項番5、その他です。
区立幼稚園魅力向上のための取組について、2点御報告がございます。
まず1点目が、夏季等休業中の一時預かり
事業についてです。
令和5年度から中之町
幼稚園において試行的に実施しております夏季等休業中の一時預かり
事業について、利用状況やアンケート調査結果等を踏まえまして、他園の需要も見込まれることから、
令和6年度から実施園を拡大することを検討しております。
2点目が、配達弁当についてです。現在、一部の
幼稚園でPTAが自主的に実施している配達弁当の注文について、区が一括して契約することで、実施園を
区立幼稚園全園に拡大することを検討してございます。
最後に、
項番6、今後の
スケジュールです。本日の御報告の後、順次記載のとおり、募集、入園手続を行ってまいります。
雑駁でございますが、
説明は以上です。よろしくお願いいたします。
○
委員長(琴尾みさと君)
説明は終わりました。これより質疑に入ります。御質問等ございましたら、順次御発言をお願いいたします。
○
委員(清家あい君) 3歳から5歳児の人口が減っていることが大きな原因だと思うのですが、その状況についてお伺いしたいのと、これからの港区の人口推計だと、増加していくという予測になっていますが、
幼稚園需要というものが、保育サポートの部分を踏まえ、保育園の方に利用が流れていくというか、そちらの方が多くなっていくのは自明のことだと思うのです。今、共働き率も港区の就学前児童に対する子育て
支援検討に当たってのアンケートで7割を超えている状況で、
幼稚園の在り方自体が問われているところだと思うのですが、これから人口が増えても、
幼稚園需要は、やはり減っていくという予測を立てて、これだけ
定員を減らしていくのかなということを伺いたいです。応募が上回った場合には柔軟に受入れも行うとなっているので、実際には、申込みが来たら受け入れるという基本的な方針でいいのかという、その点をお伺いします。
○
学務課長(
鈴木健君) まず1点目の3歳から5歳児児童の減少傾向でございますけれども、実績としましては、直近ですと、
令和2年に8,609人、
令和5年で7,789人というような減少の傾向が認められるところでございます。
需要の予測につきましては、人口推計上は、企画課が行っている人口推計ベースでこちらの方で3-5歳児人口を抜き出して確認しておるのですが、
令和9年度を底として7,069人、その後、微増していくというところを確認しているところでございます。
定員を超えての受入れについてですけれども、先ほど
資料の中で、
令和5年度
定員までを基本としつつ、
定員を超えた柔軟な受入れを、施設
環境、周辺の
幼稚園の空き状況を踏まえた上で検討すると記載してございます。実際には、
区立園、私立園、全体で区内の
幼稚園需要を満たしていくという大前提がございますので、基本は、この
令和5年度
定員を基本としつつ、私立園とも協議をした上で、基本的にはキャパシティーがある分には受け入れる方向で対応していきたいと考えてございます。
○
委員(清家あい君) 分かりました。私立
幼稚園の倍率の推移もお伺いしたいのですけれども、状況としては1倍は切っていないかと思うのです。結局、
幼稚園で、最低のところでも1倍を切っていないとすると、私立園の受験はもう先に終わってしまって、
区立幼稚園に入りたい人や私立の方に行けなかった人は、みんな区立の募集に来るのだと思います。それぞれ結構遠いので、一緒に連れていこうにも、保育園と違って、朝の決まった時間の中で15分ぐらいの間に連れていかなければいけなかったりするので、遠いのはなかなか大変なのかなと思うのです。なので、基本的に
定員自体には余裕があるというか、条例で1人当たりの面積とか先生の人数が決まっていると思うのですけれども、決まっている
定員よりも実際、受け入れられるのだったら、基本的には受入れをしてあげてほしいなと思いますが、私立
幼稚園の倍率の推移と、その
考え方についてお伺いします。
○
教育長室長(佐藤博史君) 私立
幼稚園の倍率の推移でございます。私立
幼稚園も、やはり倍率は下がってきておるというトレンドではございます。ただ、応募の高いところでは5倍を超える園から1.06倍ということで幅もありまして、全体を通しては約2倍になっております。ただ、
令和3年度2.44倍から比べますと、
令和5年度は2.03倍ということで、2倍はキープしておりますけれども、倍率が下がっているというトレンドでございます。
○
学務課長(
鈴木健君) 倍率については、私立園同様、
区立園についても下がってる傾向がございます。
一方で、先ほど御報告させていただきました
魅力向上策についても取り組んでいるところでございますので、
区立園は
区立園の立場で、魅力向上により多くの募集を図れるように取り組んでいきたいと考えてございます。
○
委員(清家あい君) 分かりました。
魅力向上策には取り組んでいただきたいのと、あと、希望者がいた場合、実際には受け入れられるはずなので、
定員を超えた申込みがあった場合は、受け入れられるようにしていただきたい。
保護者としては、
定員を超えてしまったからと言って入れないとなると、行き場がなくなってしまうことに動揺があると思うのです。保育園の方は、働いているとか、休職中であるとか、申込みにいろいろ条件があり、
子どもが3歳になって行き場が本当になくなった人たちなどを全部受け止めているのが
区立幼稚園だと思うので、これだけ
定員を減らしますけれども、受入れの希望があった場合は、積極的にというのも変ですけれども、受け入れてほしいと思います。
それと、子育て保育サポートの部分ですが、
令和5年度の中之町
幼稚園での夏休みの利用状況、それとアンケートの結果についてお伺いしたいのと、実施園を
令和6年度から拡大することを検討となっていますけれども、もし現段階でどれぐらいの拡大を検討しているかが示せるのであれば、お願いします。
○
学務課長(
鈴木健君) 子育てサポート保育ではなく、一時預かりでしょうか。
○
委員(清家あい君) ごめんなさい。一時預かり。
○
学務課長(
鈴木健君) 一時預かりにつきましては、在籍されている
保護者の方にアンケートを行いまして、続けたい、よければ使ってみたいということが5割弱の方から回答が寄せられているところでございます。
来年度の予定でございますけれども、基本的には、5地区と台場地区ということで検討しているところでございます。
○
委員(清家あい君) 分かりました。利用状況はよかったということで、
幼稚園に
子どもを預けて働いている
保護者は、保育園の方で夏休みの期間預かってくれる
事業を利用されていると思い、その利用状況を所管課に聞いたのですけれども、数字が出ていなくて分からないので、もし分かったら教えていただきたいです。やはり夏休みだけ、ふだん通っている
幼稚園ではなくて、保育園に空きがあれば預けるけれど、申込みを忘れてしまったら、その夏休み中はどうしようみたいな相談も来ますし、保育園の方からは、基本的には
幼稚園の方で夏休みの預かりをやるべきだという声もいただきますし、そのとおりだと思うのです。これからの需要とかを考えても、夏休みの一時預かりは全園で進めていくべきだと思うのですけれども、見解をお伺いします。
○
学務課長(
鈴木健君) 実際に福祉的な意味合いでの預かりのニーズが
区立園についてもあることは承知してございます。現に、今回の試行である中之町
幼稚園についても応募が多数あり、抽せんが行われた状況がございます。したがいまして、今回、全地区への拡大の検討を進めていますが、その先の展開につきましては、実際に来年度実施した状況を踏まえ、
保護者ニーズも捉えながら検討していきたいと考えてございます。
○
委員(清家あい君) 分かりました。ありがとうございます。
あと、配達弁当の
支援をしてくださるということで、ありがとうございます。これは、希望した園全園に、いつからで考えていらっしゃるか、お伺いします。
○
学務課長(
鈴木健君) まだ調整中ですので、予定としてはというところですけれども、年度当初から、可能であれば実施していきたいと考えてございます。あとは、受入れの業者との調整、あるいは、実際に今既に利用されている園の
保護者の方々の意見等も踏まえながら、実施時期、内容を含めて詰めていきたいと考えてございます。
○
委員(清家あい君) これは、イメージとしては、放課GO→クラブの方で始めたような、オンラインで個別にそれぞれが申し込めるという形でいいのですか。
それと、放課GO→クラブの方では、廃棄物の回収がずっと課題になっていたのを
事業者がやってくれるということで、すごく画期的だったと思うのですけれども、その辺についてどう考えていらっしゃるかお伺いします。
○
学務課長(
鈴木健君) もちろん今回の検討に当たりましては、放課GO→の実践事例も参考とさせていただいています。ただ、実際に喫食をする弁当の内容も異なりますし、また、今、利用されている
事業者も、放課GO→で実施している
事業者とは異なっておりますので、そういった廃棄物の処理方法とか、優れた事例も考慮しながら
事業者の選定等を行っていきたいと考えてございます。
○
委員(清家あい君) 分かりました。ありがとうございます。
あと、
園児募集の停止についてお伺いしたいのですけれども、これは、現在、10人未満の
幼稚園はどこなのか。1園なのですか。ごめんなさい。今、結果を持っていないのですが、2年目以降は3歳児の学級編制をせず、翌年度は、募集停止となっているのですけれども、この経緯についてお伺いします。
○
学務課長(
鈴木健君) 経緯としましては、3歳児の
定員については、適正数はどの人数かというところで、
教育委員会事務局の中で設置した在り方検討会の中で検討してございました。現場の園長からは、やはり3歳児は特に人手がかかるというところもあり、少人数の対応ができないかという意見であるとか、あるいは、他自治体の事例ですと、現在、3歳児の保育をやっているのが、他区ですと11区あるのですけれども、その中では7区が20人以下で実施しているという事例があります。また、あるいは、
子どもの自立心、集団生活での共同性を育む上で最適な人数については、文部科学省が行った調査の中で、3歳児については20人程度が望ましいというような考察もございました。それらを踏まえまして、今回、
定員については、20人としてございます。
また、休園のルールについてですけれども、こちらにつきましては、過去、最適な人数、これは4・5歳学級の場合でのルール決めがあったわけですけれども、その中では、15人を下回った場合には、翌々年度休園するというルールがございました。今では3歳児をやっているのが多い状況でございますので、今申し上げた平成13年の時点のルールを実勢の変化に合わせまして、今回10人ということで、示させていただいたものでございます。
○
委員長(琴尾みさと君) ほかに御質問等ございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(琴尾みさと君) ほかになければ、
報告事項(3)「
令和6年度
港区立幼稚園の
定員及び
園児募集等について」の報告は、これをもって終了いたしました。
──────────────────────────────────
○
委員長(琴尾みさと君) それでは、
審議事項に入ります。
審議事項(1)「発案5第8号
区民生活事業・
教育行政の調査について」を議題といたします。
本発案について、何かございますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(琴尾みさと君) なければ、本発案につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○
委員長(琴尾みさと君) それでは、本日継続と決定いたしました。
──────────────────────────────────
○
委員長(琴尾みさと君) ほかに何かございますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(琴尾みさと君) なければ、本日の
委員会を閉会いたします。
午後 2時13分 閉会...