台東区議会 2011-06-16
平成23年 6月企画総務委員会-06月16日-01号
平成23年 6月
企画総務委員会-06月16日-01号平成23年 6月
企画総務委員会
企画総務委員会会議録
(閲覧用)
1 開会年月日 平成23年6月16日(木)
2 開会場所 第1会議室
3 出 席 者 委員長 和 泉 浩 司 副委員長 君 塚 裕 史
(9人) 委員 石 川 義 弘 委員 寺 井 康 芳
委員 木 村 肇 委員 清 水 恒一郎
委員 田 中 伸 宏 委員 茂 木 孝 孔
議長 青 柳 雅 之
4 欠 席 者
(0人)
5 委員外議員
(0人)
6 出席理事者 区長 吉 住 弘
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 本日は、卓上マイクのスイッチを必ず押してからご発言願います。また、理事者発言席を設けましたので、よろしくお願いいたします。
また、委員の皆さんに申し上げますが、マイクは大変指向性が強いマイクですし、別室でも聞かれている方もいらっしゃいますので、マイクに向かってお話をしていただきたいと思います。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 次に、傍聴についておはかりいたします。
本日提出される傍聴願いについては許可いたしたいと思いますが、いかがでしょうか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議ありませんので、そのように決定いたしました。
ここで、総務部長から発言を求められておりますので、ご聴取願います。
◎和田人志 総務部長 委員会の冒頭に当たりまして、一言おわびを申し上げます。
本議会におきます補正予算、各会計の補正予算の審議に当たりまして、私どもからの補正予算の各項目についてのご説明、ご審議に対するご説明が、必ずしも十分行き届かず、また、手順、手続等に一部不備がございました。これによりまして、各常任委員会、また特別委員会の審議に際し、大変支障を来したことに対しまして、心からおわびを申し上げるものでございます。
私どもといたしましても大変、重大に感じておりますので、今後、こういうことのないよう、遺漏なきよう、十分注意を払いたいと存じます。どうぞご理解くださいますようお願い申し上げまして、おわびとさせていただきます。申しわけございませんでした。
○委員長 ただいまの発言についてはご了承願います。
それでは、審議に入らせていただきます。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 初めに、案件第1、第33号議案 平成23年度東京都台東区
一般会計補正予算(第2回)を議題といたします。
本案については、茂木委員から修正案が提出されておりますので、原案及び修正案を一括して議題といたしたいと思いますが、いかがでしょうか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議ありませんので、そのように決定させていただきました。
なお、本案は、
理事者報告事項、企画財政部の1番、全
庁LANシステムの機能強化について、総務部の2番、(仮称)台東音頭制作について、4番、台東職員寮の大規模改修について及び
世界遺産登録推進室の1番、
国立西洋美術館の世界遺産登録についてが関連いたしましますので、説明と一括して報告を聴取し、審議を行いたいと思いますが、いかがでしょうか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議ありませんので、そのように決定させていただきました。
それでは、第33号議案及び報告事項について、理事者の説明を求めます。
財政課長。
◎岡田和平 財政課長 それでは、第33号議案 平成23年度東京都台東区
一般会計補正予算(第2回)をご説明いたします。
予算書の3ページをお開きください。
平成23年度東京都台東区の
一般会計補正予算(第2回)は、次に定めるところによります。
第1条、
歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ15億6,042万6,000円を追加し、
歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ901億5,617万円といたします。
2項、
歳入歳出予算の補正の款項の区分及び当該区分ごとの金額並びに補正後の
歳入歳出予算の総額は、4ページから6ページの「第1表
歳入歳出予算補正」によります。
3ページにお戻りいただきまして、第2条、地方自治法第214条の規定により債務を負担することができる事項、期間及び限度額は、7ページの「第2表
債務負担行為補正」によります。
第3条、地方自治法第230条第1項の規定により起こすことができる特別区債の起債の目的、限度額、起債の方法、利率及び償還の方法は、8ページの「第3表 特別区債」によります。
それでは、7ページをお開きください。
債務負担行為補正の内容についてご説明いたします。
1の
基幹系業務システムにつきましては、
共通基盤等構築委託の平成24年度の債務負担としての限度額を、2の台東区民会館大規模改修につきましては、
実施設計負担金の平成24年度の債務負担としての限度額を、3の災害援護資金の貸付額に対する利子補給につきましては、平成23年度から36年度の債務負担としての限度額を定めるものでございます。
8ページをお開きください。
特別区債の内容についてご説明いたします。
災害援護資金の貸し付けの財源といたしまして、東京都から受け入れる貸付金の限度額、起債の方法、利率、償還の方法を定めるものでございます。
それでは、
歳入歳出予算についてご説明いたします。
16ページをお開きください。
初めに、歳入でございます。
11款分担金及び負担金、2項負担金、4目教育費負担金、補正額119万7,000円、
こどもクラブの育成時間延長の全クラブ実施に伴う
こどもクラブ費個人負担金の補正分を計上いたしました。
18ページをお開きください。
12款使用料及び手数料、1項使用料、6目土木使用料、補正額57万円、
鴬谷自転車駐車場拡張整備に伴う
自転車等駐車場使用料の補正分を計上いたしました。
20ページをお開きください。
13款国庫支出金、2項国庫補助金、4目土木費補助金、補正額919万7,000円、
浅草地域まちづくりに対する交付金の補正分及び
都市防災不燃化促進に対する交付金の補正分を計上いたしました。
22ページをお開きください。
14款都支出金、2項都補助金、3目衛生費補助金、補正額456万8,000円、総合健康診査における
肝炎ウイルス検診の個別勧奨の拡充に伴う健康増進事業に対する補助金の補正分を計上いたしました。
7目教育費補助金、補正額5,626万3,000円、
私立幼稚園就園奨励特別補助及び
こどもクラブの育成時間延長に伴う
こどもクラブ運営に対する補助金を計上いたしました。
次ページをごらんください。
3項都委託金、5目教育費委託金、補正額256万円、
スポーツ教育推進校及び武道・
ダンス指導モデル事業費に対する委託金を計上いたしました。
26ページをお開きください。
18款繰越金、1項繰越金、1目繰越金、補正額14億4,870万2,000円、平成22年度
歳計剰余金見込額の一部を計上いたしました。
28ページをお開きください。
19款諸収入、8項雑入、6目納付金、補正額16万9,000円、非常勤職員の増に伴う
社会保険料本人負担分の補正分を計上いたしました。
7目雑入、補正額520万円、重ね地図「上野・浅草歴史散歩」発行に伴う
有償観光物等頒布収入の補正分を計上いたしました。
30ページをお開きください。
20款特別区債、1項特別区債、1目民生債、補正額3,200万円、
災害援護資金貸付に対する東京都貸付金を計上いたしました。
以上が歳入予算でございます。
続きまして、歳出予算についてご説明いたします。
32ページをお開きください。
1款議会費、1項議会費、1目議会費、補正額1億5,971万4,000円、区議会議員の共済費の補正分を計上いたしました。
34ページをお開きください。
2款総務費、1項総務管理費、1目一般管理費、補正額1,771万4,000円、台東保育園に併設する台東職員寮の大規模改修のための実施設計に要する経費及び
防犯カメラ更新に対する
防犯設備設置助成に要する経費の補正分等を計上いたしました。
36ページをお開きください。
7目防災対策費、補正額2億3,790万7,000円、防災意識の啓発等に要する経費の補正分を計上いたしました。
次ページをごらんください。
13目
情報システム推進費、補正額4億7,445万7,000円、
基幹系業務システムの更新及び全庁LANの機能強化に要する経費の補正分を計上いたしました。
38ページをお開きください。
3項戸籍及び
住民基本台帳費、3目
住民基本台帳費、補正額370万5,000円、
住民基本台帳法一部改正準備事務に要する経費を計上いたしました。
次ページをごらんください。
6項区民施設費、4目公会堂費、補正額4,094万6,000円、
浅草公会堂管理運営に要する経費の補正分を計上いたしました。
40ページをお開きください。
6目
区民施設等建設費、補正額697万1,000円、
雷門地区センター大規模改修及び台東区民会館大規模改修に要する経費を計上いたしました。
42ページをお開きください。
3款民生費、1項社会福祉費、1目
社会福祉総務費、補正額77万円、東日本大震災におけるボランティアの活動支援に要する経費を計上いたしました。
次ページをごらんください。
2目老人福祉費、補正額3,561万8,000円、
特別養護老人ホームあさくさ管理運営等に要する経費の補正分及び
高齢者緊急呼子笛等に要する経費を計上いたしました。
45ページをお開きください。
3目
心身障害者福祉費、補正額95万7,000円、障害者施設の夏季対策に要する経費を計上いたしました。
46ページをお開きください。
5項災害救助費、1目災害救助費、補正額3,200万円、災害援護資金の貸付に要する経費を計上いたしました。
48ページをお開きください。
4款衛生費、3項公衆衛生費、2目予防費、補正額3,220万1,000円、個別勧奨の拡充に伴う日本脳炎の予防接種及び総合健診における
肝炎ウイルス検診に要する経費の補正分を計上いたしました。
次ページをごらんください。
4項環境衛生費、3目環境保全費、補正額330万9,000円、環境に優しい
エネルギー利用推進に要する経費の補正分を計上いたしました。
50ページをお開きください。
5項清掃費、1目清掃総務費、補正額775万3,000円、
ごみ減量リサイクル啓発及び
直営清掃車庫運営に要する経費の補正分を計上いたしました。
52ページをお開きください。
5款文化観光費、1項文化費、2目文化行政費、補正額2,111万8,000円、重ね地図「上野・浅草歴史散歩」発行に要する経費を計上いたしました。
54ページをお開きください。
7款土木費、1項土木管理費、1目土木総務費、補正額360万円、
鴬谷自転車駐車場拡張整備に要する経費を計上いたしました。
次ページをごらんください。
2項
土木橋りょう費、3目
道路新設改良費、補正額1,658万円、
電線類地中化モデル実施に要する経費の補正分を計上いたしました。
56ページをお開きください。
4目街路照明費、補正額4,633万7,000円、省
電力型街路灯整備に要する経費を計上いたしました。
次ページをごらんください。
6目受託事業費、補正額2,849万5,000円、掘削道路の復旧工事に要する経費の補正分を計上いたしました。
58ページをお開きください。
4項公園費、3目公園・
児童遊園新設改良費、補正額298万8,000円、緑と水辺を生かす
隅田公園づくり園地整備に要する経費の補正分を計上いたしました。
次ページをごらんください。
6項都市整備費、1目
都市整備総務費、補正額7,339万5,000円、
都市防災不燃化促進に要する経費の補正分及び水辺の
散策ルート整備に要する経費を計上いたしました。
60ページをお開きください。
7項住宅費、1目住宅総務費、補正額22万円、
住宅資金等融資あっせんに要する経費の補正分を計上いたしました。
62ページをお開きください。
8款教育費、1項教育総務費、3目教育指導費、補正額256万円、
スポーツ教育推進校及び武道・
ダンス指導モデル校に要する経費を計上いたしました。
次ページをごらんください。
2項小学校費、1目学校管理費、補正額4,496万8,000円、
小学校ICT教育の推進に要する経費を計上いたしました。
64ページをお開きください。
3項中学校費、1目学校管理費、補正額2,247万4,000円、中学校新
学習指導要領対応及び
中学校ICT教育の推進に要する経費を計上いたしました。
次ページをごらんください。
5項幼稚園費、1目幼稚園総務費、補正額717万1,000円、
私立幼稚園就園奨励特別補助等に要する経費を計上いたしました。
66ページをお開きください。
6項児童保育費、1目
児童保育総務費、補正額346万1,000円、
私立保育所振興に要する経費の補正分及び保育所等の夏季対策に要する経費を計上いたしました。
次ページをごらんください。
2目保育所管理費、補正額578万円、台東保育園大規模改修のための実施設計に要する経費を計上いたしました。
68ページをお開きください。
3目児童館費、補正額2,594万5,000円、
こどもクラブの育成時間延長の全クラブ実施に伴う
こどもクラブ運営に要する経費の補正分を計上いたしました。
次ページをごらんください。
7項こども園費、2目
こども園管理費、補正額13万3,000円、こども園の夏季対策に要する経費を計上いたしました。
70ページをお開きください。
3目
こども園施設整備費、補正額1億7,636万7,000円、(仮称)第三
認定こども園施設整備に要する経費を計上いたしました。
次ページをごらんください。
8項社会教育費、1目
社会教育総務費、補正額260万5,000円、台東区
映像アーカイブに要する経費の補正分及び生涯学習推進計画の策定に要する経費を計上いたしました。
72ページをお開きください。
2目図書館費、補正額2,100万円、
ICタグシステム導入に要する経費の補正分を計上いたしました。
74ページをお開きください。
9款諸支出金、4項
特別会計繰出金、2目
老人保健施設会計繰出金、補正額80万7,000円、
老人保健施設会計への繰出金の補正分を計上いたしました。
次ページをごらんください。
5目
病院施設会計繰出金、補正額40万円、病院施設会計への繰出金の補正分を計上いたしました。
以上、平成23年度東京都台東区
一般会計補正予算(第2回)につきまして、ご説明させていただきました。本案につきましてはよろしくご審議の上、原案どおり決定くださるようよろしくお願い申し上げます。
ご説明は以上でございます。
○委員長
情報システム課長。
◎朝倉義人
情報システム課長 それでは、全
庁LANシステムの機能強化について、ご説明させていただきます。
本件は、当初は今年度でリース期限を迎えるサーバーなどの機器類をリース延長し、24年度にサーバー類の入れかえとシステム改修を、25年度にパソコンの入れかえを実施しようと考えておりましたが、部品調達が2年先の25年度までできるかどうか厳しくなってきたこと、また、サーバーの動作が遅くなるなどの老朽化が目立ってきたことから、今年度サーバーの入れかえ作業とシステム改修を実施するため、補正予算に計上させていただくものでございます。
恐れ入ります、資料1をごらんください。
1、目的でございます。全
庁LANシステム――職員がパソコンを使って資料づくりやインターネットの閲覧、また財務会計や文書管理に使用しているシステムでございますが、このシステムの機器類の入れかえ作業を行うとともに、次に入れかえるパソコンを使用できるような改修――いわゆるウィンドウズ7対応でございますが――などを行い、システムの機能強化を図るものでございます。
2、機能強化の内容でございます。まず、1点目といたしまして、機器類の入れかえにより機器の記憶容量をふやし、処理速度を速めるなどの性能の向上を図ります。2点目といたしまして、今使用しているパソコンを動かすためのプログラム、オペレーションシステムと申しますが、それが最新のもの、ウィンドウズ7を使えるようにシステムを改修いたします。財務会計・文書管理システムにおいても同様に行います。3点目は、ふぐあいがあった場合の改善やセキュリティをさらに強化するためのプログラムを円滑に配信できる仕組みを導入するものでございます。
次に、3、スケジュールでございますが、第2回定例会で補正予算の議決をいただきましたら、7月に契約締結し、今年度中に作業を終了する予定で進めてまいります。
最後に、4、事業費でございます。3,805万6,000円を計上させていただきたいと存じます。
説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。
○委員長 総務課長。
◎髙栁正治 総務課長 それでは、(仮称)台東音頭制作について、ご報告いたします。
資料3をごらんください。
まず、項番1の目的でございます。台東区では、夏のお盆の時期を中心に、区内各地で盆踊りや地域のコミュニティなど、夏祭りが行われております。このお祭りは、地域の一体感を高めるとともに、区内の活性化にもつながっております。
そこで、これらのお祭りなどにおいて、区民の地域に対する愛着を深めるとともに、台東区の魅力を広くアピールし、元気になる一助として新たに(仮称)台東音頭を制作するものでございます。
次に、項番2の概要でございます。
まず、歌詞につきましては、区民の方はもとより、区民以外の方々にも広く公募いたします。台東区で生まれ育ちながら、現在は区外で生活している方や、区外にお住まいの方であっても台東区に愛着をお持ちの方など、幅広く公募することで、台東区にふさわしい、よりよい歌詞が応募されることを期待するものでございます。そのため、ポスターやチラシを作成し、区内のほか都内や近郊の自治体などへも配布するとともに、インターネットなどを活用した公募を行ってまいりたいと考えております。
また、応募された歌詞につきましては、区議会や町会の方々、専門家などを委員とする選定委員会を設置して選定してまいりたいと考えております。なお、作曲や踊りの振り付けは専門家に委託する予定でございます。
次に、制作した音頭の周知方法及び制作に要する経費につきましては、項番3及び4に記載したとおりでございますので、よろしくお願いいたします。
説明は以上でございます
○委員長 人事課長。
◎加藤克典 人事課長 それでは、台東職員寮の大規模改修について、ご報告申し上げます。
資料の5をごらんください。
本件は、補正予算書の34ページに計上されているものでございます。
まず、項番1、現在、区では、耐震補強が必要な区有施設の整備を進めております。台東1丁目にございます独身者用の台東職員寮は、同じ建物内に入っております台東保育園及び台東児童館とともに、平成24年度から耐震補強を中心とした大規模改修を行う予定でございましたが、このたびの震災にかんがみ、早期の安全確保のため着手を1年早め、今年度から実施するものでございます。
項番2、施設の現況でございますが、所在地、建築年、併設施設、構造、職員寮の定員は、資料記載のとおりでございます。耐震判定は、Bランクで、高い耐震性を備えているが補強の必要があるというものでございます。
項番3、改修内容でございますが、耐震補強工事及び内外装改修、設備等の改修でございます。
項番4、経費でございますが、職員寮部分といたしましては272万円を今定例会の補正予算として計上しております。
項番5、今後の予定でございますが、補正予算を可決いただきましたならば、設計委託を行いまして、来年度24年度に大規模改修工事を行います。工事期間は、平成24年8月から25年3月までを予定しております。
以上で報告を終わります。
○委員長
世界遺産登録推進担当課長。
◎酒井まり
世界遺産登録推進担当課長 それでは、お手元の資料10に基づきまして、
国立西洋美術館の世界遺産登録について、ご報告申し上げます。
国立西洋美術館の世界遺産登録推進につきましては、これまで地域の方々、区議会議員の皆様方、行政とで官民一体となって取り組んでまいりました。また、平成21年度の世界遺産委員会で情報照会決議を受けた後は、その指摘事項への対応に取り組み、本年2月の改訂推薦書の提出を経て現在も登録を目指しているところでございます。
本日は、過日出されましたイコモス勧告と今後の予定及び補正予算についてご報告を申し上げます。
それでは、項番1をごらんください。国際記念物遺跡会議、通称イコモスの評価結果及び勧告の内容についてでございます。
(1)評価結果及び勧告でございます。日本時間の5月28日早朝、文化庁より通知がございました。その内容は、四角の囲みの要旨でお示ししておりますとおり、「ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-」については、不記載が適当との勧告でございました。
次に、(2)主な指摘事項でございます。
国立西洋美術館を含むル・コルビュジエの建築作品全体についての指摘ということで2点ございますが、内容は記載のとおりでございます。
続きまして、項番2の今後の予定についてでございます。
現在はまだ諮問機関の勧告の段階でございまして、世界遺産登録の可否につきましては、来週19日から29日まで、フランス・パリのユネスコ本部において開催されます第35回世界遺産委員会において決定されることとなっております。
次に、項番3の平成23年度一般会計第2回補正予算についてでございます。
今回の補正予算では、登録祝賀のための経費を計上させていただいております。内容は、祝賀式典、登録の周知活動でございます。祝賀式典は、区単独ではなく、西洋美術館と共同して実施する予定でございます。また、周知活動も、西洋美術館とで役割分担しながら実施する予定でございます。
なお、資料の裏面には、これまでの経緯及びイコモスによる勧告の区分と、その内容について記載をしておりますので、後ほどごらんください。
最後になりますが、本区といたしましては、国や東京都、
国立西洋美術館等関係機関とも協力しながら、世界遺産登録に向けて引き続き努力してまいりますので、委員の皆様方のご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
ご報告は以上でございます。
○委員長 次に、修正案について、茂木委員の説明をお願いします。ご自席でお願いします。
◆茂木孝孔 委員 それでは、ご指名ですので、今回の補正予算を修正する提案理由を述べたいと思います。
率直に言って、こういう補正予算の修正案を出すというのも私の議員歴の中でも初めてということであります。それは、やはり予算が議会に提出をされると、そうしますと、議会はこれを審議して議決しなければならないということになっておりますし、地方自治法第96条では、予算を定めることと、それが議員の任務というふうにもなっております。
その点では、具体的には、可決をするか否決をするか、それとも一部を修正して議決するかという3つの態度が議会としても議員としても求められます。今回は、修正をしてこれを皆さんにお諮りしたいというふうに思っています。
その理由は――その前に、皆さんのところにこの修正案の資料が行っておりますので、参考に見ていただきたいと思います。特に、この33号議案、この問題については、台東区議会会議規則第67条の規定によって修正案を提出しますということで、皆さんのところに資料が行っています。委員が修正提案をする場合、あらかじめその案を皆さんには提出するという、この台東区議会会議規則第67条の規定に基づいてお配りをさせていただいております。
それで、3枚目に、事項別明細に関する説明というのがございます。ここに修正をしていきたい旨の内容が書かれておりますので、ぜひごらんになっていただいて、大いに意見があったら出していただければというふうに思っています。
今回の補正予算案に提案されている、先ほど説明がありました第三認定こども園の整備費というのがございます。これが1億7,636万7,000円が計上されております。しかし、先般行われた子育て支援特別委員会の審議経過、そしてまた、この間の地元との話し合い、こういう点では、PTAなど関係者との話し合いが整っていない、こういうもとで、また現在使用している柏葉中学校の関係者からも、本当に教育に支障もあるかのように私も聞いております。
こういう点で、さまざまな意見が今出されているもとで、なぜ今議会にこの補正予算を提出したのか、この点は全く理解に苦しんでおります。
そして、子育て支援特別委員会で――きょうは前回の委員長も、また、今委員長もおりますし――この中で、審議の中では各委員から質問も出されて、第三認定こども園については、十分な検証、それから総括が必要だと。今議会に全部で4つの陳情が提出されましたが、2つは全委員が継続審議ということで主張され、委員会では継続審議になっております。あと2つ、関連した陳情も不採択となりました。しかし、委員長以外では6対5、こういうぎりぎりで不採択が成立したものでありました。
こうした経過を踏まえて、私どもは、十分な話し合いが今後必要な現状だ、ですから、今議会に提出された第三
認定こども園施設整備費の補正予算は、全額削除をするのが適当だろうというふうに判断をいたしました。その額は1億7,636万7,000円ですが、それと同額の予算を、3月11日の大震災以降のこの教訓を生かして、防災対策費等の施策を充実する、このために増額をしていきたいということで提案をさせていただきました。
この皆さんにお配りした中に書かれておりますが、全部で7つの修正でございます。
この事項別明細に関する説明を見ていただければおわかりなんですが、まずは、安全で安心して住める建築物等への助成、これを1億5,860万円増額する。それから、井戸水の放射能測定、これを行う。それからさらには、家具転倒防止の器具取りつけを増額していきたい。それからさらに、区内の放射線量の測定、これはやはり半年間継続調査をしていく、そういうことによって実態も明らかになるというふうに思いますので、この継続をしていく費用を計上いたしました。それからさらには、地球温暖化や、また地球環境が今破壊されているもとで環境に優しいエネルギー推進ということで、太陽エネルギーの利用機器の設置助成を増額することを提案いたしました。そして、子育てするなら台東区として、今実際は保育園がやはり足りない、待機児童がまだまだ解消できない、そういうことによって待機児童を解消しようと、こういう点から、旧竜泉中学校で24年度から認可保育所を開設していくための準備金として計上もさせていただきました。それで、先ほど言ったような第三認定こども園の施設整備に関する経費は全額削除する、以上、7点について修正をしていきたいというふうに思って提案をいたしました。
どうかご審議の上、原案どおりではなくて、この修正案を可決いただきますよう、よろしくお願いいたします。
○委員長 それでは、原案及び修正案についてご審議をお願いいたしますが、それぞれ先ほど総務部長からもお話がありましたが、いろいろな経緯がありましたが、それぞれの所管の委員会で報告、了承いただいている事項もあります。強いて上げれば、原案においては議会費のみ報告がなかったということぐらいですので、踏まえましてご審議を願いたいと思います。
それでは、修正案も含めまして、どうぞ。
○委員長 茂木委員。
◆茂木孝孔 委員 私の修正案は、本当に7点ですから、ごく一部なんで、あと全体の今回の補正予算を提案されておりますが、その中身について質問をしておきたいというふうに思います。
議会だけではないでしょう。今報告があったことでよいでしょう。
○委員長 いいです。ただ、原案でいいんですよね、そちらはね。修正案の中に盛り込まれていないから、この全庁LANでも。
◆茂木孝孔 委員 全庁LANとかそれはいいよ。
○委員長 はい、どうぞ。
◆茂木孝孔 委員 全庁LANとか、今報告のあった中で、ちょっと聞いておきたいなと思うのは、世界遺産の問題であります。
ただいま報告がありました。それで、これから議会のほうも区長のほうもフランスへ行くそうであります。今回フランスへ行くその費用というのは、議会側は幾らですか、それで区長部局では幾らの予算を立てているんでしょうか。
○委員長
世界遺産登録推進担当課長。
◎酒井まり
世界遺産登録推進担当課長 ご質問にお答えいたします。
議会費における出張旅費ということのご質問かと思います。
◆茂木孝孔 委員 じゃないよ。
◎酒井まり
世界遺産登録推進担当課長 失礼いたしました。全体……
◆茂木孝孔 委員 いや、議会も行くでしょう。区長部局も行くでしょう。
○委員長 区長部局のほうを答えていただければ結構です。
◎酒井まり
世界遺産登録推進担当課長 失礼いたしました。おおよそ、概算ですが、1人100万円程度の旅費でございます。
○委員長 茂木委員、議会のほうも合わせてでいいですか。
◆茂木孝孔 委員 議会のほうも。
○委員長 では、次長。
◎木村隆明 議会事務局次長 お答えいたします。基本的な単価は、予算上では、今、
世界遺産登録推進担当課長から報告があったとおり、単価的には同じでございますが、予算上では、当初この委員会がバーレーンで開催されるということで、若干現状とは変わってございますが、当初約120万円ほどの予算を組んでございます。
○委員長 茂木委員。
◆茂木孝孔 委員 議会のほうへ120万円だということで、こちらは100万円。
○委員長
世界遺産登録推進担当課長。
◎酒井まり
世界遺産登録推進担当課長 概算で申し上げました。それは旅費規定に基づいておりますので、一緒でございます。
○委員長 茂木委員。
◆茂木孝孔 委員 それで、イコモスで不記載になりました。今度、世界遺産委員会が6月19日から29日までパリで開かれる。これにあわせて視察もしていこうという。視察というよりは、台東区の思いを伝えてこようということなんでしょう。
普通イコモスで、不記載という4番目の勧告、これが出された場合に、この間で、それが世界遺産に登録された場合というのは、世界のどこかにあるんですか。
○委員長
世界遺産登録推進担当課長。
◎酒井まり
世界遺産登録推進担当課長 現在、私どもが把握をしております情報の中では、不記載がいきなり記載というのはございませんけれども、不記載が情報照会ですとかに変わったという例はございます。今回は、シリアルノミネーションということで、6カ国19資産というこれまで例のない推薦でございますので、これまでとは違った結果が出るということは大いに考えられるというふうに思っております。
○委員長 茂木委員。
◆茂木孝孔 委員 当初は、情報照会とか記載延期だとか、2番目、3番目だったのが、今回はイコモスで4番目の不記載になった。先ほど言ったように、逆に上がっていけばそれは当然あるでしょうが、これは逆なんですよ。この第1、第2と、第3、第4と、だんだん下がってきた。そういう点で、私も
国立西洋美術館の世界遺産の議員連盟の一員になっておりますから、当然これが世界遺産登録されれば一番ベターだな、ベストだな、このように強く思っていました。
しかし、今回、パリへ行く理由がよくわからない。なぜかといったら、これがイコモスで出されて、逆に2番目の情報照会に繰り上がったよというのであるならば、それは大きな意義があるでしょう。しかし、イコモスで逆に不記載になったんですよ。それなのに、パリへ行くというのは何でなんだろう。
そんな疑問を感じるのは、私だけでしょうか。私は普通の区民だったら疑問を感じると思います。私は区民の目線から質問いたしますが、その点はどのようにして――多分担当の課長に言ったって、このことが当然上からの指示で行くんだから、それは課長に答弁させるのはいかがなものかというのはありますから、部長だな。
○委員長
世界遺産登録推進担当課長。
◎酒井まり
世界遺産登録推進担当課長 お答え申し上げます。
今、委員おっしゃられましたようなことはございますけれども、前回、第33回のスペインでの世界遺産委員会では、実際の委員会での決議は上から2番目の情報照会でございました。ですので、ずっと下がっているわけではございませんので、私どもとしましては、そこから登録に向けてというのを考えております。また、世界遺産委員会に今回の案件がかかりますので、そちらの審議をきちんと傍聴する、また区長につきましては政府団の一員として出席をさせていただきますので、そういった意味合いでの出張でございます。
○委員長 茂木委員。
◆茂木孝孔 委員 今の
世界遺産登録推進担当課長の報告でもわかるように、事実というのは情報照会だった。2番目だったんですよ、このイコモスの勧告の区分によれば。それが4番目で不記載になったんですよ。逆になってきているんですよ。そのときに、今行くと。
今後また努力してやっていくという気持ちはわかりますよ。しかし、国や東京都と引き続き努力していく、国や東京都が、本当に台東区が今取り組んでいるような状況できちっとやっているのか、私は疑問で仕方ありません。東京都などは、ほかを世界遺産にということで真剣にやっていましたから。この点では、1自治体が、しかも16カ国にまたがっているこういうものです。それを1つにして……
(「6カ国」と呼ぶ者あり)
◆茂木孝孔 委員 だから、16カ国にまたがっている中の6カ国が……
(「6カ国、19資産」と呼ぶ者あり)
◆茂木孝孔 委員 6カ国。そうすると、現実は、日本だけではないわけです。そういうところで1自治体がこれだけ頑張ったけれども、不記載になって、情報照会からだんだん落ちてきた。こういう状況を見たときに、この運動は今後どうするのかが問われていくのではないか。
私は、この間やってきたことを一度も批判はしてきませんでしたが、ここに来て、今後どうしていくかということに決断をしていかなければならない時期に来ているのではないか。この間、世界遺産登録関係のこの西洋美術館だけに限っていえば、幾らぐらいの総額、お金をこの間出してきましたか。
○委員長 世界遺産登録推進課長。
◎酒井まり
世界遺産登録推進担当課長 ただいまのご質問にお答えいたします。事業費でございますけれども、こちらはおおよそ3,000万円でございます。
○委員長 茂木委員。
◆茂木孝孔 委員 事業費だけではなくて、関連したもの、総額で幾らぐらいですか。
○委員長 関連というのは、どこまで関連させるということまで明確にご質問いただきたい。
◆茂木孝孔 委員 例えば、具体的に言いますと、この事業費のほかに、視察にも何回も行っていますからそういう費用、それから今回だって1人120万円という予算を立てて、区長部局で5人ですか、区議会で2人、7人が行くわけですよ。八百数十万円のお金がかかっています。それと、あとは、あなたは今度課長になりました。係に2人つきました。前回は課長と係、また同じかな。そういう状況がありました。これに関連するそうした費用も含めて、全額で総額幾らこの間かかっていますか。
○委員長 人件費込みだったら、すぐ出ないでしょう。そして、職員の人件費も込みという質問ですか。
◆茂木孝孔 委員 いや、あるでしょう、多分。
○委員長 いや、課長と係長がという話になると人件費も込みでしょう。それはすぐ出ないでしょうから、いいですよ。
◆茂木孝孔 委員 何で、いいですよなんて。
○委員長 後でいいでしょう。
茂木委員。
◆茂木孝孔 委員 これはね、やはり今後の問題としてきちっと総括をして、それで今後どうするかという点では欠かせないものなんです。なぜかといったら、よく議会でも言われますし、理事者側も、今財政が厳しいということで盛んに言います。しかし、一方では、これが世界遺産になったら、やはりその効果も大きいということでこの間やってきたんです。それは、私は否定してこなかったんです、議員連盟の一員としても。しかし、この期に及んで、今後どうするのかという点では、本当に総括をしていかないとまずい。
ですから、私が今言った質問は、ここで答弁しなくても結構ですから、それは総括をする上でどのぐらいかかって、今後どうしていこうとするのか。こういう場合は、これはやはり勇気ある撤退だって必要なんです。このまま続けていっていいのかという問題だって出てくるでしょう。いや、これはもっと続けていけば4から2になって、1になるかもしれないという展望がどこにあるのかということも見なくてはいけないでしょう。こういう総括をする上では、それに要した費用というのはどれだけかということは必ず必要になってきますので、ぜひその点はしっかりと踏まえてください。
○委員長 茂木委員の修正案にも、世界遺産については修正なしでよいという話ですので、積極的に押されているようですから、それも踏まえて、石川委員、関連で。
◆石川義弘 委員 世界遺産、今回は本当に珍しい形で上程されています。まず、その珍しさをもっとしっかり言ってほしい。この次出されるフランスのものに関しても不記載と言われていながら、3つに関しては単独上程してほしいというふうな話が出ています。
国立西洋美術館に関しても同じものが出ている。その中で、まだわからない部分があることをはっきり言ってほしい。今のではわからな過ぎるので、できればそこまで調べられているとは思いませんが、期待がどれだけあるのかもわからない。特に微妙なところをやっているんだと私は感じていますので、もう少しその辺を言ってもらえるとありがたいんです。
○委員長 これ、答弁できますか。それ、答弁を求めるのではなくて、そうしていただきたい、今後そういう答弁をしてもらいたいということで。
関連ですか、木村委員。
◆木村肇 委員 茂木委員の言い方も私は理解できる範疇だと思います。ただ、今回の関係というのは、6カ国、特にフランス政府が不記載から何とか頑張って記載されるようにという、フランス政府の決断があったというふうに聞いています。そういう中心になったのはフランスだけれども、フランスを中心にした6カ国が、政府の訪問団を組んできちんと対応していきたいという、そういうことがこの文化庁のほうからも提案があった。そういうときは、私はやはり行くべきだと思う。
ただ、大変心配しているのは、フランスの関係の3作品について、これはどんでん返しがあるかもわからない。それが西洋美術館については、もうこの場で、消える可能性もある。そこをどう消えないようにしていくかというのが、今回の訪問団のお仕事の中心。そういう点では、吉住区長も選挙が終わった後で大変だと思うけれども、頑張ってもらいたいと、こう思う。
問題は、この第4ランクに落とされた、不記載というランクに落ちて、再度イコモスのほうに提案してだめだったときは、永久にだめだというそういう危険性もはらんでいる。私はそうならないようにしてもらいたいと、そういうふうに願っているわけです。
今回は、だから、そういう点では、区長が行くというのは、私は、6カ国及び日本政府の一員として行くんですから、それはきっちりとお仕事をしてもらいたいと思う。
ただ、不安な点、ここで本当にだめになる可能性がある。フランスの作品は記載になる可能性もある。西洋美術館はだめになる、そういう大変なときですから、だから私どもの会派のほうも、区長等が行く場合は応援団で行こうということで、会派のほうでは正式に4人同行を決めてやっております。
しかし、大変心配しています。金も使ってきました。そういう点では、この見送る立場としては、薄氷を踏むような思いでやっておりますから、改めてこの問題について、できたら区長から、そういう方向で頑張っていきたいということはやはり一言、この問題についてはあってもしかるべきではないかと思うんです。
○委員長 寺井委員。
◆寺井康芳 委員 本会議で私も質問をさせていただきましたから、今の話の中でちょっと抜けていたのは、フランスの3カ所の可能性ありというのは文化庁の報告で我々みんなにファクスが来ています。西洋美術館も、単体で登録申請をしていないインドの美術館等との可能性は将来的にはあるというのが文化庁から報告がありましたよ。ちょっと
世界遺産登録推進担当課長。
○委員長
世界遺産登録推進担当課長。
◎酒井まり
世界遺産登録推進担当課長 はい。今、寺井委員がおっしゃるとおりに、西洋美術館につきましては、インドの2つの美術館との比較検討が必要であると。ですので、そこをきちんと書くことが重要だという指摘がございます。
○委員長 寺井委員。
◆寺井康芳 委員 それを先に答えなければ。何のために行くのかというのは、これは不記載と、第4ランクになったというのも全員百も承知ですよ。その中で、さらにこの区長部局と議会と我々応援団となぜ行くのかということについては、やはり一縷の望みを、将来的な可能性を持ちながら、みんなで努力をしたいという態勢に、これは区長部局も我々議会もなっているわけですから、その中で、やはりそのためにはこの審査会を傍聴に行く、あるいは政府の視察団の一員として区長が行かれる、そういう中でやはりこの西洋美術館に対するこの台東区の当局、議会、区民の意気をやはり審査当局に態度であらわすよと、そういう部分が私は重要だなと思っています。
これ、例えば東京オリンピック、オリンピックを石原知事がやりました。莫大なお金をかけました。でもまだ望みは捨てないという形でやっています。それから、過去には、例えば青島幸男知事が、当時、
万博、これをやる、結局やめる、やめたにもかかわらず賠償金で、これはアバウトではっきりは覚えていませんけれども、二百五十何億円キャンセル料を払い、しかもご夫婦で世界に謝って、莫大なお金を使って世界に謝りに行っているんです。
こういう事例があっても、今お金をかけるべきか、かけざるべきかという部分については、やはりこれを決定した、これからも世界遺産登録の望みを持ちながらこれからもやっていくというこのことに関しては、私は大いにやるべきだというふうに思っています。
○委員長 木村委員と寺井委員と厚い応援メッセージもありましたので、ご決意のほどをまず、世界遺産登録推推進室長。
◎和田人志
世界遺産登録推進室長 お答え申し上げたいと思います。
このたび、世界遺産委員会の調査機関でございますイコモスからご案内のような結果が出ました。一昨年の世界遺産委員会におきまして、いわゆる第2ランクに相当いたします情報照会という評価をいただいたにもかかわらず、今回不記載という結果になりましたことについて、私どもといたしましても非常に意外な印象を抱いております。これは、私どもだけではなくて、関係各国とも、また関係機関とも同様の感想を漏らしております。
ご案内のように、この世界遺産の西洋美術館の登録の運動につきましては、これは日本国の枠ではなくて、6カ国にまたがる資産をフランスが代表して登録申請しているという、非常に世界遺産の審議の史上でもまれな、あるいは初めてではないかという形での登録申請でございます。
こうした中で、私ども台東区といたしましては、まだ東京にない世界遺産が初めて東京に誕生するということ、それがまさに台東区での資産であるということ、それを考えますと、台東区にとってこれはまさに千載一遇の好機であって、これを台東区のより一層の活性化につなげない手はないという前提でこれまで作業を進めてまいりました。
前回の2年前の世界遺産委員会におきましても、イコモスの勧告は、いわゆる第3ランクでございました登録延期という評価でございましたが、これが委員会におきましては、情報照会という形で1ランクアップいたしました。これは、それまで台東区が官民を挙げて、これは区議会の皆様も一緒になりまして推進運動を繰り広げてきた、また、世界遺産委員会の場、前回はセビリアでございますが、そちらに区、それから地域の代表の方も直接まさに自費でご参加され、現地のユネスコの日本代表部、またコルビュジエ財団、フランス政府、またそのほかの関係各国との要人の方たちともお話しいたしまして、いろいろな働きかけをさせていただいた。その成果が本番でワンランクアップにつながったものというふうに考えてございます。
したがいまして、今回、イコモスの勧告が不記載ということではございましたけれども、本番の委員会におきまして、それがまた見直され、新たな評価につながるということは十分考えられると、これは私どもだけではなくて、幹事中心国でありますフランスも同様の考えというふうに私どもは推察をしているところでございます。
つきましては、台東区といたしましては、このチャンスを必ず何らかの形で生かしていきたいということで、今回も区長、議長初め、関係の皆様方、また民間の方もご一緒になって、現地に赴いて、ぜひとも登録に向けてのステップアップを図っていきたいというふうに思っている次第でございます。
今後のことにつきましては、先ほど申し上げたように、日本国、西洋美術館だけの問題ではないということもございますので、今後は、その結果によっては関係国と、あるいは関係機関とも十分協議の上で対応は図ってまいりますので、その辺はご理解を賜りたいと思います。よろしくお願いいたします。
○委員長 茂木委員。
◆茂木孝孔 委員 今回の補正予算の修正案には、委員長が言うように、私どもしていませんから、これまでの取り組みの中では一定の理解するところは十分あったということは事実です。その上に立って、今、この不記載になって、今後どうするのかというときに、きちっとした総括をして、それで今後の対応を誤らないようにしていただきたいということを私自身強く思っていますから、それで言っているわけなので、そのことは頭に入れてください。
○委員長 要望でいいですね。
木村委員。
◆木村肇 委員 それでは、補正予算に入ります。
この補正予算の関係で言いますと、第1回定例会の予算特別委員会、予算通りました。そのときの予算は、私のほうから本会議場でも委員会でも確認したんですが、骨格予算ですかということで確認をしながら――何で、私は、あのときに、骨格予算なんだという疑問があったんです。というのは、区長選挙をめぐっては3人ないし4人、場合によっては5人ぐらいの候補者が争っていく可能性がある。そういう点では、過去の区長選挙では、余裕のある人は骨格予算として、新しくなった方に補正予算を組ませていくという、そういうやり方があったんです。
私がこの区長選を見ていると、それはそんなに余裕のある候補者はいない。特に現職の吉住区長の場合は、2期8年やってこられて、そういう点では3期目はこういうふうな政策をやっていきたいと、言ってみれば、その当時きちっとした予算を組めば、そのこと自身が吉住区長の選挙公約になる、私はそういうものにすべきだと思っておりました。
結果的には、余裕ある人の骨格予算並みに区長は勝ちました。しかし、あのときの状況というのは、そういうような状況ではなくて、まさに吉住区政というのはこういうものだと、3期目の1年はこういう予算で行くというのを争点にしてもらいたかったし、また、候補者を別に立てていた私なども、その予算との本格的な論戦を通じて区民生活をどう守っていくのかというところが最大の目的のために、私は骨格予算でなくて本格予算を組めと、こういうように思ったんです。
問題は、今回の補正予算なんですが、本来の選挙が終わってからの補正予算というのは、大体既定路線の金額とか、例えばもうコンピューターの買いかえとかありました、四、五億円の金が。それから、浅草公会堂の音響とか、そういうのは、もう予定どおりの既定路線のやつですよと思いながら、そういうものではなくて、区長の選挙公約を実現していく予算、それからいろいろな事情があって、新たに展開してくる新たな施策、特に3.11の大地震の経験を経て、震災対策や防災対策についてどうあるべきかという新たな展開、こういうものを中心に据えるべきだと思っていたところ、総額純繰越金が28億円程度ありますけれども、そのほとんどは既定路線のようなそういう予算になっている。何でそうなるんですか、ちょっと惜しいじゃないですか。せっかくあの激しい区長選を戦ってこられた区長の選挙公約を、理事者のほうは真剣に本当に考えているんですかという疑問を持ったり、あるいは3.11以後のこの大きな経験を生かすために、若干載っておりますけれども、これ、本格的なものではないではないですかという思いがあるんですが、その点、どうでしょうか。
○委員長 財政課長。
◎岡田和平 財政課長 お答えいたします。
このたびの補正予算でございますけれども、臨時会でお願いいたしました補正予算とあわせまして、吉住区長の3期目のスタート、第一歩となるものでございます。今、委員のご指摘がございましたように、金額の面から見ますと、事務管理ですとか施設管理のような経費が多く計上されているではないかと、そういった側面は確かにございます。しかしながら、これも区政運営には必要な経費でございます。
当然のことながら、区長が公約として選挙の中で掲げましたさまざまな項目、例えば地域の経済を活性化させる、あるいは住まいの耐震化を促進する、子どもの教育・保育の環境を充実する、あるいは水辺空間を活性化させると、そういったような経費につきましては、今回の補正予算にも盛り込ませていただいてございます。特に、大震災を受けました緊急対策につきましては、さきの臨時会でも約8億円の補正予算をお願いしてご承認をいただいたところでございます。
今後とも、区長の掲げております「にぎわい いきいき したまち台東」の実現に向けまして、必要な施策につきましてはしっかりと対応していく覚悟でございます。
○委員長 ちょっといいか。木村委員の前に、前段のなぜこれが補正予算なんだというところの答弁が私はないと聞きました。既定の経費までなぜ補正予算に出していてという、そういう側面がありますぐらいでは済まない話なんで、もうちょっとそこのところの考え方を、しっかり言っていただけませんか。
◎岡田和平 財政課長 私も昨日までの特別委員会、常任委員会の審議を聞かせていただきました。そういった中で、今お話がございましたように、なぜ補正予算になったのかというご質問が何度かございまして、所管課長からお答えをして、聞けばそうかもしれないけれども、でも、当初でもできたんではないかというふうに思われている委員の方々がいらっしゃったというふうに私も感じてございます。
私ども、今回、補正予算で計上いたしました経費は、大きく3つに分かれてございます。1つ目は、選挙を控えていたということで、政策的な判断が必要なので当初から補正に見送ったということ。それから2つ目は、当初予算を編成する時点で、予算の内容あるいは事業の内容が未整理であったために、補正予算に見送らざるを得なかったということ。それから3点目が、大震災への対応のように、補正予算後に新たに生じた必要性から計上したもの、この大きく3つの区分といいますか、分け方の中で計上させていただいたものでございます。
各委員会の中で、それぞれ所管の課長からお答えをさせていただきましたけれども、若干説明が足りない部分もございましたけれども、その点に関しましては、冒頭、総務部長から発言させていただいたとおりでございます。よろしくお願いいたします。
○委員長 木村委員。
◆木村肇 委員 区長が、2期8年の大きな成果として、こういうふうに、本会議でも言ったかな、または区長の演説などでも結構出ているんだけれども、この8年間で区債が197億円の減、そして基金が105億円の増と、こういうことが中心で区長発言の基本のところが語られているんです。
私は、既定路線の既定経費の想定できるようなものは補正予算で組むべきではないと思っている。例えば、これは簡単な例ですが、浅草公会堂の音響の関係で4,000万円を予定しているようですが、あの答弁などはおもしろかったです。歌舞伎、音がちょんちょん聞こえなくなる、飛んだりします、そして、いつからやるかといえば、浅草歌舞伎が終わってから早期にやりたい。
ああ、では、歌舞伎はこの音響は飛んでもいいんだ、問題ないんだというのが歌舞伎かなと思いつつも、浅草公会堂での催し物の中で、浅草歌舞伎というのはメーン中のメーンなんです。大事にしないといけない。例えば音がぴょんぴょん飛んだということで、そのことが原因で浅草歌舞伎そのものの評価が下がったら困る、そんなことはお構いなしで堂々と言っておられる。正直言って、あの神経は私はわからない。
それだって、この二、三カ月の間に出てきましたなんていう話をしていましたけれども、これだって、やはり既定路線の中できちっと位置づけるべきではないか。それを使わず、基金がこれだけたまりました、区債がこれだけ減りましたというようなところが、ちょっと吉住区長のやってこられたことに対して、あなたたちが余りにも不熱心ではないか。
私は、今回の選挙で区長が圧勝したことを率直に認めている一人ですから、そういう点では、理事者の皆さん方がもっと知恵を使ってやるべきではないか、こう思っているんですが、その点はどうですか。
○委員長 答弁できるんですか。熱心だか熱心ではないかないかを含めて答えてください。
財政課長。
◎岡田和平 財政課長 ただいまの木村委員のご発言を踏まえまして、私どもも心して仕事に取り組んでまいりたいと思います。
○委員長 もうしようがないでしょう。
茂木委員。
◆茂木孝孔 委員 修正案を出している手前、いろいろな問題点を指摘したらかなりあるんです、今回のは。今、木村委員が言われたのも、ごく一部の例を出して言いました。今回出されている補正予算の中では、先ほど言った
情報システム推進費でしょう、道路橋りょう費だって
電線類地中化モデル実施、こういうのももうずっとみんな継続しているんです。それから水辺の散策ルートにしたって同様です。で、先ほど言った浅草公会堂でしょう。
こういうのを見ていったら、当初予算できちんと出しておけばいいものがいっぱいあるんだよ。今回の補正予算というのは、本当に新しく生まれ変わった吉住区長の政治姿勢がぱっとあらわれてくるだろうという期待を私も持っていたんです。代表質問もやりました。ところが、答弁は今までどおりの区政運営をやります。えっという気持ちで私はいました。
本当にその点では、全体この補正予算は何のために補正をしたのかなという、先ほど1、2、3、言いました。政策的判断、それから事業が未整理だったのか整理して出した、それから大震災後のために出した。
この大震災後に出したにしては、余りにも……。前回、それは8億円の第1回の補正予算がありました。今回の内容は、余りにもこれでは、やはり本当にあの3.11を教訓にした台東区民の生命、財産を守るようなそういう方向に切りかえていこうという熱意も見られないような状況も事実ありますよ。
だから、私は、この部分で全額の増額をした修正は出しませんでした。この範囲内で防災のためにいかにそこに手厚くしていくかというところに重点を置いた修正案を出させていただいたわけです。全体から見れば、やはり今、木村委員が指摘したとおりだと思うんです。これ、議会でもだれでも、本当にその辺は感じているのではないかというふうには思います。
やはりどこを向いて財政を組むか、区政運営をするか。私は代表質問で言ったのは、区債と基金の関係だって、金をため込んで成果だと言って誇っているわけですよ。そんなのだったら、何で区民の生活のために使わないんだというふうになるんですよ。だれのための財政なのかと、大変だ、大変だ、財政が大変だと言って、ずっと基金をため込んできたのが現実でしょう。それで、基金のほうが区債よりも多くなった。だから健全財政なんだ。しかし、区民の生活実態はたまったものではないんです、今。やはりそこに目を向けた区政に転換をするのが、私は吉住区長のこの最後の仕上げをする4年間だというふうに思うんです。そういうふうにしていっていただきたいと思うんですが、そこは区民目線で区長も言っているんだから、多分間違いない方向でいってくれるのかなと思うんですが、区長はどのように思っていますか。
○委員長 それは質問ですか。そうではなくて、要望でしょう。それで、ほとんどの予算案に賛成されているわけですから、そうおっしゃられても。
◆茂木孝孔 委員 それは賛成しているわけではない。
○委員長 まあ、要望でいいですね。もっと頑張ってくれと。
清水委員。
◆清水恒一郎 委員 言いたいことはいろいろあるんですけれども、今回のこの補正予算ということを考えたときに、先ほど木村委員もお話がありましたけれども、我々も選挙がありました。区長もやりました。震災なんてだれも考えていない。だけど、3.11が起きた。行政としてどうやるのか。私は精いっぱいやったと思う。区長も当選されて、1回目、2回目と、今回この2回目の補正でございますけれども、その辺の今回の第2回定例会の所信表明の中で、区長は確かにいろいろなことを区長の立場でおっしゃる立場にありますからね、8項目、いろいろ絞って提案され、それから、先ほど言った財政経営の部分では、基金と区債の部分のこういう形で頑張ってきたと、これもよくわかります。
ただ、今回のこの補正に関しては、共産党さんは第三認定こども園だけに絞って4つの陳情の中で2つは継続を、2つが否決ですか、それをこちらに回せという形で組んで出した。
このことで一応話をしますけれども、それは確かに既定予算だとかいろいろな形で、それは組むべきものは当初予算で組んでいくものもあります。それは組んできたわけだから、現在の今の状況の中で、区長は2期8年を総括して3期目の出発をこういうようにやるんだという形の中で、足を引っ張るような、これはどうなんだ、あれはどうなんだとけちを私はつけたくないですけれども、区長自身がそういう形で今回の出発をした。その中でこの補正予算が出た。共産党さんからは、私はどういう意図で出したのかわかりませんけれども、恐らく茂木さんは正義感とそういう部分で共産党で出したんでしょうけれども、大体23区の中で4区ぐらいは共産党さんが独自で苦労されて勉強されたというふうに聞いていますけれども、これだけのものをやるわけですから努力は認めますが、何のためということを考えたときに、この第三認定こども園だけを削ってこちらに回したほうがいいではないかと、それはわかりますけれども、私はもっとその次の補正予算、今までの継続的な部分だとか見直ししていかなくてはいけない部分は、この第3回定例会からやっていけばいいと、そういうふうに思っています。
ただ、先ほどの財政課長の答弁にしたって、明確な答弁はできない部分はあるでしょうけれども、ある部分では、この補正予算を組んだ中で、区長がこういうようにやったんだから私たちはここをやりますというようなある意味での確信を持った答弁が欲しいと、こういうように思っています。
この補正に関しては、私は、共産党さんは頑張ったんだろうけれども、そういう一部分を見ただけでどうだというようなのはいかがなものかなと、私はそういうふうに思っています。意見を言っておきます。
○委員長 田中委員。
◆田中伸宏 委員 共産党さんが出されたこと、対案を示すということは大変議員として私はすばらしいことだとこういうふうに思っております。いい、悪いではなくて、こういうふうにしているというのは大事かなと、まず感謝したいと思います。
先ほど、共産党さんが第三認定こども園の施設整備のところでゼロになっているわけです。いろいろ矛盾を指摘していましたけれども、それに対してちょっと答えていただけますか。第三認定こども園が今もめているときに、なぜこういうふうに……
○委員長 茂木委員。
◆田中伸宏 委員 いやいや、こちらですよ。茂木委員が指摘したところの答えを言ってもらいたい。
○委員長 子育て支援特別委員会とかぶらないようにお願いします。
学務課長。
◎佐藤徳久 学務課長 今回補正予算でこども園、第三認定こども園を出させていただいたのは、去年保育所等の整備計画によって、向こう平成26年になりますと400人の待機児童が出るということで、これは何か施策を打っていかなければならないという中で、ゆらりんのほうの認可保育所をつくりましたのが1つ、第二弾としては、台東幼稚園の隣接するスペースにおきまして認定こども園をつくって、待機児童解消を図りたいというもので今回補正予算を計上させていただいたというのが大きな考えでございます。
○委員長 田中委員。
◆田中伸宏 委員 私はその辺がよく傍聴もしていなかったのでわからないんですけれども、先ほどのむしろ茂木委員とその辺をやってもらわなくてはいけない話だと思うんだ、そういうことだよ。
○委員長 いいんではないですか。だって聞いていないんだから。
だから、今の整理をすると、茂木委員とそちらでやってくれというのを田中委員がおっしゃっているだけの話で、それは子育支援特別委員会でやっていることですから。
木村委員。
◆木村肇 委員 この委員会には、第1回定例会まで委員長をやっていたのが寺井委員で、それ以後、私がやっているんですが、この第三認定こども園のところについて、やはり大きな議論がありました。以後、田中委員も、関係する場合は傍聴をしっかりして、この発言の準備をしてもらいたいと、こういう願いを込めて言っておきますが……
(発言する者あり)
◆木村肇 委員 やじはやめてください。
それで、そのときの論点は、1つは、話し合いは徹底してやってもらいたい、その話し合いも、理事者側のやった結果の報告と、それから陳情等をされておられるPTAや陳情者の人たちの話を聞くと、全く違う形での報告になるわけです。そういう点では、もっともっと徹底した話し合いをすべきだというのが陳情を継続した一つです。
否決したのは、もう8月から工事を始めなければいけない、待機児童についても解消していきたい、こういう理事者の熱い願いの中で、あそこにつくってはいけないというのは聞きました。
ただ、子どもに関する子育てに関する関係については、長期プランが余りにもないのではないだろうか。例えば、あそこにこども園を併設しますと、台東幼稚園そのものがPTAとしてはなくなるという、こんな不安を持つだろうし、当然だと思うんです。そういう点では、幼稚園行政を長期的にどう展開していくかとか、あるいは
こどもクラブとか学童クラブ等とも含めて、子育てするなら台東区というものを実現するために、きちっとした長期プランを立てないといけない。特に学校でいえば、小学校1年生、中学校1年生、これは35人学級になった。35人学級になったということは、四、五年の間、場合によっては5年ぐらいの間に全学年がなった場合、空き教室が本当にあるかどうか、新校までつくらなければいけないような状況が生まれてくる可能性もあります。
同時に、今のゼロ歳児、1歳児等は、10年前と比べて二十七、八%の増加になっています。この傾向というのはやはり続く可能性も十分あるから、そういう点で、待機児童は今こういう数だけれども、現実問題、そういうものを見回して長期プランをつくってもらいたい、こういうことが多くの委員から出ました。
教育委員会のほうからも、長期プランをつくっていきますよというそういうような返答はいただきました。いつからやるかは知りません。多分、次の委員会には報告するだろうと私は思っておりますけれども、そういう議論の中でやってきたものですから、徹底した話し合いの現場に、子育て支援特別委員会のメンバーも傍聴をしに行きますよという集約でやったものですから、そういう点で、教育委員会のほうで徹底して話し合いと長期プランについてどう考えているか、改めてここで確認したいと思います。
○委員長 学務課長。
◎佐藤徳久 学務課長 子育て支援特別委員会のほうでは、保護者を含めて地域の方としっかり話し合いをしろということをおっしゃられて、議会の中でそういった指示をいただきました。むろん、これまでも保護者等を含めまして話し合いの協議を進めてまいりました。今後も話し合いの協議を積極的に進めてまいりたいというふうに思っております。
あと、長期プランにつきましては、委員おっしゃられましたとおり、就学前児童につきましては増加傾向になっております。教育委員会としては、こども園、幼稚園、保育園、広げれば
こどもクラブまで幼児教育施設を教育委員会が所管しております。これからの幼児教育の施設のあり方というのは、保育ニーズ、就学前児童の増加、いろいろな観点から必要になってくるだろうというふうに考えているところでございます。現在の幼児教育の施設のあり方については、内部で検討しておりますが、今後、委員から言われた学識経験者を入れた審議会を立てるなども含めて、やり方についても検討してまいりたいというふうに思っております。
○委員長 よろしいですか。
寺井委員。
◆寺井康芳 委員 どちらかというと、当初予算、この中に今回の補正の分も入れられたではないかということなんですが、やはり選挙前ということで、区長がどなたになるかわからないという状況の中で、精いっぱいの今回の予算の組み方、しかも我々自民党は、区長推薦の与党時代の予算編成ですから、当然我々は賛成をしたわけで、これにやはり理事者側の予算の積み上げについても、これは先ほど重ねて申し上げてしまうんですけれども、区長がどなたになるかわからないという状況の中で必死に編成をしてこられたと思うんですよ。それについては、私は可としたい。
例えば、今の第三認定こども園の問題の修正案に関しても、これは私が子育て支援特別委員会委員長時代に、議会としては了承をし、待機児童解消のために早く実施をしてくださいよという体制でいたわけです。先ほど木村委員から、話し合いという話が出ました。これも、私自身も議員の何人かの皆さんと台東幼稚園のPTA、それから幼稚園PTA連合会の皆さんと四、五十人お集まりになったときも話し合いをし、その後、委員長として台東幼稚園のPTAの方だけ30名ぐらいの皆さんとも話し合いをし、教育委員会側もかなり何回も話し合いをしています。
そのときの感想を述べますと、大体感情論というか、ご自分たちの幼稚園に対する愛情といいますか、こういう面に関しては、どこの保育園、どこの幼稚園へ上げている親でも、やはり自分の子どもを通わせている場所というのは、まあまあ大多数が、この幼稚園に入れてよかった、この幼稚園はいい幼稚園だ、この保育所はいい保育所だと感じておられる。ですから、これが廃止されるとなると、これはやはり郷愁というかそういうのが、どうしても残ってほしい、これは学校統合問題でもそうでした。
これは、我々議会も、この幼保一元化というこの重大課題に関して、積極的にもう厚生労働省、文部科学省の許可がおりる前から、石浜橋場こども園、事前にやってきているわけです。その結果できたことぶきこども園、これも大人気で、なかなか入れないというような大変いい傾向の事態になっているときに、新たにこども園を、やはりこの重要性を考えて、幼保、就学前の教育、これも親たちは懸命に思っているわけです。そのこども園をつくるために、今回この計画が出されたわけで、私はこの台東幼稚園、これを残念ながらやがては、やがてはですよ。廃園にし、こども園に移していくということについては、私は大賛成なものですから、どうしてもこの計画は実施していただきたいという思いもあって、共産党さんの修正案には大反対です。一応申し上げておきます。
○委員長 茂木委員、繰り返しにならないように。
◆茂木孝孔 委員 そういう意見の人もいるでしょう。しかし、前回の議会の中で、今言った寺井委員は子育て支援特別委員会の委員長だった。私も副委員長をやっていました。今回も私は木村委員長のもとで副委員長をやっています。ですから、内容については、あの委員会で相当議論しましたから蒸し返しませんが、今言われているような状況で推移しているわけではない。本当に今話し合いが煮詰まっていっているのかといったら、逆にそのようなことにはなっていない。だから、その点では、あの子育て支援特別委員会できちっとした方向を出せないなら、この補正予算はないほうがいいというふうに言った委員もいました。それは当然だと思うんです。
そういう点では、十分な検証や総括というのは第三認定こども園をしていくためには必要なんです。ところが、いっぱい入って、いっぱい来て、評判がいいですよ、いいですよ、第三認定こども園を早くつくりなさい、こんな安易な状況ではないことも事実ですから、今。大体あそこの私立でやっているほうは10人もやめたというのがあの子育て支援特別委員会でも明らかになりましたから、そういうのが今現状だし、今後も話し合いを進めていくということで継続のこの陳情、台東幼稚園の認定こども園公設民営化反対についての陳情と、信義誠実の原則に則った話し合いを求めることについての陳情というこの2つは、継続審議になっているんです。否決はされていないんです。こういう現状のもとで、そして、今後の長期プランも含めて、先ほど言ったような十分な検証、総括も必要になっているときにですよ、そういうときに、ここの補正予算でなぜ出すのかというのがこれはだれが見たって、やはり不思議です。こんな今の時期が補正予算を出す時期ではありません。
先ほど、待機児童をなくすということで、この認定こども園をつくるんだという話が理事者からも盛んに言われておりますが、実際、第三認定こども園の基本理念には待機児童の解消なんて1行も、1文字も書いていませんよ。それで、やはり待機児ゼロを目指すのなら、認可保育所の増設というのはどうしても必要だというのは、だれもが認める効果があるやり方です。
ですから、私は、今回はこういう補正予算はよくないということで、これを削除するということなんですから。
○委員長 提案理由の重ねになっていますから。
寺井委員。
◆寺井康芳 委員 もうぼちぼち、多分採決に行くでしょうから、私ども議員自身の問題だけちょっと議会事務局にもお願いをしておきたいなと思うのは、共済年金費、これが廃止になって、我々に給料が、報酬が、表面的には増収、増額されたんではないかと区民の皆さんたちが錯覚をするようなおそれがあるということで、毎月我々が払っている9万6,000円というこの年金費ですね、共済掛金、これについて、どのように周知をしていこうとしているか、我々の報酬の増額ではありませんよというのを区民の皆さんにおわかりいただけないと。その辺はどうですか。
○委員長 議会事務局次長。
◎木村隆明 議会事務局次長 お答えさせていただきます。区民に対する周知でございますが、今のところその点は考えてはございませんでしたが、今後、そういったご要望も受けまして、どのような形で区民に周知をするかということにつきましては、また議長とも相談をさせていただきながら検討させていただければと考えてございます。
○委員長 寺井委員、よろしいですか。
清水委員。
◆清水恒一郎 委員 先ほどこの修正案に関して私は発言しましたので、それはそれとして、1点確認したいんですけれども、それぞれの委員会で了解されたという44ページの高齢者すこやか訪問、189万円なんですけれども、在宅のひとり暮らし高齢者の訪問、これは今回の所信表明の中でも区長が触れられました。ここは、どこが行くんですか。高齢福祉課が担当になっていますけれども、これは、どういう形でやるんですか。形、方法。
○委員長 この前の保健福祉委員会で議論された、乳酸菌飲料と言ってくださいね。あのときは固有名詞を出してしまったから。
高齢福祉課長。端的でいいですよ。
◎松本浩一 高齢福祉課長 こちらのすこやか訪問でございますが、乳酸菌飲料の販売業者の方に委託しまして、週に2回ほど高齢者のお宅にお邪魔しまして、そして手渡しを原則でお届けすると、そういった制度でございます。そのことによって、ひとり暮らしの高齢者の方の見守りを行おうとそういった事業でございます。
○委員長 清水委員。
◆清水恒一郎 委員 これはわかりました。こういう形で震災だとか、またそれ以外に高齢者の方がかなりふえてきます。そういう中で、今、区としては、例えばそういう高齢者対策、生活保護もそうですけれども、そういう高齢者の方全体的に、例えば生活保護の場合は生活保護の職員が100人なら100人、1人が大変な状況でもってやっていますので、まずは外郭団体のそういう事業団もありますよね。いろいろな形で事業団がこういう形の部分を担うといいますか、その辺は事業団に何かやってもらっているものというのはあるんですか。
○委員長 高齢福祉課長、友愛訪問も含めてご答弁をいただきたいと思います。
◎松本浩一 高齢福祉課長 例えば、配食サービスとか、そういったものが対象になります。また、今のお話にございました友愛訪問は、高齢福祉課のほうで担当させていただいております。そのほかに見守りの事業でございますが、ひと声収集を初め生活支援ホームヘルプサービス、緊急通報システム、寝具乾燥消毒サービスなど、今実施しているところでございます。
○委員長 清水委員。
◆清水恒一郎 委員 では、それもですけれども、高齢社会が非常に進んでいる中で、いわゆる庁舎全体のそれぞれの課の役割とか、あと別の担当部署の役割とか、そういう部分を私も勉強不足なんでもうちょっと勉強しますけれども、いろいろな形でもっともっと人を入れれば増すという部分があると思いますので、検討をいただきたいと思います。
○委員長 要望でね。
では、木村委員。
◆木村肇 委員 3.11以後の経験の中で、私の頭の脳みその中に理解できない単語が最近新聞やテレビで放映されるんです。セシウムとか、ベクレルとか、放射線とか。ある人たちが入谷交差点で放射線をはかって、あるとかないとかとやっているんです。そういうことをやっている、活動をしている人たちもいるんですけれども、何が安全で、何が危険なのか、この辺のことがさっぱりわからない。風評で大変だ大変だというような騒ぎが幼稚園や保育園などでも結構いろいろある。それからまた、はかる場所によって全部違う。そういうものについて、これからどうしようとしているのか。
私の頭の中にあるのは1つだけなんです。世界の原発の放射能測定のために新宿のある場所に、相当高いところだけれども、それをはかる機械がある。それが唯一、私の知っている放射線をはかる機械だと思っていた。3.11以後は全然違うんですね。そういう点で……
(「委員長、こちらと関係あるのか」と呼ぶ者あり)
◆木村肇 委員 関係あるんだよ。どういうふうにこれからやっていこうとしているのか。ちょっとはっきりしてもらいたいんだけれども。
○委員長 環境課長、この前臨時でやった114万円の部分もあわせて答えてくれますか、財源も。
(「結果は出ていない」と呼ぶ者あり)
○委員長 いや、出ましたよ、報告がありました、委員会で。
(「ああそう」と呼ぶ者あり)
○委員長 はい。ですから、その辺の部分に関してはご報告はいいですけれども、114万円を流用でやったのか予備費でいったのか、その辺も含めて補正予算の審議ですから、財源の部分もあわせてお答えください。
◎加藤敏明 環境課長 お答えいたします。
放射能に関してのご質問ですけれども、この間、福島第一原子力発電所の事故により放射能に関して随分いろいろ情報も流れておりまして、区民の方が大変不安だということで、6月6日に空気中の放射線量も含めまして緊急に測定をいたしました。これは、以前、それまで委員がおっしゃったとおり、東京都は新宿区でモニタリングをしております。こちらが東京都の都内の数値という形で行っておりました。ただ、台東区内の数値が知りたいという区民のお問い合わせ、不安に対してそういうような測定を行ったものでございます。これについては、緊急を要するということでございまして、財政当局とも相談いたしまして、予算を確保いたしまして実施させていただきました。
今後については、やはり区民の安心を確保していくために、区で空気中の放射線量をはかる機器を購入いたしまして、定期的に区の職員が測定をし、公表してまいりたいと思っております。
以上でございます。
○委員長 理由もそうだし、足りないし、あと予算を確保しましたって、予算確保したという言葉は適切ではないと思います。補正をやったわけでもありませんし、どういった形態であの114万円が出せたのかのかも明確にお答えをいただいていいですか。
◎加藤敏明 環境課長 申しわけございません。
流用をさせていただいております。
○委員長 予算流用ね。
それとあと、理由。
環境課長。
◎加藤敏明 環境課長 先ほどもお答えした中でちょっと答弁が足りなかったということで申しわけございませんが、5月に入りまして、随分区民の皆様方から、いわゆる意見を大変いただいております。大変多くなりました。そういった中で、今回緊急にそういうような測定をさせていただいたということでございます。いわゆる台東区内の数値を知りたい、また、いろいろな情報が流れている、そういった中で数値がひとり歩きしている、そういった中の不安を解消するために実施をさせていただいたものでございます。
○委員長 木村委員。
◆木村肇 委員 私はそういうことだけではなくて、一番聞きたいのは、例えば放射線量ではかったものが30年後には消えるけれども、30年間は体内堆積しますよとか、あるいは8年で消えるやつもあるよとか、何が安全基準であるのかさっぱりわからない。マスコミなどに出てくるのは、何とかの1,000倍とか、2,000倍とかいうそういう話で、1,000倍、2,000倍というともう悪いものだと一方的に思ってしまうわけですね、頭の中に科学がないから。そういう点で、その辺のところの基準をやはりきちんとやって、基準をはかるにも場所によって全部違う。
この間、ある議員が言っていたけれども、そういうシートをかぶせているものをはがしてやった場合と、シートを全くかぶせていないときと、全部違うらしいんです。だから、本当の安全基準をきちんと確保するために、どういう方式をとろうとしているか。正直言って、まだ予算化されていませんよ。先ほどの百何万円の流用の関連で私は質問しているんだけれども、その辺の体制づくりが見えてこないんです。私、傍聴していてもそれを感じたんです。何でその程度のこと、初歩中の初歩です。いうところが何で前に進めないのかなと思っているので、改めてきょう聞いているわけです。それどうですか。
(「関連、委員長」と呼ぶ者あり)
○委員長 寺井委員。
◆寺井康芳 委員 これね、台東区だけの問題ではなくて全国ですよ。それを今の木村委員がご質問されたようなことに関して、区、各自治体ではなくて、本来なら民主党内閣ですよ。処理に当たっているのは政府ですから。その政府がそういう細かい基準とか用語の解説とか、そういうのをできないでどうするんですか。
これを、では、自治体ごとに自治体がきちんとやれと言って、これだけの大きな問題で自治体だけで簡単にできる、それで各自治体には学者さんみたいな人もそうはいないわけですから。それもしっかりとした、例えば原子力の安全委員会とか、そういうところで基準値をどれなら安全なのか、どれなら安全でないのか、そういうことまで国の政府がやるべき問題ですよ、これはと私は申し上げておきます。
○委員長 木村委員。
◆木村肇 委員 原発を推進してきた自公政権も、そういうことは全く書いていなかった。引き継いでいないんですよ。これは、新たな展開なんです。だから、政権がどうのこうのではなくて、区民にとっての安全基準というのは、やはり自治体がきちっと守っていくためにどういうような検討をしているのですかと聞いているんです。
○委員長 6月7日の特別区長会で、石原慎太郎知事に要請もしていると思いますけれども、その辺も踏まえてご答弁いただけますか。
◎加藤敏明 環境課長 区においては、専門家の方に入っていただいて、今後の対応について検討していきたいと思っております。
また、委員長から今お話がありましたが、特別区長会で都知事あてに要望を出しております。その中で、やはり区の測定とかそういったものについても援助すること、また国に対して、新たなきちんとした基準値をつくってそれを公表しなさいというような要望をしてくださいということを要望しております。それに対して都知事のほうから、昨日の新聞だったと思いますけれども、国に要望をしたというような記事も載っておりました。
以上でございます。
(「ちょっと待って」と呼ぶ者あり)
○委員長 寺井委員。
◆寺井康芳 委員 今、これは言ったけれども、木村委員が、そういう安全基準についての用語の解説とか、安全基準の数字とかというのを今出してほしいと木村委員が質問しているんだよ。それは、今出るわけはないんだけれども、やがてそういう資料をつくれるかどうかというのは答弁していないよ。
○委員長 環境課長。
◎加藤敏明 環境課長 現在もそのような形のものをわかりやすくお知らせできるようなものについては、検討会の中できちんと精査しまして、区民の方にお知らせをしてまいりたいと思っております。
◆寺井康芳 委員 早めにやってちょうだい。
(「関連ですみません」と呼ぶ者あり)
○委員長 関連はいいですけれども、繰り返しは困ります。
茂木委員。
◆茂木孝孔 委員 今議論していても安全神話でずっと固まってきた、そういう今までの政治というのは、国も地方自治体も責任は出てくるんですよ。ここで今度の補正予算になぜこの放射線の測定を入れなかったの。
○委員長 流用でできるからではないですか。
◆茂木孝孔 委員 だから、しようがない、私のほうはきちんと修正案に入れておきました。だけど、流用で前回やって、今後、1回や2回やったからといって、それは評価ができないわけですから、継続的にやっていくところにこれは意味もあるんで、そういう点では補正予算にまずは計上すればいいではないですか。なぜしなかったんですか。流用でという話でできてしまうからそれでいいんだと、そういう姿勢なのか。
私は、今度の補正予算にはそういうところをきちっと予算化していくべきだと、で、私どもはこの修正案に不十分だけれども、入れさせていただいたんです。これから全部の学校にやはり測定器を置くとか、台東区内だって、もう既に個人的というか学校ごとに買っている学校もあります。だから、それは全部の学校にやはり定期的にはかれるような状況をつくるためには、そういう予算をつけなくては。なぜそういう予算が今度上がっていないんだろう。そこのところは何、本当に流用でということで見送ってしまったの。
○委員長 いや、茂木委員、ご自分も提案されていますので、ご自分の提案されたほうを賛成する立場でいいではないですか。出てこなかったやつを何で出さなかったというのは、それが物足りないから出したわけでしょう。で、出したやつをみんなに認めてくれと言えばいいだけの話で、なぜ出さなかったかということを聞いても、それはせんないことですから。
◆茂木孝孔 委員 ああ、わかったわかった、はいはい。
いや、そういう点も含めて、私どもは補正予算を修正したいということで、この提案をしています。ぜひ、質問をもっとください。
○委員長 だれも聞いていないんですよね。この修正案を、一切無視しているみたいなんですけれども。
では、副委員長。
◆君塚裕史 副委員長 まず、こども園について私は必要だと思うので、そういう中で、今いろいろな皆さんからの意見が出た中で、今答弁の中にもありましたけれども、うちのほうとしては、やはりこの放射能関係に対しては緊急性があるということでやっております。
ただ、問題は、これは都と国からやはり補助金をきちんとした形でもらわない限り、区のほうで先に先行するというのは、私はこれはいかがなものかと思うんです。というのは、やはりこれは国難ですから、そういう面でいったら区が先行する話では、大変な話なんですよ。だけど、そういうきちんと裏づけとして言質をとってから、やはり放射能の部分のお金をもらえるという裏づけがあってからで私はいいのではないかと思うんです。
ですから、この部分で、今の共産党さんから出ている放射能に対しての測定についての予算というのは、今もお話の中であるように、これから徐々に国との、あるいは都と折衝すると、先ほども要望もしていますという話も出ているわけですから、それからで私はいいと思うんです。
それから、もう一つ、あと保育所管理費の工事請負費300万円とあるんですけれども、これの中身というのを教えていただきたいんですけれども。
○委員長 茂木委員、そちらに行かないで、自席でやって。
◆茂木孝孔 委員 これは、一応出しているのは、工事請負費で300万円、備品購入費で100万円ということで、400万円ということを一応出しました。これは、実際は今、旧竜泉中学校、ここで来年3月まで千束保育園の改修のための仮園舎として使用しているわけです。その後、竜泉中学校で認可保育所を開設すれば、新設するよりも安価で開設は可能だろうということも私どもは考えています。そのためのまず準備費用なんです。
開設するまでの経費として計上させていただきましたが、これで開設できるはずがありません。不足する分も出てきます。当然ながら、今後補正で追加していただく。このところで出しているのは、来年度からすぐに開設できる準備をしておくための経費で、その姿勢を示すというところで出しています。
具体的には、これは千束保育園の仮移転に関する経費で、これで大体1,127万9,000円かかっています。これには、当然今度私どもが提案しているところにはかかっていない移転費だとかそういうのもあります。今度は移転費はいらないんですから。ここでは内訳は備品と、それから移転先の空調機の借り上げだとか、それから移転先の施設の改修があります。しかし、今度は仮の園舎ですから、そういう点では、ずっとやっていくとなれば金はもっと必要になります。これで建築、電気、設備、機械警備等で723万9,000円の経費がかかっております。そういう点も含めて、これはそのまま同じような金額ではいきませんので、それは準備費として400万円を計上したということであります。これで全額とはいきませんから。当然それを参考にしてやりました。
○委員長 ただ、積算根拠、予算化するに当たっての見積りを何社どりをして、なぜ100万円になったのか、なぜ300万円になったのか、その積算根拠を副委員長はお尋ねですので、それをご披瀝いただけますか。
◆茂木孝孔 委員 そういう話になりますと、我々がいろいろ質問すると、重箱の隅をつつくような質問なんかよせとか、そういうことを言いますが、私はそういうことは言いません。必要なことですから。
そういう点では、これからさまざまな事業を始めようというときに、準備費用として細かくそこまでやるのかというのはあると思うんです。それだけ真剣に私の提案を見ていただいていることは、非常にうれしく思いますが、そういう点でずっと、では、この予算でいきましょうということになったときに、そこまで見て質問する方もいないでしょう。しかし、私はそれはするべきだと思うんですよ。
(「わかった」と呼ぶ者あり)
そういう点では、例えばどこかを何かしましょうと言ったときに調査費を出します。では、調査費のときに200万円の調査費と……
○委員長 論点すりかえないでね。
◆茂木孝孔 委員 違うよ、同じだよ。だから、予算の立て方というのはそういうものではないですか。
○委員長 もう、茂木委員、いいですって。
副委員長。
◆君塚裕史 副委員長 わかりました。
それで、これは開設のときに回してもいいのではないかなと、今ここで急いでやるよりも、開設のときにまた出せばいい話であって、それもここはいらないのではないかということを私は言いたかった。
(「それはこども園のほうで」と呼ぶ者あり)
◆君塚裕史 副委員長 こども園のほうはいいや。
それで、もう一つ、最後に、前回の子育て支援特別委員会の中で、ちょっと答弁の中で一つだけ予算の立て方が非常に甘くて、ペットボトルを買うのに、まだ値段下がりますというような答弁が出たんです。具体的には300円下がりますというような話が出たんですけれども、少しこの辺、私、いつも言っているように、やはり予算ですから、見積りがしっかりしていないとまた不用額につながってくる問題が出てきますので、やはり不用額を騒ぐというのは、やはり先ほどの話ではないですけれども、1年間仕事がおくれるということになるわけですから、この辺の見積りだけはしっかり精査していただかないとい困る、これだけはしっかり言いたいんですけれども、その辺どういうふうにお考えですか。
○委員長 財政課長。
◎岡田和平 財政課長 お答えいたします。
子育て支援特別委員会の中でそういう発言がございまして、その一事がすべて今回の補正予算全体にそういうような疑念を抱かせてしまったということであれば、非常に不名誉なことでございます。おわびにつきましては、先ほど総務部長が申し上げたとおりでございます。
私ども、不用額が出る前提で予算編成をしているわけでは当然ございません。必要な事業、必要な金額を計上させていただいているわけでございます。こういった考え方を全職員がしっかりと今後ともきちんと認識をして、予算の編成、そして事業の執行に当たってまいりたいというふうに考えております。
◆君塚裕史 副委員長 では、くれぐれも契約差金のないように、よろしくお願いします。
○委員長 これより採決いたします。
初めに、修正案について挙手により採決いたします。
修正案のとおり決定することに賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
○委員長 挙手圧倒的少数であります。
よって、修正案は否決することに決定いたしました。
次に、原案について挙手により採決いたします。
原案どおり決定することに賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
○委員長 挙手多数であります。
よって、第33号議案は原案どおり決定いたしました。
なお、報告事項につきましてもご了承願います。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 次に、案件第2、第34号議案 平成23年度東京都台東区
老人保健施設会計補正予算(第1回)及び案件第3、第35号議案 平成23年度東京都台東区
病院施設会計補正予算(第1回)の2議案は一括して議題といたします。
本案について理事者の説明を求めます。
財政課長。
◎岡田和平 財政課長 それでは、第34号議案 平成23年度東京都台東区
老人保健施設会計補正予算(第1回)をご説明いたします。
85ページをお開きください。
平成23年度東京都台東区の
老人保健施設会計補正予算(第1回)は、次に定めるところによります。
第1条、
歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ80万7,000円を追加し、
歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ5,123万5,000円といたします。
2項、
歳入歳出予算の補正の款項の区分及び当該区分ごとの金額並びに補正後の
歳入歳出予算の総額は、86ページの第1表、
歳入歳出予算補正によります。
それでは、94ページをお開きください。
初めに、歳入でございます。なお、特別会計につきましては、款を単位として説明させていただきますので、よろしくお願い申し上げます。
2款繰入金、補正額80万7,000円、老人保健施設の夏季対策に伴う一般会計からの繰入金の補正分を計上いたしました。
続きまして、歳出予算でございます。
96ページをお開きください。
1款施設管理費、補正額80万7,000円、老人保健施設の夏季対策に要する経費を計上いたしました。
以上、平成23年度東京都台東区
老人保健施設会計補正予算(第1回)につきまして、ご説明をさせていただきました。
続きまして、
病院施設会計補正予算(第1回)についてご説明いたします。
99ページをお開きください。
第35号議案 平成23年度東京都台東区
病院施設会計補正予算(第1回)でございます。
平成23年度東京都台東区の
病院施設会計補正予算(第1回)は、次に定めるところによります。
第1条、
歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ40万円を追加し、
歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ3億5,294万7,000円といたします。
2項、
歳入歳出予算の補正の款項の区分及び当該区分ごとの金額並びに補正後の
歳入歳出予算の総額は、100ページの第1表、
歳入歳出予算補正によります。
それでは、108ページをお開きください。
初めに、歳入でございます。
3款繰入金、補正額40万円、台東病院の夏季対策に伴う一般会計からの繰入金の補正分を計上いたしました。
続きまして、歳出予算をご説明いたします。
100ページ、110ページをお開きください。
1款施設管理費、補正額40万円、台東病院の夏季対策に要する経費を計上いたしました。
以上、平成23年度東京都台東区
病院施設会計補正予算(第1回)につきまして、ご説明させていただきました。
ただいまご説明をいたしました2議案につきましては、よろしくご審議の上、いずれも原案どおり決定くださるよう、よろしくお願い申し上げます。
説明は以上でございます。
○委員長 それでは、本案についてご審議願います。
木村委員。
◆木村肇 委員 1つだけ聞いておきます。
台東病院のこの補正予算そのものは異議ありません。どうぞやってください。
ただ、開設して3年目に入ろうとしております。いろいろなうわさを聞きます。具体的な話はきょうはやりませんけれども、一番心配しているのは、当初の契約と、それが実行されているのかいないのか。私の聞いている範囲では、契約不履行がちょっと多過ぎるのではないかというふうに感じています。そうではないんだということを期待しつつも、台東病院の全体の流れというのはそうなっていない。端的に言えば、医者の常勤化についてもなかなか固定がされない、あるいは看護師さんの関係についても、余りいい回転をしていないとか、そうではなければありがたいんだけれども、病院運営というのは、下手をすると年間10億ぐらいの赤字は簡単に出てしまうんです。そういう点で、3年目に入りつつある今日、当初のようにおおよそ5年等では老人保健施設も含めて赤字にならないように、赤字になりませんというようにたんかを切られたんですから、そういう点では、途中であっても、委託先との関係で契約不履行があるんではないかと思うんですが、その点はいかがでしょうか。その点、1点です。
○委員長 健康課長。
◎本間千晴 健康課長 今の木村委員ご指摘のところ、実は特に医師の関係でございまして、これにつきましては、3月に医師の方が、特に整形外科の方が大分入れかわったという形がありまして、そのようなことでご心配をおかけしたということもございました。
これにつきましては、先日の保健福祉委員会の中で質問にお答えする形ではございましたけれども、状況を報告させていだきまして、3月の時点で若干利用者の方も減りましたけれども、4月、5月の中でまた盛り返してきたという、そのようなことで、ある程度対応ができているというふうに思っております。
また、医師の常勤、非常勤の関係につきましてのご指摘でございますけれども、これにつきまして、協定という中で、当初の16年度の契約の中ではいろいろありましたけれども、その中で今現在のことでいいますと、医師が、現状常勤が11名の方がいらっしゃって、浮くような形でございます。また、例えば医療技術者そのほか看護師さんの関係、いろいろと委員ご指摘のこともあるかと思います。
今まで、運営協議会というところでいろいろな評価、検証もしているといいますか、今回まずは2回目の評価をこれからしようというところでございますけれども、実は今回、例えばそういう医師数のことですとか、そういうことも評価データに加えたりなどしまして、そこもきちんとチェックしていきたいと思っているところでございます。
○委員長 木村委員。
◆木村肇 委員 何を言っているかさっぱりわからないんだけれども、患者数がふえたとか、あるいは月によっては減ったとか、いろいろな資料を見ました。そういう表現をされています。台東病院と比べて中核病院である永寿総合病院の最近の流れは、やはり非常に順調なんです。その最大の原因は、医者の常勤化、患者さんとの信頼関係の中で、患者さんのいろいろな風評で台東病院に行きたいというような流れもつくられていくんです。そういう点では、医者の常勤化というのが非常にとれていない場合があるんです。これはやはり患者数も伸びないのは実際は当たり前なんです。それは看護師さんについてもそうです。
だから、そういう点で、改めて今委託している自治医大系の団体とその辺についてきちっとやはりやっていかないといけない。それは、審査している機関はあります、病院連携ですか、そこでやっていますなんて言ったって、そうではないと思う。やはり医者の体制がきちっと、とれていないから、月々の患者の波が大波になっています、あれから言うと。それは永寿病院と比べれば全然ちがう。そういうことを踏まえて、私は、税金でやっていくんですから、年間5億円も、10億円も赤字になるようなことだけは絶対避けなければいけないと思っていますから、そのためには今言ったようなことをきっちりやっていくことが大事かなと思いますので、よろしくお願いします。要望しておきます。
○委員長 よろしいですか。
これより採決いたします。
第34号議案及び第35号議案の2議案については一括して採決いたします。
本案については、いずれも原案のとおり決定することにいたしたいと思います。
これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議ありませんので、そのように決定いたしました。
昼食時となりましたので、ここで休憩いたしたいと思います。
午後は1時15分に再開いたしますので、よろしくお願いいたします。
午後 0時16分休憩
午後 1時16分再開
○委員長 ただいまから
企画総務委員会を再開いたします。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 案件第4、第36号議案 東京都台東区職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例を議題といたします。
本案は、
理事者報告事項、総務部の3番、非常勤職員(再任用短時間勤務職員)の育児休業制度についてが関連いたしますので、説明と一括して報告を聴取し、審議を行いたいと思いますが、いかがでしょうか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議ありませんので、そのように決定いたしました。
それでは、第36号議案、及び報告事項について理事者の説明を求めます。
人事課長。
◎加藤克典 人事課長 第36号議案 東京都台東区職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例及び報告案件、非常勤職員(再任用短時間勤務職員)の育児休業制度について、ご説明申し上げます。
まず、資料の4をごらんいただきたいと存じます。
地方公務員の育児休業等に関する法律の一部改正が本年4月1日から施行されたことに伴い、再任用短時間勤務職員の育児休業制度を設けるものでございます。
育児休業法第2条において、一定の非常勤職員も育児休業をすることができるものとされました。これまで再任用短時間勤務職員につきましては、育児休業を取得することができませんでしたが、今回の改正を受けまして、育児休業の取得が可能となることから、規定の整備を行うものでございます。
項番2、再任用短時間勤務職員の育児休業制度の概要のうち、まず、(2)取得要件についてでございます。①から③のいずれかに該当する再任用短時間勤務職員は、育児休業の取得が可能となるものでございます。
①についてですが、再任用短時間勤務職員として在職した期間が1年以上あり、かつ子の1歳到達日を超えて引き続き在職することが見込まれる者、②子の1歳到達日に育児休業を取得しておりますが、その時点で保育所に入所できず、1歳到達日以降も育児休業を取得する必要がある者、③任期の末日に育児休業を取得している再任用短時間勤務職員が任期の更新に伴い引き続き採用される日以降も育児休業をしようとする場合につきまして、取得が可能となる者でございます。
次に、(3)休業期間についててございますが、再任用短時間勤務職員は、子の養育状況に応じ、最長1歳6カ月に達する日まで育児休業を取得することができるもので、具体的な期間につきましては、①から③に記載のとおりでございます。
実施時期につきましては、平成23年7月1日からの施行といたしますが、施行日前においても改正後の育児休業の請求ができることといたします。
続きまして、議案のほうに移りまして、第36号議案 東京台東区職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例の新旧対照表をごらんいただきたいと存じます。
1ページの第2条第3号のイ、ロ、ハの規定は、対象職員取得要件に関する規定の新設でございます。第2条の2、第1号から第3号に関する規定は、休業期間に関する規定の新設でございます。
3ページにいきまして、第2条の3は、第2条の2の新設に伴い繰り下げるものでございます。第3条第6号及び第7号は、再任用短時間勤務職員が、再度の育児休業をすることができる特別な事情に関する条文の追加でございます。第14条の改正は、地方公務員の育児休業等に関する法律の改正に伴い、部分休業に関する文言整理でございます。
以上で、報告案件及び第36号議案 東京都台東区職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例の説明を終わります。
よろしくご審議の上、可決賜りますようお願い申し上げます。
○委員長 それでは、本案についてご審議願います。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 これより採決いたします。
本案については原案どおり決定することにいたしたいと思います。
これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議ありませんので、原案どおり決定いたしました。
なお、報告事項についてもご了承願います。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 次に、案件第5、第41号議案 本庁舎大
規模改修工事請負契約の締結についてから案件第8、第44号議案 本庁舎大
規模改修給排水衛生設備工事請負契約の締結についてまでの4議案は一括して議題といたします。
本案について理事者の説明を求めます。
経理課長。
◎河井卓治 経理課長 それでは、第41議案から第44号議案までの4議案について、一括してご説明いたします。
いずれも予定価格が1億5,000万円以上の工事請負契約でございますので、議会の議決をお願いするために提案させていただいたものでございます。
まず、第41号議案 本庁舎大
規模改修工事請負契約の締結についてご説明いたします。
議案を1ページおめくりください。
契約の方法についてでございます。制限付一般競争入札で、入札参加の主な条件は、共同運営の建築工事の業種に登録があり、3者による共同企業体で、代表構成員が区内事業者の場合は、共同運営の等級がAであること、延べ床面積1万平米以上の建築物の新築、または大規模改修工事の実績があること、また代表構成員が区外事業者の場合は等級がA、順位が100位までであること、延べ床面積1万2,000平米以上の建築物の新築または大規模改修工事の実績があることなどでございます。第2順位の構成員は、区内事業者で、等級がAまたはB、第3順位の構成員は、区内事業者で等級がA、B、またはCであることなどでございます。
契約の相手方は、イチケン・丸運・大雄特定建設工事共同企業体で、契約金額は、消費税込み8億7,150万円でございます。
次に、参考資料の入札過調書をごらんください。
本件は、2つの共同企業体による入札となり、イチケン・丸運・大雄特定建設工事共同企業体が、第1回目の入札で消費税抜き8億3,000万円で落札したものでございます。
なお、工事概要は、資料に記載のとおりでございます。
41号議案の説明は以上でございます。
次に、42号議案 本庁舎大
規模改修電気設備工事請負契約の締結についてご説明いたします。
議案を1ページおめくりください。
契約の方法は、制限付一般競争入札で、入札参加の主な条件は、共同運営の電気工事の業種に登録があり、3者による共同企業体で、代表構成員が区内事業者の場合は、共同運営の等級がA、順位が100位以内であること、官公庁が発注する延べ床面積1万平米以上の建築物の電気設備改修工事で契約金額が3億円以上の工事実績があること、また、区外事業者の場合は、等級がA、順位が11位から50位までであること、官公庁が発注する延べ床面積1万平米以上の建築物の電気設備改修工事で契約金額が5億円以上の工事実績があることなどでございます。第2順位の構成員は、区内事業者で等級がAであること、第3順位の構成員は、区内事業者、等級がAまたはBであることなどでございます。
契約の相手方は、日本電設・小島・鈴木特定建設工事共同企業体で、契約金額は、消費税込み11億5,290万円でございます。
次に、参考資料の入札経過調書をごらんください。
本件は、2つの共同企業体による入札となり、日本電設・小島・鈴木特定建設工事共同企業体が、第1回目の入札で、消費税抜き10億9,800万円で落札したものでございます。
なお、工事概要は、資料に記載のとおりでございます。
第42号議案の説明は以上でございます。
次に、第43号議案 本庁舎大
規模改修空調設備工事請負契約の締結についてご説明いたします。
1ページおめくりください。
契約の方法は、制限付一般競争入札、入札参加の主な条件は、共同運営の空調工事の業種に登録があり、3者による共同企業体で、代表構成員が区内事業者の場合は、共同運営の等級がA、順位が150位以内であること、官公庁が発注する延べ床面積1万平米以上の建築物の空調設備改修工事で契約金額が3億円以上の工事実績があること。また、代表構成員が区外事業者の場合は、等級がA、順位が16位から100位までであること、官公庁が発注する延べ床面積1万平米以上の建築物の空調設備改修工事で契約金額が5億円以上の工事実績があることなどでございます。第2順位の構成員は、区内事業者で等級がA、順位が250位以内であること、第3順位の構成員は、区内事業者で等級がAまたはBであることなどでございます。
契約の相手方は、朝日・東海・浅草特定建設工事共同企業体で、契約金額は、消費税込みで9億7,650万円でございます。
参考資料の入札経過調書をごらんください。
本件は、3つの共同企業体による入札となり、朝日・東海・浅草特定建設工事共同企業体が、第1回目の入札で、消費税抜き9億3,000万円で落札したものでございます。
なお、工事概要は、資料に記載のとおりでございます。
第43号議案の説明は以上でございます。
最後に、第44号議案 本庁舎大
規模改修給排水衛生設備工事請負契約の締結についてご説明いたします。
議案を1ページおめくりください。
契約の方法は、制限付一般競争入札、入札参加の主な条件は、共同運営の給排水衛生工事の業種に登録があり、2者による共同企業体で、代表構成員が区内事業者の場合は、共同運営の等級がA、順位が250位以内であること、官公庁が発注する延べ床面積1万平米以上の建築物の給排水衛生設備改修工事の実績があること、また、代表構成員が区外事業者の場合は、等級がA、順位が16位から100位までであること、官公庁が発注する延べ床面積1万平米以上の建築物の給排水衛生設備改修工事の実績があることなどでございます。第2順位の構成員は、区内事業者で等級がAまたはBであることなどでございます。
契約の相手方は、ヤマト・暁飯島特定建設工事共同企業体で、契約金額は、消費税込みで3億5,070万円でございます。
次に、参考資料の入札経過調書をごらんください。
本件は、3つの共同企業体による入札となり、ヤマト・暁飯島特定建設工事共同企業体が、第3回目の入札で、消費税抜き3億3,400万円で落札したものでございます。
工事概要は、資料に記載のとおりでございます。
第41号議案から44号議案まで4議案の説明は以上でございます。
よろしくご審議の上、いずれの議案につきましても可決賜りますようお願いいたします。
○委員長 それでは、本案についてご審議願います。
茂木委員。
◆茂木孝孔 委員 まず、41号議案ですが、これ、1位と2位の関係で3億円も違うんですが、これは台東区の予定価格よりも相当低いですし、1位と2位の関係は今言ったように3億円も違う。これは何が一番こういう違いが出てくるんですか。人件費ですか。建設のいろいろするときの鉄骨だとか材料の違いですか。これだけ違うんですか。
○委員長 企業努力等を含めてご答弁願います。
◎河井卓治 経理課長 こちらの入札額の内容につきまして、企業のほうでいろいろさまざまな積算をして、努力した結果というふうに思っております。こちら区のほうとしましては、金額のほうは入札の中で押さえておりますけれども、その積算の内訳、詳細についてはこちらのほうはまだはっきりわかりません。ただ、こちらの予定価格でございますけれども、税抜きで9億7,000万円と、こちらのほうは標準単価表をもとに市場価格も考慮しながら実態に即した価格になるように積算したものでございます。
よって、今回のその中で最低制限の価格を設けさせていただきました。税抜き7億7,600万円でございますけれども、こちらのほうは企業のほうの下請とかそちらの方々にしわ寄せがいかないよう、適正な金額で下請にも回るべく、最低制限の価格を設定させていただいたというふうに思っております。
よって、今回の順位、1位の企業体につきましては、適正な範囲内の入札というふうに思っております。
○委員長 茂木委員。
◆茂木孝孔 委員 落札価格が、予定価格よりも1億4,000万円も低いということですよね。台東区としても実態に合うような単価計算やいろいろなものをしたのが9億7,000万円ですよね。ところが、落札したのは8億3,000万円、1億4,000万円の違いは出ているというところです。そうなってくると、それは企業の努力というだけで済まないのではないのかというふうに思うんです。
なぜかといったら、この間も公共事業をこうしたJVでやった場合に、やはり3番目のこうしたところにお金が、結局は仕事をやっても金が回ってこない、そういう状況で、私は何件か聞いているんです。これは、下請にももうけがいくようにとか言うけれども、実際に工事をやったら損をするという状況が何カ所かで生まれているんですよ、こういうのは。そうすると、安ければいいというものでもないだろう。きちんとした仕事をしてもらうというのがまず第一、大切なことだと思うので、こういう違いがこれだけ出てくるということになってくると、本当にどういう積算をして、では、台東区の予定価格の積算がまずかったのかというのもまた一つ考えなくてはならないだろうし、これが適切だったら、それ以下で1億4,000万円も低いところで落札するその根拠はどういうところにあるんだとかいうのもきちんと見ないと、それでこれだけ低くなると、結局下請などにも影響が及んでくるということも当然ながら出てくるんです。
そういう点では、この間、経理課でもいろいろ聞いていると思うんですよ、そういう下請に対してのお金が来ないとか。そういうのがないように努力はするといっても、こういう落札の仕方でいくと、なってこざるを得ないのではないかというふうに思うんですが、そういう心配は一切ないというんだったらそれで結構ですが、どうなんですか。
○委員長 積算根拠ですから、午前中ちょっと積算根拠が見えなかったというのがありますけれども、きちんと積算根拠を。
施設課長。
◎小野田尋司 施設課長 お答えさせていただきます。
先ほど経理課長からお話がありました標準単価ということでございますが、これは、東京都の財務局が委託して行った市場単価調査会等に基づき作成された資材価格を台東区の単価として精査した上で使用したものでございます。
また、それ以外に個別の資材や設備費につきましては、メーカーに積算を依頼しておりまして、それらを含めまして適正に積算をしているところでございます。
○委員長 いや、メーカーに積算を依頼した、違うよね。
◎小野田尋司 施設課長 失礼いたしました。今、発言を間違えました。見積りを依頼しているということでございます。すみません。
○委員長 茂木委員。
◆茂木孝孔 委員 きちんと、予定価格が出るよね。区としても大体予定価格というのは、これだけだろう。ところが、これ、相当低いですよね、今回の状況。そうすると、そういうのは標準の単価ではなくて、かなりどういうところで、人件費でこれはこうやって安くなるのか、材料で安くなるのか、その辺のチェックは一切できないんですか。
○委員長 施設課長、ロアリミットと予定価格の差異の部分も含めて答弁していただけますか。ロアリミットいっていなければいいということなので。そちらでいけるか、経理課長で。危険だから。
◎河井卓治 経理課長 今、施設課長のほうからも話がありましたけれども、区のほうとしては、積算の基準となる単価をもとにいろいろな数値を掛けて、予定価格を設定しております。その中でも、下請の業者の方等にダンピング等による締めつけを避けるといったことから、最低価格という形で区のほうは予定価格の8割から3分の2を想定しながら、こちらのほうのダンピングを排除しながら、契約内容に適した履行を確保するといった形で進めているところでございます。
○委員長 茂木委員、答弁も大体繰り返しになってきましたから。これ以上、見解の相違だから。
◆茂木孝孔 委員 わかりました。要はこういう公共の仕事をして、業者が損するようなそういう状況というのは、私は好ましくはないと思うんです。安ければいいということで、下もきちんと価格は決めてありますが、それ以上で一番安いのが落札するわけですが、余りにも差があり過ぎる。予定価格からいっても差があり過ぎるというのは、やはり仕事をしている人たちや、また会社にきちっとそれなりの応分の利益が行くような状況をつくらなかったら、仕事をして損をしたらしようがないわけなので、そんな問題が後々起きないようになればいいなと思って私は質問しているんで、その点はしっかりとチェックしてください。
○委員長 チェックしてくださいねということで。
石川委員。
◆石川義弘 委員 ちょっと気になったのがあるんですが、この図面で積算しているんですよね。それで、実はちょっと10階に危機管理室がないんですよ。
○委員長 石川委員、何号議案ですか。
◆石川義弘 委員 第41号議案。
○委員長 第41号議案ね。
◆石川義弘 委員 危機管理室が見当たらないんですが――9階か、10階です。危機管理室が見当たらないんですが、これ、この図面のまま積算していると数字として合わないんですが、何らかの形で違う方法でも考えているんですか。あるいは、このままでやっているんですか。
○委員長 施設課長。
◎小野田尋司 施設課長 お答えいたします。
図面で、左下の事務室と書いてあるところが、危機管理室でございます。
○委員長 よろしいですか。
これより採決いたします。
第41号議案から第44号議案までの4議案について、一括して採決いたします。
本案については、いずれも原案どおり決定することにいたしたいと思います。
これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議ありませんので、そのように決定いたしました。
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○委員長 次に、案件第9、特定事件の継続調査についてを議題といたします。
おはかりいたします。
本委員会の特定事件については、議長に閉会中の継続調査の申し出をいたしたいと思います。
これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議ありませんので、本委員会の特定事件の継続調査については、そのように決定いたしました。
以上で、案件の審議を終了いたしましたので、事務局次長に委員会報告書を朗読させます。
なお、年月日、委員長名、議長名の朗読については、省略いたします。
(木村議会事務局次長朗読)
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○委員長 次に、理事者からの報告がありますので、ご聴取願います。
なお、同じ所管からの報告については一括して聴取いたします。
初めに、平成23年度「台東区民の意識調査」実施について、区長・広報室長、ご報告お願いします。
◎秋山欣也 区長・広報室長 それでは、平成23年度「台東区民の意識調査」実施について、ご報告申し上げます。
資料2をごらんいただきたいと思います。
まず、項番の1、調査の目的でございます。区の広聴活動として区政の各分野における区民の意識や意見、要望等を基礎的データとして把握し、今後の区政運営に反映させるために実施するものでございます。
項番の2、調査の概要でございます。区内在住の20歳以上の方、1,000人を対象に無作為抽出いたしまして郵送配布、訪問回収するものでございます。なお、回収につきましては、研修として職員により一部回収を実施いたします。調査期間でございますが、回収期間が7月4日から26日まででございます。調査の内容でございますが、直近の課題である災害対策などを中心に、定住性や区政の関心の要望など、経年変化を見る調査などを踏まえまして45問についてお伺いする予定でございます。
項番3の今後のスケジュールでございます。6月20日号の広報たいとうで区民周知を行いまして、6月30日に調査票を発送いたします。その後、回収しまして、集計したデータを各所管において分析して、事業実施や予算要求に生かせるように、9月上旬までに各所管に送ります。12月には報告書としてとりまとめまして、本委員会に報告する予定でございます。
報告は以上でございます。
○委員長 ただいまの報告について、ご質問がありましたら、どうぞ。
清水委員。
◆清水恒一郎 委員 ちょっと確認しておきますけれども、300人、職員が回収して、1,000人中300人だよね。目標は、例えば70%なり80%、そこまで設定するのかが1つと、それと、区政運営に反映させるためにいろいろな調査を今までやってきました。これもその一つです。
この中で、この十数年やってきた中で、この調査をやっていろいろな年度ごとに、今回は災害がかなり重点的になると思うんですけれども、年度年度で変わってきますが、こういうことが生かされて、こういうものが例えば1年、単年度ではわかりませんけれども、5年、10年の間で、こういう形の区民の意識が多くて、これについてこのようなことをやって、行政としてやってきた結果こういうようになりましたよという報告を、この調査をするときにそういう報告は一つも聞いたことがないんだけれども、その辺の報告、総括というよりも報告をできないような何もなかったのかな。調査をこの十数年ずっとやってきたけれども、本当にお金をかけて時間をかけて、職員も今度89人やる。今回はこのことをやって、こういう成果が得られればいいなと、調査して区政運営に反映させるんであれば、今までやってきた中で、この辺の1点か2点か3点ぐらいは、報告する中で、こういうことをやってきた中でこういうことができましたよとか、そういうものはないの。区長・広報室長は、そういう意識は持っていないの。
○委員長 事務事業のすべてについてでも何でも結構ですから、成果をお願いします。
区長・広報室長。
◎秋山欣也 区長・広報室長 それでは、まず何%ぐらいの目標かということでございますが、前回も70%ということで、基本的には70%以上というようなことを目標で指示しております。回収率が70%ということになりますと、標本、例えば区民全体とサンプルとの誤差がどのくらいかということになりますと、最大で5%前後というようなことになります。そうしますと、調査としては通常の信頼度があるという数字になるというふうに考えております。
また、2点目の、これまでの調査で、意識調査が各施策に生かされたかというふうなことでございますが、前回、2年前に実施しました意識調査ということでは、観光ビジョンを作成する際の意識調査に活用したということで、意識調査のうちの10問程度が、意識調査の結果を踏まえて生かされているというような状況がございます。
また、もう一つの例を申し上げますと、前回、例えばかかりつけ医の割合を調べたというのがございます。これは、例えば若い人とか男性が非常にかかりつけ医が少なかったというような結果が出ておりまして、これを踏まえまして、健康部のほうでは、若い人、男性中心に働きかけを実施するように事業の中で工夫をしているというふうなことで、調査の活用につきましては生かされているというふうに考えております。
○委員長 清水委員。
◆清水恒一郎 委員 わかった。70%で誤差は何……
○委員長 5%。
◆清水恒一郎 委員 5%。これは妥当だと。これは、どこもそういうようにやっているから妥当と思っているの。台東区としてはそれが妥当と思っているのか、平均してそれが妥当と思っているのか、それはちょっと違うから考え方を。
○委員長 統計学上だろうけれども、その部分に関して。
区長・広報室長。
◎秋山欣也 区長・広報室長 基本的に誤差が、今回大体3.2から5%ぐらいということですけれども、これは平均的にいって、台東区ということではなくて、統計学的にいっても信頼度のあるというような数字でございます。
仮に、例えばその数をまた多くするということであれば、それ以上にまたサンプルを多くするということもありますが、ただ、この割合になってきますと、非常に上がり方がほんの1%とか、そういった形で変わってくるというような状況でございます。
○委員長 清水委員。
◆清水恒一郎 委員 わかりました。それはそれで頑張ってやってください。
このスケジュールで、12月に第4回定例会で報告するんですけれども、これがまとまって、先ほど言ったように、これは今度ここに生かされるよというような、それはいろいろな部署に生かされてくるのはわかるんですけれども、今回のこの内容について、特に生かされたというものは、来年の例えばこれをやって、1年ぐらいたてば報告できるのか、具体的には。
○委員長 区長・広報室長。
◎秋山欣也 区長・広報室長 今回は、特に災害対策について問題数をいっぱい割くというような形で実施いたしますので、その内容について、災害対策の対応について生かしていけるというふうに考えております。
○委員長 清水委員、いいですか。
では、木村委員。
◆木村肇 委員 今の災害に対する関係ね、3.11の経験を受ける前と受けてからの調査項目はどうなっているか聞きたいんだけれども、私などはテレビ画面を通してしか見ていないけれども、しかし、地震と津波、原発、これは自分の人生観が根本的に変わるぐらい激しい衝動を受けました。そういう点で、これは私だけではなくて、台東区民、現在日本で生きている人間はほとんどそうだと思うけれども、それだけ激しい経験をする中で、調査項目が今までの調査項目ではやはり問題ではないかなと思って、そういう点では、いろいろ書いてあるけれども、今回は災害対策が一番大事なポイントかなと思って、どういうふうに違えようとしておられるのか。
先ほど、環境課長だったか、答弁を聞いても、安全基準の問題も国や区のどうのと言っていますけれども、それすら決めていく体制づくりというのが、まだ聞いた範囲ではわからないわけです。そういう点で、この調査では、その辺も含めてどういう意識調査をやろうとするのか、ちょっと答えてください。
○委員長 危機・災害対策課長。
調査項目の変更だからそちらでもいいんだろう。だから、一応指名したから、その部分最初に言ってもらって、木村委員の質問は、調査項目がどう変更もしたかということもあるんだから、後で答えて。先に危機・災害対策課長、お願いします。
◎中瀬恒徳 危機・災害対策課長 お答えさせていただきます。
私どもといたしましては、区民の皆様への意識調査の中で、日ごろの火災への備え、あるいは地震に対する備え、地域とのかかわり、あるいは避難に関するもの、災害時の防災活動に関するものというふうなことで質問項目を考えています。
また、防災行政無線等がなかなか聞こえづらいという部分で、今後の情報通信手段、こういったものに関してのご質問、これらをもとに区民の皆様方に対しての防災の啓発に関する際の重要なポイント事項、こういったものを確認していきたい。
また、災害に関して、実際区民の方がどんなことを思っているのかというようなところを確認してまいりたい。そういったものを、今後、地域防災計画を見直してまいるわけでございますが、その中に生かしていきたいというふうに考えて、ご質問を依頼しているところでございます。
○委員長 区長・広報室長、設問はいつから今回の部分に関しては考えてつくっているのか。それで3.11の前なのか後なのか。また、そこが変わらなかったならば、前回の意識調査と今回はどこを3.11を受けて変更したかというところを明確に答弁してください。
区長・広報室長。
◎秋山欣也 区長・広報室長 まず、今回の設問の検討ですが、3.11以降に検討した内容でございます。それから、前回2年前になりますが、そのときに災害対策、どのようなことを調べたかということでございますが、2点ということで、避難方法の周知状況、また、震災に備えた訓練の参加状況、この2点のみについて前回は聞いているところでございます。ですので、今回は、今、危機・
災害対策課長がお話ししましたように、防災無線とかその辺のことについては前回聞いていない。非常に今回は、前回よりもかなり設問数を多くして聞いていきたいというようなことでございます。
○委員長 木村委員。
◆木村肇 委員 私の経験で、3月11日に橋場にいたものですから、そこで地震が来まして、ちょっと立っていられなかった。頭が切れたかなと思うぐらいの揺れでした。それで、すぐ事務所に言ってテレビを見たら、津波の話があったから、私は、すぐ隅田川に行ったんですよ、どうなのかと思って。あの3.11以後ならば、絶対隅田川に行きませんよ。今は、高台へどう上がっていくかということを考えるね。
それぐらい、今までの価値観が大変更しているような中で、今の設問だけでいいんだろうかというような疑問だけれども、そこはやはり今の時代に合う設問というのを検討していくべきではないかなと思うんですが、その点どうですか。
○委員長 フリーの項目もあるとかないとか、その部分もあったらお答えいただけますか。マル・バツ・三角だけではなくて、区民はこういう感覚を持っているとか、そういうのも調べているようでしたら、それもあわせて言っていただけますか。
◎秋山欣也 区長・広報室長 今回の設問ですが、どちらかというと最後のところで、どういう要望があるかというところを聞いているところで、フリーとなりますと、全体の中で自由意見というようなことでお伺いするような形を今考えているところでございます。
○委員長 いや、だから意識の部分の、もうしようがないと思いますよ。
いいですね、木村委員。
茂木委員。
◆茂木孝孔 委員 今回、災害対策の問題で設問を多くしてきちっとやると、こういうのは緊急な課題もあるわけですよね。これ、いつものとおり、先ほど清水委員が言ったように、調査はしました。では、これがいつ、それが具体的に日の目を見るのか、みんなの意識調査から。そんなときに災害対策も重視して今回は設問を多くしました。すぐにできるものというのは、そうなってくると、第3回定例区議会などには当然生かしていこうと思っているんですか。今までと同じように、冊子はつくりました。これについては来年度予算だとか、いつかに役に立てればいいかななどと思う。だけど、これは防災対策、災害対策の関係についていえば緊急な問題も出てくると思うので、この辺はいつものとおりのこの意識調査の活用の仕方と違うのではないか、また、違うべきではないのかというふうに思うんだけれども、その辺はどういう認識で進めていこうとしているんですか。
○委員長 区長・広報室長。
◎秋山欣也 区長・広報室長 現在予定しておりますスケジュールですと、調査を実施して、それを回収とかいたしますので、現在、どうしても各所管にデータを戻すのが9月上旬を予定しております。確かになるべく早く生かしたいという部分もございますので、可能な範囲の中で作業を早めまして、なるべく早く各所管にそのデータを戻していく、各所管においてはそれを活用していくというような形にしていたいというふうに考えております。
○委員長 よろしいですね。
ただいまの報告についてはご了承願います。
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○委員長 次に、千束保育園等大
規模改修工事請負契約について、
隅田公園少年野球場整備工事請負契約について、及び建物の借受について、経理課長、ご報告願います。
◎河井卓治 経理課長 それでは、千束保育園等大
規模改修工事請負契約及び
隅田公園少年野球場整備工事請負契約について、まず一括してご報告いたします。
これら2件は、契約の締結に議会の議決を要するものではございませんが、予定価格が1億円以上、1億5,000万円未満の工事請負契約でございますので、本委員会に報告させていただくものでございます。
初めに、千束保育園等大
規模改修工事請負契約についてでございます。
資料5をごらんください。
契約の方法は、制限付一般競争入札、入札参加の主な条件は、共同運営の建築工事の業種に登録があること、区内に本店または支店がある事業者で、共同運営の等級がA、B、またはCであること、官公庁が発注する契約金額8,000万以上の新築、改築、または大規模改修工事の実績があることなどでございます。
契約の相手方は、石橋建設工業株式会社東京支店、契約金額は、消費税込み1億2,915万円でございます。
次に、資料裏面の入札過調書をごらんください。
本件は、8者による入札となり、石橋建設工業株式会社が、第1回目の入札で消費税抜き1億2,300万円で落札したものでございます。
工事概要は、資料に記載のとおりでございます。
契約締結日は、23年6月1日、工期は、23年6月2日から24年2月29日まででございます。
千束保育園等大
規模改修工事請負契約の説明は、以上でございます。
次に、
隅田公園少年野球場整備工事請負契約についてでございます。
資料7をごらんください。
契約の方法は、制限付一般競争入札で、入札参加の主な条件は、共同運営の運動場施設の業種に登録があること、区内事業者の場合は、共同運営の順位が400位以内であること、区外事業者の場合は、共同運営の順位が52位から100位までであることなどでございます。
契約の相手方は、東亜道路工業株式会社東京支店で、契約金額は、消費税込み1億2,868万8,000円でございます。
次に、資料裏面の入札過調書をごらんください。
本件は、11社――辞退1社になりますが――そちらによる入札となります。東亜道路工業が、第1回目の入札で消費税抜き1億2,256万円で落札したものでございます。
なお、工事概要は、資料に記載のとおりでございます。
契約締結日は、23年5月24日、工期は、23年5月25日から23年10月31日まででございます。
千束保育園等大
規模改修工事請負契約及び
隅田公園少年野球場整備工事請負契約についての説明は、以上でございます。
続きまして、建物の借受について、ご報告いたします。
資料8になります。
本件は、6月7日の子育て支援特別委員会で、所管、児童保育課から報告があったものでございます。資料にありますように、建物の一部を借り受け、(仮称)田原
こどもクラブを開設するものです。建物の全体の概要は、資料のとおりでございますが、借り受けの部分は、1階の98平米、項番4、建物平面図の1階の黒塗りの部分でございます。
借り受けの期間は、契約締結日から10年間でございます。
これからの予定でございますが、明日6月17日開催の財産価格審議会で賃料の評価をいただき、11月には建物の賃借契約を締結したいと考えております。
報告は以上でございます。よろしくお願いします。
○委員長 初めに、千束保育園等大
規模改修工事請負契約について、ご質問がありましたらどうぞ。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ただいまの報告についてはご了承願います。
次に、
隅田公園少年野球場整備工事請負契約について、ご質問がありましたらどうぞ。
茂木委員。
◆茂木孝孔 委員 これでいきますと、無効が結構ありますね。書類の不備ということなのかなと思いますが、この所在地が台東区、台東区、台東区、台東区というのは全部無効なんだよね。そういう台東区内の産業をどうするかという点では、力を入れようと思ってこういう指名競争入札をやったんだろうけれども、現実は無効、無効、無効なんだ。これは何、この会社が全くこういうのをやったことのない会社では指名しないはずなんだから、指名しているんですから、それでもこれは不備な点がこれだけこういうのがあったということなんですか。
○委員長 指名競争入札でないというところから、まず説明してあげてください。
制限付一般競争入札で書類が難しかったということから、どうぞ。
◎河井卓治 経理課長 今、委員長からお話がありましたように、こちら、制限付一般競争入札ということでございます。あと、たしか無効が5社でございます。
今、委員からお話がありました入札書の様式の不備というか、こちらの指名競争入札のほうの用紙で申し込んでしまった。こちらのほうは一般の制限つきの入札でございますので、書類のほうが入札条件に違反という形になってしまって、ちょっと残念ですが、こういう形になったわけでございます。
○委員長 茂木委員。
◆茂木孝孔 委員 そういうのはきちんと、だけどアドバイスしてやったら。だって、台東区なんだよ、みんなこの人たち。制限付一般競争入札かそれとも指名競争入札かって、だけど、こういうのはイロハなんだから、そんなところはこういう無効にしていってしまっていいのかというのもあるんだけれども、それはもうしようがないわけだから、やっていくんだけれども、こういうのはきちんと指導援助というのはしないんですか。
○委員長 危ないでしょう、それでは。
経理課長。
◎河井卓治 経理課長 私どもとしましても、無効がこれだけ出てしまったということは、非常に残念な思いをしております。こちらのほうもちょっと幾つか調べたところ、やはり運動場の施設とかそちらのほうの契約金額でなかなか1億円以上という実績がなかった。今までの工事を数年間見ても、そういう面では、指名競争入札の様式を使ってきたところがほとんどというところでございます。その辺から今回こういう結果が出たのではないかというように思っております。
こちらのほうは、私どもとしましても、また今後このようなことがないように、今回また制限つきの一般の工事を公告しておりますけれども、ホームページにもきちんと様式の利用については注意を促すとともに、ほかのページの入札をしないようにと徹底してまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
○委員長 ただいまの報告についてはご了承願います。
次に、建物の借受について、ご質問がありましたらどうぞ。
茂木委員。
◆茂木孝孔 委員 これは、財産価格審議会であしたやられるんですね。こういうときに、参考になるのかどうかわかりませんが、NTTのあのビルで、田原小学校などでも日陰で相当大変になっているでしょう、田原小学校は。なっていますよね。
(「下げたから」と呼ぶ者あり)
◆茂木孝孔 委員 下げた。下げたって、なっている。
○委員長 雑談はやめてください。
◆茂木孝孔 委員 それは一定に下げたかもしれないけれども、そういうのは、今度、(仮称)田原
こどもクラブ開設のときに、区に迷惑をかけてきたから、当然それに対する考え方も、NTT自体は、この財産価格審議会で出たとおりではなくて、そういう配慮の仕方というのもあると思うんだけれども、そういう点は全く考慮なくやるんですか、こういうのは。
○委員長 経理課長。
◎河井卓治 経理課長 財産価格審議会につきましては、建物の構造とか階数、あるいはどういう道路に面しているかとか、そういった要素をかんがみて審査するものでございます。
◆茂木孝孔 委員 日陰。
◎河合卓治 経理課長 日陰については、今回は、ごめんなさい、あした、また審議のほうになりますので、そこの内容がどうなるかというのは、ちょっとこの場でははっきりわかりません。
○委員長 茂木委員。
◆茂木孝孔 委員 (仮称)田原
こどもクラブのほうは日陰にならない、それはいいよ。ただ、田原小学校のほうがこのビルによって影響を及ぼされているんだから、そういう点では、台東区そのものの子どもたちの生活環境、また学校の環境がそういう状況に置かれているというのは考慮しながら、しかもこの財産価格審議会で出して、それでそれを考慮して決めていくべきなのではないのかと思うんだけれども、そういう点は全くなしでいくんですか。
○委員長 財産価格審議会に反映されるか、されないかというところでいいですか。
経理課長。
◎河井卓治 経理課長 基本的には、今まで多分反映されてきていないとは思いますが、明日、財産価格審議会がございますので、
企画総務委員会でこういうお話があったというようなことはお伝えしていこうと思っております。
○委員長 私も財産価格審議会のメンバーになりましたので、申し上げておきます。
ただいまの報告についてはご了承願います。
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○委員長 次に、
主要営繕工事進行状況について、施設課長、報告願います。
◎小野田尋司 施設課長 それでは、主要営繕工事の平成23年5月31日現在の進行状況につきまして、ご報告させていただきます。
資料9をごらんください。
今回の報告は、2項目でございます。
2ページに写真がございますので、あわせてごらんください。
まず、番号の1は、朝倉彫塑館保存修復工事でございます。こちらは、現在、居住棟1階、居間の基礎の鉄骨補強や壁の強化等の耐震補強工事を行っております。また、2階、蘭の間の鋼製建具取りつけ及び3階朝陽の間のメノウ壁のかきおとしの施工中でございます。並行して電気、機械設備の配線、配管工事を実施しております。出来高は41.0%でございます。
続きまして、番号の2でございます。浅草文化観光センター改築工事外3件でございます。
当工事は、地下1階部分の躯体工事を終えて、地上部鉄骨組み立て工事を施工中でございます。5月末までの出来高は28.9%でございます。
なお、浅草文化観光センター改築工事外3件の契約工期でございますが、震災の影響などにより、工事に若干おくれが生じております。工期の延長を予定しておりますが、安全で適切な工事を行えるよう、工期を設定したいと考えております。今後も工事の施工に当たりましては近隣の皆様方のご理解を得ながら、安全第一に進めたいと考えております。
報告は以上でございます。よろしくお願いします。
○委員長 ただいまの報告について、ご質問がありましたらどうぞ。
副委員長。
◆君塚裕史 副委員長 ちょっと聞きたいんですけれども、22年度発注の観光センターのところの、23年の3月31日以降、8月31日で終わっていますよね。ここの部分というのは、請負金額は繰り越しでいいのかな、それともどういうふうにしているのか、そこだけちょっと教えてもらいたいんですけれども。
○委員長 施設課長、どうぞ。
◎小野田尋司 施設課長 繰越明許と事故繰越でございます。
○委員長 副委員長、よろしいですか。
ただいまの報告についてはご了承願います。
理事者からの報告は以上であります。
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○委員長 以上で、本日予定されたものはすべて終了いたしました。
その他ご発言は、通告がございませんが、ありますか、ないですか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 私から1点だけお伺いをしたいんですが、お尋ねだけで結構ですけれども、本区でいろいろ補正とか出されていたり、節電とかいろいろされているようですけれども、PPSについて何か進行しているとかそういうことはありますか。今までの7委員会でも一切出ていませんでしたけれども。
(「PPSって」と呼ぶ者あり)
○委員長 パワープロデューサーアンドサプライヤー、特定規模電気事業者、立川市で小・中学校で導入して、入札をしたら東京電力より2割安い。立川競輪も含めて小・中学校も全部それを入れて、これから自治体がどんどん進めていって、東京電力から電気を買わずに、この新規事業者、いろいろな、何社もありますけれども、そこで見積りをとって検討したら2割、3割電気代を安くすることができた、東京電力から電気を買うだけではないというようなことの動きが、自治体間で出ているんです。当然本区も経費削減とかさまざまな面からご検討されていると思うんですけれども、きょうお答えいただけなかったら、また次回委員会までの宿題とさせていただいてよろしいでしょうか。
どなたかいらっしゃいますか。
企画課長。
◎石野壽一 企画課長 こちらにつきましては、たしか何年か前に、やはり検討をしたことがあったかと思います。その結果についてちょっとまとまったものというのがなかったかと思いますので、今後、関係所管と協議しながら、導入について検討してみたいと思っております。
○委員長 では、次回の委員会まで、どうぞよろしくお願いいたします。
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○委員長 これをもちまして、
企画総務委員会を閉会いたします。
午後 2時13分閉会...