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令和3年2月25日保健福祉常任委員会-02月25日
令和3年2月25日区民文教常任委員会−02月25日

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  1. 港区議会 2021-02-25
    令和3年2月25日区民文教常任委員会−02月25日


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    令和3年2月25日区民文教常任委員会−02月25日令和3年2月25日区民文教常任委員会  区民文教常任委員会記録(令和3年第5号) 日  時  令和3年2月25日(木) 午後1時00分開会 場  所  第3委員会室出席委員(9名)  委 員 長  清 家 あ い  副委員長  丸山 たかのり  委  員  マック 赤 坂         赤 坂 大 輔        福 島 宏 子         杉 浦 のりお        ゆうき くみこ         池 田 こうじ        阿 部 浩 子 〇欠席委員   な し 〇出席説明員
     高輪地区総合支所長・産業・地域振興支援部長兼務    森   信 二  高輪地区総合支所協働推進課長             鳥 居 誠 之  芝浦港南地区総合支所長環境リサイクル支援部長兼務  新 井 樹 夫  地域振興課長                     櫻 庭 靖 之  環境課長                       茂 木 英 雄  地球温暖化対策担当課長  清 水 秀 樹  学校施設担当課長                   増 田 裕 士  教育人事企画課長     瀧 島 啓 司 〇会議に付した事件  1 審議事項   (1) 請 願2第11号 2030年CO2削減目標引き上げに関する請願                             (2.11.27付託)   (2) 請 願3第3号 都立新国際高校(仮称)の建設計画に対して、港区として港区民ニーズを把握し、東京都が進める計画に反映するよう求める請願   (3) 請 願3第4号 区有施設省エネ断熱性能の向上を求める請願   (4) 請 願3第5号 2030年CO2削減目標引き上げに関する請願                            (以上3.2.19付託)   (5) 発 案元第6号 区民生活事業教育行政の調査について                              (元.5.29付託)                午後 1時00分 開会 ○委員長清家あい君) ただいまから、区民文教常任委員会を開会いたします。  本日の署名委員は、マック赤坂委員阿部委員にお願いいたします。  傍聴者から撮影・録音の申出がありました。これを許可したいと思いますが、よろしいでしょうか。              (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長清家あい君) それでは、そのようにさせていただきます。  審議事項(1)「請願2第11号 2030年CO2削減目標引き上げに関する請願」につきましては、請願者から議長宛て請願書取下願が提出されましたので、お手元に写しを配付いたしました。当委員会といたしましては、本請願の審査を中止し、以後の日程から削除することとしたいと思いますが、よろしいでしょうか。              (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長清家あい君) それでは、本請願につきましては、審査を中止することに決定いたしました。  日程に入ります前に、本日の運営について御相談させていただきます。  前回の委員会でお伝えしたとおり、新規で付託されました審議事項(2)から審議事項(4)の請願につきまして、請願者から趣旨説明の申出がありました。そこで、まず請願の趣旨説明をお受けしてから、日程に沿って請願審査を行いたいと思います。  このような進め方でよろしいでしょうか。              (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長清家あい君) それでは、そのように進めさせていただきます。  なお、審議事項(3)、審議事項(4)の請願について、請願者より追加資料の提出がありました。席上に配付してありますので、御確認ください。     ────────────────────────────────── ○委員長清家あい君) それでは、審議事項(2)「請願3第3号 都立新国際高校(仮称)の建設計画に対して、港区として港区民ニーズを把握し、東京都が進める計画に反映するよう求める請願」の趣旨説明を受けたいと思います。  請願者の方がお見えになっております。前の方へお越しください。  それでは、請願文を書記に朗読させます。    (書記朗読)     ────────────────────────────────── ○委員長清家あい君) 朗読は終わりました。それでは、請願の趣旨説明をお願いいたします。 ○請願者二宮香里君) このたびは貴重なお時間をいただきまして、誠にありがとうございます。この件に関していろいろな観点から検討を重ねていただいて、本日までもお時間をいただきましたことを重ねてお礼申し上げます。  私は、今回の新国際高校建設地の裏ぐらいに住んでおります二宮香里と申します。本日はどうぞよろしくお願いいたします。  簡単に自己紹介をさせていただきます。私自身は、大学生と高校生と、一番下が幼稚園児の3人の子どもがいる母でもあります。学生時代から国際交流事業に従事しておりまして、内閣府の日中友好代表団で3回ほど訪中させていただいたり、人民大会堂で通訳をさせていただく体験もございました。また、アメリカへの駐在も経験し、子どもたちが現地校での教育を受ける機会もあります。今回の国際高校に関して、私の知り合いの大学の先生が教育の内容を考える委員会に所属しておりまして、彼からは2017年の新国際高校の計画の発表のときから教えていただいて、すごく関心を寄せておりました。  簡単に今回の請願の趣旨についてお話しさせていただきます。今回の都立新国際高校は、東京都が公共の教育として、国際人材を育成するための重要なプロジェクトとして私も認識しております。東京都として注力しているプロジェクトだからこそ、地域の方からも心から歓迎されるような施設になっていただきたいと心より願っております。  幸い今回のプロジェクトは、開校までに10年ほど時間がありまして、まだ基本設計の段階でございますので、できるだけ早い段階で、周辺地域の方の声を東京都に届ける機会をいただけないかというのが、請願の中心の趣旨であります。そのために、地域の状況を一番御存じである港区議会議員の方々に御尽力いただけないかというお願いに参りました。  私が近隣の方々とお話しする中で、東京都に届けたい声として、主に2点、2段階あります。一番大事なのが、地域の安心・安全の観点です。例えば、当該建設地の裏の三光坂の方から、かつて官舎があった頃は桜田通りの方に抜けられたことがあったのですけれども、今は行き止まりになっていて、木戸で塞がれていて、草もたくさん生えていて、通れないことになっています。町会の役員の方に伺ったら、もしここで火災があった場合は、とても危険な状態であるということを伺いました。  また、災害時に、高校や桜田通りの方に避難しやすくしてほしいという意見を伺いました。そして、災害時ではなくて、平常時においても、白金高輪駅への通路を整備いただけると、とても駅への利便性が上がるということを、地域の高齢者の方からも伺いました。  白金高輪駅は、現在でも朝の通勤・通学時間、大変混み合う時間帯がございます。また、タワーマンションもたくさん計画がありますので、さらに新しい学校ができたときに、一層の混雑を心配する声も伺いました。  そして、2点目として、先ほどの地域の安心・安全というところを確保した上での、補足なのですけれども、土地活用付加価値の観点を挙げさせていただきました。これはなぜかというと、なぜ港区に国際高校があるかという意味を追求したかったからです。本当はどこでもいい中で、なぜ港区がいいのか。それは付加価値という意味で、港区としても、高校としても、お互いに付加価値を与え合えるような関係性を考えられないかというところで、例として挙げたのがオープンスペースです。世代も超えて、国籍、性別、全てを超えた中で、多様性のある人たちと触れ合う中で、生徒が学んだことをすばらしい内容を実践する場が欲しいと思って、活用例の一つとして挙げさせていただきました。  本計画は、1月末に基本設計の会社が入札により決まった段階と聞いております。もちろん開校までに住民説明会の場は設けられるものと思っておりますが、計画が煮詰まった段階で周辺住民からいろいろな声が上がっても、東京都側としても、計画の遅れの心配などで、容易には地域の声を反映しづらいものと思われます。したがいまして、計画の早い段階で地域の意見をお伝えする場があれば、東京都にとっても、都民である周辺住民にとっても、望ましいのではないかと考えております。  区民の声を代表する区議の皆様は、地域の現状やニーズを一番御存じです。今回の請願に当たり、貴重な御意見を数多く伺いました。  また、今の駒場にある国際高校の現役の生徒や卒業生からもいろいろなお話を伺いました。そのような声も上げられるような場を、ぜひ東京都に働きかけていただいて、おつくりいただけたらうれしく思います。  国際高校ができたねというのではなくて、ここに国際高校ができてよかったねと思えるようなコミュニティを一緒につくり上げていけたらと心より願っております。  御清聴ありがとうございました。 ○委員長清家あい君) ありがとうございます。  請願者の方に御質問等ございましたら、順次御発言をお願いいたします。 ○委員(杉浦のりお君) 早速ですけれども、請願理由を読ませていただきまして、今のお話も聞かせていただいた上でお聞きいたします。オープンスペースのことが書かれてありますけれども、二宮さんとしては、ここに公園を造ってほしいという御趣旨なのか、それとも、そうではないのか。その辺をもう少し詳しく教えてもらえればと思います。 ○請願者二宮香里君) ありがとうございます。東京都職員住宅の時代に、ちょうど上から見ると、三角の部分の敷地があって、そこに当時は公園があって、地域の子が遊んでいたという声があったので、今回、いろいろ皆さんに伺った中で、そのようなものがあったらいいよねとの声を拾ったところもございまして、公園にこだわりがあるわけではなくて、先ほど申しましたように、港区の地域として貢献ができる何か、つながりが生まれるような何かというところを、きっかけができたらと思って、御提案をさせていただきました。 ○委員(杉浦のりお君) 公園に関しては、あくまでも一例ということで申し上げていただいたとお聞かせいただきました。この地域の方々の様々な意見を述べることのできる、そのような場を設けてもらいたい、こういったことが今回の趣旨なのかと感じました。港区がこれがいいと感じたものについては、区として東京都にお伝えしてまいりたいと、こういったことでよろしいですか。 ○請願者二宮香里君) はい。ありがとうございます。 ○委員(福島宏子君) 今日はありがとうございます。私もここが東京都の職員住宅だった頃からよく存じ上げておりまして、近くの保育園に勤めていた時代は、その公園にもよく遊びに行きました。本当に日当たりがよくて、ほっこりできる場所でした。  今回、本当に夢のある請願が出されたと思って、大変うれしく思っています。あのスペースをオープンな状態というか、コミュニティが共創できるような場にという、請願者の二宮さん含め123名もの方の署名が添えられているということで、その思いがすごくよく分かります。  お聞きしたいのは、事例でオープンカフェというのも出されていたのですが、そういった署名を寄せていただいた方々などから、何か具体的に要望がほかにもあったら、お聞かせいただければと思います。 ○請願者二宮香里君) ありがとうございます。私もこのようなことを考えているとすごく楽しくなって、いろいろ書き過ぎてしまったところがあるのですけれども、皆さんの中からも、いろいろな御意見が出てきました。中には、あの辺は高齢者の方が多くて、いろいろ変化をつけたような公園や、ビオトープが欲しいなど、なかなかまとまらない感じではあります。  中には、今回の国際高校の現役の方からのお話なのですが、国際高校というのは、東京都の中のインターナショナルスクール以外で、海外大学への合格者数が4番目に多いところなのです。海外大学への受験というのは、生徒たち課外活動をすごく重視をする中で、やはり社会問題だったり社会課題に意識を向けているところがございまして、学校の中だけではそのような出会いがないという声を伺ったので、そのようなサードプレイスというか、学校と家庭以外のどこかで安心・安全の大人との出会いがあるような場という感じで、そのような声を伺いました。 ○委員(福島宏子君) ありがとうございます。実際に国際高校の方の話も聞いているということで、すごく実感があるお話でした。  三光坂の方からの通路というところも存じ上げているのですけれども、やはり三光坂から細い路地を奥に入った突き当たりがこの場所につながっていたというところでは、やはり2方向の避難という意味でも、すごく防災拠点としての価値もある場所だということを実感しております。  質問は以上です。ありがとうございました。 ○副委員長丸山たかのり君) 本日は御足労いただいてありがとうございます。我々公明党議員団としても、平成28年2月の定例会代表質問でも、旧東京都職員の住宅跡地の活用について港区に要望していまして、様々お声をいただいて、地域の安心・安全という部分では、防災公園としての活用であったり、保育園や高齢者の施設を建ててほしいなど、できれば本当に周辺の景観や緑地の保全、地域の活性なども考えたときに、区としても取得を働きかけるようにというようなことも要望していたのです。  その中で、まさに寝耳に水のような形で発表があって、我々区議会議員としても聞いていないというようなところがあったのですけれども、ただ、国際高校建設自体に関しては、本当にすばらしい施設になることを非常に期待はしているというところでございます。  質問としては、請願の内容を読ませていただいたときに、前半のトーンと後の要望というのと、請願の趣旨というところが、若干違和感というか、いろいろ御苦労しながら途中途中で直されたのかと思うのですけれども、基本的には、ここに高校が建つということに対して、今回署名の123人、署名いただいている方々は、皆さん、ここに新国際高校が建設されることに対しては反対はされていないということでよろしいのですか。 ○請願者二宮香里君) はい。むしろ全体的な反対などは全然なくて、賛成でも反対でもないという方ももちろんいらっしゃいます。できると決まったら最高のものにしたいという形です。 ○副委員長丸山たかのり君) 分かりました。様々な御意見があって、トーンが多分いろいろ、差があるのだというのは……。 ○請願者二宮香里君) そうですね。正直に申しまして、やはり皆さんの御意見をお伺いする中で一緒につくり上げていったところがあるので、おっしゃるとおり、最初のトーンとしては、去年、東京都庁にお話を伺いに行ったときに、その時点ではまだ財務局が持っていらっしゃったのです。それをもうすぐ教育局に渡すというときだったので、もともとは何にでもなれる土地だったということで、それだったら、真っ白で考えた場合、何になるのだということは考えましたけれども、いろいろ考えた中で、教育施設の必要性を理解したところがあります。そして、公明党としても平成28年に既に掛け合ってくださっていたということで、本当に感謝しています。ありがとうございます。 ○副委員長丸山たかのり君) 分かりました。ありがとうございます。いろいろお話を聞く中で本当に固まっていったのだというのは、今聞いていてすごくよく分かりました。  それと重ねての確認ではあるのですけれども、御署名いただいた方々というのはそういった、二宮さんと同じような理解で、請願を出されているという、そういったことでよろしいのですか。 ○請願者二宮香里君) はい。私が説明したら分かっていただけるような方ばかりだと思います。まさに今回の国際高校が、育成したいグローバル人材というのか、人と対等に話ができる、対応ができる方ばかりなので、私がこのような経緯ですということでお伝えすれば理解していただけると思います。 ○副委員長丸山たかのり君) 分かりました。  高校ができて、その垣根がかなり低くなり開放的になったとしても、そこがイコールで公園になるわけではないかと思うのです。全く地域と遮断されるような、そういったところにならないように、やはり区民から愛されるような、そういった施設になってもらえるような、要望を少しでも入れてもらえるような場を設けてほしいという趣旨の請願ということでよろしいのですか。 ○請願者二宮香里君) はい。まさにそうです。やはり港区にある意味を探求していまして、例えば、区の小・中学校との何かつながりがあったり、そのようなことがあれば、もっとこの地にある意味があるかと思います。 ○委員長清家あい君) ほかに御質問等ございませんか。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長清家あい君) なければ、請願者の方、席にお戻りください。ありがとうございます。  それでは、審議事項(2)「請願3第3号 都立新国際高校(仮称)の建設計画に対して、港区として港区民ニーズを把握し、東京都が進める計画に反映するよう求める請願」の趣旨説明は、これで終了します。ありがとうございました。     ────────────────────────────────── ○委員長清家あい君) 次に、審議事項(3)「請願3第4号 区有施設省エネ断熱性能の向上を求める請願」の趣旨説明を受けたいと思います。本請願については、議長宛てに2名の追加署名がありましたので、御報告いたします。  請願者の方がお見えになっております。前の方にお越しください。  それでは、請願文を書記に朗読させます。    (書記朗読)     ────────────────────────────────── ○委員長清家あい君) 朗読は終わりました。それでは、請願の趣旨説明をお願いいたします。 ○請願者吉永瑞能君) 今日はお時間をいただきありがとうございます。ゼロエミッション港を目指す会の吉永でございます。よろしくお願いいたします。  今回の請願については、省エネ断熱性能の向上を求めるということで、すごくシンプルに申し上げますと、建築物については、2020年までに国を含む新築公共建築物ZEBの実現を目指すという閣議決定が2014年に既にされています。エネルギー基本計画は、2018年にも同じ文章で閣議決定されています。国を含むなので、港区も当然、ZEBの実現を目指さなければいけないという状況がございますので、そのようにしていただきたいということでございます。  現状、港区の建築物がどうかというところなのですが、今建築中の赤坂中学校赤羽小学校、あと、芝浜小学校が建築中なのですが、いずれも東京都に提出された環境計画書では、省エネ率が20%ないし30%ということで、全くZEBになっていないという状況がございまして、閣議決定を読んでほしいというところが第一でございます。  この3つの学校について、私も現地を10月に見せていただいて、現場の方たちともお話をさせていただいたのですが、区の施設課断熱性を高める設計変更をしてくださいという要望もさせていただいたのですけれども、2回させていただいたのですが、正直、無視をされている状況でございますので、そこはぜひ設計変更していただきたいと考えています。  区の仕事なので、設計変更というのはなかなか難しい話もあると思うのですが、今、全国的に見ると、ゼロカーボンという流れの中で、既存の公共施設、既存のものを断熱改修するという動きが非常に増えてきていまして、例えば、白馬高校というところは、白馬高校生徒たち地球温暖化のことをすごく考えておられて、自分たちで改修をしています。改修した教室としていない教室の比較をされています。これは専門家アドバイスを受けて、ほとんど高校生と保護者の方が改修をしたというすばらしい試みなのです。もう一つ、私が知っているところでは、仙台市の学校で市と保護者と、建築の関係者が、今、断熱改修を行って、改修したところと改修していないところのデータを取って、確認をしているということが行われています。  断熱改修は、既存の学校や区の様々な施設ではぜひやっていただきたいし、今の温暖化対策の中でもやらないといけないということになってきているわけなのですけれども、その流れからしますと、この3つの学校、5年後に断熱改修したら、お金がすごくもったいないです。今、建築途中ですから、断熱材というのは大体最後に来ますから、今設計変更した方が、区としては得なのです。そのことをよく御認識いただいて、設計変更をしていただいた方がいいのではないかと思います。  様々な動きの中、国土交通省建築物断熱性というのを高めると、基準を改定することは明らかですので、今、建築中で、もう発注してしまったし、実施設計できてしまって、工事しているしという話も分かるのですけれども、今からやっていただいた方が断然いいということを、私も専門家にも意見を聞いて、白馬高校も仙台市もアドバイザーになっている東北芸術工科大学の竹内昌義教授に聞いたのですけれども、それは今やった方がいいでしょうと。設計変更した方が断然安いでしょうというアドバイスも頂戴いたしまして、余談ですけれども、竹内さんはエネルギーまちづくり社という会社で設計の仕事もしていまして、会社は港区芝公園にございますので、幾らでもアドバイスしてくださると思います。港区はそのような方たちを生かして、5年後、10年後に断熱改修するなどという無駄なことがないようにしていただければと思います。  現場の大成建設の方やフジタの現場監督とも話をさせていただいたのですけれども、それ設計変更できます、断熱材を変える、厚くするなどできますと現場の方はおっしゃっていました。区の施設課の方は言わないかもしれませんけれども、そのようにおっしゃっていて、自分たちのゼネコンの技術力としては、ZEB建築物もやっているので、できますというお話もありましたので、ぜひそういったことも進めていただければと思います。
     すみません。資料の御説明をさせていただきます。まず、これ、去年出ました環境を考慮した学校施設づくり事例集というのがございまして、これは文部科学省のホームページにありますので、ダウンロードしていただければいいのですけれども、この中に愛媛県の学校のデータ、これ、すごく古い学校を断熱改修して、築75年の学校を断熱改修したというものです。ほとんどゼロエネルギーになっています。  注目していただきたいのは、体調不良を訴えるのが3割減ります、授業への集中力の欠如率が4割減りましたなど、そのようなところがありますので、冬はやはりすごいですよね。寒いから、体調不良の方が8割減少というようなことで、健康という点でも、省エネという点でも、CO2を削減するという点でも、断熱性を高めるというのは有効でございます。  すみません。2ページ、これは鳥取県が去年から始めました健康省エネ住宅ということで、ヒートショックを減らしたいということです。これは小泉環境大臣も言っていますけれども、入浴中の死亡者が1万9,000人日本ではおられるということで、これを何とか減らしたいというのが、環境省が言っていることです。家の断熱性が低いという、すみません、次のページですけれども、夏に比べて冬に亡くなる人の方が少ないのは北海道ということで、北海道は断熱性が高いと。東京については、中途半端な断熱性の建物なので、かなりお亡くなりになる方が多いと。お風呂に入ったときに亡くなってしまうのが、そのような死亡原因の方が非常に多いということです。  次のページ、WHOは室温を18度以上にしなさいということを勧告していまして、イギリスなどでは、室温が低い建物は解体命令が出ると言われています。  その次のページ、暖かい家で介護予防ということで、これ、介護や医療費の削減になるということです。そのようなことが書かれています。これは慶應義塾大学の伊香賀先生が専門で研究をしておられます。  次、これは鳥取県のグレードの例なのですけれども、真ん中辺にZEHというのがあって、鳥取県ではそれ以上に厳しい基準を設けて、補助金を150万ぐらい最大で出しているというようなことをなさっています。今の日本は、0.87などという基準も義務化はされていないという状況でございます。  すみません。次のページ、2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略というのは、これは12月25日に経済産業省が策定をしたものでございます。これ、LCCMというのは、単にゼロエネルギーということではなくて、資材などを作ったり建築したりするときのCO2も含めてゼロより少なくすると。そのようなものも始まっているということです。ここに書いてあるのは、ともかく建築物省エネというのが非常に地球温暖化対策としては重要だということが書かれています。環境省は既に省エネにどんどんと予算をつけている状況です。  すみません。次のページ、これ、きのうの小泉環境大臣の記者会見なのですけれども、広島大学がカーボンニュートラルの先行エリアなるという発言がありまして、何でこのような発言になったかというと、広島大学はすごいですよね。2030年にカーボンニュートラル、2050年ではないです。2030年にカーボンニュートラルということを宣言されました。一応、昨日、発表があったのですけれども、これ、港区も参考にすべきは、広島大学は地元の東広島市と協定を結んで、2030年にゼロということをやっておられます。ですから、港区は港区の学校をカーボンニュートラルにするというのも当然ですけれども、港区にも学校はたくさんありますよね。慶應義塾大学もあるし、明治学院大学もあるし、芝浦工業大学もありますし、そのようなところとカーボンニュートラルに向けてやっていくというようなことは、とてもいいことなのではないかと思います。  あと、庁舎についても、この建物など、本庁舎の断熱性というのは分からないのですけれども、時期的には古いものでありますので、断熱性が低いのかということは推測できるのですけれども、これについても、長野県庁では温暖化のことを考えて、省エネのことも考えて、断熱改修の検討というのが既に始まっていますので、そういったことも考えていただいたらどうかと思います。  すみません。最後のページにハザードマップをつけているのですが、これ、温暖化対策がなぜ必要なのかというところを改めて御認識いただければと思うのですけれども、地球全体の話なので遠い話に見えてしまうのですけれども、港区のハザードマップが、この大体半分ぐらいの地域ですかね。今年というか、今年度ですかね、改定されたというのは御承知ですか。隅田川・新河岸川流域については、3月までに東京都から改定のデータが出てきて、それを恐らく港区は反映されるということなので、まだ改定されていないということなのですけれども、既に改定された地域、古川に沿った部分など、あと、区役所の周辺もそうなのですかね。赤いところは3メートルや5メートル浸水とするというところがあるのです。真っ赤なところは5メートル浸水するとなっていまして、これが改定によって、この浸水の深さが深くなってしまったと。大体2メートルのところは3.5メートルになったなどというのが改定ですけれども、三田にある新築マンション、2億円や3億円するというマンションを調べたのですけれども、計画しているときは、2メートルの浸水については止水壁が立ち上がってきて、浸水しないようにマンションの敷地を守る、地下を守るという設計をされたのですが、この改定があって3メートルを超えるということになった関係で、できた瞬間から、ハザードマップでいくと、このマンションは守れませんという説明をして売らざるを得ないということが起こっています。これは本当に台風19号でもすごく大雨が降って、港区はたくさんの方は避難されなかったけれども、避難所を設けたりもされていたと思うのですけれども、そのようなことは、これもまさに地球温暖化の影響でございますので、その辺を港区につけても再認識していただけたらと思います。  今、2050年実質ゼロということを菅首相が昨年10月26日に表明してくださって、そこに向かって行っているわけなのですけれども、今、地球は1.1度ぐらい上昇したと言われています。1.5度に抑えるためには、2050年実質ゼロにしなければいけないというのは、IPCCが特別報告書で言っていることではあるのですけれども、それは2050年にいきなり実質ゼロにすればいいという話ではなくて、恐らくCO2はたまっていくというか、消えないというか、港区でいくと、300万トンぐらい出ているCO2がいきなりゼロになればいいわけではなくて、今、300万トン、290万トンと出ていくものはどんどんたまっていって消えないということなのですけれども、それ、すみません。美紀さんが詳しいので、教えてください。 ○請願者(戸田美紀君) 戸田美紀です。前回のときも少しお話ししましたけれども、CO2は大気にたまっていきます。出たものは、普通、1,000年単位でないとなくなっていかないということがあります。ですので、削減するのがとにかく早ければ早いほどよいということなのです。なので、仮に今あまりしなくても、2050年にゼロを達成できたとしても、この間、今から50年までの間に出していたものがずっとたまっていくということなので、温暖化がいきなり止まるわけではございません。つまり、大雨だったり大きな台風というのは、しばらくというか、かなり続くということなのです。  だから、とにかく今できるだけ少しでも早く、少しでも削減するというのが大切なことです。となっております。 ○請願者吉永瑞能君) 今、1.1度であれだけ台風が来て、おととしの台風などですごく被害が出ていて、1.5度までになったらどうなるみたいな試算というのはあるのですか。台風が3倍になるなど、いろいろあるのですか。 ○請願者(戸田美紀君) 幾つか数字が出ているのですけれども、台風が3倍になるなど、そのようなところまでは出ていないのですけれども、ただ、パリ協定のときよりも、毎年のようにいつ1.5度に達するかというのがどんどんどんどん前倒しになっていて、今の予測だと、1.5度に達するのは早ければ2030年と言われています。2030年から2052年の間に1.5度を達成してしまうのではないかということなのです。  なので、また私たちはそんなに、CO2の排出量は下がってきているのですけれども、やはり蓄積量があるので、どんどん今、気候システムが悪化状態にあるのです。だからこそ本当に焦って、今、対策を打つということが必要です。  台風がどのぐらい増えるかなどの数値というのは、探せばあるかもしれないのですけれども、今、手元にはないので、ごめんなさい。 ○委員長清家あい君) すみません。請願者の方、審議の流れがありますので、説明を一回終わらせていただいて、まとめていただきたいのですけれども。 ○請願者吉永瑞能君) ということで、すみません。CO2削減のためにも、まずは区有施設省エネ断熱性能の向上というのが必要だと思いますので、ぜひ区議会において請願を採択いただいて、区を後押ししていただけないかということでございます。  いろいろ申し上げましたが、請願の趣旨についてはここに書いてあるとおりでございますので、様々申し上げたことは、議論の参考でございます。  以上です。終わります。 ○委員長清家あい君) 請願者の方に御質問等ございましたら、順次御発言をお願いいたします。 ○副委員長丸山たかのり君) 本日は御足労いただきまして、ありがとうございます。私たち公明党議員団も、今年の2月18日の本会議の代表質問の中で、区有施設省エネ性能を高めるというか、再生可能エネルギーを、現状の計画のものだけではなくて、建設中や、まさに実施設計が終わっているものであっても、やはりそこにしっかり導入をできる限りやっていく。本当に区が考えられる施策を総動員してやっていくべきと訴えさせていただいたところですので、そういった意味では、先ほど来お話しいただいた話というのは、非常に共感できるところは大変多かったと思っております。  1点、質問というか、今回の請願の中にも書いてありますが、港区議会においてゼロカーボンシティ宣言を求める請願、満場一致で前回採択させていただいて、既にお聞きになられたと思いますけれども、今回の代表質問での、区議会の質問の中でも、区長からの答弁の中で、環境基本計画の決定、公表をもって、ゼロカーボンシティ宣言になると。それがなった上で、環境省のゼロカーボンシティのところに登録をするといったような、そういった流れの説明、答弁があったかと思うのですけれども、その点に関してどのように評価されていますでしょうか。 ○請願者吉永瑞能君) 葛飾区長は昨年の2月に何の改定もせずに宣言をしてくださいましたので、そうしていただきたかったという。私たち、区長への手紙も書いてお願いをしてきたところなのですが、遅くなってしまったことは、非常に港区民としては残念ではございますが、内実について、よりすばらしい施策をやっていっていただければという話と、より効果的な宣言をしていただければうれしいと思っています。 ○副委員長丸山たかのり君) 分かりました。あと、本当に皆さんのそういった請願などの働きかけなどもあって、区議会の中でもそういった脱炭素の取組に対する機運は高まっているのかと思っていまして、本当に今回の代表質問でも、ほとんどの会派がそういった脱炭素の取組などを取り上げるようになっていることは、本当に皆さんのような市民の団体からの働きかけも当然あってのこういった機運の高まりかと思っておりますけれども、そういった港区議会の取組に関しての何か御評価みたいなものはあったりしますでしょうか。 ○請願者吉永瑞能君) ゼロカーボンシティ宣言を求める請願というのは全国初でございますので、その点については、港区議会が満場一致で決議していただいたことは、非常にすばらしいことだと思います。ほかの市区町村でも決議をしているところはあるのですが、請願、陳情というのはございませんので、その点についてはすばらしいと。議会の皆さんの見識を示したと思います。 ○委員長清家あい君) ほかに御質問等ございませんか。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長清家あい君) それでは、審議事項(3)「請願3第4号 区有施設省エネ断熱性能の向上を求める請願」の趣旨説明は、これで終了します。ありがとうございました。  委員会の運営上、ここで休憩にしたいと思いますが、よろしいでしょうか。              (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長清家あい君) それでは、休憩といたします。15分再開とします。                午後 1時57分 休憩                午後 2時14分 再開 ○委員長清家あい君) 休憩前に引き続き、委員会を再開いたします。  次に、審議事項(4)「請願3第5号 2030年CO2削減目標引き上げに関する請願」の趣旨説明を受けたいと思います。本請願については、議長宛てに2名の追加署名がありましたので、御報告いたします。  それでは、請願文を書記に朗読させます。    (書記朗読)     ────────────────────────────────── ○委員長清家あい君) 朗読は終わりました。それでは、請願の趣旨説明をお願いいたします。 ○請願者吉永瑞能君) ありがとうございます。前回、IPCCレベルということで、52%削減という請願を出させていただいたところだったのですが、今回、東京都知事が1月27日に、2000年比で50%減ということをダボス会議で宣言をされました。これは宣言にとどまるのかと思っていた向きもあるのですが、具体的なプランについて、2月12日に、「未来の東京」戦略というところで具体的なゼロエミッション東京実現のためのプランというのを出されておりましたので、現実的に実現可能なものが出されたと考えております。  港区については、東京都が言っている2000年比50%減というものを実現していくということを決議して、請願を採択していただきたいということで、非常にシンプルなお話でございまして、参考事項として、前回も14項目出させていただいていたのですが、それについてはほとんど東京都の今回のプランに盛り込まれておりますので、東京都の予算、国の予算を使って、積極的に港区は、2030年50%減、換算すると62%減というのを実行していっていただければというところでございます。  資料の1ページに、2月18日の区長の答弁を書かせていただきましたが、区長も2013年62%になるということと、東京都がそのようなことを言っていますということを明確に御答弁いただいていますので、実行していっていただければというところでございます。  資料の1ページ、これは世界の動きでございまして、めくっていただくと、EUが60%削減ということにしていますけれども、これは2013年比にすると10%ぐらい上がりますので、70%や65%などという数字を世界的にはやっているということです。自治体単位でいくと、2028年から2030年などに、先ほどの広島大学との同じで、カーボンニュートラルを実現するということを言っています。  次のページ、環境省も2030年に向けて脱炭素ドミノということを言っていますので、今回もゼロカーボンシティを支援するための800億円の予算をつけていただいたりして推進をしていますので、そういったものを利用して実行していただきたいというところでございます。環境省の支援策については、後で見ていただければと思います。  あと、港区でも推進していただいている再エネへの電力の切替えというのがございます。  企業への取組というところを見ていただきたいのですけれども、ほんの一部なのですけれども、残念ながらアスクル、江東区ですが、非常に大きな物流センターを持たれたりしているのですけれども、2030年にCO2ゼロということを目標にされています。その後、港区の会社、西松建設は2030年CO2ゼロということを言っておられ、コニカミノルタジャパンも港区の会社、2030年60%削減ということを言っておられます。基準年がそれぞれ違うので、プラスしないといけないわけなのですけれども、大林組も港区の会社で、CO285%削減ということを掲げておられます。リコーは、リコージャパンが港区にございますが、63%削減ということを決めておられます。あと、積水ハウス、大東建託など、50%、40%ぐらいの削減というところでございます。最後のページ、丸井は中野区に本社がございますが、8割削減ということを決めておられます。  その次が、すみません、「未来の東京」戦略なのですけれども、これは2月12日に出たばかりで、皆さん、まだ御覧いただいていないかもしれないということでつけさせていただきましたが、非常に詳細にわたったプランニングが記されております。サステナブル・リカバリーの実現ということで、めくっていただくと、ゼロエミッション東京、水素実現プロジェクト、あとはファイナンスのところでのグリーン戦略というのがございます。  非常に港に関係するところで言うと、東京ベイeSGプロジェクトという、湾岸にeSGプロジェクトをやるということで、ベイエリアを、渋沢栄一、後藤新平の精神を受け継いで、100%クリーンエネルギー、ゼロエミッションを実現していくということをやっておられますので、ここの埋立地というところが港区になるのかどうかという話など、非常にいろいろな問題があると思いますが、やはり積極的に港区が取り組むことによって、こういった新しい埋立地も港区エリアということにしていく必要があるのではないかと思います。このベイエリアについては、100%脱炭素化ということでつくりますということを、東京都が明確に言っております。  その次のページ、ゼロエミッション東京、これは2030年50%削減という話と、やはり東京については、再生可能エネルギーを使うということでのCO2削減が非常に大きいですから、50%にしますということを東京都は言っています。あとは、非常に話題になっている乗用車の、2030年までにガソリン車をなしにします、水素を活用しますということが言われています。  次のページ、国際金融都市東京ということで、CO2に関係ないようにも見えるのですが、グリーンファイナンスということで、投資を促進していくという、グリーンファイナンスのセンターとして、東京に様々な世界中の金融機関などに来ていただきたいということで、これは非常に、今後、ゼロエミッション、ゼロカーボンを実現していく上で重要なことだと思います。  次から詳細のところが書いてございますが、また見ていただくとしまして、2030年に向けた政策目標というのが、すみません、ページがないのですけれども、6コマになっているところ、ここにまとめて書いてございますので、50%削減の話、非ガソリン化の話、リサイクルの話、再エネをいかに増やす、太陽光を具体的に130万キロワットにしますなど、あとは、2030年まででいくと大きいものが、家庭用燃料電池、エネファーム、これを100万台にします。今、6.2万台ですけれども、100万台にしますということ。港区、なかなか戸建てが少ないからつけられないという話もあるのですが、東京ガスがマンション用のエネファームというのを開発されていますので、これを促進していくということで、エネファームをつけると、大体家庭のCO2は半分になりますので、かつ、停電してもガスが来ていれば発電できるということで、非常に大きな効果がございます。これらについて東京都が補助金をつけていますので、そういったものを活用していけば、港区もCO2が削減できると。  あと、業務用、産業用燃料電池というのも2050年に使えているかどうかということは分からないのですが、取りあえずCO2は半分ぐらいになりますので、近々ですと、横浜市役所が200キロワットの燃料電池発電というのをつけていますけれども、そういったことでCO2を削減していくことができる。それに東京都が補助金をつけていくということでございます。  これ、先の話かということなのですけれども、東京都、すごいのは、3か年計画というのも今回発表していまして、3か年計画が来年からなどという話ではなくて、今年から、この4月からやりますということで、既に予算をつけておられる。325ページと書いてあるところが、3か年計画のゼロエミッション部分のコピーなのですけれども、これを見ていただくと、具体的に来年度から始めるという、4月から始めるということを現実的に盛り込んでくださっていて、329ページに学校のZEB化ということも書かれていますが、私たちが言うまでもなく、東京都がお考えいただいているところでございます。  御理解いただきたいのは、港区において東京都がどのような政策をやるのか、港区に適用できるのかみたいな議論がもしかしたらあるのかもしれませんけれども、ここに詳細に決めてありますので、いかに港区もスタートして、例えば、東京都の補助金にしても、いかに港区の方たちが先に使うかみたいなところで、港区の経済全体に対してもプラスになっていくのかと思います。  中身については、ペラペラとめくっていただくだけでも、非常に具体的なプランと予算がついていることが御理解いただけると思います。  すみません。ゼロエミッション東京戦略、3か年計画、後ろに今度、令和3年度予算をつけています。この縦長の緑色のところです。これ、令和3年度予算、東京都の予算です。具体的に予算を増やしています。ゼロエミッションビークル、70億円増やしますなどということを具体的に盛り込んでいますので、来年からどんどんやっていくと。今までもやってきたわけですけれども、実行していって、2030年50%減、港区においては62%減というのをプランニングしておられるということですので、特に港区は、これを一生懸命推進していけばいいということになります。  88ページのところに、新しいプランとして、下の方です。再エネ設備の新規導入につながる電力調達構築事業ということで、都内の電力需要家が行う都外での新規再エネ電源設置に対して補助しますと。これ、3分の2補助になるはずなのですが、これもまさに港区に本社がある企業が地方の工場に太陽光をつけたときに、東京都が補助金をつけますと。そのようなものです。港区はなかなか自分の会社の屋上に太陽光をつけても厳しいと思うのですが、東京都はこのようなことをきちんと考えておられて、今まで東京と多摩、港区と多摩地区などというのは既に補助金がついていたのですが、こういったことは、企業も医療法人も社会福祉法人も学校法人も全部できると。ですから、慶應義塾大学が日吉校舎に太陽光をつけても、三田の校舎で電気を使えば、東京都が補助金をつけますと。そのようなことも盛り込まれてきています。  あと、すみません。77ページのところで、非常に注目すべきは、サステナブルエネルギーファンドなど、そういったものを推進して、再生可能エネルギーなどの投資を呼び込んでいくということをやっていますので、これ、機関投資家と東京都などとなっていますけれども、別に港区が出資してもいいわけなので、ぜひそういったこともお考えいただければと思います。  すみません。カラフルなパンフレット、これは長野県が作っておられる、電気は買うより自分でつくる方が安いというチラシなのですけれども、これ、自分でお金を出さなくても、屋根に太陽光をつけましょうという、これは東京都の施策でもやっていますけれども、このパンフレットでございまして、地球温暖化対策する、CO2を減らすのはすごくお金がかかって大変だと勘違いをされている向きがあるかもしれませんが、実際には、今、港区が買っている電気というのは、本庁舎でも17円ぐらいで、ほかの再エネではない電気でも16円、17円ぐらいで買っているわけなのですけれども、太陽光のコストは12円ぐらいに下がっていると言われていますから、港区が自分で電気をつくれば、港区にとっては財産になるわけですね。前も言いましたけれども、そういったことを港区もやり、港区の企業もおやりになっていけば、よりプラスになると。日本全体でいくと、20兆円ぐらいの石油やLNGなどを買っていますので、これを買わないで再生可能エネルギーで賄えば、それが海外に出ていかない、地域にとどまるということ。港区でも、少ないですけれども、家に太陽光発電をつけるなどということで、中小工務店の仕事もできていくわけですし、断熱改修などをやっていただくというのは、まさに地元の業者のお力によるところだと思いますので、港区の経済も回っていくということになるかと思います。  すみません。最後から1枚目のところに、東京版ESGファンドというのが1月27日創設をされたのですが、これは非常にすばらしく注目できる話なので、簡単に説明しますと、東京都が、岩手県の岩泉ウインドファームに出資をしています。幾らしているかというと、めくっていただいたところ、5億円です。5億円を出資していただいて、これ、東京都の方に聞いたら、61億円の出資額ということなので、東京都はそのうちの5億円を出しておられて、残りについては、様々な企業や金融機関、自治体が出しているという場合もあるのですけれども、そのようなところが出しておられるということで、東京都は5億円出して、61億円の出資金で、254億円かけて風力発電を造りました。4万6,000キロワットをつくりました。この差額は何かというと、融資を受けたのです。61億、254億の差額は融資を受けておられるのですけれども、これ、組合存続期間というのは令和9年2月28日までなので、風力発電が動き始めて4年ぐらいしたら、一旦ファンドを閉じて売却をすると。これは東京都の担当者が言っていますけれども、ほぼ間違いなく5億円にプラスアルファがついて終わるだろうと言っていましたので、これ、温暖化対策、再生可能エネルギーをつくるという、投資するということは、役所の常識とは違うのかもしれませんけれども、戻ってくるわけです。港区の区役所の電気、17円を12円でつくれば得するわけですから、そういったところを根本的に、やはり温暖化対策は地域にとっても、区にとっても、企業にとっても、住民にとってもプラスだということをお考えいただいた方がいいのかと思います。  最後のページにグリーンボンドというのを載せさせていただいたのですけれども、グリーンボンドというのは、環境にいいということを認証されて発行される債券という資金調達方法なのですけれども、これ、今のところ東京都、長野県、神奈川県しか発行していないのですが、別に企業はたくさん発行していますが、港区が発行することもできますので、港区が発行して、再生可能エネルギーの発電所を造る、あるいは先ほどの区の施設の省エネをして、最初投資するだけのランニングコストが回収できるというものについては、このグリーンボンドの対象になりますので、あらゆる環境投資ということについて、グリーンボンドという手段がありますし、東京都は30年のグリーンボンドで0.68%などというすごく低金利で調達ができています。これはなぜかといいますと、企業、機関投資家、金融機関がグリーン投資ということを非常にチェックされるようになってきていますので、グリーンボンドを買う人がたくさんいるので、現金で調達できるということでございます。  いろいろ話をしたのですが、東京都が極めて実現可能なプランを出しておられるというところで、港区においても決定をしていただいて、区長や環境課の方たちの後押しをしていただければということでございます。ぜひ採択いただけるようにお願いいたします。 ○委員長清家あい君) ありがとうございます。  請願者の方に御質問等ございましたら、順次御発言をお願いいたします。 ○副委員長丸山たかのり君) 御説明ありがとうございました。私も2月18日の代表質問で、今回、その答弁を挙げていただいていますとおり、東京都の宣言、都知事の宣言に基づいて、排出実績に基づいて計算すると62%の削減という形になるので、我々としても、本当に62%削減を目指すべきという考え方としては、その点は進めるべきだと思っております。  1つ、むしろ私も不勉強で分かっていないからあれなのですけれども、単純に排出実績に基づいて比例で削減を出すと62%ということにはなるわけなのですが、基本的に自治体の削減目標の取り方というのは、港区の場合だと積み重ね方式というようなやり方を取ってきているかと思うのですけれども、東京都の目標の宣言されたものというのは、特にそういった積み上げ方式を取った上での宣言ではなくて、より高い削減目標を掲げた野心的な目標という捉え方でよろしいのでしょうか。 ○請願者吉永瑞能君) そこは、野心的かどうかというお話は、別に国際標準でいけば普通なのではないのかというところもあるのですが、港区は積み上げるということにこだわっておられて、計算を一生懸命しておられて、それに数千万をおかけになっておられるのですけれども、実は前回説明しましたが、東京都は積み上げしていないのです。2050年目標に向かってこれだけ削減する必要があるということで決めていますというのは、これは東京都環境局の方が明確におっしゃっているので、一方でたくさんの施策を動員して削減をしていくということで、先ほど美紀さんのお話にもありましたけれども、より削減していくことが重要なので、たくさんの具体的な施策をやっていく方が重要だというのが、東京都の考え方だと思います。  前回、この冊子でプラスアクションというのを御説明しましたけれども、それにさらにたくさんの具体的な施策を加えたりスピードを速めるというのが、今回の「未来の東京」戦略だと思いますので、その点については、何か積み上げなければいけないと港区の方たちはおっしゃっているのですけれども、積み上げるよりも、中身をどんどんやっていった方がいいのではないのかということを強く思います。 ○委員長清家あい君) よろしいですか。  ほかに御質問等ございませんか。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長清家あい君) なければ、請願者の方、席へお戻りください。ありがとうございました。  それでは、審議事項(4)「請願3第5号 2030年CO2削減目標引き上げに関する請願」の趣旨説明は、これで終了します。ありがとうございました。     ────────────────────────────────── ○委員長清家あい君) それでは、審議事項に入ります。審議事項(2)「請願3第3号 都立新国際高校(仮称)の建設計画に対して、港区として港区民ニーズを把握し、東京都が進める計画に反映するよう求める請願」を議題といたします。御質問等ある方は、順次御発言をお願いいたします。 ○委員(杉浦のりお君) 先ほど説明をしていただいたのですが、先のお話かもしれませんが、今、ちょうど白金高輪駅があって、東京都職員住宅跡に高校ができるとなると、桜田通りの渡ったところの総合支所の駅の1番出口を使って、多分、信号を渡って来られるのではないかと。ある程度同じ時間にここに集まって、流れができてくるのかと思うのですけれども、先のことを考えれば、いろいろな意見が出てくるのではないかというのも想像できます。あと、防災面でも、結構広い土地ではありますけれども、災害の拠点だったり、いろいろな要望が近隣からも出てくるのではないかと思いますし、また、この高校ができたら、その場所から見れば、逆側には高松中学校もありますし、先ほど小・中学校等の連携などというのもいろいろ出てくると思いました。  そのようなことも含めて考えると、新しい国際高校の建設は、東京都の事業ではありますが、港区として区民の意見を聞いて、それを反映させていくということは可能なのかと思うのですけれども、その辺、いかがでしょうか。 ○高輪地区総合支所協働推進課長(鳥居誠之君) 地域の皆様からの声につきましては、教育委員会とも連携をしまして、東京都に伝え、地域の声が可能な限り反映をされるよう働きかけてまいりたいと考えております。 ○委員(ゆうきくみこ君) この高校のことが発表になってから、会議体がある程度出来上がって、港区も多少なりとも関係しているという話を伺っているのですけれども、どのような会議体があるかというのが1つと、あと、どんな話がされているのかというのが1つと、あと、今後、いつ頃どのようなテーマ、お題目でそれが招集される予定かというようなものが分かったら、教えてください。 ○高輪地区総合支所協働推進課長(鳥居誠之君) 東京都教育委員会が、平成28年2月に都立高校の改革推進計画・新実施計画を策定しまして、国際的に活躍できる人材の育成、海外からの児童や生徒の受入れなどについてといった、こういった方を中心とした国際色豊かな教育環境を整備するといったことで、これに基づく会議体というものを立ち上げております。こちらが平成28年7月に、新国際高校(仮称)設置に係る検討委員会になります。この中では、新国際高校の教育理念や基本構想などについての検討が進められておりました。この検討委員会では、平成29年3月に報告書を取りまとめております。この段階で、設置予定場所を白金二丁目の旧東京都職員白金住宅地といたしました。  その後なのですけれども、平成30年7月から、都立新国際高校(仮称)基本計画検討委員会というものが立ち上がりまして、こちらの中で教育課程や施設整備の考え方などについての検討がされております。 ○委員(ゆうきくみこ君) 当初、区の教育委員会に関連する人間がそのメンバーに入っていたそうですが、その立ち位置を教えていただきたいのと、今後、区がどのように直接的にやり取りする予定があるか、区の戦略というのはありますか。 ○教育人事企画課長(瀧島啓司君) 私の前任であります松田教育指導課長に直接確認をさせていただきました。当初、23区の室課長会の幹事長としてというような話もあったのですが、実際には、当時の青木教育長宛てに、やはり地元の教育委員会の指導課長の意見、小・中学校でどのような英語の授業等が行われているか、それが高校にどうつなげていけるかということで意見を求めたいということで依頼があったと確認しております。 ○委員長清家あい君) 今後の港区としての戦略。 ○教育人事企画課長(瀧島啓司君) 今後につきましては、特に来ておりませんので、未定でございます。 ○委員(ゆうきくみこ君) では、区からの積極的な、前回、松田課長のときの延長で、同じように戦略会議に関わっていきたいというような主張はしていないということなのですか。 ○教育人事企画課長(瀧島啓司君) 私も細かいところまでは確認しておりませんが、東京都がこの検討委員会以降、まだ動きがないようですので、その動きも確認しながら、またこちらからも働きかけができることがありましたら、働きかけていきたいと考えております。 ○委員(ゆうきくみこ君) 今、オリンピックがとにかく大変なことになっているので、まずはその方向性という部分は何となく予想するのですけれども、スタートアップが、せっかく区の松田課長から始まって重要な立ち位置でそのメンバーの中にいたので、ぜひ今後も同じような関わり方をしていけるように、積極的にヒアリングしながら、アプローチしていっていただけたらと思います。 ○委員(福島宏子君) あの場所は2011年ぐらいから解体が始まっていると思うのですが、その前に何年間か住民が住んでいない状態で置かれていた時期があったと思うのですけれども、その頃、近隣住民や町会からの要望書などが、区に何か声として上がってきたということはあったのかどうかというのと、この請願者の請願書の中にもある、譲渡を求めた経緯、その辺が分かれば、教えてください。 ○高輪地区総合支所協働推進課長(鳥居誠之君) 平成19年から平成20年頃にかけまして、こちらの旧東京都職員白金住宅が閉鎖をする際に、閉鎖をして敷地の管理のために施錠等をするということがございましたので、先ほど請願者からもお話がありましたが、緊急時の車両通行等、どうしてもといったような話がありまして、東京都と地元町会で話を行う場が設けられたとは聞いてございます。  もう一つ、譲渡というところなのですけれども、こちら、本東京都保有地に限るものではございませんが、平成28年10月に港区議会からも、待機児童対策に関する意見書といった形で、未利用の土地の貸付けや譲渡などといったことで、保育施設用地の確保の支援についてといったことで要望が出されております。  この意見書も踏まえまして、区の施設需要にも考慮するようにということで、この土地は重要な土地と認識をしてございますので、様々な情報収集、活用方法等を具体的に東京都はどのように考えているかといったことを把握するように努力をしてまいったというところでございます。 ○委員(福島宏子君) ありがとうございます。  あともう1点、今、目黒に都立国際高校というのがあり、港区にできる予定なのが新国際高校で、目黒にあるところでも、いろいろ地域に対してプールや様々な施設をオープンにしていて、貸し出したり開放などもやられていると思うのですけれども、ほかの都立高校を全般的に見たときに、そのような地域の中で開放したりオープンなスペースというところではどういった実態があるか、分かる範囲で教えてください。 ○教育人事企画課長(瀧島啓司君) 都立高校では、やはり地域の方々にも、東京都民の方にいろいろな講座や施設開放等を提供しているように聞いております。 ○委員(福島宏子君) 区内でいえば、三田高校や六本木高校などが、地元のお祭りのお手伝い、区民まつりなどでもボランティアでごみ拾いなどのお手伝いなどもしているということでは、今回の新国際高校がもしできた場合は、区の地の利も利用した大使館などとの交流など、やはりこの場所での区民との交流、そういった中に区民ニーズを盛り込んでいってほしいと私も思っております。  最後に、お答えできる範囲でお願いしたいのが、防災拠点という観点からいって、あの場所で区としての声を上げていくというか、東京都に対して何か発信していくという、そういったことは考えられるのでしょうか。
    高輪地区総合支所協働推進課長(鳥居誠之君) 一つですが、白金高輪駅のちょうど直近にございますこともありまして、帰宅困難者の一時滞在施設といったような形にできないかといった話はしていけるかと思っております。都立高校は、東京都も基本的に一時滞在施設のような指定をしていると聞いてございますので、それについては働きかけてまいりたいと考えております。 ○委員(福島宏子君) 様々な活用の手段があるというのは、今のお話でも感じました。ぜひパブリックコメントなどのような形でも、区民の声ということを幅広く聞く機会を設けていただきたいと思います。 ○副委員長丸山たかのり君) これまでの新国際高校の発表に至るまでに、区としてもいろいろ要望を上げていただいたというのは、先ほどのやり取りの中で分かりましたけれども、そもそも新国際高校建設計画の発表の前に、区として何かの情報提供を受けていたのでしょうか。 ○高輪地区総合支所協働推進課長(鳥居誠之君) 東京都がこちらを予定したということを平成29年3月にプレス発表しております。その際ですが、東京都から、白金地区の13の町会・自治会の会長宛てに連絡したい旨の報がありまして、総合支所から町会長宛てに連絡をしたということはございます。 ○副委員長丸山たかのり君) 港区として、プレス発表をもって伺ったとこちらも聞いていて、本当に非常に失礼な話だと思うのです。東京都として、地元の自治体に何も情報提供がないままいきなり発表するというのは非常に乱暴なやり方で、これに対しては強く文句を言ってもいい立場だと思いますし、今後、この計画を進めていくに当たっても、区にある、区に関するものですから、東京都に対して強く要望というのを、主張していくべきだと思うのですけれども、その点はいかがお考えでしょうか。 ○高輪地区総合支所協働推進課長(鳥居誠之君) 今回、東京都にも話をいたしまして、東京都からの回答といたしましては、今回の施設の基本設計を、先ほど請願者からもお話がありましたが、進めていくということでございますので、施設の基本設計をある程度まとめていく中で、地域の住民の方の声をお聞きするような場を設けたいといったような話も引き出せましたので、引き続き東京都には働きかけてまいりたいと考えております。 ○副委員長丸山たかのり君) 本当に地域の立場というのは、ぜひぜひ強く強く主張するような、そういった立場でこれからも東京都に意見をしていただきたいと思うので、ぜひよろしくお願いいたします。 ○委員長清家あい君) ほかに御質問等ございませんか。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長清家あい君) なければ、質疑はこれにて終了いたします。  採決については、簡易採決でよろしいでしょうか。              (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長清家あい君) それでは、「請願3第3号 都立新国際高校(仮称)の建設計画に対して、港区として港区民ニーズを把握し、東京都が進める計画に反映するよう求める請願」について採決いたします。  「請願3第3号」を採決することに御異議ございませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長清家あい君) 御異議なきものと認め、「請願3第3号 都立新国際高校(仮称)の建設計画に対して、港区として港区民ニーズを把握し、東京都が進める計画に反映するよう求める請願」は、満場一致をもって採決することに決定いたしました。     ────────────────────────────────── ○委員長清家あい君) 次に、審議事項(3)「請願3第4号 区有施設省エネ断熱性能の向上を求める請願」を議題といたします。御質問等のある方は、順次御発言をお願いいたします。 ○委員(福島宏子君) この請願の中では、省エネ断熱性能の向上ということでありますけれども、環境基本計画にも区有施設ZEB化ということでは明記されていると思っております。  この点に関しては、目標を持ちつつ断熱性能の向上というのも含めてのZEB化に向かっていく方向性としては区としては持っているということでよろしいでしょうか。 ○地球温暖化対策担当課長(清水秀樹君) 今、福島委員御質問のとおりですけれども、かねて区では、平成24年から区有施設環境配慮ガイドラインを設けておりまして、今、一番新しいのは、令和元年11月に改定をしたものでございますけれども、義務水準の上の優秀水準が、目指していく水準としては、ZEB水準になるような省エネ性能となります。それから、断熱性能につきましても、東京都の基準を引用しながら、その一番高い水準を守っていくというのを既に設けておりますので、その方向であるというのは、福島委員御指摘のとおりでございます。 ○委員(福島宏子君) 環境基本計画など、もう一回読み直してみたのですけれども、平成30年から令和元年度の区有施設においてのCO2排出量は減っているのですよね。減った理由というのは、どういったことが理由としてありますでしょうか。 ○地球温暖化対策担当課長(清水秀樹君) 御指摘の区有施設において二酸化炭素の排出量の減少ということで、平成30年から令和元年のところで総量といたしましては、平成30年度のときが約3万トンCO2で、それが令和元年度に約2万5,000トンCO2に、約5,000トンCO2ほど減っているということなのですけれども、こちらは、省エネに努めているということはもちろんですけれども、それから、環境に優しい電気、再生可能エネルギーなど、環境に優しいエネルギーを入れ替えて導入を進めたというところが大きな要因の一つになっております。 ○委員(福島宏子君) そういった電力を変えていくというようなところでも、これだけCO2の排出量を減らしていかれるという意味では、もちろん断熱性能の向上とともに、様々な工夫が考えられるのではないかということは理解しました。  港区の区有施設環境配慮ガイドライン、この中の建築物の熱負荷の軽減というところで、少し難しい計算式などがあって、パルスターの低減率というところが、20%以上と明記されているのですが、これについては、新築の建物に関してはかなり高い基準を持っているということなのですが、既存の施設について、こういった断熱性能を測る数値や、断熱性能をどれほどまでにしていくという目標値などはあるのでしょうか。 ○地球温暖化対策担当課長(清水秀樹君) 区の区有施設環境配慮ガイドラインなのですけれども、こちらは、区有施設の新築、それから増改築で300平方メートル以上と、大規模改修などを行うときに取り扱うものを対象施設としております。その中でも、先ほどの熱負荷の数字ということですので、主に新築のものではあるのですけれども、実際には増築のものなど、そういったものも対象に入ってございますので、両方含めての取扱いとなっております。 ○委員(福島宏子君) 同じくこの区有施設環境配慮ガイドラインの中には、環境性能チェックシートというものも入っています。それに関しては、増改築も含めた既存の建物は全てそういったチェックシートによって調査などができると思うのです。  やはりそういった、今現状をまず知るという意味でも、その調査をして公表していただくということが必要かと思うのですけれども、いかがでしょうか。 ○地球温暖化対策担当課長(清水秀樹君) 中のものにつきまして、大きい施設になりますと、都への届出などもありますので、どの程度のものに網をかけるのかというのは、政策的なものもあろうかと思いますが、実態の把握という意味では、どのようなものがあるのか、また、どれぐらいの性能なのかというのはあろうかと思いますので、庁内でどういった取組、そこまでできるのかというところを含めまして、検討させていただきたいと考えます。 ○委員(福島宏子君) ぜひ新築、増改築などを待たずに、今現在何ができるのかというところは、検討を進めていただきたいと思います。港区全体のCO2削減に先駆けて、区有施設での取組というのが見本となり、みんなを引っ張っていく取組になっていくと思いますので、区有施設ZEB化ということでの先進的な、本当にやっていくというところを、もう一度、地球温暖化対策担当課長のお言葉でお願いしたいのですけれども。 ○地球温暖化対策担当課長(清水秀樹君) 私の言葉でということで、港区としましては、建築物から排出されるCO2が全体の約7割、家庭を含めますと約8割と、一番大きな要素を占めているというのは今までも御説明をしてきたとおりでございまして、この4月からは、民間のでは、条例を含めて省エネやCO2の排出の届出をいただいて、削減に一層取り組んでいただくとして、区では最も力を入れているところでございます。  福島委員御指摘のように、民間でやるからには、この区有施設環境配慮ガイドラインを令和元年のときに改正をしましたのは、民間に条例をお願いするに当たっては、区がまず率先してやっていく必要があるだろうというのが改定の契機になっておりますので、これからも引き続き建築物はじめ、その他の施策におきましても、区が率先して取り組みながら、民間の協力をいただいて、一層CO2の削減に取り組んでいきたいと考えております。 ○副委員長丸山たかのり君) 先ほど請願者の方のお話の中であった、建築中の区有施設に対する省エネ性能向上という取組に関して、要望を施設課に上げられていますけれども、残念ながら返答がなかった、そういったやり取りがあったかと思うのですが、例えば、今建築中のものに省エネ性能を高めるような取組を途中で導入するということをするためには、どういったことが課題として上げられますでしょうか。 ○地球温暖化対策担当課長(清水秀樹君) 建築途中のものということですので、当初設計や、それから、1つの建築物に対してということですので、既に予算や計画、工期なども確保されて、どのような計画でというのが立った上でのその後のもので、しかも施工において何か課題が発生したというよりかは、よりよくしていくためにどのようにやるのかということですので、1つは、建築物、特に大きなものになりますと、既に周辺の住民の方や、それから、御利用を予定されている方たちに対してどのようなスケジュールですというのは、通常お示ししているということがあろうかと思います。ですので、そのようなものが可能なのかどうかというのがまず1つあろうかと思います。  それから、先ほどお話もございましたように、予算の面では、設計変更となって、もし金額的にコストが上がるということになりますと、その手当てというのは必ず必要になりますので、今、建築中のものというのがどれぐらいあるのか承知はしておりませんけれども、それが年間の中でどれぐらい区に影響を与えるのか、それが財政的に許容できるようなもので了解が取れるのかどうかというのは、また一つ判断がございますので、民間、それから区有施設、その辺のものを考慮してどうしていくのかというのを判断されているのかと考えます。 ○副委員長丸山たかのり君) 先ほどから請願者の方のお話の中ですと、現場の建築に携わっている事業者からすると、それは容易だというようなお返事があったというように伺っております。また、それが容易という意味合いが、スケジュールを変更しなくてもできるということなのかどうかというのは、確かに近隣や利用を想定している施設対象者に対しての影響というのも当然考えないといけないことだと思うのですけれども、ただ、今のお話だと、一応、机上の話というか、そうだろうというような話にとどまるので、その部分、そういったお声がある以上は、区としてもできればそういったことを調査していただくということもぜひお願いしたいのですけれども、そのようなことは可能なのでしょうか。 ○地球温暖化対策担当課長(清水秀樹君) 所管課には、委員からそのような御指摘、委員会の中でありましたということをお伝えいたしまして、どのような状況、詳細については把握をしておりませんので、お伝えした上で、対応ができるものなのかどうかなど、状況の把握は情報提供を含めてしていきたいと思います。 ○副委員長丸山たかのり君) 我々としても、区民からそういったお声がある以上、やはり何もお答えしないというのはまずいかと思いますので、そこはきちんと見ていただいて、その意味で、現実、可能であるものはやっていただきたいと思いますし、無理な部分はきちんとお答えしていただくというのが筋かと思いますので、そこはできる限り調査を進めていただきたいと思います。  また、実施設計が済んでいるものに関しても、やはり同じことが言えるかと思うのですけれども、それに関しても、実際に建築が始まってしまうよりも、そちらの方がハードルが低いわけですし、今後、30年、40年とたっていく建物ですから、見直す時期が早い方が、本当に先ほどの請願者の方のお話にもあったように、コスト的には非常に安く済むわけですので、そこに関しても、全然そこはやらないというのではなくて、一回検討していただいた上で、そこで結論というのを何かお示ししていただく方がいいかと思っているのですが、その点はいかがでしょうか。 ○地球温暖化対策担当課長(清水秀樹君) 直接施設のところのものというのは、今、詳細を把握しているわけではございませんけれども、御指摘のものについて、実施設計、確かに現場代理人の方は施工される方ですので、自分たちが対応できるかどうかというのは、御自身たちの責任の範囲のことをおっしゃっているのかとは思うのですけれども、発注元として区がどのようにされるのかなどというのは、施設セクションの方でそれは考えていると思いますので、御指摘があったことについては、情報提供しつつ、どうなのかは把握しておきたいと思います。 ○委員長清家あい君) ほかに御質問等ございませんか。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長清家あい君) ほかになければ、質疑はこれにて終了いたします。  採決については、簡易採決でよろしいでしょうか。              (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長清家あい君) それでは、「請願3第4号 区有施設省エネ断熱性能の向上を求める請願」について採決いたします。  「請願3第4号」を採択することに御異議ございませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長清家あい君) 御異議なきものと認め、「請願3第4号 区有施設省エネ断熱性能の向上を求める請願」は、満場一致をもって採択することに決定いたしました。     ────────────────────────────────── ○委員長清家あい君) 次に、審議事項(4)「請願3第5号 2030年CO2削減目標引き上げに関する請願」を議題といたします。御質問等のある方は、順次御発言をお願いいたします。 ○委員(ゆうきくみこ君) 前回よりレベルアップした数字の請願なので、なかなか私たちとしても、気持ちはあれど、どうしたものかというところが正直なところなのですけれども、例えば、いろいろな先行事例などを示されて、東京都もすごく積極的に目標を掲げている中で、そうはいっても、東京都は広くて、島嶼部から檜原村まであって、実はすごく環境的に恵まれた東京都だったりするのですよね。その中で、港区という大都市部、いわゆるニューヨークや上海という国際都市の数字というのは、持っていないのですけれども、どのようにやっているのかというのは気になるところで、仮に今の方式で港区がこの数値を達成することを掲げたら、実際何をしなくてはいけないか、どのような状況なのかというのを教えていただけますか。 ○地球温暖化対策担当課長(清水秀樹君) 港区として何をやっていけばということなのですけれども、東京都は、先ほど計画で総花的にいろいろなことを示していて、これぐらい取り組んでいきますとは出していらっしゃいますけれども、私ども港区のところで携わっている者としてということですと、人員も物も、それから予算的にも限られた中でどういったものにきちんと取り組んでいくのかということですので、一番大きなところ、構成比を持っているところに効果が上げられるものにきちんと手当てをしていくというのが、最初に着手すべきものと考えております。  その意味で、建築物というのはこれまでも取り組んできたということと、もう一つは、一番人口が増えてきているということですので、家庭の部分についてどのように取り組んでいくのかというのが大きな2つのところだろうと考えております。  今後、4月から取り組んでいく中で力を入れていくべきものとしては、建築物省エネについては条例を成立させていただいておりますので、区としましては、再生エネルギー、電気、エネルギーの質の部分につきましては、そこの質の部分に光を当てて取り組んでいくところで、量と質の両方にきちんと対応していくことに力を入れてやっていく。自分たちで一番効果があると考えているのはもちろんそこの2つですので、そこにきちんと光を当ててやっていきたいと思っております。 ○委員(ゆうきくみこ君) それも含めてすごく期待しているところなのですが、何より地球温暖化対策担当課長は東京都からいらした課長ですので、それこそまさにこのタイミングで東京都からいらした方が地球温暖化対策担当課長になっているということは、港区と東京都の人事的戦略と私たちは認識しているわけです。やはりその意味では、地球温暖化対策担当課長にプレッシャーを与えているわけではないのですけれども、すごく風通しのよいというのと、あとは情報が早く入ってきて、形にできるという強みがあるので、本当に期待して、港区ならではの、積極的に今後取り組んでいっていただきたいと思います。 ○委員(福島宏子君) 現在の環境基本計画の中には2030年度の区内排出量を2013年度マイナス40%の水準ということがありまして、別冊には、この40%と決めた根拠として、東京都と同水準のということが書かれているのですけれども、そうなってきた場合に、やはり東京都が目標値を引き上げてきている水準としてもより高いものを目指すということに変わってきている下では、港区も引き上げていくということが常識ではないかと思うのですけれども、その辺はどうでしょうか。 ○地球温暖化対策担当課長(清水秀樹君) 次の環境基本計画を策定するに当たってということで、別冊のところでは、国や東京都の水準というのを引用しながらこれまでの目標のものを説明しているくだりというのは確かにあるのですけれども、前計画でということで書いてあるので、これまでのものはそのような引用の仕方をしているのですが、何年を基にどれぐらいという基準年や、計画のどの期間かというのは、国や都のものを目安にして、そろえながらやってきたというところがございまして、国や東京都のものを引用しつつ、港区の目標水準というのがどれぐらいなのかというのを分かりやすく区民の方や事業者の方に知っていただくために、このような表現をしておりまして、実際にこれを基に東京都が何%だから区として何%を目指しますなどというやり方をしているわけではございません。あくまでもこれまで御説明を申し上げてきましたとおり、区としてどういったものに取り組んで、どれぐらいのものを最終的に目標に近づけていくために、2030年はどうしていくのか、計画期間の2026年はどうしていくのかという考え方をしております。 ○委員(福島宏子君) そうはいっても、やはり指標となるものというのは必要だと思いますし、東京都の基準や目標値、削減目標の基準は、やはり港区としてもそれに向かっていくということでは、より高い目標を設定できると思うのです。そういった点で見ても、同じく環境基本計画に載っている、2017年度実績というところで削減率などを見てみると、かなり目標値よりも高い水準でクリアしているのです。だから、そのようなことを考えても、削減超過をしているこれまでの実績もあるわけですから、わざわざ目標を下止まりのようにしておく必要はなくて、高いところに掲げても全くクリアできる見込みがないということではなくて、むしろ高ければ高いほどそれに向かって十分クリアできると言えるのではないかと思うのですが、その辺はいかでしょうか。 ○地球温暖化対策担当課長(清水秀樹君) 激励の言葉としてまずは受け取らせていただきたいと思うのですが、確かにおっしゃいますとおり、2017年実績につきましては、2013年の基準年度に対しまして1割強超過して今推移をしているというところは、福島委員御指摘のとおりでございます。  確かにこれから2030年の40%削減などに向けてはということで申し上げますと、今もこれまでの平均的な減少、削減幅から見ると超過できるぐらいの水準になるというのはあるのですけれども、ここのところは、単純に今の水準を維持しながら単に減らしていくというものではございませんで、これまでも御説明してきたとおり、増えていくものを減らしながらさらに減らしていくというのをずっと続けていくということと、これから施策については、実際に実証しながらというのを、今のままですと鈍化してしまうというような見通しを片方で持っておりますので、それを新たな施策で減らしながら、今のものを維持、それから、拡大していくということをしていきますので、確かに今の減り方のカーブからすると、減っていくようには見えるのですけれども、上に上がっていくものを押し下げるというような部分がその中には隠れていますので、今のまま単にやっていけば、今までのペースでいけば大丈夫だというようなものでは残念ながらないというのは、まず御理解いただきたいというのが1つでございます。  その上で、目標を達成するに当たってということなのですけれども、これまで12月に素案をお示しして以降、委員会の場で委員の先生方から御意見を頂戴しておりますとおり、現段階で織り込めるものを見ながら、2030年40%というのは設定をしております。その上で、先週、丸山副委員長から御質問いただいた区長の答弁でも、東京都の新たな施策なども分析をしながら、これまでも申し上げた、区の取組の中に国の取組なども分析しながら、可能な限り早く達成しつつ、取組は加速させながら進めてまいりますということは、今の環境基本計画を新たに修正するときに言葉としても入れさせていただこうと進めておりますので、これからも新たな施策の分につきましては、さらに盛り込みをしながら、取組というのは進めていきたいと思っております。 ○委員(福島宏子君) 大変前向きな考えであると思います。基本計画自体も、中間年度の見直しということもありますし、先ほどの地球温暖化対策担当課長もそういった次期の修正ということもあり得るということで答弁いただいているということで、やはり本当に高い目標を掲げてそれに向かっていくことが、今、地球を守るということにつながっていくわけで、それに向かって私も一緒に取り組んでいきたいと思っています。ありがとうございました。 ○副委員長丸山たかのり君) まず、今回発表になった港区の基本計画の中で、持続可能な社会の移行の部分で、パブリックコメントを受けてということではありますけれども、気候変動に関する政府間パネルのIPCCで公表された1.5度の特別報告書に関する記載を追記していただいたかと思います。この点、パブリックコメントを受けての計画の改定というか、修正という形にはなったかと思いますけれども、公明党の中でもIPCCの1.5度特別報告書に関する記載もきちんと盛り込んでいただきたいと要望しておりましたところでしたから、その点を修正していただいたことには本当に感謝しております。  最低それを踏まえた上で、今回、また新たに東京都が踏み込んだ野心的な目標と私は思ってはいますけれども、掲げてきたということですが、先ほどの請願者の方のやり取りの中でも、今回の東京都の目標というのが、過去、都区の自治体の積み上げといったところに基づいて出してきたというよりは、目指すべき東京都としての目標という形でのものだということだと私も認識したのですけれども、区として東京都の今出されている目標というのは、やはりそういった目標の立て方だという認識でよろしいのでしょうか。 ○地球温暖化対策担当課長(清水秀樹君) まず初めになのですけれども、現在、東京都が策定をしております「未来の東京」戦略といいますのは、まず、環境のためのプロジェクトではございませんで、都庁全体の計画でございます。戦略14と銘を打たれていますけれども、ほかにもたくさんいろいろなものがあった中の都庁の全体計画のうちの1項目でございます。  先ほど私が東京都の職員だという御指摘がありましたけれども、東京都自体は、石原知事の時代から、10年後や、それから先の長期計画というのを立てながら事業を進めてきたというのをずっと続けてきておりまして、「未来の東京」戦略というこの計画自体も、おととしぐらいから準備を進めてきたものの現在でございます。今も、一昨年にプランとして、戦略としてどういった項目を上げるかというのは、既に2年前から一旦示したものを2月にお示しして、パブリックコメントを今もやっているところで、3月下旬に策定、成案となる計画ですので、今までやってきたもののローリングの計画でございます。ですので、特別な計画ではないと。私も去年いたときには、自分の局のところの計画の策定の部分というのは携わっておりましたので、そういったものの位置づけだということと、東京都は、10年など、そのスパンのものを、何をするのか、年度の終わりに何をやったのかというのを毎年度ローリングしながら進めているというやり方をしておりましたので、先ほど3年ごとにどのようにしていくのかというのをやっていると言ったのですけれども、それは今までどおりずっと10年以上やってきたことでございます。  そういった中で盛り込まれたものの中で、今回、1月に知事がそのような表明をされましたので、東京都には区から事情の確認はしております。今申し上げましたように、計画そのものがまだパブリックコメント中でございますので、東京都の担当者からは、成案になっていないので今はまだ説明ができないということと、先ほど再エネの目標引上げなどについては、具体的に示しはされているのですけれども、今後、数字を上げるというのは示してはいるけれども、具体的にどう取り組むのかというのは、引き続き所管局の中でも検討していくということを言われておりますので、区として話が具体的に聞けるのは3月の成案公表以降だということになっていますので、どのように進めていくのかというのはそれを聞きながらだと認識しております。 ○副委員長丸山たかのり君) 分かりました。最初に港区の基本計画の方でパブリックコメントを入れていただいて、要望などを入れていただいてというところの部分を言ったつもりだったので、今おっしゃられたような形での東京都の計画なのだというのはよく分かりました。  そうすると、東京都の方が成案になってから、その後に、この東京都の目標に対して港区としての目標はこのぐらいだというのが示される方向なのか、そうではないかというのは、現時点で分かったりするのでしょうか。 ○地球温暖化対策担当課長(清水秀樹君) これまでも御説明をさせていただいたのと同じになってしまうのですけれども、その中身がどういった中身で、今、区が取り組んでいるもののプラスアルファにしてお示しするぐらいの数字の変動があるのか、ほかの例えば国でもまた動いておりますので、時期としてその時期が最適なのかなど、計画が始まってすぐに計画の目標を変えますなどということになりますと、それはそれで今の計画というのはきちんと考えられたものなのかという疑問も所管課長としてはございますので、きちんと今織り込めるものは織り込んだ計画を皆様にはお示しするものだと認識しております。その上で、検討した上で目標の変更などが必要だということであれば、それはどこかのタイミングで考えるべきこともあるのかとも思っています。 ○副委員長丸山たかのり君) 区として、所管の考え方というのは非常によく分かります。とはいえ、東京都の目標があって、港区のさらに目標というのが示されるかどうかというところもあるかとは思いますけれども、東京都の目標を全く無視するわけにはいかないわけですし、港区として、今も地球温暖化対策担当課長からも加速度的にやっていくというお話もありましたから、当然、目指していくべきところは東京都の目標に沿う形で目指していくというようなスタンスだと思うわけですよね。  その上で、先ほど再エネの積極的な導入という話は、区としてはかなり踏み込んでいただいたような発言かと思っております。以前から区内における風車などといったような、太陽光発電も含めてですけれども、再エネの導入に関しては要望させていただいているところですし、港区内に限らず、その考えを、港区が持っている旧小諸高原学園などといったような、今のところまだ用途がきちんと定まっていないような用地もありますので、民間から提案があったら、そういった要望をいろいろ精査した上で、太陽光の発電の要望などがあった場合には、そのようなものを導入することも考えているみたいなことは、所管の課長からは一応そのように伺ってはいるのですけれども、ぜひそういった民間の力を積極的に使っていただきながら、やはり民間の方が進んでいて、全体の状況からすると、今後再エネが必要になってくるのではないかと思いますので、やはり自前で発電するということも当然視野に入れていただいて取り組んでいただきたいと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。 ○委員長清家あい君) ほかに御質問等ございませんか。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長清家あい君) なければ、質疑はこれにて終了いたします。  どうしますか。             (「態度表明」と呼ぶ者あり) ○委員長清家あい君) それでは、態度表明が必要ということですので、各会派は順次お願いいたします。まず、自民党議員団、お願いします。 ○委員(ゆうきくみこ君) 結論は、継続でお願いします。  前回、50%のときもそうだったのですけれども、具体的な数字を示す、区として、我らとしても積極的に数値達成に向けて取り組みたいところなのですが、今、現状、先ほどお話があったとおりの状況なので、今の段階では継続で。 ○委員長清家あい君) 次に、みなと政策会議、お願いします。 ○委員(杉浦のりお君) みなと政策会議といたしましては、この数字に近づけるための目標とするならば、やはりそのための裏づけが必要であると思いますし、その具体的な取組を明確にしていただくことと、一日も早い全議員対象とした学習会の実現を要望して、我が会派といたしましては、継続審査でお願いしたいと思います。 ○委員長清家あい君) 次に、公明党議員団、お願いします。 ○副委員長丸山たかのり君) 代表質問でもその旨、発言させていただいているところですけれども、やはり東京都の野心的な2030年目標が出てきましたし、それに対して区の排出実績に基づいた数値というのが2013年比62%という削減だということは、区長も答弁されたとおりですので、やはりそういった意味では、東京都の目標に近づけるための努力を、目標として進めていくべきだと考えております。  ただ、一方で、計画の目標の決め方として、港区自体はそういった積み上げてきたような方式で目標を取っていくという、その方針自体に関しては、そこは理解しているところですし、今後、今年の4月から既に次の、今の環境基本計画の中間見直しに向かって調査がまた始まっていく。まさにこの予算を今定例会で審議するわけですけれども、そのような状況になるわけですので、そういった、区の設置目標は設置目標として、やはり最終的に2030年の東京都の目標、また、2050年のゼロカーボンに向かっていく、この政策をきちんと着実に実行していくという、それが実行に伴うものかどうかというところが一番大事なのだと思います。  そのような意味では、今後の東京都の成案になった場合の、区に対する事業だったり予算だったりということもしっかりと見極めながら、やはり目標とすべきところは、東京都の目標なのですけれども、そういった区の目標に関するものに関しては、今後、成案になった後の東京都の出される数字などを勘案しながら、やはり区として、今後も積み重ね方式でやるべきなのか、野心的な目標を取るべきなのか、そのことはしっかりと見極めさせていただいて、またそのタイミングでしっかり意見を述べさせていただきたいと思いますので、今回の請願に関しては、継続でお願いいたします。 ○委員長清家あい君) 次に、共産党議員団、お願いします。 ○委員(福島宏子君) この請願が出されまして、紹介議員に19名の議員が名前を連ねているわけで、過半数以上の議員が名前を連ねているにもかかわらず採択にならないというのは、おかしい現象ではないかとまずは思います。  2030年、もちろん2050年を待たずとも、一刻も早く、一日も早くZEB化、そして、こういったゼロカーボンシティということで地球環境を守る取組ということをしていかなければならない。私たちの立場としては、請願者の方と同じ思いです。やはり今、環境基本計画にも示されている数字が低過ぎると言わざるを得ません。もっと高い目標でもクリアできる力を、私としては持っていると思っておりますし、東京都の水準、やはりそれが基本ということで、そこを目指して目標設定をすべきだと思っています。  よって、今回の請願3第5号は、採択を主張いたします。 ○委員長清家あい君) 次に、スマイル党、お願いします。 ○委員(マック赤坂君) 厳しい数値ですけれども、厳しい数値だからこそ、やはり目標実現に向けて努力をするのであって、特にCO2ガスの排出に大きな責任がある港区がこういった目標設定をするということは、社会に対して非常に意義があると思いますので、スマイル党としては、この請願、継続に賛成です。 ○委員長清家あい君) 次に、虚偽報道に負けない会、お願いします。 ○委員(赤坂大輔君) 採択でお願いします。 ○委員長清家あい君) 態度表明は終わりました。  継続との意見が出ておりますので、まず継続についてお諮りいたします。採決の方法は挙手採決といたします。  「請願3第5号」について、今期継続とすることに賛成の方は挙手をお願いします。                (賛成者挙手) ○委員長清家あい君) 挙手多数と認めます。よって、「請願3第5号」は今期継続とすることに決定いたしました。
        ────────────────────────────────── ○委員長清家あい君) 次に、審議事項(5)「発案元第6号 区民生活事業教育行政の調査について」を議題といたします。  本発案について、何かございますでしょうか。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長清家あい君) なければ、本発案につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。              (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長清家あい君) それでは、本日継続と決定いたしました。     ────────────────────────────────── ○委員長清家あい君) そのほか、何かございますか。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長清家あい君) なければ、本日の委員会を閉会いたします。                午後 3時37分 閉会...