区長意見の案は以上です。
最後に、補足ですけれども、今回の工事スケジュールについてご紹介いたします。ことしの6月より、現在既存の建物が2つ建っておりますが、地上の解体工事が始まっております。来年3月に解体工事は終了する予定です。また、既存の建物のアスベストの調査をした結果、アスベストが確認されており、現在アスベストの除去対策工事についても行っているところで、現在一部を残し大部分で終了しております。アスベストの対策の状況については、区職員が除去工事前、工事中、除去後の段階で複数回現場へ出向き確認や指導を行っております。また、来年9月ごろから地下の解体工事にも着工し、令和3年1月ごろから新築工事が始まり、令和5年5月ごろの竣工が予定されていると聞いております。
説明は以上です。長くなりまして申しわけありません。よろしくお願いいたします。
○
委員長(
風見利男君) 説明は終わりました。それでは質疑に入りたいと思います。ご質問のある方は、順次どうぞ。よろしいですか。
何点かお聞きしたいのですけれども、今、アスベストの話があったのですけれども、実際はアスベストの種類というか、吹きつけがあったり、どういう中身なのですか。
○
環境課長(
茂木英雄君) アスベストの調査の結果ですけれども、今、
風見委員長おっしゃった吹きつけのアスベストのほか、断熱材にアスベストが含有されていたり、整形板も建物の随所に使用されたことが確認されております。
○
委員長(
風見利男君) 吹きつけもあるのですか。
○
環境課長(
茂木英雄君) はい、吹きつけもあります。
○
委員長(
風見利男君) 区の職員が現地に行ってアスベストが飛散しないための厳重な指導はきちんとされているのですかね。
○
環境課長(
茂木英雄君) はい。事前調査結果や対策計画報告書は書類が来ますので、区の職員がまず書類審査を行い、工事を始める前に事前に現場に行き、どんな対策で、実際どういうことでやるのかを指導しまして、工事中にも行き、また最後、終わったところでも確認をしっかりやっております。
○
委員長(
風見利男君) 今、解体中だということですけれども、解体中もそうですし、終わった後もそうなのですけれども、近隣に東京都障害者福祉会館があるのです。ここに障害者の方、特に目が悪い方や耳が悪い方が来る際に、きちんと誘導しないと
危険性があるので、その辺の対策がどうなっているのか。おととい和歌山県の工事現場でパイプが落ちたと。3年前に六本木でもパイプが落ちて通行人が亡くなったという悲しい事故があったわけですけれども、最近も台風で港区スポーツ
センターの上の保育園の天井に工事現場のパネルが飛んできてと、こういう事故が多発しているので、交通の安全と同時に、工事上のきちんとした対策を、こういう時期だから余計きちんと要請する必要があると思うのですけれども、その辺はどうですか。
○
環境課長(
茂木英雄君) まず1点目の、近隣に東京都障害者福祉会館がございますので、駅の方から
田町駅西口の歩道を通り、横断歩道を渡って行かれる場合もあり、そこにちょうど建物敷地内に
駐車場の出入口があります。こちらには
交通整理員をしっかり配置すると聞いておりますので、近隣にそういった施設があることを改めて確認していただき、施設の
利用者にも配慮するように
事業者に伝えていきたいと思います。
また、建築工事中のお話で、和歌山県の事故も報道されていましたけれども、そういった工事上の安全対策や、台風等で風が強いときに何か物が落ちないかとか、そういった対策については、今、解体工事をやっていますけれども、そうしたところをしっかり徹底するようにということで、環境課の方からもお願いしますけれども、建築課を通じてしっかりやっていただけるように指導していきたいと考えております。
○
委員長(
風見利男君) それと、きのう区長が記者会見をやって、ビルの省エネについての報告を求める条例を新たに制定するという話もあって、その中で、港区の場合は
事業者が圧倒的に多いので、CO2の排出の8割が事業所なわけです。ですから、ビルをつくるなとは言いませんけれども、ビルができればできるほどCO2が発生するのは間違いないわけです。今回もいろいろ省エネの対策をやっているようですけれども、見ても、ERRだとかPALだとかいろいろな数字が出ていてよくわからないのですけれども、簡単にこういう点で工夫されているというのがわかれば、教えてください。
○
環境課長(
茂木英雄君) 今回、
事業者の方ではいろいろな対策をとっております。専門的な用語もありますけれども、幾つかご紹介すると、大温度差冷温水供給設備というものを今回採用するということで、世の中ではこういったものも既に採用されているようですけれども、専門的になりますが、熱源機から空調機までの冷水の行きと帰りの温度差を通常より大きくすることで、搬送する水の量を小さくしたり、あとは空調機から室内に供給する空調空気の行きと帰りの、これも温度差を広げることにより空気量を軽減することができるということで、搬送動力を抑えていくことで
省エネルギー化を図っていくことができます。
あとはCO2の制御ということで、外気量の制御ということでは、部屋の中にいる人の数によって室内のCO2の濃度が変わってきますけれども、そのCO2の濃度に応じて換気量を最適化することで、外気処理量の必要最小限としまして
エネルギー消費を抑えるとか、さまざまな対策を今回とると聞いております。現在お示ししている対策のほかにも、さらなる低減ができるようにということで、改めて
事業者には伝えていきたいと考えております。
○
委員長(
風見利男君) あと、風の対策で、先ほど
環境課長からこの
資料編でいろいろ説明していただいて、ビルができることによって、
デッキの部分で風が強くなるとかいろいろあって、植栽だとかパネルを立てて対策をとると言っていましたけれども、これはあくまで実験の段階なのですよね。風洞実験でいろいろ周辺のビルも模型をつくってやったようですけれども、実際、三田一丁目の再開発のビルとか、国際ビルのところとか、青山通りで言うと伊藤忠商事株式会社のところなどは、予想以上の風が吹くわけです。ですから、このとおりだから安全だということにはならないので、対策を本当にきちんとしないと、特にビルとビルの間を抜けてくる風は非常に強くなるので、先ほど言ったように障害者も通行するところなわけで、その辺の対策は非常に大事だと思うのです。つくってしまったらもうビルは壊せないわけですけれども、今からきちんと対策と同時に、できた後、風が吹いたらどうするのかも含めて、きちんと
事業者に指導しておかないと、できて、後で事後報告すればそれで終わりですよということでは困るわけです。その辺きちんと検証していただきたいと思いますけれども、それはいかがでしょうか。
○
環境課長(
茂木英雄君) 確かに今回高さ160メートルの高い建物が建ちますので、風については心配される点です。区としては、港区
ビル風対策要綱の中で、1年後の
防風植栽の生育状況ですとか、風についても実際どういった風が吹くのか事後調査の結果について
事業者から提出を求めてまいります。1年後にまたその状況が悪ければ、引き続き必要な対策については
事業者に施していただき、また、
防風植栽等がうまく生育していなければ、2年間をかけてモニタリングするなど、今回の影響調査の後においても確実なビル風対策の効果があらわれるように、しっかり区としても努めてまいりますし、
事業者の方には、想定外のことも考えられますので、引き続きさらなる風の低減対策について検討するように、
区長意見の中でも求めてまいりたいと考えております。
○
委員長(
風見利男君) もう
区長意見が出てしまっているので、追加意見はなかなか言えないのでしょうけれども、きょう論議されたような中身をきちんと
事業者に、特に交通安全のことは重要なので、ぜひ伝えてもらいたいと思います。
○
環境課長(
茂木英雄君) 私の説明が悪くて申しわけありません。
区長意見については、今回こちらで報告いたしましたが、案ということで、きょう
委員会の中で皆様からいただいたご意見を踏まえて、改めて
区長意見の内容を調製し、これから
事業者の方に送付しますので、
区長意見の提出とともに、本日出たご意見についてはしっかりお伝えしてまいります。
○
委員長(
風見利男君) はい、よろしくお願いします。
ほかに何かございますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
風見利男君) それでは、
報告事項(3)「(仮称)
TTMプロジェクト環境影響調査書案について」の報告は、これをもって終了いたします。
────────────────────────────────────────
○
委員長(
風見利男君) それでは、
審議事項に入ります。初めに、
審議事項(1)「請願元第6号
羽田空港増便による都心および港区の
低空飛行ルート計画の撤回を含む再検討を国に求める請願」を議題といたします。
本請願について、何かご発言ございますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
風見利男君) よろしいですか。従来やっている説明会は練馬区から始まったようですけれども、ぜひ、前から言っているとおり、教室型説明会でのやりとりが一番大事なのです。先日も公聴会ということで、新宿区立新宿文化
センターに行って私も発言しましたけれども、来年には飛行機も飛ばすと言っているわけで、本当に今、教室型説明会で区民がどういう意見を持っているのかを知ってもらうのは非常に大事なわけで、ぜひ引き続き教室型説明会ができるように、要請していると思うのですけれども、今の状況がわかれば教えていただけますか。
○
環境課長(
茂木英雄君) 港区からも教室型説明会の開催については要望しております。現在、国の方では、各区からの要望等を整理しており調整中と聞いておりますので、引き続き区としても早期に開催が実現できるように求めていきたいと考えております。
○
委員長(
風見利男君) 早い開催ができるように、よろしくお願いいたします。
それでは、本請願につきましては、本日継続ということでよろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
風見利男君) それでは、本日継続と決定いたしました。
────────────────────────────────────────
○
委員長(
風見利男君) 次に、
審議事項(2)「請願元第10号
羽田空港新
飛行経路の港区
上空飛行に備えた港区
航空事故災害対策計画の策定を求める請願」を議題といたします。
本請願について、何かございますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
風見利男君) なければ、本請願につきましては、本日継続としたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
風見利男君) それでは、本日継続と決定いたしました。
────────────────────────────────────────
○
委員長(
風見利男君) 次に、
審議事項(3)「発案元第7号 交通及び
環境整備に関する諸対策について」を議題といたします。
本発案について、何かございますでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
風見利男君) なければ、本発案につきましては、本日継続としたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
風見利男君) それでは、本日継続と決定いたしました。
────────────────────────────────────────
○
委員長(
風見利男君) その他で、
地域交通課長から発言を求められておりますので、お許しいたします。
○
地域交通課長(
海老原輔君) 発言の許可をいただき、ありがとうございます。申しわけございません。
報告事項(1)「港区
コミュニティバスの
運行状況について」、先ほど
風見委員長よりご質問ありました
麻布東ルートの
改善策のご説明の中で、駅名で「広尾駅」と発言してしまいました。正しくは「神谷町駅」です。大変申しわけございません。また、貴重なお時間を割きましたことをおわび申し上げます。
○
委員長(
風見利男君) そういうことですので、よろしくお願いいたします。
ほかに何かございますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
風見利男君) それでは、本日の
委員会を閉会いたします。
午後 2時21分 閉会...