27番 寺 井 康 芳 28番 木 下 悦 希
29番 伊 藤 萬太郎 31番 清 水 恒一郎
32番 茂 木 孝 孔
欠席議員 な し
欠 員 (1名)
30番
─────────────────────────────────────────
出席説明員
区長職務代理者副区長 生 沼 正 篤
教育長 和 田 人 志
企画財政部長 荒 川 聡一郎
総務部長 矢 下 薫
危機管理室長 石 野 壽 一
区民部長 西 島 久 雄
文化産業観光部長 太 田 清 明
福祉部長 田 邉 英 一
健康部長 清 古 愛 弓
環境清掃部長 齊 藤 充
都市づくり部長 奥 原 崇
教育委員会事務局次長 神 部 忠 夫
企画課長 佐 藤 徳 久
財政課長 原 嶋 伸 夫
区長・
広報室長 村 田 和 正
総務課長 内 田 健 一
─────────────────────────────────────────
区議会事務局
事務局長 中 沢 陽 一
事務局次長 野 村 武 治
議事調査係長 行 田 俊 男
議会担当係長 櫻 井 敬 子
書記 市 原 理 江 書記 中 村 壽 秀
書記 松 江 勇 樹 書記 敷 村 和 也
書記 堀 場 奈保子
─────────────────────────────────────────
議事日程
日程第1 会期について
日程第2
議員提出第1
号議案 台東区長吉住弘氏の死去に伴う
弔詞議決について
日程第3 第1
号議案 平成26年度東京都台東区
一般会計補正予算(第5回)
追加議事日程
追加日程第1 弔詞
文起草委員会報告書
追加日程第2
企画総務委員会議案審査報告書
追加日程第3
議員提出第2
号議案 東京都台東区
議会解散に関する決議
─────────────────────────────────────────
午後 2時01分 開議
○議長(
和泉浩司 さん) ただいまから、平成27年第1回台東区
議会臨時会を開会いたします。
本日は、故
吉住弘台東区長のご令室である
吉住恵子さんのご臨席をいただいております。
これより、本日の会議を開きます。
会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員については、
会議規則第136条の規定により、
14番 水 島 道 徳 さん 15番 鈴 木 一 郎 さん
をご指名いたします。
──────────────────────────────────────────
○議長(
和泉浩司 さん) 会議の冒頭に当たりまして、故
吉住弘台東区長のご冥福を祈り、黙祷をささげたいと思います。
ご起立をお願いいたします。
(
総員起立)
○議長(
和泉浩司 さん) 黙祷。
お直りください。
ご着席願います。
──────────────────────────────────────────
○議長(
和泉浩司 さん)
事務局長に諸般の報告をさせます。
なお、報告については、既に書類をもって送付いたしておりますので、内容等についての朗読は省略いたします。
(
中沢事務局長報告)
──────────────────────────────────────────
△日程第1
○議長(
和泉浩司 さん) これより日程に入ります。
日程第1、会期についてを議題といたします。
おはかりいたします。
本
臨時会の会期については、本日1日といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
和泉浩司 さん) ご異議ないと認めます。よって、会期については、本日1日と決定いたしました。
──────────────────────────────────────────
△日程第2
○議長(
和泉浩司 さん) 日程第2を議題といたします。
なお、
日程朗読のうち、
提出者につきましては全議員でありますので、氏名の朗読は省略いたします。
(
中沢事務局長朗読)
日程第2
議員提出第1
号議案 台東区長吉住弘氏の死去に伴う
弔詞議決について
○議長(
和泉浩司 さん) おはかりいたします。
本案については、
提案理由の説明を省略することとし、9名の委員をもって構成する弔詞
文起草委員会を設置し、弔詞
文の起草に当たらせたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
和泉浩司 さん) ご異議ないと認めます。よって、9名の委員をもって構成する弔詞
文起草委員会を設置し、弔詞
文の起草に当たらせることに決定いたしました。
ただいま設置されました弔詞
文起草委員会の委員の選任については、
委員会条例第4条第1項の規定により、私よりご指名申し上げます。
事務局長に朗読させます。
(
中沢事務局長朗読)
弔詞
文起草委員会委員に
10番 石 川 義 弘 さん 12番 石 塚 猛 さん
16番 堀 越 秀 生 さん 22番 青 柳 雅 之 さん
23番 田 中 伸 宏 さん 27番 寺 井 康 芳 さん
28番 木 下 悦 希 さん 31番 清 水 恒一郎 さん
32番 茂 木 孝 孔 さん
を指名する。
○議長(
和泉浩司 さん) ただいま朗読のとおり、選任いたします。
これより弔詞
文の起草をお願いいたしたいと思いますので、弔詞
文起草委員会の起草が終わるまで、暫時休憩いたします。
午後 2時06分 休憩
──────────────────────────────────────────
午後 2時15分 開議
○議長(
和泉浩司 さん) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
休憩中、弔詞
文起草委員会が開会され、弔詞
文起草委員会報告書が提出されました。
おはかりいたします。
弔詞
文起草委員会報告書を本日の
追加日程第1として追加し、日程の順序を変更して、直ちに議題といたしたいと思います。これに、ご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
和泉浩司 さん) ご異議ないと認めます。よって、本件については、本日の
追加日程第1として追加し、日程の順序を変更して、直ちに議題とすることに決定いたしました。
追加日程第1を議題といたします。
なお、
日程朗読のうち
委員会報告書の
委員長名及び
議長名の朗読は省略いたします。
(
中沢事務局長朗読)
△
追加日程第1 弔詞
文起草委員会報告書
1、
台東区長吉住弘氏の死去に伴う
弔詞議決について
このことについて、本
委員会は、
慎重起草にあたり、
別紙文案を決定した。
上記、報告する。
平成27年1月27日
弔詞
文起草委員会委員長 寺 井 康 芳
台東区
議会議長 和 泉 浩 司 殿
──────────────────────────────────────────
○議長(
和泉浩司 さん) 本件について、
委員長の報告を求めます。
27番
寺井康芳さん。
(27番
寺井康芳さん登壇)
◎27番(
寺井康芳 さん)
起草委員長報告。
起草委員を代表いたしまして、起草の経過をご報告申し上げます。
1月7日、
吉住弘台東区長がご逝去されました。まことに
哀悼痛惜の
きわみであります。
本
区議会は、
吉住区長のご逝去を悼み、議決を経て弔詞を
奉呈いたすことになり、
弔詞文案の起草を私ども9名の委員をもって構成する
起草委員会に付託されたものであります。
起草委員会を直ちに開会し、私が
委員長に任ぜられました。
委員各位とともに、ありし日の
吉住区長の英姿をしのび、謹んで起草いたしましたので、文案を朗読いたします。
弔 詞
本日ここに、
台東区長吉住弘さんの区葬にあたり、台東
区議会を代表して、謹んでお別れの言葉を申し上げます。
昨年の第4回
定例会、12月2日の出席を最後に、あなたが病床に伏せられた間、ひたすらご回復を願っておりました。必ずや病魔を克服されて、再び元気なお姿に接することができるものと確信しておりました。しかし、望み空しくご逝去のこととなり、痛惜限りなく、哀悼尽きるところを知りません。
あなたは生まれ育った
ふるさと台東区へのだれよりも深い愛を持って、昼夜を分かたずひたすら区政に力を尽くしてこられました。温厚なお人柄、やさしい笑顔は私
たち議員や区民の皆様からも敬愛されておりました。
顧みますと、昭和49年に
区議会議員に初当選されてから、政治の道を歩み始められ、第34代議長を務められるなど、本
区議会の要職を歴任され、議会の牽引役としてその重責を果たされました。また、平成9年7月からは
都議会議員としてご活躍されました。
平成15年2月、
台東区長選に当選されたあなたは、台東区が「昔ほど、まちに
にぎわいが感じられなくなった」と危惧され、
にぎわいと元気を取り戻すとの、不退転の決意で区政に臨まれたのでした。
以来、区民の皆様が誇りを持てるまち、元気な18万
都市台東区をめざし、「
にぎわい いきいき した
まち台東」をキャッチフレーズに、3期11年余、その卓越せる才腕をふるって、他のまちにはない、すぐれた施策や魅力の創出に寸暇を惜しんで精魂を傾けられたのであります。
特に、「子育てするなら台東区」の実現をめざした取り組みに力を入れられ、中学生までの
医療費の無料化を他都市に先駆け実施するなど、子どもを健やかに育てたいという、
子育て世代の希望をかなえました。
また、23区初の
区立病院である
台東病院を開設し、地域に安心と、質の高い
慢性期医療サービスを提供しました。その先見性には目を見張るものがありました。
台東デザイナーズビレッジや
浅草ものづくり工房では、
若手デザイナーと
地元企業が結びつき、新たな製品を生み出すことによって、本区のさらなる魅力を発信しています。そして、そこから巣立った
若手デザイナーが、区内に事務所を構え、
地域産業の担い手となっています。この成果は多くの自治体からも注目され、メディアに取り上げられることとなりました。
さらに、
観光立区をめざし、
浅草文化観光センターの整備をはじめ数々の
観光施策を実施し、着実に成果を上げられ、今では年間約4,400万人の
観光客が本区を訪れております。
浅草文化観光センターは、
日本政府観光局の
外国人観光案内所認定制度における
最高ランクを取得するなど、我が国の
観光案内所の
模範的存在として、国内外から高い評価を受けております。
そのほかにも、台東区の発展に寄与する数多くの偉業を成し遂げられました。
私たち
区議会は、区政の発展のため、あなたと共に考え、共に進み、時には意見の相違から長い時をかけ激論を交わしたこともありました。そのたびにあなたは、誠実な説得の努力をされ、一方で多様な意見を取り入れ、諸施策を確実に推進されました。
「
にぎわい いきいき した
まち台東」のさらなる実現に向け、今後も区政の舵取りをしたいという熱い思いを持っておられたと聞き、志半ばで倒れられたことは、痛恨の
きわみであったものと思います。
最後の最後まで、区政への情熱を捨てず、本区のために迷わずに進んでこられたあなたは、見事18万都市を実現し、そして本区の人口は今、19万人を目前とするところまで来ております。
あなたは、
資性円満、包容力に富み実践力の強い人でありました。生まれ育った
ふるさと台東区への変わらぬ愛を持って、
区政発展のために気力と体力のあらん限りを尽くして区民の安全を守り、区民の暮らしと福祉のために一切を捧げられました。
台東区長吉住弘さんの台東区への深い愛と、人を引き付けてやまないお人柄は長く私たちの胸に記憶されるとともに、あなたが進み続けられた道は、本区のさらなる繁栄、そして栄光への架け橋となることでしょう。
今、私たちは巨大な支柱を失い茫然としております。しかし、悲痛にひたっているばかりであってはなりません。あなたの崇高なご遺志を忘れることなく、台東区の一層の発展に向け、さらに邁進してまいります。
惜別の情は尽きませんが、ここに謹んで哀悼の意を表し、衷心よりご冥福をお祈り申し上げ、弔詞といたします。
平成27年2月5日
台東区
議会議長 和 泉 浩 司
議員におかれましては、何とぞご賛同賜り、
委員会報告書どおりご決定いただきますようお願いいたしまして、
委員長報告とさせていただきます。
○議長(
和泉浩司 さん) 以上で、
委員長報告は終了いたしました。
おはかりいたします。
弔詞
文につきましては、
委員長報告のとおり決定いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
和泉浩司 さん) ご異議ないと認めます。よって、
起草委員会起草の弔詞
文は議決されました。
ただいま議決されました弔詞
文は、2月5日に行われます台東区葬において
奉呈いたします。
──────────────────────────────────────────
○議長(
和泉浩司 さん) ここで、
吉住恵子さんよりご挨拶がございます。
◎(
吉住恵子 さん) 皆様、本日は、本会議の貴重なお時間を割いていただき、お引き立ていただきましたことを心より感謝いたします。ありがとうございます。
先日行われました12月2日の第4回
定例会の様子は、私はモニターで拝見しておりました。本
会議場での主人は、数日前から体調を崩し、歩くことも厳しい状態でしたが、精いっぱいの答弁をしており、その姿は今も目について忘れることができません。
その後、主人は、12月17日の本会議は必ず出席するんだと言って最後の最後まで病気と闘っておりました。
残念ながら1月7日に逝ってしまいました。
しかし、亡き後も主人が常に申しておりました、生まれ育った我が
ふるさと台東区のためにという思いを持って、きっとどこかで走り続けていると思っております。
どうぞ皆様もくれぐれも健康にはご留意いただき、そして主人の思いを継いでくださることを心から念願し、今後とも台東区政のためにご尽力くださいますようお願い申し上げまして、挨拶とさせていただきます。本日は、ありがとうございました。お世話になりました。
○議長(
和泉浩司 さん)
吉住恵子さん、本日はご臨席いただき、ありがとうございました。
それでは、お見送りをいたしたいと思いますので、皆様にはご起立願います。
(
総員起立、
吉住恵子さん退場)
○議長(
和泉浩司 さん) ご着席願います。
──────────────────────────────────────────
△日程第3
○議長(
和泉浩司 さん) 日程第3、第1
号議案、平成26年度東京都台東区
一般会計補正予算(第5回)を議題といたします。
本案について、
提案理由の説明を求めます。
副区長。
(副
区長生沼正篤さん登壇)
◎副区長(生
沼正篤 さん) ただいま上程されました第1
号議案につきまして、
提案理由のご説明を申し上げます。
本案は、平成26年度東京都台東区
一般会計補正予算(第5回)でございます。
総額6,583万5,000円の
増額補正をお願いするものでございます。
歳出予算の内容といたしましては、本年3月1日に執行される
台東区長選挙に要する経費を計上いたしております。
この
歳出予算を賄う財源といたしましては、平成25年度
歳計剰余金の一部である繰越金を計上いたしております。
本案につきましては、よろしくご審議の上、可決賜りますようお願いを申し上げます。
○議長(
和泉浩司 さん) 以上で、
提案理由の説明は終了いたしました。
おはかりいたします。
本案については、
企画総務委員会に付託いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
和泉浩司 さん) ご異議ないと認めます。よって、本案については、
企画総務委員会に付託することに決定いたしました。
議事の都合により、暫時休憩いたします。
午後 2時30分 休憩
──────────────────────────────────────────
午後 2時46分 開議
○議長(
和泉浩司 さん) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
休憩中、
企画総務委員会が開会され、
企画総務委員会議案審査報告書が提出されました。
おはかりいたします。
企画総務委員会議案審査報告書を本日の
追加日程第2として追加し、議題といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
和泉浩司 さん) ご異議ないと認めます。よって、本件については、本日の
追加日程第2として追加し、議題とすることに決定いたしました。
追加日程第2を議題といたします。
(
中沢事務局長朗読)
△
追加日程第2
企画総務委員会議案審査報告書
本
委員会に付託された次の議案は、
慎重審査の結果、原案を可決すべきものと決定しました。
第1
号議案 平成26年度東京都台東区
一般会計補正予算(第5回)
平成27年1月27日
企画総務委員会委員長 太 田 雅 久
台東区
議会議長 和 泉 浩 司 殿
──────────────────────────────────────────
○議長(
和泉浩司 さん) おはかりいたします。
本件については、
委員長報告を省略することとし、
委員会報告書どおり決定いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
和泉浩司 さん) ご異議ないと認めます。よって、本件については、
委員会報告書どおり決定いたしました。
──────────────────────────────────────────
○議長(
和泉浩司 さん) 本日、
本目さよ議員外12名から、
議員提出第2
号議案、東京都台東区
議会解散に関する決議が提出されました。
おはかりいたします。
「
議員提出第2
号議案 東京都台東区
議会解散に関する決議」を本日の
追加日程第3として追加し、議題といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
和泉浩司 さん) ご異議ないと認めます。よって、本案については、本日の
追加日程第3として追加し、議題とすることに決定いたしました。
追加日程第3を議題といたします。
(
中沢事務局長朗読)
△
追加日程第3
議員提出第2
号議案 東京都台東区
議会解散に関する決議
○議長(
和泉浩司 さん) 本案について、
提案理由の説明を求めます。
22番
青柳雅之さん。
(22番
青柳雅之さん登壇)(拍手)
◎22番(
青柳雅之 さん) ご指名をいただきました
青柳雅之でございます。
ただいま上程されました
議員提出第2
号議案、東京都台東区
議会解散に関する決議につきまして、
提出者である
たいとう21並びに
たいとうフロンティア、13名の
区議会議員を代表いたしまして、
提案理由の説明をさせていただきます。
さて、本年1月7日に敬愛すべき
吉住弘台東区長がご逝去されました。
心より、ご冥福をお祈り申し上げます。
区長が欠けた場合、
公職選挙法の規定により、
職務代理者から
選挙管理委員会に宛てた通知から50日以内の
選挙執行が、義務づけられています。そして、既に台東区
選挙管理委員会によって、新しい区長を選出する
台東区長選挙が2月22日告示、そして3月1日
投開票日と決定されました。
私
たち政治の世界にいる者にとっては、
吉住区長の喪に服する間もなく、慌ただしくも選挙の日程が決まっていくことは、非常に悲しいことではあります。しかし、
有権者である区民の皆様の立場になれば、区政の停滞はいっときもあってはならず、次の時代を担う、新しい台東区の体制を一刻も早く整えるため、台東区の首長を選定せよ、との思いであると考えます。
一方、私
たち台東区議会議員の選挙は、
統一地方選挙の期日である4月26日が
投開票日となっています。
このままの日程で選挙が行われることになりますと、昨年12月の
衆議院議員選挙に続き、3月に
区長選挙、4月に
区議会議員選挙と、台東区は、わずか5カ月間に3度の選挙を行うこととなります。区民の方々からも、同日選挙にできないのかとの声を多くいただいています。
今後2回の選挙が
予定どおりに行われた場合、同日選挙で行う場合に比べて、おおよそ四、五千万円の
選挙費用の増大が見込まれます。また、過去の例ではありますが、平成15年に行われた
区長単独選挙の
投票率は40%、19年の同日選挙では50%であり、10%の
投票率の低下を招くなどの懸念があります。一方で、同日選挙とする場合には、
区議会の解散が必要となりますが、解散により区長・
区議会の不在の
空白期間が生じるなどの懸念があります。
私たちは、
民主主義の基本である選挙は、国民にとって大変重要な権利であるという認識に立ちながらも、費用の抑制、
有権者である区民の
負担軽減、
投票率の向上のため
区長選挙と
区議会議員選挙を同日選挙にするため、
地方公共団体の議会の解散に関する特例法第2条により、台東
区議会を解散すべきと考えます。
区長不在のまま27年度予算を初めとする議案審議を行うよりも3月1日に同日選挙を実施し、
有権者である区民から新たに負託を受けた区長、
区議会議員のもとで審議を行い、責任を持って台東区政をしっかり進めていく。新たな台東区のスタートとすべきであります。
議員の皆様のご賛同がいただけることを、切にお願い申し上げ、
提案理由の説明といたします。以上です。
○議長(
和泉浩司 さん) 以上で、
提案理由の説明は終了いたしました。
おはかりいたします。
本案については、
委員会付託を省略することにいたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
和泉浩司 さん) ご異議ないと認めます。よって、本案については、
委員会付託を省略することに決定いたしました。
──────────────────────────────────────────
○議長(
和泉浩司 さん) 本案については、討論通告がありますので、順次これを許可いたします。
27番
寺井康芳さん。
(27番
寺井康芳さん登壇)(拍手)
◆27番(
寺井康芳 さん) 台東
区議会自由民主党・無所属の会の
寺井康芳です。会派を代表して、
議員提出第2
号議案、東京都台東区
議会解散に関する決議に反対の立場から発言をさせていただきます。
申し上げるまでもありませんが、
区議会は、選挙で選ばれた区民の代表である議員で構成される議決機関であり、住民自治のかなめです。区長とともに、二元代表制の一翼を担っており、議会と区長は、独立・対等の立場で、互いに尊重し、抑制と均衡を保ちながら、それぞれの特性を生かし、区民とともに区の将来を築くという大きな役割と重責を担っております。このことは、ここにおられる31名の議員、一人一人の胸に深く刻まれていることであると思います。
先ほど、
地方公共団体の議会の解散に関する特例法に基づき、台東
区議会を解散し、3月1日の
台東区長選挙と同日に
区議会議員選挙を行うために、
区議会を解散するとの決議が提案されましたが、解散した場合、1カ月以上、区長と
区議会議員が不在となります。
台東区の人口は、本年1月1日現在、18万9,795人であります。その地元の自治体の運営に区民の代表が、1カ月もいなくなるのであります。そういう状態がよいと言えるのでしょうか。我々の責務は、安心して暮らせる台東区をつくることではないでしょうか。
これから年度末に向けて、昨年12月26日に政府が閣議決定した、地方への好循環拡大に向けた緊急経済対策など、
区議会議員として、やらなければならないことは山積しています。議会が解散した場合、選挙後の3月2日から新たな議会編成を行い、その後、第1回
定例会を開会することになりますが、現実問題として、第1回
定例会の会議日程自体、3月中旬以降でなければ決めることができません。そのような中で、3月中に、4月から適用される条例や予算等、区民生活に密接にかかわる事業の審議をしっかり行っていくことは、スケジュール的に非常に難しくなるのではないでしょうか。台東区政は、新年度の準備で慌ただしい年度末を迎え、一時の停滞も許されるものではありません。
同日選挙を行うことで、約4,000万円から5,000万円の経費の削減にはなりますが、
区議会の責務である区長やその他の執行機関に対する監視、政策の立案、提言等、果たすべき役割を最大限に発揮することで経費の削減を図ることが本当の姿ではないでしょうか。
また、わずか5カ月の間に3度の選挙となり、
有権者の皆様にはご負担をおかけしてしまうことになりますが、次回4年後の選挙は、
区議会議員と区長の任期満了日が90日以内である場合には、選挙を同時に行うことができるとの特例法があります。それを適用すれば、次回は、同日選挙で行うことが可能であり、8年後には、また
統一地方選挙で行うことができるのであります。今回解散した場合には、二度と
統一地方選挙に戻ることはできません。さらに、単独で行うより同日選挙の方が
投票率が上がるとのご意見もありますが、
投票率の向上については、単独だから下がる、同日だから上がるという議論ではなく、我々の日々の議会活動、議員活動を通じて、その結果、区民の皆さんに投票所に行っていただけるように頑張っていくのが筋なのではないでしょうか。
地方自治法に、普通
地方公共団体の議会の議員の任期は、4年とすると明記されております。思い出してください。投票日には、多くの人に、投票所に行っていただいております。中には、ご高齢でやっとの思いで投票所に行かれた方もおります。そういう方々に、我々は、名前を書いていただいて、4年間の負託を受けて、つまり本年の4月30日まで負託を受けて、議員としてここに座っていられるのであります。軽々に解散することなく、任期の最後の1日まで、区民の皆様のために、寸暇を惜しんで区政に取り組むことが、直接選挙によって選ばれた公職として、区民に対する責任を果たすことであると私は信じております。よって、我が会派は、この決議には断固反対することを申し上げ、反対討論を終わります。ありがとうございました。(拍手)
○議長(
和泉浩司 さん) 31番清水恒一郎さん。
(31番清水恒一郎さん登壇)(拍手)
◆31番(清水恒一郎 さん) 台東
区議会公明党の清水恒一郎でございます。会派を代表して、
議員提出第2
号議案、東京都台東区
議会解散に関する決議に反対の立場から討論を行います。
初めに、この解散決議の根拠となっている
地方公共団体の議会の解散に関する特例法について申し上げたいと思います。この法律の第1条には、法律の趣旨として、この法律は、
地方公共団体の議会の解散の請求に関する世論の動向に鑑み、当該議会がみずから進んで、その解散による選挙によって、新たに当該
地方公共団体の住民の意思を聞く方途を講ずるため、
地方公共団体の議会の解散について、地方自治法の特例を定めるものとすると規定されております。
この趣旨によれば、この特例法は、住民の間に、議会に対する不信や批判などにより、議会の解散請求を行う状況がある中で、議会がみずから解散し、選挙によって住民の意思を聞く方策として用いることを前提としております。言いかえれば、住民の信を問うための解散という姿であります。
このたびの決議の提案に至る背景には、
区長選挙と
区議会議員選挙を同時に行うことで、
選挙費用の無駄遣いをしないことを、多くの区民が望んでいる状況があるとのことであります。しかし、仮にそうした声が多くあるとしても、それはあくまでも経済的な理由によるものであって、法の趣旨が唱える、解散請求に及ぶような議会に対する不信や批判ではありません。
このことから、そもそも、この解散の決議は、法律の趣旨に沿ったものとは言えず、提案そのものに問題があることを指摘しておきます。
さて、確かに、ここで議会を解散すれば、3月1日に区長と
区議会議員の同時選挙が実現し、
選挙費用を節約することはかないます。
しかし、今回の選挙を同時に行わなければ、将来にわたって
区長選挙と
区議会議員選挙が別々になってしまうわけではなく、法律の定める90日特例という制度を利用すれば、4年後に行われる次回の選挙では、2つの選挙を同時に行うことが可能になります。
現に12年前、当時の飯村区長が任期の途中でお亡くなりになった際は、その年の
区長選挙と
区議会議員選挙は別々に行い、4年後の選挙のときには、90日特例を利用して、同時選挙で実施されました。
そうであるならば、このたびの
吉住区長のご逝去によって、少なからず区政が混乱する中、それでも数多くの行政課題を解決していかなければならない状況にあって、一時的にせよ、議会が区政運営の責任を放棄して解散するということは、区民の負託に応える議会がとるべき選択ではありません。
また、仮にこの決議が可決されて議会が解散し、3月1日の同時選挙によって、新たな区長、新たな議会が誕生しても、新体制のもとで直ちに活動を開始できるものでもありません。新年度予算を初めとする重要な議案の審議が立ちおくれることは否めず、新年度当初の行政運営に支障が生じることも十分に考えられます。
行政と議会は、よく車の両輪に例えられます。今、行政という車輪が
区長不在という苦難と向き合っている中、議会というもう一方の車輪が欠けてしまったなら、台東区政という車は、たちまち迷走、空転して、機能不全に陥ってしまうことでしょう。こうした事態を招かないために、台東
区議会が今行うべきことは、議会を解散することではなく、区長の職務代理を務める生沼副区長とともに、行政と議会が一致協力して、この難局を乗り越えることであり、亡き
吉住区長も、必ずや、それを望んでいらっしゃることと思います。
以上の理由により、我が会派は、この決議には断固反対することを重ねて申し上げ、反対討論を終わります。(拍手)
○議長(
和泉浩司 さん) 32番茂木孝孔さん。
(32番茂木孝孔さん登壇)(拍手)
◆32番(茂木孝孔 さん) 私は、日本共産党台東区議団を代表して、ただいま一部議員から提出されました
区議会の自主解散の決議について反対の立場から討論を行います。
まず、この問題を考える場合、大切なことは、議員及び議会としての役割という根本原則、これをしっかり踏まえることが何よりも重要であります。
私たち
区議会議員及び議会は、4年間の任期中に、予算や条例を審議し、区民の立場で行政をチェックする。これを果たすことが使命だという点であります。
確かに議会の解散の請求に関する特例法というのは定められておりますが、この趣旨は、今2人からもお話があったように、議会の解散の請求に関する世論の動向に鑑みとされているのであります。つまり、議会の不祥事や合併による出直し選挙など、住民から議会は解散せよという大きな運動や声が沸き起こったときに住民の意思を反映するために特例として定められているのであります。
また、この特例法は4分の3の出席者が必要で、その5分の4以上の同意がなければならないとしている点について
提出者はどのような認識をしているのでしょうか。これだけ厳格な規定になっているのは、地方議会の役割がそれだけ重いからであります。
さらに、区民から直接選ばれる区長と
区議会議員が二元代表として緊張関係を持って職責に当たることが、区民から信頼される区政を実現するかなめでもあります。
解散を主張している会派の言うとおりになれば、台東区政には、区長、
区議会二元代表のどちらも存在せず、1カ月以上空白になってしまうのであります。
私は、同時に選挙をやったほうが経費節約になるという声があることを否定するものではありません。また、自主解散権そのものを否定するものでもありません。
しかし、今回の事態は、住民から不信任が突きつけられているものでもなく、特例法による議会の自主解散は当てはまらないのであります。住民の皆さんや自主解散の決議を提出した会派の議員の皆さんの主張は、四、五千万円の節約ができることを強調しておりますが、この程度の節約なら、
区議会が4年間という任期の中でその気になってチェックをすればすぐにできることであり、
区議会議員ならこんなことは誰でもわかっていることではないでしょうか。むしろこうした立場でしっかり議論することこそが、議会の役割であり区民からも求められているのではないでしょうか。
こうした議会の役割を考えず、今回のような解散決議を提出することこそ無責任と言わざるを得ないのであります。
新しい区長と議会によって、3月に議会を開いて審議をすればいいのではないか、こんな声もありましたが、議会の仕組みを認識すれば、これも無理があることは議員の皆さん一目瞭然であります。
昨日の朝日新聞に「解散して同日選、是か非か」の記事が報道されましたが、その中に元総務大臣を務めた片山氏の談話が掲載されております。ダブル選挙にしたいからというのは本来の解散特例法の趣旨とは違う。4年という任期は最大限尊重されるべきで安易な解散は議会不要論につながりかねない。ふだんから胸を張って住民のためと言える仕事をすることが重要、こう述べておりますが、まさにそのとおりであります。
最後に、この間の議会運営に関する審議についても述べておきたいと思います。
私は、任期を全うし、議会の役割をしっかり果たす立場から、新区長に対し、区政運営の基本的姿勢、そして補正予算の考え方、提出時期や規模など審議する機会を保障するため、議会運営
委員会で第1回
定例会の会期を3月25日までとする提案をさせていただきました。これは、解散を主張している会派も含め全会派が認めているのであります。
また、先ほど開かれた
企画総務委員会で審議された
区長選挙だけに関する補正予算にも全会派の賛成があって可決をされました。
これらに見られるように、同日選挙を主張するのであれば、この補正予算に対しても異議を述べるべきではなかったのではないでしょうか。こういう点でもまさに矛盾していると言わざるを得ないのであります。
私は、36年間の議員活動を通じて、議員及び議会の役割などについて言いたいことは山ほどあります。しかし、きょうは自主解散の決議に対して、我が党の基本的立場を述べさせていただいたわけであります。
以上、今回の自主解散を求める決議には反対であることを強く表明し、討論といたします。
以上です。(拍手)
○議長(
和泉浩司 さん) 以上で、討論は終了いたしました。
これより、
議員提出第2
号議案、東京都台東区
議会解散に関する決議を採決いたします。
本案の議決については、
地方公共団体の議会の解散に関する特例法第2条第2項の規定により、議員数の4分の3以上の者が出席し、その5分の4以上の者の同意を必要といたします。
議員数31人の4分の3は24人であります。
ただいまの
出席議員数は31人であり、24人に達していますので、これより採決を行います。
本案については、起立により採決いたします。
出席議員31人の5分の4は25人でありますので、可決には25人以上の賛成が必要であります。
それでは、本案について提案どおり決定することに賛成の方の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(
和泉浩司 さん) 起立少数でありますので、賛成は所定数に達しません。よって、本案は、否決されました。
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○議長(
和泉浩司 さん) 以上をもって、日程全部を終了いたしました。
これをもって本日の会議を閉じ、平成27年第1回台東区
議会臨時会を閉会いたします。
午後 3時15分 閉会
議長 和 泉 浩 司
議員 水 島 道 徳
議員 鈴 木 一 郎...