台東区議会 2017-10-02
平成29年10月区民文教委員会-10月02日-01号
平成29年10月
区民文教委員会-10月02日-01号平成29年10月
区民文教委員会
区民文教委員会会議録
1
開会年月日 平成29年10月2日(月)
2 開会場所 議会第3会議室
3 出 席 者 委員長 寺 井 康 芳 副委員長 田 中 伸 宏
(8人) 委員 松 尾 伸 子 委員 堀 越 秀 生
委員 小 髙 明 委員 太 田 雅 久
委員 阿 部 光 利 議長 河 野 純之佐
4 欠 席 者
(0人)
5
委員外議員
(0人)
6
出席理事者 区長 服 部 征 夫
副区長 荒 川 聡一郎
教育長 矢 下 薫
本委員会の特定事件については、議長に閉会中に継続調査の申し出をいたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議ありませんので、本委員会の特定事件の継続調査については、そのように決定いたしました。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 次に、本委員会の行政視察について申し上げます。
初めに、視察日程については、諸般の事情を勘案し、お手元の資料のとおり決定させていただきたいと思います。
次に、視察都市及び
視察テーマについては、お手元にお配りいたしました資料のとおり、正副委員長案を作成いたしましたが、いかがでしょうか。よろしいですか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 それでは、そのように決定いたしました。
なお、お尋ねしたい事項と視察日程の詳細については、決まり次第ご連絡いたしますので、よろしくお願いいたします。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 以上で案件の審議を終了いたしましたので、
事務局次長に
委員会報告書を朗読させます。
なお、年月日、委員長名、議長名の朗読については省略いたします。
(
伊東議会事務局次長朗読)
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 次に、理事者から報告がありますので、ご聴取願います。
なお、同じ所管からの報告については、一括して聴取いたします。
また、
補正予算については、報告を聴取するのみで質疑は行いませんので、よろしくお願いいたします。
初めに、区民部の
補正予算について及び
国民年金関係届報告書の電子媒体
化及び様式統一
化について、区民課長、報告願います。
◎飯田俊行 区民課長 区民部の平成29年度一般会計第2回
補正予算につきまして、ご説明申し上げます。
資料1の1ページをごらんください。歳入でございます。歳入予算を911万9,000円増額いたしまして、補正後の
区民部総額を241億2,269万2,000円といたします。
上の表は、部内各課の内訳でございます。下の表が区民課の補正内容でございます。
基礎年金事務に対する委託金で911万9,000円の増額でございます。これは、区から
日本年金機構へ提出している
国民年金法に基づく
関係届報告書につきまして、電子媒体での提出及び
全国統一様式での提出を行うために必要な
システム改修費を、
全額国庫支出金として歳入するものでございます。
次に、2ページをごらんください。歳出でございます。歳出予算を2,447万9,000円増額いたしまして、補正後の
区民部総額を53億8,667万6,000円といたします。
上の表は、部内各課の内訳でございます。下の表が補正内容でございます。
まず区民課です。
国民年金関係届報告書の電子媒体
化等に係る
システム改修費で911万9,000円の増額でございます。これは先ほど歳入でご報告させていただきました
システム改修を行うための委託費を増額するものでございます。
次に、子育て・
若者支援課です。子育て・
若者支援課において、
子供育成活動支援として300万円、国・
都支出金返還金として1,236万円、合わせて1,536万円増額でございます。
子供育成活動支援は、子供の
居場所づくり事業の実施、促進を図り、安定的な運営を支援するため、区内で事業を実施する
NPO法人等の団体に対し、
補助金交付により運営費を助成するものでございます。当初予算で2団体に150万円を助成するため、300万円を計上しているところですが、
助成対象団体がふえたため、2団体分300万円を
補正予算として計上し、合わせて4団体600万円を助成するものでございます。国・
都支出金返還金は、子ども・
子育て支援法に規定された事業について、国から3分の1補助、都から3分の1補助を受けるものでございますが、28年度の事業実績により、国に対する返還金607万2,000円及び都に対する返還金628万8,000円が発生したため、合わせて1,236万円を
補正予算として計上したものでございます。
以上で、区民部の平成29年度、第2回
補正予算についての説明を終わらせていただきます。
次に、
国民年金関係届報告書の電子媒体
化及び様式統一
化について、ご報告いたします。
資料2をごらんください。項番1、実施概要でございます。
厚生労働省から、
国民年金法に基づく届報告書の電子媒体
化及び様式統一
化を実施するよう、区市町村に協力依頼があり、これを受けて必要な
システム改修を実施するものでございます。これをすることによりまして、区から
日本年金機構への定期的な届報告書が統一された様式となり、それらについて電子媒体による届け出となります。また、
日本年金機構から区に届けられる処理結果一覧表も電子媒体
化となります。
項番2、目的でございます。
国民年金事務全体の効率
化を推進し、また誤処理の防止を推進するものでございます。
項番3、対象となる
届け出報告書でございます。
資格取得届等、計15の届報告書が対象となります。
項番4、今後の
スケジュール及び項番5、
補正予算額(案)についてでございます。本改修費の911万9,000円及びこの経費分についての全額の
国庫委託金歳入につきましては、今定例会の
補正予算案に計上させていただきます。本議会終了後の平成29年11月に改修のための契約作業を進め、平成30年3月からの稼働を目指す予定でございます。
ご報告は以上でございます。
○委員長 それでは、
国民年金関係届報告書の電子媒体
化及び様式統一
化について、ご質問がありましたら、どうぞ。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ありませんか。
ただいまの報告については、ご了承願います。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 次に、台東区
オリジナル婚姻届の作成について、
戸籍住民サービス課長、ご報告願います。
◎山本光洋
戸籍住民サービス課長 台東区
オリジナル婚姻届の作成について、ご報告させていただきます。
資料3をごらんください。項番1、作成の目的でございます。結婚されるお二人に対し、区としての祝福の気持ちをあらわすとともに、台東区発足70周年を記念し、本区の一層のPRを図るためでございます。
次に、項番2、婚姻届のデザインでございますが、台東区
PRキャラクター、台東くんなどをデザインした、2枚複写式となっております。お手元に婚姻届のサンプルを添付させていただいておりますので、ごらんいただきたいと存じます。2枚複写のうち1枚目の用紙は、戸籍の
届け出窓口に提出し、婚姻届の事務手続に使用されるものでございます。こちらにつきましては、通常の婚姻届と同じ様式でございますので、本日は添付を省略させていただいております。2枚目の用紙は、ご結婚の記念として保管いただけるようになっております。こちらのほうに、台東くんのほかパンダと子パンダ、雷門、アサガオ、桜など、本区ゆかりのデザインを施しております。また、用紙の右側には結婚されるお二人の写真を張ったり、お互いに対する
メッセージ等を記入するなど、自由にお使いいただけるスペースも設けております。
次に、項番3、配布対象でございますが、
オリジナル婚姻届による婚姻の届け出を希望される方へ配布いたします。なお、
オリジナル婚姻届を希望されない方に関しましては、通常の婚姻届の用紙を配布させていただきます。
次に、項番4、配布開始につきましては、平成29年11月1日でございます。
次に、項番5、配布場所でございますが、
戸籍住民サービス課のほか、各
区民事務所、分室にて配布いたします。また、区役所の執務時間外におきましては、区役所1階の夜間休日受付窓口で配布いたします。
次に、項番6、配布枚数でございますが、3,000枚の配布とさせていただき、在庫がなくなり次第、配布を終了いたします。また、結婚される方1組につき2部までの配布とさせていただきます。
最後に、項番7、今後の
スケジュールでございますが、10月5日から、
広報たいとう及び
区公式ホームページにて周知を行い、11月1日から
オリジナル婚姻届の配布を開始いたします。
報告は以上でございます。
○委員長 ただいまの報告について、ご質問がありましたら、どうぞ。
松尾委員。
◆松尾伸子 委員 これ、大変におめでたいことに対して、台東区がやるサービスとしてはとてもいいんではないかなというふうに評価しておりまして、他区の事例とかも最近はたくさんありますし、これ3,000部という部数に関しては、今までの毎年どれぐらいの方たちが婚姻届出されるかというような数に基づいて、足りる分を多目につくっているということになりますか。
○委員長
戸籍住民サービス課長。
◎山本光洋
戸籍住民サービス課長 毎年、婚姻届の提出は約3,500件から4,000件の間ぐらいを推移してございます。こちらによる届け出を希望されない方もいらっしゃるということで、3,000部というふうにつくらせていただくことにさせていただきました。
○委員長
松尾委員。
◆松尾伸子 委員 妥当だと思いますが、今後、例えば反響がよかったというか、評判がよかったということになった場合、次回からも続けていくようなお考えがあるのかということを伺いたいのですが。
○委員長
戸籍住民サービス課長。
◎山本光洋
戸籍住民サービス課長 今回につきましては、区制70周年という形で、区制70周年のロゴも入れた形でつくらせていただきました。
今後につきましては、反響等を見ながら検討させていただきたいというふうに考えております。
○委員長
松尾委員。
◆松尾伸子 委員 これ、台東区をアピールするのにいいんではないかなというふうに思っていまして、台東区らしさがとてもPRできますし、やはり結婚された方が記念に、台東区に愛着をすごく持つんではないかなというふうに思っておりますので、ぜひ積極的にPRしながら進めていただければと思います。よろしくお願いいたします。
○委員長 阿部委員。
◆阿部光利 委員 たまたま新聞を見ておりましたら、9月27日にこんな記事が載っておりました。婚姻届を提出した後に、そのまま役所で挙式をする。その名も
届け出挙式というのが今はやっているんだという記事なんですね。諸事情がある方々が、費用も安く区役所の中でできるということで、これ、委員長に届け出させていただいていますんで、記事もこういう形でつけさせていただきますが。
(資料を掲げる)
◆阿部光利 委員 これなどは足立区議会の前で写真、記念撮影撮っているんですね。
若者定住促進にも一翼をなしているというような書き出しになっているんですけれども、今回の報告、それこそ台東区発足70周年を記念して、本区の一層のPRを図るということが目的の中にあるわけでございますが、それであれば、それこそ屋上庭園を開放して、予約制にして、何か少ししつらえてということもアイデア次第によってはできるんではないかなというふうに思いますけれども、こういう記事、もう既に所管も読んでいるかと思いますけれども、どうでしょうか、ちょっと感想を聞かせていただきたい。
○委員長
戸籍住民サービス課長。
◎山本光洋
戸籍住民サービス課長 議場や区役所の施設を使いました
届け出挙式というのが、23区の幾つかの区でなされていることは私どもも承知しているところでございます。
今後の、そういった形につきましては、当方の所管では婚姻届を処理するという所管でございますので、なかなかそちらを、婚姻届の挙式の企画をするとかいうところは今のところ検討していないところでございますのが、今、現状でございます。
○委員長 阿部委員。
◆阿部光利 委員 かしこまりました。検討ということで、こういうこともあるようでございますんで、それこそ若者の定住促進なんていうことも言っていますんで、所管が違うかと思いますけれども、ご検討いただければ幸いでございます。
○委員長 ほかにありませんか。
(発言する者なし)
○委員長 ただいまの報告については、ご了承願います。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 次に、
教育委員会の
補正予算について、庶務課長、報告願います。
◎岡田和平 庶務課長
教育委員会に係る
補正予算についてご説明いたします。
資料4をごらんください。今回は歳出のみで、3,197万1,000円増額し、補正後の額を191億1,973万6,000円といたします。
裏面をごらんください。課別の内訳でございます。まず庶務課では、
児童保育費、
保育所管理費で、
待乳保育園耐震改修に要する経費340万8,000円を計上しております。工事概要につきましては、後ほど報告事項7で、生涯学習課長よりご説明いたします。
次に、
児童保育課では、
教育総務費、事務局費で、国・都支出金の超過受け入れに伴う返還金2,664万6,000円を計上いたしております。
次に、生涯学習課では、社会教育費、社会教育センター・社会教育館費で、今戸社会教育館耐震改修に要する経費191万7,000円を計上しております。
説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。
○委員長 ただいまの報告については、聴取のみとさせていただきます。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 次に、台東区自然の村施設の検討状況について、及び平成30年度
区立幼稚園及び
認定こども園(短時間保育)園児募集について、学務課長、報告願います。
◎山田安宏 学務課長 それでは初めに、台東区自然の村施設の検討状況について、ご説明いたします。
資料5をごらんください。台東区自然の村施設の今後のあり方につきましては、3月の本委員会におきまして、設置先である栃木県鹿沼市とも協議を進めることをご報告させていただきましたが、本件はその後の検討状況についてご報告をするものでございます。
初めに、項番1、概要でございます。台東区自然の村あわ野山荘は、昭和52年に山村振興事業として開設して以来40年が経過いたしました。近年は、職員の確保など課題が生じており、今回のあり方の検討をするに至っております。
項番2、現状でございます。まず1点目の施設の利用状況でございますが、資料のグラフにあります一番左、平成14年度のところでございますが、この年はあわ野山荘を改築した年でございます。このときは利用者数が約2,400人、利用率は約36%ございましたが、その後、緩やかに減少を続け、現在では利用率にして約20%にとどまってございます。2点目といたしまして、山村振興の目的から、地元住民を職員として雇用してまいりましたが、現在は地元の高齢
化により、この職員の確保が極めて困難な状況になってございます。また、3点目になりますが、自然に親しむための施設として開設をした当初と違いまして、現在は民間を中心に同様の施設が充実しており、区が直接設置、運営する必要性については低くなっているという状況でございます。
次に、項番3の鹿沼市との協議でございます。まず1点目として、現状の区直営による存続が困難な状況にあること、また、2点目、施設の建物自体はまだ使用できる状態であること、3点目、設置先の鹿沼市において、施設の位置する県立自然公園内の施設と魅力の充実を鹿沼市が考えていることを踏まえ、今後について、これらを踏まえて協議を進めてきたところでございます。
最後に、項番4、今後の対応でございます。これまでの協議を経まして、鹿沼市は自然の村施設を譲り受けることを検討しておりますので、本区といたしましては、同市に施設を譲渡する方向で今後も協議を進めてまいります。また、その中で台東区民が引き続き施設を利用するための条件についても、あわせて協議をしてまいりたいと考えてございます。
自然の村施設の検討状況についてのご報告は以上でございます。
続きまして、平成30年度
区立幼稚園及び
認定こども園(短時間保育)園児募集について、ご説明いたします。
資料6をごらんください。
区立幼稚園10園、区立
認定こども園3園の短時間保育におきます来年度4月入園の園児募集でございます。
まず、項番1、募集概要につきましては、例年どおりの
スケジュールとなっておりまして、11月1日から、各幼稚園、こども園において募集案内、入園申込書の配布を開始いたしまして、募集を始めます。募集
スケジュールにつきましては、資料の裏面にフロー図をお示ししてございます。こちらをご確認いただきたいと存じます。
資料表面に戻っていただきまして、項番2の募集見込み数でございます。資料の表は、幼稚園、こども園の定員から兄弟関係や4、5歳児につきましては、持ち上がりを勘案いたしまして募集見込み数を算出しております。平成30年度につきましては、幼稚園が387名、こども園が69名の合計456名となっております。
なお、表の下の2つの米印でございます。1つ目は本年度も実施をしたところでございますが、幼児人口の増加に伴う暫定的な措置といたしまして、来年度につきましても、台桜幼稚園及び石浜橋場こども園を除く11園で、3歳児の定員を2名ずつ増員をいたします。また、根岸幼稚園につきましては、3歳児を2クラス編制にできる形で行ってまいります。
それから、2つ目の米印も、こちらも例年どおりの対応でございますが、現3歳児、4歳児に兄弟が在園する場合につきましては、優先して入園予定者としてまいります。この場合、兄弟優先により入園予定者のいる幼稚園等につきましては、25名を上限に定員の調整をしてまいります。
以上、簡単でございますが、平成30年度
区立幼稚園及び
認定こども園園児募集についてのご報告でございます。よろしくお願いいたします。
○委員長 初めに、台東区自然の村施設の検討状況について、ご質問がありましたら、どうぞ。
阿部委員。
◆阿部光利 委員 譲渡の方向で鹿沼市と協議を進めているということでございますが、いろいろと条件面であったり、また、運営方法だったりということで多難かなと思いますが、その中において一番の課題というのはどういうことになっていますでしょうか。
○委員長 学務課長。
◎山田安宏 学務課長 実際に譲渡するということになった場合には、鹿沼市としてもどのような体制をとって運営をしていくのかといったところ、それから、先ほど説明の中でも申し上げましたが、台東区民が引き続き利用できるようにしていくための条件の整備、そういったところがまず大きな課題になるかと考えてございます。
○委員長 阿部委員。
◆阿部光利 委員 山村振興の目的で、今回のこの事業というのは40年前に始まったわけでございますが、項番2、現状の(2)のところにありますように、地元住民の高齢
化による職員の確保の困難というのが大きなことになっているようですが、どうなんでしょうか、台東区としては一つの検証としまして、40年間やってこられて、その役目は果たしたと、目的は達したというふうに思っているのか、はたまたほかの検証をしているのか、そこをお聞かせいただきたいんですが。
○委員長 学務課長。
◎山田安宏 学務課長 山村振興につきましては、先ほど申し上げたとおり40年という長きにわたって続けてまいったところでございます。この中で、あわ野山荘として一定の役割を果たしてはきていると考えてございますが、ただ、今後も鹿沼市としてもあの地域の振興をさらに図っていきたいという考えを持っておりますし、台東区といたしましても、そこにどういった形で協力をしていけるのかというところもあわせて、今後、この施設のあり方というものを考えていかなくてはいけないというふうに考えてございます。
○委員長 阿部委員。
◆阿部光利 委員 先様のある話ですから、すぐにこの話が進むということではなく、一つ一つ本当積み重ねていって合意に達していくんだろうなというふうに思いますが、まだ、20%ですか、現在利用者がいらっしゃるわけでございますから、リーズナブルな料金で自然と親しむ場所というのは非常に重要であるというふうに考えておりますので、その厚生、福利の観点もおろそかにせずに進めていただきたいなというふうに思います。以上です。
○委員長 要望でいいですか。
◆阿部光利 委員 はい、結構です。
○委員長 小髙委員。
◆小髙明 委員 今もありましたけれども、やはり20%、1,500人を超える皆さんが利用されているということで、その辺の、大体小学校のPTAの方が多いように聞いておりますけれども、そういったところの利用者の方の声だとか、利用の実態とかについて聞いたことはございますか。
○委員長 学務課長。
◎山田安宏 学務課長 やはり一定のリピーターの方もいらっしゃいますし、今、ご指摘のあった小学校のPTA連合会等での事業の開催場所としての活用といったこともございますので、そのあたりにつきましては、やはり当面の間、こちらとしても体制が変わったとしても一定程度同様に使っていけるような形の条件整備というのを、この譲渡の協議の中で鹿沼市ともしていきたい、このように考えてございます。
○委員長 小髙委員。
◆小髙明 委員 利用者の方の声などいろいろあると思うんですけれども、前回の3月の議論の中でもありましたけれども、やはり利用者の方としては、そこに1つの魅力を感じているし、安いという問題もあるかもしれませんけれども、そういった形でいろいろ利用されているわけですけれども、これまでの、そういう方の声も参考にして、区として利用を回復するための努力というか、そういったものはどういうことをされてきているというふうに。
○委員長 学務課長。
◎山田安宏 学務課長 これまでにつきましては、当然、学務課として、
教育委員会としてPRをしてきたところもございますし、ことしも実施いたしますが、秋口には手打ちそば教室等の事業を設けて、それも利用率の向上というところの努力の一つとしてやってきたところでございます。
○委員長 小髙委員。
◆小髙明 委員 全国的にはいろいろな公共施設が統廃合されるみたいな、そういう流れというのが今ずっと続いているわけですけれども、やはり軽井沢学園がなくなり、今度また、このあわ野山荘がこういった形になるというふうになってくると、だんだん台東区としてのいろいろな区外にある施設というのがほとんどなくなってくるのかなというふうに思うんですけれども、そういった点では、方向性として自治体のほうに、鹿沼市さんに譲渡するということですから、全くなくなるとか、そういうことではないというふうに理解いたしますけれども、やはりこれまでの利用者の方が引き続き同じような条件のもとで利用できるような、そういうことについては引き続き努力をしていただきたいというふうに思います。
○委員長 要望でよろしいですか。
◆小髙明 委員 はい。
○委員長 ほかに。
(発言する者なし)
○委員長 それでは、ただいまの報告については、ご了承願います。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 次に、平成30年度
区立幼稚園及び
認定こども園(短時間保育)園児募集について、ご質問がありましたら、どうぞ。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ただいまの報告については、ご了承願います。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 次に、平成30年度
使用台東区立小学校道徳教科用図書の採択結果について、平成29年度台東区
総合学力調査結果について、及び平成29年度児童・生徒の活躍について、指導課長、ご報告願います。
◎屋代弘一 指導課長 平成30年度
使用台東区立小学校道徳教科用図書の採択結果について、ご報告いたします。
資料7をごらんください。8月17日の定例
教育委員会にて、平成30年度使用台東区立小学校教科用図書、道徳の採択を行いました。
採択の流れといたしましては、3月28日付の文部科学省からの教科書採択に係る通知を受け、調査研究委員会及び資料作成委員会を設置いたしました。
資料作成委員会は、小学校長及び道徳の専門性にすぐれた教員により構成され、文部科学省の検定を通過した教科用図書について分析を行い、分析結果を調査研究委員会に報告いたしました。
調査研究委員会は、小学校長会代表、学識経験者、区民代表、保護者代表、特別支援学級設置校長会代表から構成されており、資料作成委員会からの報告を受け、
教育委員会への報告書を作成いたしました。
報告書の作成に当たっては、記載の内容、構成及び分量、表記及び表現、使用上の便宜、蔵本、地域性、この6つの観点からの分析に基づく報告を行っております。
文部科学省の検定を通過した8社の出版社が採択の対象となり、台東区
教育委員会は、発行者東京書籍、教科用図書名新しい道徳を採択いたしました。
続きまして、平成29年度台東区
総合学力調査結果についてでございます。
事前配付のA4判及び冊子の報告書をごらんください。対象学年、実施日時等につきましては、四角囲みのところをごらんください。なお、小学校6年生と中学校3年生の国語、算数、数学につきましては、文部科学省が毎年実施している全国学力・学習状況調査を網かけにして記載しております。
文部科学省の調査は、国語、算数、数学それぞれA、Bとなっており、Aは主として知識に関する問題、Bは主として活用、応用に関する問題の解答結果となっております。資料の表内の数値は、全て正答率となっております。
昨年度の結果と比較できるよう、今年度の結果の右側に、同集団の平成28年度の結果をお示ししております。また、表内の斜線部分は学力調査を実施していない学年、教科をそれぞれ示しております。
結果の概要です。まず小学校の正答率です。4年生の国語、算数、5年生の国語、6年生の国語、算数においては、全国平均を上回っておりますが、5年生、6年生ともに理科については全国平均を下回る、課題を残す結果となっております。また、理科につきましては中学校においても同様の傾向が見られます。学校訪問の授業観察等で、例えば児童・生徒は実験はしているものの、狙いを正しく理解しないまま、教員の指示どおりに操作を進めているなどといった状況が見られる場合もあります。一つ一つの実験の操作が思考を伴った活動となるよう、充実をさせていくことが必要であると考えています。また、中学校では第1学年の国語では全国平均をわずかに上回っておりますが、その他の教科、学年については全国平均を下回る結果となっております。小・中学校ともに、理科についての学力向上を図ること、また、中学校では他教科についても基礎学力の向上を図っていくことが本区の課題であると認識しております。
ある小学校では、昨年度、4年生の調査で、国語の書く力に課題が見られました。そこで、2つの段落で構成する短い作文を書く活動を授業や家庭学習に継続的に取り入れました。その結果、ことし、5年生に進級した子供たちの正答率は、昨年度より約10ポイントの上昇が見られました。
また、ある小学校では、社会科において、地図やグラフなどの資料をもとに考える力に課題が見られました。日常の授業で資料から考える活動を意図的に設定し、調べ学習においても、地図や表などの活用を積極的に促した授業を展開してまいりました。その結果、6年生では、昨年度の正答率よりも約16ポイントの上昇が見られました。このように自校の課題を捉え、適切な分析に基づいた指導を継続的に重ねていくことが重要であると考えております。
各校では、この学力調査の結果について分析を行い、指導の具体的な方策について、授業改善推進プランにまとめております。また、同時に指導課でも、個々の学校の状況について分析を進めております。学校への指導、助言を通し、プランの充実を図るとともに、引き続き学校への授業改善に向けた指導を進めてまいります。
なお、この授業改善推進プランにつきましては、今後、全小・中学校で家庭配布を行ったり、学校のホームページに公開してまいります。
次に、報告書をごらんください。42ページ以降には、児童・生徒の生活実態と学力の関連について記しております。学力調査のデータの上位から均等に4つのグループに分け、最も上位のグループをA層、続いて、B、C、D層として、児童・生徒の生活習慣と学力の関係を示しております。
恐縮ですが、64、65ページをお開きください。こちらにつきましては、朝食をとることと学力の関係を示しています。学力の上位層ほど、きちんと朝食をとる習慣が定着していることが伺われます。家庭での規則正しい生活習慣の定着につきましては、引き続き啓発を進めてまいります。
また、88、89ページをお開きください。宿題への取り組みと学力の関係です。言うまでもなく、宿題などの家庭学習の習慣を定着することも重要です。各学校では、学年に応じた家庭学習の時間の目安なども示しながら、子供たちへの指導や家庭への啓発を行っております。小学校の早い段階から習慣
化の定着に力を入れてまいります。
また、113ページから116ページ、それぞれのページの下段には、保護者を対象とした家庭で本を読む時間をつくったり、読んだ本の感想を話し合ったりしていることについて、結果を示しております。学力が上位の子供のご家庭ほど、本を読むことに対する意識も高いことが伺われます。読書活動の充実を図る上で、学校のみならず、家庭との連携ということも視野に入れ、その連携を深めていきたいと考えております。
本調査結果から明らかになったことを、各学校での授業改善に十分に反映させるとともに、今後も家庭と連携を図り、児童・生徒の学力向上を図ってまいります。
続きまして、平成29年度児童・生徒の活躍についてでございます。
資料8をごらんください。本件は、この夏に児童・生徒が文化的活動、体育的活動において、東京都大会や関東ブロック大会、全国大会において活躍した結果についてまとめたものでございます。子供たちが努力を重ね、自分自身の力を最大限に発揮した成果があらわれております。これらの活躍につきましては、各校において、全校朝会等で他の児童・生徒にも伝え、当該生徒の努力を称賛するとともに、目標に向かって努力することの大切さを指導する機会としてまいります。
長くなりましたが、報告は以上でございます。
○委員長 初めに、平成30年度
使用台東区立小学校道徳教科用図書の採択結果について、ご質問がありましたら、どうぞ。
阿部委員。
◆阿部光利 委員 今、理事者から、採択に対しての流れと分析の説明はあったんですが、なぜ新しい道徳に採択、認定したのかということをお尋ねいたします。
○委員長 指導課長。
◎屋代弘一 指導課長 今回のこの採択におきましては、先ほど申し上げた6つの観点から採択を行っております。
また、今回、この道徳が教科
化になる背景としては、深刻ないじめの問題であるとか、情報通信技術の発展に伴う子供たちの人間関係などの変化、家庭の教育力や子供の規範意識の変化、こういったところが、この教科
化になる背景であるというふうに捉えております。
○委員長 阿部委員。
◆阿部光利 委員 6つの観点から、この新しい道徳にしたという説明でございましたが、それを一つ一つ聞いていると大変かと思いますので、その辺でやめておきます。
また、背景も今、お話しいただきました。いじめというものがその背景にあるんだというお話でございましたけれど、私も30年度から始まる、この道徳の教科
化ということについては、物すごく待望論者の一人でございますが、いじめの問題が背景にあるというお話でございましたけれども、それは生徒側にだけあるんではなくて、それこそいじめの存在を認めない学校側にも一つ問題があるんではないだろうかということもうたわれておりますんで、その点については、今回のこの道徳の教科
化ということとあわせて改善をしていただきたいなというふうに考えております。
文部科学省では、考え、議論する道徳を目指しているようなんですけれども、どうなんでしょうか、その指導内容をお聞きしたいんですが。
○委員長 指導課長。
◎屋代弘一 指導課長 大きくは4つの領域から構成されております。主として、まず自分自身に関すること、人とのかかわりに関すること、集団や社会とのかかわりに関すること、そして、生命や自然、崇高なものとのかかわりに関すること、この4つから内容が構成されております。
○委員長 阿部委員。
◆阿部光利 委員 私は、本当に道徳は物すごく重要だと思います。それこそ、人間教育の中で最も大切な、まさに根幹はこの道徳教育ではないかなというふうに私は思っているんですが、昔の人たちは実践なき道徳は悪であるというようなことを言っていたようです。そこまで過激なことは言わないにしても、実践というものが、この道徳とセットになるんではないかなと思うんですが、その実践という部分ではいかがですか。
○委員長 指導課長。
◎屋代弘一 指導課長 まさに委員おっしゃるように、この実践の部分が重要であり、この道徳につきましては、道徳の時間をかなめとして、学校の教育活動全体を通じて行うものというふうに定められております。この教科
化された道徳で学んだことを、学校だけではなく、家庭でも、家庭の生活も含めて、子供たちの生活の全てを通して教師または保護者、地域の方々に見守られながら、その実演力を高めていくことが重要であると考えております。
○委員長 阿部委員。
◆阿部光利 委員 そうなんですよね。ありがとうございます。本当、学校にいる間、全てを通して、この道徳というものを身につけていただきたいなとは思ってはいるんですけれども、今まで教科
化される前に、その領域というところでやっておったんですけれども、年間で35単位の取得というのが言われていたんですけれども、実際は学校が何か行事があると、その行事のために道徳の時間を潰してしまったりとか、また、学校や教師によってはその方針とか指導とかばらつきがあったりとか、一番ひどい例としてはインターネットなどを見ておりますと、それこそ教科書を配布するんだけれども、1回も教科書を開かないで道徳の時間をやっていたと。それが本当であれば本当にひどいなというふうに思いますが、何が言いたいかというと、そういうことを学校がやることによって、子供たちが道徳というものに対して非常に軽視
化してしまう、軽く見てしまうというところに非常に問題があるんではないだろうかなというふうに思います。まさに道徳を通して、友達の心の痛みを感じる、また人を差別したり見下したりするとどうなるんだというようなことを、しっかりとやはり植えつけていただきたい。この道徳を通して、まさに日本人の礼節をしっかりとわきまえていただきたいと思いますが、どうでしょう、質問にならないんですけれども、この辺についてはどのように思われますでしょうか。
○委員長 指導課長。
◎屋代弘一 指導課長 委員ご指摘のとおり、これまでの道徳の課題として、大きくは量的な課題、あと質的な課題、この2点が指摘されております。1点目の量的課題につきましては、他の教科に比べて軽んじられ、年間35時間が確実に確保されていないのではないかという課題、また質的課題としましては、授業において道徳のテレビを視聴したり読み物を読んで、その後、いわゆる登場人物の気持ちを考えるところまででとどまっており、その問題を自分自身の問題として捉えることができていないのではないかという質的課題も指摘されております。
今後の道徳教科
化に向けて、やはり正解が見えない問題について十分に議論し考える、こういった考え、議論する道徳の実現を目指して、各学校への指導を行ってまいりたいと考えております。
○委員長 阿部委員。
◆阿部光利 委員 ありがとうございます。小学校では30年度から、中学校では31年度から始まるわけですし、文部科学省でも崇高な思いを抱きながら、この教科
化に踏み切ったわけでございますから、ぜひしっかりと根づく形で指導をしていただきたいなというように思います。以上です。
○委員長 小髙委員。
◆小髙明 委員 先ほど、阿部委員は待望論というふうにおっしゃられましたけれど、共産党としては、教科
化については問題があるという立場をとっております。どちらにしても、安倍政権のもとで今進められているわけですけれども、我々も一般的に言う個人の尊厳とか基本的人権とか他人を思いやる気持ちとか、道徳教育そのものを否定するものでは全くありません。それは本当にしっかりと学校の中でやっていく、家庭の中でやっていくということが必要だというようには考えております。
ただ、今、教科
化として教科書をつくって点数もつけてやっていくということが、道徳教育になじむのかという点で問題があるというのが、やはり多くの団体からも出されているわけですね。現に、今、言われているとおり、週1回は道徳教育を一応やっているわけですね、確かに削られているとかなんとかあったとしてもね。そういった点では、私たちとしては今の政権下での道徳教育の問題というのが、極端に言うと戦前の修身にならないかとか、教育勅語がすばらしいという人がたくさんいて、それが押しつけられてくるのかとか、そういったことになると、これは大変なことになるということで懸念を表明しているわけですね。
あと、そういった点では、先ほど阿部委員もおっしゃいましたけれども、私もこの新しい道徳が選ばれた理由、さりげなく6つの観点に従ってというふうにお答えになりましたけれども、やはりほかとどこがどう違っているのかとか、もちろん教科書全体はいわゆる検定を受けているわけですから、それなりの水準にはあると思いますけれども、新しい道徳という東京書籍の本がどこがやはりすぐれているのかというのを、改めてちょっと説明していただけますか。
○委員長 指導課長。
◎屋代弘一 指導課長 今回6つの観点ということで、特にこの内容、また構成及び分量というところで、先ほど4つの大きな領域での指導を進めるというお話をいたしましたが、いわゆる取り扱う教材のバランス、また、今、いじめが大変大きな課題になっている中、いじめ等についてしっかりと子供たちに考えさせられる内容であるか、また、当然これは授業で教科書を使って教えていきますので、教員にとっても授業の中で、先ほど申し上げた、考え議論する道徳というものが展開しやすいものであるかどうか、こういったようなところから採択を進めさせていただきました。
○委員長 どうぞ、小髙委員。
◆小髙明 委員 どちらにしても、新しい道徳という教科書が来年から使われるわけですね。先ほど、教科書を開いていないという発言もありましたけれど、今、副読本ですよね。副読本を開いていない学校があるのかね、教科書はこれから使うわけだから。そういった点では、私たちとしては本当に今後、来年は中学校の教科書の採択ということも続くわけですし、ことし
教育委員会が傍聴制限を事実上なくすような形で、区民の方々の見守る中で採択をするという姿勢を鮮明にされたということは非常にいいことだと思っております。そういった点では、今後もそういった形で、やはり積極的に区民の声も聞きながらやっていただきたいと思いますので、来年どういう形で授業が行われていくのか、中学校の教科書の採択が行われていくのか、我々としてはしっかり見守っていきたいというふうに考えております。
○委員長 よろしいですね。
田中副委員長。
◆田中伸宏 副委員長 いや、今の小髙委員からちょっと否定的な意見があったんで、それは最も大事なことなんでね。あと賛成のあれとあるんで、私のほうはどちらかというと賛成なんですけれども、今の社会状況だったら、その程度の道徳を教えるということは極めて重要なことだと判断しています。ただ、小髙委員の言っているところで、それが強固になると非常にまた問題点が出てくるんでね、それを押しつけたり、こうだ、ああだとやると、その辺のバランスの問題だと思うんで、その辺は小髙委員、今の世情を理解して寛大に、ちょっとお考えいただければ大変ありがたいと考えるんですけれど、あなたのおっしゃることの意味合いもよくわかります。
○委員長 質問ではないのね、意見ね。
◆田中伸宏 副委員長 だけれど、そういうふうな一番の社会問題を醸し出していくためには、その道徳の教科書のあり方というのは、それをやる方向はとってもいいことだと思う。ついでに議員にも配ったほうがいいよ。
○委員長 賛否両論。
小髙委員。
◆小髙明 委員 ちょっと補足させていただきますと、私ども一番最初に言いましたとおり、道徳そのものは大事だってことを言っているわけですよね。それは確かに思いやりだとか、そういうことはありますけれども、やはり単にそういう気持ちの問題だけではなくて、それぞれのご家庭なり、子供さんが置かれている社会的な条件だとか、そういうところまでやはり考えていかないと、それはいろいろないじめの問題であるとかなんとかということは解決していかないというふうに考えていますから、単に道徳だけに修身、これが道徳が確立すればいじめがなくなるんだみたいな、そういう思いは全くないということであります。
あとつけ足して一言だけ言うと、やはり安倍政権の方向、これはやはり大変怖いですよ。実際、教育勅語はいいんだということで、使えって言っているわけだから。
(「安倍政権を言うからおかしくなるんだ」と呼ぶ者あり)
○委員長 繰り返しになっています。
◆小髙明 委員 それだったら、そういう方向は我々は賛成しないということです。
○委員長 それから、今のこの世情に対してで、あるいは政権に対してというご意見というのはちょっと違うと思いますんで、そのままでおやめください。
堀越委員。
◆堀越秀生 委員 今、小髙委員から採択の過程についてもいろいろお話があったんですけれど、ちょっとさらに詳しくお聞きしたいんですが、その前提として、政権がどうこうは置いておいても、ここ何年かでいろいろ各自治体の首長と
教育委員会のあり方というのは、仕組みが変わってきたと。私、前、予算特別委員会か何かでも質問しましたけれど、教育の自治というか、政治的な影響を受けない
教育委員会の独立性というものは必要だという立場を今でも持っているので、そういう立場からちょっとお聞きしたいんで、
教育委員会に対して、逆に意見を言ったりとか、こうしろということは私からはもちろん、この採択については言いません。ただ、どういう過程でこの教科書が選定されたかということを、議員としてちょっと確認したいのでお聞きします。
具体的に言うと、例えば先ほど6項目、それから、この東京書籍さんが分類として扱っている自分自身のこと、それから他者とのかかわり、社会集団とのかかわり、そして、自然とか崇高なものとのかかわり、この4点、こういったところを考慮してというところの概論はわかりました。ただ、具体的に例えばことしの場合だったら、8社、24点、66冊が一応文部科学省で認められて3月に通達が来たと。台東区の道徳の何ていうんですか、ワークショップではないんですけれど、その方たちが選定して、実際、
教育委員会の審議にかけるに当たって、何社どのぐらいのものが比較されて残って、その中からこの議論の対象になったとか、東京書籍さんと同じように、例えば最後まで争ったというか、話し合いに乗った教科書は具体的に何社あってどういう教科書なのかとか、その辺のところをちょっと教えてもらえますか。
○委員長 審査経過でいいですね。
◆堀越秀生 委員 はい。
○委員長 指導課長。
◎屋代弘一 指導課長 今回につきましては、教育長含め5名の教育委員の方々から、それぞれの教科書について、特にすぐれている点について検討をしていただきました。実際には、いわゆる勝ち残りというような形ではなく、8社それぞれについてご意見をいただき、その中から各委員、どの教科書がふさわしいか意見を述べていただき、その意見の結果から東京書籍の教科書に決定しております。
○委員長 堀越委員。
◆堀越秀生 委員 そうすると、その中では、あれは、
教育委員会は合議制で決めるんですよね、最終的には。決めると思うんですけれど、そうすると、最終的にはもちろん東京書籍さんになったんですけれど、別の教科書を押す方も教育委員の中で何名かいらっしゃったんですか。
○委員長 指導課長。
◎屋代弘一 指導課長 実際には、東京書籍ともう1社について、大変活用しやすいのではないかという意見が多く聞かれました。ただ、結果としては東京書籍を使うべきであろうというご意見が最も多かったということです。
○委員長 堀越委員。
◆堀越秀生 委員 わかりました。最後に質問して、そのもう1冊というのはどこだということは言っていただくことはできないんですか。
○委員長 言えるんですか。
◆堀越秀生 委員 言えますか。
○委員長 言えますか。
指導課長。
◎屋代弘一 指導課長 経過についての順位であるとか、こういったものは私どもでは公表しておりません。また、定例
教育委員会でも出版社名を出してではなく、A社、B社というようなアルファベットでの審議を進めております。
○委員長 堀越委員。
◆堀越秀生 委員 それは
教育委員会の方針なので、そこについては言わないですけれど、でも、やはりそこも含めて開示することによって、
教育委員会がどういう思考回路で中立性を保ちながら、教科書を選定していくかという過程が我々議員を含め、区民にもわかると思うので、やはりそこは最初は8社、何を選ぶわけではなくみんなで話し合った中で、最終的にこの2社になったと。その2社が選ばれたことの具体名を聞くことによって、ああ、こういう観点で台東区はということを、思考回路が理解できてくるわけですよね。その辺は、できないと言われてはしようがないんですけれど、ぜひやはり開示していただきたい。
というのは、これは、道徳というのは、共産党さんも認めるぐらい基本的人権を含め大切なものだということは前提にありながらも、一定の政治と宗教に偏ったものというのは、我々もやはり議員としては非常に危惧する、
教育委員会の自治を認めながらもそういう流れがあるならば非常に危惧する。それは、台東区の場合、そういうところがなく、一定の政治とか宗教にその流れの中に乗らずに、実に公正中立にいろいろなものが語られていったなということを我々が理解する、区民が理解する上では、やはり決定過程を全て開示しないとわからないと私は思うので、その辺ぜひ検討していただきたいと要望です。
○委員長 阿部委員。
◆阿部光利 委員 一言だけ意見を申し述べさせていただきたいんですが、家庭環境と政権とこの道徳と、どう結びつくのか全くわからないんで、後で、それは小髙委員とお話をさせていただきますが、戦後教育の中で一番決定的に置き忘れたのはこの道徳ですよ。この道徳を置き忘れたがために、今、拝金主義であったり、力の強い者がこの世を収めるんだというような、そういう風潮が私ははびこっているというふうに思えてならない。そういう中において一番大切なのは、ちっちゃい子供たちに、何で挨拶と後片づけと返事、まず基本はここですよ。ここを教えるのかというと、それは人として、挨拶と返事をするということは、今、本当に挨拶も返事もしない子が物すごく多くなっていますけれども、姿勢ですよ。そして、後片づけというのは、まず、心の整理は物の整理、感謝を込めて後始末という言葉があるように、理事者の方々のところに行ってもわかるではないですか。これ、ちょっと偏見がこもっているんで申しわけないんですけれども、机回りをきれいにしている理事者の方々、皆さん方しっかりとした仕事をしていますよ。私はそういうところに出るんだと思うんですよ。いや、本当にそれは見ていると出ますよ、そういうことだと。それをしっかりと家庭環境関係なく、やはり学校の中で、きちんと4つの分野に分けて、義務教育の9年間の中で教え込んでいこうと言っているわけではないですか。昔、我々は大家族の中で、おじいちゃん、おばあちゃんからいろいろなことを教わってきた、それが今、ないわけですから。子供たちが孤食で、自分たちでご飯を食べて、そこにおいて何が道徳なのか、何が倫理なのかはわからないわけですよ。家庭でやればいいという、そういう問題ではないということを、私ちょっと申し上げます。
○委員長 意見開陳。
堀越委員。
◆堀越秀生 委員 いや、阿部委員とはふだん、そんな対立することないですけれど、その点ちょっと私も心配だったんで言ったんですけれど、先ほどの自分の意見とは別に、今の道徳というものは何かについては、例えば大家族制いろいろあって、昔は、日本のそういうことがあったと言うけれど、一方で、例えばですよ、では、今、まさにうちの会派の本目議員がこの間本会議で質問したように、LGBTQ、こういうような問題が出てきたり、昔、明治時代にそんなことをやったら家から破門だとか、そういう世の中の中で、いろいろな価値観とか多種多様性が出てきているわけですよ。それがいいか悪いかはそれぞれの個々の判断。まさに、個々の判断と社会性というのは違う。例えば自分の個人の価値観の中では、机を整理することがきちんとした人間だと思っている、それはいいと思うんですよ。ただ、それを社会の中で強要していくというのは違う。自分の性意識もそれを社会に強要していくのは、また別の問題になって、社会の中でまた認められる共通の価値観という新しいものが出ているわけだから、今言ったように、これでなくてはだめだみたいなことはまさに私は心配して、阿部委員と対極にあるわけだけれども、ある意味、そこの部分では政治、宗教あるいは家のしきたり、あるいは日本の伝統、伝統文化というとちょっと違うかな、日本の例えばいろいろな家族のあり方、そういったものに偏らない、社会共通の中で最低限社会のルールとして求められるものというものを語るところを道徳としてやっていかないと、それは政治的な押しつけとか宗教的な押しつけとか個人の押しつけになっていくという、そこを私は一番懸念したんで、先ほどそういう意見を言ったということだけ一応言っておきます。
○委員長 よろしいですね。これ、概念の話で、この意見開陳ばかりになっていますと進みませんので、ということを言いながら。
阿部委員、どうぞ、一、二分で。
◆阿部光利 委員 わかりました。要は、判断が物すごく必要だなというふうに、今、意見聞きながら思いました。というのは、今もう判断材料を失っている子たちが余りにも多過ぎる。その判断材料を、今回、教科
化することによって与えるんだと。だから、その判断材料は押しつけなんではないだろうかというわけですね。ある特定の判断材料なんではないだろうかと、今おっしゃるかもしれないけれども、そうではないですよと。その判断材料を失っている子たちが余りにも多いから、そういうものが必要であるというふうに私は訴えているということです。
○委員長 小髙委員、どうぞ。1本ね。
◆小髙明 委員 指導課長にお聞きしますけれども、今、阿部委員が言ったような片づけをするとか挨拶すると返事するとか、そういうことは道徳で教えていないんですか、ずっと1年生から。
○委員長 指導課長。
◎屋代弘一 指導課長 これは道徳の教科のみならず、生活指導、また学習の中で、あらゆる場面で子供たちに指導しています。
○委員長 小髙委員。
◆小髙明 委員 だから、それはやられているわけですよ、今でも。私たちもそのことについて、何も別にそれを批判しているわけではないんですよ。私たちが言っていることというのは、今、それこそ政権との関係はわからないとおっしゃったけれど、非常によくわかっているではないですか。
教育委員会の制度変更が行われるとか、それから、安倍政権が教育勅語をいろいろな形で使ってもいいよというようなことを言うとか、戦前の修身と言われて、文字どおり国のために命を投げ出せみたいな、そういうような形でやられてきたものが、ずっとあるわけでしょう。そういうものを私は危惧しているわけですよ、押しつけも含めてね。だから、それは政権との関係というのははっきりしているということだけ申し上げておきたい。
○委員長 その辺で終了してください。それで、この件は決定事項で、各委員のご了承を求めますが、よろしいですか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○委員長 ただいまの報告については、ご了承願います。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 次に、平成29年度台東区
総合学力調査結果について、ご質問がありましたら、どうぞ。
松尾委員。
◆松尾伸子 委員 先ほどのご報告の中で、課題として、理科の力がなかなか伸びていかないというお話がありました。その中で、実験等で狙いに関して理解がない、理解不足のまま実験をしているとかいう話がありました。中の資料も拝見させていただいて、理科に限らず、やはり国語力というのが大変に大事であるというふうに私は思っておりまして、各教科それぞれ、やはり一つ一つ日本語をしっかり理解をして、読解力をつけていくということが大変重要ではないかというふうに思っております。国語の全国平均も若干やはり下回っているという課題もありますが、この点については、先ほど小作文を積み重ねていって成果が上がっているという結果も出されているかと思いますけれども、読解力という部分でも、先ほどの本を読む、読み聞かせるということ大事だということがありました。家庭の教育というものも大事ですけれども、その良書に触れたときに、児童・生徒の皆さんがどのように感じて、どういうふうにやはり心を育てていくかということが大変肝心ではないかというふうに思っております。その点についてはいかがでしょうか。
○委員長 指導課長。
◎屋代弘一 指導課長 いわゆる読解力、国語の力と学力の関係ということのお答えでよろしいでしょうか。
◆松尾伸子 委員 はい。
◎屋代弘一 指導課長 今、各教科、これは国語だけでなく全教科において、言語活動の充実ということが言われております。例えば、この理科につきましても、冷たい液体の入った容器の周りに水滴がつく現象、この現象について、その理由を述べるというような問題があるのですが、こういった現象を説明するといったような問題になると、やはり正答率が下がっているという状況が見られます。これは理科だけでなく、それぞれの教科において、この言語活動の充実というところを十分に図っていく必要があると考えております。
○委員長
松尾委員。
◆松尾伸子 委員 やはり、特に中学校になりますと、各教科別に先生が専門で担当するようになってまいります。そういう意味では、先生の皆さんの力量というのが大変問われていくかと思います。そこの点については、どのようにサポートしていくというおつもりでいらっしゃいますか。
○委員長 指導課長。
◎屋代弘一 指導課長 きょうお示ししているのは、区全体の平均、全体の傾向となっておりますが、各小・中学校にはそれぞれの教科、学年で昨年度と比較して上昇もしくは下降、どういう傾向が見られるのかを分析していただいております。当然、中学校ではその学年のその教科を教える指導者というのは決まっていますので、これは先日の校長会でも、教員の授業力の向上というところから、この結果に基づいて十分なご指導をお願いしたいということを伝えております。
○委員長
松尾委員。
◆松尾伸子 委員 1人の先生に、何ていうんですかね、肩にのしかかってくる負担というものも本当に最近はさまざま問題になっている部分もありますし、指導だけではなくて、要するにそういうお一人お一人の先生方もサポートしていただくような体制ですとか、中学校3年生とか小学校6年生ですと、受験するお子さんもたくさんいらっしゃって、割合はともかくとして、塾に通うような可能性も高くなっていく中で、学校の中でどこまで、基礎学力を伸ばしていただけるかということが大変大事になってくると思いますので、その辺でやはり何ていうんですかね、お互いに支え合っていくような、そういう体制をしっかりとつくっていただきたいなという思いがありますので、その点、要望させていただきたいと思います。
○委員長 わかりました。
小髙委員。
◆小髙明 委員 これ、昨年この調査結果を議論したときには、もうただごとではないと、もう危機感を感じると、そういう発言をされた委員さんがたくさんいらっしゃったわけですよ。そういった点からいったときに、ことしもこれを見たときに、率直に言ってそんなに大きく改善をしているとは思えないんだけれども、その辺の評価というのはどういうふうに受けとめていらっしゃいますか。
○委員長 指導課長。
◎屋代弘一 指導課長 特に中学校において、この調査の結果については、私どもも大変大きな改善が必要であるというふうに重大な危機として認識しております。
○委員長 小髙委員。
◆小髙明 委員 事前にご説明をお聞きしたときに、ことしから表記を変えて、同じ母体で、中学校1年生の人が今度中学校2年生になったときの比較をすると、こういうふうに変えたというふうに言われているわけですね。そうしたときに、やはり中学校になると、非常に、小学校6年生のときはみんな平均点よりよかったのが、中学校になると平均点より下がってしまう、こういうような科目はたくさんあるわけですね。そんなときに、やはり同じ分母だといっても、結局、私立中学校に行かれる方たくさんいらっしゃるわけですよね。3割ぐらいの方がいらっしゃるというふうにたしか聞いていますけれども、そういう点では単純になかなか比較はできないんではないかということと、やはりそういうものの影響というのはどういうふうに受けとめていらっしゃるのかを、ちょっと教えてください。
○委員長 指導課長。あるね、それは、私立はね。
◎屋代弘一 指導課長 確かに小学校から中学校に区内で進学をされないお子さんが、今年度も約27.7%ございます。確かにそういった影響もある程度あるかとは思われますが、ただ、私立に行く、行かないということにはかかわらず、やはり中学校の学力を上げていくことが必要であり、そこのところについて、十分充実を図ってまいりたいと考えております。
○委員長 小髙委員。
◆小髙明 委員 そのとおりだと思うんですね。本当にだから、努力を引き続きやっていただきたいというふうに思います。
それとあと、生活習慣との関連で、読書とか新聞を読んでいる方は成績が高いと、こういうような、先ほどご説明があったんですが、ほかのところも見ると、例えば運動をやる時間が少ない人が成績いいんですよね、これ。私、去年もたしか聞いたときに、それとの相関関係はこれから研究しますという答弁だったんだけれども、やはりことしも同じような結果が出ているわけで、そういう形でいくと、変な話で極論してしまうと、友人と外で遊ばないで勉強してればいいみたいな、そんな話になってしまうと困るわけで、そういったところをやはりどういうふうに受けとめて改善しようとしているのか、その辺をちょっとお聞かせください。
○委員長 指導課長。
◎屋代弘一 指導課長 子供たちの学力の向上も重要ですが、それと同時にやはり知・徳・体、この3つをバランスよく伸ばしていくことが必要ですので、やはり運動面というところも十分に子供たちの体力向上を図れるようにしていくことが必要だと考えています。
○委員長 小髙委員。
◆小髙明 委員 どちらにしても、結果はこういう形で出ているわけですから、やはり本当に努力をしていただくしかないわけで、子供さんとご家庭と本当に全力で改善する方向での努力を続けていただきたい。
○委員長 太田委員。
◆太田雅久 委員 今の小髙委員の話の体力と学力の相関関係というのは、私はずっと考えていたんですけれど、以前、秋田市の
教育委員会にお尋ねしたところ、秋田は体力、学力ともいつも上位でありまして、はっきりと相関関係はあるというふうに言っておりました。それが全て当てはまるかどうかは別にして、そういうこともあったということだけ、まず報告させていただきます。
○委員長 それでいいですか。
◆太田雅久 委員 まだまだ。それから、これからなんです。あるとき、中学校の先生が小学校でこんなことも教えないんですよと、具体的な話はちょっと忘れましたが、社会科の先生ですが、そんな話をぽっと聞いたことがある。公式の場ではなかったんですけれども、当たり前ですが、中学校の教員は小学校のカリキュラム習得域というんですか、エリアというのはもちろん全部知っているはずですよね、確認しますが。
○委員長 指導課長。
◎屋代弘一 指導課長 ご自身の専門教科について、小学校の段階でどのような学習の経験があるのかというのは、授業を進める上で重要なところですので、その認識はあるかと思っております。
○委員長 太田委員。
◆太田雅久 委員 ありますよね、間違いなくあるはずです。それでなかったらできないはずだ。先ほど言ったエリアは、カリキュラムは習得はしているけれども、要するにどこまで何ていうか、深く理解しているかと、そこが私は問題だと思う。先ほど言った言語活動の充実というところも大きなことだと思いますが、そこで、例えば幼小の連携などよくやっていますけれども、小学校と中学校でそういったことの連携をするという場面はありますか。
○委員長 指導課長。
◎屋代弘一 指導課長 年に2回、各中学校区において、小学校、中学校、また幼稚園も含めて教員が協議会を持つ機会を設けております。
○委員長 太田委員。
◆太田雅久 委員 そこで、そういった教科の話で、こんな状況ですといった話を例えば中学校の教員が小学校の教員に話すようなことというのはありますか。
○委員長 指導課長。
◎屋代弘一 指導課長 はい、そういう機会もあるかと。
○委員長 太田委員。
◆太田雅久 委員 ああ、あります。現状知らないと思っていますよ、多分知らないと思いますよ、小学校の先生は。しっかりとしたそういう場面をつくって理解してもらうこと、それが非常に大きいかなというふうに思っていますので、回数も含めて、ぜひ、そういう場面をつくっていただきたいというふうに思っています。以上です。いいです。
○委員長 よろしいですか。
ただいまの報告については、ご了承願います。
――
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○委員長 次に、平成29年度児童・生徒の活躍について、ご質問がありましたら、どうぞ。
阿部委員。
◆阿部光利 委員 これ、以前にも出たかと思いますが、まず、どういう基準でこれは選ばれるのでしょうか。
○委員長 指導課長。
◎屋代弘一 指導課長 こちらにつきましては、東京都大会、関東ブロック大会、全国大会、こういったところへの出場を体育会系の部活については取り上げております。また、文化的なものにつきましても、吹奏楽等全国大会や東京大会、こういったものの結果をお示ししております。
○委員長 阿部委員。
◆阿部光利 委員 2枚目の下から2番目のところで、第14会文部科学大臣杯の囲碁ですか、これがあったようですけれども、実は全国しきなみ短歌コンクールという民間でやっているものがありまして、これ、全国で6万5,000首が集まっているんですよ。その中で、台東区からも夏休みの宿題でお子さんたちにやっていただいて、書いていただいて、つくっていただいて、それで3,000首が応募されるんですね。そのうち63首だったかな、が入選して、それで、ここに文部科学大臣賞というのがあるんですよ。それは、全国6万5,000首の中で23首が選ばれて、そのうちの3人が文部科学大臣賞を受賞して、なおかつ受賞式には文部科学大臣がいらっしゃって直接手渡しするんですよ、そのくらい大きなものなんですね。何と台東区から、その文部科学大臣賞23人のうち2人がノミネートされたんですよ。こういうのというのは受賞対象にはならないのですか。
○委員長 指導課長。
◎屋代弘一 指導課長 子供たちの頑張りで励みになる部分ですので、そういった活躍、今後、積極的にこういう形でお知らせをしていきたいと思います。
◆阿部光利 委員 ありがとうございます。ぜひよろしくお願いします。
○委員長 よろしいですね。
◆阿部光利 委員 はい、結構です。
○委員長 ただいまの報告については、ご了承願います。
――
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○委員長 次に、今戸住宅及び合築区有施設の
耐震補強工事の実施について、生涯学習課長、ご報告願います。
◎小川信彦 生涯学習課長 それでは、今戸住宅及び合築区有施設の
耐震補強工事の実施について、ご説明をさせていただきます。
資料9をごらんください。項番1、経緯でございます。平成28年6月の
区民文教委員会でご報告いたしました、今戸社会教育館及び待乳保育園と合築しています民間分譲住宅である今戸住宅の耐震補強設計が、本年の3月に終了し、7月23日に開催されました住宅管理組合総会において、
耐震補強工事が承認されました。これに伴いまして、本年度中に工事を行うこととなったものでございます。
項番2、施設概要でございます。建物は11階建てで、区有施設は1階に保育園、2階に保育園と社会教育館が入っております。3階から上は住宅となっております。その他の項目につきましては、資料に記載のとおりでございます。
項番3、実施方法及び区の負担でございます。住宅管理組合が主体となり工事を実施いたします。区は、区有施設部分につきまして、床面積に応じた負担金を支出いたします。工事内容は建物の4階及び5階の階段部分に補強工事を行うほか、同じく4階と5階の廊下側壁に
スリットを設ける工事を予定しております。工事は日中のみにするとともに、大きな音のする工事については、正午から午後3時までは行わない予定とのことでございます。また、保育園の行事などがある場合は、その行事を優先するとのことでございます。
項番4、
補正予算額(案)でございます。工事費用のうち区の負担につきましては、532万5,000円を予定しております。内訳としまして、保育園が340万8,000円、社会教育館が191万7,000円となり、今回の
補正予算に計上をさせていただいております。
項番5、今後の予定でございます。平成30年1月から工事を開始し、3月に終了予定でございます。
簡単ではございますが、報告は以上でございます。よろしくお願いいたします。
○委員長 ただいまの報告について、ご質問がありましたら、どうぞ。
田中副委員長。
◆田中伸宏 副委員長 今議会で君塚議員が、マンションの問題とか何だとかの耐震、これからの問題点を指摘されておりました。このところで、あんまり詳しいことをああでもない、こうでもないと言うと時間がかかるし、いろいろな点がわからない点が余計出てくるんで余り申しませんが、そういう点を踏まえてやる工事の地権者との考え方とか、いろいろな工事の内容だとかいうのは、そういう今の世情にこれからの問題点が含まれているんで、慎重に、どうあるべき姿というのを区のこういうときに示してもらうような工事のあり方であってほしいと、こう思いますんで、それで、その点だけよろしくお願いして、慎重にきちんと民間のところも考えて、いろいろなことをやっていただきたいということだけ申し上げておきます。
○委員長 要望でいいですか。
◆田中伸宏 副委員長 あんまり細かいことをこうだ、ああだと指摘してしまうと、今度長くなるし、いろいろなことがまたわかりづらくなってきますんで、あんまり言うのもぐあい悪いかなと思って、要点だけそういうことで申し上げておきます。
○委員長 ほかに。
(発言する者なし)
○委員長 ただいまの報告については、ご了承願います。
――
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○委員長 次に、「
台東区立図書館に関する調査」の実施について、
中央図書館長、報告願います。
◎齊藤明美
中央図書館長 それでは、「
台東区立図書館に関する調査」の実施について、ご説明いたします。
資料10をごらんください。項番1、調査目的でございます。
台東区立図書館の利用状況や図書館に対する要望を把握し、台東区各図書館の取り組みの方向性を検討するための基礎資料とするものでございます。
項番2、調査概要でございます。台東区にお住まいの方を対象とした一般区民調査と各館の来館者を対象とした図書館来館者調査を行います。その他は、記載のとおりでございますが、調査期間については、おおむね10月下旬から11月上旬としております。ただし、来館者調査のうち、浅草橋分室は空調工事により10月3日から11月13日まで、3階の立ち入りを制限いたします。このため、調査は11月下旬を予定しております。
項番3、調査項目でございます。資料記載のとおり、回答者の属性、利用状況、満足度、認知度、利用意向、要望を調査いたします。
項番4、今後の
スケジュールでございます。平成30年3月に報告書が完成いたします。結果については5月の本委員会でご報告させていただきます。
簡単ではございますが、説明は以上でございます。
○委員長 ただいまのご報告について、ご質問がありましたら、どうぞ。
堀越委員。
◆堀越秀生 委員 これ、質問というか要望、前に委員会でも言ったんですけれど、ちょっとお聞きしたいのは、台東区の図書館全体に対するアンケートなんですけれど、ここにある調査項目の中の、資料は入っていないか、台東区に著作権があるとか、資料ありましたね、著作権がある本とか、あるいは資料、今までに例えば台東区は当然歴史文化があるところなんで、いろいろ何ですか、台東区が持っている資料について学者さんからとか、いろいろなところから資料要求があったりとかして、資料を文書で提出したようなものがあると思うんですよ。何が言いたいかという、そういう台東区に著作権がある書籍とか、台東区が管理している文化財とかの写真とか、そういったものを電子
化する、それは作業というのは前ちょっと要望で出したことあるんですけれど、もうやっていますかね。
○委員長
中央図書館長。
◎齊藤明美
中央図書館長 貴重資料のデータベース
化でございますが、10月下旬を目途といたしまして、公開の予定をしてございます。
○委員長 堀越委員。
◆堀越秀生 委員 わかりました。今、貴重資料、また文化財とかのそういったものの電子
化、また台東区に著作権がある書物、例えば台東区史とか、ああいうのありますよね。ああいうものを電子
化しておいていただくことによって、例えば北海道大学の先生がとか、東北地方の先生が何か資料請求したときに、電子
化にしておくと、それをそこでアクセスしてもらって、それに対して何ていうんですか、これは地方自治体で税金で賄っているところですから、そこからお金を、商売するというわけにいかないでしょうけれど、当然、資料の閲覧代とか、いわゆるコピー代にかわるものとか、そういった、いろいろ新たな台東区の何ていうか、文化財、資料、著作物に関するいろいろな門戸が開かれると思うので、いずれは多分図書館も版権の切れたものとかはどんどん電子
化して、ネット上で電子図書館みたいな、国を中心にやって、自分のタブレットなりなんなりにダウンロードして読める時代、また、版権が切れていないものについては有料制になるのか知らないけれど、そういう時代がやがては来ると思うんですよね。そういった時代に向けて、前、マイクロフィルム
化という話もあったんですけれど、ぜひ、書籍とか資料とかそれから文化財の写真とか、そういったものを予算の面もあるので難しいと思いますけれど、ぜひ電子
化して、そういった時代に備えていっていただきたいという、ちょっとアンケートの対象者でもないのに、一応要望だけお願いします。
○委員長 阿部委員。
◆阿部光利 委員 私もすみません、要望だけになると思いますが、インターネット検索ができたり、いわゆるキーワード検索ができたり、インターネットで申し込みや延長ができるんで、非常に私は中央図書館頑張っていただいているなという思いで見ております。
そういう中において、先ほど、読書力と成績の因果関係的なお話があったと思いますが、読書力向上のために、この間たまたまですが、私立幼稚園PTA連合会との意見交換会というのがあったんですね。そのときに、お母さん方が持ち込んだもので、荒川区で、借りた本を、通帳になっているんですよ。銀行の通帳のような形で、そういうふうに書いてあるの。台東区の場合というのは、全部履歴が消えてしまうと。それはそれで便利だなと、上書きできていってね、消えてしまう、それはそれで便利だなと思ってはいるんですけれども、子供たちの読書力の向上という観点から見ると、通帳なんて物すごくいいアイデアだなというのを思ったんですよ。確かに台東区でもやっているんです、手書きで。手書きよりは、あれ見て、それこそ10年後、20年後、ああ、こういう本を読んだんだっけなんていうのを、タイムカプセル的な思い出につながっていくんではないかなと思うんですけれど、これまた私の意見もお金がかかる問題ですから、一概に取り入れてくださいというのはなかなか難しいですが、どうでしょうか、意見というかいいですか。
○委員長 いかがですか。
中央図書館長。
◎齊藤明美
中央図書館長 阿部委員ご指摘のとおり、荒川区、ほかに23区内でも銀行の通帳と同様の機械に入れれば読書の履歴が記載されるようなシステムを導入している区もございます。台東区の場合はまだそちらではなくて、紙で配布させていただいて、ご自身で記入していただく様式を今年度から導入しております。皆様の、子供たちの意見も聞きながら、お金が本当に、委員ご指摘のとおりかかるお話ですので、早急にということも申し上げられませんが、検討をしていきたいと考えております。
○委員長 よろしいですか。
◆阿部光利 委員 結構です。
○委員長 小髙委員。
◆小髙明 委員 区民の方、利用者の方の声を聞くというのは大変いいことだと思うんですね。やはり先日配られた行政資料などを見ると、やはり利用者の減少とか、結構大きく見られますので、そういった点では利用者の方の声を聞いて改善していくということは大変いいというふうに理解をしております。
ただ、ここで昨年の
台東区立図書館の基本的な考え方というものが示されましたよね。そういう点からいきますと、この調査目的である台東区立各図書館の取り組みの方向性を検討するという、この言葉の意味するところというのはどんなことなんでしょう。あり方はもう考え方が示されていて、これから利用者の方の声を聞くというのは、ちょっと逆なような気もするんだけれど、それはともかくとして、この取り組みの方向性の検討というのはどういう意味合いなんでしょうか。もうちょっと詳しく。
○委員長
中央図書館長。
◎齊藤明美
中央図書館長 基本的な考え方を昨年お示ししたところで、基本方針を推進して、目指す図書館像を実現していくために、各図書館が今後どのようにやっていったらいいのか、例えば蔵書構成ですとか、事業のあり方ですとか、そういったところを検討してまいりたいと考えております。
○委員長 小髙委員。
◆小髙明 委員 石浜図書館とか根岸図書館とか、それぞれ特徴のある図書館として利用者を開拓するというのはいいことだと思うんだけれども、先ほどもちょっと触れましたけれども、全国的にはいろいろな施設を統廃合するみたいな流れというのが非常に強くなっているという点が1つあるのと、そういった点からいくと、取り組みの方向性、図書館の方向性、今ある図書館が全部きちんとしっかりと図書館としての機能をより充実するためにやるというのはいいけれども、例えばどっかをくっつけてしまうとか、いろいろな、そういうことが方向性としてあるのかとか、あとは今の図書館の運営形態というか、今、委託でやっていますけれども、これが例えば指定管理になるような方向が出てくるのかとか、そういったことというのは、この調査とかとは関係ないんですか。
○委員長
中央図書館長。
◎齊藤明美
中央図書館長 先ほど申し上げましたように、各図書館がどのような取り組みを行っていくのか、あと、こちらの調査で図書館の利用者の方のご要望を踏まえた運営はどういうものがいいのか、そういったところを検討してまいりますので、その中で必要があれば検討せざるを得ないかとは考えております。
○委員長 小髙委員。
◆小髙明 委員 今の必要があれば検討するというのは、私に言わせると非常にちょっと重たい表現ですよ。私は例として、図書館をくっつけてしまうみたいなことも言ったし、指定管理に移行するということも言っているわけだから、そういう質問に対して、そういうふうに必要があれば検討するといったら、それはちょっと答弁としては納得できないですね。
○委員長 質問ですか。
◆小髙明 委員 では、そういう意見だけ申し上げておきます。
○委員長 委員長としては、あえて何も
中央図書館長がどっかを廃止するとかいうことは一言も言っていないのに、逆に、廃止するとか統合するとかということを聞いて、余計なことになってしまうんではないですか。そんな気持ちは全くないでしょう、今は。
中央図書館長。
◎齊藤明美
中央図書館長 そのとおりでございます。
◆小髙明 委員 今はね、今は。
○委員長 ただいまの報告については、ご了承願います。
理事者からの報告は、以上であります。
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○委員長 以上で、本日予定されたものは、全て終了いたしました。
その他ご発言がありましたら、どうぞ。
(「なし」と呼ぶ者あり)
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○委員長 これをもちまして、
区民文教委員会を閉会いたします。
午前11時31分閉会...