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令和元年11月21日交通・環境等対策特別委員会-11月21日

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  1. 港区議会 2019-11-21
    令和元年11月21日交通・環境等対策特別委員会-11月21日


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    最終取得日: 2021-09-21
    令和元年11月21日交通・環境等対策特別委員会-11月21日令和元年11月21日交通・環境等対策特別委員会  交通・環境等対策特別委員会記録令和元年第9号) 日  時  令和元年11月21日(木) 午後1時30分開会 場  所  第2委員会室出席委員(8名)  委 員 長  風 見 利 男  副委員長  土 屋  準  委  員  兵 藤 ゆうこ       琴 尾 みさと        なかまえ 由紀       池 田 こうじ        七 戸 じゅん       井 筒 宣 弘 〇欠席委員        なかね  大 〇出席説明員  芝地区総合支所長環境リサイクル支援部長兼務  新 井 樹 夫
     芝地区総合支所協働推進課長           中 林 淳 一  芝地区総合支所まちづくり課長  村 上 利 雄  麻布地区総合支所協働推進課長          鈴 木  健  土木課長                    佐 藤 雅 紀  地域交通課長          海老原  輔  街づくり事業担当部長              坂 本  徹  環境課長                    茂 木 英 雄  地球温暖化対策担当課長     大久保 光 正  みなとリサイクル清掃事務所長          重 富  敦 〇会議に付した事件  1 報告事項   (1) 港区コミュニティバス運行状況について   (2) 台場シャトルバス運行状況について   (3) (仮称)TTMプロジェクト環境影響調査書案について  2 審議事項   (1) 請 願元第6号 羽田空港増便による都心および港区の低空飛行ルート計画の撤回を含む再検討を国に求める請願                                   (元.6.20付託)   (2) 請 願元第10号 羽田空港飛行経路の港区上空飛行に備えた港区航空事故災害対策計画の策定を求める請願                                   (元.9.13付託)   (3) 発 案元第7号 交通及び環境整備に関する諸対策について                                   (元.6.20付託)                 午後 1時30分 開会 ○委員長風見利男君) ただいまから、交通・環境等対策特別委員会を開会いたします。  本日の署名委員は、土屋副委員長兵藤委員にお願いいたします。  なかね委員より欠席の届け出が提出されておりますので、ご報告いたします。  本日は、報告事項(3)に関連して、芝地区総合支所中林協働推進課長及び村上まちづくり課長に後ほどご出席いただきますので、あらかじめご承知おきください。  また、山本学務課長は所用のため委員会を欠席する旨連絡がありましたので、ご了承ください。  次に、当委員会担当書記をご紹介します。議事係の宇野岳さんです。よろしくお願いします。  節電及び省エネルギーの推進についてですが、既に行政では11月1日から暖房温度の目安を19度とするウォームビズに取り組んでいます。議会としても夏季同様に節電・省エネルギー型のライフスタイルを実践する必要があることが確認されましたので、皆様のご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。     ──────────────────────────────────────── ○委員長風見利男君) それでは、報告事項に入ります。報告事項(1)「港区コミュニティバス運行状況について」、理事者の説明を求めます。 ○地域交通課長海老原輔君) それでは、報告事項(1)「港区コミュニティバス運行状況について」、ご報告いたします。  初めに、資料の確認をいたします。資料№1、1枚、裏表になります。  それでは、1ページをごらんください。港区コミュニティバスは、平成16年10月に運行を開始した田町・赤坂ルートと、平成22年3月に新たに導入しました新規5路線の合計7路線で運行しております。  項番1、運行状況についてです。利用者は平成30年度7路線で408万5,460人、平成29年度と比較して13万5,007人、3.4%増加しました。そのうち新規5路線の利用者数は283万1,697人で、平成29年度と比較して8万3,163人、3.0%増加いたしました。各路線の対前年度比は表の記載のとおりです。  2ページをごらんください。(2)新規5路線の収支率です。表の右側に記載していますとおり、平成30年度は59.3%で、平成29年度より1ポイント増です。(3)ルート別収支率では、芝・麻布東ルート収支率が30%を下回っている状況です。  項番2、今後の取り組みについてです。平成30年度はバス停内の駐車対策として区画線を設置するとともに、バスの乗降口バス停に合わせるといった環境工事を実施いたしました。運行事業者におきましては、夜間、バス停の標識を確認しにくいので、試験的に標識の上にソーラーパネルを取りつけ、発見しやすくしました。また、広告つき上屋を15カ所整備してきました。今後、芝ルート麻布東ルートの改善及び交通不便地域の解消として、芝浦港南ルート改善策を検討いたします。さらにより一層の利用促進経費削減に向けた経営努力を求めていきます。  以上、甚だ簡単ですが、報告事項(1)「港区コミュニティバス運行状況について」のご報告は以上です。よろしくお願いいたします。 ○委員長風見利男君) 説明は終わりました。質問のある方は順次どうぞ。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長風見利男君) では、私の方から。先ほど地域交通課長の方から説明のあった芝ルート麻布東ルート利用状況が芳しくないということで、麻布東ルートについては、ルート変更とか住民からの要望に応えて改善策というのは検討されているのですか。 ○地域交通課長海老原輔君) 現在、麻布東ルートにつきましては、港区役所をスタートして日比谷通りを進みまして、芝公園グランド前を右折するルートになっております。このルートについて、東京タワーの方へのルートを検討しております。東京タワーの裏側のルートを通ることにより広尾駅を通過いたします。よって、観光地をめぐる観光客にとっても、東京タワー前での乗降者、また、広尾駅の利用者という形のルートを、今、東京都交通局とも協議のところでございます。 ○委員長風見利男君) それともう一つ、青山ルートを15分間隔にということで、前から住民の皆さんからいろいろご要望いただいているのですけれども、私が乗車したバスがたまたまかもしれないですけど、朝方の保育園や幼稚園に通う時間帯がものすごく混むのです。ぜひ1度、バス停と時間で乗降客がどんな状況なのかを、大分前に調べていただいたというのはお聞きしたのですが、かなり利用客も増えているので、今の時点でそれぞれのバス停でどれぐらいの乗降客があるのか調査する必要があると思うのです。それによって、全部を15分間隔というのは難しいにしても、例えば、混む時間帯の運行時間を短縮するとかいう工夫もできる余地があると思うのです。その点でぜひ事業者ともよく相談していただいて、対応できないのかどうか。その辺、いかがでしょうか。 ○地域交通課長海老原輔君) 風見委員長ご指摘のとおり、青山ルートについては、朝夕の通勤時間帯の利用者数が多いことを把握しております。増便等、また、運行の改善等につきましては、引き続き事業者と協議してまいります。 ○委員長風見利男君) それともう一つ、同じ事業者がやっているハチ公バスなのですけれども、こちらは回数券を発行しているようなのですけれども、なぜハチ公バス回数券で港区は回数券がないのか、その辺は何か考えたことはありますか。 ○地域交通課長海老原輔君) 回数券につきましては、ただいま「ちぃばす」では実施しておりません。今、風見委員長ご指摘の渋谷区のハチ公バス状況等について改めて確認しまして、事業者の方と協議してまいります。 ○委員長風見利男君) はい、よろしくお願いします。  ほかによろしいですか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長風見利男君) それでは、報告事項(1)「港区コミュニティバス運行状況について」の報告は、これをもって終了いたします。     ──────────────────────────────────────── ○委員長風見利男君) 次に、報告事項(2)「台場シャトルバス運行状況について」、理事者の説明を求めます。 ○地域交通課長海老原輔君) それでは、報告事項(2)「台場シャトルバス運行状況について」、ご報告いたします。  初めに、資料のご確認をいたします。資料は2枚つづりで、全部で3ページございます。  それでは1ページをごらんください。台場シャトルバスは、平成29年から令和3年度までの5カ年で1億円を上限に補助し、黒字化の達成を目指して運営しております。項番1、平成30年度の運行改善についてです。下の図をごらんください。左がルート変更前で、右がルート変更後です。台場から品川駅方面に行くルートにおいて、左側の図ですけれども、右左折の回数を減らすことで走行距離の短縮と所要時間を5分短縮し、速達性定時性を確保いたしました。その変更しましたのが右のルートです。  2ページをごらんください。平成30年11月にダイヤを改定いたしました。(1)ダイヤ改定の内容です。1つ目に、平日の始発前と終発後に1便ずつ増やしました。2つ目に、平日の朝の通勤時間帯である8時台に1便増やしております。3つ目に、先ほど1ページでルートの変更をご説明しましたが、その田町駅東口を経由する便を利用者の少ない時間帯は1時間間隔として、芝浦三丁目を経由する便を増やし、品川駅と台場地域速達性を高めました。一方、田町駅東口利用者の多い土休日の夕方の時間帯は30分間隔にし、田町駅利用者利便性を高めました。4つ目に、各バス停からの出発する時刻を毎時ほぼ同じ分にすることで、利用者にわかりやすく覚えやすいダイヤのパターンとしました。  項番2、ことし10月に運賃の改定を行いました。当委員会でもご報告しております。  3ページをごらんください。項番3、運行状況についてです。(1)利用者数は、平成30年度は78万2,449人で、平成29年度より5万人増えております。(2)収支率は、平成30年度は86.4%で、平成29年度より10.5%増加いたしました。(3)補助金につきましては、平成30年度は2,417万9,000円でした。  項番4、今後の取り組みについてです。現在、バスの車庫と営業所は東雲にありまして、毎年800万円の家賃がかかっていました。ことし湾岸線の国道357号線のトンネルが開通したので、大井にある営業所から台場へ直接行けることとなったので大井に移転いたします。今後も令和3年度までに黒字化達成に向け、より一層の利用促進経費削減に努めてまいります。  以上、甚だ簡単ですが、報告事項(2)「台場シャトルバス運行状況について」の説明は以上です。よろしくお願いいたします。 ○委員長風見利男君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。ご質問等がありましたら、どうぞ、順次ご発言願います。 ○委員(琴尾みさと君) 5年間の収支率補助金について伺います。利用者増加傾向であり、車庫の移動で場所代が浮いたりで、大分利益率も上がってきているかと思うのです。5年間の収支率と、補助金の令和3年までの想定をいただきましたが、補助金は残り約3,000万円しかないのですけれども、収支率の想定としては令和3年に100%を超えるとなっていますし、そうであってほしいと思っています。ですが、東京2020オリンピックパラリンピック競技大会というイベントも来年に控えており、台場という土地柄、主に観光客を増やしていき、黒字化に向けて経営をしていただいているかと思いますが、オリンピックが終われば観光客も減ることも大いに考えられますし、本当に残り3,000万円で補助金が足りるのかという不安も残るところです。仮に令和3年に収支率100%を超えたとして、オリンピック効果がだんだんなくなってくるであろう令和4年からの収支率が減収した場合どのように対応していくのか、区としてのお考えをお聞かせください。 ○地域交通課長海老原輔君) 現在、令和3年度まで黒字化の達成に向けて、運行事業者運行改善及び経費削減に努めているところでございます。オリンピック後の利用者数の増減については、区としては、今後もお台場のイベント等、また、芝浦港南地区総合支所で実施しているお台場プラージュ、こういったものの期間が長引けば、より一層、利用客も増えるかと考えております。また、オリンピック会場となりますお台場エリアの江東区側についても、今後も開発が見込まれると聞いております。そういった将来性のある土地柄ですので、就業者等も増えてくるかと思っております。そういったところも加味しまして、区としては利用者数については今後も増えていくと考えておりますし、一方でやはりそういった利用者に対して周知並びに認知度も上げていくよう、事業者とともに努力してまいりたいと思います。 ○委員(琴尾みさと君) ありがとうございます。私も芝浦地域の住民として、お台場レインボーバスが通るたびに、どれくらい乗っているのか見てしまうのですけれども、夕方になると芝浦のお弁当屋さんの前には行列があって、本当に必要とされているのだなと実感します。多くの方にこのお台場レインボーバスを観光や通勤などに便利な移動手段として引き続き利用していただきたいので、安定した運営をしていただけるよう、引き続きよろしくお願いいたします。 ○委員長風見利男君) ほかにいかがですか。  少しお聞きしたいのですけれども、2ページに、利用者の多い土休日の夕方等の時間帯は30分間隔に増やしとなっているのですけれども、何分間隔で運行しているのですか。 ○地域交通課長海老原輔君) 台場シャトルバスにつきましては、資料の1ページをごらんください。下の図でいきますと、右側がルート変更後になるのですが、台場から芝浦三丁目のバス停があります。こちらを経由する便と、あと、その上にあります田町駅東口にあるバス停、こちらの2ルートに分かれます。これが土休日については30分間隔で田町側の方も通るという形で、要は田町駅からの利用者を乗せる形での運行ルートとして改善したものです。一方、平日については、芝浦三丁目の方で品川駅へ向かう方が多数いますので、田町駅の方へは1時間に1本という間隔で運行ルートを設定したものです。 ○委員長風見利男君) そうすると、土曜日とか休日は1時間に1本だったものを1時間に2本にしたという理解でいいわけですか。 ○地域交通課長海老原輔君) はい、風見委員長ご指摘のとおりです。 ○委員長風見利男君) それともう一つ、もちろん乗降客をたくさん増やすというのが収支改善にとっても一番いいのでしょうけれども、前回の委員会でしたか、港区地域公共交通会議でしたか、事業の収支がなかなか大変なのは、燃料費の高騰と人件費の高騰が主な理由だと書いてあるのがあったと思います。燃料の値段の高騰は、世界情勢の関係でここだけで改善できないので、収支に大きく影響するわけですね。だから、今、琴尾委員が言ったように、令和3年度で乗客が急激に増えて収支が改善できればいいわけですけれども、そうならなかった場合に、事業者任せだと、また運行できなくなる危険性があるわけです。人件費の高騰と燃料の高騰という要因を考えると、確かに今の段階では1億円の補助金ということで5年間で改善してもらう、これはこれでいいと思うのですけれども、そこだけでやっていると、令和3年のときに大幅に改善できない危険性があるわけですね。そのときにどうするかを今からある程度考えていかないと、外部要因もあるわけで、その辺これからの課題にはなると思うのですけれども、ぜひ検討を進めておかないと、結局、利用されている方に迷惑がかかるわけです。その辺はどうなのでしょうか。 ○地域交通課長海老原輔君) 利用者については、区としまして、今年度70万人を想定しております。来年度80万人、再来年度90万人という形で目標を設定しているところです。これについても、多くの方へ認知度を上げていくことと、観光資源であるお台場、また、品川にはリニアも開発等でできますし、また一方で新駅も開業します。そういったところも含めて、周知と運行改善を日々、運行事業者と努めてまいります。 ○委員長風見利男君) ほかによろしいですか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長風見利男君) では、報告事項(2)「台場シャトルバス運行状況について」の報告は、これをもって終了いたします。     ──────────────────────────────────────── ○委員長風見利男君) 次に、報告事項(3)「(仮称)TTMプロジェクト環境影響調査書案について」を議題といたします。理事者の説明を求めます。 ○環境課長茂木英雄君) 報告事項(3)「(仮称)TTMプロジェクト環境影響調査書案について」、ご説明いたします。本件は港区環境影響調査実施要綱に基づき、事業者から港区長宛てに(仮称)TTMプロジェクト環境影響調査書案が提出されたもので、調査書案の縦覧や区民意見の募集が終了し、今後、区長意見事業者に送付する段階となったのでご報告するものです。  資料については、本日付資料№3、№3-2、№3-3、また、過日配付しました水色の表紙の調査書案の本編・資料編の2冊となります。ご説明は主に資料№3、№3-2、№3-3を使って行います。  それでは、まず資料№3をごらんください。項番1、事業者については記載のとおりです。計画地の位置については、芝五丁目にありまして、JR田町駅都営地下鉄三田線及び浅草線三田駅に近接しており、位置図のとおりです。  2ページをごらんください。事業計画の概要ですが、計画建物は低層部に店舗、また、中高層部事務所からなる複合施設として整備し、地上30階・地下2階の最高高さ約160メートルの建築物計画地の南寄りに配置し、周囲に公開空地を整備する計画となっております。また、JR田町駅とつながる既存のデッキと接続することで立体的な空間を整備し、地上・地下・デッキレベルが結ぶ歩行者ネットワークを形成いたします。  3ページをごらんください。項番4、環境調査項目です。計画の内容や計画地及び周辺の状況を考慮した上で環境に及ぼす影響のある要素について、10項目を選定し調査・予測評価を行っております。  4ページをごらんください。項番5、調査結果の概要です。まず最初に、交通です。自動車交通量歩行者交通量駐車場駐輪場及び交通安全のそれぞれの項目について、環境の目標、調査結果、対策等を記載しております。まず、自動車交通量歩行者交通量については、交差点需要率は交通の処理が可能な容量限界を下回るとともに、歩行者サービス水準自由歩行が可能とされる水準と予測されております。  5ページをごらんください。駐車場駐輪場については、東京都駐車場条例等に基づく必要台数を確保するとともに、駐車場出入口には交通整理員を配置し交通安全に配慮する計画となっております。5ページから6ページの資源・エネルギー地球環境の項目では、廃棄物の円滑な処理及びリサイクルの確実な実施、エネルギー効率的利用のための設備等の設置、また、積極的な緑化を図るなどいたしまして、地球温暖化の防止やヒートアイランド現象緩和等に資する計画となっております。  7ページをごらんください。大気の項目では、関係車両の走行や建設機械の稼働による排出ガスについては環境基準を満たすものと予測されております。機械式駐車場を導入することで、駐車場内の車両の走行距離を少なくするように配慮するとともに、使用する建設機械は可能な限り最新の排出ガス対策型のものを使用する計画となっております。水と土の項目ですけれども、水利用・排水では、水利用の抑制、排水による公共下水道への負荷の抑制、また、悪臭及び有害生物発生抑制を図る計画としております。また、工事中に発生する濁水は、下水道法に定める排水基準以下に処理した後に排水する計画となっております。  8ページをごらんください。雨水については、計画地内に300平米の植栽を設ける計画としており、これにより約15立方メートルの雨水浸透量を確保するとともに、港区雨水流出抑制施設設置指導要綱に基づく雨水流出抑制対策量の目標値を上回る容量の雨水貯留施設を設置するなどにより、雨水の流出は軽減されるものと予測しております。また、地形・地質に関しては、既存建物地下躯体を有効に活用することで新たな地下掘削の範囲を可能な限り削減する計画としております。これにより地下水の流動に著しい影響を与える可能性は低く、地下水低下等に伴う地盤沈下を生じる可能性も低いと予測されております。  9ページをごらんください。静穏の項目では、音については供用後の関係車両の走行による騒音レベルは昼間が62から69デシベル、夜間が59から68デシベルと予測され、現況と同程度の水準と予測されております。また、工事中においては建設機械は極力、低騒音型機械を採用するとともに、工事用車両ルートを限定し、アイドリングストップや空ぶかしの禁止を徹底するなどにより騒音影響の軽減に配慮するとしております。振動については、供用後の関係車両の走行による振動レベルについても、道路交通振動による要請限度を満足するものと予測されております。工事中においては建設機械の稼働や工事用車両の運行が集中しないように配慮していくとしております。  10ページをごらんください。建造物影響電波受信状況です。地上デジタル放送では計画地南西方向に、衛星デジタル放送では北東から北北東方向受信障害が発生すると予測されますが、ケーブルテレビの活用、共同受信施設の設置やアンテナ設備改善等の措置を講じる計画としております。  続いて、11ページの風環境です。この資料では図が小さいものですから、こちらの資料編の冊子、分厚い方ですけれども、こちらの154ページをごらんください。建設前における現在の風環境です。右側155ページについては、建設後の防風対策をする前の風環境です。計画地周辺風環境の変化を予測した結果、計画建物の北側や東西で領域区分がAからBに変化する地点がある一方、計画建物の南側の方ではBからAに変化する地点もあり、建設前とおおむね同水準を維持するものと予測されております。一方で、155ページですけれども、右下の図、計画地内では、建物の東端付近の地上と建物西端付近の2階デッキ上に領域区分Cの地点、黄色の部分が生じると予測されております。戻っていただき152ページの方に防風対策の内容が書かれていまして、具体的には敷地東端付近へのボリュームの追加、大屋根の設置、地上及び2階デッキ上への防風植栽の対策を行うとしております。この結果、156から157ページの方に対策後の状況が書かれていますけれども、157ページ右下の図で先ほど黄色だった部分、領域区分Cの地点が領域Bに改善されるとしております。このため、建設前とおおむね同水準を維持するものと予測され、計画建物による影響は少ないと予測しておりますが、防風植栽については、港区ビル風対策要綱に基づく維持管理を行ってまいります。  続きまして、また資料3に戻っていただき12ページをごらんください。日照です。冬至日において時刻別日影及び等時間日影を予測した結果、芝四丁目及び芝五丁目の一部に計画建物による1時間以上の日影が生じると予測されましたが、この範囲に日影規制区域は含まれておりません。計画建物の配置や形状を検討し、周辺への影響を軽減していきたいと聞いております。  次に、光については、計画建物の外装には、大きな反射光を発生させるような材質のものを使用しない計画とするほか、屋外の照明器具については、ガイドライン等を参考に照射方法やグレア等に配慮して設置するなどにより軽減に努めていくとしております。  13ページをごらんください。緑、緑化の関係です。計画建物周辺の地上部及び2階デッキ上に高木・低木等の植栽を適切に行い、また、港区緑を守る条例の緑化基準を上回る量の緑化をする計画となっております。また、隣接する本芝公園につながる緑のネットワークを形成するように配慮するとしております。  また、景観の項目の都市景観ですが、本計画により高さ160メートルの建物が建設され、地域の景観は変化しますけれども、計画地周辺の中高層ビル群と調和した新たな都市景観が形成されるとしております。  14ページをごらんください。史跡・文化財です。計画地内には東京都の指定旧跡、西郷・勝両氏会見地があり、計画地の北東端付近に石碑が現在建立されておりますが、工事着手前に関係機関とも協議を行い、必要な調査を実施した上で保存措置等を行うため、文化財の価値を損なうことはないものと予測されております。  最後に、地域貢献等の項目のオープンスペースです。歩道状公開空地や広場状公開空地を設け、ゆとりある空間を創出するとともに、田町駅からの歩行者ネットワークの向上を図っていくとしております。  15ページをごらんください。環境影響調査の手続の流れです。現在の段階は図の真ん中の環境影響調査手続のあたりになります。8月13日から9月12日まで調査書案の縦覧が行われ、8月18、19日に事業者による説明会が開催されました。説明会での質疑の内容については、資料№3-3、住民説明会開催結果をご参照ください。主なご意見としては、将来建物のテナントについて、また、JR田町駅までの動線について、また、地下鉄との接続について、アスベストや土壌汚染について、また、風環境や電波障害についてなどのご質問・ご意見がありました。また、縦覧期間中に区民からの意見書の提出はありませんでした。区においては、港区環境影響調査審査会を開催し、現地を視察するとともに、事業者を呼んで調査書案の説明を行ってもらい審議したところです。今後は、本日委員会でご報告しまして、区長意見事業者に送付し、事業者が意見を踏まえてその後、環境影響調査書の案がとれた調査書を作成し、再度縦覧に付され着工に至るものです。  概要の説明については以上です。  次に、資料3-2、区長意見の案の方をごらんください。本事業で特徴的な意見としては、項番2、各論(2)交通についてです。JR田町駅、都営地下鉄三田駅に接続するデッキや通路については、朝夕の通勤者等が円滑に歩ける十分な広さの確保に努めるよう記載しております。  裏面をごらんください。(5)風環境についてです。歩行者への安全確保の観点から、ビル風軽減策の検討にあたっては、さまざまな対策を講じるよう記載しております。また、事後調査についても、隣接する北東側の建物との間や国道に面した場所での調査、また、歩行者デッキ等、適切な調査地点を設定するように記載しております。
     区長意見の案は以上です。  最後に、補足ですけれども、今回の工事スケジュールについてご紹介いたします。ことしの6月より、現在既存の建物が2つ建っておりますが、地上の解体工事が始まっております。来年3月に解体工事は終了する予定です。また、既存の建物のアスベストの調査をした結果、アスベストが確認されており、現在アスベストの除去対策工事についても行っているところで、現在一部を残し大部分で終了しております。アスベストの対策の状況については、区職員が除去工事前、工事中、除去後の段階で複数回現場へ出向き確認や指導を行っております。また、来年9月ごろから地下の解体工事にも着工し、令和3年1月ごろから新築工事が始まり、令和5年5月ごろの竣工が予定されていると聞いております。  説明は以上です。長くなりまして申しわけありません。よろしくお願いいたします。 ○委員長風見利男君) 説明は終わりました。それでは質疑に入りたいと思います。ご質問のある方は、順次どうぞ。よろしいですか。  何点かお聞きしたいのですけれども、今、アスベストの話があったのですけれども、実際はアスベストの種類というか、吹きつけがあったり、どういう中身なのですか。 ○環境課長茂木英雄君) アスベストの調査の結果ですけれども、今、風見委員長おっしゃった吹きつけのアスベストのほか、断熱材にアスベストが含有されていたり、整形板も建物の随所に使用されたことが確認されております。 ○委員長風見利男君) 吹きつけもあるのですか。 ○環境課長茂木英雄君) はい、吹きつけもあります。 ○委員長風見利男君) 区の職員が現地に行ってアスベストが飛散しないための厳重な指導はきちんとされているのですかね。 ○環境課長茂木英雄君) はい。事前調査結果や対策計画報告書は書類が来ますので、区の職員がまず書類審査を行い、工事を始める前に事前に現場に行き、どんな対策で、実際どういうことでやるのかを指導しまして、工事中にも行き、また最後、終わったところでも確認をしっかりやっております。 ○委員長風見利男君) 今、解体中だということですけれども、解体中もそうですし、終わった後もそうなのですけれども、近隣に東京都障害者福祉会館があるのです。ここに障害者の方、特に目が悪い方や耳が悪い方が来る際に、きちんと誘導しないと危険性があるので、その辺の対策がどうなっているのか。おととい和歌山県の工事現場でパイプが落ちたと。3年前に六本木でもパイプが落ちて通行人が亡くなったという悲しい事故があったわけですけれども、最近も台風で港区スポーツセンターの上の保育園の天井に工事現場のパネルが飛んできてと、こういう事故が多発しているので、交通の安全と同時に、工事上のきちんとした対策を、こういう時期だから余計きちんと要請する必要があると思うのですけれども、その辺はどうですか。 ○環境課長茂木英雄君) まず1点目の、近隣に東京都障害者福祉会館がございますので、駅の方から田町駅西口の歩道を通り、横断歩道を渡って行かれる場合もあり、そこにちょうど建物敷地内に駐車場の出入口があります。こちらには交通整理員をしっかり配置すると聞いておりますので、近隣にそういった施設があることを改めて確認していただき、施設の利用者にも配慮するように事業者に伝えていきたいと思います。  また、建築工事中のお話で、和歌山県の事故も報道されていましたけれども、そういった工事上の安全対策や、台風等で風が強いときに何か物が落ちないかとか、そういった対策については、今、解体工事をやっていますけれども、そうしたところをしっかり徹底するようにということで、環境課の方からもお願いしますけれども、建築課を通じてしっかりやっていただけるように指導していきたいと考えております。 ○委員長風見利男君) それと、きのう区長が記者会見をやって、ビルの省エネについての報告を求める条例を新たに制定するという話もあって、その中で、港区の場合は事業者が圧倒的に多いので、CO2の排出の8割が事業所なわけです。ですから、ビルをつくるなとは言いませんけれども、ビルができればできるほどCO2が発生するのは間違いないわけです。今回もいろいろ省エネの対策をやっているようですけれども、見ても、ERRだとかPALだとかいろいろな数字が出ていてよくわからないのですけれども、簡単にこういう点で工夫されているというのがわかれば、教えてください。 ○環境課長茂木英雄君) 今回、事業者の方ではいろいろな対策をとっております。専門的な用語もありますけれども、幾つかご紹介すると、大温度差冷温水供給設備というものを今回採用するということで、世の中ではこういったものも既に採用されているようですけれども、専門的になりますが、熱源機から空調機までの冷水の行きと帰りの温度差を通常より大きくすることで、搬送する水の量を小さくしたり、あとは空調機から室内に供給する空調空気の行きと帰りの、これも温度差を広げることにより空気量を軽減することができるということで、搬送動力を抑えていくことで省エネルギー化を図っていくことができます。  あとはCO2の制御ということで、外気量の制御ということでは、部屋の中にいる人の数によって室内のCO2の濃度が変わってきますけれども、そのCO2の濃度に応じて換気量を最適化することで、外気処理量の必要最小限としましてエネルギー消費を抑えるとか、さまざまな対策を今回とると聞いております。現在お示ししている対策のほかにも、さらなる低減ができるようにということで、改めて事業者には伝えていきたいと考えております。 ○委員長風見利男君) あと、風の対策で、先ほど環境課長からこの資料編でいろいろ説明していただいて、ビルができることによって、デッキの部分で風が強くなるとかいろいろあって、植栽だとかパネルを立てて対策をとると言っていましたけれども、これはあくまで実験の段階なのですよね。風洞実験でいろいろ周辺のビルも模型をつくってやったようですけれども、実際、三田一丁目の再開発のビルとか、国際ビルのところとか、青山通りで言うと伊藤忠商事株式会社のところなどは、予想以上の風が吹くわけです。ですから、このとおりだから安全だということにはならないので、対策を本当にきちんとしないと、特にビルとビルの間を抜けてくる風は非常に強くなるので、先ほど言ったように障害者も通行するところなわけで、その辺の対策は非常に大事だと思うのです。つくってしまったらもうビルは壊せないわけですけれども、今からきちんと対策と同時に、できた後、風が吹いたらどうするのかも含めて、きちんと事業者に指導しておかないと、できて、後で事後報告すればそれで終わりですよということでは困るわけです。その辺きちんと検証していただきたいと思いますけれども、それはいかがでしょうか。 ○環境課長茂木英雄君) 確かに今回高さ160メートルの高い建物が建ちますので、風については心配される点です。区としては、港区ビル風対策要綱の中で、1年後の防風植栽の生育状況ですとか、風についても実際どういった風が吹くのか事後調査の結果について事業者から提出を求めてまいります。1年後にまたその状況が悪ければ、引き続き必要な対策については事業者に施していただき、また、防風植栽等がうまく生育していなければ、2年間をかけてモニタリングするなど、今回の影響調査の後においても確実なビル風対策の効果があらわれるように、しっかり区としても努めてまいりますし、事業者の方には、想定外のことも考えられますので、引き続きさらなる風の低減対策について検討するように、区長意見の中でも求めてまいりたいと考えております。 ○委員長風見利男君) もう区長意見が出てしまっているので、追加意見はなかなか言えないのでしょうけれども、きょう論議されたような中身をきちんと事業者に、特に交通安全のことは重要なので、ぜひ伝えてもらいたいと思います。 ○環境課長茂木英雄君) 私の説明が悪くて申しわけありません。区長意見については、今回こちらで報告いたしましたが、案ということで、きょう委員会の中で皆様からいただいたご意見を踏まえて、改めて区長意見の内容を調製し、これから事業者の方に送付しますので、区長意見の提出とともに、本日出たご意見についてはしっかりお伝えしてまいります。 ○委員長風見利男君) はい、よろしくお願いします。  ほかに何かございますか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長風見利男君) それでは、報告事項(3)「(仮称)TTMプロジェクト環境影響調査書案について」の報告は、これをもって終了いたします。     ──────────────────────────────────────── ○委員長風見利男君) それでは、審議事項に入ります。初めに、審議事項(1)「請願元第6号 羽田空港増便による都心および港区の低空飛行ルート計画の撤回を含む再検討を国に求める請願」を議題といたします。  本請願について、何かご発言ございますか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長風見利男君) よろしいですか。従来やっている説明会は練馬区から始まったようですけれども、ぜひ、前から言っているとおり、教室型説明会でのやりとりが一番大事なのです。先日も公聴会ということで、新宿区立新宿文化センターに行って私も発言しましたけれども、来年には飛行機も飛ばすと言っているわけで、本当に今、教室型説明会で区民がどういう意見を持っているのかを知ってもらうのは非常に大事なわけで、ぜひ引き続き教室型説明会ができるように、要請していると思うのですけれども、今の状況がわかれば教えていただけますか。 ○環境課長茂木英雄君) 港区からも教室型説明会の開催については要望しております。現在、国の方では、各区からの要望等を整理しており調整中と聞いておりますので、引き続き区としても早期に開催が実現できるように求めていきたいと考えております。 ○委員長風見利男君) 早い開催ができるように、よろしくお願いいたします。  それでは、本請願につきましては、本日継続ということでよろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長風見利男君) それでは、本日継続と決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長風見利男君) 次に、審議事項(2)「請願元第10号 羽田空港飛行経路の港区上空飛行に備えた港区航空事故災害対策計画の策定を求める請願」を議題といたします。  本請願について、何かございますか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長風見利男君) なければ、本請願につきましては、本日継続としたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長風見利男君) それでは、本日継続と決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長風見利男君) 次に、審議事項(3)「発案元第7号 交通及び環境整備に関する諸対策について」を議題といたします。  本発案について、何かございますでしょうか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長風見利男君) なければ、本発案につきましては、本日継続としたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長風見利男君) それでは、本日継続と決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長風見利男君) その他で、地域交通課長から発言を求められておりますので、お許しいたします。 ○地域交通課長海老原輔君) 発言の許可をいただき、ありがとうございます。申しわけございません。報告事項(1)「港区コミュニティバス運行状況について」、先ほど風見委員長よりご質問ありました麻布東ルート改善策のご説明の中で、駅名で「広尾駅」と発言してしまいました。正しくは「神谷町駅」です。大変申しわけございません。また、貴重なお時間を割きましたことをおわび申し上げます。 ○委員長風見利男君) そういうことですので、よろしくお願いいたします。  ほかに何かございますか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長風見利男君) それでは、本日の委員会を閉会いたします。                 午後 2時21分 閉会...