台東区議会 2013-01-25
平成25年 1月区民文教委員会-01月25日-01号
◎
渡邉俊二 区民課長 まず、防水については、やはり屋上等々経年劣化しておりますので、それについては実施をさせていただきます。
あと当然ながら
主要設備ということで主なものでご報告させていただいておりますが、当然
衛生設備、配管等々も
老朽化が進んでおりますので、それも含めまして今回工事をさせていただきます。
ただ、今回どちらかというと設備のほうが全般、
建物自体は耐震性等問題ございませんので、大幅にレイアウトを変えて云々するとかそういうことは考えてございません。
○
委員長 髙森委員。
◆
髙森喜美子 委員 今、
給排水管などについてもこの機会に
リニューアルするというお話だったので、トイレの設備などはその中に入りますか。
○
委員長 区民課長。
◎
渡邉俊二 区民課長 当然
上下水管も工事をさせていただきます。
○
委員長 髙森委員。
◆
髙森喜美子 委員 そうするとトイレの便座の交換だとかそういう、もう少し
トイレそのものが
リニューアルしたんだなという感じがするように利便性、衛生面、そういう点で期待するわけなんですけれども、大丈夫ですか。
○
委員長 区民課長。
◎
渡邉俊二 区民課長 古い建物でございましたので、トイレにつきましてはいわゆる和式でございました。今手元に資料が出ませんが、1度洋式を一部導入しておりますが、当然それも年数経年しておりますので、配管とともに
リニューアルをさせていただくというか、今よりも衛生的で使いやすいトイレにしていきたいというふうに考えてございます。
○
委員長 髙森委員。
◆
髙森喜美子 委員
あとエレベーターはその中に入りますか。
○
委員長 区民課長。
◎
渡邉俊二 区民課長 エレベーターにつきましては、平成21年度に
改修工事をしておりますので、今回は当然まだ
十分使用に耐えられると、そんな古くありませんので、それについてはそのまま使わせていただきたいというふうに考えてございます。
◆
髙森喜美子 委員 わかりました。ありがとうございました。
○
委員長 よろしいですか。
ただいまの報告については、ご了承願います。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○
委員長 次に、
学校給食における生ゴミの
処理方法について、
学務課長、報告願います。
◎
田中充 学務課長 それでは、資料に基づきまして、
学校給食における生ゴミの
処理方法について、ご報告申し上げます。
まず、生
ごみ処理機導入の経緯でございますが、平成6年度から生ごみの減量と環境について学ぶというようなことで
全校設置の方針を決定し、8校に
堆肥生成型、18校に消滅型の機械を設置しまして、平成13年度までに全校に導入をしてまいりました。
その後、次に、実績でございますが、生
ごみ処理機が身近にあるということで微生物によって分解される様子を直接見る、そういう機会を得、
環境配慮への動機づけというようなことでしてまいりました。堆肥型につきましては、
学校菜園等で活用して、その収穫をもって給食を提供する、また消滅型は、目の前で生ごみが分解する様子を学習できるというようなことで実績を上げてまいりました。
次に、その後の
状況変化でございますが、導入当時、
最終処分場の寿命などが議論されて自
区内処理、個別にごみを減量する、
リサイクルを推進するということで取り組まれていたところですが、その後、環境の
取り組みは広がりを見せて、
循環型社会、また
地球温暖化への配慮というようなことで地域で対応していくというような広がりを見せてきたところでございます。その結果、生ごみの
処理方法といたしましては、現在では
エネルギー資源化や飼料化に取り組む民間の工場なども運転をしておりまして、そういった大規模な処理において収集した生ごみを処理するということが主流となってきているところでございます。
また、平成18年の
教育基本法の改正もありまして、
環境教育につきましてはさまざまな教科で
指導内容の明確化を行うなど、各事業で
環境教育の充実が図れられてきたというところでございます。
一方で、この生
ごみ処理機自体ですが、
耐用年数が8年ないし10年ということで、もう既に過ぎております。物によっては
老朽化も激しくて、修繕等々も頻回になっているというようなことで保守が困難な状況にもなってきているところでございます。
裏面をごらんいただけますでしょうか。そのようなことで今後の生
ごみ処理のあり方でございますけれども、まず
環境教育の充実という観点からは、給食の生ごみが
エネルギーや、また飼料などに有効に活用されるというようなことを学んでいくとともに、先ほど申し上げたような大
規模処理施設で効率的に処理されることが省エネ、また節電にもつながるということで、温暖化への配慮にもつながるというような意識づけとして実施していくことが考えられます。
また、既に
CO2削減チェックシートや
屋上緑化、
資源回収、さまざまな
体験講座などで
環境教育をさらに実施していくものと考えております。
図は、先ほど申し上げたような導入当時と現在の処理と、また環境の課題のイメージ図でございます。
次に、食育の絡みで申し上げますと、生ごみの
発生抑制という観点もございますが、残さず食べるということで農産物の
生産体験なども通じて食べ物を大切にする教育も行っておりますし、また残さず食べることでバランスよく食べて健康な体をつくるというような食育の観点からも今後推進してまいりたいと考えております。
そして最後に、これら
給食生ごみ処理機につきましては、このような考え方を踏まえ、今後
処理機の
老朽化に対しましては買いかえていくということではなくて、先ほど申し上げたような
資源化加工委託に切りかえていきたいというふうに考えてございます。
なお、この経費につきましては、
耐用年数10年スパンで買いかえていった場合と委託していった場合とを比較いたしますと、およそ買いかえて生
ごみ処理を各校で続けた場合、10年間で1億6,000万円、委託した場合には約8,000万円ということで、ほぼ
財政負担は半分になるというふうに見込んでいるところでございます。
雑駁でございますが、
学校給食における生ごみの
処理方法についてご報告を終わります。お願いいたします。
○
委員長 ただいまの報告について、ご質問がありましたらどうぞ。
橋詰委員。
◆
橋詰高志 委員 順次こういう方向にということなんですが、やはり
子どもたちが学校で給食の食べ残しの処理ということで、バクテリアとかそういうのでリユースされるということでは、非常に
環境教育とあわせて重要な役割を果たしてきたなというふうに思います。学校によっては畑があったりしているところもあるので、そういうところはやはり堆肥型として
自分たちが食べ残したものがこうやって使われているんだと、野菜の育ちという関連が大事になっていくと思うので、そこはぜひ私は残していただきたいなというふうに思うんですが、その辺も含めて全部、
資源化加工委託に切りかえてしまうのですか。
○
委員長 学務課長。
◎
田中充 学務課長 ご指摘のように、菜園で取り組んでいる学校もございます。これまで設置してきました
処理機が非常に大型でございまして、年間全部を処理できるという規模でございますが、それについては先ほど申し上げたように順次委託に切りかえますが、そういった菜園のあるところについて一部の給食のそういった生ごみをコンポスト化するとか、堆肥にして活用するというのは
学校ごとの
取り組みの中でやっていけるのかなというふうに考えてございます。
○
委員長 橋詰委員。
◆
橋詰高志 委員 当初の導入のときの狙いが
環境教育とかにあったわけですけれども、今の報告の中で大
規模処理施設において効率的に処理することがというところで節電とか省エネ、逆にこの
環境教育に果たしてきた生
ごみ処理の
消費電力といいますか、そういう部分というのは結構燃費というか、年間にすると結構な電力量になっていたというのが何かわかったんですか。
○
委員長 学務課長。
◎
田中充 学務課長 処理機に対してメーターをつけていないので個別にそういったものの積算はございませんが、効率的というのは大きなプラントでやるということのほうが今までかかっていた電気代がかからないという意味では、先ほど申し上げたような効率性が期待できるのかなという意味でございます。
○
委員長 橋詰委員。
◆
橋詰高志 委員 それも一つの時代の流れで、
処理機にかかっていた電力もどう節約するかということが逆に言えば
節電教育みたいになるかと思うのですが、やはり
子どもたちが給食を残さないで食べるというのは前提なんですが、非常に
環境教育に果たしてきた今までの流れは何らかの形で残していただけるような、ただ単に費用対効果の面だけではなくて大事な部分だと思いますので、そこはぜひやっていただきたいということと、それから18校でしたか、水にかわるという、ここは機械が恐らく違うと思うんですが、この機械もやはり10年以上経過したということでそんなに、何か
素人考えなんですが、傷んでしまうとか
老朽化が激しくて修繕しても使えないみたいなそんなふうになるのかなという気はするんですけれども、その機種の違いの
老朽化は何か評価されているのですか。
○
委員長 学務課長。
◎
田中充 学務課長 消滅型におきましても最終的になくなるということでは負担が機械にとって軽いという面はありますが、そこでさまざまな菌種を工夫して空気と触れさせるようなかきまぜなどをやりながらという機械でございますので、
老朽化は同様に進んでおりまして、買いかえ等々も検討しなければならない状況には来ているところでございます。
○
委員長 いいですか。
◆
橋詰高志 委員 はい。
○
委員長 髙森委員。
◆
髙森喜美子 委員 こういう集中的な形で処理を施設に委託してやるというのも、また各学校で生ごみを処理するというのもそれぞれメリットとデメリットがあるというふうには思いますけれども、そこで一つお聞かせいただきたいのですが、まずは実際に各学校でどのぐらいの残食があるのか、それから、例えば給食に使うんでジャガイモの皮をむいたらその皮は生ごみとして出るわけですよね。そういうごみがどのぐらい出るのか、このことについては各学校に対して調査をしましたか。
○
委員長 学務課長。
◎
田中充 学務課長 残滓の重さですとか生ごみ全体の量ですとかは各校で計量を常にしていますので、これまで私ども把握したところで言いますと、全体量といたしまして生ごみ全体が約130トン。
◆
髙森喜美子 委員 1年間。
◎
田中充 学務課長 年間ですね。対しご指摘のあった残滓という意味では、
栄養士報告によりますと年間で54トン程度ということですので、生ごみ全体の4割程度が残滓ということになります。
○
委員長 髙森委員。
◆
髙森喜美子 委員 残滓というのは、
子どもたちが食べ残した量という意味ですよね。
○
委員長 学務課長。
◎
田中充 学務課長 そのとおりでございます。
○
委員長 髙森委員。
◆
髙森喜美子 委員
学校給食、各学校とも今大変おいしくなっていて、それでおいしい、おいしいと言って
子どもたちが残さず食べているというふうに言っている学校が圧倒的に多いんですよね。それでうちの学校は1日の残滓量がゼロですと、あるいは出たとしても何グラムですと、何百グラムですという学校も実際に聞いてみるとあるわけですよ。ところが何十トンですか。その数字自体がちょっと私、信じられないです。
各学校の残滓というのはゼロにしようという運動を食育も含めて、今各学校で取り組んでいるはずなんです。それでそれはみんなせっかくつくったおいしい給食なんだから、おかわりする子も含めてつくられたものは、もう余分につくっているわけではないわけですから、人数に合わせて食事の量あるいは栄養、これをきちんと計算もして、それは全部食べて
子どもたちの血や肉になるということを計算してつくっているのに、それだけ残滓が出ているなんていうのが報告されているとしたら、こちらのほうが重大問題だというふうに私は思うのだけれども、その数字に間違いありませんか。
○
委員長 学務課長。
◎
田中充 学務課長 この先ほど申し上げました重さにつきましては報告どおりであると認識しておりますが、例えばこれを子ども1人当たりに割り返しますと1給食当たり30グラムというような残滓のありようになります。
こちらの先ほど分母となる全体の重さを、これが数字でつかんでございませんが、比率で言いますと約1%から3%というような状況でございまして、こちらの
髙森委員ご指摘のとおり台東区も各栄養士がおいしい給食を目指し、また残さないような指導をそれこそ各低学年には担任だけではなくて2人体制で指導するとか、そのようなことも取り組んでいるところでございまして、他区でいいますと足立区がそのようなものを取り組んでいる中で残滓率が一昨年、22年度実績で5%程度というようなことで聞いていますので、残滓の量としては台東区は、絶対量は先ほど申し上げたようにちょっとびっくりするような50トンということではございますけれども、率で言いますと少ないような成果を上げているというふうに認識しているところでございます。
○
委員長 髙森委員。
◆
髙森喜美子 委員 でも要するに全体の積み重ねですから、毎日毎日がゼロだったらやはりゼロなんです。どこかで例えば1人30グラムだとかと言うけれども、それはあくまでも計算上の話なんです。そうなってくるともう一遍学校に対して給食の残滓に対する
取り組みはどうなっているのか、ここをもう一度きちんとやってください。そしてこの数字が何年間にわたって変わらないトレンドとして40何トンも毎年出ているのかどうか、それは見てらっしゃいますか。
○
委員長 学務課長。
◎
田中充 学務課長 今手元に最新の数字ということで先ほどの数字、23年度でございますが、委員のご指摘のとおりおいしい給食で残さずバランスよく食べるということはこれまでも、またこれからも取り組んでいく重要な課題ですので、そういったことも把握しながら学校ともどもきちんと残さないおいしい給食ということで、これからも引き続き強化して取り組んでまいりたいというふうに思います。
○
委員長 髙森委員。
◆
髙森喜美子 委員 そこはしっかりやっていただきたいということはお願いして終わります。
○
委員長 本目委員。
◆本目さよ 委員 今ちょっとお話聞いていて1点だけ確認させていただきたいのですが、残滓率が1%から3%ということでしたが、全体量は把握していないけれども、残滓率は1%から3%というふうに課長がおっしゃったのですが、どのように計算しているのでしょうか。
○
委員長 学務課長。
◎
田中充 学務課長 申しわけありません。今手元に数字が合計として持ってございませんが、先ほどの残滓の重さを全部はかった1年間という数字と、給食の担当は毎日提供した給食の重さをはかっていますので、それとの比率で各校が毎日パーセントを出していて、それの集計が先ほど申し上げたような1%ないし3%ということで、説明がわかりにくいというご指摘、確かにそのとおりですので、その両方を把握できるように今後は考えてまいりたいと思っております。
○
委員長 本目委員。
◆本目さよ 委員 ぜひ把握していっていただいて、そのあたりも経年で追いかけていく、また学期や時期によって恐らく、小学校1年生が入学したときはそこまで食べなくてもだんだんと3月に近づくにつれて栄養士さんや先生方の努力もあり、
子どもたちの成長もあり、減っていくみたいなところが目に見えると、それはそれで成果だなというふうに感じられると思いますので、そのあたりも含めて把握をして、その上でできれば見せていただきたいなと思います。
○
委員長 堀越委員。
◆堀越秀生 委員 今の話は、余り私も気にしていなかったんですけれども、給食がおいしくなったからみんな給食を残さずいただいているという話を学校でも聞くし、ただ、今の
髙森委員のおっしゃっていたことをお願いするとすると、
髙森委員は優しいからそこでお話が終わったけれども、もしその数字のことを減らしていくのなら数値化して、例えば各学校で今週1週間みんなが残した残滓の量は何キロあるんだよとか、あるいは給食をつくるほうにも子どものそれだけ残滓が残っているということを常に数値化していくことによって、つくるほうも、今の学校のこの何年生の給食の量はこのくらいが適当だとか努力していくだろうし、
子どもたちも、そんな何キロも残しているならあともう一口ずつ、それこそ例えばもう一口ずつ運動みたいなのを各教室でやったらまた何グラムが減るわけではないですか。
だから、そういう減らすということを目的にするのであれば、そこまで何か具体的なことをやったほうがいいと思うんですよ。ただ管理しますというだけでは多分なあなあな中では減っていかないと思うので、その辺はどうなんですか。そこまでやることなのか、もう一口運動やってまで減らしていこうというものなのかどうか、その辺はどういうふうに考えているのか。
○
委員長 学務課長。
◎
田中充 学務課長 ご指摘のとおり、残さないことを目的にというような徹底した、あと一口というような
取り組みというよりも、おいしい給食を栄養のために体のためにバランスよく残さず食べましょうという趣旨で指導しているという状況でございますので、先ほど本目委員からもご指摘がありましたように、低学年で入って間もない子どもはなかなか家で食べていたものとの違いになれるまでというのは、またマナーの部分でも食育の中で指導してまいりますので、学期を追うごとにふえていくというようなこともありますし、体が成長することで量もふえていくというようなことでは、その辺も栄養士のほうでは献立なり量なりを調整して取り組んでいるところでございますので、残さないことを一義的なというよりも、先ほど申し上げたような食育の指導の中で結果としておいしい給食は残さず食べていくというものを求めていく
取り組みになるというふうに考えております。
○
委員長 堀越委員。
◆堀越秀生 委員 そうすると、例えば子どものほうには教育として強制的に、残さないようにやろうといってもなかなか難しいだろうし、数値化して何か強迫観念に駆らせるようなそういうこともよくないということだとすると、もし残滓の量のことだけを考えるとつくる側で考えなくてはいけないということではないですか。
だけれども、そうすると今度つくる側も勝手に素人が想像するに一定の量、仕入れで例えばジャガイモでも何個で買うよりも1箱で仕入れたほうが安いという中でつくっていくとどうしてもある程度多目にというか、余裕を持ってつくってしまうから、必然的に毎日残滓が出てしまうということもあると思うので、残滓の量を数値化してつくる側できちんと調整できるものであって、残滓の量を減らすことによって給食の質を上げられるように転換できるのであれば、それは
委員会なりなんなりで説明してもらって、そういう方向に持っていくということをしていただきたいのだけれども、先回りして考えると多分それは無理なのではないかと思ってしまうんです。
そうすると
教育委員会側としてもある程度はこれだけの人間を相手にこれだけつくったらこれぐらいの量はどうしても残ってしまう限界とか、それは栄養士の先生との中であるのではないかと。だからそれがもしあるならばここ曖昧にしないで、そこをあらかじめ説明して、減らせたとしてもこの量の中でこういう形でしか減らせないとか、その辺のところを詳しく聞きたいのですけれども、ただゼロにしていこうということを目的にするのでは先ほど言ったみたいに量を減らして全員食べるということを強制すればいいけれども、それはどうなんですか、できることですか。できないでしょう。
○
委員長 学務課長。
◎
田中充 学務課長 おっしゃいますように、最後は数値的な率ゼロを目指すということになると最初の供給量をコントロールしてということで多目につくることの誤差ということもまたかかってきますので、そこを精緻に食べるべき量が何グラムでということの合計どおりにつくっていくということは現実的に困難であるというふうに考えておりますので、バックグラウンドといいますか、通常の必要というような供給をした上で、残滓として戻ってくるもののバックグラウンド的な量というのが給食の仕事上避けられない部分というのについても、今後、栄養士の現場、また給食の現場からも話を聞きながら、目指すところは
髙森委員から最初にご指摘のあったとおりバランスよくおいしい給食を食べていただくということでございますので、そういったことで確認をしていけたらというふうに考えています。
○
委員長 堀越委員。
◆堀越秀生 委員 では、そういうところが大体わかれば、あとは提案ですけれども、ここの今まさに生ごみの話もありますけれども、残滓をこういう処理してエコというか、考えていくと同時に、年間何十トンという残滓が出るのであれば学校で飼ってらっしゃるいろいろな動物とか、あるいは皆さん生徒が残したものについては、こういうふうに動物の餌になったり何に活用していくんだみたいなことをしていくことが教育だと思うので。
もちろん量を減らして無駄をなくしてもったいないからということをやりつつ、どうしてもそこに残ってしまうものはこういう形で活用してお金の無駄、食材の無駄がないように循環させているというような方向性、それで多分やっていくしかないとすれば、そこをもっと表に出していっていただきたいという要望と、数値化の部分は今、
髙森委員がおっしゃったみたいに減らせるところがどこまでなのかというのも、やはりある程度何かまた
委員会の機会に教えていただければ最低限このぐらい残ってしまうのはしようがないのかというか、必要な部分なのかというのも理解できると思うので、その辺のまた提示もお願いしたいと一応要望しておきますが、いいですか。
○
委員長 髙森委員。
◆
髙森喜美子 委員 まず一つ、各学校の給食に対する姿勢がどうかということが一番問われるところなので、そこをまず徹底していただきたいということが一つなんですが、今数字の問題で申し上げますと、例えば残食として数値化される数は、スープだけ残ってしまったというとスープの量で何グラムとはかって出てくるんですよ。そしてスープの中の中身はみんな食べてしまったといってもスープの量として何グラムという残食の記録に残るんです。
ところが私が申し上げているのは、この生
ごみ処理機に回さなくてはならない量が40何トンだということは、スープの量は入らないんです。そういうことでしょう。スープは
処理機に回さなくても捨ててしまっていい訳なんですから、そうなってくるとスープで残ってしまいましたという話とは全く違って、実際の食材として食べなくてはならない分が残ってしまっているという話だから私は多過ぎないかと、どういうふうにこの数字が出てきているんだというふうに申し上げているわけなんです。
ですので、残食量と実際に生ごみのほうの処理に回さなくてはならない分量とは違うはずなんですよ。そこは把握しているのかなと思うわけです。
○
委員長 学務課長。
◎
田中充 学務課長 ご指摘のように、スープ等水分については、あらかじめ流せるものは流してということで残るということになると、それは生ごみに出すものにも入らないですし、残食にも入ってこないと。
◆
髙森喜美子 委員 いや、スープが残食には入ってしまう。
◎
田中充 学務課長 残食のほうには入ってくるということですね。残ったものとして重さをはかりますので。その辺も改めてこの
取り組みの詳細についての確認をしながら、そもそも目指している残さない
取り組みをどう把握していくかについても、またそもそもの
取り組みについて再度栄養士たちとも意識をともにして正確に取り組んでいきたいというふうに思います。
○
委員長 髙森委員。
◆
髙森喜美子 委員 ですから数字として残食はこれだけありましたという数字を積み上げていったことと、それから実際にごみとして残った分がこれだけですというふうに積み上がった数とは違うんですよと。だから違うんだから、私は先ほど言ったとおりごみの量としてきちんと把握しているんですかということを聞きたかったわけです。なので、そこは今分けられていないような話だったので、ぜひそこはきちんと現実を把握してください。そのことだけお願いしておきます。
○
委員長 小菅副
委員長。
◆小菅千保子 副
委員長 今残食についてのいろいろお話があった。ちょっと違う観点で、例えば給食の時間ってありますよね。それなりに
子どもたちが準備をして、食べ終わる時間というのは今何分ぐらいなんですか。
○
委員長 指導課長。
◎藤森克彦 指導課長 通常、学校によっても若干違いますけれども、4時間目が終わって給食の準備からごちそうさまの最後までの時間で大体45分とか50分の時間。そこの中には手洗いも、配膳の時間も含めておりますので、それこそ正味の時間は学年あるいは校種によっても違ってくると思いますけれども、大体給食の時間ということで45分から50分の中で準備と食べるという時間になっているというふうに把握してございます。
○
委員長 小菅副
委員長。
◆小菅千保子 副
委員長 限られた時間の中ですので、それ以上時間を多分延ばしていくというのは非常に難しいだろうと思うのですが、学年によって準備の仕方だとか食べる時間だとか多分違いは出てくるのだと思うんですよね。例えば低学年が準備するとお兄さん、お姉さんのようにはいかない場合もあるでしょうし、やはりその辺、例えば1年生の場合にはどういうふうにされているのですか。1年生が直接配膳から全部やっているのですか。
○
委員長 指導課長。
◎藤森克彦 指導課長 配膳自体の一つの教育的な意義がございますので、1年生から、最初のスタートのところはなかなか難しいとは思いますけれども、実際は1年生でも配膳をしているという状況でございます。ただ、最初の1学期、4月からのスタートの中では、担任だけではなくて、例えば小学校でいいますと専科教員、図工や音楽の手のあいている教員も複数で配膳の手伝いをしながら一緒にやっているという状況が多いかと思います。
○
委員長 小菅副
委員長。
◆小菅千保子 副
委員長 先ほど量についてもやはり適量という、先ほど
髙森委員がおっしゃいましたように、管理栄養士さんがきちんと時間、子どもの体調と、それから体格と量というのは当然適量をきっと出されているのだと思うんですよね。だから、量を減らすというのはなかなか難しいのかなと。それとやはり個人差があって、おかわりする子もいるでしょうし、食べ切れない子もいるのだと思うんですね。
ただ、そこをやはり先ほどこの食育の推進のところでもよく残さず食べるということはバランスよく食べることにつながりということで書いてありますけれども、この辺のことは、実際
自分たちが食べ残したものがどうなっているかということは、
子どもたちには伝えているのですか。
○
委員長 学務課長。
◎
田中充 学務課長 これまで校内の
処理機ということでしたが、今後は工場に持っていった場合もそれが飼料になるというようなことを例えば工場見学なども少人数単位であればできますし、そういったものを伝えていくということで
環境教育につなげていくということでございます。
○
委員長 小菅副
委員長。
◆小菅千保子 副
委員長 やはりせっかく農家の方たちが一生懸命つくってくれた、昔88日かけて米つくったんだということをよく言われましたし、お茶わんに米粒残したらいけないよとか、やはりそういう基本的なことを現場でなかなかやるのは、それは家庭教育だとは思うんですけれども、その辺のこともまた親御さんたちにも今のこういう給食の現状、逆に残滓が出ることで、これだけお金がかかっていますと、だから家庭でもしっかり残さず食べるという、そういうことを家庭教育の中でもぜひ盛り込んでいただきたいというふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。その辺を家庭のほうに、伝えていただきたい。
○
委員長 学務課長。
◎
田中充 学務課長 教育委員会内部で共通の認識で伝えていきたいというふうに思います。
◆小菅千保子 副
委員長 よろしくお願いします。
○
委員長 青柳委員。
◆
青柳雅之 委員 この生
ごみ処理機の導入の経緯をいろいろ思い出しますと非常に感慨深いものがございまして、かつて台東区議会に再生クラブという環境、エコだけに特化した会派があって、その会派の活躍によっていち早くこういった配置が来たと。
ただ、この小型というか、中型の生
ごみ処理機の時代が終わりつつあるということで、大きな意味合いとしてはシフトしていく流れというのは、これはもう時代の流れとして仕方ないのかなと思いますが、ただやはりここにも活用実績あるいはさまざまな効果が書いてありますが、その精神はぜひ生かしていただきたいということは要望しておきます。
今ちょっと話を聞くと工場見学は少人数ならできるということだと、現実問題、では実際過程を目に触れる機会というのは非常に少なくなってしまうのかなというところはちょっと心配かなというふうに思っていますので、今、給食自体のあり方がいろいろな各委員さんから出ましたから、かつてはもう給食残すと昼休みまで残されて全部食べさせられたりとか、あるいは何かパン袋ってありましたよね。パンを食べ切らない人はパン袋に入れて家に持って帰ったりとか、それがまた持って帰れずに机の中に入れてあれになってしまったりとかいうようなことが非常にありましたけれども、その時代とは変わって、今強制的にみんな食べさせるという時代ではないと思うのですが台東区の場合は、まさに教育的な、食育的な部分から残さず食べようよという運動を展開しているのと、あと栄養士さんが中心になって工夫を加えているというところがありますので、ぜひ原点はそこだと思うんですね。
いわゆる、強制的にいろいろやるのではなくて、この部分をこれからも強化していきたいということで、今、量の話がいろいろ出ましたので、ただいろいろ考えると、きっと残滓というのは子どもが残した分だけではないですよね。多少余裕を持ってつくりますし、あるいは冷凍して保管の義務や何かもあるではないですか。ですからああいうのも多分期間が来ると残滓として捨てられていくのかなというのもあります。
ただ、その一方で、料理屋とか飲食店というのは賄いという形で、何かそういったものを従業員の人も含めて有効に活用したりというのもありますから、その仕組み自体ももう少し工夫を加えていただくことによっていわゆる食べ残しという形で出されるごみの量がもう少し減っていくのではないかなと思います。今回のことを経緯に、各委員さんからもいっぱい意見が出ましたので、その部分にもう一度工夫を加えていただきたいということをつけ加えさせていただきまして、この了承をさせていただきたいと思います。
○
委員長 最後まとめていただいたんですが、やはりすごく関心度は高いですよね。今、
青柳委員からもお話出ました。
髙森委員からも出ました。第一義的にはやはり量のことが出てくると思いますよ。
ただ、私は大事なことは二次的な問題があると。それはこの間事件がありましたけれども、やはりアレルギーなんですね。私が聞いたら、ご飯アレルギーの子どもがいるという話もありました。ですからやはり二次的にはそういう人たちのデータをしっかり理解、把握していくことと、あとやはりそういったみんなで食べなくてはという機運が出てくるとそういう事故も起こりかねないということもありますよね。
ですから、そういうことに十分気をつけてもらうということと、あと二次的にふだん食べている子どもがきょうは食べていないというところで、現場でそういったことを教員が気付いて対応することがもっともっと大事なことだと思うので、そういうのも含めて要望させていただきたい。しっかりとこれを伝えていただきたいと要望させていただきます。
ただいまの報告については、ご了解願います。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○
委員長 次に、(仮称)学びの
キャンパス台東アクションプラン中間のまとめ(案)について、
教育改革担当課長、報告願います。
◎針谷玲子
教育改革担当課長 それでは、(仮称)学びの
キャンパス台東アクションプラン中間のまとめについて、ご報告させていただきます。
本アクションプランでございますが、学校教育ビジョンの中間まとめを受け、昨年11月から庁内の課長、係長級による策定検討会、作業部会により検討を進めてまいりました。1月には、学校教育ビジョンの策定
委員会、専門部会にもご報告してご意見をいただいているところでございます。本日、本
委員会に中間のまとめをご報告させていただきます。
お手元の資料をごらんください。項番1、アクションプラン策定の概要でございます。アクションプランの基本的な考え方として、台東区学校教育ビジョンを達成するための事業実施計画、
教育基本法に基づき策定する教育振興のための施策に関する基本的な計画と位置づけております。
アクションプランの計画の位置づけでございますが、台東区基本構想をもとに策定された台東区長期総合計画に基づく台東区行政計画の分野別計画としております。平成25年度以降は、生涯学習推進指針と現在策定中の学校教育ビジョンが連携いたします。そして学校教育ビジョンの行動計画である本アクションプランと生涯学習推進プランが連携という形になります。
計画期間ですが、平成25年度から27年度までの行動計画としております。社会状況の著しい変化や行財政制度の大幅な変更があった場合には、必要に応じて見直しを行うとしてございます。
裏面をごらんください。項番2、アクションプラン(平成25年版)についてでございます。アクションプランは、新しく策定しております学校教育ビジョンの4つの施策目標に基づく16の施策の方向ごとにそれぞれの事業を位置づけ、取組みを示しました。本アクションプランでは、新たに16の施策の方向ごとに成果指標を定めてございます。
体系別事業・取組みの一覧と新たな取組み・充実する取組みにつきましては、別添資料にてご説明させていただきます。
冊子をごらんください。別添資料2ページでございます。こちらは目次を示させていただきました。アクションプランは、本体を3部構成とし、第1部を概要として、策定の目的、位置づけ、期間、学校教育ビジョンに示される基本理念とキャッチフレーズ、育てたい人間像に続き、14の施策目標と16の施策の方向、具体的な施策の項目を述べました。
本日お配りさせていただきました冊子につきまして、計画の点検と評価につきましては、作業中という形で、本日は示してございません。これらにつきましては最終報告に示させていただきますが、これまでのアクションプランの点検評価の流れを踏まえ進捗状況に関して施策の実施状況、今回立てました指標の達成状況等の実績を把握するとともに、評価分析をし、次年度以降の施策の展開に反映させる方向性についてこちらに示す予定でございます。
11ページ以降は、アクションプランの体系別取組み一覧です。新たな取組みを星、充実する取組みを黒丸、行政計画上の取組みを四角行で示しました。基本理念と育てたい人間像に基づき新たな取組みと充実する取組みを示したところでございます。
19ページ以降、第2部、行動計画として施策の方向ごとに施策と取組みを示させていただきました。取組みによっては幾つか重複するものもありますので、主たる施策に位置づけ、関連するものについては再掲という形で示してございます。
先ほどアクションプランの特色として申し上げましたが、16の施策の方向にはそれぞれに指標を示しました。一例を申し上げますと、例えば施策の方向の1では、自分にはよいところがあると思いますかに、当てはまる、どちらかといえば当てはまると回答した児童・生徒の割合の合計、自分で学習の計画を立てて授業や家で学習に取り組んでいるに、とても当てはまると回答した生徒・児童の割合等を指標等としております。これらの指標を活用して取組みの状況を把握し、充実改善に向けていきたいと考えてございます。ここの取組みには取組みの内容と計画目標、平成24年度末現況、各年度に実施する内容、事業量を掲げました。計画目標には事業量や実施回数を示すもの、達成目標を数値化したもの等がございます。今後、最終報告に向けましては、初めに計画の点検と評価、第3部、アクションプラン推進体制の整備について書き加えるとともに、取組みの位置づけ、計画目標、実施内容等について再度検討してまいります。
今後の予定でございますが、1月下旬に庁内の検討会で最終案を検討させていただき、本
委員会でいただいたご意見をもとに、資料には2月1日と示しましたが、1月29日の
教育委員会に学校教育ビジョンとアクションプランの報告をさせていただき、新行政計画の審議及び平成25年度予算審議経過を反映した事業ごとの実施内容、量を盛り込み、最終案を第一回定例会の本
委員会でご報告させていただきます。さらにその後、必要な修正を加え、3月13日の
教育委員会で決定していく予定でございます。
報告は以上でございます。よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
○
委員長 大変細部にわたってボリューミーなプランが出されましたが、ただいまの報告につついて、ご質問がありましたらどうぞ。
松尾委員。
◆松尾伸子 委員 この3部構成の中で73ページからのすべての
子どもたちが安心して学べる教育環境づくりの推進ということで幾つか施策が盛り込まれておりますけれども、その中ではっきりと発達障害とか障害があるお子さんというふうに認定される手前の気になる子というお子さんの存在ということで実際かなりふえてきているところで、児童・生徒の中でも本当に悩んでいらっしゃる方もいらっしゃるんですが、気になる子という位置づけがこの中に出てこないんですけれども、どのようにお考えになっているかということと、またこれは1人のお子さんが小さいときから小学校に就学して、またそれ以降ということになりますので、幼児教育上のカリキュラム的なものとの連動というのもどうしていくかということは、今後の課題になっていくと思いますけれども、その点についてどのようにお考えか伺いたいのですが。
○
委員長 学務課長。
◎
田中充 学務課長 ご指摘のような明確な障害等々に至らない、また発達障害でもまだそうかどうかわからないというような
子どもたちについては、73ページの情緒障害等通級指導学級というのがございます。そういった
子どもたちについては、日常は普通学級に通いながら、配慮を要する内容に応じて定期的に通級という、こちらのほうに通っていただいて、そういった配慮の部分についての療育といいますか、そういったものを受けていただくという考え方でございます。
○
委員長 松尾委員。
◆松尾伸子 委員 なかなか気になる子、いわゆるグレーゾーンのお子さんの位置づけが明確になっていないので、療育という形で要するに治療と教育という部分を本当に
教育委員会でしっかりと見ていっていただきたい部分でもございますので、今後その点もちょっと考えていただきたいなというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
○
委員長 よろしいですか。
◆松尾伸子 委員 はい。
○
委員長 本目委員。
◆本目さよ 委員 すみません。ちょっと幾つかあるのですけれども、まず初めに、施策の方向、そしてその下に施策があって、成果指標まで明記してあるという新しい書き方ということは、これに関しては具体的な数値目標が設定されていること自体がすばらしいなというふうに思います。
教育行政の実施していることというのは、なかなか数値化が難しいという話も、毎回聞きますけれども、数字が全てではないということも百も承知ですけれども、それでも実際に数値化をすることでどう変わっているのかが目に見えやすくなるし、それを認識するべきだし、実際の数値という結果が出ることでPDCAも回しやすいと思います。ぜひこの流れを今後も継続していっていただきたいと強く要望します。
その上で、今回の指標にある
子どもたちがどのように変化したのか、例えば先ほど21ページのよいところがあると思いますかに当てはまるというところの質問に関して、現況では小学校6年生と中学校3年生ですけれども、27年度の小学校6年生と中学校3年生はこの現況の小学校6年生、中学校3年生とは別の小学生、中学生という認識でよろしいですか。追跡調査ではないということですけれども。
○
委員長 教育改革担当課長。
◎針谷玲子
教育改革担当課長 これはその時点での小学校6年生と中学校3年生という意味で捉えております。
○
委員長 本目委員。
◆本目さよ 委員 それは結果としてそういうふうに調査するしか仕方がないという部分はあるとは思うのですけれども、ただ教育って
子どもたち一人一人にとっては今しかないことなので、幸いに多分これ24年に現況でとっていて、27年には小学校6年生が中学校3年生になっているのではないかと思いますので、追跡調査とまでいかなくても、もどきのようなものはできると思います。ぜひその辺の経年変化も追っていただければと思います。
2つ目ですが、それぞれの項目について実際のアクションプランまで落としていくときに足りないのではないかと思われるところが非常にたくさんあるんですね。例えば、体力向上だったり、57ページの新たな価値を理解し創造し主導できる人材をつくるためにコンテストとかだけでいいのかという問題だったりと、あとは58ページのたくましさを育てるのに武道の授業だけでいいのか、そういったところはすごく疑問があるんですけれども、これはアクションプランが3年間で、学校教育ビジョンが10年間あるので、その残り7年間の間も含めて全体でやっていきますよということで、これからまた施策も新たにふえていくという認識でよろしいでしょうか。
○
委員長 教育改革担当課長。
◎針谷玲子
教育改革担当課長 1点目の経年変化に伴う実態の把握でございますが、実際にその時点の
子どもたちの数値を見ることが、まずそこまでの教育成果がどう上がったかという観点で上げさせていただきました。
ただ、実際に学校にいる先生方は、その
子どもたちがどう成長したかというところが、まさに成果として把握できるものですので、学校と連携しながら実態がどのように変わっていくかというところを、数字だけではないもので報告をいただきながら把握していく必要があるというふうに考えております。単純に数字の上下でよくなった、悪くなったということだけで判断できないものであるという部分も、そこは考えているところでございます。
それから2点目の取組みの骨組みに対して内容が十分に上がっていないものがあるというご指摘でございますが、現在立てました学校教育ビジョンにつきましては、今後10年間の中で考えられる例えば体系を重視した精神的、身体的なたくましさといったところやその他の運動能力、運動に通じての取組みなど非常に重要であるという中でつくられております。
ただ、このアクションプランにつきましては、これまで実施してきた内容をこの中に盛り込んでいる関係でどうしてもそういったようなことが出ているのは改めて認識したところでございます。今後、学習指導要領が新学習指導要領になったことや学校の取組みなども
教育委員会として十分に把握し、必要なものをこの中に織り込んでいく時期と必要性を鑑みながらそのあたりは十分に検討していきたいと考えてございます。
○
委員長 本目委員。
◆本目さよ 委員 次に、例えば体力づくりなどに関して、ちょっと具体的な項目になるのですけれども、37から39ページぐらいまでなんですが、この中で幼児に対しての体力づくりというのがないんですね。今はないということで、次からもしかしたら出てくるのかもしれないのですが、その辺の要望も含めてお伝えさせていただきたいと思います。小学生だったり幼稚園の
子どもたち、幼児の
子どもたちが体力をつけるといってもなかなか、では、毎日腹筋してくださいと言ってもしないと思うんですね。それよりもおそらく体を使って遊ぶ、動かす、こういうことをしたいと思えるような環境づくり、場所づくりなどが非常に重要ではないかなというふうに思っています。
具体的にどんなものかというと、以前に私、西日暮里のプレーパークに視察にお伺いさせていただいたんですけれども、
子どもたちが安全な環境の中で木登り、かなり高い木ですね、どれぐらいか、20メートルもないと思うんですが、10メートルぐらいの木登りを大人とともにやるような、幼児も大きなお姉さん、お兄さんがやっているのを見て僕もやりたい、私もやりたいというふうに手も足も使うような遊びをしたがるような環境づくりがなされていたんです。
西日暮里の場合は月一ということですけれども、渋谷区だとはるのおがわプレーパークということで常設であったりとかして、プレーパークが、いいのかどうなのかというのは別にありますけれども、今、台東区ではやはり都会ということでなかなかそういった環境がない。なので、あえてつくってあげるという場所づくり、環境づくり、あと気持ちづくりもそうですけれども、つくってあげるということも重要ではないかと思うんですね。その観点がなかなかここからは読み取れないなというふうに思うので、ぜひそのあたりも含めて今後、検討していっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○
委員長 教育改革担当課長。
◎針谷玲子
教育改革担当課長 まず、幼児の運動に親しむ体力の部分が十分に入ってないというお話でございますが、このあたりにつきましては今、幼稚園でも先般運動能力についての研究も始めて、体力について幼稚園、保育園、こども園とも非常に重視している内容でございます。したがいまして、このあたり今後、早い時期に打ち出せるものが、この中に入れていくものも含めまして検討してまいります。
それから2点目の場所づくりにつきましては、教育の範囲の中でなかなか場所の確保というのは非常に環境整備難しい状況であるというふうに受けとめております。まずは
子どもたちのそういった取り組むところまでの姿勢を教育の中でしっかり実現していくとともに、また、場所につきましてはそういった関連箇所にお伝えする中で、実現可能なものかどうかについては研究させていただくという形になると思います。実際に
教育委員会からそのようなお話はお伝えさせていただくようにいたします。
○
委員長 その体力向上に関しては幼児教育の中で今の公立の環境の中でやろうといってもかなり難しいと思いますよね。私立ではそういうところ出してやっているようなところもありますが、リズム体操とか含めた、この間見てびっくりしたのは本当に鉄棒使って幼稚園が逆上がりしたりとか、バク転してしまったりとか、そんな極端なところもありますけれども、もし環境が整えば、学校でもありますが、体力向上の指定幼稚園にして一度どこかで何か民間の力もかりてそういったこともトライするのも一つ手ではないかな。それを皆さんが現場で見て勉強してそれを取り入れるという方法もあると思いますので、それも方法の一つとして考えておいてもらいたい。要望しておきます。
本目委員。
◆本目さよ 委員 あと特別支援教育についてちょっとお伺いしたいのですけれども、すべての
子どもたちが安心して学べる教育環境づくりの推進をしていくというふうにありますが、これの中に恐らく区内においては身体に障害をお持ちの方が学べる環境というのが、ある一定までだったらあると思うんですけれども、基本的には墨東特別支援学校に行かれるということではないと思うんですね
ただ、区内の学校を希望される方も親御さんだったりとか本人だったりとかいう方もいらっしゃると思いますので、今後、例えば1校だけでもバリアフリー化を進めるとか、そういったところは考えていらっしゃるのでしょうか。ごめんなさい。ちょっと個別の具体的なところになってしまいますけれども。
○
委員長 学務課長。
◎
田中充 学務課長 ご指摘のように、身体障害の方で墨東特別支援学校に行かれる方、また希望の方でも保護者の方の助け、支援を同時にいただきながら普通の学校に行かれるということはしておりますが、一定の限界がある中で
エレベーターなりバリアフリー化をどこまで進められるかというのはまた可能性含めて考えていきたいというふうに思います。
○
委員長 本目委員。
◆本目さよ 委員 なかなかこの狭い台東区の中で難しいことがあるというのは重々承知しているのですけれども、施策の方向としてすべてのというふうにうたっている以上はそのあたりもぜひ念頭には入れておいていただきたいなと。その上でなかなか難しいという結論なら仕方がないといえば仕方がないのですが、それでもぜひ念頭に置いていただきたいと要望します。
あと最後で、45ページと54ページにかかわってくるんですけれども、学びのキャンパスプランニングと、あとこころざし教育について、ぜひ要望させていただきたいのが、学びのキャンパスプランニングのやっていくというのは非常にいいことだと思っています。
それに関連してこころざし教育についてもこころざし教育の「こころざし高く」という副読本があって、そちらのほうも読ませていただいたんですけれども、すごくよくできていると思うんですね。区内の偉人と言ったらなんですけれども、有名な方々を使って、例えば樋口一葉さんが出てきたりとか、そういったところをうまく活用されてつくってあるとてもいい本だとは思いますので、せっかくそういったところを使うのでしたら一葉記念館、区内にあります。ここで学んだことが、あっ、こんなところに住んでいたんだと
子どもたちの体験にもつながって、知識が知恵となって頭の中をきちんと回ると思うんですね。つながってどんどんぐるぐる回すことができると思いますので、ぜひそういったところの関連づけも含めて、別個の事業ではありますけれども、それがきっと学びのキャンパスプランニングの意義もそれの中にあると思いますので、ぜひよろしくお願いしたいというのと、あとぜひ東京藝術大学とかも区内にありますので、東京藝術大学に限りませんけれども、そういったところも含めて連携して
子どもたちが健やかに育っていけるような環境づくりに取り組んでいただきたいと思います。そちらのほうはどうでしょうか。
○
委員長 教育改革担当課長。
◎針谷玲子
教育改革担当課長 学びのキャンパスプランニングにつきましては、今内容のプランニングをしているところでございます。今ご指摘ありましたように、まさに何のためにこのプランニングをするかというところに立ち返ったときに台東区のさまざまな施設を体験する、施設設備に触れるだけではなくて、そこの志、それから先人の知恵、そういったようなところも当然このプランニングの中の需要な視点になってまいりますので、そのあたり「こころざし高く」の副読本の活用などもプランニングの中に含めまして、十分に学校とよく話をしながら進めていきたいというふうに考えてまいります。
○
委員長 髙森委員。
◆
髙森喜美子 委員 この中身全体のことについては、教育内容の充実に努めていこうというそうした意欲性は感じるところでございます。
しかし、ちょっと1点、意欲が感じない部分がございまして、それは教育・保育環境の充実というところがあります。
○
委員長 何ページですか。
◆
髙森喜美子 委員 94ページですね。これで、文言の中には子育ての環境を充実に努めるということが書かれているのですが、数字上では認定こども園の開設が既に一定の方向性を見ているものが一つふえるということが一つと、それから認証保育所を一、二カ所ふやそうということの計画が入っているということと、それからまた共同型の家庭保育施設の誘致ということが一、二カ所やってこうということは書かれているのですが、肝心かなめの認可保育所の整備ということに関しては検討で終わっているんです。
全体的なバランスとしてどういうふうにこの保育所の体制を進めていくかということは、待機児をゼロにしていこうという取組みの中でこれは大きな問題点なんですね。それで実際に池之端の地域には全く保育園も保育所もなければ幼稚園もないというような状況で、地域の方々は本当に困っているわけですよね。それでこういうプランをつくるときに、やはりそうした区民の声を反映して、そしてその中でさらに意欲的な姿勢がなければ夢も希望もないではないですか。そういう点ではもう一度この辺の現状を踏まえたプランのあり方というものを、数字上でもきちんと示していただけるような方向性を具体的に出していただきたいなというふうに思います。
それともう一つは、最後のところで教育行政と学校園の役割分担、ここになってくるともっと希薄ですよ。教育行政のやらなくてはならないことの中身というのが全く希薄ではないですか。今の学校の状況というのは、中身は随分充実をしてきていると思います。
各学校の校長初め先生方も頑張っていらっしゃるというのはよくわかりますが、しかし、例えば施設、設備の面で更新をしなくてはいけないような状況というのもあります。学校で既に雨漏りがしてきて困っているとか、それからいろいろな設備が
老朽化してきて、これは更新しなくてはいけないというようなこともあるんです。こういうことはまさに教育の行政側の役割として、やはり認識を持たなくてはいけないのではないのだろうかというふうに思うのだけれども、そういう点はどういうふうに考えていらっしゃるのですか。
○
委員長 児童保育課長。
◎柴崎次郎 児童保育課長 1点目の保育施設の充実の今後の計画についてなかなか目に見える形で盛り込まれていないというご指摘でございます。このアクションプラン、当然のことながら区の新しい行政計画、今後の年次計画ともリンクしていくところでございます。もちろん、
教育委員会といたしまして、
髙森委員おっしゃるように保育施設の整備というのも大変重要な課題だと考えてございます。
新行政計画との兼ね合いの中で、このアクションプランの中では具体的な表記等はできませんでしたけれども、今後に向けてさまざまないろいろな手法も認可保育所の検討も含めまして今、一生懸命考えているところでございますので、このアクションプランの中では表現はできませんでしたけれども、今回、一昨日ですか、来年度予算の内示の中でお示しさせていただきましたように、旧柳北小学校で緊急の保育室を実施するというようなことも
教育委員会としては区長部局と連携して、保育環境の充実をできるものは、もうすぐにでもやっていこうという考えで努力しているところでございますので、その点ご理解をいただければと思います。
◆
髙森喜美子 委員 もう1点。
○
委員長 庶務課長。
◎佐藤徳久 庶務課長 学校環境の施設の整備ということですが、確かに委員おっしゃるとおり今現在例えば大
規模改修を行ってから25年以上たった校舎については9校ぐらいあるということで、順次施設保全、維持修繕をしていかなくてはならないというふうに思っております。今年度、新年度予算には久しぶりに忍岡中学校の大
規模改修を実施したいということで新年度予算に計上しているところでございますが、それ以外の学校についても施設保全という観点から教育環境の整備については常に図っていきたいというふうに考えているところでございます。
○
委員長 髙森委員。
◆
髙森喜美子 委員 最初の1点目の保育園だけれども、せっかくこうやって先々までのプランを出すのだから、子育てするなら台東区といって看板を上げているのですから、もう少し、こういう中にもそうした意欲がはっきり見えるようなものにしてもらわないと、先々これで本当にきちんと待機児ゼロで進んでいくのかどうか、そういう見込みがあってやっているのかどうか疑問になってきてしまうわけです。プランですよ、これは。
そういう総花的に、全体的にこのようにいろいろと中身については問題点それぞれないような取組みになっているというふうに思いますけれども、本当に行政がお金をかけてでもやらなくてはならない、これこそがまさに行政の正念場だという部分は誰もが等しくやはり困らないで、保育園に行ける、幼稚園に行ける、そうした環境をしていくこと、まさにそのことが大事なのであって、その辺はぜひもう少し真剣に考えていただきたいというふうに、それだけ申し上げておきます。
それから先ほどの施設整備に関しても本当に歩みが遅過ぎて、これでどんどんどんどん
老朽化していくのを手をこまねいて見ているのかどうか。もう少し行政がやるべきこうした仕事の中身について、こうしたプランをつくるときにはしっかりとその認識を持ってやっていただきたいと、これだけ言っておきます。
○
委員長 堀越委員。
◆堀越秀生 委員 このアクションプランの個別のいろいろな各論については現場の方々がいろいろ考えていることだし、私も素人なので見ている限り大方賛成というか、もちろんそういうつもりでいるので、そういう自主性というのをお任せしたいのですが、ちょっと総論的なところで
教育委員会の独立性とか自立とか自主性とかいうところから気になるというか、幾つかあるんですけれども、例えば象徴的なところを言うと102ページに学校運営連絡協議会というのがあります。
その文章の中に、ずっと3行で書いてあるんですけれども、最後に、保護者や地域などの評価をもとに学校の教育内容の改善・充実を図りますと、こういうふうに書いてあるんですよ。もちろん、それは多分
教育委員会の意図は、地域の皆さんとかそういう方々のご意見を聞いてよりよい学校を目指していくということはわかるのだけれども、例えば今、大阪市で問題になっていますけれども、首長が教育のところに突っ込んでいくと、例えば何か事件が起きて、それを刑事的に、あるいは民事的に、あるいは行政として監視して、法律を逸脱したような行為が教師の中で行われていくなら、それは行政として警察権力と協調して取り締まっていくとか、一定の方向に直していくということが大事かもしれないけれども、やはり
教育委員会というのは憲法上学問の自由というのは信仰とか政治信条に左右されないという、独立しているわけだから、そこの部分をやはり強く出していってもらいたいという思いの中で、ちょっと話が大きくなってしまったけれども、この例えば書き方なんですけれども、この文章だけ読んでしまうと、では、変な話、保護者や地域の方々のご意見を聞いて、それを採用して学校をそれぞれ変えていきますよとか、改善していきますというように見えてしまうわけです。
そうするとそもそも議会と
教育委員会の間でも台東区の場合、余り問題はないですけれども、私達に予算の認める権利があるし、首長が出してくるものに対して
教育委員会の皆さん協力している。それでここで実際
教育委員会の自主性を重んじながらもいろいろ議員側として意見を言ったりしているけれども、こういう学校連絡協議会のあり方みたいのを
教育委員会が推進していってしまうと、では、そもそも
教育委員会の民主的な仕組みの中で影響を与えていく力とどこに発生してくるのかということがすごい気になるんです。
もっとわかりやすく言うと、言葉を選べないのではっきりばちっと言いますけれども、地域やそこの人たちにこびを売っていくとそれの影響を教育が受けなくてはいけなくなる、学校が受けなくなるのではないかというすごい心配があるんです。だからある程度
教育委員会は、議会のもちろん意見は聞くけれども、その議会でさえやはり立ち入れないものの中で、台東区の教育というのを独立と自主をもってやっているんだというところを文章に出してもらわないと、すごく何か不安になるところがあるんですね、私は。
それでちょっと話が長くなりましたが、この学校運営連絡協議会の一つの文章を今例として出しましたけれども、
教育委員会としては、その辺あまり皆さんのご意見を聞きますというふうに書く、聞いて直しますということよりも一定の指針を出して、その中で、もちろん皆さんの意見は参考にしますけれども、
自分たちは自主と責任を持ってやっていくというところを明確に出していってもらいたいです。その辺文章としてはっきり書いていないと思うし、書いてあったとしても、こういう連絡協議会の文章を見ているとそういうちょっと違うニュアンスで伝わってくるところもあるので、ちょっと改めてその辺を、本当は
教育長に聞きたいのですけれども、担当のほうからでもその辺の意気込みをお聞きしたいというのですけれども、どうなんですか。
○
委員長 教育改革担当課長。
◎針谷玲子
教育改革担当課長 まず、学校の教育課程の編成、また実施の権限は校長が持っているわけです。したがいまして、
教育委員会としては、その教育課程を編成するときに校長の経営ビジョン、それから経営施策、経営方針、それらが教育課程の中に十分に生かされているかといったようなことを十分に確認した上で受理行為をする。本来、
教育委員会の仕組みとしてはそうなっております。
また、学校が実際に運営していく中でその計画と大幅な変更があった場合は、
教育委員会に必ず報告し、状況によっては指導課を含め関係課から予算の使われ方、人事の問題を含めて指導、助言していく。厳しく言うと指導する場面もたくさんあるわけです。したがいまして、学校運営協議会などで学校が学校長の名のもとで出てくる資料というのは、本来
教育委員会がその内容を十分に理解、
教育委員会の内容を十分に踏まえたものが校長から出ていくものが学校運営連絡協議会の主たる考え方でございます。
一方で、ここは開かれた学校園づくりの推進という中で入っておりますので、あくまでそこは学校長の考えのもとで進めていく学校の経営方針、また実際の教育内容が保護者の方や地域の方、そういった方にどうだったかというようなところを話し合う場面でございます。
ただ、多くの場合というか、まれに校長がなかなか
教育委員会の趣旨と違ったことを要求されたときに、
教育委員会はこういう考え方でやっているのだから、そのことについては受けとめられないんだというご意見も出てくることが実際にあります。
したがって、今回こういった学校教育ビジョンを出す中で
教育委員会の考え、また教育行政の役割を学校教育ビジョンとこのアクションプランの中で示すことで区民の皆さんや保護者の皆様にそのあたりを理解してもらいたいと、そのように考えてつくっております。
したがって、このあたりの表現上のことにつきましては、ご指摘を十分に受けとめさせていただいて、また今後検討してまいります。
ただ、この学校教育ビジョンとアクションプランというのは、やはり、
教育委員会の考え方をまとめたものであるという性格づけをしてございますので、そこは十分に責任を持ってつくったことと進行していくという部分についての責任はあるというふうに捉えているところでございます。
○
委員長 堀越委員。
◆堀越秀生 委員 本当に今わかりやすく説明していただいて、ありがたいんですけれども、本当に私の質問は総論的なところで申しわけないのですが、今言ったように文言の部分も含めてやはり現場でも例えばその連絡協議会というものは地域のみんなが集まって合議制の中で何か学校の方針を変えられたりとか、そういうふうに勘違いする人もいるわけです。ちょっと例が適当かどうかわからないのですけれども、例えば町会も台東区の場合すごい栄えていますけれども、町会連合会は議会を飛び越してそこで決めたことが何かいかにも行政に言えば町会連合会が決めたことを行政が動くとか議会が動くと、そういうようなことの趣旨の発言を挨拶でするような町会連合会長もかつていました。
でもこれは町会連合会というのは、あくまで任意団体であって、公式なものであるのは議会があって、議会がそこの首長と行政側と話しして決めるのが民主主義のルールであって、ここの部分が台東区はすごく行政と議会と民間というか、町会が仲いい地域だからいい面もあるのですけれども、最近すごくそれが曖昧になっているという意識が私にあります。
だから、本当に重箱の隅をつつくような質問で申しわけないんですけれども、今ご説明いただいたように、やはり連絡協議会のそもそもの役割はこういう役割で、それを参考にしながら改善すべきところは改善していくけれども、根幹の部分で台東区
教育委員会、またそこに予算を承認している議会、こういう流れの中でこういう理念のもとに台東区行政は行われているので、もう触れられない部分、この中で語られても決定できない部分があるのだということをやはり何かの形で文言でも何でも、そういうふうに学校長通しても
教育委員会直接でもやっていただきたいということで、本当にこの書き方一つ文句言って申しわけないですけれども、ぜひその辺を改善していただきたいと要望しておきます。
○
委員長 大きい枠ですけれども、たまたまいい指摘ですね。教育内容を改善することはあり得ないので、例えばご意見を聞いて地域の問題としてそれを学校運営に反映していくとか、そんな文言にしたほうがいいのではないか。
(「参考にするとかね」と呼ぶ者あり)
○
委員長 そうですね。参考にするとかそういうことがいいと思いますね。
橋詰委員。
◆
橋詰高志 委員 前の
委員会でこの中間のまとめが出る前のパブリックコメントをとっていると思うのですが、今各委員から出ているように枝葉の表現の部分とかあったんですが、パブリックコメントのときもこの用語はどうも抽象的で区が意図する狙いがどうもわかりにくいとか、そういうものがあったのですが、そのパブリックコメントを反映して中間のまとめにここはこういうふうに反映をされましたとか、そういうのは今報告ではなかったんですが、パブリックコメントの意見について区はこう回答しましたというのをたしか前の
委員会であったので、意見は意見として聞いて、区としてはこういう方向でいきますよというふうにおさまってしまったのか。
これだけ大事な中身のアクションプランをつくるわけですから、今言われたように保育の部分で弱いとか学校の先生のメンタルヘルスとかいろいろあると思うんですが、その辺のパブリックコメントで出された意見についてはどういうふうに検討して反映をしたとかというのがもしありましたら教えてください。
○
委員長 教育改革担当課長。
◎針谷玲子
教育改革担当課長 パブリックコメントにつきましては、区の考え方の中でアクションプランの中で実現していくもの、また学校教育ビジョンの中そのものの文言修正含めて直していくものというような形で、1回本
委員会でもご報告させていただきました。
実際に専門部会策定
委員会の中でパブリックコメントに対する区の考え方を再度示しまして、この考え方でいいかというところのご議論をいただいたところでございます。
また、アクションプランの一つ一つの事業につきましては、現在担当課とまだ調整をしている段階ですので、本日お出ししたものにつきましては、まだ少し修正する部分が入ってまいります。そのあたりはご了承いただければというふうに存じます。
○
委員長 橋詰委員。
◆
橋詰高志 委員 この中間のまとめ(案)の冊子のほうですけれども、生涯学習から学校教育から、それから幼・小・中の連携から相当幅広い中身になっていますよね。やはりこれのもとになっているのが
教育基本法の改定にあるわけですし、それから新しく改定された
教育基本法の17条2項ということで国が教育振興基本計画を持って、各自治体はその国の計画に対してうちの自治体はこういうふうにしますというそういう流れにあるものなんですね。ですから私は、こうやって区が熱心に計画、アクションプランをつくっていただくのは非常に、ありがたいとは言いませんが、熱心でいいなとは思うんですが、この学校教育ビジョンの中でも表題にあるように育てたい人間像、このもとになっているのがやはり国を愛する心とか国を背負って立つ人材の育成、個々の人格の完成というよりは何か企業も含めて人材育成、企業と連携をしてどう就労観を学校卒業した後に
子どもたちにきちんと持続してもらうかということを考えると、やはり本来の教育の目標が
子どもたちの伸び伸びした一人一人の個性ある生き方をどう伸ばすかということがちょっとというか、かなり薄れたかもしれないんですが、そういう気がして非常にならないんですね。
確かにこういうプランを決めることによって、台東区はこういうふうにやっていきますという姿勢につながると思うのですが、私はやはり依然として全国学力テストとかそういう
子どもたちにおいては競争と選別がまだもっともっとこれから過激になるし、もっと強くなるし、それから
教育基本法の改定もあってそういう計画も示していかなくてはいけないというふうになるとやはり
子どもたちの伸び伸び成長するというのは非常に心配でならないというふうに思うんですが、その辺はどういうふうに……
○
委員長 一人一人教育するの。
◆
橋詰高志 委員 どういうふうに認識をされておりますかね。
○
委員長 教育改革担当課長。
◎針谷玲子
教育改革担当課長 まず、
子どもたちは、学校という教育環境の中で伸び伸びと自己実現をできることが必要であるということは、これは誰しも考えていることですし、策定
委員会の中でもそういった話は当然たくさん出てまいりました。
しかしながら、15歳以降、伸び伸び育ったけれども、その結果、なかなか学力が身についていないとか、体力が十分その後培っていないというような状況は教育の成果としていかがなものかというふうに考えたときに、やはりしっかりした学力を身につけること、体力を身につけること、そして何より思いやりの心を身につけること、この3つの柱は非常に大事であるということは、策定
委員会の中で何度も出てきたことでございます。
テストの結果で
子どもたちの人生を決めるということは、これはあってはならないことですし、やはりこれからさまざまな社会に向かって
子どもたちが元気よく羽ばたいていけるために台東区の学校教育ビジョンはつくっているというところは、ここには書かれておりませんが、それは皆さん共通理解をしているところでございますので、
子どもたちを無理やり何かさせるとか、そういったようなことにはならないような工夫を随所にちりばめているというふうに認識しているところでございます。
○
委員長 橋詰委員、まとめてください。
◆
橋詰高志 委員 枝葉の部分で言いますと、いじめの問題とかもここ書かれています。それから学校と教師と家庭というような施策の提案もありますが、私はやはり、繰り返しになりますけれども、
子どもたちが本当に伸び伸びと、わからない子は本当にわかるようなそういう教育ができるような学校教育の場では徹底していただきたいなということだけ。
○
委員長 よろしいですね。
ただいまの報告については、ご了承願います。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○
委員長 次に、第65回
全日本フェンシング選手権大会団体戦(第68回
国民体育大会フェンシング競技リハーサル大会)の開催結果について、青少年・
スポーツ課長、報告願います。
◎小澤隆 青少年・
スポーツ課長 それでは、第65回
全日本フェンシング選手権大会団体戦(第68回
国民体育大会フェンシング競技リハーサル大会)の開催結果について、ご報告させていただきます。
お手元の資料3をごらんください。まず、項番1、開催結果についてでございます。初日の12月13日は午後から技術
委員会会議・審判会議・監督会議などの競技に関する会議を開催し、14日に男子サーブル・女子フルーレ、15日に男子フルーレ・女子サーブル、16日に男子・女子のエペの各競技を実施いたしました。
参加チーム数につきましては、全国の各ブロックの予選を通過したチームと本大会に推薦されたチームで合計145チームの参加がございました。
参加選手は、約460名でございました。
次に、成績結果についてでございます。男子サーブルの優勝は警視庁、女子フルーレの優勝はNEXUS、男子フルーレの優勝は警視庁でした。男子フルーレには、ロンドンオリンピックの銀メダリストであるNEXUS所属の千田選手と淡路選手が、また台東区文化・スポーツ奨励賞受賞者で金竜小学校、駒形学校の卒業生である松山大助さん、恭助さん兄弟が所属する東亜学園高校が出場いたしました。
恐れ入りますが、資料の裏面をごらんください。同じく女子サーブルの優勝はNEXUS、男子エぺの優勝はNEXUS、女子エぺの優勝は日本体育大学という結果でございました。
次に、大会の観戦者数でございますが、14日金曜日が約350人、15日土曜日が約650人、16日、日曜日が約400人という来場者の累計でございます。
次に、項番2、大会期間中の実施本部体制についてでございます。従事職員につきましては13日から16日の4日間で延べ173人、ボランティアにつきましては同じく4日間で延べ95人の皆様にご協力をいただき、大会に従事していただきました。
次に、項番3、国体開催に向けた対応についてでございます。今回のリハーサル大会は、国体の運営を見据えて大会運営の経験を習熟することを目的の一つとして実施したものでございます。今回の大会運営を通じまして選手・競技役員へのIDカードの着用の徹底や会場のごみの出し方などの会場管理に関する課題、競技会実施に必要な控室等の配置場所などの競技運営上の課題、そして国体の周知に必要な事前の啓発・PRなどさまざまな課題の検証を行いまして、また関係機関とも連携・協力を強化し、準備を進めてまいりたいというふうに考えております。
最後に、項番4、今後のスケジュールについてでございます。8月4日の日曜日にデモンストレーションとしてのスポーツ行事としてビーチボール競技会を実施いたします。
また、10月4日金曜日から10月7日の月曜日にかけまして第68回国民体育大会フェンシング競技会を開催いたします。
説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。
○
委員長 ただいまの報告について、ご質問ありましたらどうぞ。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長 頑張ってください。
ただいまの報告については、ご了承願います。
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○
委員長 次に、案件表にはございませんが、指導課長から報告がありますので、ご聴取願います。
◎藤森克彦 指導課長 今年度6月に起きました区立中学校の体罰事件に関する処分の内容につきまして、口頭のみではございますが、ご報告をさせていただきます。
先般、7月の本
委員会におきまして区立中学校における体罰事故についてご報告をさせていただきましたが、このたび1月10日に東京都
教育委員会より体罰事故を起こしました教員に対する処分が決定し、発令されました。
事件の概要でございますが、今年度6月24日の未明に移動教室で訪れていた区立霧ケ峰学園において、就寝時間が過ぎているにもかかわらず話をしていた2年生男子生徒6名に体罰を行い、うち1名の生徒を布団の上に押し倒し、右鎖骨骨折による全治30日間の障害を負わせたものです。
処分の内容でございますが、減給10分の1、一月でございました。
また、当該校の校長に対しましては、台東区
教育委員会として1月18日に文書訓告の措置を行いました。
今回の処分内容を真摯に受けとめ、既に全小・中学校長、幼稚園長、保育園長に対して体罰防止に関する指導を改めて行いましたが、今後とも台東区立学校教職員行動指針をもとにあらゆる機会を通して服務事故の再発防止に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。以上でございます。
○
委員長 ただいまの報告について、ご質問がありましたらどうぞ。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長 よろしいですね。
ただいまの報告については、ご了承願います。
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○
委員長 理事者からの報告は、以上であります。
以上で、本日予定されたものは、すべて終了いたしました。
その他、ご発言がありましたらどうぞ。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長 それでは、私から一つ。非常に前振りいたしましたが、過日、東京都に提出いたしました固定資産税・都市計画税の軽減措置の継続を求める意見書に関する都の対応について申し上げます。
本件については、1月18日付で東京都主税局から平成25年度も同一の軽減措置を継続する旨、通知があったとのことであります。
この意見書は、本
委員会で審議した陳情をもとに提出したものでありますので、ご要望どおりの結果となったことにつきまして委員の皆様にご報告させていただきました。
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○
委員長 これをもちまして、案件、
特定事件についての審議を終了し、
区民文教委員会を閉会いたします。
午前11時45分閉会...