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令和元年10月18日保健福祉常任委員会-10月18日

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  1. 港区議会 2019-10-18
    令和元年10月18日保健福祉常任委員会-10月18日


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    令和元年10月18日保健福祉常任委員会-10月18日令和元年10月18日保健福祉常任委員会  保健福祉常任委員会記録(令和元年第19号) 日  時  令和元年10月18日(金) 午後1時30分開会 場  所  第1委員会室 〇出席委員(9名)  委 員 長  なかまえ 由紀  副委員長  小 倉 りえこ  委  員  石 渡 ゆきこ       榎 本 あゆみ        熊 田 ちづ子       鈴 木 たかや        琴 尾 みさと       池 田 たけし        清 原 和 幸 〇欠席委員        な し 〇出席説明員
     麻布地区総合支所長子ども家庭支援部長兼務              有 賀 謙 二  麻布地区総合支所総合支所長麻布地区総合支所管理課長兼務      加 茂 信 行  赤坂地区総合支所長保健福祉支援部長兼務               森   信 二  高輪地区総合支所総合支所長高輪地区総合支所管理課長兼務      佐 藤 博 史  芝浦港南地区総合支所総合支所長芝浦港南地区総合支所管理課長兼務  遠 井 基 樹  保健福祉課長                             山 本 睦 美  福祉施設整備担当課長                  小 笹 美由紀  高齢者支援課長                            金 田 耕治郎  介護保険課長                      河 本 良 江  障害者福祉課長                            横 尾 恵理子  生活福祉調整課長芝地区総合支所生活福祉担当課長兼務  阿 部 徹 也  国保年金課長                             鳥 居 誠 之  福祉施設整備担当部長                         佐 藤 雅 志  みなと保健所長                            阿 部 敦 子  参事(保健予防課長事務取扱)                      松 本 加 代  生活衛生課長                             上 村  隆   健康推進課長                      近 藤 裕 子  子ども家庭課長                            野 上  宏   保育・児童施設計画担当課長               西 川 杉 菜  保育課長                               山 越 恒 慶  子ども家庭支援センター所長               中 島 由美子 〇会議に付した事件  1 報告事項   (1) 旧神応小学校本格活用に係る施設整備計画(素案)について   (2) 港区立精神障害者地域活動支援センターの管理運営について   (3) 生活困窮者を対象とした弁護士会による出張相談について   (4) 災害時の緊急医療救護所に関する協定の締結について   (5) 令和2年度保育定員について   (6) 令和2年度港区学童クラブ定員について  2 審議事項   (1) 請 願元第11号 民泊に関する請願                                  (元.10.10付託)   (2) 発 案元第4号 保健福祉行政の調査について                                   (元.5.29付託)                 午後 1時30分 開会 ○委員長(なかまえ由紀君) ただいまから、保健福祉常任委員会を開会いたします。  本日の署名委員は、小倉副委員長、熊田委員にお願いいたします。  本日、児童相談所設置準備担当の保志課長は、公務のため委員会を欠席する旨連絡がありましたので、ご了承ください。  本日の運営についてですが、報告事項(1)に関連して、高輪地区総合支所佐藤管理課長に出席していただいております。また、報告事項(5)及び(6)に関連して、麻布地区総合支所加茂管理課長、その他で報告を受けることになっております「台風15号によるしばうら保育園4階園庭屋上ガラス破損について」に関連して、芝浦港南地区総合支所遠井管理課長に後ほどご出席いただきます。なお、各管理課長は、当該報告終了後、退席いたしますので、あらかじめご承知おきください。  配付資料についてです。令和元年第3回定例会で新たに当委員会に付託されております、審議事項(1)請願元第11号「民泊に関する請願」についての請願文の写しを本日席上に配付してありますので、ご確認ください。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(なかまえ由紀君) それでは、報告事項に入ります。報告事項(1)「旧神応小学校本格活用に係る施設整備計画(素案)について」です。理事者の説明を求めます。 ○高輪地区総合支所総合支所長高輪地区総合支所管理課長兼務(佐藤博史君) 報告事項(1)「旧神応小学校本格活用に係る施設整備計画(素案)について」、ご説明いたします。  旧神応小学校の本格活用につきましては、去る平成31年3月27日に当常任委員会においてご説明申し上げ、旧神応小学校の本格活用としての方針についてご了解をいただきました。その後、活用方針に沿って地域や関係部内で協議を重ね、このたび施設整備計画素案がまとまりましたのでご報告いたします。本日付資料№1、A3判の概要版をごらんください。  1番、旧神応小学校の施設概要です。白金六丁目所在の昭和45年計画通知、4,953.78平方メートルの施設となります。神応小学校は平成27年3月末に廃校となりました。現在は港区の埋蔵文化財の保管のほか、地域の12団体が体育館や校庭、一部の教室を使用承認手続により利用して活動をしております。  2番の整備する施設です。保育園、学童クラブ、いきいきプラザ並びに区民協働スペースを整備いたします。  右側の3番です。施設整備計画です。恐れ入ります、こちらは資料№1-2の32ページもあわせてごらんください。広げていただきまして、A3判の資料になります、ゾーニング図とあわせてごらんください。まず、ゾーニング図の右上のところ、グレーに塗ってあるところです。こちらは共用部となります。文字が小さくて恐縮ですけれども、グレー部のところにだれでもトイレという表現があります。ここに(女子)(男子)となっておりますけれども、こちらは現在の男子トイレ、女子トイレをだれでもトイレにするということで、だれでもトイレは性別に関係なく誰でも使えるものですので、少々わかりづらい表記で失礼しました。そういった考え方でございます。  1階のゾーニングについてご説明いたします。オレンジ色の部分が保育園となります。既存校舎の1階・2階を活用し区立認可保育園を整備いたします。こちら1階部分につきましては、ゼロ・1・2歳の乳幼児用となります。また、校庭の東側を仕切りまして保育園の専用園庭として整備いたします。なお園庭については、園庭のない近隣の私立認可保育園などに対して外遊びの場として提供していきます。  次の33ページをごらんください。こちらは2階のゾーニング案です。2階も保育園になります。こちらは3歳・4歳・5歳の幼児用となります。西側部分に遊戯室を設けまして、お昼寝、午睡もこちらで行われます。  34ページをごらんください。緑色で表現しております。3階は学童クラブです。近接の旧三光小学校で運営しております定員160名の三光学童クラブの代替施設としての活用にもなります。構造上、昔の教室の壁を壊すことがなかなかできない中でのレイアウトとなりましたが、定員170名を確保しております。  次の35ページをごらんください。4階及び体育館も活用していきいきプラザを整備いたします。黄色の部分です。今後の高輪地区の人口増加を見据え、敬老室及び貸室などの機能を備え、高齢者の生きがいづくり、健康づくり、コミュニティ活動の場となる施設として整備いたします。あわせて4階に区民協働スペースを整備いたします。青い部分になります。旧神応小学校は学校開放等を通じまして、これまで町会活動の拠点であった経緯があります。今後も継続して活動ができる場として整備いたします。  その他として、32ページにお戻りください。1階のゾーニング図です。施設の外周の北側並びに西側に、ブルーの斜線で表現しています幅1メートルの歩道状空地を整備いたします。こちらで歩行空間を確保いたします。また、防災機能の拡充として、プールの上部に非常用発電設備を整備し、72時間の電源供給を可能とします。また、北東部入り口周辺マンホールトイレ10基を整備いたします。同じく入り口周辺に自転車シェアリングポートを整備いたします。体育館については、学童クラブをはじめいきいきプラザなどにより多目的な利用が想定されます。体育館はいきいきプラザの諸室に位置づけるとともに、複合施設として多目的な活用ができるよう柔軟に対応いたします。プール及び運動場については、プールは消防水利として今後も維持しつつ、プールにふたをしてその上を運動スペースとします。運動場とともに学童クラブや地域開放で活用いたします。  資料№1、旧神応小学校本格活用に係る施設整備計画(素案)について概要版にお戻りください。右下の5番になります。旧神応小学校の既存校舎は、躯体の健全性が確保されており長寿命化が可能であることから、既存建物を再活用いたします。工事の見込費用概算としては約15億円です。  今後のスケジュールです。今後住民説明並びに区民意見募集を行いまして、頂戴したご意見を反映しながら施設整備計画を策定していきます。その後、今年度中に基本設計に着手し、令和2年度には実施設計を完成させ令和3年度に着工、令和5年度に本格活用開始の予定となっております。  説明は以上です。よろしくお願いいたします。 ○委員長(なかまえ由紀君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。ご質問等ございます方は、順次ご発言をお願いいたします。 ○委員(榎本あゆみ君) 区の施設が有効に使われることは非常に楽しみなのですけれども、1点だけ気になるのは、今ある埋蔵物がどこに行くのかなのです。多分そちらの計画なしにこちらの計画が進んでいることはないと思うので、今の埋蔵物がどういう計画なのか伺います。 ○高輪地区総合支所総合支所長高輪地区総合支所管理課長兼務(佐藤博史君) 現時点で埋蔵文化財は700平米の規模で、箱で言いますと9,100箱分確認しております。こちらを今年度中にまずは近くでの移動となりますけれども、教育委員会の方で今検討しておりまして、令和5年4月に受け入れるための工事については支障のないように、ゆかしの杜ですとか、旧三光小学校、そういったところも活用しながら移動していくと聞いております。 ○委員(榎本あゆみ君) これは伝えていただければと思いますけれども、港区はこれからまだ人口も伸びていく中で、土地もない、限られている。できるだけ区民に有益な土地の使い方をすべきだと思いますので、すぐに使わないようなものであれば、自治体間連携とかたくさんしていますけれども、そういったところに受け入れてもらうとか、そういうこともぜひ検討していただきたいとリクエストするので、伝えていただけたら幸いです。 ○委員(鈴木たかや君) 委員会が違うかもしれませんが、わかったら教えていただきたいのが、この建物は50年ぐらいたっていますね。先ほど躯体は安全だということで、それなりにコストをかけて整備するわけですけれども、どのぐらいは大丈夫だという考えがあれば教えていただきたい。 ○高輪地区総合支所総合支所長高輪地区総合支所管理課長兼務(佐藤博史君) こちらは、先ほど工事費用の概算のときに長寿命化という言葉を使いました。こちらは港区のマネジメントシステムという中で、長寿命化の目標を建設後80年と設定しております。今大体建設後50年ですので、そういった意味でいくと30年は持続可能という形になります。 ○委員(熊田ちづ子君) 最初に、現状の管理のあり方で、地域の方たちから、雑草の管理だとか周辺の清掃管理について、何回か要望みたいのを寄せられていて、その都度、支所などにお伝えして、そうすると草を刈ってくれるという状況があるのです。まだ本格活用までにはかなりの時間がありますので、雑草の管理、周辺の清掃、それから、プール棟も余りきれいというか管理が行き届いている状況ではないということで、近隣の方からお声をいただいておりますので、その辺はまずきちんと管理をしていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。 ○高輪地区総合支所総合支所長高輪地区総合支所管理課長兼務(佐藤博史君) 今ご指摘のとおり、地域の方からは管理についての要望をいただいております。実際に地域の方みずからが草を掃いたり、落ち葉を清掃していただいておりました。区としましても、そういった声をいただきまして、今、週に1回ですけれども清掃を入れるようにしております。また、はみ出した木についても、剪定したところ、今回その功も奏しまして、台風による大きな被害もなく対応できました。プール棟についても、地域の方に任せることなく区としてしっかりと管理していきたいと思います。 ○委員(熊田ちづ子君) 自分の近所を清掃したり管理することについては、地域の方たちも、そのことが嫌というわけではなくて、ただ、草がぼうぼう出ていたり、枝が伸びていれば、いちいち言わないと行政がやってくれなくて、ことしも多分何回か要望が行っていると思うのですけれども、そういう意味では、見回ってみて、周りに迷惑をかけていないかどうかきちんとやっていただいた上で、管理をしていただきたいと思いますので、その点は今後苦情が来ないように祈っておりますので、よろしくお願いいたします。  旧神応小学校本格活用について、これまでも地域の方たちとも何度もお話し合いをしながら整備計画がまとめられたと思うのですけれども、この報告書の3ページの中で、町会からは施設整備、工事期間中も同様に、町会だったり、先ほど課長も説明ありました12団体の方たちが使っているという中で、継続して使えるようにという要望が出されておりますので、この点については具体的にどういうふうに要望に応えていけるのか、その具体策をご説明ください。 ○高輪地区総合支所総合支所長高輪地区総合支所管理課長兼務(佐藤博史君) 今、この旧神応小学校は、地域に愛されて12団体が活用しておりますけれども、一番の願いは、継続して活動ができることでした。これが工事によって中断されてしまうことを一番懸念されておりました。区としましても、工事を進めていく中で、広範囲なものですから、工事の切り分けなど、そういった工夫をしながら、この旧神応小学校の場で活動が継続できるような手法について具体的に検討しております。 ○委員(熊田ちづ子君) 工事の工夫をしながら、使える区域を残しながらやっていくということで、工事期間中はいろいろな安全対策もあると思いますので、そこは地域の方とよく相談しながら、なるべく要望に応えていただけるようにお願いします。  今、長寿命化については鈴木委員の質問の中で回答がありました。この中で、資料№1-2の4ページに説明してある、いろいろな改築・改造をするにあたっては、現状の建築基準法に合わない中で、手を入れたりするときに、現状の建築の基準に直していくのが通常のやり方だと思うのですが、5番で、特定行政庁が土地の状況等により周辺の住環境を害するおそれがないと認めて、建築審査会の同意を得て許可した場合においては、その限りではないという説明がされています。ここをもう少し説明していただきたいのですけれども、運営についての既存不適格の理由が掲げられております。バリアフリーについてはエレベーターをつけることなどでできるのでしょうが、それ以外についても不適格の項目が上げられておりますので、特定行政庁というのはこの場で言えば港区、そして、建築審査会で言うと港区の建築審査会だと思うのです。当然この整備計画を進めていく中で、建築審査会などの意見を聞いているのか。ここの同意がないとこの計画は許可にならないので、全く協議がされていなくてこの計画だけが進んでいるとは思えないのですけれども、その辺の、事前の協議がされているのかと、こういう不適格のものをクリアしながら整備を進めていくことについても、もう少し詳しく説明していただきたいと思います。 ○高輪地区総合支所総合支所長高輪地区総合支所管理課長兼務(佐藤博史君) こちらは50年代の建物でして、建築当時はそのときの制度に沿ったものとなっておりますけれども、制度が変わってきております。増改築含めて新たにつくる場合には、現行の法制度によらなければいけないという大前提がありまして、今回こちらを工事するとなると、既存不適格状態がたくさん出てまいります。特にこの日影規制が非常に困難なものでして、今、影が現行の規制としては不適格な状態になります。ただ、今、熊田委員からもご指摘ありましたとおり、特定行政庁によるその許可によって、この限りではないというただし書きの例文がありまして、そちらに沿って今回進めていくわけですけれども、実際にその協議に上がるのは令和3年度をねらったスケジュールとしております。当然それは黒か白かわからない状態ではなくて、しっかりと読み込み、この設計についても充分に認めてもらえるような考え方のもとに、新たに影を膨らまさないというのが具体的なことですけれども、資料№1-2の32ページ、ゾーニング案をごらんいただきますと、オレンジ色の保育園の部分の濃く塗ったところが増築部分になります。もう一つは、運動場の北側にある階段新設という濃くグレーにしたところ、さらに東側に避難用滑り台と丸く塗っているところ、この3カ所が増築部分になりますけれども、方角から見ますと影を1ミリも出さないという格好になっております。  考え方としましては、地域に大きな影響を及ぼさないことから、ただし書きで許可が受けられるというもくろみを持って進めているところです。ですので、ご質問の事前の協議がなされたかについては、協議はこれからでございます。特定行政庁は、建築主事のいる自治体ということで、通常都道府県ですけれども、特別区は建築主事がいることから認められておりまして、特定行政庁として港区が担っておりますので、港区による建築審査会でこちらが付議されます。 ○委員(熊田ちづ子君) こうした旧のものを改築して使用していくというやり方は、いろいろな視点から考えて、使えるものは手を入れてきちんと使っていくという、それはいいと思うのです。ただ、こういう形で、それぞれの現状の建築基準法に直さなければいけない中で、今説明をされたただし書きの部分ですね、建築審査会は令和3年だと。令和3年というのは、先ほどのスケジュールでいくと、もう既に着工に入る時期なわけですね。そこで建築審査会の許可がおりなければ、それはまずい話で。例えば、整備計画や基本設計が、建築審査会を開いてそこで意見を聞くかどうかは別として、特定行政庁である建築主事の意見で、これなら建築審査会にもかけられますねとかいう、一定のそういうのがないと、多分、心配で計画が進められないと思うのです。 ○高輪地区総合支所総合支所長高輪地区総合支所管理課長兼務(佐藤博史君) 大変失礼いたしました。私、今、答弁を間違えました。実施設計の時期になりますので、令和3年と言いましたが、令和2年度に訂正します。実施設計の時期にねらっております。また、こちら実際に大丈夫かどうかについて、その協議自体はかけておりませんけれども、さまざまな事例ですとか、そういった意見交換の中で、おおむねこれは大丈夫ではなかろうかということで進めております。 ○委員(熊田ちづ子君) はい、わかりました。その計画を具体化していく中で建築審査会の意見を聞いて計画を進めていくということで、そこは理解できました。これからもそういう形はあるので、現状の建築基準法に合わせなければいけないから、こういう計画は進められないのですではなくて、その状況に合わせて、建築基準法に計画が合っていない場合でも道はあることは、この事例でわかりました。  区立の認可保育園ができるという中で、園庭をつくるということでは、非常によかったと思います。先ほどの説明の中でもありましたけれども、周辺の保育園の園庭にも提供するということですので、その点について、広さはどれぐらい確保できるのか、それから、ここの園庭を使う保育園はどれぐらいあるのか。保育園によっては、子どもたちの生活の中で外遊びをする時間ということであれば、重なるので、全部の園が一遍にということは、多分不可能だとは思いますので、曜日を決めたりいろいろなことをしながら運用は工夫されていくと思いますが。周辺のどれぐらいの園にここの園庭を使ってもらえるのか。  それから、この資料№1-2の32ページのゾーニング案の中で見ると、園庭が南側の道路に面しているわけですけれども、ここを通らなくても園庭に行けるというか、外からの子どもたちが利用しやすいような形になるのかどうか、その点についてもお答えください。 ○高輪地区総合支所総合支所長高輪地区総合支所管理課長兼務(佐藤博史君) 現時点では近隣に園庭のない私立認可保育園はすぐそばにはありませんけれども、今後整備される可能性は充分にあるという認識を持っています。マリー保育園白金高輪が道のりで900メートルぐらいですけれども、バス通りを通行する必要があったり、また、そのほか白金三丁目の保育室などが近くにありますけれども、今後増えていくことも想定して、550平方メートルの園庭を共有したいということでございます。  あともう一つの利用しやすいということで、ゾーニング図の右下のところが、旧神応幼稚園の入り口だったわけですけれども、ここを閉じずに出入りできるような形で、セキュリティをしっかり確保しながら利用しやすい動線は確保していきたいと思います。 ○委員(熊田ちづ子君) わかりました。それで、先ほどトイレのことは説明がありましたけれども、ここのトイレの中で、前のときも意見として述べたことがあるのですけれども、男性保育士も非常に増えていて、職員の働く環境の確保という意味で言うと、男子トイレ、女子トイレをきちんと分ける必要があると思うのですけれども、その辺についての職員トイレの確保、ここでいくと園児たちと同じようになっていると見えるのですけれども、そこをきちんと確保する必要があるのではないか、その点についても説明していただきたいと思います。  それから、何点か資料№1-2の32ページのところで質問しますけれども、地域の防災に寄与して、マンホールトイレができるわけですけれども、ここで言うとプールの中は消火・防火水槽として確保されたまま暗渠になっていくわけですが、ここのマンホールトイレを使用する際も水の利用が必要だと思いますが、マンホールトイレ用の水の確保はどういうふうにするのか。  それから、避難所としてここはどれぐらいを確保されるのか。体育館、上のいきいきプラザや地域協働スペースがそれに対応すると思いますけれども、その辺の防災の対応についてお聞かせください。 ○高輪地区総合支所総合支所長高輪地区総合支所管理課長兼務(佐藤博史君) まず、だれでもトイレの説明から、隣のトイレのことでございます。資料№1-2の32ページ、1階のゾーニング図の濃いオレンジ色のすぐ上にある、真ん中、中央部にあるトイレが大人用のトイレになりますが、これが男女共用になっております。昨今、保育士は男性も増えておりますし、活躍もございます。女性の目線からもその部分を切り分けられるように、設計の中で工夫ができればという考え方も持っております。また、マンホールトイレの水源については、今後設計の中で詳細を決めていきますけれども、タンク式、取り回し式など、その施設によって一番いい方法を確定してきたいと思います。  もう一つ、避難所ですけれども、現行も避難所は660名ということで防災計画上なっております。今は旧教室も避難所のスペースとしてカウントしております。基準でいくと3.3平方メートルで2人ですけれども、そちらで660人の確保になっていますが、1階・2階は保育スペースであり、避難所として扱うにはなかなか困難なところがあります。ただ、3階・4階で居室スペースが生まれましたので、そちらを開放する形で660人規模は減少させずに確保できると計算しております。 ○委員(熊田ちづ子君) いきいきプラザが上になっているので、4階がそうなるわけですけれども、いきいきプラザは福祉避難所としての役割を果たすと思うのです。ただ4階なので、例えば電源が確保できない、水は大丈夫かもしれないけれども、エレベーターが地震の場合とまってしまうと、福祉避難所としては不適なのかなと思うので、そうした場合にそれにかわるものとして、この1階の体育館で、高齢であったり支援が必要な方たちが避難できるような体制はきちんと考えて、整備する必要があると思うのですけれども、その点についても教えてください。  それから、ここが避難所となったときに、例えば、お風呂が使えるかどうか。そういう状況になるかどうかわかりませんけれども、ここはお風呂の設備がないわけです。いきいきプラザでお風呂が全くないのは多分初めてのことだと思いますが、お風呂の設置をしないことについての地域の方たちとの合意状況についても教えてください。 ○高輪地区総合支所総合支所長高輪地区総合支所管理課長兼務(佐藤博史君) やはりフロアが4階ということで、階段を上がっていくのには高齢者の方には非常に困難な状況があります。どういったすみ分けができるかは、地域防災協議会とともに検討しながらスペースを確保していかなければいけないと思っております。  また、お風呂の件ですけれども、地域の方とお話をしていく中で、近くに白金いきいきプラザと白金台いきいきプラザが徒歩10分圏内にあり、そちらにお風呂があることとあわせて、近くに公衆浴場があります。そちらがコミュニティの場ともなっておりまして、この施設には憩いのスペースは欲しいけれども、お風呂については希望しないという具体的な声が上がっております。 ○委員(熊田ちづ子君) 避難所については、今、全国で台風第19号の避難の実態があって、どこの避難所でも課題は同じで、なかなか解決されていないのが非常に心が痛むわけです。そういう意味でも、そういうことをきちんと想定した上で、新しく整備していくことは非常に重要だし、とりわけ保健福祉支援部で言えば、災害弱者と言われる方たちを避難所でどう受け入れていくのかは非常に重点を置いて考えていくべきだと思います。これから計画を具体化していく上で、まだ時間がありますので、整備の方向で検討していただきたいと思います。  それからもう一点、資料№1-2の32ページで確認しておきたいのは、この体育館の奥に防災倉庫があるわけですけれども、これで見ると、体育館からの入り口のみになっているわけです。セキュリティ面であったり、出入り口をこれ以上増やせないということではなくて、施設の出入り口が倉庫のすぐ横にあるので、外からアクセスできるような形になっていないと非常に使いづらいと思いますけれども、ここは外からの入り口の確保は可能でしょうか。 ○高輪地区総合支所総合支所長高輪地区総合支所管理課長兼務(佐藤博史君) トラックなどで乗りつけて物品を搬入する際には、そのルートが必要になってまいります。すぐ横に施設出入り口がありまして、そちらからのアクセスが現実に即するかどうか、そちらはしっかりと見ながら、これはまだ設計の段階で詰めていけるところですので、現行はこういう線となっておりますけれども、実際の使い勝手も含めた形で整備していきたいと思います。 ○委員(熊田ちづ子君) それともう一つは、防災倉庫の入り口が体育館を通じないと物を運べない、この図面だと出入り口がここにしかないとなるのですけれども、今の施設の出入り口のところから、外からこの防災倉庫にアクセスできるような出入り口が必要ではないかと思うのですけれども、その点は。 ○高輪地区総合支所総合支所長高輪地区総合支所管理課長兼務(佐藤博史君) そちらの部分も、構造物等を見ながら、この黄色の部分から直で入れるようなルートについて検討していきたいと思います。 ○委員(熊田ちづ子君) 防災倉庫はなるべく出し入れが楽でアクセスしやすいのが一番ですので、これはぜひ外から出入りができるような形でお願いします。  それからもう一つは、保育園、学童も含めてですが、避難路の確認をしておきたいのですけれども、避難用の滑り台がありますので、2階からはここから外へおりられるということ。2方向の確保がどういう経路になっているかの説明と、それから、園庭があって、1階は1歳児・2歳児が使うのですけれども、ひさしがあるかないかで雨の日など全然違いますので、2階に少し滑り台が出ている、ひさしと見られる部分がありますが、これはどれぐらいひさしが出っ張っているのか、その2点をお願いします。 ○高輪地区総合支所総合支所長高輪地区総合支所管理課長兼務(佐藤博史君) まず避難路です。北側には外に3段ぐらいの階段状になっている中央部、ごみ置き場の横の出入り口があります、体育館に向けての通路もあります。また、ベランダに向かってもあります。東側については、資料№1-2、37ページの右下の方に保育園の出入り口があるのと、下の方に外階段になっております。こちらは2階とつながっておりまして、2階からは避難用の滑り台のほか、この外階段も使って、屋上、遊技場につながっていきますので、避難路については複数確保しております。  また、ひさしは、1メートルのひさしが出ておりますので、靴の脱ぎ履きのときも雨の影響は少ないかと思います。 ○委員(石渡ゆきこ君) 1点だけ。アスベストの使用の有無、もしくはその検査についての状況を教えてください。小学校のときに既に済ませているのか、今後されるのか。 ○高輪地区総合支所総合支所長高輪地区総合支所管理課長兼務(佐藤博史君) アスベストの有無については、今現時点ではわかりませんので、出れば、適切に環境基準にのっとって、封鎖した形での処理になります。 ○委員(石渡ゆきこ君) 昭和40年代に増改築がある構築物なので、使用の可能性が考えられますから、作業員の方の安全だけではなくて、近隣は住宅地ですので、その飛散防止措置を含めた上で検討と、もし除去の場合にはそこを充分注意していただきたいと要望しておきます。 ○委員長(なかまえ由紀君) ほかによろしいですか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(なかまえ由紀君) それでは、ないようですので、これをもって報告事項(1)「旧神応小学校本格活用に係る施設整備計画(素案)について」の報告は、これをもって終了いたします。
        ──────────────────────────────────────── ○委員長(なかまえ由紀君) 次に、報告事項(2)「港区立精神障害者地域活動支援センターの管理運営について」です。理事者の説明をお願いいたします。 ○障害者福祉課長(横尾恵理子君) それでは、資料№2をごらんください。港区立精神障害者地域活動支援センターの管理運営については、令和3年4月の改築に合わせまして事業を拡充することについて、平成29年の整備計画について、当委員会でご報告しております。この事業を拡充することに伴い施設の名称を変更いたします。また、指定管理者の指定期間を5年から10年に変更し、障害者総合支援法上の事業を行いますので、利用料金制の採用を行います。  まず、1の背景・経過です。区は、港区立精神障害者地域活動支援センターあいはーと・みなとについて、平成28年4月に公の施設と位置づけ、指定管理者制度を導入いたしました。  3の名称の変更についてです。現在の施設の名称については、障害者総合支援法における事業名を参考に、現行の実施事業をあらわした名称としております。改築後は現行の相談支援事業に加え、短期入所、就労継続支援、生活体験プログラムといった事業を一貫して行いまして、精神障害者を支援する拠点として、一人ひとりに寄り添い、さまざまな支援を一体的に行ってまいります。  また、利用者や家族会の方々からのご意見も踏まえ、港区立精神障害者支援センターに名称を変更いたします。  次に、4、利用料金制の採用です。現在は利用者の負担が必要とならない相談支援等を実施しているため、利用料金制は導入しておりません。改築後は現在の相談支援に加え、障害者総合支援法に基づき、利用者負担が必要となる就労継続支援と短期入所の事業を実施するため、障害保健福祉センターや障害者支援ホーム等と同様に利用料金を採用いたします。利用料金制を採用することで、民間事業者と同様に法に基づいたサービス報酬を指定管理者が直接収入することで、利用者ニーズに応じたきめ細かいサービス提供につながり、事業者の意欲を高めることができます。また、会計事務上も直接収入にすることで効率的になります。  2ページの表をごらんください。利用料金の上限額ですが、総合支援法の障害サービスを利用した場合、原則1割が利用者の負担となります、表のような形になりまして、所得に応じて月額の上限額が定められております。複数のサービスを利用した場合も合算しまして、これ以上の負担が生じない仕組みになっております。  次に、5、指定期間の変更でございます。現在行っている相談支援に加え、就労継続支援及び短期入所、生活体験プログラムを開始するなど、利用者のニーズ等により長期的に安定した運営が強く求められる施設となるために、指定期間を5年から10年に、つまり、令和3年4月1日から令和13年3月31日までに変更いたします。  3ページをごらんください。6の利用決定についてです。短期入所と就労継続支援については、利用にあたり法内の事業となりますので、区の方が受給者証を発行し、利用者の方と直接契約を結びます。生活体験プログラムは区独自の事業となりますので、利用者の申請に基づき区が利用の決定をします。  7の建物維持管理等について、改築後のあいはーと・みなとは複合施設になります。あいはーとの機能以外に知的障害者のグループホーム、社会福祉協議会のボランティアコーナー、そして工房ラピールといった機能が入ってまいります。共有部分の維持管理も含めた一体的な管理になるよう、指定管理者と協議いたします。  8の今後のスケジュールの予定です。第4回定例会で条例の改正案の提出を予定しております。また、令和2年1月に指定管理者候補者の公募を開始し、令和2年の第2回定例会で指定議案を提出し、令和3年4月からの改築後の事業開始に備えていきたいと考えております。  参考資料1につきましては、あいはーと・みなと改築により行う新規の事業や、建物の階構成等をお示ししています。参考資料2については、改築の前と改築をした後の事業の比較をわかりやすく図にあらわしたものです。ご参考いただければと思います。  説明は以上です。よろしくお願いいたします。 ○委員長(なかまえ由紀君) 説明は以上で終わりました。これより質疑に入ります。ご質問等ございます方はご発言願います。 ○委員(琴尾みさと君) 長期的に安定した運営が強く求められてる施設ということで、指定期間を5年から10年に変更されましたが、利用者としては、同じ企業で安定したサービスを受けられることにより安心に過ごしていただけるということでメリットがあり、理解できます。しかし、長期運営になると、デメリットとして考えられるところは、いいと思って選んだ企業も、10年という歳月の中で人が変わり劣化することもあると思います。もちろん、5年の場合であっても、仕様書に違反する事態があれば途中で変えることもできると思いますが、10年というのはとても長い期間であると思います。10年もあれば時代も少しずつ変化していって、よりよいサービスが生まれたり、区民ニーズが変化することも充分考えられますが、そういった時代の変化も、こちらの方がよかったのではないかとか、途中で切ってもいいのではないかということもあるかと思います。5年から10年に期間を変更するにあたり、そういう柔軟な選択が可能になるように、仕様書なども、恐らく5年とは違う内容も組み込まれるのではないかと思うのですが、仕様書の中で5年のときと違った時代の変化に対応する工夫などはなされているのか、お聞かせください。 ○障害者福祉課長(横尾恵理子君) これから公募にあたっての仕様書は作成していきますけれども、今後にあたりまして現在考えているところは、当然、10年間という長い期間ですけれども、しっかり安定的に、そして、利用者の方に安全に、また、必要とされているニーズにしっかり応えていく必要があり、それぞれ環境の変化にもしっかり対応していただく必要があると考えております。ですので、基本協定とともに毎年度の協定もしっかり結んでいます。そういったところで、それぞれの状況、変化、ニーズに合った形での事業を展開していくようにということ。  それから、区としてもしっかり責任を持って日々の運営の状況を、モニタリングや利用者のアンケート等で確認をし、逐一その今必要とされているニーズに合った運営ができるような工夫をしていきたいと考えております。 ○委員(琴尾みさと君) 契約を見直す工夫は本当に必要だなと思いますので、10年に縛られることなく、利用者によりよいサービスが提供できるよう、よろしくお願いいたします。 ○委員(熊田ちづ子君) まず、利用料金制度が導入されるということで、法内事業を始めるという説明だったわけですけれども、多分障害者総合支援法ができたときに、就労継続支援事業が定員20名ですけれども、定員によってその月に出席状況に変わりなく報酬としては入っていたのが、制度が変わることによって、出席状況に応じて事業者への報酬の入り方は変わっていると思うのです。ということは、ここは精神障害者の方たちの場所になりますので、毎日コンスタントに通えるかというと、なかなかそういう条件はなくて、あした行こうと思っても、朝の状況によっては行けなくなって定員が埋まらない、そうすると、報酬が減ってしまうわけです。そういうことで、登録をされている方も休みが長くなると、報酬が下がっていくということでの迷惑が事業者にかかるということで、無理して行くとか、やめざるを得ないというのが、この制度が発足したころにそういう問題点が利用者との間であったわけです。出席の状況に応じて報酬という形になっていると思いますが、ここでの事業者への区としての支援、欠席が出た場合、収入減になってしまうことに対しての支援はどういうふうにするのでしょうか。 ○障害者福祉課長(横尾恵理子君) 熊田委員ご指摘のように、精神障害者の方はその日の心身の体調によって、その日に欠席されることも想定しております。ですので、事業者の方の負担が過重にならないように、欠席の方が出る、要は出席の稼働率、状況も、指定管理料においてある程度稼働率も勘案した上で補填し、そして、しっかり事業者の方が運営をスムーズにしていける支援をしてまいる予定です。 ○委員(熊田ちづ子君) 稼働率を勘案した上でと言われても、具体的にどういう支援になるのかなと思うのですけれども。例えば、定員が20名です、では20名分について、利用料金は使った人の分しか報酬は出てきませんから、欠席者が多ければ減るわけです。そうすると、コンスタントに10人なのかな、15人なのかなとなると、事業者側の運営は非常に厳しくなるわけです。それが今、福祉の事業所が抱えている問題点なわけです。ここは精神障害者地域活動支援センターとして、精神障害者の場としては区が初めて支援していくわけですから、そこをきちんとして、事業者が安定した上で事業展開ができないと、双方にとってマイナスになるのです。稼働率に見合ってということをもう少し具体的に、きちんと運営が成り立つ形での支援、例えば、20人定員であれば、不足する部分についてきちんと支援するのかどうか、そこをはっきりしていただきたい。 ○障害者福祉課長(横尾恵理子君) まず、事業者の方でも実際に工夫ということで、例えば、定員が20名であったとしても、20人の方が毎日必ず来られる状況でないことも今までの経験上で把握しておりますので、定員20人でしたら、登録していただく人数を、少し多めに登録していただくという工夫をしていくことも考えられると思います。  稼働率については、今回は新規の事業になりますけれども、類似の事業をほかの事業者等でやっていたり、他区でやっていますので、そこの出席率が8割ぐらいは来ていると思いますけれども、そういったところは一定担保していくことを考えております。 ○委員(熊田ちづ子君) 一定の支援はしていくことは確認しました。  それで、就労支援のところで関連してお聞きしますが、定員が20名ということで、1階に喫茶・売店ができます。ここは就労支援事業として定員20名の中に含まれるのか。ここはどれぐらいの規模で、あとは、今、いろいろな公の施設の中で障害者の売店や喫茶が展開されています。ここは単純に喫茶なのか、例えば、軽いお昼などを提供できると考えているのか、その辺を説明していただければと思います。  もう一つは、少ししか距離が離れていないところで、高輪地区総合支所のところにワゴン形式での事業所の売店が置かれていますが、そんなにたくさんお客さんがいてという感じではないと思うのです。働く方たちにとっても、働く喜びを感じるという意味では、たくさんのお客さんに来てもらう、たくさんの物が売れるということになるので、近いところに2カ所売店が必要なのかなというのも。もしかしたら1つにして、規模をきちんとして、扱う商品をたくさんにして、もっと多くの方たちに利用してもらうことも必要だと思います。それは当然、当事者の方たちとよく相談していただいて、どちらがいいのか、両方お店はあった方がいいねとなるのかわかりませんが、そこも1つ検討材料かなと思います。  この計画が最初に持ち上がったときに、喫茶室は2階だったのです。それで、私が委員会で意見を言って、中の利用者だけが利用するのでは発展しないので、地域の方たちが通って、あ、喫茶店がある、障害者の方たちが頑張っているのだということがわかれば入ってくれるかもしれないということで、1階に移すべきだと意見を言って、1階につくっていただいた経過がありますので、ここの活用についてもう少し具体的にご説明いただければと思います。 ○障害者福祉課長(横尾恵理子君) まず、新しい事業、就労継続支援事業ですけれども、1階の喫茶で働く方と、4階の作業室で小物やパソコン入力の作業をする方、両方合わせて20名の定員で考えております。  次に、1階の喫茶ですが、1階に設けまして、外からも見えるような形にしようと思っていますので、外の方も利用しやすいような売店・喫茶にしていきたいと思っています。席を20席くらいテラスも含めて設けられればと考えていまして、そこで飲み物と簡単な軽食をご提供し、障害者の方は、そこで注文をとったり、配膳したり接客したりということを、仕事として経験を積んでいければと思っております。  それから、高輪地区総合支所の方で、簡単な形でブースを設けて売っていますけれども、少しかぶるところもありますので、ここは今後、みなと障がい者福祉事業団と調整しますけれども、できれば統一していき、それで、この新しい改築後の1階の売店・喫茶のところで、障害者の方がつくったさおり織りとか小物とか、そういったものも一緒に売れればいいなと現在は考えております。 ○委員(熊田ちづ子君) 事業団や皆さんの意見をよく聞いて、どういうやり方が皆さんが一番活動しやすいのか、働きやすいのかも含めて、ぜひ検討していただきたいと思います。幸いに4階でラピールがやると、さおり織りなどの、売店で見た人が上で見学もできますよという形で、よりつながっていくということもあって、周知というか購買にも広がっていきますので、ここはぜひお願いします。  それから、ラピールが、旧のときも使って、今、移転したところも使っておりますが、新しいところに移ったとしても今と同じような条件で使用できるかどうか1点確認しておきたいです。  それと、ここの精神障害者の方たちがなるべく外へ出て、人と接してという中では、いろいろ体調の問題もあるので、短期入所だとかそういうところもありますが、4階までの間の中できちんとした休養室も確保する必要があると思いますが、その辺は計画の中で取り入れられるのでしょうか。 ○障害者福祉課長(横尾恵理子君) まず1点目のラピールですが、改築後についても同じように6階のスペースを普通財産で貸し付けという形でご提供し、活動していただこうと思っております。改築前は無償でご提供していたのですが、今後については、来年度にきちんと考え方を整理し決定していこうと思いますけれども、基本的に現状維持できるような形で、スムーズにいけるように考えております。  2点目の休養室につきましても、改築後の中で、2階に静養室という形で設ける予定です。 ○委員(熊田ちづ子君) ぜひお願いします。  それから、区の独自事業として、生活体験プログラムという形で新しい事業を始めるわけですけれども、具体的にどういうふうになるのかイメージできるような形で説明していただければと思います。なるべく外へ出て、社会とかかわりができ、自立につなげていく1つのプロセスで考えられているのだと思うのですが、精神障害者の方たちの相談窓口というのは、家族含めてみなと保健所も担っておりますが、そういうところでのいろいろな意見も踏まえた上で、こういう形で提案されてきていると思いますので、事業の中身について、もう少し具体的にイメージできるようにご説明いただければと思います。 ○障害者福祉課長(横尾恵理子君) 精神障害者の方は、自立した生活に向けて社会に出ていく後押しが必要と考えておりまして、そのニーズに応えていくことが重要と考えております。まずは相談支援という形で、アドバイスやサポートをしていくのですけれども、そこから世の中に出ていって働いていくところまでは、いきなりですとハードルが高いので、相談支援・アドバイスをして、それを実際に生活の中で体験し、訓練していき、その先に就労支援につなげていきたいという思いがありまして、今回この区独自の新たなプログラムを考えました。家族会や保健師の方々とやりとりして、やはりこの辺のニーズが高いことも確認しています。具体的な内容としては、身の回りの整理整頓や掃除、洗濯、調理も一部実施したり、それから、健康管理、生活リズムをきちんとつけていく、服薬管理や、コミュニケーションということで、連絡や報告をきちんとしていく訓練、そういった身の回りの訓練をし、社会に出ていって困らないような形の後押しをしていきたいと考えております。 ○委員(熊田ちづ子君) 現場でつかんでいる中で必要な事業として提案されてきていると思いますけれども、これは大体どれぐらいの方たちを対象に考えていますか。精神障害者の方たちはみなと保健所に相談に行くだろうし、あとはそれぞれの支所などの保健師のところに相談に行くケースが多いと思うので、そういうところから紹介して、ここへつなげていくというプロセスをとっていくと思うのですけれども、どれぐらいの規模で支援を考えているのか。 ○障害者福祉課長(横尾恵理子君) 精神障害者の方で、例えば、なかなか社会に出て行けなくて自宅に閉じこもりがちであったり、病院から退院してきた方々で、定員は10名で、週に3日のプログラムを、時間や曜日はこれからいろいろ相談して調整していきます。そういった方々は、今はケースワーカーや保健師、それから、相談支援計画員等とつながっておりますので、そういった人々を介しまして、必要な方々にこのプログラムを実際に体験していただくことを進めていきたいと考えております。 ○委員(熊田ちづ子君) 初めての事業ですし、一人ひとりによって乗り越えなければいけないハードルはいろいろ違いがあると思いますので、そこは本当に時間と人と非常にかかる事業だと思うのです。焦っては全然進みませんし、おうちから一歩外へ出て行けるということが、まず第一歩につながっていくと思いますので、そこはぜひ、人と時間ですね、そういう形での一人ひとりに合った支援を、今後具体化されていくのを期待したいと思います。  以上で終わります。 ○委員長(なかまえ由紀君) ほかによろしいですか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(なかまえ由紀君) それでは、報告事項(2)「港区立精神障害者地域活動支援センターの管理運営について」の報告は、これをもって終了といたします。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(なかまえ由紀君) 次に、報告事項(3)「生活困窮者を対象とした弁護士会による出張相談について」です。理事者の方の報告をお願いいたします。 ○生活福祉調整課長芝地区総合支所生活福祉担当課長兼務(阿部徹也君) それでは、報告事項(3)「生活困窮者を対象とした弁護士会による出張相談について」、本日付当常任委員会資料№3を用いてご報告いたします。  まず、項番1の趣旨についてです。区は、第一東京弁護士会の協力を得て、生活困窮世帯や生活保護受給世帯が抱えている課題を解決し、相談者の自立に向け取り組むため、相談場所を提供することで本相談事業を実施するものです。  続いて、項番2、事業内容についてです。まず、実施場所についてです。奇数月については、芝地区総合支所生活福祉係、偶数月については、港区生活就労支援センターで行います。  対象者についてです。対象者は、生活困窮者自立相談支援事業利用者及び生活保護受給者といたします。  対象となる相談内容については、債権整理、借地借家及び戸籍に関する案件など、個人に関する民事法律相談全般といたします。なお、法人に関する相談は対象外といたします。  次に、事業開始日は令和元年10月9日水曜日です。  実施日時については、月1回、第2水曜日の13時30分から16時30分までといたします。第2水曜日が祝日の場合には、翌開庁日といたします。  相談受付件数については、1日あたり最大4件とし、1件あたり40分を上限といたします。  利用方法については、港区生活・就労支援センター職員及び各地区総合支所生活福祉係ケースワーカーを通じて、前日までに申し込みを行います。同一人物・同一案件で最大3回までといたします。  相談料については無料といたします。  担当弁護士については、第一東京弁護士会所属弁護士会のご協力をいただきます。  簡単ではございますが、説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。 ○委員長(なかまえ由紀君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。ご質問等ございます方は順次ご発言をお願いいたします。 ○委員(熊田ちづ子君) 既に事業開始がされていますが、初回はどういう状況だったでしょうか。 ○生活福祉調整課長芝地区総合支所生活福祉担当課長兼務(阿部徹也君) 4枠のうち3枠相談がありました。3件とも生活保護受給者です。 ○委員(熊田ちづ子君) この生活困窮者自立相談支援事業の利用者ということなのですけれども、ここの利用実績は直近のところで結構ですけれども、どれぐらいの方が利用されているのかわかりますか。それと、生活保護受給者数を教えてください。 ○生活福祉調整課長芝地区総合支所生活福祉担当課長兼務(阿部徹也君) 9月の数字になりますが、生活困窮者自立相談支援事業利用者に関しましては169名、生活保護受給者は2,042名でございます。 ○委員(熊田ちづ子君) そうすると、その方たちがこの事業の対象者になります。私たちも、生活困窮だったり、いろいろな課題を抱える人は、1つの問題ではなくて複数に問題を持っていたり、どこからほぐしていけばいいのかわからないという状況で、なかなか問題解決につながらないということで、あちこち相談に行くのではなくて、1カ所できちんと相談ができて、問題解決につなげるのが必要だというのは、これまでも主張してきました。そういう形で一歩ずつ前進していると思うのです。  それで、この利用方法の中で、1人1案件で最大3回までということで、第一弁護士会の支援をいただくということですが、同じケースで3カ月続いて、では来月もとなったときに、その都度弁護士が変わると、40分で足りるのかなというのもあるのですが、私どもが相談を受ける際は、複雑な相談の場合は、メモ書きでもいいから整理してもらって、短い間に問題点を明らかにしたいなというところで工夫することはあります。多分、複雑な問題を持っていると、40分って、今の状況に陥ったまでの経過を話すだけで終わってしまうので、その辺が非常に難しいなと思います。同一の方であたれるのが一番いいのではないかと思いますが、その辺はどういう状況になりますか。 ○生活福祉調整課長芝地区総合支所生活福祉担当課長兼務(阿部徹也君) 相談を担当する弁護士が必ずしも前回と一緒というわけにはいかないため、前日までに申し込みということなので、あらかじめ予約を入れていただき、次に担当する弁護士の方に前回の記録等を送って確認していただくという形になっております。 ○委員(熊田ちづ子君) 行政がやることだからあれなのですけれども、相談を受けてその中身をほかの方にとなると、個人情報の保護だったり、相談のケースを外に漏らさないという形では、そういうやり方が本当にいいのか。仮にそれをやるとしたら、きちんと情報を守るという形をとらないと、信頼を得られなくなってしまう。私が相談した人が、相談した相手ではない人に知られるということは、非常にそこは信頼関係が重要になってきますので、そこは継続する場合、仮にそういう方法であれば、きちんと理解をいただかないといけないという形での説明だとか、そこは丁寧にやっていただくことだと思いますので、その点はお願いしたいと思います。 ○生活福祉調整課長芝地区総合支所生活福祉担当課長兼務(阿部徹也君) 熊田委員ご指摘のとおり、個人情報に関しては、第一東京弁護士会の方と情報共有して、先ほどご指摘のあったように十分に注意していきたいと思っております。 ○委員長(なかまえ由紀君) ほかによろしいですか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(なかまえ由紀君) それでは、報告事項(3)「生活困窮者を対象とした弁護士会による出張相談について」の報告は、これをもって終了といたします。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(なかまえ由紀君) 次に、報告事項(4)「災害時の緊急医療救護所に関する協定の締結について」です。理事者の方の説明をお願いいたします。 ○参事[保健予防課長事務取扱](松本加代君) 報告事項(4)「災害時の緊急医療救護所に関する協定の締結について」、資料№4を用いて説明いたします。  項番1、目的です。港区地域防災計画では、発災直後から超急性期72時間までの間、緊急医療救護所を病院敷地等近接地に設置し、医療の確保をすることとなっております。本来、緊急医療救護所は区が設置するものですが、発災直後から迅速性が求められることから、区は、区内病院と緊急医療救護所の開設及び運営について協定を締結し、災害発生時における医療の確実な確保に向けて体制を整備いたします。  項番2、協定締結日は令和元年11月11日を予定しております。  項番3、協定締結の相手方です。記載のとおり、区内全病院の12病院です。  項番4、協定内容についてです。(1)緊急医療救護所の開設及び運営の協力、これにより夜間・休日等、行政の対応がおくれる可能性が大きいときでも、病院の協力により発災後早期に緊急医療救護所を立ち上がることが可能となります。(2)医薬品・医療資機材の購入及び保管、管理への協力、これにより、現在区有施設に備蓄している医薬品等を病院で保管していただくことで、発災後早期に緊急医療救護所を開設し、すぐに使用することができます。  項番5、区民への周知、区ホームページにより周知いたします。  簡単ですが、説明は以上になります。 ○委員長(なかまえ由紀君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。ご質問等ございます方はよろしくお願いします。 ○委員(鈴木たかや君) 区内の12病院全てと協定を結ばれるということで、災害時の区民の安心がより一層深まるということで、安心です。すごくいいことだと思います。緊急医療救護所ということで、病院の協力は得られたということなのですが、私、以前にも質問した日本柔道整復師会と、災害の協定を一昨年結んでいただいたかと思うのですが、この辺はどのようにお考えかお聞かせください。 ○参事[保健予防課長事務取扱](松本加代君) 日本柔道整復師会とは、医療救護所での活動について平成28年に協定を結んでおります。昨年度は東京都の災害医療合同訓練で日本柔道整復師会に初めて訓練に参加していただいております。今後は、港区で毎年行っております災害医療合同訓練等にも参加をお願いしていく予定でございます。 ○委員(鈴木たかや君) 簡単に素人が考えたときに、阪神・淡路大震災とか東日本大震災の直後とか混乱している中で、電源が供給できなかったり、いろいろなことが起こり得る中で、柔道整復師の方たちの技術は、日本においてとても大事にすべきものだと思います。骨折とか捻挫とかいろいろなことがあると思うのですけれども、医療に頼らずにもすぐに応急手当ができるのは大変ありがたいと思いますので、ぜひ積極的に働きかけをしていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○委員(池田たけし君) 根本的なことで伺いますけれども、港区地域防災計画、発災直後から超急性期72時間、災害発生時における医療の確実な確保ということでの今回の協定締結ということですけれども、規定されているのは自然災害のみなのでしょうか。それとも、例えば、大規模な事故やテロまで含むのでしょうか。 ○参事[保健予防課長事務取扱](松本加代君) 規定上は大規模災害ですので、原則は自然災害を想定しています。 ○委員(池田たけし君) 結果的にけが人、さまざまに出れば、当然いろいろ動き出すところはあると思うので、その辺もう少し詰めていただければと思います。  それから、区内12病院でございます。超急性期の高度医療の病院がほとんどなのですけれども、トリアージをする場所が、駐車場であるとか、狭い病院もあると思います。その辺の対応はいかがでしょうか。 ○参事[保健予防課長事務取扱](松本加代君) 池田委員がおっしゃったとおり、病院によっては敷地の広さ等、随分差があります。もちろん医療救護所の立ち上げの場所については各病院の方に依頼して決めていただくことになっておりますが、近隣も含めた場所の確保が必要な病院もありますので、協定を結びました後には、そういう面につきましては、区としてもできるだけ確保に向けた協力・連携をして、緊急医療救護所がきちんと開設できるように対応してまいります。 ○委員(池田たけし君) 要は野戦病院みたいなものがテントでばーっと立ち上がると思うのです。そうすると、この辺を見ると、例えば、近くのホテルや学校なども使われたりするのかなと思うわけですけれども、協定を見てみますと、施錠の部分も連携していくとなっているのです。ホテルであれば、24時間365日人がいますけれども、例えば、学校のようなところだと、鍵を誰がどうやってあけていくのか、現実に細かい規定は今後だと思うのですけれども、そうすると、今は区と医療機関との協定ですけれども、さらにその先の学校なりホテル、事業体なりというと、三者で組んでいくことになるのでしょうか。 ○参事[保健予防課長事務取扱](松本加代君) 池田委員おっしゃったように、区も間に入って確実に開設ができるように対応してまいります。また、12病院の中には、近隣の民間の学校と現在協定を結んでいる病院もありますので、その施錠等についても確認していきたいと思います。 ○委員(石渡ゆきこ君) 緊急医療救護所ということで、原則は簡単な医療行為や備蓄を含めてだと思うのですけれども、こちらの協定締結の相手方を見たときに、特に重症・重篤患者を対象とする3病院は、わりと地域が似たようなところにありまして、具体的に言いますと、赤坂や青山地区からはアクセスがなかなか難しい。例えば、こちら水害などで分断されてしまうと、愛育病院や山王病院、赤坂見附前田病院のあたりからの広域搬送が必要になってくると思うのですけれども、救護所の協定の中には、この広域搬送についての定めもあるのか。あとは、広域搬送することになると、訓練などでも今後していくことになると思います。まだ細部は協定の段階だと詰めていない可能性もあると思いますけれども、広域搬送とか現状でわかっていることについて教えていただければと思います。 ○参事[保健予防課長事務取扱](松本加代君) 中等症や重症の方につきましては、災害拠点病院ですと、そのまま後方の病院の方で対応していただく。中等症についても、災害拠点連携病院の方で安定した重症まで見ていただくことになっております。ただし、石渡委員おっしゃったように災害医療支援病院は、中等症以上の方を原則今の状況ではなかなか難しいということがありますので、搬送が大変重要になってくるかと思います。現在、港区地域防災計画の中では、手段としましては、なかなか難しいところもありますが、救急車の要請、庁有車、雇い上げ車両や、ヘリ、船舶による搬送、フジエクスプレスが所有する「ちぃばす」等、と書かれています。ただし、災害の規模によってどれぐらいできるかもありますので、利用可能な資源を利用して最大限の対応を今後とも引き続き検討してまいる予定です。  また、訓練に関しましては、先ほど鈴木委員からご質問があったときにお伝えしましたが、災害医療の合同訓練を平成29年から12病院及び三師会で行ってことしが3回目です。昨年度、移送訓練もしておりまして、患者の搬送訓練等もやっておりますので、そういう中で課題を抽出してできるだけの課題を解消できるように検討する予定です。 ○委員(琴尾みさと君) 山手線から海側の地区、芝浦、港南、台場には総合病院がなく、震災時における緊急医療体制の構築は急務でした。田町駅前にある芝浦港南地区総合支所と隣接して建てられた愛育病院は、区が建設コストの50%に相当する30億円の支援をしたことから、震災時における緊急医療体制に協力してもらいたい旨、議会においても、過去、我が会派の幹事長の質問等でも再三にわたり要望されていたと思います。しかし、愛育病院からは、産婦人科に特化した病院であり、災害時の緊急医療に対応できる能力がないという回答が区に対して出され続けてきたと伺っております。災害発生時における医療の確実な確保の体制は極めて重要なことであり、私たちが最重要課題として取り組んできたことです。このような事態に対応するために、我が会派の提案でことしの3月10日に、港区港南のワールドシティタワーズから、港区が防災協定を結んだ水上タクシーを使用して、二次保健医療圏の壁を越えて、江東区の災害拠点病院まで傷病者を搬送する実験を行い、NHKの「ニュース7」で全国に放送されました。どのような患者をどうやってどこに運ぶか、傷病者の搬送計画は極めて重要です。このたび、このような形で港区内の入院施設のある病院が全て災害時の緊急医療体制に加わってくださったこと、ここで区の努力に対して敬意を表したいと思います。また、多くの受入先の確保ができたことは大変ありがたいことです。  そこで質問です。このたびの災害時の緊急医療救護所の設置に関しまして、緊急医療救護所の能力は設置していただく病院の能力と連携することと理解しております。ここには区内12病院が記載してあります、それぞれ重症、中等症、軽症と対応できる内容が書かれていますが、区民はまず近くの病院に行ってしまうと思います。私としては、緊急医療救護所の能力は、背後に控える病院の能力のいかんにかかっているため、たらい回しになってしまうことを危惧します。軽症・中等症・重症とは具体的にどのようなものか教えてください。災害医療支援病院で開設する緊急医療救護所は、それぞれ具体的にどのような医療行為を行えるのか教えてください。 ○参事[保健予防課長事務取扱](松本加代君) 初めに、重症度についてお答えいたします。災害におきましては、傷病者を重症度と緊急性で分別しておりまして、治療の優先順位により決定しております。委員の方々も見たことがあると思うのですけれども、トリアージを行って、トリアージタグによって重症度を決めていきます。重症は赤色なのですが、生命を救うために直ちに処置を必要とするもので、多量の出血ショックの方となっております。具体的に腹腔内の出血や多発外傷の方を指すものと思われます。  中等症はタグで言うと黄色になります。多少治療の時間がおくれたとしても生命に今すぐ危険はないものとしまして、バイタルサインという、脈や血圧がある程度保たれている方で、具体的には、骨折は、大きい骨といいますか、指の先の骨折というよりは、もう少し上の方の、歩けないとか、そういう程度の骨折の方等を指すものです。
     軽症は、赤でも黄色でもなくて、軽微な傷、応急処置でできるもので、専門医の治療が必要でないものとされておりまして、小さいところの骨折や脱臼、あとはすり傷、捻挫、そういうものを指します。  先ほど琴尾委員がご質問された緊急医療救護所につきましては区が設置するもので、立ち上げはお願いするのですが、三師会の救護団の方も医療に加わっていただきますので、緊急医療救護所の質が下がるものではありません。ただし、その後の中等症、重症に関しましては、支援病院におかれましてはそこでの対応が難しいということで、搬送の対応になります。搬送については、先ほど手段の話をしましたが、災害医療コーディネーターが港区には3名配置されておりまして、その3名が状況によって振り分けをして、もし区内の病院で対応できないときには二次医療圏の拠点病院等に搬送させる流れになっております。 ○委員(琴尾みさと君) しょっちゅうけがはしないものなので、どれぐらいが軽傷でどれぐらいが重傷なのかわかりづらいと思いますので、区民にわかりやすい小冊子などが必要であると思いますので、ぜひ検討していただければと思います。  次に、区民の命を守るためには協定を結ぶことと同時に、それらの医療機関のBCPについても同時にサポートしていく必要があると思います。昨年の北海道の震災における大規模なブラックアウト時には、災害拠点病院の多くが72時間を前にして非常用発電機が停止し、電力喪失という事態に遭遇しました。発災直後から72時間の間の対応が重要ということですが、電力の喪失は医療体制の喪失と認識しております。協定締結された12の病院の72時間の発電能力について伺います。経済産業省の調査によって、非常用発電燃料として一般的に使用されている軽油の使用推奨期限は約6カ月で、A重油の使用推奨期限は3カ月とあります。つまり、A重油を使用している病院では年に4回入れかえないと、北海道のように非常用発電機が停止してしまう可能性があります。これらの12の病院は備蓄燃料の入れかえを行っていますか。個々の病院の非常用発電能力について教えてください。また、緊急医療救護所の発電能力についても教えてください。 ○参事[保健予防課長事務取扱](松本加代君) 今ご質問がありました重油等の入れかえについては、病院の中の管理ですので、72時間の医療救護所ということはご理解いただいていますので、ここに関して直接区は確認しておりません。病院ですので、病院は東京都の管理のもとにありますので、現時点ではこちらでは把握しておりません。 ○委員(琴尾みさと君) わかりました。ありがとうございます。  最後に、協定を発表する時期とタイミングについての質問なのですけれども、この協定は区のホームページにより周知されるとあります。協定を結んだと区民に周知すれば、区民はそこに行けば医療行為が受けられると単純に思ってしまうと思います。しかし、医療区分を区民が理解していれば、例えば、骨折だったらここで受けられるということで、震災時に大変な混乱を誘発してしまいます。また、医療機関が医療能力を維持できるかどうか、それを区がどのようにサポートしていくか、同時に行っていくことが重要だと思います。病院の能力にあわせて緊急医療救護所がきちんと機能できるよう、区が港区防災計画の中できちんと位置づけて、サポートし、区民にわかりやすく小冊子を配るなど、周知する方法を準備した後、発表すべきであると思っております。我が会派は、港区防災計画の中で位置づけて発表するのではなく、単にこのたびの協定をもって発表することは反対いたします。防災を審議する総務常任委員会においても、報告や審議する必要を求めます。お考えを伺います。 ○参事[保健予防課長事務取扱](松本加代君) 今の琴尾委員のご質問は、病院の役割や緊急医療救護所についても、どういう救護所かをきちんと把握した上で公表してほしいということではないかと理解しておりますので、区民にわかりやすい説明、誤解を招かないような対応を行いまして、防災課との連携のもとに、公表の時期等はこちらで判断していきたいと思います。 ○委員(熊田ちづ子君) 災害が起きて、復旧が始まっている経過の中ですので、非常にいい機会での報告だと思います。確認の部分もあるかと思いますが、何点かお聞きしたいと思います。改めて災害の拠点病院含めて区内の医療機関と協定を結び、これを確実なものにしていくという意味では非常に一歩前進だと思いますので、そこはきちんと対応していただきたいと思います。今、琴尾委員がいろいろおっしゃった、本当に身近なところに行きますので、ここが重症者を対象とした災害拠点病院なのか連携病院なのか支援病院なのかという意味では、私たちはなかなか理解しづらいところがあって、皆さんそこに行きますので、多分応急処置はしてもらえると思いますが、それ以後治療が必要とか、重症化していく患者については、今、保健予防課長が説明したような形での搬送を含めていろいろな対応がされていくと理解はします。ただ、それぞれの病院の役割だとかを、我々区民も、きちんと理解した上で、本当に混乱をなるべく避けて、トリアージで赤という判断をされている方たちの命の危機を救うのは、そういう見方が社会的にも定着しつつありますので、そこの周知はきちんと何度も繰り返しやっていく。ましてやこういう災害があって今直面しているようなときには、より皆の心に響きますので、そういう意味でお知らせなどやっていただければいいかなと思っております。  それで、そういうところは専門が担っていくからという認識が私の中にもあって、細かく知るということが余りなかったわけですけれども、こういう大もとを担うのはみなと保健所が災害対策本部を立てるのだと思うのですが、今、全国で起きているいろいろな現場を見て、本当にそこでまず災害対策本部を立ち上げるまでにも相当の困難があるなと。まず、交通の確保がされていない中で、そこのトップである、ここでいえばみなと保健所長がどれぐらいで駆けつけられるのか、コーディネーターの先生方が区内にいらして駆けつけられるのかも、非常に心配を、どういう状況になっているのかなと思いますので、災害対策本部の設置はどういう形でやっていくのか。コーディネーターの先生方、先ほど来の説明で3名いらっしゃるということでしたけれども、その人たちがすぐに駆けつけられる体制がとれるのか。あと、今のみなと保健所の中でどこが災害対策本部が立ち上がる場所なのか、その3点をまず教えてください。 ○参事[保健予防課長事務取扱](松本加代君) コーディネーターの先生方は3名で、医師会が2名、災害拠点病院の救急を担える先生が1名でございます。昼間であれば、その中の1人の先生はみなと保健所のすぐ近くの病院にいらっしゃいますので、基本は来ていただけると思います。ただ、今、熊田委員がおっしゃいましたように、夜間は移動手段がありますので、どれぐらいかは、今の時点ではお答えできませんが、昼間につきましては駆けつけは可能だと考えております。  みなと保健所でどこが救助本部になるかですが、現時点では1階を本部としております。所内のレイアウト等も考えた上で、コーディネーターだけではなくて救護団の方々の指示等もありますので、災害を受けたときに一番連携がとりやすい、また、ほかからの援助等もあるかもしれませんので、そういうときにいろいろ検討や打ち合わせができるような場所も含めて考えていきます。  1点目は、管理職が来れば立ち上げますので、昼間であればすぐ立ち上げられます。夜間については、到着次第ですので、今は何分というのは、人も変わってきますので、お答えできませんが、速やかに移動して早期に立ち上げたいと思っております。 ○委員(熊田ちづ子君) 私の質問はなかなか難しいのだろうと思いますけれども、確かに昼間はみんな活動しているから、すぐ切りかえができて体制がとれますけれども、夜間や休日の対応が本当に難しいと思います。災害が起きて被害が発生してすぐにということには多分ならないと思いますが、なるべく早く体制とか情報をとって、その被害の状況にあわせた対応をとっていくのが重要と思いますので、昼間でないときの対応についても、具体的にどうすることが一番いいのか。確かに保健予防課長おっしゃるように人はかわりますので、近くに住んでいる方が所長になるかもしれないし、それはいろいろですので。管理職の中で誰かしらは区内に住んでいて、すぐにとなるのが一番いいだろうと思います。みなと保健所の医師の方というのは、23区というか、東京都が広域のところですので、住まいに関係なく異動されるので、であれば区内に住んでいる方の管理職をみなと保健所には必ず1人は置くということも考えていかないと、交通網が絶たれてしまうとまず来られませんので。そういうことを含めてぜひ検討をしていただきたいと思います。  具体的には立ち上げ訓練などもそれぞれしながら、各病院も災害対策の場合の拠点というか、医療を担うのは病院の宿命ですので、そういうことはやっておられると思います。  先ほど琴尾委員からも電源の問題がありましたけれども、今回、武蔵小杉のタワーマンションの地下に電源があって、これがだめになって、非常に苦労されていると報道されています。今回この協定を結ぶにあたっても、先ほど東京都の管理なのでとおっしゃっていましたけれども、地下に電源があって、病院だから非常事態とか、自分たちも電源が切れたときの、自分のところの患者のための対策はとられているので心配はないかと思いますが、改めて確認する必要があるのではないかと思いましたので、その点はぜひやっていただければと思います。これは要望ですから結構です、そういう対応をしていただければいいなと思っています。  それからもう一つ、区内の12病院の中で、災害拠点病院や災害拠点連携病院は当然トリアージなどもやって、患者に適した病院とか対応を考えるのでしょうが、この災害医療支援病院は、それぞれ専門のところもあります、愛育病院などは専門ですけれども、ここもトリアージのテントを張って軽症を受け入れ、そして重症にあわせて対応していくという形で、ここもそういう対策をとるということでよろしいでしょうか。 ○参事[保健予防課長事務取扱](松本加代君) 今、熊田委員からのご質問のとおり、災害医療支援病院に立ち上がります緊急医療救護所につきましてもトリアージをやっております。先ほどからお伝えしております合同訓練については、平成29年から12病院に参加していただき、訓練を行っておりますので、可能かと思っております。  また、緊急医療救護所につきましては、三師会の救護団の方が医療に従事していただく協定も結んでおりますので、その救護団の方が緊急医療救護所にも派遣されて、そこで医療を行っていただくことになっております。 ○委員(熊田ちづ子君) 災害医療支援病院にもトリアージできるテントができて対応するということです。先ほども移送の問題がありましたけれども、どういうことが想定されるのかよくわかりませんが、今までの事例を見ると、私も国際医療福祉大学三田病院とか東京都済生会中央病院が近いので、そこしかイメージできないのですが、古川の水が氾濫したときのハザードマップでいくと、みなと保健所の前の道路も含めてかかっているのですよね。よく見たら区役所もそうなのですね。何メートルも浸水区域の中に入っている。そうすると、3メートル、50メートルとかなっていても、人は渡ってこられない。今回ハザードマップと浸水を受けたところがわりと合っていたということで、今一生懸命そういう検証がされていますので、東京都済生会中央病院も少し高台になりましたし、国際医療福祉大学三田病院は少し引っ込んだから、対策をとれば水が入らないようにできるけれども、その辺もきちんと防災課とよく協議をしながら見直しをしていく必要があると思いますので、その点もお伝えしておきます。  移送についてですけれども、先ほど保健予防課長も防災計画上で救急車もしくは区の車、「ちぃばす」の会社との連携で、浸水してしまえばそういうことは無理なので、ヘリコプターは、重症の患者を搬送する上での重要な輸送機関かなと思います。  今、区内の病院の中でヘリコプターのヘリポートがある病院はありますか。もしなければ、例えばどういう対応をされるのか、そういうことも想定しておいた方がいいと思いますので。広尾病院は、島嶼の方たちを迎えるためにありますが。 ○参事[保健予防課長事務取扱](松本加代君) 現在、先ほどの12病院の中にヘリポートがある病院はございません。区内においては、港区地域防災計画上、災害時臨時離着陸候補地というのがありまして、それは5カ所ございます。 ○委員(熊田ちづ子君) はい、わかりました。 ○委員長(なかまえ由紀君) ほかによろしいでしょうか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(なかまえ由紀君) それでは、報告事項(4)「災害時の緊急医療救護所に関する協定の締結について」の報告は、これをもって終了いたします。  それでは、ここで休憩にしたいと思いますが、いかがでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(なかまえ由紀君) それでは、休憩とします。再開は3時35分といたします。                 午後 3時17分 休憩                 午後 3時35分 再開 ○委員長(なかまえ由紀君) 休憩前に引き続き、委員会を再開いたします。  報告事項(5)「令和2年度保育定員について」です。理事者の方の説明をお願いいたします。 ○保育・児童施設計画担当課長(西川杉菜君) それでは、報告事項(5)「令和2年度保育定員について」、本日付当常任委員会資料№5を用いてご説明いたします。  区のこれまでの保育定員の拡大の取り組みによりまして、平成31年4月現在、待機児童は解消されました。しかしながら、その後再び待機児童が発生していることに加えまして、区内の就学前人口は今後も増加していくと予測されております。こうしたことから、区立認可保育園の新規開設や私立認可保育園の誘致などにより、令和2年4月1日の保育定員は、本年4月と比較しまして586人拡大し、総定員は9,033人といたします。  1ページの項番1の(1)です。令和2年4月1日と平成31年4月1日の保育定員の総数及び年齢ごとの定員、またその増減をお示ししております。表中太枠の中が令和2年の定員ですが、先ほど申しましたとおり、総数は9,033人、本年4月と比べて586人の増となっております。表の右端の医ケア・障害児の欄です。こちらは令和2年1月に開設予定の区立元麻布保育園におきまして医ケア児・障害児を20人受け入れる予定ですが、年齢ごとの定員がないのでこういった記載としております。  (2)施設種別保育定員です。区立認可保育園、港区保育室等と保育施設種別ごとの定員の一覧となっております。  続きまして、2ページです。ここからが保育施設の種別ごとの定員の増減の内訳でございます。まず、項番2、区立認可保育園のうち定員変更した保育園別・年齢別の一覧ですが、総数は平成31年4月と比較して247人の増です。令和2年1月に新たに開設する区立元麻布保育園の定員増、それから、青山保育園の移転に伴う定員増が主な増要因です。記載の保育園のうちそのほかの3園については、進級により定員を変更したものです。こちらに記載のない保育園については定員の変更はありません。  続きまして、項番3、港区保育室のうち、定員変更をした保育室別、年齢別の一覧でございます。総数では、平成31年4月で18人の減となっております。保育室については、平成31年中に新規開設はありませんでしたので、進級に伴って定員を変更したり、3歳から5歳児のクラスにおいて、現在の空き状況を踏まえて定員を変更したものです。また、南麻布三丁目保育室については、今後の改築等を見据えてゼロ歳児の受け入れを停止するため、12人の定員減となっております。こちらに記載のない保育室については定員の変更はございません。  次に、3ページの項番4、私立認可保育園等の定員です。初めに、私立認可保育園に係る定員の増減です。総数では平成31年4月と比較して427人の増です。表の外枠の米印に記載しております本年6月に開園したデイジー保育園芝浦、8月に開設したニチイキッズ芝公園、来年4月開設予定7園を反映した一覧になっております。また、既存園の進級に伴って変更した定員もこの表に含まれております。なお、令和2年4月開設予定のうち、(仮称)まなびの森保育園麻布十番と(仮称)にじいろ保育園海岸三丁目の2園につきましては、区が東京都から土地を借り受け、それを私立認可保育園の運営事業者に転貸し保育園整備が実現したものです。  次に、(2)地域型保育事業です。今年度は地域型保育事業の新規開設はありませんので、平成31年と比較して増減はありません。  (3)1歳児定員拡大事業です。新規開設もしくは開設後間もない保育施設の3歳児から5歳児の空きクラスを活用して、待機児童の特に多い1歳児の定員を確保するために今年度から実施している事業でございます。今年度は定員を60人確保しましたが、令和2年度は今年度の利用実績、実施地域などを精査した結果、7園において各5人を受け入れ、計35人の定員を確保する予定です。  おめくりいただき4ページ、その他です。みなと保育サポート、認証保育所の定員については、既存の認証保育所を1園閉園したことなどにより45人の減でございます。なお、保育サポートについては定員の変更はありません。  項番5、今後のスケジュール予定です。令和2年4月の園児募集については10月24日から入園のご案内を配付する予定です。  最後に、参考資料としまして9月1日現在の待機児童の状況を添付しております。ご確認ください。引き続き待機児童数や保育需要の動向を見据えながら、計画的な定員管理に取り組んでまいります。  説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。 ○委員長(なかまえ由紀君) 説明は以上で終わりました。これより質疑に入ります。ご質問等ございます方は順次ご発言をお願いいたします。 ○委員(榎本あゆみ君) 順調に保育定員が拡大していることはよくわかっているのですけれども、今後の目標というか、2039年まで人口が伸びていく、それに伴って子どもたちの人数も増えるのですけれども、何人までの定員を目指して今走って、どれぐらいの道半ばなのか、最終目標が見えた方がわかりやすいので、区としてはどういった計画なのか伺います。 ○保育・児童施設計画担当課長(西川杉菜君) 何人まで保育定員を拡大するということは、今の段階では明確にお示しはできないのですが、令和2年度までが現基本計画上でお示ししている定員でして、そちらよりは、今の9,033人は定員を確保できている、オーバーしている状況です。今後5年間の子ども・子育て支援事業計画を現在、策定している最中ですけれども、そちらの中で5年間の需要に対して、どのように定員を確保していくかを検討している段階でして、今後こちらの常任委員会でもご報告いたします。 ○委員(榎本あゆみ君) 今検討しているので、もう少ししたら区としてもある程度明確な数字が出てくると思います。そういうのがないと、土地があればとりあえずつくりましょうと。今つくってくださっているのはすごくありがたいのですけれども、例えば、私の家の近くですと五色橋保育室ですけれども、だんだん便利なところに集中していって、どうしても駅から離れたところ、新しく開設しても、あとはこの6月に開設したデイジー保育園芝浦、ここも駅から遠いので、今も空きがある中で、ただ定員拡大をすればいいだけでもなくなってきているのが、頭を抱えるところだと思うのです。目標がここにあって、今これぐらいで、これぐらい足りないけれども、それに対して利便性の近くのところをつくらなければいけないとか、そういった目標が見えてこないと、ただ数字だけを見ても判断しづらいので、5年ごとだと思うのですけれども、人口推計は出ているわけですから、最終的にどれぐらいが必要かは出ると思いますので、長期的なところをぜひ早めに教えていただきたいと思います。 ○委員(熊田ちづ子君) 保育の需要に見合っての定員拡大ということで、計画的に進めているわけです。それでお聞きしたいのですけれども、2ページの区立認可保育園の定数のところで、次は2歳児の定数を東麻布保育園は減らすと。進級によって定員の見直しをしたということなので、1歳児が上がってくるということで、その数にあわせているのかなと思うのですけれども、それ以外に2歳児で別に受け入れられるという数は幾つか確保できているのですか。1歳児が2歳児に上がりますよと、その数プラス幾つかあって、今回は減らすことになっているのかどうか、そこを教えてください。 ○保育・児童施設計画担当課長(西川杉菜君) 今、熊田委員がおっしゃっているのは、2ページの区立認可保育園の定員のうち東麻布保育園が2歳がマイナス4になっているところですね。こちらは学年の進行といいますか、今1歳の子どもたちが来年2歳になりますけれども、今在籍している子どもたちが進級したときに、マイナス4でも定員として受け入れられます。もう少し横を見ていただくと、4歳・5歳は逆に定員として増やしています。こちらも同じく今3歳・4歳の子が4歳・5歳になったときに、そのまま定員を設定しておくと受け入れられませんので、そういった全体の中で定員を調整して、この定員になっております。 ○委員(熊田ちづ子君) そういう説明だったからそうなのですけれども、それは1歳児が上がっても、例えば、1歳児が10人なら、10人の子が2歳になります、10人プラス2とか3とか4で受け入れる可能性はある数字ですかということです。 ○保育・児童施設計画担当課長(西川杉菜君) まず、進級の子たちの定員としての確保はできております。加えて、途中で転入してくる子の枠としても5人程度ございます。 ○委員(熊田ちづ子君) 5人程度は新たに2歳児として受け入れられる数だということです。受け入れは、進級する子が入れないのは絶対避けなければいけない。ただ、余裕は持たせてもいいのではないかと思うのです。私はもともと4月に満杯になる必要はないと思っているのです。子どもはそれぞれ月齢で成長しているわけですから、それに途中で生まれてくるお子さんがいるし。4月に入れなければずっと入れない状況が定着しているような感じでしょう。そうではなくて、夏に、1月の申し込みに間に合わなかった子が6カ月とか4カ月で夏になりました。そのときも安心して預けられる体制をつくらなければいけないと思うのです。何もぎちぎちにする必要はなくて。だから、そういう余裕を持っていれば、例えば、転入してきても、いつ誕生しても誕生月に関係なく、もう昔から言われていましたよね。保育園の4月の申し込みが1月とか12月に締め切る、それまでに生まれていないと申し込みできないというのが、働いて子育てする人たちの中では当たり前の話みたいにして、「え、2月生まれ? かわいそうに」というような状況が多分今も続いていると思うのです。  そういう状況をなくして、いつでも入園できる。受け入れないから増やしていくというのはあるけれども、受け入れられるところを何で減らすのかなということは思います。それは根拠があると思うのです、ここは。1年のタイムラグがあるので、この数字が正確とは言えませんけれども、参考資料で出した待機児童の状況について、9月1日を見ていただくといいのですけれども、麻布地区は2歳児が3人なのです。そうすると、例えば、5人以上に余裕があれば、4減らさないで、またプラスがあれば、こういう子どもたちを途中で受け入れられるではないですか。待機児童の考え方にはいろいろあるけれども、そこはきょう議論しませんけれども、とりあえず区が目標としている待機児童はゼロにしました。だけど、もう既にこれだけの人たちが待機している状況があります。そういう中で、9月1日、麻布地区は2歳児が3人。その下もそうですよね。1歳児が8人いるわけですから、本当にこの子たちが全部受け入れられるのかと。それは東麻布保育園に全員行くとは想定しませんけれども、そういうふうにして見た方がいいのではないですか。ゼロ歳児は14人もいるわけですよ。だったら、整備できているところは、わざわざ減らさなくてもいいではないかと私は思うのです。途中からでもきちんと保育園に入れる、そういう体制を今後目指していくべきだと思うのですけれども、それについてはいかがでしょうか。 ○保育・児童施設計画担当課長(西川杉菜君) 先ほどの定員の減のところで私の説明が不足していましたので補足いたします。まず、大前提としまして、今、在籍している園児の進級後の定員は確保いたします。また、今回2歳はマイナス4になっていますけれども、4歳、5歳は逆に学齢の進行に応じて定員を確保しなければいけないのですが、設備、部屋として必要な平米がその学齢ごとに決まっていまして、今回2歳、4歳、5歳を定員変更するにあたりまして、部屋を入れかえたりして、うまくはまるようにして、かつ最大の定員がとれるように調整した結果がこちらになります。ですので、やみくもにマイナスしているわけではありませんで、今いる子をまず優先し、途中に子どもたちが入れる定員の枠を設けつつ、設備との兼ね合いをもってこの定員にしております。 ○委員(熊田ちづ子君) そうすると、東麻布保育園は来年度は2歳児のクラス、3歳、どこと変えるつもりなのかわかりませんけれども、部屋がえをするということですか。 ○保育・児童施設計画担当課長(西川杉菜君) 今後入ってくる子どももいますし、そのときの在籍状況を見て部屋を入れかえるか、そういうところも含めて定員調整はしていく予定です。 ○委員(熊田ちづ子君) あともう一つ、先ほどの途中でも入れるということで、私はここを例に出しましたけれども、麻布地区の待機児童は一番増えているわけですよね。確かに子どもの数が増えている実感はあります。ですので、9月1日で25人ということで、一番多いわけです。だから、そういう意味では、途中からも入れる体制づくりについてはお答えいただきたいと思います。 ○保育・児童施設計画担当課長(西川杉菜君) 平成31年4月に国の基準で待機児童がゼロになりましたけれども、やはり熊田委員おっしゃるとおりで、待機児童は年度途中で増えていく状況です。私どもも当然4月に定員を全部うめてしまうことは想定しておらず、そういう意味も込めまして、私立保育園の誘致等含めまして保育の定員は引き続き拡大しております。麻布地区に待機が出ていることは、私ども毎月確認しておりまして、今後どういったところに誘致していくかは内部で検討しながら、できるだけ効果的に定員を確保できるように取り組んでいきたいと思っております。 ○委員長(なかまえ由紀君) ほかによろしいでしょうか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(なかまえ由紀君) それでは、報告事項(5)「令和2年度保育定員について」の報告は、これをもって終了といたします。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(なかまえ由紀君) 次に、報告事項(6)「令和2年度港区学童クラブ定員について」です。理事者の方の説明をお願いいたします。 ○保育・児童施設計画担当課長(西川杉菜君) それでは、報告事項(6)「令和2年度港区学童クラブ定員について」、本日付当常任委員会資料№6を用いてご説明いたします。  区はこれまで年少人口の増加に加え、学童クラブを必要とする全ての児童を受け入れられるよう、学童クラブの開設や放課GO→クラブ事業の実施により定員の拡大に取り組んできたところです。こうした取り組みによりまして、平成31年4月時点では学童クラブ総定員3,249人に対して2,754人の児童が在籍しています。一方、希望する学童クラブに入会できず放課GO→や児童館の一般来館を利用している児童が97人います。今後も児童数の増加等により令和2年4月の入会希望者は3,089人になると見込んでおります。青山児童館の赤坂子ども中高生プラザ青山館への移転に伴う定員変更等により総定員を3,309人に拡大し、子どもにとって安全・安心な放課後の居場所を提供してまいります。  項番1です。学童クラブ定員変更の内容です。(1)青山児童館の赤坂子ども中高生プラザ青山館の改築による移転に伴う定員拡大については、令和2年4月に青山館の学童クラブを開設しまして、こちらは80人の定員増となります。一方で区立青山児童館学童クラブは令和2年3月31日をもって閉館となりますので、定員は60人の減となります。  次に、(2)放課GO→クラブたかなわだいの開設に伴う桂坂学童クラブの定員の臨時拡大についてです。令和2年7月1日に放課GO→クラブたかなわだい定員40人を開設しますが、4月から6月の間、児童受入先を確保するために桂坂学童クラブの定員を現行の200人から臨時的に40人拡大して240人といたします。  裏面の項番2、今後のスケジュール予定ですが、令和2年度版港区学童クラブ入会のご案内は、例年どおり12月中旬に配付する予定です。  続きまして、3ページ、A3縦の一覧でございます。こちらは令和2年度学童クラブ定員及び入会者の見込み等を一覧にしたものです。表の真ん中の二重線より右に令和2年4月の定員及び令和2年4月の入会者見込、また、参考として放課GO→クラブたかなわだい開設後7月の定員もあわせてお示ししております。二重線の左側は平成31年4月の定員及び在籍者数でございます。令和2年4月の入会者見込欄の赤字は、入会者数の見込みが定員を超える想定の施設ですけれども、近隣の学童クラブ等をご紹介するなどして誘導したり、また、1日の最大利用者数が定員を超えない範囲で児童を受け入れたり、直接一般来館、放課GO→で対応するなど、丁寧に対応しまして、全ての児童の安全・安心な居場所を確保していきます。  簡単ですが、説明は以上です。よろしくお願いいたします。 ○委員長(なかまえ由紀君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。ご質問等ございます方は順次ご発言をお願いいたします。 ○委員(榎本あゆみ君) これも先ほどと同じで、目標の人数を伺いたいのですけれども、具体的なところでいくと、先ほど保育園のところでも同様のことが起きていましたけれども、例えば、五色橋学童クラブは、定員に対して今の在籍数はかなりあきがある状態で、備考欄のところにも、芝浦アイランド児童高齢者交流プラザとかそういったあふれそうなところから積極的に誘導と書いてあるのですが、どういう意味というか、同じ小学校に行っている子どもたちに対して、あなたはこっちがいいよとか、どういうふうに解釈したらいいか伺います。 ○子ども家庭課長(野上宏君) この五色橋学童クラブにしても、新橋学童クラブにしても、将来まだ児童数が増えていくことを想定して、早めの対応ということで確保しています。積極的ということで、本来、港南子ども中高生プラザに行きたいのに五色橋学童クラブに積極的に移すというような強制誘導するつもりはないです。しかしながら、入会待ちにならないように、こちらの五色橋学童クラブあるいは定数にいっていない学童クラブについては、なるべくそこを紹介して、うまく分散できればなということでの積極的なということで、嫌がる子どもたち、親御さんを、無理くりこちらにということはないです。ただ、まだ案内が足りない、あるいはそういった事情をご理解いただいた上で、うまく分散できるように調整したいと思っております。 ○委員(榎本あゆみ君) どこでもいいですけれども、例えば、芝浦アイランド児童高齢者交流プラザで定員に達するではないですか、これはいわゆる先着順というか、今あきのところの、新しく入った1年生の出した順で、あと40人あきがあったとしたら、ここまでの人は芝浦アイランド児童高齢者交流プラザで、あとの人は残念でしたと言って、五色橋学童クラブがあいているからどうですかとするのか。どうやって決めていくというか、どの児童を受け入れるというか、そこについて伺います。 ○子ども家庭課長(野上宏君) 基本的に保育園と同じで入会にあたってはポイント、点数化して、そこで優先順位を決めています。そういった中で、先着順というよりはポイントの優先順位を生かしながら、少し優先順位の低い子については入会待ちになりがちですから、そういった子には、あいている学童クラブをご紹介することはあります。保育園と異なるところは、入会できなければ入会を待っている、ただ、行き先がなくなってしまうわけではなくて、児童館や中高生プラザですと、入会待ちの場合は、直接一般来館ということで、ランドセルを背負ったままそこで待てるという、保育園とは違って預からなければ行き場がないということではありません。学童クラブの専用室は定員で待っていただかなければいけないですけれども、中高生プラザなどは比較的そういう一般の受け入れも可能ということで、ここでは定数であふれてしまうように見えますけれども、実際は入会待ちという形で、そこに待っている子が決して困らないような体制になっています。ですので、そういった意味での強制はしていないですけれども、できるだけ入会を均等に分散できるようなご案内はしております。 ○委員(榎本あゆみ君) 要は区の施設もつくっているわけで、人数的に見たら、誰も入会待ちになることなく入れるだけの人数を整備していますと。これは非常にすばらしいことなのですけれども、つくったからには使っていただきたいですし、だけれども、かといって本当はこっちに行きたかったのに、ポイントが低かったから仕方なく、もういっぱいだからこちらになってしまうということが発生せざると得ない状況と思っていて、それを解決するにはどうしたらいいのか私も悩ましいのですけれども、子どもたちが本当はこっちがよかったなとか、そういったことが起きないように、うまく学校とも連携しながら、ぜひやっていただきたいと思います。 ○委員長(なかまえ由紀君) ほかにありますか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(なかまえ由紀君) それでは、報告事項(6)「令和2年度港区学童クラブ定員について」の報告は、これをもって終了といたします。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(なかまえ由紀君) それでは、審議事項に入ります。初めに、審議事項(1)「請願元第11号 民泊に関する請願」を議題といたします。  なお、本請願の請願者は趣旨説明を希望されております。現地視察を含め、当請願の審査について、現段階で何かご意見ございますか。 ○委員(鈴木たかや君) 審議については第4回定例会でお願いしたいと思います。 ○委員(熊田ちづ子君) 第4回定例会まで待つ必要はないです。定例会で付託されて直近の委員会で審議するのは必要なことですから、本来であればきょうきちんと対応するべきだと私は思うのです。請願を出した人の気持ちに応えていかなければ。ということですので、定例会、本会議で最後の採決はやりますけれども、審議はきちんと早急にやることが筋ですから、早い時間に請願者と調整して、現地視察も含めて、定例会を待つことなく審議をすべきだと思います。これまでもほかの委員会でも定例会中に付託を受けたものについては、そういう対応をしてきていると思いますので、そのようにお願いします。 ○委員長(なかまえ由紀君) ほかの会派の皆さんは何かご意見ありますか。  お2人の委員の方からご意見をいただきましたので、副委員長と調整の上、請願者のご意向にも添うように調整したいと思いますが、よろしいでしょうか。 ○委員(熊田ちづ子君) もう既に許可がおりていて運営が始まっているということですから、私たちもきちんと現地を見て、問題点などについてきちんとした意見を述べるのが一番だと思いますので、早急に対応してください。 ○委員長(なかまえ由紀君) わかりました。それでは、改めてご相談させていただきます。  本請願につきましては、本日は継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(なかまえ由紀君) それでは、本日継続と決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(なかまえ由紀君) 次に、審議事項(2)「発案元第4号 保健福祉行政の調査について」を議題といたします。  前回の委員会で、私から行政視察について提案し、各会派に持ち帰ってご検討いただくこととしておりました。お伝えしておりますとおり、11月11日、12日であれば、呉市及び下関市の対応は可能とのお返事をいただいております。皆様から何かご意見ございますでしょうか。 ○委員(熊田ちづ子君) 私はこれを見て思ったのですけれども、まず、委員会の視察にふさわしいのかということなのです。提案されているボートレース場で遊び場をつくるという施設については、これはまず、ボートレースはギャンブルですので、法律で認められている制限の中で許可されているとはいえ、ギャンブルには違いありませんので、そういうところを子どもの遊び場、今、カジノも、カジノだけではなくて家族も含めて総合型のリゾートにしようということで、いろいろな議論がされていますけれども、ここで指摘をしているように、そこのボートレース場が十分知られていない、だから、子どもの遊び場をつくって、みんなに知ってもらうということが、ここでは「身近な場所に」と書いてありますけれども、身近な場所になれているかといえばまだ十分ではありませんと。というようなことでやっているように、委員会で視察に行くことについては区民の理解を得られるとは私は思いません。ですので、この視察の提案については反対です。
    ○委員長(なかまえ由紀君) ほかにご意見ある方はいらっしゃいますか。 ○副委員長(小倉りえこ君) ご提案した視察先に関して、全会派一致、ご賛同いただけなかったことは非常に残念ではあるのですけれども、自治体が行う事業で外部に協力してもらったり、港区が参考にすべき手法の選択肢を増やすところは重要視しております。正副の方でもいろいろ調べたり調査をしてのご提案だったわけですけれども、社会貢献の活動であるとか、一般からの需要であるところのマッチングというところで、今港区が一番欠けているところではないかと思っております。ふさわしい、ふさわしくないというところは、個人の考え方さまざまあると思うのですが、行きたいとは考えております。しっかり見て勉強して、できることはできるところにやっていただくという考え方も当然1つありだと思っておりますので、今のご意見から熊田委員は恐らくご欠席と思いますけれども、ほかの委員の皆さん方はいかがでしょうか、よろしいでしょうか。 ○委員(熊田ちづ子君) 民間とのマッチングだとか手法だとか言っても、それはそれであると思うのですよ。だから、そういう形で参考にすべきところはあるかもしれないですけれども、これは何せギャンブルだから、ボートレース事業そのものを提供しているところがやっている子どもの遊び場ですから、それはやはり委員会の視察としてはふさわしくないですよ。そのことは指摘しておきたいと思います。 ○副委員長(小倉りえこ君) 事業といっても自治体が行っているところでありますし、先ほど熊田委員がおっしゃたように、公的に法律的にも認められている中でやっている最大限のところで学べるところがあるのであれば、ぜひ参考にさせていただくのは重要だと思っております。 ○委員(熊田ちづ子君) 子どものころからギャンブルを身近にするということに、我々が積極的に区民の税金を使って視察に行くのかということが、私は問われていると思います。 ○委員長(なかまえ由紀君) ここは自民党議員団の鈴木委員からご提案のあった場所ではありますけれども、このボートレース場の遊び場がメインではなくて、私の理解としては、このふくふくこども館という体を動かせる施設があって、そことの類似とか対比という中での、こちらもということだと思うのですけれども、よろしいでしょうか。 ○委員(鈴木たかや君) 全く同じことになるかと思うのですけれども、ギャンブルが云々というところで言えば、法律的に認められていないとなれば、当然我々も行くべきではないと思います。それは認められている上で、かつ公のものとして存在するものですから。もう一つ、では、港区は同じようにボートレースからお金をもらってやるのかという話でもないです。だから、何度も申し上げているとおり学ぶべきことはあろうかと思いますので、ぜひ行きたいと思います。 ○委員長(なかまえ由紀君) 全委員の皆さんのご理解を得られなかったのは残念なのですけれども。  皆さんご意見ありましたら。無理に強制もしないですけれども。でも、一言でもよかったらご意見をお願いします。 ○委員(熊田ちづ子君) 検討してくださいと前回委員長から言われているのだから、会派で検討した中身、今、私は、会派で検討した、私の意見も含めて伝えました。だから、検討した中身をきちんと、意見がないならないで別に構わないですけれども、伝えればいいのではないですか。 ○委員(榎本あゆみ君) 港区は子育て施設がたくさんあるのですけれども、大きい公園がない、子どもたちが思い切り遊べるところがないというのは、すごくよく聞かれる声だと思います。そして、小倉副委員長もおっしゃっていましたけれども、民間の力を借りて行政がどういったことをやっていくのかということ、港区は積極的にやってはいるのですけれども、子育て分野に関して民間と何かやってきているかというと、まだまだできる余地がすごくあるのかなと思っています。ギャンブルという話もありますけれども、別にそれを見に行くわけでもなく、そういったことをやっている自治体もあると、そこから港区としてはどういったエキスをとって、港区版として何かできることがないかだと思います。そして、23区では、競馬も運営しているわけでありまして、別にそういったことを推奨するわけでも遠ざけるわけでもなく、事実としてやっていることでもありますから、港区として民間と何かできることがないかに期待をして、私の会派では、そういったところから学べることがあるのではないかと考えております。 ○委員(池田たけし君) やはりいろいろな手法といいますか、やりようがさまざまあると思いますし、現地へ行って初めてわかることや、さまざまなバックボーンも見て、それを今後どのように検討できるかといったところも見てきたいと思っております。 ○委員長(なかまえ由紀君) 琴尾委員、何かありますか。 ○委員(琴尾みさと君) 今、ギャンブルという話もあったのですけれども、私も子どもを連れて、ボートレースではないですが競馬場に行ったりするのですけれども、ギャンブルをするわけではなくて、今、競馬場の中もすごくきれいになっていて、子どもが遊べる芝生やすごく広いスペースがあって、港区は公園が本当に少なくて、小さい間は、よちよち歩きで、大きいお兄さんたちが遊んでいる間で遊ばせるのはすごく大変でした。そう思うと、公園や大きな芝生、スペースなど、ボートレース場の中にどういうものがあるかはわからないのですけれども、イメージ的に、芝生があるところとかで、1つの子どもの遊べるスペースとして活用できるのであれば、ぜひとも視察したいと思いますので、賛成いたします。 ○委員長(なかまえ由紀君) ありがとうございます。皆さんからご意見をいただきまして、熊田委員からは残念ながらご賛同いただけないのですけれども、そのほかの委員の皆さんからは、この視察に関して賛同いただけるということですので、11月11日、12日の日程で、呉市及び下関市を視察することで進めるということでよろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(なかまえ由紀君) それでは、そのように進めます。  そのほか、本発案について、何かございますでしょうか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(なかまえ由紀君) なければ、本発案につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(なかまえ由紀君) それでは、本日継続と決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(なかまえ由紀君) その他で、次に、芝浦港南地区総合支所遠井管理課長から発言を求められていますので、これを許します。 ○芝浦港南地区総合支所総合支所長芝浦港南地区総合支所管理課長兼務(遠井基樹君) それでは、大変貴重なお時間を恐縮でございます。本日の資料№7を用いまして、台風第15号によりますしばうら保育園本園4階園庭屋上ガラスの破損について、ご報告申し上げます。資料№7をごらんください。  発生日ですが、資料の項番1に記載のとおり、9月9日月曜日の未明でございます。場所は、2に記載しておりますとおり、区立しばうら保育園本園の方の4階屋上でございます。事故の状況です。9日未明ですが、関東地方に接近しました台風第15号の強風によりまして、しばうら保育園に隣接して建設しておりました(仮称)TGMM(東京ガス不動産・三井不動産・三菱地所の略)芝浦プロジェクトB棟の32階のところから、足場板の部品が、しばうら保育園4階の園庭の屋上にあるガラスに当たりまして、ガラス2枚が割れ、ガラスの破片が園庭の人工芝の上に散乱したものです。幸いにして未明の事故でもありまして園児もいませんでしたので、けが人等はありませんでした。  次に、事故の原因者ですが、TGMM芝浦プロジェクトB棟2期の新築工事を行っている工事発注者、東京ガス不動産株式会社、そして、工事を施工しておりました清水建設株式会社でございます。  項番4、事故後の対応についてです。保育園園庭4階屋上のガラスについては、9月13日金曜日までに事故原因者の費用負担により仮修復を完了しております。10月4日金曜日には本修復工事、完全にガラスの入れかえを完了しております。なお、ガラス片が刺さった芝生ですけれども、そもそもラダー工事を予定しておりましたので、このラダー工事が完了するまでに事故原因者の負担により全面張りかえをする予定です。  項番5、園児の遊び場の対応です。資料記載のとおり、もともとラダー、はしごですけれども、撤去工事をことしの9月から12月に予定しておりまして、ラダーについては、スポーツセンタープールがあった時代のもので、現在使っていないことから、これを撤去する工事を予定しておりました。この工事のために、子どもたちの安全を踏まえまして、園庭の利用を中止し代替施設として、スポーツセンターのアリーナなど予約が入っていないところをあらかじめ押さえておきました。この園庭がわりに押さえていたところを、今回の事故の後利用していますので、今回の事故による子どもたちへの保育の影響は生じておりません。  項番6、事故原因と再発防止対策についてです。原因は台風第15号の来襲前から、落下防止対策として外周ネットを張り、足場板などは専用のひもや針金で緊結しておりました。さらに台風が接近したということで、結合状況を再点検していたということですけれども、想定以上の強風にあおられ、ひもや針金が破断しネットがめくれ上がり、風にあおられる形で、32階から足場板と手すりの2つの部品が外れて落下したということです。このうち手すりは真下に落下したのですが、足場板の方がしばうら保育園まで飛んできて落下したということです。  再発防止策です。ひもと針金を結び直しまして、さらにその外側から足場と手すりを鉄骨板とロープでつなぐ二重緊結を行いまして台風の備えをしております。幸いにして今回の台風第19号では全く被害は起きておりません。  項番7、保護者への周知です。ここで資料の訂正があります。事故原因、「再発防災策」となっていますが「再発防止策」です。訂正をお願いいたします。再発防止策を園内に掲示し周知を図っております。なお、現在のところ、掲示以降、園の方に問い合わせや苦情は全くありません。  甚だ簡単ですが、ご報告は以上でございます。よろしくお願いいたします。 ○委員長(なかまえ由紀君) 何かございますか。 ○委員(熊田ちづ子君) これは済んだ話ですが、ここについては被害がなかったということですけれども、今回の台風第19号で、保育園だとか、その他この委員会が所管しているところでの影響というか、被害はつかんでいますか。 ○保育課長(山越恒慶君) 公私立保育園ですけれども、台風第19号においては、保育室下の地下になっている部分で、少し水がたまって、床にある点検口から少し水があふれて、職員が使用している休憩室が少し水が出たという話であったり、ごみのストッカー等が固定していたものがネジが曲がってしまったという話が私立認可保育園数園からありましたけれども、いずれも保育園の運営には全く支障もなく、給食の提供等についても影響はないことを確認しております。 ○子ども家庭課長(野上宏君) 学童クラブについては、特段台風の影響は聞いておりません。 ○子ども家庭支援センター所長(中島由美子君) 一時預かりや子育てひろば事業等、保育サポートともに、特に事故はなかったと把握しております。 ○高齢者支援課長(金田耕治郎君) 高齢者の施設ですが、高齢者向け集合住宅におきまして、1件、居室が上からの漏水があったこと。あともう一件、同じく高齢者向け住宅ですが、地下室で漏水があったこと。あと、いきいきプラザで1件、外側のドレイン管が破損したと聞いております。 ○障害者福祉課長(横尾恵理子君) 障害者福祉に関する施設については、特に影響等はないことを確認しております。 ○生活衛生課長(上村隆君) みなと保健所に関しても、特に被害等はございませんでした。 ○福祉施設整備担当課長(小笹美由紀君) 私どもで担当している建設現場、用地につきまして、被害の状況はございません。 ○保育・児童施設計画担当課長(西川杉菜君) 私立認可保育園で令和2年4月に開設する予定の保育園が7園と先ほどもご紹介しましたけれども、こちらについても、今整備中ですけれども、特に影響はないと確認しております。 ○健康推進課長(近藤裕子君) 当課で所管しております健康増進センターヘルシーナと、がん在宅緩和ケア支援センターういケアみなとについても、何もなかったということで報告を受けております。 ○保健福祉課長(山本睦美君) ふれあいの湯では、管理室に若干雨漏りがありましたが、施設については特に異常はありませんでした。 ○委員長(なかまえ由紀君) そのほかに、何かございますか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(なかまえ由紀君) なければ、本日の委員会を閉会いたします。                 午後 4時21分 閉会...