学校3年生、義務
教育学校9年生の修学旅行については、その代替として、各学校が区
教育委員会と連携し、PTA、地域等の協力を得ながら、児童・生徒が主体的に取り組む思い出に残る行事を企画し、実施することにしたいと考えております。
説明は以上です。
48
◯委員長 本件について、何かお聞きになりたい点はございますか。
49 ◯佐藤信夫委員 さきに東京都から宿泊全てのものに対しては、年内延期、中止をしてくださいという要請があって、この判断だったと思うんですけども、本当に生徒さんにおいては、大切な学校の中の文武両道の
教育をはじめ、外に出た学びというものは非常に思い出にもなるし、また、すばらしい勉強の場だと私は思っております。
そこで、中止になっておりますが、生徒側はどのような状況に今はなっているのかと。要は、今の新型コロナウイルス感染拡大というのは、小学校高学年から中学生の方は理解できているかとは思いますが、小学校1、2年生では、なかなか今の現況を理解はしにくいんだろうと私は推察しております。
そこで、もう一度確認しますけども、生徒の今の心境はどのようになっているのか、お伺いします。
50 ◯
教育長 私どもも非常に重く受け止めております。宿泊行事の実施ということが
こどもたちに与える影響、
こどもたちの成長にとっては非常に重要なものだと理解しておりますし、今、佐藤委員がおっしゃられたように、
こどもたちの状況も非常に心配していたところがございます。
私は中止に当たって、6年生と中学校3年生向けにメッセージを送らせていただきました。全生徒・児童に対して、私から直接言葉をかけさせていただいたところであります。現在のところ、学校にも私が伺いまして、
こどもたちとも話をしたり、聞いてきたところがあります。
こどもたちは、それぞれ
アンケート等もありますので、把握していたところによりますと、やはり半々とかというところもあったと思いますが、直接こどもと話をして中止になってしまったけれども、ぜひ思い出に残ることを、何か代わりになることを皆で話し合って頑張って決めてほしいという話をしたところ、前向きに答えてくれている子が多かったという印象があります。
今後につきましても、資料にありますように思い出に残る行事、学校と
教育委員会がしっかり連携して進めていきたいと思っております。
以上です。
51 ◯佐藤信夫委員 中学生の卒業式に、卒業生が手記をつづったものがよく渡されます。そこで、一番の思い出はというのが、修学旅行と同じくらい移動教室を挙げています。ですから、本当に学校を離れ、親から離れて2泊3日で学ぶ修学旅行、または移動教室で学ぶというのは、私は1年365日ある中でも、この3日間というのはとても貴重で重要なんだろうと推察しております。
なお、指導室長のほうから、後段で児童が自主的にこれに見合った企画をして、ぜひ実現していただきたいということですが、これはなかなか宿泊以外のことで見いだせるのかと思っております。これも
教育委員会がこんなものができると、今の現時点でこういったものはできますということを、ある程度投げてあげないと、短期間の中で、また、今の現況の中でなかなか難しいのではなかろうかと思いますので、大所高所から学校側、生徒さん側にアドバイスをいただきたいと、そんなように思います。これは要望です。
今日は宿泊云々についてなんですが、2点、この場で関連ということでお伺いさせていただきたいと思うんですが、もう既に運動会や学校の夏休み前の体育祭などの行事も中止になっているかと思いますが、私が一番心配しているのは、小学校、あるいは、中学校1、2年の健診事業も遅れているのではなかろうかと。
せんだって、地元の中学校、小学校から1か月の案内を頂戴しておりますけども、「あれ、この時期になっているんだ」と思っているんですが、5月の総括のときもさせていただいたんですが、今は本当に耳鼻科をはじめ、歯科もそうなんですが、昨年の5月、6月の数値を見ますと半分以下の云々となっておりますが、学校での健診は若干違うと思うんですが、そのことを私は危惧しているんですが、現況をお知らせいただきたいと思います。
52
◯学務課長 学校における
健康診断の関係のお尋ねであります。
通常は年度の初めのほうで終わらすものですけれども、今年度につきましては、文部科学省の通知によりまして、3月31日までに実施をするということで通知がされております。学校のほうには、学校医等と相談の上、年度末までにスケジュールを組んで実施するように求めており、現在のところ、主に夏休み明けから取り組む学校が多いと聞いております。
以上でございます。
53 ◯佐藤信夫委員 ぜひ1年間に区切られて、長期間の中での健診をやってくださいということなんですが、御案内のとおり、免疫力が低下する冬場が一番病原体が体に蓄積するという情報は皆様、御承知かと思いますが、学校の1年間のスケジュールもあるかと思いますが、健診は早く早く進めていただいて、万全の体制でこれからも学校事業を展開していただきたいと思っております。
最後になりますけども、今回は夏休みも短縮されております。夏までの学校授業、言葉は悪いんですが、穴埋めは夏休み期間でどのくらいできているのか、また、これからの授業体制を考えますと、夏休み前と同様の授業体制が組まれるかと思いますが、私は今の状況が続くと、本当に
教育現場の在り方、在り方というのは失礼なんですが、担任の先生をはじめ、生徒さんに与える影響は非常に大きいのかと。また、これを回復するのにも、学年は学年で進みますけども、1年はかかってしまうのではなかろうかと思いますが、今の現況の学業に対しての状況を確認させていただいて、終わりとさせていただきます。
54
◯指導室長 今の授業の進捗等についてということになるかと思いますけれども、2か月ほどちょうど休校ということになりましたので、年間計画をもう一度、各学校には作り直しをしていただきまして、夏休み以降のところの中で、これまでの学習で十分できなかったところについて確実に実施できるように、年度内に目標がしっかりと
こどもたちの学びの保障として、学ぶべきものが学び終えるようにということで、計画を学校と
教育委員会が一緒に考えまして、作って提出していただいたということになっております。
また、その中で、ただ、
こどもたちの負担がより重くならないようにということ、そこのところについては、学校とも十分留意をしているところでありますので、今ちょうどICTの活用ということもありますので、
こどもたちの学習において、学校で行うものについては、学校でなければなかなかできないものにできるだけ中心、柱を置きまして指導していくということ、また、家庭との連携ということになるわけなんですけれども、家庭での予習、復習といったものも併せてお願いをしながら、
こどもたちの学びを止めないように進めてまいりたいと思っております。
以上でございます。
55 ◯福馬恵美子委員 今、宿泊授業以外の学校行事についての質疑があったので、それに関連して、小学校5年生の宿泊授業をどうするかという何度かの議論の中で、日帰りの自然体験教室を思い出に残る行事としてやるということが、ある程度の期間、保護者や学校の先生方と議論をされてきたと思います。
それがこういう状況で中止になったんですけども、先ほど佐藤委員のほうからありましたように、移動教室や修学旅行について、今まで5年生の人たちが努力をして、いい思い出作りをしようという経験値を生かしていただきたい。これは、各学校だけで何かを取り組むというのは、非常に今、年間計画の作り直しを含めて現場は混乱していると思いますので、そこに対して
教育委員会の指導、あるいは援助、支援というのをしていただきたいと思います。
運動会の話も出ましたけれども、学芸会や展覧会、これも全て中止になるように聞いております。大きな問題の一つとして、プールの授業が中止になったということで、授業の体制で、学力の面は今、報告がありましたけれども、体力の低下という面と、そして、教員への負担の軽減というところでどのようにされているか、その点をお答えください。
そして、関連なんですけれども、オンライン学習ということが休校のときにいろいろ工夫をされてきておりますけれども、これからもそれを検証しながら、さらにいいものにしていきたいと
教育委員会はおっしゃっておりますけれども、現状と課題を今はどのように捉えていらっしゃるか。そして、今後いろいろな行事の中止というところの中で、オンライン学習等のメッセージを今、
教育長が直接メッセージを発信したとおっしゃっていますけども、オンライン等も使って何か考えていらっしゃるか、お示しください。
56
◯指導室長 こどもたちの経験をしっかりと生かしたい、あるいは、体験学習をしっかりと
こどもたちの学びにつなげていく必要性があるということについては、
教育委員会も学校もしっかりと認識をしているところです。ですので、
こどもたちのこういった体験に代わるものの中で、何かしっかりできるものがないかということについては、
教育委員会のほうでも、こういった部分の見学ができるみたいな、そういった提案であったり、あるいは
こどもたちが動くときに、そのためには、例えばどうしても交通費が必要であったりということも考えられるので、そういったものなどについても支援をすることについても考えていきたいと考えているところでございます。
それから、体力の低下というところについてなんですけれども、
こどもたちが急に運動すればけがをしてしまう状況があるというのは、様々なところで話題になっているところかと思っております。ですので、どうしても運動ができない状況、これは学校だけでなく家庭においても同様だと思っておりますので、少なからず低下している状況があるかと思っておりますので、その中で
こどもたちがけがをしないところ、また、学校の中で少しでも体を動かす機会、あるいは、体を動かす楽しみを味わえるような、そこの入り口のところから対応してまいりたいと思っております。急にやってしまうと、けが等につながってしまいますので、そこのところは
こどもたちの実態を見ながら、学校のほうで指導していきたいと考えているところです。
教員の負担の軽減というところでありますけれども、今、
こどもたちの検温、そして、その確認、それからソーシャルディスタンスの確保ということでの生活指導であったり様々、あるいは消毒とか、こういったところの中で教員が気を遣いながら進めている、また、その対応がなかなか大変であるという声も聞いているところも事実であります。
その中で、例えば、消毒のところについては、今は界面活性剤等でも大丈夫であるとか、あるいは、
こどもたちが使った後、自分たちで拭くという形で大丈夫であると、国からの指針も少しずつ改定されておりますので、こういったやり方について、適宜
情報提供をしながら、先生だけが全部背負わないで対応できるという体制については、工夫をしてまいりたいと考えているところです。
それから、オンライン学習についての成果、課題ということでありますけれども、今、各学校でオンライン学習については進めていることになっております。例えば、この会議でも話題になりました、スタディーサプリ等ということを活用しながら、今、
こどもたちが動画等を活用しながら、これまでの学校での学習に向けて課題をやってみたりとか予習、動画を見て授業につなげていく学びを進めてみたり、また、学校の中で出す宿題を、スタディーサプリを使ってみる。例えば、夏休みの宿題、いろいろな宿題がこれまで出ていたんですけれども、今年についてはスタディーサプリに絞ってやってみたという学校の情報もいただいているところです。このような形で活用を図ってきていることになっています。
これからというところになってくるわけですけれども、先ほどの学校の学びと家庭の学びをしっかりとつないでいかなければいけないところでありますので、まだここについては入り口のところであるので、授業そのものについても教師のほうが学びを一体化して進めていくと、そういった授業実施自体の質の改善、こういったものも今後、しっかりと進めていきたいと思っているところです。
以上です。
57 ◯さんのへあや委員 宿泊学習に関してなんですけれども、去年、オリンピック・パラリンピックが開催される予定だった本年度は、そういったことを理由に、一方的に中止という形を取らせていただいたところ、かなり児童、保護者からも大きな、たくさんの御意見をいただいて、次回こういった中止に関して検討する場合は、保護者、児童の意見を必ず取り入れてくださいと強く要望させていただいたところ、今回もこういった状況下の中で、保護者の意見、要望を踏まえて総合的に判断した結果ということで受け止めております。
ただ、保護者に対して行われた
アンケートの取り方に少し問題があったと感じております。実際に、手元に中学校長会、小学校長会がそれぞれ
アンケートを行ったものがあるんですけれども、一部読み上げます。中学校長会のほうは、「現時点では実施は困難な状況であると考えている一方で、可能性を探りたいと考えている学校もあります。こうした各学校の状況を踏まえて、修学旅行の実施について御家庭の意見を伺いたいと存じます」と書いてあるんです。この一方で、小学校長会のほうなんですけれども、「小学校長会として、それぞれの行事の実施は難しいと考えております。ただ、保護者の皆様の御意向を伺うことが重要と考えて、
アンケートを実施します。なお、この
アンケートをもって実施の可否を決定するものではございません」という記載があるんです。御意見を伺うことが重要と書いてある一方で、
アンケートの結果は実施の可否には決定しないと、この
アンケートの取り方に対して疑問に思っている小学校保護者の方が非常に多くいらっしゃいます。
来年度、令和3年度の実施がどうなるかはまだ分かりませんけれども、こういった児童、保護者に対して意見を求める場合は、もちろん期間に余裕を持って行っていただきたいというのはあるんですけれども、こういった結論ありきで
アンケートを実施してしまうと、結局、結果に非常に影響が出てきますので、意見を本当に積極的に取り入れる姿勢、小学校、学校側としても保護者、児童の意見を総合的に判断して実施を検討したいという姿勢を、次回、
アンケートを取る際は、ぜひ積極的に見せていただきたいと強く要望させていただきます。
以上です。
58 ◯にしがき誠委員 私からも、今各委員からお話がありましたけども、修学旅行の代替の件について、2点ほどお伺いしたいと思っていますけども、報告文書の最後に思い出に残る行事を企画し、実施するということで、御配慮いただけるということであろうかと思いますが、行事の実施時期について何かお考えとか制約があれば教えていただきたいと。なぜならば、今、各PTAとかで、PTAの広報紙を出したりとか、あと、恐らく学校は卒業アルバムに向けて、中3並びに義務
教育学校9年生は、今動かれていると思いますけど、なかなか行事がなくて、材料がなくて、いろいろと活動がしたくてもできない状況にあるということであるので、まず1点目、行事の時期について、教えていただきたいと思います。
59
◯指導室長 行事の実施時期ということにつきましては、校長会のほうと様々検討していまして、かなり大きな期間を置いているところではあるんですけれども、秋以降ということで、各校長会とはやり取りをしているところです。
一方で、例えば小学校の6年生、そしてまた、中学校3年生については受験の期間がありますので、例えば、1月から2月の頭、2月にかけての部分の実施は、なかなか当然のことながら難しいと考えておりますので、それより前か、あるいは、受験等で
こどもたちの負担が少なくなったところの時期の実施ということを見通して、校長会とはやり取りをしているところでございます。
60 ◯にしがき誠委員 恐らく各学校での御判断、地域性もあるんだと思いますけども、年内でも一応できるのであれば、どうぞということであると、今確認ができたかと思います。
2点目なんですけども、これは一応行事ということで、言葉尻になっておりますけども、今、これはPTA、地域等の協力をいただきながらということでありますけども、お分かりのとおり、町会・自治会なんかも今は活動が大きく制限されているとともに、これは決めつけてはいけないんですが、町会・自治会で御活躍の方は結構年配の、高齢者の元気なアクティブシニアの方が多いこともあって、
こどもたちと触れ合いたいんだけども、なかなか一緒に活動することに町会・自治会の方々からも、「俺たちは一緒にいいんだろうか」という、恐らく懸念も出てくるんだと思うので、もし行事ということに限定しなくて、例えば、地元の商店街のマスコットキャラクターを使った何かグッズをプレゼントするとか、物とかで御提供できるようなことも選択肢の一つとして、これはなり得るのかどうか。これから秋、冬、春にかけて
新型コロナウイルス感染症の拡大がどうなるか分かりませんけども、今の段階でそこを行事に縛ってしまうのか、その辺りの今の考えをお聞かせいただきたいと思います。
61
◯指導室長 今、御意見いただいたところで、関わり方ということ、直接関わるところは難しいかと思っていらっしゃるところがあり、例えばグッズ等でというお話があったと、今の御質問をお伺いさせていただきました。
様々な関わり方があると思いますので、あるいは、それを行事と合わせてということも、またできるかと思いますので、この辺りのところについては学校とPTA、また、地域と一緒に考えていただいて、そういったものを合わせながらということで、
こどもたちの思い出に、よりしっかりと残るものに持っていくことが一番大切ではないかと思っております。
ですので、こちらのほうで何が駄目だ、何がいいということではなく、そこの部分も含めて
こどもたちを主体に、
こどもたちが一番大切な思い出となるものということを第一に考えていったときに、そこに近づける工夫をぜひ一緒にしていただけたらありがたいと思っているところです。
62
◯赤羽目民雄委員 皆さんからも、るる御意見、要望等出されておりますので、私からは1点確認だけさせてください。
移動教室、修学旅行は
こどもたちにとって、本当に成長にとってかけがえのない大切な行事でありますので、それに代わる思い出に残る行事、これをしっかりと
教育委員会も連携をして、
こどもたちの成長、これからの発達について、しっかりと支えるものになってほしいと要望します。
1点、質問なんですけども、移動教室、修学旅行の費用は、この間、保護者の方が積み立ててきたと思うんですけども、これは他区の例でありますけれども、キャンセル料の半額を保護者負担にするような自治体もあると伺っておりますけれども、本区の場合はどういう対応を取るのか、積立金の取扱いも含めて、その辺だけ1点伺います。
63
◯指導室長 今キャンセル料について、これの負担についてということで御質問いただいたところです。
半額という他区でのお話がありましたが、本区については、キャンセル料について区のほうで負担できるようにということを考えまして、予算等につきまして考えていきたいと進めている最中でございます。
64
◯委員長 以上で本件を終了いたします。
────────────────────────────────────
◎
報告事項6 江東区学校運営協議会規則の制定について
65
◯委員長 次に、
報告事項6「江東区学校運営協議会規則の制定について」を議題といたします。
理事者から、報告を願います。
66 ◯地域
教育課長 資料6を御覧願います。
学校運営協議会制度(コミュニティ・スクール)につきましては、学校と地域住民や児童の保護者など、学校運営に関する基本方針の承認や学校運営をめぐる諸課題を共有し、そのために必要となる支援等について協議をする合議体の機関でありまして、本区におきまして、当該
制度導入を進めるべく、今回、
教育委員会規則として制定をいたしましたので、本日はその御報告となります。
2の根拠法令につきましては、地方
教育行政の組織及び運営に関する法律第47条の5となるものです。
3の制定の経過でございますけれども、昨年11月、
教育委員会事務局内におきまして、
制度導入に向けた検討会を立ち上げまして、順次検討を重ねてまいりました。本年7月には規則案の承認がなされたことを受けまして、その後の第7回
教育委員会定例会におきましての議決をもちまして、制定となったものでございます。
4の主な内容でございますけれども、学校運営に関する基本的な方針の承認、学校運営等に関する意見の申出、あるいは、その評価を行うということで、全体で19の条文から成るものでございます。
5の施行日につきましては、令和2年10月1日としてございます。
6の今後の予定でございますけれども、本年10月に現在モデル校として先行実施をしております八名川小学校、こちらにおきまして本格導入とする予定としてございます。令和3年度以降につきましては、対象校を検討の上、環境や諸条件等が整ったところから、順次導入を進めていくこととしてございます。
2ページ以降につきましては、全文を載せてございますので、後ほど御覧いただければと存じます。
説明は以上です。
67
◯委員長 本件について、何かお聞きになりたい点はございますか。
68 ◯佐竹としこ委員 この件については、本委員会で初めての報告になると思います。
条文の根拠法令を見ますと、努めなければならないとなっております。ですから、努力義務になると思うんですが、それを元年の11月に導入委員会を設定して、導入委員会を設定するということは、それを進めていくという前提でされたと思うんですが、組織とは、何となく1つ学校を取り巻く組織が増えるとなると複雑になってしまうのではないかと、私なんかは懸念しているんです。
条文を見ますと、職員の選任とか任用に対しても意見を述べることができるとか、その内容を見ますと様々、心配なこともあるんですけれども、これまで検討を重ねてきた経緯、また、内容、そしてまた、
教育委員会で議決されたわけですけれども、どんな意見が出たのか、また、他区の状況はどうなのかということを、まとめてお伺いしたいと思います。
69 ◯地域
教育課長 検討の状況と背景も併せて御説明させていただきますけれども、基本的に法改正の経緯でございますけれども、まず、平成16年、こちらで改正がありまして、学校運営協議会制度が制度化されたということです。平成27年の12月には中教審の答申において、全ての公立校が設置を目指すとされたものです。29年の3月につきましては、法改正で設置が努力義務化、佐竹委員御指摘のとおりとなってございます。
こちらにつきましては、基本的にコミュニティ・スクールに備えなければいけない3機能、こちらは、まず1つ目が、学校長が作成する学校運営の基本方針を承認すること。2つ目につきましては、学校運営について
教育委員会及び学校長に意見を述べることができること。3点目、教職員の任用に関して、
教育委員会規則で定める事項について
教育委員会に意見を述べることができること。今、佐竹委員御指摘のありました職員の任用の関係もございますけれども、ここら辺は検討の中でもかなり議論がされたところです。ですので、意見の申出につきましては、条文にもありますけれども、設置の趣旨を踏まえた学校運営に関する事項のほか、教職員の採用及び任用につきましては、当該学校の運営の改善に資する建設的な意見を述べることができると整理をしました。
ですので、教職員の転任、要はこの先生をほかの学校に動かしてほしいであるとか、ある個人を特定しての意見といったものは除くと整理をされたところでございます。ですので、こちらにつきましては、佐竹委員御指摘のとおり、区内の中におきましても各学校が置かれている立場というのは非常に千差万別という理解はこちらもしてございますので、実際問題として、環境とか学校を取り巻く地域の状況であるとか、そこら辺をしっかり見極めた上で導入していくと。導入に当たりましては、拙速に進めることなくという理解は
教育委員会も持ってございますので、各学校長、地域、それぞれの意見を聞いた上で設置をすると、こちらのほうも条文に書いてございますので、決して年度目標みたいな形で、何年度までに何校導入するという数値目標は定めてございません。
ですので、今回、規則を制定したわけでございますけれども、こちらにつきましては、ある程度年数はかかるのかという覚悟は、
教育委員会としてございます。ただし、日本全体の流れの中で制度を進めるという状況にもございますので、まずは規則を制定して器を定めるところが必要なのかという動きの中で、今回制定に至ったと理解をしてございます。
他区の状況でございます。令和元年度につきましては、9区10市1町1村で設置をしています。こちらにつきましては、東京都下のコミュニティ・スクールの設置状況ということで、今年の3月26日の都
教育長の報道発表資料からの数値でございます。
全学校数に占める割合としましては22.7%となってございまして、それを受けまして、令和2年度で設置を予定するという数値につきましては、10区12市1町2村で設置予定としてございまして、ここには本区は入ってございませんので、本区を入れますと、区部は11区となります。学校数に占める割合につきましては、29.5%まで上がるということになってございます。
設置状況につきましては、以上です。
70 ◯佐竹としこ委員 今の状況ですと、まず、枠組みをつくってということだと思うんですが、拙速に進めないということです。それぞれの地域、一律にはできないと思いますので、よく学校の状況を捉えていただいて、本当に拙速に進めないで、本当に学校のためになるのか、生徒のためになるのかということをきちんと、そうじゃないと、制度ができて、それを拙速に進めることがかえって負担になったりする可能性もありますので、そこのところはしっかりと検討しながら進めていただきたいと思います。
八名川小学校が先行導入されるわけなんですけれども、八名川小学校の事例とかもきちんとまとめていただくとか、それぞれ公開したりとか、そのようにしながら、よい点はよい点で、ただ、地域性もあると思いますので、それが全て全地域に反映できるものではないかもしれませんので、そこのところもしっかりと考えていただきながら、導入に当たっては丁寧に、丁寧にということでお願いしたいと思います。
これは要望いたします。
71
◯委員長 以上で本件を終了いたします。
────────────────────────────────────
◎閉会の宣告
72
◯委員長 本日予定されておりました案件は、全て終了いたしました。
これをもちまして、本日の委員会を閉会いたします。御苦労さまでございました。
午前11時17分 閉会
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