待望の
つくばエクスプレスは、人の流れを本区に導き、これにあわせて行った
伝法院通りの
街並み景観整備は、
浅草地域における
回遊性を高める効果を発揮しております。
循環バス「南めぐりん」、「東西めぐりん」は、区民の皆様や来街者の気軽な足として活躍し、「北めぐりん」との接続により区内の
利便性の向上をもたらしております。皆様に愛される「めぐりん」は、乗客が近く300万人にも達し、こうした実績からも各拠点を結ぶ
交通手段として観光の振興にも寄与しているものと認識いたしております。
根岸・
谷中地区における
防災広場は、地域の安全・安心の
まちづくりの推進とともに、区民の皆様に親しまれる緑豊かな
都市空間を創出し、また、うるおいある
生活空間の実現を目指し、特色ある公園の整備を初め、
本庁舎や
区有施設、
民間施設への緑化を進めるほか、
自主活動の促進に向けて、環境ふれあい館の内容を新たにいたしました。
生涯学習を推進する中、
図書館機能の充実を図り、また、
柳北スポーツプラザの開設に続いて
都立浅草高等学校の
温水プールを区民開放するなど、身近なところで
スポーツを楽しむことができるよう、生涯
スポーツの
環境整備にも取り組んでまいりました。
来る2月18日には、記念すべき第1回
東京マラソンが開催されます。この機会を最大限生かし、
スポーツの振興とともに、当日は大いに大会を盛り上げ、観戦に訪れる方々に本区のよさを知っていただき、
地域経済の
活性化にもつなげてまいりたいと考えております。
次に、「暮らしやすいまち」についてでございます。
健康であることや
子育てに伴う喜びは、まちの元気の源であり、私は、区民の皆様が住みなれた地域で安心して暮らせるための施策にも力を注いでまいりました。
昨年の
障害者自立支援法や
改正介護保険法の施行など、福祉をめぐる国の
制度改正に際しましては、各種の
福祉サービスにおける本区独自の方策を講じ、多くの方々の切実な声にお応えすることができました。また、私が先頭に立ち取り組んでまいりました23区初の
区立病院である(仮称)新
台東病院は、本区の
医療基盤の充実に向けて、いよいよ本格的な
建設工事に至っております。
高齢者、
障害者及び児童の総合的な福祉の
拠点施設、(仮称)清川二丁目
福祉施設とあわせて、一日も早い開設に向けて全力を尽くしてまいります。
次代を担う
子どもたちへの
取り組みといたしましては、全国的な社会不安にかんがみ、
区内全域における
子どもの施設を対象に、パトロールの強化や
防犯カメラの設置など、
子どもを守るための対策に着手いたしました。また、
小児医療の充実として、準夜間や休日における
初期救急診療の実施を初め、
子ども家庭支援センターの整備や
東京都独自の制度でございます
認証保育所を積極的に誘致するなど、
子育てのための
基盤づくりに鋭意努めてまいりました。とりわけ、
子どもの
医療費助成につきましては、他都市への先導的な役割を果たしており、これらの
取り組みは、
全国版週刊誌に
次世代育成の総合第1位として掲載されるということにもつながり、本区の魅力を高める一助になっているものと確信いたしております。
学校教育におきましては、
子どもたちが21世紀をたくましく生き抜くことができるよう、健康の増進と体力の向上を図るとともに、基礎・基本を確実に定着させ、確かな学力と豊かな心の育成に資する
取り組みを着実に実施いたしております。
先般、およそ60年ぶりに
教育基本法が改正されました。こうした動向を踏まえ、
教育委員会と一体となって家庭や地域と連携し、
学校教育の充実を目指してまいりたいと考えております。
このように私は、
区政全般にわたる多種多様な施策を総合的に展開してまいりました。こうした
取り組みを円滑に進めていくためには、提供する
サービスの質とその成果を重視することが必要でございます。このため、例えば
施策評価や
外部評価を新たに実施し、また、
プレゼンテーションによる
予算編成を行うなど、
健全財政を維持しつつ
重点事業の効率的・効果的な展開に努めてまいりました。そして、
区民サービスの向上に向けて、他の
自治体に先駆け、
指定管理者の
第三者評価を実施するなど、さまざまな
取り組みを積極的に行ってきた次第でございます。
引き続き
行政改革を一層推進し、
スピード意識と
コスト意識を高め、
多様化、高度化する
区民ニーズにおこたえしてまいります。
次に、
平成19年度
予算案について申し上げます。
私が区政を担ってまいりましたこの4年間は、
地方分権の推進の時期でもありました。国との関係では、三位一体の改革が行われ、国から地方への
税源移譲が実現いたしました。
東京都との関係では、
平成12年の
都区制度改革からの懸案であった主要5課題について結論が出され、都区の
財源配分率の変更が行われるなど、
基礎的自治体として大きな転換期ともなりました。
こうした中、国においては新たに
地方分権改革推進法が制定され、都区間では都区の
あり方検討委員会の議論も始まりました。
地方分権は今後も大きな課題であり、区は住民に最も身近な政府として、その役割を果たしていく上でも、地域の実情や
ニーズに適切に対応する個性的で多様な
行政展開が一層求められております。
平成19年度
予算につきましては、3月に
区長選挙及び
区議会議員選挙を控えていることから、
新規事業や政策的な事業については選挙後の新たな
区議会において改めてご審議いただくべきものと判断し、当初
予算への計上を見送っております。
しかしながら、
社会保障制度の改正や
少子高齢化への対応など、区に求められる
行政需要に対しましては積極的に対応しなければならないと考え、区民の皆様の
日常生活に影響を及ぼすことのないよう、必要な経費については当初
予算に計上いたしております。
それでは、来年度における新規の
取り組みについて申し上げます。
本年は、昭和22年3月に下谷区と浅草区が合併して
台東区が発足してから60周年を迎える節目の年でございます。この慶事に、
台東区の発展の道のりを見つめ、将来にその足跡を伝えていくとともに、この
記念事業の一環として、区内の
地場産業団体や
商店街、
観光団体と一体となり、本区の産業と観光を内外にPRしてまいります。
また、
東京藝術大学の行う創立120周年
記念事業と連携して、区民の皆様と
芸術家の方々などとの交流を促進し、
地域文化の一層の
活性化を目指してまいります。
さらに、「
子育てするなら
台東区」の推進といたしましては、旧
済美小学校跡地を活用して、
幼児教育と保育を一体的に展開する
認定こども園の
平成21年4月開設に向けて、
施設改修工事の
実施設計を行ってまいりたいと考えております。
最後に、
組織改正の概要について申し上げます。
今回の
組織改正では、
地方自治法の改正に伴い、助役と
収入役を廃止し、副区長の設置とともに、
会計事務の適切な処理を行うための組織として
会計管理室を新設いたします。
また、
基本構想の理念に基づき、
文化施策と
観光施策の一体的な展開を担う
文化観光部を新たに設置し、さらに
平成20年度の
医療制度改革への対応といたしまして、
保健福祉部の再編などを行ってまいりたいと考えております。
以上、
平成19年第1回区
議会定例会の開会に当たり、私の所信の一端を申し述べてまいりました。
なお、本
定例会には、「
平成19年度
東京都
台東区
一般会計予算」外30件の議案を提出いたしております。よろしくご審議の上、いずれも可決賜りますようお願いを申し上げます。
以上をもって、私の発言を終わらせていただきます。
○議長(
高柳良夫 さん) これをもって、
区長所信表明は終了いたしました。
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△
日程第1 会期について
○議長(
高柳良夫 さん) これより
日程に入ります。
日程第1、会期についてを議題といたします。
おはかりいたします。
本
定例会の会期については、本日から3月2日までの29日間といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
高柳良夫 さん) ご異議ないと認めます。よって、会期については29日間と決定いたしました。
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△
日程第2から
△第8、第4
号議案、
平成19年度
東京都
台東区
一般会計予算外6件
○議長(
高柳良夫 さん)
日程第2から第8、第4
号議案、
平成19年度
東京都
台東区
一般会計予算外6件を一括して議題といたします。
本案について、
提案理由の説明を求めます。
助役、浅津勲さん。
(助役浅津 勲さん登壇)
◎助役(浅津勲 さん) ただいま上程になりました第4
号議案から第10
号議案までの7議案につきまして、一括して
提案理由をご説明申し上げます。
初めに、第4
号議案、
平成19年度
東京都
台東区
一般会計予算についてご説明申し上げます。
平成19年度は、「
にぎわい いきいき した
まち台東」の実現に向け、
長期総合計画、
行政計画に基づく事業に
財源措置を行っております。一方、区の
財政状況は、
税制改正等による
区税収入の増が見込まれるものの、都の
補助金の再構築や
区有施設の維持・
保全経費の増加が見込まれるなど、決して楽観できる状況ではありません。
平成19年度
予算は、このような状況を踏まえ、
予算編成区長プレゼンテーションの実施により、全庁的な意識の
共有化や
連携強化を図り編成いたしました。また、3月に区長及び
区議会議員選挙を控えているため、
予算計上している経費は原則として、
平成18年度に計上されている
既定経費及び
緊急性・
継続性により実施しなければならない事業を中心とした経費といたしております。その結果、当初
予算の総額は、
歳入歳出それぞれ839億円となり、前年度当初
予算と比較いたしますと4.4%の減となりました。
歳入歳出予算とあわせまして、
債務負担行為につきましては、
台東区
土地開発公社に対する
債務保証外4件をお認めいただこうとするものでございます。
次に、第5
号議案、
平成19年度
東京都
台東区
国民健康保険事業会計予算につきましてご説明申し上げます。
予算総額は、
歳入歳出それぞれ212億6,000万円となり、前年度当初
予算と比較いたしますと12.1%の増となりました。
次に、第6
号議案、
平成19年度
東京都
台東区
老人保健医療会計予算につきましてご説明申し上げます。
予算総額は、
歳入歳出それぞれ152億3,000万円となり、前年度当初
予算と比較いたしますと2.2%の減となりました。
次に、第7
号議案、
平成19年度
東京都
台東区
介護保険会計予算につきましてご説明申し上げます。
予算総額は、
歳入歳出それぞれ102億円となり、前年度当初
予算と比較いたしますと1.0%の増となりました。
次に、第8
号議案、
平成19年度
東京都
台東区
老人保健施設会計予算につきましてご説明申し上げます。
予算総額は、
歳入歳出それぞれ7億8,819万2,000円となり、前年度当初
予算と比較いたしますと58.2%の増となりました。
以上の
歳入歳出予算とあわせまして、(仮称)新
台東病院併設老人保健施設整備に係る特別区債の
起債発行をお認めいただこうとするものでございます。
次に、第9
号議案、
平成19年度
東京都
台東区
病院施設会計予算につきましてご説明申し上げます。
予算総額は、
歳入歳出それぞれ7億7,971万2,000円となり、前年度当初
予算と比較いたしますと84.6%の増となりました。
以上の
歳入歳出予算とあわせまして、(仮称)新
台東病院整備に係る特別区債の
起債発行をお認めいただこうとするものでございます。
最後に、第10
号議案、
平成19年度
東京都
台東区
用地会計予算につきましてご説明申し上げます。
本
予算は、40億円の起債を財源といたし、公共用地の先行取得に要する経費を計上いたしたものでございます。
予算総額は、
歳入歳出それぞれ40億3,000円となり、前年度当初
予算と同額となりました。また、公共用地先行取得の財源として、特別区債の発行をお認めいただこうとするものでございます。
以上をもちまして各会計
予算の説明を終わらせていただきます。何とぞ慎重なるご審議を賜り、いずれも可決ご決定くださいますようお願いを申し上げます。
○議長(
高柳良夫 さん) 以上で
提案理由の説明は終了いたしました。
おはかりいたします。
本案については、17名の委員をもって構成する
予算特別委員会を設置し、それに付託の上、審査することにいたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
高柳良夫 さん) ご異議ないと認めます。よって、17名の委員をもって構成する
予算特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することに決定いたしました。
おはかりいたします。
ただいま設置されました
予算特別委員会委員の選任については、委員会
条例第4条第1項の規定により指名いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
高柳良夫 さん) ご異議ないと認めます。よって、指名することに決定いたしました。
直ちにご指名申し上げます。
事務局長に朗読させます。
(磯田
事務局長朗読)
予算特別委員会委員に
1番 和 泉 浩 司 さん 3番 鈴 木 茂 さん
4番 君 塚 裕 史 さん 6番 小 菅
千保子 さん
9番 橋 詰 高 志 さん 12番 高 柳 良 夫 さん
16番 田 中 伸 宏 さん 17番 伊 藤 友 子 さん
20番 実 川 利 隆 さん 21番 寺 井 康 芳 さん
22番 青 柳 雅 之 さん 25番 伊 藤 征 輝 さん
27番 茂 木 孝 孔 さん 30番 堀 江 達 也 さん
31番 伊 藤 萬太郎 さん 32番 木 村 肇 さん
33番 杉 山 全 良 さん
を指名いたしたい。
○議長(
高柳良夫 さん) ただいまの朗読のとおり選任いたします。
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△
日程第9から
△第32、第1
号議案、
平成18年度
東京都
台東区
一般会計補正予算(第4回)外23件
○議長(
高柳良夫 さん)
日程第9から第32、第1
号議案、
平成18年度
東京都
台東区
一般会計補正予算(第4回)外23件を一括して議題といたします。
本案について、
提案理由の説明を求めます。
助役、浅津勲さん。
(助役浅津 勲さん登壇)
◎助役(浅津勲 さん) ただいま上程されました第1
号議案外23議案につきまして、一括して
提案理由のご説明を申し上げます。
第1
号議案から第3
号議案までの3議案は、いずれも補正
予算に関するものでございます。