台東区議会 2019-02-13
平成31年 2月文化・観光特別委員会-02月13日-01号
平成31年 2月文化・
観光特別委員会-02月13日-01号平成31年 2月文化・
観光特別委員会
文化・
観光特別委員会会議録
1
開会年月日 平成31年2月13日(水)
2 開会場所 議会第1会議室
3 出 席 者 委員長 小 髙 明 副委員長 冨 永 龍 司
(12人) 委員 松 尾 伸 子 委員 伊 藤 延 子
委員 石 川 義 弘 委員 髙 森 喜美子
委員 堀 越 秀 生 委員 太 田 雅 久
委員(議長) 河 野 純之佐 委員 小 菅 千保子
委員 寺 井 康 芳 委員 伊 藤 萬太郎
4 欠 席 者
(0人)
5
委員外議員
(0人)
6
出席理事者 区長 服 部 征 夫
副区長 荒 川 聡一郎
広報課長 横 倉 亨
文化産業観光部長 河 井 卓 治
文化振興課長 三 瓶 共 洋
観光課長 飯 野 秀 則
文化産業観光部副参事 吉 田 美弥子
産業振興担当部長 梶 靖 彦
産業振興課長 上 野 守 代
教育委員会事務局次長 田 中 充
教育委員会事務局生涯
学習課長 吉 本 由 紀
文化産業観光部参事(
産業振興事業団・
事務局長)
(
産業振興担当部長 兼務)
文化産業観光部副参事(
産業振興事業団・
事務局次長)
川 田 崇 彰
文化産業観光部副参事(
産業振興事業団・
経営支援課長)
(
事務局次長 事務取扱)
7
議会事務局 事務局長 石 野 壽 一
事務局次長 伊 東 孝 之
議事調査係長 行 田 俊 男
書 記 堀 場 奈保子
書 記 鴨 野 正 徳
8 案件
案件第1
文化政策及び観光について
◎
理事者報告事項
【
文化産業観光部】
1.「
岩崎家ゆかりの地」
広域連携事業について
…………………………………資料1
観光課長
2.平成31年度
観光分野における墨田区との
連携推進について
…………………………………資料2
観光課長
【
教育委員会】
1.平成30年度台東区
区民文化財台帳登載及び指定について
……………………………資料3 生涯
学習課長
午前10時00分開会
○委員長(小髙明) ただいまから、文化・
観光特別委員会を開会いたします。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 初めに、区長から挨拶があります。
◎服部征夫 区長 おはようございます。よろしくお願いいたします。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 本日は、
卓上マイクのスイッチを必ず押してから、ご発言願います。
また、
理事者発言席を設けましたので、よろしくお願いいたします。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 次に、傍聴についておはかりいたします。
本日提出される傍聴願については、許可いたしたいと思いますが、いかがでしょうか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議ありませんので、そのように決定いたしました。
それでは、審議に入らせていただきます。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 案件第1、
文化政策及び観光についてを議題といたします。
本件について、理事者から報告がありますので、ご聴取願います。
初めに、「
岩崎家ゆかりの地」
広域連携事業について、
観光課長、報告願います。
◎
飯野秀則 観光課長 それでは、「
岩崎家ゆかりの地」
広域連携事業についてご報告いたします。
恐れ入ります、資料1をごらんください。項番1、経緯でございます。
まず、(1)
広域連携の開始でございます。平成28年、千葉県富里市の呼びかけにより、旧三菱財閥第三代総帥の
岩崎久彌氏ゆかりの史跡が所在する4市区町で
広域連携を開始いたしました。連携している4市区町は、久彌氏生誕の地の高知県安芸市、久彌氏が経営に携わっていた
小岩井農場所在地の岩手県雫石町、晩年を過ごした旧岩崎家末
廣別邸所在地の千葉県富里市、そして、旧
岩崎家本邸所在地の台東区でございます。
次に、(2)
岩崎家ゆかりの
地広域文化観光協議会の設立でございます。平成30年5月16日、地域社会や経済のさらなる発展に寄与するため、連携4市区町で
岩崎家ゆかりの
地広域文化観光協議会を設立いたしました。
協議会委員は、各
自治体首長等で構成し、平成30年5月の台東区での開催を含め3回ほど協議会を開催しております。
次に、(3)の
日本遺産への
登録申請でございます。4市区町に点在する遺産を面として活用し、各地域の
観光振興につなげるため、富里市が代表となり
登録申請を行っているところでございます。
恐れ入ります、裏面をごらんください。
日本遺産についてでございます。
項番1の概要でございます。
日本遺産は、地域の
歴史的魅力や特色を通じて、日本の文化・伝統を誇る
ストーリーを「
日本遺産」として文化庁が認定し、その遺産を通して地域の活性化を図ることを目的としております。
項番3の
岩崎家ゆかりの地の
ストーリーでございます。タイトルを「日本の夜明けを経済・農牧から支えた
開拓者~岩崎久彌ゆかりの地を巡る物語~」とし、
岩崎久彌氏の生涯とゆかりの史跡を紹介する形で
ストーリーを構成し、申請をしているところでございます。
恐れ入ります、表面にお戻りください。次に、(4)平成30年度の
連携事業でございます。7月の物産展の開催を初め、
ふるさと交流ショップ台東への出店やパネル展の開催、
モニターツアーなどを実施しております。ことしの1月には、富里市が代表となり、
日本遺産への
登録申請を文化庁に行っております。
項番2の平成31年度の
取り組みでございます。平成31年5月に富里市にて
協議会総会及び第1回
協議会委員会を開催するほか、中旬には
日本遺産登録可否が決定される見込みです。そのほか、通年で
ホームページや
フェイスブックを活用した情報発信、
PRイベントの開催や
PRポスター、
チラシ作成等を行い、4市区町の魅力を発信してまいります。
項番3、予算額(案)でございます。本事業につきましては、
予算事業名、
観光プロモーションの
推進事業の中に93万2,000円を計上させていただいております。主な経費といたしましては、協議会への負担金でございます。
本件についてのご報告は以上でございます。よろしくお願いいたします。
○委員長 ただいまの報告について、ご質問がありましたら、どうぞ。
髙森委員。
◆
髙森喜美子 委員
岩崎家ゆかりの地の
広域連携事業ということで、岩崎家の本邸であります茅町本邸と言われるところは大変に歴史的な価値があると。そしてまた、建築物としても価値があり、また、この歴史的な意味でも大変重要な文化財として登録されているということでございまして、この事業は大変意味があるなというふうに思います。
実は私たちもあそこの茅町本邸の完全復活を求める協議会を文京区と一緒につくっていて、それは区長が
都議会議員のときから一緒に活動をしていただきまして、それで現在、今工事中でございますが、今工事中のところが、ちょっとど忘れしたな。旧池之端……
(「
文化センター」と呼ぶ者あり)
◆
髙森喜美子 委員
文化センター、そうそうそう、跡地だったところなんですね。ここが非常に歴史的にいうと、戦後のときからの動乱期の中で紆余曲折があって、最終的には
池之端文化センターになり、
文化センターが労働3団体の所有で、それが潰れてしまったということで、三菱地所が買ったというような経緯がございます。三菱ですから、そもそも岩崎家と全くゆかりのないところではなかったので、何とか庭園として復活することはできないかという交渉を続けて、ようやく東京都が取得することになって、現在はそこをちゃんともとの庭園の一部として復活する工事が、もう既に進んでいるという状況です。
そういう中で、文京区が半分あそこは土地がかかっているので、やはりもしこの
連携事業ということだとすると、文京区も全然お声をかけないというのもちょっとどうかなというふうには思ったんですね。そういう意味で、もう少しこの
連携事業、台東区が言い出したわけではないので、富里市の呼びかけなのでこういうことになったのかなとも思うんだけれど、その点はどのような状況なのか、ちょっと教えていただけますか。
○委員長
観光課長。
◎
飯野秀則 観光課長 事務局が富里市ということで、久彌氏、
岩崎邸本邸の半分は文京区でございますけれども、当初は台東区のほうにお声がけがございまして、4市区町でという形でスタートしているのが現状でございます。
文京区に直接問いかけたかということになりますけれども、文京区のほうにはお話はまだしていなかったような状況でございます。
○委員長
髙森委員。
◆
髙森喜美子 委員 文京区のほうにお呼びかけをして、文京区がどういうふうに反応するか、それは文京区の問題なんだけれど、そこは事実として、
岩崎邸そのものが両区にまたがっているということは踏まえたほうがいいのではないかなということは申し上げておきたいなと思います。
もう一つ、これは
日本遺産に登録をするということで、まことに結構なお話だと思います。
日本遺産については、
石川委員も、上野の山全体が
日本遺産にするべき価値があるんではないかというふうなことを、この間の本会議でご発言がありました。そういう意味では、
石川委員のおっしゃるとおりだなというふうに思うわけで、台東区は本当にいろいろな
文化遺産がいっぱいあるので、それの評価ということになると、ちょっと低いのかなと、中でね、逆に。なので、もう少ししっかりと日本全体を見渡した中で、私たちの地域の価値というものをしっかり見定めて、その辺も今後考えていっていただきたいというふうに私は思いますので、そのほかのことについては、これはこのとおりで結構でございます。以上です。
◆
石川義弘 委員 ちょっと関連。
○委員長
石川委員。
◆
石川義弘 委員 さすがにちょっとだけ言わせてもらわなければいけないのかなというふうに思います。上野の山全体で一つのものとして登録できるのが、実はベストだというふうに思っています。不忍池も含めて、いろいろなものが文化財としてあるんですが、逆に上野の山の中に黒門だとか、それから、ほかの施設もあります。これを、逆に言うと、今回みたいに単独でいろいろなところから声がかかって、別個別個に
日本遺産登録されてしまうなんていうのは、私、逆に言うと、あってはならないんではないかなというふうに思いますので、できれば早急にある程度手を打っていくほうがいいのかなというふうに思います。
逆に言うと、田舎ですとと言ってはいけないかもしれないけれど、岩崎系のものが一つしかないところであれば、これは
ストーリーとして立てるのは簡単に立ってくるんでしょうけれど、ある意味、いろいろな建物がいろいろな状態であるとき、これをどういう
ストーリーを立てていくのかというのが、逆に言うと非常に難しいのかなというふうに、その辺も理解はしているんですが、ただ、日にちとしては、2020年まで100件ぐらいを目標にということになっていますので、来年、再来年と、
あとチャンスとしては2回しかありませんから、できればその辺も踏まえて進んでいただけるといいなというふうにお話だけさせてもらっておきます。
○委員長 よろしいですか。
堀越委員。
◆
堀越秀生 委員 ちょっと質問というか、お聞きしたいことが、このお話があったことに対してお聞きしたいことは、向こうからもお声がけがあったということなんですけれど、例えば岩崎邸というと、今、
髙森委員がおっしゃったように、文京区ともかかわったりとか、私は一応、ちょっと自分のかかわっている選挙の関係で岩手とかよく行くんですけれど、雫石町の
小岩井農場とかもそうではないですか。それは今回、台東区の
ホームページに載っている中に雫石町は入っているんですけれど、一方、例えば江東区の
清澄庭園なんて、同じように東京にあっても、江東区のお話が台東区のほうの
ホームページには載っていないんですけれど、何か向こうさんのいろいろお考えがあるんであれなんでしょうけれど、その密度とか、つき合いの濃さとか、何かそのような、今回のこの基準みたいなのがあるんですか。
○委員長
観光課長。
◎
飯野秀則 観光課長 今回の4市区町の
取り組みの中の一つといたしまして、
日本遺産に登録というようなことが考えられておりまして、お声がけが富里市、富里市につきましては
岩崎久彌氏の関連の史跡しかないような状況がございますので、岩崎家全体で捉えますと六義園もありますし江東区の
清澄庭園もございますんで、広がりは出てくるかと思いますけれども、久彌氏の生涯を軸とした
ストーリーで
日本遺産に向けた行動もしていきたいという意向もございましたので、4市区町ということで最初スタートしたという経緯でございます。
○委員長
堀越委員。
◆
堀越秀生 委員 わかりました。それはいろいろ行政のほうでお考えがあるんでいいと思うんですけれど、江東区さんなんて近くですし、台東区もいろいろごみの問題もお世話になっていて、文京区は特に隣接しているし、何だよ、台東区だけかよみたいな話にならないほうがいいのかなと思ったんでちょっと聞いただけで、すみません、一応今ので。
○委員長
観光課長。
◎
飯野秀則 観光課長 4市区町に固定したというわけではございませんので、委員の皆様のご意見を踏まえまして、文京区であり江東区のほうにも広がりが出れば
広域連携として有意義だと思いますので、事務局の富里市と相談して、その辺のお
声がけ等をさせていただければというふうに思っております。
○委員長
堀越委員。
◆
堀越秀生 委員 そうすると、今、感じ的というか、事務局をやっていらっしゃる、ちょっと今お話あった富里市のほうが中心にいろいろ考えていらっしゃるという認識でいいんですね。
○委員長
観光課長。
◎
飯野秀則 観光課長 そのとおりでございます。
◆
堀越秀生 委員 わかりました。
○委員長 よろしいですか。
河野委員。
◆河野純之佐 委員 今の広がりという観点なんですが、これ、まさにこの岩崎家はどのようなお考えなのかとか、その辺が全然出てこないんですが、それとか、いわゆる今の
三菱グループですよね、その辺のちょっと
民間ベースというんですかね、その辺のちょっと動きを教えていただけますか。
○委員長
観光課長。
◎
飯野秀則 観光課長 岩崎家というふうな形になりますと、今の
三菱グループ関係になってくるかと思いますけれども、私どものほうも三菱の
広報委員会というところに接触を持たせていただいて、ご協力をいただけるような話はいただいているんですが、直接三菱として行動する状況には至っていなく、関連のキリンビールさんだとか、あとは東洋文庫さん、そういったところがご協力をいただいているような状況がございます。
○委員長
河野委員。
◆河野純之佐 委員 先ほどから答弁があったように、主体が富里市だとも理解するんですけれども、ぜひこういうような台東区の委員会で、やはり広がりというか、まさにお隣の文京区さんとは、やはりうちなども非常にいろいろと連携もさせていただいているわけなので、やはり声をかけないというのは、うちとしてみたらまずい展開になってしまうとよくないと思いますので、極力いろいろな分野にやはりお声がけをしたほうがいいというような話だけは、ぜひ通しておいていただきたいなというふうに思います。
○委員長 よろしいですか。
伊藤延子委員。
◆
伊藤延子 委員 この内容全体は皆さんの中で少し深まったんですけれど、これが一番初めに、平成28年にこういうお声がけがあったということで、今、30年なんですけれど、この間に準備をしたということだとは思うんですけれど、議会に出されるまでには、もう少し早く出されたりとかいうことがあってもよかったのかなということが1点と、あとは、ここに、今回は予算のところは、
観光プロモーションの推進でということで93万円ということですけれども、これから先、いろいろ進めるに当たっては、予算などもどんどんふえてくるのかどうかというところなどをちょっとお聞きしたいなということが二つ。
あと、これから先、例えば、今回は
広域連携事業ということでの
日本遺産ということですけれど、こういう
広域連携的なものが、何というかな、声がかかったり、また、台東区から声をかけようとしたときには、どういう手順でとか、どういう基準で具体的には議会に出されたりということは、基準的なのはあるんですか。
○委員長
観光課長。
◎
飯野秀則 観光課長 今回の報告のタイミングということでございますけれども、平成28年からお声がけをいただきまして事業を進めてきているわけでございますが、基本的な予算的な部分につきましては、富里市のほうで
地方創生交付金、これを活用して実施した経緯がございまして、実際に具体的に平成30年5月に協議会を立ち上げたわけでございますけれども、私どものほうで報告する時期を逸しておりまして、大変申しわけなく思っているところでございます。
今後の経費につきましてですけれども、一つでは、
日本遺産に登録されれば、使える国の
補助金等もございますので、そういったものも活用していけるんではないかというふうに考えているところはございます。
それから、お声がけいただいたときの基準というんでございますけれども、特に基準というのは設けていなくて、この
取り組みが台東区にとってどれだけ有意義なものになるのか、そういったものを判断して参加していくというような形かなというふうに考えてございます。
○委員長
伊藤延子委員。
◆
伊藤延子 委員 一応わかりました。そういう意味では、今回は報告する機会を逸したということですけれど、いち早くご相談をいただいて、それで進めていくことが必要かと思います。以上です。
○委員長 よろしいですか。
ただいまの報告については、ご了承願います。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 次に、平成31年度
観光分野における墨田区との
連携推進について、
観光課長、報告願います。
◎
飯野秀則 観光課長 続きまして、平成31年度
観光分野における墨田区との
連携推進についてご報告いたします。
本件は、平成29年度に締結いたしました墨田区との
観光分野における
連携協定に基づき、31年度に実施を予定しております事業について報告するものでございます。
恐れ入ります、資料2をごらんください。項番1の
共同イベントでございます。
まず、(1)謎解き
周遊イベントでございます。主に家族連れの観光客を
ターゲットに、両区内の名所・旧跡・施設等を謎解きを楽しみながら回遊できる
イベントを実施いたします。また、有名な名所・旧跡だけでなく、今まで注目されてこなかったものも取り入れることにより、新たな
観光スポットの掘り起こしや認知度の向上を目指します。
実施時期につきましては、夏休みに合わせ、7月から9月ごろの約3カ月間を開催する予定です。参加人員は5,000人を見込んでおります。
次に、(2)
江戸文化体験ツアーでございます。現在ふえ続けているインバウンドの中でも欧・米・豪を
ターゲットに、江戸時代から続く
お座敷文化や屋形船の体験、夜の
観光コンテンツである
ライトアップ施設を周遊するツアーを実施し、新たな
観光メニューの造成を目指してまいります。
実施時期につきましては、10月から12月ごろを予定しております。ツアーは2コースを各2回、計4回実施し、1回当たり20名の参加を予定しております。立ち寄り場所といたしましては、浅草見番、向島見番、浅草寺、
東京スカイツリーなどを想定しております。
なお、二つの
共同イベントにつきましては、業者選定を
プロポーザル方式とし、企画内容や
ツアーコース等を
民間事業者のノウハウを取り入れながら実施する予定でございます。
項番2、
合同プロモーションでございます。台東区
東武タワースカイツリー株式会社と連携し、
教育旅行の誘致を目的に
プロモーションを予定しております。
項番3、予算額(案)でございます。本事業につきましては、485万円を計上させていただいております。
項番4、その他でございます。墨田区との連携といたしましては、
既存事業の中で
外国人観光客誘客事業として、墨田区及び京成電鉄と連携した
誘客事業や、墨田区及び東武鉄道と連携し、昨年販売開始した「台東・墨田
東京下町周遊きっぷ」の
特典拡大等に
取り組み、
周遊きっぷの
利用促進を図ってまいります。
また、今後におきましても、連携が図れる分野を検討し、さらなる誘客促進につなげてまいります。
本件についてのご報告は以上です。よろしくお願いいたします。
○委員長 ただいまの報告について、ご質問がありましたら、どうぞ。
小菅委員。
◆
小菅千保子 委員 いよいよ
周遊きっぷを活用しての両区の連携が始まるんだなというふうに思っております。それで、この中で、2番の
合同プロモーションのところで、
教育旅行の誘致ということでお話がございますが、一つ希望というか、要望を申し上げたいのは、
教育旅行ということですから、当然中学生、高校生が対象になると思います。そういう中で、またこの
周遊きっぷを使ってさまざまなところを歩いていただくという中の特典に、ぜひそういう中学生や高校生が喜ぶような特典も盛り込んでいただけると、工夫していただけるとありがたいなということを要望させていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○委員長
観光課長。
◎
飯野秀則 観光課長 周遊きっぷの
利用促進につきましては、先ほどの謎解き
イベントなどにも提供していきたいなというふうに思っていますし、委員ご提案のように、
修学旅行生が一つの
ターゲットに
周遊きっぷは、なってございます。そういった意味では、利用特典という部分、中学生、高校生に利用できるようなものを選択して、できるだけ取り入れていきたいというふうに考えてございます。
◆
小菅千保子 委員 よろしくお願いいたします。以上です。
○委員長 よろしいですか。
◆
小菅千保子 委員 はい。
○委員長
河野委員。
◆河野純之佐 委員 今後、この二つの
イベントについては、ぜひ成功するようにやっていただきたいというのと、あと、私はやはり台東区と墨田区で共通の部分は、
ものづくりという切り口があるんではないかなと思ったんですね。
ものづくり、いわゆる伝統工芸とか伝統文化、やはりああいうものというのはいろいろなお話を聞くと、今、やはり日本の和の文化はなかなか大事なんだけれども、物が売れないというような話も実際聞いていますよね
ですから、やはり、例えば外国のお客さんに、ただ見るだけではなく、体験というのが非常に貴重な機会だと思いますので、ぜひそういう切り口でも考えられないかなというふうに思っているんですけれども、いかがでしょうか。
○委員長
観光課長。
◎
飯野秀則 観光課長 委員おっしゃるとおり、台東・墨田
ものづくりのまちという側面もございまして、そういった
ものづくり体験というものもできるのかというふうに思っております。
今回、欧・米・豪を対象にしたインバウンド向けでございますけれども、そういった要素もできるだけ盛り込んでいければというふうに思っております。
○委員長
河野委員。
◆河野純之佐 委員 ぜひその辺のまた新しい切り口というか、やはり産業的なもの、そういうものもやはり組み入れていっていただきたいというふうに言っておきます。
○委員長 よろしいですか。
髙森委員。
◆
髙森喜美子 委員
江戸文化体験ツアー、これはインバウンドが対象だということで、4回実施されるということなんですが、特に欧・米・豪を中心とした観光客の人たちのニーズというのが、ここで書いてある、こういうところを夜のまちで見学をして、まあそれは楽しみとしての一つの要素としてはありなのかもしれないけれど、結構もう少し専門的なことを自分の興味に応じて深く知りたいという人たちが多いのが、こういう地域からいらっしゃる方々なのではないかなと私は思っていて、そういう意味では、こういうツアーを通じて、次にどういう興味、あるいはどういう何か深掘りをしていただけるような中身、それを、何というのかしらね、示唆するというか、ああそうだったのかというふうに感じてもらえるような、そういう一工夫が必要なんではないかなと私は思うんですね。ただ一般的に、はいどうぞ、こちらを見てください、はい、きれいでしょというのでは、せっかくのこの江戸文化体験というところに至らないんではないかなというふうに思うんですが、この点は何かお考えはあるんでしょうか。
○委員長
観光課長。
◎
飯野秀則 観光課長 この
モニターツアーにつきましても、民間のノウハウを活用してやっていきたいなというふうな部分を思っておりまして、そういった意味で
プロポーザル方式を取り入れて提案型でやれればと思っていますし、両区のほうも意見も出し合って、委員ご指摘のように、単なる体験で終わらず、いろいろなニーズが把握できるようなもの、それがまた
民間事業者に反映できるようなものをモニタリングできればというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
○委員長
髙森委員。
◆
髙森喜美子 委員
プロポーザル方式というと、何かそこで新しいものが喚起されるようなイメージを持っているのかもしれないけれど、そのプロポーザルをやるに当たっての一つの要件、要素として、そうした見識なりなんなりをこちら側が要求しないと、それは出てきませんよね。
そういう意味で、単なる物見遊山的なものにならないような工夫をプロポーザルするんだったら、それなりに台東区のほうとしても仕掛けていただきたいなということだけ、そしたらお願いしておきます。
○委員長 よろしいですか。
冨永副委員長。
◆冨永龍司 副委員長 今、いろいろさまざまなやり方、
江戸文化体験ツアーなんですけれども、今回こうした
モニターツアーを開催するということで、これは私は、これに対して
モニターツアーをやって、新たな夜のまちの観光、そして、今、多くは体験型という観光がふえていると。そういう形に台東区と墨田区が連携して、新たな見せ方、新たな観光集客を得るためにやるのかなと思うんですけれども、これを今回モニターしながら、今後これをどう発展させていくのかという形はあるんでしょうか。
○委員長
観光課長。
◎
飯野秀則 観光課長 やはりこれは行政だけでやっていくのは、限界が確かにございますので、こういったところはやはり民間の力で、うまく商品化というようなところまで踏み込んでいければ、地域経済の活性化につながるのではないかなというふうに考えてございます。
○委員長 冨永副委員長。
◆冨永龍司 副委員長 その商品化というのも一つだし、あと、今ではさまざまなガイド、個人ガイドさんもいるんで、やはりこういったコースを提供していることによって、より多くの方が来ていただけると思いますんで、そこはよろしくお願いしますということと、すみません、1個だけ確認。
これ、
共同イベントとしての予算額が出ていますけれども、これ
共同イベントなんで、これは墨田区さんと、これが折半の半分なのか、どうなんでしょう。
○委員長
観光課長。
◎
飯野秀則 観光課長 全額ではないんですけれども、
イベントにかかわる経費は469万8,000円、この同額については、墨田区のほうも同額で要求している状況でございます。
◆冨永龍司 副委員長 はい、わかりました。
○委員長 よろしいですか。
◆冨永龍司 副委員長 以上です。
○委員長 寺井委員。
◆寺井康芳 委員 具体論で聞きます。例えば、ではこの1回当たりが20名、合計で80名のこの参加者にとっては、これは逆な言い方をすれば、芸者さんを上げるということを行うわけで、料金的にかなり高くつくと思うんですよね、1人当たりが。それはご本人負担というのと、補助金とって、幾らか出してあげるんですか。
○委員長
観光課長。
◎
飯野秀則 観光課長 1人当たり、その人にかかる経費の3分の1程度は参加者に負担していただくということで考えてございます。
○委員長 寺井委員。
◆寺井康芳 委員 3分の1、ううん、半分ぐらいはご本人に負担してほしいよね。まあ、いいです。
(「逆ではないの、3分の1が区ではないの」と呼ぶ者あり)
○委員長 よろしいですか。
◆寺井康芳 委員 はい。
○委員長 松尾委員。
◆松尾伸子 委員 すみません、謎解き
周遊イベントの中の隠れた
観光スポットを掘り起こすというところで、これ民間にプロポーザルされるということですけれども、民間にプロポーザルで、悪い言い方ですと丸投げということだけではなく、そういうことでもないんでしょうけれども、区民の皆さんからのさまざまな情報とかいうのも伺っていくようなこともあるんでしょうか。
○委員長
観光課長。
◎
飯野秀則 観光課長 隠れた場所というのは、現時点では具体的にはお示しできませんけれども、通常、皆さんが回遊するルート以外のところ、そういったところを意識して、
観光スポット、認知度が低いものなどを我々も提供したり、また、区民にご意見いただけるような機会がございましたら、そういったものも利用して、周遊をさせて、認知度を上げていきたいというふうな考えはございます。
○委員長 松尾委員。
◆松尾伸子 委員 区民を巻き込んでやっていったほうが、より広がりが出ると思いますので、その点もぜひよろしくお願いいたします。
○委員長
堀越委員。
◆
堀越秀生 委員 先ほどの寺井委員の質問に加えてちょっとお聞きしたいのは、この
江戸文化体験ツアーというのは、内容としてはすごく外国の方たちに東京の江戸文化を体験してもらうってこと、私はいいと思うんですけれど、問題は、そのお金の出し方で、今、3分の1を本人負担と。一方、候補となっているところが浅草見番、向島見番と。これ、見番に、それは我々も下町に住んでいるんで、どのくらいかかるかは大体わかるんですけれど、これ、公的資金をこういう見番さんとかに出すとすると、利益誘導ということもあるし、やはり旅行会社もスポンサーについてもらって、こういった曖昧なところには本人の負担とか旅行会社、民間から出すお金を充て、純粋にバス代だとか観光ガイドのお金だとか、飲食費はもちろん個人負担でしょうけれど、そういった、何ていうんですか、区内、あるいは墨田区のいろいろ観光施設の入場料を行政的に補助するとか、その件ははっきり明確にしないと、公的資金がどこに流れたのかということで、後々問題になるんではないかと思うんですけれど、その辺の詳細な明細というのはちゃんとつくってやりますかね、ちょっとお聞きしたいんですけれど。
○委員長
観光課長。
◎
飯野秀則 観光課長 現時点では企画段階の部分もございまして、経費3分の1というような状況がございましたけれども、委員の皆様のご意見を踏まえまして、どこに区の経費を充てるのか、そういったものをやはり整理して、受益者負担も幾らにするのか、そういったものも改めてちょっと検討させていただければというふうに思っています。よろしくお願いいたします。
○委員長
堀越委員。
◆
堀越秀生 委員 いや、受益者負担の問題ももちろんなんだけれど、もっと細かい話をしているんで、例えば商店街連合会、観光連盟がいろいろ事業をする事業
イベントとして補助金を出すと、これは受け皿として、もうちゃんといろいろ、いっときいろいろ自民党さんのお声もあって、観光連盟のお話などが区の議会でも問題になったけれども、その後精査されて、補助金のあり方、その補助金を受ける受け皿としての、公というか、公的な意味でのあり方というものを問われて、補助金を出すところなのか出すべきではないところなのか、それをいろいろ精査したり、あるいは、団体を法人にしてもらったりとか。そういう中補助金の受け皿というものを厳格にしてきたわけで、これは浅草見番とか向島見番というのは、公的補助金の受け皿となる資格があるのかということは、行政としてはどう考えていますか。
○委員長
観光課長。
◎
飯野秀則 観光課長 これは、今、イメージしているのは、旅行会社とかが企画しまして、直接はそういったところに委託をしていくような形になりますので、直接見番に行政からお金を払うという仕組みは、今考えていないような状況でございますので、全体を企画する会社に委託料としてお支払いするような形で今考えている状況でございます。
○委員長
堀越委員。
◆
堀越秀生 委員 いや、それはおかしいんで、それは還流なわけですよ。要するに、公的お金なんだから、今、補助金ではないと副委員長からもお話あったけれど、行政のお金が出るわけだから、結果的に補助金なんですよ、それは。
何ていうか、だから、例えば台東区の、補助金という言い方はおかしいか、結局は補助金的な意味合いがあると。つまり、公的なお金を使う払い先として正しいかどうかということを私が議論しているんであって、そこの論点で委託業者を1枚かませますと、そこから見番さんにそのお金が流れますと。例えば、そしたらどこか一つ団体をつくったら、公的な税金を、では、あとは民間、どこの何に流しても問題ないんだという話になったら、こんな事業を通して幾らでも利益誘導できるではないですか。
だから、私はそこは非常に問題だと思うんで、やはりそれは見番さんの金額が幾らなのか明細がもちろん出ると思うし、要するに、そういったところのものと、それから、区内の施設だとか、観光者の皆さんが移動するお金だとか、そういったものも明細出してもらって、この部分は行政のお金としては負担した。だからこそ委託として、この業者さんに払って、業者さんからも、その部分のお金として行政が補助したとか、そういう形にしないと、ワンクッション置いたら幾らでもこんなの利益誘導できますよ。まして、今、選挙前だし。だから、この辺はちょっとぜひ明確にいろいろ話しをしてもらいたいなと。
いや、これ言っていること、私おかしいですか。おかしかったら反論してほしいんだけれど。
○委員長 では、いいですか。
寺井委員。
◆寺井康芳 委員 おかしくないです。
◆
堀越秀生 委員 ですよね。
◆寺井康芳 委員 私が要望したいのは、例えば、この補助金を出す出さないは別として、この芸子文化、江戸時代からのね、これをいかに残していくかということについては、私はいろいろな事業でね、やはり、たとえ芸子さんたち、
民間事業者ですよ。だけれど、その文化をどうやって残していくかというのは、我々この行政も考えるべきだなというふうに思っています。
後でいいんですけれど、調べていただきたいのは、京都はかなりまだ今でも盛んですよね、芸子文化というのは。だから、その辺で京都府、あるいは京都市が、この運営について、例えばそういう補助金的なものというのを出しているかどうか、また、ほかの芸子さんがいる地域でも。あるいは、新宿ではなく、何でしたか……
(「神楽坂」と呼ぶ者あり)
◆寺井康芳 委員 神楽坂のあの人たちに対して、この新宿区がどういうふうに扱っているかというのを調べていただいて、後で教えてください。結構です。
○委員長
石川委員。
◆
石川義弘 委員 今回、たまたまここに行政施策の報告書をいただいています。ここの中に鵜飼いの行政視察の報告書をいただいているんですが、ここには相当な数字が出ています。実はこの鵜飼いを保っていくために、指定管理料で毎年9,000万円以上のお金がかかると。実は文化というのは、このくらいを出していかないと、残っていかないものは残っていかないのかなと。このほかに県のほうからも出ていますし、それは相当な数字が出ていると。これがないと、鵜飼い自体はなくなってしまうんだと。これを残すか残さないかは、もちろん議会・行政初めて、相当真剣にいかないと実は残っていかないのかなと。
もちろんどうやって出していくのかというのは、これは方法として、もうチェックも含めて、相当厳しくというのもあると思うんですが、これ、両方を一緒に考えること自体は、果たしてどうなのかなというふうに思っています。単なる資金投入すればいいという話とはやはり違うと思いますので、この辺は慎重にいく、高いからいい、安ければいいんだという話ではないのかなというふうに思っていますので、できればこの話は慎重にいきたいと。
それから、もう一つは、実はすぐここに行くんですよね、すぐ見番を回れば江戸文化の体験だ。これ、余りにもちょっと安易過ぎるのかなというふうに思います。
(「中身がなさ過ぎる」と呼ぶ者あり)
◆
石川義弘 委員 うん、結局中身がなさ過ぎるということを言っていますが、結局そこに行くのかなと。
実は最近の江戸文化の体験の中で、逆に言うと一番人気があるのはおすしを握ることの体験というのが非常に人気があると言われています。それから、うちのほうでもつまみかんざしをやるということに関しては、これもきれいなものをつくるという中で、非常に今、興味を持って来ていただいています。そういう意味では、では本当に1人の人をつまみかんざしをつくらせるのに、全額負担させてつくるのかと、あるいは時間も含めて、商売として成り立つのかといったときに、現実、こういうところを体験ツアーとして組んでいくという中で、どうこれが組めるのか、組めないのかということ自体もわからないわけですから、そういう意味では、もうやっているものも含めて、どうやって体験ツアーとして成り立っていくのかと、また、成り立たせていくのかというところが、実はちょっと墨田区と台東区の
連携事業の中ではもったいないと思っているんですよ。
なぜかというと、実は、伝統文化工業関係は、そういう意味では、墨田区、台東区の中で非常に多いわけですよ。ただ、それの中でも、言っては悪いんですが、江戸切り子だとか、もう既にそういう体験ツアーが興っている、完全に定着しているというものを、さらにこれはいいことだからつないでいきましょうという考え方というのは、ちょっと違うのかなと。
そういう意味では、ここに出ている江戸体験ツアーというものが実は、現在あるものをさらに広めていくという世界も必要ですが、今だんだんなくなってきているようなものをどう広げていくのかというところの二つのあれが必要なのではないかなというふうに思っていますので、私はやること自体はいいんですが、もう少しその辺の考え方、必要なのかなというふうに思っていますから、またゆっくりやりたいと思います。
○委員長 ちょっと待ってね。予算の関係とか補助金のあり方はちょっと別の場で議論するという形にさせていただいて、事業の中身そのものでちょっとお願いします。
石川委員の後段の部分はあれですよ。
では、その関連でよろしいですか。
太田委員。
◆太田雅久 委員 今、皆さんの話聞いて気がつくのは、見番、浅草寺とかと固定するんではなく、その文化名を表示したらいいんではないんですか。踊り文化の体験だとか、
ものづくりの体験だとか、そういう表現の仕方をもっと工夫してやれば、別に固定したものではないわけですから、そういう表現でもう少し慎重に対応したらいいんではないかと、そういうふうに思いました。以上。
○委員長 寺井委員。
◆寺井康芳 委員
石川委員の関連なんですけれど、例えば、この予算の部分でも、予算の部分、今余りと言うけれど、例えば今、テレビ番組で、この体験する番組は結構ありますよ。例えば、外国人、ヨーロッパから、例えば木工の大工さんというのを呼んできて、日本の宮大工さんたちと比べるというような番組。そういうの、これね、例えば見番だけではなくて、先ほど言ったすしの体験、あるいはかんざしとかの体験というふうになると、テレビ番組になってしまうと思うんですよ。そうすると、予算的にもかなり減額できるんではないかなというふうに思うことを言っておきます。
○委員長
堀越委員、まとめてください。
堀越委員。
◆
堀越秀生 委員 委員長からそう言われるとは思わなかったですけれど、一応そういう話なんで、仕組みの話で、文化の話、
石川委員が先ほどおっしゃった話は、私、大賛成で、文化を残すというところについて。それで、まとめてと今、委員長からあったんで、先回りして答え言うと、例えば京都はいろいろあると思うんですけれど、重立ったところでいうと、例えばこういう宮川町にしても祇園にしても、そういう、あそこはどういう、正式名称はわからないですけれど、団体に例えば文化保存の何とかとかと補助金を出すんですよ。そこの文化保存で受けた補助金を使って外国人を招くとか、だから、例えばこの
イベントをやるんだったら、では見番さんが補助金の受け皿とか、補助金がだめなら行政が事業としてお金を出す相手先として正しいかどうかはわからないけれど、もしできるなら、そこへ出して見番さんが外国人のツアーが来ますと、それに対して日本の文化保存と、それから世界、国際的なものに対しての広報活動として、そういったものに使いますと。要するに、先回りして言うと、同じことをやるんでも、そういう仕組みをつくっていくと、まさに
石川委員が言ったような話になって、鵜飼いもそうではないですか、あれはもう宮内庁ご用達で、あれだけお金が出ているのも、そういう金看板が後ろについているから行政も出しやすいということがあるわけで、それを例えば一観光事業者とか、一旅行業者に委託してという話とは、またちょっと同じことやっていても、行政側の理論武装が全然違うということだと思います、私は。そこを話しているんで、何もこの、そこのところは委員長も多分同感だと思うんですけれど、ぴしっと行政のお金が出ている先の正当性、そこをちょっとぜひ研究していただきたいと。この事業を反対しているわけではないですから。
○委員長 予算は別として、事業そのものについて何かありますか。
小菅委員。
◆
小菅千保子 委員 江戸文化体験ということで、以前にもやはり書道だとか、あと、身近なところではみそ汁をつくるとか、やはり和食が
文化遺産にもなっていますので、そういう食べ物商売もここはたくさんある地域ですから、いろいろな使い方ができるんではないかなと思っているんですが、この間も浅草文化観光センターで勘亭流の作品展があって、そこでやはり体験ツアーがあってね、そしたら、何と外国人の方が並んで体験されていましたよね。だから、やはりそういう、まさに墨のにおいというものが日本のにおいでもあるし、それを感じながら、いやされながら集中していくその時間というのを楽しんでいただく。まさにそれは場所とか何か問わずとも、工夫をしていけばそういうものもできるんではないかなというふうに思いますので、ぜひそういう面、今、皆さんがお話があったように、文化を継承していく、また、文化を広めていくという、そんな観点で取り組んでいっていただいたらいいのかなということをつけ加えさせていただきます。
○委員長
石川委員。
◆
石川義弘 委員 最後、ちょっとだけね、すみません、今の中では飲食だとか、そういうの出てくるんですけれど、実はお祭りも完全なる江戸文化なんですよ。それで、リオのカーニバルなど、これ東京からずっとみんな行くわけですよ。こういうのは、意外と実は行くと喜ぶ人、多いんですよね。植木市だとか、おとりさまだとか、こういうのも最近入ってきていますんで、ぜひそういうお祭り関係もたくさんあるところですから、そういう市も含めて、江戸文化とか、そういうものをしっかり考え直してほしいなというふうに思いますから、まとめて考えてほしい。
○委員長 皆さんの意見を受けて、最後に一言。
観光課長。
◎
飯野秀則 観光課長 皆さんからご意見いただきましてありがとうございます。江戸文化体験ということで、いろいろなさまざまな内容、メニューもあろうかと思います。今後につきましては、連携先の墨田区とも協議いたしまして、実のある中身にしていきたいというふうに思っていますので、よろしくお願いいたします。
○委員長 ただいまの報告については、ご了承願います。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 次に、平成30年度台東区
区民文化財台帳登載及び指定について、生涯
学習課長、報告願います。
◎吉本由紀 生涯
学習課長 それでは、平成30年度台東区
区民文化財台帳登載及び指定についてご説明いたします。
資料3をごらんください。このたび
教育委員会の附属機関である台東区文化財保護審議会からの答申を受け、台東区区民文化財指定として1件、指定文化財の保持者の認定として1件、
区民文化財台帳登載の追加として1件、
区民文化財台帳登載の3件を行うものでございます。
登載及び指定する文化財についてご説明をさせていただきます。
資料2ページをごらんください。指定有形文化財(歴史資料)として、浅草寺が所有いたします玉露童女追悼集29巻、附 木造玉露童女坐像1躯、玉露童女書状1幅でございます。
本資料は、池田定常の息女、露姫の追悼のために、当時の文化人から寄せられた句、歌、追悼文など1,600点以上の作品が30巻にまとめられた追悼作品集で、29巻が現存しております。当時の文化人の作品を縦覧することができる重要な資料でございます。
3ページ以降は、そのほか5件の指定、登載文化財に係る資料でございます。詳細につきましては、後ほどごらんいただければと思います。
本年度の登載及び指定によりまして、台東区区民文化財台帳搭載数は228件、そのうち指定の文化財は62件となります。簡単ではございますが、ご説明は以上でございます。
○委員長 ただいまの報告について、ご質問がありましたら、どうぞ。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 なしですね。
ただいまの報告については、ご了承願います。
理事者からの報告は以上であります。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 案件第1、
文化政策及び観光について、その他ご発言がありましたら、どうぞ。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 おはかりいたします。案件第1、
文化政策及び観光については、重要な案件でありますので、引き続き調査をすることに決定いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議ありませんので、そのように決定いたしました。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 次に、本委員会の行政視察の報告書について申し上げます。
昨年8月に実施いたしました岐阜県岐阜市及び愛知県名古屋市への行政視察について、このたび正副委員長にて報告書案を作成し、お手元に配付させていただきました。
この案文について、ご意見がありましたら、正副委員長までお知らせください。調整後、議長に報告いたします。その後、議長が全ての委員会報告書を取りまとめ、台東区議会委員会行政視察報告書として全議員及び理事者に送付いたしますので、よろしくお願いいたします。
以上で案件の審議を終了いたしましたので、
事務局次長に委員会報告書を朗読させます。
(伊東議会
事務局次長朗読)
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 これをもちまして、文化・
観光特別委員会を閉会いたします。
午前10時53分閉会...