港区議会 2020-01-17
令和2年1月17日区民文教常任委員会-01月17日
現在、区内の町会・自治会等が設置する掲示板については、町会等が発信する情報のほか、
区や東京都、国等が提供するお知らせなど公的な情報も数多く掲示していることなどから、区内の町会等が掲示板の新設・建て替え・移設または補修をする際に、
区は、1基あたり5万円を限度に経費の額の2分の1を補助しております。この制度を開始したのが平成16年度で、それ以降金額の改定を行っていませんでした。その関係で町会等からは、特に経費が多くかかる掲示板の新設または建て替えの場合には、補助額を増やしてほしいという要望をいただいております。そういったことから、このたび当該補助金の上限額を見直すものです。
項番1の現状をごらんください。(1)過去の3年間の申請実績で、現行の上限額5万円を交付した理由は、全て新設または建て替えであり、1基あたりの総額の経費は最大で23万円ぐらいかかっております。このため、
区の補助金の上限額が5万円ですので、町会等が負担する平均額は12万円ぐらいになってしまい、割合的にも7割ぐらいを負担している状況が1点あります。
2つ目としては、(2)掲示板を新設または建て替えをする場合については、掲示板の購入経費に加えて、工事費や工事に伴う誘導員の配置、車両の置き場所の確保等々、経費が高額化する状況があります。そうした状況を踏まえ、項番2のとおり、補助金の改正を行うものです。
一番下の下段の表にあるように、只今申し上げた、経費が多くかかる新設または建て替えについては、現状の上限額を1基あたり現行の5万円から10万円に引き上げるものです。なお、それ以外の移設また補修については、過去の実績を見ると5万円以内で十分おさまっておりますので、変更は行わず、また、補助率についても現行どおりの2分の1のままとします。
裏面をごらんください。改正日ですが、令和2年4月1日の申請分から適用いたします。補助対象が町会等に限定されることから、項番4のとおり、周知方法については、町会等の各団体に個別にチラシ等を作成してお配りするとともに、
区ホームページ、それから、町会等の会合に出向き直接説明をするような形で周知徹底を図ります。
項番5の今後の
スケジュールですが、只今申し上げたとおり、個別の周知として3月中旬から下旬にかけてチラシ等を配付するとともに、
区ホームページ等で周知する予定です。
甚だ簡単ですが、説明は以上です。
○
委員長(
清家あい君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。ご質問等ございましたら、順次、ご発言願います。
○委員(
福島宏子君) 新設または建て替えで10万円、移設または補修で5万円ということですけれども、1町会につき1カ所ということで限定しているのかどうか。新設の場合、どこでも建てていいわけではないと思うのですけれども、何か規制があるのかお伺いします。
○
地域振興課長(
櫻庭靖之君) まず、補助の対象ですが、1町会に限り1基ということではなく、複数持っているところについては1基あたりの上限とご理解いただければと思います。
それから、2つ目の掲示板の設置場所ですが、基本的に掲示板は町会・自治会の持ち物になります。私道も含めた私有地に設置していただく形になりますので、例えば、公の公園や施設に設置することはできません。
○委員(
福島宏子君) はい、わかりました。この実績と言いますか、昨年度、今年度の、実際に新設や移設した数と、あと、全体の数がわかれば教えてください。
○
地域振興課長(
櫻庭靖之君) 過去大体3年ぐらいの実績を見ますと、10件から20件程度になります。内訳の詳細は、今すぐにはわかりませんが、全体の3割から5割ぐらいが5万円を超えているので、その部分が新設・建て替えではないかと思います。掲示板の設置数は、正確ではありませんが、全体で580基ぐらいはあると把握しております。
○副
委員長(丸山
たかのり君) 今回の掲示板は、町会だけではなくて自治会も対象になるということです。自治会の場合、例えば、
マンションの管理組合とは別に、
マンションの自治会がある場合だと、掲示する対象はそこに住んでいる方だけになってしまうので、本来なら屋内の方が設置の希望があるのかなと思うのです。この助成を受けることができるような自治会の掲示板は、屋内ではだめなのかが1点です。
あと、もし仮に屋内がだめな場合には、住んでいる人向けに立てるような掲示板の助成が受けられるには、どのようなやり方があるのですか。
○
地域振興課長(
櫻庭靖之君) 屋内がだめということではないのですが、基本的には、
区の情報や国の情報等々をお知らせしているという形なので、広く見ていただくような場所ということで、例えば、セキュリティでロックされていて入れない場合については、助成をお受けできないと考えております。町会・自治会であっても、只今申し上げたように、一般の目に触れるような場所であれば、
区としても援助したい部分がありますので、その辺は個別に内容を受け付けしながら対応していく形になろうかと思います。
○副
委員長(丸山
たかのり君) わかりました。私が自治会の方から受けている要望としては、屋内の掲示板の要望が多く、管理組合のお知らせで掲示板がいっぱいになってしまって、自治会関連とか
区の広報とかごちゃまぜになっていて、できれば新しいのを新設したいというものです。今、
地域振興課長がおっしゃったように、できる限り柔軟に対応していただいて、今の自治会のニーズに合ったような形で掲示してもらえるように、ぜひよろしくお願いいたします。
○委員(阿部浩子君) 関連なのですけれども、町会・自治会の補助金が30年ぐらい上がっていないということで、町会長に、消費税も上がっているのだから検討していただきたいとお話しいただいたのですけれども、これは実際どれぐらい上がっていないのか、また、消費税が上がったことに対してどのようにお考えなのかお知らせください。
○
地域振興課長(
櫻庭靖之君) 一般的な補助ということで、町会等補助金のことをご質問されていると思います。調べてみたのですが、過去30年ぐらいは見直ししていない事実があることは承知しております。現段階でこれを見直すかどうかは言及しづらいのですが、ただ、そうした状況もありますし、昨年度から町会の新たな支援策ということで実施しておりますので、その中で総合的に検討できればと考えております。
○委員(阿部浩子君) お願いいたします。
○
委員長(
清家あい君) ほかにご質問等ございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
清家あい君) ほかになければ、
報告事項(3)「町会・
自治会等掲示板設置等補助の見直しについて」の報告は、これをもって終了しました。
────────────────────────────────────────
○
委員長(
清家あい君) 次に、
報告事項(4)「(仮称)
文化芸術ホールの開館に向けた準備について」、理事者の説明を求めます。
○国際化・
文化芸術担当課長(大久保明子君) それでは、本日付当委員会
資料№4、(仮称)
文化芸術ホールの開館に向けた準備についてをごらんください。
区は、平成26年度に
文化芸術ホールの基本構想にあたる
文化芸術ホール整備の考え方を策定し、この考え方に基づき検討を進めてまいりました。また、昨年11月には、浜松町二丁目地区第一種市街地再
開発事業における権利変換計画への同意や、
文化芸術ホールの開館予定を令和9年4月とすることを決定いたしました。これにより
文化芸術ホールの施設整備に係る費用及び整備
スケジュール等が明らかになったことから、今後は開館に向けて本格的な準備を進めてまいります。
まず、項番1、準備組織の設置についてです。令和9年4月の開館に向けて管理運営計画や企画制作等の準備を円滑にかつ確実に行うため、開館5年前にあたる令和4年度に準備組織を設置いたします。点線で囲んだ図については、あくまで現時点での準備組織のイメージですが、総監督のもとにマネジメントの責任者のほか、音楽・演劇それぞれの事業関係の責任者、また、舞台技術責任者を配置し、開館までにスタッフを順次配置していくことを想定しております。
項番2、準備組織の設置に向けた対応についてです。
文化芸術ホールは、
区として初めて整備する文化芸術専門の公共施設であり、通常の公共施設とは異なる専門性や特殊性を有します。また、
文化芸術ホールは多目的ホールであり、特定の分野に限定することなく音楽・演劇・伝統芸能と多種多様な文化芸術を展開する施設として整備する予定であり、文化芸術全般における幅広い知識・視野を持った専門人材が必要となります。そのため、令和4年度の準備組織設置に向けて、令和2年度から3年度にかけて、記載の①から④の4つの検討と、⑤の人材招聘準備を行うために、令和2年度に専門人材1名を配置いたします。
裏面をごらんください。簡単ですが、開館までの
スケジュールを記載しております。令和2年度に1名の専門人材を配置しまして、管理運営の方向性について検討を進めてまいります。令和3年度には、組織・人員配置を検討し、具体的な人材の検討・招聘を行っていく予定です。令和4年度以降は、準備組織において管理運営計画等の検討を行い、開設準備を進めてまいります。
項番3、当面の
スケジュールについてです。先ほどの説明の繰り返しになりますが、令和2年4月に専門人材1名を配置し、令和3年、管理運営方法等の方向性を決定、令和4年4月に準備組織を設置する予定です。なお、令和2年4月に設置する専門人材については、現在、検討を進めておりまして、年度内に改めて当
常任委員会でご報告する予定です。
簡単ですが、説明は以上です。
○
委員長(
清家あい君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。ご質問等ございましたら、順次ご発言願います。
○委員(
福島宏子君) 専門人材を1名、ことしの4月から配置ということで、この選考の仕方と、どういった処遇になるのか。あとは、広く公募するのか、どこにあたるか現在決まっているのでしょうか、その辺をお願いいたします。
○国際化・
文化芸術担当課長(大久保明子君) 専門人材1名の選考についてですが、
文化芸術ホール自体の整備にあたりましては、構想から現在に至るまで非常に長い年月をかけ、さまざまな関係者とともに計画が進められてきた経緯があります。こういった経緯や背景を十分に把握している人材を専門人材として配置したいと考えておりまして、これまでの経緯等を十分に理解し、また、
区のこれまでの文化芸術施策や文化芸術振興プランの策定等にかかわるなど、
区の文化芸術の発展に貢献されてきた人材の中から、
区として候補者を選定していきたいと考えております。
次に、処遇についてですが、こちらもまだ検討中ですが、現時点においてはフルタイムで配置する必要はないと考えておりまして、特別職の非常勤職員という形での方向性で検討を進めております。
3点目の公募するかどうかですが、1つ目のご質問のときに話しましたとおり、令和2年4月に配置する専門人材については、これまでの
区の文化芸術振興の方向性や制度の考え方をよく理解されている方、そして
区として専門の
文化芸術ホールを設置する意義等を十分に理解されている方で、
区として信任できる方を選任したいと考えておりまして、現時点において公募等は考えておりません。よろしくお願いいたします。
○委員(
福島宏子君) わかりました。具体的にはまだこれからということですね。決まるのは3月中ですね。
○国際化・
文化芸術担当課長(大久保明子君) 現在、当
常任委員会においては3月にご報告できるような
スケジュールで検討を進めております。
○委員(
福島宏子君) 債務負担行為で78億円の補正予算と書かれておりますけれども、全体を見ますとかなりの予算というか、大きなものを建設するわけです。区民の税金を使ってこういったホールを建てるということで、商業ベースではなく、本当に公共のものということで、区民に還元していただけるような施設の運営ができるように望んでおります。これは要望としてお願いします。
○国際化・
文化芸術担当課長(大久保明子君) 今、
福島委員からお話をいただきましたとおり、
区が公共施設として設置するものですので、商業ベースではなく、区民の方の文化芸術振興の発展、また、それ以外の分野においても貢献できるような施設となるよう検討を進めてまいります。
○
委員長(
清家あい君) ほかにご質問等ございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
清家あい君) ほかになければ、
報告事項(4)「(仮称)
文化芸術ホールの開館に向けた準備について」の報告は、これをもって終了しました。
────────────────────────────────────────
○
委員長(
清家あい君) 次に、
報告事項(5)「
港区立麻布いきいき
プラザ等整備計画(素案)について」、理事者の説明を求めます。
○みなと
リサイクル清掃事務所長(重富敦君) それでは、
報告事項(5)「
港区立麻布いきいき
プラザ等整備計画(素案)について」、ご説明いたします。
資料№5をごらんください。本件は平成17年4月以来、仮施設で運営しています麻布いきいきプラザについて、みなとリサイクル清掃事務所作業連絡所用地で、作業連絡所との合築により本格整備するために策定した整備計画の素案となります。当
常任委員会では、作業連絡所をメインに説明いたします。なお、麻布いきいきプラザの整備については、来週1月22日開会の
保健福祉常任委員会で麻布地区総合支所管理課からご報告いたします。
まず、項番1、経緯についてです。現在の麻布いきいきプラザは、仮施設ゆえの狭隘さから、各種事業やコミュニティ活動等に制限が生じておりまして、利用者からは、現在地周辺での早期改築について要望をいただいてきております。このご要望にお応えするため、清掃事業の移管にあわせて東京都から無償譲渡を受け、令和2年3月末日で用途指定期間の終了を迎える作業連絡所用地において、建物の老朽化が進行している作業連絡所との合築により、麻布いきいきプラザの本格施設を整備することとしました。この方向性については、平成28年11月18日開催の本
常任委員会で既にご報告しております。その後、主にいきいきプラザの機能等に対して寄せられた施設の利用者や地域の方々の要望を丁寧に伺いながら、具体的な整備計画を検討してきたところです。
2ページをごらんください。計画地の概要は項番2に記載のとおりです。施設整備にあたっての基本方針としては、項番3にあるとおり、区民に安全・安心な施設、環境に配慮した地域に永く親しまれる快適な施設、災害時に区民を守る施設の3点を掲げております。
ここで、改めて作業連絡所の機能・役割について説明いたします。
資料№5-2、
港区立麻布いきいき
プラザ等整備計画(素案)の2ページをお開きください。中段のク、概要に、現在の作業連絡所の機能を記載しております。機能としては主に3点ありまして、まず、麻布地区、赤坂地区の狭小路地で軽小型貨物車により回収したペットボトル等の資源を小型プレス車等に積みかえて、港資源化センター等の中間処理施設へ運搬するための中継拠点としての機能が1点目。2点目として、みなとリサイクル清掃事務所に寄せられる麻布・赤坂地区での相談・苦情対応を迅速に解決するためのふれあい指導業務にあたる職員の活動拠点としての機能。それから、古着や蛍光灯、食用油の回収拠点としての機能が3点目となります。
次に、4ページをごらんください。整備予定の新たな施設では、今申し上げました3つの機能を維持しながら、いきいきプラザを利用する高齢者や、近隣にお住まいの住民が、例えば、戸別訪問収集や粗大ごみの運び出しなど、こうした相談で気軽に立ち寄っていただいたり、あるいは収集作業のない日曜日については、餅つき等の地域の行事に清掃作業場を開放するなど、これまで以上に地域に溶け込んだ施設を目指してまいります。
それでは、再び
資料№5にお戻りいただき、項番4、作業連絡所として整備する機能についてです。(2)に記載のとおり、事務室、清掃作業場等を整備します。
項番5と6は、フロア構成と各階のフロア図になっています。作業連絡所は1階部分に整備いたします。資料4ページの1階のフロア図をごらんください。延べ床面積ベースで事務室として90平米、清掃作業場、ピロティと屋根つきの資源置場として75平米を使用いたします。若干細かい字で書いてあって恐縮なのですけれども、いきいきプラザ出入口のアプローチと清掃作業場をフェンス等で区切った上で、施設利用者や歩行者の安全対策として、車両動線と歩行者動線の分離、車両出入り時の誘導の徹底、前面道路との境への門扉や植栽の設置を行います。清掃作業場では、麻布地区・赤坂地区で収集した資源を小型プレス車等に積みかえる中継作業を行います。事務室では、麻布地区・赤坂地区の住民等から寄せられる相談・要望に迅速に対応する拠点として使用いたします。作業連絡所の風除室では、古着・蛍光灯・廃食用油等の拠点回収を行ってまいります。現在は3品目ですけれども、今後、乾電池等、回収品目の拡大についても検討してまいります。フロア図の2階から4階は全ていきいきプラザの諸室となっております。
次に、6ページをごらんください。延べ床面積は合計1,319平米です。内訳は記載のとおりです。項番8では、改築後の麻布いきいきプラザを災害時の区民避難所に指定し、約164人分の避難スペースを確保すること。また、項番9では、みなとモデル二酸化炭素固定認証制度に基づき、床面積1平米あたり0.005立米の木材利用を目指すことを記載しております。
最後に、
スケジュールです。来月2月上旬から3月上旬にかけまして、本素案に対する
区民意見を募集し、あわせて区民説明会を開催いたします。本年9月から令和3年12月にかけて
基本設計・
実施設計を行いまして、令和4年7月に工事着工、令和6年2月に工事竣工、令和6年4月から新たな施設での運営を開始する予定です。
説明は以上です。よろしくお願いします。
○
委員長(
清家あい君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。ご質問等ございましたら、順次、ご発言願います。
○委員(
福島宏子君)
港区立麻布いきいき
プラザ等整備計画(素案)の37ページですけれども、そこにこれまでの意見が寄せられていて、合築について、余りよくないという意見も含めてここに出ていると思うのです。そういうご意見に対しても、利用者の方々等の問題解決ということでは大丈夫なのかが1つ。あと、車の出入りに対する不安もここを見ると書かれているので、1日大体何往復というか、出入りが何台くらいになるのか教えてください。
○みなと
リサイクル清掃事務所長(重富敦君) この計画に関しましては、平成28年12月以降、数回にわたり説明会を開催しています。また、地元の町会の皆さんから意見書等もいただいておりまして、麻布いきいきプラザ単独での改築で、作業連絡所との合築でない方がいいという意見もいただいています。その背景には、いきいきプラザの利用者と清掃車の出入りに伴う安全面の問題もあったのかなと思います。私どもとしては、以前からこの地域で港西清掃事務所時代から非常にお世話になっている施設でして、また、この作業連絡所の機能自体も、麻布・赤坂地区の資源回収を効率的に行うために必要不可欠な拠点であることをご説明し、合築に関しては一定のご理解をいただいたものと認識しております。
車両の出入りの回数ですけれども、まず、麻布・赤坂エリアから資源を回収する車としては、資源プラスチックが2台、古紙とペットボトル・びん・缶のあわせ積みの車両が3台で、合計5台が午前1回、午後1回、の各1回ずつで合計10回、この作業連絡所に搬入します。また、そこで集めて1度集約した資源について、今度は若干大きめの車、小型プレス車、平ボディ車、こういったもので回収するわけですけれども、こちらは4台が午後に1回入るということで、車の出入りとしては延べ14回になっております。
○委員(
福島宏子君) 出入りのときに誘導の方ももちろんついていただけると思いますけれども、その出入りのときの不安、利用者の方々との接触の危険がないようにしていただければと思います。
あと、現在ある作業連絡所を取り壊して一緒の合築でつくるということですけれども、この
工事期間中、作業連絡所の代替地はなく、その間の営業はどのようになるのでしょうか。
○みなと
リサイクル清掃事務所長(重富敦君) 代替地での活動も含めた検討はまだ継続しておりますけれども、ただ、現実的に適切な用地を今確保するのは困難な状況でして、暫定的に移転するのは難しいという捉え方をしております。令和4年度から5年度の2年間の
工事期間中、車両台数を増やして中継施設を経ずに港資源化センターに直送することが、現実的な選択肢なのかなと考えております。
○委員(
福島宏子君) はい、わかりました。最後に、関連しまして、個人的な要望でもあるのですけれども、現在あるいきいきプラザの並びに旧麻布保育園の敷地があると思うのです。そこはいろいろな事情からそのままの状況になっていると思うのですが、その前を通るたびに、何とかしてほしいなと、その地域で生活していた者としては切実な要望なので、旧麻布保育園の土地をどうにかする方法を、港
区としてもぜひ動いていただきたいことを切望しまして終わります。
○副
委員長(丸山
たかのり君) 今回のこの施設の1階部分はフラットな状態になっているのですか。今、麻布いきいきプラザの仮施設は、スロープがついているのですが、結構急斜面になっているので、フラットでそのまま段差なしで入れるような状態になっているのでしょうか。
○みなと
リサイクル清掃事務所長(重富敦君) バリアフリーに配慮した施設として整備していきたいと考えております。
○副
委員長(丸山
たかのり君) あと、このみなとリサイクル清掃事務所作業連絡所の作業場のところにだれでもトイレがあると思うのですけれども、トイレを使いたい人も出入りしていいのかと、出入りできる時間はこの開館時間帯に限るのか、いかがでしょうか。
○みなと
リサイクル清掃事務所長(重富敦君)
資料№5の4ページのフロア図の1階部分で、ピンク色で表示している部分が麻布いきいきプラザの諸室になりまして、そこでだれでもトイレという記載がありますが……。
○副
委員長(丸山
たかのり君) みなとリサイクル清掃事務所作業連絡所の方の屋根つき資源置場の前のところに、マンホールトイレのところにだれでもトイレと書いてあるので、これは違うのでしたか。
○みなと
リサイクル清掃事務所長(重富敦君) 失礼しました。こちらについては、災害時を想定したマンホールトイレに直結しただれでもトイレという記述です。
○副
委員長(丸山
たかのり君) では、ここはあいている時間帯はずっとではないということですね。
○みなと
リサイクル清掃事務所長(重富敦君) フラットな形というか、作業場としての活用になります。
○副
委員長(丸山
たかのり君) 清掃事務所の駐車場のところはずっとあいている状態ですが、今後、そこは開館時間以外閉鎖するのですか。
○みなと
リサイクル清掃事務所長(重富敦君) 作業連絡所で執務している時間以外は閉鎖になります。
○
委員長(
清家あい君) ほかにご質問等ございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
清家あい君) ほかになければ、
報告事項(5)「
港区立麻布いきいき
プラザ等整備計画(素案)について」の報告は、これをもって終了いたしました。
────────────────────────────────────────
○
委員長(
清家あい君) 次に、
報告事項(6)「
令和元年度(2019年度)港
区教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価(平成30年度分)報告書について」、理事者の説明を求めます。
○
教育長室長(村山正一君) それでは、
報告事項(6)「
令和元年度(2019年度)港
区教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価(平成30年度分)報告書について」、ご報告いたします。
資料№6、概要版、№6-2、報告書の本編です。
まず、概要版の方をごらんください。この点検評価の目的ですけれども、資料の左上に記載してありますが、地方
教育行政の組織及び運営に関する法律に基づき、
教育委員会の行う主要な事業について、毎年執行状況の点検評価を行い、課題や今後の取り組みの方向性を示し、
区議会に提出するとともに区民に公表して、信頼される
教育行政を推進するために実施しているものです。評価の実施方法ですが、その右隣をごらんください。
教育委員会で策定している各個別計画、港
区学校教育推進計画から、港
区子ども読書活動推進計画までの6つの計画に掲げている事業の中から、評価委員及び教育委員の意見を踏まえ、今日性、あるいは先駆的、特徴的な6事業を抽出し実施いたしました。
評価対象となる事業については、まず、所管課が自己評価を行い、評価会議の中で評価委員から所管課に対するヒアリングを行っております。評価委員から出された各テーマに対する意見を踏まえ、第3回評価会議で評価委員と教育委員との意見交換を踏まえ、
教育委員会として評価、そして、今後の取り組みの方向性を示しております。なお、評価委員は、
資料№6-2の本編の35ページをごらんください。下段に3名の委員の方の名前を載せておりますけれども、学校教育、生涯学習の分野で深い見識をお持ちの方に委嘱して評価をいただいております。
それでは、今年度実施しました6事業の評価結果について、順次簡潔にお話しします。
資料№6にお戻りください。まず、特別支援教育関係で2つ事業を選出しています。こちらについては、港
区における障害児支援のあり方検討会という会議体を立ち上げまして、医療的ケア児の受け入れ方法、発達障害児への教育機会の充実などについて、平成30年度に検討を行い、その結果に基づき今年度から実際に障害児の受け入れを行っていくため、実施いたしました。
まず、事業1の特別支援教育の充実については、特別支援教室での教育、あるいは学習支援員の配置、特別支援アドバイザーなどの専門員の活用などを行っている事業ですが、一番下の4番、三次評価のところをごらんください。こちらが
教育委員会としての最終的な評価となります。評価としては拡充で、こちらは事業内容について拡大・充実の必要性があるという評価となります。今後の方向性として、教育だけではなく、福祉や民間企業との連携も意識し、健常者・障害のある子どももともに学ぶことができるインクルーシブ教育システムの構築を目指すとともに、出生から就労までを見据えた一貫した特別支援教育を推進していく必要がある。また、教員等の質の向上のため、近隣大学と連携して教員等の資質向上を図る必要があるということで、評価をいただいております。
次に、事業2、特別支援教育体制の整備です。こちらは、先ほど申し上げました港
区における障害児支援のあり方検討会での実施について、今後引き続き検討していくため、事業を選んでおります。評価ですが、拡充となっております。内容は、障害の程度や環境は人によって異なるので、医療的ケア児だけではなく、幅広い障害児への支援を今後とも続けていく必要があり、そのため、引き続き関係機関と連携して議論を進めていくようにという評価をいただきました。
次に、事業3、ICTを活用した教育の推進です。こちらは、校務支援システム、電子黒板、デジタル教科書などのICT機器を活用しまして、授業の実施または教員の指導力の向上、校務の効率化などを図っている事業です。今後これらの導入の効果、また、どのように取り組んでいくか検討していく必要があるため、事業を選出しております。評価結果については拡充となりました。全校一律に行う取り組みと、各学校の特性を生かした取り組みの両方を計画的に推進していくことが必要で、各学校の特性を生かした取り組みについては、教員同士が共有できるように働きかけていく必要がある。また、児童・生徒がICTを活用する際、何のためにICTを使用するのか目的を明確にして、リテラシー等についても指導していく必要があるという意見をいただきました。
次に、事業4、ICTを活用した生涯学習事業の推進です。こちらは
区や関係団体が実施する生涯学習講座、講習、講演会などを撮影し、それを
区ホームページや生涯学習センターのホームページ上で動画配信をしている事業です。こちらの評価は継続ということで、同様の内容で今後とも引き続き実施していくべきものということで評価をいただきました。今後の方向性としては、動画配信の閲覧者、また、非閲覧者に対する動画配信ニーズの把握、動画配信閲覧者に対する動画閲覧後の学習動向の把握が必要であることと、動画配信の非閲覧者に対し、生涯学習施設でのイベント開催などを利用して動画の視聴機会を設ける取り組みが必要ではないか。今後とも、いつでも・どこでも・だれでも学べる環境を整備し、生涯学習の機会を充実させるべきという意見をいただいています。
次に、事業5、障害者スポーツの観戦・体験機会の創出です。こちらの事業は、障害のある人がスポーツに親しむきっかけづくり、また、障害のない方が障害者スポーツへの理解を進められるよう、普及イベントあるいは体験会などで、ボッチャ、車椅子バスケットボールなどの事業を展開しています。来年度、東京2020大会終了後もこうした障害者スポーツの普及拡大を図っていけるよう、事業の工夫・改善についても意見をまとめたものです。評価については継続となりました。障害者が地域のサークルやスポーツクラブなどに入りやすい雰囲気づくりや環境づくりのほかに、どういった施設があるかといった情報提供も必要である。また、障害者やその支援者のニーズを把握し、障害者が身近な場所でスポーツに親しめるよう、環境を整えていく必要があるという評価をいただいております。
最後に、事業6、学校図書館支援機能の強化です。平成29年度から学校司書を学校図書館に配置しております。司書教諭等の学校図書館関係者との連携を強化し、学校図書館の利活用を推進して、子どもの豊かな学びにつなげていく必要があることから、この事業を選定いたしました。評価結果は継続となっております。学校図書館が持つ読書センター、学習センター、情報センターとしての機能を高め、教職員が利活用を促進していく必要があることから、学校図書館のあり方、活用方法について、ガイドラインの作成や編集等を通じて、さらに支援強化を行っていく必要があるという評価をいただいております。
こちらの報告書の内容については、本日の当
常任委員会での報告の後、
区ホームページへの掲載や各図書館での閲覧などを通じまして広く公表してまいります。
説明は以上です。
○
委員長(
清家あい君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。ご質問等ございましたら順次ご発言願います。
○委員(
福島宏子君) まず、最初の特別支援教室の充実と、2番目の特別支援教育体制の整備で幾つかお尋ねします。特別支援教室が全ての学校にできたということで評価されているのですけれども、
資料№6-2、報告書本編の5ページの事業概要の事業の内容で、特別支援教室には臨床発達心理士などの資格を有した心理士が年間40時間巡回しとあります。この年間40時間巡回は、これ少しわかりづらいので、例えば、それぞれ1校につき1週間に1回で何時間とか、そういう形で教えていただけるとありがたいのですが、お願いできますか。
○
教育指導課長(松田芳明君) 東京都の事業でそのようなことをやっていて、学校に年間40時間程度行くということです。1日に6時間行ってしまえば回数が減りますので、全体で40時間ということになります。
○委員(
福島宏子君) 港
区としては、全学校に特別支援教室が設置されているのですね。そうすると、それぞれの学校で、少なくとも週に何回かはこういう教室が開催されるという認識でよろしいですか。
○
教育指導課長(松田芳明君) 授業が35週で教育課程は設定されていますから、1時間ずつ行けばそれは毎週来ていることになりますけれども、現実的には、1回行ったときに何時間か、何人か子どもたちいますから、学校によっている時間が違ってきますので、そうすると、年間の週あたりにすると減るわけです。
○委員(
福島宏子君) では、この巡回の職員で年間40時間の規定というか、ここに書かれているのは、港
区としては満たしている、今後はこれを増やしていくという考え方でよろしいでしょうか。
○
教育指導課長(松田芳明君) これは東京都の事業ですので、港
区でこの実数を増やすことは単独ではできません。
○委員(
福島宏子君) では、増やすことはできないということは、この40時間を守っていくというか、来年度もこのやり方でということですか。
○
教育指導課長(松田芳明君) 東京都がこれを拡大するとなれば、当然増えるわけですし、東京都がこれを縮小するとなれば減ってしまうわけですので、それについては事前にいろいろなお話がありますから、港
区教育委員会と東京都
教育委員会の間で協議はあると捉えております。
○委員(
福島宏子君) 私もどういう形なのか理解できなかったもので、尋ねたのですが、国語に特化して苦手なお子さんとか、算数の数字が苦手とか、そういう方のために、その時間帯だけ別教室で、この巡回の方に指導を受けるというイメージをしたのですが、認識は合っているでしょうか。
○
教育指導課長(松田芳明君) 特別支援教室には、拠点校と言われる学校、例えば、芝浦小学校は単独校ですけれども、芝浦小学校に何人かの教員がいて、特別支援教室の方に専属の教員がいるわけです。その教員のところに、この週の何時間目と何時間目には、通常の学級の授業から抜けて特別支援教室で、その子に合った指導、学習の仕方を学んだり、その子の不得意な部分を何とかカバーする授業をしたりします。特に人間関係の苦手な子にとっては、ソーシャルスキルトレーニングをやったり、その子に応じた教育を行うのは、港
区に配置されている東京都の教員が行っています。ですから、この心理士とはまた別の方になります。
○委員(
福島宏子君) また後でレクチャーを受けたいと思います。すみません。
さらに今後、需要というか、必要になってくる事業だと思うので、特別支援教室での授業が必要なお子さんが漏れなくしっかりと授業が受けられるような体制に拡充していただきたいと、私としてもぜひよろしくお願いします。
あと本編の14ページなのですけれども、特別支援教室体制の整備の中の今後の取り組みの方向性、4番目の高輪地区での特別支援学級の設置なのですが、請願が採択されたけれども、いまだ引き続き検討となっています。どういうことがネックというか、どういうことで検討が必要になっているのか。具体的に高輪台小学校や高松中学校ということで、請願の中には挙がっていたのですけれども、何か実現できない理由があるのであれば教えてください。
○
学務課長(
山本隆司君) 5地区の中で高輪地区だけ特別支援学級が設置されていないということで、その設置に向けて、今年度、少し動き出したところもございます。高輪地区の小学校では、教室のスペースの関係で設置が難しいということで、中学校での特別支援学級の設置を考えております。ただ、来年度に高輪地区で知的障害のあるお子さんはいらっしゃらないということですので、今のところ保留にはなっていますが、設置に向けては動いております。
○委員(
福島宏子君) では、小学校に対しては部屋の問題があって、中学校に対してはできつつあるというか、希望の方がいればつくっていく方向ということですね。わかりました。
あと、同じページにことばときこえの教室が項目の3番にあるのですが、今は御成門小学校1カ所で、これに関して、今度、中学校の難聴学級の設置を予定しているということです。これは御成門中学校ということでよろしいでしょうか。
○
学務課長(
山本隆司君) 今、既に御成門小学校に設置しておりますことばときこえの教室内に、中学校の難聴学級の設置を予定しております。
○委員(
福島宏子君) では、小学校と中学校と分けて。わかりました。実際、生徒は今、何人ぐらいいらっしゃるのですか。
○
学務課長(
山本隆司君) 今年度は、10月1日現在ですけれども、小学校で6名です。令和2年4月、新中学校1年生で予定しているのが3名です。
○委員(
福島宏子君) わかりました。港
区手話言語の理解の促進及び障害者の多様な意思疎通手段の利用の促進に関する条例も成立されたということで、手話での学習になっているのか、その辺は私もはっきりとわからないのですけれども、ほかの
区の聴覚に障害をお持ちの方は、都立の聾学校に通われていたり、お隣の
品川区では、八潮の方に私立明晴学園という、聾者を受け入れる学校があるのですけれども、そういうところに行かれている方が多いと思うのです。だけど、地元とか、自分たちの生活の場で聞こえない人との交流ですとか、同じ年代のお子さんとの交流を考えると、お子さんが現在通っているところとは別に、こういったことばときこえの教室もぜひ拡大していただきたいし、周りの健常のお子さんと交流できるようなものも、ぜひ検討していただきたいと要望します。よろしくお願いします。
特別支援学級の体制のところは以上なのですけれども、事業⑥の学校図書館支援機能の強化のところで、幾つかお尋ねしたいことがあります。この中の評価委員の方の意見で、皆さんが学校に司書が配置されていることを評価されていると思うのです。事業概要のところを見ると、司書の配置のやり方というか、司書の配置される時間帯や頻度に関して触れていないと見受けられるのですが、実際の配置がどれほどなのかと、それを評価委員の方々はわかっていらっしゃるのかが知りたいのですが。
○
図書文化財課長(佐々木貴浩君) 図書館司書については、学校に週1回、1日ということで、説明しておりますので、知っていらっしゃると考えております。
○委員(
福島宏子君) 週に1回ということで、司書の方が学校図書館に来られて、その司書の方の仕事の中身は、この資料を見てもかなり多岐にわたっていると思うのです。そういった中で、教員の方とか、それ以外の支援員の方との連携がやる中身に大きく関連してくると思うのです。今回よりも前から、司書の方が置かれるようになって、支援員の方々との課題で出ていたのかどうかお聞きします。
○
図書文化財課長(佐々木貴浩君) 学校にはリーディングアドバイザリースタッフが、ほぼ毎日のように入っていただいておりまして、その中に学校司書が入ってきています。役割としては、読み聞かせをしていただくことや、通常の学校図書館を運営していく立場の方と、専門的知識を持った学校司書の方が入ってきて、学校の図書館の状況を調べた上でどういうふうにしたらいいのかとやっていくことで、最初はどういう役割なのかということで、少し混乱したこともあります。けれども、お互いにどういった業務を分けていこうかということで、現場の中で、学校も含めて情報共有した結果、学校図書館の円滑な運営の方に少しずつつながってきたと認識しております。
○委員(
福島宏子君) 今、
図書文化財課長から、リーディングアドバイザリースタッフと出たのですけれども、この評価などを見ますと、そのリーディングアドバイザリースタッフに一言も触れられていないので、そこら辺は何か理由があるのでしょうか。
○
図書文化財課長(佐々木貴浩君) こちらには、リーディングアドバイザリースタッフ以外も含め、学校図書館の関係者ということで、ひとまとめでここに記載しています。この中にリーディングアドバイザリースタッフのほか、司書教諭の方々、校長先生、副校長先生、さまざまな先生方を含めて記載しております。
○委員(
福島宏子君) そういうことだったのですね。わかりました。
それで、34ページに今後の取り組みが書かれておりまして、項目の2番や3番のような港
区図書館を使った調べる学習コンクールですとか、みなと子ども読書まつり、中高生書評合戦が今年度行われていると思うのですけれども、どういった内容だったか、参加人数ですとか、そこら辺わかれば簡単に教えてください。
○
図書文化財課長(佐々木貴浩君) 港
区図書館を使った調べる学習コンクールについては、今回、港
区版としては初めて開催しました。昨年までは港
区からコンクールに応募された件数は109件だったと思いますけれども、今回は736件応募がありました。その中で、昨年は佳作が全国大会の方では2作品ありましたけれども、今回は佳作が12作品で、その上の賞で奨励賞を3作品いただくことができましたので、そういった意味では、第1回港
区図書館を使った調べる学習コンクールでは、多くのご応募をいただいて、内容についても充実してきたと考えております。
引き続きまして、中高生書評合戦については、ビブリオバトルということで開催しております。募集をしまして、6名の方に応募していただいて、その書評をしていただく観戦者というか評価をする人として50名程度参加いただいております。その中で一番評価をされた方がチャンピオンということで、ことしの表彰をしたという状況でございます。今回は2回目でございます。
みなと子ども読書まつりについては、今回も4月20日から5月20日までの1カ月間を子ども読書まつりの期間として、集中的に子どもに関するさまざまなお話会だったり催し物を実施しております。平成29年は700名でしたけれども、昨年が1,554名で、今年度は1,574名で少し増えたという状況で実施しております。
状況については以上です。
○委員(
福島宏子君) ありがとうございました。よくわかりました。学校図書館の機能強化、今後も継続ということで、よろしくお願いいたします。
○委員(マック赤坂君) この3人の評価委員の簡単なプロフィールと、それから、選任された主な理由をお聞きしたいです。
○
教育長室長(村山正一君) 3名の評価委員の方々ですけれども、既に平成30年度前後から務めていただいております。まず、森嶋委員については、元日本体育大学児童スポーツ教育学部教授ということで、専門はスポーツ教育学です。また、文部科学省の新学習指導要領の改訂に従事した経験もあり、学校図書館学会、日本特別活動学会に所属ということで、学校教育を含め、スポーツ、特別活動について見識があるということで、選出いたしました。
それから、渋谷委員については、明治学院大学心理学部教育発達学科の教授で、専門は社会教育学ですけれども、日本教育学会に所属したり、開発教育協会など、教育分野についての学識が高いということで選出しております。
また、末松委員については、東京学芸大学教育学部総合教育学講座学校教育分野准教授で、専門は学校の経営学で、教育内容も含め学校の運営についても見識が深いということで、選出しております。
○委員(マック赤坂君) はい、ありがとうございます。
○副
委員長(丸山
たかのり君) 事業1の特別支援教育の充実のところに出てきます、教育だけでなく福祉や民間企業との連携を意識して行うことで、インクルーシブ教育システムの構築を目指すということでの、民間企業ということが何度か出てくるわけですけれども、これは具体的に言うとどういったものを指すのでしょうか。
○
教育指導課長(松田芳明君) 障害のあるお子さんたちも、やがては社会へ出て就労しなければならない、ところが、実際問題として特別な配慮の必要なお子さんたちの中で、通常の学級に入ることだけが目的化されてしまって、将来先にわたってうまくいかずに就労に結びつかない方が現実社会の中ではたくさんいらっしゃる状況はわかっていると思います。そういったお子さんたちが、今、既に特例子会社等で働いて、すごく生き生きとされている方もたくさんいるわけです。そういった職場に対して、小学校や中学校のうちから職場体験で行かせていただいたり、親御さんもそういった内容を知っていただくことによって、社会とのかかわり方、見方、そういったものが大きく幅広くなってくるのではないかということを踏まえて、来年度から、そういった職場体験等を特例子会社等で行えるように、今準備をしているところでございます。
○副
委員長(丸山
たかのり君) わかりました。就労先というか、就労を見据えたところでの協力ということですね。ありがとうございます。
あと、事業2の医療的ケア児に関してなのですけれども、たしか今年度は受入実績がなかったと思うのですけれども、来年度の学校の方での医療的ケア児の受け入れの見込みとか、予定はありますか。
○
学務課長(
山本隆司君) 来年度は医療的ケアの必要なお子さんは2名ほど想定しております。1名については、保護者の方がずっと付き添うことをご希望されているので、もう1名について看護師の配置が必要になります。
今年度については、3名の看護師が配置されております。
○副
委員長(丸山
たかのり君) わかりました。では、現在も3名受け入れていて、来年度はさらに2名で、5名を受け入れるという形でいいということですか。
○
学務課長(
山本隆司君) はい、おっしゃるとおりです。
○副
委員長(丸山
たかのり君) わかりました。あと最後に、事業4のICTを活用した生涯学習事業の推進に関してなのですけれども、ホームページからでも、生涯学習事業の動画の配信のコンテンツが見られますし、いろいろおもしろいコンテンツが多いので、ここに評価されていることはもちろんそうなのですけれども、実際に会場に足を運べないような障がいのある方なども参加するという意味でも、すごく大事な事業なのかなと思うのです。今ちょうど平成30年度の講座の動画が上がっているかと思うのですが、この動画がアップされるタイミングと、この動画の選択の方法と、あと、おおよそでいいのですが、閲覧されている実績というか、閲覧の回数が1コンテンツでどれぐらい見られているのか、もしわかるようようだったら最近の実績を教えてもらえますか。
○生涯
学習スポーツ振興課長(木下典子君) 動画がアップされるタイミングなのですけれども、事業を実施しておおむね1年以内にはアップするようにしております。編集作業などを委託事業者にお願いしているのですけれども、速やかにというよりは、内容を確認した上で、事業ごとにアップするタイミングはまちまちです。
選択する事業については、多くの方に好評となるような、皆さんに知ってほしい事業を大体こちらの方で選別して行うことと、あとは、港区役所で行っている事業などで、皆さんが注目されそうな事業なども、
区の中でこういったもので動画配信してもいい事業がありませんかということを庁内でお尋ねして、幾つか選定して、アップしております。
あとは実績なのですけれども、この事業は平成27年度から配信しておりまして、平成27年度に配信したものでも、平成28年度、29年度、30年度と、常に配信しております。例えば、平成30年度で言いますと、一番多いのが初めての競技かるたというのがありまして、これが1,364回視聴されておりまして、大変好評です。
○副
委員長(丸山
たかのり君) わかりました。ありがとうございました。すごくいい内容のものが多いと思いますので、ぜひこの事業を継続と言わず拡充もしていただきたいなと思います。
最後に要望なのですけれども、少しもったいないのが、動画の内容が、ホームページから入っていく画面からではわからないのです。せっかくそれぞれの講座に対してかなりお金をかけてチラシなどもつくっていらっしゃるので、そのチラシのデータがあるのであれば、そのデータを張りつけていただくというか、チラシの内容が見えるサムネイルというのか、そういうものがもし動画と一緒に張りついていると、動画の中身がわかると思うのです。動画の中身に対する内容が、入っていく画面からはどうしてもわかりづらいので、そこをもしわかるような形でやっていただけると、よりアクセスも増えると思いましたので、そこはぜひ要望でよろしくお願いします。
○生涯
学習スポーツ振興課長(木下典子君) 今後も新規の視聴する方をいかに増やしていくかと、一旦見ていただいた方に今後もどうやって見ていただけるかが大事だと思っております。新規の方を増やす今考えている方策としては、生涯学習センターや青山生涯学習館を利用されている方に、試聴会という場を設けまして、感想やどういったものをやってほしいのかというアンケートをとって、この事業について周知するという取り組みを考えております。
○
委員長(
清家あい君) ほかにご質問等ございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
清家あい君) ほかになければ、
報告事項(6)「
令和元年度(2019年度)港
区教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価(平成30年度分)報告書について」の報告は、これをもって終了いたしました。
────────────────────────────────────────
○
委員長(
清家あい君) それでは、
審議事項に入ります。
審議事項(1)「発案元第6号
区民生活事業・
教育行政の調査について」を議題とします。
本発案について、何かございますでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
清家あい君) なければ、本発案につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
清家あい君) それでは、本日継続と決定いたしました。
────────────────────────────────────────
○
委員長(
清家あい君) 佐藤
高輪地区総合支所管理課長から発言を求められておりますので、これをお許しいたします。
○
高輪地区総合支所副
総合支所長・
高輪地区総合支所管理課長兼務(佐藤博史君) 10月28日の当
常任委員会にご報告いたしました、旧
神応小学校本格活用に係る
施設整備計画(素案)に寄せられた
区民意見について、その後、区民説明会やパブリックコメントを実施していただいた内容について、ご報告申し上げます。
資料№7をごらんください。まず、区民説明会ですけれども、11月に地域の周辺5町会の会長ほか懇談会メンバーへの説明を皮切りに、地域の近隣の区民の方向けに、平日の夜、また日曜日に実施いたしました。さらに、こちらは現在利用されている13団体向けにも説明会を行っております。参加者数としては、延べ93名の方が来ていただきまして、ご意見は118件、多数のご意見を頂戴しています。
2ページですけれども、この間、並行しまして、11月7日から12月6日までの1カ月間、パブリックコメントと称して意見を募集しております。こちらでは寄せられた意見は10通、11件のご意見を頂戴しています。合わせて129件のご意見となったわけですが、3番にありますとおり、このご意見から意見を反映しまして、素案を修正したものが2件、意見の趣旨が素案と一致して素案のとおりのものが18件、設計などで検討するものが29件、対応不可能なものが5件、その他、意見・要望等が75件ということで、この129件、期待のあらわれとして捉えております。
3ページ以降はその詳細をまとめたものです。当
常任委員会にかかわる区民協働スペース部分を中心にご説明いたします。まず、1-1、1-2が、意見を反映して素案を修正したものになりますけれども、1番としては、地域で親しまれてきた敷地内にある桜を伐採しないでほしいというご意見でした。こちらは樹木医の診断のもとに、倒木のおそれがない場合は、そのまま地域のシンボルとして見て楽しんでいただきたいということもあって、こちら図面の方に桜の木を残しております。また、1-2にありますとおり、敷地外、周辺部、思い出のある桜の木、また、神応小学校の門柱が玄関部分にあります。こちらも残してほしいということです。大きなものとして、敷地周辺の道路を拡幅するのを残しておりますけれども、そちらに触れない形で、旧神応小学校の面影を残すように、入り口付近について、既存の桜の木と門柱を残しております。こちらが素案を修正したものです。
続いて、5ページになります。こちらが意見と素案とが一致したものになりますが、2-11、12、13、こちら区民協働スペースへのご意見です。椅子・机の収納スペースや、書類を整理する収納スペース、また、やかんや湯飲みなどを収納するスペースのご質問でした。こちらはあらかじめ考えておりましたので、計画していますというやりとりで済んでおります。
さらに、9ページになります。3-16、17、18は、素案等で検討するものになりますけれども、区民協働スペースで印刷室を用意してもらいたいというもの。こちらはコピー機の設置を検討するという回答をしております。また、いきいきプラザ側にトイレがありますが、区民協働スペース横のトイレは、同じフロアに複数あっても近くて入りづらいということで、ご意見を頂戴しています。設計の中で配置について検討してまいります。また、コピー機以外にも作業台を設置してほしいというご意見がございました。区民協働スペース65人分の収容人数を確保しておりますけれども、こちらも65人分のご意見も頂戴したところです。間仕切りなどを設けまして、
レイアウトについて今後設計の中で検討していくと回答しております。
以上が区民協働スペースに関するところです。多くのご意見とともに、説明会では、狭い接道という条件のもとで、工事を安全に着実に進められるよう、車両のルートの提案など、地域の方からも非常に建設的なご意見をたくさん頂戴しました。ともに開設に向けていくやりとりということをしっかりと肝に据えまして、令和5年4月開設に向けて着実に進めてまいりたいと思います。
説明は以上です。
○
委員長(
清家あい君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。ご質問等ございましたら、順次ご発言願います。
○委員(
福島宏子君) このご意見の中の19ページにあります5-46なのですが、電柱の地下化をあわせて行うことで、景観と通行の両立を図ってほしいという中身で意見が寄せられておりまして、この地域はハクビシンがかなり出ているということで、被害なども私も聞いております。ハクビシンの歩行通路が電線なので、ぜひ、地下化することによってハクビシンの被害もなくなっていくのではないかということも含めて、地下化をお願いしたいと要望いたします。お願いします。
────────────────────────────────────────
○
委員長(
清家あい君) そのほか、何かございますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
清家あい君) なければ、本日の委員会を閉会いたします。
午後 3時13分 閉会...