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  1. 江東区議会 2017-03-10
    2017-03-10 平成29年文教委員会 本文


    取得元: 江東区議会公式サイト
    最終取得日: 2021-10-04
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1              午前10時00分 開会     ◎開会の宣告 ◯委員長  おはようございます。  ただいまから、文教委員会を開会いたします。  ────────────────────────────────────     ◎報告事項15 大島六丁目学童クラブ・北砂七丁目学童クラブの廃止につい            て 2 ◯委員長  それでは、早速ですが、委員会審査に入ります。  ここでお諮りいたします。  これから審査いたします議題1につきましては、報告事項15と密接な関係があることから、ここで審査順序を変更し、まず報告事項15の報告を聴取し、その後に議案審査に入りたいと存じますが、御異議ございませんか。            (「異議なし」と呼ぶ者あり) 3 ◯委員長  御異議ございませんので、報告事項15「大島六丁目学童クラブ・北砂七丁目学童クラブの廃止について」を議題といたします。  理事者から、報告を願います。 4 ◯放課後支援課長  それでは、報告事項15、大島六丁目学童クラブ・北砂七丁目学童クラブの廃止について御報告いたします。  お手数ですが、資料18、大島六丁目学童クラブ・北砂七丁目学童クラブの廃止についてをごらん願います。  大島六丁目学童クラブにおきましては、入会児童の全員が在籍します第二亀戸小学校で江東きっずクラブが開設されたことにより、平成28年度より運営を休止しておりました。北砂七丁目学童クラブにおきましては、近隣の小学校内に江東きっずクラブを開設したことにより児童数が減少したため、平成23年度より運営を休止しておりました。  この2施設に関しましては、近隣の江東きっずクラブや他の学童クラブでサービスが提供できることにより再開が見込まれないため、廃止といたします。  なお、跡地利用につきましては、大島六丁目学童クラブは隣にございますひよっこ保育室事務スペース等として、北砂七丁目学童クラブ地域包括支援センターとしての利用が予定されております。  私からは以上です。 5 ◯委員長  本件に関する不明な点の質疑につきましては、この後の議案審査の際、あわせてお願いいたしたいと思います。
     以上で本件を終了いたします。  ────────────────────────────────────     ◎議題1 議案第23号 江東区学童クラブ条例の一部を改正する条例 6 ◯委員長  次に、議題1「議案第23号 江東区学童クラブ条例の一部を改正する条例」を議題といたします。  理事者から、説明を願います。 7 ◯放課後支援課長  それでは、議題1、議案第23号、江東区学童クラブ条例の一部を改正する条例について御説明させていただきます。  お手数ですが、資料1をごらん願います。  資料1は、江東区学童クラブ条例新旧対照表でございます。本条例は、学童クラブについての実施を規定しておりますが、さきに説明させていただきましたとおり、休止中であり、今後も再開の見込みのない大島六丁目学童クラブと北砂七丁目学童クラブを別表から削除するものでございます。  説明は以上です。 8 ◯委員長  本案について、報告事項15とあわせて質疑を願います。 9 ◯福馬恵美子委員  議案に対して云々ということはありません。北砂七丁目学童クラブの件ですが、平成23年から平成28年度まで休止となって、なぜこのように長く時間がかかって今に至ったのか、その経過をお示しください。 10 ◯放課後支援課長  北砂七丁目学童クラブにつきましては、入会児童の減少により運営の必要がなくなったということで休止をしました。  その後の施設利用について明確な方針がなかなか立たなかったと聞いております。そして現在に至りまして、昨年12月の企画総務委員会及び医療・介護保険制度特別委員会で報告されたとおり決定されたということで、今回の廃止に至りました。  私からは以上です。 11 ◯福馬恵美子委員  経過は、そこに住んでいた一人として私も十分知っています。ただ、なぜこのように江東区の財産である跡地の利用計画がたつまで時間がかかったのかという質問に対して、何とかと聞いておりますと、今、答弁がありましたけれども、放課後支援課として、この跡地をどうしたいという明確なものがあって、それを庁内で検討したのかどうかということが必要ではないかと思って質問しました。  学童クラブに関しては、放課後支援課が今まで報告をしてきたと思うのですけれども、こういう跡地利用に対する流れ、跡地をどうするのか、これをもう少しスピーディーに決定すべきだと思いますが、その点はどのように担当課として考えてらっしゃいますか。 12 ◯放課後支援課長  放課後支援課といたしましては、まず学童クラブの休止となったこの当時はまだ江東きっずクラブの導入が始まった当初であり、休止のまま再開の見通しについても見きわめる必要があったということがあります。また、学童クラブの休止後に関しましては、放課後支援課としては、その当時、新たな利用方法は特に予定していなかったということで、企画課等とも相談しておりました。  私からは以上です。 13 ◯福馬恵美子委員  休止になったときは1年生がいなくて4名だったのです。第六砂町小学校に江東きっずクラブが開設された。その結果、こういうことになった。  やはり、物事を決めるには、よく区長がスピードとおっしゃいますけれども、スピード感が全く感じられなかった。やはり区有財産ですから、相手があることですけれども、これからはそういうあいたところ、あるいは見込めなくなったところに関して、周辺の学校に江東きっずクラブをつくるということはもうわかっていたわけですから、もう少し、今後こういうところが出た場合は、スピード感をもって自分たちがどうするのか、何をしたいのかをまず出す。それがないならば、江東区全体として考えるべきだと思います。  そういうスタンスを持って、これから事に当たっていただくことを強く要望して終わります。 14 ◯きくち幸江委員  今、意見があったので、私も言おうかと思ったのです。  大島六丁目学童クラブの場合は、この表で見ると、平成26年度が34名、平成27年が36名ということで、もう平成28年は休止ということにしたので、申請がなかったということですけれども、これは北砂七丁目学童クラブの経過とはかなり状況は違うのではないかと思うのです。このごろの教育委員会の考え方を聞いていると、江東きっずクラブを開設したので、もう学童クラブの役割が終わったというような言われ方をされているのですけれども、江東区の場合、江東きっずクラブでもAとBをきっちりと役割分担して、学童クラブ機能をかなり残したということで、一定の評価もしております。学童クラブがそちらに移行するということでは問題なく進んでいると思うのですが、大きな流れで23区などほかのところを見ると、放課後支援事業に一元化したところは、これではだめだということで学童クラブを再開せざるを得ないというところもかなり出てきています。  放課後支援事業のあり方をこれから検討するというように言っていますけれども、一般的にこどもたちが遊ぶ放課後支援事業学童クラブの機能というのは全く違うと私は思っています。今回、大島六丁目学童クラブは、私立学童クラブがありますので、受け皿としては確保されているということで、この廃止については賛成しますけれども、ただ単に江東きっずクラブが始まったから学童クラブをなくしてもいい、またその場所も早急に整理しろというようには私は考えていないので、学童クラブの機能を大事にする形で検討してほしいということを要望します。 15 ◯委員長  本案について、区長提案のとおり可決することに御異議ありませんか。            (「異議なし」と呼ぶ者あり) 16 ◯委員長  御異議ありませんので、本案は区長提案のとおり可決することに決しました。  なお、その旨を議長宛て報告いたします。  ────────────────────────────────────     ◎報告事項1 江東区立(仮称)第二有明小・中学校の開校に向けた考え方            (最終案)について 17 ◯委員長  ここでお諮りいたします。  これから審査いたします議題2につきましては、報告事項1と密接な関係があることから、ここで審査順序を変更し、まず報告事項1の報告を聴取し、その後に議案審査に入りたいと存じますが、御異議ございませんか。            (「異議なし」と呼ぶ者あり) 18 ◯委員長  御異議ございませんので、報告事項1「江東区立(仮称)第二有明小・中学校の開校に向けた考え方(最終案)について」を議題といたします。  理事者から、報告を願います。 19 ◯庶務課長  それでは、私から御説明をいたします。  資料4-1をごらんください。  江東区立(仮称)第二有明小・中学校開校に向けた考え方(最終案)の概要版でございます。こちらは、昨年第4回区議会定例会の文教委員会の後、1カ所の修正をいたしました。下のほうの今後の方向性という枠のところですけれども、以前は「先行実施校取り組み成果を受けて全区展開に向けた取り組みを検討する」という表現になっておりましたが、この全区展開という言葉が全部を義務教育学校化するというような誤解を招くかもしれないということで、そこにありますように「先行実施校の成果を全区に広げ、9年間の学びの充実を図る。すべての小・中学校の一貫校化を目指すのではなく、地域や学校の特性を活かしながら全校の魅力化を推進する」という表現に改めました。  続きまして、資料4-2でございますが、こちらは本文ですけれども、こちらも先ほどと同じ趣旨で、4カ所の修正を行いました。  まず、3ページの下のほうの2の(2)小中一貫教育の成果の展開というところですけれども、ここも「全区に展開し」というような表現がありましたので、それをとって、「小中一貫教育の成果を全区に広げ、9年間の学びの充実を図る。なお、すべての小・中学校の一貫校化を目指すのではなく、地域や学校の特性を活かしながら全校の魅力化を推進する」という表現にしております。  次に、3ページ、(4)連携教育の成果をつなぎ小中一貫教育へという項目の「小中一貫教育の導入を検討する」という言葉で終わっておりますが、その後に「導入の成果については全区に展開することとし」というような文章がありましたけれども、そこは削除をいたしました。  それから4ページの第2章1(1)先行実施校による取組のところで、最初に、やはり「全区展開に向けて」というような表現がありましたので、そこをとっております。  (2)今後に向けてのところにも「全区展開に向けて」という表現がありましたので、「先行実施校の取組を受けて成果を全区に広げていく。その際、すべての小・中学校の一貫校化を目指すのではなく」というような表現とし、「各小・中学校の魅力化につなげていく」という部分の4カ所を修正しております。  それから6ページですけれども、5ページから続いている学校の運営体制の中で、(4)として研究・研修の推進体制という項目を追加しました。これは、外部有識者の入った検討委員会で、先生方の研究への支援、推進という視点も必要という御意見を受けたものでございます。  それから、同じく6ページの(6)学校名称の決定方法ですけれども、これまでは方法だけを述べておりましたが、最終的に、「教育委員会で『江東区立有明西学園』とする案に決定した」という記述に改めてございます。  説明は以上です。 20 ◯委員長  本件に対する不明な点の質疑につきましては、この後の議案審査の際、あわせてお願いいたします。  以上で本件を終了いたします。  ────────────────────────────────────     ◎議題2 議案第24号 江東区立学校設置条例の一部を改正する条例 21 ◯委員長  次に、議題2「議案第24号 江東区立学校設置条例の一部を改正する条例」を議題といたします。  理事者から、説明を願います。 22 ◯庶務課長  それでは、議案の御説明をいたします。  資料2の新旧対照表をごらんください。まず、1ページですが、こちらは学校設置条例義務教育学校を加えて、名称を江東区立有明西学園とすること、そして学校の位置を定めるものでございます。  2ページ以降は、関連する規定整備について定めております。いずれも、義務教育学校を加えるものでございます。  2ページ、江東区学校施設使用条例ですけれども、具体的には豊洲西小学校地域開放部分のプールについてですが、「小学校第3学年以下の者にあっては」というところが「小学校(義務教育学校の前期課程を含む。)の第3学年以下」という表現としています。  それから3ページ、こちらは江東区児童・高齢者総合施設条例ですが、グランチャ東雲でございますけれども、こちらの利用者の範囲を同じような表現に改めております。  それから4ページ、江東区学校施設改築等基金条例ですけれども、こちらも「小学校及び中学校」という表現のところを「小学校、中学校及び義務教育学校」という表現にしております。  そして最後、5ページですが、江東区立小中学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師公務災害補償に関する条例については、条例名が「江東区立小中学校の」というところを「江東区立学校」に改め、それから第1条の中の「江東区立小中学校」のところを「江東区立小学校、中学校及び義務教育学校」という表現に改めるものでございます。  私からの説明は以上です。よろしく御審議の上、御可決いただきますようお願いいたします。 23 ◯委員長  本案について、報告事項1とあわせて質疑を願います。 24 ◯きくち幸江委員  小中一貫校については、これまでも賛成できないという意見を述べてきました。  改めて、議案ですので言いますけれども、まず1つには、これまで長年6・3制のもとで培われてきた教育活動のどこが問題で、何をどう解決していくのかということについての問題設定が明確ではないし、これまで実際9年制で行われている中での実践経験を見ても、職員間の意思疎通だとか9年を見通しての教育活動が十分にできているとは言えない中身があります。それからまた、新たな教育課程を行う中での煩雑さ、行事日程や教科のプログラム、学校の施設利用などについても、かなり教員の側に煩雑な取り組みが求められるということから見ても、今ある学校の現状に余計な負担をかけるものになるというのが1点です。  それから、本区の検討の中では、有明小・中学校の連携教育の成果、それから中一ギャップへの対応ということが言われていますけれども、実際、有明小学校から有明中学校に進学するのは50%台ということで大変少ない中での話であるということ、それから中一ギャップというのも、その壁をなくしてしまうことが、その後のこどもたちにとってよいことだとは思わなくて、むしろそういう問題があるのであれば、どの学校においても中一ギャップをなくすためにはどういう形をとったらいいのかという教育的検討こそが必要だと思います。  それから3点目に、この第二有明小・中学校については、建物そのものも特別な予算をかけて特別な学校として設置されているという問題です。この中身を見ますと、教員についても区で特別な配置をして、中身も部活動だとか英語教育だとかをしていくという、このこと自体が、教員にも大変な負担になると思いますし、それからそこに行くこどもたちにとっても特別な学校に自分たちは来ているといういわれのない優越感を生むような中身になってくるのではないかと思います。これは、教育的にはマイナスだと私は思います。  それから最後に、全国的には、この義務教育学校が学校の統廃合に使われているという問題です。さきの予算審査特別委員会でも、本区でも義務教育学校を城東地域にもつくって、あいた跡地をほかの目的に使われるのではないかという議論がありましたけれども、結局、そういう方向で使われかねないという意味でも、地域の状況を見てという表現が入りましたが、全区的に広げていくという方向性から見ても、これには反対をします。  以上です。 25 ◯星野博委員  1つ、新しい形の学校が江東区内にできるということであります。このスタイルを全ての区内の学校に当てはめるかどうかというのは、今お話にありましたけれども、今後、いろいろな問題点も出てくると思いますが、そのようなものを検討しながらやっていくということであると私は思うのです。  本来、江東区内に特色のある学校をつくろうという話があるのです。そのような中で、本当に特色のある小中一貫校という形ができたということは、それはそれで私はいいことだと思っています。  これからこれを実施していく中で、試行錯誤もあるかと思いますし、さまざまな問題点も出てくると思いますが、それをしっかり見きわめて、江東区でそれを全体的にどういう方向へ持っていくのかというのは、この文教委員会でも議論をしなくてはいけない課題だとは思っています。  とりあえず、今後目指すものはこれだということではないわけですから、私は、全体の江東区の教育状況から見れば、非常に特色のある学校が1つできたということであり、そのこと自体は好ましいと思っておりますので、この件に関しては賛成をいたします。 26 ◯見山伸路委員  私も、この時代に合ったというか、新しいものにチャレンジしていくということは、教育における部分でも大切だと思いますし、この中一ギャップの問題やさまざまな問題に、有明小・中学校で検証しながら成果が出てきたということなので、私も本案に関しては賛成をさせていただきます。  それで、1点少し違った角度というか、ここに載っていることなのでお聞きしたいのですが、3ページの2(1)更なる連携教育の推進というところで、保幼の連携も、小1プロブレムの解消など小学校段階への円滑な接続につながる重要なものであるため、引き続き実施していくということですけれども、今、幼児教育の重要性というのがいろいろなところで取り上げられていて、むしろ小中学校の教育よりも幼児段階における脳の発達が今後の大人になったときの人生に相当影響するということが、ノーベル賞をとった学者さんなどの研究論文にもあるのです。そういう中で、実際保幼との連携ということに対して、本区はどのような方向性を持っているのかというのを、1点確認したいと思います。 27 ◯指導室長  保幼との連携ということですが、まさにここのところは、今、区内全てでやっています保幼小中連携で進めてきているわけでございますけれども、小一プロブレムの解消というのは、ここに書いてあるところであります。これにつきましては、既に小1支援員の配置でかなり解消できている部分はございます。  ただ、見山委員御指摘のように、教育内容という部分、それから保育の内容という部分についても重要だとは考えているところでございます。  現在、小学校、中学校でこうとう学びスタンダードというものをやってございますが、幼児教育においてこうとう学びスタンダードの先取りではなくこうとう学びスタンダードにつながる部分でのこどもたちの関心、意欲、態度をしっかり育てていこうということです。そのようなものをしっかり育てようというところで、幼児教育においてさまざまな経験をしっかりとさせていくという部分についてはやっているところであります。  見山委員御指摘のような知的な部分の細かいところというのはまだないのですけれども、例えば算数スタンダードにつながるというところでは、幼児段階でも数の概念を育てていくという部分は、今、大事にしているところであります。例えば、積み木を体験していくということでは、同じ形のものを重ねていくということが非常に大事です。それから、こどもたちがドッヂボールのようなゲームをするというときに、こどもたち同士を並ばせて数を1対1対応させていくというような経験とか、そのようなものは、実は幼児教育でも非常に大事にしているところがございますので、そのようなところをしっかりと、今進めております保幼小中連携を進めていく中でさらに高めていきたいと考えています。  以上です。 28 ◯見山伸路委員  区立幼稚園の定員がなかなか厳しいといったことが言われている中で、公教育で質の高い保幼の連携教育を進めていくというのは、これからの教育におけるトレンドの一つになっていくと思いますので、ぜひよく研究していただいて、より充実した保幼の連携教育をつくり上げていっていただきたいと、これは要望にさせていただきます。 29 ◯福馬恵美子委員  今回、議案と報告事項を一体で質問させていただきます。  最初に、今、星野委員からもありましたが、多様なニーズ、あるいはいろいろな特色のある学校づくりということを受けて、江東区は義務教育学校を設置しようとしておりますけれども、今回の予算審査特別委員会を聞いておりましても、予算のプレス発表があって、文教委員会で報告はあっても議論のなかったことが先行されている。そのことに非常に違和感を覚えました。  それに対して、区教育委員会として、今回のこういう提案をどのように受けとめてらっしゃるのか、まずお聞かせください。 30 ◯庶務課長  予算のプレス発表で先に出たということに対してでしょうか。 31 ◯福馬恵美子委員  そういう答えをしなければならないというのが現状であって、しっかり文教委員会で議論をして、一貫校にするのだと、区教育委員会と区議会で一緒になってやるという議論がされていない、設置ありきの議論が1年間続いた中で、あのような結論を導き出そうとしているということに、私はかなり怒りを感じているのです。その辺は、区教育委員会として、これまでの文教委員会とのやりとりをどのように感じてらっしゃるのか、まずそこを聞かせてください。 32 ◯庶務課長  今年度、最初に出させていただいたのは第2回区議会定例会だったかと思うのですけれども、そこから夏の臨時の文教委員会、それから第3回区議会定例会の文教委員会でも何度も御議論いただいていると認識しております。  第4回区議会定例会のときに、これでほぼ最終案としたいということで御説明をしたときに、特に質疑がなかったということもありまして、私たちとしては、一応御了承いただいたというように考えたところです。  以上です。 33 ◯福馬恵美子委員  言った、言わないを言っても仕方のないことですけれども、それでは、なぜ最終案に、全ての小中学校の一貫校化を目指すのではなく云々という文言が入ったのか。第2回区議会定例会から第4回区議会定例会までで、徐々に一貫校、連携校、全ての学校にというような議論のもとに進んでいたものが、ここに来て、とりあえず第二有明小・中学校でやって、それから様子を見て他の学校へという形で、少しトーンダウンしたと私自身は感じたわけです。  これはどういう議論がされたのか。委員長は、この議論をスムーズに進める役割がありますので、私は委員長に納得していますかと詰め寄ったのですけれども、文教委員会に対する報告のあり方、あるいは議論のあり方というのは反省してもらいたい。私は、この議案に対して反対するものではない立場ですが、こうあるべきだ、このようなことがあってこうしましたと予算審査特別委員会で答弁されましたけれども、全てを納得しているものではないのです。  しかしながら、時代の流れもあるし、新たな取り組みもすることによって、江東区の教育のレベルアップにつながるのならという観点で賛成をしておりますので、ぜひその辺は、今後のあり方を考えていただきたい。これはまだ開校に向けてあと1年あるわけです。いろいろ課題が出されております。それをどのように検討するのか。そして、その教育委員会での検討と、文教委員会はどのように関わっていけばいいのか、その辺をどのように進められるのか。  そして、今、指導室長が保幼の連携についても話されましたが、私は、学校長や保育園といろいろ相談をさせていただいていますが、教育委員会の指導室長が目指しているものと現場との乖離というのを感じています。その辺は、どのようにチェックをして次につなげているのか。行ったり来たりというけれども、あなたたちがそれをしっかりと認識していなければいけませんし、文教委員会としての発言もしなければいけないと私は思っておりますので、ここで強く教育委員会に対して質問します。  以上、2点です。 34 ◯庶務課長  今後の準備についてですけれども、既に事務局内に開校に向けた調整会議を立ち上げまして、事務的なものも含めてですけれども、課題を抽出して検討を始めております。  一番重要になる教育カリキュラムのところについては指導室が中心になってプロジェクトチームのような形で検討をすることになっております。  その課程で、途中経過は御報告させていただきたいと思っております。  それから、先ほど福馬委員がおっしゃいました、全ての小中学校の一貫校化を目指すのではなくというところは、第4回区議会定例会のときに絵を使った資料をお出しして、全ての小中学校の一貫校化を目指すのではなくて、それぞれの地域のあり方を探りながら全校の魅力化に努めていくという御説明をさせていただいております。  ただ、全区展開という言葉でもそれは表現できると考えていたのですけれども、何も説明なく全区展開というと、やはり全ての小中学校を一貫校化するのかと受けとられかねないと思いまして、より適切な表現に改めたところです。  私からは以上です。 35 ◯指導室長  今、福馬委員のほうから御指摘がありましたことについては、しっかり重く受けとめながら進めてまいりたいと思っています。
     これまでも、教育委員会としましては、トップダウンではなくボトムアップを大事にしながら、また連携を大事にしながら進めてきたところでありますが、そのような御指摘を受けましたので、しっかりと受けとめながら前に進んでまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。  以上です。 36 ◯委員長  本件については、委員会として、先ほど庶務課長からお話があったように、かなりの議論がされました。頭初、私たちが伺ってからいろいろな意見のもとで、このように少しずつ文面が変わったり理解できるような文言になったりしたわけですけれども、やはり私もプレス発表がされたときには驚きました。  そのときには、文教委員会の中身をしっかりとわかった上でプレス発表をしたのかどうかということを伺いました。ですけれども、そこはいろいろな事情があってそのようになったのでしょうから、それは了としましたが、私たちはこれで最後になるかもしれませんので、ここでの審議はきちんと区長部局のほうにも伝えていただいて、どういう状況かということを理解して、これからのプレス発表などいろいろなところに反映していただくことを、委員長のほうからも要望したいと思います。  本案について、区長提案のとおり可決することに賛成の委員は挙手を願います。                (賛成者挙手) 37 ◯委員長  賛成多数であります。  よって、本案は区長提案のとおり可決することに決しました。  なお、その旨を議長宛て報告いたします。  ────────────────────────────────────     ◎議題3 議案第25号 江東区立幼稚園教育職員の勤務時間、休日、休暇等                に関する条例の一部を改正する条例 38 ◯委員長  次に、議題3「議案第25号 江東区立幼稚園教育職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例」を議題といたします。  理事者から、説明を願います。 39 ◯指導室長  それでは、議案第25号、江東区立幼稚園教育職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例について御説明をいたします。  今回の改正は、育児休業、介護休業等、育児または家族介護を行う労働者の福祉に関する法律の改正に伴う一部の改正となります。  恐れ入ります、資料3、新旧対照表をごらんください。第11条は、育児または介護を行う職員の深夜勤務の制限についてであります。  第1項については、育児休業、介護休業等、育児または家族介護を行う労働者の福祉に関する法律第2条第1項において、この範囲が拡大されたことに伴い、育児を行う職員の深夜勤務の制限にかかるこの範囲を拡大いたします。  第2項については、介護を行う職員の深夜勤務の制限における要介護者の範囲を、配偶者または二親等以内の親族から、第18条に規定されていた配偶者、父母、子、配偶者の父母、その他教育委員会規則で定めるものへ改めます。  現在介護を行う職員の深夜勤務の制限における要介護者の範囲と、介護休暇における要介護者の範囲が異なる状況となっているため、要介護者の範囲を統一するための整備であります。  また、条例第11条第1項の改正に伴い文言整理を行います。  1枚おめくりいただいて2ページ目になりますけれども、第11条の2は、3歳に満たない子の育児または要介護者の介護を行う職員の超過勤務の制限についてであります。  第2項においては、育児休業、介護休業等、育児または家族介護を行う労働者の福祉に関する法律第61条第20項において、準用する同条第19項の規定整備に伴い、今まで対象とされていなかった要介護者の介護を行う職員の超過勤務の制限の規定を追加いたしました。  第18条の2は、介護時間についてであります。職員が要介護者の介護をするため勤務しないことが相当であると認められる場合における休暇として、1日の勤務時間の一部について勤務しないこととする介護時間を新設いたします。介護時間に関し、その期間、その他の必要な事項は、特別区人事委員会の承認を得て教育委員会規則で定めますが、具体的には連続する3年の範囲内において正規の勤務時間の始め、または終わりに、1日につき2時間を超えない範囲で30分を単位として取得することが可能となります。  この条例は、附則第1項において交付の日を施行日と定めております。  説明は以上でございます。よろしく御審議のほどお願いいたします。 40 ◯委員長  本案について質疑を願います。 41 ◯きくち幸江委員  条例には賛成ですけれども、せっかくなので、この際伺っておきたいのですが、この条例の対象となる職員は何人いて、育児とか介護の休暇を取られる方というのは、この間、どのぐらいいらっしゃるのでしょうか。  そして、育児時間や介護時間で時間短縮とかになると、休んでいるときの体制についてですが、そのことに対する職員の補充とかはあるのでしょうか。 42 ◯指導室長  幼稚園の職員は、現在、106名でございます。これに伴い、介護等を申請する者につきましては、現在のところ、対象として出てきている者はございません。  また、今後の対応ということでございますが、今のところ、人的なことについての対応を要しているところはありません。  以上です。 43 ◯きくち幸江委員  幼稚園の場合、少ない人数でやられているということと、障害児なども入ってきて、人員的にはかなり大変だという話も聞いているので、職場の運営体制に支障がないように、また休暇等を取る人が取りやすいようにするには、取ったときの人員体制の整備も必要だと思うので、実態に即して、ぜひその辺は対応していただきたいと思います。要望します。  条例には賛成です。 44 ◯委員長  ほかにありませんか。             (「なし」と呼ぶ者あり) 45 ◯委員長  本案について、区長提案のとおり可決することに御異議ありませんか。            (「異議なし」と呼ぶ者あり) 46 ◯委員長  御異議ありませんので、本案は区長提案のとおり可決することに決しました。  なお、その旨を議長宛て報告いたします。  ────────────────────────────────────     ◎報告事項19 江東区立図書館あり方検討について     ◎報告事項21 江東図書館月曜開館の試行実施について 47 ◯委員長  ここでお諮りいたします。  これから審査いたします図書館に関する陳情につきましては、報告事項19及び21との関連が深いことから、ここで審査順序を変更し、まず報告事項19及び21の報告を一括して聴取し、その後に陳情審査に入りたいと存じますが、御異議ございませんか。            (「異議なし」と呼ぶ者あり) 48 ◯委員長  御異議ございませんので、報告事項19「江東区立図書館あり方検討について」及び報告事項21「江東図書館月曜開館の試行実施について」の2件を一括議題といたします。  理事者から、報告を願います。 49 ◯江東図書館長  それでは、私から、報告事項19、江東区立図書館あり方検討について、報告事項21、江東図書館月曜開館の試行実施についての順で御報告をさせていただきます。  一括での御説明となるため、少々お時間をいただきたいと思いますので、御了承いただけたらと思います。  まず、報告事項19、江東区立図書館あり方検討についてです。こちらは、図書館の管理運営ですとか月曜開館など、本区の図書館のあり方を検討するため、教育委員会事務局内に、江東区立図書館あり方検討委員会を設置し、図書館サービスの向上や今後の方向性に関して検討を進めてまいりました。  このたび、検討内容がまとまったことから、御報告させていただくものでございます。  資料としては、資料22-1、22-2、22-3、別紙のものとなります。  お手数ですけれども、資料22-1をごらんください。こちらの資料を使いまして御説明をさせていただきたいと思います。  まず、資料の左上に、図書館運営における問題点として3点挙げさせていただいております。1点目の問題点は、未利用者への利用促進です。こちらは、平成27年度に実施しました区政世論調査で、図書館を年2回以下しか利用していない区民が65.7%と全体の3分の2を占めており、その約半数は、図書館は本の閲覧、貸し出しだけだと認識しているという結果となってございます。そうしたことから、多様な図書館サービスの提供や周知が必要と考えているところでございます。  2点目の問題点は、満足度の向上です。こちらについては、今回、図書館のあり方を検討するに当たり、利用者ニーズの把握が必要であるということから、昨年10月に、全館で利用者アンケートを実施しました。その結果として、図書資料、レファレンス、ホームページなどの満足度が低く、また利用者からは、図書や雑誌、CD、DVDの充実、開館時間や開館日数の拡充など、多くの要望をいただいたというところでございます。そうしたことから、利用者のニーズを踏まえたサービス展開が必要だと考えているところでございます。  なお、アンケート結果の詳細につきましては、別紙の江東区立図書館利用者アンケート結果を後ほど御確認いただければと思っております。  3点目の問題点としては、取り巻く環境への対応です。これは、従来からの図書の貸し出しや閲覧に加え、国は図書館の役割として、地域の課題解決支援や調べものを支援するレファレンスの充実など、役立つ図書館となることを求めているところでございます。また、本区では、こどもへの読書支援とともに、増加している高齢者、外国人、多文化への対応が必要という形になってございます。  そうしたことから、環境の変化に応じたサービス提供が必要と考えております。  さらに、本区の現在の特徴としては、こどもや高齢者を中心に利用者が増えているということ、地域の特性を踏まえたサービス展開や地域との連携が希薄であること、図書の貸し出し中心の図書館運営で講座等の生涯学習支援が弱い点などが挙げられます。  また、来館頻度の少ない区民に向けたサービス提供など、図書館の効果的な活用を図るには、新たな視点が必要になっていると考えております。  そこで、新たな視点として3点が挙げられます。  まず1点目は、各館の特性や環境に応じたサービス内容の特色化です。例えば近くに多数の企業があります東陽図書館でビジネス支援サービスの実施を強化するなど、従来からのサービスに加え、地域性を踏まえたサービス提供を強化していく必要があるというところでございます。  2点目は、幅広い利用者への読書環境を支援することです。これは、館内展示ですとか情報提供コーナーの設置など、多様な読書環境の整備や図書館未利用者に対して新たにアプローチをしていく必要があるということです。  3点目は、障害学習の支援や地域との連携強化です。これは、図書館周辺にある地域資源との連携、医療・健康やビジネスといった課題解決型サービスを提供していく必要があります。  そうした点を踏まえ、本区が目指す図書館像を、区民の読書活動や学びを支援し、地域の情報拠点としての図書館と位置づけ、実現を目指していくものです。そのためには、利用しやすい図書館、生涯学習を支援する図書館、地域に根ざした図書館に向けた取り組みが必要でありますが、さまざまな課題解決が必要となっております。  資料右上の江東区が目指す図書館像に向けた課題と解決手段をごらんください。  まず1点目の利用者サービスの充実ですけれども、利用者ニーズに沿った特色あるサービスの実施といった課題に対して、学習機会を提供するなど、多様なサービスの実施が必要であり、またレファレンス機能の充実といった課題に対しては、利用者の課題解決支援や読書相談の実施などが必要となってきています。  2点目の職員体制の強化ですけれども、職員スキルの維持向上といった課題に対しては、新たなノウハウとの相互連携による新しい知識等の習得が必要であり、図書館機能の強化といった課題に対しては、多様な人材を活用して知識や業務スキルの確保が必要となっております。  3点目の効果的な施設運営ですが、地域資源との連携といった課題に対して、コーディネート力などを持つ人材を活用して交流を促進する必要があり、利用時間の拡充といった課題に対しては、コストを抑えつつ人員確保が必要となっております。  そうしたことから、現行の運営体制では課題解決は難しく、図書館の管理運営方法の見直しが必要であると考えております。  今回のあり方検討委員会では、具体的な管理運営の見直しとして、現行の窓口業務委託と、他自治体で導入されている指定管理者制度との比較やメリット・デメリットなどの分析を行ったところです。  その結果、職員の経験や知識を継承しつつ、新たなニーズや取り巻く環境に対応するには新たなノウハウが必要であり、地域館に指定管理者制度を導入すべきと整理しております。  なお、図書館全体の施策管理や方向性など基幹的な機能を担う江東図書館、郷土資料の収集やボランティア育成、支援などを行う深川図書館は、中央館機能を担っていることから、江東、深川の2館には指定管理者制度の導入はしないという形で整理しているところでございます。  江東、深川の2館では、指定管理者が運営する地域館への指導やチェックとともに、培ってきた知識・経験を継承して、区立図書館全体のレベルアップを図る役割を担っていきます。  一方、指定管理者制度を導入する地域館は、館内行事ですとか地域との連携など、指定管理者による新たなノウハウを活用し、受託者の創意工夫によりサービスアップを図ります。  指定管理者制度導入による問題点の解消で、大きく3点のサービスアップを図ってまいります。  まず1点目が、自主事業や講座の実施、地域連携などによって利用促進が図られ、多くの利用者に活用される図書館となります。  2点目が、蔵書の充実や特色化、レファレンスの強化、開館日等の拡充などによって、利用者の満足度が向上します。  3点目が、子供読書環境の整備、高齢者や多文化サービスの充実などによって取り巻く環境の対応ができるようになるというところです。  また、地域館の指定管理者制度導入に当たっては、2つのグループで分割して募集し、導入時期は平成31、32年度の2カ年を想定しております。  なお、平成31年度の指定管理者制度の導入に伴い、月曜開館を予定していることから、平成29年10月より江東図書館で月2回の月曜開館の試行を予定しております。  詳細は、報告事項21で御報告いたします。  図書館のあり方検討の中身の詳細につきましては資料22-2、地域館への指定管理者制度導入のイメージにつきましては資料22-3となっておりますので、後ほどごらんいただければと思います。  続いて、報告事項21、江東図書館月曜開館の試行実施について御報告いたします。  お手数ですが、資料24をごらんください。こちらは、報告事項19、江東区立図書館あり方検討で御説明いたしました月曜開館の試行実施の内容となります。  具体的には、現在、図書館は全館で月曜日を閉館としておりますけれども、ニーズの多様化を踏まえ、江東図書館で月2回の月曜開館を試行実施し、利用者サービスの向上を図るものです。  あわせて、平成31年度以降の地域館への指定管理者制度導入に向けて、月曜開館の利用状況ですとか図書館運営における問題点等を検証していくこととなります。  運営方法といたしましては、江東図書館にて第2、第4月曜日を9時から17時まで開館するものです。  月曜開館による効果としては、利用者ニーズを踏まえた利便性の向上や順番待ち図書の回転率向上による図書の提供、新規利用者の開拓を見込んでおります。  また、実施時期といたしましては、平成29年10月からと予定しており、区報やホームページなどを通じて周知を図ってまいりたいと思ってございます。  済みません、長くなりましたが、私からは以上です。 50 ◯委員長  本件に関する不明な点の質疑につきましては、この後の陳情審査の際、あわせてお願いいたします。  以上で本件を終了いたします。  ────────────────────────────────────     ◎議題4 27陳情第6号 江東区立図書館の休館日の削減についての陳情          (継) 51 ◯委員長  続きまして、陳情の審査に入ります。  議題4「27陳情第6号」を議題といたします。  理事者から、説明を願います。
    52 ◯江東図書館長  それでは、私から議題4、27陳情第6号、江東区立図書館の休館日の削減についての陳情について御説明いたします。  本陳情の趣旨といたしましては、図書館の休館日を月1日に削減すべきという内容となっております。  先ほど御説明をさせていただいたとおり、図書館のあり方検討において、江東図書館で月曜開館の試行実施など、月曜開館の方向性は整理したものの、全ての月曜日を開館するのか、隔週で開館するのかといった休館日の削減に向けて、まだ整理すべき詳細な点が残っているというように認識してございます。  月曜開館を初め、休館日の削減に当たっては、開館に伴う費用対効果ですとか利用状況など、さらなる検証も必要と認識してございます。  平成29年度は、今回の区立図書館のあり方検討についての方向性に沿った、より具体的な休館日削減の方向性を整理していきたいと考えているところでございます。  私からは以上です。 53 ◯委員長  本件について、報告事項19及び21とあわせて質疑を願います。 54 ◯見山伸路委員  まず、あり方検討についての冊子の中で、9ページの(4)ですが、増加する外国人に対してということで、外国人は確かにふえ続けています。これを読んでいきますと、「日本語を母国語としていない外国人に向けて、外国語資料の収集・提供に加え、外国の文化に触れる読書環境の整備に努める必要がある。こうした取り組みにより、利用者が」とありますが、これは外国人のことだと思うのですけれども、外国人の方が「外国語や外国の文化に触れることで多様な文化を知ることが出来ることから、生涯学習の一助になると考えている」とあります。この部分ですが、一義的に、なぜもっと日本の文化に触れて日本の社会の理解を充実させるということをうたわないのか。私は、これを読んだときに不思議でならなかったのです。その点について、どう考えているのかというのが1点目です。  2点目が、この問題点の中でレファレンスの充実というものを非常に強調されていると思うのですが、私も、このレファレンスを最初に利用したのがまだ大学生のころで、議員秘書のインターンシップをやっていたのですが、国会図書館に議員事務所から問い合わせると何でも資料をくれるのです。まさにシンクタンクの最たるものだと思ったのですが、それについて実は大学のときに論文を書いていまして、大学の先生に1回呼ばれて、「おまえ、何でこのようにわかっているのか」と言われて、まさかそのようなことを言えなかったのですけれども、使った場合は非常に便利で、多くの方にぜひ使っていただければと思うのです。その中で、今までのレファレンスの機能に関する職員のスキルと、指定管理者制度を導入することでレファレンスがどのようにより充実をするのか。この点を少しお聞きしたいのですが、お願いします。 55 ◯江東図書館長  2点の御質問をいただいております。  まず1点目の、冊子の9ページ、外国人の支援のところでございます。実際、こちらの10ページにもありますとおり、平成28年は平成18年と比べても外国人が7万人ふえています。図書館法の中では、国籍にかかわらず地域住民の方に図書館サービスを提供していくというのが図書館の使命という形になっておりますので、そのような意味で外国人に向けてのサービスも必要だと考えてございます。  先ほどお話がありました、そのような外国語の図書の提供は、当然、外国人に向けてもそうですけれども、外国語や文化に触れるという部分につきましては、外国人に日本の本を見ていただくという部分と、逆に外国人に限らず外国語に関する資料を、日本人、地域の方に見ていただいて、各国の文化ですとか言語などについてより知識を深めていただくというものです。  こちらにもありますとおり、オリンピック・パラリンピックに向け、より多文化な、より国際色豊かな形で世界の方をお迎えできるよう環境をつくっていきたいというように考えていることです。  次に、2点目のレファレンスの部分でございます。  レファレンスにつきましては、従来のレファレンスにつきましては、今、窓口業務を委託していますけれども、委託業者と区の職員が対応しているというところです。  昨年度の実績でいきますと、レファレンスとしては、全図書館で約3万件ほどの件数がございます。レファレンスも幅広い意味がありまして、先ほど見山委員から御指摘があったとおり、調べもののレファレンスと、この本はどこにありますかといったように書架を教えてほしいというのも含めて、広義の意味でのレファレンスとなっておりますので、そこまで高度なレファレンス対応をしたのが3万件というわけではありませんけれども、これまで対応しています。当然、その中には、区の地域性として、例えば深川図書館のほうに古くからある資料についての問い合わせだとか、そのようなものも含めて3万件という形になってございます。  窓口業務委託については、一般的な部分を重点的にやっていただいて、深川図書館等にある古くからの資料については職員が対応しているという部分になります。  指定管理者制度の導入によりどうなるのかという部分ですが、今もやっている部分がありますけれども、さらに職員を江東、深川両館に集約させることで、そこで連携を図って、職員の人事異動があるため図書館を全く知らない職員もいますので、そのような職員を育成しながら、江東区の地域資料についてはきちんとレファレンスできるような体制を充実させていきます。  あと、こちらの中にもありますとおり、庁内レファレンスということで、今まで図書館は利用者だけという部分がありましたけれども、庁舎の各部署に向けても必要な情報提供を積極的にやっていきたいということで、そのようなところをより充実させていきたいというように考えているところでございます。  以上です。 56 ◯見山伸路委員  ありがとうございます。  まず1点目ですが、おっしゃっていることは非常にわかる。当然だと思いますし、そのとおりなのですが、私が言いたかったことは、この中にぜひ日本の文化や日本の伝統等への理解の促進を外国人に対してさらにしていただくということです。せっかく利用されているのですから、そういう部分ももう少し強調してもいいのではないかと思います。もちろん日本にいらっしゃる外国人が世界を知って、いろいろな世界の文化を知ることも大切ですが、せっかく日本に住んで、我々の地域社会にいらっしゃるわけですから、私たちの国に対する文化や何かに対する理解を深めていただけるような取り組みもまたあわせて充実させていただきたい、これは要望させていただきます。  そして2点目ですが、庁内のレファレンス機能を充実させて、先ほど少し申し上げましたが、シンクタンク化していくということは非常にすばらしいと思いますので、ぜひその辺をうまく庁内連携をとっていただければと思います。  以上です。 57 ◯きくち幸江委員  図書館のあり方について検討されたということですが、こういう形で図書館が注目を浴びたことはあまりなかったのではないかと思うので、それはそれでよかったと思うのですけれども、指定管理者制度の導入のためにやられたのではないかと、うがって見てしまうところもあるので、そこは本当に残念だと思うところです。  今、見山委員から言われた、外国の文化のところは、私も本当にそのとおりだと思いまして、やはり図書館が地域にあるということの意味は、一番必要なところで考えれば、その地域の文化、地域の資料収集、その地域がどういうところなのかということを発信していくということであり、そこに一番の役割があるのではないかと思っているのです。  私も18歳で東京へ出てきて22歳から江東区に住んでいますけれども、夢中で過ごしてきて人生を振り返るようなときになると、自分の住んでいる地域というのはどういうところなのかということを思います。それで、町の人から、都電が走っていたときの写真だとか、そういう思いなども聞いたり、空襲のときの話も聞いて、第二大島小学校に逃げた人は亡くなったといった、そういうことというのは、図書館が記録をしたり残したりしていかないと、ほかのところではできないことだと思うのです。外国のことは、人の興味に沿ってインターネットで調べようと思えば調べられるし、また集めようと思ったらきりがないと思うのです。  そのようなことで、文化的に収集したり情報提供したり集めたりしなければいけないことというのは、その地域の文化であり、地域の文化をいかに醸成して発展させていくのかというところに基本を置いた図書館活動にぜひしていただきたいと思うのです。  そういうことからすると、指定管理者の点ですけれども、それは行政がきちんと学校教育なり地域と連携しなければできないことだと思うのです。私たちも、本会議でも言いましたけれども、佐賀県武雄市の全国的にも有名になった図書館を見てきました。スターバックスのコーヒーコーナーがあって、ツタヤのレンタルの場所もあって、蔵書がインテリア的に使われていました。貴重な歴史資料が全部処分されてしまったということで、とんでもないと思うのですけれども、やはり株式会社はもうけを得ることが目的ですから、もうけの道具に図書館をしてしまってはいけないのではないかと思います。区でも視察をしてきたと言っていますけれども、この辺に起こった事態をどのように受けとめているのですか。全く図書館というもうけを得る要素のないところを株式会社に任せてはいけないのではないかと思うのですけれども、この辺の考え方を伺いたい。 58 ◯江東図書館長  前半の部分では御評価いただきましてありがとうございます。  何点かいただいたうちのまず1点目、今回の議論については指定管理者制度導入ありきではないかという御指摘ですけれども、今回は、あくまで指定管理者制度導入ありきではなく、区立図書館のあり方をそもそもどうするのかという部分から入りまして、そこから課題を抽出して、現状を検証した上で、現行の窓口業務委託と指定管理者ではどちらがいいのかというところを比較分析した結果、指定管理者制度を全館に導入するのではなく、江東と深川2館については中央館機能を持っているという部分で残し、地域館には指定管理を導入するという形で整理をしたというところでございます。  2点目の外国語の文化についてですけれども、先ほど見山委員からもありましたが、地域の人材だとかをうまく活用して図書館を積極的にPRしていきたいということがあります。外国の方に知っていただくというのは当然必要なことだと思いますので、直営では何もできないというわけではありませんけれども、今回、指定管理を導入して、そのような部分について、より積極的にPRを強めていきたいと思っているところでございます。  指定管理ではなく職員でやるべきではないのか、現行体制ではできないのかということでございますけれども、先ほど御説明したとおり、図書館を取り巻く環境というのは大きく変わってきているというのが現状でございます。  そのような中で、多様化する新たなニーズに対応するノウハウ等を持っていないということが1点です。あと、経験の長い職員の退職等により知識だとか経験の継承が課題になってきているということがありますので、そのようないい部分は引き継ぎながらも、新しいノウハウ等は積極的に民間の力を活用して区民サービス向上に向けた図書館サービスを充実していきたいと考えているところでございます。  最後、武雄市のツタヤ図書館のことですけれども、確かに武雄市のツタヤ図書館についてはいろいろとマスコミ報道されているという部分がありますが、端的に言ってしまうと、武雄市の図書館は何が問題だったかというと、そもそも指定管理者制度の導入に当たっての手続論として、ツタヤありきの選定であったという部分が1点です。あと、選書の方法として、簡単に言うと古い本を積極的に買ったということです。ある意味、在庫処分的な形で価値のない本を買ったという点があります。3点目として、地域資料を破棄したということで、そういう意味では、今回我々のほうで考えている指定管理者制度の導入につきましては、選定に当たっても特定の業者を想定しているわけでもありませんし、選書については区のほうで最終的に判断をしていきます。また、一番多くの郷土資料を持っている深川図書館については指定管理者制度を導入しないという形になりますので、武雄市のような事案というのは発生しないと考えているところでございます。  以上です。 59 ◯きくち幸江委員  武雄市は本当に特別なのかもわからないですけれども、山口県下関の図書館にも行ってきました。ここは庁舎が統合されて、ほかのいろいろな施設と一体の施設の中に図書館も入って、ここは紀伊国屋だったと思うのですけれども、合同の企業体に委託をしたのですが、ほかは委託のまま残して図書館だけを直営に戻すという選択をしていました。  結局、図書館としての運営機能が低下をしたということで、司書が22人いたところが16人ぐらいに減らされてしまって、区民から苦情が殺到して図書館だけ直営に戻したと伺いました。そういう点からしても、図書館というところはもうけを得てはいけないところだし、得る要素もないところだと思うのです。  このようにあり方検討についてということで、ここができていない、ここが足りない、あそこがないと書いてありますけれども、やはり江東区にはこれだけ図書館が配置をされていて、それぞれの地域で利用者に利用されているため、そこをどう伸ばすのかというのは行政課題であり、学校との連携、地域との連携を統合的に進めていこうと思うのであれば、やはり行政がきちんと入らなければ、単なる貸し出し施設になってしまうのではないかと私は思います。  なので、指定管理者制度の導入についてはぜひやめていただきたい。要望します。 60 ◯福馬恵美子委員  図書館の窓口業務が民間委託になったときに、私は利用者の一人として、「ああ、民間委託はこのようにいいものなのだ」と実感をしました。  というのは、図書館は本当に閉鎖的なところだったので、いらっしゃいませとか、御利用ありがとうございますといったことを今まで言われたことがなかったため、非常に驚きました。窓口業務だからそういうことができたのかという思いもしましたけれども、今回の報告事項の中で1つ驚いたのは、年2回以下の図書館利用者が65.7%もいるということです。本当に多くの人が図書館に足を運んでいないのだということです。65%はすごく大きい数字です。その問題点がいろいろとここに書かれておりますけれども、未利用者の約半数は、図書館は本の閲覧、貸し出しだけだと認識していたということですが、これは普通ではないですか。図書館は本を見たり借りたりするところだと思うのが普通の人です。それで65.7%の人が年2回以下しか利用していないというところをもう少し掘り下げられないと、いろいろな機能を付与しても、本当にその人たちが図書館に足を運んでいただけるのかどうか、その辺をもう少し掘り下げて、図書館のあり方の検討を進めるべきだというのが1点です。  今、武雄市の話が出ましたけれども、やはり地方の自治体と大都市の図書館の役割というのは、おのずと違うと私は思っておりますので、今回、指定管理になる時点において、江東区として図書館をどう運営するのかということをしっかりと理論づけて現場に反映できれば、それほど問題ないと私は思っております。  中央館を2館残すということは大賛成で、それによって、3月10日の東京大空襲の資料等をしっかりと保管できて、江東区民の中で必要な人には閲覧できるような体制を引き続きとっていただきたい。それをどのようにつくり上げていくのかというのが、2点目です。  そして3点目は、生涯学習の支援ということですが、私は、今までそのような目で図書館を見ていなかったです。生涯学習として、文化センターや長寿サポートセンターで講座等が開催されて、地域の方々が参加するというところ、あるいは生涯学習にはスポーツもありますが、連携をどのような体制で図っていくのかということがきっちりと構築されないと、ここでいう生涯学習の支援とはならないと思いますが、その辺はどういう検討をされてここに書かれたのか、3点お願いします。 61 ◯江東図書館長  まず1点目は、利用者が少ないということで、今まで貸し出しだけの機能だったのではないかということですけれども、そもそも図書館法において、当然本の貸し出しという機能がありますけれども、レファレンスですとか読書会、鑑賞会等々の実施、またそれ以外の部分として、先ほどの生涯学習もやっていくというのが図書館法上に位置づけられている図書館の役割だと私どもは考えております。  そこで、そういうことをやってきていないのではないかということもありますので、PR不足という部分がありますけれども、そのような点も含めて、指定管理者制度を導入することによって、館内の展示や事業を含めて積極的にやっていきたいというように考えてございます。  あと、PRの部分として、今回、アンケート調査の中でも、ホームページを利用しづらいという御意見がありましたので、まずは第1弾として、今、スマートホン対応ができていませんので、年度内にはスマートホン対応ができるよう進めているところです。よりわかりやすいような形で情報発信できるよう、いろいろと検討しているというところでございます。  2点目は、図書館をどう運営していくかということですけれども、今回、報告書にもありますとおり、目指すべき図書館像として、区民の読書活動や学びを支援し、地域の情報拠点としての図書館を目指すべき図書館像ということで挙げさせていただいています。それを達成するには、利用しやすく、生涯学習を支援し、地域に根ざした図書館、これがなければそれを達成することができないと考えておりますので、そのような図書館像を目指しながら図書館の運営をきちんとやっていきたいと考えているところでございます。  最後に、生涯学習の支援におけるスポーツや文化センター等との連携についてです。文化センターといったところについては、実際、どのような形で連携できるのかということを、今、図書館の内部で検討を進めているというところです。  直接的なスポーツ・文化施設ではありませんけれども、例えば、木場にあります現代美術館は今休館になっていますが、現代美術館から地域と連携して事業をやっていこうという話をいただきましたので、芸術家の方がつくった作品を深川図書館に展示したりだとか、現代美術館が実施するワークショップの場所を提供するといった形で連携を図っています。あと、中学・高校生の利用率が低いということがありますので、今、高校生と懇談会等を開くなどいろいろと企画しておりまして、実際、高校生にどうやったら図書館に来るかと聞いたところ、部活をやっている生徒だったため、部活に関係する本があればというお話がありました。そこで今、江東図書館に部活支援コーナーを設けました。中学・高校生の利用が少ないということがありますので、なるべくそのような中学・高校生を支援できるような形で、図書館として取り組んでいるところでございます。  以上です。 62 ◯福馬恵美子委員  あり方検討会でこのように検討されて、これから進められるとのことですので、このことは非常に頑張っていただきたいと思いますが、やはり満足度向上のための利用者アンケートは、利用している人がどう思っているかで、利用していない人がどう思っているかではないわけです。ですから、65.7%の人が年間2回以下の利用ということで、ほぼ利用していない人ですから、この辺をもう少ししっかりと理由や問題点、そして解決策を見出さなければいけません。満足度を向上させるために、取り巻く環境への対応等をするといっても、それは一気に解決するものではないということを十分に認識していただいて進めていただきたいと思います。  それと、指定管理の問題ですけれども、いろいろ館内の展示物云々と今答弁がありましたけれども、なぜ区民が図書館に足を運ばないのかということがしっかりと認識されて運営されなければ、誰が運営しても同じことになろうと思いますので、その辺は十分に検討して、これから進めていただきたいと思います。  以上です。 63 ◯豊島成彦委員  発言しないようにしていましたが、少しだけ質問します。  まず最初に、外国人の方々への対応ですが、私も見山委員ときくち委員の意見に賛成です。ぜひその点は、よく踏まえてください。外国人に地域になじんでいただくというのは、地域にとって今すごく重要な課題ですし、先日、明治小学校でオリンピック・パラリンピック教育を見させていただきましたけれども、オリンピック・パラリンピック教育といっても、外国のことを知るのも大切ですが、オリンピック・パラリンピック教育の第一は地域を知ることであるということを、この間、明治小学校で勉強しました。ぜひ、その観点を図書館でもよく踏まえてください。それが1つです。これは意見です。  あと、先ほどの福馬委員から、図書館を利用していない人のことをよく見てという話がありました。私も大賛成です。図書館は、とかく実は毎週20冊借りていくようなものすごくヘビーユーザーの方たちが、貸し出し点数の半分ぐらいを占めていて、区民の1%ぐらいの人がものすごくよく使っているというのが今の実態だと思います。そうしますと、ほかの99%の方になかなか光が当たらなくて、利用者アンケートなどをとると、そういう超ヘビーユーザーの方たちの意見がすごく反映されて、ほかの方の意見があまり反映されないということが、実は長く続いていました。  先ほど、今まで借りていなかった高校生の話がありましたが、今よく借りているのは女性だったら30歳代の子育て世代の方たちの子育て本、男性だったら60歳代以降の定年された方々が大体今の江東区の主なお客様だと思うのですけれども、ぜひこの際ですから、それ以外の方たちにも光を当てていただいて、今回のビジネス需要への対応というのも、そのような方々にもなるべく広げていこうということだと思うのですが、ぜひそのような視点を重視してください。  最後は質問ですけれども、きくち委員から、指定管理者にするともうけようとするのではないかという御懸念がありましたけれども、そうなるのかどうかというのは、ひとえに指定管理者とどういう契約を結ぶのか、そこがすごく重要になってくると思うのです。指定管理者制度導入によるサービスアップについてはいろいろと書かれていますけれども、これも具体的にどういう契約を結ぶのか。特に評価目標をどういったことに置くのかというものがとても重要になってくると思うのです。そこで、どのような目標とか条件というものをお考えになっていますかということが質問です。  これは、私からのお願いですけれども、契約のときに、貸し出し点数の評価目標にあまり重きを置いてほしくないのです。なぜかといいますと、貸し出し点数が多くなるということを指定管理者の評価につなげますと、さっき言ったヘビーユーザーの方たちにものすごくサービスが傾いていく。また、蔵書が今度偏ってきます。例えば貸し出し点数をふやしたければ、今だったら村上春樹の「騎士団長殺し」などを大量に入れれば、それは一気に貸し出し点数が伸びるわけです。しかし、それが本当に区民にとっていいことなのかどうかというものは十分に考えなければいけないと思うのです。ですから、貸し出し点数がふえるということをあまり指定管理者の方の評価項目にしないで、むしろ来場者数をふやすことです。特に今回見ていましても、図書館にそもそも来たことがないという方々が区民の中に大勢いらっしゃると思うのです。そのような方々にも、少しでも足を運んでいただけるようにする。そこはむしろ指定管理者の方の評価項目にしたほうが合理的ではないのかと思うのですが、その点についてはいかがでしょうか。 64 ◯江東図書館長  まず、指定管理者との契約についてでございます。契約に当たっては、今の時点でまだ正式に決まったものはありませんけれども、プロポーザル方式でいろいろな点の説明を受けた中で選定をしていきたいと思ってございます。  選定に当たっても、他自治体での取り組みですとか、そのような中身を重視した形とし、あくまで金額重視というわけではありませんので、どういったサービスが提供できるのかというところで判断はしていきたい。それに基づいて適切な契約を結んでいきたいと考えてございます。  2点目の評価についてでございます。確かに評価については、先行している各自治体でどういった評価をするのかということが大きなポイントになっており、各自治体に伺っていく中でこちらのほうも把握しているところでございます。  今現在は検討中ですけれども、先ほどありました貸し出し冊数も1つの項目ですけれども、来館者数、あと、先ほど言いました地域連携ですとか企画の展示といった館内事業として、今まで来ていない方をいかに引き込めたか、図書館から外にどれだけ出ていったかということが、これから地域連携の大きなポイントになってくるかと思いますので、そのような部分を評価項目の中に入れて、幅広い方に利用していただけるように、図書館のサービスアップを図っていきたいと考えているところでございます。  以上です。 65 ◯委員長  ほかにありませんか。             (「なし」と呼ぶ者あり) 66 ◯委員長  それでは、本件は継続審査といたしたいと存じますが、御異議ございませんか。            (「異議なし」と呼ぶ者あり) 67 ◯委員長  御異議ございませんので、本件は継続審査といたします。  ────────────────────────────────────     ◎議題5 28陳情第7号 小学校における「組体操」の安全性を調査し、そ                 の是非を検討することを求める陳情(継) 68 ◯委員長  次に、議題5「28陳情第7号」を議題といたします。  理事者から、説明を願います。 69 ◯指導室長  それでは、28陳情第7号について御説明いたします。  本陳情は、小学校の運動会で実施される組体操について実態を調査した上で無理のない高さで行うことや、組体操の実施について再検討し、ほかの危険の少ない団体競技に変更することなどを求めるものでございます。  前回、教員で構成する体育健康教育指導資料作成委員会において資料を作成している旨を御説明いたしましたが、このたび、教員向けの資料ができ上がり、体育主任連絡会において説明いたしました。今回、参考資料としてお配りをさせていただきましたので、資料の概要を御説明いたします。  表紙1枚をおめくりいただき、1ページをごらんください。まず、小学校編です。1として、各学校の運動会における団体演技の状況を調査した結果を掲載いたしました。次に、2ページから4ページまでは、組体操を実施する場合の実施計画例を載せております。5、6ページには、さまざまな取り組みとして組体操のかわりに実施した取り組みの紹介をしております。7ページからは中学校編となっております。  今後でございますが、3月27日に東京都が行います組体操の講習会に小中学校の代表教員及び指導主事が参加いたしまして、4月27日には本区において区内の小中学校の教員を対象にした組体操を実施する学校向けの伝達講習会を実施する予定であります。  また、平成29年度の組体操等の実施については、今月末の教育委員会で報告する予定であります。  説明は以上であります。 70 ◯委員長  本件について質疑を願います。 71 ◯星野博委員  この陳情に対する行政側の1つの答えみたいな形として、私はこれを受けとったのですけれども、随分組体操の話というのは全国的に問題になったのですが、今年度に入って、教育委員会はいろいろと対応をとったと思うのですけれども、その中で、組体操で負傷した人の今年度の実績というか、状況はどうなのでしょうか。 72 ◯指導室長  今年度でございますが、実は、小学校で骨折2件、中学校で骨折1件起きております。ただ、この骨折につきまして、小学校はブリッジという1人でやる技をやっているときに、体重のかけ方を誤り骨折をしてしまったというのと、それから倒立をしたときに支えてあげたのですけれども、倒れてしまったということでの骨折ということで、大きな技をしての骨折ではなかったというところであります。今年度は大きなタワーやピラミットは行わないということでやってきたのですけれども、けがが出ております。  ですので、我々といたしましては、組体操に限らず、全ての競技についての安全をしっかりと考えていかなければいけないと思っております。  以上です。 73 ◯星野博委員  今こどもたちの骨が非常に弱くなってしまって、転んだだけで骨折するということもありますから、そういう体育の授業の中で骨折などをゼロにするということはなかなか難しいのかと思いますけれども、この組体操の件に関しては、このような形で教育委員会のほうでもしっかりとした方針を出して対応をしているのではないかと私も思いますので、この陳情に関しては、陳情者にその状況をよくお話しして、できれば取り下げていただくような形で、正副委員長でお話ししていただくことを提案いたします。 74 ◯委員長  それでは、今、星野委員からも提案ありましたけれども、本件につきましては陳情者に取り下げ等の意向を確認することとし、本日のところは継続審査といたしたいと存じますが、御異議ございませんか。            (「異議なし」と呼ぶ者あり) 75 ◯委員長  御異議ございませんので、本件は継続審査といたします。  ────────────────────────────────────     ◎議題6 28陳情第73号 私立学童クラブ職員の処遇改善を求める陳情                 (継) 76 ◯委員長  次に、議題6「28陳情第73号」を議題といたします。  理事者から、説明を願います。 77 ◯放課後支援課長  28陳情第73号、私立学童クラブ職員の処遇改善を求める陳情でございますが、来年度の補助に関しては、細かな金額の見直しはございますけれども、基本的には今年度と同じように補助することを予定しております。  私立学童クラブの補助に関しましては、どのような補助が適当かは、これからも検討していきたいと思います。  私からは以上です。
    78 ◯委員長  本件について、質疑を願います。             (「なし」と呼ぶ者あり) 79 ◯委員長  本件は、継続審査といたしたいと存じますが、御異議ございませんか。            (「異議なし」と呼ぶ者あり) 80 ◯委員長  御異議ございませんので、本件は継続審査といたします。  ────────────────────────────────────     ◎議題7 28陳情第75号 区立幼稚園の延長保育時間拡大に関する陳情                 (継)     ◎議題8 28陳情第76号の2 幼保連携促進に関する陳情(継) 81 ◯委員長  次に、議題7及び8の2件につきましては、ともに関連する陳情ですので、これを一括議題といたしたいと存じますが、御異議ございませんか。            (「異議なし」と呼ぶ者あり) 82 ◯委員長  御異議ございませんので、議題7「28陳情第75号」及び議題8「28陳情第76号の2」の2件を一括議題といたします。  理事者から、一括説明を願います。 83 ◯学務課長  本陳情の趣旨でございますが、幼稚園における保育時間の延長等、保護者が就労可能となる環境整備を求めるものでございます。  預かり保育の実施等につきましては、今後、区立幼稚園のあり方検討の中で検討を行ってまいります。 84 ◯委員長  本件について、一括質疑を願います。 85 ◯若林しげる委員  今の区立幼稚園については、いろいろと区民からの希望や要望が出ている中で、延長保育時間の拡大への要望が出ていますが、これから検討するということで、方向性はまだ決まっていないのですか。その辺について、決定するのに時間がかかり過ぎているという気がしないでもない。幼稚園の教育の時間が終わった後に保育を続けて、ある一定の時間まで保育するか、3年間の幼児教育をするか、きっとその辺が決め切れないというところだと思うのです。  幼稚園で定員割れを起こしている園も出てきているというところですので、どれぐらい時間をかけて方向性を決めていくのか、どこが決定していないのかというところが少し見えづらいので、まずこれを説明していただきたいのです。 86 ◯学務課長  区立幼稚園のあり方につきましては、園児数の減少に伴いまして、教育委員会で検討をしておりましたが、やはり今保育所の待機児童解消ということが大きな課題となっており、これらのこととあわせて検討をする必要があると考えております。  それで、今後の検討につきましては、こども未来部と私どものほうで検討を進めていきたいと考えているところでございます。 87 ◯若林しげる委員  ぜひ積極的な意見を出して方向性を出していただきたいと思います。  幼稚園が20園残っているので、私はすばらしいことだと思います。だけれども、今のあり方では、1園ずつなくなってしまう可能性もありますので、広域的な意見の出し合いをして、早い時期に認定こども園にならざるを得ないのか、幼稚園という名前で残していくのか、その辺、はっきり見きわめる必要があると思うので、ぜひ十分議論していただきたいと要望いたします。 88 ◯やしきだ綾香委員  今、学務課長から、こども未来部と今後検討をされていくという御答弁がありましたが、委員会のほうが厚生委員会と文教委員会で分かれてしまっていて、幼稚園の今後のあり方を含め、保育と教育をきちんと一緒になって話し合う場が全くありません。そのような部分を、教育委員会に聞いてもお答えを出すのは難しいかもしれないのですが、いつ、どういうタイミングで方向性を出していただけるのか、そこを質問させていただきます。 89 ◯学務課長  私どもが現在行おうとしていることは、保育所の待機児童解消という観点も含めての検討とはなりますが、あくまでも区立幼稚園のあり方という観点から検討を進めていくので、基本的にはこちらの文教委員会のほうに御説明をすべき内容だと思っております。  ただ、検討の結果、保育部分に該当するようなものもあれば、やはり同じタイミングで厚生委員会にも報告をさせていただくということはあると考えております。 90 ◯委員長  それでは、本件は一括継続審査といたしたいと存じますが、御異議ございませんか。            (「異議なし」と呼ぶ者あり) 91 ◯委員長  御異議ございませんので、本件は一括継続審査といたします。  ────────────────────────────────────     ◎議題9 28陳情第89号 子育て支援の一環として小中学校給食費への助成                 を求める陳情(継) 92 ◯委員長  次に、議題9「28陳情第89号」を議題といたします。  理事者から、説明を願います。 93 ◯学務課長  本陳情の趣旨ですが、小中学校給食費について、全額助成が望ましいが、半額助成など、段階的に進めることも考慮の上、推進するよう区に働きかけてくださいというものでございます。  本件にかかる本区の状況については、特段の変化はございません。  私からの説明は以上です。 94 ◯委員長  本件について、質疑を願います。 95 ◯星野博委員  お聞きしたいのですけれども、給食費の助成について、ほかの区で助成をしているようなところというのはあるのかどうか。  それと、現在、要保護児童に対していろいろな援助があるのですけれども、そのような形での援助というものはどうなっているのか、その辺を少しお聞きしたいのです。 96 ◯学務課長  まず、1点目の他区の補助の状況でございますが、23区におきまして、8区において補助を実施しているところでございます。  補助の仕方は、1食幾らという形や年幾ら、あるいはお米等の特定の物資というような形で、ごく一部を補助しているという形でございます。  それで、2点目の経済的な理由により就学が困難な児童や低所得世帯への対応といたしましては、要保護及び準要保護児童・生徒に対しまして、給食費は就学援助という形で全額支給をさせていただいております。 97 ◯星野博委員  ということは、ある意味では達成されているというか、行われていることだと思うのです。それは全額助成が望ましいというけれども、これは国の方針などいろいろとある中で、全額ということもなかなか難しいのだろうけれども、低所得者に関しては、全員ではないのだけれども、やっているわけです。  だから、どうなのですか。この陳情は、ここで議論するほどの内容なのかどうか。できれば不採択がいいのではないかと思います。これは私の意見ですけれども、提案します。 98 ◯きくち幸江委員  会派としては、学校給食の負担軽減、無償化を求めてきましたので、この陳情の趣旨には賛成しているのです。  就学援助という制度もありますけれども、対象が極めて限定されていて、本来、対象になるべき人のところにも行き届いていないと思っていますし、給食そのものが食育を含めた教育の一環であるということ、そして学校教育、義務教育の無償化という観点からも、この負担についてはずっと議論がありました。あわせてこどもの貧困がこれだけ問題になる中で、この間、急速に学校給食を無償にする自治体がふえてきておりますが、給食費を払っていないこどもに対するいじめもあったりとか、いろいろな形で学校給食費が議論になってきているのは確かだと思います。時代の要請から、この負担は軽くしていく必要があると思っています。  なかなか今の御意見だと、一致して採択を求めるような環境にはないと思いますけれども、これは引き続き議論をしていきたい課題だと思いますので、継続審査でお願いしたいと思います。 99 ◯若林しげる委員  この陳情の趣旨として、いろいろな形で助成するという、きくち委員が言われたような助成の仕方も一つだろうし、例えば特色ある給食ということで、なかなか高額な食品を出せない中で、フルーツやお刺身などの高いものを、こういう味だよと提供するといったような趣旨がこの陳情に入っているのかどうか。またはどちらも含んでいるのか、ただ助成だとかというところは、どうなのですか。書いてありますか。 100 ◯学務課長  こちらの陳情の趣旨からすると、そういう一部助成ではなく、本来全額助成が望ましいということで、それが難しければ半額助成を段階的にということです。理由の中では、給食費の助成によって消費行動が活発になると推測され、経済効果が期待できるだけでなく、少子化対策、貧困対策などに大きな成果を期待できる政策とありますので、広く費用負担のあり方についての御提案かと考えているところです。 101 ◯委員長  本件は、継続審査といたしたいと存じますが、御異議ございませんか。            (「異議なし」と呼ぶ者あり) 102 ◯委員長  御異議ございませんので、本件は継続審査といたします。  ────────────────────────────────────     ◎報告事項2 平成29年度学校用務業務等委託事業者の選定結果について 103 ◯委員長  続きまして、報告事項に入ります。  報告事項2「平成29年度学校用務業務等委託事業者の選定結果について」を議題といたします。  理事者から、報告を願います。 104 ◯庶務課長  それでは、私から御報告をいたします。  資料5をごらんください。1の受託候補者・業務委託開始日でございます。選定の経過については2以降で御説明しますけれども、1にあります表は、選定の結果でございます。用務業務は、地域の近い学校をグループにして委託をし、3年ごとに改めて業者選定を行っています。表の中でアスタリスクのついている学校は、今回、新規に委託する学校です。  例えば、Aグループは有明小・中学校を平成23年度から委託しており、平成26年度で改めて業者を選定し、今回、また平成29年度からの委託業者を選定するに当たって、新規に枝川小学校を加えたということでございます。  新規に委託する学校、園については、昨年第4回区議会定例会の本委員会で御報告をしております。  また、今回平久小学校に併設の平久幼稚園において、幼稚園としては初めて委託することになっております。  結果として、Aグループが株式会社アスク、Bグループが株式会社コムネットシステム、Cグループが高橋工業株式会社城東支店に決まりました。  委託開始日は、いずれも平成29年4月1日でございます。  なお、表の下の備考の2にありますように、今回の選定対象校を除く委託校は、小学校17校、中学校8校ですけれども、それらの学校については、履行評価を実施し、現在委託している業者の更新を了承しております。  2の選定方法でございます。教育委員会事務局内に、事務局次長を委員長とする委託事業者選定委員会を設置しまして、関係課長と小中幼の校園長会の代表の先生にも入っていただきました。  企画提案書による第1次審査と、プレゼンテーション、ヒアリングによる第2次審査を行い、2ページの上のほうですけれども、応募のあった11者のうち第1審査を通過した5者を対象に第2次審査を実施して、第1次審査、第2次審査の合計評価点により得点の高い上位3者を選定いたしました。  その後、得点の高い事業者から順に、先ほどのA、B、Cの希望グループを割り当てたところです。  3の審査経過でございます。資料に記載のとおり、昨年11月から4回の選定委員会を経て2月3日に受託候補者を決定し、その後、結果を通知しております。  4の選定理由でございます。概要を申し上げます。Aグループの株式会社アスクは足立区で12校を受託しており、十分な実績と高い信頼性を有する事業者で、本区としては今回初めてでございます。今回の提案でも、業務責任者、受託者の配置が適正で、研修体制が充実しており、児童・生徒の安全対策を最優先に挙げて、総合評価で高い得点を得ました。  Bグループの株式会社コムネットシステムですが、平成24年度から本区の用務業務を受託しておりまして、現在、13校で業務遂行をしております。十分な実績、ノウハウがございます。今回の提案でも、学校にかかわる全ての方々に喜んでいただくという姿勢と高い意欲を示しております。欠員や学校行事等などでの十分な応援体制があり、外部監査を行うなど、請負業務を適正に執行する体制もあって、総合評価で最高得点を得ております。  Cグループの高橋工業株式会社城東支店ですが、こちらは平成26年度から本区の用務業務を受託しておりまして、現在、13校で業務遂行、それから他区でも31校を受託しております。今回の提案では、学校づくり、まちづくりの一翼を担う姿勢と高い意欲を示しておりまして、継続的な人材育成、十分な応援体制がございます。総合評価で高い得点を得ました。  5の評価表でございます。第1次審査は、評価項目は表に記載の10項目で、右端の欄の配点のように、項目によってウエートを変えております。  4ページの第2次審査は、基本的には同じ項目ですが、配点については10)のその他のところで江東区の教育に対する理解などを高めに設定しました。  最後に、選定結果でございます。各得点数を表にしております。第1次審査が3,000点満点のところ、ごらんの点数で、得点の高い5者に絞りました。第2次審査の点数の合計した得点の高い順に3者を選定したところでございます。得点の高い順に、株式会社コムネットシステム、高橋工業株式会社城東支店、株式会社アスクとなりまして、この順に希望グループを割り当てたところです。  結果として、最初の1ページにある結果となったところでございます。  報告は以上です。 105 ◯委員長  本件について、何かお聞きになりたい点はございますか。 106 ◯きくち幸江委員  基本的に学校用務については公務員が当たるべきだという考えがありますので、指定管理者制度の導入自体反対ですけれども、今回の選定について伺いたいのは、Aグループについては株式会社アスクということで初めてというのですけれども、指定管理者である以上、何年かごとにその会社を評価して変わることが前提としての制度なのです。しかし、そのことによって、そこに勤務している人もそれまでいたところから変わるのか、会社が変わっても人は変わらないということもあるのか、その辺、実際にはそういうことで用務員さんがその都度変わってしまうというのは問題がないのか、この点を伺いたい。  それから、11者の応募があったということですけれども、例えば、上位3者以外のところに、今現在、本区の用務業務を受託しているところがあるのかどうか。もしあるとすると、そこは今回の選考で漏れたということは、会社としての評価が低いということになるのではないでしょうか。その辺は、どのような関係になっているのでしょうか。  今現在、何社が入っているのでしょうか。用務業務を受託する会社はころころ変わるものなのでしょうか。その辺も状況を教えてください。 107 ◯庶務課長  まず、こちらは用務業務の委託でございまして、指定管理ではございません。  それから、3年間で業者選定をし直して、人が変わるのか、変わっても大丈夫なのかというところですけれども、中には、業者が変わっても改めて雇ってもらうというか、人は変わらないで業者だけが変わるというケースもございますが、全てではございません。ただ、受託している業者は、かなりの実績と学校用務に対する蓄積されたノウハウがありますので、人が変わっても問題はないものと考えております。  それから、今時点で用務業務を委託している会社は、今回、株式会社アスクが初めてでございますので、株式会社コムネットシステムと高橋工業株式会社城東支店ともう1者がございます。このもう1者が、今回選考に漏れたというところですけれども、そちらは現場は大変よくやってくれていまして、会社上層部の姿勢が少し足らなかったというところでございます。  今回選定はしないけれども、委託している学校が25校ありますので、その中の1グループは、今回選考に漏れた会社が受託しているところでございます。  以上です。 108 ◯きくち幸江委員  選考自体が点数によって、本当に適正なのかどうかよくわからないのですけれども、今受託していながら今回の選考に漏れたということは、そこはあまり優秀な会社ではないのかと思います。そういうところに委託していいのかという感じがしなくもないのですけれども、結局、用務員さんであっても、学校教育に携わる人で、先生方と一緒にこどもたちの教育を行っている人たちだと思うのです。それが会社の経営体のあれこれや委託の3年間で、あちらに行ったり、こちらに行ったり、辞めたりという、そういうあり方でいいのかというのは疑問ですので、ぜひ委託について考えていただきたいと要望して終わります。 109 ◯委員長  以上で本件を終了いたします。  ────────────────────────────────────     ◎報告事項3 香取小学校改築計画(案)について 110 ◯委員長  次に、報告事項3「香取小学校改築計画(案)について」を議題といたします。  理事者から、報告を願います。 111 ◯整備担当課長  私から、香取小学校改築計画(案)について御報告させていただきます。  本計画は、既存校舎等を解体いたしまして、新設する改築計画でございます。  ただし、既存の屋内運動場とプールにつきましては、これは既存のままで改修工事を行います。  本改築につきまして、基本設計をまとめるに当たりましては、ワークショップを取り入れまして、児童、教職員、PTA、町会の方々から貴重な御意見をいただいております。  教育委員会といたしましても、皆様からの御意見をできるだけ取り入れ、基本設計をまとめてまいりました。基本設計について計画(案)を説明させていただきます。  お手持ちの資料6をごらんいただきたいと思います。計画(案)について御説明いたします。  まず、この工程表にありますように、一番上の基本・実施設計というのは、現在行っているところでございます。今度の来週の3月15日になりますけれども、計画説明会を開催する予定にしております。その後、実施設計を進めてまいります。  それから、建物の構造でございますが、鉄筋コンクリート造で、規模は地上4階建てでございます。延べ面積は約6,000平米、教室ですが、普通教室が12、少人数教室、特別教室、特別支援学級、江東きっずクラブほかでございます。
     工事期間に関しましては、平成30年7月から平成32年2月までの約1年8カ月を予定しております。  改築中でございますが、バスでの通学によって大島の仮校舎のほうで運営いたします。  1枚おめくりいただきたいと思います。続きまして、建物の配置でございますが、こちらは現在の香取小学校の配置になります。図面の上が北側、明治通りは西側になります。東側には、区道を挟んで香取公園がございます。敷地の西側と北側に校舎、南側には旧幼稚園の建物がありまして、現在、図書室と江東きっずクラブの利用を行っております。それと、屋内運動場とプールがあります。  次のページをごらんください。これが新しい校舎の配置計画となります。ワークショップで校庭の広さ、それから既存屋内運動場との接続、それから近隣への日陰、それから騒音、砂塵対策、圧迫感などの観点から、近隣への影響が少ないよう総合的に考慮した結果、南側と西側に校舎を置いた案を基本設計として進めることになりました。  入り口につきましては、下にあります南側の中央に正門を計画し、ここから児童が登校いたします。正門の位置についてですが、ワークショップの中で、現在の西側の正門につきましては、歩道も狭く、それから自転車等の往来も激しく危険であるという意見を多数いただいておりまして、今の計画になっております。  それから、校庭でございますが、現状より約450平米広い4,700平米を確保し、1周のトラックは約140メートルとしております。  校舎は、南、西に配置いたしまして、屋内運動場とプールを接続し、使いやすい設計といたしました。  また、屋内運動場のバリアフリー化に関してワークショップで意見が多数出ました。そこで、災害時は屋内運動場が避難場所となる想定で、屋内運動場にも誰でもトイレの設置、それからあわせてスロープの設置も計画し、車椅子等でも入りやすくなります。  1枚おめくりください。1階の平面図でございます。敷地へのアプローチは、先ほど説明した南側の正門から入り、正面がピロティーになっております。ピロティーを北側に抜けますと、校庭が広がります。ピロティーを介して校舎の昇降口へ、それから屋内運動場から玄関へは雨に濡れずにアクセスできるような形で広いスペースを確保して、雨天時、それから災害時に活動スペースとしても有効に使うことが可能というように考えております。  校舎は、昇降口を入りまして、そばに主事室があります。施設利用者への案内、それから昇降口は正門への見通しをよくすることで、防犯ですとか安全に配慮しております。  1階のレイアウトについて、大きく4つのゾーンに分けてあります。昇降口近くから特別支援学級、それから江東きっずクラブ、地域コミュニティの場ということでそれぞれ考えております。南側には、特別支援学級を配置いたしました。向かい側にはプレイルームを設けて、このプレイルームについては、特別支援学級と江東きっずクラブのタイムシェアを想定しております。江東きっずクラブB登録につきましては、南側に面した育成室の利用を想定しております。  北側がランチルームですが、給食室のそばに配置いたしまして、食育を踏まえ、調理状況等が見えるような形の検討を進めてまいります。また、ランチルームにつきましては、地域の開放の場としての利用を考えております。それと、向かい側にはPTA、それから地域開放会議室等を計画しております。  次のページをごらんください。2階の平面図になります。2階のレイアウトは、大きく3つのゾーンに分けてあります。教室、学び・学習、それから管理者室としてそれぞれ分けてあります。2階から4階までの南側には普通教室や少人数学級、それから1階にもありましたような特別支援学級を含めて、児童が最も多く利用する教室を南側に配置しております。  向かい側には、コンピューター室と視聴覚室、それから図書室はフリースペースとの一体型を考慮いたしまして、3階までの吹き抜けを考えております。  ワークショップの意見として出ておりましたが、旧図書室、先ほど御説明しました旧幼稚園の園舎の部分ですけれども、それが開放的な雰囲気があるということで、そういう雰囲気をつくりたいという要望がございましたので、そういう計画をしております。  それと、これもワークショップの意見ですけれども、図書室、それからコンピューター室、視聴覚室は、近い配置をしてほしいということで、これは調べ学習の連携を図りたいという、ワークショップの児童さんたちの意見が多数ございました。  それから、災害時の避難場所となる屋内運動場近くに防災倉庫を設けております。これは、地域や帰宅困難者のための防災備品を収納する場所でございます。  それと、北側には管理舎室、校長、職員、それから事務、会議室等でございます。  1枚おめくりください。3階の平面図でございます。南側には普通教室や少人数教室を計画しております。向かいには理科室、大きな音が出ることになる図工室については北側に配置いたしまして、廊下の向かい側には展示室を設け、図工の作品等が展示できるような計画をしております。  それと、北側の一部になりますが、これは2階の屋根といたしまして、近隣への圧迫感や日陰が少なくなるよう考慮しております。  次のページをごらんください。4階の平面図になります。これは、やはり南側には普通教室と少人数教室を計画しております。向かい側には家庭科室、それと備蓄倉庫につきましては、帰宅困難児童用の防災備品等を収納することを想定しております。また、音楽室が北側ですけれども、図工室と同様に、普通教室との関連を考慮して、こういう配置にしております。  それともう1点、香取小学校では吹奏楽部の活動が大変盛んでありまして、地域とともに力を注いでいます。現在、楽器等であふれ返っているという言い方は失礼ですけれども、そういう状況にございますので、楽器庫を設けてあります。それと、課外活動で楽器の移動がしやすいようにエレベーターのそばに配置し直します。  1枚おめくりください。屋上の平面図でございます。南側に寺院があることから、将来は高層の建物が建ちにくい状況にあるだろうということを踏まえまして、日当たりがよく環境のよい場所ということを踏まえて、自然と触れ合える季節を感じられる屋上緑化を計画しているという状況でございます。  簡単ではございますが、以上でございます。 112 ◯委員長  正午を過ぎましたけれども、この質疑が終了してから休憩に入りたいと思いますが、御異議ございませんか。            (「異議なし」と呼ぶ者あり) 113 ◯委員長  それでは、本件について、何かお聞きになりたい点はございますか。 114 ◯見山伸路委員  改築ということで、これは地域の方も喜ばれているのですが、ほかもいろいろやっていて、新しい建物を建てているから、どうせなら校庭も含め屋内運動場も新しくしてよと、何でこれも変えてくれないのかという意見を言われたのですが、これはなぜでしょうか。教えてください。 115 ◯整備担当課長  確かにワークショップの中で、なぜ屋内運動場を建てかえないのですかという意見は出ました。平成2年に屋内運動場とプール、それから先ほど申しました幼稚園棟の部分が建設されたということがございます。築年数を考えたときに、まだまだ使える状況にあるということがあり、全面改築が一番いいのでしょうけれども、なかなかそうはいかないという状況です。ワークショップでも話がございました屋内運動場との接続を、児童さんたちですとか教職員、地域の方も非常に望んでおられるということで、一番いいと思われる配置計画をいたしました。  以上です。 116 ◯きくち幸江委員  建物の構造で地域開放の部屋があるのですけれども、これはありがたいのですが、正面玄関からずっと中を通って行くことになるのですか。地域の人が出入りするので、すぐに入れたほうがいいのかと思いました。また、教室が廊下を挟んで向かい合っています。廊下の両側にあるのですけれども、これは夏に戸をあけていても大丈夫なのかと思ったのです。  そして、もう1つ、今朝、森友学園の木質化について補助金が出るというニュースをやっていたのですけれども、有明小学校のように木工造はいらないと思うのですが、木質化というのは考えてもいいのではないかと思ったのですけれども、その辺は考えられているのでしょうか。 117 ◯整備担当課長  地域開放につきましては、やはりワークショップで位置についての話が出ました。使いやすい昇降口からという意見があったのですけれども、どちらを優先させるのかということで、やはり児童さんたちを優先させなければいけないということであり、西のほうにも通用口をとってありますので、1階のエレベーターと書いてあるそこの手前から入れるような形で、今、検討していますので、距離的には近いと思います。  それから、教室の配置について、これは学校ともいろいろと相談したのですけれども、二転三転ございました。それで、やはり先ほど申したように、南側への配置を優先させるのと、あと附属的なものを配置することによって使いやすい学校といたしました。  それと、ワークショップの意見の中では、今の香取小学校はかなり古いものですから、まずきれいにしてほしい、広くしてほしい、連続性を持たせてほしいということで、先ほど申したように、ゾーンを分けた中でうまく配置して、非常にシンプルなレイアウトになってわかりやすいと思います。  木質化については、進めてまいります。木造化については考えておりません。  以上です。 118 ◯委員長  ほかにありませんか。             (「なし」と呼ぶ者あり) 119 ◯委員長  以上で本件を終了いたします。  それでは、休憩といたします。よろしいでしょうか。             (「はい」と呼ぶ者あり) 120 ◯委員長  1時10分に再開いたします。よろしくお願いいたします。               午後0時10分 休憩  ────────────────────────────────────               午後1時10分 再開 121 ◯委員長  休憩前に引き続き、委員会を再開いたします。  ────────────────────────────────────     ◎報告事項4 平久小学校増築計画(案)について 122 ◯委員長  次に、報告事項4「平久小学校増築計画(案)について」を議題といたします。  理事者から、報告を願います。 123 ◯学校施設課長  恐れ入りますが、資料7をお開きください。現在、平久小学校は児童524人の17クラスで、普通教室は全て埋まっております。近年、周辺にマンションが頻繁に建設されておりまして、児童が増加し、平成32年度には教室の不足することが予想されます。そこで、今回、増築を計画いたしました。  平久小学校増築計画を御説明いたします。  上段の工程表とあわせて下段の工事概要をごらんください。規模は、校舎棟増築として、鉄骨造、2階建て、延べ面積1,080平米、普通教室6教室ほかです。  工事は、第1期工事が平成30年7月から平成31年7月までの13カ月で、増築工事、渡り廊下の接続、外構工事としています。第2期工事として、平成32年6月から11月までの6カ月間で、既存校舎内部の改修工事をします。これは、児童数増加に伴う既存職員室や給食室を拡張するものでございます。  供用開始は平成32年4月からとします。  設計は、平成29年6月から平成30年3月までとし、計画説明会を4月18日に予定しております。  今後、将来的に児童数が減って、この建物が必要なくなった場合には、優先的にこの増築棟を取り壊し、校庭をもとの広さに戻します。そのため、説明会等では暫定増築と表現いたします。また、鉄骨2階のため、くいは打ちません。しかし、いわゆるプレハブではなく、既存校舎と同様とします。既存校舎は平成24年に大規模改修をして木質化が済んでおります。そのため、内装も木質化をし、外観も既存校舎と遜色のない本格的な建築にいたします。  次のページをごらんください。2ページ、校舎の校庭の南側に網かけをした部分が増築棟とその渡り廊下の増築部分を示します。これにより、利用可能な普通教室は、現在17教室から8教室ふやしまして25教室にいたします。増築棟で6教室ふやしまして、既存教室を工夫して2教室分を確保するものでございます。  右側の増築棟の平面図をごらんください。網かけ部分が普通教室部分です。あわせて既存2教室化で不足した分を、倉庫などでカバーします。屋上は、遊び場使用といたします。  下の3ページをごらんください。左側は既存校舎の1階平面図です。1階の網かけ部分は給食室、職員室の拡張部分と、渡り廊下の接続部分を示します。室名については、現在の室名を使っております。  右側の2階平面図ですが、現在、少人数教室は普通教室化でここも普通教室化し、10教室とさせていただきます。  続いて、4ページをごらんください。左側が既存3階平面図です。現コンピューター室の3分の1と倉庫をあわせて普通教室化し、ここは9教室にいたします。  右側は、既存4階とその屋上ですが、この部分は改修工事は行いません。  説明は以上でございます。 124 ◯委員長  本件について、何かお聞きになりたい点はございますか。             (「なし」と呼ぶ者あり) 125 ◯委員長  以上で本件を終了いたします。  ────────────────────────────────────     ◎報告事項5 平成29年度新1年生の学校選択制度の進捗状況について 126 ◯委員長  次に、報告事項5「平成29年度新1年生の学校選択制度の進捗状況について」を議題といたします。  理事者から、報告を願います。 127 ◯学務課長  恐れ入ります、資料8をごらん願います。  平成29年度新1年生の学校選択制度の進捗状況について御報告いたします。これまでの経過を簡単に述べますと、昨年11月4日に学校選択希望表の提出を受け付けた後、11月14日から18日までの選択希望変更期間を経て、12月12日と13日に公開抽選を実施いたしました。本日は、1月25日に最終繰り上げを行った小学校の結果と、2月22日に最終繰り上げを行った中学校の結果をあわせて御報告させていただきます。  資料は、表面が小学校、裏面が中学校の状況となっております。  初めに、小学校の表をごらんください。表は、左から順に、学校名に続き、Aの学校選択希望変更の締め切り日現在の希望者数、Bの抽選日までの選択希望辞退等の人数、Cの抽選日現在の希望者数、Dの抽選日現在の当選者数、Eの抽選による補欠者数となっております。そして、右側の太枠が最終繰上処理時点での内訳で、Eの補欠者数がそれぞれFの繰上当選、Gの希望辞退等、そしてHの最終的な補欠残となっております。  今回、小学校につきましては14校で抽選となり、抽選による当選のD、86名と繰り上げ当選のF、81名を合わせて167名、無抽選で当選をした238名を含めますと405名の方が当選をいたしました。一方で、最終的に補欠残となった方は、9校で65名という結果となっております。  ちなみに、昨年度は合計446名が当選、補欠残は8校37名でございました。  次に、裏面をごらんください。中学校につきましては、20校で抽選となり、抽選による当選のD、147名と繰上当選のF、533名を合わせて680名、無抽選で当選をした75名を含めますと755名が当選をいたしました。一方で、補欠残となった方は5校で88名という結果となっております。  ちなみに、昨年度は合計746名が当選、補欠残は1校10名でございました。  なお、今回の繰り上げ結果につきましては、小学校は1月25日から、中学校は2月22日から各小中学校及び区のホームページで発表をしております。  本件についての説明は以上です。 128 ◯委員長  本件について、何かお聞きになりたい点はございますか。 129 ◯きくち幸江委員  学校選択制をとっている以上、希望したら入れてあげればいいのにと思うのですけれども、学校の施設の問題もあってはそうはいかないのかとも思うところもあります。  この小学校、中学校、それぞれ地域的に、例えば大島中学校も第二大島中学校も大島西中学校も全部抽選になるというのはどういうことなのかというのが疑問ですけれども、どういう理由で他の通学区域の学校を希望するのかというのは、アンケートなどをとっているのですか。例えば地域の問題だかと、部活があるとか、いろいろと理由があると思うのですけれども、一定の学校に人気が集まるということについて、どう考えているのか、少し教えてください。 130 ◯学務課長  平成25年度のアンケートの結果ですけれども、部活等を挙げる方もいらっしゃるのですが、やはり家から近い、あるいは友達関係等を考慮の上選んでいるというのが、一般的に中学校の学校選択において多い理由として挙げられております。 131 ◯きくち幸江委員  そうすると、友達関係は無理だと思うのですけれども、家から近いというのが大きな理由になっているということであれば、通学区域が現状に合っていないということで、そういうところを見直したほうがいいと思いますが、そういう検討はされていないのでしょうか。 132 ◯学務課長  通学区域につきましては、定めてから長い年月をかけて現在の状況に至っているということで、地域と学校との関係等もございますし、また本区の場合、マンションの建設等で人口がふえ、今の状況と数年後の状況が違うというようなことがございますので、通学区域の変更については慎重にならざるを得ないと考えているところです。 133 ◯委員長  以上で本件を終了いたします。  ────────────────────────────────────     ◎報告事項6 学校ICTモデル事業実施報告について 134 ◯委員長  次に、報告事項6「学校ICTモデル事業実施報告について」を議題といたします。  理事者から、報告を願います。 135 ◯学務課長  それでは、私から、学校ICTモデル事業実施報告について御報告をいたします。  本日は、資料9-1の概要版に基づき御説明をさせていただきます。初めに、第1、学校ICTモデル事業の目的ですが、資料に記載のとおり、本区における学校ICTのあり方検討に資するため、小中学校各1校において、無線LAN環境を整備し、タブレット端末を活用する先進的な取り組みを実施し、効果等を検証することとしております。  今回の検証により、ICT機器を利用した授業の効果を確認し、全校展開する際の課題を洗い出すことで、将来の学校ICT整備の方向性を定めることを目的としてモデル事業を実施いたしました。  次に、第2、国の動向と本区のICT整備状況です。ここでは、学校ICT整備に係る国の整備目標、平成28年3月1日現在の全国平均値及び本区の現状について記載をしていますが、本区の整備状況は、教育用コンピューター1台当たりの児童・生徒数、普通教室の無線LAN及び電子黒板の整備率について、いずれも国の目標、全国平均値を下回っている状況にございます。  次に、第3、学校ICTモデル事業の実施内容です。本事業は、平成26年9月から平成28年8月までの間、小名木川小学校と深川第一中学校で実施をいたしました。主な機器構成ですが、タブレット端末は児童・生徒用40台、教員用5台で、無線アクセスポイントは据えつけ型、可搬型合わせて8台を導入いたしました。また、電子黒板は他の学校と同様3セット配備しております。また、タブレット端末等のICT機器の利活用に必要な無線LAN環境について、全普通教室、特別教室、体育館及びICTルームに整備をいたしました。そのほかに、教員への支援体制として、導入研修や活用研修を実施したほか、週に1回ICT支援員を派遣いたしました。  次に、第4、学校ICTモデル事業におけるアンケート調査の実施です。ここでは、モデル校の教員及び児童・生徒に行ったアンケートの概要と結果について掲載をしております。  まず、アンケート概要です。本アンケートは、平成28年6月に、(2)の調査対象に対して実施をいたしました。教員に対する調査項目は、ICTの利活用状況、利用環境、ICT支援員に関するもので、児童・生徒に対する調査項目は、ICT機器を利用した授業、タブレット端末に関するものとなっております。
     アンケート結果のうち、主なものを3ページに掲載しております。1つ目の項目、電子黒板やタブレット端末を利用して授業を行った教科については、小学校では社会、算数、国語、総合的な学習が多く、中学では総合的な学習が最も多くなっております。2つ目の項目、無線LAN、アクセスポイントの数については、「教室に常設してほしい」が小学校、中学校ともに一番多い回答となっております。3つ目の項目、児童・生徒用のタブレット端末台数については、小学校は学年ごとに1クラス分、中学校は生徒1人に1台との回答が一番多くありました。4つ目と5つ目につきましては、後ほど、第5のところで御説明いたします。続いて、6つ目の項目、今後のICTを活用した授業実践や授業準備を継続して行うとしたら、ICT支援員のサポートは必要かとの問いに対しては、「訪問型での支援でよい」が小学校、中学校ともに一番多い回答となっております。  続いて、第5、モデル事業の検証結果と課題をごらんください。まず、1のICT機器を用いた授業の効果でございますが、教員アンケートでは、ICTを導入したことによる授業改善という側面と、児童・生徒の学習に対する効果という側面から尋ねました。アンケートの結果につきましては、資料にありますとおり、(1)の視覚的にわかりやすい授業を行うことができるなど、5項目で特に肯定的な評価が多くなっております。  効果があった授業例を幾つか御紹介します。まず、(1)の視覚的にわかりやすい授業では、技術科ののこぎりの使い方の指導方法がございます。初めに、教員は、自身の手元を電子黒板に投影しながら作業の説明をします。そして生徒は、タブレット端末で確認したいときに確認したい作業を見ながら作業を進めます。以前の授業では、教員が巡回し、班ごとに実演をし、生徒たちは1度の実演と教科書を参考に作業をしていました。このため、正しいのこぎりの使い方を習得することが難しい状況にありました。ICT機器を用いた授業では、教員の実演を電子黒板に1度投影し、その後は各班にタブレット端末を1台置き、画面を随時確認しながら作業をしました。また、生徒同士で自分たちののこぎりの使い方を動画に録り、動画を見ることで客観的によくない点を見ることができました。  このことにより、自分のよくない点を早期に発見し、修正できるようになり、失敗をする生徒の数も減ったところでございます。  また、教員の実演回数が減るとともに、生徒の課題発見、解決に要する時間が短縮したことにより、授業の効率化にもつながっております。  次に、(2)の児童・生徒の学習に対する意欲の向上につながる授業例でございますが、小学校、総合的な学習の時間におけるストップモーションアニメの作成がございます。これは、幾つかの班に分かれ、ある題に基づき台本を作成し、その後にこま送りにした静止画を撮影し、音楽をつけることでアニメーションを作成します。完成したら班ごとに発表を行います。班活動を通して役割や学習に対する意識が高まったと報告を受けているところでございます。  また、社会科の授業では、タブレット端末で江戸時代と明治時代の絵を比べて異なる箇所に印をつけ、班で意見交換をするとともに、クラス発表を行いました。タブレット端末では、クラス全体の意見を容易に共有することができます。このことにより、児童が自分と同じ意見の人がいることを確認したり、違う意見の人に関心を持てるようになりました。そして、自分ももっと頑張ろうという雰囲気が生まれ、モデル事業前と比べて児童の発言や班内討論が活発になったと聞いております。  続きまして、2の機器でございます。まず、無線LANアクセスポイントについてですが、モデル校では、ICTルームを除き、可搬式アクセスポイントを各部屋にある情報コンセントにつないでの利用となっております。教員からは、教室に常設してほしいとの要望が小学校で60%、中学校で76%ありました。授業開始前に毎回可搬式アクセスポイントを準備する手間を要し、負担感があるため、各教室に常設することが望ましいと考えております。  次に、タブレット端末の台数についてです。児童・生徒用のタブレット端末の台数に関する教員アンケートで最も多い回答は、小学校では学年ごとに1クラス分、中学校では生徒1人1台となっております。  端末の必要台数については、1人1台の利用とするか、共同学習の場面での複数人の利用とするかで異なりますし、また、単元で利用するか、少人数習熟度別授業で利用するかでも異なります。  多額の経費がかかることから、平成29年度に予定しているコンピューター教室の端末の更新も勘案し、必要十分な台数を決定する必要があると考えております。  次に、電子黒板についてですが、平成28年度より、小中学校全校に1フロア1台配備をしております。設置台数に関する教員アンケートでは、小学校で「教室に常設してほしい」という回答が50%だったのに対し、中学校で「ちょうどよい」という回答が62%でした。小学校で教室に常設してほしい理由としては、可搬式無線アクセスポイントと同様に、授業開始前に電子黒板を教室に運び、接続する手間がかかることが授業準備の負担になっているということが考えられます。  最後に、第6の今後の整備の方向性です。今回の学校ICTモデル事業の検証結果ですが、学校におけるICTの導入は児童・生徒の興味や意欲を引き出す授業、わかりやすい授業づくりを進めていく上で有効であることが確認されました。本区におきましても、校内無線LAN環境の整備やタブレット端末の導入を進める必要があるとの結論に至りました。  このことを受けまして、全小中学校における無線LAN環境の整備とタブレット端末各校45台分の導入にかかる経費につきまして、来年度予算に計上をしているところでございます。  また、コンピューター教室につきましては、現在、再リースのノートパソコンを配備しておりますが、平成29年度につきましては、ノート型とタブレット型の両方の性質を持つハイブリッド型のコンピューターを設置することで予算の計上を行っているところでございます。  私からの報告は以上です。 136 ◯委員長  本件について、何かお聞きになりたい点はございますか。 137 ◯見山伸路委員  今の最後のところの確認ですが、ハイブリッド型のPCを入れるのと、タブレット型ももちろん予算計上しているという中で、行く行くはどちらかに集約していく流れになるのでしょうか。 138 ◯学務課長  基本的には、コンピュータールームに置く端末と普通教室で使う端末はほぼ同じで、キーボードに関して、いわゆるノート型に近い形のものか、持ち運びを想定したものかということです。タブレット部分は同じもので、キーボードがコンピュータールームと普通教室で使うもので少し異なるというように御理解いただければと思います。 139 ◯委員長  以上で本件を終了いたします。  ────────────────────────────────────     ◎報告事項7 平成28年度「児童・生徒の学力向上を図るための調査」の結            果について 140 ◯委員長  次に、報告事項7「平成28年度『児童・生徒の学力向上を図るための調査』の結果について」を議題といたします。  理事者から、報告を願います。 141 ◯指導室長  それでは、平成28年度「児童・生徒の学力向上を図るための調査」の結果について御報告をいたします。  恐れ入ります、資料10をごらんください。この調査は、東京都教育委員会による都内の小学校第5学年と、中学校第2学年の全児童・生徒を対象とした学力調査の結果でございます。本調査は、全国の調査と同様に、児童・生徒一人一人の学力向上を目指し、今後の授業改善等に結びつけることが主な目的になっております。  調査方法、内容ですが、小学校は国語、社会、算数、理科の4教科、中学校は国語、社会、数学、理科、英語の5教科について、学習指導要領に示された内容、目標及び内容の定着状況と、読み解く力についての定着状況を調査しております。この読み解く力は、全国の学力調査の活用に関する問題のような内容となっております。  また、学習や生活に関する意識、実態を調査する質問紙調査等も実施しております。  調査は、昨年の7月7日に実施し、採点については児童・生徒のつまずきをその後の指導ですぐに生かせるように、各学校で自校採点し、結果を児童・生徒本人にすぐに返却するとともに、授業改善に迅速に反映できるようにしております。  資料の1枚目が、小学校第5学年の結果となっております。1の「学力向上を図るための調査」結果概要をごらんください。各教科の結果を表とグラフで示しております。表では、都全体と江東区の状況を比較しておりますが、網かけがしてあるところは都全体の平均を上回っている観点となっております。また、グラフは、横軸が正答数で単位は問、縦軸は児童の割合で単位はパーセントとなっております。青い折れ線グラフは都全体の状況で、赤い棒グラフが江東区の状況です。それぞれの正答数の児童が何%いるかを示しております。  平均正答率は、国語では73.8%で、全問数が20問ですから、約14.8問が平均正答数となります。グラフにある言葉ですが、習得目標値というのは、教科書に掲載されている例題レベルの必ず習得させるべき基礎的な問題数ということです。また、到達目標値というものは、教科書に掲載されている練習問題レベルの問題数と例題レベルの問題数を合わせた数であり、達成することが期待される数値であります。例えば、小学校国語ですと、習得目標値が6問、到達目標値が17問となっています。  本区の小学校の各教科についての調査結果でございますが、表の網かけ部分を見ていただければおわかりいただけるかと思いますが、理科の関心・意欲・態度を除く全ての教科の全ての観点において、都の平均を上回っております。昨年は、全ての観点で都を上回っておりました。  教科ごとの全体平均で見ると、算数では都を3.1ポイント上回っており、昨年度の2.7ポイントよりさらに0.4ポイント高くなっております。国語では2.1ポイント上回っており、こうとう学びスタンダードへの取り組みの成果が上がってきているといえます。算数では、到達目標値より右側の正答率が高い部分において、都の平均の青い折れ線グラフより江東区の赤い棒グラフが高くなっていることがおわかりいただけるかと思います。  それでは、右側の2の結果の考察(授業改善のポイント)の欄をごらんください。ここには、今回の結果を受けて、それぞれの教科における授業改善のポイントを記載しております。  その下の3、質問紙調査と正答率との相関関係等の欄をごらんください。なお、このデータは都全体の傾向となっております。(1)は児童が質問紙調査で質問に対して肯定的な回答をした場合に正答率が高かった代表的な質問を挙げています。授業の内容がわかる、学校の決まりを守っている、地域や社会をよくしたい、自分の将来への希望を持っている、将来、社会や人のために役立つ仕事がしたい、自分のことを大切に感じるという質問に対して肯定的な回答をした児童は、正答率が高かったという傾向がございます。これは、昨年度も同様な傾向が出ておりました。児童の自己肯定感を高めたり社会参画意識を高めたりしていくことが大切であるといえます。  (2)は、塾等を除く学校以外の学習時間について記載しております。学校以外での学習時間が長いほど平均正答率が高いという結果が出ております。  (3)は、毎日読書をする児童と正答率の関係になっております。読書時間が1時間から2時間未満という児童の正答率が一番高く、適度な日々の読書が重要であることがわかります。  (4)は、各教科の内容がわかる要因について記載しております。児童がその教科がわかると回答したその要因をどう捉えているかということであります。国語では、「宿題をきちんとやるから」「意見を出し合って学べるから」、社会では、「授業の教え方が丁寧だから」「世の中のことを知るのが好きだから」、算数では、「コース別の少人数学習があるから」「算数にはいろいろな解き方があるから」、理科では、「観察・実験の授業が多いから」「予想し、確かめる授業が多いから」となっております。  このように、小学校では、授業に対する取り組み方について回答している児童が多いことがわかります。  その下の4は、今後に向けてということで、改善の方向性を示しております。  まず、授業については特に読み解く力について日ごろの授業から意識的な指導が必要であること、また習熟度別指導など、個に応じた指導の充実を図ること、また児童が主体的に参加し互いに学び合える授業の充実が必要であります。  こうとう学びスタンダードについては、家庭学習、読書への取り組みの充実が必要であるというふうに記載をさせていただいております。  それでは次に、2枚目をごらんください。こちらは、中学校第2学年の結果となっております。表やグラフの見方は小学校と同様であります。  まず、1の「学力向上を図るための調査」結果概要をごらんください。小学校と比較すると、全ての領域について都の平均を上回っている観点が少ないというところがおわかりいただけるかと思います。昨年度は、都の平均を多くの観点で上回っておりましたので、わずかの差のものもございますけれども、昨年度と比べると都の平均より低くなっているものが多くなっております。  しかしながら、右側ですけれども、英語のところを見ていただくと、英語だけは昨年度より向上をしております。特に本区で力を入れている英語での表現について、都の平均を上回っているということになっております。  一番右の3、質問紙調査と正答率との相関関係をごらんください。(1)の肯定的な回答と各教科の正答率の高さについてですが、中学校では、授業の内容がわかる、学校の規則や決まりを守っている、将来、社会や人のために役立つ仕事がしたい、将来、理科や数学、科学技術に関する仕事につきたい、家の人と学校や社会のことについて話をするという質問に対して、肯定的な回答をした生徒は正答率が高かったという傾向があり、これも小学校同様、昨年度と同じような傾向が見られております。  (2)の塾等を除く学校以外の学習時間、それから(3)の毎日読書をする時間についても、小学校と同様の結果となっております。  (4)の英語の正答率と質問紙調査の関係を見てみますと、外国の人に話しかけてみたい、自分の国のよいところを外国の人に伝えたい、自分の住む地域や社会をよくしたいと思う、将来、社会や人のために役立つ仕事がしたいという各質問に肯定的な回答をした生徒の英語の正答率が高かったということがわかりました。これも、昨年度と同様の傾向が出ておりますけれども、生徒の積極性や社会参画意識を高めることと英語の学習には関連性があるというところが、この結果から言えると思います。  (5)は、各教科の内容がわかる要因についてですが、ここは昨年度も同様の傾向がありましたけれども、小学校と全く違う傾向になっております。中学校では理科以外の全ての教科において、先生の教え方が丁寧だからということが1位になっております。中学校になると内容が難しくなるということもあり、一人一人への丁寧な指導が効果的であるということが言えますけれども、逆に、中学校においては、生徒が主体的に取り組む授業になり得ていないのではないかということも考えられるということであります。  そこで、4の今後に向けてでございますけれども、特に授業については、より生徒が主体的に取り組む授業の充実を図ることや、習熟度別少人数指導への充実を図ることが重要であるとしております。  こうとう学びスタンダードについては、小学校同様、家庭学習、読書についての取り組みの充実が必要であるとさせていただいております。  今後、教育委員会といたしましては、学校の授業改善が一層推進されるよう、指導力の高い教員を授業力向上アドバイザーとして指名し、よい授業を積極的にほかの教員に見てもらったり、効果的な指導資料を作成したりする取り組みを行ってまいります。  また、2月3日に行われましたこうとう学びフォーラムにおいて、家庭学習をテーマにして現場の教員や保護者にお話をしていただいたり、効果的な取り組みを紹介したりいたしました。今回の調査において明らかになった課題の解決に向け、今後も取り組みを進めてまいりたいと考えております。  私からは以上であります。 142 ◯委員長  本件について、何かお聞きになりたい点はございますか。 143 ◯福馬恵美子委員  着実な学力向上に向けて努力をされていることはわかるのですけれども、到達目標値よりも低い人と、それ以上の人がいますが、少人数指導でそれぞれの特徴を生かしたものをされているのですけれども、平均値だけを求めるのではなく、できなかった人をどうかさ上げするのか。できている人は、それよりも高い目標値を設定してあげるというのも教育だと思うのです。  その辺は、どう取り組んでこられて、どういう効果が考えられたのか。そして、今後はどのようにしていこうとされているのか。 144 ◯指導室長  まさに福馬委員御指摘のとおりであります。平均値だけを見ているというのは、やはりよくないことであります。当然、今福馬委員からありましたけれども、なかなか理解が進まない子だったり、逆にとても理解が進んでさらに高めていく、それがまさに重要だと思っております。  今、小学校では、算数の少人数指導を全校で進めてきているところで、それがかなり定着してきております。その中で、特にじっくりやっていったほうが理解が進むこどもたちに対しては、学びスタンダード強化講師を配置するなどして、今、より丁寧な指導に努めております。そのような部分で、小学校は効果が上がってきているというのを少しずつ実感しております。  しかしながら、福馬委員御指摘の、よりできる子はよりできるように、そこのところの改善が必要かと思っております。少人数指導をしていく中で、こどもたちの興味関心を高めていくことが、やはり重要だと思っていますので、今後、そこは力を入れてまいります。  あわせて、中学校ですけれども、中学校の少人数指導というのが、これまであまり実施できていなかったところがありまして、現在、東京都のほうからの加配も少しずつふえてきておりまして、そこのところの数学や英語についての少人数指導を、さらにこれから力を入れていきたいと考えているところであります。  以上です。 145 ◯委員長  以上で本件を終了いたします。  ────────────────────────────────────     ◎報告事項8 江東区立学校教職員の処分等について 146 ◯委員長  次に、報告事項8「江東区立学校教職員の処分等について」を議題といたします。  理事者から、報告を願います。 147 ◯指導室長  それでは、私からは、江東区立学校教職員の処分等について御報告をいたします。  恐れ入ります、資料11をごらんください。これは、職務に利害関係がある者と不適切な接触を行った教員への処分等についての報告であります。  事故の概要であります。江東区立学校職員服務取扱規定により、みずからの職務に利害関係がある者から金品を受領してはならないと定められているにもかかわらず、教科書検定期間中に教科書を閲覧し、教科書発行者から現金8,000円から1万円を受け取ったということであります。  処分等の状況ですが、処分となった者は1名で、対象者は主幹教諭、処分の発令日は平成28年12月21日であります。  また、江東区教育委員会における措置となった者が1名で、措置の内容は文書訓告であります。  6月の文教委員会において、11名の教員の処分等の報告をいたしましたが、今回は新たに教科書会社から名前が挙がった教員を対象にした調査を行った結果の処分等であります。2名とも、処分等の対象となった事故は、平成26年に発生しております。  教育委員会といたしましては、これまでも再発防止に向け、全教職員に対し、江東区立学校職員服務取扱規定等を配付し周知徹底を図ってまいりましたが、2月に教育委員会事務局次長を委員長とし、校園長や副校長等を委員とする服務事故防止対策委員会を新たに立ち上げ、服務事故防止に向けた対策について検討を始めております。  また、利害関係者との接触に関する指針等の見直し等を行い、さらなる防止策にも取り組んでいるところであります。  なお、前回も報告をさせていただきましたが、このような事故が発生いたしましたけれども、これまでの本区における教科書採択は、江東区立学校教科用図書採択に係る基本方針に基づき、教育委員会の責任と権限のもと、適正かつ公正な採択が行われております。  報告は以上であります。 148 ◯委員長  本件について、何かお聞きになりたい点はございますか。             (「なし」と呼ぶ者あり) 149 ◯委員長  以上で本件を終了いたします。  ────────────────────────────────────     ◎報告事項9 専決処分した事件の報告について(損害賠償額の決定) 150 ◯委員長  続きまして、報告事項9「専決処分した事件の報告について(損害賠償額の決定)」を議題といたします。  理事者から、報告を願います。 151 ◯指導室長  それでは、専決処分した事件の報告、損害賠償額の決定について御報告をいたします。  恐れ入ります、資料12をごらんください。これは、小学校で昼休み中に児童がけがをしたことについて専決処分をした報告であります。  発生年月日は平成27年2月19日、発生場所は江東区大島九丁目5番3号、第三大島小学校であります。  事故の概要は、被害児童が江東区立第三大島小学校の国際理解教室において、昼休みに卒業を感謝する会の出し物の練習をするため、二つ折りにして立てかけてあったマットと壁の間に入って体育着に着がえようとしていたところ、当該教室にいた別の児童3名がマットに向かって何度も体当たりを行ったことにより、左上腕骨顆上部を骨折したということであります。  この件については、平成27年10月に被害児童の保護者から依頼された弁護士を通して、体当たりをした児童の保護者宛てに250万円の賠償請求が届き、話し合いを続けてきました。区といたしましては、学校管理下の事故であったため、学校も請求の対象に入れていただくことといたしました。  最終的に、治療費と慰謝料をあわせた190万円の支払いで和解し、その半額を区が支払い、残りの半額を3家庭で支払うことになりました。  なお、今回けがをされた児童の御家庭が、このように賠償請求をされた背景には、手術が必要で1カ月弱の入院加療を要したこと、またその後も約6カ月間の通院加療を要し、治療費だけで100万円弱が必要になったということ、さらに当該児童が新体操をしており、けがを負ったことにより、所属していた新体操のクラブの最後の大会に出場できなかったこと、また新体操を行うために進学した中学校において相当期間練習に取り組めなかったことがございます。  なお、今回の件については、双方の話し合いの中でいじめとの認識はございません。  専決処分決定年月日は平成29年1月23日、損害賠償額は95万円であります。  第三大島小学校では、事故発生以降、国際理解教室の使用方法等を含め、教員による児童管理を徹底しております。  報告は以上であります。 152 ◯委員長  本件について、何かお聞きになりたい点はございますか。             (「なし」と呼ぶ者あり) 153 ◯委員長  以上で本件を終了いたします。  ────────────────────────────────────
        ◎報告事項10 江東区オリンピック・パラリンピック教育推進計画について 154 ◯委員長  次に、報告事項10「江東区オリンピック・パラリンピック教育推進計画について」を議題といたします。  理事者から、報告を願います。 155 ◯指導室長  それでは、江東区オリンピック・パラリンピック教育推進計画について御報告いたします。  恐れ入ります、資料13をごらんください。オリンピック・パラリンピック教育につきましては、6月の文教委員会、そして1月の明治小学校での視察の際に御説明をさせていただきましたが、その際にお配りしました江東区オリンピック・パラリンピック教育推進計画案が今回まとまりましたので、改めて御報告をさせていただきます。  まず、1ページ目をごらんください。本計画が江東区における主要な計画、東京都オリンピック・パラリンピック教育実施方針に基づいて策定されているということが、ここに示されております。  1枚おめくりいただき、3ページをごらんください。こちらには、前回も御説明させていただきましたけれども、江東区オリンピック・パラリンピック教育こどもテーマを示してあります。これは、江東区においてオリンピック・パラリンピック学習にこどもたちが主体的に取り組むことができるようにするため、本区独自に江東区オリンピック・パラリンピック教育こどもテーマというものを設定いたしました。こどもたちのオリンピック・パラリンピック学習に取り組む際のキャッチフレーズとして浸透させていきたいと考えております。  1枚おめくりください。4ページの推進の視点でございます。推進の視点は、「すべてのこどもが関わる」「体験を通して実感をもって学ぶ」「2020年、そして未来を見据えて取り組む」の3点としております。江東区において、オリンピック・パラリンピック教育を推進する際には、この3点を重視してまいります。  5ページからは、取り組みの基本的な考え方を示しております。各学校、幼稚園は、東京都のオリンピック・パラリンピック教育推進校でもあります。各学校、幼稚園が実際に取り組みを進める際に、取り組みやすいように、都と区の取り組みの基本的な枠組みを共通にしてあります。  それでは、8ページをごらんください。折り込みになっているものであります。こちらは、1月の視察の際にもお示しをさせていただいたものでございますけれども、本区のオリンピック・パラリンピック教育の概要をまとめたものになっております。こちらを見ると、大体このような形で進めていくというのがわかるようになっております。  9ページから12ページに具体的な取り組み内容を示してあります。  そして、15ページ以降になりますけれども、そちらは各学校、幼稚園がオリンピック・パラリンピック教育に取り組む際の資料となっております。  本区におきましては、次年度より、このオリンピック・パラリンピック教育を新規事業化いたします。この江東区オリンピック・パラリンピック教育推進計画に基づき、こどもたちにとって心に残るより多くの学びがあるオリンピック・パラリンピック教育を学校の過度な負担にならないよう、配慮しながら進めてまいります。  最後になりますが、表紙をごらんください。表紙の右上にございます教育プログラムのマークにつきましては、東京都の各学校が行うオリンピック・パラリンピック教育については、このロゴを使用することが認められておりますが、現在、申請の手続き中であり、認可を受けた後、こちらに記載をして印刷する形になります。  以上であります。 156 ◯委員長  本件について、何かお聞きになりたい点はございますか。 157 ◯議長  江東区では、オリンピックが11競技10会場、パラリンピックが8競技7会場となりますが、ここに書いてあるのが違うのです。オリンピック9競技、パラリンピック7競技となっています。これは訂正しなかったのか、それとも単純な間違いだと思うのですが。  それからもう1つ、会場についてですが、これは現段階では決まりですか。私もそうだけれども、区長が言う数も、いつも違うのです。本当に困ってしまう。どれが正しいのかよくわからない。  ここには、平成28年9月と書いてありますが、そういうふうにやってもらえばわかるけれども、その都度変わってくると困ってしまう。平成28年9月現在とここに書いてある。28ページです。こう書いてあると、「ああ、平成28年9月でこうなのか」とわかるわけです。どういう調査をしているのか。 158 ◯指導室長  申しわけございませんでした。これは間違いでございまして、修正させていただきます。これは案の段階ですので、もう1度細かく見てやっていきます。  一番正しいのは、27ページの江東区内の競技場の地図に書いてある数が、現在のところ、これが一番正しいということでございます。修正して印刷にかけたいと思います。ありがとうございました。 159 ◯議長  この冊子は、どういう人に見てもらうようにつくってあるのですか。学校、それともこどもにあげるのですか。どうなのですか。 160 ◯指導室長  これは、各学校の指導用に、各学校に配って教員が使うために印刷して配付をさせていただきます。  以上です。 161 ◯議長  同じような言葉がたくさん出てくるため、これは少し整理したほうがいいような気がするのです。読んでみてください。オリンピック・パラリンピックについての同じ文句がいっぱい出てくるから。どなたが書いたか知らないけれども、もう少し整理したほうがいいと思う。  以上です。 162 ◯指導室長  最終的にもう1度確認をした上で、しっかりとつくりたいと思っております。  以上でございます。 163 ◯委員長  よろしいですか。             (「はい」と呼ぶ者あり) 164 ◯委員長  以上で本件を終了いたします。  ────────────────────────────────────     ◎報告事項11 東京2020オリンピック・パラリンピックフラッグツアーにつ            いて 165 ◯委員長  次に、報告事項11「東京2020オリンピック・パラリンピックフラッグツアーについて」を議題といたします。  理事者から、報告を願います。 166 ◯指導室長  それでは、東京2020オリンピック・パラリンピックフラッグツアーについて御報告をいたします。  恐れ入ります、資料14をごらんください。これは、昨年、小池都知事がリオデジャネイロ大会で引き継ぎを受けたオリンピック旗とパラリンピック旗のレプリカを東京都の全区市町村で引き継ぎながら各自治体でセレモニーや展示等を行うというものであります。  2の江東区における実施内容、それから(1)小学校フラッグリレーをごらんください。江東区におきましては、平成29年4月24日から4月28日の5日間となりますが、その間、区内の全小学校を回って、こどもたち同士で引き継ぎをしてもらう予定であります。詳細は、今後オリンピック・パラリンピック開催準備担当と学校、指導室で調整しながら決定してまいります。  なお、フラッグリレーが行われていない時間帯は、江東区文化センターでフラッグを展示し、区民の方々に見ていただく予定となっております。  なお、(2)フラッグセレモニーは、5月21日のこどもまつりの際に行うこととし、元オリンピアンやパラリンピアン等のアスリートがアンバサダーとしてオリンピック旗、パラリンピック旗を授与し、その後、パレードにも参加していただく予定です。  報告は以上であります。 167 ◯委員長  本件について、何かお聞きになりたい点はございますか。             (「なし」と呼ぶ者あり) 168 ◯委員長  以上で本件を終了いたします。  ────────────────────────────────────     ◎報告事項12 平成28年度東京都児童・生徒体力・運動能力、生活・運動習            慣等調査の結果について 169 ◯委員長  次に、報告事項12「平成28年度東京都児童・生徒体力・運動能力、生活・運動習慣等調査の結果について」を議題といたします。  理事者から、報告を願います。 170 ◯指導室長  それでは、平成28年度東京都児童・生徒体力・運動能力、生活・運動習慣等調査の結果について御報告をいたします。  恐れ入ります、資料15をごらんください。まず、平成28年度の体力・運動能力調査の江東区の状況についてであります。1枚目が小学校、2枚目が中学校となっております。  調査は、全児童・生徒を対象に実施しておりますが、全国の調査結果が小学校5年生、中学校2年生を対象として実施しておりますので、小学校5年生、中学校2年生の結果について報告をいたします。  それでは、まず1枚目の小学校の結果についてであります。  まず、調査内容でありますけれども、実際の調査は実技に関する調査と質問紙による調査となっております。実技は、小学校では握力、上体起こし、長座体前屈、反復横とび、20メートルシャトルラン、50メートル走、立ち幅跳び、ソフトボール投げの8種類となります。  上段中央の4、実技に関する調査結果の概要をごらんください。全国平均を50としたときの区及び都の結果をレーダーチャートで示しております。青色の実線が国、ピンク色の実線が都、緑色の破線が区となっております。  全体的な形を見ていただくと、小学校ではソフトボール投げ、投力、20メートルシャトルラン、持久力の結果に課題が見られることがおわかりいただけるかと思います。これは、これまでの傾向と同様であります。しかしながら、女子も男子も、ピンク色の東京都の結果と比較すると、それより高い数値になっているところが多くなっております。  それでは、下の段の各種目の記録の経年変化をごらんください。ここ3年間の記録の変化をわかりやすく棒グラフで表示いたしました。レーダーチャートと同様に、青色が国、ピンク色が都、緑色が区となっております。  なお、50メートル走は秒数が少ないほうが好記録になりますので、棒グラフが短いほうが記録がよいということになります。  上の段のグラフが小学校5年生男子となります。全国、都の両方の記録を上回ったものは長座体前屈だけですけれども、6種目で都の平均を上回っております。また、花丸マークをつけたものは昨年度の記録よりよかった種目で、7種目が昨年度の記録を上回っております。  下の段のグラフが小学校5年生の女子となります。上体起こし、長座体前屈、反復横跳びの3種目で全国、都の両方の記録を上回っており、8種目全てで都の平均を上回っております。また、全ての種目で昨年度の平均を上回っており、全てのところに花丸がついている形になっております。ソフトボール投げ、20メートルシャトルランは、改善傾向にはあるものの、継続して課題があるので、取り組みを進めてまいりたいと思います。  1枚おめくりいただいて、中学校のほうをごらんください。  中学校の種目は、握力、上体起こし、長座体前屈、反復横跳び、持久走、50メートル走、立ち幅跳び、ハンドボール投げとなっております。中学校の持久力の調査種目は持久走と20メートルシャトルランの2種目から選ぶことになっていますが、本区では持久走に取り組んでおります。また、投力の調査種目は、中学校では小学校のソフトボールよりボールが大きいハンドボール投げとなっております。  それでは、上段中央の実技に関する結果の概要をごらんください。小学校と同様に、全国平均を50としたときの区及び都の結果をレーダーチャートで示しており、青色の実線が国、ピンク色の実線が都、緑色の破線が区となっております。  全体的な形を見ていただくと、小学校より形がよくなっているのがおわかりいただけると思います。特に、男子のハンドボール投げは全国平均よりも記録がよくなっております。  また、下段の各種目における記録の経年変化をごらんください。見方は小学校と同様であります。持久走は、50メートル走と同じく秒数が少ないほうが好記録になりますので、棒グラフが短いほうが記録がよいという形になります。上段のグラフが中学校2年生の男子となります。全国、都の両方の記録を上回ったものはハンドボール投げだけですけれども、持久走を除く7種目で都の平均を上回っております。また、花丸マークの昨年度より記録がよかった種目は、そちらにありますように6種目となっております。  下段が中学校2年生女子となります。上体起こし、反復横跳びの2種目で全国、都の両方の記録を上回っております。そして、8種目全てで都の平均を上回っております。また、その中で、6種目で昨年度より記録がよくなっております。  もう一枚おめくりいただくと、A4判縦置きの資料が3枚目についております。これは、体力テストに合わせて行われたアンケート調査の結果の概要等でございます。  1のところには、江東区長期計画の指標との比較を示しております。これは、今、説明させていただいた体力テストの結果を、本区の長期計画の指標と比較した数値となっております。それぞれの目標値と比べて迫ってきているのは、見ていただければわかるかと思います。  まず、投力については、小学校はソフトボール投げ、中学校はハンドボール投げの結果を、全国を100としたときの数値でありますけれども、小学校、中学校ともに向上してきており、小学校は89.5で0.4ポイントの上昇、中学校は97.1で2.3ポイントの上昇となっております。  次に、持久力であります。小学校は20メートルシャトルラン、中学校は持久走でございます。こちらも小学校、中学校ともに向上しており、小学校93.6で4.3ポイントの上昇、中学校は97.0で0.3ポイントの上昇となっております。  平成31年度の長期計画(後期)の終了年まであと3年でございますけれども、何とか目標が達成できるように頑張っていきたいと考えております。  続いて、2の生活・運動習慣等調査の概要でございます。数字が赤くなっているのは都、国ともに上回ったもの、下線が引いてある数字は都、国のどちらかを上回ったものであります。また、赤い丸がついているのは、昨年度より結果がよくなっているものとなっております。  運動が好きと回答している児童・生徒の割合は、小学校男女、中学校女子で昨年度より高くなっており、特に女子は小中学校ともに国、都を上回っております。女子児童・生徒については、体育が楽しいと回答している割合も高くなっており、運動に積極的な児童・生徒が増えていることがわかります。  次に、睡眠時間や朝食の摂食状況についてでございますが、小学生は8時間以上睡眠している割合が国や都の平均より低く、朝食を毎日食べる割合は国や都より高くなっております。しかしながら、中学生はその逆でありまして、8時間以上睡眠している割合が国や都の平均より高く、朝食を毎日食べる割合はあまり高くないという傾向がございます。  3の結果の考察でございますが、体力、持久力については、教員向けの実技研修会を実施したことや体力スタンダードの定着に向けた授業改善の成果が出てきていると考えております。今後は、調査結果を踏まえた、先ほどもございましたけれども、個に応じた指導改善が必要であると考えております。また、児童・生徒に運動に取り組む目標値を設定させたり、児童・生徒の意欲を高める指導の充実を図ることを考えてまいります。  これまで、体力向上の取り組みを平成22年度から重点的に開始し、継続的に行ってまいりましたが、体力調査の結果がこれだけ向上したことはありません。全校でさまざまな取り組みを工夫してきたことや、体力スタンダードの取り組みの一環として体育の授業の中で取り組んでいる小学校のわくわくタイムや中学校のサーキットタイム、そして小学校で実施しておりますKOTO☆キッズながなわチャレンジ等の成果が少しずつ実ってきたと考えております。しかしながら、まだまだ課題はございますので、さらに取り組みの充実を図っていきます。  長くなりましたけれども、報告は以上であります。 171 ◯委員長  本件について、何かお聞きになりたい点はございますか。 172 ◯福馬恵美子委員  いろいろと御苦労があろうと思います。以前、私は、朝食を食べるということをほかの調査と連動させて考察してほしいということを述べたことがあるのですが、やはり単体で、運動の好き嫌い、睡眠時間の長短、朝食の有無ということももちろんあるのでしょうけれども、例えば睡眠をしっかりとって朝食を食べる子は運動が好きだ、運動能力が高いということがわかれば、この結果を保護者にしっかりと伝えられるのではないかと思うのですが、その点、いかがですか。  それと、今、体育実技の研修など、いろいろなことをして、それぞれの記録が上回ったとの報告がありましたけれども、さらなる指導力の向上に向けてどのように取り組まれる予定か、お示しください。 173 ◯指導室長  御指摘のような結果分析になっていなくて申しわけありませんでした。ここについては、確かに睡眠時間や朝食に関して、もう少しクロス集計していくことが必要かと考えております。ここについては、全国のデータの中から引っ張ってきているところもありますので、比較できるようなものを見つけながらやってまいります。しかしながら、スタンダードの定着度調査のほうでは学力とのクロス集計なども出しておりますので、そういったところとあわせて考えてまいりたいと思います。  それから、指導力の向上については、先ほどもお話をさせていただきましたが、現在、オリンピック・パラリンピックとの関連もありまして、教員研修でも、実は一流のアスリートを招いた実技研修に取り組んでおります。前回も、オリンピアンに来ていただいて、走る指導やリレーの指導をしていただいたところ、非常に具体的でわかりやすかったということで好評をいただいたり、ハードル競技のオリンピアンに来ていただいてハードリングが非常に具体的でわかりやすかったということ、投げる指導については、読売巨人軍と連携をしてジャイアンツのチームOBの選手などに来ていただいて指導していただいたりしており、なるべく先生方も意欲的に取り組めるように、そしてわかりやすいというところを考えながら、研修も工夫しているところであります。  以上です。 174 ◯福馬恵美子委員  研修に関していろいろと御苦労されて、また効果的な取り組みをされているので、これは続けていただきたいと思います。  1点目は、なぜそういうことを言ったかというと、学校だけで運動能力や生活習慣が完了するわけではなく、家庭生活、家庭教育との連携をどのようにするのかです。やはり学校から家庭にきちんとした発信しないといけないと常々思っておりました。こういうふうにきちんと生活すれば運動能力も向上する傾向にあるよというクロス分析などを発信していただきたいと思いますが、現状として、家庭への伝達、広報はどのようになっていますか。 175 ◯指導室長  そこはまだまだ不十分なところがあります。各学校独自にやっているところがありますけれども、教育委員会としては、体力のところについてはまだ不足していると思っており、家庭教育学級などで進めているところもありますので、今後、連携を図ってやっていきたいと思います。  以上であります。 176 ◯やしきだ綾香委員  1点だけ、お伺いします。  最後の3ページの結果ですけれども、これは国も都も区も全部共通すると思うのですが、運動が好きという方の割合が、小学校から中学校に上がると、やはり男子も女子もどうしても低くなっているという傾向にあるかと思います。ここの部分を、教育委員会ではどのように分析されているのか伺います。 177 ◯指導室長  ここについては、中学生になりますと運動の二極化ということがやはり出てきていまして、部活動で熱心に取り組む子はすごく運動するのですけれども、そうではない子たちは運動から離れていくということがあります。ここが課題だと考えておりまして、先ほど報告をさせていただきました小学校でやっているKOTO☆キッズながなわチャレンジによって、小学校では非常に日ごろの運動時間が確保できているところがあったり、また、小学生は外で遊ぶのが好きですので、そういったところでは運動が好きというこどもたちがどちらかといえばまだ多いのですけれども、やはり中学生になると、運動は部活動をやっている子たちが一生懸命やる、そうではない子たちはあまりやらないというところがあります。その点について、中学校の授業改善、それからKOTO☆キッズながなわチャレンジのような何か日常的な運動を確保できるものができないかという検討を始めているところであります。  以上です。 178 ◯委員長  以上で本件を終了いたします。  ────────────────────────────────────     ◎報告事項13 平成29年度江東区英語科運営業務委託事業者の選定結果に            ついて 179 ◯委員長  次に、報告事項13「平成29年度江東区英語科運営業務委託事業者の選定結果について」を議題といたします。  理事者から、報告を願います。 180 ◯指導室長  それでは、平成29年度江東区英語科運営業務委託事業者の選定結果について、御報告いたします。恐れ入りますが、資料16をごらんください。  これは、先日の臨時の文教委員会で外国人講師派遣事業の業者を選定するプロポーザルを実施することについて報告をさせていただきましたが、今回、事業者が決定いたしましたので、その報告であります。
     2の選定方法をごらんください。そこに記載してありますように、江東区英語科運営委託事業者選定委員会を設置し、審査等を進めてまいりました。  審査経過は3に記載してありますとおりでございます。  4の評価基準をごらんください。第1次審査につきましては書類審査で、第1次審査採点評価項目にありますような項目について、1,500点満点で評価いたしました。  裏面をごらんください。第1次審査で上位3位までの業者について、第2次審査としてプレゼンテーション及びヒアリングを実施いたしました。第2次審査につきましては、(2)第2次審査採点評価項目にありますような項目について、2,000点満点で評価いたしました。第2次審査では、特に本事業において重要である外国人講師の資質能力について、そして江東区の英語教育に対する提案に重きを置いて審査いたしました。  5の選定結果をごらんください。総合得点3,131点で順位が1位となったA社を選定することといたしました。選定する業者名はブリティッシュカウンシルで、本事業者は現在も本区において本事業を委託している業者であります。  6の受託候補者選定理由をごらんください。選定理由といたしましては、外国人講師の採用基準が他者と比べ高水準であり、全ての講師が高い指導力を有していること。次期学習指導要領の英語科のねらいに即した指導が期待できること。本区の英語スタンダードについて十分に理解しており、教材の作成、授業改善についての提案があり、英語スタンダードの定着に期待ができること。ブリティッシュカウンシルは英国の公的機関であり、ロンドンオリンピック・パラリンピックの経験を本区の英語教育やオリンピック・パラリンピック教育に生かすことができることなどであります。  今後、改訂されます学習指導要領においても英語教育の充実が図られる予定であります。本事業を効果的に進め、本区の生徒たちの英語力の向上を図ってまいります。  報告は以上であります。 181 ◯委員長  本件について、何かお聞きになりたい点はございますか。              (「なし」と呼ぶ者あり) 182 ◯委員長  以上で本件を終了いたします。  ────────────────────────────────────     ◎報告事項14 特別支援学級の新設について 183 ◯委員長  次に、報告事項14「特別支援学級の新設について」を議題といたします。  理事者から、報告を願います。 184 ◯学校支援課長  特別支援学級の新設について、御報告いたします。資料17をごらんください。  これまでにも、対象児童の増加に伴い、区内の特別支援学級の地域的なバランス等を考慮して、平成21年度には枝川小学校、平成24年度には有明小学校、平成25年度には東砂小学校へ知的障害特別支援学級、通称名仲よし学級を新設してまいりました。そして今回は、ここ数年で対象児童数が急増しております大島地区の第五大島小学校に新規開設するものでございます。  資料の裏面をごらんください。「大島・亀戸地区在住特別支援学級在籍児童分布」と少し長い名称になってございますが、この図は、大島・亀戸地区において仲よし学級に籍を置く児童の居住地の町名ごとに、昨年5月1日現在の人数を落とし込んでいるものでございます。大島・亀戸地区に在住する仲よし学級の在籍児童数は、5月1日現在、全体で53名おりました。このうち、一部、通学区域外での受け入れもございますが、亀戸一丁目から九丁目の児童20名は香取小学校、大島一丁目から九丁目の児童33名は第二大島小学校に通っております。特に第二大島小学校は、受け入れの上限と想定しておりました3学級24名を超える状況が続いているため、今回、こうした状況を緩和するため、第五大島小学校へ仲よし学級を新設するものでございます。  また表面へお戻りください。1番に記載がございますように、開設は平成30年4月、障害種別は知的障害の固定学級、学級規模につきましては2学級16名を想定して開設いたします。  また、2番につきましては、平成28年5月1日現在の江東区にございます特別支援学級の児童・生徒数の状況になっておりますので、後ほどお目通しいただければと思います。  平成29年度は、開設に向けた準備等を進めていくとともに、ほかの地域でも児童・生徒の増加等に伴って特別支援学級の対象のお子さんが増えてございますので、そういったニーズに応えていくように、今後も随時、配置や開設について検討してまいりたいと考えております。  私からの報告は以上でございます。 185 ◯委員長  本件について、何かお聞きになりたい点はございますか。 186 ◯きくち幸江委員  第二大島小学校は児童がとても多かったのでよかったと思うのですけれども、今、第二大島小学校に在籍しているこどもたちが第五大島小学校に移るということなのか、新しく通級するこどもだけなのか、その辺はどうなるのか教えてほしいのです。  また、地域の配置的に言うと、第五大島小学校のように南寄りではなくて、もっと北側のほうがよかったのではないかと思うのですけれども、これは亀戸のほうにももっとふやしていくということなのでしょうか。 187 ◯学校支援課長  まず、基本は平成30年4月から入学する児童はこの区域でと考えておりますが、もう既に第二大島小学校、香取小学校に通っている児童もいますので、そちらのこどもたちのニーズ、御家庭のニーズに応じて、現在、指導を受けている学校での通学を移行期間として認めていく、そのように考えております。  それから、これは大まかな概念図的なところもありまして、特に、知的障害特別支援学級のお子さんでございますので、安全第一を考えてまいります。ですので、基本はこの通学区域ということで考えてまいりますけれども、現に東砂小学校は南のほうにあるのですが、小名木川の境目あたりに住むお子さんについては南砂小学校に通いたいなど、その辺はお子さんの状況に応じて臨機応変に融通を利かせているような状況もございます。  今後、人口増に伴って、一応、割合的にどこの地域にも一定の割合で障害のあるお子さんがいるという想定はいたしますけれども、極端に減ったりふえたりすることもございますので、きくち委員のお話にあったように、北部のほうでまたさらに増加した場合、新規に設置していくなど、地域のバランスを考えていく必要もあると認識しております。  以上です。 188 ◯福馬恵美子委員  平成30年4月ということは、特別支援教室を全校に配置しなければならない年度だと思うのですけれども、第五大島小学校は拠点校ではないようですが、平成30年度にスタートする東京都が決めた特別支援教室との整合性、そして先生への指導のあり方をお示しください。 189 ◯学校支援課長  まず、第五大島小学校にも、平成30年度には発達障害の指導をいたします現在のひまわり教室、つまり、通級指導学級の巡回校として指導を受ける特別支援教室というものはつくられます。ですので、発達障害の今までの通級指導学級が巡回指導にかわって、全小学校に特別支援教室ができるのと合わせて、ちょうどこのタイミングで第五大島小学校には知的障害の仲よし学級である固定学級が開設するということです。  また、教員につきましても、第五大島小学校には拠点校から巡回指導教員が指導に参ります。こちらの固定学級の仲よし学級が開設する分につきましては、この開設年度に合わせて、指導室の人事もございますけれども、固定学級に知的障害の専門性の高い教員が配置されて、そこで指導を行っていくことになってまいります。  以上です。 190 ◯委員長  以上で本件を終了いたします。  ────────────────────────────────────     ◎報告事項16 福祉会館・児童館の指定管理者制度の新規導入について 191 ◯委員長  次に、報告事項16「福祉会館・児童館の指定管理者制度の新規導入について」を議題といたします。  理事者から、報告を願います。 192 ◯放課後支援課長  それでは、報告事項16、福祉会館・児童館の指定管理者制度の新規導入について報告させていただきます。恐れ入りますが、資料19をごらん願います。  本区では、多様化する行政課題に的確に応え、区民サービスの向上のため、公共サービスへの民間活力の積極的導入を図ることとし、その手法の一つとして平成16年に江東区アウトソーシング基本方針を定め、各施設に指定管理者導入を進めてまいりました。区内の児童館におきましても、これまでに単独館2館、老人福祉センターとの併設施設1館、福祉会館との併設施設1館の計4館で指定管理者制度による管理運営を実施しております。今回は、この方針に基づき、新たに指定管理者制度による指定管理を行うものであります。  今回、指定管理による管理運営を行う施設でありますが、亀戸一丁目24番6号にございます亀戸福祉会館・亀戸第二児童館を計画しております。  計画決定に至る経緯でございますが、平成28年7月と11月に福祉部と教育委員会事務局で打ち合わせを行い、導入についての検討を行いました。同11月の第1回指定管理者選定評価委員会福祉部・教育委員会事務局合同専門部会において、制度の導入効果を検証の上、新たな施設へ指定管理者制度を導入することといたしました。そして、同12月の第2回指定管理者選定評価委員会福祉部・教育委員会事務局合同専門部会におきまして、新規指定管理者制度導入施設の決定を行いました。  施設の決定につきましては、次の4点を主な視点といたしました。1点目は改築または大規模改修の予定の有無について、2点目は異世代交流スペースの確保について、3点目は区内の地域バランスについて、4点目は併設施設についてでございます。  なお、区内の福祉会館・児童館併設施設の概要を参考1の3ページに添付させていただきました。  指定管理者の選定方法は、公募により行います。  指定管理者による運営開始時期は平成30年4月1日を予定しております。  今後のスケジュールにつきましては、平成29年3月に第1回区議会定例会厚生委員会及び文教委員会で報告を行いました後、5月に指定管理者選定評価委員会で募集要項、選定・評価基準を決定、同月に公募開始、6月に第2回区議会定例会厚生委員会及び文教委員会で選定の状況等について報告、8月に指定管理者選定評価委員会で指定管理者候補者の決定、9月に第3回区議会定例会に指定議案の提出、平成30年3月に協定書の締結、平成30年4月に指定管理者による運営開始を予定しております。  恐れ入りますが、参考1をごらん願います。こちらは、平成26年度より指定管理者制度を導入いたしました千田福祉会館・児童館の導入効果につきまして、概要をまとめたものでございます。  効果といたしまして、まず高齢者と児童の交流事業の充実でございます。指定管理者制度の導入により、福祉会館と児童館、学童クラブとの一体管理、運営による異世代交流が、既存事業の充実や新たな事業の立ち上げにより一層充実したものとなりました。  続きまして、開館日数の増、開館時間の延長等による利用者の増加であります。福祉会館・児童館合計で、公設公営であった平成25年度に比べ、公設民営2年目となった平成27年度は2万7,000人以上の利用者増となりました。  続きまして、指定管理者制度導入による財政効果でありますが、平成25年度に比較しまして、平成26年度は2施設合計で約1,900万円、2カ年の財政効果の合計は3,500万円以上となっております。  以上より、指定管理者制度導入に関する評価といたしまして、高齢者と児童の交流事業等の充実や開館日数の増、開館時間の延長により利用者サービスの向上が図られている。また、費用面の効率化については、他の指定管理施設と同様に財政効果が見られた。以上のことから、当該施設に導入した指定管理者制度については、一定の効果が出ていると評価できます。  なお、2ページは児童館利用者数の詳細となります。  参考2といたしまして、千田児童館の指定管理者制度導入に関する検証結果を添付させていただきましたので、後ほどごらんいただければと思います。  私からは以上です。 193 ◯委員長  本件について、何かお聞きになりたい点はございますか。 194 ◯きくち幸江委員  また指定管理者制度の導入ということで、図書館にしてもそうなのですけれども、福祉会館にしても児童館にしても、地域に開放されている施設です。公共施設としては本当に貴重な財産で、区民の皆さんによりよく利用していただければそれでオーケーという側面は一つあって、開館時間もふやして利用者もふえたという一つの行政的な効果はあったのだと私も思います。ただ、開館時間をふやして財政効果が1,900万円ありましたということは、結局、そこで働いている人の労働条件にしわ寄せがいっているのではないかということが1点です。  それと、福祉会館は高齢者の施設、児童館はこどもたちの施設ですけれども、行政の出先機関として、今、現状ある課題に対しての仕事ができる施設でもあると私は思っているのです。福祉会館でいえば介護予防や高齢者の認知症対策など課題がたくさんありますし、こどもたちのことでいえばこどもの貧困問題への対応や虐待、子育て支援の拠点としての役割ということで、行政課題を見つけて次に事業として発展させていく、あるいは学校や保健所、子ども家庭支援センターなどと連携しながら今あるこどもたちの抱えている課題に対応していくという意味では、仕事ができる拠点だと私は思っているのです。しかし結局、それぞればらばらに指定管理者に委託していくことによって、行政課題に対応する機能というところでは、それができなくなっていくのではないかと思っていますが、この点はどのように考えていらっしゃるのでしょうか。 195 ◯放課後支援課長  まず、労働条件につきましては、民間事業者ならではのフレキシブルな労働条件などが設定できるということで、フレキシブルで効率的に労働条件を設定した上で開館時間の延長等をできると認識しております。  続きまして、行政の出先機関ということに関してですが、現在、指定管理者が運営しています千田福祉会館などにおいても、こどもの問題などに対しては保健所その他の機関と連携しております。また、直営の児童館からの指導などもありますので、現在、指定管理を行っています千田福祉会館・児童館におきましても問題なくできていると認識しております。  以上です。 196 ◯きくち幸江委員  そこでの仕事自体は問題なくて、多分、今までの決まったことについては、事業内容などいろいろな形で民間の事業者にも展開はできると思います。区民が考えている問題について、行政がそこを拠点として事業のさらなる展開を図っていくということは、単なる貸し出し施設、利用施設という位置づけではできていかないと私は思うのです。やはり、図書館にしても児童館・福祉会館にしても、今までそういう位置づけをされてこなかったのではないかとも思っていますので、この点は今後も、指定管理者になったとしても引き続き必要なことだと思っていますので検討していただきたいと思います。そういう意味では、本当に貴重な拠点として直営で事業の位置づけの格上げを図るべきだと私は思っていますので、この点は意見として言っておきたいと思います。  終わります。 197 ◯委員長  以上で本件を終了いたします。  ────────────────────────────────────     ◎報告事項17 平野児童館・小名木川児童館の休館について 198 ◯委員長  次に、報告事項17「平野児童館・小名木川児童館の休館について」を議題といたします。  理事者から、報告を願います。 199 ◯放課後支援課長  それでは、報告事項17、平野児童館・小名木川児童館の休館について報告させていただきます。お手数ですが、資料20をごらん願います。  平野児童館、小名木川児童館につきましては、9月の当委員会におきまして、施設の老朽化に伴う大規模改修工事を実施することを報告させていただきましたが、改修工事に伴う休館期間等が決まりましたので、報告させていただきます。  まず、平野児童館でございます。  平野児童館は、江東区平野一丁目2番3号にある児童館で、昭和60年2月より事業開始いたしました。現在、特定非営利活動法人ワーカーズコープが指定管理者として運営しております。併設施設といたしまして、平野学童クラブ及び深川老人福祉センターが同一の建物内にございます。  工事計画の概要ですが、江東区長期計画に基づく大規模改修として、設備及び建物の改修を行う予定です。工期は平成29年7月から平成30年3月下旬までを予定しております。  なお、大規模改修となるため、工事期間中は施設の使用はできません。  工事期間中の運営ですが、児童館は休館といたしますが、一部の事業につきましては、近隣の地区集会所、文化センター等を利用して実施する予定です。  学童クラブにつきましては、工事期間中は運営場所を移しての実施を予定しております。移転期間は平成29年7月10日から平成30年3月下旬まで、移転先といたしましては、冬木にございます深川第二中学校の一部の教室をお借りして運営させていただく予定です。土曜江東きっずクラブにつきましても、同様に深川第二中学校で運営を予定しております。  続きまして、小名木川児童館です。  小名木川児童館は、江東区北砂五丁目20番5号101、UR北砂五丁目団地内にある児童館で、昭和56年4月より事業開始いたしました。運営は公営で行っております。併設施設といたしまして、小名木川学童クラブがございます。  工事計画の概要ですが、こちらも江東区長期計画に基づく大規模改修として、設備及び建物の改修を行う予定です。工期は平成29年7月中旬から平成30年3月中旬までを予定しております。こちらも大規模改修となるため、工事期間中は施設の使用はできません。  工事期間中の運営ですが、児童館は休館といたしますが、一部の事業につきましては、平野児童館と同様に、近隣の地区集会所、文化センターを利用して実施する予定です。  学童クラブにつきましては、夏休みに限り在籍していたインディアンインターナショナルスクールの2名の児童以外は全員が小名木川小学校の児童であること、平成28年度に新規開設した、学童クラブと同様の機能を有する江東きっずクラブ小名木川B登録を、平成29年度は入会可能数をふやすことにより、現在、小名木川学童クラブに在籍している人数を収容できること、インディアンインターナショナルスクールと他校児童も近隣の学童クラブに入会が可能であることにより、小名木川学童クラブは平成29年3月31日をもって休止いたします。小名木川児童館で実施しております土曜江東きっずクラブにつきましては、平成29年度は一時休止し、改修工事終了後の平成30年度より運営を再開する予定です。  なお、休止期間中につきましては、近隣の土曜江東きっずクラブで対応いたします。  利用者等への周知ですが、児童館につきましては、こうとう区報に休館に関する記事を掲載するほか、ホームページや児童館だより、館内掲示等で周知いたします。学童クラブや土曜江東きっずクラブ在籍児童の保護者の方には、保護者会や通知で周知を行うほか、平成29年度児童募集案内において周知いたします。  私からの説明は以上です。 200 ◯委員長  本件について、何かお聞きになりたい点はございますか。 201 ◯きくち幸江委員  小名木川学童クラブは何名在籍しているのですか。  また、平野のほうはかなり休止期間が長いのですけれども、ここは事業者に委託して管理されているところで、この間の管理費用はきちんと保障されているのでしょうか。一部の事業についてというのはどのぐらいの規模、どのぐらいの事業が開催されるのか。この辺、もう少し詳しく教えてください。 202 ◯放課後支援課長  まず、小名木川学童クラブについてですが、平成28年8月1日現在、1年生が5名、2年生18名、3年生7名の30名が在籍しておりました。最近5カ年の入会状況ですと、平成23年度が76名、平成24年度以降に83名、69名、56名、45名、そして、平成28年から小名木川小学校に江東きっずクラブが開設したことにより、30名と減っております。  江東きっずクラブ小名木川は、平成28年度は入会可能数48名でありましたが、スペースをふやすことにより83名まで入会可能数が増加いたします。これにより、現在、小名木川学童クラブに在籍する30名は収容できるということで、江東きっずクラブ小名木川B登録は現在、受け付けを開始しておりますが、まだ余裕がある状況であります。  休館中の事業に関しましては、これから詳しいことを検討してまいりますが、昨年度に休館いたしました森下児童館でも、周囲の施設や借りられる状況などにもよりますけれども、出張児童館や出張子育て教室というものを開催しておりましたので、同様に開催していきたいと思います。  あと、施設の管理ということでしょうか。 203 ◯きくち幸江委員  管理費。お金がきちんと出るのでしょうか。 204 ◯放課後支援課長  施設を借りる費用ということでよろしいでしょうか。 205 ◯きくち幸江委員  休止期間が8カ月から9カ月ぐらいある間の運営費です。要は、そこで働いている職員の皆さんに退職してもらうわけにはいかないと思うのだけれども、休館になっても、きちんとその運営費は出るのかというところを聞きたかった。 206 ◯放課後支援課長  休館中の職員などにつきましてですが、まず小名木川児童館につきましては、公設公営でありますので、必要な人員を残して、他の人員を他の児童館等に配置する予定です。  平野児童館につきましては、指定管理となっておりまして、平成29年度の契約でどのようにするかという仕様を盛り込んでおります。その間の配置については指定管理ということで先方の裁量となります。  私からは以上です。 207 ◯きくち幸江委員  そうすると、その運営は1年分、丸々出ないということですか。 208 ◯放課後支援課長  運営費に関しましては、1年間フルに児童館を運営した場合ではなく、今年度、児童館が一部休止になることを織り込んだ指定管理費となります。  以上です。
    209 ◯きくち幸江委員  やっているところはワーカーズコープでしたか。本区でもいろいろな事業をやっていただいているとは思うのですけれども、こちらの都合で何カ月か職員に休んでもらうということは、働く側としてはとても大変なことだと思うのです。やはりそれなりに、ほかの児童館に研修に行ってもらうなど適切な場所を区の責任で確保して、例えば幼児教室など結構需要はあると思うので、必要な事業がきちんとできるような体制をとってもらうなど、運営費についてはやはりきちんと保障すべきだと思うのですけれども、お金が出ない8カ月分はどうするのでしょうか。こちらの都合でしょう。 210 ◯放課後支援課長  ワーカーズコープは、平成28年度から指定管理者となりました。5年間の指定管理を契約するに当たって、平成29年度の工事はあらかじめ織り込んでおりまして、それに対応できるということでワーカーズコープから指定管理の申し込みをいただきまして、選考の結果、ワーカーズコープに決まったということです。先方に対しても、契約する時点において平成29年度は改修を行うという旨は伝えております。  以上です。 211 ◯委員長  以上で本件を終了いたします。  ────────────────────────────────────     ◎報告事項18 第29回江東こどもまつりの実施について 212 ◯委員長  次に、報告事項18「第29回江東こどもまつりの実施について」を議題といたします。  理事者から、報告を願います。 213 ◯放課後支援課長  それでは、第29回江東こどもまつりの実施について報告させていただきます。お手数ですが、資料21をごらん願います。  毎年5月のさわやかな時期に実施しております江東こどもまつりですが、本年度は第29回目を迎え、5月21日に猿江恩賜公園、ティアラこうとう、毛利小学校を会場に開催いたします。  今回は、報告事項11で指導室長から報告がありましたとおり、オープニングセレモニーでオリンピック・パラリンピックフラッグの授与式を予定しております。当日は、元オリンピアンまたはパラリンピアンがアンバサダーとして来場し、江東区へのオリンピック旗、パラリンピック旗の授与の後、パレードにも参加いただく予定です。  なお、フラッグツアーにつきましては、今月16日のオリンピック・パラリンピック推進特別委員会でも報告させていただく予定です。また、昨年同様にパラリンピック競技の体験コーナーも設置する予定です。  当日は、午前10時からのオープニングセレモニーをはじめ、学校や幼稚園、区民及び地域団体の協力による催しを主体とし、参加者同士が交流し、ともに楽しめる行事となるよう企画いたしております。平成26年から実施し、好評いただいております「岩手の雪であそぼう」コーナーも設置いたします。  昨年は天候に恵まれ、多くのこどもたち、保護者の皆様に御来場くださいました。ことしも天候が心配なところでありますが、晴天に恵まれ、たくさんの方に御来場いただき、楽しい一日となることを期待しております。  私からは以上です。 214 ◯委員長  本件について、何かお聞きになりたい点はございますか。              (「なし」と呼ぶ者あり) 215 ◯委員長  以上で本件を終了いたします。  ────────────────────────────────────     ◎報告事項20 平成29年度特別整理期間に伴う図書館の休館について 216 ◯委員長  次に、報告事項20「平成29年度特別整理期間に伴う図書館の休館について」を議題といたします。  理事者から、報告を願います。 217 ◯江東図書館長  それでは、報告事項20、平成29年度特別整理期間に伴う図書館の休館について御報告いたします。資料23をごらんください。  図書館では年1回、図書館内の蔵書の点検、または汚損、破損等による図書の除籍のほか、書架の配置がえ等の作業を集中的に行うため、特別整理期間として休館日を設定しており、平成29年度の各図書館の休館期間の日程について御報告いたします。  1、特別整理に伴う休館期間ですが、表にありますとおり、東陽図書館から城東図書館まで、休館期間が早く到来する館から順に記載させていただいております。  なお、表の下から2番目の亀戸図書館は、平成29年度に、小規模ですけれども設備の改修工事が予定されておりまして、特別整理期間による休館は行いません。亀戸図書館の改修に伴う休館期間については、日程が固まり次第、改めて御報告させていただきたいと思ってございます。  また、最下段の枝川図書サービスコーナーについては、蔵書がないため特別整理期間は設けておりません。  2、特別整理期間の短縮についてですけれども、平成28年度は多くの館で火曜日から木曜日までの3日間を休館として作業を行っておりましたが、平成29年度は作業開始日を休館日である月曜日に見直しまして、特別整理期間としての休館日を火曜日、水曜日の2日に短縮しております。また、規模が大きい江東図書館と深川図書館についても、同様な見直しによりまして4日間から3日間に短縮しております。その結果、開館日数を全館で9日間増加しまして、利用機会の拡大に努めているところでございます。  また、休館期間の周知方法ですけれども、区報や図書館ホームページ、館内ポスター等により周知しまして、図書館利用案内や図書館カレンダーを配布し、周知に努めてまいりたいと思ってございます。  簡単ですが、報告は以上です。 218 ◯委員長  本件について、何かお聞きになりたい点はございますか。              (「なし」と呼ぶ者あり) 219 ◯委員長  以上で本件を終了いたします。  ────────────────────────────────────     ◎協議事項1 通学区域の変更について 220 ◯委員長  続きまして、協議事項に入ります。  協議事項1「通学区域の変更について」を議題といたします。  理事者から、説明を願います。 221 ◯学務課長  恐れ入ります。資料25をごらん願います。通学区域の変更について御説明します。  初めに、資料の1ページ、1の対象校ですが、平成30年4月に開校する(仮称)第二有明小・中学校有明小学校、深川第五中学校、有明中学校となります。説明では「仮称」を省略させていただきます。  まず、第二有明小・中学校の小学校段階である前期課程の通学区域について御説明します。資料の4ページをお開き願います。有明地区を中心とした地図をお示ししております。赤い実線で囲われた地域が現在の有明小学校の通学区域となっております。第二有明小・中学校前期課程の通学区域につきましては、有明一、二丁目はゆりかもめが通っている環二通りよりも西側の地区を通学区域といたします。また、湾岸道路よりも南の有明三、四丁目、青海も第二有明小・中学校前期課程の通学区域といたします。この結果、地図上の赤い点線で示した部分が第二有明小・中学校前期課程の通学区域となります。  続いて、第二有明小・中学校の中学校段階である後期課程の通学区域について御説明します。資料の5ページをごらん願います。赤い実線で囲われた地域が現在の有明中学校の通学区域、青い実線の部分が現在の深川第五中学校の通学区域を示しております。第二有明小・中学校後期課程の通学区域につきましては、有明、青海地区は前期課程と同様とし、これに加えて、現在の深川第五中学校の通学区域である豊洲六丁目を第二有明小・中学校後期課程の通学区域に変更いたします。地図上の赤い点線で示した部分が第二有明小・中学校後期課程の通学区域となります。  義務教育学校の通学区域は前期課程と後期課程で一致することが望ましいのですが、第二有明小・中学校につきましては、今後、児童・生徒数の大幅な増加が見込まれる一方で、私立中学校へ進学する世帯が多いという地域特性があること、また、近隣校の収容状況を考慮した結果、後期課程の通学区域を前期課程よりも広く設定いたしました。  恐れ入ります。資料の2ページをごらん願います。上段に有明小学校と第二有明小・中学校前期課程について、開校前後での両校の児童数、学級数の推計を掲載しております。現行欄が有明小学校のみで推移した場合の児童数、学級数、通学区域変更後が第二有明小・中学校前期課程が平成30年度に開校した場合の両校の児童数、学級数の推計となります。同様に、深川第五中学校、有明中学校、第二有明小・中学校後期課程についても、生徒数、学級数の推計を掲載しております。今回の通学区域の変更により、有明小学校、深川第五中学校、有明中学校の収容状況の改善が図れるものと考えております。  恐れ入ります。資料の1ページにお戻り願います。今後の予定でございますが、本日、御協議いただいた後、3月28日の教育委員会において規則改正議案を提出する予定としております。  以上、私からの説明でございます。御協議のほど、よろしくお願いいたします。 222 ◯委員長  本件について、協議を願います。 223 ◯きくち幸江委員  この資料で見ると、第二有明小・中学校前期課程が平成35年度には34学級になることになっていて、利用可能教室は32学級ですけれども、これでいくと前期課程の教室が足りなくなるということなのでしょうか。  それから、今、学務課長からも説明があったのですけれども、後期課程の深川第五中学校との関係ですけれども、事前に説明もいただいて、そうかとは思ったのですが、よくよく考えると、9年制の学校ということをうたっておきながら、後期課程から入ることを前提とした通学区域というのは問題が起きるのではないか。そこに行く生徒は、9年と長期的な展望を持って学んでいるところに入ることを余儀なくされてしまうので、やはり問題が起きるのではないかと思うのですけれども、どうなのでしょうか。やはり、深川第五中学校のほうを何とかするなどしないと少し大変ではないかと思うのです。 224 ◯学務課長  まず、1点目の第二有明小・中学校前期課程の収容状況で平成35年度に34クラスで利用可能な32を超えているということは御指摘のとおりですけれども、後期課程のほうの数を見ていただきますと、32のところが12となっております。同校につきましては一体型校舎なので小中学校間での融通が利くということで、収容は問題ないと考えているところでございます。  2点目の後期課程から第二有明小・中学校の通学区域になるということについてですが、先ほども御説明しましたけれども、本来、一致していることが望ましいとは考えております。しかし、やはり収容上の問題等から、このようなことをさせていただきました。また、7年生からということの問題につきましては、御希望なさる場合には無抽選で前期課程、第二有明小・中学校の1年生に入れるというような特例を設けているところでございます。 225 ◯豊島成彦委員  また通学区域の変更なのですが、既に委員長からもお話しされていますが、文教委員会は深川地域の議員が議長しかいないので、事前に深川地域の議員や地元の議員などと話されていて、皆さんどんな反応だったか教えていただけませんか。 226 ◯学務課長  地元議員の方々にお話をしましたが、やはり今、御指摘があった点で、前期課程と後期課程でずれているという部分について懸念を示される方がお一人おりましたが、それ以外の方からは特に意見はございませんでした。  以上です。 227 ◯豊島成彦委員  ということでしたら、今回の件は了承するという形でまとめていただけたらと思います。  以上です。 228 ◯委員長  本件につきましては了承するということでよろしいでしょうか。            (「異議なし」と呼ぶ者あり) 229 ◯委員長  それでは、本件は了承することといたします。  以上で協議事項を終了いたします。  ────────────────────────────────────   ◎閉会の宣告 230 ◯委員長  本日予定されておりました案件は、全て終了いたしました。  これをもちまして、本日の委員会を閉会いたします。               午後2時58分 閉会 Copyright (c) Koto City Assembly Minutes, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...